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  1. 港区議会 2016-10-31
    平成28年10月31日建設常任委員会−10月31日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成28年10月31日建設常任委員会−10月31日平成28年10月31日建設常任委員会  建設常任委員会記録(平成28年第17号) 日  時  平成28年10月31日(月) 午後1時50分開会 場  所  第2委員会室 〇出席委員(8名)  委員長   清 原 和 幸  副委員長  風 見 利 男  委  員  玉 木 まこと       横 尾 俊 成        有 働  巧        なかまえ 由紀        杉本 とよひろ       うかい 雅 彦 〇欠席委員        な し 〇出席説明員  副区長                 小柳津  明
     芝地区総合支所長街づくり支援部長兼務 波多野  隆  赤坂地区総合支所まちづくり担当課長   山 田 吉 和  都市計画課長              野 澤 靖 弘   住宅担当課長       増 田 裕 士  開発指導課長              冨 田 慎 二   再開発担当課長      大久保 光 正  品川駅周辺街づくり担当課長       手 島 恭一郎   建築課長         野 口 孝 彦  土木課長                杉 谷 章 二   土木計画担当課長     小 谷 武 彦  交通対策担当課長            西 川 克 介   土地施設管理課長     岩 崎 雄 一  特定事業担当部長            坂 本  徹 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 港区まちづくりマスタープラン(改定素案)について   (2) 浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)について   (3) 都市計画高度利用地区の変更(案)について   (4) 浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定(案)について   (5) 港区特定公共賃貸住宅及び港区立住宅の傾斜家賃上昇の凍結の延長について  2 審議事項   (1) 発 案27第11号 街づくり行政の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時50分 開会 ○委員長(清原和幸君) ただいまから建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、杉本委員、うかい委員にお願いします。  傍聴者の方より録音を希望する旨の申し出がございました。許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) それでは、許可いたします。  10月19日付の人事異動に伴い、当常任委員会の説明員について変更がありましたので、理事者より報告をお願いいたします。 ○芝地区総合支所長街づくり支援部長兼務(波多野隆君) 10月19日付をもちまして、芝地区総合支所の課長級説明員に異動がありましたので、私からご紹介させていただきます。  芝地区総合支所協働推進課長の金田課長です。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(清原和幸君) 本年度の説明員につきましては、改めてお手元に資料を配付しておりますので、ご確認ください。  次に、本日の運営についてでありますが、報告事項(2)、(3)及び(4)につきましては、関連する内容であります。それぞれ一括して説明をお受けし、引き続き一括して質疑を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) それでは、そのように進めさせていただきます。  それでは、芝地区総合支所金田協働推進課長はご退席いただいて結構です。ご苦労さまでした。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清原和幸君) それでは、報告事項に入ります。報告事項(1)「港区まちづくりマスタープラン(改定素案)について」、理事者の説明を求めます。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) それでは、報告事項(1)「港区まちづくりマスタープラン(改定素案)について」ご説明いたします。  本件につきましては、本年3月に改定骨子の段階で区民意見を募集する際に、それに先立つご説明といたしまして、2月8日の当常任委員会におきまして一度ご説明をいたしております。  今年度に入りまして、区民意見の募集や区民意見交換会でいただいたご意見などを踏まえまして、改定素案の作成に向けて検討を重ねてまいりました。本日お示しいたします改定素案につきましては、11月11日から1カ月間、新たに区民意見の募集を行うに先立ちまして、当常任委員会にご報告するものでございます。  それでは、資料No.1の港区まちづくりマスタープラン(改定素案)についてをごらんください。  まず、(1)の改定の背景をごらんください。港区まちづくりマスタープランは、都市計画法第18条の2に基づきまして、区の都市計画に関する基本的な方針を定めるものでございます。現行計画は、平成19年4月に策定されまして、その時点からほぼ10年が経過しています。この間、平成18年度から始まりました区役所・支所改革によりまして、参画と協働による地域の課題解決の取り組みが進んでまいりました。一方、想定を上回る人口増加、国際競争力強化に資する経済活動の拠点形成に向けたまちづくりの進展など、区を取り巻く社会情勢が大きく変化しています。また、港区基本計画や東京都決定による都市計画区域マスタープラン等の上位関連計画も改定されました。  このような社会情勢や関連する上位計画と本マスタープランとの整合を図るために、内容を全面的に見直す必要が生じてまいりました。  港区まちづくりマスタープランは、区民、企業と行政が共有すべきまちの将来都市像を示すものでございます。また、都市計画に関連する土地利用の規制誘導や、道路、公園など都市施設の整備などのハード部門のみならず、それらと深くかかわりのある防災、環境のほか、国際化、観光、福祉、教育、文化、健康増進など幅広いソフト分野の視点も取り入れまして、将来のまちづくりの方向性を示すものともなっております。  区はおおむね20年後の将来を見据えまして、魅力と活力あふれる潤いある国際生活都市を目指すため、現行の港区まちづくりマスタープランを改定することといたしました。  次に、(2)の検討経緯をごらんください。資料No.1−3の改定素案、分厚い冊子がございますが、こちらの160ページをあわせてごらんいただけますでしょうか。  こちらは本編の資料編になりますが、左側160ページには、平成27年度からの検討経過、右側161ページには、そのときの検討体制をあらわしています。  本年3月の改定骨子の公表、区民意見募集、区民説明会の実施の後に、庁内の港区まちづくりマスタープラン推進委員会、港区まちづくりマスタープラン調査部会、区民、学識経験者の入りました港区まちづくりマスタープラン検討委員会で検討を重ねまして、本改定素案を取りまとめました。  区民意見の募集以外の方法による区民等の意向の把握につきましては、161ページの図の右側に記載しております。  区民意見交換会としましては、台場地区を含めた6地区で平成27年度に3回ずつ、平成28年度は6月に全地区合同開催としまして1回、計19回の開催を行っております。地域の状況に即したご意見をお聞きしまして、改定素案に反映してまいりました。  また、さまざまな分野の関連団体、企業等を対象としまして、グループヒアリングを行いまして、ここでいただいた幅広い観点からのご意見なども踏まえまして、改定素案作成に取り組んでまいりました。  この資料編では、159ページから171ページまで港区まちづくりマスタープラン(改定素案)検討経過の記録を記載いたしました。  では、資料No.1にお戻りいただきまして、裏面の2ページをごらんください。こちらは現行計画からの主な改定点を示しております。この表に沿いまして、また必要に応じて資料No.1−3の改定素案もお示ししながら、改定素案全体について説明してまいります。  まず、1番目の地区区分についてでございます。あわせて、資料No.1−3の改定素案の5ページをごらんいただけますでしょうか。地区別の方針を示すにあたりまして、現行計画では9つの中学校区を参考としまして区域を設定しておりましたが、区役所・支所改革以降の総合支所単位での地域主体の取り組みが定着してきたということもございまして、区民参画・協働のまちづくりをさらに進め、運用段階での活用のしやすさも勘案しまして、総合支所単位の5つの区分に変更いたしました。  続きまして、2番目の人口フレームについてでございます。あわせまして、改定素案は20ページをごらんいただけますでしょうか。現行計画では、策定後20年となります平成39年の人口推計を約20万人としておりましたが、本計画ではおおむね20年後の将来人口を港区基本計画での人口推計に基づきまして約30万人と見込んで、都市基盤や公共施設、生活利便施設の整備、土地利用の規制誘導を図ってまいります。  続きまして、3番目の社会的背景についてでございます。改定素案の6ページをあわせてごらんいただけますでしょうか。今回の改定につきましては、一番下の薄緑色に塗ってあるところとなります。先ほどご説明いたしました想定を上回る人口増加、国際競争力強化に資する経済活動の拠点形成のほか、東日本大震災、熊本地震の教訓、広域交通ネットワークの強化、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としましたまちづくりの進展などが背景となっております。  また、図の右側の箱の中、下の方になりますが、改定のポイントは、まちづくりの上で重点課題として位置づけております。想定を上回る人口増加への対応、環境と都市機能のバランスのとれたまちづくりの推進、安全・安心の強化、世界に誇れる国際都市の実現、参画と協働の推進と地域コミュニティの向上、この5つの課題につきましては、改定の視点としまして、20ページから22ページに整理してまとめました。こちらは後ほどごらんいただければと思います。  続きまして、4番目の港区の成り立ち、これまでのまちづくりの成果、区を取り巻く状況変化についてでございます。あわせて、改定素案の8ページをお開きいただけますでしょうか。この視点につきましては、現行計画ではほとんど触れられていませんでしたが、まちの将来像を示すにあたりまして受け継がれてきました歴史や文化、これまでのまちづくりの成果を踏まえまして、江戸時代からのまちの変遷をあらわす年表や現行計画の記載内容、まちの状況変化のデータを用いて整理しております。この港区の街区につきましては、18ページまでそのような内容のことを記載しております。  続きまして、5番目の港区の立ち位置(ポジショニング)についてでございます。あわせまして、改定素案の19ページをお開きいただけますでしょうか。緑や水辺のある快適な居住環境を保全しながら、経済活動の中心として、国家戦略特別区域の指定に対応するなど、広域的な位置づけを踏まえた港区の立ち位置を整理しております。  続きまして、表の6番目、7番目、将来都市像とまちの姿についてでございます。改定素案は24ページ、25ページをお開きいただけますでしょうか。24ページのまちづくりの基本理念は、現行計画は「人にやさしい良質な都市空間・居住環境を皆で維持し、創造し、運営していく」という理念を形成いたしました。それにつけ加えるものとしまして、港区がその時代、時代で培ってきた歴史の重みと生活環境の変化が重なり合い、とけ合いながら形づくられてきたことを踏まえ、暮らしている人、働く人、学ぶ人、訪れる人が皆で考え、協働して誇れるまちを創造していくことが重要であることを基本的な考え方として記載いたしました。  25ページでは、港区が国際都市としての位置づけが増していることを踏まえまして、将来都市像を現行計画の「やさしさとかがやきの生活都心」から、「うるおいある国際生活都市」に変更しまして、「歴史と未来が融合する 魅力と活力あふれる 清々しいまち」を副題として添えています。  また、将来都市像を実現するための構成要素としまして、5つのまちの姿を掲げております。この25ページの下の図になりますけれども、住み続けられるまち、個性的で多様な魅力があるまち、それから今回、新たに追加しました世界に開かれた国際的なまち、そしてそれらを支える安全・安心なまちといった4つの目指すべきまちの姿を有機的に結びつけまして、全体として将来にわたって持続可能なまちを目指してまいります。  再び資料1の表の改定点の8番目でございますが、全体構想、まちづくりの方針は、将来像を実現するための分野別の方針となります。改定素案では、第4章、34ページからになります。こちらをあわせてごらんください。34ページの表では、下半分になりますけれども、まちづくりの方針と書かれている部分でございます。現行計画では、7つの方針に分類しておりましたが、さらにソフト分野の取り組みを充実させるために、全体を組みかえまして整理し直しました。特に都市機能の更新・集積によります環境負荷を低減する低炭素のまちづくりが喫緊の課題であること、またソフト面のまちづくりの上では、国際化の推進、観光振興、歴史、文化資源を生かす環境整備が必要なことから、新たに7つ目の低炭素化と8つ目の国際化・観光・文化、この分野を新設いたしまして、こちらの図のとおり、全体として8つの方針として示すことといたしました。  次のページの上段になりますが、方針1から方針4までは、まちづくりの骨格となる分野でありまして、土地利用、住宅・生活環境、道路・交通、緑と水などの取組の方向性を示しております。  方針5から方針8までは、その骨格となる分野と幅広く結びつき、かかわりのある分野としまして防災・復興、景観、低炭素化、国際化・観光・文化などの取り組みの方向性を示しております。  次の36ページからは8つの分野別の方針の構成をあらわしております。また、方針のタイトルと取り組みの方向性を細分化して表記しまして、インデックスとしても使えるように整理しております。  それでは、方針1の良好な居住環境と国際ビジネス拠点の形成の両立、土地利用・活用の分野でございますが、こちらを例としまして、各方針の中身の構成の概要につきましてご説明いたします。各方針ともおおむね同じような構成となっております。  改定素案の36ページをごらんください。まず冒頭の四角で囲んである部分に、各方針の基本的な考え方を示しています。方針1では、良好な居住環境と国際ビジネス拠点の両立、メリハリあるまちづくりといった大きな方向性を示しています。  囲みの下の図の部分でございますが、こちらは以降の取り組みの方向性を示すにあたりまして、各方針の特徴的な内容やイメージをできるだけ図化して示しております。方針1では、第3章でお示しいたしました港区を広域的な位置づけから見たときの将来都市構造を参考図にしております。このように、取り組みの方向性がイメージできる図などを各方針の冒頭に記載しております。  37ページから39ページまでが、(1)から(3)までの中項目ごとにそれぞれ取り組みの方向性と、さらに細分化しました主な取り組みを示しております。37ページの(1)地域特性に応じた土地利用の誘導では、都市機能と生活環境のバランスに配慮した市街地環境の維持・保全と、一方では都市機能の更新を促進する地域においては、地域特性を踏まえ、柔軟な土地利用の転換も進めていくこととしております。  1枚めくっていただきまして、38ページの(2)市街地整備の展開では、地域の個性やポテンシャルを生かした市街地整備を取り組みの方向性としまして、主な取り組みの1つに、水辺に開かれたまちづくりの推進に取り組むこととしております。  38ページ下の方になりますが、こちらの写真には、それをイメージするものとして、芝浦アイランドのにぎわい空間を掲載しております。  39ページの(3)開発事業等の計画的な誘導と地域連携による魅力・価値の向上では、開発事業におきまして、誘導による地域の課題解決と地域連携の推進に取り組む方向性としまして、開発事業を契機としたエリアマネジメントの手法を活用したにぎわいや、オープンスペースの創出・活用を進めていくこととしております。  1枚おめくりいただきまして、40ページになりますが、40ページは土地利用・活用に関する区全体の方針図を示しております。土地の利活用の方向性をエリアとして落とし込めるものにつきまして、こちらの図に記載しております。  少しページが飛びますが、80ページをお開きいただけますでしょうか。こちらが方針7の低炭素化のトップのページでございます。それから86ページ、こちらが国際化・観光・文化のトップのページになります。この2つが今回、新設しましたソフト分野となりますが、なるべく写真や図を用いまして、わかりやすく記載することをこの2つでは心がけております。  現行計画では、写真や図などをほとんど掲載いたしませんでしたが、今回の改定素案では全般的にイメージのしやすさ、文章との整合性、わかりやすさを目標としまして、写真や図などに工夫を施してまいりました。  分野別の方針では、このような構成で8つの方針それぞれに91ページまででまとめております。  続きまして、改定素案では93ページから145ページまでが第5章、地域別構想としまして、地区別のまちづくりの方針について記載している部分でございます。