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平成20年度決算特別委員会−10月05日

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  1. 港区議会 2008-10-05
    平成20年度決算特別委員会−10月05日


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    平成20年度決算特別委員会−10月05日平成20年度決算特別委員会 平成20年度決算特別委員会速記録(第6号) 平成21年10月5日(月) 午後1時開会 場  所  第3・4委員会室 〇出席委員(34名)  委員長   林 田 和 雄  副委員長  水野 むねひろ       阿 部 浩 子  理  事  杉 浦 のりお       近 藤 まさ子        赤坂 だいすけ       清 原 和 幸        うかい 雅 彦       熊 田 ちづ子        星 野  喬        菅 野 弘 一  委  員  大 滝  実        小 斉 太 郎        山 本 閉留巳       ゆうき くみこ        二 島 豊 司       池 田 こうじ        いのくま 正一       なかまえ 由紀        七 戸  淳        杉本 とよひろ        森 野 弘司郎       樋 渡 紀和子
           古 川 伸 一       達 下 マサ子        杉 原 としお       鈴 木 洋 一        風 見 利 男       沖 島 えみ子        渡 辺 専太郎       藤 本  潔        井 筒 宣 弘       鈴 木 たけし        島 田 幸 雄 〇欠席委員  なし 〇出席説明員  区 長        武 井 雅 昭  副区長        野 村  茂    副区長      山 田 憲 司  区役所改革推進本部長 井 伊 俊 夫  区役所改革推進課長  佐 藤 雅 志  芝地区総合支所長   小 林  進  区役所改革推進  本部副本部長兼務  芝地区総合支所    高 橋 宏 栄  まちづくり担当課長  麻布地区総合支所長  小 池 眞喜夫  防災・生活安全  支援部長兼務  参事         滝 川 豊 美  (麻布地区総合支所  まちづくり担当課長  事務取扱)  麻布地区総合支所   西 田 京 子  協働推進課長  赤坂地区総合支所長  杉 本  隆  子ども支援部長兼務  赤坂地区総合支所   小 門  謙  まちづくり担当課長  高輪地区総合支所長  家 入 数 彦  産業・地域振興支援  部長兼務  高輪地区総合支所   齋 藤  博  まちづくり担当課長  芝浦港南地区総合   安 田 雅 俊  支所長  保健福祉支援部長兼務  芝浦港南地区総合支所 岩 崎 雄 一  まちづくり担当課長  環境・街づくり支援  福 田  至  部長  特定事業担当部長兼務  参事         新 村 和 彦  (都市計画課長事務取扱)  土木計画担当課長   波多野  隆    住宅担当課長   藤 井 正 男  開発指導課長     越 智 英 明   特定事業担当課長 手 島 恭一郎  再開発担当課長    坂 本  徹    都市施設管理課長 榎 本 和 雄  建築課長       下 總 忠 俊   土木事業課長   佐 野 和 典  環境課長       今 福 芳 明  総合経営部長     田 中 秀 司  参事         益 口 清 美  (財政課長事務取扱)  区長室長       渡 邊 正 信   企画課長     櫻 井  純  会計管理者      杉 本 昇 三  (会計室長事務取扱) 〇出席事務局職員  区議会事務局長    花 角 正 英   次  長     日 詰 由 三 ほか                 午後 1時00分 開会 ○委員長(林田和雄君) ただいまから本日の委員会を開会いたします。  本日の署名委員をご指名いたします。池田こうじ委員、いのくま正一委員にお願いいたします。  この際、あらかじめご連絡いたします。各会派の総括質問の氏名の提出期限につきましては、本日午後3時ごろの休憩までとなっておりますので、委員長にご提出をお願いしたいと思います。  なお、本日の審議は土木費終了までを考えております。終了時刻は午後5時ぐらいということで、ご協力をお願いしたいと思います。     ─────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) これより歳出第7款土木費の審議に入ります。  歳出第7款土木費について、理事者の説明をお願いいたします。 ○会計管理者会計室長事務取扱](杉本昇三君) それでは、歳出第7款土木費についてご説明いたします。  予算執行概要説明書の266ページをお開きください。土木費の支出済額は182億490万9,018円で、予算現額に対する執行率は92.0%でございます。  次に、項別の支出についてご説明いたします。  まず、項の1土木管理費につきましては、支出済額18億3,808万4,029円で、予算現額に対する執行率は84.9%でございます。  次に、274ページ、項の2道路橋りょう費につきましては、支出済額68億2,899万4,597円で、予算現額に対する執行率は91.7%でございます。  次に、286ページ、項の3河川費につきましては、支出済額2,075万4,774円で、予算現額に対する執行率は58.9%でございます。  次に、288ページ、項の4公園費につきましては、支出済額35億8,295万7,144円で、予算現額に対する執行率は92.6%でございます。  次に、294ページ、項の5都市計画費につきましては、支出済額33億3,136万616円で、予算現額に対する執行率は97.4%でございます。  次に、298ページ、項の6住宅費につきましては、支出済額22億858万4,379円で、予算現額に対する執行率は92.9%でございます。  次に、300ページ、項の7建築費につきましては、支出済額3億9,417万3,479円で、予算現額に対する執行率は83.1%でございます。  以上で歳出第7款土木費の説明を終わらせていただきます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。     ─────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) これより歳出第7款土木費の質疑を行います。  初めに、杉本委員。 ○委員(杉本とよひろ君) 土木費では、品川駅周辺のまちづくりと、親水池のあり方の2点についてお伺いいたします。  初めに、品川駅周辺のまちづくりについてですけれども、品川駅ではJR新幹線の発着や京浜急行による羽田国際ターミナル直通ダイヤの増設、またレジャー施設大型ホテルが建ち並ぶ高輪口では、手狭な駅前広場や歩道に人があふれんばかりの状況が続いており、休日、平日を問わず多くの利用者で混雑しております。利用者の安全確保については、これまでも指摘してまいりましたけれども、一日も早い整備が求められているところであります。  さて、駅前に白くそびえ立つ京浜急行が所有するパシフィックホテルが2010年9月でホテル営業を停止することが公表されたわけでありますけれども、地元でテナントとしてこのホテルで商売を営んでいる方から、一方的にホテル側から退去するように通知が来て、今後の営業については何も話がなく、この先どうなってしまうのかという心配の相談をいただいております。また、周辺住民からは、ホテルを壊した後一体何ができるのかといった不安の声も上がっております。  そこで初めにお伺いいたしますけれども、区にはこれまでこのような相談や問い合わせが入っているのかどうか。あわせてまた、東京都から何らかの情報を得ているのか、この点にお答え願いたいと思います。 ○開発指導課長(越智英明君) これまでに周辺住民の方々からの相談や問い合わせは入っております。パシフィックホテルは築年数が経過しており、建て替えたいとの意向はあるものの、整理すべき課題が多く、具体的な計画はこれからとの話は聞いております。周辺住民の方々へも、その旨お話ししているところでございます。  東京都からの情報としましては、周辺の整備の関係で伺っております。 ○委員(杉本とよひろ君) 高輪地域では、これまで平成15年より品川駅西口のまちづくり協議会が計4回、平成16年からは懇談会に切り替わり計6回開催、さらに高輪三丁目有志会による懇談会が、平成17年までに計14回にわたって開催されてきたわけでありますけれども、こうした経緯を踏まえ、これまでの高輪三丁目、高輪四丁目のまちづくりに関する地元対応、つまり周辺住民に対する配慮と必要十分な情報提供や計画説明が必要と考えますけれども、この点はいかがでしょうか。 ○開発指導課長(越智英明君) 高輪三丁目、四丁目では、京浜急行など地権者有志によるまちづくりの話し合いが行われていると聞いてございます。今後、具体的な計画の際には、周辺住民の方々に対して十分な説明を行うよう事業者等に指導してまいります。 ○委員(杉本とよひろ君) 今後は情報提供していくということですけれども、できるだけ新鮮な情報を提供していただきたいのですけれども、平成19年11月に東京都から示された品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインで、駅前広場や東西自由通路ネットワーク整備など、都市基盤整備については整合性が当然図られるべきと考えますけれども、その点いかがお考えでしょうか。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 品川駅周辺のまちづくりに当たっては、今後の夜間人口や昼間人口の増加に対応できる、ゆとりのある道路や歩行空間、駅前広場、交通機関などの基盤整備が求められます。  区は、駅周辺の将来の姿を見据え、それぞれの関係者がガイドラインの内容と整合を図り、相互に連携を図りながらまちづくりを進めていけるよう、地元区として役割を果たしてまいります。 ○委員(杉本とよひろ君) この点が一番今後注目されるところだと思うのですけれども、当然、古くなったホテル建て替えで、これは民間のホテルですので、民間の考え方もあると思うのですけれども、ただ、問題はまちづくりという観点から見たときに、1つのガイドラインも示されている以上は、今後、整合が必要と考えるところであります。  また、東京都は先日、品川駅周辺の都市基盤整備の具体化に向けた検討体制を整える方針を固め、今年度中に立ち上げるという報道がされたわけでありますけれども、これには都と区と鉄道事業者などが参加し、ガイドラインに示された方向で進められていくということであります。  中でも、幹線道路の整備、環状4号線と高輪・港南の東西道路を高架構造として、これまで線路で分断されていた東西アクセスの向上や京浜急行のあかずの踏切の解消のための立体交差化、またさらには、駅前広場や東西自由通路の高輪口の延伸による歩行者のネットワーク整備などが検討課題との報道がされたわけでありますけれども、そこでお伺いしたいことは、この検討会は既に第1回目が本年7月に開催され、原則非公開であります。  私は、この検討状況と、また内容によっては、例えば議会において所管の建設常任委員会や地元の地域住民へ何らかの形で経過報告する必要があると考えますけれども、その点はいかがでしょうか。またあわせて伺いますけれども、検討会の場において、周辺地域住民の声を踏まえ、区としての意見をしっかり伝えていくことが当然必要と考えますけれども、この2点についてどのように対応されるのかお答え願いたいと思います。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) この検討会は、東京都が事務局となり、国、東京都、それから関係区であります港区、品川区及び鉄道事業者が参加しまして、品川駅周辺の都市基盤整備まちづくりの具体化に向けた検討を行うことを目的としたものでございます。検討内容等につきましては、適切な時期に所管の常任委員会や関係住民の方々に情報提供するとともに、検討会の場で当該地域のまちづくりに関する区の意見を述べてまいりたいと思います。 ○委員(杉本とよひろ君) その点はしっかりお願いいたします。
     いずれにいたしましても、この先、品川駅高輪口の周辺環境が大きく変わることが予測されますけれども、商業地、住宅地、そして緑の自然環境が備わった地域環境を損なうことなく、特に地域住民としっかり連携を図っていくようお願いして、次の質問に移ります。  次に、親水池のあり方についてであります。区立公園には幾つかの親水池や噴水が設置されていますけれども、夏の時期になると、子どもたちが楽しそうに水遊びをしている光景が多く見られます。  そこで保健所では、レジオネラ症など水を介して起こる感染症予防のために水質検査を行っていますけれども、昨年4月にオープンした白金台どんぐり児童遊園に設置してあるじゃぶじゃぶ池において、昨年に引き続き、ことしもレジオネラ菌が検出され、池は一時休止されたわけであります。  地元どんぐりの会を初め、地域住民や周辺町会では、開設したばかりの児童遊園で2年連続、菌が検出されたことに不満や不安の声が上がっております。現在、区内には噴水や親水池が設置してある公園、児童遊園が22施設27カ所あると伺っていますけれども、そのうち保健所が定期的に水質検査を行っている施設は9カ所と伺っています。これまでこうした施設では、レジオネラ菌が検出されたことによる休止や、また池の水を介したことが原因となってレジオネラ症が発症したケースはあるのかどうか。その点からまずお伺いします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 平成13年度からレジオネラ属菌を検査項目に入れ、水質検査を実施してきております。これまで、どんぐり児童遊園以外では、平成19年度に港南二丁目の区立汐の公園にある流水池で検出され、施設を休止してございます。これまで区内の親水池を介してレジオネラ症の発症例があったとは聞いておりません。 ○委員(杉本とよひろ君) これまで1件が検出されたということですけれども、いずれにしても、27カ所ある中で9施設だけが検査を行っているということなのですけれども、特にどんぐり児童遊園のじゃぶじゃぶ池、こうした小規模な池に対して本当に検査が必要なのかどうか、ちょっと疑問に感じるところであります。  検査については、使用形態についても当然考慮していくことも必要があると考えます。しかも、検査内容はプール水質基準に準じて行ったと伺っていますが、利用形態から見ても、プール水質基準の適応が見合うのかどうかも、私は1つの疑問と感じております。  どんぐりの会を初め、多くの地域住民からは検査対象から外すべきとの意見が出ておりますけれども、これに対しても私も同様の感がいたすわけでございます。昨年度はたしか基準値より大幅な菌の検出がされたのですけれども、ことしに至っては基準内で、昨年のそういった経緯も踏まえてことしは休止したということでありますが、そこで問題は公表のあり方なのです。今回レジオネラ菌が基準以内にもかかわらず、児童遊園の看板を初め、町会や福祉施設の掲示板などでお知らせしたわけですけれども、まずは地域の関係者に相談する体制が私は必要であったのではないかと思います。  今後、公表のあり方については、地域関係住民の代表と連携、協議し、慎重に対処していくことが必要であり、過剰な不安を与える取り組みがないようにしていくことが大事であると思います。公表のあり方について、どのような見解をお持ちでしょうか。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 利用者の方々に無用な不安を与えることがないよう、今後できるだけわかりやすい情報提供に努めるとともに、周知方法のあり方を含め検討してまいります。 ○委員(杉本とよひろ君) よろしくお願いいたします。  そこで今後このじゃぶじゃぶ池のあり方について、利用の仕方や構造上の問題、周辺環境を十分考慮しながら施設の改修なども模索するなど、地域の声を反映していくことが当然必要であると思います。  高輪地区総合支所では、地元どんぐりの会を初め関係地域住民代表の方々とこれからの池のあり方について、10月1日、先週の木曜日ですけれども、意見交換会が開催されたわけであります。この意見交換会では、主にどのような意見が出されたのか、集約してお答え願いたいと思います。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) じゃぶじゃぶ池は幼児が水遊びをする際に、安全で安心して遊べるように極力段差を設けていない構造となっております。出席された多くの方から、できる限りこの形態を残してほしいとの意見がございました。主な意見といたしましては、水循環ではなく、水道水を直接使用することは可能か、水質が保たれるよう足の洗い場や犬の水飲み場を別に設置したらどうか、細菌の増殖を抑えるため屋根をつけるなど水温をできるだけ下げる方法を、衛生的な利用を確保するため利用者の方々への注意喚起方法も考えてほしいなど、さまざまなご意見がございました。 ○委員(杉本とよひろ君) 私も当日の夜、関係住民の主な方ですけれども、この意見交換会の様子を直接お伺いさせてもらうことができました。今、課長の答弁でもございましたけれども、さまざまな意見が出たとお伺いしております。  いずれにいたしましても、昨年に続きことしも出たということで、出たこと自体は当然今後考えていかなければいけないわけですけれども、先ほども申し上げたとおり、周知の仕方も含め、また今後出るか出ないかわかりませんけれども、出ない形で対策を講じていかなければいけないわけです。