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平成22年度決算特別委員会−10月03日

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  1. 港区議会 2010-10-03
    平成22年度決算特別委員会−10月03日


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    平成22年度決算特別委員会−10月03日平成22年度決算特別委員会 平成22年度決算特別委員会速記録(第6号) 平成23年10月3日(月) 午後1時開会 場  所  第3・4委員会室 〇出席委員(34名)  委員長   古 川 伸 一  副委員長  二 島 豊 司       杉 浦 のりお  理  事  清 家 あ い       鈴 木 たかや        錦 織 淳 二       近 藤 まさ子        ゆうき くみこ       大 滝  実        鈴 木 たけし  委  員  うどう  巧        益 満 寛 志        小 田 あ き       横 尾 俊 成        ちほぎ みき子       土 屋  準        榎 本  茂        なかまえ 由紀        杉本 とよひろ       赤 坂 大 輔        熊 田 ちづ子       七 戸  淳
           阿 部 浩 子       たてしたマサ子        池 田 こうじ       清 原 和 幸        うかい 雅 彦       風 見 利 男        沖 島 えみ子       樋 渡 紀和子        渡 辺 専太郎       林 田 和 雄        菅 野 弘 一       井 筒 宣 弘 〇欠席委員  なし 〇出席説明員  区 長             武 井 雅 昭  副区長             野 村  茂   副区長              山 田 憲 司  芝地区総合支所長                  益 口 清 美  環境リサイクル支援部長兼務  芝地区総合支所                  横 尾 恵理子  まちづくり担当課長  麻布地区総合支所長                  渡 邊 正 信  産業・地域振興支援部長兼務  麻布地区総合支所                  茂 木 英 雄  まちづくり担当課長  赤坂地区総合支所長                  杉 本  隆  子ども家庭支援部長兼務  赤坂地区総合支所                 赤坂地区総合支所                  菅 根 克 己                   小 門  謙  協働推進課長                   まちづくり担当課長  高輪地区総合支所                  杉 谷 章 二  まちづくり担当課長  芝浦港南地区総合支所長                  安 田 雅 俊  街づくり支援部長兼務  芝浦港南地区総合支所               芝浦港南地区総合支所                  白 井 隆 司                   近 江 善 仁  協働推進課長                   まちづくり担当課長  参事                  佐 野 和 典  (都市計画課長事務取扱)  住宅担当課長          吉 田 慶 弘  開発指導課長           岩 崎 雄 一  特定事業担当課長        手 島 恭一郎  再開発担当課長          野 澤 靖 弘  建築課長            村 上 利 雄  土木課長             坂 本  徹  土木計画・交通担当課長     冨 田 慎 二  土木施設管理課長         湯 川 康 生  特定事業担当部長        新 村 和 彦  企画経営部長                  田 中 秀 司  大震災緊急対策担当部長兼務  企画課長            新 宮 弘 章  区長室長             波多野  隆  財政課長            青 木 康 平  会計管理者                  横 山 大地郎  (会計室長事務取扱) 〇出席事務局職員  区議会事務局長  塚 田 浩 一     次  長     日 詰 由 三                                      ほか                 午後 1時00分 開会 ○委員長(古川伸一君) ただいまから本日の委員会を開会いたします。  本日の署名委員をご指名いたします。杉浦のりお副委員長、なかまえ由紀委員にお願いいたします。  この際、あらかじめご連絡いたします。各会派の総括質問の氏名の提出期限につきましては、本日午後3時ごろの休憩までとなっておりますので、委員長までご提出をよろしくお願いいたします。  なお、本日の審議は土木費終了までを考えております。終了時刻は午後5時ぐらいを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。     ─────────────────────────────────── ○委員長(古川伸一君) これより歳出第7款土木費の審議に入ります。  歳出第7款土木費について、理事者の説明を求めます。 ○会計管理者会計室長事務取扱](横山大地郎君) それでは、歳出第7款土木費についてご説明いたします。  予算執行概要説明書の272ページをお開きください。土木費の支出済額は123億7,157万7,807円で、予算現額に対する執行率は93.9%でございます。  次に、項別の支出についてご説明いたします。  まず、項の1土木管理費につきましては、支出済額20億5,078万8,507円で、予算現額に対する執行率は96.8%でございます。  次に、278ページ、項の2道路橋りょう費につきましては、支出済額24億9,393万5,410円で、予算現額に対する執行率は88.0%でございます。  次に、290ページ、項の3河川費につきましては、支出済額2,266万4,902円で、予算現額に対する執行率は64.9%でございます。  次に、292ページ、項の4公園費につきましては、支出済額16億532万7,931円で、予算現額に対する執行率は87.4%でございます。  次に、298ページ、項の5都市計画費につきましては、支出済額19億9,581万8,107円で、予算現額に対する執行率は98.1%でございます。  次に、302ページ、項の6住宅費につきましては、支出済額38億1,868万7,092円で、予算現額に対する執行率は97.8%でございます。  次に、306ページ、項の7建築費につきましては、支出済額3億8,435万5,858円で、予算現額に対する執行率は92.1%でございます。  以上で歳出第7款土木費の説明を終わらせていただきます。 ○委員長(古川伸一君) 説明は終わりました。     ─────────────────────────────────── ○委員長(古川伸一君) これより歳出第7款土木費の質疑を行います。  初めに、渡辺委員。 ○委員(渡辺専太郎君) きのう芝浦運河まつりがありまして、田町駅前から芝浦周辺であったわけですけれども、遊歩道でフリーマーケットがあったり、ボートレースがあったり、おかげさまでにぎやかに開催されました。そして子どもたちが喜んでおりましたことをご報告します。  まず私の第1点目は、特定都市再生緊急整備地域指定について質問いたします。  9月27日、東京都の報道発表によると、東京都は、東京のさらなる国際競争力の強化を図るため、都市再生特別措置法により新たに規定された特定都市再生緊急整備地域及び地域整備方針の東京都案を総合特区申請と同時に国に申し出たとのことであります。具体的に、現行の都市再生緊急整備地域のうち、引き続き都市開発プロジェクトが見込まれる地域に品川駅・田町駅周辺地域を加えた4地域を特定都市再生緊急整備地域に指定するように国に申し入れたそうであります。新たに加える地域等における整備方針として、特に品川駅・田町駅周辺については、羽田空港にも近く、リニア中央新幹線の始発駅が予定される東京の新たな玄関口として、国際競争力を強化するまちづくりを推進し、大規模の低未利用地を活用した優良な民間開発と基盤施設の一体的な整備、下水道熱等の未利用エネルギーの活用による熱供給システムの導入が挙げられます。また、浜松町駅周辺には都市再生ステップアッププロジェクト(竹芝地区)等により、国際競争力の高いビジネス拠点の形成やエリアマネジメントの推進が挙げられています。  そこでお尋ねいたします。従来の都市再生緊急整備地域は、容積率の緩和や都市計画手続の簡略化といったまちづくりにおける規制緩和が中心になり、港区では環状2号線、新橋周辺が指定されていると思います。今回、国が指定する特定都市再生緊急整備地域はどのようなものですか。そして、指定されたことによるメリットは何ですか。お尋ねいたします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](佐野和典君) 都市再生緊急整備地域とは、都市の再生の拠点として、都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域であり、特定都市再生緊急整備地域とは、そのうち特に都市の国際競争力の強化を図る上で有効な地域をいいます。指定されると、都市再生緊急整備地域での都市計画の規制緩和や金融支援等に加えて、次の4点のメリットがあります。  第1に、整備計画の作成による特例措置があります。例えば、都市拠点インフラの整備に対する予算措置、規制緩和による下水熱の民間利用があります。第2に、都市計画道路の上空利用を可能とする道路法の規制緩和があります。第3に、民間都市開発プロジェクトの認定の迅速化があります。第4に、さらなる税制支援があります。 ○委員(渡辺専太郎君) 何かバラ色の話ですが、ただ、港区にとってはどのようなメリットがあるかなという感じはいたします。  次に、港区が特定都市再生緊急整備地域に指定されることによる影響は何ですか。それに対する港区の対応はどのように考えているか、お尋ねします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](佐野和典君) 特定都市再生緊急整備地域に指定されることで、民間都市開発プロジェクトの進展による都市基盤の整備や居住環境の誘導などの効果が期待される反面、都市計画やその他の規制緩和の活用方法によっては、生活環境の悪化につながる恐れもあります。そのため、民間開発プロジェクトの適切な誘導を図ることで、人に優しい良質な都市空間、居住環境の維持・創造をすることが何よりも重要と考えております。  また、こうした視点に立った制度の適切な運用についても、国や東京都に申し入れてまいります。 ○委員(渡辺専太郎君) 今、生活環境の悪化という話がございました。先般、芝浦のある町会長が、芝浦は人がいっぱいふえてきたんだと。人口もたしかここ数年で倍以上にふえていますよね。そこで言われたのは、「芝浦はどういうまちになるのだ、これ以上人口がふえてくると、学校を含めてインフラとかいろいろなものがどうなるんだ」という話がございました。  私は、この話はいいことだと思います、国際競争力もいいのですけれども、やはり住んでいる住民がたくさんいるわけであります。今申し上げましたように、芝浦小学校も港南小学校も新しくなりました。まさに今、子どもたちがいる保育園が足らないわけでございます。新しくビルができたことによって、先ほど言いましたように、昔から住んでいる方と新しい住民との摩擦ができるのではないかと考えておるわけであります。今、参事がいみじくも言いましたように、生活環境が悪化するならば、それがないように十二分に行政から指導してもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、地域のまちづくりでありますけれども、私はずっと支所改革を訴えてまいりました。よくよく考えると、やはりまちづくりあっての総合支所ではないかと考えております。本来なら、5つの各総合支所の方に質問したいわけでありますけれども、きょうは時間がないので麻布と芝浦に絞って質問しますので、よろしくお願いいたします。  麻布地域のまちづくりについて質問いたします。麻布地域は、歴史的な建物や由緒ある寺院が多く存在し、小説や落語にも登場する町名や坂が多く残っており、国立新美術館などの美術館もあるなど、歴史的、文化的な趣が感じられる歴史と文化、芸術のまちであるとともに、区内にある大使館の半数以上が立地し、外資系の企業も多く、六本木を中心にして国際的な都市活動が展開されているまちであります。また、閑静で自然環境に恵まれた住宅地や、工場や商業を中心とした町並みが広がる地域であると同時に、日本有数の繁華街である六本木や、昔からにぎわいのある麻布十番商店街などあり、多様な顔を持っているまちでもあります。そしてアークヒルズや六本木ヒルズ、泉ガーデンに代表されるように、これまでも大規模なまちづくりが行われた地区であり新しく近代的なオフィス街や繁華街など変化が著しく、目まぐるしく変貌してきたまちであります。現在も六本木地区を中心に虎ノ門・六本木地区、六本木三丁目地区や六本木地区の市街地の再開発事業によるまちづくりが進んでおります。今後も六本木五丁目西地区などのまちづくりについても取り組みを進めていく必要があります。  このように、麻布地区はさまざまな顔を持つ港区の特色あるまちであり、これからもいろいろなまちづくりを行っていくと思います。今後、麻布地域のまちづくりを進めていく上で、麻布地域をどのようなまちにしたいのか、麻布地区のまちの将来像やまちづくりの方向についてお尋ねいたします。 ○麻布地区総合支所まちづくり担当課長(茂木英雄君) 港区まちづくりマスタープランでは、麻布・六本木周辺地区につきまして、多くの大使館周辺等に見られるような落ち着いたたたずまいを感じさせるまちの形成、また、六本木や麻布十番などのにぎわいのあるまち並みや良好な住環境など多様な機能がすみ分けできるまちの形成をまちづくりの基本的な考え方としております。また、港区基本計画麻布地区版計画書の中では、麻布地区の目指す将来像として、生活者優先の安全で安心して快適に住み続けられる国際・文化都市としており、これまでもこうした方向性に沿って麻布地区のまちづくりに取り組んでまいりました。 ○委員(渡辺専太郎君) 今、麻布地区の生活者優先という言葉がございました。私はまさにそのとおりだと思います。難しいのは、いろいろなビルができる反面、例えば裏には戸建て家がたくさんあるところもあるわけであります。そこで、麻布地区総合支所としても、目指すまちづくりの将来像を実現するため、まちづくりに取り組み、たくさんの成果が上がっていると感じております。一方では、麻布地区で例えば、住宅建築に関する請願、環境への影響に対する安全性確保に関する請願、最近では(仮称)港区六本木5丁目計画に関する請願、南麻布4丁目4番地の安全な通行と防災に関する請願がありました。今後、これ以上に麻布地区の目指すまちづくりを実現するために、地域で身近な麻布地区総合支所まちづくり担当として担うべき役割があると思いますが、どのように取り組んでいくかをお尋ねいたします。 ○麻布地区総合支所まちづくり担当課長(茂木英雄君) 麻布地区総合支所では、日々、区民の皆さんから寄せられるさまざまなまちづくりに関する相談につきまして、支援部と連携しながら、きめの細かい支援をしてまいりました。また、地域の方々のまちづくりに対する機運が高まっている中で、安全で安心して快適に住み続けられるまちを実現していくためには、地域の方々が主体となってまちづくりに取り組むことがとても重要なことであると考えております。  現在、麻布地区では、港区まちづくり条例に基づいて、3つのまちづくり組織が各地域のまちづくりビジョンルールづくりに向けたまちづくり活動に取り組んでおります。こうしたまちづくり組織に対して、まちづくり相談や専門家の派遣などのきめの細かい支援をしていくことも支所の重要な役割と認識しております。
     今後も引き続き地域に身近な麻布地区総合支所として、区民の皆さんのご意見を聞きながら、麻布地区のまちづくりに取り組んでまいります。 ○委員(渡辺専太郎君) たまたま建設常任委員会にいるものですから、かつて、西麻布の天空率の問題で、これは山の上にマンションが建つものですから、裏の方の人たちから天空率を見直すよう請願が出たわけであります。それ以外に、南麻布4丁目の請願は、たまたま家が建つわけでありますけれども、消防車が入ってこれないと。私は、もちろん街づくり支援部が港区全体で大きな意味でまちづくりをやっているのはよくわかっております。ただ、せっかく総合支所があるわけでありますので、なかなか難しいとは思いますけれども、機会があれば、まちづくり担当課長を中心に、自分たちのまちがどんなまちかよく知っておるわけでありますので、ある程度議論をしてもらえればありがたいなと。というのは、なかなか難しいのは、六本木地区の再開発とか、いろいろなところの裏に結構細かい戸建ての家がありますよね。どうしてもそこで問題が起きるわけであります。街づくり支援部がすべてを知っているとは思いません。やはり地域の問題は各総合支所の方がよく知っているわけであります。ぜひそういう点では、なかなか難しいと思うわけでありますけれども、機会があればそういう議論をしてもらいたいと思っております。  次に、芝浦の問題に入ります。芝浦港南地区は、運河、海辺等の自然環境に恵まれた魅力ある地域として認知が高まり、都心部の人口回帰の代表格で、大型マンション建設等により、近年、まちの姿が大きく変わりつつあります。それに伴う人口の増加は、まちのにぎわいが生まれる大きな原動力となっております。一方では、芝浦港南地区といえば、タワー型マンションが強くイメージされるようになっているようでありますが、この地域にはたくさんの魅力が挙げられると思います。また、芝浦港南地区は近年目覚ましく発展を遂げた地域でございます。この地区の人口増加に関しては、本年1月1日現在では4万5,268人であり、平成17年と比較すると約2倍に増加しております。この増加の傾向は今後も続き、いずれも区内の最も人口の多い地区となると予測されます。また、年齢別に人口を見ますと、年少人口と生産年齢人口の割合が高く、ファミリー層の多い地域であります。地理的特徴といたしましては、東京湾に臨み区内で唯一の砂浜を有し、芝浦運河や高浜運河が縦横に走り、各地域に豊かな水辺空間を感じられることが大きな特徴と言えます。良好な住宅地やオフィス街の形成が図られたことに加え、お台場などの観光地を有し、中央新幹線の起点エリアとしてさらなる発展の可能性を持った地域であります。芝浦港南地区は、まちづくりを含めて大変高いポテンシャルを持っておると思います。  しかしながら、そのポテンシャルを生かすためには課題も多いのではないでしょうか。例えば、地域交通一つとっても、区内の他地区に比べて鉄道網やバス路線が不足していると思います。運河沿いの緑地は整備が進んでおりますが、運河を活用した水運は発展途上にあると考えます。また、各地域で発生が危惧されている首都直下型地震発生にそれが被災し、ライフラインの復旧、救助活動に支障が出るのではないでしょうか。港区緑と水の総合計画では、地区別まちづくり方針として、この地域は水辺や緑を感じられる環境と共生した魅力的な複合市街地の形成を行うとしています。芝浦港南地区まちづくり担当として、それらの課題をどのように考えているかお尋ねいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 委員ご指摘のとおり、芝浦港南地区は近年大きく変貌を遂げつつあり、未来へ飛躍するポテンシャルが大変高いまちであると認識しております。