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令和元年第 2回定例会(第5号 6月21日)

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  1. 三条市議会 2019-06-21
    令和元年第 2回定例会(第5号 6月21日)


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    令和元年第 2回定例会(第5号 6月21日) 令和元年(2019年)三条市議会第2回定例会会議録(第5日目) 令和元年6月21日(金曜日)     令和元年6月21日 午前10時開議  第1.  報   告  第2.  市政に対する一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  日程第1.    報   告  日程第2.    市政に対する一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――― 出席議員  20名        1番  長 橋 一 弘 君        2番  坂 井 良 永 君        3番  馬 場 博 文 君        4番  野 嵜 久 雄 君        6番  酒 井   健 君        7番  岡 田 竜 一 君
           8番  山 田 富 義 君        9番  小 林   誠 君       10番  西 沢 慶 一 君       11番  森 山   昭 君       12番  笹 川 信 子 君       13番  野 崎 正 志 君       14番  名古屋   豊 君       16番  佐 藤 宗 司 君       17番  武 石 栄 二 君       18番  阿 部 銀次郎 君       19番  佐 藤 和 雄 君       20番  久 住 久 俊 君       21番  横 山 一 雄 君       22番  西 川 重 則 君 ――――――――――――――――――――――――――――― 欠席議員  なし ――――――――――――――――――――――――――――― 説明のための出席者    市  長     國 定 勇 人 君    副市長     若 山   裕 君    教育長      長谷川 正 二 君    理事兼総務部長 駒 形 一 興 君    理事兼市民部長  渡 辺   健 君    福祉保健部長  近 藤 晴 美 君    経済部長     渡 辺 一 美 君    建設部長    笹 川 浩 志 君    政策推進課長   平 岡 義 規 君    行政課長選挙管理委員会事務局長                                  小 林 和 幸 君    財務課長     三 巻 正 志 君    生涯学習課長  恋 塚 忠 男 君    環境課長     永 井   努 君    建設課長    太 田 峰 誉 君    教育部長     遠 藤 正 士 君    小中一貫教育推進課長                                  髙 橋 誠一郎 君    小中一貫教育推進主幹兼教育センター長   消防長     升 岡 謙 治 君             捧   信 之 君 ――――――――――――――――――――――――――――― 会議事務に従事した事務局職員    事務局長     栗 山 貴 行 君    次長      吉 田 賢 幸 君    議事調査係長   樋 口 達 雄 君    主任      目 黒 正 人 君    主事       竹 谷 美 紀 君 ―――――――――*=*=*=*=*=*―――――――――       午前10時00分 開議 ○議長(阿部銀次郎君) これより本日の会議を開きます。  出席全員であります。  議事日程を報告いたします。  本日の議事は、お手元に配付いたしました議事日程第5号によって行います。  直ちに議事に入ります。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ◎日程第1.  報  告 ○議長(阿部銀次郎君) 日程第1、報告。  報告は、請願付託についてであります。お手元に配付いたしました請願文書表のとおり、請願1件を受理いたしましたので、その請願第6号を総務文教常任委員会に付託いたします。  以上で報告を終わります。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ◎日程第2.  市政に対する一般質問 ○議長(阿部銀次郎君) 日程第2、これより市政に対する一般質問を行います。  発言通告表の発言順により、3番、馬場博文さんに発言を許可いたします。3番。   〔登壇〕 ○3番(馬場博文君) どうも皆さん、おはようございます。