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  1. 港区議会 2017-12-22
    平成29年12月22日建設常任委員会−12月22日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成29年12月22日建設常任委員会−12月22日平成29年12月22日建設常任委員会  建設常任委員会記録(平成29年第25号) 日  時  平成29年12月22日(金) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室 〇出席委員(8名)  委員長   大 滝  実  副委員長  やなざわ 亜紀  委  員  丸山 たかのり       黒崎 ゆういち        横 尾 俊 成       ちほぎ みき子        七 戸  淳        井 筒 宣 弘 〇欠席委員        な し 〇出席説明員  副区長                  小柳津  明
     高輪地区総合支所長街づくり支援部長兼務 野 澤 靖 弘  高輪地区総合支所まちづくり担当課長    近 江 善 仁  都市計画課長               冨 田 慎 二   住宅課長         増 田 裕 士  建築課長                 野 口 孝 彦   土木施設管理課長     岩 崎 雄 一  開発指導課長               村 上 利 雄   再開発担当課長      大久保 光 正  品川駅周辺街づくり担当課長        手 島 恭一郎   土木課長         小 谷 武 彦  土木計画担当課長             小 林 秀 典   地域交通課長       西 川 克 介  街づくり事業担当部長           坂 本  徹 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 赤坂二丁目地区地区計画の決定(原案)について   (2) 白金一丁目西部中地区の街づくりについて   (3) 虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合の設立認可申請について   (4) 品川駅西口地区地区計画の決定(原案)について   (5) 港区基本計画・実施計画(平成30年度〜平成32年度)(素案)について  2 審議事項   (1) 請 願28第9号 JR「品川新駅(仮称)」の駅名を「芝浦」とすることを要望する請願                                 (28.11.25付託)   (2) 請 願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願                                  (29.2.17付託)   (3) 発 案27第11号 街づくり行政の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長(大滝実君) ただいまから建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、やなざわ副委員長、ちほぎ委員にお願いいたします。  傍聴者から撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、そのようにさせていただきます。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) それでは、報告事項に入ります。初めに、報告事項(1)「赤坂二丁目地区地区計画の決定(原案)について」、理事者の説明を求めます。 ○開発指導課長村上利雄君) それでは、報告事項(1)「赤坂二丁目地区地区計画の決定(原案)について」、ご報告いたします。  初めに、資料の確認をお願いいたします。資料No.1、赤坂二丁目地区地区計画の決定(原案)についての表紙をおめくりください。1ページが赤坂二丁目地区のまちづくりについてとして、本地区の概要をまとめたものでございます。2ページから9ページまでが原案の写しでございます。本計画は、東京圏国家戦略特別区域会議において、都市計画法の特例を活用する都市再生プロジェクトに位置づけられており、12月13日の都市再生分科会で赤坂二丁目地区地区計画(原案)として承認されております。現在、都市計画法第16条及び港区まちづくり条例第14条に基づく原案の縦覧及び意見書の提出期間中でございます。本日は、地区計画(原案)の内容について、当常任委員会に報告するものでございます。  それでは、A3判資料の1ページをごらんください。赤坂二丁目地区のまちづくりについてでございます。まず、1の計画地の位置・地区の概況でございます。左下の位置図もあわせてごらんください。本地区は六本木通り沿道に位置し、地下鉄溜池山王駅に近接する交通利便性の高い地区であり、地区周辺には永田町、霞ヶ関の官庁街や六本木、虎ノ門などの複合市街地が位置している、日本の政治経済を支える拠点性の高い地区です。また、本地区の周辺には、赤坂氷川神社など歴史を感じられる資源が多く位置しております。しかし、溜池山王駅から周辺市街地への歩行者ネットワークの形成やバリアフリー化が十分に図られていないことに加え、地区周辺歩行空間が狭小であることや、まとまりある緑地の不足などが課題となっております。このような背景を踏まえ、安全で快適かつバリアフリーに対応した歩行者ネットワークの形成や、緑豊かなオープンスペースの確保を図るとともに、歴史・文化の情報発信及び観光支援機能の強化に資する文化交流拠点の形成など、国際性・文化性豊かな魅力ある複合市街地の形成を図ります。  次に、2の今後のスケジュールでございます。平成30年度中に区域計画の認定、平成31年度に事業着手、平成36年度に事業完了の予定となってございます。  次に、3の主な公共施設等でございます。右上の配置図もあわせてごらんください。まず区画道路1号ですが、安全で快適な歩行空間を確保するとともに、地区内で発生する交通を円滑に処理するため拡幅整備いたします。次に、区画道路2号ですが、安全で快適な歩行空間の確保や防災性の向上を図るため、電線類の地中化に伴い再整備いたします。  次に、広場ですが、歩行者ネットワークの結節点となる六本木通りに面する位置に、歩行者の滞留・集散空間やにぎわいの形成、防災対応力の向上を目的に新たに整備いたします。  次に、緑地1号ですが、地域交流や国際交流に資する緑豊かなオープンスペースを創出するため、新たに整備いたします。緑地2号ですが、地形の起伏を生かしたまとまりある緑を創出するため、新たに整備いたします。  次に、歩行者通路1号ですが、周辺市街地への安全で快適な歩行者ネットワークの形成を目的に新たに整備いたします。歩行者通路2号ですが、地区の南北方向をつなぎ、緑地の緑を感じながら快適に歩くことができるよう整備いたします。  次に、地下歩行者通路ですが、溜池山王駅からのアクセスの向上を目的に新たに整備します。地区外の地下歩行者通路を通じて、既存の地下鉄連絡通路と接続いたします。  次に、歩道状空地1号から3号ですが、歩道と一体となった安全で快適な歩行者空間の確保を目的に新たに整備いたします。  次に、4の施設建築物の概要でございます。区域面積は、配置図の赤線で囲まれた約2.0ヘクタールです。敷地面積は約1万5,700平方メートル、建物の延べ床面積は約22万平方メートル、建物の主要用途は事務所、ホテル、サービスアパートメント、店舗、展示施設、診療所等、階数は地下3階、地上43階、建物の高さは約210メートルとなっております。また、右下には、今回計画している計画地の外観イメージを掲載してございます。  続きまして、2ページをごらんください。地区計画(原案)の内容についてご説明いたします。名称は赤坂二丁目地区地区計画、位置は港区赤坂一丁目及び赤坂二丁目各地内、面積は約2.0ヘクタールでございます。地区計画の目標は、上位計画におけるまちづくりの方向性を踏まえ、本地区における土地利用や導入すべき機能等を記載してございます。要約いたしますと、溜池山王駅から周辺市街地への安全で快適かつバリアフリーに対応した歩行者ネットワークの形成や、起伏ある地形等を生かした緑豊かなオープンスペースの確保を図るとともに、国際化に対応した業務・商業・宿泊等の多様な機能の集積や歴史・文化の情報発信及び観光支援機能の強化に資する文化交流拠点の形成など、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新により、国際性・文化性豊かな魅力ある複合市街地の形成を図るとなってございます。  続きまして、3ページをごらんください。区域の整備・開発及び保全に関する方針でございます。まず、土地利用の方針です。多様な機能の導入による魅力ある複合市街地の形成、緑豊かなオープンスペースの形成、バリアフリーに対応した歩行者ネットワークの形成の3点を定めております。  次に、地区施設の整備の方針です。道路の整備方針歩行者ネットワーク整備方針、広場等の整備方針の3点を定めております。  続きまして、4ページをごらんください。建築物等の整備の方針でございます。建築物の用途制限、壁面の位置の制限及び壁面後退区域における工作物の設置の制限、建築物の形態または色彩その他意匠の制限の3点を定めております。  次に、その他当該地区の整備、開発及び保全に関する方針でございます。自然エネルギー有効活用等による環境負荷低減、災害時における地域の防災対応力の強化、まとまりある緑の創出、電線類地中化による防災対応力の向上の4点を定めております。  次に、地区整備計画をご説明いたします。地区施設の配置及び規模です。7ページの計画図2もあわせてごらんください。まず、道路です。区画道路1号は区域内の幅員7から9メートル、全幅11から14メートル、延長約120メートル、区画道路2号は区域内の幅員2メートル、全幅4メートル、延長約120メートルとなっております。次に、広場は約500平方メートルとなってございます。次に、緑地です。緑地1号は約2,000平方メートル、緑地2号は約2,500平方メートルとなっております。次に、その他の公共空地です。歩行者通路1号は幅員4メートル、延長約90メートル、歩行者通路2号は幅員4メートル、延長約210メートルとなっております。地下歩行者通路は幅員4メートル、延長約30メートルを区域内で整備する計画となっております。  5ページをごらんください。歩道状空地1号は幅員4メートル、延長約120メートル、歩道状空地2号は幅員4メートル、延長約90メートル、歩道状空地3号は幅員4メートル、延長約120メートルとなっております。  次に、建築物等に関する事項をご説明いたします。まず、建築物等の用途の制限でございます。風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項各号及び同条第5項に該当する、営業の用に供する建築物は建築してはならないとしてございます。  次に、壁面の位置の制限でございます。8ページの計画図3もあわせてごらんください。建築物の外壁またはこれにかわる柱の面は、計画図3に示す壁面線を越えて建築してはならないとしております。ただし書きといたしまして、次の各号の1に該当する建築物はこの限りでないとして、記載のとおり3点定めてございます。  次に、壁面後退区域における工作物の設置の制限でございます。広告物等、交通の妨げとなるような工作物を設置してはならないとしております。ただし書きといたしまして、次の各号に該当する場合はこの限りでないとしており、記載のとおり2点定めてございます。  次に、建築物等の形態または色彩その他意匠の制限についてでございます。1点目として、建築物等の色彩は、周辺環境との調和に配慮した意匠とする、2点目として、屋外広告物は、周辺環境との調和や建築物との一体性に配慮した意匠とするとしております。  6ページをごらんください。計画図1では地区計画区域の範囲及び行政境界等を記載してございます。  7ページをごらんください。計画図2では道路、広場、緑地、通路など、地区施設の位置を示しております。  8ページをごらんください。計画図3では壁面の位置の制限を示しております。1号壁面につきましては、高さ10メートル未満の部分は道路境界線より4メートル、高さ10メートル以上の部分は6メートル、2号壁面につきましては、道路境界線より4メートル壁面を後退することとしております。  9ページの参考図をごらんください。地下鉄連絡通路を通じた溜池山王駅周辺における本地区を含む将来的な歩行者ネットワークを示しております。本地区で整備される歩行者ネットワーク事業完了済み赤坂インターシティAIRや、アークヒルズにより形成されている歩行者ネットワークとあわせて、溜池山王駅と周辺市街地を結ぶネットワークが強化されます。  