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平成30年7月19日交通・環境等対策特別委員会-07月19日

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    平成30年7月19日交通・環境等対策特別委員会-07月19日


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    平成30年7月19日交通・環境等対策特別委員会-07月19日平成30年7月19日交通・環境等対策特別委員会  交通・環境等対策特別委員会記録(平成30年第8号) 日  時  平成30年7月19日(木) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室出席委員(12名)  委 員 長  杉本 とよひろ  副委員長  黒崎 ゆういち  委  員  兵 藤 ゆうこ       池 田 たけし        榎 本  茂        清 家 あ い        土 屋  準        大 滝  実        いのくま 正一       ゆうき くみこ        七 戸 じゅん       清 原 和 幸 〇欠席委員        な し
    出席説明員  芝地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務 新 井 樹 夫  芝地区総合支所協働推進課長          金 田 耕治郎  高輪地区総合支所協働推進課長         鈴 木 雅 紀  土木課長                   佐 藤 雅 紀   地域交通課長       大 屋 寧 剛  街づくり事業担当部長             坂 本  徹  環境課長                   茂 木 英 雄   地球温暖化対策担当課長  大久保 光 正  みなとリサイクル清掃事務所長         加 茂 信 行 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案について  2 審議事項   (1) 請 願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願                                  (28.7.15付託)   (2) 請 願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願                                  (30.2.16付託)   (3) 請 願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願                                  (30.6.14付託)   (4) 発 案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                  (27.6.26付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長(杉本とよひろ君) ただいまから、交通・環境等対策特別委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、兵藤委員池田委員にお願いいたします。  本日、山本学務課長は公務のため委員会を欠席する旨連絡がありましたので、ご承知おきください。  この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書にご記入の上、ご提出ください。なお、撮影・録音は、申し出が許可された後にしていただきますよう、よろしくお願いいたします。  本日は、報告事項(1)に関して高輪地区総合支所鈴木協働推進課長に出席していただいております。  次に、6月22日に開かれました委員長会の内容についてご報告いたします。  初めに、委員会の開会日についてです。まず、委員会の開会日については、従来どおり、原則として常任委員会は月・水・金曜日に、特別委員会は火・木曜日とする。なお、エレベーター等対策特別委員会の開会にあたりましては、開会の曜日が他の3特別委員会と重なるため、各委員長で調整することになりました。また、8月は、特別の事情がない限り、従来どおり開会しないということが確認されました。  次に、議会への情報提供のあり方についてです。理事者におかれましては、円滑な議会運営のために、これまで以上に丁寧な報告、情報提供に努めていただきますようご理解、ご協力をお願いいたします。特に、複数の委員会に関係する案件の取り扱いについては、十分ご留意いただきますよう、よろしくお願いいたします。  以上が委員長会の報告です。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、報告事項に入ります。報告事項(1)「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案について」、理事者の説明を求めます。 ○環境課長茂木英雄君) それでは、報告事項(1)「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案について」ご報告いたします。本件は、港区環境影響調査実施要綱に基づきまして、事業者から港区長宛てに白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案が提出されたもので、環境影響調査書案の縦覧や区民意見の募集が終了し、今後、区長意見事業者へ送付する段階となりましたので、ご報告するものでございます。  本日の資料といたしましては、平成30年7月19日付当委員会資料№1の白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案について、資料№1-2の港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査書案に対する区民意見について、また、過日配付いたしましたピンク色の表紙の白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案の本編と資料編の2冊となります。主に資料№1及び№1-2を用いてご説明いたします。  まず、資料№1をごらんください。項番1、事業者は白金一丁目西部中地区市街地開発準備組合でございます。項番2、計画地の位置です。計画地は、白色で示した区域で、東京メトロ白金高輪駅に近接する港区白金一丁目、白金三丁目各地内に位置しております。項番3、事業計画の概要です。広場や区画道路を整備するとともに、住宅棟や地域に不足する店舗等の生活利便施設の整備、また、工場棟を建築する計画でございます。  2ページをごらんください。建築計画の概要及び土地利用計画図のとおり、本事業は、高さ約140メートルの高層棟及び中層棟を南側に配置し、住宅戸数は約900戸、駐車場台数は約280台、駐輪場台数が約1,090台等を整備する計画となっております。工事の予定期間につきましては、平成33年度から平成36年度になります。供用開始予定は平成37年度の予定となっております。  