2016年09月08日:平成28年第3回定例会(第2号) 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 ヒット) ◯議長(我妻 力君) ただいまより本日の会議を開きます。
日程第1、これより一般質問を行います。
まず、代表質問を許します。───
新政クラブ桜井代表質問、15番
札辻輝已君。
◯15番(
札辻輝已君)(登壇) 皆さん、おはようございます。このたび保守を志とする仲間6人で新たに
会派新政クラブ桜井を結成いたしました。志を同じくする仲間により、今後、市長、理事者側とも切磋琢磨して、ともに力を合わせて市政発展のために尽くしてまいりたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
それでは、
新政クラブ桜井を代表いたしまして、私から3点、市長にお尋ねいたします。
初めに、先月8月1日に
桜井市長公約の「陽だまり政策」である桜井市
保健福祉センター「陽だまり」がオープンしました。開所式では多くの家族連れが訪れ、晴れやかなオープニングとなりましたが、これも松井市長と荒井知事とで結ばれた
まちづくり連携協定のたまものであると感じていると同時に、大いに期待するところであります。
それでは、まず1点目といたしまして、
まちづくり連携協定の進捗状況と課題並びに小さな拠点整備についてお尋ねいたします。
初めに、
まちづくりの連携協定を結んだ5地区については、それぞれ担当課において熱心に取り組まれておりますが、進捗については、地区それぞれ地域性もあり、手法なども違うことから、課題も多くあります。さらに、総合戦略による小さな拠点の
まちづくりがありますが、まずは5地区全体における
まちづくりについて、現在の進捗状況をご説明願います。
次に、2点目の事業のための財源確保と行財政改革の推進についてお尋ねいたします。
私も長谷寺門前町
周辺地区基本計画策定委員として藤井議員とともに参加させていただいておりますが、今後、
まちづくりが大きく動き出すとともに、これら
まちづくりの推進には
大神神社参道周辺地区の
まちづくりにおける沿道整備など、多くの財源が必要となります。今回、
経常収支比率が少し下がったとはいえ、桜井市の財政構造は昔から非常に軟弱であり、
まちづくりの推進について、一方で財源を生み出す努力もあわせて行わなければなりません。
しかしながら、松井市長におかれましては、
まちづくりには非常に熱心であるものの、とりわけ痛みを伴う行財政改革は、票にもつながらないということもあって、1期の課題でありながら、このごみ収集の民間委託を初めとする行財政改革が全く進んでいないのが現状であります。なぜ、ごみ収集の民間委託が一向に進まないのか、まずは市長にお尋ねいたします。
次に、3点目の鳥見山緑地公園の整備についてお尋ねいたします。
鳥見山緑地公園の整備については、厳しい財政状況から一時ストップしていた事業を再開されたことは評価しますが、しかしながら、前回質問した折に、議会とも相談しながら市民に愛される、また、県営の馬見公園のような市内、市外からも多くの方が訪れるような公園整備を目指すとの答弁でありましたが、そういう答弁であったと思いますが、しかしながら、その後、何の相談もなく、どのような公園になったのかさっぱり見当もつきません。市長が答弁されたことについては、責任を持っていただきたいと思いますが、まずは測量調査など、その進捗状況について市長にお尋ねいたします。
そして、1回目の質問といたしまして、理事者側に誠意ある答弁をよろしくお願い申し上げます。
◯市長(松井正剛君)(登壇) 皆さん、おはようございます。
新政クラブ桜井を代表されまして、15番札辻議員の1点目、奈良県との
まちづくり連携協定の5地区の進捗状況についてのご質問にお答えをいたします。
本市と県は、平成26年12月22日に
まちづくりに関する連携協定を締結しました。この協定は、県が地域資源を生かした
まちづくりを行おうとしている市町村を支援し、ともに力を合わせ、
まちづくりを行おうとする協定であります。本市においては、議員ご承知のとおり、5地区の
まちづくりを対象といたしております。
それでは、1つずつ説明をさせていただきます。
中和幹線粟殿近隣周辺地区の
まちづくりでは、健康・子育て・医療・福祉の中心拠点として、桜井市
保健福祉センター「陽だまり」が8月にオープンいたしました。この施設は、乳幼児から高齢者まで安心して暮らせる「陽だまり政策」の中心的な役割を担う施設となります。子育て支援については、情報提供や相談支援などの
ワンストップ窓口となる
子育て総合支援室を新設し、切れ目のない子育て支援を強化していきます。
救急医療体制の充実については、休日応急診療所「陽だまり」のオープンに合わせ、現行の休日等の診療に加え、平日夜間診療も行う休日
夜間応急診療所としてスタートします。
地域包括ケアシステムの構築については、本年4月に設置した
地域包括ケア推進室を中心に、高齢者が介護状態になっても住みなれた地域で安定して日常生活を送れる地域づくりを推進します。
また、旧
桜井土木事務所においては、地域防災の拠点施設として、奈良県
地域防災組合桜井消防署を平成29年1月に移転するために、ただいま大改修工事を進めているところであります。
次に、
大神神社参道周辺地区の
まちづくりでは、深い歴史を持つ大神神社の参道を奈良県の事業により整備を進め、伊勢神宮のおかげ横町や出雲大社の参道のようなにぎわいを三輪地区においても創出できるよう、現在取り組んでいるところであります。今後、今年度末に
大神神社参道周辺地区基本計画の策定を行い、そこに上げられた
まちづくりに関する各種事業を具現化するために、県と個別協定を結び、事業化を進める予定であります。この個別協定による事業化については、県が実施する参道整備と調整を図りながら進める必要がありますことから、地域の方々のご理解、ご協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。
なお、県道整備については、県が主体となります事業を進めており、まず、JR踏切から東側の二の鳥居までの間を先行して整備を進める予定であると聞いております。そして、大神神社では、第2期平成の大造営として直会殿及び能楽堂の造営を進めておられます。これらの事業とあわせて、本市としても三輪地域全体の
まちづくりにしっかりと取り組んでまいります。
次に、近鉄大福駅周辺地区の
まちづくりでは、県と締結した基本協定に基づき、高齢者や子育て世代が地域に生き生きと住み続けられる多世代居住の
まちづくりを目指しています。現在、県では
県営住宅桜井団地の建てかえ事業を推進していますが、事業によって生じた余剰地を活用して、地域の拠点となる施設の整備と
地域包括ケアシステムの構築や世帯間交流を生み出すことで、高齢者や子育て世帯が安心して住み続けられるよう、県や地元と連携して取り組みを進めてまいります。
本市では、
まちづくりの検討に当たっては、
PFI導入可能性調査等、さまざまな民間活力の導入手法の検討も行っていきます。その結果を踏まえた上で、周辺の公共施設の集約、再編も検討しながら、より魅力的な
まちづくりを目指してまいりたいと思います。
次に、桜井駅周辺地区の
まちづくりについては、
JR近鉄桜井駅を中心として、商店街が連なり、昔は大いににぎわい、町の中心地でありました。しかし、行政機関の移転や郊外での商業施設の出店などから、次第に衰退して、
シャッター通りや空き地が多くなり、何としても
にぎわい復活の取り組みが急務であります。
こういった状況から、まち・ひと・し
ごと創生総合戦略において多
極ネットワーク型の
まちづくりに取り組み、桜井駅周辺地区を中心拠点として駅前再開発ビル「エルト」では、新たなにぎわいと交流をつくり出すため、現在、2階部分の新たな機能の配置や事業手法等の検討を行っています。それが決まれば、リニューアルに向け、取りかかり、平成29年から30年にかけて大規模改修の予定をしております。
また、地域の皆さんを初め、商工会、
地元金融機関、
木材協同組合が一緒になって
まちづくり会社がことし6月に設立されました。
まちづくり会社が
土地再生推進法人となることで、地域の資源を生かした
地域活性化事業に取り組むことができるようになり、
まちづくりの新たな担い手として大変期待をいたしております。
さらに、
まちづくりファンドを組成するための予算も計上しています。
まちづくりファンドの活用としては、本町通り、旧
伊勢街道沿いの地域の町なか環境整備を行うもので、空き家などの改修や景観修景など、ファンドから資金を出して活用するものであります。
また、町並みを形成する町家などは、地域の貴重な財産でもあります。そのことから、空き町家、空き店舗の利活用を行うため、新たな
国庫補助金制度を活用し、地域の拠点となる整備の支援を行いたいと思っております。
これら事業を進めながら、一日も早く桜井駅前のにぎわいを取り戻せるよう、みんなで力を合わせて取り組んでいきたいと思っております。
最後に、長谷寺門前町周辺地区の
まちづくりについては、基本計画の策定を行います。長谷寺は、市を代表する観光地である大きな魅力がありますが、近年は嗜好の多様化などから、観光客が減少しています。参道が昔のようににぎわいを見せて、地区全体の活性化につなげるよう取り組みたいと考えております。
そのために、今年度、美しい町並みを形成する町家が数多くありますので、これを保存、活用するための
