上越市議会 > 1993-12-07 >
12月07日-01号

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  1. 上越市議会 1993-12-07
    12月07日-01号


    取得元: 上越市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-25
    平成 5年  第4回(12月)定例会     平成5年第4回上越市議会定例会会議録(1日目)                            平成5年12月7日(火曜日) 出 席 議 員    1番   大 島 武 雄 君        2番   牧野島   清 君    3番   山 岸 行 則 君        4番   市 村 孝 一 君    5番   坪 井 正 澄 君        6番   永 島 義 雄 君    7番   小 林 克 美 君        8番   鳴 海 寿 一 君    9番   小 林 林 一 君       10番   早 津 輝 雄 君   11番   樋 口 良 子 君       12番   茨 木   実 君   13番   宮 沢 武 男 君       14番   田 村 恒 夫 君   15番   石 平 春 彦 君       16番   西 沢 幹 郎 君   17番   杉 田 弘 美 君       19番   船 崎 信 夫 君   20番   関 原 忠 良 君       21番   小 林 元 一 君   22番   星 野   実 君       23番   山 田 力之助 君   24番   市 川 文 一 君       25番   新 保 清 司 君   26番   本 城 文 夫 君       27番   高 橋   実 君   28番   相 馬 義 孝 君       29番   樋 口 栄 一 君   30番   渡 辺 一太郎 君       31番   岡 本 鍈 一 君   32番   大 原 久 勝 君 欠 席 議 員   18番   山 口   昇 君 説明のため出席した者 市    長  宮 越   馨 君 収  入  役  小 柳 昭三郎 君    教  育  長  斉 藤   弘 君 市長公 室 長  下 村   紘 君    財 務 部 長  滝 沢 和 夫 君 企 画 部 長  川 名   茂 君    民 生 部 長  山 口 弘 司 君 市民環境部長  川 合 恒 夫 君    経 済 部 長  西 條 達 男 君 建 設 部 長  松 橋 昭 彦 君    ガス水道局長  小 林 達 二 君 教 育 次 長  宮 本 慶次郎 君 行 政 課 長  風 間 正 宏 君 職務のため出席した事務局職員 事 務 局 長  松 苗 正 彦 君    次    長  白 石 行 雄 君 調 査 係 長  平 田 伸 一 君    主    事  高 原 るみ子 君 議 事 日 程  第 1 議席の一部変更及び議席の指定  第 2 会議録署名議員の指名  第 3 会期の決定  第 4 議会選第 4号 常任委員会委員の選任について  第 5 議会選第 5号 特別委員会委員の選任について  第 6 発議案第12号 上越市議会委員会条例の一部改正について  第 7 議案第89号より第99号及び報告第17号より第19号  第 8 同意案第 3号 上越市助役の選任について  第 9 議会選第 6号 議会運営委員会委員の選任について  第10 発議案第13号 コメの市場開放反対に関する意見書の提出について 本日の会議に付した事件  第 1 議席の一部変更及び議席の指定  第 2 会議録署名議員の指名  第 3 会期の決定  第 4 議会選第 4号 常任委員会委員の選任について  第 5 議会選第 5号 特別委員会委員の選任について  第 6 発議案第12号 上越市議会委員会条例の一部改正について  第 7 議案第 89号 平成5年度上越市一般会計補正予算(第3号)      議案第 90号 平成5年度上越市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)      議案第 91号 平成5年度上越市下水道事業特別会計補正予算(第3号)      議案第 92号 平成5年度上越市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)      議案第 93号 上越市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関す              る条例の一部改正について      議案第 94号 字の変更について(谷浜地区)      議案第 95号 新潟県立上越科学館管理条例の一部改正について      議案第 96号 上越市こどもの家条例の一部改正について      議案第 97号 上越市老人デイサービスセンター条例の制定について      議案第 98号 上越市農村地区多目的研修センター条例の一部改正について      議案第 99号 上越市工場設置奨励条例の一部改正について      報告第 17号 専決処分した事件の承認について(上越文化会館条例等の一部              改正について)      報告第 18号 専決処分した事件の承認について(平成5年度上越市一般会計              補正予算(専第2号))      報告第 19号 専決処分した事件の承認について(平成5年度上越市一般会計              補正予算(専第3号))  第 8 同意案第 3号 上越市助役の選任について  第 9 議会選第 6号 議会運営委員会委員の選任について  第10 発議案第13号 コメの市場開放反対に関する意見書の提出について       ────────────────────────────          午前10時 開会及び開議 ○議長(大原久勝君) これより平成5年第4回定例会を開会いたします。 各位には御多忙のところ御参集いただき深く感謝いたします。 これより本日の会議を開きます。 議事に先立ち、市長より発言を求められておりますので、これを許します。 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 一言ごあいさつを申し上げます。 このたび市民の皆さんの審判を仰ぎ、上越市長に当選させていただきました宮越馨でございます。日ごろから健全な市政発展のため御尽力されておられる市議会議員の皆さんに、まずもって深く敬意と感謝の意を表する次第であります。 私は、さきの市長選挙において、「あなたとともにいま上越の市政を変えたい。中央集権から地方分権・主権の確立へ。地方からの政治・行政の改革を」という基本理念を掲げました。これに対し、市民の皆さんが賛意を示され、市長の職を拝命させていただいたものと思っております。賢明な議員の皆さんは既に御存じのとおり、今世界は大きな変革の時を迎えているところであります。また、我が国においても先般細川連立内閣が誕生し、憲政史上新たな1ページを記したところであります。来るべき21世紀を前にして、大きな変革の波が押し寄せつつあるとき、ひとり地方都市だけがその流れに乗りおくれるようなことがあってはならないものと思います。むしろその流れを積極果敢に読み取り、新しい時代を切り開いていく責務は、私たちの活動拠点である地方都市の政治の中でこそ果たしていかなければならないものであると確信をいたしているところであります。 すなわち、経済、福祉などのボーダレス化が進み、環境問題などに象徴される地球規模の対策を講ずることが必然的となりつつあります。この現実は、そこで生活する住民1人1人の視点に立った施策を展開していかなければならないことを物語っております。まさに日々生活する人々と直接相対する市町村レベル政治行政のあり方こそ、その課題にこたえるキーポイントであると言っても過言ではありません。政治は1人1人の人間がいかに幸せな人生を享受できるかを究極の目的として行われるべきであります。その意味からして、地方自治体の存在は今後ますます重要性を増していくはずであります。すべては負託を受けた13万市民のためという理念を議員の皆さんとともに共有しながら、すばらしい上越市を守り育てるため、渾身の力を発揮してまいりたいと考えておりますので、今後とも大所高所から御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、市長就任に当たりましてのごあいさつにかえさせていただきます。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第1 議席の一部変更及び議席の指定 ○議長(大原久勝君) 日程第1、議席の一部変更及び議席の指定を議題といたします。 今回新たに御当選になりました大島武雄君、永島義雄君の議席の指定及び会派の異動に関連し、議席の一部を変更いたしたいと思います。 まず、議席の一部変更について、その議席番号及び氏名を職員に朗読いたさせます。 ◎議会事務局長松苗正彦君) それでは、氏名を読み上げます。 