3ページをごらんください。項番4、環境調査項目です。事業計画の内容や計画地及び周辺の状況を考慮した上で、環境に及ぼす影響のある環境影響要因について事業者が10項目を選定し、調査・予測及び評価を行っております。  4ページをごらんください。項番5、環境影響調査結果の概要です。環境要素ごと建物供用後の予測結果及び環境保全のための対策や措置を記載しております。まず、交通の項目です。自動車交通量歩行者交通量、駐車場、自転車・自動二輪車駐車場、交通安全の各項目について調査結果と対策を記載しております。まず、自動車交通歩行者交通につきましては、区画道路1号・区画道路2号の新設によりまして、白金商店街通過交通の削減や、新たに設置する歩道状空地による快適な歩行者空間整備に寄与することが期待できます。次に、駐車場や自転車・自動二輪車駐車場については、東京都駐車場条例等に基づく必要台数を確保する計画となっております。  次に、5ページの資源・エネルギー地球環境の項目をごらんください。こちらについては、廃棄物の円滑な処理及びリサイクルの確実な実施、また、エネルギー効率的利用のための屋上への太陽光発電システムの採用や照明のLED化のほか、積極的な緑化を図るとしてございます。  6ページをごらんください。大気の項目では、駐車場の供用や関係車両の走行後も環境基準を満たしますが、アイドリングストップや急発進、空ぶかし等を行わないよう注意喚起するとしております。  7ページをごらんください。水・土の項目では、雨水を貯留槽で貯留して植栽の潅水等に再利用すること、また、公共下水道への放流を一時的に抑制することなどの対策が計画されております。  8ページをごらんください。静穏の項目では、音と振動について、関係車両の走行による騒音振動レベルにつきましては環境基準を満たしておりますが、さらにアイドリングストップや急発進、空ぶかし等を行わないよう振動の低減に努めるとしてございます。  次に、建造物影響電波受信状態です。計画建築物によりテレビ電波南西方向に、また、衛星放送では北北東から北東方向に障害が生じると予測されておりますが、ケーブルテレビの整備等の方法により適切な対策を講じるとしてございます。  続きまして、9ページの建造物影響(風)でございます。図は、建設後の防風対策前と、防風対策後の風環境を示しております。表示が小さくなっておりますので、こちらについては白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案の資料編をあわせてごらんいただきたいと思います。資料編の220ページをごらんください。こちらは、建設前における現在の風環境となります。青色の領域Aは住宅地としての風環境ということで95地点、緑色の領域Bは市街地としての風環境が24地点、黄色の領域Cにつきましては、事務所街としての風環境が2地点でございます。221ページは、建物の建設後における防風対策をする前の状況でございます。建物の建設前に比べまして建設後に領域区分が悪化した地点が、領域Aから領域Bが15地点、領域Aから領域Cが4地点、領域Bから領域Cが1地点の合計20地点ということで、東側に領域Cの黄色いポイントが増えていることがわかります。  次に、222ページをごらんください。こちらは建設後における防風対策後の風環境評価結果となります。風環境領域区分が2区分悪化した地点、また、建設後に領域Cとなった地点が存在することから、防風対策を検討して防風対策実施後については領域Cの地点はなくなるとしてございます。具体的な防風対策といたしましては、パーゴラの設置及び防風植栽の対策を講じますが、防風植栽については適切に維持管理を行うとしてございます。  資料№1にお戻りください。9ページの建造物影響(日照)をごらんください。計画地及び計画地西側直近と北側は準工業地域等であり、日影規制の適用を受ける地域ではありません。また、計画地周辺の公園や保育所等の配慮すべき施設においては、日影時間が2時間以下であり、配慮が必要な施設の日照時間について確保してございます。日照環境等に配慮し、計画建物は十分な隣棟間隔を確保するとともに、高層棟を南側に配置するなどの対策をとってございます。  次に、10ページをごらんください。建造物影響(光)につきましては、中高層部の外壁に大きな反射光を発生するような材質を使用せず、また、外観等に凹凸を持たせるなど、中高層部の反射光・夜間光の発生の軽減に努めるとしております。  次に、植物・動物(緑)の項目でございます。地上部の緑化に加えまして、高層棟西側に張り出した低層部の屋上を部分的に緑化するなど緑化基準を満たす計画とするとともに、市街地における緑・憩い・休息・地域交流などの空間を形成するため、広場等を緑豊かに整備する計画となっております。  続きまして、景観(都市景観)の項目でございます。隣接する2つの再開発事業計画の建物の高さ以下としたスカイラインを形成するとともに、周辺市街地に考慮した十分な隣棟間隔を確保するとしております。また、広場や歩道状空地などのオープンスペースの整備、緑地空間の形成により、潤いやにぎわいのある街並みが形成されると予測しております。  11ページをごらんください。地域貢献公開空地等)の項目です。区画道路の新設及び拡張整備、また、広場や歩道状空地等の整備を通じまして、利用者への快適な空間の提供、環境改善に貢献する計画となっております。  次に、項番6、環境影響調査結果の概要(工事中)でございます。11ページから14ページにかけて記載しております。交通・大気・静穏につきましては、工事用車両の集中化を避け、周囲への交通への影響を軽減すること、また、建設用機械排出ガス対策型や低騒音型の建設用機械を使用すること、建設用機械集中稼働を行わないような効率的な稼働をすることにより、周辺に著しい影響を及ぼさないように努める措置を計画してございます。また、アスベスト土壌汚染対策につきましては、事業の実施に先立ち調査を行いまして、その調査結果を踏まえ、法及び条例に基づき適切な処理方法による対策を講じていくとしてございます。  最後に、15ページをごらんください。項番7、環境影響調査の手続でございます。現在は、図の真ん中の環境影響調査手続の段階でございまして、平成30年6月1日から平成30年6月30日までの間、調査書案の縦覧が行われ、平成30年6月10日日曜日と平成30年6月11日月曜日の2回、事業者による説明会が開催されております。説明会で出されたご意見を、口頭で幾つかご紹介いたします。  防風対策の内容について、北側に広場を設定した理由や日影について、高度地区での高さ制限や景観について、白金高輪駅の混雑状況の改善について、工事中の安全対策についてなどのご意見が出されております。また、調査書案縦覧期間中に区民から意見書の提出が6件ございました。内容といたしましては、再開発に対する反対のご意見、また、建築物の高さの修正について、高層棟による圧迫感やプライバシーへの配慮について、景観が損なわれることについて、工事中のアスベスト・騒音・振動対策について、白金高輪駅の混雑状況の改善について、白金高輪駅を利用されている近隣の区民や利用者から構成される協議会を設置することについて、歩行者及び通学児童安全確保についてなどでございました。区においては、港区環境影響調査審査会を平成30年7月6日に開催いたしまして現地を視察するとともに、事業者を呼んで区民意見及び調査書案に基づく審議を実施いたしました。