千代田区議会 2017-03-29
平成29年第1回定例会(第4日) 本文 開催日: 2017-03-29
議案第 7号 千代田区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正す
る条例
議案第 8号 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
議案第 9号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
議案第10号 職員の配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例
議案第11号 千代田区手数料条例の一部を改正する条例
(企画総務委員会審査報告)
6:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 林則行企画総務委員長より、同委員会の審査経過及び結果について報告をお願いします。
〔
林則行議員登壇〕
7: ◯21番(
林則行議員) 企画総務委員会に審査を付託されました6議案について、審査経過及び結果を報告いたします。
初めに、議案第6号、千代田区個人情報保護条例の一部を改正する条例は、行政手続における特定個人を識別するための番号の利用等に関する法律(マイナンバー法)の改正に伴い、引用条文を改めるほか規定を整備するものです。
主な改正内容は、地方公共団体が個人番号(マイナンバー)を利用すると条例で定められた事務に関しても、情報ネットワークシステムを介した照会・提供という情報連携が可能となること。また、この場合には、情報提供等の記録・保存をしなければならないといった規定が設けられたことです。
施行日は、本年5月30日です。
質疑の中で、個人番号を利用することができる事務については、税、社会保障、災害対策など、法律でほぼ網羅されていること。その法律で定められた事務に準ずる事務について、各自治体が条例で定めることにより情報提供ネットワークシステムを利用することができるが、現在、千代田区において独自に条例を制定し、他団体に情報提供を求めることはないこと等が明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第6号は、賛成全員で可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第7号、千代田区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(マイナンバー法)の改正に伴い、引用条文を改めるほか規定を整備するものです。
施行日は、本年5月30日です。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第7号は、賛成全員で可決すべきものと決定しました。
次に、議案第8号、職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例は、地方公務員の育児休業等に関する法律及び育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の一部を改正する法律、平成28年法律第95号の施行に伴い、規定を整備するものです。
主な改正内容は、育児休業制度が対象となる子が、現行では職員と法律上の親子関係に限られているが、職員が特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う子や、里親である職員に委託されており、かつ当該職員が養子縁組によって養親となることを希望している子等に拡大するとともに、要介護家族を介護する職員の超過勤務の免除について規定するほか、新たに介護時間を導入するものです。
公布の日から施行します。
質疑の中で、育児休業等、休暇制度の対象となる子について、養育里親の場合も含まれること等が明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第8号は、賛成全員で可決すべきものと決定しました。
次に、議案第9号、職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例は、前述の議案第8号と同様の法律の施行に伴い、規定を整備するものです。
主な改正内容は、議案第8号の改正と同様に、育児休業等の対象となる子の範囲を拡大すること。また、非常勤職員の育児休業の取得要件について、現行、子が1歳になった以降も雇用継続の見込みを必要としていた要件を廃止し、子が1歳6カ月に達する日の前日まで任期が満了しない場合に取得できるよう緩和するものです。
公布の日から施行します。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第9号は、賛成全員で可決すべきものと決定しました。
次に、議案第10号、職員の配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例は、国家公務員の制度改正を受けて、外国に勤務する配偶者に同行するために職員が休業する期間について、その休業期間を再度延長することができるよう規定を整備するものです。
改正内容は、3年を超えない範囲の期間で、これまでは休業期間の延長を1回に限っていたが、特別な事情がある場合に再度延長ができるようにするものです。なお、この特別な事情とは、休業期間を1回延長したにもかかわらず、延長期間が満了する時点で配偶者の外国勤務が引き続き続くことになり、延長申請時には確定しなかった場合等です。
施行日は、本年4月1日です。
質疑の中で、本条例は事実婚の方にも適用されること。現在までに千代田区では配偶者同行休業の実績はないこと。3年を超えない範囲内であれば2回、3回と延長できること等が明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第10号は、賛成全員で可決すべきものと決定しました。
次に、議案第11号、千代田区手数料条例の一部を改正する条例は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の施行に伴い、建築主が政令で定める用途で一定規模以上の建築物の新築または増改築を行う場合、所管行政庁等による省エネ基準適合性判定を受けることが義務づけられた。これにより、建築主の省エネ基準適合判定申請について、新たに手数料徴収の事務が生じることになるため、手数料条例の一部を改正するものです。
施行日は、本年4月1日です。
質疑の中で、所管行政庁としての本区では、建築指導課が適合性の判定を審査すること。所管行政庁以外では、国土交通大臣の登録を受けた建築物エネルギー消費性能判定機関が審査できること、などが明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第11号は、賛成全員で可決すべきものと決定しました。
以上で企画総務委員会に付託されました議案の審査経過及び結果の報告を終わります。
8:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま報告にありました議案第6号、千代田区個人情報保護条例の一部を改正する条例、議案第7号、千代田区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例、議案第8号、職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、議案第9号、職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、議案第10号、職員の配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例、議案第11号、千代田区手数料条例の一部を改正する条例は、林則行企画総務委員長の審査報告どおり決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
9:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第9から第12を一括して議題にします。
───────────────────○───────────────────
議案第12号 千代田区立障害者福祉センター条例の一部を改正する条例
議案第13号 千代田区立障害者就労支援施設条例の一部を改正する条例
議案第14号 千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例
議案第15号 千代田区介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
(地域保健福祉委員会審査報告)
10:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 桜井ただし地域保健福祉委員長より、同委員会の審査経過及び結果について報告をお願いします。
〔
桜井ただし議員登壇〕
11: ◯25番(
桜井ただし議員) 地域保健福祉委員会に審査を付託されました4議案の審査経過及び結果を報告いたします。
初めに、議案第12号、千代田区立障害者福祉センター条例の一部を改正する条例は、従前から区独自サービスとして障害者福祉センター「えみふる」で実施してきた生活介護事業について、今後利用者の増加が見込まれるため、事業を拡充して、いわゆる障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスとして位置づけるとともに、地域活動支援センターの事業として実施してきた計画相談支援についても、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスであるために、障害福祉サービスを行う施設として、新たに自立生活支援センター事業として条例に規定するほか、規定を整備するものです。
本年4月1日から施行します。
質疑の中で、生活介護の利用料金は本条例改正後も変更はないこと。生活介護の部分または計画相談支援の部分については、運営法人において、介護報酬をもとに人員増なども検討する形になるが、人材確保が難しい面もあり、区が協力していくこと。これから計画を策定していく上でさまざまなご要望もいただいており、子ども部門との連携もより必要となってくる中で、十分に区の内部での連携をとりながら検討し、取り組んでいきたいと考えていること。現状の施設だけでは不十分であると考えており、来年度に障害福祉に関する計画をつくる中で、どういった種類のものがどの規模で必要なのかということを区としてきちんとまとめた上で、それを実現するための用地の確保についてもできるだけ早く決めたいと考えていることなどが明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第12号は、賛成全員により可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第13号、千代田区立障害者就労支援施設条例の一部を改正する条例は、障害者就労支援施設「ジョブ・サポート・プラザちよだ」において、より手厚く障害者の就労を支援するため、障害者総合支援法に定める生活介護事業を新たに追加するほか、規定を整備するものです。
生活介護事業の追加については、本年4月1日から施行し、規定整備については公布の日から施行します。
質疑の中で、ジョブ・サポート・プラザちよだは、就労支援施設であるため、生活介護も就労支援という観点からサービスを提供することを考えていること。生活介護の人員基準に基づいた人員配置を行っていくが、提供されるサービスはこれまでと大きく変わるということではないこと。今後、将来も見越して計画策定に向けて必要なサービスを考えていく中で、就労支援についてどういった形で提供していくのがいいのか、ジョブ1つだけでやっていくことができるのか、民間誘致のようなことも考えられるのか、さまざまな方面から検討していきたいと考えていることなどが明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第13号は、賛成全員により可決すべきものと決定しました。
次に、議案第14号、千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、平成29年度の国民健康保険事業の安定的運営のため、保険料率の改正を行うほか、地方税法及び所得税法の改正に伴い、規定を整備するものです。
本年4月1日から施行します。
保険料の主な改正内容は、基礎分と後期高齢者支援金分の保険料率のうち、所得割は従前の8.88%から9.43%に、均等割は4万6,200円から4万9,500円に改め、介護分の保険料率のうち、所得割は従前の0.70%から0.76%に、均等割は1万4,700円から1万5,600円に改めるとともに、所得の低い方への保険料均等割減額措置を拡大するものです。
質疑の中で、近年一人当たりの保険料の上昇幅は大体4,000円程度であり、今回の7,000円超えはここ数年で最大の値上がり幅であると認識していること。当初8,237円もの上昇が見込まれたため、高額療養費などの賦課総額への算入率を、予定していた84%から75%に引き下げたことにより1,000円程度引き下げたこと。高額療養費の賦課総額への算入は、毎年度保険料算定時に柔軟に対応することとされており、平成30年度の保険料算定についても同様な対応をしていくこと。医療費の上昇を抑えるため、特別区全体の取り組みとして、医療費適正化施策を喫緊の共通の課題として広域的な事業実施ができるように検討していること。千代田区としては、昨年度、国保の加入者の方々の健診と医療レセプトの突合分析を行い、その結果をもとに健康寿命の延伸と医療費適正化を目的としたデータヘルス計画を策定し、それに基づき、例えば健診結果に異常値があるのに医療機関に受診していない方に手紙や電話、訪問などで個別に受診勧奨を行ったり、医療費の削減効果が見込まれる方にジェネリック医薬品の差額通知を行うなどの取り組みを実施していること。保険料の均等割額の減額措置対象者の拡大に伴い、新たに減額対象となる方は、5割減額では、基礎分・支援金分が10人程度、介護分は5人程度と試算しており、2割減額についても、基礎分・支援金分は20人程度、介護分については10人程度を見込んでいること。減額世帯の割合については7割、5割、2割軽減があるが、これらの減額世帯は全体の36%前後であり、23区の軽減世帯数の平均は約42%で、千代田区は低い傾向にあることなどが明らかになりました。