今回、9地区から5地区にエリアを区分しましたことが大きな改定点でございます。94ページに5地区の分類が記載されております。  地区別の方針につきましては、芝地区を例としまして、全体の構成についてご説明いたします。改定素案の96ページをお開きください。冒頭では、芝地区の歴史的な成り立ちと受け継がれてきた大事なもの、未来に残したいものをそれぞれ記載いたしました。  97ページでは、地区の主な特性について、上段の枠内に他の地区と比較して、大きな特徴となるデータなどを用いまして2点ほど記載いたしました。芝地区では、昼夜間人口の差が著しいことと、歴史的・文化的な資源の豊富さを特性として記載しております。  1枚おめくりいただきまして、98ページから続く103ページまでが芝地区の目標と全体構想での8つの分野別方針に対応する取り組みを示しております。現行の地区割りでは、都市機能の集積する拠点、虎ノ門、新橋、浜松町などの北部の地域と、古川を境に南側、古いまちや歴史と文化の感じる落ち着いた街なみのある芝・三田の南部の地域に区分して方針を示しましたが、総合支所のエリアとしたことで、それぞれの地域の特性がわかるように記載の内容を工夫して、文章としてまとめました。  内容につきましては、北部の地域では、開発などを契機とした大きなまちの動きの中で、にぎわいや昼夜間人口の増加に対応する生活利便施設の整備と景観形成、南部の地域では居住環境と商業や業務が調和し、緑と水の豊かな歴史的・文化的な街なみを保全するということなどを示しております。  少し飛びまして、104ページをお開きいただけますでしょうか。104ページ、105ページで方針図を示しております。さまざまな情報が重なり合って見にくくならないように、大きな分野ごとに方針図を2つに分けました。左側がまちづくりの骨格となる分野、こちらは土地利用や道路・交通、緑など、都市基盤の整備について示しまして、右側が骨格となる分野と幅広くかかわりのある分野としまして、防災や景観、観光を主体としたものに分けまして、できる限り多くの情報を表記するよう工夫いたしました。ほかの4地区につきましても同じような構成で取りまとめております。  それでは、もう一度、資料1の2ページの表をごらんいただけますでしょうか。こちらの主な改正点の9番目、今後のまちづくりの進め方についてでございます。改定素案では、147ページ、こちらからが第6章の部分になります。  1枚おめくりいただきまして、148ページをごらんください。第6章の今後のまちづくりの進め方につきましては、まちづくりのさまざまな取り組みをどのように進めていくかにつきまして、1としまして、まちづくりを進めるための協働体制の充実、2としまして、柔軟で戦略的なまちづくりの推進、3としまして、時代の変化に対応したまちづくりの展開の3つの部分から構成して取りまとめました。  現行計画では、まちづくりにおける区民参画、協働体制、地域主体のまちづくり、ハードとソフトが一体となったまちづくりを進めることが記載されておりました。今回の改定におきましても、これらの点はまちづくりを進めていく上でさらに重視すべき事項であると考えまして、記載内容を大幅に増やしております。  1枚おめくりいただきまして、150ページをごらんください。こちらは現行計画策定時に制度化しました港区まちづくり条例を活用した地域のまちづくり活動などの具体的な取り組み方法や、この制度を活用している取り組み事例を紹介しております。  また、もう一枚おめくりいただきまして、152ページ、153ページでは、新たなまちづくりの手法としまして、まちづくりガイドラインの策定と運用、またまちがつくられた後、地域が主体となって維持管理や運営を行うエリアマネジメントの取り組みといったさまざまな手法につきましても、具体的な記述や取り組み事例を記載することで内容を充実させております。  次に、別の資料になりまして、資料No.1−4、A4判の横組みでとじ込んだものでございますが、こちらは「港区まちづくりマスタープラン(改定骨子)」についてのご意見募集結果でございますが、こちらは本年3月に実施いたしました港区まちづくりマスタープラン改定骨子に対する区民意見募集結果をまとめた資料でございます。  1ページ目の1の区民意見募集の実施状況でございますが、期間中にいただいたご意見の件数が69件で、2の区民説明会の2日間で計16件と、合わせて85件のご意見をいただきました。  3の意見・要望等の反映状況の表には、改定素案への反映状況などの区分と、それぞれの件数を整理しております。1)の改定素案に反映したご意見は24件となっております。  おめくりいただきまして、2ページをごらんください。表の左から2行目、件数の欄に数字が入っており、中には2とか3、複数の数字が入っている項目もございますが、同様のご意見についてはまとめて記載しているためでございます。項目と要旨を整理してまとめまして、それぞれ区の考え方、反映状況の区分、本編への記載ページを記載いたしました。  こちらのご意見募集結果につきましては、改定素案の公表にあわせまして、区のホームページに掲載いたします。  それでは、もう一度、資料No.1の3ページ、今後の予定の欄をごらんいただけますでしょうか。本日の当常任委員会でのご報告の後になりますが、11月11日から12月12日までの1カ月間、区民意見の募集を行うことを広報みなと、区ホームページ、窓口等でお知らせいたします。あわせまして、期間中には5地区それぞれで区民説明会を行います。  その後、12月22日に予定されております港区都市計画審議会で意見聴取を行いまして、そのご意見を反映するなどの取りまとめの作業を行いまして、港区まちづくりマスタープランの改定案につきましては、2月の建設常任委員会に報告する予定としております。新たな港区まちづくりマスタープランとしましては、平成29年2月に策定いたしまして、3月の公表を目指しております。  大変雑駁でございましたが、港区まちづくりマスタープラン(改定素案)の説明は以上でございます。 ○委員長(清原和幸君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方は順次ご発言願います。
    ○委員(玉木まこと君) 交通に関しての質問ですけれども、今、交通に載っている方針図とかを見ますと、「ちぃばす」の方は載っているのですけれども、都バスなどについてはどのような扱いになっているのかを教えていただきたいと思うのです。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 交通の体系につきましては、48ページの下に我々が検討の対象とした交通機関が載っておりますが、都バスは、このちょうど中間の、BRTの下、路線バス(25路線)と書いてある部分に記載はありますが、計画の内容として特記するものが特になかったので、文章の方へは記載はしていないということでございます。 ○委員(玉木まこと君) 今、54ページの方針図を見ていると、「ちぃばす」とかは載っているのですけれども、方針図の中に、全部というわけにはいかないかもしれないですけれども、やはり都バスがすごいネットワークを持っていると思うので、あった方がいいと思っています。  というのもやはり地下鉄がこれだけ複雑になってくると、乗りおりが非常に不便になるのかと最近すごく感じていまして、バスであれば地上から1段上ればバスに乗れるということで、バスがバリアフリーという観点からも大切なのかと最近すごく思っています。その視点で都バスと「ちぃばす」とかの関係も、交通の計画には計上していると思うのですが、その辺のことを改めて見たときに、なかったように感じたので、考えていらっしゃるのであれば、方針図等に少し加えたらどうかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 直接、路線バスという言葉は使っていないのですけれども、50ページの主な取り組みの四角の1つ目の丸の1つ目になりますが、こちらで総合的・階層的な交通体系を構築するという中で、交通分野については考えていくという方向を示しております。交通部門と都バスについての取り扱いも調整しながら、記載をどうするか今後、案としてまとめる中で考えていきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いします。たしかバスの乗りおり圏内で、200メートルという広域図、14ページの公共交通の利用圏域に載っていますけれども、この辺も交通の54ページのところでもう一度触れることで、少しそのようなバス圏域とかの件の話も補足できるのかと思ったりもするので、図版の整理かもしれないですけれども、やっていただければと思います。  続いて、前回の港区まちづくりマスタープラン(改定骨子)のときにも質問させていただいて、検討するという回答をいただいていたことに関して幾つか質問させていただきます。  スポーツによるまちづくりということが東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の関係で騒がれているというか、注目を集めていると思うのですけれども、そのような視点を今回のこの改定素案では、どのような形で取りまとめているのか教えてください。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 今のご質問は方針8の国際化・観光・文化の中の位置づけとなるかと思いますが、スポーツという特出ししておりません。90ページの(4)の四角で一番下になりますが、スポーツを通した交流の推進ということで、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会と、水辺にありますマリンスポーツの2つをこちらで記載しているというところでございます。 ○委員(玉木まこと君) やはり港区の中でスポーツというのは、できる場所とか、マリンスポーツを取り上げていただいていますけれども、港区スポーツセンターであったりとかが海側の方にまとまってあったりもしますし、何か地域特性的にもスポーツというものはあるのかと思います。そのような中で東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を迎えていくということが、この改定の1つの大きなきっかけでもあります。もう少し、これが20年というスパンでしたかね、考えているということなので、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会後も含めて、やはりスポーツというものをもう少しフィーチャーしてもいいのかと思いますので、地区計画にもそのようなものが特記されていくといいのかと思います。よろしくお願いします。  あともう1点。倉庫について、臨海部が倉庫からマンションに変わっているということで、表現を改めてほしいというような区民の意見があって、確かにそうだと思いました。それは反映していただいているということだったのですけれども、倉庫とかのリノベーションが始まって、いろいろと活性化しているという話を前回は質問の中でさせていただきましたが、その辺について何か、港区まちづくりマスタープラン(改定骨子)から検討するとご回答いただいて、どのようになったのかを教えていただけますでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) まず大きく変わったことは、144ページのまちづくりの骨格となる分野の方針図でございますが、現行計画では芝浦港南地区は全体を同じ1つの土地利用と捉えていたのですけれども、今回は海沿いの部分と、そこから一部入った地域、色が2色といいますか、地域特性が2つあるであろうということで、海沿いの部分に倉庫ということで商業が入るかもしれませんけれども、それプラス、文化交流というような位置づけを海沿いの方に持たせております。  文章としましては、その1ページ前の143ページになりますけれども、方針8で、太字の3つ目、観光資源の活用とネットワーク化、この中点の最後の部分になりますが、臨海部の倉庫・流通施設について、既存施設のリノベーションですとかそのような可能性も今後、増えていくだろうということで、こちらに記載しております。 ○委員(玉木まこと君) リノベーションという言葉をここで設けていただきまして、ありがとうございます。  もう1点、古川、これも前回質問していたのですけれども、区立芝公園のところが緑の拠点という形で位置づけられていて、水辺の視点があまりないということがあったと思うのです。緑と古川が接している、区立芝公園は緑があり、それプラス、古川も接しているということで、区立芝公園周辺を水辺というキーワードも付加できないだろうかというお話をさせていただいたと思うのですが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 記載としましては、地区別になりますが、資料1−3の101ページでございます。実際はなかなか古川の海沿いの方は護岸が高くて、水辺に接する場所はなかなか見出しにくいのですが、その周辺の開発の機会を捉えて、親水性の向上を目指すというような記述を、方針4の緑・水のところに載せています。  多少ではございますが、麻布十番のところ、再開発事業をやる中で、完全に下までおりられるということになるかどうかはこれからでございますけれども、そのような事業で、接する部分については親水性、何とか考えていきたいと思います。そのような方向を考えていただくために、このような文章で誘導していきたいということで、この記述を載せたということでございます。 ○委員(玉木まこと君) 今、多分、三田の方の開発だと思うのですけれども、ぜひそのような大きな開発の機会を捉えて、これからも古川を少しでもよくしていただきたいと思います。芝公園に関しては、東京都が持っている場所もあるではないですか。このことから公共的なものにどんどん活用できる可能性が高いかと思います。その辺は東京都に働きかけていかなければいけないところでしょうけれども、例えば野球場の裏を少し遊歩道みたいに整備するとか、いろいろな可能性がきっとあるとは思うので、そのようなことも含めて、いろいろと進めいただければと思います。  あと、資料No.1の中で、企業等のヒアリングというところがあったと思うのですけれども、その辺について、企業の側からこの港区まちづくりマスタープランに関して、主にどのようなご意見とか要望があったのかということを教えていただきたいのです。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) グループヒアリングの経過につきましては、港区まちづくりマスタープラン(改定素案)の170ページ、こちらで、どのような分野の方々にお聞きしたのかということをまとめております。  いろいろなご意見が出てきましたが、印象に残っているものは、今回、観光やソフト分野を増やしているのですけれども、港区に観光で、これは港区に限らずだと思いますが、宿に入って食事をして、その食事をした後、出かけようとすると、もうあとは飲むか食べるかという選択肢しかなくて、夜の安全なアトラクションといいますか、観光といいますか、そのようなものがなかなか見出していないと。  そのような意味では、照明があったり、いろいろ資源としてはあるのですけれども、ご飯を食べた後、出ていこうという気になるようなことがなかなかないというようなお話をされている方が何組かいらっしゃいまして、その辺が私どもの印象に残っております。  ただ、その夜のアクティビティーをどのように導いていくかというところまで、まだ改定素案に具体的には入り込んでいないものですから、そのようなご意見、いろいろいただいておりますので、今後の活動の参考にしていきたいと考えています。 ○委員(玉木まこと君) 夜景の観光などは結構、地方都市でも最近、すごくトピックになっているかと思います。先日、私も横浜の方に行く機会があったのですけれども、やはり横浜の夜景のすばらしさを再認識したところで、港区もやはりそのような企業の方の意見を踏まえて、ぜひこれからも取り組んでいただきたいと思います。  最後に駅の関係ですが、バリアフリーということが方針図の中でも設けられていました。先日ホームから転落して死亡するという痛ましい事故がありましたけれども、そのような駅にホームドアを設置ということに関しては、この改定素案の中ではどのような形で考えていくのかお聞かせください。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) ダイレクトにホームドアに絞った話は出てこないのですけれども、記述ですと45ページ、こちらの四角の中の3つ目で、誰もが楽しく外出できる環境づくりという項目がございまして、この中で安全・円滑に自立移動できる連続的な空間、そのような空間がつながっているという、そのようなところを記述しておりますので、読むとしたらここがあたるのかなという気がしますが、ホームドアというところまでは具体的にはたどり着いていないという状況です。 ○委員(玉木まこと君) 確かにホームドアというのは民間が設置するものだと思うので、区が設置できるものではないですけれども、これからどんどん関心が高まっていく可能性があると思ったので、質問させていただきました。ありがとうございます。 ○委員(横尾俊成君) 5点ほどお聞きしたいと思います。  まず1点目ですが、全般的にこの改定素案は時代を捉えた意欲的なもので、いいものかと思ったのですけれども、一方で、どこを重点でやっていくのかとか、どのようなところを中心にというか、先に進めていくのかというところが、一方でわかりづらいかと思いました。  その意味で、各施策の達成までの道筋ですとか、あるいは時期だとか数値目標だとかが記載されていると、よりわかりやすいかと思いました。