港区議会 > 2018-06-21 >
平成30年6月21日交通・環境等対策特別委員会−06月21日

ツイート シェア
  1. 港区議会 2018-06-21
    平成30年6月21日交通・環境等対策特別委員会−06月21日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成30年6月21日交通・環境等対策特別委員会−06月21日平成30年6月21日交通・環境等対策特別委員会  交通・環境等対策特別委員会記録(平成30年第6号) 日  時  平成30年6月21日(木) 午後1時00分開会 場  所  第2委員会室出席委員(12名)  委 員 長  杉本 とよひろ  副委員長  黒崎 ゆういち  委  員  兵 藤 ゆうこ       丸山 たかのり        榎 本  茂        清 家 あ い        土 屋  準        大 滝  実        いのくま 正一       ゆうき くみこ        七 戸 じゅん       清 原 和 幸 〇欠席委員        な し
    出席説明員  芝地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務 新 井 樹 夫  芝地区総合支所協働推進課長          金 田 耕治郎  麻布地区総合支所協働推進課長         鈴 木  健  赤坂地区総合支所協働推進課長         山 田 吉 和  高輪地区総合支所協働推進課長         鈴 木 雅 紀  芝浦港南地区総合支所協働推進課長       大 浦  昇  土木課長                   佐 藤 雅 紀   地域交通課長       大 屋 寧 剛  街づくり事業担当部長             坂 本  徹  環境課長                   茂 木 英 雄   地球温暖化対策担当課長  大久保 光 正  みなとリサイクル清掃事務所長         加 茂 信 行  学務課長                   山 本 隆 司 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 請 願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願                                  (28.7.15付託)   (2) 請 願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願                                  (30.2.16付託)   (3) 請 願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願                                  (30.6.14付託)   (4) 発 案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                  (27.6.26付託)                 午後 1時00分 開会 ○委員長(杉本とよひろ君) ただいまから、交通・環境等対策特別委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、兵藤委員、ゆうき委員にお願いいたします。  傍聴者から、撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、そのようにいたします。  本日は、請願審査に関連して麻布地区総合支所鈴木協働推進課長赤坂地区総合支所山田協働推進課長高輪地区総合支所鈴木協働推進課長芝浦港南地区総合支所大浦協働推進課長に出席していただいております。  6月14日に開会された委員長会の報告をいたします。6月14日の本会議で、請願30第7号が当委員会に付託され、本日、請願審査を行うことになりました。  次に、節電及び省エネルギー型のライフスタイルの取り組みについてですが、5月の委員会でもお伝えしたとおり、引き続き皆さんのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。  以上が委員長会の報告です。  日程に入ります前に、本日の運営についてご相談いたします。新規で付託されました審議事項(3)の請願につきましては、請願者から趣旨説明の申し出がありました。そこでまず、審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」の趣旨説明をお受けし、日程を変更して、審議事項(3)の請願審査を行いたいと思います。その後、日程を戻しまして、審議事項(1)から順次審査を行いたいと思います。このような進め方でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、そのように進めます。  なお、付託された請願の写しにつきましては、あらかじめ配付してあります。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」の趣旨説明を受けたいと思います。  請願者の方がお見えになっています。前の方にお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。                    (書記朗読)     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 朗読は終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願代表者 私は、羽田空港の新飛行ルート計画見直していただきたい思いでお願いに参りました。この計画について、私たち地域では、皆さんが等しく強い不安を抱いております。港区民である先生方も同じ思いを共有していると信じております。この請願に各町会長は判こを推しながら、私に「大変だろうけど頼むよ、よろしくお願いします」と皆さんに声をかけられました。このような危険な計画を見直していただき、港区の安心・安全を守れますよう、行政そして先生方のお知恵をもって国土交通省に強く要望していただきたいと切に願っております。このような計画を課された港区だからこそ、強く国土交通省に要望できる立場にあると思っております。区民の不安を取り除き、安全・安心を守っていただけますよう心よりお願い申し上げます。よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○委員長(杉本とよひろ君) ありがとうございました。  それでは、請願者の方にご質問等ございましたら、どうぞ。 ○委員(清原和幸君) 請願者におかれましては、日ごろから地域のために奉仕活動をはじめ、さまざまな地域貢献をされております。