こういった意見交換会での住民のさまざまな意見を踏まえた上で、総合支所として今後どのように取り組んでいくお考えなのか、その点を聞かせていただきたいと思います。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) どんぐりの会を初めとした地域の方々のご意見を生かすため、引き続き検討を重ね、安全で安心な公園づくりにより一層取り組んでまいります。 ○委員(杉本とよひろ君) 私は、三たびこのような事態を繰り返さないためにも、今ご答弁いただきましたけれども、意見交換会のように利用者の立場での意見や要望を聞きながら、皆様と一緒に考えていく姿勢は大変評価しております。  しかし、先ほども申し上げたけれども、これまでの用地取得から今日の児童遊園の設置に至るまでの住民の熱い思いが込められた経緯を踏まえ、じゃぶじゃぶ池の利用の仕方や構造上の問題、周辺環境については、地域との連携を密にして皆様の声をできるだけ反映して、これからのじゃぶじゃぶ池のあり方を検討していただくことを強く要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○委員長(林田和雄君) 杉本委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、小斉委員。 ○委員(小斉太郎君) 私は、赤坂九丁目に住んでいまして、「ちぃばす」赤坂ルートにたまに乗る機会がありまして、100円を入れて乗るのですけれども、乗っていると比較的たくさん無料パスを持って乗る方がおられます。平成20年度の全体の乗車数の何%ぐらいの方が無料パスを使っているのですか。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 平成20年度の無料乗車券延べ利用者数は29万7,992人、全体利用者の25.2%に相当いたします。 ○委員(小斉太郎君) 4分の1の人が無料パスを使っているのですよね。きょうは無料パスがどうなのかという話題を取り上げるわけではないのですけれども、全体の4分の1ですから、かなりの比率だ。  バスに乗って見ていますと、無料パスを使う人はぱっと見せて乗っていきますが、今、数字を何人と出されましたけれども、カウント方法はどうなっているのですか。運転手に任せているのだと思うのですけれども、手短に。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) カウント方法でございますが、バスの運転手が運転席に固定してありますカウンターにてカウントして、1時間ごとに集計して、運行終了後に取りまとめて事業所に提出しております。 ○委員(小斉太郎君) 非常に原始的なのです。バスに乗って見ていると、きちんとやっている人もいるのです。発車する前に、バスに乗った人を1、2、3とカウンターを押している人もいるのだけれども、私もオンブズマンみたいにずっと見ているわけではないのでわからないのですけれども、結構やっていない運転手がいるのです。押すことを後でやっているのかもしれませんけれども、非常に原始的なのです。  都バスみたいな形態ではなくて、今おっしゃったように、運転手が事業所に伝え、それを保健福祉支援部に請求してバス料金として税金でバス会社に払っているわけです。だから、お金を税金で払っているということです。それが25%、3,000万円分ぐらいあるのですけれども、私は、やはり税金を使う観点からしても、ちょっと公正性に欠けるという気がするのです。  では、どういう方法があるのかと言われると、お金をかければできるのだと思うのですけれども、カードリーダーみたいなものを使って1個1個押してもらう方法もできると思うのですけれども、幾らかかるかはわからないので、そういうことも含めて考えていく必要があるのではないか。  今年度末か来年度ぐらいからバスが新しく5路線できます。これは実証運行で、バスの利用率、収支率を2年間測定してその後の運行をどうするか決めていくということで、無料パスで乗る人も含めて判断する極めて重要な数値になっていくわけです。それをバスの運転手に任せている。私が見ている限りですけれども、実際に乗っている間10分か15分ですけれども、やっていない人がいたりすると、果たして正確な数値として機能する数字になるのかという不安があるのですけれども、今後、何らかの対応をしていく必要があると思うのです。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 25%の数字は重く受けとめております。ただ、このたびの新規路線の事業者のプロポーザルの選定におきましても、この点につきまして事業者から募ったところ、3社中2社がこのようなカウント方法を提案してございます。  また、東京都の事例を見ましても、現段階では現実的な方法ではないかと認識しております。しかしながら、委員ご指摘のように、新規路線は採算性の目標値を設定してございまして、運行経費と運賃収入の差額は区の税金で補てんすることが実施計画で明記されております。  このことから、区民の信頼が得られるよう運用方法の厳格化をすべての運転手に徹底させ、会社もみずからがチェック体制を強化する指導を徹底してまいります。 ○委員(小斉太郎君) 現段階ではそれしかないのかもしれませんけれども、事業者に聞けば、投資も必要ないし、カウンターを置けばいいでわけですから、そのままでそういう提案があったのかもしれませんけれども、やはり税金を使って運行するわけですから、何らかのみんなが納得できる方法をこれから考えていってもらいたいと思うのです。  少し話題は違うのですけれども、町会の補助金などの関連でも、町会員の数のカウントは小斉議員どうなっているのだと言われることはたまにあるのです。こういうことも含めて、小さい問題のようですけれども、税を扱う区役所の姿勢という意味で、非常に姿勢が問われる1つの事例だと思うのです。  ですから指導徹底はそれはそれでいいのですけれども、みんなが納得できるカウント方法をぜひ考えてもらいたい。これからバスを2年後に実証運行から本格運行に移すときに、きちんとその数字が正確なものとして扱われる数え方を早急に考える必要があるとお願いしておきたいと思います。  それと次の質問に移りますが、ずっとプレーパークの話を私も何度かやっていますし、議会の中でも阿部委員とか水野委員、取り上げている議員の方もいらっしゃいまして、なかなか進まないのです。今どうなっているのかよくわからないです。  問題は本格的事業として冒険遊び場事業みたいな、どうするかみたいに大上段に構えているからなかなか進まない気がするのです。火の問題もありますしといっても、火の問題はずっと後の話で。  私も、子どもが好きだから、代々木公園のプレーパークにきのうは一人で行って大変にぎわっている状況を見てきたのですけれども、お金をかけるとか本格的事業というよりも、子どもが本当に楽しそうにみんな遊んでいるわけで、そういう場所を確保する。その後にプレーリーダーをどうするのかとか、そこでどんなことをやろうかということはまた後で考えればいいわけで、とにかくお金をかける必要はないので、土とか木とか水場があったり、そういうものでいいわけで、既存の公園の少しのつくり直しでできると思うのだけれども、どうですか。やはり一歩進める必要があると思うのです。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) プレーパークや冒険遊び場、あるいは廃材遊び場とも言われておりますけれども、このように子どもたちが伸び伸びと自由に遊べる遊び場は、大変意義のあるものと受けとめております。  しかしながら、実践となりますと、これまでなかなか第一歩が踏み出せない状態が続いておりました。委員ご指摘のように、この原因の1つが、プレーパークは特殊な遊び場であるとの考えを持った大人が多いからだと考えております。行政といたしましては、なるべく手身近なところで、土、水などが自然にあって、そういう場所を確保して気楽に遊びにこられる場、そこにはプレーリーダーが常駐しているような形から、まずは何かを始めていきたいと考えております。 ○委員長(林田和雄君) 小斉委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、二島委員。 ○委員(二島豊司君) 公園・児童遊園の緑化についてお伺いします。  既設の公園や児童遊園の裸地についても草地化を進めることで緑被地を面的に確保することができるのではないでしょうか。第2回定例会の一般質問で私が既設の公園や児童遊園の芝生にこだわらない草地化、緑化について伺った質問であります。  今、白高児童遊園などで実験的にシロツメクサ、クローバーの種をまぜた土を児童遊園に敷き緑化を図っているとのことですが、この手法を取り入れた理由とその後の様子をお尋ねいたします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 区立白高児童遊園は、児童遊園の配置状況から、自転車や児童遊園利用者以外の通行人も多く、芝生を維持することが難しい状況にあることと、植物が育つには向いていない土壌でありました。  そのような維持管理上の課題を解決する目的で、この7月に試験的に植物が育ちやすい土に入れ替え、踏みつけに強いと言われるシロツメクサの施工を行いました。現在、様子を見守っているところでございます。 ○委員(二島豊司君) 整備当初、土を入れ替えた後はただの土であったわけでありますが、それが木陰や敷地の周辺部などから少しずつ芽が出始めて、今では随分と緑に覆われているように見えるわけであります。  確かに今おっしゃられたように、人通りのある部分がありますので、そこは土がむき出しの状態であると思います。そういうことがあるので芝生は適さないということで、恐らく芝生を敷こうとしても、いずれにしても人が通ってしまうところは、どんなやり方にせよ、なかなか草が根づかないだろうと考えられますので、今ある状態がこの取り組みとしてある程度完成した状態に近いものかとも思うのですけれども、それがいかがなものかということ。そして、この整備手法を用いるに当たって、養生期間などで公園を閉鎖したことがあったのかどうか。また、種をまく前と比較して日常の公園・児童遊園整備にかかる手間に変化があった点はあるのか、3点をお伺いいたします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 現在シロツメクサの施工に関しましては、あくまでも試験施工でございます。今回、養生期間を設けておりませんが、問題点を洗い出していきたいと考えております。また、種をまく前後で特に日常管理で手間に変化は生じてはございません。 ○委員(二島豊司君) 確かに児童遊園がきれいに一面緑の芝生で覆われているイメージとは異なると思うのですが、従前の土がむき出しの状態と比較すれば、決して広い児童遊園ではありませんが、かなり原っぱのイメージが出ているのではないかという感じがいたします。この整備手法はもっと拡大できるのではないかと思うところでありますが、いかがでしょうか。また、現在コンクリートで覆われている公園や、特に小さな児童遊園で有効ではないのかと思うのですが、この手法での草地化拡大の検討はできないものでしょうか。お伺いします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 白高児童遊園では今後とも観察・研究をしてまいりますが、その成果や手法を他の公園等にも取り入れていくことを考えております。また、このような既存の施設を変更する際には、地域の方々、利用者の方々のご意見・ご要望を伺いながら検討してまいります。 ○委員(二島豊司君) ありがとうございます。ぜひ広げていただきたいところです。公園の隅だと思いますけれども、小さな子がクローバーを摘んだり、花でよくつくりますね。そういうものはほのぼのとしていて非常にいいのではないかと思うわけです。環境・街づくり支援部の方、総合支所の方もプロだとは思うのですけれども、プロの目から見ると公園の利用者の方がどうだとか、閉鎖しなければいけないとか、人が通るところで足元がぬかるむとか、いろいろ課題も見えてきてしまうと思うのですが、現にこういう形ではうまくいっている部分があるということなので、うまくいった部分をもうちょっとクローズアップして、そこからマイナスを外していくという、できれば前向きな考えでこの実験的な取り組みを検証していっていただければと思います。  以上です。 ○委員長(林田和雄君) 二島委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、杉浦委員。 ○委員(杉浦のりお君) 土木費につきましては、まずは公衆トイレに関する質問をさせていただきます。  以前、予算特別委員会で質問させていただきましたが、トイレットペーパーの設置については、利用頻度にかかわらず、すべてのトイレに設置すべきと考えます。答弁においても、使用者によるケースの破損や、ペーパーの持ち去りもほとんどないとのことでしたので、きめ細やかな清掃や維持管理に努めていただければ、区民が使用しやすい公衆トイレになると考えますが、その後の報告や取り組みについてお伺いいたします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 区の公衆トイレは、安心して気持ちよく利用できるよう、安らぎとおもてなしの気持ちの視点から整備に取り組んできております。  現在、区内の公衆トイレは34カ所あり、そのうちトイレットペーパーを設置しているトイレは15カ所でございます。また、公園・児童遊園・遊び場のトイレは120カ所あり、そのうち44カ所に設置してございます。今後も引き続き、利用者の多いトイレを中心に可能な限り設置を進めてまいります。 ○委員(杉浦のりお君) よろしくお願いします。  次に、新型インフルエンザ発生の危険性の高まりは区民の生活を脅かす要因になると言われている中で、ウイルスを蔓延させないためにも、感染症の予防の対策として公衆トイレに手洗い用の石けんや消毒液などを設置すべきと考えます。  以前の答弁では、石けんの設置は容器の破損、いたずらによる異物混入防止対策などの安全への配慮が必要な点もあるとの考えがあり、検討していくとのことでしたが、その後、検討はされておられるのでしょうか。取り組み状況についてお伺いいたします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 現在、公衆トイレの日常管理において、設備や器具に対するいたずらや故意的な破損の報告は、残念ながら少なくありません。手洗い石けん、もしくは消毒液を既存のトイレに設置するとなると、取りつけ金具などにより後づけで設置することになり、石けん容器等に異物の混入などのいたずらが考えられます。  したがいまして、安全・安心の観点から、桜田公園のように容器本体が壁の中にある構造が好ましいと考えております。石けん等のトイレへの設置につきましては、引き続き検討を重ねてまいります。よろしくお願いします。 ○委員(杉浦のりお君) 検討の際、さまざまな問題が想定されることと思います。例えばほかの自治体などの設置例などを参考にしたり、液体の入る容器にかぎをつけるなど、工夫すれば設置も可能になると考えますので、区民の健康を守るためにも、感染症の予防の観点からも、利用しやすく清潔なトイレにしていただくことをお願いいたしまして、次の質問をさせていただきます。  次は、放置自転車対策についての質問をさせていただきます。自転車は、通勤・通学、買い物などのために、身近な暮らしの近距離交通手段として幅広い年齢層に利用されており、だれでも気軽に利用することができ、無公害、省エネルギーのすぐれた乗り物として今後の利用拡大が予想されます。  しかし、自転車の利用が増大することにより、駅周辺や利用目的地における自転車の大量放置によってさまざまな問題を引き起こしております。港区内では平成20年5月末時点で約5,300台の自転車等が放置されておりました。そして港区では対策として自転車利用者に、短い距離は歩くなどの日常的な啓発活動、放置自転車等の抑制、自転車等駐車場の整備に取り組んでまいりました。  放置自転車等の抑制を行う上で、各駅周辺、道路上の放置自転車等の整理、警告、撤去を定期的に行っているとのことですが、放置自転車等の中には盗難自転車等が含まれていると聞いておりますが、撤去された場合の対応についてお伺いいたします。 ○都市施設管理課長(榎本和雄君) 区は、集積所に保管した撤去自転車について、防犯登録をもとに警察に所有者照会を行い、通常、保管期限の切れるおおむね45日前に所有者に保管している旨の通知を行っており、この段階で通知を受けた所有者から盗難の申し出があります。申し出によりまして自転車が盗難車であったことが判明した場合や、保管通知の到着前に所有者から盗難届が警察に出されている場合には、保管・返還手数料を免除しております。ただし、事前に盗難届が出されていない場合については、盗難の事実確認が困難なことから、所定の手数料を徴収しております。 ○委員(杉浦のりお君) わかりました。また、平成13年10月から、保管期限を過ぎた撤去自転車をシルバー人材センターで整備し、リサイクルすることで資源の有効活用を図っているとのことですが、撤去自転車のリサイクル事業の状況と今後の課題があればお答えください。 ○都市施設管理課長(榎本和雄君) 一定の保管期限が切れて引き取り手のなかった自転車については、港区シルバー人材センターが、販売可能な自転車の部品として毎月40台から50台程度を集積所から引き取って活用し、旧鞆絵小学校でリサイクル自転車として部品を組み直し、毎月25台から30台程度を販売しております。  