〇
出席説明員
芝地区総合支所長・
環境リサイクル支援部長兼務 新 井 樹 夫
芝地区総合支所協働推進課長 金 田 耕治郎
高輪地区総合支所協働推進課長 鈴 木 雅 紀
芝浦港南地区総合支所協働推進課長 大 浦 昇
土木課長 佐 藤 雅 紀
地域交通課長 大 屋 寧 剛
街づくり事業担当部長 坂 本 徹
環境課長 茂 木 英 雄
地球温暖化対策担当課長 大久保 光 正
みなと
リサイクル清掃事務所長 加 茂 信 行
学務課長 山 本 隆 司
〇会議に付した事件
1
報告事項
(1) (仮称)品川駅
北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区
開発事業環境影響評価書案について
2
審議事項
(1) 請 願28第3号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート設定中止に関する請願
(28.7.15付託)
(2) 請 願30第2号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願
(30.2.16付託)
(3) 請 願30第7号
羽田空港の
機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願
(30.6.14付託)
(4) 請 願30第13号 低空で進入する
羽田空港離着陸計画に関して、港区議会として国交省に質問し、その回答を住民に届けていただくことに関する請願
(30.11.30付託)
(5) 発 案27第14号 交通及び
環境整備に関する諸対策について
(27.6.26付託)
午後 1時30分 開会
○委員長(杉本とよひろ君) ただいまから、交通・
環境等対策特別委員会を開会いたします。
本日の
署名委員は、
兵藤委員、
清原委員にお願いいたします。
清家委員より、欠席の届け出が提出されておりますので、ご報告いたします。
この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書にご記入の上、ご提出ください。なお、撮影・録音は、申出書が許可された後にしていただきますようよろしくお願いいたします。
本日は、
報告事項(1)に関して、
高輪地区総合支所の
鈴木協働推進課長、
芝浦港南地区総合支所の
大浦協働推進課長に出席していただいております。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、
報告事項に入ります。
報告事項(1)「(仮称)品川駅
北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区
開発事業環境影響評価書案について」、理事者の説明をお願いいたします。
○
環境課長(
茂木英雄君) それでは、
報告事項(1)「(仮称)品川駅
北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区
開発事業環境影響評価書案について」、ご説明いたします。
本件は、東京都
環境影響評価条例に基づきまして、
事業者から
東京都知事宛てに
環境影響評価書案が提出され、現在、
環境影響評価書案の縦覧や
都民意見の募集が行われております。今後、区から
東京都知事へ本事業にかかわる
区長意見を提出することになりますので、あらかじめ当委員会にご報告させていただくものでございます。
資料につきましては、本
日付資料№1、資料№1-2、過日配付させていただきました
オレンジ色の表紙の
環境影響評価書案の本編、資料編の2冊となります。
それでは、資料№1をごらんください。項番1、
事業者は
東日本旅客鉄道株式会社です。項番2、
対象事業の名称及び種類は記載のとおりでございます。項番3、
計画地の位置は東京都港区芝浦四丁目、港南二丁目、高輪二丁目及び三田三丁目に位置し、
計画地の西側には国道15号が通っております。
2ページをごらんください。項番4、事業の概要です。本事業は
品川車両基地跡地に住宅、
教育施設等からなる1街区、
文化創造施設等からなる2街区、業務、商業、
熱源機械室等からなる3街区、業務、商業、ホテル、
コンベンション等からなる4街区を整備する計画です。建物の2階部には
オープンデッキ、広場を設置するとともに、それぞれの街区の間の上部をデッキ及び広場で接続いたしまして、
計画地全体及び街区間の
歩行者空間を確保いたします。
事業の概略及び
建築計画の概要のとおり、
敷地面積約7.2ヘクタール内に1街区、3街区、4街区に高さで約164メートルから173メートルの高層棟が、2街区には高さ約45メートルの建物を整備いたします。
住宅戸数は約860戸、
駐車場台数は約2,290台となっております。
工事予定期間は、平成31年度から平成36年度までで約54カ月を予定しております。
3ページに
施設配置計画図、4ページには
施設断面図をおつけしております。
続きまして、5ページをごらんください。項番5、
環境影響評価の項目でございます。
事業計画の内容から、環境に影響を及ぼすおそれのある
環境影響要因を抽出し、地域の状況を勘案して12項目が選定されております。
6ページをごらんください。項番6、
環境影響評価の概要です。
評価項目ごとに評価の結果及び
環境保全のための措置を記載しております。
まず、(1)
大気汚染です。工事の施工中における
建設機械の稼働及び
工事用車両の走行に伴う
二酸化窒素及び
浮遊粒子状物資の大気中における濃度の評価結果は、
建設機械の稼働に伴う
二酸化窒素の値については
環境基準を上回りますが、それ以外の値は
環境基準を満たしております。工事の実施にあたりましては、事前に
施工計画の
詳細検討を行い、
建設機械の
稼働台数の軽減及び
集中稼働を避けるなどの効率的な稼働に努めるとともに、最新の
排出ガス対策型建設機械の採用等、さらなる影響の軽減に努めていくとしております。
工事の完了後におきましては、
関連車両の走行及び
地下駐車場の共用、
熱源施設の稼働に伴う影響を評価し、いずれも
環境基準を満たしてございます。
公共交通の利用や
駐車場内等における
アイドリングストップの励行などにより、影響の低減に努めていくとしております。
続きまして、7ページをごらんください。(2)悪臭です。厨房の生ごみ等を収集し、メタン発酵させ熱利用を行う
バイオガスの
利用設備の稼働に伴う臭気につきましては、
臭気対策といたしまして
厨房生ごみ専用の
運搬車両の使用や発生する臭気を除去するための
