○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。
議会運営委員会の報告は、これで終わります。 次に、
総務文教常任委員長から報告を願います。 13番、石川太一君。 〔
総務文教常任委員長 石川太一君登壇〕
◆
総務文教常任委員長(石川太一君) それでは、
総務文教常任委員会の
管外視察研修の報告について行います。 実施調査日ですが、平成22年10月21日から22日にかけて、調査目的は、図書館、資料館の管理・運営等についてということで、調査地は、福島県小野町、いわき市両市でございます。 調査事項につきましては、小野町につきましては、町立図書館の管理・運営等について。いわき市
いわき考古資料館につきましては、施設の管理・運営について等を調査してまいりました。 出席者は、
総務文教常任委員会委員5名、ほか議長、
社会教育課長、事務局長でございます。 説明員は、小野町、
いわき考古資料館、皆さんに配付のとおりでございます。 調査の概要につきましては、福島県小野町につきましては、
図書情報環境の拡充を基本に、住民がいつでも気軽に図書館を通じて知る喜びを味わい、あらゆる情報を収集するための環境の充実を図るとともに、あらゆる年齢層のニーズを的確に把握した読書活動の推進に努めています。 内容につきましては、中略させていただきます。 住民の利用登録率は、現在34.1%、平成25年には40%を目指しています。
年間開館日数は283日、午前9時から午後6時まで、書数は8,800点、年間購入数は1,767点、貸し出しは10冊まで3週間単位で行っています。また、遠隔地の小学校のために移動図書館も実施しております。 あと、今の問題点を尋ねましたところ、読み聞かせスペースや
学習スペースが欲しいそうです。開設時は静かに読書をすることが目的でしたが、現在は乳幼児から受験生までいろいろな人が利用するので、それぞれの目的に合ったスペースが必要とのことでした。 併設している資料館、美術館についても、「
ふるさと文化の館」として生涯学習担当の職員が管理運営していますが、町民以外にも近隣の市や町から見学に訪れ、利用者は多いそうであります。 次に、いわき市の考古資料館ですが、いわき市考古資料館は、平成18年より
指定管理者制度によって、いわき市文化事業団に管理運営を委託しています。学術的に貴重な考古資料その他の歴史資料を保存及び展示し、並びに体験学習を通じて、歴史及び文化の知識の普及を図ることにより、市民文化の発展に寄与することを目的にしています。 内容につきましては、皆さんに配付のとおりであります。 まとめといたしまして、今回の研修は、将来、町立図書館の建設に向けての事前準備として先進地を視察し、管理運営等の状況を調査いたしました。その結果、町立図書館の場所は、小・中学校及び高等学校の生徒が利用できる場所で、待ち合わせや通勤・通学の時間調整ができる地域が最も適していると感じました。 また、小野町のように、図書館、美術館、
郷土資料館等を併設した文化の拠点を築くことが利用率の拡大につながると感じてきました。いずれにしても、町民文化の向上のため、早期に図書館機能の充実は必要と深く認識してまいりました。当町としても、早期に
町立図書館建設に向けて努力されますよう望みます。 また、いわき市の考古資料館は、主に遺跡から検出された遺構・遺物を時代に分けて展示しておりましたが、入館者にわかりやすいように解説シートを設けたり、展示方法を工夫していました。空調や展示ケースも整備されており、管理運営がきちんとされていると感じました。当町の郷土資料館も、せめて空調の整備と展示ケースの拡充にさらなる努力を期待します。 以上で、
総務文教常任委員会の
県外研修視察の報告とします。
○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対して質疑を許します。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。
総務文教常任委員会の報告は、これで終わります。 次に、
社会厚生常任委員長から報告を願います。 14番、石田守家君。 〔
社会厚生常任委員長 石田守家君登壇〕
◆
社会厚生常任委員長(石田守家君) おはようございます。
社会厚生常任委員会の閉会中の
所管事務調査について報告をさせていただきます。 去る9月定例会で議決をされました閉会中の
所管事務調査を下記のとおり実施しましたので、その結果について会議規則第77条の規定により報告をいたします。 実施調査日の日にちでございますけれども、平成22年10月14日木曜日から翌日の15日金曜日まで。 調査目的については、遠野市の
遠野健康福祉の里等の現況調査でございます。 3として調査地、岩手県遠野市。 4として、調査事項については、
遠野型健康増進ネットワーク事業について。この中の
IPテレビ電話端末を利用した
遠隔健康相談システムについてということでございます。 5として、出席者は、委員5名、当時1名は欠席でございます。そのほか斎藤議長と
石川保健年金課長、そして事務局でございます。 調査の概要についてでございます。遠野市の健康福祉部というところでございました。 主な調査概要については、6として、岩手県遠野市は、町の面積が825.62キロ平方メートル、世帯数が1万705世帯、人口が3万662名、これは22年1月現在でございます。 当該事業の内容でございますけれども、遠野市の
遠隔健康相談システムについては、去る9月22日、本町において
NTT東日本電信電話株式会社新潟支店の
ビジネス営業部のご紹介があり、調査計画をいたしました。 岩手県は、青森県とともに全国一の医師不足の県でもございます。このような高齢者を初め、市民参加者が定期的に
地区センター、集会施設等で健康状態を計測し、これらのデータを遠隔の医師、地域を巡回する看護師等のスタッフが指導し、テレビ電話を通し、顔の見える
ネットワーク化を推進している。町内17カ所で実施し、初年度の参加者が100人から400人程度の拡大を予定しているとのことでございます。 期待される主な効果というようなことでございますけれども、健康不安、
ストレス解消と孤立化の防止のため、そして自発的な健康づくりの意欲の醸成、地域の健康づくりと疾病予防の普及、健康づくりの
コミュニティー形成と
ネットワークによる健康社会のシステム化というようなことで、現地調査においては、旧村の兵商家というところを集会施設として借用され、その場所で当日は13名から14名ほどの参加者が巡回をする看護師等の指導で、テレビ電話を見ながら遠隔医師、
コールセンター等からの自分たちのデータについて回答をされていました。 参加者の主な傾向については、農村部のほうは女性が大半で、男性がほとんど参加をしていない。市街地については、男性の参加者が農村部から見ると大変多いというようなことでございました。ただし、この施設では、女性だけで楽しくそれらの経験談をいろいろ話していただきました。
健康増進相談システムのモデル拠点は、集会所が5カ所、医師4カ所、看護師1カ所、
コールセンター1カ所で、指導者と相談者は県外の医師に依頼をしているとのことでございました。 本事業については無料参加でございますけれども、最終的には受益者負担もあり得るとのことでございました。平成23年からの5カ年計画で、これらの方向を定めたいとのことでございました。 7として、主なまとめでございますけれども、我が阿賀町は、
津川県立病院と各診療所のほか在宅医療を初め、幅広い福祉と
健康促進活動も大変充実をしております。高齢化が急速に進み、大幅な人口減少が想定される今日、遠野市のような
ネットワーク事業による健康づくりも将来的な取り組みの一つと思っております。2009年3月に開始されました
遠野型健康増進ネットワーク事業、別紙資料も参照にしていただき、委員会報告のまとめとさせていただきます。 以上で終わります。
○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) 文言の訂正方をお願いしたいこと、それから、この内容について若干お尋ねをいたしますが、7番、まとめです。「阿賀町は
津川県立病院」となっていますので、これは「
県立津川病院」か「
新潟県立津川病院」かに直していただきたい。 それから、この受益者負担というのがあるそうですが、この辺どのようなシステムになっているのか、簡単に説明願えれば大変ありがたいなというふうに思いますが、2点についてお願いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 14番、石田議員。
◆
社会厚生常任委員長(石田守家君) 高橋議員からの県立病院の文言については、訂正をさせていただきます。 それから、受益者負担ということでございますけれども、この事業については、現在、無料参加というようなことで、将来的には受益者の負担があり得るというようなお話でございました。 以上です。
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) 受益者負担があり得るということは、どのくらいなのかということは、計画段階で今のところわからないということで解釈してよろしいのか。 以上。
○議長(斎藤秀雄君) 14番、石田守家君。
◆
社会厚生常任委員長(石田守家君) そういうことでございます。 〔「はい、わかりました」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。
社会厚生常任委員会の報告は、これで終わります。 次に、
産業建設常任委員長から報告を願います。 10番、伊藤武一君。 〔
産業建設常任委員長 伊藤武一君登壇〕
◆
産業建設常任委員長(伊藤武一君) 皆さん、おはようございます。 それでは、私のほうから
産業建設常任委員会の報告をさせていただきます。私のほうの報告は、3点ほどありますので、よろしくお願いいたします。 まず最初に、9月22日から23日にかけての集中豪雨による被災災害時の視察について報告をいたしたいと思います。 実施調査日といたしましては、9月28日でした。 調査目的は、被災地の確認調査ということであります。 今回の調査地におきましては、集中豪雨というようなことでありまして、今回は上川地域が大きな被害が出たというようなことで、現地調査をしたところであります。 出席者につきましては、
産業建設常任委員会、説明員といたしましては、
農林商工課長、建設課長、上川支所長であります。 調査の概要、9月22日から23日の豪雨による被害調査。 今回の豪雨は、上川地域において集中豪雨があり、のり面の崩壊、路肩の決壊等の被害または民家部分までの土石流がございました。22日から23日未明の雨量は、1時間に24ミリという雨量を観測したということでございます。 幸いにして人的被害はなく、不幸中の幸いとも思っております。特に、被災地は上川地域の黒倉、中山、室谷地区であり、県道・町道については一時通行どめとなりましたが、安全を確認後、排土作業をし、通行どめを解除したとの報告でございました。 現地視察においての内容は、次のとおりでございます。 皆様方にご配付をしている表にしてありますが、このように、まず県道につきましては、
県道柴倉津川線、のり面の崩壊、これは七名小学校の手前なんですけれども、これが崩壊いたしました。この場所が通行どめになったわけですけれども、これらの現状を確認した後、安全を確認してから排土作業をいたし、解除したという報告でございました。 また、町道土井線、これも
林道大倉峠線の起点付近から5メートルの崩壊がございましたが、これも排土いたし、通行可能でございました。 それから、林道につきましては、
林道御神楽線でございますが、これにつきましても20メートルののり面崩壊というようなことで、この部分につきましては、現状のままで通行ができるというようなことでございました。 それから、戸屋山線、これにつきましては、一部橋の決壊、それから道路の決壊ということで、これは通通行が不能となっております。決壊場所は40メートル上でございます。
中山わらび園の手前、路肩の決壊、これも20メートル、今言っているのは大体おおよそです。 それから、農業用施設におきましては、
中山用排水路の土砂の流入、それとU字溝の基礎部分が流されたというようなことであります。 被害総額につきましては、わきのほうに載せておきましたが、これはあくまでも予想額でございますので、よろしくお願いいたします。 そのほかに、漆沢地区、江川さん宅の裏山が崩壊をいたし、宅内に土石流が流れ込んだというようなことで大変心配されたわけですけれども、延長10メートルぐらい、被害額にして大体500万ぐらいかかるんじゃないかなというようなことでございました。裏山でございますので、二次災害のおそれもあることから、シートで裏山の危険箇所を覆い、雨に対処しておったところでございます。 そのほかに小さいながらも蝉地区等で田んぼ、畦畔の決壊等がございました。 気候も地球温暖化も影響するのかなと思いますけれども、最近になりまして、こういう集中豪雨、そして、よそでは竜巻等いろいろな災害が起きておるわけでございます。そうした中で、それらの災害について機敏なる対応も町民から迫られている現状でございます。我々行政とともにそれらを踏まえた中で、しっかりした対策をとり、町民の皆様方の生命と財産を守るというようなことで施策を講じなければならない、こういうふうに思っております。 生活道路、農業用水等の災害につきましては、早急なる災害復旧が望まれ、各担当課に要請いたしたところでございます。 以上が集中豪雨についての報告とさせていただきます。 続きまして、第三セクターの管理運営についての調査でございます。 調査日は、9月27日。 場所といたしましては、役場第三会議室。 調査事項におきましては、第三
セクター管理運営に関する調査。経営の実態と事業計画に対する町の指導状況、指定管理料の算出のあり方及び使途実態。 2番目には、
農業振興公社のあり方に関する調査。 高齢化による遊休農地の増加に対する公社の対応はどうなっているのか、津川・鹿瀬地区に対する公社は現在設立していませんけれども、公社の関与と公社の統合というようなことを調査いたしたところであります。 出席者は、
産業建設常任委員会、説明員といたしましては、
企画観光課長、鹿瀬支所長、三川支所長、
農林商工課長、上川支所長。 調査の概要といたしましては、三セク公社の運営に関して、6月定例会で決算報告を受け、7月12、13日及び8月6日の3日間をかけて全員協議会を開催し、説明をいただいたところでありますが、各議員の中から十分な審議時間がとれず、不明な点が多くありましたとの意見がございました。全員協議会の中から
産業建設常任委員会に付託し、調査してもらいたいというような申し出がございましたので、調査したものでございます。 その中で、質問事項は26項目ありましたが、提出者の質問が調査対象にならないものがあり、委員会においてそれらを仕分けし、今回、1回目の調査をいたしたところでございますが、第三セクターは観光施設であり、地域、村おこしと活性化が目的で、町村合併以前に各地域で同じような施設が設けられ、地域の活性化、就労の場として大きく貢献してまいりましたが、景気の低迷、バブルの崩壊、誘客の減少により
経営そのものが危惧されている現状であります。 第三
セクター管理運営について、町としての考え、指定管理料の算出方法としては、
固定的管理料の80%、修繕等の50%、各種法律に定められている点検の義務、それらが含まれているというような説明がありました。町からの指導につきましては、各支所にお任せしているということですけれども、先般の
レジオネラ菌ですか、ああいう問題が起きた場合、それからお客様に対しての不都合が起きた場合には、迅速なる対応を指導いたしておるというのが町の答えでございました。 そして、清川高原、
狐の嫁入り屋敷については、奥阿賀観光に先般、指定管理をお願いしておったところでございますが、
狐の嫁入り屋敷につきましては、収入が乏しく、別枠で対応しなければならないのではないかというようなことでございます。 上川支所につきましては、上川支所では3施設の指定管理としておりますけれども、管理費の内容につきましては、6月議会で各議員の方から指摘された事項の内容をよく精査し、これを反映してまいりたいというようなことでございます。指導は特にしていませんけれども、先ほどお話ししたとおり、お客の苦情、会社からの相談、それらについては即対応しているとのことでございますが、日常の指導はしていないということでございました。 三川支所につきましては、ホテルみかわ、みかわ会館、これらが指定管理ということでございますが、みかわ会館につきましては、公民館としての役割があり、黒字は見込めないのではないかというようなお話も出ました。ホテルみかわについては、21年から今まで営業活動というのは積極的に行っていない面もありました。それらを踏まえた中でホームページ等、いろいろな営業活動を進め、今回は阿賀町においてレガッタの大会、ボートですね、ああいうものがあることから、大会における合宿等の伸びがあったと。例年より5団体の方が合宿に足を運んでおるというようなことで、これからは、スポーツ関係、それらについて合宿の誘致というものに取り組みたいと、そういうようなお話でございました。 三セクの指導につきましては、毎月決算書の提出を求め、それを見ながら指導に当たっているということでございます。今後の取り組みにつきましては、管理委託料をいかにして削減できるか、その削減見直しに努めるというようなお話でございました。 続いて、キャニオンパークでございます。 経営は非常に厳しい。キャンプ場は夏場が中心であり、非常にアブが多く発生しており、お客様に敬遠され客足が伸びないということでございました。主に釣り等での経営であり、来年以降はどういう形で持っていくのか、また、相手方、新谷川地域開発会社が解散するのか継続するのか、それらを含めて調整をし、釣りのほうでの盛り上がりができるのか、それらについても危惧しており、抜本的な改革が必要ではないかと。それらについては、大きな課題を残しておるというようなことでございます。 次に、農業公社であります。 町内2地域、三川・上川には農業公社があります。しかし、鹿瀬・津川にはございません。新たに公社の必要性はないのかというようなご意見がありましたが、当分、町としては考えていないということでございます。 作業委託につきましては、本来の農業公社の仕事ではなく、担い手育成の施設であると。現在、高齢化が進み遊休農地がふえた中、農業公社の役割は作業受託が主な仕事となっておりますが、鹿瀬・津川についても、上川農業公社で受託については対応しておりますが、ことしにおいては津川地区の上川への受託はないとのことでございました。 そして、鹿瀬にはエチゴというような会社、それともう一つ、津川においては専業農家の方々が皆様方の田んぼを権利の設定をして耕作しているというようなことでございますので、農業公社が鹿瀬に、津川にというようなことがなくても、その作業受託によって今現在、困っているのは、作業受託、それと遊休地、調整水田といういろいろな問題を抱えた国の施策の中で減反対策、それらを踏まえた中、遊休地などの対策が皆様方から危惧されているところでございます。 今回の三セク及び公社についての調査につきましては、町の考えと対応についての聞き取り調査であり、次回からは会社の実態調査、誘客、営業、それから業績、債務の件等々について調査をいたしたいと思っております。 町は筆頭株主であり、三セクにより町財政が逼迫することがあってはならない。このことから、みんなでしっかり取り組んでいかなければならないと思いますし、議員各位におかれましてもご指導を期待するところであります。 続きまして、管外調査についてご報告させていただきます。 実施調査日におきましては、10月18日から19日の2日間。 調査目的におきましては、農産物地産地消によるまちづくり。 調査地におきましては、長野県池田町、安曇野市。 出席者におきましては、
産業建設常任委員会、それから
農林商工課長もご出席いただきました。あと事務局長、折笠局長であります。 池田町の説明員として出席された方につきましては、記載のとおりの方々でございます。 調査の概要といたしまして、当町でもハーブの栽培をしているというようなことでございますが、今回の調査といたしましては、花とハーブによるまちづくりについてということで、池田町へ参りまして、調査をいたしたところでございます。 ハーブの生産については、昭和63年、ラベンダー苗を試験的に転作田に植栽したことから始まり、県の農業改良普及センターが指導してハーブ栽培がスタートいたしたところであります。県に要望を上げ、特用作物として当時の転作奨励金の交付対象とし、農家の作付を推進、平成2年にハーブ及び花の乾燥施設及び展示圃場のガラス温室を国の補助金を受けて整備をし、加工したドライハーブ生産に向けた準備をしたそうであります。 平成4年に中心的な施設であるハーブセンターと新たな乾燥施設、ガラス温室を整備、翌年、ハーブ加工販売、農業振興を目的に財団法人池田町振興公社を設立し、管理運営を始めたそうでございます。 平成14年に34名のハーブ生産組合を立ち上げましたが、年々高齢化及び後継者不足が進み、現在は19名に減っているとのことでございました。 地産地消につきましては、一般栽培者はハーブセンターで引き取りを行い、生・乾燥ハーブとして販売をし、また、農家女性の皆さんが構成している組合では、ハーブ及び野菜を直接、地元のホテルやレストランとの契約で販売しているとのことでございます。 ハーブについては、一時期のブームは去りまして、全国的にも多く栽培されるようになったため、販売は非常に難しくなってきているとのことでございました。 また、食生活改善グループ女性部におかれましては、加工施設研究会が研究を始め、池田町農産物加工組合カモミールの会を設立いたし、平成14年に中山間地域総合整備事業で加工施設を建設、地元の大豆、みそ、野菜、漬け物、小麦等を使用したパンケーキの加工販売をしているとのことでございます。 地元野菜は、直売所、ハーブセンター内にも直売所を設けて販売を行っており、水稲が主体の町で兼業農家がほとんどであるということで、転作については、大豆、麦が主体になって取り組んでいるとのことでございます。 地域ブランド化への取り組みといたしましては、大町、池田町、松川村、白馬村、小谷村で認定委員会を立ち上げ、地域食材加工ブランドの認定を行い、町では梅漬け、かんぴょうのしょうゆ漬け、みそ漬け桑茶、入浴剤、酒、ワイン、これらの認定を受けているとのことでございます。 活性化施設の管理と運営につきましては、中山間地域総合整備事業で建設した施設で、農産物加工組合カモミールの会に委託しておるというようなことで、平成23年度からはこれらの施設を
