上越市議会 > 2021-09-28 >
09月28日-08号

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  1. 上越市議会 2021-09-28
    09月28日-08号


    取得元: 上越市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-25
    令和 3年  第3回(9月)定例会令和3年第3回上越市議会定例会会議録(8日目)                                  令和3年9月28日(火曜日)出 席 議 員    1番   安  田  佳  世          2番   小  山  よ う こ    3番   鈴  木  め ぐ み          4番  ストラットン 恵 美 子    5番   髙  橋  浩  輔          6番   宮  﨑  朋  子    7番   高  山  ゆ う 子          8番   中 土 井  か お る    9番   宮  越     馨         10番   宮  川  大  樹   11番   山  田  忠  晴         12番   牧  田  正  樹   13番   丸  山     章         14番   本  山  正  人   15番   橋  本  洋  一         16番   池  田  尚  江   18番   石  田  裕  一         19番   小  林  和  孝   20番   平 良 木  哲  也         21番   滝  沢  一  成   22番   波 多 野  一  夫         23番   大  島  洋  一   24番   渡  邉     隆         25番   栗  田  英  明   26番   杉  田  勝  典         27番   江  口  修  一   28番   武  藤  正  信         29番   上  野  公  悦   30番   こんどう  彰  治         31番   橋  爪  法  一   32番   飯  塚  義  隆         説明のため出席した者 市    長  村  山  秀  幸 副  市  長  野  口  和  広       教  育  長  早  川  義  裕 ガス水道事業  髙  橋  一  之       理    事  八  木  智  学 管  理  者 総務管理部長  笹  川  正  智       企画政策部長  池  田     浩 財 務 部 長  柳  澤  祐  人       防 災 危 機  中  澤  雅  人                          管 理 部 長 自 治・市 民  野  上  伊  織       福 祉 部 長  笠  原  浩  史 環 境 部 長 健 康 子育て  大  山     仁       産 業 観 光  小  田  基  史 部    長                   交 流 部 長 農林水産部長  空     周  一       都市整備部長  吉  田  仁  史 教 育 部 長  市  川     均       会 計 管理者  北  島  賢  行 ガス水道局長  池  田  忠  之       総務管理課長  瀧  本  幸  次 秘 書 課 長  足  利  浩  二       総 務 管理課  長 谷 川  由 紀 子                          参    事 監 査 委 員  山  川  と も 子 農 業 委員会  古  川  政  繁 会    長職務のため出席した事務局職員 事 務 局 長  金  山  幸  宏       参    事  佐  藤  美 奈 子 議 事 係 長  川  瀬  ゆ か り       主    任  黒  田     彩議 事 日 程  第1 会議録署名議員の指名                                   第2 諸般の報告                                        第3 議案第69号より第91号及び報告第4号                          第4 発議案第4号 議案第80号 令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議            について                                  第5 請願第 2号 地域協議会の答申や意見書が市長の方針と対立した場合の運用について、別途、            ルールの策定を求める請願                          第6 同意案第4号 上越市オンブズパーソンの委嘱について                    第7 発議案第5号 豪雪地帯対策特別措置法の改正等に関する意見書の提出について            発議案第6号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出            について                                     発議案第7号 私立高校の公費(私学助成)増額を求める意見書の提出について         第8 閉会中の所管事務調査について                             本日の会議に付した事件  第1 会議録署名議員の指名                                   第2 諸般の報告                                        第3 議案第69号 令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について                 議案第70号 令和2年度上越市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について           議案第71号 令和2年度上越市診療所特別会計歳入歳出決算認定について              議案第72号 令和2年度上越市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について             議案第73号 令和2年度上越市地球環境特別会計歳入歳出決算認定について             議案第74号 令和2年度上越市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について          議案第75号 令和2年度上越市病院事業会計決算認定について                   議案第76号 令和2年度上越市下水道事業会計決算認定について                  議案第77号 令和2年度上越市ガス事業会計決算認定及び利益の処分について            議案第78号 令和2年度上越市水道事業会計決算認定及び利益の処分について            議案第79号 令和2年度上越市工業用水道事業会計決算認定について                議案第80号 令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)                    議案第81号 令和3年度上越市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)              議案第82号 令和3年度上越市介護保険特別会計補正予算(第1号)                議案第83号 令和3年度上越市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)             議案第84号 令和3年度上越市下水道事業会計補正予算(第1号)                 議案第85号 上越市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正について      議案第86号 上越市ゲートボール場条例の一部改正について                    議案第87号 上越市教育プラザ条例の一部改正について                      議案第88号 上越市中小企業者向け融資に係る損失補償に関する条例及び上越市中小企業・小            規模企業振興基本条例の一部改正について                      議案第89号 字の変更について                                 議案第90号 市道路線の認定について                              議案第91号 工事請負契約の締結について                            報告第 4号 専決処分した事件の承認について(令和3年度上越市一般会計補正予算(専第2            号))                                    第4 発議案第4号 議案第80号 令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議            について                                  第5 請願第 2号 地域協議会の答申や意見書が市長の方針と対立した場合の運用について、別途、            ルールの策定を求める請願                          第6 同意案第4号 上越市オンブズパーソンの委嘱について                    第7 発議案第5号 豪雪地帯対策特別措置法の改正等に関する意見書の提出について            発議案第6号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出            について                                     発議案第7号 私立高校の公費(私学助成)増額を求める意見書の提出について         第8 閉会中の所管事務調査について                                                                                午前10時0分 開議 ○飯塚義隆議長 これより本日の会議を開きます。                        〇 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○飯塚義隆議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において本山正人議員及び石田裕一議員を指名いたします。                        〇 △日程第2 諸般の報告 ○飯塚義隆議長 日程第2、諸般の報告をいたします。  地方自治法第180条第1項の規定により、議会で指定した事項の専決処分について市長から報告がありましたので、議会報告第14号として報告いたします。                        〇 △日程第3 議案第69号より第91号及び報告第4号 ○飯塚義隆議長 日程第3、議案第69号より第91号及び報告第4号を一括議題といたします。  本件に関し、各委員会における審査の経過並びに結果についての報告を求めます。  まず、総務常任委員長の報告を求めます。  21番、滝沢一成委員長。               〔滝 沢 一 成 議 員 登 壇〕 ◆21番(滝沢一成議員) これより総務常任委員長報告を申し上げます。  去る9月2日に当委員会に付託されました議案3件、報告1件について、9月13日、14日、15日に委員会を開催し、慎重審査の結果、いずれも認定、可決、承認すべきものと決しました。また、総務管理部企画政策部及び自治・市民環境部において所管事務調査を行いましたので、審査及び調査の順序に従い、概要を報告いたします。  最初に、財務部に係る議案の審査です。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、2款1項6目中、財政調整基金積立金で、委員からの財政調整基金の取崩しや繰入れについて一定の目安や基準を設けているのかとの質疑に、理事者から、必要な事業の財源を賄う方法として、既決予算の流用や財政調整基金の取崩しを行ってきた。幾らまでなら大丈夫という目安は示していないとの答弁がありました。  1項1目中、庁舎管理費で、委員からのおもいやり駐車場改修工事に伴う代替区画場所に傾斜があるため、車椅子が動いてしまうことがあった。利用者への配慮を考えているのかとの質疑に、理事者から、正面の屋根がある部分で使いやすい場所としてロータリーに区域を設けており、傾斜はやむを得なかったとの答弁がありました。  6目中、契約事務費で、委員からの官製談合について、情報が漏れない、漏れたときも特定ができる対策ができているかとの質疑に、理事者から、全ての職員が地方公務員としてのモラルを持って仕事をしており、限られた立場の人物のみがパスワードなど特別な手法で情報にアクセスできるという対策を取っている。他自治体の事例を踏まえ、様々な仕組みを順次取り入れ、情報管理を徹底していくとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、報告第4号専決処分した事件の承認について(令和3年度上越市一般会計補正予算(専第2号))、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく承認すべきものと決しました。  次に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)について、理事者の説明の後、2款1項26目中、市民プラザ管理運営費で、委員からのエスカレーターの修繕に7か月かかるが、行政機関が関係するため、修繕に時間を要してしまうのではないかとの質疑に、理事者から、オーダーメードの設備であり、部品調達も時間がかかる。指定管理者やメーカーと協議を行った結果、修繕の期間は7か月かかるとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、総務管理部に係る議案の審査です。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、2款1項1目中、公文書等保存活用事業で、委員からの文書を保存する基準はあるのかとの質疑に、理事者から、市民共有の財産として長く後世に伝え、市の歴史形成に寄与するため、公正で客観的に行政の施策と活動が把握できるものや、市民の生活や社会情勢が把握できるものなどを選別しているとの答弁がありました。  3目中、広報事業で、委員からの広報上越の発行が月1回になり、掲載記事や催物の案内がタイムリーでなくなった点をどう工夫したかとの質疑に、理事者から、公式SNSを活用して市政情報を発信している。