脱臭装置の設置、また、排気口は4街区屋上160メートルの高さのところに設置するなどの対策により、
周辺地域に著しい影響を及ぼさないと評価しております。
次に、(3)騒音・振動でございます。工事の施工中の
建設機械の稼働及び
工事用車両の走行に伴う騒音・振動は、いずれも
環境基準を満たしております。工事の実施にあたっては、
建設機械が1カ所で
集中稼働することがないように配慮をするとともに、
規制速度の厳守、急発進・急加速等を避ける等を徹底していくとしております。工事の完了後につきましては、
関連車両の走行に伴う
騒音レベルは夜間の一部の地点で
環境基準を1デシベル未満ですが上回りますけれども、
振動レベルは
環境基準を満たしております。
公共交通の利用や
荷捌き車両等の効率的な運用、台数の低減など、さらなる影響の低減に努めていくとしております。
次に、8ページをごらんください。(4)
水質汚濁です。
地中熱利用設備の利用に伴う地下水の
水質汚濁や温度につきましては
地中熱利用設備が
クローズドループ方式、
間接方式ということで、周辺の地下水の
水質汚濁に影響を及ぼさず、また、設備の稼働は昼夜を通しての運転を行わないなど、過剰な地下水への採
排熱負荷の防止を図ることから地下水の温度にも大きな影響は及ぼさないと評価しております。
9ページをごらんください。(5)地盤です。工事の施工中につきましては、
掘削工事に伴う地盤の変形及び地下水の水位等の変化による
地盤沈下の影響については、
掘削部周囲に剛性及び遮水性が高い山留壁を十分な根入れ深さまで構築する計画であることから、周辺の
建築物等に影響を及ぼさないと評価しております。
工事の完了後でございますが、
地下構造物の存在に伴う
地下水等の変化による
地盤沈下の影響について山留壁の
設置範囲などから周辺の
建築物等に影響を及ぼさないと評価してございます。
次に、10ページをごらんください。(6)水循環です。工事の施工中や完了後の
掘削工事や
地下構造物の存在に伴う地下水の水位及び流況への影響については、周囲に剛性及び遮水性が高い山留壁を十分な根入れ深さまで構築する計画であることから、
設置範囲から地下水の水位や流況に著しい影響を及ぼさないと評価しております。
工事完了後における土地の改変に伴う
地表面流出量の変化による影響につきましては、
雨水貯留槽等と設置し、港区
雨水流出抑制施設設置指導要綱に準拠した
雨水流出抑制量を確保する計画であることから、著しい影響は及ぼさないと評価しております。
次に、(7)日影です。
計画建物高層部の隣棟の間隔をしっかり確保し、周辺への日影の影響を小さくするよう配慮するとともに、高層部の
建物形状をスリム化した塔状とすることで、長時間日影になる地域が少なくなるよう計画しております。
11ページの
時刻別日影図や等時間
日影図等のとおり、
計画建物による冬至日における日影時間は
日影規制の範囲内におさまっております。
12ページをごらんください。(8)
電波障害です。
計画建物により
地上デジタル放送については
計画地南西方向の一部地域で、また、
衛星放送については
計画地の北北東から
北東方向の一部地域におきまして
遮へい障害が生じると予測されておりますが、
計画建物に起因して新たな
電波障害が発生した場合には、適切な
障害対策を講じるとしております。
13ページをごらんください。(9)
風環境です。下の図では、建設前の
風環境評価図と、建設後かつ
防風対策後の
風環境評価図を示しております。表示が小さくなっておりますので、こちらにつきましては、
オレンジ色の冊子、
環境影響評価書案の本編の317ページをごらんいただきたいと思います。こちらは、建設前の現在の
風環境となっております。緑色の領域Aは住宅地としての
風環境で97地点、青色の領域Bは市街地としての
風環境で48地点、
オレンジ色の領域Cは
事務所街としての
風環境で11地点でございます。
ページをおめくりいただきまして、318ページが建設後における
防風対策前の状況でございます。建設前に比べ、建設後に
領域区分が悪化した地点は
計画建物周辺を中心に出現しており、領域Aから領域Bが8地点、領域Bから領域Cが5地点となっております。
次に、319ページをごらんください。こちらが、建設後における
防風対策後の
風環境の評価となります。
防風対策を検討して
防風対策の実施後につきましては、建設後において新たに発生した領域Cとなる5地点は領域Bに改善されると評価しております。具体的な
防風対策として、
防風植栽の対策を講じ、今後、
防風植栽については港区
ビル風対策要綱に基づく
維持管理をするとしております。
資料№1にお戻りください。14ページになります。(10)景観でございます。本事業は
品川車両基地跡地の大規模な
土地利用転換による
高度有効利用を図り、高度な機能が集積した新たな
複合市街地を形成いたします。主要な
景観要素は改変すると考えられ、工事の完了後につきましては、品川の玄関口にふさわしい多様な交流が感じられる駅前の顔の形成、また、頂部の流れ・動き、隣棟の間隔の確保等により、群としての象徴性を備えたスカイラインの形成が図られるとしております。
計画地周辺の代表的な
眺望地点からの眺望につきましては、記載のとおりでございます。また、圧迫感の変化の程度につきましては、
隣棟間隔の確保、高層部の
ボリューム分節と桁側の壁面の分節、また
垂直ラインの強調、地上部に中高木による緑化、低層部の
屋上緑化、
壁面緑化の確保を行うことで圧迫感の低減に努めていくとしております。
次に、15ページをごらんください。(11)廃棄物です。工事の施工中につきましては、再生可能な
建設廃棄物等は
関係法令に基づき積極的に
リサイクルに努めていくとしております。工事の完了後においても、発生した廃棄物は施設内に置いて
分別収集・回収を行い、許可を受けた
処理業者により搬出して適正に処理・処分するとしており、
関係法令に定められている
事業者の責務を果たすものと評価しております。
16ページをごらんください。次に、(12)
温室効果ガスです。
計画建物からの
温室効果ガス排出量は年間約4万3,000トンであり、
基準温室効果ガス排出量と比較した削減量は、年間約2万9,000トンのとなっておりまして、削減率は約40%と予測しております。
東日本旅客鉄道株式会社、いわゆる
JR東日本グループの
自営電力の使用や、
地域冷暖房システムの採用、
バイオガス利用設備や
地中熱利用設備等により削減に努めていくとしております。
最後に、項番7、