指定管理者制度を導入して管理をしていくという方向で進めているとのことでございます。 農業担い手の育成につきましては、高齢化、後継者不足が深刻な問題になっており、町、JA営農支援センター、水田農業推進協議会が連携をし、担い手育成に取り組んでおるとのことです。全町一農業構想に向けた集落営農組合を立ち上げ、「集落の農地は集落で守る」を理念に取り組んでいるとのことであります。 農地を集落営農、認定農業者のエリアに分けて、離農家の農地を利用権設置により農地が集積されることで農業者の生産コスト低減につながり、農業所得向上が図られ、集落営農組合については後継者を積極的な作業に連れ出し、農業を勉強する機会をつくる、そのようにして指導しているそうであります。 池田町も阿賀町と同様に高齢化、後継者不足でありますが、水稲については阿賀町の水田と大きく条件が違っていることがうかがわれました。畑作物の栽培が水田でできるということであります。阿賀町においても、水田環境の整備が必要と思われますけれども、昨日の新聞等によりますと、これらはカットされたようなお話が載っておりました。 また、自己完結型の営農体系から脱却を図り、個々の農家の過剰投資を回避し、「全町一農業」をキャッチフレーズに集落営農を目指して取り組んでいる。特に婦人部の組合組織設立が自分たちの農業は自分たちがつくるということに大きく貢献しており、意識の高さに感銘をいたしたところでございます。また、これらについては、私ども阿賀町にとっても大きな勉強になりました。 阿賀町も農業の活性化につきましては、何をすべきか、町、農家、農協、これらがもう一度農業振興について考えなければならないと痛感をいたしたところでございます。高齢化が進む中、集落営農から一歩進んだ池田町のように、全町一つとなった農業を目指し、遊休荒廃地対策の必要性を痛感いたしたところでございます。 先般の委員会の中で私が減反対策、遊休地につきましては、今、阿賀町で進めているツバキの種油の栽培というようなことを行政に協力をしていただきたいという話をしたところでございます。これらについても、今後、遊休地の対策として一歩進んだ対策が必要ではないかと、かように思ったところでございます。 次に、植物工場の実情と将来展望について、安曇野のハイテクファームについて研修させていただいたところでございます。 植物工場の導入と生産・流通体制というようなことでございます。キューピーマヨネーズから技術指導を受け、立体パネル方式型農薬野菜--間違いました、これを「無農薬」にしてください--の栽培を取り入れたところでございます。 ハイテクファームの野菜は、病原菌や病害虫から野菜を守るために、密閉完全制御型の工場で野菜を栽培しており、そのため農薬を一切使わず、徹底した衛生管理のもとで育てられて出荷しているとのことでございます。低菌なので日持ちがよく、雑菌がないということですね、洗わずに食べることができるため、ビタミンやミネラル等の栄養分を洗い流すことがなく、また調理面でも水洗い、選別、水切りも省けるというようなことで業務用としても経済的に利用されるということでございました。 人工照明による温度の管理のもとで、より安定した品質とより早い栽培が可能とのことであります。種まきから収穫まで約1カ月間であり、販売については固定客に限定をいたしておるとのことでございます。 固定客は、業務用が7割、スーパーが3割とのことでございます。植物工場野菜生産は、販路を第一に優先するこということでありまして、固定客との信頼関係が大きくかかわっており、市場価格に惑わされることなく安定した価格で取引をすることが大事ということで、客と生産者の信頼関係、それが第一だということでございました。 まとめといたしましては、この研修の中で阿賀町においても、北越ファームが工業団地で今やっておるわけでございますけれども、この研修した中での野菜栽培につきましては、少ないスペースの中でより多くの野菜が生産できるというようなことで、今後、空き地、学校等の閉鎖によったそれらの一部屋を使いながら、試験的な栽培もやるべきかなとも思いますけれども、いかんせん、さっきのようにファームというものは大きな課題になっております。それらを克服するために、今後の勉強、課題として取り組んでいくことが大切かと思うわけでございます。 以上、3点につきまして
産業建設常任委員会のご報告とさせていただきます。大変ありがとうございました。
○議長(斎藤秀雄君) ただいま委員長報告がありましたが、資料の配付漏れがありますので、暫時休憩させていただきます。
△休憩 午前10時53分
△再開 午前10時54分
○議長(斎藤秀雄君) それでは、休憩を閉じ、会議を再開します。 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。
産業建設常任委員会の報告は、これで終わります。 次に、さくら福祉保健事務組合議会並びに五泉地域衛生施設組合議会について、組合議員から議長の手元に報告書が提出されております。お手元にお配りしました報告書をもって報告にかえます。 次に、地方自治法第235条の2第3項の規定により、例月出納検査の結果報告書がお手元にお配りしましたとおり提出されております。朗読は省略します。
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△町長の行政報告
○議長(斎藤秀雄君) 日程第4、町長の行政報告を行います。 神田町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。 神田町長。 〔町長 神田敏郎君登壇〕
◎町長(神田敏郎君) おはようございます。 行政報告をさせていただく前に、先ほども黙祷をさせていただきましたけれども、去る9日に逝去されました故
波田野哲夫議員に対しまして、衷心より弔意の誠をささげさせていただきます。 それでは、報告のほうに入らせていただきますが、本日は、第4回阿賀町議会12月定例会を招集いたしましたところ、時節柄極めてご多忙中にもかかわらずご出席を賜り、心から厚く御礼を申し上げる次第であります。 9月定例会以降の行政報告を申し上げ、議員各位並びに町民皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 平成23年度予算編成方針についてでありますが、平成23年度当初予算編成に当たっての基本方針は、去る11月1日、各課長等を通じ職員に通知したところであります。 ご承知のとおり、我が国の経済は、依然として厳しい状況にあります。政府の月例経済報告におきましても、「景気は、このところ足踏み状態となっている。また、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある。」ということが発表されております。さらに円高の進行やエコカー補助金の終了により、先行きが不安視されているところでもあります。 このような状況から、政府は「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」を閣議決定し、地域活性化交付金を含む総額5.1兆円の補正予算案を国会に提出、成立したところでございます。 平成23年度の国の概算要求は、過去最高額となり話題となっておりますけれども、前年度を上回る96兆7,000億円余りに上り、税収が伸び悩む上に、ねじれ国会という状況での調整となることから、地方対策を含め今後の国政の動向を注視してまいりたいというふうに思っているところでございます。 一方、町の財政状況は、さきの9月定例会でも説明させていただきましたが、平成21年度決算による実質公債費比率や将来負担比率といった健全化判断比率、及び経常収支比率といった財政指数については、交付税の増額や人件費及び公債費負担の減少から改善されてきておりますが、これまでの情報
ネットワーク整備を初め、小・中学校の大規模改修、斎場整備といった大規模事業の実施により、地方債残高が過去最高に膨らんできております。この将来負担の圧縮が課題となっているところでもございます。 また、平成23年度の普通交付税は、このたび実施されました平成22年度の国勢調査人口を基準に算定されますことから、人口の減少による大幅な減収になることも予想されるところでございます。平成20年度をピークに軽減されていました公債費負担が再び増加に転じ、町の財政運営は一層厳しくなるものと推測しているところでもあります。 合併特例期間も残すところ4年であります。この4年間が将来の阿賀町を左右する重要な期間であることから、引き続き、中長期的な財政健全化の礎の構築を基本方針とし、限られた財源の中で効率的に事業展開ができるよう職員一人一人が創意工夫し、編成作業に当たるよう命じたところでもあります。 続きまして、8月に着手した西区集会施設の建てかえは、本体工事を11月12日に終えまして、14日の町長選挙には投票所として使用いたしました。その後、一部外構工事を施工し、30日に竣工いたしております。 車いすでの乗り入れが容易にできるスロープを初め、全館バリアフリー化し、高齢者や障害を持った方も使いやすく、木のぬくもりが伝わる施設といたしたところであります。区民のコミュニティーの場としてはもちろんのこと、健康増進の場としても効果的に利用されることを期待しているところでございます。 次に、雪シンポジウムでありますが、新年1月26日、27日と2日間の日程で上川会館で実施いたします。26回目を数えるシンポジウムですが、町の経済効果も求めて初の1泊2日とし、地域資源の活用と高齢化集落をテーマに、初日はパネルディスカッション、特別講演を行い、2日目は冬の集落の様子や情報
ネットワーク等を視察していただき、さまざまな意見交換から、安全に安心した生活が送れる雪国の姿を探るきっかけとして意義あるものにしたいと考えております。ぜひ議員各位からもご参加いただきますよう、お願い申し上げます。 次に、第1回阿賀町ふるさと検定であります。 町内外から240名の受験申し込みがあり、10月31日、阿賀黎明中・高等学校において基本コースの試験を実施いたしました。大勢の議員各位からも受験していただき、ありがとうございました。 実際の受験者は232名で、約3分の2が町民、3分の1が町外の方で、県外からの受験者もおりました。また、年齢的にも小学生から最高齢は92歳の方まで幅広く受験していただき、合格者は198名、合格率は85%、平均点は84点、満点合格者が2名おりました。今月19日には合格者の集いを行い、合格のお祝いをするとともに、この検定を町先案内人の養成につなげていく第一歩にしたいと考えております。 また、ガイドブックにつきましては、3,000部を作成したところでありますが、現在、1,276部の販売を確認しており、こうして第1回目の検定は、当初の目的、計画に沿って実施できたと考えているところであります。 次に、観光関係であります。 町と町観光協会、新潟県が主催する「第2回観光振興コンベンション」が9月27日に開催され、主に観光に携わる方々が参加された中で、観光振興に向けた講演会、町内で観光振興に積極的に取り組んでいる2団体から活動報告を受け、交流会を交えて積極的に意見交換が行われたところであります。このコンベンションを通じ、新しい阿賀町の観光の姿が見えてくることに期待をしているところでもあります。 10月中旬から11月末までは、各地域で産業振興祭などの秋のイベントが開催され、昨年同様、多くの観光客で賑わい、阿賀町の特産品や秋の収穫物を買い求められ、農家の皆様の収益拡大にも寄与したものと思っているところであります。 続きまして、地域活動総合支援センター整備事業であります。 障害者の自立に向けた各種活動と地域住民の集会所、そして放課後児童クラブという多様な機能をあわせ持つ、センター建設工事につきましては、本年5月の着工以来、議会を初め、関係各位のご支援とご協力により建築本体工事はもとより、外構舗装工事まで完成する運びとなりました。 つきましては、この施設の完成を大勢の皆さんと祝うべく、この26日に竣工式をとり行うことといたしております。議員各位には、年の瀬の大変お忙しいところまことに恐縮でありますが、万障お繰り合わせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます。 次に、インフルエンザ対策であります。 昨年、世界じゅうに脅威をもたらした新型インフルエンザは、季節性のインフルエンザと類似する点が多い状況でありますが、基礎疾患等を有する方などにおきましては、重症化する可能性が高いことから、本年度におきましても、新型インフルエンザと季節性インフルエンザが混合されたワクチンによって、全国民を対象に予防接種が進められております。 既に「広報あが」10月号でお知らせしてありますが、国の制度による非課税世帯の方に対する全額助成のほかに、町独自の助成といたしまして、65歳以上の方、60歳から65歳の障害手帳1級をお持ちの方、1歳から小学校6年生までの子供を対象に接種費用の一部を助成することといたしております。このため、対象者全員の接種を想定した場合の不足分の予算につきましては、今回、追加補正をお願いすることといたしております。 また、感染予防対策として、町では栄養と休養の確保を心がけるとともに、こまめなうがい、手洗いや人込みを避けるなど、一人一人の予防策の徹底を呼びかけてまいります。 続きまして、農政関係であります。 既にご承知のとおり、ことしの夏の猛暑により、平成22年産米の作柄は、本町が属する下越南は作況指数が99とやや不良となり、加えてJA新潟みらい出荷の一等米比率が30.6%と非常に低い状況となりました。さらに、ことしは米の仮渡金が引き下げられたことにより、農家所得に大きな打撃を与えていることは、地域経済にとっても悪影響となっております。 町では、その対応として、猛暑等により農作物の被害を受けた方へ、農業経営上必要となる資金の融資を受ける場合の利子補給を決定したところであります。新潟県農林水産業振興資金を対象に、県からの助成とあわせて町が利子補給を実施して、最長7年間、農家の利子負担をゼロとするものであります。 なお、利子補給補助金につきましては、本定例会の補正予算に計上させていただきましたので、よろしくお願いを申し上げます。 また、戸別所得補償モデル対策でありますが、主食用米に係る米モデル事業においては、538件の農家、約400ヘクタールが交付金の対象で、その交付金の額は約6,000万円となっております。既に交付申請を行っている方へは、12月24日ということでありますが、最近になって17日をめどに交付金が振り込まれるということを伺っているところでございます。 次に、農業土木工事関係であります。 本年度、国費割当て分の県営中山間地域総合整備事業の3地区、河川応急対策事業の1地区、一般農道整備事業の主工事はすべて発注済みで、関係者協議も含め来春の供用をめどに施工中であります。 また、県単補助も含め、団体営事業もおおむね発注済でありますが、一級河川や指定河川内工事、9月以降に発生した小規模災害等については、作付に間に合わせるよう協議調整を行いながら、順次発注していく予定にいたしております。 なお、平成21年度の繰り越し事業につきましては、県営も含めおおむね完了し、安定した用水の供給や排水等が図られる効果を発揮しているところであります。 次に、林政関係であります。 10月に入ってから連日、クマの目撃情報が寄せられましたが、11月末までに119件に及んでおります。柿、栗が主な被害であり、幸いなことに人的被害はありませんでした。 クマ出没に関しましては、町は、総務課、町民生活課、農林商工課、教育委員会、各支所、消防署及び津川警察署と連携を図り、猟友会東蒲原支部のご協力のもと、会員延べ200人に出動いただき、巡回あるいは捕獲等を実施いたしました。これにより、町民の安全が図られたものと考えております。なお、猟友会の出動委託料につきましては、本定例会の補正予算に計上させていただきましたので、よろしくお願い申し上げます。 林道工事の進捗状況でありますが、平成21年度繰り越し工事3路線につきましては、工期内に完了いたしました。本年度発注の林道開設工事3路線、県単林道事業4路線につきましては、工期内完了に向け、鋭意努力しているところであります。 災害復旧工事関係の状況でありますが、6月災害の1路線2カ所につきましては、国より施工承認をいただき、発注済みであります。9月23日の秋雨前線豪雨による災害2路線につきましては、11月に国の災害査定を受け、早期復旧に努力しているところであります。 また、上川地域の漆沢区において発生いたしました人家裏の土砂崩壊につきましては、県単の治山事業の採択を受けまして、11月11日に復旧工事を発注いたしました。工期内の早期完成に向け工事を進めているところであります。 次に、商工関係であります。 昨年度好評を得ましたプレミアム商品券の発売については、販売額が5,000万円、プレミアム率20%で1,000万円、合計6,000万円分を10月31日と11月1日の2日間にわたり、東蒲原郡商工会振興協議会で発売いたしました。より多くの皆様から購入いただき、当日若干の残が出ましたが、11月4日までに完売いたしました。地元の商店等で利用することにより、地元商工業の活性化につながることに期待をしております。 また、11月7日に津川地区仲町・横町商店街で「第11回つがわ狐の里帰り市」を開催いたしました。里帰り市には、5月3日の嫁入り行列の花嫁、花婿が里帰りをして、それを祝う子ギツネの踊りや振る舞もち、そして地元の特産品等を集めた17店が出店し、里帰り市を盛り上げていただきました。 次に、雇用情勢でありますが、新津職業安定所管内における求人状況は、10月の有効求人倍率が0.51倍と9月と比較して0.02ポイント下降、前年同月対比では0.15ポイント上昇し、景気は若干上向いてきている状況とはいえ、雇用情勢は依然として厳しい状況にあります。 阿賀黎明高等学校の就職状況でありますが、就職希望者は3年生の約26%で、高校生の求人状況は、新津職業安定所管内のみならず、県内でも非常に厳しい状況にありますが、就職内定者は約63%となっております。そのうち地元採用は半分となっており、生徒はもちろん、就職担当の先生も頑張っていただいているところであります。 また、さきの9月定例会で可決いただきました、景気対応緊急保証制度等の融資に伴う保証料の一部助成についてでありますが、10月末までに予算の約60%を支出決定しており、これから年末・年度末に向けて景気対応緊急保証制度等の融資の利用がふえることが予想されますので、事業所等の負担軽減を図るため、本定例会の補正予算に計上させていただきましたので、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、道路関係であります。 9月22日から23日の豪雨による異常出水で、田沢地区の町道滝沢線の路肩が決壊し、11月18日に災害査定を受けております。6月の道路災害3カ所に引き続き、早急な工事発注に努めてまいります。 次に、除雪関係であります。 いよいよ降雪を迎える時期となりました。町では、11月24日に本年度の除雪会議を開催いたしました。本年度の冬期道路交通確保計画につきまして除雪委託業者に説明を行い、皆様からご協力をいただいたところであります。本年度の除雪計画延長は280.3キロメートル、消・融雪延長32キロメートル、凍結防止剤散布延長29キロメートルとなっております。町といたしましては、国・県など関係機関と協力しながら、冬期間の道路交通確保に努めてまいる所存であります。 次に、河川関係であります。 新潟県の「ダム事業検証検討」に伴い、10月29日に町役場におきまして第1回常浪川流域懇談会が開催されました。津川地区振興事務所長を初め、6名の委員が出席し、事務局からの説明を受けました。今後、第2回の懇談会が計画される運びとなっておりますが、各委員からの意見を伺い、今後のダム事業計画の参考としたいとの事務局からの説明でありました。 次に、国道関係であります。 国土交通省が行っております「揚川改良」につきましては、新揚川トンネルの新潟県側出口工事の一部が8月3日に、白川橋の工事が9月14日に発注され、平成24年度供用開始を目指して工事が進められております。 続きまして、上下水道の整備状況であります。 初めに、簡易水道事業の工事の発注状況でありますが、平成21年度からの繰り越しにつきましては、維持管理費全体の予定件数が10件、発注率は100%で、すべて工事が完了しております。 建設改良費では、全体予定件数2件、発注率は100%で、11月末の進捗率は90%であります。 また、平成22年度における建設改良費の発注状況につきましては、津川地区1件、上川地区15件、三川地区11件、合計27件、発注率は100%で、11月末の進捗率は56%であります。 今後は、冬期間を迎え工事のさらなる安全の確保に万全を期しながら、早期完了を目指して鋭意努力してまいるところであります。 次に、下水道事業であります。 国道49号新津川トンネル補償工事に関しましては、9月末に契約を締結し、国担当者及びトンネル工事施工業者との円滑な調整が図られ、順調に施工が進み、年内に工事が完了する運びとなっております。 また、加入促進対策といたしましては、八ツ田・八木山地区で下水道訪問督励調査を実施いたしました。その調査結果からの考察では、昨年度の津川公共下水道処理区域内住民への調査状況と同様、高齢化等による経済面、後継者問題等を声にする方が非常に多く、これらの状況にかんがみ、積極的に加入促進を進めるだけでなく、家族帰省時などの折を見てPRを行い、柔軟な下水道加入促進活動を実施してまいります。 なお、下水道の加入状況につきましては、9月以降においても公共で7件、特環で5件、農業集落排水で4件、合計16件の新たな使用開始が行われており、堅調に加入率の向上が図られております。 引き続き、適切な事務執行と加入促進等による経営の健全化を図り、安定した下水道運営に努めてまいりたいと思っているところでございます。 続きまして、学校教育関係であります。 本年度に実施しておりました、三郷小学校屋内体育館及び西川小学校の耐震補強並びに大規模改修工事につきましては、三郷小学校が10月31日、西川小学校が11月30日までを工事期限として進めてきたところでありますが、予定しました建築、電気、衛生及び空調設備のすべての工事が完了し、去る10月29日、11月30日にそれぞれ竣工検査を行ったところであります。 地区、保護者の皆様のご協力と工事関係者各位のご努力により、予定の工期内で関係工事が無事完了したことをご報告申し上げます。 工事期間中、児童、教職員を初め、保護者、地域の方々には、大変長い期間にわたりご不便とご迷惑をおかけしてまいりましたが、皆様方のご協力のもとに学校の整備ができ、今後も安心して使用していただくことができますことを厚く御礼申し上げますとともに、本工事に対しますこれまでの町議会のご理解とご協力、ご指導に心から感謝を申し上げる次第であります。まことにありがとうございました。 