港区議会 > 2014-01-14 >
平成26年1月14日交通・環境等対策特別委員会−01月14日

ツイート シェア
  1. 港区議会 2014-01-14
    平成26年1月14日交通・環境等対策特別委員会−01月14日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成26年1月14日交通・環境等対策特別委員会−01月14日平成26年1月14日交通・環境等対策特別委員会  交通・環境等対策特別委員会記録(平成26年第1号) 日  時  平成26年1月14日(火) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室 〇出席委員(11名)  委員長   沖 島 えみ子  副委員長  池 田 こうじ  委  員  うどう  巧        鈴 木 たかや        錦 織 淳 二       阿 部 浩 子        七 戸  淳        古 川 伸 一        たてしたマサ子       樋 渡 紀和子        井 筒 宣 弘 〇欠席委員        な し
    出席説明員  麻布地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務 青 木 康 平  芝地区総合支所協働推進課長           荒 川 正 行  土木計画交通担当課長             冨 田 慎 二   土木施設管理課長    伊 藤 忠 彦  特定事業担当部長                佐 野 和 典  環境課長                    亀 田 賢 治   地球温暖化対策担当課長 小 林 秀 典  みなとリサイクル清掃事務所長          長谷川 浩 義  学務課長                    佐 藤 雅 志 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 「ちぃばす」の運行改善について   (2) 台場シャトルバス運行改善について   (3) 港区民間建築物炭素化促進制度の改正について   (4) 中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書について  2 審議事項   (1) 発 案23第8号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                  (23.5.27付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長(沖島えみ子君) ただいまから交通・環境等対策特別委員会を開会いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。  昨年12月に新会派の結成及び所属議員の異動がありまして、これに伴いまして当委員会の所属委員の変更がございます。新たにみんなの党からうどう委員が加わりました。よろしくお願いいたします。  本日の署名委員は、うどう委員、鈴木たかや委員にお願いいたします。     ──────────────────────────────────── ○委員長(沖島えみ子君) それでは、報告事項に入ります。報告事項(1)「「ちぃばす」の運行改善について」、理事者の説明を求めます。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) それでは、報告事項(1)「ちぃばす」の運行改善についてのご報告をさせていただきます。  資料No.1をごらんいただきたいと思います。添付されている資料1が、平成25年度に実施および検討した改善事項で、改善事項の概要が記載されてございます。資料2が、平成25年度に実施した改善事項の検証と検討した改善事項の内容で、改善事項の検証について利用者数の推移等のデータや詳しい説明が記載されてございます。なお、この資料につきましては、平成25年12月10日に開催されました港区地域公共交通会議にお諮りした資料でございます。  資料1、平成25年度に実施および検証した改善事項をごらんいただきたいと思います。1番目に、平成25年度当初に実施した各ルートの改善事項の検証でございます。麻布ルートにつきましては、広尾方面と港区役所方面の2ルートに分割いたしました。芝浦港南ルートにつきましては、小型車両中型車両に入れ替えました。  次に、この2つの改善事項の検証と評価について、資料2でご説明させていただきたいと思います。資料2の表紙をめくっていただきまして、1ページをごらんいただきたいと思います。最初に、平成25年度の利用者数でございます。7ルート全体では、下の表にございますように、233万1,243人にご利用されており、対前年比では、2万3,120人、約1%増加しております。ルートによって増加率に差があることがわかると思いますが、一番増加人数が多いルートは高輪ルートで、1万4,677人増加しており、一番増加率の高いルートは麻布ルートで、約4.7%増となってございます。  2ページ目下段の表1−2の新規5路線の収支率の表をごらんいただきたいと思います。収支率につきましては、平成22年度が47.7%、平成23年度が56.9%、平成24年度が59.3%で、年々増加してございます。  3ページをごらんいただきたいと思います。まず、麻布ルートにおける分割の検証と評価でございます。麻布ルートは、以前より区民からルートが長過ぎる、ルートが煩雑でわかりにくいというご意見が多く寄せられていることから、昨年5月から図2−2のように、広尾方面の麻布西ルート港区役所方面麻布東ルートに分割して運行しております。  4ページをごらんいただきたいと思います。ルートを分割したことにより、図2−3のように、対前年比では1万1,851人、約5%も増加してございます。しかしながら、表2−1のように、5月から10月までの利用者数が、麻布東ルートは7万7,789人なのに対し、麻布西ルートは16万4,080人と倍以上となってございます。  5ページ目をごらんいただきたいと思います。次に、芝浦港南ルートにおける車両入れ替えの検証と評価でございます。輸送能力を増強するとともに、車内環境の向上を図ることを目的として、平成25年4月より一部の車両を中型車両に入れ替えました。対前年比では1,457人、約0.4%増加し、ベビーカー等による苦情が大きく減少していることや、車内環境がよくなったという利用者からの声が多く寄せられていることから、中型車両の入れ替えは、利用者数の増加や車内環境の改善につながっているものと考えられます。  次に、資料1に戻っていただきまして、2ページ目をごらんいただきたいと思います。2番目に、平成25年度に検討した各ルートの改善事項でございます。まず、改善内容でございますが、赤坂ルートにつきましては、溜池山王を経由するルートに変更、芝ルートにつきましては、環状二号線の開通等、状況変化に対応するルートに変更、麻布東ルートにつきましては、土日の運行間隔を30分に変更、青山ルートにつきましては、都市計画道路補助5号線を経由するルートに変更、芝浦港南ルートにつきましては、残りの小型車両中型車両に入れ替え、土日の収支の改善としての観光ルートにつきましては、土日の余剰が出たバスを活用して新たな観光ルートの整備についてそれぞれ検討いたしました。  次に、この6つの改善内容の検討状況につきまして、資料2を用いてご説明させていただきたいと思います。また資料2に戻っていただき、6ページをごらんいただきたいと思います。まず、赤坂ルートにおけるルート変更の検討でございます。赤坂ルート環状ルートであり、また青山ルートと重複することなどから、図4−1のように、最も利用者数が少ないルートとなってございます。また、地元より溜池山王を経由するルートへの変更を求める声が上がっており、区民等の利便性の向上を図り、利用者数の増加と収支率の向上を図るため、ルートの改善を検討するとともに、平成26年3月の実施に向けて関係機関と調整してございます。ここでは下記の3つの案について比較検討し、現段階で現実可能な変更案を検討いたしました。  8ページをごらんいただきたいと思います。案1といたしまして、溜池山王を経由するルート、案2といたしまして、ルート全体を双方向循環型にするルート、案3として、青山ルートとの重複を解消するルートでございます。比較表にありますように、メリット、デメリット等を総合的に勘案し、案1の溜池山王を経由するルートが、利用者への影響が少なく、地下鉄駅を経由することから利用者数の増加が見込まれます。  9ページをごらんいただきたいと思います。図4−3のように、ルートを変更するにあたり、新規に通行する道路に路上駐車車両が多いことや交差点が鋭角の場所にあることなどから、バス車両を中型車から小型車に入れ替えることが必要でございます。  14ページをごらんいただきたいと思います。次に、芝ルートにおけるルート変更の検討でございます。平成26年3月に、環状二号線の開通が予定されているということで、周辺の交通規制も変わり、現在の西新橋から虎ノ門方面バスルートが変更となります。移設となるバス停は62、83(虎ノ門二丁目)、63、82(愛宕一丁目)、64、81(西新橋三丁目)でございます。なお、64、81(西新橋三丁目)は、移転先の住居表示が変わることに伴い、バス停名称も変更となります。また新たに区立の福祉施設でありますプラザ神明が開設したことにより、ルートの変更を求める声が上がってございます。このようなことから、区民等の利便性の向上を図るとともに、利用者数の増加と収支率の向上を図るためルートの改善を検討し、平成26年3月の実施に向けて各機関と調整してございます。ここでは下記3つの案について比較検討し、現段階で可能なルートについて検討いたしました。  15ページをごらんいただきたいと思います。案1といたしまして、運行経路を短縮するとともに田町ルートとの重複を解消するルート、案2といたしまして、プラザ神明を経由するルート、案3といたしまして、プラザ神明虎ノ門病院を経由するルートでございます。比較表にありますように、メリット、デメリット等を総合的に勘案し、案2のプラザ神明を経由するルートは、運行距離が約1.5キロメートルと長くなりますが、区民等の要望でありますプラザ神明を経由することにより利用者数の増加が見込まれます。  18ページをごらんいただきたいと思います。図5−3のように、プラザ神明を経由するルートは、運行距離が長くなるため、所要時間も長くなり、定時性の確保が課題となります。そこでサービスの向上と収支率を勘案し、プラザ神明の開館時間月曜日から土曜日につきましては、午前9時から午後9時半、日曜日につきましては、午前9時から午後5時のみの時間帯において、1時間に1便での運行を計画いたします。ただし表5−4のように、プラザ神明利用者数が月に約1万9,000人いることから、利用状況を鑑みながら便数の増減を検討していきたいと考えてございます。  19ページをごらんいただきたいと思います。次に、麻布東ルートにおける運行ダイヤの改正の検討でございます。各ルートにおける平日と休日の1日あたりの平均利用者数は、図6−1及び表6−1のように、各ルートとともに平日に比べ休日の利用者数の方が少なくなっている状況でございます。中でも麻布東ルートは、休日の1日あたりの利用者数の平均が他のルートに比べて279人と非常に少なくなっております。そこで、麻布ルート芝ルートと同様に土日の運行間隔を30分に変更することにより、収支率の改善が期待できます。  20ページをごらんいただきたいと思います。次に、青山ルートにおける変更の検討でございます。青山ルートは、平成23年4月より日赤医療センターバス停が新設され、多くの乗客がこのバス停を利用してございます。しかし図7−1のように、高樹町交差点の交通規制により、赤坂見附方面ルートでしかバスが利用できない状況にあり、平成24年3月に供用開始した補助5号線を通るルートに変更することで、赤坂見附方面六本木ヒルズ方面の両経路で日赤医療センターバス停を利用できるようにし、利用者の利便性の向上を図ります。ここでは、2つの案について比較検討し、現段階で可能なルートを検討いたしました。  21ページをごらんいただきたいと思います。日赤医療センターを経由する2つのルートについて比較表がございますように、メリット、デメリット等を総合的に勘案し、案1の日赤医療センターを経由するルートが、運行距離が1.5キロメートル長くなりますが、利用者数の増加が見込まれます。  22ページをごらんいただきたいと思います。図7−2のように青山ルートを変更することにより、廃止されるバス停がないため、利用者への影響はないと考えてございます。