また、催物案内の掲載締切りを広報上越の作成日程表でお知らせするなどしているとの答弁がありました。  市民対話事業で、委員からの市民と市長の対話集会をオンラインで行うなどして開催することは考えなかったのかとの質疑に、理事者から、対話集会のよさは顔を合わせて対面で話をするところと考えているため、コロナ禍で開催を断念したが、今後は対面を基本としながらもオンライン開催の研究をしていきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、上越市ICTによる情報化推進基本方針の策定について所管事務調査を行いました。理事者の説明の後、委員から質疑はなく、本件は今回で調査を終了することといたしました。  次に、企画政策部に係る議案の審査です。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、2款1項7目中、企画調整費で、委員からの城下町高田再生推進事業の中で、若者がまちづくりに関心を持つような活動としてどのようなことをしたかとの質疑に、理事者から、空き家のリノベーションを実施する団体が活動しており、リノベーションした空き家を店舗として開業している。この団体を中心に街なかの活動が増えることで空き家の解消につながると考えており、必要な場合は支援を行っていきたいとの答弁がありました。  新幹線整備促進費で、委員からの公的機関は駅周辺整備においてある程度のリスクを負うべきである。コロナ後を見据え、積極的に企画立案を行う考えはあるかとの質疑に、理事者から、土地区画整理事業の一番の目的は、在来線と新幹線の乗り継ぎの利便性を図ることであった。企業や建物の進出は時間がかかる。最低限の区画道路及び都市区画道路を確保しており、今後時間をかけて発展していくものと考えているとの答弁がありました。  23目中、調査・研究費で、委員からのコロナ禍でオンラインでの研究、交流が始まったと思うが、新たな可能性をどのように感じているのかとの質疑に、理事者から、コロナの影響で制約は大きかったが、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッドな調査研究の在り方について精度を高めていきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、地方創生の取組状況について所管事務調査を行いました。理事者の説明の後、委員からの地域中核企業認知度向上事業への参加者数が評価されているが、目標値だけではなく、認知度の向上を進めてほしいがどうかとの質疑に、理事者から、地域のことや地域の企業をよく知ることは、高校生が進路選択の節目に立ったときに地元に帰ってくる大きなポイントとなると考えている。ほかの部署とも連携し、取組を進めたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、本件は今後も引き続き調査を継続することといたしました。  次に、防災危機管理部に係る議案の審査です。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、9款1項2目中、消防団員費で、委員からの消防団の需要が変わらない中での定数削減は、1人当たりの負担増につながるため、待遇改善の必要があるのではないかとの質疑に、理事者から、団の体制を整理して訓練に係る負担を減らすことを協議しているとの答弁がありました。  5目中、災害対策費で、委員からのコロナに対応した避難所開設・運営マニュアルには検温や消毒の仕事が増えているが、職員体制はどうなっているのかとの質疑に、理事者から、避難所を担当する職員は3人だが、さらに増員して6人で対応する。運営には町内会や自主防災組織、施設の管理者等からも携わっていただくことを考えているとの答弁がありました。  また、委員からの毎年およそ50人が新たに防災士となっているが、資格取得後、活動へ結びつかない人が多い。町内会と連携し、防災士の活用が進むよう、上越防災士会に指示できないかとの質疑に、理事者から、防災士会は任意の団体であり、行政の立場から指導はできないが、上越防災士会の各支部で課題として捉えて検討しているものと思っているとの答弁がありました。  さらに、委員からの安定ヨウ素剤の配布の対応について、最新の情報を教えてほしいとの質疑に、理事者から、車で避難する方はスクリーニングポイントで県が配布し、バスで避難する方が集まる一時集合場所では市町村が配布することを基本として協議を進めている。また、雪の影響も考え、UPZ内への事前配布に向けて県と協議をしているとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第85号上越市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正について、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、自治・市民環境部に係る議案の審査です。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、2款1項1目中、非核平和友好都市宣言推進事業で、委員からの戦争体験を伝承するための取組として、今後も体験談の動画を作成する予定はあるかとの質疑に、理事者から、体験談の動画をホームページに掲載することで高い効果を得られると認識しており、今後も積極的に取り組みたいとの答弁がありました。  7目中、ふるさと交流等関係費で、委員からのふるさとJネットの会員数はどう推移しているか、また行政サイドからの関わり方が低下しているように感じるが、どうかとの質疑に、理事者から、Jネット会員数は令和2年度末で601人で、平成12年に最大となる1,086人となってから微増微減を繰り返している。高齢や体調不良に伴う退会があり、新規加入者が少ないことが会員減少の原因の一つと考えている。加入に向けたPRを行う必要があると感じており、今後どうすべきか検討したいとの答弁がありました。  25目中、多文化共生推進事業で、委員からの外国人が地域の一員として生活するために、ごみ収集カレンダーや看板等の案内表示に多言語表示を望む声があるが、どのような対応をしているのかとの質疑に、理事者から、昨年度からスマートフォンのアプリでごみ収集カレンダーを10か国語で確認できるようにしている。また、英語が分からない方もいるので、やさしい日本語での表記を行っているとの答弁がありました。  28目中、地域協議会費で、委員からの地域協議会が行う自主的審議の審議期間の考え方を確認したい。また、事務局からサポートは行われているのかとの質疑に、理事者から、任期中に全て終わらせるという運用はしていないが、任期満了時に一定の結論が出ない場合は、前任の協議会から次期へ申し送りを行い、継続審議とするか検討している。協議会で互いに切磋琢磨しながら技量を高めることが理想だが、研修は必要に応じて行っている状態であるとの答弁がありました。  中山間地域振興事業で、委員からの移住・定住コンシェルジュはどのように取組を進めていたのか。また、8月をもってコンシェルジュが退職したが、今後新しい採用予定はあるのかとの質疑に、理事者から、相談の最初の窓口となり情報提供をしたほか、月に1回、区と関係課で情報共有を行った。今後は検証を行った上で、次の募集を進めるとの答弁がありました。  3款1項6目中、同和対策事業費で、委員からの昨年はコロナ差別に関して広報の別冊号を発行したが、その後啓発などは行っているか。また、ワクチン接種の差別に広報などで対応する予定はあるかとの質疑に、理事者から、今年度はワクチン接種が進み、被害相談もなかったため、広報への掲載は行っていない。今後ワクチンパスポートの制度化により接種者を優遇するケースが増えてきた場合、差別が起きる可能性が考えられるため、必要な差別防止の対応を行いたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、上越市過疎地域持続的発展計画(案)について、所管事務調査を行いました。理事者の説明の後、委員からの過疎地域に隣接している対象外区域でハード事業を行う場合、過疎債は適用となるのかとの質疑に、理事者から、基本的に過疎地域で行われるハード事業が対象であるが、対象外の地域であっても過疎地域のための施設を設置する場合は対象になり得るものと考えているとの答弁がありました。  また、委員からの過疎地域の人口は今後減少すると考えられるが、500人増やすという人口基本目標は達成できるのかとの質疑に、理事者から、厳しい数字目標と認識しており、目標達成は大変難しいと考えている。必要な取組や新しい取組を絶えず考え、有効なものを行いたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、本件は今後も引き続き調査を継続することといたしました。  最後に、後回しとした議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について採決した結果、賛成多数で認定すべきものと決しました。  以上、当委員会の審査、調査の概要と結果を申し上げましたが、詳細は委員会記録に譲り、総務常任委員長報告を終わります。 ○飯塚義隆議長 総務常任委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  次に、厚生常任委員長の報告を求めます。  24番、渡邉隆委員長。                〔渡 邉 隆 議 員 登 壇〕 ◆24番(渡邉隆議員) これより厚生常任委員長報告を申し上げます。  去る9月2日に当委員会に付託されました議案13件、報告1件について、9月3日、6日に委員会を開催し、慎重審査の結果、いずれも認定、可決、承認すべきものと決しましたので、審査の順序に従い、概要を報告いたします。  最初に、福祉部に係る議案の審査についてであります。  まず、議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、3款1項1目中、社会福祉協議会費で、委員から、権利擁護事業補助金で社会福祉協議会として専門職後見人の受任体制の強化に取り組むとしているが、市はどう関わるのかとの質疑に、理事者から、専門職の団体が集まる会議を開催し、皆で考える機会を持ちたいとの答弁がありました。  民生委員・児童委員活動費で、委員から、民生委員の業務量の平準化を図るため、担当地区の見直しを進めるとしているが、委員の削減を考えているのかとの質疑に、理事者から、削減は考えておらず、地域包括ケアシステムで行っている業務など重複する役割を整理し、体制を構築していくとの答弁がありました。  3目中、上越市障害児(者)福祉ネットワーク構築事業で、委員から、自立支援協議会は事業者が具体的な事例を議論してスキルアップを図る機会となっていたが、現在は審議会のような形になっていると聞いている。スキルアップを図る機会はどうなったのかとの質疑に、理事者から、協議会自体は昨年度も審議会のような形で行っており、事業者との意見交換は3つある部会のほうで行っているとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第71号令和2年度上越市診療所特別会計歳入歳出決算認定については、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  次に、議案第72号令和2年度上越市介護保険特別会計歳入歳出決算認定については、理事者の説明にさしたる質疑なく、採決の結果、賛成多数で認定すべきものと決しました。  次に、議案第75号令和2年度上越市病院事業会計決算認定について、理事者の説明の後、委員から、上越地域医療センター病院の建て替えはどの程度遅れるのかとの質疑に、理事者から、明確に言えないが、早期の着工を目指して作業を進めているとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  次に、報告第4号専決処分した事件の承認について(令和3年度上越市一般会計補正予算(専第2号))については、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく承認すべきものと決しました。  次に、議案第86号上越市ゲートボール場条例の一部改正については、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第91号工事請負契約の締結については、理事者の説明にさしたる質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)は、理事者の説明に質疑なく、採決は後回しとしました。  議案第82号令和3年度上越市介護保険特別会計補正予算(第1号)は、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、健康子育て部に係る議案の審査についてであります。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、3款2項1目中、子育て支援事業で、委員から、昨年度の決算で子育てジョイカードについて協賛企業の意見を聞きながら制度の検討をするとしていたが、検討の状況はとの質疑に、理事者から、アンケートの結果、利用の多いスーパーマーケットなどでは年間100万円以上負担している企業が61.54%、500万円以上は38.46%であり、現状維持を希望する企業が非常に多い。このため、制度の対象を広げることは難しいと考えているとの答弁がありました。  また、委員から、対象を拡大した分を市が補填することは考えられないかとの質疑に、理事者から、企業側から事務的な負担が生じないよう要望されており、市が補填する場合、実績報告の事務が発生するなど、企業側の負担増となることを踏まえて検討したいとの答弁がありました。  2目中、公立保育所運営費で、委員から、年度当初に待機児童がいないことは承知しているが、年度途中の状況はどうかとの質疑に、理事者から、年度途中の待機児童は令和2年度は169人、令和元年度は149人、平成30年度は183人と、大体150人程度で推移している。しかし、特定の園を選ばなければ入園可能なところもあるという案内はしており、翌年度には入園できているとの答弁がありました。  特別保育事業で、委員から、特別な配慮が必要な児童のための保育士の加配が少ないのではないかとの質疑に、理事者から、基準に基づき適正に運用している。また、年度途中であっても負担が大きいとの相談があれば対応していくとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第70号令和2年度上越市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案第74号令和2年度上越市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定については、理事者の説明にさしたる質疑なく、採決の結果、いずれも賛成多数で認定すべきものと決しました。  