説明者を御紹介します。
教育をよくする
新潟県民会議,代表,
横山由美子さん,同じく
教育をよくする
新潟県民会議の
乙川大さんです。
説明者の方は席にお着きください。
(
説明者着席)
○
山際務 委員長 本日は
趣旨説明においでいただきありがとうございます。
説明は御案内のとおり2人合わせておおむね5分でお願いします。また,
説明者の方は
発言に当たっては挙手をお願いします。
それでは,横山さん,乙川さん,お願いします。
◎
横山由美子氏
教育をよくする
新潟県民会議の代表,横山です。
趣旨を申し述べます。
いじめや不登校,
子供の
貧困等が大きな社会的問題となる中,私
たちは
教職員が
子供たち一人ひとりに目を行き届かせ,じっくりと寄り添う時間の確保が必要と考えています。そのためには
教職員定数を確保した上で,多くの
保護者が望む30人以下
学級を
実現することが望まれます。
新潟県では,'01年度に全国に先駆けて
小学校1・2年生の32人以下
学級が
実現しました。'15年度からは,
小学校3年生から6年生と
中学校全学年で35人以下
学級が,'17年度の
新潟市への
権限移譲からは,
小学校3・4年生において32人以下
学級が
実現しています。しかし,
小学校3・4年生で
下限23人,
小学校5年生から
中学校3年生で
下限25人の
下限設定があります。1クラス23人以上
小学校3・4年生,1クラス25人以上
小学校5年生から中3年生の
下限設定により,全ての
小学校3・4年生で32人以下,
小学校5年生から
中学校3年生で35人以下になっているわけではありません。また,
高等学校は40人以下
学級となっています。市内全ての学校で
子供たち一人ひとりに行き届いた
教育を
実現するために,32人以下
学級をさらに拡充していくことが求められます。
さらに,年々増加する多様な
子供たちの心のケアや
保護者のニーズにきめ細やかに対応するためには,
養護教員,
栄養教員や
学校栄養職員,
学校事務職員の
全校配置,
特別支援にかかわる
教職員の増員も不可欠です。これらを具現化するため,
陳情事項について最大限の御尽力をよろしくお願いします。
◎
乙川大氏 補足します。第3項は,きめ細やかな対応をするために,機械的な統廃合,
学級減は慎重にしてほしいという意味もあります。
第4項は,
教材費,
給食費などの諸校費を支払えない
貧困家庭の実態があることでお願いしています。'18年度の
新潟市における5月1日現在の
特別支援学級数は,
市立小・中・
特別支援学校合わせて483クラス,
児童数は2,024人と年々増加しています。'12年の
文部科学省の
調査によると,
通常学級に在籍し,
知的発達におくれのないものの
学習面,各
行動面で著しい困難を示すとされた
児童生徒数は,全体の6.5%となっています。今約16%が貧困であると考えると7人に1人が貧困の家庭の中で育っている
子供と言われています。また,折しも,きょうの
新潟日報でも
児童虐待摘発最多1,380件,県内32件,このうち
新潟市がどれだけか
資料はまだありませんが,ぜひ多くの大人の目で,
子供たちの変化に気づき,守りたいと思っています。ぜひ御尽力をいただけたらと願っています。
○
山際務 委員長 この際,
委員の方で
説明者にお聞きすることはありませんか。
◆
青木学 委員 説明の中にもありましたが,本市は'17年度から
権限移譲に伴い,独自で32人以下
学級の拡大に取り組んできています。その中には,指摘のあるように
下限設定もあるわけですが,実際に32人以下
学級に取り組み,現場でも広がっているわけです。その辺の現場の
状況を把握していたら教えてください。
◎
乙川大氏 32人以下
学級が3・4年生に進んだことについて,
保護者からも喜びの声があります。ただし,
下限の23人という部分で32人以下
学級にならない実態が約17
学級出ています。これは声があるので,ぜひ続けていってもらえたらと思っています。
◆
青木学 委員 一般的に考えても,人数が少なくなれば,それだけ教員の目がいろいろ行き届いて,指導がしやすくなる,コミュニケーションがとりやすくなることは考えられますが,教員や
保護者の具体的な喜びの声はありますか。
◎
乙川大氏 不安の声がよく聞こえてきていて,1・2年生は32人以下で
下限がありませんが,3・4年生になると3
学級が2
学級になるのでしょうかなどの声をよく聞きます。また,クラスにもう2人来てくれたらなどという話も
