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平成30年10月22日建設常任委員会-10月22日

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  1. 港区議会 2018-10-22
    平成30年10月22日建設常任委員会-10月22日


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    平成30年10月22日建設常任委員会-10月22日平成30年10月22日建設常任委員会  建設常任委員会記録(平成30年第19号) 日  時  平成30年10月22日(月) 午後1時30分開会 場  所  第5委員会室出席委員(7名)  委 員 長  大 滝  実  副委員長  やなざわ 亜紀  委  員  池 田 たけし       小 倉 りえこ        横 尾 俊 成       七 戸 じゅん        井 筒 宣 弘 〇欠席委員(1名)        ちほぎ みき子 〇出席説明員  副区長                  小柳津  明
     高輪地区総合支所長街づくり支援部長兼務 野 澤 靖 弘  高輪地区総合支所まちづくり課長      近 江 善 仁  都市計画課長               冨 田 慎 二   住宅課長     野 口 孝 彦  建築課長                 瀧 澤 真 一   土木管理課長   岩 崎 雄 一  開発指導課長               増 田 裕 士   再開発担当課長  手 島 恭一郎  品川駅周辺街づくり担当課長        村 上 利 雄   土木課長     佐 藤 雅 紀  地域交通課長               大 屋 寧 剛  街づくり事業担当部長           坂 本  徹 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 港区低炭素まちづくり計画(改定素案)について   (2) 西麻布三丁目北東地区の街づくりについて   (3) 品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について   (4) 駐車場地域ルール(素案)について  2 審議事項   (1) 請 願28第9号 JR「品川新駅(仮称)」の駅名を「芝浦」とすることを要望する請願                                 (28.11.25付託)   (2) 請 願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願                                  (29.2.17付託)   (3) 請 願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願                                  (30.10.5付託)   (4) 発 案27第11号 街づくり行政の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長(大滝実君) ただいまから、建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、池田委員小倉委員にお願いいたします。  ちほぎ委員より、欠席の届け出が提出されておりますのでご報告いたします。  傍聴者から、撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、そのようにさせていただきます。  日程に入ります前に、本日の運営についてご相談いたします。  まず、10月5日に開会された第3回港区議会定例会最終日において、当委員会に付託継続となりました審議事項(3)の請願につきまして、請願者から趣旨説明の申し出がありました。そこで、まず、請願の趣旨説明をお受けしてから、日程を変更して審議事項(3)の請願審査を行いたいと思います。  その後、日程を戻しまして、報告事項(1)から質疑を行いますが、報告事項(1)と(4)につきましては、関連する内容でありますので、一括して説明をお受けし、引き続き一括して質疑を行いたいと思います。このような進め方でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、そのように進めさせていただきます。  審議事項(3)の請願について、付託された請願の写し及び請願者より提出がありました追加資料を席上に配付してありますので、ご確認ください。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) それでは、審議事項(3)「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」の趣旨説明を受けたいと思います。  本請願については、議長宛てに1名の追加署名がありましたので、ご報告いたします。  請願者の方がお見えになっております。前の方にお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (職員朗読)     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 朗読は終わりました。  それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者(村田直信君) 白金猿町町会の会長をしております村田直信と申します。本日は議会閉会中であるにもかかわらずご審議いただきますことを、本当に感謝申し上げます。請願の趣旨は、書面に提出いたしましたとおりでございますが、口頭にて追加資料の説明とあわせて請願を出すに至りました経緯を説明させていただきたく思います。  お配りしました追加資料認可地縁団体印鑑登録証明書の次のページにある環状4号線計画についてという表題のものは、近隣の頌栄女子学院から町会にいただき、東京都知事への要望書に添付したものでございます。頌栄女子学院創設者岡見清政氏は、港区が白金児童遊園の土地を入手する前の前の地権者でございます。島崎藤村の小説「桜の木の熟する時」は、桜の木の多かったこの地、白金児童遊園の桜を描いていると学院案内に記されております。130年余りの後に道路計画のために樹齢数百年の児童遊園の桜が伐採されるとは思っていなかったことでしょう。区立白金児童遊園は桜を愛でるだけでなく、私たち町会防災訓練の場所、災害時の避難場所でもあります。昭和59年から数年は一般の家庭の火災を想定して、天ぷら油を加熱・出火させて、粉末消火器で実地訓練もいたしました。後に消防車が灯油を使って訓練を始めるようになった次第でございます。  お配りしました白金児童遊園の倉庫については、港区防災危機管理室防災課から町会宛てにいただいたものでございます。園内に消防団の活動拠点として消防資材を補充する倉庫を港区が設置し、警戒・待機の場としてトイレ等も新設しました。町会としても起こる災害に備えて、防災資機材倉庫の設置を要望・検討しておりますので、援助のほどよろしくお願い申し上げます。  また、平成23年3月11日の東日本大震災では、近隣の住民ではなく帰宅困難者であふれておりました。港区が白金児童遊園道路用地として東京都に譲渡してしまうと、私たち町会員だけではなく、帰宅困難者避難場所を失ってしまいます。また、町会員の家は公園を挟んで周囲にあり、公園用地が25メートルの道路となると高齢者の多い町会員、60組ほどの隣組のコミュニティが道路で分断されてしまうことになります。やがて来るであろう災害時に大事なのは、日ごろの地域コミュニティであると、港区が常に発信していますし、この計画により災害時の自助・共助が損なわれると危惧いたしております。  次にお配りしております資料の回覧さるまちは、長い歴史の中の、平成20年から今日までの10年分の町会行事・防災訓練等白金児童遊園を使用する際の回覧と、環状第四号線計画に関する意見交換会への案内の回覧でございます。また、白金児童遊園は、近隣の幼児・児童だけでなく、園庭を持たない保育園児のなくてはならない遊び場でもあります。児童遊園用地の削減により、次世代を担う幼児・園児・児童たちにも不利益が重なります。そして、緑に囲まれた閑静な住宅地に位置する港区立白金台幼稚園用地の削減も、次世代を担う地域の園児や幼児の不利益となります。当園は、園児だけでなく未就園児とその保護者にも遊ぶ場所として園庭などを開放し、地域の子育てによい環境を提供しております。現行の園庭を削減する道路計画によって25メートル道路に面することとなり、騒音・粉塵などにより粗悪な環境になると思っています。  その他、お配りしている資料は、白金猿町町会の印鑑証明、東京都知事宛ての要望書、東京都都市整備局都市づくり政策部宛ての意見書、以上でございます。現行のとおり町会活動を続けたく、また、近隣の児童や幼児が白金児童遊園港区立白金台幼稚園の園庭を、今後も変わらない環境で使い続けていけますように、港区として東京都に住民の意思にそむく用地譲渡を行わないでいただきたい趣旨の請願でございます。  最後に、私たち白金猿町町会会員、道路計画用地近隣住民の願いをお酌み取りいただき、ご審議くださいますようお願い申し上げます。  趣旨説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) ありがとうございました。それでは、請願者の方にご質問等ございましたら、どうぞ。 ○委員(池田たけし君) 本日はありがとうございます。追加資料を見させていただきますと、お花見や納涼祭、防災訓練などを、定期的になさっていると思うのですけれども、参加者の方はどれぐらいいらっしゃるか教えていただけますか。 ○請願者(村田直信君) 公園での町会の防災訓練は、最初は、公園が道路に面していますので、通る人たちの手前気恥ずかしいという雰囲気があったのですけれども、だんだんなれてきまして、大体40名から50名が集まる訓練になりました。それから、平成8年からは東京消防庁の、本所、立川、池袋にある防災館など、それから、関東一円にある防災施設にバスで行っております。防災については大体そんなところです。昔は少人数だったのですけれども、今は相当な人数、バス1台を貸し切ってあちこちに行っております。 ○委員(横尾俊成君) この間、東京都の方にも意見書などを上げていらっしゃって、そのときの意見書や、要望書を資料として配っていただいているのですが、東京都からどのような回答があったか、それに対してどのようにお話をしているのか、その状況を教えてください。 ○請願者(村田直信君) 東京都からは余りはっきりした返事はなくて、そちらに書類も提出していますけれども、都市計画案についてということで、次のように報告するということで、こういうようなことで縦覧に行ってまいりました。そして、10月1日に意見書を提出することができました。都市計画の案には、幹線街路環状第四号線、追加する部分、削除する部分、変更する部分と、こういう箇条書きがありますけれども、変更する部分のところに、白金台二丁目及び白金台三丁目各地内とあり、これを削除してくれという意見書を出しております。 ○委員(井筒宣弘君) この環状第四号線として線を引かれたことによって不合理なことや不便なことはございましたか。 ○請願者(村田直信君) うちの町会は、書面でも申し上げたように年寄りが多いため、高齢者支援課の方に、敬老のお祝いを出すので名簿をいただきたいと言うと、223名の名簿が出てくるのですけれども、隣り合わせている町会とも同じ番地なものですから、西町自治会白金今里町共和会の人も入ってしまいます。実際には、うちの町会だけで敬老のお祝いを贈る人は197名おります。 ○委員(井筒宣弘君) 少し趣旨が違うのですが、線を引かれていることによって、例えば、あなたのところは3階以上建てませんよと言われるとか、それなのに、もう少し離れたところはビルが建ちますよというようなことはお聞きになっていますか。 ○請願者(神みよ子君) ただいまのご質問ですが、不利益になることばかりでございます。先ほど請願趣旨説明をしたとおりに、通常避難訓練に利用している白金児童遊園が3分の2以上削減されてしまうことと、区立白金台幼稚園、こちらはご視察いただければわかると思うのですが、住宅街の真ん中にございます。そこが削減されてしまうので、幼稚園としても建替えしなければ機能しないと思っております。あと、出口になります頌栄女子学院の心配は、私立の学校の場合、勉学だけでなく環境も1つの売り物になっているわけです。大きな道路に面した入り口は防音効果も考えなくてはいけませんし、建て直しになります。あと、今通ろうとしている白金台二丁目・三丁目の道路計画用地は、全て住宅をなぎ倒して通るものでございます。そこに幼稚園と児童遊園もあります。そして、私たちが東京都の平成29年3月27日19時からの高輪台小学校で開かれた説明会で、「防災訓練避難訓練をしている白金児童遊園の代替地はあるのか」という町会からの質問に対し、港区街づくり支援部土木計画課長から、「1,600平米から600平米になる、桜の木の移植は考えているが、児童遊園の移設や増設は考えていない、広域避難場所には指定しないつもりである、白金児童遊園道路用地1,000平米分は東京都から現金にて受け取る」という回答をいただきました。その後住民が何度も質問しましたが、今の用地にかわる土地は港区として考えていないというご発言でした。私たちはその公園が道路になると、あちらに渡ることも、向こうから渡ることもなくなってしまいます。今は道路がありませんので、徒歩で回覧を回したり、避難訓練ですよと呼びかけたり、避難訓練を想定して白金児童遊園に集まることもできます。地域の消防団の方もそれを想定してそこに水洗トイレをつくり、避難用のトイレも新しく新設しましたし、そこを拠点にしています。代替地がないということは、私たちは避難する場所がないという回答だと受け取っております。  