改めて敬意を表します。ところで、港区議会では、羽田空港機能強化に伴う港区上空を飛行する計画の話を受けて、拘束力はありませんが国土交通大臣宛てに意見書を提出しております。直近では平成29年第3回定例会で提出した意見書において、国土交通省は新飛行経路案を使用した場合の区民生活への影響や安全対策等について、科学的根拠に基づき真摯な説明を行い、区民の理解を得る責任を果たさなければなりません。よって、港区議会は国土交通省に対し下記事項の実施を強く求めるものですという文面で、2項目の意見を記しております。  さて、請願代表者町会長を務められております。そのため、高輪地区総合支所などで町会長会議等が開かれ、区が行う事業の説明や町会員に向けた書類の配付などをお願いされていることと思いますが、平成30年になってから、これらの会合で羽田空港の新飛行ルート計画について説明など受けられたことがあったら教えていただきたいと思います。 ○請願代表者 会長さんにはしょっちゅういろいろなところでお会いいたしますけれども、このことについて、何度か請願文を書き直したりしまして、そのたびに判こを何度も同じ会長さんに取りに行ったわけですけれども、そのたびによろしく頼むよと言われてきております。また、各町会の役員会においても、聞いてはおりませんけれども、多分このことをそのたびにお話しされていると思っております。そんなことでよろしいでしょうか。 ○委員(清原和幸君) はい。 ○委員(丸山たかのり君) 本日はご足労いただき、どうもありがとうございます。今回要望で上げられている4点の項目、住民説明会安全対策騒音対策、引き続きの情報提供ということだと思うのですけれども、大変重要な項目であり、また要望であると思っております。その上で1点お伺いしたいのですけれども、今回の請願者の中には、本年2月23日に当委員会におきまして審議いたしました、羽田空港増便による都心及び港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願にも同じく名前を連ねられている方もいらっしゃったかと思います。この請願に関しては、その趣旨の中で撤回を含む再検討ということではあったのですけれども、住民としては反対の意思をしっかりと港区議会として示してほしいという趣旨でございました。今回、国に対して4点要望されているわけですけれども、請願の趣旨ないし理由のところで、新飛行経路抜本的見直しを求めるということですので、この点は、4点の要望はするのだけれども、住んでいる区民の思いとしては反対なのだという思いでこのような請願を出されているという趣旨でよろしいのでしょうか。 ○請願代表者 反対と言っていいのか、基本的にはこの計画がなくなれば一番安心なことでありますが、しかしながら、国としてこのような計画をするのであれば、どこまで私たちの意見が通るかわかりません。ただ1つの思いとしては、皆さんが一番思っている不安ですね、この不安さえ解消していただけるような形であれば、皆さん納得していただけるのだと思うのです。その辺を皆さんのお知恵で何かいい方法を考えていただければと切に思っております。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。我々もこのたび平成30年4月26日に港区議会としても学習会を開きましたが、その際、国土交通省の職員からさまざま説明を受けて、我々の方からも質問等を求めたところなのですけれども、それによって我々自身が不安を払拭できたかと言うと、実際のところそうではないと私自身は感じていまして、まだまだ国土交通省の説明が足りないと我々区議会議員自身も思っております。そのような意味では、請願者の方のそのような思いに関しては非常に理解できると思っておりますので、本当にそのような思いをしっかり受けとめたいと思います。 ○委員(清家あい君) きょうはありがとうございます。今の丸山委員の質問と少し重なるのですけれども、今回4点要望されていて、これは私どもとしてももっともなことだと思っています。先ほどお話もありましたが、とにかく不安が解消されていない、それについても私たち区議会議員も同様に思っています。その不安が解消されないままに強行に進めていくことはやめてほしいということを要望してほしいと受けとめています。それで、そのような4つの事項を具体的に要望されていて、こうしたことをきちんと果たしてくれないのであれば、その抜本的な見直しを求めますということでよろしいですか。 ○請願代表者 はい。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。 ○委員(いのくま正一君) お疲れさまでございます。今のお2人も聞きましたけれども、私の方からも改めましてお聞きしたいのですが、先ほど紹介があったように2018年2月に請願が出されました。この中身は、繰り返しますけれども、国に対して計画の撤回を含む再検討を強く申し入れていただきたいという内容で、ほかの町会長皆さん方などと出されたということで、お気持ちとしては、今もお話がありましたけれども、できることだったらなしにしてほしい、これが一番いいというお話でした。その点で、率直に、恐らくいてもたってもいられなくなって、再度このような形で請願を出されて、何とかしてほしいというお気持ちだと思うのですが、飛ばないでほしいということが率直な気持ちなのだということでよろしいのでしょうか。 ○請願代表者 それはもう確かにこの計画がなくなれば、そういう不安も確かになくなるわけですけれども、私たちはこの地域で国の政策に果たしてどれぐらいの影響を与えるかというと、今まで報道を見た限りでは、国の政策はもっと大きな視点から物事をやっていることでもありますから、私たちの請願が果たしてどれぐらいの効果があるかと言うと、私にもわかりません。そう思いますと、とにかく不安を解消していただければ、私たちにとっては最大の利益というわけではないのですけれども、安心して暮らせるのではないかと思っております。どこまでがいいか、悪いかと言うと、私にもわかりませんけれども、とにかく不安は取り除いていただけるような方法を要望していただきたい。それしか私どもにはないのではないかと思っておりますので、その辺は先生方のお知恵で何とか不安を取り除くような、国土交通省等へ要望していただければと思っております。 ○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、請願者の方は席にお戻りください。ありがとうございました。  それでは、審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」の趣旨説明は、これで終了いたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項に入ります。日程を変更しまして、審議事項(3)「請願30第7号 羽田空港機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願」を議題といたします。  