環境影響評価手続きの流れでございます。本年11月21日から本日の12月20日まで、
評価書案の縦覧が行われております。また、
事業者による説明会が本年12月10日月曜日と15日土曜日の二回実施されておりまして、12月10日は139名、12月15日土曜日は115名の方が参加されたと聞いております。説明会で出されたご意見を幾つかご紹介いたしますと、風の道の確保について、
伊皿子坂における
工事車両の通行について、
おばけトンネルと呼ばれている道路の整備について、新駅側から国道15号線に渡るデッキの整備について、
関連車両による騒音の影響について、今回の1街区から4街区の隣の5街区、6街区の整備時期についてなどがご意見として出されております。
次に、資料№1-2をごらんください。
環境影響評価書案に対する
区長意見案でございます。総論では、今後、
環境影響評価書の作成にあたっては区民が理解しやすいものとすること、
計画地周辺の住民や
関係者等からの
まちづくりを含めた意見・要望等については真摯に対応することを記述しております。
各論の(1)
工事計画については、
工事車両による騒音、振動、
大気汚染など、周辺への影響を十分考慮すること、また、第一京浜は交通量が大変多く、
工事車両の待機や駐停車などにより渋滞が発生することが予想されるので、場内での
駐車スペースの確保や適切な
工事車両運行計画を検討することなどを記載しております。
(2)
防災対策については、勤務者や
来訪者等のための一時
滞留場所や
備蓄物資の確保、
備蓄倉庫の整備とともに住民に対する配慮も含めた計画とすることを記載しております。
2ページをごらんください。(3)交通につきましては、
交通量等の変化による
周辺環境の変化に関する
予測評価についてわかりやすく記載すること、また、
自転車シェアリングの
サイクルポートの設置について記載しております。
(4)
風環境につきましては、
敷地周辺、
建物沿い、2階
デッキレベルの歩行者の
安全確保とともに、十分な
風対策を着実に
行いビル風の低減に努めること、
防風植栽については適切な
維持管理を行うこと、ビル風の陳情・苦情には丁寧に対応して必要に応じて対策を講じることなどを求めております。
(5)資源、エネルギー、
地球環境につきましては、風の道を確保する検討など
ヒートアイランド現象にも配慮した計画とすること、港区と協定締結した自治体から産出される
協定木材等の国産材の使用に努めることなどを記載しております。
区長意見案は以上でございます。今後は、当委員会でいただいたご意見を踏まえまして、
区長意見として来年1月4日までに
東京都知事に提出いたします。
簡単ではありますけれども説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長(杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いいたします。
○委員(
池田たけし君)
風環境についてお伺いします。資料№1の13ページにございますように、
環境保全のための措置の工事の完了後ということで右側の枠に記載がございます。高層部の
足元周りを中心に低層部を設けることにより、高層部による
地上付近の吹き下ろしの影響を低減すると。それから、高層部間の
隣棟間隔をできる限り確保し、風速の上昇に配慮をすると。書いてあることをイメージしやすいのが4ページの図でございまして、これは高輪側から見た図ということになるわけですけれども、3街区と4街区の建物の間隔が、やはりほかに比べれば少し狭いのかなと思います。説明にありましたように、風の道も確保をしていかなければいけないということですが、3街区が31階で4街区が30階建てでございまして、足元に低層部を設けるということですが、ピンク色のところですね。4街区には建物の両側が張り出したような形で
商業等施設が入ると。3街区は南側の方が少し削れていると言ったらよいのでしょうか、張り出してはいなくて
街区間デッキのところまでで切れているような形になっているので少し心配かなというところがございます。
今回は、
環境影響評価でございますので防災まで踏み込むことはないのですけれども、開発街区の全体を俯瞰して見ますと、東側には当然線路がございます。それから、
芝浦水再生センターがあって、さらに先は運河ということで、海風がそのまま3街区、4街区に吹きつけてくるような状況であろうと思います。今後、新駅ができればそのあたりも少し開発されて、今は
タワーマンションが1棟建っていますけれども、さらに建物が建ってくるのかなと思います。それまでの間は、海風がそのまま3街区、4街区に来て、この狭いすき間を吹き抜けていくというようなことかと思います。また、13ページの領域Cに、ちょうど車町
稲荷神社がありますが、
オフィス街で見られる
風環境になっております。
昨今の
気象情報を見ますと、台風であるとか、季節の変わり目などには区内でも倒木があったり、木が倒れ込んで建物に寄りかかったりということがございます。今までは
異常気象と言われていましたけれども、
異常気象が常態化してきているようなこともあるのかと思いますので、防災まで踏み込むことではないのですけれども、
環境対策の中にそのようなことも注意点として取り組んで進めていくべきであろうかと思うのですが、いかがでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今、
池田委員からお話がありましたとおり、
風環境の対策につきましては、高層部の
足元周りを中心に低層部を設けていくようなことにより、吹き下ろしの影響を低減していく、また、
隣棟間隔をできるだけ確保して風速の上昇に配慮してまいります。例えば、
隣棟間隔につきましては、4ページの図で見ますと、4街区の北棟・南棟の間が110メートル確保されております。また、ご指摘のありました3街区と4街区の間については75メートル確保されております。また、1街区と3街区の間に2街区、低層の建物がございますが、1街区と3街区の間は250メートルの間隔がとられております。これは、品川・田町の
環境ガイドラインに基づき風の道の確保等に配慮したということで
隣棟間隔を設けておりまして、その間隔による風速の上昇にも配慮しているところがございます。合わせて、
防風植栽なども設置していくことで、さまざまな
風環境へ配慮した計画がされております。風の道ということでありますと、風の道を通すことで逆にビル風が強くならないかというご心配もあるかと思いますが、風の道については、地上50メートル上の風の流れを確保していくということで、このような