急激な人口の増加に社会基盤の機能を更新していく課題を抱えているところでもあります。  総合支所のまちづくり担当は、区民と協働して、地域のことは地域で解決できるようにするという区役所・支所改革の基本理念のもとに設置されました。芝浦港南地区まちづくり担当といたしましては、地域における課題の解決や身近な住民サービスの提供の担い手として、地域の皆さんの声に耳を傾け、課題を一つひとつ地域の力を結集して解決したいと考えております。また、こうした中から得られる現場感覚を生かし、現実的で迅速な解決策を見出し、支援部等関連部署と連携を図りながら、総合支所の総力を挙げて水辺や緑を感じられる環境と共生した魅力的な複合市街地の形成の実現を目指してまいります。 ○委員(渡辺専太郎君) これは要望になりますけれども、私は遊歩道をたまに歩くわけでありますけれども、遊歩道が後からできておりますので、なかなか遊歩道からお店へ入れませんよね。難しいと思うのですけれども、あれだけの遊歩道があるわけでありますので、壁に絵をかいたりするともっと人が集まってくるような感じがいたします。もちろん、遊歩道全体がつながっていないので、なかなか難しいと思うわけであります。例えば、天王洲の寺田倉庫は、遊歩道だけではありませんけれども、結構水辺ににぎわいがありますよね。まだ長い時間がかかってくると思います、これも街づくり支援部と連携と思いますけれども、例えばその地域を再開発する場合に、難しいと思うわけでありますけれども、ビルから遊歩道に入れるとか、新しいビルには、絵を書くのがいいのかわかりませんけれども、何かそのような楽しいまちづくりを、これは芝浦港南になるのか、それとも街づくり支援部になるのかわかりませんけれども、たまたま街づくり支援部長芝浦港南支所長でもありますので、ぜひそういう楽しい夢を考えていただきたいと思います。もう1点、最後にお願いでございますけれども、先ほど、佐野参事からお話がございましたけれども、生活環境が悪化しないような格好も、今度、開発についてはその辺は十二分に、これも街づくり支援部になると思いますけれども、芝浦港南地区総合支所まちづくり担当者もまちの意見を一番聞くことが多いと思いますし、まちづくり担当課長であっても、多分、安田総合支所長もまちを歩いておりますので、いろいろな話は知っていると思うのですね。それをぜひ生かしてもらいたいと思いますし、先ほど言いましたように、町会長から、おい、このまちどうなるんだ、おれたちは本当に住めるのかというような皮肉を言われないようなことをしたいと思っておりますので、ぜひご協力のほどをお願いいたします。  以上で終わります。 ○委員長(古川伸一君) 渡辺委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、鈴木たかや委員。 ○委員(鈴木たかや君) 私からは電線の地中化についてお伺いいたします。  東日本大震災では、地震と津波により市街地ががれきの山と化しましたが、一般的には電柱は地震に弱く、地中化した場合は電線はその強度が上がると言われております。しかし、もし管路や地下構造物が壊れてしまいますと、復旧には大変時間がかかるため、電柱をもう一度立てると聞いたことがございます。東日本大震災の被害においては津波による影響も相当なものであったと思いますが、区ではこれまで電線類の地中化事業を推進してきていますが、改めて、地中化をした場合のメリットとデメリットと、現在の進捗状況を教えていただきたいと思います。 ○土木課長(坂本徹君) 電線類を地中化することにより、倒壊した電柱や電線が道路をふさぐことがなくなるため、災害時の避難路の確保や緊急車両の通行など、都市防災機能が向上いたします。また、電柱がなくなり、張りめぐらされた電線がなくなることで安全な歩行空間を確保でき、まちの良好な景観の確保にもつながります。  一方、地中化に伴い、変圧器などを格納する地上機器を歩道上に設置するため、歩道が狭いところや歩道がないところでは、この地上機器を設置するスペースの確保が困難な場合が多く、水道やガスなどの施設の移設も必要となるなど、解決すべき多くの課題があります。  現在の進捗状況でございますが、区道延長約222キロメートルに対して約37キロメートルの地中化が終わっており、区道における地中化率は約17%となっております。 ○委員(鈴木たかや君) 防災機能が向上するということですので、今後も区としては推進していく方向という認識でよろしいのでしょうか。 ○土木課長(坂本徹君) 区といたしましては、今後も着実に地中化を推進してまいります。現在4地区、区道延長にして約2,300メートルの地中化事業に取り組んでおります。今後は、これらに加えてさらに4地区、区道延長にして約1,200メートルの地中化事業の着手に向けて取り組んでまいります。 ○委員(鈴木たかや君) 関東においては直下型地震等の話もございますが、管路の強度を上げることや津波への対応とか、なかなか難しい話だとは思いますけれども、今回の大地震を踏まえてぜひ対応していっていただきたいと考えます。  また、推進していく方向ということであれば、商店街や町会などから地中化の要望が寄せられておりますので、ぜひお願いしたいのですが、地域内には歩道が設置してある場所とそうでない場所が混在しております。地上機器の設置場所など困難な課題も多数ございますけれども、生活道路として利用している幅の狭い道路こそが本当は地中化の必要があるのではないかと思います。  そこで質問ですけれども、商店街や町会などから地中化の要望があった場合、区ではどのように対応していただけるのか伺いたいと思います。 ○土木課長(坂本徹君) 地中化の要望があった場合には、まず電線共同溝の設置が可能かどうか調査いたします。その際、地上機器を区有地や民有敷地に設置できるか、その可能性も視野に入れて検討を行い、これらの設備が設置可能な場合は、早期に地元の方々の協力を得ながら事業化に向け取り組んでまいります。 ○委員(鈴木たかや君) ありがとうございました。なかなか簡単なことではないと思っておりますけれども、観光地や商業地などの美しい景観が必要な場所等、電柱による危険度の高い地域を優先して導入していただく等、東京の中心、港区らしい景観と安全性の確保のためにもぜひ推進していっていただきたいと思います。  続いてはアドプト・プログラムについてお伺いいたします。  区では、地域の方々と港区が一緒に道路・公園の維持管理をしていくということで、道路・公園が地域のコミュニティ活動の場となります。活動する方はもとより、利用する方にも愛され、親しまれていくことを目指し、港区アドプト・プログラムを実行していますとありますが、もう1つつけ加えさせていただきますと、利用する方に活動していただきたいと思っております。私の家の隣にある児童遊園ですけれども、天気のよい日にはたくさんの人がランチをとりにいらっしゃっています。そこで残念なことに、食べた後のお弁当の容器をそのまま捨てて帰ってしまうような人が見受けられます。児童遊園にはごみ箱が設置してあるにもかかわらずです。私は家族でよく海に遊びに行ったりするのですけれども、行った先のビーチで地元の方たちがビーチクリーン活動を行っている場合がございます。そういうケースがあると、私は家族で参加をしたりするのですね。そうすると、変わったことは、子どもたちがごみを捨てなくなるというだけではなくて、ごみをみずから拾うようになるということが私の家庭でも見受けられます。  今、地元では幾つかの団体の方が地域清掃を行ってくれています。地元の小学校、短大、企業の方々等です。商店街においてはもう当たり前のように毎日清掃をしてくださっている方がいます。区が中心となってこういった方々にアドプト・プログラムに参加をしていただいて、地域一丸となって清掃活動をして、その実態を区民の皆さん、もしくは港区を利用されている方々にアピールしていってはいかがかと考えますが、区の考えをお聞かせください。 ○芝地区総合支所まちづくり担当課長(横尾恵理子君) 近年、自分たちのまちを自分たちできれいにしていこうという区民意識が高まる中、地域の清掃活動などに積極的にかかわる方々や、アドプト活動への参加団体も年々増加しております。このため、地元で毎日清掃活動を行い、快適で清潔なまちづくりに貢献していただいている方々などにも広くアドプト活動を周知し、地域が一丸となって取り組み、その効果をアピールすることによって、さらに活動の輪を広げ、緑豊かで潤いのある清潔なまちとなるよう努めてまいります。 ○委員(鈴木たかや君) ありがとうございます。アドプト・プログラムには植栽や花壇整備、パトロール等も含まれておりますが、先ほど話しました児童遊園のお話です。少し前なのですけれども、地元の高齢者の方々が中心となって、この制度を利用して素敵な花を植えていただきました。ところが、児童遊園ですから、放課後になると子どもたちが遊びに来て、夢中になって遊んでいるうちに花壇の中に入ってしまって、せっかく植えていただいた花をだめにしてしまったというケースがございました。当然、せっかく植えた花ですからだめにされたら、植えた人たちは怒りますよね。それで、私のところにも子どもたちに注意するようにということで意見を寄せられました。でも、ここは児童遊園、皆さんの公園です。もちろんそれは植えていただいた、アドプトに参加していただいた高齢者の方も含めてということですが、何が言いたいのかというと、この児童遊園に限らず、公園には行政側の配慮で花壇を設置していただく等の配慮をしていただければありがたいというふうに思います。私の地元のケースの場合にも、すぐに対応してくださって、植え込みの周りにさくをつくっていただいたりしたのですけれども、今度は、子どもたちが遊んでいる際にボールを夢中になって追いかけていて、そのさくでけがをしないかどうか心配もしています。港区の子どもたちは遊ぶ場所がわずかしかございません。そして彼らはこのように議会に、そのときは一般の私にですけれども、議会に改善を要求するというすべも知りません。大人は、私のところに言ったように伝えることができるわけです。ですから、我々大人は子どもの目線に立って判断をしていくように常に気をつけていかないと、子どもたちの環境は悪くなる一方だと思います。これはすべての問題に言えることだと思います。  もう一つ言わせていただければ、子どもたちは遊びの天才です。大人の目線で用意された遊び道具よりも、本当に彼らにあったらいいなと思うものは、何もない広場なのかもしれないというふうに私は考えております。ぜひ子どもたちが活発に遊べるようなまちづくり、なかなか難しいとは思いますけれども、子どもたちの目線で何が必要なのかを考えていただければ非常にありがたいと思い、私の要望とさせていただきます。答弁は結構ですので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○委員長(古川伸一君) 鈴木たかや委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、たてした委員。 ○委員(たてしたマサ子君) お願いします。土木費では3点にわたり質問いたします。  悪夢のような大震災から半年が経過をいたしました。この震災の教訓や課題認識から、土木費では道路や公園における取り組みについてお伺いをいたします。  初めに、電線類の地中化事業についてです。さきの大震災では、歩道以外に国道、都道、区道まで人であふれ、車もほとんど動けない状態でした。また、被災地では道路上の電柱が倒壊し、救助活動や物資運搬活動に大変支障を来したと聞いております。道路は隆起・沈下したところも多かったようですが、電柱などのがれきを片づけた後の道路は通行可能という状態であったということです。また、阪神・淡路大震災において電線類の地中化されたエリアとされていないエリアでは被災率が5分の1から8分の1低かったとも聞いております。電線の入った地下の構造物に一部損傷があったというものの、中のケーブルは損傷を受けずにサービスを提供できたということでした。  さて、区はこれまで震災時における電柱の倒壊、電線の切断等により避難や救助活動に大きく支障を来すことから、道路における防災機能の強化として電線類の地中化を推進してきました。基本計画を見ますと、地区内の区道すべて地中化する大規模な計画を初め、さまざまな地区が計上されています。そこで質問をさせていただきます。具体的に取り組んできた芝五丁目と港南三・四丁目地区の進捗状況をお伺いいたします。 ○土木課長(坂本徹君) 芝五丁目地区につきましては、地区内の区道3路線の地中化を行いました。電線類の地中化工事は、平成18年度に着手し、平成22年度まで5年間にわたり工事を実施し、約600メートルの区道の地中化を完了いたしました。今年度は、最終整備といたしまして三田図書館北側の通称バス通りの道路整備を行い、本事業が完了する予定となっております。  港南三・四丁目地区につきましては、地区内の区道5路線の地中化に取り組んでおります。電線類の地中化工事は、昨年平成22年度に着手し、平成27年度まで6年間をかけて工事を実施し、約1,300メートルの区道の地中化を行う予定です。これにより、港南三・四丁目地区のすべての区道が地中化されることとなります。 ○委員(たてしたマサ子君) ありがとうございます。今も歩いていますと、工事をやっていますし、港南一体がそのように地中化することを非常に皆さん喜んでおります。現在地中化が済んでいるところは歩行空間も広くて、青空をしっかりと見ることができ、また歩行者間のすれ違いでぶつかることも少なくなったという状況が生まれています。しかし、今の区道の地中化率は約17%であります。電線類の地中化は、地上の機器の設置や構造物を地下に埋設する際に道路に埋まっているガス管や水道管移設などが必要となるなど、さまざまな課題があることも聞いております。そして事業推進には時間もかかるけれどもお金も大変かかる、いろいろなことも承知しておりますが、甚大な被害のあったこのたびの大震災を考えると、事業の前倒しも視野に入れ、電線類の地中化を早急に推進すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(坂本徹君) 今回の東日本大震災を受けての防災上の観点からも、着実な事業の推進は必要なことと認識しております。現在、芝浦四丁目地区、赤坂二丁目地区において、地元の方々の参画を得て道路整備連絡協議会を設置いたしました。また、補助7号線仙台坂上から麻布運動場区間についても事業化に向けた取り組みを開始いたしました。今後、赤坂四丁目地区においても地元の方々の協力を得ながら早期事業化に向けて取り組んでまいります。 ○委員(たてしたマサ子君) 大変幅広くいろいろな地域で必要なところをやってくださっている状況を聞き、大変期待をしております。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、港南緑水公園の整備についてです。公園は、平時では憩いの場であったり散策やスポーツの場として利用されています。また、この公園はドッグランもでき、期待をされているところです。しかし震災時には、一時集合場所や仮設住宅用地や仮ごみ置き場などの役割を果たすものとも認識しております。現在、区が整備を進めているこの公園については、港区地区防災計画の中で、発災当初、がれきの仮置き場として、発災後20日以内にはその建設が始まる応急仮設住宅用地という位置づけが記載されています。  この公園は、防災機能を備えた公園として本年4月に1期工事区域がオープンし、広々とした芝生の公園になりました。子どもたちの遊具やビオトープもあり、その上ではトンボやいろいろな虫が飛んでいるなど、心和むすばらしい公園であります。また、海岸通りに面したモノレールの下は、今まで自動車修理工場やラーメン屋さんやいろいろなものがたくさんあったのが、今すべてなくなりました。視界がすっきりと明るく開放的に変貌いたしました。さらに、この緑水公園の向かって右側の方には消防団のポンプ車置き場も、またポンプ操法訓練のできるスペースも確保してあり、緊急時の配慮もなされています。モノレールの変電所工事の進捗に合わせて来年の4月に全面開園を目指して工事を進めていると聞いております。  この港南地域は人口が大変急増している地域であり、現在、1万8,635人となっています。その人たちの安全を守るためにも、この緑水公園における防災機能強化は大変重要であると思っております。その整備内容についてお伺いいたします。 ○土木課長(坂本徹君) 港南緑水公園は、昨年度に実施した第1期工事の中で災害時の避難スペースや救援活動スペースとしても利用できる多目的芝生広場に加え、マンホールトイレ、かまどベンチ、風力とソーラーの自然エネルギー照明灯、防災倉庫を併設した管理事務所などの施設整備を行いました。今年度は第1期工事の残りといたしまして、モノレール変電所移設後の区域を整備いたしますが、この中で、マンホールトイレで使用する水にも利用可能な雨水貯留槽やかまどベンチ、ソーラー照明灯などの施設を設置する予定となっております。これらの整備により、港南緑水公園を地域の防災拠点としての機能を備えた公園として、平成24年4月の全面開園に向け整備してまいります。 ○委員(たてしたマサ子君) この公園の中にいろいろなものが防災機能として備わっていくということを今お聞きいたしました。その状態が、地域に住んでいる人たちがしっかりと使って、日ごろからどうしたらいいのかということを身につけておくことも重要だと思いますので、これからこの整備とともに、地域の人たちが自分たちがいつもどうすれば安全に保つことができるのかという訓練も大事だと思います。よろしくお願いいたします。  次に、自転車走行のあり方についてお伺いいたします。  港南四丁目の補助123号線については、電線類の地中化が終わり、来年の3月末にはすべての道路整備工事が終わると聞いております。道路整備には地域の要望を取り入れた施設整備ができており、街路灯や防護さくは景観に配慮したデザインも施し、周りには桜やそのほかの木も植えると聞いています。さらに、歩道の拡幅に伴いカラー化され、歩道照明はLEDを使用するということで大変期待をしているところです。  さて、この歩道は港区として初となる自転車・歩行者道も整備をされる予定になっています。先ほども述べましたが、この地域は人口が急増しており、高齢者から小さな子どもまでたくさんの人たちが行き交っています。そして保育園、幼稚園、小学校、その先には高齢者施設と隣接をしている地域でもあります。  また、港区内の1月から6月までの上半期の交通事故概要によれば、2件の死亡事故があったということで、その内訳は信号無視と横断歩道での事故で、いずれも自転車が関係している事故ということであります。近年、自転車のマナーの悪さ、急スピードを出しながら夜間でもライトをつけないで走るなど、大変、自転車事故に対しては歩いている私たちも怖さを感じております。  そこでお伺いいたしますが、港南四丁目の補助123号線における自転車・歩行者道については、安全面には十分配慮していらっしゃると思いますが、今申しましたように、周りは保育園、幼稚園、小学校での登下校時の安全面はかなり気をつけなければいけないことではないかと考えております。また、都営住宅と中学校の道路のところも、車が左折するところには立て札を立てるなど、それぞれ右折、左折、また急な飛び出しがあるようなところにも注意喚起を促すなどの工夫も含め、安全面でどのような配慮をお考えなのか、お伺いいたします。 ○土木課長(坂本徹君) 港南四丁目の補助123号線では、幅員を広げた歩道上に自転車の通行部分を明示する自転車歩行者道の設置を予定しております。これはインターロッキングブロックの色を分けることによって歩行者と自転車の通行区分を明確にするとともに、表示板や白線を設置し、視覚的に通行の分離を図るものです。歩行者と自転車との交錯を防止するため、白線部分には分離さくを約5メートル間隔で設置いたします。