〇
出席委員
(委 員 長) 平
あや子
(副
委員長) 高 橋 哲 也
(委 員) 古 泉 幸 一 佐 藤 耕 一 平 松 洋 一 田 村 要 介
豊 島 真 渡 辺 有 子 小 柳 聡 小 山 進
高 橋 三 義 吉 田 孝 志
〇
出席説明員
総務部長 井 崎 規 之
財務部長 朝 妻 博
以上の
てんまつは
会議録のとおりであるので署名する。
総務常任委員長 平
あや子
○
平あや子 委員長 ただいまから
総務常任委員会を開会します。(午前10:00)
本日の欠席はありません。
本日は日程に従い,
付託議案と陳情の意見,要望,採決を行います。
なお,
総務部及び
財務部から「
集中改革プランの素案について」それぞれ報告の申し出がありますので,
協議会においてこれを受けたいと思いますが,よろしいでしょうか。
(異 議 な し)
○
平あや子 委員長 そのように行います。
なお,本日使用する資料については事前に配付していますので,御確認をお願いします。
これより,
付託議案と陳情の意見,要望,採決を行います。
当
委員会に付託されました議案及び陳情は,お手元に配付の付託表のとおりです。
初めに,
付託議案について意見,要望,採決を行います。
お諮りします。意見,要望については全議案を一括して行いたいと思いますが,御異議ありませんか。
(異 議 な し)
○
平あや子 委員長 そのように行います。
それでは,当
委員会に付託されました議案第66
号関係部分,第70号,第78号,第85号,第91号から第93号まで及び第99
号関係部分から第102号まで,以上11件について,一括して意見をお願いします。
◆
豊島真 委員
翔政会を代表し,
令和元年9月
定例会において
総務常任委員会に付託された令和元
年度新潟市
一般会計補正予算関係部分を初めとする全ての議案に賛成の上で,若干の意見,要望を申し上げます。
集中改革プランによる
財政削減について,新潟市の
財政状況は新潟県ほどではないにしろ,
篠田市政から
危機的状況と判断され,
緊縮財政が引き続き必要であると言えます。しかし,税収増なくして本来の
財政改革は達成されることはありません。必要なことは税収につながる施策と,そこに意味がある投資ができるかにかかると言えます。積極的な
経済対策も望みます。
◆
渡辺有子 委員
日本共産党新潟市議会議員団を代表し,
総務常任委員会に付託された議案のうち,議案第66
号令和元
年度新潟市
一般会計補正予算関係部分については,他の
委員会で反対があるため反対し,他の議案については賛成します。
◆
小柳聡 委員 民主にいがたを代表して,本
委員会に付託された全議案について,賛成の立場から意見,要望を若干申し上げます。
財務部補正予算全般について。実質的な
普通交付税の額が昨年度より減額とのことですが,
交付税の総額については今後の
消費税率の引き上げの影響,
会計年度任用職員制度の導入に伴う新たな
財政需要もしっかりと見込み,新たな負担が生じないよう国に働きかけることを望みます。
◆
小山進 委員 新潟市公明党を代表し,本
委員会に付託された全議案に賛成します。意見,要望はありません。
◆
高橋三義 委員 新
市民クラブを代表して,
総務常任委員会に付託された全議案に賛成の立場から1点意見を申し上げます。
議案第66
号令和元
年度新潟市
一般会計補正予算関係部分の新潟県
自治会館大
規模改修事業負担金について,本市の
負担金は2億4,597万6,000円で,
一般財源から約6.9%の169万3,000円だけ,残金93%,事業のほとんどの2億4,428万3,000円を世代間の
公平性との理由で20年間の
債務負担行為の補正を行います。
ここで考えなければならないのは4点あります。1点目,市は
総務部を中心に
集中改革を行っています。この中で20年間の
債務負担行為は負債の
先送りで,
総務部が
集中改革に逆行することを行っていいか疑問に感じています。
2点目,新潟県市町村の
共同事業を
財源不足で
債務負担行為にしていいか。
3点目,世代間の
公平性と大義名分で,何でも負債を
先送りにするのではなく,どのような事業を
債務負担行為にする,その基準を設けるべきではないか。
4点目,
債務負担行為,今回は93%が設定されますが,こういう
あり方も検討しなければいけないのではないか。
4点を申し上げておきます。
◆
吉田孝志 委員 議案第66
号令和元
年度新潟市
一般会計補正予算関係部分を初めとする全ての議案に賛成します。
財務部長の
総括説明について,財政の
健全化に向けて取り組まれていることを評価します。
市民生活に直接影響が出るところもあり,市の考えのみで進まず,市民との対話を踏まえながら丁寧に取り組むことを望みます。また,税の涵養を常に念頭に置き,取り組まれることを望みます。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,これより採決を行いますが,
採決方法についてお諮りします。
反対意見のありました議案第66
号関係部分については別途採決とし,ほかの議案については一括して採決したいと思いますが,いかがでしょうか。
(異 議 な し)
○
平あや子 委員長 そのように行います。
初めに,議案第66
号関係部分について,本案を原案のとおり可決することに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手多数です。したがって,本案は原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に,ただいま採決した議案を除く議案第70号,第78号,第85号,第91号から第93号まで及び第99
号関係部分から第102号まで,以上10件について,それぞれ本案を原案のとおり可決することに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手全員です。したがって,本案はいずれも原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で
付託議案の採決を終わります。
次に,陳情について採決を行います。
ここで,採決の流れについて説明します。陳情については,初めに
継続審査の意見があれば,
継続審査についてお諮りします。その際,挙手のない方は
継続審査に反対とみなします。
継続審査とならない場合は,採択か不採択か結論を出していただきます。なお,採択についてお諮りしますので,挙手のない方は不採択とみなします。
また,陳情第21号について,第1項から第3項までを一括して採決したいと思いますが,御異議ありませんか。
(異 議 な し)
○
平あや子 委員長 そのように行います。
初めに,陳情第13号について採決を行います。
初めに,
継続審査の意見はありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 継続審査との声がありませんので,採択か不採択かについてお諮りします。
意見はありませんか。
◆
小山進 委員 不採択を主張します。
10円が妥当かどうかは議論のあるところではありますが,その上で
見直しを考えているとの
所管課からの説明は理解できるものであることから,不採択を主張するものです。
◆
豊島真 委員 不採択を主張します。
全国の
自治体も
情報公開文書の
コピー代は10円とされており,また,
