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平成30年第 5回定例会(第2号12月 5日)

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  1. 三条市議会 2018-12-05
    平成30年第 5回定例会(第2号12月 5日)


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    平成30年第 5回定例会(第2号12月 5日) 平成30年三条市議会第5回定例会会議録(第2日目) 平成30年12月5日(水曜日)     平成30年12月5日 午前10時開議  第1.  議第1号から議第21号      以上21件一括上程  第2.  市政に対する一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  日程第1.    議第1号 友好都市提携について    議第2号 三条市コメリ捧賢一記念少年スポーツ育成基金条例の制定について    議第3号 三条市体育文化会館条例の制定について    議第4号 三条市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正につ         いて    議第5号 三条市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正について    議第6号 三条市手数料条例の一部改正について
       議第7号 三条市立大崎児童館指定管理者の指定について    議第8号 三条市槻の森斎苑の指定管理者の指定について    議第9号 三条鍛冶道場指定管理者の指定について    議第10号 三条市勤労青少年ホーム指定管理者の指定について    議第11号 三条市農業体験交流センター指定管理者の指定について    議第12号 保内公園の指定管理者の指定について    議第13号 三条市かわまち交流拠点施設指定管理者の指定について    議第14号 三条市リージョンセンター指定管理者の指定について    議第15号 市道路線の認定及び変更について    議第16号 医療系高等教育機関施設建設建築本体工事請負契約の締結について    議第17号 医療系高等教育機関施設建設電気設備工事請負契約の締結について    議第18号 医療系高等教育機関施設建設機械設備工事請負契約の締結について    議第19号 財産の無償貸付けについて    議第20号 損害賠償の額の決定及び和解について    議第21号 平成30年度三条市一般会計補正予算  日程第2.    市政に対する一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――― 出席議員  22名        1番  長 橋 一 弘 君        2番  坂 井 良 永 君        3番  馬 場 博 文 君        4番  野 嵜 久 雄 君        5番  河原井 拓 也 君        6番  酒 井   健 君        7番  岡 田 竜 一 君        8番  山 田 富 義 君        9番  小 林   誠 君       10番  西 沢 慶 一 君       11番  森 山   昭 君       12番  笹 川 信 子 君       13番  野 崎 正 志 君       14番  名古屋   豊 君       15番  杉 井   旬 君       16番  佐 藤 宗 司 君       17番  武 石 栄 二 君       18番  阿 部 銀次郎 君       19番  佐 藤 和 雄 君       20番  久 住 久 俊 君       21番  横 山 一 雄 君       22番  西 川 重 則 君 ――――――――――――――――――――――――――――― 欠席議員  なし ――――――――――――――――――――――――――――― 説明のための出席者    市  長     國 定 勇 人 君    副市長     若 山   裕 君    教育長      長谷川 正 二 君    理事兼総務部長 駒 形 一 興 君    理事兼市民部長  渡 辺   健 君    福祉保健部長  近 藤 晴 美 君    経済部長     長谷川 正 実 君    建設部長    笹 川 浩 志 君    政策推進課長   平 岡 義 規 君    行政課長兼選挙管理委員会事務局長                                  小 林 和 幸 君    人事課長     本 間 一 成 君    財務課長    三 巻 正 志 君    税務課長     鶴 巻 鉄 次 君    高等教育機関設置推進室長                                  坂 田 和 浩 君    市民窓口課長   坂 内 紀美子 君    地域経営課長  山 村 吉 治 君    健康づくり課長スポーツ振興室長      商工課長    片 野 義 孝 君             村 上 正 彦 君    農林課長     渡 辺 博 之 君    建設課長    太 田 峰 誉 君    建築課長     渡 辺 信 行 君    教育部長    栗 山 貴 行 君    教育総務課長   遠 藤 正 士 君    子育て支援課長 栗 林 明 子 君    小中一貫教育推進課長            消防長     升 岡 謙 治 君             髙 橋 誠一郎 君 ――――――――――――――――――――――――――――― 会議事務に従事した議会事務局職員    事務局長     渡 辺 一 美 君    次長      吉 田 賢 幸 君    係長       坂 内 幸 雄 君    主任      目 黒 正 人 君    主任       加 藤 美 華 君 ―――――――――*=*=*=*=*=*―――――――――       午前10時00分 開議 ○議長(阿部銀次郎君) これより本日の会議を開きます。  出席全員であります。  議事日程を報告いたします。  本日の議事は、お手元に配付いたしました議事日程第2号によって行います。  直ちに議事に入ります。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ◎日程第1.  議第1号から議第21号       以上21件一括上程 ○議長(阿部銀次郎君) 日程第1、議第1号から議第21号の以上21件一括議題といたします。  これより大綱質疑を行います。  この際、議長からお願いいたします。  大綱質疑の発言時間は、議会運営委員会の協議結果に基づき行われますようお願いいたします。  それでは、発言順により、20番、久住久俊さんに発言を許可いたします。20番。   〔登壇〕 ○20番(久住久俊君) おはようございます。これより自由クラブを代表いたしまして、本定例会提出議案に対しての大綱質疑をいたします。  最初に、議第1号 友好都市提携について伺います。三条市と中華人民共和国重慶市、現地語ではチュンチェンとかいうらしいですけども、巴南区と友好都市提携を結ぶということですが、三国志にあるあの有名な巴蜀の地と我が三条市が友好都市になるということはまことに感慨深いものがあります。基本的に賛成するものでありますが、数点質問いたします。  まず、重慶市巴南区と友好都市提携を結ぶとのことですが、これまで三条市が姉妹友好都市提携を結んだ中国鄂州市カナダバーン市は、ともに市全体と姉妹友好都市提携を結んできたわけです。聞くところでは、重慶市は人口が3,000万人とのことですが、これでは相手としては余りに人口が多過ぎて我が三条市とバランスがとれないので、その一つの区と友好都市提携を結ぶということなんでしょうけれども、重慶市の一地区である巴南区とだけ友好都市提携を結ぶと言われてもよく理解できません。言うならば、東京都新宿区、あるいは新潟市中央区というようなイメージで捉えて理解すればよろしいのか伺います。  この巴南区が重慶市の中で三条市と友好都市提携を結ぶにふさわしいとする理由は何なのか。提案説明ではほとんど触れておられませんでしたので、いまいち理解できませんので、さらに詳しく御説明いただきたく、お願いいたします。  また、このことはぜひお伺いしておかなければならないと思っているのでありますが、重慶市は昭和13年から再三にわたって旧日本軍から無差別爆撃を受けており、ナチスドイツゲルニカ爆撃と並んで人類史における無差別大規模空爆の最初の例であるとされております。特に激しい空爆が行われたのは、昭和16年5月から8月にかけての真珠湾攻撃に先立つ101号作戦と称される重慶大空襲でありまして、爆撃目標は戦略施設に限られていたにもかかわらず、昭和13年の爆撃の際も同様でしたが、重慶市は霧が深く、実際は無差別爆撃になってしまいました。この爆撃によって、一般市民の犠牲者は1万人を数えたとのことであります。  2004年に開催されたサッカーのアジアカップ国際試合は重慶市で行われましたが、日本チームに対して中国人の観客から激しいブーイングがあり、勝って引き揚げる日本チームのバスが襲撃されるという事件がありました。御記憶の方も多いと思います。この事件を報じたニュースの解説に、日本人がほとんど忘れていたか、知らなかったのであろうけれども、被害を受けたほうは忘れてはいないもので、重慶市の人たちの反日感情は特に強いものがあることを知るべきだと報じられておりました。  そこで伺います。友好都市提携はどちらが先に言い出したのか、あるいは中に入ってくれた外務省のどなたかの提言なのか伺います。  また、そういう交渉の席では、いわゆる外交儀礼上、反日云々などという発言も気配もなかったとは思いますが、これから友好都市提携を進めていくに際して、この反日意識の存在には相当に神経を使っていかざるを得ないと思います。ですが、仮にこの反日意識が重慶市で特に強いといたしましても、本議会提出議案概要の説明に日本国と中華人民共和国の親善と世界平和に貢献するため友好都市を提携するとありますように、過去の忌まわしい歴史があったことは認めつつも、双方の真心のこもった交流を通じて反日意識があるならば、それを氷解させることは意義あることであると思います。  ぜひ、日本国の一地方都市でしかありませんが、我が三条市が中国の反日意識を払拭し、日中友好のモデルケースとなったと言われるような形で友好、親善の成果を上げたと評されるように、その意気込みで努力していただきたいと念じるものであります。理事者はどのようにお考えかお聞きいたします。  また、もう一点指摘しておきたいと思います。三条市は、これまで中国鄂州市カナダバーン市と姉妹友好都市提携を結んでおります。鄂州市とは、初めのころとは熱意においてちょっと冷めてきてはいますが、それなりに交流は続けられております。しかし、バーン市とは平成17年からほとんど交流が途絶えているのが現実です。重慶市巴南区との提携は、この轍を踏んではなりません。計画性を持って友好の実を上げる努力をしなければならないと思います。どのような計画を持って臨まれるのか、具体的な案があれば御説明いただきたいと思います。  次に、議第3号 三条市体育文化会館条例の制定について質問いたします。条例の内容については、委員会審査で議論されると思います。私の質問はごく単純で、この体育文化会館という名称についてであります。  具体的に伺います。体育協会役員の一部からなぜスポーツという既に日本語と化して一般的に使われている言葉も使わないのか、三条市はスポーツ都市宣言をしているし、スポーツという言葉を使わない理由が理解できないという声が私どものところにまで届いております。先日の市民福祉常任委員協議会でも同様の指摘があったやに聞いております。その際の答弁では、体育文化センターの後継施設であり、手っ取り早く言えばこの体育文化センターという名称が市民の人口に膾炙しているので、この名称にしたという説明であったようですが、どうやら体育協会の役員の一部にはいまだ理解を得られていないようです。ここに至って名称変更はできないとお考えでしょうか。とするならば、関係者を説得して理解を求めていかなければなりません。どのようにお考えなのかお伺いいたします。  また、名称決定に至るまで体育協会――この春より三条市スポーツ協会と名称を変更されたようですが、この三条市スポーツ協会の考えを聞く機会はなかったのか。こういうのを根回しというわけでありますけれども、根回しなどは古い手法だからやらないというのも一つの考えでしょうけれども、名称についてこの期に及んで異論が出ているのはいかがなものかと思います。スポーツ関係者にどうやってこの名称を納得させるのかお伺いいたします。  この議案に対してはもう一点伺います。いわゆるネーミングライツについて検討されたのでしょうか、質問いたします。  次に、議第16号、17号、18号に関連して大綱的に伺います。須頃地区に建設される3つの大型施設のうち、事業主体は県でありますが、まずは県央基幹病院、それと三条市が事業主体である(仮称)実学系ものづくり大学医療系高等教育機関施設の3つの大型施設の現在までの進みぐあいはどのような状況でありましょうか。おおむねタイムテーブルどおりに進捗していると理解してよろしいのか、この際お伺いしたいと思います。  と申しますのは、医療系高等教育機関は、平成32年4月の開学まであと1年半であります。(仮称)実学系ものづくり大学は、平成33年4月の開学まであと2年半しかありません。短期間での施設建設のみならず学生の確保や教授、教員の確保、カリキュラムなどの策定や運営体制の検討など、やらなければいけないことが山積しておりますが、残された期間は余りにも短いように思います。開学に向かってこれまで以上にスピード感を持って進めていかなければならないと思いますが、進捗状況は順調で、心配は無用なのかどうか、率直な答弁をお願いいたします。  最後に、議第21号 平成30年度三条市一般会計補正予算について伺います。