王寺町議会 > 2018-03-06 >
03月06日-01号

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  1. 王寺町議会 2018-03-06
    03月06日-01号


    取得元: 王寺町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-20
    平成30年  3月 定例会          平成30年第1回定例会                          平成30年3月6日                          午前10時 開議議事日程日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 会期の決定日程第3 平成30年度施政方針について日程第4 (報第1号)議会の委任による専決処分事項の報告について     (王寺町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について)日程第5 (議第1号)王寺町教育委員会教育長の任命同意について日程第6 (議第2号)王寺町固定資産評価審査委員会の委員の選任同意について日程第7 (発議第1号)平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の設置について日程第8 (発議第2号)平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の委員の選任について日程第9 (議第3号)平成30年度王寺町一般会計予算について日程第10 (議第4号)平成30年度王寺町国民健康保険特別会計予算について日程第11 (議第5号)平成30年度王寺町後期高齢者医療特別会計予算について日程第12 (議第6号)平成30年度王寺町下水道事業特別会計予算について日程第13 (議第7号)平成30年度王寺町介護保険特別会計予算について日程第14 (議第8号)平成30年度王寺町水道事業会計予算について日程第15 (議第9号)平成29年度王寺町一般会計補正予算(第7号)について日程第16 (議第10号)平成29年度王寺町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について日程第17 (議第11号)平成29年度王寺町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)について日程第18 (議第12号)平成29年度王寺町下水道事業特別会計補正予算(第2号)について日程第19 (議第13号)王寺町宿泊施設の誘致に関する条例の制定について日程第20 (議第14号)王寺町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定について日程第21 (議第15号)指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について日程第22 (議第16号)王寺町印鑑条例及び王寺町手数料徴収条例の一部を改正する条例について日程第23 (議第17号)王寺町附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例について日程第24 (議第18号)一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について日程第25 (議第19号)王寺町税条例の一部を改正する条例について日程第26 (議第20号)王寺町学童保育所条例の一部を改正する条例について日程第27 (議第21号)王寺町介護保険条例の一部を改正する条例について日程第28 (議第22号)王寺町国民健康保険条例の一部を改正する条例について日程第29 (議第23号)王寺町国民健康保険税条例の一部を改正する条例について日程第30 (議第24号)王寺町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例について日程第31 (議第25号)王寺町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について日程第32 (議第26号)王寺町墓地取得特別会計条例の廃止について          王寺町議会会議録      平成30年第1回定例議会(第1日)開会日時    平成30年3月6日         午前10時00分散会日時    平成30年3月6日         午後2時27分場所      王寺町議会議場出席議員(議席順)  1番  北村達夫   2番  嶋内晴三  3番  小山郁子   4番  大久保一敏  5番  伊藤隆明   6番  沖 優子  7番  松岡成行   8番  鎌倉文枝  9番  中川義弘  10番  楠本 勝 11番  幡野美智子 12番  西本集一欠席議員 なし地方自治法第121条の規定により出席した者 町長        平井康之     副町長       平岡秀隆 教育長       梅野満雄     理事        中野 衛 総務部長      古川義富美    住民福祉部長    浅井克矢 地域整備部長    植野善信     水道部長      井関 勇 教育次長      中井一喜     地域整備部理事   渡邉義明 総務部参事     清川 実     住民福祉部参事   森田眞弓会議に従事した事務局職員      吉川事務局長        山内書記 ○議長(楠本) 皆さん、おはようございます。 本日、告示第1号をもって第1回定例会を招集されましたところ、ただ今の出席議員は12名で定足数に達しています。よって平成30年第1回定例会は成立しましたので、開会いたします。 これより本日の会議を開きます。 平井町長、招集の挨拶をお願いいたします。 ◎番外1番(平井町長) 議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 本日、第1回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方のご出席をいただき、まことにありがとうございます。 本定例会にご提案申し上げます案件につきましては、専決処分が1件、人事案件が2件、平成30年度の当初予算が6件、平成29年度の補正予算が4件、条例の制定が3件、条例の一部改正が10件、条例の廃止が1件、合計27案件でございます。 どうか慎重にご審議をお願いいたしまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(楠本) これより、日程外ですが、閉会中の諸般の報告をいたします。 去る2月24日、やわらぎ会館におきまして、第3回議会報告会を開催しております。参加者数は、第1部の研修報告に65名、第2部の意見交換会に51名の方に参加いただきました。 第1部の研修報告では、昨年11月の全議員研修の視察報告として、洲本市の観光振興の取り組み、鳴門市の防災・交流拠点「トリーデなると」、高松市の小中一貫校である高松第一学園の視察報告を行っております。 また、第2部の意見交換会では、「義務教育学校」と「防災」をテーマに参加者皆さんと意見交換を行いました。 お寄せいただいたご意見、ご指摘などについては、議会において情報共有するとともに、改善を加え、次回の報告会や今後の議会活動に生かしてまいりたいと考えております。 以上で諸般の報告を終わります。 これより、日程外ですが、平井町長より閉会中の行政報告を願います。 平井町長、登壇の上、報告を願います。 ◎番外1番(平井町長) 議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 登壇 それでは、私のほうから閉会中の行政報告をさせていただきます。 29年の12月16日から、この3月5日までの間の行政報告でございます。 まず、12月18日でございますが、りーべる王寺東館4階に整備いたしました王寺町女性活躍支援センターの竣工記念式典を開催させていただきました。施設内には、テレワークにより子育てをしながら柔軟に働くことができる環境整備に向けて、事業運営や人材育成において先進的に取り組み、全国でも実績のある株式会社ママスクエアを運営事業者として誘致いたしました。 19日でございます。第1回西和構想区域地域医療構想調整会議が開催されております。地域医療構想の実現に向けた取り組みや第7次奈良県保健医療計画策定に向けました検討内容等について説明を受け、協議をいたしました。 この中で、私のほうからは、子育てと就労の両立には欠かすことのできない西和地域における課題といたしまして、小児救急医療体制に関して、三室休日応急診療所には休日夜間診療体制が未整備であること、また、現在、西和7町、県、西和医療センターで協議中の西和医療センターでの病児保育の実現に向けた取り組みについて意見を述べてさせていただきました。 20日でございます。平成30年度の奈良県予算編成に向けて、奈良県町村会による平成30年度県予算等に関する要望活動が奈良県庁で実施されまして、奈良県町村会代表として私も参加をさせていただきました。 その後、奈良県町村会の役員会が開催されておりました。平成30年度の奈良県町村会の予算に関する基本方針等について協議をいたしております。 21日でございます。国で補正予算を編成されるに当たりまして、大和川や葛下川の治水対策を推進できる予算が確保できるよう、国土交通省の水管理・国土保全局の幹部の皆さん方に要望活動を行いました。 23日でございます。第65回王寺町和マラソン大会を開催いたしました。今年度は、町内外から過去最高となる1,005名の申し込みをいただきました。当日は883名の方にご参加をいただきました。晴天の中、幼児から高齢者に至るまで幅広い年齢層の方々が、アップダウンの激しいコースを完走されました。また、雪丸ドローンの飛行も行いまして、大会を盛り上げることができました。 25日でございます。第4回奈良県・市町村長サミットが奈良県市町村会館で開催されております。「県域パーソナルマネジメント」をテーマに、立命館大学大学院教授の鵜養幸雄氏により、地方公務員を取り巻く労働法制の見直し等について、また、滋賀県湖南市長、谷畑英吾氏により、市町村における人材育成についての講演がございました。 その後、奈良インバウンド観光戦略20年ビジョン--これは素案でございますが--これについて県から説明を受けております。 26日でございます。王寺周辺広域市町村圏協議会、老人福祉施設三室園組合及び王寺周辺広域休日応急診療施設組合議会の定例会が開催されております。それぞれ平成28年度の一般会計歳入歳出決算等について承認がなされております。 27日でございます。平成30年がいぬ年ということにちなみまして、点訳ボランティアグループ「青垣会」の皆さんにより、雪丸のイラストを使用した点字カレンダーが作成されまして、その贈呈式を行わせていただきました。