そのようなことは、今後個別計画の中で具体的に記載されるというところもあると思うのですけれども、重点施策がどこなのか、あとどこが先に達成されていくのかというようなところがもう少し記述されているといいかと思いました。これは1つ意見という形にさせていただきたいと思います。  それから、2つ目ですが、15ページに緑被率という表現があります。これは緑がどれぐらいあるかという指標の1つとしているものですけれども、区の中で見る方の緑視率も最近、見るようになってきているのではないかと思うのですが、そのようなところの記述もあった方が、より緑を感じられるという点ではいいかと思ったので、その点について、いかがでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 前段のご質問にも、数字、指標がある程度必要ではないかというお話がありましたが、基本的にはマスタープランは、部門別計画の上位計画という位置づけでございますので、方針、考え方を示すものになります。それで、目標数値、事業、そのようなことにつきましては、各分野の個別計画をこのさらに下に立てておりまして、その関係が、ページでいきますと3ページになりますけれども、このような各個別分野、進捗度管理を行う個別分野と連携して、考え方を述べていくのがマスタープランであろうと、そのような位置づけで、この本文をまとめております。  それから、緑被率、緑視率、それも同じ数値の話になりますので、トピック的な内容としては、先ほどの資料1−3の15ページにトレンドを示すものとして図の中で数値を示しております。それからその図の上の表で、この10年間の到達点という意味で取りまとめたものでございます。  目標数値につきましては、繰り返しになりますけれども、個別計画で事業化していくものと考えておりますので、港区まちづくりマスタープランの中では、過去を振り返ってここまでやったということは示しておりますが、先については個別計画で事業化する形をとっております。 ○委員(横尾俊成君) 前段に関して言うと、ここに数字をということではなくて、どこが重点で、それぞれの具体的な計画がどのような関係性になっているのかが、もう少し見えるといいかと思っているところです。  緑視率に関しても、緑被率という記述はあるのですけれども、緑視率の記述はなかったので、どこかにそのような視点も入れた方がいいのではないかということでお話しさせていただきました。  それから、3つ目ですけれども、57ページ、屋上緑化という表現ありますけれども、より体験できるということで、各委員会等々でも議論させていただいているのですが、区民農園、市民農園とか屋上農園、菜園みたいなことも記述して、そのような可能性にも触れた方がいいのではないかと思いました。  ここまで意見ですが、それからもう一つ、31ページです。地域活力向上ゾーンというところで、ここには、31ページの広域的な位置づけを踏まえた都市構造と整備方針という中で、地域活力向上ゾーン、区南西部ということで、青山周辺を挙げられているのですが、ここに赤坂という記述がないことに関して、何か意味があるのかどうかということをお聞きしたいのです。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) この記述は、隣の30ページの図と連動しておりまして、印刷の関係で、同じ色に見えないかもしれませんけれども、今の地域活力向上ゾーンは、30ページの図でグリーンに塗ってある部分になります。逆に赤坂はオレンジといいますか茶色といいますか、都市活力創造ゾーンに入っておりまして、赤坂の御用地が先ほどの地域活力向上の緑のエリアとなっておりますが、赤坂の地域自体は都市活力創造ゾーンに位置づけているということでございます。 ○委員(横尾俊成君) すみません、そうすると、この一番左の都市活力創造ゾーンの中に、今、具体的な記述としては新橋、虎ノ門、六本木、浜松町とあるのですが、ここにもう赤坂は入っているけれども、たまたま書いていないということですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 横尾委員のご指摘のとおりです。 ○委員(横尾俊成君) それは特段、記述することはないというか、どうしてここに入っていないのか、お聞きしたい。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 横尾委員のご指摘のとおりで、同じエリアになります。  1つ前の29ページに、東京都の都市計画区域マスタープランの都心部分をピックアップしたものでございますが、先ほどの都市活力創造ゾーンの中で、例えば赤坂や六本木等は、29ページの図でいきますと、指定都市再生緊急整備地域の内側ということで、指示しているということでございます。  その都市計画区域マスタープランに浜松町、竹芝、虎ノ門、六本木、青山といったところが拠点として書かれておりまして、30ページに、この区の計画としてブレークダウンするときにも、そちらを中心に引っ張ってきて、さらに港区独自のものをつけ加えるという形をとっております。  なぜ赤坂が載っていないのかというと、今のところこのような地域と比べて、まだ動きが芽生えていない状況といいますか、東京都の都市計画区域マスタープランにもプロットされていないということがありまして、トピックとして書きにくかったということが正直なところではないかと思います。 ○委員(横尾俊成君) 今の説明では、東京都の分け方の中からということですが、これは港区のまちづくりマスタープランです。今後10年間、どのようにつくっていくかというところの中で、区として戦略的にこのようにしていきたいということを示すようなところで、赤坂、青山というところは引き続き、あるいはほかに白金とかおっしゃっていましたが、ほかにもいろいろ入っていないと思うのですけれども、それぞれ港区の特徴だと思います。港区ということもそうですし、赤坂というところでアイデンティティーに捉えている方もいらっしゃると思いますので、ぜひそのようなところの記述を満遍なくというか、今後どうしていきたいのかというところは改めて示してほしいと思いました。  最後の質問です。150ページの柔軟で戦略的なまちづくりの推進というところで、地域主体のまちづくりを最初に掲げているということは、この地域の多様な主体が中心になってまちをよくしていくのだと、そのような書きぶりも含めて、意欲的なことだと思っています。  実際に書いてあることと、実態、例えば次のページ、港区まちづくり条例を活用する事例が少なかったり、そのようなところは今後どうしていく、どうやって増やしていくとか、これまではこうだったけれども今後10年間に対してはこのようなアプローチをしていくみたいな、もう少し書きぶりが具体的だといいかと思いました。  また、次の152ページのまちづくりガイドライン、これに関しては街づくり支援部ということが今、発案するような形になっていますが、よりまちのことをよく知る各地区総合支所が中心となって、発案とか発議とかできるようにしていくべきではないかと私は思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) まず150ページの港区まちづくり条例の活用についてでございますけれども、例えば赤坂の例でいきますと、124ページに赤坂地区の図が載っております。こちらは青山の方で策定した青山通り周辺地区まちづくりガイドラインの地域と重なっておりますけれども、こちらでまちづくりの団体が動いている地域が青線で、表参道の周りに青線が大巻きにぐるっと回っていると思うのですけれども、こちらがその活動領域になっております。  それから、赤坂の方も、東京メトロ千代田線の上の都道沿いでございますけれども、こちらもまちづくり活動が盛んに行われておりまして、こちらが先ほどの150ページで言います港区まちづくり条例を活用して動いている団体ということになります。  数としては、区内で今9団体が条例に基づいて動いておりますけれども、エリア的には赤坂は特に大きな団体となっております。広いか狭いか、あるいは活発か活発でないかということはいろいろご議論のあるところかと思っております。  そこから制度的なまちづくりに動いている、あるいは動こうとしている団体もありますので、そのような動きに関しては、このような150ページにあります港区まちづくり条例をもとに、区が地元の意向を酌みながら支援していくという形態は今後も変わらずにやっていきたいと考えています。  それから、152ページのまちづくりガイドラインについてでございますけれども、これは下にコラムがありまして、その中で今4地区がまちづくりガイドラインを策定しているところでございます。これは確かにこの港区まちづくりマスタープランをさらに具体化する計画ということになりますが、策定に調査、それから検討、あるいは地元とのヒアリング、説明会といった非常に緻密なことをやっておりまして、1つの計画に2年から3年ぐらいかかるというものでございます。  私どもとしましても、動きのあるところでは先手を打って、まちづくりガイドラインを策定したいと考えておりますが、正直に申し上げますとマンパワー的な限界もございますので、できるところ、急ぐところからこのような形の動きを進めていきたいと、そのように考えて現在も計画しているところでございます。 ○委員(横尾俊成君) 今の進め方に関しては、街づくり支援部の方々が全部の地域ということで、やはりそこもマンパワー的にもとおっしゃって、それは大変だと思います。できれば各地区総合支所に権限をより移していきながら、各地区総合支所が中心につくれるように体制を整えていった方がいいのではないかと、私の意見ということでお伝えさせていただきます。 ○委員(なかまえ由紀君) 40ページの方針図ですけれども、こちらで土地利用の誘導が地域、地域でわかりやすく色分けされています。こちらは現状ということではなくて、方針なので、今後、区で目指していく方向性というようなものだと思うのですけれども、この色分けはどのようにして決められているのでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) これは改定版でございますので、まず現行の計画が下地になっております。  それから、11ページになりますけれども、港区まちづくりマスタープランは都市計画法に基づく計画でございまして、この10年間で大規模な土地利用転換あるいは市街地再開発事業が行われたところ、または現在、手続に入って進んでいるところ、このようなものは40ページの方針図で現行の計画に上乗せをして、色を合わせております。  それから先ほど説明いたしました東京都の都市計画区域マスタープラン、あるいは国の計画がこの10年間で変わってきておりますので、そのような動向を現行の計画に反映させて、40ページの方針図を書いております。 ○委員(なかまえ由紀君) 高さ制限がかかっているところは黄色だったり黄緑色だったりということで、主に住宅街ということで、それ以外がピンク色だったりということになるのだと思うのですけれども、高さ制限以外にも、この土地利用の誘導というと、区でどのようなことを考えていらっしゃるのかということをお伺いできますか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 文言としましては、この港区まちづくりマスタープランはまさにその誘導の考え方そのものでございます。  それからもう一つは、用途地域です。用途地域も規制と誘導との両方を持っておりますが、このピンク色の地域はどちらかというと商業系の用途地域になっております。そちらも5年に一度、土地利用の現況調査などのデータを用いながら見直しておりますけれども、見直す際にもこの港区まちづくりマスタープランが考え方の基本となっていると思います。 ○委員(なかまえ由紀君) ありがとうございます。わかりました。  何か私から見ると住宅街だと思うようなところが、住宅と商業が共存する市街地として誘導されるという感じなので、そちらにどんどん誘導するような、ここに色分けされているからといって、そのようなことであっては悲しいと思ったのです。それは用途地域とか高度地区とかそのような形で今も反映されているし、住宅が残っている地域に関しては、住んでいる方の意向なども聞きながら、無理に誘導していくという方向性ではなくて、調和がとれたということでやっていってくださるということでよろしいですかね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) この色塗りは用途地域をベースにしておりますので、用途地域から外れた誘導というのは港区まちづくりマスタープランでも考えておりません。逆に港区まちづくりマスタープランから外れた用途地域、これは相互関係になりますので、それもまたないということでございます。現在指定されている用途、あるいはこの港区まちづくりマスタープランの方針図から大きく変わってしまう、10年前もそうでございますけれども、大きな変更は基本的にはないと考えています。その方向へ区も誘導していくということです。 ○副委員長(風見利男君) それでは、幾つかお聞きしますけれども、先ほど来やりとりしている中で、企業とかグループからヒアリングをしたということで、この170ページにどのようなところから意見を聞いたかがあるわけですけれども、これはこの資料1−4の「港区まちづくりマスタープラン(改定骨子)」についてのご意見募集結果には載っていない、このような理解でよろしいですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) グループヒアリングでいただいたご意見は、そちらには入っていないということです。 ○副委員長(風見利男君) それは当然まとめてありますよね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 字の大きさによりますけれども、A4判で印刷すると4ページになります。どのようなご要望があったかということは、区のホームページからごらんになれるようになっています。 ○副委員長(風見利男君) それは、幾つかの団体から聞いていますよね。団体ごとにわかるようになっているのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) ボリュームはいろいろでございますが、団体ごとにわかるようになっております。 ○副委員長(風見利男君) ではそれ後で出してください。  それとこのエリアマネジメント組織とか民間開発事業者とか、あとみなと環境にやさしい事業者会議会員企業だとか幾つか企業の意見を聞いているわけですけれども、これはどのような企業かは公表できるのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) どのようなお話、ご意見をいただいたかということは概要で公表しているのですけれども、どの会社かということは、その時点で名前をオープンにしますという前提で聞いておりませんので、公表は難しいかと思います。 ○副委員長(風見利男君) この民間開発事業者は何者ですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 開発事業者は5者です。 ○副委員長(風見利男君) 当然、土地利用・活用ですから、企業向けの活用をしてもらいたいと、このような意見が多いかと思うのですけれども、この民間開発事業者も公表できないのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 後先になってしまいますが、グループヒアリングでご意見をまとめてお出しするというお話はしておりますけれども、名前を公表するとは全ての団体に言っておりませんので、名前についてはご容赦いただきたいと思います。 ○副委員長(風見利男君) あまり時間がないので、ここでやりとりはいたしませんけれども、休憩時間でもその資料を出せるように手配してもらいたい。  それとあともう一つ、先ほど人口フレームということで、今後ますます増えていきますよということは、今の実態なわけです。それはそれで人口フレーム自体を載せることは私はいいと思うのです。実際、今まで港区の人口の入れかえがものすごく激しいわけですから。開発によってどんどん、昔から住んでいた方々がいなくなってしまうということが実態なわけです。本当にこれからのまちづくりを進める上では、やはり今住んでいる人、少なくとも今、頑張って港区に住んでいる人がこれ以上転出しないという観点からすると、この間の人口の流出がどうなっていたのかということを、きちんと把握・分析した上で、まちづくりの今後に生かしていくことがやはり必要だと思うのです。ざっとしか読んでいないので、それがどこかに書いてあるのかもわかりませんけれども、そのような視点が抜けていると思うのです。その点はいかがですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 人口の動きにつきましては、港区基本計画のデータから、我々が解析をしているというところです。ページとしては20ページになりますけれども、平成2年からどのような形で動いてきて、港区まちづくりマスタープランの計画期間にどうなるかという想定を載せております。  ただ、これは数字の増減でございまして、確かに風見副委員長のおっしゃるように、中の人が外に出て、外の人が中に入ってくるという形の動きまでは細かく押さえていません。区の全体の人口をベースに押さえています。  ただ、お住まいの方をどう考えるかというところですけれども、今回はソフト寄りの方にかなり重きを置いているということで、20ページ、21ページで重点課題を5点ほど挙げています。その中の5番目で、参画と協働の推進と地域コミュニティの向上を重点課題の中の1つと考えております。