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  1. 港区議会 2018-02-08
    平成30年2月8日交通・環境等対策特別委員会−02月08日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成30年2月8日交通環境等対策特別委員会−02月08日平成30年2月8日交通環境等対策特別委員会  交通環境等対策特別委員会記録平成30年第1号) 日  時  平成30年2月8日(木) 午後3時30分開会 場  所  第2委員会室出席委員(11名)  委員長   杉本 とよひろ  副委員長  黒崎 ゆういち  委  員  兵 藤 ゆうこ       丸山 たかのり        清 家 あ い       土 屋  準        大 滝  実        いのくま 正一        ゆうき くみこ       七 戸  淳        清 原 和 幸 〇欠席委員(1名)        榎 本  茂
    出席説明員  芝地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務 新 井 樹 夫  芝地区総合支所協働推進課長          金 田 耕治郎  高輪地区総合支所協働推進課長         大 澤 鉄 也  土木計画担当課長               小 林 秀 典   地域交通課長       西 川 克 介  街づくり事業担当部長             坂 本  徹  環境課長                   湯 川 康 生   地球温暖化対策担当課長  小板橋 美 穂  みなとリサイクル清掃事務所長         加 茂 信 行  学務課長                   山 本 隆 司 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 白金白金台地域における新規交通手段モニター実験について  2 審議事項   (1) 請 願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願                                  (28.7.15付託)   (2) 発 案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                  (27.6.26付託)                 午後 3時30分 開会 ○委員長杉本とよひろ君) ただいまから、交通環境等対策特別委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、兵藤委員丸山委員にお願いいたします。  榎本茂委員より、欠席届が提出されておりますので、ご報告いたします。  傍聴者から、撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉本とよひろ君) それでは、そのようにさせていただきます。  本日は、報告事項(1)に関連して、高輪地区総合支所大澤協働推進課長に出席していただいております。よろしくお願いいたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長杉本とよひろ君) それでは、報告事項に入ります。報告事項(1)「白金白金台地域における新規交通手段モニター実験について」、理事者説明を求めます。 ○地域交通課長西川克介君) それでは、報告事項(1)「白金白金台地域における新規交通手段モニター実験について」、ご説明いたします。資料No.1をごらんください。今回のモニター実験に関する費用は、平成30年度予算に計上しております。本来であれば議会予算審議後という流れになるかと思いますが、早めに議会情報提供した上で地元の方のご協力を仰ぐために地元に入っていきたいと考えておりまして、本日の当委員会報告するものでございます。  では、3ページをごらんください。こちらは平成27年11月27日に港区議会に提出されました、白金地域に「港区コミュニティバス」の運行を求める請願書でございます。請願理由のところに主に書かれている内容として、白金地域は坂が多く、どこへ行くにも難儀している、特に高齢者について不便を感じていると、このようなことが言われているわけでございます。平成27年第4回定例会において全会一致でこの請願が採択された経緯を受けて、私ども地域交通課でこの間検討してきたという流れでございます。  1ページにお戻りください。項番1の検討経緯に、そういった内容が記載されております。私どもとしては、駅勢圏500メートル、バス停圏200メートルの範囲外にあるところを、おおむね交通不便地域を判断するときの定義としておりますが、坂道等による高低差によって、例えば、駅勢圏500メートルと言っても、300メートルとか350メートルというようにその部分が狭まるという考慮のもとに、白金白金台地域交通不便地域であると考えたところでございます。  