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平成31年2月22日交通・環境等対策特別委員会−02月22日

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  1. 港区議会 2019-02-22
    平成31年2月22日交通・環境等対策特別委員会−02月22日


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    平成31年2月22日交通・環境等対策特別委員会−02月22日平成31年2月22日交通・環境等対策特別委員会  交通・環境等対策特別委員会記録(平成31年第2号) 日  時  平成31年2月22日(金) 午後1時00分開会 場  所  第5委員会室出席委員(12名)  委 員 長  杉本 とよひろ  副委員長  黒崎 ゆういち  委  員  兵 藤 ゆうこ       池 田 たけし        榎 本  茂        清 家 あ い        土 屋  準        大 滝  実        いのくま 正一       ゆうき くみこ        七 戸 じゅん       清 原 和 幸 〇欠席委員   な し
    出席説明員  芝地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務 新 井 樹 夫  麻布地区総合支所協働推進課長         鈴 木  健  赤坂地区総合支所協働推進課長         山 田 吉 和  芝浦港南地区総合支所協働推進課長       大 浦  昇  土木課長                   佐 藤 雅 紀  地域交通課長       大 屋 寧 剛  街づくり事業担当部長             坂 本  徹  環境課長                   茂 木 英 雄  地球温暖化対策担当課長  大久保 光 正  みなとリサイクル清掃事務所長         加 茂 信 行  学務課長                   山 本 隆 司 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 請 願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願                                  (28.7.15付託)   (2) 請 願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願                                  (30.2.16付託)   (3) 請 願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願                                  (30.6.14付託)   (4) 請 願30第13号 低空で進入する羽田空港離着陸計画に関して、港区議会として国交省に質問し、その回答を住民に届けていただくことに関する請願                                  (30.11.30付託)   (5) 請 願31第3号 羽田空港機能強化計画案に対する請願                                  (31.2.15付託)   (6) 発 案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                  (27.6.26付託)                 午後 1時00分 開会 ○委員長(杉本とよひろ君) ただいまから、交通・環境等対策特別委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、榎本委員清家委員にお願いいたします。  傍聴者から、撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、そのようにさせていただきます。  本日、金田芝地区総合支所協働推進課長は、公務のため委員会を欠席する旨連絡がありましたので、ご了承ください。  また、請願審査に関連して、麻布地区総合支所鈴木協働推進課長赤坂地区総合支所山田協働推進課長芝浦港南地区総合支所大浦協働推進課長に出席していただいております。  2月15日に開会された委員長会の報告をいたします。2月15日の本会議で、請願31第3号が当委員会に付託され、本日、請願審査を行うことになりました。  なお、平成31年度予算特別委員会は、2月25日月曜日から質疑に入り、総括質問の前日である3月7日木曜日に調査日を設ける予定となっております。  以上が委員長会の報告です。よろしくお願いいたします。  日程に入ります前に、本日の運営についてご相談させていただきます。  新規で付託されました審議事項(5)の請願につきましては、請願者から趣旨説明の申し出がありました。そこで、まず、審議事項(5)「請願31第3号 羽田空港機能強化計画案に対する請願」の趣旨説明をお受けし、日程を変更して、審議事項(5)の請願審査を行いたいと思います。その後、日程を戻しまして、審議事項(1)から順次審査を行いたいと思います。  このような進め方でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、そのように進めさせていただきます。  なお、付託された請願の写しにつきましては、あらかじめ配付しております。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(5)「請願31第3号 羽田空港機能強化計画案に対する請願」の趣旨説明を受けたいと思います。  請願者の方がお見えになっています。前の方にお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (書記朗読)     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 朗読は終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者(横地明宏君) 本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。白金・白金台の環境を守る会世話人の横地でございます。本日は、私たちの会が請願を提出した羽田空港機能強化計画案に対する趣旨説明を簡単にさせていただきたいと思います。  私たちは、羽田空港機能強化を中心とした首都圏国際空港機能強化の必要性を賛成する立場です。大いに計画内容の議論が活発になされるのがいいと考えています。  さて、これまでの国土交通省の説明が明らかになってくるにしたがい、南風新ルート案が現実のものになった場合、住民生活に及ぼす影響の大きさと恐ろしさを改めて知ることとなっています。南風新ルート案とは、ご承知のとおり多数のシナリオ運行ルートが提示されている羽田空港機能強化計画案の中で、15時から19時のうちの3時間、2本の着陸航路が港区上空を通過するシナリオのルートを指します。  港区内では、航路少なくとも4キロメートル幅に住む周辺住民にとって、生命の危険と生活環境の悪化を招く航空機公害と呼んでも過言でない状況が出現することがわかってきました。季節がいい5月、6月、7月は、実に7割ぐらいの割合で航空機が間断なく飛来する日々に悩まされそうです。騒音被害と落下物の危険を受けながらの生活が始まるのかと想像するとぞっとします。  請願で私たちが訴えていることは、今読み上げていただきましたとおりですが、港区に対しては、新ルートがもし実行された場合、実際に区民生活にどのような影響を与えるのかを独自に調査していただき、住民の痛みに沿った行政を行っていっていただきたいと思います。さらに、国土交通省に対しては、住民の安心と安全に対する理解を得るために、新ルート計画の見直しを含め、あらゆる措置をとるように、区長から強く求めていただきたいのです。  国土交通省は着々と計画の実施に向けて多くの準備を進めており、広報冊子羽田空港のこれから」というものがあり立派なものですが、その配布や都民に対するパネル展示会も回を重ねています。一貫して計画を推進するための一方的な情報提供であり、住民の疑問に答える双方向の意見交換合意形成の場の提供にはなっておりません。したがって、説明会では住民の意見やコメントは積極的に収集しようとしますが、それに対して住民の質問に答える場面は一切ありません。このようなすれ違いを繰り返す結果として、今日の住民の理解不足と不安と不満をもたらしています。  本日の請願からは少し話が広がってしまいますが、今回の羽田空港機能強化計画は大所高所から国会の場で取り上げ、議論してほしかったと思います。例えば、羽田空港の国際線の増便について、需要想定と経済的な見通しの根拠がしっかりと説明されていません。また、首都圏に国際空港を複数かつ発展的に配置する適正化と、地方空港海外路線の発展的な配置に関する戦略やグランドデザインが示されていません。将来的な空港機能分散化が図られるのではなく、東京一極集中の経済政策の中での羽田空港機能強化であれば、さらなる羽田空港機能強化が拡大になるのではないかとの疑念を住民は抱きます。そのことは、羽田の空の安全と安心がさらに遠のいていく一里塚になってしまうのではないかと大いに不安になります。  さらに、住民の声を聞こうとしない国土交通省の対応の例では、落下物の問題の場合、どこで車輪を出すのかというごく単純な質問に回答がありません。住民の安全と防御にとって重大な関心事ですが、今も地点を公表しようとしていません。  また、国土交通省機能強化による経済的な効果の試算結果を大々的に公表していますが、経済的な損失について試算結果を出していません。不平等きわまりない情報提供であり、フェアでない取り扱いです。また、騒音や機影の恐怖など、住民の理解を得るためにはデモフライトが最も説得性があろうかと思いますが、実行しようとしません。昨年暮れに私たちの会が、港区を経由して国土交通省に質問したことに関する回答は来るのでしょうか。それとも無視され続けるのでしょうか。  