燕市議会 > 2017-09-08 >
09月08日-一般質問-02号

ツイート シェア
  1. 燕市議会 2017-09-08
    09月08日-一般質問-02号


    取得元: 燕市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    平成29年  9月 定例会(第3回)    平成29年第3回燕市議会定例会会議録(第2号)           平成29年9月8日(金曜日)午前9時30分開議議事日程 第 1  一般質問本日の会議に付した事件 日程第 1  一般質問出席議員(24名)   1番 山 﨑 光 男 君     2番 堀   勝 重 君   3番 山 本 知 克 君     4番 藤 井 秀 人 君   5番 白 井 丈 雄 君     6番 柳 川   隆 君   7番 宮 路 敏 裕 君     8番 吉 田 勝 利 君   9番 小 林 由 明 君    10番 樋 浦 恵 美 君  11番 渡 邉 雄 三 君    12番 大 原 伊 一 君  13番 山 﨑 雅 男 君    14番 タナカ・キ ン 君  15番 丸 山 吉 朗 君    16番 長 井 由喜雄 君  17番 齋 藤 信 行 君    18番 中 島 清 一 君  19番 渡 邉 広 宣 君    20番 大 岩   勉 君  21番 土 田   昇 君    22番 田 辺   博 君  23番 塙     豊 君    24番 中 山 眞 二 君欠席議員(なし)説明のため出席した者の職氏名  市  長 鈴 木   力 君   副 市 長 南 波 瑞 夫 君  教 育 長 仲 野   孝 君   総務部長 斎 藤 純 郎 君  企画財政 田 辺 秀 男 君   市民生活 髙 野 光 郎 君  部  長             部  長  健康福祉 小 林 恵美子 君   産業振興 坪 井   誠 君  部  長             部  長  都市整備 土 田 庄 平 君   水道局長 松 村 金 司 君  部  長  教育次長 山 田 公 一 君   教育委員 長谷川   智 君                   会 主 幹  企画財政 阿 部 久 紀 君   健康福祉 金 子 彰 男 君  課  長             部副部長  保険年金 本 間   修 君   商工振興 遠 藤 一 真 君  課  長             課  長  商工振興 梨 本 信 宏 君   農政課長 和歌浦   進 君  課 観 光  振興室長  都市計画 高 橋   徹 君   土木課長 高 波   茂 君  課  長  (空き家  等対策推  進室長)  経営企画 清 野 一 徳 君   施設課長 斉 藤 孝 徳 君  課  長  学校教育 堀   克 彦 君   学校教育 関 矢   洋 君  課  長             課 指 導                   主  事職務のため出席した者の職氏名  議会事務 幸 田   博 君   議会事務 川 崎 祐 晴 君  局  長             局 議 事                   課  長  議会事務 丸 山   篤 君   議会事務 小 柳 悦 鼓 君  局 議 事             局議事課  課長補佐             副 参 事                   (議会係長)          午前 9時29分 開議 ○議長(中山眞二君) おはようございます。  ただいまの出席議員は全員で、定足数に達しております。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付した議事日程のとおり進めたいと思いますので、ご了承願います。 △日程第1 一般質問 ○議長(中山眞二君) それでは、日程第1 市政に対する一般質問を行います。  最初に、17番、齋藤信行君に発言を許します。 ◆17番(齋藤信行君) 皆さん、おはようございます。一般質問も2日目となり、トップバッターとして議長の許しを得ましたので、3項目にわたって質問いたしたいと思います。  まず1番目に、市長の政治、政策について。(1)市長の2期目もあと少しでありますが、今までできなかったこと、できたこと。ここにつきましては、昨日の大原議員の中である程度の答弁もありましたが、私なりにまたお聞きしたいと思うので、お願いいたしたいと思います。①、市長の政治、政策2期目もあと少しの期間になり、ハード面ソフト面、今まで市政を担って短期、長期にわたってどうだったのか、市長の今までの思い、また今後の思いを伺いたいと思います。  2番目といたしまして、児童生徒の教育を取り巻く課題について。(1)高校の特色化について。①、燕市内県立高校の特色化に関する提案書を提出したが、県教育委員会の反応や動きについてどうだったのか伺います。②、今後の具体的な動きはあるのかもここで伺います。  (2)不登校対策について。ここの部分は、先般7月に総務文教常任委員会の行政視察に行った際、担当のたまたまそのときNHKの朝の「けさのクローズアップ」ですか、そこに出ていました佐賀の、その当時は養護教諭でしたが、白濵洋子さんという方が、今度養護教諭を育てる立場になりまして、佐賀の女子短期大学におられましたので、そこへ行って伺ってきました。その中でまた伺っていきますが、①、不登校児童生徒の実態について伺います。  ②、不登校児童生徒への対応状況について伺います。  ③、不登校対応の人間配置の充実について伺います。  ④、養護教諭の多忙化とその補助員の任用について伺います。  (3)学力向上について。①、全国学力調査の結果を受けた児童生徒学力実態について伺います。  ②、結果を踏まえた今後の学力向上対策について伺います。  ③、学力向上対策に読書の推奨が必要と考えるが、児童生徒の読書の現状はどうなのかも伺います。  3番目といたしまして、萬盛橋について。(1)萬盛橋の今後について。①、萬盛橋は、熊森地域にあり、信濃川本流にかけてある橋でありますが、朝の時間帯などは、交通量も多いのもそうなんですが、あそこの萬盛橋は総重量が6トン未満の橋でありまして、すれ違いができない橋なんです。そういった橋で、旧分水町時代からかけかえの要望等があったのですが、その後どうなったのか伺います。  ②、これはまた、今度新生燕市になって、萬盛橋はかけかえというよりは、あそこをあのままにしておいて、新たに橋をかけてもらうという意味なんですが、当然かけかえの意味合いもあるんですが、かけてもらい、例えば前市長のときには、小池の工業団地から栄パーキングのインター、当然三条側との話も必要でありますが、向こうのほうの道路と合わせるような位置に橋をかけたほうがいいんじゃないかなという話もあったのではないかと思いますが、その後どうなったのか伺いたいと思います。  あとは再質問で、答弁等でお願いいたしたいと思います。 ◎市長(鈴木力君) おはようございます。それでは、齋藤議員のご質問に順次お答えします。私から1番の私の政治、政策について、そして教育長から2番の(1)高校の特色化についてのご質問にそれぞれ答弁させていただきます。それ以外の項目につきましては、各担当部長のほうからの答弁となりますので、よろしくお願いいたします。  ご質問の1の(1)2期目の市政でハード面ソフト面でできたこと、できなかったことについてのご質問にお答えいたします。私は、2期目に当たり、最大の課題を人口減少に歯どめをかけ、地域の活力を維持、発展させることであると考え、3つの人口増戦略を柱として第2次燕市総合計画を策定し、施策の推進に力を注いでいるところでございます。そんな中で4年目を迎えた2期目を振り返ってみますと、ハード面に関しましては、合併時に策定されました新市建設計画登載事業のうち、小中学校の改修事業、斎場の改築事業などに道筋をつけ、計画に示されました大型事業はおおむね完了することができたのではないかと思っております。とりわけ合併からの最大の懸案であったと言ってもいい水道料金の統一化を図った上で、新たな浄水場建設計画も今進めているところでございます。また、ソフト面におきましても、人口増に向けた各種イメージアップ施策等を展開しており、民間研究所が毎年行っている地域ブランド調査において、地場産業が盛んなまちのイメージ想起率が全国2位となったり、一般社団法人移住交流推進機構のおすすめの移住先25選にも燕市が選ばれたほか、ご案内のとおりふるさと納税額では県下で3年連続1位となるなど、取り組みの成果が少なからず効果を出しているのではないかというふうに考えております。  一方で、第2次総合計画の推進につきましては、昨年度からスタートしたばかりでございますけれど、人口減少に歯どめをかけるためには、まだ成果が十分に上がっているとは言いがたい状況にもあるのではないかというふうに思っております。残された任期においても、社会経済状況の変化などに柔軟に対応しながら、懸案や新たな課題の解決に向けて絶えず努力していかなければならないと思います。昨日大原議員の質問にもお答えしましたように、来年4月の市長選に三たび立候補し、市民の皆様のご支持をいただけるものであれば、引き続き燕市発展のため、全力で頑張らせていただきたいと考えております。  以上です。 ◎教育長(仲野孝君) おはようございます。私のほうからは、2の(1)の①、高校の特色化に関する提案書を提出後の県教育委員会の反応についてと、あわせて②の今後の具体的な動きについてを一括してお答えさせていただきたいと思います。  県教育委員会は、本年7月6日に平成30年度から平成32年度の県立高校等再編整備計画を公表いたしました。その計画では、燕市内の県立高校における統廃合の計画はありませんでした。また、今週9月6日なんですが、来年平成30年度の県立高校等募集学級計画の案が公表されておりまして、7月の6日に公表された再編整備計画どおりに募集学級の案も公表されております。また、この計画には基本的な考え方といたしまして、小規模校のあり方の検討が示されております。小規模校においては、各学校における教育の特色化について、市町村や地元企業からの共同の提案等を踏まえて学校が取り組みを進めるとされております。そのため、今後は提案書に沿って各高校と共同で特色化の取り組みを進めることとしており、まずは来年度の志願状況や入学状況が改善するよう、吉田高校と分水高校の校長と協議を始めているところです。 ◎教育委員会主幹(長谷川智君) それでは、私のほうからは、2の(2)の①、不登校児童生徒の実態についてお答えいたします。  欠席日数が30日を超えている長期欠席の児童生徒につきましては、平成28年度小学校で20人、中学校で52人でありました。その主な原因は、学校における人間関係や学力不振等による不安、また無気力や精神面での体調不良などであります。  次に、②、不登校児童生徒への対応状況についてと、③、不登校対応の人的配置の充実については一括してお答えいたします。不登校の児童生徒に対しては、各学校において児童生徒出席状況に応じ、学校での面談や家庭訪問などを行いながら、本人や保護者との丁寧な教育相談を行っております。市教育委員会では、市内に3カ所開設されている校外適応指導教室に職員を常駐させ、相談等に対応するとともに、今年度から全中学校の校内適応指導教室に常駐職員を配置し、よりきめ細かな対応ができるようにいたしました。また、教職員に対しては、今年度県より配当していただいた不登校対応専任教員が各校を回り、不登校の児童生徒への対応等について支援をしております。さらに、今年度燕スマイル・サポート・ステーションの開設に伴い、職員を増員し、電話やメール、面談による相談体制を整え、一人一人の悩みに寄り添った対応をしているところです。  次に、④、養護教諭の多忙化と、その補助員の任用についてお答えいたします。小中学校養護教諭は、児童生徒や教職員の健康管理、また、けがや病気への対処といった本来の業務に加えて、学級不適応や不登校傾向の児童生徒の対応にも大きな役割を担うことが多くなっております。特に児童生徒健康診断が集中する4月から6月は、学校医との連絡調整、健康診断の実施や、その結果の処理をしながら、児童生徒の相談にも対応しているところです。市教育委員会といたしましては、養護教諭の負担軽減や児童生徒へのよりきめ細やかな対応ができるよう、加配教員の配置について引き続き県教育委員会に要望してまいります。  次に、(3)学力向上についてです。①、全国学力学習状況調査に基づいた児童生徒学力実態についてお答えいたします。本年4月、小学校6年生と中学校3年生を対象に実施した平成29年度全国学力学習状況調査の速報値が8月28日に公表されました。その結果、燕市立小学校では国語のAとB、算数のAとBの4教科のうち、国語A、算数のAとBが全国の平均正答率と同程度、中学校では国語Bと数学Aが全国を上回り、国語Aについては同程度でした。また、県の平均正答率と比較すると、小中学校合わせて8教科のうち4教科が県平均と同程度で、4教科は下回りました。詳細につきましては、今議会の総務文教常任委員協議会でご説明するとともに、全ての議員の皆様に資料を配付させていただきたいと思います。  次に、②、今後の学力向上の対策についてお答えいたします。学習状況調査質問紙調査では、授業の内容がよくわかるという項目で、当てはまる、または、どちらかと言えば当てはまるという児童生徒の割合が小中学校とも全国平均を上回ったものの、昨年度と比較すると全体的には減少しております。今後は、学習状況調査の結果を踏まえ、正答率の低かった問題を分析し、過去に出題された問題等を活用して学力の定着を図ること、また特に授業改善が必要な学校については、指導主事がサポートをすることなどを通して、わかる授業の実現に向けて重点的に対応してまいりたいと考えております。  次に、③、児童生徒の読書の現状についてお答えいたします。学校図書館を活用して読書をすることは、全ての教科の基礎的な力を身につけることに役立つものであると考えております。市教育委員会といたしましては、平成26年度から6年計画で学校図書館充実事業を実施しており、図書購入費や嘱託の学校図書館司書を配置してまいりました。その結果、小中学校学校図書館における1人当たりの年間貸し出し冊数は、平成26年度は35冊、平成27年度は35.4冊、平成28年度は44冊と改善してきております。  以上でございます。 ◎都市整備部長(土田庄平君) おはようございます。私のほうからは、3の(1)①、②につきましてご答弁を申し上げます。  最初に、①、萬盛橋のかけかえ要望のその後についてお答えいたします。萬盛橋は、昭和38年に熊森土地改良区により架設され、昭和54年に旧分水町の町道となり、その後昭和63年に県道に移管され、現在は新潟県管理となっております。議員ご指摘のとおり幅員が狭く、すれ違いができないなどのため、旧分水町時代から毎年かけかえの要望を行ってまいりました。新潟県では、現在萬盛橋の老朽化対策歩行者対策の実施計画を検討中であり、架設後50年以上経過していますが、橋げたなどの機能低下は生じていないとのことでございます。しかし、幅員の狭さや車両重量制限など、構造的制約のほか、国土交通省により現在施工中の西野地区築堤事業完了後は、水防上のネックとなるため、今後も粘り強くかけかえの要望を実施してまいりたいと思います。  次に、②、萬盛橋の違う場所でのかけかえ構想のその後についてお答えいたします。議員ご指摘のとおり、以前県央広域市町村圏協議会において、広域幹線道路県央南部線構想があり、小池地区の工業団地付近から北陸自動車道栄スマートインターチェンジを経由し、国道8号に接続、さらにその先、三条市旧下田地区の国道289号に接続するといった構想でございました。その後県央広域市町村圏協議会の解散に伴い、現在この道路の構想自体はなくなりましたが、将来の萬盛橋かけかえの際には、現在の位置でのかけかえのほか、別の場所におけるかけかえも選択肢の一つとして、道路管理者である三条地域振興局地域整備部と要望、協議を実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆17番(齋藤信行君) ある程度伺いましたので、1つずつお聞きしたいと思います。  まず、1番目の市長の政治、政策について。市長、先般大原議員のときにかなりのことを申していましたが、私これ思うのは、当然市政を担ってということなんですよね。市政を担う以上は将来どういうふうな燕市にするのか、そういったお考えがあっての政策もあるんだろうし、それで私が聞いたのは、短期もあるし、長期もあると。同じ長期でも、今はっきり言って計画を出しておかないと将来的にできないこともあると思うんです。そういった部分は、当然今の燕市の現状を考えて市長はどういうふうに持っていきたいとか、そういった構想があるのかというのもここでお聞きしたかった。それがどうだったのか、市長の思いと、こういうふうになっているんですが、そこをまずひとつお聞きしたいと思います。  市長も今2期目になりますし、最初のときは合併の協議会の話のときもいなかったわけですし、その当時の職員も少なくなっております。合併したときは1市2町が合併して、私が入った時分は合併の「ガ」の字もありませんでした。最初市長が言ったのは「燕はひとつ」、最初まず市長になったときに言いました。今「輝け燕」ですよね。かなり年数もたっているんで、当初やっぱり燕、吉田、分水ということになるとかなりの温度差もありました。市民になってみると、昨日も大原議員のほうから言っておりましたが、選挙がないので、温度差がどういうふうな言い方をするとか、各町、市も合併するときの思いもあったわけですが、新生燕市になって将来的な長期のビジョン、先ほど今ちょっと飛びますが、萬盛橋のことも言いました。各町、市、そういった長期的なビジョンの要望もあったと思うんです。そういったのを踏まえて市長がどういうふうに持っていきたいのか。3期目も立候補するということなので、当然長期、その辺を伺いたいと思います。  2番目の児童生徒の教育を取り巻く環境について、これもまた順を追って聞きたいんですが、最初の県立高校の特色化、これも教育長の説明によりますと、今のところ統合とか、そういった話もないし、やるんであれば地元の市なり、地元企業を含めた中で特色化、これ要するに提案書と同じですよね。そういった部分、今後どういったふうにかかわっていくのか。今中学校にいる生徒もいるわけですし、そこから進むという人もいるんですけど、そこはまた教育委員会で当然地元に高校もあるわけですので、どのようなまた指導なりするのかもここでお伺いしたいと思います。  そして、不登校の関連、人数的にもいろいろ伺いましたし、その対策も伺いました。これ私思ったんですが、主幹も一緒に視察行っているんで、今まで現場にいた先生が今養護教諭を育てる側に回っていました。そのお話を聞いてきましたんですけど、燕と今大体似たようなことやっていますよね。