阿賀町議会 > 2021-06-16 >
06月16日-01号

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  1. 阿賀町議会 2021-06-16
    06月16日-01号


    取得元: 阿賀町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-25
    令和 3年  6月 定例会          令和3年阿賀町議会6月定例会議会議録議事日程(第1号)                    令和3年6月16日(水)午前10時開会日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議会の諸報告日程第3 町長の行政報告日程第4 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(12名)     1番  加藤達也君      2番  長谷川 智君     3番  阿部義照君      4番  山口庫幸君     5番  宮澤直子君      6番  長谷川 眞君     7番  長谷川良子君     8番  入倉政盛君     9番  斎藤 栄君     10番  五十嵐隆朗君    11番  石田守家君     12番  斎藤秀雄君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長         神田一秋君   副町長        南 秀之君 教育長        遠藤 佐君   会計管理者      齋藤啓司君 総務課長       野村秀樹君   町民生活課長     長谷川忠市君 こども・健康推進課長 星 利昭君   福祉介護課長     澤野直也君 農林課長       江花一実君   まちづくり観光課長  眞田政弘君 建設課長       若狹孝之君   消防長        伊藤 忍君 消防本部次長     長谷川秀一君  消防本部予防課長   金澤 浩君 学校教育課長     清野郁男君   社会教育課長     石川 聡君 農業委員会事務局長  伊藤孝志君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長       阿部 勉    書記         阿部大輔 △開会 午前10時00分 △開会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) おはようございます。 ただいまの出席議員は全員、12名であります。 これから令和3年阿賀町議会6月定例会議を開会します。--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 本定例会議の会議日程及び本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため、求めにより出席した者は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。--------------------------------------- △会議録署名議員の指名 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会議の会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、5番、宮澤直子君及び6番、長谷川眞君を指名します。--------------------------------------- △議会の諸報告 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第2、議会の諸報告を行います。 3月定例会議以降の議長及び議会の活動は、新型コロナウイルス感染症の影響により活動が制約されましたが、お手元にお配りした報告書のとおりであります。 次に、阿賀町第三セクター調査特別委員会、広報広聴常任委員会の所管事務調査の報告書は、お手元に配付されている報告書のとおりとさせていただきます。 議会運営委員会の報告につきましては、本6月定例会議の議会運営であり、本日開会前の議員打合せ会においてその内容を報告してありますので、議会運営委員長からの報告は、お手元に配付されている報告書のとおりで終わらせていただきます。 次に、五泉地域衛生施設組合議会について、組合議員から議長の手元に報告書が提出されております。お手元にお配りしました報告書をもって報告に代えます。 次に、地方自治法第235条の2第3項の規定により、例月出納検査の結果報告書がお手元にお配りしましたとおり提出されております。朗読は省略します。 以上で議会の諸報告を終わります。--------------------------------------- △町長の行政報告 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第3、町長の行政報告を行います。 神田町長から行政報告の申出がありましたので、これを許します。 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) おはようございます。 それでは、令和3年阿賀町議会6月定例会議に当たりまして、貴重な時間をいただきまして、年度当初からこれまでの行政報告をさせていただき、議員各位並びに町民の皆様にご理解とご協力をお願い申し上げるところであります。 東京オリンピックの開催の可否につきましては、いろいろ報道がされているところでございますが、政府として、おおむね開催の方向で考えられていることは皆様もご承知のとおりでございます。この5日には、聖火リレーランナー8名が当町を走りました。当日は天候にも恵まれ、大勢の皆様から拍手で聖火リレーを盛り上げていただきました。コロナ禍で非常に厳しい状況が続きますが、少しでも感染が収まり、東京オリンピックをみんなで盛り上げ、楽しめるよう期待しているところであります。 さて、そのコロナウイルス感染についてであります。感染の波はいよいよ当町にも広がってきており、現在までに5人の方の感染が確認されております。県の個人情報保護の観点から、町に詳細な情報が入ってこないという状況に、ジレンマを感じているところでございますが、少なくとも、学校、保育園、高齢者施設関係者であるかどうかについては、早々に確認をし、クラスターの発生を防ぐべく対応しております。現状では100%感染を防ぐことは難しい状況でありますので、感染予防対策の徹底、感染者が出た場合の対応等について、改めて検証し、できる限り感染拡大を防ぐことができるよう、対応してまいる所存であります。 次に、コロナワクチン接種についてであります。 議員各位には報道でご承知のことと思いますが、今月7日、ワクチン接種業務におきまして事故が発生いたしました。ワクチンを希釈せず、原液のまま1人に接種した可能性があるという事案でございます。77本の注射器にワクチンを充填した中に、希釈しない原液ワクチンが1本があり、それを認識した時点で14人に接種が終わっており、原液を接種した可能性があるというものでございます。 14人の方々には、事故当日から1週間、電話または訪問により健康観察をさせていただきましたが、幸いにも健康等に異常はなく本日に至っております。14人の方々、ご家族はじめ、町民の皆様には、あってはならない事故が発生し、ワクチン接種に対するご懸念、ご心配をおかけしましたことに改めて心よりおわびを申し上げます。 なお、この事故につきましては、接種ワクチンを充填する段階までの作業工程を検証し、事故発覚後からは、明確な責任者の配置、作業段階ごとのダブルチェックの徹底など、全般にわたる体制を確認し、医療事故の再発防止に努めているところであります。 次に、ワクチン接種の状況であります。 まずはワクチンの確保ができないと、接種計画が立てられませんので、私は幾度となく県の幹部職員に直接説明、要望し、県の理解を得てまいりました。65歳以上の接種率に関してでございますが、昨日現在、1回目が83%、2回目の接種が終わった方が30%でございます。なお、この分母については、国が推定した阿賀町の65歳以上の人口としているところでございます。 この数字にあっては、国から進んでいると認めていただいているほどでございまして、現在の接種希望者につきましては、7月の中旬までには終了する予定でおります。これもひとえに町民の皆様からご理解、ご協力をいただき、また、接種に関わっていただいている医師、看護師、保健師、事務担当の職員等々関係者からご苦労をいただいている成果であります。心から感謝を申し上げる次第であります。 こうしたことから、昨日、64歳以下のワクチンについて、阿賀町が必要とする全量全ての量の配分の決定をいただきました。これからファイザーのワクチンが先細りすると心配していた中でございますが、阿賀町の接種が国の中でも進んでいるというところを認めていただき、希望する全ての量の配分をいただいたところでございます。これにより、ようやく接種日程を確定することができますので、早々に調整し、町民の皆様にお知らせをしてまいりたいと思っております。 これまでの接種の状況でありますが、5月10日から85歳以上の方へのワクチン接種を本格的にスタートさせました。この間、予約が殺到し、電話がつながらないなど、皆様にはご迷惑とご心配をおかけをいたしました。電話の予約につきましては、現在も区分ごとの予約開始日から2日間程度は混雑する状況は、なかなか解消できておりませんが、3日目以降は比較的余裕が出てまいりますので、テレビ電話等でそうした周知をすることにより、できるだけ初期段階の混雑を解消していきたいと考えております。 なお、ワクチン接種の意向が確認されていない方につきましては、改めて調査をしてまいります。また、高齢の在宅で生活されている方で集団接種が困難と思われる方につきましては、介護事業所等を通じて個別に調査をしております。今後、ご本人やご家族の意思を確認の上、丁寧な対応に努めてまいります。 先日、国の通達によりまして、16歳以上とされていた対象年齢が12歳となりました。このため対象年齢を拡大し、12歳以上64歳以下の基礎疾患を有している方については、6月14日に予約の受付を開始し、19日からワクチン接種を開始いたします。 また、高齢者施設の従事者は、入所者、利用者に並行して、町独自で優先接種を進めてまいりましたが、さらに、接種の方及びクラスターが心配される保育園、障害者施設の従事者等を優先することとし、接種計画を作成しているところであります。 なお、当町へのワクチン供給が確定しましたことから、町外に住所を有する学校の教職員への優先接種も予定しているところでありまして、早々に事務手続を整え、対応してまいりたいと考えております。 その次の順位でございますが、国が定めた60歳から64歳といたします。この区分につきましては、6月21日から予約の受付を行い、28日から接種を始める予定でございます。 その後には59歳以下の方の接種に移行してまいりますが、ワクチン供給の見込みが立ちましたことから、その方々も含め、当町の最終接種終了予定でございますが、順調にいけば、8月末から9月上旬を見込んでおります。 59歳以下の方の優先順位につきましては、国の指針では明確に示されていないところでありまして、ある程度市町村の判断に任されている方向でありますので、現在考えているおおむねの年齢区分による順位を申し上げさせていただきます。 まずは19歳及び20代と30代、次に10代と40代、最後に50代の順に予約を受け付けていくことを考えております。これにつきましては、移動が活発で、東京都内では新規感染者の50%を超えている若者世代を最優先にいたしまして、次に、夏休み中に接種を進めたい中学生、高校生と、その親の世代の方を優先するという考え方でございます。親の世代の年齢につきましては、弾力的な対応をしたいと考えております。これによりまして、50代の方が最後となるわけでございますが、何とぞご理解を賜りたいというふうに考えております。 予約等の混乱を避けるためにも、優先順位をつけますが、それぞれ、一、二週間の間で順次予約の受付を開始をし、9月上旬までには2回目の接種を終了する予定でおりますので、そうお待たせするものではございません。何とぞご理解をお願いするものであります。 引き続きスムーズな接種に向けて尽力してまいりますので、今回計上させていただいております補正予算を含め、議員各位から特段のご理解、ご協力をお願いするものでございます。 次に、清川高原保養センターに設置しました、まなびの森交流館の現況と、留学生の状況についてであります。 学校教育課では、みらい留学推進事業に取り組んでおり、阿賀黎明高校の魅力の発信と留学生の確保に取り組んでいるところであります。現在、まなびの森交流館には、1年生男子7名、女子2名、計9名を受け入れておりまして、そのうち5名が県外からの留学生となっております。入学からおよそ2か月が過ぎ、徐々に阿賀町での生活にも慣れてきている様子で、留学生同士、また、地元出身の生徒とも順調に交流を深めてきております。 寮生活のサポートスタッフとして、管理栄養士などの資格を持つハウスマスターを3名配置しております。食事面、健康面をケアするほか、携帯電話のアプリLINEを活用して、保護者とも生徒の様子について情報共有をしております。 今後、運営を委託しているNPO法人かわみなとをはじめ、阿賀黎明高校とも情報共有を図り、さらに一層子供たちの生活に不備がないよう努めてまいります。 次に、新たな形でスタートした七福荘についてであります。 七福荘とふれあいの森につきましては、NPO法人七福の恵を指定管理者として4月24日にグランドオープンをしたところでございます。5月末までの利用者は2,400人余りとなっておりまして、大勢の方々よりご利用いただき、大変好評を得ているところであります。今後も、七福荘等の営業はもとより、NPOとしての地域貢献活動にも重点を置きながら事業展開を図っていただくこととなっております。 町といたしましても、たきがしら湿原等周辺観光施設や七福神めぐりなどを効果的に組み合わせながら、七名地域の活性化に寄与する活動の展開を期待しているところであります。 次に、雪下ろしの命綱アンカーの助成事業についてであります。 命綱アンカーの設置につきましては、県内においても進んでいる状況ではありませんが、このたび、新潟県の制度新設に合わせ、町の助成事業として実施することといたしました。 毎年、除雪中の事故が絶えません。当町におきましても、この冬、3件の事故が発生し、死亡事故に至った事例もありました。今後、命綱アンカーの重要性を周知し、町民の貴重な命を守ることにつながることを目指しているところであります。設置要綱、工事方法等につきましては、大工組合等施工業者の皆様からのご意見をいただきながら整備を進めてまいります。設置費用の一部助成に係る経費を今般の補正予算に計上いたしましたので、よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げます。 次に、各種イベントの開催についてであります。 今年度も狐の嫁入り行列を中止したところですが、いまだコロナ感染症終息の見込みが立たず、ほかのイベントの開催の判断にも大きく影響している現況でございます。現在の状況を申し上げますと、6月20日予定の町春季消防演習は式典のみの開催でございます。9月5日予定の県消防大会も、同じく式典のみの開催でございます。8月15日に予定しておりました成人式でございますが、1月に延期をさせていただきます。そして上川ふれあい祭り、阿賀野川レガッタ、敬老会は、既に中止と決定をさせていただいたところでございます。 昨年から、イベント等につきましては軒並み中止しているところであり、私といたしましても非常に寂しい限りであります。しかし、これを逆手に取り、新たなアイデアを取り入れたり、整理統合等を進めるなど、この際工夫するべきこともあると考えておりますので、コロナ収束時にスムーズに再開することができるよう、準備を促していきたいと考えております。 次に、長期の職員研修についてであります。 この5月1日から、新潟万代島総合企画株式会社に職員1名を研修者として受け入れていただいております。万代島総合企画株式会社は、朱鷺メッセを管理運営している会社でございますが、朱鷺メッセを起点とした中山間地域との交流を進め、朱鷺メッセの利活用促進を図りたいとの方針が示されています。 当町といたしましても交流人口の拡大、空き家対策を含めた定住の促進が喫緊の課題となっております。万代島総合企画株式会社との連携に大きなメリットがありますので、その連携の核となってもらうことを期待して職員研修に出した次第であります。今年度を含め3年間、1年に1名ずつ研修に出す予定としておりますので、ご承知いただきたいというふうに思います。 次に、マイナンバーカードの交付状況について申し上げます。 当町では、本年5月31日現在、累計2,025枚、交付率はおおむね19%となっております。これを全国、全市町村中の交付順位で見ますと、ほぼ最下位という非常に不名誉な順位であります。今回の補正予算に普及事務に係る会計年度任用職員の経費を計上させていただいておりますが、今年度は積極的なカードの取得をしていただけるよう、普及啓発を進めていきたいと考えております。 具体的には、地域に出向いての出張申請受付等も検討しているところであります。議員各位からも積極的な取得と周知にご理解、ご協力をお願いするものでございます。 次に、火災、救助関係でございます。 火災は5月末現在、建物火災1件、林野火災2件、その他1件の合計4件発生しております。この中で、三河地区の林野火災につきましては、不幸にも1名の焼死者が発生いたしました。火災の発生を完全になくすことは難しいことではありますが、貴い人命が失われることがないよう、関係機関と連携を図りながら、出火防止、予防活動に努めてまいります。 救助活動につきましては、5月末現在、捜索、救助等で7件出動しております。山菜取りに係る捜索は当町の特徴とも言えるところでありますが、シーズンとなるこの5月中には、立て続けに3件の行方不明があり、そのうち1件は、いまだ発見に至っておりません。これも関係機関と連携し、注意喚起に努めてまいります。 最後に、本6月定例会議で上程させていただきます案件は、繰越計算書関係の報告が5件、三セク等の財務諸表の提出に係る報告が3件、一般会計と5つの特別会計補正予算の議案6件、土地改良事業経費の賦課徴収に係る議案1件、財産の取得に係る議案3件、条例の一部改正の議案1件、人権擁護委員候補者推薦の諮問1件、合計20議案となっております。 各案件につきましては、それぞれ提案理由の中でご説明申し上げますので、議員各位におかれましては、内容をご精査の上、満堂のご決定を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げまして、令和3年阿賀町議会6月定例会議の行政報告といたします。 よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、町長の行政報告を終わります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第4、一般質問を行います。 一般質問は、10名の方から通告を受けております。 順次発言を許します。---------------------------------------
    △石田守家君 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。     〔11番 石田守家君登壇〕 ◆11番(石田守家君) 皆さんおはようございます。 去る4月13日、合併して5回目の議員選挙というようなことでございましたけれども、幸いにしてというか、無投票で当選をさせていただきました石田でございます。よろしくお願いをいたします。 それでは通告をしておきました2点について、ご質問をいたします。 常日頃、一般質問のたびごとに、大変見苦しいですけれども、町長に私、おっしゃっているんですけれども、この一般質問は、私どもが議員に与えられた、特に事由に議論する、疑義をただす、そういった立場でございます。 そういった意味で、食い違ったことがあったならば、どうか遠慮なく反問をしてください。反問しなければ、議論がなかなかかみ合わない。そしてまた、町民の目線にも向いていかないかなと私は思うので、そういった面も含めまして、どうか、繰り返しますけれども、遠慮なく、石田守家に指導する立場で反問をしていただきたいと思います。 それでは、通告をしておきました2点について、1点目でございますけれども、株式会社上川温泉の問題、町の最終判断は、どう取るのかというような関係でございます。 第三セクター上川温泉の早期解決というようなことで、私、3月議会でもただしております。本件は、結論がなかなか見えない。そして4月末の特別委員会の報告状況でございました。そういった中で昨今、若干の情報があるようでございますけれども、それらも含めて答弁をしていただければなと思います。 昨年から弁護士任せというような形で終始しているのが現況かなと私、常日頃申し上げております。これ、こういった問題は、町の責任で早期解決を求めたいということは、度々私申し上げております。 神田町長、担当課はいかなる最終判断を秘めているのかと。町が債権者等の申出が、私は現況では得策ではないのかな。最初から町のほうが、やはり折れるという意味ではございませんけれども、この運営、経営内容においては、大半が株式会社上川温泉側にあるんですけれども、それを管理する町のやはり責任、そして経緯を顧みますと、やはり町のほうが先行して最終判断をしたらどうかなという内容でございます。 次に、2点目。常浪川ダム事業の中止と、水没予定地の荒廃に施策はないかというふうな関係でございます。 このダムの問題については、なかなか語ると長いんですけれども、大ざっぱに言いますと、昭和57年に公共事業に常浪川総合河川開発の関係で事業採択されたと。しかしながら本来であれば、平成13年に完成する予定だったんですけれども、平成11年の7月に、突然中止をしたと。ただ単にこの中止の理由については、東北電力との売電価格において調整が取れなかった。そしてダムの高さが10センチ下がるという単純な理由であったんですけれども、本来的に、何の根拠で中止になったのかというようなことでございます。 このダムのことについては、なかなか、いろんな流れがあったんですけれども、このダムの関係について、やはり今一番困っているのは、水没ラインに荒廃する立木の関係でございます。いっときは平成13年かな、その頃だったか、一度、計画的に3ヘクタールほどずつ、伐採を、処分するというお話があったんですけれども、なかなかそういった面が立てないというような関係で、現在中止をされました鍵取発電所、これ発表されてから25年前後経過しております。 本来、整備される水没予定地の関係なんですけれども、これらについて、関係機関に、いろいろ事業要請をしてもらいたいなというのが本音でございます。