2番牧野島清君、3番山岸行則君、5番坪井正澄君、7番小林克美君、8番鳴海寿一君、9番小林林一君、10番早津輝雄君、11番樋口良子さん、12番茨木実君、18番山口昇君、19番船崎信夫君、27番高橋実君、28番相馬義孝君。 ○議長(大原久勝君) お諮りいたします。 ただいま朗読したとおり、議席の一部を変更することに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま朗読したとおり、議席の一部を変更することに決しました。 次に、議席の指定を行います。会議規則第4条第2項の規定により、議長において大島武雄君を議席番号1番に、永島義雄君を議席番号6番にそれぞれ指定いたします。 この際、議席表示板取りかえのため暫時休憩いたします。         午前10時 6分 休憩    ─────────────────────         午前10時10分 再開 ○議長(大原久勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 それでは、今回御当選されました大島武雄君及び永島義雄君を御紹介いたします。 両君よりそれぞれごあいさつを願います。 1番、大島武雄君。         〔大 島 武 雄 君 登 壇〕 ◆1番(大島武雄君) ただいま御紹介を賜りました、市民連合大島武雄でございます。若輩者でございますが、今後とも皆様の御協力、御鞭撻をよろしくお願いいたしまして、簡単でございますが、私のあいさつといたします。(拍手) ○議長(大原久勝君) 6番、永島義雄君。         〔永 島 義 雄 君 登 壇〕 ◆6番(永島義雄君) 平成5年11月7日、投票数6万 6,263票のうち2万 2,271人の方々より選任を受け、上越市市議会議員としてお役を承りました永島義雄でございます。地方自治執行機関が主人でなく、そこに住む住民こそ主人公であるという基本理念に基づき、議会制民主主義を守るべく努力してまいりたいと思います。今後ともみずみずしい市民感覚を忘れず、住民の皆様の意を議会に反映していただくためみずから精進努力して、力強く前進する上越市政の一員として頑張りたいと存じます。市民の皆様、執行機関の皆様、先輩議員の皆様、御指導のほどをよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手) ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(大原久勝君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において小林林一君及び渡辺一太郎君を指名いたします。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第3 会期の決定 ○議長(大原久勝君) 日程第3、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から12月17日までの11日間といたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は11日間と決定いたしました。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第4 議会選第4号 ○議長(大原久勝君) 日程第4、議会選第4号常任委員会委員の選任についてを議題といたします。 お諮りいたします。委員会条例第5条第1項の規定により、大島武雄君を文教経済常任委員会委員に、永島義雄君を厚生常任委員会委員に、それぞれ指名いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、大島武雄君を文教経済常任委員会委員に、永島義雄君を厚生常任委員会委員に選任することに決しました。 ────────────────── 〇 ──────────────────
    △日程第5 議会選第5号 ○議長(大原久勝君) 日程第5、議会選第5号特別委員会委員の選任についてを議題といたします。 お諮りいたします。委員会条例第5条第1項の規定により、大島武雄君を河川港湾整備対策特別委員会委員に、永島義雄君を拠点都市整備対策特別委員会委員に、それぞれ指名いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、大島武雄君を河川港湾整備対策特別委員会委員に、永島義雄君を拠点都市整備対策特別委員会委員に選任することに決しました。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第6 発議案第12号 ○議長(大原久勝君) 日程第6、発議案第12号上越市議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 23番、山田力之助君。         〔山 田 力 之 助 君 登 壇〕 ◆23番(山田力之助君) 発議案第12号上越市議会委員会条例の一部改正について、提案理由を申し上げます。 今回の改正は、新会派の結成など会派構成員の異動に伴い、議会運営委員会委員定数を8人から10人に改めるものであります。議員各位の御賛同をお願いいたします。 ○議長(大原久勝君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 質疑はないものと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発議案第12号は、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、発議案第12号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 討論なしと認めます。 これより発議案第12号を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第7 議案第89号より第99号及び報告第17号        より第19号 ○議長(大原久勝君) 日程第7、議案第89号より第99号及び報告第17号より第19号を一括議題といたします。 提出者の説明を求めます。 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 本日ここに、平成5年第4回市議会定例会を招集し、提案いたしました案件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 議案第89号は、平成5年度上越市一般会計補正予算であります。歳入歳出予算総額に2億 3,157万円を追加し、予算規模を 462億 4,580万円といたしました。今回の補正の主なものは、国の緊急経済対策を受けて農村基盤総合整備事業費などを追加するほか、冷害の救済対策に要する経費、障害者等に対する医療費助成及び退職手当の補正を行うものであります。なお、本年度の総合経済対策事業及び緊急経済対策事業の概要について、お手元に資料をお届けいたしましたので、ごらんいただきたいと存じます。 それでは、歳出予算から款を追って御説明いたします。 総務費は、1億 6,054万円の補正でありますが、前市長及び前助役に対する退職手当と冬期集落保安要員報酬改定に要する経費を計上いたしました。 民生費は、 9,245万円の補正であります。社会福祉総務費では、主任児童委員として増員される民生委員の活動費を補正するほか、婦人相談員報酬改定費用を計上いたしました。身体障害者福祉費では、障害者住宅整備資金借り入れ希望増加にこたえ、貸付金を追加計上したほか、補装具及び特別障害者手当の給付が予想を上回る伸びとなりましたので、所要額を補正するものであります。また、重度心身障害者医療費助成事業は、本年8月の制度改正によって助成対象が拡大されたことなどに伴い、給付に要する経費が大幅に増加する見込みとなりましたので、所要額を補正するものであります。児童福祉費は、保育所入園児童の増加や国庫補助単価の改定に伴い保育に要する経費を補正するほか、ひとり親家庭等に対する医療費助成費用制度改正などに伴って増加する見込みとなりましたので、所要額の補正を行うものであります。 衛生費は、 861万円の補正でありますが、同じく制度改正などに伴い乳児医療に対する助成費の増加が見込まれますので、所要額を追加するものであります。 労働費は、97万円の補正でありますが、勤労者総合福祉センター設計委託料を計上するとともに、地質調査費決定に伴う予算整理を行うものであります。 農林水産業費は、1億 1,064万円の補正であります。農業総務費では、冷害により昭和51年以来の著しい不作になると見込まれている稲作被害に対して救済措置を講じることとし、防除費及び種もみ購入費などの一部を助成するための経費を計上いたしました。農業振興費では、地域農政推進対策事業県補助金増額内示を受けましたので所要経費の補正を行うものであります。農地費及び農村総合整備モデル事業費では、国の緊急経済対策等を受けて集落道や水路の整備に要する経費を追加計上したほか、県事業として行われている圃場整備など各種基盤整備事業費の決定に伴い、それぞれ負担金を補正するものであります。 