町並み景観ガイドラインの作成を行います。また、少し先ですが、県において
白河バイパスの整備が行われる予定であります。このことで、通過交通の排除を行い、魅力ある参道を楽しく歩けるよう、歩く
まちづくりに取り組みます。そのための調査検討を行います。また、地域の拠点となる空き町家の改修も行う予定であります。
地域の皆さんが1つにまとまり、
まちづくりに対する機運も高まっておりますので、
総本山長谷寺との連携も深め、関係する皆さんに参加をいただき、
基本計画策定委員会分科会において検討を行い、さらに前に進めたいと考えております。
以上が
まちづくり連携協定についてであります。
次に2点目、事業のための財源確保と行財政改革の推進についてのご質問にお答えをいたします。
議員お述べのように、
まちづくりを進めていくためには、多くの財源が必要となります。そのような中、奈良県と
まちづくり連携協定に基づく事業については、県の補助金が活用できます。また、地方創生の流れの中で、国の補助金、交付金を積極的に活用するとともに、不足する財源については交付税措置のある有利な地方債も活用し、できる限り一般財源を少なくして事業を進めてまいりたいと思っております。
また、今後も引き続き企業誘致などを推進し、市税の増収を図るとともに、
行財政改革アクションプランの取り組みを着実に実行し、さらなる歳出の削減に努めることで、一般財源の確保を行い、
まちづくりの事業を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いをいたしたいと思います。
次に3点目、鳥見山
緑地公園事業の現在の進捗状況について、ご質問にお答えをいたします。
鳥見山
緑地公園事業につきましては、平成27年度に計画地周辺の自然環境や社会的条件を整理した上で、基本計画図を作成し、基本設計を行いました。公園計画地は、中心市街地から2キロ圏内に位置し、比較的アクセスしやすい立地環境にあるとともに、自然環境に恵まれ、さまざまな動植物との出会いが期待できる環境を有しております。これらの特性を生かし、あらゆる年齢層の方が交流し、市内外から多くの方が訪れる公園の整備に努めていきたいと考えております。
今後、平成28年度には地形測量及び隣接地との
境界明示作業等を進め、平成29年度に実施計画を行い、平成30年度以降、工事に着手する予定をいたしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
以上でございます。
◯15番(
札辻輝已君) それでは、2回目の質問を行います。
1点目の件につきましては、5地区の進捗状況を市長のほうから詳しく説明いただきました。すばらしい希望の桜井市が将来生まれるであろうと、大いに期待するところであります。
それでは、5つのうち、1点ずつ課題について質問してまいりたいと思います。
初めに、
中和幹線粟殿近隣付近の
まちづくりについてですが、「陽だまり」ではとりあえずよいスタートが切れました。今後とも多くの方々が利用していただくことを大いに期待するところであります。
しかしながら、聞くところでは、この建物の中に大きな会議室がなく、私も内覧のときに見せてもらいましたが、大人数の会議室を開くには会議室が不足しているのと違うかなという気はいたしました。大きい会議室が足りているのかどうか、この辺、ちょっと市長にお伺いいたします。
◯市長(松井正剛君) 着座にて答弁させていただきますのをお許しいただきたいと思います。
◯議長(我妻 力君) 結構です。
◯市長(松井正剛君) 「陽だまり」には2階に2カ所、3階に2カ所の会議室がございます。2階の会議室1では約20名、会議室2では約60名、また、3階の会議室3と4ではそれぞれ約40名の収容が可能となっております。設計当初より、福祉、医療、子育ての拠点としての役割を発揮するため、相談室を多く設け、できるだけ効果的に活用できるよう協議し、会議室につきましては現在の配置となっております。会議の種類、参加人数等に合わせまして、本庁の各会議室、また中央公民館、「陽だまり」と、用途に合わせて使い分けていただいたらなと、そのように考えているところであります。
以上です。
◯15番(
札辻輝已君) 今、「陽だまり」にある会議室は、向こうの「陽だまり」の関係者しか使えないというように聞いておりますけども、本庁舎では会議室が不足していると。会議を開くには、非常に会議室がなく、皆さん、会議室が取り合いになったり、会議室を探すのに苦労されているというふうに聞いています。それから、また、団体の職員の方から、「陽だまり」における大きな会議室が不足しているというふうに伺っております。
まず、にこにこルームやこころ、つどいの広場と、それぞれの機能は違うと思いますが、子どもたちが一緒に遊べることも必要であると考えます。「陽だまり」で大きな会議室を確保できないのか、再度市長にお伺いいたします。
◯市長(松井正剛君) ただいま、先ほど答弁させていただいたように、現在は設計当初より、社会福祉、子育ての拠点としての役割を発揮するため、相談室を多く設けるということを趣旨としてやっておりますので、ちょっと狭い部屋ばかりかなというふうに思いますが、また、そのような声がたくさん上がりましたときは、検討してまいりたいなと、そのように思っております。
◯15番(
札辻輝已君) また、保護者やお母さん方から、同じような室内での子どもの遊び場、プレイルームを他の場所にもつくってほしいというような声が聞かれます。せめて1カ所、拠点に集めればよいというのではないと思いますけども、このような施設はほかにあってもよいと私は考えています。このことについては、一応要望しておきます。
この件については、このぐらいにしておきまして、
大神神社参道周辺地区まちづくりについての課題について質問いたします。
参道、県道部分については、前に進んでいると聞いておりますが、沿道整備については今のところ、事業手法も含め、全くめどが立っておりません。今後、どのような手法を用いて事業を進めていかれるつもりなのか、市長にお尋ねいたします。
◯市長(松井正剛君) 再度の質問にお答えをいたします。
参道整備につきましては、奈良県において平成27年6月に、参道整備の事業化の決定をされており、事業に取り組んでいるところであります。参道整備にあわせて、本市も周辺の
まちづくりを推進することになりますが、今年度末に基本計画の策定を行い、その後、事業開始にあわせて個別協定を県との間で結ぶこととなっております。現時点で想定される事業といたしましては、県の参道整備の進捗にあわせて、まず、二の鳥居前の観光トイレの移設が必要となりますことから、移設場所や建設費用等の調査を行いたいと思っております。また、
まちづくりの目標でもあります大神神社の上品な参道づくりと三輪の町にぎわいの創出を実現するために、商業施設等の誘導も必要になってくると思われます。この事業を進めるに当たっては、民間の資力等を活用することで、事業コストの削減や
公共サービス水準の向上ができるような事業手法を検討するとともに、県道整備の進捗との調整も図り、事業化に向けた取り組みを進めてまいりたい、そのように考えているところであります。
以上です。
◯15番(
札辻輝已君) 事業手法についてはこれからと、市長の答弁ではこれからというように聞こえましたが、
地区周辺エリアは、
芝運動公園など西側のところも含まれています。そうであるならば、常々申し上げておるとおり、この西側エリアにおいて道の駅整備も沿道整備、
まちづくり事業の一環として検討されてはどうかと考えます。今年度、葛城市に道の駅ができます。また、平成30年度には田原本町の唐古・鍵遺跡のところに道の駅ができる予定でございます。さらに、荒井知事の構想として、天理市に仮称ですが
国際芸術家村構想が予定されております。そこにも道の駅的な機能を併設されるというふうに聞き及んでおります。そうなりますと、道の駅がないのは桜井市だけということになって、非常に私はおくれをとるのではないかというふうに大変心配しております。財政のこともあると思いますが、ぜひ市長の公約の実現に向け、
大神神社参道周辺地区まちづくりの中で、今後道の駅構想を検討していただけたら非常にありがたいと思うんですけども、市長のお考えをお伺いいたします。
◯市長(松井正剛君) 議員からは平成28年の第1回定例会でもご質問をいただきました。私も道の駅の整備については、マニフェストでも上げさせていただいております。道の駅は、平成27年11月現在、全国で1,079カ所整備されており、現在も増加傾向にあります。奈良県の状況もお話しいただきました。その背景には、地元で収穫される野菜や加工品、地場産業をより多くの方々に知ってもらい、購入していただくと同時に、
観光案内機能や長距離運転の疲れを癒すための足湯を設置するなど、それぞれの道の駅の特性を持たせることにより、来訪者が増加するとともに、地域の活性化につながっていくものと私も考えております。本市におきましても、疲弊している地場産業の活性化、また、
桜井ブランドの発信のために、休息機能や特産品の販売、来訪される方々に対するおもてなしの拠点にもなり得る道の駅設置については、ぜひとも設置していかなければならないと考えております。
しかしながら、議員もお述べをいただきましたように、現在、市内5カ所で実施しております
まちづくりの進捗状況や市の財政状況を考慮しながら、適切な時期に基本構想等の策定を行えるよう進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いをいたします。
◯15番(