本日は、このように数多くの問題点がある中で、住民生活に実害が発生すると予想される身近な問題を取り上げ、請願内容に記載してあります。騒音問題と危険物の航空機からの落下の危険性、午前中の離着陸計画の問題及び資産価値の低下問題です。  3番目の午前中の離着陸計画に関する疑問について、少し補足説明させていただきます。早朝の北風時の離着陸回数は時間当たりで90回です。他方、南風時のこの時間の従来型ルートをとりますが、着陸回数は時間当たり80回ですので、7時から11時半までの4.5時間の間に差が出るのは合計45回です。北風運用していたものが、気候の急変で南風運用に変更する状況が発生することは容易に想像がつきます。すると、北風で運用していた90回から南風への変更を余儀なくされ、すなわち時間当たりで10便があぶれることになります。  それは、空の上であぶれるのか、空港の出発待機機としてあぶれるのかはわかりません。着陸できない航空機は、港区上空を含めて旋回待機する羽目になりますが、燃料切れが問題になります。過密運用の問題は飛行場エリアだけの問題でなく、首都圏航路全体に連鎖的な影響を与えることでしょう。このような問題があるのかどうかですら、住民は判断材料を得ることができていない現実が続いています。  北風と南風運用が厳密な運用を必要としないのであれば、いくらでも南風新ルートの運用回数を減らすことができると思うのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか。国土交通省のこれまでの対応や説明が住民を納得させることができていない現況は、委員会の方々とも共有できる事実関係であろうと思います。住民に安全と安心を届ける行政として、リスク管理の一環として、ぜひとも区として南風新ルート案がもたらす住民の生活環境の悪化についても、独自に調査していただきたいと強く要望する次第です。  なお、最後に委員会の先生方にお願いです。採決に際して、採択と不採択は理由がわかりやすいのですが、継続審議となった場合には、表明の内容が不明瞭で理解できずに審議が終了することが多いとの個人的な感想を持っております。僭越でございますが、わかりやすく理由説明をお願いする次第です。  以上、よろしくお願い申し上げます。 ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、請願者の方にご質問等ございましたら、順次お願いいたします。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、請願者の方、どうぞ席へお戻りください。ありがとうございました。  審議事項(5)「請願31第3号 羽田空港機能強化計画案に対する請願」の趣旨説明は、これで終了いたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項に入ります。日程を変更しまして、審議事項(5)「請願31第3号 羽田空港機能強化計画案に対する請願」を議題といたします。  ご質問等のある方は、順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(兵藤ゆうこ君) 昨年ですが、平成30年第4回港区議会定例会一般質問におきまして、みなと政策会議政策会議の一員として、区長に一般質問させていただきました。資産価値の下落に関して、飛行経路資産価値の変動の直接的な因果関係という部分で、国へ申し入れてくださいという質問をさせていただきましたが、その後の回答に関して、お願いいたします。 ○環境課長茂木英雄君) 平成30年第4回港区議会定例会の本会議で質問をいただいておりました。区では、不動産価値との因果関係を調査することにつきまして、平成31年1月11日に国へ要請しております。こちらについては文書で回答を依頼しておりますが、現在のところ文書での回答はいただいておりません。  口頭で国に確認いたしました。羽田空港以外の空港周辺地域地価動向等を今調査していると聞いてございます。その結果も含めまして文書回答が区にありましたら、委員の皆様に速やかに情報提供させていただきたいと思っております。 ○委員(兵藤ゆうこ君) 昨年質問した内容で、回答が遅いという感想を持っておりますので、ぜひとも確認を続けていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○委員(土屋準君) この請願趣旨のポイントのところをお聞きします。  趣旨の最後のところを見ると3点あるかと思います。1点目は、港区で独自に調査していただきたいということ。2点目は、計画の見直しを含め、あらゆる措置をとるよう強く求めてほしいということ。3つ目は、有効な対策がとられないまま拙速に計画を実行することのないように強く求めていただきたいという3点かなと思います。これらに対して、区ではどのように考えていますでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 請願の趣旨に、今お話しいただいた3点がございます。  まず、1点目の区による独自調査の実施、また具体的に対策を国へ申し入れることについてでございます。区民の皆さんへの影響調査などにつきまして、区としては、国の航空政策として進めていくものであり、国の責任において国が主体的に行うことであると考えております。  そのため、区はこれまでも区民の安全と生活を守る立場からということで、国に対し、安全対策騒音対策などのさまざまな対策を要請してきました。平成31年1月11日付で国土交通省に改めて要請を行っております。具体的には、現在開催中の住民説明会の開催につきまして、落下物等安全対策について、騒音対策について、不動産価値変動調査をすることについて、試験飛行早期実施についてということで、この5項目について国土交通省に対し要請を行っております。  今後もこのような羽田空港機能強化にかかわる情報については積極的に収集に努めまして、区民の皆さんにも丁寧に周知し、また区民の安全・安心や生活環境を守る対策などについて、引き続き国へ要請していきたいと考えております。  2点目の計画の見直しなどを国に求めることでございます。羽田空港機能強化に関する計画につきましては、繰り返しになりますが、国の責任において区民等に丁寧な説明を行い、十分な理解を得て検討を進めるべきものと考えております。区は、計画の撤回を国に申し入れることは考えておりませんが、今後とも区民の安全と生活環境を守る立場から、区民へのきめ細かな情報提供を行うことなどを引き続きしっかり国へ要請してまいります。  また、有効な対策がとられないまま拙速に計画実行しないよう国に求めることにつきましては、これまでも新ルート案につきましては、区民等へのきめ細かな情報提供を行い、十分に納得を得た上で検討を進めるように国に強く申し入れを行ってきております。引き続き、区民の皆さんのご意見を十分踏まえながら申し入れをしていきたいと考えてございます。 ○委員(土屋準君) 区から出している要請については、いつごろまでに回答がありそうというやりとりはあるのでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 今回、平成31年1月11日に国土交通省に対して要請文書を出しております。現在、国土交通省は回答の準備をしているということで、区としても可能な限り早く回答をいただけるようにということで、改めて申し入れをしてまいります。 ○委員(池田たけし君) 区の立場といいますか、できることをさまざまにもちろん精いっぱいやっていただかなくてはいけないかなと思います。また、平成31年1月11日に文書でも出していただきまして、回答を求めてまいるということです。当然、住民の方のご不安や、いろいろな問題点を取り上げていただいて国に出しているわけです。  区といたしまして、国に求めていくことはもちろん当たり前といいますか、やるべきではあると思いますが、まだまだこのような状況をご存じない住民の方もいらっしゃると思います。また、このようなやりとりがどこまでどのようになっているのかということも、区ホームページに載っているとおっしゃるかもしれませんが、なかなか進んでいないのかなと思います。  区として、独自にこのようなことを知らしめていくということは、いかがお考えでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) この羽田空港機能強化案の計画につきましては、まだまだ区民の皆さんの中でも知らない方がいらっしゃるということは、説明会の中でもそのようなご意見がございます。周知については、区としましてもしっかりやっていく必要があると考えております。  現在、区ホームページ広報みなとを中心に周知等してございますが、先ほど申し上げました平成31年1月11日の国土交通省に対して要請した文章につきましても、5項目が書かれておりますが、区ホームページに掲載しております。区ホームページでも、より工夫して、区民の皆さんにわかりやすい丁寧な周知に努めていきたいと考えております。 ○委員(池田たけし君) 区ホームページは確かに即効性もあるし、広くお伝えすることができるかと思いますが、見ていらっしゃらない層もいらっしゃるわけですので、その辺に向けても伝達あるいはお知らせができるように努めていただきたい。これは要望です。 ○委員(清家あい君) 先日の本会議の代表質問で、この請願で述べられているようなことを我が会派としても質問しましたが、区として国に対して住民説明会の開催を要望したり、安全対策騒音対策不動産価値、住民の不安をそのまま国へ伝えていただいて、実際、教室型説明会を開催中だと思いますが、そのようなものも実現していただいて、やってくださっていると思います。  今後も、積極的に情報収集に努めるということですが、国からの情報収集以外に、ほかの形で区として何か調べていらっしゃることがあったら教えてください。 ○環境課長茂木英雄君) まず、落下物防止対策に関しまして、国土交通省落下物対策総合パッケージをやっていくということで、詳しい内容を区も聞いておりますし、説明会等でも国から説明していただいていると思います。  国土交通省からのお話だけではなくて、日本の航空会社のJALにお願いしまして、実際に整備場の見学ですとか、落下物防止対策にどのように取り組んでいるのかということをJALから説明を受ける機会を1月に設けることができました。その中で、現在、自分の会社の中でどのように落下物防止対策に取り組んでいるのか。また、国土交通省が示した落下物対策総合パッケージに沿って、現在どのように取り組んでいるのか。また、航空会社としての考え方も教えていただいております。  そのような情報を得ましたので、改めて国にいろいろと要請するときに、そのような知識があることで要請に対する回答や実施の実現に向かっていくのかなと思っております。引き続き、積極的に情報収集に努めていきたいと考えております。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。
