長岡市議会 2022-09-21
令和 4年決算審査特別委員会(3年度決算)−09月21日-02号
令和 4年
決算審査特別委員会(3年度決算)−09月21日-02号令和 4年
決算審査特別委員会(3年度決算)
令和4年9月21日(水)午前10時開議
────────※────────
〇出席委員(17人)
高 野 正 義 君 神 林 克 彦 君
多 田 光 輝 君 松 野 憲一郎 君
深 見 太 朗 君 池 田 明 弘 君
荒 木 法 子 君 田 中 茂 樹 君
大 竹 雅 春 君 五十嵐 良 一 君
関 充 夫 君 中 村 耕 一 君
諸 橋 虎 雄 君 丸 山 勝 総 君
桑 原 望 君 水 科 三 郎 君
五 井 文 雄 君
────────※────────
〇説明のため出席した者
高見副市長 大滝副市長
野口政策監兼危機 渡邉地域政策監
管理監・危機管理
防災本部長
◆
松野憲一郎 委員 農業の体験をしっかり伝えることができますし、いいツールであると思いますので、引き続きPRをよろしくお願いいたします。
◆
池田明弘 委員
実績報告書の165ページ、
林地台帳等整備事業費について少しお伺いします。
林地台帳整備というのは、
森林経営管理法に伴う
森林整備事業を進める上での基礎資料の作成だと思うんですけれども、予算審議においては二、三年かかるとお聞きしました。取りあえず、現状における進捗状況をお伺いします。
◎諸橋
農林整備課長 林地台帳等整備事業費における進捗ですけれども、具体的な中身としましては、対象地の所有者を適切に把握するため、最新の
課税情報を林地台帳に設定したものです。これにつきましては、長岡市全域の
林地台帳データに
課税情報を設定しております。また、市所管の写真図を用いて森林の所在地を明確にするため、
法務局提供の
地図データを接合、編集し、
森林地番図データとして整備した事業もあります。これらにつきましては、旧長岡、三島、和島、与板、寺泊地域の主に西側の地区については整備が終わっていますが、東側についてはまだ整備されておりません。
◆
池田明弘 委員
所有者ごとに課税の状況も含めデータに落とし込んでいるという状況をお伺いしました。その上で、住宅でさえ所有者不明の土地の問題がかなりありますけれども、森林の土地となると、山と山の境なども余計分からない状況があるかと思います。その辺の所有者不明の土地の状況、また今後この
林地整備後の委託を進める上で、
委託事業者の育成等も課題ではないかと思うんですけれども、その辺についての御認識と対応策はどのようになっているのかお伺いします。
◎諸橋
農林整備課長 委員がおっしゃるとおり、林地におきましては確かに相続未登記の土地がかなりあります。また、不在地主もかなりいることから、所有者を明確に把握することは非常に困難な状況であります。実際にこれから
森林整備を進めていく上で、地権者並びに森林の土地を調べていく中で、それらについては具体的に把握していきますが、今現在どれだけという数値的なものは把握しておりません。
また、今後の
森林整備における事業者の育成について、今現在森林の整備におきましては、中越よ
つば森林組合が主に整備をしております。また、県では意欲と能力のある
林業事業者ということで公募をかけ、市内全域で
森林整備を行う事業体もおります。今後それらを活用しながら、
森林整備を具体的に進めていきたいと考えております。
◆
諸橋虎雄 委員
実績報告書の146ページ、新たな
米政策改革対策事業費の
農地利活用自給力向上事業が1億3,997万円余りとなっております。この
事業概要は、自給力の向上を図るため、農地を有効活用して地域の特色ある作物の生産を支援となっておりますが、どのような事業に取り組まれて、成果や効果があったのか伺います。また、課題等がありましたら併せてお聞かせください。
◎曽根 農水産
政策課長 この事業につきまして、
事業概要の説明になります。今委員のおっしゃられたことと若干ダブりますけれども、この事業につきましては国の
経営所得安定化対策と併せまして、農地を有効に活用して自給力の向上と農業経営の安定を図るために、大豆や麦、枝豆、それから里芋といった
地域振興作物の生産に対して助成を行ったものでございます。
令和3年度につきましては、越後ながおか
水田農業推進協議会など5つの
地域協議会に対して支援を行いました。取組面積につきましては、2,424ヘクタールとなっております。当事業は、地域の裁量に基づいて作物を選択でき、それから地域の特色を生かした作付転換が図られるところでございまして、農家にとって非常に喜ばれている制度となっております。今後も米の需要が低下していく見込みでございまして、こういった作付転換は引き続き重要な取組だと認識しておりますので、地域の特色を生かした
地域振興作物の生産の推進を図りながら、農家所得の低下を招かぬような対策を講じていきたいと考えております。
◆
諸橋虎雄 委員 もう1点お願いします。
149ページの
鳥獣被害対策事業費についてです。取り組んだ事業がいろいろと書かれておりますが、猿とか
イノシシ、熊等の出没状況や
被害状況についてお聞かせください。
◎佐々木
鳥獣被害対策課長 令和3年度の主な野生動物の出没や捕獲、
被害状況でございます。
まず、熊の目撃につきましては124件で捕獲は3頭です。
人身被害はございませんでした。
イノシシの目撃につきましては80件で捕獲は118頭、
イノシシによる水稲の被害額は1,760万円で、令和2年度に比べ780万円の減でございます。それから、猿の目撃につきましては185件、うち有害な個体の捕獲は48頭でございます。猿による被害は主に野菜類でございまして、額にして約300万円となっております。そのほか、カモによる
大口レンコンへの被害、それからサギなどの鳥類、鹿、ハクビシンなどによる
農作物被害の全体額は約2,950万円、前年度と比較すると約1,000万円の減となっております。
◆
諸橋虎雄 委員 そこで、取り組んだ事業の成果等について伺いたいと思います。その中で特に力を入れて取り組んだ事業や、効果の大きかった事業などについてお聞かせください。
◎佐々木
鳥獣被害対策課長 令和3年度につきましては捕獲、防除に加え
環境整備の3つを軸に取り組んでおります。
まず、捕獲につきましては、わなの購入補助や早期設置、ドローンの活用、それから
報奨金制度の創設など、
実施隊活動の強化を中心に行いました。成果としましては、先ほど少し述べましたが、
イノシシや鹿の捕獲数が前年度に比べて大幅に増加しまして、
イノシシにつきましては57頭の増、鹿につきましては33頭の増となっております。
それから、防除につきましては、国の交付金を活用した電気柵の設置を栃尾地域と越路地域で約5キロ延伸しました。また、市有の電気柵の貸付けも46地区に拡大しております。これによって、当市の電気柵の総延長は50キロを超えております。この拡充の効果で
イノシシと猿による
農作物被害の合計額は800万円ほどの減となっております。
環境整備については、野生動物を引き寄せる放置された不要果樹の伐採を支援し、25地区で143本の不要果樹を伐採しております。熊の出没につきましては、前年度に比べちょうど100件減っておりまして、
人身被害もなく、地域の安全に効果があったものと考えております。
◆
五十嵐良一 委員
実績報告書147ページの中
山間地域活性化推進事業費について、成果等がありましたらお伺いしたいです。また、補助金の直接支払制度の推移について、協定数と
参加者数が分かりましたら教えていただきたいと思います。
◎曽根 農水産
政策課長 この事業につきまして御説明させていただきます。
直接支払制度につきましては、この事業によりまして水路や道路の
維持管理などの地域に応じた活動が促進されまして、
耕作放棄地の発生が防止される効果など、農地の
維持管理を図っている事業でございます。
参加協定数につきましては、令和2年度と比較しまして1協定増加しており、90集落で協定が結ばれております。面積につきましては1,462ヘクタールで、令和2年度に比べまして9ヘクタールの増加となっております。
また、今後の課題につきましては、中
山間地域は傾斜地が非常に多く、ほ場の大区画化や農地集積が容易でないという状況がございますため、この事業を使いながら、しっかりと中
山間地域の活性化や維持に努めていきたいと考えておりますので、引き続き支援していきたいと考えております。
◆
五十嵐良一 委員 集積していくのは大変難しいと思うんです。しかしながら、どんどん、どんどんと荒れていった場合、先ほど
諸橋委員のお話もありましたけど、
鳥獣被害等がどんどん大きくなってしまう。そういったことも含めて、やはりもう少し方向性というものを出していかなければならないと思うのですが、もし対策等がございましたらお伺いしたいと思います。
◎曽根 農水産
政策課長 農地の集積や
維持管理につきましては、非常に重要な課題だと捉えており、委員のおっしゃるとおりでございます。今後、人・
農地プランにつきましても来年度からまた法定化されて、市町村のほうで地域計画というものをしっかりとつくることになっています。その中において、地域との話合いを進めながら、守るべき農地をしっかりと守っていくということを明確にしていく方向性になっていますので、そういった中でしっかりと対応していきたいと考えております。
◆
