○議長(
小堺清司君) 日程第4
議事日程に記載の議案第24号から請願第1号までの9件を
一括議題といたします。 9件に関し、
産業環境常任委員会の
審査報告を求めます。
産業環境常任委員長。
◆14番(鈴木善雄君) それでは、
産業環境常任委員会の
審査報告を申し上げます。 当委員会に付託されました議案につきましては、お手元の
産業環境常任委員会審査報告のとおりであります。 今回の審査の過程について申し上げますが、各議案の
概要説明については、既に本会議において当局よりなされておりますので、ここでは説明を省かせていただきます。 今回の審査は、去る3月16日、当委員会を開催し、付託された議案は、議案第24号から議案第31号の8件と請願第1号であります。 初めに、議案第24号
坪野辺地総合計画の変更についてを議題とし、当局より
農林課長、
総合政策課担当の出席を得て審議に入り、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第25号 犯罪のない安全・安心な
まちづくり条例制定についてを議題とし、当局より市民
生活課長、環境政策室長の出席を得て審議に入り、条例の名称について他の事業等の関係から検討されたのかとの質疑があり、当局より答弁をいただき、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第26号 廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する
条例制定についてを議題とし、当局より環境衛生課長、同
課長補佐の出席を得て審議に入り、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第27号
露店市場管理条例の一部を改正する
条例制定についてを議題とし、当局より観光
交流課長、
担当係長の出席を得て審議に入り、露店市場の収入にまつわる出店数と、合併後の十日町おおまつりであるので、諏訪神社大祭はおおまつりの中に包含すべきではないかとの質疑があり、当局より答弁をいただき、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第28号
兎口露天風呂条例の一部を改正する
条例制定についてを議題とし、当局より観光
交流課長、松之
山支所長、
担当係長の出席を得て審議に入り、温泉施設利用料の改正により、利用者の推移と料金収入は増収となるのかとの質疑があり、当局より答弁をいただき、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第29号
松之山温泉センター条例の一部を改正する
条例制定についてを議題とし、当局より観光
交流課長、松之
山支所長、
担当係長の出席を得て審議に入り、駐車場確保についての質疑があり、当局より答弁をいただき、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第30号 まつ
だい郷土資料館条例制定についてを議題とし、当局より観光
交流課長、松代支所長、
担当係長の出席を得て審議に入り、郷土資料館とまつだい農舞台との利用共通券等についての質疑があり、当局より答弁をいただき、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第31号
農業委員会の選任による委員の
団体推薦に関する条例の一部を改正する
条例制定についてを議題とし、当局より
農業委員会事務局長、
担当係長の出席を得て審議に入り、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、請願第1号
金融危機に端を発する
大量解雇・雇い止めから雇用とくらしをまもる緊急対策の強化を国に求める
意見書提出を求める請願を議題とし、
紹介議員の
趣旨説明を受けた後、審査に入り、委員より、IT産業を初め、各事業所等において求人と求職の職種に差異があるようですが、当地域の傾向についての質疑があり、
紹介議員より答弁をいただき、採決の結果、
賛成少数、不採択と決定しました。 以上で
産業環境常任委員会の
審査報告を終わります。
○議長(
小堺清司君) 9件に対する質疑を許します。 質疑はないものと認めます。ご苦労さまでした。 これより請願第1号
金融危機に端を発する
大量解雇・雇い止めから雇用とくらしをまもる緊急対策の強化を国に求める
意見書提出を求める請願を起立採決いたします。 本請願に対する
委員長報告は不採択であります。本件は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君)
起立少数であります。 よって、請願第1号は不採択と決しました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第24号から議案第31号までの8件に対する
委員長報告は
原案可決であります。8件は委員長の報告どおり決するにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小堺清司君) ご異議ないものと認めます。 よって、議案第24号、議案第25号、議案第26号、議案第27号、議案第28号、議案第29号、議案第30号、議案第31号は可決されました。 〇
△日程第5 議案第32号 十日町市
介護保険条例の一部を改正する
条例制定 議案第33号 十日町市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する
条例制定 議案第34号 十日町市
介護従事者処遇改善臨時特例基金条例制定 議案第35号 十日町市
在宅介護支援センター条例を廃止する
条例制定 議案第36号 十日町市
教育センター条例制定 議案第37号 十日町市
少年育成センター条例を廃止する
条例制定 議案第38号 十日町市角万
寺スキー場条例を廃止する
条例制定 議案第39号 十日町市
体育施設条例の一部を改正する
条例制定 議案第40号 十日町市
資料館条例の一部を改正する
条例制定 議案第41号 十日町市
文化財資料収蔵庫条例の一部を改正する
条例制定
○議長(
小堺清司君) 日程第5
議事日程に記載の議案第32号から議案第41号までの10件を
一括議題といたします。 10件に関し、社会文教常任委員会の
審査報告を求めます。社会文教常任委員長。