いただいたカレンダーは、町立図書館、町内の各保育園、幼稚園及び小中学校に配布をいたしております。20部の贈呈を受けました。 同じく27日でございますが、平成30年4月26日に近鉄田原本線が開通100周年を迎えることを記念いたしまして、近鉄田原本線沿線の自治体である田原本町、三宅町、川西町、広陵町、河合町、そして王寺町の6町が連携いたしまして、平成30年度にイベントを開催するに当たりまして、田原本町役場で合同の記者会見を行わせていただきました。 27日から30日でございますが、王寺町消防団による年末夜警が実施されています。 31日でございます。大みそかから元旦にかけまして、達磨寺及び町内社寺で年末年始の年越しイベントが開催されました。達磨寺では、除夜の鐘つきやミニ燈火会、ぜんざい等の振る舞いが行われまして、いぬ年ということもございまして、昨年を上回る約1,700名の方々が参拝いただきました。 1月4日でございます。王寺町遺族会主催の新年の忠魂碑参拝が達磨時境内で行われております。 6日でございます。王寺町消防出初式が健民運動場において挙行されまして、消防団員95名の方が出動されまして、分列行進や放水演習が行われたところでございます。 8日でございます。王寺町成人式を開催しております。新成人の皆さんが企画・運営をされ、鏡割りや恩師の先生からのスピーチ、クイズなどが行われまして、160名の方の出席のもと、晴れやかな催しとなったところでございます。 11日でございます。1月定例民生児童委員協議会が開催されまて、その協議会の中で、町長講話の時間を頂戴いたしましたので、民生児童委員の皆さんに「平成30年度の主要施策について」と題しまして、「安全・安心」あるいは「まちづくり」、「福祉」、「教育」それぞれの分野ごとにご説明をさせていただきました。 12日でございます。王寺町商工会新春懇親会--名刺交換会でございますが--これが開催されております。106名の参加者でございました。 13日でございますが、奈良県消防協会北葛城支部連合出初式が高市衆議院議員等の出席のもと、王寺健民運動場で開催されまして、郡内消防団員160名が出動し、北葛城郡町村会長としての挨拶をさせていただきました。 同じく13日でございます。古事記の編さん・完成の地、奈良のシンボルイベントとして「第5回古事記のまつり」が奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~で開催されまして、その中の催しである「古事記朗唱大会」に参加をさせていただきまして、あわせて王寺のPRをさせていただいたところでございます。 16日でございます。西和警察署年頭視閲式が開催されておりまして、逮捕術の基本訓練や応用訓練が行われております。 17日でございますが、奈良県葛城地区清掃事務組合正副管理者会議が開催されまして、組合運営に係る協議事項の確認や平成30年2月議会定例会案件等についての説明が行われております。 19日でございます。奈良県広域消防組合観閲式が橿原運動公園で開催されまして、火災予防思想の普及と地域防災の一層の充実を図ることを目的に、救急救助訓練や一斉放水が行われたところでございます。 20日でございます。「第2回ふれあい町民のど自慢大会」が文化福祉センターで開催されまして、37名の応募の中から抽せんで選ばれました6歳から92歳と幅広い年齢層の20組23名の方々がステージで自慢の歌声を披露されました。会場には486名の方が観覧、応援に来られておりまして、作曲家兼歌手の岡千秋氏のミニコンサートなど大盛況のイベントとなったところでございます。 21日でございますが、歴史リレー講座「大和の古都はじめ」を地域交流センターで開催しております。第40回といたしまして、大阪府立近つ飛鳥博物館館長の白石太一郎氏に「邪馬台国-初期ヤマト王権と大和川-」をテーマにご講演をいただきまして、県内外からホール満員となる279名の方が参加をいただきました。 23日でございます。奈良県葛城地区清掃事務組合首長会議が開催されておりまして、平成30年度の予算案など、2月議会定例会の案件等について説明を受けております。 26日でございますが、関西のまちづくりを促進することを目的とした「関西の自治体首長との勉強会」が、株式会社URリンケージ西日本支社の企画により開催されまして、こちらのほうに出席をしております。講師として、国土交通省の森昌文技監から、「東京から見た関西について」と題して講演があり、その後、意見交換が行われたところであります。 26日から28日かけてでございますが、奈良市平城宮跡で3日間にわたりまして、大立山まつりが開催されております。それにあわせて、県内のご当地グルメの発掘・発信あるいは地域ブランドの確立を目的に開催されました第5回あったかもんグランプリには、王寺町から食品衛生協会の会員の皆さんによる、奈良の食材にこだわった「王寺スタミナあんかけ皿うどん~雪丸が明神山のSORANI~」というサブタイトルがついているんですけれども、この皿うどんを創作し、出店をしていただきました。 27日でございますが、「王寺町民謡と和太鼓の集い」を文化福祉センターで開催いたしまして、大和郡山市のやまと獅子太鼓による勇壮な和太鼓でありますとか、富山県の越中五箇山筑子唄保存会による「こきりこ節」などが披露され、287名の来場者の方に楽しんでいただいたところでございます。 28日ですが、達磨寺で節分の豆まきが開催されておりまして、境内では、厄払いのための茅の輪が設けられました。また、今年は、いぬ年ということにちなみまして、雪丸ドローンの飛行を行いました。商工会による飲食ブースも設けられまして、昨年を大幅に上回る約1,700名の方にお越しをいただいたところでございます。ちなみに、昨年は約1,000名の方でございました。 29日でございますが、「きれいに暮らす奈良県スタイル」推進協議会総会が奈良市で開催されております。平成29年度きれいな奈良県づくり功労賞の表彰状の授与でありますとか、また、「きれいに暮らす奈良県スタイル」行動計画の進捗状況の説明が行われております。 30日でございます。第1回宿泊施設等事業者選定委員会が開催されまして、王寺東公園の一部を用地とした宿泊施設の誘致に関しまして、今後、公表を予定している事業提案に関する募集要項案等について審議をいただきました。 31日でございますが、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局及び近畿経済産業局が主催の「RESAS(地域経済分析システム)を活用した政策立案ワークショップin関西」が開催されておりまして、「ターミナル・王寺駅のポテンシャルを生かしたにぎわいづくりのための取組」と題しまして、私のほうから発表を行わせていただきました。 2月1日でございますが、西和消防署で広域消防西和地区の報告会が行われ、奈良県広域消防組合の一般会計や特別会計予算及び中長期ビジョンについて組合本部のほうから所要の説明を受けたところでございます。 2日でございます。第3回王寺町義務教育学校推進委員会を開催させていただきました。教育課程あるいは施設設備、あるいは総務--この総務は学校運営や通学路あるいはPTA関係等--この3つの各プロジェクトチームによりまして、仮称ではありますが、王寺義務教育学校(北)の建設における基本計画(案)を初め、これまでの調査・研究内容について報告を受け、協議を行わせていただきました。 なお、主な内容については、2月21日開催の義務教育学校の設置検討調査研究特別委員会--議会の委員会でございますが--この中でも報告を行わせていただきました。 4日でございます。王寺町自治連合会新年初集会が開催されまして、委嘱状の交付と感謝状の贈呈を行わせていただきました。新任の自治会長さんが19名、退任の自治会長さんが17名ということでございます。 6日でございます。奈良県広域消防組合第3回運営協議会が開催されまして、平成30年組合議会第1回定例会の案件でありますとか、また第1期奈良県広域消防組合中長期ビジョン(案)等について協議がなされております。 8日でございます。奈良県葛城地区清掃事務組合議会定例会が開催されまして、組合会計の平成29年度補正予算及び平成30年度の予算等について、原案どおり可決がなされております。 9日でございます。国の補正予算が2月1日に成立し、この中で、大和川--これは直轄管理区間でございますが--これの河道掘削あるいは築堤及び葛下川--これは県管理でございますが--これの調査費用を計上していただいたことから、国土交通省の水管理・国土保全局の幹部の皆様方や、あわせて奈良県選出の国会議員の皆様方へ、お礼とあわせて平成30年度以降の予算確保に向けてのお願いに参ったところでございます。 17日でございます。第4回歴史の駅シンポジウムが東京都内の銀座ブロッサムで開催されております。今回のシンポジウムは、橿原市とNPO法人歴史の駅の共催により開催されておりまして、奈良大学教授の上野誠氏が講師として「大和三山の古代」と題し講義をされました。次回は王寺町との共催で「聖徳太子の衣・食・住」をテーマに本年12月13日に同じく銀座のブロッサムで開催したいと考えております。 18日でございます。歴史リレー講座「大和の古都はじめ」を地域交流センターで開催しております。第41回といたしまして、帝塚山大学教授の西山厚氏に「貞慶こんな人がいた!」をテーマにご講演をいただきまして、県内外から246名の方が参加されております。 19日でございます。第2回奈良県国土利用計画審議会が開催されまして、第5次奈良県国土利用計画につきまして、骨子案及び今後の策定スケジュールが承認されております。 第2回奈良県観光サービス向上委員会が開催されております。基調講演では「更に魅力のある奈良を目指して」と題しまして、株式会社リクルートライフスタイルじゃらんリサーチセンターの稲荷山健生氏の講演が行われております。また、委員会において、地方への外国人観光客の誘客と観光サービスのあり方についてをテーマにオープンディスカッションが行われております。 20日でございます。第1回香芝・王寺環境施設組合議会定例会が開催されておりまして、組合一般会計の平成29年度補正予算及び平成30年度予算等について可決がなされたところでございます。 21日でございます。第4回介護保険事業計画及び高齢者福祉計画策定委員会が開催されまして、本計画の策定に関する答申書を当策定委員会の委員長である乾富士男氏--これは畿央大学の先生でございますが--乾先生のほうから受け取らせていただきました。委員の皆様には、介護保険事業及び高齢者福祉に関して、現状と課題や施策の方向性、あるいは具体的な取り組みなどに関して、専門的なお立場から審議を重ねていただきました。 22日でございます。法隆寺主催の「第43回太子道をたずねる集い」が開催されまして、法隆寺から王寺町、香芝市を経て、大阪府太子町磯長の叡福寺までのウォーキングコース--磯長ルートと呼んでいますけれども--これに約100名の方が参加をされております。途中、達磨寺では、雪丸とともに皆さんをお出迎えさせていただきまして、ぜんざいの振る舞いや雪丸グッズの販売、スタンプラリーなどを行いまして、王寺町のPRを行ったところでございます。 