なので、不便ですとかそういうことではなくて、生活が成り立っていかないと危惧して請願を出しております。 ○委員(井筒宣弘君) その旨についてはわかりました。後ほど理事者の方に質問をします。 ○委員長(大滝実君) 私の方から1点。今の話と重なるかもしれませんけれども、東京都知事宛ての要望書が出されているので、問題提起をされている内容について少し説明をしていただければと思います。 ○請願者(村田直信君) 行政事務方がどのようになっているのかわかりませんけれども、港区長さんからのお返事は一切いただいておりません。 ○請願者(神みよ子君) 補足いたします。東京都知事にも署名450人分余りをつけて要望書を出していますが、そのお答えがないまま都市計画公告縦覧になり、その内容を確認する限りでは、私たちの要望はくみ入れられていないと思っております。そして、東京都議会の方にも要望書を提出いたしました。同様に港区長様にも要望書を出していますが、まだ回答を頂戴していない状態でございます。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、請願者の方は席にお戻りください。  では、審議事項(3)「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」の趣旨説明はこれで終了します。ありがとうございました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) それでは、日程を変更しまして、審議事項に入ります。審議事項(3)「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。ご質問等のある方は順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(井筒宣弘君) 理事者の方には、先ほどの質問に重複してご理解していただいていると思います。まず初めに、請願者の方がわかりやすいように、私は、昭和22年に港区の新橋二丁目で生まれました。マッカーサー道路の話を聞いたのが私たちが小学校6年生ぐらいですかね。それまで聞いていてもわからなかったと思います。でも、中学校へ行くようになって、芝中学校の同級生から「マッカーサー道路でうちは困っているんだよ、大きいのを建てたいんだけど建てられないんだ」という話を聞きまして、それから50年以上たって、いまだにできていません。マッカーサー道路は貫通していませんね。そのようなことを聞きたいのですけれども、まず、この環状第四号線は、マッカーサー道路と同じ時期に線が引かれたのですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 都市計画決定は昭和21年で、環状第二号線と同じ時期でございます。 ○委員(井筒宣弘君) もっと短絡的な質問をしますけれども、環状第二号線の着工までは都市計画決定してから何年かかりましたか。 ○開発指導課長増田裕士君) 環状第二号線については、今お話ししたとおり昭和21年3月に都市計画決定しております。その後、平成14年10月に市街地再開発事業事業計画が決定され、平成15年10月に環状第二号線海岸通りから桜田通り約1.4キロの事業認可を受け、道路と建築物の整備が同時に進められてきました。現在は、東京都の第二市街地整備事務所道路管理者である第一建設事務所への施設の引き継ぎのため、まだ補修工事を行っている状況です。 ○土木課長佐藤雅紀君) 補足でございます。現在、環状第二号線の新橋から豊洲区間はまだ完成しておりません。こちら平成19年12月に事業認可してから現時点でまだ築地市場がありますので、こちらを除いてほぼ部分的には完了しておりますけれども、完成時期については、今は2022年度とは言われておりますけれども、詳細については今後わかるものと思われます。 ○委員(井筒宣弘君) 単純に平成15年の着工ですよね。そうすると、着工までに何年たっているのですか。 ○開発指導課長増田裕士君) 平成15年に着工してから実際の完成という形になりますけれども、12年間で道路が開通しています。 ○委員(井筒宣弘君) 昭和21年から平成15年まで、決定してから着工までに何年間かかっているのでしょうか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 昭和21年に決定して平成15年、着工までに計算すると約58年かかっております。 ○委員(井筒宣弘君) その58年の間に、マッカーサー道路の人たちは、先ほどおっしゃったとおり町会が分断しています。もちろん、回覧板も持っていけません。ものすごいですよ。見たことがありますか。あの環状第二号線、参考になさったと思いますけれども。果たしてあれが本当にいいのかどうかは、まだまだこれから動静を見ないとわからないのですけれども、何はともあれ着工まで58年もかかっていること。今、港区がどうのこうのとできるものなのか考えないといけませんよね。その58年間に、あの新橋の人たちはどれほど苦労したか。商売していた人もたくさんいたのです。それが先ほどお話しした、自分のうちはビルを建てたいけれども3階しか建たない、10メートルまでしか建たない、だけど、それを58年我慢してできなかった方もいます。まだこの環状第四号線は着工していないのでしょう。これもマッカーサー道路と呼ぶのですか。通称はあるのですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) マッカーサー道路のような通称名は特段ないと思います。 ○委員(井筒宣弘君) この請願が出てくるまでは、あなた方と私たちはこのことに関してそれほど討論していないですよね。今回請願が出る前に要望書が出ているのですから、やはり当常任委員会の中でもっと我々が勉強会などをしなければいけなかった時期があるのではないでしょうか。新橋の例ばかり言って申しわけないけれども、皆さん、何しろ58年間、まだまだ着工していない場所もあるのですよ。それを精神的にいじめられているように感じたり、非常につらい思いをしたりしている方々がいると思います。まず、そのことを我々とあなた方とでもっと勉強しましょうよ。 ○委員(横尾俊成君) この案件について、これまでいろいろ話し合いや地元に向けての説明会等もされているかと思うのですが、これまでの説明会の中でどのような意見が出ているのかに関してご紹介いただければと思います。 ○土木課長佐藤雅紀君) これまでも説明会は何度となく開催されています。直近の説明会は平成30年5月、事務の進め方及び測量に関する説明会が開催されておりまして、この中では、交差点や信号はどこにつくるのか、公園等が減少することについて住民のことを考えて対策を検討してほしい、移転先はどのようなプロセスで決まっていくのか、主にこのようなご意見が出ております。 ○委員(横尾俊成君) その中でも、保護者の方がおっしゃっていること、地権者の方がおっしゃっていることなど、さまざまあると思います。そのようなところを区として今後ともぜひよく聞いて、意思決定していただかなければいけないと思っています。  もう一つ聞きたかったのは、今回の東京都の決定に対して、このようにたくさんの住民の方から反対する旨の意見が出ていることを受けとめていただいて、区としては今後どのように東京都に対して言っていくことができるのかに関して、どのような方法があるのかを教えてください。 ○土木課長佐藤雅紀君) この環状第四号線、特に白金台の区間に関しまして、これまで区は東京都に対して、特にこの白金児童遊園を中心に、必ず代替を設けるようにと要望してまいりました。先ほど請願者の方からもございました現状の児童遊園の使われ方については十分把握しておりますし、地域集合場所にもなっている、防災上の役割を担っていることも十分わかっております。そのため、これまでと同様に東京都に対しては、必ずこの児童遊園の代替地を引き続き要望してまいりたいと思っておりますし、区みずからもあらゆる可能性を追求して代替地の確保に努めてまいりたいと思っております。 ○委員(横尾俊成君) 先ほど請願者の方の説明の中で、代替地に関しては、当時の別の課長が代替地は検討しないと言ったということでした。それに対して、今は代替地の部分も含めて東京都に対して交渉していくというスタンスでよろしいでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) はい、そのとおりでございます。 ○委員(横尾俊成君) 繰り返しになりますが、これまでも交渉していて、今回このような話を住民の方々からいただいて、改めて議会も含めて、今、井筒委員がおっしゃったように、何ができるかを改めて考えていかなければいけない時期に来ていると思っています。区としては、ぜひ今後ともこれまでの交渉、これから代替地も含めてどのようにやっていくのかを、議会等も含めて引き続き議論していきたいと思っています。 ○委員長(大滝実君) 私からも何点かお伺いします。ご承知のように、ここは大型車が通れない道路あるいは私道など、実際は非常に細い道しかないわけですけれども、特にこの目黒通りから桜田通りの間では、環状第四号線の道路に直接かかる住宅は何軒あるのでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) まだ正確な数字は出ておりませんけれども、おおむね130軒あると東京都から聞いております。
    ○委員長(大滝実君) 大変多くの住宅がこの道路計画の影響を受けることになるわけですけれども。現在のこの間はずっと緑がつながっていて、小動物がすんで、風の通り道にもなっているわけです。そのようなところにこの道路計画があって、しかも幅員が25メートルで、1日3万台近い車が通る道路になろうという計画なので、そのような意味では余りにも乱暴だと思うのです。見直しを求めることについては理解できますけれども、区の要望で出されていた、区で該当するのは白金児童遊園だけではなくて、白金台三丁目遊び場や、白金台幼稚園の一部にもかかってくるわけですけれども、これは今の質問の中では、全て売却ということではなくて代替地を求めていく方向で進めているということでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 現在、今おっしゃった遊び場については、区が所有しているものは白金台緑の遊び場と白金児童遊園になっております。高輪台遊び場及び白金台三丁目遊び場につきましては、URや東京都に土地はお借りしていて、所有してはおりませんけれども、お子さんたちをたくさん連れたお母さんたちが遊びに来ている状況もございますので、区としましては、こちらについても代替地をお願いしていきたいと思っています。 ○委員長(大滝実君) それで、白金台遊び場については、この間、白金台保育室の整備計画があって、これが近隣の理解を得られずに延期という説明になったわけですけれども、この白金台保育室の計画のときに、白金児童遊園の検討がされたのか、その結果に対して、町会の指定する災害時の地域集合場所なのでここは使えませんと回答しているわけです。しかし、今後、道路ができるということになったら、保育室ではだめだったけれども、道路ではいいとなってしまいます。児童遊園がなくなってもいいとは考えていないと思うのですけれども、代替地については、先ほど請願者が昨年の説明会のときに代替地はないという回答があったとおっしゃいました。今回の質疑では代替地について引き続き求めていくということですけれども、東京都が代替地はないという回答をしているのかを確認したいのです。 ○土木課長佐藤雅紀君) 区からは代替地を求めていくお話はしておりますが、東京都は、事業の認可もこれからというのもありますけれども、現時点で東京都としては児童遊園の代替になる土地を所有していないため、今のところは、ないと話しているのではないかと思います。 ○委員長(大滝実君) 代替地がないとなったら、今使っている防災訓練の場所、あるいは避難場所がなくなってしまう、非常に深刻な状況になると思うのです。ですから、そのような意味では、必ず代替地を求めていくと同時に、この計画そのものをやめさせる以外にないと思うのです。特にこの道路は非常に高低差があるため、三田用水のところからぐっと一旦下がってまた上がる格好になるから、その下がったところの道路がかなり高い、3メートルから4メートルぐらいの擁壁になるのではないかと言われているので、この周辺の方々は、この道路がいわば擁壁のようになると災害時に逃げ場がなくなってしまうわけです。しかも、港区の液状化マップによれば、高いところは液状化にはならないけれども、道路の下の低地については、液状化が起きる可能性があるのです。この道路ができると、大地震のときには液状化によってこの道路自体も崩れる危険もあるという、非常に防災上で言えば問題のあるところだと思うのですけれども、この辺はどのように考えているのかお聞きします。 ○土木課長佐藤雅紀君) 現在東京都は現地の測量等に入っておりますので、どれほどの高低差になるのかについては今後わかってくると思います。今おっしゃいました液状化の問題などについては、今後私どもも調査等を踏まえまして、液状化するような結果であれば当然その対策をあわせて行うように、東京都に申し伝えてまいります。 ○委員長(大滝実君) それから、白金児童遊園は園児の遊び場としても貴重なところですけれども、近くにあるニチイキッズ白金台保育園は、ここの白金児童遊園を遊び場にしているということですけれども、これが3分の2削られてトイレなども整備されるとほとんど敷地がなくなると思うのです。そのときに保育園の認可基準にも合わなくなると思うのですが、これはいかがでしょうか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 白金児童遊園につきましては、設置したのが昭和26年で、当時どのような基準に基づいて認可したかは、今、手持ち資料から探ることはできませんけれども、仮に3分の2ほどが削られたとしても、残った形についてそのまま維持管理することになれば、最善の策をとって維持管理に努めていくことになろうかと思います。 ○委員長(大滝実君) 基準に満たないと、実際はほかのところを探さなければ、保育園の園庭の基準を満たさないのではないですか。これは大丈夫なのですか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 保育園の設置認可基準については存じ上げないのでまことに申しわけありませんけれども、児童遊園そのものについては、特に面積要件の下限を定めていませんので、面積が狭められようとも、安全に皆さんがお使いいただけるように最善の維持管理をしていくことになろうかと思います。 ○委員長(大滝実君) 代替地はなくても大丈夫だということですか。そうではなくて、探していくということですか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 代替地については、先ほどご答弁いたしましたとおり、高輪地区総合支所といたしましても、事業者なり東京都に対して代替地を提供していただけるように要請してまいります。 ○委員長(大滝実君) 防災上でも、ニチイキッズ白金台保育園でも、あるいはこの静かな環境を壊すという点でも、この道路には大きな問題があると思うところでありますけれども、この計画自体が今の請願者の要望に沿った形で検討されるように、よろしくお願いいたします。  ほかにご質問等ございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) 質問がなければ、質疑はこれにて終了いたします。  お諮りいたしますけれども、いかがいたしましょうか。                 (「継続」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、継続との声がありましたので、審議事項(3)「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」について、お諮りいたします。  本請願は、本日継続とすることにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ご異議なきものと認め、「請願30第11号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」は、本日継続とすることに決定いたしました。  ここで、一旦、5分程度休憩といたします。                 午後 2時13分 休憩                 午後 2時19分 再開 ○委員長(大滝実君) 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  それでは、日程を戻しまして、報告事項(1)「港区低炭素まちづくり計画(改定素案)について」、報告事項(4)「駐車場地域ルール(素案)について」、2案一括して理事者の説明を求めます。 ○都市計画課長(冨田慎二君) それでは、報告事項(1)「港区低炭素まちづくり計画(改定素案)について」、ご説明いたします。最初に、資料の確認をお願いいたします。資料№1が改定素案の経緯、背景、検討経過等を記載したもので、資料№1-2が港区低炭素まちづくり計画(改定素案)の抜粋、資料№1-3が港区低炭素まちづくり計画(改定素案)駐車機能集約化編でございます。  資料№1をごらんください。最初に、1の概要で(1)経緯、背景でございます。平成27年10月に策定した港区低炭素まちづくり計画の具体的施策の1つである駐車機能集約化につきまして、環状2号線周辺地区と品川駅北周辺地区の2地区を対象として、駐車機能集約区域の設定や集約施設の位置・規模及び附置義務台数等の調査検討を行い、本計画を更新して位置づけることで駐車施設の集約化を推進していくこととしております。このため、平成30年5月より港区低炭素まちづくり計画の改定として、港区低炭素まちづくり計画駐車機能集約化編の策定に着手いたしました。なお、駐車機能集約化編は、港区低炭素まちづくり計画の施策の1つである、駐車場の設置に関する配慮や駐車場の集約の実行計画として定めるものです。これに伴い現行の港区低炭素まちづくり計画の一部に変更が必要なため一部を改定します。  (2)検討経過でございます。改定にあたっては、記載のとおり、庁内の港区低炭素まちづくり計画推進委員会や学識経験者等を含めた港区低炭素まちづくり計画推進協議会において検討を重ね、策定作業を進めてまいりました。  次に、資料№1の2ページをごらんください。環状2号線周辺地区及び品川駅北周辺地区における駐車機能集約に向けた検討フローでございます。これらの2地区については、左上の現行計画において既に駐車場地域ルールを検討する地域に位置づけられており、次のステップである地域ルールに関する検討を終えたため、今回の改定は地域ルールの内容を低炭素まちづくり計画に位置づけるフローの赤い段階になります。この駐車機能集約に関して低炭素まちづくり計画に位置づけることと、右にありますが駐車場に関する条例を定めることで、地域の実情に応じた駐車場が整備できるというのが、この低炭素まちづくり計画の策定するものでございます。  次に、裏面の3ページをごらんください。今後、駐車場地域ルールの検討を行う地区での検討フローでございます。今後検討を行う地区につきましては、大規模なまちづくりの動きを契機に、一番上のステップである開発事業者との協議を重ね、一定規模のまとまりのある地区を、駐車場地域ルールを検討する地区として、まず、港区低炭素まちづくり計画駐車機能集約化編に位置づけ、その後、駐車場地域ルールに関する検討を行う流れになります。なお、駐車場地域ルールの詳細については、後ほど地域交通課長からご説明いたします。  1ページにお戻りください。(3)施策を推進するための検討追加地区でございます。資料№1-3、港区低炭素まちづくり計画駐車機能集約化編の9ページをごらんください。この駐車機能集約化編には、今回決定する駐車場地域ルールの内容を記載する環状2号線周辺地区及び品川駅北周辺地区以外に、今後、駐車機能集約化に向けた検討を行う地区として低炭素化に資する取り組みが実施でき、駐車場地域ルールの運用体制が構築できると見込める六本木交差点周辺地区と浜松町駅周辺地区の2地区を検討地区として追加いたします。  次に、2の素案の概要でございます。資料№1-2の港区低炭素まちづくり計画(改定素案)をごらんください。駐車機能集約化編を定めるに伴い現行計画の変更箇所を抜粋したものでございます。最初に、表紙をめくっていただきまして目次をごらんください。左下の第4章の施策3、環境に配慮した交通環境の整備の下に、具体的施策の1つである駐車場の設置に関する配慮や駐車場の集約(83ページ~84ページ)については、港区低炭素まちづくり計画駐車機能集約化編に内容を更新し定めることを追記しております。  次に、目次の次のページをごらんください。駐車場の設置に関する配慮や駐車場の集約を示した83ページ、84ページを抜粋しております。84ページ中段の表の上にも目次と同様に、港区低炭素まちづくり計画駐車機能集約化編には、施策の進捗にあわせ記載内容を随時更新することを記載しております。  次に、資料№1-3の駐車場集約化編をごらんください。最初に、表紙をめくっていただきまして目次をごらんください。駐車機能集約化編は第1章から第3章までと資料編で構成しております。第1章低炭素まちづくり計画の概要では、平成27年10月に策定した港区低炭素まちづくり計画の内容を抜粋して記載し、計画の基本方針や具体的な施策などを計画全体がわかるように整理しております。  次に、9ページをごらんください。下段にそれぞれの地区における検討スケジュールを記載しておりますが、この内容についてもまちづくりの状況等を踏まえ随時更新してまいります。  次に、10ページから14ページをごらんください。第2章では、駐車機能集約化に関する基本的な考え方として、法令の枠組みや、この計画で示す駐車機能集約区域や集約駐車施設の位置及び規模の設定にあたって考慮すべき事項を記載しております。  次に、11ページをごらんください。駐車機能集約化と同時に実施する低炭素化に資する取り組みのイメージ図等を記載しております。これらの取り組みを行うことで効果的に低炭素化を推進することを示しております。  次に、12ページをごらんください。3の駐車機能集約化の留意点として、駐車機能集約化を検討する際、駐車機能集約区域の設定にあたっての3つの条件を示しております。1点目は、13ページに図がありますが、港区まちづくりマスタープランに示される都市機能が集積する拠点に位置づけられていること、2点目は低炭素化に資する取り組みが実施できること、3点目は適切な運用体制が構築できることです。この3つの条件に該当する地区で今後施策を推進してまいります。  次に、15ページから19ページをごらんください。第3章では、駐車場地域ルールを定める環状2号線周辺地区と品川駅北周辺地区の2地区について、それぞれの駐車機能集約区域、集約駐車場施設の位置及び規模を示しております。具体的に、16ページですと赤い線で囲まれた部分が駐車機能集約区域でして、位置については、虎ノ門一・二丁目地区、虎ノ門地区、愛宕山周辺地区の方へ駐車場を集約する形になります。規模については840台から505台ということで、840台が東京都の駐車場条例に基づく附置駐車場でして、505台は下限値で示しております。同様に、18ページから19ページに品川駅北周辺地区の駐車場の集約区域・位置・規模が記載されております。  次に、20ページをごらんください。資料編では、関連法令や駐車場地域ルールの運用内容、計画改定の経緯等をまとめております。  資料№1の1ページにお戻りください。最後に、3の今後のスケジュールでございます。本日の当常任委員会に報告後、11月1日から11月30日まで、素案に対する区民意見を募集いたします。その後、来年2月中の公表を目指してまいります。  甚だ簡単ではございますが、港区低炭素まちづくり計画(改定素案)についてのご説明は以上でございます。 ○地域交通課長(大屋寧剛君) それでは、引き続き、報告事項(4)「駐車場地域ルール(素案)について」、ご説明いたします。資料は、資料№4、駐車場地域ルール(素案)について、資料№4-2、環状2号線周辺地区駐車場地域ルール(素案)、資料№4-3、品川駅北周辺地区駐車場地域ルール(素案)となります。  資料№4、1ページの項番1、駐車場地域ルールとはをごらんください。駐車場地域ルールは、「都市の低炭素化の促進に関する法律」に基づいて低炭素まちづくり計画を策定し、駐車場の集約区域等を位置づけた場合には、当該区域において地域の実情に応じた駐車場地域ルールを設けることが可能となる制度です。  (1)の駐車施設の集約化の意義のとおり、駐車場地域ルールにより集約化を進めることで、非効率な自動車の区域内の移動の低減による二酸化炭素排出量の削減、車両の出入り口による歩道の分断箇所を減少させることによる安全・快適な歩行環境の創出、自動車の交通量の減少に伴う公共交通機関の運行の円滑化、連続する街並みの形成及び土地の有効利用などの効果が期待されます。この制度は(2)の平成24年12月に施行されました「都市の低炭素化の促進に関する法律」により、さきに都市計画課長よりご説明しましたとおり、低炭素まちづくり計画に駐車場機能集約区域と集約駐車施設の位置と規模を記載し、あわせて駐車場法に基づく駐車施設の附置に関する条例を定めることで、駐車施設の集約が可能となりました。また、(3)の東京都駐車場条例においても平成26年4月に条例改正され、区市が低炭素まちづくり計画を策定し、駐車場を集約する区域を位置づけ、駐車場の附置に関する条例を定めた場合、地域の実情に応じた駐車場地域ルールを定めることが可能となりました。  続きまして、1ページ下段の項番2、検討経緯をごらんください。(1)検討地区である①環状2号線周辺地区及び2ページの②品川駅北周辺地区におきまして、地域交通課では2ページの中段にあります(2)検討経緯のとおり、平成28年度から学識経験者、町会、商店会、エリアマネジメント協議会、関係行政機関及び区関係課長からなる、①港区駐車場地域ルール策定協議会及び②港区駐車場地域ルール運用体制策定協議会を設置し、地域ルールについての検討を進めてまいりました。  続きまして、3ページの項番3、駐車場地域ルールについてをごらんください。駐車場地域ルールを①適用地区、②集約駐車場施設の位置、③集約駐車施設の規模、④その他の事項について定め、駐車施設の附置に関する施策の方針として地区ごとに示してまいります。  各地区の駐車場地域ルールにつきまして、まず、資料№4-2、環状2号線周辺地区駐車場地域ルールをごらんください。まず、項番1、目的で、地域の特性、まちづくりの方向性、駐車施設の整備及び課題等を踏まえ、都市の低炭素化の実現に向け、駐車施設の適正配置と運用を図り、利用者の利便性の向上と交通環境の改善に資することを目的としています。  続きまして、項番2、適用地区についてをごらんください。(1)基本的考え方として、①上位計画との整合、②都市機能の集約化、③一定のまとまりを持った区域、④区域内の適切な移動環境の確保の4点を定めています。この考え方に基づき、(2)地域ルールの適用地区となる駐車機能集約区域は、5ページの図の赤の点線の枠内の区域を定めております。  続きまして、1ページに戻りまして、項番3、集約駐車施設の位置についてをごらんください。集約駐車施設の位置(1)基本的考え方としまして、①上位計画との整合として、ガイドラインや地区計画に定めるまちづくりの方針、公共交通機関との連続性、地区内移動の利便性などの観点から、集約駐車施設の立地の可能性のある位置、2ページの②まちづくりの方針の実現としまして、港区まちづくりマスタープランや、環状2号線周辺地区まちづくりガイドラインに掲げているそれぞれの項目に寄与する位置及び③低炭素まちづくりの促進としまして、都市の低炭素化が図られるよう、駐車機能集約区域の交通需要を踏まえた位置の視点から検討を行い、(2)集約駐車施設の立地の可能性のある位置として、また5ページをお開きいただきまして、図1における青色の点線で囲まれた虎ノ門地区、紫の点線で囲まれた愛宕山周辺地区、緑の点線で囲まれた虎ノ門一・二丁目地区を集約駐車施設の位置として定めております。  