札辻輝已君) 道の駅は、桜井が目指す観光の拠点地として、それからまた、産業の特産品の拠点として、やっぱり、ぜひ必要かなと思いますので、ひとつ頑張っていただきたいと思います。
やはり、仮に
大神神社参道の西側に道の駅を建設するということになれば、
芝運動公園の移転、再整備も必要になってくるのと違いますか。ということです。現在の総合体育館は
国民体育大会のときに建設されて、非常に老朽化して、雨漏りもすると聞き及んでおります。再整備が必要な時期に来ています。また、陸上競技場と野球場を兼ねたグラウンドも再整備が必要であろうかと思います。
芝運動公園の一部機能を移転し再整備してはどうか、私は考えますが、この件については教育長にちょっとお伺いいたします。
◯教育長(石田泰敏君) ただいまご質問いただきました今後の
芝運動公園のあり方についてお答えさせていただきます。
芝運動公園につきましては、昨年の6月議会においても、議員より体育施設の老朽化の問題や周辺地区の整備に伴う体育施設の移転等の提案もいただいたところでございますが、現在のところ、適時修繕を行いながら、市民の皆さんにご利用いただいているところでございます。しかしながら、議員お述べのとおり、老朽化に伴い、体育施設の再整備は避けて通れない問題でありますので、札辻議員からいただいた貴重な提案を参考にし、三輪地区のさらなるにぎわいの創出のためにも、
芝運動公園のあり方について検討してまいりたいと、このように考えておるところでございます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
◯15番(
札辻輝已君) 道の駅については、市長の公約でもありますし、2期目の間にぜひ基本構想を固めていただきたいと、ありがたいかなと思います。
それから、ちょっと余談になりますけども、先般、大神神社の
参道沿道整備について深くかかわっておられる、一応Mさんとしておきますけども、Mさんと、そのときは井戸議員も同席してもらったと思うんですけども、お話をする機会がありました。そのときに、沿道整備についての話の中で、参拝、観光を合わせて年間600万人の方が三輪を訪れると。こういう方をたとえ1時間でも足どめをすることによって、非常に活性化ができるのと違うかという話をさせていただきました。当然、Mさんもそういう意見でございました。そのためには、やっぱり、伊勢神宮のようなおかげ横町が必要と違うかというような話が出まして、そしたら、三輪の沿道整備についてかかわっておられる方はどう思ってますかという話が出たときに、伊勢神宮のようなおかげ横町ができたら、非常にいいと。それは場所をどの辺を考えてますかというお話をしてましたら、沿道には民間の駐車場もかなりあると。そういうところも活用して、できたらいいなというような意見を言われていましたので、そこで私がひとつ私の意見として申し上げますということで、JR三輪駅の通りから参道までの間の町を、あれを全部おかげ横町にしたらどうですかと。店は今でもかなりありますし、そして、空き家もかなりふえてます。そして、あの場所を全部おかげ横町にしたら、建物は今のままで利用して改装したらいいだけやし、空き家はうまく利用したらいい。それから、今入っている道路とか路地については、そのままでいいと。観光客は、とにかく歩きますので、いい店があれば、路地でも何ぼでも入ってきますと。そういうような
まちづくりをされたら、私はいいと思うんですけどもというような話をしたら、それは非常にいい話やということで、お互いにその辺は意気投合したところでございますけども、こういう話をさせていただきました。この話は、既に三輪のまちおこしの中で出ているかわかりませんけれども、私の意見として申し上げましたら、意気投合いたしましたけども。この件について、市長、ちょっとお考えがあったら答えていただいたらよろしいし、なかったらお答えなしでも結構でございますけれども、ちょっとよろしく。
◯市長(松井正剛君) 今、札辻議員のほうからお話がございましたが、私も全く同感です。県のほうでは、JRから東向きの参道を整備してもらう。そしてまた、大神神社さんは能楽堂なんかをやってもらう。それにあわせて、三輪駅から西向いて出ていって、そして参道までの間、今もお店がありますが、それを皆さん、地元の盛り上がりをつくっていただいて、その町を大きく変えたいというような提案がございましたら、桜井市とすれば、できるだけのことはやって、町の活性化につなげていきたいなと。参道整備も大事ですが、町なかの活性化、今おっしゃられたとおり、私も大事なことであるというふうに思っておりますので、桜井市としても、一番大事なのは地元の方からそんなことをしようよと言うていただくのを今待っているところでございますので、今いただいた意見、非常にうれしく思っております。
以上です。
◯15番(
札辻輝已君) その委員会に私直接入っていくわけにはいきませんけども、まずそういうことも市長の思いがあるのやったら、また反映していただけたらありがたいと思います。
それでは、次に、近鉄大福駅周辺地区の
まちづくりでございます。県営住宅の建てかえとあわせて、市営住宅の建てかえによる
まちづくりが進められようとしています。
まちづくりのコンセプトでは、高齢者や子育て世代、多世代の居住の
まちづくりになっておりますが、まずはどのようなことをお考えか、まず市長にお尋ねいたします。
◯市長(松井正剛君) 再度の質問にお答えします。
市営住宅の建てかえについては、平成26年度から27年度にかけて、市営住宅の耐震診断を実施しており、その結果に基づき、平成28年、ことしの2月に公営住宅等長寿命化計画を策定して、団地ごとの長寿命化及び建てかえ方針を決定いたしております。近鉄大福駅周辺地区の市営住宅の建てかえにつきましても、この計画に基づき、今後PFI等の事業手法、財源の確保、住民との説明等について検討しながら、また、県のほうでも県営住宅の建てかえも考えていただいております。近鉄大福駅周辺地区
まちづくりの事業の中で県とも十分に連携をしながら、計画的に事業を進めてまいりたい、そのように考えているところであります。
以上です。
◯15番(
札辻輝已君) 市営住宅建てかえについては、相当な財源が必要で、その財源確保が全く今のところは見えてきてないというように思っていますけども、この件に関して、どのような事業手法を考えておられるか、再度、PFIとかいろいろ今お話しいただきましたけども、市のほうも相当持ち出さんなんということもありますので、その事業手法、市長、再度お答え願いたいと思います。
◯市長(松井正剛君) 財源の確保につきましては、中期財政計画の中で、この間ちょっとお示しさせていただいた中で、この市営住宅の建てかえも、その中に財源はちゃんと考えております。それとともに、今後、PFI等の事業手法など、住民の説明等について検討しながら、また一層考えてまいりたいな、そのように思っているところでございます。中期財政計画の中に予定をいたしているところであります。
◯15番(
札辻輝已君) 中期総合計画の中でうたわれていますけども、非常に財源は膨らむし、かなりの市の負担も出てくると思いますけども、財源確保についてはしっかりといろんな方法を考えていただきたいな、早い目に財源を捻出していくということも大事かなと思っています。
それでは、次に、桜井駅周辺地区の
まちづくりですが、桜井駅南口が中心とはいえ、エリアは桜井駅の北口も含まれています。それから、北口にある元駐車場、市有地については何らかの活用をしてみてはどうかというように考えております。財源が厳しいときにも、この北口にある市有地だけは処分せずに保有してきました。
まちづくりのために、また、財源確保の一環として、民間活力、民間提案による、例えばビジネスホテル誘致などを考えてみてはどうかと思いますが、市長、この点ちょっとお伺いいたします。
◯市長(松井正剛君) 桜井駅北口の旧市営駐車場につきましては、保有面積は1,267.82平米があります。そして、お述べをいただいたように、財政が厳しい折にも将来のために保有を続けてきたところであります。ただいま議員おっしゃいていただきました
まちづくりのための活用、ビジネスホテルとか、いろいろおっしゃっていただきましたが、今年度、国の補助を受け、進めております桜井駅周辺地区にぎわい創出検討事業委託料におきましても、桜井駅周辺地区の
まちづくりをどのようにしていくかというふうなこと、その活用も含め、現在、調査、検討をいたしておりますので、その中でも、ビジネスホテルという案も検討もしていきたい、そのように考えております。
◯15番(
札辻輝已君) 大事にしてきた土地でございますので、最大限有効利用していただけたらというふうに思っています。
それでは、次に、長谷寺門前町周辺地区の
まちづくりについてですけども、通過交通の排除のため、
白河バイパスの整備は必要不可欠だと思っております。そのためにも、以前に申し上げましたが、
白河バイパス促進のための期成同盟会の結成が必要であると申し上げました。そして、前回、市の土木課やら県の土木事務所が中心となって、期成同盟会結成に向けて取り組んでいくというふうに伺ったと私は思うんですけども、この件について、都市建設部長、期成同盟会については何か検討されてますか。ちょっとお聞きします。都市建設部長。
◯都市建設部長(西村光司君) お答えいたします。
白河バイパス建設期成同盟会の結成についてのご質問にお答えいたします。
これまでの取り組みといたしましては、平成21年度には長谷寺周辺東部地域整備促進協議会を設立し、
