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新潟市議会
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2019-12-19
>
令和 元年12月19日広域観光交流促進調査特別委員会−12月19日-01号
令和 元年12月19日少子化調査特別委員会-12月19日-01号
令和 元年12月19日大都市制度・行財政改革調査特別委員会−12月19日-01号
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新潟市議会 2019-12-19
令和 元年12月19日大都市制度・行財政改革調査特別委員会−12月19日-01号
取得元:
新潟市議会公式サイト
最終取得日: 2023-04-22
令和 元年12月19日
大都市制度
・
行財政改革調査特別委員会
−12月19日-01
号令和
元年12月19日
大都市制度
・
行財政改革調査特別委員会
大都市制度
・
行財政改革調査特別委員会
会議
録
令和元年
12月19日(12月
定例会
) 議会第1
委員会室
令和元年
12月19日 午前 9時59分開会 午前10時57分閉会 〇
大都市制度
・
行財政改革調査特別委員会
1
説明
,
委員間討議
・
AI
・
RPA等
の
活用
について(
ICT政策課
) 〇
出席委員
(
委員長
) 小 野
清一郎
(副
委員長
) 内 山 航 (
委員
) 古 泉 幸 一 伊 藤
健太郎
豊 島 真 東 村 里恵子
渡 辺 有 子 平
あや子
加 藤 大 弥 小 山 進 志 田 常 佳 青 木 学 中 山 均 〇
出席説明員
ICT政策課長
落 田 章 人 以上の
てんまつ
は
会議
録のとおりであるので署名する。
大都市制度
・
行財政改革調査特別委員長
小 野
清一郎
○
小野清一郎
委員長
ただいまから
大都市制度
・
行財政改革調査特別委員会
を開会します。(午前9:59) 本日の欠席はありません。 ここで,
市政記者会
,新
市政記者会
及び
議会事務局
から,今
定例会
中の当
委員会
を撮影及び録音したい旨の申し出がありますが,これを許可することに御異議ありませんか。 (異 議 な し) ○
小野清一郎
委員長
許可することに決定しました。 本日は,
付議事項
の
調査
,研究の参考とするため,
ICT政策課
から「
AI
・
RPA等
の
活用
について」
説明
を受けたいと思いますが,いかがでしょうか。 (異 議 な し) ○
小野清一郎
委員長
そのように行います。 なお,11月12日,13日で行った当
特別委員会
の
行政視察
の
調査事項
に関連した内容となります。
執行部
へお聞きする際,また,その後の
委員間討議
においては,先般の
行政視察
に対する成果や所見,あるいは今後の
本
市の施策に関する
意見等
も含めて,
委員
の皆さんから御発言をいただきたいと思います。 本日使用する
資料
については,お手元に配付しておりますので御確認願います。 それでは,
ICT政策課
から
AI
,
RPA等
の
活用
について
説明
を受けます。
ICT政策課長
から
説明
をお願いします。 ◎
落田章人
ICT政策課長
AI
,
RPA等
の
活用
について
資料
に基づき
説明
します。 最初に,1,
我が国
の動きについて,
パソコン
や
スマートフォン
の普及に加えて,自動車や家電,腕時計など
身の回り品
やインフラ,
生産現場
の
センサー等
,多くが
インターネット
につながり,それとともに,大量でさまざまな
情報
が頻繁に更新されて流されており,これらを素早く,かつ
人間
のように高度に分析できる技術も高まってきました。いわゆるIOT,
ビッグデータ
,
AI
と言われるものです。こうした
情報通信技術ICT
を
活用
して
インターネット
などの
サイバー空間
と
現実社会
を高度に融合させて,
経済発展
と
社会課題
の解決を両立させる
人間中心
の
社会Society
5.0の実現に向けて,政府は(1)のとおり
ICT戦略
を策定しています。この
ICT戦略
では,
Society
5.0時代にふさわしい
デジタル化
の条件として,国民の
利便性
を向上させる
デジタル化
や,
効率化
の追求を目指した
デジタル化
などが示されています。具体的には,
スマートフォン等
で
行政サービス
,
子育て
,介護,死亡,相続,
引っ越し
や,そういった
ライフイベント
に関する
手続
を
手のひら
で完結させる
デジタル化
や,
デジタル化
による
行政運営
の
効率化
,労働時間の短縮,
事業活動
の
合理化
に資する
BPR
(Business Process Re─engineering─
業務改革
)と言われているものや,
システム改革等