三条庁舎の高層棟及び低層棟の耐震性を向上させるため、耐震補強工事に係る実施設計を行うための予算が計上されておりますが、6月議会の一般質問において副市長の答弁は、耐震補強工事に関して適当な工法はないが、技術は日進月歩なんで、研究しているとの答弁でありました。適切な工法が見つかったようで喜ばしいことです。  ぜひ、毎日500人からの市民が訪れ、職員は常時400人余りが働いている三条庁舎が県内の役所の中で最も危険であるという状況から一日でも早く脱してほしいことを願うものでありますが、6月議会ではもう一点、第二庁舎の耐震強度について質問いたしました。6月時点では、まだやっていないとの答弁でありました。今回の補正でもこの耐震強度の調査には予算が計上されていないようですが、これは一体どういうことでしょうか。本庁舎の建設は昭和45年ですが、第二庁舎はこれより5年ほど前に建設されているのですから、耐震強度は当然調べておかなければならないはずです。今回の補正予算に計上されていないのは理解できません。急いで、専決でもいいので、一日でも早く予算をつけて耐震強度を調べるべきであると思いますが、いかがでしょうか、御答弁ください。  補正予算にあるふるさと三条応援寄附金推進事業費について単刀直入に伺います。政府は、返礼品の豪華さを争うような状況が目に余ると、最近は強い姿勢で返礼品は寄附金の3割を上限とし、品目は当該市町村の産品に限るという行政指導をしております。三条市は、この2つの項目の両方に違反していますが、今後どうするつもりか伺います。  私は、地方自治体はみずから努力して財政を改善しても地方交付税交付金をその分減らされるだけであると、100努力しても財政改善に寄与する割合はせいぜいその25%で、そもそもこういう交付税の制度設計に異論があり、ふるさと応援寄附金制度そのものにも理がないので反対であるが、反面このふるさと応援寄附金のようないわば真水の歳入はまことにありがたいので、大いに活用したいという市長のこれまでの説明には納得できるものでありますが、国は三条市のように素直に指導に従わない自治体にはペナルティーを食らわせるようなことまで言っております。抵抗してほしいけれども、そろそろ潮どきかとも思いますが、市長の心情を率直にお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) 私からまず友好都市提携につきまして、広く潜在的にあるのではないかという中国人の持つ反日感情を意識された中で、それを乗り越えて真の友好親善を果たすべきかと考えるけれども、私どもの考えはどうかという御指摘であったかと思います。もちろん御案内のとおり、潜在的な日本人に対する感情まで推しはかることはなかなかできないところではございますけれども、少なくともこれまでの重慶市巴南区の皆様方との交流を通じまして私自身が受けた率直な感覚で申し上げますと、少なくともお会いした皆様方からは友好的に接していただき、お互いにまさに胸襟を開いてさまざまな話題について意見交換する雰囲気が十分醸成されているなど、非常にいい印象を抱いていただいているのかなと認識しているところでございます。  8月に訪問させていただいた際にも熱烈な歓待をいただき、随所に心温まる配慮をいただき、その際巴南区側から友好都市を早く結び、これを契機に多くの三条市民に巴南区に訪れてほしいというお話も直接頂戴したところでございます。  この友好都市提携を契機といたしまして、両市区の経済及び貿易の交流を促進し、文化、人材等の交流に積極的に取り組むことにより、両市区間の市民の理解と友好関係を醸成し、日本と中国の親善に貢献してまいりたいと考えているところでございます。  それから、私からもう一点、いわゆるふるさと納税の関係についてお答えさせていただきたいと思います。これは、9月定例会のときにもこの点について私どもの基本的な立場については答弁申し上げた記憶がございますけれども、改めて簡潔に申し上げたいと思いますが、このいわゆるふるさと納税の見直しにつきましては、与党税調の動き、そしてその後の国会での議論を経てどのように地方税法の改正がされていくのか、もう少し申し上げますと法だけではなく、法令全体の改正の方向がどのようにされていくのかをしっかりと注視しながら、そこにまで逆らうつもりはございませんので、それに見合った形で見直しをしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 副市長。   〔登壇〕
    ○副市長(若山 裕君) 私からは、第二庁舎の耐震診断を早急に実施すべきではないかという御指摘に答弁いたします。  耐震改修促進法におきまして、第二庁舎は耐震診断義務建築物に該当はしておらないところでございます。こうしたことからも、御質問者の安全、安心についての御懸念はしっかり受けとめつつも、まずは利用者の多い高層棟及び低層棟の耐震補強工事をさせていただきたいと考えておるところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 総務部長。   〔登壇〕 ○総務部長(駒形一興君) それでは、議第16号から18号に関連いたしまして、須頃地区に建設される3施設の進捗状況はどうかということでございます。  実学系ものづくり大学医療系高等教育機関につきましては、両施設とも施設建設の準備は順調に進んでおりまして、今回上程させていただいております医療系高等教育機関工事請負契約の議決をいただけましたら、まずは早期に本体工事に着手したいと考えているところでございます。  さらに、実学系ものづくり大学につきましては、教育課程や運営体制の検討、それから企業での実習先の確保など、有識者や関係者の方々と協議、調整を進めているほか、高校生を初めといたしまして、進路指導の先生や保護者の方々への周知に向けた準備を今進めているところでございます。  また、医療系高等教育機関につきましても、県への設置計画書の提出に向けた準備に運営事業者と連携しながら取り組んでおるところでございまして、おおむね想定どおりスケジュールで進めているところでございます。  また、県央基幹病院につきましては、平成35年早期の開院に向けて現在実施設計及び用地造成工事が行われているところであり、これまでの間スケジュールどおりに進められていると県から伺っておるところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 地域経営課長。   〔登壇〕 ○地域経営課長(山村吉治君) 私からは、議第1号、巴南区との友好都市提携についての何点かの質疑に答弁させていただきます。  まず、重慶市及び巴南区の位置づけについてでございますけれども、重慶市は中国に4つある直轄市の一つで、これは中国の最高位の都市であり、省と同格として位置づけられているものでございます。巴南区は、重慶市にある26の市轄区の一つであり、これは大都市の市街地に設置された人口密度が高く、文化、経済、貿易が発達している行政区でございます。例えるならば、重慶市は日本の都道府県レベル、巴南区は日本の市や東京都の特別区レベルであると捉えているところでございます。  次に、友好都市提携にふさわしい理由についてでございます。爆発的な人口増加による大消費地であるほか、交通の結節点としての基盤を固めつつある巴南区を今後の三条製品の販路開拓の拠点として見込み、友好都市提携を行うことは今後の三条市の発展に大いに寄与するものと考えております。  次に、友好都市提携に至るまでの経緯についてでございますけれども、当市の経済活性アドバイザーを通じて紹介いただきました伊藤忠商事から内陸部の都市は販路開拓の可能性を十分秘めているとのアドバイスを受け、中国駐新潟総領事館から発展が著しく、経済交流に積極的な都市として巴南区を御紹介いただいたところでございます。平成28年11月14日に覚書を交わしまして、主に経済や貿易を目的として交流を行ってきましたが、ことし5月に巴南区から友好都市提携について申し入れがあったところでございます。  最後に、交流が途絶えないように取り組むべきとの御指摘でございます。提携後の巴南区との交流につきましては、これまでにも増して積極的に経済や貿易の交流を推進してまいりたいと考えております。加えて、文化や人材等の交流では、まずは三条市のものづくり文化の交流から始めまして、双方を訪れる形で市民同士の交流も図っていきたいと考えております。この提携が実りある成果を上げられるよう、今後これらの具体的な交流方法を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 健康づくり課長。   〔登壇〕 ○健康づくり課長(村上正彦君) 私からは、議第3号 三条市体育文化会館条例の制定についての御質問に答弁申し上げます。  この名称につきましては、市として当該施設の目的を明確にあらわすことができるよう、社会体育施設としての体育館、多目的な文化活動の場としての文化会館をあわせたほか、市民の皆様にとって愛着のある旧体育文化センターにおいて呼ばれていた体文の愛称を将来においても残していくことも念頭に置いて決定したものでございますので、御理解いただきたいと存じます。  また、このようなことから、ネーミングライツを行う予定はございません。  次に、名称決定に至るまでにスポーツ協会の考えを聞く機会はなかったのかという御質問でございます。本施設につきましては、スポーツだけではなく、文化活動や交流の場としての機能も兼ね備えておりますので、ある一定の団体のみの意見を聞くようなことは行わなかったものでございます。  次に、スポーツ関係者にどのようにこの名称を納得させるのかという御質問でございます。本名称とした趣旨を丁寧に説明申し上げた上で、本施設について御理解いただき、愛着を持っていただけるような施設運営に努めてまいりたいと考えております。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 次に、14番、名古屋豊さんに発言を許可いたします。14番。   〔登壇〕 ○14番(名古屋豊君) 議長より発言の許可をいただきましたので、新しい風を代表いたしまして、大綱的に質疑を行わせていただきます。  提出議案に関する説明ということで、市民福祉、総務文教の各常任委員協議会が開かれたわけでありますけれども、その開催日が議案概要説明会の直前ということでありました。物理的に協議会での私たち議員の意見等を議案に反映することは困難なわけであります。こういった日程、議会対応としてはいささか乱暴、丁寧さに欠けるのではないかと思います。今後特に議案に関する説明ということで協議会を開催する場合は、時間的余裕を持った開催を求めたいと思います。  また、今回の総務文教常任委員協議会でも当日に追加資料が配付されました。常任委員会の際にも追加資料ということがたびたび見られるわけでありますけれども、より中身の濃い議論を交わすためには、有効な参考資料は事前に配付されるべきであります。もちろん私たちも前もって必要な資料があるかどうかしっかりと確認した上で、委員長団を通じて事前準備を求めていきたいと思いますので、御対応いただきたいと思います。  それでは、議案について幾つかお聞きいたします。議第2号 三条市コメリ捧賢一記念少年スポーツ育成基金条例の制定について伺います。協議会における説明では、具体的な活用については検討中としながらも、基金によって新たな事業を展開するのではなく、毎年各学校から予算要望のあるスポーツ設備やスポーツ器具の購入費に充てることも選択肢の一つである、こういった旨の答弁がございました。  ここで、お伺いしたいと思います。各学校のスポーツ設備や器具などの予算要望、これはどれぐらいあるのか、状況をお伺いいたします。  また、この要望に対する実績、つまりリクエストがどれぐらいあって、そのリクエストに対してどの程度教育委員会として応えているのか、その実績を伺いたいと思います。  協議会では、そのほかにも各中学校区で地域後援会、それからPTAといったところが部活動の経済的な支援を行っていて、これと今回の基金はどういう関係性を持つのか、こういった質問もなされました。  先ほどの大綱質疑の中で、ふるさと納税の話であったかと思いますが、財政調整基金をふやしても地方交付税交付金が減らされるだけだ、そんな現状も述べられましたけれども、これとて同じで、それぞれの各中学校の地域後援会が一生懸命自主財源を集める中で教育委員会としての予算配分、現状ではそのバランスがどのようになっているのかまずは確認したいと思いますし、そして今回の基金の活用にその自主的経済支援の活動状況が影響を及ぼすのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。  議第3号 三条市体育文化会館条例の制定について伺います。先ほどもございました。この三条市体育文化会館という名称は、どストレート過ぎるということもあるのか、私のほうにも評判としてはどちらかというとマイナスの評価しか入ってきていないのが現状であります。そういった中で、今ほどネーミングライツもやらないとはっきりと宣言されました。そしてまた、スポーツ協会等の一定の機関に名称について相談することもなかったというお話でございます。  では、お伺いいたしますけれども、この名称は誰がどのように決められたのか、市民に親しまれなければならないこれだけ大きな施設の名称を内部協議で決められたのかどうか、その点を確認したいと思います。  開館後、より多くの市民の利用を促すためには、もしこの施設の正式名称が三条市体育文化会館であったとしても、何か親しみやすい愛称を公募するといった形で市民に親しみやすい、そんな愛称をつける、先ほどネーミングライツはやらないということでしたが、この愛称を公募することぐらいはやはり検討してもいいのではないかと思うわけですが、その点についてもお聞きしたいと思います。  この新施設ができることを心待ちにしている旧体育文化センターや旧総合体育館を利用していた市民の方々の多くが、特に利用料金のことを気にかけておられます。協議会では、アオーレ長岡のアリーナ利用料金を例に、県内の同規模施設よりも低くしたいと考え、催しを行いやすくした、こういった説明がありました。  