続きまして、2ページに戻りまして、項番4、集約駐車施設の規模をごらんください。集約駐車施設の規模を定めるにあたり、(1)基本的考え方としまして、地域の実態に合った駐車施設の附置基準とするため、一般車及び荷捌き車両の実態調査を行い、個々の建物の需給のマイナスが生じないこと、駐車需要の変動に対して安全率として2割以上を見込むことを考慮して駐車需要を推計し、東京都駐車場条例に定める附置基準に対して下限値としての係数を定め、駐車施設の附置に関する基準としております。係数につきましては、環2沿道地区では都条例に基づく附置義務台数の0.6、虎ノ門、愛宕山周辺地区、虎ノ門一・二丁目地区では、都条例に基づく附置義務台数の0.4となっております。荷捌き車両については、調査の結果現状どおりの整備が必要と考えられるため、原則都条例と同等の基準としております。これらの基準をもとに集約施設の規模を定めております。  続きまして、3ページをごらんください。(2)集約駐車施設の規模について、環2沿道地区では今後、街並み再生方針に基づき街区ごとの開発が進むことが考えられます。そこで、その条件のもとに都条例に基づく附置義務台数と、さきの係数を用いた整備基準に基づく附置義務台数をそれぞれ算出しまして、集約駐車施設の規模は505台から840台と定めております。  最後に、項番5、その他の事項をごらんください。(1)地域ルールの対象となる駐車場は、説明のとおり、建築物に附置が義務づけられた駐車施設が対象となります。  (2)地域ルールの運用体制としましては、①地域ルール運営委員会、②地域ルール運用組織、③地域ルール審査組織の3つを設けます。各組織の関係につきましては、14ページの図をごらんください。まず、①地域ルール運営委員会について、学識経験者、町会、商店会、エリアマネジメント協議会、関係行政機関及び区関係課長などで構成する組織を区が設け、地域ルールの検証やその報告などを行うとともに、運用組織の指導・助言などを行います。次に、②地域ルール運用組織は地域が設置するものとし、地域ルールの受付事務を行うとともに、地域貢献策の実施を行っていきます。また、③地域ルール組織委員会として専門的な知見を有する学識経験者等で構成する組織を設け、地域ルールに基づく駐車施設の整備について、中立的かつ客観的に審査を行います。  3ページにお戻りください。続きまして、(3)申請及び審査の手続についてご説明いたします。適用申請及び審査にあたっては、地域ルールの適用を受けようとする者が地域ルール運用組織に対し地域ルールの適用申請を行います。適用申請を受けた地域ルール運用組織は、必要に応じ審査組織に審査の事務を委託し、委託を受けた審査組織は審査を行い、地域ルール運用組織に対しその結果を報告いたします。報告を受けた運用組織は、審査結果等を踏まえ地域ルールの適用の可否の判断を行い、地域ルールの適用申請を行った者に対し、適用可否について判断結果を通知いたします。運用組織から地域ルール適用の決定を受けた適用者は、地域ルールの内容に従って区に対し認定申請を行います。  (4)地域ルールの実効性を確保するための方策をごらんください。まず、①地域ルールの適用を受けるものに集約駐車施設の案内及び誘導など、駐車施設の適正な運用についての対策を実施することを求め、駐車施設を適正に運用していきます。また、②適用者は適用施設が常時適法な状態で利用されるよう維持管理を行うとともに、地域ルールの目的の実現に向けて区が必要とする駐車実態や低炭素化の実現に関する調査などを実施し、定期的に報告することとします。③これらの継続的な駐車実態調査のデータの蓄積を図り、ほかの地域ルールの適用を受けようとするものの類似施設データとして活用するとともに、駐車需要予測の精度を高め、地域の駐車課題の解決に活用いたします。あわせて、④適用者に低炭素に資する取り組みを求めるとともに、地域ルール運用組織は区と協力の上、駐車目的車両による交通負荷の軽減、路上駐車の解消など地域のさまざまな駐車課題の解消を行い、地域の低炭素まちづくりの促進に努めていきます。  (5)これらの基本的な方針に基づき、事業者等に向けた個別具体的な内容や本ルールで定めていない事項等については、マニュアルを作成し対応する予定です。  続きまして、資料№4-3、品川駅北周辺地区駐車場地域ルール(素案)をごらんください。原則、項目や内容については、環状2号線周辺地区と同様であるため、環状2号線周辺地区と異なる部分をご説明いたします。  まず、項番1、目的についてですが、品川駅北周辺地区は、更地から新しく市街地整備が進むことで、既存建築物の制約を受けずに高度な低炭素化が実現できるため、新市街地を含めた新たな地区のまちづくりの方向性や、駐車施設の整備・課題等を踏まえ、都市の低炭素化の実現に向けた駐車施設の適正配置と運用を図り、利用者の利便性向上と交通環境の改善に資することを目的としています。  項番2、適用地区については、環状2号線周辺地区と同様に、①上位計画との整合、②都市機能の集約化、③一定のまとまりを持った区域、④区域内の適切な移動環境の確保の基本的な考え方に加えて、(2)地域ルールの適用地区に定めるとおり、品川駅田町駅周辺まちづくりガイドライン2014の区域をもとに、駐車場のネットワーク化や周辺道路への交通負荷の軽減、地区内の利便性向上を考慮し、5ページの図に定めます赤い区域を対象としております。  2ページをごらんください。項番3、集約駐車施設の位置についてです。環状2号線周辺地区と同様に、①上位計画との整合、②まちづくり方針の実現、③低炭素まちづくりの促進の3点の基本的な考えに基づき、開発が未定である区域を除き、5ページの図の黄緑色の点線で囲ってあります区域②③④⑩を位置づけております。  次に、項番4、集約駐車施設の規模についてです。(1)基本的考え方として定めるとおり、環状2号線周辺地区と同様に駐車需要を推計し、東京都駐車場条例で定めます附置基準に対して下限値としての係数、①の一般車は、区域①②③④⑦⑩⑫については、都条例に基づく附置義務台数の0.4、区域aについては都条例の附置義務台数、3ページの②荷捌き車両については、東京都の基準をそれぞれ定め、駐車施設の附置に関する基準としております。これらの基準に基づき、3ページの(2)のとおり、集約駐車施設の規模を算出しております。駐車施設を集約する区域である区域①⑦⑫aの都条例に基づく附置義務台数、さきに述べました整備基準に基づく附置義務台数を算出した結果集約駐車施設の規模は210台から420台となっております。  項番5、その他の事項につきましては、環状2号線周辺地区と同様になります。  資料№4-2及び資料№4-3のとおり、区域ごとに駐車場地域ルールとして方針を設けてまいります。  資料№4に戻っていただきまして、3ページ、項番4、港区低炭素まちづくり計画の改定をごらんください。低炭素まちづくり計画の改定については、都市計画課長より説明しましたとおり、環状2号線周辺地区及び品川駅北周辺地区については、駐車機能集約区域、集約駐車施設の位置及び規模を記載します。また、冒頭に説明しましたとおり、地域ルールのもう一つの要件となります項番5、港区駐車場条例(仮称)については、(1)適用区域、(2)港区独自の規定となる建築物における駐車施設の附置に関する項目などを定めてまいります。  最後になりますが、今後については、4ページの項番6、今後のスケジュールに記載しましたとおり、11月に低炭素まちづくり計画とともに区民意見の募集を行い、その結果を踏まえて平成31年1月に建設常任委員会へ報告し、平成31年4月から駐車場地域ルールの運用を開始できるよう目指してまいります。  簡単ではございますが、以上で駐車場地域ルールについてのご説明を終わります。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○委員(小倉りえこ君) 駐車機能の集約はやはりとても大切なことだと思っておりまして、今の予定では、再開発をするところで新しくルールをつくっていくとわかりやすくできると思うのですが、追加で2地区を調査したり検討したりという予定も現在のスケジュールで入っております。建物の建替えや新築するところへの附置義務があるかないかは、この地域ルールにおいて、すごく大きなところだと思っております。この資料に記載がある地区以外にも、駐車場集約機能が必要な地区が幾つかあると思うのです。また、求めている地区も当然あると思います。地域、住民によるまちづくりを港区は推奨していますし、ぜひヒアリングを地域でしっかりしていただいて検討していただきますよう、ぜひよろしくお願いいたします。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 基本的には資料№1-3の11ページに示しておりますが、ただ駐車場を集約するというよりは、低炭素に資する取り組みをしていただくことがこの計画の根本的なところでして、今のところは、15ページに記載しておりますように、ある程度まちづくりマスタープランで示す都市機能が集約する拠点を中心にやっていきます。商店街などが近隣にある場合には、当然、皆さんと協議をしながらルールについて定めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○委員(池田たけし君) 今の小倉委員の質問と同じなのですけれども、資料№4の駐車場地域ルールは、地域の実情に応じて条例を定めることが可能となっていくということです。駐車施設を集約していく、それによって低炭素化、あるいは公共交通機関の利用、あるいは自転車などをシェアリングしていただく、いろいろと複合的にいい形で回していくということがあると思うのですが、確かに駐車場ですから、すぐつくってすぐ壊すわけにいかないですから、しっかり実情に即していただく必要があります。そこで、この地域の実情というのはどのように把握されていくのか伺います。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 例えば、環状第二号線でありますと、一番広幅員の道路に、なるべく駐車場の出入口をつくらないことで、車道を横断しないようにすることがガイドラインにも書かれています。そのような視点で、地域の実情や、環状第二号線のルールを決める際には、一番近い汐留などは附置義務駐車場でつくっております。その実態、稼働率などを踏まえた上でルールをきちんと定めることが大事だと思っております。当然集約しますので、そこで終わりではなく、先ほど申したように各地域でルールをつくって、もし不備等ある場合にはその都度見直していくこと、その点が重要と考えております。 ○委員(池田たけし君) 車で移動していますから、多少離れた場所でもとめることは可能かと思うのですが、例えば、駐車場の位置、今あいているのか、それから、精算が事前にできるのかといった精算のシステムなどの情報が、ITなどを使って、カーナビに出てくる。情報の案内には、いろいろな形があると思うのですけれども、新しくまちづくりの中でやっていくわけなので、いろいろな形が可能かと思うのですが、どのようにお考えでしょうか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 環状2号線地区にしろ品川駅北周辺地区にしろ、これから建物が建つところもあります。駐車場に関しては技術が非常に進んでおりますので、先進事例なども踏まえながら、いかに案内できるか、情報を届けられるかが低炭素化につながると思っていますので、その辺も踏まえて検討してまいりたいと考えております。 ○委員(池田たけし君) さらに、社会システムがだんだん変化していく今、電気自動車が随分増えてまいりまして、まちなかにも充電できる場所をつくる、あるいは水素ステーションもつくっていくということによって、さらに低炭素化が前進していくと思うのです。そのようなステーションがあれば電気自動車も増えていく、また、車が増えたからつくらなければいけない、どちらが先かというのはあるわけですが、この新しいまちづくり計画の中で充電のステーション、あるいは水素ステーションの設置に区でどのようにかかわっていかれるのか伺います。 ○地域交通課長(大屋寧剛君) 資料№4-2の15ページ、参考資料5、低炭素に資する取り組みの例を挙げております。真ん中の段、自動車による環境負荷の抑制としまして、一番右側のハード整備で、EV充電器の設置、水素ステーションの設置等を例示しております。これらの地域ルールを適用するにあたり、このような低炭素化に資する取り組みを適用者とともに運用組織の方で進めていきたいと思っております。 ○都市計画課長(冨田慎二君) この取り組みの例のうち、その地域の実情に応じてできることから行っていきたいと思っております。まち全体、地域全体で低炭素化に取り組むということですので、運用組織の中でいろいろなアイデアを出していきたいと考えております。 ○委員(池田たけし君) 最後に、その15ページの地区内移動の支援のところに、次世代パーソナルモビリティ等とありますが、これはどのようなものを指しているのでしょうか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 今、東京国道事務所が品川駅北周辺地区のところで、EV車などをいろいろ動かしていこうということで検討しています。EV車のシェアリングなど、いろいろな交通手段がありますので、そのようなものを目指していきたいと考えております。 ○委員(横尾俊成君) 今回の計画に関しては、駐車場地域ルールを低炭素のまちづくりの中に位置づけるのは区内で初ということで、今後車から自転車、あるいは公共交通機関に誘導していくことを区として進めていくことは、とてもよい取り組みだと思っています。