整備後は、歩行者と自転車及び自動車が安全で安心して通行できるよう注意喚起を促す工夫も含め、丁寧な啓発活動を総合支所とともに展開してまいります。 ○委員(たてしたマサ子君) ぜひよろしくお願いいたします。  最後に、自転車の車道通行についてです。これまで、自転車と自動車の事故を防止するため、自転車が歩道を通行できるようになりました。が、先ほども述べましたけれども、歩行者と自転車との事故が急増しております。歩道の広いところでは自転車歩行者道は大変いいことと思っておりますが、車道で自転車道を確保することを考えていくことも必要です。品川駅東口で行った自転車の実証実験の結果もおおむねよかったと聞いております。  そこで、港南三・四丁目地域についても電線類の地中化終了後の道路整備において、自転車通行のネットワークを検討し、港南四丁目の補助123号線との接続ができるよう検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(坂本徹君) 自転車の車道通行としては、車道の左側に縁石やさくなどで自転車の通行部分を分離した自転車道と、車道の左側を青色で着色し自転車レーンを設ける自転車専用通行帯の設置が考えられます。区といたしましては、自転車や歩行者の通行の安全を確保するため、車道幅員や車線数及び歩道幅員そして沿道の利用形態やバス停の有無などを考慮し、自転車歩行者道を含め最適な対策を講じます。港南三・四丁目地区では、自転車歩行者道の整備のほか、自転車の車道通行も視野に入れて検討し、この地区における自転車通行のネットワーク化を図ってまいります。 ○委員(たてしたマサ子君) この地域は新しい住民もふえ、小さいお子様も大変たくさんいらっしゃいます。その中で自転車のこのようなネットワーク道ができることはうれしいな、そんな思いでいっぱいです。どうぞよろしくお願いいたします。 ○委員長(古川伸一君) たてした委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、小田委員。 ○委員(小田あき君) 先ほど渡辺委員もおっしゃっていたのですけれども、きのう芝浦運河まつりがありまして、区役所の方々もたくさん来てくださって本当ににぎわったのですけれども、地域対抗のボートレースがありました。私は急遽出場することになったのですが、無事勝ち続け、決勝が、私がいる芝浦三・四丁目チーム対港区役所の芝浦港南チームになりまして、どうしようと思ったのですけれども、芝浦三・四丁目の方々が、何としてでも勝って港区役所の方々がきっとご褒美に芝浦三・四丁目によくしてくださるだろうということだったので、これは全力を尽くそうと思って頑張って無事優勝することができました。地域で盛り上がるお祭りはすごく楽しくて、これからも積極的に展開したい、参加していきたいと思います。  それで、その港区役所の皆様がご褒美をくれるからと芝浦三・四丁目の皆さんは期待しているのですけれども、そういうわけではないのですが、私から、芝浦港南地区の道路や運河沿いの緑化の促進についてお伺いしたいと思います。  芝浦地区は、皆さんご存じのとおり、新しい住民がふえ、未就学の子どもが特に多いまちです。これからも田町駅東口の開発もあり、未来への新しい可能性がたくさんある夢のまちであります。しかし、一部新しく建てられたマンション群に定住し続ける人が多いかというと、賃貸棟に関しては年間に約3割の人が解約しているそうで、今のところ、平均居住期間は3年から4年ほどだと聞きました。引っ越しする人に理由を聞くと、子育てファミリー世帯では、待機児童の問題や自然がないことから子育てに余り向かないということ、単身世帯やご夫婦だけの世帯では、遊ぶ場所が少ない、自然など憩いの場所が少ないということを挙げています。これから緑水公園ができていくわけですけれども、緑などの自然が少ないということは共通しています。この地域に新しく住む人たちが今後もずっと住み続け、心のふるさとと呼べるまちにしていきたいと思います。  自然に関する課題は、運河があり水に恵まれているが、水質はよくなったとはいえ、まだまだきれいとは言えない。こちらは東京都へのさらなる要望をよろしくお願いいたします。コンクリートやアスファルトに覆われた土地が多く、土や緑が少ない、緑によるいやしや憩いの場が少ない、水が地下に浸透しにくく、局地的集中豪雨の増加による都市型水害の心配がある、コンクリートやアスファルトの表面温度の上昇や蓄熱によるヒートアイランド現象をより促してしまう。芝浦を水と緑の豊かなまちにしていきたいという強い思いがあります。  土木費の緑と水のプロムナードづくりにおいて、5,261万1,090円の支出がされています。ここで質問ですが、昨年度の芝浦港南地区の道路や運河沿いの緑化の取り組みを教えてください。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 平成18年度における緑の実態調査では、芝浦港南地区の緑被率は13.5%で、区の緑被率20.5%を大きく下回り、区内5地区で最も緑被率の低い地区となっております。有栖川宮記念公園や自然教育園のようなまとまった緑がないという要因も挙げられる一方、今後、緑を拡大する可能性を秘めた地区であるとも考えております。来年度開園の緑水公園は約1万2,000平方メートル、水再生センターでは約2万6,000平方メートルの緑が生み出される予定です。  平成22年度の取り組みについては、緑と水のプロムナードづくりとして、港南四丁目付近の京浜運河沿緑地の整備と憩いの水辺空間創出事業を実施し、プランターによる運河沿緑地のフェンス緑化を行いました。また、この事業とは別に、道路の高木植栽や運河沿緑地の低木植え替えを行いました。これらの事業に加え、アドプト制度による道路や運河の緑化推進に努めております。  なお、運河の水質改善については、引き続き東京都へ要望してまいります。 ○委員(小田あき君) ありがとうございます。運河沿いの遊歩道を非常に美しく整備していただいて、素敵だなと思うのですけれども、今後まだまだ緑が少ない中で緑化を進めていく上において、緑化ブロックなどを取り入れるといいかなと思ったのですけれども、ちょっと説明させていただきます。  こちらをごらんください。緑化ブロックなどの5つのメリットと書いてあるのですけれども、新たな場所を必要としないということ、コンクリートから緑化へということでいやしの効果がある、ヒートアイランド対策にもなる、壁面緑化や落書きの防止にもなる、ビオトープ、こういったことが緑化ブロックのメリットが挙げられます。  こちらは緑化ブロックを使った道路と駐車場なのですけれども、少しわかりにくいですが、もともとコンクリートだったところが今はこんなに緑がたくさんふえるというふうになります。  こちらは隅田川ですが、こちらも緑化ブロックを使って、このように緑がたくさんふえました。  またこちらは、ビオフィルム、溶岩パネルといって、フィルムなのでやわらかくて、ぺたっと張るだけでいいようなフィルムなのですが、こちらは車などにも張れるようで、車があんなふうに緑たくさんになって本当にどこでもできるみたいです。こちらは遮音板とか護岸コンクリート、こちらもフィルムなどを張りつけることによってこのように緑がふえると。  こちらは芝浦のある場所なのですけれども、道路をつくっていく上でやはりバリアフリーという部分が非常に考えられるということですので、こちらだったら階段があるので、こういったところも、例えば可能性としてこんなふうに緑化ブロックなどを使うことによって緑がふえるのではないかなと思いました。  こちらも芝浦のそれぞれのまちなのですけれども、道路を非常にきれいに整備してくださって、こういう部分の一部こういったところにシダをふやしていくとか、緑化ブロックを使うとか、あとビオフィルムを使っていく、溶岩プレートを使うことによって緑がふえるのではないかなと思います。  こちらは非常に整備してくださっている芝浦港南の運河沿いの道路なのですけれども、こちらの方も一部こういったあたりに緑をふやすことは可能かなというふうに思います。  こちらは、先ほど渡辺委員もおっしゃっていましたが、直接運河の方に行けるというわけではないので、散歩されている方もいらっしゃるのですけれども、そんなににぎわっているわけでもないということでして、まだこのような未整備のところがありますので、こういったところは桜並木の散歩道、春は芝浦と言われますよう、桜並木を今後つくっていただくとか、噴水など親水の機能を持たせたようなところ、あと子どもが伸び伸び遊べるアスレチックであったり、こちらは角っこですので、何でもできる、寝転べたりする芝生のスペースなどつくっていただきながら、緑がふえていけばいいなというふうに思います。緑化ブロックを取り入れるなど、そのようなご検討はいかがでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 区では、街路樹や公園整備など、直接緑をふやす事業に取り組んでいるほか、誕生記念鉢の配布や緑のカーテンなど、さまざまな機会を通じて緑の拡大に努めているところです。  ご提案の緑化ブロックは、傾斜地や駐車場の舗装材などに使われ、コンクリートの無機質な印象を打ち消すように草花が目を楽しませてくれるという効果があると認識しています。  一方、道路の歩道部分や運河沿緑地などの舗装材としての利用は、ベビーカーや視覚障害者の通行を難しくすることから、これまで区では使用しておりませんでした。今後、運河の背面の土留めや緑地の植栽立ち上がり部分などへの使用についてはまだ工夫の余地が残されていることから、新たな緑をふやす方策の一つとして活用の可能性を研究してまいります。 ○委員(小田あき君) ありがとうございます。ぜひご検討とお取り組みをよろしくお願いいたします。  続いて放置自転車についてお伺いいたします。内閣府政策統括官付交通安全対策担当というところで隔年で行われている駅周辺における放置自転車等の実態調査結果ですが、こちら平成19年の調査では、港区は放置自転車が4,850台に対し平成21年度では3,566台ということで、とても減っています。また、新人議員の勉強会でも視察しましたが、品川駅港南口のこうなん星の公園自転車駐車場は、利用者にとってもストレスがなくすばらしいと思いました。放置自転車対策に力を入れてくださっているのは実数を見ればわかります。とても感謝いたします。それでも港区は全国の市区町村の中でワースト13位、東京都の中では台東区、中央区、板橋区に次いでワースト4位となっています。放置自転車の実数こそ減っていますが、港区のランキング順位は平成19年と21年度とあまり変わっておりません。また、港区とよく比較される渋谷区、また、人口は少ないですが港区と同じように昼間人口が多いところで比較される千代田区は30位でランキング圏外、平成19年度はワースト11位だった世田谷区が平成21年度では何と30位圏外になっているということを考えると、まだまだ強化できる取り組みがあるのではないかなと思います。  そこで3点質問です。まず一つ目ですが、これまでの取り組みをぜひ教えていただきたく思います。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 区では、まず自転車駐車施設の整備といたしまして、条例設置の区立自転車等駐車場5カ所を初め、暫定的な無料の自転車置き場を9カ所、歩道上の自転車駐車場2カ所などを順次設置し、利用促進と放置防止に努めております。駐車場を設置した駅周辺では、自転車の放置禁止区域を設定しております。禁止区域内には複数の指導員を配置いたしまして、駐車場へ誘導するほか、区域内に放置された自転車をその日に撤去するという即日撤去を行っております。放置禁止区域外では即日撤去は行わず、警告札を張って1週間、その後撤去の通告札を張った後1週間放置された場合に撤去をいたしております。そのほか、放置自転車クリーンキャンペーンなどの啓発の取り組みなどを各地区において実施しております。 ○委員(小田あき君) ありがとうございます。たくさんの暫定的な自転車置き場など、また指導員をふやしていただくなどやっていただいていて、すごくありがたいなと思ったのですけれども、1週間、放置自転車を見守るというのは優しい区だなと思いました。  あと二つ目の質問ですが、平成19年から平成21年で1,300台ほど放置自転車は減っていますが、こちらの大きな要因というのは、先ほどおっしゃった少しずつの積み重ねでしょうか、それともこうなん星の公園自転車駐車場などの取り組みでしょうか。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 委員ご指摘のとおり、平成19年度の調査から21年度の調査でおよそ1,300台減少しております。減少した要因には、自転車駐車施設の整備もさることながら、各地区における安全美化協議会など地域の方々の協力を得て実施している警告活動や日々の地道な指導から警告札張り、そして撤去という一連の取り組みが大きな要因と考えてございます。 ○委員(小田あき君) ありがとうございます。今後の放置自転車対策について最後にお伺いいたします。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 本年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、区民の安全・安心の強化の観点から、歩行者の通行の妨げとなる放置自転車の解消はさらに重要性を増していると認識しております。そのため、本年9月、本格的な自転車等駐車場の整備までの間の緊急対策といたしまして、暫定の自転車等駐車場を早期に整備いたしまして、駅周辺の放置自転車の積極的な解消を図ることといたしまして、具体的な整備方針を定めました。今後は、本格施設の整備の条件が整わず計画がなかなか進まない地域においても、放置自転車を早期に解消するため、この方針に基づき、民間の用地の借用や歩道の活用等の手法も駆使し、暫定自転車等駐車場を積極的に設置してまいります。 ○委員(小田あき君) 暫定的な自転車駐車場をふやしていくことと、本格的な自転車駐車場をふやしていくということでよろしくお願いいたします。  ご提案なのですけれども、世田谷区のことを調べますと、平成19年度ではワースト11位だったものが平成21年度ではランキング圏外になっておりまして、何が成功したのかなと思って調べていると、やはりコミュニティサイクルを導入したと。先日総務常任の方で横尾委員もたしかバイクシェアリングという名前でお話しされていましたけれども、このコミュニティサイクルの導入というところも、今後ぜひ検討していただきたいなと思います。といいますのは、やはり放置自転車対策だけではなくて、エコにもやさしいですし、先日の地震で港区民もなかなか家に帰るまでが大変で、4時間も6時間もかかったということですけれども、こういった仕組みがあれば、帰宅困難者対策にもなるのかなと思いまして、放置自転車対策、エコにもやさしい、帰宅困難者対策、この三つの利点があるコミュニティサイクルの導入を、今後検討をよろしくお願いいたします。  以上、終わります。 ○委員長(古川伸一君) 小田委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、大滝委員。 ○委員(大滝実君) 最初に、駅のホームドアについて伺います。  3月の予算特別委員会で、土木費については、東日本大震災の対応で質問ができなかったため、速記録に質問と答弁が載せられました。私はその中で駅のホームドアについての質問をいたしました。視覚障害者が転落や電車との接触事故により1994年からの16年間で41人の死傷者を出している。JR田町駅と都営地下鉄三田駅近くに東京都障害者福祉会館があり、視覚障害者の方が多く利用されているので、優先的にホームドアを設置するよう当局に要請すべきと質問しました。これに対し、「田町駅へのホームドア設置は未定、地下鉄浅草線三田駅については検討の段階であると聞いています。JR東日本や東京都交通局に対し田町駅や三田駅へホームドアの設置を早めるよう要請をしてまいります。」と答弁されています。いつ要請し、どんな回答がされているのでしょうか、答弁をお願いいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 地下鉄三田駅については、本年9月、要請を行いました。三田線ホームには既にホームドアが設置されていますが、浅草線ホームには設置されていません。これは、浅草線には京急、京成、北総各線の車両が相互乗り入れを行っており、ホームドアと車両のドアを合わせる全自動化の設備設置が進めにくいことに加え、ドアの間隔がまちまちであるためと聞いております。東京都交通局からは、現段階では設置が難しいとの回答がなされています。  また、本年7月、JR東日本は、山手線へのホームドア導入について平成25年度までに新たに9駅で設置すると発表しました。田町駅に関しては平成25年度に設置予定とされています。  区といたしましても、駅利用者のホームへの転落事故を未然に防ぐ施設としてホームドアの設置は大変重要であると考えています。今後も関係機関にホームドアの設置が可能となるように要請をしてまいります。