また、それ以外の保管期限が切れた残りの自転車は、これまでは区が運搬・処分費を負担してスクラップ処分しておりましたが、本年4月からは、開発途上国を中心に再整備した自転車の提供事業を行っているNPO法人自転車活用推進研究会と協定を締結しまして、無償で引き取りをしていただいております。この結果、これまで処分等に要していた区の経費は、本年度は一切かかっておりません。  また、今後の当面の課題といたしましては、現在、シルバー人材センターが自転車リサイクル事業の拠点として活用している旧鞆絵小学校の解体に伴い、移転先の確保が急務となっているとのことですが、今後、事業に支障が出ないよう関係部署と連携してまいります。 ○委員(杉浦のりお君) よろしくお願いします。  最後に、田町駅西口の駐輪場について、以前から取り上げられておりますが、今回、三田警察署がほかの場所に移動したこともあり、ぜひとも港区で土地を購入していただきまして、駐輪場を設置していただきたいと考えますが、区のお考えをお聞かせください。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 三田警察署跡地につきましては、田町駅西口に近接しており、深刻化している田町駅西口の放置自転車対策を解決する候補地の1つとしてとらえており、東京都の動向を注視しております。今後とも、当該地のみならず、駅周辺の駐輪場候補地の情報収集に努め、放置自転車対策を推進してまいります。 ○委員(杉浦のりお君) 前から議会でも取り上げられており、田町駅西口周辺の歩道が駐輪場となってしまっております。この三田警察署跡地の場所は駐輪場に最適と考えられますので、一日も早く土地を取得していただきまして、駐輪場を設置していただくことをお願いいたしまして、質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 杉浦委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、いのくま委員。 ○委員(いのくま正一君) シティハイツ竹芝のシンドラーエレベーター事故について質問します。  国土交通省の昇降機等事故対策委員会は、9月8日、事故調査報告書をまとめました。マスコミでも一斉に報道されました。報告書では、事故機の状態について、ブレーキライニングとブレーキドラムの間にすき間があった。プランジャーがストロークリミッターに当たった状態であったと指摘。1、ブレーキコイルの巻き線が短絡し、ブレーキが半がかり状態で運転したことにより、ブレーキライニングの摩耗が進んだものと考えられる。2、その結果、プランジャーがストークリミッターに突き当たり、ブレーキライニングがブレーキドラムを押さえることができなくなったものと推定される、このように分析しています。事故原因についてもブレーキ系統の異常を指摘。エレベーターが12階に停止し、電動機の動力が停止したことにより電動機による保持力が失われるとともに、電磁ブレーキがかごを保持していない状態となり、つり合いおもりとのバランスによりかごが上昇した。戸が開いたまま走行した、このようなことを指摘しています。  エレベーターの製品そのものについて、これはマスコミでも大いに報道されたわけですけれども、コイルがアームの動きでこすれやすい位置にあり、被覆がはがれてショートした可能性を指摘、国内のエレベーターには通常見られない構造だと言い、特殊な構造が原因になった、このように指摘しています。設計にも品質にも問題があった、こういう調査報告を出したわけです。  また、ふぐあいの発生率も、日本エレベーター協会加盟大手5社のふぐあい発生率が1.2%、都市再生機構や東京都住宅公社のエレベーターでの発生率が0.5%から2.2%なのに対して、シンドラー社の事故機と隣接機の発生率は46.1%と、20倍から90倍と極めて高い発生頻度で、事故後も含め同様のふぐあいが短期間に繰り返していることから、所有者、管理者及び保守管理会社によるふぐあいの対応が極めて不十分であったことが考えられる、こういう報告も出しています。  全体として設計や品質の信頼性に問題があった、こうした調査結果を公的機関がまとめたことは初めであり、重大な報告書であります。また、再発防止策で二重ブレーキの設置、保守点検マニュアルの提出義務づけ、定期検査、報告制度の見直しなど、再発防止策でも新たな提起をしています。  二重ブレーキについては、既存のエレベーターは設置を義務づけないという問題点を残していますけれども、非常に大事な提起だと思います。シティハイツ竹芝の所有者として、この報告書をどのように受けとめているか見解を求めます。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 国土交通省が公表した「昇降機等事故対策委員会の報告書」につきましては、推定という形ではありますが、国の第三者機関が事故原因に言及し、また再発防止策についても具体的に示した点で評価すべき点も多いと考えますが、一部、区の見解と異なる点もございます。区としましては、原因解明及び再発防止の観点から分析を進め、今後の対応等について検討してまいります。 ○委員(いのくま正一君) 全部が納得できる問題ではないことはわかりますけれども、全体としての方向ですけれども、製造者責任、品質に欠陥があったところでは初めての公が出した報告、調査結果ですから、この重大性については恐らく認識しているのだろうと思っております。  この調査報告書の発表に対してシンドラー社は遺憾の意を表明しているということで、ひどい態度なわけですけれども、逆にとれば、シンドラー社が社会的に追い詰められてきたあらわれだとも思えます。もちろん、ご遺族とシティハイツ竹芝の住民の被害が一番ですけれども、港区もシティハイツ竹芝のエレベーター取り替え、それからこの間のいろいろな費用もかかっているわけですから、被害者の一人でもある。もちろん加害者の一人でもあるわけですけれども、シンドラー社に対して区としてこれらの損害賠償請求をするべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 費用請求の可否及び時期につきましては、これまでも弁護士と相談の中で話題としてきましたが、責任や事故原因が特定できないため、区として判断がつきかねる状況でございました。  そのような中で、ことし7月16日、シンドラー社及びエス・イー・シー社の社員が起訴されたこと、国土交通省の昇降機等事故対策委員会が事故原因の可能性等を示唆したこと等の状況もあり、訴訟の状況を見守りつつ、今後、弁護士と損害賠償請求の相手、時期及び内容について検討を行い、対応してまいります。 ○委員(いのくま正一君) ゆっくり腰を据えてやることも大事ですから、慌ててやってもしようがないですけれども、しかし、きっちりやってもらいたいと要望しておきます。  次に、「ちぃばす」の問題です。まず最初に、新しく「ちぃばす」を5路線走らせるわけですけれども、来年2月の実証運行を目指している。この点で確実に、そして安全にスタートできるように改めて要望しておきますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  その上で確認したいわけですけれども、1)低床式バスに切りかえてバリアフリー化の対策をとること。2)バスの大きさですが、小型から中型に切りかえることで座れる定員もふえますし、1台のバスに乗れる人数もふえるわけですから、もちろん道路幅をよく見定めて可能な路線では中型のバスを導入すること、2点について答弁をお願いします。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 港区は、平成19年4月に、港区交通バリアフリー基本構想を定め、それに基づきさまざまな施設等のバリアフリー化を進めております。新規導入する5路線のバスにつきましても、すべて低床式のノンステップ仕様の車両を導入してまいります。また、現在運行している「ちぃばす」も、車両の更新に合わせ、この10月からすべての車両を順次低床式ノンステップバスに切りかえております。
     2点目でございます。現在の「ちぃばす」で導入している中型バスは、利用者の皆さんに好評をいただいておりますが、このたびの5つの新規路線につきましては、需要を見きわめる必要があるほか、ルートの中には歩道がない狭い道路や坂道、曲がり角などで物理的に中型バスが走行できない区間もあります。現在、バス停の位置やバスの規模などについて、ご提案の点も含めまして運行事業者や交通管理者である警察とも協議を進めているところでございます。 ○委員(いのくま正一君) それもよく検討して、よりよくしていただきたいと思います。  次に、バスの絵、ラッピングですけれども、今の「ちぃばす」は区内の小・中学生が描いた絵がかかれているわけですけれども、区民、利用者からも非常に評判がいい。子どもたちもあの絵を見て、「ちぃばす」が来たと非常にわかりやすいですし、大人にも大人気です。  一方、都営バスは広告をつけているわけですけれども、見ていろいろな思いがあると思うのですけれども、私が思うには、例えば外資系のビールの広告だとか真っ黒の缶コーヒーがバスを覆っていると、非常にどぎつい感じがあるわけです。広告料をとれば収入がふえると安易に走らずに、区民や子どもたちの人気が高く、夢もあふれている現行の絵のラッピングとすること。答弁を求めます。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 今回の新規路線の実証運行期間では、基本的には収支比率向上を目的に、新規導入する20数台の車両の一部で試験的にラッピングし、その反響や広告収入について検証してまいります。  そこで、委員ご指摘のように広告の内容が問題となりますが、例えばでございますが、地球温暖化防止等のキャンペーンへの協賛企業の形式での企業広告など、商業広告にもさまざまな形態が考えられます。  現在の子どもたちの描いた絵や地域の情報を盛り込んだラッピングなども含めまして、幅広い視点から港区のコミュニティバスにふさわしいラッピングのあり方について検討し、利用者や区議会の声もいただきながら評価・検証してまいりたいと考えております。 ○委員(いのくま正一君) 基本的には「ちぃばす」は区が走らせるバスですから、もちろん委託して事業者がやるわけですけれども、区民のバス、港区のバスになるわけですから、基本的には現行の区内小・中学生がかいた絵を踏襲していくことが大基本だと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 冒頭、委員のご指摘にありましたように、現在の子どもの絵イコール「ちぃばす」で、利用者のだれにもわかりやすいシンボルになっている現状を踏まえまして、基本には子どもの絵のラッピングで実証運行を開始したいと考えております。 ○委員(いのくま正一君) 確実にそれでお願いいたします。  次に、強い要望があったのですけれども、台場地域の路線は除かれてしまった問題です。この間このことを質問してきました。予算特別委員会などでも質問しましたし、交通・環境等対策特別委員会でも指摘してきました。その結果、台場住民の声を直接聞くため区と住民との話し合いがこの間行われてきた。これは以前にも紹介しましたけれども、最初の区と住民との話し合い、私は説明会と認識しているわけですけれども、この話し合いのときにだれ一人として住民の中で台場地域が外されたことを容認する方はいませんでした。なぜ外すのかという共通した強い意見が出され、その後、協議が何度もやられてきたことになるわけです。この間の住民との協議の特徴、今後の方向性も含めて簡潔にお答えいただきたい。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 台場地域の代表の皆さんとは、台場住民を対象とした9人乗りのコミュニティタクシーや台場企業の参画も取り入れた田町・台場間のシャトルバスの可能性についてなど、具体的な意見交換をしてまいりました。  その中で、台場は集合住宅群とさまざまな集客施設を初めとした企業がコンパクトに集積している他の地域には見られない特徴があり、それらを生かした地域交通に関心が集まりました。幾つかの企業に聞いたところ、台場地域の集客施設の中には、台場地域への多様な交通手段の確保に関心を持つ企業があることもわかりました。課題はいろいろとありますが、引き続きまして、これらの関係者との具体的な調整を含め、成果につなげられるよう今後とも努めてまいります。 ○委員(いのくま正一君) ぜひお願いします。基本はシャトルバスという形で区が運営主体になることが一番よろしいかと思いますけれども、いずれにしても、成果が上がるように一日も早く台場地域に走らせるよう決断してもらいたい。このことは強く要望しておきます。  次に、高さ制限の設定を求める質問です。これも私どもが何度も質問しているわけですけれども、基本計画策定に至る区民意見はたくさん寄せられたわけですけれども、その中では高さ制限を求める意見が続出した。予想を超えて出されたということです。区が高さ制限を設定していないため、再開発による超高層ビルが横行している。これ以上の再開発をやめ、住民が安心して住める良好な住環境を実現するよう、基本計画に高さ制限をはっきり書いてくださいという声がいっぱい出たということです。これは何度も紹介したとおりです。  高さ制限を設定してほしいというわけですけれども、基本計画素案に高さ制限を打ち出すという記述があるけれども、実効性がなかなか担保されていないということです。港区景観計画でも高さを抑えるなどの強制力はないということです。  この間、都市計画審議会の質疑の中で、区の担当も、今現在港区としては日影規制と斜線型の高度地区で高さ制限がかけられてございますけれども、それに絶対高さ型の高度地区をかけることも検討の中に入ってございますと、少し踏み込んだ答えをしている。ただ、実施することは明言していないわけです。  高さ制限は設定したけれども、再開発だとか総合設計などの手法を用いれば100メートル、200メートルのビルが建ってしまうという高さ制限では意味がないわけです。絶対型の高さ制限をしっかりと打ち立ててもらいたい。答弁をお願いします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) 先日、行いました港区景観計画の説明会の場でも高さ制限に関するご意見等をいただいております。高さ制限につきましては、現在、絶対高さ制限を定める高度地区を含めまして、港区にふさわしい高さ制限のあり方について調査等を進めているところでございます。検討に当たっては、現在進めております絶対高さ制限を導入している周辺区の運用状況などの調査を初め、地域の特性や既存建築物の実態調査などを行ってまいります。 ○委員(いのくま正一君) 調査することは悪いことではないと思いますけれども、やはり絶対高さ制限が入らないと意味がないわけです。高さ制限はしたけれども、抜け道が幾らでもあったということでは本当にざるのようになってしまうわけですから、きちんとオール港区どこでもこれ以上の高さは建ててはだめという制限をしてもらいたい。重ねて要求しておきますので、具体化してもらいたい。  次ですけれども、これもずっと私どもが要求していますけれども、再開発の補助金の中止です。補助金支出のピッチが上がっているわけです。これまで27年間で238億円という税金が投入されました。今後の8年間は予定も含めたものですけれども、280億円という補助金が出る計画になっている。ですから、ピッチが上がってしまっているわけです。27年間よりも今後8年間の方が額がふえてくる。ここの中にはまだ計画にないものも、水面下みたいなものもこれからふえる可能性もあるわけです。ですからこれ以上になる可能性も出てくるということですから、区民の要求は、何で森ビルだとか三井不動産という開発業者の再開発にお金を出すのか、しかも莫大な税金を出すのか、これは本当に怒りの声なわけです。この多くの区民の声にこたえて、補助金支出はきっぱりと中止するべきです。答弁を求めます。 ○再開発担当課長(坂本徹君) 市街地再開発事業は、土地の合理的な利用により、道路や公園などの公共施設の整備とともに、広場や緑地などのオープンスペースを整備するなど、防災性の向上と市街地の改善を図る公共性の高い事業でございます。  現在、事業中の地区のほか、準備組合を設立して地権者の方々が安心・安全なまちづくりに向け市街地再開発事業を活用したまちづくりの検討を進めている地区もございます。このようなことから、地権者の保護のため、再開発組合等への支援を行う必要があり、市街地再開発事業の補助金につきましては、今後も必要であると考えております。 ○委員(いのくま正一君) 今までの答弁と一字一句同じとは言いませんけれども、ほとんど同じです。それはやはり区民は納得していないことなのです。地権者を守るためにと言っていましたけれども、そもそも再開発事業とはそういうものではないわけですから、いた人たちが追い出されていくことが基本の再開発事業、環境も壊すし、コミュニティも壊していく、あるいは最近では地震などが起これば、高いビルには安全性が非常に乏しい、危険性があることも指摘されているわけです。その事業に補助金を出していくということですから、これは絶対に認めるわけにはいかない。私たちは、また区民にもこのことはしっかり伝えて、区のあり方について区民に知らせて、一緒に考えて改善していくために頑張っていきたいということで質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) いのくま委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、藤本委員。 ○委員(藤本潔君) 街路灯について1点だけお伺いしたいと思います。  環境・街づくり支援部の事業概要によりますと、平成13年度から省エネ対策として既設の水銀灯と同程度の照度が得られる低消費電力機器の蛍光灯に切りかえ、省エネの促進を図っている。