議長から発言の許可をいただきましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。  それでは、まず最初に三条市におけるプログラミング教育の推進についてお聞きします。プログラミング教育とは何ぞやと思われる方は少ないかと思いますけども、後々質問の中で明らかになってきますので、後でお楽しみにとっておいてください。  それでは、質問に移ります。令和2年度より小学校では新学習指導要領全面実施となり、続いて翌3年度には中学校で全面実施となります。新学習指導要領は、児童生徒の主体的、対話的で深い学びの具現を目指すとしていますが、その中で情報能力の育成を図るためにICT機器の環境整備や有効活用を図ること、また小学校でのプログラミング教育の実施などが盛り込まれています。プログラミング的思考やICTの活用能力などは、ものづくりのまちの三条の子供たちにとっては今後大切な力になってくると考えます。  そこで伺います。プログラミング教育は、具体的にはどのような授業を行うのですか。   〔馬場博文君質問席に着く〕 ○議長(阿部銀次郎君) 教育センター長。   〔登壇〕 ○教育センター長(捧 信之君) それでは、私からプログラミング教育の具体的な授業についてお話し申し上げます。  プログラミング教育は、プログラミング体験等を通じて問題の解決等に必要な論理的思考力コンピューターの働きをよりよい社会づくりに生かそうとする態度を育むものでございます。具体例といたしまして、例えば第5学年では算数でプログラミングを通じた正多角形の作図を体験することや、総合的な学習において情報化の進展と生活や社会の変化について学ぶといったものがございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) コンピュータープログラムというのがわからない方は、いないと思いますけど、いわゆるコンピューター作業の工程表みたいなもんで、それを意図どおりに動かすことでITに強い人材を育成する狙いがあるということでプログラミング教育が行われるものでございます。  それでは、続いてお伺いします。プログラミング教育の授業を実施するためには、教職員自身の研修が必要と考えます。現在教職員のプログラミング教育についての研修はどの程度行われていますか。 ○議長(阿部銀次郎君) 教育センター長。   〔登壇〕 ○教育センター長(捧 信之君) 教職員に対する研修でございますけれども、一昨年から継続して市内学校の教職員を対象にプログラミング教育の基本的な考え方等について専門の講師による研修会を実施しているほか、今年度は実際に各教科等によってどのような実践を行うことができるのかといった、より具体的な研修を7月に開催する予定でございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 答弁の内容によりますと、三条市が来年4月からの実施に向けて着実に行っていることがわかりました。  続いての質問です。現在各小学校ではプログラミング教育の実施に向けてどのような準備を進めていますか。 ○議長(阿部銀次郎君) 教育センター長。   〔登壇〕 ○教育センター長(捧 信之君) 各小学校の取り組み状況でございますが、今ほど申し上げました研修のほかに一部の学校では先行的に授業実践を行うなど、来年度の全面実施に向けて準備を進めているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 新学習指導要領全面実施の中、ICTを活用したプログラミング教育実施に向けて、今後どのような計画や方向性を持って取り組んでいくか教えてください。 ○議長(阿部銀次郎君) 教育センター長。   〔登壇〕 ○教育センター長(捧 信之君) 今後の方向性といたしましては、引き続き教職員研修等を通じて指導体制の充実を図りつつ、今年度改訂予定の三条市小中一貫教育カリキュラムにおきまして、各学園の実態や特色等に応じてプログラミング教育を位置づけてまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 来年度から実施になりますが実際にどんな授業をやるんだろうと不安に思っている親御さんもたくさんいらっしゃいます。私の考えというか、お願いですけども、指導する先生自身がプログラミングが楽しいと感じないと生徒には本当に楽しさが伝わってこないんではないかと思います。本当に先生方も突然こんなことをやれと言われて戸惑う方もいらっしゃると思いますが、苦手と思わずに取り組んでくれるように教職員の方々にお願いしたいと思います。  また、子供たちの吸収力は非常に速いので、教えている先生の上を行く子供がたくさん出るそうです。その子の成長を自分の型にはめて邪魔することなどがないように、その子供たちが楽しんで授業を続けていこうという意欲をなくさせないように指導することをお願いしたいと思います。  それで、私が所属している自由クラブで、この7月に、先進地である加賀市へ視察に伺います。