あわせて、同日でございますが、第1回静香苑環境施設組合議会定例会が開催されておりまして、組合一般会計の平成29年度補正予算及び平成30年度予算等について可決がなされております。 23日でございます。犯罪被害者等の支援に関して相互に連携協力し、犯罪被害者等の権利利益の保護を図るため、犯罪被害者等支援条例の連携協力に関する協定の合同調印式が西和警察署で行われたところでございます。 あわせまして、この日、第2回奈良県市町村総合事務組合議会全員協議会と定例会が開催されておりまして、平成30年度組合歳入歳出予算及び退職手当支給条例の一部改正等について協議がなされております。 同じく23日でありますが、北葛城郡町村会主催の幹部職員研修会を河合町の文化会館まほろばホールで開催いたしております。講師といたしまして、市町村職員中央研修所の副学長である牧慎太郎氏をお招きいたしまして、「自治体連携による地域づくり」と題してご講演をいただいたところでございます。 25日から27日の3日間にわたりまして、町内3会場でタウンミーティングを開催いたしております。おおむね20年後の都市づくりの具体的将来ビジョンを定めた王寺町都市計画マスタープラン(案)と(仮称)王寺義務教育学校(北)建設における基本計画(案)の2つをテーマといたしまして、所要の説明と意見交換を行わせていただきました。3日間合計で206人の方に参加いただいたところでございます。 25日でございます。「岡本教授の大和まだある記」が地域交流センターで開催されております。「奈良の自然 大和の川の流れ」をテーマに、奈良県立大学客員教授の岡本彰夫氏を初めとして、廣瀬大社宮司である樋口俊夫氏などによる講演及び座談会が行われております。 26日でございます。第4回障害者計画及び障害福祉計画策定委員会が開催されておりました。本計画の策定に関する答申書を、当策定委員会の委員長である渡辺一城氏--これは天理大学の教授でございますが--渡辺先生から受け取らせていただきました。委員の皆様には、本計画に関するアンケート調査結果から見た現状と課題や基本目標と取り組み内容などに関し、専門的なお立場で審議を重ねていただいたところでございます。 28日でございます。第2回奈良県教育サミットが大和高田のさざんかホールで開催されております。県から奈良県版就学前教育プログラムや幼児の運動プログラム等について説明があり、その後、知事あるいは市町村長、あるいは教育長等で「就学前教育の充実」をテーマにアイランド形式による協議を行わせていただきました。 3月1日でございます。県立王寺工業高等学校の卒業証書授与式が行われ、来賓として参加をさせていただきました。 同じく1日でございますが、選挙管理委員会が開催されておりまして、定時登録者数が決定されております。登録者数は、男性が9,271人、女性が1万531人、合計1万9,802人でございます。 あわせて、王寺町都市計画審議会を開催いたしております。会長・副会長の選任の後、4案件として、都市計画マスタープランの策定、次に立地適正化計画の策定、それと都市計画公園王寺東公園の変更、4つ目として都市計画公園王寺1丁目公園の追加について審議の上、いずれも承認がなされております。 3日でございます。第13回奈良県市町村対抗子ども駅伝大会が開催されまして、選手たちの激励に行かせていただきました。今年から、開催場所が馬見丘陵公園から橿原運動公園に変更されておりまして、新たなコースとなり、王寺町代表チームは、参加37市町村のうち、総合で7位に入賞し、町の部では2位と練習の成果を発揮してくれたところでございます。頑張った選手の皆さんはもとより、尽力いただいた関係者の皆さんに心から感謝を申し上げる次第でございます。 4日でございます。水と緑のまちづくり町民運動「大和川一斉清掃」として、大和川流域や町内一斉のクリーンキャンペーンを実施いたしております。全体の参加者は約5,200名、うち大和川の参加者につきましては、25団体1,130名余りということでございました。 同日、王寺町の自治連合会総会が開催されておりまして、自治会長の皆さんに対しまして行政からの事業説明を行ったところでございます。 私からは以上です。 ○議長(楠本) 次に、閉会中の教育行政報告を願います。 梅野教育長、登壇の上、報告を願います。 ◎番外(梅野教育長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、教育長。 ◎番外(梅野教育長) 登壇 それでは、私のほうから閉会中の教育行政報告をさせていただきます。 12月20日、第1回奈良県教育サミットが桜井市立図書館で開催されております。県より全国学力・学習状況調査の結果と県教育委員会、教育研究所等の取り組みについて説明があり、教員の資質向上をテーマにアイランド形式による協議、発表を行いました。 26日、12月定例教育委員会を開催し、就学指導委員会の審議結果について協議し、承認しております。また、王寺町和マラソンの開催結果等について報告しております。 1月9日、1月定例校園長会を開催し、教職員の人事評価シートや特別支援学級入級に伴う提出書類などについて作成を指示しております。 14日、第4回ビブリオバトルin王寺(中学生大会)を、やわらぎ会館で開催しております。発表者は、王寺中学校から3名、南中学校から2名、計5人で、審査員10人のほか、14人の来場者がありました。 26日、1月定例教育委員会を開催し、後援名義使用許可申請について協議し、承認するとともに、成人式の結果等について報告しております。 同じく、第26回「人権と部落問題」郡民研究集会が広陵中央公民館で開催されております。「『風の鳴る丘 沖縄愛楽園編』~ハンセン病を伝える舞台プロジェクト2018~」と題して講演がありました。 30日、愛知県長久手市教育長を初め教育委員の方々合計7名が、王寺町における学校・地域パートナーシップ事業の視察に、午前中は王寺南小学校、午後は王寺北小学校を視察されました。両校における学校と地域の連携や、幼稚園、小学校、中学校、高等学校との連携した取り組みについて説明しております。 2月2日、奈良県観光局観光プロモーション課では、海外から教育関係者や学生を受け入れ、学校交流や視察により両国の相互理解や国際協力の促進につながるよう取り組まれており、このたび、中国の小中一貫校である北京大学附属中学深セン南山分校(しんせんなんざんぶんこう)が王寺小学校を、武漢為明学校(ぶかんえいめいがっこう)が王寺南小学校を訪問され、日本文化の体験や給食を食べるなど交流を図っております。 3日、第5回ビブリオバトルin王寺(高校生以上の一般大会)を、いぬ年及び雪丸にちなんで「犬」をテーマに、地域交流センターで開催しております。発表者は5人で、審査員10人のほか、21人の来場者がありました。 5日、2月定例校園長会を開催し、教育活動や学校運営などの学校評価等報告書及び研修実施報告書の提出などを指示しております。 6日、県立王寺工業高等学校の3年生が1年間かけて調査・研究や製作活動を行った「課題研究」の成果発表会が行われ、出席しております。 11日、「りーべるアラカルトスペシャル」として、王寺工業高等学校吹奏楽部ザ・ブルーカラーズとハルモによる「ゆかいなコンサート」を地域交流センターで開催し、370人の来場者に楽しんでいただきました。 15日、奈良県から王寺小学校が指定を受け、「奈良の子どもの未来を拓く道徳教育推進事業」として、児童、学校、家庭及び地域等の実態を踏まえ、創意工夫を生かした道徳教育を推進するための実践研究を行い、その成果を発表する場として研究大会を開催しております。当日は、公開授業を実施するとともに、全体会として道徳教育推進教師等による研究発表、畿央大学大学院教授、島恒生氏による「道徳科の指導と評価」と題した記念講演を行っております。 19日、給食運営委員会を開催し、学校給食用物資納入業者の選定等を行っております。 23日、2月定例教育委員会を開催し、王寺町立小中学校教職員離・着任式の予定や平成29年度の雪丸サポートスクールの事業実施報告書について説明しております。 26日、平成29年度地域と共に歩む学校活動報告会を開催しております。学校関係者だけでなく、広く町民の方にも学校・家庭・地域の連携協力によるさまざまな取り組みで平成25年度から実施しております学校・地域パートナーシップ事業を知っていただくとともに、新たな参加を得ることを目的に行っております。出席者は、奈良県教育委員会人権・地域教育課からの2名を含め、計36名でございました。 3月5日、3月定例校園長会を開催し、特別支援教育に係る個別の教育支援計画の見直し等について指示しております。 以上でございます。 ○議長(楠本) ただ今の町長及び教育長の閉会中の行政報告に対する補足説明を求められる方は、ご発言願います。 8番、鎌倉議員。 ◆8番(鎌倉) 8番、鎌倉です。 町長に2点と、それから教育長に1点、お願いいたします。 町長のほうは、病児保育のことについて、会議の席で子育てのこととかいろいろお話しされたということで、三室での病児保育のご意見をされたということですが、この結果について、何かその後出ておりますかどうか、お聞きしたいと思います。 それから、もう1点、田原本で行われた7町、8町ですか、合同イベントの相談をされたということですが、具体的にはどんなことをしようとしているのか。わかっていたら教えてください。 それから、教育長のほうですが、給食に関する食材の業者選定の会議が行われたということですが、これはどのような方法で選定をされているのか、補足説明をお願いいたします。 以上です。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 鎌倉議員のほうから2点、行政報告についての質問でございますが、1点、病児保育でございますけれども、これにつきましては、ご案内のように、今、高田のぞうさんのおうちといいますか、土庫病院さんのほう、それから生駒のほう、2カ所させていただいているわけですけれども、やっぱり遠いということで、病児保育については市町村それぞれ単独でやるにはちょっとやはり効率が悪いといったこともあって、我々としては西和医療センターにぜひ病児保育を開設してほしいということで、これはもう従前からお願いをしてきてまいりました。 途中いろいろ、こう言うとあれですけれども、やっぱり県というか、西和医療センターは今、独立行政法人ですけれども、非常にその他も含めて赤字対策で、非常に苦労されておったことが1つ。それから、病児保育はやっぱり担当がこれは福祉の関係になってきまして、県のほうでも福祉と医療とちょっと調整がうまく実はいっていなかったことが見受けられました。 我々は結果として、ぜひやはり三室病院の西和医療センターの敷地の中でやってほしいということで調整をさせていただいて、具体的にできるだけ早く、施設整備も要りますので、早くて来年の4月になると思いますけれども、三室西和医療センターが、これは7町の委託を受けていたという形で、何とか進めていきたいということで、事務的な詰めを今行っているというのが現状でございます。 それから、田原本のイベントですけれども、近鉄田原本線が今年100周年です。ということもあって、沿線の7町でいろんな記念のイベントをしようよと。近鉄のほうにももちろん入っていただいて所要のイベントをするということで、王寺町のほうは起点、始点ということもありますので、7月の末にちょうど近鉄とJRの間、舟戸公園のところにSLもあるわけでありまして、それのライトアップイベントでありますとか、あるいは、りーべるのほうで全体の鉄道イベントをやっていけたらなと。あと、各町沿線でそれぞれ趣向を凝らしてイベントされるということを伺っております。 以上です。 ○議長(楠本) 中井教育次長。 ◎番外(中井教育次長) 教育委員会の中井でございます。 3点目の王寺町立学校給食運営委員会の給食用物資納入業者の決定の関係です。 毎年、かわら版のほうで、新たに納入を希望される業者の登録申請というのを広く募集させていただいています。申請のあった業者の中で、当然ですけれども、営業許可を必要とする業者にあっては許可を受けていることとか、あるいは営業経歴が適正で、かつ経営状況が良好であることとか、そういった1つの基準に基づいて応募を受け付けさせていただいて、学校長やPTAの役員の方々による運営委員会で新年度の納入業者を決定しているところであります。 地産地消も含めて、奈良県の指定業者も含めて、最終的には20業者の選定をしたところであります。 以上でございます。 ○議長(楠本) ほかに。 11番、幡野議員。