ただ、私あのとき聞いてきたのは、ここの部分なんですよね、4番目の養護教諭の多忙化、今の現状で足りているのか。あそこ行って聞いたときは、物事一人じゃやっぱりそういった教諭がいてもできないんですよね。さっき主幹のほうも説明しておりましたが、いろんな県なり、そういった部分のサポートでもってやっていると。ただ、あそこ行って私たまげたのは、卒業しても来るような一般社会人もいましたし、話、相談しやすいというような体制をつくっているんですよね。やっぱりそういう何かがあの先生の話を聞いているとあったんですが、その辺の雰囲気というのは今の燕の現状とどう違うのか、そういったのを考えて、また取り入れるべきは取り入れなきゃいけないし、養護教諭の多忙化ということで配置なり、そういったのが今人数が足りているのか、足りていないかも含めてここで伺いたいと思います。  学力調査については、今後常任委員会で細かい説明があるということで、それはまたそのときでいいと思います。  萬盛橋、今部長のほうからも答弁いただきました。これは、私も合併した当初は話もあったし、その後何もなかったんで、今の燕市になって、燕がひとつになればかけかえよりは、今の燕の工業団地を生かすんであれば、この構想を大いにできる、できないにかかわらず進めてもらいたいと思うんですが、ここもやっぱり市長、どういう考えでいるのか、そういったのを含めてここで答弁お願いしたいと思います。 ◎市長(鈴木力君) 再質問いただきました。非常に壮大なご質問で、なかなか今直ちに明確な話ができるかどうかあれですけれど、まず長期といいましょうか、将来的にこういう方向へ持っていきたいということを明確にある程度財政の見通しも含めた中でお示ししているのが第2次総合計画だと、7年先のということでございます。その先の20年、30年という先になりますと、やはりイメージ的な話にとどまらざるを得ないといいましょうか、別に財政的な裏づけとかが見通しの中で言える状況ではないと思いますので、そういった意味では私は一貫して日本一輝いているまちに持っていきたい。それは、産業がいろいろ活性化しているとか、教育が充実をしているとかということで、ああ、自分の生まれ育ったまちというのは本当に全国から注目されているし、自分たちが受けた教育とか、そういった教育の環境というのはよそに自慢できるなということで愛着を持てると、そんなまちにしていきたいというのが私の大きな方向性といいましょうか、描いているイメージでございます。ですから、その中に萬盛橋をどうするこうするとかという、個々具体的なものを本当にイメージしたグランドデザインというのはなかなか描き切れないのではないか、今非常に財政的に難しい状況でございますので。  そういった意味で、次期、3期目に支持をいただけるのであればという前提ですけれど、将来の世代がしっかりと燕市というのをつくり上げていくための基盤として、財政の体質をしっかりやっていく必要があるであるとか、開発のネックになっているような規制というものに何とか風穴があけられないかという課題については、しっかり取り組まさせていただきたいと、それを頑張っていきたいと考えているということを申し上げているところでございます。どうしても超長期的な話になりますと、抽象的な話にならざるを得ないというところはちょっとご理解いただければと。7年先のビジョンしっかり示した上で、人口がどんどん減少していくという中で、それを少しでも歯どめをかけながら、活力が維持される燕市にしたいということでございます。  それから、萬盛橋の関係でございますけれど、これまでの経過については十分承知していますし、先ほど部長が答弁したように要望は続けてきているわけでございます。その中にあって今の場所で建てかえるのか。選択肢として別の建てかえる場所が適当なのかという話も、県とは情報交換をさせていただいているところでございます。ですから、広域圏の協議会がなくなって、具体的なプランとしては前のプランはなくなったわけですけれど、次の建てかえの選択肢の中として、それもあり得るのかなというような部分は情報交換させていただいていると。ほかにもいろいろ選択肢はあるわけですけど、どれが一番いいのかということだと思います。  ただ、この話はなかなか実現しないという大きな背景として、国土交通省の道路予算がピーク時の半分になって、いっとき10億円ぐらいがピークだったんですが、今5億円、6億円ということで非常に予算が縮減されているという状況がまず背景としてありますし、この燕、三条、県央地域の中では国道289号線の八十里越のプロジェクトがあったり、いろんなビッグプロジェクトが燕も朝日大橋の建設があったりということで、なかなか全体の予算が半分程度になっている中で今ビッグプロジェクトどんどんやっているという中では、萬盛橋の話までなかなかたどり着いていかないという状況があるということをご理解いただきたいと思います。  いずれにいたしましても、引き続きこの件については課題というふうに認識しておりますので、県当局には要望していきたいと思いますし、協議も進めてまいりたいと思っています。そういった大きな背景がありますので、是非市議会議員の皆さんからも国に対して道路予算確保に向けた請願、今上がっているかと思いますけど、それについては是非請願が採択されるようにご尽力いただければな、そういうふうに思っています。  以上です。 ◎教育長(仲野孝君) それでは、高校の特色化の件についての再質問についてお答えしたいと思っております。  まず、特色化に向けての動きでございますが、これは先ほども私申し上げましたとおり、地元の提案を踏まえて学校が取り組みを進めるというふうになっております。ですので、学校ですから、校長の判断のもとで取り組みを進めていくとなるわけなんですが、私どもこのたびの燕市の市長と、それから弥彦村の村長を始めとした提案書の中身につきましては、基本的に両校の校長ともその提案の内容については受け入れてもらっているというふうに認識しています。提案書が出た以降、このたび先ほど言った校長が、学校が取り組みを進めるということを受けて、私も何度か校長とお会いしまして、今夏休みの最中に校内で少し具体的な検討を始めるという回答をいただいておりますので、これからしっかりアクセルを踏む時期になるんだろうなというふうに思っています。ただ、相手がいますので、一方通行で私どもが勝手にアクセル踏むわけにいきませんので、スピード感を持って取り組むことが必要だと思っています。  ただ、先ほどももう一つ申し上げました志願状況や入学状況の改善については、この春の入学状況が各校とも定員割れをしたという状況でありますので、まずはやっぱり定員がしっかりそろうということが大事かなと思っておりますので、そのための中学生に対するPRを、各学校でも学校案内等を作成しているんですが、やはりそれとは違った高校生の目線でつくるような、いろんな新聞等でも各高校の紹介されているところがあると思うんですけども、そういったものを高校生の目線でつくるようなパンフレットというんでしょうか、リーフレットのようなものを作成することも検討を進めているということでありまして、学校のよさをPRするとともに、今の中学生には今後両校どちらかに入学すると、在校中にこんなふうなことが可能になるんだよというようなことがわかるような形で、PRをしていきたいなというふうに思っています。  それから、もう一点、全体的な動きとしてなんですけども、やはり市と学校だけでいろんなことができるのかというと難しい部分もあると思っています。以前市長のほうからも話がありましたけれども、分水高校については、行政的な部分の地方行政というのは仮称でありますが、そんな提案をさせてもらっています。公務員であったり、団体職員であるような、公共のサービスを担うような人材を育てることをメーンにしたいということでありますし、それから吉田高校については、どちらかという地域の産業を支える人材をというふうな区分けで提案をしているわけでございますので、どちらにしてもやはり地域の方々がいろんな部分で学校をサポートしてくれるような応援団になってもらうと、非常に活性化するのではないかなと。要するにさらに学校の力が上がって、さらに活性化するというふうにも考えていますので、そんなことを校長と相談しながら、いずれはまた地域の皆様にもご協力いただきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 ◎教育委員会主幹(長谷川智君) 私のほうから、不登校にかかわって3点ほど質問いただいたのではないかと思います。  まず、1点目、足りているかというような部分については、先ほどもご説明しましたように、なかなか全体的に多忙なんですけども、現在市内で最も児童生徒数の多い吉田中学校には1名加配の養護教諭を県からいただいておるところです。引き続きもう一校というふうなことで要望していきたいなと考えております。  それから、多忙化への対応ということについてですが、燕市には現在校内及び校外の適応指導教室があります。それから、SSW等含めてサポートステーションということで、相談体制も充実しておりますので、全てを保健室内で完結するということはしなくても、いろんなところへ不登校傾向の児童生徒を分担するというふうなことで割り振りができるのではないかというふうに考えておりますので、養護教諭にはまたいろんなところと連携するようにというふうに指導をしてまいりたいと思っております。  それから、最後の3点目ですけど、雰囲気といいますか、すごく大事な部分だと思います。あの先生の、接してみまして人柄というものが非常に大きいのかなと思いますけども、当時の中学校について小中一貫校ということで、非常に長い期間、小学生から中学生というふうなことで先生と接するということで信頼感が高まって、保護者も卒業してからもという関係ができているのではないかなということを感じましたけども、在学期間中は心に訴えるような非常にすばらしい授業をされているということも大きいのかなと思います。それから、校内の教員やPTA、地域の方々を巻き込んでそういう授業しているということで、この部分については学ぶべきところがあるなというふうに感じたところでございます。  以上でございます。 ◆17番(齋藤信行君) 再々質問ということで。  市長、本当先ほどの市長の答弁のとおりだと思うんですが、当然財政の裏づけがないとできない部分もあります。やっぱり政治家であれば、トップに立つ市長がみんなかじをとっていく部分も大いにあるわけだし、そういった意味合いにおいて将来のビジョン、例えば昔であれば私もよくうちのすぐ川の向こうが元3区で、田中角栄さんの選挙演説も聞きに行きました。あのときは、はっきり言いまして大河津分水路を改修するときは、長岡まで運河を持っていってもいいんだと、そのくらいのことを政治家言いましたよね。できる、できない、それは財政の裏づけは当然大事です。でも、ただ将来的なことを考えた場合、市長、例えば今の燕の小池の工業団地を生かすんであればあそこに道路があったほうがいいわけですし、言っていかないと、計画を出していかないといつになったって、できる、できないに限らず、やっぱりそういった部分なんですね、私が言いたいのは。政策とか、そういったのは当然裏づけができてからやるわけですけど、私市長にそういった部分が欲しいんです。やっぱりリーダーになる以上はこういったことをやりたいんだとか、当然3期目目指すわけですし、そういった意味を含めて、今までの計画というのは旧燕であり、吉田であり、分水であり、その当時の計画はいろいろあったと思います。そういったのを掘り起こしてくれば、あそこがこうなったら発展するんじゃないかとか、そういった話はあったと思います。合併して今埋もれた部分もあるんですが、やっぱり言っていかなくちゃいつになったって埋もれています。そういった部分の掘り起こしとか、そういった部分は市長またどう考えているのか、再々質問でお願いいたしたいと思います。  そして、今度高校のほうは教育長、本当やっぱり地元でもって盛り上げるその雰囲気を何とかその高校を残すに当たって、大いにこれまた研究してやっていきたいと。やっぱり市が盛り上がらないと、せっかく残してもらうといっても盛り上がらなくてはいけないんで、そこの部分の雰囲気づくり、どうやったらいいかというのはまた今後の課題でお願いいたしたいと思います。  不登校初めこういった養護教諭の問題、主幹先ほど今答弁もらいましたが、私も行って感じたのは、その人の心だと思うんですよね。養護教諭の心。やっぱりいかに生徒、児童の心をつかむか。一言で言うと心ですけど、物事をやるにはそれに関連していろんな問題もあるんですけど、やっぱり基本は心なんですよね、あれ聞いてきましたら。その辺の課題を、要するにいろんなことをやったりとか、どうやったら児童生徒がついてきてくれるとか、その辺の今後のまた方向性も、とにかくいかに児童生徒のそういった子たちの心をつかむかという方法が一番大事だと思うんで、その辺もまた皆さんで、あそこ行ったときも言っていたんです、とにかく連携なんですね。いろんな学校なり、地域とか取り巻く連携が大事とも言っていましたよね。その辺含めた中で今後の対応をお願いいたしたいと思います。どのような方法になるかも、もし言える部分がありましたら答弁願いたいと思います。  萬盛橋のほうは、先ほど方向性として、とにかくできる、できないは別として言うということでしたんで、そっちのほうはいいです。答弁お願いしたいと思います。 ◎市長(鈴木力君) 再々質問いただきました。田中角栄さんと比較されても私が小粒なのは皆さんご存じだと思いますけれど、いずれにしても、国会議員という立場と、いろんな国とか、県にお願いしながら、本当にまさに基礎的なことをやっていく自治体とでは性格が違うのでございます。県道とか、国道の話、小池の話も県道になるわけですから、県道の話は市がこうするなんて勝手に言えるわけではありませんので、ですから、要望していくとしか言いようがないわけでございます。いずれにいたしましても、私がやりたいことというのは、3選に向けての公約という話が基本になると思いますので、昨日大原議員の質問にもお答えしましたように、まだ半年以上ありますので、じっくり構想を練った上で、しかるべき公約として発表したいなというふうに思っています。そういった中には、例えば吉田病院を市役所周辺に持ってきて、こんなふうにしたいとか、病院と関連してこんなふうにしたいというのが盛り込めればいいなと。その辺をいろいろ構想を練っていきたいというふうに思っています。 ◎教育長(仲野孝君) それでは、先ほどに続きまして、特色化に関する今後の動きの部分について再々質問いただきましたので、お答えしたいと思っています。  地元の高校の再編につきましては、昨年の6月議会だったと記憶しておりますけども、大岩議員のほうから最初にどうなんだというようなご質問いただいてから、齋藤議員からも心配の向きのご質問をいただいているところであります。そのときにも話しましたとおり、子供たちがふえているときには、燕工業ができ、燕高校ができました。その後は分水高校という形で学校がつくられていった後の統廃合になるわけなんですけど、そのときも特に記憶に新しいのは、きっと燕高校が燕中等教育学校に変わるときのことが一番新しいと思いますけども、やはりあれも地元の方々の熱い思いが県教育委員会に伝わっていって中等教育学校が誘致できて、燕高校が改組されたという経緯は皆さんもご存じのことと思っています。そういったことを齋藤議員も地域の気運といいますか、協力といいますか、そういうものが大事だということの応援メッセージだというふうに受けとめておりますけれど、私も全く同様でありまして、やはり学校と、それから市だけが何か旗を振ってもなかなかうまくいかないと思っていますし、もちろん中学校のほうでも地元にもこういった学校があるんだということを改めて説明会に呼んだりとか、また高校の校長が説明会に行くとか、いろんなことが考えられると思いますので、やれるべきことについては何でもやってみたいなと思っています。その結果としてやはり特色化が進んでいって、地元の子供たち、また近隣市町村の子供たちが分水及び吉田高校を選んでくれるようになるとするといいかなというふうに考えておりますので、今後ともいろんな方々、先ほどサポーターというふうにも言いましたけども、議員の皆さんも含めていろんな方々からご協力いただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◎教育委員会主幹(長谷川智君) 不登校についてまたご質問2点ほどお答えしたいと思います。  1つは、心をつかむ授業ということで、大変心がキーワードであるということは十分私たちも認識しております。養護教諭、それから担任教員として保健の授業が大事でございます。道徳と関連して保健の授業を心に訴えるような形の授業にするように、研修をしていきたいと思います。今年の10月、11月には県教委、それから文部科学省関係の研究授業をする予定でありますので、またそのときにもその部分について指導していきたいと思います。  2点目、地域との連携ということでございます。不登校については、一人一人原因その他さまざまな状態でありますけども、保護者と地域と学校が一体にならなければなかなか解決のほうには向かっていかないということでございます。各学校では、さまざまな形で地域の方と活動しております。その中で顔の見える関係、声をかけ合える関係をつくっていくことが不登校の解決、また要望につながるということで考えておりますので、今後も引き続き続けていきたいと思います。 ◆17番(齋藤信行君) 市長、再々質問でも答弁いろいろといただきました。市長、3期目目指すんであれば、そういった意味合いにおいて強いリーダーシップで、物事できる、できないは別なんですね。やっぱり言わなきゃできないんです。その辺を認識した上で、3期目、いろんな形で方向性を示してもらいたいと思います。  また、教育長、本当そのとおりなんですよね。今の答弁のとおりで、私どももはっきり言いまして、分水高校つくるときには、各家庭に分水に高校誘致なんてステッカーも張って住民が盛り上がるようにしていました。そういったこともありましたので、今後またいろんな地元が盛り上がる部分考えていただきたいと思います。  そして、不登校なり養護教諭の部分ですよね。あそこ行ったときも、保健室へ卒業生がよく相談に来たとか、遊びに来ているなんていう説明がありました。当燕市はどうなんだかわかりませんが、その辺の出入りも大丈夫なんでしょうかね。そういった例というのはあるんですか。ただ、部外者、児童生徒以外が入っちゃ困るとか、その辺はよくわかりませんけど、その辺は養護教諭によるんじゃないかなと思うんですが、その辺を含めた上でちょっと聞きまして一般質問終わりたいと思います。 ◎教育委員会主幹(長谷川智君) 実際保健室に卒業生が来ているかどうかという部分については、ちょっと今のところ調べてございませんけども、中学校にはよく高校生とか、高校卒業した子たちが、先生いるかと言って遊びに来ることは小学校でもよくございます。そのときはよく来たなということでいろいろ声かけたり、様子を聞いたりしております。そういうこともつながりができるようにまた今後も続けていきたいと思います。 ◆17番(齋藤信行君) これで一般質問を終わります。