現在、平成26年3月の実施に向けて、交通管理者日赤医療センター等の関係機関と調整してございます。なお、ルートの変更に伴い、日赤医療センターから南青山六丁目のバス停からの距離が長くなるとともに、日赤医療センターから南青山七丁目のルートが追加されることから、新規バス停を1カ所設置する予定でございます。  23ページをごらんいただきたいと思います。次に、芝浦港南ルートにおける車両の入れ替えの検討でございます。芝浦港南ルートは、図8−1のように、運行開始以来着実に利用者数が増加し、田町ルート高輪ルートに次ぐ利用者となってございます。そこで輸送能力の増強と車内環境の向上を図ることを目的といたしまして、平成25年4月より、一部の小型車両中型車両に入れ替えたことにより利用者数が増加し、ベビーカー等による苦情が減少していることから、輸送能力が増強されるとともに、車内環境の改善が図れたと考えてございます。以上のことから、残りの全ての車両を中型車両に入れ替えることにより、さらなる車内環境の向上が期待できます。  24ページをごらんいただきたいと思います。次に、観光ルートの検討でございます。「ちぃばす」は土曜日、日曜日の利用者数が平日に比べて落ち込むため、土曜日、日曜日の収支率の改善を図ることを目的として、観光ルートを試験的に導入するものでございます。東京には年間で日本人旅行客が約4.7億人、外国人旅行者が約556万人も訪れます。さらに2020年東京オリンピックの開催が決定したことを受け、今後も東京への観光客は、日本国内外を問わず増加することが考えられます。このことから、麻布東ルートで出た余剰車両を活用して、港区内にある多くの観光スポットをめぐる土日祝日限定観光ルートを整備することが考えられます。そこで試験的に1時間に1便の割合で観光ルートを整備し、利用者数の状況を鑑みながら収支率の向上を図れるか等について検討してまいります。  25ページをごらんいただきたいと思います。各ルートの共通の取り組みでございます。1番目に、共通一日券の発行でございます。お台場レインボーバス運行開始により、台場地域のアクセスが向上してございます。台場地域のさらなる魅力の向上と観光振興による港区全体の活性化を図ることを目的として、「ちぃばす」とお台場レインボーバスとの共通一日券を土曜日、日曜日及び祝日を対象に発行してございます。平成25年4月から10月までの「ちぃばす」の一日乗車券は、前年の同期に比べて販売数が約1.7倍に増加しており、お台場レインボーバスとの共通一日券にすることで販売数が増加したものと考えられます。  26ページをごらんいただきたいと思います。2番目に、AEDの導入でございます。乗務員の普通救命講習を実施し、全ての乗務員の講習が終わった平成25年4月より車内にAEDを設置いたしました。  3番目に、広告等による収入確保でございます。新たな収入確保をすることにより収支率の向上を図ることを目的といたしまして、車両のラッピングを行いました。  27ページをごらんいただきたいと思います。状況に応じたダイヤの見直しでございます。運行ダイヤを見直すことで遅延が解消され、定時性が確保されたことで利便性の向上を図れるとともに、運行上の安全性にもつながってございます。  5番目に、CSへの取り組みでございます。運転士の接客意識向上を目的としたCSへの取り組みの一環として、おもてなし運動を実施してございます。またバス運転士に安全運転に対する意識づけとして、運転士の決意を張り出してございます。  28ページをごらんいただきたいと思います。6番目に、イベント等の参加による認知度の向上でございます。「ちぃばす」の認知度向上を目的として、区内で開催されますみなと区民まつりに「ちぃばす」を出展するとともに、小学生の生活指導を目的として、区内の小学校において「ちぃばす」の体験授業を行ってございます。  7番目に、バリアフリー対応でございます。全ての「ちぃばす」利用者が安全で快適に利用できるバスとすることを目的として、バリアフリー対応した環境の整備をしてございます。  29ページをごらんいただきたいと思います。8番目に、バス停環境の改善でございます。バス停周辺の状況等を鑑みながら、順次、屋根やベンチを設置し、バス停環境の改善を図ってございます。  30ページをごらんいただきたいと思います。電気バス運行の実証実験でございます。株式会社東芝は、平成25年7月から環境省地球温暖化対策技術開発実証研究事業の一環として、「ちぃばす」の芝ルートを活用して電気バスの試験運行をしてございます。電気バスは1日あたり最大6周で、トータル100キロを超えて走行することができます。また充電は最大6回が可能となっており、1走行ごとにバス会社の車庫にて急速充電することができます。今後、平成26年2月には実運用を行い、総合評価を行う予定と聞いてございます。  甚だ簡単ではございますが、「ちぃばす」の運行改善についてのご報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問のある方はどうぞ。 ○委員(古川伸一君) ご説明ありがとうございました。それで私からは、資料2の観光ルートの検討ということで、東京オリンピック、そしてパラリンピックがすごく期待されるところで、特に今お台場あたりは、予定されている競技、また観光施設がたくさんあるわけなので、私はこの考え方はすごくいいと、ぜひ進めていただきたいと思っているのです。ここにも書いてあるように、また先ほど課長が言われたように、試験的に1時間に1便の割合で観光ルートを整備し、利用者数の状況を鑑みながら収支率の向上を図れる等について検討していきますと。1つ聞きたいことは、いつごろから検討に入るのかということと、それからここに書いてあるように収支率の向上が大事だと思うのですけれども、黒字にならなければならないのか、それとも、ある程度ほかの7ルートの中でも収支率がいいところもあれば、そうではないところも、先ほど状況の中で結構温度差があるということなのですけれども、どのようなところまで収支率を考えておられるのか、まずその2点をお伺いします。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 古川委員からのご質問に対してお答えさせていただきたいと思います。いつごろから検討するのかということで、当然現在も観光スポットということで、先行事例といたしまして、観光振興でミナコレという形で美術館めぐりなどをやって、そのようなデータも検証しながら進めているところでございます。来年7月ごろを目途に試験的に導入して、土日の収支が悪いもので、少しでもそこを改善できるような形の観光ルートを整備したいと考えてございます。  先ほども申しましたように収支率が59.3%ということで、黒字になるまではかなりお時間がかかると考えてございますが、土日の収支率の改善策として少しでも高い収支率を目指して、ぜひこの観光ルートを活用した中で土日の収支率の改善を図って、少しでも黒字に近づけたいと考えてございます。 ○委員(古川伸一君) 昨年、私もミナコレに実際に乗ってみました。バスを出していただいて、あの事業はすごくすばらしいということで、定例会等でも質問させていただきました。しかし2月と8月、年2回です。それだけで本当にわかるのかという疑問と、まだまだ認知されていないのではないのかと。要するに、あのバスには割と多くの方が乗ってこられましたけれども、区民の方に対しての認知度はどうなのかということが疑問にあるのです。  それから、東京オリンピックパラリンピックまで、あと6年になりました。だからその前倒しというか、早目に検討して、いろいろPRなり、またご意見を聞いていくことも大事かと思っているのです。だから区民の要望がどのぐらいあるのか。ミナコレだけでなくて、そのほかに課長のところで検討されていることが、また材料として、このようなことがあれば実施できるというものがあるのかどうか、その辺をお聞かせください。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 古川委員が言うように、区民への認知度が大切だと思います。確かにミナコレは2月と8月しか実施してございません。しかしながら、委員ご指摘のとおり、1日に100人以上という数字も担当から聞いてございます。まずは区民への周知と、また、東京オリンピックパラリンピックも視野に入れ、先ほども申しましたが、港区として国内外のおもてなしは大切だと思いますので、そこに向けて区民の要望なども踏まえながら、きちんとした観光ルートを試験的に導入しながら、ぜひ進めさせていただきたいと考えてございます。 ○委員(古川伸一君) 一番最初に言いましたように、これは私は本当に大歓迎なので、メリット、デメリットがいろいろあるのかもしれませんが、先ほど言いましたように、なるべく区民の方の要望、ご意見を聞けるような、ただ数字だけでなくて、2月と8月の2回だけでなく、だからそのようなところも十分に課長のところで検討していただきたい、このことを要望させていただきます。 ○委員(阿部浩子君) いろいろと改善していただきまして、ありがとうございます。1つお聞きしたいのですけれども、区民の要望が多かったプラザ神明が、今度1時間に1本ということで3月に実施されるのですが、今の状況はどのようなものなのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 18ページに利用者数の推移が書いてあるのですけれども、プラザ神明につきましては、現在のところ神明保育園神明子ども中高生プラザ、神明いきいきプラザという形で、平均で約1万9,000人のご利用者があります。一方で、やはり細い道の一方通行等がありますので、警察との協議も必要になります。港区地域公共交通会議にお諮りしたときに、狭い道ですし、駐車車両もあるので、ぜひそのような駐車車両に対して地域として取り組んでほしいという付帯意見をいただいてございます。そのような面も含めながら、芝地区総合支所とも連携をとりながら、きちんとプラザ神明に安全に行けるように今後取り組んでいきたいと考えてございます。 ○委員(阿部浩子君) 例えばこれは1時間に1本なのですけれども、保育園に通う方や、そのような方も考えていらっしゃるのですか。午前9時から午後5時と開館時間に合わせてとなっているのですが、その辺は朝や夜はどのようにお考えなのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 一方で、芝ルートは収支率は厳しいところでございます。プラザ神明を通るということは、先ほど申したように運行距離が長くなってしまって、経費もかさむ状況でございます。その辺は利用者の推移などを見ながら、適切に意見なども踏まえながら対応していきたいと考えてございます。 ○委員(阿部浩子君) 利用されている高齢者の方々も、プラザ神明ができたのだけれども通いにくいという声もあって、「ちぃばす」が走ることになってすごく喜ばれるのではないのかと思っています。一日も早くこのルートが加わることを期待しています。 ○委員(錦織淳二君) 過日、「ちぃばす」のバス停を通りかかったときに、外国人の観光客かどうかわからないのですけれども、これは何の交通機関ですかと聞かれたことがあるのです。そのときに案内しようと思って、バス停に記載されている案内を見たところ、英語における表記は港区コミュニティバスという名称が書いてあるだけで、あと小さい文字で料金説明だけが少し書いてあったと思うのです。肝心な路線経路、そのような案内が全て漢字だったのです。一番知りたいところの英文表記が全然なかったので、これでは外人の方が利用するには無理があるのではないかと思ったことを覚えています。  それから、何年前か忘れましたけれども、「ちぃばす」に乗車したときに、外国語、英語での案内が少なかったように思います。外人の方が乗ったら不安ではないかと思ったことも覚えているのですが、そのようなところで質問なのですけれども、区民の1割は外国人でございまして、多くの区民税を納めていいただいていることもございます。外国人の利用者の人数などの統計もございませんし、よくわからないのですけれども、外国人の住民の生活の利便性も考えて、ルートやこのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 委員ご指摘のとおり、外国人の方が多いということで、昨年度ですけれども、まず車内の表記も今まで英語はなかったのですけれども、ルートも英語表記にさせていただきました。あと、ご利用案内につきましても、英語のものをつくってございます。しかしながら、まだ行き届かないところもあると思ってございます。委員ご指摘のように、外国人の方の利便性が上がるような形で今後取り組んでいきたいと考えてございます。 ○委員(錦織淳二君) たまたま芝病院前のバス停で英語表記がなかったので、ご質問したのですけれども、どんどん入れ替えていらっしゃるということでしたら、全部のバス停に関しましてぜひ早くやっていただきたいと思います。  先ほど古川委員がおっしゃっていましたけれども、2020年に東京五輪です。五輪期間中に1日あたりの会場来場者数は最大92万人と東京都は予想しております。港区は交通の要衝でございますし、大規模の商業施設や大型のホテルなどが集中しておりますので、ほとんどの方が港区に見えるのではないかと思っています。これを千載一遇のチャンスとして積極的に港区に来ていただいて、どんどんお金を落としていただきたいと思っているのですけれども、そのようなところで今もやっていらっしゃるのでしょう。観光振興を考えて、産業振興課と横のつながりを持って、より観光に強化した「ちぃばす」の運行をぜひ考えていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。答弁は結構です。 ○委員(たてしたマサ子君) 「ちぃばす」が通ることによって本当に利便性が高まって、いろいろまた細かい要望も検討していただいて、ありがとうございます。  何点か質問いたしますが、芝浦港南ルート高輪ルートは、それぞれ非常に顧客数が増えている傾向にあって、その中でベビーカーのことなのですけれども、芝浦港南ルートに関しては、小型2台を中型にかえた、それで高輪ルートはそのままずっと中型でやってくださっているので助かるのですけれども、若い世代の方や高齢者、特に高輪ルートは、せんぽ東京高輪病院があるなど、病院に行く高齢者がいるし、芝浦港南ルートは結構高齢者も若い人もいるので、両方のバスとも、中型であったとしてもベビーカーが3台乗ってしまうと、通り道がなくなるくらいにきつくなるのです。お子さん連れの方は、荷物も多くなるし、子どもをだっこして、ベビーカーを畳むのはとても大変ですし、また高齢者の方々は、車内は通るすき間もなく、すごい病気を抱え、足が不自由であるのだけれども、立っていなければいけないようなことがあるなど、いろいろな問題が今起きています。いろいろ苦労されていますが、今、区としてそのようなことに対してどのような感じで対応していこうと思っていらっしゃいますか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) たてした委員ご指摘のとおり、芝ルートが小型のときにはベビーカーが3台並ぶと、やはりお年寄りの方から私たちは乗れないではないかというご意見をいただいてございました。一方で、畳んでくださいと運転士がお願いすると、荷物があって畳めませんというご意見もいただいてございます。そこはやはり利用者のご協力、高齢者や妊産婦や障害者の方が乗っているコミュニティバスということを皆さんに意識していただいて、皆さんが譲り合うことが一番大切だと考えてございます。それがないと、やはりコミュニティバスという性格上なかなか難しい面があると思いますので、当然、原則畳んでくださいということでお願いしている次第でございますが、どうしても混み合ってきているときには、やはり皆さんにご協力していただいて、何とか皆さんに車内環境がいい状況で乗っていただきたいと思ってございますので、運転士に一言かけるなり、いろいろなご協力を求めるという指導もしてございますので、その状況に応じた形できちんと対応するようにということで考えてございます。 ○委員(たてしたマサ子君) 運転士もそうであるし、区もすごく一生懸命現場対応をきめ細かくやってくださっていることもわかります。だけど、これはお互いに自分の思いを持って乗っているのだから、できるだけベビーカーも畳める状況であるならば、特に「ちぃばす」に乗るなどするときは、大型のものではなく小型にかえるなど、あとは畳める状況で荷物はできるだけ少なくしてくれるなど、前もってご協力のお願いのようないろいろな方策を考えることもこれから必要なのではないかと思います。ですので、その辺も運転士が言っても、皆さんはわかりました、やりますというよりは、すごい大型のベビーカーで、荷物もたくさんあって、子どももいるし、とても畳める状況ではないし、雨の日にたくさん健診で来ると、普通に3台乗っているのです。そうなると、お互いに相手を思いやりながら、自分が乗るときはどうしたらいいか日常の中での社会生活のベースのようなところも考えていただくなど、そのようなことも細かく言わないと今は伝わらないのかと実感していますので、ぜひその辺も一考していただきたいと思います。  もう一つ、芝浦港南ルートですけれども、いつごろ中型にかえていく予定、時期がわかれば教えてください。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 車両が今34台でございますので、適宜、車両の工夫をする中で、1台ずつでもいいので増加させたいと。具体的な時期については今後調整させていただきたいと考えてございます。 ○委員(たてしたマサ子君) ぜひよろしくお願いします。  あともう一つは、消費税が4月から上がります。収支率を見ると、平成22年から平成24年に比べてかなりアップしています。消費税が3%上がることによって、その後また5%上がって、最終的には10%になるという方向は、決まってはいないけれども行く行くは想定できます。そのような状況の中で、運賃形態もある程度概要のような見通しも立てなければいけないのではないかと思っていますし、区も委託業者も収支のことをどのように今考えていらっしゃるのか。福祉バス中心だから赤字が当たり前という感じではないのかとも思いますし、みんなで支えて区民の足となっていくことが本来の考え方なのかと私は思っているのですが、その辺の考えはどうですか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 消費税の問題につきましては、コミュニティバスはワンコインというところがございます。しかしながら、ほかの自治体なども今いろいろな検討をしている状況でございますので、消費税の扱いにつきましては、たてした委員ご指摘のとおり、10%も視野に入れながら、庁内で今検討しているところでございます。  あと、委託業者、運行事業者でございますフジエクスプレスにつきましても、補助金に頼らないなど、できるだけ高い収支率を目指していこうということを運行事業者も区も考えて、このような改善に日々取り組む中、またお客様に対するサービスの気持ちを高めていく中で、少しでも高い収支率を目指しておりますので、その点ご理解していただければと考えてございます。 ○委員(たてしたマサ子君) 景気が右肩上がりになってきたとはいっても、家計への実感はまだ余り具体的にはなっていない。さらに消費税を上げることによって、かなり厳しくなるということが今の大方の見方であり、私たち日常生活をしている者の思いです。負担は大変だけれども、私たちの足となる「ちぃばす」もなければ困るという状況があります。その中でこれからどうしたらいいのかを区民意見も聞きながら、いろいろな角度でいろいろな人たちの思いを聞きながら、安ければいいだけではこれからは運行できていかないのかとも思いますので、いろいろな意見を今からしっかり聞いて見通しを立てていくことも必要ではないかと思いますが、どうでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 区民の皆さんや議会の各会派からいただいた意見につきましては、きちんと受けとめながら、すぐできることについてはすぐ改善してございます。しかしながら、収支に影響を与えるものにつきましては、いろいろな意見を聞きながら適宜やっているところでございます。「ちぃばす」をずっと走らせたいという思いはありますので、持続的に、かつ安定的に事業が運行できるように、議会の皆様のご協力や区民の皆様のご協力、事業者の協力、担当の努力、そのようなものが積み重なっていかないとなかなか難しいところがありますので、皆さんの協力を賜りながら、ぜひいい地域交通として発展していきたいと考えてございます。 ○委員(たてしたマサ子君) よろしくお願いいたします。 ○委員長(沖島えみ子君) ほかにございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) 私からお聞きしたいのですが、そうすると4月からの「ちぃばす」の運賃は100円ということでよろしいですね。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 他区の状況なども含めながら、現在、庁内で検討しているところでございます。まだ決定したわけではございません。 ○委員長(沖島えみ子君) 少なくとも4月からは100円でいくと。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) それも含めて今庁内で検討しているところでございます。先ほど、たてした委員がおっしゃるように、10%の件も視野に入れながら、どうしていくのかを今検討しているところでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) でも、今報告されていないということは、急に上げるわけにいかないから、それはできないですね。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) いろいろな意見がございますけれども、最終的に庁内で決まった段階でまたご報告させていただきたいと思います。 ○委員長(沖島えみ子君) 少なくとも議会はそれを了承しているわけではないですから、4月からはできない、それは守っていただきたいと思います。  それで、観光ルートについてお聞きしたいのですが、ミナコレの話も出てきていたのですけれども、これはミナコレのルートとは違いますね。当然、美術館めぐりという形とは大きく違っていると思うのですが、どうしてこのようなルートを選んだのか、どのようなところと相談しながらこのようなことを決めていったのか教えていただきたいのですが。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) この観光ルートにつきましては、あくまでも案でございまして、ミナコレはどちらかというと美術館めぐりというところでございます。しかしながら、港区内にはテレビ局、東京タワー、ミッドタウンや国立新美術館など、いろいろな観光スポットがございます。その辺は7月の実施に向け、いろいろな検討を重ねた上で、これはあくまでも例でございますし、7月に1時間に1本で試験的にやって、よりよいルートを築き上げていきたいと考えてございます。今後は、7月の実施に向けて検討を進めさせていただきたいと思います。
    ○委員長(沖島えみ子君) 要するに区民が望むような観光ルートというよりも、観光客を誘致したいということについて、このようなルートを考えたと。いわゆる収支率の向上を図るという意味が大きいかと思うのですが、そのようなことになるわけですか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 委員長ご指摘のように、やはり土日はどうしても利用者が少ないということですので、少しでも収支率を向上させたいということで、1つは観光という視点に立って、観光客を来外者という形で港区に来る方たちの利便性も高めますし、かつそれでいて、やはり乗っていただくことによって収支率も高めるということ、両方が主眼でございますので、その点を考えて観光ルートを今考えているところでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) わかりました。  あと、私から要望なのですが、前にも別の会議でお話したのですけれども、バス停環境の改善ということで出されている屋根かけとベンチなのですけれども、特にベンチについては、背もたれのあるベンチをぜひ今後検討していただきたい。幼児がここで落ちたという話も出てきていますので、大事には至らなかったものだと思うのですが、ぜひご検討いただきたいということと、先ほど阿部委員からもお話が出ていましたけれども、保育園の送迎に間に合うような時間帯も設定していただきたいということで、特に今8時台から運行しているところが多いかと思うので、ぜひ7時台にも運行を開始できないかとご要望いたします。  ほかにございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) それでは、質問がございませんので、以上で、報告事項(1)「「ちぃばす」の運行改善について」は終了いたしました。     ──────────────────────────────────── ○委員長(沖島えみ子君) 次に、報告事項(2)「台場シャトルバス運行改善について」、理事者の説明を求めます。