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令和 3年高等教育機関調査特別委員会( 2月17日)

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  1. 三条市議会 2021-02-17
    令和 3年高等教育機関調査特別委員会( 2月17日)


    取得元: 三条市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-27
    令和 3年高等教育機関調査特別委員会( 2月17日)               高等教育機関調査特別委員会記録 1 日   時  令和3年2月17日(水)午後1時30分 1 場   所  全員協議会室 1 出席委員   横山一雄委員長 笹川信子委員長          長橋一弘 坂井良永 藤家貴之 岡本康佑 馬場博文 白鳥 賢 酒井 健          小林 誠 西沢慶一 野嵜久雄 森山 昭 岡田竜一 山田富義 野崎正志          武石栄二 阿部銀次郎 佐藤和雄 西川重則          内山信一 久住久俊 1 説明のための出席者          笹川総務部長会計管理者          アハメド・シャハリアル総務部部主幹 坂田高等教育機関設置推進室長                            瀬戸主幹 相場次長 1 職務に従事した議会事務局職員          栗山事務局長 西澤議事調査係長 目黒主任 1 事   件  (1)三条市立大学進捗状況について  (2)当特別委員会中間報告について(追加) 1 審査の経過及び結果
                                     開  会 午後1時30分 ○(横山一雄委員長) ただいまから高等教育機関調査特別委員会を開会いたします。  ただいまの出席委員数は20名であります。  この際、委員長から申し上げます。本日の事件は既に御案内のとおり1件でありますが、最後に、当特別委員会中間報告についてを追加し、御協議いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、御案内のとおり事件について説明願った後、暫時休憩し、三条市立大学現地視察を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(横山一雄委員長) 審査に入ります前に、総務部長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 ○(笹川総務部長) 本日はあいにくの天候のところ、高等教育機関調査特別委員会を開催いただきまして誠にありがとうございます。  およそ1か月半後の4月1日に開学予定しております三条市立大学につきましては、先月施設建設工事が完了いたしましたので、本日施設視察等をお願いしたいと考えておるところでございます。  また、学生が集まるのか御心配をいただいておりましたが、幸いなことに多くの高校生等から志願をいただいている状況にございます。  本日は推薦入学等の結果や一般選抜試験に係る志願状況、3月議会で御審議いただく予定としている案件を含めた公立大学法人設立進捗状況につきまして、説明させていただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(横山一雄委員長) これより審査に入ります。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (1)三条市立大学進捗状況について ○(横山一雄委員長) 三条市立大学進捗状況についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) それでは、私のほうから説明させていただきますけれども、説明に入ります前に、大変恐縮ではございますが、資料の訂正をお願いさせていただきたいと存じます。  資料の2ページをお願いいたします。(2)一般選抜試験ア志願状況の表中、志願者数につきまして、前期日程で302人と記載しておりますが301人に、中期日程志願者数を500人と記載しておりますが、501人に訂正させていただきたいと思います。志願倍率については、変更はございません。大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。  それでは、改めまして、三条市立大学進捗状況につきまして、説明を申し上げますので、資料の1ページをお願いいたします。本日は、入学者選抜試験について、公立大学法人三条市立大学について、今後の予定の順で説明申し上げます。  2ページをお願いいたします。入学者選抜試験についてでございます。  