    ◆11番(幡野) 11番、幡野です。 町長に2点お願いいたします。 12月下旬に観光政策の中でインバウンドについて県から説明があったということでございました。これについてもう少し詳しくお願いいたします。 それから、2点目といたしましては、宿泊施設の選定委員会、1月下旬ですか、あったということですが、事業提案の内容を審議したということでございました。この中身をもう少し詳しくお願いいたします。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 幡野議員のほうから2点でございます。 観光の関係のインバウンドの説明ということで、12月25日のインバウンドの観光戦略の説明でよかったですか。 ◆11番(幡野) はい、それで結構です。 ◎番外1番(平井町長) これにつきましては、今年度、県のほうでインバウンド観光戦略20年ビジョンを今つくるということで、作業を進められるというふうに聞いています。我々もちろん入るつもりですけれども、希望する市町村も入れて、ビジョンをつくっていくと。一番大きなテーマは、もうご案内のように県内宿泊施設をどういうふうにつくっていくかということに1つは尽きると思っておりますけれども、奈良市だけじゃなくて、宿泊観光、滞在型あるいは周遊型、これをどうするかということが大きなテーマというふうに伺っております。 今後、各地域のそれぞれの特性も含めて、いろんな提案をさせていただきたいなというふうに思っていますし、もちろん我々西和地域としてインバウンドをぜひ誘導したいというふうに思っておりますので、基盤整備でありますとか、県のほうの役割分担の中で、お願いできることは、直接、私のほうからも訴えていきたいなというふうに思っておるところです。まだ案という具体的なところまでは示されておりません。 以上です。 それから、募集要項ですね。今後、提案を受けるわけでありますけれども、その提案を受けるに際しての各民間の方々が参照いただける募集要項でございます。 1つは、事業提案の要項案とあわせて、優秀提案の選定の基準をつくること。それから、誘致に係る奨励措置、どういった優遇措置を設けていくか。これは近隣のいろんな先例県、あるいは例を示しながら、誘致を図る側として、いろんな助成なのか減免なのか、そういった優遇措置を決めていこうと。こういった審議案件でございます。 ○議長(楠本) ほかに。 大久保議員。 ◆4番(大久保) 4番、大久保です。 ちょっと確認なんですけれども、自治会長の退任が17名で新任が19名、それで新しい自治会が1カ所できているのを私は記憶しているんですけれども、それだったら、1つの差やったらわかるんですけれども、何で2つの差が出ているのか、ちょっとお聞かせ願いたいんですが。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 2つ差がありますが、1つは馬ヶ背地区自治会が新しくできていますので1増、それと天平台の自治会長であられた井村会長が自治連合会全体の会長に就任されて、地元の天平台での自治会の会長は、今、名前はちょっと忘れましたけれども……。     (宮本さんの声) ◎番外1番(平井町長) 宮本さんになられた。そういうことでの増ということでよかったと思いますが。 ○議長(楠本) ほかに。 12番、西本議員。 ◆12番(西本) 12番、西本です。 教育長に2件お尋ねいたしたいと思います。 1つは、愛知県から王寺の学校を訪問して、小中高の連携についてというお話があったと思うんですけれども、これについて具体的にどうだったかということ。これが第1点。 それから第2点は、確か中国の北京か、もう1校王寺を訪問されて、給食とか何かもろもろのことについて研修に来られたというようなお話があったように思うんですけれども、我々は王寺生まれという中で、それだけ注目されているんかなということを思ったわけで、そこらの点についてちょっとご説明願いたいと思います。 2点よろしくお願いします。 ○議長(楠本) 梅野教育長。 ◎番外(梅野教育長) まず、長久手市教育委員会から本町に来られて、幼稚園、小学校、中学校、高等学校というのは、具体的には南小学校では幼稚園と例えば合同の運動会をやっております。それから、中学校とも運動会等参加させていただいているし、高校というのは、王寺工業高校で工作の教室ということで毎年夏利用させていただいております。そういう活動を聞きたいということも含めて来られております。 それから、中国から来られて、特に給食を子どもたちと一緒に食べさせてほしいんやと。日本の給食前に自分らで配膳して、後片づけをします。それから一斉に「いただきます」と言う、そういう礼儀作法的なこともこのプログラムの中にはあるみたいで、ぜひ給食を食べるという条件のもとに本町に来られております。 以上です。 ○議長(楠本) 12番、西本議員。 ◆12番(西本) ありがとうございます。その件についてですけれども、日本も広い中で、北京からまた王寺を選んで来られた。そこらには何か特別な連携があったんかどうか。そこをちょっと重ねてお願いいたしたいと思います。 ○議長(楠本) 梅野教育長。 ◎番外(梅野教育長) これは、奈良県として、海外から教育関係者、小中学校を訪問していただくということで、県の観光局観光プロモーション課があっせんされております。 条件としては、奈良県内にまず宿泊するという条件、それで、あと学校の受け入れ。先ほど言いました、その学校の要望としては、本町に来られた場合は給食を一緒に食べる、一緒に子どもたちと交流するという条件で、奈良県へ来られています。 だから、県として誘致されていて、本町へということで相談があって、うちで受けさせてもらっております。 以上です。 ○議長(楠本) ほかにありませんか。     (なしの声) ○議長(楠本) 以上をもって、町長及び教育長の閉会中の行政報告を終わります。 続きまして、日程外ですが、閉会中の委員長の報告がございます。 義務教育学校の設置検討調査研究特別委員長から委員会審査報告書の提出がありましたので、委員長報告を願います。 中川委員長、登壇の上、報告を願います。 ◆義務教育学校の設置検討調査研究特別委員長(中川) 9番、中川です。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい。 ◆義務教育学校の設置検討調査研究特別委員長(中川) 登壇 それでは、義務教育学校の設置検討調査研究特別委員会閉会中の委員長報告をさせていただきます。 去る、2月21日、第5回義務教育学校の設置検討調査研究特別委員会が開催され、(仮称)王寺義務教育学校(北)建設における基本計画(案)について、基本計画(案)策定の経緯や今後の予定に関する説明を受けております。 今後の予定として、タウンミーティングで基本計画(案)の住民説明を経て、修正を加えた案を当委員会に報告し、総合教育会議において決定後、保護者説明会を実施されるとのことです。基本設計及び実施設計は、平成30年度に実施予定とのことです。 また、基本計画(案)の計画コンセプト、計画条件、施設配置計画、建物平面計画、立面計画、イメージパース、事業スケジュールについて説明を受けております。 次に、通学路概要(案)について、北校区と南校区の通学路案と通学路課題箇所の説明を受けております。 続きまして、委員会視察の報告をいたします。 去る、2月2日、小中一貫校である宇治黄檗学園についての説明を宇治市役所で受けております。 宇治黄檗学園は、平成24年4月に開校し、平成29年5月1日現在の児童生徒数は1,119人であります。 施設の概要は、敷地面積1万8,948平方メートル、地上4階、地下1階、延べ床面積1万5,644平方メートルです。1,000人規模の学校でありますが、敷地面積については、本町の目指す敷地面積に比べて狭くなっております。 今回の視察では、現地視察は実施できませんでしたが、担当者から小中一貫校開校までに至るお話を聞くことができました。特に、地域や保護者など多くの方々の理解を得るために丁寧な説明を重ねられた点は、過去に視察した京都市の凌風学園や高松市の高松第一学園と共通しております。本町においても、さらなる丁寧な説明を重ねながら、議論をする必要があると考えております。 以上、義務教育学校の設置検討調査研究特別委員会の委員長報告といたします。 ○議長(楠本) ただ今の義務教育学校の設置検討調査研究特別委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑のある方、ご発言願います。     (ございませんの声) ○議長(楠本) ないようですので、質疑を打ち切ります。 なお、議会運営委員長の報告は、日程第2、会期の決定において報告をいたします。省略させていただきます。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第122条の規定により、議長より、8番、鎌倉議員、9番、中川議員を指名いたします。 日程第2、会期の日程を議題とします。 去る2月28日と本日開会前に議会運営委員会を開会しております。議会運営委員長より会期等について報告を願います。 中川委員長、登壇の上、報告を願います。 ◆議会運営委員長(中川) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、中川委員長。 ◆議会運営委員長(中川) 登壇 去る2月28日と本日開会前に議会運営委員会を開会いたしておりますので、その審議結果をご報告申し上げます。 本定例会の会期につきましては、本日から20日までの15日間と決定させていただいております。 