そのような意味ではダイレクトにその動きを把握するというところまでは行っておりませんが、地域のコミュニティの向上についても、まちづくりの分野で目を向けていくと、重点課題の1つと捉えるという考え方はこちらで示しております。 ○副委員長(風見利男君) 市街地再開発事業のたびに、今まで住んでいた人がどうなったのかということをきちんと把握しないと、再開発が本当によかったのかどうかが総括できないわけですよね。  例えば虎ノ門ヒルズのマンションが月額100万円と、このようなところに人が住むわけです。今まで住んでいた人がいなくなって。従来の人はそのようなところへ住めないわけです。だからそのような人が増えて住むことがいいのか、今まで住んでいた人がいなくなってしまったことをどう見るのかという。例えば環状第二号線も今騒がれていますけれども、あそこにいた8割以上の人たちがいなくなってしまったわけですね。ではその人たちがどこに行ったのかという把握もしていない。これで港区のまちづくりをこれから進める上で本当にいいのかということです。  20年後を見据えてと、いろいろないいことをいっぱい書いてありますよ。本当に歯の浮くような言葉がいっぱい書いてありますけれども、それを本当につくっていく上で、今のまちづくりのようなやり方で本当にできるのかということです。ですからそこのところをきちんと見据えた上での港区まちづくりマスタープランをつくっていかないと、私はやっぱりまずいと思うのです。それは指摘しておきたいと思います。  それと皆さんからいただいたご意見ということで、募集期間で69件、それから平成28年3月2日、3月13日の説明会ではそれぞれ12人、14人から8件ずつがこの中に書かれていると思うのです。このうち、前のいろいろな意見募集するときに、区民なのか企業なのかという分類で教えてもらったことがあるのですけれども、その辺の分類はわかりますか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 資料1−4の1ページの1の意見の通数のところで、どのようなルートといいますか、どのような窓口に意見が来たかということが書いてあるのですが、区ホームページにダイレクトに書かれた方は、名前ですとか属性まで書かれていないものがほとんどでございましたので、正直、こちらの方は把握できておりません。  それから窓口にお持ちになった方は17件あるのですけれども、こちらも受け取るときに、あなたはどちらにお住まいですかとヒアリングしていませんので、どこから来たかというところまでは把握はできませんでした。 ○副委員長(風見利男君) 意見を見ると、なかなか普通の区民が考えないようないろいろな意見が出ているので、もしその辺の分類が分かればと思ったのですが、それは無理だということなので、それは結構です。  この港区まちづくりマスタープランをつくるにあたって、港区まちづくりマスタープラン改定支援業務委託ということで、平成27年度と平成28年度にそれぞれ約1,531万円と約1,200万円かけて業務委託をされていますけれども、どのような仕事をされたのでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 基本的には契約の仕様書がございまして、その仕様書の中でどのようなことをするかということを定めておりますけれども、主に件名のとおり支援でございまして、私どもが港区まちづくりマスタープランをつくっていくにあたって、データを集めたり、整理、そのような支援の部分でいろいろお手伝いといいますか、業務を委託したというものでございます。 ○副委員長(風見利男君) そうすると、庁内の組織である港区まちづくりマスタープラン調査部会、港区まちづくりマスタープラン推進委員会、外部の先生方を招いた港区まちづくりマスタープラン検討委員会があるわけですけれども、このようなところにもコンサルタントが参加してやるという仕組みになっているのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 例えば会議の議事録を作成するために記録をとったりという部分を、この港区まちづくりマスタープラン改定支援業務の中に含めておりますので、参加して発言するというよりも、会議の記録、あるいは準備、そのような業務をしていただいていたというところでございます。 ○副委員長(風見利男君) これだけの膨大な改定素案をつくるわけです。この前には改定骨子があったわけで、その前にも当然、改定骨子に至るいろいろな段階での文書化があったと思うのですけれども、これはどのような過程でつくられていくのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 改定骨子に比べると、これはかなりのボリュームになっているのですけれども、これは本当に私ども担当、ここにいる3人でやっておりますが、それで改定骨子から膨らませていって、このような形に持っていくと。  ただその中で、ほかの部署ともさまざまやりとりをしておりまして、地区はどこでも結構でございますが、例えば136ページ、芝浦港南地区でございますけれども、こちらに古い写真や浮世絵が載っていますが、このようなものは教育委員会事務局の文化財係の方とやりとりをしまして、イメージ写真の提供をしていただいて、さらに他のいろいろな部署とやりとりをして、文章をつくってきたというところでございます。 ○副委員長(風見利男君) 例えば港区まちづくりマスタープラン検討委員会の検討経過がありますけれども、第4回に改定骨子案が出されているわけで、その前に全体構想だとか地区別方針だとか、いろいろなことが出されていますよね。それでいろいろ事務局で用意されて、そこにいろいろご意見いただいて肉をつけていくという、このようなパターンでやっていらっしゃると思うのです。これをまとめることをコンサルタントでやってもらっているという理解でいいのですか。それは職員の方がやられているのですか。
    都市計画課長(野澤靖弘君) 資料編になりますが、資料1−3の160ページ、161ページに全体の流れが記載されておりますが、3月にパブリックコメントを行いまして、最初にこの冊子の体裁をとったのが、5月19日の港区まちづくりマスタープラン検討委員会で、学識経験者、それから区民の方が入った大きな会議になりますが、初めて冊子状のものをつくっています。  それでは隣の161ページをごらん下さい。先ほど話題になりましたグループヒアリングですとか、区民意見交換会、このようなものがまだ済んでいなくて、私どもは改定骨子のパブリックコメントと骨子そのものを頼りにしながら冊子の体裁にまとめていったという状況です。正直、5月19日の段階では中身もすかすかでしたし、ページの枠取りがやっとできたというような状態で、検討委員会でもこれで本当にできるのかと言われてしまうような状況でございました。  その次が2回目で、7月28日になりますけれども、こちらはそのような意味ではグループヒアリングや意見交換会でさまざまな情報を得たことや、先ほどお話ししましたように、文化財係を含む各部署からいろいろ参考となるような情報を得て、少しずつ何とか冊子の体裁をとることができるようになってきました。  そこから、3回目の9月8日でございますけれども、そこでほぼこのような形にまとめ上げました。正直、最初は本当にお恥ずかしいところから始めたというような状況になりますけれども、基本のアイデアは、私どもでいろいろ知恵を出しながらまとめてきたというところでございます。 ○副委員長(風見利男君) ここに書いてある第4回の平成28年1月22日に、改定骨子案が示されたわけですよね。これが議会に出された骨子案ということでいいのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 風見副委員長のご指摘のとおりで、ここでまとめた検討案、これを3月の区民説明会に使っております。そこから中身は多少手直しをしていますけれども、ほぼ同じものが改定骨子案としてまとまっているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 改定骨子案から、今回出されたこの改定素案に至る相違点は、まとめてあるのですか。これは先ほど言ったこれだけですか。説明があったこのような点を入れたよというだけの反映ですか。港区まちづくりマスタープラン検討委員会でどのような意見が出たとかということがここに反映されているのかは、これではわからないわけですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 先ほど説明で使いましたのは、10年前の港区まちづくりマスタープランとどこが変わっているのかを基本にまとめていまして、それぞれの回でどこが変わって、どこを盛り込んだのかは、一覧化されたものは手元にはないのですけれども、意見を受けながら我々が書いていったという状況です。 ○副委員長(風見利男君) そうすると、改定骨子案と改定素案を1ページ1ページ比べないと、我々もわからないということですね。中身がどう論議されて、変わったのかということはわからないわけですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) そのような意味では、改定骨子ですから本当に骨ですけれども、そこに肉づけをしていって、改定素案になったというイメージですので、改定骨子案から大幅に外れてしまった、あるいは大きく変えてしまったというものは、我々がつくっていく中ではないと考えています。 ○副委員長(風見利男君) では具体的に中身について伺いたいのですが、2ページ目にまちづくりマスタープランの役割ということで、現行の港区まちづくりマスタープランと改定素案を比べると、主な役割が違っているわけで、これはどのような理由ですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 現行の港区まちづくりマスタープランの主な役割は、1ページになります。 ○副委員長(風見利男君) こちらは1ページですね。新しい方が2ページ。そうですよね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) はい、そうです。見比べていただきますと、今回の改定素案で、ひし形の2つ目が従前のところにないものです。それ以外の3つは、表現は変わっていますけれども、ほぼ同じであると我々は考えております。  これは先ほどの検討委員会の中で議論を重ねてきたところでございますけれども、行政だけがまちづくりマスタープランを理解すればいいのではなくて、区民、企業、行政、それぞれが主体的になって取り組んでいくべきだというような議論が、検討委員会の中で何回もございまして、それを取り込むような形で役割をここに1つ増やしたということでございます。 ○副委員長(風見利男君) では当初の改定骨子案にはなかったということでいいわけですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 改定骨子案の段階では、こちらは4つ並んでいますので、平成27年度末といいますか、ことしの4月にはほぼこれと同じような役割に対して合意を持っていたというところでございます。 ○副委員長(風見利男君) 改定骨子案の段階で入っていたということでいいわけですか。そのところに入れようという発想はどこで出たのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 平成27年度に検討委員会を4月から始めまして、4回やっているのですけれども、その中で出てきました。それが改定骨子案に盛り込まれて、平成27年度末の3月には主な役割の中で4つになっているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) それは全体の合意ということでいいわけですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 検討委員会が、そのような意味では一番幅が広くて、流れでいきますと最後に決めるということですから、こちらで出た意見が全体の合意ということになろうかと思います。 ○副委員長(風見利男君) あと、これは前回の改定骨子案のときにも聞いたと思うのですけれども、地区別まちづくりの方針、従来9カ所だったものが5カ所になるということで、大きな違いだと思うのです。  総合支所単位ということなわけですけれども、先ほどのやりとりであったように、例えば赤坂地区でいうと、青山と赤坂では大きく違うわけですよね。赤坂でいうと都市再生緊急整備地域に入っているわけで、青山はそうではないわけですよね。ここでは居住を守っていくという、そのような立場で、私はやはり今までの9地区の考え方がよかったと思います。まちの成り立ちや変遷は全然違うわけで、新橋地域もそうですよね。今まで芝と三田と、それから新橋と分かれていたわけですけれども、やっぱり全然なみが違うわけですよね。  それを1つのくくりでやるということになると、文章の中にもあちらこちらに出ているので後でまた言いますけれども、何かやはり開発誘導というか、区全体をそのような方向にしていくのではないかと。それはやはり港区まちづくりマスタープランがそのような役割を果たすのではないかと私は大変危惧があるわけです。  ですから検討委員会のたしか副委員長さんだと思いますけれども、まちづくりマスタープランは誰のためのまちづくりマスタープランなのだという発言があったとおり、本当に区民の目線で考えたときにどうかという視点が貫かれるためには、やはり9地区というのが、私は非常によかったと思うのですけれども、何でこのような発想になったのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) これはご説明の中でもお話しいたしましたが、平成18年度から区役所・支所改革が進んでおりまして、ことしで10年になります。この港区まちづくりマスタープランの改定を目指しています来年度になりますともう11年という年がたっておりまして、地元では各地区総合支所を中心としての動きというものが少しずつですけれども活発になってきています。  今回、ソフト分野をかなり取り込んでおりまして、1から4のハードの方でも方針の2の中には地域コミュニティですとか防犯といった、お住まいになっている方、暮らす方の視点といいますか、そのようなものもこの中に盛り込んだつもりでおります。  記述の中では、例えば赤坂地区は青山と赤坂、あるいは芝浦港南地域も芝浦と港南という形に2つに分けて記載すべきではないかということは確かにございます。それは地区別の中身で具体的にどこを言っているのかということを明示することで、補おうと努力したということでございます。 ○副委員長(風見利男君) これも前回、たしか言ったと思うのですけれども、今回、31ページに都市活力創造ゾーンと広域交流活性化ゾーンと地域活力向上ゾーンということで、3つの区域に分かれて、この都市活力創造ゾーン、それから広域交流活性化ゾーンは、どちらかというと開発。ですから区内の3分の2の地域がやはりここの開発区域に入ってしまうという、このようなことになるわけですね。  ですから地域活力向上ゾーンが本当に3分の1という狭い地域になってしまうと、3分の2が開発にどんどん進むという、このような位置づけになっていると思うのですが、そこは間違いないですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) この区北部の都市活力創造ゾーンは、国でも定めております緊急整備地域の中に入っておりますので、この部分に関しましては、区はそれを受けとめている形になろうかと思います。国も東京都もそのようなゾーンであると、いろいろな計画を見ていきますとなっているかと思います。  ブルーの海沿いの部分は、これは全域ではなくて、上位計画でも開発を誘導していく地域が一部入っているというようなゾーンでございまして、この記載の中にもありますけれども、良好な居住環境というものも求められている地域と区は捉えているということです。  グリーンのゾーンは、3分の1と指摘されましたが、都心部の中でこれだけの住宅地を持っているのは、港区の特性であると思います。歴史性、あるいは居住環境、そのようなものもこの港区まちづくりマスタープランの中では重みを持っているものであると考えています。 ○副委員長(風見利男君) 開発地域の中に多少住環境を守るという、これはまた後で現行の港区マスタープランとどう違うかというのは指摘しますけれども、この地域活力向上ゾーン、先ほどもありましたけれども、麻布とか白金とか白金台とか高輪がなく、青山だけ出ているわけですけれども、これはなぜここから抜けているのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 31ページの図のことでしょうか。 ○副委員長(風見利男君) そうです。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) なぜと言われるとなかなかつらいのですけれども、我々書いている中で、トピック的にカチっと一緒にしたものと、それから拠点ですね。30ページの図で赤く色を塗ってあるものが、29ページに戻っていただきますと、東京都の都市計画区域マスタープランでも拠点あるいは周辺での拠点ということで位置づけられておりますので、31ページの表をまとめるにあたっては、その拠点を中心に基本的にはコメントを書いているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 国も東京都も港区を、特に安倍さんは企業が一番活動しやすい地域にして、緊急整備地域に定めているということで、どんどんやろうとしているわけです。港区はこれに対して、本当にまちづくりマスタープランで区民の居住を守るという点で、上位計画だから仕方がないのですということでは私はやっぱり済まないと思うのです。  