次に、去る11月29日、東京霞ヶ関中央合同庁舎で開催されました、第45回全国野生生物保護実績発表会等において、阿賀津川中学校生徒会の自然科学委員会が財団法人日本鳥類保護連盟会長褒状を受賞したことをご報告いたします。 この大会は、環境省と財団法人日本鳥類保護連盟が主催し、全国の小学校、中学校、高等学校、一般団体が野鳥を初めとする自然・野生生物に親しむ活動を通して、自然保護の精神を養うとともに、野生生物保護活動の実績を発表することを目的として開催されているものでございます。 阿賀津川中学校は、新潟県の代表として推薦され、厳正な一次審査の結果、47都道府県から推薦された各学校の中からさらに全国大会に出場することができる10校の中の1校に選ばれました。 過日の発表大会では、「自然から学ぼう~身近な宝物発見~」と題して、日ごろ取り組んでいる野鳥保護の活動や野生生物、植物の生態などの自然観察会の内容と成果について、多数の関係者や見学者が見守る中、観察記録と調査結果をもとに発表が行われました。生徒、学校の今後のさらなる活躍に期待をしております。 続きまして、社会教育関係であります。 10月中旬より町内各地を会場に阿賀町文化祭が開催され、町民から多くの作品の出展や芸能の披露、お茶会等いずれの会場も大勢の町民を初め、町外の皆様からおいでをいただき、盛会のうちに終了いたしました。 また、スポーツ関係では、10月10日に開催されました阿賀町駅伝大会は、天候にも恵まれ、前年度より11チームもふえ、53チーム345名の選手たちは、町内のコースをたすきリレーでで走り抜け、沿道の町民の方々から盛大な声援を受けたところであります。 また、9月26日から千葉県香取市小見川ボート場を会場に開催されました、第65回国民体育大会ゆめ半島千葉国体ボート競技においては、昨年の新潟国体に引き続き、少年女子の部において、阿賀黎明高等学校3年生、佐藤唯選手がシングルスカル競技で準優勝、かじつきクオドルプル競技でも準優勝を飾りました。また、成人女子シングルスカル競技の部においても、阿賀黎明高等学校卒業生の岩谷区の清野悠選手が準優勝という成績をおさめ、青年男子ダブルスカルの部においても準決勝進出を果たし、皇后杯4位入賞という昨年以上の成績をおさめました。 また、10月15日から埼玉県戸田ボート場で行われました、第51回全日本新人選手権大会--これは20歳までの選手が出場できる大会でありますが--女子ダブルスカルの種目において、高校2年生クルーとして社会人や大学生が出場する強豪クルーの中で見事優勝をかち取るという快挙も成し遂げました。 続きまして、消防関係であります。 初めに、火災関係につきましては、9月定例会でご報告以来、11月30日現在、建物火災が3件発生して7件となりました。幸いにも人的被害はなく、物的被害も最小限の部分焼、ぼや火災でありました。これから火災の危険が多い年末年始に入りますので、町民の皆様に広報等を通じて、さらに火災予防を呼びかけてまいります。 火災予防業務といたしまして、10月中旬から12月10日までの2カ月間、高齢者世帯を対象とした住宅防火診断を計画し、ひとり暮らし620世帯、2人暮し381世帯、合計1,001世帯の防火診断を実施しました。この防火診断は、火災から高齢者を守るため、火の取り扱い、避難口の確保等を重点的に指導しております。また、あわせて阿賀町全世帯を対象に住宅用火災警報器設置の調査及び設置促進を行っているところであり、住宅用火災警報器の設置状況につきましては、11月30日現在、町補助制度活用世帯は1,788世帯となっております。 救急関係につきましては、11月30日現在、946件で昨年同月比較では93件の増となっております。高齢者の救急搬送の常態化と、ことしの猛暑による熱中症、それらに起因した急病による増と推測いたしております。今後も一層の救急技術の向上を図ってまいります。 また、救助関係につきましては、9月以降の取り扱いは7件でありますが、その中で遭難、捜索活動が3件、交通事故による救助活動が4件でありました。これからも有事即応体制に備え、体力及び技術の向上を図ってまいります。 ことし5月に不祥事を起こし、停職6カ月の懲戒処分を受けました町職員のご報告を申し上げます。 12月20日付をもって懲戒処分が終了いたしますので、21日より職場復帰をさせることにいたしました。処分が終了いたしましても、不祥事がなかったことにはなりません。今後は、消防長以下全職員が一丸となって綱紀粛正に努め、町民の皆様の信頼回復に励むよう、指示をいたしたところであります。 本定例会でご提案を申し上げます案件は、平成22年度一般会計及び特別会計補正予算5件、町社会福祉推進基金条例の廃止1件、町国際交流基金条例の廃止1件、阿賀町過疎地域自立促進基金条例の制定1件の合計8件であります。 ご提案申し上げます案件につきましては、それぞれ提案理由の中でご説明申し上げますので、議員各位におかれましては、内容をご精査の上、議会満堂のご決定を賜りますようお願いを申し上げまして、行政報告とさせていただきます。
○議長(斎藤秀雄君) 以上で、町長の行政報告を終わります。
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△一般質問
○議長(斎藤秀雄君) 日程第5、一般質問を行います。 一般質問は10名の方から通告を受けております。 通告順に従い、順次発言を許します。
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△高橋渡君
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。 〔12番 高橋 渡君登壇〕
◆12番(高橋渡君) 12番、高橋です。 通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 その前に、このたびは町長選挙で改選時には、町長におかれまして町の皆さんの絶大なるご支援のもと再選を果たされ、再度、町政をつかさどっていただくことになりました。これからも神田町長の指揮権を存分に発揮をしていただき、さらなる民生安定に尽力をお願いいたすものでございます。よろしくお願いいたします。 それでは、一般質問に入らせていただきます。 初めに、町社会福祉協議会のことで何点か質問をいたします。 当団体の会長に町長がこの任に当たるべきと考えるが、いかがか。 現会長の前、合併後ではありますが、町長が就任をした実績もあります。また、議員の職にあり、会長に就任をした実績もあります。議員の職にある理事の就任というのは固定すべきでなく、所管の常任委員会の中から選任されるべきであり、合併前の各協議会の理事就任はきちんとした枠組みの中で運用していましたが、合併後にその方向性が失われてしまったと私は解釈している関係上、公序良俗にのっとり、以前の好ましい方向に戻していただきたいと考えております。 次に、日赤社費及び赤い羽根共同募金の対応は、従来どおり行われているかをお聞きいたします。 日赤社費は、一定の金額に達すると段階的に特別社員、または日赤有功章の授与をされるなどとなっていますが、その制度は日赤として継続されているとお聞きいたしますが、社会福祉協議会として対応しているのか。 また、赤い羽根共同募金の積極的取り組みはなされているのか。従来、町直轄のときから見て動きが緩慢に見えるが、いかがか。 次に、大会案内等の社会福祉協議会のリーフレットの件でお聞きをいたしますが、大会案内等のリーフレットを社協だよりで掲載しているにもかかわらず、さらに別刷りの同じ内容のものを作成、配布する等、無駄と思われることがなされているように思っております。是正を求めるものでございます。 次に、介護職の待遇改善が一昨年くらいから国の指導のもとで行われてきましたが、固定的な施策を町として行ってきたのか。また、一般行政職との平均給与の差異が大き過ぎ、介護職にある方の将来展望、夢と希望が持てるのかお聞きをいたします。 次に、2点目の町有財産の管理についてお伺いいたします。 初めに、嫁入り屋敷の入り口の駐車場並びに旧三国屋跡地の駐車場の公平な使用について、再三にわたって改善を申し入れてきましたが、その後の対応は何ら変わっていない。早急なる対応を求めるものでございます。 また、町中心部の一部、これについては人工透析用に町が土地を購入して、県立病院と協力のもとで実施をしようとしたものでございますが、これについても一部、薬局に貸与している土地についても実行的な使用に基づいて使用料を決める必要があると思いますが、いかがか。 次に、第二工業団地への国土交通省のトンネル掘削のジリ置き場の契約は、当初予定どおり履行されたのか、お聞きいたします。 膨大なジリの山が11月現在わずかしか残っておらず、民間企業により破砕機が入り、工事用資材として搬出されたと聞きますが、町には事前に連絡があったのか。 以上についてお聞きをいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 〔町長 神田敏郎君登壇〕
◎町長(神田敏郎君) それでは、高橋議員さんにお答えを申し上げてまいりますが、まず、前段で申し上げますけれども、社会福祉協議会というのは、ご案内のとおり、これはまさに別団体でありますから、町との社会福祉の向上発展のために連携をしていくということは当然のことでありますけれども、また町といたしましても、いろいろな部分での委託事業をお願いしているところでもあります。そういった関係では密接な関係ではありますが、内部的な組織につきましては、まさに民間組織であると。いわゆる、これは今さら申し上げるまでもないわけでありますが、国・県、そして市町村にそれぞれ設置された社会福祉法人ということで、ひとつご認識いただきたいと、こう思っておりますし、今の体制が好ましくないかと言われれば、好ましくないなどということはまずあり得ないということで、これもまたひとつご理解いただきたいと思うわけでございます。 なぜ、町長が会長にならないのかということにつきましても、あえて特別なものではなくて、また今の現体制で会長さんを引き受けていただいている方につきまして、好ましくないというようなことではございません。そういう点につきましては、ぜひひとつご理解を賜りたいと、こう思っているわけでありますし、むしろ私はそういった有識者でふさわしい方が会長を務められ、この協議会の趣旨にのっとった運営活動というものが円滑に行われていることであるならば、これ以上に好ましいことはないのではないかと、また動きやすいことはないのではないかと、こういうふうに思っているところでございますので、あえて私が会長を引き受けないとか、そういうことではないということも、ひとつあわせてご理解を賜りたいと、こう思っているところでございます。 したがいまして、会長職、今、現行で首長が会長を務めているというのは、県内では4町村であります。また、新潟県の社会福祉協議会の会長にいたしましても、これは元新潟日報社の相談役の方が当たっておられるというようなことで、これ以外の社協につきましては、すべて民間人が会長になられているということでありますので、特別、阿賀町がそうした状況にあるということではないということをひとつご理解賜りたいと、こう思っております。場合によっては首長がなることもあるときもあろうかと思いますが、今あえてそういう状況下にないということだけはひとつご理解を賜りたいと、こう思っております。 また、議員の職にあるということで所管の委員会等の担当といいますか、そういう方がなったほうがいいんではないかということにつきましては、まさに議会の問題でありましょうから、今後の取り組みにしていただければと、かように思うところでございます。 2点目の日本赤十字社の社費、赤い羽根共同募金の取り扱い状況でございますけれども、赤十字社の場合につきましては、現在、その業務の一部を町社会福祉協議会に委託をお願いしてありまして、これは町がやっていたときよりも活動がどうかと言われますと、特にそういう問題ではなくて、むしろ専門に係っていただいている点からすれば、私はむしろ活動もよくやっていただいているんではないかと、こう思っております。 この資金となります皆さんから納めていただいた社費でありますけれども、年額500円以上ということで、本年度3,990件、金額といたしましては197万6,747円という細かい数字が出てございます。これに対しまして、日本赤十字社から概算交付金としては35万6,000円が阿賀町分区に交付されまして、避難所対策として車いす、簡易担架、毛布などを購入して、本庁及び各支所等に配備をしているというのが実際でございます。 また、今、高橋議員さんおっしゃる、いわゆる有功章、この関係につきましては、金、銀、県単独褒章の関係につきましては現在もあります。2,000円の社費を納め、2万円以上となった方については特別社員章、2万円以上の額または数字を納めた者といいますか、そういうようなこと、あるいは銀色有功章につきましては、社費として一時に20万円以上50万円未満を納め、寄附した者、団体。社費の累計が20万円以上50万円未満に達した者、その他功労ということで、この規則に定められているそうでございます。金色有功章は、社費として一時に50万円以上を納め、寄附した方というようなことで、これが存続しているということでございますし、新潟県支部有功社員章というのは、社費で1,000円以上、合計額が1万円以上2万円未満で、表彰は県支部の事務処理の都合で平成24年までかかるということでありますが、これは23年度で終了しているということであります。これは事務処理の関係で24年までかかるということなのでしょう。そういうことでありまして、これは、私どものほうで調べさせていただいたところでございますので、そのようにひとつご理解いただきたいと思っております。 赤い羽根共同募金につきましては、22年に始まった共同募金運動、昭和27年に中央共同募金会を設立し、47都道府県に下部組織を、さらに市区町村単位にも組織を設定して現在に至っているというのが現況でございまして、阿賀町におきましては、社会福祉協議会でその事務取扱をお願いしているところでございますが、平成21年度の状況でありますが、町内の個人及び団体から389万1,000円余りの浄財をいただいております。新潟県下31、21年度でございますから、31市町村での募金総額は5億4,000万余りに達しておりまして、阿賀町社会福祉協議会には300万2,000円余りが交付されたということでございます。 交付金は、乳幼児からお年寄りまで対象とした各種事業と、平成18年に設置したボランティアセンターの活動経費に充当しているということでございます。 主な事業でありますが、ひとり暮らしのお年寄りを対象とした日帰りバス旅行、あるいはふれあい給食会と温泉サービス、乳幼児の子育てを支援するわんぱくキッズサロン、地域のお年寄りや保護者、そしてボランティアも参加して保育園、小・中学校で行う花いっぱい運動、そうしたもろもろの運動に充当して活動を行っていると、また、このボランティアセンターの各種事業ということにもなっているわけでございます。 さらに、このリーフレット等無駄なダブル表示が配布されているということですが、一年を通して開催する各種事業の案内やさまざまな活動状況などを掲載したリーフレット、機関紙を配布しておりますけれども、議員ご指摘のとおり、同日配布したリーフレットと機関紙に同じ内容のものが掲載してあるという状況も承知いたしておりますけれども、担当者としては、周知・啓発の機会をなるべく多くしたいという思いからの配慮であると理解しておりますけれども、テレビ電話による周知も有効な手段の一つであり、担当課としても十分検討させたいというふうに思っておりますので、いろいろなメディア媒体を使ったものでの周知ということで、なるべくこうしたダブル表示というか、効果の上がるPRといいますか、啓発活動というものを、やはりしていく必要があるんではないかというふうに認識をいたしております。 介護職員の待遇改善は図られたかということでありますが、まさに給与体系につきましては協議会の問題でありますから、私から細かく申し上げるものではないんだろうと思いますけれども、それでも、私どもの調査に応じていただいた部分でご紹介を申し上げますと、現在、約1,000人の介護認定者がおられるわけでありますが、この一角にも協議会の介護職員が携わっていただいているということはまさにそのとおりでございます。 当初の21年度、いわゆる国のほうでの待遇改善ということで報酬の3%改善ということは、皆さんご承知のとおりであろうかと思いますが、これは多くの事業所で待遇の改善に取り組んでいるということでありますけれども、労働衛生や職場環境の整備といった部分への充当もございまして、これは全体的なものでありますけれども、改定によって得た報酬額のすべてが賃金に上乗せになったということではなさそうであります。 そういうこともございまして、いわゆる直接事業所への交付金というようなことでの改善も図られたところでございますけれども、今現在、協議会では臨時職員を含めて59名、それぞれ勤務年数や役職の違いもあって一概には比較できないということでありますが、それぞれに改善を図られてきているということでありまして、町職員との給与額の差というのは、こうした状況からすれば差は当然あるということでございますので、またその辺のところはよくご理解をいただきたいと、こう思っておりますが、昨年度から始まった新潟県の介護職員処遇改善交付金制度を活用しまして、この協議会では待遇の改善に努めているということでございますし、交付金制度が23年度までの時限となっているというようなことで、財務体制の強化を図るべく、通所介護制度をこれまでの6時間未満から8時間未満として、介護報酬の増額分を待遇改善に充当してきているということで、ちなみに、昨年は3月末に6万円を支給いたしましたが、今年度は、通所介護に係る時間の変更による介護報酬の増額分も見込まれることから、昨年を上回る一時金の支給が可能となる見込みであるというようなお話も聞いておるところでございます。 また、介護福祉士の有資格職員には介護報酬額の上乗せもあることから、これまで資格取得に対する制度が十分でなかったことから、これらも制度化し、社会福祉協議会の財務体制を強化していきたいということでもありました。 いずれにいたしましても、待遇改善の取り組みはスタートしたばかりでありますので、社会福祉競技会としては新たな待遇改善制度の構築を含め、取り組みを強化していきたいということでございますし、私といたしましても、こうしたことをこれからも見守っていきたいというふうに考えているところでありますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 また、町有財産の管理についてでございますが、嫁入り屋敷の入り口駐車場と旧三国屋跡地駐車場につきましては、ご案内のとおり観光客、商店街利用者の駐車場目的として整備され、利用されているところでございます。以前から特定の周辺住民が個人の駐車場として目的外利用されているので対策をしてほしいというのは言われるとおりなんですが、設置の目的の趣旨からいたしましても、地域の商店街の皆さんとの取り決めといいますか、お約束もしてあるようでございます。そういうことで、有料化あるいは取り締まりといった対策は、なかなか難しいという面もございます。 したがって、当初目的であります商店街への来客の方々の駐車場、あるいは観光客に対する駐車というようなことで使われることには、一向に差し支えないのではないかと思ってはおりますけれども、目的外利用の駐車ということで今、ご指摘があるわけでありますが、これは、ある意味におきましては根本的に目的外利用をしているという個人のモラルの問題であろうかとも思います。こういうことも、今後につきましては該当区長さんや商店街の皆さんとも寄り寄り協議、周知をしながら、恐らく商店街の皆さんもそういった面では困っていらっしゃるんだろうと思うんです、これを排除するにつきましては。それぞれの商店のほうに利用においでになった方々がとめようとしてもとめられない。そうかといってそれを排除しようというのもなかなか、いろいろ商店街の中のことですから関係もあって難しいという部分もあろうかと思います。そういうことで、非常に困惑されているところもあるというふうに聞いておりますので、これを、よりまた協議、周知をしながら、今、高橋議員さんが言われるような適切な利用がなされるような手だてというものは、これは対応していかなければならないと、私も常々そうは思っているんです。それを気にしながらも、なかなか色分けができないという部分がございまして、非常に困惑しております。適切な利用がなさられるように配慮してまいりたいというふうに思っております。 県立病院の町有地の薬局への貸し付けの料金でございますが、確かに実際の利用形態に応じた料金へとのことでございますけれども、貸し付け料金について、これは町の普通財産というような形で今あるわけでございますので、そういったものにつきましては、普通財産扱いというような形では基準に基づく賃貸借契約をしているということでご理解をお願いしたいわけでありますので、そういった面では、もう少し考慮されてもいいんではないか、あるいは配慮してもいいんじゃないかというご指摘でございますが、もう一回その辺のところは検討する必要があろうかなと、こう思っております。 確かにおっしゃるとおり、当時、私も伺ったところにおきましては、透析の施設については、当時町として用地を準備してというようなことがあって、当時の町がやったと思うんですね。これは、当時の4カ町村でそういった話を進めておりましたので、そういう部分では地元が用地手だてをして対応しようじゃないかというようなことで、強力に進めた覚えがあるわけでありますが、なかなかその用地だけでは解決しなかったということでありまして、これが透析の方向には進まなかったというのが現在に至っているわけでありますが、そういった面からしますと、財産の区分としては普通財産の貸し付けというような格好で取り扱われてきているという部分がございますので、この辺はひとつ改めて考えてもいいのかなといういうふうには思いますので、検討させていただきます。 第二工業団地の賃貸借の関係でありますが、平成19年11月28日に新潟国道事務所から第二工業団地の使用申請がございまして、12月4日付で許可をいたしております。これは、使用目的は言わずもがな、一般国道49号の揚川改良のトンネルズリというようなことで、一時的に、これは私もそうは言っても、国だって有料の場合があるわけだから、有料でもいいんじゃないかと、こういうお話でしたけれども、緊急的避難というようなこともありましたし、そういうようなことを一日も早く改良が進むようにということもございますし、私どもも一日も早い進捗を願った関係もございまして、とりあえず今、あのままの状況にあるわけですから、ということで応じたわけであります。そういうことで、国道のほうに、いわゆる賃貸借ということで使用を許可したということの経緯でございます。 ですから、あくまでも新潟国道事務所と町との賃貸借関係であるということはひとつご理解いただきたいと思うんですが、鉱業権のかかっている箇所のトンネル工事の掘削土について、鉱業権者が所有権を有しておるということ、あるいは掘削土の処理について町は、この件については私どももどうすることもできないわけでありますので、この点については、いわば土地の掘削土を置く、その賃貸借にのみ我々と国道事務所との賃貸借ということで理解しているところでございますので、その辺はひとつご理解いただきたいと思っております。 当然、そういうことも国道にはお話しをしなければならんわけでありますが、あくまでも所有権については今申し上げましたように、掘削土の所有権につきましては鉱業権者にあって、当初予定しておりました掘削土を町道の工事に利用できなくなったということも事実でございます。新潟国道事務所では、当初の約束どおり町道工事用の土砂については、これはあくまでも国道の責任において確保するということでございますし、借用期間の来年、平成23年3月31日までには全量を搬出し、原状を回復して返すという町と国との許可条件に違反はしていないんだという考え方の上に立って、仮置き場として利用させているということでご理解をいただきたいということでありますので、よろしくひとつご理解を賜りたいというふうに思っておりますし、今、その中にございました新潟国道事務所がこういう鉱業権のある土砂が運ばれるということについての経緯の説明ですか、当初そういうことは予定していなかったんでしょうけれども、そういうことについての説明がなかったということについては、私が今ほど申し上げましたような賃貸借関係にあるわけでありますから、あくまでも町と国道との賃貸借であるということで、それに違反しない限りにおいては、特段問題はないだろうというような判断があったのかもしれませんが、そういう報告をしなかったということにつきましては、国道側からの謝罪もございました。国との許可条件については、違反にないというふうに改めて申し上げておきたいと思います。 今後につきましても、この許可条件にのっとった形で十分ひとつ町道の盛り土といいますか、利用土につきましては、従来どおりの約束を励行していただきたいということを改めて申し上げる中で、国道との貸借関係はご理解を賜りたいと、こう思っているわけでございます。改めて申し上げますが、許可した条件におきましては、国が搬入しました掘削土については、適正な管理の上でとりわけ許可条件に違反しているという考えには立っていないということをひとつご理解いただきたいと、こう思っているところでございます。 以上であります。
