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令和 元年12月建設委員会−12月16日-01号

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  1. 長岡市議会 2019-12-16
    令和 元年12月建設委員会−12月16日-01号


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    令和 元年12月建設委員会−12月16日-01号令和 元年12月建設委員会 令和元年12月16日(月)午前10時開議    ────────※──────── 〇出席委員(8人)   深 見 太 朗 君   荒 木 法 子 君   諏 佐 武 史 君   松 野 憲一郎 君   加 藤 尚 登 君   杵 渕 俊 久 君   酒 井 正 春 君   加 藤 一 康 君    ───────────────── 〇委員外議員で出席した者   多 田 光 輝 君   神 林 克 彦 君   豊 田   朗 君   池 田 明 弘 君   田 中 茂 樹 君   大 竹 雅 春 君   池 田 和 幸 君   五十嵐 良 一 君   山 田 省 吾 君   関   充 夫 君   中 村 耕 一 君   長谷川 一 作 君   藤 井 達 徳 君   諸 橋 虎 雄 君   丸 山 勝 総 君   古川原 直 人 君   桑 原   望 君   関   正 史 君
      松 井 一 男 君   水 科 三 郎 君   笠 井 則 雄 君   関   貴 志 君   高 野 正 義 君   五 井 文 雄 君   小坂井 和 夫 君   丸山(広)議長    ────────※──────── 〇説明のため出席した者   磯田市長        水澤副市長   高見副市長       大滝地域政策監   金子危機管理監・    茂田井都市整備部長     政策監   成田中心市街地     野口土木部長     整備室長   間嶋産業イノベーション 相田都市計画課長     課長   安藤交通政策課長    小見都市開発課長   川合住宅施設課長    高橋公園緑地課長   高頭まちなか      清田まちなか     政策担当課長      整備担当課長   松尾まちなか学び・   谷畑土木政策     交流施設担当課長     調整課長   吉野用地課長      中川道路管理課長   石黒道路建設課長    入澤河川港湾課長   西野下水道課長     太刀川地域建設課長   韮沢水道局長      田村業務課長   船見浄水課長      水澤工務課長   金安中之島支所長    早川越路支所長   斎藤三島支所長     佐山山古志支所長   米山小国支所長     棚橋和島支所長                 栃尾支所   河内寺泊支所長     高野地域振興課長   横山与板支所長     坂田川口支所長    ────────※──────── 〇職務のため出席した事務局職員   腮尾事務局長      水島課長   宮島課長補佐      木村議事係長    ────────※──────── ○深見太朗 委員長  これより会議を開きます。    ────────※──────── ○深見太朗 委員長  なお、報道関係者から写真撮影の申し出がありましたため、委員会傍聴規則に基づいて委員長においてこれを許可いたしましたので、御了承願います。    ────────※──────── 〇所管事項に関する質問 ○深見太朗 委員長  最初に、所管事項に関する質問を行います。 ◆諏佐武史 委員  私からは、大きく2点ほど質問させていただこうと思います。  まず、栃尾地域で実証実験がされているデマンドタクシーについてお伺いいたします。私は西谷地区に縁があるものですから、ことしの10月から開始された景虎号によるデマンドタクシーの実証運行について、地元住民の声を伺いました。伺うと、運行についてはしっかりと認知されており、まだ利用したことのない方からも地域の足として期待する声が聞かれました。こういった地元住民の声からも、実証運行がうまく進んで、本格運行につながっていくことが望まれていると思います。  まず初めに、10月から景虎号の実証運行が開始されて2カ月がたったわけでありますが、現在までの利用状況についてお伺いいたします。 ◎安藤 交通政策課長  利用者は、10月、11月の2カ月間で317名の利用となっております。稼働率といたしましては、2カ月合計で計画していた305便の運行に対しまして、実際に運行したのは184便で、約60%の稼働率となってございます。実運行1便当たりの利用者数は、2カ月平均で1.7名というふうになってございます。  利用の目的地は、デマンドタクシー運行で新設した停留所でございます原信栃尾店前が最も多く、買い物に利用されております。また、東ヶ丘整形外科前や栃尾車庫前の利用も多く、通院や長岡方面へのバス乗りかえにも利用されているところでございます。 ◆諏佐武史 委員  買い物、通院、長岡への移動手段として利用していただいているということなのですが、本格運行に向けてはもっと利用していただくことが重要だと思います。これまでの実証運行の利用状況も含めまして、今後の取り組みについてのお考えをお伺いいたします。 ◎安藤 交通政策課長  長岡市といたしましても、本格運行に向けましては、ぜひ実証運行で利用していただきたいと考えてございます。今後は、利用啓発はもちろんのこと、実証運行の利用状況、あと地域住民の声を把握しながら必要に応じて運行内容の見直しも加え、本格運行へつなげていきたいというふうに考えてございます。  また、財源といたしまして国の補助制度の活用も検討しているところでありまして、その補助要件を満たすことを目標としながら実証運行を進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆諏佐武史 委員  今御答弁いただいた中で補助制度とありましたが、こういった取り組みは財源の確保も地域の足を確保していく上で重要な課題だと思います。今回のような取り組みに対する補助制度の内容は、どのようなものになっているのでしょうか。 ◎安藤 交通政策課長  現在実施している実証運行につきましては、新潟県で今年度創設されました地域の移動手段確保支援事業費補助金制度を活用してございます。新たにコミュニティバス乗り合いタクシーなどを実施する取り組みに対しまして、補助対象期間は1年、赤字分となる補助対象額の5分の2を支援していただく制度となってございます。その後に予定しております本格運行に向けましては、国土交通省の地域内フィーダー系統確保維持費国庫補助金制度がございます。補助対象額の2分の1を支援いただく制度でありまして、こちらの活用については実証運行の結果を受けて、国土交通省と協議を進めていきたいと考えてございます。ちなみに補助要件といたしましては、主に幹線バスに接続する枝線であること、あと新たに運行を開始するものであること、あと路線定期運行の場合につきましては1回の運行当たり2人以上の利用があること、今回のようなデマンド型につきましては稼働率が30%以上であることなどが要件としてあると把握しているところでございますが、こちらについても詳細は国土交通省と協議していく必要があるというふうに考えてございます。 ◆諏佐武史 委員  今後も利用促進を図っていただいた上で、補助制度の活用もうまく検討しながら本格運行へ向けた取り組みを引き続きお願いしたいと思います。  続きまして、台風第19号における信濃川堤防の漏水箇所について、何点かお伺いいたします。本会議の一般質問に対する土木部長からの答弁の中で、西蔵王、槇下町、寺泊新町にて信濃川堤防からの漏水が確認されたということと、堤防からの漏水は破堤の原因となり、甚大な被害を引き起こすおそれがあるという説明がありました。この答弁を聞く限り、相当危険な状態ではなかったかと思いますが、まず堤防からの漏水とはどのような現象なのでしょうか、お伺いいたします。 ◎入澤 河川港湾課長  御質問の信濃川堤防からの漏水についてお答えします。  信濃川に限らず、河川の堤防は土を盛ってつくられており、川の水位が市街地側の地盤より高くても堤防があることで安全に水を流すことができるようにつくられています。堤防からの漏水は、長時間にわたって川の水位が高くなり、堤防に水が浸透し、市街地側へしみ出す現象です。そのまま放置し、漏水が拡大すると破堤の原因となるため、状況を確認し、速やかに対応することが重要であると考えています。 ◆諏佐武史 委員  今御答弁いただきましたように、一般的に漏水が起きたというのは破堤の原因となる危険な状態だったと思います。今回の台風の中で本市で確認された西蔵王、槇下町、寺泊新町ではどのような状態だったのでしょうか、お伺いいたします。 ◎入澤 河川港湾課長  堤防は水が浸透しにくい土質で盛り土されておりまして、対策がとられておりますけれども、長時間にわたって川の水位が高い状態が続きますと堤防に水が浸透し、ある程度の漏水が発生することはあり得ます。漏水があった現地の状況は信濃川の管理者であります国が確認しており、西蔵王と槇下町での漏水は目視で水がしみ出ていることが確認でき、寺泊新町につきましては水でぬれていましたが、しみ出しは確認できなかったものです。漏水が確認された西蔵王と槇下町の2カ所は、漏水の拡大を防ぐため、すぐに国や水防団により、土のう積みによる漏水対策が実施されました。 ◆諏佐武史 委員  対策が実施されたとはいえ、危険な状態だったのだと思います。  あと、所管が違うかもしれないのですが、10月28日の議員協議会や発信されていた令和元年台風第19号被害等の概要でこの漏水に触れていなかったのはなぜなのでしょうか、お伺いいたします。 ◎入澤 河川港湾課長  議員協議会や台風の被害報告等の概要におきまして信濃川堤防の漏水に触れなかったのは、被害が発生していないためであります。  