次に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)については、理事者の説明に質疑なく、採決は後回しとしました。  次に、議案第81号令和3年度上越市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)については、理事者の説明にさしたる質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  議案第83号令和3年度上越市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)については、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、自治・市民環境部に係る議案の審査についてであります。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、2款3項1目中、戸籍住民基本台帳費で、委員から、マイナンバーカードに対する市民の抵抗感をどのように緩和していくのかとの質疑に、理事者から、カードの交付率が上がるにつれ、コンビニでの住民票の写しなどの交付件数が伸びている。令和元年7月からサービスを開始したが、令和元年度は139件、2年度は4,591件、3年度は7月までで3,081件であり、利便性を周知し、さらに申請率向上を図りたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第73号令和2年度上越市地球環境特別会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、委員から、風力発電施設の解体撤去を進めている中、うみてらす名立の発電施設はブレードを外して危険性を低くすることはできないかとの質疑に、理事者から、農林水産省の補助金を使っているため、令和35年までの処分制限があるが、返還が生じないよう協議を進めるとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  次に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)については、理事者の説明にさしたる質疑なく、採決は後回しとしました。  最後に、後回しとした議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、採決した結果、賛成多数で認定すべきものと決しました。  続いて、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)について、採決した結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、当委員会の審査の概要と結果を申し上げましたが、詳細は委員会記録に譲り、厚生常任委員長報告を終わります。 ○飯塚義隆議長 厚生常任委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  次に、農政建設常任委員長の報告を求めます。  14番、本山正人委員長。               〔本 山 正 人 議 員 登 壇〕 ◆14番(本山正人議員) これより農政建設常任委員長報告を申し上げます。  去る9月2日に当委員会に付託されました議案9件について、9月7日、8日に委員会を開催し、慎重審査の結果、いずれも認定、可決すべきものと決しましたので、審査の順序に従い、概要を報告いたします。  最初に、農林水産部に係る議案の審査についてであります。  まず、議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、6款1項1目中、農業委員会活動費で、委員から、農地集積の課題について、どのように認識、把握しているかとの質疑に、理事者から、農業生産や経営力が強い担い手を集める必要があるが、経営規模の拡大には限界がある。担い手が減っていく中で、専業農家に限らず、兼業農家も含め、多様な担い手で農業の基盤である農地を守り、持続的に経営していくという観点で検討しているとの答弁がありました。  3目中、園芸振興事業で、委員から、鳥獣被害防止対策は電気柵に頼り過ぎているように思えるが、環境整備についてはどのような認識を持っているかとの質疑に、理事者から、集落ぐるみで出没しにくい環境づくりに力を入れており、本年度はモデル地域において外部専門家とワークショップ形式で対策を進めているとの答弁がありました。  安塚地域産業振興施設管理運営費で、委員から、ユキノハコは観光対応型の施設であり、物産館とそばどころの3つで相乗効果が生まれると考えているが、施設を組み合わせたPRは行っているのかとの質疑に、理事者から、当初から道の駅として整備した施設であり、雪室貯蔵の商品を提供、販売するなど、連携した取組を行っている。さらに、コロナ禍収束後はユキノハコの見学者と一緒に各施設を有効活用し、にぎわいの創出につなげていきたいとの答弁がありました。  農産物販売促進事業で、委員から、オンライン交流会を活用し、上越産品を販売につなげていくことは考えているのかとの質疑に、理事者から、都市生協組合員が対象のオンライン交流会は350組以上の申込みがあり、提供した上越産品は購入につながっているとの答弁がありました。  さらに、委員から、農産物等販売促進実行委員会ではフェイスブックで頻繁に情報を出しているが、その反響について教えてほしいとの質疑に、理事者から、フェイスブックを見て上越産品を知る方が増加しており、様々な発信方法を活用しながらPRをしていきたいとの答弁がありました。  2項2目中、森林保育管理事業で、委員から、世界的にウッドショックという状況にあるが、国産材を安定的に供給できる体制づくりの方向性はあるかとの質疑に、理事者から、急な増産への対応は非常に難しい。ウッドショックにかかわらず、森林保全に引き続き取り組んでいきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第89号字の変更について、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、都市整備部に係る議案の審査についてであります。  まず、議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、8款2項6目中、除雪費で、委員から、除雪オペレーターの高齢化が深刻な問題となっているが、資格取得補助を増額する考えはないかとの質疑に、理事者から、免許取得の費用はおよそ11万6,000円程度であり、現在の補助額である5万円は5割相当となり、適正と考えている。オペレーター不足は喫緊の課題であり、国、県、市で立ち上げた新潟県除雪オペレーター担い手確保協議会上越地域協議会において、補助制度や支援策を考えていきたいとの答弁がありました。  3項1目中、河川管理費で、委員から、住宅地にある用水で水があふれた場合、対応する課の明確なすみ分けはあるのかとの質疑に、理事者から、生活排水が流れ込む排水路については生活排水対策課が対応するが、生活排水が入らない部分は河川海岸砂防課が窓口になり調整するなど、水路の機能によりすみ分けをしているとの答弁がありました。  砂防事業費で、委員から、地滑り巡視員はどのような方がされているのか、また日常の監視体制等について教えてほしいとの質疑に、理事者から、市から町内会に委託して山に詳しい人に担当してもらっている。巡視活動は年間を通じて行っており、令和2年度は41か所の報告があり、水抜きや斜面の復旧対策を行ったとの答弁がありました。  5項3目中、公園管理費で、委員から、市とパーク・パートナーシップ協定を結んでいない団地内の公園でも遊具を要望すれば設置してもらえるのかとの質疑に、理事者から、民間開発の公園には、市として遊具を設置する考えはないとの答弁がありました。  7項1目中、町家シェアハウス管理運営費で、委員から、町家シェアハウスは、町家の市場流通促進を図ることが目的の一つになっているが、町家活用のモデルケースとしてどうだったか、また今後の見通しはとの質疑に、理事者から、町家の活用事例の一つとしてシェアハウスという使い方を示し、民間の参入を促す目的で造ったものである。シェアハウス大町については、引き続き活用していきたいと考えているが、今後は民間の皆さんから活用を考えていただきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第76号令和2年度上越市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、委員から、購入した排水ポンプ車をどのように使うのかとの質疑に、理事者から、上越地域消防局に預かってもらい、緊急時の対応を依頼している。大雨で樋門が閉鎖したときに内水を外に排水することが一番大きな役割である。また、冠水箇所でも対応していただくこともあるとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  次に、議案第90号市道路線の認定について、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)、議案第84号令和3年度上越市下水道事業会計補正予算(第1号)について、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、後回しとした議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について採決した結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  次に、ガス水道局に係る議案の審査についてであります。  議案第77号令和2年度上越市ガス事業会計決算認定及び利益の処分について、理事者の説明の後、委員から、昨冬の豪雪で地中熱融雪設備の効果はどうだったかとの質疑に、理事者から、設備導入により自然融雪と比較して16日早く駐車場全面が使用できるようになり、排雪費用について約55万円の削減につながった。一方で、昨冬の大雪では地中熱の効果が低減する現象が確認されており、様々な気象条件による検証が必要であることから、本年度以降も一定期間検証をしていきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決の結果、全員異議なく認定、可決すべきものと決しました。  次に、議案第78号令和2年度上越市水道事業会計決算認定及び利益の処分について、理事者の説明の後、委員から、有収率が前年度より下回っているが、漏水が要因ではないかとの質疑に、理事者から、令和2年度は有収率が約0.3ポイント減少している。有収率を上げるため、市内44排水区域のブロックごとの流量計と家庭から出るメーターの流量に差があるところについて漏水調査を実施しているとの答弁がありました。  さらに、委員から、人口減少に対応した施設整備や管路口径のダウンサイジングの状況についての質疑に、理事者から、城山浄水場の処理能力を5万1,000トンから4万トンにダウンサイジングして工事を進めるほか、需要に見合う口径への入替え工事を実施しているとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決の結果、全員異議なく認定、可決すべきものと決しました。  次に、議案第79号令和2年度上越市工業用水道事業会計決算認定について、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  以上、当委員会の審査の概要と結果を申し上げましたが、詳細は委員会記録に譲り、農政建設常任委員長報告を終わります。 ○飯塚義隆議長 農政建設常任委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  次に、文教経済常任委員長の報告を求めます。  29番、上野公悦委員長。               〔上 野 公 悦 議 員 登 壇〕 ◆29番(上野公悦議員) これより文教経済常任委員長報告を申し上げます。  去る9月2日に当委員会に付託されました議案4件について、9月9日、10日に委員会を開催し、慎重審査の結果、いずれも認定、可決すべきものと決しました。また、1件の所管事務調査を行いましたので、審査及び調査の順序に従い、概要を報告いたします。  最初に、教育委員会に係る議案の審査についてであります。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、3款2項4目中、放課後児童クラブ運営費で、委員から、特別な支援が必要な児童が年々増加傾向とあるが、現場から増員要請はあるのかとの質疑に、理事者から、児童クラブを利用している児童約1,900人のうち、特別な支援が必要な児童は現在336人おり、児童1人につき支援員を1人配置しているほか、学校の教育補助員等が協力して対応しているとの答弁がありました。  10款1項2目中、奨学金貸付事業で、委員から、コロナウイルス感染症対策で前倒し交付の状況はとの質疑に、理事者から、希望に応じて12件の前倒し交付を行ったとの答弁がありました。  学校教育総務費で、委員から、メール誤送信による個人情報漏えいが発生したが、その経緯と防止策はとの質疑に、理事者から、通常は校務支援システムで保護者への一斉送信を行っている。今回は、システムに新1年生の情報を登録する前にメールを送る必要があったため、アドレスを通常のメールのTo欄に貼り付けて送信し、全員に見える形となってしまった。事故の内容、原因を全ての学校に周知し、指導するとともに、全ての教員にコンピューター研修をお願いしたとの答弁がありました。  2項2目中、小学校教育用コンピュータ設置事業で、委員から、Wi―Fi環境がない家庭へ貸与するため、モバイルルータを整備したが、家庭でのオンライン学習の見通しは立っているのかとの質疑に、理事者から、10月末をめどに学校でiPadのソフトとアプリを活用した学習を行い、家庭に持ち帰って実際に通信がつながるか確認するという流れで準備を進めている。Wi―Fi環境がない家庭には、モバイルルータの貸出しを行うが、それも難しい場合には学校で学習を行うハイブリッド的な方法を視野に入れて進めているとの答弁がありました。  小学校学習指導支援事業で、委員から、インクルーシブ教育を進める上で、LD指導教室の適正な配置と効果的な運営が必要だと思うがどうかとの質疑に、理事者から、基本的には同じ環境や場所で学習できることが大事であるが、一人一人の資質や能力に応じた適切な教育をいかに提供できるかを考え、必要に応じて職員配置をしていきたいとの答弁がありました。  3項2目中、中学校学習指導支援事業で、委員から、部活動指導員は、期待していたほど効果が出ていないのではないかとの質疑に、理事者から、効果や活用法を確認してから実際に導入を進めていくという段階である。生徒指導等の全てを任せることはできないものの、教員の業務の減少につながることから、ある程度の成果があると考えているとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第87号上越市教育プラザ条例の一部改正について、理事者の説明にさしたる質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、水族博物館における鯨類飼育環境の検証について所管事務調査を行いました。