    ○委員(大滝実君) 私ども日本共産党港区議員団もこの問題について定例会ごとに質問しています。区長は、先ほど環境課長から答弁があったように国の責任において十分な理解を得て検討を進めるべきということで、国がやるものというような答弁です。国の責任ということだけでなく、区の責任として安全・安心を確保できるように国に具体的な措置を求めていくということが、区としても大事になってきているのではないかと思います。  教室型説明会が2019年2月19日から始まっています。芝地区での説明会に出席したときに、大阪府での部品の落下事故について国土交通省に聞いたところ、国土交通省の回答は、車の後方に物がぶつかって車がへこんだが、けが人はいなかったというような軽い調子のものでした。これに対して、人の命と国際競争力とどちらが大事なのだと非常に怒っていました。区としてもこのような立場で区民の命と安全を第一に、区としても独自の調査をして、国に対してきっぱり物を言っていくということが、今、行政として大事になってきているのではないかと思います。  そのような点から、請願者から出されているものについて幾つかお聞かせ願いたいと思います。  1つは騒音の問題です。羽田空港は大型機の音も大きいということで減らしているということですが、現実に今も4分の1は大型機が飛んでいます。ただし、大型機を減らしても、一方では中型機を増やすので、現実には数が増えていくわけですから音の被害は変わりません。中型機だからといって大型機の半分になってしまうのかといったら、そのようなことはないわけです。現実に、74デシベルであるということを説明しています。  特に、港区のように高層マンションなどが建っているところでは、そのような高層マンションから見れば、低空飛行と同じ影響を受けるわけです。1分半ごとに飛んでくるわけですから、この騒音の体に対する影響も大きなものがあるのではないかと思います。このような体への影響については、さまざまな論文や成果というものがあるわけですから、このようなものも含めて区として調査するということはできるのではないかと思いますが、この辺はいかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 繰り返しになりますが、影響調査などにつきましては、国の責任において国が主体的に行うことだと考えてございます。  ただし、区は、これは国の問題なのだということではなく、積極的にしっかり情報収集に努めまして、きちんと国に要請してございます。騒音対策につきましても、区民生活への影響ということから、騒音軽減策のさらなる工夫や取り組みをしっかり図っていただくということ、騒音測定局区内設置について、平成31年1月11日付で対策を強く求めているところでございます。 ○委員(大滝実君) 人体への影響についてもぜひ調査をして、具体的な問題点を提起して、改善を求めていくということが必要かと思います。  落下物については、先ほどJALから直接聞いたということもありましたが、車輪を出すことについて、請願文にもどこで車輪を出すのか国土交通省は明らかにしていないということが書かれています。先日の芝地区での説明会では、300メートルまでで車輪は出し終えるという説明がありました。それでは、どのあたりから出すのかという質問に対して、国土交通省の担当者が海ほたるで調査したと。大体、高度600メートルのところなのですが、車輪を出している場合もあるし、出していない場合もあると言っていました。つまり、600メートルあたりで車輪を出すということです。  ですから、600メートルから450メートルは港区上空を飛ぶ高度になっているのですが、ちょうどそのあたりで車輪を出す位置になるわけです。これまでも、車輪を出すときに震動で部品や氷が落下することが比較的多いという実態があります。そのような意味では、区民にとっても非常に危険度が高いということだと思います。  このような点について、先ほどお話があったJALから聞き取った内容で、具体的に安全対策としてこのようなものを国に申し入れようという具体的なものがあるのかどうか、お伺いしたい。 ○環境課長茂木英雄君) 飛行機の脚下げの位置でございますが、以前から説明会の中でも国土交通省から説明がある内容についてです。今、大滝委員からもご紹介いただきましたが、一般的には、脚下げを含む着陸の準備は、1,000フィート、約300メートルまでに完了するようになっていると聞いてございます。新飛行経路における脚下げの位置につきましては、その位置を指定するかどうかを含め、現在検討中と聞いてございます。  また、JALに話を聞いたときには、脚下げの位置については情報が得られませんでした。  国に対して安全対策ということで、平成31年1月11日付文書では、国が世界に類を見ない落下物対策総合パッケージをやるということで、落下物ゼロを目指すとしてはいるが、引き続き、さまざまな視点での安全性の向上や基準、仕組みづくりということで安全対策について積極的に取り組むよう要請しております。脚下げの位置の検討状況についても、引き続き、国の状況を注視していきたいと考えております。 ○委員(大滝実君) 落下物は区民の命にもかかわる重大な問題なので、そのようなことについて引き続き調査して、具体的な対応策を求めていくことをぜひ進めていってほしいと思います。  次に、資産価値の下落についてです。私たち日本共産党港区議員団は、伊丹空港と周辺の豊中と伊丹の担当職員からの聞き取りをいたしました。豊中は、税条例によって、航空機の騒音により障害が生じることを認めて固定資産税と都市計画税を軽減するようにしています。ですから、それだけ影響があり、資産価値を下げているということになります。現実に、そのような制度を設けているところもありますので、区としてもこのようなところの実態調査などをして対策を求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 今ご紹介のありました大阪府豊中の固定資産税、都市計画税の減免については、豊中役所の税の部署に制度の中身についてヒアリングさせていただいてございます。伊丹空港、豊中、伊丹の情報も貴重な情報だと思いますので、今後、市役所の方に問い合わせして、現地の情報等をお聞きしたいと考えております。 ○委員(大滝実君) そのような制度を設けて対応している自治体もあるわけですから、ぜひ、引き続き調査をお願いしたいと思います。  あわせて、平成31年2月19日の芝地区での説明会に、高輪地区から参加した方が質問していましたが、防音しなければ子どもの勉強にも影響するし、病人なども安心していられないということを言っていました。その方は高輪地区から来られたわけですが、特に航路下の地域では、既にマンションの価値が下がることを心配して売りに出しているといったところがもう出てきているのだと言っていました。  そのような点では、住環境の破壊だけでなく、地域経済にも影響していくということです。このようなことについても、区としても直接予定航路下の資産価値への影響について独自の調査をして、国へ要望をしていくということが必要かと思いますが、この辺はどのように考えられているのでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 資産価値変動調査につきましては、区としては平成31年1月11日に、不動産価値変動調査をすることについて国に要請しております。現在、国で調査を行っておりますので、その調査結果と検討状況を注視していきたいと考えております。 ○委員(大滝実君) 最後に、平成31年1月の六本木ヒルズと白金台いきいきプラザでの住民説明会は、大変多くの人が参加しました。これは新聞への折り込みなどがあって、かなり周知がされたと思います。今、行っている教室型説明会について言えば、広報などでお知らせはされていますが、一般の新聞への折り込みはされていないということで、周知についての不十分さはあるのではないかと思います。そのような点で、もっと周知を図っていくことが必要です。  芝地区での説明会で、国土交通省羽田空港機能強化は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が主ではないと。東京2020大会が終わったらもとに戻すのかという質問でしたが、東京2020大会は主でないのですから、その後も拡大していくかのような答弁をしていました。東京2020大会が終わったからといってもとに戻すことはあり得ないし、今後も拡大していくというようなことを言っているわけです。  ですから、東京2020大会までにこれを実施しようという動きになっていますが、東京2020大会が主ではないということであるならば、今後も徹底して、例えば小学校区ごとの説明会の開催といったことを含めて丁寧に説明していく、これまで実施していないことをやっていくべきではないかと思います。この辺はいかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 芝地区での説明会でも、参加者から、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が終了したら、この新飛行ルートは終わりになるのかという質問がございました。国土交通省からは、東京2020大会の終了後も、今回の新飛行ルートは継続するというお答えが返ってきております。  昨日の麻布地区で行われました住民説明会では、将来的な展望はどうなのだというご質問がございました。それに対しては、東京2020大会は2020年ですが、国土交通省では、2030年までは羽田空港のみならず成田空港も活用しながら、訪日される外国人の需要に対応して国際競争力の強化に努めていくというお話がありました。  今、大滝委員から、区民の皆さんがかなり心配されているというお話がありました。