がこの中で挙げられています。 また,(2)のとおり,平成30年には
地方自治体
に向け,
総務省
の
自治体戦略
2040
構想研究会
による
報告書
が出されていて,
少子高齢化
による
生産年齢人口
の減少から
経営資源
が大きく制約されることが予想されるため,
地方自治体
の
労働力
の確保が危惧されていること。そうした中,
AI
・
RPA等
の
ICT
を
活用
して
労働生産性
を向上させ,持続可能な
行政サービス
を提供し続けること,
AI
・
RPA
によって処理できる
事務作業
は全て
AI
・
RPA
に任せ,
職員
は
職員
でなければならない,より価値のある
業務
に注力するなどして,
地域課題
を解決する
スマート自治体
への変換を目指すよう示されたところです。 次に,2,
新潟
市の
取り組み
について,(1),最近の経緯として,
総務部行政経営課
並びに
ICT政策課
では,
事業者
の協力を得ながら
RPA
を
活用
した
事例紹介
を行ってきました。加えて,
AIチャットボット
を
活用
したよくある質問と回答,
FAQサービス
や,窓口での
音声翻訳アプリ
の
実証実験
のほか,働き方
改革
に向けた職場の
課題分析
を行いました。
AIチャットボット
については,
ネットワーク環境
の
課題
や
想定事例
の不足もあり,思うような成果に至りませんでした。
音声翻訳アプリ
については,継続して実施しています。
フィールドイノベーション
については,11月に先進的な
取り組み
を視察いただいた際,
協力事業者
より皆様に
説明
したものです。
RPA
の導入を念頭に分析を開始しましたが,根本的な原因がほかにあることが判明し,その解消に向けた
取り組み
を進めています。 (2),ア,今年度の上期には,
情報収集
と周知に
ウエート
を置きつつ,
AI議事録作成ツール
やその他の
AI
,
RPA
の
活用事例
の
説明会
を開催したほか,働き方
改革
に資する試みとして,
モバイル端末
の
活用
について
総務部
内で試みを始めました。この
モバイル端末
については,
指定都市
の
情報管理事務主管者
会議
で
資料
の閲覧が定着するなど,
ペーパーレス
会議
の
ツール
としても期待しており,上期と下期で異なる
環境
で検証しています。 また,
事例紹介
を契機に
庁内ヒアリング
を行い,下期の
実証実験
に向けた準備を開始しています。イ,下期は,年明けから新たな
実証実験
に取り組むこととしており,具体的には税,子供,
子育て
に関する
事務
において,
AI
を
活用
したOCRいわゆる
光学式文字読み取り装置
と
RPA
の連携なども含めて行う予定です。 また,
市内出張
時や降雪時の
交通事情等
で最寄りの
区役所
にて時間を効率的に使えるよう,予備の
パソコン
,
予備端末
の
活用
について準備ができた
区役所
から試行的に開始する予定です。 今後も
AI
・
RPA等
を
活用
して
労働生産性
の向上が図れるよう,引き続き
ヒアリング
を行うこととしており,
実証実験
の結果を踏まえ,
保育施設入所
の
マッチング
なども含めて,
本格導入
を目指して検討を進めています。 ○
小野清一郎
委員長
ただいまの
説明
にお聞きすることはありませんか。 ◆
小山進
委員
2,
新潟
市の
取り組み
について,平成29年度,30年度の経緯とのことですが,
総務部ICT政策課
でこれまでも取り組んできていますか。 また,
行政経営課
と絡んでとの
説明
もありましたが,その辺の経緯,
事例紹介
や
啓発活動
はどこに対して行ったか,具体的に教えてください。 ◎
落田章人
ICT政策課長
所管部署
はさまざまです。
事業者
から
情報提供
をいただき,それがどこで
活用
できるかを踏まえて,
行政経営課
もしくは
ICT政策課
が間に入って,庁内のそれぞれの所属に対して,こういった
テクノロジー
があるので,
業務
に使えないかを紹介しています。 ◆
小山進
委員
そうすると,
事業者
からの提案があって,どこかが中心になって全体に対して紹介するよりは,業者を個別に課に紹介して,こういった
事例
があるとの
啓発活動
を行っているのですか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
紹介の際は,個別の所属だけではなく,関係のありそうなところに幅広く
声かけ
をして,こういった
取り組み
ができることを紹介しています。 ◆
中山均
委員
新潟
市の
取り組み
,(1)について,根本的な問題が発覚して中断したような
説明
でしたが,
議事録作成ツール
のことでしょうか,
補足説明
をお願いします。 ◎
落田章人
ICT政策課長
フィールドイノベーション
かと思います。例年,
超過勤務
が多い所属でしたので,何が問題かというあたりも含めて,
協力事業者