五十嵐良一 委員 ぜひ地域の方々とお話ししていただいて、よりよい
活性化事業になっていければと思います。また、この事業費には、
養鯉池保全支援事業等もございますので、併せて中山間地の農業の厳しさについて、よろしくお願いしたいと思います。
◆
水科三郎 委員
実績報告書149ページの
鳥獣被害対策事業費の中で、数字は出ていないんですけれども、例えば
イノシシや熊が出たので猟銃の免許を持った人に市から出動要請があった、あるいはたまたま家の近くに
イノシシが出て捕獲するときの事故というのはどういうふうな補償となるのか。例えば誤って人に、あるいは物を壊したとか、それは役所から要請があった場合と、たまたま猟銃免許を持っている個人が見つけて駆除する際にそういった事故があった場合の補償、あるいは銃が暴発した場合のその人たちへの補償というのはどういうふうになるんでしょうか。
○
高野正義 委員長 水科委員、所管に係る質問なので……
◆
水科三郎 委員 予算のことだけど、決算の中に出てこないので、どこに出てくるか、そういったことが載っていないので。決算書の中には載らないのでしょうか。
◎佐々木
鳥獣被害対策課長 長岡市鳥獣被害対策実施隊につきましては、市の非常勤特別職ということになっておりまして、もしそういう事故が起きた場合につきましては、公務災害として対応させていただいておるところでございます。そのほか例えば民間人等がそういった事故に遭った場合につきましては、警察等々と話し合いながら進めていくことになろうかなというふうに考えております。
午前10時59分休憩
─────────────────
午前11時10分開議
◎北村 農林水産部長 先ほど水科委員から鳥獣被害対策について御質問いただきました。事故が発生した場合の補償について、
鳥獣被害対策課長のほうから警察と相談するというような説明をさせていただきましたが、若干補足させていただきたいと思います。
仮に第三者への人身、物損等の被害が出た場合につきましては、あくまで市の責任で補償していくということになるかと思います。いずれにしましても、実施隊については事故がないように指導してまいりたいと思いますし、先ほど水科委員から猟銃の免許を持っているから撃ってしまうというような発言がございましたが、私ども捕獲につきましては有害鳥獣として許可を得た上で捕獲をしておりますので、あくまで市の責任、市の指示の下で関係者に捕獲を依頼しているという形になります。間違っても、いないと思いますけれども、免許を持っているからといって安易に捕獲してしまいますと、刑事事件に発展する危険性がありますので、その点については十分御注意いただきたいと思っております。いずれにしましても、事故がないように私ども鳥獣被害対策に取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆
水科三郎 委員 実は猟銃免許を市の補助金で取って、家の前に
イノシシが出たけど、市から要請がないと撃ってはいけないのかなと。すぐ逃げてしまうから市の要請を待っていたのではどうにもならないと。ないと思うんですけれども、万が一事故が起きたときに、命令がないのに撃って事故が起きたということになると、銃も使えなくなるということで、今の回答で分かりましたのでありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。
◆神林克彦 委員 私から2点ほどお願いしたいと思います。
まず、
実績報告書の147ページ、新たな
米政策改革対策事業費の販路創出支援事業補助金についてです。こちらは令和3年度に、国からの特定財源を活用して行った事業のようですけれども、事業の内容と実績について伺います。
◎曽根 農水産
政策課長 この事業につきましては、コロナ禍による米価下落に対応するため、長岡産米の販路創出の取組に対して支援を行いました。具体的な事業内容でございますけれども、米の新たな販売戦略として有力視されておりますパック御飯による販売開拓に取り組むJA越後ながおかをはじめとする4つのJAで構成いたします長岡市産米JA販売促進協議会に対しまして、開発経費のほか試験販売用の6万パックの製造、それからパッケージデザインなどに要した経費の2分の1を補助させていただきました。
成果でございますけれども、パック御飯市場の実態把握ができたことに加えまして、大手スーパーやウェブショップなど新たな販路開拓につなげることができて、今後の展開に期待が持てるという結果となりました。
◆神林克彦 委員 成果について承知しました。
米の消費量の減少については以前から言われていまして、令和3年度は言うまでもなく新型ウイルス禍の最中で、農業者からも外食産業への打撃などによるさらなる米消費の低下という心配の声を聞きました。今成果とか今後についてのお話があったんですけれども、令和3年度にこの事業を行うに当たって、そういった状況下で何か困難なことがあったのか。また、今後の課題であるとか可能性について市の認識がありましたら、改めてお伺いしたいと思います。
◎曽根 農水産
政策課長 先ほど私のほうから成果を言わせてもらいましたけれども、試験販売用の6万パックにつきましてはもう完売しているということで、非常にいい状況でございます。
課題については、各地でそういったブランド米を使用したパック御飯が多く導入され始めております。そういったこともあり、非常に競争が激化してきている中で、これからどういうふうに対応していくのかが今後の課題なのかなと考えております。いずれにしてもこの取組をしたことで、また新たな長岡産米の魅力の発信にもつながりましたので、引き続き取り組んでいっていただきたいと考えております。
◆神林克彦 委員 成果と課題についてよく分かりました。なかなか米の消費量が減る中でブランド化を進めたり、新しい切り口での販路開拓というのは、農業に関わる皆さんの多くの悩みだと思いますので、ぜひ積極的にどんどん新しいことに取り組んでいただければと思います。
2つ目は、164ページです。林業振興費の
森林整備林業振興事業費の補助金についてお伺いしたいと思います。こちらは、造林事業と保育事業それぞれについていろいろ行ってきたと思うんですけれども、令和3年度の実績などを含めた事業の概要をお伺いします。
◎諸橋
農林整備課長 各事業の概要と実績についてですが、造林事業は森林を再造林するために行った事業であります。主な実績としましては、三島及び与板地域で2.03ヘクタールの造林を行っております。
次に、保育事業は、植栽から伐採までの間において、樹木の育成を促す下刈り、枝打ち、雪起こしや間伐、作業道の整備を行っております。実績としましては、保育事業が三島や栃尾など5地域9か所で29.51ヘクタール、作業道整備が三島及び栃尾地域で2,159メートルとなっております。
◆神林克彦 委員 実績について承知いたしました。
先ほどもちょっと林業についての質問があって、若干かぶる部分があるかもしれませんけれども、今こういった形で中越よ
つば森林組合が
事業主体となって事業が行われたということで説明がありましたが、なかなかこの林業を担う森林組合の数が非常に少ない。それだけでなく、そこに所属するというか、担う人、人材も少なく大変厳しい状況だとお聞きしています。この現状についての市の認識と、また担い手の確保につながるような市の支援があればお聞かせください。
◎諸橋
農林整備課長 市内の中越よ
つば森林組合の状況でありますが、現在従業員数は49人、組合員は6,626人であります。管轄する地域は長岡市をはじめ、新潟市西蒲区から出雲崎町までの7市町村を管轄しております。実際に森林組合でも従業員につきましては高齢化が進んでいる状況であり、組合も若返りを目指しているという話を聞いております。従業員の採用につきましては、令和2年度まで臨時職員の募集を行ってきましたが、令和3年度から新たに学卒者の新規採用募集を行い、今年度は1人採用したと聞いております。
確かに林業におきましては、他産業との賃金格差や危険を伴う作業である、あるいは専門的な知識を有するなど、全国的に課題が非常に多くあります。市としましても、それらのために様々な支援を行ってきておりますけれども、今後も引き続き県などの関係機関と連携し、安定的な木材供給の構築や木材の需要拡大を図り、必要な支援を行っていきたいと考えております。
○
高野正義 委員長 次に、7款商工費について、質疑はありませんか。
◆
松野憲一郎 委員 私のほうからは、2つお聞きします。
まず、
実績報告書の170ページ、産業イノベーション推進事業費のデジタルビジネスイノベーション補助金についてです。ここに件数が出ておりますけれども、こちらの内容についてお伺いいたします。
◎河上 産業支援課長 デジタルビジネスイノベーション補助金の概要につきましては、中小企業者が
アフターコロナに向けて、新たに発生、顕在化したデジタルビジネスニーズに対応するため、デジタル化に向けた設備導入やアプリ開発、ECサイト構築等の取組を支援するものでございます。
◆
松野憲一郎 委員 承知しました。
次に、171ページのエネルギー創出・グリーン成長支援事業補助金についても実績を伺いたいと思います。
◎宮島 バイオエコノミー