    ○議長(中山眞二君) ここで説明員入れかえのため、休憩します。          午前10時21分 休憩          午前10時39分 再開 ○議長(中山眞二君) 休憩を解き、会議を再開します。  次に、9番、小林由明君に発言を許します。 ◆9番(小林由明君) それでは、一般質問をさせていただきます。  空き地、空き家対策については、昨日の藤井議員と市とのやりとり、それからこれまでの当局へのヒアリングなどからも、今あるさまざまな議論や取り組みなどをかなり研究された上で、現在の取り組みが行われているというふうな印象があります。ですので、今日私が提言差し上げますことも既に十分議論がなされているかもしれません。しかし、私には私なりの感じ方、見え方もあり、そうした考える中で、少しでも当局の気づきや取り組みの成果を上げられるよう質問してまいりたいと思います。  大項目1、空き地、空き家とこれからのまちづくりについて、中項目1、空き地、空き家問題について、①、ここ数年注力している空き地、空き家問題について、これまでの主な取り組みとその成果、そして市内の空き地、空き家問題の現状と今後の取り組みについて市の考えをお伺いいたします。  ②、空き地、空き家の増加に伴い、管理不全不動産が増える中、それが招く外部不経済がまちの成長や地域住民の安全、安心に大きな影響を与えています。一方、空き地、空き家は社会的資源ともいえ、その活用や流通については、市による直接的な利用も含め、さらに積極的に促進していくべきと考えておりますが、いかがでしょうか。  中項目2、空き地、空き家の活用や流通の促進について。①、空き地、空き家の増える今、市街地におけるポケットパークの整備など防災や減災、そして空間的な豊かさと景観等を考慮した都市環境の構築に取り組むべきではないでしょうか。  ②、空き地や空き家問題と起業、創業の取り組みを結びつけ、未利用店舗活用等に対する商工関係の助成等を見直し、空き地、空き家でも助成制度が利用できるよう改正すべきではないでしょうか。  ③、民間事業者とともに、リノベーションやDIY、不動産に関する法や資産運用などの知識普及を行い、適正な不動産管理や資産としての利活用に努める機運を高め、また不動産の流通が促進されるよう、さらなる工夫を講じていくべきではないか、お考えをお伺いします。  以上1回目の質問を終わります。 ◎市長(鈴木力君) 小林議員のご質問にお答えします。私からは、1番の(1)の①、空き地、空き家問題に対するこれまでの取り組みとその成果などについてのご質問に答弁いたします。それ以外の項目につきましては、担当部長のほうから答弁させていただきます。  1の(1)の①、空き地、空き家問題に対するこれまでの主な取り組みとその成果などについてお答えします。市では、平成25年度に燕市空き家等の適正管理及びまちなか居住促進に関する条例の制定を機に、空き地、空き家対策に積極的に取り組み、平成28年度までに52棟の特定空き家を解体等により改善に導いてまいりました。また、燕市空き家・空き地活用バンクを設立し、活用を促すほか、平成27年度には5つの民間団体と協定を締結し、燕市空き家等連絡協議会を立ち上げ、空き家総合相談会を実施するほか、平成28年12月には燕市空家等対策計画の策定、公表に至っているところでございます。現在環境面や防犯上の観点から空き家に対する関心が高まっており、空き家に関する情報提供が増加している現状から推察しますと、核家族化や高齢化の影響により市内の空き家は増加傾向にあると考えます。今後も燕市空き家等連絡協議会と連携し、発生の抑制の推進、適正な管理の促進、空き家及び空き地の活用の促進、特定空き家等への対応、この4つを柱として総合的に取り組んでいきたいと考えています。 ◎都市整備部長(土田庄平君) それでは、私のほうから大項目1、(1)小項目の②、中項目(2)小項目①、③につきましてご答弁を申し上げます。  最初に、(1)②の空き地、空き家の増加に伴い、その活用や流通について積極的に促進していくべきとの考えについてお答え申し上げます。市では、燕市空家等対策計画で使用不可能な空き家を解体へと指導する中で、状況に応じて空き家及び空き地の活用方策の検討を行っていく方針としております。活用や流通に関しては、市だけでなく、民間事業者や地域住民からも活用を検討できる舞台に不動産を掲示することが第一と考え、燕市空き家・空き地活用バンクの登録を進め、使える空き家や解体後の跡地の登録を促進しております。その効果として、平成24年から現在までの累計で空き家42件、空き地64件の登録物件の中で活用申請を受けるものや公的利用が検討されたものがあり、空き家25件、空き地22件の成約がございました。したがって、今後とも活用予定のない空き地、空き家の所有者にさらなる働きかけを行っていきたいと考えております。  次に、(2)①の市街地におけるポケットパークの整備など、防災や減災、景観等考慮した都市環境の構築への取り組みについてお答えいたします。市街地における空き地、空き家等の活用については、所有者個々の事情や周辺環境が異なるため、個別に活用策の検討をすることが重要であると考えております。それぞれの地域にとってどのような活用策が有効なのか、燕市空き家等対策連絡協議会を始め、民間事業者や地域住民とともに、検討を進めていきたいと考えております。  次に、(2)③の適正な不動産管理や資産としての利活用に努める機運の向上と不動産の流通が促進されるさらなる工夫についてお答えをいたします。議員ご指摘のとおり、空き地、空き家の活用を促進するためには、民間事業者がみずから動き出すための工夫が必要だと考えております。市では、昨年の総合相談会とあわせて司法書士を講師に迎え、セミナーを開催するなど知識普及を図っております。また、今年度より新潟大学や地元事業者、地元住民との連携のもと、吉田地区の物件を候補としてリノベーションやDIYの手法を取り入れた空き家の活用方法を検討しております。今後これがモデルケースとなるよう、具体化に向けて取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 私のほうからは、ご質問の(2)の②、空き地や空き家問題と起業、創業の取り組みを結びつけ、空き地、空き家でも助成制度が利用できるよう改正すべきではないかについてお答えします。  議員ご指摘の空き地、空き家の利活用及び創業支援という両視点を結びつけた支援策として、今年度から新たに、人口集中地区に多く存在する利用されていない家屋、店舗、事務所、倉庫等の空き家を活用して新規創業する方に賃借料の一部を補助する支援制度をスタートしたところです。現在当制度により創業支援を展開しておりますが、今後も創業しやすい環境の整備を目指していくため、現在補助対象としていない空き地の有効活用を含めた支援制度についても、調査研究してみたいと考えております。  以上でございます。 ◆9番(小林由明君) それでは、(1)の①から再質問させていただきたいと思います。  これからの取り組みということで4つの柱をお示しになられたわけですけれども、私その中で今回発生の抑制、それは管理不全化していくような物件を発生させないというようなことでよろしいんですよね。その点についてちょっと質問させていただきたいなというふうに思うんですけれども、昨日の藤井議員とのやりとりの中では、現在は特定空き家の除却等にものすごく力が入れられていて、それは住民の生命、財産に直接影響与えるものですので、速やかに取り組んでいくべき課題だろうというふうに思っておりまして、それはそれで今後とも注力していただきたいとは思うんですが、同時に今お話になられた発生の抑制という観点でも、これは昨日市長ご答弁されましたように、大雪の際の除雪のように、次から次へとたまっていくというか、発生してくると。それが管理不全の様を呈してまいりますと、本当に大変なことになりますので、そこにいかないように、特定空き家の除却と同じように力を入れていくべき課題なんだろうというふうに自分は思っております。  それについては、市長も同じようなお考えなんだというふうに感じております。その際に私、じゃどうやれば管理不全に陥らないかということを考えてみたんですが、やはり管理不全に陥る前の活用と、それからを流通をやはり促進させていく必要があるんだろうというふうに思っております。それについては、②のほうで質問させていただきますけれども、あとはこれ最後の質問でもさせていただいた、所有者等への直接的な働きかけで意識を喚起していくというか、刺激していくというようなことも必要なんだろうというふうに思っております。それで、これらの取り組みを今現在行政が主導で全体的に取り仕切って企画して取り組まれているとは思うんですけれども、民間事業者への委託というような部分というのは、お考えにはなられているのかどうかお伺いしたいと思います。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 今のところまだ委託までは考えてございませんが、協定を締結しております民間団体様のほうにそれぞれ個々の状況等を相談させていただいておると、そういう段階でございます。 ◆9番(小林由明君) もともと空き家の除却や活用や流通についても、全てビジネスとしてそもそも成り立っている分野でもあるわけでありますし、非常に繊細な個人情報の観点などもあろうかとは思うんですけれども、市が企画を全てして運営していくというようなことというのはかなり労力を要するというふうに思っているんですね。やはり委託できるようなところ、任せられるようなところはどんどん委託すべきだろうというふうに思っております。そのあたりのお考えはいかがですか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) やはり年々その状況等が難しい案件等が残ってきておる状態がございます。そういった点もございますので、議員ご指摘のように、今後やはりプロである業者さんのほうにそういったのが委託できるかどうか、そこらをあわせてちょっと検討を進めてまいりたいと思います。 ◆9番(小林由明君) まだじゃ、ということはそこまで検討自体は、研究はされていないということなんですよね。研究されていく中でさまざま、なかなか解決できないような、行政がやはりやるべきなんだろうというような課題も出てくるかもしれませんけれども、そもそもビジネスとして成り立っているというところを、まずひとつ視点としては是非置いておいていただきたいというふうに思います。こうした直接的にビジネスに結びつくようなテーマであれば、まちづくりにかかわる会社、いわゆるまちづくり会社のようなものが燕市の中にも立ち上がってきてもいいんだろうというふうには考えているんです。こうしたことをどんどん民間のほうに振るような形をとっていく中で、こうしたこともひとつちょっと公な性質を持ったまちづくり会社的なものが立ち上がってくることも自分実は願いとしてはあるので、このあたりはあくまでも住民側の考え方になってきますけれども、どんどん振れるものについては振っていただいて、住民と一緒に解決していただければいいなというふうに思っております。  それと、この件については、市長のほう今手を挙げられて答弁何かあるのであれば、是非お考えお伺いしたいと思うんですが、いいですか。 ◎市長(鈴木力君) 部長がせっかく答弁しましたので、それを尊重したいと思うんですけれど、委託というイメージがどの程度のことをおっしゃっているのかがちょっとわからないんですけれど、議員の問題意識である利活用を促進するとか、取引を促進するという観点で申し上げるならば、宅建業者の方々に協議会に入っていただいて、我々がお願いするということ以上に、しっかり我々と一緒になってやっていただいていますので、改めて委託というんじゃなくて、情報交換しながら、この問題が解決するように一緒になってやっていきましょうというのが現状であり、これからもそれが基本になるのかな。その中で、うちのバンクというものがより宅建業者の方々にとっても手伝いしようというような中身に、いいものになっていくという、その辺のすり合わせといいましょうか、そういうのは大切なんじゃないかなと思いますが、先ほどの部長はこれからいろいろ研究すると言っていますので、そこも私も注視していきたいと思っています。 ◆9番(小林由明君) 私が言いたいのは、民間事業者が社会的課題を解決する中で、ビジネスとして成立していくような土壌も、もしかしたらこの中には要素としてはあるんだろうというふうな思いがありまして、いわゆるソーシャルビジネスのようなものに近いものがあるんじゃないのかなというところで是非研究を進めていただきたいというふうに思います。  それと、もう一つ①についてなんですが、空き地、空き家問題といいますと、どうしてもネガティブな問題に捉えられがちではあるとは思うんですが、私かねてよりこの問題については都市の新陳代謝であるとも思っていまして、これからの都市形成であるとかをまたここから考えていける一つのチャンスでもあるんだろうというふうに思っています。そのあたりどのようにお考えかお伺いしたいと思います。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 確かに1世代、家を建てられて、30年、40年、50年とたって、人間もそうですが、やはり代が変わっていくというような、そういった意味でおっしゃっているのかと思いますが、確かにこういった一つの機会であるのかなという考えは持っております。 ◆9番(小林由明君) 市街地なんか特に密集した住宅があって、火事なんか一度起こりますと広がっていくような実態があるわけですけど、こうした空き地ができてくることで、それの緩衝地帯になったりとかもすることは考えられるわけです。例えばひとつ防災にとってもそういうことが言えるわけですけれども、これまではなかなか人が使っている、皆さんそこにお住まいですから、ここで何かしようと思っても、その人たちに立ち退いてもらうというような考えもなかなか持てなかった中で、今利用しないところがどんどん増えてきています。そういうものの活用によって地域がより豊かになっていくというようなことも考えられるんじゃないかというところで、ひとつご提言申し上げたというところです。そうしたお考えはお持ちになっていただけるかどうかお伺いしたいと思います。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 特に市街地等におきましては、若者が大分少なくなっていたりしている部分がございまして、やはり高齢化が進んでいて、そういった皆様がどこかに集まってコミュニケーションを図られる場とかに改造したらとか、いろんなアイデアが地域と相談しながらできると思いますので、そういった検討をしていきたいなと考えております。 ◆9番(小林由明君) それでは、中項目1の②の質問に移らせていただきます。  まず、活用や流通についてという2つのキーワードを上げさせていただいたわけですが、まず流通について再質問させていただきたいんですけども、流通を促進していくという観点で、宅建業者さんが頑張ってくださっているというふうなお話もありましたし、市としては空き地・空き家バンクがさらに使いやすい形になるように工夫してまいりたいというような答弁があったかと思います。宅建業者さんが一生懸命やってくださっているのは事実なんだろうとは思いますけれども、私の感じ方ではあるんですが、さらに宅建業者さんが動きやすい、動きたくなるような形をつくっていく必要もあろうかというふうに思っています。不動産屋さんというのは、その土地のよさであったり、その地域のよさであったりをお客さんにお伝えして、またそのニーズに合うような物件を紹介することで商売なさっているわけですけども、いわばシティーセールスのようなものをされていらっしゃるわけです。ですので、こういった問題については、よりやはり積極的に連携の強化を図っていただきたいとは思うんですけれども、その中で流通の中で宅建業者さんとはまさに売り主とか、買い主さんとかと同じように当事者になられるわけでありますし、専門の業者さんであるわけでありますけれども、空き地や空き家、特にまた管理不全化していくようなものについては、媒介コストや賠償リスクが非常に高くて、なかなか手を出しにくい、そういうビジネス分野でもあるというふうに伺っておりまして、そのあたり何とかコストやリスクを上回るようなインセンティブ、そういったものを業者さんと一緒に探っていただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 国土交通省の小委員会のほうで今年の7月に提言がございまして、やはり議員ご指摘のように、宅建業者さんのほうで現地に赴いていろいろ改造方法とかを見積もったりする、要は手間賃がものすごくかかるということで、そういったところを来年度の予算あたりで補填していこうという、そういったような提言も出てございます。そういったのを私どもこれから注視しながら、利用できればなというふうに探っていきたいと考えております。 ◆9番(小林由明君) そういった話というのは、地元の今協力していただいている宅建業者さんとはされてはいらっしゃるんですか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 情報が正確に国のほうから出ているわけではございませんので、まだ話はしてございません。 ◆9番(小林由明君) そのあたり不動産屋さんが流通に果たす役割というのは非常に大きいと思いますので、彼らがどういった課題を抱えているかとかは、この件についてはよく聞いていただいて、市として情報提供されることも必要ですし、また市なりにできることもあれば是非それを取り組んでいただければというふうに思います。  それと、ひとつまた聞くのを忘れたんですけど、今流通の話をさせていただきましたが、市による直接的な利用、そういったものについてのお考えは何かございませんでしょうか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 議員ご指摘のようなポケットパーク、2番でよろしいでしょうか、例えばの例として。そういったふうな市の直接利用も確かにポケットパーク、有効だとは思います。ただ、立地条件等によりまして先ほどおっしゃっていた個人情報の問題とか、例えばポケットパークできますと不特定多数の方々がそこに出入りされるとか、そういった逆に防犯上どうかなという面もございますので、ここら辺はやはりまず地域の両隣の方にお声がけするとか、自治会さん中心にご相談して情報を得るとか、そちらのほう今考えているところでございます。 ◆9番(小林由明君) では、中項目2の①のほう入ります。今の質問にちょっとつながっていくんですけど、空き地とか、空き家の問題を考えていくと、何年か前にNTT跡地を市が購入しようかなというふうな話があったときのことを思い出すんですけども、その際に当時議員さんだった阿部健二さんが、このあたりをどういうふうに今後しようと思っているんだ、ビジョン何か持っているのかと、ビジョンつくっていくことが先じゃないのかということを指摘されておったわけですけども、単に穴があいたところをポケットパークにしていくという、それはそれでそれなりの活用方法もあるし、効果もあるとは思うんですが、やはりその地域をどういうふうにしていこうかというようなビジョンを持っていく必要があると思うんですね。そのあたり取り組んでいかれているのか、またいかれようとしているのかお伺いしたいと思います。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 先ほど申し上げましたが、今前例としてNTT跡地のお話ございましたけれども、空き地等の規模等にもよりますので、まずはやはり私どもとすれば地域にお声がけしてご相談して、地元のお考えを聞きたいと、そういうふうな立場で考えております。 ◆9番(小林由明君) 今結構具体的に話ししていただいているんですが、その地域というのは燕市全体を網をかけてというような考え方の中でということで考えていられるんですか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) それぞれですね。全体というよりは、市街地のその部分であったり、村部のほうのこの部分であったりと、それぞれお考えがあろうかと思いますので、そういった意味の地域と考えております。 ◆9番(小林由明君) そうしたときに、その地域住民などとの意見というか、話し合いというのは、どういうふうな形で持たれていくんですか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) まずは、協定を結んでおります自治会長様を通じてまず情報のほうを先に伺ってから、次の段階に動いていきたいと、そう思っております。 ◆9番(小林由明君) わかりました。ありがとうございます。  それと、市のほうは十分に理解されていると思うんですけれども、市街地には先ほど申し上げた火災時に火が燃え移りやすいような状況があったりとか、消火活動も難しいわけですし、何かあったときに避難するということも大変難しいものがあるという現状があります。その辺はご理解いただいているとは思います。また、最近は大雪のときに雪捨て場に困るというようなことも実際あるんですよね。そのときに、じゃ市の除雪車が入ってこれる場所かというと、全然そういうような場所でもないし、持っていってもらえるわけでもないので、消雪パイプがあっても消雪もきかないような状態ですから、本当に困るのです。そういったときにも、雪捨て場としても使えますので、地域の実情よく考えてということでよろしいんですが、本当に真剣にちょっと考えていただきたいなというふうに思います。住みやすい環境のところには人は住んでくださると自分は思っていますから、そういう環境を是非つくっていただけるように考えていっていただきたいというふうに思います。  それと、以前こうした空き地等が増えていく中で、市民交流の場としての公園、広場というものも必要なんじゃないですかというようなことを一般質問させていただいたんですよね。そのときに、地域の集会所とか、それから地域管理の公園、緑地があるとか、需要があれば相談してほしいと、そういったような答弁をいただいたんです。それは、やはりそもそも必要ないとお考えになられているんだ、基本的には、というふうな印象を私受けたんですけれども、そこのところの認識は今お伺いしませんが、これちょっと地元の話で恐縮なんですけど、現在燕東コミュニティ協議会が実施している東っ子まちなカレッジという取り組みがあるんです。その取り組みは、学区の小学生が町中を歩いて、このまちはどんなことをするとよくなっていくのかなという意見を出し合う、そんな取り組みなんですけれども、そうした中で、小学生の多くの子が公園が欲しいというふうに言ったそうなんです。  私ここで何が言いたいかというと、そこに住んでいる市民の肌感としては公園というものがないんです。行政としてはあると思っているんですよ。もっと燕市というのは住民の肌感をしっかりわかっていて、施策として取り組むんだよというようなことをやっぱりやってほしいので、そのあたりもし本当に行政がそのときに、あのときの一般質問のときに、いや、今もあるんだよというようなお考えだったのかどうかはわからないですけれども、現実今いる子供たちが公園が欲しいなとかという考えを実際に抱くというところはご理解いただきたいなというふうに思います。そうした中でまちづくりを是非考えていただきたいというふうに感じています。  それから、済みません、ちょっと長くなってしまいました。②、空き地、空き家問題と起業、創業の取り組み云々について質問させていただきたいというふうに思います。平成29年の3月から空き家にも、また事務所にも起業、創業の賃料補助が始まっていたんですよね。それは、ちょっと私最近知ったんです。私いつもそういう市の商工関係の助成なんかを調べたりするときも、市のサイトから入っていって例規集を見てチェックするもんですから、そこには反映されていなかったので、今反映されているかどうかわかりませんけど、ちょっと私わからなくて時差のある質問になってしまっていますけれども、そういった中でも空き地に対する助成については、調査研究していきたいというふうな、これは前向きな答弁だというふうに自分受け取りたいと思うんですけれども、この質問に対する印象としてはどうなんでしょう。前向きな今ご答弁だったのかお伺いしたいと思います。 ◎産業振興部長(坪井誠君) もちろん前向きに調査研究させていただきたいと思いますが、まずいろんなニーズといいますか、他の自治体の事例でありますとか、あるいは創業講座やっておりますので、その人たちに対しても支援制度についてどういったニーズが必要なのかというものをちょっと聞き取り等させていただきまして、その上で内容整理しまして調査研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆9番(小林由明君) 今じゃ特段こういった問題があるから、なかなかすぐやれませんよということではなくて、ちょっと見きわめていきたいというようなところなんですよね。起業、創業と結びつけるわけですから、起業、創業である程度の縛りはあったとしても、例えば屋台村をやりたいというような人たちにしてみれば、一つの大きな箱物があるよりは、ああいった空間の中でやれたりすることもまた必要なんだろうと思いますし、起業、創業するところのいろんな多様性はやっぱり考えていただきたいなというふうにも思っています。それで、実際に塾の皆さんに空き地も助成したほうがいいのかというのを例えば聞かれるとしても、その方たちがどういったところに空き地があるのかとか、そういったことがわからないとなかなかイメージ湧きにくいと思うんですね。それで、先ほどの流通や活用の促進ということの中で取り上げればよかったんですけれども、以前商工振興課で起業・創業塾の中で、現地の物件を建築士さんとか、設計士さんたちと一緒に見に行って、現地で説明受けるような取り組みやられているはずなんですよ、何年か前に。これ自分結構効果のあるようなことなんじゃないのかなというふうに思います。現地に案内して、ここでこういうことやるとこれくらいかかるよみたいな話をされてみると、より現実的にイメージができるのかなというふうに思いますので、そこのところを、そうした取り組みやっていたのってご存じですよね。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 以前みらい起業塾という中でそのような取り組みをやっていたということはございます。そういった空き地を視察するといいますか、現地を専門家と見に行くという取り組みについても、今後創業塾などを始めとした中でできるのかというものをちょっと協議してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆9番(小林由明君) わかりました。お願いしたいと思います。それで、これ空き地、空き家ということじゃないんですけど、これからの町中の活性化としてちょっと考えてもらいたいのは、店舗内店舗という出店の仕方もあるので、そういったことも考えていただきたい。これはちょっとつぶやきになりましたが。  最後③、民間事業者とともに、リノベーションやDIY云々というようなことで、その質問について再質問させていただきたいと思うんですけれども、吉田で既に取り組みが行われているということですが、これ焼鳥屋さんのリノベーションの件とはまた違うんですか。つばめ若者会議のメンバーだった方がやられている、そういったものではないんですか。 ◎都市整備部長(土田庄平君) それとは違う案件でございます。 ◆9番(小林由明君) ちょっと勉強不足で済みませんでした。であれば実際にやられてみていろんな課題見えてくるとは思いますけれども、おもしろい取り組みが始まったなと思いますので、成功するといいなというふうに思っております。それで、こうした民間事業者さんと一緒になってやる活動そのものが、行政が企画をしてやるというようなことから、だんだん、だんだん民間のほうにシフトできるといいんじゃないのかなというふうに自分考えているんですけれども、そのあたりお考えあればお伺いしたいと思います。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 私どもやはり前例となるようなきっかけづくりをまず今実施させていただいている段階でございます。こういったのが前例となって、議員ご指摘のように、民間のそういったボランティア団体みたいなのがどんどん、どんどん成長していくといいなと考えておるところでございます。 ◆9番(小林由明君) 今日質問させていただいてわかりましたけれども、やはり皆さんすごく研究されていらっしゃるんだなと思っています。どんどんとその取り組みが進んで、住みよいまちが実現されるといいなというふうに思います。そして、そこにはやはり子供たちの思いが乗っかった、将来燕市に住みたいと思えるようなまちが実現するように強く願いまして、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(中山眞二君) ここで説明員入れかえのため、休憩します。          午前11時16分 休憩          午後 0時59分 再開 ○議長(中山眞二君) 休憩を解き、会議を再開します。  次に、2番、堀勝重君に発言を許します。 ◆2番(堀勝重君) ただいま議長のほうから発言の許しを得ましたので、通告に基づきまして私からの一般質問をさせていただきます。  最初に、大項目1、安心、安全なまちづくりについて、中項目(1)中ノ口川の洪水対策についてご質問いたします。今年もまた異常気象とも言える豪雨により河川の氾濫、土砂崩れ等の被害が全国各地で発生いたしました。7月5日から6日にかけて九州北部で集中豪雨により福岡、大分県の両県において多くの死傷者や行方不明者が出るなど、甚大な被害があったことは記憶に新しいことと思います。近年豪雨による災害は、全国各地で発生し、住民に大きな不安を与えている状況にあります。九州北部豪雨を始め、全国の豪雨による被害に遭われました方々に対しまして、心からご冥福とお見舞いを申し上げる次第であります。  さて、当市においても、今年7月3日、7月18日、7月24日の大雨では、1時間に23.5ミリから62ミリの降雨量を観測し、床下浸水、道路冠水、土砂の流出、土砂崩れ、通行どめなどの被害が発生しております。幸いにも河川の氾濫には至っておらず、人的被害や家屋の倒壊など、甚大な被害は今のところ免れていますが、もし九州北部豪雨のような状況になることを想像すると、大きな不安を感じます。今回は、特化して中ノ口川についてお聞きします。平成16年に発生した7.13水害のときに、燕市街を流れる中ノ口川の水位が上昇し、その濁流を見たとき、私自身自然の脅威、力を感じ、恐怖にさえ思えたことを記憶しております。先ほど九州北部豪雨について触れましたが、福岡県朝倉市では土砂崩れでなぎ倒された木々や土砂などが川を下り、橋げたや堤防の雑木に引っかかり、川の流れをせきとめて氾濫を引き起こし、住宅地に押し寄せた流木によって、水流だけの場合よりも破壊力が増し、家屋に甚大な被害をもたらしたとのことであります。中ノ口川においても、このような事態にならないとも限らないと感じられることから、小項目①、市内を流れる中ノ口川の河川区域内の樹木の現状について伺います。  ②、それらの樹木の対応は現在どうなっているのか伺います。  ③、中ノ口川河川区域内の樹木伐採について市の所見を伺います。  次に、大項目2、ものづくり産業について、中項目(1)職人の技術の伝承について伺います。燕の地場産業は、江戸時代に枠木づくりから始まり、江戸末期のころは全国にも有名であったそうです。燕の金属加工技術は、枠木を始めとして鎚起銅器、ヤスリ、キセル、矢立等、生活用品を世に送り出し、常に技術の改良を図りながら、代々に受け継がれてきたということであります。戦前からの金属洋食器を始め、戦後の新産業として取り組まれた金属ハウスウエアは、燕の基幹産業として国内外にその実績をとどろかせ、両業界とも燕市に全国組織の工業組合の本部を設立するほどに発展してきております。燕市の産業は、ステンレスを始め、各種金属の複合加工基地として全国にも追随を許さぬ高い技術と技能を有しており、金属洋食器を始め、ゴルフクラブ、自動車部品、医療器具、建築器具等、各分野や業種に進出を図っている状況にあるものと捉えております。また、現在は一層の新分野にその活路を見出すべくさらなる新たな技術と新製品の開発、新分野、新産業の開拓に取り組んでおられるものと認識しております。  昨今では、多種多様な製品を生み出している工場を訪れ、職人たちの手仕事を間近に見ることができる燕三条工場の祭典や、燕三条地域の企業の商品力を全国や海外へ広く力強く発信していく燕三条トレードショウなどが開催され、さらなる発展のため、燕三条地域の情報発信の充実や新たな販路拡大に向けた取り組みがなされているところであります。  このように当市の産業は、先人の方々の職人わざが絶えることなく、脈々と受け継がれ、継承されてきた技術やさまざまな取り組み等を礎に発展し、現在に至っているものと受けとめておるところであります。今後もさまざまな場面でものづくりのまち燕を日本全国、世界へ発信していくため、先人から脈々と受け継がれてきた職人のわざを伝承していくことは、とても重要なことではないかと思っております。  そこで、小項目①、さまざまな職人がおられますが、その中で特化して、へら絞りについて市の認識について伺います。  ②、へら絞りを始め、さまざまな職人の現状把握について所見を伺います。  ③、金属製品の製造において、へら絞り職人を始め、職人と言われる方々は重要な役割を担っている中、減少傾向にあると聞いております。磨き職人と同様に今後必要に応じて、へら絞り職人を始め、さまざまな職人の担い手の育成が必要ではないかと思っております。市の所見を伺いたいと思います。  次に、大項目3、観光の振興について、中項目(1)道の駅についてご質問いたします。当市において道の駅国上が観光施設としての利便性、情報発信機能を高めるために改修工事がなされ、平成29年4月1日にグランドオープンし、指定管理者により運営されているところであります。道の駅とは、道路利用者のための休憩機能、道路利用者や地域の方々のための情報発信機能、そして道の駅を媒体として地域と地域が手を結び、活力あるまちづくりをともに行うための地域連携機能の3つの機能をあわせ持つ施設であると言われております。また、指定管理者制度の目的は、公の施設の管理運営にNPO、公共団体、企業等民間のすぐれた技術力や経営ノーハウを幅広く活用し、コストの削減と住民サービスの向上を図ることとなっております。このようなことから、情報発信基地としての機能やコストの削減、住民サービスの向上など、道の駅国上が担うべき役割は非常に重要なものであると捉えております。  そこで、小項目①、現在具体的にどのようなことをされ、運営がなされているのか、改めて伺います。  ②、平成29年度における現在までの収支状況について伺います。  ③、今後のさらなる活性化や発展につなげていくための取り組み等について市の考えを伺います。  以上で壇上から1回目の質問を終わります。 ◎市長(鈴木力君) それでは、堀議員のご質問にお答えします。私からは2番の(1)の③、減少している職人の担い手育成の必要性についてのご質問に答弁させていただきます。それ以外の項目はそれぞれ担当部長のほうから答弁させていただきます。  ご質問の2番の(1)の③、減少している職人の担い手育成の必要性についてでありますが、市では磨き屋一番館での技能研修や日本金属洋食器工業組合に対するナイフ技能承継育成研修への支援を通じて、研磨職人に携わる後継者の育成や新規開業者の促進を図っているところでございます。議員ご指摘のへら絞り職人を始め、さまざまな技術の職人の担い手の育成につきましても、重要な課題でありますので、その現状を改めて把握し、今後の施策に反映させていくため、職人等へのヒアリングを今後行っていきたいと考えています。  また、新たな担い手を燕市に呼び込むため、年々来場者が増加している燕三条工場の祭典のように、多くの方々が直接技術に触れ、興味を持っていただけるような取り組みを推進していくことが重要であろうと思っておりますし、技能継承を目的に県の三条地域振興局が認定しているにいがた県央マイスター、この活動との連携もあわせて行っていきたいというふうに考えています。  以上です。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 私のほうからは大項目1、(1)小項目①、②、③につきましてご答弁を申し上げます。  最初に、①、中ノ口川の河川区域内の樹木の現状についてお答えを申し上げます。中ノ口川は、新潟県管理の1級河川であり、下流部の白根地区などと比較しますと、燕市内では川幅は広く、堤防も高いのですが、主に県央大橋右岸上流部分から佐渡橋にかけまして、川側の法面部分にところどころクルミの木や柳などの雑木が繁茂しております。  続きまして、②、それらの樹木の対応は現在どうなっているのかとお問いでございます。新潟県としては、燕市における中ノ口川は、堤防の高さが計画より十分余裕があることから、河道内に繁茂している樹木については、他の河川と比べ、治水上支障が小さいとのことでございます。なお、三条地域振興局地域整備部では、中ノ口川において直近で過去3年間河川管理上支障となっている箇所について、順次伐木を実施されております。