次に、会期日程でございますが、本日6日、本会議第1日、7日、本会議第2日、一般質問、午前9時30分から、8日、総務文教常任委員会、午前9時30分から、9日、くらし環境常任委員会、午前9時30分から、10日から11日まで休会、12日から13日、当初予算審査特別委員会、午前9時30分から、14日から19日まで休会、20日、本会議最終日、午前10時からでございます。 次に、本日の議事日程及び議案の取り扱い方法についてご報告申し上げます。 日程第1、会議録署名議員の指名。日程第2、会期の決定。日程第3、平成30年度施政方針について、日程第4、報第1号、議会の委任による専決処分事項の報告について(王寺町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について)、即決。日程第5、議第1号、王寺町教育委員会教育長の任命同意について、即決。日程第6、議第2号、王寺町固定資産評価審査委員会の委員の選任同意について、即決。日程第7、発議第1号、平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の設置について、即決。日程第8、発議第2号、平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の委員の選任について、即決。日程第9、議第3号、平成30年度王寺町一般会計予算について、当初予算審査特別委員会付託。日程第10、議第4号、平成30年度王寺町国民健康保険特別会計予算について、当初予算審査特別委員会付託。日程第11、議第5号、平成30年度王寺町後期高齢者医療特別会計予算について、当初予算審査特別委員会付託。日程第12、議第6号、平成30年度王寺町下水道事業特別会計予算について、当初予算審査特別委員会付託。日程第13、議第7号、平成30年度王寺町介護保険特別会計予算について、当初予算審査特別委員会付託。日程第14、議第8号、平成30年度王寺町水道事業会計予算について、当初予算審査特別委員会付託。日程第15、議第9号、平成29年度王寺町一般会計補正予算(第7号)について、総務文教常任委員会付託。日程第16、議第10号、平成29年度王寺町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について、くらし環境常任委員会付託。日程第17、議第11号、平成29年度王寺町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)について、くらし環境常任委員会付託。日程第18、議第12号、平成29年度王寺町下水道事業特別会計補正予算(第2号)について、くらし環境常任委員会付託。日程第19、議第13号、王寺町宿泊施設の誘致に関する条例の制定について、総務文教常任委員会付託。日程第20、議第14号、王寺町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定について、くらし環境常任委員会付託。日程第21、議第15号、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について、くらし環境常任委員会付託。日程第22、議第16号、王寺町印鑑条例及び王寺町手数料徴収条例の一部を改正する条例について、くらし環境常任委員会付託。日程第23、議第17号、王寺町附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例について、総務文教常任委員会付託。日程第24、議第18号、一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、総務文教常任委員会付託。日程第25、議第19号、王寺町税条例の一部を改正する条例について、総務文教常任委員会付託。日程第26、議第20号、王寺町学童保育所条例の一部を改正する条例について、くらし環境常任委員会付託。日程第27、議第21号、王寺町介護保険条例の一部を改正する条例について、くらし環境常任委員会付託。日程第28、議第22号、王寺町国民健康保険条例の一部を改正する条例について、くらし環境常任委員会付託。日程第29、議第23号、王寺町国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、くらし環境常任委員会付託。日程第30、議第24号、王寺町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例について、くらし環境常任委員会付託。日程第31、議第25号、王寺町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について、総務文教常任委員会付託。日程第32、議第26号、王寺町墓地取得特別会計条例の廃止について、即決。 以上、日程第9、議第3号から日程第31、議第25号までは、一括議題とします。 日程につきましては、以上のように当委員会において決定いたしておりますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、当委員会におきまして決定をいたしました議会運営の事項について報告いたします。 まず、当初予算審査特別委員会の設置及び委員の選任につきましては、本日の議長発議の提案議題として取り扱いいたします。 当初予算審査特別委員会の委員の選任につきましては、昨年9月の決算特別委員会の委員以外の議員が、当初予算審査特別委員会の委員に選任いただくことといたします。 今回の当初予算審査特別委員の委員数につきましては、6名の委員数と決定いたしております。 次に、町長の施政方針につきましては、質疑及び補足説明等は受け付けないこととあらかじめ決定いたしております。 以上をもって、議会運営委員会の報告を終わります。 ○議長(楠本) お諮りします。会期等については、ただ今の委員長の報告どおり決定したいと思います。ご異議ありませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、会期は委員長の報告どおり本日から20日までの15日間と決定いたします。 暫時休憩。再開時間は11時15分でございます。     休憩 午前11時01分     再開 午前11時15分 ○議長(楠本) 休憩を閉じて再開させていただきます。 日程第3、平成30年度施政方針についてを議題とします。 施政方針についての質疑及び補足説明は受けないこととする旨、議会運営委員会において決定されております。 なお、町長の施政方針の途中で休憩時間の12時を過ぎる場合は、施政方針が終わるまで続けたいと思います。ご異議ありませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 平井町長、登壇の上、発言をお願いいたします。 ◎番外1番(平井町長) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 登壇 ただ今議長のお許しをいただきましたので、平成30年度当初予算並びに重要政策を中心に、町政運営の基本方針について、私の所信の一端を申し上げ、議員各位を初め住民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 「人とまちがきらめく和(やわらぎ)のふるさとづくり」を目指して、4つの政策から成るふるさと王寺のまちづくりビジョンを掲げて町長に就任して以来、昨年の再任を経て丸5年が経過いたしました。これらの公約を実現すべく、議会を初め住民の皆様のご理解とご協力をいただきながら、新たな諸施策にも精いっぱい取り組み、着実に町行政を前に進めることができましたことに対しまして、心から感謝を申し上げます。あわせて、人口減少対策など地方創生の取り組みを実行するため、平成27年度から5カ年の基本目標や具体的な施策をまとめた王寺町総合戦略も、はや4年目を迎えようとしています。王寺町の新年度、平成30年度予算は、この王寺町総合戦略に基づく各施策が、さらに実効性のある取り組みとなるよう、予算を編成し、提案させていただくものでございます。 振り返りますと、平成29年度は王寺町にとっては大きな出来事が重なりました。9月には、「国民文化祭・なら2017/全国障害者芸術・文化祭なら大会」のイベントの一環といたしまして、王寺町で開催された「王寺ハンドベル・フェスタ!」に、皇太子殿下・同妃殿下のご臨席を仰ぎ、王寺のハンドベルチームの皆さんの演奏をごらんいただきました。平成31年5月1日に新天皇に即位される皇太子殿下にお越しいただきましたことは、町の発展に向けて歩みを進める王寺町の歴史に輝かしい一ページを刻むこととなりました。 そして、10月には、日本各地に猛威を振るい、県内における被害として171億円、2,000を超える箇所に大きな爪跡を残した台風21号に伴う豪雨によりまして、大和川の水位が昭和57年の水害を上回る過去最高を記録し、広範囲に及ぶ浸水被害や長雨による土砂災害が発生いたしました。被災されました住民の皆様には、改めて心よりお見舞いを申し上げます。安全・安心のまちづくりに向けて、災害に強いまちづくり及び防災対策を王寺町にとっての最優先課題として進めていきたいと考えています。 また、町の主要施策の1つとして、雪丸プロジェクトと名づけ、聖徳太子の愛犬、雪丸をまちのシンボルとして、地域の活性化、観光振興のまちづくりを展開してまいりました。王寺町は聖徳太子ゆかりの由緒あるまちとして、その魅力を広く発信することで、住民の皆さんが町を誇りに思う気持ちの醸成を図るとともに、さらなる定住、移住、あるいは交流人口の拡大にもつなげていきたいと考えています。昨年制作した雪丸ドローンを活用した本格的な観光プロモーション動画「雪丸散歩」は、各メディアに大きく取り上げられ、いぬ年の平成30年も元日から雪丸のテレビ出演や東京新宿及び大阪梅田の東急ハンズでの雪丸グッズの販売など、全国に王寺町をPRすることができました。 このような町マスコット「雪丸」を活用したまちづくりなど、みずからの創意工夫により、地方自治の充実発展に努めた功績によりまして、昨年11月に地方自治法施行70周年記念事業として、王寺町が自治功労総務大臣表彰を受賞いたしました。町が取り組んできたさまざまな事業に対して評価をいただいたことは、まことに光栄なことと考えておりまして、引き続き住民の皆様とともに王寺の発展に全力を尽くしてまいる所存であります。 まずは、平成30年度の予算概要に先立ちまして、平成29年度の主な行政運営について述べさせていただきます。 安全・安心のまちづくりにおいては、防災・減災への取り組みといたしまして、地域防災の中核的存在である消防団の活動を推進していくため、消防ポンプ車2台の更新とともに、分団の活動拠点として、老朽化している第5分団屯所の整備を行っているところであり、有利な財源である緊急防災・減災事業債を活用の上、地域消防力の強化を図りました。 また、災害時の福祉避難施設に指定している文化福祉センターについて、トイレの改修、段差の解消等により、バリアフリー化を図りました。 