担当課長 エネルギー創出・グリーン成長支援事業補助金につきましては、市内事業者が行います産業用電力の脱炭素化や省エネルギー化に係る施設整備などを支援することでエネルギーの地産地消、エネルギーの高度利用を通じた産業の活性化を図るものでございます。昨年度の実績は、申請件数が4件で金額にして786万円でございました。内訳としましては、申請4件のうち2件が太陽光発電関係、うち1件がパワーエレクトロニクス関係、もう1件がモーターの省エネ化に係る開発事業でございました。
◆多田光輝 委員 私から3点ほどお聞かせいただきたいと思います。
まず、
実績報告書の166ページ、経営力強化支援事業費の新規需要開拓サポート補助金については、好評だったとお聞きしております。最終的な成果や、市としての課題等がありましたらお聞かせください。
◎河上 産業支援課長 新規需要開拓サポート補助金につきましては、当年度に165件採択いたしまして、
新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越えるために新規顧客獲得ですとか販路拡大、あるいは業態転換に取り組む事業者を支援したものでございます。成果といたしましては、国の事業再構築補助金や県の新事業チャレンジ補助金とともに、市内事業者のウィズコロナ、
アフターコロナに向けた販路拡大あるいは事業転換の取組を後押しできたかなと考えております。
課題といたしましては、件数が165件あったのですが、だいぶ長岡地域に偏っていたので、今後PRについて商工会連合等と連携して取り組んでまいりたいと考えております。
◆多田光輝 委員 まだまだ感染症のダメージを受けた業種が数ある中、今後もニーズを捉えながら、また同様な事業を行っていただきたいと思います。
続きまして、167ページの事業承継支援事業費の事業継続・事業承継計画策定推進補助金に関しては、予算の5分の1程度の執行だったようですけれども、原因と課題、成果等がありましたらお聞かせください。
◎河上 産業支援課長 事業承継支援事業費においては、委員御指摘のとおり、令和2年度は事業開始年でありまして74件の申請があったのですが、令和3年度は10件にとどまりました。その要因といたしまして、2年度に事業開始して、これまで事業承継を検討されていた企業の背中を押す形で多くの申請を頂いたものと考えておりまして、3年度は一定の需要が一段落したという見方もできるのかなと考えております。また、コロナ禍で経営改善が優先されていたのではないかとも考えております。事業承継につきましては、ネガティブなイメージを抱いている事業者もいらっしゃいまして、税理士等の専門家にもあまり相談しないという状況もあって、税理士からも積極的な声がけができていない。さらには、事業承継の重要度は高いものの、緊急性が低い場合が多いため、後回しにされやすいです。後継者育成の観点で、相当な準備期間が必要となりますが、それをなかなか認識されていないところがあるのかなと考えております。そうした事業者の掘り起こしを含めて、さらなる啓発活動に取り組んでいきたいというふうに考えております。
◆多田光輝 委員 必ずニーズはあると思いますので、引き続き取り組んでいっていただきたいと思います。
続きまして、167ページの商店街活動活性化支援事業費、商店街機能複合化推進事業についてです。こちらに関しては、経済産業省が始めました新規の制度で、間接補助ではございますけれども、
導入効果や課題、市としての分析などがありましたらお聞かせください。
◎河上 産業支援課長 こちらの
導入効果といたしましては、まさに商店街の複合化でして、令和3年度の事業で言いますと、チャレンジショップの内装や設備費に対して支援させていただいたものでございます。成果といたしましては、交流拠点施設に支援させていただいたのですが、3店舗の誘致につながったことで平日、休日を問わず近隣の商店街に来訪者が増えたこと。あと、新規雇用者が10名あったことが効果というふうに考えております。
また、課題といたしましては、なかなか商店街の機能の複合化に取り組んでいただける商店街が限られていることが課題かなというふうに捉えております。
◆深見太朗 委員 私から2点お伺いしたいと思います。
実績報告書の169ページ、産業活性化推進事業費の産業活性化地域おこし協力隊報酬等及び産業活性化地域おこし協力隊活動経費についてです。こちらは、当年度からの
新規事業だったと思うんですけれども、1人ということでどのような方がやられて、どのような活動をされたのか。そして、ここで得られた成果や課題などがありましたらお聞きしたいと思います。
◎河上 産業支援課長 産業活性化地域おこし協力隊につきましては、市内大学や高専と連携いたしまして、産学共創や起業支援による産業振興や、次代を担う人材育成による産学交流や連携を進めるに当たりまして、NAZEの産学連携コーディネーターとして地域おこし協力隊を募ったものでございます。東京都から移住されて、期間は3年となっております。専攻は電子制御の方から地域おこし協力隊を担っていただいております。
成果といたしましては、企業の抱える課題を4大学1高専の研究成果によりまして解決いたしますチャレンジ事業に取り組んで課題解決に結びつけたほか、経済産業省の補助金を活用いたしまして、企業へのデジタルツールやロボットの導入を支援いたしました。また、ロボカップ世界大会に向けたワークショップを開催するなど、産学連携の推進に取り組んでいるものでございます。
◆深見太朗 委員 企業にも非常にいい成果が出ているのかなというところで、ぜひ今後も続けてほしいです。3年契約ということですので、今後も続いていくと思いますが、その中でもう1点お聞かせいただきたいのが執行残についてです。報酬等で110万円ほど、活動経費で120万円ほどの執行残があるのですが、これは何か理由があるのかお聞かせください。
◎河上 産業支援課長 残額の理由については、当初予算では4月からの雇用を見込んでおりましたが、募集に対する応募がなかったため8月からの雇用となり、残額が生じたものでございます。
◆深見太朗 委員 分かりました。今年度も継続して、ぜひ今後もまた成果を出していただきたいと思います。
次に、170ページの企業誘致促進事業費のサテライトオフィス誘致支援業務委託料等についてです。こちらも当年度からの
新規事業だったかと思いますし、サテライトオフィスに関しては非常に力を入れたんじゃないかなというところで、導入した成果などをお聞かせいただければと思います。
◎野口
産業立地課長 サテライトオフィス誘致支援業務委託料等について、この事業はサテライトオフィスという企業または団体の本拠から離れた場所にオフィスを設置するものでございまして、首都圏の経営者等に対して長岡市へサテライトオフィスを進出していただきたいというものを業者に委託してやったものです。成果といたしましては、USENネクストホールディングスサテライトオフィスが設置されたことが一番大きいと思います。これにより、ほかの企業も長岡市にサテライトオフィスを出したいという機運が非常に高まったものと思います。
◆深見太朗 委員 効果が出てきているということで、令和4年度の予算を見ましたらちゃんとついていますので、恐らくまた今後も進めていかれると思いますが、ぜひ成果が出るよう進めていただければと思います。
◆荒木法子 委員 私からは、重点施策になっていたものを3点ほど伺いたいと思います。
まず1点目は、
実績報告書の171ページ、産業イノベーション推進事業費のエネルギー創出・グリーン成長支援事業補助金について、先ほど松野委員からも御質問がありましたが追加で質問させていただきたいと思います。こちらは、予算に対して半分ほどの執行で、当初は8件の見込みだったが、それに対して4件の実績があったと伺っております。私のもとには、太陽光発電などの補助金のハードルが少し高くてなかなか手が出しづらいというふうな事業者からのお話が耳に入っております。例えば高断熱サッシとか、事業所用の高効率の空調機といった中小企業にも手を出しやすいものでやってもらうとすごくうれしいなんていう話を伺っていますが、事業者からのお声などを伺っていましたら教えていただきたいと思います。
◎宮島 バイオエコノミー
担当課長 事業者からの声についてですけれども、やはり委員のおっしゃるとおり、太陽光発電につきましては導入経費そのものが高いと、その他の機器はどうだろうかという声は聞いておったところでございます。それにつきましては、やはり電気料金の高騰といった側面もございますので、今年度の6月補正で長岡市省エネ設備導入緊急支援事業補助金というものを新たに立ち上げまして、高効率エアコンとかLED照明とか、中小企業が導入しやすいような脱炭素化、あるいは省エネといった点を支援できるような制度を設けたところでございます。
◆荒木法子 委員 事業者からのお声が生きているということで確認させていただきました。
続きまして、171ページの産業イノベーション推進事業費、決算には項目がないのですが、介護イノベーション推進補助金について質問させていただきます。こちらは介護イノベーションハブで、産・官・学で試作品の開発に取り組み、介護記録アプリやベッド脱着型リフトなどの製品開発に取り組んで、介護施設への導入を目指したということでございました。そこの部分に関しまして、執行がなかった理由について教えてください。