ご質問等のある方は、順次発言をお願いいたします。 ○委員(清原和幸君) それでは、お伺いします。請願では、住民説明会安全対策騒音対策情報提供が要望されております。そこでまず、ここ数カ月での住民説明会開催状況についてお伺いいたします。 ○環境課長茂木英雄君) 住民説明会開催状況でございますが、これまでも国に対しまして多くの区民に正確な情報等がしっかり届いて一層の理解が深まるようにということで、教室型説明会ですとかオープンハウス型説明会等を実施するようにということで、さまざまな機会、手法により丁寧に説明するよう要請し、開催されてきたところでございます。具体的には、まず、教室型説明会につきましては、平成28年10月に高輪地域、12月に赤坂・青山地域、平成29年5月には港南地域で開催されております。また、オープンハウス型説明会につきましては、平成27年8月から平成29年12月の間に第1フェーズから第4フェーズ説明会が開催されております。さらに平成30年1月にみなとパーク芝浦におきまして、移動型情報発信拠点も設置されております。そのほか昨年ですが平成29年8月に白金地域町会等から国土交通大臣宛てに要望・意見書が提出されたことを受けまして、平成29年11月及び平成30年3月に白金いきいきプラザにおきまして説明会が開催されております。また直近では麻布地区連合町会の方から要望がありまして、来週の6月26日火曜日に麻布区民協働スペースにおきまして、麻布地区連合町会を対象として国土交通省から説明していただく予定となっております。 ○委員(清原和幸君) 次に、安全対策について伺います。請願では平成30年5月24日、JAL機からの落下事故について触れております。新飛行ルートは港区上空を飛行する計画です。国土交通省から港区に対してこの事故に関する報告などはあったのでしょうか、お伺いいたします。 ○環境課長茂木英雄君) 国土交通省から、事故があった平成30年5月24日当日の20時ごろ、熊本空港から離陸したJAL機からの落下物と思われる事案が発生したということで、まずメールで一報を受けてございます。その後、5月25日、6月1日に、国土交通省報道機関向けプレスリリースした被害情報の内容についての情報提供がございました。こちらはテレビや新聞報道と同じ内容となりますけれども、迅速に各自治体の方に情報提供していただいております。 ○委員(清原和幸君) 次に、騒音対策について伺います。航空管制関連施設のうち騒音モニタリングポストを区内に設置するとともに、定期的なデータ提供を求めると要望されております。騒音モニタリングポストの設置について、国土交通省から区に対して設置に関して場所の提供等協力要請があったとき、区はどのように対応されるのかお伺いいたします。 ○環境課長茂木英雄君) 国土交通省では、騒音モニタリングポストが現在16カ所ありますけれども、新たな飛行経路の下に今後10台程度の増設を計画していると聞いております。スケジュール的には平成30年度中に騒音モニタリングポスト設置箇所に関する調査を実施した後、平成31年度までに設置完了を目指していると聞いております。区では、これまでも区内に騒音モニタリングポストを設置するよう国に強く求めてきておりますので、区の要望がかない仮に設置される場合については、国土交通省とも相談しながら区有地での設置についても検討していきたいと考えております。 ○委員(清原和幸君) 次に、情報提供についてお尋ねいたします。情報提供は、書面によるもの、説明会の開催、報道機関等からの情報を入手するなど多様な手法が考えられます。さて、現時点で区に対してどのような情報が寄せられているのでしょうか。お伺いいたします。 ○環境課長茂木英雄君) 区では、これまでも国土交通省に対しまして区民へのきめ細かな情報提供をしっかりやってほしいということ、また、安全・安心や生活環境を守る対策についても積極的に取り組むよう要請してきているところでございます。最近、区の方に情報提供があったものとしましては、主なもので、第5フェーズ国土交通省によるオープンハウス型説明会の開催についてことしの秋以降に検討しているという情報をいただいています。また、この間の学習会でも説明がありましたが、オープンハウス型説明会を補完するものとして情報提供の場も設定していくと聞いております。それ以外にも、平成30年3月末に落下物対策総合パッケージが公表されておりまして、パブリックコメントなどを行っているようなことも聞いております。先ほど出ましたが、平成30年度中に騒音モニタリングポスト設置箇所について検討していくと聞いております。また、熊本空港での事故についても情報提供を受けている状況がございます。 ○委員(清原和幸君) もう一つ質問いたします。訪日外国人の増加や国際線の利便性向上を図るために、羽田空港成田国際空港の拡張や増便の計画が示されておりますが、空港が事故や故障等で閉鎖されたときにその機能をバックアップする体制の構築が必要だと思います。そのためには、新たな空港を東京湾などに新設することも重要だと思います。これは決算特別委員会等で質問いたします。さて、ここでのやりとりを区から国土交通省に伝えていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 本日の当委員会でのご意見、ご要望につきまして、どのような話があったかなどについて、国土交通省に改めてお伝えしていきたいと思います。 ○委員(丸山たかのり君) 羽田空港機能強化に伴う請願が3件、当委員会に付託されるという事態で、本当に区民の方の関心も高く、また、非常に重要な問題だと考えております。改めて、区の羽田空港機能強化に対する考え方をお伺いしたいと思います。あと、前回の平成30年2月23日の請願審査の際にいろいろと区ホームページ等に対する要望もしたところですけれども、改めて区ホームページ等を見ると、前回に比べると充実したものになっているかと思います。今回、区ホームページ等で強化された部分などもあれば教えていただけますか。 ○環境課長茂木英雄君) 現在の区の考え方でございますけれども、羽田空港機能強化に関する計画につきましては、国の責任におきまして区民等に丁寧な説明を行い、十分な理解を得て検討を進めるべきものと考えております。これまでも国に要請してきておりましたが、今後も区民の安全・安心、また、生活環境を守る視点で、区民へのきめ細かな情報提供をしっかりやっていただくとともに、安全・安心や生活環境を守る対策について積極的な取り組みを引き続き国土交通省に対して要請していきたいと考えております。  2点目の区ホームページでの周知ですけれども、前回の平成30年2月23日の請願審査の後、これまで国土交通省が行ってきました第1フェーズから第4フェーズ説明会で利用された展示パネルの資料、その際のQ&Aの資料について区ホームページにアップしております。また、3月末に落下物防止に関する基準等が取りまとめられましたので、その情報についても区ホームページに掲載しているところです。