今後は、港区環境影響調査審査会での意見や指摘事項を踏まえ、区長意見事業者に送付いたしまして、事業者区長意見を踏まえ環境影響調査書を作成し、再度縦覧に付し着工に至るものでございます。  以上が、白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案についての概要の説明となります。  次に、資料№1-2をごらんください。環境影響調査書案に対する区長意見についてでございます。特徴的な意見といたしまして、まず、項番2、各論の(1)工事計画についての3点目でございます。計画地内の工場の廃止にあたっては、法令に基づく土壌汚染調査等を確実に実施するとともに、その結果に対応する最善の措置を講じるよう記載しております。  また、(2)交通についての2点目です。今後整備される区画道路により車両の流れなどが変わることが予想されますので、交通管理者の指導はもとより、歩行者等の安全が図られる対策を講じるよう記載してございます。  資料№1-2の裏面をごらんください。(4)風環境についての項目です。周辺を通行する方への安全確保の観点から、ビル風軽減策の検討にあたりましては、防風植栽以外にも、フェンスやスクリーン、ひさし、建物形状など、可能な限り対策を講じるよう記載してございます。  また、(5)景観・日影についての項目です。計画建物の景観への影響については、行政指導を十分に踏まえるとともに、近隣住民等の意見なども参考に検討すること、また、日影については今後詳細設計を進めるにあたって、建物形状の工夫などにより日影の低減が図れるかどうか検討するよう要望しております。  最後に、(8)その他の項目です。広場につきましては、単に樹木等を植えるだけではなく、人々が憩い集えるほか、地域で活用できる場所となるよう、地域住民等の意見も踏まえ検討を進めることとしてございます。区長意見の案については以上でございます。  今後は、本日開会の当委員会でいただきましたご意見を踏まえて区長意見を取りまとめ、事業者の方へ送付したいと考えてございます。  簡単ですけれども、説明は以上でございます。 ○委員長(杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(兵藤ゆうこ君) 私は説明会に出られなかったのですけれども、説明会が行われたということで、住民が納得したかどうかについての質問です。今回、近隣の高層マンションの理事会や各団体から意見書が6件出ているとお聞きしましたが、意見書に対しての回答ですとか対応を教えていただきたいと思います。  もう一つは、近隣住民の意見の中で、協議会を設置したいという意見が出ていると先ほどおっしゃっていたのですけれども、その協議会を設置する検討を進めるのかどうかお聞きします。 ○環境課長茂木英雄君) 説明会の中で出た意見の対応につきましては、資料№1にも書いてありますけれども、例えば、防風対策につきましては、現在、高層棟を南側に配置したり建物の形状をひし形にする、白金商店街の側については1階部分が低層部ということで少し張り出した形にする、また、防風植栽を植える、パーゴラを設置するというような対策を考えております。説明会での意見も踏まえまして、風の影響の低減が図れるよう、今後設計していく段階で努力していただくということでございます。  また、工事中の安全対策につきまして、当然のことながら工事中の安全対策を行っていくということで、工事車両については、誘導員を配置したり、また、土壌汚染アスベストにつきましては、現在建物が建っていて人も居住されているということで調査できませんけれども、建物を解体したときにはしっかりと調査して、法や条例に基づいた対策をとっていきます。  また、高度地区の高さ制限ですとか再開発に関しましては、環境アセスメントの項目ではございませんので、ご意見があったことについては、街づくり支援部の担当課にお伝えしたいと思っております。あわせて、白金高輪駅の混雑状況等の改善についても、街づくり支援部の担当課にお伝えしていきたいと思っております。  区民からいただいた意見書につきましては、今回、環境影響調査書案ということで縦覧し、ご報告しているところでありますけれども、これから環境影響調査書案に対する区長意見事業者に送付いたしまして、事業者環境影響調査書を取りまとめてまいります。その環境影響調査書の中に区民意見ということで記載され、区民意見に対する事業者からの見解が環境影響調査書に記載される仕組みとなっております。環境影響調査書ができ上がった段階で1カ月間、港区環境課や各地区総合支所みなと図書館で資料を縦覧する機会がございます。また、区ホームページでも縦覧いたします。区民からいただいたご意見については、そのような形で回答がされるという状況になっております。 ○委員(兵藤ゆうこ君) 今後、住民の方々が納得していただけるような形で進めていただくようにお願いいたします。 ○環境課長茂木英雄君) 申し訳ございません。1点答弁が漏れてございました。協議会を設置することについてでございますが白金高輪駅を利用されている近隣マンション等にお住まいの区民の方、また、オフィスに勤務されている方など、白金高輪駅を利用している方々が一緒になった協議会を設置していきたいというご要望がありましたので、まずは、その地域の皆さんの中で協議会の設立に向けていろいろ話し合われるとともに、区への相談ということでは、高輪地区総合支所まちづくり課に1度ご相談いただいてということになりますので、私から高輪地区総合支所まちづくり課にお伝えしていきたいと考えております。 ○委員(池田たけし君) 何点かにわたってお伺いいたします。まず、資料№1の3ページ、項番4の環境調査項目についてでございます。交通から始まって地域貢献等ということで載っているわけですけれども、このような環境アセスメントの項目の中に、防災あるいは震災の対策も今後はつけ加えていくような検討はされているのでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 現在、防災対策については、環境影響調査項目としては入ってございません。今回の場合のような計画にあたりましては、再開発事業ということで、まちづくりの分野で防災対策についてしっかりと議論されているところです。影響調査書案の中では、例えば、公開空地の項目の中で防災対策等についても触れられていますが、すぐに防災対策の項目を単独で位置づけることは考えておりません。これから環境アセスメント案件も増えてくると思われますが、今後報告していく中で、項目についていろいろな視点から考えていく必要はあるかと思います。研究していきたいと思います。 ○委員(池田たけし君) 災害も増えておりますし、世帯数も増えております。また、地域への影響もあると思いますので、そのような項目もつけ加えていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、土壌汚染についてお話がございましたけれども、この地域は工場などありまして、鉛、ヒ素、総水銀、六価クロムなどによる土壌汚染のおそれがあると心配されております。既に再開発されて建物が建っているところが近隣にあるわけですけれども、これがつくられたときには、そのようなものが何か出てきたのでしょうか。実際に出ており、量がわかっているものがあれば教えてください。一体の地域でございますので、再開発の結果、何か出てきたといったことがもしあればお聞かせ願えればと思います。 ○環境課長茂木英雄君) 近隣ということでは、この計画地のすぐ東側で再開発が過去に行われております。白金アエルシティのところの再開発ですけれども、そのときにも土壌汚染調査をしたところ、土壌汚染が見つかりまして、原因としては、戦時中に焼夷弾が落ちたこともあり、鉛が発見されたと聞いております。また、工場地帯ということもありまして土壌汚染がわかりましたけれども、こちらについては法に基づいて適切に対策をして現在に至っている状況でございます。 ○委員(池田たけし君) ありがとうございます。今後も再開発が進んでまいりますので、地質調査土壌汚染に気をつけて進めていただければと思います。  それから、少し細かい話になるのですけれども、資料№1の11ページに図がありまして、建物が建つ南側に区画道路2号が整備されまして、拡幅されて双方向に通行ができると。また、歩車分離であってガードパイプがつくと説明されています。この区画道路2号と書いてあるところのちょうど2号の字のあたりに公園がありますけれども、ファミリー層も住みますし、お子さんもいますので、新しくできる棟とこの公園との行き来に、例えば横断歩道がつくのかお伺いします。 ○環境課長茂木英雄君) 今お話にありました11ページの案内図でございますけれども、南側に区画道路2号ということで、こちらは現在西側へ向けた一方通行ですけれども、今回、相互通行ということで道路を拡幅整備するところでございます。マウントアップされた歩道もしっかりつくるということで、歩行者と自動車をしっかり分離した形で行っていくところでございます。横断歩道につきましては、事業者に確認したところ、新たに横断歩道路面表示などをしっかり設けていく予定だということですけれども、これについては今後、警視庁等交通管理者所管事項ですので、詳細については、道路交通法の手続きも含めてこれから協議していくとのことです。そのようなお話があったことについては、事業者にもお伝えしていきたいと思います。 ○委員(池田たけし君) 安全な通行が確保されるような手だてを、ぜひよろしくお願いいたします。  それから、広場は消防団の訓練などに使用できるのかどうかお伺いします。 ○環境課長茂木英雄君) こちらの広場の使い方については、実際これから組合が設立され、また、そこで生活される方々の会議体から、例えば、区の防災課とか高輪地区総合支所へ相談があり、このような使い方をしたいという要望があれば検討していくことになろうかと思います。その会議体の要望の中には、消防団の活動や地域のお祭りで使ったりというようなものも含まれてくるのではないかと思います。 ○委員(池田たけし君) 地域の声はもちろん大切でありますし、消防団の訓練は非常に場所も限られてきておりますので、ぜひご検討していただければと思います。  最後に、細かい話ですけれども、約1,090台の駐輪場が建物内にあるのです。1,000台というとかなり規模が大きいと思うのですけれども、どのような設備になるのでしょうか。最近は、電動自転車も増えておりまして大変重たくなってきています。よくあるマンションでは、平場の平面にケースみたいなのがあって自転車を入れていくわけですけれども、大体2段になっていて、上のケースをおろして自転車を入れて持ち上げるというのが一般的かなと思います。電動自転車ですと大変重たくて、例えば、お子さんをお持ちのお母さん、あるいはお父さんでもなかなか厳しいと思います。条例で決まった台数は確保しなければいけないということで、つくられているのですけれども、台数さえ確保されていればよいというより、実際どのようにして使うのかということも大事かと思います。この辺について、今わかっていることがあれば教えていただきたいと思います。 ○環境課長茂木英雄君) 駐輪場につきましては、今後詳細な設計をしていく中で決まってくるかと思います。池田委員がおっしゃったように、電動自転車でしたり、お子様の椅子がついた自転車などに対する配慮と言いますか、安全を考える必要もあると思います。本日いただいたご意見は事業者にお伝えして、今後詳細設計に入るところで検討していただきたいと思います。 ○委員(大滝実君) 最初に、説明会のことについてお伺いします。先ほどの質問にもありましたけれども、この地域は、区内でもわずかに残った下町風情を漂わせるところであります。そこに、いきなり超高層マンションができるということで激変するわけです。そのような意味では、この再開発で中に入る人も、あるいは周辺にいる人にとっても、環境への影響については大変な関心も不安も持っているのが実態なわけです。ですから、説明会は、先ほど環境課長からの説明にあったように、2018年6月10日と11日の2日間行われたわけですけれども、大変多くの人から質問が出たと。しかし、2日目の2018年6月11日について言えば、たくさん手が挙がっているのに時間がないということで打ち切るという乱暴なものだったと聞いています。  港区環境影響調査実施要綱第6条第2項では、事業者は前項の縦覧期間内に説明会を開催し、対象事業の実施が環境に及ぼす影響について区民に周知するものとするとなっています。そのような意味では、全ての質問に全部答え切るとはならないかもしれませんけれども、時間がないということで打ち切ったり、あるいは意見書が出せるのだからということで打ち切るということでは納得しないと思うのです。周知とは広く知らせるということです。しかも、縦覧期間内に説明会を開催しとなっているわけですから、日にちを再度設定して説明会を開催するとか十分周知ができるように指導することが必要なのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 港区環境影響調査実施要綱の中での説明会についての趣旨や内容としては、事業者が対象事業を実施するに際して、それが環境に及ぼす影響についてしっかり区民に周知するためということで説明会を開催することになってございます。その中では、何回やらなければいけないとか、何回まででよいとかいうことは書かれておりませんが、区としては、丁寧にわかりやすくしっかり区民に周知するよう、しっかりと説明資料もつくって、丁寧に説明するよう日ごろから指導してございます。今回、大滝委員からそのようなお話もいただいたので、改めて事業者にはしっかりと丁寧に説明するよう、個別にも説明していると思いますけれども、今後また再開発事業等に入っていく場合ですと、建築計画が進んでいく段階で事業者が周辺の住民の皆様にしっかり説明していくことは当然だと思いますので、しっかりと説明していくようにお伝えし、指導していきます。 ○委員(大滝実君) この地域は、都市計画案のときについてもたくさん意見が出されていましたし、1日目の説明会の状況を見ても、かなり多くの人たちが不安に思っている、あるいは聞きたいことがたくさんあるとわかっていたと思います。事前にきちんとした指導をして、区民が全て納得しきるまでとはならないにしても、十分答えていくという指導をしていただきたいと思います。現在、事業者にはそのように指導しているということですが、お願いしたいと思います。  次に、日影についてですけれども、区長意見の中でも、建物形状の工夫などにより日影の低減が図れるか検討してくださいという意見が出されております。日影については、白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案の資料編の232ページに、大きい図がありますので、これを見てもらった方がわかりやすいと思います。