理解また納得を得られないまま計画を実行しないようにというご意見が当委員会の場であったことを国土交通省にお伝えさせていただきます。 ○委員(大滝実君) 2月19日が芝地区、昨日が麻布地区ということで説明会はされてきているわけです。私たち日本共産党港区議員団もこのような教室型説明会をずっと求めてきました。みなとの空を守る会の皆様方も要望されていましたが、確かにこの運営のあり方についても、ほかの区から比べれば一定の改善がされていることについては評価いたします。  しかし、この説明会でも納得した、理解した、安全だと思って帰った方はほとんどいないというか、恐らく誰もいなかったのではないかなと思います。ですから、そのような意味では、このままで実施するということがないように、本当に命や安全を第一にという立場で、引き続きこのままでは実施しないように強力に国に要請していただきたいと思います。 ○委員(いのくま正一君) 芝地区と麻布地区での説明会に私も参加しました。環境課長も参加していて、担当係長は司会進行ということで、ご苦労もあったかとは思いますが、それらについて幾つかお伺いします。  まず、資産価値の話が先ほどから出ました。聞いていておかしいなと思いましたが、国土交通省の担当が来て、港区議会で学習会を5回もやりましたよね。あのときも資産価値の質問がありました。そのときには、国土交通省資産価値が下がるという報道や、そのようなことを書いている人がいるが、そのようなことはないのだとはっきり言っていたではないですか。  平成31年1月11日に文書で要請して、文書で回答をくれと要請した5項目に、資産価値の下落がないのかということを聞いているわけです。それに対して、今調査しているという話でした。それでは、港区議会の学習会で説明したのは、全くでたらめなことになってしまうわけです。  茂木課長がいつから環境課長についたかというのはありますが、前任の課長からも前々任の課長からも引き継いでいるわけです。委員の中にも学習会に出た人はたくさんいるでしょう。あのときに明確に答えましたよ。それとの関係はどうなのですか。 ○環境課長茂木英雄君) 昨年4月に学習会がありました。また、10月にも学習会がございました。オープンハウス型説明会ですとかいろいろな説明会での国の見解は、その当時と変わっていません。具体的には、不動産価値はさまざまな要因により決定されることから、他の空港周辺においても航空機騒音や落下物の可能性などにより不動産価値が下がるといった直接的な因果関係は把握されていないとの見解を当時から示してございます。現在も、そのような見解を持っているかと考えております。  ただし、現在、不動産価値変動調査をしているというところにつきましては、区からも平成31年1月11日付で要請しておりますし、この間、オープンハウス型説明会やいろいろなところで、航路下の皆さん、また説明会に参加された皆さんから資産価値の下落について心配する声が多くあったことから調査を行っているものと、私としては理解しております。 ○委員(いのくま正一君) そのように最初から答えてくれればよかったとは思うのです。国土交通省は、余り資産価値が下がらないということを強力に主張すると、多くのタワーマンションなどにお住まいの方で心配されている人たちの反発を招くから、今のところは抑えておいて調査中ということかと思います。  よく考えれば、実際に調査するのかもしれませんけれども、悪く考えれば、余りこれを言うと反発が多くなるから、少し控えて調査中にしておこうかというようなことを思っている可能性だってあります。違うのかもしれませんが、そのように感じてしまう部分もあるわけです。そのようなところはきちんと説明してもらいたいし、国にも重ねてやりとりというか、今までそのように言っていたのに、なぜ急に言わなくなったのだということを含めて、矛盾しているような対応は是正するように言ってほしいです。  先ほど豊中の話が出ました。平成30年12月に日本共産党港区議員団と予定候補の方々も含めまして視察に行きました。やはり現地を見なければいけないなということもあって、豊中と伊丹の担当者の話を聞きました。豊中や伊丹にすれば、資産価値が下がって固定資産税が減額されているということが余り広められると、自治体としては不安な面をあおってしまうようなことになるから、そこはナイーブがところがあるのだと思います。  しかし、実際に伊丹空港ができた当時は、機種が古いものもあったりして騒音がもっとひどかったわけです。ですから、相当の騒音があって、避難場所なども何十カ所とつくっています。23時ぐらいまでそこで勉強したり暮らして、飛行機の離着陸が終わったら家に帰ると。すごく頑丈な建物です。今もそれが残っていて活用されています。そのような状況があるのです。  ですから、伊丹空港ができてしばらくたったときには、裁判闘争になってしまいました。自治体や住民が航空会社や国を相手にして裁判を行っています。そのようないろいろな経過の中で、固定資産税を減額するという措置がとられました。現在は豊中の条例として豊中がやっているという形になっていますが、歴史的な経過を見ると、当初は伊丹空港ができたことによって始まっている話なのです。  ですから、資産価値に影響があるというのは、その当該自治体の方には申しわけないが、現実としてあることなのです。それは、港区のタワーマンションに住んでいる方々が言っていることと全く同じことです。豊中はそれほど超高層マンションはありませんが、港区はたくさんあるわけです。高層階に住んでいらっしゃる方、資産を持っていらっしゃる方は音が近くなるわけですから余計心配するわけです。  そのようなことも承知してもらいたいし、もし必要があれば、環境課の皆さんも機会を見て、伊丹空港周辺を見てきたらよいと思います。やはり実際に見ると騒音もひどいですし、機影を見た感じ思った以上に非常に怖いな、大きいなという感じがしました。あれはやはり港区ではやってはだめだなと改めて感じました。  高度600メートルから450メートルの間での脚下げの話が先ほどありました。私は、芝地区で2月19日に開会された説明会に参加しました。環境課長や担当係長、担当の職員も参加していましたから知っているはずですが、ほかの方々の質問が一通り終わったので、私も芝に住んでいますから住民として質問させていただきました。  高度300メートルまでに脚下げをするのかという質問を前の方がされていましたので、私は、どこから脚を出すのかということを聞きました。明確ではありませんでしたが高度600メートルで脚を出すというお答えでした。確実とは言いませんでしたが、高度600メートルで脚を出すのだと答えたわけです。  例えば、高度1,000メートルといった上空から脚を下げることは燃料がかかってしまって不安定になりますから、あり得ないのです。着陸するときに一番安全で燃料も無駄のないところで脚を出すと。当たり前の話です。それが、どうやら高度600メートル前後から高度300メートルまでに脚を出しましょうということが決められていると。高度300メートルまでにということは決められているわけです。  そのようなことですから、港区の上空で脚を出すということが明確になったわけです。そうなると、やはり被害はあるのではないかと思いますが、いかがですか。この間、聞いていて多分承知していると思いますが、どのような感想を持ちましたか。 ○環境課長茂木英雄君) 芝地区での説明会の中で、そのようなやりとりがあったことは、私も参加しておりますので聞いてございます。そのときの国土交通省の職員の説明では、説明者本人が海ほたるで飛行機の往来を見た感覚では半分弱ぐらいが脚下げをしているところを見かけたというようなお話があったかと思います。その位置は、高さということでは600メートルというような答えをされていました。  私も、その話は説明会で初めて聞いたところです。国土交通省では、今回の新ルート案における脚下げの位置を指定するかも含めて現在検討中とお話しされておりますので、芝地区での説明会で話された内容も含めて、改めて国土交通省に状況について詳しく聞いていきたいと思っております。 ○委員(いのくま正一君) 多分、国土交通省航空会社は、脚を下げる位置について何らかのマニュアルを持っているはずです。ないはずがないではないですか。高度300メートルまでにというのは危ないからでしょうね。高度200メートルや100メートルで脚を下げたのでは間に合わないこともあるから、高度300メートルまでに脚を出しなさいという決まりがあるのでしょう。いつから脚を出すかということは、航空会社国土交通省にルールが何かあるはずです。それは調べてもらいたいと思います。多分わかると思います。恐らく、高度600メートルぐらいから脚を出してくるのではないかと推測します。  高度600メートルから高度450メートルは、大体港区上空になるわけです。高度600から高度450メートルの高さを飛んでいく時間はどれだけかと、芝地区の住民説明会で聞きました。すると、少し計算して30秒と答えました。ということは、2分に1機飛んでくると。両方のラインを通ったりすると1分半に1機という計算も出るのですが、1つのラインの港区に近い方のラインでいくと、2分に1機です。2分に1機のうち、30秒間は高度600メートルから高度450メートルを飛んで、音がするのです。  それがどんどん来るということですから、私は住民説明会の中で、ひっきりなしに飛んでくるということではないかと言ったら、ひっきりなしではありませんと国土交通省の職員は言っていましたが、相当の頻度です。2分に1回だけ、ワンポイントで音がするのではないのです。ずっと音がするのです。大きさは違いますよ。高度600メートルでは、少しは音が小さいのでしょうけれども、それも大変なことです。30秒間ずっと港区の上空を飛んで、さらに次から次に来るわけですから、影響がないということはあり得ないことです。  これについては、感想はいかがですか。 ○環境課長茂木英雄君) 今、いのくま委員がお話しされたように、芝地区での説明会では、港区上空の高さ600メートルのところから450メートルの150メートルの間での1つの飛行機の移動時間についてです。その距離が3キロ程度あるということで、飛行機は1時間に300キロメートルぐらいの速さで飛んでいるということなので、単純に計算しますと30秒ぐらいで通り過ぎるということです。  2分に1回なので、ひっきりなしではないかというご質問があったかと思います。