今後も、新たな情報等がありましたら速やかに、そして、よりわかりやすい周知方法を工夫いたしまして、区ホームページ等で周知してまいりたいと考えております。 ○委員(丸山たかのり君) 先ほど来、環境課長の答弁の中で落下物対策総合パッケージの話が出ているかと思うのですけれども、我々は区議会議員向け学習会でもその話に関しては伺ったので知っているのですけれども、区民の方はこの内容に関してわからない方もいらっしゃると思うので、この落下物対策総合パッケージは、パブリックコメント中、まだ案の段階だと思うのですけれども、大まかな内容を教えていただけますか。 ○環境課長茂木英雄君) 落下物対策の主な内容ですけれども、まず、この対策につきましては、ことしの3月26日に未然防止策の徹底、また、事案発生時の対応強化を柱とした落下物対策総合パッケージということで国から公表があったものです。具体的な内容ですけれども、まず、世界に類を見ない取り組みということで、落下物防止対策基準を策定したということでございます。その基準におきまして、航空法に基づき航空会社に遵守が義務づけられている事業計画がありまして、その事業計画の方に落下物防止対策等記載事項とすることで、日本の航空会社だけではなくて、日本に乗り入れる外国航空会社についても、その基準の実効性を担保していきたいと聞いております。また、落下物防止対策の事例をまとめた事例集、対策集をつくったり、あと、駐機中の機体チェックの強化、そのほか補償の関係ですけれども、万が一落下物等があった場合について、落下物の原因が航空会社1社に特定できないような場合もあるということで、その場合の連帯保証制度について、また、そうした制度について、羽田空港に乗り入れる便に対して加入を義務づけていくこと、また、被害に対する賠償とは別に、落下物に起因する物損等に対する見舞金制度なども創設するという内容が公表されております。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。今回、請願者の方々からもいろいろな要望が出ていますけれども、最近本当にこの落下物の事故が続いていて、落下物に対する対策も非常に関心も高い上に、この対策がある意味肝になってくるところと思っております。そのような意味では、まだパブリックコメント中ではありますけれども、この対策だけで十分と言えるかどうかは、前回の学習会の中で説明を聞いた限りでは、まだまだ足りないのではないかという印象だったので、今回パブリックコメントを受けて国土交通省がどのように対策を出してくるかよく注視していきたいと思います。  先ほどの熊本空港から離陸したJAL機からの落下物に関しての正式なプレス発表があったところですけれども、それとは別にJALでも発表されている被害状況とか再発防止対策などの情報も出ているかと思うのですけれども、その辺について区がつかんでいる状況をわかる範囲で教えていただけますか。 ○環境課長茂木英雄君) 被害状況につきましては、国土交通省プレスリリースと同様ですけれども、最終的に金属片が発見された地点数として34点、そのうち被害があった地点数については10地点と聞いております。被害状況としまして、こちらは新聞報道等でもありましたけれども、病院の窓ガラスの損傷が1件、車のフロントガラス等にひびが入ったという車両の損傷が7件、工事中の建築物の損傷が1件、物置の損傷が1件、建築物の屋根の損傷が1件と聞いております。金属片の回収個数としては、細かいものも含めまして136個と聞いております。  日本航空の落下物への対応ということでは、専用の問い合わせ窓口を設置しまして個別に訪問し、車両や家屋施設の被害状況について確認を行っていると聞いております。再発防止策としましては、すぐに同じ機種のエンジンについて緊急の検査をしたということです。また、事故を起こした機種に関しては、これまで従来400飛行サイクルごとに定例検査をやっていたところに加え、今回から200飛行サイクルごとに追加検査を設定し、順次検査を実施していくと聞いております。 ○委員(丸山たかのり君) 最後に、区ホームページにも前回から上げていただいていますけれども、昨年10月10日に区から国土交通省の担当室長に対して文書による申し入れを要望事項として行っているかと思います。この中で要望されていること、例えば住民説明会に関しては教室型を区内全域でとか、安全対策に関しては発生原因の究明と情報公開の徹底、再発防止策の速やかな実施、騒音対策としては騒音モニタリングポストの区内設置と定期的なデータ提供を要望していると思うのですけれども、先ほど清原委員の質問に対する答弁からすると、実際には要望したことがきちんと行われていないのではないかという印象を受けました。今回、文書で申し入れているにもかかわらず、国土交通省として誠実ではないというか、迅速な対応ではないというか、対応としては非常に鈍いというか、きちんと対応していないのではないかという印象を受けるのです。先ほど、区の考え方を改めてお伺いしましたけれども、今回3つ目の羽田空港機能強化に関する請願が出ている以上、実効性を持ってきちんとこのような要望に関してはやっていただくことが非常に重要ではないかと思うのです。今回、改めて区が国に対して要望している事項に関して、請願者の方からもこのような要望が出てきていることを鑑みて、区として、再度、国土交通省に対してどのように実効性を持って要請していくのかお答えください。 ○環境課長茂木英雄君) 区では、平成29年10月10日に住民説明会の開催、また、安全対策騒音対策の徹底ということで、また検討してほしいということで要望を出しております。住民説明会については区内全域においてということで申し上げておりますけれども、まだ区内全域では開催されていない状況があります。安全対策については、落下物防止対策基準は出ましたけれども、今パブリックコメントをやっていて、取りまとめ中でございます。騒音対策についても、騒音モニタリングポストについては現在、経路下でどこに設置するか等も含めまして検討中と国から聞いております。区民の方から不安の声が寄せられておりますので、丸山委員のおっしゃるとおり迅速な対応は必要だと思っております。さらに、そのような実効性のある対策がきちんと示されることも必要だと思っておりますので、引き続きになりますけれども、本日請願でいただいた住民説明会の開催、安全対策騒音対策、また引き続きの丁寧な情報提供については、きちんと区から国に要請していきたいと考えております。 ○委員(清家あい君) 今、質問のやりとりの中でもあったように、区ホームページ委員会での要望も受けて充実していただきました。ありがとうございます。平成29年10月10日に区から国土交通省に対して文書で申し入れをしている住民説明会安全対策騒音対策の件、今回の請願で要望されていることは国に要望はしていると思うのですが、回答が真摯に対応しますという口頭での説明だけで、文書での回答はなかったと区ホームページにも記載されています。その後、何か国土交通省からそれ以外の対応、返答があったのでしょうか。