平成27年度には、4月から5月にかけ、三条市上須頃地内の右岸で、8月から9月には燕市秋葉町地内左岸で、9月から10月には三条市上須頃地内右岸で、平成28年度は4月から5月に燕市大曲地内左岸で、10月から11月、佐渡地内の左岸で、年明けて今年の2月から3月には佐渡、東町地内でございますが、右岸で、今年度に入りまして6月から7月、三条市大島地内右岸、それぞれところどころ伐木を実施されておるところでございます。  次に、③、中ノ口川河川区域内の樹木伐採についての市の所見でございます。市では、毎年中ノ口川や西川、大通川などの県管理河川につきまして、三条地域振興局地域整備部に護岸や除草、伐木などの事業要望を実施しております。三条地域振興局地域整備部では、管理河川数が58河川あり、樹木数も多いため、要望箇所のヒアリングを毎年実施の上、優先度を考慮し、予算の範囲内で順次対応しておられますが、河道内の伐木箇所へのアクセスが困難であること、また伐木した樹木の民間処分先が遠隔であるため、運搬処分費がかさみ、苦慮しているとのことでございます。市といたしましては、引き続き要望を継続するとともに、処分先につきまして、地元燕弥彦総合事務組合環境センターへの処分を進言してみたいと考えております。  以上であります。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 私のほうからは、ご質問2番の(1)の①、②及び③についてお答えします。  最初に、2番の(1)の①、へら絞り職人に対する市の認識についてお答えします。へら絞りの技術は、主に鍋、やかん、カップなど器物の製造に必要な難易度の高い加工法であり、燕の製造業においては必要不可欠な要素技術の一つであると思っております。また、そのすぐれた技術を保有している職人の中には、にいがた県央マイスターの称号が贈られている方もおられ、その技術の重要性については十分認識しているところです。  次に、(1)の②、さまざまな職人の現状把握についてお答えします。市では、平成26年度から27年度にかけて実施した、つばめ産業レガシープロジェクト事業の中で、職人の廃業などによる影響を調べるため、燕商工会議所を始め、8つの商工団体、組合等にヒアリングを行っており、ナイフの製造、彫金、溶接、へら絞り、やすり等が失われつつある技術として挙げられております。その後市内14事業所に対してヒアリングを行い、現場の現状や課題を分析したところです。その結果特にナイフ製造技術は喫緊の対応が必要であることから、日本金属洋食器工業組合でナイフ検討委員会を設置の上、対策を検討した結果、平成28年度よりナイフ技能継承研修を実施し、技能継承の体制構築に向けて取り組んでおります。また、ナイフ以外でも彫金、やすり、きせるについては、その製造工程や技術を撮影し、テレビ放映を通じた後継者の発掘と技術アーカイブとしての保存を行っているところです。  なお、つばめ産業レガシープロジェクトの中で、商工団体、組合、事業所などへのヒアリングを実施してから2年が経過しております。そのため、改めて職人の皆さんの生の声をお聞きする必要もあると考えており、市が四半期ごとに実施している市内事業所への景況調査において、さまざまな要素技術の職人を訪問し、現状や抱えている課題などについてヒアリングを実施し、改めて現状把握をしたいと考えております。  次に、3番の(1)の①、道の駅国上が現在具体的にどのようなことをされ、運営がなされているかについてお答えします。道の駅国上につきましては、国上山のふもとにある燕市の広域観光交流の拠点施設として運営しており、地元の金属加工製品や農産物の販売、PR、地元産の野菜直売所、飲食物などを備え、施設裏手には入浴施設てまりの湯も隣接しており、内外からの誘客促進や交流人口の拡大に大きく貢献しています。そのほかイベント企画や体験教室なども自主的に開催するなど、地域の振興、活性化の一翼も担っております。今年4月、リニューアルオープン以来、7月まで4カ月間の来館者数は、前年度比189%と実績を伸ばしているところです。  次に、(1)の②、平成29年度における現在までの収支状況についてお答えします。今年4月のリニューアルオープン以来、4月から7月までの4カ月間の食堂、物販の売り上げ金額は、昨年度と比較しますと171%と大きく実績を伸ばしています。これにより今年度の4月から7月までの4カ月間の道の駅の直販施設に係る収支の状況については、480万円程度の黒字となっております。引き続き食堂、物販の売り上げ金額の推移や収支状況の様子に注視しながら施設の運営に当たってまいります。  次に、(1)の③、今後のさらなる活性化や発展につなげていくための取り組み等についてお答えします。今年4月のリニューアルオープン以来、来館者数や売り上げ金額は、前年度と比較して大きく実績を伸ばしています。しかし、売り上げを伸ばしている他の道の駅と比べた場合、まだまだ改善していく余地があることは十分認識しているところです。今後は、専門家のアドバイスを受けながら、物販コーナーにおけるレイアウト、商品展示の工夫など、売り上げを伸ばしている他の道の駅なども参考にしながら、さらによりよい施設となるよう、指定管理者とともに検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆2番(堀勝重君) それでは、順次質問させていただきます。  最初に、中ノ口川洪水対策についてであります。①の中ノ口川の河川区域内の樹木の現状について、今ほど部長のほうから答弁をいただきました。県央大橋から佐渡橋まで、クルミの木等が自生しているということであります。このことについてはわかりました。  次の②に行きたいと思います。樹木の対応は現在どうなっているかでありますが、これについても先ほど部長のほうから答弁いただきましたけれども、中ノ口川は他の河川から比べるとさほど支障はないんだというような答弁でありましたけれども、順次状況に応じて県のほうでは伐採を行っているんだろうというふうな話だったと思います。それと、現状では今伐採県のほうではしているという状況であるんだろうと思いますけども、部長にももう一度お聞きしたいんですが、現状では燕橋から下流に右岸のほうに、南町側のほうに大分木が成長して大きくなっている状況。それと、そこの燕橋と中央橋の間にも中州というんでしょうか、ちょっと中のほうに川の中央部分には柳の木か何か大分大きな木も自生しているということでありますし、また中央橋を越えてJRの前渡っている間にも、東小学校側にも大分大きな木があるという状況にあります。そういった中で、堤防の付近に住んでいられる方からも、大雨が降るとやっぱり怖いというような話も聞いておりますし、先ほど冒頭でもお話ししたように、九州北部豪雨のような、そういった雨が降ると本当にどうなるかわからんということと、それと氾濫の要因の一つとして、自生している樹木にひっかかって、それが川をせきとめたというような事例もあるわけですから、そういった状況を踏まえて住民の方々の気持ちを酌みながら、今の現状を、木の自生している状況を改めて部長のほうから気持ちを聞きたいということでお願いいたします。 ◎都市整備部長(土田庄平君) 燕橋から中央橋の間の右岸のほうには、ご指摘のように中州ができてございまして、柳の木とかが多く生えてございます。また、左岸側、東小学校の側につきましても、大きくなったクルミの木とか生えて虫とかが発生している状況を確認はしておるところでございます。ただ、こういった部分につきまして、合併以前は燕地区で水防協議会というのを毎年6月に開いておりました。その際に当時の巻土木事務所の河川の担当の方もいつもおいでくださって、市議会の議員さんのほうでそういった発言、中州の撤去とか、樹木の話をしますと、新潟県さんのほうは、下流の白根地区に比べると燕地区は堤防も高くて、幅も倍以上あるので、今のところ危険ではないと。中州については、土砂を撤去すると流れが変わって川がいたずらをすると、そういったような意見を申されて、委員皆さんが何とか納得しておられた、そういう状況が今も続いておるわけではございますが、冒頭申し上げましたように、支障となるような木、それから虫が出ているような木につきましては、随時県のほうにお願いして伐採していただいておりますので、ご了解願いたいと思います。 ◆2番(堀勝重君) 今の部長の答弁わかったようなわからないような気がしますけど、というのは伐採しているということですし、今後も要望していくんだということでありますけども、こればかりは自然でいつどうなるかわからないんで、逆に言うとまたそれはないかもしれないという状況かもしれませんけど、できることからやっぱりやっていくべきかなというふうに思います。というのは、ここへ来て堤防をもっと強固なものにかさ上げをしてそういうものにするとか、そうそう大きな財源がかかるわけでもないので、現に先ほど申したように、そういったもので氾濫の一因ということも言われているわけですから、できるだけというか、精いっぱい県のほうにそういったところは要望していくんだというような思いで言われたと思うんで、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、③の中ノ口川河川区域内の樹木伐採についてであります。また今重複するかもしれませんが、先ほど部長のほうから答弁のあったように、伐採はしているし、今後要望もしていくんだということで、県のほうは予算の範囲内での、それも優先順位を決めながらやっているので、苦慮していると。それと、費用がかさんでなかなか対応し切れないというような内容の答弁だったと思うんですが、そこで先ほどもお話ししましたけれども、堤防の近くに住んでおられる方がそういう不安を持っておられるわけですし、先ほどの冒頭に話した樹木の自生によって流水の妨げになっているとか、そういうことを踏まえながら、私事例というか、1つ話を紹介したいと思うんですが、先日NHKのニュースで報道された話なんですけども、これはすごく効率的にやっている話で、山形県の河川道路事務所がやっているんですけども、それは河川区域内の樹木について計画的に伐採を行っているんですけども、今と同じように多くの費用を要しているということから、適切な河川管理の実施に向けて伐採費用の軽減並びに伐採木の有効利用を目的として、河川区域内の雑木伐採者を公募するということであります。それで、伐採希望者には河川産出物の採取が許可されて、伐採した樹木を無償で持ち帰ることができ、燃料や製品の原料としての利用目的以外に樹木の加工や販売などの営利目的でも使用することができるとなっているという話なんです。  それと、先ほど部長もお話しされましたけども、当市においては剪定材を肥料にするような施設があるということであります。そういった強味を生かすことも一つなんだろうなという、そういう強味があるわけですから、これ一例ですので、そうせいとは言いませんけれども、そういう強味を持っている当市の施設があるわけで、先ほどお話ししたように市民の安全、安心のために官民協働でこのように行うことは、私山形県のこの取り組みについてはものすごくいい取り組みなんだというふうに捉えています。是非こういった取り組みをしてくださいということではなくて、一例でこうやってうまくやっているところがあるので、こういったものを参考にされて是非とも積極的に今後当市から発信して、雑木の伐採について先ほど申し上げられた下流域、白根とか、今の新潟市ですけども、新潟市のほうとともに連携して一緒に県のほうに要望していくのも一つの手なのかなというふうに思っております。その点で部長に再度確認したいと思います。 ◎都市整備部長(土田庄平君) この辺の河川では、信濃川河川事務所、長岡ですが、それから信濃川下流河川事務所、新潟市にございますが、こういった川の中の河川敷の広い河川を管理されているところでは、伐採した木を1メーター以下とかに伐採して、それを広報とかで紹介して木を無償で提供しているというような取り組みをずっと以前からされております。新潟県でも河川敷の広い箇所で三条地域振興局の方は二、三回経験があるとかいってお話をされておりましたので、中ノ口川流域でそういった箇所がもし県としてあるのであれば、是非お願いしたいという旨を伝えてまいりたいと思います。いずれにしましても、以前に比べますと何十年たって木が大木化しておるのも事実でございます。あわせて三条地域振興局のほうに要望を続けてまいりたいと思います。 ◆2番(堀勝重君) 是非ともよろしくお願いしたいと思います。市民の安全を守っていただくということで、安心感を与えてほしいということもつけ加えてお願いしたいと思います。  それでは、次に、職人の技術の伝承についてお聞きします。①のへら絞りの認識についてでありますが、今ほど部長のほうから答弁をいただきました。へら絞りについては、鍋などの器物の製造について必要な難易度の高い技術であると、方法であるというようなお話をいただいたわけですが、燕の製造業には必要不可欠であるということと、その技術の重要性についても部長のほうでも十分認識しておるということでありますので、次の②のほうに移りたいと思います。  さまざまな職人の現状把握についてでありますが、先ほどレガシープロジェクトというような話も出ています。それと、何よりも部長のほう先ほど言われたように、失われつつある技術において喫緊の対応が必要であるというような前向きな答弁もいただいたわけですし、今その中で喫緊のナイフ製造についても対応しているということですので、こういった取り組みは私はとてもよいことだというふうに思っています。今後もしっかりと進めていってほしいと思います。  それと、そのプロジェクトから2年が経過しているということで、改めて訪問して生の声を、先ほど申しましたけれども、お聞きして、現状や課題を把握していくんだというふうにいただいたので、是非ともしっかりとその辺やっていただければありがたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。それについてスピード感を持って対応してほしいというのを私常日ごろ言うんですが、その辺について部長のほうから答弁のほうお願いいたします。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 先ほども答弁させていただきましたが、商工振興課のほうで四半期ごとの調査ということで行っておりますので、次回調査からその辺を反映させて取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ◆2番(堀勝重君) ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  次に、③の磨き職人と同様に今後必要に応じて、へら絞り職人を始め、さまざまな職人の担い手の育成が必要でないかということについてでありますが、これについては今ほど市長のほうから、本当にもうずばり私が思っていたような答弁いただきました。というのは、へら絞り職人を始め、さまざまな職人の方々がいるわけです。その担い手育成に当たって、その現状を改めて把握され、今後の施策に反映させていきたいというような話でありましたし、それと先ほどの部長と同じように、職人等のヒアリングを行っていくんだというようなずばり答弁いただきましたので、これについても本当にありがたい答弁だなというふうに思っています。  それと、先人から脈々と受け継がれてきている職人わざを伝承して、燕のまちで一貫してものづくりができることこそが、ものづくりのまち燕と言えるのではないかというふうに私自身思っております。是非とも職人さん方の声を反映させた担い手育成の施策になるよう取り組んでいただくことを切にお願いして、この質問は終わりたいと思います。  それでは、最後に道の駅についてお聞きします。①の現在具体的にどのようなことをされているのかということでありますが、金属製品加工品や農産物の販売、あるいは地元産の野菜の直売所、イベント等の企画、開催といった内容でやっていられるということで改めてお聞きしたところでありますが、それと対前年度比で189%伸びているということであります。189%の伸びについては、リニューアルオープンしたわけですから、当然伸びていただかなければいけないというふうに私思いますし、この数字についても成果が出てよかったなというふうに捉えております。これについてはここで終わって②のほうに入ります。  平成29年度における現在までの収支状況ですが、これについてもリニューアルオープンから7月までの4カ月間で171%の売り上げが伸びていて、金額にすると480万円黒字だったということであります。これについても、先ほどの冒頭でお話ししました改修工事費、相当数の工事費かかったわけです。そういった中で、もっと利便性のよい施設になったんだろうというふうに私も現場でも見ていますし、その結果そういう黒字が出たということもよかったなというふうに私自身思っております。2番もこれで結構ですので、3番に入ります。  3番の今後さらなる活性化や発展につなげていくための取り組みについてでありますが、これについても先ほど来から、来館者数や売り上げは前年度に比べて伸びていると。そういった中で、言われたわけですけども、1つだけ私のほうでお話ししたいんですが、そういった事業やる中で収入の中に指定管理料、今回4月までに500万円ほど入っていると思うんですが、そういったことも踏まえながら、せっかくリニューアルオープンしたわけですから、これからもっとよくなるために、これを機に飛躍してほしいというのが私の気持ちです。この施設を生かすも殺すも当局と指定管理者の考えや思いに今かかっているんだというふうに思っているので、冒頭にお話ししましたけども、道の駅とは何か、そして指定管理者制度の本来の目的は何か、その辺をもう一度しっかりと目を向けて、さらなる活性化、そして発展につなげていくために、今まで以上の気持ちで取り組んでほしいということです。このことについて部長のほうから答弁があったらお願いしたいと思います。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 道の駅についてでございますが、今後さらによりよい施設とするために、先ほども答弁させていただきましたが、専門家ですとか、他の道の駅を参考にしながら、よりよい施設にしていきたいというふうに思っております。地理的にも弥彦から寺泊に通じるルートでございますんで、そういった観光客の方々を取り込む工夫というのを考えていきたいと思いますし、売り上げの向上、またお客様に満足いただけるサービスの向上に心がけまして、他の道の駅を参考にするだけじゃなくて、他の道の駅から参考にされるような、地域の発展に向けてよりよい施設としていきたいというふうに考えてございます。 ◆2番(堀勝重君) それでは、今部長のほうから答弁のあったように、しっかりとこれから取り組んでいただきたいというふうに思います。  