コミュニティ道路の装飾灯の設置、私道の防犯灯については、町会等への助成を行っている。さらに区内の街路灯は水銀灯、蛍光灯、ナトリウム灯、ガス灯、メタルハライド灯、合計9,036基が設置されていると記載されているわけであります。  しかしながら、港区では採用している、これからも多分採用を目指しているであろう低消費電力の機器の蛍光灯とは別に、最近、自治体においてCO2の排出量が少なく省電力の発光ダイオード、いわゆるLEDの防犯・街路灯の普及が進んでいる現状であります。  LED照明は、既存の街路灯に使われている蛍光灯と比べ、電気料金や消費電力が40%減、CO2の排出量は60%減、使用時間は約4万時間、それから10年間電球をかえなくてもいいということです。既存の蛍光灯の5倍長持ちするということです。  高額なことが逆に難点なわけです。さらに街路灯の明るさの基準として、夜道や公園などで4メートル先の歩行者の顔の向きや挙動姿勢がわかるものはクラスB、それで、夜道や公園などで4メートル先の歩行者の概要が認識できる、これがクラスAとなっているわけですけれども、LEDはクラスAに入っているということで、ほかの自治体で行っている街路灯の間隔は大体11メートルが1つの基準になっている。これは物の本に記載されているのですけれども、LEDに交換したところ、11メートルから13メートル、要するに間隔の差が2メートル伸びた。となれば、当然総量としてLEDの街路灯の本数が減るということです。  もう一つ、これも高額なのですけれども、最近、民間の会社が開発したのですけれども、太陽電池付パネルのLED灯が1本百二、三十万円するものですけれども、太陽電池で電気を蓄えてLEDを発光させる。防災面では、地震などで電力供給がなくても太陽電池により点灯できることが利点である。平時は日没後7時間はフルな明るさで、その後、夜明けまでは明るさを抑えた省エネモードで運転するが、震度5以上の地震が起きた場合、地震センサーが感知し、終夜最大の明るさで照らす防災モードに切りかわる。防災モードでは、2日間の点灯が可能である。また街路灯自体も震度7、風速60メートルにも耐える強度を備えるというもので、これはちょっと高額ですので、あちこちにできないにしても、役所の本庁舎の前とかエコを売り物にするエコプラザの前とか、そういうところにも設置すれば、港区のCO2削減、地球温暖化対策に対するアピールもできるのではないかと思うわけです。  そこで東京23区の北区でも9,650基の街路灯があるのですけれども、今後10年間でLEDタイプにすべて街路灯を交換する。そのことによって消費電力とCO2の排出量が約70%削減可能であるとしております。  さらに、北区は東京都の補助金等々を勘案して、商店街灯を交換する場合、企業の9割に補助すると打ち出しているわけですけれども、やはり港区にふさわしい今後の時代の流れとして、環境にやさしいLEDの街路灯をぜひ設置すべきではないかと思うのですけれども、お答えをお願いします。 ○土木事業課長(佐野和典君) 当区では、街路灯の光源につきまして、平成13年度より省エネ・省資源の観点から、低消費電力の蛍光灯やメタルハライド灯に順次切りかえており、特に蛍光灯につきましては、おおむね切りかわり作業が終了いたしております。  LED(発光ダイオード)照明は、光の直進性が高く、光源が強い上にデザイン性もよいことから、現在、案内表示板や信号機、大型スクリーン等で広く利用されていますが、従来の球よりも2倍以上の高コストであり、明るさのむらや光源の強さ・まぶしさ等が課題として残されており、まだ道路照明器具としての性能指標を十分満足するものではないと考えております。  しかしながら、公園灯や緑地灯等においては、既にLED照明の施工を一部で実施しており、道路においても、今後は光源の強さやコスト面等の技術開発等を見定める中で、採用を検討してまいります。 ○委員(藤本潔君) 以上で質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 藤本委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、赤坂委員。 ○委員(赤坂だいすけ君) 時間がないのでさくさくいきます。  港区立公園条例の第5条には、10項にわたりまして、公園では次の行為をしてはならないという規定があります。しかしながら、公園によっては過剰に禁止しているところはないでしょうか。周知徹底されていますでしょうか。お尋ねいたします。 ○参事[麻布地区総合支所まちづくり担当課長事務取扱](滝川豊美君) 公園利用者の行為の制限につきましては、公園利用者や近隣の方々のご意見を踏まえながら、公園条例に記載されている具体的行為に加えまして、「公園の管理上支障がある行為をすること」という規定に基づき行ってございます。  また、この制限は平成10年ごろ、球技などの禁止事項を細かく記載した看板による規制型から、他人に迷惑をかけないように遊びましょうというソフトな看板に改めまして、利用者と協働して公園を守る考え方へと、公園管理のあり方を転換してございます。  今後とも、公園利用者の行為の制限は、公園利用者や近隣の方々のご意見を十分に踏まえながら、利用者の安全性の確保、近隣住民への迷惑防止、公園施設の保全といった観点をベースに、過度な禁止とならないよう努めてまいります。 ○委員(赤坂だいすけ君) 滝川参事、本当にご尽力いただいて、前も、過剰ぎみな看板は他人に迷惑をかけないように遊びましょうという看板に変えていただいたりして、どうもありがとうございます。  地域の方の意見を聞くことは、その姿勢は非常に買うのですけれども、公園に関してはだれでも意見があるので、取るに足らない意見の方が多いと私は思うので、その辺は毅然と、りんとして条例に沿ってやっていただきたいと思っております。  質問の2番、区立公園における緑化、芝生化はいかがなっていますでしょうか。 ○土木事業課長(佐野和典君) 区立公園における芝生化ですが、区では地域の要望等を踏まえ、自然が体験でき、また子どもが伸び伸びと遊ぶことのできる芝生広場のある公園整備を進めております。現在21カ所の公園等で芝生広場を設けております。なお、整備に当たっては、芝生が十分根づくまで養生期間をとって開放しております。 ○委員(赤坂だいすけ君) 緑化はとてもいいことです。時間が結構ありますので、質問のテンポを遅くします。昨日、3階の区役所と議会棟の連絡通路を通っていましたら、環境課の今福課長が、区役所の緑のカーテンをいとおしそうに一生懸命やっていらっしゃるので、写メを2枚ほど撮っておきましたけれども、緑化は非常にいいことだと思っておりますが、私の地域性が絡んでくるのですけれども、赤坂地区の檜町公園は養生期間はどうなっていますか。 ○赤坂地区総合支所まちづくり担当課長(小門謙君) 芝生の養生期間につきましては、芝の成長を守るため、広場に人が立ち入らないようにしております。檜町公園芝生広場の養生でございますが、芝の成長が遅くなります2月から3月、それから梅雨時の葉が寝る期間でございます5月末から7月にかけて実施しております。  これまで平成19年12月13日から、芝生広場の北側部分を54日間、平成20年2月5日から南側部分を36日間、平成20年5月31日から全面的に50日間、平成21年1月19日から南側半分を36日間、平成21年2月24日から北側半分を32日間、最後に、平成21年5月23日から全面的に58日間、芝生の養生を行ってまいりました。 ○委員(赤坂だいすけ君) 私も子どもを連れて遊びにいくと、入れない場所がほとんどいつもありまして、今年は今、課長がおっしゃったところによると合計126日間は入れないのです。これはひもが張ってあるのですけれども、人間よりも芝生が大事みたいな感じで、私は芝生様と呼んでいるのですけれども、そういう人がいるのです。私の次男がまだ生後7カ月なので6キロぐらいなのですけれども、はいはいして入ると、ピピピピピといって屈強な大人3人ぐらいにうちの子が囲まれているのです。入るな、入るなみたいなことになっているのです。その横ではベンチで白人がディープキスしたりして、さらにその横にも若い男女がいるのです。嫌よ、嫌よなどと言って、いいじゃないかと。私は子どもには人が嫌がっていることはやめなさいと教育しているのですけれども、3歳の我が子は、嫌だと言ってもやめない大人と、実はそんなに嫌がっていない大人を見ているわけです。子どもにはよくない影響だと思うのですけれども、そういう人たちには全く注意しないで、ちょっとでも芝生に入ると注意される子どもたちがいるのです。  何で芝生をそんなに養生しなければいけないのか。結論は1つです。簡単なことなのです。ハイヒールとピンヒールと革靴なのです。私が見ていると、昼休みに必ず30代ぐらいの男女がコカコーラのCMよろしく、バレーボールとかをして、ハイヒールで芝生をえぐっても怒られないのですけれども、子どもが芝生に入ったら怒られるのです。ハイヒール、ピンヒール、革靴でめたくそにして、さわやかな汗みたいな感じでオフィスに帰っていく。そういうことを私はよく見ているのですけれども、現在、禁止と明示化していれば、それを盲目的に信じて説教する、手は差し伸べてくれないけれども、監視の目だけはある人たちが非常に多いのです。一方で、禁止という明示がなければ何でもしていいのだと思う人もいるのです。  シンプルな話なのです。ハイヒール、ピンヒール、革靴を立ち入り禁止にしていただきたい。運動会でもハイヒールで来る方がふえています。昔はそんなことは常識的にあり得ないと結構年配の方がおっしゃっていましたけれども、禁止できませんか。 ○土木事業課長(佐野和典君) 芝生の生育状況や芝生広場のあるそれぞれの公園の利用状況等を勘案しながら、注意板による立入禁止表示等、さまざまな対応策を検討してまいります。 ○委員(赤坂だいすけ君) おととしは54日、翌年は86日、そしてことしは126日と、ことしもこれ以上、養生期間があるかわかりませんけれども、非常にはげていて養生期間がなければいけない状況はわかるのですけれども、子どもたちが遊びまわっていてはげたのではないことは明らかなので、その辺は実地を見ていただいて、対策を早急にとっていただきたいと思っています。現実を見てください。多分、来ている人の3割はハイヒールですから。  以上です。 ○委員長(林田和雄君) 赤坂委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、山本委員。 ○委員(山本閉留巳君) 昨日、中川昭一元財務金融大臣がご逝去されました。心より哀悼の意を表したいと思います。  それでは、土木費につきましての質問に移ります。まず、質問の1番、街路灯の新設について、お尋ねいたします。  本会議で落書き防止に向けたまちづくりについて質問いたしまして、区長より街頭張りつけ防止対策として、区道上に街路灯を新設する際に、シールやステッカーなどの張り札がはがしやすい塗装を施すなどの取り組みを行っているという答弁をいただいております。  きょうは、より詳しい内容について質問したいと思います。答弁中にございましたシール等をはがしやすくするだけではなくて、落書きをできなくする溶剤も最近は開発されております。ちょうど2年ほど前になりますが、私の自宅がございます麻布台三丁目の外苑東通り沿いに立脚している道路標識の柱は、東京都の管理だと思うのですが、これに断続的に落書きされていく事態が発生いたしました。本来は管理者である東京都から許可を得るべきだったのかもしれませんが、仲間とともにこれをすぐ消去してしまいました。また、外苑東通りを挟んで麻布台一丁目、ちょうど麻布小学校の通用口のわきのところに区の掲示板があるのですが、ここも落書きされてしまいましたが、総合支所に本来は通報するべきだったのかもしれませんが、その前に勝手に消してしまいました。すみません。  いずれの被害箇所も消去した後に落書きをはじく溶剤を塗りまして、それ以来この場所での被害は発生していないということです。  今回の決算で道路、街路灯、公衆便所等の維持管理、道路清掃に要した経費として、項の2道路橋りょう費、目の2道路維持費として、支出済額10億2,442万1,651円の不用額が1億3,844万349円、執行率が88.1%でございます。  そこで2点お伺いいたします。平成20年度におけます街路灯の新設における落書き防止、または張り札防止に向けた詳しい状況について、それから2つ目は、麻布地区における街路灯を初め区管理の都市施設、今後は土木施設と名称が変わるかもしれませんが、この状況についてそれぞれお尋ねいたします。 ○土木事業課長(佐野和典君) 平成20年度に改修しました街路灯につきましては、六本木六丁目1番先芋洗坂で独立灯31基と、浜松町二丁目1番先貿易センター周辺で独立灯57基で、いずれも街路灯の柱に高さ2.5メートルまで張り紙をはがしやすい塗装を施しております。なお、2路線とも電線類地中化工事を行い、街路灯を電柱共架から独立灯に変更したものでございます。 ○参事[麻布地区総合支所まちづくり担当課長事務取扱](滝川豊美君) 麻布地区における土木施設では、街路灯では張り紙貼付が多く、公園・児童遊園、公衆便所等の内壁で落書きが見られます。このことから、街路灯では張り紙をはがしやすい材料を、トイレでは落書きを簡単に落とせる材料により対応を進めています。  平成20年度におきましては、街路灯では立て替え3基、それから既存の60基に対しまして張り紙をはがしやすい材料で施工しています。また、落書きを簡単に落とせる材料は、被害が多く発生する施設を対象に、平成20年度は公衆便所1カ所、公園便所1カ所を施工してございます。  ご指摘の落書きができない状態をつくり出すためには、塗装後におきまして、施設の表面が乾燥しない、あるいは施設の表面と落書きが接着しない溶剤による塗装が必要と考えてございます。今後、落書きができない溶剤につきましては、調査してまいります。 ○委員(山本閉留巳君) 失礼しました。ご答弁ありがとうございました。今後とも私も地域住民として、もちろん麻布地区だけはないのですけれども、こういった問題の解決に向けてよく目を見開いていきたいと思いますので、行政の皆さんもぜひご協力をよろしくお願いいたします。  質問の2番、芝浦港南地区におけるスペース活用についてお尋ねいたします。最近の芝浦港南地区における開発は目覚しいものがございます。東京都では、利用が低下した運河や利用形態が変化した周辺の土地などの水辺空間を、観光、景観、あるいは回遊性などを重視した魅力ある都市空間を再生させる取り組みとして運河ルネッサンスを推進しているところでございます。  さて、最近、プレジャーボートなどを所有する区民の皆さんから、あるいは、いろいろな小型ボートを所有する皆さんから、区民が水辺空間をもっと利用しやすいようにできないのか。新しく開発された場所でも一部の会社・団体が場所を借り切っていて入れない。同じ税金を払っている区民として疑問を抱かざるを得ない。水面は本来みんなに平等であるべきだといった声が寄せられるようになってまいりました。  芝浦港南地区の開発はこれからも行われていくことが予想されます。そこで質問ですが、運河や周辺地の管理は、国や都の管轄圏に属してはいるのですが、より開放的に、かつ快適に利用されていくように国や都に対して働きかけていくことについて、区はどのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 東京港内の公有水面は、港湾管理者である東京都が管理しております。現時点では、東京港内のプレジャーボート係留保管場所として、東京夢の島マリーナと東京港マリーナの2カ所のみと聞いておりますが、委員がお尋ねの区民の皆様の声については東京都に伝えてまいります。 ○委員(山本閉留巳君) わかりました。これは区だけではとても対応できない問題だと重々承知しておりますので、都に対する働きかけもよろしくお願いします。また、私も東京都にも働きかけをしてまいりたいと思っております。  ありがとうございました。質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 山本委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、大滝委員。 ○委員(大滝実君) 最初に、品川駅港南口自転車等駐車場の環境整備について質問いたします。  品川駅港南口自転車等駐車場の利用者より、地下にある駐車場内に入ると、汚れた空気がよどんでいる、換気はされているのかといった苦情が寄せられております。  現在、区では、駐車場内にある管理室内の空気環境測定を定期に行い、問題なしとしておりますけれども、駐車する場所では測定が行われていません。そういったことから問題にならなかったわけですけれども、今言ったような声もありますので、駐車場内の換気がされるよう改善をされるべきです。答弁をお願いします。 ○都市施設管理課長(榎本和雄君) 品川駅港南口自転車等駐車場の空気環境測定につきましては、施設規模が小さく、法的な測定義務がないこと、利用者は自転車等の出し入れのための短時間滞留であること、空調設備があることなどから、これまで場内の環境測定は行っておりません。  駐車場には、換気設備が設置されておりますが、特に夏場には空調能力の関係から、ご指摘のような状況の発生も考えられることから、今後、指定管理者とも協議の上、環境測定を実施して状況を把握し、改善が必要な場合には改善方法等を検討してまいります。 ○委員(大滝実君) 換気装置は確かについているわけですけれども、ほとんど吸っていない実態なわけです。そのために空気が汚れているわけなので、ぜひとも早く調査して対処をお願いしたいと思います。  次に、運河沿緑地における自転車通行について伺います。区において水辺の散歩道連続化事業計画が進められ、芝浦一丁目から港南四丁目までの間で、既に整備済みの内部護岸の6割を超える7.5キロメートルが運河沿緑地として整備されております。