桑 原 望 君 笠 井 則 雄 君
酒 井 正 春 君 関 貴 志 君
五 井 文 雄 君 小坂井 和 夫 君
丸山(勝)議長
────────※────────
〇説明のため出席した者
磯田市長 高見副市長
水澤副市長
中野地域政策監
金子危機管理監・政策
阿部政策監
監・新エネルギー
政策監・イノベーション
推進監
鈴木市民協働 近藤市民部長
推進部長
若月環境部長 森山商工部長
安達観光・
交流部長 小林農林水産部長
長谷川商工部次長 山田アオーレ
交流課長
小池市民協働課長 近藤市民活動
推進課長
栗林男女共同参画 水島生涯
学習文化課長
推進担当課長 兼
中央公民館長
川上スポーツ 成田市民課長
振興課長
宮島環境政策課長 野口環境施設課長
小林環境業務課長 里村
商業振興課長
深澤工業振興課長 佐山産業立地課長
五十嵐観光企画課長 伊藤観光事業課長
西山国際交流課長 五十嵐農水産政策課長
高橋農林整備課長
平澤農業委事務局長
河内中之島支所長 松永越路支所長
斎藤三島支所長 米山山古志支所長
佐藤小国支所長 早川和島支所長
八子
寺泊支所長 清水栃尾支所長
内山与板支所長 小林川口支所長
────────※────────
〇職務のため出席した
事務局職員
吉田事務局長 水島課長
宮島課長補佐 佐藤議事係長
鷲尾主事
────────※────────
○
長谷川一作 委員長 これより会議を開きます。
────────※────────
○
長谷川一作 委員長 なお、
報道関係者から写真撮影の申し出がありましたため、
委員会傍聴規則に基づいて委員長においてこれを許可いたしましたので、御了承願います。
────────※────────
〇
所管事項に関する質問
○
長谷川一作 委員長 最初に、
所管事項に関する質問を行います。
◆
深見太朗 委員 おはようございます。私からは、
長岡まつりに関連した質問を1点させていただきたいと思います。
本年も延期等なく、
無事長岡まつりが終了しました。発表によりますと、ことしの
長岡まつりの来場者数は、昨年を1万人上回る103万人、4年連続の100万人超えとなったわけでございます。私自身も8月2日、3日は、観光客の方々をお迎えする立場にあるわけです。また、ことしの
長岡まつりは
磯田市長にとっても市長に就任されて初めての
長岡まつりであり、昨年12月に
磯田市長も招待を受けた安倍首相の
ハワイ訪問やホノルルでの花火打ち上げなどの効果があったのか、私の体感や周りの方々からの話ではありますけれども、例年よりも
外国人観光客が非常に多かったというように感じております。
外国人観光客がふえるのは非常にありがたいことですし、うれしいことではあるんですけれども、迎え入れる側として問題となるのはやはりその対応策であると思います。そこで、最初の質問でございますが、本年の
長岡まつりにおける
外国人観光客への対応はどのようにされていたのか、お聞かせいただきたいと思います。
◎伊藤
観光事業課長 ことしの
長岡まつり大
花火大会は、
一般財団法人長岡花火財団が設立して初めての大会でもありました。
花火財団では、
外国人観光客への対応に当たり、ことし初の
取り組みとして案内図を指さしで話すことができる指さし
会話シートを活用した
案内誘導の実施や、また英語を話せる
案内ボランティアの配置、そして
花火会場に外国語を表記した大型の案内看板を設置するなど、
受け入れ態勢を強化して
花火大会の運営に当たったところでございます。
◆
深見太朗 委員 ことしからさまざまな
外国人観光客の対応をされたということですけれども、私の聞いている話で特に多かったのが、英語での対応、また中国語での対応、これが非常に多かったと聞いております。その中で一番困ったのが、中国語での対応が非常に困ったというお話を聞いています。英語での対応については、文全体がわからなくても単語、単語がわかったり、また伝えるほうも単語で伝えてもそれなりに伝わったということなんですけれども、中国語に関しては知識がない方がやっぱり多くて、もう何を言っているかわからないし、どう返していいかもわからないということで、中国語の対応について非常に困ったという声が上がっております。
続いての質問でありますが、英語や中国語など来岡が多く見込まれる
外国人観光客のそれぞれの
言語対応は検討されなかったのか、お聞かせいただきたいと思います。
◎伊藤
観光事業課長 花火大会前におきまして、
外国人観光客に対するため、英語のほかにも中国語、韓国語、
ドイツ語などの
言語対応を検討しておりましたが、結果としてことしは
世界共通語である英語を中心にしたところでございます。
その中で、今委員からお話のありましたとおり、特に中国からの観光客が増加している実情を踏まえまして、
花火会場に向かうルート上などの目のつきやすい場所にある
大型案内看板に中国語を表記したところではございましたが、実際は
チケット販売や
案内誘導など直接の対応をすることもあり、苦労したケースもあったところでございます。
◆
深見太朗 委員 やはり中国語での対応を検討はされていたということですが、今ほどお話があったとおり個々での対応がなかなか厳しかったということで、ちょっと見づらいかもしれませんが、指さし
会話シートをコピーして持ってきました。(指さしシートを示す)これ自体使われた方の評判は非常によかったんですけれども、基本的にはやはり英語、日本語ですので、中国語ですとここのピクトグラムの部分しか対応がきかず、なかなか対応に困ったという話を聞いております。ただ、この指さし
会話シート自体は非常に評価、評判がよかったということで、今後やはりこういったものを各国語でつくったり、
先ほどお話しにあったとおり、案内所のところに英語だけではなく、多国語、いろいろな言葉を使われる、お話しできる方の配置なども検討してみてはいかがでしょうか。
◎伊藤
観光事業課長 花火財団におきましても、今後、中国語を含めた
多言語シートの作成や
ボランティアスタッフの配置などを含めて、
外国人観光客の
受け入れ態勢をより一層強化するための対応を検討していくと聞いております。市としましても、
花火財団や
国際交流センター、また
長岡観光コンベンション協会などの
関係機関としっかり協力、連携しながら
外国人観光客に対応していきたいと考えております。
◆
深見太朗 委員 対応を検討されているということで、今後も
長岡まつりに関してはさらに多くの
外国人観光客が見込まれますし、また
長岡まつりだけではなく、来月には米百俵まつりや来年には
長岡開府400年のイベント等々が予定されておるかと思います。その際にも多くの
外国人観光客の来岡が見込まれるかと思いますので、ぜひそういった
外国人観光客への対応等々を検討していただきたいと思います。
また、こういった祭りなどは、行政だけじゃなくいろいろな方の協力、また各種団体の協力もありますので、そういった対応についてはおのおのがするより、やっぱり一本化してしっかりと対応策を共有したほうが対応しやすいかと思います。またそういった丁寧な対応が、
外国人観光客を含む観光客のまた来たいと思ってもらえるような心につながるかと思いますので、ぜひともそういった検討、また実施をよろしくお願いして私の質問を終わらせていただきます。
◆
細井良雄 委員 私のほうからは、米生産について2点ほどお聞かせ願いたいと思います。
本年は例年にない雨の多い年になりまして、集中豪雨などで中
山間地域では多くの被害がありました。また、これらの天候不順から心配されておりました作柄も、8月末の農水省の作況指数の発表がされましたが、平年並みとされております。しかし、
わせ品種の稲刈りがほぼ終わろうとしておりますが、平年よりも少ないという声を多く聞いております。私も自分の田んぼで5反ほどこしいぶきを収穫しましたが、ほぼ1割減というのが現状だったと思います。
コシヒカリについても始まっておりますが、10日前後から刈り取りをした人から聞きましたが、少ないという声が聞かれております。これらについて市のほうはどのような情報を得ていらっしゃるのか、またどのように見ておられるのか、まずお聞かせ願いたいと思います。