視察内容もお伝えいたしますので、今後三条市におけるプログラミング教育の推進をお願いしたいと思います。  続きまして、2番目の西潟為蔵氏の顕彰についてお伺いしたいと思います。西潟為蔵氏は、幕末の弘化2年――西暦で言いますと1845年です。下田郷福岡に生まれ、社会資本整備事業である八十里越道路開通のため、私財をなげうち、莫大な借金を残し尽力しただけではなく、信濃川の治水、鉄道上越線の誘致、信越線の延長など地域振興を行い、新潟盲唖学校の創設と運営に参画し、新潟大学の母体となる旧制新潟高等学校を誘致し、現在の新潟日報社とは異なりますが、同名の新潟日報社の創設と経営に携わるなど、西潟為蔵氏の遺徳ははかり知れません。それだけにとどまらず、県議会議員5期、記念するべき第1回帝国議会から代議士2期と、政治の世界でも広く活躍された三条出身の偉人であることには間違いありません。  そこでお伺いいたします。西潟為蔵氏のすばらしい遺徳、業績を知っている市民は残念ながら少ない状況です。この三条市が生んだ偉人の遺徳、業績を三条市民に知らしめるべきだと思いますが、三条市はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) 今ほど御指摘いただきましたとおり、西潟為蔵氏につきましては私財をなげうって八十里越道路改良を行ったほか、治水事業や鉄道誘致事業にも尽力をされた先人として、小学校の副読本であります「さんじょうの人物~三条の歴史を開いた50人~」に掲載され、三条市内の全ての子供たちが同氏の業績に触れ、学ぶ機会が提供されているところでございます。  また、同書は図書館で貸し出しするなど、子供たちを初めとしまして、市民の皆様方にも知っていただく場として提供しているところでございます。  こうした中、図書館等複合施設完成後の現図書館における顕彰のほか、近い将来国道289号が全線開通する際には改めて同氏の功績に注目が集まると捉えておりますことから、西潟為蔵氏ゆかりの下田地域に所在し、同国道に隣接します諸橋轍次記念館における顕彰につきましてもあわせて検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 三条市も本当にきちんと考えてくださってありがとうございます。西潟為蔵氏の遺徳や業績を調査研究して重要記録を保存、活用し、それら功績の顕彰活動を通して広く一般市民に対し、西潟為蔵氏がかかわった多様な地域資源の活用や社会福祉の増進、教育振興に関する事業を行い、未来に伝承する郷土文化の発展と地域振興に寄与することを目的とする特定非営利活動法人NPO西潟為蔵会が今8月開設に向けて動いております。そして、その西潟為蔵会で10月20日に燕市文化会館大ホールで設立記念フォーラムを開催する予定でございます。  また、西潟為蔵氏は日本の自由民権運動の中枢を担った人物で、残された資料は自由民権運動研究の第一級史料ばかりです。国会図書館の憲政記念館にその複写はありますが、西潟家の蔵に実物が保管されています。皆さんがよく御存じの元百円札の板垣退助さんの直筆の手紙など、本当にいろんなすばらしい自由民権運動にかかわる貴重な文献がそろっております。  先ほども市長がおっしゃってくださいましたが、図書館の再利用等、例えば仮称ですが、西潟為蔵記念自由民権資料室などをつくり、その実物を西潟家からお借りして展示すれば、自由民権運動の聖地となり、地域振興や三条市の知名度を全国に向けて情報発信するための大きな資源、財産として将来に活用できると思います。図書館などの再利用に(仮称)西潟為蔵記念自由民権資料室の設置を提案して、次の質問に移りたいと思います。  次の質問は、音楽イベントなどでの不正薬物使用対策についてお伺いいたします。昨年9月に中浦ヒメサユリ森林公園で開かれたレゲエ音楽野外音楽フェス「ONE JAH」の客1人が9月23日午後11時ごろ、会場で乾燥大麻0.74グラムを男に無償で譲り渡した疑いと、自宅に乾燥大麻約6,200グラムを隠し持っていた疑いで逮捕され、昨年末に逮捕された客と合わせて合計男女12人が摘発されました。昨年末に摘発された県内外の男女11人は20代から40代で、半数近くが調べに対して会場で大麻を吸ったという記事がことし2月の新潟日報に掲載されました。  また、三条市のイベントとは関係ありませんが、ことしになっても多くの芸能人や官僚などが不正薬物の使用で摘発、逮捕されています。不正薬物には大麻(マリファナ)、コカイン、覚醒剤、シャブ、MDMA、LSD等々ありますが、どれも常習性が激しく、それを乱用する人間の精神や身体をぼろぼろにするだけでなく、幻覚や妄想などを引き起こし、殺人、放火の凶悪な犯罪や交通事故を引き起こすことがあります。中浦ヒメサユリ森林公園で行われる音楽イベントで二度とこのような事件は発生させてはならないと市民の皆さんも強く感じていると思います。  ここで伺います。