◎斉藤 商工部次長 今ほどの内容ですけれども、おっしゃるとおり介護イノベーションハブで開発した製品を介護施設が導入する際に、費用を補助するというものでした。昨年度につきましては、今おっしゃっていただいたリフト着脱式ベッドとか、音声入力システムとか、3つほど実証実験等を進めていたんですけれども、まさにコロナ禍ということで介護施設での実証実験がなかなかできなかったということと、一部システムの見直し等がありまして、再開発に時間を要したことから、実際に導入できる製品開発には至らなかったということで補助金の執行もございませんでした。
◆荒木法子 委員 承知いたしました。
続きまして、171ページのバイオエコノミー推進事業費でございます。こちらに関しましては、様々な事業が計上されているわけですが、令和2年3月議会と令和3年3月議会の予算審議でも、各課としっかり連携を行って、共に進めていただきたいというお話を私のほうからさせていただきました。その点につきまして、令和3年度の成果を伺いたいと思います。
◎宮島 バイオエコノミー
担当課長 バイオエコノミー推進事業費の令和3年度の庁内各課、各部局との連携事業については、商工部のほうで所管しておりますけれども、バイオエコノミーとなりますと、未利用資源の活用先という点ではやはり農林水産部との連携を深めていかなければいけませんし、あるいは未利用資源そのものが出るあたり、循環という点ではやはり環境部との連携も非常に重要でございます。ですので、昨年度、そして今年度もそうですけれども、関係する部局の職員を併任するような形で業務に当たっているところでございます。
◆
池田明弘 委員 私のほうからは、2点お願いします。
1つ目は
実績報告書の167ページ、事業承継支援事業費についてです。先ほど多田委員からも御質問がありまして、種々御答弁いただいたんですけれども、産業支援課長のお話の中で一定の需要が落ち着いたというような表現でありますとか、経営改善が優先だというような御答弁がありました。私の経験からしますと、経営が落ちたときこそ、要はこの事業承継の一番のポイントは株の移動であって、株の評価が大事なわけです。経営が落ちたときほど株を移動する大チャンスなわけです。なので、経営改善とともに、将来の事業承継においてきちんと策を進めることが重要なポイントであるということの認識をきちんと取っていただきたいです。あと、税理士のお話が出ましたけれども、実際に現場で事業承継を進めていただいている会社のお話を聞くと、税理士がその補助金の存在を知らなかったという話がありました。そういったことも含めて、令和2年度は事業初年度なので、一生懸命周知を図っていただいたと思うんですけれども、継続で2年目となると、もう1回周知するというようなことがなかったんじゃないかなという気がするものですから、改めてどのような周知をしたのかお伺いします。
◎河上 産業支援課長 周知活動につきましては、金融機関ですとか会計事務所のほうへ制度案内のリーフレットを配布いたしまして、事業者への周知をお願いしたところではございます。こちらの事業承継に関するながおか事業承継応援ワーキングチームに10団体ほどおり、商工会議所や日本政策金融公庫、商工会連合、あと関東信越税理士会の長岡支部などといったワーキング会議で議論させていただいておりますので、そちらを通じて改めてPRを図ってまいりたいと思いますし、さらにそのワーキング会議で件数が伸びなかった要因につきましても議論を深めてまいりたいと考えております。
◆
池田明弘 委員 本年初頭に、私ども公明党で中小企業にアンケート調査を行ったときも、3割を超える事業者が事業承継に対する補助金が欲しいというお話がありましたので、ぜひともよろしくお願いいたします。
続きまして、もう1点お願いします。177ページの観光を活用したまちづくり推進事業費で、ブランド化ということで「越後長岡」観光振興委員会負担金1,700万円が執行されております。この活動の内容、また効果についてお伺いします。
◎高野 観光企画課長 まず、「越後長岡」観光振興委員会ですけれども、今委員がおっしゃられたとおり、長岡市、商工会議所、長岡観光コンベンション協会、あと長岡の観光業界の方等で組織した委員会でございます。昨年度に行いました主な事業といたしましては、毎年開催していた酒の陣を、今年は9月23日に3年ぶりに開催いたしますが、こちらが昨年度は
新型コロナの影響で中止となりました。その代替事業ということで、美酒を飲も〜れキャンペーンというものを行いました。内容としましては、自宅での日本酒の消費を促すことで日本酒の魅力に触れる機会を創出するというもので、市内の16酒蔵が販売する地酒に首かけ式の抽せん券をつけまして、当選者に長岡の地酒や市内宿泊券等をプレゼントするキャンペーンを行ったところでございます。
そのほか、
長岡市内の例えばながおか花火館や摂田屋地区の旧機那サフラン酒本舗などを中心としまして市内全域の周遊観光を促進するとともに、各地域の魅力や楽しみ方を発見してもらい、再訪につなげるということを目的にいたしましたQRコードを活用しましたデジタルスタンプラリーを行ったところでございます。スタンプの設置箇所は、市内14か所に設置してございます。
あと、残念ながら昨年度は映画「峠 最後のサムライ」の公開が延期したことで幾つかの事業も中止したのですけれども、昨年度は河井継之助関連のお土産ハンドブックを作成いたしました。全部で2万2,000部で、市内の観光施設等に配布したところでございます。
いずれにしましても、こういった事業を積み重ねて長岡市の観光誘客につなげていきたいと考えております。今、
新型コロナの影響で長岡市の観光入り込み客数が落ちておりますけれども、これからコロナ禍の収束に伴って回復するよう努めていきたいと思っています。
◆田中茂樹 委員 私からは、観光系で1点聞かせいただきたいと思います。
実績報告書の174ページ、道の駅ながおか花火館管理運営費の1周年記念事業関係経費についてお聞きしたいと思います。産業市民委員会の所管事項に関する質問でもいろいろとお聞きしましたけれども、予算額が200万円のところ執行額が121万円ということで、具体的にどのような取組をされて、入り込みなどの実績が分かりましたらお聞かせください。
◎小林 観光事業課長 1周年記念事業関係経費につきましては、道の駅ながおか花火館の1周年を記念いたしまして、シールラリーを行ったものでございます。実施期間は令和3年10月1日から11月30日までで、内容については花火館の飲食店舗で700円以上利用した方、または市内4つの道の駅を御利用の方にシールを配布いたしまして、抽せんで景品が当たるというものでございます。実績といたしましては、188名の応募がございまして、アンケートの回収も115件ございました。
◆田中茂樹 委員 承知しました。188名という数字が多いか少ないかはちょっと分かりませんけれども、大体この周年事業ということになると、ほかとの差別化というのもやっぱり大事になってくると思うんです。その辺りの見えてきた課題などがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
◎小林 観光事業課長 先ほど御紹介いたしましたアンケートの回収とかもあったのですけれども、まず指定管理者からは、シールを目的に足を運んでくれるお客様が多かったと、それにより買物や食事などをしてもらえたので、効果は大きかったというお声を頂いております。また、参加者からも行ったことがない道の駅に行くきっかけになりましたと、シールを集めることが楽しくて、子どもが楽しそうにシールを貼っていてよかったという評価等を頂いたところでございます。
課題といたしましては、まずは足を運んでもらうことが目的の企画であると思いますので、わざわざここに行きたい、買物をしたいとシンプルに感じてもらうために、企画に合わせて各テナントが新メニューを開発するとか、リピーターを獲得するための工夫が必要と思っております。今後このような企画を行う際には、これらを踏まえて全ての道の駅が利益を得られるような企画内容に磨き上げていきたいと考えております。
◆
五十嵐良一 委員 私のほうから2点お願いいたします。
実績報告書の170ページ、持続可能な循環型社会推進事業費の成果と評価についてお願いします。
◎宮島 バイオエコノミー
担当課長 まず、こちらの調査の概要と目的につきましては、本市産業界への再生可能エネルギー導入を促進するために、現状の課題とその解決策について調査を行うものでございます。具体の中身といたしましては、雪国長岡におきます費用対効果に優れる太陽光パネルの設置方法の検討や再生可能エネルギーの
導入効果のシミュレーション調査などでございます。
実績といいますか、結果につきましては、雪の反射を利用した太陽光の両面受光パネルを設置しまして、降雪時でもパネルが埋まることなく発電することができました。また、東京の年間発電量を1とした場合、長岡の発電量は0.82であること、またパネルの設置により屋根の遮熱効果が生まれまして、工場内の空調の低減が期待できること、そして電気使用料のピークカットができるために電気の基本料金が下げられることなどから、これまで雪によって投資回収ができないと思われていた
長岡市内でも十分メリットがあることが分かったということでございます。
◆
五十嵐良一 委員 そういった縦型の太陽光パネルは、大変評価もされているようですが、一部の方から別な形の指摘もされています。
次に、171ページの産業イノベーション推進事業費、エネルギー創出・グリーン成長支援事業補助金についてです。ここに、太陽光パネルを使った2社が応募されたということで、この中身についてちょっとお伺いしたいと思います。
