三条市議会 2010-06-29
平成22年総務文教常任委員協議会( 6月29日)
(4)業務の改善・効率化の取組について
(5)当
常任委員会の行政視察について(追加)
1 議事の経過
○(
土田俊人委員長) 開会前に申し上げます。
協議会の案件は、御案内のとおり4件でありますが、最後に当
常任委員会の行政視察について御協議願いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
開 会 午後2時00分
○(
土田俊人委員長) ただいまから
総務文教常任委員協議会を開会いたします。
出席全員であります。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) 協議に入ります前に、教育長及び総務部長からそれぞれ発言の申し出がありますので、これを許可いたします。
○(
松永教育長) お疲れのところ引き続き御協議をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
最初に、
教育委員会所管の三条市に唯一残っております
公立幼稚園、南幼稚園の今後のあり方について、案として御報告申し上げたいと思いますので、御審議賜りたいと思います。
次に、現在進めております
小中一貫教育の導入に伴って第一中学校区の
小中一体校の建築、それから
一ノ木戸小学校の移転改築、さらに
裏館小学校の改築につきましては、昨年12月議会で
実施設計委託料の補正予算を御承認いただいた中で今進めているところでございますが、これについて御報告申し上げたいと思いますので、何とぞよろしく御協議のほどお願い申し上げます。
○(
若山総務部長) お疲れのところ、委員会に引き続き協議会をお願いしまして恐縮でございます。総務部の所管でお願いしたいと考えておりますのは、平成19年度から全庁的に順次進めております業務の改善・効率化の取り組みについて、昨年度の内容を御報告申し上げるものでございます。詳細については
政策推進課長から説明させますので、よろしくお願いいたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより協議に入ります。
――
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(1)南幼稚園の廃止(案)について
○(
土田俊人委員長) それでは最初に、南幼稚園の廃止(案)についてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
久住子育て支援課長) それでは、南幼稚園の廃止案について説明させていただきます。
南幼稚園は、三条市全体の
幼稚園入園希望児童の増により、昭和53年4月に5歳児2クラスで開園し、昭和61年から4歳児、5歳児の2クラス、定員70名で幼児教育を実施してまいりました。幼児数の減少などから南幼稚園の今後について
教育委員会で協議した結果、廃止案がまとまりましたので、お手元に配付の資料により御報告させていただきます。
資料の1ページをごらんいただきたいと思います。廃止の趣旨でございますが、1点目として現在5歳児7人、4歳児6人の計13人と園児が減少し、仲間づくりや社会性の育成等、幼稚園としての集団教育の機能を維持することが困難になっていること、2点目に
幼稚園ニーズが減っている中、三条市全体の
幼稚園児数から
私立幼稚園での受け入れが可能であること、3点目に南幼稚園は小学校と同一敷地内という立地条件を活用し、幼小連携を推進する役割を担ってまいりましたが、今年度から公、私立一体で幼保小連携会議を設置し、推進していくことから、幼小連携の推進役としての役割が終えることから南幼稚園を廃止したいとするものでございます。
2の廃止期日は、平成23年度末の平成24年3月31日でございます。この廃止年度につきましては、3ページの参考の(1)をごらんいただきたいと思います。この11月に23年度の園児の募集を5歳児のみとさせていただき、23年度は現在の6人の4歳児と新たに入園する5歳児のみで幼児教育を行い、23年度末で廃止をするものでございます。協議の中では、24年度末での廃止案も検討に上がったところでございますが、24年度末の廃止を明言し、23年度入園の4歳児の募集を行った場合、現在の6人よりさらに少数になる可能性が高く、24年度の5歳児のみの教育ができなくなることが予想されているため、23年度末をもって廃止するとしたところでございます。
資料の2ページに戻っていただきまして、3の廃止までのスケジュールでございますが、本日6月29日、きょうの夜でございますが、南幼稚園の保護者、南小学校区の自治会等を対象に廃止の説明会を開催させていただきます。保護者、地元の合意を得た後、8月に
教育委員会定例会で廃止の方針の決定をいただき、9月定例会において
幼稚園条例の廃止を提案したいと考えております。そして、議決をいただいた後、
広報さんじょう11月1日号での来年度の園児募集の際に23年度末での廃止、4歳児の募集の停止を記載し、周知を図りたいと考えております。23年度は5歳児のみになりますので、今以上に南幼稚園近くにあります
嵐南保育所の児童との交流を頻繁に行い、集団教育に支障のないようにしていきたいと考えております。
また、3ページの参考の(2)は、現在の三条市内の
私立幼稚園の園児数でございます。
大変簡単な説明で恐縮ですが、以上で南幼稚園の廃止案についての説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより質疑を行います。
○(
島田伸子委員) 定員が70名のところ、今13名と非常に定員割れをしている中で、廃止するのが遅かったのではないかなという感じがいたしました。廃止については、議員さんからもいろいろと提案があったと思いますけれども、なぜ今になったのか、もっと早い段階で廃止を考えることがなかったのかお伺いします。
○(
松永教育長)
先ほど子育て支援課長が説明申し上げた中にもあるんですが、この南幼稚園は
大崎幼稚園を廃止する際に
唯一公立幼稚園として残った幼稚園でございまして、そのときは南小学校の敷地内にあるという立地条件をもとにして、南小学校との連携、交流を軸にしながら、三条市の幼小連携のパイロット的な機能を持たせたいということで幼稚園の存続を引っ張ってきたところでございます。しかし、園児がこのようにだんだん少なくなってきて、その機能が、あるいは幼児教育としての機能も薄れてきた中での存続は無理だろうということ、もう一つはことしから幼保小
連携会議等を設けて本格的に三条市全域で取り組んでいこうというようなことで、このパイロット的な役割も終了するものというふうに考え、踏み切ったわけでございます。
○(
島田伸子委員) 推進役としての役割は終えたということなんですが、参考資料で5歳児7人、4歳児6人となっていましたけど、毎年減ってきている中で何人くらいになったときにその推進役というのを終えたと考えられたんでしょうか。
○(
松永教育長) 具体的に基本となる数値というものは特に用意してございませんが、一般質問の中で私どもとしては10人を切るようではという発言もしたような気もないではありませんが、そのような基本的なものを感じたところでございます。今まで委員会として何人という基準は、協議したことはございません。
○(
島田伸子委員) 子供たちのためには、幼稚園で7人とか6人で生活するよりはもっと大勢の中で生活したほうが活発でいいのではないか、もっと早くやればよかったのにと思いました。
それで、23年度の園児は6人になるわけですが、この6人が
幼稚園生活をするのに何人の先生が必要で、経費はどれぐらいかかるものなんでしょうか。
○(
久住子育て支援課長) 南幼稚園は、南小学校の校長が園長を兼務しておりまして、
幼稚園自体には2つのクラスを見る主任級の職員が2名と幼児教諭が休んだ場合等の対応ということで、プラス1名の臨時職員でやっておるところでございます。南幼稚園に係る経費としましては、本年度予算で1,887万4,000円となっているところでございます。そこで、来年度につきましては職員の1名減も考えていかなければいけないなと考えておりますし、園児数によっては
教育活動費ですとか健康管理費等々の細かい部分で経費に減少があるというところでございます。
○(
島田伸子委員) 今22年度は4人でやっていると説明されましたが、正職員が2人、臨時が1人の3人で、あとはどうなっているんですか。
○(
久住子育て支援課長) 南幼稚園の園長は、南小学校の校長が兼務しており、いつもいるわけではありません。南幼稚園で実際に携わっている先生は3名でございます。
○(
島田伸子委員) 1人少なくなるということは、正職員が2人になるんですか、それとも臨時1、正職員1になるんですか。
○(
久住子育て支援課長) これにつきましては、今後の検討ということにさせていただきたいと思っています。
○(
島田伸子委員) 子供さんをお預かりするわけですので、臨時職員が責任者となるようなことがないようにお願いしたいと思います。
それで、人件費とかで考えた場合は、6人の子供さんを見るのにかなりのお金がかかるなという感じがいたしますので、廃止を24年度としないで23年度にして、6人の方からはほかに移っていただくようなことは考えられないのかということについてはどうなんでしょうか。
○(
松永教育長) 島田委員らしくない大変厳しい御発言でございますが、21年度の募集の際に来年度はもう募集しません、廃止しますという条件で募集したわけではございませんので、三条市として預かった以上はやはり最後まで、卒園するまでは見るべきだろうというふうに考えておりますので、その辺若干の持ち出しもありますが、寛容にお考えいただければありがたいと思います。
○(
岡田竜一委員) 廃止の趣旨の(2)なんですけれども、私も不勉強で教えていただきたいのですが、
幼稚園ニーズが減少しているその理由の分析はどのようにされていますでしょうか。
○(
久住子育て支援課長) 資料3ページの(2)の表を見ていただきますとわかりますとおり、各幼稚園では例えば2歳児、3歳児の保育、いわゆる3年保育以前の子供たちの受け入れもそれぞれの園で行っているところでございますが、今の保育所のニーズを考えてみますと全体の子供の数は横ばいでございますが、ゼロ歳、1歳を加えた未満児の数は全く減っていない、それ以上となっている現状がございます。これは、やはり働く親が多くなったということから、未満児から入れたいと。また、保育所では朝7時から夜7時までの12時間保育を行っておりまして、南幼稚園も4時半ぐらいまで、ほかの園でも5時くらいまでは延長ということでそれぞれお預かりということはやっているようですが、それでもまだ7時までやっているところはございません。やっぱり働く保護者が多くなったということが、ニーズとして保育所に流れているのではないかというふうに考えております。
○(
岡田竜一委員) 要するに親の都合が優先しているという解釈でよろしいんでしょうか。
○(
久住子育て支援課長) それが一番の原因だと思います。それともう一点は、保育所は預かるところ、幼稚園は幼児教育というようなことで、昔ははっきりと線引きというものがあったところでございますが、国の保育指針も変わる中で、保育所も幼児教育という部分が大きくクローズアップされたところです。三条市全体としても幼児教育に力を入れていきましょうということで、今年度
幼児教育推進プランもつくり、
先ほど教育長から説明があったとおり、幼保小連携会議を頻繁に行いながら三条市全体で幼保小の連携を進めていこうとしているところでございますので、そうした幼児教育と保育という垣根といいますか、違いがなくなってきたという点もあるのかなというふうに考えております。
○(