市中価格や他都市の動向を見ながら検討するとしており,不採択を主張します。
◆
渡辺有子 委員 不採択を主張します。
コピー代については,
市場価格と他都市を参考にしながら設定していることから,現状の10円の価格は妥当なものであると考えます。
一方で,市民から市政への参加や意見を聞くためにも積極的な
情報公開は必要であり,
負担軽減について検討されるよう要望しておきたいと思います。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 なければ,これより採択についてお諮りします。なお,挙手のない方は不採択とみなします。
陳情第13号について,採択に賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手はありません。したがって,本件は不採択とすべきものと決定しました。
次に,陳情第15号について採決を行います。
初めに,
継続審査の意見はありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 継続審査との声がありませんので,採択か不採択かについてお諮りします。
意見はありませんか。
◆
小山進 委員 不採択を主張します。
本市の
監査委員の人選については,
地方自治法上問題があるとまでは言えません。その上で
代表監査委員を議会側としても承認をしているものであり,改善を求めるとの議論は難しいものと考えます。よって,不採択を主張します。
◆
高橋三義 委員 採択を主張します。
今の新潟市の財政,議会も,それから
監査委員等もいろいろな問題があります。やはり
監査委員は,独立した法人ですので,どうあるべきかという検討も含めながら採択を主張します。
◆
豊島真 委員 不採択を主張します。
地方自治法に基づき,
代表監査委員は
財政運営や
経営管理に精通している者が市長から選任されることや,他の
政令指定都市においても20市中15市が行政からの選任であることから,妥当であると考えます。よって,不採択を主張します。
◆
渡辺有子 委員 不採択を主張します。
監査委員は,
地方自治法により
利害関係のある事件については監査することができないこと,また
代表監査委員は識見を有する者のうち1人が選任されるとされています。よって,市職員のOBという理由により公正,中立な監査が実施されないとは言えないことから,不採択を主張します。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,これより採択についてお諮りします。なお,挙手のない方は不採択とみなします。
陳情第15号について,採択することに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手少数です。したがって,本件は不採択とすべきものと決定しました。
次に,陳情第21号第1項から第3項までについて採決を行います。
初めに,
継続審査の意見はありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 継続審査との声がありませんので,採択か不採択かについてお諮りします。
意見はありませんか。
◆
豊島真 委員 不採択を主張します。
第1項から第3項に関して,
個人メモも公文書として
情報公開をしていることや
審査会の開催については一定の時間がかかる旨を伝えているとともに,2部制から3部制に変えているなど対応していることから,不採択を主張します。
◆
小山進 委員 不採択を主張します。
第3項についてのみ意見を述べます。
所管課は
審査会について速やかな開催がなされない点について認めた上で,その改善を図ろうとしていることから,不採択を主張します。
◆
渡辺有子 委員 不採択を主張します。
第1項については,既に
個人メモも情報共有されれば開示されていること,第2項,第3項についても対応されていることから,不採択を主張します。今後も市民に対して丁寧な対応をされるよう求めます。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,これより採択についてお諮りします。なお,挙手のない方は不採択とみなします。
陳情第21号第1項から第3項までについて,採択することに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手はありません。したがって,本件は不採択とすべきものと決定しました。
次に,陳情第26号について採決を行います。
初めに,
継続審査の意見はありませんか。
(「継続」との声あり)
○
平あや子 委員長 ただいま
継続審査との意見がありました。
継続審査に賛成,あるいは反対の意見はありませんか。
◆
渡辺有子 委員 継続に反対し,採択を主張します。
陳情にある
普天間基地の
代替施設について,沖縄以外の全国全ての
自治体をひとしく候補地とすることという1文については
日本共産党の考えではありませんが,今回の陳情の最大の目的が辺野古新
基地建設と
普天間基地の
運用停止を求め,
国民的議論を提起していることは賛同できます。もともと沖縄県に多くの
米軍基地を建設し,
県民を苦しめてきたのはアメリカと
日本政府であり,今こそ沖縄
県民と本土の国民が連帯,連携して
辺野古基地建設中止と
普天間基地の閉鎖,撤去を求めて国民的な運動と世論を広げるときであることから,採択を主張いたします。
◆
小柳聡 委員 継続に反対し,採択を主張します。
名護市
辺野古沿岸部の埋め立ては,
県民投票の結果が出ています。そういった皆様の声をしっかりと国に求める,その民主的な手続を求める願意は妥当であり,採択を主張します。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,
継続審査についてお諮りします。なお,挙手のない方については反対とみなします。
陳情第26号について,
継続審査とすることに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手少数です。したがって,
継続審査は否決されました。
継続審査となりませんでしたので,次に採択か不採択かについてお諮りします。意見はありませんか。
◆
小山進 委員 不採択を主張します。
陳述者の願意については理解できる部分もある一方,全体としてはもう少し精査したいことから,継続を主張しましたが,
先ほど否決をされました。したがって,不採択を主張します。
◆
豊島真 委員 不採択を主張します。
国民的な議論は必要であると我々も認識しています。一方で,本件は外交,国防に資する
重要案件であり,政府の
専権事項であると考え,不採択を主張します。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,これより採択についてお諮りします。なお,挙手のない方は不採択とみなします。
陳情第26号について,採択することに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手少数です。したがって,本件は不採択とすべきものと決定しました。
次に,陳情第30号第1項について採決を行います。
初めに,
継続審査の意見はありませんか。
(「継続」との声あり)
○
平あや子 委員長 ただいま
継続審査との意見がありました。