商工費は 1,500万円の補正でありますが、大規模店舗の進出を控え、経営の合理化あるいは近代化を目指して店舗の新築、改築等を行う小売業者の経営安定を図るため、新たに低利な融資制度として「上越市中小小売業活性化支援資金」を創設することとし、その預託金を計上いたしました。 土木費は、 5,638万円の減額補正であります。道路橋梁費では、国庫補助金の内示に合わせて、飯藤新田春日山(停)線、大野関川堤防線及び上野田上真砂線の補正を行うほか、工事入札差金等予算整理を行うものであります。都市計画費では、安国寺国府線道路改良工事国庫補助金追加内示を受けましたので、副道舗装工事に要する経費を計上したほか、高田駅前地区沿道土地区画整理事業本町高田公園線及び本町通り北谷内線改良事業について事業費の一部組み替えを行うものであります。 教育費は、 232万円の補正でありますが、対象園児が増加したことに伴い私立幼稚園就園奨励費補助金等を追加計上したほか、県の教育研究校指定に伴い研究委託料を補正するものであります。 災害復旧費は、 1,816万円の補正でありますが、6月の能登沖地震で被災した農業用施設及び5月、7月の雨により被災した道路の復旧工事を行うものであります。 歳入につきましては、以上述べてまいりました事業の補正に伴う財源として、国、県支出金及び市債等を計上したほか、県道上越新井線用地として県へ売却した土地の売り払い収入及び職員駐車場使用料を計上いたしました。なお、歳入歳出差し引き1億 2,075万円は、予備費を減額して収支の均衡を図りました。 第2表は、債務負担行為の補正でありますが、勤労者総合福祉センター建設事業について、債務負担行為を設定するものであります。 第3表は、地方債の補正でありますが、歳入予算に計上した市債と同額の限度額補正を行うものであります。 議案第90号は、平成5年度上越市国民健康保険特別会計補正予算であります。歳入歳出予算総額に 177万円を追加し、予算規模を54億 4,143万円といたしました。これは調整交付金申請事務が平成6年1月から電算処理に統一されることとなったため、ソフトウエア等購入費を計上したほか、保険税の収納率向上を図るため自動車購入費を補正するものであります。なお、財源は全額国庫補助金で手当てされることになっております。 議案第91号は、平成5年度上越市下水道事業特別会計補正予算であります。歳入歳出予算総額から43万円を減額し、予算規模を57億 3,813万円といたしました。この補正は、国の緊急経済対策を受けて管渠工事費を追加するほか、物件補償料など単独事業費の不用額を整理するものであります。 第2表は地方債の補正でありますが、歳入予算に計上した市債と同額の限度額補正を行うものであります。 議案第92号は、平成5年度上越市農業集落排水事業特別会計補正予算であります。歳入歳出予算総額に 8,120万円を追加し、予算規模を2億 5,397万円といたしました。この補正は、三郷地区集落排水事業について緊急経済対策などに伴う補助金の内示がありましたので、管渠工事費を追加して事業の推進を図るものであります。 第2表は地方債の補正でありますが、歳入予算に計上した市債と同額の限度額補正を行うものであります。 議案第93号は、上越市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてであります。国、県補助金交付要綱の一部改正に伴い、各種相談員及び冬期集落保安要員の報酬を改定するものであります。 議案第94号は、字の変更についてであります。茶屋ケ原地区団体営土地改良事業圃場整備区域内の字を整理し、大字茶屋ケ原字市の橋にするものであります。 議案第95号は、新潟県立上越科学館管理条例の一部改正についてであります。上越科学館に建設中の宇宙科学学習センターの無重力疑似体験カプセルの完成に伴い、搭乗料を新設するものであります。 議案第96号は、上越市こどもの家条例の一部改正についてであります。下門前地内及び中田原地内に完成するこどもの家を、「しももんぜんこどもの家」及び「なかだはらこどもの家」と定めるものであります。 議案第97号は、上越市老人デイサービスセンター条例の制定についてであります。富岡地内に完成する老人デイサービスセンターの名称を、「デイホームひだまり」とし、設置及び管理に関する事項について定めるものであります。 議案第98号は、上越市農村地区多目的研修センター条例の一部改正についてであります。岩木多目的研修センターが完成するので、設置及び管理に関する事項を定めるものであります。 議案第99号は、上越市工場設置奨励条例の一部改正についてであります。対象業種の範囲を拡大するほか、設備の新設及び更新についても奨励の対象とするものであります。 報告第17号は、10月15日に専決処分いたしました上越文化会館条例等の一部改正についてであります。平成5年11月1日から実施した新光町1・2・3丁目及び石橋の住居表示に伴い、上越文化会館等の位置を改めたものであります。 報告第18号は、9月29日に専決処分いたしました平成5年度上越市一般会計補正予算でありますが、市議会議員補欠選挙に要する経費の補正を行ったものであります。 報告第19号は、10月4日に専決処分いたしました平成5年度上越市一般会計補正予算でありますが、歳入歳出予算総額に 1,318万円を追加し、予算規模を 460億 1,423万円といたしました。この補正は、探査を進めていた不発機雷がおおむね予想されていた地点にあることが確実になったため、その処理に要する経費を追加したものであります。なお、去る11月18日、地中約 5.5メートルに埋没している機雷が確認され、25日に無事その処理が完了いたしました。 以上、提案理由を申し上げましたが、慎重御審議の上、速やかに御賛同くださるようお願い申し上げます。 ○議長(大原久勝君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 26番、本城文夫君。         〔本 城 文 夫 君 登 壇〕 ◆26番(本城文夫君) 私は、ただいま提案されました議案第89号の平成5年度上越市一般会計補正予算中の総務費の特別職の退職手当農業総務費に関連をして、新市長の考えをお尋ねをいたします。 初めに、特別職の退職手当の支給については、前任の植木市長に1億 3,129万 2,700円、前佐藤助役に 2,915万 720円、合計1億 6,044万 3,420円を支給するとの補正内容でありますが、これは長年にわたって市政運営の責任を果たされました両氏への退職金であります。この退職金の支給根拠は、市の特別職の退職手当に関する条例に基づいて算定をされたものであり、平成3年9月のこの議会で条例化されたものでありますから、退職時の給料月額に在職月数を掛けた額を百分比を掛けた額の合計で支給される計算根拠であることは私も十分承知をしております。 そこでお尋ねをしたいのは、一つは退職金の計算に当たる期間についてであります。特別職である市長、助役、収入役の任期というのは1期4年でありますから、市長は市民の審判を受けて今回のように選挙で選出をされ、その市長が助役や収入役を推薦をして議会の同意を求める。こういうことでありますから、私どももそうでありますが、4年ごとに洗礼を受けるのでありますから、退職手当も任期である1期4年ごとに支給をされていくのが妥当性があるように考えます。特別職在職期間を通算するやり方については、市民の中に疑問を持つ方々も多くおられるようでありますし、今回のように5期20年というふうになりますと、一時的に1億を超える高額な退職金を支給しなければいけないという、極めて厳しい上越市の財政環境の中で財政を圧迫をすることに連動するのではないか、こういう懸念を持つものであります。県内の他市の状況を調べてみますと、既に小千谷、十日町、栃尾、豊栄、隣の新井、この5市では任期ごとの4年ごとに退職金が計算をされて支給をされております。それぞれの自治体の裁量にあるわけでありますから、特別職の退職金制度の抜本的な見直しを新市長が再検討をする考えがないかどうかを、この際お尋ねをしておきたいと思います。 二つ目は、退職金の算定に当たりいわゆる功労金について、宮越市長はどのように検討されたかを伺いたいと思います。植木前市長は5期20年、佐藤前助役は10年という長きにわたって市政に功労に大変努力をされてまいりました。この功労金とは、特別職の職員の退職手当に関する条例の第4条第3項に、市長は特別の事情により必要と認めるときは、議会の議決を得て前2項の規定により算出した退職手当の額を増額をして、または減額することができる。こういうことを明記されているのでありますが、宮越市長は前市長並びに助役の功労をどのように評価をされ、検討をされたのか、この際、御所見をお聞かせをいただきたいと思います。 次に、この夏の農業災害対策についてお尋ねをいたします。私はさきの9月議会でもこの問題で一般質問に立ちまして、冷夏、長雨、台風と続いた異常低温、日照不足などの気象の影響を受けて市内の水稲、野菜が大変大きな被害が及び、農家への生活が直撃をしたということを、あるいはまた当市の稲作の作況指数は、今ほどお話ありましたように昭和51年に匹敵する被害で、米の減収金は10億円を上回るのではないか、こういうことを9月の議会で私は指摘をいたしました。