あと、今回の請願には、区が要望している中には書いていなかった項番2の安全対策のところで、JAL機からの落下物事故による周辺病院や車両の窓ガラスなどの破損への補償の対応状況の詳細の公開を求めるという部分があるのですけれども、それについては区で何か情報として受けているのかと、その詳細の公開の状況というか、わかっていることがあったら教えてください。 ○環境課長茂木英雄君) 1点目の平成29年10月10日の要請に対する文書に対してどのような回答があったかについては、要請を国土交通省に出向いてお渡ししたときに、通常は文書では回答していないということで、ただし、今後真摯に対応していくことを担当室長から回答いただいております。その後、平成30年2月23日の請願審査の中でも、このようなことについては文書できちんと確認していくことが重要だという話をいただいたところから、平成30年3月7日付で、2月23日の請願審査の状況を情報提供することも含めまして、平成29年10月10日の要請に対しまして文書での回答を区としても求めたところです。それについては、安全対策騒音対策、また、住民説明会のところでございますけれども、国の方から今年の6月になってからそのような内容について文書で回答いただいておりまして、その内容については、これまで学習会等で説明されてきた内容です。今後については、なるべく公文書で確認していくことを考えております。  熊本空港を出発したJAL機落下物の事故の情報ですけれども、区にもプレスリリースの内容について情報提供がありまして、また、新聞報道やテレビ報道でも、そのような事故の情報については報道されております。国土交通省と相談しながら、その事故の情報、内容について少し工夫して区民の皆さんにお知らせできるように、区ホームページの掲載について検討していきたいと思っております。 ○委員(清家あい君) 今ご答弁いただいたことし6月の回答文書は、区ホームページでは口頭での対応がありましたという以上のことが書いていないように思いました。あと、今お話しされたJAL機落下物事故のプレスリリースの内容の情報提供を受けているということですが、請願では補償対応の状況の詳細な公開というのを求められているのですけれども、先ほどの回答の中でなかった気がするのですけれども、お伺いします。 ○環境課長茂木英雄君) 平成30年6月にいただいた回答文書については、まだ区ホームページにアップされていませんので、速やかにわかりやすい内容で区ホームページにアップしたいと考えております。熊本空港を出発したJAL機からの落下物事故に伴うそれぞれの補償の状況については、日本航空株式会社から個人個人に幾らの金額というような補償が今後されていくと思いますが、そのような情報については区には提供いただいておりません。 ○委員(清家あい君) その情報公開を、今回請願者の方は求められているのですけれども、そこは国の方に要望してくださるということでよろしいでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 今回、この請願文の中でも、周辺病院や車両の窓ガラスなどの破損への補償の対応状況の詳細な公開を求めるというご要望がありますので、このようなご要望があることを国に伝えていきたいと思います。 ○委員(清家あい君) よろしくお願いします。それと、先ほど落下物対策総合パッケージパブリックコメントがあって、その取りまとめをまた私たちに説明してくださるという話になっていましたか。 ○環境課長茂木英雄君) 落下物対策については、現在パブリックコメントをやっていまして、時期は未定なのですけれども、そのパブリックコメントを取りまとめた段階で、例えば、次の全議員を対象とした学習会についてのご要望もいただいておりますので、そのような学習会の場で国土交通省から説明していただく、また、学習会と時期が合わないということであれば、その情報は区で収集して何らかの形でお伝えしていきたいと思っております。 ○委員(いのくま正一君) 今の清家委員の質疑の中で、区として、これは私たちが要求したことなのだけれども、平成29年10月10日で文書を出したわけです。それは口頭ではなくて文書で出した方がいいということで国土交通省に文書で要求したわけです。その回答を文書ではくれなかったことは当委員会に報告があって、それもいくら何でもひどいねという質疑をした覚えがあるのです。今の答弁だと、そのような動きを受けて2018年3月7日に文書を再度国に出したという話でした。なぜそのようなことが当委員会に報告されないのかということです。大事なことですから。当委員会でいろいろ質疑して、そのような動きでやっているわけだから、改めて文書を出したわけで、回答があったか、なかったかを随時報告してほしいわけです。4月に入って当委員会は開会していますよね。3月7日の後に少なくとも1回は開会しているわけです。そこでなぜ報告しないのか。ここで質疑したものが、環境課長の答弁でいくと、区ホームページに出しているから見てくださいよという感じに聞き取れるわけです。それはいくら何でも少しひどいので改善してほしいです。今出せとは言いませんから、そのような資料は、当委員会が終わってから速やかに、少なくても委員に配ってもらいたいと思います。
    環境課長茂木英雄君) 平成30年2月23日の請願審査後、平成30年3月7日付で国土交通省に請願の状況等の報告、情報提供する文書を出しています。その後、平成30年5月17日に当委員会が開催されておりますので、本来ですとそこで皆様の方に情報提供するところでしたが、それができていなかったことについては深く反省しております。今後は、このようなことがないように情報提供については迅速に対応いたします。6月の文書については、当委員会終了後、委員の皆様の方にお届けいたします。よろしくお願いいたします。 ○委員(大滝実君) 最初に安全対策についてお聞きします。先ほど請願者も大変不安に思っているという声を出されて、町会長だけではなくて、住民の方々がみんな不安に思っているよとありましたけれども、その原因は、国土交通省がこの間の説明の中でも誠意を持って説明されていないのが原因にあるのではないかと思うのです。例えば、落下物の問題ですけれども、私どもが先日行った区議会議員向け学習会の説明では、落下物は過去10年間で21件と。10年間の離発着数が約1,200万回ですので、約60万回に1回ぐらいで落下物は極めてまれだと。だから、心配ないのですという説明をするわけです。一方で、この間、皆さん方からも言われていますけれども、昨年9月に大阪市でKLMオランダ航空機からの胴体パネルが落下し、同じ9月に茨城県で全日空機からの3キロのパネルが2日続けて落下したと。ことし3月には千葉県成田市の山林でアンテナ部品が発見されたと。そして今お話しがあった5月には熊本市で日本航空機のエンジントラブル、先ほどの話だと136個も部品が落ちたと。はっきり言って、散弾銃を撃たれたような感じですよね。いや、たまにしか物は落ちませんという説明をされている一方で、これだけバラバラ物が落ちてきているわけです。だから、このようなことが住民の不安のもっともな原因だと思うのです。  