継続審査に賛成,あるいは反対の意見はありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,
継続審査についてお諮りします。なお,挙手のない方については反対とみなします。
陳情第30号第1項について,
継続審査とすることに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手少数です。したがって,
継続審査は否決されました。
継続審査となりませんでしたので,次に採択か不採択かについてお諮りします。
意見はありませんか。
◆
小山進 委員 不採択を主張します。
このたび
集中改革プランの素案が市長より提示をされたものの,
改革案を全面的に受け入れるか否かについて我が会派としていま一度慎重に見きわめたい部分があります。
よって,先ほど第1項について継続を主張しましたが,否決をされました。これは,
現時点において採択しなければならない議論とまではいかないという判断です。
◆
豊島真 委員 不採択を主張します。
財政健全化が課題となっており,願意は理解できますが,既に現在,
集中改革プランにおいて行われていることですので,第1項について不採択を主張します。
◆
吉田孝志 委員 採択を主張いたします。
第1項は,市は全ての
事業見直しに着手していますが,民意を酌み取り,引き続き
財政健全化に取り組むことの要望は願意妥当であり,採択を主張します。
◆
渡辺有子 委員 採択を主張します。
財政再建を図る過程において,
陳情者の
趣旨説明にあった
コミュニティ協議会や
民生委員の
見直しについては必ずしも同意できるものではありませんが,市民からの提案も参考にしながら行うことと同時に,
大型公共事業などを聖域とせず,あらゆる
見直しを図り,市民の福祉の向上に資する
財政健全化を求めることを願意と捉え,採択を主張します。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,これより採択についてお諮りします。なお,挙手のない方は不採択とみなします。
陳情第30号第1項について,採択することに賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手少数です。したがって,本件は不採択とすべきものと決定しました。
次に,陳情第30号第2項について採決を行います。
初めに,
継続審査の意見はありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 継続審査との声がありませんので,採択か不採択かについてお諮りします。
意見はありませんか。
◆
豊島真 委員 不採択を主張します。
これも
業務改革を行っている中途であり,その状況を見ながら判断していくべきと考え,不採択を主張します。
◆
小山進 委員 不採択を主張します。
本市の
健全化判断比率について,
早期健全化基準や
財政再生基準を下回っていることから,
財政健全化団体ではなく,
財政再生団体でもありません。
よって,
財源確保を目的として全職員に身を切る努力を求める段階には至っていないことから,不採択を主張するものです。
◆
吉田孝志 委員 採択を主張します。
市民の理解を得て,
財政健全化に取り組むことが今急務です。そのことを議論すべき事項であると思い,願意妥当であり,採択を主張します。
◆
渡辺有子 委員 不採択を主張します。
市長などには財政難を招いた責任は問われると考えますが,職員には責任はなく,身を切る協力を求めることには反対です。よって,不採択を主張します。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 これより採択についてお諮りします。なお,挙手のない方は不採択とみなします。
陳情第30号第2項について,採択に賛成の方の挙手をお願いします。
(
賛成者挙手)
○
平あや子 委員長 挙手少数です。したがって,本件は不採択とすべきものと決定しました。
以上で陳情の採決を終わります。
本日結論の出た案件については,
会議規則第102条の規定により
委員会報告書を作成し,議長に提出したいと思います。
次に,
委員長報告の内容,項目について御協議いただくため,
委員間討議を行いたいと思います。
委員の皆様から御意見があればお願いします。
(な し)
○
平あや子 委員長 それでは,御意見がないようですので,以上で
委員長報告についての
委員間討議を終わります。
以上で
委員会を閉会し,
協議会を開会します。(午前10:26)
集中改革プランの素案について,初めに
総務部長から全体の総括について報告を受けた後,
総務部及び
財務部から順次報告を受けます。
初めに,
総務部長から
総括説明をお願いします。
◎井崎規之
総務部長 集中改革プランの概要について説明します。
プランの素案について,一部訂正がありました。この場をおかりしておわびしたいと思います。
訂正箇所については,
配付資料のとおりとなっていますので,よろしくお願いします。
9月13日の
全員協議会でお配りした資料2,
集中改革プラン素案,2ページ,本市はこれまで税収が落ち込んだ中においても,基金を活用しながら,
合併建設計画を初め
拠点都市新潟としての
取り組みを行ってきました。また,少子・
高齢社会の進展,施設の
老朽化,
除雪対策費の増大など平成29年度末には33億円まで
基金残高が減少し,さまざまな
行財政改革に
取り組みながら収支均衡した予算に踏み出したところですが,今後も
財政状況は大変厳しい見通しと認識をしています。こうした中でも住みよいまち,暮らしたいまちの実現に向け,
子育て支援を初めとした最
重要課題に限られた
経営資源を的確に投資し,
スピード感を持って政策の質を変革していくため,
集中改革プランとして策定したところです。
3ページの
集中改革における視点や進め方については,
四角囲みに記載のとおり,本市を取り巻く現状を踏まえ,限られた予算で最大限の効果が得られるようにしっかりと評価を行いながら施策の優先度を判断していきます。
ページ中段,進め方としては
策定済みの
行政改革プラン2018の
重点改革項目から
具体化,強化を図ること,
公共施設の
あり方など
中長期的課題についても着実に取り組んでいくことに加え,
計画期間以降においてもさらなる洗い出しを行い,将来にわたり
改革効果を創出していきます。
4,5ページ,
行政改革プラン2018に倣い,選択と集中による
経営資源の
適正配分を初め6項目で整理をしています。
6ページ,このたびの
集中改革の
取り組みの効果について,3年間として約14億円,10年間で約41億円を見込んでいます。
集中改革期間の中で事業や施設の
あり方,方向性を検討していくものとして,
現時点では
効果額を反映していない
取り組みが95事業あり,今後,
予算編成の中でさらなる整理や見きわめを行っていきたいと思います。なお,
項目ごとの
効果額については下段に記載のとおりです。
次に,7ページ,
財政見通しについて,'19年度当初予算で計上している5億円の
基金積み立てと'18年度
決算見込みによる20億円の
積み立て,それから単年度の
集中改革効果として2億円を加味すると'19年度
基金残高は当初の40億円から62億円と見込んでいます。以下,同様に見込みますと
集中改革期間である'21年度は94億円となります。
また,下段の表ですが,
人口減少対策などの