近隣住民の方が花壇をつくったりして、散歩する人の目を楽しませたりして芝浦港南地域ならではの魅力となっています。  ところが、歩行者と自転車通行者とのトラブルが発生しております。まず初めにお聞きしたいことは、運河沿緑地は自転車も自由に入れますが、自転車通行は禁止されていないということでしょうか。答弁をお願いします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(岩崎雄一君) 耐震護岸上を活用して港区と東京都港湾局で整備した運河沿緑地は、広く地域の人々が水辺と緑が楽しめるよう、自転車も含め利用できることにしています。  こうしたことから、区では自転車での通行につきましては、現在、禁止までの強い措置は行っておりません。 ○委員(大滝実君) 歩行者と自転車通行者とのトラブルが起きないよう、マナーを啓発する看板を設置するなど、対策は必要と思いますけれども、いかがでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(岩崎雄一君) 区では、運河沿緑地を安全で快適な親水空間として利用していただきたいと考えております。しかし、最近スピードを出して走行する自転車を目にすることがあり、地域の人からも安全な利用を望む声が上がっています。  そこで、芝浦港南地区総合支所では、だれもが安全で安心して運河沿緑地を利用できるよう、自転車利用に対しましては、降りて通行していただくようお願いしています。また、総合支所の区民参画組織である、地域の魅力アッププロジェクト「困りごと解決チーム」において、緑道の安全対策について、今年度検討を行っているところです。今後は地域の方の要望を取り入れ、有効な対応策について進めてまいります。 ○委員(大滝実君) 安全で楽しい運河沿緑地となるように、ぜひともそうした安全策がとられるようによろしくお願いいたします。  次に、百代橋交差点の改善について伺います。芝浦三丁目側百代橋前には、歩行者用の信号はありますけれども、丁字路になっている百代通り側には車両用の信号がなく、いつでも進行できるため、歩行者が横断しているときに右折の車が進行し横断歩道の中に入ってきます。芝浦四丁目の百代橋側からの車も同じように信号がないので右折します。このため横断歩道は交通事故の危険があります。  現在、工事している芝浦小学校の移転場所がこの近くにあるわけですけれども、小学校ができ上がった場合は通学路にもなるところでもあると思います。改善を求める声も上がっております。正確に言えば交差点に交差してないので、ずれた交差点といいますか、そういう状況になっているので、どういう形にすれば一番安全かという問題もありますけれども、住民や町会の意見もよく聞いて改善策を立てるべきです。答弁をお願いします。
    芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(岩崎雄一君) 百代橋交差点は、都道の日比谷芝浦線に対し、芝浦三丁目及び百代橋側からそれぞれ区道が変則的に接続している交差点で、東京都建設局が管理を行っています。交差点付近には、既に大規模な民間施設や建築物があることから、取りつけ道路の位置の変更など、交差点構造の早急な改良は進められない状況にあります。  総合支所としても、この交差点では交通がふくそうしており、変則的な構造であると認識しています。また、地域住民から改善を望む声を伺っております。地域の方が横断に関して不安を感じることなく通行できるよう、百代橋交差点を管理している東京都、並びに交通管理者であります三田警察署に現在の状況を伝え、早急に改善策等を協議してまいります。 ○委員(大滝実君) いずれにしましても、事故が起きてからでは遅いわけなので、できるだけ早く対処して、交通管理者にぜひとも要望してほしいと思います。  次に、渚橋自転車通行レーンについて伺います。地元住民の要望に基づいて、三田警察署が芝浦アイランドにかかる渚橋に自転車通行レーンを設置するとの説明を受けました。渚橋は2本になっており、自転車通行レーンは車と同じように一方通行になるとのことです。計画によると、JR田町駅側の通行レーンは、橋が2つに分かれているため、逆走した場合は途中でレーンを変更することはできません。そのまま走れば、自転車同士の衝突や車道側へのはみ出しにより、車等との接触事故などにもなりかねません。通行レーンは旧海岸通りまで延長が必要だと思います。交通管理者に要請すべきと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(岩崎雄一君) 渚橋の歩道は、歩行者とともに自転車の利用者も多く、地元住民の方から安全な歩行空間の確保を望む声が交通管理者である三田警察署にもたらされました。この結果、三田警察署では現地の調査・確認を行い、渚橋に自転車の走行レーンを設置することに至ったと聞いております。  自転車の走行レーンの設置に当たり、三田警察署では、路面への表示や標識などを設置して十分な安全対策を講ずるとしております。区といたしましては、今後、歩行者及び自転車利用者が安全で安心して通行できる環境となっているのか、自転車走行レーン設置後の状況等を確認した上で、必要であれば対策を講ずるよう三田警察署に働きかけてまいります。 ○委員(大滝実君) 次に、特定公共賃貸住宅・区立住宅について伺います。雇用問題が引き続き深刻な状況になっています。2日に発表された総務省の労働力調査では、8月の完全失業率は5.5%、有効求人倍率は過去最低の0.42倍です。また、昨年10月からことし12月までの非正規労働者の失職、あるいは失職予定者は24万人近くになっています。失業すると再就職も大変困難な状況になっております。失業は生活を一変させてしまいます。特定公共賃貸住宅や区立住宅は、最低の収入基準が決められており、一定の収入がなければ入居できません。入居時には基準を満たしていても、突然の倒産や失業によって収入が激減したケースが生まれております。  区の住宅条例では、災害による被害を受けた場合とか、あるいは使用者の責任でなく10日以上住宅を使用できない場合、また区長が特別の理由があると認めた場合、使用料等の減免及び徴収猶予を受けることができるとしておりますけれども、今日の社会情勢に合わせた家賃の新たな減免制度は必要と思いますけれども、いかがでしょうか。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 特定公共賃貸住宅・区立住宅では、所得に応じた使用者負担額を住宅ごとに設定する応能応益型の使用者負担額制度をとっております。また、年度途中でも、所得が減少した場合には、その減少した所得に応じた使用者負担額となります。  このように所得の変動によって、使用料を減額しておりますので、一定程度対応できているものではないかと考えます。現時点では、さらに減免を行うことは考えておりません。 ○委員(大滝実君) 今、使用料は3段階になっているのですけれども、いわば一定の最低水準はあるわけですから、失業した場合はそれ以上に激減するわけです。そのために家賃が支払えない。しかも今の社会情勢では個人責任にはし切れない問題もありますし、また再就職できれば支払い能力も出てくるわけですから、そういった面での猶予といった形でぜひとも検討されるように要望いたしまして、質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 大滝委員の発言は終わりました。  議事の運営上、暫時休憩いたします。なお、再開予定は3時5分といたしますので、よろしくお願いしたいと思います。                 午後 2時42分 休憩                 午後 3時05分 再開 ○委員長(林田和雄君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  歳出第7款土木費の質疑を続行いたします。  初めに古川委員。 ○委員(古川伸一君) 土木費の中では3点にわたり質問させていただきます。  1点目は区民向け住宅における家賃滞納をふやさない、出さないための取り組みについてお伺いいたします。  先日、建設常任委員会に3件の訴えの提起についての議案が付託されました。区民向け住宅における家賃滞納に対する取り組みについて、何点か質問させていただきたいと思います。  平成21年度予算特別委員会でも意見や要望を述べましたが、その後の取り組みについてお伺いいたします。使用料の長期滞納を減らすためには、滞納が3カ月以上になったら原則として退室していただくなど、個々の事情を考慮しつつも一定程度対応を厳しくするべきと思います。また、短期の滞納者に対しては民事訴訟までいかないように、該当する世帯について一度精査すべきと思います。  そこで、昨年9月から支払い案内業務を民間事業者に委託するとともに、ことし4月からは新たな指定管理者が支払い案内業務を含めて行っていますが、現在の取り組み状況はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 区民向け住宅における家賃滞納をふやさない、出さない取り組みにつきましては、議会でのご意見も踏まえ、滞納者対応の体制等を整備してまいりました。退去した滞納者に対しましては、支払い案内業務を昨年9月から債権回収業者に委託して実施しております。区と債権回収業者が連携して滞納者に連絡をとり、滞納額をお知らせするとともに、分納等の納付誓約書の提出を求め、回収に努めております。また、今後は弁護士との連名による催告など、より対応を強化してまいります。  入居中の滞納者に対しましては、区と新たに指定された指定管理者、債権回収業者が連携して取り組んでおります。具体的には、滞納が3カ月までの使用者に対しましては、督促書、催告書の送付に加え、休日及び夜間も含め電話により滞納状況をお知らせし、滞納額の早期の支払いを促しております。その結果、今年度に入ってからは、新たに4カ月以上の滞納者は発生しておりません。  これまでの4カ月以上の滞納者に対しては、特別催告書の送付、滞納額の案内、電話による納付方法の聞き取りを行った上で、必要に応じて訪問を行い、分納等の納付誓約書の提出を求め、滞納額の回収を進めております。また、連帯保証人に対しても文書や電話による納付履行の協力依頼、支払いに関する文書を送付しております。  このような取り組みの成果として、本年4月から8月までの5カ月間で1,560万円の滞納額を収納しております。このように、滞納者対応の体制や方法を整えてまいりました。今後も対応方法を工夫して家賃滞納対策を進めてまいります。 ○委員(古川伸一君) 今ご説明がありまして、4月以降は着実に成果、実績が上がっているということで、今までとは異なり、住宅担当等の皆さんが努力してきていることがわかりました。  しかし、本年8月時点で、区民向け住宅において6カ月以上の滞納者は31人で、滞納金額は約3,900万円と聞いております。何かと大変かと思いますが、該当する世帯については、先ほども言いましたが、一度精査していただき、的確な対応をよろしくお願いいたします。滞納者は、それぞれの事情があり、収入が減った場合などに、例えば移転先を探すことや生活設計についてみずから問題を解決できずに、その結果、滞納に至っている場合があると思います。このような方々に対しては、納付してください、退去してくださいと言ってもなかなか対応はできないのではないでしょうか。早目早目に相談を行うことが必要と思います。  そこで、収入の低い方に対しては、生活保護等に関する相談に乗ってあげ、安心して生活ができるような措置や対応が重要と考えますが、区の考え方についてお伺いいたします。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 滞納者の生活相談等の対応につきましては、これまでも生活保護が必要と思われる方に対しては、福祉部門とも連携して、使用者を生活保護の窓口に案内するなどの対応を行っております。また、転居等に関する相談に対しては、都営住宅や区営住宅の募集情報を提供するなどの対応を行っております。今後とも、関係部門との連携等により、個々の事情に即した丁寧な対応に努めてまいります。 ○委員(古川伸一君) 皆様ご存じのように、区内の民間住宅の家賃は高く、探すのに大変と思いますので、ぜひ安心して暮らせる住宅を紹介するとか、都営住宅等の募集情報を提供するなどを行っていただきたいと思います。  前にも述べましたが、滞納者を出さない、ふやさないためには、まず入居時に規定・基準を明確に伝え、世帯主の収入状況を定期的に把握することや、分納する場合のルールや限度額についても徹底していくことが必要と思います。  そこで、こういった対応を進めていくためにも、区の体制をしっかりとつくるべきと思います。また、滞納者に対する電話や訪問時の記録をもとに、定期的に状況把握と対応方針を確認するとともに、担当職員間で十分な情報の共有化を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 入居時に、滞納について記載された「すまいのしおり」を配布するとともに、使用料を滞納した場合の規定・基準について説明を行っております。世帯主の収入状況の把握については、毎年提出される所得報告書や減額申請書で把握しております。これらの申請や個別相談の際の情報を区、指定管理者、債権回収業者で共有し、状況の把握に努めてまいります。  滞納者への対応については、区、指定管理者、債権回収業者が連携して行っております。関係職員間を初め、指定管理者、債権回収業者との連絡会議等を定期的に開催し、滞納者等の状況と対応方針を確認し、十分な情報の共有化を図ってまいります。 ○委員(古川伸一君) さまざま述べてまいりましたが、審査意見書に「住宅使用料の収入未済については、前年度に引き続き大きな額となっている、滞納者には、早期に適切な対応をとることが重要である。今後とも、公共住宅の役割をふまえつつ、受益者負担の徹底を図られたい」との指摘もあります。今後はさらに関係部門や指定管理者等との連携を強化していただき、滞納者への的確な対応など、よろしくお願いいたします。  それから、滞納者への対応とは別に、ことし3月の建設常任委員会でも提案しましたが、高齢者や子育て世帯などへのセーフティーネットの確保も大きな課題であります。そこで、民間等の住宅を借り上げてセーフティーネットとして住宅を供給するなどの対策を講じるべきと考えますので、そういった課題についてもぜひ検討をお願いしたいと思います。  2点目は、港区景観計画についてお伺いいたします。平成16年に景観法が制定され、法的根拠をもって景観形成に取り組むことができるようになりました。現在、全国で400近い地方公共団体が景観法に基づく景観行政団体として位置づけられています。景観については、私も松山、門司、山口などを視察し、平成20年度予算特別委員会で、港区の景観形成への取り組みについて幾つか質問しました。また、我が会派は今定例会の代表質問で、港区緑と水の総合計画について質問させていただきましたが、いよいよ今月10月から区独自の港区景観計画に基づき景観形成に取り組んでいくことになります。  各自治体が景観形成に取り組む中で、最近、都市景観の重要な要素として建物の色彩への関心が高まっています。千代田区ではイタリア文化会館の赤い外壁が景観論争を呼んだり、またある有名人の自宅の色が話題になりました。個人的な感想になりますが、港区内にも周辺と調和していない色の建物が建築されたり、街並みに相応しない看板が設置されています。  そこで、こうしたまちの景観を壊してしまうものについては、港区景観条例で規制することはできないのでしょうか、お伺いいたします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) 既存の建物や屋外広告物には適用されませんけれども、港区景観計画では、建物の色彩など外観に関する景観形成基準を設定するとともに、看板などの屋外広告物につきましては、規模や位置、色彩等のデザインへの配慮事項を定めているところでございます。  建築物の新築及び増改築や外壁の塗装など外観の変更、屋外広告物の設置許可などに際しましては、港区景観計画に基づき、適切な助言・指導を行うとともに、関係部署とも連携して、それぞれの地域にふさわしい良好な街並み形成に取り組んでまいります。 ○委員(古川伸一君) ぜひよろしくお願いいたします。  景観法の基本理念では、「良好な景観は地域の自然、歴史、文化等と人の生活、経済活動との調和により形成される地域の固有の特性と密接に関係するものである」と示されているように、良好な景観は地域ごとに違うものだと思いますし、定義してしまうと画一的な景観になってしまいます。景観に対する評価は人それぞれの主観によって違うと思います。  こうしたことから、景観形成基準を盾に事業者を指導・誘導していくことはなかなか難しいことだと思いますが、いかがでございましょうか。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) 届出制度の事前協議の中で、景観づくりに精通した景観アドバイザーによる助言・指導の仕組みを有効に活用することで、より効果的な制度の運用を図ってまいります。また、港区景観計画に不適合な計画に対しましては、勧告や変更命令が可能となってございます。その際には、学識経験者や区民で構成する港区景観審議会の意見をもとに、より客観的な規制・誘導に取り組んでまいります。 ○委員(古川伸一君) 今お聞きしまして、港区景観計画に基づき景観条例を進めていくためにはさまざまな課題があるように思いますが、地域の特性を生かし、良好な景観を守るためには、区民への周知徹底とともに地域住民の方や商店街、そして企業・事業所等の理解、協力も必要と思いますので、今後の対応についてもよろしくお願いいたします。  