外国航空会社も含めて、落下物だけではなくて、飛行機から物が落ちたという欠落件数については報告することになった、これを義務づけたわけですけれども、6月4日の参議院の決算委員会で、日本共産党の吉良よし子議員が、全国の主要7空港で昨年11月からことし5月までの半年間の欠落件数は幾つかと聞いたら219件だと言うのです。219件も半年間で部品がなくなっていると。ですから、とまっていてポロンと落ちたのもあるかもしれないですけれども、大方は飛んでいて落ちたのであろうと。要するに日常的に物が落ちているということだと思うのです。だから、このような不安は当然あるわけです。しかも、これには当然ながら氷塊の落下は入っていないわけです。部品の欠落だけでこれだけあるわけですからね。先ほど出ていましたが、国土交通省が2018年3月に落下物防止対策基準の策定とか補償等の充実というのを示したわけですけれども、これについては、現在パブリックコメント中ということです。国土交通省から聞いたときも、落下物ゼロになるのかと思いましたけれども、落下物ゼロを目指しているけれども、落下物をなくすことはできないと言っているわけです。そのような点で、区としてもこの国土交通省落下物防止対策基準で区民の安全が確保されるのか、心配がなくなるのか。まだ決定されたものではないですけれども、感想でもいいですから、これで心配がなくなると思っているのかどうか、お聞きします。 ○環境課長茂木英雄君) 国土交通省から、今後関係法令等の改正を行って航空機からの落下物に対する懸念や不安の払拭を図りたいということで、まず、落下物防止対策基準などを含む落下物対策総合パッケージを平成30年3月に取りまとめたところですけれども、国土交通省から落下物ゼロを目指して最大限取り組んでいく、ゼロになるような基準をしっかりつくっていくということで話を聞いているところでございます。現在パブリックコメントをしておりますので、そのパブリックコメントを反映した最終的な取りまとめのところをしっかり見ていきたいと思っております。 ○委員(大滝実君) 今、環境課長の答弁にありましたように、落下物ゼロを目指すということですが、落下物ゼロにはならないと。だから、事故があったらお金で補償すると言いますか、ごめんなさいということになってしまうわけです。だから、本当にこれでは不安は解消されないと思います。  私もオブザーバーで参加しましたけれども、国土交通省は、白金地域の町会への説明会でも同じように説明しているのです。落下物は10年間で21件だから、年で言えば2個です。たまにですということをしきりに言っているのですけれども、住民の皆さんは今後もずっとここに住み続けなければならないわけです。危ないから引っ越すというわけにはいかないわけです。ですから、年に2個だと言っても、50年だったら100個落ちることになるわけです。しかも、1個でも、人に当たれば命にかかわる事故になると思うのです。ですから、請願者の思いは、地域の子どもや孫の世代まで、安全なまちを引き継いでいきたいということだと思うのです。先ほどもありましたように、できれば飛んでほしくないということで、見直しを国に申し入れてほしいということです。今までも低空飛行ルート見直し、あるいは撤回も含めてという請願もありましたけれども、そのような声がたくさんあるわけです。見直し、また非常に不安を持っているということがきちんと国に伝えられているのか、あるいはきちんと伝えていくべきだと思うのですけれども、この辺はどうなのでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 区民の皆様が落下物等について不安に思われていることについては、きちんと港区から国土交通省にもお伝えしているところです。また、国土交通省においても、地域での、白金いきいきプラザで開催された昨年11月と本年3月の説明会で生の声を聞いているところですので、引き続き本日の請願の趣旨、また、区民の方が不安に思われている内容については、しっかり私の方でお伝えしてまいりたいと思います。 ○委員(大滝実君) 見直しも含めてきちんと申し入れをすることを伝えてほしいと思います。それから、住民説明会について、教室型説明会については私どもも定例会で何回も質問しているのですけれども、今回の請願者の方も教室型説明会の区内全域での開催を求めているわけです。私どもが定例会で質問したときに、区長の答弁では、地域からの要望等を踏まえて国に要請すると。地域からの要望を踏まえてというのが頭についているのです。そのようなことになると、要望がなければその地域はやらないのかとなってしまうわけです。今度の新しい飛行ルートから離れていれば関心が薄くなるのはやむを得ない面もあると思うのですよね。だから、区内全域でと言っても、新飛行ルートからうんと離れているところだと関係ないかなと思ってしまうと。けれども、例えば、今でも、ゴーアラウンドする航空機が低空で港区内を飛行することもあるわけです。新飛行ルートだけではなくて、ゴーアラウンドする航空機などが突然低空で飛んできたというのは、今までも何回も聞いていることです。例えば、5月の1カ月間で羽田空港の4滑走路合計でいくと52件ゴーアラウンドは起きているのです。全部が港区上空を飛ぶとは言っていませんけれども、港区上空を飛んでくる場合もあるわけです。ですから、新飛行ルートを外れて飛ぶことは当然あるわけです。今後、着陸数が増えればゴーアラウンドの数も増えてくると。だから、そのように飛行ルートを外れる場合もあると。それから、ものによっては、大阪市での落下事故のように2キロくらい飛行ルートから離れたところに落ちた、要するに、風で物が飛ぶということで、必ずしも飛行ルートの下のところに物が落ちるわけではないのです。ですから、港区全体に説明をしていくのが当然なわけです。要望があればではなくて、要望が出ていても出ていなくても、区全体での説明会の開催を要請していく、そして、住民にきちんと説明会の開催を知らせていく必要があると思うのですけれども、この辺はどのように考えているのかお聞きします。 ○環境課長茂木英雄君) 区で、平成29年10月10日に住民説明会の関係で国土交通省に要望を出した内容でございますけれども、区民の疑問や不安の払拭に向けて丁寧な情報提供や説明について努めるとともに、区内全域において地域や町会での教室型住民説明会を開催されたいということで、昨年10月10日に要望しておりますので、引き続きこの内容については要望していきたいと考えております。 ○委員(大滝実君) 先ほど麻布地区連合町会への説明会があるとありましたけれども、実際行うのであれば、新飛行ルート下あるいは比較的新飛行ルートに近いところになっていますが、引き続き、離れたところについても、区が計画をするなりして全地域で説明会をやられるように、ぜひ計画をしてほしいと思います。 ○委員(清家あい君) 先ほどの大滝委員とのやりとりの中で、いろいろ要望を伝えていきますということでしたが、文書でなのか、口頭で伝えていくのか、どのような形なのでしょうか。