白河バイパス建設に向け要望活動を重ねてまいりました。また、昨年8月には、議員も同席のもと、荒井知事へ直接要望書の提出及び
白河バイパスが長谷寺門前町周辺地区
まちづくりに必要不可欠な道路であるとの説明を行い、荒井知事を初め県関係部署の方々にもご理解を得られたところであります。長谷寺門前町周辺
まちづくり基本構想の中では、歩く
まちづくりとして、地元住民や観光客が安心して歩行できる参道のモール化を目指しており、
白河バイパスの整備が不可欠なものと認識しております。今後は、長谷寺門前町周辺地区
まちづくりの進捗状況を考慮し、
白河バイパスの建設再開に向け、新たな建設期成同盟会の結成を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
以上です。
◯15番(
札辻輝已君) 長谷寺の参道整備につきまして、やっぱり、そういうような期成同盟をつくって、後ろからバックアップしていくというのは、私は非常に大事かなというふうに思っていますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
先月、奈良県の道路環境課、それから、地域デザイン推進課、それから中和土木事務所など関係機関も参加し、基本計画策定委員会がスタートいたしました。分科会も設置されて、地域もまとまり、これから前に進んでいくと思いますが、やはり、どの
まちづくりにおいても、次のことを考えて、早い目、早い目に手を打っていかなければならないと思います。
そこで、次に小さな拠点について、市長にお尋ねします。小さな拠点整備については、多
極ネットワーク型の
まちづくりにおける松井市長のお考えの独自の施策と、オリジナルであると私は思っておりますが、地方創生のまち・ひと・しごとの創生総合戦略に記載されているものの、いまだ中身が全く見えてきません。そこで市長にお考えをお伺いしますが、小さな拠点とはどの地域、どの地区であるのか、まずお尋ねいたします。
◯市長(松井正剛君) 桜井市のまち・ひと・し
ごと創生総合戦略においても、今ネットワーク型のコンパクトな
まちづくりとともに、中山間地の支援を具体的な施策として設定をし、その中でも代表的な取り組みが、今お述べの小さな拠点の形成でございます。ご質問のどの地域、どの地区を小さな拠点として想定しているのかですが、桜井市における中山間地域である上之郷地域を中心とした北東部、また、多武峰地域を中心とした南東部において、今後、小さな拠点の形成を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
◯15番(
札辻輝已君) それでは、今言われたそれぞれの地域では、具体的にどのような拠点、
まちづくりを考えておられるのか。例えば上之郷地区であれば、農業施策なのか、また何なのかとお尋ねいたしますけれども、市長、よろしく。
◯市長(松井正剛君) 今後、市街地における
まちづくりとともに、中山間地における小さな拠点の形成に努め、国、県の支援を受けながら、人口減少対策を考えているところでございますが、どのような形で小さな拠点にしていくかというのは、今、検討段階でございますので、どのような形と具体的に申すことは、今のところはまだできていない状況でございます。
◯15番(
札辻輝已君) 市長、結局は総合戦略に今のところは具体的に小さな拠点というのは何も見えてきてないということでありますけども、そうであるならば、このままではいつになっても具体化できないと、私はこういうふうに思います。上之郷地区、多武峰地区、先ほど言われましたが、私はこの地域を奈良県との
まちづくりの連携協定にしてはどうかと思いますが、この件に関して、市長、どうですか。
◯市長(松井正剛君) 先ほどの答弁の中でちょっと足りなかったと思いますが、中山間地域で誰もが安心、安全に暮らしていけるように、日常生活に欠かせない生活交通や買い物の利便性の確保など、生活環境の整備を進めて、小さな拠点づくりを行って、多世代が居住し、高齢者が元気に活動する環境づくりを進めてまいりたい、それが国からの方針ですので、それをどのような形に持っていくかというのがまだ具体的にこれから検討していきたいなと思っております。
県との包括協定というのは、今のところは考えておりません。
◯15番(
札辻輝已君) 市長、隣接する天理市では、中山間地域、福住地区を中心とした高原地区の
まちづくりを
まちづくりの連携協定に入れておられます。
まちづくりのコンセプトは、住んでよし、訪れてよしと。それを具現化する高原の里というテーマで、里山支援を活用した、そして、農業体験を生かした
まちづくりを農林担当課中心に取り組んでおられます。例えばです。上之郷地域では地域で宿泊してもらい、そして、次の朝、長谷寺の勤行を行い、そして、そばどころの体験や農業体験などの体験メニューを中心とした
まちづくりができると。移住・定住を含めたそのための整備には、やはり、協定を結ぶのが財政的にも一番よいと考えますが、市長、再度お答えください。
◯市長(松井正剛君) 札辻議員からの今の提案、いい提案だなというふうに思っておりますが、少し研究もさせていただいて、県とも連携をとりながら、相談もさせていただいて検討していきたいなと、そのように思います。
◯15番(
札辻輝已君) この小さな拠点に関しましては、これからも取り上げていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、2点目の事業のための財源確保と財政改革の推進についてお聞きいたします。
先ほどから市長が言われております
まちづくり事業を行うには、相当な財源が必要となります。見た目の
経常収支比率が幾らか下がったと言っても、まだまだ。また、ごみ処理施設の起債償還が平成29年度に終わったとしても、今後人口が減少し、さらに高齢化社会に入ります。福祉や介護などに相当のお金が必要となってきます。そして、本格始動する
まちづくりのための財源もまたかなり必要になってくると思います。そのためには、前から言われておりますごみ収集の民間委託も早めることが必要ではないかというふうに思っています。市長におかれましては、そのごみ収集の民間委託についての目安、目標、その年次についてお答えいただきたいと思います。
◯市長(松井正剛君) ただいま札辻議員からの再度の質問をいただきました。議員おっしゃるように、
まちづくりを行っていくためには財源と人が非常に必要であるというふうなことは十分わかっております。そんな中で、
経常収支比率がなぜちょっと悪くなっていたかなというふうなこともしっかりと分析をしながら、その財源の確保に向けて、企業誘致とともに、いろんな方法、新たな方法も今、またご提案もさせていただいて、考えているところであります。
そんな中で、ごみ収集業務の民間委託については、二重投資が生ずることもあって、短期的には財政効果は認められないという結論を出させていただいて、当面直営とさせていただきました。しかしながら、新たな行財政改革では、先ほども言いましたように、ひと・もの・金・情報を有効に活用し、選択と集中によるめり張りのある行財政改革を行い、将来の
まちづくりを推進する行財政改革へと展開いたしたいと思っております。そのためには、ごみ収集業務の外部化による財政効果については、年数を重ねることで効果があらわれるものと考えておりますが、ひと・もの・金・情報を有効活用し、選択と集中によるめり張りのきいた行財政改革による観点から、新たな検証を進めていきたいと考えております。ごみ収集業務を含む外部化検討業務については、業務ごとに検証会議を立ち上げ、検討を進めている状況でございますが、検証会議で一定の結論をまとめた後、一刻も早く行財政改革推進本部において議論し、結論を出していきたい、そのように考えているところであります。
◯15番(
札辻輝已君) ごみ民間委託につきましては、前々から何回も同僚議員たちも質問していると思うんですけども、これは松井市長がこれから行革を、これだけ膨大なお金が将来要るという中で、松井市長が行革にどれだけ強い意気込みを持っておられるのか、私はこの民間委託はその類たる姿勢を示す大きな問題だと思うんです。ぜひこれは長期に、将来は利益になるけども、短期的にはいろいろ問題があるということですけども、これは松井市長の意気込みを私は示してもらえるという、非常に期待している部分でございます。まあまあ、市長、今は長谷川市長の事務事業の見直しである第1次行革、それから、谷奥市長のときは抜本定な改革、見直しである第2次行革の効果というのが徐々に出てきていると思うんです。多少黒字が出ていますけれども、特に第2次の行革では、当時、あのときは箕輪副市長だったと思うんですけど、私の見ている限り、当時の箕輪副市長はかなりごみの民間委託については熱心にやられていたなというふうに思います。先ほども申し上げましたように、市長の意気込みを見せると、行革にも貢献していくという中で、前の副市長も熱心に取り組んでおられた。今回、それを引き継がれた笹谷副市長は、やってもらっているとは思いますけれども、この件に関しまして、民間委託への意気込みを副市長、答えていただけますか。
◯副市長(笹谷清治君) ただいまの札辻議員の質問にお答えをいたします。
確かに私も第1次行革のところからかかわらせていただいておりますので、このごみ収集業務の民間委託の取り組みにつきましては、長い時間がかかっております。先ほど市長が申し上げましたとおり、第2次行財政改革の総括する中で、厳しい財政状況下で短期的な財政効果は認められない等の理由によりまして、当面直営という結論を出しまして、現在に至っているところでございます。現在は、第2次
