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平成31年3月25日建設常任委員会-03月25日

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  1. 港区議会 2019-03-25
    平成31年3月25日建設常任委員会-03月25日


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    平成31年3月25日建設常任委員会-03月25日平成31年3月25日建設常任委員会  建設常任委員会記録(平成31年第7号) 日  時  平成31年3月25日(月) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室出席委員(7名)  委 員 長  大 滝  実  副委員長  やなざわ 亜紀  委  員  池 田 たけし       小 倉 りえこ        横 尾 俊 成       七 戸 じゅん        井 筒 宣 弘 〇欠席委員(1名)        ちほぎ みき子 〇出席説明員  副区長                  小柳津  明
     芝地区総合支所まちづくり課長       杉 谷 章 二  高輪地区総合支所長街づくり支援部長兼務 野 澤 靖 弘  高輪地区総合支所まちづくり課長      近 江 善 仁  芝浦港南地区総合支所まちづくり課長    海老原  輔  都市計画課長               冨 田 慎 二  住宅課長    野 口 孝 彦  建築課長                 瀧 澤 真 一  土木管理課長  岩 崎 雄 一  開発指導課長               増 田 裕 士  再開発担当課長 手 島 恭一郎  品川駅周辺街づくり担当課長        村 上 利 雄  土木課長    佐 藤 雅 紀  地域交通課長               大 屋 寧 剛  街づくり事業担当部長           坂 本  徹 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 芝地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について   (2) 高輪地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について   (3) 特定公共賃貸住宅シティハイツ神明の使用料の見直しについて   (4) 市街地再開発事業に係る事後評価について(虎ノ門・六本木地区)   (5) 赤坂九丁目北地区市街地開発組合の解散について   (6) 鉄道駅総合改善事業について  2 審議事項   (1) 請 願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願                                  (29.2.17付託)   (2) 請 願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願                                  (30.10.5付託)   (3) 請 願30第12号 港区芝地区にドッグランの設置を求める請願                                 (30.11.30付託)   (4) 請 願31第2号 末長企画の(仮称)南麻布三丁目計画に関する請願                                  (31.2.15付託)   (5) 発 案27第11号 街づくり行政の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長(大滝実君) ただいまから建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、池田委員小倉委員にお願いいたします。  ちほぎ委員より、欠席の届け出が提出されておりますので、ご報告いたします。  本日は、報告事項(1)に関連して、芝地区総合支所まちづくり課長に、報告事項(2)に関連して、高輪地区総合支所まちづくり課長に出席していただいております。なお、両課長は当該報告事項終了後退席いたしますので、あらかじめご了承ください。  日程に入ります前に、本日の運営についてご相談させていただきます。  本日の運営についてですが、報告事項(1)及び(2)については、いずれも港区立公園児童遊園指定管理者の公募に関する案件ですので、一括して報告をお受けし、引き続き一括して質疑を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、そのようにさせていただきます。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) それでは、報告事項に入ります。初めに、報告事項(1)「芝地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について」、報告事項(2)「高輪地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について」、一括して理事者の説明を求めます。 ○芝地区総合支所まちづくり課長杉谷章二君) それでは、報告事項(1)「芝地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について」、報告事項(2)「高輪地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について」、一括して説明させていただきます。本日付資料№1及び№2をごらんいただきたいと思います。  資料のリード文のとおり、芝地区・高輪地区両地区の区立公園児童遊園につきましては、現在の指定管理者指定期間が平成32年3月31日に終了するため、新たな指定管理者の公募を行うことから、当委員会にご報告をするものでございます。芝地区及び高輪地区指定管理者は、これまでの段階的な指定管理者制度導入により、両地区ともに2グループに分かれております。今回の公募では、両地区ともこの2グループを1グループにまとめ公募をいたします。  本日付資料№1、項番1、対象施設をごらんいただきたいと思います。芝地区につきましては、平成27年度に指定管理者制度を導入しました。(1)公園の表の2番、イタリア公園と、6番の芝公園の2施設のグループと、平成29年度に制度を導入しました他の公園・児童遊園15施設のグループに加えまして、7番、今年7月に開設を予定しております都市計画公園霊南坂公園を合わせた計18施設を1つのグループにまとめて公募いたします。  また、高輪地区につきましては、資料№2、項番1、対象施設をごらんいただきたいと思います。平成27年度に指定管理者制度を導入しました(1)公園の表の4番、高輪森の公園の1施設と、平成29年度に制度を導入した他の公園・児童遊園、24施設のグループを合わせた計25施設を1グループにまとめて公募いたします。  2ページをごらんいただきたいと思います。項番2、指定期間でございますが、記載のとおり平成37年3月31日までの5年間となります。芝地区も同様でございます。  項番3、公募単位は先ほど申し上げたとおりでございます。  項番4、今後のスケジュールでございます。公募開始は平成31年4月15日を予定しております。応募期間は5月9日から5月31日までで、指定管理者の候補者の選定は7月下旬までに行いたいと考えており、指定議案の提案につきましては平成31年第3回定例会を予定、新たな指定管理者による管理開始は平成32年4月1日を予定しているところでございます。これにつきましても、芝地区も同様でございます。  甚だ簡単でございますが、説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言を願います。 ○委員(横尾俊成君) 今後グループ化して指定管理をするということで、グループ化が始まったわけです。いろいろな試みが生まれていると思うのですが、これまでの効果をご紹介いただければと思います。あとは、私もよく赤坂地区の公園に行くのですが、最近、いろいろなイベント、催しが開かれていて、プチプレーパークなどは、子どもが公園に戻ってきて楽しそうにしている様子が見てとれて、私自身はそれが効果だと思っているのですけれども、グループ化することによって、例えば赤坂でうまくいったことはほかの地区で導入してみるとか、そのようなさまざまなグループ同士の交流、情報共有のようなことはどのように行われているのでしょうか。 ○芝地区総合支所まちづくり課長杉谷章二君) まず、効果でございますけれども、民間の持つノウハウであります専門性を生かした植栽管理など、公園の利用状況、植栽の育成状況を把握し、適切に対応が行われるなど、良好な管理が行われております。例えば芝公園は、メインとなります広場の芝生の育成がこれまで大きな課題でございました。こちらにつきましては、専門性を生かした管理がなされ、良好な維持管理を行った後、芝生の育成もよく、利用者に現在楽しんで利用していただいているところです。  また、季節に合わせた公園等を生かしたイベント等、実際にアンケートを見ても好評をいただいているところです。このイベントについても、毎年参加者が増えております。  また、公園の利用者数につきましても、芝公園、イタリア公園につきまして、平成27年度が8万8,000人、平成29年度になりますと9万6,000人と増加しており、利用促進にもつながっているところです。  他の地区の公園でも、いろいろなイベント等も企画しているところですけれども、芝地区においても、芝公園で未利用地を活用して近隣の保育園児たちと一緒に生き物観察会を行ったり、自然探検隊ネイチャーゲーム青空ヨガ教室スタンプラリー、季節に合わせてこいのぼりや七夕飾りなどを皆でつくるとか、フラワーアレンジメント、夕暮れのコンサート、いろいろなことを展開しております。先ほど横尾委員から赤坂のご紹介もございましたけれども、そのようなことも次回の指定管理者の候補者につきましても、研究した上で提案がなされてくるものと考えております。