理事者の説明の後、委員から、防風壁の設置工事はイルカへの影響はないのかとの質疑に、理事者から、躯体を改修するような大がかりな工事ではないため、イルカに与える影響はないと考えているとの答弁がありました。  さらに、委員から、新たに作成した鯨類の飼育展示ガイドラインとはどのようなものかとの質疑に、理事者から、指定管理者は、うみがたりを含めて4施設の管理運営をしているが、これまで共通のガイドラインを持っていなかった。今回の検証結果を踏まえ、新たな知見を取り入れ共通のガイドラインを策定したものであるとの答弁がありました。  また、委員から、どういうところと情報交換を行っているのかとの質疑に、理事者から、新潟のマリンピア日本海と情報交換をしたほか、八景島グループの4施設で共有したガイドラインを業界全体で情報共有し、鯨類のより一層の安全確保につなげていきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、本件は今後も調査を継続することといたしました。  なお、給食用食材の放射性物質検査の実施状況について、理事者から報告がありました。  次に、産業観光交流部に係る議案の審査についてであります。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、理事者の説明の後、5款1項1目中、勤労者福祉施設管理運営費で、委員から、施設の有効利用に向けたサウンディング調査を実施したとあるが、具体的な検討に至らなかった理由は何かとの質疑に、理事者から、昨年度は1社から提案があったが、イニシャルコストやハードの維持管理の市負担を希望しており、事業費の大幅な増額が見込まれたことから、具体的な検討には至らなかったとの答弁がありました。  7款1項2目中、新産業振興事業で、委員から、メイド・イン上越の認証制度が始まって9年が経過したが、今後はどのように進めていくのかとの質疑に、理事者から、9年で食品関係の特産品は100項目になっており、今後はより広く多く品物を増やし、信頼性を高め、ブランド力を向上させていく必要があると考えている。信頼性、オリジナル性、新規性、市場性という審査の観点に、今後、健康志向や通信販売といった基準も設けるよう検討を進めているとの答弁がありました。  企業誘致促進事業で、委員から、企業誘致について、業種や業態を絞り込む方向性は理解するが、アフターコロナ、ウィズコロナをにらみ、積極的な姿勢が必要と思われる。今後についての考えはあるかとの質疑に、理事者から、まずは市内取引のある企業を候補と考えている。また、サテライトオフィスの誘致として、新潟県出身者を含めたIT関係の事業者にパンフレットを配布しているとの答弁がありました。  中心市街地活性化対策事業で、委員から、空き店舗と出店者のマッチングはどのように行われたのか、また市外や県外の方につなぐ取組はあるかとの質疑に、理事者から、空き店舗の周りの商店の方や商工会議所から紹介されたという話を聞いている。空き店舗の情報をホームページで発信しているが、市外の方へ情報をピンポイントで届けることは今後の課題と考えているとの答弁がありました。  3目中、金谷山公園管理運営費で、委員から、修繕計画を進めるのはどの施設かとの質疑に、理事者から、リフト設備は建設してから40年が経過し、老朽化した主電動機を修理しながら運転を続けている。部品もなくなってきているため、リフト設備をどうしていくかを含め、今後の金谷山公園の在り方について検討していきたいとの答弁がありました。  観光企画費で、委員から、マイクロツーリズムの企画や利用はどのくらいあったのかとの質疑に、理事者から、31本の造成があったが、催行されたのは4本であった。また、上越観光コンベンション協会が市民を対象に、観蓮会と合わせたまち歩きや小林古径美術館の画室での昼食といった内容で7件実施し、53名の参加があったことから、今後も実施していきたいとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、採決は後回しとしました。  次に、議案第88号上越市中小企業者向け融資に係る損失補償に関する条例及び上越市中小企業・小規模企業振興基本条例の一部改正について、理事者の説明に質疑なく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)について、理事者の説明の後、7款1項2目中、直江津港振興事業で、委員から、総括質疑から1週間たつが、状況の変化や新たに開示できる情報はあるのかとの質疑に、理事者から、現時点で提供できる新たな情報はないとの答弁がありました。  さらに、委員から、今年の秋の稼働終了後、確定した実績を基に予算を執行するとのことだが、その頃に資料が開示できるのかとの質疑に、理事者から、10月までの輸送人員を確認し、予算の執行は11月末から12月初めになると考えているが、情報開示の見込みは立っていない。仮に支援した後に小木直江津航路が維持できない状況となった場合には、補助金の返還手続を取ることになるとの答弁がありました。  以上で質疑を終結しましたが、委員から申出があり、委員間討議を行いました。  委員から、小木直江津航路の維持に向けて、佐渡汽船への支援は必要と考える。また、佐渡汽船からは経営改善に努めてほしいが、佐渡市と連携した観光推進にも上越市として取り組まなければならないと考えているとの意見がありました。  また、委員から、小木直江津航路は維持すべきであるが、金額の根拠について資料の裏づけがなく、疑問が残ることや、佐渡汽船に対する不信感があるため、納得できない。予算の執行時に資料の開示を求めるなど、何らかの条件が必要ではないかとの意見がありました。  以上で委員間討議を終了し、議案第80号について採決した結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、後回しとした議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、採決した結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。  その後、委員から、議案第80号について附帯決議案の提出があり、予算の執行は、今年度の運行実績や経営状況をよく精査し、市議会への説明を行った上で適切な時期に実施すること。さらなる経営改善計画やその取組状況、また今回の支援の根拠と必要性について、予算執行後においても引き続き議会に対して説明を行うこと。小木直江津航路の維持に当たっては、早期のカーフェリー導入などの就航船舶変更時に提示した条件が遵守されるよう取り組むこと。上越市は今後の経営改善状況や関係自治体及び関係機関の動向を注視し、必要な取組を適宜行うこと。また、小木直江津航路の維持と発展のため、上越市としても航路の利用促進や直江津港周辺の活性化に、より一層取り組むこと等の提出者の説明の後、起立採決の結果、賛成多数で附帯決議を付することに決しました。  以上、当委員会の審査の概要と結果を申し上げましたが、詳細は委員会記録に譲り、文教経済常任委員長報告を終わります。 ○飯塚義隆議長 文教経済常任委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  31番、橋爪法一議員。               〔橋 爪 法 一 議 員 登 壇〕
    ◆31番(橋爪法一議員) 私は、日本共産党議員団を代表して議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定について、議案第70号令和2年度上越市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案第72号令和2年度上越市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案第74号令和2年度上越市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)について、反対の立場から討論を行います。以下、各議案について反対の理由を簡潔に述べたいと思います。  まず、議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定についてであります。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大と大雪などによって市民の暮らしも地域経済も大打撃を被った1年でありました。その中で私ども議員団は、議会開会中だけでなく、閉会中も市民の命と暮らしを守るべく市民の中に入り現地調査を行い、それらの行動の中で市民から寄せられた要望を市長や教育委員会などに届ける活動を繰り返してきました。決算を見てまいりますと、子供の医療費の助成の拡充や鳥獣被害対策の強化などで評価すべき事項もございますけれども、何よりも新型コロナウイルス感染症から市民の命と暮らしを守る点で不十分だったことを率直に言わなければなりません。私たちが言ってきたように、もっと財政調整基金を活用してPCR検査対象の拡大、業者支援などで、上越市は本当によく市民の暮らしを守ってくれたという圧倒的な評価が得られるような取組が必要だったのではないでしょうか。  そして、昨年の3月議会などで私どもが指摘いたしました次の4つの点が是正されずに来たことも問題であります。その1つは、行財政改革に基づく事務事業の見直しによって地域住民の安全安心に関わる総合事務所の宿直の廃止などを含めた機能縮小です。2つ目は、一昨年10月からの消費税10%への増税の無批判な容認と市民負担の増大です。3つ目は、学校給食の調理業務の民間委託の一層の拡大です。そして、4つ目は、個人情報の不正流用や漏えいの危険性のあるマイナンバー制度の推進です。今挙げた事項は、いまだに是正されておりません。よって、令和2年度一般会計歳入歳出決算の認定には反対いたします。  次に、議案第70号令和2年度上越市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についてであります。当初予算のときに述べましたように、被保険者の多くが低所得者であるにもかかわらず、保険料が高いという構造的な問題を抱えています。全国知事会や全国市長会など地方団体が国に国費の1兆円の導入要望していることは御案内のとおりであります。医療給付を保ちつつ負担を下げるためには国保への1兆円導入を実現し、また国の負担割合を元に戻すこと、さらに全国各地で取組が始まっている子供の均等割の免除や減額といった抜本的な制度改正が必要であります。市においても一般会計からの法定外繰入れを思い切って行うなどの手当てが必要だとしてまいりましたが、受け入れられることなく今日に至っています。よって、賛成することはできません。  次に、議案第72号令和2年度上越市介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてであります。これについても私たちの基本認識は変わりません。当市の介護保険制度は、依然として高水準の保険料が市民に課せられておりますけれども、国が推進する新総合事業により利用者にはサービス内容が低下、事業者にとっては介護報酬の削減、双方にとって大変な問題が生じています。さらに、地域の市民団体の善意に頼っていこうという姿勢も依然として続いています。私は、父のときも母のときも介護の問題と正面から向き合っておりますけれども、行政が本来果たすべき役割は何でしょうか。介護の分野でも人間の尊厳を重視し、要支援者、要介護者が人間らしく暮らせるよう責任を持つことだと思います。市民の負担を軽くするため、全力を尽くすべきであります。政府の福祉介護サービスの削減政策に一石を投じ、そして介護はやっぱり上越市と言われるような取組こそ求められているのではないでしょうか。  次に、議案第74号令和2年度上越市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてであります。この制度については、これまで繰り返し述べてきましたように、際限なく保険料の引上げが続くことが想定される仕組みになっているだけでなく、包括払い制度など、高齢者に対する医療内容を抑制する重大な問題をはらんでいます。高齢者の暮らしと健康を守るためにも、私たちはこの欠陥制度を速やかに撤廃して、元の老人保健制度に戻すべきだと思っています。もう一つ述べておきたいことがあります。人間ドックの助成制度についてです。人間ドックは国保でも行っており、助成を受けると、窓口では助成額を差し引いた差額を支払えばよいのでありますけれども、後期高齢者になった途端、窓口では一旦全額を支払い、後になってから助成額が還付される仕組みとなっています。高齢になり収入が限られるようになった人には大きな負担となります。こうしたことだけでも高齢者に冷たい医療行政であると言わざるを得ません。  最後に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)についてであります。今回の補正予算にはマイナンバーカードの普及を図るための経費が計上されています。これまで述べてきましたように、マイナンバー制度は、政府が個人情報を一元的に把握し、社会保険料や税金の徴収漏れをなくそうという政府の一方的な都合のために創設されたものであります。国民にとって利便性が向上すると政府は宣伝しておりますけれども、マイナンバーカードを所有することの危険性や留意しなくてはならない注意事項が多く、全体としては利便性の向上と言える代物ではありません。今朝の新聞でも、大本のデジタル庁の幹部が関連業界から接待を受けたこと、しかもそこには担当大臣も同席していたことが報道されておりますが、このようにそもそも情報を管理する政府自体が不正、隠蔽、捏造を繰り返している現状の下では、政府を信頼して個人情報を委ねることはできません。  それに、仮に政府が信頼できたとしても、個人情報は他人に委ねるのではなく、自分で管理するというのが近代民主主義社会の大原則ではないでしょうか。報道などを見ておりますと、この制度が具体的に進められるに従って危険性はさらに増していることが明らかになってまいりました。例えば集められた個人情報が民間企業のデータベースに提供されることを前提にしていること、民間企業のみならず行政機関においても個人情報が不正流用されたり、漏えいされたりする例が発生していることであります。こうしたことから、マイナンバーカードは普及を促進するどころか、市民の利益を考えるとすぐに発行を停止する決断をすべきであります。百歩譲って、市としては普及の取組をせざるを得ないとしても、同時にカードを所持することの意味や危険性の周知、必要な注意事項の啓発を併せて行うことが行政サービスとして必要だと思います。ところが、今回の補正予算にはそうした取組をする計画がありません。少なくともマイナンバーカードを持つことによってあなたの資産状況や健康状態など、個人情報は政府に一元的に握られ、政府の都合で利用されたり、民間企業に提供することもありますよという事実を市民に分かりやすく周知することを併せて行うことが必要です。