◎宮島 バイオエコノミー
担当課長 4件のうち2件が太陽光パネルでございました。1件目は、工場の社屋に太陽光パネルを設置しましてCO2削減を図るというものでございます。もう1件は、太陽光パネルで発電した電気をキャパシタにためまして、野菜工場内のLEDライトの電源として利用できないかといった開発事業でございます。
◆
五十嵐良一 委員 ペロブスカイト太陽光パネルは注目されているわけですが、やっぱりそういった技術の補助といいますか、開発も私は必要だと思っています。また、エネルギーの創出でありますから、ソーラーシステムについても私は必要だと思うのですが、そういった関係はどのような方向性を持っているのでしょうか。
◎宮島 バイオエコノミー
担当課長 委員御指摘のとおり、ソーラーシステムにつきましては、やはり太陽の熱を使うという点でエネルギーの効率性は非常に高いものと考えております。ただ、冬の曇天ですとか降雪時になるとやはりエネルギーを得られづらいといった側面がありますので、こういった再生可能エネルギーあるいは省エネルギーに関しての推進プラットフォームを今年7月に新たに立ち上げたところでございます。そういった中で、このソーラーシステムあるいは太陽熱利用のことについても、学識経験者等を交えて検討していきたいというふうに考えております。
◆
五十嵐良一 委員 ソーラーシステムは昔からあるシステムですし、この集熱器、それから蓄熱効果は極めて高いものです。曇りでも実際暖かいです。私も経験しています。そういった意味で、幅広い形でいかに環境に優しい循環システム、そういった新しいエネルギーを長岡からぜひ創出していただきたいということをお願いしたいと思います。
◆
諸橋虎雄 委員 私から何点か伺いたいと思います。
まず、
実績報告書の172ページ、飲食・サービス安心応援給付金事業費についてです。これは、春版と冬版があったと思うんですけれども、まず春版の事業目的、補助対象者、補助額、募集期間、それから申請件数及び交付金額、そして効果等について市はどのように考えておられるかお伺いします。
◎河上 産業支援課長 飲食・サービス安心応援給付金事業費の春版ですけれども、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、令和2年12月から令和3年4月までの間において売上げが2か月連続して20%減少している宿泊業ですとか飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、卸売業、小売業、運送業等を支援するものでございます。実績といたしましては、昨年4月から7月に募集いたしまして1,329件、金額といたしましては6,645万円の申請実績がございました。
◆
諸橋虎雄 委員 次に、冬版につきましても同じようにお答えいただければありがたいです。
◎河上 産業支援課長 冬版につきましても、飲食のみならず飲食に密接に結びついている宿泊業ですとか卸売業、小売業、生活関連サービス業、運輸業について引き続き支援させていただきました。春版との大きな違いといたしましては、倍額の10万円を給付いたしました。実績といたしましては、令和3年12月から令和4年2月の間で1,052件、金額といたしましては1億520万円となっております。
◆
諸橋虎雄 委員 次に、172ページの
新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金給付事業費についてです。この事業の目的、実施期間、要請内容、補助対象者、支給額、それから申請件数及び交付額等についてお伺いします。また、効果等についてどのように見ているかお伺いします。
◎河上 産業支援課長
新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金給付事業の目的といたしましては、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、県の特別警
報及びまん延防止等重点措置の適用に伴いまして、営業時間の短縮要請に応じた飲食店に協力金を支給したものでございます。実施期間は3回ございまして、まず1回目が令和3年5月17日から5月31日までの15日間、2回目が令和3年8月24日から9月6日までの14日間、2回目はさらに延長がありまして、8月24日から9月16日までとなっております。3回目も1度延長がございまして、令和4年1月21日から3月6日となっております。補助対象者といたしましては、接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店で、支給額といたしましては、1回目の支給額がおおよそ37万5,000円から112万5,000円と幅がございます。件数が859件、金額が4億5,532万5,000円。2回目の支給額が60万円から480万円、件数が1,044件、金額が8億108万6,000円。3回目の支給額が112万5,000円から900万円、件数が1,044件、金額が2億4,913万7,000円となっております。3回目につきましては、3月31日までに支給が完了したものとなっております。
◆
諸橋虎雄 委員 もう1点お願いします。
178ページの
新型コロナウイルス緊急経済対策事業費、イベント感染防止体制強化事業補助金についてです。事業目的、事業の主な経費内容、補助実績、それから効果等についてお聞かせください。
◎小林 観光事業課長 イベント感染防止体制強化事業補助金につきましては、誘客効果の高いイベント開催における感染防止対策や、
アフターコロナを見据えた新しい運営ノウハウの蓄積や検証を支援するために感染防止対策実証実験事業、イベントの継続化などに係る経費を補助するものでございます。補助実績につきましては、平和祭などの長岡まつりに係る事業あるいは長岡花火打ち上げ実証事業など合計13事業となりまして、補助金額の合計が8,185万8,000円となってございます。事業の効果や成果などにつきましては、コロナ禍においても必要な感染防止対策を講じた上でイベント開催が可能なことを実証できたため、運営ノウハウの蓄積やイベントの継続化に資することができたと考えております。
◆
諸橋虎雄 委員 次に、同じ事業費の市内宿泊需要喚起事業負担金についてお伺いします。この
事業概要、実施内容、実施期間、利用実績、それから評価等についてお聞かせください。
◎高野 観光企画課長 こちらの事業の概要としましては、
新型コロナウイルス感染症により落ち込んだ宿泊需要の喚起を図り、市内の宿泊関連事業者の事業継続を下支えするものでございます。内容としましては、新潟県民を対象に市内宿泊施設で宿泊する際の料金を1人1泊当たり半額の助成、上限8,000円を割引するキャンペーンを実施したところでございます。
実施期間は、令和3年10月1日から令和4年3月10日まででございます。ただし、第6波の影響により、令和4年1月19日から3月10日までは新規予約の受付を実質中止していたというような状況でございます。
利用実績につきましては、参加宿泊施設は48施設、利用された方の人数は5万1,351人、支援額は1億5,865万8,000円でございます。
評価としましては、割引キャンペーンの期間中は県内全域から多くの方々が市内の宿泊施設を利用したため、宿泊需要の喚起に一定の効果があったものと考えております。宿泊関連事業者からも、事業に対しては高い評価を頂いているところでございます。しかしながら、第6波の影響でキャンペーンの実施を後半から中止せざるを得なかったということで、効果はあったのですが、思った以上の持続的な効果が維持できなかったのが残念なところだと考えております。
─────────────────
午後0時4分休憩
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午後1時開議
─────────────────
8款 土木費
〇
中川土木部長、
若月都市整備部長、
谷畑中心市街地整備室長 〔
事項別明細書及び
実績報告書にて説明〕
○
高野正義 委員長 質疑はありませんか。
◆多田光輝 委員 私から2点ほど質問させていただきたいと思います。
まず、
実績報告書199ページの道路新設改良事業費、ICアクセス道路補助事業についてです。大積スマートインターチェンジ(仮称)の整備が市の重点事業ということで当該年度から始まりましたけれども、整備状況や、今後のスケジュール等がありましたらお聞かせください。
◎水澤 道路建設課長 まず大積スマートインターチェンジ(仮称)の進捗状況ですけれども、令和2年度に国から高速道路への連結許可を受け、令和3年度は地質調査を完了したところです。引き続いて道路詳細設計にも着手している状況でございます。
今後の予定は、これから用地取得とかネクスコとの本体工事の共同施工など、大きな工事になりますので、今現在でいつまでに完成というのはなかなか難しいんですけれども、引き続き国の交付金をしっかりと要望して、早期の開通を目指したいと思っております。