土田俊人委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(2)第一中学校区
小中一体型校舎の建築について
○(
土田俊人委員長) 次に、第一中学校区
小中一体型校舎の建築についてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) このたびの施設建設の建築の設計業務につきましては、
プロポーザル方式により、学校並びに
地元関係者と協議を重ねながら設計を組み上げるという手法としていることから、
学校関係者、保護者、地域の関係者から成る第一中学校区
小中一貫教育推進協議会施設検討部会において、設計業者でございます
株式会社石本建築事務所と協議を積み重ねて、各層、各関係者の意見をいただきながら基本設計を取りまとめているところでございます。
お手元の
資料ナンバー2-1をごらんいただきたいと思います。具体的な設計協議を開始いたしました平成22年4月7日の第4回
施設検討部会から、おはぐりをいただきまして6月22日の第9回
施設検討部会まで、この間に6回の検討を重ね、その経過をお示しさせていただいているところでございます。基本設計にかかわります検討事項をもとに主な御意見を示したものでございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
次に、
資料ナンバー2-2、第一中学校区
小中一体校基本設計、第一中学校区
小中一貫教育推進協議会施設検討部会検討概要に基づき、現時点におきます基本設計の検討概要について説明させていただきます。
それでは、1ページをごらんいただきたいと思います。まず、三条市の
小中一貫教育小・中学校一
体型教育施設整備に当たっての基本的な考え方に基づく基本理念・コンセプトに基づきまして、1、児童生徒の交流が促進される施設整備、2、小学校と中学校の教職員が協働し、多様な教育活動が展開しやすい施設整備、3、小学校と中学校の施設整備を効果的に供用できる施設整備、この3点を基本的な考え方とし、さらに施設整備に当たっての配慮事項として、1、安全・安心への配慮以下6項目にわたる配慮事項をもとに、それぞれ右の具体的な施設の配置について整備を図ってまいったところでございます。
また、右側の概念図につきましては、いわゆる
小中一体校ゾーニングコンセプトということで、具体的には地域と学校、小学校と中学校、教室と共用部がそれぞれの領域を持ちながら、緩やかな一体感を持つイメージの学校、以下記載のような3つのコンセプトに基づきまして建築設計を進めているところでございます。
おはぐりをいただきまして、2ページをごらんいただきたいと思います。配置図でございます。まず、
土地利用計画につきましては、
三条高校跡地と四日町
小学校校地の2つの校地を持ちます
小中一体校につきましては、校舎利用の安全性、施設管理のしやすさから
三条高校跡地に
小中一体型校舎と
グラウンド、四日町
小学校校地に
サブグラウンドを配置するものでございます。また、校舎に対する日当たりの確保、
グラウンドへの日当たりの確保等を勘案しつつ、
三条高校跡地の北側に校舎、南側に
グラウンドを配置するものでございます。児童生徒の
メーンアプローチにつきましては、東側の四日町門と、それから西側の条南門、
県道三条停車場四日町線から入ります南側の南門の3カ所を予定するものでございます。
建物の
ゾーニング計画でございますが、基本的に校舎は小中学校の普通教室を中心とした
教室ゾーン、図面では東側になります。また、特別教室を中心とした共用・
交流ゾーンは中心に、
地域開放施設や体育館からなる
開放ゾーンは西側と大まかなゾーンで構成されているものでございます。
教室ゾーンは、日当たりに配慮して教室を南面させ、専用庭を挟んだ並行配置といたします。さらに、登校時に朝日がよく当たるように校舎の東側に配置するものでございます。
おはぐりをいただきまして、3ページをごらんいただきたいと思います。1階の平面図でございます。図面中央の
プレーガーデンに面して児童生徒の昇降口を設けて出入りをさせるものでございます。また、図面左下に駐輪場とございますが、自転車通学の生徒の多くの利用が想定される条南門に近い位置に100台分を設置するものでございます。
次に、児童生徒は昇降口から入って正面の階段――大きな大階段が表記されていると思いますが、幅約5メートル程度の階段を上りながら2階以降のそれぞれの諸室に分散するという形になってございます。また、1階には小学1年生と2年生の教室を専用庭に面して配置し、小さい子供が安全に外で遊べる環境に配慮しているところでございます。
特別支援学級につきましては、駐車場からのアクセスがよい校舎北側に専用庭に面して配置し、環境の変化に対応できない子供たちの居場所として落ちついた環境に配慮いたしております。
次に、
多目的ホール(
ランチルーム)でございますが、校内の異学年交流の場、それから
地域開放施設としての積極利用を促すため、校舎の中心に配置させていただいているものでございます。
おはぐりをいただきまして、2階の平面図でございます。2階には、小学3年生と4年生の教室を配置いたします。図面の下の部分につきましては、職員室等の
校務センターを
グラウンドや児童生徒が門からアプローチしてくる場所を見渡せる2階の南側に小学校と中学校の連係に配慮し、隣接して配置することを計画しております。また、共用・
交流ゾーンの中央に
メディアセンターを配置し、その周辺に小学校で利用する図工教室、理科教室の特別教室を配置し、
メディアセンターとの連係に配慮いたしております。
図面の左側でございますが、体育館は
開放ゾーンの2階に配置し、水害、地震等の災害時の避難場所としても活用することができるようにしているものでございます。
おはぐりをいただきまして、3階の平面図でございます。3階には、小学5年生、6年生、中学1年生の教室を配置し、同一フロアに配置することで小学校と中学校のスムーズな連携を図ろうとするものでございます。また、共用・
交流ゾーンの中央に
メディアセンターを配置し、その周辺には中学校が利用する美術教室、理科教室の特別教室を配置し、
メディアセンターとの連携に配慮するものでございます。また、図面の左側上部にはプールを
開放ゾーンの3階に配置いたしまして、地域開放時の利便性を高めるとともに、学校利用に配慮するものでございます。この体育館の3階部分にギャラリーを設け、体育館での活動を上から見られるように、また
ランニング走路としても利用できるように確保したものでございます。
おはぐりをいただきまして、4階の平面図でございます。4階には、中学2年生と3年生の教室を配置するものでございます。また、特色ある
専門教科教育を行うため、英語教室と社会教室の専門教室を配置しているものでございます。
おはぐりをいただきまして、7ページは立面図でございます。
続きまして、8ページは断面図でございます。それぞれの断面につきましては、2ページのAA′、BB′、CC′、DD′と断面箇所を表記させていただいておりまして、これと連動する部分の断面図でございます。
まず、AA′断面につきましては西側部分でございます。それから一歩入ったBB′断面、それからCC′断面、それから最も東側のDD′断面ということで断面表記をさせていただきましたので、後ほどごらんいただければと思っております。
それでは、おはぐりをいただきまして9ページでございます。諸室計画に当たっての基本的な考え方につきまして説明させていただきます。
まず、普通教室でございます。普通教室は、児童生徒の日常の学習の場であり生活の場でもあるということで、子供たちの居場所が常に確保されていて、安心感があり、移動が少なく落ちついた環境を確保したいとするものでございます。
小中一貫教育の観点から、4、3、2の学年のまとまりを重視した配置とし、特に小学5年生、6年生、中学1年生を同一フロアに配置したものでございます。
教室の数としましては、平成25年度は見込みで43教室が必要でございますが、学年ごとのまとまりを踏まえ、各学年5教室を確保させていただいているものでございます。なお、教室の大きさは小学1年生から6年生は8メーター掛ける8メーター、中学1年生から3年生は8メーター掛ける9メーターで、それぞれ標準的な広さというふうに考えているものでございます。
小学1年生、2年生の教室につきましては、行動半径がまだ狭い年齢のために教室周りですべての活動が完結するように考慮するものでございます。また、小学3年生、4年生の教室につきましては、活動の幅が少し広がってくるので、教室前の
オープンスペースを
実習スペースとして作業や展示の空間として活用するものでございます。また、小学5年生、6年生、中学1年生の教室については、さらに学習や活動の幅が広がるため、
オープンスペースを教室の延長として活用するものでございます。それから、中学2年生、3年生の教室についてはより専門的な学習となりますことから、学習に集中するため、教室の独立性を高めて使用できるように考慮するものでございます。
次に、特別教室の考え方でございます。専門的な実習、実験等の設備や音環境を必要とする学習の場を確保するものでございます。特に社会、英語につきましては、特色ある専門教育を行う観点から、
社会科教室2室、英語教室3室をそれぞれ設置しておるものでございます。
次に、
多目的教室の考え方でございます。普通教室以外の場所での発表や実習形式の授業、
習熟度別学習や少人数教育に対応する教室、普通教室の予備教室など、多目的に利用可能な教室を確保いたしております。少人数教室につきましては1クラスを分けて行う授業、いわゆる
習熟度別学習や少人数教育に対応するための少人数教室を設ける計画をしております。
次に、教室前の
オープンスペースの考え方でございます。従来の一斉授業から、みずから調べ、興味を持ち、学んでいく学習形態の変化に対し、普通教室に隣接してプラスアルファのスペースを設け、多様化する
学習ニーズに対応する場とするものでございます。
これらの基本的な考え方につきましては、おはぐりいただきまして12ページをごらんいただきたいと思いますが、このように学年ごとの学習活動に応じた教室周りを考えているものでございます。なお、この12ページの中央部分に欄間があり、戸のあいている写真があろうかと思いますが、小学1年生から中学3年生までの基本的な教室と廊下、いわゆる
オープンスペースとの仕切りの写真となっております。この写真は、すべてあけておりますが、戸はすべて引き戸で対応し、戸を閉じたりあけたりして、学年別の児童生徒の発達段階に応じた教室と廊下とを間仕切りするという考え方でございます。
戻っていただきまして、10ページをごらんいただきたいと思います。
特別支援学級の考え方でございます。
特別支援学級は、小中を一体化し、児童生徒間の学習、交流を深めるため、専用の教師コーナーを設けるなどの配慮をしていきたいというものでございます。
次に、
多目的ホール(
ランチルーム)の考え方でございますが、
小中一貫教育における異学年交流、学年単位の集会や子供たちと地域の方々、地域の方同士などのさまざまな交流の場として位置づけているものでございます。
また、
メディアセンターを設置するわけでございますが、これにつきましてもみずから調べ、興味を持ち学んでいく学習形態に対して、図書館としての読書機能にパソコン、それから視聴覚等の情報機能、学習スペースとしての機能を融合させたスペースを設け、学習をサポートする施設を設置するというものでございます。
次に、
校務センター、いわゆる職員室でございます。小中教員の交流、連携を深めることがこの
小中一貫教育を進める上では最も大切なことでございます。また、指導の連続性や学校運営の一体化を円滑化するために、
校務センターの諸室を小中の共有としてこれを計画するものでございます。