隣棟間隔になっております。また、2階
デッキレベル等の風の環境についてもさまざまな対策をとっております。
また、資料№1-2の2ページ、(4)
風環境につきましても、特に
敷地周辺、
建物沿い及び2階
デッキレベルの歩行者の安全が確保されるということから、十分な
風対策をしっかりやってくださいと記載しております。また、ビル風の軽減策の検討にあたっては、さまざまなことを考えてさらに工夫してくださいと記載しております。このような
区長意見を確実に
東京都知事に提出させていただいて、この地域の
風環境について影響がないような形で進めていきたいと考えております。
○委員(
池田たけし君) ありがとうございます。
防風植栽や
防風フェンス、
防風スクリーンなどを適切に配置していただきまして
風対策をしっかりとっていただきたいと思います。また、このような大きな再開発をされて、さらに海側にも新駅ができて建物が建っていくということになりますと、内陸部への風の通り方や気候の変化が、
環境影響の1つの要素としてかかわってくることになるかもしれませんので、その辺も考慮しながら進めていっていただきたいと思います。
○委員(
兵藤ゆうこ君)
高輪橋架道橋、
おばけトンネルの工事に関してですけれども、完成が2024年とお聞きしました。東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会で、交通量が増えるということで、前倒しというか、早目に完成できるように計画していただきたいと考えるわけです。かなり複雑だとは思うのですけれども、2020年に間に合わない理由の詳細と、2020年を迎えたときに交通が混雑しないような工夫があれば教えてください。
○
土木課長(
佐藤雅紀君)
高輪橋架道橋下区道は、現在、泉岳寺と芝浦近くを結ぶ重要な道路だと考えておりますので、車を通しながらの工事は難しいのですが、歩行者や自転車は通行させながらの工事を考えております。その一方で、営業中のJRの在来線、新幹線が営業している下での工事ということで、特にJR東海につきましては、現状の
高輪橋架道橋下区道の一番出口の部分が橋脚の間が一番広くなっておりまして、あの位置を通さないと道路を完成させることができません。そのため、あの位置を使って工事をしようと思っています。在来線と新幹線の線路の下で特殊な工事を行うため非常に施工時間がかかります。また、営業が終わった夜中しか工事ができないということもありまして工期が非常に長くかかるため、現在、2024年の工事の完成を目指していきたいと思っております。
また、交通量の問題についてでございますが、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会のときに新駅は
暫定開業をするわけですけれども、その際には、この街区の
建物自体はまだ建っておりません。新駅は
暫定開業しますけれども建物が建っておりませんので、基本的にこちらに来る車は
工事車両と駅利用の車両のみと考えております。
暫定開業のときには、現在の
泉岳寺交差点から入って、新駅の前を通って高輪二丁目、
シティハイツ桂坂の交差点のところまで抜けるコの字型の道路を暫定でつくろうと考えております。資料3ページをごらんいただきますと、一般国道15号と書いた少し下側が
泉岳寺交差点なのですけれども、
泉岳寺交差点から入りまして、新駅と書いてありますけれども、この広場の道路を入っていただきまして、一番下の高輪二丁目、
シティハイツ桂坂の交差点へのコの字型の道路だけは開放という形になってまいりますので車の渋滞はないと考えております。
○委員(
兵藤ゆうこ君) ありがとうございます。
○委員(土屋準君) 今の質疑に関連してお伺いいたしますが、
暫定開業の時点では、歩行者は、現在の
高輪橋架道橋、
おばけトンネルを使って移動するということでしょうか。
○
土木課長(
佐藤雅紀君) 工事の状況によってですけれども、可能な限り
高輪橋架道橋下区道は使うのですけれども、先ほどご説明した出口の部分は、どうしてもあの位置を使っての工事になりますので、この部分は歩行空間を一部切り回しするような形になります。それ以外については現在の道路で歩行者を通してという形を考えております。
○委員(土屋準君) わかりました。
もう1点、水循環についてお聞きしたいのですが、資料№1の10ページの
雨水流出抑制量ですが、港区
雨水流出抑制施設設置指導要綱に準拠した量はどれぐらいなのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 港区
雨水流出抑制施設設置指導要綱に準拠した形でということでの水量といたしましては、合計で約4,320立方メートル以上の抑制量を確保すると聞いております。
○委員(土屋準君) あと、線路だったところにまちができるわけですけれども、土地の改変によって、前よりも雨水が出やすくといった影響はあるのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 車両基地ということで更地の状況でしたので、通常、雨が降りますと全体で雨を受けとめていたかと思います。今回、建物ができるということで、そこについては雨が吸収しない、浸透しないようなところがございますけれども、広場とか空間の確保はしております。今、土屋委員からご質問いただいた雨水の流出については、街区ごとに
雨水貯留槽等を設置して、先ほどの4,320立方メートル以上の抑制量を確保しております。
環境影響評価の中では、土地の改変における降雨時の
地表面流出量の変化については影響は小さいと評価しております。
○委員(土屋準君) 街区ごとに貯めていく施設ができるのですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 抑制対策量ということですが、1街区が762立方メートル、2街区が480立方メートル、3街区が780立方メートル、4街区が2,298立方メートルで、合計約4,320立方メートルでございまして、街区ごとに対策をとっております。
○委員(土屋準君) わかりました。
○委員(清原和幸君) 教えていただきたいのですけれども、この開発の東側に
芝浦水再生センターがありまして、そこに排水管が結ばれているかなと思うのですね。どこを通っているのか教えていただきたいのです。区ではわからないでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) すみません。環境アセスメントの中では、その内容について把握してございません。後ほどお調べして、