あと、区ホームページに出ている区から申し入れしている文書は、平成29年10月10日と平成26年8月で文書で回答をもらっていると思うのですけれども、それ以外に区から正式に文書として国土交通省に何か出されているのでしょうか。  もう一点、今定例会で私どもの会派の阿部議員が代表質問の中で、羽田空港の安全・安心の観点から見た機能強化についてということで区長に質問した際に、区民に丁寧な説明を行い、十分な理解を得て検討を進めるべきものと考えております。また、安全・安心や生活環境を守る対策等について積極的に取り組むよう、引き続き国へ要請してまいりますという答弁がありましたけれども、これらについても文書のような形で出していくのか、今までも出しているのか、お伺いします。 ○環境課長茂木英雄君) 国土交通省に対してどのような手法で伝えていくかにつきましては、今回この請願審査の状況について、また、こちらで出た意見について、文書で国土交通省に伝えていきたいと思っております。これまで区から正式な文書として出したものについては、今清家委員がおっしゃったものだけですので、直近では平成30年3月7日付の文書でございます。また、区ホームページでもこのいただいた回答などについてわかりやすく区ホームページにも掲載していきたいと考えております。  また、区長答弁しました、引き続き国土交通省に対して要請してまいりますということですが、そうした要請についても、今回の請願審査の状況とあわせて国土交通省に文書で改めて要請していきたいと考えております。 ○委員(清家あい君) わかりました。今の環境課長の答弁にあった、文書で正式に国に要望したのが2件ということで、直近では平成30年3月7日付ということですけれども、平成26年8月に1回要望書を提出しているのと、平成29年10月の申し入れが区ホームページに上がっていて、その2つのことだと思ったのですけれども、直近の平成30年3月7日というのはどのようなものですか。 ○環境課長茂木英雄君) 直近の平成30年3月7日の文書については、先ほどいのくま委員からもご指摘をいただきましたが、区ホームページには現在掲載されていませんので、そちらについては速やかに掲載したいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等はございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  それでは、態度表明はいかがいたしましょうか。                (「態度表明」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。  まず、自民党議員団。 ○委員(清原和幸君) 本請願の理由の中で、羽田空港機能強化に関して、2020年の新飛行経路での飛行開始に向け、環境への影響等に配慮した方策の具体的な取り組みや航空管制施設整備などが計画されております。しかしながら、区民の不安はいまだ解消されていない状況ですと記されております。地域では、多くの区民が本計画に対する意見、疑念、不安等を抱いており、反対の声が募っている状況です。そこで、区としても引き続き国に対して、区民が抱えているさまざまな不安を払拭するため、多くの区民が参加できる説明会の開催、また、地域や町会での教室型等の住民説明会を開催して、国が考えている安全や騒音への対策に向けた取り組み等を丁寧に説明するよう、国に対して強く要請していただきたい。加えて、情報提供等は迅速に的確に住民に周知される体制を整備していただきたいと思います。  さて、区は、この計画案について、これまで出された区民の意見や要望に対して国が真摯に受けとめ丁寧な説明を行うよう重ねて申し入れていくと対応を表明しております。港区議会は既に請願者に質問した中で申し述べましたように、意見書の提出という対応をしております。国は、この課題について理解を得ながら進めると明言しております。これからも国の動向を注視して、なおかつ情報の把握に努め、説明会で出された意見や要望等を当委員会で引き続き慎重に審議していくべきと考えます。したがいまして、本請願は継続審査でお願いいたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、みなと政策会議。 ○委員(清家あい君) 請願者の方が本日お話ししてくださったように、まだまだ区民の不安が解消されない状況で、今回請願者の方が求められた4点を含め、国土交通省に確実に実施していただけるように、区からきちんと要望していただきたいと思います。こうした不安が解消するためにどのような手法が考えられるのか、港区議会議員の知恵も絞ってほしいという請願者の方の思いでした。私たちも同感ですので、どのような形で解消できるかという点については、引き続きしっかりと考えてやっていきたいと思います。この不安を解消しないでそのまま強行的に進めるようなことがあるならば、この新飛行経路に対して抜本的な見直しを求める点についても同意しますので、会派としてはその点については一致しています。ですので、今後どのような形でそのような不安解消を進めていけるかという方策を含め検討していきたいと思います。継続審査でお願いします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、公明党議員団。 ○委員(丸山たかのり君) 住民への説明が開始されてから約3年が経過し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まであと2年と迫ってまいりました。この間、我々港区議会公明党議員団は、新飛行ルートに対する区民の認識や理解、意見を伺ってまいりましたが、知らない方や落下物・騒音等への不安を訴える声は、今回の請願者を含めまだまだ大変多くあるのが現状であります。落下物については、ことし5月には日本航空機から落下した多数の金属片が熊本市周辺の病院や車を直撃するなど重大な事故が発生しました。さらに成田国際空港等の飛行ルート下においては、現状も氷塊が落下するなど落下物や部品脱落が多発しており、昼間人口も多く人口密度の高い港区においては、落下物による事故が発生した場合、被害ははかり知れないほど大きくなります。生命・財産の安全・安心への不安が払拭されず、区民の理解が得られていない現状だと考えます。  また、騒音については、最大約76デシベルの航空機騒音が3時間で90回発生することは、新たな騒音による環境悪化を区民に強いることになり、また、視覚障がい者にとっては生活の大きな障がいとなります。住環境に重大な影響を及ぼす低空飛行ルートは区民の理解が得られていない現状と考えます。  さらに周知については、これまでオープンハウス型説明会をはじめ、教室型説明会や高輪地区町会等への説明会移動型情報発信拠点が設けられましたが、区内の会場来場者は約1,700人にとどまり、周知や説明が不十分であり、多くの区民が知らない、理解が得られていない現状だと考えます。  