生涯学習課長は、昨年度3月に行われた市民福祉常任委員会で9月に中浦ヒメサユリ森林公園で行われる予定の楽音祭での対応を質問されたときに、「野外フェスを行っている他市町村から学んだり、警察からの指導も受けて対応する」と答弁しましたが、警備上の関係もあり、全てを答えるわけにはいかないと思いますが、答えられる程度でいいですので、現在どのような状況になっているか教えてください。 ○議長(阿部銀次郎君) 生涯学習課長。   〔登壇〕 ○生涯学習課長(恋塚忠男君) 私からは、音楽イベントなどでの不正薬物対策についての状況ということで答弁させていただきます。  ほかの自治体が実施する野外フェスなどのイベントでの違法薬物対策を確認したところ、警察を初めとした関連機関との協力による警備などを実施しているとのことであり、当市におきましても今後は警察や関係部局との調整により対策を図っていくとともに、引き続きホームページやSNSなどを通じて注意喚起に取り組んでまいります。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 9月に行われる楽音祭を楽しみにしている市民の方々は本当にたくさんいらっしゃいますので、しっかりと警察やその他の関連機関と連絡し、対策を練って、二度とそういったことが起きないようによろしくお願いしたいと思います。  続いて、建設課長にお伺いいたします。平成31年2月28日、新潟日報の記事で、「指定管理者を通じて会場を貸した三条市には戸惑いが広がった。市建設は驚いたと困惑し、直ちに「ONE JAH」での使用を禁止することはないだろうが、次に申請があったときには問題がないか検討することになる」と回答していましたが、ことし「ONE JAH」という団体から申請はあったのか、あったのならどのように検討したのか教えてください。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 当該イベントを実施いたします団体からの使用許可に対する申請につきましては、現在のところございません。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。
    ○3番(馬場博文君) 済みません、最後ちょっと。申請はない。申請はないということでございますね。はい、ありがとうございます。  不正薬物の使用、持ち込みを防ぐためには、イベントの主催者が出演者やスタッフ、関係者、観客に対して強く働きかけなければ防ぐことはできないと思います。施設使用の申請があった際には、指定管理者が主催者に対して実際にそういった働きかけができるのか確認をすべきではないかと私は思うのですが、三条市は指定管理者にそのような指導を行っているのか、行っていないならこれから行うのかについてお聞かせください。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) そもそも大麻や覚醒剤は法律で使用等が禁止されており、市といたしましては指定管理者に対して特別の指導はしておりませんが、指定管理制度を導入した施設におきましては、公の秩序または善良の風紀に反するおそれがあるときには使用を許可しない旨を規定しており、これに基づいて適正に使用許可決定がなされるものでございます。いずれにいたしましても、御指摘の趣旨を踏まえ、指定管理施設の適正な管理運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 本当に強くお願いしたいと思います。近くで不正薬物の使用ができたので、ちょっとした好奇心で不正薬物の使用に手を染めてしまい、それで人生が台なしになった方は非常に多くいらっしゃいます。そのきっかけがこの地で行われたイベントだったとならないように、不正薬物を使用させない、持ち込ませないことの徹底をお願いして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 次に、16番、佐藤宗司さんに発言を許可いたします。16番。   〔登壇〕 ○16番(佐藤宗司君) 皆さん、おはようございます。新天皇陛下御即位により新元号令和となり、令和元年最初の6月定例会一般質問の最後のトリを務めさせていただき、まことに光栄のきわみでございます。本当にありがとうございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問に入らせていただきます。  1項目めでありますが、急増する高齢ドライバーによる交通事故についてであります。三条市の現状及び国や各自治体が取り組み始めた中での三条市の対応については、昨日の6番議員、また2番議員の質疑に対し答弁があったところでありますので、重複は避け、質問いたします。  池袋の母子死亡事故を初め、この一、二カ月間連日のように高齢ドライバーによる痛ましい交通事故がテレビで報道されております。改めて犠牲になられた方の御冥福をお祈り申し上げます。2017年、75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故件数は10万人当たり7.7件、75歳未満は3.7件と2倍以上。