放送室は、児童生徒の自主的な活動の一環として小中別々に設けたいというものでございます。
次に、体育館の考え方でございます。屋内体育館は、小中一体で利用できる広さが必要ということで、バスケットボールコート4面を確保し、全校規模の集会を可能とする施設としてございます。また、小中の同時利用等に対応するため、可動の間仕切りに加え、ネットにより分けて使用することができるものでございます。なお、天井高は12.5メートルを確保したいとするものでございます。
次に、武道場の考え方でございます。地域開放利用であるとともに、武道場として利用しない時期は畳を倉庫に収納いたしまして、屋内運動や集会など多目的なスペースとして小中一体で利用することを考えているところでございます。
また、室内プールにつきましては小学校、中学校及び地域開放利用のために、電動でプールの底が上げ下げできる可動床として、プール利用がない期間は床を最上部まで上げ、人工芝を敷き、屋内運動や集会など多目的なスペースとして活用できるように考えているところでございます。
次に、11ページをごらんいただきたいと思います。昇降口でございます。先ほどお話しさせていただきましたように、小学1年生、2年生は教室に専用出入り口を設け、専用庭から直接教室に出入りできる計画をしているものでございます。
次に、校暦コーナーでございますが、第一中学校、南小学校、四日町小学校、条南小学校の4校の校暦と、新たにできる
小中一体校の校暦を展示可能なスペースを来客、卒業生などの人目につきやすい昇降口付近に設けたいと考えているところでございます。
次に、保健室でございます。保健室は、救急車の寄りつきに配慮し、1階の
グラウンドに面する位置に配置する計画としております。
次に、給食の配ぜん方法及び配ぜん室の考え方でございますが、配ぜん室には小荷物専用の昇降機、いわゆるダムウエーターを設置し、給食調理場から各階の配ぜん室に直接配送する形を考えてございます。
次に、ユニバーサルデザインの考え方でございます。基本的な考え方といたしまして、床段差の解消、多目的トイレの設置、サイン計画など、ユニバーサルデザインに配慮した設計に心がけてまいりたいと考えているところでございます。
次に、地域開放と地域交流施設でございますが、学校は地域の財産という考え方から、普通教室、職員室等の管理部門以外の教室は、地域開放対応施設としたいと考えているものでございます。なお、開放する基本的な考え方につきましては3段階を考えておりまして、1つは常時開放するもの、それから放課後、休日に開放するもの、それから学校専用とし、非開放とするものでございます。これにつきましては、3ページをごらんいただきたいと思います。左側の濃いピンク色の部分、開放レベル1とありますが、これは常時開放する施設と考えているものでございます。また、黄色の開放レベル2は放課後、あるいは休日に開放する施設として武道場や
多目的ホールなどを、それから少し薄いピンク色の開放レベル3は学校専用とし、非開放の施設としたいというものでございます。以下各階をそれぞれこの考え方で表記させていただいておりますので、後ほどごらんいただければと思います。
11ページにお戻りください。児童クラブの考え方でございますが、第一中学校区の現在の児童クラブを集約し、70人規模の児童クラブ室を2室設置する予定でございます。
次に、おはぐりをいただきまして13ページをお願いいたします。
多目的ホール(
ランチルーム)でございます。基本的には異学年交流の場として利用すると同時に、
地域開放施設として積極的に利用願いたいと考えている施設でございます。
14ページをお願いいたします。
メディアセンターでございます。読書機能とか情報機能等を持ちつつ、小学校と中学校の周りにこれを配置し、これからのメディアを活用した教育活動に資するというものでございます。
おはぐりをいただきまして、15ページをごらんいただきたいと思います。
グラウンドでございます。
グラウンドにつきましては、基本的には芝生、または草に覆われた仕上げとして、周囲にも植栽を行いながら周辺地域への砂じんに十分配慮した計画としたいとするものでございます。メーン
グラウンドは約1万2,000平米で、
三条高校跡地の南側に配置するものでございます。
なお、図にございます青とか緑などの小さい四角い枠につきましては、運動会のときの応援席を想定したもので、常設的なスタンドを配置するというものではございません。同様に170席とあるものにつきましても、運動会等の保護者、あるいは本部席等の利用を想定したもので、これも常設のスタンドという趣旨ではございませんので、御理解いただきたいと思います。
次に、
サブグラウンドでございますが、おおむね9,000平米でございまして、基本的には
サブグラウンド、テニスコート等に利用しながら、学校行事等におきましては臨時駐車場として利用したいと考えているものでございます。
おはぐりをいただきまして、16ページをお願いいたします。今ほど説明させていただきました諸室の内観イメージ例でございまして、おおむねこのような感じで内装をするものでございます。
次に、17ページをごらんいただきたいと思います。
三条高校跡地を中心とした周辺の道路及び水路の整備、あわせて学校の外構上の整備等につきまして表記させていただいています。非常に細かい図面で恐縮でございますが、
グラウンド周辺には生け垣や低木、防砂ネットを設置し、トラックを除いては芝生等の緑化により、風による砂じん防除対策を行いたいと考えております。敷地周りには、U字溝などの集水施設をめぐらし、校地内に降った雨水を直接間野川に流れ込ませないように雨水調整池の設置を考えております。また、建物の床高を周辺地盤から約80センチ上げて設定し、万が一の豪雨時の冠水に対して配慮をするものでございます。
次に、おはぐりをいただきまして18ページをごらんいただきたいと思います。セキュリティー計画でございます。セキュリティーの基本的な考え方は、3つのセキュリティーラインを設定し、管理したいとするものでございます。
まず、セキュリティーラインⅠでございますが、これは敷地外周の赤いラインでございまして、基本的には1メーター80のフェンスを張りめぐらしたいと考えてございます。それから、セキュリティーラインⅡについては、ピンク色のラインで示させていただいておりますが、これは駐車場等を利用した場合の校舎とのセキュリティーラインでございます。それから、青色のセキュリティーラインは建物の開放施設から非開放施設への出入りのセキュリティーラインでございまして、合計3段の対策を施し、かつ監視カメラを5カ所に設置し、行動の抑制、また監視カメラによる監視を考えているところでございます。
以上、大変雑駁な説明ではございましたが、今現在第一中学校区
小中一貫教育推進協議会施設検討部会で設計業者とともに検討している状況でございます。また、今後議会、それから関係の方々からの御意見をいただきながら、よりよい計画にしていこうとするものでございます。
簡単でございますが、以上で説明を終わらせていただきます。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより質疑を行います。
○(名古屋豊委員) きょう配付の資料というのは、これまでの
施設検討部会でも使って説明をされているんでしょうか。例えば6月22日に第9回
施設検討部会というのが開かれていますが、この資料を使って説明をされているんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 実質的な計画につきましては、4月7日からコンセプト、建物、配置等につきましてそれぞれ協議を積み重ねてまいりました。その結果、6月22日の第9回
施設検討部会で検討された結果に基づいて修正された内容が、現時点における計画案――本案となっているものでございます。
○(名古屋豊委員) 昨日の住民説明会に参加したんですけれども、これと同様の資料が出ていたかと思うんです。それで、内容は同じなんですけれども、大きさが――いや、これは大事なところだと思いながら見ていたんですけれども、例えば3ページから3、4、5、6と1階から4階までの平面図が出ていますけれども、昨日の資料ではA4の大きさになっていたと思うんです。きょうはとても見やすく説明を聞かせていただきましたけれども、当然のことながら住民説明会には現時点で反対の立場をとられている方も大勢来られているわけで、その方々に誠意を持って説明するためには、何人来るかわからないという費用的な面も確かにあるのかもしれませんけれども、今後説明する上では大事なのかなと思いますので、御検討いただければと思います。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 貴重な御意見を賜り、大変ありがとうございます。そのようにして検討を進めてまいりたいと思います。
○(名古屋豊委員) 私がすごく勉強不足なのかもしれませんけども、この建物は何か災害があったときの近隣住民の避難所等になるんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 現在正式な指定ということは受けておりませんが、私どもではそういう拠点施設になり得るものと想定をして準備しているところでございます。
○(名古屋豊委員) そういう場合、体育館が避難所になることが多くて、全国的に新規でこういった学校施設を設計する場合は救急車が横づけできるように考えられるようですが、これを見させていただくと、2階が体育館になっているわけです。そういうところの考え方はどうなんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 体育館を2階にした理由につきましては、先ほどお話しさせていただきましたように、この地域が湛水、いわゆる水害に弱い地域と言われているところもあり、万が一ということを考えた中で、2階に設置し、これを防災拠点として活用することが適当と考えております。また、緊急の場合の対応としてはエレベーターや防災用の備蓄倉庫をそれぞれ体育館に設置したいと考えております。あわせて救急搬送があった場合については、救急車両の出入りしやすい北側の駐車場、あるいは南側の
県道三条停車場四日町線から入ってくるスクールバスの通用門を利用し、迅速に対応できるものと考えております。また、そのように対応してまいりたいと考えているところです。
○(名古屋豊委員) 2階の体育館を避難所にしているような事例は、全国的にあるんでしょうか。普通に想像してみても、甚大な災害が起きたときにはお年寄りなんかがたくさん来るわけですけれども、エレベーターを使って体育館に避難させ、そこを避難所の拠点とするということには、ちょっと無理があるんじゃないかと思えるんですが、その辺はどうなんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 2階に防災拠点はいかがなものかというお問いでございます。今後その辺は検討を積み重ねてまいりたいと思いますが、基本的には大規模な災害に遭ったとしても、救急搬送やエレベーターが使えない場合の対応といたしまして、1階からの大階段――1階から2階に上がる階段は幅5メートルと非常に広い空間を持つことから、それらに対応できるものでございます。体育館が2階にある例は全国的にあるのかということについては、確認をさせていただきたいと思いますし、2階の体育館がいいものかどうかも専門家の話を聞いてみたいと考えております。
○(名古屋豊委員) 先ほどから説明があるように、メーンは教育の現場なので、2階の体育館ということでここまで設計が進んでいるということであれば、甚大な災害が起こるのは何年に1遍かわかりませんが、避難所の観点については1階の施設をどういう形で使えるかも含めて御検討いただければと思います。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいま御指摘いただきました事項につきましては十分に検討させていただきまして、不測の事態に備えるような機能を持った体育館にしつらえていければと考えています。ありがとうございます。