また、一般質問の土木部長答弁堤防漏水箇所について触れましたのは、漏水の拡大は堤防の決壊等につながるおそれがあり、しっかりと対策を進めるよう市長が国へ要望したことをきちんと説明させていただいたものでございます。 ◆諏佐武史 委員  それでは最後に、今回と同じように川の水位が高い状態が長時間にわたって続いた場合は、夜間なども広域にわたって確認する必要があるかと思いますが、これまでどういった対応をされてこられたのでしょうか。また、今後、漏水対策を含めた堤防の強化についてどのようにお考えでしょうか。 ◎入澤 河川港湾課長  まず、1級河川の管理者は国や県ですけれども、地域からの通報を受けたときなどは長岡市でも現地を確認するなど、国・県・市で連携を図っております。夜間に高い水位が続いた状況でもパトロールは継続しております。しかし、暗い中での確認作業は難しいことも事実ですし、川に近づくことは危険を伴います。パトロールのほかに水系や監視カメラを確認しながら状況を判断するなどの対応を行っています。  また、堤防からの漏水は堤防の決壊などにつながるおそれがあり、国からしっかりと対策を進めていただく必要があります。11月25日に磯田市長が北陸地方整備局へ要望に行き、1つ目としまして、堤防の漏水箇所を含む浸透対策をしっかり実施し、堤防強化を進めること。2つ目として、大河津分水路の改修を促進し、流下能力をふやすため、一日でも早く完了すること。この2点を強く要望し、国からはしっかりと進めていくと話がありました。 ◆松野憲一郎 委員  私からは、無電柱化の現状についてと水道施設の管理についてお伺いいたします。  まず、9月定例会の建設委員会加藤尚登委員のほうからも御質問がありましたが、改めて無電柱化についてお伺いいたします。ことしは台風第15号、台風第19号と2つの台風が長岡を含めた東日本に甚大な被害をもたらしました。  台風第15号については、これまでにない強風により、さまざまなところに被害を及ぼしましたが、特に千葉県を中心に最大で約93万軒が停電するということがございました。全面復旧するまで時間を要し、生活や経済活動に影響を及ぼしました。強風による影響は、樹木の倒木や家屋のトタン、看板を損壊、吹き飛ばし、電線に付着するなど、これまで以上の荷重が加わり、電柱が折損するということが発生いたしました。先般、台風第15号の影響による鉄塔、電柱損壊を受け、国はワーキンググループを立ち上げました。千葉県を中心に1,996もの折損、倒壊した電柱については、経年に関係なく、樹木の倒木、建物の損壊、飛来物、地盤の影響の2次被害によるものということが確認されました。  長岡にも被害をもたらしました台風第19号は台風第15号と違い、雨台風でありました。各地のダムでは水位が上昇し、ダムの決壊を防ぐため、緊急放流をしなくてはならない事態にまでなり、河川の氾濫や堤防の決壊、越水などがあり、長岡ではバックウオーター現象による浸水被害もありました。また、東京の高層マンションでは、電気設備が地下に設置されていることから、電気設備が水につかり、長期間停電するというニュースもございました。基本的に地中化設備については、水に弱い部分があると私は認識しております。  この性質の違う2つの台風の被害を受けて、そして最近臨時閣議で決まりました新経済対策の中にも盛り込まれております無電柱化の加速という項目がございますが、長岡市として無電柱化についてどのように考えているか、改めてお伺いいたします。 ◎谷畑 土木政策調整課長  台風第15号のような電柱の倒壊被害の状況を見ますと、例えば緊急輸送道路というような主要な幹線道路の通行どめを回避するという点では、防災面において無電柱化は大変効果があるというふうに認識しております。本市におきましても、無電柱化協議会の中で国・県・市、電線事業者の方と協議を進めながら、これまで長岡駅周辺を中心に緊急輸送道路も含めまして、全長約10キロの無電柱化を進めてまいりました。  また、台風第19号のような浸水被害に対しましては、無電柱化によるトランスの地上機器などが水につかりますと故障するおそれがあって、また電力を供給する際には仮設の電柱を立てて復旧しなければならないということも認識しております。今後、台風第19号のような浸水被害につきましても、国の有識者会議の中で検証されるというふうに聞いておりまして、例えば地上機器のような対策、復旧に関して何らかの見解が示されることがあるかもしれませんので、今後注視していきたいと考えております。  そして、国の経済対策の中では、緊急輸送道路などについては無電柱化を推進するというふうに言われておりますので、主に国道や県道の主要な幹線道路が中心になってくるのではないかと考えております。  いずれにしましても、無電柱化協議会の中で、関係機関と合意を図ることですとか、今ほどのお話のような災害時のリスクの考え方などもしっかり共有しながら次期候補路線について協議をしていきたいと考えております。 ◆松野憲一郎 委員  台風第15号を受けて、電線を地中に埋めたらどうかという話がやはり聞こえ始めております。地中に埋めるということは、台風、いわゆる風への対策にはメリットがあるかもしれません。当然市街地や観光地、また先ほど土木政策調整課長もおっしゃっておりました市街地の緊急輸送道路の確保、あと景観をよくしていくということでも地中化は必要だと私は思っております。一方、コストもかかりますし、地中に埋めるわけですから、地上あるいは地下のほうに重要設備が設けられるということ、そして先ほども申しましたが、浸水したときの脆弱性もございます。メリットもあれば、やはりデメリットもあるというふうに思っております。  10月に建設委員会の行政視察で、兵庫県西宮市へ無電柱化の視察に行ってまいりました。西宮市では10年間の計画を作成しておりますが、実施計画ではないということで予算も配分していないことから、工事動機で実施するとのことでした。実際にまちなかを見る時間はございませんでしたが、一緒に視察に行かれました野口土木部長から視察の感想をお伺いしたいと思います。 ◎野口 土木部長  先般、建設委員会の行政視察に同行させていただきまして、西宮市の無電柱化事業について事例研究をさせていただきました。今ほど松野委員から話がありましたように、西宮市では電線の無電柱化を進めるために10年間の計画をつくっておりましたけれども、その計画は具体的な目標数値を定めて事業費の設定ですとか、あるいは財政的な裏づけがなされたいわゆる実施計画ではございませんでした。あくまで計画に位置づけられた地区で今後道路整備を行う際には、都市景観の向上の観点から優先して無電柱化に取り組むという基本方針を定めた計画でございました。  電線の無電柱化事業におきましては、電線の共同溝を設けることになりますけれども、それが市道である場合は市が整備することになります。その際、事業費の一部を国が財政支援するという制度になっておりますけれども、無電柱化事業というのを通常の道路改良事業の中で行いますと交付金の配分が少ないということでございました。その話を聞きましても、無電柱化につきましては、防災・減災の観点から取り組む場合には、重点分野としまして国から交付金が重点配分されることから、財源確保のためにはそのような事業の組み立ての仕方を工夫する必要があるなということを感じました。  それから、無電柱化に当たりましては関係機関との調整が非常に多いということと、多額の費用を要するということ、それから長い工事期間を要する、こういう状況はどこも同じなのだなということを感じました。  それと、目的と事業効果につきまして、関係機関や沿線の住民の皆さんにしっかりとお示ししまして、合意形成を図りながら事業を進めることが大事だなということも感じました。それから、何よりも国の積極的な財政支援が不可欠であるなということを認識した視察でございました。 ◆松野憲一郎 委員  やはりいろんなところと打ち合わせをしながら、また無電柱化になる地域の方との対話やコミュニケーションも必要になってくると思います。今後、長岡でも無電柱化を推進していくことがあると思いますので、ぜひ地域の方とコミュニケーションをとっていただきたいというふうに思います。  また、私は先月、令和クラブの皆様と諏佐委員とで鳥取県境港市の水木しげるロードを視察したんですけれども、その通りは800メートルぐらいあるんですが、どう見ても観光地ですし、無電柱化したほうがいいんじゃないかなというような思いでございました。実際お聞きしたら、昭和のレトロ感を出したくてわざと古い電柱を使用しているとのことでした。今は無電柱化にして、機器等にもラッピングする技術もございますので、そうやってまちをPRできたらいいのになというふうに思ったところでございます。  また、長岡では全面的な無電柱化を考えることはないとは思うのですけれども、やはり地域に合った、その自然環境に応じた計画を実施していただきたいなと思っております。  次に、市民の皆様の生活を支えている水道関係についてお伺いいたします。まず、1つ目は水道メーターについてお伺いいたします。最近、新築戸建ての水道メーターの盗難が全国で多発しているようであります。メーター自体が青銅製で、換金目的ということでありますが、長岡で同じようなメーター盗難の事例がないか、お伺いいたします。 ◎田村 業務課長  現時点におきまして、長岡市内では報道されているような新築戸建ての住宅、それから既に取りつけられている水道メーターが盗まれるといった事案は発生しておりません。 ◆松野憲一郎 委員  現在世の中では、モノのインターネット、IoTや、人工知能、AIなどで業務の効率化がさまざまな形で進んでおります。水道関係でいいますとスマートメーターかなというふうに思ってしまうのですけれども、スマートメーターについては通信機能と制御機能を備え、遠隔地からの検針や制御ができるメーターでございます。そして、検針作業で1軒1軒回ることをしないで済むことから、コストの削減や安全性の向上、省エネといったメリットが期待されております。また、今ほど申しましたとおり、検針業務の効率化、あと水道使用量のリアルタイムでの見える化ができます。あと、ひとり暮らしの高齢者の見守りなどについても役割を果たせるということで、今非常に期待されております。