清原委員にお伝えさせていただければと思います。
○委員(清原和幸君) 地下を掘って建物を建築するわけですが、排水管がどのように埋設されているのか、どのように水を回していくのかがわかりませんでした。
あと、区内でも賃貸住宅棟が増えているように思いますので、今まで一軒家だったものが賃貸などで貸すようになりますと水の使用量や排水量も増してきます。排水管は公道の下を通っているだけではなくて、私道の中を通っているケースもございますので、排水管があふれると区民に影響が及ぶのではないかということで、排水対策をしっかり取り組むようにお伝えをいただきたいと思います。要望です。
○委員(大滝実君) 資料№1の6ページの
大気汚染のところで、
二酸化窒素の1日平均値は最大で0.068ppmで、現状では
環境基準を上回っています。措置として、先ほど説明があった
建設機械の
稼働台数の低減・平準化、
建設機械の
集中稼働を避けるなど効率的な稼働に努めますと右側に書かれています。現状でも基準を上回っているために、この対策を打つということですけれども、現在でも東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた大型の建設工事が進められているし、東京2020大会後も大規模な再開発が予定されているわけです。ですから、資材や人手不足などで工事のおくれなどが出てくる可能性もあるわけですね。そのようなときに、どのように担保されるのかが非常に心配です。工事がおくれないように対策をとろうと思っていたけれども、対策をとることで逆方向に向かっていくこともあり得るかもしれないのです。しかし、近所の人たちがしょっちゅう監視しているわけにもいかないわけですから、工事がおくれないようきちんと担保できることが必要かと思うのですけれども、この辺はどうでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今、大滝委員がお話ししたとおり、工事中の
建設機械の稼働においては、
二酸化窒素が
環境基準を上回るということで、6ページに書かれております対策をしっかりやっていくということで、
建設機械の稼働については、事前にしっかり施行計画を立てる、
施工計画の
詳細検討をしっかり行って工事内容に反映させていきます。具体的には、
稼働台数を低減していくこと、
集中稼働を避けるなど効率的な稼働に努めること、機械の種類についても
排出ガス対策型建設機械を採用していくことで軽減に努めていくことを聞いております。全体を通しまして、工事中の調査や工事後の調査を行っておりますけれども、
事業者がそのような調査を行う中で、しっかりした対策を円滑にとっていただくことになります。
なお、こちらは東京都の環境アセスメントになりますので、東京都からもしっかり適切にやられているかどうかチェックしていくかと考えております。
○委員(大滝実君) 事前に
施工計画の
詳細検討を行いとなっているわけですけれども、この結果については
環境影響評価書の中できちんと示されていくことになるのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今は
環境影響評価書案となっておりますけれども、今後は、東京都民の意見や港区民の意見、区の意見、
区長意見ということで出てきたものを反映させながら、
事業者が
環境影響評価書を最後に取りまとめいたしますので、このような軽減対策についてはしっかりと
環境影響評価書の中に記載されると思います。
○委員(大滝実君)
工事完了後の
温室効果ガスについてですけれども、
環境影響評価書案の本編の114ページと115ページに、
熱源施設の稼働に伴う
二酸化窒素の予測結果が書かれています。この図で行くと、港南一丁目の赤丸のところに、例えば、地域冷暖房施設をつくるということなのかなと思います。このあたりはビルが建っていますし、赤丸が道路上のような感じもするのですが、どのように設置がされるのでしょうか。ここであったとするならば、今回の
計画地から余りにも遠過ぎるのではないでしょうか。港南一丁目周辺で
二酸化窒素の濃度は高まることになるのですけれども、なぜここなのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) ご紹介いただいた冊子の115ページ、港南地域の最大値ということで0.00010と書かれているところでございますが、この最大値については、
二酸化窒素の濃度の最大値が記載されてございます。具体的な
熱源施設につきましては、開発区域内の建物の中に
熱源施設が設置される予定でございます。風の流れなどの影響による
二酸化窒素予測結果が115ページにございますが、赤丸のところに
熱源施設が整備されるということではございません。資料の示し方がわかりにくいところはありますが、そのようなことになっております。
○委員(大滝実君) 風の流れでということですけれども、ここに
二酸化窒素が集中するような感じですけれども、どのような理由でここが最も高くなるのかわかりますでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) すみません。先ほど風の流れと言いましたけれども、風だけではなく、さまざまな要因でこのような分布図になっているかと思います。ここに、何か大きな建物があるからということではございません。
○委員(大滝実君) それから、
温室効果ガスについてですが、資料№1の最後のページに
温室効果ガスの排出量は年間約4万3,000トンと書かれています。基準は年間7万2,000トンなので、年間2万9,000トンの削減で約4割の削減だということなのですけれども、削減の方法として、建築的手法とか設備的手法とか
自営電力といった説明が少しありましたけれども、基準から言えば削減だということなのです。逆に言えば、新たに年間4万3,000トンの
温室効果ガスがこの地域から排出されることになるわけです。そのような意味では、地球温暖化という点から見ても、非常に大量の
温室効果ガスが排出されることになるのです。先日の説明会では風の道の問題がありましたけれども、この
温室効果ガス排出量の増加ということも非常に心配されるのです。放熱は高いところでやるから余り関係ないというような回答がありましたが、少しピントがずれているなと思ったのですけれども、