まず、昨年12月19日に実施いたしました学校推薦型選抜社会人特別選抜試験結果についてでございます。学校推薦型選抜市内推薦につきましては、5人の募集に対し3人の志願者で3人合格としております。工業系推薦につきましては、3人の募集に対し9人の志願者で7人の合格としているところでございます。  社会人特別選抜につきましては、若干名の募集に対し1人の出願がありましたが、試験の結果、合格者なしとし、これまで10人の入学者が確定してございます。  (2)の一般選抜試験につきましては、今月25日に前期日程、来月8日に中期日程試験を行うこととしております。前期日程は、56人の募集に対し、301人の志願者志願倍率5.4倍、中期日程は、16人の募集に対し、501人の志願者志願倍率31.3倍と、多くの高校生等から受験いただけることとなっております。  試験会場につきましては、受験者の移動を減らし、新型コロナウイルス感染症等感染リスクを低減するため、三条市立大学のほかに仙台、大宮、大阪にも試験会場を設けて実施することとしております。  また、試験実施に当たり、新型コロナウイルス感染症対策として、文部科学省が公表する試験実施のガイドラインに沿って、受験者間の1メートル以上の間隔の確保や三条市立大学会場での保健師の配置、入場時の検温の実施、マスク着用手指消毒義務付け等の対策を実施することとしています。  なお、新型コロナウイルス感染症の罹患や試験当日の発熱等により受験できない受験生に対しては、3月18日に三条市立大学会場として追試験を実施することとしています。  このように、今回、多くの受験生から出願いただいていますが、大手予備校が公表している三条市立大学予想偏差値は、前回の特別委員会説明申し上げた数値と変更がなく、その情報等に基づき受験生は出願しているものと認識しており、このことから、一定程度大学のレベルは確保されるものと考えているところでございます。  3ページをお願いいたします。公立大学法人三条市立大学についてでございます。  前回、10月28日の特別委員会開催後の状況についてでございますが、急施臨時会で定款や財産の出資について御議決いただいた翌日29日に新潟県に対して、公立大学法人三条市立大学設立認可申請を行い、12月25日に認可をいただいたところでございます。現在は、三条市から公立大学法人三条市立大学へ、設置者の変更の認可申請文部科学省に行っているところであり、3月中旬頃に認可される予定となっているところでございます。  続く中期目標につきましては、地方独立行政法人法規定に基づき、公立大学法人三条市立大学が達成すべき業務運営に関する中期目標を定め、三条市から法人へ指示しなければならず、中期目標を定めるためには、議会の議決を経る必要があることから、3月議会で御審議いただくことを予定しております。  恐れ入りますが、資料の別紙1をお願いいたします。公立大学法人三条市立大学中期目標の策定につきまして、1の策定の趣旨は、地方独立行政法人法第25条及び第78条の規定に基づき、公立大学法人三条市立大学が達成すべき業務運営に関する目標を定めるため、策定するものでございます。  2の策定の内容につきましては、第1では、中期目標の期間及び教育研究上の基本組織について、第2では、教育研究等の質の向上に関する事項について、第3では、業務運営の改善及び効率化に関する事項について、第4では、財務内容の改善に関する事項について、第5では、自己点検・評価及び情報公開推進に関する事項について、第6では、その他業務運営に関する事項について定めるものでございます。  3の公立大学法人三条市立大学中期目標案は、裏面のとおりでございます。  中期目標についての説明は以上でございます。  恐れ入りますが、資料にお戻りいただき、3ページをお願いいたします。  (3)重要な財産を定める条例制定につきましては、地方独立行政法人法規定に基づき、法人が、財産を譲渡し、又は担保に供しようとする時に市長の認可を受けなければならない重要な財産条例で定めなければならないため、3月議会で御審議いただく条例について説明させていただきます。  恐れ入りますが、資料の別紙2をお願いいたします。公立大学法人三条市立大学に係る重要な財産を定める条例制定につきまして、1の制定の趣旨は、地方独立行政法人法規定に基づき、公立大学法人三条市立大学に係る重要な財産を定めるため、本条例制定するものでございます。  2の制定の内容は、1点目として、地方独立行政法人法第6条第4項の規定により、三条市の出資または支出に係る法人財産のうち、それが業務上不要となった場合に、本市に納付しなければならない重要な財産を、帳簿価格が50万円以上のもの、その他市長が定める財産とすることを定めるものでございます。2点目として、地方独立行政法人法第44条第1項の規定により、法人が譲渡し、または担保に供しようとする場合に市長の認可を受けなければならない重要な財産を、予定価格が2,000万円以上の不動産もしくは動産または不動産の信託の受益権とすることを定めるものでございます。  