◎五十嵐 農水産
政策課長 現状では、委員から今御説明いただきました農林水産省が8月15日時点の状況から推計して発表した平年並みというデータ以外は、市でもこれ以上は持ち合わせてございません。
また、収量につきましては地域差ですとか個人差が大きく、市が平年並みという内容等につきまして、その判断が妥当かどうかということを云々するものではございませんけれども、私どもが現場の農家の皆さんの稲刈りを終えた反応などをお聞きしますと、8月中の気温が上がらなかったこと、雨等が多かったこともありまして、
わせ品種については総体的に収量が少ないという声を聞いているところでございます。その後
コシヒカリにつきましては、9月以降の
天候回復等もありまして、
わせ品種ほど落ち込みはないのではないかということも聞いておりますので、今後の
コシヒカリの収量の回復に期待をしているところでございます。
◆
細井良雄 委員 そういう状況だろうと思いますが、その点についても関心を持ってまた見守っていただきたいというふうに思っています。
次に、私は6月議会の一般質問の中で、長岡市の今後に向けた米政策についてお聞かせを願いました。来年度からは、政府による
生産数量の目標配分がなくなります。要するに
減反政策が廃止されるということでございます。それとあわせて交付金もなくなってしまうというような状況が来年度は起きるわけです。個々の農家は、来年からの営農がどのようになってくるのか不安を持っている方が大変多いというふうなのが現実ではないでしょうか。
私ども
日本共産党は、国が食糧主権を確保するためにも国民の主食である米の自給を確保するとともに、生産費に見合わない現在の
生産者米価を改善し、国の責任で生産や価格に責任を持ち、農家の経営や
農村地域の経済を守るべきだと考えております。しかし、今の現状ではそういうふうにはなっておりません。ですから、市町村としては当面の対応がどうしても必要になってくるわけでございます。
そこで質問でございます。1として、長岡市は来年度の
米生産対策については、市内の農協や農業団体などと話し合って、
コシヒカリやその他の新潟米の完売や有利販売を目指して、本年度並みの
生産調整を各団体の協力で進めるとともに、
コシヒカリに偏重した作付体系の見直し、売れる
米づくりへの変更を進めていきたいとされております。来年度に向けた市の
取り組みの現状について御説明いただきたいというふうに思います。
◎五十嵐 農水産
政策課長 今御説明がありましたとおり、平成30年以降はこれまで国が示してきた
目標数量配分というものが示されなくなるということで、これまで以上に
農家個々、
生産者個々が各自の
経営判断に基づきまして、需要に応じた
米づくりを進めていただくということが原則になっております。ただ、長岡市におきましては、農家不安の払拭を図るために、30年産につきましてはこれまでどおり
生産数量を配分する方針を
関係機関と協議の上、決定をさせていただいております。
具体的には、平成28年産の
生産数量配分をベースにいたしまして、各地域の
水田協議会におきまして
農家個々へ需要に応じた
米づくりに向けた売り切れる
米づくりのための
数量配分がなされるということになってございます。現在各JAや集荷団体、いわゆる
方針作成者ごとに進捗の違いはございますが、
農家個々への周知を行っているところでございます。
◆
細井良雄 委員 今言われたようなことでございますが、各地域の農協によってもその対応がいろいろと違っているかと思いますが、その辺についてどのように押さえていらっしゃいますか。
◎五十嵐 農水産
政策課長 基本的には、
生産数量配分を提示するということは、各農協をはじめ
方針作成者の皆様の合意をいただいているところでございますし、その中で
コシヒカリ偏重を是正して、いわゆる多様な品ぞろえで消費者のニーズを勘案した
米づくり、例えば
業務用米へのシフトですとか、そういった部分では大枠各農協とも合意をいただいているところでございます。ただ、農家周知の部分につきましては繰り返しになりますが、各農協、
方針作成者におきまして進捗に多少の違いが出てきているというふうな状況でございます。
◆
細井良雄 委員 それでは、次の質問ですが、一昨日に県経済連と米の卸売業者の会合がございまして、新米の価格提示や新品種の販売について説明がなされたと報道されております。ここでは新品種の新之助への転換、米の輸出などについても話題になったと聞いております。長岡市としてこれらのことについてどのような対応をされているのか、またどのように考えているのか、そこの点についてもお聞きしたいと考えております。
◎五十嵐 農水産
政策課長 これにつきましても繰り返しになりますが、基本的には市が何をつくれとかということではなくて、
農家個々が各自の
経営判断に基づきまして、売り切れる
米づくり、何が
消費者ニーズに合っているかということをよく御検討いただきながら、需要に応じた
米づくりをしていただくことが大前提となります。その上で、例えば
JAグループ新潟では販売力の強化や
コシヒカリの
生産抑制、
業務用米などの拡充などを柱といたします
新潟米基本戦略を策定したところであります。市といたしましても、需要に応じた売れる
米づくりに向けて、このように生産者ですとか
生産者団体の
コシヒカリ偏重から新品種や多収性米へのシフト、また
輸出用米やニーズの高い
業務用米の拡大などを後押しすべく、また多収性米の導入に向けた説明会の開催ですとか、1俵当たりの価格から1俵
当たり収入への農家の考え方の転換などを促すべく、周知に取り組んでいるということでございます。
◆
藤井達徳 委員 それでは、2点お伺いいたします。
最初に、北前船の
日本遺産認定についてお尋ねをいたします。ことしの4月に、長岡市を含めた
日本海沿岸の7道県11市町にまたがる
北前船寄港地・船主集落が
日本遺産に認定をされました。かつて江戸から明治にかけまして
日本経済や文化の基礎をなした北前船でございますが、これを現代に生かそうという
取り組みは既に数十年前から始まっているところでございます。今回の
日本遺産認定を契機として、改めて地域の再発見や広域連携による地域の活性化につなげていこうと、こういう動きが広がってきておりまして、当市としても北前船を生かした施策に今後しっかりと取り組んでいただきたい、こういう思いから質問をさせていただくものでございます。
まず最初に、当市における
日本遺産認定の
構成文化財についてと認定の意義について、当市の受けとめをお伺いいたします。
◎五十嵐
観光企画課長 順番が逆ですけれども、まず受けとめのほうを先にお答えさせていただきます。
これは長岡市を含む全国の11の自治体が共同で申請した内容が認定されたものですけれども、長岡市は昨年の
火焔型土器の認定に続きまして2年連続となりました。長岡市は2つの
日本遺産を持つことになったわけで、これは地域の宝として国のお墨つきをいただいたわけですので、これを積極的に観光面で活用していきたいと思います。
それから、
長岡市内の認定された
構成文化財ですけれども、4つございます。1つは寺泊港の集落。これは北前船がもたらす富により人口集中が進んだ海岸沿いの集落。それから、寺泊おけさ。これは北前船により伝えられた熊本のハイヤ節が起源とされる芸能。それから、聖徳寺の庭園。これは北前船で運ばれた大和の石と京都の庭師で築いた庭園。これは長岡市の
有形文化財になっております。それから、最後に
白山媛神社の船絵馬でございます。これは北前船の船主たちが奉納した52枚の船絵馬。これは国の
重要文化財になっております。
◆
藤井達徳 委員 この
日本遺産認定を受けまして、今回の議案にも出てまいりますが、
北前船日本遺産推進協議会が関係11市町によって5月に設立をされております。また、一方で民間では、8月にJRや航空会社など10社が出資した
社団法人北前船交流拡大機構が設立されております。この官と民の2つの団体の関連、連携についてお伺いいたします。
◎五十嵐