最後に3点目ですが、区内の自転車等駐車場におけるサービスの向上についてお伺いいたします。区内には田町駅東口、品川駅港南口、品川駅高輪口、白金高輪駅、浜松町駅北口の5カ所に自転車等駐車場が設置されておりますが、品川駅高輪口以外はすべて地下駐車場となっています。そのため最近、田町駅東口自転車等駐車場を利用されているご年配の方などから、自転車を入れるときは大丈夫ですが、出すときはベルトに乗せて上げるわけですが、自転車を支えるため力が結構要ります。しかし、足腰が痛かったり足をけがしているなどの理由から、地上まで自転車を運ぶことが大変です。何らかの方法で自転車を運んでもらえれば助かりますとの相談を受けております。また、そのほかにも地下駐車場を利用することは大変です、上に駐輪スペースがあったらいいですねなどの声も聞いております。  そこで、エレベーターのある白金高輪駅は別として、このような要望は田町駅東口だけの問題ではないと思いますので、地下駐車場を利用されている方や利用してみようかと思っている高齢者等に配慮したサービスの向上が必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○都市施設管理課長(榎本和雄君) 自転車は身近で大変便利な乗り物であるため、小さな子どもから高齢者まで幅広い層で利用されております。  一方で、近年は自転車が関係する重大事故も発生しており、安全利用という観点からは、非常時に緊急対応できる一定の身体能力も必要になると考えております。地下自転車等駐車場の出入り口のスロープは、上りの搬送設備を含め、このような前提で勾配が決められてきたものと考えております。  しかしながら、身近な交通手段である自転車利用の促進と自転車等駐車場の安全利用の観点も重要であり、地下自転車等駐車場のスロープを利用しづらい高齢者等の利用に対する配慮に関し、具体的かつ可能な対応策について指定管理者と協議してまいります。 ○委員(古川伸一君) 港区も高齢化が進んでおり、これからも高齢者の方の利用もふえると思いますので、ぜひあらゆる検討をしていただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 古川委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、池田委員。 ○委員(池田こうじ君) 私からは、無料化をも含めたコミュニティバスの小学生の子ども料金の調査と設定についてお伺いします。無料化というと民主党のマニフェストを思い出して、大丈夫かと切なくなってしまうのですが、例えば高速道路の無料化の問題についても、どれだけ一人で乗る車がふえたりCO2がふえるか、事故、渋滞がふえるか、30兆円以上と言われている償還金は2兆円の収入なくして、車に乗らない人や高速道路を利用しない人が負担するのかなどと考えると、どうかなと私は思うのであります。  それで、新幹線をはじめとするJRなどの電車の料金を減額したり無料にした方が、まだエコ的にはいいのではないかと思うわけでありますが、やはり都心区において公共交通機関の活性化が大きな課題であると思います。駐車場とか渋滞の問題、あと交通事故の抑制の問題という観点からでございます。  きょうは、その中の子どもの利用についてお伺いしたいのですけれども、これは前回の予算特別委員会でも私は質問したのですが、今コミュニティバスの港区の子どもの利用が大体2%から3%という状況で、非常に利用率が低い。そして今回の5路線の新規路線については、例えばスポーツセンター、アクアフィールド芝公園、埠頭公園ですとか30以上の公園を通るということで、子どもの利用も非常に活性化するのではないかと予測されております。  赤字分については区が補てんすることを承知の上で、あえてお伺いしますが、今後、子ども料金の設定・調査について区のお考えを改めてお伺いします。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 新規5路線には公園やスポーツ施設、芝浦アイランドこども園、図書館など、子どもが利用する公共施設も多く含んでいることから、これまでよりは子どもの利用が増加すると考えております。  まずは、いつ、だれと、どういう目的でどこに行くのにコミュニティバスを利用するのかについて、実証期間中に利用実態の詳細を把握してまいります。その利用率や内容、子ども料金設定による全体収支への影響なども含め、子ども料金の設定の是非について検討してまいります。  なお、無料化については、他の公共交通機関と同様、考えてはございません。 ○委員(池田こうじ君) 無料化はなかなかハードルが高いと思うのですけれども、子ども料金は半額なのかどうかは別にして、そういったものを設定することで、港区ではないのですけれども、塾通いの子どもが交通事故に遭ってしまったとか、先週も取り上げましたけれども、区立小学校の子どもたちが、もしコミュニティバスに乗るようなことがあって、交通安全に寄与する点ですとか、あと子どもを連れた親からすると、そこら辺の負担という意味でも、子育て支援につながるのではないかと思いますし、また高齢者の動態と若干差異があって、あいている時間に子どもの利用がふえることで全体的なコミュニティバスの活性化につながる、また子どもの利用を多くすることで、例えば半額であればある程度利用がふえて、収入減にもそれほど影響がないことなどを含めて調査していただいて、できましたら、子どものためにそういったものを設けていただくよう今後検討していただきたいことを要望いたしまして質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 池田委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、渡辺委員。 ○委員(渡辺専太郎君) 私は、水辺の景観に配慮したまちづくりについて質問いたします。  港区には貴重な親水空間である運河が芝浦港南地区を中心に存在しています。この運河は江戸時代、港区から貨物を陸上へ運ぶ物流の重要な施設でありました。  さて、芝浦港南地区は、このような水運を利用した倉庫などが多く存在する地域でした。近年の土地利用の展開により、倉庫がマンションへと変貌したため、現代では移送施設としての運河の利用は大幅に減少しております。  このような背景により、東京都港湾局では、現在利用の低下した運河や土地利用の形態が変化している周辺の水辺空間の観光、景観、回遊性などを重視した魅力ある都市空間として再生する取り組みとして運河ルネッサンスを推進しております。  これらの運河の護岸は、新潟における液状化災害の教訓から、既存護岸の前面に耐震護岸を築造し、災害対策を行ってきたと聞いております。この護岸の上部については、運河ルネッサンスに基づき貴重な水辺空間を区民の憩いの場として活用するため、景観や自然環境との調和に配慮し、区と港湾局との協議により遊歩道を設置してきており、今後も整備が促進されると思います。また、橋りょう部分においては、遊歩道が分断された部分については、連続性を確保するための事業が今後も進められております。しかしながら、私は、これまで行われてきた整備や取り組みが運河という水辺の資源を最大限有効に活用しているかという点について疑問を感じております。  というのは、他の都市の事例、特に小樽などの場合、運河はすばらしい観光資源となっており、区内の運河の利用や活用については同じような状況にならいものかと感じております。特に強く感じることは、護岸に面した宅地利用についてであります。倉庫がまだ残る部分や古い建物と遊歩道との境にはネットフェンスが張られており、利用状態が良好な景観を著しく妨げている場所があることであります。また、護岸上部もせっかくきれいに整備しても、適切な維持管理が行われなければ良好な景観を保つことはできません。さらに観光資源として利用できるような施設と一体化したつくり込みを行った事例も余り見かけないことや、遊歩道部分のアクセスについては、道路以外にはほとんど確保されていないことも課題があると感じております。  最近、完成した芝浦アイランドについては、地区全体を整備したため外観も非常によく、遊歩道のアクセスも利用しやすいこととなっております。また、維持管理においても、区、港湾局、開発者により協定が締結され、適切な維持管理が行われております。これらを見ると、やはり行政と開発者がそれぞれ水辺空間の利用を念頭に置き、しっかりと協議を重ねた上でまちづくりを行うことが重要であることがよくわかりました。  現在、区では本年6月、港区景観条例の施行により景観行政団体となりました。また、8月には港区景観計画が策定され、運河を含む芝浦港南地区が水辺景観形成特別地区に指定されております。今後、運河沿いで開発を行う場合、この景観条例を活用し、水辺空間の景観に配慮した指導・誘導をどのように考えるかお尋ねいたします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) 運河を含む芝浦港南地区におきましては、臨海部の水辺空間としての特性に応じた景観づくりが必要であると考えてございます。  港区景観計画では、水辺景観形成特別地区として、運河沿いの散策路や海辺の観光スポットからの景色の変化を楽しめる、印象的で魅力的な水辺景観をはぐくむこととしてございます。運河沿いでの開発などに当たっては、水辺を意識した建物の配置や色彩、隣接するオープンスペースとの一体的な空間づくりなど、景観形成基準に基づく適切な規制・誘導によりまして、水辺空間の魅力向上に取り組んでまいります。 ○委員(渡辺専太郎君) 私は遊歩道そのものは悪いと思いませんけれども、芝浦アイランドあたりは全体がつながっているので、ジョギングしたり歩いたりする人がたくさんいるわけであります。  この間、倉庫業者の方とお会いしましたら、おもしろいことを言っていました。渡辺議員、昔はこの運河では、はしけ等が行き来してにぎやかだった。今度せっかく遊歩道をつくったので、「水上ちぃばす」とは言わないけれども、そういうものがあって、どこでも利用できると楽しいなという話がございました。  そこで、開発ではなく個別の建物の建て替えにおいても、運河との連続性や景観について指導・誘導を行えるのか。また具体的に、どのような指導ができるのかお尋ねいたします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) 高さ15メートル以上、延べ床面積3,000平方メートル以上の建築計画等について、景観条例に基づく事前協議や景観法の届け出が必要となりますので、この手続の中で、景観に対する規制・誘導を行ってまいります。  具体的には、水辺に連続するオープンスペースの確保や、水辺空間に対する開放感への配慮、水域にも建物の顔を向けた配置などに配慮するよう助言・指導してまいります。 ○委員(渡辺専太郎君) 非常に難しい問題だと思うわけでありますけれども、この間、品川区の方とお会いしましたら、品川区もやはり運河ルネッサンスの問題で運河利用を行っております。  そこで、1つの提案がありまして、渡辺議員、今、運河に建物の壁がたくさんあるのだけれども絵がないのだ。遊歩道はあるけれども、もともと運河に顔が向いていないところがたくさんあるという話でございました。そこで、なかなか難しいわけでありますけれども、壁に絵をかいていただいて、遊歩道からビルを見て楽しもうという話をしておりました。これもなかなか難しい話だと思いますけれども、せっかく遊歩道をつくっておりますので、先ほど言ったように、なかなか指導することは難しいと思うわけでありますけれども、今後ともそういう格好でいろいろなことを考えていただきたいと思いますし、次に、また整備を行った遊歩道については、適切な維持管理が良好な景観を保つと言われていますが、維持管理についてお尋ねいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(岩崎雄一君) 運河沿緑地は、水辺付近にまとまった緑を確保するとともに、遊歩道として整備し地域に開放することで、多くの人々に親水性の高いアメニティ空間として親しまれております。  また同時に、運河沿緑地は、水と水辺の接点部にある貴重なオープンスペースであることから、水辺景観の一翼を担うとともに、水辺に親しめる展望スポットとして、芝浦港南地区のシンボル的な施設の1つとなっております。  こうしたことから、総合支所では、日常的に清掃や植栽などの手入れを行い、きめ細かな管理を実施しております。また、運河沿緑地の花壇や緑道においては、アドプト・プログラム制度を活用し、地域の方々と協働での管理も行っております。今後も、地域住民の意向をよく伺った上で、だれもが快適で魅力的と感じる水辺景観の向上を図るような維持管理の取り組みを進めてまいります。 ○委員(渡辺専太郎君) 今、芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長が言いましたけれども、難しいわけでありますけれども、せっかく芝浦地区に遊歩道がある。私は小樽の例を出しましたけれども、小樽と芝浦地区はちょっと違うわけでありますけれども、遊歩道があって、芝浦アイランドでは、先ほど言ったように、開発業者が開発しました。一体感があっていろいろな方がジョギングしているし、カニ護岸では釣りも行っているわけでございます。  今ある遊歩道は地震対策の問題があるので、なかなか難しいと思うわけでありますが、今、花壇とかいろいろな問題がありますけれども、せっかくある貴重な水辺景観なのです。そこで、港南地区でも同じでありますけれども、やはりもっといろいろな人たちが歩いてくるように、例えば壁の側面に絵をかいたり、そういうことも考えていくことも必要だと思うのです。芝浦港南地区ではなかなか難しいと思います。だけれども、芝浦港南地区総合支所でこれを考えていかないと、環境・街づくり支援部は法的規制があるのでなかなかできない。願わくは、たしか芝浦港南地区総合支所のチームの中でこういう問題提起もしていたと思いますので、でき得れば、芝浦港南地区総合支所まちづくり担当で連携していただき、住民の方を巻き込んでいただきまして、遊歩道そのものが今以上に観光スポットとなることができることを期待いたしまして、質問を終わります。 ○委員長(林田和雄君) 渡辺委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、星野委員。 ○委員(星野喬君) 最初に、私道整備について質問いたします。  私道整備を進めるために、2.7メートル以下の私道についての自己負担をなくすよう前々から私どもは質問、提案もしてきました。いつの間にか管轄が総合支所に移ってからも、毎予算特別委員会、決算特別委員会で取り上げてきました。先日の本会議で、区長が助成基準の緩和など早期に実施してまいりますと答弁しております。どんなに遅くても来年4月からの実施を目指して、第4回定例会には条例改正の提案がされるということでよろしいでしょうか。 ○都市施設管理課長(榎本和雄君) 私道は、区道とともに区民生活を支える重要な都市基盤であり、重要な生活道路として、一層の整備促進を図る必要があります。現在、私道整備事業の実務を担っている総合支所まちづくり担当において、助成基準等の内容を精査しており、まとまり次第、必要な手続を速やかに進めてまいります。 ○委員(星野喬君) ぜひ速やかに早く、第4回定例会しかありませんので、よろしくお願いいたしたいと思います。  次に、都立芝公園の管理についてであります。平成19年度決算特別委員会で、我が党は、芝公園内の小川の循環装置が故障したままになっているから、流れを復活させるよう改善を都に申し入れをと質問いたしました。当時の担当課長は、現状を再度確認の上、東京都建設局に申し入れると答弁しております。その後どうなったでしょうか。 ○芝地区総合支所まちづくり担当課長(高橋宏栄君) 昨年度の決算特別委員会でご指摘をいただきましたので、清掃及び維持管理の管理水準を上げるように、都立芝公園を所管しております、東京都建設局に昨年10月に申し入れを行いました。昨年12月に行いました「芝公園に関する都区連絡会」の場におきましても、清掃及び維持管理の管理水準を上げるようにお願いいたしましたが、都立芝公園の小川を復活する計画につきましては、現段階では小川を復活させる予定はないとのことでありました。