◆多田光輝 委員 国の政策等もありますので、しっかりとよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、206ページの消雪施設等整備事業費です。単独事業の節水型自動降雪検知器設置工事等に関しまして、予算では200万円でございましたが、倍の400万円ほどかかっておりますので、こちらの理由などがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
◎石黒 道路管理課長 この事業につきましては、当初予算で降雪感知器の更新を3基予定していたんですけれども、冬期間に別の降雪感知器の不具合が3か所発生しまして、急遽更新することになりましたので、執行額が増になったものであります。
◆多田光輝 委員 こちらに関しましては、節水型の降雪感知器ということで、平成26年度になるべく節水型にしてくれということで義務化されたわけですけれども、こちらの交換の進捗状況が分かりましたらお聞かせください。
◎石黒 道路管理課長 降雪感知器の更新状況については、長岡市全体で今654か所の井戸がございます。そのうち314か所で降雪感知器の更新が終わっております。進捗率として48%でございます。
◆多田光輝 委員 まだ50%ほどということで、これからもしっかりとやっていただきたいと思います。
◆深見太朗 委員 私から3点ほど伺います。
実績報告書の219ページ、都市防災まちづくり検討事業費は令和3年度の
新規事業だったと思います。どのような検討がされたのか、内容をお聞かせいただきたいと思います。
◎辻 都市防災まちづくり
担当課長 都市防災まちづくり検討事業費では、当市が水災害リスクを踏まえた防災まちづくりのモデル都市に選任され、国・県と連携を図りながら、国の水災害リスクを踏まえた防災まちづくりガイドラインに基づき、浸水リスクを見える化を進めました。令和4年度末に改定予定の立地適正化計画にこれらの成果を反映しまして、防災まちづくりを進めていきます。
◆深見太朗 委員 分かりました。これらの検討に基づいて、今後また計画をしっかり立てていっていただきたいと思います。
次に、226ページの住宅リフォーム支援事業費、この補助金の命綱アンカー設置は令和3年度の
新規事業だったかと思いますけれども、どのくらいの補助が出たのか、実績等々をお聞かせいただければと思います。
◎高頭 都市
政策課長 こちらは、全体で46件の補助申請がありまして交付いたしました。内訳としましては、通常分が33件、あと要援護世帯が13件、合わせて46件の交付でございました。
◆深見太朗 委員 この命綱固定アンカー設置補助金に関しましては、令和4年度も1,000万円ほどの予算がついていまして、今後また増えていくのかなと思いますので、ぜひとも今後もしっかりと継続していただきたいなと思います。
最後に、同じページの空家等対策関連事業費に空き家バンクの事業費があります。こちらの事業はずっと継続しておりますが、昨年度1年間の登録数とか成約数などの実績をぜひ教えていただきたいと思います。
◎高頭 都市
政策課長 昨年度の実績は、年間の新規登録が25件ございまして、そのうち成約が10件ございました。そのほかに、実は空き家バンク外でも契約等があり、取りまとめた件数が15件ほどありました。結果的に、1年間を通して差引きがちょうどゼロになったような状態でした。
◆深見太朗 委員 この空き家バンクの事業もだいぶ長くやっている中で、まだまだちょっと市民の認知度が足りない部分があるのかなと思います。非常にいい制度であるかと思いますので、今後も継続していただきたいですし、空き家もだいぶ増えていますので、ぜひとももっともっと広く市民に知れ渡るように今後考えていっていただきたいなと思います。
◆
大竹雅春 委員
実績報告書の218ページの中心市街地整備推進事業費の補助金で、予算のときには若者のまち居場所づくり推進事業として300万円がついておったのですが、なくなっております。このことについて、詳しいことをお聞かせください。
◎西野 まちなか政策
担当課長 こちらの事業は、旧柳原分庁舎の敷地を活用した若者の居場所づくりの推進を目的としまして、市内の有識者や民間の企業等で構成します長岡市中心市街地活性化協議会に対する補助金でございます。若者の活動や地域の交流を目的としますソフト事業に係る費用の一部を支援する予定でしたけれども、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響でイベントの実施が難しくて補助金の申請が見送られたため、未執行となりました。準備を進めていた事業は、昨年度の2月に大学生が考えました冬の長岡を楽しむプログラムが計画されていましたが、こちらの時期にまん延防止等重点措置の発令を受けまして、やむなく中止となったものでございます。
◆
大竹雅春 委員 この活用の検討はだいぶ続いていると思いますけれども、地元町内の方々も特に気にしている場所になりますので、引き続きよろしくお願いします。
◆
池田明弘 委員 1点だけお願いいたします。
実績報告書の218ページの緑化推進事業費についてお伺いします。恐らくこの中だと思うんですけれども、地域に花苗を支給していただいて、地域の方がそれをもって地域の花壇等に花苗を植えて、彩りを加えていくというような事業があるかと思います。最近、この事業で支給されている花苗がどうも減ってきているというお声が毎年のように聞こえてくるんですけれども、実際はどのようになっているのかお伺いいたします。
◎有賀 都市施設
整備課長 この事業は、御町内のほうに花を配布して、花壇などをきれいにしていただいている事業でございます。だんだんと花苗を要望される団体が増えていただいて、大変うれしいところではあるんですけれども、どうしても満額配布できない年がございまして、9割、8割といった年がございます。ちょっと少ないなという声もあるんですけれども、今後はパンジーなど一年草ではなくて、多年草とか宿根草、あるいは種とか、二、三年もつような花を御町内と相談しながら組み入れるなど、御満足いただけるような配布に努めてまいりたいと思っております。
◆
池田明弘 委員 コロナ禍でも、地域の皆さんが花壇の整備等をする中でコミュニケーションが取れるような貴重な場にもなっております。一方で、高齢化で担い手が少なくなっている状況もあるので、都市施設
整備課長から御答弁いただいたように御対応いただければありがたいと思います。ぜひともよろしくお願いします。
◆
諸橋虎雄 委員
実績報告書197ページの道路新設改良事業費に、土ケ谷ほか(市道栃尾山田土ケ谷本津川線)というのがあります。それから、202ページにも同じものがあります。そこで、市道栃尾山田土ケ谷本津川線のことについてお聞きしたいのですが、この事業は合併前からのものでありまして、事業の完了予定と令和3年度の進捗状況について伺いたいと思います。また、課題等がありましたらお聞かせください。
◎水澤 道路建設課長 まず栃尾山田土ケ谷本津川線の進捗状況は、全体の延長3,960メートルのうち、第1期計画区間である1,000メートルについては、令和3年度末現在でアスファルト舗装まで含めて800メートルが完成しており、進捗率は80%です。令和3年度からは、第2期計画区間について道路概略設計を実施したところでございます。
課題については、第1期工事区間において地下水の影響も受けておりまして、法面の崩落の対策として水抜きや法枠工を確実に実施し、慎重に工事を進めていく必要があると考えております。
また、今後の見通しについては、土質の悪い地山を掘削するということで、ましてや最大の直高が36メートルもありますので、まだ複数年かかるということで、今後も交付金をしっかり要望して、完成を目指して取り組んでまいりたいと考えております。
◆
諸橋虎雄 委員 202ページの同じ事業費の単独事業に、一之貝(市道栃尾一之貝比礼線)というのがあります。これは、かなり大きな事業だと思いますが、工事の進捗状況について伺います。また、課題等がありましたらお聞かせください。
◎水澤 道路建設課長 市道栃尾一之貝比礼線の進捗状況でございますが、全長2,500メートルのうち、中間地点にあります1,500メートルを今第1期計画区間として事業化しておりまして、令和3年度から第1次工区の520メートルの工事に着手している状況でございます。令和3年度から本格的な工事に着手しておりますので、延長ベースでの進捗率は3%程度となっております。課題でありますけれども、現地の既設の道路幅が非常に狭くて、その中での工事になりますので、全面通行止めをして工事を施工していくという状況の中で、通勤での利用ですとか周辺の農地の日常管理で利用される方も多く、その工事期間が短期間と限定されてしまうことが課題と考えております。
◆
諸橋虎雄 委員 最後に、217ページの公共交通等確保維持事業費に、公共交通確保実証実験業務委託料があります。まず、和島地域の実証運行の利用状況と市の評価、それから利用者からの意見や
要望等がありましたらお聞かせください。
また、令和3年10月からは本格運行に移行したようでありますけれども、利用状況とか評価等についてお聞かせいただければと思います。
◎近藤 交通政策
担当課長 昨年度の和島地域でのデマンドタクシーの実証運行の状況ですけれども、実証運行は令和3年4月から9月まで実施されまして、利用者数は合わせて225名、稼働率は27%、1便当たりの利用者数は1.47人となっております。運行内容は、平日週3日の運行となっておりまして、事前予約制のドア・ツー・ドアの運行をしているものでございます。