地区計画の内容の説明は以上でございます。  最後に、資料にはございませんが、今後の都市計画手続の予定についてご説明いたします。冒頭に申し上げましたが、12月13日、国の都市再生分科会で赤坂二丁目地区の地区計画(原案)として承認されております。都市計画法第16条及び港区まちづくり条例第14条に基づき、地区計画(原案)の縦覧は12月15日から12月28日までの2週間、また、意見書の提出期間は12月15日から来年1月5日までの3週間となっており、現在、縦覧及び意見書の提出期間中でございます。その後、都市計画法第17条に基づく手続を2月ごろに予定してございます。なお、本地区計画に関連する都市計画として、都市再生特別地区赤坂二丁目地区がございます。同地区の都市計画案の手続につきましては、あらかじめ当常任委員会にご報告いたしますので、よろしくお願いいたします。  甚だ簡単ではございますが、赤坂二丁目地区地区計画の決定(原案)についての報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等がございましたら順次ご発言を願います。 ○委員(ちほぎみき子君) 主要用途は事務所や商業施設のようですけれども、地権者には住民の方はいらっしゃらないのでしょうか。 ○開発指導課長村上利雄君) 地権者でございますけれども、法人で3者となってございます。1つが森トラスト株式会社、1つがNTT東日本、もう一つがメディカルスクエア赤坂でございます。なお、メディカルスクエア赤坂につきましては、地区内で診療所を運営されておりますので、この建物の中に戻るという形を考えてございます。 ○委員(ちほぎみき子君) わかりました。それで、主要用途のところに展示施設と書いてあるのですけれども、具体的にはどのような施設なのでしょうか。 ○開発指導課長村上利雄君) 展示施設につきましては、今回の地域貢献の中で電線類地中化がございまして、その沿道に赤坂氷川神社がございます。赤坂氷川神社の老朽化している山車5台を修復いたしまして、赤坂氷川神社とこちらの地区内にも歴史的な文化財を展示するスペースとして用意するものでございます。 ○委員(ちほぎみき子君) この地区には歴史的な資源があるということで、赤坂氷川神社のことだと思うのですけれども、赤坂氷川神社に保存してある山車だけということでよろしいのでしょうか。赤坂氷川山車保存会という会があって、ホームページではたくさんの山車があるように拝見したのですけれども、どのようになっているでしょうか。 ○開発指導課長村上利雄君) 今検討中のものといたしまして、まだ仮称でございますが、こちらの展示場を(仮称)江戸ビジターセンターという名称で整備する予定となってございます。その中で徳川記念財団のものですとか、赤坂氷川山車保存会のものも保存され、また、それらを活用した体験プログラム等も検討していると聞いてございます。 ○委員(ちほぎみき子君) 赤坂氷川神社が保存している山車以外の、近隣町会等の山車はありますか。 ○開発指導課長村上利雄君) 山車につきましては、赤坂氷川神社の所有のもののうち5台を整備して保存する形でございます。 ○委員(横尾俊成君) 赤坂二丁目地区のまちづくりということで、地元の人たちの意見をさまざまに反映されて、とてもすばらしい施設になっていると思っております。この山車の展示スペースの整備、これは赤坂氷川神社の駐車場の部分だと思うのですけれども、そこに新たに展示スペースをつくるということで、赤坂氷川神社の造作物及び赤坂氷川山車保存会が所有している山車を幾つか整備すると。その維持についてですが、どのような分担になるのか、事業者が維持も含めてやっていくのかについて伺います。 ○開発指導課長村上利雄君) 今回の5台分の修復につきましては、事業者で全て負担しますが、その後の維持管理につきましては、まだ細かい部分を確認できていないところでございます。なお、赤坂氷川神社につきましては、山車を直すだけではなくて、神社の中の山車の保管場所やトイレ等、境内のそういった整備もあわせて事業者の方で行う予定となってございます。 ○委員(横尾俊成君) 修復したり、新しく台をつくったりするということだと思うのですが、それがしばらくすると劣化してきて、それを維持するためにそれがまた何千万円というお金がかかってしまいます。つくるのはいいのですけれども、維持していくのはすごく大変だと思います。そこの部分に関しても、事業者と話しをして、どのように維持していくのか、あるいはメンテナンスするときに、今はボランティアなどがいろいろ協力しながらやっていますけれども、そこの部分にもどのようにかかわっていただけるのかも含めて、区が指導して、ぜひ進めていただきたいと思います。  あともう一点なのですが、(仮称)江戸ビジターセンターがつくられて、ここに山車が置かれて、赤坂氷川神社にも展示してあって、国際医療福祉大学の赤坂キャンパスにも山車が展示される予定ということで、ここまで整備されると、山車がとても目立つというか、赤坂の1つの歴史的・文化的なものとして、まちづくりにとても資するのではないかと思うのですけれども、その連携をどうしていくのか。このビジターセンターを中心にいろいろなワークショップをやられたりだとか、あるいはほかの場所を案内していくような地図をつくったりだとか、いろいろなことがあるかと思うのです。その連携について、山車の保管場所や盛り上げ施策など何か考えているものがあれば教えていただきたいのです。 ○開発指導課長村上利雄君) まず、山車につきましては、それぞれ分散して展示するような形になりますけれども、今後、例えばお祭りのときの山車のルート等を含めまして、この地域を活用する等を検討していると聞いてございます。  また、地域との連携でございますが、先ほどの(仮称)江戸ビジターセンターでは、地域の文化活動団体等との体験プログラムの提供や協力を計画しておりますので、区といたしましても、地域と有効に連携しながら活用していただくように指導してまいりたいと思います。 ○委員(横尾俊成君) ぜひ赤坂地区総合支所とも連携をとりながら、ここを1つの名物にしていただければと思っております。よろしくお願いします。 ○委員長(大滝実君) 私からもお伺いいたします。この歴史・文化の情報発信の施設についての内容はわかりましたけれども、ホテルやサービスアパートメントなどもつくられるということで、その内容や部屋数はどれぐらいになるのでしょうか。 ○開発指導課長村上利雄君) 現在のところ、ホテル、サービスアパートメントの規模、部屋数等につきましては、まだ検討中と聞いてございます。 ○委員長(大滝実君) 外観イメージ図から言えば、かなりの部分がそういったところになろうかと思います。地区計画の目標は、世界から資金・人材・企業等を集める国際的ビジネス拠点を形成することと、赤坂地域都市型観光資源や氷川神社などの歴史・文化資源を生かした回遊性の高いまちづくりとなっているわけです。国際的ビジネス拠点という点で言えば、こういった目標で既に周辺でも同じような開発が進められてきたと思うのです。今回は赤坂地域の歴史・文化資源が設置されるという目的はあったとしても、全体としては国際的なビジネス拠点としての開発となるのではないかと思うのですけれども、この辺はどうなのでしょうか。 ○開発指導課長村上利雄君) 本地区は、国家戦略特別区域会議におきましても、東京圏の目標として世界一ビジネスのしやすい環境を整備するという位置づけがございます。それにあわせまして、本地区の緑豊かな環境、また、歴史・文化が薫る環境がございますので、こちらの計画につきましては、地域の特性等を踏まえました計画としてまとまったものになってございます。それと、文化発信・観光支援機能につきましても、ほかの地区と連携しながら、例えば、観光につきましては、シティプロモーション等も活用しながら、外国人観光客も誘導できるような体制もとられていくと聞いてございます。 ○委員長(大滝実君) これは市街地再開発事業ではなく、個人施行と言いますか任意事業で進めていくということですか。どういう形になるのですか。 ○開発指導課長村上利雄君) こちらは都市再生特別整備地区の事業という形で、市街地再開発事業ではございません。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問等ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(1)「赤坂二丁目地区地区計画の決定(原案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(2)「白金一丁目西部中地区の街づくりについて」、理事者の説明を求めます。 ○再開発担当課長大久保光正君) それでは、報告事項(2)「白金一丁目西部中地区の街づくりについて」、ご報告いたします。  資料No.2をごらんください。今回の報告につきましては、白金一丁目西部中地区市街地開発準備組合から、都市計画に関する関係機関との協議がおおむね整ったこと、また、事業予定区域内での合意形成がおおむね得られたこと等の報告を受けまして、今後の都市計画手続を進めることに先立ち、当常任委員会にご報告するものでございます。  最初に、1の計画地の位置・地区の概要についてご説明いたします。資料左下の位置図もあわせてごらんください。図の中に3つの赤枠の地区を示しておりますが、左側の地区が白金一丁目西部中地区でございます。大久保通り白金商店街に面し、地下鉄白金高輪駅の近傍に位置する約1.6ヘクタールの区域で、住宅を中心に工場、事務所、店舗などの多様な土地利用がなされております。一方で本地区内は、十分な幅員の道路が少なく、建築物の老朽化や住宅・工場が混在するなど防災機能が不十分であり、さらに隣接する白金商店街の連続性が欠けているなど、市街地環境の課題を抱えた地区となってございます。このようなことから、港区まちづくりマスタープランにおいて本計画地は、バリアフリー化、細街路の拡幅整備、建物の耐震化などにより安全性・防災性を向上し、ものづくり産業と居住環境を調和させる地区となっております。そのため、街区再編による土地の集約化、都市基盤や良質な住宅の整備、白金商店街とも連携する商業機能の導入、工場機能の適切な配置などにより、魅力ある複合市街地を形成してまいります。  次に、2のこれまでの主な経緯でございます。地元住民の発意のもと、平成18年4月にまちづくり研究会が発足し、平成25年4月に再開発準備組合が設立され、現在も第一種市街地再開発事業の施行に向けた積極的な活動が行われております。  次に、4の地区施設の配置及び規模をごらんください。整備される予定の主な公共施設等を示してございます。資料の下段中央の配置計画(案)もあわせてごらんください。道路につきましては、北側の区画道路1号を幅員10メートルで新設いたします。また、南側の区画道路2号は、幅員10メートルに拡幅してまいります。これら2路線は、相互通行の道路として整備し、広域的な交通ネットワークの形成や防災機能の向上を図ります。また、白金商店街側の区画道路3号は、幅員8メートルに拡幅してまいります。  広場につきましては、住宅棟の北側に約3,300平方メートルで新設し、地域の憩いや防災拠点として、また、商店街と連携したイベントなどに活用していくこととしてございます。  その他の公共空地につきましては、街区の外周部に幅員2メートルから5メートルの歩道状空地を歩道と一体に整備しまして、より快適で安全な歩行空間を確保するということでございます。  次に、5の施設建築物の概要をごらんください。上段の表の地区計画及び高度利用地区でございますが、区域面積はそれぞれ1.6ヘクタールとなってございます。下段の表は施設建築物の概要でございまして、住宅棟のA地区と工場棟のB地区をそれぞれ示しております。主なものを申し上げますと、施行区域面積が2地区合計で約1.6ヘクタール、延べ面積が2地区合計で約10万平方メートル、主要用途は住宅が大半を占めますが、その他店舗、生活利便施設、工場などが整備されます。高さがそれぞれ約140メートルと約20メートル、住戸数が約900戸となってございます。  資料右下の整備イメージにつきましては、計画地の南西側から見た鳥瞰図でございます。ごらんいただければと存じます。  最後に、3の今後のスケジュールでございます。平成30年度の都市計画決定の後、各種手続を経て平成33年度に工事着工し、平成37年度に工事完了する予定となってございます。
