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  1. 港区議会 2019-02-21
    平成31年2月21日建設常任委員会−02月21日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成31年2月21日建設常任委員会−02月21日平成31年2月21日建設常任委員会  建設常任委員会記録平成31年第5号) 日  時  平成31年2月21日(木) 午後1時00分開会 場  所  第2委員会室出席委員(7名)  委 員 長  大 滝  実  副委員長  やなざわ 亜紀  委  員  池 田 たけし       小 倉 りえこ        横 尾 俊 成       七 戸 じゅん        井 筒 宣 弘 〇欠席委員(1名)        ちほぎ みき子 〇出席説明員  副区長                  小柳津  明
     麻布地区総合支所まちづくり課長      吉 田  誠  高輪地区総合支所長街づくり支援部長兼務 野 澤 靖 弘  都市計画課長               冨 田 慎 二  住宅課長    野 口 孝 彦  建築課長                 瀧 澤 真 一  土木管理課長  岩 崎 雄 一  開発指導課長               増 田 裕 士  再開発担当課長 手 島 恭一郎  品川駅周辺街づくり担当課長        村 上 利 雄  土木課長    佐 藤 雅 紀  地域交通課長               大 屋 寧 剛  街づくり事業担当部長           坂 本  徹 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 請 願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願                                  (29.2.17付託)   (2) 請 願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園敷地東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願                                  (30.10.5付託)   (3) 請 願30第12号 港区芝地区にドッグランの設置を求める請願                                 (30.11.30付託)   (4) 請 願31第2号 末長企画の(仮称南麻布三丁目計画に関する請願                                  (31.2.15付託)   (5) 発 案27第11号 街づくり行政の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時00分 開会委員長大滝実君) ただいまから、建設常任委員会開会いたします。  本日の署名委員は、やなざわ委員長横尾委員にお願いいたします。  傍聴者から撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) それでは、そのようにさせていただきます。  日程に入ります前に、本日の運営についてご相談させていただきます。  新規付託されました審議事項(4)の請願につきましては、請願者から趣旨説明申し出がありました。そこで、まず、趣旨説明をお受けしてから、日程を変更し、審議事項(4)の請願審査を行いたいと思います。  その後、日程を戻しまして、審議事項(1)から審査を行いたいと思います。このような進め方でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) それでは、そのように進めさせていただきます。  付託された請願の写しにつきましては、あらかじめ配付しております。また、新規請願について、請願者より追加資料の提出がありました。席上に配付してありますので、ご確認ください。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) それでは、「請願31第2号 末長企画の(仮称南麻布三丁目計画に関する請願」の趣旨説明を受けたいと思います。  本請願については、議長宛てに2名の追加署名がありましたので、ご報告いたします。  請願者の方がお見えになっています。前の方にお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (職員朗読)     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) 朗読は終わりました。  請願者皆さん、きょうはご苦労さまです。それでは、請願趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者坂本正弘君) 私、南麻布3丁目まちづくり協議会会長をしている坂本と申します。こちらが副会長権藤と小泉です。  私は港区に住んでから、ほぼ50年に近くなります。今、本当に南麻布は緑が多くて本当に住みやすいところです。この間、私は結構税金を払っております。