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長近江善仁君) 今、芝地区総合支所まちづくり課長からご説明ございましたけれども、高輪地区におきましてもほぼ同様の効果が見られてございます。特に、近隣の子どもの施設や企業に対する積極的なアプローチによりまして、従来参加が見られなかったお子さんたちや企業の方の参加というものが顕著に見られるようになり、また、公園を中心といたしました防災訓練にも、そのような公園を中心とする活動というものが見られるようになり、指定管理者導入の効果として今後も期待していきたいと考えているところでございます。 ○委員(横尾俊成君) ありがとうございます。着実に効果が出ていると思いますので、今後、今おっしゃった企業やNPO、指定管理者のみならず、そこからさらにどのように地域のいろいろな団体に広げて協力してもらうかという体制づくりを含めて、さらに進化させてにぎわいのある公園をつくっていただければと思います。 ○委員長(大滝実君) ほかに、ご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、私から1点だけお聞きします。  芝地区、高輪地区、それぞれで、前回の応募者、辞退者などを除いて、選考委員会まで残った応募者は幾つぐらいあるのですか。 ○芝地区総合支所まちづくり課長杉谷章二君) 平成27年度、芝公園、イタリア公園を公募いたしましたところ、3事業者の応募がございました。そして、平成29年度、他の公園・児童遊園の応募につきましては1事業者でございました。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長近江善仁君) 高輪地区におきましては、2回の公募で、それぞれ応募者は1者でございました。 ○委員長(大滝実君) ほかに、ご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(1)「芝地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について」、報告事項(2)「高輪地区港区立公園児童遊園指定管理者の公募について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(3)「特定公共賃貸住宅シティハイツ神明の使用料の見直しについて」、理事者の説明を求めます。 ○住宅課長野口孝彦君) それでは、報告事項(3)「特定公共賃貸住宅シティハイツ神明の使用料の見直しについて」、お手元の本日付資料№3、港区特定公共賃貸住宅シティハイツ神明の使用料の見直しについてを用いてご説明させていただきます。  平成30年8月に実施しました市場家賃調査の結果を踏まえて、平成31年12月1日から港区特定公共賃貸住宅シティハイツ神明の使用料を引き上げすることをご報告させていただくものでございます。見直しに当たりましては、入居者への急激な負担を回避するために、4年間かけて家賃を段階的に上昇させる激変緩和措置も合わせて適用させていただきます。  項番1、背景です。シティハイツ神明は平成20年3月に竣工し、150戸を管理しており、いわゆる家賃でございます使用料は、特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律に基づき、建設費を基礎として算定されております。平成30年8月に実施した市場家賃調査の結果を確認いたしますと、近隣の民間賃貸住宅市場家賃が上昇し、建設当初に設定したシティハイツ神明の現行の使用料と市場家賃が著しく乖離していることが確認できました。特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律、いわゆる特優賃法では、特定公共賃貸住宅の家賃、使用料は、市場家賃と均衡を失してはならないと定められているため、早期に使用料を見直す必要がございます。  項番2、使用料見直しに係る理由についてご説明させていただきます。  (1)市場家賃との乖離についてでございます。市場家賃調査結果と現行使用料を表で示しております。例えば、最も乖離しているFタイプは3DKの65.75平米の住戸でございますが、市場家賃が29万2,000円、現行使用料が10万5,400円で、市場家賃の36%にしか到達しておらず、著しい乖離が確認できるところです。  (2)他の特定公共賃貸住宅との公平性についてです。あわせて3ページの参考資料をごらんください。特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律では、均衡を失してはならないよう定められているものとの表記にとどまっているため、どの程度の乖離があれば是正しなければならないかという明確な基準はございません。区が管理しているほかの特定公共賃貸住宅と比較して、シティハイツ神明が著しく市場家賃と乖離していることが確認できるものでございます。  3ページの参考資料で、同じ間取りで比較してみますと、例えば、上の表にございますシティハイツ港南Fタイプは、3DKの家族向けの住戸でございますが、現行使用料は17万9,700円、市場家賃の88%であるのに対して、下段にございますシティハイツ神明Gタイプは、最下段右下の表、現行の使用料が10万5,200円、市場家賃の36%で、今回ご報告させていただきます使用料見直しで14万円に見直したとしても、市場家賃への到達率が48%にとどまるものでございます。ほかの特定公共賃貸住宅市場家賃との乖離幅に少しでも近づけるためにも、使用料の見直しを実施するものです。  2ページにお戻りください。続きまして、項番3、見直し後の使用料でございます。  (1)現行使用料からの上昇額についてです。特定公共賃貸住宅の使用料は、国で定めた算定式により建設費を基礎として算出される限度額家賃を上限として設定することが決まっております。今回の見直しは、引き上げ可能な限度額家賃まで使用料を引き上げるものでございます。上昇額は、表で示しておりますように、概ね2万6,000円から3万5,000円程度です。引き上げは平成31年12月からの実施を予定しております。  (2)激変緩和措置についてです。使用料の急激な上昇は入居者にとって大きな負担となることから、4年間をかけて上昇後の使用料に到達するように激変緩和措置を設け、段階的に引き上げることといたします。下段にイメージ図を記載しております。このように段階的に上げていく予定でございます。  項番4、現入居者対応についてです。使用者の使用負担額、入居者の負担額が上昇することは、世帯収入に占める住宅費の割合が増加するなど、入居者への影響が大きいことから、入居者に丁寧に周知を図ってまいります。  項番5、今後のスケジュールについてです。本常任委員会へご報告した後、入居者への丁寧な説明をする準備期間を設けた上で、5月に入居者への説明を開始するとともに、入居者の皆さんへの説明会を実施してまいります。実際に使用料が上昇するのは12月からとなります。  甚だ簡単ではございますが、説明は以上です。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○委員(池田たけし君) まず、最初の設定のところが建設費を基礎に設定されている。次に、縛りがあって余り近傍の家賃と乖離があってはならないというところなのですけれども、この辺の設定の仕方というのはどちらをどのように考えて始められたのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) 使用料の算出方法は、建物の建設費をもとに計算する係数が決まっております。そのほかに、各昇降機施設ですとか、暖房施設冷房施設などを設けられている施設によって算出することも、金額と係数は決まっております。変動の余地があるものとしましては、償還をする、35年で再建築をするための資金を集めるための年利、利率が最高9%以内におさめるようにと決まっているところ、ここについてはその建設当時の適切な金利で家賃設定をしたものでございます。そこが使用料の変更の内訳でございます。限度額家賃は、これは法で定まっている年利9%で定めることが決まっておりますので、ここは上限で、これ以上上げることは、当時も今もできないのですけれども、当時の家賃はそれよりも下げている分は、当時の低い金利に合わせて設定されたものということです。 ○委員(池田たけし君) 始まりはわかりました。近傍の家賃が、急激にと言うか、かなり上がっていったのだなと、乖離が大きくなったのかなということも理解できます。そして、激変緩和措置として、4年間かけて上昇の措置をするようにと、それでも乖離は当然あるわけなのですけれども、毎年、1万円弱ぐらいずつ上がっていって、最終的には1DKで2万6,000円、そのほかでも3万4,800円まで上昇がプラスされていくということであります。  例えば賃貸ですと、2年に1回、更新のような形で上がっていくようなものだと思うのですが、4年で追いつかなければいけないというのは、何か決まりがあるのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) 今回の家賃の値上げに関しましては、各ご家庭における負担が2万6,000円から3万4,800円と、毎月にかかるお金の額が大きくなるわけでございまして、それを一遍に上げるということはさすがに負担が大きかろうと考えております。今回、4年で4段階に分けてステップアップして家賃をご負担いただくように変えることにしましたのは、もともと区営住宅では所得階層が変わったときに、所得に応じた家賃をご負担いただくことになっておりますが、その所得が上がったときに家賃が上がる、その際に、所得が上がったその翌年から一挙に家賃を上げるのではなくて、4年間に分けて段階的に適用していくというのが国の告示で決まっております。今回は、直接は所得階層が上がったからの変更ではないのですけれども、ご負担を軽減するためにはその考え方を適用することが適しているだろうと判断したものでございます。 ○委員(池田たけし君) ご説明の内容では、5月から周知されて、12月から実際に開始ということになると。お住まいの方にとってはかなりご負担が増えますが、ご家庭のご事情はさまざまであろうと思いますので、これはぜひ丁寧に、よくお話をしていただきまして、ご理解いただけるところまで持っていっていただきたいと要望いたします。 ○委員(横尾俊成君) 改めてお聞きしたいのですけれども、この特定公共賃貸住宅の役割というか、どのような方がどのような目的で入られるのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) 特定公共賃貸住宅のもととなります特優賃法特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律は国で定まっている法律でして、この法の目的は、特に中堅所得者向けに増大している良質な賃貸住宅のニーズに応えるために、国が支援して、民間賃貸または地方公共団体が、中堅所得者に向けた良質な住宅を供給するときに支援するための法律でございます。あくまでも、今回の住宅を設立した当初の目的は、中堅所得者向けへの良質な住宅が当時不足していたこと、それを補うために私どもが取り組んだ事業でございます。 ○委員(横尾俊成君) そうすると、例えば今、この時代で良質な住宅がないのかということ、港区は結構住宅が供給されていますけれども、そのような中で本当に良質な住宅がないのか、あるいはこれを今、例えば賃料が安いからこそ1つのメリットがあるかもしれないけれども、それを市場家賃に近づけていくと、果たしてニーズがあるのかどうかということも含めて、今後、このあり方自体も見直す時期が来ているのではないかと思っているのです。一方で、今回、結果的に月々2万円、3万円近くの額が上がっていくわけですから、今だったらここに住めるけれども、月々3万円も上がったらさすがにもうここに住めないよという方が多分多く出てきてしまうのではないかと想像に難くないのですけれども、そのような方々に対してはどのような措置と言うか、恐らく退去されて別の区に行くなどということになるかと思うのですが、どのような想定をされているのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) 今回の住宅は、中堅所得者向け住宅でして、区営住宅公営住宅と持っている目的が違っております。入居に当たっても、一定の所得水準をもって家賃を払い続けることができる経済性の確認をしてご入居いただいているものです。今回の家賃の上昇がございましても、ほかの特定公共賃貸住宅同様、今のお住まいの方々の当初の所得水準ならば、生活の中でやりくりいただけるものと思っております。 ○委員(横尾俊成君) 今回家賃が上昇するということによって、あなたの所得は足りないからだめですよというような言い方をしないという1点だけ確認したかったのです。つまり、入居者ご自身の意思で移るのか、残るのかを選べるような状況でよろしいのですか。 ○住宅課長野口孝彦君) 入居の所得の要件は、入居審査をする段階において根拠となる資料をもって審査し、それをパスすれば足り得るものでございまして、家賃を払い続けていただける限りにおいては、こちらからご退去いただく理由は何らございません。 ○委員(井筒宣弘君) 最初に入居が始まったのは平成20年ですよね。ちなみに、シティハイツ港南の入居が始まったのは何年ですか。 ○住宅課長野口孝彦君) シティハイツ港南は平成7年度が募集年度で、平成8年度から入居でございます。
    ○委員(井筒宣弘君) そうすると、本当にこれは極端に家賃が安かったということですよね。例えば港南あたりで同じ間取りでも14万円、15万円なのが、これは、平成20年だからといって、なぜこれほど極端に安かったのでしょうか。私たちは入れないけれども、これなら入りたい。 ○住宅課長野口孝彦君) 根拠となります使用料の算定方法は決まっておりまして、大きく違いがございますのは平米当たりの建設費が、シティハイツ港南に比べてシティハイツ神明は安く、家賃の基礎となる部分がそもそも安くて済むということがございます。それと、金利が当時低かったので、適用金利も低めになっているということで、使用料のもととなるものが港南に比べますと安い時期でスタートしたということです。 ○委員(井筒宣弘君) これは、確かに居住者に説明するのがすごく難しいですよね。これだけの値段が上がるというのは本当に大変なことだと思う。ただ、先ほどいただいた資料で浜松町の周りを比較すると、この界隈の平米数単価も結構安いですよね。私も少し調べたのですけれども、芝消防署の南側に150室ぐらいのマンションができますよね。それで1階部分が生鮮食品を扱うスーパーマーケットが入る。そこの家賃が、30平米、9坪ワンルームで18万円。ワンルームで18万円ということは、特定公共賃貸住宅はまだまだ市場家賃より安いなと思うけれども、説明の仕方を少し間違えると大変なことになると思うし、私たちそれぞれが、シティハイツ神明にいる人を誰か知っていると思うのです。はっきり言って、これだけ家賃が上がるとは、説明しにくいです。だから、説明は本当にうまく持っていってくれないと虻蜂取らずになると思うのですが、どのように考えているのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) これまでの家賃がほかの特定公共賃貸住宅に比べて安かったといえども、入居者は今の家賃をもとに生活サイクルを、計画をおつくりになっているのは間違いないところでございまして、毎月が2万円から3万円の額が上がることについて、それに伴う生活の負担はよほど大きいものと承知しております。今回、法の趣旨から言っても、ほかの物件からの比較から言っても、どうしても上げざるを得ないと判断したものでございますけれども、入居者様のご事情については十分に承知した上で、丁寧な説明に努めてまいりたいと思っております。また、説明の時期につきましては、私どもも十分な用意をして、丁寧な説明を尽くすことのお時間を少しいただきまして、5月のゴールデンウイーク明けからご案内してまいろうと考えております。 ○委員(井筒宣弘君) 最後に、結局何が言いたいかと言うと、平成20年に入居して、お子さんができても、そのときはまだ保育園などに入れればよかったです。ただ、今はもうその子たちが小学生ということになれば教育費がかさみますね。毎月の2万円、3万円というのは、お母さんたちなら教育費に当てたいのではないですか。だから、その辺を本当に真剣に考えて、丁寧な説明をしていただきたいということを望んで終わります。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、私からお伺いします。今、井筒委員が言われたのと同じなのですけれども、余りにも一気に家賃が上がり過ぎる。先ほど言われた平成20年3月に竣工ということで、その建設費を基礎に家賃が設定されたということですけれども、この平成20年ごろというのは、民間家賃でいくと最も高い時期だったのですよ。近傍家賃と比べるということですが、建設費について言えば、今言われたように、確かに低かったということなのですけれども、なぜその限度いっぱいの設定にならなかったのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) 建設時の平成19年におきましても、私どもとしましては市場家賃は26万4,500円、今回の設定が、もともとの使用料が10万円強ですので、半額以下の使用料設定で、市場家賃との乖離で言いますと半額以下の家賃で設定しているものでした。これは、もともとの建設費を基礎にして使用料を算定しなければいけない特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律の使用料の算定が大きく影響していることが1つと、変動要素がありますのは、今回も見直しを行います、入居者に負担していただきます償還率の考え方についてです。当時の家賃では3.2%を適用しているのですけれども、これはその前に建てました特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂の償還率と同じものを適用しているものでございます。当時は景気としても停滞していましたし、傾斜家賃制度の方は家賃を凍結しているという区側の背景もございまして、適用利率については従前の特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂の数字を適用し、家賃としては周辺家賃が落ちてくるものという見込みで、この額を設定したのではないかと推察されます。 ○委員長(大滝実君) これまでの推移から行くと、家賃はずっと上がってきて、2004年から2007年、2010年ぐらいまでが一番高くて、それ以降、下がっているのですよね。2018年ぐらいまでも、この間、一番高いところから比べると下がってきているのですよ。平成20年のころは最も高くて、むしろそれ以降は安くなっている。だから、このときに建設費としては安くできたのであれば、利率が上がったにしろ、目いっぱいの家賃に設定するというのが当然だったのではないかと感じるのです。同じようなことを言って何なのですけれども、それはいかがなのですか。 ○住宅課長野口孝彦君) 平成19年当時におきまして、限度額家賃で設定することが適切だったのではないか、今回、見直しをした後の額こそが当初適正だったのではないかというご指摘と受け止めております。  当時につきましては、当時の適用すべき金額や利率を用いたものと、それで中堅所得者向けに良質な住宅を提供することを志したものだと思います。現在、3年ごとに市場家賃調査を見直しておりますけれども、今回のように明らかに港区での家賃が全体的に上がっている状況が確認できたところにおきましては、このまま据え置くという判断は不適切だと捉えたものでございます。今後とも3年ごとに市場家賃調査は実施してまいります。その上で、毎度3年ごとに適切な家賃はいかほどかというのは必ず検討していくものです。 ○委員長(大滝実君) 恐らく今の状況で行くと、3年前はそれほど家賃が安くなかったと言うか、本来なら3年前の見直しをすべきだった、この間の家賃の推移から見ると、むしろ今回よりも3年前に上げておくべきであったのではないかと思うのですけれども、そのときの調査ではどうだったのですか。 ○住宅課長野口孝彦君) 建設時の平成19年、それからその後、平成21年、平成24年、平成27年と、3年ごとに調査をしてまいりました。シティハイツ神明近傍でございますけれども、建設時から平成21年、平成24年、平成27年にかけて緩やかに相場が下落、下がってきておりました。ですので、私どもの設定した使用料に、乖離はあるものの、近づくベクトルではありました。今回の平成30年調査は、明らかにそこのベクトルを変えて、家賃が上がっていると、それは神明周辺だけではなく港区全域に対して住宅ニーズが高まって家賃が上がったということが見てとれますので、今回はやはり見直しをせざるを得ないと判断したものでございます。 ○委員長(大滝実君) 実態として、今、働く人の賃金で言えば、この6年間で平均12万円ぐらい下がっているのですよね。それは国会でも議論になった。しかも、先日政府が発表した3月の月例経済報告でも、景気判断については下方修正という状況のときに家賃の値上げというのは、本当にタイミングがよくないし、今、井筒委員も言いましたけれども、これは納得してもらうというのは大変なことでしょう。並大抵のことではないと思うので、例えば、もう少し期間を長くする、あるいは現在の入居者については家賃の上げ幅をゆっくりにして、新規の入居者については一気に高い水準にしてしまうというようなうまい方法は考えられないのですか。 ○住宅課長野口孝彦君) 激変緩和につきましては4年ほどが適切だと、またはそのように活用していると先ほどご説明しましたが、所得が上がったときに一挙に家賃を上げるのではなくて、4段階に分けて当初の本来家賃に行くようにというのが国の通達でございますので、その趣旨こそが適切かと考えておりますが、例えば未就学児がいるご家庭について、家賃の減額制度が今もございますし、これは今後も維持してまいります。60歳以上のみの高齢者世帯についても、減額措置がこれまで同様にございますので、そのような対象になられた方につきましては、今回の家賃をご負担いただくことになっても、高齢者世帯になられるときには減額を受けるということも合わせて丁寧に説明してまいりたいと考えております。 ○委員長(大滝実君) 大変な仕事になると思います。 ○委員(池田たけし君) 追加でお伺いします。最初の市場家賃現行使用料の差については、最低で36%、あとは46%となっていますけれども、先ほど、いわゆる市場家賃のベクトルと言うのでしょうか、動向もあると思うのです。変動もしていきますけれども、例えば50%を切ったら注視していくという指標のようなものは何かあるのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) 市場の均衡を著しく失してはならないというのが特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律で定められて、私どもはそれに縛られざるを得ないわけですけれども、それが市場家賃の50%なのか、60%なのかという具体的な提示、基準などはございません。ですので、状況に照らし合わせて総合的に判断せざるを得ないと考えております。 ○委員(池田たけし君) つまり、3年ごとで見てみて、それが継続して、また3年後もそうであったとしたら見直していくというような方向と理解していいのでしょうか。 ○住宅課長野口孝彦君) この後も都心部における家賃の上昇が続いた場合におきまして、今回の見直しで法に定める限度額家賃の上限に設定させていただきますので、法が変わらない限り、法の縛りがかかる20年間は、この額がこれ以上上がることはございません。それは入居者にも説明してまいろうと思っております。 ○委員長(大滝実君) ほかに、ご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(3)「特定公共賃貸住宅シティハイツ神明の使用料の見直しについて」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(4)「市街地再開発事業に係る事後評価について(虎ノ門・六本木地区)」、理事者の説明を求めます。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) それでは、報告事項(4)「市街地再開発事業に係る事後評価について(虎ノ門・六本木地区)」をご報告いたします。本件は、虎ノ門・六本木地区市街地再開発事業について、港区市街地再開発事業に係る事後評価制度に基づき事後評価を行い、事後評価結果と合わせて事後評価結果を受けての区の対応をホームページに公表するもので、あらかじめ当委員会にご報告するものでございます。  それでは、本日付資料№4の市街地再開発事業に係る事後評価制度について(虎ノ門・六本木地区)をごらんいただきたいと思います。  初めに、1ページをごらんください。事後評価制度について、簡単にご説明させていただきます。項番1、事後評価制度導入の目的をごらんください。事後評価制度の導入の目的は、市街地再開発事業により整備した公共施設や、建物や、建築敷地の事業効果を確認し、評価することです。事後評価で得られた知見は、新たな市街地再開発事業を計画している再開発計画の支援・指導の際にフィードバックするとともに、これら再開発計画を策定する事業者の自主的な取り組みを促してまいります。  次に、項番2、事後評価の対象でございます。事後評価の対象は、都市再開発法に基づき、都市計画事業として実施される市街地再開発事業のうち、港区市街地再開発等補助金交付要領に基づき、補助金を交付する事業地区としてございます。  次に、項番3、事後評価を実施する時期でございます。事後評価の実施時期は事業完了後おおむね5年以内としております。  次に、項番4、評価項目についてです。事後評価では、事後評価時における計画の達成度を確認する必要がございます。事後評価項目は、下段の表に評価項目の一覧を表記してございます。評価項目について、評価指標ごとに評価してまいります。  次に、右の上段をごらんください。項番5、評価の実施についてです。事後評価は区民、学識経験者及び区の部長級職員で構成する事後評価委員会で評価を実施いたします。  次に、項番6、総合評価についてと、項番7、評価の公表です。赤い枠で囲っている箇所がございます。まず、項番6、総合評価は、評価項目ごとに段階的な評価を行います。また、評価項目の評価の結果をもとに、市街地再開発事業の事業効果を総合的に評価しているものでございます。評価項目、総合評価ともに段階1は良として星1つ、段階2が優良として星2つ、段階3が最良として星3つの区分といたします。  次に、項番7、結果の公表です。事後評価の結果につきましては、区のホームページ等により公表してまいります。区のホームページにおける公表内容は、事後評価委員会名簿、事後評価結果、それから事後評価結果を受けての区の対応ということになっております。冒頭に説明させていただきましたが、今年度、平成30年度につきましては、虎ノ門・六本木地区市街地再開発事業事後評価を行いましたので、事後評価制度に基づきまして、事後評価の結果を公表してまいります。  続きまして、2ページをごらんください。事後評価の対象地区である虎ノ門・六本木地区のまちづくりについてです。まず、項番1、計画地の位置・地区の概況でございます。六本木・虎ノ門地区まちづくりガイドライン、以下、まちづくりガイドラインと言いますけれども、地区内に位置し、東京メトロ日比谷線神谷町駅や、南北線六本木一丁目駅に近接する交通利便性が非常に高い2.0ヘクタールの地区となっております。周辺には各国大使館が立ち並ぶ国際色豊かな地域であるとともに、アークヒルズや泉ガーデン等の計画的なまちづくりが進められております。一方、計画地は細街路に多くの木造建築物が建っており、また、がけ地となっている部分もあるため、一体的な都市基盤の更新により、安全で防災性の高いまちづくりを進めていく必要がありました。このようなことから、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の後進を図り、安全で業務や商業、住宅等が複合した魅力ある複合市街地を形成するため、第一種市街地再開発事業が実施されることとなりました。  続いて、項番2、これまでの経緯でございます。当地区は平成5年2月に虎ノ門・麻布台地区市街地再開発準備組合が設立されて、平成13年12月に虎ノ門・六本木地区を先行して推進するため、地区を分割し、虎ノ門・六本木地区市街地再開発準備組合が設立されました。平成19年8月には都市計画が決定され、平成20年7月に組合設立認可、平成21年2月には権利変換計画が認可され、平成21年10月に工事着手に至ってございます。その後、平成24年8月に工事が完了し、平成25年6月に市街地再開発組合を解散しております。整備した公共施設や施設建築物の概要につきましては、資料に記載したとおりでございます。  続きまして、3ページをごらんください。虎ノ門・六本木地区市街地再開発事業事後評価結果についてでございます。初めに、資料左上段をごらんください。事後評価制度に基づき、虎ノ門・六本木地区における評価項目・評価指標と評価結果の一覧を示しております。本日は、本日付資料№4-2といたしまして、事後評価委員会で取りまとめられた事後評価調査書をお手元に配付しております。評価委員会による評価書となりますので、詳細な説明は省略させていただきますが、評価項目一覧に評価指数に対する評価書の記載ページを合わせて記載しております。  また、評価指標には住民等の満足度などアンケート調査を実施している項目がございます。評価書の2ページの右下の欄をごらんください。アンケート調査については、その図にありますとおり、赤坂一丁目、虎ノ門四丁目、虎ノ門五丁目、六本木一丁目、麻布台一丁目地内の建物・住戸等、各戸に2通を配布しております。アンケート対象者については、地区内、地区周辺の住民の方々を中心にアンケートを実施いたしました。なお、昨年度のアンケート回収率が7.6%と低かったため、今年度はインターネットにより回答ができるようにし、回収率の向上に努めております。配付数は2,685戸、計5,370枚を配付し、郵送による回答数は216戸、計273枚、インターネットによる回答数は28戸、計28枚で、回収率としては9.1%となっております。  それでは、概要に戻っていただき、3ページを改めてごらんください。調査書については、都市基盤整備等に関する住民の満足度や、公開空地整備の満足度に関するアンケート調査の結果として、整備した施設全て、居住者、周辺住民とともに、満足度傾向にある結果が示されております。評価結果は3段階で結果を区分しております。評価区分の考え方は、先ほど制度の概要でご説明したとおりでございますが、評価の考え方としては資料右下に詳細を記載しております。  続いて、総合評価の欄でございます。総合評価としては星3つ、最良な事業として評価を受けています。