ここでお伺いいたしますが、利用料金の設定について旧体育文化センターや旧総合体育館の使用料が考慮されたのか否かお聞きしたいと思います。  もう一点、利用料金の減免について、財務課による公の施設使用料等の減免基準を踏襲することになるのか、それとも新たにこの施設の利用のための減免基準のようなものを考えられるのかどうかお伺いしたいと思います。  この条例文では、指定管理者についても示されているわけでありますけれども、施設運営を担う指定管理者は施設管理だけではなくて、どのようなコンテンツでソフト面を運営していくのかということも選定に当たって大きなポイントとなるわけであります。  ここでお伺いいたしますが、指定管理者への応募を検討する者に対して、市としてのスポーツ、文化振興に関する基本姿勢をどのようなタイミングで、またどのような形で示していくのかお伺いしたいと思います。  続いて、議第7号から議第14号までの指定管理者の指定について、まずは全体観の質問をさせていただきます。三条市の指定管理者制度の導入等に関する指針では、原則公募とこの指定管理者選定について示しているわけですが、制度を採用している市内公共施設57のうち、非公募は全体の約半分の28施設ということであります。本定例会上程の議案にもある、前回まで公募だった三条市リージョンセンターも今回から非公募になっているわけであります。  ここでお伺いいたします。非公募が指定管理者制度の対象施設全体の約半分を占めるこの現状を制度導入の目的に照らして三条市としてはどう捉えているのかお聞かせください。  次に、議第8号 三条市槻の森斎苑の指定管理者の指定について及び議第10号 三条市勤労青少年ホーム指定管理者の指定についてお伺いいたします。それぞれ1事業者のみの応募となっております。槻の森斎苑については、平成21年の第1回公募、平成26年の第2回公募とも複数事業者の応募でありました。指定管理者制度の最大のメリットは、民間のノウハウや経営手法の活用によって利用者のニーズに対応したサービスが提供されることであり、応募者数が多ければ多いほど住民はえりすぐりのサービスを獲得することができるわけであります。今回この2つの施設において競争原理が働かなかったこの現状をどう捉えるのかお聞かせください。  また、槻の森斎苑については、これまで市内事業者が指定管理者として10年間にわたって運営管理を担い、過去2回不採用となったものの、これまで2回の公募で応募した共同事業体には県内の事業者が入っていたわけであります。この市民にとっての重要施設の一つである当該施設の運営が今回提案では県外事業者にかわることになるわけでありますけれども、そこに少なからずの不安を持つわけであります。  お伺いいたします。槻の森斎苑の指定管理予定者の株式会社元創はこういった斎場管理についてどのような実績を持っているのかお聞かせください。  続いて、議第11号 三条市農業体験交流センター指定管理者の指定について及び議第13号 三条市かわまち交流拠点施設指定管理者の指定についてお伺いいたします。この2施設それぞれは現在の指定管理者であるサンファーム運営グループ、リオパルクさんじょう、これいずれも株式会社丸富とNPOさんじょうによるJVとなっているわけですが、今回の応募では株式会社丸富が代表者である新たなJVと、それからNPOさんじょう、単独でそれぞれが手を挙げていたということであります。現時点で手を組んでいる両事業者の運営方針に隔たりが生じたからこそ今回それぞれで応募したのではないか、こんなふうに推測されるわけでありますが、来年3月末までにあと約4カ月株式会社丸富とNPOさんじょうによるJVがこの2施設を運営していくわけでありますので、残り期間の円滑な運営、引き継ぎ面、こういったところに問題が生じないように行政としても御指導していただきたいと思います。  伺います。現管理者として共同体を組むこの株式会社丸富、NPOさんじょうの2事業者がそれぞれで応募してきた経緯や背景について、どのようなものかお伺いいたします。  最後に、議第21号 平成30年度三条市一般会計補正予算について、私も庁舎の整備費についてお伺いしたいと思います。先ほど御答弁もありました。9月議会の副市長の答弁では、低層棟の検討とあわせて高層棟の工法等も検討を進める、そして庁内検討チームを立ち上げて工法等の検討を進めているんだ、こういった答弁でございました。  何点かお伺いいたします。この庁内検討チームで具体的にどのように議論されて今回の提案に至ったのか伺います。低層棟、高層棟、それぞれの工法はどのようなものになるのでしょうか。今回実施設計ということで予算計上がなされるわけですが、これは当然全体の工事費、こういったものがあって今回の提案にもつながると思うわけでありますが、工事費の概算はどの程度と見込んでいるのか、そしてその財源はどのように考えているのかお聞かせください。  耐震補強工事に向けたスケジュールについてもお伺いしたいと思います。今回実施設計の予算が計上され、その後どのようなスケジュールになっていくのか。そして、このスケジュールにも関係いたしますが、当然低層棟や高層棟は皆さんが毎日仕事をしているわけでありますので、工事期間中の執務への影響と対策についてどうお考えなのかお伺いして、大綱質疑といたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 私からは、指定管理者の指定に係る全体部分と庁舎の耐震化に係る部分について答弁申し上げます。  最初に、指定管理に係る何点かのお問いでございます。指定管理者の指定は原則公募としているのに非公募が目立つが、市としてはどう捉えているかとのお問いでございますが、指定管理者候補者を公募とするか、また非公募とするかの判断につきましては、指定管理者による公の施設の管理運営に関する評価作成要領において、次期指定管理者の公募、非公募選定方法に3つの視点を定めてございます。具体には、業務遂行上特殊なノウハウ、専門性が必要で、特定の団体に限定される場合、地域や利用者との関係性を維持する必要があり、特定の団体に限定される場合、そして地域コミュニティー等が組織する団体があり、管理することで地域の活性化につながる場合のいずれかに該当する場合は非公募とすることができるとしており、今議会に上程させていただきました当該施設についてはいずれもこれらの方向性に合致していることから、適切な選定が行われているものと捉えてございます。  次に、1事業者のみの応募で競争原理が働くのかとのお問いでございますが、指定管理者の公募に当たっては各施設においてそれぞれ募集要項を作成し、業務の範囲や提供するサービス等を明確にした上で、応募資格等を満たせば誰もが参入できるよう定めてございます。私どもといたしましては、公募した時点で大枠の競争原理が働いているものと捉えております。  次に、複数事業者の応募において、現指定管理者でJVを組む2事業者がそれぞれ応募している経緯のお問いでございますが、応募についてはそれぞれの要項に基づいて各事業者が判断するものと考えており、指定管理者を募集し、指定する側としてその経緯や背景を承知する立場ではないものでございます。  続いて、庁舎耐震化に係る検討内容について何点かのお問いでございます。耐震化の検討につきましては、行政課、財務課及び建築課など、技術スタッフを含めた庁内検討チームを7月に立ち上げ、最新工法の研究はもとより、どうしたら耐震性を高めることができるのか、また費用対効果はどうか、耐震補強工事をした場合の概算費用やスケジュール、工事期間における市民サービスへの影響についてを中心に調査研究を進めてきたところでございます。  工法につきましては、高層棟及び低層棟ともに鋼板内蔵鉄筋コンクリートブレース工法を想定しており、概算工事費につきましては他施設の過去の工事費を参考にしたところ、4億から5億円程度と試算しているところでございます。  また、財源については、緊急防災・減災事業債の活用を想定してございます。  次に、スケジュールでございますが、補正予算成立後速やかにプロポーザル方式による委託業務の入札公告を行い、平成31年3月に業者を選定し、平成31年度内に実施設計を取りまとめてまいります。その後耐震補強工事を行い、平成32年度末の工事完了を目指してまいります。  最後に、工事期間中の執務室への影響と対策についてでございますが、想定しております工法でございますれば市民の利用及び執務室に影響はないものと考えており、騒音の出る作業など執務に影響のある作業については開庁時間外や週休日を利用して施工することで対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 市民窓口課長。   〔登壇〕 ○市民窓口課長(坂内紀美子君) 私からは、議第8号 三条市槻の森斎苑の指定管理者の指定についてお答えいたします。  今回指定管理者候補者として選定した株式会社元創は、火葬場管理についてどのような実績があるのかとのお問いでございます。当該団体は、現在神奈川県三浦市火葬場の指定管理業務を初め、全国で11施設の火葬業務を受託しており、その施設の規模につきましても槻の森斎苑と同規模以上の施設を複数受託しておるところでございますことから、支障なく業務を行うことができると考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 健康づくり課長。   〔登壇〕 ○健康づくり課長(村上正彦君) 私からは、議第3号 三条市体育文化会館条例の制定についての御質問に対し答弁申し上げます。  まず、名称はどのような経緯で決定したのかにつきましては、庁内において検討し、決定したものでございます。  次に、愛称の募集を行うべきではないかという御質問でございます。名称の選定に当たりましては、繰り返しの答弁で恐縮ですが、市として当該施設の目的を明確にあらわすことができるよう、社会体育施設としての体育館、多目的な文化活動の場としての文化会館をあわせたものとしたところでございます。  また、この施設の名称選定に当たっては、三条市民にとって愛着のある旧体育文化センターにおいて呼ばれた体文を残していくことも念頭に置いて決定したものでございますので、改めて愛称の募集につきましても行う予定はございません。  次に、利用料金の設定について旧体育文化センターや旧総合体育館の使用料を考慮したのかという御質問でございます。利用料金の設定につきましては、旧体育文化センターや旧総合体育館を含めた市内の他施設と同様に、日常の施設の維持管理に係る経費の70%を受益者負担とする新経営戦略プログラムの考え方に基づき算出したものでございます。  次に、利用料金の減免についてでございます。この施設の減免につきましても、三条市公の施設使用料等の減免基準に基づき行っていくこととしております。  最後に、市としてスポーツ、文化振興に関する基本姿勢をどのタイミングで、どのように示すのかという御質問でございます。指定管理者には、この施設の設置目的であります市民のスポーツ及び文化活動並びに交流の活発化を図るため、施設管理業務のみの施設運営ではなく、市民に喜ばれる良質なプログラムを指定管理者自身が積極的に自主事業として提案していただくことが必要であると認識しております。このため、指定管理者の選定につきましては、こうした考えを公募のタイミングでその仕様書に十分反映し、手続を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 教育総務課長。   〔登壇〕 ○教育総務課長(遠藤正士君) 私からは、議第2号 三条市コメリ捧賢一記念少年スポーツ育成基金条例の制定についての御質問にお答えいたします。  まず、各学校のスポーツ設備や器具などの予算要望とその実績についてでございますけれども、各学校におけるスポーツ設備、器具などの平成30年度の予算要望につきましては、小学校全体で約416万円、中学校で約528万円、義務教育学校で約92万円の要望があったところでございます。また、実績につきましては、平成29年度の購入実績としまして小学校全体で約145万円、中学校で約204万円の実績額となっているところでございます。  次に、地域後援会の活動が基金の活用に影響を及ぼすのかということでございますが、部活動に必要な備品等につきましては、各学校からの要望を踏まえた上で緊急度や優先度を考慮し、購入する備品等を決定しているところでございます。限られた予算の中であることから、各学校におきましては後援会等からの支援も考慮した中で予算要望を行っている現状もあるものと捉えているところでございます。  基金の活用につきましては、後援会から御支援いただいているという現状も踏まえた中で、全ての中学校区においてより充実した部活動環境が整えられますよう、寄附者とも相談しながら毎年度の予算編成の中で検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 次に、9番、小林誠さんに発言を許可いたします。9番。   〔登壇〕 ○9番(小林 誠君) おはようございます。日本共産党議員団を代表して大綱質疑を行います。  提案されている議案の3件について質問したいと思います。もう既に質疑がされているのもありますので、重複しないように質問したいと思います。  まず最初に、議第8号 三条市槻の森斎苑の指定管理者の指定についてお伺いします。今ほど名古屋議員から質問があり、また答弁がありましたので、おおよそわかりましたが、この指定管理者となった株式会社元創ですけれども、先ほどの答弁では全国で11施設の実績があるということで、問題ないというお話でした。登記簿を見ますと、火葬関係が事業目的、それから斎場のコンサルタントということで、一番の主力がこの斎場関係の仕事をやっていられるんだなということはわかりましたけども、中に労働者派遣事業というのも入っています。実際に、この事業所が指定管理者ということになるわけですけれども、新潟県内にはこの事業所の支店があるのか、ない場合は新たにこちらにつくるのか、それとも東京から通いで来られるのか。  