このような最新技術を導入する予定が今後ないかということと、ほかの自治体で先進事例がございましたらお伺いいたします。 ◎田村 業務課長  松野委員の御指摘の水道スマートメーターにつきましては、私どもといたしましても関心を持っているところです。  先進事例ということですけれども、思い当たるところでは、2年前から導入を開始した兵庫県姫路市の家島諸島という検針が困難な島嶼部での取り組みがあると聞いております。また、最近では、愛知県豊橋市で新しく整備される広大な工場跡地を分譲地としたところで、水道とガス、電気の共同検針の取り組みが進められているといったようなことを把握しております。  スマートメーターの運用につきましては、今松野委員の御指摘のように、いろいろな付加価値が期待されているところですけれども、今ほど申し上げましたような先進事例も、現時点では限定的な範囲での試験的な導入となっているようです。これは費用対効果を考えた場合に、なかなか採算ラインに乗ってこないという事情があるものと思っております。当面は、こうした先進事例の運用実績を見たり、新技術の動向など、関係業界の動きを継続的に注視していきたいと思っております。 ◆松野憲一郎 委員  先進事例ということで御紹介していただいたとおり、全国でも動きがあるようでありますので、今後の動きについてはぜひアンテナを高くしていただいて、やはりコストもかかると思いますので、そういった部分を注視していただきたいなというふうに思います。  次に、台風第19号や昨年の西日本豪雨で浸水や土砂による被害を受けた浄水場があるというふうに聞いております。被害を受けた施設は壊滅的な状況で、再建するのに別の場所につくらないといけないとのことでした。  そこで質問ですが、長岡市の水道施設で、取水・導水施設、浄水場、配水池などの水道施設で浸水や土砂から被害を受けないような対策が講じられているか、お伺いいたします。 ◎船見 浄水課長  長岡市の洪水ハザードマップを見ますと、市内最大の妙見浄水場は標高が高いところにありますため、浸水想定区域の外にありますが、河川から取水している寺泊、与板、越路の3つの浄水場は浸水想定区域内に立地しています。浄水場やポンプ場などは通常出入り口を高い位置につくりまして、水深50センチから1メートルくらいまでは浸水を防げる構造になっています。平成16年や23年など、近年の豪雨災害でも施設周辺は冠水しましたが、浄水場に被害はありませんでした。洪水ハザードマップでは、各浄水場で想定される水深が1メートルから5メートルとなっておりますが、これらに対応する対策工事は事業費もかさみますので、水道施設の強靱化を進める中で検討していくとともに、発災時における給水体制の強化など、ソフト面の対応を検討していきたいと考えております。  次に、土砂災害についてですが、中山間地に立地している簡易水道を含む水道施設のおおむね3分の1の施設が、土砂災害警戒区域あるいは特別警戒区域に立地しております。全てのポンプ場配水池に監視装置が整備されておりますので、24時間の監視と発災後の巡視点検により被災の早期把握と、被災した場合には迅速な復旧工事の着手に努めてまいりたいと考えております。 ◆松野憲一郎 委員  それでは、次の質問に移らさせていただきます。  長岡地域は、信濃川によって東西に分断される形となっております。妙見浄水場は川東にあり、川西への連絡管は大手大橋、フェニックス大橋の橋りょう部への添架となっていると思いますが、災害時などに破損すると大規模な断水が懸念されます。  そこで、バックアップ体制と橋りょう添架部分や橋りょうから陸地につながる付近の耐震対策がどのようになっているか、お伺いいたします。 ◎水澤 工務課長  これまでは大手大橋に添架いたしました水道の送水管のみで川西地区の必要量を送水しておりましたけれども、フェニックス大橋の建設に合わせて水道送水管を添架することで、現在は送水ルートを複線化しております。フェニックス大橋のみでも必要量の送水を可能としておりますので、川西地区への送水についてはバックアップ体制がとられているという状況になっております。  また、橋りょう添架部の耐震対策につきましては、耐震性のある溶接鋼管を使用するとともに、橋桁や橋台部に前後左右の地震動を吸収する伸縮管を設置することで添架管の耐震化を図っておるところでございます。フェニックス大橋につきましては、添架時に耐震性能を有する伸縮管を設置いたしまして、大手大橋は平成24年と28年に伸縮管の耐震補強工事を完了しております。
    ◆松野憲一郎 委員  耐震化されているということでございますが、やはり設備が非常に多い部分になりますので、まだ耐震化されていないようなところがございましたら順次行っていただきたいというふうに思います。特に水は命にかかわります。地震とか、水害とかがあれば、やはり被災者の方が一番求めているのは水でございます。そういった意味で大事な部分ですので、安心・安全に、そして日ごろから蛇口を開けばおいしい水が飲めるというような環境整備に努めていただきたいというふうに思います。 ◆加藤尚登 委員  それでは、除雪体制に向けた今冬の取り組みについて、何点かお伺いします。  先日の新潟日報に、除雪技術者講習会が行われたという報道がありました。毎年行われておりますが、その内容、また受講者の声などをお伺いいたします。 ◎中川 道路管理課長  加藤尚登委員がおっしゃいました長岡市道路除雪技術者講習会、いわゆる除雪オペレーター技術者講習会につきましては、11月15日に市営スキー場の駐車場で開催いたしました。この講習会では、若手の技術者の育成、それから運転技術の向上を目的に平成22年度から開催しておりまして、ことしが10回目になります。  ことしの講習会の内容につきましては、作業の難しい交差点周りの除雪方法をベテランのオペレーターから指導を受ける技術者講習、これは技術の伝承につながっていると思います。このほかに、除雪車に搭載できるナビゲーションシステムの紹介などを行いました。  参加した人数でございますが、8社で16名。そのうち、経験の浅い新任のオペレーターが12名。年齢は50代が一番多くて5名ということでありました。  参加者の感想といたしましては、新たに除雪作業に従事される方が多かったことから、この講習会は大変役に立ったという声が届いております。 ◆加藤尚登 委員  その新聞記事でもそのように報じられております。また、9月議会の建設委員会で、当会派の荒木委員からも言及がありました除雪イノベーション研究会の内容なのですが、2回目の研究会が開かれたと伺っております。今冬に向けて具体的な取り組みが決まったようですので、その内容をお伺いします。 ◎中川 道路管理課長  除雪イノベーション研究会でございますが、これまでに2回開催しまして、1回目では除雪における課題を確認させていただきました。委員のおっしゃる2回目では、この冬に実施する3つの取り組み内容が決まっております。  まず、1つ目ですが、IoTのセンサーを用いて無人による積雪深をはかる実証実験になります。これにより、積雪状況をパソコンとかスマホで数値が見れますので、リアルタイムに把握することができ、パトロールなどの省力化が期待されます。  2つ目は、消雪パイプですけれども、地下水位と連動した消雪パイプの運転制御を行うシステムの構築になります。これは、消雪パイプについております降雪センサーを利用しまして、点在する消雪パイプが持っているデータを地下水位のデータと、それからそこに監視カメラをつけまして、路面の状況を確認しまして、これらを連動させて消雪パイプの制御を行うというものでございます。さらなる節水化、それから電気料のコスト縮減などが期待されます。  3つ目になりますが、運転支援システムを搭載した最新の除雪車の体験になります。これは除雪のトップランナーということで、国土交通省の北陸地方整備局が開発されました運転ガイダンスがついた除雪車に搭乗をさせてもらい、実際にオペレーターの方が体験するというふうな内容になっております。将来的に市の除雪車にもこういったものが導入できるかどうかということを検討してまいりますが、1人乗りとか、それからオペレーターの負担軽減にもつながるものと期待しております。 ◆加藤尚登 委員  市長からもたびたび発言がありますイノベーションへの取り組みにつきましては、試行錯誤もある程度必要だというふうに理解しておりますし、除雪イノベーション研究会は市民の関心も非常に高いと感じております。9月議会以降に当会派で町内会長と意見交換会を複数回させてもらったのですが、その中でも町内会長からこの除雪の研究会の発言がありまして、期待も大きいということですので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  それでは、2つ目の質問です。大手通り地下駐車場についてお伺いいたします。まず最初に、平成30年度の利用状況とどういう傾向にあるかをお伺いいたします。 ◎中川 道路管理課長  大手通り地下駐車場の平成30年度の利用状況につきましては、約16万3,000台の利用があり、利用料金の収入は6,900万円となっております。前年度に比べて利用台数は9,000台ほど減少しており、それに伴い利用料金のほうも同様に500万円減少となっております。 ◆加藤尚登 委員  この利用者数の減少の原因をどのように分析しておられますか。 ◎中川 道路管理課長  昨年度の利用者数が減った大きな原因につきましては2つあります。  1つは、中心市街地もしくは駅周辺に利用料金が低廉な民間の駐車場が多くできたことが考えられます。  もう1つは、冬場の利用なんですけれども、昨冬は少雪でございました。大雪ですと屋根がある駐車場のほうが便利なんですけれども、少雪の場合は地下駐車場よりもとめやすい駐車場、いわゆる平面の駐車場のほうへ台数が流れたのではないかなと推測しております。 ◆加藤尚登 委員  了解いたしました。  それから、この大手通り地下駐車場はもう相当年数がたっており、利用できない区画があるというふうに伺っているのですけれども、その辺の状況と今後の管理体制についてお伺いをいたします。 ◎中川 道路管理課長  加藤尚登委員の御指摘のとおり、地下駐車場につきましては供用を開始してから20年以上が経過しております。施設、特に機械の老朽化が進んでおりますが、これにつきましては日常点検や定期的なメンテナンス、それから修繕の実施により、今収容台数190台のうち、利用可能な台数は182台確保しております。中には、メーカーからの供給が終了した部品もあり、修繕には大変苦慮している部分もあるのですが、専門的な知識のある指定管理者のノウハウを最大限に生かしまして、お互い市と連携を図りながら市民の皆様が安心して利用できるよう、今後も適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 ◆加藤尚登 委員  8台利用できない区画があると。もう少し具体的な理由を教えていただけますか。 ◎中川 道路管理課長  先ほど説明しましたが、機械の部品がないということで、今3層式になっているのですけれども、その部分を3層式ではなく、1層に固定して何とか苦慮して使っている部分がありまして、やっぱり電気制御の部品がメーカーのほうにはもう保管がないというふうな状況で、今頑張っております。 ◆酒井正春 委員  先ほど諏佐委員からも質問が出ておりましたけれども、台風第19号における大雨による信濃川の増水等に関連して改めて私のほうから質問させていただきます。  まず、市が把握している10月12日現在の信濃川増水による漏水箇所というのは、2カ所と答弁がありましたけれども、それ以外にもあったのでしょうか。どの川であったのか、把握できている箇所をお聞かせください。 ◎入澤 河川港湾課長  漏水箇所につきましては、信濃川本川は国がパトロールしておりまして、具体的に漏水があったというのは、先ほど答弁させていただきましたとおり、西蔵王と槇下町なんですけれども、実はそれ以外にも、天神等でも漏水みたいな場所があるということで、地元からも通報がありまして、現地へ行ったのですが、ちょうど朝方に雨が降っていたということで、朝の雨水がたまっていたような状況で、漏水現象ではなかったということでした。また、何カ所か国が確認したのですけれども、具体的に対策が必要な漏水として確認できたのは、西蔵王と槇下町であったというふうに考えております。  県管理河川についても、そういったことはあったのか確認をしたのですけれども、県管理河川については特にそういった情報はなかったというふうに県から聞いております。 ◆酒井正春 委員  当日、信濃川の土手のところにおそらくほかの議員の皆さんも、市職員の皆さんも行ってみた方は多いと思うんです。私は、いろんな会合で言うんです。あの状態は土手から手を洗えるような状態だと。それぐらい危険の高いポジションまで水が上がってきているということだと思うんです。その中で、上流のほうで破堤したから信濃川の下流のほうはうまく水が抜けたというような意味合いのことを言われる方もいらっしゃいますけれども、私は信濃川がもうどこで切れてもおかしくないような状態だったんだろうというふうに思います。こんな状態が毎回といいますか、何年置きに来ても困ると思うんです。でも、今10月12日、13日に起きたこの状態をしっかりと受けとめて、今後に生かさなければいけない。ただ、何もなくて無事に終わったというわけにはいかないというふうな気がします。ですから、12月議会の一般質問で多くの皆さんがこの質問をされてきた。そしてまた、先ほどの諏佐委員の質問にもありましたし、そして市民の関心も高く、本当にそのときの話を今でもされる方が非常に多くいらっしゃいます。  だから、その中でもう1点は、バックウオーター状態が一番顕著にあらわれたのが、太田川から浄土川へ来た、オーバーフローした今井町の増水だと思うんです。私も地元のほうで12日の午前中にずっと川を回ってみました。回った川は、当然信濃川を見て、柿川、栖吉川、稲葉川、猿橋川、そして刈谷田川をずっと回って家へ戻ってきました。最初、午前中に行ったときは、栖吉川は大したことがなかったんです。それで、柿川は全くの平穏状態で、栖吉川も問題ないし、稲葉川、猿橋川、そして刈谷田川も問題はなかった。これは、栃尾地域また東山のほうの雨が非常に少なかったからよかったと思うんです。  でも、もう1週目行ったら、今度は栖吉川が大変な状態になっていました。要はバックウオーターになりまして、栖吉川はもうおそらく切れる寸前までいっている状態が見えました。そして、その後柿川の水門が大変だという連絡が入り、柿川の水門のところに行ったら、何が起きたかというと、先ほどの西蔵王というのはその場所なのかもわかりませんが、要は水門の脇の狭い土手の道路がありますが、あそこから物すごいとは言わないけど、水がざっと流れて、柿川の中に落ちていた。私は動画で撮ってありますけれども、あれがどこから流れてきているのかというものをやっぱりチェックしないと、これは大変な問題だろうと。  そう言っているやさきに栖吉川が大変な状態になりまして、下々条のポンプ場の土手に上がる坂道のところからまた水が流れてきていた。これも地元の町内会長から電話をいただいて、現地を見てみた。写真も撮ってあります。  そういった箇所がまだほかにもあるんじゃないか。長岡市の河川港湾課でこれだけの河川を管理、発見するとか、回るというのは限界があると思う。その中で、おそらくうちの川も危なかったなというのがそれぞれの町内の中に結構あるんじゃないかと思うんです。それをやっぱり情報としてこの重大な状態のときに大きく耳を傾けられる姿勢をとらなきゃいけないのだろう。ですから、河川港湾課のほうで、要は市民全体に今回の水害といいますか、この台風第19号における大雨の中で、あなた方の町のそれぞれの川で本当に不安になって思ったこと、場所がありますか、どうですかということを素直に市民に聞いたほうがいいと思う。そうすることによって、今後の対策が練られる。ただ、今目立って出たところだけを直しましょうということだけでは、私はこれからの市のやり方ではないと思うんです。  だから、そういった意味で今私のほうから申し上げたいことは、今後河川港湾課のほうでもう一度発信力を使って市民の皆さんから情報をいただく。そして、年明け、冬を越してからでもいいでしょうけれども、現地を確認しながら、本当にどういう状況だったのかをそれぞれヒアリングした中で対策を練っていくことが、また災害が起きては困るけれども、これから対応しなければいけない施策だと思いますが、御感想とか御意見をお聞かせください。 ◎入澤 河川港湾課長  今ほど酒井委員がおっしゃいました下々条の漏水の箇所でございますけれども、実は酒井委員のほうから以前動画を見せていただきまして、この状況があったということを私も初めて認識したところでした。その場所を県のほうに情報提供して確認しましたら、実は町内会長から県のほうへ連絡があったということで、その場所は国直轄の区間なのですけれども、平成26年ぐらいのときに堤防ののり尻にブロックを積んで対応していたという箇所であったというふうに確認しております。  県管理河川については、それ以外の漏水の通報というのはなかったということで、それは全て情報をつかんでいたかというと、それも決してそういうことじゃないと思うのですけれども、現状としてはそういうことであったというふうに聞いております。  県や市につきまして、洪水時の河川のパトロールなど現地確認は行っているのですけれども、今ほどおっしゃいましたように、限られた職員で対応しておりますので、全ての河川の状況を確認、把握することはなかなかできないというところでございます。  治水対策につきましては、地域の皆様からの情報提供による現場の状況把握というのがやはり非常に重要であると考えております。一方で、雨が降って水位が上がっているというような状況のときに、漏水などを発見して地域にお住まいの方から市へ御連絡いただいても、なかなかすぐに現地へ確認に行けないということもございます。ですので、ぜひ市民、住民の方からは写真や動画などで状況を記録していただきまして提供していただくと、また後でその状況確認ができますので、大変助かるなと考えております。状況の確認につきましては、その後の対策を検討するために大変重要でございますので、時間がたってからでも報告をいただければと考えております。ぜひそういったところも今後また国・県・市で連携しながら情報収集のあり方等を含めて検討してまいりたいと考えております。また御協力いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆酒井正春 委員  取り組みのほうをよろしくお願いしたいと思います。  2つ目の質問に移ります。水道局がつくっております水道水のペットボトルについてちょっとお聞きしたいと思っています。  委員長にあらかじめお伺いしますが、ペットボトルの活用ということで、いろんなところで話がずれるかもしれませんが、答弁は全部水道局からしていただくということで御理解いただいて、お許しいただきたいと思います。  昨年、長岡市で全国都市問題会議が開催されました。全国から大勢の皆さんにお越しいただいて、会議が行われました。その会議の受付で全員に、水道局がつくったペットボトルが配付されて入りました。ことしも私ども市民クラブで行った九州の霧島市での全国都市問題会議でも、全員に入り口で水道局の水が配付されます。(現物を示す)これが現物ですけれども、これが霧島の天然温泉水ということで、霧島市のほうでつくっている水なんです。それと、(現物を示す)これが大阪府堺市へ視察で行ったときにいただいた上下水道局がつくっているもので、これは世界遺産登録した百舌鳥・古市古墳群をPRしたペットボトルであります。それで、要はことしは長岡市のペットボトルを一回も見ていないのです。どこにあるのだろうと。これは毎年何ぐらいつくっているのですか。 ◎田村 業務課長  長岡市水道局がつくりましたペットボトルは、今手元に持ってきてございますけど、(現物を示す)「越後ながおか復興の力水」ということで、平成28年度に1回目として3万つくりました。それから、29年度に8,000つくっております。