次に、項番2の新規交通手段検討をごらんください。港区地域交通サービス取組方針という平成20年10月につくりましたものの中で、新規交通手段を区として幾つか考えておりました。4ページをごらんください。こちらはその港区地域交通サービス取組方針の抜粋ですけれども、下段の赤枠で囲ってあるところに、区内シャトルバス導入コミュニティバス導入乗合タクシー導入という3つの例示がありまして、これが新規交通手段導入ということで当時考えていたものでございます。このうち、一番上のシャトルバス導入につきましては、お台場レインボーバスという形で現在実現しております。2番目のコミュニティバスにつきましては、赤坂ルート田町ルート以外の新規路線と言われる「ちぃばす」で実現したものでございます。そして、最下段にある乗合タクシー導入も見据えて検討を進めていたところでございます。  1ページにお戻りください。そういった検討をしてきたところではありましたが、3つ理由から、乗合タクシー導入は実現がなかなか難しいという確認がとれました。1つ目は、道路幅員が狭くて路線バス安全運行が確保できないことです。乗合タクシーは、貨物自動車運送事業法上は路線バスと同等の扱いになりますので、安全運行が確保できません。2つ目として、白金白金台地域に関しては、幹線道路都バスや東急バス路線がありますので、同一路線上を私どもコミュニティバスが運行することは、競合するということで、なかなか理解が得られないところでございます。3つ目でございます。狭隘な路線上に停留所等を設置する際に、交通管理者からの同意が得られないということが考えられます。  こうした理由から、新たな手段としてほかに何があるだろうと検討を進めていく中で、区内にたくさん走っております一般タクシーを何とかして使うことができないかという検討を行ったところでございます。タクシーは必要なときにとめて乗ることができますが、やはり主要幹線道路に多く走っていまして、裏道まで呼んでくることがなかなか難しいと。そういった中で、昨今のICT技術の進展に伴いまして、ある事業者が、スマートフォンを振ることでタクシーを呼ぶことができるというアプリを開発したということがありまして、それを使うことができないかを検討したものでございます。  5ページをごらんください。こちらに掲載しておりますのがそのアプリでございまして、読みにくいですが、スマホアプリフルクル」と書いてあります。これは、国際自動車株式会社が開発したアプリでございまして、タクシーの上にkmというマークが載っている、いわゆるkmタクシーで使えるアプリでございます。本来であれば、ここでデモンストレーション差し上げたいところですが、委員会室内スマートフォンを持ち込めないという事情もありまして、図で説明いたします。スマートフォンアプリを立ち上げますと、GPSの位置情報を使って、自身のいるところが地図の真ん中に表示されます。その半径500メートル以内に存在している国際自動車の空車のタクシーが表示されます。その上で、スマートフォンを振りますと呼び出しが始まります。この表示はタクシー運転手の方にも出ていますので、ここで呼んでいる人がいるということでタクシーが向かってくれるというようになっています。このように、アプリを立ち上げてスマートフォンを振るだけというシンプルな使い方であるということで、お年寄りの方でも使えるのではないかと思っております。もちろん、実用上問題がないかということに関しては、私自身が何回となくこのアプリを既に使っておりまして、タクシーがきちんと来てくれることを確認しておりますので、ご安心いただければと思います。  このアプリを使えないかという検討をした中で、やはりタクシーと言いますと、どうしてもコストが割高になるのではないかということがありまして、1人あたりの単位コストを下げるという観点から、相乗りをしてもらえないかということに至ったわけでございます。2ページをごらんください。モニター実験の概要について記載しております。白金白金台地域居住移動制約者という書き方をしておりますが、移動制約者というのは、1ページの冒頭に書いてございますけれども、70歳以上の高齢者障害者妊産婦等ということで、港区コミュニティバス乗車券、あるいは都バスシルバーパス対象者と合わせるような形と考えております。そういった方たちに4人で1組をつくっていただきまして、100組をモニターとして選定したいと思います。選定にあたりましては、高輪地区総合支所地元町会にご協力をお願いした上で、4人1組、100組で400名というカップリングをしたいと思っております。そして、利用にあたりましては、相乗りをしてください、お仲間で乗ってくださいということで、2人以上で乗車していただくことを利用条件といたしまして、1カ所に集まって乗っていただき、目的地1カ所でおりていただくという形の使い方を想定しております。  