地域活力向上ゾーンの所には青山周辺だけ書いてあって、これも私、読んでびっくりしたのですけれども、気品と風格のある質の高い魅力的な街なみを継承って、これはどこのことをこのように指しているのですか。青山地域のどこですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) まず31ページの記述は、基本的には青山通りになります。ちょうど上に写真が幾つか出ていますが、神宮外苑のいちょう並木なども、ここに例として取り上げていますけれども、それからその上が青山通りの写真になりますが、このようなところをイメージして、下の文章になっているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) いちょう並木は景観上もあれですけれども、青山通りも気品と風格のある質の高い魅力的な街なみだと。これを継承するということは、やたらに巨大なビルを建てて開発をするということにはしないという理解でいいわけですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) その青山の誘導のお話は、119ページ、地区別になりますけれども、上段の方針1の2つ目、市街地整備の展開の中に青山通り周辺のことを書いておりますが、そのような巨大な開発ですとか巨大なビルですとか、そのような方向になるかどうかということは特段、区は意識しておりません。その気品とにぎわいから来る地域住民と来街者が憩える空間ですとか、オープンスペースといったような通りですとか、そのようなものを誘導していきたいと考えています。 ○副委員長(風見利男君) これはこれで、はい。認めたわけではありませんが、時間がないので。  次に、6ページに、先ほど都市計画課長から説明のあった新たなまちづくりマスタープランの改定の背景の中に、国際競争力強化に資する経済活動の拠点形成と書かれています。あちらこちらに国際競争力に資するとか国際競争力云々と、たくさん書かれているわけですけれども、顕著にこのことがあらわれているのが、19ページです。今後の東京圏での港区の立ち位置ということで、国は、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点形成を促進する観点から、国家戦略特別区域法に基づく取組を進めていますと書かれているわけです。そして港区は、全域が東京圏国家戦略特別区域に指定されており、今後、国際ビジネス交流の拠点として、起業支援やMICE機能の整備、外国企業の進出などが進み、さらなる区の経済振興が期待されますと。さらに今後さらに激化する都市間競争の中で東京が変わらず存在感を発揮するため、港区は、日本経済をけん引する産業の集積と魅力的な都市整備を推進しますということで、先ほど言った国際競争力強化に資する経済活動の拠点だと。  同じように、21ページにも世界に誇れる国際都市の実現ということで、国際競争力強化に資する経済活動の拠点形成と、このようにいろいろ書かれているわけです。これを読むと、区民は脇に置いて、いわゆる国際競争力、強いということになると、今、大企業が進めようとしている、安倍さんが進めようとしている企業が本当に活躍しやすい港区と。このようなことだとこれを読む限り私は理解するわけですけれども、そのような視点でこれを書かれていると思うのですが、いかがですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) そのようなところどころとってくると、そうかという気もいたしますけれども、例えば同じく19ページの最後の段落では、職住近接ですとか、在住者・在勤者・在学者・旅行者、そのような方々にとっての潤いある都市生活の魅力ですとか、港区ならではの良質な都市空間・居住環境というようなことも同じページでは書いております。  それから21ページでも、4)については世界に誇れる国際都市の実現ということでございますけれども、先ほど来、説明しました5)では、参画と協働の推進と地域コミュニティの向上ということで、こちらは環境ですとか防災・防犯、そのような主に住むということに目線をあてながらこのような重点課題を選び出しているつもりでございます。  ですから、決して開発一辺倒というスタイルで、この港区まちづくりマスタープランをつくっているということではございません。 ○副委員長(風見利男君) すみません、国際競争力とはどのようなことでしょうか。この中で本当にあちらこちらにたくさん使われているのですけれども、国際競争力とは、どのような立場で使われているのか、どのような意味ですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 例えば他の計画といいますか、先ほどのご説明で使いましたが、3ページに港区まちづくりマスタープランの周辺のさまざまな計画をお示ししております。都市計画法に基づくこの都市計画区域マスタープラン、これは東京都、都道府県が定めるものでございますが、それのほかに、先ほどの都市再生緊急整備地域などを定めております国の計画の網もかかっておりまして、国際競争力という言葉は主に国の性格の中から出てくる言葉でございます。  ページでいいますと、先ほどの19ページの港区の立ち位置にございますけれども、ここで国は、産業の国際競争力を強化させるとともにというような、主に国の計画として、このような言葉が使われているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 都市計画課長、それは違うのではないですか。だって21ページとか22ページ見れば、世界に誇れる国際都市の実現ということがまちづくりの方針でうたわれていて、それで国際競争力強化に資する拠点形成の推進ということをうたっているわけですよ。  国がこう言っているからということではないですよ。港区がそのようなことを進めるという、このような理解ですよね。ここで言っている方針にうたわれているということは。そうではないのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 国の言っている競争力とは、この経済競争力かと思いますけれども、港区は国際化とは使っていますが、競争力という言葉はまちづくりマスタープランの中では使っておりません。34ページの将来都市像の中でも、国際生活都市というような、世界に開かれた国際的なまちですとか、区の計画の中では国際化とはそのような意味合いで使っております。  先ほどの30ページ、31ページの都市構造にも戻りますが、活発な経済活動をやっている地域があると同時に、住宅系の充実した地域もあるということが、そのような意味では港区にとっての国際化といいますか、強みであると考えています。国は競争力と言っていますけれども、区の場合は競争力という言葉はダイレクトには使っていないということでございます。 ○副委員長(風見利男君) だって都市計画課長、22ページ見てくれますか。世界に誇れる国際都市の実現って、これは港区のまちづくりにおける重点課題として改定の視点ということでしょう。ここで4)の世界に誇れる国際都市の実現と、国際競争力強化に資する拠点形成の推進ということは、港区がこれを積極的に進めていきますよということでしょう。  ですから国際競争力強化と言うからには、どのようなことなのかと。これは経済評論家の中でも、国際競争力とは一概に言えないというぐらいものすごく意見があって、だから簡単に使っていいかどうかということまで論議になっているわけです。こうやって書かれているからには、港区はこれを推進するととるわけですよ。国がこう言っていて、港区をこのようなまちづくりにしようとしているけれども、区としてはそうではないのだというならいいのですけれども、推進するとうたっているわけだから。  それで一方では居住環境を保全するとか、景観を守るとか、いろいろなことが確かに書かれていますよ。ただ、貫かれているのが、このような国際競争力に強い港区ということになると、やはり外国企業をどんどん呼び込むためのビルをつくったり、そのようなホテルをつくったりということになっていくわけですよ。今、東京は世界から負けているとかといろいろ言われていますけれども、それに勝つ、例えば香港に勝つためにまちづくりするということになれば、港区は羽田空港にも近いし成田空港にも近いし、交通が便利だし、さまざまな面で文化も進んでいる、何だかんだということで、港区をその拠点にしようとしているわけですね、国はね。  だからここに書かれているということは、港区もその方向で進むというように当然、私は、理解するわけで、そうではないというのであれば、これを削減するしかないのです。今の社会背景がこうだということではないわけですからね、ここは。ここで言っているのは。その前の文章の中で、やはり背景がそうだということで読み取れますけれども、こうはっきりまちづくりの方針の中でうたっているわけだから、私はやはりそのような方向でまちづくり全体を進めていくと理解するわけですよ。それは違うのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) また3ページの図に戻りますけれども、市区町村のマスタープランですとか、あと都市計画区域のマスタープランにも整合しなければいけません。国の施策でいろいろな形で位置を含めて指定されていることですから、それに反対、あるいはそれを否定して都市計画を進めるというものではないと考えております。そのような意味でそれは文章どおり否定はしておりません。国際競争力の強化に資する経済活動の拠点形成というところを何カ所も入れております。  ただ、ページでいえば21ページの4)の国際都市の実現の中には、その後段の文章も含まれておりまして、環境整備ですとか質の高い都市空間、まちの魅力のさらなる向上といったこともあわせて目標として設定しています。  それから、さらには後段には、それぞれ5地区に分かれた分野がありまして、その中でもそれぞれ防犯ですとか生活ですとか、そのような視点を盛り込んでおりますので、必ずしも競争一辺倒の計画となっているとは私どもは考えておりません。 ○副委員長(風見利男君) 私も別にそれ一辺倒とは言っていないのです。確かに景観のこととか居住環境を守るとかといろいろなことを言われているけれども、やはり国が目指している方向に区も一緒に進むということでしょう、これは。上位計画があるから仕方がないという立場でやったら、港区はなくなってしまいますよ。本当に。  だって今この国際競争力が何かということは、本屋さんでもいろいろな本が出ているようで、そう簡単に理解できないのです。先ほど言ったように、とにかくやはり企業活動をいかに活発化させるかということですよ。ですからやはり、区民にとって国際競争力が高まったら区民の暮らしがよくなるのかと言ったら、これはならないわけでしょう、都市計画課長。そこが非常に私は大事だと思うのです。これから区民意見も聞いたり、パブリックコメントをやったりいろいろするわけで、これから改定素案から本物に変わるわけですが、ぜひここは背景と区がそこをきちんとした方針の柱に据える。いろいろな柱があるけれども、その大きな柱であることは間違いないわけだから、そのままで本当にいいのかどうかということをぜひ関係部署で論議してもらいたいと思いますけれども、いかがですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 決して国が定めているから仕方ないというスタンスでつくっているわけではありません。指定をされていても港区の地区特性あればこそとも考えております。  そのような中で、繰り返しになりますけれども、20ページ、21ページで重点課題を5つ挙げておりますが、世界に誇れる国際都市の中には、そのような競争力と都市空間や居住環境をあわせて盛り込んでいます。それ以外に5つの中の視点の中でも、例えば安全・安心の強化ですとか協働の推進、地域コミュニティの向上といった生活者目線の項目も挙げておりますので、そのような意味ではこれまでの議論の成果としてバランスがとれた計画になっているのではないかと考えております。 ○副委員長(風見利男君) バランスはとれないですよ。だって国際競争力を強化したからって、区民税が増えるわけではないし、巨大なビルが建って区民にとってますます環境が悪くなるばかりで、いいことないのです。ですからやはりそのような視点でぜひ再度、論議してもらいたいと、それをお願いしておきたいと思うのです。  それと先ほど都市計画課長が盛んにまちづくり、居住環境云々という話があったので、お聞きしたいのですけれども、地区別のまちづくり方針の中に、現行計画では麻布周辺地区、それから六本木周辺地区、青山周辺地区、赤坂周辺地区、白金周辺地区、高輪周辺地区のそれぞれのまちづくりの方針の中に、落ち着いた住環境の保全と、このようなことがはっきりとうたわれているわけです。今回の改定素案の中には、この落ち着いた住環境の保全ということが、各地区の方針の中にはないのですよね。なぜこのようなことになっているのでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 例えば麻布地区ですと、109ページの方針1の太字1つ目の3つ目の中点になりますけれども、有栖川宮記念公園周辺などに広がる住宅地では、落ち着きのある街並みを保全しということで、保全しという言葉が文言の中にも出てきております。  それから高輪地域ですと、129ページになりますけれども、同じく方針1の部分で、太字の中点の1つ目ですが、緑が多く落ち着きのある住宅地の環境を維持・保全しますということで、地区版にはこのような形で保全という形が入っています。 ○副委員長(風見利男君) 全然違うのです。現行計画では、落ち着いた住環境の保全という言葉がそれぞれでうたわれているわけですよ。都市計画課長が今言ったのは、落ち着きのある街並みを保全しということで、これが現行のものと一緒だということですか。だって現行計画はまちづくりの方針の中の質の高い居住環境の維持創出とルールづくりという中の1番目に書かれているわけですよね。ただ改定素案では土地利用・活用で、地域特性に応じた土地利用の誘導ですから、全然位置づけが違うのです。そのようなことではないのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 確かに項目としてはクロスしてしまっておりますけれども、5地区でそれぞれまとめていく中では、土地利用に書くか住宅に書くかという見方がございましたけれども、決してその保全という最初の方針でうたっているものが地区の方で落ちてしまっていると、そのようなことではなくて、保全というものも地区の方で必ず拾い上げているということでございます。 ○委員長(清原和幸君) 質疑の途中ですが、ここで休憩にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) それでは、休憩といたします。再開は4時10分といたします。                 午後 3時52分 休憩                 午後 4時10分 再開 ○委員長(清原和幸君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  報告事項1の質疑を続けます。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○副委員長(風見利男君) では順次、続けて質問したいと思います。  25ページにうるおいある国際生活都市とありますが、この国際生活都市とはどのような都市を言うのでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) この将来都市像は、25ページでいいますと、囲んである下の部分で解説しておりまして、四角の下の国際生活都市としてという文章、4行ほどの文章がありますが、イメージとしては、この部分で国際生活都市というものを表現したということでございます。 ○副委員長(風見利男君) よくわからないのです。この文章の最後に、夏でもまちを快適に歩くことができる木陰があり、水辺で涼しげな風を感じられるようなうるおいある環境の中で、まちの活力の息吹を感じ、思わず深呼吸したくなるような、魅力ある清々しいまちを目指しますと書かれていますが、今の港区とは全く違うのです。今はヒートアイランド現象で、とてもではないけれども夏場に安心してまちを歩けない。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のときにできるかどうかはわかりませんけれども、新橋駅前に、何と言うのですかね、シャワーみたいなもの、ミストシャワーと言うそうですけれども、そのようなものをつけざるを得ないと。このようなことで、ここで言っているまちとはどのようなまちを想定すればいいのでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) まさにこれ、目標でございます。夏は温度が高くなりますので、全く陰のない歩道ではなく、街路樹を植えて、歩道の上に木陰をつくって、樹木とともに木陰のある歩道、このようなものを増やしていくということを、後ろの方の緑と水の部分では述べております。それから都市全体としては低炭素化を今回取り上げて、少しでも温暖化を抑えていくというような方向に港区まちづくりマスタープランとしては向かっていくと。そのようなことが総合して成果を成してくれば、きっとここに書かれているような姿に港区はなると信じて、我々まちづくりを行っていくための指針をこの港区まちづくりマスタープランとしてまとめました。目標の段階なので、今どこにあるのかというと、確かにないということであります。 ○副委員長(風見利男君) 汐留の巨大なビルの影響で、練馬区あたりまで集中豪雨というか、そのような影響が出るぐらいヒートアイランド現象が大問題になっているわけです。低炭素化と言うけれども、やはり巨大なビルはどんどんできるわけで、巨大なビルができればできるほど、ヒートアイランド現象が減ることはないわけだと私は思うのです。  一方でこのようなまちつくるといっても、本当に夢物語というか。それはどこかの一部地域で、例えばいちょう並木だとか外苑の周辺だとか、あるいは自然教育園の周辺だとか、そのようなところに限って言えばこのようなことがあてはまるのかわかりませんけれども、これは港区全体のことですよね。うるおいある国際生活都市という。本当にこのようなことを20年後に実現するのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) そのような意味で、前回、10年前と比べてソフト系に大きくかじを切っているということでありまして、我々としては20年後に少しでもここに書かれているような姿が広がるように努力をしていきたいと考えております。少しでもいいですから区の中に広がっていくようなことを目指してやっていきたいと考えております。 ○副委員長(風見利男君) 港区の3分の2で開発進めて、いわゆる居住地域といわれるところは3分の1ということになりかねないわけです。そちらを規制しないで、このようなまちづくりが本当に港区でできるのですか。開発を進めていて、ここで言っているような思わず深呼吸したくなるような魅力あるまちというのが本当にできるのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 確かに開発されているゾーンが多いということは意識しておりますが、その反面で、緑に関しては昭和のころからですから30年来、数値をとり続けておりますが、こちらの方は開発が進んでも、区の中の緑の指標というのは増え続けています。港区にとっては減らずに増え続けているところが重要であると考えております。  だから続けていけば少しでもここに掲げている目標に必ず近づけるものと信じて、まちづくりをやっていきたいと、区ではそのように考えております。 ○副委員長(風見利男君) なかなか苦しい答弁ですね。  次の26ページの目指すべきまちの姿の中でも、住み続けられるまちということがうたわれているのですけれども、読んでいて、本当にこのようなことでいいのかと思うことは、地域特性に配慮しながら、従来から暮らしてきた人も、新しく住みはじめた人も、区内で生業を営む人も、多様な暮らしを営みながら、快適に職住近接で済み続けられるまち、誰もが清々しく健康に暮らせるまちを目指しますのところです。先ほど言いましたけれども、開発によって多くの区民が、転出を余儀なくされたという実態があるわけで、私としては本当にこれは実態とかけ離れていると言わざるを得ないわけです。やはり従来から暮らしてきた人は、この港区に住めないという状況にますますなるわけです。これでまた巨大なビルがどんどんできれば、やはりそこに住んでいた人がやむを得ず転出せざるを得ないという結果をずっと招いてきたわけですし、これからもそのようなことが続きかねないわけですよね。  ですから従来から暮らしてきた人も安心して住み続ける港区にするためにはどうするかということを、私はこのような言葉面ではなくて、そのようにできるような港区まちづくりマスタープランでなければだめだと思うのです。これで従来から暮らしてきた人も誰もが清々しく暮らせるまちになるとお考えですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) ぜひこの20年、ここに書かれていることを少しでも実現して、先ほどの25ページの目標ではございませんが、そのようなところを少しでも実現できるように、この港区まちづくりマスタープランが策定された後は、これを使ってそのようなまちを目指していきたいと考えております。 ○副委員長(風見利男君) 20年後というのは、日々の積み重ねであって、突然20年後にバラ色のまちができるわけではないわけです。残念ながら私も都市計画課長も20年後にはこの港区に、私はもう多分この世にはいないと思うのですけれども、本当に都市計画課長が言うようなまちになればいいわけですが、開発を一方で進めながら、このようなまちをつくるといっても、私はやはりいびつなまちにならざるを得ないということを指摘しておきます。  この26ページに国際競争力云々ということもまた出てきますので、これはこれで先ほどもやったので、もう重ねては言いません。  それともう一つ、37ページの土地利用の誘導ということで、従来の方針ではたしか4分野に分けられていたと思うのですけれども、ここで5分野に広げたという意味合いはどのようなことですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 前の現行計画ですと。 ○副委員長(風見利男君) 4分野だったのが、今度は5分野に広げてあるでしょう。
    都市計画課長(野澤靖弘君) 現行計画だと27ページに、地域特性に応じた市街地の誘導がインデックスで4つ盛られているのですけれども、海沿いの芝浦港南地域が臨海複合市街地で1色になっているのですが、それを分割したので5つの地区に土地利用の誘導がなったと、大きくはそのようなところでございます。 ○副委員長(風見利男君) それはどこで読み取ればいいのですか。下の2つを読み取るわけですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) はい。下の2つが分割になったということです。 ○副委員長(風見利男君) では細かい話で申しわけないのですけれども、51ページに都市計画道路の整備を計画的に推進しますという、今回、優先整備道路でしたか、優先整備路線か、というものの指摘は、この中に出ていますか。私、探したけれども見つからなかったので、記述があれば教えてください。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 55ページの図をごらんになってほしいのですけれども、ここで凡例の一番下に、早期に整備する部分を書いていますけれども、こちらがその第四次事業化計画の路線に該当する道路となります。記述は、前に戻って51ページになります。こちらの主な取り組みの中で、1番目の都市の骨格となる幹線道路網の整備という部分が、これを意識して記載した文章ということになります。 ○副委員長(風見利男君) たしか改定骨子の段階で、優先整備路線を推進するという記述があって、私は環状第四号線のことで質問したと思うのです。当時の都市計画課長が部長になってしまいましたけれども、やりとりは覚えていると思うのですけれども、当時の記述では、優先整備路線を港区が推進するような記述だったので、東京都がやることを港区が、道路もないところに新たな道路をつくるということで、そこに住んでいる人たちを蹴散らすような道路建設を区が推進しているような記述はよくないのではないかということで、そのために記述が消えたのかな。  ただ、この都市整備路線の推進と書いてあるので、これが今、都市計画課長のおっしゃった55ページの図で言うと、環状第四号線も赤い線で明確にうたわれているわけで、この都市計画道路を計画的に推進するという中には、環状第四号線も入っているという理解でいいわけですよね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) それは第四次事業化計画に入っておりますので、55ページの図でも早期に整備する部分として、環状第四号線は書かれているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 今、道路も何もないわけですよね、本当に。民家の中に道路をつくるという、それこそそこのけ、そこのけですよ。そのようなことを東京都がたとえ優先整備路線に指定したとしても、区としては区民感情からいって、その道路がもしできたとしても、その沿道の人たちも含めて、道路にかかる人だけではなくて、道路の周辺の人も含めて何百世帯という多くの世帯に影響が出るようなことを区が、東京都が決めたから区も一緒に進めるのですという立場でこの港区まちづくりマスタープランに記載するということ自体が本当にいいのですか。  優先整備路線を推進するという言葉がなくなったので、ないですよね、どこにも。これは改定骨子から消したわけですよね。私、ざっと見たけれども、この記述がないので、どこかと思ったら、今、都市計画課長がおっしゃったように55ページの図面ということですけれども、文章に出ているのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 改定骨子のときは、高輪地区のまちづくりの方針の基本的な考え方の中で、環状第四号線、放射第3号線、放射11号線とありますが、それの早期整備に係る関係機関との調整というような書き方をしておりました。  今回高輪地区は、130ページになるのですけれども、方針3の道路・交通の太字の2つ目ですが、道路ネットワークの整備と交通の円滑化の向上のところで、同じように関係機関との調整ということを道路・交通のところで述べております。ただ、129ページの周辺環境につきましては、方針1の黒字の2つ目、市街地整備の展開という太字の部分がありますが、その中点の2つ目で、環状第四号線の整備にあたっては、道路沿道と周辺の環境が調和した土地への誘導を図り、良好な生活環境を形成しますということで、道路に合わせて周辺の環境も形成するというようなことを地区版でうたっているところでございます。 ○副委員長(風見利男君) すみません、私、見落としていたのですけれども、結局、整備を区としても進めると、このような立場でいいわけですね、これは。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 港区まちづくりマスタープランは誰が考えるべきかということをいろいろなところで書かれておりますが、お住まいの方と働いている方、企業、それから関係機関ということですので、東京都の都市計画区域マスタープランとの整合をとるということでございます。主語が例えば東京都になるものであっても、都市計画とマッチすれば都市計画区域マスタープランから出てきたものを港区まちづくりマスタープランに当然入れていくということにはなります。  ただ、それだけではなくて、129ページに書かれていますように、周辺との調和ですとか周辺環境を大切に考えますということは、区の独自の考え方になりますので、それをあわせて実現していくということになろうかと思います。 ○副委員長(風見利男君) 例えば55ページの、まだ絵だけなら、都市計画道路で早期に整備する部分ということでわかるけれども、今、都市計画課長がおっしゃったように、環状第四号線の整備にあたっては、道路沿道と周辺の環境が調和した土地利用の誘導を図り、良好な生活環境を形成しますって、全く道路も何もないところに道路をつくって、周辺との調和などありっこないではないですか。  だって300とか400とかいう世帯の真上に道路をつくるわけですから。土地がなくなってしまうわけだから、周辺の環境が調和した土地利用などということはありっこないわけですよ。それで道路ができればその周辺何十メートルかは騒音だとか振動、排気ガスの影響を受けるわけで、これは東京都の計画だから区も書かざるを得ないということではないでしょう。区も進めるという立場なのでしょう、これは。ここで整備にあたっては、良好な生活環境を形成しますというのだから、区としても積極的に進めるという理解にならざるを得ないと思うのですけれども、どうですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 都市計画道路の整備だけですと、129ページのような考え方は誘導できないわけでございます。進めるのであれば、土地利用、生活環境、このようなものを配慮しながら形成していくということを港区まちづくりマスタープランに書きませんと道路の計画になかなか反映できないということでございます。そのような意味では、改定にあたって、この129ページの記述は私ども非常に重要な記述だと考えております。 ○副委員長(風見利男君) これは道路沿道と周辺の人はいいですよ。自分の上に道路を敷かれる人はどのようになるのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 道路のつくり方も、地上、地下に入るものあるいはデッキレベルなど、最近はいろいろな形がございますので、住宅地の中に幹線道路をつくるにあたっては、どのような形が一番いいのか、そのようなことを東京都には検討してほしいということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 何かそのような意見を東京都に上げているのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 環状第四号線はこれから環境アセスメントの手続に入っていくということでございますが、直接聞かれている立場ではないので、意見を上げてはおりません。 ○副委員長(風見利男君) 環状第四号線の周辺で、東京都が調査をやった結果は、港区に来ているのですか。 ○土木計画担当課長(小谷武彦君) 今現在、環境アセスメントの調査中でございまして、調査が終わりましたら、東京都から報告をいただけるということになっております。 ○副委員長(風見利男君) いつまでの予定ですか。 ○土木計画担当課長(小谷武彦君) まだ正確な時期は聞いておりませんが、多分、今年度、春前後ぐらいと聞いております。 ○副委員長(風見利男君) ではそれが出た段階で、議会にも情報提供してもらえるという理解でいいですか。 ○土木計画担当課長(小谷武彦君) 情報をまとめまして、またご相談したいと思います。 ○副委員長(風見利男君) いずれにしても本当に、環状第二号線もそうでしたけれども、戦後の復興という名をかりて、勝手に地図の上に線を引いたわけですよね。犠牲になる区民がいっぱいいるということですから、前から住んでいる人が安心して住み続けられる港区というからには、そこをしっかり区としても握って離さないという立場で対応していただきたいとお願いします。  まだ聞きたいことたくさんあるのですけれども、時間だから、あと2点だけお伺いしておきたいと思います。  1つは、117ページの赤坂地区の地区計画の1つの一番下に、落ち着いた住宅地におけるにぎわい施設と住宅の共存が期待されていますとありますが、これはどのようなことでしょうか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 161ページの手続フローをごらんになっていただきたいのですけれども、昨年度に区民アンケートをやっておりまして、その中でいろいろなご意見をいただいているのですけれども、赤坂地区について、このようなご意見が幾つか出てきて、この表現に取り込んだというように記憶しております。今、調べてみます。出所は区民アンケートからということになります。 ○副委員長(風見利男君) これを読んでいて非常に気になったのです。第2回定例会とこの間の第3回定例会で、南青山五丁目の例を出しましたが、今、閑静な住宅街に深夜営業の飲食店ができて、住民にとってはものすごい被害受けているわけですよね。きょう4時半から地元に行って事業者と話し合いをする予定だったのですけれども、このような時間になってしまったので行けないのですけれども、今度は南青山三丁目に同じような深夜営業の飲食店ができました。2メートルぐらいの私道のところに、2メートルさげて建てられ、その方との距離は4メートル近く。玄関の対面にその飲食店の入り口ができたと。27日からオープンしましたけれども、日曜日は休みなので、もう2日間にわたってパトカーを呼んで、騒音被害、それから飲んで帰る人がたばこを瓶、缶の中に放り込む、このようなことが起きているわけです。  ですから落ち着いた住宅地におけるにぎわい施設ということが、そのようなことにつながりかねないと私は直感的に感じたわけです。そのような被害を受けている区民の皆さんの気持ちからして、このようなことを書いたらどう思うかということです。  このにぎわい施設、どのようなことを指しているのですか。その飲食店もにぎわい施設ですよね。そうではないのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 確かに飲食店もにぎわい施設の1つかと思いますが、今、風見副委員長がおっしゃったのは、後ろで言う住宅との共存が、いわばできていない状態ではないかと思うのです。主に規制されるのは用途地域の建物用途でございまして、これが比較的、緩いところでこのような共存ができないというような状況が今、起きつつあるということでございます。アンケートにお答えになった方も、用途地域の規制が緩いところで、この裏返しで共存ができないというようなお話がありました。それを我々は目標設定としまして、土地利用の誘導していくのが一番効果的かと思いますが、先を見込んで、このような共存ができるような仕掛けをつくっていきたいと、そのようなことでこの文章を書いたということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 言っていることがよくわからないのだけれども、用途地域で規制されるとできないことがあるから、そのようなことがないように規制を緩めて、住宅地でもそのようなことができるようにということですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) そうではなくて、用途地域が緩いところで、にぎわい施設が住宅地の中に入ってくると、そのような共存ができなく、お店が住宅地の周りを、環境を悪化させてしまうというような状況が港区の中では起きつつあるということです。