また、資料編の233ページの4)環境の目標との比較というところで、配慮すべき施設があるのですけれども、保育園とか老人保健施設、病院等の配慮すべき施設においては、日影時間は2時間以下となっており、そのための対策として高層棟を南側に配置するなど周辺への日影の影響を小さくするよう配慮していますと書かれています。乱暴に言えば、個人の住宅については日影になっても配慮しなくてもよいととられても仕方がないような、要するに、公共施設については日影時間は2時間以下に制限しなさいとなっているけれども、個人の住宅もたくさんあるわけです。この232ページを見ると、特にこの建物の真北あたりで言えば、1日4時間から6時間日影になるということです。この図には書いていないですけれども、隣にこの建物よりもっと高い白金タワーがありますから、日の出の後の時間から言えば、白金タワーによる日影の影響も受け、さらに今回の建物の影響も受けるわけです。ですから、冬で言えば、6時間日影になるということで、もうほとんど1日中日影になってしまうわけです。この辺に住んでいる方について言えば、日照を奪われて、冬には昼間でも電気をつけて、暖房もつけなければならないと。生活権そのものも奪われるような状態に等しいような事態になってしまうのではないかという声が上がっているわけです。我慢しろとか、嫌だったら出ていけということなのかというくらい、相当怒っているわけです。実際、準備組合に質問も出しているけれども、答えてくれないということも聞いています。区長意見で言っているような日影の低減が図れるか検討してくださいという甘いものではなくて、実際は高さを下げるなど抜本的な対策を求めていかなければ対応することはできないのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 日照の問題につきまして、今、大滝委員から白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案資料編の232ページの図を用いてご質問いただきましたが、まず日影に関する規制として、繰り返しになりますが、建築基準法や東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例で定められておりまして、この計画地周辺ということでは、計画地の西側、こちらですと緑色の枠で囲われた斜線が入っているところ、また、計画地の都道を挟んで北側、黄色の枠で囲んである斜線のところが日影規制の区域となっております。また、計画地周辺には、公園や保育所等の配慮すべき施設があり、日影時間は2時間以下ということで、日照時間を確保している状況でございます。しかしながら、建物の直近の北側につきましては、冬至の日で最大で6時間、4時間、3時間、2.5時間、2時間の日影が出てくるという状況があります。こちらについては、区としても区長意見にも記載しておりますけれども、今後、詳細設計を進めるにあたって建物形状の工夫などにより日影の軽減が図れるかしっかり検討してくださいとしてございます。今後も、そこについてはなるべく影響を少なくできるよう検討していくと事業者から聞いております。高さについては、環境影響調査の目的が、事業の実施が環境に与える影響についてですとか、都市の生活環境の保全や創造の観点から事前に事業者に十分配慮させることを目的としており、こちらについては都市計画決定された内容ということもございますので、環境影響調査の視点で意見を付すことは考えておりません。しかし、区民の皆さんから日照についてのご意見をいただいておりますので、今後、詳細設計をしていく上で低減が図れるかどうかしっかり検討してくださいということで意見を確実に述べていきたいと思います。 ○委員(大滝実君) 住環境そのものが壊されるわけですので、建物形状について言えば、高さも含めた建物形状の工夫を含めて、ぜひ意見を上げてほしいと思います。それは要望しておきます。  それから、風環境についてお尋ねします。現在でも白金タワーやNBFプラチナタワーによるビル風の苦情が寄せられているのですけれども、風環境について、資料編では220ページから222ページに載っています。この中でも、確かに白金タワーやNBFプラチナタワーについて言えば、緑色の領域Bということで、実際に建設前でも風の影響があることは示されているとおりです。今回の建物ができることによって、221ページの建設後の防風対策前を見ると、特に特別区道第840号線、いわゆる大久保通りのあたりで風が強まるわけです。特に白金タワーと今度の建物との風の通り道みたいな形になるわけです。そのような関係から、東側に中層棟ができるわけですけれども、大久保通りのあたり、それから、今回の建物の西側でも風が通り抜けていくということで風が強まるわけです。  領域Cでは、対策によってなくなっているという説明をされているわけですけれども、しかし、領域Bとか領域Cとか言われても、実際どれぐらいの強さの風なのか、それから、強風が吹くと傘が差せないとか、高齢者などが強風にあおられて転倒するというようなことがこれまでも既設のビルの中でもビル風によって起きているわけです。ですから、今回の場合についても、確かに植栽樹木などによって対策を打たれるという改善策はあるけれども、実際の効果がどの程度なのかについて少し詳しく説明していただきたいと思うのです。  1つはパーゴラの効果についてです。これは吹きおろしの風を屋根によって防ごうということだと思うのです。資料編では領域Bになってはいるのですけれども、パーゴラによる効果なのでしょうか。パーゴラの効果についてお伺いします。  それから、今回の建物の北側に植栽樹木をするわけですけれども、植栽樹木も風が強い上に北側で日影になることから、植栽樹木の育成が十分できないのではないかと思います。本来の植栽樹木の役割、効果が出るのかについてお聞きします。
    環境課長茂木英雄君) 防風対策パーゴラの関係でございます。今回、計画地の東側のところ、資料編で言いますと221ページで、領域Cの黄色のポイントが幾つか出ているかと思います。このような黄色のポイントについて改善を図るということで、黄色のポイントのすぐ左側のところ、資料№1では11ページの地域貢献等公開空地等)の真ん中の図で、ピンクに色づけした中層棟の上側に、少し見づらいのですが、黒がかかっていますけれども、長方形の色を示したところがあります。こちらがパーゴラになっておりまして、今回については高さが約5メートル、また、完全に風を通さないものではなくて、50%の充実度・粗密度ということで、50%風を通すような形で、東西に約11メートル、南北に約21メートルのサイズの長方形のパーゴラを設置いたします。大滝委員からご紹介のありましたとおり、パーゴラについては、建物の側面から吹きおろしてくる風の強さを緩和し分散させる効果が見込めるということで設置しております。具体的にパーゴラの効果は、数値ではなかなかあらわれてこないところはありますけれども、今回の場合は、パーゴラの設置と植栽樹木をしていく中で、冊子の221ページの防風対策前の結果が、222ページの結果のように改善されます。パーゴラの効果については以上でございます。  また、大滝委員がご心配されている北側の防風植栽についてでございますが、余り日があたらないようなところで生育にあたっては心配だというご意見でございます。