この数字に対する評価については、令和2年度から実証運行を始めているのですが、当初はなかなか利用が伸びないという中でいろいろ地域の集会に出向いて周知などに取り組みながら実施しておりました。
また、稼働率につきましても、実証運行の中で運行便の時間について検証するために、あえて運行便をちょっと増やして運行したりしながら本格運行につなげていくといったところで、いろいろ試行錯誤を繰り返しながらやっていたというのが現状でございます。
令和3年10月から本格運行をしているところですけれども、利用者数が半年間で304人、稼働率については44%ということで、実証運行の中でいろいろ検証して運行便等を精査する中で、少しずつではありますが利用者も増えているところです。今後もまたそういった状況を見ながら運行を継続していきたいと考えております。
◆
諸橋虎雄 委員 寺泊地域についての実証運行の利用状況と市の評価、利用者からの意見や
要望等についてお聞かせください。この地域については、実証運行がちょっと長引いているような気がするんですけれども、課題等がありましたらお聞かせください。
◎近藤 交通政策
担当課長 寺泊地域の実証運行につきましては、昨年10月から実証運行を開始しておりまして、今年の9月いっぱいまで1年間の実証運行を予定しております。こちらにつきましては、利用者数は令和3年度で1,025人、稼働率は94%ということで非常に高い稼働率となっております。こちらも週3日の運行で、ドア・ツー・ドアの運行をしております。寺泊地域内はもとより分水エリアに乗降地点を設けまして、そちらでの乗降も可能という形で運行を行っております。
課題としましては、稼働率が非常に高くて、逆に同じ時間に重なってしまって予約できないケースもあったり、利用される地域にちょっと偏りがあったりするようなことを聞いております。
市の評価といたしましては、稼働率も非常に高いということで、10月から本格運行に移るのですが、大きな問題はないのではないかと考えております。10月からの本格運行については、和島地域と統合して運行ということになりますけれども、そこに向けて今準備をしているところでございます。
◆
五十嵐良一 委員 1点だけお願いします。
実績報告書の226ページ、住宅リフォーム支援事業費の命綱アンカー設置について、先ほど深見委員への御回答に46件の交付とございました。当初これについて、命綱固定アンカーだけではないものも補助の対象になるというふうに伺っていたんですけれども、命綱固定アンカー以外のものがありましたら教えていただければと思います。
◎高頭 都市
政策課長 この補助制度ですが、命綱固定アンカーを設置する際に、雪下ろしではしごの上り下りのときにはしごごと倒れてしまうという事故もあるので、固定式のはしごをつける場合には一緒に補助対象とするという制度でやっております。実際にはしごを一緒につけられた件数は、昨年度は3件ございました。
もう1点、アンカーのほかに屋根の端っこに落ちない柵をつける転落防止柵というものがございまして、昨年度は4件ございました。
転落防止柵が4件、アンカーに付随してはしごをつけたものが3件で、全部合わせて46件ということでございます。
◆
五十嵐良一 委員 やはり本当に落下防止対策は大切ですので、残念ながら設置するのにかなりお金もかかるものですから、ぜひそういった面も含めて御検討を今後お願いしたいなと思います。
◆中村耕一 委員 1点だけお願いします。
実績報告書217ページの公共交通等確保維持事業費に、公共交通利用促進事業補助金があります。これは、公共交通機関の下支えということで、タクシーの乗車割引券などを市政だよりに印刷して配布したと思います。それを利用したのは何件ぐらいで、どのくらいの金額を活用したのかお聞きしたいと思います。
◎近藤 交通政策
担当課長 こちらの事業は、今ほど委員のほうからもお話がありましたとおり、令和3年9月の市政だよりに500円の割引券を2枚掲載し、配布しました。実績としましては、割引券が使われた枚数は合計で5万4,520枚、金額にして2,726万円という結果になっております。
◆中村耕一 委員 それで、市民とか、交通事業者の反応等々はいかがだったでしょうか。
◎近藤 交通政策
担当課長 市民の方からの反応ですけれども、こちらは令和2年度も実施しておりまして、バスの回数券の割引とタクシーの乗車割引に使える券になっておりまして、利用される方にとっては割引が非常に助かっているといった声もありますし、事業者にしましても、コロナ禍でなかなか利用が落ち込んでいる状況の中で、こういった利用喚起につながるような取組は非常に助かるといった声を頂いております。
─────────────────
9款 消防費
〇
高坂消防長、
中川土木部長、
野口政策監兼危機管理監・危機管理
防災本部長 〔
事項別明細書及び
実績報告書にて説明〕
○
高野正義 委員長 質疑はありませんか。
◆
五十嵐良一 委員
実績報告書230ページの地域防災計画関係経費に、洪水ハザードマップ更新等経費がございます。この概要と成果についてお伺いしたいと思います。
◎金子 危機対策
担当課長 洪水ハザードマップ更新等経費について御説明いたします。
こちらにつきましては、災害対策基本法の改正に伴いまして、令和3年5月20日から警戒レベル3、4、5のそれぞれの避難情報の名称が変わったこともございまして、差し替え版のハザードマップを11万部作成しまして、市政だより令和3年7月号と一緒に山古志地域を除く市内全戸へ配布したものでございます。あわせまして、法改正で垂直避難が可能になったことから、避難行動判定フローが変わりました。避難場所の名称変更なども反映させた更新データを防災ホームページで公開しているところでございます。あと、残部が少なくなった地域版のハザードマップ、越路・小国・川口地域版、三島・与板地域版、和島・寺泊地域版を各1,500部、合計4,500部を増刷しました。それから、分かりやすい解説動画をホームページに掲載しまして、説明会を7回開催しました。
◆
五十嵐良一 委員 今回も台風被害がなかったので大変よかったかなと思います。
続きまして、まちなか防災サイン表示作成等経費でございます。この概要と成果についてお伺いしたいと思います。
◎金子 危機対策
担当課長 まちなか防災サイン事業につきましては、既に作成済みの津波ハザードマップに基づきまして、寺泊地域をモデル地域として実施いたしました。魚の市場通りなど観光客が多い場所を中心に、海岸部の地震発生時に観光客などが津波から安全に高台に避難できるよう、津波の浸水深や避難先の寺泊小学校への誘導看板を合計24枚設置しました。表示サインの内容につきましては、国交省が示している津波サインを参考にしながら、地元寺泊の青年組織や長岡造形大学の大学生によるワークショップで検討を重ねまして、デザインを考えていただきました。観光客から見てもらうために、カニをモチーフにデザインしたものとなっております。
◆
五十嵐良一 委員 地震が来ますと津波等がありますので、ぜひ今後ともよろしくお願いしたいと思います。
もう1点、231ページの災害対応体制整備事業費の概要と成果についてお伺いしたいと思います。
◎佐々木 警防課長 災害対応体制整備事業費につきましては、消防本部所管の震災等対策事業費、それから市民防災推進事業費でございます。震災等対策事業費につきましては、震災等に備えまして消防団員が装備する警防品等を整備しまして、災害対応体制に万全を期す効果があるものでございます。もう1つの市民防災推進事業費につきましては、栃尾地域の救急車の到着までに時間がかかる地区にAEDを11台整備しているものでございまして、このリース料を支払うものでございます。救急車の到着までに時間がかかる地区の救命率を向上する目的で設置しておるものでございますが、使用実績はございませんでした。
◆
五十嵐良一 委員 もう1点お願いいたします。
233ページの道路除雪費の除雪イノベーション研究会関連経費についてです。先ほどいろんなものを共有しながらやっていくというお話でしたけど、もう少し具体的な内容をお伺いしたいと思います。
◎石黒 道路管理課長 この除雪イノベーション研究会は、昨年度まで取り組んできた研究会でございます。除雪車にガイダンス装置を取り付けまして、令和2年度の冬に実証実験を行い、若手オペレーターの育成には有効だと、あと消雪パイプの節水についてもここで取り組んでおりまして、こちらも令和2年度の冬に実験を行いまして、節電と節水に効果があるということで研究会を終えております。これにつきましては、今年度から支所地域でもガイダンス装置を除雪車に搭載してまいりたいと思っております。また、消雪パイプの節水化につきましては、いろんな設定等を変更した中で、幾つかの場所で継続的に実証実験を行っておりますので、そういったものをまた市民にも周知して、私有消雪パイプの節水化に御協力いただくようにしていきたいと思っております。
◆
池田明弘 委員 1点だけお願いいたします。
災害対策費だと思うのですが、高齢者世帯等の固定電話に避難情報を一斉配信するというものが当初予算で120万円盛ってあるかと思うんです。ちょっと私の見方が悪くてどこにあるのか分からないのですが、これの高齢者の登録状況等の推移、実績についてお伺いします。
◎金子 危機対策