     大変雑駁ではございますが、報告事項(2)「白金一丁目西部中地区の街づくりについて」の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○委員(丸山たかのり君) 今回の計画の中に、白金商店街の商店の一部が入っているかと思うのですけれども、この区域内の中で営業されている商店は、今どれぐらいあるのでしょうか。あと、こちらの向かいにあるホームマート四の橋という、利用者の大変多いスーパーマーケットですけれども、近々閉店が予定されていると伺っています。今回、新たに生活利便施設が入るということで、生鮮販売の代替施設として大変期待されていると思うのですが、そういった店舗が入居して、その後どのように営業していくのかなどの予定は、今のところどのようになっているのか教えていただけますか。 ○再開発担当課長大久保光正君) まず、営業されている店舗の件数ですけれども、店舗併用住宅という意味では、約7軒の方々が営業されながら生活してございます。  それから、将来どのような店舗が入るかでございますが、図面ではお示しできておりませんけれども、商店街に面した部分のA地区の住宅棟の下の部分に、スーパーマーケットなど生活支援ができる店舗を今計画してございます。今後は、商店街のにぎわいと、生活しやすい空間となると考えてございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。資料の中にも、「白金商店街と連携して商業機能を導入し」ということで、やはりこの地域にとってみれば、この開発はすごく期待されているところだと思います。住民の方も多くなりますし、また、営業しているとは言っても実際に利用する方はそれほどに多くなくて、細々とやっているような商店が多かったものですから、この開発の中で、白金商店街と一体となって、にぎわいのまちづくりができることはすばらしいことです。ぜひ、そのような視点で進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  あと、道路について伺います。それぞれ周辺の道路を拡幅するということなのですけれども、現在、白金商店街の通りと大久保通りは一方通行で、そこに抜けていく道も一方通行となっていて、道路環境としては非常に不便なエリアです。ここは今後、双方向になるのでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 南北の道路、白金商店街の通りと大久保通りにつきましては、現在、一方通行でございますけれども、開発後も一方通行のままでございます。 ○委員(丸山たかのり君) では、東西に抜けていく区画道路1号と区画道路2号は双方向になるということなのでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 東西の部分につきまして、新設する区画道路1号につきましても、拡幅する区画道路2号につきましても、双方向になるということでございます。 ○委員(丸山たかのり君) ここは非常に不便なところですので、双方向になるとすごく便利になると思います。大変いいことだと思っています。ただ一方、そうなると交通量が増えるので、ここは歩行者も結構見受けられるところですから、安全対策も非常に重要になってくるかと思っております。ですので、双方向になる区画道路1号と区画道路2号の歩道の整備をしっかりやっていただきたいと思います。あと、区画道路2号と区画道路3号が交わるところに白金保育園があると思うのですけれども、保育園のところの安全対策もより重要かと思います。その辺について、何かお考えでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) まず、各道路につきましては、拡幅整備してまいりますので、当然ですけれども、歩道も整備してまいります。さらに敷地内に歩道状空地を確保してまいりますので、良好な歩行空間が確保されると考えております。  それから、白金保育園の前の部分でございますが、保育園に特化した整備は現時点では考えておりませんけれども、より安全な空間を確保できるよう努めて整備してまいります。 ○委員(丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いいたします。あと、住宅整備戸数が約900戸と出ているのですけれども、世帯数がかなり増えることになります。目の前には白金保育園、裏には志田町保育室といった保育施設はあるのですけれども、現状でも定員的にはかなりいっぱいなところで、この住宅が900戸増える分を確保できるのかと心配しています。保育施設をこの中に設けるというような要望や意見はなかったのでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 当地区からのご意見ということでは特にお聞きしておりませんけれども、区の施策として、保育施設の整備は最重要課題と認識してございます。当地区の生活利便施設の中には、60人程度の保育園を民間で確保する予定になっておりますので、今後の需要にも耐えられると考えております。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。それと、住民の方がそれだけ増えるということでは、駅までの動線が問題になるかと思っております。既に完了している白金一丁目東地区、白金アエルシティのところに、地下鉄白金高輪駅の出口があるにはあるのですけれども、今回の白金一丁目西部中地区の方に向けた出口がほとんどない状況になっているので、住宅が900戸増えた場合の動線をどう確保していくのかが課題になるかと思います。他の地区では、地下鉄の出口を設けてくれという要望があったと伺っているのですけれども、この地区においては、そういった要望があったとか、出口を設置する予定があるということはございますでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 当地区におきましては、特につなげてほしいという要望はないということでございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。動線をきちんと確保していただければ特に問題はないかと思うのですけれども、もともとこの辺に住んでいる方から、白金一丁目西部中地区あたりに向いた出口が少ないといった要望もありましたので、確認いたしました。  それとあと、この地区そのものではないのですけれども、隣接地域ということでお伺いします。白金一丁目東地区と白金一丁目東部北地区との間の白金一丁目東部中地区と言われるエリアでは、再開発の機運の高まりはあるのでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 現時点では、まちづくりの勉強会ですとか、そういった初期段階の活動も含めまして、我々としてはお聞きしておりません。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問ございますか。なければ、私から伺います。  権利者数と同意状況、同意していない方の理由についてお聞かせ願えますか。 ○再開発担当課長大久保光正君) まず、当地区の権利者数につきましては62名でございます。それから、都市計画を進めることについて異議はありませんという、仮同意と言っている同意状況でございますが、現時点では約83%でございます。未加入の方がいらっしゃるわけでございますが、主な理由としまして、周りの状況をうかがっており今の段階では決心がつかないという方、自分の建物がまだ新しい状態なので今は静観させてもらいたいという方、現状を望んでいるので再開発には参加しないという方、それから、海外の在住であるために現時点で意向が確認できない方等がございます。 ○委員長(大滝実君) 区分所有者や零細な地権者が結局出ていかざるを得ない状況になるかと思うのですけれども、長く住んでいる人や高齢の人などは、移りたくないという人もいらっしゃると聞いているのです。同意が得られないまま強引に進めるべきではないと思いますので、区としても、意見をよく聞いて対応するよう指導すべきだと思いますが、この辺はどうでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 現段階は、都市計画を進める段階でございます。今後、都市計画決定、それから、組合設立と事業が進んでまいりますけれども、我々としましても、地域の方の生活再建が最重要課題だと考えております。これにつきましては、現段階から丁寧に説明するように、また、強引に進めることのないように、準備組合を強く指導してまいります。 ○委員長(大滝実君) ここは区内でも数少ない下町の様子を残しているようなところでもありまして、家賃も安いし物価も安いという、豊かなコミュニティがある場所です。地権者以外にも借家人がかなり住んでいるわけですが、現在、借家人は何軒で何人ぐらい住んでいるのでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 正確な数字を把握しているわけではございませんが、約200軒いらっしゃるとお聞きしてございます。 ○委員長(大滝実君) 高齢者も非常に多いと聞いているのですけれども、そういう実態について区は把握しているのでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 現時点の権利者の方々の正確な数字、生活スタイルなどまで詳細に把握しているわけではございませんが、今後、事業が進むにつれて正確に把握するように努めてまいります。 ○委員長(大滝実君) 先ほどの答弁でも、生活再建が図れるように支援するということでしたけれども、ほかに移りたくないという人や、生活再建を図るには非常に困難な人もいらっしゃると聞いています。借家人について言えば、大家が説得することになると思うのですけれども、ほかのところでも準備組合などの強引な働きかけがあったとも聞いております。区としても、丁寧に進めていくように指導してほしいと思うのですけれども、この辺はどうなのですか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 先ほども申し上げたとおり、地権者の方々、借家人も含めまして、生活再建が最重要課題だと考えております。これにつきましては、現段階から準備組合を強く指導しまして、強引に進めることのないように指導してまいります。 ○委員長(大滝実君) あと、おおよその総事業費と補助金はどのぐらいになりますでしょうか。 ○再開発担当課長大久保光正君) 概算でございますけれども、総事業費につきましては、現時点では約700億円を見込んでいるとお聞きしてございます。補助金につきましては、現時点では決まったものはございませんので、今後、さらに精査した中で決めてまいるということでございます。 ○委員長(大滝実君) 先ほど、近隣地域の再開発の機運はどうかと、丸山委員から質問がありましたけれども、この開発を通じて周辺に開発を喚起して、次々と開発が広がっていって、先ほど言いましたように、出ていかざるを得ないような方がいらっしゃるということになっては困ります。きちんと丁寧に指導していくことが必要だと思います。ほかのところのように、追い出しになるような状況につながっていくことになれば、これは住民の理解は得られないと思いますので、ぜひ住民の意見などをよく掌握して、丁寧な指導をお願いしたいと思います。  ほかにご質問等ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、報告事項(2)「白金一丁目西部中地区の街づくりについて」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(3)「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合の設立認可申請について」、理事者の説明を求めます。 ○再開発担当課長大久保光正君) それでは、報告事項(3)「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合の設立認可申請について」、ご報告いたします。  資料No.3をごらんください。本件につきましては、本年9月12日に都市計画決定いたしました虎ノ門・麻布台地区の市街地再開発事業について、代表者から提出されました組合設立認可申請書を認可権者である東京都知事宛てに進達するために、事前に当常任委員会にご報告するものでございます。  最初に、59ページをごらんください。虎ノ門・麻布台地区のまちづくりについて、概要をまとめたものでございます。資料中央の位置図及び右上の配置図からごらんいただきまして、対象となる区域は、日比谷線神谷町駅と南北線六本木一丁目駅の間にあります、赤色の一点鎖線で囲まれた約8.1ヘクタールの市街地再開発事業区域でございます。当地区は、平成5年2月に市街地再開発準備組合が設立されて以降、地区の分割等を経まして、平成29年9月に都市計画決定、平成34年度の工事完了を目指しております。公共施設等につきましては、道路、緑地、その他の公共空地として、それぞれごらんの施設が整備されてまいります。  60ページには建築物の概要、位置図及びイメージパースを掲載してございますので、ごらんいただければと思います。  