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 次に、報告事項(2)台場シャトルバス運行改善について、ご報告させていただきたいと思います。  資料No.2をごらんいただきたいと思います。まず、表紙を見ていただきたいと思います。台場シャトルバスにつきましては、関係者の皆様のご協力を賜り、平成24年4月から、田町ルート、品川ルートの2ルートで運行を開始してから間もなく1年9カ月が経過しようとしてございます。台場地域の住民の代表、企業の代表、バス運行事業者、区で構成されます台場シャトルバス運営協議会では、運行開始後の事業の検証、評価、改善につきまして検討するとともに、お台場夏まつりや水辺フェスタなどの台場地域の行事に参加し、台場シャトルバス、お台場レインボーバスをPRしてまいりました。また、平成25年4月18日には、お台場レインボーバスの1周年記念式典が、台場地域の住民の主催でお台場学園で開催され、安全運行と温かなサービスに努めてくださっている乗務員へ、お台場学園の児童をはじめとする地域住民から感謝状等の贈呈が行われました。  表紙、目次をめくっていただきまして、1ページ目をごらんいただきたいと思います。まず1番目に、お台場レインボーバスの利用状況でございます。お台場レインボーバスは、平成24年4月から運行開始し、その後の利用状況や各種調査結果を踏まえ、平成25年3月1日にダイヤ改正などの運行改善を行いました。平成25年5月から10月の利用者数は、田町ルートが7万4,831人、品川ルートが15万934人、合計で22万5,765人でございます。対前年比では、田町ルートが67%増、品川ルートが34%増、2ルート合計では44%増加してございます。2ルート合計の利用者数は、夏休み期間中の7月から8月にかけて大幅に増加しましたが、9月から10月は減少傾向が続いております。この傾向は昨年と同様でございます。ルート別に見ますと、品川ルートは増減が激しく、田町ルートは比較的安定してございます。  2ページ目をごらんいただきたいと思います。2番目に、平成25年運行改善の取り組みと検証でございます。平成25年3月1日から実施した運行改善の内容及びその結果を以下に示してございます。運行改善の内容につきましては、介助者割引制度の導入、通勤、通学定期の料金の見直し、小学生通学定期券の新設、小人用回数券の新設、運行ダイヤの増便でございます。各種調査結果を踏まえ、利用者のニーズや利用状況で増便が必要な時間帯を精査し、3ページから4ページのように時刻表を改正いたしました。品川ルートにつきましては、主に30分間隔を20分間隔に、田町ルートにつきましては、60分間隔を30分間隔に改正してございます。  5ページをごらんいただきたいと思います。次に、運行改善効果の検証でございます。まず、定期券・回数券の見直し・新設の効果検証でございます。上のグラフは毎月の運賃の支払い方法の割合、下のグラフは「定期券・回数券の見直し・新設」実施前後の変化を示してございます。「定期券の見直し、新設」実施後、運賃に占める定期券、回数券の割合はグラフのように両者とも増加してございます。  6ページをごらんいただきたいと思います。上の表は、毎月の運賃支払額、下の表は定期券の見直し、新設後の対前年同月比を示したものでございます。平成25年3月1日から定期券の見直し・新設とともに、ダイヤ改正(増便)を実施しているため、全体的に利用者数、運賃収入は増加しております。平成25年5月から10月における対前年同月比の平均値を見ますと、下の表に赤く囲まれてございますが、運賃収入が145%に対し、定期は455%と大きく増加してございます。  7ページをごらんいただきたいと思います。次に、ダイヤ改正の効果検証でございます。上の表は毎月の利用者数、下の図表は利用者数の対前年同月比を示したものでございます。ダイヤ改正後、田町ルート、品川ルートとも利用者数が増加し、5月の対前年同月比では、170%と大きく増加率を記録いたしました。田町ルートは8月まで対前年同月比170%台、9月、10月も150%台を保ってございます。一方、品川ルートは、対前年同月比が減少傾向にあります。田町ルートは、台場地域をはじめとする区民の移動手段として定着しておりますが、品川ルートは、買い物や観光などの利用者が多く、天候やイベントの多寡に左右されやすい傾向がございます。  8ページをごらんいただきたいと思います。次に、バス停環境の改善でございます。お台場学園前及び台場一丁目の2カ所のバス停につきまして、本年度中に屋根・ベンチの設置を予定してございます。  続きまして、9ページをごらんいただきたいと思います。3番目に、本年度の運営協議会での取り組みでございます。お台場レインボーバスにつきましては、サービスの向上と収支率の改善により、利便性の高い地域交通として発展していくためのさまざまな検討を行います。1点目は、利用実態調査による現行サービス水準の問題点・課題の抽出、2点目は、港区内のイベントとタイアップしたPR施策、台場地域の企業や商業施設と連携したバス利用の工夫などの利用促進の検討、3点目は、各種調査結果を踏まえた課題抽出及び改善策の検討、4点目は、事業性の評価検証でございます。平成25年4月から、お台場レインボーバスと「ちぃばす」の共通1日乗車券、お台場レインボーバスとkmフラワーバスの定期券・回数券・1日乗車券の運用が開始されて、港区内のネットワークはますます強化されている状況でございます。  10ページをごらんいただきたいと思います。次に、台場シャトルバス運営協議会のスケジュールでございます。運営協議会につきましては、本年度5回の開催を予定してございます。  続きまして、11ページをごらんいただきたいと思います。4番目に、各種調査結果でございます。まず、バス運行調査(GPS調査)でございます。調査概要につきましては、データ取得期間が8月23日、24日、9月13日、14日で、調査時間は始発から最終までの終日で、取得データは、日にち、時刻、緯度・経度、速度でございます。  まとめといたしまして、台場地域のイベントがない平常時では、全体的には大幅なおくれはなく、おおむね予定どおりに運行できてございます。夏休み期間中の8月23日金曜日は、12ページにありますように、朝10時台で14分の遅延が生じてございます。10分程度以上のおくれが生じている便の運行状況を見ますと、田町駅東口から台場地域台場地域内では定時運行ができていますが、台場地域から田町駅東口で渋滞によるおくれが生じています。特に旧海岸通りの八千代橋交差点付近の田町駅東口バス停までの1キロの区間においておくれることがわかりました。  13ページをごらんいただきたいと思います。次に、お台場レインボーバスアンケート調査結果でございます。まず、調査概要でございますが、お台場レインボーバスの利用者を対象にアンケート調査を実施し、バスの利用状況、現サービス水準の満足度、新たな要望などを調査いたしました。回収期限を9月24日として、9月4日から10日まで車内で随時配布いたしました。配布につきましては、バス車内に配布・回収箱を設置し、バス利用者が車内で自由に持っていける形式で、回収につきましては、郵送回収を基本とし、必要に応じてバス車内での回収をいたしました。配布数は1,000、回収数は209でございます。  14ページから20ページをごらんいただきたいと思います。実際に配布させていただきました依頼文、アンケート調査票、PRチラシ、返信封筒の4点が添付されてございます。  21ページをごらんいただきたいと思います。調査結果の要旨でございます。バス利用者の属性につきましては、回答者の男女比は4対6、年齢は40代以下が約7割を占めてございます。住所につきましては、台場1・2丁目、港区、これは台場地域以外でございます。港区以外それぞれ3分の1ずつとなってございます。職業につきましては、会社員、公務員とパート・アルバイトで約6割を占めてございます。平日の田町ルートは、パート・アルバイト及び学生の割合が増えてございます。  22ページをごらんいただきたいと思います。バスの利用状況につきましては、平日の田町ルートは通勤・通学とともに、買い物・遊び、公共施設など私事目的が多くなってございます。一方、平日の品川ルートにつきましては、通勤・通学と業務で7割を占めてございます。休日は、両ルートとも買い物・遊びが約7割を占めてございます。往復利用と片道利用はおおむね半々で、平成24年度調査に比べて往復利用が7ポイント増加してございます。往復利用の割合を居住地別で見ますと、港区内は6割以上と高い一方、港区外は4割程度にとどまってございます。  23ページ及び24ページをごらんいただきたいと思います。アンケート調査結果に基づくお台場レインボーバスの評価でございます。23ページが平成24年度の評価、24ページが平成25年度の評価になってございます。24ページを見ていただきたいと思います。平成25年度の重要度・満足度の高い領域Aが青く着色されてございますが、乗務員の対応、定時運行、乗り心地、運行経路の交通状況、バス停での案内等のわかりやすさ、運行経路・バス停位置の6項目です。平成25年度領域Aに乗り心地とバス停での案内等のわかりやすさが新たに加わりました。これらは、バスを利用する上で重要なポイントであり、現状、お客様に満足していただいていると想定できます。一方、重要度が高いが満足度が低い領域Bは、田町ルート運行間隔、運賃の支払い方法、品川ルートの運行間隔で、この3項目は、平成24年度の領域Bと同じでございます。バスを利用する上で重要なポイントでありながら、現状お客様に満足いただけてございません。今後バスサービスを改善する上で優先順位が高い項目と言えます。  25ページをごらんいただきたいと思います。アンケート調査結果より、お客様が希望する運行時間帯及び運行間隔は以下のとおりということがわかりました。希望する始発時間は、田町ルートは午前6時台から午前7時台、品川ルートは午前6時台が多く、希望する最終時刻は、田町ルートは午後9時台、品川ルートは午後10時台が多くなってございます。午後10時台まで運行すれば、田町ルートで9割、品川ルートで7割を満たします。希望する運行間隔は、田町ルートは15分間隔から20分間隔、品川ルートは15分間隔が多くなってございます。  26ページをごらんいただきたいと思います。次に、具体的な問題点や改善内容に関する意見でございます。具体的な問題点や改善内容に記載されました意見の数を以下に示します。運賃の支払い方法が77人と圧倒的に多く、次いで運行経路やバス停の位置が44人、バス停の待合環境が26人、バス乗務員の対応、これはいい方の対応でございますが、24人の順となってございます。  27ページ及び28ページをごらんいただきたいと思います。項目別の主な意見が記載されております。内容につきましては、記載のとおりでございます。  29ページをごらんいただきたいと思います。5番目に、平成26年度に実施する運行改善案でございます。本年度の運営協議会での協議及び各種調査結果を踏まえた運行改善を以下に示します。まず、1点目が、品川駅港南口のバス停の移設でございます。現在のバス停は、「ちぃばす」の高輪ルートのバス停を共用しており、前方に「ちぃばす」の芝浦港南ルートのバス停とその前に京急のバス停がございます。後方には都営バスのバス停があり、通勤時間帯などのバス車両がふくそうすることから、安全運行を確保するため、今青い線で駅前広場の現行のルートが書かれてございますが、南側の赤いルートにバス停を移設させていただきます。  30ページをごらんいただきたいと思います。2点目がダイヤの改正でございます。限られた車両・乗務員を効率的に配置することにより、利用ニーズに応えるため、記載のような品川ルート、田町ルート両ルートの最終便の増便を行います。また、品川ルートの休日の午前10時台、午前11時台を30分間隔に変更いたします。3点目が、運賃の改定でございます。消費税増税に合わせて運賃を200円から210円に変更いたします。4点目が、大型車両の導入でございます。ピーク時により多くの利用者を乗車可能とすることにより利便性の向上を図るものでございます。  甚だ簡単ではございますが、台場シャトルバス運行改善についてのご説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問のある方はどうぞ。 ○委員(阿部浩子君) すみません、お聞きしたいのですけれども、最後のページに、3年目までに黒字(収支率100%)を目指しとあるのですけれども、今の段階の収支率はどれぐらいになるのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 平成24年度につきましては約47%、現在は平成25年度中でございますが、57%程度を見込んでございます。