    ○委員(大滝実君) いろいろな車両が入ってくる駅については、ホームドアそのものが移動する開発をされているという記事も載っておりましたので、そういった点で早目に導入がされるよう、引き続き要請をよろしくお願いいたします。  次に、街灯のLED照明化について伺います。  環境清掃費で区有施設のLED化について質問いたしましたが、土木費では街灯のLED化について伺います。議会ではこれまでも街路灯や商店街灯へのLEDの導入を求める質問がされていますが、区の答弁は、車道用照明として道路を照らす範囲が狭いとか、道路を照らす範囲が狭いため設置本数をふやす必要があり、大幅に経費が増加するなどとして、検討課題となっていましたが、この分野の技術開発は日進月歩です。  先日、ある新聞にこのような全面の広告が載りました。これでは、「日本企業でEU初、ブルガリアの幹線道路に採用されたシャープのLED照明。「今、変わらなくてどうする。」と、時代が言っている気がします。」という広告で、別に私はシャープの代理人ではありませんけれども、外国では既にLEDが導入をされていると。この内容を見ますと、空港と市街地を結ぶ3.8キロメートルにLED道路灯導入をしたと。その結果、消費エネルギーの削減量は約40%、メンテナンス費用は90%以上の削減が見込まれるとしております。日本の技術が外国で実用化をしております。検討課題となっていたことはクリアしてきているのではないでしょうか。積極的に導入を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(坂本徹君) 街路灯に採用できる光源については、東京都が定める道路工事設計基準に規定されており、現在は歩道照明においてのみLEDを光源として選択することになっております。LEDは広範囲を均一に明るくするのが困難なことなどの短所がございます。そのため、車道照明において選択できる光源として規定されておりません。国においても、車道照明としてLEDの実証実験なども実施しておりますが、まだ光源として選定するには至っていないと聞いております。  区といたしましては、安全性が十分確認された上で、省エネルギー及び効率化の観点からの採用を検討すべきと考えております。今後の国及び東京都の検討結果を注視し、車道照明の光源としてのLED採用の可能性について、引き続き検討してまいります。 ○委員(大滝実君) 外国では既に使われているということもありますので、引き続き、技術の革新もありますので、早急に導入できるように要請をお願いいたします。  次に、緑と水のプロムナードづくりに関して2件質問いたします。  一つは、芝浦港南の運河沿いへのトイレ設置についてです。芝浦港南の運河沿緑地は、早朝から多くの老若男女が、といっても、どちらかというと中年から高齢の方が多く見受けられるのですけれども、健康づくりのためにウオーキングを行っています。こうした方からトイレ設置の要望が出されています。港南では楽水橋から浜路橋までの間は運河を挟んで1周すると約1,200メートルほどになります。運河近くでは御楯橋横の港南公園Aにしかトイレがありませんので、浜路橋近くに新たな設置を求めます。また、芝浦では、芝浦西運河沿緑地と夕凪橋遊び場の利用者が使えるよう、夕凪橋の橋台敷を活用して設置を求めます。なお、あわせて時計台の設置を求めます。答弁をお願いいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 運河沿緑地は、安全で快適な親水空間として芝浦港南の人々に広く親しまれています。しかしながら、運河沿緑地は、東京都港湾局が整備した耐震護岸を活用し緑地として開放していることから、構造上トイレなどの施設を設置することはできません。また、緑地近辺には活用可能な土地も少ないことから、区がトイレなどの施設を設置することは困難な状況にあります。  そこで総合支所では、だれもが安心して運河沿緑地を利用できるよう、平成18年度に策定した港にぎわい公園づくり基本方針の考え方に基づき、運河沿緑地周辺の公共施設や民間施設などとの連携を図り、トイレを提供できる仕組みなどについて検討を進めてまいります。なお、時計台の設置につきましては、地域の需要の有無を含め、設置の必要性につきまして見極めてまいります。 ○委員(大滝実君) 夕凪橋のところは具体的に橋台敷があるわけです。もちろん、これから橋の架け替えで使うということはありますけれども、今はもう草ぼうぼうになってしまっているのですね。近所から見ても大変醜い場所になっているのですけれども、その工事とあわせてということで使えば可能なのではないかというふうに思うのですけれども、それはどうなのでしょうかね。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 委員ご指摘のとおり、夕凪橋の橋台敷は現在空地状態となっております。しかしながら、夕凪橋は、老朽化していることに加え耐震上の問題があることから、現在、架け替えが予定されています。したがって、工事を施工する場合は当該工事で使用するほか、橋台敷を活用した仮橋の設置なども検討されています。このような場合、トイレなどの設置は工事施工上の支障となることから、夕凪橋の橋台敷を活用することは困難な状況です。  なお、現在、草が生い茂り周辺に見苦しい状況を与えることにつきましては、草刈りを行うなど改善を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○委員(大滝実君) 次にもう一つは、高浜運河沿緑地への水道栓設置についてです。高浜運河沿緑地では、アドプト活動によってさまざまな草花が育てられています。しかし、都営港南四丁目アパート3号館あたりまではアドプト活動のための水道栓がありますが、その先から浜路橋までは水道栓がないため、運河沿の植栽に水をやることができません。昨年の猛暑の際、ウオーキングの人がペットボトルに水を入れてきてかけていましたが、文字どおり焼け石に水で、多くの植栽が枯れてしまいました。近くには企業ビルもあるので、協力要請も含めて、植栽に水が上げられるよう水道栓の設置をすべきです。開栓の責任者を決め、目的外に使われないように配慮することは当然のことです。いかがでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(近江善仁君) 区では、アドプト制度による地域の方々との協働と、その成果として地域に根づいている緑を今後も大切にしていきたいと考えています。  ご指摘の高浜運河沿緑地へ水道栓を設置することについては、東京都港湾局の許可が必要となります。東京都は、漏水等が耐震護岸に与える影響が好ましくないことから、その許可は難しいとの見解です。そこで、水道栓の設置が難しい箇所につきましては、花壇の土に保水剤をまぜることで草花が夏場に耐えられるよう工夫し、アドプト制度に参加してくださる方々と協働して緑の増加に努めていきます。ご提案の設置につきましては、今後、運河沿緑地付近で開発などが行われる際には、アドプト制度の趣旨を説明し、水道栓の設置にご協力いただけるよう要望してまいります。 ○委員(大滝実君) よろしくお願いします。  以上で終わります。 ○委員長(古川伸一君) 大滝委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、榎本委員。 ○委員(榎本茂君) 多くの委員が水辺のことを質問してくださって、非常に心強く思っております。港区の名前になっている港とは、これは船が着く場所のことをいうわけですが、残念ながら多くの区民は港区の港を利用する機会も少なく、水辺に住む恩恵も楽しみも知りません。港区の竹芝桟橋からは、伊豆七島を初め、ことし世界遺産に登録された小笠原にも船が出ております。東京の海の玄関はこの港区であると私は思っております。  私は、海辺の港のある区として、区民がもっと水辺に親しみ、海辺に住む楽しみを知ってもらうために今までさまざまな活動や、お手伝いをしてきました。先ほども話題に出ましたけれども、地域のコミュニティづくりの町会対抗のゴムボートレース、このゴムボートレースは芝浦港南・台場地区で地区対抗というレース、ことしで5年目になりまして、どんどん人がふえ、ことしは、選手だけで360名、応援団の人を入れると1,000名以上という非常に大きなイベントに成長いたしました。その2日後の9月25日には、これは夢だったのですが、内陸の人たちにももっと水辺に親しんでいただきたいという思いから、ずっと声かけをしていて、これは小学校PTA連合会の主催だったのですが、公立の小学校19校、児童数800人という水辺のイベントを開催することができました。ご協力いただきました多くの委員の方、理事者の方には本当に心よりお礼申し上げます。また、長年取り組んでおりますカヌーを使った親子のコミュニケーションづくりや観光船を使ったまちの勉強会など、今まで取り組んできたわけですが、確実に言えるのは、毎回毎回人がふえるということです。これはPTAの会長からも、「余りにも反応がよ過ぎて来年が怖い」、というふうに、けさですけれどもメールをいただきました。参加者がみんな興奮をしている。これは船というものに乗った後の気分が高揚する効果なのですね。船というのは本当に不思議な乗り物であります。例えば、普段、道を歩いていて知らない人に手を振るということは皆さん多分そんなにはないと思います。しかし、船に乗ると、例外なく、これは先日区長もお乗りになられたら手を振っていらっしゃったと思うのですけれども、皆さん何の抵抗もなく知らない人に、これは男性が女性に、女性が男性にも手を振れてしまうのですね。私は船という乗り物は非常にコミュニティづくりに役立つ機能だと思っております。みんなが笑顔で知らない人に手を振り合えばまちは明るくなる、これが長年言い続けている私の持論でございます。  昨日、先ほどほかの委員からも話がありました芝浦運河まつりが開かれました。ことしで8回目となるのですが、この祭りの主役といいますと、ゴムボートレースではなく運河クルーズであります。これは区もクルーズ船を出し、祭りとあわせて2隻を運行しているのですが、私は、当初何回かこのガイドをやっておりました。私がガイドをやるときに、乗った乗客、区民の方が何に一番驚くか。これは橋を裏側から見たときで、歓声が上がります。橋を裏側から見るこの体験は、非常に人々は喜びます。裏に見えるものは何かといいますと、パイプがいっぱい通っております。これはガス管です、電気です、水道です、皆さんのまちに行っているライフラインでございます。橋のたもとに鎖が見えます。これは橋が落ちないように鎖でとめているのですねと言うと、みんな動揺が走るのですね。落橋、橋が落ちることを防止するために鎖がついております。  このような橋、港区の中には道路橋、道路が通っている橋は全部で31橋ございます。このうちの耐震基準を満たしていない橋は10橋、3分の1が耐震基準を満たしていないということで、区は今、一生懸命、耐震基準を満たすために、架け替えも含め計画を進めていただいているわけでありますが、私も一住民として全力で応援させていただきたい、計画を1日も早くスムーズに進めていただきたいと思っております。  震度7強の地震があった場合、レインボーブリッジは閉鎖になります。これは電車も徒歩も含めすべて通行どめとなります。この理由は、安全を確認しないで通せない、そういうことなのですが、レインボーブリッジが通行どめになるということは、台場地区が陸の孤島になると言われるゆえんでございます。これは区が管理している橋でも同様のことが言えるのでしょうかという質問をしたのですが、区では通行どめというそこまでの基準はありませんということでした。ただ、安全を点検しないといけないということは、耐震基準を10橋も満たしていないのであれば当然のことであります。この橋の裏側にはガス、電気、水道、皆さんの家庭につながっているライフラインも通っているわけですから、当然、区は区民の安全を考えると橋の点検を一刻も早く行うことが優先課題であると私は思っております。  ですが、この橋の点検をするには橋の裏側を見なければいけない。つまり、船というものが必要ですね。残念なことに、今まで港区は港湾機能を視野に入れたまちづくりや防災対策を考えてきたとはちょっと言いがたい状況にあると私は思っております。中央区や江東区、墨田区、品川区ほかの臨海区で桟橋を区が所有していないという区は、残念ながら、私の調べた範囲内ではありませんでした。港区だけなのです。港という名前がついていながら、港区は区の桟橋を持っていないのですね。これは非常に残念なことだと思っております。橋を管理する上でもとても大切な船を着けるための桟橋を持っていないということは、船はどこかから借りてくればいいわけで、自前のだれに気兼ねすることもなく使える桟橋というのもやはり防災上必要なのではないかと思います。  そこで、桟橋の必要性につきまして、幾つかの観点から述べさせていただきます。  まず、震災時、例えば台場地区、レインボーブリッジは通れません。停電が起きると電車も当然動きません。企業は社員を残留させるようにということを区も求めておりますし、企業もそのように社員教育を徹底するわけではありますが、そうはいっても、皆さん帰らないでください、駅がパニックになりますからといっても、どうしても帰らなければいけないんだという方はいらっしゃいます。小さいお子さんが学校から帰ってきて私が帰らないと、家でひとりぼっちになってだれがご飯を食べさせるの。介護が必要な母親がいるんだから、私はきょう帰る必要がどうしてもあるんだ。たとえ泳いででもはってでも家に帰らなければいけないんだという方は非常に多い。それが私が防災の関係で企業を回ったときの意見でございます。企業としても、それを押して帰るなとは言えない。  この台場地区において帰宅するとき、どうしても勝鬨橋ルートを通って帰ってくると、都心を回らなければいけない。これは帰宅ルートの逆コースでございまして、やはり都市機能を考えると、都心部に人が流れ込んでくるのは好ましいことではありません。帰宅困難者や、またレインボーブリッジを渡ってこちらの三田や芝地区、芝浦地区に通っているお子様が、やはり台場に戻るための手段といたしましても、私は水上交通は大切だと思うわけであります。  船を利用して帰宅困難者対策に取り組んでいる区が墨田区でございます。先日、屋形船を利用して帰宅困難者対策を行ったと聞きました。例えば、屋形船、千葉の浦安まで30分で、神奈川の川崎まで40分、埼玉県の戸田まで40分で行きます。海には渋滞がないので、当然何往復もすることも可能です。ピストン輸送ですね。100人乗りの屋形船が5往復すると500人運べます。2隻で1,000人、20隻で1万人輸送することができる。20隻ぐらいはこの辺ですぐあります。古川の下だけで45隻ございます。避難所や食糧を考えると同時に、帰宅者を送り届けて数を減らす、そのような具体的な策を考えることは防災上最も現実的なのではないかと私は思う次第であります。  また、にぎわうまちづくりの観点から、台場地区は残念ながら商業施設がどんどん撤退し、空き部屋が非常にふえております。デックス東京ビーチのアイランドモールという建物においては、7階建ての建物なのですが、商業施設は数的にはワンフロア分しかありません。5階、6階、7階は完全に空き部屋でございます。4階においては1店舗のみ。そのような惨たんたる状況です。これは隣接の江東区豊洲地区と比べますと、明暗はくっきりと出ております。豊洲は、全国から子どもが集まるキッザニアを初め多くの商業施設が成功しております。新しいビルもどんどん建設されており、隣の江東区がこれほどにぎわって台場地区がどんどん廃れている、これは本当に私は問題があると思っております。  しかし、これを一発逆転、王手のように変える方法が私は1つだけあると思っています。これは、羽田というのは国際空港になりました。今までは、国内の商業利用が多かったので、サラリーマンは1分でも1秒でも早く着ける交通機関をセレクトしていたので、モノレールと京急が競い合っていたのですね。ところが観光となって、それも国際空港となっての観光客となると、皆さん、1分でも1秒でも早い方の交通機関を選ぶのかというと、そうではなくなってくるのですね。これは時差の関係から早朝便というのも非常にふえてまいります。朝早く日本に着きました、1分でも1秒でも早くホテルに行きたいといってもチェックインできないですね、荷物を預かってくれるかもしれないけれども。1分でも1秒でも早くホテルに行く必要がない。観光客はスローな交通機関というものを非常に求めるのですね。このスローな交通機関のニーズを満たすために、この7月、羽田空港に桟橋ができました。でもまだ海路はつくられていないのです、有効利用されていない。なぜか、桟橋がないのです。受け入れるようなスペースのあるダイヤを組める桟橋がないからなのですね。これはお台場に今、桟橋をぽんと1つつくったならば、ものすごくニーズは高まると思います。これは観光客を集客する上でも、先ほど申し上げた防災の面でも極めて有効だと私は思っております。  桟橋というのは、単につくればすぐに人が集まってくるかというと、そうではありません。やはり背後地のニーズとか桟橋に着岸する船の事業者さんのニーズとか、いろいろなものを考えて戦略的にやっていかないと、なかなか桟橋ビジネスというのは成功しない、この辺は区はもっと考えていただきたい。芝浦に設置した、商店街がつくった桟橋は、非常に計画に問題があったと私は思っておりまして、現実に使われたのは、この3年でオープニングセレモニーの1回だけだったと記憶しております。もちろん、生き物のすみかづくりなどで小さないかだを浮かべたりという小規模なイベントはやっておりますけれども、実際、商店街振興としてつくったのですから、もっと地域振興なり商店街振興として有効利用されないと、何のために補助金を何千万円も出したのかというのがわからない。これは今のままでは絶対にいけないのですね。やはりもう一度話し合って、利用規約を変える必要があると私は思っております。  港南地区のワールドシティタワーズに桟橋があるのですけれども、これも利用規約が非常に厳しくて、1社限定、それも使えるのがチャータークルーズのみ、おまけに管理料で何千万円というお金を払わなくてはいけないという、非常に縛りがきつくて今まで利用が制限されていたのですが、やっと現在、運河ルネッサンス品川浦・天王洲地区という、これは品川区の運河ルネッサンスなのですけれども、ここに入れていただくという活動をことしずっと続けておりまして、漁業者さん、天王洲の事業者の方々の内諾をいただき、あと港湾局は、ワールドシティタワーズ2,050世帯の住民の5分の4の同意書という条件が今ついています。この5分4の住民の同意書というのはものすごいハードルです。自治会をつくるというのはたしか5分の3ぐらいだったと思いますが、それよりもっともっと高いハードルですけれども、これを課せられて、今、自治会の人たちは、戸別訪問をやって5分の4の同意書を集めるために一生懸命であります。多分、今月中には集まるとおっしゃっておりましたので、年内にはワールドシティタワーズの桟橋、運河ルネッサンスの桟橋として多目的に流用できることになると思います。もう既に聞き及んでいる品川浦漁業者の屋形船の方々が、利用させてくれ、利用規約の中に我々が使えるように入れてくれという申し出が殺到しております。ニーズがあるところにはそれなりの利用の規約と、使わせてあげるよという規制の緩和と、あとニーズがあったら、どんどんそこには人とお金が集まってくるのですね。その事業者さんには、いざというときの避難の足にさせてくれるのかといったら、もちろんですと、これを条件に入れていただいても結構だというふうにおっしゃっておりました。  ぜひ、港区の海を利用したまちづくりを、1軒1軒の小さな視野で見ず、もっとまちづくりという観点からぜひ取り組んでいただきたいと思います。  台場の話に戻るのですが、台場に桟橋をつくった方がいい、では台場地区にどのくらい桟橋があるのかという話なのですが、桟橋というのは、大型船や小型船、船の種類によって桟橋の種類も変わるのですね。大型船の桟橋に小型船を着けることはできません。下に潜り込んでしまって危険なのですね。小型船には小型船の、大型船には大型船の桟橋でないとだめなのですね。区が利用するとすると、大型船ではあり得ません、小型船になります。小型船といいますと20トン程度のものです。この程度の桟橋が着けられるものが台場地区に幾つあるのかというと、1つだけございます。今、定期船が着いている桟橋です。では、そこを有効利用すればいいではないかと私も思いました。ところが、ここは非常に使い勝手が悪いのですね。  東京都の港湾局は、東京港ができてことしで70年目だと。一昨年は横浜がY150というイベント、開港150周年記念事業をやっていました。東京港70周年、これはもう記念すべきです。日本人は区切りが好きですから。実は昨年からイベントを企画しておりました。私も手伝ってくれと言われて、昨年の11月、12月は東京都港湾局に行きましていろんな企画を一緒に考えておりました。  この中で、東京都港湾局の広報が、非常に怒っていらした件があります。これは企画は船の科学館のある青海、あと港区の台場、あと客船ターミナルのある中央区の晴海、この三つを会場にして、そこを東京都観光汽船という船会社から大きな水上バスを一日借り受けて無料巡航させて、だれもがそれぞれの会場で楽しめるようにしようというのが基本の嚆矢だったのですが、台場地区の一つしかない民間桟橋、これを所有しているのはその船会社の都観光さんなのですが、ここが貸さないというのです。海面は港湾局さんが管理しているのに、その上につくっている民間桟橋、台場の桟橋を貸してくれないことになってしまったから、会場は二つになりましたと言われたのです。これは昨年の話です。港区が今まで防災訓練をやりたいからと言ったときも、やはり日中は貸していただけませんでした。1回だけ総合支所とやったことがあるのですが、早朝、それも例外的に1回だけ、ほんの瞬間のタッチアンドゴーを許していただいただけです。  つまり、港区内に民間の桟橋が1つあっても非常に使い勝手が悪い。訓練もままならないような桟橋では、たとえ協定を結んだとしても、これは絵にかいたもちであります。あくまでも区が自由に使える、災害時に我々が自由に絵をかける、そのような自前の桟橋をやはり持つべきではないか。これは観光の面からもまちづくりの面からもいろいろな面から見て、台場に桟橋をつくることは、費用対効果の高い、戦略的にも、港区だけではなく東京全体の観光振興などを考えても、もう本当に将棋の王手に近いのが私はお台場における桟橋だと考えております。  以上のことをもとにして、ご答弁をいただきたいと思います。 ○芝浦港南地区総合支所協働推進課長(白井隆司君) 中央区の常盤橋、墨田区の吾妻橋など、委員ご指摘のとおり各区が桟橋を所有しており、桟橋を防災面での活用や観光での活用を図っていると聞いております。