◆16番(太田祐子君) それでは、今議会におきまして社会文教常任委員会に付託されました議案についての報告をいたします。 当委員会に付託されました案件につきましては、お手元に配付されました
委員会審査報告書のとおりであります。 議案の概要につきましては、既に本会議において担当
所管課長よりされておりますので、省かせていただき、審議の過程で出された質問や意見等を述べさせていただきます。 議案第32号 十日町市
介護保険条例の一部を改正する
条例制定についてであります。委員より、介護認定の仕方について質問があり、審査項目が一部改正となるため、審査判定員の研修会を行っている旨の答弁をいただきました。また、現在の6段階、新たな8段階の階層別人数についての質問がありました。旧6段階の階層別人数は、1段階が98、2段階が2,299、3段階が1,958、4段階が9,074、5段階は4,216、6段階が1,311人であり、新たな8段階となった場合、1段階から5段階までは変動がなく、6段階が1,056、7段階が133、8段階が142人となるとの報告を受けました。採決の結果、賛成多数で
原案可決であります。 次に、議案第33号 十日町市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する
条例制定についてであります。委員より、当市の減免人数について質問があり、担当課長より細部にわたる説明を受け、採決の結果、賛成多数で
原案可決であります。 次に、議案第34号 十日町市
介護従事者処遇改善臨時特例基金条例制定についてであります。特に質疑はなく、採決の結果、
全員賛成で
原案可決であります。 次に、議案第35号 十日町市
在宅介護支援センター条例を廃止する
条例制定についてであります。委員より、これまできめ細やかな支援を行っていただいてきたが、委託することにより地域が広くなり、行き届いたケアが行えるのか心配であるとの旨の質問がありました。担当職員より、社協にも保健師は常駐をしているし、本庁や支所にはおとしより相談係が設置してあるため、大丈夫であるとの答弁をいただき、採決の結果、
全員賛成で
原案可決であります。 次に、議案第36号 十日町市
教育センター条例制定についてであります。委員より、職員の人数や情報館のどこの場所で行うのかとの質問がありました。総勢28名体制で、情報館事務室内に設置し、相談室は別途個室を用意している旨の説明を受けました。採決の結果、
全員賛成で
原案可決であります。 続きまして、議案第37号 十日町市
少年育成センター条例を廃止する
条例制定についてであります。特に質疑はなく、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第38号 十日町市角万
寺スキー場条例を廃止する
条例制定についてであります。特に質疑はなく、採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 次に、議案第39号 十日町市
体育施設条例の一部を改正する
条例制定についてであります。委員より、蒲生プールの閉鎖後はどうするのかとの質問に対し、危険であるため当面は水を抜く。埋める等については予算が絡むため、今後の課題であるとの答弁をいただきました。採決の結果、
全員賛成、
原案可決であります。 議案第40号 十日町市
資料館条例の一部を改正する
条例制定についてと議案第41号 十日町市
文化財資料収蔵庫条例の一部を改正する
条例制定についてであります。文化財課長より、川西民俗資料館に収納してある児玉画伯の絵画は、湿度や空調設備の整った千手コミュニティセンターで保管する旨の
補足説明がありました。特に質疑はなく、採決の結果、議案第40号、議案第41号とも、ともに
全員賛成、
原案可決であります。 以上で社会文教常任委員会の
審査報告を終わります。
○議長(
小堺清司君) 10件に対する質疑を許します。 質疑はないものと認めます。ご苦労さまでした。 これより議案第32号 十日町市
介護保険条例の一部を改正する
条例制定についてを起立採決いたします。 本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は委員長の報告どおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議案第32号は可決されました。 これより議案第33号 十日町市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する
条例制定についてを起立採決いたします。 本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は委員長の報告どおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議案第33号は可決されました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第34号から議案第41号までの8件に対する
委員長報告は
原案可決であります。8件は委員長の報告どおり決するにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小堺清司君) ご異議ないものと認めます。 よって、議案第34号、議案第35号、議案第36号、議案第37号、議案第38号、議案第39号、議案第40号、議案第41号は可決されました。 〇
△日程第6 議案第53号 平成21年度十日町市
一般会計予算 議案第54号 平成21年度十日町市
国民健康保険特別会計予算 議案第55号 平成21年度十日町市
国民健康保険診療所特別会計予算 議案第56号 平成21年度十日町市
老人保健特別会計予算 議案第57号 平成21年度十日町市
後期高齢者医療特別会計予算 議案第58号 平成21年度十日町市
介護保険特別会計予算 議案第59号 平成21年度十日町市
簡易水道事業特別会計予算 議案第60号 平成21年度十日町市
下水道事業特別会計予算 議案第61号 平成21年度十日町市
松之山温泉配湯事業特別会計予算 議案第62号 平成21年度十日町市
水道事業会計予算
○議長(
小堺清司君) 日程第6 議案第53号 平成21年度十日町市
一般会計予算から議案第62号 平成21年度十日町市
水道事業会計予算までの予算10件を
一括議題といたします。 10件に関し、平成21年度予算審査特別委員会の