まず先に、先ほど小倉委員との質疑でおっしゃっていた、今回の計画においては、交通結節点など都市機能が集約する拠点を中心としてこれからも検討していくということなのですが、今後とも、車ではなくて、公共交通機関や自転車を優先していくことを打ち出すために、その他の地域でも、ぜひ柔軟に検討していくことを進めていただきたいと思います。これは要望です。  質問は、資料1-3、31ページの「開発・建築を行う事業者の「低炭素に資する取組」の提案」に取り組みの例が幾つか書いてあって、その中にカーシェアリングの導入、先ほど池田委員との質疑の中でおっしゃった水素ステーションの設置、あるいは自転車シェアリングポートの整備と書いてあるのですが、これはあくまでも事業者や地域の人たちが提案してくるものを区として審査することになるかと思うのです。ここに、審査機関に関して、必要に応じて審査組織に審査の事務を委託すると書いてあるのですが、区がどこまで審査に関わってくるのかについてお伺いします。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 審査につきましては、あくまでも学識経験者等の専門機関が行いまして、区はどちらかと言うと提案されたことに対して、きちんと低炭素に資する取り組みができているかをチェックする役割だと考えております。 ○委員(横尾俊成君) そうすると、例えばこの中にある自転車走行空間の整備については、区が別に進めてもいます。区として、ここで行ってもらいたい、あるいはほかの地域との兼ね合いの中で、ちょうど切れてしまっている場所があるというときには、区として要望することは可能なのでしょうか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 区としては自転車走行空間の整備方針を策定しておりますので、それに沿う形で、地域でそのようなところがあればきちんと整備していただくことを指導していきたいと考えております。 ○委員(横尾俊成君) もう一つ、同じく31ページのソフト対策のところで、公共交通利用者への商品割引サービスや特典の付与ということで、このような駐車機能集約化を行う引きかえにこのようなサービスを行うというのは、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) これはあくまでも先進事例などを持ってきているのですけれども、駐車場を集約するかわりに、例えば、買い物をしたときに公共交通機関の割引券を出したりする事例がございます。ここに例示しているのは、あくまで取り組みの事例としてでして、今後その地域の中でこのような取り組みの中から選択していただくような形を考えております。 ○委員(横尾俊成君) 先ほど池田委員おっしゃったような事例も含めて、これからさまざまな先進事例を示していただいて、ここで新しい先進的な取り組みをしていくことを検討していただきたいと思っております。  もう一点だけ。最終的には港区における駐車場条例に記載していくことになると思うのですが、これは一つひとつ地域でまとまったものに関して条例を改正して追加していくというイメージでよろしいでしょうか。 ○地域交通課長(大屋寧剛君) 条例の方は、1回定めまして、地域を追加するごとに条例を改正していく形になっております。 ○委員長(大滝実君) まず、港区低炭素まちづくり計画そのものについてお伺いしたいと思います。今、地球温暖化による異常気象が深刻な状況になっていることから、この大前提になっている問題についても検討していく必要があると思うのです。集中豪雨では、7月の西日本を中心として起きた豪雨災害で100人以上の方が亡くなっています。それから、9月の台風21号では、強風や高波で関西空港が孤立して、今後もまだスーパー台風などの発生が予想される状況です。ことしは熱中症が命の危険にかかわる猛暑という事態になっているわけです。地球温暖化対策は全地球的な喫緊の課題だと思うわけですけれども、そのような点では、この港区低炭素まちづくり計画の策定は、それ自体大きな意義を持つものだと思うのです。計画の中に、港区は、東京都の区市町村の中で二酸化炭素排出量が最も多くて、とりわけ民生業務部門からの排出量が多く占めていると。そして、特に延べ床面積とエネルギー消費量との関係で言えば、二酸化炭素排出量に影響がある業務ビル等の延べ床面積が着実に増加していると。今後もこのように増え続けていくのではないかということから、今の深刻な事態から言えば、大規模業務ビルの建設そのものを抑制していくことも検討していく時期に来ているのではないかと思うのですけれども、この点ではどのように考えているかお伺いします。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 港区低炭素まちづくり計画は、今、駐車機能集約化編でございますが、環境に配慮した交通環境の整備のほかに、建物を建てるときのエネルギー効率の利用や、緑の保全やヒートアイランド対策を当然まちづくりの中でやっていくものです。都市機能の更新をしていくときに、この港区低炭素まちづくり計画に基づいて、あらゆる低炭素化に取り組んでいただくことで、港区も平成25年度までは二酸化炭素が増えていたのですけれども、平成25年度以降は二酸化炭素量が下がっていると聞いております。 ○委員長(大滝実君) それから、資料№4-2、環状2号線周辺地区駐車場地域ルール(素案)の2ページで、②荷捌き車とありますけれども、ここで、荷捌き車について、共同荷受の実施、共同集配の導入が提起されています。例えば5ページの図で言えば、虎ノ門地区ではヤマト運輸が受ける、愛宕山周辺では佐川急便が受けるなど、要するに、分担する地域をあらかじめ決めて配達するという意味なのか、そうだとしてそれは現実的なのかどうかも含めて、その中身を教えていただきたいのです。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 今いろいろな運送会社があって、まとめるのはなかなか難しいですけれども、例えば、共同の集配所をつくったとすればそこでさばけますので、道路にとめたりすることがまずなくなります。先進的な事例とすると、虎ノ門ヒルズは、ある1社が一括して受けて、その1社の集配所にいろいろな会社が持ってきて、そこからその1社が一括して持ってくるという事例もございます。そのようなものをいろいろ地域の中で検討していって、地域の中でできるだけ車が錯綜しない、多くの車が乗り入れないことが、まさに低炭素に資する取り組みだと考えておりますので、そのような先進事例なども踏まえて検討してまいりたいと考えております。 ○委員長(大滝実君) その前の集約駐車施設の規模とありますけれども、これでいくと、集約した結果、規模としては505台から840台となっているのですけれども、それぞれ附置義務に基づいてそのまま各ビルが駐車場を設置していくと、その数はどれほどになるのでしょうか。要するに、集約して505台から840台となったと思うのですけれども、附置義務の台数でいけばもっと多いのではないかと思うのです。 ○地域交通課長(大屋寧剛君) こちらの840台というのが東京都の条例で定める附置義務の台数となっています。 ○委員長(大滝実君) 505台というのは、集約駐車施設になってこれぐらい減るよと。 ○地域交通課長(大屋寧剛君) はい。下限値として505台で、最高値は東京都の条例の840台ということです。
    ○委員長(大滝実君) それから、環状2号線地区、品川駅北周辺地区、それぞれについて、二酸化炭素の排出量と、この集約化による削減量はわかりますか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) あくまでも試算ですが、もし環状2号線地区で集約した場合には、当然車の台数が減りますし、走行距離が減るので、年間約66トンです。品川駅北周辺地区はエリアが広くて、駐車場を集約して、端から端まで車が走らなくて真ん中で集約できますので、全部まちができたときに、試算ですが、年間約430トン程度の削減が見込めます。 ○委員長(大滝実君) 削減は今聞いたけれども、二酸化炭素の排出量は、要するに、何%これで削減するから約66トンとか約430トンというのが出てくるのではないですか。その総体としての排出量は年間これぐらい出るよとなるのではないですか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 例えば環状2号線地区ですと、普通に駐車場をつくってしまいますと年間約182トン出まして、集約しますと約115トンに減りますので、それで約66トン減るという試算になっております。品川駅北周辺地区につきましても、集約しない場合には年間約1,988トン出まして、集約することによって約1,558トンまで削減できて、約430トン削減できるという試算が出てございます。 ○委員長(大滝実君) はい、わかりました。  ほかにご質問等ございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、報告事項(1)「港区低炭素まちづくり計画(改定素案)について」、報告事項(4)「駐車場地域ルール(素案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。  ここで、15分間の休憩といたします。再開は3時25分といたします。                 午後 3時11分 休憩                 午後 3時25分 再開 ○委員長(大滝実君) 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  次に、報告事項(2)「西麻布三丁目北東地区の街づくりについて」、理事者の説明を求めます。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) それでは、報告事項(2)「西麻布三丁目北東地区の街づくりについて」、ご報告いたします。資料№2をごらんください。今回の報告については、西麻布三丁目北東街区市街地再開発準備組合から、都市計画に関する関係機関との協議がおおむね整ったこと及び事業予定区域内での合意形成がおおむね図られたことの報告を受け、今回の都市計画手続を進めることに先立ち当委員会に報告するものでございます。  最初に、計画地の位置・地区の概況についてご説明いたします。位置図の図中の赤色一点鎖線が本西麻布三丁目北東地区でございます。本地区は、幹線道路である放射第22号線や補助第10号線に面し、六本木駅の近傍に位置する交通利便性の高い地域でございます。一方で、緊急輸送道路である補助第10号線は未整備で歩道が狭く、六本木駅方向への歩行者経路の交差点には信号が設置されていないなど、歩行者の安全性の確保が課題となっております。また、沿道の建物の大半は耐震改修が行われていない旧耐震基準の建物であるとともに、緑や公園等のオープンスペースが不足しており、市街地環境や防災性の向上が課題となっています。このような背景を踏まえ、本地区においては土地利用の更新にあわせ補助第10号線の拡幅整備や、まとまりのある広場の整備等を行うとともに、幹線道路沿道にふさわしい多様な都市機能が集積した土地の高度利用により、周辺市街地と調和した緑豊かで魅力ある複合市街地を形成してまいります。  次に、2、これまでの主な経緯です。地権者による発意のもと、平成16年5月にまちづくり協議会が設立されて以降まちづくりの検討が進められ、平成25年3月に再開発準備組合が設立されております。  次に、4、整備する主な公共施設等をごらんください。資料中央の配置イメージ図もあわせてごらんください。都市計画施設である道路については、補助第10号線を現況の道路幅員約10メートルから約15メートルに拡幅いたします。主要な公共施設のうち広場については、補助第10号線の沿道に約2,980平方メートルを新設し、地域の潤いやにぎわいの場とするとともに防災拠点として整備いたします。その他の公共施設といたしましては、歩行者の安全性や回遊性を高めるため、歩行者通路1号から4号を整備いたします。歩行者通路1号は、補助第10号線を横断するデッキとなり、これと連続する形で建物2階に歩行者通路2号・3号を整備し、地上に歩行者通路4号を整備いたします。資料右下に歩行者通路1号のイメージと、歩行者通路2号のイメージを載せておりますので、あわせてごらんください。地区施設としては、西側市街地への配慮のため緑地1号から3号を整備いたします。また、放射第22号線と補助第10号線の歩道と一体となる歩道状空地を整備し、快適で安全な歩行者空間を形成いたします。  次に、5、施設整備の概要と、配置イメージ図もあわせてごらんください。北側が超高層敷地であるA地区となります。使用用途は住宅、事務所、店舗、ホテル等、階数は地上55階・地下2階、高さが約200メートルとなっております。青色で囲まれた範囲がB地区となります。3つの寺社の敷地となりまして、階数は地上3階・地下1階、高さが約17メートルとなります。資料右に北東方向から見たイメージパースと南方向から見た広場1-2号のイメージ図を載せております。  最後に、3、今後のスケジュールでございます。平成30年度の都市計画決定の後、各手続を経て平成32年度に工事着手し、平成37年度に竣工する予定でございます。  甚だ簡単ではございますが、西麻布三丁目北東地区の街づくりについての説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○委員(池田たけし君) 現在この地域の地権者の方はどれほどいらっしゃって、この住宅棟に入られるのか伺います。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 地権者の総数は37人で、所有権者が27人、借地権者が10人です。一方、借地権者につきましては、マンションで区分所有されておりますので、そのような意味では、登記簿謄本の土地の件数として確認できないのでわかりませんけれども、かなり大きな規模のマンションが複数棟建ち並んでおります。 ○委員長(大滝実君) 今のご質問にあわせてお聞きしたいのですけれども、その権利者37人の同意はどのような状況ですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 先ほど申しました所有権者・借地権者の合計で、総数が37人とご説明しました。内訳ですけれども、個人と分類されるものが17人、同意者数が15.87人、同意率は93.3%です。一方、法人につきましては14人、同意者数は12人、同意率は85.7%になります。区分所有者が6人、同意者数は5.11人、同意率は85.1%となっております。総数であらわしますと、37件に対して32.97人の同意があり、同意率は89.1%になっております。 ○委員長(大滝実君) 同意していない方の理由はどのようなものでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 未同意の理由ですけれども、権利変換等の条件を現在協議中というものが、所有者、マンション等の区分所有者数の中に16件ございます。それから、所有者が所在不明なものが1件でございます。 ○委員長(大滝実君) その権利変換の条件は、実際これでいくと権利変換計画の認可は平成32年となっていますけれども、現状で権利変換の条件に対していろいろ意見があるというのはどのようなことなのですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 都市計画を決定する際のそれぞれの権利者と、それから、事業を進めている準備組合事務局の間の協議になりますけれども、想定される延べ床面積に対してどのような権利変換が行われるのかという仮のモデル変換を提示しながら話し合いを進めていくことになっております。そのような状況の中で、それぞれの権利者の持ち分と言いますか、例えば借地権の割合について所有者と借地権者の間で十分な合意がされていない、もしくは権利変換するであろうと想定される量に対して、自分の考えと異なる数値になることもあろうかと思います。この辺は、この後、組合設立をするときに参加組合員を募集するわけですけれども、参加組合員との最終的な協議に至らないと、具体的な数字での合意にならないこともあります。現時点では市街地再開発事業そのものには賛成する意向はあるけれども、実際の権利変換がみずからの意思と合致しないことも含めて、合意できていないというケースがあります。 ○委員長(大滝実君) 権利変換計画はこれからとなると、実際、想定していた数値から大きく変わってしまうということはないのですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 建築物を建てるために建築工事費を算出して一方の支出の項目を決めるわけですけれども、それで権利変換をする際に、もう一方は、先ほどご説明しました参加組合員が保留床をどの程度とって、その保留床を処分して利益を得られるのかにより、権利床をどれくらい渡すことができるかが決まります。それぞれの建築工事費、それから、そのマンションの処分価格が、当該組合設立認可、もしくは権利変換期日においてどのような数字になるのかによりますので、現時点での予測値を入れます。そのような意味では、今、大滝委員長がご指摘になったように、例えば2年後の時点で権利変換の期日を迎えた際には、景気の変動で率が変わってしまうかもしれないということもあって、恐らく参加組合員になる予定をしている者については、現実に起こるであろう権利変換比率よりも若干少ない数字を提示しているのではないかと思います。今後それぞれの皆さんが持っている土地、建物の価格を適切に測量したり評価したりすることによって、確実性の高い評価額と、将来予測される建設工事費と、それから、分譲価格等を精査することによって、確実性の高い権利変換の率を出して合意に到達するものと理解しております。 ○委員長(大滝実君) 経済状況など、いろいろな予期せぬ状況が起きて大きく変わるなんていったら、だまされたようになってしまう危険もあると思います。  それから、住宅戸数は何戸で、外国人向けの仕様がこの間結構あるわけですけれども、ここではどうでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 全体の建設戸数は550戸を想定しております。外国人向けの大型タイプにつきましては220戸と聞いております。 ○委員長(大滝実君) それから、準備組合の資料では、地権者が135名となっていますが、これは区分所有なども入れた数になるのでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 今の数字については、大滝委員長ご指摘のとおり区分所有者を含めた数字です。 ○委員長(大滝実君) それから、借家人が大変多い状況ですが、どれほどの居住者がいるのでしょうか。結果的には追い出されていくことになろうかと思うのですけれども、強引に追い出すことにならないように指導していただきたいと思うのです。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) ご指摘のとおり、六本木近傍のマンションですので、マンションそのものを所有している方と実際に居住されている方が異なるケースの方が多いだろうということで、借家人自体も多いです。これは一般的なマンションの建替えと同じだと思うのですけれども、現在、耐震性のない建物を建て替えることが、港区における住宅施策の中で大きな課題となっておりまして、これはどうしても建て替えて安全な建物にしていく必要があると区では考えております。ただ、ご指摘のとおり、所有者と借家人でよく話し合って合意していただきながら、転居なりをしていただくことを考えていかなければいけないと思っております。現在は準備組合で、組合設立後は組合になりますけれども、きちんと適切な話し合いのもとの合意の上で事業が進められるように、今後とも、きちんと指導してまいります。 ○委員長(大滝実君) 借家人の居住者数は何名いらっしゃるのですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 区分所有者の総数は100名、そのうち居住している者が23名と聞いております。 ○委員長(大滝実君) 借家人ではなくてマンションの区分所有者ですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 区分所有者で100名です。お住まいになっている方が先ほどの23名です。逆に、それ以外のところは事務所などに利用されております。 ○委員(横尾俊成君) 1点だけ。先ほど住宅の戸数が550戸で、うち外国人向けが220戸。ここでの子育て支援施設やインターナショナルスクールの整備は、この地区周辺も含めて検討されているでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 資料の図で行きますと高層棟の一番南側の部分の2階になりますけれども、保育園を設置することを現在事業者が検討しております。先ほどご説明しました2階の部分にデッキができますので、そのデッキ沿いに保育園が配置されることになります。 ○委員(横尾俊成君) インターナショナルスクール、外国人対応のものは特段予定されていないのですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 現在この保育園については、認可保育園を考えておりますので、インターナショナルスクールの配置は考えておりません。 ○委員(横尾俊成君) この地区周辺では外国人が多く住むところにインターナショナルスクールを設置する例が最近の開発の中ではあると思うので、そのような点はどのようにクリアしていくのかも含めて、今後検討していただければと思います。 ○委員長(大滝実君) 今の心配は学校も同じだと思うのです。これも外国人と言っても、特にインターナショナルスクールは予定していないとなると、一般の小学校に入学という方向ですよね。その周辺の学校では、受け入れなどは予想では大丈夫なのですか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) 区の教育委員会と協議しておりまして、未就学児童で30人程度、小学生で70人程度、中学生で10人程度と、それぞれ人口の統計から計算してはじき出してございます。このエリアは笄小学校あたりになるのではないかと思うのですが、支障はないという回答は得てございます。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問等はありませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(2)「西麻布三丁目北東地区の街づくりについて」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」、理事者の説明を求めます。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) それでは、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」、ご報告いたします。本日のご報告は、区が事業者である東日本旅客鉄道株式会社から都市計画手続の依頼を受け、東京圏国家戦略特別区域会議が東京圏国家戦略特別区域計画に国家戦略都市計画建築物等整備事業を定めるにあたり、品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)に合意したことから、地区計画(原案)の内容についてご説明するものです。  資料№3、品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)についてをごらんください。1ページと2ページが品川駅周辺地区(区域1~4)の街づくりについてで、本地区の街づくりの概要を示しております。3ページから28ページまでが品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)の写しでございます。  初めに、1ページをごらんください。項番1、本地区の位置・地区の概況でございます。あわせて右の位置図をごらんください。品川駅周辺地区は、国道15号の東側に位置し、JR車両基地跡を中心とする約18ヘクタールの地区でございます。位置図では、青の一点鎖線で囲まれた区域でございます。山手線・京浜東北線の新駅整備や、JR車両基地跡の大規模な土地利用転換が図られようとしており、羽田空港の本格的な国際化やリニア中央新幹線の整備により、国内外の各都市をつなぐ広域交通結節点としての役割が強まっています。平成28年4月には国際交流拠点の形成に向けた都市基盤を先行するため、再開発等促進区を定める地区計画や土地区画整理事業、都市計画道路が定められています。品川駅周辺地区のうち区域1から4の約11ヘクタール、位置図の水色で着色された区域が今回具体的な街づくりを行うところでございます。この区域には隣接してJR新駅の整備が進められており、駅とまちが空間的・機能的につながる街づくりや、鉄道をまたぐ東西地域間の連携を強化する歩行者ネットワーク、南北に細長い特徴的なまちの形状を踏まえた骨格的な軸となる歩行者ネットワークの形成が求められています。また、東西のつながりと南北の軸が交差する場所においては、周辺地区とつながる結節空間の形成が求められています。  これらのことから、地域交通の拠点や地域に開かれた交流空間としての重層的な駅前広場を整備し、周辺地域とのつながりを強化する基盤の整備を進めるとともに、世界と日本をつなぐ立地を生かし、文化・ビジネス支援機能や多様な居住滞在機能の整備に取り組み、国際競争力強化に資する高質な機能が集積する複合市街地の形成を図ります。  次に、項番2、これまでの経緯でございます。平成28年4月に国家戦略区域計画の認定を受け、地区計画などを都市計画決定しております。平成28年7月に区域1から4を含む品川駅北周辺地区土地区画整理事業の事業認可を受けております。  次に、項番3、主な公共施設等(予定)でございます。あわせて平面イメージ図をごらんください。主要な公共施設でございます。地区幹線道路は既に決定したものでございます。街区公園は既に決定したものですが位置の変更がございます。交通広場及び駅広場を新設いたします。  次に、地区施設でございます。区画道路1号から4号は既に決定してございます。歩行者専用道、広場1号から6号、緑地、歩行者通路1号から10号などを新設いたします。主要な公共施設及び地区施設の詳細は、地区計画の変更(原案)において説明いたします。  2ページをごらんください。次に、項番4、施設建築物の概要(予定)でございます。あわせて配置図をごらんください。区域1は、敷地面積約1万2,700平方メートル、計画容積率は約820%、最高高さは約173メートル、主要用途は住宅・教育施設等で、延床面積は約14万9,000平方メートルでございます。区域2は、敷地面積約8,000平方メートル、計画容積率は約310%、最高高さは約45メートル、主要用途は文化創造施設等でございます。文化創造施設とは、文化創造に取り組む人材の活動拠点となるラボ、最先端の情報発信を行うセミナーや交流イベントを行うライブラリーやホールです。  区域3は、敷地面積約1万3,000平方メートル、計画容積率は約1,350%、最高高さは約167メートル、主要用途は業務・商業・生活支援施設等で、延床面積は約21万1,000平方メートルでございます。  区域4-1は、敷地面積約3万8,300平方メートル、計画容積率は約1,020%、最高高さは約164メートル、主要用途は業務・ホテル・商業・コンベンション・カンファレンス・ビジネス支援施設等で、延床面積は約46万平方メートルでございます。  合計は、敷地面積約7万2,000平方メートル、計画容積率は約960%、延床面積は約85万1,000平方メートルでございます。  次に、項番5、今後のスケジュール(予定)でございますが、こちらは最後にご説明いたします。  