1ページにお戻りください。申請者から港区長宛ての進達願いでございます。  次に、1枚おめくりいただきまして、2ページをごらんください。申請者から東京都知事宛ての市街地再開発組合設立認可申請書でございます。  次に、4ページから35ページまでが定款でございます。定款につきましては、市街地再開発組合を運営するための基本ルールでございまして、第1章の総則から始まり、第15章の雑則まで94条と、附則の7条及び別表で構成されてございます。定款で定めるべき事項につきましては、都市再開発法に規定されてございます。  次に、36ページから58ページまでが事業計画書を抜粋したものでございます。37ページに目次がございますが、こちらが事業計画書に掲載されている項目でございます。事業計画書につきましては、事業及び施行者の名称、事業の目的、設計の概要、資金計画等が記載されてございます。4の(2)の設計図等につきましては、資料が膨大なため、本日は省略しております。  最後に、61ページをごらんください。市街地再開発事業の流れをまとめたものでございます。現在は、組合設立認可申請の段階でございます。本日の委員会報告後、速やかに東京都に進達いたします。その後、事業計画の縦覧、意見書の提出及び処理を経まして、東京都知事の認可となってまいります。平成30年3月下旬の認可を予定してございます。また、組合設立認可後につきましては、平成30年度内に権利変換計画の認可、建築工事着工、平成34年度末に工事完了を予定してございます。  甚だ簡単ではございますが、報告事項(3)「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合の設立認可申請について」の報告は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言を願います。  なければ、私から、基本的なことをお聞きしたいと思います。  2ページでは、再開発組合設立認可申請者は11名になっていまして、12ページの定款第3章では、参加組合員が2者出ています。この申請者11名と第3章で言っている参加組合員については、どのような意味になっているのか、基本的なことですがお伺いしたいのです。 ○再開発担当課長大久保光正君) まず、申請者につきましては、いわゆる設立発起人という言い方をしていますけれども、こちらはおおむね理事の方が代表となりまして、設立の認可申請を行うということでございます。  次に、11ページから12ページにかけて、参加組合員が規定されておりますけれども、委員長ご指摘のとおり、参加組合員につきましては2者のみの予定でございます。 ○委員長(大滝実君) ほかには質問ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、報告事項(3)「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合の設立認可申請について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、報告事項(4)「品川駅西口地区地区計画の決定(原案)について」、理事者の報告を求めます。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) それでは、報告事項(4)「品川駅西口地区地区計画の決定(原案)について」、ご報告いたします。  本日のご報告は、事業者である京浜急行電鉄株式会社及び株式会社西武プロパティーズから都市計画手続の依頼を受け、東京都が地区計画(原案)を決定したことから、地区計画(原案)の内容について説明するものでございます。  資料No.4、品川駅西口地区地区計画の決定(原案)についてをごらんください。1ページから6ページまでが品川駅西口地区地区計画(原案)の写しとなっております。最後の7ページには、参考資料として品川駅西口地区のまちづくりについてまとめたものを添付してございます。  それでは、7ページの参考資料から説明いたします。こちらは、10月30日の当常任委員会に報告した資料でございます。項番1、本地区の位置・地区の概況です。本地区は、日本有数のターミナル駅である品川駅の駅前として、地区内には大規模なホテルが集積する中で、変化に富んだ地形や緑が維持されている旨、品川駅では2027年にリニア中央新幹線の開業が予定され、京浜急行線の地平化が計画される旨、国道15号線の拡幅等や環状第四号線の整備計画が進捗している旨を説明いたしました。  次に、項番2、地区計画の概要です。京浜急行線の地平化に伴い、再整備が必要となる品川駅西口の駅前広場について、国道15号線の拡幅等と連携し、地域交通機能を担う駅前広場を、再開発等促進区を定める地区計画の主要な公共施設に位置づける旨を説明いたしました。  項番3、今後のスケジュールについては最後に説明いたします。  次に、品川駅西口地区地区計画(原案)を説明いたします。1ページにお戻りください。東京都が決定する地区計画となっております。名称は品川駅西口地区地区計画、位置は港区高輪三丁目地内、面積は約14.8ヘクタールになっております。  次に、地区計画の目標でございます。1段落目では地区の課題を、2段落目では上位計画における位置づけを記載しております。3段落目からが内容になりますけれども、「これらの位置づけを背景として、段階的かつ一体的なまちづくりを推進することで、国際交流拠点の実現に向けた多様な都市機能の導入と緑豊かな空間の調和のとれた複合市街地を形成する」としております。また、「地区中央における広場等による一体的な緑地空間の形成や、周辺市街地へのアクセス性に配慮した歩行者ネットワークの形成により、地域に開かれたまちづくりを推進する」としております。  次に、区域の整備、開発及び保全に関する方針でございます。最初に、土地利用の方針についてです。1点目は、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014や、地区の立地特性等を踏まえ、MICE機能、業務、商業、居住、生活支援機能等、多様な機能が融合した複合市街地を形成する。2点目は、斜面緑地等を生かしつつ、地区内の緑地や環状第四号線等の沿道の緑による緑豊かな空間を形成するとしております。  2ページをごらんください。次に、公共施設等の整備の方針についてでございます。1の道路等の整備方針として、3点定めております。1点目は、地区周辺の整備と連携し、地域の交通結節機能を担う駅前広場を整備する。2点目は、周辺地域の歩行者の安全性の強化、自動車交通の円滑な処理等を図るため、地区西側の補助第14号線の整備を行う。3点目は、周辺道路への交通負荷の軽減や地区内の利便性向上を図るため、斜面緑地等に配慮しつつ、開発による交通を適切に処理できる地区内車路ネットワーク(地下を含む)の形成を図るとしております。  2の歩行者ネットワーク整備方針として、2点定めてございます。1点目は、周辺地区のつながりや回遊性の向上、災害時の安全性の確保に向けて、駅前広場や地区中央の緑地空間等を生かしつつ、沿道や地区内外をつなぐ歩いて楽しい歩行者ネットワークの形成を図る。2点目は、地区東西の高低差を考慮するとともに、既存東西自由通路の西側延伸と連携し、デッキレベルを基軸としたバリアフリー歩行者ネットワークの形成を図るとしております。  3の公園・緑地・広場等の整備方針として、4点定めております。1点目は、既存の公園の樹林を含む斜面緑地を保全するとともに、広場等が一体となった交流・憩いの場となる緑地空間の確保を図る。2点目は、斜面緑地、高輪公園、高輪森の公園等を生かした緑のネットワークの形成を図る。3点目は、公園のアクセス性・視認性の改善など、一層の利便性向上を図る。4点目は、地域の防災性の向上にも寄与する環状第四号線の整備と連携し、災害時の避難場所としての広場の確保を図るとしております。  次に、建築物等の整備の方針でございます。品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014の考え方等に基づき、品川の玄関口にふさわしい、多様な交流が感じられる駅前の顔の形成や斜面緑地等の資源を生かした景観の形成等を図り、国際交流拠点にふさわしい空間を形成するとしております。  次に、再開発等促進区でございます。位置は港区高輪三丁目地内、面積は約14ヘクタールとなってございます。土地の合理的かつ健全な高度利用と国際交流拠点にふさわしい魅力ある複合市街地を形成するため、2点定めております。1点目は、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014における集約的に高層化を図るエリアにおいては、駅周辺の活力創出に向けて、風の道等の環境に配慮しつつ、MICE機能、業務、商業、居住等が複合した拠点の形成を図る。2点目は、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014における隣接地域に配慮しつつ、空間形成を図るエリアにおいては、MICE機能の更新とともに、業務、居住、生活支援機能等の新たな機能導入を図るとしております。  続きまして、3ページをごらんください。主要な公共施設の配置及び規模でございます。その他の公共空地として、駅前広場約3,500平方メートルを新設するとしております。  4ページをごらんください。位置図です。地区計画の区域を示しております。都市計画道路で囲まれた区域になっております。なお、北側の環状第四号線は拡幅し、東側に延伸の上、補助第123号線に接続する都市計画変更が別途行われる予定になってございます。  5ページをごらんください。計画図1です。地区計画の区域、再開発等促進区の区域、行政境界等を示しております。地区計画の区域は、北側の環状第四号線では都市計画道路境界としており、東側、南側、西側は都市計画道路中心線としております。再開発等促進区の区域は、北西側の衆議院宿舎跡地を除いた区域としております。この跡地につきましては、環状第四号線整備で影響する地権者の代替地として東京都が取得した土地であり、再開発等促進区としての土地利用等の方向性が現時点ではまだ定まっていないことから、今回の再開発等促進区の区域からは除いてございます。  6ページをごらんください。計画図2です。主要な公共施設として駅前広場を示しており、構想として緑地空間を示しております。補助第19号線の品川駅の駅前広場につきましては、11月24日の当常任委員会において報告したとおり、都市計画変更が行われる予定になってございます。  以上が地区計画(原案)の内容になります。  再び、7ページの参考資料をごらんください。最後に、項番3、今後のスケジュールについてでございます。平成30年春ごろに都市計画決定し、以後、都市計画変更、土地区画整理事業等を決定し、工事着手を予定しております。2027年のリニア中央新幹線の開業にあわせ、駅前広場の機能を確保することとしております。都市計画決定までの予定でございますけれども、当常任委員会への報告後、平成30年1月10日水曜日に、品川駅西口地区地区計画(原案)について、地区内の地権者の方々を対象とした説明会を開催する予定にしております。また、平成30年1月10日水曜日から1月23日火曜日まで原案の縦覧を行い、1月10日水曜日から1月30日火曜日までの間に意見書の受け付けを行う予定にしております。この手続の後、東京都が地区計画を案として定め、都市計画法第17条に基づく手続を平成30年2月ごろに予定してございます。  少し長くなってしまいましたけれども、説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言を願います。 ○委員(丸山たかのり君) スケジュールを再度確認したいのですけれども、平成39年度に駅前広場の機能確保ということで、これは具体的には、現在の品川駅のターミナル機能やバス停などが移動して、そこで稼働するのが平成39年度ということでよろしいのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 参考資料7ページの左下に記載しております、将来計画断面図の全てが包括して機能する状態を、2027年を目標に取り組んでいるということで考えてございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。今回の計画の中には入っていないのですけれども、地区計画区域の中の建物などの計画についても、平成39年度を目指して完成していくというように事業者は考えているのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 区域内の建物の計画につきましては、まだ事業者自体が構想というか考え方をまとめ切れていない状態ですので、スケジュールがどのような形で進んでいくのかについては、私どもは聞いてございません。