それが市の経済や商店街への与える影響が極めて大きいということも懸念をしてまいりました。そこで、農家への緊急救済措置について、当時の植木市長に市として緊急にやるべきこととして来年度の種もみの確保やあるいは市の農業振興資金の低利融資の制度の確立や減反の見直しや減反緩和のための復田のための経費の助成などについて、対策を強く求めて要望したところであります。今ほどの市長の説明では、冷害による稲作被害に対する防除費、種もみなどの一部助成 2,441万円の補正経費を計上されたという提案でありました。新市長は、被害状況の把握による対応策について、どこに力点を注がれているのかを伺いたいのであります。私どもに配付された異常気象による当市の農作物の被害状況は、水稲で被害の減収量 3,063トン、被害額で1億 9,967万円、園芸作物で約1億円の被害、トータルで約13億円の被害の実態というのは、一層この上越市農家の農民の皆さんにとっては深刻な現状が明らかにされたわけであります。当然国も県もこの農業緊急災害に対する手だてとして、いろんな手だてを加えておりますが、いわば農家所得補償の特別措置やあるいはいもち病虫害の防除費用の農家負担の軽減などの問題については、これは県単の事業の補助としてやられているのはわかりますし、ただいまの提案も県の補助事業に伴う2分の1のいわば補助金助成であります。私はやはり、そういうことを考えますと、いわば上越市が単独で農家の救済をどこまで手だてができたのか、これがやはり私は市長の政策的な課題として大きな問題だと思いますので、市がどの程度考えられたのか、あるいはちょうど時期的に前任の市長との引き継ぎの時期でありましたから、前市長とどのような引き継ぎがなされて今回の補正の中にそのことが出されたのかを明らかにしていただきたいと思います。 以上であります。 ○議長(大原久勝君) 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 本城議員にお答え申し上げます。特別職の退職金制度についての御質問でございますが、二つにまとめられているものと思います。任期単位ごとに退職金支給をすることが考えられないかということ、他の市の事例等もあり、そのバランス上、そのような検討はできないものかという御質問かと思います。本議会に提出いたしました一般会計補正予算中に特別職の職員の退職手当は、植木前市長及び佐藤前助役の退職手当でありますが、特別職の職員の退職手当に関する条例は、2年前の平成3年9月定例会において可決をいただいております。この条例に基づき、それぞれの在職期間を通算し、退職手当の額を算出したものであります。前市長の例で申し上げますと、退職手当の額は19年10ヵ月の在職期間を通算し、1億 3,129万 2,700円となるのであります。御質問は、在職期間を通算せずに、任期ごとに支給してはどうかということでありますが、現行の条例に基づき算出した退職手当の額でありますので、御了解くださるようお願い申し上げます。 また、他市との均衡はどうかとのお尋ねでありますが、県内19市では新潟市、長岡市など14市が在職期間を通算しており、任期ごとに算出するのは小千谷市など5市であります。御提言については、他市の動向も見据えながら検討を続け、条例改正をする必要があるかどうか考えていきたいと思っております。 なお、功労金を支給する考えはないかとの御質問でありますが、条例では市長は特別の事情により必要と認めるときは、議会の議決を経て退職手当の額を増額することができると規定していますが、退職手当の額を増額した例は県内他市になく、また君元県知事の辞職の際、県も増額支給しておりませんので、今回、退職手当の額を増額することについて控えさせていただきたいと思います。 二つ目の冷夏に伴う農業災害対策についての御質問であります。被災状況の把握による対応策はどうかと、また市単独事業としてはどのような考え方にいるかというお尋ねでございます。まず被害状況の把握による対応策についてでありますが、本年の水稲作柄は田植期以降における低温と日照不足に加え、台風の発生による異常気象により10月15日現在の作況指数は全国平均で75、新潟県で89、上越地域では86と発表されたことは御案内のとおりであります。この数値は、9月15日に発表された指数をそれぞれ5ポイント下回り、著しい不良となり、全国的に見てみますと戦後最低の水準で農業経営に与える影響が懸念されているところであります。被害状況の把握につきましては、上越市農作物異常気象対策本部が主体となり、市が推進母体となっております上越市農業振興協議会稲作部会及び関係団体と連携をとり、いもち病の多発した圃場について現地踏査を行って農作物の損害評価及び風害、冷害地域の被害調査を進めてまいりました。この結果、水稲被害につきましては既に配付してあります委員会資料で御案内かと存じますが、30%未満では全耕作面積 4,597ヘクタールの92.7%に当たる 4,262ヘクタールとなっております。以下、30から50%未満については5%に当たる 233ヘクタール、50から70%未満では 0.9%で43ヘクタール、70%以上は 0.2%に当たる12ヘクタールの被害となっております。これを被害額で試算いたしますと、減収量は約 3,100トンと見込まれ、コシヒカリ2等米価格に換算しますと約12億円の被害額になるのではないかと思われます。 このような中で、10月末日までの米の出荷状況についてでありますが、政府への売り渡し配分限度数量に対し、83.7%となっております。昨年の同じ時期の出荷率92.1%に比べますと 8.4ポイントの減となっている状況であります。 次に、被害に対する救済措置でありますが、先般県では県全体で総額2億 4,100万円余の補正をされたところでありますが、市といたしましては稲作被害の把握に基づき総額 2,441万 6,000円の補正予算を計上するなど、救済措置を講じたところであります。まず、いもち病防除薬剤費につきましては、県単事業を含め異常気象緊急防除対策事業費といたしまして 1,311万 8,000円を計上し、追加防除費の軽減に努めるものであります。 次に、お尋ねの市単独事業につきましては、不作による来年度の種もみ確保のための費用の一部を助成することとし、水稲種子確保対策事業費 617万 1,000円を計上いたしました。また、今回の不作により被害を大きく受けるのは専業農家及び中核農家でありますが、これらの農家は農業経営基盤強化促進法に基づき上越市農地受託農家育成事業に積極的に取り組み、農地を受託し農業経営をされておりますので、受託農家が支払う小作料の一部について、受託農家育成事業費として 512万 7,000円を助成するものであります。なお、この助成制度は県内市町村では上越市のみとお聞きしております。 またこのほか、要望の強かった被災農家への融資対策についてでありますが、現在市の制度資金では最も低利である年3%の農業振興資金の償還期限3年を、いち早く12月1日付をもって5年に延長したところ、現在申し込み件数が5件、貸付額 2,500万円の融資を行ったところであります。 以上、上越市の異常気象による被害に対する救済措置を講じ、農業経営者の安定に努めてまいりますが、本年の冷害による異常気象を教訓とし、今後農業団体並びに関係機関と連携を図りながら、稲作技術の向上に努め、災害に強い稲づくり、土づくりに一層の努力をしてまいる所存であります。 ○議長(大原久勝君) 本城文夫君。         〔本 城 文 夫 君 登 壇〕 ◆26番(本城文夫君) 御答弁をいただきましたが、特別職の退職金について、これは条例に基づいて支給されているという提案、これはもちろん当然のことなので、私どもそのことは十分承知をしておりますが、問題はやはり私は、この新しい市長のいわば所見を伺っておきたい、こう思ったわけなんです。市長は特に財政の健全化などの抜本的な行政改革を訴えて当選をされたと。特別職の退職金制度の問題については、やはり私はいろいろ問題点が入っていると、こう思うものですから、今回の提案はそれは額面どおりいけば条例でやられているわけですから当然の間違いもありません。ただ問題は、退職計算方式の百分比の関係について、この計算の根拠が県内各市町村ばらばらなんです。上越市の場合は 100分の55。ちなみに 100分の30から45の間というのが県内20市の中で15の市があるんです。20市の平均が 100分の 42.25、私の計算では。間違っていたら後で指摘をいただきたいと思います。私はやはり、そのいわば百分比の掛け方によって退職金がどっと上がったり下がったりするわけですから、その辺をやはり制度的に考えていく必要があるんじゃないか。今特にこの自治体の行財政をめぐりましていろんな問題がありますし、きょうの新聞のニュースを見ますと、長岡市では来年度の新年度の市長、三役並びに議会議員の報酬の審議会への諮問をしないと。要するに報酬改定をしない、市長の給料も改定をしない、こういう凍結された方針がきょうニュースで伝わっていましたね、長岡。そのように、例えば上越市の場合、今の退職金を新しい宮越市長がどうなるかといえば、1期4年やられると 2,537万円退職金もらえるわけなんです。1年間で 625万円ですよ。1ヵ月で計算すれば52万円です。