から一緒に入ってもらって,
業務
の進め方の各ステップに踏み込んで,工程を分析しました。ここは,
ICT関連
の部分もあって,
システム
の
情報連携
の部分について,外部との
やりとり
がスムーズにいっていない,もしくはタイムリーな
情報
がもらえていないこともあり,
作業
が二度手間になっていて,
確認作業
や
訂正作業
で時間を要していました。それであれば,スムーズに
情報連携
ができるようにする
取り組み
で
課題
を解決ができるのではという状況で,解消に向けて取り組んでいると聞いています。 ◆
中山均
委員
具体的なところがよくわからないので,イメージがしにくいです。 次に,
保育所
の
入所希望
の
マッチング
について検討されているとのことです。
行政視察
に行ったときも,
人間
が
作業
するよりはるかに時間短縮になるとの
説明
は理解できましたが,
素人考え
で現場がどのような
作業
をしているかよくわかりませんので,
見当違い
な質問になるかもしれません。
マッチング
は一定の
ルール
に従って行うのだと思いますが,そうすると,
AI
,ディープラーニングのように自分で学習していく
システム
を使うのは,やり過ぎのような気がしていて,定型的で,非常に複雑だが,それが一定の
ルール
や論理,ロジックで動くのであれば,むしろ
AI
を使わない
RPA
のような
システム
のほうが安上がりではないかと思います。
行政視察
に行ったときには十分な時間がなくて深く質問できなかったのですが,こういった
保育所
の
マッチング
に
AI
を使うと画期的に事態が進む理由として,どんなことが考えられますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
正直,私も具体的な
テクノロジー
の話は承知していません。
委員
の懸念の
AI
と
RPA
の
すみ分け
について,私自身の理解は,
RPA
というのは
システム
化する直前のもの,
専門家
が
プログラミング
をして,
システム
化するのであれば,むしろそちらのほうがより複雑で高度な
使い方
ができると思います。
RPA
のいいところは,安価で,
プログラミング
を
シナリオ
と言ったりしますが,
シナリオ
をつくるのが
職員
でも比較的ハードルが低く導入できるところであって,余り複雑な仕事をさせると,つくった
人間
にしかわからないという弊害もよくあると伺っています。ちょっとした
制度改正
があっても,それに対応するスキルを持った
職員
がいなければ対応し切れないとのデメリットもあると伺っていますので,定型的でシンプルな
業務
については,
RPA
を使ったほうが,
効果
が出るだろうと考えています。
保育所入所
の
マッチング
については,個別の
業務
,どういった要因があって,何を考えて,どういう
優先順位
でというのは私も承知していませんが,かなり複雑な場合分けがあって,同一家族の上の子と下の子をなるべく同じ施設に入所できるような配慮や,さまざまな要因があると伺っています。そういう複雑なものについては,
AI
を使ったほうが,そのときの体調もあるでしょうから
人間
のミスや,また,その検証をする際にも機械にさせたほうが,
効果
が出るのではないかと伺っています。 ◆
中山均
委員
今の
説明
で何とか理解はできましたが,
AI
で自身が学習していく,いろいろなパターンに応じていくという機能が売りだと思います。それでいうと
保育所入所
の
マッチング
は,確かに自前で作成する
RPA
の
手順等
は複雑過ぎるかもしれませんが,
AI
のような超高度なラーニングまでは必要ないのではとの思いが依然します。そこはどう考えますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
保育所入所マッチング
に関して,どんなところにどこまで
AI
を使っているか,
学習機能
まであるかを承知していませんが,ただ実績として先進的な都市で非常に
効果
が出ていて,さいたま市などは
優良事例
として全国にも紹介されています。そこで
効果
が出ている,その経験があれば,取り入れることも可能ですし,
選択肢
の一つかと考えています。 ◆
平あや子
委員
2点お聞きします。初めに,
資料
,1,
我が国
の動き,(2)に
AI
,
RPA
によって処理できる
事務作業
は全て
AI
,
RPA
に任せ,
職員
は
職員
でなければできないより価値のある
業務
に注力するとのくだりがありますが,
職員
でなければできないより価値のある
業務
とは,具体的にどういうことを指していますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
研究会
の
報告書
を読むと,例えば
企画部門
の
企画立案
や,
福祉部門
の住民と相対で
サービス