今回のモニター実験の期間中については、初乗り運賃410円分をタクシーチケットでお渡しする形で対応しようと思っています。なお、利用にあたっては、相乗りしていただくこととあわせて、終わった後にアンケートへのご協力をお願いしたいと考えています。  その下に注で記載しておりますけれども、昨年2月から23区内については初乗り運賃が410円に下がっていることと、初乗り運賃移動できる距離は1,052メートルであることから、一定程度移動が可能になるものと考えております。参考までに、「ちぃばす」のバス停はおおむね300メートル以内に設置されていますので、これでいきますと3バス停プラスアルファの距離を移動できることになります。  続いて、効果検証についてです。せっかく実験をやる以上、どういう移動がどういう時間帯に何人で行われるといったデータをとりたいと思っておりますので、その検証実験終了後に行いたいと思っております。これは事業者協力を得て、タクシーチケットの裏に二次元バーコードを印刷したシールを張ってもらうことによって、それの読み取りで乗ったところ、おりたところの情報が取得できるようになっております。これを後ほど分析したいと考えております。  最後に、今後のスケジュールをごらんください。4月にモニターの選出などの準備と書いてありますが、先ほども申しましたように、きょうのご報告以降、できるだけ早期に地元に入りまして、内容説明モニター選定、またモニター選定後はどうやってアプリを使うのかという具体的な乗り方説明などという手順を踏んで、5月から7月の3カ月間でモニター実験を実施したいと考えております。その後、8月から10月の3カ月程度実験効果検証等にあてまして、効果ありということになれば、平成31年度予算につなげていきたいと考えているところでございます。  参考までに、平成30年度の予算書を見ていただきますと、交通不便地域への新規交通手段導入というタイトルで443万円の予算として計上されています。  簡単ですが、説明は以上でございます。 ○委員長杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次発言をお願いいたします。 ○委員(ゆうきくみこ君) これはなかなかおもしろい実証実験だと思います。お尋ねしたいのが、妊産婦等ということについて、赤ちゃんは4人1組の1人にカウントされるのですか。 ○地域交通課長西川克介君) 細かいルールまでは決めかねているところではあるのですが、出産後のお子さんについては1人にカウントしていいと思っています。 ○委員(ゆうきくみこ君) ありがとうございます。あと子ども家庭支援センターでは、産前から産後の月齢別にメールを送っているのですけれども、そちらでモニターを募集していただけると、町会とは別になかなか手が届かないところに情報を届けられるのかなと思います。  あとアプリについてですけれども、私は、手数料を払う形のアプリではタクシーを呼んだことがあるのですが、このフルクルというアプリは、手数料がなく、タクシー会社に報償がないまま近くにいるタクシーが来てくれるということで、タクシーを呼んだときの成功率など、どのぐらいの頻度で使われているかという目安になる情報はありますか。 ○地域交通課長西川克介君) 利用がどれぐらいかということで、マッチング率、つまりスマートフォンを振ってどれぐらいの確率でタクシーが来るのかですけれども、例えば、私が説明するときには、皆さんの前でスマートフォンを振って、すぐ取り消しているわけですが、実を言うとあれも1回にカウントされています。そういう意味では、マッチング率は非常に低い数字で、20%程度になっています。スマホを1回振ると2分間その処理が動くような形になるのですけれども、私自身港区内のいろいろなところで振ってみた限りでは、感覚的な話になりますが、2回以内程度では少なくとも来ていると思います。 ○委員(ゆうきくみこ君) 港区内は、よほど混んでいるところでない以外は、どこかしらでタクシーが拾えるとは思うのですが、それこそ白金地区だと、裏の細い、相互通行だけれども実際には1台しか通れないようなところがたくさんあります。そういったところではどうなのでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 今回の実験の中でも、当然そういうことも含めた検証を行っていくわけですが、実験するときにそもそもタクシーがいないという状況ではだめですので、私自身白金白金台方面まで出かけていって現実に振って、近くにタクシーが存在していることを確認した上でこのご提案をしたところでございます。 ○委員(ゆうきくみこ君) ありがとうございます。有効だという結果が出ればいいなと思います。 ○委員丸山たかのり君) 当該地域における「ちぃばす」にかわる交通手段に関しては、我が会派としても以前からさまざま要望を受けて、議会等でも質問いたしましたので、今回のモニター実験に関しては、本当にすばらしい取り組みだと思っております。  