1日当たり、市長はこうやっておられても1万 7,300円退職金がもらえるという仕組みになっているわけだ。私は今の経済不況の中で、やはり一般市民が40年間もせっせせっせと働いたって 2,000万程度もらえれば大変いい方じゃないか。ましてやこういう構造不況の中では、中小零細企業の方では退職金なんて本当涙金だと、こういう深刻なやはり現状があると思うんです。だから私は、それは条例であるから、市長は1期やられて 2,537万円もの高額のものをもらう。それは確かに市長としては市政運営に当たる責任の度合い、そういうものは確かに大きいと思います。思いますが、そういうやはり市の特別職とそのいわば落差がかなりあると、一般の者と、いうやはり私は市民感情というものも考える時代じゃないのかなと。また宮越市長は、そういうことを訴えて当選されたんじゃないのかなという気がしますものですから。 先ほど触れたように、退職手当の計算方式を通算方式でなく、任期4年で計算してみたらどうかということを言っているわけなんです。これは植木前市長の場合、私が計算すると、市長が4年ごとに退職金を精算されてもらっていれば、今日段階で 2,714万円多く支払うことになっているわけだ、今の提案は。その根拠となるやはり市長の報酬は毎年改正されている。どんどんどんどん上がっている。それは植木前市長が20年前にやられた当時の市長の給料というのは33万円くらいからスタートしていますから、今もう 100万、こういう時代はそれは変わりますから、それによってまたそのスライドされるはね方の計算の根拠は違うかもしれませんが、しかし4年ごとに計算されて退職金が支払われていれば、 2,714万円余計に払わなくてもよかった。私はやはりこれは新市長みずからの問題として、ぜひお考えをいただきたい。こう思うのですから、所見があればお聞かせをいただきたい。 それから、今功労金の問題で、他市には余り例はないと。やめた県知事も余りなかったと、こういうお話なんです。とんでもないですよ、これは初代の小山前市長、私もその当時市会議員をやっておりましたからよく記憶をしておりますが、あの当時市長は32万円の給料でした。それで当時は百分比が 100分の60でした。それで在職されたのは、議場で倒れて亡くなられたわけですが、33ヵ月務められたんです、上越市長として。そこで計算された金額が 633万 6,000円です。それではちょっと上越市発足の市長の御苦労もあったというので、当時の植木市長は、小山市長に功労金として 166万円 4,000円、約20%功労金を上増しされて、トータルで 800万円の退職金を支払われています。私県内の話とかどこかの知事の話ではなしに、この上越市の小山市長のときに、植木市長は議会にそういう提案をされて、私どもが承認をされて 800万支払った経過があるんです。ですから、私はその功労金について、市長は検討に値しなかったのかどうか、あるいは時期的に条例があるから、その条例の項目の中ではそんなに、20年間御苦労あったけれども、功労はなかったんだというのかどうかわかりませんけれども、その辺がちょっと市長の見解としてぜひお聞かせいただきたいと。 それから、農業災害対策の問題でありますが、この被害の状況については、対策本部でまとめられた資料や私どもがいろいろ農協や農業団体からもらった資料で被害の度合いは十分承知をしておりますし、理解しております。この異常気象災害対策の県の補助事業であるいもち病の薬剤や種もみの確保の問題。先ほどから触れておりますように、私はそれではなしに今回のその被害が及ぼす影響をどうなのかと、これから上越市の農政にどういう影響が出てくるのかと、それに対する手だてをどうするのかと、これがやはり私は先取り市政だと思うんです。だから、ぜひ、きょうはまだ部課長が書いた原稿を答弁をお読みになったんだと思いますけれども、せめて市長の所見を入れてもらいたい。例えば、今答弁あったように、水稲被害の中で被害が50%から70%以上の55ヘクタールに及ぶ被害を受けたこの上越市内の農家の方々に、一体減反の割り当てをやめるのかどうか、あるいは他用途米の割り当てをどうやって調整していくのか、そういうことについてどういうことを市が手だてとして考えながら、今回のその救済を考えていくのか。あるいはまた、被害の大きい農家に対する税制面で住民税や国保税などの減免を検討をしているのかどうか。そういう人たち、その農家の方々は、そういうところに今関心を持っていられるわけでありますから、私はそれは市の単独事業であり、市長のいわば政策だと、こう思いますから、そういうものもひとつ絡めながら救済を考えると、こういうことが必要だと思うんです。私ども、今回の被害の現状は、いろいろ分析しておりますし、昨日も農業団体の皆さんが市長にも申し入れをされたようでありますが、これまでやっぱり良質米、良質米といって行政の側、国もそうでありますが、そういうところにあおってきた。やはり上越市のこの土地基盤というか風土というか、そういう状況からいくと、当市の被害が大きくなったのも、余り良質米にこだわり過ぎたところにも原因があったのではないか。あるいはまた、いわば薬剤散布の問題にしても、営農指導体制が上越市の場合若干弱いんじゃないか。こういうところにいわば人災ではないのかという極論を言う方もいるようでありますが、そういうことも声を聞くわけでありますけれども、私はやはりそういうものを絡め合って今回の、農民の皆さんにこの災害対策として市が単独でやる事業が何なのかということを、今緊急性に問われているわけでありますから、国、県の補助事業の提案じゃなしに、市独自でこういうことをひとつ考えているという所見があれば、ぜひお聞かせをいただきたい、こう思います。 ○議長(大原久勝君) 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 私の所見を挟みまして、お答え申し上げますが、この退職金の支給について、急に言われても、これは今御提案させていただいている金額をまた4年ごとに分割というような話もできませんから、これは本提案の内容について御了承賜りたいと思いますが、今後のことについていかがと思いますが、今お話を聞いていますと、景気が悪い、あるいは民間の賃金の支給状況というか、いろいろ経済環境も悪いという中で、高額な退職金がぼんと出るということに対する感情的な問題は確かにあろうと思いますが、では景気がいいときは増額していいのかという話にもなりかねないわけでありまして、やっぱりこれは決め事は決め事で計算させていただくということは、今回の提案の基本的な考え方でありますから、そこはどうぞ御理解を賜りたいと思います。 確かに4年ごとに退職金を区切りよく、信任された期間は4年ですから、当然その支給しても構わないという論理はあるはずでありますから、既に実行されている自治体もあるわけであります。そういうふうにするかしないかということは、やはり議会の皆さん方の御意見をいただきながら、また幅広く市民のこういったことに対する考え方を集約しながら、対応を考えていくべき性格ではないかと。市長1人がこうだああだと言って決められる問題ではないと、こう思いますので、御理解を賜りたいと思います。 なお、先生のおっしゃっている内容もわからないこともありませんから、これは今後の検討課題として取り上げていきたいと思いますが、当市の小山元一元市長の例があることは承知しております。たしか、当時総額で 800万円という退職功労金を含めて支給された事実がございます。先ほど先生がおっしゃった 633万 6,000円とその差 166万 4,000円が功労金として支給されているわけでありますが、私が聞いている限りでは、まさに上越市合併のその功労という意味と、また議会で殉職とも言われるそのような状況をも考え、小山市長のいわば市政に対する取り組みあるいは実績等が高く評価されたものと。その結果功労金が支給されているというふうに聞いておりますが、この功労金については、当然議会の皆さん方の御了解がないとできないわけでありますが、それに相当するかしないかということは極めて難しい問題でありますから、今今議会に提案させていただいておりますのは、今までの条例で決められておるその算出基準において退職金のみを計上させていただいているところでありますから、なかなかこういった問題についてはすっきりとした形が、答えが出しにくい面もありますから、今御提案させていただいている退職金の支給のことで御理解を賜ればありがたいなと、こう思います。 それから、農業災害についての今後の農家とかあるいは地域に及ぼすいろいろ影響が出てくるわけでありますが、当面できるところについては、十分ではないかもしれませんが御提案させていただいた内容で対応しようと、こう考えているところであります。今後の影響等については、確かにその減反のあり方とかあるいは税制面でバックアップする方法はないかというような問題とか、あるいは営農指導の強化等々の考え方について、市独自に取り組めるものがないかという御質問の趣旨でありますので、この点については私も今後に悪影響が残らないような形で対応できるような方法があるならば、それについて取り組んでいきたいと思っておりますし、また私のいろいろな面での体験とかあるいは経験を生かして、それらの方々が心配ないような形で対処できるような方法もこれから勉強いたしましてそれに積極的に誠意を持ってこたえていきたいなと、こんなふうに思っています。 