を提供するといったことが例示されています。 ◆
平あや子
委員
非常に漠然としていますが,これまでもかなり長い期間にわたって,
行政改革
の名のもとにかなりの数の
正規職員
を各
自治体
が減らしてきています。その中で
業務
は
相当数整理
,淘汰されてきているのではないでしょうか。この現状からすると,これ以上何を削るのか,整理するのでしょうか。この
報告書
を少し読んだだけでも,国の言っていることと
地方自治体
との実態に
相当ギャップ
があるのではないかと考えますが,どうお考えでしょうか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
時代は刻々と変わっていて,機械でできることの範囲が広がってきているのが1つの要因かと思います。
事例
とした
AI
や
RPA
であれば,今までできなかったこともできるようになりました。今まで
パーソナルコンピューター
システム
の導入を我々は一生懸命行ってきましたが,単に文書を作成したり,数値を集計したりするだけであれば,これまでも
パーソナルコンピューター
の中で処理できていました。しかし,
業務用
の
システム
と頻繁に連動させようとすると,ここは
RPA
の出番かと思います。一旦
デジタル化
したものについて,
人間
が
システム
に手で入力する必要は余りないと思っていて,そういった
作業分野
については
RPA
が貢献できる,
活用
してまだ
効率化
させる余地はあるかと考えています。 ◆
平あや子
委員
次に,2,(1),イ,思うような成果が得られずとの
説明
でしたが,どんな
課題
が浮かび上がったのでしょうか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
先ほど
ネットワーク環境
の
課題
と
想定事例
の不足という2点をあげましたが,具体的には,今回は
実証実験
のため,
インターネット回線
を使って
AIチャットボット
での
やりとり
をしました。
地方公共団体
においては,3層の構えとして
セキュリティ対策
を非常に厳しくしていて,
インターネット
と分離して
業務システム
を分けた別の
ネットワーク
,物理的につながらない
仕掛け
をしています。仮に
インターネット
を使うにしても,
仮想環境
を見に行っていて,端末が
インターネット
に物理的に,直接つながるのではなくて,一旦サーバーの中で
インターネット
とつながっている,この映像を近くにある
ノートパソコン
で見ているという
仕掛け
です。そうすると
情報
の
やりとり
,直前の
データ
がうまくキープできなくて,
やりとり
がスムーズにできませんでした。もし
AIチャットボット
を
庁内システム
に置くのであれば,こういったことは起きないと思いますが,
セキュリティー
上の面で今回の
実証実験
でのやり方と相性がよくなかったということです。あと,
先ほど話
が出たとおり,
AI
は学習が大切で,学習していくものですが,事前に学習するための材料,その
事例数
が我々の想定を超えた相当量必要だったと聞いています。 ◆
平あや子
委員
ネットワーク環境
と
想定事例
の不足との話ですが,
想定事例
が足りなかったということは,結局,
想定事例
については,あんなこと,こんなことがあると
職員
が自分の頭で考えなければならないのですよね。 ◎
落田章人
ICT政策課長
AI
の学習では
教師データ
が大切だという一般的な話,知識しか持ち得ていませんが,余りかけ離れた
事例
を入れるとかけ離れた答えが出てしまうなど,適切な
情報
を適切な量入れなければいけないとのことです。漠としたお答えにしかなりませんが,そこの
さじかげん
が我々の中ではわかっていなかったと,準備した量と質では足りなかったと,結果としてわかりました。 ◆
豊島真
委員
新潟
市の
取り組み
の(2),(イ),
モバイル端末
の試行(継続中)とあります。この上のものとあわせて
ペーパーレス化
の話をされましたが,私たちがもらう
資料
などもそういう
ペーパーレス化
の対象になるのか。また,それは
AI
,
RPA
と関係があるのでしょうか ◎
落田章人
ICT政策課長
直接的に
AI
や
RPA
とは関係ないと思います。実際に今どういうことを行っているかを紹介すると,最近はやりのタブレットとキーボードがついている
カバーつき
のものを
総務部
内で10台用意して,部内の
会議
や
打ち合わせ
に持ち寄っていて,どれだけ
紙資源
や時間が省略化できるかを検証しています。
AI
,
RPA
を何のために入れるかというと,
業務
の
効率化
,
労働生産性
の向上ですので,そういった点では同じ
方向性
を向いて
実証実験
できていると思い,紹介しました。 皆様にお渡しする
資料
の
ペーパーレス化
について,
会議
,打ち合わせで使っている程度で,台数も限られているので,今のところ
