群馬県議会 2018-03-08
平成30年 第1回 定例会-03月08日-06号
保育士修学資金貸付や障害児者
施設整備など、必要な事業も含まれておりますが、コンベンション施設推進や7つの交通軸など、相変わらず大型開発優先の予算であり、賛成できません。コンベンションセンターの建設工事が始まりましたが、住民の不安はぬぐえません。住民説明会でも交通渋滞や騒音、砂じんなど、生活環境が悪化するのではないかという不安の声が寄せられています。知事は提案説明の中で、コンベンションセンターの建設を本県人口減少対策の要と位置付けておりますが、それは単なる願望、妄想でしかありません。もし、コンベンションが人口減少対策の要なら、朱鷺メッセを開業した新潟県では減少に歯止めがかかっているはずですが、実際はどうでしょうか。人口の社会動態を見ると、2003年の開業から今日まで、一貫して転出が転入を上回り、減少率は全国でも高い水準となっています。新潟商工会議所の担当者は、開業後、関連企業が増えたかと問われれば厳しいと、このように話していました。人口減少は様々な要因があると考えますが、コンベンション施設が人口増に対してさほど大きな力を持っていないことが見てとれます。逆に、福祉や教育、民生費に回す予算が圧迫され、人口流出を加速させるのではありませんか。
今回の
補正予算では、コンベンション
施設整備費として4億8,000万円余り、上信自動車道整備に13億8,000万円、合わせて18億円を超えます。この予算があれば、県内の小学校、中学校を全て35人以下学級にできます。秋田県で実施しているような住宅リフォーム助成制度を群馬県でも実施することができます。大型開発優先を改め、教育や中小業者支援、福祉に回すべきです。
第120
号議案は、コンベンション施設立体駐車場建設工事、総額22億4,000万円余りの
請負契約の締結についてです。本体工事と不可分の契約であり、反対です。
委員会での私の質問に、県は工事費が膨らむことはないと答弁をいたしました。それをしっかり遵守するよう強く求めます。
以上で私の反対討論を終わります。(拍手)
○
織田沢俊幸 議長
委員長報告に対する賛成討論者
井下泰伸議員御登壇願います。
(
井下泰伸議員 登壇 拍手)
◆
井下泰伸 議員 自由民主党の
井下泰伸です。今年の冬は全国的に寒波、大雪に見舞われ、大変厳しいものとなりました。世界的に気候変動が激しくなっている中、私たちは常に災害に対する備えを怠ってはいけないのだと感じています。3月に入り、テレビやラジオからは
東日本大震災に関わる報道が多くなってきました。今年も次の日曜日には7年目のあの日がやってまいります。被災地において未だに不自由な生活を強いられている方々に思いをはせるとともに、災害に対して備えているか、機会あるごとに自問することの重要性を感じています。
それでは、会派を代表して、上程中の各議案について、
委員長報告に賛成の立場から討論を行わせていただきます。
第91
号議案「平成29年度群馬県
一般会計補正予算」については、人口減少の時代の中で、群馬県が活力を持ち続け、県民の生活や安全を守るために必要なものであります。まず、国の
補正予算の活用枠でありますが、
地方創生拠点整備交付金事業については、本県の農林漁業やものづくりにおける生産性革命に資する試験研究機関の拠点整備として、公共事業の増額については、道路や河川、砂防の防災・減災対策等を進めるものであり、冒頭お話しいたしました県民生活の安全・安心を確保するものとして重要であります。
来るべき人口減少時代に備え、群馬の魅力を発信する拠点としての群馬コンベンションセンター「Gメッセ群馬」の整備については、交流人口の増加や若者・女性を中心にした雇用創出効果など、群馬県の人口減少対策の中核に位置付けられる重要事業として、加えて、災害時における県民や帰宅困難者の一時避難場所として整備されることから、一刻も早い完成が求められているものであり、今回の建設工事費の前倒し計上については、国庫補助金の活用においても妥当なものであったと考えています。
また、本
補正予算は、保育士修学資金の貸付対象年度の延長に必要となる経費や、東京オリンピックの際のフェンシング競技の合宿を誘致している沼田市民体育館の
施設整備に対する補助なども計上しており、人や地域の未来づくりに資するものとしても重要であり、賛成をいたします。
このほか、予算の減額については、主に事業における不用額を減額するものであり、効率的な予算執行に努めた結果であり、予算の増額、減額とも県民ニーズや国の動向に対応した補正でありますので、賛成をいたします。
第120
号議案は、コンベンション施設立体駐車場建築工事の契約を締結しようとするもので、本案件の入札手続については、関係法令に基づき、瑕疵もなく適正に行われたと認められております。また、契約者は信頼できる相手方であり、金額も妥当であると認められることから、今回の
請負契約締結に賛成であります。
第121
号議案は、適正な債権管理を行う観点から、公共事業に関する違約金等債権のうち、破産手続開始決定がなされた法人に係る債権について、回収の見込みがないことから権利を放棄するものであり、賛成をいたします。
承第1号の
専決処分については、本白根山噴火対策経費は、風評被害を防ぐため、一刻も早く国内外に向けた正確な情報発信を実施するためであり、ゼロ県債、ゼロ国債については、公共事業の発注の平準化等を図るためのものであります。いずれも早急な対応が必要なものであり、賛成をいたします。
その他の議案については、会派において慎重に審議をした結果、全て
委員長報告に賛成をいたします。
新年度も群馬がさらにはばたける予算執行となりますよう、引き続きスピード感を持って各課題に対応していただくようお願い申し上げ、私の賛成討論といたします。(拍手)
○
織田沢俊幸 議長 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○
織田沢俊幸 議長 これより採決いたします。
まず、第91号及び第120号の各議案について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
織田沢俊幸 議長 起立多数であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、ただいま採決いたしました各議案を除く上程中の平成29年度関係の各議案につきましては、いずれも
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
織田沢俊幸 議長 起立全員であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決及び承認いたしました。
● 休会の議決
○
織田沢俊幸 議長 お諮りいたします。
明9日、12日から16日及び19日までの7日間は、
委員会審査等のため本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
織田沢俊幸 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、3月20日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○
織田沢俊幸 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前10時26分散会...