評価の考察としては、虎ノ門・六本木地区市街地再開発事業はまちづくりガイドラインや地区計画の目標を実現すべく、道路や広場、そして新たな建築物など、都市活動に必要な機能を再整備することにより、都市機能の更新と都市防災性の向上を実現していること、周辺界隈の質の高い都市環境のポテンシャルを十分に生かし、かつ地区計画で求められた機能に対してさらなる付加価値、これはアート作品などによる空間演出や、きめ細やかな外構計画と建築計画の配慮、生物多様性の取り組み、広場の活用などでございますけれども、これを加えることで、これまでにない良質な都市空間が実現し、そしてその空間を良質に維持管理していること、都市景観や公開空地の満足度として、市街地内外から非常に高い評価が得られていること、まちづくりガイドラインの実現に向けた道路・歩行者ネットワーク網や緑のネットワーク網の整備に寄与し、再開発事業として誘導すべき先導的な取り組みが多数あること、そして次世代にわたってこの空間の質を維持していくべき事例として、今後の他事業にも波及する市街地再開発事業であること、これらにより、最良な事業として評価がなされています。  続きまして、資料の右側をごらんください。評価結果を受けて、区の対応でございます。対応事項としては3点ございます。1点目は、まちづくりガイドラインにより、計画的なまちづくりの誘導です。評価書19ページをごらんください。公開空地の整備について、アンケート調査によって評価をしている箇所でございます。左下に、整備した公開空地について、地区内外の方々の満足度をグラフにしてございます。結果としては、地区内の方・地区外の方とも満足度傾向が高いことが確認できております。  続いて、5ページ、左下の図をごらんください。虎ノ門・六本木地区市街地再開発事業の地区界隈は、昭和50年代から現在に至るまで、まちの将来像を示すまちづくりの計画とともに、開発許可制度や地区計画制度の活用により、土地利用を計画的にコントロールしている地区でございます。また、右下の表をごらんください。虎ノ門・六本木地区計画内の緑被率を示したものでございます。この地域の緑被率は、港区内においても最も高い緑被率の地区となっております。  このようなことから、今回の事後評価では、将来のまちづくりの目標や方針を示し、計画的に土地利用をコントロールすることで、大規模なまちづくりが敷地を超えて町の価値を高め合うこと、また、このような都市空間は地区内外の方々から高い評価を受けていることが確認できました。地域の課題解決や地域の個性を生かす良質な都市空間、都市開発を誘導し、そして各開発が敷地を超えて連携していくために、まちづくりガイドラインがその実現に向けて重要な役割を担っております。今後も引き続き、まちづくりガイドラインの策定・運用により、地域の課題を解決する計画を誘導するなど、地域の個性を生かしたまちづくりを推進してまいります。  2点目は、緑のネットワークの充実と生物多様性の誘導です。評価書の31ページと32ページをごらんください。ここでは、創意工夫・独創性の評価項目として、生物多様性への配慮を評価しております。虎ノ門・六本木地区市街地再開発事業では、広場や緑地について緑化の質にも配慮し、地域植生の再生や生き物の住みやすさへの貢献、多種多様な生き物のための環境づくりを創出する生物多様性に向けた取り組みを計画し実施しております。  32ページをごらんください。ここでは、事業完了後においても経年で生物多様性に向けたモニタリング調査を実施し、動植物の生息状況など、生物多様性の観点から見た保全管理について検討を継続していることを示しております。今回の事後評価では、港区まちづくりマスタープランで示している生物多様性の取り組みを多く実施していること、そしてその取り組みにより多くの鳥類が出現しているなど、生物多様性の取り組みの効果が確認でき始めていると思われます。また、地区内では大規模なまちづくりにより緑被率が着実に増加しております。  このようなことから、引き続き緑のネットワーク網の充実を図るため、開発による緑地の整備を推進するとともに、生物多様性に資する自然回復の場づくりとしての取り組みを誘導してまいります。  3点目として、市街地再開発事業を契機とした地域の魅力、価値の持続的な向上です。評価書の16ページをごらんください。ここでは、居住性・快適性の評価項目で、事業継続性の視点で施設管理運営やCO2削減推進体制などについてヒアリング調査を行っております。ここでは、事業完了後においても市街地再開発事業の事業協力者が継続して市街地再開発事業で創出した公開空地や建物の維持等のマネジメントにかかわりを持ち続けていることが確認できました。今回の事後評価では、市街地再開発組合が市街地再開発事業として取り組んだ生物多様性の取り組みや、建築物の環境負荷低減への取り組みなどについて、管理組合が維持管理するだけではなくて、取り組み結果を検証し、改善を図る管理体制を構築することで、地区の魅力や価値の向上を図っていることが確認できます。  事業完了後において質の高い都市空間を維持管理するためには、計画の初期段階から、事業により創出する公開空地は、施設建築物に対応した管理体制を検討していく必要があります。このようなことから、計画の初期段階から整備施設の維持管理体制を検討し、管理開始後においてもまちづくりの意図や取り組みについて継承するとともに、市街地再開発事業により整備する質の高い空間を持続的に維持管理していくよう、市街地再開発組合を指導・誘導してまいります。  以上が、評価結果を受けての区の対応となります。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○委員(池田たけし君) 環状第二号線から外苑東通りまでと言っていいのでしょうか、泉ガーデン、城山ガーデン、仙石山ヒルズ、それからこの再開発、アメリカ大使館から尾根筋と言うのでしょうか、区画街路2号ですね。ずっと来て、開発がどんどん進んで、まちが整って、しかも緑が増えて、森の中を通っていっているような、大使館もありますのでまさにそのような美しいまちが現出していっているわけでございます。今後、麻布台なども再開発が始まって、全部が整っていくのでしょう。  今回、事後評価ということでお伺いいたしますと、今、お話があったとおり、区として今後進めていく、整えていくということがあるとは思うのですが、この事業評価で得られたもの、そして連続性があるわけですね。それぞれの成果が少しずつ違っていながらも、ずっと連続して進んでいかれる。この中で、最後、麻布台があるわけですけれども、この事後評価を中心、もとにして連続性のあるものを次にどのように整えていくのでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 今回の評価で、先ほど、まちづくり全体をガイドライン等の整備方針に基づいて誘導していくことが非常に望まれることだということはご説明させていただきました。同様に、そのことを区の職員の中にもきちんとフィードバックをして、これからの計画を誘導していくスタッフがそのような知見を持って仕事に取り組んでいくことは大切だろうと考えております。したがいまして、今回得られましたこの評価につきましては、3月下旬に、職員に研修という形で、地元に入ってこの中身について学習したということを含めて、今後も活用してまいりたいと考えております。 ○委員(池田たけし君) ありがとうございます。大切な部分であろうかと思います。つくって、そこにまた住み続けていくような形、また、区と住民の方が連携・協働してやっていただけることがいいかと思います。せっかく緑もあって、居心地のいい形ができております。また、広場があると潤いもあり、集い合うということもできるわけです。タワーが結構建っているわけで、当然オートロックでなかなか外と交えないところですが、広場というものが一つの契機となっていろいろなイベント、催し物をさまざま組んでいただいて、人と人とが触れ合う。せっかくつくったまちに住み続けられて、交流や絆というものがまちとして整っていくと言うのでしょうか、緑の潤いもあれば、人の心の潤いもあるというようなことを、ぜひ美しいまちに美しい心があるように進めていただきたいという要望でございます。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、私からも幾つかお伺いします。総合評価最良ということで、今後、ほかのモデルにもしようというような報告でしたので、少し細かいことにもなるかと思いますけれども、お伺いします。  最初に、13ページに、非常時に生活用水として使用できる防災井戸が整備され、その使用について区と協定を締結していますというのが、この防災施設のところでは強調されていますけれども、この井戸について、生活用水として使用できるというのは、飲料水などとして使用できるのでしょうか、別の使用にしているのでしょうか。あるいは、規模としてどのくらい賄えるのでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 飲料水ということではなくて、災害等が発生した場合に、例えばトイレの水等、生活を維持していく上で必要な水として活用していくと聞いております。 ○委員長(大滝実君) この地域の全てが賄える、あるいはこれぐらい賄えるという規模はわかりますか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 事業者にヒアリングした時点では、そこまで具体的な中身についてはヒアリングは行われてございません。 ○委員長(大滝実君) そうですか。有栖川宮記念公園の井戸のようなものだとかなり規模は大きいですけれども、この井戸では小さいかなと思いました。  あと、17ページに、居住性の問題が出されていますけれども、この住宅地で言うと、アークヒルズ仙石山レジデンスが243戸で、アークヒルズ仙石山テラスが33戸ということで、住宅としては276戸となっていますけれども、先ほどの説明では配付数が328戸ということです。住宅以外の事業所であるとか、そのようなところも含めて、この地域内でも調査票が配付されているということで、そのうち返ってきたのが74ということですけれども、居住者からはどれぐらい返ってきているのでしょうか。居住者の満足度という項目が、非常に良いとなっているのですけれども、実は居住者からは余り返ってきていない、つまり、返ってきた数が少ないけれどもいいとなっているのかをお聞きしようかと思ったのです。