また東京都では、隅田川の防災船着場を屋形船や観光船などが利用できるよう開放するなど、防災面だけでなく観光振興をあわせた取り組みを行っております。  芝浦港南地区総合支所では、運河や水辺を芝浦港南地区ならではの地域資源として活用し、昨日開催の芝浦運河まつりでも実施いたしましたが、運河めぐりなどさまざまな地域事業に取り組んでいるところでございますが、台場地区における桟橋の設置に当たっては、桟橋の管理、運営方法や維持管理費用など検討すべき多くの課題があると認識しております。このため、今後の研究課題として位置づけ、お台場海浜公園を管理する東京都港湾局、台場地域の企業から成る臨海副都心街づくり協議会や地域の方々の意見をお聞きしながら、課題の整理に取り組んでまいります。 ○委員(榎本茂君) ありがとうございます。私も全力で応援させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(古川伸一君) 榎本委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、横尾委員。 ○委員(横尾俊成君) 地域の大人みんなに見守られた環境で子どもが生き生きと遊ぶことができる、やんちゃし放題の公園、プレーパークの今後の展開の可能性について質問いたします。  公園の遊び場は禁止事項が多く、自由に遊べないこともあってか、最近、外で遊ぶ子どもが以前より減少しているようです。遊びは子どもの心身の成長に欠かせないものであり、日本も批准している国連子ども権利条約にも、児童は遊びのための十分な機会を与えられる権利を有している旨が述べられ、その重要性が記されています。  私が小さいころは、朝から晩まで公園にいてどろんこになって遊んでいたものでした。そこで普段会わない子どもや地域の大人とも交流して、知らぬうちに社会性を学んだのだと思います。それがだんだん家でのゲームにとってかわられて、よいこと、悪いことはもちろんありますけれども、少なくとも地域のかかわり、社会性についてはそれを得るための1つの可能性がなくなってしまったのではないかなと考えています。  そこで私は、子どもの遊び場問題の打開策としてプレーパークを設置、充実させるべきだと考えます。プレーパークの理念は、子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶというものです。ここには、施設の形態や遊び方が規定されているものと違い、自然のものや用途が一つに限られない用具があります。プレーパークは、子どもの空想や創造性を刺激し、遊び仲間の集団形成につながるばかりか、それを見守る地域の大人たちとの関係構築にも役立ちます。  渋谷区代々木公園内のはるのおがわプレーパークは、子どもたちがそこにあるものを使用し工夫して遊びをつくり出せる場所となっており、NPOが週6日の頻度で遊びのサポートをしています。遊具は賛同する地域によって寄附されるなど、まちに溶け込んでいます。家でゲームばかりしていた子どもが積極的に来園するなど、効果は大きいようです。  港区でも2010年8月に白金台どんぐり児童遊園にて2日限りのプレーパークが試験的に実施されたと聞いています。まずはその評価についてお答えください。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 白金台どんぐり児童遊園の体験プレーパーク後の意見交換会や利用者アンケートでの主なご意見は、学年が違う子ども同士、幼稚園児と小学生、見知らぬ子ども同士が世代を越えて一緒に遊べたことが好評でした。また、普段できない遊びができ、夢中で遊びに没頭する子どもたちに驚く声や、開催回数を多く望む声がありました。一方、プレーパークの必要性につきましては、保護者の8割近くの方が必要だとしており、管理運営につきましても半数近くの方が積極的に参加したい、時間があれば参加したいとの回答がありました。改めてプレーパークの必要性や住民参画意識の高さを痛感したところでございます。 ○委員(横尾俊成君) ありがとうございました。私は、公園の魅力を高めるためにこのような取り組みをさらに充実し、できれば近い将来、常設での本格実施をするべきだと考えております。次に、プレーパークの今後の展開の可能性と、その実施主体、検討課題などについてご答弁をお願いいたします。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) プレーパークは、発生するトラブルや問題を日々解決しながら活動し続ける住民の存在なしに継続していくことは困難であり、行政だけの管理運営では規制ばかりふえてしまい、遊び場としての魅力が乏しくなってしまいます。プレーパークを実施していくためには、地域住民参加によるボランティアと区の支援、バックアップによるお互いのパートナーシップが不可欠であると考えております。なお、今年度につきましては、高輪森の公園とプラタナス公園でプレーパークを実施いたしますが、今後、実施場所や回数を段階的にふやしていくことを考えております。 ○委員(横尾俊成君) 今、課長がおっしゃったとおり、私も、成功のポイントとなるのは町会などの公園を支える地域組織との連携だと考えております。ほかの実施事例では、町会や地域のNPOなどの全面協力があり、子どもをみんなで育てようというまとまった意思統一があったときに初めてうまくいっているようです。仕組みが先か、住民の発意が先かの議論ではなく、新しいことですので、まずは始めてみて、そこから軌道修正するべきだというのが私の意見ですけれども、住民組織やNPOなどの参加を得るために、区としてどのような方策をとる予定があるのか、お答えください。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 現段階では、区内にはプレーパークの運営を担う住民組織が存在しないため、事業実施に当たっては、まず区が牽引役となって事業を始め、住民や周辺の学校PTAと地域の皆さんの理解と参画を得ながら協働で運営することを考えております。このため、協働運営で実施しながら、住民組織の人材の掘り起こしと住民組織の育成を図り、運営の比重を行政から区民運営へ段階的に移していくことを目指してまいります。 ○委員(横尾俊成君) ありがとうございました。ぜひ住民組織とかNPOの参加をより進めていただければと思います。  被災した仙台市の若林区にも同様のプレーパーク、そこでは海洋公園冒険広場と呼ばれているところがあるのですが、子どもたちに聞くと、今一番望んでいるのはそこの再開だという話も聞いております。進めていくにつれ、さまざまな課題とかあると思いますけれども、ぜひめげずに積極的に推進していただければと思います。ありがとうございます。 ○委員長(古川伸一君) 横尾委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、なかまえ委員。 ○委員(なかまえ由紀君) 公園のことでお伺いいたします。私が子どものころはいろいろな遊具がある公園が人気でした。その後、少子高齢化が進み、社会構造が成熟する中、公園整備の際には、なるべく何もない芝生や緑にあふれた公園、いやしとしての公園、都市公園が好まれるようになりました。しかし、その時々に好まれる同じような公園ばかりではつまらなく、港区では、乳幼児人口の増加やニーズの多様化に合わせ、それぞれの公園が個性と魅力を持ち、地域全体でさまざまなニーズにこたえるという公園の姿が求められるのではないかと考えます。港にぎわい公園づくり基本方針における、行って楽しい公園づくりという港区の目指す公園像に期待しています。それぞれの公園の利用状況に合わせ、バザーやイベント、オープンカフェ、ドッグラン、プレーパークなどのソフトを公園で展開し、人でにぎわう公園をつくることにより、コミュニティの活性化にもつながるのではないかと思います。公園という貴重な都市資源を活用し、防災、ヒートアイランド対策、緑化、いやし、娯楽、健康づくり、コミュニティづくりなど、さまざまな効果が期待できると思います。  そこで、港区の区立公園の方向性についてお伺いいたします。まず、身近な防災活動拠点としての公園整備の今後の取り組みです。公園は、災害時の一時集合場所に選定されている場合も多いです。公園に求められる役割として防災機能の強化は欠かせません。防災活動拠点としての公園整備について、区の取り組みをお伺いいたします。 ○土木課長(坂本徹君) 都市における公園は憩いの場、レクリエーションやコミュニケーションの場として地域の方々に日々利用されておりますが、災害時には一時集合場所や広域避難場所としての重要な役割を果たすものです。区はこれまでも、一時集合場所などに選定されている公園を整備する際には、多目的広場やマンホールトイレ、かまどベンチ、ソーラー式照明などの災害対策用の施設を設置しております。今後も公園規模に応じて地域の防災活動の拠点となるよう、災害対策用の施設整備を積極的に進めてまいります。 ○委員(なかまえ由紀君) よろしくお願いいたします。  次に、ドッグランの設置についてお伺いいたします。ドッグランは、現在試行実施の芝浦中央公園と整備工事中の港南緑水公園で本格運営の予定です。犬を飼う人が多く、しかし公園はノーリード禁止となっており、ドッグラン以外では犬を思い切り走らせることはできません。芝浦港南地区以外のエリアにもドッグランが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(坂本徹君) 区では本年3月に区立公園等におけるドッグラン設置の基本的考え方を策定し、芝浦中央公園と港南緑水公園の2園についてドッグランの本格整備に向けた取り組みを開始することといたしました。その他の公園につきましては、この基本的考え方の中で設置検討に当たっての条件と位置づけました、ドッグランの標準面積を確保できること、公園利用者の理解が得られること、近隣住民の理解が得られること、この三つの条件が整うことを前提といたしまして設置の検討を行ってまいります。 ○委員(なかまえ由紀君) そのような基準があるということなので、ぜひほかにもドッグランが設置できる公園がないかどうか、鋭意検討をお願いいたします。  最後に、公園への指定管理者制度の導入についてお伺いいたします。  区立公園への指定管理者制度導入の考え方の中では、区市町村では地域に密着した小規模な公園が多く、指定管理者制度導入によるスケールメリットや新たなサービスの展開の余地が少ないことなど、導入効果が不確実なことから、導入事例は依然として少ない状況にありますと書かれております。現在は9区において公園に指定管理者制度を導入していますが、いずれも運動施設や庭園、交通公園など特殊な公園となっておりますと書かれています。港区で導入予定の有栖川宮記念公園及び芝浦中央公園については、区を代表する大型公園ではありますが、特殊な公園ではありません。また、スケールメリットというほど大きな公園でもなく、新たなサービスの展開を目指してのものかと考えますが、この二つの公園において指定管理者制度を導入するメリットをお聞かせください。 ○土木課長(坂本徹君) 区は、民間のノウハウを活用しながら、区民や利用者、企業と協働し、その公園にふさわしいイベントなど新たなサービスを提供していくことで、利用者の満足度を高め、今以上に魅力と活力ある公園づくりを図るため、公園への指定管理者制度を導入することといたしました。有栖川宮記念公園と芝浦中央公園は、庭園管理や池の水質管理など質の高い維持管理が必要であり、ドッグランやプレーパークなど多様なニーズへの対応も求められております。これらについて、民間事業者が持つ専門技術を活用することで、効果的かつ効率的に公園のにぎわいを創出するとともに、多様なニーズへ迅速かつ柔軟に対応するため、公園を通じて区民サービスを向上する観点から、指定管理者制度を適切に運用してまいります。 ○委員(なかまえ由紀君) ぜひ魅力的な公園づくりとなるように願っております。  最後に、アドプト活動と指定管理の関係についてお伺いいたします。  アドプト活動をしている団体が区内に約80あります。公園に指定管理者制度が導入された場合にそこで行われているアドプト活動はどうなるのか、指定管理者とアドプト団体の関係性についてお答えください。 ○土木課長(坂本徹君) 港区アドプト・プログラムは、地域の方々が区と協働し道路、公園等の緑化活動、清掃活動などを通して、道路、公園等が地域コミュニティの場となり、より快適で潤いのある魅力的なまちづくりを推進することを目的としております。指定管理者制度を導入した場合、これまで行ってきた区の支援業務を指定管理者に代行させることになりますが、区といたしましては、これまでと同様、アドプト活動を積極的に支援してまいります。 ○委員(なかまえ由紀君) 現在、区の公園・緑地は計151カ所102ヘクタール、区の面積の5%ということです。平成10年から人口増加に合わせて積極的に公園を整備し、1.4倍になったということですが、人口増で1人当たりの面積は平成10年5.6平米から22年度5.0平米と減っております。東京都の27年度末の1人当たり公園面積の目標値が7平米ですから、今後も区は公園・緑地の確保に取り組むと考えます。確保ももちろん重要ですが、一つ一つの公園が個性と魅力を持って人々が集まる公園になることを願っております。よろしくお願いいたします。 ○委員長(古川伸一君) なかまえ委員の発言は終わりました。  議事の運営上、暫時休憩いたします。なお、再開予定は3時10分といたします。                 午後 2時52分 休憩                 午後 3時10分 再開 ○委員長(古川伸一君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  歳出第7款土木費の質疑を続行します。  初めに、ゆうき委員。 ○委員(ゆうきくみこ君) まずは防災拠点などになる公園の整備について伺います。  先日一般質問させていただいた質問の掘り下げになるのですけれども、都市計画公園・緑地の整備について質問させていただきました。内容としては、今後の公園・緑地の整備に積極的に取り組んでいただきたいという質問に対して、区長の答弁は、都市計画公園・緑地の整備方針の改定に合わせて優先整備区域に芝浦公園、三田台公園を選定して今後10年間で優先的に整備を行ってまいりますというような答弁をいただきました。  それで、今回の東日本大震災では、被災地において公園は避難所としての役割はもちろんですけれども、救援物資の集積所や救援部隊の宿営地、そして給水所、臨時の治療所などに活用され、救援・救助活動の拠点として公園の重要性が改めて確認されました。  港区でも、震災当日の夜は渋滞も結構すごくて車が全く動かなかったので、本庁から愛宕まで毛布を運ぶのに片道1時間もかかったといって、職員の方がすごく困っていらっしゃったのを覚えています。もし公園に物資などを備蓄することができたらと思うのですけれども、このような一時避難場所にも物資があるのならば、このようなタイムロスが避けられるのではないかと考えます。  そこで、区内には都市計画公園のほかに区が条例で管理している都市公園や児童遊園などがあります。このように震災の経験を踏まえると、都市計画公園だけではなく、都市公園や児童遊園なども防災機能の強化を図っていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 公園や児童遊園などのオープンスペースは、災害時の一時集合場所、救出や救助等各種活動の拠点、復旧復興時の仮設住宅建設地やがれきの仮置き場など重要な役割を担っております。港区地域防災計画におきましても、公園や児童遊園は一時集合場所、広域避難場所や応急仮設住宅建設地になっております。今回の東日本大震災での公園等の活用方法や先進事例を踏まえ、防災機能を強化した公園等のあり方について検討してまいります。 ○委員(ゆうきくみこ君) 防災機能ということで公園はすごく注目されているところなのですけれども、また、もともとの公園のあり方というのがよく議論になって、オープンスペースが少ないこのような都会の中で、お子さんの遊び場が少ないから、防災倉庫は、特に建て替えのときは防災の内容を充実させるために防災倉庫を少し大きくしてほしいという方もいらっしゃれば、それと同時に、子どもがもともと遊んでいた場所が狭くなってしまうよといういろいろな議論が起こるのですが、それも踏まえてなかなか難しい問題だと思うのですけれども、なるべくオープンスペースを確保した上で防災機能というものの強化の線引き、すべてはこの線引きが何をするにも難しいところなのですが、どうぞ今後ともよろしくお願いします。  次の質問は自転車利用環境の整備促進について伺います。  これもずっと前から私は質問をさせていただいてますが、このところ、健康志向や環境への配慮から自転車は大変注目されていまして、国も自動車から自転車へ転換を推進していることから、港区においても、人口増加とともに今まで以上に自転車利用者の増加が予想されます。また、震災後も自転車を利用される方がふえていっております。  一方で、自転車が当事者となった交通事故が全国で16万件近く、とても多くて、自転車事故が交通事故の全体の約8割以上を占めています。自転車事故は一向に減る兆しがなく、これらの課題に早急に対応しなくてはいけないと思います。このことから国土交通省と警察庁は、平成20年1月、全国で98区を自転車通行環境整備モデル地区に指定しました。これらのエリアでは、自転車通行環境整備の課題の把握や対応策の検討を行いまして、先日、その効果や課題などが公表されました。公表結果によると、自転車道や自転車レーンのような自転車が走行しやすい空間を整備した場合、6割以上の自転車がそれらの自転車走行空間を通行しており、歩行者、自動車、自転車とそれぞれの空間分離が図られたというように報告されています。港区においても、去年の11月に品川駅港南口で先ほど別の委員もおっしゃっていましたが、実証実験があり、その結果、5割以上の自転車が自転車道路を通行したという結果が得られたと聞いています。また、自転車走行空間を整備した路線で、整備前と整備後の1年間の自転車関連事故の発生件数を比較したところによると、いずれの自転車走行空間においても減少したという結果が出ているそうです。  これらの結果を見ると、自転車走行空間の整備はやはり必要であるということが改めて認識されたのですが、それにはまず、区内の各エリアの事情が、同じ港区でもそれぞれ全く状況が違うので、それに合わせて港区全域でどのようなスタイルをとって安全に自転車が走行できるかなどを考えるネットワーク計画というものをある程度作成していく必要があると考えます。これは以前も質問しているかと思うのですけれども、その後の区内全域のネットワーク計画の進捗状況はどのようになっていますでしょうか。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 現在、警視庁や東京都と港南地区の自転車走行ネットワーク計画について協議を進めており、面的な整備計画策定に向け調整を図っております。今年度中に都道における自転車走行ネットワークの方向性が東京都から示される予定であることから、調整に当たっては、都道と区道の自転車走行空間の連続性を重視してまいります。区内全域の自転車走行ネットワーク計画につきましては、港南地区の調整結果を踏まえ、検討してまいります。 ○委員(ゆうきくみこ君) 来年度から区内全域でネットワーク計画を策定していっていただけるということなのですけれども、区道以外の道路、例えば都道とか、外堀通りみたいに自転車道の整備が既にされているところもあります。