個人の感じ方もあるかとは思いますが、現在、体験シミュレーションでも2分間隔での映像が流されているということで、それを見る限りでは、次の飛行機が来る時間帯についてはひっきりなしではないというようなやりとりがあったかと思います。見え方や感じ方は人それぞれのところもございますので、私からのコメントは差し控えさせていただきます。 ○委員(いのくま正一君) ひっきりなしということでは感じ方もあるでしょうけれど、普通に考えたら、次から次に飛んでくることは間違いないということです。ここでやりとりしても仕方ないですが。  保育施設や教育施設について、防音対策をする範囲を広げるという説明を国土交通省がしました。それでは、港区の保育施設や教育施設は当てはまるのかと聞きました。多分当てはまらないのだと私は思うのですが、もしかしたら当てはまるかもしれないので聞きました。すると、現在シミュレーションで調査中という話でした。  そのようなことはいくら何でもないのではないかと思います。国土交通省は、来年から飛ばしたいと思ってやっているわけです。住民は理解していないけれども。だから、もし国土交通省が本気でいろいろなことを準備しているのなら、教育施設や保育施設の対象がどのようになっているか、防音対策が必要なのか、必要ではないのかなんてことを現時点でわかっていない、調べているなどいうことはおかしいわけです。  だから、このようなことも抗弁だとしか思えません。今、港区はそれほど影響がないから保育施設も教育施設も防音対策はしないことになりましたと言うと、これはまた大変なことになって反発が広まったりするから、調査中ということにしているとしか考えられないと思いました。これは答弁は要りません。  落下物については、先ほども質疑がありました。大阪でのKLMオランダ航空機のパネルが伊丹空港を離陸後に落下して、車にぶつかりました。私は、それを芝地区での説明会で聞きました。運転していた人や乗車していた人がいる車に落ちたわけです。もし、人に当たったらどのようになったと思いますかと聞いたら、あのときの事故ではけが人はなかった、後ろのボンネットがへこんだだけでしたというようなことを言っていました。あのような答弁がよくできるなと思いました。もし人に当たっていたら、恐らく命を落としているか、助かったとしても相当な大けがになったのではないかと思います。あのような説明会で、皆さん、どのように思いましたでしょうかね。 ○環境課長茂木英雄君) 落下物防止対策の関係について、芝地区での説明会で、一部そのような説明があったのは私も確認してございます。飛行機からの落下物がありますと、大きな事故につながる危険性も当然あることですので、私としてもこれらの事故というのは当然あってはならないと考えております。  国土交通省においては、落下物対策総合パッケージで落下物ゼロを目指していくということを表明しておりますので、この対策についてしっかりやっていただけるように要請してまいります。来週も説明会が赤坂地区、高輪地区、芝浦港南地区で開催されますので、落下物防止の対策、また落下物の危険性について丁寧に回答するよう、私からお伝えさせていただきます。 ○委員(いのくま正一君) 住民説明会の状況は、先ほど大滝委員も話していました。芝地区と麻布地区の説明会は一応行われて、どちらの説明会も、これで安心して新飛行ルートは大丈夫だと思った参加者は恐らくいないと思います。より心配や怒りや不安が広がったと思います。  環境課長も説明会に参加されて、どのような印象を持ちましたか。説明会を通して住民の理解が深まった、あるいは全然深まっていないといった印象はいかがですか。 ○環境課長茂木英雄君) 今週、芝地区と麻布地区での説明会に私も参加しております。この計画に反対のご意見をお持ちの方からの質問も多くございました。少し周知が足りないというご意見もあって、基本的なご質問もかなりあったかと思います。  国土交通省におきましては、現在、第5フェーズのオープンハウス型説明会を、港区は終わりましたが、他区でもやっております。また、現在、港区でやっているような説明会も、順次開催しているところです。国土交通省としても地元の方々にまだ完全に理解をいただいていないという認識があるということから、このような説明会が開催されておりますので、区も同様の認識を持っております。引き続き、区民の皆さんの十分な納得を得た上で検討するようにということを求めてまいりたいと考えております。 ○委員(いのくま正一君) 請願趣旨のところの3点について伺います。1ページの請願内容の上です。「そこで、港区には」から始まる3点については質疑がありましたが、全部納得できたということではもちろんありません。  請願内容の1)から4)まで、これまでのやりとりで答えている部分もあると思いますが、区の担当の環境課長として、この4項目について国とやりとりをすると。先ほど書面で出していると答えているので同じ答えになるのかもしれませんが、何か今までと変化のある対応はありますか。 ○環境課長茂木英雄君) 本請願の裏面の4項目についてです。  まず、騒音問題につきましては、平成31年1月11日に国への要請の中で騒音対策についても求めているところでございますが、大型機の就航をやめ低騒音機に限定するなどの配慮を求めていただきたいという請願の内容がございますので、このような意見があったことについては追加で私からお伝えしたいと思います。  次に、2)落下物の危険性でございます。下から3行目に、どこで車輪を出して落下物を最小限に抑えるのかをまだ住民に明らかにしていないということですので、こちらについては検討状況、また検討終了後速やかに示すように求めていきたいと思います。ただし、区として落下物防止対策を具体的に考えることはなかなか難しい面もありますが、必要な対策については、国にしっかり求めていきたいと思います。  3)の午前中の離着陸計画の内容につきましては、平成30年第4回港区議会定例会でいただいた請願審査の中で、区から請願の項目を国土交通省に依頼して回答を得るということで、まだ回答がきておりませんが、回答が来次第、皆様に情報提供させていただきます。  最後に、4)資産価値の下落でございます。こちらは繰り返しになりますが、資産価値変動調査について国土交通省に要請しております。また、現在、国土交通省が調査しているという回答を口頭でいただいておりますので、不動産価値の考え方等、国土交通省から文書で回答がありましたら情報提供させていただきます。 ○委員(いのくま正一君) 今、環境課長が話をされた、平成30年11月30日に付託された請願30第13号は、前回やっていますから細かいことは言いません。これは、区が請願者と調整した上で書面をつくって国土交通省に提出したわけです。その回答などの動きはいかがですか。いつごろ来るなど、どのような感じになっているでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 前回の請願審議後、請願者に詳しくお話を聞かせていただいて、正式な文書として平成31年1月11日付で国土交通省に依頼しております。本日は2月22日で1カ月過ぎておりますが、国土交通省において回答を準備中だということです。可能な限り早く回答が欲しいということで要請してまいります。 ○委員(清原和幸君) 2点確認させてください。請願が提出されましたが、国土交通省にきょう審議された内容を報告していただきたいということと、区は引き続き情報収集に努めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 本日の新規請願の当委員会での質疑については、当然国土交通省にお伝えしてまいります。区としても情報収集については積極的に努め、必要な対策について国に求めてまいります。 ○委員(清原和幸君) ありがとうございます。 ○副委員長(黒崎ゆういち君) 皆さんの質問が一段落ついたところで、副委員長という立場も含めてですが質問させていただきます。  まず、芝地区と麻布地区での説明会の開催状況、出席者や説明員はどのような方が来られたのか教えていただけますか。 ○環境課長茂木英雄君) 平成31年2月19日火曜日に行われました芝地区での説明会の状況でございます。午後7時に開始いたしまして、30分ぐらい資料の説明がありました。説明者は東京国際空港環境企画調整室長の鈴木室長で、30分程度説明を行っております。説明の終了後、1時間程度質疑時間をとり、質問を受け付けてございます。質問の制限時間などは特に設けず、司会から簡潔にまとめて質問してくださいということを促しながら運営いたしました。参加人数は、芝地区の説明会については、芝地区内の方が11名、芝地区外の方が6名の計17名が参加してございます。  主な意見としましては、先ほどからありますが、飛行機から脚を出すのはどの時点か、この計画はもう既に決まっているのか、いつから実施されるのか、東京2020大会後はやめるのかなどでございます。また、区民の理解を得られていないという認識かどうか、試験飛行はいつ実施するのか、不動産価値の下落についてのご質問等がございました。  昨日の麻布地区での説明会でございますが、説明者は一緒です。説明会の運営方法も一緒でございます。昨日の説明会には、麻布地区内の方が25名、麻布地区外の方が14名の計39名の方に参加いただいております。  主な意見としては、現行の計画と比べてどの程度増便されるのかという基本的なご質問がありました。あとは、麻布ということで、六本木の米軍基地のヘリコプターとのニアミスについての安全対策があるかどうか、反対の声がたくさんあることを認識しているのかどうかといったご意見がございました。  説明会の開催状況は以上でございます。 ○副委員長(黒崎ゆういち君) 区内での説明会はあと3カ所あると思います。同様に鈴木室長が説明される予定なのでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 月曜日の赤坂地区、水曜日の高輪地区につきましては、同様に鈴木室長が説明する予定となっております。木曜日の芝浦港南地区につきましては、どうしても鈴木室長の都合がつかないということで、飯田室長が担当されます。他自治体の説明会でもお二人で分担しながら説明しているということで、木曜日については飯田室長が説明会にあたります。 ○副委員長(黒崎ゆういち君) なるべく港区の中では1人の方がやっていただくのがよろしいかと思いますので、飯田室長とも連携しながら進めていただきたい。