以上で私からの一般質問を終わります。 ○議長(中山眞二君) ここで説明員入れかえのため、休憩します。          午後 1時41分 休憩          午後 1時59分 再開 ○議長(中山眞二君) 休憩を解き、会議を再開します。  次に、23番、塙豊君に発言を許します。 ◆23番(塙豊君) それでは、通告に従いまして、大きな項目で3つ。  最初に、燕市の財政状況についてお聞きをいたします。平成28年度決算の認識についてであります。平成28年度決算について、27年度決算との比較において、地方交付税がおよそ3億9,500万円の減少、臨時財政対策債が2億9,400万円の減少。この中には合併の算定替で6,300万円も含まれております。地方交付税だけで約7億円の減となっております。近年の集中豪雨、熊本地震、糸魚川の大火など災害に追われ、燕市を始め、多くの自治体に特別交付税措置ができなかった現実は理解できますが、地方財政計画に見込んでいる地方譲与税383万円、利子割交付金777万円、配当割交付金2,063万円及び地方消費税交付金1億6,396万円の減など、地方財政計画に基づいて計上してきたものが、予算現額を大きく割り込むとともに、前年対比で約2億円と大きく下回っていることを当局はどのように受けとめておられるのかをまずお聞きをいたします。  次に、実質単年度収支が27年度まで黒字推移から14億2,850万円と大きく割れたこと、さらに財政調整基金が40億7,400万円から33億3,800万円と大きく減少したことについて当局はどのような認識を持っているのかお聞きをしたいと思います。  次に、平成29年度の普通交付税の確定をされた現状についてお聞きをいたします。今議会において普通交付税の確定に伴う補正予算が3億7,919万円計上されており、一方臨時財政対策債はおよそ1億円の減となり、実質2億円が交付されたわけであります。一方国からの補助金、特に土木関係の補助金は当初予算で昨年比2億4,000万円の大幅な減少であります。今回の補正でも見直しがなされた様子は感じられず、今年度特に要望の多い側溝の改修、雪寒事業などの取り組みに財政当局はどのように対応していくのかをお聞きをしたいと思います。  次に、平成30年度以降の見通しについてお聞きをいたします。合併算定替の今後と合併特例債を含む公債費の償還予定。平成28年度末で33億4,868万円に減少している財政調整基金の見通し。平成23年度決算では91億4,358万円であった民生費が28年度決算では107億352万円と17%も伸びている状況を踏まえ、お聞きをしたいと思っております。  次に、燕市の観光政策についてであります。幅広い観光政策への取り組みについてであります。燕市では、着地型観光を推進しており、着地型観光とは従来の旅行会社の企画観光ばかりではなく、受け入れる地域の企画を入れた新しい観光のスタイルとして注目を集めております。燕市の状況を見ていると、産業観光の部分のみがクローズアップされ、それ以外の観光資源の開発がなされていなかったのではないか。国上山は良寛さんの五合庵、千眼堂橋もあり、燕市を代表する観光資源であります。また、春にはカタクリ、雪割草など山野草の宝庫でもあり、駐車場からの距離も近く、一周してもおよそ一、二時間で誰でもが楽しむことができます。さらに、弥彦、角田と連なる連山は、中高年はもちろん、最近はやりの山ガールにも十分にアピールする観光資源ではないでしょうか。ここでお聞きをいたします。燕市の観光パンフレットなどでこのようなことが十分紹介されているのか。弥彦村との広域連携で協議はされているのか。また、国上山、弥彦山の山開きは例年いつごろ行われているのかをお聞きをいたします。  次に、燕市のふるさと納税の返礼品では、包丁とともに、お米の人気が高いそうであります。お米を100グラム、200グラム程度の少量販売を道の駅で行うことはできないのでしょうか。車以外の交通手段、特に新幹線利用の観光客は10キロ、20キロの重い荷物を持つわけにもいかず、味や品質を確認できる上、パッケージを工夫すればお土産品としても十分期待できるのではないでしょうか。私は、さまざまな地域を観光で訪れておりますが、燕市観光の演出力、プロデュース力の低さを痛感しておりますが、いかがでしょうか。  次に、国民健康保険税についてお聞きをいたします。まず最初に現状について。平成27年度一気に増えた療養給付費により燕市国民健康保険会計は大幅な赤字が見込まれ、この状態を回避するために、一般会計から2億円に上る繰り入れと保険税の料率の見直しにより対応しました。しかし、28年度決算を見れば実質収支で5億3,800万円のプラスとなり、大幅に収支は改善され、さらに29年度見込みも現時点ではこの傾向が続くことは、さきの議員協議会の場で説明をされました。しかし、一方では、保険加入者の減少は平成28年度で1,000人ほどであり、今後予測される加入者数と減少数の推移見込みについてお聞きをしたいと思います。  現在おさまっている疾病の重症化やインフルエンザ流行などが国保会計に及ぼす影響についてもお聞きをしたいと思います。  今後について。今後さらなる人口減少と高齢人口の増加、新しい医療への取り組みなど、国保会計を揺るがしかねない状況を考えると、燕市として現在見込まれている財源をしっかりと確保すべきと考えますが、いかがでしょうか。  これで1回目の質問を終わります。 ◎市長(鈴木力君) 塙議員のご質問にお答えします。私からは、3番の(2)国民健康保険の今後についてのご質問に答弁いたします。それ以外の項目につきましては、それぞれ担当部長のほうから答弁させていただきます。  3の(2)①、国民健康保険の今後についてお答えいたします。医療費の見通しにつきましては、被保険者の減少及び高齢化、また医療の高度化や高額薬剤の影響などにより、国保財政が広域化される平成30年度からの制度改革以降も非常に不透明な状況となっています。これらさまざまな懸念材料がある中、新制度では現制度から給付準備基金等の財源を引き継ぐことが可能であります。新制度への円滑な移行及び健全な財政運営を行っていくためにも、議員ご指摘のとおり財源をしっかり確保していくことは非常に重要であると考えています。 ◎企画財政部長(田辺秀男君) 私からは、ご質問の1、燕市の財政状況についてお答えいたします。  (1)平成28年度決算の認定について。初めに、①、国からの依存財源についてであります。議員ご指摘のとおり、地方交付税を始め、地方消費税交付金等各種交付金、臨時財政対策債など、いわゆる国からの依存一般財源の総額は前年比約9億800万円の減となり、平成28年度は一般財源の激減により大変厳しい決算となっております。こうした現象は、アベノミクスによる経済成長を前提とした国の平成28年度地方財政計画における地方税及び地方譲与税収入見込額に比べ、実態が大きく下振れしたことや、全国的な災害需要への措置による特別交付税の大幅減等によるものと認識をしております。そのため、本市に限らず、県下20市でも依存一般財源の減少から大変厳しい決算となるほか、全国的にも同様の傾向があらわれてくるものと考えております。  次に、②、平成28年度の決算における実質単年度収支及び財政調整基金についてであります。先ほど申し上げましたとおり、地方交付税等国からの依存一般財源の大幅な減少などにより、財源調整のための財政調整基金からの取り崩し額が多額となり、さらに基金への積み戻しができなかったことにより、実質単年度収支がマイナス約14億2,800万円、財政調整基金残高についても約7億3,600万円減の約33億3,800万円となっております。平成29年度におきましても、当初予算での基金の取り崩し額約9億6,800万円に対し、繰越金や普通交付税などの確定により今般の9月補正で財政調整基金への積立金が約2億5,500万円の計上にとどまるなど、依然厳しい財政状況が続いていると認識をしております。  次に、(2)の①、平成29年度普通交付税の確定状況等についてであります。普通交付税につきましては、交付額の確定に伴い、今般の9月補正に計上させていただいており、確定額は前年比約1億4,600万円増の59億1,900万円、また関連する臨時財政対策債は前年比1億2,500万円増の約13億7,800万円となっております。合併算定替からの段階的な縮減により、本年度は30%、約1億5,800万円が減額されておりますが、合併特例債、臨時財政対策債などの基準財政需要額に算入される公債費の増や地方消費税交付金等の基準財政収入額の減などにより、合わせて約2億7,100万円の増加となっております。  なお、財源の観点からの事業の見直しについてでありますが、市民生活に重要なインフラ整備に係る社会資本整備総合交付金につきましては、例年並みにおおむね70から90%の内定率にとどまっており、特に土木費関連の側溝改修及び雪寒事業の内定率が約21%と極めて低かったことから、事業の優先性や効率的執行のための継続性等から、実施すべき箇所について事業間の一般財源調整により対応するとともに、引き続き交付金の追加配分を国に対して求めてまいります。  次に、(3)の①、平成30年度以降の財政見通しについてであります。普通交付税の合併算定替からの縮減につきましては、先ほど申し上げましたとおり、平成29年度で約1億5,800万円が減額されており、平成33年度の一本算定完全移行までさらに段階的に縮減されていきます。また、合併特例債の償還額につきましては、平成29年度で約14億8,500万円となっており、今後さらに増加し、平成31年度から平成35年度までは毎年約18億6,000万円程度となる見込みであります。合併特例債のほかにも臨時財政対策債の償還額も今後さらに増加することにより、公債費全体ではピークとなる平成34年度には平成29年度から約7億5,000万円増の約46億8,000万円程度になる見込みでございます。  さらに、議員ご指摘のとおり、歳出においても社会保障経費や施設の老朽化に伴う更新費用等が確実に増加することから、本市の中長期的な財政見通しは、財政調整基金残高も含めまして、今後さらに厳しさを増すものと考えております。このことから、今年度後半の一層の事務効率化や選択と集中による歳出節減の徹底はもとより、平成30年度当初予算では財政調整基金残高を見据えた中で、歳入縮減基調に応じた緊縮型予算編成に臨む必要があるというふうに考えております。  以上でございます。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 私のほうからは、ご質問2番についてお答えします。  最初に、(1)の①、着地型観光を強調するあまり、他の観光資源の掘り起こしが不足しているのではないかについてお答えします。国上山、弥彦山、角田山が連なる山々や、そこに自生する雪割草、カタクリなどの山野草を始め、そこに生息する昆虫など、ふだん何気なく目に触れるものでも立派な観光資源であると認識しております。山野草などの情報につきましては、市と観光協会で発行している「国上山トレッキングマップ」で紹介しているところですが、今後は燕・弥彦広域観光連携会議においても、四季を通じた山野草などの情報を含む自然環境の発信についても取り組んでまいりたいと考えております。  また、山開きにつきましては、毎年国上山は4月29日、弥彦山は4月15日に行っております。  現在観光協会と連携し、農業生産者と調理人、工業製品製造企業など、食を通じた新たな観光素材の開発に向けて模索をしているところでもあります。今後も身近な観光資源の発掘や既存の観光資源のブラッシュアップに取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、ご質問2番の(1)の②、消費者の目の前で米のはかり売りができないかについてお答えいたします。現在道の駅国上や燕三条地場産業振興センターでは、450グラム入りや1キログラム入りなどの米を通年で販売しており、販売者によるラインナップも増加してきております。過去に東京の新潟館ネスパスで実施したイベントで米のはかり売りを行ったところ、少量のおいしいお米が必要だった来場者には大変喜ばれたと記憶しております。議員ご提案のはかり売りにつきましては、昨今の消費者ニーズに対応した効果的な販売方法と考えられますが、販売員の配置や店舗内のレイアウトを見直す必要性等が考えられますので、今後実施が可能かどうか販売者などと協議してみたいと考えております。  以上でございます。 ◎健康福祉部長(小林恵美子君) それでは、3、(1)①、国民健康保険の現状についてお答えいたします。  燕市国保の平成28年度決算収支につきましては、平成27年1月診療分から続いていた医療費高騰が平成28年度に収束したことに加え、一般会計からの繰り入れ及び国保税改正等の施策が功を奏し、結果的に5億円を超える黒字となりました。しかし、被保険者数も年々減少しており、平成28年度は昨年10月に実施された社会保険の適用範囲拡大による影響も重なり、非常に大きな減少となりました。この状況は、団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者医療制度に移行する2025年まで続くものと考えられ、特に高額な医療費の発生は議員ご指摘のとおり国保財政の悪化によりつながりやすくなると考えられます。  以上でございます。 ◆23番(塙豊君) それでは、最初の交付税の関係について、いろいろとちょっともう一遍確認を含めてお伺いしたいと思います。  私の認識では、平成27年度までは比較的順調に交付税措置もなされた。しかし、28年度に一挙に交付税が減少したと。さらに、利子割交付金、配当割交付金、地方消費税交付金も含めて一挙に28年度に吹き出ているという感じがします。これについては、今までほとんど狂いがなかった地方財政計画の見込みが大幅に狂っていると、これが一番大きな要素ではないかなと私は思うんですけど、この辺の認識については、国から何か地方に対して、こういう事情でこういうふうな大幅な減少になったというようなコミットとか、そういう案内とかというのはあったんでしょうかね、ちょっとお聞きします。 ◎企画財政部長(田辺秀男君) 特に国のほうから各自治体に向けて直接的な説明ということはございません。ただ、財務省は国の財政に関する情報、それから総務省は地方の財政に関する情報をホームページ等で公表しておりますし、報道発表等もなされているといったような状況の中でつかんでいるということでございます。 ◆23番(塙豊君) 私もいろいろ見てみたんですけどね、財務省は特にそうですけど、景気が悪くなったとか、物が売れなくなったとかというようなことは言っていないんですよ。それでいて地方消費税なんていうのはとんでもないくらい下がっているわけです。さらに、利子割交付金、配当割交付金、新聞紙上を見ていると、大手企業の決算、配当割というのは大手企業の剰余金処分にかかって地方に配分されるものなんです、基本的には、そういう考え方です。そうすると、大手企業の決算なんてちっとも悪くないんですよ。かえってみんな利益出しています、大手企業は。じゃ、何で配当割が少ないのかというと、内部留保ですよ。今大手企業は、新聞紙上でも皆さんご承知のとおり、402兆円も大手企業は内部留保持っているんですよ。ところが、国はそういうところに対しては目をつぶって課税もしない。でも、地方に対する財政の支援状況については厳しくばしばしとやると。というのは、一番端的な例が、これは今新しい数字がないんで、国のやつの私はちょっとホームページから調べたんですけど、平成26年度末で地方自治体のいわゆる市町村の持っている財政調整基金が一体どれぐらいあるかというと、5兆6,363億円、減債基金が1兆3,354億円、その他基金で7兆9,081億円なんですよ。トータルで約14兆8,800億円あると。財務省が書いてあるのは必ずこれを書きます。地方はこれだけ大きな金を持っていてどうして使わないと言わんばかりの書き方です。だから、交付税措置が少なくなっているというのが、私は率直な認識だと思いますが、これについて財政当局いかにお考えですか。 ◎企画財政部長(田辺秀男君) 確かに財務省のほうで、地方の基金の残高が多いということが言われ始めております。ただ、今現状それをどのように地方交付税に反映するかといったところまでは出されていないわけです。今後そういったところが問いただされてくるものと思っておりますが、今現状交付税が減少していると。議員おっしゃられたように、ここ最近ちょっと現状悪いといったような状況につきましては、やはり国の税収が28年度については7年振りに減少したという結果を踏まえたということになるんだろうと思っております。 ◆23番(塙豊君) その認識については、私もそう違わないと思っております。  次に、今年度の28年度の普通交付税の確定に伴う事業費、私はさっきも最初のところで言ったけど、21%しかついていないと。これでどうやってやっていくのかと。28年度の最終決算のときに雪寒事業で約8,800万円ぐらいの減額、その他普通事業でも国の補助金が大幅にカットされたと。それで、3月補正でもって減額されたという現実があります。ことほどさように、今年も今の状況見ていると28年、29年度では事業が進まないです。担当部局は大変です。でも、これに対して30年度以降回復して、やってあげられますなんていうものはどこにも出てきていない。逆に今の財政状況から見るとどんどん厳しくなって、もっと厳しくなるだろうと。じゃ、これからどういう対応を燕市としてはやっていけるのかということを模索しなくてはいけない。先ほど大ざっぱな話は企画財政部長さんお話しされたけど、私は土木だとか、そういういわゆる現場を持っているところは、とてもそれでは対応できないと思いますけど、その辺はどういうふうなお考えでこれからやっていこうと思っているんですか。 ◎企画財政部長(田辺秀男君) 先ほど申しましたのは、今年度の状況ということで、交付金がつかなった部分につきましては、全体の事業費の中、土木関連の事業費の中での調整という部分と、対象事業の中に起債が可能だという部分が出てまいりましたので、そういったところの財源調整で今年度については今事業の執行について調整しているといったような状況でございます。ただ、これからも追加配分というところを要望していくと。それがつけばまた財源調整が有利に行えるということになるわけですが、今後につきましては、こっちのほうの要望につきましては、やはり強くやっていくわけですが、実際の交付金のつき方ということになりますと、議員おっしゃいますとおり大分厳しいものになるということになるんだろうと思っております。事業の優先性というところでの調整ということは基本だと思っております。 ◆23番(塙豊君) 大変苦しい胸のうちはよくわかったんですけど、私ここでちょっと一番気になっているのは、経常収支比率ですよ。今回の決算概要にも出ていますけど、平成27年度で経常収支比率が87.8ですよ。28年度で90.9。