審査報告を求めます。予算審査特別委員長。
◆18番(川田一幸君) これより会議規則第103条の規定により、平成21年度予算審査特別委員会の
審査報告を申し上げます。 審査の結果につきましては、お手元に配付されました報告のとおりであります。議案第53号 平成21年度十日町市
一般会計予算、議案第54号
国民健康保険特別会計予算から議案第61号 平成21年度十日町市
松之山温泉配湯事業特別会計予算までの特別会計8件及び議案第62号 平成21年度十日町市
水道事業会計予算、合わせて10件であります。いずれも
原案可決であります。 なお、分科会における審査の詳細につきましては、先ほど行われました主査報告のとおりでございますが、予算審査特別委員会正副主査会議において4分科会に出されました主な項目についての意見、要望を申し上げ、これを市長並びに行政当局に対し、市政運営に反映するよう強く求めるものでございます。 まず、一般会計歳入について申し上げます。当市の財政状況は、平成19年度決算においては、経常収支比率は100.5%、財政力指数0.42、実質公債費比率では19.1%と20市中15位と下位にあり、大変厳しい状況下であります。今後、改善目標値を定め、行財政改革と財政健全化へのさらなる取り組みを求めます。 ここでJR東日本に関して一括してご報告をさせていただきます。JR東日本の不正取水が発覚し、発電がストップしている現状の中で、市民に不信、不満が蔓延しております。今後の対応として、河川法や電源3法の改正を国に強く働きかけていただきたい。全量放流における信濃川の環境影響調査の実施を求め、河川環境に生かしていただきたい。取水停止により水かさが増している現状は、水害予防対策に万全を期すよう国に強く働きかけるよう求めていただきたい。 次に、歳出及び特別会計について申し上げます。初めに、2款1項3目企画費については、協働のまちづくり事業の進め方について問題が多い。職員と市民が一体となり、地域独自の事業の充実を図り、地域に根差したまちづくりに取り組むべきである。コンサルタントの委託も含め、進め方の改善を望みます。 次に、3款2項3目母子福祉費に関連し、男女平等、子育て支援の一環として、母子家庭支援に合わせ、父子家庭への支援体制の整備が望まれております。 次に、6款1項3目農業振興費について、中山間地農業には中山間地域等直接支払交付金事業は大変重要な事業であります。よって国に対し、21年度が2期目の最終期であることから、3期目の事業として制度の継続を強く求めていただきたい。 7款1項10目大地の芸術祭推進費の運営委託料については、公共事業として位置づけ、事業の透明性と市民の理解が得られるよう厳しく精査し、その内容を公表するとともに、誘客の増加を図り、地域の活性化に向け努力いただきたい。 8款2項4目克雪対策費について、町内委託の除雪費に関し、合併後5年をめどに見直すとしているが、住民理解が得られるような早急な協議が必要である。また、認定外道路除雪費の補助は、要件の緩和、実態に即した見直しを求めます。 10款1項6目学校教育振興費中、指導力向上等推進事業において教育センターの開設は期待が大きい。かけはし推進や子供たちの自立支援など既存事業との連携を図ることにより、さらなる成果を望みます。 次に、議案第59号
簡易水道特別事業会計、議案第60号 下水道事業特別会計及び議案第62号 水道事業会計の3会計共通して、滞納者の実態を十分把握した上で支払いの方法等の検討を図り、納付しやすくする努力を願いたい。 次に、議案第58号 介護保険特別会計の3款1項介護予防事業、包括支援事業、2事業共通して認知症予防の効果を上げるためには早期対応が必要である。事業の早期の取り組み強化と充実が望まれております。 以上、重点項目として申し上げましたが、その他委員長として気づいた点は、予算に関する説明資料について見やすいような一工夫をとの声がありました。そのほか市債は、前年比4.3%の減少となったが、臨時財政対策債は地方債の増加の要因とも言われており、新年度に当たっては、公平、公正にきめ細かな行政サービスを提供し、福祉向上に努めていただきますようお願いをいたします。 最後に、平成21年度予算審査特別委員会設置以来、ご審議いただきました各委員会の皆様、また行政職員各位に感謝申し上げ、
委員長報告といたします。
○議長(
小堺清司君) 10件に対する質疑を許します。 質疑はないものと認めます。ご苦労さまでした。 ただいま議題となっております平成21年度予算10件を討論に付します。安保寿隆君。
◆9番(安保寿隆君) それでは、日本共産党議員団を代表いたしまして、議案第53号 平成21年度
一般会計予算、議案第54号
国民健康保険特別会計予算、議案第57号
後期高齢者医療特別会計予算、議案第58号
介護保険特別会計予算に反対の立場から発言をいたします。 アメリカ発の
金融危機のもとで日本経済は急速に悪化し、昨年末期のGDPは年率換算で12.7%という大幅なマイナスとなり、深刻な落ち込みを見せています。この間の自民、公明政権による構造改革路線が内需、家計をないがしろにし、日本経済を極端な外需頼みの脆弱な構造にしてきたところに最大の要因があります。 ところが、政府の新年度予算は、経済悪化を緊急に食いとめる対策は何もなければ、暮らしと内需を回復する方策もありません。定額給付金は、選挙目当てのばらまきにすぎず、雇用対策も短期の一時しのぎにすぎません。大企業による派遣切りをとめる策もなく、社会保障については依然として抑制路線に固執し、地方にその負担を転嫁をしてきております。これでは日本経済の回復どころか、生産は落ち込み、雇用、所得が減少、消費が冷え込むという経済縮小の悪循環を加速するだけであります。 十日町市の新年度予算の審議に当たり、国に対し、安定した雇用と失業者の生活支援、社会保障の抜本的拡充、中小企業の仕事の確保と支援、日本農業の再生と地域経済の振興、教育、文化の拡充を進めることを党議員団として改めて強く要求するものであります。 さて、このような国の政治のもと、そして経済的危機が進行するもとで、どのようにして市民の暮らしと営業を守り支えるのか、市政が防波堤としての役割を果たすのか、このことが今強く問われているものと考えます。 市長は、新年度予算の説明に当たり、輸出依存の経済構造の弱点を指摘し、内需主導型経済への転換を強調しております。この指摘は、重要なことと共感するものであります。しかしながら、その方策を観光交流を施策の柱に据え、産業振興策の基軸を一新するとしたことは、いかなるお考えか理解に苦しむところであります。 党議員団は、内需主導型への転換の柱として、まず第1に雇用対策を強めることが緊急に重要と考えます。市は、60人の緊急雇用を目指しておりますが、これを一時的なものとせず、継続雇用の拡大を進めるとともに、派遣切りなどへの指導と対策を強めることが重要と考えます。 内需転換への第2として、社会保障と福祉の充実を図ることです。少子高齢化が進む中、また深刻な経済的、社会的荒波が押し寄せる中でも安心して暮らせる十日町市というのが市民の願いであります。平成20年度の厚生労働白書が指摘しているように、社会保障や社会福祉の増進は、景気変動を緩和する機能や経済成長を支えていく機能を持つこと、要するに経済効果が大きいこと、このことを重視する必要があります。 新年度予算として提案されている3つの特別会計、すなわち高齢者いじめと国民的批判が強い