まだ推定ですので、確定してございません。 ○委員(阿部浩子君) なかなか厳しいところですね。  もう一つお聞きしたいのですが、今回このアンケートの回収が209で、その中で、28ページの運賃の支払い方法の意見が77あったのですが、スイカ、パスモはいつごろ導入される予定なのですか。全く見通しはないのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) スイカ、パスモについては、母体となる交通ICカード協会に入会の手続を進めてございますが、ICカードの会員が増大してございまして、技術的にも新会社に手間と時間がかかるとお聞きしてございます。新規の受け付けについては慎重になっているとお聞きしてございます。このため少し時間を要すことがございますが、当然利用者の利便性ということで、鋭意取り組んでいるところでございます。今後もカード協会との協議を重ねながら、できるだけ早期の導入を目指しているところでございます。 ○委員(阿部浩子君) ということは、まだ未定ということですね。77の意見数は、かなりの声だと思います。最初に走ったときにも、パスモやスイカのICカードの要望はあったのですが、そのうちやりますという形で、結局1年9カ月たとうとしているのですけれども、まだできていないので、それは早急に対応していただきたいと思います。  あと台場に住んでいる区民の方から結構声が多かったものが、病児保育の施設や子育ての施設にもおろしていただきたいという声があったのですけれども、それについても以前委員会でもお話したら、状況を見なければわからないということで、ノンストップバス、直行することが売りなのでというお話が以前あったのですが、その辺については、今協議会でどのようなお話になっているのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 委員会でもご説明した台場シャトルバスにつきましては、台場の住民から、スポーツセンターや総合支所へ行きたいという要望を受けて、また企業からは、新幹線や羽田へ便利な品川へ行きたいということを受けて、台場地域の住民と企業とで話し合いをしながら、台場の地域特性を踏まえてシャトルの運行に行き着いたところでございます。現在1年9カ月経過して、先ほど申したように、まだ少し収支率が厳しい状況でございます。ある程度の収支率が向上した段階で、次の段階として考えていきたいと思いますが、今、企業にも出資していただいている状況もございますので、当然シャトルバスというコンセプトをそのまま続けさせていただきたいと考えてございます。 ○委員(錦織淳二君) 収支率が厳しいようでございますけれども、都バスがやっているように車体もですが、バス停の環境の改善もあって、屋根やベンチ式のバス停もつくられるそうですけれども、このようなバス停にも車体を含めて企業の広告を載せて、広告料を取るというお考えはないのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 初年度につきましては、車体にラッピングして、2社から広告料をいただいたところでございます。しかしながら、やはり昨今の社会状況が厳しくなって、1社は撤退しているところでございます。ラッピングについてもありますし、ホテルなどはバスが行くことによってバス停のネーミングライツなどで収入を得ているところもございます。 ○委員(錦織淳二君) あと、参考になるかどうかわからないのですけれども、皆さんもご経験があるかと思いますけれども、ハワイなどでは、時間の制限があるのですけれども、バスに乗ると1回に限り乗り継ぎ券がもらえるのです。ですから台場シャトルバスから「ちぃばす」に1回だけ乗り継ぐ乗り継ぎ券を出すなど、「ちぃばす」もルートが違えば1回だけ例えば30分以内で乗り継ぎ券を出すなど、そのようにすれば利用者が増えるのではないかと思うのですけれども、そのようなお考えはないのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 錦織委員のご指摘のように、収支率が厳しい状況で割引券を出すと、それだけまた収支率が下がる可能性もございます。今できることは、「ちぃばす」とお台場レインボーバスの共通1日乗車券を500円でやって、その利便性を図るということで、先ほど「ちぃばす」でもご説明させていただきましたが、「ちぃばす」でいくと1.7倍ぐらいお客がその販売を求めているということでございました。まずは共通1日乗車券で相互の乗り入れをしていただきながら、その後に収支の改善が図られた場合には、そのようなことも視野に入れて検討していきたいと考えてございます。 ○委員(錦織淳二君) 乗り継ぎ券を出せば収支率が余計悪くなるとはなから思わずに、利用客が増えれば、その点はいいわけでございますので、その分岐点が何人ぐらいになるかわからないのですが、そのようなこともぜひ検討していただきたいと思います。  以上です。答弁は結構です。 ○委員(うどう巧君) 報告事項(1)も報告事項(2)も地域交通ということで、こちらでご質問させていただきますけれども、先ほどのベビーカーの件なのですが、こちらでは特に苦情等は出ていないのでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 特にお台場レインボーバスにつきましては、苦情等はほとんど受けたことがございません。 ○委員(うどう巧君) 先ほどたてした委員からお話がありましたように、まさに相互理解の問題だと思います。1点だけなのですが、事前にベビーカーを折り畳むというところもあるのですけれども、例えばそれを知らずに乗った方で、運転がうまいのかもしれないのですけれども、結構乳幼児が心地よく寝ている場合があります。そこで折り畳む、折り畳まないという話になって、例えば抱き直すとそこですごく泣き出してしまって、ご存じのように、最近ブログでも新幹線の舌打ち問題でブログが炎上しているということもあります。私からも区の対策も今後現場に合わせてぜひ精密に進めていただきたいと要望させていただきたいと思います。  質問ですが、これはまた別なのですが、運賃の支払い方法で77人の意見が出たスイカ、パスモに関する要望が多数あるということですけれども、こちらの導入は、進まないということはいかがでしょうか。 ○土木計画交通担当課長冨田慎二君) 先ほども、阿部委員の質問がございました。ICカード協会に働きかけているのですけれども、全国の事業者から申請が来ていまして、時間を要するとお聞きしてございます。皆さんが一番期待しているお台場レインボーバスの項目でございますので、運行事業者も私たちも一生懸命取り組んでいるところですが、やはり全国的な組織でございますので、その辺は鋭意努力して少しでも早い導入を考えてございます。 ○委員長(沖島えみ子君) ほかにご質問はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) それでは、ないようですので、報告事項(2)「台場シャトルバス運行改善について」の報告は終了いたしました。     ──────────────────────────────────── ○委員長(沖島えみ子君) 次に、報告事項(3)「港区民間建築物炭素化促進制度の改正について」です。理事者の説明を求めます。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 資料No.3、港区民間建築物炭素化促進制度の改正について、ご報告いたします。このたびの港区民間建築物炭素化促進制度の改正ですが、これは国の省エネルギー法が改正されました。それに伴いまして東京都の環境確保条例が改正されまして、それに基づきまして区の要綱も改正されるものでございます。何か新しく制度が構築されるものではございません。  1の(1)の目的でございます。港区における部門別二酸化炭素排出量は、民生業務部門が約7割を占めてございます。このため区は平成23年度に港区民間建築物炭素化促進制度を創設いたしました。  2、国及び都における制度改正でございます。(1)今回、国が省エネルギー法第73条、告示行為によりまして改正しております建築物に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断基準でございます。それに伴いまして都民の健康と安全を確保する環境に関する条例施行規則が東京都で改正されました。  (2)でございます。制度の改正の内容でございます。1)国におけます省エネルギー基準の算定方法が変わりまして、従来の建築物の設備機器の評価指標が、これまで個々に評価する方法でしたが、今回建物全体の一次エネルギー消費量を求める方法に変わっております。個々の設備の省エネルギー評価ではなく、総合的に評価すると変わりました。2)国におけます省エネルギーの基準が強化されます。今回の告示行為による改正に伴いまして、おおむね15%ほど強化されるということでございます。3)東京都建築物環境計画書制度が改正されます。都もこの改正に合わせまして、整合を図るため新たな算定方法による基準での届け出となります。  1枚おめくりいただきまして、参考資料をごらんください。参考1でございます。左側の青いところでございます。これまでは建物は個別に設備を評価しておりました。外皮が建物の壁や窓になります。空調、換気、照明、給湯、それから昇降機がエレベーターでございます。これらをそれぞれ個別に省エネルギーを算定していたのですが、今回改正になりまして、それらを全て総合的に評価するという内容に変わりました。  また、評価の基準、方法が変わります。用語解説の一番下をごらんください。CECと書いてあるのですが、これは従来国が用いていました設備ごとの省エネルギーの指標でございます。これが今度国は1つ上にありますBEIですが、建物全体を指標とするものに変わります。従来、東京都は旧法では、国のCECに基づきまして独自に旧ERRという基準を用いておりました。区の用法も東京都に倣いましてこちらのものを使用しております。今回、国の指標がCECからBEIに変わりましたので、東京都は新ERRをつくっております。ただ、やっていることは全く一緒でして、国のBEIを使っておりますので、式としては、(1−BEI)×100ということですから、国のBEIが低ければいいのですが、東京都の場合は逆に新ERRは高ければいいという算定方法になるだけでございます。  参考2のグラフですが、青色が建物5,000平方メートル超1万平方メートル以下をあらわしてございます。最低基準を国が引き上げましたので、この部分が約15%ほど上がったということでございます。ほか、緑色の部分が床面積1万平方メートル超、オレンジ色が都市開発の諸制度でございまして、新しい基準に照らし合わせて横滑りということでございます。  1枚目にお戻りください。3番です。港区における制度改正としまして、国における建築物の省エネルギー基準の強化に伴いまして、都における改正制度の届け出が平成26年3月に開始されますことから、これに合わせまして区の制度も改正いたします。(1)の表の中でございますが、延べ床面積5,000平方メートル超1万平方メートル以下の建物につきましては、当初5%強化されていましたので、国の最低基準が15%上がりますが、その差の約10%程度の強化ということでございます。以下、延べ面積1万平方メートル超のもの、それから諸制度につきましては、おおむね同水準で横滑りということでございます。  今後のスケジュールでございますが、4番の(1)平成26年1月21日に、広報みなと、区のホームページ、それから窓口で周知のチラシを配布する予定でございます。平成26年3月23日、これは建築確認申請等の提出の関係から、3月23日付で施行する予定でございます。予算ですが、改正に伴う新たな経費は必要ございません。  以上、雑駁でありますが、ご報告でございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問等がありましたらどうぞ。 ○委員(錦織淳二君) IPCCは、昨年9月に世界の海の水位は最大で約80センチ上昇する可能性が高いと公表していましたが、先週の新聞を見てびっくりしたのですけれども、最終報告案として、今世紀末までに世界の平均気温がさらに最大4.8度上昇すると予想されて、農作物や水産物への影響で食糧難に陥って、アジアを中心に数億人の移住が余儀なくされるという旨の記事が載っています。地球を守っていかないといけないので、CO2の問題は、区としてもより重視していかなければならないと思っています。そこで、建物のCO2の排出量について質問させていただきます。一般に工事費1億円あたり20トンのCO2排出量と言われます。200億円なら新築で4,000トンのCO2の排出量です。