合計で3万8,000つくったのですが、酒井委員が今年度はなかなか現物を目にされなかったといいますのは、消費期限が製造から2年間でして、昨年度はつくっておりませんので、一番新しい29年度につくったものも今年度に消費期限が到来してしまうと。期限が近くなってしまったものをお配りするのもいかがなものかということで、お目にする機会がなかったのではないかなと思っております。 ◆酒井正春 委員  水道局でつくる水というのは、消費期限は何年もつのですか。 ◎田村 業務課長  2年間です。 ◆酒井正春 委員  もう1あるんですよね。(現物を示す)山梨の水のペットボトルは5年間保存ができるんです。2年間は2年間でいいと思うんですけれども、今もう現状は在庫がないということでありますから、目にしないのは当たり前なのかなという思いがしました。来年度は用意するのですか。 ◎田村 業務課長  来年度に向けては、また防災に向けた意識啓発、それから水道の安全性のPRの手段として製造したいなというふうに今考えているところです。 ◆酒井正春 委員  数量はまだ決めていないのですか。 ◎田村 業務課長  数量については、まだ具体的に決定しておりません。その時点での、製造する業者との入札の関係などがあろうかと思います。 ◆酒井正春 委員  決めていないということであれば、ますます質問していきたいと思います。今、金子危機管理監もいらっしゃって、所管外の質問については先ほど委員長に御理解いただきましたが、先般の台風第19号で避難所の黒条小学校や北中など、いろんなところに大勢の皆さんが避難したんです。毛布だけは出ていたけれども、それ以外は何もない。あとは全部自分で持ってきなさいというのが避難勧告の状況だと思うのです。体育館の中に入ってみると、毛布だけでじっとしている避難した皆さんを見たときに、水の1もないのかという思いがしました。そして、最近は議会事務局もそうでしょうし、市のほうへいろいろ視察に来られる方へもそうでしょうけど、こうやってペットボトルを出すことがなかなかないと思うんです。今言われたPR用、そしてこれは備蓄水にもなっているんです。「災害の備蓄水」という名前でつくっているお水です。全てのことにこの水が使えるということを考えると、相当数御用意されたほうがいいんじゃないかと思うんです。今おそらく頭の中にある前回つくった3万と同じはけ方じゃなくて、私は小学校とか避難所はせめて毛布と水だけは最低限保管していいと思う。それで、2年たったときには破棄するのではなくて、小学生にみんな配ってもいいと思うんです。そのときに長岡市のPRを見たり、災害のときにこの水があるんだよといろんな避難所が出るかもわからんけれども、小学校には必ずあるのだと、まずは小学校へとりに行ってこいと言えば、市がまず対策本部を開いてから配らなくてもすぐとれるのです。それが、3万の中で活用できるならそれでいいのですけど、もう少し積極的に、観光用のPRでも災害用のPRでもいいんです。水道局でもう少し知恵を絞って、2種類つくってもいいと思うし、金がかかるからその辺は相談されて、そういった方法を十分に利用されて、長岡市の底力の水になっていただきたいというふうに思うのです。その辺の考え方というのをどういうふうに考えていられるかお聞かせください。 ◎金子 危機管理監・政策監  河川を含めての災害ということで、所管は総務委員会になりますので、あまり詳しくはお話しいたしませんが、確かに酒井委員がいろいろな避難所に行かれたときに、私どもとしては少なくとも当座の食べ物や飲み物は持ってきてくださいというような避難の仕方、あるいは避難というのは生命の危険が迫っているので、そこから脱出するために一時的に体育館などに行って安全を確保するということなんですけれども、少なくとも水とかそういうものは持ってきてほしい。長期的に避難をしなきゃならなくなったときには、本会議でお答えいたしましたように、業者のほうから調達するということなのですが、いざ避難するとなりますと用意してあっても忘れたり、いろいろあると思いますし、おびえている方々の姿を見れば水ぐらいないのかと思う気持ちはよくわかりますので、我々といたしましても備蓄がいいのか、それとも持ってくるのがいいのか。申しわけないのですが、水自身は蛇口をひねれば出ますので、それをペットボトルという形ではなくて、マイ水筒のようなものを持ってきて受けて飲むというようなこともあろうかと思います。酒井委員のおっしゃる避難した方の気持ちと、それから我々が市民に対してこうあってほしいという気持ち、そのうまい合流点を探しながら来年度以降に進めていきたいと思いますし、ちょっと所管を超えて申しわけないのですが、これから市民の声も聞くようにいたします。水道局は水道局なりにこれから予算の査定などが入ってくるので、今ここで何万とは言えないのでしょうが、委員のおっしゃられるせっかくのおいしい水をPRするというようなことについても、我々のほうから危機管理だけではなくお願いをしていきたいというふうに思っております。 ◆酒井正春 委員  ある中学校の避難所では、避難者が100人ちょっといたところが、午後4時ごろになって夕飯はどうなりますかと市の職員へ聞いたらしいです。それぞれで用意していただきたいと言われ、ほとんどの人は帰られたそうです。避難されている方はやっぱり弱者の方が多いと思うんです。そういう方々はそこまで用意していない方も結構いらっしゃる。だから、いろんなものに対してルールごとでやるのはいいけれども、やっぱり避難された方の気持ちを考えていただいて、やさしい長岡市をもう少し目指してもらいたいなというふうに思います。  今、危機管理監から御丁寧に答弁をいただきましたけれども、水道局のほうでよく検討されて、前向きに取り組んでいただければと思っています。 ◆加藤一康 委員  それでは、私のほうからも2点ほどお聞かせいただきたいと思います。  まず最初に、土木部の関係になろうかと思いますけれども、政府は去る12月5日に臨時閣議を開いて、事業規模で26兆円という大規模な経済対策を決定いたしました。この経済対策の骨子には、今までいろんな方からも議論をいただいていますけれども、台風第19号の大規模災害からの復旧・復興を加速させて、国土の強靱化を推進するとなっております。こういった中で、その骨子の中には当然のことながら今申し上げたように防災あるいは減災の事業、あるいは氾濫発生リスクの高い河川への対策と浸水対策を含めた事業を推進していくとなっております。  このような状況の中で、国の動向やその後どの程度進んでいるのかということは、今この段階で聞いてもまだ申し上げられないとは思いますけれども、台風以降のこれまでの議論も含めた復旧・復興に向けた防災・減災、浸水対策等に今後どのような姿勢で取り組んでいくのかをまずお伺いしたいと思います。 ◎谷畑 土木政策調整課長  今ほどの御質問の国の経済対策につきましては、交付金ですとか、起債というような有利な財政措置があることから、そういった意味でも積極的に活用して関連する事業を進めていきたいというふうに考えているところでございます。  このたびの国の補正予算に伴いまして、県を通じ交付金事業の追加要望調査がございました。台風第19号による浸水被害を踏まえまして、新年度に予定していた可搬式の排水ポンプや応急用資材の整備といったものを前倒しで進めることですとか、そのほか雪や災害対策関連としまして、消雪パイプや橋りょうの老朽化対策といった道路事業につきましても追加要望しているところでございます。 ◆加藤一康 委員  今後の動向もまた注視していきたいと思いますけれども、今土木政策調整課長からの答弁がありましたが、ぜひ有利なものを使用しながら前倒し、あるいはまたことし予定したけれども、予算がという部分がありましたので、その辺を見きわめながらぜひ防災・減災の方向に向けて市民が安心できるような事業に取り組んでいただきたいというふうに思います。  そこで、もう1点なんですが、このような防災・減災といったことに対して、これからいろんな事業が出てきますけれども、日経新聞に記事が載っていて気になったのですが、今建設業界での人手不足と高齢化が非常に深刻になっているんだということが書いてありました。このことについては長岡市も例外ではなくて、担当課に問い合わせたら、平成22年と27年を比較した国勢調査の結果報告のデータを見ましても県内の就業者数が全業種で5年間で2.3%、3,200人ほど減っています。その中で、建設業の就業者は3.8%、504人減少しているという状況であります。中でも、これは55歳以上の割合しかデータがありませんでしたので、そこを申し上げますと、建設業の55歳以上の割合が5年間で0.6ポイントの高齢化が進んでいるという状況でございます。  お聞きしたいのは、道路の維持管理について、土木政策調整課長からも答弁がありますとおり、除雪や土木事業を含めて、いろんな事業には建設業全体の力をかりないと市民が安心できるような事業というのはなかなかやっていけないだろうと思います。そのような観点から建設業全体の底上げや担い手の確保というものは、やはり自治体に課せられた大きな責務であるというふうにこの日経新聞を見たときに感じましたが、市当局の受けとめ方というものがありましたらお聞かせいただきたいと思います。 ◎谷畑 土木政策調整課長  建設業の底上げですとか担い手の確保につきましては、全国的な課題となっておりまして、現在国と県が中心となり、担い手確保・育成推進協議会というものを設置しました。建設業協会ですとか、教育機関と連携を図りながら、さまざまな担い手確保等の取り組みが行われているところでございます。市といたしましても、最重要課題というふうに認識しておりまして、地元の建設業が地域に貢献し、市民の安全・安心が当面確保できる体制支援を進めているところでございます。  具体的には、雪に関しましては先ほど答弁がありましたように、除雪オペレーターの技術講習会では技術力の維持向上、そして除雪イノベーション研究会では作業の効率化、省力化ということを目指して進めております。  また、公共工事に関しましては、ゼロ市債等を活用した早期発注、そして施行時期の平準化ということを継続的に取り組んでおります。  また、道路の包括的管理業務委託制度を導入しまして、安定した収益性の確保につながるよう努めているところでございます。  