後期高齢者医療制度、今回保険料を300円引き上げる介護保険料、高過ぎて払い切れないと悲鳴が上がっている国民健康保険制度は、市民の社会保障を増進する目的に反し、市民の負担増によって逆に生活や健康を脅かすものとなっており、制度の廃止を含む抜本的改善を図るとともに、減額制度の徹底を初め、独自の支援策により市民負担の軽減を図るよう強く求めるものであります。 内需転換への第3は、農業と地場産業の振興であります。国による農業破壊は深刻であります。農政の抜本的転換を図るとともに、家族経営を柱に、やりたい人、続けたい人は、担い手としてきめ細かな支援策を図ること、地産地消や食の安全などに力を入れることが重要と考えます。6次産業の推進、これは市の農政の柱でありましょうか。地産地消予算は減額ではなく、大幅な増額が必要ではないでしょうか。十日町市の織物産業は、言うまでもなく重要な地場産業であります。古い歴史と伝統、技術を生かし、知恵と力を結集して新たな振興を図る必要があるのではないでしょうか。 内需転換への第4に、学校教育費の保護者負担を軽減し、子育て世代を支援すること、30人学級の実現や特別支援教育の充実を図ることが重要と考えます。 次に、市政における今後の課題と要望であります。その1つは、子育て支援として、本年度新たに妊婦健診の無料化を一気に14回に拡大されたことを高く評価いたしますが、幼児医療費について通院も中学校卒業まで助成するよう特段の努力をお願いいたしたいと思います。 2つに、市民要望の強い生活道路整備について、本予算において43路線の新設、改良が図られました。さらに、消雪パイプ敷設と市民負担の解消、流雪溝の拡充に努めていただきたい。また、市道除雪の住民負担の廃止、認定外道路除雪基準の見直しなど進めるとともに、要援護世帯の屋根雪処理券について、市内に子供のいる世帯も対象にするなど、要件を緩和していただきたい。また、冬期保安要員制度の充実など、
高齢化率の高い集落への対策を引き続き強めていただきたい。 3つに、農業施策について、市単奨励事業のきめ細かな対応とあわせ、農家が広く活用できるよう使い勝手をよくする工夫をしていただきたい。また、耕作放棄地対策を今後の市農業の基本としてしっかり取り組んでいただきたい。 5つに、十日町病院の早期新築、医師確保と増員、医療高度化を図るとともに、松代病院の県立としての維持、継続を要求いたします。また、地域医療の充実に関し、県当局の責任を明確にし、その責任を果たすよう強く求めるものであります。 6つに、雇用対策として、市として直ちに実施できる臨時職員賃金の引き上げを実施していただきたい。また、保育所職員について正職員をふやす努力をしていただきたいと思います。 7つに、協働のまちづくりについて、行政主導、コンサルタント依存のまちづくりではなく、住民と行政の協働による真に地域に根差した住民主体のまちづくりが図られるよう、十分な研究と努力をしていただきたいと思います。 最後に、大型公共事業の整理と見直しであります。駅西と西本町区画整理事業は、100億円近い巨額の経費をかけ、住民の合意が得られないまま目標年度を大幅に超え、多くの保留地を残すなど問題が指摘されております。事業の早期終了、事業の縮小見直しを図ることを求めます。 また、大地の芸術祭は、巨額の投資と作品管理費などに多額の経費を費やしながら、事業費が不透明なまま第4回目を計画しております。企画立案はアートフロントギャラリー、北川フラム氏にゆだねられ、最近は指定管理者としての進出が目立ちます。北川氏へのディレクター料1,000万円は、つかみ金、値切り金などと市当局が表現するように根拠が不明確であり、とても市民に受け入れられるものではありません。大地の芸術祭は中止することを求めるとともに、地元文化人の活動を支援し、市民参加による地域文化の掘り起こしこそ地域活性化の源と考えます。 また、両事業とも指摘された資料の公開を拒んでいるのは重大であります。情報の公開なくして協働のまちづくりはあり得ません。 以上を申し述べ、4議案に対する反対討論といたします。
○議長(
小堺清司君) 高波益勇君。
◆6番(高波益勇君) それでは、私は本議会に上程されました議案第53号 平成21年度十日町市
一般会計予算歳入歳出並びに議案第54号から議案第61号までの特別会計及び議案第62号 水道会計の予算について賛成の立場からその理由を述べさせていただきたいと思います。 我が国も昨年にアメリカで起こったサブプライムローンによる住宅バブルの崩壊を発端に、100年に1度と言われる経済危機に直面しております。この余波は、国内でも株価の低迷と受注減りが相まって、企業での生き残りをかけた派遣切り、または規模縮小が急激な速度で行われております。さらに、当3月期を迎え、銀行による貸し渋りや貸しはがしが懸念され、政府の公的支援策のおくれは、私自民党保守であっても指摘せざるを得ません。国内の我々地方都市は、三位一体改革により自治能力向上を目指し、多大な努力をしながら財政運営をしている中、中央による決断のおくれは死活問題であります。 私ども十日町市において、特に中越大震災及び記録的な豪雪の後ということもあり、今回の100年に1度の経済危機は、当市の行政運営に多大な財政課題を投じ、新たな財政計画とともに施策の見直しは必至であると思うわけでございます。しかしながら、極めて厳しい状況の中とはいえ、財源となる地方交付税は、前年度対比2.4%の増としております。21年度一般会計については310億3,600万円であり、2年連続の増額となりました。