そうした取組のない今回の補正予算は、市民に不利益をもたらす大きな問題があると判断せざるを得ません。よって、反対いたします。  以上であります。 ○飯塚義隆議長 15番、橋本洋一議員。               〔橋 本 洋 一 議 員 登 壇〕 ◆15番(橋本洋一議員) 会派輝の橋本洋一です。  本日が、村山市長にとって最後の定例会となりますので、特別な思いでここに立っております。私が村山市長と初めてお会いしたのは、市長が県の秘書課、私が県警本部にいたときでありました。天皇皇后両陛下をはじめ、皇族方が本県においでになると頻繁に連絡を取り合って、寸分たりとも粗相があってはならないと神経をすり減らすような毎日を送ったことを思い出します。あの頃君は若かったという歌がありましたが、お互いに若い頃でありました。青年幹部、村山秀幸が県庁の渡り廊下を颯爽と歩く姿を鮮明に覚えております。以来、30年以上にわたるお付き合いになりますが、お互いに立場は違っても、県庁にあっては新潟県民のため、市役所においては上越市民のために共に汗を流した間柄だと思っております。  この間の一番の思い出は、平成16年の中越地震であります。当時上越地域振興局長であった村山市長が長岡地域振興局長を兼務しておりまして、天皇皇后両陛下が震災お見舞いで現地に入られたとき、私は両陛下の御身辺の絶対安全を確保する側近警衛隊長、SPとしておそばについておりました。陛下に被災状況を懸命に説明したあの姿は忘れることができません。まさに責任感の塊であったと思っております。村山市長は歩くのも速い。年末警戒で警察署長と一緒に繁華街をパトロールするのでありますが、あまりに足早なものですから、ほかの人がついてくることができない。当時の交通安全協会の会長から、もう少しゆっくり歩いてもらわないと困る、周りがついていけないとお叱りを受けたことを覚えております。ちなみに、そのときパトロール隊の先頭で村山市長と一緒に早足で歩いたのが私であります。  それでは、会派を代表いたしまして、今定例会に提案された議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定をはじめとする全議案に賛成の立場で討論を行います。  昨年度、令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により私たちの生活が一変いたしました。私たちの生命と健康、意識や行動、価値観に至るまで大きな影響を及ぼし、これまで経験したことのない危機的な事態への対応が求められることになりました。さらに、昨冬は昭和61年以来の大雪に見舞われ、道路交通網が機能しなくなるなど、市民生活が著しく混乱する事態ともなりました。こうした異常事態を背景に、令和2年度は合計13回にも及ぶ、過去に例を見ない累次の補正予算を編成した1年となりましたが、国、県からの応分の財政支援措置を受けたことなどにより財源不足を補ったものとなりました。これら不測の事態に迅速的確に対応し、安定した市民生活が送れるよう、市長以下職員が一丸となり、昼夜を分かたず尽力されました。その努力と責任感を高く評価するものであります。なお、財政調整基金の年度末残高は88億3,251万円と前年度末から約12億円減少したものの、市債の繰上償還に14億3,000万円余りを投じており、こうした要因を加味した実質単年度収支は7億4,861万円の黒字となったことは大いに評価するものであります。  コロナ禍を受けての現下の財政状況につきましては、国、県による財政支援措置が今後も不可欠であることを加味した上でも依然として予断を許さない状況にあると考えますが、令和2年度については主要な財政指標について改善ないし過度な悪化を回避したものと評価いたします。今後も不断の行政改革を進めるとともに、依然として高い比率にある財政健全化比率を抑制しながら、収支不足額の圧縮を図る努力を続けていただくよう切望いたします。  新型コロナウイルスとの闘いはまだまだ続きます。市民一人一人が覚悟を持ってこの闘いに臨まなければなりませんし、市民の心が折れるようなことがあってはなりません。行政の最大限の配慮をお願いするものであります。  以上、令和2年度一般会計歳入歳出決算認定を中心に賛成の理由を申し上げましたが、その他全議案について適切かつ妥当と判断し、賛成討論といたします。  最後にもう一言、村山市長に申し上げます。首長たる者、様々な批判にさらされます。ともすれば批判や批評の声は大きく聞こえます。しかし、サイレントマジョリティーという言葉があります。多くの市民が物を言わなくても村山市政を評価し、支持してきたということを忘れないでいてほしいと思います。これまで真っすぐ正面を向いて歩いてきたんです。これからは、少し横歩きの人生を送ってみたらいかがでしょうか。  終わります。 ○飯塚義隆議長 10番、宮川大樹議員。               〔宮 川 大 樹 議 員 登 壇〕 ◆10番(宮川大樹議員) 会派みらいの宮川大樹でございます。  まず初めに、先般一般質問の中で村山市長から、マックス・ヴェーバーの「職業としての政治」という本を絶えず携帯されている旨の紹介がありました。私自身も大学は政治学科でしたので、政治学のバイブルとして有名な本で、20年ぶりに思い出して聞いておりました。職業政治家として最も大切な事は倫理観であるということを前提に情熱、責任感、判断力に対する資質が必要であるということだったかなと、当時の大学の授業をおぼろげながらに思い出していました。村山市長の置き土産と勝手に思いながら久しぶりに読んでみたいと思います。  それでは、会派を代表して今定例会に提案された議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定をはじめとする全議案について賛成の立場で討論を行いたいと思います。  村山市長におかれましては、3期12年の市政運営に当たり、全般的に手堅く安定しているという評価がされている中、特に財政の健全化に対しては誰もが高く評価するものであります。未曽有の新型コロナウイルス感染症によって令和2年度は13回もの補正を行い、国の補正などを活用しました。しかし、国の予算措置にはタイムラグが生まれるため、先行議決まで累計で約50億円という大規模な財政調整基金を取り崩す必要性が生じ、残高を一時66億円まで減らしながらも歳出予算を手当てし、困っておられる市民に対して、いち早く迅速に支援をするという使命を果たすために、難しいやりくりを適時適切に行いました。その後、令和2年度末、最終的には国の歳入繰入れで22億円余りを財政調整基金に積み戻し、88億円を確保しました。この結果、コロナや今冬の豪雪のような50億円規模の突発的な不測事案にも財政調整基金で臨機応変に対応できるように応分の予算措置だったと考えます。加えて、主な財政健全化判断比率である実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の4種全てに対しても早期健全化基準を下回り、財政の健全化を確保したことは、さすが財政の村山市政と称されるように高い評価に値します。  今年度もコロナ禍により引き続き厳しい状況になることが予想されますが、コロナ経済対策を緩めることなく進めながらも、引き続きの財政健全化対策を期待します。それら財政の裏づけをしながら、今決算においては第2期上越市まち・ひと・しごと創生総合戦略や第6次総合計画を元に市民の生活に直結する医療、福祉、子育ての基礎的行政サービスを最優先に置きつつ、国の補正予算を活用したいわゆる15か月予算で公の施設の減収補填やコロナ経済対策などを講じたり、今冬の豪雪では国の災害救助法を活用し、除雪対策や農業施設被害対策に迅速に対応したことは、難しい局面の中、市民生活を第一に考えて滞りなく運営されたと財政運営と同じく高く評価しております。  その他、個別具体の政策についても、コロナ禍ということで当初の予定どおりとは言えない難しいかじ取りだったと思います。特に成人式や、入学式や卒業式をはじめとする学校行事、そして地域の活力のバロメーターであるお祭りが中止や延期になったことは残念に思いますが、ぜひとも当事者の思いに寄り添って、成人式など中長期的に延期された行事については、担当課は責任を持って遂行していってほしいですし、中止に至ったお祭りなどの行事は、コロナ後やめることがないようにしっかりと地域に寄り添ってサポートしていってほしいと期待しております。また、新型コロナウイルス経済対策については、国の補正予算に素早く反応し、9月16日に第3次上越市事業者経営支援金や飲食店などへ時短要請協力金を先行議決し、待ち望んでいる市内業者の皆様へいち早く対応したことは高く評価しております。  以上賛成の立場で述べましたが、その他の議案についても適正かつ妥当と判断し、賛成討論といたします。 ○飯塚義隆議長 11番、山田忠晴議員。               〔山 田 忠 晴 議 員 登 壇〕 ◆11番(山田忠晴議員) 会派公明党、山田でございます。それでは、公明党を代表して議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定をはじめとする全議案に賛成の立場から討論を行います。  9月議会は決算議会であり、丸1年間コロナとの悪戦苦闘となった令和2年度の決算でもあります。しかも、昨冬は2週間余りという短期間とはいえ、過去最大級の大豪雪との闘いもありました。村山市長は、提案理由の中でも過去に例を見ない累次の補正予算を編成した1年であり、補正予算も13回にも及び、コロナ禍における地域経済への支援では時宜を捉えた市独自の取組を展開し、市内経済の立て直しを図ったと述べられておられるとおり、昨年4月のコロナ禍による市内事業者への市独自の緊急助成金2億6,000万円の補正を皮切りに、追加対策を重ねた関連予算は延べ254億円にも達しました。コロナ禍では、打撃を受けた市内中小事業者に対するきめ細やかな経済支援をスピード感を持って行ったことを高く評価するものであります。さらに、1月初旬、上越を襲った大豪雪に対しても除雪費不足に33億円余りの追加予算措置をするなどし、除雪作業に全力を挙げて大雪に苦しむ市民生活を守ったことも、決算に当たり、感謝し、高く評価するものであります。  その上で、新型コロナウイルスや豪雪等の対応などで多額な国庫支出金による措置がなされ、一般財源が約13億円に圧縮でき、結果的に健全化に向けた方向性を堅持できたということは、大変よかったと思うものであります。具体的には、昨年4月から市独自の取組を始め、その後も国、県からの予算も生かし、売上げが落ち込んだ市内事業者へのプレミアム商品券発行をはじめ、様々な支援金や給付金、助成金などの支援策を立て続けに実施し、事業者の雇用や事業継続を後押しするなど、間断なき経済支援策を高く評価するものであります。さらに、移住対策におきましても、国も地方移住を強力に推し進めたいとしていますことから、昨年度移住定住対策事業に懸命に取り組んでいただいた結果、市の居住制度を活用した移住者数はこのコロナ禍でも11組、21人に達したことは、市の取組の成果であり、移住、定住の取組を高く評価するとともに、今後も田舎暮らしであったり、雁木通りなどへの移住、さらにテレワークやリモートによるサテライトオフィスなど、仕事の場としての地方移住も強く期待しているところであります。  一方で、議案第75号令和2年度上越市病院事業会計決算認定についてですが、コロナ禍の影響が色濃く、上越地域医療センター病院の入院者数、外来患者数ともに大幅に減少した結果、収益的収支で2億円余りの赤字になってしまいました。それでもこの間、2年度は新規受診者獲得のため、4月から婦人科外来や麻酔科外来等を開設、10月からリハビリテーションの専任医師の配置、医師による24時間往診体制の確保など、コロナ禍でも様々な収益改善に向けた取組の実施に感謝をいたします。  議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)における小木直江津航路の維持に向けた佐渡汽船に対する2億4,000万円の支援ですが、今後も佐渡汽船も経営改善に向けて努力されることに期待を申し上げて賛成するとともに、私たち上越市民としても同航路の利用促進に協力していきたいとも思うものであります。  同じく補正予算でコロナ禍で売上げが落ち込んだ事業者への支援のための中小企業者応援事業補助金1億円の増額計上や、さらに追加提案された第3次事業者経営支援金2億3,000万円の増額補正については、市内事業者が持ち望んでおられる予算でもあり、高く評価するものであります。  なお、決算に関わる要望ですが、村山市長もこの11月初旬に任期を終えられます。これまでの12年間にわたって市の財政の健全化に向けて一生懸命に行財政改革に取り組んでいただきました。決算の対象である令和2年度においても、事務事業の見直しや公の施設の適正配置、経常経費の継続的削減、不用な市有財産の売却、貸付けにも取り組まれました。新しい市長が誕生しても引き続き厳しい財政運営が求められており、徹底した経費の削減を図りつつ、新たな財源確保にも努めていただきたいと思うものであります。  以上、様々な観点から賛成の理由と一部要望も申し上げましたが、私ども会派公明党は、この令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定をはじめとする全案件が妥当であると判断し、賛成討論といたします。なお、村山市長には長い間お世話になりました。大変御苦労さまでした。どうかお体には十分お気をつけていただきまして、今後の上越市政を見守っていただきたいと思います。本当にありがとうございました。 ○飯塚義隆議長 2番、小山ようこ議員。              〔小 山 よ う こ 議 員 登 壇〕 ◆2番(小山ようこ議員) 会派創風の小山ようこでございます。会派を代表いたしまして、今定例会にて提出されました議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定をはじめとする全議案に対して賛成の立場で討論いたします。  令和2年度は、医療、福祉、子育て支援などの基礎的な行政サービスの充実を最優先に、第2期上越市まち・ひと・しごと創生総合戦略や第6次総合計画に基づく取組への予算配分を重点的に行い、国の補正予算を活用した15か月予算として編成する中で、災害に強いまちづくりを推進することといたしましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により国、県、市ともに対策に追われる事態となりました。そして、さらには市民生活が混乱するほどの大雪に見舞われ、過去最大の除雪費を措置するといった状況に直面いたしましたが、適時の補正予算により市民生活の安全、安心に向け、スピード感を持って取り組まれたことを高く評価いたします。また、その後の検証が今後に生かされるよう望むところであります。  それでは、第2期総合戦略について、結婚、出産、子育て分野においては、児童生徒の就学に係る経済的負担の軽減を図る小中学校就学援助費補助事業や子供の医療費の助成をすることにより子育て世帯の経済的負担を軽減することができたほか、妊産婦の医療費については完全無料化とするなどの取組を評価し、今後もこの地で産み育ててよかったと思える子育て環境に待ったなしの取組を期待するところであります。  