○(
島田伸子委員) 今名古屋委員が言われたように、私もきのうの地域連携部会に出席しまして、資料をいただいたわけなんですが、非常に小さくてわかりにくく、虫眼鏡で見てもわからないような状況の資料でした。非常に不親切だなという感じを受けました。本当に住民の方にしっかりと説明をしてきちんと理解していただこうと考えるんであれば、もっと誠意を持った形で対応すべきであったというふうに思っています。それについては、室長から今後十分対応するという回答だったので、ぜひそういうふうにしていただきたいと思います。
昨年8月の全員協議会のときに初めて議員に図面が示されました。それからプロポーザルで設計業者が決まって、それで
施設検討部会の意見を聞きながらでき上がったものがこういう形なんだろうと思うんですが、あれから1年弱たって全く違う形のものができ上がったというので驚いています。本当にこれがいいと思って出されたんだと思いますが、きのうの地域連携部会の中でもいろんな意見が出ていました。今三条市が抱えている問題の一つに荒れている中学校があるということで、例えばこういう一体型の校舎で中学校が荒れた場合、小学校に与える影響というものをとても心配されておりました。そういうときにはどうされるんだとお聞きした方がおられて、そのときには階段を違わせるとかいろいろ言われましたけれども、元校長先生からはやはり小学校棟と中学校棟というふうに離したほうがいいという御意見がありましたし、真ん中で監視するような教務室を配置するほうがいいんだという御提案があったりしておりました。
本当に教育現場にいられた方が、小学校と中学校は別の棟にあったほうが子供のためにもいいんだという御意見を出されたわけです。私たちも最初のときには、小学校棟と中学校棟は別になっていて、なるべく接触がないような形の案を見せられたんですが、こういった形になって、そういった御意見もあった中で、今後地域連携部会で出された意見をどのように三条市としては取り入れたり、考えたりしていくのかお伺いしたいと思います。
○(
古川教育部長) 昨日の地域連携部会では貴重な御意見をたくさんいただいたところでございまして、そもそも地域連携部会というものが
小中一貫教育の推進、また建物などについて地域の方々の具体的な御意見をいただくために行っているものでございます。現在の私どもの案に賛成の方、ここはどうかなといろいろな立場の方から御意見をいただいたわけですが、それらの御意見を踏まえて、組織的には一中学区で開かれる
小中一貫教育推進協議会、また全市的な御検討をいただく
小中一貫教育検討委員会において十分に御議論いただくものというふうに考えております。
○(
島田伸子委員) きのうの地域連携部会での話の中で、今までに4回地域連携部会が開かれたと。その中で、やはり地域の人の理解が進んでいないように思うけれども、アンケートをとったらどうかと言った方がおられて、あれから5カ月、6カ月たっているが、三条市からはその意見を踏まえてああするとかこうするという回答が全然ないということなんですけれども、地域連携部会を開いて上がってきた意見を三条市としてどういうふうにやろうとしているのかというものは、市民に見える形で出すべきではないかなと思うんです。出された意見のこれはこういう考えで取り入れましたとか、これはこういう考えでやめましたというふうに交通整理をしながら、三条市としてその意見をどういうふうに考えてどうしたかということが、全くわからないような状況になっているようにきのうは思いました。それについて、これから三条市はどういう対応をとられるのかお伺いしたいと思います。
○(
古川教育部長) 地域連携部会におきましては、たくさんの御意見をいただくわけですが、その主なものについては先ほど申しました推進協議会ですとか、それから検討委員会にもその都度丁寧に報告がなされているものと承知しております。そういった御意見を踏まえて練り上がってきた――きのうのきょうでございますので、きのうと同じ資料を使っているわけですが、それらも十分踏まえた中で練り上がってきたのがこの資料にある設計案であると承知しているところでございます。
いずれにいたしましても、きのうの地域連携部会やその他の会議は学校の教員も含めて、また地域の方、PTAの方、さまざまなお立場の方から幅広い御意見をいただいて練り上げてきたものでございます。きのうの地域連携部会におきましても、今までは学校というものは知らない間に建っていたものであったが、今回のように丁寧に説明し、意見を取り入れながら進められていることに大変感謝しているというような御発言もあったところであり、いずれにいたしましても十分に御意見をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
○(
島田伸子委員) 先ほど私が言ったのは、地域連携部会で出された意見を三条市としては受け入れたのか、それとも受け入れなかったのかという、そういう回答が全く示されないところに問題があると言っているんです。だから、何かしらの――例えば今回の地域連携部会ではこういう意見があったけれども、こういうふうに対応しましたとか、これはちょっと無理なのでやめましたとか、そういったものをきちんと報告するべきじゃないかと思っているんですが、どうでしょうか。
○(
古川教育部長) 非常に貴重な御意見だと思っておりますが、地域連携部会で出された意見は事務局でそれを整理してペーパーにし、先ほど言いました第一中学校区であれば推進協議会などにそのペーパーが提出され、一定の御議論の末に練り上げておられるものと承知しているところでございます。きょうの資料につきましても、カラーコピーをしたり折り曲げたりと一定の事務作業はありますので、おのずとこうすればいいということはたくさんあるわけでございますが、事務の限界もあるものというふうにも理解しているところでございます。私ども御要望にできる限りお答えしてまいりたいとは存じますが、そのような事情もあることも御承知おきいただければ大変ありがたいと存じます。
○(
島田伸子委員) 私も
施設検討部会を何回か傍聴させていただいておりまして、本当に大変な作業だろうとは思いますけれども、推進協議会では地域連携部会とかで出された意見についてどうしましょう、ああしましょうということで諮られていると理解していいんですか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 委員さん御承知のとおり推進協議会の部会にこの
施設検討部会があり、地域連携部会がございます。当然その中学校区におきます
小中一貫教育の推進に当たりましては、その方針並びに議論等の基本的な進め方につきましては、
小中一貫教育推進協議会で議論がなされるところでございます。今お話のございました
施設検討部会につきましては、
小中一貫教育推進協議会において
プロポーザル方式による施設検討を進める部会という了解のもとに現在進めているところであり、
施設検討部会で推進協議会等で協議をしなければならないもの、あるいはまた報告しなければならないものについては協議会の開催の都度報告し、協議を重ねているところでございます。
施設検討部会の毎回の検討会ごとに推進協議会の議を経ているのかという点につきましては、現在会議の進め方としてはとっておりません。その都度ということではなくて、必要の都度推進協議会に報告し、協議を経なければならないものについては御議論いただいているという現状でございますので、御理解を賜りたいと思います。
○(
島田伸子委員) その都度ではなくて、必要に応じて検討されているということなんですが、きのうのことを例に出させていただけば、去年7月の地域連携部会に出した自分の意見についてはどういうふうにされたのかという質問があったと思うんです。まだまだ知らない人たちがたくさんいる中で市民、それから対象者に対してアンケートをとったらどうかという意見が出されたということだったんですが、それについては推進協議会で検討されたんですか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 昨年来の話からお話をさせていただきますと、昨年推進協議会がそれぞれ重ねられ、地域の方々にいわゆるイメージ図をお示しさせていただいております。その内容というのは、
小中一体校の建設について、その推進についてどうかということでそれぞれ御議論賜ってきたところと承知しているところでございます。その際、地元の方々あるいは関係者の方々から、どういうものができ上がるのだろうかという具体の図面がないと、協議または話し合いが進まないのではないかという話し合いの中でイメージ図をお示ししながら、整備を進めることについてどうかということで議論を重ねてきたと承知しておるところでございます。
その際、各小中学校並びに今ほどの
小中一貫教育推進協議会の部会でございます地域連携部会の意見も総合的に取り入れ、検討された中で、最終的に全小中学校のよりよい教育環境づくり協議会の中でこの整備構想について推進という話があったと、それを受けて進めてきていると承知しているわけでございますが、その段階で当然こういう意見があったということはそれぞれの協議の中でお示しさせていただいておりますので、当然これは協議されたものと理解しているところでございます。
○(
島田伸子委員) 協議されたということなんですが、協議した結果はどうだったんですか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) よりよい教育環境づくり協議会の合同会議を受けまして、
小中一貫教育推進協議会では、この教育施設整備構想について事業を推進するということで了解し、進めたところでございます。
○(
島田伸子委員) 推進することを前提にやっているわけなんで、まだまだ地域の方々にも保護者にも
小中一貫教育のこととか一体型構想のことについてはなかなか知られていないんじゃないかという心配があって、そういったアンケートをとったらどうかという話だったと思うんです。そういったものは、全然検討されなかったんでしょうか。
○(
古川教育部長) これまでも
小中一貫教育や、今具体的に進めております校舎等につきましては、推進協議会で企画されております広報部会などを通じて地域の方々に、また
広報さんじょうなどを通じて一生懸命に広報しているところでございます。きのうの地域連携部会も前回からいたしますと3倍以上となる市民の方から、また地域の方からお集まりいただきまして、私どもの具体的な設計案について関心を示していただいているというふうに理解しております。それらにより今後も進めてまいりたいと考えております。
○(
島田伸子委員) きのうの地域連携部会であれだけの人たちが来られたというのは、いまだかつてない人数だったと思います。やはり危機感を持ってかなり過激な発言をされた方もいらっしゃいましたし、白紙に戻したほうがいいんじゃないかというような方もいらっしゃいました。それに対して拍手が非常に多かったりして、一体型に対しての不安が非常にあるためにそういった行動になったのか、みんなで行こうとか、話をきちんと聞こうとか、何とかとめなければいけないとか、いろんな思いがあって行かれた方たちが多かったというふうに思います。だから、それを一つ一つ丁寧に地域の方々、市民の方々に説明していくことが、理解を得ていい学校づくりになっていくと思うんです。何か非常に早く進んでいくためにいろんな不安ばっかりがいっぱいになって、聞けば聞くほど不安になるというような状況になっていると思うんです。三条市としては、こういう不安に対してもっときちんと市民のところに出ていって、紙ベースではなくて言葉で説明する必要があるんじゃないかときのうは非常に感じたんです。今一生懸命やっておられることは確かなんですけれども、より以上にやるべきだと感じていました。