また、2018年、ブレーキとアクセルの踏み違いによる事故も急増し、75歳以下は1.1%、75歳以上は5.4%、5倍と統計に残っております。  こうした中で、県内の市町村では、高齢者の免許返納を促すためにバスチケット等などの優遇措置を行っておりますが、三条市としてどのような支援策を講じているのかお伺いします。  また、運転免許返納後においても不自由なく生活していくためには自動車にかわる移動手段の確保が必要となりますが、三条市ではデマンド交通が全市的に運行されております。一方では、生活の足として利用していくにはどのぐらいの費用がかかるのかと不安に感じているという声もお聞きします。住んでいる場所や、通院や買い物で利用するなど、人により条件が違ってきますが、デマンド交通を自動車のかわりに利用していくために経済的にはどの程度の負担がかかるのかもお伺いします。  また、7月1日に開業する三条しただ郷クリニックや12月に供用開始する体育文化会館には、高齢者も含め多くの市民が訪れるかと思います。こうした新しくできる医療機関や公共施設について、利用者の利便性を考えてデマンド交通の停留所を施設前などに設置することも考えておられるのかお伺いします。  続きまして、2項目め、諸橋轍次記念館におけるエレベーター設置についてであります。大漢和辞典の編さん者で、三条市名誉市民の諸橋博士の業績をたたえて建てられた記念館であります。近年、漢字離れが取り沙汰される中、諸橋轍次記念館主催の漢詩大会、また第2回諸橋轍次記念漢字文化理解力検定及び漢字能力検定とさまざまなイベントを企画し、大いに記念館を活気あるものにしていると伺っております。昨年の利用者数はどのくらいなのかお伺いします。  近年の2階以上の公共物では、エレベーターが大半設置されております。諸橋轍次記念館は、旧下田村時代に建てられて、30年近く経過した建物でありますが、エレベーターの設置は可能なのかお伺いします。  漢字文化の普及のため、多数の人を呼び込める施設とし、観光や勉学の里として老若男女が集える場所とするためにもエレベーターの設置は必要と考えますが、エレベーターの設置自体可能なのか、また設置費用はどのぐらいかかるのか、エレベーターに準ずる設備の設置は考えられないのかも含め、お伺いします。  また、中国重慶市巴南区との友好都市提携記念事業取り組みとしてはどうかであります。諸橋轍次記念館エレベーター設置と巴南区との友好都市提携とは何ら結びつきがない次第ですが、諸橋博士の中国留学から生まれた大漢和辞典は、中国と深い結びつきがあります。友好都市提携の三条市記念事業として取り組みをしてはいかがかについて伺いたいと思います。  3項目めに入らせてもらいます。4月に執行された県議会議員選挙についてであります。新潟日報4月6日発行紙面の見出しに「統一地方選(2019)投票した人はコーヒー無料」という記事が掲載されました。若者たちよ選挙に行こうと呼びかけ、SNSなどで宣伝し、その取り組みを知った市選挙管理委員会は問題視。利益誘導につながる可能性があり、商業目的の証明書発行はできないと注意したとのことでありますが、先回の衆議院議員選挙でも企画し、今回で2回目であります。今回どのような形で知り得たのかお伺いします。  また、同じく新潟日報の4月20日の記事には「投票すれば無料コーヒー」を受け、三条市選挙管理委員会は、この夏の参議院議員選挙から投票したことを示す用紙を各投票所に用意する方針を固めた。投票済証明書を提示することで有権者向け割引サービスが受けられるなど、民間レベル投票率向上を後押しする取り組みに活用してもらうということです。  現在三条市では、投票を済ませた有権者からの求めに応じ、選挙人名簿から住所、氏名を転記して交付しているとのことですが、一般の市民はこうした証明書が発行されることを知らないと思います。確かに今の発行方法では投票したことを証明してほしいと多くの人から求められたとき、円滑な投票事務が滞るおそれがあるなど、さまざまな観点から検討が必要でないかと考えます。  そこでお伺いします。この投票済証明書ですが、市選挙管理委員会としてはどのような根拠に基づき、どんな目的で発行しているのかお伺いします。あわせて、各自治体の発行状況についてもお伺いします。  市選挙管理委員会は、民間レベル投票率向上を後押しする取り組みに活用してもらうこととし、来る参議院議員選挙から投票済証明書を発行する方針であるとしていますが、市選挙管理委員会として投票済証明書の発行が若年層の投票率向上になると考えているのかお伺いします。  あと、さきの新潟県議会議員選挙では、当初商業的サービスを受ける目的での投票済証明書の発行を見合わせたとのことであります。