総務部
内での閉ざされた
活用
をしています。 ◆
小山進
委員
1,
我が国
の動きとして
IT
新戦略が紹介されています。国の
基本方針
の中にも
Society
5.0が記載されていて,12月中には国でも
閣議決定
をしていくことになると思います。この
ICT戦略
に出ているものとして
行政サービス
を
手のひら
で完結したりするなどが,あくまでも1つの
システム改革
として挙げられているとの表現になっていますが,課長の
肌感覚
として,
総合戦略
なり
基本方針
の中でうたわれているものを,
地方自治体
として具体的に行っていこうと打ち出されそうな雰囲気でしょうか。そういったものを今感じられるかお聞かせください。 ◎
落田章人
ICT政策課長
Society
5.0は,基本的に
情報
が
デジタル化
されて,
ネットワーク
でつながった世界で,今までの
情報化社会
は,
人間
が
情報
をとりに行っていましたが,
AI
やいろいろな機能の高まりの中で,今度は必要な人に必要な
情報
を
向こう側
からプッシュしていこうと,もしくは
サービス
を提供していこうというところが今までの
情報化社会
と違うところです。 その
取り組み
として,
手のひら
で完結する
手続
では,
子育て
であれば例えば
国主導
で
デジタル化
したぴったり
サービス
というもので,この窓口,ホームページのこの
サイト
から入れば
子育て
に関するさまざまな
手続
ができますというものです。今,国で実際に動きがあるのは
引っ越し
に関する
手続
や,介護に関する
手続
なども同じような
サイト
でできるように検討を進めています。今の
スマートフォン
は
パーソナルコンピューター
とほとんど同じように,もしくはもっと高性能で
通信機能
を持っているので,そういった
環境
を
活用
して
手続
ができるように進められている中で,地方に関係する
事務
も当然に出てくるだろうと予測しています。 ◆
渡辺有子
委員
先日,
富士通株式会社
へ視察に行ってきました。こういう
システム開発
をしている会社,
富士通
のような
システム
を同じように開発している会社は何社かあるものですか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
個別,具体の名称は控えますが,テレビのコマーシャルによく出るような
家電メーカー
は大体そういったものをお持ちのようです。 ◆
渡辺有子
委員
富士通
の
システム
を使って今,検証されていると思いますが,そこで検証して,ほかのところのものを使ってみる選択は容易にできますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
富士通
の製品を使って検証しているということは把握できていませんが,例えば先ほど紹介した
モバイル端末
の
環境
は,
セキュリティー
の高いレベルで
移動無線
を通じて庁内の
ネットワーク
にアクセスできる
環境
を提供しているのは何社かあって,先ほど上期と下期で違う
環境
で
実証実験
をしているというのは違う
メーカー
,製品で見比べをしています。ほかの製品と
選択肢
があるのか,きちんと見比べができているかとの質問であれば,先ほどの
モバイル端末
とつながった,使った
環境
については,そういう見比べを
ICT政策課
で行っています。 ◆
渡辺有子
委員
例えば1社を選定して,
システム
を導入して一定の期間使った後で,ほかのところにかえたいときに,一定の会社の
システム
を使うということでは,簡単にほかのところにかえることはできなそうに思います。そういう点はどうでしょうか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
1月から改めて
RPA
の
実証実験
を開始すると申しましたが,複数の
RPAソフト
を使って
実証実験
をしようと思っています。
ソフト
の特性,
使い方
,場面,
環境
によって,いいところと悪いところがいろいろと出てくると思うので,それを踏まえてどういったものを入れていくか,
本格導入
に向けて何をしようかというふうに,
本格導入
のときに悪いリスクを持ち越さないために
実証実験
を行うものです。 ◆
渡辺有子
委員
実験のときはそうだと思いますが,一旦導入したと仮定した場合,何年か経過後にほかのところにかえようとしたときはどうかということです。 ◎
落田章人
ICT政策課長
RPA
を前提としてですが,
サービス
の提供はおおむね
年間契約
で,よりいい製品が出たり,同じ性能でも格安なものが出たり,より扱いやすいものが出たら,その契約の単位内で切りかえは可能だと思います。
職員
としても細かな操作や習熟のために多少の時間は必要かもしれませんが,
扱い方