3の制定条例案は裏面のとおりでございます。  4の施行期日令和3年4月1日とするものでございます。  重要な財産を定める条例制定につきましては、説明は以上でございます。  恐れ入りますが、資料にお戻りいただき、3ページをお願いいたします。  (4)徴収する料金上限につきましては、地方独立行政法人法規定に基づき、法人が、その業務に関して料金を徴収するときは、料金上限を定め、議会の議決を経て、市長の認可を受けなければならないため、3月議会で御審議いただく徴収する料金上限について説明させていただきます。  恐れ入りますが、資料の別紙3をお願いいたします。公立大学法人三条市立大学が徴収する料金上限認可につきまして、1の趣旨は、地方独立行政法人法第23条の規定に基づき、公立大学法人三条市立大学業務に関して入学検定料等料金を徴収する場合、あらかじめその上限を定めて、設立団体の長の認可を受ける必要があることから、その認可に先立ち議会の議決を求めるものでございます。  2の徴収する料金上限内容は、入学検定料入学金授業料実習料、手数料及び受講料について、記載のとおりそれぞれ上限を定めさせていただくものでございます。  徴収する料金上限につきましては、説明は以上でございます。  恐れ入りますが、資料にお戻りいただき、3ページをお願いいたします。  (5)現段階における収支見込でございます。  中期目標期間であります令和年度から令和年度までの6年間において、現段階で想定する収入と支出を積算したものでございます。収入につきましては、志願倍率2倍として、毎年、定員80人が入学することを想定し、学生納付金等交付税措置される額による運営費交付金を見込んでいるところでございます。支出につきましては、役員や年次的に増加する教職員等人件費教育や研究に要する経費、施設管理等に要する経費で積算しております。  収入と支出の差額の単年度収支と、その単年度収支を毎年度積み重ねる累計額を記載しております。単年度収支につきましては、令和年度から令和年度まではマイナスと見込んでおりますが、4学年の学生がそろう4年目の令和年度からプラスに転じることを見込んでおります。  ただし、その時点でも累計ではマイナスとなっておりますが、令和年度には、累計もプラスに転じることを見込んでおります。  なお、毎年度マイナス分については、法人での借入れで対応することを予定しているところでございます。  続く4ページをお願いいたします。今後の予定でございます。3月議会では、来年度予算のほか、先ほど説明させていただいた中期目標等を御審議いただくことを予定しております。  大学に関しては、一般選抜の前期が25日の試験で3月3日の合格発表中期が3月8日の試験で15日の合格発表、18日の追試験で22日の合格発表といった流れで入学者選抜を実施してまいります。  その後、後日、案内をさせていただこうと思っておりますけれども、竣工式を3月27日に開催させていただく予定としているところでございます。  また、同日の午後から29日月曜日まで、内覧会予定しております。内覧会につきましては、自由に御覧いただきたいところではありますが、新型コロナウイルス感染症対策として、事前申込み制とし、時間間隔を空けて、10人程度の見学者を職員が案内する形で実施することとしております。  また、三条市の来年度予算におきまして、三条市立大学関係する施策も計上されております。  昨日の予算概要説明会資料に記載されておりますが、就学支援としまして、三条市の奨学金制度において、貸与資格を見直し、市外から転入した三条市立大学学生も対象とすることを予定しております。  また、まちなかに住む学生賃料等を補助することで、学生まちなかに居住させるための仕組みを構築する学生まちなか居住促進事業予定するなど、高等教育環境の充実に向け三条市と大学とで連携して取り組んでいくこととしております。  最後に、御視察いただこうと思っておりますけれども、施設関係で若干説明させていただきます。資料の参考として添付させていただきました資料をお願いいたします。施設の全体配置図と各階、体育館の平面図等でございます。  本日は、各階を御案内させていただこうと思っておりますけれども、最後の1枚の資料をお願いいたします。開学時点での通学環境について説明させていただきたいと思います。  三条市立大学に面しております弥彦側県央基幹病院側の道路につきましては、上須頃土地区画整理事業で整備するものでございますが、工事の完了が6月頃になる予定であるため、4月時点では、オレンジ色の線の動線で通学、通勤することになると考えているところでございます。その後6月頃に工事が完了し、メインの道路を使用した動線での通学、通勤が可能になっていくということで予定されているものでございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(横山一雄委員長) お諮りいたします。  