質疑を終了し、議案第14号についての討論に入り、まず反対の立場から、加入者の構成や医学の進歩から考えても、保険料収入が減り支出が増えるのは構造的にも当然のことで、持続可能な制度にするとか、安定的な運営を図るというためには、一般会計からの繰り入れを増やすこと、薬価の引き下げということが大きな問題になると思われる。加入者の負担増になることから本議案に反対する、との意見がありました。
また、賛成の立場から、平成29年度の保険料は、医療費の増加などの影響により上昇幅が大きくならざるを得ないことなどを踏まえ、高額療養費等の賦課総額への算入率を当初予定していた84%から75%に引き下げ、保険料上昇幅を少しでも緩やかにするなど、被保険者へ一定の配慮がなされた内容となっている。引き続き区は保険者として国民健康保険事業を安定的に運営するため、区民の健康増進や医療費適正化の施策の推進、国保制度改革ヘの適切な対応をすることを要望し本議案に賛成する、との意見がありました。
討論を終了し、採決を行った結果、議案第14号は、賛成多数により可決すべきものと決定しました。
次に、議案第15号、千代田区介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例は、低所得者の方への保険料軽減措置の期間を平成27年度から28年度までの2年間と定めていたものを、平成29年度まで1年間延長するため、平成27年3月に可決した千代田区介護保険条例の一部を改正する条例の附則部分を改正するものです。
本年4月1日から施行します。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第15号は、賛成全員により可決すべきものと決定をいたしました。
以上、当委員会に付託されました4議案の審査経過及び結果の報告を終わります。
12:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま報告にありました議案第12号、千代田区立障害者福祉センター条例の一部を改正する条例、議案第13号、千代田区立障害者就労支援施設条例の一部を改正する条例、議案第15号、千代田区介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例は、桜井ただし地域保健福祉委員長の審査報告どおり決定し、議案第14号、千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、投票システムにより採決したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
13:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
議案第14号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
14:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15:
◯議長(
戸張孝次郎議員) なしと認め、確定します。
議案第14号は、賛成多数により原案どおり可決しました。
日程第13を議題にします。
───────────────────○───────────────────
議案第16号 幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
(子育て文教委員会審査報告)
16:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 松本佳子子育て文教委員長より、同委員会の審査経過及び結果について報告をお願いします。
〔
松本佳子議員登壇〕
17: ◯23番(
松本佳子議員) 子育て文教委員会に審査を付託された議案第16号の審査結果を報告いたします。
議案第16号、幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例は、「地方公務員の育児休業等に関する法律及び育児休業、介護休業者等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の一部改正に伴い、休暇等の対象となる子の範囲を拡大するとともに、介護を行う幼稚園教育職員の超過勤務の制限について規定するほか、新たに介護時間を導入するものです。
公布の日から施行します。
改正内容は、第一に、育児を行う職員の深夜勤務・超過勤務の制限及び早出遅出勤務について、対象となる子の範囲が拡大されたこと。
第二に、要介護家族を介護する職員が請求した場合に、職員に支障がある場合を除き超過勤務をさせてはならない規定が追加されたこと。
第三に、従来の介護休暇に加え、新たに介護時間が追加されたこと。
質疑において、育児関連においては、従来、育児を行う職員の子、または3歳に満たない子といった法律上の親子関係にある子とされていましたが、これに特別養子縁組の成立に必要な期間、現に監護している子及び里親である職員に委託されており、かつ当該職員が養子縁組による養親となることを希望している子が加わり、これらに該当する職員にまで対象が広がったこと。
介護関連においては、従来の介護休暇では要介護者が2週間以上にわたり介護を必要とする場合に、6月の期間内において、正規の勤務時間の初めまたは終わりにおいて1日を通じ4時間を限度として利用できるとされていたため、午前中または午後のどちらかで介護のための休暇を取得することとなっていましたが、今回新たに加わる介護時間により、連続して3年の期間内において、介護のため1日につき2時間の範囲内で勤務しないことができることとするとされることにより、要介護者の介護を行う必要がある幼稚園教育職員の所定労働時間が短縮され、勤務の前後で介護にかかわることができるようになること。これらの改正により、働きながら育児や介護がしやすい環境の整備が進むこと等が明らかになりました。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第16号、幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例は、賛成全員で可決すべきものと決定いたしました。
以上、当委員会に付託されました議案の審査結果の報告を終わります。
18:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま報告にありました議案第16号、幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例は、松本佳子子育て文教委員長の審査報告どおり決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
19:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第14を議題にします。
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議案第1号 平成28年度千代田区一般会計補正予算第3号