や基本的な考え方はそう大きく変わらないと伺っていますので,やろうと思えば先ほど申した単位での切りかえは可能だと思います。 ◆
渡辺有子
委員
次に,職場の働き方
改革
に向けたことについて,そういう
課題
に対応していくことも大事だとは思いますが,それはあくまでも
市民サービス
を向上させる前提があってだと思います。個人的に機械は極めて苦手で,何を言っているかわからないところは正直ありますので,
市民サービス
を受ける側がこの
システム
によって,より
自分たち
が
サービス
を受けやすくなるとの意味では,中で変えていくことは必要ですが,それが市民とつながったときに
効果
があることも非常に重要ではないかと思います。その点について,どう考えていますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
これは,
AI
,
RPA
に限った話ではないと思っていて,指摘の内容もそのとおりだと認識しています。そういったものが
Society
5.0の中でも,例えば市役所の窓口に足を運ばないと
手続
ができないものについては,わざわざお越しにならなくても
手続
ができるような仕組みの
環境
が整えば,そういった
サービス
を提供するのも一つの
ICT
の
利活用
だと思っていますので,まずそういった方向のアプローチをしていきたい。
デジタル化
によってそれが可能になってくると思っています。あとは
AI
,
RPA
や
業務
の
効率化
,
労働生産性
を上げることによって,先ほど申し上げたように,
職員
でなければできない
サービス
,介護や相対で
サービス
を提供しなければならないところに,
行政職員
をより
ウエート
をつけて振り分けることにつながっていくと理解しています。 ◆
伊藤健太郎
委員
初めに,
AI
と
RPA
ではないですが,喫緊の
課題
としてお願いします。
富士通
内の
ミーティング
の
システム
を見せていただきました。これから本庁と
古町庁舎
と西堀の庁舎と
新潟
駅
周辺整備事務所
,
区役所
など遠隔で連携しながら
業務
を行わなければならない機会がふえています。民間では一々集まらないで,テレビ電話的な
アプリ
で
ミーティング
をするのが一般的ですが,その辺の準備はどうですか。 次に,
セキュリティー
について,昨今いまだに
情報漏えい
のような事件があって,今,
個人認証
は基本的に指紋や顔で,一般市民も触れている状況になっていますが,庁内の
ネットワーク
に入るときの認証はどうなっていますか。 次に,
富士通
で見せてもらいましたが,基本的に端末には
データ
を残さずにクラウドで管理しています。そこは本市ではどうなっているかを教えてください。 ◎
落田章人
ICT政策課長
3点あったと思います。1点目,物理的に離れた場所でのコミュニケーションを
ICT
でどうとっていくかについて,
ICT
のいいところは,時間と距離といった制約を薄めていくことです。物理的に離れたところのコミュニケーションについては,まさに
ICT
技術が
活用
できたらと考えていて,現段階ではウエブ
会議
システム
を導入できないか検討中です。 2点目,認証について,
セキュリティー
は
利便性
とのトレードオフの関係にあり,
セキュリティー
を高めるほど
利便性
が損なわれる傾向にあることから,
データ
の質によって,2つに分けています。バックオフィスで使うような個人
情報
を取り扱わない一般の
システム
については,IDとパスワードで認証しています。また,個人番号利用
事務
のようにコアな個人
情報
を扱う
ネットワーク
は,物理的に
ネットワーク
を分けていますし,端末も分けています。そこでは静脈認証を使って,IDとパスワードプラス静脈認証という多要素認証を使っています。 3点目,
データ
の保管について,御指摘のようにそういった傾向が強く,本市においても,なるべくふだん使っている端末には
情報
を置かないように,サーバーや共有フォルダに置いて,そこの更新をかけていくということを推奨しています。 ◆
伊藤健太郎
委員
きょうの本題とずれて原始的なことを聞きますが,部署内の共有サーバーが外に出たとの報道が最近ありましたが,そういうことは
ICT政策課
で一元的に管理しているのでしょうか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
システム
の導入は,全て
ICT政策課
で行っているものではなく,例えば福祉,税,保険料などはそれぞれの部署で調達して契約を結んでいる状況ですが,全庁にかかわるような
システム
は,
ICT政策課
が調達しています。その中で,今回の他の
自治体
の事案を契機に,それぞれどんな契約しているかを確認しています。私どもでは,こういう
ICT関連
の調達に関しては,標準の仕様書を庁内に示して,その示したものを個々の事案,適切な方法で状況に応じて契約を結んでいます。今回,念頭に置いている事件は,そこから先の