温室効果ガスの排出量は一層削減していくという意見をつける必要があるのではないかと思うのですけれども、この辺はどうでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君)
温室効果ガスにつきましては、大滝委員からお話がありましたとおり年間で2万9,000トンの削減ができるということで、削減率は約40%になっております。その削減の要因でございますが、現在、
JR東日本グループが
自営電力ということで、鉄道や駅の施設で利用している電力がございまして、今回それを採用することが主な要因になっております。当然、大規模な開発で大きな建物が整備されますので
温室効果ガスへの影響は大きなものになりますけれども、
事業者は一層の
温室効果ガス削減対策をしっかりやっていくということで、
自営電力を使用していくこと、それぞれ効率的な省エネルギー手法を用いた設備を設置していくこと、
バイオガスの
利用設備や
地域冷暖房システムなどの採用ということで
温室効果ガスの削減につながる対策をしっかりとっていくと聞いております。
今回の
区長意見で
温室効果ガスの削減について具体的に明記しているところは、
ヒートアイランド現象にも配慮した計画としてくださいということを記載しているのですが、ご意見をいただきましたので、
区長意見に少し付記し、東京都に意見を出していきたいと考えております。
○委員(大滝実君) 先日、国連気候変動枠組条約第24回締約国会議、いわゆるCOP24で今世紀中の気温上昇1.5℃未満を目指すとするパリ協定の実施ルールを採択しているわけですけれども、これに基づいて、各国での努力と言うか削減のルールをこれからつくっていくわけですから、その方向で一層の努力をされるように意見をつけていただくようお願いします。
それから、
工事用車両の走行について説明会での意見の報告がありましたけれども、現状でも基準を超えている、あるいはぎりぎりのところも結構あるのです。
環境影響評価書案の本編の33ページと34ページに
工事用車両走行ルートが書かれているのですけれども、このルートの中で意見として出されたこととして、高輪麻布線の渋滞や騒音、振動を心配されて、高輪麻布線を通行しないようにという声がありました。土砂があるのかどうかわかりませんけれども、土砂のような重いものを載せて高輪麻布線を走っていくことになったら、坂を上がっていくことになるわけで、騒音、排気ガス、振動といったものがかなり影響してくる可能性があります。全体からいけば高輪麻布線のルートは15%程度だと言っておりましたけれども、15%程度でも心配はあるわけだから、通行しないような方向をとるべきではないかという意見が出されていたと思います。検討するような回答であったかと思ったのですけれども、この辺はどうなのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 本年12月15日土曜日の事業者による説明会の中で、そのようなご意見が出ておりました。そのときの
事業者の回答は、今、大滝委員からお話がありましたとおり、
工事用車両の通行については、国道15号線が当然メインのルートになりますけれども、高輪麻布線につきましても15%程度車両を通す設定で検討していると聞いております。
工事用車両の通行につきましては、施工会社がまだ決まっておりませんので、施工会社が決定後に警察署とも協議をしながら、通行ルートですとか時間帯なども慎重に検討していくと聞いております。
今回の
区長意見の案の中で、
工事用車両による騒音、振動、
大気汚染など周辺への影響を十分考慮すること、また、第一京浜の交通量が大変多いことから
工事車両について記述しておりますので、
工事用車両の適切な運行につながるよう
区長意見の中でも求めていきたいと考えます。
○委員(大滝実君) よろしくお願いします。
次に、水の問題ですけれども、高輪地域や三田地域は台地になっています。本編の225ページに水が湧き出ているところが14カ所あると書かれていますけれども、そのような湧水がせき止められるようなことにならないか、また、一気に地下水が流れてくるのではないかという心配をするわけです。現在でも、大雨があると水があふれたり、先ほどの話に出ていました高輪架道橋下の区道にも水が流れ込んで通行がとめられてしまうということもありました。そのような点から、大量に水が山側から流れ込んでくる心配があるのです。4,320立方メートルの雨水貯留槽がつくられるということですけれども、雨水貯留槽4,320立方メートルというのは、1時間当たり何ミリまで対応できるという計算なのでしょうか。1時間に100ミリを超えるような大雨が降る心配もあるし、しばしばそのような状況が起きてきているわけです。1時間当たり何ミリまで対応可能で、それで十分な対応ができるようになっているのかどうか、お聞きします。
○
環境課長(
茂木英雄君) 地下水への影響についてでございますが、このような工事の場合は、しっかりと水を遮る遮水性が高い山留壁を地中にしっかり打ち込んで構築することで、地下水の流入はほとんどなく、影響は小さいと評価しております。
また、
工事完了後は大きな
地下構造物が存在しますので、そのような存在に伴って地下水の水位や流れが変わってしまうというご心配もあるかと思いますけれども、山留壁の
設置範囲は帯水層の分布範囲に比べて狭いということで、地下水については山留壁の周囲を迂回して流れるということで、地下水への影響は小さいと評価されております。
また、先ほどの答弁の中で雨水貯留抑制量は4,320立方メートルだとご紹介させていただいておりますけれども、例えば1時間当たり何ミリというところは、今手元に持ち合わせておりません。お調べして、速やかにお伝えさせていただければと思います。
○委員(大滝実君) 最後に、これも説明会で質問が出ていたのですけれども、建物の最高高さが173メートルということについてです。ここは、
羽田空港の新飛行経路案のちょうど真上で、大体450メートルの高さを飛ぶということですから、建物の高さが173メートルと言うと、ビルの上から見ると270メートルの距離しかないのです。大井町駅付近の300メートルよりも近いということになるわけです。私たち日本共産党港区議員団は、この新飛行経路案については撤回をという立場ですけれども、現実に危険なものになっているのではないのでしょうか。建物の高さを低くする必要があるのではないかと思うのですけれども、この辺はどうでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 12月15日の