重要課題や会計年度任用職員への対応など,一定程度の
財政需要を見込んだ残高は69億円となる見込みです。
次に,8ページからは公債費や市債の残高について記載をしています。公債費については,
合併建設計画の影響などにより増加しており,令和4年度には487億円となる見込みです。
下段の市民1人当たりの市債残高については,同規模政令市と比べ1.3倍ほど多くなっている状況が見てとれます。
次に,9ページ,
基金残高については,同規模政令市と比べ9分の1と少ない状況なので,本格化する人口減少社会も見据え,収支均衡予算を堅持していくとともに,さらなる事務事業の選択と集中が非常に大切になってくると認識をしています。
次に,10ページ,第2章から記載をしている人口減少や人口動態,市税収入,社会保障費について本市の置かれている現状や見通しについて記載をしています。これら現状や見通しを踏まえて行
財政運営を行っていくことが必要と考えています。
次に,16ページ,職員数と組織について,本市は同規模政令市の平均と比較して約400人多い状況で,これは公立保育園を多く配置していること,公民館,図書館の数や直営による運営などもその要因となっています。今後も
公共施設の最適化とともに,民間活力の推進,事務事業の効率化,集約化を推進し,定員の適正化に努めていきます。
19ページからは建物の保有面積が政令市の中で最も多い本市の
公共施設の状況を記載しています。
21ページから23ページはこのたび比較的面積や施設数が多いスポーツ施設,コミュニティ施設,図書館の事例を挙げました。今後17分野の配置方針を整理していく中で,利用状況や老朽度,受益と負担の関係などさまざまな分析も行いながら最適化を図っていきたいと思います。
次に,24,25ページは,冒頭申し上げた
集中改革プランの
効果額について内訳を整理した表です。
最後に,26,27ページ,政策決定プロセスの強化について記述をしています。持続可能な財政基盤の確立に向け,限られた
経営資源をより効果的,効率的に配分していくため,本市の現状や課題を踏まえながら事務事業の効果や実績を評価することで政策の方向性や優先度を見きわめ,さらなる市民満足度の向上を目指していきたいと考えています。なお,仕事のやり方の改善や評価,検証手法の確立,組織力の向上,人員配置の方法の
見直しなどにより政策決定のプロセス強化にも努めていきたいと考えています。
○
平あや子 委員長 ただいまの報告にお聞きすることはありませんか。
◆
渡辺有子 委員 これから取り組んでいくということです。一般質問にもありましたが,実践していく中で,現状,なぜこういう事態になったかという部分が抜け落ちているのではないかとの議論があったように感じます。2ページの未来に向かって活力ある新潟市の実現というところでそういう点が読み取れない感じです。ここでは税収が落ち込んだ中でも基金を活用しながら拠点都市を目指してきたということ,あと市のニーズに沿ってということも,これまでも随分長い期間取り組まれてきたにもかかわらず,まだ現状がこうであると,今後も再建が必要という捉え方だろうと思います。真に取り組むべき
重要課題へ限られた
経営資源を的確に投資しと,この部分についてはこれからいろいろ
見直していこうということですが,今の時点でどの部分が
重要課題であると捉えられているかお聞きします。
◎井崎規之
総務部長 特定の分野が
重要課題ということでは決してありませんが,例えば代表的に今回言われているのは
子育て支援の充実であったり,お年を召した方へのケアであったり,一方,駅周辺整備や拠点化の部分,それからきちんと災害に対応できる経費の確保等,いろいろな
重要課題はあると思いますが,その中でも特に政策の中身を変革し,今どきのニーズに合ったものに変えていこうというところが真に取り組むべき
重要課題と大きく捉えれば認識をしています。
◆
渡辺有子 委員 中身はまだ具体的になっておらず,目標額をどう設定していくかということはないわけですが,
予算編成の中で検討する場合,
予算編成に至る前の
取り組みというか,市民の皆様からもいろいろな意見をいただいたり,提案があれば参考にしたりということはあろうかと思います。どういった形で市民にこれから取り組もうとする内容について周知をし,どういった方法で意見を聴取していくのか。市長も出かけられて,いろいろな機会も設けていますが,そういった形も含めて地域に出向くといったやり方も想定されていますか。
◎井崎規之
総務部長 御指摘の件については,きちんと丁寧に行うためにも上半期に個々の項目をお示ししたということです。具体的には各
取り組みによって関係者や,受益を受けている方が違うので,手法についてもその事業に合った説明の仕方を行おうということで,事業の達成度や手法の適切さ,そのニーズを踏まえてきちんと対応している事業になっているのかとの視点を持って,
見直しの案を関係者に説明しようと考えています。
それから,きのう,9月30日から始まった市長が区民から直接聞き取る機会,「市長とすまいるトーク」があるので,そういったところでも議論を重ねていきたいと思いますし,
予算編成までの間に議会の皆様からも御意見があれば頂戴をしたいと思っています。
◆
渡辺有子 委員
予算編成の間とおっしゃいますが,スケジュールを示されていますか。何月ごろまででしょうか。
◎井崎規之
総務部長 具体的な
プランの項目については,わかっている範囲でお示ししたので,スタートは9月13日から,最終的に予算が決まるのが2月上旬になるので,その前になろうかと思います。
◆
小山進 委員
効果額がまだ示されていない95の事業の詳細が明らかにならないと会派としてもなかなか判断しづらいところがある状況ですが,その中で
行政改革プラン2018の
重点改革項目の中からの選択と集中,その
経営資源の
適正配分6項目を抽出してその
具体化,強化を図っていくということです。現状では約14億円,そして10年で約41億円という状況なので,まだ数字が出ていない部分を考慮しなければ何とも言えませんが,一方で2年前の40億円を超える衝撃的な
見直しと比べたら,課を1つ設けた割にはどうかとの印象は拭えないと思っています。この点についてはどうお考えですか。
◎井崎規之
総務部長 6ページに
現時点でまだ
効果額が反映できない95の事業の記載がありますが,これらについては期限を切って拙速に結論を出していくということではなくて,きちんと議論した上で方針案を提示し,それについて議論を重ねて,その結果,改善に向かえばいいと考えています。したがって,この効果が全て見えないとなかなか議論ができないという点はあろうかと思いますが,
現時点でお示しできるものは最大限にお示ししましたし,何せ2年前の議論の時間的な余裕が少ないとの批判を議会からもたくさん頂戴していましたので,今回は早目にお示しできるものからお示しをした132項目です。私どもとしてはお示しできる範囲できっちり行いたいというお願いを素案として示したということです。
◆
小山進 委員 当然,
市民生活への影響を考慮すると思いますし,その上で95事業の
効果額が今後,明らかになってきます。これまで行ってきた2年前から今年度も含めた
取り組み以上の
集中改革というぐらいですから,感触としてそれ以上の
効果額を目指すということでしょうか。
◎井崎規之
総務部長 それ以上のというところが今以上のということかもしれませんが,今後そういった検討も重ねながら,できるだけ