その辺のところが非常に疑問といいますか、大概指定管理者は県内ないしは市内に事業所ないしは支店のある事業所がやっていられるわけですけれども、今回は登記簿上の本社が東京都杉並区高円寺南三丁目、それからホームページを見ますと渋谷区に事務所と掲載があるので、そういう点でその辺のところが大丈夫なのかという懸念がありますので、どういうことなのかと思います。  それから、労働者派遣事業というのがちょっと気になるといいますか、実際にこの指定管理者として事業を行うに当たって、本社の正社員の方、資格のある方がこの槻の森斎苑を運営するために来られるのか、それとも地元採用で派遣される方が仕事を行うようになるのか、この辺のところはどういう契約の中身になっているのかお聞かせ願いたいと思います。  次に、議第16号 医療系高等教育機関施設建設建築本体工事請負契約の締結について質問します。この中で2点質問したいんですけれども、まず今回契約する本体建物について議会改選前の当初は、木造で建設するという説明を受けていたわけです。この前の総務文教常任委員会でしょうか、そういうところでは何か木造から鉄骨造になったというお話があったやにも聞いていますけども、どうして鉄骨造に変わったのか。議会全体にはまだそういう説明がなかったかと思うんですけれども、その辺のところ。  それから、木造にしろ鉄骨造にしろ、私は昔建設業に携わっていた関係もあるので、学校施設といった場合にはおおむね鉄筋コンクリート造でつくるというのがやはり一般的ではないかなと思います。耐震上の問題ですとか防火の問題、その他もろもろの関係、それから長期にわたって運営される事業ですので、その間やはり建物がしっかりしているということで、鉄筋コンクリート造が大体多いんではないかと思うんですけども、今回は木造から鉄骨造になっているわけです。  これは、鉄筋コンクリートよりも当然耐用年数が短いわけですので、更新時期も当然のことながら早まっていくと思われます。昨年総務文教常任委員会で秋田市の公立美術大学を視察しているんですけれども、その際に建物の更新が財政的にも大変だというお話を聞いております。  そういう点で、この医療系高等教育機関の建物については、更新時どういう形になるのか。特に運営については、当初からNSGに運営してもらうということで話があるわけですので、更新時はどういうことになるのか、この辺についてお伺いします。  それから、もう一つは入札においては入札情報がありますけども、今公開されていますので、この入札情報の説明文書を閲覧しました。そうしましたら、大体いつも質疑回答書というのがついているんですけれども、この分量がいつもより多いんです。通常ですと、A4の文書で3枚ないしは5枚というのが通常ですけども、今回は11ページにもわたってこの質疑回答書が出ているんで、ちょっとどういうことなのかなということで中身をさらさらっと見たんです。それで、特に多いのは建具について図面と設計書で相違があるということで、どちらを優先するのかという質疑、質問が多く見られました。  それで、平成25年7月24日付の一中一体校の随時監査報告というのが監査委員から出ていて、この中で当時の一中一体校の建設工事についての記載があって、工事図書調査という項目の中で、ちょっと読み上げますが、しかし軽微ではあるが、設計図書の一部に誤記、不整合、図面の寸法の記載漏れなどの事例があった、今後は設計図書の納品時に十分な精査が必要であると。この報告書でこういうふうに図面についてはちゃんと今後精査をするようにという指摘があるわけですので、そういう点では今回図面、それから設計書に大分相違があるということがこの質疑回答書の中でも出ているわけですので、過去にこのような指摘があって、その後一中一体校についてはひさしの問題ですとか落雪防止でいろいろやりとりがあったわけですので、こういう指摘がある中で今回の図面と設計書の相違についてはどのような経緯だったのか、それからどういうふうに受けとめているのかについてお伺いします。  最後に、議第21号 平成30年度三条市一般会計補正予算についてですが、これはもう前のお二人からも質疑が出ていますので、ただ、今まで耐震問題についてはずっとやりとりしてきた関係がありますので、今回やっとというか、とうとうというか、表現はいろいろ頭の中でめぐるんですけども、耐震補強工事を実施するということなので、それについてはある意味よかったかなと思っているんですが、ただ、今までの経緯からすると、私の受けた印象だとこれはもうやらないんだという答弁がずっと続いていたので、この耐震についてどういう考え方の変化があったのか、その辺のところをお聞きして大綱質疑を終わりたいと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕
    ○行政課長(小林和幸君) 私からは、耐震に関して答弁申し上げます。  先ほども答弁させていただきましたとおり、さきの6月議会後に庁内検討チームを立ち上げ、最新工法はもとより、どうしたら耐震性を高められるのか、また費用対効果はどうなのかなどを中心に調査研究を進めてきたところでございます。検討の結果、主に鋼板内蔵鉄筋コンクリートブレース工法を採用することにより、1カ所当たりの重量はふえるものの、補強耐力も高くなるため、現在の高層棟を支えるくいの支持力の範囲内という条件下において耐震性を高める効果が得られるものと判断し、今議会に補正予算として上程させていただいたところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 財務課長。   〔登壇〕 ○財務課長(三巻正志君) 私からは、議第16号、工事請負契約の締結の図面と設計図書の相違についての御質問に答弁いたします。  入札に付す設計図書のチェックにつきましては、設計担当課でチェックした後、工事検査室にて再度チェックしているところでございます。基本的に設計図書に関する質疑につきましては設計内容の不明な点などを入札参加資格者が確認するものでございますが、議員御指摘のとおり本工事におきましては入札時に設計書と図面の相違に関する質疑もあったところでございます。  今後は、さらに設計委託業者に対して設計図書の照査の徹底を指導するとともに、設計担当課並びに工事検査室の確認を徹底してまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 高等教育機関設置推進室長。   〔登壇〕 ○高等教育機関設置推進室長(坂田和浩君) 私からは、議第16号、工事請負契約の締結に関しまして、構造の変更等についての御質問にお答えいたします。  9月議会の総務文教常任委員会の中でも説明させていただきましたけれども、実施設計の段階で改めて運営事業者の意見を確認したところ、木造では実習室や実験室等の室内に一部柱を設けなければならず、実習等に支障が出るということから、構造を鉄骨造に見直しさせていただいたところでございます。  なお、耐用年数は鉄骨造より鉄筋コンクリート造が長く定められておりますけれども、広い間隔で柱の設置を行ったり、大規模な吹き抜けを構築するためには、鉄筋コンクリート造では大きなはりを使用しなければならなくなり、建設コストの増加などが見込まれることから、鉄骨造としたものでございます。  また、施設の更新の御質問でございますけれども、施設の更新につきましてはまず施設の保全を適切に行っていきながら長期間使用することを考えておりまして、更新につきましては今後適切な時期に検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 市民窓口課長。   〔登壇〕 ○市民窓口課長(坂内紀美子君) 私からは、議第8号 三条市槻の森斎苑の指定管理者の指定について2点御質問がありましたので、お答えいたします。  株式会社元創の本社は東京都でありますけれども、新潟県に支店があるのか、また職員の採用はどうなるのかとのお問いでございます。株式会社元創の支店につきましては、現在新潟県内にはございませんが、指定された際には三条市内に営業所を設置しまして、本社社員が常駐し、トラブル等の連絡調整に当たることとしております。  職員の採用につきましては、現行の指定管理者職員も含め地元雇用を最優先に行い、万が一人員が不足したような場合は本社から経験者を派遣するなど、柔軟な体制で業務を行うことを応募申請書の内容やヒアリングにおいて十分確認しておるところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 以上で大綱質疑を終了いたしました。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) その場でしばらく休憩いたします。                                   午前11時09分 休憩                                   午前11時11分 再開 ○議長(阿部銀次郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま上程の各議案につきましては、お手元に配付いたしました付託事件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ◎日程第2.  市政に対する一般質問 ○議長(阿部銀次郎君) 日程第2、これより市政に対する一般質問を行います。  この際、議長からお願いいたします。  一般質問につきましては、重複を避け、発言時間は議会運営委員会の協議結果に基づき行われますようお願いいたします。  それでは、発言通告表の発言順により、9番、小林誠さんに発言を許可いたします。9番。   〔登壇〕 ○9番(小林 誠君) それでは、大綱質疑に引き続き、一般質問をさせていただきます。一般質問は、大きく3項目ですので、よろしくお願いいたします。  まず最初に、市長の所信表明の若年層の転出抑制についてお尋ねします。  特に実学系ものづくり大学は若年層の転出抑制になるのかについてお伺いいたします。実学系ものづくり大学についてはこの後、7日にうちの会派の西沢議員がこの質問をしますので、私は所信表明に係る部分と入り口といいますか、転出抑制になるのかという問題について質問したいと思います。  市長は、昨日の所信表明で、これまでの4年間についてまちの持続可能性を獲得する上での最も大きな課題である人口減少、少子高齢化への対応に力を注いでまいりましたとして、その取り組みが実を結びつつあると自己評価し、人口動態について国勢調査に基づいた平成22年から27年の人口増減と平成17年から22年の人口増減を比較し、15歳から24歳までの若年世代の流出は大幅に減少し、35歳から44歳までの働き盛りの世代では流出から流入に転じ、はっきりとした改善が見られると分析をした上で、この流れをさらに大きく確実なものとしなければなりませんと述べています。  この人口動態についてはそのとおりだと私も思いますし、これについては今まで総合計画の段階でまだ国勢調査の結果は出ていませんでしたけれども、全国的に田園回帰という流れの中でそういう傾向があるのではないかということを述べてきたつもりですので、こういう流れなんだろうなということは納得するところなんですけども、その上で市長は処方箋として若年層の転出抑制策として実学系ものづくり大学医療系高等教育機関の開設は、このまちで生まれ育った若者にこのまちで学び続けるという新たな選択肢を示すものだと述べております。そして、後半の若年層の転入促進の最後のところですが、とりわけ若い世代にこの地が帰るに値するすばらしい場所であることを認識してもらう取り組みを進めてまいりますと述べています。  幾分実学系ものづくり大学で若年層の転出抑制を図るというニュアンスが以前よりは薄れたという印象を受けるのですが、市長が今回の市長選で無投票当選した直後のインタビューなどでは、転出抑制の決定打としての実学系ものづくり大学の建設が強調されていたような印象が私にはあるわけなんです。昨日の所信表明で言われた若年層の転入促進のように、大学をつくって若者を市外に出さないというのではなく、市外に学業などで転出していった若者たちが再び戻ってくる環境づくりに軸足をもっと置くべきではないのか、そのための財政的な資源もそこにもっと投入すべきではないのかと考えますが、いかがでしょうか、お答え願いたいと思います。  それから、除雪について、この冬から始まる新たな除雪作業の方法についてお尋ねします。  今各家庭に配られている12月1日発行の広報さんじょうには、特集、降雪に備えてということで、これは保存版だということで掲載があるんですけれども、この冬の除雪についての変更点や新たな取り組みについて掲載されております。読みましたけれども、ぜひこのように実施されて、特に道路の大混乱が三条市内で時々あるんですけれども、こういったことが避けられるように望みたいところですが、実際にここに書かれてあることを実行するのはなかなか大変だなと感じております。  そこで、具体的にどう取り組んでいくのかをお聞きいたしますけれども、特に私はどうなのかな、できればこれほどいいことはないんだけどもと思ったのが、最後のところで今年度から国、県、市で協力し、幹線道路の路肩などの除雪を行い、救急車、消防車などの緊急車両が通る道路を確保します、緊急車両が通過するときは道路の確保に御協力くださいということが書かれていて、三条市の道路の状況、特に降雪時の状況を見ていますと、路肩に雪があってなかなか車と車が1車線で通行するのもやっとだというところが多い中で、こういうふうに路肩がきれいに抜けられて緊急車両が通ることができれば、これは大変いいことだなと思います。これを実施するには相当いろいろなハードルがあるんではないかと考えるんですけども、それにまして周辺住民の協力を得られないと住宅の雪を排雪するところがないから道路に出すというところが往々にして見受けられるわけで、そういったことをさせないというか、そういうことをしなくてもいいようにどのような対策を行うのかということと、実際にそういう協力を得られるのかどうか、どの程度まで住民とのすり合わせといいますかができているのか、それについてお伺いいたします。  