     そこで伺いますが、先ほども東京都や警視庁と調整しながらネットワーク計画の策定を進めていくということだったのですけれども、区内全域の自転車ネットワークを検討するに当たっては、やはり道路はつながっていまして、国道や都道、そしてまたそれを一体的に見ている警視庁との連携をとるのがとても大切だと思うのと同時に、全体の知識というのを持っていらっしゃる学識経験者の意見もとても重要になると思いますが、どうでしょう。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 都道及び国道と区道との自転車走行空間を連続させネットワークを構築させることが、自転車利用者の安全性や利便性の向上につながると考えております。区内全域の自転車走行ネットワークを検討する際に、国や東京都及び警視庁とより一層連携を図るとともに、学識経験者からもご意見をいただきながら進めてまいります。 ○委員(ゆうきくみこ君) 私も自転車に乗るのですが、大体ロードレーサーが道路を走り、ママチャリと呼ばれる日常的にお母さんたちが乗る自転車とかお年寄りが乗る自転車は歩道を走る感じがだんだんルール化されてきて、まだ無灯火で逆走してくる自転車もありますが、だんだんルール化されていく中で、自転車道の整備というのはすごく難しくて、報告書を見せていただいた中で、沿道の商店の搬出入とか道路管理などにもすごく影響が出てきて、クリアしなければいけない問題がたくさん出てきていると読みました。これらの自転車道の整備に期待するのですけれども、ほかの区の自転車道を整備したところを視察に行ったという写真も拝見させていただきました。ガードレールもすごく安全にという気持ちが伝わるのですが、まだ工事中なのかなというようなガードレールは、まだ暫定なのかもしれないのですけれども、景観にも配慮しながらも安全を守るというのは難しいところだと思うのですが、今後、バランスをとりながら、学識経験者の方はいろいろな事例をご存じだと思うので、展開がいいように進んでいかれることを言ってもらえたらいいなと思います。  終わります。 ○委員長(古川伸一君) ゆうき委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、杉本委員。 ○委員(杉本とよひろ君) それでは、土木費のまず第1点目といたしましては、治水と水害対策についてお伺いいたします。  先月、日本列島に大変大型の台風12号、そしてまた15号が発生して大きな被害が起きたわけであります。特に台風12号におきましては、紀伊半島を中心に1,000ミリを超える記録的な豪雨による河川のはんらん、また土砂崩れが相次いで、死者並びに行方不明者が出たわけであります。また、台風15号におきましては、非常に激しい雨とともに風速25メートル以上の暴風域に巻き込まれ広範囲に及ぶ被害が出たわけであります。江戸川区では30.5メートルと観測史上1位の最大風速となるなど、この影響によって首都圏では、ちょうど帰宅ラッシュ時に多くの電車が不通となって、駅では人があふれ返ったわけであります。一方、東日本大震災の被災地でも被害をもたらして、仮設住宅の一部が浸水したり、また地盤沈下などして土地が冠水し、住民が孤立するなどの被害も発生したわけであります。ここ数年、異常気象がこうして続く中、台風の激化や地球の温暖化の影響によって、ゲリラ豪雨の増加、こうした洪水被害や土砂災害の発生頻度がふえているわけであります。  港区内におきましても、これまで渋谷川・古川流域は台風や大雨によって過去に幾度か水害に見舞われてきたわけであります。2005年9月にもこの古川が氾濫して床上浸水という大きな被害をもたらしたことは私もはっきり覚えております。そのようなことを踏まえながら、特にこの古川流域に関しては、ビルや首都高速の橋脚、つまり高速道路の橋が護岸に接して建ち並んでいるために、拡幅による河川の整備が困難なことから、この古川の河川の下にトンネル式の地下調節池の建設工事が現在進められているわけであります。  さきに東京都では、集中豪雨に備えた新たな雨水を貯留する施設を整備したり、またこれまでの整備計画を前倒しするなどの方針が示されたわけでありますけれども、そこで、現在この一の橋公園で進められている古川地下調節池の工事の進捗状況はどのようになっているのか。そしてまた、この調節池全体の完成時期は、当初の予定ですと平成27年とされていますけれど、予定どおり完成するのかどうか、その点をお答え願います。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 古川地下調節池事業は、現在、一の橋公園内においてシールドマシンを発進するための立坑工事を行っており、シールドマシンの発進は年内を目標にしていると東京都建設局から聞いております。また、地下調節池全体の完成時期は平成27年度を目標にしていると東京都から聞いてございます。 ○委員(杉本とよひろ君) これまでも浸水被害の対策として、東京都下水道局においては、この二之橋交差点付近から古川沿いの緑地前付近まで約1キロに雨水貯留管の新築工事が行われたわけであります。この工事によって古川橋付近の浸水被害が以前よりは軽減されました。また、私の担当している高輪地域、いわゆる高輪、白金台そして白金の特に窪地と言われる地域においては、大雨が降ると必ず最近は床下浸水ぎりぎりまで来るわけですけれども、ただ、このような地域も、これまで貯留管の整備によって、いわゆるクイックプランと言われていましたけれども、幾らかは軽減されたことは確かに事実であります。  そこで、今、こういった古川の調節池、大規模なトンネル工事が行われているのですけれども、近年こうした多発するゲリラ豪雨に備えて、さらに雨水貯留管を整備するなどして、このような治水や大雨対策を一層私は推進していくべきだと考えますけれども、この辺どのようにお考えでしょうか。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 区は、建物新築・増築時における雨水流出抑制施設設置の指導や、浸透施設設置に対する助成を引き続き実施し、豪雨時における下水管や古川への雨水の流入を軽減してまいります。また、東京都下水道局からは、平成21年3月に東京都総合治水対策協議会が策定いたしました渋谷川・古川流域豪雨対策計画に基づき、古川流域に新たな下水道施設の整備を検討すると聞いております。 ○委員(杉本とよひろ君) 今、答弁にもありましたけれども、新たな下水道施設の計画があるということでありますけれども、こうした異常気象による大雨、いわゆる集中豪雨がふえていく中で東京都下水道局に対しても今後一層積極的な働きかけをお願いしたいと思います。  そこであともう1点は、こうしたハード面の整備は当然大事なことであると同時に、やはり区民の方がいち早く避難態勢をとることも重要なポイントと考えております。そうした意味では、日ごろの避難訓練、また避難対策の充実もあわせて検討していただくよう、よろしくお願いいたします。  第2点といたしましては、地籍調査についてお伺いいたします。  この問題を取り上げるのは今回で4回目となります。当初は建築紛争争議に伴う土地の境界トラブルから端を発して、区民相談を機に7年前に初めて私は議会で取り上げさせていただきました。この地籍調査について、私なりに勉強して取り組んでいたところ、この地籍調査を実施することによって区画ごとの土地の面積を定めるわけですけれども、地震による地殻変動が生じた場合、被災地においては迅速な復旧・復興作業が期待でき、さらには地籍調査の必要性、重要性を知り、これまで訴えてまいりました。  そこで、この地籍調査が初めて平成21年に予算化されたわけであります。当初は49万3,500円で、この内訳としては、基本方針、実施計画の策定の予算でありましたけれども、その後、平成22年度を初年度として、今後の10年間の計画が策定されたわけであります。この10カ年計画において、区内の中で、特に個人の土地所有者が多い地域を考慮して、優先度の高い白金地区に続いて、南青山地区が選ばれたわけでありますけれども、この地籍調査の財源措置については、国が50%、都が25%、そして区が25%という財源負担になっております。そこで、平成22年度、白金地区の白金四丁目を調査するということで、本格的な地籍調査事業がスタートしたわけであります。この平成22年度予算執行概要を見てみますと、この地籍調査の支出済額が897万5,800円で不用額が80万2,200円と決算書には記されていますけれども、その内訳と事業内容について教えていただきたいと思います。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 港区は平成22年度から地籍調査に着手し、道路と民地の境など官民境界を先行して進めていく官民境界等先行調査を、1つの町丁目につき2カ年かけて実施しております。平成22年度は白金四丁目における1年目の調査といたしまして、土地所有者の調査、現況の地形測量、既に確認されている境界の復元測量及び官民境界線の検討などを、測量業者に一部委託して実施をしてまいりました。 ○委員(杉本とよひろ君) この2年目に当たる平成23年度、つまり今年度ですけれども、今もちょっと触れておりましたけれども、引き続きこの白金四丁目の調査に当たっているわけであります。この3月11日に発生した東日本大震災の影響で、東日本を中心に地殻変動で土地が変動したとの報道がありましたけれども、この地籍調査事業への影響について何かあるのかどうか、その点お答え願います。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 東日本大震災によりまして、東北地方で最大水平方向に約5.3メートル、垂直方向に約1.2メートル、大きな土地の変動が観測されており、港区内でも数センチから数十センチほど動いていると想定されます。この影響によりまして、地籍調査の測量の基礎となっている基準点が使えなくなりました。このため、今年度に予定しておりました白金四丁目の2年目の調査である土地所有者との境界線の立ち会い及び確認などの作業は実施できなくなりました。今後、地籍調査を進めていくためには、動いてしまった基準点の改定作業が必要になります。よって、平成23年度、平成24年度の2年間については、予定していた地籍調査を一たん中断し、港区の公共基準点の再測量を実施した上で、平成25年度から調査を再開する予定でございます。 ○委員(杉本とよひろ君) 基準点が動いたということで、平成23年、そして平成24年度は一たん調査を中断するということでありました。平成25年度から一応再開というお話が今ございましたけれども、そうした場合に、順次この白金地区全体にかけて調査を行うことになると考えております。今、白金四丁目ですけれども、その後にほかの白金地域に調査がかかると思いますけれども、あわせて、今後のこの地籍調査の事業はどのようになっていくのか、またどのように進めていかれるのか、その点お伺いいたします。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 平成25年度には白金四丁目の2年目の調査から再開いたしまして、調査成果を利用して効率的に調査を進めるため、順次白金地区の調査を進めてまいります。白金地区の調査が完了した後は、委員ご指摘のとおり、調査の優先順位の高い地区から順次取り組んでまいる所存でございます。 ○委員(杉本とよひろ君) 以前、新潟県中越地震の際に、約2キロの県道復旧工事に当たって、この地籍調査が実施されていない地域での作業に約1年かかったと言われております。それに対して、調査が実施済みの地域はおよそ2カ月で復旧が済んだという事例が報道されております。今回、東日本大震災の被災地では、地籍調査の進捗率が全体に高く、津波による浸水地域の約9割は地震前に調査が実施済みで、既にデータがかなりそろっているため、迅速な復旧・復興作業が期待できると言われております。こうした事例を踏まえても、今後の地籍調査の必要性また重要性への認識はますます高まっていると感じております。  確かにこの調査に関しては、道路と民有地とのいわゆる官民の境界や、また民地と民地との民民境界、これらをすべて1筆ごと、つまり土地登記の単位ごとに地権者と立ち会って確認しなければならない作業で、大変多くの時間と労力がかかることは私も承知しております。しかしながら、今から着実にこの事業、調査を進めていかなければ、一体いつ進んでいくのかということがあります。今後、首都圏直下型地震、さらには三連動地震が予測される中でこの事業が将来、まちづくりへの重要な復興の手助けになることは間違いありません。このような観点を踏まえて、災害時における地籍調査事業が果たす役割についてどのようにお考えになっているのか、あわせて、今後どのような視点に立ってこの事業を進めていく考えなのか、お答え願いたいと思います。 ○土木施設管理課長(湯川康生君) 地籍調査を実施いたしますと、個々の土地の実態が明確になり、境界を正確に復元することができるため、災害時の復旧活動、復興にも迅速に取りかかることが可能になります。災害時においてこの事業の成果が災害復旧、復興に重要な役割を果たすものと認識しております。  本調査は、災害時の復旧活動、復興の迅速化のほかにも、土地に係るトラブルの未然防止や土地の登記手続の簡素化などの効果もあるため、区民の安全・安心の確保の観点から、今後、調査完了地区の実施結果を検証しつつ、着実に事業を進めてまいりたいと考えてございます。 ○委員(杉本とよひろ君) よろしくお願いいたします。  それでは最後になりますけれども、品川駅周辺のまちづくりについてお伺いいたします。この品川駅周辺については、羽田空港の国際化やJR東北縦貫線の開業に向け、ますます交通結節点、すなわち交通網を結びつけるネットワークですけれども、この機能の充実が求められていくわけであります。さらにリニア中央新幹線の開業に伴う始発駅としており、とりわけ駅街区周辺の交通基盤のあり方について大幅な改善が必要となってまいります。  私もこれまでホテルパシフィックや高輪三、四丁目のまちづくり、品川駅高輪口広場や東西自由道路のネットワークの整備などの都市基盤整備について質問をしてまいりました。特にこの品川駅高輪口においては、乗降客は年々ふえ、それに伴って駅前は多くの人であふれ返っている現状がございます。そこで、歩行者や駅利用者の安全を図る上でも、こうした品川駅高輪口の手狭な駅前ロータリーの改善、また京浜急行の開かずの踏切の改修に向けて、今後とも強く訴えていきたいと思っておりますけれども、平成21年度から区と国と、そしてまた事業者から成る品川駅周辺基盤整備まちづくりの具体化に向けた検討を行っていると聞いております。この検討会は、私も承知しているのですけれども、以前も検討が行われ、一たん中断され、また最近、非公式ではございますけれども、行われているという話もちょっとお伺いしておりますけれども、どのような体制でこの検討会が行われているのか、お答えできる範囲で結構ですので、お願いいたします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](佐野和典君) 本年7月に学識経験者及び国、東京都、港区、品川区、鉄道事業者等による検討委員会が設置されました。現在、この委員会で東西分断を解消する道路ネットワークの整備や、広域アクセス拠点にふさわしい結節点づくりを目指し、東西道路の整備や駅前広場、駅の再編などの検討を進めております。東京都では、今後検討を深め、早期に基盤整備、まちづくり計画案を取りまとめる予定と聞いております。 ○委員(杉本とよひろ君) 今、お話がございました基盤整備、まちづくり計画案については、区もしっかりと意見を主張することが私は必要ではないかと思っております。また、こうした検討会の内容につきましては、区民やまた議会にも報告することも大切であると感じております。検討委員会は原則非公開で行われておりますけれども、計画の節目節目ではきちんと報告をしていただきたいと思っております。  先ほど、この土木費の冒頭で渡辺委員からもお話がございました。この9月21日の石原都知事の都議会定例会の所信表明で、品川駅周辺を新たに特定都市再生緊急整備地域として国に申し入れることが述べられました。先ほど課長の方から、このメリットとして4点挙げられました。予算措置、そしてまた道路法の規制緩和、そしてまた民間開発の誘導、そしてまた税制面からの支援と、大きく4つのメリットということでお話がございましたけれども、私がここでお伺いしたいのは、そういったメリットも踏まえてでしょうけれども、国が東京都の意向を酌んだ場合、この特定都市再生緊急整備地域に指定したとしたなら、この品川駅周辺はどのようになっていくのか。恐らくこれは想像の域かもしれませんけれども、私がこれまで指摘したこの品川駅高輪口に関して言えば、どのようになっていくのか、お答えできればお願いしたいと思います。 ○参事[都市計画課長事務取扱](佐野和典君) 指定されると、こうした目的に貢献する民間都市開発プロジェクトや、まちづくりの活動に対して、都市計画の規制緩和や金融、税制の支援などが適用される地域となります。港区にとっては、品川駅周辺でのさまざまなプロジェクトや活動が進展することで、交通施設などの都市基盤の整備や、運河や自然環境を生かした居住環境の誘導、にぎわいや交流の創出、さらには環境や防災など緊急かつ重点的に取り組むべき課題に対して一層の進展が図られることが期待されます。 ○委員(杉本とよひろ君) そこで大事な点は、私も特に地元ということもあって、高輪三丁目で生まれ育ち、後に高輪一丁目、現在は高輪四丁目に住んでおります。1週間のうち何度か品川駅を利用するわけでありますけれども、品川駅高輪口に関しては例えば旅行に行ったりどこか遠方の地域に行って帰ってくるときに、品川駅の高輪口をおりたときにほっとするのですね。あのまち独特の、いわゆる開発がおくれているということではなくて、品川駅高輪口独特の雰囲気があるわけでありますね。先ほど、こういったメリットをるる、確かにあるのですけれども、今現在、この品川駅の高輪口、一部レジャー産業を建築工事中で、住民からも相当な反対運動が起きました。確かに、民間の開発を誘致するということは悪いことではないのですけれども、ただ、東京都が以前示されたガイドライン、これは大事な環境、風の道を誘致するだけではなくて、大切なまちづくりの観点からも、やはりしっかりとこの品川駅周辺が特に秩序が乱れるような乱開発を阻止していくことが重要と私は考えております。  いずれにいたしましても、最後に述べさせていただくことは、あくまでも歩行者また駅利用者の安心・安全を確保するためのまちづくりにしていただきたい、これからも私は地元としてしっかりとこのことを訴えさせていただきながら、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○委員長(古川伸一君) 杉本委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、清家委員。 ○委員(清家あい君) 議員になってから、区民の方々から多くの質問や要望をいただくようになりました。私が受ける要望で断トツに多いのは、子どもを放射能から守る対策について、次いで保育園や幼稚園の問題です。公園については、小さな子どもを持つ保護者や地元の方々など幅広い層から質問や要望を受けることが多いので、公園について、要望を交えて質問をさせていただきます。  まず、全体の話として、港区の公園・緑地の整備目標についてお伺いします。  港区では、平成16年度に公園等利用実態調査を行い、その結果を踏まえ、18年度に今後の港区の公園づくりの基本的な考え方と、中長期的に取り組む施策の枠組みを示した、港にぎわい公園づくり基本方針を策定しています。基本方針の中で、港区には国や都の公園も含め150カ所、約96万平方メートルの公園・緑地がありますが、区民1人当たりに換算すると目標である7.0平方メートルには達していませんとされています。方針が定められた平成17年には区民1人当たり5.5平方メートルでしたが、5年たって公園の整備も進んできました。何園整備され、増加した面積は何平方メートルになりましたか。また、区民1人当たりの面積はどれくらいに増加したのでしょうか。さらに、現在、あと何園の整備が計画されていて、それによって増加する面積はどれくらいになりますか。また、それにこれまでにかかった経費を教えてください。