こちらに植える防風植栽につきましては、北側ですので乾燥に強い、あるいは日光があたらなくても強い樹種を選んでいくこと、適切な維持管理をしていくこと、また、若干建物から離れた形で植栽はされますので、日光のあたりについても少し配慮していくというようなことは考えられるかと思います。いずれにしましても、防風対策についてしっかりと行っていくことが必要だと考えておりますので、区長意見にも記載しております。ただし、これは予測でございまして、結果がどのようになるのかということもございますので、まだ工事は先ですけれども、実際に竣工1年後については、きちんと生育状況も区の要綱に基づいてしっかり確認して、もし生育していない状況でありましたら必要な追加対策を事業者に求めていきたいと考えております。 ○委員(大滝実君) 防風対策については、資料編の223ページにもありますが、先ほどから言っているように、東側に中層棟を配置しましたとか、それから、西側には低層の張り出しをつけましたという対策は打たれているわけですけれども、実際は、先ほどの日影と同じように建物形状そのものも変える、あるいは位置を変えるぐらいのことを考えないと、抜本的な対策にはならないのではないかと思うのです。ですから、中層棟について言えば、もう少し北側に移動して風の通りをよくするとか、高層棟については、全体に張り出しを設けるような形に変えるとか、もう少し抜本的に建物形状そのものを変えるといった対策が必要だと思うのです。また、吹きおろす風が真っすぐ下に吹きおろしていかないような対策を打つように、日影と同じように形状も含めた対策を打つよう、ぜひとも意見を述べてほしいと思います。これは要望です。  次に、通学路の問題でお尋ねします。工事用車両の流れについては資料編の293ページに詳細に載っているのですけれども、工事車両の流れは、大久保通りから入ってきて大久保通りを出ていくのが80%、東側に出ていく特別区道第293号線が20%となっています。白金の丘学園白金の丘小・中学校への通学路が51ページに載っているのですけれども、特に大久保通りが一番危険になるのではないかと思います。車両は大半がここを通りますが、白金の丘学園白金の丘小・中学校の通学路も大久保通りとなっているわけです。検討してほしいと思うのは、特別区道第293号線の方を車両が多く通ることにできないのかと。特別区道第293号線は既に整備されていて道幅も広いし、歩道についても既に広くなっているわけです。しかも車両はまっすぐ入ってまっすぐ出るという形になると、大久保通りからの右折や左折するような車両の出入りが減ってくるということで安全を確保できます。それから、登校時間については車両は通行させないという制限ですとか、下校時についても特別安全対策をとるような配慮が必要なのではないかと思いますけれども、このような点ではいかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 資料編の293ページに工事中の車両の出入りの動線が書かれております。東側の特別区道第840号線、いわゆる大久保通りに赤い矢印がありますが、工事車両の出入り口ということで3カ所設定されております。こちらについては北側の都道第416号線から南側に入ってくる動線と、一般国道1号から左折して入ってくる、また、出ていくときは出入り口から一般国道1号の方へ出ていく、また、特別区道第293号線を通って一般国道1号に出ていくということでございます。こちらについては通学路ということで、工事用の車両の安全対策事業者でもしっかり計画してございます。具体的には、まず、工事用の車両の過度な集中を避けること、また、周辺道路では駐停車を当然禁止していたり、出入り口ゲートに交通整理員を配備することを行いまして、そこはしっかりと安全対策をしていくと聞いてございます。  また、工事用の車両が通る大久保通りについては、マウントアップされた歩道ですとか、横断歩道などが設置されているということ、また、歩道状空地を広げるということもありますので、しっかりと安全対策をしていくことは計画されております。大滝委員からご質問のありました特別区道第293号線を通る動線をもっと増やしたらいいのではないかということについては、交通管理者との協議も今後ありますので、協議の中でご意見があったことについては事業者にしっかりお伝えしていきたいと思います。また、白金の丘学園白金の丘小・中学校の通学路に指定されていますので、教育委員会事務局にもしっかりお伝えして連携し、情報を共有しながら、区として児童の安全対策、児童の通行の安全確保をしっかり行っていきます。 ○委員(大滝実君) 万全な体制をとるように検討をよろしくお願いします。  次に、駐輪場についてお尋ねします。先ほど駐輪場の形状について質問が出ましたけれども、台数については少ないのではないかと思うのです。この計画では、定住性の高い良質な住宅の導入となっていますので、そのような意味では、ファミリー層を対象にした高級マンションだと思いますけれども、子どもも含めて自転車はかなり利用される可能性があるわけです。住宅戸数約900戸に対して駐輪場台数は1,070台になります。これは比率で言えば119%なのですけれども、例えば、私の家の近くで言えば、芝浦一丁目のグローバルフロントタワーという非常に大きなマンションは883戸あるのですけれども、駐輪場の台数は1,165台で、戸数に対して132%です。現在募集している海岸二丁目のローレルタワールネ浜松町は227戸に対して330台ということで、約150%ぐらいの駐輪場が設置されるということで、ファミリー層が入る住宅について言えば、かなり自転車についても需要があるということで、十分な駐輪場をつくっていこうと考えているととれます。先ほど言ったように、今回の建物の駐車場の比率は119%で非常に少ないということで、放置自転車の心配もあるのではないかと思うのです。確かに、自転車シェアリングポートを設置してくださいと区長意見にもありますけれども、20台から30台も設置してくださいというわけにはいかないわけです。自転車シェアリングポートで言えばせいぜい10台程度で、駐輪場があるわけですから、そんなたくさんつくれないと思います。やはり、この建物の駐輪場を増やすことが必要なのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 今回の計画では、住宅棟に駐輪場1,070台ということで、内訳として、住宅用は970台で、店舗なども入りますので商業用として100台の合計1,070台の駐輪場を確保する計画となっております。こちらは条例に基づいた形での必要な台数をしっかり確保していきます。その内訳として、商業用について100台ということで、店舗のお客さんにも対応できるような駐輪場を整備していきます。また、すぐ近くに白金商店街がありますので、白金商店街用の駐輪場についても整備する計画だと聞いております。白金商店街用の駐車場台数は10台程度と聞いてございますけれども、そのような駐輪場も整備していくと聞いてございます。また、自転車シェアリングポートについては、区からも要望を出しておりまして、場所については白金商店街寄りにできるのではないかと思いますけれども、今後、位置や数について事業者と協議していきたいと考えております。 ○委員(大滝実君) いずれにしろファミリー層が大半ということですので、需要に見合った駐輪場が確保されるように、ぜひ意見を出してほしいと思います。  