事業者
がコントロールできなかったあたりが反省点だと思っていて,今,急いでどういう対策をとることができるか
ICT政策課
の中で検討をしている状況です。 ◆加藤大弥
委員
富士通
との名前も出ていますし,他
事業者
との対応も必要になってくるだろうと思いますが,そういう民間の
システム
を専門につくる
事業者
の
システム
エンジニアと
ICT政策課
職員
でもその他
職員
でもいいですが,対等に知識があって,やり方を議論できる
職員
がいるか,素朴に疑問というか,心配もあるので,謙遜なく教えてください。 ◎
落田章人
ICT政策課長
率直に申し上げると,当課は玉石混交の状態です。経験が浅い者と,そうでない者もいますし,幸いにして民間の
ICT関連
で勤めた
職員
も数名いるので,そういった
業務
も経験しています。提出された仕様書等を点検する能力を持つ
職員
は間違いなくいます。 ◆加藤大弥
委員
要は
事業者
側の言いなりにならないような体制をということです。私も詳しくあちこち調べたわけではありませんが,札幌市にはかなり優秀な
職員
を置いて,そういう体制をつくっているようですので,ぜひ参考にしてもらいたいと思います。 ◆
中山均
委員
1,(1)に関連しますが,
手のひら
で完結,
ライフイベント
に関する
手続
等を
デジタル化
するところで,視察のときに
伊藤健太郎
委員
も
富士通
に質問されていましたが,自分の
スマートフォン
などから入力して申請できるのが一番いいです。先ほどの
保育所
などは住民票と直接かかわらなくてもとりあえず申請して完結すると思いますが,いろいろな補助金などになると住民基本台帳の
データ
等とのかかわりが出てくると思います。そこが
手のひら
で完結することの大きな障壁になると思います。特に住民基本台帳などのデリケートな
情報
は,一般的な
インターネット
とは恐らく結合されていないので,いいか悪いかは別にして,そういったところを解決するための
課題
は,国の戦略で,法整備も含めて検討をされているか,どういう方向が示されているかを教えてもらえますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
法整備の点について,とんちんかんな,方向違いのことを申し上げるかもしれません。
地方自治体
がそういった
手続
を受けようとするときは,基本的にはLGWAN−ASPにて
サービス
を提供する
事業者
がいます。何かというと,LGWAN,
地方公共団体
を結ぶ
ネットワーク
に入ってもいいと,厳密な審査を受けて,的確な資格を得て
サービス
を提供するところです。そこを
活用
していけば,ある程度
セキュリティー
については確保できると思っています。また,通信
環境
の
テクノロジー
の面からいえば,この例が適切かどうかわかりませんが,マイナンバーカードを
スマートフォン
で読み取って,読み取った
個人認証
の
情報
をもとに本人確認ができて,それで適切な
手続
に入っていけるというのも国で主導して
アプリ
ケーションを開発した状況です。そういった
環境
が広がっていけば,より住民にとっては身近な
手続
が
スマートフォン
でされると思っています。まだまだ先なことは確かですが,少しずつそういった
環境
は整いつつあるとの認識です。 ◆
中山均
委員
それに関連して,今ごろこんなことを聞くのもあれですが,コンビニにてマイナンバーカードでできる
システム
は,
データ
の
やりとり
は
インターネット回線
ですか,それとも専用回線を使っていますか。 ◎
落田章人
ICT政策課長
それ専用のものです。 ○
小野清一郎
委員長
ほかにありませんか。 (な し) ○
小野清一郎
委員長
以上で
ICT政策課
の
説明
を終わります。 次に,ただいまの
説明
及び先般の
行政視察
に対する成果や所見,あるいは今後の
本
市の施策に関する
意見等
について
委員間討議
を行いたいと思います。
委員
の皆さんから意見をお願いします。 ◆
中山均
委員
先ほども質問しましたが,
AI
が間違いなく新たな局面を切り開くことになるとは思います。しかしながら,
自治体
における
AI
が得意な分野はどういう
業務
なのか,先ほどの
保育所
マッチング
システム
の
説明
を聞いても本当のところはどうか,得意なのはなぜかがまだ十分に整理できていません。そのあたりはもう少し議論を進めていく必要があると思いました。 ◆加藤大弥
委員
モバイル端末
の試行が話題になって,
ペーパーレス化
に向けて有効だろうとのことですが,これはこの
特別委員会
だけではなくて,議会
改革
推進
会議
でも議論の俎上にのっていると聞いています。議員一人ひとりに
モバイル端末
を支給して,
ペーパーレス化
に向けた
活用