今回、一番重要なポイントは、前回も説明いたしましたけれども、京急線が地平化されて、そのためにそこに都市計画決定されていた駅前広場を廃止すると。その駅前広場を国道側に移動することによって、今回の地区計画区域に入っている駅前広場3,500平方メートルをきちんと整備するということを、この区域内の権利者全員で合意しました。それに基づいて皆さんがこれから建物計画を考えるのだと思いますけれども、それぞれ協力しながら目標に向かって取り組みを進めていくことになろうかと思います。 ○委員(丸山たかのり君) 地区計画内の建物に関しては、まだ全然見えていないということですけれども、先日、住民説明会が行われて、京浜急行電鉄株式会社と株式会社西武プロパティーズの2つの民間事業者に対して、住民の意見がさまざま出されたように伺っています。例えば、京浜急行線の立体交差事業は港区が事業者として入っているわけですけれども、事業者として入っていないこの区域に関しての区民意見の誘導などに、区はどのようにかかわっていくのか教えていただけますか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 先ほど、都市計画を決定するまでの手続の流れをご説明いたしましたけれども、1月10日に、今ご説明した原案の中身について、地区内の地権者の方々への説明会を開催しようと考えています。当然、ご説明すればご意見等はいただけると理解しております。その後、2月ごろに案が決定した段階で、東京都と一緒に都市計画法第17条の説明等を行うことになります。その際、周辺の住民の方々から出されるさまざまな意見についても、この計画案の中に極力生かしていけるように、取り組みを進めていきたいと考えてございます。 ○委員(丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いいたします。それと、今回の品川駅西口地区地区計画の結果、既存の東西自由通路が西側に延伸していく形になりますので、東西自由通路におけるさまざまな課題が最終的には解決していくというか、よくなっていく方向になるのだなと思っています。ただ、計画が完了するまでの過程においては、京浜急行線の地平化もあわせて、品川駅周辺に関してはいろいろな計画が絡んでいるものですから、交通の面において大変に混乱するおそれがあるのではないかと思っています。昨日の交通・環境等特別委員会でもその懸念を述べさせていただきました。品川駅の東西自由通路に関しては、JR東日本が管理しているということなのですが、ラッシュ時などにおける動線のきちんとしたすみ分けといった部分では、まだまだ不十分な点が多いと思っていまして、地域の方からもそういった要望等を受けているところです。現在の東西自由通路における問題がより悪くならないようにというか、きちんと交通の機能が確保できるように、JR東日本にもしっかりと指導と対策を求めていくべきだと思いますが、この点についていかがですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 現在、JR品川駅の改札口を挟んで、東側に行かれる方と西側に行かれる方におおむね分かれて移動されていると思います。今回、事業を行って西側を延伸しますので、この西側のエリアでデッキをかけかえたり、京急線が下におりてくることによる歩行者流動への阻害等につきまして、当然のことながら、JR東日本、京急電鉄、民間の開発事業者等の関係事業者を、適切に指導・誘導することによって、区民の皆様に与える影響が最小限になるように、区の方としても努力してまいりたいと考えております。 ○委員(黒崎ゆういち君) この14.8ヘクタールの中の区域内の地権者について、どういった方が何人ぐらいおられるのか教えてください。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 地区内の地権者の数でございますけれども、土地建物所有者は法人が16社、個人が4名でございます。区分所有者は1なのですけれども、人数は5名で区分されております。それから、借地権者は法人が2社、個人が1名、区分所有者は1で人数は36名と聞いてございます。 ○委員(黒崎ゆういち君) ありがとうございます。その方たちに対する説明や、どのようにしていくか、一緒にやっていこうという合意形成はされていると思います。それで、品川税務署がこのエリアに入っていると思うのですけれども、その扱いはどうなっているのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 公有地でございますので、公有地そのものの意思の表明はまだ何もされておりません。ただ、地区計画そのものを提案している京急電鉄と西武プロパティーズにつきましては、当然のことながら、土地所有者である国に対して適切に説明し、法律上の手続を順次進めていきますので、もし国の方にそうした意向への反対なりの考えがあれば、都市計画手続の中できちんと表明されるものと理解しております。何もなければ、まちづくりそのものの全体の流れはご理解いただいていると推測してございます。 ○委員(黒崎ゆういち君) 同じように、区立公園がこのエリアにあると思いますけれども、それも同様な手続の中で、方向性も判断した上でどうするか検討していくという理解でよろしいですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 今後の流れといたしまして、事業者としては、土地区画整理事業を想定して取り組みたいということをアナウンスしてございます。その土地区画整理事業の協議の中で、公園のあり方や緑地等の整備の仕方について、協議していきたいと考えてございます。 ○委員長(大滝実君) 私も、説明会や地元の声なども伺っているところでして、それで何点かお伺いしたいと思います。地区計画の目標の中に、「品川駅前の立地特性を生かし高度な利便性を備えたMICE、業務、観光支援、宿泊、居住等の機能導入の誘導」とあります。国道15号線沿いとプリンスホテルあたりは、将来建て替えとなっていくと思うのです。先ほどの答弁では、地区内の建物の計画については形が見えておらず、これからということでしたが、そのあたりの高層化が進んでいくということになると、高輪森の公園の保全ということがあったとしても、いわば高層ビルに取り囲まれた公園になるのではないかという心配もあるわけです。その点ではどうなのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 今回、建物計画がないにもかかわらず、先行してこの地区計画都市計画決定しようと考えた根本の理由が、今、大滝委員長がご指摘いただいた中身に関連していることだろうと理解しております。その保全やあり方について、何も合意や明記をしないまま建物計画が進めば、大滝委員長がご心配されているようなことがずるずると進んでしまうことも想定いたしまして、私どもとしては、この14.8ヘクタールのところに、一定の考え方と緑地の保全といった基本的なスタンスを合意させるということです。品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014では、駅前の高度利用等について記述してございまして、これは品川駅周辺の発展を考えればやむを得ない状態であろうし、港区としても、まちを活性化させていく上では必要なことだと考えております。その両方が共存できて、よりよいものとなるようにまちづくりを進めたいということで、この地区計画をかけている次第でございます。 ○委員長(大滝実君) それと、その後に「既存の崖線・緑地、高輪公園、高輪森の公園等を生かした緑のネットワークの形成」とあります。高輪公園と高輪森の公園の間には環状第四号線が通るわけなので、緑のネットワークと言われているけれども、この環状第四号線によって緑だけではなくて、まちも分断されていくのではないかと心配されている方もいらっしゃるのです。この辺はどのように計画されていくのかお聞きしたいのです。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) ご指摘のとおり、環状第四号線がこの地域の北側に計画されてございます。この環状第四号線ですけれども、今回改めて決定されたわけではなくて、もともとここに決定されておりました。この地域と、それから、その北側の地域の間に道路ができるということで、大きなまちづくり全体の骨格的な構造からすれば、どうしてもつくらなければならない施設だと理解しております。一方で、この緑地自体が南北に連なっていることについては、環境課等がいろいろ調査・検討していて、私ども区としても存じている内容です。物理的な空間は分断されているかもしれませんけれども、双方がきちんと保全されていくことによって、双方がリンクできるような形で残していきたいというのが、この中に記載されています。生物というのは、空間があいていて樹木が途切れれば行き来できないというわけではなくて、昆虫や鳥類等にとっては、飛び石であっても空間がつながることが環境の保全につながると、生物多様性の中でも論じられております。私どもとしては、そうした環境がきちんと保全されるように努力していきたいと考えております。 ○委員長(大滝実君) 大きな道路ができるわけですから、分断はされますけれども、そういう中でもつながっていくような工夫は当然できるわけです。そういった点で、区としても指導することが必要かと思います。
     それから、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014の中で、高輪森の公園は、図面から言えば、風の道から少し外れているようなところにあるわけなのですけれども、それ以外は、それを挟んで高度化するというようになっている関係で、この風の道がふさがれていくことによって、ヒートアイランド化するのではないかという心配もあるのです。この辺の対応についてはどうなのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) ご指摘のとおり、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014の中には、風の道がこのエリアの北東部を通過するような形で示されております。こうした風の道そのものの物理的な空間を残すことになるのか、後背地に至る風速を低減させないような取り組みができるのかどうかも含めて、今後、ここで建物計画をするさまざまな事業者と相互に連携しながら、どういう位置にどういう状態で整備することで、今ご指摘をいただいているような風の道の流れについて配慮できるのかについて、これから研究してまいりたいと考えております。 ○委員長(大滝実君) 風が上空を通過していくのでは何の役割も果たさなくなると思いますので、よろしくお願いします。  それから、7ページの参考資料から幾つかお聞きしたいことがあります。まず、品川駅北口駅前広場について、高速バス等の導入スペースの確保と書いてあるわけですけれども、ここは道路としては環状第四号線に高架のままつながっていくという形になっていくのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) これは地区計画の方針の中にも落とされている印になりますけれども、現在の構想としては、この環状第四号線が整備されることの前提で、それにブランチするような形で計画を考えていると聞いてございます。 ○委員長(大滝実君) 環状第四号線の方がいつになるかわからないということからいけば、まだ具体的な計画はないということですね。  それから、同じくそれに沿ったところで、歩行者ネットワークということが述べられているのですけれども、これは上ではなくて地平と言いますか、下のところで泉岳寺駅までつながっていくということになりますか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) JR新駅の計画が公表されまして、橋上駅舎になると聞いてございます。したがいまして、JR新駅をつないで全体の歩行者ネットワークを形成しようとすると、建物側の方はデッキの上でネットワークを形成して、JR新駅側へ接続することを検討していくことになるのではと考えてございます。 ○委員長(大滝実君) 最後に、7ページの図を見ると、芝浦水再生センターのところ、芝浦中央公園の方にJR新駅の出口ができるような形になっているのです。先週の委員会で、こういう方向の出口と、下の方にもさらに出口ができると、下の通りが非常に狭いので、きちんと整理がされていないと危険なのではないかと聞いたのですけれども、答弁がかみ合わなかったのです。