     現在におきましても、小川を復活させる予定はないとのことでありますが、港区としましては、東京都建設局に対しまして、小川の復活を要望しているところであります。 ○委員(星野喬君) 港区も、議会も、芝公園の管理についてはこぞって要望しているということです。  都立芝公園の管理は、ご承知のように、指定管理者の東京都公園協会が行っています。私はこの協会の情報サイトを開いて見てみました。この中には「公園に行こう」というページがありまして、その中でこの東京都公園協会が管理する都立公園が紹介されておりまして、日本で最も古い公園、芝公園という見出しで紹介されています。そして、芝公園の見どころには、もみじ谷とか丸山古墳、それからこども平和塔なども紹介されておりまして、一緒にサクラを挙げています。桜の名称なのでしょう。よく聞いていただきたいのですが、サクラの説明書きには「古墳の上や麓にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラなど全体で約200本余りのサクラがあり、花の時期には花見客で賑わいます。また古墳の麓には約70本の梅林があり、早春には清楚な花とかぐわしい香りで訪れる人を楽しませます。梅林の外側には大小無数の石を配して自然の小川のようにつくられた流れがあり、木立の間を全長約150メートルにわたってさわやかなせせらぎの音をたてながら流れている」と書いてある。これは元港区職員の方が写した小川の写真です。小さくて見にくいかもわかりません。こういう写真があります。本当にいい文章だなと思って見ましたけれども、まさしくここで文章に書かれている、こういう風景が目に浮かぶということです。  気になって、私はきょうの朝、改めて見てみたのです。そうしたら何と、せせらぎが流れているというくだりの文章がばっさり抜けているのです。私はきょう質問するに当たって、きのう、こういったサイトの文章を引用した形で内容を事前に知らせていたわけです。それが区から都や、あるいは東京都公園協会にその内容が伝わったのだと思います。それでばっさり切られた。全く人をばかにした話ですよ。サイトの内容を消してしまえばそれで事足りると、東京都か東京都公園協会はわかりませんけれども、人をばかにしたということではなくて、芝公園の管理向上を願っている区民だとか、それからそういったことを求めている区議会だとか、もちろん区も先ほど求めていると言っていましたけれども、そういうことに対する背信行為としか言わざるを得ない。本当に人をばかにした話だと思うのです。  一晩でこういった素早い対応をするわけですから、私は、そんな対応ができるのだったら早く流せと、そういうことをやはり都に言ってもらいたいと思いますよ。しかも、東京都はオリンピックにどれだけ金を使っているのか。これは私どもの赤旗新聞にも書いてありますけれども、オリンピックに使った金はすごいですよ。例えば石原知事が招致運動で海外に行きます。あちこちに行って、それだけで4,000万円使っている。あるいは、皆さんもご承知だったと思いますけれども、応援パレードをやっているのです。それに1億円も使っているのです。それからひどいことは、IOC総会で1日しか着ないスーツは、一式30万円かかるというのです。私の背広だったら何着つくれるか。それを50着もつくって、1,500万円です。本当に頭にくる。しかも、それだけではなくて、オリンピックを看板にして毎年1,000億円を積み立てているのです。これが4,000億円もあるのです。だから、小川にせせらぎを取り戻そうなどということは、やろうと思えばすぐにでもできるのですよ。だから、今度の問題も契機にしながら、港区は怒って、それで都に対して早く小川を復活させろと強く申し入れるべきだと思います。ぜひよろしくお願いします。どうでしょう。 ○芝地区総合支所まちづくり担当課長(高橋宏栄君) 東京都の回答では、「避難場所としての整備を優先的に考えたい」とのことでして、小川の復活には、循環ポンプの交換、それから水をためておく部分の防水工事、そして水質の管理に多額の費用がかかるということで、まずは優先度の高い防災機能を高めたいと聞いております。  東京都のこのような予算的な事情もあるかと思いますが、港区としましては、小川を復活するよう、引き続き粘り強く申し入れを行ってまいります。 ○委員(星野喬君) 粘り強くやってもらいたい。有栖川宮記念公園も同じような循環器を使っているのです。これはきちんと管理して、今でも住民の声を聞きながら改善を図ろうと努力もしているわけです。そういった努力も紹介しながら、ぜひ粘り強くやっていただきたいと思います。  それから、芝公園の移管のことですけれども、これまで議会で複数の与党会派も含めて直営にしろという話が出ています。先ほどのことについては、やはり東京都が民間丸投げにしたことも大いにかかわっているのだと思います。ですから、都立芝公園の管理については、区への移管を強く申し入れるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 区への移管につきましては、これまでも区議会の他の会派からも取り組むべきとのご提案も受け、将来的な都立芝公園全体の区への移管を見据え、当面の措置として区立芝公園と都立芝公園が一体的に管理できれば、区民はもとより、在勤者など他の公園利用者へのサービスと管理水準の向上につながるとして、東京都と意見交換してまいりました。  現段階では、都区ともに公園の管理手法や考え方に隔たりがあり、一体的な管理の具体的な合意には至っておりませんが、意見交換の成果といたしまして、双方の現在の管理体制の中でも、都立芝公園内の運動施設の利用枠拡大や施設整備等について、個々の事案ごとに協議により対応が可能なものも相互に確認しております。  今後は、このような個々の事案の積み上げによりまして実績をつくり、将来的には芝公園の移管に向けて、東京都側の理解を得るためにも、区からさまざまな提案を行いながら、早期に区民共有の財産となるよう引き続き粘り強い交渉を続けてまいります。 ○委員(星野喬君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に、民間の空き地の管理についてお伺いいたします。  南麻布四丁目の民間の空き地で雑草が伸び放題で、近隣の人が持ち主に除草などの改善を求めても、長期間一向に改善してくれなかった、困った思いをしたことがあると。現在は、持ち主が改善しておりますけれども、こういうときにやはり区が早目に改善させることができるようにしてほしいという相談がありました。  区には空き地の管理の適正化に関する条例があります。区長は空き地が危険な状態にあると認められたときは、空き地の所有者に対し期限を決め改善を勧告し、従わない場合は改善を命令して、それでも履行しない場合は、区はみずから改善措置をとって費用は所有者に請求するという流れの条例です。この中の危険な状態とは一体何を指すのか、それをどのように区が認めるのかについて説明していただきたいと思います。 ○麻布地区総合支所協働推進課長(西田京子君) あき地の管理の適正化に関する条例第2条の2において、危険な状態を定義しています。潅木を含む雑草が繁茂したまま放置されているため、住民の健康を害し、犯罪を発生させる等生活環境を著しく損なう状態が「危険な状態」となります。  また、危険な状態をどのように認めるかというお尋ねですけれども、雑草が繁茂したままの状態で放置され、花粉症などの健康被害を引き起こしている場合や、古タイヤなどの不法投棄物に雨水がたまり、蚊などの衛生害虫が大量発生している場合、管理不良が一因となり犯罪が発生した場合等について「危険な状態」と認めます。  なお、現在、区では区民の方から陳情をお受けした場合、担当職員が複数で現地に赴き、雑草の繁茂状況等を確認した上で、危険度の判断をしております。仮にその状況が軽易なものであっても、極力陳情者からのご要望を所有者等に伝え、現状の改善をお願いしております。 ○委員(星野喬君) 危険な状態とは、区が認める。事実上はその地域の総合支所になると思うのですけれども、住民の方から陳情なり要請なりがあった場合は速やかにということだと思うのですけれども、しかし今、まちの中を見てみますと、かなり小規模な空き地もありまして、それが不動産会社の転売で荒れ放題というケースがあるわけです。こういう場合は、私も経験しましたけれども、持ち主に連絡することもできない。改善に何カ月もかかったこともありました。この間は近隣の方は我慢している状態が続くわけです。  私は、区としてそういう状態を認めた場合は、苦情あるなしにかかわらず、通常あるとは思うのですけれども、近隣の方の意見も区みずから聞く形をとりながら、早く注意する。持ち主がわからなくても立て看板を立てることもしながら、早く対応することが大切だと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○麻布地区総合支所協働推進課長(西田京子君) 現在、区では近隣の方からの陳情に基づき、土地の所有者等に雑草の除去や不法投棄物の処分など、空き地の適正管理をお願いしているところです。しかしながら、土地の権利関係が複雑な場合や、所有者等にどうしても連絡がとれない場合につきましては、安全・安心の視点から、区が独自に判断し、緊急避難的に雑草の除去などを行い、区民の健康の保護及び生活環境の保全に努めています。今後は適宜、所有者等による空き地の適正管理の必要性について、広報紙などでも周知してまいります。 ○委員(星野喬君) 私は周りの方々の意見も聞きながら、ぜひ早く対応していただきたいと思います。  それから、港南三・四丁目地区電線共同溝等整備事業について質問いたします。最初に、全体的なことをお聞きしたいと思いますけれども、区民の皆さんなどから電線地中化の整備について要望があると、さきの総務常任委員会で提出された資料によれば13件でした。平成21年から平成26年の基本計画に計上されているものは、調査も含めて8事業になっています。要望が出されているもので、この基本計画に計上されているものは何事業になっているでしょうか。 ○土木事業課長(佐野和典君) 要望箇所13カ所中、1件は都道ですが、芝浦四丁目、六本木六丁目2件で、六本木地区で計4件が基本計画上に計上されております。 ○委員(星野喬君) 13件の要望以外にも細かく言えばあるのかもわかりませんけれども、これは資料だけを見てもかなり前から、平成15年ぐらいからの要望が13件となっておりますけれども、私は、そういった要望をできるだけ早く実現させていくことは区の使命だと思うのです。  同時に、そういう要望がない場合でも、まちの中を見てみますと、歩道が狭くて歩きにくいとか、それから乳母車も通れないところがたくさんあります。これは電柱が立っているということですけれども、ですから要望が出されているところ、あるいはそういった箇所をきちんと早く優先してやっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○土木事業課長(佐野和典君) これまで地元、また議会を通して電線地中化整備の要望をいただいており、できる限り計画に反映し、整備を進めていこうとしております。しかしながら、整備を計画する上での道路の幅員等、電線地中化の整備条件に合わないところが数多くあります。今後のさらなる技術革新を期待するところでもありますが、今後ともできる限り地元要望等を踏まえ、整備を進めてまいります。 ○委員(星野喬君) ぜひ最大限努力していただきたいと思います。  それから、本題ですけれども、港南三・四丁目の電線共同溝等整備事業の契約の問題で質問いたしたいと思います。国と地方自治体における契約については、指名競争入札とか随意契約は法に定められた場合です。法では契約の性格または目的が競争を許さない場合とか、緊急の必要により競争に付することができないときは随意契約ができると定めています。ですから、原則は一般競争入札です。なぜかといいますと、一般競争入札は正しく運用すれば予算の無駄をなくしていく極めて公正性だとか透明性のある制度だからであります。  昨年7月に港南三・四丁目地区電線共同溝調査、それから予備設計等の委託契約が2,100万円余の金額で東京都道路整備保全公社と随意契約されていました。しかも、定例会には本事業にかかわる工事契約、あるいは設計は14億円余の金額の契約が同公社との間での随意契約で案件が出されています。これは最初から最後まで同公社ありきという不透明な契約ではないかと思われますけれども、それはいかがでしょう。 ○土木事業課長(佐野和典君) 当該地域については、東京都が建設する都道について、東京都道路整備保全公社を活用し整備していく計画があります。区としては、この計画との整合を図る中、区道部分の予備調査を行っていくことが必要であり、昨年度、東京都道路整備保全公社と契約を締結したものでございます。  今回、議案として提出し、審議していただいている本地域の整備に関しては、東京都道路整備保全公社が有する電線地中化に関する技術的ノウハウや地元・交通管理者等との調整の経験等を踏まえ、東京都道路整備保全公社との随意契約を行うものでございます。 ○委員(星野喬君) それで、予備調査、試掘工事は東京都道路整備保全公社みずからがやるわけではなくて委託するわけですよね。東京都道路整備保全公社から株式会社への委託も随意契約だったのではないですか。 ○土木事業課長(佐野和典君) 予備調査等については、区と東京都道路整備保全公社との協定において、東京都道路整備保全公社が締結する契約の方法は原則として競争入札によることとしております。昨年度、東京都道路整備保全公社が民間事業者と随意契約で行ったことは、地元事業者の中で、当該地域での設計等の実績を考慮する中で決定したと聞いております。  区としては、契約の透明性を確保するため、東京都道路整備保全公社が契約を行う場合は、競争入札によることが適当と考えております。また、東京都道路整備保全公社は工事契約を行う場合には、価格に加え実績を評価する総合評価制度を試行実施しております。今後、東京都道路整備保全公社が行う設計・工事の契約については、協定に基づき、競争入札で実施するよう指導してまいります。 ○委員(星野喬君) わかりました。質問の前に答弁をいただきましたから。  でも、実際に東京都道路整備保全公社が契約を進めていくのはこれからです。ただ、このように随意契約オンリー、競争入札が原則と言っているけれども、実際にはそういったことをないがしろに進めていく、何か理由をつければ随意契約でできてしまうという考え方は絶対よくない。  課長方が東京都道路整備保全公社と結んだ協定書には、やはり競争入札が原則だと書いてあるけれども、例外規定みたいなものもあるわけです。そういうことを安易に活用してやるべきではない。しかも、今度の本工事、本事業に至っても東京都道路整備保全公社との契約部分は、従来ほかの事業では港区が直接やっていたところです。ですから、そういうことも加味しながら、この事業に当たっていく。東京都道路整備保全公社については、区としてはきちんとした形で契約を結ぶ。透明性だとか公平性、競争性を発揮した契約を結んでいくことを改めて指導していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○土木事業課長(佐野和典君) 電線類地中化工事については、区の事業を一層推進していくためにも東京都道路整備保全公社に業務委託を行い、そのノウハウ等を活用し事業を進めていくものです。  区が行う契約事務については、委員ご指摘のように、透明性・公平性が強く求められるもので、地方自治法の仕組みも、競争入札を基本としたものとなっております。その点を踏まえ、今後とも一層適正な契約の実施に努めてまいります。 ○委員(星野喬君) 契約の実施に努めてまいりますと、そういう指導をやったのですか。これからやるのですか。そういうことをきちんと東京都道路整備保全公社に区の意思として伝える必要があるのではないか。どういうことですか。やるのですか、やらないのですか。 ○土木事業課長(佐野和典君) 東京都道路整備保全公社に契約の透明性、それから公正性を確保していくために、競争入札等できちんと行っていくように指導してまいります。 ○委員(星野喬君) 終わります。 ○委員長(林田和雄君) 星野委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(林田和雄君) 次に、近藤委員。 ○委員(近藤まさ子君) 土木費では、ゲリラ豪雨対策について質問いたします。  初めに、局所的な浸水被害について、その原因をお伺いいたします。  浸水被害といっても、これまで何度か起きている古川の水がはんらんして周囲が浸水するといった大規模なものではありません。白金四の橋商店街通りの白金保育園前周辺では、約30分のゲリラ豪雨で20センチほどの水が通りにたまってしまいます。商店街通りの一番低いところだと思うのですが、このとき付近の商店は床下浸水になります。この商店街の道路はインターロッキングブロックで舗装されていますが、勢いのある大量の雨水の流れでブロックの間の砂が流され、その結果、ブロックも浮いてはがれてしまいます。水が引いた後は保育園の前の舗装ブロックが流されてなくなり、ブロックのあるところとの段差ででこぼこになり、大変危険な状況となります。  流された砂は低いところに大量にたまり、これがちょうど先ほどの商店の前になるのですが、いつもこの店主は床下浸水で自分の店内の水を出しながら、さらに目の前の道路にたまった砂も道路の端に寄せて積み上げ、そのたびに大変なご苦労をされています。また、別の店主も、少しでも排水溝に雨水が流れるようにと、重いコンクリートのふたを持ち上げてずらしたりしています。とてもきゃしゃな高齢のご婦人の方がそのようなことにも気を使っていらっしゃいます。  この浸水はゲリラ豪雨により通りの低い方への雨水の流れとともに、下水のマンホールからもものすごい勢いで水があふれ出ることにより、一気に水がたまっていくように思います。その近くの小さなマンホールからも水があふれ出て、マンホールのふたも外れて移動してしまい、よく見て歩かないと足がすっぽりと入ってしまいます。  この浸水は昨年もありましたが、ことしも2回ありました。このうち1回はごみ収集日の早朝にゲリラ豪雨で浸水したのですが、前の晩から出している通りの端に置いてあるごみが、雨水の浸水の流れで通りの中央に10袋ぐらい散在してしまって、私も慌てて水がたくさん入ったごみ袋を通りの端に寄せたのですけれども、後で考えたら、何で水を抜いてから寄せなかったのかと思って、大変重たいものを移動させたのですけれども、このようなこともあります。  浸水被害は通りを1本隔てたところでも起きています。そこで初めに、下水道の整備が進んでいる港区でなぜこのような現象が起きるのでしょうか、お伺いいたします。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 白金四の橋商店街通りの下水道マンホール周りで起きました現象についてご説明いたします。東京都下水道局の調査結果によりますと、単純な排水能力不足によるものではなく、この場所の特殊な要件によることが原因ではないかと考察されております。  少し専門的な話になりますが、雨水が流出したと思われるマンホールは、排水のスムーズな流れを一たんとめてしまう伏せ越し構造となっております。なぜそのようなつくり方になっているのかと申しますと、この場所は下水道管以外の管路が複数埋まっておりまして、2つのマンホールの間の下越しに下水管を配置せざるを得なかったということでございます。