ご承知のように所管は、当時は建設省でございましたけれども、今は国土交通省。この関係については、なかなか、もう一回お話ししますけれども、平成22年から24年にかけて、最終的には新潟県では4か所しかダムの継続はなかった。ところがダムの継続になったのは3か所で、常浪だけが事業継続から削られたというふうな内容でございます。いろいろ申し上げましたけれども、これらについて答弁を願いたいな。 ただ、常浪川あるいは阿賀野川の河川整備に至っては、阿部議員からも質問が出ているようでございますので、どうかその立木伐採等の今後の県に対する、国に対するお願いというようなことで答弁をいただきたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、石田議員さんのご質問にお答えさせていただきますが、引き続き、石田副議長さんからのご指導ご支援、何とぞよろしくお願いを申し上げます。 1点目の上川温泉の問題、町の最終判断は弁護士闘争に関することでございますけれども、株式会社上川温泉との協議につきましては、逐次、情報提供をさせていただいているところでございますけれども、5月17日に上川温泉側の弁護士さんとの協議を行っております。 その際に、6月末までに破産手続の開始を新潟地方裁判所へ申し立てるといった回答を得ているところでございます。既にその6月末の期日が迫っておりますので、先般、改めて、先日、町の担当職員が町のほうの弁護士と協議をする中で、そうした6月末までという約束といいますか、この確認をする意味からも、来週の24日に、互いの弁護士、町の職員、そして株式会社上川温泉の役員、この四者による会談を予定をしているところでございます。 この問題につきましては、お互いに弁護士を立てて、法的に協議を進めておりますことから、両者が裁判で争っているかのように捉えられがちでございますけれども、そうした状況ではありません。株式会社上川温泉が破産手続の開始を裁判所へ申立てをすれば、それ以降は破産法等の法令に従い粛々と進んで、終結することになるわけでありますが、そうなっていないというのは、上川温泉の破産手続開始の申立てが遅れていることが原因であります。 私もなぜこうして進まないのかと。担当課長、職員にも、本当に何度もただしながら来ているわけでございますが、職員によれば、その遅れは、株式会社上川温泉側の意図的なものでもなく、上川温泉が依頼している弁護士さんの事務処理、進め方の遅さにあると思うというところでございます。法律に関わる弁護士さんでありますので、5月17日の段階で、6月末までに申立てをするといったことの進捗を確認すると、そうした意味からも、先ほど申しましたように、来週24日に両者が会うという段取りをさせたところでございます。 上川温泉が事業を停止してから1年経過いたしました。この間、赤湯、旅行村は町直営により再開し、清川高原保養センターと七福荘は、新たな指定管理者による運営が始まっております。 また、8月からは、赤湯、旅行村も新たな指定管理者による運営が始まりますが、その都度問題になるのが、株式者上川温泉がそれぞれの施設に置いていった残置物でございます。これらにつきましては、弁護士間の調整等によりまして、破産手続開始後の処理に問題が残らないよう配慮するとともに、施設の運営に支障のないように対応しているところでありますが、まだ施設内には上川温泉所有の設備や備品等が残っておりまして、運営に必要なものについては、承諾を得た上で使用しているという状況にあります。 こういったことを解消するにも、やはり破産手続の申立てを早くしてもらうことであります。議員さんのご質問で、町の責任で早期に解決を求めたいが、いかなる最終判断を秘めているのかと。また、町が債権者等の申立てが得策と考えるが、どうかということでございます。 4月22日に開催されました、第三セクター調査特別委員会におきましても説明をさせていただいたところでございますが、債務者であります上川温泉に代わって債権者である町が裁判所へ上川温泉の破産手続開始の申立てを行うことも可能であります。しかし、その申立ても書類の作成に相当の時間が必要であり、何よりも250万円ほどの経費が必要となります。 株式会社上川温泉及び合併前の奥阿賀観光株式会社に対しましては、これまで相当の公費を投入した経緯もあります。現在、債権として所有しております貸付金3,270万円及び1,396万円の令和2年度分指定管理料返還金なども戻る可能性が極めて低い状況の中で、さらに公費を投入することは費用対効果を考慮しても難しいというふうに考えております。 繰り返しになりますが、上川温泉側の弁護士さんは、6月末までに破産手続開始を申し立てると回答しております。その申立てを行えば、それ以降は破産法等の法令により進むこととなります。 具体的に、破産手続開始の申立てが受理されますと、その約2週間後に破産管財人が選任されます。選任された破産管財人は、債権者に対し債権の申出書の提出を求め、債権者集会が開催されます。その後、上川温泉の所有資産を換価、つまり資産価値のあるものを売却し、お金に換える作業を行い、現金を債権者に配当し終結となるものであります。 ご案内のとおり、配当には順位があり、税金や社会保険料の公租公課、未払い給与の労働債権などが優先的に配当されることになりまして、売掛金などの一般債権は公租公課などへ配当しても、なお残金が残った場合のみ配当が受けられる仕組みでございます。 上川温泉には労働債権はないものの、本町に税務署や年金事務所より上川温泉に対する問合せがありますことから、消費税や社会保険料に未払いがあると推察される一方で、売却できる資産は、マイクロバスとワゴン車のみであると、上川温泉側の弁護士の見解であると聞いております。町への配当は、そうしたところからないものと推測しているところでございます。 町といたしましては、配当の有無にかかわらず、一刻も早く破産手続開始の申立てを行い、破産管財人の下、法令に従い、着々と進めていただき、終結することが求められますので、上川温泉側弁護士が約束どおり申立てを履行するよう、当方の弁護士と連絡を取りながら、進捗の確認を行っているところでございます。24日には、先ほど申したとおりでございますが、早期解決に向け取り組んでまいりますので、ご理解をお願いしたいというふうに思います。 なお、この18日の全員協議会におきまして、ご説明させていただく時間を頂戴したようでありますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。 2つ目の常浪川ダム建設事業の中止による水没予定地の荒廃に施策はないかということでございます。 今ほど議員さんから常浪川ダムに関します経緯、状況等々のご報告をいただきました。まさにこれ、計画して、地元の皆さんのご理解、協力の中で進めてきたものが突如として中止になった。県内4つ計画あったうち、まさにこの常浪川ダムだけの中止に至ったというふうなところもあり、これも地元としては、まさに議員さんおっしゃったとおりであると思っておりますし、私もそのとおりの気持ちでありますので、これがしっかりと、やはり地元の皆さんのところへ返るような、そうした地元の皆さんの意向に沿ったような施策を国・県から行っていただくようにというふうなところを私も心がけながら、基本としながら、県といろいろなお話もさせていただいているところでございます。 水没予定地の樹木の伐採整備につきましては、議員さんのお話しいただいたとおりの河川沿いを計画的に整備をしてきた経過があります。しかし、平成30年に小規模でありますが、県より立木伐採を行って以降、立木の伐採は行っていない状況が続いております。水没予定地は、ご案内のとおり、既に買収が進んでおり、新潟県が河川管理者として管理をしているところでありますが、県に確認をいたしましたところ、河川周辺においては、必要性を考慮し、伐採を行うことはできるという県の回答であります。 県との相談の中では、買収済み用地内の樹木伐採整備につきましては、河川管理者であります津川地区振興事務所を窓口にご相談をしていただければというふうに聞いているところでございますので、町といたしましても、これまた獣害対策と地域の活性化のためにも、室谷区をはじめ、生産森林組合等の皆さんとも整備並びに利活用できるよう、検討を進めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくご理解をいただきますようお願いを申し上げて、答弁とさせていただきます。 お願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) いろいろ、1回目の答弁というようなことで、大変ありがとうございました。 まず、いろいろ答弁内容を聞いても、なかなか早くは進めないのかな、進まれないのかなと、私、感じました。そしてまた、この内容については、大変私ども素人には分かりにくい。単純に考えれば、弁護士間の協議そのものが、その弁護士両方ともの弁護士も、それ一つだけ職務としてやっているのかどうか。 普通であれば、何点も引き受けてやっているのが普通かなと私は思うので、それを考えた場合は、今ほど、じっくり町のほうで、債権者申立て制度を利用して、町のほうでは250万円ほどかかっているという答弁があったんですけれども、そもそもの発端は何から原因があったのか、もう一回やはり原点を振り返ってみないと、新たな議員を5名ほど参加しての、この温泉の協議というようなことでございますけれども、やはり平成30年の2月ですか、5,000万円ほど上川温泉に出した、ここの辺からやはりいろんな問題が生じてきたのかなというのが、私の考えでございます。 そういった意味で、やはり、今現在、今の神田町長にとっては、何とも下調べも調査も、やはりそうしてもらわなければ困る。これ、誰がやっても一緒なんですけれども、そういう状況の中で、私どもが、ただ素人が単純に考えた場合は、株式会社上川温泉は何がその原因だったのかということが、基本に返れば、上川温泉はその役員になった会社の先頭に立った皆さんが、金を出して、お金を出して運営してきたという最終結論ではないわけ。 途中で頓挫して、会社に出したお金まで、自分たちは前の奥阿賀観光もそうだったんですけれども、会社の代表が立て替えたお金を途中で、精算してもらいながら、そして30年の12月に新たに発進した、そういった流れの関係からよく振り返ってみると、やはり町の責任も大きいかなと。 それでこういう争いが長引いているんであれば、さっさと、町民が信用されて経営陣に加わったという内容でございますので、やはり町ができる限りの制度といいますと、債権者申立て制度、この中でできるという言葉を聞いたので、そういうのはできる方向であれば、速やかに、即その方向で行ったほうが経費もかからないのかなと私は思うんですけれども、どうなんでしょうね。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに本当に、この上川温泉の件でございますけれども、本当にもう1年、昨年から1年を経過している中で、まだこうした状況でありまして、私もある意味で、早く進めなきゃならない、進めたいというような思いで来ているわけでございますが、先ほど言ったとおり、ここは議員さんからもお話ありましたように、株式会社上川温泉のほうから、この会社を清算するんだというふうなところでの申立てをするという意思表示の中で進んでおり、そのために弁護士をお願いして進めてきているわけですけれども、お話のとおり、これやっぱり弁護士さんも幾つかの案件を同時に抱えながらの仕事をしているというのは、まさにそのとおりだと思っておりますけれども、かといってもう、1年もたつ中で、私どもといいますか、この上川温泉が依頼した部分について進んでいないというふうなところでありまして、実は先般も、田部社長さんはじめ、当時の役員の方と、町の課長が先日会いました。 株式会社上川温泉としても、進んでいないことに対して、町に大変ご迷惑をかけて申し訳ないと。株式会社上川温泉としても早く進めるようにというようなところで弁護士にまさにそうした督促といいますか、そうしたところをしているというふうな状況でございますので、先ほど言いましたようにここは常にそういう気持ちの中で弁護士も依頼しながら、まさに6月末、もうすぐ6月末なんですけれども、その弁護士さんがやるといった期日にもうすぐなるわけでございますから、そこで申立てをしていただければ、粛々と進んでいくわけでございます。 ただその進み方といいますか、そうした中で最終的には、先ほども申しましたが、町からの貸付金及び指定管理料、大きな金額が町には戻ってこないというふうな状況になろうかと思っておりますが、まずはこの24日に、そうしたところで、その進み方も確認をしながら、裁判所に申し立てていただくというふうなところでございますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) これ町長にとっても大変決め難い問題かなと私は思っているんですけれども、これ何回こう考えてみても、この弁護士任せにして来てしまった、そこまで来る段階、こういう問題であれば、やはり専門職の弁護士でなければ事務処理はできないというのは、今の段階かなと。 そういった関係で、今の答弁でも、6月の24日に協議したとしても、まず、そう速やかに、早期に判断が下りるかなというと、私、なかなか下りないのではないかと。やはり双方の弁護士間がどのような協議をしているかって、協議内容って私どもには全然分からないわけ、具体的に。ただ協議をしているよっていうだけで。 弁護士間同士がどのような協議を本当にしているのかなというようなことを、もうちょっと分かってくれば、随分なるほどなということは分かるんですけれども、町側の弁護士にとっては、やはり相手の会社側の責任を問うわけ。相手側にとっては、引き受けて、町に管理をお願いされたんでやってみたらうまくいかない。ただ単純にそういう傾向の中で、法的に、株式会社という登録をしているので、その中身の問題であって、なかなか私どもが分かりにくい。 そういった問題なので、何とか、これは幾らに私は議論したって、私も分かりませんし、なかなか難しいので、ただこういうのを町がもう一回繰り返しますけれども、この6月の24日の協議が長引くような予測がされるんであれば、やはり町がこの申立て制度に変えて、町がやったほうがいいと思いますけれども、それ、どうでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今までの、今日ばっかりじゃなくて今までの説明が少し足りない部分があったかなと、今もお話を聞いておりますけれども、これ、弁護士間同士で、いろんなそうした原因とか、そうしたものを調整といいますか、議論しているというふうなわけではありません。株式会社上川温泉が会社を破産の申立てをするというふうなところで進めているわけですから、その破産の申立てを1年たってもやらないと、そこにこうあるわけでございまして、破産の申立てさえ行えば、次はもう裁判所のほうで粛々と進めるわけでございます。 先ほど申しましたように、破産申立てから2週間たったら、管財人が選定をされるわけでございますので、その管財人が残っている資産または債権債務をいろいろ、これ、調査をした中でといいますか、そうしたものは既に申立書の中に記載をした中で上がってくるわけでございますけれども、そうしたことで弁護士同士が、そうした具体的な内容を協議している、争っているというふうなものでは全くありません。 上川温泉株式会社、上川温泉の依頼した弁護士さんが所定の書類を作って、裁判所に破産申告をしてもらえば、それで進んでいくだけの話でございますので、今、石田議員さんから言っていただいたように、それを相手がやらないというならこれは、町のほうでやるというふうなところの手法もこうあるわけですけれども、相手はやると言っているわけでございますし、6月30日までやると、日にちまで切って言っているところでございますので、ここはそうしたところでございまして、私どもの弁護士さんもそうしたところから早く進めるようにと、何で進めないんですかというふうなところを加えながらいるというふうなところでございますので、その専門的な法的な争いをしているというふうなところでいないというようなところを、ご理解いただきたいなというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) いろいろ、町長も大変だかなと私は思うんですけれども、いろいろこう繰り返してまた質問しても、また同じような回答なんで、もしこの6月に、その温泉側が申し出た破産の手続をやらなかった場合、町長、そうするんですか、これ最後。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 正直申し上げましてこの5月17日に、6月末までにやると、こう弁護士さんが言ったわけですから、ただ私がむしろ心配したんです。法律の専門家がそう言っているわけですから、信じるのが当然ですけれども、6月の末ってもうすぐ参りますから、本当に進めるのかと、進めているのかと、これを職員に確認しなさいというふうな指示をして、先週、またそうした調整をした中で、その進み具合を含めながら、約束どおり6月の末までやってもらえるんでしょうね、やるんでしょうねというふうな確認をするための24日でもございますので、私はそうしたところで法律の専門の方が、自ら日にちを期日を決めながら町のほうにも回答している、また、株式会社上川温泉の役員の皆さんにも、そうしたところ申し上げているところでございますから、そんなところで進んでいっていただけるものというふうに思っておりますし、これがまさに30日なのか、そこまでやってくれるというふうに思っておりますけれども、例えばそこが遅れたって、遅れるというようなところは我々が認めているわけではありませんけれども、その内容の状況によって、もう物理的に間に合わないとかという可能性があるのかなという余計なところも私も心配しながら、こちらのほうから催促しているわけでございますので、しっかり早く進めるようにというふうなところで進めてまいります。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) 町長、それでは答弁にならないです。6月いっぱい、温泉側の弁護士さんが手続を進めると、それを聞いたので、やらなかったら町としてはどうするんだと、また聞いているんですか、黙って。やらなかったらこうしますとか何とか言ってもらわないと。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 24日にあるわけですから、24日にあって、それからだというふうに思っておりますし、私どもは24日に約束しましたよねと。そういうふうなところでいるわけでございますし、これ、30日と言ったのはこっちから切ったわけでもございませんので、そうしたところで進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) まあ、分かりました。 次のダムの関係、ちょっとこの問題についてはあまり難しくないので、ちょっといろいろお話。 先ほど、常浪川の総合河川の関係で、平成11年7月に中止されて、内容的には先ほど申し上げたとおりなんですけれども、この問題が中止された11年以降5年間は、このダムそのものは県営の企業局が所管の補助ダムといって国からお金をもらってやる。県の所管じゃなくて、補助ダムで企業局が関わった。 その企業局が11年、中止された翌年から土木のほうに移行して治水というような関係で5年間やるというのは、これは付け替え県道を完成させるための方向かなというような関係で、ずっとそのような関係で、こういった補助ダムで、先ほどもちらっと言ったんですけれども、全国で143か所、当時あったんですけれども、いわゆる民主党政権で56か所が見直されたと。その中で31か所が検証対象となった。 新潟県はご承知のように、先ほど4か所、検証になるというようなことで、阿賀町の常浪と、上越の儀明川、そして佐渡の新保川、十日町の晒川、この、他の3つのダムは水利の関係、いろんな関係で事業は継続されたんですけれども、常浪川については河道改修をするというような関係で、阿部議員よく知っていると思いますけれども、阿部議員と私、一緒だったんですけれども、そういった関係で対象にならなかった。 そういった関係で、今現在もなかなか、本来的には、事業だけでも継続されていれば、いろんな要望も取り上げられるんですけれども、事業が河道改修に変更したというような内容から、鍵取発電所そのものの周辺の対岸へのいろんな事業も、なかなか後手に回っているというのは、いろんな前もそういった質問したことあるんですけれども、いろいろ含めて、とにかく今現在は、水没ラインに荒廃している立木については、ほとんどが広葉樹。 今現在では、やはりいろんな意味で、三条、キノコの関係とかで必要とされているというよりも、むしろ河川が荒廃するという、それこそ昔は母なる川、常浪川であったんですけれども、現在はそのような言葉は使いにくいような過小低下された河川になっているというような関係で、町にとっても、やはり地元にとっても、上流への整備が、可能な整備ができるようなお願いをしていただきたいというのがこの内容でございます。 それから、観光の拠点として、前もちらっと写真を見せたんですけれども、すごい沼があるんですけれども、そういったところも、ひとつ観光地の開発としても考えてもらえればなと、前回そういうお話ししたんですけれども、また改めて、そういったことを含めながら、県のほうに要望していただきたいなというようなことでございます。そういった点で町長の努力、もう一回。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) これまた本当に地元の協力、ご理解、ある意味でまた期待というふうなものがあったダムの計画の中止、ここの中止によって、そうした地域の皆さんの地域振興策というふうなものが、これまた国・県も協議をする中で、一部進めてきた部分があろうかなというようなところも承知をしているところでありますけれども、今、そうした予定地の中に、もう木が大きくなってしまっていると。 これまたいろんな景観の問題もあったり、また川の管理の河川の洪水対策といいますか、そうしたところにも支障があるというようなところでもあるのかなというふうに思いますので、むしろその機を活用できるというふうなところかなというふうにもお話をお聞きしたところでございますので、ここは県に、特に、私も県とはいろいろと親密に、いろんなご相談、または現場を一緒に見たり、そうしたところで進めているところでございますので、いろんな分野で、ここについても、まさに地元の皆さんとよくよく、そうしたところを相談をさせていただく中で、地元の皆さんのご意向にも沿いながら、しっかりと県のほうと協議をしながら、皆さんのご要望に沿った形の中で進めていけるようにというふうなところで私も一層、これまた津川地区振興事務所の所長はじめ、また県の土木等々とも協議を進めてまいりますので、よろしく、またある意味で、具体的に、また、こういうふうな部分だというようなところでお話をいただければ、なおありがたいというふうに思っております。 