行財政改革アクションプランの後の新たな行財政改革大綱に基づきまして、その中の取り組み項目の柱であります業務の外部化の中で検討をさせていただいております。業務の外部化では、ごみ収集業務を初めまして、窓口業務、また給食センターの調理業務などさらなる検討を進めておるというのが現状でございます。
ご質問のごみ収集業務につきましては、環境事業業務検証会議を立ち上げまして、業務内容の検証や業務の外部化等につきまして、これまで8回の会議の中で検討を進めているところであり、今のところ具体的な結論を出すに至っておりませんけれども、早期に結論を出しまして、行財政改革推進本部会議で決定し、議会にも報告できるようにしたいと考えております。ご理解いただきたいと思います。
◯15番(
札辻輝已君) ただいま意気込みをお聞かせいただきましたけれども、先ほどからも言うてますように、これは現に市長、それから副市長、皆さん方の行革に対する取り組みの姿勢がここに集約されてあらわれてくるのと違うかなということで、これはぜひともしっかりと取り組んでもらいたいなと。今後、松井市長と笹谷副市長の行政手腕に大いに期待するところであります。
それとあわせまして、自主財源の確保として中和幹線沿いの企業誘致についてですが、実質イオンが撤退し、そのため、暗礁に乗り上げて、税収確保ができないという状況になっております。企業誘致による自主財源、税収の確保に向け、今後どのように取り組まれていくのか市長にお伺いいたします。
◯市長(松井正剛君) 財源確保にとって企業誘致は重要であると考えております。工場誘致条例の改正や中和幹線沿道大福地区企業誘致条例を制定して、積極的に企業誘致に取り組んでまいりました。まず中和幹線沿道大福地区においては、大規模集客施設である商業施設の誘致を進める際に、建築物や景観に配慮した施設を誘致することを目的とした大福地区地区計画を定め、この地区計画をもとに現在、中和幹線北側で2店舗、南東部で2店舗の合計4店舗が既に営業を開始いたしております。この大福地区地区計画を定めている範囲としては、総面積17万2,400平米であり、既に出店営業されている店舗については、このうち約20%の部分となります。南西部分、イオンリテールが出店を計画していた場所につきましては、4月末日でイオンリテールと地権者との予約契約の期限が切れましたが、イオンリテールとしては一体開発を担う企業となることはできないが、イオンリテールと取引のあるディベロッパーにイオンの関連商業施設を含んだ一体開発計画を引き継がせることの表明がされ、現在、新たなディベロッパーが店舗開発計画を進めておられるというふうに伺っております。北側エリアにおきましても、出店について、複数の会社から問い合わせが寄せられておりますが、契約締結までは至っていないのが現状であります。一方、工場誘致につきましては、市内に工場適地が少ないことから、工場誘致条例の適用は、工場規模拡大の1件にとどまっております。
今後とも企業誘致につきましては、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。よろしくご理解お願いいたします。
◯15番(
札辻輝已君) 自主財源の確保と雇用の創出というためにも、これは企業誘致の促進が不可欠だと思います。市長も先ほど言われましたように、私も幾つかの企業が準備されているということは聞いておりますけども、担当課の
まちづくり部、商工振興課、ここらが積極的にその誘致に向けて頑張っていただきたいなと思っております。よろしくお願い申し上げます。
それでは、最後に3点目の鳥見山緑地公園の整備についてお尋ねいたします。
鳥見山緑地公園については、先ほど市長から説明いただきましたが、私の思いとしては、自然を生かした遊歩道やアスレチックなど、子どもたちが芝生で遊べ、ここで弁当を広げて家族が1日遊べるような、そんな公園をつくってほしいと思います。中途半端な公園はつくらんほうがよろしい。今までから桜井はいろんなことをやっているけども、どうも中途半端なことが多いです。せやから、今度の公園については、思い切って我々が満足できるような、市民が満足できるような公園づくりをしてもらいたいなと思います。
そこでお聞きしますけども、どのくらいの面積で、どのくらいの基本構想をお持ちであるのか市長にお伺いいたします。
◯市長(松井正剛君) まずは、面積のほうは担当部長のほうから答弁をさせます。
◯都市建設部長(西村光司君) 面積につきましては、失礼しました、9.6ヘクタールでございます。
◯市長(松井正剛君) 鳥見山緑地公園の基本構想につきまして、お答えをさせていただきたいと思います。
出会いとふれあいの森をテーマとして掲げ、その構想実現に向け、4つのポイントを設定いたしております。1点目は、市内中心部から談山神社に至るハイキングコースの中間拠点としての役割、2点目は、少子高齢化に対応し、高齢者のみならず、あらゆる年齢層の方が交流し、議員お述べをいただいたとおりでございます。心身の健康増進を図ることのできる空間整備、3点目は、豊かな自然環境を生かし、さまざまな動植物と共存を図る空間整備、そして4点目は、遠景には大和青垣、平野部には古墳や集落が点在する大和平野を眺望し、太古をしのぶとともに、郷土愛を育む空間整備であります。具体的には多目的の芝生広場や体験学習のできる果樹園、散策路、また、高低差を生かしたアスレチックやローラー滑り台の設置、そして展望デッキや駐車場整備など、現在検討しております。これらの基本構想をもとに、あらゆる年齢層の方が交流して、市内外から多くの人が訪れる公園整備に努めてまいりたい、そのように考えているところであります。
以上です。
◯15番(
札辻輝已君) 9.6ヘクタールということで、かなりの面積だと思うんですけども、これの件につきましては、前にも申し上げたと思うんですけども、現在、「陽だまり」ができました。あらゆる子どもたちがいろんな形であの建物の中で遊べるという整備はしていただいたと思うんですけども、郊外で子どもたちを、太陽の光をいっぱい受けながら遊ばすという場所については、桜井市は本当に不足しています。私の娘も保育所におりますけども、子どもたちを遊びに連れていくのに場所がないと。ほとんど市外に出ていっているということを聞いています。桜井市でそういう遊び場が非常に欲しいということを聞いておりますので、先ほど申し上げましたように、ぜひ親子、子どもを連れて1日ゆっくり遊べるような公園広場を私はつくってもらいたいなと、これを非常に期待しているところでございます。中途半端な公園やったら、つくらんほうがよろしいというのが私の意見でございますので。
8月20日、21日に行われました中和地域平和の集いに桜井市教育委員会が後援されておられますが、そこで配布されたものに、特定の政治的主張が意図として書かれた配布物が配られたようです。後援名義許可申請について、ある新聞の記事には、さまざまな実行委員会側が後援を求める背景に、自治体のお墨つきによる信頼性のアップ、広報紙への告知記事掲載、公共施設へのチラシ配置などのメリットが挙げられ、チラシ配布を学校に依頼しやすくなるというように書かれておりました。
再度の確認ですが、今後は後援名義許可申請後の開催内容について報告、確認が必要と思われますが、いかがお考えでしょうか。ご回答お願いいたします。
◯市長(松井正剛君) 事業終了後、報告書の提出を求めていないため、団体からの報告は市のほうでは受けておりません。しかし、一部の団体からは自主的に申請時の年度中や次年度の申請時に報告を受けているというときがあります。いずれにしても、現行ではこのように団体任せになっているのが現状であります。
一方、教育委員会におきましては、当該事業の終了後、1カ月以内に事業実績報告書及び収支決算報告書を提出していただいております。
先ほども申し上げましたが、今後は事業実施報告等も含め、教育委員会とともにきっちりと取扱要綱等を整備してまいりたいと存じておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。
◯1番(大園光昭君) 前向きなご回答ありがとうございました。
以上で質問を終わらせていただきます。各質問に対しまして、誠意あるご回答をいただき、ありがとうございました。
◯議長(我妻 力君) ただいまより1時まで休憩します。
○午前11時52分休憩
○午後1時00分再開
◯副議長(井戸良美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
私、議長にかわりまして議事を進めさせていただきます。議事運営につきましては、よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
引き続き一般質問を許します。
通告順により質問を許します。───6番阪口豊君。
◯6番(阪口 豊君)(登壇) 議長のお許しをいただきましたので、私は、次の3点について、市長並びに教育長にお尋ねします。
初めに、松井市政2期目がスタートし、間もなく1年となります。三、四年前と比べ、今まで形として見えにくかった
まちづくりや観光の振興が本格的に動き出し、非常に難しいと言われていた桜井駅周辺の
まちづくりを初め、長谷寺門前町周辺地区や
大神神社参道周辺地区等の
まちづくり、また、8月1日には桜井市
保健福祉センター「陽だまり」がオープンし、この一、二年で大きく前進したと感じています。松井市長の成果であると思います。