最後に、白金高輪駅の乗降者人員についてですが、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線ともに上昇傾向となっているのですけれども、以前から白金高輪駅のホームは危険な状態にあるという指摘もあります。確かに、説明会でも準備組合が独自に調査した結果については報告がありました。いわば環境影響調査とは別に準備組合が調査したということで説明があったわけです。しかし、これについても、リアルな実態が示されたものではないという問題があります。いわば平均化されているということです。白金高輪駅で言えば、通学時間の朝8時ごろは、1番出口に学生が集中して列をつくっている状況ですし、朝の8時半ごろは、東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線が乗り替えでホームが満杯なわけです。ちょうど都営地下鉄三田線と東京メトロ南北線が両方来て、都営地下鉄三田線に乗っている客がおりて、そのホームに東京メトロ南北線に乗っている客がおりると、乗りかえのためにホームガードがなければ何人もホームから下に落ちるぐらい満杯なのです。現状でもそのような事態になっているのです。短時間なのですけれども、集中して危険な状態が起きているのです。  朝の9時前になれば、今度は通勤者が3番出口と4番出口に集中して、乗車しようとする人とで混雑をすると。このように、白金高輪駅は、時間帯によって非常に危険の度合いが変わる駅なのです。そこに今度は事業所ビルやマンションができていくということになれば、さらに危険性が高まっていくのです。白金一丁目西部中地区だけの問題ではないので、環境アセスメントの中で解決をとは言えないと思いますけれども、区として実態について調査して今後の対応に備えていくことが必要なのではないかと思うのです。その際は、区として綿密な調査を行って、鉄道事業者への申し入れを行うというような形で、今後の再開発事業なども恐らく進んでくると思いますけれども、そのようなものにも対応できるような方法を求めていくことが必要と思うのです。環境課だけの問題ではないと思いますけれども、この辺についてはどのように考えているのか、見解をお聞きします。 ○環境課長茂木英雄君) 白金高輪駅のホームの混雑状況でございますけれども、環境アセスメントの中では資料編の24ページに、近隣の鉄道乗降車人員の推移ということで、平成25年度から平成27年度の乗車人員と降車人員が書かれております。平成25年度から平成27年度で、白金高輪駅だけではありませんけれども、乗車人員と降車人員が共に増えているような状況もあります。また、今後、今回の計画の北側でも開発が行われておりますので、当然、白金高輪駅を利用される方も増えてくるだろうと思っております。今回、意見をいただきましたが、直接環境アセスメントにかかわるところはないのですけれども、昨日、白金高輪駅に朝の8時15分から8時30分ぐらいの間で実際にホームにどれぐらい人がいるのか、体験して確認してきました。確かに、目黒駅方面から来る電車については満員で、ホームでどどっと乗りかえますので、ホームは混雑していました。そのような状況は、街づくり支援部や各地区総合支所も認識し把握しているのでしょうけれども、本日このようなご意見があったことをお伝えいたします。また、東京メトロや白金高輪駅の駅員も、当然、自分のホームの管理ということで、安全上しっかり認識して課題解決にあたっていくと思います。このような状況は区としてもしっかり把握していく必要があると思いますので、このようなお話については、所管部署にもしっかりお伝えして情報共有していきたいと思っております。また、再開発事業ということで、今後も再開発事業を実施していきます。事業者で調査しているものもあると聞いておりますので、再開発担当ともこのような情報を共有しながらやっていく必要があると考えております。 ○委員(大滝実君) 街づくり支援部との検討をお願いしたいと要望しておきます。 ○委員(いのくま正一君) 大滝委員の質疑の中でもありましたけれども、説明会のあり方についてだけ少し聞きたいと思います。資料№1の15ページに、説明会開催の第1回目と第2回目の開催とあります。先ほど環境課長から説明会の概要でこのような意見があったとありましたけれども、この説明会の1回目と2回目の参加者は何人いたのか。それから、区職員はこの説明会に出席していたのか、出席していないのか、まずこれを教えてください。 ○環境課長茂木英雄君) 事業者による説明会の参加人数については、平成30年6月10日日曜日は101名、平成30年6月11日月曜日は81名の参加があったと聞いております。この説明会については、区職員は参加しておりません。 ○委員(いのくま正一君) 区職員も参加した方がよかったのではないかと思いますが、そこはいいです。  それで、1回の説明会が2時間の設定ということで、2時間のうちに事業者がこのような計画になっています、あるいはこのような対策をとりますと説明するわけですよね。説明時間は何分ぐらいあったのですか。 ○環境課長茂木英雄君) 平成30年6月10日日曜日については、午前10時から12時半までの2時間半でございます。平成30年6月11日月曜日は夜間になりまして、午後6時30分から午後8時45分の2時間15分程度と聞いております。 ○委員(いのくま正一君) 事業者の説明時間はどれくらいだったのかを聞いているのです。 ○環境課長茂木英雄君) 申しわけございません。事業者からいただいている情報の中では、45分程度が資料の説明に充てられたと聞いております。 ○委員(いのくま正一君) ある程度説明するのは必要だと思いますけれども、質疑の時間が少ないと思うのです。例えば、参加者が10名ぐらいだということなら、このような時間で十分なのかもしれないですけれども、参加者はそれぞれ101名と81名ですから、かなり関心が高いことのあらわれだと思うのです。このような中で、先ほど大滝委員も言っていましたけれども、説明会を打ち切ったというか、まだ手が挙がっていたのに時間が来たということで終わりにしてしまったと。少しは時間を延ばしたという話でしたけれども、それでも十分ではなかったということです。  それで、説明会の報告書があると思うのですけれども、例えば、本日の当委員会でも、先ほど口頭で防風について、また、北側に広場を設置した理由について、白金高輪駅の混雑状況の改善についてなどの意見がありましたという話でしたけれども、この環境影響調査の報告を受けるときに、区民がどのような意見を出しているかは大事なポイントだと思うのです。報告を受けるときに、私たちがそれに関する資料を持っていないというのはおかしな話だと思うのです。先ほど、一番最初に杉本委員長から委員長会の報告がありましたけれども、丁寧な説明と情報提供をしてくれということですから、資料を出してもらいたいと思います。それは本日の委員会が終わってからで結構ですけれども、どのような区民意見が出ているか資料にまとめて出してもらいたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 事業者による説明会での区民の意見につきましては、昨年度の別件の報告の中でもいのくま委員からご指摘をいただきまして、当時は前任の環境課長ですが、報告するときに口頭で意見をご紹介するようなことで進めてきております。本日、いのくま委員から改めてそのようなご指摘をいただいたので、工夫していきたいと思います。当計画の説明会での区民の意見については、後日、各委員にお渡しいたします。 ○委員(いのくま正一君) 説明会の報告書はたしかにありますよね。事業者がつくるでしょう。それをもらえればいいわけです。紙がもったいないということであれば各会派に1つずつでもいいですから、資料の提供をお願いします。 ○環境課長茂木英雄君) そのように対応いたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) ほかご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) ほかになければ、報告事項(1)「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業環境影響調査書案について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(2)「請願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」を議題といたします。  茂木環境課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 ○環境課長茂木英雄君) 貴重なお時間をいただきまして、大変申しわけございません。平成30年6月21日開会の当委員会で議題となりました、請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願の請願審査の際にご指摘をいただきました、平成30年3月7日付で区から国土交通省に出した文書、また、平成30年6月1日に国土交通省から区に対する回答文書につきまして、各委員には事前にお渡しいたしましたけれども、改めて当委員会の中できちんとご説明いたします。  まず、平成30年3月7日に区から国土交通省に対して、羽田空港機能強化に係る区議会における請願審査の状況についてという文書を出しております。主な内容については、平成30年2月23日開会の当委員会における請願審査において各委員から寄せられたご意見といたしまして、落下物防止対策や不動産価値の下落についてご意見がありましたので、そのようなことを情報提供いたしました。また、請願審査の質疑の中で国土交通省に確認あるいは要望するとした内容につきまして、例えば、新飛行経路における飛行高度、また、平成29年10月10日に区が国土交通省に対して申し入れた文書に対しての回答文書が依然としてないことから、改めて回答文書を求めることなどについて申し入れをいたしました。あわせて、平成30年4月26日に開催されていますが、港区議会議員を対象とした学習会の開催についてもこの文書の中で依頼しております。  この申し入れに対しまして、国土交通省から区に対して、平成30年6月1日付で羽田空港周辺における環境影響等に関する要望についての回答という文書をいただいております。主な内容としては、新飛行経路における飛行高度に関して、航空機と新飛行経路下の建築物等の間の安全確保、また、航空機とヘリコプター等の安全確保についてです。また、区が昨年10月10日付で要望した国への回答と対応といたしまして、まず、住民説明会については、オープンハウス型の実施に加えまして、それを補完するものとして直接住民に説明する機会を設けていくこと、また、安全対策については、落下物に対する懸念や不安の払拭を図るべく、落下物対策総合パッケージの実施により落下物ゼロを目指して最大限取り組んでいくこと、騒音影響については、平成28年7月に示された方策に加え、騒音測定局の設置や調査を行うほか、今後も住民からの声を丁寧に伺いながら騒音影響の低減に努めていくことなどについて文書で回答いただいております。  今後このような状況については、当委員会等におきまして、委員の皆様にご報告または情報提供を確実に行っていきたいと思ってございます。本件については、大変申しわけございませんでした。よろしくお願いいたします。  あわせて、この場をお借りしまして、先月、麻布地区で開催されました国土交通省による説明会についてご報告いたします。平成30年6月26日火曜日の午後6時半から午後8時くらいまでの間で、麻布区民協働スペースにおきまして、港区麻布町会・自治会連合会を対象とした国土交通省による説明会が開催されております。当日は麻布地区の43町会・自治会のうち23町会・自治会が参加されたと聞いております。麻布地区では初めての説明会ということもありまして、この計画についての基本的な内容の質問が多かったと聞いております。主な内容としては、ヘリコプターの飛行規制のことについて、落下物のことや落下物防止対策基準について、騒音のレベルについて、試験飛行・テスト飛行について、計画に対する区の考え方などについてのご質問がございました。  簡単ですけれども、国から聞いた内容ではございますが、説明会の開催状況についてのご報告をいたしました。お時間をいただきまして、ありがとうございました。 ○委員長(杉本とよひろ君) 本請願について、何かご発言ございますでしょうか。 ○委員(いのくま正一君) 文書で出した内容と回答については、つい先日資料をいただきましたので、よく見て、また必要があればいろいろと提起していきたいと思っています。  麻布地区での説明会についてですが、区職員は出席しなかったのですね。白金地域での説明会は、まだ進行中なわけですけれども、そこには区の担当課の係長だったと思いますけれども、参加されていたように思うのです。もちろん、趣旨が違うのかもしれないので、同じ立場でのかかわりではないのかもしれませんけれども、町会・自治会の方々がこれだけ参加していれば、区職員も傍聴というか同席して、どのような質疑があるかというのは、見た方がよいのではないでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) すみません。説明が不十分でございました。国土交通省による説明会ではありますが、区職員も出席しております。環境課の職員と麻布地区総合支所の職員も説明会に参加しております。 ○委員(いのくま正一君) 国土交通省から情報提供ということで、資料が来てこのような説明会がありまして、このような質疑がありましたということなのか、区職員が同席した時のメモなのか、どちらかわからないですけれども、説明会の内容がわかるような資料を各会派1通ずつ、ほかの会派は要らないということであれば私たち共産党議員団だけでもいただければと思います。 ○環境課長茂木英雄君) 簡単にまとめたものを後日お渡しいたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) その場合、ほかの委員が要るか、要らないかということではなくて、基本的には、全会派に渡すということでお願いします。 ○環境課長茂木英雄君) 杉本委員長からも今お話ありましたとおり、当委員会の委員の皆様にお渡ししたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等はございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(4)「発案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) そのほかに、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 2時57分 閉会...