そして、第6次総合計画の重点戦略に基づく取組について申し上げます。まず初めに、暮らしの戦略においては、地域包括ケアシステムの構築に向け、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターの業務に障害のある人や生活困窮者等の相談対応を付加し、さらなる機能強化を図り、支援できる体制を整えました。産業の戦略においては、棚田米の高付加価値化による販売戦略構築に向けた研修会を開催するなど、販路拡大と有利販売に向けた取組を促すことができたなど、中山間地域の強みを生かした今後の取組にも期待したいところであります。交流の戦略においては、上越らしい観光地域づくりを進める中で、上越市観光交流ビジョンに掲げた将来のありたい姿などを市民や事業者などと共有しながら観光PRやSNSを活用したフォトコンテストを実施し、「#上越もよう」全体では3,450件の投稿があるなど、すばらしい取組がなされたこと、評価いたします。そして、地域の宝認定制度を創設し、令和2年度では60件の地域の宝を認定することができ、今後も次世代への継承と魅力ある地域づくりを期待するものであります。また、令和2年10月に開館しました小林古径記念美術館では、開館記念として開催された企画展「じょうえつ美術のチカラ」など、美術館の魅力は企画展にあるとされていますことから、今後の取組に大きな期待を寄せているところであります。  次に、感染症対策として実施しました新型コロナウイルス感染症拡大防止や市民生活、地域経済の支援の取組については、感染症に係るワンストップ窓口を開設し、相談者の状況に合った支援の案内、PCR検査に係る経費の助成、そしてワクチン接種事務局の設置など、素早く準備を進めた結果、その後のワクチン接種の推進に大きな成果を得たことに市民からも高い評価を聞いているところであります。一方で、市税等の納付が困難な方への減免や徴収を猶予するなどの特例制度、所得の少ない独り親家庭に対して一時金の支給、事業継続のための事業者応援給付金や事業者経営支援金など全庁的に取り組まれたことに敬意を表するものであります。  財政につきましては、今後も少子高齢化や人口減少が進行し、大きな税収の増加は期待できず、厳しい財政状況が見込まれていますが、不況時代を乗り越えて次世代につなぐことができる持続可能な行政運営に今後ともに英知を結集して取り組まれることを強く要望いたします。  以上、議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定に当たり、主要事業成果の検証と賛成の理由を申し上げました。その他補正予算などいずれも適切であり、妥当であることを認め、賛成討論といたします。 ○飯塚義隆議長 以上で通告による討論は終わりました。  これにて討論を終結いたします。  これより議題を採決いたします。  まず、決算について採決いたします。  議案第69号令和2年度上越市一般会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本決算は認定することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立多数であります。  よって、本決算は認定することに決しました。  議案第70号令和2年度上越市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本決算は認定することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立多数であります。  よって、本決算は認定することに決しました。  議案第71号令和2年度上越市診療所特別会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。  本決算は認定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本決算は認定することに決しました。  議案第72号令和2年度上越市介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本決算は認定することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立多数であります。  よって、本決算は認定することに決しました。  議案第73号令和2年度上越市地球環境特別会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。  本決算は認定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本決算は認定することに決しました。  議案第74号令和2年度上越市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本決算は認定することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立多数であります。  よって、本決算は認定することに決しました。  次に、議案第75号及び第76号の2件を簡易採決したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本決算は簡易採決いたします。  また、本決算は一括して採決したいと思いますが、御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  それでは、これより採決をいたします。  議案第75号令和2年度上越市病院事業会計決算認定について、議案第76号令和2年度上越市下水道事業会計決算認定について、以上2件についてはいずれも認定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本決算はいずれも認定することに決しました。  次に、議案第77号及び第78号の2件を簡易採決したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本件は簡易採決いたします。  また、本件は一括して採決したいと思いますが、御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  それでは、これより採決をいたします。  議案第77号令和2年度上越市ガス事業会計決算認定及び利益の処分について、議案第78号令和2年度上越市水道事業会計決算認定及び利益の処分について、以上2件についてはいずれも認定、可決することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本件はいずれも認定、可決することに決しました。  議案第79号令和2年度上越市工業用水道事業会計決算認定についてを採決いたします。  本決算は認定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本決算は認定することに決しました。  次に、報告について採決いたします。  報告第4号専決処分した事件の承認についてを採決いたします。  本件は承認することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本件は承認することに決しました。  次に、条例関係等の議案についてを採決いたします。  議案第85号より第91号までの7件を簡易採決したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本案は簡易採決いたします。  また、本案は一括して採決したいと思いますが、御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  それでは、これより採決いたします。  議案第85号上越市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正について、議案第86号上越市ゲートボール場条例の一部改正について、議案第87号上越市教育プラザ条例の一部改正について、議案第88号上越市中小企業者向け融資に係る損失補償に関する条例及び上越市中小企業・小規模企業振興基本条例の一部改正について、議案第89号字の変更について、議案第90号市道路線の認定について、議案第91号工事請負契約の締結について、以上7件についていずれも原案のとおり決することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。  次に、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算を採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第81号より第84号までの4件を簡易採決したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本案は簡易採決いたします。  また、本案は一括して採決したいと思いますが、御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  それでは、これより採決をいたします。  議案第81号令和3年度上越市国民健康保険特別会計補正予算、議案第82号令和3年度上越市介護保険特別会計補正予算、議案第83号令和3年度上越市後期高齢者医療特別会計補正予算、議案第84号令和3年度上越市下水道事業会計補正予算、以上4件についていずれも原案のとおり決することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。  この際、しばらく休憩いたします。          午前11時47分 休憩                                    午後 1時 0分 再開 ○飯塚義隆議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                        〇 △日程第4 発議案第4号 ○飯塚義隆議長 日程第4、発議案第4号議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  29番、上野公悦議員。               〔上 野 公 悦 議 員 登 壇〕 ◆29番(上野公悦議員) 発議案第4号議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議について、お手元に配付された案文を読み上げて提案理由に代えさせていただきます。           議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)           に対する附帯決議                    上越市と佐渡市を結ぶ小木直江津航路は国道350号として両地域を結ぶ「海の道」であり、生活航路として、また、上越市にとっては物流や広域観光を支える重要な航路である。さらに、佐渡金銀山の世界文化遺産登録や北陸新幹線の敦賀延伸などを見据えれば、佐渡島への西の玄関口として当市の拠点性の向上に欠かせない交通インフラであり、将来的にもその重要性が高まっていくものと思われる。  したがって、極めて厳しい経営状況にある佐渡汽船株式会社の経営安定のため、関係機関との連携の中で小木直江津航路の利用促進と佐渡汽船株式会社の経営改善の取組を支援することは、その必要性を認めるところである。  一方で、過去において支援を行ってきたにもかかわらず、今回、再びこのような事態を招いていることは、コロナ禍の影響を加味しても市民の理解を得ることは難しい。さらに、現在就航しているジェットフォイルは旅客輸送のみであり、貨物輸送やマイカーを利用した観光に対応することが出来ず、利用状況は極めて厳しい状態にある。これらは過去の議会においても議論されており、今回、更なる支援に至ったことについてはその経過や将来の効果を含めて不透明な部分は否めない。  今後、上越市としても一層の経営改善状況の精査を行い、小木直江津航路の維持と発展に向け適切な方向性を得られるように一層の努力をすべきであり、下記事項について一層の取組を行っていくべきである。                       記 1.予算の執行にあたっては、今年度の運行実績や佐渡汽船株式会社の経営状況をよく精査し、市議会への説明を行った上で、適切な時期に実施すること。 2.佐渡汽船株式会社のさらなる経営改善計画やその取組状況、またその上での今回の支援の根拠と必要性について、予算執行後においても引き続き議会に対して説明を行うこと。 3.小木直江津航路の維持にあたっては、早期のカーフェリー導入などの、就航船舶変更時に佐渡汽船株式会社に対して提示した条件が遵守されるように取り組むこと。 4.上越市は、今後の佐渡汽船株式会社の経営改善状況や関係自治体及び関係機関の動向を注視し、必要な取組を適宜行うこと。また、小木直江津航路の維持と発展のため、上越市としても航路の利用促進や直江津港周辺の活性化に、より一層取り組むこと。  上記決議する。   令和3年9月28日                                   上 越 市 議 会  全議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 ○飯塚義隆議長 これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  20番、平良木哲也議員。              〔平 良 木 哲 也 議 員 登 壇〕 ◆20番(平良木哲也議員) 日本共産党議員団の平良木哲也でございます。私は、当議員団を代表して、議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議案に関し、賛成の立場で討論を行います。  御承知のとおり、上越市と佐渡市を結ぶ小木直江津航路は、国道350号として両地域を結ぶ海の道であり、生活航路として、また上越市にとっては物流や広域観光を支える航路として極めて重要な路線であることは決議案のとおりです。また、今後の動向を考えれば将来的にもその重要性が高まっていくことも明らかです。したがって、当市としては小木直江津航路の維持存続に向けてできる限りのことをすべきことは論をまちません。そこで、今次補正予算に計上されている小木直江津航路維持確保支援金は、厳しい経営状況にある佐渡汽船株式会社の経営安定が小木直江津航路の利用促進に資する取組であることを鑑みて、基本的には必要なことであると認識しております。  一方、私は総括質疑において、佐渡汽船株式会社に対する約2億4,000万円の支援の根拠をどのように捉えておられるかをお尋ねいたしました。これは、支援先である佐渡汽船株式会社からは、いまだ中長期的な経営改善計画が示されず、支援による経営改善の見通しも明らかになっていないことを踏まえたものであります。ところが、残念ながら、質疑に対する答弁は、佐渡汽船の経営改善計画は小木直江津航路の維持を前提とし、運賃割引の見直しや資本増強などにより、中長期的な財務体質の改善に取り組むものであるなどといった非常に抽象的なものでした。