○議長(斎藤秀雄君) 審議の途中ですが、ただいまから午後1時まで昼食休憩とさせていただきます。
△休憩 午前11時57分
△再開 午後1時00分
○議長(斎藤秀雄君) 休憩前に引き続き、一般質問を再開します。 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) 午前に引き続いて質問をさせていただきます。 先ほど町長からご答弁いただきましたが、社会福祉協議会は別団体で民間組織だということではございましたが、しからば、法人のあがの里、それから東蒲の里三川園、それらとは全然違うと思うんです。これは町の社会福祉協議会ですよね。町は相当にかかわっていますので、私はその辺がどうも理解に苦しんでいるわけですが、それで、他町村では町長が理事長、会長に就任しているところはあるんですが、それは、じゃ好ましくないのか。どうしてなっておるのか。 私は、何で町長になってもらいたいかといいますれば、機動的に何でも運用できるんじゃないかなと、すぐ、即決で。職員の福利厚生、何でも機動的にすぐできるんじゃないかなと、そういう観点から、やはり町長になってなってもらったほうが一番いいのかなと。平成17年の合併時には町長が理事になって、理事長、会長になっています。ですから、私としては何ら差し支えないのかなというふうに思っています。 それから、あとは、日赤の社費、それで日赤の分会長も今、会長がなっていますよね。もとは、いや、違いますよ、日赤分会長は、そうですか。じゃあれはどうですか、共同募金---会長は。日赤分会長は町長がなっているんですか。 〔何事か言う人あり〕
◆12番(高橋渡君) それならいいんですが、私としては、そういう会長になることによって、そのついてくる職務というのがあるわけですから、その辺はどうなっているのかというように思っているんです。 それで、社費というのは、全部一人一人の実績というのはどこで掌握していますか。今現在、きちんとした掌握は、まさか厚労省みたいに消えた年金みたいに消えてしまったというようなことはないのか。 そして、実績、例えば銀色特別社員、金色特別社員有功章、その実績というのは最近聞いたことがないんですが、それらが授与されれば、きちんと何らかの方法で、これは今までは広報か何かで流していましたよね、そういうのが全然見えてこない。果たしてどうなっているのか。 それから、共同募金、赤い羽根です。名古屋市の河村市長なんかは特別でかい羽根をやっていますよね。ですから、その辺、崇高なる社会奉仕の精神がこの町には全然通っていないと。けさ、私は赤い羽根を忘れてきたんです。私は赤い羽根をしているから言うんではないですが、私は常につけたいなと、これは助け合い運動ですから、進んでやりたいなと。各家庭に赤い羽根共同募金を、1個1,000円ですか、これでお願いはしているんですが、これも前から見れば相当に実績が落ちていると思うんです。なぜかと言えば、それなりの気構えというのが役所から見えてこない。ですから、私としては、今まで町でやっていたノウハウを社会福祉協議会にきちんと伝えているのかどうか。議長、この協議会を全部言ってもいいですね。
○議長(斎藤秀雄君) はい、どうぞ。
◆12番(高橋渡君) いっぱいあるから、これは……
○議長(斎藤秀雄君) 一問一答だから。
◆12番(高橋渡君) じゃ今、聞いたことをまずお聞かせください。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 私は、首長が会長になっているのが悪いなんて言っていないんですよ。なってもいいんです。今、流れとしてはこうなっていますからと言っているだけの話なんです。いずれなる日もあるでしょうと、こういう話をしたわけですから。そういうことでひとつご理解いただきたいと思っています。 それでまた、その趣旨にのっとって、機動的ということは、やはりどの場合においても同じじゃないですか。私はそれなりにやってくれているというふうに認識しております。 それから、有功章なりあれは、一時にという部分もありますよね。当然これは、名簿をつけていますから把握しているはずでありますし、それはまた追ってそれに該当するかどうか。これは今、先ほど申し上げましたでしょう、例えば特別社員章については2,000円の社費を納め、2万円以上となった者というようなこともございますし、2万円以上の額を1回、また数次に分けて納めたものというようなことの色分けもあります。また、銀色の有功章については、社費として一時に20万円以上納めた方とか、20万円以上50万円未満のもの--金品を含む--納め寄附した者というようなことのいろいろ規定があるようでございますから、それにのっとった形であるんではないかと思っておりますので、その後のどういう経緯になっているか、これはまた改めて調査してみたいと、こう思っております。 そういうことで、社協の会長が町長でなければだめだということではないということを申し上げたわけです。そういうことを申し上げているのであって、そして、それなりの有識者で、それなりの意見を持った方、意識を持った方がなっておられる限りにおいては、その趣旨を十分体しながら活動していただいていると、こういうふうに思っておりますし、また、実績につきましても、かつての人間の数からしてもそうでしょうけれども、それなりに先ほど来申し上げましたように、この活用については日赤の場合は車いす、避難所対策とか、それから火災のあったようなときには、すぐ毛布とかそういったものを給付するというような形もとっておりますし、それなりに配備してあるものを有効に活用させていただいたいるということはひとつご理解いただきたいと思っております。そういうことでよろしいでしょうか。 それから、日赤につきまして私どもの部分というのは、委託しているわけでありますから、日赤そのものに分区長になっているのは、これは日赤のほうが首長をして分区長にしているという制度になっているようでありまして、これは大体町村長が務めているようであります。 〔「あと赤い羽根」と言う人あり〕
◎町長(神田敏郎君) 赤い羽根については、特に私もそういう会議には出たことはありませんし、その辺のところはちょっと把握しておりません。
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) 赤い羽根の取り扱い場所が役場庁舎で、あれは12月末まで募金期間ですよね。それは町民生活課の窓口で募金募集して、赤い羽根を置いていたんです。すべてなくなったということではないかと思うんですよね。そんな少ないものではないかなと。なくなれば、どこかしらにあるわけです、町の主な団体、いろいろなところにお願いをしているわけですから、余っているところ、足りないところ、これは当然出てくるわけです。その姿勢を聞いているんです。どうなっているのか。だれ一人、きょう、見渡したところ議員2人だけですよ、赤い羽根をつけているのは。ですから、その辺、取り組み状況が緩慢ではないか。これは崇高なる助け合い運動です。困っている方々に手を差し伸べる、これは崇高な精神のもとでやっているわけですから、その辺。 それから、次に、これはこれで伝えていただきたいというふうに思っていますが、それで、社費です。実績はどうなっているのか、今、全然見えてきませんが。最近、ここの銀色特別社員有功章だの、これの授与を受けた方はいますか。この記録がなければ申請もできませんよ。だから、記録が消えているんじゃないかなと、私はこれを指摘しているわけであって、たしか日赤の社費は500円均一です。1,000円やっている方もいます。トータルで10万円とか20万円になった段階でその対象になるわけですから、そうやって人よりも努力されている方が何も報われないということは、そのためにやっているんじゃないと思うんです、日赤のためにこれをやっているというふうに私は解しているんですが、その実績をお聞かせ願いたいと思います。 それから……
○議長(斎藤秀雄君) 高橋議員、一問一答なので、それに答えをもらったほうがスムーズだと。
◆12番(高橋渡君) はい、以上。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 日赤につきましては、先ほども申し上げました。 あるいは、共同募金についても、その趣旨は十分生かされていると。目に見えていないとかいるとかの話ではないでしょう。先ほども申し上げましたように、共同募金日帰りバス旅行とか、ふれあい給食会、温泉サービスというようなことの事業を繰り返しやっておられるということでもありますし、また、機関紙を通じて皆さんのお手元のほうに、宝くじの総額、あるいは交付金額というようなものは、みんなお手元のほうに行っていますよね。それをごらんになっていると思うんですが、そういうことで、常にこれは明確に発表されております。その辺はひとつごらんになったかならないかの相違ではないかと、こう思っております。 なお、詳細については、担当課長をして答弁させますので、よろしくお願いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 渡部
町民生活課長。
◎
町民生活課長(渡部文彦君) それでは、共同募金会の事務について説明させていただきますが、これにつきましては、社会福祉法人同様、中央共同募金会という民間の組織でございます。阿賀町の長は、社会福祉協議会の会長が兼務しているものでございます。 平成20年度の町全体の収入状況でございますが、409万九千六十…… 〔「議長、そんなのいいから。ただ、その姿勢ですよ、姿勢を求めているんです。赤い羽根、募金やっていないでしょう、町の窓口で。そんな数字的なことはいいです、わかっていますから」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) では、
町民生活課長、数字ではなくて、今の現状と対応についてだけ答弁願えますか。
◎
町民生活課長(渡部文彦君) 姿勢につきましては、直接、社会福祉協議会のほうでその事務をやっておりますので、私のほうからちょっとその辺のことは言えませんが、まず、感じていることにつきまして、今、高橋議員さんの胸のほうに赤い羽根をつけておりますが、以前につきましては、議会議員の皆さんとか、町で言えば課長クラスにバッチを購入していただいておりましたが、これにつきましては、いつごろからなくなったのかちょっと不明でございますが、ここ3年ほど、平成20年から私は
町民生活課長を仰せつかっているわけでございますが、町の共同募金会のほうで配布したと、購入を願ったというふうな記憶はございません。 なお、委員からのご質問につきましては、町の共同募金会のほうにも伝えておきたいと考えております。
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) たしかバッチは、去年まであったんですよ。ですから、行政の持っているノウハウを新たな受け入れ先にきちんとやはり伝えてもらう必要があるんです。赤い羽根にしろ日赤の社費にしろ、いろいろ蓄積されたノウハウがあるわけでしょう。それがきちんと伝わっているのかどうか。だから、役場の窓口でも赤い羽根をやっていない。ですから、私、きょう、第四銀行に行って買ってきたんですよ。あるんですが、忘れてきたから。そんなことがありますので、今後きちんとした対応を求めます。 それから、待遇改善について質問をしたところ、町長からは独自の団体であり、これは、町として関与することではないというふうにお聞きをしたんですが、やはりこれは町の一連の東蒲の里や三川園と全然私は違うと思うんです。幾ら民間だとはいっても、ある程度指導とか助言とかというのは町から、民生課長はそのために理事になって行っているかと思うんです。それは町長の意向をつなげるために行っているんではないかなというふうに私は思っているんです。 ですから、待遇改善は、国からのただ単なる交付金でやるだけじゃなくて、将来希望の持てる職場、先ほど町長は町職員の差はあると。これはやはり差はあって当然のようなことを言われたんですが、やはり給与表に問題があると思うんです、6号表と4号表では。社会福祉は4号表です。幾ら頑張ってももう頭打ち。それで、果たして希望が持てるのか。私としては、今回はあれでしょう、東蒲の里や三川園については考えているようなことをちらっと聞きましたよ。社会福祉協議会の職員だけがどうして改善できないのか、将来の計画はないのかあるのか、これをまた再度お聞かせ願いたいと思います。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 何か偏見を持っているんじゃないですか。そんなことはありません。そういうことはありませんので、今の交付金につきましても、改善交付金の当初の3%はそれぞれの事業所でやはり全額給与の改善にはならなかったと、そういうことも踏まえて、これは給与改善の交付金というようなことで、この22年度交付されるわけです。そういうことの中には、この大型福祉会、つまり町内の民間である大型福祉会とか阿賀町社協、あるいは東蒲原福祉会、これはみんな同じなんですよ、同列なんです。そういうことでの申請はしているんです。当然申請されるということは、直接交付されるわけですから、その指導は、その交付先である県なり国からちゃんとした指導があるんです。町が指導するのではなくて、交付するほうの側できちんとやっているはずですから。それをやっていただきたいと、こういうことでありますし、町の職員と協議会の職員に差があって当然だなんて言っているんじゃないんです。これは、それぞれの経緯、採用の経緯あるいは年齢もそうでしょうし、在職期間とか、そういうこともあって一様にはいっていませんから、比較はちょっと難しいところがありますと、こういう話を申し上げたわけでありますから、その辺はひとつご理解いただきたいと思っているんです。そんなことは思っていません。私は、やはりすべて介護に当たる皆さんのご苦労に対するものは改善されるべきだということで、我々の町あるいは市町村も国あるいは県に対して要望してきた成果といいますか、そういうものが国のほうにも反映されて、こういった制度になってきているということをご理解いただきたいと思っているんです。
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) 今、私もちょっと言い方が至らなかったこともあろうかと思うんですが、交付金のことについては一括で一時金で支払うということですよね、交付されたものについては。ですから、私の言っているのは、将来的展望に立ったことを言っているんです。それで、4号表と6号表では非常に差異が大き過ぎるということで、私はちらっと、先ほども言ったんですが、東蒲の里というのは、今度は人件費が交付金参入される方向性があるということで、1号俸を上乗せするというようなことを聞いたんです。ですから、この福祉協議会も、これは交付金参入されないということでしょうから、やはり将来的に希望の持てる職場にするには、待遇改善が私は避けて通れないんじゃないかなというふうに思っているんですが、その辺、再度お聞かせ願いたいと思うんですが、よろしく。
○議長(斎藤秀雄君) 渡部
町民生活課長。
◎
町民生活課長(渡部文彦君) 高橋議員の将来的展望に関連して答弁させていただきますが、この12月1日、町社会福祉協議会の理事会がございまして、その中で改めて社会福祉協議会のほうから職員の給与の実態、それから将来的展望にかかわる具体的待遇改善計画が示されました。理事の皆さんが全員で承認したわけでございますが、今後はこれに基づきまして、将来的展望の上に立った社会福祉協議会職員の待遇が向上されるものと理解しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 全体的に先ほども申し上げました。私は、やはりいずれの場所にあっても、こういうご苦労をされる皆さんが将来に展望できる、そういう社会が構築されるように町としてもその辺のできる限りのこと、町ができる限りのものはやっていきたいと、こう思っておりますから、その辺はひとつご理解賜りたいと思っておりますし、いわゆる町協議会にはそういったことで町のほうでいろいろな委託事業をお願いしているわけですから、そのためにまた職員も必要だということになっているわけですから、そういう部分においては、我々としても全く関知しないものではないということもひとつご理解いただいて、可能な限りみんながその恩恵を受けられる、そういうものを構築していきたいというものは持っているというふうにひとつご理解いただきたいと思っておるところでございます。
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) 議会に関することについては、ここで話すということは余り好ましくないんですが、先ほど参考までに話をしたわけでありまして、やはり議員で固定した方がこれに携わるということは、余り私としては、いいこともありましょうけれども、やはり文民統制といいますか、そっちの方向に真っすぐに行ってしまうと。やはり議会の所管の意向というものを、横断的に情報を共有するということも大事ですので、これは町長に聞いているわけじゃありませんので、今後は一考していただきたいということを述べておきます。 では、次に入らせていただきますが、町有財産の管理で、津川町から私は写真を撮ってきたんです。このように、今までの看板です。これについては、「この広場は、市街地を訪れた方の駐車場スペースです。長時間の駐車や夜間の駐車はご遠慮願います」。そして、何とか商店街だの住みよいまちづくり協議会だの、最後に津川町と書いてあるんです。ほとんどの看板は阿賀町になっています。どうしてこれだけ変えなかったのか。これについては、考え方を変えてみれば、阿賀町は全然関与していないんだというふうにとられても仕方ないと思うんです。津川町なんですから。 それで、最近、白い立て看板をつくりました。お願いというので、いつだったか、12月に入ってからです。それで、その成果というのはどうなっていますか。私としては、全然変わらない。若干空きスペースは出てきたかなというふうに思っていますが、その辺はどのようにとらまえていますか。効果は上がっていると思いますか。 それから、将来的にこれを規制するのは難しいというような町長のお話なんですが、やはり町の有料駐車場に預けている方、民間の駐車場に預けている方、その辺の公平さが保たれないと思うんです、私としては。ですから、余りきつい文言もいかがなものかと思いますので、やはり私としては、追跡調査を、言っても聞かないところには戸別訪問をしてでも、やはりその趣旨というのはきちんと伝えるべきだと思うんですが、その辺、再度お聞かせ願いたいと思います。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 先般も、町の関係する商店街の皆さんともお話をしたということを報告受けておりますけれども、車両に大きな看板にするとかの対策をしてきたということも事実なんですが、津川町という名前がそのまま残っていたということは、あっても別に悪いわけではありませんから、趣旨が通っていればいいわけですから、関与していないということではございません。先ほども申し上げました、モラルの問題もあるんだということですが、公平感ということになってくれば、そこに常駐させると、そこを駐車場として使っている人が無料でずっと1カ月なら1カ月、自分の駐車場として使うということは、これは不公平でしょうけれども、先ほど申し上げましたように、観光でおいでになる方、それから商店街を利用される方ということが一時的においでになる、あの通りの場所ですから、車をとめる場所がないということは、そこにおいでになる皆さんの不便を来すわけでありますから、そういうことのために利用させたいんだということで商店街の皆さんと話し合ってきているということが現実なわけでありますし、空き地になった段階からそういう話し合いをして、実はそういう協定まではいっていないんでしょうけれども、話はあるんですね。そういうことでやっているものですから、今ここで規制をしてしまうと、今までの趣旨が生かされないのではないかと、こういうこともあって先ほど申し上げたようなことで取り扱っているんだということでございますから、今おっしゃるように、いわばモラルを欠いた駐車につきましては、なお商店街の皆さんと一緒になって、この趣旨を徹底してもらうということにはやぶさかではございませんので、これからもそういうことを理解していただくように努めてまいりたいと、こういうふうに思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 12番、高橋渡君。