以上の理由から、新飛行ルートに関しては区民の理解が広がっていない現状においては、区民の生命・財産を守る観点から、人口密集地域である港区上空を低高度で飛行する新飛行ルートは到底容認することはできません。港区上空を飛行しないルートの再考を強く求める請願者の訴えは大変理解できるものであると考えます。ただ一方では、区民の生命の不安に対する一番の心配ごとである落下物対策総合パッケージに関しては、現在パブリックコメント中でございます。また、先ほど区の答弁でありましたとおり、今回の請願者の方が求めている4点の要望に関しては、昨年10月10日の求めている区の国土交通省に対する要望に含まれているものがほとんどでありますけれども、これに対して実効性のある回答を求めていくという答弁をいただきました。  今回の請願に関しては、この落下物対策総合パッケージパブリックコメントの最終的な結果、また、この4点の要望に関する国の誠実な答弁が得られるかどうか、その点をしっかりと見きわめて、今しばらく検討したいと思います。その点で今回の審議は継続といたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、共産党議員団。 ○委員(いのくま正一君) まず、質疑を通じて、また、請願事項の内容をよく見ると、請願は採択決定だなと私たちは思っておりました。全員が一致できる内容だと思っておりました。その理由の1つ目は、請願者が先ほどお気持ちを率直におっしゃっていましたけれども、何とかしたいのだということですよね。不安を取りのぞくということで、この気持ちは港区議会も一致しているのではないかと思います。  2つ目は、港区もこの請願の4項目については国に要望している内容です。これからも要望していくということですから、これについても港区議会として決定することに何ら問題はないと思います。それと、請願に紹介議員となった人数が、港区議会議員34名のうち18名いるわけです。これはもちろん主要会派全てが入っているということです。もちろん、正副委員長などになっていてサインしていないものもあるでしょうから、そのようなことも含めれば、もっとこれに賛同しているのではないかと思われます。なぜ採択できないのか不思議でならないという形です。私たちとしては、請願者の気持ちをくんで、それを国にぶつけていくということで、採択決定を求めていきたいと思います。 ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、都民ファーストの会。 ○委員(榎本茂君) 都民ファーストの会といたしましては、羽田空港機能強化は賛成の立場であります。ただ、上空を飛行機が低空で飛ぶ港区、並びに隣区の品川区などでは、住民の理解が多くは得られていないというのも現実でございます。私としましても、以前から落下物に対する特定ができない、つまり、被害者に説明責任があると当初言われていたことに対しては、強く反発してきた経緯もございます。航空会社の連帯保証策は我々の求めてきたものが具現化した一例だと思っております。今、不安だとおっしゃったお気持ちは重々よく理解できまして、今後国に対してより一層丁寧な情報提供、これは包み隠さず全てをとにかく提供していただくことは求めていきたい。あと、徹底した落下物防止策も当然でありますが求めていく、さらに航空会社の連帯保証策もより具体的な金額の提示、事例を含めて策を示していくことも求めていきたいと思っております。  以上を要望し続けること、並びに、国に対して我が会派として求めていきたいと思っております。本請願については、継続でよろしくお願いいたします。 ○委員長(杉本とよひろ君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りいたします。採決の方法は挙手採決といたします。  「請願30第7号」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。                   (賛成者挙手) ○委員長(杉本とよひろ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願30第7号」は今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、日程を戻しまして、審議事項(1)「請願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、今期継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(2)「請願30第2号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。  本請願については、議長宛てに350名の追加署名がありましたので、ご報告いたします。  本請願について、何かございますでしょうか。 ○委員(いのくま正一君) どこで発言しようかと思っていたのですけれども、当委員会の正副委員長にもお願いして、あと、本会議でも正副議長にも要望しましたけれども、この当委員会国土交通省を招いての学習会をやりましょうということで決まったわけで、過日やって、やったこと自体は非常によかったと思っています。ただし、まだ消化不良な点があるなと。もっと聞きたいこともあるし、時間ももう少しあればなという気持ちもありました。先ほどの議論ですと、私たちは少し疑問は持っていますけれども、騒音モニタリングポストのことや落下物対策のことなどで今パブリックコメントを行ったり、いろいろな対策をやっていますので、再度、国土交通省を招いて港区議会としての学習会を設定して、私たちも、皆さんもそうですけれども、直接国土交通省に聞きたいこともあるでしょうし、向こうも説明することもあるでしょうから、学習会を設定してもらいたいと思うのですが、どうでしょうか。 ○委員長(杉本とよひろ君) この件については、前回の当委員会でも要望がございました。また、今定例会の本会議でもお話がございました。現在、正副委員長で調整に入っております。基本的には、先ほどの騒音モニタリングポストの話もそうなのですけれども、パブリックコメントの話、それと今後第5フェーズに係るということも先ほどの環境課長の答弁でもありました。そこら辺の学習もしっかりと受けると同時に、課題等については先ほどいろいろ議論がありましたけれども、我々も直接国土交通省と質疑応答したいと思います。この件については既に調整に入っていますので、今しばらくお待ち願いたいと思います。  ほかにございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、今期継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(4)「発案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(杉本とよひろ君) そのほか、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 2時20分 閉会...