移動制約者の中に妊産婦等とありまして、私も妊産婦の方々から、バスや電車で本当に肩身の狭い思いをして乗っているということを聞いていましたので、移動制約者の中に入れていただいて感謝しております。それで、「等」というのは、もう少し広く考えていらっしゃるのかと思うのですが、この辺の考えを教えていただけますか。 ○地域交通課長西川克介君) 先ほども少しお話ししましたけれども、港区コミュニティバス乗車券対象者をこちらの対象者として考えています。今後は、例えば3歳未満の子どもがいて、所得が一定の制限以下という、これはかなり判別するための労力が必要ですけれども、将来的な対象としてはそういうところまで含めて整合をとっていきたいと思っています。先ほど来お話ししていますが、「ちぃばす」を走らせることができないエリアにおける公共交通サービスの一環として位置づけようと思っていますので、区内全域での整合をとっていくという意味からも、そういったところにフォーカスしていく必要があるのかと考えているところでございます。 ○委員丸山たかのり君) わかりました。次に、対象白金白金台地域居住の方と2ページにありますけれども交通不便地域の範囲というのは、この白金白金台という住所地全てではないと思うのです。この辺をどう考えていますでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 今委員がおっしゃいましたように、厳密に細かいことを言いますと、例えば、白金一丁目は白金高輪駅の真上にあるだろうという議論も当然出てくるわけです。ただ、今回のモニター実験に関しては、広く白金白金台全域ということで、もちろん、濃淡の差と言いますか、人口がそれぞれ違うところもありますので、それで分布を考えたいと思いますけれども住居表示上、白金何丁目、あるいは白金台何丁目と名称がついているところをあまねく、モニター実験をやりたいと考えています。 ○委員丸山たかのり君) わかりました。今回はあくまでモニター実験なので、モニター数がある程度ないといけないということですから、広めにとっていただくのはよいと思います。  あと相乗り利用条件ということなのですけれどもモニターの4人1組の中の2人ということも想定されると思うのですが、それ以外の移動制約者ではない方がまざっての相乗りも可という解釈でよろしいのでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) このモニターの4人1組というグループに限定するかも含めて、細かいルールについては今後決めていく部分はありますが、移動制約者の方が2人以上乗車されているところに、そうではない方がお1人乗る場合は可としようと現在は考えております。 ○委員丸山たかのり君) 移動制約者の方だけしか相乗りできないとなると、なかなか不便なこともあるかと思いますので、そういった形で柔軟に対応していただいた方がいいかと思います。繰り返しになりますけれども、今回はモニター実験ということで、対象者は広めにとっていただく方がいいかと思いますので、よろしくお願いいたします。  あと、今後のスケジュールのところで、効果があれば平成31年度予算でという話もあったところですけれども、ニーズもすごく高いと感じておりますので、もちろんこのモニター実験の結果次第にはなりますが、できる限り前倒しでやっていただくことも考えていただけないかと思うのです。その辺はいかがですか。 ○地域交通課長西川克介君) 私がここではいと答えてしまうと、いろいろなところからお叱りを受けてしまいますので、実証実験効果をよく確認した上で、必要に応じてなるべく前倒しができるように、庁内で働きかけを進めてまいりたいと思います。 ○委員丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いいたします。最後に、今後、地元住民説明してモニターを募集していくということで、どういった説明会をやるのか気になるところです。2ページで、町会等協力を得てとありますけれども町会の方々を集めて説明するだけでは、正直なところ情報の提供としては不十分なのかと思っています。先ほどゆうき委員から、妊産婦の方への連絡方法のご意見もありましたけれども、できる限り広く呼びかけるようなやり方がよいかと思うのです。今回の対象は、白金白金台地域居住者ということですけれども、どのようにモニター募集されていくのか教えていただけますでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 広報みなと区ホームページなどで告知するというのはごくオーソドックスな手法ですけれども、恐らくそれでは足りないと思っています。先ほども申しましたように、町会等のチャネルを通して情報提供してもらうことも行った上で、モニターを選ぶ前と選んだ後は明確に切り分けまして、モニター選定するための説明会と、それ以降の、実際にこういう趣旨でモニター実験をやること、こういうアプリなのでこういう使い方をしてほしいというディテールの部分はきちんと切り分けて、複数回行いたいと考えております。 ○委員(ゆうきくみこ君) 対象者は港区コミュニティバス乗車券に合わせるということですが、70歳以上の高齢者障害者妊産婦の方のバランスは、どのくらいを考えていらっしゃるのですか。 ○地域交通課長西川克介君) 具体的に何割と決めているわけではないのですけれども、やはりどうしても70歳以上の高齢者の比率が一定程度高くなるだろうということは想定されます。と言いますのは、資料の3ページにあります請願書の中で、特に高齢者については不便を感じているという記載がありまして、ここが区議会全会一致で採択されるに至った趣旨の1つと理解しております。よって、高齢者の比率が一定程度高くなるのではないかと思います。 ○委員(ゆうきくみこ君) 今でなくてもいいのですけれども、港区コミュニティバス乗車券を配付しているカテゴリー別のパーセンテージを教えていただけますか。 ○地域交通課長西川克介君) 港区コミュニティバス乗車券を発行しているのは高齢者支援課になります。高齢者支援課データを持っていることは私も確認しておりますので、それを取り寄せた上でご提示いたします。 ○委員大滝実君) この請願書の中にも書かれておりますし、資料No.1の検討経緯のところにも、「高齢者人口区内でも最も多い地域で、坂道が多く、高齢者等移動に課題があります」と述べられております。こういった地域だからこそ、例えば要介護認定者ども移動という点でいけば非常に困難な状況にあるので、そういった方は対象にならないのでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 先ほど説明繰り返しになりますけれども、今回の実験では、港区コミュニティバス乗車券交付対象者に合わせた形にしておりますので、そういった方は対象になっておりません。 ○委員大滝実君) この実験の結果によっては、そういった方たちにも対象を広げていくということは検討されるのでしょうか。それと、坂道の多いところには、高齢者だけに限らず病気やけがをされていて移動が困難な方もいらっしゃるわけです。それから、相乗りについても、例えば、買い物などでは集まって行くことは可能かもしれないけれども、通院となると、それぞれかかっている病院が違ったり、受診する時間も違ったりという課題も出てくるわけです。本格的な実施ということになれば、あわせて対象をもっと広くしないと、十分に使えないのではないかと思うのですけれども、その辺の考え方についてお聞きします。 ○地域交通課長西川克介君) 資料2ページの効果検証の2)に新規交通手段としての事業性検証とありまして、利用者負担額妥当性ですとか、補助対象者妥当性などについても検討するとしているところでございます。そういった検討の中で、補助対象者はこれでいいのか、もっと広くするべきか、逆に狭くするべきなのかといった議論も含めて、検討を進めていきたいと考えているところでございます。 ○委員大滝実君) それから、このアプリを使っているのはkmタクシー1社ということですけれども、今後、アプリを使えるタクシー会社は増えていくのでしょうか。先ほど地域交通課長アプリを使ってみたときは2回ぐらいで来たということでしたけれども条件によってはタクシーが来ないということもあると思うのです。天気が悪いとき、特に雪でも降ったら半日待ってもタクシーが来ないという状況など、実際上は条件によっては全く来ないということもあるわけです。そういった意味では、このようなアプリを取り入れる事業者が増えてくるということであれば、より広範に使えるかとも思うのですけれども、この辺はどうなのでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 先ほど、ゆうき委員からお話がありましたように、迎車アプリについてはほかの事業者も実際につくっているわけです。国際自動車のつくったフルクルというアプリは、厳密に言うと迎車アプリではなく、彼らは迎車マッチングという言い方をしていまして、タクシーとデマンド、要求している人とのマッチングをするアプリだと言っています。細かい法律的な言い方になってしまいますけれども迎車というのは、迎車の電話をした段階で乗るという契約行為が発生するということで、そこから料金が発生するため、迎車料金をお支払いいただくというものです。このフルクルというアプリは、呼んだ段階では迎車の契約はまだ成立していない、つまり、タクシーは空車の状態でその人を目指してくるので、例えば、スマホを振っている人の5メートル手前で誰かが手を挙げたら、空車タクシーは乗車拒否ができないため、そこでとまってその人を乗せなければいけないという、いわゆる100%確定型の迎車という行為になっていないところに特徴があります。  こういったアプリをほかの事業者が開発するかどうかについては、何とも言えないところではあるのですが、このフルクル自体は既に特許を取得しておりますので、このアプリを使う事業者があらわれるかもしれませんし、これと似て非なるさらに使い勝手のいいものをつくることもあり得ます。