◆12番(高橋渡君) ぜひ効果の上がる施策を望みたいというふうに思います。 それから、現在、薬局に貸している駐車場の件ですが、これについては、先ほど町長が一考する必要があるというようにおっしゃいましたので、これは高額な財政出動して購入したと、非常に高かったと思うんです。ですから、あそこに車が十何台もとまっているわけですから、その辺はただ条例上に照らした方法だけじゃなくて、実効的な方法でやっていただきたい。これは何がしかの差があって私は当然だと思うんです。周辺の方で、やはりこれは公平性に欠けると。1台何千円も1カ月にとられる、最低でも5,000円です。それを10台とめてある、年間6万円やそこらで貸しているそうです。ですから、これは果たして実情に沿っているのかどうか、これはぜひとも一考願いたいというふうに思います。
○議長(斎藤秀雄君) 高橋議員に申し上げます。 時間がありませんので。
◆12番(高橋渡君) まだそんなにならないでしょう、まだ。
○議長(斎藤秀雄君) 30秒しかありません。 では、神田町長、簡潔に答弁願います。
◎町長(神田敏郎君) 簡潔に申し上げます。 このかりん薬局につきましては、先ほども申し上げました普通財産扱いで、この宅地の固定資産税の評価額と合わせた形での中の6%ということでやっているんですが、高橋議員さん、1つあれなのは、あれは院外処方をやっているんですね。ですから、病院から出てきて、病院から処方をもらった方があそこに車をとめて、院外の薬局ということでのお薬をもらう、そういうこともあるこということもひとつ勘案しなければならないのではないかというふうに思っております。そういう中で趣旨を生かしていきたいと、こう思っております。
◆12番(高橋渡君) 消化不良ではございますが、これで終わらせていただきます。
○議長(斎藤秀雄君) 以上で12番、高橋渡君の一般質問を終わります。
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△五十嵐隆朗君
○議長(斎藤秀雄君) 次に、19番、五十嵐隆朗君。 〔19番 五十嵐隆朗君登壇〕
◆19番(五十嵐隆朗君) 19番です。 質問の前に、町長の再選のお祝いを申し上げます。 おめでとうございます。安全で安心して、そして、明るい未来があるクオリティーの高いまちづくりをお願いする次第であります。よろしくお願いします。 それでは、質問に入ります。 さて、私は、危機管理の再点検についてお伺いしますが、9月議会におきまして、危機管理は我が町では大丈夫ですかという内容の質問をさせていただきました。その後、2カ月間に先ほど産建の報告にありました豪雨、これに伴う町道の浸水、交通どめ等々被害があり、早朝より建設課長、支所長、職員の皆さんが対応していました。また、9月26日夕方、2時間近い大停電、町民の皆さんは電気片手に道路に集まり、口々に「どうなったの、いつつくの」と不安な顔をしていました。ろうそくをつけている人もいました。夕食の時間帯でもあり、火災など起きず、町民にけがもなく、不幸中の幸いでありました。2時間も停電となると、これはある種の災害に当たります。豪雨にしても、停電にしても、災害はいつ、どのような形で起こるかわかりません。 そこで、危機管理の再点検について3点お伺いをいたします。 1点目に、庁舎内の災害時に関する組織について、町長は9月議会の私の質問に、防災訓練は年に1回実施しており、十分機能するという答弁がありました。しかしながら、初動が遅いのはどうしてでしょうか。最高指揮者は町長ですが、今回の豪雨、大停電においてどのような指示を出したのでしょうか。指示どおり組織は動きましたか、お伺いします。 2点目に、情報
ネットワーク「テレビ電話」は、停電では機能しない結果になりましたが、町民にいち早く情報伝達が必要不可欠と考えますが、今後の取り組みについてお伺いします。 3点目に、不測の事態に適応できるよう、危機管理の訓練等に係る費用を来年度の予算に組み入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 以上、町長の所見をお伺いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 〔町長 神田敏郎君登壇〕
◎町長(神田敏郎君) それでは、五十嵐議員にお答えしてまいりますが、初めに、初動と指示についてでございますが、ことし県内、1月から4月にかけての強風、6月から9月にかけての大雨等により災害が発生して甚大な被害を受けたということは、先ほど来、行政報告の中にもお話を申し上げております。本町におきましても、9月には11日と22日の2回の大雨により災害が発生いたしました。土砂崩れによる県道の交通どめが1カ所、冠水、路肩決壊、土砂崩れによる通行どめ、これは交通規制を行った町道等が延べ11路線ということになっております。 質問の庁舎内の防災訓練ですけれども、今年度については消防本部の協力を得まして、庁舎2階からの火災が発生した想定で避難訓練等も兼ねて実施しております。また、災害発生時に災害対策活動を迅速かつ的確に行うため、初動態勢の早期確立等危機管理体制の強化を図るために、全職員348人を対象とした情報伝達訓練も実施しているところでございます。万一の災害発生時に被害の軽減に役立つものと考えておりますし、それが実施に動いていると、私はそう思っております。 また、災害時の初動態勢でございますが、平成18年度に策定した防災計画等に基づき、風水害、震災に対しての避難情報や避難勧告等、規模の程度を考慮した災害時職員初動マニュアルも策定してございます。災害の発生が予想されるときや震度4を観測した場合は、総務課等の関係職員は、指示がなくても自主的に本庁及び支所に登庁して、第1次体制として情報の収集、関係機関との連絡調整をすることになっておりますし、災害が発生したときや震度6以上の揺れを観測した場合は、第3次体制として、災害対策本部を設置するなど、職員全員が本部の指示によって災害応急対策に従事することになっております。 職員の出動状況ですが、9月の2回に及ぶ大雨につきましては、延べ34人が本庁・支所に登庁し、情報の収集あるいは通行どめ看板等の設置等対応をしてございます。 当然今の時代ですから、携帯電話の活用というものは非常に大きなものがございます。これは、私も知事とのホットラインが用意されておりますから、当然そういったことでは、逐次あるわけではございませんが、大雨降雨量の関係につきましては、当然に電話が入ってまいります。私のほうも、総務課長なりそういう部分とも携帯電話の連絡というのは常にとれる状態になっておりますから、いつ何どきでもその指示には事欠かない情勢になっておりますし、また報告も逐次されてまいります。それによって、いついかなる場所にいたとしても、そこから指示等あるいは要領が発揮できるという形にはなっておりますし、実際にそういう行動をとってきているということが現実でございます。 9月に2回に及ぶ大雨につきましても、今ほどそういった関係ではやってございました。26日の停電につきましても、職員79名が登庁いたしておりまして、電話、情報収集等に対応いたしましたが、原因、復旧時間等の情報が得られず、町民の皆様に大変ご迷惑をおかけいたしました。その後、東北電力よりの連絡が入りましたが、停電のため情報
ネットワークシステム、いわゆるテレビ電話での住民周知ができなかったということは、非常に残念に思っておりまして、これは反省点でございました。私は、この期間中、地域住民との接触する機会に、たまたま選挙期間といいますか、そういう期間でもございましたので、その都度、この話をしてまいりました。 この原因は、余り頻繁にあることではございませんでした。本当に予想しがたい部分といってもいいのでしょうし、また、東北電力そのものが、この原因については発電所内の鳥の巣といいますか、そういったものが原因であったということを聞きまして、ふだんの保守管理状況というのがいかがになっていたものかということを改めて申し上げました。すぐ電力のほうからも翌日、この件についての説明と謝罪がありましたので、この原因等につきましては新聞にも報道されましたし、その後のテレビ電話等についてもお知らせを申し上げたところでありますが、実際にこの原因がわかるまではあの時間を要したと。つまり、ここにかつてのような、なりといったものがございませんでしたから、これはここで対応ができないんですね、すぐ近隣で、あるいは新津支店でも対応ができない。まさに会津の技術センターから来て初めてその原因がわかったというようなことからすると、あれだけの時間を要したということでは、これからもそういったことがなきにしもあらずですから、十分対応してほしいということを申し上げました。 しかし、それは原因であります。ただ、これだけの時間を停電であるということについて、やはり住民の皆さん、真っ暗闇の中でありますから、不安があったということは、もう実際否めないところでございます。そういう中での消防団との協議の結果で、消防団員の協力を得まして、消防車両での停電中の火災予防に周知をお願いをしたということでありますが、やはりこの辺については、もっと徹底した周知のありようといいますか、停電と火災予防という観点から、火の取り扱いといったようなものを、もっときめ細かな周知徹底ということが必要ではなかったかなということは反省点でございます。 そういった意味では、これからやはり消防団員も不足する、あるいは皆無の行政区もあるわけでありますから、そういった意味ではやはりある意味では区長さんを中心とした自主防災組織といったものの構築も必要ではないかなということが改めて感じられたことで、これも今、こういうものを組織方を担当者をして指示をしているところでございますので、新年度からそういう体制づくりもやろうかと、こう思っているところでございます。 そういった意味では、本当に平成17年12月の大雪以来の停電であったわけであります。しかも、これは大雪で、あるいは天災といいますか、そういうことでの停電であれば皆さん、ある程度不安の中にも原因がはっきりしているので、いつかつくだろうという期待もするわけでありますし、また最近では局所的な停電の場合は、すぐ数分もかからずしてつくというのが現状でありましたけれども、今回の場合は、発電するもとが原因だというようなことで、豊実の一部と綱木の一部を除いては全域にわたって、あるいは阿賀野市を含めた1万数千戸といいますか、そのぐらいの大停電というようなことでは、まさに予期し得ないものであったと言わざるを得ないわけでありますが、このようなことが二度とあってはならないわけでありますから、そのようにもまた電力の方にも申し上げたところでございます。 そして、しかも、最近は電気を使用している部分、単に火の始末、火災予防といったようなこと、それのみならず、ほとんどの機器、生活にかかわる部分では全部電気が使われているということ、あるいは下水道の処理、水道の施設等についても、電気が来たからといってそれで終わるのではなくて、これは全部、平常に機能しているかどうかということを見回らなければならないというようなことでは、職員の態勢というのが非常に大きかったわけで、先般も予算でもお願いいたしたところでございますけれども、相当の時間を要したということでありますので、この辺の対応というのは、やはり予期し得ない部分に対しても、いつ、何どきどういう事態にあっても対応できる体制というものの取り組みというのが必要であるということを十分認識させられたこの停電であったというふうにも思っているところでございます。 加えて、2点目のテレビ電話についてでございますが、今までのオフトーク等につきましては、これはNTTの電話回線利用でありましたから、電話と同じように、停電であってもある程度の時間というのは機能していたわけでありますけれども、また、行政無線についても無線でありますから、そういった面では機能していた部分もあったかと思うんですが、今回のテレビ電話はまさにテレビと同じで、その場で切れてしまったというようなことから、即座にこの点は避難場所についてはバッテリーを用意してあるわけでありますが、あの場合は、やはり避難するわけでもありませんから、避難所に行かなければ機能しないということもございましたので、また、その避難所に行ってその対応を見てくれというような、その情報の伝達もでき得ないというような状況からすると、やはりこれは個々に少なくともバッテリーが必要ではないかということで、即に担当課長をしてNTTとまず対応を協議してみてくれと。しかも、今、配置してあるテレビ電話にマッチするようなバッテリーの開発というものができないかということで、即にこの協議をさせたところでありますが、全くないわけではございません。今、あるものを見ましたんですが、なかなかこれではぶこつではないかなというような思いもありますので、いま少し時間をいただいて、これは何としてもやはり停電対応のものを対応しなければならんというふうに思って今、停電対策というようなことで、しかも現在、配置しているテレビ電話に余り場所を大きくとるようなものであっても困りますので、なるべくこれにマッチしたような、しかも価格的にも安価なものであるというようなことを踏まえながら、NTTにも協議をしているところでございます。全くないわけではございませんので、これを導入するかどうかについては、これからまた交渉段階になろうかと、こんなふうな今、状況下にあるということでひとつご理解いただきたいと思います。 終わりに、不測の事態への予算についてでございますが、応急救護や避難誘導等広範囲な対応が必要となりますが、これらのすべてを行政が対応するということになるのかどうかというのは、これはひとつあるわけでありますが、常日ごろのことにつきましては、やはり住民みずからも自分の身は自分が守るという意識の行動というものも肝要でありますけれども、高齢化が進む中では、なかなかそういう部分もすべてに意識していただくというのも困難な部分もございますが、必要に応じてこういう部分の予算化まで必要かどうかというのはございますけれども、これに事欠かないような対策というものは必要でなかろうかと、こう思っておりますので、あるいはこういう非常事態に私も何度も経験してきておりますから、これらについては予測の上の予算でなくても対応できることは当然できますし、あるいは一定の予算を盛っておくということはあっても決して悪いことではございませんから、その辺は新年度予算を組む段階で対応させてただきたいと、こう思っております。 先ほども申し上げました、避難訓練等を通じて地域住民が行う自主防災組織の育成、強化をやはり図っていくことが肝要ではなかろうかというふうに思って、これからの取り組みにさせていただきたいと、こう思っているところでございます。 以上であります。
○議長(斎藤秀雄君) 19番、五十嵐隆朗君。
◆19番(五十嵐隆朗君) 確かに、この種の質問について私は2回目をやらせていただくんです。私自身も勉強不足なもので、また、資料がないかと思ったら、これですよね。こんなに厚い資料が19年に我々にも配られたんです。ここには、職員の初動マニュアルから全部事細かに出ているんですね。 そういう中で、この計画の目的というのが、この計画は、町民生活の各分野にわたり重大な影響を及ぼすおそれのある自然災害に対処するため、防災関係機関が有する機能を有効に発揮して、町の地域における災害の予防、応急対策及び災害復旧を実施することにより、町民の生命、身体及び財産を災害から保護することを目的とするというふうに書かれているんです。 これだけの計画書ができていますが、この計画書に基づいて過去、いろいろなその訓練とういうのは余り聞いたことがないんです。この訓練や研究をしたり、具体的な予防対策、応急対策及び復旧対策などをやってはいなかったと思うんでありますが、それと、あとは、たしか災害対策基本法第42条第1項の規定に基づき、毎年検討を加え、必要があると認めたときはこれを修正する、これについてもやっていないということで、どういうことなのかなというふうな率直な疑問を持ったんでありますけれども、これについてちょっと。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) おっしゃるとおりでありまして、なかなか1年に1回、防災会議というのは当然開くことになっているわけではありますけれども、春の消防訓練といった訓練はやっておりますので、そういう中で修正をしたりということになるわけですが、実際にはおっしゃるとおり、なかなかそれが皆さんの基本という形でもって職員みんなにこれを徹底しておくということでありますから、あるいは関係機関との協議を重ねてきているわけでありますので、関係機関の皆さんもそれをもとにしながら、日々のといいますか、この災害に応じた対応をしてきているというのが現実でありまして、特に訓練をそのとおりにやっているというものではないということも事実でございますので、それを基本にしながら、一たん有事の際の対応をしていくという基本であります。それを忠実に守っていこうということでの策定をしているわけでありますから、あるいは例えば通信情報につきましても、今まではオフトークあるいは防災行政無線を使っているということでありますけれども、今度は、今の情報管理の
ネットワークをこの中に盛り込んでいくということになろうかと思いますので、これは改めてそういう部分改正はしていかなければならないと思っておりますので、当然新年度にもこの部分は盛り込んでいこうと思っておりますし、でき得る限りそれに基づいた、すべての訓練ということではなくて、部分的な訓練もあってしかるべきだろうと思っておりますので、そういうものに基づいた災害対応といいますか、危機対応というものはやっていく必要があると、こう思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 19番、五十嵐隆朗君。
◆19番(五十嵐隆朗君) 我が町は、高齢化率が41%を超している。この現状の中で、先日の停電では情報が伝わらず、パニック状態でした。実は、このとき、私はこの庁舎にいたんです。来て、全部見ていました。正直言って。そのとき、東北電力からは途中から入ってきたんですよ。それを住民に伝達する方法がないんです。もう電話で追われて、パニック状態でした。そういうことがあるものですから、ぜひそういう消防団やら、あるいは区長さんやら、民生委員さんやらできちんとした訓練というか、対応ができるようなことをぜひやってもらいたいがために、その予算をつけていただきたいということを私は申し上げたいんですが、いかがでしょうか。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) おっしゃるとおりで、私もこれはひとつ新しいテレビ電話システムができたということも踏まえて、停電でなくても、停電ばかりじゃないですから、こういった伝達訓練、あるいはどんな災害等があるか予測のつかないところでもありますけれども、ある程度のものを想定した中での関係機関との情報の共有化、連絡を密にするという訓練はあってしかるべきだろうと思いますし、情報伝達訓練というのは、県と町行政、これはもう毎年やっているわけです。出先とやったり本町とやったりというのは、これはもうやっておりますが、消防団あるいは町内での民生委員とか、こういう関係機関との詳細な情報訓練というのは、やはり十分やっていく必要があるだろうと、こう思っておりますので、これはひとつぜひ実行していく必要があろうかと。おっしゃるとおりやっていきたいと、こう思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 19番、五十嵐隆朗君。
◆19番(五十嵐隆朗君) 停電は頻繁にはないというお話だったんですけれども、ご存じですか、8日の話。 〔「いや、わかりませんね」と言う人あり〕
◆19番(五十嵐隆朗君) 町長、8日の話はわかりますか、鹿瀬の。
◎町長(神田敏郎君) 日出谷・豊実の、それは聞きました。
◆19番(五十嵐隆朗君) はい、あれも2時間ですよ。そのときの対応、2回目ですけれども、どんな形で行われたか、ちょっとお聞かせください。いいですか、1時過ぎに豊実・日出谷地区で1,125戸の最大2時間という停電が起きたんですよ。原因は倒木で、線が切れたという話。そのときも、住民の方は何もないという話を聞いてきたんですよ。それをちょっと教えてください。
○議長(斎藤秀雄君) 清田鹿瀬支所長。
◎鹿瀬支所長(清田義彦君) 8日の日に停電があったということで連絡を受けまして、最初、新津の営業所のほうに一応問い合わせをしましたが、原因がわからないということで、支所としましては、日出谷と豊実の各区長さんのお宅のほうに電話をしたんですけれども、停電のため電話ができなかったと。ただ、荒沢の区長さんのほうに電話が通じましたので、そうしたら、停電になっているみたいだということで、職員を日出谷と豊実のほうへ走らせました。状況を把握するために走らせたんですけれども、とりあえず麦生野と馬取、荒沢のほうへ走らせまして、馬取と荒沢のほうが停電になっておると。あと、水道の監視システムがありましたので、その監視システムの状態を確認しましたら、豊実地区、荒沢、徳石にわたり、全部水道の情報が入ってきましたので、そちらのほうは停電ではないということで判断できました。その後、日出谷と豊実地区も一時ちょっと、三、四分程度でしたか、停電したんですけれども、その停電は後で電力さんのほうに聞きましたら、停電の原因が馬取集落の近くのほうで電線が切れたといいますか、ジョイントしている部分が外れて停電になったらしいんですけれども、その作業をするために作業停電ということで、電気を通している間は工事ができませんので、工事をするために停電したんだというお話を伺いました。結果的には2時間ほどの停電だったんですけれども、そういうことはございました。
○議長(斎藤秀雄君) 19番、五十嵐隆朗君。
◆19番(五十嵐隆朗君) 町長、こういうことなんですよ。それで、住民の人がわからないわけです、どういうことになっているのか。結局、26日の停電と同じ状況になった。これは、やはり26日の経験を生かして、その辺の指示というものは、最低でもこのぐらい住民に知らせておくべきだというようなことを考えておかなければならないんじゃないかと思うんですけれども、ひとつ。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) それは当然の話だと思っています。私どもももう少し、やはり東北電力と、東北電力側からもそういう状況というのはもっと緊張感を持って、私どものほうにもその原因というのは教えてもらわなければなりませんし、私どもは電線管理をしているわけではありませんし、そういう意味からすれば、やはり電力さんはどこで切れたかというのはすぐわかるわけです。こういうことは、やはり緊張感がないんだと思われますので、この間の26日にあれほど私のほうからもテレビに出てまで抗議をしているわけですから、その辺のところは再度やっていく必要がありますし、職員についても、もっとやはりきめ細かくやるということが必要だと。これは電力がどうのこうのじゃなくて、電気が消えた場合には、どういう事態になるのかということを改めて認識をしてもらう必要があるなということは、26日以来、痛感しておりますので、これは今後、徹底させていきたいと思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 19番、五十嵐隆朗君。