管理運営に60年間で12倍ですから、合計4万8,000トン、年間あたり800トンのCO2の排出になってしまいます。これに当然ながら解体撤去時におけるCO2の排出量も計算していかなければなりません。現在、区で建てる一番大きな建物は、田町駅東口北地区の公共公益施設だと思うのですけれども、それらの建設にかかわる新築工事から管理運営、解体撤去に至るCO2の排出量はどれくらいになるのか、そのようなことは全部出していらっしゃるのでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 現在のところ、建築業界におきましても、建築時のCO2の排出量、それと解体に伴うCO2の排出量は、具体的に提示されているものはない状況でございます。また、業界で新たな知見等が出れば算定し、算出していきたいと考えてございます。 ○委員(錦織淳二君) 基準がなかったら計算できないのでどうしようもないと思うのですけれども、地球温暖化対策担当課としては、これからは建設の設計計画の中に、ぜひCO2の排出量も土木建設などと横のつながりを持って検討していただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。  以上です。答弁は結構です。 ○委員長(沖島えみ子君) ほかにございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) ないようですので、以上で、報告事項(3)「港区民間建築物炭素化促進制度の改正について」の報告を終わります。     ──────────────────────────────────── ○委員長(沖島えみ子君) 次に、報告事項(4)「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書について」、理事者の説明を求めます。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 資料No.4、中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書について、ご報告いたします。中央新幹線につきましては、全国新幹線鉄道整備法に基づきまして、平成23年5月に、国土交通大臣によりましてJR東海が営業主体及び建設主体に指名されました。設備計画の決定及びJR東海に対する建設の指示がなされております。これを受けまして、JR東海から、まず第1段階としまして、計画を推進する東京都・名古屋市間についての環境影響評価の準備書についての報告があった旨を報告いたします。  中央新幹線は、2027年(平成39年)、東京都・名古屋市間でまず開業いたします。東京都・名古屋市間を40分で結ぶものでございます。また、2045年(平成57年)、東京・大阪間を全線開通いたしますと、東京・大阪間を約67分で結ぶ鉄道でございます。  1番の中央新幹線の計画の内容でございますが、まず、走行方式が超電導磁気浮上方式、通常リニアと言われるものでございます。最高設計速度が時速505キロでございます。路線の概要ですが、ほとんどが大深度地下40メートル以下を走行するものでございます。途中アルプスの山岳トンネルを抜けるところ、あるいは現在の山梨リニア実験線を使いまして地上部を走行するところがありますが、ほぼ全線トンネルということでございます。東京都内の内容でございますが、JR東海は、品川駅直下に東京都ターミナル駅をつくるという構想でございます。  2番目、環境影響評価の手続きでございます。これまでJR東海は、配慮書、これは平成23年6月、方法書が平成23年9月、今回この準備書でございます。平成25年9月20日に公告されました。縦覧期間が平成25年9月20日から10月21日、意見募集期間が平成25年9月20日から11月5日でございます。これは大変珍しいのですが、いつも委員会にご報告させていただくアセスは、東京都条例の建物、それから港区要綱の建物なのですが、これは国の法アセスでありまして、JR東海と東京都のやりとりがございます。東京都がJR東海に意見を言う場合に、該当する区市町村に意見を聞きますので、今回、東京都から意見を求められております。平成25年11月26日付で意見を求められております。資料No.4−2がその素案でございます。  準備書が終わりますと、次、評価書が出てきます。それが終わりますと、工事の実施計画の認可、着工という運びになります。  1枚おめくりください。今回事前にアセスの図書、水色の表紙でございますが、大変分厚いものを配付してございます。こちらの主な環境影響評価項目の評価結果につきまして、概略を簡単にまとめさせていただいております。(1)の大気質、(2)の騒音・振動、(3)地下水、(4)廃棄物等、主に建設発生土約600万立方メートル、それから(5)温室効果ガス、また環境影響評価項目外になりますが、大変関心が高い磁界です。これらに基づきまして資料No.4−2でございます。意見案の素案としましてご報告させていただきます。  まず、総論でございます。駅、換気施設等の位置、それから施設の概要及び工事の施工計画の詳細が不明です。まだアセス図書の段階ですので、詳細が不明なことは重々わかるのですが、実際、工事に入るときには、必ず地元住民の方に説明し、十分周知してほしいということで要望していこうと思っております。  それから、大気質、品川駅周辺は高層住宅が大変多うございます。測定の高さが大分低い位置に設定されておりますので、要望としましては、なるべく高い位置で測定箇所を設定してほしいと要望していこうと思います。  それから、地下水の水位でございます。地下駅及びトンネルの設置に伴いまして品川駅直下の水位に増減が見受けられます。これにつきましては、施工期間中十分モニタリングを行うよう要望していこうと思います。この点はJR東海を1度呼びまして、十分モニタリングするようにと要望させていただきました。  廃棄物、それから温室効果ガス、交通、そして磁界。磁界につきましては、内容が大変専門的でわかりづらいということで、今後、評価書が提出されます。この評価書は、区民が理解できるようなるべくわかりやすく丁寧に記述するよう要望していこうと思っております。  最後に、その他ということで、東京都ターミナル駅の帰宅困難者の取り組みが不明ということでございます。この厚い図書を見ますと、リニアの車両、それから軌道の対策は書かれているのですが、駅周辺については書かれておりません。ですので、帰宅困難者の対策についても取り組んでほしいと意見を出す予定でございます。  雑駁でありますが、以上でございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問がある方はどうぞ。 ○委員(たてしたマサ子君) わかりやすく書いていただいてありがとうございます。  それで、品川駅が始発で、地元ということでお聞きいたします。大気質、地下水、廃棄物など、いろいろなものがあるのですけれども、まず、地下40メートルを掘るとしたら、地元としては一番問題になるものが掘り出した土です。運搬車などが非常にたくさん通るのではないかと心配いたします。電車から電車への乗りかえの人は多いけれども、実態はどうかと思って。また最近改めて乗降客、高輪口、港南口におりる人たちを見たら、結構たくさんいるのです。田町駅や新橋駅も多いけれども、そのような中で車数が多くなるということは、大型車なので、事故のこともあるなどするので、その辺をしっかりと対応していただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 建設発生土は、今アセス図書を見ますと、雑駁ではありますが、区道1135号線と242号線、品川駅周辺の道路を使ってすぐ旧海岸通りを想定しているようでございます。品川駅周辺に多くの区民の方もお住まいでございます。それから通勤に使う主要駅でもございます。ですので、通勤・通学の時間帯を外して搬出していただくよう区からも要望していく予定でございます。 ○委員(たてしたマサ子君) よろしくお願いします。  それで、磁界です。直接影響はないかもしれないけれども、言い出せば切りがなく、捉え方によっても非常に差があると思うのです。品川駅としたら、40メートル下といっても、発着で拠点としていつもとまっている確率も高くなる状況なのかと思うのですけれども、説明によると全然被害はありません、問題ないですというお話でした。地元としては通路やいろいろなことがあるなどしたら、どのようなものなのかと気にはなるところですが、この辺ももっと区民にわかりやすくお知らせいただける工夫をと思います。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 磁界につきましては、国際基準でございますICNIRPという基準がございまして、こちらに照らし合わせても基準値以下とはなってございます。また、昨年12月5日、JR東海が山梨リニア実験線におきまして、実際走行している磁界の測定と走行した周辺の磁界の測定を報道に公表いたしました。そのときもアセス図書とほぼ同じ、あるいは下の数値で磁界の数値が公表されまして、特段問題ないとご報告を受けております。ただ、このアセス図書を見る限り、やはり専門的で、これを縦覧して区民の方がこの図書を理解できるかということはなかなか難しいかと思います。また今度評価書がつくられますので、そのときには区民の方にもわかりやすい磁界の表記にしていただくよう、こちらも要望していく予定でございます。 ○委員(たてしたマサ子君) ありがとうございます。難しいものがわかりやすく伝わることが一番ベストな方法であって、皆さんが日常の中でわかって、安心感を持てるということが大事かと思います。  あと、防災対策や帰宅困難者対策でも、品川駅は受け入れますという今の状況でもなっていますし、特にまた世界が注目しているリニアという形、これからの動線になっていく、経済の中心になっていくような基点でもあるので、規模的にもかなり人の出と入りとかがあり、いろいろな形の受け皿になっていくのだろう。特に30年以内には絶対に大きな地震なのだとも言われているので、その辺のことは去年、おととしだったかしら、品川駅の帰宅困難者対策の滞留の訓練をしましたけれども、駅を開放して、一般の区民もそのような訓練の場を見るだけでもいいし、状況がわかって、私たちはどうすればいいのと。そのようなところもぜひわかりやすく、みんなが共有できる形になれたらいいと思いますが、どうなのでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 現在の東海道新幹線は、日本の大動脈でございます。JR東海としましても、この二重系化を目標に、リスク分散のために今回リニアを敷設するということでございます。品川駅につきましては、ターミナル駅、起点となる駅でございます。今後予想される大震災等に備えるべく、帰宅困難者の対策につきましても万全を期するよう、JR東海には申し入れていきますし、そのような計画につきましては、区民にもわかりやすく広報できるように申し伝えようと思います。よろしくお願いします。 ○委員(鈴木たかや君) 以前この委員会に所属していたときにも話が出ていたのですけれども、山梨のリニアの実験線は、委員会で視察することはできないのでしょうか。