しかし、2017年9月以来、私の安寧も地域の静穏も非常に大きく損なわれております。今、請願文朗読いただきましたように、株式会社末長企画が大規模開発のために乗り出したことで、実は2017年に権藤さんが貝塚問題で陳情書を出されておりまして、私も池田議長陳情書を出しましたが、これは100名に及ぶ連名が加わったわけでございます。今回、取りやめを訴えました。  今、朗読いただきましたように、末長企画建築基準法の改正を悪用して、特に坂の多い港区で、いろいろなところ斜面地を利用して高層建築を実現して、いろいろ問題を起こしているというように聞いております。特に私たちの住む南麻布三丁目の計画土地は、非常に水が豊富でございまして、ここの水の豊富な土地を、崖を大量に削ってつくるもので、多量の土砂の搬出が必要になります。たび重なる説明会でも我々の生活への配慮は非常に少なく、学童を含む地域住民の安全が危惧されるような状態になっている。我々の交通もずたずたに破壊されて、救急車タクシーごみ収集車、これらも通らないような状況になるのではないかと私は非常に危惧する。さらに、これから申し上げますけれども、末長企画計画では交通違反をしております。  お配りした資料の2ページを見ていただきたいのですけれども、これは末長企画がこの間、2月9日に我々に配付した資料です。この一番下の方に、北と南ということになっていますけれども、崖を利用しているわけで、崖の上の方が北で、それから崖の下の方が南でございます。北の方でも、とにかくダンプミキサー車がひっきりなしに通るわけで、この2月から工事が始まるのですけれども、来年の8月までと1年半の長丁場です。この間ずっとこれが通ります。それで、北の方の7月を見ていただくと、ミキサー車ダンプ車が70台と50台、1日にこれだけの量が通ると、皆さん、どのようなことになるのかご想像していただきたいと思います。  それで南の方は、実はもう非常に多いのですけれども、まず3ページが車が入っていく状況です。  それから4ページ、この青い斜線が車が出てくる状態なのですけれども、初めの線で右へ曲がるところ、これは物すごく狭いところで、きょうおいでになっていますが、特にクボさんという方、タクシーも何回も切り返しをしないと通れないくらいのところです。ここをダンプ3トン車、3トンのミキサー車が通ると、もうここは通れません。さらにいうと、その次にさらに延長で青い線が書いていますけれども、これは一方通行で、これは交通違反であります。  その次の5ページでは、重機を一旦、明治通りから入ったところに置いてから自走するというような計画になって、これは道路ががたがたで、標識もつけていないというような状況です。  6ページは、その自走車がまた逆に通るわけですけれども、これは先ほど申しました、非常に狭い上に一方通行を無視しております。  それから北側の方でいきますと、例えば10ページでございますけれども、これは重機車フィンランド大使館の前でおろして、300メートルがたがた走ってくると。このような計画でありまして、これでは一体道路がどうなるのだと。このような議論をしました。  とにかく皆さん、この地図からご想像いただくと、もう本当に我々のところに自家用車を持っている方も、これではもう道を通れない、1日しょっちゅう通れない。それからタクシーも来ない。実は私、去年の5月、急性心不全広尾病院に入院しましたが、九死に一生を得て今こうしておりますが、同じような状態になったとき、私は広尾病院に行けるものかどうか、非常に憂慮しております。  このようないろいろな道路の問題を今、主にご説明いたしましたけれども、これはこの間の2月9日の説明会で我々地域はある程度知っているから質問したわけですけれども、その素人の質問にも全部十分に答えられない。きょう臨席の瀧澤課長ほか、ご出席していたと思いますけれども、私の説明を納得していただけると思います。さらに以前の説明会では、大型車両通行麻布警察署許可を得ていると言っているのですけれども、私が麻布警察署へ直接皆さんと行っても、警察の方がそのようなことはこちらは認めていない、大体この工事計画は無理だと言って、恐らく事故が起こらなければいいと、何かそのような心配をされているのではないかと思います。  また、この間説明会末長企画は、準備工事だけやらせてくれと言ったのですけれども、何か今やっているのを見ると、もう本工事の一部に近いように見えます。私は、先ほど申し上げましたけれども、南麻布3丁目まちづくり協議会会長になっておりますが、これはこの末長問題を契機に、住みよい環境、崖地景観を活用し緑の保全、そのような目的でつくられたものですけれども、120人の賛同を得て港区から正式に認められた機関でございます。今後、末長企画行動いかんによっては、まちづくりルールの作成、地区計画の策定、このようなものを行って、末長が余り変なことをしないように事業活動の制約を行う、このようなことも考えております。  皆さん資本主義社会では確かに所有権は神聖であります。しかし、その所有権の行使によって、他人の迷惑は最小限にすべきで、この今の計画土砂を大量に排出して、今後1年間にわたって何の権利があって我々の生活を圧迫して、騒音粉じん地響き交通渋滞など、このようなことをやって許されるものなのか、非常に大きな疑問を感じております。自社の利益のために、港区の法の不備をついて地区に迷惑をかけても平気な開発業者が存在し、ばっこしているということを改めて区議会の方にもご認識いただきたいと思います。  