賛否両論があったように思いますが、整理すると投票済証明書を提示することで例えばコーヒーが無料になるなどのお得なサービスを受けられることが投票所へ足を運ぶ一つのきっかけとなり、若者を初めとした市民から民主主義の根幹である選挙に関心を持ってもらえるようになるという肯定的な考え方と、その一方で投票済証明書の提示で商業的サービスを受けるような場合、例えば店舗内に特定の候補者の選挙ポスターが張ってあったり、あるいは店主やスタッフが特定の候補者を応援しているようなとき、サービスを享受した人は店舗や店主、スタッフに負い目を感じ、流行語ではありませんが、そんたくしなければならない状況となることで、みずからの意思で投票する自由投票が妨げられ、投票誘導につながる、またサービスを提供した店舗とそうでない店舗との公平性に欠けるといった悪影響が出るのではないかといった否定的な見解もあります。こうした視点のもとで、投票済証明書の交付が悪用され、投票に悪い影響を与えるおそれはないのか、市選挙管理委員会の見解をお伺いします。  投票率向上取り組みについてでありますが、制度の見直しにより期日前投票が利用しやくすくなり、向上につながっていると思いますが、実態はどうかお伺いしたいと思います。  4項目めの三条市ホストタウン事業についてであります。来年夏の東京オリンピック・パラリンピックの開催まであと400日となりました。世界各国から大勢の選手団が日本に集結することへの対応として、三条市においても東欧のコソボ共和国の選手の受け入れ、つまりホストタウンを標榜したわけであります。ホストタウン事業の取り組みや選手などへのおもてなしについて、初日の13番議員への答弁があったので、省略します。私から付随して、具体的にコソボ共和国からどのぐらいの選手団が想定されるのか、またどのぐらいの期間滞在されるのか。あと1年余りとなった中、現状で確認できる範囲でお伺いします。  また、コソボ共和国はイスラム教圏域であります。例えばイスラム圏では豚肉を食することが禁じられるなどのハラルや1日5回の礼拝など、宗教上の規律が厳しいと言われております。異文化であるがゆえ、当然にこちらの常識が来訪される選手団の皆さんに通じないといった場面も想像されます。来訪される選手団が快適に過ごせるよう、宿泊設備など施設滞在中に関連してくる事業所や施設の教育体制はどのように対応しているのかお伺いします。  さらに、選手団の事故などの発生に備えた準備についてもお伺いします。他国であれば交通ルールすら異なるなど、慣習が異なることによる事故も想定されます。事故が起こらないようにしていくのがもちろんであります。事故が起きた場合の対応を想定しておくことや、事故が起きないような事前の対応が必要と考えられます。そういう点についてどう準備しているのかお伺いします。  これで1回目の質問を終わります。 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) 私からは、ホストタウンの関係についてお答えさせていただきたいと思います。  これまで一般的に余りなじみのなかった国でもありますイスラム圏でもあるコソボ共和国をホストタウンとしてお迎えするに当たって、どちらかというとイスラム圏ということも、ある意味過敏に反応してしまっている向きもあるのかなと思っているところでございます。現実的は、駐日大使さんと数回にわたってコミュニケーションをとってきた中では、例えば今御指摘いただいておりますハラルの対応につきましても、かなり厳格なエリアではないもんですから、さすがにイスラム圏で禁じられている豚肉は出さないでとは言われていますけれども、それさえクリアしていれば何でもいいですというぐらいかなりゆるゆるの国でありますので、例えば通常の食事の面で我々が必要以上に気を使うことは余りないと思っておりますし、コソボそのものがワインの産地でもありますし、蒸留酒もかなりアルコール度数の高い酒が市場に出回るぐらいの国ですので、余りイスラム圏、イスラム圏というふうに我々自身が身構えてしまうと、かえってそのギャップに苦しんでしまうぐらいの状況だと今付言を申し上げておきたいと思います。  とはいえ、ホストタウンとして務める以上、選手の皆様方から喜んでいただけるおもてなしができるよう心を尽くしてまいりたいと考えておりますし、滞在期間中、選手団には心地よく過ごしていただきたいことから、今後大使館を通じて本国の意向等も十分にすり合わせを行いながら、宿泊施設、練習施設等の関係施設などの協力体制を検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 政策推進課長。   〔登壇〕 ○政策推進課長(平岡義規君) 私からは、ホストタウン事業に係る残余のお問いについてお答えいたしたいと思います。  まず、1点目の選手団や滞在期間の想定でございます。まだ選手の決定もなされていない中ではありますが、おおむね選手で10人程度、コーチ等のスタッフを合わせても20人程度の選手団となるだろうと伺っております。また、大会前等の滞在については、これもあくまでも想定ではありますが、少なくとも10日程度の滞在期間となると聞いております。  