我々は、今回のモニター実験においては国際自動車と手を組んでやりたいと考えておりますけれども、今後のさまざまな状況の変化にあわせて、さらに事業者を広くしていくということも含めて、検討は続けていくつもりでございます。 ○委員(清家あい君) アプリを使うにはスマホが必要なので、高齢者の方はみんな持っているのかということがあると思うのですけれども、その辺はどうなのですか。 ○地域交通課長西川克介君) 総務省が公表している統計によると、70歳以上の高齢者スマホ所有率は33%程度となっております。今回、4人1組としているのも、細かいことなので今回の資料には入れていませんけれどもスマホを持っている方を必ずその中に入れてくださいという付帯の条件も想定した数字となっています。また、普通のタクシーであれば最大乗車定員が4人ですので、4人1組としております。 ○委員(清家あい君) わかりました。1カ所に集まって乗車するということについて、どこで集まろうということは、事前にその使う人の中で決めておいてということですか。 ○地域交通課長西川克介君) 利用の形態についてはさまざまなケースが考えられるので、私からこうですという言い方はできないかと思いますが、たまたま茶飲み話をしていてどこかへ行こうという話になったとか、お仲間で誰かの家に集まってからどこかへ行こうというやり方でもいいと思います。その辺は、説明会等の中で具体的なケースにあわせて、こんな使い方ができますと、私の方からご提案したり、ご質問に答える形でご提案させていただければと思います。 ○委員(清家あい君) わかりました。それで、4人1組のグループが幾つもできることになりますが、例えばこちらのグループの人と別のグループの人が一緒に使うのはいいのですか。 ○地域交通課長西川克介君) 現在想定している中では、例えば、AグループとBグループとあったときに、Aグループの人が1人、Bグループの人が2人とかいうケースはよいということにしようと思っています。 ○委員(清家あい君) わかりました。あと、補助の仕方なのですけれども、410円を補助するのは、1人ずつではなくて1台につきですよね。どういうやり方なのですか。 ○地域交通課長西川克介君) 予算説明を余り細かくしてしまうとというのもあって、先ほどは簡単に443万円の予算を計上していますというお話だけしたのですが、410円掛ける30回分のタクシーチケットをつくって、100組の方々にお渡ししようと考えています。つまり、1組あたり30枚のタクシーチケットを3カ月間で使ってくださいという実証実験だと思っていただければと思います。 ○委員(清家あい君) わかりました。先ほど、大滝委員の質問にもありましたけれども、効率的に使うには対象者がたくさんいた方が、乗れる人がたくさん出てくるのでいいと思うので、対象者についてはぜひ検討してほしいと思います。それと、産後とはどこまでが産後なのかということがあります。私もこの地域の未就学児のお母さんたちから、「ちぃばす」が通っていないことについて不便を感じているという声をずっといただいていて、子どもがまだ歩けないので、その方たちは移動制約者には入るのかなと。そこに所得制限があるのは、無料乗車券だからわかるのですけれども、この制度が始まったときに、交通手段がないのに、所得が高いから対象外となるのはどうなのかと思うので、ぜひその辺は検討していただきたいと思います。 ○委員(いのくま正一君) 地域交通課長は特に高齢者ということが請願の中で書かれていると言いましたけれども請願の本来の趣旨という点でいくと、表題にあるとおり、白金地域に港区コミュニティバスの運行を求める請願なのです。その中で特にという言い回しはもちろんあるわけですけれども、特に大変なのだということで、基本は「ちぃばす」を通してくれということになるわけです。もちろん、坂が多くてバス停を設置できないとか、それはそちらで検討してきて、そういう状況はわかります。「ちぃばす」を通せとこの段階で言える問題ではないけれども、そもそもの出発点は、「ちぃばす」を走らせてほしいという請願です。「ちぃばす」ということで考えれば、お年寄りも、子どもも、外国人も、誰でも100円出せば乗れるわけです。あるいは、シルバーパスや港区コミュニティバス乗車券ということでいけば、距離はルートによって違いますけれども、メーターの距離なんかないわけですから、最初から最後までずっと乗れるわけです。  そういう点でいくと、条件があるということはわかりますけれども、基本の考えは、なるべく「ちぃばす」に近づけることが前提だと思うのです。もちろん、バス停が設置できないということはわかりますから、全く同じにはならないですよ。ただ、精神としては、なるべく広く「ちぃばす」と同じようにという努力をしてもらいたいと思うのですけれども、どうでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 冒頭に請願のお話もしましたが、交通手段ごとに、距離も含めた話になりますけれども移動対象となる人たちの役割分担が必要と考えております。