今後はとりあえず説明会を納得するまでやってもらう。それから工事協定書をつくって、我々の防衛に最善を尽くしたい。さらに先ほど言いました、南麻布3丁目まちづくり協議会のメカニズムを利用して、なるべく末長企画に変なことをさせないようにしたいと思います。区議会皆さんのご理解を得て、また行政皆さんにも、我々のこの活動を支えてくれるようにお願いを申し上げまして、私の趣旨説明といたします。 ○委員長大滝実君) ほかの方も説明はよろしいですか。 ○請願者権藤善成君) はい、結構です。 ○委員長大滝実君) それでは、請願者の方にご質問等ございましたら、どうぞ。 ○委員小倉りえこ君) きょうはお忙しい中おいでいただきまして、ありがとうございます。何点か質問させていただきます。  港区中高層建築物等建築に係る紛争予防調整に関する条例に基づいて、説明会は当然行われております。これまでに何回行われてきたのか、簡単にご報告いただければと思います。 ○請願者坂本正弘君) 2017年8月から数えて9回でございますけれども、いつも満席で100名近い人間が来ます。やはり皆、生活危機感というものを持っていて、何とか防衛したいという気持ちから出ているのだと思います。この前も本当に雪が降っているのにもかかわらず、80名は超えていたと思っております。 ○委員小倉りえこ君) 2017年8月から、もう1年半ぐらいということです。区役所職員にも出席いただいていると思いますが、何回ほどその会で参加されていたのか、ご存じでしたら教えてください。 ○請願者坂本正弘君) 区役所の方は4回、この前も出席していただいていると思います。 ○委員小倉りえこ君) これまでの事業者の姿勢というものをぜひお聞かせいただきたいと思うのですけれども、先ほど読まれました請願文の中に心ない発言というものが一言あります。どのようなことなのか、具体的に教えていただければと思います。 ○請願者坂本正弘君) 先ほど申しましたように、結局こちらが質問しても答えられないケースが多かったのです。ですから、先ほどのような説明会も多くなったし、それから得ていないのに警察許可を得ているなどということを言ったり、さらに言えば、だんだん今の崖のところ建物を建てて、それを売った後は知らないと、そのようなニュアンスのことを言ったり、非常に自己中心的な業者だということでございます。 ○委員小倉りえこ君) 南麻布3丁目まちづくり協議会を組織されまして、いろいろ活動をされていると思います。事業者の方に、当然地域にこのような協議会があって、このような活動をしておりますというものも含めて、要望があると思うのですけれども、どのようなことを事業者の方にこれまでお伝えしてきたかということを教えていただければと思います。 ○請願者坂本正弘君) ある程度いろいろ話をしておりますけれども、我々としてはこの協議会、やはり120人の支持を得ておりまして、今後は本当に末長企画が非常に心ないことをするのであれば、さらにルールをつくり、さらに地区計画をつくって、高さ制限も極端に言えば導入したいと、そのようなことで考えております。 ○委員小倉りえこ君) 先ほど工事協定というところお話がありましたけれども、それを少し詳しくお話しいただけますでしょうか。 ○請願者坂本正弘君) 工事協定は、我々もこの段階に来て、改めて末長企画と結びたいと思っています。先日末長企画工事協定を配っていただきましたけれども、必ずしも満足するものではなくて、我々としてはやはり工事区間工事時間を厳守すること、騒音粉じん地響き最小限にすること、それから通行人の安全に強く配慮すること、住民車両通行を優先すること、自転車を含めてということですね。それから救急車住民利用タクシーを優先すること、ごみ収集など公共車通行を優先すること、このような内容生活防衛協定を結んでいきたいと思っております。 ○委員小倉りえこ君) 今、その案について事業者とどのようなお話し合いをされていますか。 ○請願者坂本正弘君) まだ正式な話はしておりません。しかし、まず説明会をまたやっていただくことですけれども、協定書ができない以上、工事はやってもらいたくないし、それは強く申し入れたいと思います。できれば区役所の方にもご協力いただきたいと、そう思っております。 ○請願者権藤善成君) 関連して。権藤と言います。先日協定書の案が配られましたけれども、その内容はやはり我々の立場に立っていない協定書であるということで、やはりこの協定書については住民とキャッチボールしながら、それでつくり上げていくものだという発言末長企画に話をしました。それで今後のことについても、そのことについてはされませんでした。この協定書について、どれだけ重要なことなのかということをご理解いただいていないのではないかと、このように思っています。とにかく我々はこれからの生活を守るために協定書をしっかり結んで、その上で工事をしてもらいたいと、このように考えています。 ○委員長大滝実君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、請願者の方、席へお戻りください。  「請願31第2号 末長企画の(仮称南麻布三丁目計画に関する請願」の趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) それでは、審議事項に入ります。