わかりますか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) アンケート調査の中での居住者の分類ですけれども、回答いただいた地区内の85名のうち、27名の方が一応従前からお住まいになっていると回答されていますので、それらの方が居住されているということは確認できるところです。 ○委員長(大滝実君) このアンケートの回収は、事業者よりも居住者の方が多いということですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 細かい数字になりますけれども、地区内ですと、お住まいの方が73、お勤めの方が12、全体が85という数字になっております。 ○委員長(大滝実君) わかりました。それに、この参考のところに書いてありますね、要するに、低層住宅にもとの権利者が住めるように、いわば管理者住宅のようなものを低層でつくろうという計画をしていましたが、そのようなことはできなくて、高層の建物に入ったのだと思うのですね。その後に、収益床を権利変換で取得できる仕組みを設けるなど、当該地域で生活継続できる工夫を行っていますと、私たちが言っているいわば追い出しをされるのではないかという点からいけば、非常に大事な配慮はされているということなので、このあたりを詳しく説明をしてもらえればと思うのですが。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 17ページの右下の参考の部分のご質問かと思います。管理費や固定資産税などの費用が見込まれるということで、1権利者が複数の住戸を持つというのはなかなか困難ですので、その方の権利変換される住戸を少し小さくすることで、余力を出して、それを皆で1つの資産に置きかえて賃貸をする。そこから収益を上げることによって、固定資産税や、それから管理費が上がっていくことについて対応するという取り組みを行っているものです。これは、ここだけではなくて、そのようなことについて最近の市街地再開発事業の中ではさまざまな問題が発生していますので、きちんと権利者の皆さんの中でお話し合いをされて、そのような取り組みをしているということです。  ただ、一方で、そのときのライフスタイルと言いますか、収入がきちんとある方が、床を減らしてそのような取り組みをするかというと、人それぞれの収入目標をお持ちになっていますので、一概に全ての方がそのような対応でカバーをしているということではございませんが、そのようなことができるようなシステムを、組合の事務局の中でも検討して取り組んでいると聞いております。 ○委員長(大滝実君) 小規模地権者には非常に厳しいやり方ですね。  それから、25ページで、緑地の利用頻度というのがあります。ほかのところでは結構利用者が多いのですけれども、ここではほとんど利用しないという割合が非常に高いですね。利用目的も無回答が多くなっているのですけれども、この緑地というのは、緑被率を高めるというだけで緑地をつくったということなのでしょうか、何か別に目的があったのでしょうか。なぜこのように利用していないという回答がほかと比べて極端に多い声になっているのでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 順番にご説明をした方がいいと思います。  まず最初に、5ページをごらんください。図の真ん中あたりに当該地区がございますけれども、その上部、北側に緑道がこの地区の隣接部分の開発で整備されております。18ページをごらんいただきますと、今お示しした緑地と、その隣に黄色い部分で緑道というものが描かれているかと思います。こちらの緑地については、人が入ることを前提にして計画しているわけではなくて、この緑道そのものを全体として樹間を覆わせるようなパーツとして整備している。道路を挟んで計画地側の方は、人が入って活用できるような緑地にするという、それぞれの緑地に性格づけを持たせております。なぜ、この部分がそのようなアクティブな部分では構成しなかったかと言いますと、実は、その下に備蓄倉庫が入っておりまして、備蓄倉庫の屋上が緑地になっている。ここで言いますと、18ページの下から2つ目の右に緑地(東側)と書いておりますけれども、下の方にコンクリートの構造物が見えているかと思います。この上を覆うような形で緑化することによって、計画建築物と緑地を一体的に運用できるように整備したものと考えております。  したがいまして、もともと道路の反対側にあってなかなか入れるような場所ではなくて、管理する度合いもできるだけ落として、自然林に近いような管理をしておりますので、入って使うというよりは、周景として見て活用される緑地であろうと考えております。 ○委員長(大滝実君) それから、これは非常にいいことでもあり特徴でもあるのですが、31ページで、⑥に土壌や材料と書いてありますね。ここで、敷地の表土を保存し、再利用することで、従前の環境を再生することに役立ちますというふうに書かれているのです。私たちも、いわば生物多様性というのは、池であるとか、緑地であるとか、そのようなことを通じて長い間につくられてきているから、再開発で一旦全部なくなってしまうと、そのようなつながりがなくなって、新たに人工のものができ上がってくることで、一旦、この生物多様性というものは切られてしまうという心配が非常にあるわけなのです。これは、要するに、表土をはぎとってどこかに預けておいて、また戻すということなのでしょうか。詳しいことをお聞きしたいのです。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 市街地再開発事業として建物を建てておりますので、この図でいきますと、左側の一番下にあるように、建築物の屋上に、かなりの部分の植栽がなされていることになろうかと思います。この取り組みの非常に先進的な部分といいますのは、そのような環境にあっても、そこに植生する樹木等を、周辺の樹木との植生に合わせて樹木を選定して、周辺環境と同じような形で落ち葉等が落ちて、土壌がつくられると。それらは、先ほど言いましたけれども、隣地の開発の樹林ともつながっておりますので、当然、微生物などもある一定の時間がたてばどんどん同化していくということになろうかと思います。  合わせて、32ページもございますけれども、他の樹林にいる鳥類等の生物がこの樹林と、隣接する樹林と一体的に活用できるという意味ですけれども、住んでいけるような環境が相互にでき上がってきているということで、一般的なマンション等をつくりますと、植物が生きていく状況で管理密度を高めてしまうと、そのような意味では箱庭のような環境になるわけですけれども、ここでは管理密度を落として、できるだけ生物の生息が円滑に行われるように努力している。そのためには、それなりの努力をしないと、管理するための努力をしないと維持できないわけですけれども、そのようなことも含めて、自ら評価をして運営をしているというところが大きなポイントなのだろうと考えております。 ○委員長(大滝実君) それでも、32ページにあるように、昆虫食である幾つかの鳥が出現しないとか、地表を落葉落枝が少なく、土壌動物等が貧弱と、100%うまくいっているわけではないというような現状も書かれているということは指摘しておきたいと思います。  最後に、30ページの歴史・文化について、縄文時代から江戸時代に至る遺構や遺物が多数発見されたということで、びっくりするぐらいのものが出ているわけですね。この中で、写真にも載っています地下室、上水、井戸、このようなものと、遺物が14万点、8,670キログラムというすごい量が出てきているのです。一部がこの屋敷の中に、石垣石としてあって、説明がついているというのですけれども、これはもう何百分の1、何万分の1ぐらいのものなのですけれども、この残った圧倒的な量の遺構や遺物というのはどのような形で残されているのでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) ここで出土している全てのものかはわかりませんけれども、基本的には郷土歴史館に資料として提供して管理していると聞いております。 ○委員長(大滝実君) 地下室とか上水、井戸というのは、全部壊れてしまうのですけれども、これは写真など、何かそのようなものでしか残されないのですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) そのとおりだと考えております。したがって、ここの紹介サインにもありますけれども、そのような歴史の文章と、その左側にあります屋敷跡の石垣等で原風景を残せるような努力をしているということです。 ○委員長(大滝実君) せっかくの宝のようなものですから、ぜひきちんと区民に知られるようにしてほしいと思います。  ほかに、ご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、報告事項(4)「市街地再開発事業に係る事後評価について(虎ノ門・六本木地区)」についての報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(5)「赤坂九丁目北地区市街地開発組合の解散について」、理事者の説明を求めます。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) それでは、報告事項(5)「赤坂九丁目北地区市街地開発組合の解散について」、ご報告させていただきます。本日付資料№5をごらんください。  本件は、赤坂九丁目北地区市街地開発組合の解散が認可されましたので、当常任委員会に報告させていただくものでございます。1ページをごらんいただければと思います。解散認可書の写しになっております。次に、2ページと3ページをごらんください。東京都公報の抜粋の写しでございます。  次に、4ページをごらんください。当地区のまちづくりについてまとめたものでございます。項番2に、これまでの主な経緯を記載しております。平成25年12月に組合が設立認可されまして、平成26年11月の権利変換計画認可、平成27年2月の工事着手を経て、平成30年2月に工事が完了しております。  項番3と項番4が、当地区で整備した施設の概要でございます。左下が事業着手前の写真、右下が事業完了後の写真となっております。事業着手前の当地区は、老朽化した低層木造家屋が密集し、防災上の課題を抱えておりました。本事業では建物の共同化を図るとともに、桑田記念児童遊園の再整備や、バリアフリー経路を備えた歩行者専用道の新設、斜面地である歩行者専用道路緩衝帯の再整備などを行うことで、安全で緑豊かなまちづくりを実現したものです。  大変雑駁ですが、赤坂九丁目北地区市街地開発組合の解散についての説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ありませんか。なければ、1点、私からお伺いします。  事業着手前に住んでいた方で、この再開発の建物に入居した方はどれぐらいいらっしゃるのでしょうか。  それと、今度、管理は管理組合に移るということですけれども、この管理というのは公共空地までの管理なのでしょうか、あるいは建物だけということなのでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 従前地権者は49名いらっしゃいました。そのうち、残ったのが46名と聞いております。