担当課長 実績報告書230ページの情報伝達手段拡充経費、高齢者向けの固定電話への避難情報配信サービスにつきまして、登録件数は町内会が970件、要配慮者利用施設に対しては720件、御質問の高齢者につきましては3月31日で168件の登録でございます。合わせまして1,858件でございます。
◆
池田明弘 委員 高齢者の方の登録がなかなか進まないと、以前もどなたかが議論されていたかと思うんですけれども、そういったところへの登録に対する周知などで工夫している点等がございましたら教えていただけませんでしょうか。
◎金子 危機対策
担当課長 今年度の取組になりますけれども、地域の民生委員にも登録していただくことになりましたので、そちらのルートを通じながら登録を促していきたいと思っております。
◆丸山勝総 委員 先ほど五十嵐委員も質問したのですが、
実績報告書230ページの地域防災計画関係経費、洪水ハザードマップ更新等経費についてです。国交省は、1,000年に1度の確率を想定したハザードマップを作成されたわけです。そもそも信濃川の河川改修計画が150年に1度の想定の改修計画なのに、1,000年に1度という想像を絶するような雨に対する計画を立てたわけですけれども、これの目的が市民の防災力の強化、意識の高まりは分かりますが、昨年から今年にかけての議会でも、これについて保育園移転の話だとかいろいろありましたし、私のところにも急にうちの地域は危ない、どうしてくれるんだと、早く河川改修を進めろというような声が非常に、私だけかもしれませんけど、かなりあったわけです。新しいハザードマップができたことで市民の防災力が強化された、つながったのかということと、私が受けたような市民の声はあったのかないのか、その辺が分かったらお聞かせ願いたいと思います。
◎金子 危機対策
担当課長 御質問の市民からの問合せといいますか、反響でございますけれども、浸水深の深いところにお住まいの方からは、こんなになってしまうと住んでいることができないだとか、そういっただいぶ悲観的な御意見も頂戴しているのですが、あくまでも最大浸水深のお話だということを丁寧に説明させていただくとともに、国交省のほうで大河津分水をはじめ、信濃川の整備計画に現在取り組んでおられますし、災害のリスクマップも御紹介させていただきながら、いざというときは長岡方式の避難行動、早めの高台避難を改めて呼びかけさせていただいているところでございます。
あわせまして、先ほどの質問にもございましたまるごとまちごとハザードマップ、現在は河川のモデル事業にも取り組んでおりますので、そういった常日頃から浸水深を身近に感じていただくような取組と併せてハザードマップの普及啓蒙に取り組んでまいりたいと思います。
◆丸山勝総 委員 わが家の防災タイムラインとかマイ・タイムラインとか、いろんな形で防災意識の高まりを関係部署のほうで非常に取り組んでいただいていて、長岡市の防災力は非常に上がったと思っていますし、これまでも訓練をやっていらっしゃいます。ただ、実際にこういう1,000年に1度のハザードマップを見れば、やっぱり市民の不安感というのはなかなか払拭できないというふうに私は思うんです。だけれども、我々は長岡に昨日今日から住んでいるわけじゃなくて、昔から信濃川の近辺の長岡市に住んでいるわけで、それをこのハザードマップをつくって危険だよと知らせるのは分かるんだけれども、長岡は安全だと、安全と言い切れないかもしれませんが、しっかりと防災意識を持っていれば水害には何とか対応できるんだというところの意識づけを今後とも引き続き市民に伝えていただきたいと。それだけ私はお願いしておきます。
◆五井文雄 委員
実績報告書の231ページ、市民防災推進事業費の防災教室・防災研修経費です。金額的には僅かですが、
新規事業ということでございますので、これに参加した人たちの御意見や反応、それから成果等についてお聞かせいただきたいと思います。
◎桜井 防災政策
担当課長 当該経費のうち、
新規事業でありますライフハック体験会につきましてお答え申し上げたいと思います。
このライフハック体験と申しますのは、親子を中心に実際の体験を通しまして、楽しみながら学ぶ防災教室として行うものでございます。食料の備蓄とか災害の備え、災害時の行動についての理解促進のために、令和3年9月にハイブ長岡を会場に開催を予定しておりましたみんなの防災フェアとタイアップをして実施する狙いでございましたけれども、コロナ禍のために中止になったものでございます。実績といたしましては、この開催の準備経費のみとなってございます。
◆五井文雄 委員 そうすると、実施されなかったということで、私が今質問した参加者の反応とかはまだ分からないわけですね。これは継続しておやりになるお考えでしょうか。
◎桜井 防災政策
担当課長 今週末の9月24日、25日に開催を予定しておりますみんなの防災フェアのほうで開催する予定でございます。
◆五井文雄 委員 それでは、232ページの道路高架活用緊急避難施設検討事業費についてでございます。これは、調査をされたということでありますが、そうした結果とか見えてきた課題等についてお聞かせいただきたいと思います。
◎松木 土木政策調整課長 これにつきましては、高速道路や国道などの盛土区間の法面を洪水時の緊急避難場所として活用することを目的に検討いたしました。具体的な内容といたしましては、川東北部地域から中之島地域まで平たんな土地が広がっている区域を対象に、洪水ハザードマップにおける予想浸水深より高い位置にある高速道路区域を抽出し、周辺の集落の配置や指定避難所との位置関係などを考慮して、緊急避難場所の候補地を検討いたしました。
検討の結果については、高速道路に集落が近接して、かつ指定避難所までの距離が比較的離れている天神町周辺や中之島地域では粕島周辺及び杉之森周辺を設置候補地として選定しました。この結果を踏まえて、昨年から地元町内会に協議、相談をさせていただいた中で、避難施設の設置について御理解いただき、その後高速道路の管理者であるネクスコ東日本へ設置場所などを示して協議を行っております。現在は、避難施設の設置に向けてネクスコ東日本が設計などを進めており、実施に向けて引き続き協議を進めている状況でございます。
課題については、今回の盛土区間を緊急避難場所として整備する事例は県内では初めての取組となりますので、これから施設管理の方法や使用に当たってのルールづくりなど、この辺は全国的な事例を収集しながら検討を進めていきたいと考えております。
◆五井文雄 委員 新しい試みだということでございますが、結局そのエリアの中で何か所ぐらい指定される予定でしょうか。
◎松木 土木政策調整課長 検討の結果、私どものほうから今ネクスコに提案、お願いしているのが天神町周辺で1か所、中之島地域では粕島と杉之森でそれぞれ1か所、合計3か所に設置できないかということで協議を進めている状況でございます。
◆五井文雄 委員 地域の皆さん方は、車で移動しないのが原則だと思うんです。それで、集落からの距離とかも含めて皆さんにお話しされたということですが、それらの反応はいかがでございますか。
◎松木 土木政策調整課長 今回の緊急避難場所でございますが、指定の避難場所に車なりなんなりで逃げていただくというのが本来のところでございます。今回の整備は万が一逃げ遅れて指定の避難場所までたどり着けない場合に、その途中の高台のところに避難できればということで整備を目指しているものでございます。その辺については、町内会の皆様にも説明差し上げた中で、御協力いただくというところで了解いただいている状況でございます。
◆五井文雄 委員 確認いたしますが、一時的にはその周辺の皆さん方は車か何かで事前に避難するというのが原則で、逃げ遅れた場合、その高速道路を利用したところに避難するというような考え方でよろしゅうございますか。
◎松木 土木政策調整課長 ただいま委員のおっしゃられたとおりで、本来であればタイムラインの中で指定避難所に逃げていただくというのが望ましいものでございます。想定外の事態の中で、万が一そこまでたどり着けない場合の手前で、こういった高いところへ一時避難という形で、ここに何日も滞在するといったことではございませんので、そういった性格の施設を目指しております。
◆五井文雄 委員 今お話のあったところは平場の地域で高台がないところですので、住民の皆さん方も心強く感じていただいたと思っております。地元とよく打合せの上、しっかりと整備していただければなという御要望を申し上げて質問を終わります。
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13款 災害復旧費
〇
北村農林水産部長、
中川土木部長 〔
事項別明細書及び
実績報告書にて説明〕
○
高野正義 委員長 質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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・浄化槽整備事業特別会計
〇
中川土木部長 〔
事項別明細書及び
実績報告書にて説明〕
○
高野正義 委員長 質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○
高野正義 委員長 本日は、これにて散会いたします。
午後2時28分散会
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