立明し沼でございますでしょうか、そうしたすばらしい、これは植物の宝庫でもありながら、そうした観光面でも活用といいますか、そうしたところでの大きな魅力のある施設もあるんだというようなところは、私も就任早々、議員さんからご指導もいただいてきているところでございますし、つり橋をかけてもらっていて、もうすぐできるのかなというのはありますけれども、何か聞くと、幅がちょっと狭くて車が通れるぐらいになれば、まさにそうしたとこへつながっていくにも、また別なものがあったのかなというふうな思いも今、しているところでございますけれども、しっかりそうしたところを含めながら進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) いろいろ沼のお話まで出ましたけれども、とにかく常浪川ダムについては、全国でまれにない初めての地域移転をして、発電所ができなかったというのは、全国で常浪川、室谷区だけでございます。そういった意味で、そういった面も含めながら、しっかり対応していただきたい。 今後また、そのダムの問題がまたお話が出てくるようなことがあったとしても、今、私は当事者でございます。到底、計画は進行できませんで、これはなぜならばといいますと、やはり当時の建設省に伺いを立てる、そのものの成果が整わなかったのかなと私、思っております。 そういった意味で、前の前の泉田知事さんのとき、その補助ダムは要らないからとやめたわけです。やめてしまったやつを今、世論でもう一回やったらどうだというような考えであっても、こういう考えは、もう恐らく無駄になろうかなと、いろんな意味であろうかなと私は思っております。 そういった意味で、そういった内容で、室谷・鍵取の場合は、その発電所が将来に大きな夢を託すだろうと思ってやったやつが、たまたま移転をした。そして、何もできなかった。そして周辺は荒廃するのみだと。しかしながら、県道が改良拡幅されたというのみが、まあよかったかなというような関係でございます。 そして沼に関しては、今現在、歩道のみの永久橋が年内に完成するのかなというお話がございます。そういった面も含めましては沼の関係、そういった、やはり山間地域の主張をひとつ世間に周知するように加えまして、努力していただきたいなと思います。 最後に答弁をお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当に今のお話のとおりで、時の政権、また時の知事の判断の中で、こうした常浪川ダムが中止に追い込まれていった。そこに町の、また特に地元の皆さんのそうした思いというふうなものまで、そうした中で、ある意味で消されていくというふうな非常に大きなことだというふうに私も認識をしておりますので、それならまさにそこに代わる本当にもう少し具体的な、地域の皆さんからのご理解もよりいただけるような、先ほどの沼のことも含めながら、地域振興につながるようにというふうなところで、これはむしろ積極的に、県から動いていただくと。 そこがやっぱり非常に大事だというふうに私も思っておりますので、町もまさにそうしたところで地元の皆さんとご意見をよくお聞きをしながら、地元の皆さんと歩調を合わせながら、しっかりと要望をしながら、皆さんの思いが実現に結びついていくように、そして、その室谷区の発展につながっていくようにというふうなところで、私も尽力していきたいというふうに思っておりますので、引き続きのご指導またよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石田守家君。 ◆11番(石田守家君) いろいろ、大局的な答弁はちょっと欲しかったように思いますけれども、もっとはっきりした思い切った答弁も欲しかったんですけれども、これも、次の機会というようなことでございます。そういった意味で、私、今日ご質問した内容についてはしっかり精査しでお願いをして、私の質問を終わりたいと思います。 よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、11番、石田守家君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △五十嵐隆朗君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、10番、五十嵐隆朗君。     〔10番 五十嵐隆朗君登壇〕 ◆10番(五十嵐隆朗君) 改めておはようございます。 改選後、初めての一般質問であります。 それで全く収束のめどが立たないコロナ禍でありますが、先ほど町長の行政報告にもありましたように、阿賀町もようやくワクチン接種が順調に進んでいるようでありますので、町民の皆さんも安心しているのではないかというふうに思っております。しかし、新たな変異株も発生し、予断を許さない状況であります。感染予防には徹していただきたいものであります。 それでは、私は通告をしておきました2点について、お伺いをいたします。 初めに、5年、10年後の教育環境、町の取組についてであります。 将来に向かって阿賀町が輝き、貢献できる町として発展していくために、重要な鍵は教育にあると考えます。しかし、教育に関する喫緊の課題として、第一に少子化の問題であります。この問題は、阿賀町に限った問題でないことは百も承知しておりますが、阿賀町の少子化は早過ぎると思いませんか。 平成の学校統廃合をし、これまでにない新しいスタイルの教育を具体化してきたが、次世代育成に向け、どのように対応していかなければならないか。町では、子育てに関わる経済的な負担を軽減し、安心して子育てができるよう、様々な支援対策を展開してきた。同時に、教育環境も整えてきた。しかし、少子化は止まらない。 そこでお伺いいたします。 まず、1つ目に、5年、10年先の児童数を確認したか。町教育委員会では、このテーマで議論をしたことはあるか。あるとすれば、結論は無理としても方向性は出たのか。 2つ目に、高校存続に大きな影響を及ぼすのではないか。 3つ目に、住民にこの情報を流し、現状をお知らせしては。 総合的に考えて戦略性を持って見直し、教育環境の維持運営を含め、柔軟に対応していくことが町、議会、教育委員会、保護者、また、学校を取り巻く地域住民に求められているのではないでしょうか。 通告後、5月29日の新潟日報柏崎のコーナーに、柏崎教育委員会の市の教育推計が出ておりました。これから私が質問する同じような悩みが出ていました。詳しくは、再質問で取り上げたいと思います。 次に、消防水利の整備は万全かであります。 最近は、消防を取り巻く社会、経済情勢の変化を踏まえ、今後も住民の生命、身体及び財産を守る責務を全うするため、消防力を着実に図っていく必要がある。このためには、各種の災害に的確に適応できるよう、警防、戦術及び資機材の高度化等の警防体制の充実、強化を図るとともに、建築物の大規模化、複雑化に伴う予防業務の高度化、専門家に対するための予防対策の充実強化、高齢社会の進展等に伴う緊急出動の増加、緊急業務の高度化に対応するための緊急体制の充実強化、複雑多様化する災害における人命救助を的確に実施するための救助体制の充実強化と、職員の安全管理を徹底しつつ推進していく必要がある。 このことについては、消防本部の新築に伴って飛躍的に改善してきていると思っておりますが、さらに地震や風水害等の大規模な自然災害に備えを強化するため、緊急消防援助隊をはじめとする広域的な消防体制の充実を図ることが求められている。このことについては、先日行われました五泉市早出川の水防訓練などを見ますと、もう既に広域的には進んでいるのかなというふうに思って安心しているところでもあります。 そこで、阿賀町において保有する消防力は、県水準から見て、これ水準ってあるのかないのかちょっと分かりませんけれども、施設及び人員は充足しているのか。阿賀町の事情に即した適切な消防体制を整備することが肝要と考えます。先ほども申し上げましたが、飛躍的に改善はしていますが、基本的なことですが、何点かお伺いをいたします。 1つに、町が消防力の増強推進するため、火災の予防、警戒等を行うために、必要な最小限度は整っているのか、大きく何が足りないのか。 2つ目に、消防自動車が大型化したが、有事の際、水利は間に合うか。 3つ目に、最近の火災は危険物施設など、実態に応じて対応すると思うが、例えば、泡消火薬剤的なものは備蓄しているのか。あれば、量、場所、分遣所にあるのか。なぜならば、阿賀町は広過ぎるものですから、すぐ間に合わないと困るのではないかということであります。あわせて阿賀町において、第4類の危険物の対象施設というのは把握しているのか。有事の際、その備蓄量で間に合うのか。 以上、町長、教育長、消防長にお伺いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、五十嵐議員さんのご質問にお答えをしてまいりますが、これ、それぞれ教育委員会、消防本部のご質問もありますけれども、まずは一括して私のほうで、それぞれまとめたもので、答弁させていただいて、後に、それぞれから詳しくまた、お答えをさせていただくということで、よろしくお願いしたいと思います。 初めに、5年、10年先の児童数について、町教育委員会で、このテーマでの議論をしたことがあるか、その方向性についてのお尋ねでございます。 お話しいただきましたように、全国的にも少子化は非常に大きな課題でございますが、学校の統廃合や子供に関するイベントの縮小や廃止など、地域の日常生活にも少子化の影響が大きく出てきているところでございます。 阿賀町における年間の出生数、まさにここが私も、町の将来を考えていく上で非常に重要なところでございますけれども、合併の大分前ですが、平成13年に120人生まれた、これがピークでございます。その後減少が、本当に大きく、減少の傾向をたどっておりまして、昨年、令和2年は30人でございます。町の活力を維持していく上で、極めてある意味で危機的な課題であるというふうに認識をしているところでございます。 町民皆様が安心して子供を産み育てられるよう、子育て支援に力を入れながら、また併せて、外からも人を呼び込めるように、若い世代が地元に残ってもらえるように、移住定住の施策も強化しながら、また教育の環境の整備にあっても、これは充実に努めてきているところでございますが、なかなか解決に結びついていない、非常にむしろ厳しくなっているというふうな現状を私も、非常に喫緊の課題として、大きな課題として認識をしているところでございます。 児童・生徒数については、これもある意味で統計で分かってくるわけでございますので、当然教育委員会におきましても、毎年の出生数を基に、小学校、中学校の見込み数というふうなものを作成しているわけでございます。 その中で、令和9年度までの児童数、中学校の生徒数の見込みをまず申し上げさせていただきますけれども、小学校の児童数については、本年令和3年5月で265人でございます。そして、昨年生まれた、令和2年度に生まれた子供が小学校に入学するのが令和9年になるわけでございますけれども、その時点で208人でございます。このまま新たな転入・転出がないという前提の数字でございますけれども、6年間で57人と、本当に大きく減っていくというふうな状況になります。 中学校の数について申し上げます。令和3年度、今現在181人でございますが、令和9年度には112人と、今後6年間で69名の減となるというふうな状況でございます。 こうして児童数、生徒数の減少が教育に及ぼす影響、子供同士が切磋琢磨して社会性を育みながら成長していくという機会を減少させてしまう懸念があります。また、部活動の維持の問題など、具体的なところもございます。そうしたところから既にお話しいただいたように、阿賀町では小・中学校の統廃合も進めてきたわけでございますが、今言っている、将来の、将来っていうか本当に近い先の状況の数字でございます。 阿賀町は、大阪府や香川県の約半分の広い面積を有する町でございますが、こうした統廃合によって、遠距離通学を余儀なくされてしまう児童・生徒の負担というふうなものも十分に考える必要もございますし、また一方で、移住定住の施策からは、先進的な愛媛県の西条市では、子育て環境の充実というふうな面からも、むしろ小規模校でも学校を存続させながら、移住する身近に学校があるというようなところをPRしながら、移住者の増加につながってきているというような事例も、私も承知をしているというようなところもございます。 ご指摘いただいたように5年後、10年後の数をこうして把握しているというようなわけですから、あるべき教育の姿というふうなものをつくるには、これはすぐにはできないものでありますので、様々なご意見、そして、子供たちのやっぱり未来というふうなところを第一に考えながら、こうした推計と子供たちの数というふうなものも大事にしながら、先を見据えた教育環境の在り方の検討というようなものにつきましては、私からも、教育長に指示をしているというようなところではございます。 これらがまさにお話しいただいたように、阿賀黎明高校の存続にも大きな影響を及ぼしてしまうというふうなところは、まさにそのとおりであります。若年層や子育て世代の流出を抑えながら定住を促していく中で、中学校、高校、大学、これはやはり大きな分岐点になるわけでございます。 子供に、より高度な教育を受けさせたいけれども、地元の高校ではなかなか難関大学の進学が難しいという場合や、子供は親元を離れて下宿をする、または遠距離通学をする、いずれも子供も親も身体的、経済的な負担を強いられることにもなりますし、ある意味で世帯ごと阿賀町から離れるというような決断にも至っているケースもあるわけでございますので、まさに人口の減少にも歯止めもかからなくなってしまっているわけですが、まずは阿賀黎明高校、地元の阿賀黎明高校に入学するきっかけというふうなものが必要であります。阿賀黎明高校に入学をしたいと思ってもらえるような魅力を、よりつくっていくことだというふうに思っております。 ご案内のように、まさに県立の学校ではありますが、町にとって大事な大事な高校でございますから、黎明学舎の設立、行政報告で申し上げましたみらい留学などを進めているわけでございますが、このみらい留学につきましても各学年10人を目標に、全校で30人の留学生を受け入れたいというふうな計画の中で進めさせていただいているところでもございます。何よりも地元の中学校から阿賀黎明高校へ進学する生徒が少なくなってきておりますので、公営塾の体験入学なども通じながら積極的にPRが必要だというふうに考えております。 次に、町民の皆さんにこの情報を流しながら、お知らせしながら、総合的に戦略性を持って見直して、教育環境の維持を含め、柔軟に対応していくことが必要であるというふうなご意見、ご指摘でございますし、まさにこれも本当にそのとおりであるというふうに私も、考えているところでございます。 ホームページでは当然行うような、公表の手段だけじゃなくて、やはり町民の皆さんに、そうした実態というふうなものを、よりやはり分かっていただく、理解をしていただく、そしてご意見をいただくと、そうした場をつくりながら、町全体としながら、こうした少子化の問題、学校の問題というふうなもの真剣に考えていくというようなところが重要であります。 今年度から本格導入になりますコミュニティ・スクール、まさにそこも、一つの大きな、そうした場としながら、こうした町の状況、考え方も含めながら、ご意見をいただいていきたいというふうに考えております。 今後さらにこの出生数が減少していくというようなことになれば、本当に町の将来に直結する、そうした面では、町の最重要課題であります。少子高齢化、人口減少、遠隔授業などのICT化など、様々な課題に試行錯誤しながらも、未来を担う子供たちの豊かな成長を皆さんとともに、地域の総がかりで支える仕組みをつくり上げるように、戦略的に、柔軟性とスピード感も持って取り組まなければならないことでございますので、五十嵐議員さんはじめ、議会の皆さんからも、引き続きご意見、ご指導をお願いを申し上げるところでございます。 次に、消防水利の関係でございます。 最初に、火災の予防及び警戒等に必要最低限の消防力が整っているかというご質問でございますが、多種多様、複雑化する各種災害に対応するため、消防本部としては、随時消防力の整備を行ってきているところでございまして、予算もいただきながら、本定例会におきましても、高規格救急車、また救急資材購入等のご審議をお願いしているところでもございます。 現状では阿賀町の消防力につきましては、質、量とも求められる能力、これについては整えているというふうな認識でおりますし、現有する消防力を有効に活用することで、各種災害に対応可能であると考えているところでございます。また、災害の規模によりましては、近隣消防本部及び緊急消防援助隊、関係機関等への即時応援要請等の体制も整えているというところでございます。 しかし一方で、特に私としては、人口減少と社会環境の変化を受けながら、災害時、また予防消防、捜索等にある意味非常に大きな力を発揮していただいて、頼りにしている消防団員の減少を大きな課題としております。合併当初、994人の実団員がいましたが、本年4月では553人と、まさに約半分に減少しております。 そして、団員の方の高年齢化というと大変失礼ですけれども、まさにそうしたところも、以前よりは進んでおりますので、この消防団の在り方を大きな、一つの課題として私も捉えておりまして、安心・安全なまちづくりに向けて関係方面との協議を始めているというところでもございます。 次に、有事の際に消防水利は間に合うのかというご質問でございますが、これは総務省消防庁において消防力の整備指針というものを定めておりますけれども、その整備指針に基づいて、消防水利に関する基準が定められておりますが、その基準に照らしますと、町内における消防水利は全域で満たしているというふうなところでございまして、充足率については278.9%という状況でございます。 しかしながら、これはご指摘いただきましたように、路地裏など狭い道路、密集したところでの消火作業、また、消火栓におきましても、簡易水道の使用による水圧の低い地域もありますことから、消防団には小型の積載車や、軽積載車両の小型可搬ポンプを配備しながら、地の利を生かして、防火水槽や河川などの自然水利を有効活用し、重要な初期消火活動に従事していただけるよう体制を講じているというところでもございます。 次の危険物施設及び泡消火薬剤に関してのご質問でございますが、泡消火薬剤は、消防本部及び各分遣所に、ある程度の量を備蓄をしております。しかし、想定している火災の対象は、車両火災や小規模な危険物使用設備等の火災及び水の使用が制限される電気、油火災等でありますので、ガソリンスタンド等の危険物施設は、一旦火災が発生すると爆発的な燃焼拡大が起き、保有する泡消火薬剤だけでは消火が困難と思われますので、近隣消防本部への応援要請等、あらゆる消火手段を講ずる必要があるというところで確保しているところでございます。 こうした危険物施設等から火災を起こさないためにも、定期的に消防法に基づいた立入検査を実施をし、出火防止対策について、年間を通じながら指導しているところでございますが、さらに徹底してまいりたいと考えております。 以上でございますが、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) よろしいですか。 10番、五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) 今ほど、丁寧に説明をしていただいたわけでありますけれども、児童数で総体的にお話をいただくと、百何十人とか、あるいは200人とかという数字になるわけでありますけれども、まずその前に、この少子化については、もう昨年の出生数は戦後最少だというふうに新聞にも載っていましたので、よっぽど生まれないんだなというふうに思っています。ましてやここで、阿賀町で出産するということは大変難しいのかなというふうにも思っても聞いておりました。 それで、先ほどちょっと数字を上げていただいたんですが、私もいろいろ調べたんですが、年齢人口、それから出生届数、それから保育園の利用数、それから未就学の児童の数、みんな広げたんですけれども、微妙に違うということで私、単独で未就学の児童数の比較してみました。 ゼロ歳は令和3年で今年ですので、それはさておき、令和2年度から5年遡ってみました。平成28年度で5歳児ですと、4地区、津川、鹿瀬、上川、三川で42人なんですよ。平成29年で32人なんですよ。令和2年で24人という数字が報告されております。そういうふうに聞くと、まだ24人もいるじゃないかというようなお話なんですけれども、内訳にしますと、津川は10人、鹿瀬、上川各3人、三川は8人。そこでお聞きします。こういう現状なんですよ。この感想、どうですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当に、まさに私先ほど申し上げたのが、その年に生まれた子供の数も申し上げたわけですけれども、生まれてから、今、議員さんがおっしゃったように、もう学校へ上がっていないというふうな数はまさにそのとおりなんですね。 そうすると生まれてから阿賀町から転出をしてしまっている方がやっぱり相当数、赤ちゃんが、いるというふうなことを表した数字でもありますし、まさに学校ごとといいますか地域ごとといいますか、そうして見て、そういう観点の中で見ていく必要があるわけでございますから、本当に少ないなと。本当に少ないなと。まさにそうした中で、学校の教育といいますか、集団教育といいますか、そうしたところにも、これまた大変な、課題があるなというふうに、まさに感じたところでございます。 私どもまさにそうした分析をといいますか、統計を取りながら、教育委員会も分析をしているはずでございますけれども、しっかりやっぱりそこは、数字というふうなものを、そうした形の中で認識しながら進めていく必要があると、また改めて感じさせていただいたところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) こういう実態を、やっぱり町民が知らな過ぎんじゃないかと思うんですよ。これはやっぱり行政の責任だと思うんですね。こういう状況ですよ、今後皆さんと力を合わせて何とかしていきましょうよというのは大事だと思うんですけれども、議会で今年1月に町内の子供の保護者アンケート調査を行いました。町長もこの結果をご覧になったと思うんです。 現状では、クラブ活動は、もう人数が足りずできない。上川の父兄から中学校を統合してほしいと、いわゆる町、1つでいいんじゃないんですかというような意見も、同じように三川からも出た。義務教育課程で全学校が複式になるのではと心配している父兄も大勢いました。この件についての感想と対応について、町長そして教育長にお話をお伺いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私のほうから申し上げますけれども、本当にやはり、さっき言ったように、これは学校はみんなで切磋琢磨しながら、ある程度の人数の中で、教育を受けていくというようなところでありますし、そうした勉学ばかりじゃなくて、部活動であったり、そうした活動が本当に大きな制約が出てしまっている。