これでは市民がすっきりと納得できる説明であるとは感じられません。重要なことは、佐渡汽船株式会社がどのような経営状況であり、今後どのような改善を行う計画であるのか、また今回の支援によってどのような見通しが見いだせるのかなどのことが市民の目にしっかりと分かり、誰もが納得できるようにした上でなければ貴重な税金を支出することはできないという原則です。その意味で、予算執行は議会への説明の上で適切な時期に行うこと、執行後においても引き続き説明を行うことは、行政においても非常に重要なことであります。  また、市民の願いは、この小木直江津航路が貨物や車両の運送も行える航路として一日も早く再出発することですので、その点を展望した条件遵守を求めることや、市としての航路維持や利用促進の取組もまた重要な点です。こうしたことから、ただいま提案されました附帯決議は極めて妥当かつ適切な内容であると判断し、積極的に賛成するものであります。  以上です。 ○飯塚義隆議長 1番、安田佳世議員。               〔安 田 佳 世 議 員 登 壇〕 ◆1番(安田佳世議員) 安田佳世でございます。今ほど提案されました発議案第4号議案第80号令和3年度上越市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議について、賛成の立場で意見を述べさせていただきます。  私は、さきに行われた9月10日の文教経済常任委員会において、委員として本附帯決議を提案させていただきました。先ほど佐渡汽船株式会社に対する支援金を含む補正予算が可決されました。そういったことからも今回の支援についての必要性は認めるところです。しかし、これまでの議論の中や、そして株式会社という経営上、また第三者出資、それに付随する事柄等について明らかにできないことは致し方ないにしても、いまだ不透明な部分があることは否めません。そのため、今回の附帯決議に書かれている4つの項目について確実に取組を行っていくことが必要であり、それを表明すべきと考えます。各項目について述べさせていただきます。  1点目については、理事者側からも、今回の支援金の執行に当たっては、今年度の運航が終了し、運航の実績が確認された上で支援を行うということになっておりますが、その際にも経営の状況を精査し、さらには上越市議会、そして市民への十分な説明が必要であると考えます。  2点目については、今後の経営改善計画、またその取組状況について支援の根拠と必要性についてということでありますが、今回この予算の執行後においても、今回予算は可決されたわけでありますが、執行後においても、議会に対して引き続き説明を行っていく必要があるというふうに考えます。  3点目につきましては、今後の小木直江津航路の維持に当たって必要とされる早期のカーフェリー導入、また佐渡島内の今後の観光振興、また二次交通の利便性等を含めた就航船舶変更時に示した条件をさらに遵守していく必要があると考えます。  4点目については、今回上越市が他の自治体や関係機関と協調しながら支援を行っていくという中で、佐渡汽船株式会社の経営状況や関係機関の動向を注視すべきことは言うまでもありません。その上でこの航路の維持のために、上越市が直江津港を持つ上越市として行っていくべきことをさらに取り組んでいく必要があると考えるものです。  本附帯決議については、これまで上越市と上越市議会が議論を重ね、その中である程度の合意が図られていることかもしれません。しかし、本附帯決議を可決することによって上越市が小木直江津航路のために一層の取組を行っていく、またそのために上越市議会としてもしっかりと注視をしていく、そのことを決意するものであると考えます。  以上、今回の附帯決議の必要性を述べ、附帯決議案に対する賛成の意見とさせていただきます。 ○飯塚義隆議長 以上で通告による討論は終わりました。  これにて討論を終結いたします。  これより議題を採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。                        〇 △日程第5 請願第2号 ○飯塚義隆議長 日程第5、請願第2号地域協議会の答申や意見書が市長の方針と対立した場合の運用について、別途、ルールの策定を求める請願を議題といたします。  本件に関し、総務常任委員会における審査の経過並びに結果についての報告を求めます。  21番、滝沢一成委員長。               〔滝 沢 一 成 議 員 登 壇〕 ◆21番(滝沢一成議員) これより総務常任委員会、請願に関する委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました請願第2号地域協議会の答申や意見書が市長の方針と対立した場合の運用について、別途、ルールの策定を求める請願について、9月14日に審査を行いました。初めに、請願者から、上越市では、都市内分権の推進に向け、地域に暮らす市民が課題を共有し、解決に取り組む区域を地域自治区として設置し、区民の代表で構成する地域協議会に市長の諮問や地域の課題を話し合い、区の意見として答申や意見書を提出する権限を付与している。地域協議会は、市長の附属機関であるとともに、諮問機関として意見を求められる立場であるが、提出した答申や意見書が市長の方針と食い違い、対立した場合の取扱いにはルールがなく、市長方針の優位性だけが際立ち、制度としてバランスを欠いているため、対立した場合は、客観的な結論を導き出すために公開の場で議論し、会議録を一定期間保存するようルールを定めてほしいとの説明がありました。  請願者からの趣旨説明の後、委員からの地域協議会が提出した地域の意見が条例の目的に反して一方的に処理がされた事例はあるのかとの質疑に、請願者から、高田区地域協議会でオーレンプラザの建設反対の答申を提出した際に、市長が選挙公約としており、議会で建設が議決されていたためという説明がなされた。また、地域協議会で議論する中で、いろいろな意見を言っても聞いてもらえないのではないかと考えている委員もいるため、過去に様々な経緯があったのではないかと推察しているとの答弁がありました。  以上で質疑を終結し、その後、委員から、地域協議会に意見を聞き、それを市長は承って政策に反映していると考える。説明が足りないこともあると思うが、総合的に判断して行われているため、制度的にはこのままでよいと考えるとの意見が述べられました。  続いて、委員から、諮問に対する答申、あるいは自主的審議における意見書でも、首長はそれを尊重すべきである。どうしても意見の一致を見ない状況になったとすれば、なぜこのような判断をしなければならないかを可視化することも大事であると考えるとの意見が述べられました。  採決の結果、本請願は賛成少数により不採択すべきものと決しました。  以上、審査の概要と結果を申し上げましたが、詳細は委員会記録に譲り、総務常任委員長報告を終わります。 ○飯塚義隆議長 総務常任委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  12番、牧田正樹議員。               〔牧 田 正 樹 議 員 登 壇〕 ◆12番(牧田正樹議員) 市民クラブの牧田正樹です。ただいま議題となっております請願第2号地域協議会の答申や意見書が市長の方針と対立した場合の運用について、別途、ルールの策定を求める請願について賛成の討論を行います。  当市の地域自治区・地域協議会制度は、委員選任において全国で唯一投票を組み込んだ準公選制を採用したことにより、優れた都市内分権、住民自治の制度となっています。もちろん課題も多くあり、現在理事者は制度の見直し検討を行っていますし、議会では総務常任委員会で所管事務調査を行っており、現状の問題点などを洗い出す中から、提言に向けて取り組んでおります。  平成19年1月に報告された上越市における都市内分権及び住民自治に関する調査研究報告書によれば、地域協議会に準公選制を採用したことにより、地域協議会の決定は、行政組織内部に強い努力義務を課すという緩やかな拘束力を有しているとしています。また、松本英昭氏は、「要説地方自治法」第4次改訂版の中で、地域協議会の意見については、法的には市長の意見と異なる場合、必ずしも地域協議会の意見に従う必要はないとされている一方、地域協議会の意見と異なる対応を取る場合は、十分な説明責任を負うことは当然であると述べています。  また、情報公開についてです。全国の議会、そして当市議会も市民に開かれた議会を目指して様々な取組を行っています。そして、行政のほうも全国的には市民に対して様々な情報公開が進められてきています。例えば東京都の例を取りますと、呼称はいろいろですが、庁議についていいますと、53の市区のうち何も公開していないところが4つ、議題まで公開が36、議題に加えて議事録まで公開しているところが6つ、議題、議事録に加えて資料まで公開しているところが7市区と自治体全体の24.5%、約4分の1の自治体で議事録を公開しています。  また、先進自治体である北海道のニセコ町の例を紹介いたします。ニセコ町役場の管理職会議は、全面公開となっています。住民に隠すものは何もないと職員や住民の傍聴も自由だそうです。初めは、幹部職員から住民がいると本音が言えないと反論が出ましたが、住民に言えない本音とは何かと議論がなされ、全てオープンになったということです。  今回の請願は、地域協議会の意見と市の方針が違った場合にのみ市長の方針決定までの過程を市民や地域協議会に見える化して、十分な説明責任を果たす仕組みにするためのものです。公開が進むことによって行政の信頼を高めることになりますし、地域協議会の活性化、ひいては都市内分権がより進むことにつながり、必要な改革の一つだと考えます。  全議員の御賛同をお願いして賛成討論といたします。 ○飯塚義隆議長 以上で通告による討論は終わりました。  これにて討論を終結いたします。  これより議題を採決いたします。  この採決は、起立によって行います。  本請願を採択と決することに賛成の方の起立を求めます。                〔賛  成  者  起  立〕 ○飯塚義隆議長 起立少数であります。  よって、本請願は不採択と決しました。                        〇 △日程第6 同意案第4号 ○飯塚義隆議長 日程第6、同意案第4号上越市オンブズパーソンの委嘱についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 提案いたしました案件につきまして、その理由を説明申し上げます。  同意案第4号は、上越市オンブズパーソンの委嘱についてでございます。上越市オンブズパーソン、渡邉紳一郎氏は、本年9月30日をもって任期満了となるため、その後任として市村輝幸氏を委嘱したいので、上越市オンブズパーソン条例第8条第2項の規定により議会の同意を求めるものでございます。  説明は以上であります。慎重御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願いを申し上げます。 ○飯塚義隆議長 これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております同意案第4号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、同意案第4号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 討論なしと認めます。  これより議題を採決いたします。  同意案第4号はこれに同意することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、同意案第4号はこれに同意することに決しました。                        〇 △日程第7 発議案第5号より第7号 ○飯塚義隆議長 日程第7、発議案第5号より第7号を一括議題といたします。  まず、発議案第5号の説明を求めます。  14番、本山正人議員。               〔本 山 正 人 議 員 登 壇〕 ◆14番(本山正人議員) 発議案第5号豪雪地帯対策特別措置法の改正等に関する意見書について、お手元に配付された案文を読み上げて提案理由に代えさせていただきます。             豪雪地帯対策特別措置法の改正等に関する意見書  豪雪地帯対策については、これまで、積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法や豪雪法に基づく特例措置等により、往時に比べ冬期間の生活環境は大幅に改善されてきたところですが、近年、少子高齢化の進展や空き家の増加等による地域の克雪力の低下に加え、気候変動の影響による雪の降り方の変化に直面しています。  特に、令和2年度の豪雪では、短期集中的な降雪の影響により、要援護者世帯の除排雪の遅れや空き家の倒壊が生じ、さらには雪下ろし等除雪作業に伴い、高齢者を中心に多数の死傷者が発生するなど、多くの課題が明らかになりました。  このように、豪雪地帯を取り巻く状況が変化する中で、住民の安全・安心を確保していくためには、これまでの国による支援措置に加え、豪雪地帯における様々な課題への迅速な対応を可能とする支援策が必要です。  よって国会並びに政府におかれては、特別豪雪地帯における基幹道路の整備及び公立小中学校等の施設等の整備を促進するため、豪雪法第14条及び第15条の特例措置について10か年の延長を講ずるとともに、豪雪地帯の住民の安全・安心な生活を確保するため、雪処理の担い手確保など豪雪地帯特有の課題に対して、交付金や基金等により柔軟に対応できる財政支援制度を創設するなど総合的な対策を実施するよう強く要望します。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。   令和3年9月28日                                   上 越 市 議 会  全議員の皆様の御賛同をお願いいたします。 ○飯塚義隆議長 次に、発議案第6号の説明を求めます。  21番、滝沢一成議員。               〔滝 沢 一 成 議 員 登 壇〕 ◆21番(滝沢一成議員) 発議案第6号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出について、お手元に配付された案文を読み上げて提案理由に代えさせていただきます。           コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実           を求める意見書                     新型コロナウイルス感染症のまん延により、地域経済にも大きな影響が及び、地方財政は来年度においても、引き続き、巨額の財源不足が避けられない厳しい状況に直面しています。  地方自治体では、コロナ禍への対応はもとより、地域の防災・減災、雇用の確保、地球温暖化対策などの喫緊の課題に迫られているほか、医療介護、子育てをはじめとした社会保障関係経費や公共施設の老朽化対策費など将来に向け増嵩する財政需要に見合う財源が求められます。  その財源確保のため、地方税制の充実確保が強く望まれます。  