(予算特別委員会審査報告)
20:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 松本佳子予算特別委員長より、同委員会の審査経過及び結果についての報告をお願いします。
〔
松本佳子議員登壇〕
21: ◯23番(
松本佳子議員) 予算特別委員会に審査を付託された平成28年度補正予算1議案について審査結果を報告いたします。
議案第1号、平成28年度千代田区一般会計補正予算第3号は、私立保育所(仮称)グローバルキッズ六番町園の整備補助に関する経費を追加計上するもの。外神田一丁目公共施設計画による公共用地購入のために追加計上するもの。財政調整基金積立金、社会資本等整備基金積立金などの基金へ新規に積み立てるため追加計上するものです。また、平成28年度中に支出が終わらない見込みである障害者福祉センター運営、歩道設置・拡幅整備、自転車道の整備など6事業について繰越明許費を定めています。
質疑の結果、新設される私立保育所は、地域との話し合いによりプールや水遊びができるスペースを確保したが、園庭は東郷元帥記念公園を代替園庭として使用し、公園改修工事の際は近隣の公園を利用すること。外神田一丁目公共施設整備のために区有地に隣接している都有地の購入契約を今年度末までに行うこと。また、土地購入予算は、通常、当初は路線価に敷地面積や変動係数を掛け積算し、購入手続の前に不動産鑑定による実質取引価格を算出した上で土地価格審査会に諮り、適正価格をもとに購入経費の上限額を決定していること。今回の出張所・区民館の建てかえは先行的に進め、平成22年3月策定の外神田一丁目計画基本構想による川岸部分の開発は今後も鋭意検討していくこと。特別区民税の税収の乖離は、一般分は比較的手がたく見積もられるが、分離課税分などは1件で億単位になるものが数件あることもある。景気動向によらない偶発的なものもあるため予測しづらい点があること。基金残高が1,000億円余となるが、その活用計画については、今後5年、10年の取り組みの中で施設改修などかなりの額になることを述べてきたが、できるだけ早い段階で具体的に示したい意向であることなどが明らかになりました。
質疑を終了し、討論に入り、賛成の立場から、1点目として、基金残高が1,000億円を超えるこの間、歳出予算の構成比の推移を見ると人件費の比率が10%ぐらい減り、職場は大変な状況になっている。学校や保育園などのあらゆる職場は疲弊している状況である。
2点目として、外神田一丁目の土地購入については、入居未定である国道事務所を盛り込んであるなど、熟度が甘く、外神田一丁目1番地エリアの清掃事務所や昌平橋住宅などのさらなる土地の購入もしっかりと東京都と協議し、もう少し区民を挙げての議論が必要である。
しかし、六番町の保育所整備及び区有地確保の予算は、議会総体としても、子どもたちの将来のためにも、大変重要なことであると鑑みて、問題は多いが苦渋の
選択として賛成するとの意見がありました。
採決を行った結果、議案第1号は、賛成全員で可決すべきものと決定いたしました。
以上で、予算特別委員会に審査を付託されました補正予算1議案の審査結果報告を終わります。
22:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま報告にありました議案第1号、平成28年度千代田区一般会計補正予算第3号は、松本佳子予算特別委員長の審査報告どおり決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
23:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第15から第20を一括して議題にします。
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議員提出議案第1号 議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案
議員提出議案第2号 議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案
議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算
議案第3号 平成29年度千代田区国民健康保険事業会計予算
議案第4号 平成29年度千代田区介護保険特別会計予算
議案第5号 平成29年度千代田区後期高齢者医療特別会計予算
(予算特別委員会審査報告)
24:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 松本佳子予算特別委員長より、同委員会の審査経過及び結果について報告をお願いします。
〔
松本佳子議員登壇〕
25: ◯23番(
松本佳子議員) 予算特別委員会に審査を付託された平成29年度当初予算4議案について、審査結果を報告いたします。
平成29年度の各会計予算は、多岐にわたる分野の調査が必要なことから3つの分科会を設置し調査を行いました。分科会の調査報告を受け、総括質疑を終了したところ、動議により2件の議案第2号、平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案が提出されました。
その内容は、小林たかや議員ほかから提出された修正案は、平成29年度千代田区一般会計予算に計上されました九段中等教育学校増築整備に関する予算の全額、(仮称)区立麹町仮住宅の整備のうち、工事費及び工事管理委託料に関する予算を減額するものです。
次に、大坂議員ほかから提出された修正案は、平成29年度千代田区一般会計予算に計上されました九段中等教育学校増築整備に関する予算の全額を減額するものです。
提出された修正案の提案理由として、初めに、小林たかや議員ほかから提出された修正案は、九段中等教育学校増設は、学校関係者などへの事前説明もなく、連絡橋から変更し、校庭が狭くなるなど生徒たちの教育環境がよくなるとは言いがたい。(仮称)麹町仮住宅整備は、地域住民に説明もなく、仮住居活用後の利用計画も定まっていないことから関係予算を減額するもの。
次に、大坂議員ほかから提出された修正案は、質疑の中で、当初案であった連絡橋は国土交通省の通知を見落とし、今回予算計上された新校舎建築は貴重な校庭を狭くしてまで建設する緊急性がなく、ずさんな計画であることから予算を減額するものである、との説明がありました。
続いて、それぞれの修正案の質疑、意見発表を終了し、各当初予算に対する意見発表を行ったところ、反対の立場から次のような意見がありました。
反対する第一の理由は、東京一極集中と大型開発を進めるまちづくり予算となっている。これは拠点開発型地区計画の推進や外神田一丁目の再開発誘導などに見られる。
第二の理由は、区民負担増の予算となっている。国保料の値上げ、介護サービス等自己負担額助成などの廃止、事業所のごみ処理手数料の値上げ、また、特別養護老人ホームの増設は歓迎するが、利用料が高過ぎて入所できない待機者が多く出ることが懸念される。負担軽減策は不可欠である。
第三の理由は、区民と関係者の声を軽視する姿勢が目立つ予算である。九段中等教育学校の増築整備や四番町施設整備の進め方などに顕著にあらわれ、今後は改めるように強く求め、各会計予算に反対する。