むしろそうした部分があるので、なかなか地元の中学校、特に高校もそうですけれども、選べないというふうなところにつながっているというふうなところがあるというふうに私も非常に重い課題だというふうに認識しているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) 私のほうからも、阿賀町議会のこの小・中・高生保護者アンケートの結果ということでお話しさせていただきますが、私ども、これ読ませていただき、大変ちょっとこれが現実なんだなというのをまず実感として思っております。 先ほど出ました、部活動に関しても、現実的に今、既に津川中学校と三川中学校の部活動で単独チームで大会に参加できないという事例が出ておりまして、実際、例えばバレーボールとかなんですが、これにつきましては、では、単純に言いますと、阿賀津川中と三川中の合同チームでできないのかというと、これが中体連の制約があって同一市町村からチームを組めないというふうな制約があるということで、なかなか合同練習を何回かは行っているんですけれども、大会に参加できないということで、なかなか今、ちょっと足踏み状態ということであります。 また、アンケートの中にありましたとおり、やはり統合、部活を理由にというわけにはいきませんけれども、何しろ、人数、ある程度の人数の中でのやっぱり教育というものを、そういう観点からの考え方もありますので、そういう方を望んでいる方、それからやはり伝統的な、今までの中学校というか、小・中学校の在り方の中で子供を育てたいというふうな意見もあったということで、やはり多種多様で、これをなかなか意見をまとめるのは、また大変なところあるんだなというふうには考えておりますが、これからまた、先ほど議員ご指摘のとおり、数字等でしっかりと現状というのも説明していきながら、その意見の統合といいますか、意見のほうを集約していきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) そのときですね、上川で聞いた言葉なんですが、あえて紹介をさせていただきます。 「このようなことだから、町役場の職員は新潟、五泉、阿賀野市へ転居するんだと。ここに残るのは犠牲者だ」。私、その言葉を聞いて愕然としましたよ。同じ町内で、一緒に空気を吸って生きている人がこういうことを言うんですから。これはやっぱり相当、私は皆さんには、心配かけているんだなというふうに、このような感想を抱かせるのは、議員を含めた行政の責任ではないかというふうに思っていますが、町長いかがでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 非常に私もショックといいますか、ショックを受けました、今。私もアンケートを、また個別に、ご意見を書いていただいたら、しっかりとご報告いただいたので、まさにお一人お一人のところを読ませていただいておりますけれども、本当にまさにそうしたところで、大きなショックといいますか。 これはやはり、ある意味で、一方で、そうした町職員というふうな観点からのご指摘もあれば、本当に複雑な思いでありますけれども、やはりこれは、大事な大事な子供たちなんです。特に町でいらっしゃる町の子供たちは本当に大事な大事な子供たちで、しっかりその子供たちが一人一人の個性といいますか、そうしたところを伸ばしながら、大人になって成長していっていただく、その支援をしていくというふうなところで、学校もあり、また、行政もあるわけでございますから、そうした考えを思い、またご発言されるというふうなところですから、しっかりそこは重く受け止めながら、今後、様々な場面で、そうしたところを常に認識をしながら進めていかなきゃならないというふうに感じたところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) 先ほどの発言については、あまり深く追及しないようにしたいと思います、町長には。 私は、何年か前に、湯沢町の友人である湯沢町議会南雲議長にお願いし、委員会で湯沢学園への研修に行ってきました。この湯沢学園については有名ですので、ご存じのことと思いますが、ご存じならば、どんなイメージをお持ちでしょうか。町長と教育長にお聞きします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにここ、保育園から一体的に一貫した教育活動を行っているというふうに認識しておりますけれども、本当にある意味、これはもう非常に先進的な取組であるなというふうに思っております。 一方で、ここの私も実際の具体的な、そうした中身まで、本当に申し訳ありませんが、承知をしていないというようなところでありますけれども、そうした町の子供たちの数、また教育の在り方というふうなものを本当に総合的に考えながら、勘案しながら、そうした今の、逆に言えば阿賀町も目指している15年教育というふうなものを、むしろ一つのそうした部分の中で、推し進めているというふうなところで、これは先進的なものでありますので、よくよくまさにそうした成果といいますか、そうしたところも、私ども、研さんしながら、やっぱり学んでいくといいますか、阿賀町の先ほどの児童数にあっても、そのとおりでございますから、ここは、そうしたところでより具体的に私も状況を勉強していきたいなというふうに思っているんですね。まさに注目する湯沢町の取組だというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) 湯沢学園につきましては、私、一度もまだ行っておりません。大変申し訳ありません。 ただ、前清野教育長のほうが町村の教育長会のところで、湯沢町のほうに、この湯沢学園について視察したということを、前教育長から伺っております。 保小中一貫教育ということで、保育園が5園、それから小学校が5校、それから中学校はもともと湯沢中学校だけだったのであれなんですけれども、それが統合して湯沢学園になったというふうに伺っております。 施設そのものもかなり近代化で、前教育長はかなり感銘を受けてきたというふうに聞いております。私、ちょっと調べたところでは、平成28年から学園がスタートしたわけなんですが、それに至るまでの準備期間がかなり長くて、平成21年度から既に、もう統合に向けて動き出していると。もう既にこれは、議会もしかり、それから教育委員会もしかりですけれども、そういう中で新たな文教施設を造る中での、そういう会合というのを開いた中で、足かけ8年かかっての事業だったというふうに伺っているところでございます。 大変参考になるとは思うのですが、阿賀町でそれをやるとなるとかなり、いろいろな面で、リスクもあるのかなというふうな考えもあります。というのは、面積が湯沢町が阿賀町の4割程度の面積でしかないということで考えると、なかなかその通学距離をそのまま当てはめるというのがなかなか難しいのかなというふうな感じがいたします。 大体、旧上川村と一緒の面積ということであります。そのような中で、私どもとしては、ただこのやっている取組の中は、今の局長さんからいろいろお伺いした中で、大変参考になる、そういう運営だなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) 今ほど町長が申し上げたように学園は、保育・小・中学校が一つになったということです。阿賀町も思い切った施策が必要ではないでしょうか。 この質問を出した様々なことを、様々なことを提案したのは、今ほど、教育長が言ったように、5年から8年、優にかかったと聞きました。当然であろうと思います。湯沢学園から一番遠い地区で苗場だそうです。27キロある。時間にして約1時間の通学だと。また幾つもの条件を議論し、けんけんごうごうたる非難も受けながら、5年から8年かけて学園ができたと。議長いわく、今は順調に動いて、やってよかったと言ってます。 取りあえず義務教育課程で高いハードルがあります。そうしたことを踏まえると、先ほど申し上げましたように高校存続は極めて難しい、今の状況では、と思います。今ほど申し上げた課題を優先して、教育課題を優先して、前向きに検討することを約束していただきたいですが、町長。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) いや、本当にありがとうございます。 先ほどのとおり、本当に今の町内の児童・生徒数も少ないわけですけれども、私はこの阿賀町の小学生、中学生、本当に学力の面であっても、またスポーツの面であっても、ほかの部活動等々の活動であっても、本当にすばらしい成績の中で、みんな一生懸命、子供たちが頑張っていただいている。そこはやっぱりしっかりと町として支援をしていく。教育の環境も子育ての環境も整えていくというふうなところが非常に重要なことだというふうに認識をしております。 今、湯沢学園の例を出していただく中で、それは本当にそうだと思います。これはすぐにできることでありませんので、これから先の数字というふうなところもしっかりと見ながら、子供たちにとってよりよい環境といいますか、そうしたところをやっぱり皆さんの意見もいただきながら、本当にさっき言った5年、6年、8年の議論といいますか、そうしたものも積み上がった中でできてくるわけでございますから、前向き検討というようなことでございますので、しっかりそのお約束をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) よろしくお願いします。 次に、消防水利の整備でありますが、必要な最小限度は整っているということでありました。私だけではなく、消防演習で機械器具点検をさせていただき、私が消防団にいた頃とは雲泥の差だなというふうに痛感しました。消防署関係も立派なもので感心しました。 しかしながら、水利の問題となると少し変わる。阿賀町は河岸段丘地帯であって、比較的水の便が悪いところが多い。例えば、ここの上ノ山は水源がないんですよね。田んぼをやるにもため池を造ったりして、ようやくやっていたんですけれども、水源がない。例えばそういうところが多いじゃないですか、阿賀町の場合。高いところに、部落があって水源がない。 私も、現役のときに、倉ノ平の火事のときに何本もつないで走ったり、それから、芦沢の町営住宅のときも、下の沢から何本もつないで上に上がったりしている経験がございます。この間の鹿瀬の火事におきましても、聞くところによると、片方でがんがん使ったほうが少なくなるとかいうような事例もありました。そういうことで、この水利に関しては、非常にやっぱりもう少し考えていただきたいと思うんですよ。その辺の考え方というのは消防長、どうですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 伊藤消防長。 ◎消防長(伊藤忍君) 答弁させていただきます。先ほど町長がお話ししましたとおり、消防水利の数としましては、消防水利は消火栓とか防火水槽、また河川とか沼とか、そういうものも含めて消防水利と定義しておりますが、数としましては278.9%、充足はしておりますけれども、やはり小規模水道とか簡易水道等を使っているところにおきましては、一つの消火栓の水道管に複数ある、消火栓に複数隊が部署した際には、当然、一つの車両がもう水が出ないということが、事案が発生いたします。その際は火災に出動をしました部隊を管理します指揮隊のほうで水利統制を行いまして、消火栓に部署する隊、また防火水槽に部署する隊等、指定しまして、極力水圧が下がらないように注意をしております。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) 最近の火災は、先ほども三川の件もあれ、犠牲者が伴う。阿賀町は、特に高齢者が多く、心配であります。安全で安心した生活ができますように、地域の実情に即した適切な消防体制を整備していただきたいと思います。 次に、消防水利の、先ほどお話ししましたが、結構、消火栓や防水槽でプールなんかも結構みんなたくさんありますけれども、あんなのは使えないもんでしょうか。河川、それから溝等は本当に今頃は、ちょろちょろというような状況なんでしょうか。 あとは井戸も別にあるわけでもなく、そういう地域が多いので、ぜひ、水道管の老朽化等々を点検していただきたいというふうに、建設課長、お願いしたいと思いますがいかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 若狭建設課長。 ◎建設課長(若狭孝之君) 突然、水道のほうに回ってきたので驚きますけれども、水道管については、日頃から維持、修繕、点検を行っているところでございますので、引き続きそのような体制を取っていきたいと思いますし、今回のような緊急の場合においては、極力、消防長の判断の下で、水位が下がらないような使用の方法をお願いできればというふうに考えております。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) 本当に、水道というかそこに頼るしかないというような状況だと思うんですよね、この町。 話はちょっと変わりますが大きな施設や、今、中型店舗というのかな、この辺では大型になるんでしょうけれども、比較的大きな燃料タンクなどを持っており、小規模な危険物施設も少なくないことを聞きました。有事の場合、危険物の種類や量によって火災の規模が変わる。そのための訓練などはしっかり実施しておると思いますが、消防長、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 伊藤消防長。 ◎消防長(伊藤忍君) お答えいたします。 危険物施設につきましての問合せもございました。第4類危険物の施設でございますけれども、第4類と申しますと皆さんご存じの中では、ガソリン、灯油、軽油、重油等の危険物を第4類に分類させていただいております。 阿賀町にあります危険物施設はほぼ第4類の危険物施設でございます。主なものとしましては、ガソリンスタンド、あと、この役場もそうですけれども大きい建物に関しましては、地下にタンクを埋めまして、そこに灯油を入れてボイラーに給油していると、地下タンク貯蔵所というものでございます。当町におきましては約123の施設がございまして、それにつきましても年間を通して立入検査等をして、不備欠陥事項がありましたら指導しております。 また、危険物安全協会と合同で各種訓練等を実施したり、また教育訓練等を実施しているところでございます。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) ちょっと確認します。 分遣所のほうにも、粉的な、そういう消防剤というのは置いてあるんですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 伊藤消防長。 ◎消防長(伊藤忍君) 町長の答弁にもありますけれども、泡消火薬剤はある程度備蓄しております。これは粉ではなく液体原液になります。今現在は、全て本署と分遣所合わせまして15あります。本署が約10個、各分遣所、2個、2個、1個という形で備蓄しております。 これ、各分遣所並びに本署ですけれども、車両に圧縮空気混合のCAFSという泡消火薬剤を出せるような、装備を備え付けております。大体、分遣所の車で約600リッターの水を積載しておりますけれども、それとプラスその泡原液を混ぜ合わせて、車両に積載してありますコンプレッサーで圧縮空気を入れまして、消火泡を作って消火するというものでございます。 その消火能力ですけれども、約600リッターの水で約1万リットルの水の消火効力があるというものでございますので、各分遣所並びに本署、本署につきましては1,500リッターの水タンクを積んでおりますけれども、倍以上の消火能力はあると考えております。 それで危険物火災等に対応しているところでございます。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) ちょっと確認させてください。 600リッターと1,500というと、大体、初期消火に当たって時間的にどのぐらいもつものですか、それで。 ○議長(斎藤秀雄君) 伊藤消防長。 ◎消防長(伊藤忍君) 時間に関しましては、600リッター、水がなくなりますと、また水を入れないと原液は約20リッターですけれども、600リッターの水を使いますと、時間的には約7分半から8分ぐらい。しかし泡ですので、水ですと、壁についた場合には蒸発したりとかして、冷却効果が薄れますけれども、その泡に関しましては粘着力がありまして中にまた浸透するという性質がありますので、再燃防止とか、また油火災とか電気火災につきましては、皮膜で覆うということで、再燃防止の効果があると考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 五十嵐隆朗君。 ◆10番(五十嵐隆朗君) ありがとうございました。 本日、私の質問を通じて、2つの質問に前向きに検討をしてくれることを確認でき、非常に私としては有意義な取組ができたなと、やり取りができたなというふうに思いました。 以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で10番、五十嵐隆朗君の一般質問を終わります。 審議の途中ですが、ここで昼食休憩とします。 午後1時まで昼食休憩とし、6番、長谷川眞君の一般質問から始めます。 △休憩 午前11時57分 △再開 午後1時00分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩前に引き続き会議を再開します。--------------------------------------- △長谷川眞君 ○議長(斎藤秀雄君) 一般質問を行います。 6番、長谷川眞君。     〔6番 長谷川 眞君登壇〕 ◆6番(長谷川眞君) それでは、一般質問をさせていただきます。 地域と語る会が、コロナの影響で町民と会うことができないため、1月に学童・生徒の保護者に、阿賀町の子供に対する問題について、アンケートを行いました。議会の広報広聴常任委員会で、1月に町内の児童・生徒の保護者にアンケートを取り、その結果を踏まえて、議会として町長に要望書を提出いたしました。 そこで、町長にあのアンケート結果を見てどのような感想を持ったかお聞きいたします。 私は、阿賀町における児童・生徒を取り巻く問題及び保護者にとっての問題が赤裸々にあぶり出されていると思いました。 そこで町長に質問をいたします。 1、町長のアンケート結果を見ての感想をお聞きしたい。 2番目として、児童クラブの利用率は各小学校で妥当と思うか。また、土曜日と日曜日や祝日の児童クラブの開設及び時間の延長などへの対応を変える考えはないか。 3、小・中学校で要望の多い学習塾の利便性向上をどう考えているか。 4、中学生保護者の6割以上が、町の就学金支援制度を知らなかった。今後どのように制度の周知を図っていくのか。 5、保護者の約半数が、将来子供たちが町に残ってほしいと望んでいます。しかし、ほとんどの子供は就労場所がなく、町外に出ていきます。人口減対策にも関わるこの問題の町長の対策は。 続きまして、持倉銅山遺跡の文化財登録の今後はということでお聞きしたいと思います。 令和2年12月議会で質問いたしましたが、持倉銅山遺跡の史跡または文化財登録について再度質問いたします。 1、その後、地元の了解は取れましたか。遺跡の所有者は五十島生産森林組合で、100%保有しているとのことです。また、生産森林組合としては、文化財に指定されるのは願ってもないことだと言っていました。 2、具体的な文化財指定の作業スケジュールをどう考えているのか。これの前提は、文化財に指定しようという意思があってのことだと思いますけれども。 それから3、指定された場合の道路の補修などに予算はつくのか。その管理主体はどこになるのか。 以上、よろしくご答弁お願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、長谷川議員さんのご質問にお答えしてまいりますが、長谷川議員さんからも引き続きご指導、ご支援のほどよろしくお願いを申し上げます。 まずは、地域と語る会の保護者アンケートの結果につきまして、4月26日、斎藤議長さんはじめ、代表の議員さんから直接ご説明をいただいたところでございます。 私の感想はというところでございますが、それぞれの項目の中でもお答えをさせていただきたいと思いますけれども、こうして議会の皆様から入念なご準備とコロナ感染症に配慮した調査方法、アンケートを実施していただいて、町の将来を担う子供たちの保護者の視点、思い、要望を集約いただき、ご提供いただきましたことを深く感謝申し上げます。議会だよりにも公表されておりますが、町のそれぞれの担当課、教育委員会等で共有をしたところでございます。 子育て支援、教育環境の充実につきましては、私の公約の大きな柱であります。アンケート結果を今後の施策の基礎資料としても活用させていただきたいというふうに考えております。貴重なアンケートを実施いただきました議会の皆様方に対して、改めて感謝を申し上げます。 まず、児童クラブの利用率の関係でございますけれども、このアンケートによりますと、利用頻度は、回答者252人のうち44%、111名が利用しないというふうな結果が出ておりますけれども、まず入会率を申し上げたいと思いますが、本年4月1日現在の各学童クラブの入会率でございます。つがわ児童クラブが80.3%、かみかわ児童クラブが81%、みかわ児童クラブが87.5%でございます。こうして、それぞれ3か所とも非常に高い加入率となっております。 これは、多様化する就労体系の影響などによりまして、毎日利用する必要はないけれども、必要時の利用を目的に入会をしていただいている家庭が年々増加しているというふうにも思っているところでございまして、各児童クラブにおきましては、対象となる世帯が入会を希望された場合には、全ての児童を受け入れているというところでございます。こうして、利用の状況は少し低いところもありますけれども、加入は80%を超える子供たちが加入をしているというふうな状況でございます。 少し遡って、3か年の各クラブ全体の入会率ですけれども、令和元年度が77%、令和2年度が81%、令和3年度が83%と、全体の入会率は年々上昇しているというふうなところでございます。 また、アンケート結果では、満足、どちらかというと満足という回答が93%ございましたことからも、放課後等に児童が安心して過ごせる居場所の確保、保護者の就労の支援、児童の健全育成について一定の成果が現れているのかなというふうにも感じたところでございます。 一方、7%の方がどちらかというと不満という回答でございますので、アンケートによるご意見やご要望などについて、さらに検討してまいりたいというふうに指示をしているところでございます。 続いて、土日祝日の開設時間の延長でございますけれども、日曜、祝日の受入れは現在行っておりませんけれども、土曜日については、午前8時から午後6時30分まで受入れをするというふうなことで体制を整えています。