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 港にぎわい公園づくり基本方針の中で整備を予定していました7園につきましては、着実に整備を行ってきた結果、公園等の面積が約4万5,250平米増加しております。しかしながら、策定当時と比べ、人口が約3万4,000人増加したことから、現在の区民1人当たりの公園面積は約5.0平米となっております。今後、基本方針以外に3園、都市計画公園芝浦公園、都市計画公園三田台公園、(仮称)高輪一丁目公園の整備を予定しており、公園の面積は約1万6,700平米が増加することになります。  なお、7園の整備費用につきましては、全体の93%を占める用地取得費用を含めますと、約200億円となってございます。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。今の答弁から、公園整備には大変な労力と金額がかかるということで、基本方針が数年単位で実現されるという種類のものではないのだなということは理解しました。基本方針は、港区の公園全体の体系的な配置や機能分担の見直し、そのための手法などが明確に示されていて、すばらしい内容だと評価しています。政策に優先順位があるかとは思いますが、着実に実施していただきたいと思っております。  次に、私は麻布地区に住んでいますが、地元の方々からよく聞かれる個別の公園についての質問や要望についてお伺いします。  まず、西麻布交差点近くにある笄公園ですが、この地区で子どもの数がふえていることもあり、乳幼児から小学生まで多くの子どもたちでにぎわう、区内でも利用者の多い成功している公園の1つだと思います。ただ、港区では、子どもの利用の多い公園については、砂場をさくや網で囲うなどして犬や猫のふんが入らないようにするなどの対策がとられていると思いますが、笄公園ではそうした対策がとられていないため、小さな子どもを持つ保護者の方々から、子どもが犬や猫のふんを握りしめたり口に入れそうになったりしている。衛生上の対策をお願いしたいとの要望が多いので、小さな子どもが使う場所用に一部囲っていただくなど、何らかの対策をとっていただきたいと思っていますが、いかがでしょうか。また、ほかにも同じ状況の公園がありましたら、順次対策をお願いできればと思っております。 ○麻布地区総合支所まちづくり担当課長(茂木英雄君) 現在、麻布地区管内に砂場がある公園は9カ所あり、そのうち6カ所で砂場の周りをさくやネットで囲うなど、犬や猫のふん対策を行っております。笄公園の砂場につきましては、早急に現地の状況を確認し、犬や猫のふん対策を行ってまいります。また、そのほかの公園につきましても、現地の状況を確認し、利用者の声を聞いた上で必要に応じて対策を行ってまいります。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  次に、中ノ橋児童遊園についてですが、こちらは東麻布一丁目の高架下にありますが、浮浪者が多く、防犯上の問題もあり、長いことだれも近づかないような公園になっていて、地元からもどうにかならないかという相談を受けることが多いです。港区児童遊園等のあり方検討委員会が作成した子どものあそび場づくり20の提言の中でも、防犯上問題のある公園の例として挙げられています。基本計画の中では、軽スポーツができる施設の導入による児童遊園の活性化の対象として、中ノ橋児童遊園にバスケットコートなどの球技ができる施設の検討をとなっていますが、今後の整備についての考え方を教えてください。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 中ノ橋児童遊園につきましては、今後、園内の公衆トイレの改築を予定しております。  児童遊園全体の整備につきましては、子どものあそび場づくり20の提言の趣旨を踏まえ、地域の方々のご意見を伺いながら、子どもたちが屋外で安全に思い切り汗がかける児童遊園となるよう、検討してまいります。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。  次に、一の橋交差点にある一の橋公園についてですが、現在、古川地下調節池整備事業のために閉鎖されており、工事が終わるのが平成27年度となっています。小さなころからこの公園で遊んでいましたが、当時は緑がたくさんあって、子どもが遊べる遊具や秘密の隠れ場所、ゴーカートのようなものが整備されていて、とても楽しい公園でした。しかし、バブル期に整備され、完成当初はトレンディドラマと言われた「東京ラブストーリー」のオープニング画像に使われたりしていましたが、今ではそれが寂れてしまって、緑のない、浮浪者がたくさんいる、人が通り過ぎるだけの公園になってしまいました。水が流れる公園がコンセプトだと思うのですが、年月の経過とともに設備が水でさびついてきて、よく清掃してくださっているのは見かけるのですけれども、清掃されてもまだ水が汚れて見えたり、維持管理も難しい状態になっているように思います。子どもが遊ぶスペースも遊具も少なく、地元からも、昔の方がよかった、緑の多い公園に戻してほしいという声が上がっています。立地的にも麻布十番駅の目の前で、地元の人だけではなく多くの人が利用する可能性のある公園です。現在の公園のまま復元する必要もないと思いますので、区民の意見を取り入れるワークショップを行うなどして、公園整備を進めてほしいと思っているのですが、いかがでしょうか。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 公園の復旧整備に当たっては、区民参画によるワークショップで区民意見を取り入れた基本計画案を策定し、防災機能の確保はもとより、地域の魅力ある公園として整備を進めてまいります。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  港区では、子どもの数がバブル期に激減したものの、現在は急増傾向にあることから、子ども目線でのまちづくりの見直しの声が少しずつ大きくなってきていると思います。地域差はあるとは思いますが、麻布や赤坂地区では公園の禁止事項が多過ぎて、子どもが伸び伸び遊べる場所がない、特に小学生の遊び場がないという保護者からの苦情をよく耳にします。  子どもが伸び伸び遊べる場所を地域の人たちと協働でつくるプレーパークが2園に計画されていますが、こうした計画をぜひ広げていってほしいと思っています。私は、常設のプレーパークができるものだと勝手に思っていたのですが、先ほど、横尾委員の質問に対する答弁で、この2園は期間限定の試行的なものだと知りました。プレーパーク実現のためには、地域コミュニティや区民の協力が必要ということで、私もぜひ協力していきたいと思いました。  ただ、それを待っている間にも、今、遊ぶ場所のない子どもたちがどんどん大きくなっていきます。多くの公園でボール遊びも人工池に入ることも花火も禁止する看板が立っています。花火については、この質問をつくる際に職員の方に聞いたら、打ち上げ花火は禁止という意味だと知りまして驚きました。そのように書いていただければと思います。私を含め多くの親が子どもと手持ち花火をする場所がないと嘆いております。また、有栖川宮記念公園の広場にはボール遊び禁止の看板が立っていますが、週末はボール遊びをする多くの親子で混雑していて、小さい子を連れていると、それをよけながら歩くことになりますが、ほかにボール遊びができる場所もないので、仕方のないことだと思っています。なので、周囲に気をつけてボール遊びをしてくださいとか、人工池は不衛生なので自己責任で遊んでくださいとか、禁止ではなく、自己責任を促すような形にしていただけたらと思っています。  先ほど鈴木委員を初めほかの方々もおっしゃっていましたが、港区は都心で、ただでさえ子どもが自然と触れ合う場が少ない場所で、教育熱も高く、小さいころから塾通いが当たり前になっているような土地柄です。子どもが一人一人が伸び伸びと育っていけるように、大人側が大らかに見守る姿勢が求められていると思います。地域コミュニティの崩壊に伴い、区に求められるものが多くなり、苦情の板挟みで大変だと思いますが、今の公園は、規制する側にちょっと寄り過ぎていると思うので、一度看板などの見直しをしていただけたらと思っております。これは要望です。  質問は以上です。 ○副委員長(二島豊司君) 清家委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(二島豊司君) 次に、熊田委員。 ○委員(熊田ちづ子君) では、引き続き私も公園の問題で質問いたします。  何回か取り上げておりますこの都立芝公園の小川の復活についてです。区も東京都に申し入れをしていただいておりますが、なかなか東京都の方で整備が進みません。雨が続いた後は、地下鉄の芝公園駅の出口側、あそこが終点になるのか、巡回しているところなのかもしれませんが、かなり水たまりができていて、その中に落ち葉などのごみがたまりますので、水も当然流れておりません、よどんでおりまして、大変不衛生です。小川の復活を再度申し入れること、それからこの小川の復活に時間がかかるのであれば、通常の管理をきちんとするように東京都に申し入れをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○芝地区総合支所まちづくり担当課長(横尾恵理子君) 都立芝公園内の小川の復活につきましては、循環ポンプの交換や流れ、池の部分の防水工事、そして水質の管理などに多額の整備費がかかるとのことで、東京都としては、公園全体に対してまず優先度の高い防災機能を高めたいと考えていると聞いております。このため、区といたしましては、小川の維持管理について、衛生面に配慮しきちんと行うよう、東京都に対してお伝えしてまいります。 ○委員(熊田ちづ子君) ここ何回かそのような答弁をされておりますので、大変汚いですよ、雨が降った後、行ってみてください。落ち葉が流れないようにするさくが3本ぐらい入っているのですが、それはむき出しのままですし、水は本当に汚くなっています。多分これは清掃が行き届いていないと思うのですね。  今、この都立芝公園と東照宮との間にきれいにヒガンバナが咲いているのです。私はこの時期いつも楽しみにしているのですけれども、そのヒガンバナと同じぐらいの高さに雑草があって、その上に花がちょこっと出ているぐらいですから、本当に残念だなと思うのです。その東照宮を越えると、今度は整備が行き届いた広々とした区立の芝公園があるわけですので、ぜひ都立芝公園の整備についてはきちんと申し入れていただきたいと思います。何度か自民党の議員さんも取り上げて、この区役所前の都立芝公園がきれいに整備をされましたので、ぜひ港区からどんどん声を上げていただくようお願いいたします。  次は建築問題についてです。東麻布に建築中のライオンズ東麻布マンション、これは今、狭い土地に12階建ての計画が進んでおります。これも天空率を活用するために、近隣の住民の住宅側、南東の方向に寄せた計画で、東側の住宅との距離は、一番狭いところでわずか60センチしか離れていません。そのような無理な計画のため、近隣の皆さんは毎日騒音、振動、粉じんに悩まされ続けています。3月の地震以降は、地震なのか現場からの揺れなのかわからない状態が続き、精神的にも追い込まれ、体調を崩している方もふえています。周辺には大変高齢の方たちが多くいらっしゃいます。夏には、現場に設置してある騒音振動計が故障のまま放置をされており、この騒音とこの値はおかしいのではないかという住民からの訴えで、麻布地区総合支所と環境課が立ち会ってくださいまして、騒音の測定を実際にやって、実際の値と現場に設置されている騒音計が20デシベルもの違いがあることがわかり、改善指導していただきました。コンクリートの打設でも、基準値を超えることが多く、麻布地区総合支所と環境課の指導で防音シートを新たに設置させるなど、住民は本当に被害を受け続けてきました。そして今回は、施工上の問題点が住民への情報として寄せられ、安全性に対して大変大きな不安を抱いています。  大京マンションは、8月28日の新聞報道によると、川崎市で分譲したマンションで鉄筋不足などの施工上の欠陥が明らかになり、建て替えるという記事が報道され、住民の不安はさらに大きくなっています。区にも住民の皆さんから陳情がされていると思いますが、安全性確保のためにもきちんとした検査、指導をすべきだと思いますが、答弁いかがでしょうか。 ○建築課長(村上利雄君) 東麻布二丁目において現在新築工事中の(仮称)ライオンズ東麻布につきましては、区に対してもその施工について近隣住民の方々から不安の声が寄せられています。現在、施工上問題と指摘されている部分の調査をすべく、この建物の建築確認処分を行った指定確認検査機関に対し、建築確認申請図書の写しの提出を求めています。この資料をもとに、懸念されている問題点の有無を確認した上で、必要に応じて中間検査を行った指定確認検査機関や工事管理者、工事施工者に対して聞き取り調査を行うことを検討しております。  その上で、安全上問題がある事実が確認された場合は、施工者その他関係者に対し対応策を講じるよう指導してまいります。 ○委員(熊田ちづ子君) ぜひよろしくお願いをいたします。  質問を終わります。 ○副委員長(二島豊司君) 熊田委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(二島豊司君) 次に、清原委員。 ○委員(清原和幸君) 私は、お願いを1点だけさせていただきます。本年度の予算特別委員会で予定した質問2件につきまして、速記録登載となっております。改めてお願いさせていただきます。  まず、そのときの1件目の質疑でございますが、五之橋の架け替えについて、ご答弁は、「五之橋は有効幅員が6メートルと狭く、歩道が設置されておりません。加えて、車両は相互通行であることから、歩行者の安全を確保するため、拡幅は必要と考えております。このほど、東京都が古川地下調節池取水施設工事に伴い用地を取得したため、拡幅について検討できる状況になりました。今後、架け替えの際には拡幅できるよう東京都と協議を行ってまいります。」  また2点目の質問に対しまして、「調節池完成後の視察・見学スペースの整備についてのご要望を、事業主体である東京都に伝えてまいります。」とのご答弁をいただきました。区の基本計画において、五之橋の架け替えは平成24年から平成26年度末とその目標が提示されておりますが、有効幅員が6メートルと狭く、歩行者、車両が譲り合って使用している状態です。また、都道補助11号線と明治通りを結ぶ白金で相互通行が可能な唯一の道路です。改めて安全な通行の確保のため、早期の架け替えをお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○副委員長(二島豊司君) 清原委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(二島豊司君) 次に、近藤委員。 ○委員(近藤まさ子君) 土木費では、バリアフリー化とそれに関連することについて、大きく2点お伺いいたします。  初めに、区民向け住宅のバリアフリー化についてです。  現在、区民向け住宅は13棟ありますが、エレベーターが設置されていない住宅が2棟あります。そのうちの1棟であるシティハイツ白金についてお伺いいたします。区営住宅に入居当初はお元気でも、高齢化とともに1階の玄関に上がる際の5、6段の階段でも厳しいとのご相談をいただき、数年前から区に対応をお願いしてまいりました。そのことで区は居住者の皆様との話し合いを進めてくださっていると伺いましたが、初めに、エレベーターの設置についてはどのように行う予定なのか、お知らせください。 ○住宅担当課長(吉田慶弘君) シティハイツ白金は昭和50年に竣工し、平成8年4月に都から区に移管された住宅です。委員ご指摘のように、この住宅は1階までに階段があり、バリアフリーになっておりません。1階にお住まいの方からは、スロープの設置要望があり、2階以上にお住まいの方からは、エレベーターの設置要望を聞いてございます。2階以上にも高齢の方々がお住まいになっていますので、エレベーターの設置の方法等について調査しているところでございます。今後も居住者の意見を聞きながら検討してまいります。 ○委員(近藤まさ子君) エレベーター設置の検討をしてくださっているということですが、もしエレベーターを設置できた場合ですが、その際、電気代や管理費などは居住者負担になり、管理費や家賃などは増額となるのでしょうか。また、居住者との話し合いの中でその点についての話し合い、また了解などは得られているのでしょうか、お伺いいたします。 ○住宅担当課長(吉田慶弘君) エレベーターを設置する場合は、居住者負担がふえることになります。区営住宅の家賃は所得に応じて設定されております。エレベーター設置に伴う家賃の増額は数百円から3,000円程度になります。また、エレベーターを設置した場合の電気代と管理費はあわせて月額1,000円程度の増額になります。今後、エレベーター設置が具体化した場合には、居住者のご理解を得られるように丁寧な説明を行ってまいります。 ○委員(近藤まさ子君) そうすると、比較的所得の多い方は3,000円プラス電気代1,000円で4,000円ぐらい多くなるということをお伺いしましたが、しっかりと了解をいただいてお話を進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、広尾駅のバリアフリー化とあわせて防災機能強化についてお伺いいたします。  東京メトロ日比谷線広尾駅のバリアフリー化につきましては、我が会派は、渋谷区議会公明党とも連携をし、東京地下鉄株式会社に早期実現を要請するなどの取り組みを開始しており、ちょうど6年が経過いたしました。この間、進捗状況等も含め、区議会ではたびたび質問を重ねてまいりましたが、本年の第1回定例会で区長からは、ホームから地上出入り口までを結ぶエレベーター及びエスカレーターを設置する方向で調整していると、具体的なご答弁をいただきました。広尾駅のバリアフリー化に当たっては、さまざまな課題に加え、本年3月には東日本大震災があり、協議に時間を要しているとのことでしたが、8月には東京地下鉄株式会社と覚書を締結し、ようやく実現に向け動き出したとのことで、大変うれしく思っております。しかしながら、区有施設であるみなとふれあい館を活用することから、ふれあい館の仮移転の問題、そして区と東京地下鉄株式会社が合築することでの建築計画、費用負担の割合等、調整事項が多いと聞いております。  そこで、完成はいつごろになるのかお伺いいたします。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 本年8月31日に東京地下鉄株式会社と覚書を締結いたしました。今後、みなとふれあい館の仮移転や区有施設と駅施設を合築する建物計画、さらには費用負担の問題など、東京地下鉄株式会社と調整を図る必要がありますが、平成27年度の完成を目指し協議を進めてまいります。 ○委員(近藤まさ子君) ぜひよろしくお願いいたします。  前回、みなとふれあい館のそばの立体の横断歩道橋についても、せっかく駅のバリアフリー化を図るのであれば、その立体の歩道橋も一緒に立体ではなく平面の横断歩道にしていただけないかという要望もさせていただきましたので、あわせて前向きにご検討いただきますようよろしくお願いいたします。