保護者からも聞こえたりしますが,そればかりは引っ越しだったりするので,何とも言えません。
教職員の現場からすると,できる限り不登校の子の送り迎えをしたことが私にもありますし,
児童相談所に電話したこともあります。
子供,
管理職の許可を得て動いたことがあります。とにかく少しでも
子供の変化に気づきたいとの部分で,この
陳情をぜひ受け入れてもらえたらという願いでいっぱいです。
◆
青木学 委員 この内容からして
教職員増となると当然,国との関連が出てきます。
陳情の
趣旨は,大きな
環境整備という点で国に
予算増を求めていく,それに伴い
新潟市も連動して
環境整備に取り組んでいってほしい。もちろん本市としてできる部分は当然に行わなければなりませんが,
教員増の点では,国に
予算増を求めながら
新潟市として行えるところをきちんと行ってほしいとの
趣旨で受けとめていいですか。
◎
乙川大氏 そのとおりです。
新潟市も
かなり力を入れていただいていることをよく理解しています。最近,現場で聞こえるのは
特別支援教育支援員の増員や
予算増で,実は,今回の
陳情にあわせて9,000筆以上の署名を出しましたが,これは
保護者にも協力いただいて,半年かけて集めたものです。別に,
特別支援教育支援員についての署名を集めたところ,1カ月で約3,600筆集まりました。
保護者,
教職員の関心は高いと思っています。これまでも努力してもらっていますが,また少しでも御尽力いただけたらとの願いがあります。
○
山際務 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
山際務 委員長 以上で
陳情第220号第1項から第4項までの
趣旨説明を終わります。
説明者の方はお疲れさまでした。
次に,
陳情第221
号農業用施設の管理に係る旧
木崎郷土地改良区(
横土居地域),
頓所富士弥理事及び
青柳廣吉理事長による「覚書」についての
趣旨説明を受けます。
説明者を御紹介します。
小柳隆さんです。
説明者の方は席にお着きください。
(
説明者着席)
○
山際務 委員長 本日は,
趣旨説明においでいただき,ありがとうございます。
説明は御案内のとおりおおむね5分でお願いします。また,
説明者の方は
発言に当たっては挙手をお願いします。
それでは,小柳さん,お願いします。
◎
小柳隆氏 小柳です。よろしくお願いします。食道がんの治療を行っていて,体調がよくありませんので,その辺聞き苦しいことがあるかと思いますが,よろしくお願いします。
2月25日付で
陳情書を2ページ,証拠
資料として2部お渡ししてあります。ここに詳しいことは書いてありますので,要点だけ言わせてもらいますが,この問題としている覚書,これは昭和62年2月の覚書です。なぜ今私がこれを問題にするかというと。このときに取り交わした覚書の内容,このことが現在に至って違法な状態として使用されているということ,違法な状態で使用されていること自体はこの
委員会の席で議論するつもりはありません。あくまでも昭和62年のこの覚書について皆さんで問題あるということであれば,それなりの意見表明をしてもらいたいということです。先ほど言ったとおり,昭和62年のこの覚書をきっかけにして,違法性の状態が今に続いて,その間何回かいろいろな開発,その他ありますが,違法な状態が続いている。現在の問題ではありませんので,その辺を認識した上で検討をお願いしたいと思います。
まず,この覚書で第1条,第2条に書いてある乙が使用する土地改良施設の範囲,第2条,前条の土地改良施設は
農業用施設,このことです。ですから,覚書そのものについては違法性,また不備な点はないのですが,この覚書を取り交わしたときに相手側,はっきり名前を言いますが,東海梱包株式会社,この運送会社はこの土地改良区と取り交わしたことによって,自分
たちはその法定外公共物,里道,
農業用施設を自分の事業用地として使っているわけです。要するに第1条,第2条は,土地改良区としては
農業用施設として維持管理をしてくださいということですが,それを受けた相手の東海梱包株式会社は,その部分は我々が自由に使ってもいいのだという解釈のもとで使っているわけです。それが現在に至っているわけです。当時も
新潟県で規則がありました。現在は,
新潟市法定外公共物の取扱いに関する条例に基づいた使用許可を受けて,その使用する面積分相当の使用料を払わなければならないという,これは条例ですが,法律ですから,その法律も昭和62年の覚書によってほごにされている。既成事実として現在,違法な状態に至っているということです。