しかしこれ、申込制というふうなところでございまして、土曜の申込みは非常に少ない状況でございます。昨年度でございますけれども、三川の児童クラブで1日のみ開設、1人というふうな実績でございます。これはご要望があれば、土曜日については利用していただくと、こういうことで今おりますので、ご理解いただきたいと思います。 この今の放課後児童クラブについては、私も思い入れがございます。実はこれ、私が課長時代に起案をして、今の形で開設をさせていただいたというところでございまして、当時は、日出谷も含めて学校での開設というようなところも、津川はそうですけれども、ありまして、正直申し上げまして、教育委員会からは反対、学校現場からは慎重論というふうな中でございましたけれども、私はこれは絶対に必要な事業だなというふうな思いの中で進めてまいったところでございますので、そしてこういう多くの皆さんからご入会、利用していただいておりますので、このニーズというふうなものに沿いながら、柔軟に対応しながら、今後もそうした子育て支援にも、また子供たちの成長にも役立てるような運営をしていきたいというふうに考えております。 次に、小・中学校で要望の多い学習塾の利便性向上をどう考えているかというご質問に関してでございますけれども、保護者の皆様のご意見も多種多様であるようにも思われますけれども、保護者にとって子供たちの学力の向上というのは、最も気になることであるというふうに思います。ご質問の塾に関しましても、子供の学力向上のため、町内の民間の塾に通っている子供たち、ご家庭もあるわけでございますし、また、最近はインターネットを活用したオンラインでの塾もありますので、学ぶ機会、学ぶ内容も多岐にわたっているのかなというふうに思っております。 学力の向上につきましては、町の総合計画にも掲げております重要な事項でありますので、まずは学習指導センターを中心に、確かな学力の向上に向け、小・中学校での授業の質の向上と家庭学習の定着に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 4点目の、中学生保護者の6割以上が町の就学金支援制度を知らないと、どのような制度周知を図っていくのかというご質問、ご指摘でございます。 阿賀町就学金貸付制度についてのことと思いますが、周知につきましては、広報あが、町のホームページの掲載といった、こうした一般的な周知は当然でございますけれども、学校を通しまして制度利用の案内を全ての保護者に配布をしております。そうしたところから、必要と判断された保護者からご利用をいただいているところでございます。 全員の保護者の皆さんにご案内をしておりますので、貸付けを希望しない方にはある意味興味が薄くて、6割の人が知らないというふうな結果にもなっているのかなというふうにも思っておりますけれども、今後も引き続き、まさにそうしたお知らせ、周知に努めてまいります。 続きまして、親の半数は町に残ってほしいと望んでいるが、ほとんどの子供は出ていくということに関してでございます。 私、この結果を率直に申し上げますと、自分の子に町に残ってほしいと思う親が半数以下でございまして、少なくなったのかなというふうな印象も持ちました。そして逆に、残ってほしくない、どちらかというと残ってほしくない、これを合わせたほうの率が高いので、ある意味で驚きと残念な気持ちでありますけれども、これがまさに阿賀町への保護者の皆さんの評価といいますか、思いなのかなというふうな気持ちでも、この結果を見させていただいたところでございます。 残ってほしいけれども残れない、残らない、これずっと以前からの課題でありまして、阿賀町だけでなくて、新潟県としても同様のことが言われ続けている課題でもありますが、私も、一人の親として、我が子にはそうした思いがありました。 しかし、現実的には、子が希望する職種、職場が町内に、また通勤可能な範囲にもない、または少ないといったところから、親としてもそう願うことすら現実的でなくなってきているのかなというようなことも推察をしたわけでございます。 町に残ってもらう、また、一旦は町外で様々な経験を積んで町に帰ってきてもらう、これを少しでも前に進めるために、様々なことを考えながら取り組んでいるわけでございますけれども、結果が見えないという、これまたご指摘かなというふうにも思っているところでございます。 郷土愛を育むことも目指しました15年教育の中で、子供たちは様々な学び、取組をしながら、町を自慢できて自信を持った子へ成長していっております。そうした中で、自分自身の夢や希望を持って進学し、また、就職してからも町への思いを持ち続けてもらうためには、この町が小さな光でも輝いていることが必要だというふうに思います。 いいニュース、明るい話題が新聞、テレビ、ネット等でも、ほかの市町村よりも取り上げられて、今進めているあがまちファンクラブの会員も増えながら、町内外の活動が活性化する、そうしたことも大事なことだというふうに考えておりまして、積極的にこれは、考えられることを進めていきたいというふうに思っております。 これは本当に非常に重要な課題であるというふうに、私は認識をしております。ぜひ長谷川議員さんから、子供たちが残ってもらうためにこうすべきだという具体的なご意見、ご指導もいただいたら、ありがたいなというふうに思っております。 続きまして、持倉鉱山の遺跡に関するご質問でございます。 昨年の12月定例会議で、長谷川議員さんより阿賀町の観光資源発掘についてというご質問をいただきまして、その中で、文化財指定の考え方について、町の自然、歴史の特徴をよく表し、今後の世代に引き継いでいく物件と判断されるもので、指定の条件が整う場合には検討を進めていきたいと答弁をさせていただいたところでございまして、その後、所管の教育委員会にも同様の検討を指示しているところでございます。 教育委員会の課題でございますけれども、教育委員会の現段階の考えを、私からで恐縮ですが申し上げまして、その後の質問で教育委員会から答弁をさせていただきたいというふうに思います。 文化財の指定に当たりましては、町にとって歴史上または芸術上の価値が高いと認められる候補物件を専門的な分野から調査、評価し、価値が高いと認められた際には、その所有者、管理者から指定後の管理義務のあることを理解していただき、併せて後世への保存の意思があること等を確認した後に指定の同意をいただき、文化財調査審議会による指定の可否の審議を経て、教育委員会で決定いたしますという流れだそうでございます。 持倉鉱山は閉山から長い年月がたち、遺構の老朽化が進み、崩壊のおそれも指摘をされている箇所もございまして、またそこに至るまでの道路も日常使われることのない山道となっておりまして、熊やイノシシ、ヒルなど要注意動物の生息、河川沿いで危険な箇所もあるのが現状でございます。また、文化財指定後は、その管理維持補修については周辺附帯施設を含め、指定前と同様に所有者、管理者が行うこととなっており、高額な維持費が必要となってもまいります。 このように、幾つかの解決すべき課題がありますが、議員さんのお話によりますと、地権者の五十島生産森林組合は指定に前向きなお考えを持っておられるとのことでもありますので、今後はこうした課題の解決策をよく検討した上で、その方策をより具体的に説明させていただき、同意が得られた後には、文化財指定に向けて進めてまいりたいと考えております。 以上、教育委員会のほうの答弁でございます。 続きまして、私が所管する観光の視点から、申し訳ございませんが、少し申し上げさせていただきます。 この持倉鉱山跡は、旧三川村時代には観光拠点の一つでもありました。また、近年は、テレビ放映やSNS等で現地を訪れる方も増加傾向にありまして、また、研究者の方から、私も資料の提供もいただいております。生かしていきたいというのが私の気持ちであります。 文化財としては、先ほどのとおり、時間が必要でもあるようでありますので、現段階では、可能な安全対策を地元と協議をした上で講じていきたいというふうに考えております。例えば、草刈り、注意看板、危険な箇所の補修等々であります。 そして、道路でございますけれども、これ林道持倉線という林道が約1,000メーターちょっとありますけれども、その終点付近が崩落をしているというようなところでございまして、ここは、なかなかそうした森林活用等々の計画もないというふうなところでもありますので、国・県等の財源を活用した復旧整備というのは極めて難しいという現実でございます。 また、それなら町単独でというふうなことにもなるかもしれませんが、なかなか今そこで進める優先順位とも、私としては考えられないというのが現実でございます。 一方、鉱山近くに行って、沢へ下りる箇所に架けられたはしごであったり、これテレビでも映ったわけでございますけれども、そうした部分の安全性というふうなところを高めるためには、地元の皆さんとよく相談しながら進めていきたいというふうに考えております。 また、一方こういった遺構でございますので、苦労して歩いてたどり着いた先にそうしたすばらしいものが存在するというふうなことによって、ある意味でより達成感、満足感を味わえるというようなところにもつながっているのかなというふうな思いもございますが、繰り返しになりますが、もう少し時間をいただきながら、文化財や産業遺構としての観点、観光資源の観点に加えまして、歴史資源という観点からも地元の皆さんを交えて検討を行いながら方策を考えていきたいというふうに考えております。 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、長谷川眞君。 ◆6番(長谷川眞君) それではまず、追加質問といいますか、まずアンケートのほうの結果につきまして、非常に多岐にわたって、医療ですとか部活ですとか雇用ですとか、学校、児童・生徒に関わる問題、いろいろと細かく保護者からの意見も出てましたんですが、その中で、私が、批判は通常だと思うんですけれども、阿賀町は子育てのしやすい町だという意見もあったことにほっとしているわけですね。そういう意識もある中で、数字だけで何%、何%だけでは理解できないようなものも結構あると思います。 先ほどお聞きしました土曜、日曜、祝日の児童クラブの活用なんていうのは、これじゃやらないほうがいいわなと思うような、ただそういう意見も出てきているわけですけれども、これが、その中には、土曜、日曜日も勤めがあるので預かってくれるところがと、預かるところがないから来ないのかどうか分かりませんけれども、その辺の調査は、またしておいていただきたいと思います。 それから、3番目の小・中学校で要望の多い学習塾の利便性向上をどう考えているかという中で、阿賀黎明塾に、小学校高学年から中学校の講座なんかも取り入れたらどうかと私は思うんですが、町長はその辺はどのように考えますでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず私から、全体の部分についてお答えさせていただいて、公営塾については教育委員会からご答弁をさせていただきますが、子育て支援、これも非常に私としては重点事項でございますし、またその以前から、阿賀町としては様々なもので、むしろ県内ではもうその制度としては、医療費の助成であったりもう様々なことについて、これはある意味でもうトップレベルのことを実施させていただいておりますので、そうしたことで、しやすいと言っていただく部分でございましょうけれども、もう一方で、そうしたところの我々のPRの足りなさもあれば、そこがなかなか、先ほど五十嵐議員さんのお話にもありましたけれども、つながってきていないというふうなところは、私どもとしても、これはそうした観点の中で、今後どういうふうなことで進めていくかというのは大きな課題でございますが、しっかり、まさにここにあったように、アンケート等々を私ども町としても3年に1回ぐらいは子育て支援に関する計画も定めますので、その際には各記録、アンケートもいただいておりますけれども、常日頃から、今まであるように学童であったり小・中学校であったり、そうした皆さんからご意見をいただいているというふうな中で、必要な施策を進めていくというようなところが重要だと思っておりますので、引き続きそうしたところから努めていきたいというふうに考えております。 土曜、本当に、ほかの児童クラブ開いているんです。もう、1人でもどうぞというようなところでお知らせしているんですけれども、先ほどのとおりでございますけれども、ここはやはり、親子で休みの日を一緒に過ごすというふうなところがここに現れているのかなというふうにも思っておりますけれども、ここもニーズに合わせた中で柔軟に必要な運営をしてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) では、私のほうから、黎明学舎の活用につきまして若干お答えさせていただきたいと思います。 黎明学舎につきましては、ご案内のとおり、阿賀黎明高校魅力化の事業の取組の一環として行っているものであります。阿賀黎明高校に通う高校生の基礎的な学力のいわゆる向上といいますか、それをフォローするため、まずは行っているところであります。ひいては、それが黎明高校の進学率の向上等につながっていけばいいということで行っているものであります。 今、その魅力化の中の一つの一環として、中学校のお試しの入学というものを行って、入学といいますか、お試しのものを今行っているところです。これは、黎明学舎の活動として、黎明高校に進学すれば、そういうものも受けられるということをあらかじめ体験してもらうために行っているものでありまして、今、阿賀津川中学校から2名の方が常時といいますか、定期的に通っているという状況です。当然、これは三川中学校のほうにも周知はしておりまして、そちらのほうにもそういうふうなお声がけはしているという状況でございます。 議員ご指摘のとおり、小学校、今このアンケートを見ますと、かなりやはり塾に対する要望というのは多いんだなというふうには感じておりますが、いわゆる公の教育としての学校をつかさどる教育委員会としましては、まずは学校の中の教育活動としての学力の向上というものをしっかりとまずした上で行っていきたいというふうに考えておりまして、その中の塾というのはちょっと、いわゆる学力向上を目的とした塾というのはなかなか取り組み難いところがあるというのが現状でございます。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、長谷川眞君。 ◆6番(長谷川眞君) 多分、午前中の五十嵐議員のお話の中にもありましたように、小学校も、私は高学年ぐらいからだと塾に入れるにしても、中学校それから阿賀黎明と塾の指導体制が一貫して続けば、阿賀黎明に入る中学生も多くなるんじゃないかという希望的観測の下で、そんなことを考えました。 それで、さらに町長のほうに出した主な意見のまとめとして、要望書のまとめとして、1番、医療体制の充実、2番、学習支援、3番、子供の遊び場の確保、4番、通学交通面の整備、で、5番として雇用の場の充実と、この5つの項目について要望書を出しているわけですが、医療体制の充実、今、私あまり病院行かないもので津川病院がどういう診療科目で、週に何回、小児科といいますか、そういうのをやっているのかちょっと分かりませんけれども、子供の医療が任せられないと、任せられるというかできないと、阿賀町では。という要望というか、意見も結構アンケートの中にありました。 これで提案なんですが、小児科とか、通常月に1回か2回しかないような診療科目については、リモート診察といいますか、専門の先生、例えば小児科ですとか耳鼻科ですとか皮膚科ですとか、そういう、内科、外科以外の少ない診療科目に対しては、大学病院とか、ほか、公立病院のそういう診療科目を持っているところとリモート診断ができるような体制で、その患者の方に不便をかけないというような考えはできないものでしょうか。
    ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) また、今の時代に応じたすばらしいご提言をいただきまして、ありがとうございます。 まさに小児科は、町の診療所でも鹿瀬診療所、町営診療所みかわでも、まさに週1、半日だけと。また月に半日だけとか、本当に非常に少ない頻度での外来の窓口でございまして、まさに保護者の皆さんからもそうしたご要望があるというふうなところは、私も重々、従前から承知、把握をしているところでございますけれども、やはりなかなかここは、本当にこれはある意味で、小児科というのも特別また難しいというか、先生のほうからおいでいただくということは非常に特別に難しいところでございます。 鹿瀬の診療所も、今年から昨年までご勤務をお願いした先生が、やはりある意味でご高齢もあってもう昨年度限りと。ようやく、苦労した中で新潟大学から派遣をしていただいているというようなところに道筋をつけるのが、正直言って今の段階で精いっぱいな状況でもございますけれども、これはやはり、そうした医療、そうしたものが整っていることによって、保護者の皆さんのやっぱり安心につながってくるわけでございます。 今の遠隔診療、これについても、このコロナ禍の中でかなり緩和をされてきているというふうに私自身も承知をしているところでございますが、むしろここは、高齢者の部分にあっても、投薬を含めながら遠隔診療、遠隔指導に向けながら、阿賀町としては七、八年前から動いてきた実績もあるわけでございまして、ようやく医療全体にそうした道が開かれ始めてきたというのが今の状況かなというふうにも思っておりますので、ここはこれだけ広い地域の中でございますから、今ご提案いただいたことをより具体的に、またそうした医療機関、専門の皆さんともよくよくご相談しながら、可能なところをとどめていくように努力していきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、長谷川眞君。 ◆6番(長谷川眞君) 県立の津川病院が存続するということがかなわなきゃいけないわけですけれども、かなったとしても診療科目がそうやって充実されるというか、増えるということはあまり期待できないんじゃないかという中で、ぜひそうしたリモート診療といいますか、遠隔診療の道を探っていっていただきたいと思います。 次に、要望書の中の2番目、学習支援。 先ほど、塾の問題の中でも出てきましたけれども、小・中学生に対しての学校以外での学習サポートについても、先ほど町長と教育長からも答弁がありましたが、ぜひ、行政といいますか、公的な教育という枠を超えてどうにかできないか考えていってほしいなと思います。 それから次に、3番目、子供の遊び場の確保。 子供たちの遊べる場が少ない、室内で遊べる環境が欲しいという意見がありましたと。子供たちを遊ばせる場が少ないと感じている保護者が多いという結果でした。 特に私は、三川をしょっちゅう見ているんですけれども、三川は役場の裏の保健センターの中にいて、ちょっと駐車場で外に出るくらいで、本当に何か体が動かせないんじゃないかなというような気持ちでいっぱいです。 津川とか上川のほうはどうなっているか分かりませんけれども、例えば、学校の体育館を、部活があるから全く開放というわけにはいかないのかもしれませんけれども、体育館を使えるとかグラウンドを使えるとかというような形で、児童クラブで遊び場を確保をしていただきたいと思うんですが、その辺の考えはいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今も、児童クラブの外でのというところも含めてございますけれども、確かに三川はおっしゃるとおりでございまして、ここは保健センターまたは支所を活用しているというようなところでございまして、特に天気の悪いときは、支所のかつての議場、ここを一つのそうした体動かす場所というふうなところで利用してもらっております。 天気いい日は、そういうことで周りのところでボール遊びしたり、また、畑をつくってもらって畑作業もしていただいているというようなところでありますので、今言うように、これまたほかに、特に夏休みの期間になればみんなでそろって、そうした伸び伸びと過ごせる場所にみんなで行くというふうな活動もしておりますので、体を伸ばしながらというようなところも非常に大事な観点でございますから、改めてそうしたところを検討していきたいというふうに思っております。 一方、これについてはもう少しちっちゃな子供たちのご要望かなというふうにも私も受け止めております。いわゆる保育園等々では、園庭でそうしたある程度の遊具はあるわけでございますけれども、特に土曜、日曜、休みになったら、家族そろってもう少し大型遊具があって、伸び伸びと一緒に過ごせる場所を求めているというふうな声もよくよくお聞きをするところでございますので、そうすると町内でないから、例えばさゆり公園に行ったり、亀田公園に行ったり、新潟へ行ったりと、町外に行っているというようなところがある。 むしろ阿賀町の中で、そうした天候にも左右されず過ごせる場所がというふうなところだと思っておりますので、これについては具体的な検討課題として、私どもも検討を進めるようにというようなところで行っているところでございますので、こうしたご要望を大事にしていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、長谷川眞君。 ◆6番(長谷川眞君) ぜひそういうふうに、雨の日は広々と室内体育館とかそういうところで遊べるように、また晴れた日は河川公園もありますけれども、そういう広い芝生の遊具、滑り台とかブランコがあるような野外で遊べるような場所を確保していっていただきたいと思います。 それから4番目、通学交通面の整備ということで、要望としてスクールバスについて改めて保護者の意見を聞いた上で、不公平を感じない運用と。例えば不公平というのはもう地理的な問題で時間の長短は必ず出てくると思いますし、例えば、徒歩で通う子供たちも体に障害があるとか何かであればバスを使わせるとか、そういうことは考えられているんでしょうけれども、あと熊やイノシシに対する不安についても不公平を感じているというのは、徒歩で歩く人とバスで歩く人のことかなとも思うんですけれども、これだけ広い面積のところで、スクールバスを走らせるとなると、どうしてもやっぱり地区の人数とか割り振りとかで公平というか、そういうわけにはちょっといかないんじゃないかな。どうしても、保護者にしてみればちょっと不公平じゃないかという不満も必ず出てくる問題だと思いますので、この辺はちょっと省かせていただきます。 それから、雇用の場の充実、子供たちが阿賀町に残れるという面で、雇用の場に対するご意見がもうこれはいっぱいあった、町長も見たと思うんですけれども、いっぱいあったんですね。 