また、担い手確保と育成につきましては、例えば小学生を対象とした現場見学会というものを開催しておりまして、琴平雨水貯留施設におきましては実際にこてを使って子どもたちにモルタル仕上げを行ってもらいまして、実体験を通じて土木施設を学ぶ取り組みなど、こういったことについても広くSNSで情報発信しているところでございます。  それと、最近では市内の高校に土木部の職員を派遣し、キャリアアップセミナーということで建設業者の方と一緒に講師を務めまして、建設業界の地域の安全・安心を担う建設業に対する理解を含めてもらうような取り組みも行っているところでございます。 ◆加藤一康 委員  担い手確保につきましては、いろんな事業に取り組んでいるということがわかりましたし、今後も国・県を通じた協議会と連携をとりながら長岡市としての担い手確保にもぜひ精力的に取り組んでいただきたいなと思います。  今、土木政策調整課長のほうから小学生に現場見学会を実施したということでございまして、私も休日に地元の見学会に行ったのですが、地元の人もああいった施設を見ると土木の技術といいましょうか、地域にこういったものをつくったんだということで非常に関心が高かったように思っています。いずれにせよ、浸水の被害地でしたので、あの施設をつくっていただいたことによる安全・安心というものは地域の人たちは共有できたのだろうなというふうに思いますし、それに上乗せするような形で子どもたちの見学会を開いたというのは、非常にタイムリーな話題でございまして、家に帰ってから大人と子どもが一緒になってその浸水施設のことについて話し合うことでいろんな土木の仕事にも関心を持ち、あるいはまた理解を深めていただけるのだろうなというふうに思っております。施設ができた暁には、近隣の子どもたちあるいは町内のほうにまたお声がけをして、今後も引き続き理解活動に専念していただきたいなというふうに思っています。  それと、もう1つは、今回の浸水被害を見ていまして、長岡市全体のまちづくりを見据えた中で、浸水想定区域と都市計画の関係について一、二お聞きをしたいなと思います。  現在国では、人口減少、超高齢化社会に対応したコンパクトなまちづくりを推進するために、長岡市でもそうですが、立地適正化計画というものを定めました。今そこに向かって取り組みも進めています。長岡市においても同じような方向性で計画をつくられておりますけれども、私が先ほど申し上げた同じ日の日経新聞や新潟日報にも記事が載っていましたが、防災への意識ということを考えた場合に、2つの新聞社とも地方自治体はその意識が十分ではないという記載がありました。この制度による取り組みを進めている自治体の約9割、259の市・町において、浸水リスクの高い地区にも居住誘導区域を指定しているということであります。このような中で、このたびの台風第19号において、少なくとも7県の14市町で居住誘導区域内に浸水被害が発生しているといった現状でございます。  そこで、質問でありますが、長岡市の居住誘導区域の指定の状況、浸水想定区域との関係、このたびの台風第19号による居住誘導区域内の住宅等における浸水被害の状況についてまずお聞かせいただきたいと思います。 ◎相田 都市計画課長  長岡市の居住誘導区域は、さまざまな都市機能が集積しております中心市街地をはじめ、人口密度の高い信濃川両岸の住宅市街地、さらには支所地域の中心部に広がります住宅地、約2,741平方メートルを指定をしております。このうち、想定最大規模で約93%が信濃川の本流とその支流、魚野川の本流の浸水想定区域に指定されております。  次に、台風第19号による住宅地等の浸水被害の状況でございますが、居住誘導区域内では今井地区の約16ヘクタールと西宮内地区の一部におきまして、合わせて126棟の住宅に床上あるいは床下の浸水被害が発生をしております。 ◆加藤一康 委員  状況はわかりました。  次に、新潟日報の記事によりますと、居住誘導区域から浸水想定区域を完全に除外するとまちづくりそのものが成り立たないという事情があるということでございます。これは国土交通省のコメントとして掲載されているわけでございますが、当市において浸水想定区域内に居住誘導区域を指定した理由は何か。  また、浸水リスクが高い地区における居住誘導区域の指定について、現在国としては先ほどのコメントも含めてどのような動きをしていこうとしているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎相田 都市計画課長  まず、指定した理由でございますが、居住誘導区域の指定に関する浸水想定区域の取り扱いにつきましては、都市計画運用指針において、災害リスクや避難体制、防災・減災を図る施設の整備状況等を勘案して市町村が定めることになっております。当市では、このことを踏まえて検討を行いまして、平成29年3月に長岡市立地適正化計画を定め、この中で居住誘導区域を指定しております。また、この計画策定の過程では、学識経験者等で構成する策定委員会でのさまざまな議論を行い、さらに長岡市都市計画審議会に付議し、意見照会を行いましたけれども、この区域を除くと国の見解と同じように長岡市のまちづくりが成り立たないといった理由から、居住誘導区域内に浸水想定区域を含めることについてはやむを得ないというような結論に至ったものであります。  次に、2点目の御質問でありますが、国の動きでございます。国土交通省が令和元年7月に公表いたしました都市計画基本問題小委員会の中間取りまとめにおきましては、自然災害の頻発化、激甚化を踏まえ、立地適正化計画と防災対策の連携について基本的な方向性が示されてきております。主なものといたしましては、居住誘導区域におけるハザードエリアの取り扱いについて、国のほうから明確な方針を示すということ、さらに災害前のハザードエリアからの移転について住民の方々の自主的な移転について誘導支援を行うこと、さらにハザードエリアでは多様な手法を通じて住民の方々との丁寧なリスクコミュニケーションを図ることなどが挙げられております。今後国はこの中間取りまとめに基づきまして、具体的な取り組み方針を市町村に対して示すことになると考えております。 ◆加藤一康 委員  国の動向を含めた基本的な方向性についても今都市計画課長のほうから答弁をいただきましたし、市としても具体的な取り組み方針を少し待ちたいというようなことでございますから、今後の動向には非常に注視していきたいなと思っています。  次の質問に入りますけれども、バックウオーター現象等の浸水リスクを考慮した居住誘導区域の指定の見直し、あるいは緊急避難場所の指定、マンション等への一時的な垂直避難など、市民の安全・安心な暮らしを守ることを前提にこのような市街地での浸水リスクに対して長岡市としてはどのような取り組みをしていくのか、お考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。 ◎茂田井 都市整備部長  加藤一康委員から今御指摘がありましたとおり、まちづくりを進めるに当たりましては、市民の安全・安心な暮らしを守ることは大前提であると考えております。まずは、先ほど都市計画課長が説明しましたとおり、今後の国の動向をしっかりと注視いたしまして、長岡市として必要な取り組みを進めてまいります。とりわけ御指摘のあった居住誘導区域と浸水想定区域との関係について整理いたしまして、必要なところは見直してまいりたいと考えております。  本会議の一般質問の中でも、バックウオーター現象など、このたびの台風第19号で明らかとなった課題の検証について議論がなされたところですが、まちづくりや都市計画の分野でも同様でございまして、関係機関と連携を図りながら、計画や制度の面と整備や事業の面、さらには情報伝達の面など、ハード、ソフト両面がかみ合った対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆加藤一康 委員  最後に都市整備部長から答弁をいただきましたけれども、一言で言えば皆さんがお考えになっている台風第19号で明らかとなったいろんな課題を検証していきたいということですが、これも日経新聞に載っていたのですけれども、津波あるいは土砂災害についてはいろんな不動産関係者からの説明があるが、ハザードマップに対する説明がないと。だから、マンションの購入を決めて入居したら1階の電気室が水につかり、自分たちは垂直避難をしたと。まさかこんな被害を受けるとは思わないで買ったというあたりが私が非常に気にしているところでして、長岡市内にもかなりのマンションがあります。常々市長は長岡に来る人をふやして、そして住みついてくれる人をふやしていきたいんだという、人口を少しでもふやしたいというような施策に今回のこの居住誘導区域の中で浸水被害のリスクがあるんだということについては、今都市整備部長からも答弁がありましたとおり、少しスピードを上げて、これから長岡を訪れる、そして住んでくれる人に向けた防災対策、浸水対策というものをしっかり打ち出さないことには、風評というか、長岡市内のマンションの状況を、今の状況で二の足を踏むというような人が出ては残念な結果になりますので、全庁を挙げてこの台風第19号で明らかとなった課題をしっかり検証していただいて、踏み込んだ対応策というものもぜひ市民の皆さんに御披瀝をいただきたいと思っておりますので、何かありましたらお聞かせいただきたいと思います。 ◎磯田 市長  今回の台風第19号による水害でいろんな点が明らかになって、先ほども漏水の件がありまして、まず信濃川本川の堤防の欠損とか、決壊といったものがあったときに大変なことになるという認識が出てきたわけであります。私としては、まず、そういったことが絶対に起こらない対策を国に要望していきたいということで、北陸地方整備局に先般行ったわけであります。これから本省のほうにも、あるいはそれぞれ予算配分の権限を持っているところにも、私は直接行って要望してまいりたいと思います。しっかりと対策をすれば信濃川の堤防は絶対守れるという確信のもとで、ただそこには相応の予算の投入といいますか、事業の投入というものが必要でありますので、そこをまずしっかりやっていきたいというふうに思います。  