本件の協議に当たり、三条市立大学現地視察を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(横山一雄委員長) 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  それでは、これから現地視察を行うため、しばらく休憩いたします。                                 休  憩 午後1時46分                                 再  開 午後3時30分   (休憩中に、現地視察を行う) ○(横山一雄委員長) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより質疑を行います。 ○(西沢慶一委員) 2ページの一般選抜試験について、非常に多く志願者があって、大変結構だと思うんですが、試験会場を仙台、大宮、大阪に別に設けられましたので、三条市とそれぞれのところは何人なのか。関東圏関西圏東北圏で集まるんだろうと思うんです。会場ごとで言ってもらえばイメージが分かりますので。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 三条会場とほかの会場の人数ですけれども、前期日程では三条会場174人、仙台会場22人、大宮会場48人、大阪会場57人となっております。中期日程では、三条会場271人、仙台会場49人、大宮会場79人、大阪会場102人という規模となっているところでございます。 ○(西沢慶一委員) ありがとうございました。全国的に出願があって非常に結構だと思います。  それから、3ページの(5)の収支見込み関係で、学生納付金等令和年度がほかの年度と比べると、バランスから言うとここがちょっと余計の印象なんですけれども、それはどういう理由でしょうか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 令和年度学生納付金等につきましては、3年度入学する学生入学金と来年度令和年度に入学する学生入学金の両方を含む形になっておりまして、ほかの年度とのバランスが若干ずれているということになっております。 ○(西沢慶一委員) それから、収支関係で、毎年80人ずつ集まればこれになるということですが、年度を追ってなかなか厳しくなっていくと思うんです。ここでは令和年度で累計ではプラスになるということになっていますが、この数字のとおりにいかなかった場合にはどういうことになるんですか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この80人が確保できない状況になるという想定はあまり考えてはおらないところでございます。今年度のこの状況がありまして、来年度はここまでいくかどうかというところは分かりかねますが、今年度以上に周知、広報を徹底していって確実な学生確保に努め、この収支見込み以上の収支になるように取り組んでいきたいと考えているところでございます。 ○(西沢慶一委員) 最後もう一点、1枚の図面で道路工事中が6月開通予定となっていますが、この地籍は三条市でしょうか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この道路敷地も含めて、この上須頃土地区画整理事業自体三条市内で実施しているものでございます。 ○(野崎正志委員) 3ページの(5)現段階における収支見込みについてお聞きしたいと思います。まず人件費についてなんですが、令和年度から始まって令和年度までは順調に推移しているかと思うんですが、令和年度、8年度教員人件費が少なくなっておりますが、この要因についてお聞かせ願いたいと思います。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この大学につきましては、以前も説明させていただきましたとおり高齢の教員の方々に御協力いただいているという状況にございます。その申請上、令和年度、4年目まではその教員の方々に御協力いただかなければいけないということになっておりますが、その後その教員の方々が定年を迎え退官し、その先には今度若い教員で対応していくということも想定し、この減額となっているものでございます。 ○(野崎正志委員) 資料別紙3の入学金研究生について、どういう立場の人で、いつから受入れることを想定しているのか、お聞かせください。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この研究生につきましては、講義とかそういったものには関係なく、教員について研究していくということで受け入れるものでございまして、この研究生受入れの時期につきましては、大体卒業研究が始まる4年目ぐらいを予定したいと考えているところでございます。 ○(野崎正志委員) 続きまして、その下の科目等履修生についてもどういう立場の方なのか、またいつから受け入れる予定があるのか、お聞かせください。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 科目等履修生につきましては、大学に入学せずに、その大学の講義を受けて単位を取得したいと望まれる方がなるものでございまして、この受入れにつきましては開学2年目の最初から受け入れる形で準備を進めたいと考えているところでございます。 ○(長橋一弘委員) まずもって一般選抜で72人の募集に対して約800人が応募すると、倍率は11倍だと。すばらしいことです。関係者の御尽力には本当に敬意を表する次第です。新型コロナウイルス禍特殊要因が追い風になったとはいえ、努力されたんだなということで、本当に本心として敬意を表します。ただ、この大学設立の崇高な目的、目標は、若者の流出を抑え、地元の産業を活性化させるとあるわけですから、いかに三条市にとって皆さんから貢献していただくかというのはまだまだ先に、費用対効果って、教育にこんなこと言うもんじゃないけど、投入分の算出がなんていうけど、今の三条市の財政にとって莫大な資金を投下しているわけですから、ぜひ4年後、5年後には、ああ、よかったなと思えるような形で、これからも御尽力いただきたいということなんです。  何とか財政的にはもう頭数そろったから格好はつくわいなんていうことで思ってもらっちゃ困るんです。今も質問があったとおり、読みどおり320人埋まるかというのはまだまだ未知数なところもあるし、とにかく存在価値を発揮するように、三条市立大学はすごいなということで、ぜひ知名度を上げていただきたい、努力していただきたいということで、3ページの収支見込みに関して何点かちょっとお聞きします。  まずは以前頂いた資料で、学生納付金令和6年320人、満杯にキャパはありますかということで、前回は1億9,200万円。これが2,000万円増えて2億1,200万円になりました。この現時点での読みが一番信憑性あるんでしょうけど、2,000万円増えた要因というのは何でしょうか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この学生納付金が増えている要因なんですけれども、平成29年5月の臨時会資料との比較だと思うんですが、その時点では授業料入学金検定料というもので試算しており、今回につきましては前回の特別委員会でも説明させていただいておりますが、そのほかに実習料という形で年6万円ずつ学生から頂戴するということを予定しておりまして、その額を加味しますとこの額になるということでございます。 ○(長橋一弘委員) 収入のもう一つ、運営費交付金、これはもちろん国から来るものですけど、原資としては1人頭学生112万円、今の数字は分からんですけど、112万円って数字があったんですけど、これで320人だと3億6,000万円なんで、これ今1人頭112万円じゃないんですね。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この運営費交付金につきましては、交付税措置される額を基準にしておりますが、学生1人当たり平成29年のときから146万円で積算しているところでございます。 ○(長橋一弘委員) 146万円で320人、この数字になりますよね。それで、昨日も予算説明会があって、三条市からは三条市立大学運営費として5億5,000万円という形で計上されているわけですけど、この運営費というのは、どこに行く経費として見込まれているんでしょうか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 来年度予算運営費交付金に関しましては、大学のこの運営費交付金交付税措置される分としての運営費交付金で2億3,400万円を予定しておりますし、そのほかにも実験、実習機器の整備に関して、今年度、来年度予定していたものを三条市の購入ではなくて大学で購入するということを予定しており、その額を加味して5億5,000万円の予算計上とさせていただいているものでございます。 ○(長橋一弘委員) 財政的にいわゆる健全経営だと、健全財政だと、それと財政も硬直化していないと言いながら、私は本当に心配している。それは、前々から言うけど、口は出すんだけど、金は出さない、もしくは金は出せないというスタンスでやってくださいよということをしつこいほど言ってきた。ところが、三条市から今回この5億5,000万円が捻出されるということです。こだわるわけじゃないけど、議事録見ていただければお分かりになるんだけど、前の総務部長も前の課長さんもこういうことをおっしゃっているんです。国から交付される交付税の範囲で公立大学法人支出するんだと。