要点,細かいことは,先ほど言ったとおり
陳情書に詳しく書いてありますので,皆さんでそれを検討されて,また考えられて,こういう点については土地改良区としては不十分であったと,それを直すか直さないかは別にして,そのことだけを明らかにしてもらいたいということです。このことについては,私自身の利益のことではありませんし,また私が住んでいる,またこの……
○
山際務 委員長 説明者の方に申し上げます。
所定の5分を経過しましたので,このあたりでまとめてくださいますようお願いします。
◎
小柳隆氏 わかりました。この地域なり,私の住んでいるこの場所である北区
横土居地域の損害でもないわけです。損害と言えば先ほど言ったとおり,条例に基づく使用料,これを徴収すべきかすべきではないかにつながっていくと。まず昭和62年のこの覚書について……
○
山際務 委員長 説明者の方に再度申し上げます。
既に所定の5分を経過していますので,
説明を終了してください。
◎
小柳隆氏 終わります。
○
山際務 委員長 この際,
委員の方で
説明者にお聞きすることはありませんか。
(な し)
○
山際務 委員長 以上で
陳情第221号の
趣旨説明を終わります。
説明者の方はお疲れさまでした。
以上で
協議会を閉会し,
委員会を再開します。(午前10:37)
これより審査を行います。
なお,
委員の皆様に申し上げます。
陳情の審査においては,採択か不採択かを判断するために,所管課に対してわからない部分について,あくまでも参考までにお聞きするものですので,それを踏まえて
発言されるようお願いします。
初めに,
陳情第211号について審査を行います。
審査の参考とするために,所管課にお聞きすることはありませんか。
(な し)
○
山際務 委員長 なければ,次に本
陳情について
委員間討議を行いたいと思います。
委員の皆様から御意見がありましたらお願いします。
(な し)
○
山際務 委員長 以上で
陳情第211号の審査を終わります。
次に,
陳情第212号について審査を行います。
審査の参考とするために,所管課にお聞きすることはありませんか。
◆風間ルミ子
委員 陳情書の中に
新潟労働局が平成29年度に行った長時間
労働が疑われる監督指導結果がありますが,これは県内の数字です。
新潟市内の同様の
調査結果はありますか。
◎山本幹彦
雇用政策課長 新潟労働局に確認しましたが,
新潟市の数値は持ち合わせていないとのことです。
◆風間ルミ子
委員 対象が414事業所ということですが,これはどのような基準で選んでいるのかお聞かせください。
◎山本幹彦
雇用政策課長 この点についても承知していません。
◆風間ルミ子
委員 新潟市の数字がわからないとのことですし,対象事業所の選定についてもわからないということですが,この
調査結果によると,
調査した事業所の50%が違法な時間外
労働だったとの結果です。
調査結果に限ると,本市でも同様の結果が出ることが推測されるかと思いますが,どのように考えますか。
◎山本幹彦
雇用政策課長 実際に全
県の
調査なので,この中に本市のそれ相応分の事業所が該当し,
委員の指摘のとおり存在するものと思われます。
◆風間ルミ子
委員 次に,
陳情書に長時間
労働などに起因する心身の不調により平成29年度に出された全国の労災請求件数があり,脳血管,心臓疾患840件,精神障がい1,732件と,どちらも前年度を上回っているとのことですが,これについても
新潟市内の現状を把握していますか。
◎山本幹彦
雇用政策課長 新潟市の数字を
労働局に問い合わせましたが,公表されていないとのことです。
○
山際務 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
山際務 委員長 なければ,次に本
陳情について
委員間討議を行いたいと思います。
委員の皆様から御意見がありましたらお願いします。
(な し)
○
山際務 委員長 以上で
陳情第212号の審査を終わります。
次に,
陳情第220号第1項から第4項までについて審査を行います。
審査の参考とするために,所管課にお聞きすることはありませんか。
◆
青木学 委員 権限移譲に伴い,
新潟市
教育委員会が独自で32人以下
学級の拡大に取り組んできたことは,高く評価していますが,