それで、皆さんから品川区のことも理解していただくためには、本当に必要性を感じた先生方が地域にどんどん出ていって、時間をかけて必要性を訴えたことで今があるんだと教育長は言っておられましたので、市民の不安を払拭してもらうためにももっと地域の中に入り込む必要があるんじゃないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○(
古川教育部長) 貴重な御意見をいただいていると感じております。具体的にこれほど詳細な資料を市民にお示ししたのは、きのうが初めてだったんではないかと感じております。きのうは、会場に非常に御不安を持って集われた方やさまざまな御意見の方が集われたと思いますが、6時に開始して9時過ぎまで3時間にわたって私どもとしては懇切丁寧に説明をさせていただき、また御質問の時間もとってやったつもりでございます。それで来られたときよりは随分御理解が進んだのではないかというふうに想像しておりますが、これを契機により一層御理解いただくように私どもも努めてまいりたいと思います。御意見ありがとうございました。
○(武藤元美委員) きのうはお疲れさまでした。私もこれまで地域連携部会に何度も出席する中で、一市民としても発言してまいりましたけれども、私が発言した内容について検討されたというのがこれまで全く見えていません。そして、先回の地域連携部会のときにも自分のお子さんが対象になる若い保護者の方が、何度来ても、幾らしゃべっても市として次のときに全然反映されていなくて、来る意味もないし、こんな会議は意味がないよねということを何回も言われていて、それで私もそんなんじゃ開催する意味がないからということで発言した経過があるわけです。島田委員がおっしゃったように、こういう意見が出て、市としてはこんなふうに考えてこういうふうに対処していますよということを紙ベースばかりではなくて、それこそインターネットで公開していますと今まで何度もおっしゃっていたわけですから、公開されたほうがいいのかなと思いました。
あと、きのうも出ておりましたし、私も一般質問でお話ししましたけれども、道路を広げるというのはないわけです。とりわけ一方通行がすごく多い地域なんで、何か事が起きたとき本当にどうなるんだろうととても心配なんです。
それで、これは条南門側になるんでしょうか――2ページが見ていてわかりやすいと思うんですけど、条南門に面しているところなんですけれども、三条駅からくる県道は両側通行で、そこから条南門へ行く道も一方通行ではなくて両側通行なんです。でも、ここは車が1台しか通れないような状況なんです。お話をお聞きしますと、今
グラウンドに天皇が植えたという桜が植わっていますけども、それを切って、そして少しだけ道を広げるという話らしいんですが、それにしても楽々とした道ではありません。子供さんの送り迎えなんかも当然あるわけですし、それこそ救急車両が楽々入れるのかも含めて、本当に大丈夫なのかしらという不安があります。四日町商店街から条南門に向かってくる道路も一方通行で、これもそんなに広くはないわけです。要するに、大事な道路の整備をどんなふうにするのかということをやっぱりこの辺に住んでいらっしゃる方は、とても心配になっているんだと思うんです。
きのうは、自治会長さんが自分はいろいろお聞きしながら出席しているというふうに前向きな御発言ですごいなと思ったんですけども、それでもこの辺の住民の方に聞くと、いや、自分のところなんかは全然話は聞いていないんだと、回覧板1つが回ってきて出てこいというようなことだけだというふうな住民の皆さんもいらっしゃいますので、進めるんだったら本当にもっと丁寧にやっていかなければいけないと思います。
そもそも一体型校舎の建設と跡地につくるということはすごく無理があるなと思っているんですけれども、本当に一体型校舎をつくるんだったら、夢のあることを提案するんだったら、もっと楽々とした場所に考えればいいことだなとつくづく思うんです。跡地の狭い中で
グラウンドをとり、校舎もというふうになるから、そして4階までという校舎の枠もあるわけですから、どうしたっても無理が出てくるわけですので、本当にもう一回考えたらいいんじゃないかなと思うんです。ここまで進んでいるわけであれなんですが、やっぱり住民の皆さんの御要望とか御意見をしっかり聞くという意味でも、丁寧に進めていただきたいなとつくづく思っているところです。
1つお聞きしたいのは、避難は大丈夫なんでしょうか。先ほどの5メートル幅の階段が用意されているから大丈夫だという話もありましたけれども、スロープとかも含めて検討はできないのかなと思います。これには全くありません。ほかの一体化する建物でスロープを考えているというのがあるんですが、この案では全く考えないという見方なんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいま御指摘を賜りました内容につきましては、防災上の基本的な考え方、人命の安全という非常に大事な観点でございます。
基本的には、実施設計上の避難路等の問題にも入ってこようかと思います。現在表記していない部分もあろうかと思いますが、当然施設設計者は小中の子供たちが生活する場でございますので、その辺を十分に踏まえた中で実施設計を組むものと考えておりますが、大事な御意見でございますので、十分に伝えさせていただきたいというふうに考えております。
○(下村喜作委員) 1つだけ聞かせてください。15ページに
グラウンドの図面がございまして、300メータートラックとかサッカー
グラウンドとあって、
サブグラウンドにはテニスコートとございますけども、野球という文字が一つも出ていないんですが、野球の
グラウンドというのはどこに設定されるんですか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) メーン
グラウンドをごらんいただきたいと思いますが、一応バックネットとマウンドの丸と、それからそれぞれの塁ということで
グラウンドの中に示させていただいております。現在ソフトボール等につきましては、
施設検討部会においてもお話を進めているところでございますが、私どもの基本的な考え方としては、
グラウンドというのはそれぞれの専用
グラウンドということではなくて、やはり体育ということを考えればいろんな球技等にも対応できる施設を整備しておくことが必要なんだろうという考え方で進めているところでございます。
それで、図面には点線での表記になっておりますけども、マウンド並びにバックネット等もこちらに配置し、野球等にも対応できるような形を考えてまいりたいと思います。
○(下村喜作委員) 今の説明だとどこがマウンドになるんだか何もわからないんですが、図面できちんと示していただきたいんですが。(「これでしょう」と呼ぶ者あり)
○(
土田俊人委員長) しばらく休憩いたします。
休 憩 午後3時23分
再 開 午後3時24分
○(
土田俊人委員長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続けます。
○(下村喜作委員) 続けさせていただきます。
先ほどの説明の中で
グラウンド、いわゆる運動場という定義はそういう具体的な名称にならなくても、トータル的に子供の体育の向上、あるいは健康を兼ねてとらえるものだという話をされましたけれども、具体的にこれを見ればサッカー
グラウンドと書いてあるわけでしょう。陸上競技の300メートルトラックも、そしてテニスコートも書いてあるのに野球だけどこにあるのかわからないわけですが、これだとちょっと偏見でないかと、こう思うんです。しかも北京オリンピックでは女子ソフトボールが世界一にもなっているわけですから、そういう面からすると当然野球の
グラウンドなんていうのはあってしかるべきなんですが、その辺の考え方をちょっと教えていただけますか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 大変な誤解を与えたことをまずもっておわび申し上げます。実線で書けばよかったんですが、たまたま点線になってしまいましたが、基本的にはいろんな体育を、いろんなスポーツ活動をこの
グラウンドを利用しながら子供たちに与えることはやっぱり大事なことなんだろうと思います。
ただ、なぜマウンドをこういう表記にさせていただいたかというのは、地元の方々からのいわゆる砂じん防除ということがございます。現在
グラウンドは、基本的には芝生化で進めておりますが、この辺につきましてはいま一度地元の方々と協議しながら、基本的には野球はできる形の対応をしたいと考えておりますが、マウンドをつくるにしてもどういう形がいいのかも今後の検討課題であるところでございます。この辺につきましては、実線でもう少ししっかり書けばよかったというふうに考えておりますので、表記の誤りにつきましてはおわび申し上げたいと思います。
○(
土田俊人委員長) 質疑につきましては、簡潔になされますようお願いいたします。
○(
島田伸子委員) 野球の
グラウンドについては、
施設検討部会を傍聴したときに野球をする場がないみたいなんだけどという御意見があって、南小学校の
グラウンドがあるじゃないか、一中の
グラウンドがあるじゃないかという御意見が出て、
施設検討部会では一中と、それから南小学校の
グラウンドを検討されるような感じの三条市側の回答だったわけなんですが、それはどうなんですか。
○(
古川教育部長) 基本的に4万平米以上ある学校施設、特にメーン
グラウンド、
サブグラウンドを持っている学校というのはそんなにないと思っておりまして、東京などの一体校の施設を見ましても三条市は大変恵まれているなという御意見、御感想をいただいているところでございます。現在の第一中学校の
グラウンドと比べましても、大変広うございますし、テニスコートは専用面、プールは上下可動式のスポーツ施設ということで、ここにフル規格のスタジアムを持ってこれれば一番いいのですが、現在のところそういったことは想定しておらないところでございます。
施設検討部会でもお諮りしたところですが、学校の
グラウンドというのはいろんなスポーツを体験できる、経験できるというような意味から、雑多性ということが重要ではないかというような御意見があったところでございまして、もちろん欲を言えば切りがないわけでございますけれども、今島田委員もおっしゃったような、近くにある他の施設なども視野に入れながら、また今後教員の方々の御意見も聞きながら進めてまいりたいと思っております。
○(
島田伸子委員) 私は、野球のことはよくわからないんですが、スパイクを履いて行う競技ですよね。ということは、スパイクを履いて練習していたら芝生がみんな傷むのではないかなと考えるんですけど、その辺は大丈夫なんですか。
○(
古川教育部長) 先ほど申しましたように、具体的な活用の仕方についても教員の方々と検討させていただきたいと存じます。
○(
岡田竜一委員) ちょっと細かいことなんですけれども、校暦センターということで、条南、南、四日町、一中の歴史をそこに展示するということだと思うんですけれども、過去の資料とか、教職員の資料は多分すごい量があるんじゃないかと思います。今教務室を見ていたんですけども、教職員のバックスペースといいますか、そういう部分をよくわからないんですけども、ぜひ考慮していただきたいと思うんです。いわゆる学校の事務の効率化というのはとても大事だと思っていて、ひいてはそれは子供たちに接する時間が総体的にふえる結果になると思っているので、教職員の方々の執務環境というか、上を見れば切りがないですけども、そういった部分の考慮はなされているんだと思いますが、どうでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 学校の先生方の校務上のバックスペースとしては、実はいろんな施設を利用できるのではないかと考えております。例えば1階部分では、小学1年生並びに2年生の教材庫とか、ワークラウンジというところがあるわけですけども、教材庫等のそういう諸室を先生方のバックヤード的な使い方もできるという考え方で対応してまいりたいと考えております。