以上が本地区の街づくりの概要ですが、これらの内容を地区計画にまとめたものが、これからご説明します品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)となります。  それでは、3ページをごらんください。名称は品川駅周辺地区地区計画、位置は港区港南一丁目、港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目、高輪三丁目及び三田三丁目各地内、面積は約18.3ヘクタールでございます。  次に、地区計画の目標でございます。  次に、区域の整備、開発及び保全に関する方針で、土地利用の方針と公共施設等の整備の方針についてです。変更する部分については後ほどご説明いたします。  4ページをごらんください。引き続き公共施設等の整備の方針についてです。  5ページをごらんください。建築物等の整備の方針でございます。  次に、再開発等促進区でございます。位置は、港区港南一丁目、港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目、高輪三丁目及び三田三丁目各地内、面積は約13.9ヘクタールでございます。  次に、土地利用に関する基本方針でございます。  6ページをごらんください。再開発等促進区のうち、主要な公共施設の配置及び規模についてです。道路、公園及びその他の公共空地がございます。  次に、地区整備計画でございます。位置は、港区港南一丁目、港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目、高輪三丁目及び三田三丁目各地内、面積は約14.2ヘクタールでございます。  地区施設の配置及び規模についてです。道路とその他の公共施設がございます。  7ページをごらんください。引き続き、地区施設の配置及び規模として、その他の公共空地でございます。  8ページをごらんください。次に、建築物に関する事項でございます。区域1、区域2、区域3、区域4-1についてです。それぞれ面積、建築物等の用途の制限、壁面の位置の制限、壁面後退区域における工作物の設置の制限についてです。  9ページをごらんください。区域1から区域4-1の建築物等の形態または色彩その他意匠の制限でございます。区域4-2、区域4-3、区域5、区域6につきましては、現時点で建築計画がなく、面積のみの記載でございます。  次に、立体道路に関する事項でございます。10ページをごらんください。10ページから19ページまでが変更概要でございます。表の一番左側が事項を示しており、その隣の旧の欄が現行の内容、新の欄が新たに変更する内容、一番右側が摘要でございます。下線部が変更箇所及び追加箇所を示しております。下線を中心にご説明いたします。位置は区域1の拡大に伴い三田三丁目を追加いたします。面積は区域1の拡大、区域4-3の追加により、約0.3ヘクタール増え、約18.3ヘクタールでございます。地区計画の目標は、上位計画の策定に基づく変更でございます。下線部のとおり、加えて品川駅北周辺地区まちづくりガイドラインにおいては、駅とまちが空間的・機能的につながるエキマチ一体のまちづくり、地上・デッキレベルの歩行者ネットワークを中心としたストリート型のまちづくり、地域と連携したマネジメント活動を通して地域とともに成長し続けるまちづくりに取り組むことなどが示されている。また、三田・高輪地区まちづくりガイドラインにおいては、品川駅北周辺地区と三田・高輪地区の回遊性の向上を図るため、新たな歩行者ネットワークの構築に取り組むことなどが示されていると追加いたしております。  11ページをごらんください。公共施設等の整備の方針についてです。新たな地区整備計画の策定に伴い、1、道路の整備方針においては、(4)新駅と地域をつなぐ交通結節機能を担う交通広場を整備すると追加いたします。  2、歩行者ネットワークの整備方針においては、(3)地上の自動車交通との立体的な分離が図られた安全で快適な歩行者ネットワークを形成し、地域の回遊性の向上を図るため、地区の南北の骨格軸となるデッキレベルの歩行者通路を整備する。歩行者通路の整備にあたっては、品川駅、新駅、泉岳寺駅や地区内の公園・広場及び緑地をつなぐ、連続的なバリアフリー環境の確保に配慮する。(4)三田・田町方面とつながる歩行者ネットワークを形成するため、地上部及びデッキレベルの歩行者通路を整備すると変更いたします。また、(5)安全で快適な歩行者空間を実現するため、地上部において歩道状空地及び歩行者通路を整備する。(6)新駅と芝浦港南地区をつなぎ歩行者ネットワークを形成するとともに、東西方向の連携を高め、周辺のまちの回遊性を向上させるため、歩行者専用道(新駅東側連絡通路)を整備すると追加いたします。  4、オープンスペースの整備方針においては、(1)新駅前の歩行者ネットワークの起点となり、国際交流拠点の新たな顔となる象徴的な広場をデッキレベルに整備すると変更いたします。12ページをごらんください。(2)地区の南北の骨格軸と道路が交差する区域間の周辺を、歩行者の円滑な移動のための通行機能、人々の憩いや集いのための交流機能、駅と周辺地域ともつながるまちの顔・玄関口としての機能、災害時の避難や緊急活動のための防災機能等を備えた、地上とデッキレベルの一体的な広場として整備すると変更いたします。(3)には、新駅前の広場とのつながりや、将来的な周辺地域(高輪地区)とのつながりに配慮して、放射第19号線(国道15号)に面した憩いやにぎわいを創出する広場を区域4-2に整備する。(4)には、地上の南北骨格軸を形成するため、区域4-1と区域4-2の建築物低層部のにぎわいと連携した広場を整備する。(5)には、周辺市街地との緑のつながりや生物多様性に配慮した緑地を整備する。(6)には、街区公園と連携した交流空間の実現やまとまりのある緑を確保するため、街区公園と一体的な広場を整備すると追加いたします。  次に、建築物の整備の方針でございます。新たな地区整備計画の策定に伴い、3の一部に、区域4-1は700%、区域4-2は敷地面積1,500平方メートル以上かつまちづくりガイドライン等に基づき良好な市街地形成に資する場合には700%、それ以外の場合は600%とすることにより、区域特性に応じた都市空間を形成すると変更いたします。  12ページから13ページにまたがりまして、4から10まで追加しております。4は、良好な市街地環境を確保するため、建築物等の用途の制限を定める。5は、道路沿道の安全・快適な歩行者環境の形成とあわせて、周辺の土地利用、区域特性に応じた都市空間を形成するため、壁面の位置の制限及び壁面後退区域における工作物の設置の制限を定める。6は、国際交流拠点にふさわしい都市景観を形成するため、建築物等の形態または色彩その他の意匠の制限を定める。7は、国際交流拠点の実現に向けて、品川駅北周辺地区まちづくりガイドラインに示される駅と街をつなぐ広場を創出するため、道路上空等を活用し、新駅と新駅前の交通結節機能や交流機能等を担う建築物の部分を一体的な空間として整備する。8は、周辺道路への交通負荷の軽減やまちの低炭素化を図るため、地下駐車場間のネットワークを形成する駐車場車路を整備する。9は、効率的で災害に強いエネルギー・情報ネットワークを構築するため、道路下に区域間を連携する強固なインフラネットワークを形成する。10は、歩行者専用道の路面下において建築物等の整備を一体的に行うため、地区整備計画において立体道路に関する事項を定めるとしております。  次に、再開発等促進区についてです。位置は、区域1の拡大に伴い三田三丁目を追加いたします。土地利用に関する基本方針ですが、新たな地区整備計画の策定に伴い、3を、区域1は、国際交流拠点にふさわしい都心居住を支える都市型集合住宅を中心とし、生活関連機能等の複合的な機能を配置する。4を、区域2は、国際交流拠点にふさわしい多様な交流及び豊かな都市生活を支える文化交流機能を配置すると変更いたします。5に、区域3及び区域4-1は、新駅を核とした国際競争力強化に資する業務機能を中心として、商業、交流、宿泊機能等の複合的な機能を配置すると追加いたします。  13から14ページにまたがりまして、6として、区域4-2は、国際交流拠点の形成と連携しながら、周辺地域と調和し、地上部の広場へのにぎわい創出に資する土地利用を図る。7は、品川駅北周辺地区まちづくりガイドラインに基づき、個性を生かした魅力ある都市空間の形成を実現する。ガイドラインに定められる主要な風の道を確保するため建物高さに配慮すると追加いたします。  次に、主要な公共施設の配置及び規模でございます。街区公園については位置の変更がございます。交通広場約3,500平方メートルの新設、駅広場約6,500平方メートルのデッキレベルの新設でございます。  次に、地区整備計画についてです。位置は、区域1の拡大に伴い三田三丁目を追加いたします。面積は区域1の拡大、区域4-3の追加により約0.3ヘクタール増え、約14.2ヘクタールに変更でございます。地区施設の配置及び規模は、歩行者専用道として幅員11メートルから17メートル、延長約240メートルの新設でございます。  次に、広場でございます。広場1号が約1,600平方メートル、広場2号、15ページに移りまして広場3号から6号については、記載のとおり新設されるものでございます。緑地が約3,000平方メートルの新設でございます。  次に、歩行者通路でございます。歩行者通路1号が幅員約3メートル、延長は約310メートル、以下、歩行者通路2号、3号についても記載のとおり新設されるものでございます。  16ページをごらんください。続きまして、歩行者通路4号から10号まで記載のとおりでございます。その下、歩道状空地1号、幅員1メートルから2メートル、延長約50メートルに続いて、歩道状空地2号、3号、4号について、記載のとおり新設されるものです。  17ページをごらんください。続きまして、歩道状空地5号と6号でございます。  次に、建築物等に関する事項についてでございます。区域1は、拡大により約1.3ヘクタール、区域2は、縮小により約1.5ヘクタールに変更いたします。新たな地区整備計画の策定に伴い、建築物等の用途の制限として、1に、建築基準法別表第2(り)項に掲げる建築物。2に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項第4号及び第5号に掲げる風俗営業並びに同条第5項に規定する性風俗関連特殊営業の用に供する建築物の建築を制限いたします。  次に、壁面の位置の制限として、建築物の外壁、これにかわる柱または門もしくは塀は、計画図に示す壁面の位置の制限を超えて建築してはならないといたします。ただし、1、歩行者の回遊性及び利便性を高めるために設ける歩行者デッキ、階段、エスカレーター、エレベーター、並びにこれらに設置される屋根、柱、壁、その他これらに類するもの。2、歩行者の快適性及び安全性を高めるために設ける屋根、ひさし、落下防止柵、その他これらに類するものは除外いたします。  次に、壁面後退区域における工作物の設置の制限として、壁面後退部分には、垣、柵、工作物、看板その他これらに類する歩行者の通行の妨げとなるような工作物を設置してはならないといたします。ただし、1、花壇、植栽等、2、にぎわい創出に資するオープンカフェ等の、運営上必要で撤去可能なテーブル・椅子・日よけ傘等、3、建築物の保安及び管理上やむを得ないものは除外いたします。  次に、建築物等の形態または色彩その他の意匠の制限として、1、建築物の外壁、これにかわる柱の色彩は、原色を避け、街並み形成に配慮するなど、周辺環境と調和したものとする。2、屋外広告物は建築物と一体のもの、歩行者空間と調和のとれたものなどとし、設置位置、形態、規模、意匠などについて十分配慮がなされ、良好な都市景観の形成に寄与するものとするといたします。  18ページをごらんください。新たな地区整備計画の策定に伴い、区域4-1とし、面積は約4.6ヘクタールに変更いたします。建築物等の用途の制限につきましては、区域1、2、3と同様でございます。
     壁面の位置の制限については、1と2は区域1、2、3と同様です。3として、都市再生特別措置法第36条の3第2項の規定により、認定を受ける道路の上空における建築物。4として、自動車排出ガス測定局並びにこの保安及び管理のためのフェンスを除外いたします。  壁面後退区域における工作物の設置の制限及び建築物等の形態または色彩その他の意匠の制限については、区域1、2、3と同様でございます。  19ページをごらんください。区域の新設に伴い、区域4-2を約0.9ヘクタール、区域4-3を約0.3ヘクタールといたします。  次に、立体道路に関する事項として、重複利用区域、建築物等の建築または建設の限界は、計画図表示のとおりでございます。  次に、欄外といたしまして、品川駅周辺地区地区計画に記載なき事項は、都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)において定めた内容によるといたします。また、壁面の位置の制限についても計画図に示しております。都市計画変更の理由は、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、計画的複合市街地を形成するため、地区計画を変更するでございます。  20ページをごらんください。位置図でございます。地区計画の区域として品川駅北周辺地区と品川駅街区地区の2つがございます。  21ページをごらんください。計画図1でございます。再開発等促進区の区域は、区域1から区域6のうち、区域4-3を除いた範囲でございます。地区整備計画の区域は、区域1から区域6までで、区域1から区域4-3までは今回の変更、区域5及び区域6は既に決定したものでございます。区域1は、図の左下、都市計画道路放射第19号線に接続するように区域の拡大がございます。区域2は東西の区域を道路である地区施設境界への変更でございます。区域4-3は、歩行者専用道にかかる部分として区域を追加しております。  22ページをごらんください。計画図2でございます。地区幹線道路及び区画道路1号から4号は既に決定したものでございます。