農政の問題は、一地方だけでなかなか答えを出せるような問題ではないわけでありまして、国、県等うまく連携をとりながら地域農業の確立、強化という概念の中で取り組んでまいりたいと、こう思っております。よろしく御理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(大原久勝君) 本城文夫君。         〔本 城 文 夫 君 登 壇〕 ◆26番(本城文夫君) 御答弁をいただきましたが、市長ぜひ答弁の中に先生という表現がありますが、議会と市長は対等でありますので、私も市長さんとは言いませんが、市長と言いますが、先生よばわりはやめていただきたい。 特に、その退職金の問題については、先ほど申し上げたように、私ども市会議員には退職金制度はないんですが、いわば私どもの報酬あるいは市長などの給料の場合に、市の報酬審議会というのがあるわけですね。そこでやはり諮問された答申を受けるという形をとっているわけなんですから、やはり私もこの条例の中身についていろんな矛盾が出始めている状況だと思いますので、できたらやはり、いわばお手盛りではなしに、本当に今おっしゃったような退職金制度についても市民の審議会みたいなものを開いて、市民の声を聞くという努力をぜひやっていただきたいと思います。 それから、農業問題については、細かいことはまた委員会でやらせていただきますが、やはりこの農業課税の問題などについても農民の方々大変深刻に受けとめておられますので、昨日の農業団体との申し入れの話し合いの中のニュースがきょう新聞に伝えられたように、市長は今までの上越市の農政は大変弱かったと、それではなしに、もっと前向きにやっていきたいという極めて積極的なことが述べられたようでありますので、その辺のことをぜひ期待をしておきたいと思います。 以上です。 ○議長(大原久勝君) 11番、樋口良子君。         〔樋 口 良 子 君 登 壇〕 ◆11番(樋口良子君) 私は、日本共産党議員団を代表いたしまして、ただいまの市長の提案説明に対して質疑を行います。 まず第1点は、議案第89号一般会計補正予算中、歳出2款総務費中、特別職の退職手当についてであります。これは先ほども本城議員が質疑をされておりまして、御答弁もお聞きしましたけれども、重複があるかと思いますけれども、予定どおり一応やらせていただきます。 この条例は、平成3年9月の定例会において、特別職と教育長の退職金についての条例改正が提案されたところは御案内のとおりでございます。我が党議員団は、その際に、我が党の見解、この条例の提案に当たり問題点を主張してまいったところであります。具体的には、市長、助役、収入役、教育長の退職金が、一般職や民間企業などの退職金と比較して余りにも高額であるということであります。今回提案された資料には、市長、助役の内訳額がなかったため、この資料につきましては、けさ資料が届いたところでございますけども、それによりますと、先ほども何遍もおっしゃっていましたけども、市長は1億 3,129万 2,700円、助役は 2,915万 720円ということになっております。市長の場合、一般職と比較すると、一般職の最高支給率で計算した額と比べてみても何と1億円も多く支給されることになります。また、助役の場合を見ますと、一般職の最高の支給率で計算した額の約3倍になるということであります。また、この特別職の退職金について、報酬審議会に諮問もしない、あるいは市民団体の代表から意見を聞いたりもしない、またこの問題で平成3年9月に提案されたその当時の総務委員会で協議会などを開くなどして検討中であったにもかかわらず、それを無視した形で執行部から提案されてきているものであります。また一方では、平成元年の9月定例会で我が党議員団の質問に対して、前市長は、当然市民がこれを認めて、そして議会の皆さんが妥当であると判断をした範囲でなければ受け取らないという内容のことをおっしゃっておられます。前市長が退職され、退職金についてこの議会に提案された現時点において、市民の中にはこれについて全く納得できないという批判的な見解がたくさん聞かれております。これらについてもどのように受け取り、判断され、提案されたのか。 また、現市長は選挙時に市の財政を立て直すことから始めますとおっしゃっておられましたが、立て直す方法はこれから具体的に細かくお考えになって提案されてこられるとは思いますが、しかしこの目の前に置かれている財政的な節約の絶好のチャンスを逃されるのかどうか。先ほども御答弁ありましたけども、条例に基づいて計算したものだから、決め事は決め事として対応した。こういう紋切り型の御答弁でなく、市民の中にあるそういう納得できない批判的な意見に対して、十分納得できるような御答弁をお願いいたします。 第2番目には、歳出7款の1項大型店進出を控えての中小小売業活性化支援資金創設についてであります。大型店進出については、さきの9月定例会でも既存の商店街との共存共栄が図られるよう、売り場面積の縮小などを盛り込んだ意見書が全会派一致で採択され、関係機関にその意見書が上げられたにもかかわらず、10月19日の結審では意見書の内容とはかなりの隔たりがあるものでした。このような状況の中で、今回の市が提案された制度で果たしてその要請にこたえられるものであるかどうか、またその制度の内容の概略はどのようなものなのか、提案に当たり何の資料も出されず、非常にこちら側としても検討しにくい状況であることをぜひ御配慮していただきたいものであります。 ちなみに、現在ある市の景気対策特別資金制度においては、小売店の方々に直接聞いてまいりましたが、銀行の窓口の選別が厳しくて、とてもじゃないが我々のような小さい零細業者には貸してはもらえないものだと嘆いておられました。この融資制度は、不景気の対策でなくて字のとおり景気の対策だと冗談を言っていらっしゃいましたけども、本当に厳しい状況は明らかであります。ですから、この今回の支援資金創設に当たり、地元の中小小売商店の方々が実際に利用できる、本当の意味での支援となるものなのかどうか、以上お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(大原久勝君) 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 私も今議会が初めてなもので、議会用語についてはまだなれていませんもので、多少そういったことで指摘されることがあろうかと思いますが、これから注意してまいりたいと、こう思います。 樋口議員に対してお答え申し上げますが、一つは退職手当の支給についてのものでございますが、前市長の退職手当についての質問でありますが、特別職の職員の退職手当に関する条例というものがありまして、それは2年前の平成3年9月定例会において十分に議論がなされた上で可決させていただいた経緯にあると聞いております。したがって、先ほど申し上げたとおり、現行の条例に基づき算出した退職手当の額でありますので、ぜひ御了解くださるようお願いいたします。 それから、2点目について中小小売業活性化支援基金創設についての御質問でございますが、まず大規模小売店舗審議会、いわゆる大店審で審議が行われていました上越ウイングマーケットセンターの審議結果と、9月議会以降の経過について、少し御説明をさせてもらいたいと思います。9月30日の大店審新潟審査会の全委員による現地調査が実施されました。建設予定地を初め影響が予想される高田、直江津商店街の視察及び出店者、酒販組合や大型店対策協議会の関係者、あるいは商工会議所、市からの意見聴取がなされました。これは全国的にも余り例のないことであり、上越商工会議所の意見集約結果及び酒販組合、大型店対策協議会等の出店反対の意見書が大店審に提出される等に対して、慎重に対処するために行われたものであります。この席上、市では大店審が審議を行うに当たっては既存商店街及び中小小売業者に与える影響を十分配慮し、また上越商工会議所の意見集約結果、上越市議会の意見書及び上越の新しい流通を考える会の署名等を慎重に検討し、調整していただきたい旨の意見を申し上げたところであります。 その後、新潟審査会での審議、関東審議部会の審議を経て、10月19日に結審されまして、通産大臣に答申がなされたことは、既に御案内のとおりであると思います。審議結果については、既に御承知のことと思いますが、大店審が行う調整4項目については、開店日は届け出どおり平成6年4月1日とする。二つ目の閉店時刻は、一部午前零時が午後11時に、午後9時が午後8時に繰り上げがあったものの、おおむね届け出どおりとする。三つ目には、休業日数についてでありますが、届け出日数の年間12日を24日とする。四つ目には、焦点の店舗面積については、地元出店者は届け出どおりの面積、すなわち 100%でございます。カウボーイ、ビッグボーイは30%の削減、その他出店者は20%の削減となっておりまして、全体では届け出面積が4万 5,021平方メートルが、3万 6,727平方メートルに、約18.4%の削減となったものであります。 