◆19番(五十嵐隆朗君) 全く町民は、行政、いわゆる役場にすがるしかないんですよ。役場の対応に皆さんが期待しているわけですので、どうかひとつその辺は早目な情報伝達というものをとっていただきたい。 それで、やはり問題はそのテレビ電話ですよね。これから雪が降ってきて、また停電等という可能性が十分にあるわけでありますので、これは今年じゅうには無理なんでしょうか。ちょっとその辺を。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) これは、やはり十分検討させていただきたいと思っているんです。開発といいますか、私は理想的なことを言えば、今、テレビ電話がある、下の台座のほうにぴったり合うようなバッテリーができないかということでお願いしているわけですが、これはもうやろうと思っています。これは取りつけなければだめだと、全戸数につけようと、こう思っておりまして、今、あることはあるんですね。ところが、少し大きいんです。少しぶこつでもあるし、置く場所についてもこれではどうかなという思いをいたしておりますので、この辺のところは検討させていただきたいと、こう思います。できれば新年度に間に合わせたいと思ってはいるんですが、これはひとつ、私どもとこれでやってみようかということの決断次第かなと、こう思っておりますので、その辺はひとつしばらく時間をお貸しいただきたいと。ただ、バッテリーが必要だということは認識をしております。これはつけたいというふうに思っております。そういうことでひとつご理解いただきたいと思います。
○議長(斎藤秀雄君) 19番、五十嵐隆朗君。
◆19番(五十嵐隆朗君) 早急に対応をお願いしたいと思います。 先ほど申し上げましたが、この広大な面積を擁し、高齢化の中で防災に強いまちづくりを進めるということは極めて重要だと思うので、そのためにはまちづくりや住民生活等あらゆる面において防災に関する視点を盛り込むなどして、前回と同じでありますが、ハード・ソフト面からひとつ防災に配慮したまちづくりを改めてお願いして終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(斎藤秀雄君) 以上で19番、五十嵐隆朗君の一般質問を終わります。
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△宮川弘懿君
○議長(斎藤秀雄君) 次に、6番、宮川弘懿君。 〔6番 宮川弘懿君登壇〕
◆6番(宮川弘懿君) 6番、宮川です。 通告に従いまして質問させていただきます。 町政をただすということで、この大項目をもとに2つほど質問いたします。 1つは、町名変更について。 合併して間もなく7年目を迎えます。町民には、この呼称はなじまれてきているように思います。しかし、お隣が阿賀野市でこちらが阿賀町でありますので、県外の人には非常に紛らわしいようです。説明する場合も、旧津川町とその他の3町村が合併した町と言うと、ほとんどの方がわかるようです。麒麟山と狐の嫁入り行列が有名なためでしょうか、津川という地名のその印象が強いので、知れ渡っているようです。単に阿賀町と言うと、白鳥のいる湖のあるところですか、つまり、阿賀野市と勘違いされることがあります。 阿賀町という町名は、合併による各町村の住民の融和を図るという使命を十分に果たしたと思います。津川という地は、我が町の中心地でもあり、経済においても中心であることは間違いありません。阿賀町ものしりガイドブックで知りましたが、1612年から続いてきたこの町名を残すことは、我々の子孫に対する責務ではないかと考えます。 したがって、阿賀町を津川町に変更すべきと思いますが、いかがでしょうか。 2つ目、緊急警報装置設置の普及についてでございます。 ひとり暮らしや高齢者世帯向けに安心して生活ができるように、緊急警報装置の設置の制度がありますが、これについて知らない方もおりますので、具体的に説明していただきたいと思います。あわせて、その普及に努めていただいているとは思いますが、現在どのように広報されていますか、普及率はどのくらいですか、お尋ねいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 〔町長 神田敏郎君登壇〕
◎町長(神田敏郎君) それでは、宮川議員にお答えしてまいりますが、町名変更については大変悩ましい問題でありまして、これは本当に悩ましいんですね。皆さんもそうお思いでしょうけれども、私も阿賀野市と阿賀町と間違われることが多々あるんです。ですから、ある意味ではそうなんですが、しかし、これはちゃんとした手続を経て得られた名前なので、その辺では簡単にはいかないんですよね。それはひとつご理解いただきたいと思っております。 平成17年の4カ町村の合併におきまして、4町村の中で合併協議会を立ち上げ、さまざまな合併協議を進めた中で町名の公募を行ったわけであります。さまざまな町名が出たわけでありますけれども、公募の条件としては、4カ町村対等な新設合併でありましたから、旧町村名は使用しないんだということが大前提であったわけです。新しいイメージで応募してもらったほうがいいだろうということであったんですが、余り新しくはないんです、阿賀町というのは。そう皆さんも感じたんだろうとは思いますけれども、まずはやはりそういう大前提のもとで公募をしたという、これは非常に重いわけであります、そういう面では。 そういうことで決定されたわけでありまして、合併後5年が経過した、この5年間における町のさまざまな取り組みが町の一体感を生み出し、ようやく一つの町として5年間続けた中で、阿賀町という響きにもようやく皆さんがなれてきたというのもまた事実だろうと思うんです。本当にご指摘のように、阿賀野市と町名が似ているから、公募されて選定される段階においても、そういう懸念がなかったわけではないんです。そういう中で決定されたわけですから、これもまた本当にしようがないんだなとは思いますし、当時としてはそんな思いをみんなが持っただろうと思います。確かに旧津川町の町名も歴史的変遷の中で長い歴史を持った町名であることは、これはもう十分認識されているところでもありますし、合併に至る中で町民から公募した町名であるということがいかにこの辺のところでは重たいかということがあります。 これからは、やはり責務の一つとして今後、これまで以上に阿賀町としてのさまざまな情報を外に発信していく中で、町外の方々にも阿賀町を認識していただく努力を続けていくというのが今、私から答えられる1つではなかろうかと、こう思っています。 今ここで、そうですね、変えましょうかというわけには、ちょっとまいらないというのが現実でございます。そこはひとつ十分ご理解いただきたいと思います。悩ましいということと、私が今最後に申し上げた言葉も十分ひとつ心にとめていただきたいと、こう思っているわけでありますし、最近の子供たちは、やはり阿賀町ということが非常に行き渡ってきているというか、そういう認識が深まってきていると言ってもいいのかなという思いもありますから、今ここで、これまでの皆さんからすれば、ああ、そのほうがいいいなというふうな思いも津川という名前にするということもいいんではないかというふうにお思いになられるかとは思いますけれども、やはり別な意味でそういった歴史といたしましても、この阿賀町という町名、これをやはり皆さんの意を受けながら、いかにして多くの皆さんに知っていただき、そしてこの認識を深めていただくかということが我々の務めではないかというのが現段階における私の考え方でございます。 次に、緊急通報装置についてでございますが、この10月までに緊急通報装置の古いシステムから新しいシステムへの移行が完了いたしました。新たに設置した緊急通報装置につきましては、利用者の皆さんから非常に使いやすい、とても親切なサービスだといった言葉を多くいただいているということでもございますので、ご質問にありました普及活動についてでありますが、その前に利用状況を報告いたしますと、前年度の利用者数、古いシステムですけれども、町内4地域で174件ございました。10月1日までに完了した新しいシステムの利用者数は、町内4地域で160件、前年比較で申し上げますと14件の減でありますが、これにつきましては、利用者の施設入所や死亡による減だというふうにひとつとらえていただきたいんですが、この12月3日までの利用者数になりますと、180件ということで、新しいシステム移行後、20件増となっております。65歳以上のひとり暮らしのお年寄りを1,030人とした場合、約17%の利用となっております。 事業の周知につきましては、何といってもお年寄りの状況をよく把握しております民生委員さんが一番でございますので、そういう意味から民生委員さんを対象としたシステムの説明と申し込み用紙の記入方法などの説明会を2回開催いたしております。戸別訪問する際の資料といたしまして、制度やシステム内容の図が入ったチラシも作成して配布してございます。 ご質問にありました広報体制でありますが、実際に知らなかったという方がおられるということは、周知が不十分であることから、今後は「広報あが」やテレビ電話による周知と介護予防教室や各種検診などでも説明していきたいというふうに思っているわけであります。 緊急通報装置による見守り体制に加えまして、超高齢化社会へのさらなる対応といたしましては、ひとり暮らしのお年寄りを地域のマンパワーによる見守り体制の整備と災害時の対応などにつきましても、現在検討を進めているところでございます。先ほど申し上げました自主防災組織もこの一端でありますし、そういったことでやはり、先ほど五十嵐議員さんからもご指摘がございましたように、私も地域の安心・安全なまちづくり、地域づくりということを標榜しているわけでありますから、これに重点を置いたまちづくりをさらに一層進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。 以上であります。
○議長(斎藤秀雄君) 6番、宮川弘懿君。
◆6番(宮川弘懿君) それでは、再質問させていただきます。 以前、この場で先輩議員2名がこの町名変更について取り上げております。それは、合併直後の平成17年6月の第1回定例議会にくしくも2名とも同じ町名問題を取り上げ、町名を津川町にすべきと主張しておられます。そのときは、いまだ地域エゴ的なものが残っているようでありまして、合併時の町名を選んだ趣旨、今町長がおっしゃられたように、すなわち地域の融合を優先すべきと私も考えておりましたし、当時の町長もそのような答弁でございました。 しかしながら、町名を津川町にしてほしいと言われる方が大勢おられることも認識しております。町民のものが阿賀野市に宅配されたものがあったという話も、間違って阿賀野市のものが阿賀町のほうに宅配されたという話も聞いております。 ところで、ことし10月に江東区民まつりというものがありまして、私も直売所として参加し、もう一人の組合員と一緒に販売員として参加いたしました。例年のように天候に恵まれまして、例年40万人以上という来場者が来られます。その中でも北海道から沖縄まで出店しておりますので、自分の郷土のものを東京で買い物したいという方がどんどん来るわけなんですが、通りすがりに阿賀町以外の県内の人も来られますし、それから隣県の方もでございますが、阿賀町と言ってもほとんどわからないんですよね。先ほど言いましたように、湖のあるところですか、白鳥のいるところですかというような質問が多いんですけれども、津川町ですと言うと、大体の方が理解してくれます。 さて、阿賀町ふるさと検定試験があり、阿賀町の自然、文化、歴史等を知っていただき、町をPRしようというすばらしい「阿賀町ものしりガイドブック」が発売されました。先ほどその実績も報告されました。私は、この本から町の歴史文化のすばらしさを改めて学びました。中でも、津川町は、1612年(慶長17年)から町という町名を与えられて、そして当時は会津若松城下にただ1つだけ町であったそうですが、それ以外は町というものがなくて、若松と同じような検断もここに置かれたと、そういう古い歴史の重みを感じました。津川は、阿賀町のすべての中心であることは、私がここで申し上げる必要もございませんが、私としては、この町名を残すことが我々の子孫に対する責務ではないかと考え、町が今新しく立ち上げましたこの検定事業の趣旨からしても、非常に沿うものではないかと。 町名を変えるのであれば、先ほど町長もおっしゃられましたが、いろいろな重みがありまして手続も必要でしょうけれども、時宜を得た問題提起ではないかと私としては思うわけでございますが、その点についていかがお考えでしょうか。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 問題提起として考えざるを得ません。とらえております。 しかしながら、これはやはり4つの町村が一緒になったということからすると、私も実は先ほど来申し上げているように、そういう経験は持っています。阿賀野市、阿賀町でないかというのも持っています。しかし、逆に東京に行って、今、宮川議員おっしゃるのは、江東区民まつりというようなことでしょうけれども、東京にある郷人会、三川会、上川会、鹿瀬会、これが一緒になれないというそもそもの原因は、やはりそういうことなのではないか。つまり、それぞれの町、村、それにやはりまだ出ていった方々はこだわっているんではないかなと、こういうふうに思われます。その辺のこともありますし、今度は我がふるさとはどうだということになってきますと、逆にその方々はそういうふうな思いにはまだ至らないんではないかというふうに思われます。 今ほど申し上げましたように、ようやくある程度、合併阿賀町としての一体感の醸成というのが進んできたというふうに言える中であります。ここで手続の問題もさることながら、やはりそういった部分の皆さんの認識といいますか、それが深まらない中では、なかなか現段階においては難しいんではないかというのが私の今の思いであります。宮川議員さんがおっしゃることは十分私も認識はいたしておりますけれども、そういう思いであるということを今お答え申し上げるしかありません。
○議長(斎藤秀雄君) 6番、宮川弘懿君。
◆6番(宮川弘懿君) 私も、この問題につきましては非常に悩ましい問題であるということで、各旧町村の方々にも、津川町名という町は非常に歴史的に重みのあるものなので残したいと私は思うんですが、どう思われますかというような話をかなり多くの方に問いかけてみました。この阿賀町では、どちらかというと旧三川のほうが津川町に対して抵抗が強いんじゃないかと、私もそういうふうに思いまして、そちらの方にも非常に多くの方に当たりましたが、いや、それは感じないと。皆さんがよければ、別にいいんじゃないかと。そんなことで、今やはりこの時期じゃないと、こういう問題提起は恐らくできないだろうと。というのは、町長もおっしゃいましたが、なじんでいる方も結構おられるわけです。そういう意味で、これ以後にしたら、もうどんどんなじむ。歴史文化という形の中でこの町名を残したいという私の思い、これとだんだん離れてくるわけなんですけれども。そういう意味では、タイムリミットとしてこの辺じゃないかということで私が提案し、そしてまた、それには簡単に、はい、わかりましたというわけにはいかないということも十分承知していますが、なお、検討課題としてこの阿賀町をPRするには、この地域をPRするのに最もふさわしいのは津川町だというふうに私は考えるんですが、そういう余地を残せるような何かも町長としては考えられませんか。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) いや、今、その余地を残していますなんていうことはちょっと申し上げられませんので、十分ひとつ議員各位間でもこういった考えを議論してみていただきたいと、私のほうからもお願いを申し上げたいと、かように思う次第でございます。
○議長(斎藤秀雄君) 6番、宮川弘懿君。
◆6番(宮川弘懿君) では、次の質問に移ります。 緊急警報装置の普及についてなんですが、この問題を取り上げましたのは、私の身近な方が倒れまして近所の人によって発見され、救急車によって病院に運ばれましたが、その四、五日後に亡くなられるという事故がありました。私自身も責任の一端を感じておりますので、あえて取り上げてみました。 この緊急警報装置については、先ほど町長がおっしゃられましたが、民生委員の方とか、あるいは介護に携わっている方から聞いて、既に取りつけてあるという方もおられます。しかし、意外と知らない方もいるわけです。私もこの1年以内に私自身が申請人となって、5件ほどこれを設置していただきました。設置された方ばかりではなくて、その周りの親戚の方とか親族の方がこの警報装置に対して非常にありがたいと。特に遠くに離れている方々は、この緊急警報装置はすばらしいというように思っております。町長は、この町を安全で安心に暮らせるまちづくりを訴えておりますが、ひとり暮らしや高齢者世帯については、先ほど述べた方々ばかりでなく、我々議員みずからも、このような家庭には一声かけてやっていかなければならないと、このように私自身も強く感じておるところでございます。ひとり暮らしにあっても、明確に必要を感じない方も中にはおられました。どちらかというと、気丈な方にこの制度を知らない方が多いようです。といいますのは、つまり民生委員とか介護の関係の方々がお邪魔する家庭ではないということからだと思います。 町長の2期目の行政運営においては、特にこれらの比較的社会的弱者と思われる方々、行政はもとより大勢の町の皆さんから、こういう方々が見守られていると実感、安心感の持てる機運が醸成されるようなまちづくりをお願いしたいと思います。行政と住民の協働により、安心と安全を実感できるようなまちづくりが必要と思いますが、いかがでしょうか。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) それも先ほど来、災害時といいますか、危機管理のご質問にもお答え申し上げてまいりましたように、まさにそのとおりでありますから、今、新たに自主防災組織というのを、私はこれまで消防団が私どものほうは充実してきているしということでやってきたわけでありますが、この間の停電等もあわせ考え、やはり自主防災組織、つまり地域の皆さんは地域でもって支え合う、地域力の向上ということがより大切だなと。これは、行政ばかりではどうにもならないわけでありますから、しかも関係機関、民生委員を初め介護に当たる者、こういったものの連携というものをより深くしなければなりませんし、また、私どものほうとしても常々言っているのは、まだそういったひとり暮らし、あるいは高齢者世帯のそばにこういった介護、福祉の行政というものが行かなければならない。そばに行って、これが実感できるような行政のあり方というものを常々言っているわけでありますので、これをもう少し組織化していくと。自主防災組織とはまた違った意味でのチームづくりといいますか、保健師あるいは看護師あるいは栄養士、こういったものがそばに行ってご指導できるような、あるいは元気づけられるといいますか、そういう行政のあり方というものが必要ではないかということで思っておりますので、これはぜひ新年度からは実現させたいというふうに思っております。そういう中で、この緊急通報装置の有効活用というものがまたされるんだろうと思っておりますので、そういった形を進めていきたいと思っております。 それで、ちょっと申しおくれましたが、緊急通報装置はバッテリー搭載されておりまして、4時間オーケーだそうでございますから、つけ加えさせていただきます。そんなことで運用させていただきたいと、こう思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 6番、宮川弘懿君。
◆6番(宮川弘懿君) 今ほど町長がおっしゃられましたように地域力、まさに、これからはそういう地域力というものをつけていかないと、醸成されなければならないのだと私は特に感じます。先ほど弱者の世帯の方々からも、民生委員の方々にもうちょっと寄ってくれるように言ってくれないかとかいろいろありますけれども、職員初め民生委員とか、そういう方は一生懸命やっておられますのが実情でございます。そこに民間のNPOであったり、我々住民が自発的に、自主的にそういうところに手を差し伸べるというような、その気持ちを醸成していただく環境づくりこそがまさに町長のこれからの仕事で大事な部分じゃないかと思いますが、その辺をお願いしまして私の質問を終わりますが、一言何かありましたら。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) おっしゃるとおりでありますので、これからも皆さんからいろいろな面でご提言をいただく中で、これを着実に実現させていこうと思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 6番、宮川弘懿君。
◆6番(宮川弘懿君) これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(斎藤秀雄君) 以上で6番、宮川弘懿君の一般質問を終わります。
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△清田輝子君
○議長(斎藤秀雄君) 次に、3番、清田輝子君。 〔3番 清田輝子君登壇〕