同じく反対の立場から、都政改革を推進する小池都政とタッグを組んで区民の支持を得た石川区政5期目の予算の多くに、情報公開を進んで行ったとは思えない内容を含んでいた。議会に基本構想をも示さず、住民にも説明がないまま計画実施段階になっており、区民不在、議会不在の予算である。例えば、四番町住宅や図書館に多額の修繕費をかけて改修したにもかかわらず、(仮称)麹町仮住宅整備に、わずか6年の間の仮住居のために約20億円をかけるという巨大な無駄遣いは認められない。このように住民を不安にし、住み続ける希望を奪い、幸せにしない29年度当初予算に反対する。
一方、賛成の立場からは次のような意見がありました。
平成29年度予算は、豊かな地域社会の実現に向け、区民生活の安心を支えるために効果的な事業転換を図る予算とし、その実現に向け総合的かつ計画的な事業展開が図られていることがおおむね確認できた。しかし、審査の過程で、四番町保育園・児童館等の整備関連事業において、所管が複数にまたがる大変重要な案件にもかかわらず、区民、議会との合意形成ができていない状況などが明らかになりました。執行機関には毎年同じ指摘をしているが、これまで以上に区民や議会に対し説明責任を果たし、事業の迅速かつ円滑な実施に向けての一層の努力を期待して各会計予算に賛成する。
次の意見として、目標とする豊かな地域社会の実現に向けて積極的な予算編成となった。特に、1、障害者の合理的配慮の推進。2、産後ケア事業。3、子育てコーディネーター事業。4、地域コミュニティ醸成支援。5、地方との連携支援。6、道路整備方針の策定。7、路面地下空洞調査。8、ちよだミツバチプロジェクト。9、ごみの減量へ2Rの推進。10、国際交流の推進など評価できる。
一方、九段中等教育学校増築整備については、学校関係者や地域住民に意見も聞かず予算を提案したことは、まことに残念である。今後は議会の指摘を重く受けとめ、生徒たちにとってベストな教育環境となるよう調査検討することを要望し各会計予算に賛成する。
次の意見として、委員会での質疑の中で、執行機関が議会への説明責任を果たさず、事業の意思形成過程をも示さないなど、議論がかみ合わないことが多くあった。執行機関には、今後、予算を伴う事業の大きな方向転換にはメモをとり、意思形成過程の記録を残していただきたい。全て決定してから議会への報告では信頼関係が損なわれるのではないか。唐突の感が免れない九段中等教育学校の増設計画、また四番町保育園・児童館等整備は2棟一体計画に疑問を持った。予算減額修正が妥当である。しかし、(仮称)外神田一丁目計画では、出張所建設地の都有地の取得が決定し、不安材料が解消し、安心した。今後はみらいプロジェクトにのっとって構想を進め、スピード感を持って着手することを強く求め、各会計予算に賛成する。
次の意見として、委員会の質疑の中で、執行機関は説明不足や手順手続に問題があるのではないかと議会から不信感や疑義を持たれ、反省することは多くある。執行機関は、問題のある点は一旦立ちどまり是正すべきは是正し、地元住民など関係者の意見を多く取り入れ、丁寧に説明を重ね、区民に寄り添った区政を要望する。総括質疑では、質問した事項で前向きな答弁をいただき、各会計予算に賛成する。
次の意見として、平成29年度予算は、今年度同様に次世代育成、保健福祉、危機管理、オリンピック・パラリンピック開催を重点項目としたが、分科会からの総括質疑での議論すべき項目が多く挙げられた。質疑の中で、九段中等教育学校増築工事では、富士見校舎と九段校舎をつなぐ連絡通路設置に関し、隣地より10メートル離さなければならないことを知らずに計画していた。校舎増築では構想段階にあるにもかかわらず、基本・実施設計予算が計上されていること。四番町計画では行政計画が変更になるなど、判断が難しい案件も多くあり、執行機関としての姿勢に問題がある案件も散見され、減額修正を考えざるを得ない項目もある。
しかし、お茶の水小学校・幼稚園の現地建てかえが確認できたことなどは評価する。今後も予算編成に当たってはより慎重に精査し、執行に当たっては区民目線に立って執行するよう求め、各会計予算に賛成する。
次の意見として、2017年度予算はみらいプロジェクトに掲げられた施策の実現に必要な予算が明示され、目標達成に向けての道筋が見える予算として編成されたにもかかわらず、九段中等教育学校増築整備が、議会、教育委員会への適時な報告もなく計上され、減額修正はやむを得ないと考える。しかし、周産期メンタルヘルスケアをスタートすることや、保養施設の方向性が決まったことなどを評価し、予算執行においては、議会、住民の意見をより反映していただき、特に麹町仮住宅の整備では、高さを含め地域住民の声をしっかり聞き入れることを求め、各会計予算に賛成する。
次の意見として、執行機関からの予算案の提案について慎重な姿勢で審査に臨んだが、残念ながら指摘せざるを得ない事項が多くあった。その中でも、九段中等教育学校増築整備や(仮称)区立麹町仮住宅の整備などに関する予算は、目的、効果、経緯経過などが不透明なまま予算計上されたことが判明した。予算の財源は区民からの貴重な税金であり、目的や明確な根拠など、説明責任を果たすことは必須である。
一方、基礎的自治体として、保育士への処遇改善や住宅福祉の推進、特色ある教育活動事業などが予算化された。執行機関は予算執行に当たり、議会との意思疎通をしっかり図るとともに、迅速かつ円滑な執行を強く希望し、各会計予算に賛成する、といった意見がありました。
意見発表を終了し、採決を行った結果、議案第2号、第3号、第4号及び第5号の4議案は、いずれも賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
平成29年度各会計予算の採決が終了した後、議案第2号、平成29年度千代田区一般会計予算に対する附帯決議案が提出されました。提出された附帯決議案は、当特別委員会において、執行機関の区民等に対する説明不足や、進捗や内容が不明確な事業があることが明らかになり、新年度予算を執行するに当たり、九段中等教育学校の生徒にとってよりよい教育環境のための校舎・校庭の調査や箱根千代田荘の活用策調査と代替施設の見直しなど、10項目を求めるものです。
質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、賛成全員で可決すべきものと決定いたしました。
以上で予算特別委員会に審査を付託された平成29年度当初予算4議案の審査報告を終わります。
26:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 次に、提出者を代表して、小林たかや議員より、提案理由の説明をお願いします。
〔小林たかや議員登壇〕
27: ◯14番(小林たかや議員) 議案第2号、平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案。
2点について減額すべきものと提案いたします。
1点目は、九段中等教育学校の校舎増築整備に関する基本・実施設計予算についてです。子どもたちの学習環境にかかわる重大な懸案事項を、議会、学校関係者に何ら示すこともなく、連絡橋をやめて校庭敷地に校舎を増設の提案内容が子どもたちによいものとの判断がしがたいという理由です。