これは、財政の硬直化が進んでいるということのあらわれなんですけど、今燕市の起債のうちの3分の1が臨時財政対策債です。それで、なおかつ先ほどから一生懸命言われている合併特例債、34年、35年がピークだと、こうおっしゃっているわけです。合併算定替のピークが33年、そのときが最終年度だと。ますます財政硬直化しますよ。要するに国が見込んでいる交付税措置しますと言ったやつは全部それなんですからね。その金額が大きければ大きいほど一般財源に与える影響は大きい。だから、市長は一生懸命今までためてきた、私はその努力は買います。これはお世辞でも何でもありません。買いますし、それを結局もう1年こんな状況が続いて、もうちょっと早く、財調の取り崩しがもう1年でも2年でも早く対応できていれば、本当にそれにも十分対応できるんだろうなと。しかし、これからもやっぱりある程度緊縮財政でやっていかないと対応できないんだろうなというのは痛切に感じる数字であります。経常収支比率は、私は正直言いますけど、33年のころには100%とか、100%超えるような状況にもなりかねないと思いますけど、こういう認識についていかがですか、財政当局。 ◎企画財政部長(田辺秀男君) 経常収支比率、今ほど率3.1ポイント上昇したということでご指摘いただきました。今回の上昇の理由ということになりますと、先ほど来申し上げました交付税とか、臨時財政対策債、消費税の関係というところがその経常一般財源の減というのが、歳出の増もあるわけですが、そちらの減というのが大きな要素でございます。なんで、これは当燕市だけではなくて県内の状況、全国的な状況であるとは思うんですけども、いずれにいたしましても、これは財政の硬直化をあらわす数値でございますので、大変厳しい、ここを抑えていかなければならないということでございます。先ほども申しましたが、ここを抑えていくためには当初予算編成の時点から、歳入、一般財源に合ったような予算編成をしていかないと、これは到底また間に合わないということになりますので、今年度につきましても、先ほど大分地財との隔たりがあった部分については、平成29年度の当初予算で減額をさせていただいておりますが、そういったところも含めて歳入、一般財源に合った予算編成というところに向けて今準備をしておりますし、そういった部分につきましては、全庁的に認識を共有しようということで何とかお話もしているところでございますので、緊縮財政というところを念頭に置いて予算編成に当たりたいというふうに思っております。 ◆23番(塙豊君) 昨日市長も大原議員の質問の中で、この次にもし3期目を目指すというところの中で、財政状況悪化の解消というのも私非常にそのとおりだろうと思います。また、そればかりだからといって、それが地域の明るい未来につながるかといったら、これはやっていかなきゃいけない部分としては、大前提ではありますけども、地域の将来を見据えた中で、昨日言われた大きく沈んでジャンプするという意味での投資というのは、これはやはり勇気を持ってせざるを得ないと。それをしていかないと魅力に欠ける地域になってしまうということは、私も十分理解しております。しかし、その中でもとりあえずは財政状況の悪化を解消するということが財政面における一番の眼目であろうかと、こう思いますので、ぜひともそれを目指していただきたいと。市長、一言答弁がありましたら。 ◎市長(鈴木力君) 昨日大原議員の質問に答えましたように、ここ私が就任して以来平成27年ぐらいまでの順調な財政運営におきまして、私も含めてですけれど、ちょっと気の緩みといいましょうか、楽観論が出てきたのではないかなというふうに、今改めて気を引き締めているところなんですけれども、そういった意味で今後はやはりもう一度財政の健全化ということをしっかりと基本に据えるということが大切だと思います。ただ、やはり将来にとって一時的な投資をすることによってさらによりよくなるんだという部分については、財政健全化と矛盾してでもやらなければならないということも昨日申し上げさせていただいたと思います。いずれにいたしましても、身の丈を超えた行政サービスの見直しであるとか、行政運営の効率化とかということを不断に行いながら、本当に将来必要だという部分については、しっかり投資もしていって、将来に夢が持てつつ、しっかりと持続可能な燕市財政ということを目指してまいりたいと思っております。 ◆23番(塙豊君) じゃ、財政問題これぐらいにして、次に観光の施策についてお伺いします。  先ほど私朝ちょっと新潟県の観光地というのをネットで引いたんです。相当いっぱいあるんですね。1位から順についているんです。1番が弥彦神社、26番が弥彦山のロープウェイ、それで52番目に弥彦山、82番目が大鳥居、97番目がスカイライン、燕市の施設で出てくるのは100番以下に交通公園が一番最初。この実態、産業振興部長さん、どう思いますか。 ◎産業振興部長(坪井誠君) そういった燕の観光施設なり、皆様が観光客が訪れていただく地域というもののPRができていないということも一つかもしれませんが、あるいはまた新たな観光資源の開発についても、まだまだ開発していく必要というものがあるというふうな認識でございます。 ◆23番(塙豊君) 先ほども国上山の山開き4月29日、弥彦山4月15日と言われました。ついでだから、一緒に言うけどね、国上山行くとたしか観光マップ売っています、200円で。いつつくったのかなと思ったら結構古いですよね、あれ。私も今年行ったときに一緒に行った方が買ってくれました。私花見に大阪のほうから来た人たちを連れていったんですけど、その日が3月30日なんですよ。国上山の山開き4月29日と言っていましたよね。産業振興部長さんたち、カタクリの花とか、雪割草っていつ咲くか知っています。見たことあります。ちょっと答えてください。 ◎産業振興部長(坪井誠君) 実際には見たことはないですが、そういった咲く時期については3月下旬から4月上旬ぐらいに咲くものだという認識ではおります。 ◆23番(塙豊君) 国上山の観光パンフレット売っている方は元燕市の職員の方だったんですけど、一番いい時期ですよと言ったんです、3月30日に。ちょっと1カ月違うというのはどういうことですか、これ。皆さんやっぱりセンスを問われると思いますよ、こういうのは。皆さんは自分で行かれたことがないんですよ。やっぱり自分で見なきゃわからないですよ。どの観光関係のパンフレットやポスター見てもカタクリの花も載っていないし、雪割草も載っていないしみたいところがいっぱいなんですよ。皆さんはそういう、私も含めてそうですけど、この辺に住んでいる方は意識が違うんですよ。  私も最初のところの質問で言いましたけど、ほとんど歩かずにカタクリの花が、特に弥彦は本当に弥彦の村営駐車場、商工会の、ほんの道を挟んで1分歩くとカタクリの群生ですよ。こんなところは日本中そうないですよ。私連れていった方たちは結構山歩きの好きな方たちだけど、みんな感動していましたよ、すばらしいと。こんなすばらしい自然がいっぱいある。それも国上山の場合なんか本当に歩くのも、わかるとおり山も低山ですし、コースももうちょっと整備したらもっといいでしょう。すばらしいですよ。ところが、その観光情報がどこ行っても得られないんだよ。春先の観光情報というと、いつごろからカタクリの花が咲きますとか、どういう登山コースがありますとか、どういうふうに行くと簡単で、どういうふうにして行くとこういう施設もあります。例えば先ほども出たけど、てまりの湯だとか、そういうものとの合体して、見たら帰りお風呂入ってくださいでもいいですし、そういうトータル観光ルート、こういうのやっぱりせっかくあるんだから、私は産業観光もすごく大切でいいと思いますよ。ただ、それだけじゃなくてやれることというのをしっかりと対応してもらいたいし、そういう観光資源をしっかり開発することがすごく私はいいと思います。あともう一つは、いろんな観光関係のところへ行けばそういう情報が得られる体制をつくっていただくということもあわせて重要だと思いますけど、その辺について。 ◎産業振興部長(坪井誠君) ご指摘をいただきました。現在燕、弥彦とも広域観光ということで連携をさせていただいているところでございます。そういった場を通じて道の駅であったり、弥彦神社などの周知も含めまして、そういった中で観光のおのおののPRを行っていく中で、さらなる観光の振興というのを図っていきたいというふうに考えてございます。 ◆23番(塙豊君) 大上段に振りかぶった話じゃなくていいんですよ。取り組めるところから取り組んでいってもらえばいいんです。例えば今度つくるときには、ポスターにカタクリだとか、雪割草をちょっと載せてもらうとか、それもプロが撮ったもんじゃなくたっていいですよ。素人の方だって今みんな山もカメラ撮っている方なんかいっぱいいるわけです。燕市の職員の方だって上手な方いるわけですから、そういう人たちのいい写真を少しずつ配置してもらうことによって、やっぱり皆さんの目が、おい、新潟県燕行くとこれが見れると。私は、前の前の前かな、前の中野副市長さんが言われたことがあるんですよ。自分が企業誘致した会社の社長さんは、今燕に出ていられる企業の社長さんは春になると楽しみなんだそうです。自分ちの会社に電話して、おい、今日行ったらいいか、明日行ったらいいかと言って、カタクリの花を見に行くのを楽しみにしているそうです。山登りなんか到底できる年齢じゃないんで、すぐ見れる、こんないいところないというのも実感としてあるわけです。今行ったって見れませんから、春先になったら是非見てください。そういうのを見ることによって私は違うと思います。実際見ることは、あっ、人はこういうことで感動してくれるんだと。世間の山のちょっとしたところ行くと、カタクリの群生地とか、ユキワリソウの群生地なんか行くと全部ロープ張ってありますよ。ここから先入っちゃいけません、踏んで荒らさないでください。新潟県のここら辺はそんなの一切なく、近くに寄って写真も撮れます。それは、踏み荒らしてもらっちゃ困りますけどね、そういうように近くに接せられるんですよ。だから、特に今私はそういう花が好きだとか、さっきも言ったけど、山ガールとか、山登る中高年のおばさんたちは、おばさんなんか言っちゃ失礼だね。女性たちは皆さんお金持っていますから、ちゃんと来てくれてちゃんとお金落としてくれます。ちゃんと遠くからでもお金かけて来てくれますから、ちゃんとした宣伝してちゃんとしたPRさえしていればちゃんと来てくれますよ。本当に私も実感しています、それは。だから、そういうことについてしっかりと対応できれば、もっとPRできるんじゃないでしょうかね、と私は思っています。その辺の確認お願いします。 ◎市長(鈴木力君) ご提案ありがとうございます。実は私も最近弥彦山でなく、専ら国上山を登っておりまして、改めましてそのよさを認識しておるところでございます。昨年シンガポールの首相がプライベートで国上山に来られたんですけど、どうも来たいと思った理由がやはり山野草の美しさというのを聞きつけて、ぜひ見てみたいということで来られた。ただ、来た時期が冬でしたので、その時期ないんですよと言ったけど、とにかく行ってみたいんだということで来られたということでございます。いずれにいたしましても、国上山周辺の自然観光につきましても、燕市の重要な観光資源だと思っています。  これまでどちらかというと、おいらん道中であったり、酒呑童子行列であったり、イベント中心で観光協会のほうもそこに力を注いでいた部分があろうかと思います。やはりトータルとして通年を通してお客様から来てもらうという取り組みも重要であります。そういった問題意識の中から地域おこし協力隊というのを国上のほうの取り組みにぜひかかわらせたいということで公募して、今年スタートしたと。まだ来たばかりでございますので、まだ独自にということにはなりませんけど、まさに1年の国上山の変化というのを体験してもらいながら、いろいろと次の企画に結びつけていくということをやっていきますので、ご指摘の点を十分踏まえて、これから観光資源の磨き上げ、さらにはPRというのに取り組んでまいりたいと考えています。 ◆23番(塙豊君) それでは、最後のところ行きますけど、私お米、大きな単位で買うお米というのはまずは持って帰るのは不可能なんで、必ず送るわけですよ。送れば運賃かかるんですよ。でも、東京行っても新潟産コシヒカリは買えるんですよ、どこ行っても。それも運賃はかからないわけです、残念ながら。でも、ここのお米がおいしいんだと特化してもらうものというのは、どうやってできるかといったら食べてもらうことなんです。私先日山形県の鶴岡市行って、鶴岡の駅前に新しい商業施設ができたんです。物販施設、7月にオープンした。そこ行ってびっくりしたんですよ。お米が、山形のお米ですよ、はえぬきだとか、ひとめぼれとか、つや姫とか、それが7種類ぐらい、げんげんだとか、何とかとかいろいろあって、ちゃんと並んで。すばらしいかわいらしい入れ物に入っている。贈り物にもいいし、さっき450グラム、1キロと言ったけど、普通若い方が食べるとなると2合か3合ぐらいですよ、せいぜい食べても。3合だと結構あるかな。2合でも2日ぐらいあるのかな。それぐらいがやっぱり限界だと思うんですよ。食べ比べてみてとなったら、ある程度のものを二、三種類買っていってもらいたいわけですよ。お土産として持っていってもらってもいいし、そういうことの発想力というのはなるほどなと思ったですよ。また、そっちはそっちの特徴でやるから、いいんですが、すばらしいなと思ったのはレイアウト。例えば施設のレイアウトもいいし、お魚のコーナーなんか生の魚売っているんですよ。上がったばかりの氷の上に上げて。こんなのどうやって持っていくんだろうというと、ちゃんとあれしてお送りしますと、全部調理ある程度して大丈夫ですというようにして送りますとか、なるほどなというような発想力があるんですよ。皆さんも私は見てもらうのが一番いいんですけど、やっぱりプロデュース力、演出力。ポスターだけとかじゃなくて、トータル的にしっかりとした演出とか、そういうものをしてもらうときっとそういうものにつながると思います。  あと是非道の駅等々、この辺の果物も売ってください。果物は魅力的な商材だと思いますが、なぜ燕三条駅で売っていないのか、私は大変疑問であります。このことを申し上げて私の一般質問終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山眞二君) ここで説明員入れかえのため、休憩します。          午後 2時52分 休憩          午後 3時09分 再開 ○議長(中山眞二君) 休憩を解き、会議を再開します。  次に、6番、柳川隆君に発言を許します。 ◆6番(柳川隆君) それでは、通告に従いまして最初の一般質問を行わせていただきます。  大項目2つであります。大項目1、市長の政治姿勢について、中項目(1)燕三条JCの「県央中核市」を目指す「新燕三条JC宣言」のこと。小項目①、5月31日の新潟日報の紙面によれば、燕三条JCは4月の発足20周年式典で「『県央中核市』誕生を目指し、燕三条市実現に向けて運動する」とした内容の「新燕三条JC宣言」を発表した。それに対して燕市長は6月30日の定例記者会見で、「直ちに合併に向けて何か行動をとることは考えていない」と慎重な姿勢を示した。その理由として「かつて燕市が三条市などとの合併協議会から住民投票を経て離脱し、旧吉田、分水両町と合併した」ことを挙げられていたが、その他に慎重な姿勢をとる理由はあるのか伺う。  ②、やはり8月3日の新潟日報の紙面には、JCの理事長へのインタビュー記事が載っていたが、その紙面の大見出しに「人口減対策に合併必要」とある。人口減少は全国規模の問題であり、燕や三条も確実に人口は減っていく中で、合併したからといってそれがどうなるものでもないと思うが、市長はどう考えられているのか伺う。  ③、同記事の中見出しに「観光や産業、発信力向上も」とあるが、発信の件数で言えば燕、三条それぞれが発信している現在のほうが単純に倍の件数になっているわけであり、この点について市長はどう思われるか伺う。  ④、同記事の質問の中に「気質の違い」を聞いている箇所がある。いわゆる、三条もん、燕もん、この違いこそこれからのまちづくりの核になる大事なところで、合併によってその違いが薄まったり、中和されたりする可能性が高まることになる危惧を抱いているが、市長の見解を伺う。  ⑤、同項目の質問に答えた最後の部分「新宣言をまちづくりについて語り合うきっかけにもしたい」。この「きっかけにもしたい」の「も」ということについては私も異論はない。市長はどう受けとめておられるのか伺う。  大項目2、水道事業について。(1)燕市水道事業基本計画における浄水場施設再構築事業の総事業費のこと。①、事業費総額約176億円(概算)はどのようにして算出されたのか伺う。  ②、この概算事業費における浄水施設工事費93.4億円、配水施設工事費23.5億円、合計すると116.9億円、総事業費に占める割合は66.4%になる。この中で建設資材費の占める割合を伺う。  ③、基本計画から供用開始まで足かけ10年に及ぶが、その間の建設資材の変動をどう考えているのか伺う。  以上で1回目の質問を終わります。 ◎市長(鈴木力君) それでは、柳川議員のご質問にお答えします。私からは、1番の(1)燕三条青年会議所の「新燕三条JC宣言」に関連した一連のご質問について答弁させていただきます。2番の水道事業については、水道局長から答弁させていただきます。  最初に、(1)の①、「新燕三条JC宣言」についてのご質問にお答えします。6月の定例記者会見での質問にお答えしたとおり、若い人たちが都市の垣根を越えて交流したりすることにはエールを送りたいと考えておりますし、将来的な可能性として合併を頭から否定するつもりもありませんが、今直ちに私から何か行動をとることは全く考えておりません。その理由は、記者会見で述べましたとおり、かつて旧燕市は三条市などとの合併について住民投票を行い、多数を占めたほうの結果に従って、いわば住民の意思で合併協議会から離脱したという経緯があります。これをまず尊重しなければならないと考えています。  加えまして、その後に合併した旧吉田町、分水町の住民にとっての地理的に見た、あるいは歴史的な感覚なども考え合わせれば、現在の燕市民の間で三条市との合併を望む声が多数を占めているような状況にはないと考えております。また、平成の大合併が行われた背景には、合併特例債など財政的なインセンティブがあったからであり、それがなくなった現状では、合併に積極的でない多数の市民の方々にあえて訴えかける意義を私は見出せません、というのがもう一つの理由でございます。  次に、人口減少対策としての合併の必要についてであります。合併すれば人口規模は大きくなりますが、議員ご指摘のとおり合併することで、人口減少そのものに歯どめをかけられるほどの効果がもたらされるものとは私も考えておりません。そもそも合併は、まちづくりを進める上での手段、あるいは選択肢の一つであり、合併すること自体が目的ではないのは当然のことでございます。