改革効果を積み増していきたいと思いますし,先般の一般質問や
財務部長の
総括説明で説明したとおり,現在,収支均衡の予算まで到達している状況もあるので,拙速に結論を出すということでなく,丁寧な議論を重ねながらも,基本原則としては収支均衡の予算が守られれば,議論が深まっていく時間的な余裕が若干あると考えています。
◆
小山進 委員
重点改革項目という部分での
集中改革プランを考えると,その議論から外れることになるのかもしれませんが,区の
あり方検討会を4年前に立ち上げ,議論をしてきて,
行政改革プランにもそれがうたわれています。この間,この議論をしたことはありますか。
◎井崎規之
総務部長 集中改革プランの策定に関しては区の
あり方そのものについての議論はしていませんが,本庁と区役所の仕事の分担など,ICT,AI等の活用という意味では仕事のやり方が変わる,手順が変わるということにつながるものもあろうかと思いますので,そういった意味では仕事のやり方の一つとして本庁と区の役割分担,
あり方にもかかわると思います。
◆
小山進 委員 そういった視点もありますが,具体的には総合区の検討は図られたのでしょうか。
◎井崎規之
総務部長 集中改革プラン策定そのものに関して,総合区に触れたことはありません。
◆
吉田孝志 委員 このたびの
集中改革プランの一番の肝は,やはり
総務部の中に組織を置いて進めていることだと思っているので,過去2回とは違って人員配置など,削減によってどう組み立てをしていくかといったところを数値化したということだと思います。
総務部長として全体をコーディネートする,事業を組み立てて人員配置ができたとしても,横のつながり等による体質改善をする権限をお持ちなのですか。
◎井崎規之
総務部長 組織の中の権限として私がすべからく調整をしていくということでは決してありませんが,こういった財政事情を各部長,副市長,市長ともこの間,共有しつつ,今回の
集中改革の策定に至ったと思いますし,それがまさに先ほど説明した
集中改革プランの意義というところで,政策の質を変えつつ市民ニーズにはきちんと応えていくためにもこの改革が必要との意識づけができ上がってきた,醸成されたと考えています。
◆
吉田孝志 委員 恐らく市民の皆様は,財政が厳しいという数値的なものは割と頭に入ってきて,その
取り組みをしていて,どのぐらいの事業を削って,幾ら出てくるというのは出てきますが,体質改善的な話や,こういう
取り組みをしていこうというアナウンスには弱いと思います。現場では今どんなことが起きているかというと,今まで要望をしてU字溝のふたをかえてもらっていたのが,U字溝のふたをかえるのは本来,乗り入れをする市民,利用者がすべきということで一切受けなくなっています。財政が厳しい,今まで行ってきたのは実はサービスだったということを当たり前のように説明をしていて,そこにすごくギャップが出ていて,いろいろなところで起きています。厳しい状況はわかりますが,市が進めているスタンスはあくまでも行政のスタンスであって,市民目線と言いながら,意見調整等や時間をかけてラグをつくりながらも行っていくなどの
取り組みが見受けられません。昨日から始まった市長とすまいるトークでも意見は出てくるかもしれませんが,現場である区役所との意思の疎通の
あり方等について,今後,検討されるのですか。
◎井崎規之
総務部長 財政危機に対する行政改革という意味ではありません。物事が変わったり,新しくできたりすることについては,何事も市民に丁寧に説明をしなければならないことは変わりありません。それは各部に周知を図りたいと思います。
◆
吉田孝志 委員 未来に向かってということですが,数字としては'45年,26年後が出てきています。4次元で考えたときにタイムスケジュールも含め,いつまでにどういうことを行っていくかという未来とはどの辺を想定していますか。
◎井崎規之
総務部長 このたびの
集中改革については,3年間の期間を設けて取り組んでいくことにしましたが,行政改革は昭和の時代から取り組んでいるわけで,不断に取り組んでいくことが必要と思います。第4章で政策決定のプロセス改善を掲げています。そういった職員自体の考え方,市役所の組織の体質の改善も必要との認識を強く持って,そういった改善についても初めて記述しましたので,いつまでにということではありませんが,今後もずっと新潟市に活力があって,市民の皆様が暮らしてよかったと思える新潟市にするために不断の努力をしていくことが必要と考えています。
◆平松洋一 委員
集中改革プランということで,短期的なことだと思います。会社で言えば健全経営ということだと思いますが,そういう意識でしょうか。
◎井崎規之
総務部長 少なくとも3年で経営が物すごくよくなって,バラ色になりますということはないかもしれませんが,経営の体質を強化するという意味においては委員の御指摘のとおりです。
◆平松洋一 委員 数字が見えているだけに,この数字をまず直していく目標は正しいと思います。資料4,5ページ,
集中改革プランのIからⅥまでは3年ぐらい前から見ているものですが,3年間から5年間を考えるとすぐにできるものはⅡとⅥ,職員の意欲,能力,そしてファシリティマネジメントという具体的でわかりやすいところからスピードを上げて行わなければなりません。Ⅱの職員の意欲,能力について,職員の能力を最大限引き出し,適材適所に人員配置をするとありますが,3年前のものと今回は何が違うのですか。
◎井崎規之
総務部長 初めに,第4章の政策決定のプロセスにおいて,こういった手続で,こういったことを調べて,こういった主張をしていただければ政策決定の優先順位に反映しますということを具体的に職員に示したことが大きいと思います。
次に,今まで定員適正化計画を実行してきたわけですが,各事業に定員適正化計画を重ね合わせて,各事業に何人分の効果があることを,そのタイムスケジュールも含めて
具体化できて,お示しできているのではないかと思います。
次に,人材育成については,研修を多く行ったから,人材が育つというわけではないので,これも行政改革の中で不断に取り組まなければなりませんし,中長期的な視点も要ると考えています。
◆平松洋一 委員 ここまで来ると,市長と部長の意識の高さだと思います。意識が高いと考えてよろしいですか。
◎井崎規之
総務部長 そう感じていただければ幸いです。
◆平松洋一 委員 次に,ファシリティマネジメントについて,市民に強いる部分すごくありますが,行わなければならないことであり,厳しい段階に入ってきていると思います。これも前回と何が違っているかお答え願います。
◎井崎規之
総務部長 従来は地域別実行計画ということで,例えば施設の大規模改修などがあった地域を優先して,地域別に施設を考えていきましょうということでしたが,それだけではなくて,種類ごとの全市的な配置についても目を向けて考えていかなければということで,新しい配置の方針を今後策定することに取り組んでいこうと1つ新しい視点を加えて,スピードアップを図りたいと考えています。
◆
高橋三義 委員
集中改革の日程について,3年間の間に今年度は何をするといった具体的な数字や項目が明記されていませんが,そういうものがはっきりしないと,市がどういう改革をしたいかつかみにくいと思いますが,その辺はどうですか。
◎井崎規之
総務部長 大変申しわけありません。今は素案の段階なので,お示しした個別の項目の工程表の前段階かもしれませんが,成案になった暁にはきちんと一つ一つの事業の進行管理を