観光企画課長 北前船交流拡大機構につきましては、今現在は長岡市との直接的なかかわりはございませんけれども、鉄道、航空を中心とした大手の関連企業が中心となって設立された
一般社団法人でございます。今後協議会のほうと連携しながら民間の強みを生かした活動、特に旅行商品をつくっていただくようなことを、経済効果が上がるような
取り組みをしていただければなというふうに期待をしております。
◆
藤井達徳 委員 はい、わかりました。今回の認定を契機といたしまして、市民が北前船にまつわる自分のまちの文化や歴史を学んで地域を再発見し、そして地域への愛着や誇りの醸成につなげていくということが大事だというふうに考えております。また、先ほどの官民の団体が連携をしながら
広域観光ルートの構築あるいはガイドを活用したまち歩きなど、長岡の新たな
観光戦略にぜひ生かしていただきたいというふうに思います。
そこで、
日本遺産認定を契機に北前船を生かして市は今後どのように取り組んでいかれるのか、そのお考えについてお伺いいたします。
◎五十嵐
観光企画課長 寺泊の魚の市場通りは、
長岡市内でもたくさんの観光客が訪れる地となっておりますけれども、現在はちょっと厳しい状況となっております。そんな中で、寺泊は北の鎌倉と言われておりまして、北前船を含めたいろんな史跡、名所が多く残されております。広域的な
取り組みは協議会の一員として取り組んでいくわけですけれども、市独自の
取り組みといたしましては、まずはかつて寺泊が北前船の寄港地であったということを市民の皆さん、観光客の皆さんに知っていただくということが大事だと思っております。それには、一番の売りであります
構成文化財の1つとなっている船絵馬を積極的に見ていただきたいというふうに考えております。こうした
取り組みにおきましては、地域の
観光協会ですとか
観光ガイドの方々が果たす役割が大きいものですから、こういった方々と具体的な
取り組みについては話し合っていきたいと思います。
◆
藤井達徳 委員 はい、わかりました。今ほどの御答弁の中にも
観光ガイドの活用というお話がございました。観光における地元の
観光ガイドの役割は、非常に重要だというふうに思います。
寺泊地域では、
ボランティアガイドが2人しかいないというふうに伺いました。今後人材の育成も必要と考えます。
また、6年前に青森県の鰺ヶ沢で開催されました
北前船寄港地フォーラムに参加させていただきましたが、当時
磯田市長も一緒に御同行いただいたと記憶しております。その参加の折に地元の
女子高校生のグループがエクスカーションの際の地域の
観光ボランティアをしていたんです。大変新鮮な印象を持った記憶が残っております。こうした若い世代が自分の住む地域の文化や歴史を知り、それを人に語っていくということは、地域への愛情や誇りの醸成にもつながるのではないかと、こんなふうに考えているところでございます。
市内観光における中・高校生の活用について、市として今後どのような
取り組みをされるお考えでしょうか。
◎五十嵐
観光企画課長 学生から
観光ガイドをしてもらうといったことは、
子どもたちから地域のことをよく学んでもらうといった効果が期待されます。観光において具体的な
取り組みは現在しておりませんけれども、市政だよりの9月号で掲載しておりますが、寺泊の
トキ分散飼育センターにおきまして、大
河津小学校の児童がトキの公開時に向けて
子どもトキ解説員として活動するために市は活動を続けております。こういった
取り組みを参考にしてまいりたいと思います。
◆
藤井達徳 委員 ぜひ未来ある若い人材を活用しながら、
観光ボランティアガイド、こういったものを育成しながらまた
観光振興にもつなげていっていただきたい、こんなふうに期待をしているところでございます。
次の質問でございますが、かつての北前船による寄港地の繁栄をヒントにして、未来へ向けての
地域間交流や観光の活性化を考えることを目的として、
北前寄港地フォーラムが毎年各地で開催をされてきております。当市でも5年前に開催をされまして、来年、再度開催が予定されているところでございます。来年度当市での開催は開府400年を記念しての事業であり、長岡の魅力を全国に発信するまたとない機会というふうに捉えております。会場を
アオーレ長岡にしたり、あるいは物産展の開催を行うなど創意工夫した
取り組みも必要かというふうに考えますけれども、市のお考えはいかがでしょうか。
◎五十嵐
観光企画課長 来年度の予算にかかわることですので、確定的なことは申し上げられませんけれども、平成24年に
寺泊地域で
北前船寄港地フォーラムを開催いたしました。その際は
寺泊地域のイベントという形で開催いたしましたけれども、当市で来年開府400年の年に開催するとなれば、長岡藩はかつて信濃川の水運を利用して米の輸送基地として新潟湊を利用していたわけですので、
寺泊地域だけでない北前船との関係がございます。そういったことを考慮して検討してまいりたいと思います。
◆
藤井達徳 委員 開府400年という大きな節目での開催でございます。時期はまだ確定的でない部分もありますけれども、秋ということになれば米百俵まつりですとか酒の陣なんかも控えているわけでして、こうしたコラボでの開催なんかも検討していったらどうかなというふうに思いますので、ぜひ御検討のほうをよろしくお願いしたいと思います。
この項の最後の質問になりますけれども、北前船に関連して、国では全国の観光地を共通のテーマでくくり、国内外の観光客の誘客を目指す
テーマ別観光による
地方誘客事業に力を入れています。旅の中心に特定のテーマを据えることで、旅行者はそれを深く探求する質の高い旅が楽しめます。さらに特定のテーマに関連する
地域同士が連携をして観光客の誘致や
周遊観光にもつなげるなど、より効果的な
観光振興策を推進することが可能になるというふうに思います。2016年度からスタートした国の支援事業では、各協議会へのパンフの作成や周遊プランづくりなどさまざまな支援が受けられ、これまで忍者、全国御当地マラソンなど、共通のテーマに基づく13事業が採択されていると伺っております。当市でも北前船だけでなく、花火や酒蔵めぐり、こうした全国に誇れる観光資源がございます。こうした共通テーマを活用して広域観光に取り組んでいってはどうかと考えますが、市のお考えをお聞きしたいと思います。
◎五十嵐
観光企画課長 長岡市におきましては、昨年5月に中越地域の12市町村の自治体、観光団体により設立しました中越文化・観光産業支援機構におきまして、昨年度、良寛ですとか河井継之助といった幾つかの共通テーマによるモニターツアーを開催いたしました。どういったテーマが誘客に有効であるかといったことを見きわめながら、また国の交付金、補助金を注視しながら検討してまいりたいと思います。
◆
藤井達徳 委員 わかりました。共通の旅のテーマを持った旅行というのが今後主流になってくるかというふうに思います。今後の施策に期待をしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
次の質問でございます。農家の収入保険制度についてお尋ねをいたします。先ほども細井委員のほうから、この長岡の農業を取り巻く課題についての質問がございました。少子高齢化や食生活の変化による主食用米の国内需要の減少、あるいは農家の稲作中心から野菜栽培などへの経営の多角化、複合化といった経営そのものの変化、そして2018年度からの米の
生産調整の廃止など農業政策の大転換期とも言われております。こうした中、農家の経営安定対策の一環として新たに2019年産の農産物から収入保険制度が導入されるというふうに伺っております。そこで、まずこの新しい制度の概要と、既存の農業共済制度との違いについてお尋ねをいたします。
◎五十嵐 農水産
政策課長 自然災害によります収穫量の減少や農産物の価格下落などによりまして農家収入が減少した際に、国と農家が拠出する保険金と積立金から一定額を補填する仕組みでございまして、青色申告の実施が条件となっております。また、具体的な内容といたしましては、基準収入の9割を下回った場合に下回った額の9割が補填されるという仕組みになってございます。