をすることに関しては,佐賀市が多分一番進んでいると思っていますが,すごく便利です。導入当初は,年配の方を中心にこんなものは使えないと言っていたのが,こんなことができるのであればもっと早く行えばよかったというぐらいの状況もあると聞いています。それも進むように,みんなでいろいろ勉強したらいいのではないかと思います。感想で恐縮ですが。 ◆
小山進
委員
今のはもっともだと思いますし,私もそう思っていますが,
委員間討議
ですので,きょうの
AI
,
RPA
とどう結びつくのか,もし整理されているようでしたらお願いします。 ◆加藤大弥
委員
また別の機会に。 ◆
小山進
委員
わかりました。 ◆
渡辺有子
委員
先ほどのいろいろな
説明
の中で,
職員
は
職員
でなければできない価値のある
業務
に注力するとの話の中で,導入することによって,マンパワーが必要な
業務
のほうに
職員
を当てることができるとの話がありましたが,この
システム
を
本
市が導入していく過程で,そういうところまでの話が今の段階でできているか疑問だと思います。そうあるべきというか,その
方向性
を否定するものではありませんが,最近,介護ロボットも出ている時代ですので,マンパワーがそちらにいくとの意味がいろいろと
課題
があると思いました。また,中山
委員
がおっしゃるように,
保育所
マッチング
システム
も,機械が選定して,あなたはここですとなっても,当事者がどう受けとめるかがあるわけで,それでは困るとの場面も出てくると思うので,総合的に相当幅広い検討が必要だと,全体の議論の中で思いました。感想です。 ◆
伊藤健太郎
委員
私は,積極的に推進してほしい立場です。例えば生活困窮者との面談や,本市において初めての
事例
の対応などは
AI
ではできないので,そういう
業務
が非常にふえているのではとの推測のもと,こういった最新技術の導入をぜひ進めてもらいたいと思います。 また,税や保育園の利用調整
業務
は,私も実際に行ったことがありますが,税はほぼ
AI
,
RPA
で対応できると思います。保育園の利用調整も,昔は保育園に行って夜の時間帯で父母と面接し,そこから帰ってから
会議
をして,この人はどうだというきめ細かい審査をしていましたが,それも今,物理的にできなくなっていると聞いています。そうすると,必然的に与えられた
情報
で
職員
が
優先順位
をつけていきますが,先ほど
渡辺有子
委員
がおっしゃられたとおり,現実として見たときに違和感があるものを恐らく学習していくと思います。最初は人の目が必要で,この人のほうが
優先順位
は高い,おかしいというのはどんどん人の目を介入させなければと思いますが,これも
職員
の数が限られているので,社会ニーズの多様性とともに,人がやるべきこと,最新技術を導入する方向で積極的に進めていただきたい。そのときに先ほど言った
セキュリティー
や,遠隔でも
業務
ができるような
環境
も整えてもらいたいと思っています。
◆
豊島真
委員
中山均
委員
のお話は,
AI
がやるべきことと
RPA
がやるべきことがあって,その整理をしっかりすることが大事であるとのことだと思います。視察した港
区役所
では,何を
RPA
,
AI
で行っているか,わかりやすい図であらわしていたと記憶しています。あんなにいいものでなくてもいいですし,途中経過でいいですが,わかりやすい形で
説明
を受けたほうが,判断をしやすいかと思います。 ◆
小山進
委員
今回の港区の
行政視察
のことがどうしても中心になっている中で,
AI
と
RPA
との話ですが,改選前に宇城市の
RPA
を視察していて,あれはたしか税だと記憶していますが,私も自分で
報告書
を書いておきながらほとんど抜け落ちています。港区だけではなくて先進市を視察しているので,少なくとも視察したところの
事例
については,この
特別委員会
で共有していく中で,
執行部
は市として今何を最優先で取り組むべきかを整理しながら,
AI
,
RPA
の
活用
について議論していくと思いますが,そういったものをある程度,当
特別委員会
の中でも突き合わせながら,
執行部
に対して提案,意見を言えるものを整理していく必要があるかと思います。きょうは,このペーパー1枚だけですが,2年間という
特別委員会
の期間の中で,これがもう少しボリュームが上がっていって,我々も
調査
,研究できるような,そういうより具体的なものになっていけばと期待しますし,また
委員間討議
という非常にいい機会もあるので,またさらに活発な意見を交わしながら取り組む必要があると思います。 ○
小野清一郎
委員長
ほかにありませんか。 (な し) ○
小野清一郎
委員長
以上で
委員間討議
を終わります。 以上で本日の日程を終了し,
委員会
を閉会します。(午前10:57)...
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