昨年9月には、大阪府河内長野市と災害時における相互応援に関する協定を締結いたしました。災害時における迅速で効果的な支援として、自治体間での災害時の応援協定は必要不可欠です。被災地域の内容や範囲などを想定しながら、さらに複数の自治体間での協定を進めるとともに、災害時の物資供給や職員派遣等に備えて、平時には職員交流による情報交換を行ってまいります。 11月には、高齢者の方が住みなれた地域でいつまでも安心して暮らせるまちづくりの取り組みとして、JAならけんと王寺町高齢者地域見守り活動に関する協定を締結いたしました。 道路の安全確保への取り組みといたしまして、夜間の安全な歩行空間・交通の確保に向けて、全ての街路灯のLED化を図りました。また、平成26年度に王寺町路上喫煙の防止に関する条例を制定し、一定の効果はあったものの、路上喫煙禁止区域外での歩きたばこが目立つようになり、他人にやけどなどの危害を与えるおそれがあるため、誰もが安全、快適に道路を歩くことができるように、これまでの条例を王寺町歩きたばこ及び路上喫煙の防止に関する条例に改正するとともに、JR王寺駅周辺に加えてJR畠田駅周辺も路上喫煙禁止区域に指定をいたしました。 住み続けたいまちづくりにおいて、まず、高齢者福祉の取り組みでは、町内の公衆浴場の入浴券を月7枚から月10枚に拡充し、健康増進に向けて高齢者の交流の場づくりを図りました。 地域福祉の取り組みでは、住民の皆さんが集い・つながり・支え合う交流拠点としてのサロン活動について、その開設及び運営費用について支援を行いました。現在、サロン活動の主旨に賛同された住民の皆さん主体によるサロンが10カ所となりまして、交流の輪の広がりを見せております。 水辺空間の整備事業として、夜間でも安心してウォーキングなどの運動を楽しむことができるよう、葛下川遊歩道の薬王橋から阿弥陀橋間約950メートルに街灯を設置しまして、快適な水辺空間の整備を図りました。 美しい景観づくりへの取り組みとして、水と緑の町づくり町民運動など、早くから町民の皆さんと行政が一体となって自発的な環境保全を実践してきた王寺町として、良好な自然環境とその保全意識を将来を担う子どもたちに引き継いでいくため、町民や事業者等の責務を明らかにするとともに、それぞれが協働してきれいなまちにすることを推進するための「王寺町みんなできれいなまちにする条例」を制定いたしました。 また、王寺町のまちづくりの理念や都市計画の目標を定めるとともに、地域の課題に応じた整備方針や経済活動等を支える施設計画を総合的に定める都市計画マスタープラン及び立地適正化計画について、先日開催した都市計画審議会で了承をいただき、計画を策定することができました。今後は、こうした計画をもとに、王寺町の将来像を見据えたまちづくりに取り組んでいきたいと考えているところです。 女性の就業支援の場づくりとして、りーべる王寺東館4階に女性活躍支援センターを整備いたしました。センター内には民間事業者の株式会社ママスクエアを誘致し、テレワークにより柔軟な働き方ができる場を提供することで、通勤時間の負担軽減、ワーク・ライフ・バランスの充実を図りました。 文化・芸術の鑑賞機会の確保に向けての取り組みとして、冒頭にも申し上げましたが、昨年9月3日、奈良県で行われた「国民文化祭/全国障害者芸術・文化祭」のイベントの一環として、王寺町で開催されました「王寺ハンドベル・フェスタ!」第1部では、滞りなく皇太子、同妃殿下をお迎えすることができ、また、王寺ハンドベルチームが披露されたハンドベル演奏の中では、雪丸も登場させていただきまして、聖徳太子ゆかりの地として王寺町を知っていただく絶好の機会となりました。全国から名立たるハンドベル9チームを迎えて開催した「王寺ハンドベル・フェスタ!」第2部につきましても、670名もの方にご観覧いただき、大盛況で終えることができました。 また、りーべる王寺東館5階地域交流センターのにぎわいづくりを目的に、音楽演奏や落語などの発表の場として、イベント広場を利用した「りーべるアラカルト」を開催しております。事前申し込みも不要で、気軽に楽しんでいただける1時間程度のイベントでありますが、29年度は年間12回から20回に回数をふやしまして、多くの方々の参加のもと、さらなるにぎわいづくりに努めました。 住民の利便性の向上への取り組みとして、昨年6月から、住民票や印鑑証明書、所得証明書などの各種証明書を、全国のコンビニエンスストアに設置している端末からマイナンバーカードを利用して交付することができるシステムを運用いたしました。 次に、未来を担う人づくりでは、幼稚園入園までの子どもと保護者が触れ合い、情報交換や仲間づくりの場としてご利用いただいている保健センター「すくすく広場」について、昨年10月から、これまでの平日に加えまして土曜日午前中も開設いたしております。父親の姿もたくさん見かけるなど、平日には来られない方も含めて多くの皆さんにご利用いただいております。 子どもの居場所づくりを目的に全国で広がりを見せている子ども食堂については、本町でも昨年2つの団体が開設され、定期的に開催されております。地域の皆さんが温かくつながるイベントを行うなど、子どもが一人でも安心して立ち寄れる地域の居場所づくりとして、町としては、子ども食堂の開設・運営に取り組む団体に対しまして、広報による周知、場所の提供を初め、必要な費用の一部を助成いたしました。 義務教育学校(小中一貫教育)は、子どもたちの心身の発達に応じ、基礎的なものから9年間の一貫した教育を実施することで、教育の質の向上を目指すとともに、あわせて、老朽化している施設を整備することにより、充実した学びの環境を提供できることから、町内にある3小学校と2中学校の5校を2校の義務教育学校に再編・整備する「王寺町義務教育学校設置に向けた基本方針」を昨年2月に策定いたしました。この内容を広く住民の皆さんにお知らせするとともに、ご理解を得るため、4月には町内幼稚園、小学校において保護者説明会を開催いたしました。5月には、文化センターにおきまして義務教育学校(小中一貫教育)講演会を開催し、王寺町義務教育学校設置検討懇話会の座長を務めさせていただいた梶田叡一氏による講演や、大学教授のほか、既に小中一貫教育に取り組まれている教育現場の方々によるパネルディスカッションを開催いたしました。11月には、小中学校のPTAの役員の方々を対象に小中一貫校の視察研修を行うなど、小中一貫教育の意義について理解を深めていただきました。 また、8月には、義務教育学校設置に向け、教育課程や施設・設備、総務、これは学校運営や通学路・PTA関係等でございますが、この3つに関する事項を協議するため、学識経験者や住民代表、学校関係者など25名の委員で構成する王寺町義務教育学校推進委員会を設置いたしまして、3つのプロジェクトチームにおいて調査・研究を行っております。その報告、提案を委員会で協議しながら、本町にふさわしい義務教育学校が設置できるよう進めてまいります。 幼稚園におきましては、平成28年度から夏休み中の預かり保育を開始していることから、暑い時期でも園児が快適に過ごせるよう、各幼稚園の全ての保育室にエアコンを設置いたしました。 小学校においては、王寺南小学校をパイロット校として、タブレット端末や電子黒板などのICT機器を充実し、デジタル教科書を用いたわかりやすい授業の展開に向けた実証的な研究を行うとともに、町内小中学校の教員による活用事例の共有を行いました。 また、中学校では、2年生を対象に、元トップアスリート選手を夢先生として派遣する日本サッカー協会(JFA)の「夢の教室」を実施いたしました。元女子バレーボール日本代表の大山加奈さんを初め3名の夢先生による体を使ったゲームや授業が行われ、トップアスリートの方々の体験談に触れて、夢を追い続ける諦めない気持ちを感じることができたのではないかと考えています。 子どもの読書活動推進の中核として、町立図書館では、おはなし会や人形劇を初め、学校へのお勧め本リストの提供など、子どもたちが本に親しみを持つイベントの継続的な実施を評価していただき、昨年4月に、特色あるすぐれた実践を行っている地域の図書館として「文部科学大臣賞」を受賞いたしました。また、一昨年5月に、王寺町で45年の長きにわたり子どもたちと本をつなぐ読書活動に貢献されてきた故西村利子様からのご寄附を活用させていただきまして、昨年12月に書架と児童図書を購入し、「西村利子文庫」を創設いたしました。 住民に開かれ自立するまちづくりでは、観光産業の振興による税収の確保に向けての取り組みについて、十国を見渡す眺望として町の重点観光スポットである明神山山頂の解説看板を更新するとともに、3カ所のデッキから見渡せる景色を写真で示した解説パネルを設置いたしました。また、美しヶ丘集会所周辺や明神山の駐車場に来訪者へ山頂までのハイキングコースをわかりやすく示すおもてなし看板を整備いたしました。より多くの人々が訪れ、山頂からの360度パノラマの絶景を体感していただくことを願っております。 28年度に引き続きまして、29年度は奈良市埋蔵文化財センターの森下惠介氏による全3回の歴史プレミアムサロンを開催いたしました。「聖徳太子の世界」と題しまして、信仰でつくられた太子像や太子の時代の古墳と寺院の話など、お茶会や明神山山頂での講座も交えながら、ゆったりとプレミアムな時間を過ごしていただけたものと考えております。 観光振興の取り組みとして、王寺駅周辺や地域交流センター、達磨寺など9カ所に無料Wi-Fiスポットを設置いたしました。これは、町と一般社団法人安全・安心まちづくりICT推進機構の協定によりまして、同機構が設置した自動販売機の売り上げの一部を活用して無料Wi-Fiの維持管理費を賄う県内初の取り組みであり、あわせて災害時に無料で飲料を提供できるタイプの自動販売機も既存の2台に加えて6台を新設いたしました。 昨年7月には、王寺町としては初の首都圏での観光PR事業である「聖徳太子と愛犬雪丸 in TOKYO」を有楽町朝日ホールで開催いたしました。10月に文化功労者に選ばれた奈良大学名誉教授の東野治之氏の講演のほか、落語家桂九雀氏による雪丸落語などを披露していただきました。観覧応募を1,670人もの方からいただき、会場の都合で抽せんで580人となりましたが、王寺町の名前を多くの人々にPRすることができました。また、秋には、約2週間にわたりまして、「王寺町ウィーク」と題しまして、東京日本橋にある奈良県のアンテナショップ、奈良まほろば館において、明神山の紹介パネルや雪丸ドローンの展示、達磨寺、明神山関連の講座を開催したほか、入り口には雪丸のフィギュアも設置いたしまして、せんとくんとツーショットで大いにPRすることができました。 今週3月11日の日曜日には、王寺町で初めてとなるフォトロゲイニング、これは地図をもとに時間内にチェックポイントを回り写真を撮って得点を集めるスポーツでございますが、これを開催いたします。王寺町内を初め聖徳太子ゆかりの地をめぐって、新たな魅力を発見していただければと考えております。あわせて、フォトロゲイニングの発着点である駅北側周辺では、模擬店やマルシェ、空き店舗を活用したチャレンジショップを出店し、一体的なイベントとして相乗的な盛り上げを図りたいと考えております。 