これまでの制度との違いは、例えば対象の品目が原則的には全農産物に広がったということ。また、自然災害だけでなく、価格下落にも対応できるようになったということ。また、これまで地域単位での平均的な基準に対しての補填だったものが、
農家個々の収入を基準とするということなど、品目を限定せずに個々の農業収入全体を見て総合的に対応できる制度になって、セーフティーネットが広がったというふうな制度でございます。
◆
藤井達徳 委員 よくわかりました。今回の制度なんですが、農家の経営安定化に加えて、食生活の変化に伴う生産品目の多角化にも対応した、いわゆる強い農業経営を後押しする制度として導入の意義は大変大きいというふうに捉えておりますが、当市として新たなこの制度導入の意義についてどのようにお考えでしょうか。
◎五十嵐 農水産
政策課長 近年多発します自然災害ですとか国際情勢の変化によります農産物の収量減少や大幅な価格下落につきましては、農業者の経営努力のみにおいてはカバーできない場合もございます。そんな中で、気象条件等に大きく左右されやすい農業収入全体に対するセーフティーネットの創設は、新規参入等を考えていらっしゃる方にとっても非常に意義があるものだというふうに考えておりますし、農業者全体にとりましても創設の意義は大変大きいものというふうに考えてございます。既存制度がまだ残る部分もございますので、選択性になるために
農家個々の
経営判断に基づきましてリスク回避策としてどの制度に加入するか、見きわめが非常に重要になってくるというふうに思っております。そのために選択の際の判断材料として、今後はよく制度周知をさせていただくということが重要かなというふうに捉えております。
◆
藤井達徳 委員 制度の意義について、農家全体にとどまらず、これから新規参入する人たちにとっても大変意義深い制度であるという、こういう認識をいただいたわけでございます。今回の制度導入に当たって、まず強制加入がなくなるということによりまして、掛け忘れということの防止でありますとか、新しい制度そのものの理解をどう進めていくかとか、いわゆるならし対策といった既存の類似制度が維持される中での選択をどう判断していくか、あるいは青色申告ということが加入の必要条件として課されているわけであります。この青色申告が少ない農家、青色申告をやっている方が少ないというふうに言われておりますけれども、こうした農家への手続上の支援など、この制度が円滑に導入されていく上で幾つかの課題が考えられるわけでありますが、この制度導入に当たっての市のかかわりですとか支援についてどのようにお考えでしょうか。
◎五十嵐 農水産
政策課長 収入保険制度の周知ですとか加入促進の窓口は、これまでの既存の農業共済制度の窓口でもあります農業共済組合が担うというふうにされております。
そこで、この6月には長岡市を管内といたします中越農業共済組合をはじめ、市内の5農協、あわせて今ほど御紹介にありました青色申告の関係もございますので、長岡税務署、また県地域振興局に加えまして当長岡市も参画いたしまして、収入保険制度等推進連絡会を立ち上げたところでございます。先ほども申しましたとおり選択加入でございますので、ともするといずれの保険にも加入しない、いわゆる未加入、無保険の状態となることも可能性としてはございますので、万が一の場合、そういった無保険者を出さないためにも、今後も収入保険制度等推進連絡会を中心に加入前提となります青色申告の周知も含めまして、収入保険制度の制度周知に長岡市としましても努めてまいりたいというふうに考えております。
◆関正史 委員 私は、観光面でまた伺いたいと思いますが、与板の中川清兵衛記念BBQビール園について伺いたいと思います。
本年の利用者数、経営状況はどのようになっておるでしょうか。
◎五十嵐
観光企画課長 与板のビール園につきましては、ことしは4月22日にオープンしまして、8月末現在まで約7,000人の利用がございました。10月21日までの営業を予定しておりますが、目標を1万人としております。
経営の状況ですけれども、昨年は専門の事業者から運営していただいたわけですが、ことしは地域の11名の方々が共同で出資をし、株式会社を設立して運営をしていただいております。非常に試行錯誤しながら、必死に熱心になって運営をしていただいているところでございます。
◆関正史 委員 今ほどお聞きしたように、地元の方が非常に頑張っているというふうにお聞きしているわけですが、そういった中で問題点はあるのかないのか。
もう1つ、もう少しやってシーズンが終わるわけですが、店じまい後の来年度のオープンまで、その辺は、テントということもありますけれども、どのような状況になるのか伺います。
◎五十嵐
観光企画課長 現在の問題点といいますか、課題でございますけれども、やはりビール園は営業をしているわけですので、リピーターをふやすことも大事ですし、新規のお客をふやしていくことも大事です。ですので、より広域的なお客様を誘客していくといったことが課題だと思いますし、やはり飽きられないように、いろんな創意工夫を日々していかなければ厳しいかなというふうに思っております。
来年度以降につきましてですけれども、昨年からことしにかけてはテントを崩さずに、県のほうの理解も得ましてそのまま、テントを張ったまま冬を過ごしまして春から営業ができました。来年度につきましても、この事業は継続して実施していきたいと思っておりますので、河川空間の有効活用という観点もありますので、またテントを残して春から営業をしたいというふうには考えております。
◆関正史 委員 その中で、中の道具、調理器具といいますか、そういったのも結構移動しなければならないというようなことも聞くわけですけれども、その辺はどんな状況ですか。
◎五十嵐
観光企画課長 この冬はテントはそのままにして、各備品については支所地域の中の施設に収納をしたんですけれども、かなり備品が多くございますし、降雪もございますので、なるべく近くにしまえればというふうに思いますが、そういったところは毎年支所と事業者の方と相談しながら決めてまいりたいと思います。
◆関正史 委員 今ほどの件が結構地元の方にとって悩ましいところかなというような雰囲気を私は受けているわけですけれども、そういった中でまた営業そのものは順調にいったとしても、そういうところで物すごく経費をとられるという部分もあるのかなというふうな思いもあります。ですので、その辺できる限り低コストの中でやれるような支援をしていっていただきたいなと思います。
ビール園に行く交通費の支援といいますか、割り引きといいますか、それを現在やっているわけですが、この辺は今後どのように考えておりますか。
◎五十嵐
観光企画課長 現在は、団体客の貸し切りバスの利用に当たって、それから個人もしくは小団体の方々のタクシーの利用に対して支援をしているわけでございますけれども、やっぱりちょっと郊外のほうにあるといったことでそういった支援をしてございます。ただ、この事業につきましては、最終的には自立して経済が回っていくということが目的ですので、またことしの営業状況、来年度以降も見据えながら、その辺事業者の方々とも相談しながら、継続していくか、どういった形に変えていくかとか、検討してまいりたいと思います。
◆関正史 委員 その辺は状況を見ながら、支援するところはしながら、せっかく地元の方々が本当に頑張っていられると思いますので、その辺を見きわめながら支援していただきたいなと思っております。当然自立が目標であることはそのとおりでございます。
それに対応して栃尾の外山脩造について伺いたいと思いますが、外山脩造賞の概要について伺いたいと思います。
◎深澤 工業
振興課長 お尋ねの外山脩造賞につきましては、アサヒビールが社会貢献の一環といたしまして、同社の創設者であります外山脩造の名を冠する賞としまして平成23年度に創設した賞でございます。