2点目は、(仮称)麹町仮住宅の整備についてです。平成29年度予算には既に工事費の予算が提案されておりますが、地元平河町住民の意向把握も行われず、移転予定の四番町住民も不安に思う中、仮住居6年後以降の計画も明らかでないまま計画を進める予算は認めがたいという理由です。
よって、これらの予算を減額するものです。
満場一致ご議決いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
28:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 次に、提出者を代表して、嶋崎秀彦議員より、提案理由の説明をお願いします。
〔嶋崎秀彦議員登壇〕
29: ◯18番(嶋崎秀彦議員) 議案第2号、平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案につきまして、提案理由をご説明いたします。
九段中等教育学校増築整備の予算は、中等教育学校富士見校舎と旧九段高校校舎をつなぐ連絡橋が諸事情でつくれないために、旧九段高校の校庭に校舎をつくるものであります。予算特別委員会分科会、総括質疑を通して判明したことは、当初予定していた連絡橋については、国土交通省通知を見落としていたため、隣地より10メートル移動せざるを得なくなり、しかも巨大な構造物となり現実的ではないこと。さらに、旧九段高校の貴重な校庭を潰してまで校舎をつくる緊急性はないこと。現富士見校舎は5年、6年生が静かな環境で学習できる貴重な場所であり、その校舎を手放す必要はないことなどが明らかになりました。
また、富士見校舎はその後の用途も特になくこれから考えるとのことで、かなりずさんな計画であります。メリット、デメリットを比較しても、現富士見校舎を使わず旧九段高校の校庭に新たに校舎を建てる必要性は感じられません。今後、富士見校舎を使用することを前提に旧九段高校校舎との使用上の利便性を再検討することを求め、この予算を減額するものであります。
以上、満場一致ご議決賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
30:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま報告及び説明のありました議員提出議案第1号、議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案、議員提出議案第2号、議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する修正案、議案第2号、平成29年度千代田区一般会計予算、議案第3号、平成29年度千代田区国民健康保険事業会計予算、議案第4号、平成29年度千代田区介護保険特別会計予算、議案第5号、平成29年度千代田区後期高齢者医療特別会計予算は、投票システムにより採決したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
議員提出議案第1号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
32:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33:
◯議長(
戸張孝次郎議員) なしと認め、確定します。
議員提出議案第1号は、賛成少数により否決しました。
次に、議員提出議案第2号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
34:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
35:
◯議長(
戸張孝次郎議員) なしと認め、確定します。
議員提出議案第2号は、賛成多数により原案どおり可決しました。
次に、議員提出議案第2号による修正部分を除く議案第2号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
36:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
37:
◯議長(
戸張孝次郎議員) はい。なしと認め、確定します。
議員提出議員第2号による修正部分を除く議案第2号は、賛成多数により原案どおり可決しました。
次に、議案第3号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
38:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
39:
◯議長(
戸張孝次郎議員) なしと認め、確定します。
議案第3号は、賛成多数により原案どおり可決しました。
次に、議案第4号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
40:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
41:
◯議長(
戸張孝次郎議員) なしと認め、確定します。
議案第4号は、賛成多数により原案どおり可決しました。
次に、議案第5号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。
〔賛成・反対者ボタンにより投票〕
42:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
43:
◯議長(
戸張孝次郎議員) なしと認め、確定します。
議案第5号は、賛成多数により原案どおり可決しました。
日程第21を議題にします。
───────────────────○───────────────────
委員会提出議案第1号 議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する附帯決議
(予算特別委員会)
44:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 提出者を代表して、松本佳子予算特別委員長より、提案理由の説明をお願いします。
〔
松本佳子議員登壇〕
45: ◯23番(
松本佳子議員) 委員会提出議案第1号につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する附帯決議
第1回
定例会に設置された予算特別委員会において、執行機関が区民等に対して予算審議前に十分な説明を行っていない事業及び進捗や内容が不明確な事業があることが明らかとなった。
当特別委員会での議論から区民生活にかかわる事業については、平成29年度一般会計予算の執行に当たっては、下記のことを十分踏まえることを強く求める。
記
1、九段中等教育学校の校舎、校庭などについては、生徒にとってより良い教育環境を実現するため、調査・検討を行うこと。その際は、学校関係者の意見を十分に聴取するとともに適宜適切に区議会へ報告すること。
2、箱根千代田荘については、活用策を調査すると共に、代替施設を見直しすること。
3、軽井沢少年自然の家については、活用策を調査すること。
4、居宅訪問型保育事業(ベビーシッター制度)に交通費の助成を加えること。