また、冒頭にお話のございました校暦コーナーにつきましても、まさにこれから各学校はどれぐらいのスペースを必要とするのか具体的に整理を図りながら、
施設検討部会等で話し合いができればと考えているところでございますので、何とぞ御理解をお願い申し上げます。
○(武藤元美委員) 3ページにあります1階の平面図を見ましたら、障がいを持っている方々の教室があって、そこのトイレは多目的トイレとあるんですけども、ここにはシャワーの設置のことが書いてないんですけど、どうしても体が汚れたりとかいろいろあるので、絶対必要だと思いますけれども、いかがでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいまございましたシャワー等の完備が必要ではないかという御意見も、十分に伝えさせていただきたいと思います。
○(野崎正志委員) 先ほど一体校の校舎から間野川に直接排水しないというのをお聞きしたんですが、具体的にはこれから土木課のほうで改修が進んでいくと思うんですけども、この地域は間野川の水については非常に敏感な地域でございますので、校内における遊水池というんですか、またU字溝になのかわかりませんが、その辺の配慮といいますか、直接流さない方法というのはどういう方法なのかちょっとお聞きしたいと思います。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 委員御指摘のとおり、間野川支川並びに本川に直接水を出さないということを念頭に置きながら、当該校地に降った雨につきましては当該校地の中で処理をする、いわゆる雨水調整池を設けたいとするのを基本にして、現在そのボリュームを算定しているところでございます。校地内にそういう調整池を設けて間野川の本流に一番近い校地北側の部分に排水させていただくという形を考えているところでございます。
○(野崎正志委員) そうすると、今ビオトープを考えているところだと思うんですけども、そこだとどちらかというと下じゃなくて上になるんですが、普通水というのは上から下のほうに流れると思うんです。そこに調整池となるとちょっと理解できないんですが、どうなんですか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) それでは、18ページの図を利用して説明させていただきたいと思いますが、下側にヒョウタンのこまがありまして、これがいわゆるビオトープを想定する部分でございますが、この地下には間野川の支川、いわゆる従来から税務署付近が湛水するということで、ここに調整池を設けて川の水をここに落とすという考え方でございます。
それから、もう一方の間野川本川につきましては、北側に上がりまして四日町小学校のわきを通る水があります。これは、
サブグラウンドとなるテニスコート付近の地下にそれ相応の調整池を設け、都合2カ所の間野川用の調整池を設置する予定でございます。校地に降った雨の分は、それ以外に調整池を設けるということでございますので、御理解をお願いしたいと思います。
○(野崎正志委員) 最後に、駐車場の件ですが、
小中一体校ということで非常に広範囲のところから父兄が集まってくることが想定されるわけです。それで、校地の121台は教職員が常に使っているなど相当数がもう埋まっていると思われるんですけども、当然父兄の集まる運動会とか、また入学式、卒業式等の学校行事はあると思うんです。そういうときは
サブグラウンドを220台分の臨時駐車場として利用するとうたってあるんですが、この
サブグラウンドというのはどういう仕様になるんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 私どもでは駐車場121台と、今ほどお話しいただきました四日町小学校の220台を御用意させていただきます。駐車場がどれぐらいあればいいかというのは、これは切りがないわけでございますので、今あるこの現状の市有施設の中でとり得る最大限の規模はこの範囲であるということをまず念頭に置き、またそれを御理解いただきたいという中で進めていきたいと考えております。
サブグラウンドの仕様につきましては、15ページにクレー舗装、いわゆる土ということで考えております。あと、当然暗渠等を施す必要があるのではないかと考えているところでございます。
○(
岡田竜一委員) トイレの件ですけども、先ほど島田委員から御指摘があったんですが、ユニバーサルデザインの観点から場所によって状況は違うかもしれませんが、ドアの開閉について考慮願いたいなという要望です。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 今ほどの要望の件につきまして、
施設検討部会等に伝えながら、また施設設計に反映してまいりたいと考えております。
○(
土田俊人委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(3)
一ノ木戸小学校及び
裏館小学校の改築について
○(
土田俊人委員長) 次に、
一ノ木戸小学校及び
裏館小学校の改築についてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
池浦教育総務課長) それでは、
一ノ木戸小学校及び
裏館小学校の基本設計の進捗状況につきまして説明させていただきます。
資料ナンバー3をごらんいただきたいと思います。まず、
一ノ木戸小学校の
施設検討部会の開催状況等でございます。資料ナンバー3-1に4月13日に開催させていただきました第4回
施設検討部会から6月9日に開催した第7回までの開催概要について記載させていただきましたので、ごらんいただきたいと思います。
この
施設検討部会の基本的な進め方といたしましては、設計業者と我々
教育委員会で事前にたたき台となる案を作成し、それを委員の皆様にお示しし、御意見をいただく中で、配置計画案から校舎内部の構成案、設備、基本方針、平面計画案といったぐあいに議題を設定させていただき、その場で御意見をいただくとともに、一たんお持ち帰りいただきまして、次回までに御意見があれば学校を窓口として取りまとめ、次回案に反映できるものは反映させるといった作業を繰り返して基本設計を固めていくという形で進めさせていただいております。
この
施設検討部会には、事務局側として
教育委員会の
小中一貫教育推進室、それから子育て支援課、学校教育課、それから我々だけにとどまらず建設部建築課の職員からも入ってもらいまして、専門的な見地からの意見も反映させていただいているものです。
そこで、この部会においてどういった御意見、御要望が出て、それを基本設計にどう反映させていくかということにつきましては、資料ナンバー3-2、主な意見と対応状況ということで配置計画、建物全般、1階、2階、3階、4階といった区分けをした中で、それに対する対応方針を記載しておりますので、後ほどごらんいただければと思っております。
この対応方針をお示ししたものを反映して作成させていただいたものが、お手元に配付の資料ナンバー3-3の平面図ということでございます。この資料につきましては、
施設検討部会においての最新案でございますが、まだ正式な
施設検討部会案までには至っておりませんので、御理解いただきたいと思います。
平面図の1ページをお願いいたします。この図面は、既存の第二中学校を含めた全体の配置計画でございます。北側、上段が既存の第二中学校、図面の下段、南側が国道289号、いわゆる第二産業道路でございます。
一ノ木戸小学校の大まかな配置計画といたしましては、第二中学校南側隣地約1万平米を造成する中で、図面左手の西側に体育館、中央部に普通教室棟、西側に特別教室棟を配置しておりまして、第二中学校との連結部分については、図面中央部に記載の小学校昇降口、
メディアセンターと記載されている部分の2階から4階までを接続するものでございます。
そして、普通教室棟南側に学校畑100平米を含みます670平米の低学年用芝生広場、東側に高学年用芝生広場1,900平米を配置させていただきました。なお、駐車スペースとして既存第二中学校普通教室棟南側に40台分、
一ノ木戸小学校低学年用芝生広場南側に25台分、さらに東側の高学年芝生側に13台分、計78台分の配置をしてございます。
2ページをお願いいたします。1階部分の平面図でございます。西側の体育館棟の1階部分は地域交流スペースとして、児童クラブ室、PTA室、
多目的ホール、さらには三条東公民館にはない機能の補完として調理スペースなどを配置し、普通教室棟は1年生、2年生用の普通教室のほか、児童玄関わきには低学年用の
メディアセンター、これは絵本コーナーでございますが、これを配置させていただいております。特別教室棟の1階部分は、第二中学校分を含めた給食調理場等を配置させていただいております。
3ページをお願いいたします。2階部分となります。西側の体育館部分は、ミニバスケットボール2面がとれるアリーナ、中央部が3、4年生用の普通教室、右側の特別教室棟には教務室等のいわゆる管理スペースとしております。さらに、第二中学校との接続部分には2階、3階部分を
メディアセンターとして配置するものでございます。この部分は、この校舎の顔となる特徴的な部分になろうかと思っております。
次に、4ページをお願いいたします。5、6年生用の普通教室に加えて児童会室を、東側には教科ギャラリーを踏まえた理科、図画工作教室等を配置させていただいております。
5ページをお願いいたします。普通教室棟屋上部分に低学年用及び中、高学年用として2層式プールの設置、それから特別教室棟には家庭科教室、音楽教室を配置し、接続部分には小中連携教室を配置しております。この小中連携教室の使い方といたしましては、異学年交流のためのスペースということで、例えば
ランチルームとして使用するなど、第二中学校の生徒と
一ノ木戸小学校の児童が交流するスペースとして活用を見込んでいるものでございます。
なお、次の6ページには参考として立面図を添付しておりますので、ごらんいただければと思います。
以上、簡単ですが、
一ノ木戸小学校の建設概要案でございます。今後は、電気設備などの計画を詰めていきまして、7月上旬には部会としての基本設計案を完成し、その後第二中学校、
一ノ木戸小学校のPTA総会、あるいは第二中学校区の地域連携部会等でさらに御意見をいただきたいと考えております。
次に、
裏館小学校の基本設計の進捗状況について説明させていただきます。資料は3-4以降になります。
裏館小学校につきましても、昨年11月25日開催の経済文教常任委員協議会におきまして構想案について御報告させていただきましたが、業者選定後計画に大きな変化がございましたので、その点につきましてまずもって御報告させていただきたいと思います。
資料ナンバー3-4の開催概要にも記載させていただいておりますが、業者選定後の4月12日月曜日開催の第5回施設検討委員会におきまして、各委員の皆様方から
裏館小学校の現地改築案では2年間も
グラウンドが使えなくなる期間があり、子供たちがかわいそうだ、何とかもう一度周辺の土地の活用についてしっかりと確認をしてもらえないか、昼休みなど児童が屋内だけで活動しているのは危険を感じる、昼休みなど短い時間では三中の
グラウンドまで行くというわけにいかないと、ほぼ全委員の皆さんから仮