それから、事故等への準備の対応についてのお問いでありますが、若干なりとも生活様式が異なることにより想定し得ない、思いがけない事故につながることも考えられることから、今後大使館を初め、宿泊施設、練習施設等と詳細を詰めていく中で事前に万全なリスク対応を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 生涯学習課長。   〔登壇〕 ○生涯学習課長(恋塚忠男君) 私からは、諸橋轍次記念館におけるエレベーターの設置について幾つかのお問いですので、答弁させていただきます。  まず、昨年度の諸橋轍次記念館の利用者数につきましては、館内の1階、2階を合わせまして1万63人となってございます。  諸橋轍次記念館においてエレベーターを設置することについてでございますが、施設の構造、技術的な観点から設置は可能でございます。費用につきましては、設置工事に8,000万円程度かかる見込みでございます。エレベーター設置工事には多額の費用がかかること、来館者は通常展示室のある1階部分を利用しているため、2階の利用頻度が低いこと、また車椅子の方や高齢者など歩行が困難な方が階段を上りおりする際には職員が介助することにより対応が可能であることから、エレベーターを設置することは考えてございません。  また、エレベーターに準じる設備といたしまして、階段の壁面にレール及び椅子を取りつける階段昇降機が考えられますが、階段幅が狭くなるというデメリット等もあるため、こちらについても設置する考えはございません。  もう一つ、重慶市巴南区との友好都市提携記念事業として取り組んではというお問いですが、今ほど申し上げたとおり、これらの理由から記念館にエレベーターを設置することは考えてございません。 ○議長(阿部銀次郎君) 環境課長。   〔登壇〕 ○環境課長(永井 努君) それでは、私からは高齢者の運転免許返納に関する何点かのお問いについてお答えさせていただきます。  県内で行われております免許返納者への優遇策につきましては、免許返納時にタクシーやバス利用券を交付する一過性のものであり、当市においては効果が一過性の施策ではなく、免許証返納後の生活交通を充実すべきとの考えから、デマンド交通等を充実させることで利便性の高い生活交通環境を整えてきたところでございます。  また、免許返納後の経済的負担につきましては、住んでいる場所や利用頻度などによって変わってくることから一概には言えませんが、例えば下田地区在住の方が三条地区へ出かけた場合、おでかけパスを活用し、複数乗車での移動であれば1人1回当たり片道500円で利用できますので、週2回程度三条地区へ出かけたとすると月1万円程度の負担となります。  また、新しくできる医療機関や公共施設につきましては、基本的には停留所を設置することとしており、具体的な設置場所につきましては利用者の利便性等を勘案した上で決定しているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 選挙管理委員会事務局長。   〔登壇〕 ○選挙管理委員会事務局長(小林和幸君) 私からは、県議会議員選挙に係る幾つかのお問いについて答弁いたします。  最初に、投票済証明書の提示でコーヒー無料サービスの取り組みをいつ知ったのかというお問いでございます。投票日前日、すなわち4月6日朝刊各紙の報道記事で承知したところでございます。  続きまして、投票済証明書発行の目的と根拠についてのお問いでございます。投票済証明書は、市選挙管理委員会の判断により、選挙人が勤務時間中に投票したことを職場に対して証明することで、投票しやすい環境づくりを整えるということを主な目的として発行してございます。なお、私どもが承知しているところでは、新潟県内で14市が投票済証明書を発行していると承知しているところでございます。  次に、若年層の投票率についてでございます。投票率につきましては、選挙の争点や候補者の主張が有権者に届いているか、あるいは国政選挙か地方選挙かといった選挙の種類等によって大きく左右されるほか、若者の政治に対する関心度など、さまざまな要因が数字となってあらわれるものであり、何々を行ったから直ちに投票率が向上するといった特効薬は存在しないものと考えております。投票率の向上につきましては、喫緊の課題であることは十分認識しておる中、一人でも多くの若者から投票に行ってほしいという市内事業者の思いは若年層の投票率の向上に一定程度寄与するものと期待してございます。  続きまして、投票済証明書は悪用されないのかというお問いでございます。投票済証明書は選挙人の投票事実を市選挙管理委員会が証するものであり、他方投票済証明書提示による商業的サービスの提供は一般事業者の判断で行われるものでございます。したがいまして、投票を済ませた投票人に対する商業的サービスの提供が特定候補者への投票誘導につながるおそれはないものと考えております。  最後に、投票率向上に向けた期日前投票の効果についてでございます。期日前投票制度の浸透やマイナンバーによる投票受け付けサービスの充実等により、期日前投票を利用される方がふえてきております。