雇用の場があれば一番いいんですけれども、逆に阿賀町から町外に通う人、町外の職場に通えるような制度をつくって援助するとか、例えば阿賀町から五泉とか新津のほう、あるいは阿賀野市のほうに通う、新発田に通う、あるいは西会津、喜多方に通うとか、そういうのに補助をして町内の働く人、働く人ということはまだ子供、若い人がいるということは子供がいるということだと思うので、そういうこともぜひ、人口減の歯止めとなるような対策を取ってほしいと思いますけれども、町長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず全体のスクールバス、これ、まさにここに書いてあるとおりで、特に昨年から熊の関係で、また今年に入っても三川支所の脇に熊が出たというようなところですから、従来、徒歩の白崎の集落の小・中学生も、それからは、今現在はスクールバスに乗ってもらって通学しているように、これは臨機に、そこについては対応しておりますし、今後もそうしてまいりたいというふうに思っております。 これ、雇用の場の充実、全くそのとおりです。これはもう非常に重要なことで、大事なことで、ここがないから残りたくても残れないんだというふうなところでございますけれども、やはり今議員さんからお話しいただいたように、ここはやっぱり私としても、阿賀町から、自宅から近隣の市町村に通っていただくんだと、そこへの支援というふうなところは、これ、より具体的な現実的な町としての支援、残ってもらえる方策だというふうに考えておりますので、これは定住の支援、若者が残ってもらうというふうな面からも、今現在も対象が全部広がっているわけでございませんけれども、特に新規に学校が終わって卒業される、または転入してすぐというような方についても、通勤費用の支援というふうなものについては、現在も制度的にあるわけでございますけれども、それで十分かといえば、そうでもない部分があろうかと思いますし、PRが足りない部分もこれもまさにあるわけでございますので、しっかり今そうしたところで、阿賀町からも、自宅から通いながらも、町に、自宅に残れるんだ、残ってもらえるんだというようなところが本当にこれ、より現実的なところだと思っておりますから、しっかりまたそうした効果的なものを進めていきたいと思っておりますので、ぜひここもまた長谷川議員さんからも、ご意見、ご指導をいただきたいというふうにお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、長谷川眞君。 ◆6番(長谷川眞君) 雇用の場の充実ということで、町外に通う、あるいは町外から町内に通うという、そのこともアンケートには載っていましたね。何で町内に勤める人が町外から通ってきているんだと。その勤め先は別にしまして、そういうアンケートもありましたので、こういう、実際町内に住んで子供を育てて町内の企業で働いている人にとってみれば、そういう不満といいますか、不平も出るのも当然だと思います。とにかく子供は国の宝、地域の宝ですので、その宝を大事にして育てていけるような制度、施策をこれからも考えていってほしいと思います。 次に、持倉銅山遺跡の文化財登録の今後ということで、先ほど町長からも説明を受けましたけれども、私が12月に質問をして、それが2月の議会だよりに載ったときに、すぐ五十島の生産森の関係者の方からも電話が来ました。ぜひ進めてくれと。それと、小田辰兵衛さん、研究なさっている方からも電話が来まして、メールでしたかな、どんどんやってくれと。 小田さんは、その後どうなりましたって1か月ほど前に電話がかかってきまして、いや、じゃまた6月の議会で質問しないといけないなということで、管理者は五十島生産森林組合になるのかもしれませんけれども、私ね、あそこに行ったり来たりしているうちに一番気になったのは道路なんですね。あそこまで行く道路、非常に危険です。私、いろいろと山登りもやっていますけれども、あれほど危険な道路はありません。 ぜひ、観光地として絶対に売り出せる遺跡だと思いますので、ぜひ道路の改修を、文化財に指定されようが指定されまいが、町として進めていただきたいと思いますが、町長はその辺どうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も、今同じ気持ちでおります。 約2.5キロぐらい先に、それなりの距離あるわけでございますけれども、また半分ぐらいまでは、途中までは車で行けるところもあるわけでございますけれども、本当にその先から、さっき言ったようにちょうど林道の終点部が大きく崩れていたり、そうした状況があります。 でも、なかなかここを現実的にどういう手法の中でそうした整備をしていくかというと、これはまさに先ほどのとおり、全部五十島生産森さんの所有の土地であったというふうなところであって、なかなかここは現実的に難しい部分がありますので、まずは私としてはそうした部分を、その持倉の遺跡までより安全に歩いて行けるんだというふうな中で、どこをどういうふうな形の中、いわゆる安全性を保つというふうなところがやっぱり一番大事なのかなというふうにも思っておりますので、そうしたところを具体的に検討しながら、できるだけ早く地元の皆さんと一緒になりながら協議して進めていきたいなというふうに思っておりますが、いかんせん元のようにというのはやっぱり非常にこれは難しいのが現実だというようなところで、ご理解をいただきたいなというふうに思っております。 登山するにしても、本当に山に登る、まさに経験豊かな長谷川議員さんでございますので、そうした中でも危ないというようなお話でもございますし、私も危ない場所があるなというような認識もしているところでございますけれども、ですから、より安全性を高めるというようなところに、まずはそこに特化した中で可能な限り進めていきたいなというふうに思っております。 また、今月でしたでしょうか、ヒルの関係のイベントで、今回はその持倉へ行くというふうなところで、既にもう募集も開始しているところでございますので、私もそこに参加するような職員も結構いますので、逐次私が行かなくても、そうした情報ももらいながら、現場の把握にも努めながら地元と相談してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、長谷川眞君。 ◆6番(長谷川眞君) 阿賀町には、角神の銅山跡、あそこはちょっと遺跡がもう残っていないというような、例えば墓石とかそれぐらいしか、あと、ここに何があったよという記録ぐらいしか残っていないので、遺跡としてはちょっと弱いかなと。新谷の奥の三川鉱山にしても、ちょっとコンクリート遺跡のあれは残っているんですけれども、カラミ煉瓦という特殊な構造物ということを考えるとコンクリートじゃちょっと弱いかなと。 あそこは必ず、絶対、持倉の遺跡はカラミ煉瓦の事務所の跡とそれから精錬所の跡は立派な遺跡になると思いますので、ぜひ早急に遺跡指定をしてほしいと思うのと、道路の安全性を確保していただきたいとお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で6番、長谷川眞君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △山口庫幸君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、4番、山口庫幸君。     〔4番 山口庫幸君登壇〕 ◆4番(山口庫幸君) 山口庫幸と言います。今度新たに議会議員にさせていただきました。 今回、初めての一般質問ということで、通告している質問は2点あるんですけれども、1点目は、初めての一般質問ということで、阿賀町に対する町長の基本認識といいましょうか、どのように今の状況をお考えなのかということについてお尋ねしたいと。で、私が考えていることとのすり合わせをそこでさせていただければというふうに思います。 2点目は、今、阿賀町で起きているこの疲弊を止める一番重要な、まさに一丁目一番地のことはなりわいをつくることだと私は考えています。このことについて、2つ目はお聞きしたいと。 それではまず最初に、阿賀町の置かれている基本認識というところです。 私は今回、議会議員の選挙の活動に当たって阿賀町の各地を回らせていただいて、本当に多くの方と言葉を交わさせていただきました。その中で、改めてこの阿賀町の疲弊の深刻さというのを再認識させられたわけです。 よく、どういうところが疲弊しているのかというと、4つの空洞化というのがどこの中山間地でも上がります。4つ、具体的に言うと、空き家が増える、それから耕作放棄地が増える、人口が減る、それから仕事がなくなる。これを4つの空洞化というふうに言っているそうです。この4つの空洞化が、阿賀町においては非常に急激に進んでいます。で、町民の多くは、阿賀町の将来に希望を見いだせないでいるというふうに私は感じました。 残念ながら、お会いした中で一人として阿賀町の将来、未来に明るいことを語る人はおらなかった。これは本当に残念です。ほとんどの人が将来に希望を見いだせないでいる、私はそのように感じています。 これは、例えていうとどういうことか。例えば、真っ暗闇の照明のない、出口が見えないトンネルをとぼとぼ歩いている、私はそのように思えてならないんです。そのような町民の心情を察すると、私は実に切なくなります。これは何とかしなきゃいけないと、これは政治と行政の責任ではないかと思うところであります。それが、私の今の阿賀町に置かれている基本認識です。町長はどのようにお考えなのか。 それに対してどのように対処しようというふうに考えられているのか。これはむしろ政策というよりも、考え方をお聞きしたい。どのような考え方でこれに対処しようとしているのか。これがまず1点目です。 次に、2点目のなりわいをつくるということについてお話ししたいと思います。 先ほどから、いろんな議員の方の一般質問があったんですけれども、この中にもたくさんこのなりわいということがキーワードになることが出てきたというふうに思っています。なぜゆえに、そのなりわいがこの疲弊を止める一丁目一番地と私が考えているかという根拠を何点かお話ししたい。 まず最初は、人口の減少を止めるという観点です。 先ほどの五十嵐議員の一般質問において、神田町長が若い世代が残っていただきたいという答弁をされています。若い世代が残っていただくには、当然仕事が必要です。ここにもなりわいの重要性がすぐ出てきます。 それから、先ほどの長谷川眞議員の一般質問においても、地域と語る会のアンケートの感想で、ほとんどの親が子供が阿賀町残って働いてほしいと考えているけれども、就労場所がないというふうに親が答えて、そういうアンケートの結果です。ここも、必要なのはなりわいじゃないですか。 町長は、これに対して郷土愛ということをちょっと答えられましたが、私はちょっと違うんじゃないかと。精神論では食っていけないんです。一番必要なのは、どうやってそこで給料を得て食べていくか、すなわちなりわいだというふうに思っています。 次に、なぜこのなりわいということが重要かという2つ目ですけれども、阿賀町には急激に空き家が増えています。これは3月議会でも議題になったと思います。私の記憶では、町当局がどういうふうに答えたかというと、もうちょっと宣伝をしていきたいと。宣伝をして空き家は何とか埋まるようにしたいと答えたというふうに私は記憶していますが、残念ながら、宣伝をどんなにしてもそれほど効果があると私は思えないんです。 空き家があるから阿賀町へ行こうなんて、そんな簡単に思わない。だけれども、ここはなりわいとセットにして、この空き家でこの仕事をしませんかということであれば、少し話が違うと。これで成功しているのは湯沢町です。 湯沢の、よその町のことを言わなくても、阿賀町にも成功事例があります。多分ご存じだと思うんですけれども、ご紹介します。綱木地区です。綱木地区に中惣産業さんという会社があります。中惣産業さんが何をやっているか。空き家を改造して中惣ハウスというふうに住めるようにして、そこに若い人を呼んでいます。 そのときに何がポイントかというと、仕事を探してあげるんですね。中惣さんの仕事の場合もあります。よその仕事を紹介している場合もある。そのようにすると若い人が来るよと。私はその中惣産業の社長さんと何回もお話ししましたが、そういうお話をしていました。だから、町内にもそういう成功事例があります。ここでもキーワードになっているのはなりわいです。 さらに、耕作放棄地。これも耕作放棄地がいっぱい増えて何とかしようかと。問題は、これをどう使うかです。これもなりわいじゃないですか、そこを使って何をするかというそこに挑戦しなければ解決策が見えない。 まだあります。地域おこし協力隊、これは3年間は給料を頂いていられますが、その後は自分でなりわいを見つけるということですが、残念ながらそういう仕事を見つけられずに、せっかく阿賀町においでいただいても、出ていかなきゃいけないと、そういう方が何人かおられます。ここもなりわいです。 何かあれば、ここで働くつてがあればここにいられるんじゃないかと、そういうことを考えますと、この政策のど真ん中になりわいをつくり出すということを据えなければならないんじゃないかというふうに私は思うわけです。 以上、まず今までの点からお答えいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、山口議員さんのご質問にお答えしてまいりますけれども、今後の町政運営に当たりまして、何とぞご指導、ご支援賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 非常に力強く、ある意味で町の実態等々を今お話しいただいたわけでございますけれども、全て少し明るくないような話ばっかりでございまして、まさにそれが阿賀町の状況なのかなというふうにも、大まかに私もこう思っている部分でありますけれども、選挙活動を通じながら、一人もいなかったというのは少し寂しい部分でありまして、私も大分前になりますが、選挙活動を通じて3回全域を回らせていただいて、むしろやりましょうという方々も相当いらっしゃいましたので、むしろそうした皆さんもいらっしゃるというようなところでありますから、私はもう少し希望を持ちながら、まさに山口議員さんからもお話しいただいたようないろんなご意見、これも聞きながらやっぱりしっかりと対策を取っていかないと、本当にこれだけの人口の減少、集落の厳しさ、まさに疲弊というふうなところに当てはまるような認識を私もしているところでございます。 人口減少、空き家増加、耕作放棄地の増加、なりわいの減少、まさにそうした大きな課題また施策をお話しいただいたというふうに思っております。 1万5,488人もあったというか、それが合併時からもう3分の1減って1万247人になってしまった。本当にここが全ての分野における、ある意味で活力の低下といいますか、そうした原因につながっているというようなところでの認識をしているわけでございますが、先ほど来、生まれてくる子供たちの数のお話もありましたが、まさにそうしたところを象徴しておりまして、加えて高齢化が進んで、特に何よりも独り暮らしの世帯が全世帯の27%ぐらいになってきてしまっているんです。 これはもう入所者の施設も含めてでございますけれども、そうするとやはり、自分が年を取っていく、独りだ、不安が重なっていく、もう自分のこれからの将来、また町のことも、まさに冒頭お話しいただいたとおりの希望が見えないというふうな状況の中に陥ってしまっている部分が、これは相当あるというふうに私も率直にこう思っているところでございます。 そうした中から、子育て、教育の充実等々、これも先ほどからお話があったとおりでございますけれども、これはやっぱり私は、若い人たちに難しくたって残ってもらわなきゃならないわけですし、戻ってきてもらいたいわけでございますから、しっかりとそうしたところへつながるような施策の展開をしていかなきゃならないと。 もう一方は、先ほど来言っているように、こうした高齢化した皆さん、そして集落の人口も少なくなってくる、なかなか集落の今までやってきた活動も難しくなってきている、集落の将来さえというようなところがあるわけでございますから、そこへの現実的な課題への対応といいますか、これはやっぱりしっかりしていかなきゃならないと。 まさにそうした2面からの施策を打っていかなきゃならないというふうにこう思っておりますが、これ、精神論と言われればまさにそうかもしれませんが、私は精神論がなくして実践はないというふうにも思っておりますので、しっかりそうした精神論といいますか、気持ちをまずは持ってもらうことからのスタートも大事だというふうに思っているところでございます。 ゆえに、子供たちにこの町を好きだと、この町がすばらしいという取組を教育委員会また地域の皆さんと共に進めているところでもございますし、そうした中でその子供たちが本当に誇れるような町だと、そしてまた外部の皆さんからも、阿賀町の豊かな自然、そこで暮らしているすばらしい皆さん、外からも応援してもらう、内外一緒になったまさにそうした部分を進めていかなきゃならないなというふうに思っておりますが、そうした中で、先般これ、今年も昨年も行政報告で申しましたが、嫁入り行列はできずにいたわけですけれども、これじゃ駄目だと。 むしろ、商工会の若い皆さんを中心に、また近隣の五泉のJCであったり、阿賀野市の皆さんであったり、建設業協会の青年部であったり、町を今のままじゃやっぱり駄目だ、何とか活性化していきたいという若い皆さんの声が行動になって現れて、イベントにも仕掛けていただいている部分がありますので、私はむしろ、そうしたところから少し明るいものが見えてくるというふうに、間違いなく思っている部分でありますので、しっかりそうしたところも進めていかなきゃならないと思っております。 その中で、具体的にこの空き家の関係、本当にここは増えてまいりました。私も、ご案内のように、山の中の行き止まりのちっちゃな集落で生まれ育っておりますから、もう40年も前からそうした状況を見てきながら、これはやはり何とかしないと集落の人だけでは維持もできないと。 むしろ私は、地域の集落のことを言って恐縮ですが、よそから来てもらいましょうというようなことで、あのちっちゃな集落にも延べ6軒ぐらい、今住んでいらっしゃらない方がほとんどになりましたけれども、人にも来ていただいたり、また別荘的に定期的に来ていただいたりというようなところでも進めてきておりますが、この空き家、さっき言ったようにこれ、空き家バンクというふうなものの中でつくったのは、これはまさに全体的なものよりもこれを一つの資源として生かしながら、むしろ空き家対策の一部分でありますけれども、そうした中でこれ結構実績もあるんです。 近年5か年の実績ですけれども、109件の新規登録で29件の成約でございます。昨年度1年間で、39件に対して11件の成約でございますので、結構そうした実績もあるというようなところもまたご理解をいただきたいというふうに思っておりますけれども、この空き家は、本当に私のような山の中ばかりじゃなくて、この津川の中心部にも目立つといいますか、多くなってきているわけですから、町全体の本当に大きな課題でありますので、本年度は、当初予算の中でその調査をさらに進めていこうというようなところでございます。 平成元年に区長さんにご協力いただいて調査をしましたら、601件のご報告をいただいております。このうち、危険空き家だなとの区長さんのご判断が84棟でございます。そうしたところを、私どもとしてはより具体的に把握をしながら活用につなげるもの、また危険空き家としての対策が必要なもの、この分類もしながら進めていかなきゃならないというようなところで、予算を頂戴して今年度は全域で全体の外観の写真を撮ったり、それを地図に落としてデータベース化したいというふうなところで一歩具体的に進めていくというような考えでございますし、併せて、一般社団法人全国古民家再生協会というところがございまして、ここは地方創生の予算も活用しながら、全国的に活動している団体でございまして、新潟県にその支部といいますか、連合会がありまして、7月の中旬に町がここと包括連携協定を結んだ中で、古民家、空き家の再生に向けた協議会も立ち上げながら、有効活用、活性化に向けた取組も進めていきたいというふうに考えておりますので、この件については改めて議会の皆様に事前にご報告、ご相談をさせていただきたいというふうにも考えているところでございます。 こうして減っていくと、耕作放棄地の増加、本当にここもまさにご案内のとおりであります。 あわせて、なりわいの関係でございますが、特に山口議員さんは、自らそうした部分での取組で会社を設立される中でそうした活用、また黒米の作付等々、ブラックベリー栽培等々の活動の中から、またコシアブラやキノコなど山菜等々も通じながら有効活用と、まさにそうしたなりわいにつながる部分、地域資源の活用というところでご活躍をされているわけでございまして、私も本当に敬意を表するところでございます。 かつて阿賀町でのなりわいというのは、米づくりを中心とした農業、そしてまた炭焼きであったり、木材の伐採販売であったり、ゼンマイ等々の山菜であったり、こうした林業の関係。また、川の関係もあったいわゆる一次産業であったわけかなと思いますし、一方また、津川は川港として栄えた、これは舟運の商業の、またそうした関連の中で大変栄えた町でもあったわけでございます。 今、日本一おいしい米づくりに励んでいただいている農家の皆さんもまさに減少し、私から見て何でこんないい場所と思うような立地のいい場所も耕作が行われなくなってしまってきている、荒れ始めてしまってきていると。これには後継者の問題、また猿、イノシシ等の問題、被害、安いお米の価格等々いろんな課題があるわけでございますけれども、これらの課題を進めないことには荒れていくことを止められません。 それには、農業法人の設立を支援する、担い手として地域おこし協力隊の皆さんに来ていただく、有害鳥獣対策を進める、また米についても、ある意味で農協一本じゃなくて付加価値をつけた取組等々の支援、いろんなまさにそうしたところを進めているというふうなところでございます。 そうした中で、地域おこし協力隊のお話もいただきましたが、私としてはそうしたよその皆さんの力というのは非常に大きなものだというふうに思っております。感覚的に、私どもと違う、視点が違います。そしてここへ、町に来ていただくある意味で覚悟といったものを持ってきていただいている方も非常に多いわけでございますので、そうした中で、コンビリーさん、今や行列ができるような人気のお店になっていただきました。 また、こつこつと米づくりをされる、またジネンジョ作り等々農業に励まれる、そこから新たな商品開発を進める、農家民宿を営む、NPOを立ち上げる、阿賀町の資源を見直したいろんな観光、まちづくり分野で活躍する等々、この地域おこし協力隊を卒業した皆様がまさに自らなりわいをつくられた中で、町の活性化に大きく寄与していただいているわけでございます。 そしてまた、この町には全域に光ケーブルが通っています。なかなかこれはすばらしい資源であります。私はこうした方々のように、町にいらっしゃる町内の若者も、また地域おこし協力隊等々、外の皆さんも、阿賀町は自分で思うこと、やりたいというようなことをチャレンジできる町だと、夢をかなえることができる町だと、そんな町にしていきたい。これも精神論と言われるかもしれませんが、そうした取組を、地域おこし協力隊の皆さんはすばらしく活動しながらやっていらっしゃいますので、私はそうしたところから、阿賀町の評価にもつながりながら、よそからもさらにまた来ていただける、その刺激を受けて町の若い皆さんも頑張っていただけると、そうした循環といいますか、それをぜひ、今できつつあるのかなというふうに思っているところでもございます。 