バックウオーター現象によるというか、中小河川の水の問題は、長岡市全体が壊滅的になるということはあり得ませんので、現実的な対応を一生懸命やってほしいということで県にも行ってきましたが、長岡市としてもできることは本当にしっかりやっていく必要がある。例えば田んぼ全体をいわば遊水地として利用ができないかとか、そういったものも含めて、これはどのぐらい時間が稼げるかという問題でありますので、それはそれぞれの御家庭に貯水槽を持ってもらうとか、あるいは地下の貯水施設をさらにつくっていくとか、長岡市としてできることもありますので、市として全面的にそこはしっかりやりながら、国・県に対しても全面的な安全対策をやってもらいたいというふうに思っているわけであります。  日本全体がいわば災害列島のようなことをいろいろ言われている中で、ある1点のリスクを取り上げてそれでもう日本に住めないんじゃないかみたいな話が出てきておりますが、必ずしもそうではないと思っているわけであります。先般、防災科学技術研究所の所長がシンポジウムに出たときに、講演で言っておりました。南海トラフ地震の発生が2035年の確率が70%、そのときの人的被害は最大で23万人、物的被害は171兆円というふうに言っておりました。その地域は一体どういうふうな対策をしているのかということが本当に気になるわけでありますが、そういう中で太平洋側でそういうことがあったとき、日本海側がどういうふうに支援していくかということも国全体から見ると大変な課題でありまして、長岡市も中越地震を経験したまちとして、そのとき一体どういう支援ができるのかということもまた課題になります。若干話がずれましたが、そういう意味では日本列島全体がそういった地震も含めた自然災害の危機にさらされているという認識をしっかり持ちながら、長岡市としてできることを目いっぱいやって、そして国・県に本当に今までとは違うレベルの防災対策をやってもらいたいと思っておりますので、議員の皆さんと一緒に頑張ってまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆荒木法子 委員  私からは、まず市道の包括的管理業務委託について質問をさせていただきたいと思います。  平成29年度に川口地域から始まり、今年度は三島地域と小国地域でもスタートをいたしました。従来それぞれ個別に市が発注していた路面や側溝の補修、照明灯の修理などの業務を企業体などの民間の事業者に年間を通して一括で委託するというものでございます。  平成29年12月定例会の本会議にて高見美加議員の一般質問に、当時の小山土木部長は導入の目的を2つの視点から答弁されていました。まず、1つ目に、地元業者の安定した収入の確保でございます。インフラの整備や管理の重要な担い手である地元建設業者の収益を担保し、将来にわたって安定した維持管理体制を確保できること。そして、2つ目は、市民サービスの向上であります。地域に精通した地元業者のノウハウを活用し、機動的にきめ細かい市民サービスが提供できるということ、この2つの目的をおっしゃっていました。以上の目的を踏まえた上で、市道の包括的管理業務委託について幾つか伺います。  まず、安定した維持管理体制の確保と地元業者の安定した収入確保の点で、成果や見えてきた課題がありましたら教えてください。 ◎中川 道路管理課長  まず、維持管理体制の確保につきましては、パトロールによる異常箇所の早期発見、その後の迅速な対応により、道路通行の安全性の確保につながっております。また、今ほど議論がありましたこのたびの台風第19号のような災害時におきましても、包括的な管理業務委託の中で緊急パトロールや応急対応を実施いたしました。こうした臨機応変な対応によりまして事故を未然に防ぎ、年間を通じて安定した維持管理体制の構築が確立されているのではないかなと考えております。  それから次に、地元業者の安定的な収益の確保につきましては、通年して除雪の企業体と契約することにより、収入の確保、それから除雪業者の雇用の体制が図られ、さらには除雪体制の維持、それから除雪技術の継承、こういったことに大きく寄与するものと考えております。  最後に、見えてきた課題につきましては、業者の自由裁量の部分もありますが、地元のほうから要望や苦情が多く寄せられて、集中した際には少し修繕の箇所の施工時期を調整する必要があるというところになります。 ◆荒木法子 委員  今、道路管理課長もおっしゃいましたが、次に市民サービスの向上の視点について伺いたいと思います。  地元住民にとってなじみのある業者がパトロールを行うことにより、顔が見える安心感が得られることはとても大事なことだと思います。また、制度導入前は住民と業者の間に市が入って要望や苦情を聞きながら個別に発注していたところを、今は住民の声が直接業者に入り、先ほどもおっしゃっていたとおり、要望や苦情がたくさん来ているということで、顔の見える関係が構築できていてとても迅速できめ細かい対応が可能になり、市民サービスの向上につながっているということでございました。実際に運用してみて地元の方々の声をしっかりとお聞きされているということでしたが、見えてきた課題等がありましたら改めて教えてください。 ◎中川 道路管理課長  荒木委員御指摘のとおり、なじみの業者の方が道路パトロールを行うことによって、地域の方は親近感が湧くということが非常に好評を得ているという制度になります。  市民サービスの向上の点から見えてきた課題につきましては、現在川口地域では市民からの要望、苦情の受け付けは直接業者もしくは支所の両方の受け付けが可能でございます。しかしながら、ことしから実施した三島、小国地域では、要望、苦情の受付は支所への連絡となっております。この点がちょっと違うのですが、これにつきましては地域の特性もありますが、地元の総代とか区長が住民の意見を取りまとめてきて、支所に一括して報告している今までの経緯もあります。ということで、1年目は試験的でございますので、このような形式になっておりますが、将来的には直接業者への連絡も可能となるように、今後検討してまいりたいと思います。 ◆荒木法子 委員  それでは、ちょっと地元の声をお聞きしたいと思います。地元の業者や住民の皆様からいただいている声を教えていただきたいと思います。  また、支所地域の業務軽減にも効果があったと伺っております。その点も含めて新しく導入をされました小国支所、三島支所より地元の見解を伺いたいと思います。
    ◎米山 小国支所長  小国地域の状況をお話しさせていただきます。  最初に、地元業者の声でございます。地元業者からは、業者判断で素早く道路補修に対応でき、きめ細やかな道路管理につながっている。工事写真など、書類負担が軽減された。工事の実施時期に設定がなく、みずから施工予定を立てられるなどの意見があります。  次に、地域住民や集落総代の意見でございます。業者が道路パトロールを実施して、修繕箇所を見つけて対応するので、今まで総代がやっていた見回りと書面の届け出の手間が軽減された。修繕箇所が拡大しないうちに対応してもらえるので、ありがたいなどの意見がございます。以上のように、業者、地域住民から好評を得ているものと考えております。  最後に、支所業務についてでございますが、1件ずつの契約事務の必要がなくなりまして、事務の軽減につながっております。さらに、災害時のパトロールを昨年度までは支所で行っておりましたけれども、業者が道路パトロールを実施することにより、支所での現場確認の時間短縮が図られ、被災箇所への対応を素早く行うことが可能になるなどの軽減効果がございます。 ◎斎藤 三島支所長  続きまして、三島地域の状況を御説明いたします。  まず、地元町内会長や区長の声でございますけれども、町内会の要望箇所が年度当初の早い時期に完了していて、大変スピード感を感じるという声をいただいております。また、急な要望箇所も市へ相談するとすぐに対応していただいていると喜ばれております。また、パトロール時において、その場で道路の穴埋め修繕ですとか集水ますの清掃なども行っており、要望する前に対応していただいて大変ありがたいという声をいただいております。  それから、地元業者の声でございますけれども、今従業員数に余裕がない中で、施工時期が繁忙期を避けて計画でき、比較的仕事の少ない年度当初に対応できるなど、年間の計画を立てやすいという話を聞いております。また、これまで1件ごとに見積もりから完了届まで一連の事務作業が必要であったわけでございますけれども、これが軽減され、助かっているという声を聞いています。町内会、地元、それから業者とも、比較的好意的に受けとめていただいていると思います。  それから、支所の業務でございますけれども、包括委託実施前の昨年度には随意契約が50件程度ありました。それぞれに見積もり依頼、それから見積もり合わせなど、支払いまでの一連の事務がかなり簡素化されております。このため、工事着手までの時期も早めることができましたので、先ほどの町内会、地元の声にありますように、早期に対応している点で地元から評価していただいているところでございます。また、市も働き方改革に取り組んでいるところでございますが、産業建設課の担当職員の時間外勤務も減っておりますので、働き方改革にもつながっているんじゃないかなというふうに感じております。 ◆荒木法子 委員  市民サービスも高めつつ業務の効率化に取り組んでいただいているということで、大変よいことだなと感じました。将来的には、支所地域を中心に全体に展開していきたいとさきの議会で土木部長より答弁がありました。川口、三島、小国地域に続いて、ほかの地域での導入について現在の検討状況を教えてください。 ◎中川 道路管理課長  他の地域での導入に関する今後の展開につきましては、今実施している川口、三島、小国地域の状況、導入効果、それからメリット、デメリットなどをよく検証することが非常に大切であると考えております。私ども道路管理課と支所のほうで連携を図りまして、毎年3月ごろに情報共有をするための会議を行っています。こうした中で、また検証してまいりたいと考えております。