この審議結果について、10月28日、国会の衆議院商工委員会で行われた市川正一議員の質問に対し、通産大臣は、「大店審において大規模小売店舗法に基づく消費者、小売業者、学識経験者からの意見聴取、地元商工会議所の意見集約、審議会メンバーによる現地調査を行うなど、慎重かつ厳正な調査を経て、諸般の要素を総合的に判断した上で、適正な手続に従って出た結論であり、尊重していきたい」と答弁されたことは、議員も御承知のとおりであると思います。 私も、大店審が慎重に審議をして取りまとめをし、通産大臣が勧告した今回の結果については、尊重し、商圏の拡大による顧客の増大が上越市の経済の活性化に役立つことを期待しておるところであります。そして、大型店の出店により影響を受ける商店街及び中小小売業者の皆さんには自助努力をお願いしながら、市としてできる限り支援をしてまいる所存であります。 上越市中小小売業活性化支援資金の創設は、その支援策の一環として提案をいたしたものであります。制度の内容につきましては、大型店の出店等により小売業を取り巻く環境が厳しさを増しておりますが、小売業者が経営強化、あるいは近代化を目的として店舗の新築、改装及び設備の新設、更新を行う場合、 3,000万円を限度として現在の制度融資では最も低利の年 3.1%で御利用いただくものとなっております。このほか、直江津駅前商店街の近代化事業につきましては、国の補助金を導入しながら現在その実施に向けて調査中であります。また、高田駅前については既存商店街の活性化を図るため、沿道区画整理事業により都市改造を進めております。今後も商店街及び中小小売業者のための有効な支援策を積極的に検討してまいりたいと考えております。どうか御理解を賜りますようにお願い申し上げます。 ○議長(大原久勝君) 樋口良子君。         〔樋 口 良 子 君 登 壇〕 ◆11番(樋口良子君) 再質問いたします。 まず、退職手当の件についてですけども、平成3年9月の提案時に十分に議論された条例であると聞いていると市長おっしゃっておりましたけども、その言葉じりをとらえて言うんではありませんけども、聞いているということではなくて、やっぱり私も今回この退職手当について提案されましたときに、過去のその平成3年9月の議会または本会議、委員会などの資料をいただいて十分私なりに勉強したつもりでございます。やっぱり聞いているじゃなくて、今までこういう退職金手当についてどういう問題が議会で議論されたのかどうか、市長みずからやはり資料なりをそろえて十分に吟味される、そういう姿勢がちょっと今の答弁では見受けられない。そういう気がいたします。やはり定められた条例で、先ほどもおっしゃっていましたけども、それで決めたんだ、だからそれでいいんだというのでは、やっぱり市民のその先ほども申しました、感情的であると市長はおっしゃっていましたけども、今の時点でのそういう感情的かどうかは言い切れないですけども、それが今の市民の世論なんだということで、やっぱりそれを真正面から受けとめて、過去の論議の過程なども十分に市長みずからやはり目を通される中で、こういうことにしたんだというふうに言われてほしいということで、ちょっと納得できないところであります。 第2点の支援資金の創設の問題なんですけども、9月30日の大店審が行った現地調査において、市行政側は署名やら議会の意見書やらを十分に考慮して対処してほしいということを要請されたとおっしゃっていますけども、これは口頭でしかないと思うんです。法律上で市長が意見を申し述べる過程、フローの中で、市長が意見を述べられるということが法律内で許されるんですけども、やはりそれの市長の意見を上げたということも聞いておりませんし、やはりそれもこの意見聴取、9月30日の大店審が行った各団体、行政の意見聴取というのは、密室審議で、報道機関も一切入れない、全く本当密室審議で行われたということも聞いています。調整4項目の中で、いろいろ出されていますけども、売り場面積が4万 5,000から約3万 7,000になったわけですけども、18%の減少とおっしゃっていますけれども、4万 5,000から3万 7,000になったところで、我々の側から言わせれば何ら変わりがない。共存共栄できるものではないということを言いたいんであります。この支援制度の提案に当たって、ほかの他市の例ないかと思いまして、いろいろ探しましたけども、新潟市、柏崎市も同じようなものがありました。現状を聞いてみますと、上越市は今回 3.1%ということで提案されましたけども、新潟市は年 2.5%なんです。 2.5%の本当に低利でもあるにもかかわらず、なかなかこれを借りられないというのが現状。借りられる業者の方はまだ救いようがあるけども、この低利の制度さえも借りられないというのが現状であります。こういうことも含めて、ぜひ先ほども申しましたけども、本当に支援になるような、実のあるような対策をとっていただきたいということで、検討していただければと思います。 もう一つ、11月12日に新市長が就任されて間近のときに、新しい流通を考える会の方が交渉されたと思うんですけども、臨まれたから十分おわかりだと思うんですけども、三つの要望事項がある中で、最後に上越市における抜本的な産業政策、行政政策を講ずるとともに、地域に及ぼす環境云々というところがあります。抜本的な産業政策、行政政策を講じなければいけない、もうそういうところに本当に来ている上越市の現状を踏まえて、この3項目、市長一生懸命正面から受けとめて頑張るということをおっしゃったと、私会員の方から聞いておりますので、ここら辺もぜひ細かい支援施策つくったからいいんじゃないかということでなくて、やはり大きな展望を持った、本当に抜本的なそういう政策を望んでいるということで、市民の方ぜひ期待されていますので、そこら辺よろしくお願いいたします。 ○議長(大原久勝君) 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) お答え申し上げます。 一つは退職金の問題でありますが、決められたことはそのとおり支給するということを考えていますって、えらいそっけのない答弁だということでありますが、これは平成3年の9月に議会の皆さんと恐らく、私そのときいなかったですから、十分な審議をなされたものと思っております。こういったのは全国どこにもある話でありまして、普遍的な制度の中で計算されたり、支給額は決まったりするわけでありますが、議論のその場面はどうかということは、臨場感的なものは感じませんが、恐らく慎重審議、議論されたものと私は思っていますから、これはやっぱり私といたしましても答えを尊重するという立場でこの条例の運営に当たらなきゃならんと、こう思っておりますから、御理解を賜りたいと、こう思います。 先ほど本城議員の御質問に対しては、今後どうかということでありますから、これはまた角度を変えて検討に値するわけでありますから、御意見をいただいたことに対しては誠意を持ってまた取り組んでいきたいと、こう思っております。 それから、大店審の審議に絡んで、市がどのような意見を申し上げたかということでありますが、確かに口頭で申し上げた経緯があります。文書か口頭かということにもなろうかと思いますが、一応市の考え方を申し述べていたわけでありますから、その辺のところはその取り組みについてぜひ御理解をいただきたいと、こう思います。 中小企業の小売店等に対する支援体制についての問題で、新潟市では極めて低利な資金を用意されていると。しかしそれでもなかなか借り手がないということは、ある意味では構造的な深刻な問題がそこに内在しているかもしれません。安ければすぐ借りやすいということであるかもしれませんが、そこには返済能力とかそういうものが当然貸す側は慎重になるわけでありますから、制度のさらなる周知徹底を図って、当市において今提案させていただいております新しい取り組みについても、借りやすいようなそういう指導等をこれから重ねていきたいと、こう思っております。 それから、新しい流通を考える会の陳情にもありましたように、産業政策について抜本的に考えてほしいということに対して、私もこれからのこの地域の振興を考えるときに、やはりそういった面については力を入れていかなきゃならんという発言したことは記憶しております。上越市全般、市ばかりじゃなくて、経済ですから行政区域を離れていろいろ人の交流が行われるわけでありますから、単に上越市だけということじゃなくて、広い視点に立ってこういった産業政策について考えていかなきゃならんという課題でありますから、私も特にこの地域の活性化を確保するために、産業政策が基本となるという理念は強く持っております。そんなわけで、就任間もなく具体的にどうのこうのということは今申し上げることはなかなかできませんが、長いタームの中で産業基盤の育成ということを最重点課題にとらえていきたいと、こう思っております。こういった問題については、いろんな場面で直面しますから、その取り組む姿勢については積極的に取り組んでいくということを申し上げて、御理解を賜りたいと、こう思います。よろしくお願いします。 ○議長(大原久勝君) 以上で通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第89号より第99号及び報告第17号より第19号は、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第8 同意案第3号 ○議長(大原久勝君) 日程第8、同意案第3号上越市助役の選任についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 同意案第3号は、上越市助役の選任についてであります。 