県内で112あった市町村が今30でございます。かつてはそのうち92が町村ですけれども、今10でございます。かつて阿賀町と類似したような多くの町村が市になりました。もう厳しさがクローズアップされにくくなっていますけれども、この阿賀町以上に深刻さが増している地域もこれまた非常に多くあるわけでございますが、私は、先ほども議員さんからご紹介いただきましたけれども、全国のそうした優良自治体の取組も大いに参考にしながら、また、国も過疎を応援する新しい過疎法の制定もいただきました。 そうした中で、しっかり阿賀町のこうした状況というふうなものを認識しながら、少しでも明るさが見えるように、よしやろうというふうな人たちが増えるように、私もそうしたまちづくりを具体的に進めてまいりたいというふうに思っておりますので、引き続きのご指導またご意見賜りますようによろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、山口庫幸君。 ◆4番(山口庫幸君) 若干擦れ違いを感じるところでもあります。 先ほど町長は、豊かな自然ということをおっしゃいました。私が言っているのは、豊かな自然では食べていけないと言っているんです。それをどういうふうに生かすか、どういうふうに使うかというところまで消化しないと、そこまで持っていかないならば豊かな自然のところで暮らしているメリットといいましょうか、そこを享受できないんじゃないかと、そのように申しています。 それからもう1点、地域おこし協力隊のことです。 これは非常に強力な戦力だと私も思います。大変意味のあること。だけれども、阿賀町の将来をそこだけに頼っていいのかということは、甚だ私は疑問です。やっぱりここは、1万人の町民を挙げて町の中でなりわいをつくっていこうというムーブメントをつくることこそ本筋じゃないかと。ここの阿賀町の将来を決めていくのは町民自身じゃないでしょうかね。私はそう思うところです。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに、本当におっしゃるとおりです。まさに町民の皆さんから、そしてお一人お一人からそうした活力ある地域づくり、まちづくりにぜひお力をいただいていきたいというふうに私もお願いをしたいとこう思います。 なりわいって何なんでしょうか。これはやはり、町でそうした一人一人のなりわいというふうなものをつくるというようなことではないのかなというふうに思います。 私ども町は、先ほど議員さんは、政治と行政の責任だというふうな部分もおっしゃいましたけれども、むしろ私は、いろんなやる気のある皆さんをご支援する、やる気を実現できるような仕掛けをつくっていくというふうなところが、私の大事な役割の一つなのかなというふうにも思っているところでございますので、先ほど来の町民みんなでこのまちづくりをしていくんだという意味は、そのとおりだというふうに思っております。 そしてまた一方、私も協力隊の皆さんにだけ頼っていると、全くそういうことではございませんので、協力隊の皆さんがああいう形の中で今までにない活動をしている中で、これはやはりそこからある意味で刺激もいただく、またその皆さんが具体的にそうしたいろんな事業活動をやっていただいているわけでございますから、それが町民のためにもなってくる、町の注目も浴びる、まさにそうした中で大きな、ある意味で牽引をしていただいて、そうした大きな力になっていただいていますので、ここは私としては、そうしたところは今後も引き続き町としても進めていきたいというふうに思っておりますし、全てそこに頼っているわけではないというようなところはひとつご理解いただきたいなというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、山口庫幸君。 ◆4番(山口庫幸君) やっとちょっと一致したと思います。 やはり、そのなりわいを町につくれと私は言っているわけじゃなくて、今町長おっしゃったようにその仕掛け、これはそれをつくることが重要なんだという、仕掛けをつくることが町の役割じゃないかという意味で、政治と行政と言っているわけで、役場がそれを直接つくりなさいという意味ではありません。その意味では、まさに町長の言ったとおりというふうに思っています。 若干、ここから、私がこう言うと、この恵まれない阿賀町でそんなことは難しいよと、なりわいをつくるなんて難しいよという声がいろんなところから聞こえそうな気がします。今、たまたま町長さんが私のやっていた例をちょっとお出しいただいたので、それをお話しさせていただきたいと思うんですけれども、それは、そういうことをやっているという自慢のために言うんじゃなくて、阿賀町でもこういうことができるんだというその意味合いでちょっとご紹介をしたいというふうに思います。 今日この質問をしているなりわいをつくり出すということについては、私は議会議員にならせていただいて、一般質問をするに当たってこの質問をしようと考えたわけではありません。ここ十数年、その一点について取り組んできた結果、何とかそこにめどが立ったといいましょうか、これは阿賀町でもそういうことが可能なんではないかというめどが立ったので、この質問をさせていただいているわけです。 2点ほどちょっと例を挙げさせていただきます。 町長さんがおっしゃったブラックベリーについてです。これは約3反歩、1,000本のブラックベリーを栽培しています。いい点は何かというと、鳥獣の被害全くありません。イノシシ、猿、熊、鳥、全くない。だから、私の栽培しているところをご覧いただければ分かりますが、電気柵もネットも全くありません。そういう状況ですね。すなわち手間がかからない。 もう1点は、コシアブラの栽培。コシアブラは阿賀町の皆さんもよくご存じだと思いますが、もう一方、コシアブラの市場を見てみますと95%が天然物なんですね。それなぜかというと栽培が難しいから。栽培できないんで95%が天然物になっています。だけれども、これを栽培にめどを立てなければいろんな用途が広がらないと思って栽培を開始したわけです。現在私は300本の栽培をしております。インターネットでいろいろ調べても、この本数の栽培に成功した事例はほとんど見当たらないんです。多分阿賀町が日本で最初ではないかというふうに思っているところです。 これらの産物をどうしているかといいますと、阿賀町のふるさと納税に登録させていただいております。令和2年度については400セットの注文がありました。一応1個1万円のふるさと納税ですので、400個というのは400万。で、阿賀町にふるさと納税として400万の貢献をさせていただいているというふうに考えているところです。 このように、私は阿賀町にはまだ無限の可能性が残っていると思います。ですから、そのことを証明するために今までいろいろやってきたと言っても過言ではない。ぜひ、諦めないで勇気を持って取り組むような、そういう町民への挑戦活動といいましょうか、それをやっていただきたい。私は絶対可能であると思っています。町長さん、どのようにお考えですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私もかみ合ってきてほっとしております。 本当にまさに、山口さんがそうやって10年以上、そうしたある意味で厳しい環境といいますか、そうしたものを、逆手と言うと大変失礼ですけれども、いろんな工夫しながら、アイデアを出しながら進めてきて、まさに今なりわいとしての成立まで引っ張ってきた、努力してきたというふうなお話をいただいたわけでございますので、本当に私もそうした頑張る皆さん、ほかにもいらっしゃるわけですから、ぜひそうした中でそれぞれが頑張っていただく、そこを頑張れる仕掛けといいますか、仕組みといいますか、そうしたところを私どもが考えながら可能なご支援をしていくというふうなところだと思います。 そこに向かうためのいろんな設備もそうでしょうし、またこれお金もかかる部分でありますし、機械等々が必要になってくるかもしれません。また、販売。やっぱりここが販売といういわゆる出口があってこそやはり成り立つというようなところだと思いますので、しっかりそこへ向けての、いろんな関係の機関と一緒になった取組と研究というようなものも必要かなというふうに思っておりますので、まさにすばらしい実践のお話をいただいたわけでございますから、ぜひ山口さんからもそうした部分をひとつご指導いただく中で、町全体、それぞれ地域が活性化するように一層のまたお力をいただければと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、山口庫幸君。 ◆4番(山口庫幸君) ありがとうございました。 今、コシアブラについては、やっぱり栽培が非常に難しい植物です。いろんなノウハウがあります。それを公にして、皆さんも栽培に挑戦できるように冊子化をしたいなというふうに考えているところであります。実は、これは平場ではできないんです。気温が高くて、やはりこういう中山間地特有の山菜ですので、非常に阿賀町の特徴が出せる山菜だと思っています。 そういうことで、今後ぜひ、なりわいづくりに真正面に、逃げないで取り組んでいただきたいということを要望して、質問を終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) コシアブラ、本当にすばらしい例をいただきまして、私も山へ行けば自然にあるので、そうした感覚でしかなかったわけなんですが、私の中学、コシアブラだらけなんです。いっぱいあるんです。 ただ一方、セシウムの問題があって、コシアブラは非常にセシウムが出やすいというようなところもお聞きをしているわけですけれども、農協のいっぺこ~とへ行くと、やっぱり阿賀町産のコシアブラ、タラの芽、飛ぶように、そこから先に売れるというふうな状況もあるわけでございますから、しっかりこれはそうした産業といいますか、なりわいとして成り立つ部分があるだろうというふうに私も思っているところでございますし、ありがとうございました。 私は逃げるという言葉をいただきましたけれども、逃げる気はありませんので、一緒によろしくお願いしたいと思います。 ◆4番(山口庫幸君) これで終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で山口庫幸君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △斎藤栄君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、9番、斎藤栄君。     〔9番 斎藤 栄君登壇〕 ◆9番(斎藤栄君) 私のほうから、本日最後の質問ということで、町長の返答次第では長くなりますし、返答次第では短くなるという可能性もありますので、よろしくお願いします。 私のほうからは、2点ほど質問を出させていただいています。 1点目については、山間地農地を維持することについて、町の考え方を聞きたいなというふうに考えております。 一昨年あたりから、小雪によってイノシシの生息数がかなり増えて、イノシシによる耕作地と耕作物の被害が大きくなりました。そのことが一因となって、ある程度、近年耕作をやめる農家も多いと聞いておりますし、それについて、町は山間地の農地維持についてどのように考えているかお聞きしたいということで、4つの項目を挙げております。 1つ目は、山間地の農地の維持と災害防止について。 2点目が、山間地農地の今後の在り方についてどういうふうに考えているか。所有者の自主管理に任すのか、集落単位での共同維持管理なのか、意欲農業者への耕作委託なのか、異業種参入して農業利用するのか。 3点目で、やめた方については個人所有者が多いわけなんですけれども、ある程度集落単位での交付金とか補助金では中山間農地の維持とか直接支払制度とかあるんですけれども、そういう個人農地の集団的にやめたところについてはどのように考えておられるか。 それから、草刈り等々の農地維持管理について、町単独の支援等を考えておられるのか等々、お聞きしたいということであります。 それから2点目ですが、先ほど山口議員の質問にもありましたが、山菜の観光資源化についてでございます。 私は、3月の議会でも、一般質問で山菜のいわゆる抗酸化作用に着目しまして、観光食品としていわゆる町の宿泊施設、それから飲食を提供する施設等々にメニュー開発をしながらこれを活用対策として可能性があるというふうに話しましたら、ある程度、町長につきましても賛同を得たわけですけれども、今後の対応として、1点として町がある程度連携しながら、産学官の連携、町はある程度食品衛生協会とか、食事を提供する施設があるわけですけれども、そういうところとメニュー開発をしていかれることがあるのかどうか。 それから、今現在、山菜については個人採取で販売までのルートについてはあまりシステム化されていないんですけれども、こういうことについてシステム化することによって、企業支援とか異業種参入支援とかというふうなことにつながるんではないかということが考えられますので、その辺について。 それから3点目に、いわゆる採取地の保存、それから採取といいますか、それを守っていくための伝承とか、それから高齢化等でそういう山菜採取する地元の人たちは少なくなってきているわけですので、そういうところについての人的支援、新規移住者、または地域おこし協力隊なのか、その辺のいわゆる支援対策等々についてご質問したいということで    です。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、斎藤議員さんのご質問にお答えをしてまいりますが、引き続き、斎藤議員さんからもご指導、ご支援のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。 ご質問の趣旨が非常に広い部分もあって、少し私の答弁のピントが外れておりましたらご容赦いただいて、また次の質問の中でというようなところでお願いをしたいというふうに思っております。 初めに、農地維持と災害防止というふうな観点からのご質問でございますけれども、本当にこれ、お話しいただいたように、昨年はイノシシの被害が全町において拡大をいたしました。この被害は、農作物の食害にとどまらず、農林道や耕作地の斜面、畦畔、田面、水路施設など、掘り起こし被害が広範に発生をしたところでございまして、掘り起こされた部分からさらに第2次的な破壊が進むなど、もはやイノシシ災害とも言えるような新たな獣害が進行しているというふうな深刻な状況でございます。 そうしたところから、こうしたイノシシの被害をきっかけに農業をやめてしまわれる方がいるというようなところは、本当にこれは残念なことでありますし、何とか防いでいくというふうなところから重要な課題として認識をしているところでございます。 このイノシシの状況につきましては、本当にこれ斎藤議員さんからも猟友会員としてご尽力をいただいているところで、改めて感謝を申し上げるところでございますが、昨年度は、猟友会員のかなり大幅な増員を達成しましたことや、狩猟期間が1か月程度延長されたこと、また豪雪の影響により昨年度よりイノシシの生息数が減った地域が多いというようなところも調査の中で聞いているわけでございますけれども、農業施設に対するイノシシ被害については、現行の災害復旧事業の適用にもならないというようなこともありますが、私もこの深刻さを県には直接何度も、これまた説明しながら要望しているというふうなところでございますが、なかなかそうしたところへの支援といいますか、ものの制度はまだないというところでございますけれども、急遽そうした被害によって復旧が必要な施設につきましては、中山間地域等の直接払い等の事業での対応をお願いしているというような状況でもございます。 獣害対策を含めまして、農地の維持につきましては、この中山間地域等直接支払事業や、多面的支払交付金事業を活用した中では、3年度につきましてはこの予算が約6,720万円、町内の対象地区に交付を予定しているところでございまして、耕作地周辺の共同取組による除草作業や景観整備並びに獣害対策等に充てていただいているところでございます。地区、地域によって取り組む内容に違いがございますけれども、それぞれ必要な地域に応じた農地維持活動に活用いただいているところでございます。 山間地農地の今後の在り方でございますけれども、一口にこれまた山間地と申しましても、耕作地の条件はその地域によって違う、また地域の中においても様々な違いがありますので、耕作者の数や担い手のルール、その年齢構成などによって所有者が十分自主管理していける地区や、集落単位また法人化によって共同管理を行っている地区、意欲のある耕作者や農業公社へ委託している農用地など、ご提案の異業種参入も含めまして多様な担い手の形態があることがやはり望ましいというふうには考えております。 しかしながら、米価の下落をはじめ担い手の確保、育成問題、こうした農業を取り巻く環境は、国の農林業施策を含め年々変化もしていますことから、地域の実情をよく把握し、状況に合わせた営農支援を実施してまいりたいというふうに考えております。 次に、草刈り等の農地維持支援に町の支援を考えているかというご質問でございますが、本当にこれやっぱり草刈り作業等とも、何回も何回も非常に大変な作業であります。 これ、基本的には、草刈り等の農用地維持の支援は、先ほどの中山間地域直接支払事業など、そうした中での取組をしていただいているところはまさにそうでありますけれども、そうでない地域、また農家の皆さんいらっしゃるわけでございまして、私も気持ち的にはその作業の大変さというようなところを十二分に認識し、それを進めていかないとやはり農業が続いていかなくなってしまうんじゃないかなという懸念も持っているところでございますが、今現在、なかなかそうした中で、どれぐらいの地域、ある意味で予算的なものを構築したらそこへ行けるのかというふうなところは、担当課長に検討といいますか、試算を指示しているというふうなところでございますが、やはりなかなか大きな金額になるのかなというふうなところもありまして、これは今の現状の中ではそうした部分でご理解をいただきたいなというふうに思っておりますが、非常にやはり大事なところであるというふうに認識をしております。 特に、傾斜といいますか、棚田といいますか、強いところでは、そののり面というかその面積も非常に大きくなるわけでございますから、平地の何倍も、本当にこれは労力的にも大変な部分を重々承知をしているところでございますし、そうした観点で、私も最近の農業新聞等々も見ているんですけれども、昔からあるんでしょうけれども、畦畔に野芝を張ることによって、この草刈りの作業がかなり軽減されるというようなところもありますけれども、逆を言えばそこへ行くのもかなり大変なものもあるのかなというふうにも思っておりますが、そうした研究というところは指示をしているところでございます。 その他の支援はあるかというようなところでございますけれども、これ従前からのものになりますけれども、ジネンジョ、エゴマ、ソバ等の特産品の奨励化、作物助成、水田を活用して栽培した農産物の販売、作物助成、乾田化の助成、土づくりの助成、備蓄米の助成など、これもあるわけでございますけれども、これまた先ほどの有害鳥獣対策、本当にここも大事でございますので、広く事業は実施をしておりますけれども、ここについても農家の皆さんのご意見も伺いながら予算の編成も行っているところではありますが、よりしっかり広くそうしたご意見も伺いながら、阿賀町として必要な支援を構築していきたいというふうに考えております。 次に、山菜の関係でございます。 本当にこれは、さきの議会で斎藤議員さんから山菜の効能、特に抗酸化作用であったり、私にも効くなと思うような血圧への作用もあったり、本当に新たな認識を持たせていただいたところでございまして、これも健康食品として新たな視点での活用というようなところを、やっぱりこれは具体的に検討をしていきたいと、いかなきゃならないというふうに思っているところでございます。 阿賀町は、まさに再々の宝庫であります。その品質も本当に高い評価があって、先ほども申しましたけれども、もう農協の直売施設では、阿賀町の山菜から順に売れていくというような状況にもあるというふうに聞いているところでございます。 こうした山菜の資源を町民の皆さんはまさに古くから食べたり、また販売したりというようなところで活用しているわけでございますが、まさにこれは自然のものですから、その年によって天候によって量も左右されたりというふうなところもあるという中で、また一方、先ほども少し申しましたが、特にコシアブラ等々はまだ今でも放射性物質の残留というふうなものも課題になっているというようなところもあるようでございますけれども、ジネンジョ、コシヒカリのように客観的な商品評価や品質管理をする検査場もないというようなところも一つのネックなのかなというふうなところでもありますけれども、そうした面からブランド化に向けていきたいんですが、現実的にはやはりなかなかそうした課題もありますけれども、山菜の加工をされている企業の方もいらっしゃるわけですし、山菜をメインに提供した飲食店も何件かあるわけでございます。 先ほど来のそうしたメニュー開発等々については、まさにそうした栄養的な専門の方のご意見もいただきながら、ここはそうした部分をぜひ積極的に私としては進めていきたいなというふうに思っているところでございます。 コンビリーさん、テレビで紹介されたように、室谷のゼンマイの油炒めをパンに入れて、そうした新たな商品開発というふうなところで進めていただいていたり、また食生活改善推進員の皆様には、阿賀黎明高校において毎年、生徒の皆さんに伝統的な山菜料理を伝えていただいているというふうなところもあります。また、同じように食推の皆さんからは、町のフォトコンテストのレセプションでは郷土料理の提供をしていただく、こうしたところで継承していただいているところでございますけれども、積極的にこのおいしい山菜、健康にもいい山菜というふうなものの活用は、新たな視点からも積極的に取り組んでいきたいというふうに思っております。 そうした中で、山菜採取、流通システムの企業支援、異業種参入の支援という観点でございますけれども、これやはり非常に人気も高い、町内の直売所のみならず、これは阿賀の里であったり、温泉施設、飲食店などでも、ある意味で時期になると山菜の確保にも苦労しているというふうな話もお聞きをするところでございますので、まずそうした部分から流通のシステムというふうなものが必要であるというようなところで、ぜひそこに取り組みたいと、ぜひ私としては取り組んでいただきたいなというふうな思いが強くいたしておりまして、ぜひそうした積極的な取組に関しては可能なご支援をしながら、山菜の活用また経済の活性化等々につなげていくようにしていきたいというふうに思っているところでございます。 