     今回の東日本大震災では、都心の大きな課題として帰宅困難者対応が浮き彫りになりました。広尾駅のバリアフリー化は、今のご答弁にもありましたように確実に前進しておりますが、今回計画される建物の中に、さきの大震災を踏まえ、東京地下鉄株式会社と協力し、区民の安全・安心を確保するため、また、歩行者や帰宅困難者も視野に入れながら、防災機能を取り入れることも重要と考えます。そこで、バリアフリー化にあわせ防災機能の強化も重要と考えますが、区のご見解をお伺いいたします。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 広尾駅の直近であることや、幹線道路である外苑西通りに面していることから、災害時の帰宅困難者対策など防災機能については、合築する建物計画の中で東京地下鉄株式会社と協議してまいります。 ○委員(近藤まさ子君) 本当に小さいお子さんもみなとふれあい館の中でバレー教室みたいなことをやっているそうですし、いろいろな年代層の方が今活動されていますので、そのような意味でも区民の皆さんが安心してそこで活動ができるように防災機能の強化もよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○副委員長(二島豊司君) 近藤委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(二島豊司君) 次に、風見委員。 ○委員(風見利男君) 9月7日の建設常任委員会に(仮称)表参道駅暫定自転車駐車場の設置についてという報告がありました。私はその際、24時間営業によって夜間、夜中に酔っ払いなどが騒ぎ、近隣住民に多大な迷惑をかける危険があること、また、この場所は傾斜地のため、雨水による被害が近隣に多発していることから、雨水対策をきちんとやる必要があることを述べました。赤坂地区総合支所の担当者がこの計画を近隣に説明に回った際、近隣からはいろいろ問題点が指摘されたそうですけれども、決まったことですからと言われたとのことです。住民の置かれている状況を何も考えずに計画を押しつけようとしている、税金もきちんと払っているのに近隣の合意のないまま決まったこととは何事かと、怒りと抗議の電話が私のところにありました。深夜の騒音や空き缶等の投入等々の心配、現在土のうが積んであるように、従来からこの敷地からの雨水は問題になって、何度業者に言っても解決していない等々、問題だらけの計画です。近隣の合意がないままこの計画を進めないようにすべきだと思いますけれども、いかがでしょう。 ○赤坂地区総合支所協働推進課長(菅根克己君) この事業は、表参道駅前周辺の放置自転車対策として、UR(独立行政法人都市再生機構)の土地の無償提供を受けまして、平成24年3月より2年間、暫定自転車駐車場を開設する計画でございます。近隣住民の方々、地元町会、商店街の役員の皆様にこの駐車場の概要について説明をさせていただいている段階でございます。雨水対策につきましても、URによって改善策を講じた上で借り受ける予定となってございます。  今後、運営を委託する事業者の選定を含めまして、管理運営については十分な検討を行い、引き続き関係者の皆様に丁寧にご説明をしながら、ご理解をいただけるよう努力してまいります。 ○委員(風見利男君) ご理解の努力はいいのですけれども、合意のないまま計画を進めないということは確認できますね。 ○赤坂地区総合支所協働推進課長(菅根克己君) 住民の皆様には要望をしっかり受けとめながら、合意がいただけますよう、丁寧な説明により理解を求め、最大限の努力をしてまいります。 ○委員(風見利男君) 課長、簡単でいいんですよ。合意のないまま強引に計画を進めないということでいいわけですね。 ○赤坂地区総合支所協働推進課長(菅根克己君) 繰り返しになりますけれども、住民の皆様の要望をしっかり受けとめながら、合意をいただけるように丁寧に説明をしてまいりたいというふうに考えております。 ○委員(風見利男君) 合意がなければ進めない、こういうことですね。よろしくお願いしたい。  「ちぃばす」の改善について質問いたします。  この間、私たちの提案で南青山六丁目や七丁目、西麻布一丁目のバス停の設置や、バスの行き先をわかりやすくするために、バスの入り口のわきに表示をしてもらったり、一定の改善が図られてきました。利用者は大変喜んでいます。担当部署部門の努力に感謝をいたします。今まで何度も提案してきたことについては、引き続き実現に向けて取り組んでいただくようにお願いして、何点かに絞って質問します。  最初は、青山一丁目駅前のバス停、六本木ヒルズ行きですけれども、バス停の移動についてです。赤坂見附方面行きについては、東日本大震災の影響もあり工事が若干延びていますけれども、間もなく青山一丁目の地下鉄の入り口のエレベーターがバス停前に完成する予定ですぐ乗りかえられる、しかし、反対側の青山一丁目の大きな交差点を渡って、ホンダビルのわきのエレベーターまで歩かなければなりません。バス停がホンダビルの前に移動すれば、エレベーターまですぐです、早急にバス停の移動について関係機関との交渉を始めるべきだと思いますけれども、いかがでしょう。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 青山一丁目駅前のバス停の移設につきましては、沿道の方々のご理解を得るとともに、交通の安全性や渋滞への影響等について、交通管理者や道路管理者等と調整し、地域公共交通会議に諮ってまいります。 ○委員(風見利男君) 地域の皆さんが望んでいるわけですから、ぜひお願いをしておきたい。  利用者に喜ばれ、乗客がふえる対策について質問したいと思います。  1つは、始発の時間を早めることについてです。特に改善すべきは、青山ルートの赤坂見附駅発は8時38分、田町ルートの六本木ヒルズ発は8時28分です。これでは通勤・通学には使えません。始発時間を早くすることによって利用者の利便性の向上にもなり、利用者がふえ、収入がふえることにつながります。文字どおり、業者にとっても私は一挙両得だというふうに思うのです。いかがでしょうか。  それと、前に提案しました、到着する前に発車してしまう、こういう乗り継ぎ場所になるバス停の時刻の改善については、引き続き早急に改善するように、これは要望としておきます。  ぜひ一挙両得の方をお答えいただきたいと思います。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 田町ルートの始発時間を早めることにつきましては、車両がCNG(天然ガス)仕様であり、みなと清掃事務所で充電できる時間帯に制約があるため、困難な状況でございます。また、青山ルートの始発時間を早めることにつきましては、実証運行期間中であり、今後、移動実態調査等の結果や事業の採算性を検証し、その結果を踏まえ検討してまいります。 ○委員(風見利男君) 港区内を走っている都営バスの時刻を見ていただければわかるとおり、大体8時半ごろに始発が出るなどというのは、これは始発ではないですよ。ぜひ早急に改善するようにお願いをしておきたい。天然ガスだからというのであれば、みなと清掃事務所とよく相談をして、夜のうちに入れるとかいろいろなことができるわけで、それは頭を使って改善することを考えるのですよ。初めからだめだということで考えていたら何の改善策もできないわけで、どうしたら利用者のためになるかという点でぜひ検討していただきたいというふうに思います。  次に、乗車券についての改善提案です。都バスの1日乗車券は大人500円、小児(子ども)250円です。「ちぃばす」は大人も子どもも500円です。都バスは都内全域ですからね。また、都営交通の1日乗車券、都営まるごときっぷですけれども、これは大人が700円、子どもが350円。さらに5,000円で5,820円の回数券もあります。都営交通のホームページにこの回数券のことが出ていないのは問題ですけれども、回数券はかなり割安だと思います。「ちぃばす」についても小児料金1回50円を設定すること、1日料金を引き下げること、また、小児料金を設定すること、回数券を発行すること、まとめて答弁していただきたい。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 乗車料金は、平成19年度のアンケート調査結果や他区のコミュニティバスの料金事例を勘案し100円としてございます。現時点では子ども料金の設定については困難と考えております。  1日乗車券は、土日、祝日等の利用に限定し、乗車ルート数や収益性を勘案して料金を設定しております。  今後、1日乗車券の引き下げ、1日乗車券の子ども料金の設定及び回数券の発行につきましては、移動実態調査等の結果、事業の採算性の検証結果を踏まえ、導入の是非について検討してまいります。 ○委員(風見利男君) ぜひ利用者の立場に立った改善を求めておきたいと思うのです。  「ちぃばす」が7路線になって区民の外出の足が確保され、区民に歓迎されています。本来、東京都が都バス路線を充実させるべきなのに、逆に路線の廃止・縮小を行ってきました。やむなく区が独自に「ちぃばす」を運行させたわけですけれども、そこで伺います。バスの購入費、運行経費への補助は東京都からどうなっていますでしょうか。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) コミュニティバスの購入費や運行経費に対する東京都の補助金につきましては、補助の採択要件に適合しないことから、受けておりません。しかしながら、ノンステップ仕様に対する補助金については、国土交通省及び東京都から受けてございます。 ○委員(風見利男君) バスの購入費はほとんどないし、あと、交通空白地域ということで駅周辺は対象にならないとか、いろいろなことで「ちぃばす」への運行補助というのはないのですよね。ぜひ委員長にお願いがあるのですけれども、運行費補助だとかバスの購入費の補助をきちっと東京都でやるということで、意見書をぜひこの決算特別委員会としてまとめていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○委員長(古川伸一君) 正副で協議の上、ご連絡させていただきたいと思います。 ○委員(風見利男君) 終わります。 ○委員長(古川伸一君) 風見委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(古川伸一君) 次に、うかい委員。 ○委員(うかい雅彦君) 風見委員が繰り上がってしまったので、また私が最後になってしまったのですけれども、半年前、3月11日、ちょうどこの土木費のところで東日本大震災が起きまして、たしか星野前区議が、揺れているのですけれども一生懸命質問を続けていたという記憶があるのですけれども、改めて被災地の一日も早い復興をお祈りしたいと思います。  まず、「ちぃばす」についてお伺いいたします。  私は、「ちぃばす」の高輪ルートの沿道に住んでいることから、高齢者や子育て世代など地元の方々から高輪ルートに関するさまざまなご意見やご要望をいただいております。地元の方々のご意見やご要望につきましては、その都度担当課長にお伝えをさせていただき、対応をお願いするとともに、予算特別委員会等でも「ちぃばす」について取り上げさせていただきました。その結果、八ツ山橋北バス停を高輪四丁目バス停に名称変更することや、高輪台小学校バス停の新規設置、さらには小型車両の一部を中型車両へ入れ替えるなどの改善要望が実現し、地元の方々からも大変喜ばれております。このようなことから、高輪ルートは地元の方々から愛され、平成22年度の年間利用者数は50万人を超えました。さらに平成23年度に入っても利用者数は順調に伸びております。  そこで質問させていただきますけれども、このように利用者数が伸びている状況を考えれば、現在高輪ルートは中型車両2台、小型車両2台での運行をすべて中型車両で運行することを検討してみてはいただけないでしょうか。お伺いいたします。 ○土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 高輪ルートの一部車両の中型化につきましては、芝ルートにおける新橋地区周辺の交通渋滞地区での円滑な運行及び高輪ルートでの車内混雑緩和のため、芝ルートの中型車両と高輪ルートの小型車両を一部入れ替え、7月16日から実施しているものでございます。高輪ルートをすべて中型で運行することにつきましては、昨年度に引き続き実施している移動実態調査、利用満足度調査等の結果や、高輪ルートの今後の利用者数の推移を踏まえ検討してまいります。 ○委員(うかい雅彦君) よろしくお願いいたします。  まず、この「ちぃばす」についてなのですけれども、路線拡大については実現をしてくださった武井区長に改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。大変地域の方々に喜んでいただいております。私たち議員の仕事として、「ちぃばす」についてはいろいろな区民の方々の要望を区に伝えることも大事でありますけれども、より乗車率が上がるように我々もお手伝いすることも大事なのではないかと思います。せっかく武井区長のご決断でこの7路線拡大が実現したわけでありますので、私らもできる限り協力をして、この事業が本当に盛り上がる事業になるように、そしてできれば、またもっと路線をふやしていただけるように、そういう形につなげていただくためには、本当に意見も必要ですけれども、私らもできる限り地域でより「ちぃばす」が乗られるように、そしていつまでも末長くこの「ちぃばす」が区民にとって愛される乗り物になっていくように、そういった努力も、私たちは、せっかく武井区長が実現してくださったことですから協力していかなければいけないのではないかと思っております。  では次の質問に入ります。続いて耐震化についてお伺いいたします。区内建築物の耐震化については、代表質問でも取り上げさせていただきましたが、もう少し細かい点で伺います。港区には高層マンションもあり、そして木造の住宅も区内にはたくさんありまして、一部は昔ながらの長屋的な建物もあります。そういった木造建築物にお住まいの方は高齢者の方だけで住まわれている場合も多く、耐震化に向けて積極的に動くことは難しく感じます。区の耐震化に向けた取り組みについては、耐震診断を行い、頑張っていることは評価したいと思います。このような高齢者がお住まいであったりする木造住宅が集中している地区が区内に点在していますけれども、各総合支所と連携してその対応に当たるべきと感じますが、いかがでしょうか。 ○住宅担当課長(吉田慶弘君) 木造住宅の耐震化推進のため、広報による周知活動を行うとともに、昨年度は赤坂、高輪地区へ、本年度は麻布地区へ無料耐震診断を紹介するパンフレット等を戸別配布するなどして普及、啓発活動に取り組んでまいりました。申請者への対応についても、特に高齢者の方などには、各地区総合支所と連携してご事情をよく把握した上で、総合支所で支援制度の手続を行うなど、申請者の立場に立ったきめの細かい対応を行っております。  3月11日の大震災以降、耐震化については注目されております。この機会をとらえ、特に委員ご指摘の木造住宅が集中している地域に対しては、各地区総合支所や東京都建築士事務所協会港支部等の関係団体とも連携して、積極的な普及啓発に取り組んでまいります。 ○委員(うかい雅彦君) よろしくお願いいたします。私は、港区で生まれ育ったのですけれども、同級生の実家が結構残っておりまして、ただ、子どもたちは帰ってこないで別のところに住んでいるのですね。ご両親がお住まいになっているところも結構ありまして、そういうところはやはり木造の住宅で、昭和40年代ぐらいに建てられた家というのが結構残っている現状がありますので、そこら辺も総合支所とよく検討していただけたらと思います。  それから、これは質問ではないのですけれども、前期4年間なのですけれども、補助14号、高輪の二本榎通りの道路計画ということについて質問をさせていただいて、その計画を進めるに当たっては担当の課長さんから、民間の力も活用していくというようなご答弁もいただいているのですけれども、耐震化についてはやはり規制をかけられているというところで、なかなか建て直し等も進んでいない、いわゆる行政から規制をかけられているわけでありまして、その点を考えますと、これからいつになったら実現するかというところも見えない中で、やはり耐震化が進まない、電線の地中化も進まないということが道路計画の中の原因であるということも含めて、耐震化については、やはりそういう計画がかかっているところについては、区としてもぜひご検討をしていただけないかと。建物はここまでしか建ててはいけません、3階建ての鉄骨住宅までしか建ててはいけません。でもセットバックするに当たっては、下がると建物も建てられなくなってしまうようながけ地に高輪の二本榎の鳥居などがありますので、それもぜひご検討いただけたらと思います。  また、一般質問でみんなの党のうどう委員が高樹町の道路計画について発言をされていたのですけれども、前に小斉前区議が取り上げていたことなのですけれども、私がこの問題をなぜ取り上げたかということで、ちょっと古い話になってしまうのですけれども、高輪のメリーロード高輪、昔は高輪町栄会という名前だったのですけれども、その商店街の会長をうちの父がやっておりまして、バブル期になりまして、今、高輪レジデンスという警察、消防署の前のあの高層マンションができるまで、10年ぐらい駐車場になっていて、あそこに養老の滝を含め20軒ぐらいの商店がありまして、そこが一斉に地上げされてなくなってしまった。ちょうど父が商店会長のときに非常に商店が減るということを非常に心配しておりまして、芝信用金庫高輪支店というのがあるのですけれども、そこの3階の会議室を借りまして、商店街に説明をしていただきたいということで、区の、多分当時都市計画課長さんだったと思うのですが、ご退職されたEさんともう一人の方、区の方がお二人見えて説明をしてくださいました。その中で、優先順位がつけられない、いつになるかちょっとわからない計画だというお話をいただいて、大変計画に入っている方々は残念に思った。それからうちの父としては、道路計画がかかっているということがやはりこれからの商店街としてプラスになるのかということで考えると、なかなか、商売をして1階を店でやりながら、例えば鉄骨で3階の建物を建てられたとしても、やはり2世帯住むというのは厳しいのですね。そうなると、子どもたちに跡を継いでもらうようなわけにはなかなかいかない、そういったこともありまして、まあ私は継いでしまって失敗した部分もあるのですけれども、そういうこともありまして、区のご説明を伺った。そして結果的に地元の区議の方にご相談をしたのですけれども、二本榎通りの道路計画のかかっているところから聖坂の坂下の道路計画のかかっている家の全軒の署名を集めろ、そうしたら動くことを考えてやるというふうに言われまして、相当うちの父はがっかりして、まあ動いてはいただけないんだなということになったのですね。それで、当時、区の商店連合会の会長は富永元常さんだったのですけれども、父の大学の先輩後輩というつながりがあって、富永さんにも来ていただいて、その現状を見ていただいたのですけれども、そういう流れの中で、やはり道路計画というものが地域についてどういう影響を及ぼしているかということを私ながらに思いまして、立候補させていただいたということもあって、当選してすぐの一般質問でも取り上げさせていただきました。  今、民間の力をかりて進めていこうというお話もいただいたのですけれども、なかなか今、こういう景気で民間の力というわけにもいかない、そしてこの前の産業経済費でもお話ししたのですけれども、4軒の店がうちの通りの商店街で閉まってしまったという現状があります。なかなか本当に区としては進まないとは思うのですけれども、先ほど申し上げました耐震化などについても、一応、規制をかけている中で、一生懸命皆さん頑張っているわけでありますので、そこに耐震化は自分たちでやれということではなく、やはり耐震化についてはある程度のご配慮をいただけたらと思います。これは要望とさせていただきます。  以上で質問を終わります。 ○委員長(古川伸一君) うかい委員の発言は終わりました。  これにて歳出第7款土木費の質疑は終了しました。  以上にて本日の審議を終了いたします。     ─────────────────────────────────── ○委員長(古川伸一君) これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 4時36分 閉会...