今の状況はよくわかりました。  一方で、説明会の会場が録音禁止、取材禁止という話も聞いていますが、その背景・意図はどのようなものがあるか、わかっていたら教えてください。 ○環境課長茂木英雄君) マスコミの取材や会場内の撮影・録音の件でございます。こちらについては、国土交通省が主催の説明会ということで、国土交通省の方で取材対応を一元的に管理し実施していることから、マスコミ取材について会場内での取材・撮影は今回については受けていないと聞いております。  その理由についてですが、説明会には多くの方がいらっしゃいますので、中にはマスコミが入ることで説明会への参加をちゅうちょしたり、発言・質問することをためらったりする方がいらっしゃるなどの影響を懸念しているということです。安心して参加できるようにという観点から、会場内での取材はお断りしていると聞いております。  ただし、取材を受けないということではなくて、マスコミから要望があれば、説明会終了後やマスコミ向けに状況説明や報告を行う用意はあると聞いてございます。  会場内で参加されている方が撮影したり録音したりすることについても、今回はご遠慮いただいているということです。やはり、不特定多数の方が参加しているということもあり、そのような方々への配慮が必要ということで、国土交通省としてはそのような対応をとっていると聞いてございます。  区としては、せっかく参加していただいておりますので、より多くの方に質問していただきたい、質疑の時間をしっかりとりたいということで、司会も環境課の担当係長がやらせていただいて、説明会が円滑に進むよう努力しているところでございます。 ○副委員長(黒崎ゆういち君) 1回目17名、2回目39名の参加ということです。残り3回、より多くの方に参加していただき、不安を払拭されるような機会にしていかないといけないと思います。来週に迫っていますが、残り3回、皆さんに告知するようなことも含めて積極的にやられていかれると思いますが、何か策があれば教えてください。 ○環境課長茂木英雄君) 説明会の開催にあたりまして、周知についていろいろ工夫させていただいたところでございます。具体的には、本年1月開会の当委員会での報告後にすぐに区ホームページに掲載いたしまして、その後、各地区総合支所や図書館、区民センターなど区有施設でのポスター掲示などを行ってございます。また、今回は各地区の町会・自治会の皆さんに案内チラシを合計2,000枚程度送付させていただいて、ご協力をいただいて周知などを行っております。  また、広報みなと2月1日号に掲載しておりますが、通常、広報みなとですと羽田空港機能強化説明会を開催しますといいましてもトップページに情報は余り出ず埋もれてしまうようなところもあります。従来から、区のホームページのトップページに注目情報ということで羽田空港機能強化という項目名を出させていただいており、いつでも情報にリンクが飛んで出るように工夫させていただいていますが、それでも少しわかりにくいというご意見がありましたので、その中で項目名に説明会が開催されますという情報を付記するような形で工夫させていただきました。  そのような工夫をさせていただいておりますが、芝地区、麻布地区では17名と39名という参加者でしたから、これから、赤坂地区、高輪地区、芝浦港南地区の3回開催されますので、周知方法についてはできる限り工夫したいと思います。現在、どのような工夫がというところは申し上げられませんが、各地区総合支所にもお声をかけさせていただきたいと思っております。 ○副委員長(黒崎ゆういち君) 先ほど来から落下物、脚を出す位置の話が続いています。港区上空を通るときには高度600メートルから高度450メートルを飛んでいるという話ですが、高度620メートルと高度400メートルの航路下の人たちは関係ないのかというと、そのようなわけではありません。港区だけではなくて、大田区、品川区、渋谷区、新宿区も含めた東京都全体が飛行区域です。基礎自治体だけではなくて、東京都も区と連携しながらそれなりの対策をとっていただく必要があると思います。港区だけはこうだ、渋谷区だけはこうだという話ではなくて、やはり誰かが取りまとめをしながら、国土交通省も含めた対応の場をつくっていくような時期になっているのかなと思います。  東京都のスタンスはどのようになっているのか。区が東京都に対して働きかけているようなことがあれば、ご披露いただきたいと思います。 ○環境課長茂木英雄君) 東京都の対応ということですと、例えば今回の教室型説明会の開催にあたりまして、港区だけではなくて品川区や渋谷区も本年1月から2月にかけて同時に開催していきたいということで、東京都で日程調整等について取りまとめて国土交通省やりとりしていただきました。また、国土交通省から得られた情報については、東京都から区にメール等で情報提供があったりします。
     今、黒崎副委員長がおっしゃったように、この新飛行計画については、港区だけではなく航路下の関係区がございますので、東京都としても今後いろいろな形で新飛行計画についてかかわっていただけるようにということで、私から東京都の担当の課長にお伝えさせていただきます。 ○委員長(杉本とよひろ君) ほかにはよろしいですか。 ○委員(いのくま正一君) 1つだけお願いします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 端的にお願いします。 ○委員(いのくま正一君) 先ほどのやりとりの中で、あっと思いました。聞くのを忘れていました。ごめんなさい。  昨日の麻布地区での説明会の中で、麻布米軍ヘリポート基地に離着陸する米軍ヘリコプターとの関係で、新飛行ルート案では安全性の確保などはどのようになるのですかという質問がありました。国土交通省の答えの中で、米軍ヘリコプターについても、計画案が決まれば今後は羽田空港の官制下に入りますと言いました。  私は耳を疑いました。そのようなことがあるはずがないなと思いました。本当はそうあるべきなのです。しかし、現状の日米の地位協定など不公平な問題を総合的に考えれば、そのようなことはあり得ないなと思います。環境課長国土交通省の答えを聞いて、あのような答弁でいいのか、本当なのかと思ったと思うのです。あのような答弁を繰り返していると、事実に全く反するのではないかなと思います。勘違いして答えているのか、だまそうとして答えているのか。あるいは、そのことを知らないで答えているのかわかりませんが、恐らくそのようなことはないと思います。  指摘して、もし違う答えだったということになれば是正させるようにしないと。あのようなことをみんなが信じていたらおかしくなってしまいます。それは確認してもらいたいと思います。 ○環境課長茂木英雄君) 昨日の麻布地区での説明会で、いのくま委員が今おっしゃったように、麻布米軍基地のヘリコプターについては、新飛行経路計画が実行された場合については羽田空港の官制区域に入るというような回答を得たのは、私も確認してございます。その内容が本当に正確な説明であったのかどうかも含めて、国に確認していきたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) ほかに、ご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  態度表明はいかがいたしましょうか。               (「お願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明ということでございますので、各会派、順次態度表明をお願いいたします。まず、自民党議員団、お願いいたします。 ○委員(清原和幸君) 羽田空港機能強化について、区は情報等の周知が十分でないかと考えて住民説明会の開催を求めてきました。現在、羽田空港機能強化に向けた説明会が、各地区で開かれております。そこでは、騒音や落下物等に対する説明がなされていると思います。区は、区民が疑念を抱いていること、また、不安を払拭するよう努めることを要請しております。また、当委員会でのやりとりを含め、区民の安全・安心や生活環境を守る立場から国土交通省に報告するとのことです。また、情報収集に責任を持って努めていくとのことです。  今後も引き続き慎重審議が必要だと思いますので、継続を表明いたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) みなと政策会議、お願いいたします。 ○委員(清家あい君) 私たちの会派としては、先日の本会議での代表質問でも申し上げましたように、会派の有志で伊丹空港の視察にも行ってきました。六本木ヒルズでの説明会の中で、住民やパイロットの方々が質問されたときに、世界の都市で、今回のような人口密度の高いところで、このような低空で飛ばすところがほかにありますかという質問に対して、伊丹空港が一番近いということでしたので、伊丹空港に行ってきました。  伊丹の職員や、私の前職は記者なのですが、向こうの記者や議員、住民の方々にもお話を伺いました。この請願にも書いてありますが、低騒音機と大型機ではやはり音が非常に違うので、今、伊丹空港でも全部低騒音機にしてほしいという要望を国に出しているということです。  落下物については、車輪を出すときに氷が落ちやすいということでした。私が記者として成田空港の取材をしていたときにも実際落ちていました。請願文に書いてあるように、開港以来150件の落下物についてNHKのクローズアップ現代でやっていたと思いますが、実際落ちます。それを淀川の上で落とすことを義務づけているという話でした。伊丹空港は騒音がひどかったので国際線は全部なくして、今、国内線だけになっています。その20年間、落下物はないと。そのような対策をいろいろとっていく必要性があるのかなと聞いて思いました。  資産価値の下落についてもやはり一部ではあったというお話でしたが、そのようなことは国に聞いても出てきません。JALに情報収集に行かれたというお話がありましたが、自治体には区民を守る義務があるので、対策を調べて要望していく姿勢が必要だと強く感じました。  我が会派内でも温度差があるので、この請願文の中の表現の幾つかの部分は、少しどうなのかというところもあります。