前年度対比で申しますと1億7,000万円、0.6%の増であり、このことは選択された事業を適切に推進してきたことによるものであり、大変評価をするところであります。 さて、県は21年度を観光交流年と位置づけ、県内全体の内需拡大を示唆しております。当市においても若者の感性を生かしながら地域の人と資源を掘り起こし、観光交流を柱に産業振興策の基軸を一新していくとしております。このような具体的な産業ビジョンが示されたことは、市民に明るい将来を予測させることであり、力強い意気が感じ取れ、新しい産業振興策に期待を大いにするところであり、最大に評価するところであります。また、各予算についても適切に予算組みがされており、住民要望の強い部分は特に配慮されているところであり、財政難の中、十分に検討され、組まれたことと敬意を表するところであります。 最後に、当市の重要課題であります十日町病院並びに高規格道路については、市民とのコンセンサスを十分に得て、早期構築を目指し、積極的に行動していただきたいことを申し上げまして、平成21年度一般会計並びに特別会計及び水道会計予算の賛成討論といたします。
○議長(
小堺清司君) 討論は終結したものと認めます。 これより議案第53号 平成21年度十日町市
一般会計予算を起立採決いたします。 本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は委員長の報告どおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議案第53号は可決されました。 これより議案第54号 平成21年度十日町市
国民健康保険特別会計予算を起立採決いたします。 本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は委員長の報告どおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議案第54号は可決されました。 これより議案第57号 平成21年度十日町市
後期高齢者医療特別会計予算を起立採決いたします。 本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は委員長の報告どおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議案第57号は可決されました。 これより議案第58号 平成21年度十日町市
介護保険特別会計予算を起立採決いたします。 本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は委員長の報告どおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議案第58号は可決されました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第55号、議案第56号及び議案第59号から議案第62号までの4件、合わせて6件の平成21年度予算に対する
委員長報告は
原案可決であります。6件は委員長の報告どおり決するにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小堺清司君) ご異議ないものと認めます。 よって、議案第55号、議案第56号、議案第59号、議案第60号、議案第61号、議案第62号は可決されました。 〇
△日程第7 議案第63号 平成20年度十日町市
一般会計補正予算(第10号) 議案第64号 平成20年度十日町市
簡易水道事業特別会計補正予算(第8号) 議案第65号 平成20年度十日町市
下水道事業特別会計補正予算(第7号) 議案第66号 平成20年度十日町市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第6号)
○議長(
小堺清司君) 日程第7 議案第63号 平成20年度十日町市
一般会計補正予算から議案第66号 平成20年度十日町市
農業集落排水事業特別会計補正予算までの補正予算4件を
一括議題といたします。 提出者の説明を求めます。
財政課長。
◎
財政課長(蔵品泰治君) それでは、追加の議案書をお開きいただきたいと思います。最初に、1ページでございますが、議案第63号 十日町市
一般会計補正予算(第10号)でございます。第1条で歳入歳出それぞれ257万7,000円を減額し、予算の総額を341億4,609万9,000円とするものでございます。 第2条では、繰越明許費でございます。翌年度に繰り越して使用することができる経費は、第2表の繰越明許費によるものでございます。 4ページをお開き願います。第2表の繰越明許費でございますが、4ページから9ページまで合計129件で21億8,137万3,000円でございます。内訳でございますが、2月の13日に議決いただきました分、この表の中では事業名の欄に括弧して地域活性化等臨時交付金事業と記載されているところでございますけども、95件で6億7,207万8,000円でございます。それから、3月4日に議決いただきました定額給付金と子育て応援特別手当ての分、これは4ページの中ほどに2カ所にわたって計上されておりますが、それが10億3,350万円でございます。そのほかの分が32件で4億7,579万5,000円でございます。 なお、この繰越明許費の設定は、翌年度に繰り越して使用できる金額の上限額という考え方でありますので、若干ゆとりを持って金額計上してございます。3月31日までに工事が完了し、検査を受けたものや、備品購入で納品が間に合ったものについては、20年度の歳出になりますので、実際21年度に予算繰り越しして使用する金額はこれを下回りますが、その繰越額につきましては、6月定例議会において繰り越し計算書としてご報告いたします。 14、15ページをお願いいたします。歳出でございますが、上のほうにございます2款1項の2つ目の目、10目の地域振興費でございます。説明欄の最初の行で大項目050、次の中項目、05定額給付金給付事業でございますが、300万円の減、その下の12節で通信運搬費の減額が主でございますが、311万5,000円の減額でございます。これは各世帯に郵送する文書について、当初特定記録郵便を考えておりましたが、このたび国から普通郵便でという指導があり、減額するものでございます。 18、19ページまでお開き願います。18、19ページは、繰越明許費の説明書でございますが、18ページから31ページまでそれぞれの事業の繰り越し事業を記載した説明書を添付してございます。 32ページまでお進み願います。32ページは、議案第64号