そこが時間制限によるのか用途制限によるのか、いろいろなやり方が考えられますけれども、共存できるような形に持っていきたいという意図で、この文章をつけ加えたということであります。 ○副委員長(風見利男君) だって港区の用途地域だったら、夜中まで飲食店の営業ができるのですよ。第一種低層住居専用地域というのがあるけれども、本当にそこだけですよ、できないのは。あとは何でもできてしまうのです。だから大問題になっているわけです。  だってもう夜12時過ぎに騒音とかあったら困るではないですか。夜10時でも困るけれども、夜12時過ぎてからそのようなことが起こっているのです。都市計画課長の言っていることと全然違いますよ。落ち着いた住宅地におけるにぎわい施設と住宅の共存が期待されるということは、できるということですよ。共存だから。住宅があってにぎわい施設があって、これが共存できるって、共存できないのですよ、残念ながら今の規制では。だって都民の健康と安全を確保する環境に関する条例いわゆる環境確保条例だって、45デシベル出さなければ何時までやってもいいのだから。それで、許可するのはみなと保健所の食品衛生課だから、規制のしようがないわけですよ。お店に行って、調理施設がきちんとしいて、衛生管理がきちんとしていれば、これは許可をおろさざるを得ないのですよ。  環境確保条例も、条例で決めているけれども、午後11時から午前6時まで、その地域によってその音の高低は違いますけれども、住宅地でいえば45デシベル超えてはいけないと。延岡市では40デシベルと規制していますけれども、そうなっているわけです。それで午後8時以降、午前6時まで静かにしなくてはいけないというのだけれども、これも罰則規定も何もないし、やり放題です。だから共存は残念ながらできないのですよ。今の法規制の中では。  だからこのように書くということは、私はよくないと思うのですよ。お店側からすれば、このようなこと書いているのだから、住宅地でも平気ですねととれますよ、これは。ぜひこれは削除してもらいたいと思いますが、いかがですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) そのような問題があるので、その解決を目指すということで、この共存が期待されていますという表現を使っております。これから先20年を目標にしてまいりますので、そのような解決する方法を模索していきたいと考えております。 ○副委員長(風見利男君) だって区長だって、本会議の一般質問と27年度決算特別委員会の総括質問に対して、環境確保条例に基づいてきちっとやると答弁していますが、残念ながら共存はできないのですよ。だって住宅地にお店がつくれるのですから。それで時間制限もないのですよ。住宅地に被害が出ることははっきりしているではないですか。お店には被害は出ないのですよ。だって住民は暮らしているだけだから。  このようなこと本当に書いていいのですか。20年後と言うけれども、20年後では間に合わないですよ。住民はみんな引っ越してしまいますよ。居住地にどんどんそのような飲食店が出て、夜中まで騒いでいたら。どうしますか。このまま残すのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) そのような問題がありますので、それを解決するということが期待されているということのまさに表現でございます。無視や放置ということは私どもにはできないので、何らかの方法を今後とも模索していきたいと、そのような意味でこの文章を入れたということでございます。 ○副委員長(風見利男君) そうしたら誤解ないように文章を変えてくださいよ。だって共存ということは、一緒にやるということですよ。住宅地でにぎわい施設をつくると。だって共存ってそのようなことでしょう。お互いに存在するのだから。これでは規制などはできっこないですよ。このようなことを港区まちづくりマスタープランに書いたら。  これ書いてあるのは赤坂地域だけですか。ほかの地域にも書いてあるのですか。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) この記述がされているのは117ページだけです。 ○副委員長(風見利男君) では、赤坂地域については、そのような住宅地であってもお店が共存していいと。ほかの地域はこのような文章がないから、これはだめですよと、このようなことになるわけですね。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) ほかの地域がこれと違う考え方をするというのではなくて、赤坂地区の中で計画を進めていくうちに、そのようなネガティブな要素がアンケートの中から出てまいりましたので、それを解決したいという意味でここに書いたということでございます。 ○副委員長(風見利男君) だからネガティブなことが出たら、それをどうやったら規制できるかということを考えることが当然でしょう。だって共存などということを書いたら、共存してしまうのですよ。ほかの手立てを考えるしかないではないですか。住宅地に進出してくる深夜営業などをやめさせたいという思いで、その方はそのような意見を上げたわけでしょう。そうしたら共存などと言ったら、その方の願いと全く違うではないですか。  ここはきちんともう一回検討してくださいよ。少なくとも深夜営業が住宅地に進出するようなことがないようなことを区として考える、これがまちづくり。ガヤガヤした住宅地ではないのですよ。どこも閑静な住宅地で、これが問題になるわけだから。日ごろからガヤガヤしている住宅地では深夜営業が来ようがあまり問題にならないのですよ。静かなところだから余計問題になるわけで、ここで共存などと言ったら、さらに拍車をかけるということになるではないですか。何でそのように固執するわけですか。議会から指摘されて直すのは困るわけですか。だから本当に住宅街を守りたいのだったら、守るための対策を考えてくださいよ。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 決して固執しているわけではございませんが、表現についてはもう少し検討したいと思います。 ○副委員長(風見利男君) 絶対、共存とかありっこないですからね。重ねて言っておきます。そこはきちんと。平成27年度決算特別委員会の環境費でやったので、都市計画課長たちは席にいらっしゃらなかったと思うので、ぜひインターネットでやりとりも見ていただく、あるいは平成27年度決算特別委員会の総括質問でもやっていますし、第2回定例会の本会議でもうちの熊田議員が質問しているので、そのやりとりを見て下さい。  だけれども本当に南青山五丁目でいうと1年半、ずっと悩まされているわけです。でも依然として解決しない。それで27日にオープンした南青山三丁目のお店も、オープンして2日間で毎晩、パトカー呼んで注意して、これがずっと続くわけですからね。  だから共存というのはありっこないのです。それを強くお願いしておきたいと思います。  あと1点だけすみません。43ページ、戻って申しわけないのですが、多様な世帯が住み続けられる居住機能の充実の中で、住宅セーフティネットの構築ということが出されているわけですけれども、これは具体的にどのようなことを検討されていくのでしょうか。 ○住宅担当課長(増田裕士君) 43ページ、こちらの中に記載している住宅セーフティネットの構築、現在、こちらの方で考えていることが、中堅所得者向けの住宅、この部分を改めて、高齢者や障害者、低額所得者など、こちらの方に転用の可能性というものを考えているということで、このような記載をしているというものでございます。 ○委員長(清原和幸君) 質疑の途中ですが、この際、お諮りいたします。  議事の運営上、時間を延長したいと思いますが、ご異議ありませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) ご異議なきものと認め、時間は延長されました。 ○副委員長(風見利男君) これは20年計画ですけれども、今、都市計画課長のおっしゃったのは、その20年先の話ではなくて、早急に方向性を出すという理解でよろしいですか。 ○住宅担当課長(増田裕士君) そうですね。20年をめどにというわけではなくて、早急にこの検討を進めていきたいということで考えてございます。 ○委員(杉本とよひろ君) 報告事項1でもう5時近くまで質疑して、この後もあるのですけれども、私から3点だけ。ずっと質疑を聞いていて質問するわけではないのですけれども、1つは、やはりこの港区まちづくりマスタープランが、先ほどおっしゃったように、20年計画ですよね。  それで、1つの方向性を示す大事な計画という位置づけであるならば、私はそもそも論なのだけれども、これまで区民にも意見求めて、これから説明会にも入ると。我々議会も骨子案は前の委員会でも報告受けているわけです。ということは、要はこの一個一個のここに出ていることを詰めることというよりも、方向性をどう理解してもらうかということが私は大事だと思うのですね。  したがって、これから11月から12月に予定されている区民説明会、5つの地区で開催されると聞いています。この港区まちづくりマスタープランを、ざっと一通り目を通しましたけれども、非常に今後の区の方向性としては、東京都と国の計画もありますけれども、そこら辺をしっかりと含めながら、区民のさまざまな、住環境だけではなくて発展のために、よく書かれていると私は非常に評価しています。  ただし、この港区まちづくりマスタープランがどのようなものかということをまず大前提に、区民説明会をしないと、一個一個のことを、これはどうのこうのということは、これからこれをもとに具体的に、地区版も計画を練っていくわけなので、そこら辺の部分を答弁願いたいと思います。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 先ほどもご説明いたしましたが、3ページで港区まちづくりマスタープランのほかに関連する計画、あるいは上位計画というのをまとめておりまして、そのような意味では、この部分の説明はそれほど割いてございません。今ご指摘のような内容は、本を読んでいるだけではなかなか理解することはできないと思います。  区民説明会の場では、かえって逆に後ろの方の地区別の部分で、杉本委員がおっしゃるように、1項目ですと意識に入ってくるかと思いますが、それは3ページに戻りますけれども、実現するにあたっては、それぞれの個別の計画が動いていかないと実現できないという仕組みになっております。そのような仕組みについては、3ページだけではなかなか理解できないと思いますので、説明のときに工夫したいと考えています。 ○委員(杉本とよひろ君) 答弁、簡潔でいいですから。  今回の改定の大きなポイントは、6ページにも書かれておりますけれども、これまでの港区まちづくりマスタープラン計画策定以後、東日本大震災、熊本地震、異常気象による風水害、さらには東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会があり、また国家戦略特区として、港区が大きく変貌していくということで、誰でも認識しているわけであって、ここを踏まえたわけですよね。  言い方かえれば、東京都全体のいわゆるセンターコアエリアの中に東京都港区があるわけであって、1つのグランドデザインと言っても私は過言ではないと思うのです。その方向で、港区もこのような姿勢で進んでいくということを、まず区民に冒頭で説明するべきだと思うのですね。  そうではないと、先ほど言ったように、地区別、確かに大事です。個々にやって、それを理解して、それで全体にやっていくと、私は逆だと思うのですね。  それとあともう一つは、20年後を目指して頑張りますということですけれども、当然、行政としても途中で検証すると思うのですけれども、そこら辺はどのような形で考えているのか、そこら辺、お願いします。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 都市計画区域マスタープラン、あるいは上位計画とのつながりは、20ページから30ページのところに記載してありますので、説明のときにそのようなところからうまくかみ砕いて区民説明会をやっていきたいと思います。  それからPDCA、チェックの話ですけれども、これは6章の今後の進め方の最後の方、157ページになりますけれども、港区まちづくりマスタープランの事業、個別計画で実現するような形になります。その個別計画の中で計画のPDCAサイクルを回していくということが大切だということを、この港区まちづくりマスタープランの中で述べる形で、チェックといいますか、計画の見直しにつながるような考え方が重要と考えております。 ○委員(杉本とよひろ君) 最後に、これは恐らく間違いだと思うのですけれども、資料No.1−4で、区民意見に対する答えの中で、12ページ、上から2段目の住民が参画するまちづくりについてということで、区の答えのところで、上から3行目、途中から読みますけれども、その後の案の作成段階においては、6つの地区ごとに区民意見云々となっているのですけれども、これは6つではなくて5つの地区ごとなのか、6つでいいのですか。説明してください。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) 平成27年度の区民説明会は、5総合支所の5地区のほかに、台場が離れていますので、台場については独立して説明会をやったものですから、それで6つという言い方をしています。 ○委員(杉本とよひろ君) いいですよ。台場が入っていれば。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) はい。それで6地区ということです。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。 ○委員長(清原和幸君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) ほかになければ、報告事項(1)「港区まちづくりマスタープラン(改定素案)について」の報告は、これをもって終了しました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清原和幸君) 次に、報告事項(2)「浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)について」、報告事項(3)「都市計画高度利用地区の変更(案)について」、報告事項(4)「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定(案)について」、3案一括して理事者の説明を求めます。 ○都市計画課長(野澤靖弘君) それでは、報告事項(2)「浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)について」、報告事項(3)「都市計画高度利用地区の変更(案)について」、報告事項(4)「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定(案)について」、合わせてご報告いたします。  ご報告の前に、大変申しわけございませんが、資料No.4をごらんいただけますでしょうか。こちらの表題の冒頭部分でございますが、浜松町駅二丁目地区となってございますが、正しくは駅がございませんで、浜松町二丁目地区でございます。駅の字が入っていないことが正しいところでございました。大変申しわけございませんが、訂正をお願いできますでしょうか。よろしくお願いいたします。  それでは、説明に入ります。  初めに、資料の確認をお願いいたします。お手元の資料No.2をごらんください。表紙をめくっていただきまして、1ページから4ページまでが計画書となっております。5ページが変更概要でございます。6ページから9ページまでが計画図でございます。10ページが参考図でございます。11ページが都市計画の案の理由書となりまして、12ページにA3判横組みで参考資料といたしまして、浜松町二丁目地区のまちづくりについてまとめたものを添付しております。  続きまして、資料3でございますが、資料3は1ページから2ページが計画書でございます。3ページが変更概要でございます。4ページ、5ページが計画図でございます。6ページが都市計画の案の理由書となっております。  続きまして、資料No.4をごらんください。表紙をめくっていただきまして、1ページが計画書でございます。2ページから4ページが計画図でございます。5ページが都市計画の案の理由書となってございます。  資料はよろしゅうございますでしょうか。  資料の説明に入る前に、これまで当常任委員会でご報告いたしました経緯についてご説明いたします。浜松町二丁目地区につきましては、本年8月1日開会の当常任委員会におきまして、地区計画の原案についてご報告いたしました。  その後、8月24日から9月6日まで、都市計画法第16条に基づきまして原案の縦覧を行いまして、9月13日まで意見書を受け付けたところ、意見書の提出はございませんでした。  今回のご報告につきましては、浜松町駅西口地区地区計画及び関連する高度利用地区、第一種市街地再開発事業につきまして、都市計画法第17条に基づく都市計画案の縦覧を行うのに先立ちまして、本日、当常任委員会へご報告するものでございます。  資料2の12ページ、A3判横組みのものをごらんいただけますでしょうか。まず浜松町二丁目地区のまちづくりにつきまして、簡単にご説明いたします。  中央上側の位置図をごらんください。当計画地は、浜松町駅、大門駅に近接する約0.7ヘクタールの地区でございます。周辺には、街区を挟んで北側に大門通り、西側に国道15号、第一京浜が位置しておりまして、交通利便性の高い地域となっております。