グラウンドの整備、あわせて老朽化した体育館の整備について何とか再考を求めたいという御意見をいただいたところでございます。
私どもといたしましては、従来からこの件については工法を工夫したり、運動会等のイベントでは三中あるいは上林小学校の
グラウンドを使用したりする方法を説明させていただいたところでございますが、なかなか理解を得ることができず、議論がこれ以上進まないという状況になったため、持ち帰りまして理事者あるいは
教育委員会と改めて議論してから協議をさせていただいているところでございます。
その結果、今回予定している第一中学校区
小中一体校と
一ノ木戸小学校はそれぞれ移転改築のため
グラウンドは確保されていること、新しい校舎にはセンターではない自校方式による給食調理場の整備が計画されていることなど、それぞれの計画のバランスを改めて考慮しまして、やむを得ず校舎西側の田を4枚半ほど確保できれば、校舎新築中は仮設の
グラウンドとして使用し、新校舎完成後は1階部分を
裏館小学校を含めた第三中学校区の調理場として、2階部分を体育館として整備する方向で計画の調整を図ることとしたものでございます。
その後地権者ともお話をさせていただく中で、学校用地として提供するのはとりあえずいいですよという御了解をいただきましたことから、この用地を確保する前提で第6回以降の基本設計を進めさせていただいたところでございます。
総務文教
常任委員会の皆様に対しては、きょう初めてこの御報告をさせていただくことになりますが、ちょうどこの決定時期、調整時期につきましては市議会議員の皆様の改選時期であったため、正副議長さん、あるいは当時の所管の正副委員長さんにも御報告だけになってしまったことはまことに申しわけなく感じております。
その後の進め方につきましては、
一ノ木戸小学校とほぼ同様でございますので、詳細な説明につきましては省略させていただきたいと思います。
最後に、現時点における基本設計案につきまして説明させていただきますので、資料ナンバー3-6、平面図の1ページをお願いいたします。校舎棟につきましては、現在
裏館小学校グラウンド南西側にL字状で配置し、市道を挟んだ西側の施設予定地は、今ほど申し上げましとおり校舎が完成するまでの間仮設の
グラウンドとして使用し、新校舎完成後は1階部分を児童クラブ室及び
裏館小学校を含めた第三中学校区の給食調理場を整備するものでございます。さらに、新校舎完成後は現校舎を解体し、そこを
グラウンドとして整備するものでございます。
2ページをお願いいたします。1階部分の平面図でございます。校舎南側に普通教室棟を配置する中で1、2年生の普通教室を、北側には職員室を初めとする管理スペース及び児童玄関わきには地域交流室を配置させていただきました。
3ページをお願いいたします。2階部分になります。校舎南側を3、4年生の普通教室として、北側を図書室、家庭科調理室等の特別教室のほか、地域にも開放できる特別活動室や多目的室を配置させていただいております。西側につきましては体育館を配置し、2階部分を上空通路で校舎棟と連係を図るものでございます。
4ページをお願いいたします。3階平面図でございます。南側を5、6年生の普通教室、北側を教科ギャラリーを含めた音楽室等の特別教室を配置させていただいております。
5ページをお願いいたします。普通教室棟の上には、これも
一ノ木戸小学校と同様に2槽式の低学年用及び中、高学年用のそれぞれのプールを設置させていただくことで考えているところでございます。
6ページ以降については立面図を――ちょっときれいに入っていないところもございますが、現時点でのイメージとして添付しておりますので、ごらんいただきたいと思います。
今後の進め方、スケジュールにつきましては、
一ノ木戸小学校で説明させていただいたとおりでございますが、このことに伴いまして実施設計につきましては当初12月末までと考えておりましたが、来年2月末ごろまでにさせていただき、今後委員会にも提案させていただくことになろうかと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上でございます。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより質疑を行います。
○(
島田伸子委員)
裏館小学校と
一ノ木戸小学校では、主な意見の対応状況というのが出されているんですけれども、このようなものを一中学区でも出してほしいと思います。いろいろな部会から出た意見だとか、市民から聞いた意見をこのような三条市の対応方針という形で出していただけたらというふうに思っています。
それで、今の説明の中で
一ノ木戸小学校の
施設検討部会の中には、三条市の建築課が入っているという説明があったわけなんですけども、やっぱり専門的な知識を持っている方が入られるのはとてもいいんじゃないかなと思っているんですが、一中学区の部会に建築課は入っていないというのは、どういうことなんでしょうか。
○(
池浦教育総務課長) 一ノ木戸小の
施設検討部会につきましては、ちょっと丁寧に説明し過ぎたのかもしれませんが、これは一中学区、それから
裏館小学校についてもそれぞれ担当から入っていただいて御意見をいただいております。
○(
島田伸子委員) 一中学区の
施設検討部会にも三条市の建築課の職員が入っているということなんですね。
○(
池浦教育総務課長) そのとおりでございます。
○(野崎正志委員) 1点だけ確認なんですが、たしか二中の
グラウンドの南側に市道――この図面でいうと真ん中ぐらいまで市道があったと記憶しているんですけども、これを見ると途中でなくなっているんですが、問題はないんでしょうか。
○(
池浦教育総務課長) 確かに現在の二中の
グラウンドわきには市道が走っているわけでございまして、この市道の扱いについては図面の駐車場を回って国道289号へ出る形の市道として認定したほうがいいのか、それともその前の段階で廃止してしまったほうがいいのか、学校用地として拡幅してしまったほうがいいのかという議論が現時点ではまだ詰まっておりません。ただ、基本的には廃道にしても、現在生活道路としての利用用途が非常に低いということから、影響はないんじゃないかということで議論は進んでいるところでございます。
○(野崎正志委員) それと、先ほども学校の排水という形で確認させていただきましたが、実は二中の周辺でも冠水という問題があるわけです。この図面でいうと、ちょうど校地の中に排水路が1つ通っていたと記憶していますが、地域の中から調整池というか、排水に関しての要望等があるかないか確認なんですが、どうでしょうか。
○(
池浦教育総務課長) 御指摘のとおりでございまして、今回資料出しをしなくて大変恐縮でございますが、現在造成しようとしているところについては2メーター幅の排水路、それから用水路もあるわけでございまして、この辺は地元農区の方、関係者の方と2回ほど協議をさせていただく中で、現在の用水路につきましては都市計画上、下水計画上は1.2メーターでいいそうですが、現在の幅員2メーターを確保する中で南側の校地周りに沿った形で回す計画でおりますし、それに合わせて用水路についてもそのわきに二重に回す中で、現在の流量については十分確保したいということで協議させていただき、御了解を得ているところでございます。
それから、この敷地内での雨水対策はどうかという点でございますが、まずここに設置義務はあるかどうかということを申し上げれば、それはありません。ただ、当然あったほうがそういったものには対応できるということで、現在予定しています南側の駐車場、それから二中側の駐車場のところに貯水的な機能を持たせることが1つ。あわせて西側の正門のあたりに地下の調整池といったものを設けたほうがいいのかということにつきましても現在調整中でございますので、御理解いただきたいと思います。
○(
島田伸子委員)
一ノ木戸小学校の改築のことなんですが、ここも一体型の校舎になるわけなんですが、中学校と小学校の教務室は1つになるんですか。
○(
池浦教育総務課長) 一体型ということですが、既存のものにくっつけるという中で最大限連携が図れるようにと我々は配慮しているつもりでございまして、今ほど説明させていただきましたとおり、この特別教室棟の2階部分に
一ノ木戸小学校の職員室を配置しておりまして、渡り廊下を渡って二中のほうに出ますと2階が中学校の教務室ということで、一緒にはしてございませんが、こういった階数を合わせるような形の中で小、中の教員が連携できるようにという配慮はさせていただいているつもりでございます。
○(
島田伸子委員) 記憶が非常に乏しいんですけど、現
一ノ木戸小学校の
グラウンドも
サブグラウンドとして使うという話があったと思うんですが、それはどうなんですか。
○(
池浦教育総務課長) 跡地につきましては、
一ノ木戸小学校に限らず、一中学区についてもそうですが、今後三条市全体を進める中で一つの議論としてまとめていくんだろうと思っておりますが、我々
教育委員会といたしましては当然それまでの間、あるいはそれ以降につきましてもできるだけ学校の用地として活用できる前提で要望を上げていきたいと思っております。
その中で、
一ノ木戸小学校の体育館は残るわけでございますので、あいたほかの部分については、我々としては例えば臨時の駐車場であったり、あるいは今御指摘のあった第二中学校の部活として活用できる部分があれば、そういった形で活用させていただきたいということを要望として上げていきたいと考えています。
○(山田富義委員) 今冠水という話があったんですけども、先般三条東公民館を見たときに――あの付近は2メートル上がるよと電柱に標識が張ってあったんですが、一ノ木戸小の新校舎は基礎を上げるんですか、またそうなった場合、今の二中の取りつけはどういうふうにするんですか。
○(
池浦教育総務課長) 先ほど説明させていただいたとおり、南側1万平米を造成し、そこに
一ノ木戸小学校を移転する部分に関しては説明させていただいたとおりでございまして、それ以外の既存のところについては、その機能がどこまで生きるかということになろうかと思っておりますので、現在そのために特別に第二中学校周りを改めて整備するということは考えておりません。
○(
土田俊人委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) 午後4時10分まで休憩いたします。
休 憩 午後4時00分
再 開 午後4時10分
○(
土田俊人委員長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(4)業務の改善・効率化の取組について
○(
土田俊人委員長) 次に、業務の改善・効率化の取り組みについてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
篠崎政策推進課長) では、私から資料ナンバー4を参考にしまして業務の改善・効率化の取り組みについて御報告させていただきたいと思います。
平成19年度から開始されているこの取り組みですけれども、そもそもの目的としましては、1の取り組みの目的に書いてありますように、定員適正化計画による職員数にたえ得るだけの組織体制を構築するため、業務の棚卸しを行い、事務処理上の無理、無駄、むらを排除することにより効率的な事務執行体制を構築したいと考えております。それによりまして、行政サービスの質の向上とコストの削減を図っていくという考えでございます。
これにあわせまして、ねらいの一つとしまして、職員みずから自分の業務の棚卸しを行うわけですが、それを自分で行うこと、そしてその結果を職員向けの報告会で発表するという過程を踏みまして、職員全体の意識の改善を図っていくということとあわせまして、当然業務の改善は1回きりで終わるものではございませんから、自分たちでやるということを通じて今後も改善を続けていくという意味合いを持つものでございます。