ですから、開学後は三条市から持ち出しは一切ない、そうなんですねってことを念押しているにもかかわらず、こういうふうな形で予算計上がされているんで、そんなこと駄目だとは言いません。三条市にとっていいことなんだから。ただ、これだけの支出をすることは非常にリスクが伴っていることだけは頭の中に入れていてほしいんです。以前、総務部長や課長のおっしゃったことは、もう大分違ってきたということなんですか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 来年度予算に計上している運営費交付金の2億3,400万円以外の部分につきましては、運営に充てるために交付をする交付金ではなく、イニシャルの部分、本来であれば三条市で整備するべきものを2年に渡って予算を措置し三条市で購入することも検討はしたんですが、それよりも大学のほうで購入するほうが効率的だろうということから、運営費交付金に上乗せする形で、その使途としてはイニシャル分、施設、設備を整備する費用という形で交付するものでございます。
    ○(長橋一弘委員) 収入と支出をして、単年度赤字が3年間、それから令和年度からは単年度は黒字計上、そして累計では累損があると。それで、さっきおっしゃったんだけど、資金的にどういう赤字補填をするんですかということの質問じゃなくて、公立大学法人のほうで借金してもらいますという御発言があったんですけど、これは三条市が債務保証するものなんですか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 債務保証につきましては、法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律というものがあるんですが、その第3条において、地方公共団体は会社、その他の法人の債務について保証契約をすることができないと定められておりまして、三条市は公立大学法人の債務保証ができないと認識しているところでございます。 ○(長橋一弘委員) 認識だけじゃなくて、そのように実際やってください。そうでなくってもいろいろとお金のかかることが当然あるんで、どこか減らさなきゃならないわけですから。そういう中で市立大学が足引っ張るようなことがあっちゃならんですから。ただ今回、このような形で受験生が10倍からの倍率になるということでは、私は一安心しているんですけど、あくまでも4年後、5年後、どのような形でこれが花咲くかということで、ぜひひとつ御尽力ください。  以上です。 ○(西川重則委員) 3ページの中期目標についてのことでちょっとお伺いするんですけれども、この公立の大学については、当初理事者側の説明では1学年80人の学生が320人になった後は、三条市は経営には関与しないんだというふうに説明があったような気がするんで、そのように理解してきたんです。今日すばらしい校舎を見せてもらって、みんな幸せだなと思うんですけれども、しかしながら、この地方独立行政法人法の第25条の規定により三条市は公立大学法人三条市立大学が達成すべき業務運営に関する中期目標を定め、法人に指示しなければならないということになっておりますけれども、320人を満たし、単年度収支プラスになった後も、三条市は中期目標に関与し、経営に関与し続けることになるんですか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 地方独立行政法人法により、法人の自立的な運営を促すというような目的でできている公立大学法人でございます。実際三条市が運営に直接関与するということは最初からないものではございますが、ただそれだけで勝手にやらせるというわけではなく、この中期目標で6年間の目標を立てて、そこに向かって取り組みなさいという指示はさせていただきますし、毎年度、2年目からになりますが、前年度の事業の実績について三条市のほうに法人から報告をし、それについて評価委員会で評価をして、その評価結果について議会の皆様方にも報告させていただくというような形で、毎年度三条市と議会の皆様方には関与する場所は出てくるという形で規定されているものでございます。 ○(西川重則委員) それで、少なくとも320人で新しい卒業生が生まれる令和年度以降に関しては、基本的に三条市は直接経営に参加しないように思っておったんですけど、今の説明では毎年、この別紙によれば、少なくても令和9年までの中期目標を立てて、なおかつ議会の議決を経なければならない。令和9年以降もこの法律に基づいてというのは、条例に基づいて議会が議決を経るような財政支出を求められることになるんですか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 中期目標に関しましては、一応6年間という期間が定められておりまして、その6年間が終了した後は、また新たな6年間の目標議会の議決を経て定める必要があるということですので、6年ごとにこの中期目標については御審議いただく形になろうと思います。