次に、大きな3番目で、槻の森運動公園トリムの森の維持管理についてお伺いします。  今週月曜日の新聞に投書が写真入りでありましたけれども、実は先週うちの会派にも、ぜひ取り上げてほしいというようなお手紙をいただいております。それで、今までも何回か投書があったらしいんですけども、実は私、投書を見ていませんでして、ただ周りの方から久しぶりにトリムの森に行ったらとんでもないことになっていると。実はうちの娘がたまたま時間があいて、子供のときによく遊びに行ったなということで、遊びに行こうと思ったのかどうかわかりませんけども、ちょっと散歩がてらに行ってみたと。そしたら、お父さん、何かすごいことになっているという話を聞きましたので、私も遅まきながら11月24日の午後から現地を見てきました。  例によってパネルをちょっとつくってきたんですけども(パネルを示す)、これが今回投書にも取り上げられた160メーターローラースライダーというやつで、ずっと160メーター滑ってきて、一番下のおりるところがことしの降雪で両側の金属の囲いが大分潰れているということで、使用禁止の札とともにコーンが立っていました。  これはこんなんで今全然使われていないんでしょうけども、かつてうちの子供がまだ小学生だったころ(パネルを示す)、こういうふうに遊んでいたんです。ここは、ローラーそのものでだあっと来るとお尻が痛いんですよね。それで、こういうお尻のところに、何か聞いたら市民プールで要らなくなったビート板を敷いて滑られるように――実は、そのビート板がローラースライダーのおり口のところのかごの中にいっぱい入っていて、それを使ってすべりおりてくるということで、小学生には大変好評で、これは平成15年の年で、合併前なんですよね。子供なんか連れていくと、なかなか人気で、順番が回ってこないんで、うちはいつも夕方になってから行って、真っ暗になるまで子供は滑って遊んでいたわけですけども、こういうのが先ほどのような状態になっている。  ほかのところはどうかと思ってぐるっと一回りしてきたんですけれども、この施設には竜巻やぐら、本丸やぐら、忍者やぐら、それからだんだら坂を通って日の出やぐらと、4つのやぐらがあるんです。(パネルを示す)これが一番頂上のほうの忍者やぐらになります。ここは、ぐるぐるっとビニールのロープがかかっていまして、使用禁止の赤い札が下がっていました。どうせ使用禁止でぐるぐるっとやるんだったら、いっそのことトラロープか何かもっと丈夫なロープで縛ればいいのにと思うような――その気になれば入ってしまうという感じでした。  それから、先ほどのローラースライダーの入り口というのは、本丸やぐらのところから入るんですけれども、そこもビニールのひもで、バッテンで入れないよということをやっていたような形跡があるんですけれども、私が行ったときは既にそれが何の役にも立っていなくて、要するに細いビニールのひもでしかないので、切れていました。ですから、わからないで上に行っちゃうとそのまま滑ってこられる可能性があるという状況です。  ふぐあいがあるので、使用禁止という、(パネルを示す)こういう赤い札がそこかしこに下がっています。そのほかにも実は――こういう感じですね。イノシシの足跡発見、イノシシに注意という張り紙も何カ所かありました。  それで、一番問題なのは、トリムの森は階段を上っていくと竹取門というのがあって、そこをくぐると戦国こどもの城トリムの森案内図というでかい看板がかかっているんですけども、その看板のところに実はイノシシの足跡発見、イノシシに注意という、こういうのが張ってあるわけです。  そして、脇のだんだら坂というところを歩いていましたら、途中にこういう張り紙もあるんですよね。(パネルを示す)マムシ注意。マムシに注意してください。かまれた場合にはここに連絡してくださいということで、119番それから管理事務所の電話番号が書いてあるんですけれども、はっきり言って入り口のところにこのイノシシ注意とマムシ注意、この2つの看板を見ると、ここには入らないでくださいと言わんばかりの標識になるんではないかと思うんですよね。  もともとここの山は、私も先ほど言いましたように子供が小さいときから遊びに連れていっていますので、イノシシは最近の話だとは思うんですけども、マムシというのは余り聞いたことがないんです。実際に、イノシシについてはふんがあった、発見ということで書いてあるんで、イノシシの跡があったんだろうなと推測ができるんですけども、実際にこの公園内でイノシシの被害ないしはイノシシが発見されることの確認がとれているのか。それから、マムシについてもこの遊歩道上に頻繁に出てきたりしているのか。これは、確認された上でのこういう標識なのか。  もしそうであるとすれば、小さい子供さんが主に忍者やぐらですとかローラースライダーを使って遊ぶわけですので、そういうイノシシ、マムシなどが出るということになれば、そこにはとても子供は連れていかれないというのが親御さんの気持ちだろうと思いますので、この公園を管理する上でその辺はどういう対策を考えているのか。  それから、トリムの森のこの遊具ですが、今後これを一気に全部直すというとなかなか大変な金額になるんではないかなと思いますけれども、市民からの指摘もあったこの160メーターローラースライダーを初めとして、各種遊具についてどのようにこれから対策をとっていくのか、その考え方をお聞きして1回目の質問を終わります。  次から質問席で質問させていただきます。   〔小林 誠君質問席に着く〕 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) 私から所信表明でも触れさせていただきました若年層の転出抑制についてお答えさせていただきたいと思います。  今般の所信表明の骨子からも御理解いただけるかと思いますが、先回の市長選の中で公約として掲げさせていただいた処方箋に基づいて、それを今回もまた敷衍するという形で構成させていただいているところでございます。  ですので、これは4期目のみならず、3期目のときからより意識した課題ということで進めてきているところでございますが、その大きな処方箋の構成のうちの2点目として、3期目に引き続き人を去らせず、来る人を追い求め、歓迎する、副題といたしまして人口流出を抑制し、人口の復元力を高めることで社会動態を改善ということを掲げさせていただいておりますが、まさにそのとおりで、私どもの総合計画にも反映させていただいている考え方の底流にありますのはまさにここに書いているとおりでございまして、そもそも若年層の定住促進につきましては御指摘いただいております実学系ものづくり大学であったり、医療系高等教育機関の開設などによる転出抑制を図っていくこととあわせ、まして市内企業と学生等との就職マッチングを促進していくことや移住を意識していただくことなどの転入促進を進めていくことも肝要であると考えているところでございまして、この両者はどちらか二者択一ということではなくて、両輪のごとく推進していき、まさに先ほど申し上げました処方箋その2のとおりでございますけれども、人を去らせないという方策と来る人を追い求め、歓迎するということを2つ合わせて初めて社会動態の改善というものに寄与していくんだということが私どもの基本的な考え方でございまして、二者択一というような道を歩むというのは甚だ危険が過ぎるのかなと思っているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) 私からは、除雪の関係、それとトリムの森の今後の方向について答弁いたします。  まず、除雪の関係で路肩の除雪についてのお問いでございますけれども、昨冬のような異常降雪時におきましても緊急車両が通行できるよう、特に重要な幹線道路を特1種路線と設定し、一般車両が道を譲ることができる十分な道路幅を確保するため、路肩まで除雪することとしたものでございます。この取り組みを着実に進めるため、今まで行ってまいりました市直営の除雪路線を廃止し、それにより生じた人員の余裕を非常時にはロータリー除雪車による拡幅除雪などに迅速に動員することで、機動的に対応できる体制へ転換を図ったところでございます。  また、幹線道路以外の路肩につきまして、雪のやり場がなくなった場合にはダンプにより排雪を行いたいと考えております。  市民の皆様への協力依頼につきましては、御指摘のとおり道路に雪を出すことは交通に支障を来す原因となることから、広報さんじょうや市ホームページを通じて道路に雪を出さないようにお願いしているところでございますし、各地区の自治会長へ11月末より説明会をして協力をお願いしておるところでございます。今後も引き続き市民の皆様方に御理解と御協力をお願いしてまいりたいと考えております。  次に、トリムの森の関係でございます。遊具の管理につきましては、平成28、29年度の2カ年で公園施設長寿命化計画を策定いたしまして、平成29年度から当該計画に基づいて公園施設の更新を行っているところでございます。  このトリムの森につきましては、単に既存の遊具を更新するのではなく、改めて利用者の目線に立ちながら、周辺の自然環境を最大限に活用した更新等を進める中で、管理コストも含めたあるべき姿について現在検討しているところでございます。  残余の部分につきましては、担当課長から答弁させていただきます。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 私からは、トリムの森におきますイノシシやマムシに対する注意看板についてのお問いに答えさせていただきます。  イノシシによる実際の被害があったのか、また実物は確認できたのかというお問いでございますが、これについては実際の被害、また実物を確認したという報告は入っていないところでございます。  また、マムシについても実物を確認したのかということにつきましては、先ほどのイノシシも同様でございますが、利用者の方から指定管理者にマムシがいたようだという連絡があって、今回注意喚起の看板を出させていただいたものでございます。  イノシシやマムシに対する今後の対策ということでございますけども、指定管理者と連携をとりながら、市民の皆様が安全で快適に公園を利用していただけますよう、日々の遊具の確認も含めまして、害獣の駆除など適切な維持管理に努めてまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) それぞれ御答弁ありがとうございました。  まず最初に、所信表明の中の若年層の転出抑制についてですが、基本的な考え方として、なるべく若者の流出を少なくしたい、それから転入を多くしたい、それについてはそうだなということで、そのための方策をどうするのかということだと思うんですよね。それについて、実学系ものづくり大学をつくってとどめたり、呼び込んだりというのは違うんじゃないのかなということで私どもは今まで言っていたわけです。特に若年層の人口が落ち込むということに関しては、この間視察もあっちこっちに行かせてもらっていますので、それこそこの前行った静岡県沼津市でも同じようにコーホート図を見せられましたけども、沼津市でも相当若年層の人口が落ち込んでくると。24歳以上のところでまた呼び込みというか、戻ってくる人たちもかなりいるというようなことだけども、全体としては徐々に人口が減ってきていると。これは、言ってみれば今東京一極集中の構図が日本全国である中で、これは何も新潟とか三条市だけではなくて、このコーホート図のパターンというのは全国どこでも共通した問題ではないかと認識するわけですよね。その中でどうやってやるかということで、基本的な考えとしてはどう呼び込むかというのは大事だと思うんですけども、私はずっとこの間言われている転出抑制ばかりでいいのかということに非常に疑問を感じるわけです。やはり今つくろうとしている実学系ものづくり大学というのは1学年の定員が80人しかいないわけですよね。その中で、ものづくりという工業系に――もちろん三条市全体としてものづくりのまちということにはなっていますけれども、ものづくりだけで生活しているわけでもないし、ものづくりだけで三条市が回っているわけではないですので、文学を学びたいとか、商業系に進みたいとか、経理といったものもやりたいとか、そういったことでほかの高等教育を目指す子供たちもいて、東京ないし関西圏の大学に行く子も多いわけですので、そういう中でやはり一旦つくってしまえば相当なお金をつぎ込まなければできない実学系ものづくり大学で転出抑制ということを言っているのはいかがなものかなと、いまだもってそういうふうに考えるわけなんです。この辺は、やはりまだ市長さんとしては、事業も進んでいるといえば進んでいるんですけども、ここは揺るぎのないことなのかどうかもう一度確認させていただきます。 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) 一言で申し上げると揺るぎがないということにつながるわけですけれども、それだけだと余りにも無味乾燥だと思いますので、少し補足させていただきますが、もちろん御質問者も十分御認識の上でお話を展開されているんだと思いますけれども、私は別に全ての高校卒業生をものづくり大学に入れ込むんだということを考えているわけではございません。もちろん私たちに十分な資力と体力があれば、そういうさまざまな行き先、希望を持っている子供たちに対してもこの地域内で高等教育を学べる環境をつくっていく、これはもちろん理想ではありますけれども、現実的にはこれはもうほぼ不可能だということであります。  そんな中で、もちろん転出抑制は人口減少対策、つまり若年層のいわば転出抑制に資するということは、これはこれで揺るぎのないところであるわけですけれども、その中でのこの大学の役割は、それ一辺倒なのかということで考えるとそうでもなくて、やはりこの地域のアイデンティティーを考えていくと、それはもうやはり金属加工を中心とするものづくりに核があるんだということはほぼ皆がひとしく認めているところでございます。  