簡易水道事業特別会計補正予算(第8号)でございます。第1条は、繰越明許費の設定でございます。 次のページをごらんいただきたいと思いますが、第1表、繰越明許費でございます。表は、6件で2,410万円でございますが、2月に予算計上した地域活性化等臨時交付金事業が主体でございます。 36ページをお願いいたします。議案第65号
下水道事業特別会計補正予算(第7号)でございます。第1条は、繰越明許費の設定でございます。 次の37ページをごらんいただきたいと思いますが、第1表、繰越明許費でございます。この表は、10件で5,089万1,000円でございます。 40ページをお願いいたします。議案第66号
農業集落排水事業特別会計補正予算(第6号)でございます。これも第1条は、繰越明許費の設定でございます。 次の41ページは、第1表で繰越明許費の表が出ておりますが、8件で2,198万4,000円でございます。 以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(
小堺清司君) 4件に対する質疑を許します。根津東六君。
◆30番(根津東六君) このたびの繰越明許費は補正予算絡みということでありまして、大変特別会計も含めまして多岐にわたる高額な繰り越しになっております。実は新潟県では、455億円余りの繰越明許費になっておると、予算額全体の3.7%に相当するということが先日報道されておりますが、当市ではおおむねどれぐらいのパーセンテージに相当するのか、おわかりになりましたらお答えいただきます。
○議長(
小堺清司君)
財政課長。
◎
財政課長(蔵品泰治君) お答え申し上げます。 このたびの予算計上額で予算総額が341億4,600万円になります。繰り越しの限度額設定の総計が21億8,100万円でございますので、それを割り返しますと6.4%でございます。以上でございます。
○議長(
小堺清司君) 根津東六君。
◆30番(根津東六君) ありがとうございました。 ただいま本予算の承認もありました。さらに、1次、2次補正予算がこの本予算後も組まれるような報道も出ておりますが、実は3日前の日報さんのトップ記事に、本県など22道府県の不正経理34億円ということが報道されております。私は、この決算検査の結果のこれらを踏まえまして、問題は今回のような本予算、補正予算のこの執行こそが大事であると思っております。特に本年度はこれから選挙があります。そういう慌ただしい中でお願いしたいのは、不正経理が行われた理由について、理由が慣習や前例を安易に踏襲したと、あるいは認識や理解が不足していたと回答した自治体が目立っていると、公金意識の欠如が蔓延する実態が改めて浮き彫りになったと、このように言われております。 中でも会計検査院の調査で愛知県のごときは、これは厳しい、期間が2001年から2008年までで14億9,000万、新潟県では独自調査によって07年度だけで単年度で1億6,000万なんです。これ独自調査で2番目です。宮城県においては、かの有名な宮城県ですが、02年から07年度の6年間で3億7,000万、これがトップになっておりますが、これは独自調査でこのようになっております。 そこで、私は新潟県の体質というのがいかがなものかと、こういうふうに考えたときに、いささか自助努力というものが求められるんではなかろうかと、こう思っております。ちなみに、申し上げさせていただきますが、不正経理は主に1、架空発注などで業者に現金をプールし、随時必要な物品を納入する預け、2、随時納入した後で一括して払う一括払い、3、契約と異なる物品を納入する差しかえ、4、納入年度を前年度として装う翌年度納入、5、納入年度を翌年度として装う前年度納入に分類されるとあります。そのほか国庫補助金から対象外の事業で雇った臨時職員に賃金を支払ったり、補助事業と関係ない出張旅費を捻出したりするケースもあった、このように言われております。 今回またここに補正予算減額がありますが、この繰越明許と本予算にかんがみまして、市長からは恐らく特例的な訓示もあろうと思いますが、この監査室という制度がありますけれど、これらをつかさどる行政の、これは財政なのか総務なのか、所管の担当者の、今私が申し上げたことに対するチェック機関といいますか、どのような思いでこのような事態に臨んでおられるか、おわかりでしたらお答えをいただきたいと思います。
○議長(
小堺清司君) 大島副市長。
◎副市長(大島貞二君) 歳出のチェックは、会計管理者が責任持ってやっていただいておりまして、さらに監査委員の皆さんから十分検査していただくという段取りでございますが、財政全般にわたる考え方はどうかというご質疑であろうかと思いますので、私のほうからお答えさせていただきますけれども、今まで議員さんのおっしゃったようなことは一切ございませんでしたが、今後ますますそういったことを念頭に置きまして、間違いのない経理を執行していきたいというふうに考えております。特にこのたびの繰越明許が多いというのは、議員がおっしゃるように煩雑になるわけでありますが、十分注意して執行してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
小堺清司君) 質疑は終結したものと認めます。 これより議案第63号 平成20年度十日町市
一般会計補正予算を起立採決いたします。 本件は原案どおり可決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立全員であります。 よって、議案第63号は可決されました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第64号、議案第65号、議案第66号は原案どおり可決するにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小堺清司君) ご異議ないものと認めます。 よって、議案第64号、議案第65号、議案第66号は可決されました。 〇
△日程第8 議会発第1号
十日町市議会委員会条例の一部を改正する
条例制定
○議長(
小堺清司君) 日程第8 議会発第1号
十日町市議会委員会条例の一部を改正する