受賞者につきましては、長岡市が有識者で構成する選考会を経まして、候補者二、三名程度をアサヒビールに推薦しまして、アサヒビールがその中から1名の受賞者を決定するというものでございます。推薦の要件につきましては、個人、団体を問わず長岡市の産業界の発展に貢献した方となっておるところでございます。
今年度は第7回となっておりまして、栃尾ニット株式会社の代表取締役の稲田育彦さんが長年の栃尾地域の繊維産業の発展に貢献した功績によりまして受賞者に決定をしたところでございます。なお、受賞者につきましては、本年4月に外山脩造翁顕彰会が設立され、栃尾地域で受賞会を行いたいという機運の高まりを受けまして、10月8日に開催されます街道まつりに合わせて栃尾産業交流会館おりなすの中でとり行う予定となっておるところでございます。
◆関正史 委員 外山脩造翁の顕彰会も発足したということも聞いておるところでございますし、初めて栃尾で授与式がなされるということでございます。やはりこういったことは、外山脩造翁の地元、出身地である栃尾で今後も授賞式をやるべきと思いますけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。
◎深澤 工業
振興課長 外山脩造賞の開催地につきましては、外山脩造翁顕彰会の会員の皆様の中におかれましても今後も栃尾地域で授賞式を開催したいというような御意向をお持ちの方もいらっしゃると伺っているところでございます。今後の受賞式につきましては、特にアサヒビールの中で取り決め等はないと伺っているところでございますので、主催者でありますアサヒビールですとか関係者の方々の意見を伺いながら、栃尾地域をはじめ来年度以降の開催地について検討してまいりたいと考えているところでございます。
◆関正史 委員 ぜひ地元の栃尾でされるよう検討を願いたいと思います。
長岡市は、歴史上活躍された人物を生かしたまちづくりもしているわけでございますけれども、外山脩造翁を生かした
観光振興策、こういうことについて伺いたいと思います。
◎五十嵐
観光企画課長 外山脩造につきましては、平成27年度に没後100周年事業として地域団体と行政で実行委員会をつくりまして、まずは栃尾地域内で先人を見詰め直そうというふうな
取り組みが行われました。具体的には、記念講演会ですとかリーフレットの作成などを行い、またその際に外山脩造翁ゆかりの地と江戸・宮彫り見学ツアーというのを開催いたしまして、外山家の生家の庭園が見学コースに組み入れられたということがございました。なかなか外山脩造翁につきましては、若いうちに出て行ったわけですので、物がそんなに長岡には残っていないという状況です。生家についてはすばらしい庭園と茶室がございまして、非常に魅力的なんでございますけれども、今現在も外山家の方々が住んでいる個人の住宅ですので、協力いただける範囲でそういった生家も活用しながら、顕彰会の方々、それから栃尾の
観光協会の方々と相談をして、どうやったら外山脩造を生かして誘客につなげられるかといったことを検討してまいりたいと思います。
◆関正史 委員 今ほど
観光企画課長がおっしゃいましたように、生家の庭、池、茶室というのは、私はすばらしいなと思っていますし、私も何回か訪れさせていただきましたが、コケともみじ、池もだいぶ広いわけですが、泥がだいぶたまっているかなというふうな思いもあります。あれを管理するには個人としては大変なんだろうなというふうな思いもありますし、あそこを何とか生かせればまたすばらしい観光資源の1つかなと思っているわけでございます。長岡市の魚が錦鯉になりました。県の観賞魚にもなりました。あの池を整備してちょっとした錦鯉を放せば、またすばらしい観光資源になるのかなという思いがあります。今ほど
観光企画課長が言われたように、いろいろなかかわりがあるわけですし、外山家の方もそこに住んでいられるわけなんで、なかなか一気にというわけにはいかないとは思いますし、その辺の調整は大切かと思いますが、何とかあの資源を生かせる方向で今後も進めていってもらえればありがたいなというふうに思っております。
◆加藤一康 委員 それでは、私のほうから商工部のほうにお尋ねをしたいと思います。
起業支援、仕事を起こすほうの起業ですけれども、最近ちょうど年代がそうなんでしょうか、我々の年代の子どもがそろっと帰ってくるから長岡で開業あるいは起業したいんだけれどもという相談を数件受けました。私としては、当市の制度の担当窓口を紹介して何とか起業に結びつければなというふうに思っていたんですが、その後の結果を聞きますと、長岡じゃなくて近隣の自治体に行って起業をすることになったということが起きまして、何ゆえ近隣の自治体のほうに行くのかなと。長岡の支援制度に何か不足感があるのか、あるいはまたそれ以外の原因等があるのか、起業しやすいまちとして長岡が選ばれるための政策というものはしっかり起業者に届いているかどうかという視点で一、二点ちょっと政策の議論をしてみたいんですが、まず最初に今申し上げたとおり、起業支援の
取り組みというものは関連機関と連携した
取り組みを4つほどやっています。起業セミナーあるいは起業相談の窓口設置等々ですけれども、これらの
取り組みというのはどこの自治体も大なり小なり取り組んでいる。今回私に相談をしてきた複数の方々が、それぞれ別々ですけれども、今回長岡ではなくて近隣の自治体を起業場所として選ばれたこと、そのことを考えたときに、担当課としてはどういうことが原因だったと感じておられますか、まずそこをお聞かせください。
◎里村
商業振興課長 原因につきましては特定しづらいというふうに考えておりますけれども、起業の場所を選ぶ際にはターゲットとなります顧客が多くいる場所、もしくは仕事の形態によって場所を問わない場合いろいろなことがあるというふうに、起業される方によって重視されるものがかなり異なってくるというふうに感じております。起業支援センターには、年間延べ300件の相談が寄せられております。その中には、市外から長岡で起業したいという方もいらっしゃれば、長岡に住んでいますけれども、顧客が隣というところで、長岡に住みながら隣で起業される方、そういう方もいらっしゃいます。また、話を聞いておりますと、例えば起業する場所の家賃なり、周りの環境、そういったところの兼ね合いで結果として隣で起業したとか、そういうふうな声も聞いております。あと市の起業の補助金の募集がちょうど終わっていたとか、そういうのもありますが、さまざまな原因がありますので、原因というのは特定しづらいんだろうなというふうに考えております。
◆加藤一康 委員 特定しづらいという点はわかるんですが、その起業まで結びつかなかった人の長岡市の制度に対する意見ですとか思いというものは、どこかでやっぱり聞く機会を設けたほうがいいんではないかなと思います。今
商業振興課長の答弁では、起業支援センターに300件もの問い合わせがあるんだと。しかしながら、制度の利用を見るとそういった数字にはほど遠いわけです。そういったことも含めて、例えば起業者のニーズの把握というものについてはどんな考えをお持ちですか。
◎里村
商業振興課長 起業される方のニーズの把握はやはり起業のセミナーであったりとか、あと起業支援センターへの窓口相談、そういったところでどういう起業をしたいか、どういう形で今後生活を立てていきたいか、そういったところからニーズを把握しております。
◆加藤一康 委員 はい、わかりました。
そこで、ちょっと考えが違うかもしれませんけれども、私は起業支援センターに相談に来た人たちなり、あるいは商業振興課に起業のことで相談の問い合わせをした人たちが、その後どういうところで起業しているのか、あるいはまた長岡でしっかり起業に結びついているのかということについては、やはり担当課としてもその後の調査といいましょうか、そういったことを自分たちのデータとして持っておくべきではないのかなと。今
商業振興課長の答弁を聞くと、うちの制度はうちの制度でやっているけれども、選ぶ際は客層や仕事の形態によって重視するものが異なっているんだといって、何かいま一つ、もう少し踏み込んだ、やっぱり起業したいという人たちの意欲を何とか長岡市のところに結びつけられるような、踏み込んだような対策を今後考えていく必要があるんじゃないかなと思いますけれども、その点いかがですか。