5、区内私立保育園の保育士に奨学金制度を創設すること。
6、外濠公園総合グラウンド整備にあたっては、十分に利用者の意見を聴取し反映すること。
7、北の丸公園周辺地域整備の推進については、北の丸公園周辺まちづくり基本構想を地域・区議会との確認の上、設計に着手すること。
8、(仮称)外神田一丁目公共施設整備については、平成29年度秋を目途に再検討をすること。
9、(仮称)区立麹町仮住宅の整備及び四番町複合施設は、基本構想を地域・区議会との確認の上で十分に説明し、基本計画に着手すること。
10、区が主催する又は助成する人間国宝関連事業については、平成29年度に見直し、平成30年度からは伝統芸能を含む新たな事業を抜本的に検討すること。
以上、決議する。
平成29年3月29日
千代田区議会
満場一致ご議決賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わらせていただきます。
46:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま説明のありました委員会提出議案第1号、議案第2号 平成29年度千代田区一般会計予算に対する附帯決議は、松本佳子予算特別委員長の提案理由説明どおり、満場一致決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
47:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第22を議題にします。
───────────────────○───────────────────
委員会提出議案第2号 箱根千代田荘の再活用を求める決議
(地域保健福祉委員会)
48:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 提出者を代表して、桜井ただし地域保健福祉委員長より、提案理由の説明をお願いします。
〔
桜井ただし議員登壇〕
49: ◯25番(
桜井ただし議員) 委員会提出議案第2号につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
提案につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
箱根千代田荘の再活用を求める決議
本区では、昭和34年の箱根の仙石荘の開設を皮切りに、昭和44年には箱根千代田荘を開設し、その後も湯河原千代田荘をはじめ直営の保養施設等を運営してきた。
しかし、社会経済情勢の変化により、施設において提供されるサービスが、多様化する区民ニーズに必ずしも充分に応えられるものとなっていないケースや、民間における類似のサービスの広がりにより、区が設置・運営する意義が薄れてきていることもあり、千代田区でもその運営方法等の改善を重ねつつ現在に至っている。
こうしたなか、同じ目的をもって開設した湯河原千代田荘は借り上げ方式を当面継続する一方で、箱根千代田荘は貸与を継続するか廃止するかを決めないまま、平成27年7月から休止状態にあり、その後の方針が明示されないまま放置状態である。
このような事態は、自然災害等の不可抗力があったものの決して好ましいことではないと判断し、昨年12月に地域保健福祉委員会において、休止状態の箱根千代田荘の今後の活用方策を調査するため、近隣の類似宿泊施設の現地確認と併せ行政調査を行ったところである。
その結果、休止状態の箱根千代田荘の外壁等の外回りや内装についてはすぐに再開できる良好な状態が保たれている一方で、厨房や浴室・火災報知設備等の設備面は相当な改修経費が掛かることが判明した。また、休止状態の箱根千代田荘の代替施設について調査したところ、バリアフリーとなっていない施設が1か所、移動手段にケーブルカーやバスが必要な施設が5か所であること、そのうち1か所は閉鎖される予定である。この行政視察を通じ代替施設は高齢の利用者にとって支障があることが判明し、改めて箱根千代田荘の恵まれた一等地としての立地条件を再確認したところである。
従って、本区議会としては区に対し、区民利用者や団体の意見を充分に把握しながら、この立地条件に恵まれた、区民の掛け替えのない貴重な財産である箱根千代田荘を安易に廃止し売却することなく、早急に運営方法等を充分に検討し区民が利用できる施設として再開に向けた具体的な計画を示すよう強く求めるものである。
以上、決議する。
平成29年3月29日
千代田区議会
満場一致ご議決いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
50:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま説明のありました委員会提出議案第2号、箱根千代田荘の再活用を求める決議は、桜井ただし地域保健福祉委員長の提案理由説明どおり、満場一致決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
51:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第23を議題にします。
───────────────────○───────────────────
委員会提出議案第3号 障害者福祉施設の増設を求める決議
(地域保健福祉委員会)
52:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 提出者を代表して、桜井ただし地域保健福祉委員長より、提案理由の説明をお願いします。
〔
桜井ただし議員登壇〕
53: ◯25番(
桜井ただし議員) 委員会提出議案第3号につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
障害者福祉施設の増設を求める決議
昨年2月に地域保健福祉委員会に対して、障害者の親なき後を見通した終のすみかとしてのグループホームの整備、ショートステイの増床に関する障害者施策の拡充を求める陳情が提出された。
また、各種調査や家族会からの要望等により、グループホームや入所施設の必要性が認められている。
障害者福祉センター「えみふる」はグループホーム、ショートステイを有するが、地域福祉の拠点として整備された施設であるため、終のすみかとしての機能は十分ではない。また、就労支援施設「ジョブ・サポート・プラザ ちよだ」は通所に特化した施設となっている。
このような実情を踏まえ、陳情審査における議論の末、千代田区の障害者の実態について正確に把握し、必要な障害者施設の整備を精力的に検討し方針を出すことを執行機関から確認したところである。
当委員会としては親なき後の支援も含め、障害者の切実なニーズに応えていく方策を探るため、昨年4月近隣区の障害者施設の視察を行った。ここでは、中学校跡地を活用し、障害児を含む多くの障害者が利用できる、通所と入所両方の機能を備えた施設であった。区内にも同様の施設を望む共通認識に立つとともに、障害者の切実なニーズを行政課題として捉え、新たな用地の取得や低未利用地を活用する方針を、執行機関が全庁を挙げてスピード感を持って決めていくことの必要性を確認したところである。