条例制定についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。吉楽正実君。
◆31番(吉楽正実君) 議会発第1号
十日町市議会委員会条例の一部を改正する
条例制定について提案理由の説明を申し上げます。お手元の議会発第1号別表をごらん願います。 本件は、改選後の議員定数の異動に伴い、常任委員会の数を現行の4つから3つにし、名称も総務文教常任委員会、産業建設常任委員会、厚生環境常任委員会に改めるものであり、各委員会の定数、構成、所管事項は別表に記載のとおりであります。施行は本年5月1日でありますが、
議会運営委員会委員各位の賛同を得て提案をする次第であります。 議員各位からも賛同を賜りますようお願いし、議会発第1号に関する提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(
小堺清司君) 本件に対する質疑を許します。 質疑はないものと認めます。ご苦労さまでした。 これより議会発第1号を起立採決いたします。 本件は原案どおり可決するに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
小堺清司君) 起立多数であります。 よって、議会発第1号は可決されました。 〇
△日程第9 議会発第2号
議員派遣
○議長(
小堺清司君) 日程第9 議会発第2号
議員派遣についてを議題といたします。 お手元に配付してあります議会発第2号をごらん願います。 議会発第2号は、議案に記載のとおり、地方自治法第100条及び会議規則第159条の規定に基づき、
議員派遣を行いたいとするものであります。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会発第2号は原案どおり可決するにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小堺清司君) ご異議ないものと認めます。 よって、議会発第2号は可決されました。 〇
△日程第10 議会発第3号
柏崎刈羽原子力発電所の
徹底調査と
危機管理体制の充実を求める意見書
○議長(
小堺清司君) 日程第10 議会発第3号
柏崎刈羽原子力発電所の
徹底調査と
危機管理体制の充実を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。宮嶋正一君。
◆29番(宮嶋正一君) それでは、
柏崎刈羽原子力発電所の
徹底調査と
危機管理体制の充実を求める意見書の提出についてですが、東京電力は先ごろ柏崎原発の7号機の起動前試験が終了したということで、運転再開を県に申し入れている段階であります。その後の構内火災発生など、隣接市、十日町市として、安全には万全の注意と努力を図っていただくよう意見書を提出するものであります。意見書の
趣旨説明につきましては、意見書の朗読をもってかえさせていただきます。 平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震によって、
柏崎刈羽原子力発電所は甚大な被害を受けました。特に1号機から7号機までのすべての号機で設計用限界地震を大幅に超える地震加速度を記録し、原子力発電所の耐震設計の基本が問われる事態となっています。 その後の調査では、この間の調査事実が次々と明らかになる中で、かつて調査結果を公表していなかった事実が発覚するなど、原子力の安全・保安院のチェック機能に不信感を感じています。 また、東京電力は目視点検による被害調査を完了しましたが、タービンの損傷、原子炉圧力容器内のジェットポンプ金具のずれ、制御棒が引き抜けないなどの多くのふぐあいが判明しています。 市民の安全と安心を確保するためには、原子力発電所の安全確保は絶対条件です。 よって、政府におかれては、これまで想定していなかった地震被害と原子力施設の被害が並行して起きた現実に照らし、次の事項について早急に措置されるよう要望いたします。 記 1.電気事業者における調査について、国の責任において公平な第三者機関で調査、検証を行い、市 民が納得のいく情報を公開すること。 2.電気事業者において実施した海底活断層、陸域の活断層調査についても、国の責任において第三 者機関による検証を行うこと。 3.設計値を超える地震動を記録しているが、重要機器の塑性変形の有無を
徹底調査すること。 4.国は、地震災害と原子力災害が並行して起こる複合災害を想定し、原子力災害に対する危機管理 体制の充実・向上を図ること。また、緊急時の対応において、立地自治体への権限付与に関して、 原子力災害対策特別措置法の改正を検討すること。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出するものであります。以上です。
○議長(
小堺清司君) 本件に対する質疑を許します。 質疑はないものと認めます。ご苦労さまでした。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会発第3号は原案どおり可決するにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小堺清司君) ご異議ないものと認めます。 よって、議会発第3号は可決されました。 なお、意見書の提出先につきましては議長に一任願います。 ここで市長より発言の申し出がありますので、これを許します。市長。
◎市長(田口直人君) それでは、発言の機会をいただきました。一言御礼を申し上げさせていただきたいと思います。 今ほどは、平成21年度の一般会計を含む10の会計の予算につきまして提出させていただいたとおり賛成をいただきました。ありがとうございました。合併の第5年次を迎えるという大変重要な節目の年の予算であるというふうにとらえていたところであります。予算執行に当たりましては、皆さんの議員各位のご意見を十分尊重しながら、無駄のないように執行させていただくつもりでありますので、よろしくお願い申し上げます。 新市の初代市長として4年間務めさせていただきました。私の任期も残り1カ月余りとなりました。今議会は、任期中最後の議会でございますので、振り返りながら一言ごあいさつを申し上げたいと思います。 まずもって、今までのこの間、市議会議員各位のご支援、ご協力に深く感謝を申し上げます。また、議員各位のみならず、市民の皆さん方からもたくさんの励ましをいただきました。この場をおかりいたしまして、厚く御礼を申し上げます。 