広陵町議会 2016-12-12 平成28年第4回定例会(第2号12月12日)
しかし、ピロリ菌はタイル状に敷き詰められた胃上皮細胞の表面か粘液層の中にとどまっていますから、血管を介して運ばれてきた白血球の大半は、胃上皮細胞を乗り越えられず、ピロリ菌に接近できません。直接ピロリ菌を食べたりできず、攻撃する因子を放出しても届かず、結果としてピロリ菌を除去することはできません。もしピロリ菌と白血球が直接対決したら、ピロリ菌は全部白血球に食べられてしまいます。
しかし、ピロリ菌はタイル状に敷き詰められた胃上皮細胞の表面か粘液層の中にとどまっていますから、血管を介して運ばれてきた白血球の大半は、胃上皮細胞を乗り越えられず、ピロリ菌に接近できません。直接ピロリ菌を食べたりできず、攻撃する因子を放出しても届かず、結果としてピロリ菌を除去することはできません。もしピロリ菌と白血球が直接対決したら、ピロリ菌は全部白血球に食べられてしまいます。
タイルのように敷き詰められた単層で円柱の形をした胃上皮細胞の下層には血流が流れており、胃内にピロリ菌が侵入するとピロリ菌をやっつけろと免疫が働き始めます。すると異物を除去するために、白血球が血流に乗って集まってきます。
ピロリ菌が胃がんの発がん因子であると判明した以上、胃がん対策は胃がんになってから見つける時代から胃がんを予知して予防した上、早期発見を目指す時代が到来したと考えます。 胃がんは肝炎ウイルスによる肝臓がんやヒトパピローマウイルスによる子宮頸がんと同様、ピロリ菌による感染由来のがんで、ピロリ菌を除菌することで胃がんの発生を3分の1に減らせます。
そして、検査の結果、胃の萎縮がなく、ピロリ菌にも感染していない人をAタイプ、萎縮はないがピロリ菌の感染が判明した人をBタイプ、そして萎縮があり、ピロリ菌にも感染している場合をCタイプとします。胃がんなどの発症について、Aタイプの方は発症率が非常に低い、またBタイプの方もピロリ菌の除菌でかなり低くなると言われております。