上越市助役に、現民生部長兼社会福祉事務所長山口弘司を選任したいので、地方自治法第 162条の規定により、議会の同意を求めるものであります。 慎重御審議の上、速やかに御賛同くださるようお願い申し上げます。 ○議長(大原久勝君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 25番、新保清司君。         〔新 保 清 司 君 登 壇〕 ◆25番(新保清司君) 私は、ただいま提案されました同意案第3号に関連してお尋ねをいたします。 市長あなたは、選挙前から女性を含む助役2人制を公約され、当選後も報道機関の記者会見で確認をされているというふうに報道されておりますけれども、本当なのかどうか。これは今日の提案は助役1人という前提で同意案件を提案されているようでありますけれども、問題は、2人を考えているのかどうかということがこの議案を審議する場合に非常に重要な要素を持っていると思いますので、あなたのお考えをお聞かせいただきたいと、こう思います。 ○議長(大原久勝君) 宮越市長。         〔市  長  登  壇〕 ◎市長(宮越馨君) 選挙公約の中にも申し上げてまいった女性助役の件でございますが、助役を2人にするとなりますと、条例の制定も必要でありますし、そういう意味では今後皆さんと御相談の上、条例の制定等についても御賛同をいただかなきゃならないという考えでおります。その人材をなかなか女性助役でありますから、新しい事柄でありますから、そう急には決めかねるという要素も含まれておりますので、人材については幅広い範疇の中で求めていきたいと、こう考えております。したがって、選任の時期等につきましては、今の段階でははっきりと申し上げられませんが、できるだけ早く実現したいと、こう考えております。その節はよろしくお願い申し上げます。 ○議長(大原久勝君) 新保清司君。         〔新 保 清 司 君 登 壇〕 ◆25番(新保清司君) 当然、現時点における答弁というのはその程度だと思うんですが、問題は、今までずっと上越市誕生以来20年間、また他市の例を見ましても助役2人制を置いているところはほとんど私の記憶ではない。県内にも一つとかありますけれども。したがって問題は、人材を探すのに時間かかるというような問題じゃなくて、地方自治法第 161条にもありますように、わざわざ2人制ということになりますと、条例を制定しなきゃならんと、今市長も言われましたように。それほど原則としては1人、しかしどうしても必要なら2人、これは条例を制定して、そして条例の中で認めていくと、こういうふうに法律はなっているわけであります。したがって、人材が云々ということじゃなくて、どうして2人制が必要なのか、助役2人必要なのかという根本の問題について、やはり議論をしなきゃならんと思います。きょうは総括質疑ですから、これ以上この提案の質疑の中で触れることを避けますし、また御答弁も必要ありません。いずれゆっくり14日に一般質問の中で地方自治法等関係を含めて市長と議論したいと思いますので、予告をしておきます。 ○議長(大原久勝君) ほかに質疑はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 質疑はないものと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております同意案第3号は、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、同意案第3号は、委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 討論なしと認めます。 これより同意案第3号を採決いたします。 本案は、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。         〔賛  成  者  起  立〕 ○議長(大原久勝君) 起立多数であります。 よって、本案はこれに同意することに決しました。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第9 議会選第6号 ○議長(大原久勝君) 日程第9、議会選第6号議会運営委員会委員の選任についてを議題といたします。 本件は、先ほど可決されました委員会条例の一部改正に伴う委員の選任であります。 お諮りいたします。 委員会条例第5条第1項の規定により、議会運営委員会委員牧野島清君及び坪井正澄君を指名いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、牧野島清君及び坪井正澄君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。 ────────────────── 〇 ────────────────── △日程第10 発議案第13号 ○議長(大原久勝君) 日程第10、発議案第13号コメの市場開放反対に関する意見書の提出についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 28番、相馬義孝君。         〔相 馬 義 孝 君 登 壇〕 ◆28番(相馬義孝君) 発議案第13号コメの市場開放反対に関する意見書の提出については、案文を朗読して提案理由にかえさせていただきます。            コメの市場開放反対に関する意見書 本県は、稲作を基幹とする農業県であり、我が国における食糧供給基地として良質米の生産に努めてきたところでありますが、コメの市場開放は本県農業に大きな打撃を与えるとともに、地域社会の存続にとっても重大な影響をもたらすことは明らかであります。 最近、ウルグアイ・ラウンドの最終合意期限を目前にして、日米間においてコメの関税化について基本合意に達したとの報道がなされていますが、まことに遺憾なことであります。 よって、政府におかれては、国民の主食であるコメについては、国内自給体制を堅持し、関税化等いかなる形においても市場開放は断じて行わないよう強く要望します。 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。  平成5年12月7日                                   上越市議会 議員各位の御賛同をお願いいたします。 ○議長(大原久勝君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 質疑はないものと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発議案第13号は、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、発議案第13号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。         〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 討論なしと認めます。 これより発議案第13号を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 お諮りいたします。 ただいま可決されました意見書の提出先、その他の取り扱いについては、議長に一任願いたいと思います。 これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大原久勝君) 御異議なしと認めます。 よって、意見書の提出先、その他の取り扱いについては、議長に一任と決しました。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 この際、山口民生部長より発言を求められておりますので、これを許します。 山口民生部長。         〔民 生 部 長 登 壇〕 ◎民生部長(山口弘司君) 貴重なお時間の中、議長さんから格別なお取り計らいをいただきましてごあいさつを申し上げる機会をいただき、大変恐縮に存じ、厚く御礼を申し上げます。 市長の推薦によりまして、ただいま議会において多数の皆さんから御賛同をいただいて助役という極めて重要な職務を仰せつかることになりました。もとよりその任に耐え得る度量も知識も経験も持ち合わせておりませんので、苦悩の一念いっぱいでございます。どうか議会の皆様方からは特に温かい御指導と御鞭撻を、さらには御叱正を賜りたくお願いを申し上げます。市長の補佐役として、また事務方の取りまとめ役として、誤りなき行政執行を心がけてまいりたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。 ありがとうございます。(拍手) ○議長(大原久勝君) 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでした。                              午前11時50分 散会...