新市のスタートは、震災からの復旧・復興と新市の均衡ある発展を目指すことから始まりました。半年前に受けた震災の痛手もそのままに合併したわけでありまして、安全で安心して暮らせる生活基盤の確保と合併による将来の不安を払拭し、市民が希望を持てるように市域の均衡ある発展を目指すことが喫緊の課題でありました。この目標は、市議会の皆様も共通でありまして、お互い歩調を合わせ、ともに全力を挙げて取り組むことができたものと確信をしております。改めて感謝を申し上げるところであります。 おかげさまで合併後3年を経過して震災の復旧作業も大方完了し、19年度から新しいまちづくりの指針となる総合計画策定に着手し、市議会の皆さんからも基本構想にご同意をいただき、新しいまちづくりをスタートすることができました。そして、任期の最終年になってようやく幾つかの取り組みを具体的な形にすることができました。 振り返って主要な取り組みを挙げさせていただきますと、まず第1に、上沼快速道路の促進であります。平成17年度には12億円規模だった事業費でありましたが、国会議員を初め、関係者のお力添えを得て、平成18年度には26億7,400万円の予算となり、平成18年度から平成20年度の3カ年で76億700万円という高額な国費が投入されました。平成21年度からは八箇峠トンネルの十日町市側からの掘削にかかることとなっておりますし、同時にいよいよ十日町インターまでを整備区間にすることを目指して鋭意取り組んでいくことにしております。 第2に、高速情報通信基盤整備であります。市民検討会議で、合併前の素案を大幅に見直した結果、平成21年度には市内全域で高速インターネットの利用が可能となります。また、地上デジタル放送も市内どこでも視聴が可能となります。 第3に、医療費助成、延長保育などによる子育て支援でありますが、子育て世帯に対し、小学生までのインフルエンザ予防接種、1回につき1,000円と就学前までの通院医療費、中学卒業までの入院医療費を助成することで、県内トップレベルの支援を実現いたしました。また、施設によって差のあった延長保育や休日保育の取り組みを均衡化し、充実を図るとともに、放課後児童クラブを保育園1カ所、小学校5カ所を開設いたしました。 第4に、介護福祉の充実でありますが、グループホームや作業所の活動支援、社会福祉法人やNPOの施設整備などを支援し、介護福祉の充実を図りました。また、老人福祉計画、第4次介護保険事業計画を策定いたしました。特養1カ所と小規模多機能施設2カ所を平成24年までに整備することにいたしました。 第5に、学校教育環境の整備充実でありますが、学習指導助手や特別支援教育介助員等を43人から46人に増員したほか、若手教員サポート室を設置するなど指導支援体制の強化を図るとともに、学校施設の耐震化事業を積極的に進めました。 第6に、十日町病院の建設についてでありますが、公設民営という県の示した枠組みに沿って市民の理解をいただき、地域の医師会、市民も加わったあり方検討会で病院機能の土台を確認することができました。 最後に、第7として、行財政改革であります。平成32年度の職員500人体制を目指して職員数を削減してまいりました。平成17年4月に770人であった職員数を平成21年4月に680人にいたします。4年間で90人削減したことになります。また、逼迫した財政を助け、より活力ある施策に資するために、市議会議員の皆さんと職員の理解を得て、報酬、給与の削減を行い、平成18年度からの3カ年で1億6,600万円の財源を生み出してまいりました。これらの取り組みは、これからも一貫して取り組んでいく必要があると感じております。また、地球温暖化対策など地球規模の取り組みや経済状況の変化に的確に対応していくために、既成概念にとらわれず、制度や仕組みを一新することも必要であると考えております。 金融破綻に端を発した世界的不況や雇用不安により、経済などにおける国際関係の変化が予見されております。また、国内でも都市と地方、国と地方の関係が変わりつつあります。当市にもまだまだ課題は山積しておりますが、時代の流れは間違いなく地方に、中山間地域に有利に動いてきております。市の今後の発展のためには、この機会をチャンスととらえ、地域の宝である人と資源を磨き、光を与えることで、地域の活性化につなげていくことが必要であると感じております。 「受け継ぎて国のつかさの身となれば忘るまじきは民の父母」という言葉がありますが、これは上杉鷹山公の言葉の一つでありますが、このことをしっかりと肝に銘じながら、これからも市政運営に取り組む必要があると思っております。 結びになりますが、小堺議長様を初め、市議会議員の皆さんの今後のますますのご活躍、ご健勝を心から祈念申し上げてごあいさつといたします。4年間本当にありがとうございました。
○議長(
小堺清司君) 本日をもって、議員任期最終の議会が閉会となりますので、私からも一言ごあいさつを申し上げます。 平成の大合併によりスタートした今期は、震災復興、豪雪、豪雨災害と当初から難題が山積する中で、予算、決算を初めとする幾多の重要案件、さらに市民生活に深くかかわりのある重要かつ喫緊の課題について真摯な議論が重ねられてまいりました。議員各位のご尽力に、衷心より深く感謝するとともに御礼を申し上げます。また、市民の代表として、その重責を遺憾なく果たされたことに対しましても深く敬意を表したいと思います。 前議長の後を引き継ぎ、議長就任以来、その職責を全うすることができましたのも皆々様のご厚情とご支援のたまものであると改めて厚く御礼を申し上げます。職員の皆様方からもご協力をいただき、大変感謝しております。 さて、私ども議員も来る4月30日をもって任期を迎えることになります。このたびの改選を機にご勇退される方もおられ、まことに残念でございますが、くれぐれもご自愛の上、今後とも十日町市の発展のため、ご支援くださいますようお願いを申し上げたいと存じます。そして、改選後には議員30名による議会体制となるわけでございますが、議論を闘わせながらも一丸となって、より一層市民の負託にこたえられる十日
町市議会となることを確信しております。 5月に再びこの議場でお会いできますよう、皆様のご奮闘を祈念申し上げ、御礼のあいさつといたします。ありがとうございました。 本日の
議事日程は終了いたしました。 以上をもって今期定例会に付議せられました事件はすべて議了いたしました。 平成21年十日
町市議会第1回定例会を閉会いたします。 午後 0時18分 閉 会...