◎里村
商業振興課長 今の委員の御指摘のとおり、起業をされた方の追跡、要は起業の背景だとか、最初相談に来られていましたけど、だんだん足が遠のいていった方のフォローとか、そういったさまざまなことがあるわけですけれども、今も起業された方についてはフォローをしっかりやっているわけですが、相談に来て足が遠のいた方もしくは起業を諦めるよというような話が聞こえてきた方、そういったところのフォロー、追跡というのは、これから少し検討していきたいというふうに考えております。
◆加藤一康 委員 ぜひそんなことも取り組んでいただきたいなと思います。
そこで、平成27年度から始めた長岡市未来の起業家応援事業補助金(チラシを示す)、これはもう全国的にも自治体が1,000万円出すというのは断トツな、興味を引くようないい制度だと私も当初思っていました。しかしながら、これをよく見ると起業する人には1,000万円の制度が使えないんですよね。何を言いたいかというと、表は起業は長岡がいい。長岡市は新たな需要や雇用を創出して、将来の成長が見込める事業を立案、長岡で起業したいという意欲あふれる皆さんを対象に最大1,000万円を補助し、応援しますと。また、その下の段には、起業するあなたを最大1,000万円応援します。これを見ると、起業する人がこの1,000万円の支援制度に申請を出せるという勘違いをするわけですよ。ところが、裏を見ますと、成長発展枠とスタートアップ支援枠と二手に分かれていて、1,000万円の枠のところは公的資金の交付を受けた起業・創業5年未満の者ですよと。こういう対象者に変わっているわけです。表と裏が全く違う制度になっている。このことについては、起業してからこの1,000万円の補助金にエントリーできない、こういった補助金の制度なわけですけれども、これはなぜこういうふうになっちゃったんですか。私も今さら聞くのも、3年もたっていて、もっと早聞けやと言われるかもしれませんけれども、ずっと何かおかしいなと思っていて、たまたま今その起業のことでちょっと関心があったもんで、もう1回見たらこういう事実になったわけですけれども、制度設計の理由を含めてこれはどういうふうに解釈すればいいんですか。
◎里村
商業振興課長 まず、起業を支援するという考え方ですけれども、事業が軌道に乗っていくまでのおおむね5年間を起業支援というふうに考えております。制度の趣旨ですけれども、長岡がどこよりも起業しやすいまちであることを全国にPRしつつ、市民をはじめ多くの方々から起業に関心を持ってもらい、実際に長岡で起業して事業を成長させていく、そのための支援制度ということで創設しました。1,000万円の成長発展枠のほうにつきましては、委員の御指摘のとおり起業をしてからの支援となっております。そのためには国の創業補助金や県のにいがた産業創造機構、NICOの起業の補助金を活用して、2年目、3年目、4年目のところの事業を発展させていくための部分のところで1,000万円の支援を設けております。
それと、その前段階としまして、新たに起業する支援メニューとしまして、起業の希望者などの声を受けて平成28年度からスタートアップ支援枠というものを設けまして、これから起業する方を対象に、U・Iターン起業であったりとか、地域課題の解決、そういったものに対して最大150万円の起業の支援を行っているというものであります。
◆加藤一康 委員 スタートアップ支援枠については28年度の
取り組みですから、それはそれでいいです。私が言いたいのは、このチラシがあらぬ誤解を生みませんかということなんです。起業は長岡、申請してみたら、いや、国の支援制度を受けた人ですよと。ここでほとんどの人が、何だ、1,000万円には起業したい人は申請できないのかという事態なわけです。これを、ことし3年目ですけれども、今後ともこのチラシでいくおつもりですか。
◎森山 商工部長 今も
商業振興課長が答弁したとおり、1,000万円補助金、そもそもの制度の出発では起業しやすいまちのPR、そういったところに主眼が置かれていたというのは間違いありません。一般論から言えば、初めて起業する人が1,000万円なければ起業できないという資金計画は本来非常に現実的には難しい話であって、やっぱりある程度軌道に乗ったところに1,000万円の支援を行ってさらなる成長、発展を促すという趣旨でございます。この制度も含めてなんですが、今後応募していただく方に、私ども応募される側がしっかりとその辺の説明をしていきたいと思いますし、表現についてはまだちょっと工夫の余地があるかなというふうに考えています。
◆加藤一康 委員 商工部長は工夫の余地があると。私は工夫なんかより、早く別なものをつくったほうがいいんじゃないかなと思います。それはまた新年度のことですから、あまり深くは言いませんけれども、これを見て1,000万円云々の起業支援金のうたい文句のPR効果があまりにも強過ぎて、実際の制度との乖離というか、そういったことで、いや、長岡は違ったいやということがささやかれているということも事実ですので、私は工夫の余地というよりも、この対象者なり補助金額の成長発展枠とスタートアップ支援枠に、この制度に沿ったPR効果の高いチラシにぜひ一考をお願いしたいなというふうに思っています。
毎年毎年いろんな決算あるいは予算で、この実績はどうですかという質問がそれぞれの委員会あるいは議会でも話題になっています。この未来の起業家応援事業補助金は先般2次募集も行われたというふうに聞いていますけれども、これまでに比べて本年の状況についておわかりでしたらお答えいただきたいと思います。
◎里村
商業振興課長 まず、1,000万円のほうの成長発展枠です。27年度は3件の応募がありまして、1件を採択しております。昨年度につきましては2件の応募で、審査の結果、採択がありませんでした。本年度は電話での問い合わせは数件ありましたけれども、今のところ申請はありませんでした。
あと、昨年度から始めました150万円のスタートアップ支援枠ですけれども、昨年度は10件の応募で5件を採択いたしました。今年度は、5月の1次募集が10件の応募で6件を採択しております。2次募集では、今6件の応募がありました。来週審査を行う予定でおります。
◆加藤一康 委員 今の御答弁をお聞きして、いろんなところの資料を見ますと、推計ですけれども、
長岡市内では今180社程度は起業しているんじゃないかというデータもあります。補助金の応募状況を見ると、先ほども申し上げましたように、今
商業振興課長が答弁したような件数でしかない。あるいはまた、一番大きな成長発展枠については、ことしも申請は今のところないというような状況なわけです。起業する人は、長岡市の補助金の募集時期に合わせて起業するものではないということは申すまでもありませんけれども、起業しやすいまちを目指すのであれば、他市の例も担当課から資料をもらってありますが、他市に比べて有利な条件を提示できるように、今後も全業種を対象としながら、補助金額はイノベーションなどに取り組む事業あるいはそれをサポートする周辺の事業者には手厚くするなど、行く行くはUターン・Iターンの人を受け入れて、長岡の居住者が少しでもふえるような、そういった優遇策を持って、都市間競争にも政策で負けないようにぜひお願いしたいわけであります。
時間がありませんので、私としては、制度を創設して3年が経過するわけですので、先ほどのチラシの問題あるいはまた起業が進んでいるようだけれども、補助金の利用は進んでいないようなこういった実態、そういったことを含めて制度の見直しについてはぜひ深く議論をしていただきたいと思いますが、この見直しについてはどのようにお考えですか。