日程を変更しまして、審議事項(4)「請願31第2号 末長企画の(仮称南麻布三丁目計画に関する請願」を議題といたします。ご質問等のある方は順次ご発言をお願いいたします。 ○委員小倉りえこ君) 先ほどの請願者からのお話、質疑を受けまして、これまでの経緯というものも当然区役所皆さんご存じだとは思います。開かれた説明会のうち4回ほど、建築課を含め行政側から出席いただいているというところで、直近で説明会が行われたのが1年ぶりぐらいで2月9日だということだったのですが、実際に説明会に参加されて状況をごらんになって、率直に何が問題だというように区役所の方ではご理解されているでしょうか。 ○建築課長瀧澤真一君) 現在まで6回説明会が開催されておりまして、区主催による説明会が2回、区が出席した説明会が2回と。6回説明会中4回、区の方でも出席をしてございます。  そのような説明会状況を見ますと、いろいろそれぞれ課題というか、問題はあるにしても、率直に言いますと説明が不足しているのではないかといったところは強く感じています。事業者としては、対応できるところ事業者なりの対応をしているとは思うのですが、それが地域方々に伝わらないと。2月9日の説明会に対しても、私もそこの場にいて、やはり地域方々質問に対してすぱっと返答ができない。そうしますと地域方々も、やはりそれに対して不安が余計膨らむといったところ理解できることだと思います。  その後、私たちの方もすぐ事業者を呼びまして、説明会での対応について話をしまして、今後関係機関十分調整の上、早いうちに再度説明会を開くようにといったところ指導しているといったところでございます。 ○委員小倉りえこ君) その説明不足というところは誰もが感じるところではあると思いますし、その解消というところ、少なくとも地域皆さんに誠意を持って対応していただくようになることが一番いい。一番というよりは、まず最低限のところから始めなければいけないというものだと思います。  それで、先ほど工事協定書お話もありましたけれども、その案を提出してきた。しかしまだ地域の方とのお話し合いも、案についての検討もできていないという中で、おとといでしたか、委員会で現地の視察に行ったときに、重機といいますか、そのようなものが幾つか置かれていて、上の北側の方で作業されている方の姿というところも、皆さん目にされたと思っています。これは今まで私が経験してきた中でですけれども、その協定書、その署名捺印というものの書類が存在する中で、そこを締結しないうちに何かを進めるということは、余り聞いたことがないのです。もしこれが建設関係ではよくあることなのであれば、当然何でだろうという疑問が湧きますし、通常接する類いとそれは異なりますので、少し不思議な印象というところしか受けておりません。この工事協定書というものは、通常はどのような性質の、類いのものなのでしょうか。この場合に限らなくても、どのような類いのものであるべきなのでしょうか。 ○建築課長瀧澤真一君) 工事協定書については、あくまでも地域方々事業者の間で取り交わす約束事工事に関する約束事といったことになります。現在、案といった内容でやりとりが不十分だったところがございますので、再度調整するよう、事業者の方には指導してございます。やはり工事協定書が結ばれてから工事着手というものが理想の形だと私どもも思ってございます。1日でも早く、その工事協定書を結びまして、地域の方が安心した形で工事に着手できるような形で、事業者の方を指導してまいりたいと考えてございます。 ○委員小倉りえこ君) ありがとうございます。末長企画の言っていることが説明不足であり、地域の方にも当然届いていないということもあれば、そのまた逆として、地域の方の理解思いが、建設業界から当然離れていて伝わらないというところもあるので、そこの溝はできる限り埋めていただくように、丁寧なプロセスを確実に踏むように、事業者の方に強い指導をお願いできればと思っています。  あと、南麻布3丁目まちづくり協議会に関してなのですけれども、そのビジョンを登録されていて、当然それは地域がこのようになってほしいというような住民の願いが大きく反映されたものであると私は思っております。そもそもまちづくり協議会というもの自体、地域の方がある思いを持ってこつこつ動いて、これを港区の条例に基づいて定められた順番やルールなどに従って登録されているものです。このようなプロセスにのっとって築き上げてきたものというものを、今話を聞いている限り、案の話し合いもよくできていない状態や、団体グループとの相互理解というものがまだ全然遠く得られていない。やはりこの港区が認定されているグループをないがしろにされたくはないわけですし、港区の担当の方もそのようにするべきではないと感じているとは思うのです。事業者南麻布3丁目まちづくり協議会の方とはまだ話をする機会がないところではありますけれども、少なくとも登録したビジョンの理念に沿うように、話し合いというものはしなければならないと思いますし、するための支援というものはお願いしたいと思います。  このような今の状況で、まちづくりビジョン南麻布3丁目まちづくり協議会という団体を含めて、区役所が、事業者に対して何をどのように指導、誘導していけるのか、今何かあれば教えてください。 ○建築課長瀧澤真一君) 2月14日に事業者が来たときにも、南麻布3丁目まちづくり協議会があるので、まちづくりビジョン内容について早くレクチャーを受けるようにといったところ指導したところでございます。