総務部で行いたいと考えています。
◆
高橋三義 委員 3年間で全体的にどのような財政的な立て直しをするか,日程はいつごろ明記できますか。
◎井崎規之
総務部長 印刷物としてお示しできるのは早くても
予算編成ができるタイミングかと思います。
◆
高橋三義 委員 何月ですか。
◎井崎規之
総務部長 例年ですと2月上旬になるかと思います。
◆
高橋三義 委員 6ページの
効果額を反映していない残りの95事業は,いつごろまでに明確になりますか。
◎井崎規之
総務部長 先ほども答弁しましたが,この95事業については,あらかじめ年限をいつまでにということで決めて改革を無理強いしようということではなくて,きちんと議論が詰まった段階で
プランに加えたり,修正を加えたりということで考えています。ただ
取り組みとしては早急に取りまとめていきたいとは思います。
◆
高橋三義 委員 3年間で行うということですか。
◎井崎規之
総務部長 そういったことを目指して
プランに記載をしています。
◆
高橋三義 委員 目指すというのはいい言葉ですが,できないものもあるということですね。
◎井崎規之
総務部長 所管課の方針が決まり,それがその方向観で執行部の中で意思決定がされ,関係の皆さんと議論が固まり,熟度が上がり次第,
プランに追加をしていきたいということですので,その3年間の中で必ず95事業に取り組むことは約束できないものもあるかもしれません。また,ここにない改革項目が上がってくることもあるかと思います。
◆
高橋三義 委員 8ページ,公債費がずっとふえていきますが,ピークは令和4年と考えていいですか。
◎井崎規之
総務部長 令和1桁台後半と考えています。
◆
高橋三義 委員 後半というのは何年ですか。
◎井崎規之
総務部長 具体的には何年度と申し上げられませんが,令和1桁台後半というのは6,7,8,9のあたりということかと思います。これは,今後の市債の発行額,あるいは返済の利率によって変わっていくことだと思います。
◆
高橋三義 委員 ピークは幾らになりますか。
◎井崎規之
総務部長 臨時財政対策債を除いた市債発行額について,これまでと同程度で推移した場合,約350億円程度と推計をしています。
◆
高橋三義 委員 この改革の中で投資的経費に関する部分が不足している気がしますが,どうですか。
◎井崎規之
総務部長 一般質問でお答えしたように,今後の
予算編成を通じて,投資的経費の規模についても検討していきたいと考えています。
◆
高橋三義 委員 このような財政になった一番大きな理由は,投資的経費が大きいからとの答弁だったので,
行財政改革も大事でしょうが,投資的経費の
見直しを最初にすべきではないか。
先送りしている気がしますが,なぜですか。
◎井崎規之
総務部長 投資的経費については,国の財源の状況や,いろいろな総合的な要素が固まる中で
予算編成を通じて検討すべきことだと思います。投資的経費についても事業の選択や適正な規模の
あり方等を意識して
予算編成作業の中で検討していきたいと考えます。
◆
高橋三義 委員 公債費が年々ふえていて,令和6年,7年,8年,9年かわからないが,ピークになるわけで,そういう考え方で安定した財政に見直せるか疑問ですが,その辺はどうですか。
◎井崎規之
総務部長 平成30年度当初予算から収支均衡の予算に到達をして,これは必ず収支均衡の予算を組み上げていくのだという決意のもとに,投資的経費の規模についてもその適正規模や,事業の選択をしていくということなので,決しておくれているわけではありませんが,国の
予算編成の
あり方,あるいは県の予算の
あり方等を踏まえて,私どもも投資的経費についてもきちんと検討を加えていきたいと思います。
◆
高橋三義 委員 安定した
財政運営のときに基金のことをよく言いますが,基金がふえたから,安定した財源とはならないと私はいつも言っています。基金がふえても,市債もふえれば,簡単なことを言うと何でも安定した財政になります。将来負担比率が伸びていることが一番大きな問題ではないかと考えますが,人口減を加味したやり方は検討していますか。
◎井崎規之
総務部長 市の財政においても基金の残高,一般家庭で言えば貯金に当たるわけで,貯金と借金と手元に持っている財布のお金を総合的に見なければ家計が健全かどうかわからないのと同じで,その3つの要素については市の財政もきちんと総合的に見ながら判断をしていかなくてはなりませんし,これまで財政予測計画は生産年齢人口の減少等も加味しつつ立てていますので,こういった要素も踏まえて,新たな財政の見通しを立てていきたいと考えています。
◆
高橋三義 委員 24ページの
集中改革プランの具体的な
取り組みの中で,人件費,正職員を減らすということですが,非常勤職員や臨時職員も減らす方向ですね。これまでは正職員を減らす一方で非常勤職員や臨時職員はふやす方向であったと思いますが,この形にして,市民サービスを落とさずにできるのですか。
◎井崎規之
総務部長 24ページに記載の正職員以下の人件費等については,単に仕事がなくなるというケースを除いてはアウトソーシングであったり,機械化,効率化をしたりということで,市民サービスは基本的に落とさないのを原則にしています。非常勤職員等についても,この人員が減っても,仕事に支障がないことを前提に削減の計画を今立てています。
◆
高橋三義 委員 その分だけ外部委託がふえる形で今まできました。職員は減ったが,外部委託がふえると収支バランスはどうなりますか。
◎井崎規之
総務部長 アウトソースをするための経費がかかれば,人件費の減と差し引きしたものが
効果額になります。
◆
高橋三義 委員
効果額は出る見込みですか。
◎井崎規之
総務部長 市の職員,非常勤職員で直接雇用をすること,アウトソースすること,経費的な節減になることも含めて,市民サービスの向上もあわせて行っていく中で効果を出していこうということです。
◆
高橋三義 委員 先ほど言った市民説明が一番大事だと思います。行政だけがこういう形にしていくのではなく,市民が納得する形にしないといけないので,納得できる理由と説明のやり方があると思いますが,どういうことに留意して進めていく,市民説明をどうするかを考えていますか。
◎井崎規之
総務部長 これも先ほど少しお答えをしましたが,9月30日から江南区を皮切りに市長が直接,説明する機会を設けています。また,個々の事業等については異質多言というか,多種多様ですので,きちんと関係者に説明をし,丁寧な議論を重ねていくこと。また,ホームページ等のいろいろな手法を使って,我々の考え方についてお示しをして意見をいただく機会も設けていきたいと思っています。
◆
高橋三義 委員 そういう説明をするときには一定のルールをつくらなければと思います。例えば
公共施設をスクラップする場合,稼働率や経費等を理由にしたものがあって,廃止と言うと失礼ですが,こういう制度も廃止しますといったように,一定のルールを示さないと市民は納得できないと思いますが,検討は行っていますか。
◎井崎規之
総務部長 説明する際にどういった説明をするかということですが,一番は事業の目的だったり,施設の目的だったりということ,それがふさわしいものになっているかだと思いますが,委員御指摘の利用状況など,ほかに近傍に同じ施設があるのか等,個々の施設も状況が違いますし,事業によっても説明すべき項目が違うと思いますので,その事業にふさわしい説明をして,できるだけ理解してもらえるように努めたいと思います。