    地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) すみません。手元に資料がないのですが、速やかに調べまして、視察ができるのかどうかJR東海に確認させていただきたいと思います。 ○委員(井筒宣弘君) 可能ならば、委員会だけでなく、全議員対応にということを頭に入れておいてください。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) わかりました。 ○委員長(沖島えみ子君) ほかにございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) 私から質問させていただきます。  すごく問題が多くてというより、問題が多いであろうと思われるということと、これだけの資料をまず読みこなすことはできませんでした。それで、10月16日付で要約書の正誤表が作成され、私どもの手元にも届いております。きょうも当委員会に持ってきていただくよう、開会通知を配付していたかと思うのですが、これだけ多くの正誤表なるものが出てくるということは、どのようなことになるのか。私は、JR東海にお尋ねしたいところなのですが、担当課長にお聞きします。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 確かに正誤表が大変多いとは実感してございます。国の法アセスですので、環境省がどのようなチェックをしているのかということにはなるのでしょうけれども、JR東海に確認したところ、今回公告して、図書を作成して世の中に出ていったときに訂正箇所が幾つか見つかったということでございます。港区としましても、関係する駅が起点となってございます。アセスの図書につきまして、今後評価書が提出されます。評価書につきましては、以後このような訂正箇所がないようにということで、口頭では申し伝えてございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 正誤表の中でうたわれている何カ所かのうちの幾つかが港区にかかわっているところなのですが、よくわからなかったところに別紙12参照の地下水の水位への影響予測結果があるのですけれども、別紙12はどのように見たらいいのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 別紙12、これは東京都ターミナル駅直下の図でございまして、要約書のページでいうところの8−2−2−16の図が、間違っていたという訂正でございます。単純に正誤表だけ見ますと、誤りが例えば0.2という円が、この駅よりも若干左側にずれています。正しいものは、下の駅の周辺にあらわれるということが訂正の趣旨でございます。 ○委員長(沖島えみ子君) きょう、みんなに資料を持ってきてもらうようにということで通知が行っていると思いますが、その中の正誤表の別紙12なのですが、要するに丸の部分が、小さかったけれども、それがもっと影響が大きいですということで広がったということですね。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) そうでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) そのような感じで単純な数字の入れ違いもあるのです。本当にずさんだというか、私はやはりそれは指摘したい。あらかじめこのような間違いに気づいているということは、説明会の中でもそれはきちんと説明があったわけですね。それぞれの地域で説明会が行われました。説明会のときにこの正誤表の中身については、ご説明はあったということでよろしいですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 港区内で説明会が10月2日、7日、12日と3回ございました。そのうち1回は議会の絡みがありまして、私は出席できなかったのですが、ほかの2回には出席させていただきました。この正誤表についての報告は特段なかったと思います。ただ、正しい数値での報告はございました。 ○委員長(沖島えみ子君) そうすると、今のところの例えば別紙12は、どのように説明されたわけですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 地下水ということで、まず切土工、または既存の工作物の撤去及び鉄道施設(駅)の存在にかかわる地下水の水位におきまして、三次元浸透流解析によります予測を行っております。その結果、地下水の流動方向の上流側で約47センチ上昇、下流側につきましては約40センチの低下となりますということでございます。地下駅直下のごく限定的な範囲であることから、影響は大変小さいということで説明しておりました。  これが地下水の浅層の水位の報告ということでございます。また、深層の地下水につきましては、この表のとおり約20センチ前後の増減がございますということで、地元の説明会はJR東海が実施しておりました。 ○委員長(沖島えみ子君) そうすると別紙12の正誤表なるものの図面は、説明のときに提出されているのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) JR東海は、スライドとパンフレットを使いまして報告してございました。 ○委員長(沖島えみ子君) だから説明された内容と実際的にこのように縦覧されたときのものと中身が違っているかもしれない。それはないということでよろしいのですか。ないと確約できますか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 現時点では訂正箇所はないと聞いてございます。 ○委員長(沖島えみ子君) いずれにしても、不十分な書面がもしかしたら回っているかもしれないという中で、準備書についての意見が求められていることになると思うのです。  中央新幹線については、総延長が286キロ、トンネル部分が約246キロということで、地上部はわずかに40キロということになる。特に大深度地下ということで、地震や火災などでトンネル内に列車が停車した場合に、乗客が階段やエレベーターで脱出できるように47カ所の非常口が設けられている。深さ30メートルから40メートルの穴を掘り、その敷地も5,000平方メートルから1万平方メートルが使われる。特に港区の場合には、東京都ターミナル駅が現在の品川駅になるわけですけれども、そこを40メートル掘削して駅をつくるということになると思うのです。直下につくると言われていますけれども、私は説明会に参加していないので申しわけないのですが、大体どのような規模で、どの部分に駅がつくられるのかがよくわからないのです。いろいろな資料を見ますと、港南口に結構いろいろ廃棄の残土など、そのようなものの車を配置するという感じも見受けられるのですが、どのようなところに東京都ターミナル駅をつくるのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 今JR東海がリニアの起点となるべき東京ターミナル駅を建設予定しているのが、在来線の新幹線のホームの下になります。幅が約60メートル、延長約1キロと聞いてございます。 ○委員長(沖島えみ子君) ごめんなさい。そうすると、今延長1キロとは大体どの辺からどの辺までの範囲になるのかよくわからないので、教えていただきたいのですが。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 詳細はまだ公表されてございません。あくまでも延長が約1キロ、幅が60メートルということで、具体的にどの位置に来るということは、JR東海は一切公表しておりません。 ○委員長(沖島えみ子君) それで、先ほどたてした委員から質問がありましたけれども、残土です。掘った土等はどこを通って運ぶのだろうということで、海岸通りを通って運びますとおっしゃいました。どのくらいの土をどれだけ運び出していくのですか。1日あたりどのくらいなど、そのようなことはわかるのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 具体的に東京ターミナルの掘削残土がどのくらいになるのかは、実際工事の認可がおりまして、受注した業者が計画書をつくる中で決まっていくものでございます。具体的に東京都ターミナル駅だけで残土がどのくらいかは公表されておりません。 ○委員長(沖島えみ子君) そうすると、区道を通って残土を運ぶと言われている。東京都ターミナル駅だけでなくても結構なのですけれども、それはどのくらいかということはわかるのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) アセス図書によりますと、東京都・名古屋市間で残土が約600万立方メートルということでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 資料編の3−4−3に東京都ターミナル駅の運搬車両台数について書かれてあるのですけれども、これはどのように見たらいいのですか。例えば1年目には大型車が月3,238台通ります、小型車が1,102台通りますと、これはどのように算出したのですか。掘削残土がわからなければこのような数字は出てこないですね。これは東京都ターミナル駅なのです。品川駅直下なのです。これはどのように見たらいいのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) あくまでも台数は想定でございます。ですので、実際の施工の計画書の中でないと、より詳細なものがわからないということで、確かに運行台数は載っておりますが、ここにおけます残土の排出量につきましては、トータルでの記載になってございます。建設発生土の記載ですが、要約書の8−6−1−1、それと、もう1枚めくっていただきまして、8−6−1−3、建設発生土としましては、約170万立方メートル、それともう片方でトンネル工事ですが、430万立方メートルということで、合わせて600万立方メートルの残土が排出予定だということでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) そのような数字が出ていることになるわけですけれども、結局そうすると1時間あたりどのくらいの車の出入りがあるのか、何時から何時までの間を想定して計算されているのか。先ほど通勤・通学等の時間帯を外すように言うのだと言われているのだけれども、これは1時間あたりどのくらいの大型車の出入りがあり、小型車の出入りがあるのか。私が調べた限りでは5年目が一番多いのですけれども、大型車が8,489台、小型車が2,950台という台数が1カ月で通る。1日あたり何トンの車がどのような形で出るのか、その辺はどうですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) これは月最大台数でございますので、単純に30で割りますと、1日あたりの想定台数ということになります。また、搬出する時間はまだ全くの未定でございまして、今後JR東海がリニアの駅を構築していく中で施工計画書で明らかにしていくということでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) でも、環境影響評価準備書にこれだけの数字が出ているのであれば、そのようなことも当然想定されてやるのではないのですか。何立方メートルと言われても私もよくわからなくて申しわけないのですが、あそこにすごい数の運搬車が出入りする。今の話では海岸通りに出入りする。海岸通りは今でも交通車両が多いわけです。そこをどうやって行くのかということが全くわからない。私はそこを一番心配するのです。 ○委員(古川伸一君) 担当課長に聞かれても、非常にわかりにくいと思うので、先ほど資料をいただいた中で、資料No.4、要するに平成26年度、ことし4月以降に着工、それで開業はあと13年あるわけです。だからその中で当然、今、委員長が言われているところがだんだん明らかになってくると思うので、また委員会でしっかり報告していただくようにお願いしたいと思うのです。そうしないとわからないですよ。 ○委員長(沖島えみ子君) これは環境影響評価だから、工事を始めてから意見を言ってもだめなのです。せっかくこれだけの資料が出されているのだから……。 ○委員(古川伸一君) それもわかるのですけれども、ただ具体的に……。 ○委員(たてしたマサ子君) 調査のレベルではないですよね。工事なので。 ○委員(古川伸一君) 今、委員長が言われた質問は、具体的に何時ごろ何台くらい通るのだ、どのくらい排出するのだと言われても。担当課長では今のところ、具体的にこれからやることなので、ここに出ている評価と委員長の言われていることはニュアンスが違うと思うので、これは今後きちんと搬出ルートや工事ルートなど、そのようなことがわかってこないと難しいと思うのです。 ○委員長(沖島えみ子君) 私も専門家ではないし、その中で議会としての意見も伝えなければならないし、それに対して行政も何もわからないと言われたら、それはだめなのです。私たちもわからないけれども、少なくともおかしいと思うところは質問するしかないのです。 ○委員(古川伸一君) 要望はきちんと伝えていただくということなので、そのようなところで。今は無理であって、担当課長は答えられないです。 ○委員長(沖島えみ子君) わからないです。答えられるかもしれないですよ。 ○委員(古川伸一君) 一生懸命答えています。 ○委員(たてしたマサ子君) そのような問題ではなくて……。 ○委員(古川伸一君) 苦慮しています。だからこれ以上は難しいのではないですか。 ○委員(たてしたマサ子君) 環境影響評価の骨格で、あと細かいところは計画が見えたときに。 ○委員(古川伸一君) 今、勘弁してくださいというような感じですから。 ○委員長(沖島えみ子君) そのようなことはないですよ。大丈夫ですよ。 ○委員(たてしたマサ子君) でも、ここで言っても求めている答えは出ないですよ。 ○委員長(沖島えみ子君) だから求めている答えが何なのかということがわからないから、私は聞いているのであって。 ○委員(たてしたマサ子君) でも基礎はここに書いてあるではないですか。