現段階敷地の中の建物計画に関しては確認申請がおりている状況ということもあるので、大幅に変更ということはなかなか難しいところがあるかとは思います。しかし、外観や緑化等、まだまだ対応できるところは少なからずあるとは思いますので、そのような点を地域方々と話し合って、少しでもまちづくりビジョンに沿った計画に、例えば崖地や坂道などの特徴を生かした誇りの持てる景観等になるように、区の方としても指導してまいりたいと思っております。  また、街並み保全には、地域皆さんの発意と合意によるルールづくりが不可欠だとも考えてございます。現在まちづくりビジョンは定まっていますが、次なるステップとしてはルールづくりに進むところでございますので、その点は区でも支援してまいりたいと考えてございます。 ○委員小倉りえこ君) 地域ともめないようにするためにあるのが港区中高層建築物等建築に係る紛争予防調整に関する条例というもので、物すごく残念なことではあるのですけれども、地域がもめているという中で、今、建築課長から力強いお言葉をいただいたと私は思っております。不足しているところ、まだまだまちづくりビジョンに基づいて改善できるようなところがあるというようなご判断もされているようですし、当然工事協定書であったり、地域が考えるまちづくりであったり、そのようなところ相互理解をもっと深めていけるような指導をこれからも引き続き、強い指導事業者の手綱を握ってぜひやっていただきたいと思いますが、これからも継続してお願いできるでしょうか。 ○建築課長瀧澤真一君) 港区中高層建築物等建築に係る紛争予防調整に関する条例でも規定しますように、地域方々からの申し出があれば、話し合いの場を設けるということは事業者の努めることとされているのは、ある意味、事業者の責務とも、区としては考えてございます。  本日の委員会の動きや今までの地域方々の要望等に関しては、事業者にしっかり伝えまして、しっかりした話し合いの場、お互い妥協点を見つけるような、一歩踏み込んだ話し合いの場というものを区としても指導してまいりたいと思ってございます。 ○委員(井筒宣弘君) 1つお伺いします。この請願文の中に本村町貝塚というものがあります。この貝塚のことが陳情でも出ていますよね。これと現地の南麻布三丁目との対比はどのようになっているのか、例えば本村町貝塚というものは現状どのようになっているのかなどという話は、もうそちらでは把握しているのですか。  なぜそのようなことを言うかというと、この陳情が出てこの請願をいただくまで、我々は議会の中でその話し合いをしたことがないのです。誰が相談されたかわかりませんけれども、請願文が出てきたときに初めて、我が自民党では話し合いをしました。ですから、この本村町貝塚というものはどのようになっているか、改めて非常に疑問に思ったのです。この関係、対比はどのようになっていますか。 ○建築課長瀧澤真一君) 当該地に関しては、文化財の本村町貝塚に指定してございます。この点については、平成29年に区主催による説明会で2回ご説明して、その後、平成30年2月17日に行われた説明会でもご説明しております。
     そのような中で、教育委員会の方で2回調査を入れております。1回目は平成29年10月に試掘調査をしておりまして、既に貝層は攪乱されておりまして、急斜面地は昭和30年以降に削られたといったところが明らかであるといった調査結果が出ております。その点を学識経験者の方にヒアリングを行いまして、残存している可能性はあるが、残存状態はよくなく、保存に値しないというようなご見解をいただいております。その後、さらに12月に追加調査をしております。その追加調査としては、現代以降、戦後と判断されるのですけれども、動かされた土地であり、当該地にかつて存在していたと考えられる貝塚は既に破壊されているといった調査結果が出ております。ただ文化財関係ですので、今後工事に際して、適宜事業者の方から、教育委員会に連絡をとりまして、状況を確認したり、状況の把握に努めてまいるといったところでございます。 ○委員(井筒宣弘君) 請願者の方からの末長企画の話を聞きますと、果たしてそれを履行するでしょうか。はっきり言って、そのチェックというものは物すごく厳しいですよね。この現地は、要するに埋蔵物で、貝塚状態ではないという判断をしていいのですか。 ○建築課長瀧澤真一君) 恐らくこの段階としては、貝塚状態には値しないといった判断になるかとは思います。 ○委員(井筒宣弘君) 先ほど請願者の方から、工事協定書の話が出ました。私は8期議員をやっていますけれども、32年の経験から、協定書は簡単に結ぶものではないということを頭に入れておいた方がいいと思います。どのようなことでも納得していない限り、協定書などは結ばない方がいいです。要するに、本来ならばやめてほしいのでしょう。それなのに協定書を結ぶ。安易に協定書などを結んではだめです。それだけはひとり言として聞いてください。 ○委員長大滝実君) ほかにご質問等ございますか。なければ、私からも1つ伺います。  先ほどご説明の中に、北側ルートでいえば土砂の運搬のダンプが1日50台、コンクリートミキサー車が70台ということで、小学校の前をこれが通るということで、児童の安全にとっては非常に重大な問題だと思うのですけれども、本村小学校から通学路の安全確保のために車両を通さないでほしいという要請書は前も出ていると思うのですが、今もこれは変わっていないのでしょうか。 ○建築課長瀧澤真一君) 本計画地に関しては本村小学校の近くであり、通学路にも該当していると思います。そのような中で、教育委員会、学校側の方からも、通学路に関して、道路幅が狭いので大型車両通行した場合、児童だけでなく大人でもぎりぎりとなると。通行上危険であると思われるというご助言をいただいております。この通学路に関しては以前も事業者の方には確認しておりまして、児童の安全については工事車両の安全運行や誘導員の配置、通行時間についての検討と小学校への説明等に万全を期すといった回答を得ておりますが、現状を踏まえまして、いま一度私たちの方も強く指導してまいりたいと思っております。  また、児童の通学上の安全確保といったところもありますので、引き続き教育委員会とも連携を図って対応してまいりたいと考えてございます。 ○委員長大滝実君) 先ほどの説明のように、この工事車両だけではなくて一般の車両もあるし、この資料では2トン車未満の車両は台数に含まれておりませんというようにもなっていますから、相当な車両が通行するということなので、現状でいえば、児童の安全は確保できないのではないかと思います。しっかりとその趣旨、要望書に沿った形での指導をお願いしたいと思います。  ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決はいかがいたしましょうか。             (「継続審議でお願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) 継続の声がありますけれども、今期継続になりますと、今期の定例会は今回で終わりですので、事実上廃案となるということについてはわかっていると思いますが、そのことを確認した上で、それでよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員(井筒宣弘君) 少し待ってください。今の廃案になる理由で請願者の方はわかりましたか。今の説明では、多分わかっていないと思うのです。いいですか、大滝委員長。  私の経験から言いますが、この定例会が終わりますと、我々の4年の任期がこれで切れるのです。そうすると、同一性のある議会ではなくなるのです。メンバーが変わるということなのです。変わらないこともありますけれども。いわゆる34人が、全部が変わると思ってください。ですから、同一性のある議会ではないので、この審議が未了となるのです。継続にしますと審議未了で終わってしまうのです。今、継続が決まりましたら、4月の区議会議員選挙での改選によって、5月から新たな区議会が始まりますので、改めて請願を出すということはできます。その辺を納得していただかないと。議会の流れがそうなっておりますので、面倒くさいけれども。私に相談されれば、こうだから5月以降の定例会で提出する方がいいと言うつもりでいますけれども、そうもいかないでしょうから。要するに、流れてしまうのです。そのご理解はしていただきたいと思います。それでよろしいですか。 ○委員長大滝実君) 今、井筒委員からも説明をされましたが、継続をこれからお諮りいたします。  それでは、審議事項(4)「請願31第2号 末長企画の(仮称南麻布三丁目計画に関する請願」について、お諮りいたします。  本請願は、今期継続とすることにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) ご異議なきものと認め、「請願31第2号 末長企画の(仮称南麻布三丁目計画に関する請願」については、今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) 次に、日程を戻しまして、審議事項(1)「請願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) それでは、今期継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) 次に、審議事項(2)「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園敷地東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) それでは、今期継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) 次に、審議事項(3)「請願30第12号 港区芝地区にドッグランの設置を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) それでは、今期継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) 次に、審議事項(5)「発案27第11号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長大滝実君) そのほかに、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長大滝実君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 1時46分 閉会...