こうした中で、この私たちの中核とも言うべき産業の基礎を支え中心部分になっている産業において、長年にわたって雇用のミスマッチが既に顕在化、常態化している中にあって、こういうことから私たちのまちの持続可能性を模索しようと考えていったときに、やはり安定的な人材育成、人材がそこから輩出され続ける環境をつくっていくということは、ものづくりをアイデンティティーとする私たちのまちには極めて重要な政策なんだと思っているところでございます。  それがもちろん今議論の主題になっております転出抑制にも資するわけでございますけれども、それ一辺倒の施策というよりはもう少し効果としては多面的な広がりを持つ取り組みがこの実学系ものづくり大学に私はあると考えているところでございまして、ここをしっかりと進めていくことが、今ほども少しその一端を申し上げましたけれども、幾つかの分野にまたがる複層的な効果に波及していくものだと信じているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) そういう点では、実学系ものづくり大学の位置づけがこの地域の産業を発展する上で、さっきのマッチングの問題ですとか、そういうものはあると思うんですけども、国内の製造業がだんだん海外に移転する中で、この三条市も昔は市内でやっていた事業所が中国とか、当初は韓国なんかもあったみたいですけど、海外に出ていくに当たって中小というか、零細企業がそれに伴って仕事がなくなったりということを経験してきているわけです。  特に自動車搭載工具で発展してきた分野もあるわけですけども、そういったのが安い工賃等でないしは海外に工場が移転する中ですたれていったというような経過もあるわけですので、そういう大きな枠組みの中でこれからの産業がどうなるかによって三条市の産業自体もいろいろと変わりながら発展せざるを得ない、ないしは発展しないかもしれない、それはわからないけども、発展させるためにはどうするかという視点が当然大事なわけです。そういう点で、そういうことのための実学系ものづくり大学になり得るのかどうか。  どうも今までは転出抑制、そのミスマッチをなくしていくんだと。ミスマッチをなくすのは大事ですけど、でもそれはその時々の会社が受け入れたいという子供たちの要求などは変わっていくのではないかなとは思うんですけども、そういったところも対応していけるのかどうか。  三条市の公立の大学として、訓練校や何かの施設じゃなくて大学ですから、そこにずっと投資をするのは、今の三条市の規模としては過大投資なんじゃないかという認識はないのでしょうか。 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) これもまず一言で申し上げるとないということになるわけですが、一応補足的に申し上げたいと思いますが、少なくとも私が感じている三条市のものづくりのまちとしての変遷は今の御質問者の御指摘とは若干異なっているところでございまして、確かに一つ一つの企業を見れば栄枯盛衰はあるわけでございますけれども、他の産業集積地と比較いたしますとこの地域は――他の地域で著しく顕著にあらわれている現象としては、今ほど御指摘いただいたように生産現場が海外に移っていく中にあって、1次下請はおろか、2次下請、3次下請もそろって海外に出ていかなければその一族郎党を養っていけないんだというような状態があって、それが結果としてはものづくりとしての基礎体力を減退させた、これは数多く事例としてあるわけですけれども、ここ三条市に限って言うと私はそうではなくて、その地域の企業経営者、あるいはそれを支える従業員の皆様方のたゆまない努力によって、その時代のニーズにかなり柔軟に適応しながら、金属加工という一つの軸を失うことなく今まで継続してきたのが今の現実なんだと私は思っております。  そんな中で、今に至るまでの環境も含めた今の環境でございますけれども、やはりものづくりのまちとして、今ほど申し上げました市場のニーズに合わせながら柔軟に対応していくためには、どうしても企業経営者というのはどちらかというと文系的な要素の非常に強い方々が多くいらっしゃる中にあって、やはり地元の経営者の方々とお話をしていくと、要するに技術面で、あるいは製品開発面において右腕となるべき人材というものがなかなか自社に採用することができないんだ、あるいはそういう方を継続的に育成させることができないんだ、これは少なくとも私自身が市長に就任したときから常に存在している課題であるわけであります。  リーマンショックの前後を含めて10年もそういうニーズが絶えずあるということは、私はこのものづくりのまちにおいての今ほど申し上げた技術面でしっかりとした右腕になるべき人材の育成ということは、このまちにとってのある意味基盤を整えていくための不可欠の要素だと私は思っているところでございます。  そうしたことを考えますと、私たちのまちの根幹であるものづくりが衰退してしまえば、まちとしてのそもそもの形がなくなる危険性があるわけですから、そこをしっかりと支えていくための人材育成基盤を整えていくことはむしろ私たちに課せられた責務であろうと思っているところでございまして、ますます意を強くしてこの実学系ものづくり大学の開学に向けて歩を進めていかなければいけないと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) あとの部分は西沢議員に残して、次に移りたいと思います。  除雪についてお伺いします。先ほどの答弁で、路肩の除雪については特1種路線で行うということで、全部ではないようです。特に主要幹線ということになると思うんですけれども、ちょっとこの主要幹線の場所がよくイメージできなくて申しわけありません。  それで、この辺は住民の方の協力なしで行けるところなのかということと、それから市内ですよね。緊急車両が一番困るのは、市内の道を走るときに除雪がうまくいっていないとやっぱり混雑のもとになるというか、そこが一番大事になるかと思うんですよね。  それで、先ほどダンプによる排雪というようなことも言われましたけれども、この近辺ですと栃尾が豪雪地帯で、ここの除雪を見ていますとロータリー車とダンプがセットで動いて、道路の除雪をしながら排雪していて、なかなか合理的だなと思っているんですけど、合理的な反面これは金がかかるなということもあわせてちょっと思ったりするんです。あそこまでではないにしても、やはり下田地域ですとか栄地域で周りに田んぼがあるところは田んぼの持ち主に断って、そこに除雪した雪を置かせてもらうことは可能ですけども、一番の問題はどさっと降ったまちなかの雪をどう処分するかになるわけです。この辺は先ほどダンプということだったんですけど、今後常にダンプを取り入れるのか、それともある一定の基準というのがあってダンプでの排雪を考えているのか、その辺の線引きというか、それはどのように考えているのかお聞かせください。
    ○議長(阿部銀次郎君) 答弁は午後からお願いすることとし、午後1時まで休憩いたします。                                   午前11時54分 休憩                                   午後 1時00分 再開 ○議長(阿部銀次郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  答弁願います。建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 除雪にかかわります再度の御質問でございました。  まちなかでダンプによる排雪を行う場合の基準はどのようなものかというお問いだったと認識しておりますが、基本的には除雪を行うに当たりまして、まちなかであれば雪を押していくわけでありますが、路肩に雪を積み上げられないような状態になった場合にはダンプによる排雪を行うということでございます。具体的には、その路線の除雪を委託している除雪業者からそういう状態になった際には相談があると思いますので、その際に協議して対応してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) 先ほどの答弁で周知についての答弁があったんですけども、その中で広報、それからホームページ、それから自治会長さんに――自治会長さんというのは自治会ということなんだと思うんですけど、説明をというお話がありました。実際には、さっきの路肩の問題でいくと道路に面している民家ですとか事業所といったところが特に周知されなければなかなかうまくいかないのかなと思うんですけども、予報ではいよいよ今週末から雪のマークが出ていて、いきなりそんな大変な雪は降らないとは思いますけれども、これから雪の季節になるわけですので、その周知についてどこまで進んでいるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 周知にかかわる再度の御質問でございます。  周知につきましては、広報さんじょう12月1日号に出させていただいた以降、市のホームページにも同様の情報を既に掲載させていただいているところでございます。また、11月下旬から12月1日にかけまして、市内の自治会長を対象にしました今冬の雪の対応についての説明会をさせていただいたところでございます。その中にも一連のものといたしまして雪に関する対応について周知させていただいたところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) 先ほどと同じことの繰り返しだったんですけども、これは本当にうまくいくようにしてもらわないと困るわけですし、そうしようとしたら自治会長さんはもちろん、自治会というブロックも大事ですが、やっぱり具体的に地先の民家とか事業所といったところから協力してもらわないとうまくいかない、そこが何か肝なんじゃないかなと感じているんですけども、それについては自治会長さんどまりということなんでしょうか。その辺をもう一度確認させてください。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 周知にかかわる御質問でございます。  繰り返しになりますが、広報さんじょうで市民の皆様向けにお知らせとお願いをさせていただいているというところもございますし、また除雪を行う各委託業者におきましてはどこに雪を押せばいいのかという事前の確認を地元の方々に相談させていただきながら行っているところでございますので、そういう一連の中でもお願いしていく必要があると考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) 今年度から始める事業ということで、うまくいくように現場と密にしていただきたいということをお願いしたいと思います。  次に、槻の森運動公園トリムの森の維持管理に移りたいと思います。先ほどの答弁では、これから改めてあるべき姿も含めて検討していくということでした。それで、あるべき姿などと言われるとついつい森に戻してしまうのかななんて余計なことまで考えてしまいますけれども、今壊れている遊具については実際にどうしていかれるのか、今現状ではどういうふうに検討されているのかお聞きします。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) 今ほど御指摘いただいた壊れている遊具も含めまして、総合的にどうしていったらいいかという形を検討しているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) それも含めて検討ということですけども、ただ投書でもあるように、とりあえずあの160メーターのローラースライダーは、全部壊れているわけではなくて、上のほうは何となく大丈夫なのかなというか、さすがに乗ってこなかったので何とも言えませんけれども、こう転がしてみたところでは動くのかなと、ところどころ直した形跡もあるので、あの一番下のツースパンか3スパンぐらいの壁面のへこみを修理して、一番下のおりるところのローラーを何とかすれば――乗って点検したわけじゃないのでわかりませんけど、見た感じはそんな感じがするわけです。  とりあえずローラースライダーは直してくれというような部分も多いわけですから、少なくともあそこは来年度直すとかということは考えていないんでしょうか。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) 今御指摘いただいております下のほうのツースパンぐらいのところを直せばということでございますけれども、私も現地を確認させていただいておりますが、上の部分につきましてもさびとかが出てきておりますので、そういう面で安全対策を万全にしていかないといけないと思っております。ただ、その中で本当にローラースライダーが必要なのかどうかということも全て含めまして、現在あり方について検討しておるところでございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) さっき冗談であるべき姿、みんなもとに戻すのかと言ったんですけど、本当に何かそうなりそうな雰囲気があって非常に困ってしまうんですけれども、私の子供が小さかったときには少なくとも小さな子供たちを連れてピクニックがてら、暖かいときはお昼を持ってあそこに遊びに行くという家庭も多かったような印象が大変ありまして、そういう点ではこれから地元に戻ってこられて、御家庭をつくって、子供が生まれて、トリムの森に遊びに行くというような環境になればいいのかなと思いますので、撤去するということではなくて、ぜひ引き続きこの遊具をきちんと管理していく方向にしていただきたいと思います。  それから、先ほどイノシシ、マムシについては、実際には現物を確認していないということの中で注意喚起を行っているという御答弁があって、指定管理者と連携してというような話だったんですけども、これについては三条市としてやっぱり公園を管理する責任があるわけです。今はもう冬で、これからやってもしようがないので、来年の春になってからこの調査をきちんとすべきなんじゃないかと思うんですが、その辺はどういうふうに考えているのかお伺いします。