事業者による説明会の中でも、区民の皆さんからその点のご質問がありました。
羽田空港の新飛行経路との関係で大丈夫なのかというご質問でございました。
事業者であるJR東日本は、国土交通省ともしっかり協議しながら協議を踏まえ、当然、区域内に航空制限がかかっておりますので、その航空制限を遵守した計画としていると聞いております。
○委員(いのくま正一君) 騒音と振動について質問します。資料№1の騒音・振動についてですが、基準は満足しているとなっているのですけれども、たまたま今朝のNHKのニュースで騒音の国際基準というのを報道していまして、それを見て少し驚いたのですけれども、国際基準は45デシベルなのですよね。国際基準と比較すると完全に超えているのですよね。環境省はどうするかというと、一字一句正確ではないのですけれども、国際基準と日本の
環境基準の関係については今後の検討事項のような形でニュースで紹介されていました。そのニュースの中では、特に夜間の騒音のことを強調していましたけれども、昼でも夜でも騒音がずっとしていると寝られないということで、睡眠障害になって体がおかしくなることもあり得るということでした。
また、広島市の国道2号線の騒音のことも報道されていましたし、山間部の風力発電の羽根が回ることによる騒音のことも報道されていました。近所に住んでらっしゃる方々が大変なのだと話していました。沖縄の米軍基地の爆音のことをも報道されていまして、本当に体がおかしくなるというようなことでした。国の基準が70デシベルになっていますから、
事業者が言うように基準を満足しているのですけれども、言葉の使い方がどうかはあるのですけれども、例えば7ページで、指定建設作業に適用する振動の勧告基準が70デシベル以下で満足すると言うのですけれども、最大
振動レベルは69デシベルから70デシベルで、ぎりぎり限度いっぱいということですから、それほど満足している数字ではないと思うのです。
国際基準がそのような状況ですから、今後は国の基準にも動きが出る可能性もあるわけですよね。大きな問題になると思うのですけれども、もちろん環境課でこの問題でどうするかという方針を持つわけにはいかないのだけれども、印象としてはどのような感じでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 本日の報道の中でということで、いのくま委員からお話がありましたけれども、そのような情報につきましては、しっかり情報収集したいと思っております。
騒音・振動というお話がありましたが、勧告基準が70デシベル以下のところを69デシベルということで基準を満足しているという表現はどうかというご指摘がありました。法令上は基準をクリアしてございますが、
事業者としては、それに満足するということではなくて、しっかり騒音・振動の低減対策をしていくと聞いております。また、
区長意見の中でもそこは強く書かせていただきたいと思います。この開発にあたっての騒音・振動の対策については、これに満足することなく低減するようにということで求めていきたいと思っております。
○委員(いのくま正一君) もう1つお伺いします。これは大きな問題なのですけれども、次回の区民文教常任委員会の報告案件の資料の中で、この地域のまち割りと言うか、住居表示をどうするか決めようとしているらしいのです。検討する組織をつくって関係者の中で議論して決めていくという資料が昨日配付されました。約860戸という住宅ができるわけで、どこの学区域に入るかということが大きな問題になるのです。事前に聞いたことによると、日本人の方ばかりではなくて、外国籍の方も住むような住宅なのかなと思うのです。はっきりわからないですけれども、小・中学校に通う子どもたちには、インターナショナルスクールのようなところに行く人もいるだろうし、区立の小・中学校に行くこともあり得ますよね。そうなりますと、以前、区民文教常任委員会で港区立高輪台小学校に視察に行ったときに、校長先生や学校関係者が、この開発の住宅が港区立高輪台小学校の学区域に入って、子どもたちがまた増えると、今でも児童が入り切れませんから本当に大変だと思うということを話していました。
それから、芝浦地域では第二小学校をつくらなくてはいけない、また、港南小学校は満杯ということで、このような開発においては、小・中学校や公共施設の利用者がどのようになっていくのかということも大事なことだと思うのです。どのような形で提起できるかわかりませんけれども、何か意見を出してもよいのではないでしょうか。通常、人口は増えた方がいいということですけれども、ケース・バイ・ケースと言うか個別に見た場合には困る部分があるわけです。
学務課長も出席していますし、あるいは環境課の立場からでも結構ですけれども、どのように対処していくのでしょうか。
○
学務課長(山本隆司君) 今、いのくま委員からお話がありましたとおり、学区域につきましては住居表示によって決まってまいります。今回の建物に関連するところで言いますと、港区立御田小学校、港区立芝浦小学校、港区立高輪台小学校、港区立港南小学校のいずれかになるかと思われます。資料№1の2ページをごらんいただきますと、1街区のところのみ
住宅戸数が書かれていますので、1街区から4街区まで全て同じ住居表示になるかどうかはっきりとわからないところなのですが、港区立御田小学校または港区立芝浦小学校になるかと想定しているところです。先ほどお伝えしました4校いずれも、児童数は非常に多く厳しい状況であります。この
住宅戸数約860戸のうち、何名ぐらいの児童として公立小学校に来られるのかというところもあるかと思います。また、外国人住民向けの教育施設が入るという話も耳に入っているところです。情報収集に努めながら公立小学校の状況等、
事業者に伝えるべきところについては伝えていきたいと考えております。
○
環境課長(
茂木英雄君) 繰り返しになるところはありますけれども、品川駅
北周辺地区の住居表示の再整備の進め方について、来週水曜日の26日に開会予定の区民文教常任委員会で報告がございます。現在は車両基地跡地になっていますけれども、そこに住居や商業など大きな施設ができるということで、学区域も含めて影響を考えますと、早急に検討を進めていくことが必要だということで、区民文教常任委員会で住居表示についてご報告させていただくことになっております。
人口が増える中で、
環境影響評価で関連するところで言いますと、この開発に限らないところではありますが、例えば、自動車や歩行者の量に関連して、道路の幅員がどうか、駐車場がその容量で足りているかといった