採取地の保存と採取技術の伝承でございますけれども、一定のそうした需要にも応えながら、一方で資源の枯渇にもつながることがないように採取地の保存、維持を図るというようなことは、本当にこれも昔から言われていることですが、山菜の取り方にあっても非常にやはり重要なことであるというふうに私も強く共感をさせていただくところでございます。 一方、さっき言ったように、人気あるものもあれば、また、かつてはゼンマイである意味でなりわいにしながらというふうな地域も、私の山の中の集落もそういう方がおったわけでございますけれども、なかなか高齢化と山へ行って取ってこられるけれども、特にゼンマイ等々であると干してもむ処理ができない、やる人がいないという観点から、なかなか、かつてはむしろが何十枚もあったのが今全然そうした姿も見られなくなってしまったというようなことがありまして、むしろ保存しなきゃならない部分と山菜は取らなければ出てこないという性質のものもあるので、山の中がどうなってしまっているかなという不安も私自身も持っているところでありますけれども、ただこうして貴重なある意味で有効な資源でございますから、そこへの積極的な取組、その中で新規の移住される方や集落支援、また地域おこし協力隊等々もぜひそうした分野でも、そうしたものを伝えるとともに新たなものとして活用していく、そうした活躍をしていただくというふうなことは、阿賀町にとって非常に大事なことであるというふうに認識をしておりますので、そうした面からより具体的なところを検討していきたいというふうに考えております。 さっき言いましたように、コンビリーさんのああした発想というのは、私の中にも本当にありませんでした、パンの中にああしたものを入れるとか。 そしてもう一つは、コロナ禍になって、特にそうした山菜料理を提供しているというかこの自然というふうなものも、ある意味で注目を集めながらお客さんがむしろ増えているかなというふうに思えるところもあるわけでございますので、積極的な活用に向けてより具体的に進めていきたいと思っておりますので、また斎藤議員さんからもいろんな情報をいただいて、ご指導いただければというふうにお願い申し上げて答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) 質問の中で多岐にわたりましていろいろ回答いただきありがとうございます。 それで、1点目のいわゆる農地の維持につきまして、ちょっと再度ご質問をしたいと思っております。 阿賀町に限らず、農地の荒廃といいますか、ある程度いろんな理由はございますけれども、耕作放棄地の現状というものは国内でも増えております。農水省の統計では、令和元年の数値で42万4,000ヘクタール、そのうち再生利用困難な荒廃農地が28万4,000ヘクタールということであります。また新潟県の統計では、耕作放棄地が1万560ヘクタール、そのうち再生困難な農地が2,580ヘクタールということで、毎年増加しているような状況だそうです。 それで、阿賀町はどういうふうな状況なのかなということで、直接担当課に聞かないでホームページ見ようと思ったら載っていなかったので、ある程度、こういう国・県が調査していることでありますから、各自治体も国に求められてもう出しているわけですので、できれば統計的な数値については町のホームページ等々で公表していただいてもいいのではないかなと思っておりますので、その辺でいわゆる阿賀町の荒廃農地の現状をちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 江花農林課長。 ◎農林課長(江花一実君) 耕作放棄地の状況の細かい数字に関しては、今、手元に数字がございませんので後ほど提出させていただきたいと思います。 先ほど議員からご提案のございました町ホームページに公表するという件につきましては、直ちに検討させていただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) そこで、耕作農地といいますか、その中でも荒廃農地が増大することが、私としては2点の懸念があります。 それについては、先ほど来、町長もおっしゃっており、有害獣の生息の拡大によって地域の住民生活において安心・安全が確保できなくなるわけですよね。その辺のことが第1点。 それから2点目は、いわゆる山間地農地については、ある程度山腹を削って農地をつくったものですから、そこが耕作されなくなると、いわゆる保水といいますか、表面保水ができなくなるんですね。それによって、浸透水によって山腹崩壊等々が懸念されるということで、信州大学の3人の農業土木の先生方が、長野県で起きました平成3年の台風18号の豪雨によって、いわゆる荒廃状況が整備できなくて崩壊したのが78%あるというふうな報告が出ているんですね、農業土木学会で。そういうことを考えると、そういう山間地農地が維持されなくなっての災害がすごく懸念されるわけですけれども、その2点についてちょっと。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに大事な観点のご指摘をいただきました。 本当にこの増える有害鳥獣、特に山と集落の間に田んぼがあるというようなところも多いわけでございますけれども、その農地が荒れてくれば、まさにそうした獣たちの範囲が広がってくる、近づいてくる、増えていくというふうなところでございますので、本当にそうした面から、耕作を継続していただいているというふうなところの効果、大きなものを私も認識をしているところでございます。 田んぼ、畑をつくっていっていただくことによって、まさにその周辺の草刈り等々、整備をされているわけでございますから、それがなくなれば本当にまた拡大をさせてしまうというふうな大きな要因につながりますので、しっかりそうした認識としてはしているところでございますが、もう一方、今おっしゃったように、これまた保水の問題、非常に大きな観点かというふうに思います。 この洪水といいますか、そうした対策の中で農地の果たす役割、まさに農地ダムという言葉もあるわけでございますけれども、そこの中での能力、これが失われてくることによってまさにそこにたまっているものがたまらなくなってしまう、伝い流れてしまう、そこの斜面も削り取ってしまう、下流にもというふうなところでございますので、今大きな2つの観点から大事なご指摘をいただいたというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) それで、その信州大学の先生方がまとめた中で、いわゆる山間地のそういう水田でも、ある程度耕地整備された田については80%崩壊を食い止められていると。いわゆる耕作しなくなってもちゃんと維持管理されていれば、ということなんですよね。 というのは、やはりその排水路が整備されているということが1つだと思うんですけれども、そういうふうにして、ある程度山間地の農地においても整備されているところが後の利活用が新たにまたできるわけなので、ある程度未整備のいわゆる災害が起きそうな田については、ある程度整備されて後利用が可能な田にするべきかなと思うんですけれども、その辺の考え方についてもちょっとお尋ねします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに耕作の継続といいますか、続けて耕作していただくというようなところが、今のそうした防災といいますか、そうした面でも大きな力になっているというようなお話でございますし、それには、従前じゃなくていわゆる圃場整備をしたそうした農地がより効果的であるというふうなところでのご指摘で、本当にここはそのとおりの、おっしゃるとおりのことだというふうに思っております。 一方そうしたところから、いわゆる圃場整備といいますか、そうしたところも進めていきたいというふうな思いは強くこう私は持っておりますけれども、やはりこの農業のそれぞれの農家の皆さんの継続といいますか、やはりこれは跡取り、後継者問題等々が大きく関わる中でまた負担金がかかるとなれば、そこへもやっぱり二の足をある程度踏んでしまうというふうなところが現実的にあるわけでございます。 ただ一方で、県・国も、全体の2割か25%がこれを園芸にしていったら、圃場整備の個人負担はなくていいというふうなところも今進めておりますけれども、新潟県においては、進めている中で非常に県予算が厳しくて、農地部予算が厳しくて、特に圃場整備にあっては、手は挙がってなかなか採択に結びつかないというふうな現状も今あるわけでございますけれども、ですから町としても、そうしたいわゆる希望される皆さんの地域にあっては、圃場整備は職員が既に相談に入っている地域もありますけれども、しっかり計画を立てながら、希望どおりに進めていけるような形で皆さんとご相談をしているというようなところもありますけれども、一方でそうした山のといいますか、中山間地というか、本当にそうした部分の農地にあってはなおさらやはりそうした難しさがあるのかなというふうにも思っているところでございますけれども、大事な課題であるというふうなところの認識は改めてさせていただいたところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) いろんな実情がありまして、民地なわけですからそこに公共のお金を入れるとなると大変なところもあります。しかしながら、一旦災害になると、そこに入れた金以上の数倍もかかる災害復旧になるわけなので、災害復旧は国のお金が出るわけですから、ある程度そちらのほうがいいかもしれませんけれども、農地を管理するためにもやはりある程度こう違った視点の中から、防止をする視点の中からやはり考えていくことが大事かなと思っておりますので、早急に急がれることなんですけれども、将来に向けた考え方をやっぱりしていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それで、2点目の山菜のことなんですけれども、先ほど来、山口議員のほうでも自ら事業で手がけられている方がおられましたので、大事にしてほしいなと思っております。 これも農水省の統計の中で生産量を見たんですけれども、新潟県における山菜の生産量というのがかなり上位にありまして、ワラビは天然で第2位、これは山形県に次いで第2位ですね。山形県が125トンなのに、新潟県は42トン。それから乾燥ゼンマイ、これも第2位で5.1トン。1位が何と高知県です。それから、先ほど出ましたコシアブラ、これについては第1位なんですね、新潟県が……すみません、第3位なんです。1位が長野県で、2位が山形県、3位が新潟県。それから、抗酸化作用が一番あるコゴミ、コゴミは第2位ということで、第1位が山形県ですね。 こういうことで、ある程度生産としては、新潟県が山菜に力を入れているということが見えたわけなんですけれども、これをやはり山間地の94%が産地である阿賀町が、先ほど山口議員がなりわいと言いましたけれども、ある程度、民の資源として活用できるような体制を取られていかれれば、もっともっと起業される方も増えるんじゃないかなと思うんですけれども、そこで、メニュー開発ということです。 3月の一般質問から繰り返しておりますけれども、山菜といいますと和風の調理ということで一般的なものですけれども、しかしこういうふうにして健康的な食べ物として考えられるとなれば、洋風のメニューとか中華風なものとか、いろいろこう考えられるわけですね。 それで、その効用についてやはり抗酸化作用があるということが、学者の方がそういうことを発表しているわけですから、それをやはり効用を含めたメニューとして新しく考えることによって、何とかこれからコロナ後の観光資源として活用、3月のときも言いましたけれども、できるんじゃないかなと思うんですけれども、町につくれというわけじゃなくて、町がいわゆる支援して、そういう官の方と民の方と連携といいますかね、いわゆる意図づけみたいなものができるのではないかなと思うんですけれども、その辺の考え方をちょっとお聞きしたい。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず前段で、県の全国でのそうした主な山菜等々の順位づけ、量も、今お話をいただいて、私も改めてそうした認識をさせていただきました。 阿賀町もかつては特にワラビとかはワラビ園がもっと盛んであって、であればもう少しまた伸びるのかなというような思い、一方、やはり山形がほとんど1位になってきていると。確かにスーパー行っても山形産の野菜、本当にここが目につくなというふうに思っていたんですけれども、こうした具体的な数字で今お示しをいただいた中で、町の取り組む道というようなものもまさにこうした中にもあるのかなというふうに改めて感じたところであります。 そうしたところの効能をやはりある意味で前面に出すというか、そうした中での取組というふうなところは、これも本当に山菜、一品的に出すようなお店も含めながら結構あるわけでございますので、一方でただそうした旬のものとしての提供はみんなそうしている形であるわけですけれども、本当にこれ栄養価といいますか、そうした効能というようなものを前面に出した取組は、私もあんまり聞いたことがないというようなところなので、これは本当に今、健康というのは国民誰しもが一番関心のある部分でもありますし、食べて健康になる、おいしいというふうなセットで、また空気もよくて、これは阿賀町だというふうなところへつながるご提案だというふうに、本当に心強く思ったところでございますので、これまた関係の皆さんをはじめ、そうしたところで具体的にそうした取組の検討を、課長も聞いておるところでございますから、進めていきたいなというふうに、今強く持っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) そういう目でちょっと1つお調べいただいて、民需開発につなげていただければ、そこにまた起業の機会や就労の機会が出てくるのではないかなというふうに考えております。 それから、先ほどコロナ禍でのということでお話ししましたけれども、やはり現代人はある程度活性化酸素の取り過ぎといいますか、いわゆる香辛料とか、またはいわゆるストレスとか、そういう面でいわゆる活性酸素を体にためていることが多いんですけれども、そういう中で、特に都会人ですけれども、それを解消するためにはやっぱり生活習慣を変えることと、それから抗酸化作用のある食品を体に摂取することが一番だと言われております。 そういう中で、いわゆるコロナ禍の中で、観光を通してそういう健康食事を取って、それから森林のオゾンを浴びてという観光メニューも、阿賀町なら当然考えられるわけでございますよね。そういういわゆる観光開発をやっぱり町と観光協会、それから事業者と結びついて観光メニューの作成も必要かと思うんですけれども、早く取り組んだほうが、もう接種が11月ですか、全部終わりますので、65歳以上の人たちはもう7月でもう終わっちゃいますから、となると解除が目の前に出てくると思うので、となるとそういう一番健康志向の高い人たちの動きもあるので、その辺のことを見据えてどのように踏まえておられるのか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) いや本当にまさに、ここはさっきも言いましたけれども、健康の効能というようなところは非常に新たな視点でございますので、そしてこのコロナ禍の中で本当に我慢、我慢と言うとあれですけれども、みんな感染予防に気をつけながら、そうした活動を控えているわけでございますから、これが接種が終わって、そしてまた一面ではそうしたコロナ禍によって消費できずに貯蓄が20兆円だかというふうな数字を大臣も言っているところもありますので、落ち着いたらそれが一気に消費に回ってくる、活動に回ってくるというようなところも言われているわけですから、そうした中で、より健康によくてというようなところで阿賀町を選んでいただいて、またそこに選んでいただくには、そうした食べ物のほかにも、今おっしゃっていただいているいろんな観光の要素を組み合わせた中での、今からのPRといいますか、宣伝といいますか、そうしたところが、今からの取組が大事だというようなところでのまさにご指摘、本当にそのとおりでございますので、今もさっきも昼のことを言いましたけれども、また蛍であったり、そうした中でもう既にいろんなイベントで動き出していらっしゃる皆さんもいらっしゃいますし、また森林セラピー、こうした自然の中で心身ともにリフレッシュしていくというふうなところでのすばらしい資源を持った阿賀町でございますから、今、お話しいただいたように、関係の皆さんと共にやっぱりここは早く、そうしたPR、企画をつくっていくというようなところは大事だと思っておりますので、可能な限りそうした魅力的なものを行っていくように、つくっていくように進めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) よろしくお願いいたします。 それから、そういう山菜等の活用についても、採取する方、それからいわゆる集める方、それを流通させる方、それを加工する方、いろいろ関わる方々がたくさん出てくるわけなんですけれども、町内でも山菜加工の業者もおられますし、そういう面であるんですけれども、しかしながら、採取する地域の方々が高齢化やそれから後継者不足でなかなか少なくなってきています。それに引き換え、よそから山菜を持ち帰る方も多くなっています。その辺の対策については、先回もお話ししましたけれども、ある程度、町の税収アップにもつながる、地域の方々の収入を上げるためにもやっぱりそういう面で何とか対策に取り組まないと、だんだんいわゆる地域の資源が他者の資源になるというふうな懸念がされるわけですけれども、そういう対策等についてはどのように考えればいいんでしょうかね。ちょっと教えてください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにここも重要なご指摘でございまして、私も先ほども少し申しましたけれども、やはりかつては、そうした中で家の中で取る人、保存するような技術がある人、そしてまたそれを地域の中で集めて販売をする人、自然とまさにそうしたサイクルがある中で現金化にもなってきた部分がありますけれども、今その仕組みが本当にほとんどなくなってきているというか、個人対個人の中でそうした部分に限られてきている、いわゆる業としてはなかなかないといいますか、非常に少なくなってきているというような感じでございますので、今議員さんがおっしゃった、そうしたサイクルをというふうなところがやはり私も非常に必要なのかなというふうに思っております。 取ることはできるけれども、さっき言ったように、その先が自分ではできない。逆にそこの部分はできるけれども取ることできない、逆の人もいれば、取ったものをどうお金に回していくか分からないということもあるわけですから、その辺をやっぱりうまく回るような形の中でのサイクルづくりというのは非常にやはり重要な部分なんだろうなというふうに思いますので、そうした仕掛けといいますか、部分をどういう形の中で進めていけばいいのか、ある程度こういうのはそれぞれの地域の中で、今言ったようなところをまとまりながらというか相談しながらそうしたところで進んでいってもらえばこれまた1つ、いい形になっていくのかなというふうなところも思うところでございますので、非常に重要な観点でございます。 一方で、そうして地域で自分たちが取らなくなってしまえば、よそから入り込んでくると。一方、取っていくばっかりじゃなくて、さっきの行政報告にもありましたけれども、地元の方も含めながら創作活動にも、例年そうした部分にもつながってしまう部分もありますので、やっぱりここをそうした形の中でうまく町内の中で回していく仕組みというふうなものは、これ必要な部分というか、あったらすばらしい部分でありますので、ぜひ、どこで売るかというようなところも大事になってくるわけですから、そうしたところを踏まえながら、またこれ斎藤議員さんからもひとつそうした面でのアドバイスもいただきながら、我々もそうした意見を出しながら、検討を進めていきたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) いや、確かに、よそから来られる方については山菜を保存するなんていう考え方はあまりないと思うんですよね。根こそぎ取ってしまって後に絶えちゃうと、せっかくの資源が枯渇してしまうわけですから、そういう点が一番懸念されるわけなんですけれども、何とかそういう方々を止める方法がないのかなと思って、林道も閉鎖すればいいんじゃないかというふうなことも思ったわけですけれども、なかなか一般的な林道となると、公安委員会も入ってきたりして、なかなか止めることはできないこともちょっと調べたら分かったので、しかしながら、町の管理規則を見ると、いわゆる町長が認めれば何かできるような感じもありますけれども、その辺考えたことないでしょうかね。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 申し訳ございません。まさに勉強不足でございましたけれども、いや本当にそうした中で、林道網も本当に相当広く入っているところでございますから、ある程度山に入っていけるというふうな環境があるわけですので、そこも一つの抑止といいますか、そうした部分でのものなのかなというふうにお話を聞いて感じたところでありますが、本当にこれは、我々であれば来年のことを思いながら、ゼンマイであれば1本残してくるわけですけれども、そうしたところがない中で本当に根こそぎやっていくと資源の枯渇というふうなところにもつながってくるわけでございますので、重要な課題として、今具体的にご指摘いただいた部分も含めながら、まさに止められるところと止められないところもあるかもしれませんし、地元の協議というようなものもかなり必要になってくる部分もありますけれども、私としては新たな観点の中でのご意見をいただきましたので、正直言って、全部私も林道を回ったこともないのが正直なところでございますけれども、より一層そうした部分も含めながらの検討もしてみたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、斎藤栄君。 ◆9番(斎藤栄君) ということで、せっかくのいわゆる町の資源でございますので、それをいかに活用するかということも、やはり我々町民に課せられた一つの課題でもありますし、それを支援していく町の課題でもあると思うんです。 そういう観点から、しっかり有効な資源として、私も大事にしていきたいなと思いますし、また町としても有効なデータと考えていただければと思いますので、よろしくお願いします。 これで私の質問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で9番、斎藤栄君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) 審議の途中でありますが、本日の一般質問はこれで終わります。 明日は、一般質問の終わっていない方から行います。8番、入倉政盛君から始めますので、よろしくお願いいたします。 これで本日の会議を閉じます。 本日はこれにて散会とします。 大変ご苦労さまでした。 △散会 午後3時11分...