◎森山 商工部長 御指摘のとおり、起業・創業というのはこれからの長岡を考えていく上で非常に重要な課題だと思っています。ただ、長岡らしさを考えると、起業・創業のメリット、例えば長岡のマーケットの大きさであるとか、3大学1高専の力であるとか、これはもうすぐ4大学になりますが、さらには企業のすぐれた技術があるとか、そういうトータルな面での起業・創業、これが一番有効ではないかなというふうに考えています。例えば、長岡高専ではもう既に学生の起業をカリキュラムに取り入れて取り組もうという姿勢もございますので、長岡市としてはこういった動きと連携しながら、補助金も重要でございますが、トータルで起業・創業で選ばれるまち、これを目指してまた事業の見直しを進めていきたいというふうに考えています。
◆加藤一康 委員 商工部長から上手にまとめてもらったというか、今回は工業振興のものづくりについては質問しなかったわけです。そこはまた別の機会に議論させてもらいたいと思いますけれども、いずれにしても商工部長のおっしゃるとおりと言えばそれまでですが、起業しやすいまちということで起業支援センターを含めて政策金融公庫あるいは商工会議所、そういったところと連携を深めているとはいうものの、やはり理想は1カ所に集まって相談する人がワンストップサービスで対応してくれるような、そういったことも視野に入れた検討もぜひ加えていただきたいなということを申し上げて、質問を終わりたいと思います。
◆水科三郎 委員 私のほうから2点質問いたします。
最初に、新産業団地についてお尋ねいたします。ことしの3月25日ですか、北スマートインターと槇山町亀貝線のところにある稲葉踏切が改良され、開通いたしました。これは信濃川を挟んで東西線が一直線になった関係上、非常に便利になると同時に交通量もふえました。それにしても地元としては、東側のほうに行くに非常に便利になったということで喜んでいるところでございます。
そうしたスマートインターの南側のところに新産業団地が計画されております。これについては、春先に地元関係者あるいは地権者について説明があったわけでございますけれども、いまだ詳しい説明はございません。春先の説明では後日詳しく説明申し上げますという話でしたけれども、全くまだ話がないもので、地元ではどうなっているんだとよく聞かれますけれども、この新産業団地の進捗状況についてまずお尋ねいたします。
◎佐山 産業立地課長 新産業団地の整備につきましては、長岡土地開発公社が事業主体となりまして、長岡市と連携して進めている事業でございますが、現在は市街化区域編入に伴う都市計画部門と農業部門との調整を新潟県及び北陸農政局と行っており、ようやく最終段階に入ったところでございます。その調整が整いましたら、今ほどそれっきり説明がないというお話がありましたけれども、改めまして住民説明会等を行い、さらに国土利用計画審議会、都市計画審議会で土地利用計画の変更について御審議をいただく予定でございます。また、こうした
関係機関との調整、協議にあわせまして、産業団地内の道路ですとか公園、調整池といった各施設の実施設計を進めているところでございます。
◆水科三郎 委員 それでは、計画どおりにこの新産業団地が進行しているということでよろしいんでしょうか。
◎佐山 産業立地課長 今のところおおむね予定どおりのスケジュールで進んでございます。
◆水科三郎 委員 スケジュールどおり進んでいるということでございますけれども、たしか開発行為によって公園等をつくらなければだめではないかと思うんですけれども、今回の場合どういうふうなものができるのか、まずお聞かせください。
◎佐山 産業立地課長 委員のおっしゃるとおり、開発区域の面積が20ヘクタールを超える大規模な開発になりますので、都市計画法に基づきまして面積が1,000平米以上の公園緑地を2カ所以上かつその面積の合計が開発面積の3%以上となる公園緑地を整備する必要がございます。そこで、当産業団地では、6,200平米、4,800平米、合わせて1万1,000平米となる2つの公園緑地を整備することでこの基準をクリアさせております。
◆水科三郎 委員 委員長、一つお願いがあるんですけれども、他の委員会も若干絡みますので、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。
今の話がございましたけれども、そういった公園とか調整池あるいは道路網等について、基本設計という話も出ました。この中で公園についてちょっとお尋ねしたいと思うんですが、実は私の近くにも長岡で初めての工業団地ができて、公園ができております。でも、実際あそこに公園があるということは付近住民もあまり知りません。それと同時に、公園がつくってあってもこれは何の広場なんだと、そこに勤めている従業員自体もあまり知らないと。あそこを使ったのを見たことがないというのが現況でございます。
そんな中で、以前地元の人たちと一緒に長岡地域のある団地等の公園を見て回ったんですけれども、いずれにしても使われているような形跡はございません。そんな中で、今回公園が1万1,000平米、1町1反ぐらいの農地が潰れて、個人資産からすれば相当の額でございます。市のほうは問題ございませんけれども、いずれにしても相当な面積を潰されるわけでございます。
そこで、先ほど話がありましたように、基本設計の段階ということでございますので、できてからでは困りますけれども、基本設計の段階にこの公園をどういう目的、どういう方法で活用しようか、団地内の人たちが昼休みであれば自分の工場あるいは自分の会社の中でのキャッチボール等は十分できます。そこを活用するということはほとんどないはずですので、それは団地だけではなくて、その地域あるいは市全体の何とかそういった思いをかけた公園をつくるべきではないかと思うんです。そうしたことでこの公園については非常に、今までどこを見ても使われていないというふうに言われておりますけれども、この公園については1万1,000平米という公園でございますので、何とか市民や地域の人たちが気軽に、あるいは思いを込めた公園をつくっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎佐山 産業立地課長 産業団地内に整備する公園につきましては、本来は産業団地内で働く方々の健康維持、増進の場、また災害時の一時避難場所といった利用目的があるわけですけれども、おっしゃるとおり当産業団地の周辺には住宅地がございますことから、近隣住民をはじめ多くの方から利用してもらうための工夫も必要だと考えておりますので、今いただいた御意見等を踏まえまして設計を担当する公園緑地課と検討してまいりたいと思います。
◆水科三郎 委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に、再三再四この委員会でも議論されておりますけれども、空地の管理についてちょっとお尋ねしたいと思います。長岡市に空地の管理についての問い合わせは、28年あるいは27年どれぐらいの件数が寄せられているか、まずお聞かせください。
◎小林 環境業務課長 平成27年度につきましては67件、平成28年度につきましては78件の市民からの苦情の連絡をいただいております。
◆水科三郎 委員 確かに年々ふえているのは事実でございます。そして、大体場所も決まってきているようでございます。その中でどのような苦情が、あるいは場所が、区域がわかれば区域も大別して教えていただければ一番ありがたいと思うんですが。
◎小林 環境業務課長 まず、市民の方から苦情の連絡をいただいた場合の対応について御説明させていただきます。
長岡市では、平成2年に長岡市空き地管理の適正化に関する要綱というのを定めまして、その要綱に基づきまして対応をしております。具体的な対応としましては、市民の方から苦情の連絡をいただいた場合、職員がまず現地の確認をします。その上で、その現地の敷地の所有者もしくは管理者を確認しまして、管理者に対して現地の草が繁茂している状況の写真を同封いたしまして、敷地の除草のお願いの文書を発送しております。文書を発送後に現地の確認を行いまして、まだ除草等がなされていない場合は再度文書にて依頼をしております。また、本人が草刈りが実施できない場合については、専門業者のあっせんを行って草刈りの依頼を行っております。