よって、国においては、令和4年度地方税制改正に向け、下記事項を確実に実現されるよう、強く要望します。                       記 1 令和4年度以降3年間の地方一般財源総額については、「経済財政運営と改革の基本方針2021」において、令和3年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされているが、急速な高齢化に伴い社会保障関係経費が毎年度増大している現状を踏まえ、他の地方歳出に不合理なしわ寄せがなされないよう、十分な総額を確保すること。 2 固定資産税は、市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹を揺るがす見直しは家屋・償却資産を含め、断じて行わないこと。生産性革命の実現や新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として講じた措置は、本来国庫補助金などにより国の責任において対応すべきものである。よって、現行の特例措置は今回限りとし、期限の到来をもって確実に終了すること。 3 令和3年度税制改正において土地に係る固定資産税について講じた、課税標準額を令和2年度と同額とする負担調整措置については、令和3年度限りとすること。 4 令和3年度税制改正により講じられた自動車税・軽自動車税の環境性能割の臨時的軽減の延長について、更なる延長は断じて行わないこと。 5 炭素に係る税を創設又は拡充する場合には、その一部を地方税又は地方譲与税として地方に税源配分すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。   令和3年9月28日                                   上 越 市 議 会  全議員の皆様の御賛同をお願いいたします。 ○飯塚義隆議長 次に、発議案第7号の説明を求めます。  29番、上野公悦議員。               〔上 野 公 悦 議 員 登 壇〕 ◆29番(上野公悦議員) 発議案第7号私立高校の公費(私学助成)増額を求める意見書の提出について、お手元に配付された案文を読み上げて提案理由に代えさせていただきます。  まずは、国関係であります。             私立高校の公費(私学助成)増額を求める意見書  今日、全国で約3割の高校生が私立高校で学んでいます。私立高校は公立高校と同様に公教育として重要な役割を担い、建学の精神に基づき特色ある教育を実践し、学業はもとよりスポーツ・文化活動においても大きな成果を上げ、大きく貢献しています。  令和2年度から、私立高校生に対する国の就学支援金制度が拡充され、授業料実質無償化が始まりました。これにより、私立高校生の保護者の授業料負担も大きく軽減されました。しかし、私立高校において大きな割合を占める、世帯収入590万円以上の保護者には、入学金、施設設備費を含めた初年度納入金が全国平均で約62万円残ったままです。公立高校では世帯収入910万円未満の保護者の授業料無償化が実現していることから、私立高校においても同じ基準の制度で授業料無償化を図る必要があります。  また、私立高校に対する公費は現在も公立高校の2分の1以下にとどまっています。  憲法および教育基本法は「教育の機会均等」と「私立学校教育の振興」をうたっています。  政府ならびに国会におかれましては、私立高校が公教育に果たしている役割を十分ご理解いただき、就学支援金制度と私学助成の拡充に一層努力されるよう要望します。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。   令和3年9月28日                                   上 越 市 議 会  なお、裏面に県関係につきまして同趣旨のものがありますが、朗読は省略させていただきます。  以上、全議員の皆様の御賛同をお願いいたします。 ○飯塚義隆議長 これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 質疑はないものと認めます。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております発議案第5号より第7号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、発議案第5号より第7号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 討論なしと認めます。  これより議題を採決いたします。  発議案第5号より第7号までの3件を簡易採決したいと思います。  これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本案は簡易採決いたします。  また、本案は一括して採決したいと思いますが、御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  それでは、これより採決をいたします。  発議案第5号豪雪地帯対策特別措置法の改正等に関する意見書の提出について、発議案第6号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出について、発議案第7号私立高校の公費(私学助成)増額を求める意見書の提出について、以上3件についてはいずれも原案のとおり決することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。                        〇 △日程第8 閉会中の所管事務調査について ○飯塚義隆議長 日程第8、閉会中の所管事務調査についてを議題といたします。  本日付をもって総務常任委員長から会議規則第104条の規定により申出がありました。  お諮りいたします。  閉会中の所管事務調査について、総務常任委員長の申出のとおり決することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○飯塚義隆議長 御異議なしと認めます。  よって、閉会中の所管事務調査については総務常任委員長の申出のとおりと決しました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  この際、村山市長から発言を求められておりますので、これを許します。  村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 議長から発言のお許しをいただきました。御挨拶を申し上げたいと思います。  まずもって令和2年度の一般会計歳入歳出決算をはじめとする全ての案件につきまして、慎重御審議の上、それぞれ可決、承認いただき、誠にありがとうございました。今議会は、私にとりまして最後の定例会でございました。平成21年11月に市長就任して以来、今議会の一般質問でもお答えいたしましたとおり、これまでに実現できたもの、道半ばであるものなど様々でございますが、議員各位の御協力の下で政策として実現できたものであり、改めて心から感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。  これまでの3期12年を振り返り、まず自らに問うことはというふうに考えますと、これまで自分の言葉で一人称で語り続けてくることができただろうかということであります。他者のせいにせず、不都合な事実を市民に語り、理解と協力を得る努力をしてきたか、またその勇気を持ち続けてきたかということでもございます。それは取りも直さず、市民の信頼を得るための行政のありようだと固く信じてきたからでございます。  私は、人は変わるもの、変われるもの、また時には変わらなければならないこともあるものだというふうに思っています。学生時代にあって経験の少ない中で自らの考えが正しい、誤りはない、自分たちの考えで社会は変えられる、そう強く思っていた学問の知、学びの知を身につけた時代がありました。映画「いちご白書」の時代に重なります。しかし、社会人として経験を重ね、多くの人との出会いがあり、多様さを認めることで、人は時に誤ることがある、完全ではない、弱さの一面を持つ、このことは人と人、人と地域の関係にあって決して単純ではないとの思いに至りました。経験や先人の導き、社会環境の変化などから学んだことの何と多いことか。社会的な知、文脈の知による学びであったと思います。数多くを教えられ、自らのために学ぶことができたと思っています。  そんな自分に気づくと気になることが出てきます。自分を含めた弱い者に対して共感することで社会のありようが気にかかってきました。それを一言で言えば、失敗したことを経験として次につなげる、失敗の経験を評価する社会であってほしいと願うようになったことであります。これからの社会にあっては、なおのこと求められると思っています。それぞれが持つ希望や夢を共有する社会、また多様性を認め合い、共生する社会、社会の変革が求められる状況にあっては勇気が必要となる社会が待っています。そのような社会にあって、私たちは今までもそうであったように、相互の不信や不寛容、そして思考停止することがあってはならないと強く思っています。  このように変わってきた私ではあると言いましたけれども、学問の知、学びの知で今でも私の中に生きているものがあります。それは、自らに謙虚であれ、他者には寛容であれとの心持ちの学びであります。そして、そのことの実践として努力してきたことは、強い信念、強い心を持つ一方で人の話をにこやかに聞ける人間でありたい、そう思い続けてきました。実践できたかどうか、心もとないところではありますけれども、そんな思いを持ってまいりました。  そんな私のこの12年間、忘れられないことが数多くありますけれども、中でも大きな災害の数々は特別なように思います。平成23年3月11日の東日本大震災、その翌日には長野県北部地震が、平成24年3月には板倉区国川において大規模な地滑りが、令和元年には台風19号による矢代川の決壊、昨冬の昭和61年以来35年ぶりとなる大雪災害、そして今年の8月には梅雨末期のような集中豪雨により家屋や農地、農業用施設等に大きな被害が生じました。国川における地滑りでは、途方に暮れる住民の方々に対し、語りかける言葉を失ったことを忘れることはできません。東日本大震災により福島県から当市へ避難してこられた方々が行き先も分からないまま長時間バスに揺られ、心身ともに疲れ切って避難所へと到着した際には、一刻も早く休める場所に案内しなければならないとの思い、その中で職員に声を荒げてしまって思わず自ら走り回ったことを昨日のように思い出します。そして、長野県北部地震により大島区の堅牢なかやぶき古民家が被災したとの一報を聞いた際には耳を疑ったものであります。市長に就いて以来、災害の発生時には常に想像力を働かせ、神経を張り巡らせ、緊張感から解放されることはなかった。そんな12年間であり、当市が自然の脅威と恩恵の上に成り立つ地域であることを強く実感した日々でもございました。  このような中にあって当市にとって喫緊の課題であります保倉川流域における治水安全の向上に向けて、私の任期中、野口副市長から大きな力をもらい、一定の道筋をつけることができました。これは、何より安堵した出来事であり、これからも一刻も早い事業化を国に強く働きかけるとともに、関係機関が連携し、地域の皆様と丁寧な話合いを重ねながら、ぜひとも精力的に治水事業を進めていってほしいと心から願っています。  また、記憶に新しいところでは、昨冬の大雪災害があります。毎年のように軒下が埋まるほどの降雪が当然であった時代とは大きく移り変わった今、市民感覚の市民意識や変化、地域の互助の力の低下も視野に入れながら、これからも同じ規模の大雪災害が起こり得るとの想定の下で次の豪雪に備えていかなければなりません。昨冬の経験を生かし、来月には最終の検証結果を取りまとめることといたしてございます。  また、新型コロナウイルス感染症も私たちの暮らしや生活に大きな変化をもたらしました。昨年2月から今日まで既に1年半以上の期間にわたって続いております。当市では、最大の感染予防策であるワクチン接種を最優先に掲げ、組織を挙げて接種を推進するとともに、感染拡大による影響を受け、支援を必要とする世帯や事業者の方々に対し、必要な財政支援を速やかに行ってまいりました。この状況下にあって市民の皆さんの健康と暮らしを守る道筋をつけることは、私のここに来ての最後の使命であると考えておりましたことから、接種を希望する方に対し、間もなく集団接種を終える見通しが立ったことで、退任に際し、肩の荷が少し軽くなる思いをいたしています。これも職員の英知と工夫による取組があってのことであり、職員の皆さんには心から感謝と御礼を申し上げたいと思っています。  今後は、感染防止の取組を継続しつつ、ポストコロナへと意識を切り替え、厳しい状況にある市民生活と市内経済を支援していくための取組に少しずつ重心が移っていくことが必要になるものと考えています。感染拡大の状況と市内経済状況を的確に把握し、その時々の最善の選択をし、引き続き必要な対策をちゅうちょなく、また機動的に取られるものとも思ってございます。  県職員時代を併せ、これまでの50年余りの職務経験を基に、また地域の皆さんと将来について語り合う中で、地域の姿に精いっぱい思いを巡らせながら、今何をなすべきかを自身に問いかけ、また職員と共に、職員に支えられながら、一つ一つ真摯に取り組んでまいりました。これは、私にとっていずれもうれしい時間であり、かけがえのない日々でございました。12年間にわたる職を預かった中で、私は自らに与えた役割は、人口減少社会の未来に備える力を蓄え、次世代へと確実にバトンを渡すことだと信じて職務に当たってまいりました。その評価は、市民の皆さんの手に、そして後世の評価に委ねたいと考えています。  今後の地域社会における人口減少下においても、人と人、人と地域、地域と地域のつながりがまちづくりの基本であることに変わりはありません。今年は、昭和46年4月29日に高田市、直江津市が合併してから50年に当たる節目の年であります。当時も地域を愛する若い人たちが大勢いて、将来を夢見ながら一生懸命に取り組んだことで成し遂げたことができたものと思っています。もとより地域の活力を生み出す源泉は人であります。これからも市民一人一人が社会との関わりを持ち、自らの居場所を見つけ、自身の力を発揮することができる、また、ふるさとに対する愛着と誇りを持ちながら、心身ともに健やかに暮らしていくことのできるまちとなっていくことを心から願っています。  私は、退任後、一市民として市政の推進に微力ではありますけれども、協力できればと考えております。議員の皆様、市民の皆様におかれましては、これからの上越市の未来に向け、引き続きそれぞれのお立場から御指導、御支援をお願い申し上げたいと思います。  3期12年の間、大変お世話になりました。重ねて感謝と御礼を申し上げ、御挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。(拍手) ○飯塚義隆議長 これにて令和3年第3回上越市議会定例会を閉会いたします。  長期間、慎重御審議大変御苦労さまでした。                                      午後1時55分 閉会...