◆3番(清田輝子君) このたびは町長、当選おめでとうございます。これからも住みよいまちづくりを目指していただきたいと思います。 それでは、質問に入らせていただきます。 合併から5年経過し、折り返し地点に入った今ですが、これは後期実施なんですが、この後期計画の残りの5年間において発展あるまちづくり、住みよいまちづくりをどのように進めていくのか伺います。 阿賀町の総合計画についてちょっとお尋ねしたいと思います。3点ほど伺います。 1点目として、阿賀町総合計画基本構想の第4章第4節の中にある「若者が夢と希望を持って働けるまちづくり」とうたわれてありますが、これは平成22年から平成26年の後期実施計画の中にあるものです。その中にあるペレットプラント整備事業もその一つかと思われます。平成23年度事業費として3億2,000万が上げられておりますが、平成23年度、この事業実施はいつごろか、また運転開始はいつごろか、これを伺います。 それから、2点目といたしまして、これもまた後期実施計画の中にあるわけなんですが、角神地域整備事業も4節の中にあります。これも事業費として平成23年から25年の3年間で6,000万となっておりますが、これをどのようにされる予定なのか、これを伺います。 3点目といたしまして、これもまたこの4節の中にありますが、温泉等の第三セクターの管理委託施設修繕改修は、平成23年から26年の4年間で1億8,000万でございますが、名前を申し上げるわけにはいきませんけれども、私が今まで経営努力がされていないと思って見ています施設は、これからこの施設修繕改修費の中に入っていくのでしょうか。この経営努力が見られない施設をこれからどういうふうにするのかなと思いますので、それを伺います。 この計画事業については、新町建設計画に基づいて策定されていると思いますが、阿賀町財政を今後考慮した--というのは特例があと5年でございますので、その後の財源とか特例が終わった後の考慮です--基準で設定されるのか、あわせてこの事業の実施優先順位はどのようにつけるのか、これを伺います。 それから、2点目といたしましては、道の駅みかわの食堂部門の工事でございますが、平成21年度で予算計上し、繰り越し工事になっているわけですが、道の駅みかわ食堂部門の改修工事は、用地の更新契約が未解決とのこの前の答弁でございましたが、その後どのような進捗状況なのか伺います。 そしてまた、この工事がいつごろ着工できる予定なのかを伺います。お願いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 〔町長 神田敏郎君登壇〕
◎町長(神田敏郎君) それでは、清田議員さんにお答え申し上げてまいります。 今後5年間のまちづくりをどのように進めていくかということですから、総体的に今までも申し上げてきております、総合計画そのものを策定した段階からいわゆる阿賀町総合計画の基本構想の底流にある「豊かな自然・かがやく文化・みんなで築く安心のまち」という基本理念を基軸といたしまして、目標とするこの4つの将来像の実現に向けてまちづくりを進めてまいりますと、あるいは、前期5年の実施状況というものを十分検証しながら、その上に立って進めてまいりますということで申し上げてきていることはご案内のとおりでございます。 その中でも、今、具体的にお話がございましたので申し上げますが、いわゆるバイオマス構想につきましては、もう既に構想は進んでいるわけでございます。いわばハードの部分のプラントづくりというのは、新年度からやります。新年度から生産にも取り組めるような状況になろうかと思います。こういうことで、ここにもまた就労の場が出てくるものというふうに思っておりますし、若者のその夢のあるというのは、就労ばかりじゃないんです、これは。つまり、農業にしても林業にしても、今、夢が描けるんです。こういうものにこれから若い人たちも、あるいはここに帰農するといいますか、そういう方からも夢を持っていただけるような、そういうことが描けますので、ぜひ私はそういう、ここで若い皆さんが外に出ていくばかりでなくて、おれはこれから阿賀町農業をやっていきたいという方もおりますので、こういう人の支援といいますか、まさに農業公社というのは担い手づくりなんですね。担い手公社なんです。振興公社でもあると同時に、担い手公社なんです。 ですから、こういうところで本来の意味での担い手を育成すると。そして、農業に夢を持ってもらう、林業に携わることでその夢を実現してもらうということが、これからやはり必要なんではなかろうかということで、もっともっとこの辺のPRをしていきたいなと、これがこの具体的なもののほかにこういうことを具体化していきたいというのが私のこれからの取り組みではなかろうかなと思っておりますが、プラントにつきましてのバイオマスタウンのペレット工場につきましては、今ほど申し上げましたように、新年度で着工していきたいというふうなことで、5年のうちで採算のとれる事業にしていこうということでございます。 それから、角神地域につきましては、既に補助事業で取り組むことで先般、計画が出されましたので、これを実現するべく、今、事業採択がいただけるような取り組みを認定しました。できれば恐らくすばらしいものになるんではなかろうかなと思っております。道づくりから始まるんだったか、ちょっと今、詳細は私もあれですが、そういう意味でございます。 それから、温泉改修ですけれども、これはすぐやるということではないんです。やはり老朽化していくから、これについてもこの計画の中に盛っていきませんと、やはり財源手当てをするに際しては、過疎債を導入することもあるでしょうし、その他の起債を導入する場合もあるでしょうし、あるいは地域活性化、このたびのような活性化の助成交付金をいただくと、そういうものに採択させるについては、やはり町の基本計画の中にもあるんだというようなことでの採択要件にもなるわけですから、これらをすべてこの計画の中に盛ってあるということで、当然こういうことを着実に進めていきたいということで盛らせていただいておりますから、採算とかそれはまた運営の関係でございますので、これは別問題として、今ある施設について、これでやめるわけではございませんから、どなたがまた運営状態がどういう形態になろうとも、この施設の老朽化というのは当然進んでくるわけでありますから、それに際しての改修とか、そういうものは当然出てくるんだということで、この計画に盛らせていただいているわけでございます。 当然これからの運営につきましても、いわば
指定管理者制度を本来の民間活力も考えた指定管理者というものに切りかえていくのかと、そういうことも当然考えなければならないというふうに思っておりますから、そういう中での取り組みということで、この後期総合計画の推進をしていきたいというふうに思っているわけであります。 本当に町の高齢化率も40%を超えて、高齢者世帯も年々増加してきているわけであります。高齢者が抱える多種多様な諸問題も数多くございますので、特に小規模な集落におきましての高齢化というものを安心・安全に導くことは大きな課題でもございます。そうしたことも含めて、後期の基本計画の推進を図ってまいりたいというふうに思っているところでございます。 道の駅みかわにつきましては、ご案内のとおり用地問題が非常にこじれまして、むしろこれは契約更新ということばかりじゃなくて、組合が個人から貸借している、その用地の問題がこじれておりまして、ここまで来るとかなりいこじになっておりまして、非常に今、長引いたわけでありますし、また、冷却期間を置いての交渉ということで、この組合の組合長さんをして鋭意努力はしているわけでありますが、つい最近になって、ようやく交渉が再開されております。ついこの間伺ったところによりますと、近々解決できるんではないかということでございますから、解決できれば年内にも発注し、年度内には完成できる運びにしたいということで今、鋭意努力を重ねているということで、ひとつご理解をいただきたいと思っております。 以上であります。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) ペレットプラントの計画なんですが、これは、町長が上川の栗園というような話でありましたので、これは若者の雇用にもなるかなというふうに思ってはおります。しかし、この後期実施計画の中のこれは新規ですから、平成22年度の事業費としては上がっておりませんが、多分、これは入札か何かできるのかなと思っております。平成23年の1年間でやるわけですよね。この中で23年度の事業費として3億2,000万が上がっているわけですから、多分1年間の間にやるわけなんですが、大体どのような形でやるのかなと思ってみますと、私、以前に揚川のアグリですか、あそこのペレットを産建で視察に行ったことがあるんです。そのときの説明の中では、七、八百トンというふうな説明を受けたんじゃないかなと今記憶をしておりますが、今現在、新規でペレットプラント整備は1,000トンになっておりますが、アグリの七、八百トンでたしか2名の方がいて、それからバイトをやっている方がいらっしゃったかなというふうに記憶しているんですけれども、1,000トンぐらいを5年間で採算の事業にするという町長の今の答弁なんですが、これは5年間でたったの1,000トンで採算がとれるんでしょうか、これをお聞きします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 皆さんのお手元にもこの計画というのを差し上げているかと思います。ごらんになっていただくように、とれるようにしていくんです。これは、ペレット工場だけじゃなくて、間伐とか、そういうものを一体でもってこの事業を進めていくわけでありますから、そういう部分では、事業費も大きく、そのペレットの部分については今、おっしゃるとおりなんでしょうが、設計の分については今年度でやるんです。そういうことでご理解をいただければよろしいかなと思いますが、5年で400万円ぐらいでしたか、今、計画段階で黒になるのは……ちょっとわからない、400万ぐらい、そのぐらい。とにかく採算ベースが合うような計算をして1,000トンということでのせてあるわけであります。当面は公有林の間伐から進めていこう、そしてまた公共施設の冷暖房に使っていこうと、こういうことでございますので、計算上はそういう形でやっていくということであります。 これは、ある意味においては、CO2の吸収源対策であり、また一方では排出減対策ということで、この効果も上げていこうということでございますから、よろしくひとつご理解いただきたいと思います。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) このペレットは、学校とか温泉に使っていますよね。今、七福と上条、津川と使っておりますよね。それで、このペレットは、町長が今、5年間で採算のとれる事業にするということでございますので、これが若者がまた夢を持って、またそのときにどんなふうな夢を持つかわかりませんけれども、これはまたそのときに若者がいい夢と、今度は雇用の場が生まれてくれればいいなというふうに思います。 ただ、1年間のことでやるんですから、運転開始なんですが、そんなに100%とは言えませんけれども、大体運転開始はいつごろになるのかなと思っていますが、それをちょっと伺います。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 私が答えるよりも担当課長から答えさせますので、よろしくお願いします。
○議長(斎藤秀雄君) 渡部
企画観光課長。
◎
企画観光課長(渡部輝男君) プラントにつきましては、今ほど町長が申し上げたように、来年度着手したいということで、試験的に年度末あたりからつくってまいりたいというふうに考えております。 以上ですが。 〔「来年度末ですよ」「はい、わかりました」と言う人あり〕
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) 23年度と言っていますので。大体まだまだちょっとぼけていないんじゃないかと思います。町長にまた、来年ですよと強く言われると、ことしは22年だから、町長、来年ですよ、23年度からかかっていますよと私も言いたいことでございます。 それでは、2点目ですが、角神地域整備事業のことでございますが、23年から25年の3年間で6,000万というふうに実施計画は書かれておりますが、今、町長は、設計はできていて、大体もう青写真は、計画ですね。道づくりというふうなことを今、すごくすばらしいものができますよということでありましたけれども、大体もう青写真はできていると思うんですが、これをもう少し具体的に教えていただけませんでしょうか。これは、毎年どういうふうに、角神の整備が来年から始まるわけですが、来年は一番の3,000万入るわけですから、どのような形でできるのか。私の頭の中でもちょっと設計をかきたいと思いますので、お願いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) これにつきましては、まだ事業採択、補助事業で上げたばかりですからで。ですから、私が申し上げるよりも、また別の機会といいますか、皆さんにその詳細というのは……わからないでしょう、わからないんだから。そうすると、私がおぼろげなものを申し上げるよりも、皆さんからもっと勉強していただけるような資料をつくって差し上げたいと、こう思っておりますので、その機会に譲らせていただければ幸いだと思っております。金額的にはそのぐらいの規模ですから、かなりの整備ができるんではないかと、こう思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) 角神地域のこの整備事業なんですが、私も多分、あそこを通って、前々から言っています展望台なんですが、ああいうところもきれいに整備されて、ちょっとアルプスのような、そういうところができるのかなと夢に描いていますし、やはりここへ来て、阿賀町にとって一番の観光地になるのは角神じゃないかなと、鹿瀬ですから手前みそでございますが、そういうふうに思っております。ぜひとも夢のえがけるような、そういういい整備事業にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、3点目としてなんですが、温泉、第三セクターの管理委託、施設改修でございますが、23年から26年の4年間、大体特例も終わるようなころでございますが、この4年間で1億8,000万の予算の中で「施設の改修」という言葉なんですが、この1億8,000万で施設の改修、徐々に悪くなったところからつくっていくということでございますが、例えばどういうふうな形でつくっていくのか、それをちょっとお聞きします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) これがもう即、図面ができ上がっていると思ってもらっても困るわけでなんですよ。いわゆる財源予測としてこのぐらいの規模になるだろうと。ですから、例えば屋根が壊れたとか、あるいは温泉そのものの掘削の改修というのもあるわけですから、恐らく1億8,000万で終わらない場合もあろうかと思います。ですけれども、今、それぞれの施設を見ていく中で、年間に要する経費から算定していけば、このぐらいのものは予定しなければならないのかなということで上げているわけでありますので、必ずしもこれは確定したものではないということでひとつご理解いただきたいと思っております。これは、運営と施設改修とはまた違ったことでおとりいただきたいと、こう思っております。 でも、管理委託と施設改修を含めた形でこの経費というのは上げておるわけでありますが、場合によっては管理に及ぶまでもなく、施設そのもので温泉そのものがとまったというようなことになれば、もう一挙に金額がはね上がるわけですから、この範疇ではおさまらないということもあり得るということでございますので、その辺もひとつ考えていただければと、こう思っているわけであります。よろしいでしょうか。 以上であります。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) これは、22年から26年までの後期の実施の計画ですから、確定したわけではありませんけれども、大体このような設計図を見ているのかなと思いましたものですからお聞きするわけなんです。 それで、温泉の第三セクターの管理委託改修は、これから7つの温泉そのものですから、今、町長が言われるように1億8,000万ぐらいでおさまらないときもあるかと思いますので、それはこれからそういうふうにいろいろと皆さんが管理していっていただきたいと、そういうふうに思います。 それでは、3点目をお聞きいたします。 道の駅みかわなんですが、今、町長が、私どもにもこれは大体伝わっているわけなんですが、土地の所有者とのこじれがあって、大体まだできないと。しかしながら、これは予算を組んだのですから、その組む段階の中で、これはやれるということで組んだのだと思います。それが21年、去年ですね、去年組みまして、またことしもできませんでした、これはどういうふうになっているのかなと、その説明も何もなくして今まで来たわけですから、やはりその中で説明というものが必要だと思うんです。どうして21年に予算計上されているのに、また繰り越し、繰り越しに…… 〔「21年でしたっけ」と言う人あり〕
◆3番(清田輝子君) そうです、21年ですよね。21年にこれが予算計上されたんですよ。それが繰り越し工事になっているということなんですから、私はあそこを通るたびに、この土地の問題はまだ解決しないのかなと、いつもそういうふうに見ております。それで、できるだけ早くの解決方法ということで、町長は今、ことしじゅうに解決するのかなと思っていますので、その期待をしております。 それで、1つだけお聞きしたいんですが、みかわ豆腐がありますよね。食堂部門の中に入りますよね。みかわ豆腐、それからみかわ味噌と今始めたばかりのもち加工、これらが三川の食材、東蒲原の食材ということなんですが、これはどういうところに、店屋さんにはみかわ豆腐、みかわ味噌は出ております。しかし、あがの里に行くとないんですよ。これはどうしてないのか、ちょっとお聞きしたいんですが。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) あがの里に行くほどつくっていないんじゃないですか。私らもあそこへ行かないと買えないんですよ。つまり、それぞれの店にお願いしてきている、その経緯だったんですね。あがの里は、おからをドーナッツにしたりして、あるいはおからハンバーグでしたか、そんなようなことで定食に使わせてもらっていたというのが現状で、決して阿賀の里に出さないというものでもないんですね。そういうことで、多分、サービスエリアとかそういう量販店に出すほど間に合わない、つくれないといったことが今までの経緯だったんではないかなと思っております。 多分、むしろ商店のほうに卸しているんですよ。そういうところの方は買えるんですが、私どもも今あの店がなくなりましたから、そういうところがないんです。あとはみんな旅館のほうに全部卸されて、早い話が直売ですよね、あそこから豆腐屋さんの車で。そういう形をとっておりますから、恐らく全量売れてしまうということです。そんなことでは、非常にいい結果ではないかなと、こう思っております。 ですから、今度改修する中では、あの工場の中に行かないと、こちらの店、将軍亭のほうでは買えないんです、わざわざ向こうへ頼まないと。そういう状態でしたのを、今度こっちのほうに店売りするということだそうですから、非常に好ましいんじゃないかということなんです。 この予算の計上の経緯というのは、あれはまさに集落で組合をつくって、組合経営なんです。すべて組合がやっているものですから、いわば施設につきましては直でつくってきたという経緯があって、これから本当にもっともっと本腰を入れて食堂もやってもらおうということでなければ、これは対応できないですよと言ったんですが、いや、これはもう本当にこれから豆腐と、豆腐の機械も新しくなって、今、非常に効率のいい豆腐をつくっているんでですね。おからがむしろ少なくなっているんですよ。そのくらいになっているものですから、より一生懸命取り組みますと、こういうことで、店のほうもということで予算化をさせていただいた、こういう経緯だったと思ってご説明申し上げていると思うんです。 それから、トイレにつきましては、やはり外である、当時は外でよかったんですが、今はやはり中でないと、つまり食堂を利用される方は外に行くというのを嫌うというんですね。それと、トイレの管理が容易じゃないと。管理が非常に、これはもう当初から問題があったわけです。あれは、できた翌日に鏡を盗まれているんですから。それから、トイレットペーパーは日常茶飯事に丸ごと盗まれてしまうというような状態で、今度は1個1個入れるような、そんなようなことをやってきた。それから、トイレの掃除にしても、当時のあそこに携わっていた皆さんからすると、今は人間が1人で食堂をやっているんじゃないでしょうか。あともう一人お手伝いの方がいるのか……。前には男の方もいて、それで何人かがいたわけです。そういう中ではトイレの掃除も当然やっていたわけですが、今は、なかなかそのトイレの掃除にしても大変な状況にあるというようなことも含めて、中に設置してほしいというようなことで施設改善をやります、同時にこれから豆腐とあわせて、食堂とあわせて本来の道の駅にふさわしいものにしていきたいということで、応じましょうということになったわけであります。 当時として、やはり将軍杉のあの一帯に訪れる人は、年間で2万人ぐらいいるんです。そんなことで、営業を着実にやっていけば、当然組合の利益といいますか、全体でもって利益を享受することができる施設であるということは間違いないと思うんです。そういうことで、この間も督励をしてきたということでございます。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) 喜ばしいのか喜ばしくないのかわかりませんけれども、材料不足であれば喜ばしいことですよね。材料が不足してあがの里、各そういう温泉のところに出すものがないということは…… 〔「温泉にとられているという面もありますね」と言う人あり〕
◆3番(清田輝子君) 直売できないということですよね。温泉の中で使うということでありまして、例えば温泉に来た方々に売るということはできないということですよね。それだけの材料不足だということは、やはり国産のものを使っているからそういうふうになるのかなというふうに思っております。これは本当にいいことなんだなと思っております。 ところで、これもちょっとそれますが、もち加工なんですが、今現在、もち加工はどのぐらいの面積で、本年度、昨年度1回やったばかりですから、ことしですね、ことしの春、1月か2月でしたか、そのときにもち加工をやっておりましたので、ちょっと見させてもらったんですが、ことしの作付はどのぐらいのものができるのかなと思いますので、ちょっとそれてしまいますが、ついでにお聞きいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) もち米そのものは、5反歩ほどではなかったかと思うんです。上島地域で、局長が指導してつくっていく、それを充てようと言っていると思っています。そういうことで、50アール、5反歩程度ではなかったかと思っております。 今も準備を進めているようでありますので、今が時期ですから、早く進めるようにということで、もちろんこちらの農政係のほうも関与しておりますので、これも今、督励しておりますので、二、三日前から準備に入っているような感じがしておりますので、恐らく皆さんのほうにも注文をとりに行くのではないかと思いますが、また、よろしくお願いしたいと思っています。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) 5反歩くらいであれば、はっきり言って大したもちはできません。営業するにはほんの微々たるものです。これは、もしできますれば、今、阿賀町のもち、将軍もちですか、何てつけましたか、名前が書いてあるんですが、何かつけましたね…… 〔「将軍御前もち」と言う人あり〕