次に、広報での取り組みとして、平成29年5月から広報王伸をフルカラー化するとともにリニューアルを行いました。特集記事も定期的に掲載し、手にとって読みたくなる親しみのある広報紙となるよう、今後コンテンツの充実を図っていきたいと考えております。 自主財源の確保に向けた取り組みでは、町税の徴収率につきまして、町民皆さんのご理解に支えられまして、全国的にも高い率を堅持しており、平成26年度は98.9%、27年度は99.1%、そして28年度は県内トップの99.3%となりました。引き続き公平、公正な税の徴収確保に取り組んでまいります。また、国から県を通じて配分される地方消費税交付金につきましては、交付に係る清算基準について、最終消費の実態を適切に反映するものに見直すべきであると、一昨年から県とともに強く国に要望してきたところですが、要望の成果として平成30年度から大幅な見直しが実施され、王寺町として貴重な一般財源が今まで以上に確保されることとなりました。 奈良県指定文化財の達磨寺方丈につきましては、その財源として、ふるさと寄附金制度を活用し、寄附を募っています。返礼品のラインナップについては、雪丸を活用したセット商品など、昨年11月に121品目から143品目に拡大し、29年度も既に約1,500万円の寄附をいただいているところです。平成30年1月末現在の寄附累計額は約4千万円となっておりまして、返礼品や事務経費を差し引いた額を基金として積み立ててまいりました。この基金は、29年度から3カ年事業として行われる達磨寺方丈修復事業に充当するとともに、引き続き広く寄附を募ってまいります。 さらに、28年度に創設された自治体が行う地方創生の取り組みに対する企業の寄附について税額控除の優遇措置が受けられる、いわゆる「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)」でございますが、この制度を活用した初めての寄附を地元企業のニチアス株式会社からいただくこととなっております。個人からの寄附にあわせて、企業からのより一層の寄附拡大に向けての取り組みを引き続き推進してまいります。 以上が平成29年度の主な実績でございます。29年度に策定した計画に基づく施策及び着手中の取り組みなどについては、30年度の予算概要・取り組みの中で申し上げたいと思います。 平成30年度の政府予算案でございますが、一般会計の総額は97兆7,128億円で、昨年度より0.3%、約2,600億円増加し、6年連続で最高額を更新いたしました。社会保障費が高齢化によって過去最大にふえ、北朝鮮情勢の緊迫化を受け、防衛費も拡大する一方で、景気回復に伴う税収増で新規国債発行額は2.0%減の33兆6,922億円と8年連続の減額となっております。この内訳は、赤字国債が6,746億円減の27兆5,982億円、建設国債は30億円減の6兆940億円となり、この結果、30年度の公債依存度は34.5%と29年度当初との比較で0.8ポイントの減となり、順調に改善しておりますが、依然として高い水準にあることには変わりはなく、債務はふえ続け、30年度末の普通国債残高は883兆円、国民1人当たり約700万円に達する見通しで、国の財政は依然として厳しい状況となっております。 一方、本町におきましても、財政構造の硬直性を表す経常収支比率は、平成28年度決算におきまして前年度より5.1ポイント高い97.1%と引き続き全国平均を上回る厳しい財政状況となっております。特に歳出面では、経常経費の削減という課題と公共施設の老朽化や少子高齢化対策との両立が求められております。これらのことから、30年度予算編成においては、依然厳しい財政状況にあるという認識を持ちながら、特に次の4つの重点的事項に留意をいたしました。 まず、1つ目に、暮らし満足度県内トップの生活空間を目指し、政策的事業の確実な達成に取り組み、必要な予算を積極的に計上すること。特に、29年度に新たに始めた事業または見直しを行った事業については、その実績を検証するとともに、さらに効率的・効果的な事業となるよう改善・見直しを図った上で予算に反映すること。 2つ目に、取り組み対象期間の4年目となる総合戦略に基づきまして施策を推進することになりますが、現在までの実績についての効果検証を踏まえ、KPI達成に向けての施策を積極的に企画すること。 3つ目に、公共施設等について、平成29年3月に策定いたしました王寺町公共施設総合管理計画との整合性を図りながら、現状を把握するとともに、将来の管理運営のあり方を踏まえて、緊急性の高いものを計上していくこと。 4つ目に、自主財源の確保に傾注し、歳入対策や未収金対策に積極的に取り組むこと。 以上のとおり、事業の緊急性・重要性などの優先順位を見きわめた上で、選択と集中を図ることとし、施策の推進や目的達成に向けた予算を積極的に計上するとともに、厳しい財政状況にあるとの認識のもとで、健全財政の堅持及び持続可能な行財政運営を心がけて予算編成を行ったところであります。 それでは、住民の皆さんと共有するビジョンとしての暮らし満足度県内トップの生活空間の実現を目指して取り組むことといたしております「安全・安心のまちづくり」、「住み続けたいまちづくり」、「未来を担う人づくり」、「住民に開かれ自立するまちづくり」の4つの基本政策に基づく各種事業につきましてご説明を申し上げます。 まず、第1の柱でございますが、「安全・安心のまちづくり」におきましては、防災・減災への取り組みとして、昨年10月の台風21号による被害状況を顧みますと、10月20日から秋雨前線による降雨が続く中、10月22日に台風21号の近畿地方への接近に伴う豪雨による出水で、大和川は藤井水位観測所において、観測史上最高の10.16メートルの水位を観測後、計測不能となり、また、王寺水位観測所においても観測史上最高の8.14メートルの水位を観測し、神前橋下流の元町・藤井の一部地域では溢水が発生いたしました。また、葛下川についても、王寺町葛下2丁目地内左岸側において溢水が生じ、これらの影響で、町内において本町1・2丁目、葛下2丁目、王寺1丁目、元町2丁目、藤井1・2丁目地内といった広範囲にわたりまして床上浸水が30棟、床下浸水が66棟の計96棟の浸水被害が発生いたしました。また、被害が想定される区域の避難所6カ所を開設いたしまして、計1,600人を超える方々、特にりーべる王寺東館5階地域交流センターへは約1,000名もの方が避難されたところであります。 被災後、今後いつ起こるかわからないこのような降雨に対しまして、洪水被害の軽減を図り、安全・安心のまちづくりを推進するため、王寺町の現状説明と緊急対策への財政支援、さらに抜本的対策への早期着手を国あるいは県に強く要望しておりましたが、本年2月1日に国土交通省より平成29年度補正予算が発表されまして、大和川--これは直轄管理区間でございますが、--では洪水を安全に流す量をふやす河道掘削や護岸堤防のかさ上げ、葛下川--これは県管理でございますが、--におきましても調査及び護岸整備の着手が認められたところであります。今後も引き続き、ハード面での河川の整備も含めて、総合治水対策事業を近隣の市町と連携しながら推進するとともに、ソフト面では地域住民の皆さんとの連携のもと、実効性のある防災訓練の実施や避難所運営マニュアルの作成など、防災対策上重要な地域力を高める取り組みを行ってまいります。 また、災害応急対策として、断水時の給水作業を迅速に行うため、給水車及び避難所用の組立式貯水槽を整備するとともに、避難した方々のための非常用食料や指定避難所等で一時的に生活するための生活必需品などの備蓄については、災害発生直後の物資供給が円滑に行えるよう、備蓄物資を備蓄倉庫や指定緊急避難場所等に分散して備蓄するとともに、流通業者からの調達や自治体間連携など、多様な方法によって備蓄量の確保を図ってまいります。あわせて、住民の皆さん各自が平常時においても災害時の対応を考えて必要な備蓄を行っていただけるよう、あらゆる機会を捉えて啓発を図ってまいります。さらに浸水対策として、住宅あるいは店舗等に個人や事業者が設置する止水板等の設置費用の一部助成制度も創設したいと思っております。 地震や洪水、土砂災害など、さまざまな災害の被災地の復旧を支えるボランティアへの対応は、非常に重要な課題であり、町が被災した場合に、専門技術を持つ専門職ボランティアや専門分野の活動を行うNPOからの派遣受け入れなどを行う災害ボランティアセンターの設置と、その運営マニュアルが必要となってきます。被害想定に応じて、効率的・効果的にボランティアのコーディネートが円滑に進められるよう、新年度におきまして災害ボランティアマニュアルを作成してまいります。 家屋の耐震化を促し、災害に強いまちづくりを推進するための木造住宅の耐震診断、あるいは耐震改修、耐震シェルター設置への補助制度につきましては、補助制度の周知徹底や啓発事業として、王寺町住民フォーラムを開催するなどによりまして、平成29年度には耐震診断、耐震改修それぞれ3件の活用がありました。住民の皆さんが自分の命を守る行動を常にとれるよう、引き続き啓発を通じて補助制度の活用を促進いたします。 次に、避難所機能をあわせ持つ町の防災拠点、また生涯学習の拠点としても大きな役割を担う(仮称)泉の広場防災センターにつきましては、昨年7月に起工式を行い、平時においては防災関連グッズの展示やパネル展等、住民の皆さんの防災への意識高揚を図るとともに、災害発生時には避難所としての機能を効果的に果たせるよう、体育館を初め多目的に使用できる大小の会議室、調理室、防災倉庫のほか、屋上には太陽光発電設備等の整備を図ってまいります。 この防災センター周辺の泉の広場公園の整備につきましては、有事の際はヘリコプターも離着陸できるよう、できる限り構造物を設けず、芝生広場や駐車場を含めた防災公園として整備したいと考えています。 なお、公園整備は、県が予定している都市計画道路元町畠田線の工事に合わせて段階的に行う必要があります。県は、間もなく道路の詳細設計を終え、31年度まで用地測量を行うとともに、31年度から2カ年で用地取得を行う予定で進められておりまして、本町も今後、県とともに用地交渉を行いまして、その一部を公園の中の駐車場として整備することとしております。 臨時的な駐車場の確保としては、新年度において、既存の泉の広場公民館体育館を解体するための設計を行いまして、工事費を補正予算で提案させていただきまして、31年1月でございますが、新施設オープン後に解体工事を行うことによって整備を図ってまいりたいと思っております。 防犯・安全への取り組みといたしまして、老人や子どもの緊急時の避難場所として約1,000カ所に設置している老人・子ども110番の家の旗につきまして、更新から3年余りが過ぎ、世帯主変更や転居など設置の状況が変化をしております。このような状況から、各自治会において設置箇所の再点検を行っていただき、更新を行ってまいります。 次に、道路についての取り組みといたしまして、恒常的な交通渋滞区間である国道25号、これは本町1丁目交差点から三室交差点間の約1.2キロの区間でございますが、4車線化に向けまして、斑鳩町、三郷町とともに国道25号改良促進三町協議会を設けまして、県とともに事業着手を国に強く要望してまいりました。