今回のタクシーを使うという手段については、もともと「ちぃばす」が走っているところにも行けないという状況を何とかしたいということから発生しておりますので、地下鉄や都バス、あるいは「ちぃばす」のバス停までの短距離の移動を支援するという主眼から発想してきております。交通手段ごとにその役割分担を考えた上で、今後も検討を進めていきたいと考えております。 ○委員(いのくま正一君) 条件が違うのはわかっていますから、全く同じにしろと言っているわけではないのです。ただ、どんどん絞り込んでいって、適用条件が厳しくなっていくということではなくて、できる限り「ちぃばす」に近づけて、なるべく広げていくと。このようにあたってもらいたいということなのです。それを答えてもらいたい。 ○地域交通課長西川克介君) 適用条件といのくま委員がおっしゃいましたのが対象者ということでしたらば、先ほど繰り返しになってしまいますが、2ページの効果検証の1)新規交通手段としての有効性の検証に書いてありますように、つまり相乗りが実際に実現するか、このアプリが本当に使われるか、どういうところに移動されるのか、どの程度の頻度で利用されるのかを検証することとしています。  また、2)事業性検証では、補助対象者妥当性と書いておりますが、これはただ単に対象者を絞り込んでいくという意味だけで記載しているわけでないことを申し添えておきます。 ○委員(いのくま正一君) なるべく狭めないというか、広げていくようなことでぜひあたってもらいたいと、重ねて強く要求しておきたいと思います。ただ、最初に言いませんでしたけれども、こういったモニター実験で、効果があれば再来年度から実施ということまでおっしゃっているわけなので、それ自体は評価しています。  あと、一般の交通手段では、障害者を補助する人なども半額で乗れます、対象になりますというのがありますよね。いろいろなケースがあるので、モニター実験は一定期間で条件つきでやるわけですけれども、例えば、補助してくれる人がいないと移動できないという人の介助者も、本格的に実施するとなったときは対象に含めることも考えていただけるのでしょうか。 ○地域交通課長西川克介君) 先ほどのほかの事例でもありましたけれども、例えば、モニター対象者2人プラス介助者の方が乗っていただくことは、このモニター実験においてもよいと考えております。その後の本格実施というところについては、今の段階で軽々にいろいろと言うことはできませんけれども、そういったことも含めて検討したいと思います。 ○委員長杉本とよひろ君) 委員長からお願いしたいのですが、モニター実験というのは、地元の声を聞くというが非常に大事だと思うのです。モニター選定にあたっては、高輪地区総合支所町会等協力を得てということですけれども、100組がきちんと埋まるように、幅広でモニター選定を行っていただきたい。効果検証のところにいろいろ項目がありますけれども、声を聞くことが私はまず大事だと思うので、そういった意味においても、説明等でその辺を徹底して行っていただきたいと、要望を兼ねてお願いします。 ○地域交通課長西川克介君) 地元町会のご意見を伺う際は、当然、総合支所の協力を仰いでいくということもありますが、当委員会にも地元委員の方もいらっしゃいますので、そういった方のアドバイスなども得ながら、地域の声を取り込んでモニター選定していきたいと考えております。 ○委員長杉本とよひろ君) ほかにご質問等よろしいでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり)
    委員長杉本とよひろ君) ほかになければ、報告事項(1)「白金白金台地域における新規交通手段モニター実験について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長杉本とよひろ君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願28第3号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート設定中止に関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますか。 ○委員(いのくま正一君) 前回の当委員会でも言いましたし、いろいろありますけれども、1つだけ伺います。町会説明会を求めて、港区からも要望して、国土交通省もやりますよということで、去年の秋に白金いきいきプラザで説明会が行われたわけです。そのことはこの間紹介しましたから重ねませんけれども、その継続した説明会がいつされるのか、なぜされないのか、そこが非常に不思議なわけです。前回の説明会から随分たっているわけですよ。次は年内にやってくれということで、参加者、町会の皆さんは強く要望したわけです。宿題も6項目ぐらいあったと思います。1つ何々、2つ何々と明示しているわけです。それが答えられないから説明会をしないのかどうかわかりませんけれども、その辺はどのようになっているのでしょうか。 ○環境課長(湯川康生君) 白金地域町会と、11月28日に説明の場がありまして、その次の会がなかなか設定できていない状況にあります。町会の窓口になっている方から私に再三ご連絡いただいて、私も直接国土交通省の担当の室長に連絡するなどしております。しかし今、第4フェーズということでのオープンハウス型説明会が2月17日まで各地で行われておりまして、そこまではなかなか時間がとれないことという説明を受けております。それが終わり次第、すぐに説明会を開催してほしいと再三話をしておりまして、今週も一昨日に連絡して、国土交通省の方から候補日を出すようにということで改めて強く要望しております。また状況を見ながら候補日を選定できるように努めてまいります。 ○委員大滝実君) 今話がありました第4フェーズのオープンハウス型説明会は、港区でも1月にあったわけで、みなとパーク芝浦でやりましたけれども、7日間で何人参加されたのでしょうか。 ○環境課長(湯川康生君) 1月19日から25日まで7日間行ったのは、正確に言うと第4フェーズのオープンハウス型説明会とは別に、移動説明会ということで、内容的には似たようなものを行いました。7日間の来場者数は332名と、国から報告を受けております。 ○委員大滝実君) 私も見に行って、環境課長ともたまたま一緒になったのですけれども、もう本当に隅っこの方に押しやられているという状態で、非常にわかりにくいなと。正面から入って、例えばのぼりでも立っているなら、やっているな、ついでに見ていこうかという人もいるかと思うのですけれども、よほど意識を持って来ないと、どこでやっているのかもわからないという状態であったのです。ポスターは下に張ってありますと言っていましたけれども、全然気がつかなかったので、環境課長とも、中ののぼりを下におろして見えるようにした方がいいのではないかという話をしたくらいだったのです。実際に参加者数で見ると、7日間やっても、結局、高輪区民センターでやった教室型説明会の1回分ぐらいしか来ていないわけです。これについての周知はどのように行って、どこまで知らされたのですか。 ○環境課長(湯川康生君) 広報みなとでは、10月21日号に1ページを使って羽田空港の機能強化に関するお知らせをいたしました。その中で、今回の1月の移動説明会についても掲載しておりました。直前の1月にもう一度広報を打つ予定でいたのですけれども、全体の記事の関係で、同じ記事を2度はなかなか載せづらいということでしたが、区のホームページ、国のホームページにも載っております。それからポスターは、かなり巨大なA1判と、A4判のチラシを各地区総合支所、各図書館、各区民センターに配付して、周知に努めてまいりました。  ただ、私も実際に行ってみて、大滝委員とお会いしたときもお話しいたしましたけれども、せっかく移動説明会ということで誘致したので、みなとパーク芝浦の入り口にのぼりを立てるなど、もう少し効果的な周知をすべきだったという反省を持っております。今後、さまざまなこの種の周知については、この経験を生かしてまいります。 ○委員大滝実君) 説明会をやったという実績づくりにしか思えないような状況だったのです。例えば、江戸川区などは、現在、教室型説明会で5カ所でやるということで、昨日も開かれたようですけれども、教室型説明会をほかの区ではやられているので、港区でもそういった説明会を行うように、そして白金地域だけではなく他の地域の開催についても、広く国に言ってもらいたいと思います。よろしくお願いします。 ○環境課長(湯川康生君) この間、区議会でも質問、要望等をいただいていて、国には伝えてきております。今、具体的には、麻布地区の連合町会から説明会をというお話をいただいておりますので、これについても国に対して早期に実現できるように要望しているところでございます。 ○委員長杉本とよひろ君) ほかにご発言ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉本とよひろ君) ほかになければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長杉本とよひろ君) 次に、審議事項(2)「発案27第14号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉本とよひろ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉本とよひろ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長杉本とよひろ君) そのほか、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉本とよひろ君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。ありがとうございました。                 午後 4時20分 閉会...