     それから、公開空地の管理ですけれども、管理組合がその管理については責任を持つことになろうかと考えております。 ○委員長(大滝実君) わかりました。  ほかに、ご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(5)「赤坂九丁目北地区市街地開発組合の解散について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(6)「鉄道駅総合改善事業について」、理事者の説明を求めます。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) それでは、報告事項(6)「鉄道駅総合改善事業について」、ご報告させていただきます。今回のご報告は、京急品川駅で進められている駅改良について、国の補助制度である鉄道駅総合改善事業を活用し取り組むことから、計画の概要を当委員会に報告するものでございます。本日付資料№6をごらんください。1ページは鉄道駅総合改善事業について、2ページは参考資料として、鉄道駅総合改善事業の制度を解説したものを添付しております。  それでは、1ページをごらんください。鉄道駅総合改善事業についてご説明させていただきます。  まず、項番1、品川駅の現状と課題でございます。隣の図とあわせてごらんください。品川駅は広域アクセス性や拠点性が高まる中、交通結節点としての機能拡充が求められておりますが、京急品川駅は羽田空港へアクセスする列車やホームの利用がわかりにくいことや、乗り換えのために上下移動を伴うことなど、乗り換えにかかわる利便性の低さが課題となっております。また、品川駅西口広場はタクシーやバスなどの交通結節機能や歩行者空間が不足しており、駅前広場機能及び空間の確保が課題となっております。さらに、国道15号で分断されたネットワークや階段等による段差、東西自由通路の混雑など、高輪市街地と駅、芝浦港南側市街地との連絡性の強化が課題となっております。  続きまして、項番2、品川駅周辺の基盤整備です。右の図と合わせてごらんください。品川駅の北側では、環状四号線の整備が計画されております。環状四号線につながる北口広場は地区計画に位置づけられ検討は進められており、JR品川駅では北口広場側への改札口の新設も計画されております。また、駅の西側では、国道15号上空を活用した品川駅西口駅前広場の整備計画の検討が進められております。  続きまして、項番3、京急品川駅の改良です。京急品川駅は平成30年12月21日に都市高速鉄道として都市計画決定されており、連続立体交差事業により駅を地平化する計画としております。また、地平化と合わせて、2面4線化や駅施設の改良を図り、複雑な乗り換え動線を解消するとともに、わかりやすく利便性の高い駅に再編する計画としており、駅機能の改善に資する整備を対象に鉄道駅総合改善事業の活用に向けて取り組むこととしております。  2ページをごらんください。鉄道駅総合改善事業の制度についてご説明させていただきます。まず、参考資料の左側をごらんください。鉄道駅は交通の結節拠点の機能のみならず、周辺の施設と一体となり、まちのにぎわいを形成し、地域の活性化を図る上で重要な役割を担っております。鉄道駅総合改善事業は、鉄道サービスの充実・強化を図るとともに、まちとの一体感があり、全ての利用者にやさしく、わかりやすい駅空間を創造することを目的として実施される事業です。事業効果の例といたしまして、駅舎の橋上化による地域の分断の解消や、ホーム拡幅による鉄道利用者の安全性と利便性の向上、生活支援機能施設等の整備による地域住民の利便性の向上などがございます。  資料右下に鉄道駅総合改善事業の効果のイメージを記載しておりますので、ご確認をお願いいたします。  このように、鉄道駅総合改善事業は、駅の改良だけではなく、自由通路や駅前広場と一体的に整備することで、市街地の一体化や円滑な歩行者動線の確保など、歩行者ネットワークの強化や、都市の国際競争力の強化に寄与することから、国と地方自治体が補助を行い、駅機能の総合的な改善を図る事業です。主な事業メニューにつきましては記載のとおりでございます。また、鉄道駅総合改善事業は、周辺の基盤整備との整合や、地域ニーズを踏まえた高度化施設の整備など、地域と密接にかかわることから、地方自治体、鉄道事業者、地方運輸局等から成る協議会により整備計画を策定することとなっております。  続きまして、事業費の構成です。鉄道駅総合改善事業は国の補助制度に位置づけられ、国と地方自治体、鉄道事業者がそれぞれ3分の1負担することとなっております。地方自治体の負担を都道府県と区市町村で分担することとなっており、その負担割合につきましては、駅の利用形態や事業のもたらす効果を踏まえて、事業ごとに関係者間で協議して決めてまいります。  1ページにお戻りください。項番4、鉄道駅総合改善事業の効果でございます。右下の品川駅の改良イメージをごらんください。今回の事業の内容とその効果をイメージした図です。図の左側の赤色の枠で囲んだものが、鉄道総合改善事業の整備メニューと、その効果になっております。  まず、駅舎の改良により、既存の東西自由通路延伸部の両側に駅舎を配置し、改札口を再配置することで、歩行者動線の円滑化・分散化が図られ、自由通路の混雑緩和につながります。また、ホームの改良や、2面4線化により、ホーム上の混雑緩和やバリアフリーが図られ、利用者の利便性・安全性が向上いたします。さらに、駅空間高度化機能施設として、生活支援施設等を整備することで、地域住民や来街者の利便性が向上いたします。  このように、京急品川駅の改良は、自由通路の整備や連続立体交差事業と合わせた駅改良により、歩行者空間の拡充が図られ、東西地域の連絡性や、駅とまちの回遊性が向上、生活支援機能施設等を整備することで地域住民等の利便性が高まるなど、公益に資することから、鉄道駅総合改善事業に取り組み、鉄道事業者を支援してまいります。なお、具体的な整備計画につきましては、東京都、港区、鉄道事業者、地方運輸局から成る協議会を設立し、今後検討してまいります。  最後に、項番5、今後のスケジュール(予定)です。平成31年度に協議会を設立し、整備計画の策定を予定しております。2020年度以降に事業着手、2027年のリニア中央新幹線品川駅開業に合わせ駅を地平化し、事業完了は2029年度を予定しております。  鉄道駅総合改善事業についてのご説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、私からお伺いします。今報告にあったように、事業完了が10年先となりますけれども、現在の品川駅の東西自由通路が、朝の通勤時には人があふれて危険な状況になっているわけなので、この基盤整備の中で位置づけて、早急な対応をしていくということが必要なのですけれども、このようなことは改善事業の中には入れられないのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 今回の京急の鉄道駅総合改善事業につきましては、都市側のまちの整備でして、資料№6の1ページ右下の品川駅の改良イメージをご覧ください。少し薄いピンク色になっておりますが、自由通路の延伸、また、京急駅舎北側で自由通路の新設となっているところがございます。これらは先日ご報告させていただいておりますが、品川駅街区の区画整備事業の中で整備する方針でございまして、これらと合わせて京急の改良を合わせることで、自由通路の混雑緩和が図られるという形でございます。これらは基本的には優先して整備するべきだと考えております。 ○委員長(大滝実君) わかりました。  それから、鉄道駅総合改善事業ということの説明の中で、駅とまちとの回遊性の向上ということが書かれているのですけれども、周辺の町会とか商店会などの参加があってもいいのではないかと思うのです。ここでは東京都、港区、鉄道事業者、地方運輸局等から成る協議会をということなのですけれども、この協議会の中には町会や商店会などは入らないということなのでしょうか。逆に、国の側について言えば、補助は3分の1補助となっていますけれども、この協議会の中には特に入っていないわけですけれども、これは金だけ出すけれども口は出さないよということなのでしょうか、何か法的な縛りがもともとあるのでしょうか。要するに、国のかかわりはどうなのかという両面についてお聞かせください。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) まず、この鉄道駅総合改善事業についての協議会でございますが、総合事業の中で協議会について構成員が定められておりますので、地域の町会の方々が入るということはまずございません。それと、国につきましては、先ほどご説明した地方運輸局が国の機関となっております。 ○委員長(大滝実君) それから、生活支援機能施設は、一般的には保育園や病院等と書かれているのですけれども、品川駅の場合、今の現状からするとどのようなことが想定されるのかということです。今、田町駅の前に大きなビルができて、スーパーマーケットが入って、品川駅周辺の商店にも影響が出ていると。住民にしてみればスーパーマーケットができるというのがいいことなのですけれども、全体としては、いろいろな意見が出されている。地元の商店にとっても影響が大きいということもあるので、よく聞いていく必要があると思うのですけれども、品川駅ではこのようなものを想定していますよというものがあれば教えていただきたいと思います。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) これから皆さん集まって協議会で整備計画を検討しますので、現在まだ計画案については具体的なものはございませんけれども、1点、鉄道事業者から聞いておりますのは、やはり羽田空港と直結している品川駅ですので、観光案内所的な機能は入れていきたいという事業者側の希望は聞いているところです。 ○委員長(大滝実君) それで、先ほど聞いたように、地域住民は協議会には入らないということなのですけれども、先日、あれだけ大々的に公募しておいて、JRの新駅の名称が、130位の高輪ゲートウェイという名前に決まったということで、本当に真摯に地域の住民の意見を聞いていく仕組みをつくっていく必要があるのではないかと思うのですけれども、この辺はどのように考えられているのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) まず、総合計画、整備計画をつくるに当たりましては、周辺の環境を含めて考えていくものではございますけれども、先ほどご紹介させていただいたとおり、例えば観光案内所のほか、保育所、病院等の例示がございました。生活支援機能施設でございますので、生活利便施設と少し違うのかと考えておりますけれども、引き続き、こちらについては整備計画の中でいろいろと検討させていただきたいと思います。 ○委員長(大滝実君) 住民の意見が反映されるように、ぜひよろしくお願いします。  ほかに、ご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、報告事項(6)「鉄道駅総合改善事業について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(2)「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(3)「請願30第12号 港区芝地区にドッグランの設置を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(4)「請願31第2号 末長企画の(仮称)南麻布三丁目計画に関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。 ○委員(井筒宣弘君) この請願ということではないのですけれども、これだけ出ている請願を当常任委員会の中で今期継続ということは、やはり何も審議していないに等しいと思うのですよね。このようなことのないようにということを申し送り事項としてください。よろしくお願いします。 ○委員長(大滝実君) わかりました。では、今の件については引き継ぎをすることにしたいと思います。  ほかになければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(5)「発案27第11号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 住宅課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 ○住宅課長野口孝彦君) 貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。  昨年11月22日当常任委員会におきましてご報告させていただきました港区住宅基本計画[第4次](素案)についてのご意見募集結果をご説明させていただきたいと思います。本日付資料№7をごらんください。  港区住宅基本計画[第4次](素案)につきましては、11月21日から12月20日まで区民意見の募集を行いました。区民意見募集により寄せられた意見は4通10件でございます。意見の反映状況につきましては、①意見の趣旨を踏まえ、計画に反映したものが2件、②意見の趣旨は、既に改定素案に記載されているものが5件、③意見の趣旨は、既存事業などで対応しているものが1件、⑤計画に反映しないが、ご意見として承ったものが2件でございます。  詳細につきましては2ページ以降に記載のとおりでございますが、主な意見についてだけご説明させていただきます。  裏面となります意見№2について、老朽マンションに対して容積率割り増しの許可をして建てかえを推進するとの表現が、既存住民を追い出しているのではないかというご意見でございました。こちらに対する区の考えとしましては、建てかえだけではなく、耐震化支援やリフォーム支援など、老朽マンションの再生を支援しておりますので、記載の表現が誤解を招くおそれがございました。その点を修正させていただき、建てかえの推進から建てかえの支援と表現を改めさせていただいております。  また、意見№5について、高齢者世帯におきましては、民間賃貸住宅に入居を断られることが多いため、住宅オーナー側への支援もすべきという内容でございました。これらの対応につきましては、債務保証制度を周知することを、今回、この意見をいただきました上で追記しております。  その他のご意見につきましては、意見の要旨、区の考え方、反映状況等について記載しておりますので、ご確認いただければと思います。  甚だ簡単ではございますが、港区住宅基本計画[第4次](素案)についてのご意見募集結果の説明は以上でございます。ありがとうございました。 ○委員長(大滝実君) 何かご発言等ございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり)     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) そのほかに、何かございますでしょうか。 ○委員(井筒宣弘君) 委員長、本当に2年間ご苦労さまでした。この最古参がいて、ここでごちょごちょとやりにくかったでしょうけれども、委員長が4月の区議会議員選挙にはお出にならないという話を聞いています。大滝委員長は委員長として本当にすばらしかったと思いますので、区議会での思い出がありましたら、一言お願いします。 ○委員長(大滝実君) 井筒委員からありましたとおり、特別な事情がなければ今期の委員会は本日で終わりでございますので、ご挨拶をさせていただきます。  先日も第1回定例会の本会議の中で議長から、今期で勇退ということで、議会活動についてのエピソードも含めましてご紹介をいただきまして、ありがとうございました。  私は3期12年の議会活動をこれで終わるわけですけれども、もともと58歳で選挙に出まして、今年は70歳ということになるわけで、遅い出発ではありましたけれども、誠心誠意、港区議会議員としての誇りを持って奮闘してきたという自負は持っております。  少し経過も含めてお話ししておきたいと思いますけれども、港区とのかかわりで言いますと、私は工業高校を卒業してすぐに就職いたしました。最初は大宮の工場で働いて、21歳で赤坂八丁目の東京本社に異動になりまして、22歳では日本共産党に党員として入党して、24歳のときからは青年運動として専従活動で働いてまいりました。30歳になって共産党の事務所でずっと活動してまいりました。それで定年退職かと思っていた矢先に議員にという要請があって、58歳で議員に立候補したということです。  もともと私も1974年から港区には住んでおりましたから、2年ほど品川区にいたときもありましたけれども、43年間、港区に住んできました。西麻布、芝浦、南麻布、高輪、三田、白金、そして今の芝浦と、港区内をあちこち住んで歩いたというような状況です。それと、私どもは新聞赤旗を発行しておりまして、これを配るために、私もバイクや自転車で、ほとんど港区内は回ったというようなことですので、そのような意味では、住み、そして働く中で、港区については、自慢ではありませんけれども熟知しているということです。  港区の印象を幾つか述べますと、私も21歳で東京に来たときに、青山一丁目で降りて、赤坂八丁目まで歩いていくわけですけれども、当時は青山一丁目の駅の前が株式会社間組の本社でしたよね。もう、朽ち果てようとするような、本当に古い。今、青山ツインタワーが建っていますけれども、あそこには株式会社間組の本社がありました。東京にもこのような古ぼけた建物があるのかと感心はしました。それと、1974年ぐらいでしたか、芝浦の方でいろいろ仕事をしましたが、そのころの田町駅の芝浦口というのは本当に寂しいところで、夜9時を過ぎたら田町駅に向かっていく人などほとんどいないという、今では考えられないような状況でした。赤坂に勤めていましたから、芝浦については、東京の中でこのようなところがあるのかと。当時は柳の並木でしたから、夜9時を過ぎたら本当に幽霊が出そうな、そのようなところでしたね。品川駅も、ご存じのとおり、当時は雨水がしたたり落ちる地下道でした。地下道をくぐって、出たら木造の駅舎がぽつんとあるという、田舎の駅のような感じでした。だから、今の品川を見ると自分が浦島太郎のように思えるほどに変わりました。  再開発で本当に大きく変わってきて、私も再開発問題にさまざま意見を言ってきましたけれども、先ほど言ったように、港区内を本当にほとんど住み回ってきた中で、特にアークヒルズが今建っている赤坂一丁目や六本木一丁目、それからやはり思い入れがあるのは白金一丁目や三田一丁目といったところの大規模な再開発で、本当に昔の下町の状況がずっと残っていたところが全くなくなって、新しいまちに変わっていくと。再開発担当課長に言わせれば、立派な、安全なまちができたということで、誇っているかもしれませんけれども、私はそのような昔からの商店でありますとか、住んでいた方々がいなくなって、知人も随分出て行かれたという思いがあって、この間ずっと再開発問題については批判もしてきました。  私も、今、建設常任委員会の委員長として、そのような思いと、委員長という立場としては、なかなかうまくそれが通るというようにはならないということで、忸怩たる思いもあったわけですけれども、この2年間、このメンバーで言えばこの1年でありますけれども、大変お世話になって、初めての委員長でふなれな面もあったかと思いますけれども、何とか無事大役を務めさせていただきました。  委員の皆様、そして理事者の皆様、書記の皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。 (拍手) ○委員(井筒宣弘君) 今までで一番気持ちよく委員長に質問できたようなところだったと思います。私からというわけにいかないので、副委員長から。 (拍手) ○委員長(大滝実君) ありがとうございます。
     これにて、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 3時18分 閉会...