それともう1つ、市内の空き地の状況ですけれども、長岡地域の状況なんですけれども、市内には大きく分けて市街化区域と調整区域というのがあります。苦情をいただいている中のおおよそ78%が市街化区域の空き地で除去いただいております。残りは、市街化調整区域になります。
◆水科三郎 委員 それで、皆さんがその要綱に基づいて地権者、施設管理者等に通知をされているということですけれども、実際の改修率といいますか、そういったものはどれぐらい進んでおりますか。
◎小林 環境業務課長 まず、平成27年度におきましては、苦情件数67件に対して私ども67件指導を行いました。それで、実際に草刈りを実施していただいた方は57件、実施率としましては85%になります。また、平成28年度につきましては、78件の苦情に対して草刈りを実施していただいたものは55件、実施率としましては70%となっております。
◆水科三郎 委員 通知することによってそれでも相当改修されていると思いますけれども、残りの部分については何らかの事情があると思うので、それも1回だけの通知ではなくて、2回、3回と通知していただきたいと思います。
そこで、実はその付近の、もう場所が決まっているようでございますので、毎年時期になると市に電話をしたり、あるいは町内会長にお願いしたり、町内会長はちょくちょくかわりますので、連絡するのが嫌になったということで黙っておる方も結構おられるんです。
そこで、もう場所も決まっておりますし、何とか一々市民からの苦情だけではなくて、もう決まっているところについてはちょっと把握されておいて、それを市のほうで確認、市の皆さんが全員で調査するということではなくても、例えばその地域に住んでいる職員もおります。きのうもそんな話が出ましたけれども、職員とかあるいはごみ収集車等にお願いして、その地域はどうだったかとちょっと見てもらうだけでもいいんじゃないかと。そして、皆さんのほうで確認した後で一応通知するということで、市民の連絡だけを待たないで市のほうで積極的に採用すべきではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎小林 環境業務課長 現在悪質な場合のケースにつきましては、私どもも苦情が来る前に継続して空き地を確認して除草の依頼をしているところもございます。しかしながら、長岡市全ての空き地を管理することはなかなか困難な状況がありますので、基本的にはできません。基本的に空き地というのは私財産、個人の財産ですので、本来ならば所有者からしっかりと管理をしていただきたいと思っております。しかしながら、委員が言われるように、町内会や空き地の周辺の住民の方がお困りな状況がありましたら、私どもは要綱に基づきましてしっかりと対応をしていきたいと思いますので、その際は環境業務課のほうに御相談をいただきたいと思います。
◆水科三郎 委員 確かに私は全体のことを言っているんじゃないんです。毎年来る場所は決まっているから、そういうものはもう担当のほうで見て連絡もしてほしいということなんです。それで、毎年言う人は、もう嫌になったと。構わんでおけば、中には市から連絡が来るまで構わんでおくいやと言う人もおります。一旦聞いてみたんです。どうして構わんでおくんですかと言うたら、また市のほうから連絡が来るからそれまで待ついやという話もありますので、積極的にそれらについて、今おっしゃったようなことで結構でございますので、今後大いに苦情のないような形の中で環境整備していただきたいと思います。
○
長谷川一作 委員長
所管事項に関する質問は、この程度にとどめます。
────────※────────
1 議案第80号 専決処分について
○
長谷川一作 委員長 議案第80号を議題といたします。
─────────────────
(1) 専決第6号 平成29年度長岡市一般会計補正予算
ア 第1条 歳入歳出予算の補正中当委員会付託分
〇
小林農林水産部長、
安達観光・
交流部長、
近藤市民部長 〔予算書・説明書にて説明〕
○
長谷川一作 委員長 質疑はありませんか。
◆
細井良雄 委員 質問をいたします。
14ページから17ページに農業、林業、水産関係の災害復旧事業の支出が載ってございます。この中身についてどのようなものがされているのか、少し説明いただきたいと思います。
◎高橋 農林整備課長 復旧に対する予算ですけれども、まず農業施設災害復旧費、これにつきましては7月3日、4日で被災しました農地約70カ所、農道や水路の施設200カ所、合計270カ所の復旧に対する経費を盛り込んだものであります。
なお、14節の使用料と16節の原材料費につきましては、地元農家組合が行う一時的な水路とかの機能回復、こういうものに対して原材料、機械の貸し付けを行って迅速な復旧を支援したものであります。
あと19節の負担金補助につきましては、本復旧事業に伴って市が補助金を交付するものでありまして、このたびの災害では豪雨のために中山間地で多くの被害が発生するということで、中山間地の営農継続を支援するという意味でも中山間地における災害復旧事業に対する市の補助率を5%かさ上げして復旧支援を強化することとしております。具体的には、補助率について農地復旧については通常50%のところを中山間地は55%、農業用施設の復旧につきましては通常60%のところを70%にかさ上げして地元農家組合等が行う復旧事業を支援するものであります。あと、それ以降の林業施設、また水産施設については、市の管理する林道、また養鯉池、これに対する復旧事業の支援でございます。
◆
細井良雄 委員 今説明いただきましたが、いずれにしてもこの事業、要するに農業施設の災害事業も含めて全て単独というふうになっていますが、これについての説明をいただきたいなと思っていますが、単独事業ですか。
◎高橋 農林整備課長 7月3日、4日の災害ですけれども、数は多かったんですが、規模的には比較的小さかったということで、今回国庫補助債には該当しなかったというものでございます。
◆
細井良雄 委員 私どもの地域でもいっぱい見られたのが水路関係の被害で、大きな規模にはならなかったけれども、7月4日の部分で相当な被害が出ていますが、その被害についてどうしても手作業などでは直せない、重機を入れて何とか直さなきゃならんということで、今までやったような手づくり田直しみたいな格好でしていただくのが一番有利だなというふうに思っています。今確認しましたその中で今までの補助を5%上げるということですが、これについて全ての単独事業に適用になるというふうに見てよろしいでしょうか。
◎高橋 農林整備課長 農家負担が伴います農地復旧、農業施設の復旧については、適用したいと思っています。
◆
細井良雄 委員 これについては稲刈りが終わればいろいろと皆さんのほうに申し込みやなんかがあるかと思うんですけれども、この件数の把握についてはどのような格好でやられたものでございますか。
◎高橋 農林整備課長 被害の状況については地元の集落の会長または区長を通じて地域内の被害状況といったものを取りまとめてもらいまして、その情報に基づき一つ一つ現場を確認しております。その措置での見込みですけれども、補助金につきましては約100件ぐらい出てくるんではないかというふうに見込んでおります。
◆
細井良雄 委員 私の知っている限りでは相当まだ広がる、要するに多くなるという可能性が十分にあると思います。これについては、中山間の水利施設をしっかりと秋のうちに直しておかないと春からの作付ができないというような状況になりますので、申請されるものについては全てきっちりと対応できるようにぜひ進めていただきたいし、必要な場合は補正をかけてでも対応できるようにお願いしたいというふうに思います。どうでしょうか。
◎高橋 農林整備課長 今回の調査は区長を通じた情報をもとにしていますので、情報漏れ、またこれから稲刈りが済みますと新たに被害が発覚するということもあろうかと思いますので、そうした箇所についてもしっかりとこれから対応していきたいというふうに思っております。
─────────────────
(2) 専決第8号 平成29年度長岡市一般会計補正予算
ア 第1条 歳入歳出予算の補正中当委員会付託分