では、その推進体制ですが、2をごらんください。若干絵の形になっておりますが、まず業務の棚卸しというものを実施課と政策推進課において行わせていただきます。それで、大体どのぐらいの人員の削減が可能か、もしくは業務の効率化は可能かというようなことを経営改革本部で目標決定いたしまして、その後は実施課におきまして、では本当にどのぐらいできるのかということから自分たちで検証していきます。最終的に実施課で案を練りまして、経営改革本部の了を経て次年度その体制で臨んでいくということになります。
3の平成21年度実施課及び取り組みによる効果等につきまして御報告させていただきますと、開始年度が平成21年度のものと20年度のものがありますが、平成20年度に開始したもので平成21年度まで取り組んでいたものとしまして行政課、会計課、21年度開始したものにつきましては生涯学習課、健康づくり課、商工課、めくっていただきまして農林課となっております。この表の見方としまして、例えば農林課を例にとりますと、左に実施課及び改善前の配置人数等というところで17人というものがありますが、これが検討前の配置体制、配置人数でございます。
このときに超勤が年5,049時間ありましたというところなんですが、実施課で検討したところ、3.61人分の削減が可能だと、さらに超勤が4,000時間削減可能だということになりました。それを踏まえまして、改善後の配置人数は平成22年度は14人の体制になっております。これの主な改善内容としましては、右側に書いてありますが、係の統一により業務の改善をしたということを初めとして、前のページに書いてあることが上げられます。
この結果、平成21年度の計としましては、6課114人の体制で、超勤が2万2,186時間発生していたところでございますが、改善後は109人の体制で取り組むことができまして5人の減となり、超勤については具体的な数字はまだ上がっていないところですけれども、削減されているという報告を受けております。
4の平成22年度実施課につきましては、ここに列挙させていただいているとおりですけれども、基本的に建設部を中心としまして財務課、税務課、生涯学習課、水道局で取り組ませていただいております。今後につきましては、残りが18課ほどありますので、何年までに終わるという話ではございませんが、ここ数年の間に全部完了させる予定でございます。
以上でございます。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより質疑を行います。
○(
島田伸子委員) お伺いいたしますが、これまでに16人削減されたという報告を受けましたけれども、これは嘱託員も含めての人数ですが、16人減って仕事量が同じということは一応改善されているんですけれども、それをこなすために臨時職員を雇うことはあるんですか。
○(
篠崎政策推進課長) 正職員を減らしたために臨時職員を雇うというようなことはしておりません。
○(名古屋豊委員) 職員向け報告会で発表とありますけれども、具体的なイメージがちょっとわかないんですけど、どんなものでしょうか。
○(
篠崎政策推進課長) 職員向け報告会ですけれども、具体的な話をさせていただきますと、2階の大会議室に職員から集まっていただいて、改善に取り組んできた課自身が職員にこういう改革をしています、来年度していきますということを話させていただきます。100名以上の職員が集まった中で発表させていただくという感じになります。
○(名古屋豊委員) それは、実施課以外の別の課の職員に呼びかけをされて、任意で集まってこられるということですか。
○(
篠崎政策推進課長) その取り組みの内容を知っていただく、さらにそういった業務改善の意識というものを共有していただくということが一つの目的となりますので、当然実施課以外の職員に集まっていただいております。
○(名古屋豊委員) それは、任意でしょうか。
○(
篠崎政策推進課長) 政策推進課の立場としましては、強制動員をかけて皆さんに聞いていただきたいというところはありますけれども、これは任意となっております。
○(名古屋豊委員) こだわるわけじゃないんですけど、どういう形で呼びかけられるんですか。メールとかいろいろあると思うんですが、どうでしょうか。
○(
篠崎政策推進課長) こういう会を催す場合は、開催案内によりこういったものを開催しますので、ついては参加していただける方は名前を書いていただいてというような形で各課に呼びかけをさせていただいております。
○(下村喜作委員) 取り組みの目的なんですけども、行政サービスの質の向上というのは、ある程度は目に見えるというか、感じるものだと思うんですが、コストの削減ということになると数字的にきちっと出てくるわけで、そういう点では、取り組んでから金額的にはどの程度削減が図られたということなんですか。
○(
篠崎政策推進課長) 幾らというのは、確かに出てくるべきものだと思います。実際改善後の配置人数が減っていますので、削減された人数掛ける平均的な人件費を掛ければ、まずその分のコスト削減額は出てまいります。それとあわせまして超勤時間も実際に減っているという報告を受けているところですけれども、今取り組んだところが実際どのぐらい減っているのかということにつきましては、まだ正確な数字が上がってきていないものですから、具体的に幾らですとお答えする数字はちょっと持ち合わせておりません。
○(熊倉 均委員) この取り組みはすばらしいとは思っているんですが、実はたまたまこの定員適正化計画について平成18年度から21年度までの計画と実績はどうなっているのか、その乖離はどうなっているのかということを調べてもらったら、計画の数よりも実績としてははるかに退職者数が多いんです。計画と実績の差し引き合計を見ますと、18、19、20、21、22の5年間で59名の差が出てきているんです。こういう中で、本当に職員の方は大変なんじゃないかなと実は思っていたんです。
そして採用者数ですが、計画ではこの5年間で47名の採用計画なのに、実績では92名採用していて計画よりも45名ふえているわけです。それを相殺勘定すると採用がふえているので、何とか職員も無理しないで済んでいるのかなという気がしている中で、さらなるサービスの向上とコスト削減を図るというのは大事なことなんですが、やっぱりこの目的はこういう質の向上、コスト削減ということのみならず、余りにも適正化計画とこの実績の乖離が大きかったので、こういう部分もしなければならないことが出たのかなという気も実は今したんです。そういう中で、これだけ退職者数がふえているという原因は何なんでしょうか。
○(
若山総務部長) まず、最後にお問いの退職者数が定員適正化計画イコール私どもの想定よりも実績としてふえているのは何かということですが、これは一概には申し上げられません。定年退職というのは60歳で定年ですので、これは想定できるわけですが、それ以上にふえているのは普通退職の部分でありまして、これは個々の皆さんに理由をお聞きしていますけれども、それは家庭の事情であったり親御さんの介護であったり、それから勤務に対するモチベーションの低下であったり、個々の事情がございまして、傾向としてもこれが多いというのは正直なところ一概に申し上げることができない、ばらばらであります。ただ、結果として我々が当初経営戦略プログラムの中でも一定割合の普通退職を見込んでおりましたけれども、見込んだ以上の普通退職者が出ているというのは事実であります。
それから、最初のほうでお問いのそういうこともあってこの業務改善の取り組みをやっているのかということですが、それもある意味確かでありまして、こういう言い方をするのは不適切かもしれませんが、誤解を恐れずあえて言えば、役所というのは同じ仕事のやり方を10年一律のごとく繰り返すところが間々あります。今委員御指摘のように、普通退職者の想定以上の発生で、やっぱり我々職員を取り巻く職場環境というのはなかなか厳しくなっておりまして、黙っていても職員は減るんです。なので、同じやり方をしていたのでは我々職員自身が大変だということもございます。やっぱり我々職員みずからが主体的にきのうと違ったやり方で仕事に取り組む姿勢というのをまず持つことが極めて重要だと思っております。
先ほどの名古屋委員の御指摘の職員に対する説明会ということの答弁にも若干つながりますが、そういうこともあって、ややもするとこの取り組みをやる課というのは最初は政策推進課にやらされているんだと、こういうやらされている感が非常に強いんですけれども、実際にやってみると、これは政策推進課からこう言ってくれ、職員にこういう説明をしてくれと頼むわけではないんですが、例外なく職員に対する説明会をやると、実際に取り組んだ課の職員はやってよかったという説明をしてくれます。これは、本当にうれしい、ありがたいことだと思っていますが、みずからやって、こういうやり方をするとこれだけの人数でやれますと。仮説を立てて実際に何カ月かその人数でやるんです。余った職員は、よその課なりよその係の応援に回ります。そういうことをシミュレーションして、そういう報告をやるときにはそういうことをやってよかったと言ってくれる、こういう取り組みを繰り返すことによって、今熊倉委員御指摘の少ない人数でも何とかやっていけるやり方を職員みずからが工夫して、それを実際にやったところからほかの課に伝播していくようなことをやりつつ、具体的な効果と職員の意識の改革につなげていければいいなというのがこの取り組みの目的でもあるということで御理解いただきたいと思います。
○(熊倉 均委員) お説よくわかりましたが、実はちょっとうがった見方をしていたんです。先ほど定年退職はある程度読めるんだと言われましたが、そのとおりだと思います。しかしながら、平成21年度の場合は計画では38名のところ28名で、10名の乖離があるんです。それで、平成20年度までやっていた勧奨を21年度からはやめているわけです。やめたというのは余りにも退職者数が多くなったので、勧奨をやめざるを得なくなったという考え方もしていたんです。
それで、さきほどのうがった見方というのは、合併したのは17年です。18、19、20と何年かたつ中で、少しは普通退職は減ってきているんだけれども、合併したことによる配置がえがあったり、職場環境が変わったりして順応できない職員がいて、それが結果として普通退職につながっていたのかなと、実はそんな気もしておりましたし、数字を見るとそんなふうにも受けとめられますが、総務部長の立場としてはいかがですか。
○(
若山総務部長) 基本的には、先ほどお答えをさせていただいたとおりで、それぞれの事情の中で普通退職をなさっているんだと思います。お一人お一人それは本当にそうなの、正直なところどうなのとお聞きしたわけではありませんから、私どものとらえているところが本当に腹の中と乖離していないのかと、今委員御指摘の合併後なかなか新しい職場に順応できずにやめていった職員はいないのかと問われれば、もしかしたらいらっしゃったのかもしれません。それはわかりません。
しかし、私どもとしてはやはり毎年の人事の中で、私がこういうことを言うのもあれですけれども、適材適所に努め、個々の職員の皆さんの能力を一番発揮していただけるような職場にその方を配置するような人事に努めてきた結果、結果としてそういう普通退職者が出ているものと受けとめておりますし、今後も少ない職員数ですので、今まで以上に適材適所に努めてまいりたいし、職員の能力は最大限発揮していただきたいと願っているところでありますので、御理解いただきたいと思います。
○(
土田俊人委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) 以上で市長から要請のあった案件の協議は終了いたしました。
しばらく休憩いたします。
休 憩 午後4時29分