◆3番(清田輝子君) 将軍御前もちというふうになったわけなんですけれども、これは今、ある企業なんですが、皆さん、建設業とかそういうところをやっていますと、いろいろなところが来るんです。そうしますと、もちをとってくれと、お歳暮に使ってくれというふうにして来ます。そうしますと、もっとこの5反歩なんて話にはならないほど、1つの公社が全部もちをつくっても不思議でないくらいの販売ができるのじゃないかなと思うんです。やはり阿賀町のもちですから、各企業、各家庭、広報の中に載っています、各家庭の中のもちを受託するというような形をとりますと、やはりもち加工という形になると採算がとれるような、そういう形にしていっていただきたいなと。やはり阿賀町にとって、もちが阿賀町のもちなんだというふうな名前で載せていただいて、いろいろと販売をして大いに消費していただきたいと、これが地産地消じゃないかなと思いますので、これをぜひしていただきたいと思います。 やはり作付がないと、できません。よそから買ってきたのでは合いませんから、今現在、農業公社が行っていますもち加工の5反歩だけじゃなくて、本当であれば、ことし2町歩や3町歩やっていただきたかったんです。やはり冬じゃないともちはできませんから、食べませんし。ですから、そのような形で今後また各企業とか一般家庭にもそういう形でとっていただきたいと思うんですが、町長はどういうふうに思いますか。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 私が今、5反歩ということを把握したのはつくる際のことですから、将来的にはあの地域、上島地域は2町歩ぐらいだと思うんですが、そこの大半がつくれるようなことにしていきたいと当時は言っておったわけですから、ことし、それよりいっぱいつくったかどうかというのは、今ちょっと私どものほうでも確認はとれておりませんので、また一方では頼まれる、もちをついてくれと頼まれる、そういう方も受けていきたいというような話をしておりましたので、そういう部分もあるのかなと思っておりますが、いずれにいたしましても、早く稼働するようにということで督励をしたところでもありますので、その辺はまた改めて確認をしておきたいと、こう思っております。
○議長(斎藤秀雄君) 3番、清田輝子君。
◆3番(清田輝子君) やはり阿賀町にも地産地消のできる農作物があるということはとてもいいことだと思いますので、ぜひともそのようにして進めていっていただきたいと思います。 私の質問を終わります。
○議長(斎藤秀雄君) 以上で3番、清田輝子君の一般質問を終わります。 ここで休憩をとらせていただきます。3時25分まで休憩といたします。
△休憩 午後3時10分
△再開 午後3時25分
○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ、会議を再開します。 先ほど町長から答弁漏れがありますので、答弁願います。 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 清田議員さんに答弁させていただきますが、最初、5反歩と言ったのは、さっき申し上げましたように当初の話でしたので、今年度は1町歩の作付だったそうです。ただ、収量は、ことしの状況ですからちょっとまだわからないんですが、かなり落ちたんじゃないかと思っております。作付は1町歩だったということで追加させていただきます。
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△猪俣誠一君
○議長(斎藤秀雄君) 次に、11番、猪俣誠一君。 〔11番 猪俣誠一君登壇〕
◆11番(猪俣誠一君) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 教育長の選任を早急にしろということで、通告書に沿って質問いたします。 教育長が辞任されてから数カ月が経過いたしましたが、教育長の選任の議題がいまだに議会に提案されておりません。議案配付前に質問締め切りであったために、議案化されれば取り下げることとしておりましたけれども、実質出ておりませんでしたので、そのまま質問をさせていただきます。 教育委員長に対しては、教育委員の職務代理者があります。町長に対しても助役はおります、次長に対しても副次長等もおられます。が、阿賀町教育委員会の事務局の組織に関する規則で、第5条の教育長が欠けたときは、その職務を行うというふうに書かれているのは、教育次長です。しかし、教育次長に関しては、必要なら置くという状況になっております。教育長は、教育委員会よりその権限に属する教育事務の委任を受けており、
学校教育課長が兼務で行うには、課長としての事務量もあり、過重な責務を強制するのではないかと推察されます。 このようなことから、教育長の長期にわたる不在というのは、教育行政全般の停滞のみならず、教育長の行うべき教育事務にも支障を来すことが懸念されます。とりわけ、教職員の配置というんですか、配当という形になるんですか、に関しましては、町内の各小・中学校がそれぞれの教育目標の達成に向けて努力しております。必要な人材の確保が不可欠であります。しかし、教職員の配置には、県との交渉等もございます。教育長の不在は、今後の学校の運営にも大きな影響を及ぼすことが考えられます。町長の見解と今後の展望をお伺いいたします。 次に、学校教育課と社会教育課の部屋が今までは1フロアの中に置かれておりましたが、今は鹿瀬にございます公民館と鹿瀬支所の2階というふうに分かれました。実際、教育長がおられるときであるならばいいんですが、今、教育長が不在の中、事務管理上問題はないのか。当然ないというふうに答えられるとは思いますけれども、一応お伺いいたしておきます。 次に、いじめ・不登校をなくせという観点から質問をいたします。 いじめの現状が大変陰湿になってきているせいなのか、いじめによる自殺者が後を絶ちません。マスコミの報道等を見るにつけ、教育委員会の学校任せや学校の責任回避が多く、当事者としての観点が全く感じられません。事実認識や現状の把握が適切に行われているとはとても思われません。 当町では、そのようなことはないと確信いたしておりますけれども、町のいじめ・不登校の現状と課題及びそれに対する対策をお伺いいたします。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 〔町長 神田敏郎君登壇〕
◎町長(神田敏郎君) 猪俣議員にお答えをしてまいりますが、教育長の選任を早急にということでありますが、私もそのように思っております。そういうことで取り組まさせていただいておりますが、確かに
学校教育課長には大変ご苦労いただいておりますが、それだけの能力のある方だと思って職務代理を任命しております。また、十分それにこたえてくれておりますし、前教育長も惜しまず、自分のノウハウをもって指導してくださっているというふうに私は信じておりますので、またそのようにしていただいているというふうに思っておりますし、また教育委員会の教育委員の皆さんからもその辺を十分ご理解いただいて、教育委員長初め、皆さんから何かにつけてご理解とご協力をいただいていると。 そして、今まで大変重責・重荷を背負わせてはおりますけれども、これまで推移しております。と申しますのも、大体大規模な工事等につきましても終息を迎えましたので、そういった面では、少しは軽くなったのかなと思っておりますが、今、私も再選をいただいたばかりでございます。腹案をもって、十分今、考慮をしているところでございます。早い機会に提案をしたいなと思っておりますが、今議会にはいたしません。そのようにひとつご理解いただきたいと思っております。そこまでしか今のところ申し上げません。しかし、早い機会にやりたいということは、臨時会もあるでしょうし定例会もありますから、長くなれば定例会ということもありますが、できるだけ早い機会にというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと、こう思っております。 次の、学校教育課と社会教育課の部屋の関係につきましては、社会教育課事業につきましては、平成21年度に実施された旧上川中学校改修工事の完了に伴う収集資料展示準備の進展や、県立津川漕艇場の漕艇大会準備作業が始まり、担当職員不在が顕著になり、阿賀町公民館事務事業の推進においても1人体制が続いており、事務事業の効率化・充実を図る上でも、そういった意味では社会教育課の異動も必要になってくるんではないかなと、そういう中で現体制での事務運営を行っているところでございます。このことにつきましては、前教育長も当時の状況をかんがみ、事務事業の効率化を進める上での了承事項でもあったわけでありますが、現在では大変ご苦労いただいているというふうに思っております。 この辺の解消につきましても、次期までに何とか、より効率的な体制づくりというものは心がけておりますので、それをなるべく早く実行できるようにしていきたいと、こう思っております。 鹿瀬支所の2階に学校教育課、阿賀町公民館1階事務室に社会教育課と分かれておりますのも今現在のとおりでありますが、渡り廊下で連結されているということもございまして、決裁等に係っては特に支障は発生していないということでございます。両課の来訪者からも特にそういった意味でのご不満といいますか、そういうことも特にないというようなことも聞いておりますので、今後も両課の連携をより密にして、事務事業の、あるいは事務管理等に遺漏のないように努めてまいりますが、今ほど申し上げましたように、より有効な体制といいますか、資料館もあったりいろいろございますから、その辺のことも考え、あるいは教育施設が結構あちこち散在しておりますので、こういったことを事務的に整理・統合も考えていく必要があるのかなというふうに思っておりますので、これは次年度までに間に合うような形でもって整理をしたいなというふうに思っております。 次に、いじめ・不登校対策についてでありますが、本年10月、11月に群馬県と千葉市で、いじめにより児童・生徒がみずからの命を絶つという痛ましい事件が相次いで起きました。また、6月には川崎市の男子中学生の自殺事件で、いじめに遭っていたという事実が確認されております。これは、理由のいかんを問わずあってはならないことであり、深刻に受けとめなければならない問題だと思っております。このたびの事件でも、学校や教育委員会の対応の不適切さが指摘されておりました。 改めて問題の重大性を認識し、各学校と連携しながら町におけるいじめ防止の対策、対応の取り組み強化を図らねばならないというふうに考えておりまして、本県ではこの事態を重く受けとめまして、先月18日にいじめ問題緊急会議が開催されまして、各学校のいじめ防止の取り組みを再点検するとともに、取り組みを一層強化するよう要請が出されたところであります。 町におきましても、小・中学校でいじめに関するアンケート、子供たちからの聞き取り調査など、児童・生徒の様子に変化はないか、問題の発生や問題の兆候はないか再検討をいたしました。また、今月、町内4地区で本年度2回目のいじめ・不登校対策委員会を開催いたしまして、学校の取り組み、学校や家庭、地域での子供たちの様子、気がかりな点はないか、学校・保護者・地域それぞれの立場から意見を交換し、情報の共有化を図ったところであります。 本町におけるいじめの状況ですが、各学校の報告及び阿賀町適応指導教室の調査の結果から、小さな行き違いなど日常的なトラブルはあっても、陰湿なもの、深刻化したものは小・中学校ともにゼロ件であります。また、不登校児童・生徒につきましては、小学校ではゼロ、中学校で6名に不登校の傾向があるという状況であります。この6名の生徒につきましては、完全な不登校ではなく、教室に行けず相談室、指導教室で過ごしている生徒ですが、登校はできておりまして、いずれも改善が見えているということであります。 今、携帯電話やインターネットによるいじめもふえており、いじめが表面化しにくくなっていることも問題になっております。今後もいじめの問題は、いつでも、どこの学校でも、どの子にも起こり得るものと再認識する中で、常に一人一人の様子に目を向けて、子供たちの変化を見逃さない取り組みを全校体制、全員体制で見守ってまいりたいというふうに考えているところであります。 以上であります。
○議長(斎藤秀雄君) 11番、猪俣誠一君。
◆11番(猪俣誠一君) まず、教育長の関係から質問させてもらいます。 ここまでしか言えないということであるので、言えないのだろうと。腹案を考慮してということでございます。私自身、今回、選挙があるので、選挙後ぐらいには出るのかななんていうことも考えておりました。この町において、それほどの人材不足から人選できないということはないとは思います。 教育委員会そのものは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律というものに基づきまして組織されております。そういう観点からしますと、やはり教育情勢の停滞ということが起こり得るものであるならば、やはり早急に教育委員を選任して、教育長をして教育事務を行わせるということが当然のことだと思いますので、町長には、臨時会もございます、定例会もございますという形ではありましたが、定例会となるとまた、もう3月までございません。そこまで遅くする必要性があるのかどうかは、これは長の考えることですから、私はとやかく言いませんが、少なくとも3月議会にはきちんとした形で出されるということだけは、これだけはやはり確約していただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 現段階において、私は、教育長がいないことで特に教育関係において停滞しているというものは考えられないというふうに思っております。それは、先ほども申し上げました教育委員を初め、全員体制でサポートをし、この解決に当たって対処しているということだろうと、こう思っております。中で今、3月議会まで、当然の話であります。早くて臨時会でも対応したいということでありますし、おっしゃるとおり人材がいないわけではございません。あり余って困っている部分もあるわけであります。そういうことで、皆さんにひとつご理解をいただきたいと、こう思っているわけであります。
○議長(斎藤秀雄君) 11番、猪俣誠一君。
◆11番(猪俣誠一君) あと、今、教育長の関連にかんがみてちょっと質問を出させていただいたのは、社会教育課と学校教育課が2つのフロアに分かれたということであります。確かに、施設が散在しているということは事実であります。しかし、基本的に一元管理していくことのほうが、逆に私はもっとスムーズな維持管理ができるんではないかなというふうに考えております。要するに、それぞれの場所でそれぞれに管理していくという体制のことのほうが、まとまりがつかない状況になる。要するに意思がはっきりと伝えられない状況になり得る可能性がありますので、私としては、できれば社会教育なら社会教育の中で、きちんとした一元管理の中で施設は施設として、そこには、逆にここにいてから管理に行くという形でも別に問題はないと思うんですよね。始める時間が同じ8時半に始まる必要はないわけですし、施設のあく時間前に行ければいいということであるならば、その課の中の意思管理がきちんと徹底できる形で、一たんは社会教育課の中に集まる、そこから出ていくという形をとっても十分できると思いますので、今、とりわけ遠くにある施設はまた別として、そうすることによって、今、B&Gにおられます、一生懸命高校生に指導している方もいます。しかし、あそこから1人欠けるとまたおかしな状況になります。そういうことを考えるのならば、逆に社会教育課の中に1つ籍を置いておいて、そこから出すことのほうがよりスムーズな運営ができるんではないかなと思いますので、そこをひとつお願いしたいと思います。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 一部、そうした部分があるんです。というのは、B&Gの総括については、事務局に顔を出して、そこから出発してもいいんではないかというようなことで、本年度からやったところでございます。 おっしゃるとおりです。何も全員がそこへ行くということは必要ないんです。私は、教育長は少なくても、ここにいたほうがいいと思っているんです。そういうこととあわせて、いわば社会教育課につきましては、今の公民館でいいだろうけれども、教育長といわゆる事務局本体のどちらかといえば学校教育課、これはここにいたほうが我々、つまり長部局との連携といいますか、これは非常にとりやすい、そしてまた意思の疎通もできると。これは前々からそう思っているんですが、部屋がないんです。いずれ部屋が出てくるでしょうから、その段階ではやりたいと思っているんですが、それほどに今、やはり意思の疎通ができる、そういう事務局体制づくりというのが一番必要なのかなと思っておりますので、今のご意見を体しながら、いずれかのときには私が今申し上げたようなスタイルにしていかなければなりませんが、とりあえず言われたような1局体制といいますか、事務局体制はきちんとしたものにすべきものというふうに理解をいたしております。
○議長(斎藤秀雄君) 11番、猪俣誠一君。
◆11番(猪俣誠一君) それでは、いじめに関係しまして、本当にいじめというのは表面化しない問題ですので、子供の状況を本当に的確に把握する必要があると思うんですね。それにはやはり教職員が一番その重要な位置を占めると思うんです。しかし、今の教職員の皆さんというのは、地域参加ということはほとんどありませんし、地域理解が希薄なように私は感じております。そのために、労働者としての教員が大変多いように感じております。そのような中で、実質的に子供の把握が先生や学校ができているのか、大変疑問を感じるんです。一番その辺が重要なことだと思うんです。子供の内面まで入り込む。子供が少ないんですよ。昔、1クラス何十人もいたんですけれども、今、中学校になればそれなりの人数、30人ぐらいはいるんでしょうけれども、今の小学校はみんな少ないんです。それでいてすら理解できない状況なのかなというのは、ちょっと私にとっては、私たちのころから考えると不可解な問題なので、その希薄な理由、要するに子供たちと溶け込めない理由というのはどこにあるのかというのを、その辺もちょっと私は知りたいと思うので、その点についてもちょっとわかればお話ししていただきたい。
○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
◎町長(神田敏郎君) 以前よりもこういったいじめ問題というのは、不登校のためのいわばいじめ問題緊急会議とかそういうものが開かれるとか、あるいは専門の委員会といいますか、いじめ・不登校対策委員会というようなものも設けられて、その都度検討されているわけでありますので、おっしゃるとおり、教員皆さんは、かつてのように教員住宅に入るなり、あるいは民家でかつては皆さんそれぞれ寄宿されて、そしてそれぞれの地域の行事等にも参加し、子供たちと一緒に参加してきた、そういう時代から見れば、かなり希薄になっているということは否めないんではないかと思いますが、それをカバーするべく、やはりこういったいじめ・不登校あるいは学校評議会とか、いろいろなものを通じながら地域の状況というものを教員自体も把握されているんだろうと、こういうふうに思いますが、やはりその辺のところは、私も赴任時、つまり教職員の離任あるいは赴任時の中で、やはり常に地域の皆さんとの連携というのが一番大事ではないかということは、子供たちを知る上においては、やはりそれをおいてほかにないんではなかろうかというふうなこと、いじめはおっしゃるとおり見えにくいわけでありますから、そういう部分をカバーするには、そういった地域の行事等に参加する、地域の集まりに溶け込んでいくということが一番優先されるんだということを常々申し上げてきているわけでありますが、それが十分行き渡っているかどうかにつきましては、私も甚だ疑問なところもありますけれども、その辺は
学校教育課長からまたひとつ答弁してもらいます。よろしくお願いします。
○議長(斎藤秀雄君) 波田野
学校教育課長。
◎
学校教育課長(波田野正博君) それでは、猪俣議員さんから現在の教職員が地元に密着していないんではないかと、希薄なんではないかというようなご質問でございますけれども、町長が答弁申し上げましたように、昔であれば教員住宅、地元に移り住んでいただいて、地元の子供たちを育てていただくという形態ではあったんですけれども、近年、先生方の通勤の形態と申しますと、道路事情もよくなりまして、ほとんどの先生が自家用車で通勤されているという実態も事実でございますけれども、かといって、地元の子供たちと触れ合いがないのか、地域の皆さんと触れ合いがないのかというと、今、総合学習で地域から学ぶ、地域の人材から教えていただくというような学習も各学校でやっておりますので、そういう面で地域の皆様から学校に来ていただいて、学校にかかわっていただいているというのも実態でございますので、一概に子供たちが心配されるような状況ではないのかなというふうに感じております。
○議長(斎藤秀雄君) 11番、猪俣誠一君。
◆11番(猪俣誠一君) これで最後にしますけれども、学校の先生も第三者的な目で冷静にものが見られているのならば、それはそれで結構なんです。ただ、この地域は本当に子供も少なくて、学校のクラス数も少ない、生徒の数そのものが少ない。ということは、同じ形の中でずっとその方々が上がっていきます、中学校が終わるまで。ということは、一度事が起こると、引きずる傾向にあるわけです。現に、かつて不登校があったときには、やはりそういう経緯があって、ずっと引きずっていたという経緯があります。そうすると、やはりそれはこの地域で考えていかなければならない問題だと思うので、事が起こる前に措置するということが一番子供たちにとって重要なことだと思いますので、その辺に対してきちんとした管理方をお願いしておきます。 また、町長に関しましては、先ほどの教育長の問題は確かに早急にやることは重要でありますが、今できているということであるならば、少なくても3月には、年度の変わるときにはきちんとした形で出せるように、これをお願いして私のほうからの質問を終わらせていただきます。
○議長(斎藤秀雄君) 以上で11番、猪俣誠一君の一般質問を終わります。
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