そうしたらこちらに出向いて聞けばいいのではないのですか。そのように大事だったら。 ○委員長(沖島えみ子君) 私は、一番よく知っているのはもちろん、つくった東海旅客鉄道株式会社だと思うのです。専門家がたくさんいるわけだから。 ○委員(古川伸一君) 聞いてもらいたいことを要望して、それでまた……。 ○委員長(沖島えみ子君) ただ、私たちは区民の代表なのだから、区民が心配していることを聞くしかないのです。たてした委員からも先ほど心配があって、残土を積んだ車両をどうするのと言われたけれども、私もそれが心配なのです。 ○委員(古川伸一君) 委員長、課題をここで課長にお伝えして、それをJR東海なりにお聞きしていただいて、またこの委員会で報告という形が一番いいと。これ以上、課長を責めてと言ってはあれですけれども、聞いてもわからないと思います。だから要望、課題はどのようなことかということをまとめて、今お伝えしていただくことしかないのではないのですか。 ○委員(たてしたマサ子君) そのように思います。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 資料No.4−2の中で廃棄物等ということで、委員長ご指摘のとおり、工事に伴う発生土の搬出場所、それから搬出ルートが不明でございますということで、区としましても、発生土の搬出場所、それから搬出ルートの設定にあたっては、十分周辺の生活環境に配慮しなさいと要望していきますので、それを酌みまして、ここに盛り込んでいきたいと考えてございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(沖島えみ子君) それについてはいいですけれども、一番心配しているというか、それはやはり磁界の問題です。これについても私もよくわからないのです。内容が専門的でわかりにくいという課題がありましたけれども、確かに説明書を見ても、要約書を見てもわかりません。資料編を見てもよくわかりません。ただ、港区でエレベーター事故が起こったときに、この磁界という言葉を聞いて、このようなこともあるのだと、そしてエレベーターの国際基準なるものがそのときに出されました。エレベーターの国際対応というのか、その国際対応の中での問題が出されて、このようなところにも影響するのだと、磁界はあらゆるところに発生しているのですと言われています。でも、その影響については、欧米と日本には違いがあるのだと。この資料によってもそれはわかります。だからこそエレベーターについても国際対応のものが求められているわけであり、港区でも欧米対応の機械に入れ替えているということですので、磁界の影響は非常に大きいと思うのです。  磁界について、食べ物との関係、体との関係など、そのようなものを含めて、特に食べ物との関係でいえば電子レンジです。私も以前からいろいろ本を読み、聞くなどする中で、そのようなものにも発生する、あるいは携帯電話にも大きく影響するのだと。外国では子どもには携帯電話を持たせない、そのようなことも言われています。だけれども、日本では子どもにも与えているというところでも、磁界の問題に私は非常に関心がある。たてした委員からも質問があったわけですけれども、そのような問題でももっとわかりやすくというよりも、もっと問題点なども私は明らかにすべきだと思うのですけれども、どのような影響がまずあるのか、磁界について教えていただきたいのですが。担当課長、お願いいたします。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) 実際どのような影響があるかにつきましては、図書には具体的な記載はないのですが、地下の列車走行につきまして、距離の三乗に比例して磁界は減衰していくと図書はできております。特に浅深度の地下ですと、基準が約1.2ミリテスラ、大深度地下、40メートル以深になりますが、磁界の基準が13.8ミリテスラでございます。いずれも評価の基準値としましては、0.0006、そしてもう一方が0.0001ということで、全く影響がないということでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 全く影響がないということは、それは環境影響評価準備書の中でそのように書いてあるということでよろしいのですね。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) そうでございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 具体的に反論するだけのものはないのですが、結局人体に与える影響もものすごく大きいのだとも言われているということは、ぜひ考えていただきたいと思うのです。国会内での電磁波に対しての集会なども持たれていて、心配している人たちもいるのだということです。それで、費用なのですけれども、総事業費はどのくらいかかるのですか。 ○地球温暖化対策担当課長(小林秀典君) よくメディアで公表されております数値でございますが、全線開通した場合の東京・大阪間が9兆300億円でございます。また、東京都・名古屋市間が5兆4,300億円でございます。 ○委員長(沖島えみ子君) 課長、今メディアで云々とおっしゃいましたけれども、少なくともこの要約書の中にも書いてあるから。 ○委員(たてしたマサ子君) 時間を、要約してもらいたい。 ○委員(七戸淳君) 正副打ち合わせをやっているのでしょう。 ○委員(たてしたマサ子君) そうですよ。そこでやればいいではないのですか。 ○委員(七戸淳君) その中で、自分のことは把握しておいてくださいよ。みんなを巻き込んでやっていないで。 ○委員(たてしたマサ子君) そうですよ、委員長なのだもの。 ○委員長(沖島えみ子君) みんなを巻き込んでとか、そのようなことでなくて……。 ○委員(七戸淳君) だから正副打ち合わせのときにきちんとクリアしておいてください。 ○委員長(沖島えみ子君) よろしいですか。正副委員長の打ち合わせは打ち合わせです。ここは委員会の席です。 ○委員(たてしたマサ子君) でも、委員長として今は……。 ○委員長(沖島えみ子君) それで、しっかりと委員会の中で意見を言わないと、意見が反映されません。 ○委員(古川伸一君) 委員長は議事運営の進行管理をして。質問するならば、こちらの委員席に来て質問してくださいよ。長過ぎます。3時から30分もしゃべっているのだよ。30分も委員長がしゃべる委員会などありません。 ○委員長(沖島えみ子君) できれば、私が発言するよりも、これだけの膨大な資料を何カ月も前にいただいておいて、それぞれの委員から一言でもいいですから、質問していただければ、もっと私の……。 ○委員(たてしたマサ子君) 観点がそれぞれ違うのだから、そのようなことを言ってもしようがないでしょう。 ○委員長(沖島えみ子君) そうですね。だからいいのですよ。 ○委員(七戸淳君) 資料をもらって、課長はきちんと説明に来てくれているのだから、その場でうまくいくのです。 ○委員(たてしたマサ子君) そうですよ。 ○委員(古川伸一君) そうしてください。 ○委員長(沖島えみ子君) そのような意味ではなくて、私も説明を受けております。資料もいただいています。 ○委員(七戸淳君) 正副打ち合わせをやっているわけだから。 ○委員(古川伸一君) 委員長、この辺でやめてください。30分も過ぎているのだから。 ○委員長(沖島えみ子君) 資料もいただいております。 ○委員(たてしたマサ子君) 同じようなことばかり言わないでもらいたい。 ○委員(七戸淳君) 資料ももらっているし、打ち合わせもしているわけでしょう。 ○委員(古川伸一君) 自分で知っているのだったら質問しないでください。時間を30分も自分で使っているのですよ。 ○委員長(沖島えみ子君) よろしいですか。運営の問題についてということと、委員会のあり方について、私はぜひもう1度委員の皆さんにも考えていただきたい。 ○委員(古川伸一君) 私も同じ質問を返したいですよ。委員長としてきちんとやることをやってください、運営を。 ○委員長(沖島えみ子君) それで、委員会としてどうするのかということをぜひ当委員会で、私は本来なら、これだけのものが出されている以上は、まとめていくことが筋ではないかと思うのです。 ○委員(古川伸一君) それはわかりますけれども、委員長としての運営をきちんとやってください。質問ばかりするのなら、こちらで質問してください。 ○委員長(沖島えみ子君) よろしいですか。それで……。 ○委員(古川伸一君) おかしいでしょう。委員長が30分もしゃべっている委員会は、おかしい。 ○委員長(沖島えみ子君) ですから先ほども言いましたように、私は本来ならこの委員会の中でそれぞれの委員がお1人ずつ本当は発言していただきたい。 ○委員(古川伸一君) 委員がしゃべらないから、委員長が30分もしゃべっていることはないのだよ。委員がしゃべらないから自分でしゃべっていることはないだろう。 ○副委員長(池田こうじ君) 各委員からもご意見が出ていますし、ご心配の項目も今お話しになったので、それを委員長は、お酌み取りいただいて……。 ○委員(たてしたマサ子君) 委員長の立ち位置を考えてくださいね。
    ○委員長(沖島えみ子君) 私が発言をもう少ししなくてもいいように、ぜひそれぞれの委員でこれからはお話し……。                   (発言する者あり) ○委員(古川伸一君) きちんと聞いた上で臨んでいるのだからいいのではないですか。 ○委員(うどう巧君) 先ほども鈴木たかや委員や井筒委員からお話がありましたけれども、ぜひとも視察も前向きに検討していただいて、それに向けた事前の勉強会もあると思いますので、そのようなところでも専門的な話などにも答えられるように、もちろんわかっていらっしゃると思うのですけれども、わかりやすいような説明ができるような形もまた機会を設けていただきたいです。お2人からもありましたけれども、私からも改めて視察のご要望をさせていただきたいと思います。 ○委員長(沖島えみ子君) うどう委員のお話は承りました。  ほかにございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) 委員長から要望です。委員会の中でご自分の意見、区民の意見をぜひ発言していっていただきたいと私からお願いいたします。 ○委員(たてしたマサ子君) 言っていますよ、皆さんも。 ○委員長(沖島えみ子君) 眠っていなくても、ぜひ発言をしていただきたいと、一言で結構です。ぜひ今ご質問していただければ、理事者としても、これから議会としての意見も要望の中につけ加えることもできるのではないかと思いますので、改めてもう1回お願いいたします。質問なり意見をお願いいたします。ないですか。 ○委員(古川伸一君) ないと言っているのではないですか。 ○委員(たてしたマサ子君) わかりました。言っていることも了解です。 ○委員(古川伸一君) みんな、ないと言っているでしょう。何遍聞くのですか。 ○委員長(沖島えみ子君) それでは、私からは先ほど言いましたけれども、磁界の問題、あるいは建設残土の問題、交通への影響等について、理事者の意見もありましたけれども、ぜひそれにもつけ加えていただきたいと思います。費用についても本当に高過ぎるということと、それが本当に経済効果ということで役に立つのかどうなのかという疑問は感じております。特に時間が短縮されるだけに、中間駅が少ないのです。ですからその地域の観光なり、いろいろな問題で波及することが少ないということで、また一極集中ということにもなりかねないということを懸念しています。  それでは、ほかにご質問がないようですので、以上で、報告事項(4)「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書について」の報告を終了いたします。     ──────────────────────────────────── ○委員長(沖島えみ子君) 審議事項に入ります。審議事項(1)「発案23第8号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。本発案につきまして、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) ないようですので、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────── ○委員長(沖島えみ子君) そのほかに何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(沖島えみ子君) ないようですので、本日の委員会を終了いたします。ありがとうございました。                 午後 3時42分 閉会...