通常の雨であれば、排水には問題ないのですが、局地的な大雨時には、排水能力が追いつかないため、マンホールの上方向に水が突き上げたり、管路内で逆流が発生してしまいます。さらに、このような構造ですと、マンホール内に汚泥がたまることが多く、排水を妨げる要因ともなっております。 ○委員(近藤まさ子君) このことにつきましては、昨年から総合支所に報告していますが、その都度早急にコンクリート舗装等をしていただいたり、また排水溝にごみがたまっているところなどはごみをかき出していただくなど、その対応の素早さについては大変に評価しているのですが、根本的な解決にはなっていません。とても複雑な要因でそのようになっていることが今わかりました。  そこで、その原因がつかめたところで、具体的な工事の日程等は出ているのでしょうか。対策に向けての進捗状況等をお知らせください。 ○高輪地区総合支所まちづくり担当課長(齋藤博君) 東京都下水道局に対しましては、再三にわたり申し入れし、東京都下水道局としても、現在の下水道施設の構造を改良することが最大の効果があるとの認識に立っており、近々試験掘りなどの調査をすると聞いております。  また、長期的には、周辺下水道の系統的で抜本的な改善策をあわせて検討していただけるとも聞いております。今後、これらの対策の進捗につきましては、占用企業者の指導を行う区担当部署とも調整を行い、引き続き粘り強く東京都下水道局に要請してまいります。 ○委員(近藤まさ子君) これからもあるかもしれませんけれども、来年の梅雨や集中豪雨時期までには工事が終了するように、区から東京都下水道局への申し入れを引き続きよろしくお願いいたします。  次に、新聞では7月に報道されましたが、港区の雨水浸透施設の設置に対する助成制度についてお伺いいたします。区のホームページでも紹介されていますが、専門用語もあり、余り理解できないところもあるのですが、例えば先ほど質問させていただいた局所的な浸水被害のある地域、その周辺で雨水浸透ますなどを設置すれば少しは被害が抑えられると期待できるものでしょうか、お伺いいたします。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 雨水浸透施設は、降った雨を地下に浸透させることにより、間接的にではありますが、水害の発生を抑制、あるいは軽減するもので、住宅地など身近なところで実施できる水害対策です。白金地区を含む周辺地域全体で取り組めば、集中豪雨時には下水道への負担が軽減でき、その効果が期待できます。本年6月に創設した雨水浸透施設の助成により、一人でも多くの区民の皆さんに雨水浸透施設の設置にご協力いただき、地域の力で都市型水害対策に取り組んでいけるよう、普及啓発に努めてまいります。 ○委員(近藤まさ子君) 今のご答弁にもありましたように、少しでもこのような都市型水害の発生が軽減できるのでしたら、区民の皆様にこの水害の現状もご理解いただきながら、特に白金保育園の前がとても大変だと思うのですけれども、子どもたちの安心・安全のためにも制度の趣旨や助成金について広く周知し、ご協力を促していただきたいと思います。  新聞によりますと、下水道や河川に流れ込む量を減らすと書いてあるのですが、下水道だけでなく古川に流れ込む量もご協力いただければ少しは減っていくと思います。私も、機会のあるごとに区民の皆様にお話しし、協力を得ていきたいと思いますので、区としても積極的に町会などにも出向いてPRしていただければと思います。  新聞報道では、年間100件の設置を目指すとありましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木計画担当課長(波多野隆君) 雨水浸透施設の必要性や設置に対する助成について、現在、区民向けのわかりやすいパンフレットを作成しており、今週中にはでき上がります。このパンフレットを持って、町会への説明や回覧のお願いに伺うとともに、広報紙への掲載など、あらゆる方法で周知を行ってまいります。また、建築確認申請機関に対しまして、建築業者へのチラシの配布をお願いするなどして、雨水浸透施設の設置の推進を図ってまいります。あと、口コミも有効な手段と考えておりますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。 ○委員(近藤まさ子君) 私も、そのチラシを手にどんどん地域を回ってしゃべって、お願いしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副委員長(水野むねひろ君) 近藤委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(阿部浩子君) 次に、うかい委員。 ○委員(うかい雅彦君) 木造住宅の耐震化について伺います。  まず、その進め方についてですが、現状としてなかなか進んでいないのではないかと感じます。診断等から実際の改修まで区がどこまで関与できるかは限りがありますが、当然のことながら補助金を出すことだけが支援ではないとも思います。  日曜日の午後8時から、大河ドラマの時間帯ではありますが、テレビ朝日の番組で「大改造!!劇的ビフォーアフター」という番組があります。私ごとになりますけれども、生を受けて半世紀がたち、先日も「HACHI 約束の犬」というアメリカ版忠犬ハチ公の映画を見て、目がうるうるしてしまったのですけれども、この番組を見ても最後に必ずうるうるきてしまいます。それというのは、狭い家を家族構成に合わせ、匠と呼ばれる設計家がアイデアをちりばめてリフォームするわけですが、番組の最後の方で、家族に新しい家が引き渡されたときのその家族の喜びを見た瞬間は感動いたします。  感動の話をするためにこの場に立っているわけではありませんので、質問に入りますが、この番組で外壁の補強に使われているところを見たのですが、恐らくかたい繊維なのでしょうけれども、包帯の大きな感じの生地みたいなものを外壁に巻きつけ、その上からカーボン樹脂を塗って固める方法が使われておりました。割と簡単にできて費用も安そうなのですが、耐震対応として区としてはこういった新しい技術をどのようにとらえていらっしゃるのでしょうか。また、例えば基準以下だった場合でも、緊急というか、応急措置的な役割に使えないものでしょうか、お伺いいたします。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 簡単かつ安価で行われる耐震工法が普及すれば、耐震化の推進に有効な手段であり、委員ご指摘の工法もその1つと考えてます。また、この工法以外にも多様な方法が提案・採用されている状況と考えております。  区は、昭和56年以前に建築確認を受けて建築した個人住宅を対象に、建築物の耐震性の判定指標値が一定以上になる耐震改修工事に対して助成を行っております。耐震改修工法にはさまざまなものがございますが、簡単で安価な方法、あるいはそれらを組み合わせることにより基準を満たすことも考えられます。区としては、現在の基準を満たす耐震改修を行っていただくことで安全・安心が確保されるものと考えております。 ○委員(うかい雅彦君) 今、申し上げた番組ですと、非常に狭い家でも設計やアイデア次第で何人もの人が住める家に変わるわけでありますが、こういったことを例えば区内の建築士会と港区が一緒に勉強して、港区モデル的なものを構築し、区民に参考として示すことも、耐震化を進める上で有効な手段とも思えます。いつ起こるかわかりませんが、できる限り早く耐震化を進めなければいけませんので、しっかりと頑張っていただきたいと思います。  ここから強引に関連させていくのですが、2世帯住宅の助成について、さきの予算特別委員会で取り上げさせてもらっておりますが、リフォームのテクニックが進めば、例えば高齢者の方だけのところに子ども夫婦が戻ってきて一緒に住める可能性が高まることと思います。それは一緒に住むことによる逆核家族化となり、高齢者の面倒を子どもたちが見たり、孫の面倒を祖父母が見ることができる、いわゆる社会問題の待機児童の解消に少しでも役に立つとも感じます。  また、別に暮らすより一緒に住んだ方が、光熱費などを含めエコでもあります。公平性の観点から補助金を出すことは検討しているとのご答弁をいただいておりますが、先ほども申し上げましたが、港区と建築士会がモデル的研究調査を行い、システムを構築することで、安く仕上がるようになれば、耐震化も2世帯住宅の話も進んでくると感じます。介護や待機児童の問題の解消に少しでもつながるわけでありますが、こういった事例の研究・調査はいかがでありましょうか。また、それらを踏まえて2世帯住宅の助成について区の考え方を伺います。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 耐震改修工事とあわせリフォーム工事が進むことは、耐震化や2世帯住宅への改修に一定の効果があるものと考えております。  一方で、既存の木造住宅の種類や耐震性能の状況はさまざまであり、また耐震工法もさまざまなものが採用されております。区は無料で木造住宅の耐震診断を行うとともに、耐震改修工事も助成しておりますので、制度を活用した事例の分析や建築士等の意見などを踏まえ、参考として示せるかどうかにつきまして、今後の調査研究課題とさせていただきます。  その上で、2世帯住宅の支援のあり方につきましても、耐震化の促進という観点から、引き続き研究してまいります。 ○委員(うかい雅彦君) よろしくお願いいたします。  区ができることとして、やはり今後の区民向け住宅のあり方として逆核家族化を了承する家庭に対しての対応も考えていただきたいと感じます。できれば、そういった対応の部屋を既存の区民向け住宅の空き部屋のリフォームの際につくっていただくことも考えていったらどうでしょうか。いかがでしょうか。 ○住宅担当課長(藤井正男君) 一定程度以上の面積の特定公共賃貸住宅・区立住宅における3世代居住の可能性など、子育て世帯や高齢者世帯といった、いわゆるセーフティネットの対応の1つとして、調査・研究してまいります。 ○委員(うかい雅彦君) ご検討をよろしくお願いいたします。  最後に、質問通告に出していませんし、総合支所で対応することになるのかもしれませんし、また高齢者対策の話にもなりますので、要望として1つ述べさせていただきます。  築年数がたったマンションの話なのですけれども、マンションの居住者が高齢化し、車いすの方がふえたそうであります。居住者で話し合い、皆で費用を出し合って車いすが通りやすいよう玄関部分のリフォームの計画を進めています。区からも補助をいただく予定となっております。  その中で、マンション玄関前の歩道と車道に段差があり、しかもガードレールがありまして、車いすを通すためにこの段差を削り、ガードレールを切ることに決まりまして、それについては区から許可はいただいたわけですけれども、段差の縮小やガードレールのカットについては区の補助がないということであります。マンションの玄関が階段になっていまして、そのためにスロープをつくったりと結構大がかりな工事をするわけで、高齢者のためにマンションの居住者の皆さんで費用を出し合って直そうとしているわけでありますが、区道のこういった工事についても援助を考えていってもらえないかと感じます。高齢化社会を迎えるわけで、恐らくこういったご相談はこれから出てくることと思います。ぜひご検討いただくことをお願いいたしまして、質問を終わります。 ○副委員長(阿部浩子君) うかい委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(阿部浩子君) 次に、森野委員。 ○委員(森野弘司郎君) 私で最後なので、早目に終わらせる予定でございますので、よろしくご協力をお願いいたします。  港区を代表する公園である有栖川宮記念公園を中心に質問いたします。  まず、港区景観計画と有栖川宮記念公園の整備の関係についてお尋ねいたします。港区景観計画は、本年8月に決定したばかりですが、その目的は、居住環境に密接にかかわる良好な景観形成のため、区民にとって最も身近な区が景観行政団体となり、法的根拠を持ってきめ細かな景観形成に取り組むことを目指すものとしております。  また、まちを訪れる人やまちで活動する人など、多くの人々が共有する公共の場からの眺めを意識し、大規模な公共施設と一体となって港区の骨格となる景観を形成するために、10地区の景観形成特別地区及び10カ所の景観重要公共施設を定めております。港区がこのような景観計画を定め、これからきめ細かな景観形成に取り組むことは、大変喜ばしいことであると思います。  そこで、質問ですが、この計画では景観形成特別地区として有栖川宮記念公園周辺が、また景観重要公共施設として有栖川宮記念公園と有栖川宮記念公園外周道路があります。そして景観重要公共施設として、景観法第8条第2項第5号ロに規定する景観重要公共施設の整備に関する事項を定めますとしてあります。この景観重要公共施設である有栖川宮記念公園と有栖川宮記念公園外周道路について、どのような整備に関する事項を定めるのか、また道路に面した公園の塀の整備に関して規制とか基準とかのかかわりがあるのかをお尋ねいたします。 ○参事[都市計画課長事務取扱](新村和彦君) 港区景観計画では、景観重要公共施設の整備に関する事項として、景観に配慮した整備の考え方を示してございます。この中で有栖川宮記念公園、それから外周道路の整備に当たっては、公園周辺への緑の広がりや緑豊かな落ちつきのある街並みに配慮するとともに、ゆとりある歩行空間の整備に努めることとしてございますけれども、より具体的な内容につきましては、今後それぞれの施設整備を行う際に定めることとなります。  また、塀の整備に当たっては、景観形成基準の中で、石材・木材などの自然素材の使用や緑化などにより壁面が無表情とならない配慮が求められてございます。
    ○委員(森野弘司郎君) 次に、有栖川宮記念公園外周道路に接する南部坂沿いの公園の塀について具体的に質問いたします。  有栖川宮記念公園の塀は、木下坂と南部坂沿いにあるわけですが、木下坂側は従前の塀を一部カットし、道路側に開放感があり、工夫がされておりますが、南部坂は汚れが目立ち、道路側からも目隠しされている状況にあります。  このことは、私も町会の代表として参画しております「魅力ある有栖川宮記念公園づくり検討会」からも意見が出されており、近隣住民の方からも同様な意見が寄せられております。港区景観計画の方針からも早急に整備すべきと思いますが、いかがでしょうか。  また、坂の由来にもあるように、有栖川宮記念公園は、江戸時代に奥州盛岡南部藩の下屋敷として使われていましたので、歴史をイメージできる整備、例えば塀の下の部分が石で真ん中を白壁にして上はかわらといった武家屋敷的なイメージも考えられますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。 ○参事[麻布地区総合支所まちづくり担当課長事務取扱](滝川豊美君) 南部坂沿いの塀は、汚れとともに一部に、はらみときれつが見られることから、計画的な対応が必要と考えてございます。まずは、塀の安全度調査と、暫定的な補修と塗装を行う予定です。  次に、現在、有栖川宮記念公園の将来像や整備方法等について、区民参画で進めています「魅力ある有栖川宮記念公園づくり検討会」の提言を受けた後、南部坂沿いの塀も含めた公園全体の整備基本計画を策定し、順次、整備工事を進めていきたいと考えてございます。委員のご提言も踏まえ、景観重要公共施設の整備に努めてまいります。 ○委員(森野弘司郎君) 最後に、景観形成特別地区である有栖川宮記念公園周辺地区の進め方についてお尋ねいたします。  景観計画では、景観計画づくりの進め方の例として、港区まちづくり条例に基づく区民参画によるまちづくり組織の活用を挙げております。私も六本木三丁目東地区まちづくり協議会にかかわっておりますが、地域の住民が主体となって進める自主的なまちづくり活動においては、中心となって活動している住民の苦労は大変多いものがあります。  景観形成特別地区である有栖川宮記念公園周辺地区の対象地域は、野球場から恩賜財団母子愛育会愛育病院前の交差点、木下坂、南部坂沿いと非常に範囲が広く、また町会も異なるエリアとなっております。港区景観計画の実現には、まちづくりを進めることが必要と考えておりますが、このような地区のまちづくりをどのように進めていくのか、お尋ねいたします。 ○参事[麻布地区総合支所まちづくり担当課長事務取扱](滝川豊美君) 地域の区民等が主体となって進めます港区まちづくり条例に基づくまちづくり組織の区域は、通常、主要な道路や地形などで面的に設定されますが、景観形成特別地区であります有栖川宮記念公園周辺地区の民地は、道路に面して線的に連担した設定となっており、進め方は工夫が必要と考えてございます。  現在、区民参画で進めています「魅力ある有栖川宮記念公園づくり検討会」には、近隣の4町会からご参加いただいており、また区民メンバーの中にも景観形成特別地区内にお住まいの方がいらっしゃいます。このことから、この方々のご意見も伺いながら進めてまいりたいと考えてございます。 ○委員(森野弘司郎君) 有栖川宮記念公園は外国人を初め多くの方々に利用されております。周辺のまちづくり活動と連携して、景観にも十分配慮した世界に誇れる公園として早期に整備することを要望して、質問を終わらせていただきます。 ○委員長(林田和雄君) 森野委員の発言は終わりました。  これにて歳出第7款土木費の質疑は終了いたしました。  以上にて本日の審議を終了といたします。     ─────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) これをもちまして、本日の委員会を閉会といたします。ご苦労さまでございました。                 午後 4時30分 閉会...