しかしながら、一方で、自治体間の競争は日ごとに激しさを増し、2020年、東京オリンピック・パラリンピックの誘客を目指し、地方創生の波、そして、その風を帆いっぱいに受けて、どの都道府県、市町村が生き残り、勝ち進むことができるか、大変厳しい闘いとなっています。
私は、今こそ国のまほろばとして桜井市をアピールすべきであり、またとないチャンスであると考えます。
そこで、1点目ですが、纒向遺跡・纒向古墳群などの活用についてお尋ねします。
ことし3月に史跡纒向遺跡、史跡纒向古墳群の保存活用計画が策定されました。今後、文化財は保存から活用にと言われておりますものの、纒向遺跡の発掘調査はいまだ全体の2%に満たないとも言われ、このままでは100年たっても変わらないのではないか、いつになったら形として見えてくるのか、全く先が見えません。
前に市長が絶えず言われていた歴史文化基本構想が策定されたらとの言葉を思い出しますが、それとは裏腹に、先日も関東方面から纒向遺跡を見に来られた来訪者の方々が、口々に、せっかく来たのに、何も見るところがないと言われ、とてもがっかりされて帰られる様子を目の当たりにしました。特に最近、そのような光景をよく見かけます。市長は、聞いておられるかどうかわかりませんが、がっかり纒向などと揶揄する声も一部ですが聞こえてきます。地元としてとても悲しい思いをしています。
纒向遺跡は、桜井市、奈良県、日本国にとっても非常に貴重な歴史的な財産、資源であります。文化財技師の方々は、自分の手で何とか解明したいという気持ちがあるのも理解できますが、公有地できたところから発掘の現地説明会のような円柱のポールを立てるとか、まずは何か目に見えるようにすべきと考えます。
纒向遺跡の活用に関し、その「見える化」、どこをどのように見せるか、また、そのようなお考えがあるのか、まずは市長にお尋ねします。
次に、2点目の国技発祥の地、桜井市の相撲振興について、まずは市長にお尋ねします。
桜井市は、国技である相撲発祥の地でありながら、スポーツ振興や子どもたちへの普及啓発、さらには地域おこしや観光振興等への活用など、各担当課における取り組みが非常に消極的であり、市挙げての相撲振興の取り組みが余り感じません。
また、市長は、常々、皇后陛下が「纒向遺跡どこですか、相撲神社どこですか」とお尋ねになられた話を繰り返しされていますが、そうであるならば、どこよりも相撲発祥の地である桜井市が相撲振興に取り組むべきではないかと強く感じています。
また、近年、歴女や山ガールと同じように、「スー女」と言われる相撲女子もふえております。また、外国の方も含め、これだけ相撲人気があるのに、なぜ相撲発祥の地桜井市において相撲振興、普及、啓発、そして活用にもっと力を入れないのか不思議でなりません。
さらに、近ごろは葛城市が相撲に力を入れており、相撲発祥の地が脅かされ、葛城市に奪われようとしています。そこへまた香芝市までも近年になって手を挙げ、新聞などマスコミが取り上げています。大変ゆゆしき事態であり、見過ごせない問題でもあります。これは、桜井市の積極的な取り組みのなさが原因であると同時に、やはり、10年前、15年前から市としてもっと取り組むべきであったと感じています。
特にことしは、奈良県スポーツ振興課が昨年、葛城市で行ったイベントを、10月2日に桜井市をメーン会場として相撲発祥の地体験ツアーイベントなどを企画してくれていると聞き及んでいます。当然、市として担当部署が奈良県スポーツ振興課と連携し、一緒に取り組みをされるものと思いますが、もう少ししっかり取り組んでいただきたいと思います。
まずは、10月2日、桜井市民会館において奈良県スポーツ振興課が主催される相撲イベントに関し、市としてどのように連携し、取り組むのか、さらに相撲の振興、普及及び活用について、市として今後どのように取り組まれるのか、市長にお尋ねします。
最後に、3点目ですが、職員マンパワー不足とその解消についてであります。
市役所の前を通りますと、朝7時ごろから夜の10時過ぎまで電気がついており、さらに、土曜日、日曜日も一生懸命頑張る職員の姿を感じます。しかし、一方で、長時間労働が常態化し、見た目の時間外勤務を減らすように幾ら指示しても、その分、中間管理職に重く負担がのしかかり、管理職を初め職員の皆さんは、世間で言うブラック企業で働くお店の店長のように、皆一様に表情が暗く、疲れた顔をしているようにも思えます。これもやはり人手不足、マンパワー不足が原因ではないかと考えます。
前に人事課に尋ねましたところ、定員管理計画があって、職員全体の総枠が決まっていることから、土木、建築などの技術職を初め専門職、事務職の人数が足りていないのが原因であると聞いています。そうであるならば、民間でできることは民間に任せ、例えば市長が先送り、積み残しされているごみ収集の民間委託を早く実現するなど、民間委託、外部委託によって総数を減らし、その分、技術職や専門職、事務職を採用すれば、その問題は解消できます。
奈良県市町村振興課のデータによれば、桜井市は、類似団体と比べ、衛生費、民生費の人の割合が非常に高いことがわかります。このままでは職員は疲弊し、桜井市の活力がますます衰えていくように思えてなりません。職員のやる気を引き出すためにも、職員環境を変える必要があると思います。
そこで、まずは職員管理計画における職員定数と、それに対する現在の職員数、さらに、環境部職員の人数と職員全体に占める割合について、市長にお尋ねしまして、1回目の質問といたします。簡潔、明瞭なご答弁をよろしくお願いします。
◯市長(松井正剛君)(登壇) 6番阪口議員の1点目、纒向遺跡・纒向古墳群などの活用についての質問にお答えいたします。
議員ご指摘のとおり、纒向遺跡にせっかく来ても何もないのでがっかりしたという話を私もよく聞きます。特に纒向遺跡の辻地区から大型の建物遺構が出土して以降は、全国的に知名度も上がり、非常に注目を浴びるようになり、来訪者が増加してきております。来訪者の期待に添えるようにできるだけ早急に見える化整備を進めることは重要であると考えております。しかしながら、史跡整備に至るまでは、まず発掘調査の報告書を作成し、史跡指定を受け、指定地内の民地については公有化を行う必要があります。そして、専門的な委員会を設置、保全活用計画の作成といった作業を国、県と調整しながら進めていかなければならず、手間と時間がかかる作業でもあります。平成20年度から集落部分の調査を本格的に進めてまいりましたが、平成27年3月に史跡纒向遺跡・史跡纒向古墳群保存活用計画を策定し、ようやく今年度から旧纒向小学校の史跡整備事業の着手にこぎつけたところであります。
この場所は纒向遺跡のほぼ中央に位置し、JR巻向駅に隣接していることから、遺跡散策の拠点として、カイダンス施設やトイレなどの便益施設を兼ね備えた史跡公園化を年次的に進めていく予定であります。
また、辻地区についても、柱を建てるなど、大型建物のイメージが、先ほど議員おっしゃったとおりです。イメージがわかるような設備や、さらには遺跡区内に回遊ルートづくりや説明板や案内表示等の設置を進めていき、今後はスピード感をもって来訪者の期待に応えるような「見える化」を図っていきたいと考えております。
次に、2点目の相撲発祥の地の本市の相撲振興についてのご質問にお答えします。
本市は、相撲発祥の地であるにもかかわらず、相撲振興や外部への発信が他市に比べおくれをとっているのではないかというご質問をいただきました。本市の相撲振興につきましては、毎年9月に市民体育大会の一環として、小学生相撲大会を
芝運動公園で開催しております。この事業は、今年度で56回目の開催となり、長い歴史を刻んでいる事業でもあります。ことしも今週末に市内小学校5・6年生が約100名参加し、個人戦や団体戦に熱戦を繰り広げてくれるものと考えております。今後もこの大会を通して、本市の相撲振興を図り、本市が相撲の発祥の地であることの発信を続けてまいりたいと考えております。
次に、県の10月2日の相撲発祥のツアーにつきましては、本市が相撲発祥の地であることを全国にPRするイベントでもございます。桜井市民会館を会場とするイベントでは、多くの市内外の方に参加していただくため、各地域体育協会はもとより、多くの市民団体や市内小学生に呼びかけをして、盛り上がりのある取り組みになりますよう、奈良県スポーツ振興課の担当の方と観光
まちづくり課、社会教育課が連携をとって、ただいま取り組んでいるところであります。
次に3点目、職員マンパワー不足とその解消についてのご質問にお答えします。
議員ご指摘の民間委託の件につきましては、平成26年に策定した
行財政改革アクションプランの取り組みに上げている重要項目として、行財政改革推進本部会議におきまして積極的に議論を重ねているところであります。
今年度におきましても、この業務の外部化の推進については、市の最重要課題として目標の実現に向け取り組んでいるところであり、議員の民間委託を早期に実現するというお考えは私も同じであります。
さて、議員ご質問の職員数の関係におきまして、まず、定員管理計画における今年度の目標値は480人に設定しております。これに対する現在の職員数は477人であります。また、環境部の職員の人数は68人でございます。全職員に占める割合は約14.3%となります。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
◯6番(阪口 豊君) ご答弁ありがとうございます。
それでは、2回目の質問を行います。