◆
高橋三義 委員 最後にしたいと思います。
総務部が一生懸命行っているのはよくわかりますが,こういうのは
総務部だけが中心となってもなかなか改革できないので,全庁を挙げて協力してもらわなければならないと思います。財政部長の
総括説明において,安定した
財政運営にするための目標金額を
総務部と
財務部とで検討したか質疑しましたが,最終的な金額などは出ていないとのことでした。そこはどう考えていますか。
◎井崎規之
総務部長 削減額の目標はあるかとの質疑だったように記憶しています。私どももこの
集中改革プランをつくるに当たっては,収支均衡の予算に到達をしている現状を踏まえればあらかじめ理由はないが,例えば50億円を切ってきてくださいというお願いではなくて,きちんと政策の中身を一つ一つチェックをしながら政策の質を変えていこう,あるいは投資するための未来への財源を生み出そうというのが改革の趣旨ですので,あらかじめ50億円とかという削減額,目標については打ち合わせをしたことはありませんが,
プランをつくっていく中においては
財務部,政策企画部を初めとして,考え方を整理するとともに,各所管からも協力をいただいてつくったということです。
◆
高橋三義 委員 そう答弁されるともう一点聞きたいですが,8ページのとおり公債費がふえていくわけです。ピークは令和6年,7年,8年,9年かとのことですが,
集中改革をしながら借金はふえていくと理解をしていいですか。
◎井崎規之
総務部長 改革をしながら借金ということではありません。公債費は既に借りた金の償還分,前に借りた分の返す分が決まっている部分なので,借金がふえていく改革を行うというわけではなくて,市債の発行残高も抑制していきたいとは考えています。
◆
高橋三義 委員 それはわかりますが,トータルで市債を発行するから,返済金額がふえていくのであって,先ほど財政危機であったら投資的経費が多過ぎると言いましたが,その部分を改革していかなければなりません。だから,公債費の推移を減らす時期も令和の1桁台ではなくて,もっと減らす目標を,
総務部だけではなく,
財務部とタイアップしていかなければならない,その辺を一番心配するのです。
◎井崎規之
総務部長 委員御指摘の心配不要のごとく,常に連携をしていますので,きちんと対応していきたいと思います。
◆
高橋三義 委員 そう答弁されるから質問するのですが,
財務部長のときの質疑で具体的な数字も示さないで,減らそう,減らそうとのかけ声は誰にでもできます。最終的に安定した財政はどういう市債残高か,そういう具体的な金額をお互いに示し合って,そこにしていくのが大事なことです。だから最初に全体的な目標,日程的な目標などを具体的に示すべきではないかと質疑をしたのであって,そこはどういう考えでしょうか。これで終わります。
◎井崎規之
総務部長 財政目標等については,今後の
予算編成作業を通じて,財政の見通しを立てた上で財政目標についてお示ししていきたいと思います。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 以上で
総務部長の
総括説明を終わります。
次に,
総務部所管部分について報告を受けます。
◎井崎規之
総務部長 引き続き
総務部における
集中改革の主な
取り組みについて,A3縦の資料,
集中改革プラン取り組み項目一覧表に基づき説明します。
総務部は,事務の仕組みやプロセスなど市全体における共通の基盤づくりに資する視点で改革に向けた検討を進めてきました。初めに,1番,AI・RPAの活用など,事務の効率化を加速する方策の検討・導入についてです。AIやRPAといった先端技術を調査,検討し,業務効率化に資するICT技術を見きわめつつ,その導入を進めるもので,働き方改革を進めるとともに,迅速で正確な事務遂行を図ります。今年度,こども未来部での健診結果の登録など,複数の実証実験を予定しており,来年度以降,費用対効果を見きわめながら必要に応じて導入を進めていくものです。
次に,2番,総務事務システムの導入と全庁的な総務事務センター設置の検討です。従来,紙で行っていた出退勤や時間外勤務などの労務管理を中心とした内部業務のシステム化を進めるとともに,これまで進めてきた部や区を単位とした庶務事務の一元化を踏まえつつ,任命権者の範囲を超えた組織横断的な内部事務の
あり方も検討しながら選択を図ろうとするものです。改革期間の工程は,既にシステム化,センター化を行う業務の範囲について検討するなど,'21年度での総務事務センターの設置,'20年度でのシステム運用に向け,
取り組みを進めているところです。
総務部としても,限られた資源の中で最大限の効果が得られるよう今後,導入効果を検証しながら進めていきたいと思います。
総務部としては,短期的に対応できる課題はもとより,中長期的な課題にも目を向けつつ,市全体の将来を見据えた改革を前に進めていきたいと思います。
○
平あや子 委員長 ただいまの報告にお聞きすることはありませんか。
◆
小山進 委員 AIとRPAについて,これから実証実験を行うということでしょうか。
◎井崎規之
総務部長 実証実験は今年度行っていますので,その実験の結果を踏まえて効果をはかった上で,本格導入するかを決定していきたいと思います。
◆
小山進 委員 RPAはまだ行っていませんよね。
◎井崎規之
総務部長 こども家庭課の健診結果の登録などについて,今年度RPAの実証実験を行っています。
◆
小山進 委員 あくまでも実証実験なので,AIにしてもRPAについてもそうですが,これは導入を前提として実証実験を行っているのか,その状況によっては難しいとの判断も出るのか,いかがでしょうか。
◎井崎規之
総務部長 できれば導入していきたいと考えています。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 以上で
総務部所管部分の報告を終わります。
次に,
財務部所管部分について報告を受けます。
財務部長から報告をお願いします。
◎朝妻博
財務部長 集中改革プランの
財務部所管の
取り組み項目について説明します。
資料,1番,2番は,財務課所管の病院事業会計への一般会計からの繰出金に係る
取り組みです。1番の共済組合の追加費用については,昭和37年の地方公務員等共済組合法施行前から加入していた方の年金分を負担するものです。2番の医師確保経費については,国の医師給与について民間病院との給与較差を是正するために支給されている初任給調整手当の制度に倣い負担をしているものです。いずれも総務省の地方公営企業繰出金に係る通知により毎年度繰り出しを行っているものですが,この2つの項目について通知文上では明確なルールが記載されていないため,他の政令市でも対応は統一されていない状況にあります。そこで,現在の本市の繰り出しルールについて調査の上,
見直しを行おうとするものです。なお,これについては病院の経営状況を踏まえながら協議を進めていきたいと考えています。
次に,3番,これも財務課所管で,水道事業会計への一般会計からの出資金に係る
取り組みです。こちらも先ほどと同じ通知により毎年度出資を行っているものであり,管路の耐震化等の経費の一部を出資するものですが,事業量や出資額について水道サイドと事前に協議を行うルールがなかったことから,挙げた項目になります。こちらも水道事業の安心,安全の