よって、区議会としては、障害者にとって必要不可欠な施設の整備方針を、区を挙げて早急に策定することに加え、終のすみかとなり得る機能を備えた障害者福祉施設を整備するよう強く求めるものである。
以上、決議する。
平成29年3月29日
千代田区議会
満場一致ご議決いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
54:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま説明のありました委員会提出議案第3号、障害者福祉施設の増設を求める決議は、桜井ただし地域保健福祉委員長の提案理由説明どおり、満場一致決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
55:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第24を議題にします。
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議員提出議案第3号 福島原発事故に伴う区域外避難者が安心して生活を営むことが出来るよ
う求める意見書
56:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 提出者を代表して、飯島和子議員より、提案理由の説明をお願いします。
〔飯島和子議員登壇〕
57: ◯10番(飯島和子議員) 議員提出議案第3号について、提案者を代表して提案理由をご説明申し上げます。
提案理由は案文の朗読をもってかえさせていただきます。
福島原発事故に伴う区域外避難者が安心して生活を営むことが出来るよう求める意見書
東日本大震災・福島原発事故から6年たちました。
子どもを守りたい一心から住み慣れた故郷を離れた避難者の方々は、今も全国に8万人、都内で生活を続けている方は約5千人です。区域外避難者の多くは母子のみ避難世帯です。そのため二重生活となり、経済的負担が大きくなるなかでも必死に過ごされてきました。
幼かった子どもたちは中学生・高校生になり、地域や学校生活にも慣れてきました。収入を得るために就職した母親もいます。原発事故は未だ収束の見通しが立たず、故郷の家は荒れて住める状態ではありません。福島に戻りたくても戻れない事情はさまざまです。
そのような中、区域外避難者の方々が生活している避難住宅の無償提供の期限とされた「平成29年3月末日」が目前にせまってきました。避難住宅は避難生活の基盤です。それを失うことの不安は大きく、夜も眠れず、薬に頼らざるを得ない方も生まれているといいます。
千代田区議会は、昨年第2回
定例会において「自主避難者への支援拡充を求める意見書」を全会一致で可決していることから、このような状況にある避難者の方々が引き続き安心して生活を営むことが出来るよう最大限の配慮を求めるものです。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。
年 月 日
千代田区議会議長名
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
東京都知事 あて
提出するものです。満場一致ご賛同くださるようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
58:
◯議長(
戸張孝次郎議員) お諮りします。
ただいま説明のありました議員提出議案第3号、福島原発事故に伴う区域外避難者が安心して生活を営むことが出来るよう求める意見書は、飯島和子議員の提案理由説明どおり、満場一致決定したいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
日程第25を議題にします。
───────────────────○───────────────────
報告第5号 国指定史跡常盤橋門跡常磐橋復旧工事II期請負契約の一部を専決処分により変更
した件
60:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 執行機関より報告をお願いします。
〔副区長山口正紀君登壇〕
61: ◯副区長(山口正紀君) 報告第5号、国指定史跡常盤橋門跡常磐橋復旧工事II期請負契約の一部を専決処分により変更した件についてご説明を申し上げます。
補強構造物の形状変更及び地盤改良等に伴いまして、議会の議決を得た契約の変更に関する区長の専決処分事項の指定についてに基づき、契約金額13億7,052万円を13億5,994万1,400円に変更いたしました。
以上、ご報告申し上げました。よろしくお願い申し上げます。
62:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 次に、企画総務委員長、地域保健福祉委員長、子育て文教委員長、議会運営委員長、オリンピック・パラリンピック対策特別委員長、公共施設整備特別委員長、マンションと地域コミュニティ活性化特別委員長、議会のあり方に関する調査特別委員長、お茶の水小学校・幼稚園の改築と周辺地域の整備特別委員長から、委員会において調査中の事件につき、会議規則第71条の規定に基づき、お手元に配付の特定事件継続調査事項表のとおり、それぞれ閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
本件は、申し出のとおり、いずれも閉会中の継続調査に付することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
63:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 異議なしと認め、決定します。
以上で、本日の日程を全て終了しました。
石川区長より、閉会の挨拶をお願いします。
〔区長
石川雅己君登壇〕
64:
◯区長(
石川雅己君) 平成29年第1回区議会
定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
今回の定例区議会におきましてご提案いたしました議案等は、平成28年度千代田区一般会計補正予算第3号並びに平成29年度各会計予算を初め、条例の改正、人事案件などでございました。ご審議の上、ご議決、ご同意を賜り、厚く御礼を申し上げます。
審議の過程で賜りました貴重なご意見、ご指摘事項につきましては、真摯に受けとめ、ご指摘をいただきました事項のうち、新年度予算の執行に当たりましては、区議会にも十分説明をし、区民福祉の向上に全力を傾注してまいります。
区議会の皆様におかれましても、何とぞご理解、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
以上をもちまして、平成29年第1回区議会
定例会の閉会の挨拶といたします。どうもありがとうございました。
65:
◯議長(
戸張孝次郎議員) 以上で本年第1回
定例会を閉会します。
散会します。
午後2時13分 散会
会議録署名員
議 長 戸 張 孝次郎
議 員 嶋 崎 秀 彦
議 員 たかざわ 秀行
発言が指定されていません。 Copyright © Chiyoda City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...