今のところ、これが示されているところを見ると、間違いなく出口が公園のところにつながると、そういうことなのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(手島恭一郎君) 品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014の中に書いてありますので、そういうことを考えていると思います。これは東側の芝浦水再生センターとその手前にある区道、さらにその西側にあるNTTドコモ、それからJR東海など、複数の関係者間の調整が整わないと、この芝浦水再生センターまで到達して、なおかつどの位置でどういう形で整備できるのかについてもまとめられない状況にあります。現在、各関係者を含めて、東京都とも連携しながら検討を進めているところでございます。 ○委員長(大滝実君) ほかにご質問ありませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、報告事項(4)「品川駅西口地区地区計画の決定(原案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。  ここで休憩をとりたいと思います。再開は3時15分といたします。                 午後 2時56分 休憩                 午後 3時15分 再開 ○委員長(大滝実君) 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  報告事項(5)「港区基本計画・実施計画(平成30年度〜平成32年度)(素案)について」ですが、本日の委員会では、本日付資料No.5の説明を受けた後に、政策(4)から政策(6)までの要求資料の説明を受け、当常任委員会に係る部分の質疑を行いたいと思います。なお、質疑は、前回は政策ごとに行いましたけれども、今回は政策(4)から政策(6)までまとめて行いたいと思います。  それでは、理事者の説明を求めます。 ○都市計画課長(冨田慎二君) それでは、報告事項(5)「港区基本計画・実施計画(平成30年度〜平成32年度)(素案)について」、ご説明いたします。  最初に、資料No.5、港区基本計画・実施計画(平成30年度〜平成32年度)(素案)に寄せられた区民意見について、ご説明いたします。本資料は、素案に寄せられた区民意見について取りまとめたものでございます。全分野にかかわる資料でございますので、共通する資料として4常任委員会でお配りすることとしております。  表紙をごらんください。1の区民意見募集、いわゆるパブリックコメントにつきましては、11月11日から12月11日まで募集を行い、郵便や電子メールなどにより、あわせて47人の方からご意見をいただきました。お一人で複数のご意見を寄せていただいたものもございましたので、ご意見の内容ごとに企画課で分割整理した結果、合計133件のご意見となっております。なお、この中には地区版計画書に対するご意見は含んでございません。  2の区民説明会につきましては、11月に分野別計画(素案)及び地区版計画書(素案)の説明会を合同で11回開催し、100人の方に参加をいただき、74のご意見をいただきました。こちらにつきましても、地区版計画書に対するご意見は含んでございません。地区別の参加者の内訳は、芝地区が14名、麻布地区が22名、赤坂地区が6名、高輪地区が39名、芝浦港南地区が19名でございました。  3のみなとタウンフォーラムグループ会議につきましては、11月に各グループのメンバーに素案をご説明し、63件のご意見をいただきました。本資料は、以上3つの区分ごとにいただいたご意見を掲載したものでございます。  資料を1枚おめくりいただきますと、区民意見の一覧となってございます。表の構成につきましては、左の列から通し番号、区民意見、区分となっております。右側の区分の列は、パブリックコメントについては提出方法ごとに、区民説明会につきましては地区ごとに、みなとタウンフォーラムについてはグループごとに分類してございます。1ページから14ページまでが区民意見募集のご意見、15ページから22ページまでが区民説明会での参加者のご意見、23ページから28ページまでがみなとタウンフォーラムのご意見でございます。なお、これらのご意見につきましては、内容を精査し、基本計画の修正等に反映するとともに、今後の区政運営に生かしてまいります。また、それぞれのご意見に対する区の考え方等とあわせて、後日、区のホームページで公開してまいります。  港区基本計画・実施計画(平成30年度〜平成32年度)(素案)に寄せられました区民意見についての説明は以上でございます。  続きまして、本日は政策(4)から政策(6)までの要求資料といたしまして、12月15日付当常任委員会資料No.2の資料9、台場シャトルバス収支計画表について、地域交通課長から後ほどご説明いたします。  次に、政策(4)から政策(6)までの当常任委員会に係る事業について、ご説明いたします。  素案の70ページをごらんください。政策(4)につきましては、70ページから75ページまでの施策1)から施策4)の全ての事業が対象となります。  政策(5)につきましては、79ページの施策1)の6)防災・震災復興まちづくりの推進、80ページの施策2)の4)地籍調査事業の推進、81ページの施策3)の1)既存民間建築物の耐震化の促進、1枚おめくりいただいて82ページの2)細街路の整備(拡幅)、4)建築物等の災害対策の推進、5)道路等の災害対策の推進が、対象の事業となります。  次に、89ページをごらんください。政策(6)につきましては、施策2)の1)違反建築物の監視の強化から、4)建築物所有者等への普及・啓発という4事業が対象となります。  当常任委員会に係る事業につきましては、以上のとおりでございます。質疑につきましては、当常任委員会に係る事業についてお願いできればと思います。  甚だ簡単でございますが、説明は以上でございます。 ○地域交通課長(西川克介君) それでは、平成29年12月15日付建設常任委員会資料No.2の資料9について、ご説明いたします。  資料は、台場シャトルバスの収支計画表でございます。本年4月1日から新たなスタートを切りました台場シャトルバスでございますけれども、昨年11月にこの収支計画表を区に提出してございます。100人以下のところは四捨五入しておりますけれども、平成29年度の年間乗車人数は67万5,000人、平成30年度以降は記載のとおりとなっておりまして、平成33年度には88万5,000人といった数字を提示してきております。  これに基づきまして、経常収支額が3段目に記載されておりますけれども、平成29年度は4,300万円程度のマイナス、平成30年度が2,700万円程度のマイナス、平成31年度が1,800万円のマイナス、平成32年度が900万円程度のマイナス、そして最終年度の平成33年度に黒字を計上できるという計画になっております。その下の収支率につきましては、参考までに記載しておりますが、これは収入分の支出を率であらわしたものでございます。上記記載の経常収支額からもわかりますように、平成29年度が75.3%、以降、100%を下回っていて、平成33年度に収支率100%を超えます。  この収支計画表の考え方でございますけれども、表の下の部分にコメントとして入れております。平成29年度につきましては、大規模なルート統合と増便を行いました関係で乗車人数増を大幅に見込んでおりまして、これまでの自然増が13%程度であったことから、それを超えた14%増として67万5,000人という数字を出しております。平成30年度につきましては、平成29年度で大規模な変更を行ったものが一段落することを踏まえまして、4%増で見込んでおります。平成31年度以降につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響を考慮しつつ、とはいえ過剰に見込むこともないように、現在の自然増分よりは低めの8%増という想定を立てまして、収支計画を立てた表でございます。  簡単ですが、説明は以上でございます。 ○委員長(大滝実君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問する際は、ページ数を言っていただいてから質問に入っていただきますようお願いいたします。 ○委員(横尾俊成君) まず、71ページの施策3)交通まちづくりの推進について伺います。今ご説明いただいた台場シャトルバスのところなのですが、資料9の収支計画表では、平成32年度の年間乗車人数81万9,000人とあるのですけれども、基本計画の素案の方では、平成32年度の目標が90万人となっています。この数字が違う理由をお聞かせ願いたいです。  あと、この収支計画表で言うと、平成29年度の年間乗車人数67万5,000人が、平成33年度には88万5,000人と、かなり大幅な増加だと思うのですが、これに達成するまでに、どのような施策を行ってこのようなところを見込むのかについてお聞かせ願いたいです。  それと、施策4)交通安全の確保のところで、平成32年度の交通事故の目標が1,000件となっていて、この数字にはとても違和感があります。目標はゼロであるべきではないかと思いますし、だとすれば、75ページにある交通事故死亡者数ゼロという方を載せた方が違和感がないというか、事故の件数を見込むのは何となく違うのではないかと思うのです。その点についてお聞かせ願いたいのです。 ○地域交通課長(西川克介君) まず、1点目のご質問についてですけれども、71ページの活動指標のところに、平成32年度目標約90万人と載せております。収支計画表上は平成33年度に88万5,000人ということで、まだその段階でも90万人というのは達成できていないのですが、我々の試算では、仮に軽油代が上昇して出費が増えた場合でも、おおよそ90万人が収支率100%を達成するための目安と考えております。ですので、目標値として、平成32年度は1年早い段階になりますけれども、そこでこの数字を達成したいという意思ととっていただければと思います。  2点目でのご質問の、それを達成するためにどのような施策を行っていくかについてでございます。本年4月1日に大規模なルート変更を行っておりますので、今後行うものは、そういった大規模なルート変更ではないと思っております。ただ、田町駅のところで改善の余地がある部分や、あるいは台場においても2つのホテルを交互に回っているという部分もありますので、乗降客の状況などを見まして、時間帯を調整してルートを最適化するということを進めていきたいと思っております。また、以前にご質問があった件でございますけれども、広告・宣伝にもある程度力を入れていきたいということで、残念ながら私はこの夏に二、三カ所ぐらいしか営業ができなかったという、非常につらいところもあるのですけれども、今後はそういったところにも力を入れていきたいと思っております。  3点目の、交通事故の件数を活動指標にするのはどうなのかというご指摘なのですが、これは第10次港区交通安全計画で平成32年度までの目標ということで、交通事故を年間1,000件以下にするということをうたっていまして、その指標を引用したということでございます。委員のおっしゃっている意味は十分わかりますし、死亡事故ゼロ件とは、指標というよりは意気込みという感じなのかと思いまして、成果があらわれた、あらわれないという意味合いでは、交通事故件数の方が指標として最適ではないかと。そういった判断に基づいているとお考えいただければと思います。 ○委員(横尾俊成君) 台場シャトルバスに関しては、年間乗車人数が増えていくようなルート設定について引き続き考えていくということで、それは引き続きお願いしつつ、広告・宣伝についてもよろしくお願いします。また、交通事故件数1,000件というところに関しては理解しましたが、書き方の工夫が必要かなと思いました。  それから、73ページは駐車場施設の確保・整備ということで、もしかしたらこの分野の話ではないかもしれないのですが、最近、駐車場にごみが捨てられていくケースがすごく多いと思っています。たばこはもともと結構あったのですが、それ以外のごみが、ごみ出しの日ではないときに駐車場に置いてあったり、缶や瓶などの大きなごみも捨てられていたりというケースが多いのです。事業者でも区でも、整備してそれで終わりではなくて、メンテナンスも含めて一体的に整備する必要があるのではないかと考えております。その部分に関して、駐車場整備の中にそういうところが入っているのか、清掃という部分はどういうところが本来的には管理するべきなのかわからないのですが、そのようなことに関しても明記していただきたいと思っています。いかがでしょうか。 ○地域交通課長(西川克介君) 今委員がおっしゃったことについて、民間・公営のものも問わず駐車場ということであれば、事業者に対してそのようなご意見があったことをもちろんお伝えした上で、73ページで言うと、3)駐車場の利用促進のところに、記述の仕方は今ぱっと浮かびませんけれども、そういったことを検討したいと思います。 ○委員(横尾俊成君) 最後に、89ページの計画計上事業の1)違反建築物監視の強化、2)雑居ビルの防火安全対策の推進について伺います。最近でも新宿区歌舞伎町の雑居ビルの火災で、消防車が入る道が置き看板などでふさがれていて、それが原因で逃げられなかったということもありました。港区ではそこまで大きな事件はないですが、看板バスターズなど、区としてもいろいろ取り組んでいただいていて、ありがたく思っています。ただ、悪質な事業者などに対しては、地域がいくら働きかけても、警察と協力していただいても、イタチごっこになってしまいます。そういう状況に対して、この1)の強化とは、どういうことを指しているのでしょうか。「回数を増やします」で解決するとは到底思えません。事業者名を公表するとか、罰則規定を設けるとか、さまざまな対策が必要だと思うのですが、この強化というところの意味についてお聞かせ願いたいのです。 ○建築課長(野口孝彦君) 雑居ビルにおける指導ですが、風俗営業店及び飲食店が入居するたびに、警察ないしみなと保健所から連絡を得て、建築課で現地の立ち会いをし、建築基準法に基づく指導すべきところについて、是正を求めているところでございます。今後とも、その活動を警察・消防・みなと保健所と連携を図りながら、見回りと指導を進めてまいりたいということです。また、違反建築物がこれ以上増えないように、周知活動を進めてまいりたいということでございます。 ○委員(横尾俊成君) なかなかすぐに有効な対策は難しいかと思うのですが、ぜひ引き続き検討・対策していただければと思います。 ○委員(ちほぎみき子君) 私も台場シャトルバスのことをお伺いしたいと思います。まず、資料をどうもありがとうございました。先ほどご説明もありましたとおり、皆さんのご要望をいただいて、今年度の4月1日から新たなスタートということで、たくさんバスを走らせていただくことによって、利用者が増えているなと認識しています。それで、71ページの施策3)のところに、平成28年度(現状)約60万人とあるのですが、平成28年度は既に終わっておりますので、この平成28年度の年間乗車人数がわかりましたら教えていただきたいです。  あと、資料9では、平成29年度の年間乗車人数が67万5,000人とありまして、年度途中ではありますが、ことしの11月末現在でも結構なので、この対前年比率114%にどれだけ迫っているのかを教えていただきたいと思います。  もう一つ、認識の確認なのですが、資料9の表の下のところに自然増という言葉が出ておりまして、これはだんだん周知されていったことによって乗る方が多くなったなど、いろいろな自然増があるのかと思うのですが、この台場シャトルバスに関しての自然増の原因はどういうことだと考えていらっしゃるのかについて教えてください。 ○地域交通課長(西川克介君) まず、平成28年度の年間乗車人数は59万7,956人です。  次に、平成29年度の最新の数字ということで、3日前の12月19日の時点で53万585人です。  最後に、自然増の原因をどのように考えているかについては、今、ちほぎ委員ご指摘いただきましたように、区としては周知が進むことによって乗客が増えてきている傾向を意味していると考えております。 ○委員(ちほぎみき子君) ありがとうございます。平成29年度はあと1、2、3月とありますけれども、もう少し頑張っていかなくてはという感じなのかと思いました。また、私は6月まで交通・環境等対策特別委員会の委員だったのですけれども、港区地域交通サービスに関する区民アンケートで、区民の半分の方がまだ台場シャトルバスを知らないというデータもありました。広告・宣伝ということについて、私も営業に同行するとまでは申し上げられないかもしれないですけれども、頑張って発信していきたいと思います。  それで、74ページの施策3)の4)台場シャトルバスの運行の支援のところにも、「平成33年度までに黒字化を達成し、運行継続を目指します」とありまして、これがやはり一番大切なところだと思うのです。そのために、9月ごろでしたか、住民の方を対象にアンケートをやっていると思いますけれども、このアンケートのまとめの進捗状況と、内容を教えていただければと思います。 ○地域交通課長(西川克介君) 現在、まだ取りまとめを行っているところでございまして、具体的な数字をきょうは持ち合わせていないところでございます。アンケートの対象ならばお話しできるかと思いますので、ご説明いたします。台場地域のマンションに全戸配付したものと、それに加えて、事業者にヒアリングしに行ったという形で行ったということでございます。内容については、現在取りまとめ中ということで、もうしばらくお待ちください。 ○委員(ちほぎみき子君) アンケートを取りまとめて発表する時期も未定なのでしょうか。 ○地域交通課長(西川克介君) アンケートの集計結果に基づいて、例えば、路線の変更であるとか、何らかの手を加えることになりましたら、それは事前にご説明するとともに、地元の方々に説明会などを行った上で、変更の手続等を行っていきたいと思っております。そういう流れになろうかと考えております。 ○委員(ちほぎみき子君) わかりました。あと、先ほど横尾委員から、年間乗車人数の目標を達成するための施策についてご質問があって、大きなルート変更は考えられないというお話が課長からありました。4月1日から本数を増やしていただいて新たなスタートを切ったのですけれども、同時に、都バスの虹01系統浜松町駅行きが廃止されました。シルバーパスを利用されている住民の方にとっては、台場シャトルバスで田町駅・品川駅には行けるけれども、浜松町駅に行くバスがなくなったということで、こちらの要望は相変わらずございます。このアンケートにも恐らくこのことが書かれるかと思います。先ほど、2つのホテルのところの乗降客の状況を見てルートを最適化するというお話もありましたが、可能な限り、浜松町駅行きのルートについても、今後早い時期にご検討いただければと思いますので、要望いたします。 ○委員(七戸淳君) 74ページなのですけれども、台場シャトルバスもコミュニティバスも、非常にいい計画だと思っています。自転車シェアリングに至っては、既に他区とクロスオーバーもしているので、さらに推進していただきたいと思います。それで、7ページに、平成32年の港区のイメージが載っていて、新橋駅と浜松町駅の間にBRTが載っているのですけれども、今回の素案では、BRTのことについては一切触れていません。中央区や江東区から新橋駅に来て、東京駅や銀座方面に行ってしまうと聞いているのですが、東京都の事業とはいえ、やはり真っすぐ虎ノ門や赤坂まで行けるような方向性を持っておかなければいけないのではないかと思っております。虎ノ門の開発には、BRTの駐車場を提案したのか、道をつくる計画があるというようなことも聞いているのですが、例えば、先ほどの赤坂二丁目地区地区計画においても、将来を見越して駐車場をつくっておいたり、そこを通過点にして青山や六本木まで行けるような方向性をと思います。港区として、BRTのことはどう考えているのかお聞かせください。 ○地域交通課長(西川克介君) BRTにつきましては、本来であれば74ページの施策3)交通まちづくりの推進というところに記載すべき内容であったのですが、たまたまこの時期に、BRTの開業時期がよく見えなくなっていたという経緯もございます。来年10月に築地市場から豊洲市場に移転することが昨日発表されたようですので、ある程度めどが見えてくれば、今後の変更の中で、交通まちづくりの推進というところにBRTという記述は入れたいと思います。なお、BRTについては、今年度に策定しました港区総合交通戦略の中でも、区がかかわりを持ってきちんと行っていく事業と位置づけておりますので、その点はご安心いただければと思います。  また、虎ノ門の開発の話がありましたが、虎ノ門ヒルズの北側の位置に建つ建物の下に、BRTが入ることのできるバスターミナルができる予定で計画を進めておりますし、新橋を経由した上で虎ノ門まで来るところまでは、現在決まっているお話でございます。 ○委員(七戸淳君) それであれば、先ほどの赤坂二丁目地区地区計画開発事業者にも、そういう方向性を考えておいてくれと、ぜひ港区から提案していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○地域交通課長(西川克介君) 先ほどの赤坂二丁目地区の物件は、六本木通りの新橋側から行って右手にある関係で、乗り入れをするのは事実上不可能ではないかと考えているところでございます。申しわけございません。 ○委員(七戸淳君) 了解しました。 ○委員(丸山たかのり君) 81ページの既存民間建築物の耐震化の促進についてお伺いいたします。今回の必要事業数を定めるに当たって、当然、現状を踏まえた上でこの目標を設定したとは思うのですけれども、かなり多めの目標を設定されているかと思うのです。これまでの本事業における実績というか、その推移については、増えてきているという認識でよろしいのでしょうか。できれば、この数字の根拠なども教えていただければと思います。 ○住宅課長(増田裕士君) これまでの耐震改修工事の実績につきましては、顕著に上がっているというような数値ではございません。例えば、分譲マンションについては、権利者の方たちの合意形成も必要になります。それに伴って、費用負担も困難であるとか、耐震診断が実施されていないという状況もありまして、建て替えの検討が進まないという課題もあるところでございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。ことし4月に改定された港区耐震改修促進計画の中でも、約87%は耐震性を満たしているけれども、残りの約13%、約1万5,000戸の住宅は実際には耐震性を満たしていないという記載もあるところですし、やはり課題として、先ほど課長がおっしゃったような部分があるのだろうと思います。港区ではマンションの比率が大きいのですが、木造密集地域の問題などもありますので、耐震化については非常に重要な問題だと思います。その課題の認識をしっかりされているということですので、この本事業に関してもより一層の周知啓発、利用促進を図っていただきたいと思います。それについて、いかがでしょうか。 ○住宅課長(増田裕士君) 区では、今年度から耐震診断の助成の割合を全額助成にし、また建て替え助成の限度額を引き上げるなど、建築物の安全性の向上を図るために分譲マンションに対する耐震助成を拡充いたしました。この結果、今年度の件数は平成28年度に比べて、顕著に増加しています。改めて、耐震診断の結果により倒壊する危険性がある建物に対しては、地震に対して安全な構造となるように耐震改修を進める周知文を配付するなど、今後も、さまざまな機会を通じて積極的に普及啓発を行い、利用促進に努めてまいります。 ○委員(丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、82ページの細街路の整備に関して伺います。今回、細街路台帳をシステム化するというところが目新しいかと思うのですけれども、もう少し詳細を教えていただきたいのと、できれば、どういったところにメリットがあるのかもぜひ教えていただきたいのです。 ○土木計画担当課長(小林秀典君) 平成27年度から3カ年かけまして、細街路整備事業の紙台帳を作成しております。1,500路線、1,500冊ございますが、台帳システムということで、紙台帳をデータ化いたします。これによりまして、区民など申請者からの問い合わせ等に対して窓口でわかりやすく説明できたり、図面は常に修正等がございますので、修正等が簡単にできるようになります。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。昨年12月に糸魚川市で大火災がありましたが、あのとき火災が大きくなった理由として、天候などもあったのですけれども、細街路であったことと木造密集地域であったことだと言われています。災害対策において、細街路の対策が非常に重要だということは、この事件を通してもよくわかったところなのです。そこで質問なのですけれども、82ページの細街路の整備のところで、平成30年度の事業計画が約1,000メートルとなっていますが、これは木造密集地域を中心にという考えがあるのか、それとは余り関係なく細街路を1,000メートル整備するということなのでしょうか。 ○土木計画担当課長(小林秀典君) こちらは建築の確認申請に伴い、細街路の協議をしていただいて、その拡幅した部分について道路整備等を行う事業でございます。建築に伴い事業を行っているところですので、事業者あるいはオーナーの方にお願いして整備していくということでございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。先ほど白金一丁目西部中地区の街づくりについての報告がありましたけれども、ああいったまちづくりが行われることで、木造密集地域も細街路の整備や耐震化が進んでいくのだろうと思います。