     当地区及び隣接するA・B街区を含む範囲において、地区計画が都市計画決定されております。A・B街区は、都市再生特別地区の都市計画決定を経まして、駅前拠点にふさわしい都市機能更新の計画が進められている一方、当地区では老朽化した狭小の建物が建ち並び、防災面での課題を抱えております。また、周辺にはまとまった規模の広場空間が不足しておりまして、災害時における地域活動の場としての機能の確保も課題となっております。  そのため、当地区では、地域の抱える課題や地区計画で定められたまちづくりの方針を踏まえまして、A・B街区の計画と連携して機能補完を図りながら、市街地再開発事業により安全で快適なまちづくりを目指します。  それでは、資料2の1ページにお戻りください。東京都市計画地区計画の変更(案)についてご説明いたします。  浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)につきましては、8月1日にご報告いたしました原案から変更したところはございません。  名称は、浜松町駅西口地区地区計画、位置は、港区浜松町二丁目地内でございます。面積は約3.9ヘクタールです。  続いて、地区計画の目標と区域の整備・開発及び保全に関する方針としまして、土地利用の方針、1枚めくっていただきまして、2ページに地区施設の整備の方針、建築物等の整備の方針、その他、当該地区の整備・開発及び保全に関する方針が示されております。  今回の変更では、1ページ目の土地利用の方針のうち、2番目、駅前の立地特性及び羽田空港のアクセス利便性を踏まえ、業務、商業、この後に居住というものを追加しております。  また、2ページ目の地区施設の整備の方針のうち、3番目、駅と周辺地区をつなぐ歩行者の滞留・集散空間やにぎわいと憩いの空間としての後に公園を追加しております。  次に、2ページ目の地区整備計画についてでございます。位置、面積は地区計画の範囲と同じになります。  続いて、地区施設の配置及び規模でございます。公園及びその他の公共空地について、次の3ページにかけて定めております。  追加した内容につきましては、後ほど計画図を用いましてご説明いたします。  続いて、建築物等に関する事項でございます。建築物等の用途の制限、壁面の位置の制限、1枚めくっていただきまして、4ページに建築物等の形態または色彩その他の意匠の制限を定めております。  建築物等に関する事項については、今回、変更はございません。  5ページをごらんください。こちらは変更概要でございます。表の左右で新旧の計画を対比しております。  1枚めくっていただきまして、6ページをごらんください。こちらは計画図1でございます。この図は、地区計画の区域を示しておりまして、今回の変更により地区全体に地区整備計画がかかることとなります。  下の7ページをごらんください。こちらは計画図2−1でございます。地上部の地区施設の配置を示しています。今回、新たに地区施設として、歩行者の滞留・集散空間やにぎわいと憩いの空間として、広さ約200平方メートルの公園を地区南西側に整備します。さらに、広さ約800平方メートルの広場6号を、公園と一体の空間となるよう整備します。また、A・B街区からつながる歩道状の空地を整備いたします。  1枚めくっていただきまして、8ページをごらんください。こちらは計画図2−2になります。デッキ部の地区施設の配置を示しております。広さ約400平方メートルの広場5号をA・B街区に接する北西側に整備いたします。また、広場5号と広場6号を結ぶ歩行者専用通路5号を整備いたします。  下の9ページをごらんください。こちらは計画図3でございます。壁面の位置の制限を示しております。  1枚めくっていただきまして、10ページをごらんください。こちらは参考図となっております。今回、追加する地区施設の配置につきまして、配置図、平面図、断面図で示しております。  11ページをごらんください。こちらは都市計画の案の理由書でございます。下から5行目に記載のとおり、浜松町二丁目地内約0.7ヘクタールにおける開発計画の具体化に伴い、新たに地区施設として公園や広場を設けるなど、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を進め、多様な機能を備えた安全で快適な複合市街地を一体的に形成するため、地区計画の変更を行うものであるとしています。  浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)についてのご説明は以上となります。  続きまして、資料No.3の1ページをごらんください。都市計画高度利用地区の変更(案)についてご説明いたします。  表の左端、種類の欄に地区名区分が記載されております。地区名は、浜松町二丁目地区でございます。面積は約0.7ヘクタール、建築物の容積率の最高限度を10分の90、これは言いかえますと900%、建築物の容積率の最低限度は10分の20、これも言いかえますと約200%に定めます。  建築物の建ぺい率の最高限度を10分の6、言いかえますと60%、建築物の建築面積の最低限度を200平方メートルに定めます。  また、壁面の位置の制限として、道路境界線から4メートルまでの位置には建築物を建築できないように定めます。  1枚めくっていただきまして、2ページをごらんください。今回、浜松町二丁目地区を追加することによりまして、高度利用地区の合計面積が約29.6ヘクタールとなります。  3ページをごらんください。こちらは変更概要でございます。変更前後の計画を対比しております。変更前は、指定なしとなっております。  1枚めくっていただきまして、4ページをごらんください。こちらは計画図1でございます。今回、追加する区域を示しております。  5ページをごらんください。こちらが計画図2でございます。壁面の制限の位置を示しております。  1枚めくっていただきまして、6ページをごらんください。こちらは都市計画の案の理由書でございます。下から5行目の記載のとおりでございますが、浜松町駅西口地区地区計画の変更及び浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定に伴い、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため、面積約0.7ヘクタールについて、高度利用地区を変更するものであるとしています。  都市計画高度利用地区についてのご説明は以上でございます。  続きまして、資料No.4をごらんください。  1ページ目をごらんください。浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定(案)についてご説明いたします。  名称は、浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業、施行区域面積は、約0.7ヘクタールとなります。  この事業で整備する内容としまして、公共施設の配置及び規模、建築物の整備、建築敷地の整備及び住宅建設の目標をそれぞれ定めております。  まず公共施設の配置及び規模のうち、道路についてでございます。区画道路としまして、地区西側の特別区道第816号線と、地区南側の特別区道第817号線の一部を再整備いたします。  次に、公園についてでございますが、面積約200平方メートルの公園を新たに整備いたします。  続いて、建築物の整備についてでございます。建築面積は約4,700平方メートル、延べ面積は約8万平方メートル、主要用途は住宅、事務所、公益施設、店舗、変電所。高さの限度は高層部が190メートル、中層部が50メートル、低層部が30メートルとなっております。  続いて、建築敷地の整備についてでございます。面積は約5,900平方メートルとなっております。面積のほかに、整備計画として2つ定めております。1つ目は、ゆとりある良好な歩行者空間を確保するため、壁面の位置を後退し、歩道状空地を整備する。2つ目は、駅前拠点と周辺地域をつなぐ広場を整備し、にぎわいと憩いの場の創出を図るということでございます。  次に、住宅建設の目標についてでございます。戸数は約400戸、面積は約4万1,000平方メートルとしております。  1枚めくっていただきまして、2ページをごらんください。計画図1でございます。こちらは施行区域を示しております。  3ページをごらんください。こちらが計画図2でございます。こちらは、先ほどご説明いたしました公共施設の配置を示しております。  1枚めくっていただきまして、4ページをごらんください。こちらは計画図3でございます。建築物の高さの限度を示しています。  5ページをごらんください。こちらは都市計画の案の理由書でございます。下から5行目に記載のとおり、隣接街区と一体となった、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、安全で快適な、魅力ある複合市街地の形成を図るため、区域面積約0.7ヘクタールについて浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業を決定するものであるとしております。  浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業についての説明は以上でございます。  今後の予定でございますが、当常任委員会における報告の後に、11月1日月曜日に地元説明会を開催いたしまして、11月4日から11月18日まで案の縦覧、意見書の受け付けを行います。その後、12月下旬の港区都市計画審議会に諮問いたしまして、1月中旬に都市計画決定の予定となっております。  雑駁ではございますが、報告事項(2)「浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)について」、報告事項(3)「都市計画高度利用地区の変更(案)について」、報告事項(4)「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定(案)について」のご報告は以上でございます。 ○委員長(清原和幸君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。 ○副委員長(風見利男君) では何点かだけ。  この南北の区道のところに小さな住宅というかお店のようなものが幾つか多分あったと思うのですけれども、その軒数はわかりますか。 ○再開発担当課長(大久保光正君) 大変お時間いただきまして恐縮です。  南北の道路に接している店舗といたしましては、現在7軒と把握してございます。 ○副委員長(風見利男君) そうすると、この区域の中で個人で土地を持っている方は何人いらっしゃいますか。 ○再開発担当課長(大久保光正君) 個人で土地をお持ちの方につきましては1人となってございます。 ○副委員長(風見利男君) そのお店などは土地を借りているということでしょうか。 ○再開発担当課長(大久保光正君) 風見副委員長ご指摘のとおり、ほぼ土地をお借りして経営しているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 最終的にこの中で、企業が圧倒的に多いわけですよね。個人が1人だということで、その土地を借りている方や個人で土地をお持ちの方は、組合ができたときにどうする予定か聞いていますか。 ○再開発担当課長(大久保光正君) 法人の権利者の方につきましては、権利変換を受けてという方向で検討しているとお聞きしております。  個人の方につきましては、方向性を確認しているという段階ですので、今、確認しているということでございます。 ○副委員長(風見利男君) ではまだ個人の方は方針が決まっていないという理解でいいわけですか。 ○再開発担当課長(大久保光正君) 風見副委員長ご指摘のとおりで、検討中ということでございます。 ○副委員長(風見利男君) 前にお聞きしたときの600%から今度は900%になるということで、個人の方はお1人だということで、その方たちがどのぐらい土地面積を持っていらっしゃるかわからないのですけれども、生活再建に支障が出ないように、きちんと区も最後まで監視していただいて、対応してもらいたい。これはよろしいですか。 ○再開発担当課長(大久保光正君) お住まいの方につきましては、権利の保護等、十分ご意見を参考にしながら方向性を決めてまいりたいと考えてございます。 ○委員長(清原和幸君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) ほかになければ、報告事項(2)「浜松町駅西口地区地区計画の変更(案)について」、報告事項(3)「都市計画高度利用地区の変更(案)について」、報告事項(4)「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定(案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清原和幸君) 次に、報告事項(5)「港区特定公共賃貸住宅及び港区立住宅の傾斜家賃上昇の凍結の延長について」、理事者の説明を求めます。 ○住宅担当課長(増田裕士君) 「港区特定公共賃貸住宅及び港区立住宅の傾斜家賃上昇の凍結の延長について」、お手元の資料No.5に基づいてご説明させていただきます。  平成28年11月末に期限を迎えます港区特定公共賃貸住宅及び港区立住宅の傾斜家賃の制度に基づく家賃上昇の凍結について、港区特定公共賃貸住宅の使用者負担額の臨時措置に関する規則及び港区立住宅の使用者負担額の臨時措置に関する規則の改正を行い、凍結期間を平成29年11月末日まで1年間延長することといたしましたので、報告させていただきます。  項番1の延長する理由です。これまで同様に、国民平均所得金額は依然として横ばい状況であり、現時点では家賃を引き上げる状況にないため、引き続き家賃上昇を凍結するものです。  項番2のこれまでの経緯です。特定公共賃貸住宅・区立住宅の使用者負担額については、傾斜家賃制度において、平成16年12月から空き室の解消を目的として家賃上昇を凍結し、以降、延長を継続しており、本年11月まで延長しているところでございます。  次に、傾斜家賃制度について簡単にご説明させていただきます。項番3にございます傾斜家賃制度イメージ図をごらんください。  傾斜家賃制度は、特定公共賃貸住宅及び区立住宅に入居される使用者の所得に応じて、入居当初の使用者負担額を設定し、その後、一定の割合で毎年、使用者負担額が上昇し、最終的には本来の家賃に達するというものでございます。  傾斜家賃制度イメージ図は、入居後5年目に傾斜家賃上昇を凍結した場合を例に記載してございます。図の縦軸が使用料、いわゆる家賃の使用者負担額と、横軸が経過年数として入居期間を示してございます。  図にお示ししているとおり、入居後5年目に傾斜家賃を凍結したと仮定した場合、傾斜家賃上昇の凍結後の使用者負担額は、塗り潰し部分の金額となりますが、本来家賃に達していない場合は所得に応じまして引き続き現在の使用者負担額をお支払いいただくということになります。  このように、入居1年目から階段状に使用者負担額が上昇することになっておりますが、平成16年12月からは傾斜家賃上昇を凍結しておりますので、横に矢印で傾斜家賃上昇の凍結と記載しております。現在、使用者負担額の上昇がストップしているというものでございます。  本来家賃と使用者負担額、階段状に示している減額分が入居期間と連動し、使用者負担額が増加してまいりますが、本来家賃と使用者負担額の差、いわゆる白地の部分でございます、こちらが家賃減額分になります。この家賃減額分については、国や東京都からの補助金も充当されているというところです。  斜線部分は、家賃凍結の実施後、予定していた家賃の減収分となります。  なお、施行日は本日平成28年10月31日でございます。  簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(清原和幸君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) なければ、報告事項(5)「港区特定公共賃貸住宅及び港区立住宅の傾斜家賃上昇の凍結の延長について」についての報告は、これをもって終了いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清原和幸君) それでは、審議事項に入ります。審議事項(1)「発案27第11号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) なければ、本発案については、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清原和幸君) そのほか何かございますでしょうか。 ○委員(玉木まこと君) 時間の押しているところすみません。先日、私から視察について発言させていただいたのですけれども、その後いかがかと思いまして、委員長のお考え等をお聞かせいただければと思います。 ○委員長(清原和幸君) 副委員長とまた調整して、皆様にご相談に上がりたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。               (「一任します」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) 一任でよろしいですか。それでは、副委員長と相談しながら、調整して進めたいと思います。  ほかに何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清原和幸君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 5時28分 閉会...