環境影響評価の項目はございます。そのようなところでは評価しておりますけれども、人口が増えていくことでどのような影響が出てくるのか、また、どのような項目が
環境影響評価として調査すべきものなのかというところもございます。本日そのようなご意見もありましたので、
環境影響評価について、港区
環境影響調査審査会には専門知識を持った学識経験者もいらっしゃるので、そのようなところでもご紹介させていただいて、今後どのようなことができるのか研究させていただければと思います。
○委員(ゆうきくみこ君) きょうではなくていいので調べていただいて、後日教えていただきたいことがあります。
資料№1の16ページの
温室効果ガス排出量について、削減率約40%という数字がすごくインパクトがあります。いろいろな手法を用いて工夫をすることで削減率は約40%とさらっと書いてありますけれども、この40%の内訳を調べて後で教えていただけますでしょうか。また、
JR東日本グループの
自営電力についても資料としていただけたらと思いますが、よろしいでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君)
温室効果ガスの削減についてご意見をいただきました。後ほど詳しくお調べしてお伝えさせていただければと思います。今回、
JR東日本グループが自営発電されている電力を使うということですが、少しお聞きしたところ、自営発電の方法としては火力発電と水力発電があるそうです。水力発電の割合が多いということから削減率約40%につながっていると聞いております。火力発電と水力発電の割合など、詳細については、
事業者からヒアリングさせていただいて、後日お伝えさせていただければと思います。
○委員(いのくま正一君) 今の
温室効果ガス排出量の削減率40%はそのようなことだとは思うのですけれども、よく事実を見るべきかなということで意見だけ言っておきます。後で確認してもらえればよいと思うのですけれども、先ほど大滝委員も指摘しているのですけれども、2万9,000トンの
温室効果ガス削減量があるということですが、
計画建物からの
温室効果ガス排出量約4万3,000トンに先ほどの削減量2万9,000トンを足すと7万トン超えですよね。本当は7万トン超えの排出量が増えるのだけれども、それを4割減らすことができたということですよね。結果としては増える量は4万3,000トンなのですよね。そこを見ないと、削減率約40%という言葉だけでは今よりも削減されたような形になりますよね。そうではないということは確認しておきたいです。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今、いのくま委員からお話がありましたとおり、確かに今回の計画では、年間で約2万9,000トンの
温室効果ガスが削減されますけれども、この建物を整備された後には、
計画建物から年間で約4万3,000トンの
温室効果ガスが排出されると評価されております。今回の建物の整備によって、年間で約4万3,000トンの
温室効果ガスが排出されるということについては、きちんと認識しております。
○委員長(杉本とよひろ君) ほかに、ご質問等ございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) ほかになければ、
報告事項(1)「(仮称)品川駅
北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区
開発事業環境影響評価書案について」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、
審議事項に入ります。初めに、
審議事項(1)「請願28第3号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート設定中止に関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かご発言ございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) 次に、
審議事項(2)「請願30第2号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かご発言ございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) 次に、
審議事項(3)「請願30第7号
羽田空港の
機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かご発言ございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) 次に、
審議事項(4)「請願30第13号 低空で進入する
羽田空港離着陸計画に関して、港区議会として国交省に質問し、その回答を住民に届けていただくことに関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かご発言ございますでしょうか。
○委員(いのくま正一君) 平成30年第4回港区議会定例会で審議した請願ですけれども、区から国土交通省に文書で出されたのではないかと思うのですが、その後の経過について、先方の反応などが既にあればお知らせいただきたいです。
○
環境課長(
茂木英雄君) 先日の当委員会での請願審査後、請願者からの質問項目6項目の趣旨・内容につきまして、あの文章だけでは少しわからない、把握できないところがございましたので、そのまま中途半端な形で国土交通省へ依頼するよりは、請願者の方に直接お会いして、具体的な項目の内容を聞き取る必要があると考えました。そのため、先週水曜日に請願者とお会いしまして、質問項目の内容について詳しく聞き取りをしましたので、これから資料を調製させていただいて、速やかに国土交通省に依頼していく予定になっております。結果については、改めてお伝えさせていただければと思います。
○委員(いのくま正一君) よろしくお願いします。
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) 次に、
審議事項(5)「発案27第14号 交通及び
環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) そのほかに、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 2時50分 閉会...