したがいまして、こういった内容を確認しながら、ほかの地域の特性、それから業者の体制、例えばパトロールが可能かどうか、それから建設業者と除雪業者が異なる場合はどうか、それから除雪企業体の形成が可能かどうか、それぞれの地域における事情をよく把握した上で受け入れ体制が整ったところから随時導入を進めてまいりたいと考えております。 ◆荒木法子 委員  引き続きよろしくお願いいたします。  次の質問に参ります。土木学会選奨の土木遺産の認定について伺います。土木遺産の認定制度は、土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、平成12年に設立をされました。土木学会は、その結果として、社会へのアピールや土木技術者へのアピール、先輩技術者の仕事への敬意とまちづくりへの活用、そして失われるおそれのある土木遺産の救済などが促されることを期待されています。このたび越路の旧浦村鉄橋が認定されたと伺いました。上記の期待される効果等を踏まえて、幾つか質問をさせていただきます。  まず、このたび旧浦村鉄橋が認定された理由を教えてください。 ◎谷畑 土木政策調整課長  このたび認定されました旧浦村鉄橋につきましては、一つの鉄道橋を岩田橋、不動沢橋、旧越路橋の複数の道路橋に分割して再利用しているということでございます。鉄道橋を道路橋に再利用することはほかにも事例があるのですが、複数分割して再利用している点が全国的に非常に珍しく、当初の設置から120年以上経過した現在も使用されているということが評価されまして認定されたものであります。 ◆荒木法子 委員  認定を受けて、地元住民の声や、また越路支所長としての感想を伺いたいと思います。 ◎早川 越路支所長  現在も道路橋として使われている不動沢橋、岩田橋の地元の区長からは、地域に密着した橋が認定されたことは地元としてありがたいし、集落になくてはならない橋で、住民の生活に密着している。地域として大事にしたいという認定の喜びの声をいただいております。  岩田橋、不動沢橋は、現在も現役として地域の生活になくてはならない橋でございます。もう1カ所は、地域の憩いの場として多くの皆さんから集っていただく越路河川公園にあります。120年以上にわたり越路地域のシンボルとして親しまれたこれらの橋を越路地域の皆さんと大切に未来へのかけ橋としてこれからも後世に受け継いでいきたいと思っております。 ◆荒木法子 委員  それを踏まえまして、それぞれの橋がかけられている不動沢と岩田と浦田、そして尽力された方々を含めて今後について話し合いの場を設けたほうがいいのではないかという声も伺っていますが、いかがでしょうか。 ◎早川 越路支所長  今ほどの質問につきましては、詳しい内容はまだ聞いておりませんので、地元の区長も含めてこれから検討していきたいと思っております。 ◆荒木法子 委員  引き続き地元の声をしっかり聞いて進めていただければと思います。  このたびの認定について、長岡市全体としてどのようにPRするのか、教えてください。 ◎谷畑 土木政策調整課長  このたび認定されたことにつきましては、既に市政だよりと土木部のフェイスブックで情報発信しているところでございますが、さらにできるだけ多くの人の目にとまるように、このたびいただきました認定書ですとか新聞記事等、旧浦村鉄橋を再利用してきた変遷などを大きなパネルにしまして、アオーレ東棟と越路支所に展示してございます。 ◆荒木法子 委員  引き続きPRをしっかりしていただきたいと思います。認定されてよかったで終わるのではなく、先輩技術者の仕事への敬意や土木技術者のモチベーションアップ、またまちづくりの活用などが期待される効果と認識しています。認定を受けて今後期待していることを教えてください。 ◎早川 越路支所長  このたびの認定でこれらの橋に光が当たりまして、改めて越路地域の歴史とともに価値ある橋として再認識されました。もみじ園、蛍などの観光資源とともに、地域の宝として磨きをかけ、さらに価値が高まることでこれらをめぐるインフラツーリズムなどにつなげ、大勢の方から訪れていただき、越路地域が活性化することをこれからも期待しております。 ◎谷畑 土木政策調整課長  御質問の中に技術者の観点がございましたので、お答えさせていただきます。  不動沢橋は平成24年度に、岩田橋は28年度にそれぞれ長寿命化対策の中で修繕工事が行われております。適切に管理をすれば長く使えるということを証明する象徴の橋でございますので、これに携わってきた技術系職員のモチベーション向上につながるものと期待しております。 ○深見太朗 委員長  所管事項に関する質問は、この程度にとどめます。    ────────※──────── 1 議案第113号 専決処分について ○深見太朗 委員長  議案第113号を議題といたします。    ─────────────────  (1) 専決第8号 令和元年度長岡市一般会計補正予算   ア 第1条 歳入歳出予算の補正中当委員会付託分 〇野口土木部長茂田井都市整備部長 〔予算書・説明書にて説明〕 ○深見太朗 委員長  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ─────────────────  (2) 専決第9号 令和元年度長岡市下水道事業会計補正予算 〇野口土木部長 〔予算書・説明書にて説明〕 ○深見太朗 委員長  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ───────────────── ○深見太朗 委員長  それでは、本件に対する意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  議案第113号は、提出のとおり承認することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  御異議なしと認めます。よって、本件は提出のとおり承認することに決しました。 ・議決事由 提出のとおり承認    ────────※──────── 2 議案第127号 長岡市水道事業の設置等に関する条例等の一部改正等について ○深見太朗 委員長  議案第127号を議題といたします。 〇韮沢水道局長 〔議案書及び資料にて説明〕 ○深見太朗 委員長  まず、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  それでは、意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  議案第127号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決しました。 ・議決事由 原案のとおり可決    ────────※──────── 3 議案第131号 市道路線の認定及び変更について ○深見太朗 委員長  議案第131号を議題といたします。 〇野口土木部長 〔議案書及び図面にて説明〕 ○深見太朗 委員長  まず、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  それでは、意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  議案第131号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり決しました。 ・議決事由 原案のとおり可決    ────────※──────── 4 議案第164号 指定管理者の指定について(大手口駐車場、表町駐車場、大手通り地下駐車場及び長岡駅大手口北自転車駐車場) ○深見太朗 委員長  議案第164号を議題といたします。 〇野口土木部長 〔議案書及び資料にて説明〕 ○深見太朗 委員長  まず、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  それでは、意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  議案第164号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり決しました。 ・議決事由 原案のとおり可決    ────────※──────── 5 議案第114号 令和元年度長岡市一般会計補正予算  (1) 第1条 歳入歳出予算の補正中当委員会付託分  (2) 第2条 繰越明許費 ○深見太朗 委員長  議案第114号を議題といたします。 〇成田中心市街地整備室長 〔予算書・説明書にて説明〕 ○深見太朗 委員長  まず、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  それでは、意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  議案第114号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決しました。 ・議決事由 原案のとおり可決    ────────※──────── 6 議案第116号 令和元年度長岡市水道事業会計補正予算
    ○深見太朗 委員長  議案第116号を議題といたします。 〇韮沢水道局長 〔予算書・説明書にて説明〕 ○深見太朗 委員長  まず、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  それでは、意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  議案第116号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○深見太朗 委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決しました。 ・議決事由 原案のとおり可決    ────────※──────── ○深見太朗 委員長  これにて散会いたします。   午後0時1分散会    ────────※────────...