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) イノシシ、マムシにかかわる御質問でございますが、公園を管理する立場でありますと、市民の皆様から安全に安心して御利用いただくためにどういうものが必要かということも含めて指定管理者と連携をとって対応していきたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) こういうトリムの森などの管理というのはなかなか大変だろうなというのはわかりますし、お金もかかるということで後回しにされるのかもしれませんが、やはり市民が憩う場として気持ちよく使っていける、またさっきも言いましたけど、若い人たち――大体うちぐらいになると、娘ももう20歳を過ぎていますので、あそこへ一緒に遊びに行くなんてことはもう全然用のないことになってしまいますけれども、ちっちゃいお子さんがいるところは、非常にいい遊び場なんですよね。そういう点では、ぜひちゃんと維持管理してもらって、継続できるように、全部なくすなどという冗談で言ったことが本当にならないようにお願いしたいんです。  竹取門を入ったところに大きな看板があるんです。戦国こどもの城トリムの森案内図というでっかい看板があるんですけども、市の花はまだヒマワリ、市の木はゴヨウマツ、それしか出ていないんです。ヒメサユリはありません。市の鳥もないです。これは、合併前につくった看板がそのままになっているんです。もう既に十数年たとうとしているのに、こうなっているのは手を入れなかったんだなというのを今の話を聞いていると非常に思うわけです。  そういう点では、新たな事業にお金をつぎ込まざるを得ないというのも当然出てくるわけですけれども、やはりあるものについてもきちんとお金を入れて、市民が気持ちよく継続して利用できる、そういうお金の使い方をしてもらいたいということを希望しまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 次に、6番、酒井健さんに発言を許可いたします。6番。   〔登壇〕 ○6番(酒井 健君) 議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問いたします。  まず1点目は、農業支援についてであります。ことしは、減反廃止となり初めての年でありました。そんな中で、北陸農政局の農林水産統計で10月15日現在、6月以降の猛暑と少雨、8月下旬以降の日照不足、台風20号、21号などによる潮風害等の発生で、作柄を示す農家などが使用しているふるい目幅ベースの作況指数は、新潟県は95でやや不良であったとの発表がありました。  そのせいか、心配された米価への影響も少なく、しかし収量が減った分収入も減ったという農家が私の周りでは多くありました。豊作であれば値段が下がり、手取りが少なくなり、また不作で値段が上がっても結局手取りは少なくなるという実態があります。  そんな中で、12月30日には、米国を除く環太平洋連携協定、TPPが発効することとなっております。TPPの発効は経済界からは歓迎の声が上がり、県内でもニット製造業や金属加工業などの産業界から期待が寄せられているとのことでありますが、一方で安い農産品が流入してくることによる国内農業への影響を心配する声も多く、離農者がふえるのではないかと危惧しております。  農家を取り巻く情勢が激動している中、市長は所信表明において、農業分野では価格決定力の確保が重要であり、価格決定力を有する先進的農業者のもとで就農希望者などに必要な技術やノウハウを習得させるほか、高い付加価値を生み出す自然と調和した農業の展開に取り組むとしております。これは、農業で自立し、生き残るために必要なノウハウというソフト面の支援を行うと考えられます。  そこで、農業支援としてハード面の支援をどう考えているのか。大規模化をもっと推進すべきとか、ITを活用したコスト削減を行うとかいろいろありますが、ハード面における支援はどうあるべきと考えているのかお聞かせください。  また、中山間地域では、ソフト面、ハード面とも条件が悪く、高齢化も進んでおり、農業の自立は難しい地域であります。しかし、農村は米や野菜などの生産の場としての役割だけでなく、私たちの生活にいろいろな恵みをもたらしている地域であります。水田は雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防ぎ、多様な生き物を育み、また美しい農村の風景は私たちの心を和ませてくれるなど、大きな役割を果たしております。  これら農地の持つ多面的な機能を継続するための支援をどう考えているのか。あくまでも農業の自立が大前提なのか。国土保全、水源涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の継承、農村で農業生産活動が行われることにより生ずる食料、その他の農産物の供給の機能以外の多面にわたる機能の保持を含めた支援をするべきと考えているのか。これは、結局は耕作放棄地を出さないための支援ともなるわけですが、この中山間地域の農業支援についての考えをお聞かせください。  続いての質問は、国道289号八十里越開通を見据えた道路整備についてであります。国道289号八十里越については今さら多くを申し上げませんが、ようやくもう5年ほどで開通するところまで来たということであります。昭和61年度に直轄権限代行で事業実施に着手して以来、実に32年が経過しております。  しかし、この32年間、残念ながら開通による交通量の増大を見越した道路整備は余り行われてきませんでした。このまま開通してしまうと、ただでさえ渋滞している第2産業道路や石上大橋を初めとした市内から国道8号方面を結ぶ道路が特に春や秋の観光シーズンともなりますとさらに渋滞し、動けなくなってしまうのではないかと危惧しております。  地方においては車社会であり、鉄道などの公共交通も少ないため、渋滞による市民生活の影響は大きいものがあります。最終的には、国道289号バイパス、石上大橋下流橋が整備されればということでありますが、国や県が施工する事業でもあり、事業化もされていないことを踏まえ考えますと、すぐの整備は難しいと考えられます。とすると、現状のままで開通を迎えることになりますが、その際新たに流入する交通量への対応策についてどのように考えているのかお聞きいたします。  また、逆に開通までもう5年くらい猶予があるわけですので、この5年間で何かできる対策はないのか。例えば下田から栄スマートインターまでのアクセスを向上させ、流入交通の誘導を図るとか、具体的な何か対策を考えているのかお伺いいたします。  続いての質問は、名誉市民や郷土の偉人に関する取り組みについてであります。  この間議会におきましても何回か名誉市民や郷土の偉人の顕彰についての議論がなされてきたところであり、名誉市民については今後顕彰施設を検討していくとのことでありました。顕彰施設をつくり、顕彰していくことは、その人の偉業を後世に伝えていくことでもあり、郷土にこんな立派な人がいたんだと誇りを持つことにもつながり、大切であると考えます。  そこで、さらに名誉市民や郷土の偉人についての理解を深め、郷土に愛着を持ってもらう取り組みとして、学校教育で取り上げてはいかがでしょうか。そうすれば、子供たちも自分のまちにはこんな立派な人がいたということで、郷土に誇りを持てるようになると考えます。  そこで、名誉市民や郷土の偉人について、現在学校ではどのように取り上げているのかお聞きいたします。  また、来年4月から市内の学校においてコミュニティ・スクールが実施されますが、その中で学校のカリキュラムに組み入れるようなことで地域の偉人についての取り組みが可能なのかお聞かせください。  続いての質問は、市役所の電話対応についてであります。今月1日に配られました広報さんじょうは、降雪に備えてということで保存版となっておりました。降雪時に役立つ情報として、雪で困ったときの問い合わせということで、市役所の行政課や建設課、環境課、教育委員会、上下水道課、清掃センターなどの直通の電話番号が載っておりました。以前の代表番号で交換を通し電話した場合はナンバーディスプレーなどの対応はできなかったと思いますが、ダイヤルインで直接かけれるようになったのであれば、市民からの情報が寄せられる部署における電話対応の向上と情報の正確性を確保するために録音装置などの導入ができるのではないかと考えます。  降雪時や災害時など、どうしても電話が通じにくくなったり、聞き間違いなども多く起こりやすくなると考えられます。ナンバーディスプレーや録音つき電話の導入について、経費の問題もありますが、検討してみてはいかがでしょうか。見解をお伺いいたします。  続いての質問は、職員の人事管理についてであります。  ことしの夏以降、現職職員が死亡したということを何度か耳にするようになりました。今年度は、もう既に4人も現職死亡があったということで驚いております。合併したころも現職死亡が多発していた時期があったと記憶しておりますが、そのころはまだ職員数も多くおったところでありまして、職員数が少なくなった中での多発ということで、今年度は既に割合で見ますと合併以降最多となっております。この原因について人事ではどう捉えているのかお聞きします。  以上で1回目の質問を終わります。   〔酒井 健君質問席に着く〕 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) 私からは、中山間地域に対する農業支援についてお答えさせていただきたいと思います。  三条市の中で中山間地域というと、基本的にはもう下田地域を指しての御指摘なのかなと思っておりますので、そうしたことに特化してお話しさせていただきたいと思っておりますが、この下田地域全体としまして、せっかく豊かな自然を有しているわけでありますので、この豊かな自然という下田地域特有の状況を生かした資源をブランディングしていくことにこれから先力を注いでいきたいと思っているところでございます。  その中での象徴的な取り組みという意味では、世界30カ国238都市が既に加入しておりますチッタスロー、これはイタリアが発祥なのでイタリア語のようなんですけれども、いわゆるスローシティーと思っていただければと思いますが、ここへの認定ということを一つ旗頭にブランディングを進めていきたいと考えているところでございます。  もちろんこのチッタスローの精神というのは、そもそもスローフード運動の哲学を市政に導入しようというところから始まっているところでございますので、もちろん農業分野という意味では例えば有機栽培等に取り組む農業者への支援が柱として欠かせないわけでございまして、このチッタスローの認定そのものが目的ではないんですけれども、結果としてチッタスローの認定をとることができるように農業分野に対する支援のみならず、交流の拡大、あるいはそれに伴います自然観光、体験型観光の定着促進も視野に入れながら、総合的な取り組みをこれから後加速していきたいと思っているところでございまして、こういう観点から何度も申し上げますが、下田地域で新たに有機栽培等に取り組む農業者に対する支援も加えて行っていきたいと思っているところでございます。  こうしたことを最終的には6次産業と大仰な話になれるかどうかということはこれから先の検討をどれだけ積み重ねていくのかということによるんだと思っておりますけれども、最終的には今ほど申し上げました農業分野のみならずさまざまな柱立てが有機的に結合し、それが相乗効果を生む中で、結果として御指摘いただいております地域の農地の保全であったり、その農地の保全を中心とした下田地域を守っていくことにも資することができるのではなかろうかと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 私から市役所の電話に係ることについて答弁申し上げます。  議員御指摘のように、ナンバーディスプレーや録音機能つきの電話機に入れかえることで情報の正確性やその他担保されるという効果が期待できるものの、その一方で導入に当たっては初期費用や回線ごとに月々の費用がかかることなどの問題もあり、現時点においては難しいものと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 人事課長。   〔登壇〕 ○人事課長(本間一成君) 私からは、今年度現職職員の死亡退職が多い原因をどう捉えているのかのお問いに答弁いたします。  再任用職員1人を含む4人の正職員が今年度死亡退職しておりますが、いずれも業務に起因しない疾病によるもので、仕事との因果関係はないものと認識しておるところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 農林課長。   〔登壇〕 ○農林課長(渡辺博之君) 私からは、農業支援に関するハード面についてのお問いにお答えいたします。  ハード面の支援につきましては、県事業を活用し、施設や機械の整備に対する支援を引き続き継続いたしますとともに、今後も必要な施策について検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) 私からは、国道289号八十里越開通を見据えた道路整備にお答えいたします。  国道289号開通後はもとより、現時点におきましても市内の慢性的な渋滞の緩和は大きな課題であると認識しております。市の対応といたしましては、事業採択されている県道塚野目代官島線までの国道403号三条北バイパスの整備のほか、都市計画決定されている国道289号バイパスの整備について、県央基幹病院設置に係る道路等環境整備促進期成同盟会において要望活動を行っておるところでございます。  国道289号開通までの5年間の取り組みにつきましては、国道289号線建設期成同盟会を初めとする同盟会等を通じて引き続き国、県等関係機関へ基幹道路の整備促進を要望していくほか、笹岡地区から荒沢地区までの歩道整備など、市民生活にかかわるその他の道路につきましても引き続き要望してまいります。  以上でございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 小中一貫教育推進課長。   〔登壇〕 ○小中一貫教育推進課長(髙橋誠一郎君) 学校における名誉市民、郷土の偉人に関する学習につきまして答弁いたします。  現在小学校3年生、4年生の社会科のほか、総合的な学習の時間において名誉市民の方々やそれぞれの学区で尽力された先人を含めた偉人の中から各学校で人物を選択し、学んでいるところでございます。  また、コミュニティ・スクールとのかかわりについてでございますが、学校運営協議会において地域の偉人に関する学びを深め、意見交換を行うことは可能と考えておりますけれども、教育課程への位置づけにつきましては十分な熟議を経た上で決定されるべきものと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) それぞれ答弁いただき、ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。