例えば、大きな被害を及ぼすことが明確と言い切っている点について、どうなのかという声が一部であったりもしますが、会派としては、区としてもっと独自に主体的に調べていって要請してほしい、現行のままで不安を残したまま拙速に実行することがないように求めてほしいという点について賛成しますので、この請願については採択させていただきたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 公明党議員団、お願いいたします。 ○委員(池田たけし君) 今回の請願につきましては、独自に調査していただきたいといった要望も載っています。ぜひ区としてさまざまな自治体にヒアリング、あるいは情報収集をかけていただきまして、区でも知見を得るといったようなところを進めていただきたいと思います。1)から4)までの具体的な問題も、区として情報収集をしていかなくてはいけませんし、さらに平成31年1月11日付の質問については、国の回答をしっかりと得ていかなくてはならない。それを待たなければいけない部分もあるのかなというところもございます。  そして何よりも、知らない、わからない、聞いていないといったことが一番不安を生むのではないかなということがございますので、先ほどもいろいろな周知をする、あるいは町会にもお話を向けていくということもございました。それもぜひ前進させていただきたいということで、慎重審議が必要かなと思いますので継続といたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 共産党議員団、お願いいたします。 ○委員(いのくま正一君) 先ほど環境課長も答えていましたが、区としても独自調査というのはなかなかできない、難しいということは言っていましたが、国土交通省へのいろいろな要請などについては、この請願の趣旨に沿ってこれまでも行ってきたし、今後もやっていくということですので、これはぜひ港区議会としては請願の採択を決定するということが一番いいと思います。そのような態度です。  そして、先ほど請願者が請願趣旨の説明の中で、継続審議とすることの意味の話をされていました。私もそれは本当に大事なことだと思いました。特に今の時期の継続審議というのがどのようなことなのかを考えていただきたいと思います。  決定する方が大事ですが、まだ2年も3年もこの港区議会が継続していくならば、見守ったり、学習会を開いたり、慎重審議ということもないこともないと思います。しかし、本年4月に港区議会議員選挙があります。ですから、今の港区議会は改選になります。新しい港区議会がつくられることになりますから、継続審議にするということは改選で廃案、審議未了ということになるわけです。  ですから、慎重審議の必要があると先ほどから態度表明がありましたが、今の時期の継続審議というのは特に廃案、審議未了にするのと同じことです。請願の採択を決定することが最良の道だということで、ぜひお願いしたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 都民ファーストの会、お願いいたします。 ○委員(榎本茂君) 我が会派は東京都議会議員が圧倒的に多いものですから、少し議論したところであります。請願者の不安な気持ちはとても理解しております。懸念されている騒音問題ですが、僕などは芝浦港南地区在住なものですから、東京モノレールがそばを通っています。85デシベルぐらいが日常的にがんがん通っているところですので、74デシベルというのは住民にとって少し温度差もあるところではありました。  資産価値の下落ですが、今、成田国際空港から飛行機に乗って仕事に行っている人たちにすると、やはり浜松町を拠点とする人たちは、成田国際空港からの発着で行くよりも羽田空港から行かれるようになることによって、時間の大幅な短縮を期待する声も一部あることは事実であります。やはり我々の支持者の中でも、資産価値については賛否が分かれたところでした。  午前中の離発着の懸念についてです。我々が今調べたところでは、客船ターミナルは新しいものが船の科学館の前につくられています。あそこに今度来る船というのは巨大船でして、高さ70メートルぐらいの船だそうです。それが来てD滑走路などの前を通るときには、飛行機は上空待機になるという情報も入っています。これがどのように影響するのかというのは今申し入れをして、この辺もきちんと説明してくれということを我々は言っているところです。  落下物防止対策につきましては、以前より我々は非常に強く要求しております。落下物の補償も、各航空会社と被害者が交渉するのではなく、一括して国土交通省がやるようにという要望は受け入れられたと認識しております。  地域によっても非常に温度差があります。また、港区内でも我々の支援者の中でも温度差があるということで、我々としては、引き続き言うべきことは言うという姿勢は持ちながら、まだ温度差がある以上、これは審議を尽くしていただきたいということで継続審査をお願いいたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、各会派の態度表明は終わりました。  継続との意見が出ていますので、まず継続についてお諮りしたいと思います。採決の方法は挙手採決といたします。  「請願31第3号」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(杉本とよひろ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願31第3号 羽田空港機能強化計画案に対する請願」は、今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、日程を戻しまして、審議事項(1)「請願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますでしょうか。 ○委員(いのくま正一君) 先ほど態度表明したのと同じ趣旨です。今期は最後の定例会になりますから、やはりここは請願者の意向を酌んで、請願を採択すべきではないかと思います。ぜひお願いしたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明はいかがいたしましょうか。              (「態度表明でお願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、態度表明ということでございますので、各会派、順次態度表明をお願いいたします。まず、自民党議員団、お願いいたします。 ○委員(清原和幸君) 先ほどと同じです。羽田空港機能強化について、区は情報等の周知が十分でないと考え、住民への説明会の開催を求めてきました。現在、羽田空港機能強化に向けた説明会が、各地区で開かれております。今後も引き続き慎重審議が必要だと思いますので、継続を表明いたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) みなと政策会議、お願いいたします。 ○委員(清家あい君) 前回の審議のときにもありましたが、反対の理由について、科学的な根拠などに少し疑問があるところがあります。あと、やはり国が何をしても中止としか書いていません。いろいろ国に対してさまざまな要望をしているところですが、先に反対という結論が出ていると現実的な話し合いとしては難しいのかなと思う点もあり、私たちとしては現時点では継続とさせていただきます。 ○委員長(杉本とよひろ君) 公明党議員団、お願いいたします。 ○委員(池田たけし君) この請願につきましても、中止するよう強力に国に働きかけていただくというところが請願の趣旨かと思いますが、もう少しこの辺を勘案していくべきだと思います。慎重審議が必要でございますので継続といたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 共産党議員団、お願いいたします。 ○委員(いのくま正一君) 採択してほしいと思います。先ほど、反対している、中止を求めているのが前面に出ているということですが、命や安全や資産価値が下落するということを考えれば、請願をされている方々が、何とかしてやめてもらいたいということはよくわかります。何も中止を求めているから決めつけているということにはならないわけで、ぜひ請願者の意向を酌んで採択してほしいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 都民ファーストの会、お願いいたします。 ○委員(榎本茂君) 先ほどと同じように中止を求める支持者ばかりでは現実ないので、問題点については引き続き審議していただきたいと思います。継続でお願いします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りしたいと思います。採決の方法は挙手採決といたします。  審議事項(1)「請願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(杉本とよひろ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願28第3号」は、今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(2)「請願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますでしょうか。 ○委員(いのくま正一君) 同じ趣旨です。今定例会で港区議会は改選となってしまうわけですので、港区議会として意思を表明すると。請願を採択していただきたい。特に、これは町会の方々が本当に何としてもという思いで出されてきている請願でもありますから、ぜひ決めていただきたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、態度表明は必要ですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団、お願いいたします。 ○委員(清原和幸君) 現在、羽田空港機能強化に向けた説明会が、各地区で開かれております。そこでは、騒音や落下物等に対する説明がなされていると思います。区としても、今後も情報収集に責任を持って取り組んでいただきたいと思います。そのため、今後も引き続き慎重審議が必要と思いますので、継続を表明いたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) みなと政策会議、お願いいたします。 ○委員(清家あい君) 我が会派としては、先ほど態度表明の中でお話しさせていただいたとおり、まだ騒音や落下物などさまざまな点に対する不安が残っているので、そのような対策がきちんと実行されない現状のままでの拙速な実行には反対しております。そのような理由から、本請願は採択とさせていただきます。 ○委員長(杉本とよひろ君) 公明党議員団、お願いいたします。 ○委員(池田たけし君) 国に対してさまざまな質問も加えているところでございまして、その回答を待たなくてはいけないところもございます。また、本請願は港区議会として国に申し入れるということでございますので、慎重審議が必要なため継続といたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 共産党議員団、お願いいたします。 ○委員(いのくま正一君) この請願は、先ほども言いましたが、多くの航路下の町会の皆様方が、何としてもということで出された請願です。計画の撤回を含む再検討を国に求めるということです。  ここで強調したいのは紹介議員の皆さんです。今もそうですが、ここには自民党議員団の幹事長、公明党議員団の幹事長も入っています。一人会派は少し違う議員もいますが、ほとんどの会派から紹介議員になっているということです。紹介議員というのは請願に賛同しているという立場であるわけです。主要会派の幹事長、副幹事長が名を連ねて紹介議員になっているという点からも、採択を決定するのが筋だと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 都民ファーストの会、お願いいたします。 ○委員(榎本茂君) 広く支援者からアンケートをとったり意見を聴取したりしました。説明会に行く方はもちろん不安な方ですが、行かない方で期待する声も、我々の支援者の中ではかなりの割合で多かったのが現実でございます。ただし、不安視する方々にはやはりきちんと応えていかなくてはいけないということで、落下物防止対策やそのほか我々が思うところは国土交通省に伝えていくようにということで、東京都議会でも動いているところであります。したがいまして、慎重に審議するということで継続審査でお願いいたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りしたいと思います。採決の方法は挙手採決といたします。  審議事項(2)「請願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(杉本とよひろ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」は、今期継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますでしょうか。 ○委員(いのくま正一君) 先ほど来の趣旨と同じです。今定例会で港区議会は改選になってしまうわけですから、港区議会としての意思を示す必要があると思います。請願者の意向を酌んで採択を決定していただきたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、態度表明は必要ですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団、お願いいたします。 ○委員(清原和幸君) 先ほど申し述べましたが、現在、羽田空港機能強化に向けた説明会が、各地区で開かれております。そこでは、騒音や落下物等に対する説明がなされていると思います。区としても情報収集に責任を持って努めていかれるということです。今後も引き続き慎重審議が必要と思いますので、継続を表明いたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) みなと政策会議、お願いいたします。 ○委員(清家あい君) みなと政策会議としては、先ほど申し上げた理由と同じで、現段階で不安が払拭されていない状況があり、この請願で求めている4つの件については引き続きお願いしたいと思いますし、計画見直しを含め国に申し入れをしてほしいという請願の趣旨に賛成し、採択させていただきます。 ○委員長(杉本とよひろ君) 公明党議員団、お願いいたします。 ○委員(池田たけし君) この4つの請願の中で住民説明会安全対策、騒音、情報提供といったものを今までの請願に含めまして、国土交通省に質問をしているわけでございます。慎重審議が必要なため継続といたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 共産党議員団、お願いいたします。 ○委員(いのくま正一君) 先ほど来と同じです。今期で港区議会は改選ですので、このままですと、実質廃案、審議未了となってしまいます。請願者の意向を酌んで採択すべきだと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 都民ファーストの会、お願いいたします。
    ○委員(榎本茂君) 先ほど来と同じであります。不安があることについては、不安解消をより一層強めていく。また、新たな問題が出てきたときにも真摯に向かい合っていっていただきたいと思っております。区民の中でも温度差がある問題ですので、引き続き慎重審議のため継続でお願いいたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りしたいと思います。採決の方法は挙手採決といたします。  審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(杉本とよひろ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」は、今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(4)「請願30第13号 低空で進入する羽田空港離着陸計画に関して、港区議会として国交省に質問し、その回答を住民に届けていただくことに関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますでしょうか。 ○委員(いのくま正一君) 同じ趣旨です。特に、これは先ほども質疑がありましたが、港区議会としてとはなりませんでしたが、区が港区議会にかわって請願者と調整した上で、書面をもって国土交通省に要請している、文書で回答を求めているということですので、これこそやはり港区議会として意思表示すべきだと思っています。 ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、これも態度表明は必要ですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団、お願いいたします。 ○委員(清原和幸君) これも先ほどと同じです。現在、羽田空港機能強化に向けた説明会が、各地区で開かれております。そこでは、騒音や落下物等に対する説明がなされていると思われます。区としても情報収集に責任を持って努めていくとのことです。今後も、引き続き慎重審議が必要だと思いますので継続を表明いたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) みなと政策会議、お願いいたします。 ○委員(清家あい君) この請願に関しては、審査のときにも申し上げましたが、港区議会として国土交通省に質問し、回答を開示してもらうという権限の面で疑問がありますが、実際には区が質問してくださっていて、文書での回答を求めています。既に準備しているという回答を得ているということです。その結果を待ちたいと思いますので継続でお願いします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 公明党議員団、お願いいたします。 ○委員(池田たけし君) 「港区議会として国交省に質問し」ということになってございますが、先ほど来述べているように、国土交通省への質問、そしてまた文書での回答を待つということでございます。慎重審議のため継続といたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 共産党議員団、お願いいたします。 ○委員(いのくま正一君) 先ほども言いましたが、実際に港区議会としては質問していませんが、審議の中で国土交通省に対して区が質問をするということで、既に要請文書は出ている、執行されているわけです。あとは回答を待つということですので、言ってみれば実際には請願が採択されているのと同じような内容になっているということですから、きちんと港区議会として採択するという意思表示をしていくべきだと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 都民ファーストの会、お願いいたします。 ○委員(榎本茂君) 同じです。25万人の港区民、80万人の勤労者の中には一色ではなく多様な意見があるということで、我々としては引き続き慎重審議のため継続でお願いしたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りしたいと思います。採決の方法は挙手採決といたします。  審議事項(4)「請願30第13号 低空で進入する羽田空港離着陸計画に関して、港区議会として国交省に質問し、その回答を住民に届けていただくことに関する請願」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(杉本とよひろ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願30第13号」は、今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(6)「発案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。  本発案につきまして、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) そのほか、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 2時53分 閉会...