教育委員会として,この2年間の
教育現場の
状況を把握する中で,どのように評価しているか,お聞きします。
◎池田浩
学校人事課長 少人数
学級編制の効果については,私どもが独自に調べている中で,対象となった全ての学校から学習指導の充実や学校生活の安定が図られている等の報告を受けています。
保護者からも,
子供の様子を丁寧に見て,すぐに連絡をもらえてありがたいなど,肯定的な意見が多く寄せられています。
◆
青木学 委員 下限が設けられていますが,どういう経緯,事情で設けることになったか,改めて伺います。
◎池田浩
学校人事課長 少人数
学級の効果は認めながらも,発達の年齢によって,
学級に一定の人数がいることが
子供の社会性の育成や,集団活動の充実のために必要であることも考えた上で
下限を設定しています。
◆
青木学 委員 そうすると,教員の定数や財源の問題ではなくて,一定の人数を確保しなければならないとのことで
下限を設定したと聞こえましたが,そういうことですか。
◎池田浩
学校人事課長 効果だけではなく,当然,定数の関係もあり,総合的に判断した上でこのように設定していると捉えてもらいたいと思います。
◆
青木学 委員 現在,この
下限によって32人以下
学級になっていないクラスの数と,その対応についてお聞きします。
◎池田浩
学校人事課長 35人以下
学級の数字になりますが,
下限が抵触しているのは23校,31
学級あります。その
下限に抵触した学校,
学級についても,加配教員等を配置し,きめ細やかな指導を行っており,
下限に抵触するからといって,少人数
学級のプラスの面が一切享受できないのではない
状況をつくっています。
◆
青木学 委員 教員定数や財源との関係が当然あるわけですが,
教育委員会としてはできることであれば,
下限を緩和していきたいとの考えはありますか。
◎池田浩
学校人事課長 繰り返しになりますが,
委員の御指摘のとおり,少人数
学級の効果はあると考えているので,国へ要求をしながら,
子供たちそれぞれの発達段階に応じたよりよい
教育のために少人数
学級を活用していきたいとの気持ちはあります。
◆
青木学 委員 例えば国の新年度予算においても,自然減以上の教員定数の削減などが出ています。市
教育委員会とすれば,少人数
学級の拡大とその効果を踏まえて,国に対してきちんと要望を続けていくというスタンス,考えでよろしいですか。
◎池田浩
学校人事課長 そのようなスタンスで構いません。
◆
小泉仲之 委員 現状でも教員が加配されているわけですが,
下限設定を撤廃した場合,それらを差し引くどのぐらいの教員と負担の増になるのかお聞きします。
◎池田浩
学校人事課長 今31
学級が抵触していますが,
下限設定を撤廃して,全て
正規教員を充てたとします。
正規教員の給与を概算で年収800万円程度とすると,約2億円の予算措置が必要になるかと考えられます。
◆
小泉仲之 委員 現在,加配されているわけで,加配分を差し引くと,単純にそうなりません。差し引くとどうなるのでしょうか。
◎池田浩
学校人事課長 現在,加配は非常勤等も含まれます。加配で措置している金額,給与総額が今,手元にありませんので,差額が幾らか示せませんが,全部
正規職員に充てた場合と,非常勤等の差額の金額になります。
◆
小泉仲之 委員 その場合,全部本市の負担になるのですか。
◎池田浩
学校人事課長 国からの定数を超えて配置することになれば,当然,国からの補助はありませんので,本市の負担になるかと考えます。
○
山際務 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
山際務 委員長 なければ,次に本
陳情について
委員間討議を行いたいと思います。
委員の皆様から御意見がありましたらお願いします。
(な し)
○
山際務 委員長 以上で
陳情第220号第1項から第4項までの審査を終わります。
次に,
陳情第221号について審査を行います。
審査の参考とするために,所管課にお聞きすることはありませんか。
(な し)
○
山際務 委員長 なければ,次に本
陳情について
委員間討議を行いたいと思います。
委員の皆様から御意見がありましたらお願いします。
(な し)
○
山際務 委員長 以上で
陳情第221号の審査を終わります。
次に,
陳情第157号第2項について審査を行います。
審査の参考とするために,所管課にお聞きすることはありませんか。
(な し)