初めに、1点目の纒向遺跡・纒向古墳群などの活用についてですが、文化財技師の方が一生懸命頑張って掘って、掘って、堀りまくるのも大事ですが、今のペースでは50年先でも全容は見えてこないと思います。がっかり纒向を大満足纒向にしていくためには、やはり、保存から活用に皆が頭を切りかえなければなりません。文化財の所管であります教育委員会として、このことに関し、どのようにお考えか、教育長にお尋ねします。
◯教育長(石田泰敏君) ただいまの纒向遺跡の保存から活用にかかわる教育委員会の考え方についてのご質問にお答えさせていただきます。
纒向遺跡は、ヤマト王権の発祥にかかわる重要な遺跡として、また、邪馬台国畿内説の最有力候補地として広く認識されており、文化財としての価値はもとより、歴史文化を生かした
まちづくりの核として、地域のみならず、市全体の活性化につながるものと考えております。
教育委員会といたしましては、これまで遺跡の解明と保存を目的として、発掘調査を行ってまいりましたが、今後は議員お述べのとおり、保存だけではなく、活用面における取り組みも必要であると考えています。本来、史跡指摘し、整備活用を進めていくためには、発掘調査を全て行い、遺跡の全容を把握してから行うわけですが、纒向遺跡につきましては非常に広大な、かつ、重要な遺跡であるとして、調査が終わったところから随時史跡指定を行い、整備を進めていくように国からも指示されているところです。
纒向遺跡については、纒向学研究センターを中心として、遺跡の調査研究や情報発信、啓発事業等を進めながら、遺跡の保存と、今後さらに活用に向けた事業を並行して進めていかなければならないと考えていますが、そのためには膨大な経費と人力が必要となってまいります。市でできる事業の範囲は限界があり、また、纒向遺跡だけではなく、吉備池廃寺を初め、整備の必要な国史跡を多く抱えておりますことから、これからの事業の推進に当たっては、突出した本市の状況を訴えながら、国や県、また民間などから支援、協力をいただけるような工夫や働きかけをしていくことが必要であると考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
◯6番(阪口 豊君) 教育長にご答弁いただきましたが、実際には文化財課の職員の皆さんはもとより、桜井市全体として皆がこれからは保存から活用という認識が必要ではないかと考えます。旧纒向小学校跡地に便益施設やガイダンス施設ができたとしても、纒向遺跡全体の活用、纒向地区全体の活性化が図られなければ、がっかり纒向の解消にはつながらないと思います。今後、大満足纒向に変えるために、どのような施策展開をお考えか、また、纒向地区全体の活性化を図るための戦略をお持ちか、再度市長にお尋ねします。
◯市長(松井正剛君) 纒向遺跡全体の活用につきましては、太田地区の旧纒向小学校跡地を拠点としての史跡整備、辻地区では公有化を進め、大型建物のイメージがわかるような史跡公園整備を計画しております。
纒向遺跡の史跡指定地は分散しておりますので、太田地区をセンターエリアとして、点在する古墳や主要な遺構の所在地をサテライトとして配置し、回遊ルートを設定することで、遺跡を面的に捉え、纒向遺跡を総合的に理解できるよう、案内標識や各遺構等の説明板などの配置を進める計画をしております。
纒向地域全体の活性化につきましては、豊かな自然環境と山の辺の道や纒向遺跡を初めとする豊富な歴史文化遺産を生かし、楽しく散策、回遊できる観光と交流の魅力ある地域づくりが重要であると考えております。まさに私がいつもヤマトタケルノミコトが大和は国のまほろば、たたなづく青垣という大和というのは、ちょうど今議員がおっしゃった、今私が言った地域でございます。
また、纒向、山の辺の道、三輪の地域と連携した纒向遺跡や桧原神社、相撲神社周辺などの拠点づくりや山の辺の道を中心とした散策コース等の整備により、歴史文化をテーマとした観光振興による地域活性化などの事業を、これは財源の確保が必要ですので、先ほど教育長からも答弁がありましたように、桜井市だけではなかなか難しい。そんな中で、県、国の力をかりながら、近い将来、進めてまいりたい、そのように考えておりますので、ご理解よろしくお願いいたします。
◯6番(阪口 豊君) 市長、私は、纒向遺跡周辺地区についても、5つの地区と同じように、奈良県との
まちづくり連携協定を結び、追加を行ってはいかがと思います。そのことで国や県から技術的、財政的支援が受けられ、さらに
まちづくりの一環として活用を考えることで、地域の活性化にもつながると考えますが、市長のお考えをお尋ねします。
◯市長(松井正剛君) 纒向遺跡周辺地域についても、今後、史跡纒向遺跡、史跡纒向古墳群の保存活用計画に基づく遺跡の保存活用を進めるためには、将来的には対象地域の追加が必要であるというふうに私も考えております。ただし、対象地域の追加を行うためには、纒向遺跡だけでなく、周辺の相撲神社や山の辺の道などの資産を活用する地域全体の
まちづくり構想が必要となってきます。また、活用を行うためには、一定規模の投資も必要となることから、財政的な見地からも検討を行うことが必要となります。
今後、纒向地域一帯の
まちづくりについて、県と協議をしながら、包括協定がいいのか、また、どのような方法があるのかということも含めて、県としっかりと連携をとりながら、対象地域の追加についても検討してまいりたい、そのように考えております。
以上です。
◯6番(阪口 豊君) 今、国の文化庁でも保存から活用へと変わりつつあります。そういった中で、文化庁が京都に移転されますが、纒向遺跡についての支援を文化庁にお願いしてはどうかと考えます。市長は、常々、市でできないことは国、県の支援を受けてと言われています。2020年、東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機として多くの外国の方が日本を訪れます。そのときに海外に誇れるヤマト王権発祥の地、日本の国の始まりの地、桜井市において、何の整備もできていないことでは、次はがっかり桜井市となってしまわないためにも、奈良県と桜井市における6番目の
まちづくり連携協定地区として検討されてはいかがと思います。今すぐにも取りかかり、具体化して、加速化しなければ間に合わないと思いますので、再度市長にお尋ねしまして、1点目の質問を終わります。
◯市長(松井正剛君) 今後、纒向地域一帯の
まちづくりについて、県と協議をしながら、対象地域の追加についても検討してまいりたい、そのように考えております。
以上です。
◯6番(阪口 豊君) 次に、2点目の国技発祥の地桜井市の相撲振興についてであります。
市内の小中学校では、郷土を学ぶ時間を持たれていると思いますが、あわせて子どもたちが相撲に親しみ、相撲の学習や競技も行われているのか、さらに市民が相撲をより深く理解するための講座や、その方策を何か考えておられるのか、また、市内の小学生が地域の歴史を学ぶ学習として相撲神社を訪れているのか、再度、教育長にお尋ねします。
◯教育長(石田泰敏君) ただいまの市内小中学校では、郷土を学ぶ時間もあると考えるが、相撲の学習や競技は行っているのかの質問にお答えさせていただきます。
現在、市内小学校では2年生の生活科、3年生の社会科及び総合的な学習の時間等を中心に、地域学習を行っております。その内容といたしましては、郷土読本である「わたしたちの桜井市」等を活用して、桜井市の地理、産業、施設、歴史、行事等を学習しておるところでございます。また、直接地域に出かけ、店舗、工場、公共施設、史跡等を見学させていただき、実際に見て、そのよさに触れる学習も行っております。
議員ご指摘の相撲の学習や校内での競技につきましては行っておりませんが、先ほど市長申し上げましたとおり、小学校では毎年9月に行っております市民体育大会、小学生相撲大会に参加する児童が教職員や地域の方々に指導していただき、昨年度は76名の児童が小学生相撲大会に出場をしてくれました。また、2年前に小学生相撲大会で活躍した児童がことし中学校になっておるわけでありますけれども、近畿全国中学校総合体育大会の相撲競技に出場し好成績をおさめておるところでございます。
なお、中学校におきましては、保健体育の授業の中で武道というのがございますが、市内4中とも柔道を選択しておりますので、相撲の授業は行っておりません。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
また、続いて、小学生が地域の歴史を学ぶために相撲神社を訪れているのかというご質問もいただきました。小学校では山の辺の道への遠足で相撲神社を訪れたときに、相撲発祥の地であり、全国に誇り得るものであることを紹介しておりますが、現在のところ、相撲神社を訪れる学校は大変少なくなってきているという現状でございます。3年前に相撲神社につきましては、地元の方々の手により相撲神社が相撲発祥の地としてわかりやすくきれいに整備され、訪れやすくなりました。今後、先ほど述べました小学生相撲大会や歴史学習の機会を生かしてそのことを紹介し、子どもたちが相撲に興味を持ち、相撲神社を初めとする桜井市の歴史を深く学び、また、桜井市の魅力を感じ取れるよう取り組んでまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
◯6番(阪口 豊君) やはり、学校とも連携を行い、相撲の振興、普及、啓発を行うべきと考えます。体育協会にも協力をお願いして、10月2日のイベントには市内の小学生にも参加してもらい、多くの方に知っていただけるよう、教育委員会として努力していただきたいと思います。その件に関して、教育長、いかがでしょうか。