4月7日執行の県議会議員選挙におきましては、投票者の4分の1以上、具体的には26.43%となっていることから、期日前投票は投票率向上に対して一定の効果があるものと認識してございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 16番。   〔登壇〕 ○16番(佐藤宗司君) それぞれ御答弁ありがとうございました。  高齢ドライバー交通事故の件についてでありますが、私どもが住んでいる中山間地におきましては、本当に高齢者にとって一番大事な車というのがやっぱりこういう事故によって返納しようかと具体的に考えてくるときに、三条市で実際にやっているデマンド交通、それはすごく助かる、ありがたいと思っておりますが、車にかかる分の経費よりも実際そうやって出ていくほうがなかなか目に余るもんというのがあります。先ほど説明がありましたが、免許返納しても高齢者が出やすいような環境を整えていただきたいと、そのように考えている次第であります。その考えをもう一度お聞きし、利便性の高い、高齢者がひきこもらない、そういうものにしていただきたいなと。  よく2020東京オリンピック、そして高齢者のひきこもりに8050という、運動スローガンがありますけど、私自身もよく考えたときに8000にしたらどうだと。それはどういうことかというと、80歳以上の交通事故ゼロと、またそれにあわせてひきこもりゼロだと、そういうものをスローガンにして頑張っていただきたいなと思っております。私から求めるのは、市の気概を少しお聞かせ願えればありがたいなと考えております。  続きまして、2項目めのエレベーターの件であります。地元の人は余り、諸橋轍次記念館というと、「ああ、頭痛いね」「字ばっかあって」と言いますけど、やっぱり自分の知人でも東京とかの人になると、「いや、いいものを建てましたね」と、すごく褒めてくれるんですよね。そういう人もはっきり言えば高齢化になって観光の目玉として呼んだときに、やっぱり1階ばかりじゃなくて2階も使うこともあると。でも、エレベーターがあれば安心して人を呼び込めるんじゃないかなと。そういう意味で、私はこのエレベーター設置を切に、これは今度この場で要望ということが適当かどうか知りませんけど、新たに強い気持ちでの答弁をお願いしたいと思っております。  それから、3項目めの県議会議員選挙でありますが、いや、そういうことはないといってもとかく何かあるとサービスが受けられる、それが年々派手になっていった場合、そういうとりとめのないような形でいった場合どうなるのかなというのがやっぱり懸念材料となりますが、その点をお聞かせ願いたいなと思っております。  そして、先ほど市長からもホストタウン事業について、市の考えをお聞きしたわけでありますが、関連する覚書に対して三条市はおもてなしの心でコソボ共和国からの選手、関係者を迎え入れるとともに、事前キャンプの実施に当たっては必要な施設及び練習環境の提供調整すると、そういう覚書があります。そういう点においても、私ども市民一同もそうですけど、おもてなしの心で本当に対応していくことを市長みずから先頭に立って実践していただきたいなと思っております。  これで質問を終わらせていただきます。 ○議長(阿部銀次郎君) 生涯学習課長。   〔登壇〕 ○生涯学習課長(恋塚忠男君) 諸橋轍次記念館におけるエレベーターについての再質問でございますが、先ほど答弁させていただいたとおりでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 環境課長。   〔登壇〕 ○環境課長(永井 努君) それでは、私からは高齢者の運転免許返納後の対応ということでの御質問についてお答えさせていただきます。  実際に免許返納された後にそうした外出に対する不安というのは、私どもでも十分お声を頂戴しているところでございます。そうした中で、実際により使いやすい、利便性の高い生活交通環境を整えていきながら生活交通を充実させていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 選挙管理委員会事務局長。   〔登壇〕 ○選挙管理委員会事務局長(小林和幸君) 選挙管理委員会に対する再度の御質問でございます。  先ほども答弁させていただきましたように、投票済証明書は選挙人の投票事実を証明するものでございまして、それと商業的サービスの提供、それが今後ますます過剰になるかという懸念でございますが、それらについては先ほど申し上げましたようにその事実を証明する選挙管理委員会の立場と商業的サービスを提供する立場というものは関係ないものと考えてございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 以上で市政に対する一般質問を終了いたしました。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 以上で本日の日程は終了いたしました。  次の会議は来る7月1日午前10時に開くこととし、本日はこれをもちまして散会いたします。 午前10時58分 散会...