取り組みを踏まえながら協議を進めたいと考えています。
次に,4番,
公共施設の最適化について,これまで取り組んできた地域別実行計画の策定と新たな
取り組みである施設の種類ごとの配置方針の策定についてです。恐れ入りますが,A4の資料2をごらんください。本市の
公共施設については,設置目的は種々ありますが,提供するサービス機能が似通っている施設を資料中段の表に記載の17の施設種類に分類し,その種類ごとに今年度から今後のサービスの提供の
あり方を踏まえた
公共施設の配置方針の策定を進めています。現在17の施設種類ごとに組織横断するワーキンググループを設置し,継続,運用上の工夫や多機能化,複合化といった4つの方向性により検討を進めています。
方針の策定に当たっては,2つ目の表,利用圏域による考え方(案)ですが,利用者が全市域から集まるりゅーとぴあのような施設については類似機能ごとに原則1施設を前提とし,今後の検討を進めることや地域の方が利用する施設については地域の皆様との意見交換を行いながら将来的に誰もが利用でき,地域コミュニティーの中心となる地域密着施設への集約化,複合化を図るといった利用圏域に着目した全体方針を加えることによって,実効性のある検討がなされるように工夫していきたいと考えています。
現段階における今後のスケジュールについて,12月
定例会で素案を報告するとともに,市民の皆様からパブリックコメントにより御意見をお伺いし,今年度末までに方針を策定したいと考えています。また,この方針の策定後,総務省が指定する期限である来年度末までには個々の施設ごとの計画である個別施設計画を策定するとともに,財産経営推進計画の全体を改定したいと考えています。
○
平あや子 委員長 ただいまの報告にお聞きすることはありませんか。
◆
小山進 委員 2番の病院の繰り出し,医師確保経費について,現状の繰り出しルールを他の政令市や
交付税措置額の観点から見直すとのことですが,他の政令市と比べて新潟市はどういう状況にあるのでしょうか。
◎朝妻博
財務部長 繰り出しているかどうかとの観点でお答えしますが,医師確保経費について病院事業会計に対して繰り出しを実施していない政令市が現在10市あります。参考までに新潟県立病院について,県も医師確保経費は繰り出していません。
◆
小山進 委員 次に,3番の水道事業の件について,現行の出資ルールを
見直して出資額の上限設定ということです。これはこれでいいことだとは思いますが,一方で水道事業自体がこれでもつのかという問題があると思います。その辺はどのようにお考えでしょうか。
◎朝妻博
財務部長 一般会計からの出資額については,全体の水道の事業費からすればごく一部ですが,これは資産形成に市として関与するという意味になるので,そういう意味では水道事業が目標としているところの安心,安全な水の供給の
取り組みとそごを来さないよう,その影響を勘案して協議を進めたいと考えています。
◆
小柳聡 委員 資料2,市
公共施設の種類ごとの配置方針の策定について,素案を12月
定例会にて報告いただけるということですが,
委員会での説明になるのか,それとも
全員協議会などといった場での説明になるのか,スケジュール感と方針をお聞かせください。
◎朝妻博
財務部長 これは今後の
公共施設の配置の方針なので,個々具体の施設の今後の統合等について何か記載があるという次元のものにはなりません。先ほど申し上げたように全庁的に議論していく中で,例えば2番の施設類にはコミュニティ施設126の施設を対象に議論を進めていますが,これは市長部局,教育
委員会あわせて議論を行っているところで,こういうところはどう調整をしていくのかという非常に難しい問題を抱えていると思います。したがって,今後の議論の進捗次第で報告の仕方,内容等についても考えていかなければならないと思っていますが,今の時点では基本的には
総務常任委員会の中で全体の方針についてまず報告しようかと考えています。
◆
吉田孝志 委員 今の件に関連して,施設の多機能化,複合化,集約化ということで見ていきますが,運営について,全て公設公営なのか,それとも今,江南区で
取り組みを始めている民間とのハイブリッドなのか,3年間の中においては実現不可能かもしれませんが,方針を決めていくという
取り組みについてはいかがですか。
◎朝妻博
財務部長 それぞれの施設に応じた管理運営のやり方が多分あるだろうと思うので,その辺も含めた議論になるかと思います。現段階で言えば,例えば15番に公設デイサービスセンターを記載していますが,この公設デイサービスセンターについて,基本的には民間の施設が充実してきているので,公設デイサービスセンターとしての機能は終わったということで,譲渡なり廃止なりということで所管の
委員会で今報告しています。あと民間との協力ということになれば指摘のあった地域別実行計画の中でそういう検討もあわせて行っているところですので,そういう観点も含めてになると思います。
◆
吉田孝志 委員 市役所の中で持っている情報,知識だけでなく,民間側からの提案などを具体的にコミュニケーションしていく,検討していくテーブルを準備する考えはありますか。
◎朝妻博
財務部長 特にいわゆる圏域で施設の
あり方を考えるときは,複数の施設の集約化等を議論していくわけですが,そのときに民間のノウハウ,考え方を参考にすることは有益だろうと思いますので,サウンディング調査等を初めとした
取り組みは行っていきたいと考えます。
◆
渡辺有子 委員
公共施設の件について,複数の施設があることが課題で集約していくときに,近くで利用している方はいいですが,なくなる場合に遠くなったり,不便になったりするときは,公共交通との関係が欠かせないと思います。そういった面の協議,検討はあわせて行われると捉えていいでしょうか。
◎朝妻博
財務部長 端的な事例で言えば学校統合におけるスクールバスだと思いますが,それ以外にバス交通なども含めた連接,連携の視点は確かに必要だろうと思います。例えば先ほど申し上げた地域の方が利用する施設の今後の方針については,今まで行ってきた地域別実行計画の策定を基本的には主体として考えていきたいと思います。その中で今後,加速するためにも原案をこちらからお示しするやり方で行っていこうと思いますが,その際は当然に距離的な問題をどう克服するのかという御意見があると思うので,具体の検討の中で考えていければと思います。
◆
渡辺有子 委員 施設数が多いこと自体は市町村合併した結果であって,当時,各市町村にとってはその圏域の中で考えてきたわけなので,必要であるとの判断のもとでつくられてきたことが前提だと思います。そういった意味では,人口が少ないところは利用率が低いに決まっています。だから,それが単純な理由になるのかも含めての検討が必要かと思いますが,その辺も十分に考慮する前提ということですね。
◎朝妻博
財務部長 先ほどの類型の3の施設,地域の密着型施設について,どういう形になるかは別ですが,基本的にそれが不要との議論ではありません。不可欠なものなので,施設の数や面積をどうするかは別ですが,その機能は必要との観点での検討を進めていきます。
○
平あや子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平あや子 委員長 以上で
財務部所管部分の報告を終わり,
集中改革プランの素案についての報告を終わります。
以上で本日の日程を終了し,
協議会を閉会します。(午前11:32)...