◯教育長(石田泰敏君) ただいまの10月2日の県のイベントに小学生、中学生等が多く参加してもらったら、もっと相撲振興につながるのではないかというご質問でございますが、議員お述べのとおり、県主催のこの事業は、市内の小中に対して、相撲の発祥の地として認知してもらう絶好の機会でもあります。今後の桜井市の相撲振興には大変大事なことと考えるところでございます。参加に当たりましては、各学校でのポスター掲示、そして、先ほど述べました9月の相撲大会の開催日にこの10月2日のイベントについてPRをして、1人でも多くの参加者を募るように考えてまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
◯6番(阪口 豊君) それでは、教育長、よろしくお願いします。
相撲の振興、普及、啓発を図るには、やはり、相撲発祥の地である相撲神社の周辺、その環境整備が必要であります。葛城市には相撲館という立派な施設がありますが、平成2年5月にオープンしたけはや座の館内には、本場所と同じサイズの土俵があり、相撲の歴史を学ぶことができます。
残念なことに、桜井市では、教育委員会の取り組みとあわせ、こういった施設がないことから、一歩も二歩もおくれをとってしまいました。先ほども申し上げましたが、このような整備を行うには、やはり、それぞれの資源、場所を個々ばらばらに整備するよりも、体系を立てて、戦略的、包括的に整備を行うほうがストーリー化しやすいのではないかと考えます。そのためにも、奈良県との
まちづくり連携協定を結ぶことが重要ではないかと考えます。地域全体として包括的に整備を進めるためにも、纒向遺跡はもとより、相撲神社、さらには桧原神社なども含めた地域の連携協定が必要であると考えますが、市長のお考えをお尋ねします。
◯市長(松井正剛君) 昭和37年には当時の横綱大鵬、柏戸が相撲神社に参拝をして、土俵入りを奉納して話題を集めました。しかし、その後、全国的に周知されるには至っておらず、議員お述べのとおり、他市の後塵を拝している印象があります。それだけにさらなる発信の強化が必要である、そのように私も考えております。
そんな中で、相撲神社に勝利の聖碑が建立され、地元における機運が高まってきております。このように、地元が盛り上がる中、行政としてもこれに負けず、これを機会にしっかりと取り組まなければならない、私はそのように考えております。
また、議員のご指摘のとおり、県が相撲発祥の地体験ツアーイベントを実施するなど、後押しをしていただいている状況もございます。私はこれを契機として、国技発祥の地、桜井を全国に発信し、多くの方に訪れていただくための取り組みを行わなければならないと考えております。
議員がおっしゃいましたように、纒向遺跡と相撲神社と、あるいは桧原神社、点在するのを線として結びつけていって、いろんな形にしていく、必要に大事なことであると、そのように考えております。そして、県の包括協定の1つとしても取り組んでいくべきであるというふうなご意見もいただきましたが、そのことも踏まえて取り組んでまいりたいと思っております。しかしながら、纒向地域一帯の
まちづくりの構想をもっと具体的に考え、また、財源確保も必要であると思います。今後は地域全体の
まちづくりについて、一層検討を進め、県と協議をしてまいりたい、そのように考えております。
以上です。
◯6番(阪口 豊君) このままでは、纒向遺跡と同じように、全く先が見えません。一部看板整備などを観光
まちづくり協議会が行ってくれましたが、相撲神社の土俵もシートをかぶせているものの、雨が降れば土俵が崩れるといった大変厳しい状況です。最近、相撲神社のテレビ取材が多くなりまして、そのたびに重いシートをとらなければなりません。政教分離の原則もあるかと思いますが、何かと整備を行っていただきたいと思います。このことに関し、市長はどうお考えかお尋ねします。
◯市長(松井正剛君) 相撲神社の土俵につきましては、議員ご指摘のとおり、土俵が神社内にございますことから、行政が直接整備を行うというのは難しいと思いますが、周辺環境の整備も含めて、神社や地元地域の方々のご意見を伺いながら、知恵を絞って何とか実現に向かって、ともに検討してまいりたい、そのように考えております。
◯6番(阪口 豊君) ご答弁ありがとうございます。
市長、纒向遺跡は、
大神神社参道と同じぐらい魅力あるところです。また、桜井市を全国区にできる唯一の貴重な資源でもあります。5年先、10年先を見据えた施策をぜひ今始めていただきたいと思います。さらに、桜井市と天理市では、日本遺産の認定申請に挑戦されています。今回は本来どっちが選ばれても不思議ではなかった、大変競り合った状況で、結果として吉野の林業が選ばれたと聞いています。今回は残念なことではありましたが、地域の資源をパッケージ化し、ストーリー化する、まさしく活用するものでありますので、地域の活性化のためにも、来年こそ認定が受けられるよう期待しております。この件に関しましては、ここまでとしますが、今後も纒向遺跡と相撲神社は取り上げていきたいと思いますので、まずは教育委員会の積極的な取り組みをよろしくお願いします。
最後に、3点目の職員マンパワー不足とその解消についてでありますが、先月の新聞報道では、2014年度の年金や医療・福祉にかかるお金、社会保障給付金が国全体で112兆1,020億円となり、今後も増大するとの見込みとなっています。さらに、桜井市の行政需要は、人口減少と裏腹にますます多様化、複雑化し、新たに地方創生、
まちづくりなど、取り組むべき課題が増大しています。それら山積する課題の解決には、やはり、マンパワーが必要であると考えます。職員マンパワーが不足していると感じる現状を鑑みますと、職員定数総枠が決まっているのであれば、1部1台でもよいので、ごみ収集の民間委託など、民間でできるところは民間に任せ、その減った分だけ技術職や事務職などをふやし、さらに施策の推進加速化を図るべきと考えますが、このことに関し、市長はどのようにお考えかお尋ねします。
◯市長(松井正剛君) 阪口議員の再度の質問にお答えします。
民間でできるところは民間に任せるという議員のお考えは、行政をスリム化するということにより、効率的に行政運営を行うという考え方であり、私も大いに賛同するところであります。しかしながら、一部の業務を民間に任せたとしても、その業務に従事していた職員にはその後も正規職員としての立場を確保する必要がありますので、すぐに新たな職員数の枠を生じることにはなかなかつながらないものであると考えております。
そこで、現在におきましては、例えば技術職の職場では工事の現場管理の業務を民間に委託し、職員の業務を軽減しており、また、一方では、窓口業務、関連業務の外部化に向けても具体的な検討段階に入っております。つきましては、このように市役所全体の業務に関し、さまざまな角度から現行の業務をスリム化して、そこで余裕が生じた職員のマンパワーにより施策の推進加速化を図ってまいりたい、そのように考えているところであります。
◯6番(阪口 豊君) ご答弁ありがとうございます。
先ほど札辻議員の質問にもありましたが、現在、外部委託の検証会議において外部委託、民間委託がどこまで進んでいるのか、また、いつから外部委託、民間委託できるのかを市長にお尋ねします。
◯市長(松井正剛君) 再度の質問にお答えをいたします。具体的には窓口業務、就学前教育、保育業務、上下水道事業業務、調理業務、環境事業業務の5つの業務分野でそれぞれ検証会議を設置し、外部化の手法やその効果などについて検討を行っているところであります。外部委託、民間委託については、業務分野により短期で実施できる業務と中長期で進めなければならない業務がありますので、進捗状況にもそれぞれの業務で差が生じているのが現状であります。
窓口業務については、国の窓口業務モデル自治体を選定されており、国による検証支援を受けながら、平成29年度中の民間委託試行を目標に取り組みを進めております。上下水道事業業務については、既に多くの業務を民間委託している状況でありますが、さらに民間委託の範囲を広げるように検討を進めています。調理業務については、新築しています学校給食センターの稼働にあわせ、調理業務を民間委託でできるよう準備を進めています。就学前教育、保育業務及び環境事業業務については、検証会議での議論を重ね、民間委託に向けた検討を進めています。できるだけ早い時期に外部委託についての方向性を決定できるよう進めてまいりたいと考えております。ご理解よろしくお願いいたします。
◯6番(阪口 豊君) ぜひ一日でも早く進めていただき、民間でできるところは民間に任せ、職員のマンパワー不足を解消していただきたいと思います。そのことで市長のお考えの施策の推進を加速化していただきたいと思います。
最後に、外部委託、民間委託に対する市長の意気込みをお尋ねしまして、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
以上でございます。
◯議長(我妻 力君) 以上で通告による質問は終わりました。
本日の日程は全部終了しましたので、会議を閉じることにいたします。
以後の日程について申し上げます。9日は当初の日程を変更して休会とし、12日午前10時より再開して、議案審議を行いますから、念のため申し上げておきます。
本日は、これをもって散会いたします。
○午後5時34分散会
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