そのほか、財政の関係でございますが、やはり毎年度運営費交付金として地方交付税措置の額をベースに運営費交付金というものを公立大学法人支出するということになりますが、それ以外に関しては特段支出するものではございませんので、その予算措置という形での毎年議会の議決が必要になるということでございます。 ○(西川重則委員) 今日は特別委員会ですから、少なくとも三条市はこの市立大学に関してはこれから永続して議会が毎年議決を経なければならないような条例がきっと3月に出てくるということなんですか。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) 運営費交付金の次年度予算について議会の議決が必要になるということでは考えておりますが、そのほか毎年度議会の議決をいただくというものについては特段ございません。ただ6年に1回、中期目標については御議決をいただく形で進めていく必要があるということでございます。 ○(西川重則委員) じゃ、今の答弁によれば、この中期目標というのは6年に1遍目標を定めて法人に指示をしなければならない。その際、議会の議決を経なければならないということなんですね。分かりました。 ○(白鳥 賢委員) 私も中期目標についてお聞きします。第2の4国際交流に関する目標というところをずっと読んでくると、そういう思惑はあるんでしょうけど、三条、燕地域の企業にとってメリットのある大学運営を目指すように書かれていると思われるんですが、私、大学生の子供を持つ親としては、学生の、つまり教育研究等の質の向上に関する事項学生によりよい高度な教育を準備しようという雰囲気がちょっと欠けているように思われます。例えば留学生を受け入れるということが書いてあるんですけど、こちらから海外、全国の高度なものづくりの技術を持つ大学と提携をして学生が海外に学びに行くというようなことを考えてもいいのかなと。例えば早稲田大学に行く学生なんかは、早稲田大学が留学メニューをすごく豊富に持っているということに魅力を感じて入学する学生が多くいるとも聞きますし、新設大学はやはり知の集積が歴史のある伝統校と違ってどうしても薄くなるものですから、そういう意味では最初から様々な大学、世界中の大学と提携をして学生により高度なものづくりの技術を教える環境を整えるというような姿勢を目標に入れたほうがいいのではないかなと思うんですが、そういう部分が抜けていると思われたので、解釈をお聞かせください。 ○(坂田高等教育機関設置推進室長) この中期目標を策定するに当たっての考え方、どういう考えでこの目標を策定したかというところの前提をまず説明させていただきたいと思います。私どもの大学文部科学省へ申請した大学設置認可申請により認可を受けて、大学開学されているという状況にございます。大学設置認可申請につきましては、開学後4年間は文部科学省からのチェックが入ってまいりますので、その教育課程等々申請内容から外れたことはできないという状況にございます。そういった中で、こういう書き方をさせていただいていて、4国際交流に関する目標の(2)の部分につきましては、国際的な教育研究の動向把握をしながら、国外大学等との連携に向けて取り組んでいきますというような形で、この中期目標が完了した6年後、その先の中期目標の中では留学であったり、海外、国外の大学との連携についてもいろいろ検討を進める必要があるのかなということで、書かせていただいております。 ○(横山一雄委員長) ほかにいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(横山一雄委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (2)当特別委員会中間報告について ○(横山一雄委員長) 最後に、当特別委員会中間報告についてを議題といたします。  お諮りいたします。当特別委員会中間報告につきましては、22人の全議員をもって構成されていることから、当市議会の申し合わせに倣い、行わないこととしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(横山一雄委員長) 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― ○(横山一雄委員長) 以上で本日の高等教育機関調査特別委員会を閉会いたします。                               閉  会 午後3時55分  以上会議の次第を記載し、三条議会委員会条例第29条第1項の規定により、ここに署名する。                  高等教育機関調査特別委員会                   委 員 長   横 山 一 雄...