     まず、農業支援についてでありますが、ハード面の支援につきましては県事業とか必要な施策について考えていきたいという答弁でありましたが、せっかく国や県、市、ほかにも土地改良区や農協など、さまざまなところからいろいろな支援策が示されているのに、受け取る側の農業者が高齢化などもあり、うまく伝わっていないというんですか、現場まで伝わっていないという、物事が終わってからそんな支援があったのかという声も聞かれているところであります。  農業委員、土地改良区の役員、自治会長、農区長など、いろんな役員がおられますが、農家への支援策について現場まで一元的にわかりやすく伝えるようなことも大事じゃないかと考えますが、このような取り組みができないのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 農林課長。   〔登壇〕 ○農林課長(渡辺博之君) 再質問についてお答えいたします。  周知方法についてしっかりと末端までというお問いでございます。現在市の補助事業の周知につきましては、各農区を通じた周知や認定農業者等を対象にした研修会等を開催し、周知を図っているところでございます。今後も適宜適切な周知に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 現場も高齢となっている方が多いので、ぜひ適切な周知をお願いしたいと思います。  また、下田地域の支援も含めて、本当にこれからの課題が山積しておりますが、私の中ではそういった物事を進めていくのに、残り期限がもう10年ないんじゃないかというようなつもりでいろいろ頑張っております。  さらに、TPPの発効により、海外の農産物との競争に負け、国内農業が成り立たなくなるような事態は絶対に避けなきゃならないと考えております。今後とも平場、中山間地域問わず、農地の持つ多面的な機能の保持と自立した農業ができるような環境整備や支援をお願いしたいと思います。  続きましての再質問は、国道289号八十里越開通を見据えた道路整備についてであります。先ほどの答弁では、国道289号バイパス、石上大橋下流橋は計画決定されているということで、整備を要望していくということでありましたが、要望していくというのは以前から言われていたところでありまして、この下流橋ができれば渋滞は相当改善されると考えられます。  今要望している中で、いつごろまでに採択といいますか、事業化のめどがもしわかるようであればお聞かせいただければと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) お問いにお答えいたします。  市といたしましては、現在事業採択されております県道塚野目代官島線までの国道403号三条北バイパス整備を最優先として捉えているところでございます。御指摘いただいている石上大橋下流橋の事業化の時期につきましては見通しが立っていない状況でございますが、引き続き県央基幹病院設置に係る道路等環境整備促進期成同盟会等を通じて県へ要望してまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 見通しが立っていないということでありました。国道403号三条北バイパスが県道塚野目代官島線まで完成しないとということでありましたが、ではこの県道塚野目代官島線までの国道403号三条北バイパスはいつごろ完成する見込みなのかお聞かせください。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) 国道403号三条北バイパスにつきましては、本年度は遺跡調査、軟弱地盤対策及び終点側の県道塚野目代官島線までの用地買収に着手しておるところでございます。完成の時期につきましては、明確には示されておらないところでございます。市といたしましては、県央基幹病院の開院までに完成するよう、引き続き強く要望してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 県央基幹病院の開院までには国道403号三条北バイパスが県道塚野目代官島線まで完成してもらいたいということでありました。具体的にいつまでという明確な見通しは立たないということで、県の事業ですので、なかなか三条市においてということは難しいと思いますが、このまま何も対処せず、漫然と八十里越が開通してしまうと市民生活への悪影響はもとより、せっかく三条市に来ていただいた人たちが渋滞に懲りてもう二度と来ないというようなことにもなりかねないと考えます。あと5年しかないということでなく、先ほども言いましたようにもう5年あるということで、本当に何か対策を進めていただきたいと思います。  先ほど、笹岡地区から荒沢地区までの歩道整備という答弁もありましたが、以前の話でございますが、旧下田村のときは八十里越開通までには何とか下田地内の国道はみんな歩道をつけてよくしようということで、いろんな事業を取り入れてこの間ずっと進めてまいりました。八木バイパスしかり、笹岡地区の歩道整備しかり、今現在進めている荻堀地区の歩道整備しかり、ありとあらゆる機会を利用した中で、とにかく開通までには何とかしようといった先人たちの取り組みの中で何とかこの開通までに――この下田地内の国道289号は荒沢地区に一部残っているところもありますが、進めてきたんです。このまま手をこまねいていると、清流大橋を渡って三条地域に入ってからのほうが、通過交通で本当に取り返しがつかなくなるようなおそれもありますので、あと5年ある中で無為に時間を過ごすことなく対策を進めていただければと思います。  次の質問に移ります。名誉市民や郷土の偉人に関する取り組みについて再質問いたします。小学校3、4年生の授業で取り組んでいると、あと総合学習で先人を含めて行っていると答弁がありました。これは、全学校で行っているという理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(阿部銀次郎君) 小中一貫教育推進課長。   〔登壇〕 ○小中一貫教育推進課長(髙橋誠一郎君) 実施学年についてのお問いでございます。現行の学習指導要領に基づきまして、全学校において小学校3、4年生で実施しておるところでございまして、平成32年度からの全面実施になります新学習指導要領におきましては、小学校4年生で学習することになってございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 子供たちに郷土の偉人について教えていただけるのは本当にいいことだと思います。その使っている教材を私もちょっと拝見させていただいたんですけども、「わたくしたちのまち三条」>と「さんじょうの人物」ということで使っていられたんですけども、「わたくしたちのまち三条」については3人だけ郷土の偉人として取り上げられておりましたし、「さんじょうの人物」には50人載っているんですが、その中に名誉市民でも載っていない人が何人かおられましたし、それにつくってからもう10年経過しているような資料でありました。  その後にジャイアント馬場さんを初め、新たに名誉市民となられた方もおられますので、そろそろ改訂したほうがいいのではないかと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 小中一貫教育推進課長。   〔登壇〕 ○小中一貫教育推進課長(髙橋誠一郎君) 副教材等の改訂についてでございますが、名誉市民や郷土の偉人の学習を通して郷土愛を一層育むことができますように、副教材「わたくしたちのまち三条」については来年度予定している改訂作業の中で現在の教材には掲載されていない方々の新たな掲載について検討することとしております。また、資料集であります「三条の歴史を開いた50人」についても今後の改訂作業について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 郷土の立派な先人たちの業績を次の世代に語り継いでいく、また先人たちを見習い頑張っていくことは我々の責務であると考えております。こういった取り組みにより、次の名誉市民となるべき人物や顕彰すべき、偉人となるべき人物も出てくるのではないかと考えられますので、引き続き今後ともよろしくお願いしたいと思います。  続いての質問は、市役所の電話対応についてであります。先ほどダイヤルインということで質問させていただきましたが、市民の方が市役所に電話をかけるときにはどうしても代表番号にかけることが多いわけです。その代表番号にかけた場合の対応でありますが、災害の際は市民からの緊急連絡も代表番号へ通報されることも多いわけですので、そういった際の対応も含め、きちんとした対応ができているのかをお聞かせください。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 災害時等における代表番号への市民からの問い合わせについての対応でございます。  やはり災害時においては集中して電話が入るという懸念がございます。そうした中において現時点におきましては、例えば建設課とか行政課とか特定の課のみならず、集中した際には違う部署、具体的には財務課とか監査委員事務局とか、そういうところに割り振ることでしっかり対応していきたいと考えてございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 一番初めに質問しましたナンバーディスプレーや録音つき電話機の導入に関しては経費の問題もあり、導入は難しいということでありましたが、きょうの新潟日報に役所の電話保留音についての記事が載っておりました。県内だけでなく、全国でも電話保留音を活用し、地域のPRを行っている自治体がふえているということでありました。三条市には三条凧ばやしとか、あとTOKUさんなど有名な音楽家の方もいらっしゃるわけですので、使用許諾とかいろいろな手続も必要でしょうが、三条市でもこれらを利用するような形でPRを行うような考えはないのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 今ほど御紹介いただきました保留音の記事については、内容をつまびらかには承知してございませんので、後ほど内容を確認した上で、必要があれば今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 電話は、市民からすれば役所の窓口とも言えます。市民の話を聞いていますと、以前に比べれば役所の電話対応も格段によくなっているとの声も聞いておりますので、これからも確実かつ丁寧な対応をお願いいたします。  次の質問に移ります。職員の人事管理についてであります。業務との因果関係は特にないと答弁いただきました。しかし、特にないということであっても、この多発している状況はやはり異常であると考えます。三条市では、平成27年度から全職員を対象にストレスチェックが導入されておりますが、高ストレス者率が上がっているとか、何かそういった異常はないのかお聞かせください。 ○議長(阿部銀次郎君) 人事課長。   〔登壇〕 ○人事課長(本間一成君) 平成27年度から実施しておりますストレスチェックにおける高ストレス者の割合についてでございますが、平成27年度は10.3%、平成28年度は10.7%、平成29年度は11.6%、続いて平成30年度が11.7%と、他団体の傾向と同様に増加している状況でございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) ストレスチェックにおける高ストレス者率が上がっているという実態があるわけですので、職員数が減り、時間外労働が減るということはいいことなんですけども、それが結果的に過重労働となってしまって、職員の疲労が蓄積していく中で慢性疲労となるとあらゆる病気の発症率が上昇するというデータもありますので、そのような状態になっているんではないかとも考えられます。そういった実態はないと考えているのか、見解をお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 人事課長。   〔登壇〕 ○人事課長(本間一成君) 病気の発症率、療養休暇取得率ということで答弁させていただきます。  療養休暇の取得率は、ここ数年大きく変動しているものではございません。懸念されるような実態はないものであると認識しているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 6番。 ○6番(酒井 健君) 発症率の変動はないということでありましたが、この現職死亡率は異常と考えます。やはり何らかの原因があるのではないかと考えますし、このまま放置しておいてさらに現職死亡者がふえてしまうんじゃないかということを私は危惧しております。  今後とも職員の健康管理に意を用いていただくことをお願いいたしまして、質問を終わります。答弁いただき、ありがとうございました。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 以上で本日の日程は終了いたしました。  次の会議は明6日午前10時に開くこととし、本日はこれをもちまして散会いたします。 午後1時53分 散会...