現時点で合併しなければ燕市政の運営にとって不都合であるとか、あるいは不可能なことというのがあるとは考えておりませんので、燕市としては総合計画に基づいて活気や魅力のあるまちづくりを進め、一人でも多くの人々に定住してもらい、訪れてもらえるように努めてまいりたいと考えています。  次に、観光や産業に係る発信力の向上についてであります。私は、合併という形をとらなくても、各分野ごとに最適のパートナーを決めて、お互いがウィン・ウィンの関係になればよいという考え方を持っております。三条市とは、産業という面でそれを構築することは有意義であり、効果も期待できると思っております。したがいまして、産業という分野で燕三条として一体的に発信することは、疎まずに行いたいと考えています。ご指摘のとおり、私もあるときには燕市、三条市がそれぞれに、あるときには共同で発信していくということで、この地域の産業面での地域全体の魅力発信力を高めていければいいなと、そんなふうに考えています。  なお、余談かもしれませんけど、一方で市民生活に密着した分野においては、弥彦村さんと良好な関係づくりを今進めていることはご案内のとおりでございます。  次に、両市民の気質の違いについてのご質問にお答えします。新聞記事によれば、燕三条青年会議所の理事長もインタビューで述べられているように、合併に対する燕市民の皆さんの抵抗感が根強いというふうにご自身も認識されているようでございますけれど、その理由が単に気質の違いによるものかどうか、理事長さんも答えていませんし、私もわかりません。そもそも気質というものが薄まったり、中和したりするのかどうか、私もわかりません、学者ではありませんので。いずれにいたしましても、私が両市の合併に消極的だという理由は、先ほど申し上げました理由でございます。両市民の気質の違いが薄まったり、中和されるということを危惧していることからではありません。  最後に、青年会議所理事長が「新宣言をまちづくりについて語り合うきっかけにもしたい」と述べられたことについてのご質問いただきました。最初に申し上げましたように、若い人たちが都市の垣根を越えて交流したり、将来の県央地域全体のあり方について語り合うこと自体はすばらしいことだというふうに受けとめております。その中で例えば工場の祭典やものづくりメッセなど、産業の観点から三条市との連携による成功事例たくさんありますし、そういう分野ではさらに連携を深めることはいいことなんだろうと思います。合併という手法にこだわらず、どうしたらこの地域全体がもっとよくなっていくのか、若い人ならではの考えや柔軟な発想で検討し、行動されることを私は期待したいと思っています。 ◎水道局長(松村金司君) 私からは、大項目2、水道事業についてお答え申し上げます。  最初に、①、事業費総額約176億円(概算)はどのように算出されたかについてお答えいたします。概算事業費の算出につきましては、基本計画で設定した計画給水量、配水池容量、想定する管路延長等に基づき、全国の施設別の費用実績をもとに策定された厚生労働省の公表資料を活用し、また公表資料などで把握できない費用につきましては、委託設計業者を通じて見積徴収により各事業費を積み上げ、概算事業費を算出したものであります。  次に、②、総事業費の中で建設資材費の占める割合についてお答えいたします。基本計画では、統合浄水場施設の基本的事項を取りまとめたものであり、施設の構造や建設資材等は現場調査を踏まえた設計条件をもとに基本設計、詳細設計で設計をすることになります。また、国が公表している積算資料は、施設別に材料費、機械経費、人件費が一括で積算されていることから、材料費の占める割合を算出することはできませんが、国の公表資料以外の見積もりによる事業費算定においては、建設資材費が直接工事費に占める割合はおおむね5割程度となっております。  最後に、基本計画から供用開始まで足かけ10年に及ぶが、その間の建設資材の変動はどう考えているかについてお答えいたします。水道事業基本計画では、平成37年度の統合浄水場供用開始を目指し、平成32年度から統合浄水場の施工を計画しております。事業のピークは、基本計画策定から5年から7年後の平成33年度から平成35年度に予定をしております。基本計画における事業費は、概算事業費であること、建設資材が今後どれくらい変動するか明確でないことから、建設資材の変動は考慮しておりません。今年度策定の水道事業基本設計やその後に予定しております詳細設計においては、策定時の実勢単価で積算を行い、事業費を算定いたします。  なお、国が公表している建設工事に係る名目工事費を基準年度に実質的に変換する指標、建設工事デフレーターの上水道部門では、平成23年度から平成28年度の過去5年間では3.1ポイントの上昇となっており、過去3年では横ばいの推移となっております。このことからも、建設資材の変動による大きな事業費の増額はないと考えておりますが、災害などの社会情勢の変化などに注視してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆6番(柳川隆君) どうもありがとうございました。順次じゃ再質問させていただきます。  大項目1のほうからであります。新潟県の場合、平成大合併は112市町村あったのが30になったと。日本一進んだと。水道局からいただいた冊子にも一番裏面に書いてありました。すごいもんだと思います。そして、全国で約1,700の自治体があるんです。その中で3分の2が人口5万人以下、3分の1が5万人以上と。燕市の場合は、合併前は5万人未満でしたけど、分水、吉田が加わって8万と。だから、残りの5万人以上の自治体に入っていると。この2つを考え合わせても、これからそうそう合併というのは私はあまりここまで極限とまで言いませんけど、全国で一番進んだんだし、3分の1の人口5万人以上になっているんだから、合併はそんなに考えることもないんじゃないかなというこの2点からでも思うんですけども、市長はどうお考えになるんでしょうか、お伺いします。 ◎市長(鈴木力君) 先ほど申しましたように、旧燕市の経過、それから新たな合併をした、財政的なインセンティブなくなったという現時点の中で、大きなメリットといいますか、それを見出すことは現時点ではできません。ですから、当面は燕市内一体感の醸成と活性化に力を注いでまいりたいと、先ほど答弁したとおりでございます。 ◆6番(柳川隆君) 2011年3月11日の東日本大震災がありまして、6年以上たちましたけども、あの地域にもプロの小説家というのが多く住んでいらっしゃいまして、仙台に結構いらっしゃるんですけども、熊谷達也という直木賞受賞した60ちょっと前の作家がいまして、若干心理的、メンタルの面が立ち直って、プロの作家も人間ですから、最近復興の小説、あちらに住んでいる方も書き始めました。その中で熊谷達也さんの作品の中で、主人公は少年だから、中学生ぐらいなんです。その中学生に老人が、なかなかインテリの老人なんですけど、こういうことを言うんです。私は本読んでいていいなと思うと、個人的な話で悪いけど、抜き書きしておくくせがありまして、抜き書きしたんです。こういう文章です。結局のところまちの魅力とは、そのまちに暮らす人々のアイデンティティとは何かという問題に行きつくんだと、こういうことを老人が小説の主人公に言うんですね。これが非常に惹かれまして。  これ以上の合併というのは、私そういうまちの魅力のアイデンティティ、人々のアイデンティティとは何かに関係あるんだと。これ以上の合併はあまり私は関係ないんじゃないかなと思っているんですけども、急にこんな文章言われて市長もちょっと答えにくいかもしれませんけど、市長はどういうふうに思われますか。 ◎市長(鈴木力君) 先ほどから答えているように、合併は考えていないということでございます。 ◆6番(柳川隆君) わかりました。私もほとんど一緒な考えなもんで、大項目1はこれで終了して2番目に行きたいと思います。  ①、さっき設計業者から見積もりとったという話もありましたが、これは何社からとったんでしょうか。 ◎水道局長(松村金司君) 基本計画において、私どものほうは設計業者のほうに委託をしております。当然設計業者のほうからメーカーさん等々に見積もりをいただいて、それを私どものほうに報告というふうな形をとっておるところでございます。その調書によりますと、約6社からの見積もりをいただいているところでございます。 ◆6番(柳川隆君) わかりました。6社からと。その6社から見積もりとって、どういうふうに、176億円というのは何番目の業者からとか、足して6で割ったとか、どういうことなんでしょうか。設計業者からの資料だけに基づかないとは思いますが、どういうことなんでしょうかね、その6社から。 ◎水道局長(松村金司君) 176億円のうち、基本的には厚労省が発表しております積算資料に基づいて行っております。ただ、それに基づかないものにつきましては、見積もりで行うことが妥当だということで行ったところでございますので、その辺はよろしくお願いしたいと思います。それで、6社のうち当然ながら高い低いはあるわけでございますけれども、平均値ということで採用させてもらったところでございます。 ◆6番(柳川隆君) 最近ですけども、話題の加計学園、愛媛県今治市で獣医学部、今7階建てのかなりできましたよね、時々テレビで出ていますけど。来年4月の開校は見送られたと、認可を、報道ありました。そのちょっと後に、ある一級建築士がちゃんと全国放送に名前も顔も出して、自分が考えた坪単価は80万円、つくっている業者が出した坪単価が、2通りありまして、坪単価126万円と、局によってちょっと違いまして、146万円。126万円の安い方でも、一級建築士が顔も名前もちゃんと出して明言したのは80万円、約5割高いんですね。その次に、一級建築士、その人は安い材料を使っていると、そういう一言コメントしたんです。安い材料を使っているから、私は80万円と計算できたと。実際は126万円から146万円、5割以上高い。こういうことがまたこれからそんたく、それとはまた別な話で、建設、本当の工事費の話の、一級建築士が見積もったのと施工業者が出したのとのすごい差が、これから多分問題にされるんじゃないかなというふうに私も思っているんですけども、ということは何を言いたいかといいますと、つまり厚労省の表のものを参考にしていらっしゃるということで、今の加計学園の獣医学部、大きな差みたいなことは全く起こり得ないと思われますか、どうでしょうか。 ◎水道局長(松村金司君) 加計学園のことにつきましては、私は詳細には存じ上げておりませんので、ちょっとコメントはできないんですけれども、厚労省のほうの積算公表資料につきましては、今までの浄水場実績に基づいて概算という形で公表しておりますので、それほど大きな差というのはないだろうというふうに私は考えております。 ◆6番(柳川隆君) ②に行きます。材料費の占める割合はおおむね5割と。5割が、さっき3番で最近の数年間で3.1ポイントしか上がっていないと。この3年は横ばいと。だから、5割を占める材料費の割合が1割、10%も上がらないだろうと思われるのは妥当な見方かもしれませんけども、いつだったか隣の部屋で協議会のとき私、新国立競技場の2倍、3倍になったんです、本当に。大騒ぎになって、毎朝いろんなテレビ局が放送していました。その中で4つ、5つ高騰した理由が入っていました。建設資材の高騰というのがどのテレビ局の高騰した理由の中にも入っているんです。そういう懸念は私ちょっと持つんですけども、最近数年は3.1ポイント、この3年は上がっていない、横ばい。それはそれでいいんですけど、過去に、過去といったってそんな10年も前の話ではないです。ほんの5年もたたないでしょう。3年、2年、国立競技場。ああいうことというのは私危惧するんですけど、そういう懸念はないでしょうか。 ◎水道局長(松村金司君) 国立競技場の詳細についてはわかりませんけれども、基本的にはデザインが変化したということであまりにも事業費が変わってきたというふうに存じ上げているところでございます。そういうことを踏まえたときに、やっぱり国立競技場という特異な建物であるということ、片や一方では私どものほうの浄水場というのは、各事業体が長年積み立ててきた基本的な事業費というのが当然ながら蓄積されているわけでございますので、そのようなことは起こらないというふうに私どもは考えております。 ◆6番(柳川隆君) もう一つその前に危惧する材料として、私が60まであるこの辺の材料問屋にいまして、例えばステンレス、今月発注すると、例えば100トンでいいです。金は来月必ず現金で払うと、ちゃんとした会社だから。納入は1年後にしなさいと、こういう注文は受けないんですね、問屋として。なぜ受けないかといいますと、ステンレスの原材料、ニッケルとか、クロムですけども、全部輸入なんです。輸入ということは為替で変動します。その1年後の為替相場なんか誰も当てられないんですね、ドンピシャに。だから、もうかるかもしれないけど、大損こくかもしれない。こういうばくちみたいなことは、普通会社経営をどなたもしないんで、受けないと。だから、そういう注文は、1年後に納入というのはないと。そういう世界にいたもんで、5年で3%ぐらいしか変動がないというのが、それぞれ業界いろいろさまざまあるから、いいんですけども、なかなか信じられないといいますか、いつ何があるかわからないぞみたいな気が私なんかするんですけども、心配はしませんか、どうですか。 ◎水道局長(松村金司君) ここ数年の使用資材の動向を見ましても、生コンクリートについては5年で5%前後、あと鉄筋等々につきましては、横ばい状況しておりますので、そういうことは今のところないというふうに私どものほうでは考えております。 ◆6番(柳川隆君) 見積もり出された業者さんは、要するに資材も横ばいと想定して見積もり出してこられたんだと思いますけども、1割上がったらかなり大きなダメージですよね。上がったから、じゃ上げてくれなんて言えないわけですよね。入札があって、ある金額で落札するんだから、それを仮に材料費は上がったとして入札額よりオーバーしちゃったら、かといってそれ別途下さいなんていうことは言えません。そういう約定というか、附帯条項なんか入札にはないんでしょうかね、どうでしょう。 ◎水道局長(松村金司君) 先ほど申したとおり、今概算事業費の段階でございまして、入札までには当然ながら設計図等々に基づいた材料等々で積算をすることになろうかと思っております。その入札をした段階で事業費、契約はするわけでございますので、契約後にもし物価が上がったということになれば、燕市の請負約款等々で物価スライド条項というのがございますので、それにのっとっていくような形になろうかと思います。 ◆6番(柳川隆君) なるほどね。私も多分そういうことでないと、業者さんはやっていられないなという予想はしたんですよ。例えば大きな山の中にでかいダム、軽く10年超えるわけですよね。それを10年いたら人件費だって10年間横ばいでいくわけないんで、生コンであれ、何であれ。そういう物価スライド制というのは、大きな工事で長年かかるという場合の変動のスライド制はとられると。それ聞いて少し安心したんですけども、私この質問するときに建設業というのは全く不案内なんで、ちょっと知り合いの建設業の経営者に聞いたんです。ざっくり聞いたんですよ。足かけ10年の工期で、この前ちょっとプラスの工事費出て200億円。足かけ10年でしょう、設計から供用開始まで。〔何事か呼ぶ者あり〕
    ◆6番(柳川隆君) 工事、七、八年か。でも、弥彦が加わるから…… ○議長(中山眞二君) 概算は決定額じゃないので、これからやっていきますんで。 ◆6番(柳川隆君) 弥彦が加わるから、また1年か2年延びますよね。そうしたときにどうですかと言ったら、2割増えるだろうと、そうおっしゃったんです。この辺の一般の土木建築の経営者ですけどね、それなんかはどういうふうに思われますか。 ◎水道局長(松村金司君) 2割増えるという、私どもちょっと根拠がわからないので、コメントはしようがないんですけれども、先ほど申したとおり、今のところの資材の高騰等々は起こっていない等々から考えると、それから入札から私どものほうの工事はおおむね3年、4年で終わるような状況でおりますので、そこまで2割というその線というのは全くないというふうに今の段階では考えております。 ◆6番(柳川隆君) 基本設計がおととしでしたっけ、去年でしたっけ、そのときに176億円というのは出たんですよね。入札が数年後ですよね。さらに、工事が始まるのに材料が要ると。また、入札後何年か先ですよね。ということは、少なくとも176億円という額が出てから、工事するのに業者が材料集めて工事始めるまで六、七年はあるんですよね、たしか期間としては。そうですよね。違いますかね、どうですか。 ◎水道局長(松村金司君) 昨年に基本計画をつくらせていただきました。今基本設計を今年、来年でつくっているところでございます。その基本設計につきましては、ある程度の概略的な構造物の大きさ等々を踏まえた中で、また事業費を算定することになります。そして、平成32年度に一応工事発注を予定しておりますので、基本設計から1年後には詳細設計に移るという今計画でおりますので、その都度、その都度その実勢価格に基づいて私どものほうとしては積算をしていくと。それで事業費を決定していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆6番(柳川隆君) 前に隣の部屋で、さっきちょっと言いました国立競技場の2倍、3倍になったときの話を聞いたことあるんですよ。そのときに課長さん、春にかわられたかな。課長さんの答弁が、そういうことはもちろんないように業者と緊密に頻繁に打ち合わせをすると、そういう答弁がありました。課長、かわられたのかな。それを簡単に、どういう打ち合わせするのか、課長さんがそういう答弁されたんですよ。それをちょっと伺います。 ◎水道局長(松村金司君) そのときは事業費が2倍、3倍になることはないというふうな答弁だったと私は記憶しているんですけれども、業者との緊密な連絡ということになりますと、今その当時は当然基本計画を作成しているところでございますので、そこの積算についてはどのような形にしているのかと、そこのところについて精密に、緊密に連絡しながら、ある程度その場面での精度を上げていくというふうなことだったと私のほうは理解しております。 ◆6番(柳川隆君) 私のるる聞きましたけど、要点は要するに適正な価格であるか、材料が仮に上がった場合、その場合どうなるのかと、この2点が伺いたかった点で、ほぼ納得できましたので、以上で私の一般質問終わります。 ○議長(中山眞二君) 以上で本日の日程は終了しましたので、本日はこれで散会します。  なお、次回9月11日は午前9時30分から本会議を再開します。  全員ご起立願います。大変ご苦労さまでした。          午後 3時45分 散会...