新設する主要な公共施設及び地区施設については、図の左側で説明いたします。放射第19号につながる歩行者通路1号及び緑地がございます。歩行者通路1号は歩行者通路2号につながり、歩行者通路2号はデッキレベルで地上レベルの広場1号の上部を通り広場2号につながります。街区公園は歩行者通路の下にならないよう位置を変更いたします。広場1号は歩行者通路3号を介し、デッキレベルで広場2号につながります。広場2号は、別途都市計画決定した泉岳寺駅地区地区計画に接続いたします。また、広場2号は、歩行者通路5号により広場3号につながり、歩行者通路6号も泉岳寺駅地区地区計画に接続いたします。広場3号は、放射第19号に面するものです。広場4号は広場3号と広場6号をつなぐ形状となり、その中央付近に放射第19号に面する広場5号がございます。新駅前にT字型の駅広場がデッキレベルでございます。交通広場は地上レベルでございます。駅広場の北側には、歩行者通路7号及び歩行者通路8号が広場3号などとつながり、南側には歩行者通路9号及び10号が広場6号などからつながってまいります。また、歩行者専用道が芝浦方面につながっております。その他道路に面する部分については、歩道状空地が1号から6号までございます。  23ページをごらんください。計画図3でございます。建築物の壁面の位置の制限として1号壁面から3号壁面までを定めます。品川駅北周辺地区まちづくりガイドラインに基づき、東京都再開発等促進区を定める地区計画運用基準による1号壁面を基本としております。東側は2号壁面として線路沿いの開放的な空間特性に配慮して設定し、3号壁面は建物と建物に挟まれた中で居心地のよいヒューマンスケールな空間を形成するために設定しております。  24ページをごらんください。計画図4-1でございます。重複利用区域として区域4-3の図中網掛けた部分に定めます。既に建築地区として設定しているところに新たに歩行者専用道を整備するために設定するものでございます。  25ページをごらんください。計画図4-2、重複利用区域の断面図でございます。重複利用区域内における建築可能区域、建築物等の建築または建設の限界を示しております。26ページをごらんください。参考図1の方針附図でございます。地区内の歩行者ネットワークや広場のほか、地区周辺の歩行者ネットワークや広場等を示しております。  27ページをごらんください。参考図2でございます。歩行者通路や広場等が地上レベルまたはデッキレベルで整備されることになるため、平面図とあわせて断面図を示しております。  28ページ、参考図3でございます。A-A'断面として地区施設となる歩行者専用道の立体的な範囲を示しております。また、B-B'断面としてデッキレベルで整備される駅広場の下に補助線街路第332号線及び区画道路第4号の立体的な範囲を示しております。重複利用区域と建築物等の建築または建設の限界は別途都市再生特別地区において定める予定でございます。  2ページの品川駅周辺地区(区域1~4)の街づくりについてをごらんください。項番5、今後のスケジュール(予定)でございます。今後は、国家戦略特別区域法に基づく区域計画に、国家戦略都市計画建築物等整備事業に関する事項として都市計画の内容を定めます。平成31年、2019年の春に地区計画とあわせて都市再生特別地区、都市計画道路を決定し、2020年度に工事着手、2024年度に工事完了を予定しております。都市計画決定までの予定でございますが、去る10月9日に国家戦略都市計画建築物等整備事業に関する事項の原案が公告され、10月10日から23日までの2週間、原案の縦覧を行い、10月10日から30日までの3週間、意見書の受け付けを行います。地区内の権利者の方々を対象とした説明会は10月9日に開催いたしました。この手続の後、東京圏国家戦略特別区域会議が地区計画を案として定め、都市計画法第17条に基づく手続を平成30年12月ごろに予定しております。なお、本地区計画原案に関連して、都市再生特別地区、都市計画道路の都市計画決定または変更を予定しております。これらに関する都市計画の案の縦覧に際しましては、地区計画の案とあわせまして、あらかじめ当委員会にご報告いたします。  説明が長くなってしまいましたけれども、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」の説明は終わります。よろしくお願いいたします。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、私からお聞きします。  1つは、地区幹線道路、今の高輪橋架道橋が幅員10メートルから31メートルとなるとありますけれども、31メートルのうち、一番広いところはどこの部分にあたるのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 2ページなのですけれども、品川駅周辺地区(区域1~4)の街づくりについての右上の配置図をごらんください。地区幹線道路が示されていますけれども、区域2と区域3の間が、地区幹線道路の右横に少し張り出している部分が地上レベルと接続するための道路ですけれども、この部分が一体の道路でして、この一番広い部分の幅員が広いという形になっております。 ○委員長(大滝実君) それから、この区域1の拡大ということで、新たな歩行者ネットワークがつくられるわけですけれども、これで国道15号に出られる。今までの計画だと、国道15号には出られなかったのでしょうか。地区幹線道路から今度の新たな歩行者ネットワークの出口と言いますか、国道15号に出るところは、今までの計画では、全く出入り口がないものでしたか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 前回の決定時につきましては、出口がございませんでした。1ページの平面図をごらんいただきますと、一番左側、三田・田町方向と書いてある矢印がありますけれども、そのすぐ右に、今回新たに拡張した国道に抜ける部分がございます。事業者の方でこちらを購入いたしまして、ネットワークを構築した形になっております。 ○委員長(大滝実君) それから、区域4-3、新駅から芝浦中央公園への通路というのは、追加による変更となっていますけれども、当初からこれはこのような計画だったのではないかと思うのです。また、芝浦中央公園につながって、その先は区が整備することになるのでしょうか、東京都が整備することになるのでしょうか。実際に通路をつくるとなると、現在は公園について言えば、夜間はしめてしまって、芝浦中央公園の中には入れない状況になっているわけですけれども、今後整備をしたときには、24時間通れる道路になるのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 説明では芝浦中央公園の方につながると申し上げましたけれども、最初の、従前はなかったのかというご質問ですが、前回決定したときは構想線という形で地区計画の中には含めてございませんでした。このたびこちらを整備するのは事業者ですけれども、事業者が整備する中で地区計画に新たに編入したものです。  また、芝浦中央公園にはつながりますけれども、大滝委員長ご指摘のとおり、夜間は閉鎖管理されておりますので、そちらを主体として24時間通れることは現在のところは考えておりません。下の手前に区道がありますので、区道に接続できるバリアフリー動線を確保いたしまして、夜間でも通行ができる形で現在は考えております。また、芝浦中央公園との連携につきましては、芝浦水再生センターの方で長期的な改修計画を持っておりますので、今後の動向を見ながらそちらとは協議を進めてまいりたいと思っております。 ○委員長(大滝実君) その区道というのは、エレベーターか何かがつくということですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 階段もありますけれども、区道の手前の方で、民地をお借りする形になりますけれども、エレベーターでおりて地上部に接続できるようにする予定です。 ○委員長(大滝実君) 私も前から言っているように、その区道に沿った歩道が非常に狭いのですけれども、これから芝浦水再生センターの再整備などにあわせて拡幅されていく計画があるのでしょうか。芝浦水再生センターの再整備は30年か40年の計画になっているようなのですけれども、今の狭い歩道でそのまま使っていくということですか、それとも、今言われたように民地を借りるということだと、中に道路をつくるのでしょうか。要するに、安全な道路をどのようにしてつくっていくのか、何か計画があるのですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 現在計画しているのは、例えばこちらの方も幅員が広いので11メートルになっておりますが、これは将来予測を踏まえた中の数値でして、現在の予測では恐らく今の区道の歩道幅員の中で処理できるだろうと予想しております。おっしゃるとおり、芝浦水再生センターの再編は時間がかかるものですから、時間がかかる改修の中で、道路の整備や芝浦中央公園の開放の仕方については、時期を見ながら協議を進めてまいりたいと考えております。 ○委員長(大滝実君) 今、品川駅の混雑が大問題になっているわけで、あれほどの乗降客がここにおりることはないと思いますけれども、本当に狭いところ、恐らく芝浦四丁目方向の事業所はこの通路を使っておりることになると、かなりの乗降客が予想されるので、安全な通路になるように十分に配慮してほしいと思います。  それから、12ページ(3)品川駅北周辺地区においては、新駅前の広場とのつながりや、将来的な周辺地域(高輪地区)とのつながりに配慮して放射第19号線に面した憩いやにぎわいを創出する広場を区域4-2に整備するとなっているのですけれども、ここでは高輪地区とのつながりをという目的でこれを設置しようというわけですけれども、そのような回遊性をつくるつもりが、逆に新しいまちの魅力に取り込まれてしまう心配はないのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) こちらの広場につきましては、ちょうど新駅前のT字型の広場から抜けまして国道にまっすぐ抜けた位置につくられる広場でございます。国道に抜けますと正面にありますのが高輪地区です。現在、泉岳寺周辺のまちづくり等も進んでおりまして、せっかく泉岳寺周辺のまちづくりと正面に面した広場ですので、できればデッキなどで横断してバリアフリー動線、また、回遊性というのは、泉岳寺のお客様を意識したものですけれども、便利で皆さんに使っていただけるような広場にしたいということで、こちらは定めております。 ○委員長(大滝実君) 回遊性はよくなるけれども、逆に高輪地区の人たちが新しいまちの魅力の方に取り込まれたものの、東京ソラマチのようにごみしか落ちてこなかったというようなことにならないようにしてほしいという意味です。  もう一つは、13ページの土地利用に関する基本方針で、3、区域1は、国際交流拠点にふさわしい都心居住を支える都市型集合住宅を中心とし、生活関連機能等の複合的な機能を配置するということですけれども、JR東日本の説明ですと、約860戸の住宅ができる、そして、外国人ビジネスワーカーの単身者、ファミリーの居住棟という説明がされているのですけれども、全体を通してですけれども、この地域での住宅は1街区に全て集約されるのか。全ての外国人向けで周辺の保育園とか小学校に行くことにはならないのか、お伺いします。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) 私どもの方で今回提案している中身としましては、資料1ページ右下の中央あたり、南北方向断面イメージ図を見ていただきたいのですが、この区域1のところで、上の方、住宅棟、オレンジで国際水準の居住施設と書かれております。住宅全体としてはその上の国際水準も含めて約860戸です。上のオレンジ色の国際水準が200戸前後で計画していると私どもは聞いております。ただ、国際水準と言っている中身につきましては、必ずしも外国人に特化して配慮しているものではないとも聞いております。  インターナショナルスクールにつきましては、大滝委員長のおっしゃるとおり外国人向けのものですけれども、そのほかの学校区域などの選択については、現在のところまだ把握しておりません。 ○委員長(大滝実君) 小学校で言えば一番近いのは芝浦小学校になるので、今もあふれているため、新しい学校ができるわけですけれども、そのような状況でさらに増えていくとなると、受け入れが困難になることもあるかと思いますので。  ほかにご質問等ございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(1)「請願28第9号 JR「品川新駅(仮称)」の駅名を「芝浦」とすることを要望する請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(2)「請願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(4)「発案27第11号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  行政視察についてですが、先日、委員の皆様にはお伝えしましたが、11月5日に小樽市、6日に東京都港湾局ということで調整いたしました。なお、ちほぎ委員より欠席する旨のお話がありましたが、ほかの方々はご出席ということでよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) 行政視察について何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、引き続き準備を進めます。  ほかに本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) そのほか、何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 4時24分 閉会...