ダイナミックな変化もすごく大事なのですけれども、木造密集地域の対策が同時並行的にいろいろな角度でやられていくべきだと思いましたので、開発などに伴わなくても、対策をぜひ進めていただきたいと思っています。  最後に、先ほど横尾委員も質問されていましたが、89ページの雑居ビルの防火安全対策の推進について伺います。今月の17日にさいたま市大宮区で発生した、風俗店の入った雑居ビルでの火災では、死者が5名ほど出たと報じられております。大変な惨事になったということですけれども、この火災に関しても、いろいろ違法な状況が放置されていたことが、結果的にはこういった大きな事件になったかと思います。かなり悪質な事業者だったと報道されているところですけれども、この大きな事件を踏まえて、港区では防火安全対策について新たに行うものがあるのでしょうか。今までもそうですし、これからも、こういった火災の対策が港区では何らかの形でとられているのか、その辺いかがでしょうか。 ○建築課長(野口孝彦君) 12月17日の日曜日にさいたま市大宮区で起こった風俗店の火災に伴いましては、その建築物が違反建築物であることが推定されているということです。翌18日に国から各都道府県・区市町村に対し、同様の個室付浴場の風俗店に対し、違反対策の徹底を図るよう通知が出されています。これは国土交通省から建築部局、消防庁から各消防署に発出されており、相互に連携をとって対策を講じるようにという通知でございます。港区においては、今回の火災のもととなりました個室付浴場が現在のところございませんので、この通知に基づく調査・対策は必要ないのですが、芝消防署では、同様な形態である個室の風俗店について、立ち入り調査するという意向を持っているということです。区としても、芝消防署と連携を図りながら、この通知に基づくものではございませんが、その物件を調査して、また必要があれば建築的な指導をしてまいりたいと考えてございます。 ○委員(丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いいたします。消防の定期的な査察の後にあえてまた違法建築を加えたというような報道もありまして、査察の場では改善したように見せておいて、実際には改築・増築を行っているような悪質な事例だったのではないかと思われます。定期的な査察で安全だからそれでオーケーということではなくて、そういった情報が寄せられたときなどにタイミングをつかんで、違法建築物の調査なり指導なりをしっかりとやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○建築課長(野口孝彦君) これまでも消防の査察については、連絡を受けて同行し、建築的な指導はこちらで引き受けてやってまいりました。このような事故を踏まえまして、今後はさらに徹底した調査や指導をすべきというスタンスに私どもも消防もなりますので、連携を図りながら対策を講じてまいりたいと思います。 ○委員(黒崎ゆういち君) 安心・安全的な要素が書かれている項目について触れさせていただきます。今の話もそうなのですけれども、消防と地域との連携については、防災という観点で密になっていて、いろいろなところで意識が高くなってきているというか、システムが確立していると思います。一方で、2020年に向かって、テロ対策やセキュリティの部分をまちづくりでどう補完していくのかと。警察だけに任せているというのが現状でして、なかなかさわりたくない、怖いというところもあるのですけれども、やはりそこは警察だけではなくて、IoTなりAIを入れながら遠隔で管理するような体制をまちづくりでサポートしていく、もしくは推進していくようなことが求められると思います。テロリストは交通機関でやってくるわけでありますので、特にメガターミナル駅が多々あるこの港区において、素案の中にこの手のテロ対策及びセキュリティ強化に関する項目が入っていないことが、東京2020大会までの計画の中では少し脆弱ではないかと。具体的に何をすべきというところではないとは思うので、問題意識としてだけではボックス事業にはならないのでしょうけれども、計画計上事業のどこかに入れることはできないでしょうか。どうですか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 88ページですけれども、東京2020大会を前に多様化する危機に的確に対処するための取り組みの強化ということで、こちらの方は防災課で、委員ご指摘の東京2020大会に向けての安全性、特にテロや武力攻撃事態から区民の生命や財産を守る国民保護計画を、パンフレットやホームページなどで普及啓発するという取り組みがございます。東京2020大会に向けては、世界中からお客様を迎えますので、これからいろいろな安全対策がとられていくような形になります。区のまちづくりにおいても、防災の観点ということでは、退避施設や防犯カメラ等のいろいろな安全対策もございますので、そういった視点でまちづくりを進めていきたいと存じます。 ○委員(黒崎ゆういち君) お願いします。ハード面での整備の基準をつくっていただくのは区だと思いますので、その辺を検討いただければと思います。あと、今週、都議会自民党が新国立競技場建設・周辺まちづくり推進研究会を開催して、都市計画課長にもご参加いただきましたけれども、東京2020大会の開会式当日は、300台のバスが選手村から国立競技場へ向かいますが、ルートはまだ全く決まっていないと。ただ、全長3キロの車列で、VIPの車などもほぼ港区を通っていくという状況であります。先ほどのセキュリティの面もそうなのですけれども、東京都ですら輸送関係は決まっていないという話です。ただ、計画が決まったら、道路の通行をとめろとか、ここからここは入れませんとか、国民的行事ですのでしようがないとは思うのですが、さまざまなことが起こると思います。日ごろ防災訓練はできるのですけれども、この手の話はなかなか地域主導ではできませんので、その辺を見越した体制・計画をつくって、いろいろなシミュレーションをして、リーダーシップをとっていただければと思います。以上です。 ○委員長(大滝実君) 73ページの自転車等駐車場の整備について伺います。11月24日付当常任委員会資料No.8の4常任委員会共通の資料で、基本計画の進捗状況が出されています。その中の自転車等駐車場の整備というところで、計画では完了7カ所であったのが、実績では4カ所、マイナス3ということになっています。理由の欄に、一の橋公園と本芝公園についての説明はあるのですけれども、もう1カ所については書いてありません。先日、来年4月からの白金台駅自転車駐車場の指定管理者の指定が決まりましたので、現実にはマイナス3ではなくて、マイナス2となるのではないでしょうか。  それから、私もよく利用するのですけれども、勤労福祉会館前の駐輪場がいつもいっぱいで、非常に狭くて使いにくいこともあるので、本芝公園のところに新たにできれば一番いいと思います。羽田空港アクセス線構想の影響で一旦中止しているということなのですけれども、これにかわる案として、何か考えられていることがあるのかどうか。その2点についてお伺いします。 ○地域交通課長(西川克介君) 現行の基本計画の65ページのところですが、ボックス事業としては、旧国立保健医療科学院と当時は記載しておりましたけれども、現在の白金台駅自転車駐車場が平成29年度で完了という表記になっております。白金台駅自転車駐車場は、平成30年4月1日からの管理開始となっておりますので、その部分を含めて3の減と表記しております。  それから、本芝公園にかわってどこかないのかというお話でございますけれども、現時点では全くめどが立っておりません。今回の基本計画が平成32年度までということで、平成32年度までにまだあてのついているところがないものですから、今回はボックス事業から外したということでございます。現状では、まだ具体的に代替となる施設は見つかっていない状況でございます。 ○委員長(大滝実君) 大変でしょうけれども、なるべく早めによろしくお願いしたいと思います。  それから、81ページの既存民間建築物の耐震化の促進について伺います。同じく、基本計画の進捗状況の資料で、耐震改修工事の件数は、計画では120件、実績では72件となっています。先ほど説明がありましたが、合意形成がなかなか進まないことや、費用負担が大きいのが大きな原因になっていて、特に古いマンションですと高齢化に伴ってなかなか合意形成も難しくなっているというのは、よく承知しています。それとの関係で、街づくり支援部の事業概要の69ページに分譲マンション等支援事業というのがありまして、実績を見ると、建て替え・改修支援コンサルタント派遣は、平成26年度、平成27年度、平成28年度でそれぞれ8件、8件、7件となっているのです。それが建て替え・改修計画案等作成費用助成となると、同じく平成26年度、平成27年度、平成28年度で0件、1件、0件となっています。これは、作成費用助成の申し込みをしないのか、それとも計画をつくるところまでいかないのか。先ほど、合意形成が進んでいないという点から見ると、なかなか計画をつくるところまで行っていないのかと思うのですけれども、これは実際にはどうなのですか。 ○住宅課長(増田裕士君) 建て替え・改修計画案等作成費用助成について、平成26年度から平成28年度の件数は、大滝委員長ご指摘のとおりですけれども、平成29年度については、今のところ2件となってございます。今お話しされていたとおり、耐震診断に対しても、また事業費に対しても不安があるという部分も含めて、まだ余り促進されていない部分がございます。 ○委員長(大滝実君) 私も芝浦地区の事例にかかわったことがあるのですけれども、古いマンションで高齢化率が高いところですと、確かに合意形成が難しい状況があります。そこでは理事長がかなり時間をとって、調査や計画や資金の確保、住民合意というところで相当努力されていました。アドバイザーときちんと契約して配置して、それで支援してもらって進んだということで、何とか耐震補強工事を終わることができたわけなのです。この助成制度の積極的な普及啓発を進めるということですけれども、例えば、コンサルタントの派遣などについては相当丁寧に、完了するところぐらいまできちんとついていてくれないとなかなか進まない、あるいは不安でなかなか取り組めないという実態があるのです。コンサルタントの派遣などについては、今言ったように完了まで丁寧に対応していく方向で進めていってほしいと思うのですけれども、こういった点はどうなのでしょうか。 ○住宅課長(増田裕士君) 耐震アドバイザー派遣については、1つのマンションに対しておおむね5回までと考えているところです。今後、管理組合から、それ以上支援してもらいたいという要望があれば、必要に応じて検討いたします。 ○委員長(大滝実君) なかなか不安で取り組めないというところも多いので、柔軟に対応していただければありがたいと思います。  ほかにございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) ほかになければ、報告事項(5)「港区基本計画・実施計画(平成30年度〜平成32年度)(素案)について」は、次回以降も引き続き報告を受けることとします。次回の委員会では、政策(8)及び政策(9)の要求資料の説明及び質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。     ────────────────────────────────────────
    ○委員長(大滝実君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願28第9号 JR「品川新駅(仮称)」の駅名を「芝浦」とすることを要望する請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(2)「請願29第1号 ライドシェア・白タク合法化反対意見書採択を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次に、審議事項(3)「発案27第11号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) 次回の委員会でございますが、既にお知らせしておりますとおり、1月17日13時30分からを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(大滝実君) そのほか何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(大滝実君) それでは、これをもちまして年内の委員会も終了となります。本日の委員会を閉会いたします。                 午後 4時09分 閉会...