国道25号のこの区間は、西和医療センターや西和消防署など消防・救急に係る拠点施設の前面道路となっていることに加えて、広域交通軸や観光軸として重要な役割を果たしております。29年度には、渋滞緩和に向けての即効対策として、本町1丁目交差点、王寺町役場前交差点など4カ所の交差点におきまして、自動車が円滑に走行できるよう改良工事を国や県によって実施していただいたところです。今後も、この効果を見きわめながら、当該区間の新規事業化に向けまして、引き続き県とともに国に対して強く要望してまいります。 王寺町の南北を結ぶ重要幹線道路の国道168号の整備につきましては、本町4丁目地内の約170メートルの区間で歩道整備及び電線の地中化の工事に着手していただきました。引き続き、県と連携して事業進捗を図るため、用地買収を鋭意進めてまいります。 次に、歩行者の安全確保や自動車の円滑な通行、さらにはバスターミナルの機能強化を図ることを目的としたJR畠田駅前広場整備事業につきましては、29年度に都市計画の変更手続を行うとともに、事業認可を得た上で、補償調査などの調査に着手をいたしました。新年度には、詳細設計を実施するとともに、補償調査や用地買収を進めていきたいと考えております。 上下水道の安全への取り組みとして、本町の上水道事業は、本年1月20日から王寺町全域で県営水道100%による配水に切り替えを行いました。さらに安全・安心な水の安定供給を維持するため、老朽管更新計画に基づきまして、引き続き県道畠田藤井線の配水管改良工事を実施してまいります。 下水道事業では、特に台風や集中豪雨などの内水対策でポンプ場が正常に稼動できるよう、施設の維持管理に努めておりますが、新年度も長寿命化計画に基づきまして、29年度からの継続事業であります本町総合ポンプ場電気設備更新工事を実施してまいります。 次に、大きな柱の2つ目でございますが、「住み続けたいまちづくり」におきまして、まず健康への取り組みとして、町民の皆さんが健やかに生き生きと日々の生活を送っていただけるように、歩く健康づくりを基本に、まちに出かけ、歩きたくなる環境整備を図ることで、健康寿命奈良県一を目指しています。健康寿命とは、健康上の問題がなく自立した日常生活を送れる期間のことでございまして、65歳からの平均自立期間をあらわしており、王寺町の健康寿命は、平成26年から28年の3カ年平均で男性が18.48歳で県内11位、女性が20.11歳で県内27位となっております。歩くことは誰でも気軽に実践でき、継続することで、さまざまな疾病予防や健康寿命の延伸が期待されています。 町では、40歳以上の国民健康保険加入者全員を対象としたウォーキング実践教室を開催しております。できるだけ教室に参加しやすくするために、29年度から「スロー筋トレ」や「腰痛予防」など各回テーマを決めて開催いたしまして、好きなテーマを選んで参加できるよう運営を見直しましたところ、参加者が倍増するなど好評を得ているところです。新年度は、75歳以上の後期高齢者医療加入者も新たに対象とし、興味のある内容にできるだけ多くの方が参加していただくことができるよう、より一層魅力ある教室運営を図ってまいります。 毎週土曜日に開催している、てくてく健康チェックデーにおきましては、保健師や管理栄養士による運動習慣や食生活の相談などを実施するとともに、日々の生活における歩数などをはかる活動量計を活用し、引き続き歩くことへの動機づけに努めてまいります。 昨年9月の敬老会でお披露目させていただきましたが、王寺町の町歌に合わせて無理のない全身運動ができる健康体操、いわゆるやわらぎ体操ができました。自治会等に出向いて行う、いきいき健康サロンや認知症・介護予防出前講座を初め、各種イベント等でより一層普及に努め、親しみのある健康体操として、やわらぎ体操を広めていきたいと考えております。 また、遊歩道や公園を周遊しながら屋外で気軽に運動できる環境整備の一環といたしまして設置を進めております健康遊具については、新年度に、せせらぎ公園と久度神社付近の2カ所に設置する予定となっています。各自の体力に合わせて自由に使用いただくことで、引き続き町民の皆さんの健康づくりを推進してまいります。 地域交流センターに県が設置している奈良県健康ステーションには、広域の多くの方々に立ち寄っていただいております。最新の健康機器での無料チェックとあわせて、活動量計の2週間体験ができるなど、より多くの方々に利用していただくことで、生活習慣病の予防や改善につなげてまいります。 我が国の死亡原因の第1位であるがんの早期発見のため、がん検診の受診率の向上を目指し、新年度は肺がん検診にターゲットを絞り、対象者への受診勧奨・再勧奨に努めてまいります。 次に、地域福祉の推進には、住民同士の活発な交流や、さまざまな人が集い、憩うことができる居場所をつくることが大切です。現在のサロン活動は、王寺町社会福祉協議会が行っている文化福祉センター、あるいは片岡の家、また、みその会館を初め、住民主体によるサロンも10カ所開設されておりまして、集い、つながり、支え合う交流拠点が広がっています。このような住民主体のサロン活動に係る開設や運営費用について引き続き支援を行うとともに、各サロンでの催しやアイデアなどがサロン同士で情報共有できる、こういった仕組みづくりも行ってまいります。 障害者福祉の取り組みでは、29年度に「人と人がふれあい、みんなでつくるやわらぎのまち」を基本理念とする第3期障害者計画及び第5期障害福祉計画を策定いたしました。障害のある人を取り巻く地域における全ての人や組織が一体となり、地域共生社会の実現に向けて取り組むまちを目指してまいります。 また、障害者への支援として、王寺町福祉作業所ポエムが運営されている雪丸カフェポエムの運営支援や就労支援事業所なないろサーカス団が取り扱う物品を優先的に購入するなど、障害者雇用の支援や活躍の場の提供を一層推進してまいります。 高齢者の健康福祉への取り組みでは、少子高齢化が急速に進む中、2025年--平成37年ですが--には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となってまいります。本町においては、2018年、平成30年1月末現在の全人口に対する75歳以上の割合が13.1%、約8人に1人となっておりまして、7年後の2025年には、その割合が17.3%、約6人に1人となることが予測されています。特に注目すべきは、その割合が高くなることとあわせて、7年間で75歳以上の人口が約1,000名ふえることから、介護保険サービスの利用もさらに増加することが予測されます。このような状況の中、生涯にわたって心身ともに健康で充実した生活を送ることは、全ての住民の願いであり、可能な限り住みなれた地域で自分らしい生活を最期まで送ることのできる体制を整えることが急務であります。 平成29年度に、30年度からの3年間を対象とする第7期王寺町介護保険事業計画及び高齢者福祉計画を策定いたしました。この計画では、「住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまち」を基本目標に、介護、介護予防、医療、住まい、生活支援の各サービスを一体的・継続的に提供できる体制を目指しています。 また、4月には、地域の安心拠点あるいは第二の在宅の場として位置づけた町内初となる特別養護老人ホームが開設され、特養内に設けられる地域交流スペースを活用して、高齢者の自立支援あるいは介護予防に重点を置いた事業を展開いたします。 特に、地域リハビリテーション支援体制といたしまして、特養所属の理学療法士など専門職による定期的な運動や体操教室のほか、介護予防や健康づくりなどに関心のある高齢者や地域の方を対象に、魅力のある講演会やイベントを開催いたします。 ひとり暮らしや高齢者のみの世帯が増加する中、特養の入所基準である、中重度者ではないものの在宅生活が困難となった場合に入所が可能となる施設の必要性についても、介護保険事業計画策定委員会の中で議論をいただきました。そこで、要支援の段階から入所が可能となる介護つき有料老人ホームの施設整備についても検討が必要であるとの答申を受けて、第7期の計画に盛り込んだところです。 このことから、第7期の介護保険料につきましては、施設入所に伴う介護給付費の伸びや、国の制度改正による介護予防や重度化防止に向けた取り組みの推進などを考慮した結果、介護保険料の基準月額を5,600円と定め、前期計画の第6期の介護保険料でも、個々の所得状況等に応じてきめ細やかな負担を求めることとして、介護保険法で定められた標準9段階から、多段階化した14段階としておりましたが、今回、さらにきめ細やかな所得に応じた負担を求めるため、17段階としております。 平成29年4月から開始した介護予防・日常生活支援総合事業につきましては、予防給付の一部を市町村の事業として移行し、事業展開をしているところです。移行した訪問介護、いわゆるヘルパーサービスや通所介護(デイサービス)、あるいは短期集中予防サービス(ちゃれんじデラックス教室)などにつきましては、継続して実施するとともに、一般介護予防事業では、出前講座を中心とした地域での介護予防教室の開催とそれに伴う講師の派遣等、介護予防の普及・啓発を図ってまいります。また、みずからの力で明神山に登ることができない高齢者を対象に、ワゴン車で山頂まで送迎し、山頂での景色や散策を楽しんでいただくとともに、介護予防体操やレクリエーションを行う秋の明神山ふれあいワゴンにつきましても引き続き開催をいたします。 認知症施策の推進については、専門職による認知症なんでも相談を定期的に開催し、早期受診、早期治療につながるよう、また、認知症の方で受診や介護サービスにつながらない困難なケースについても、早期対応に向けた支援体制を構築するための認知症初期集中支援チームによりまして、認知症の方とその家族を支援してまいります。また、出前講座や認知症サポーター養成講座、子どもたちが認知症への理解を深めるキッズサポーター養成講座を開催しまして、子どもから大人まで、認知症について理解を深め、一人一人ができることや地域でできることを考えていただくとともに、JAならけんとの高齢者地域見守り活動に関する協定などによりまして、今後も認知症高齢者等を地域で見守る体制の整備を進めてまいります。 第7期計画の基本目標である「住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまち」を目指して、西和7町とその地域の医療機関、介護関係者など各専門職が連携しながら、「退院」や「在宅」の場において切れ目のないサービスや支援を受けることができるような体制整備を図るとともに、町内においても顔の見える関係づくりの場や機会を創出し、多職種の連携強化に努めてまいりたいと思っております。 次に、現在、高齢者の外出支援として進めている、やわらぎの手帳優遇措置事業のバスカード、イコカカード、タクシー優待券につきましては、29年度から、現行制度を維持した上で、10年間かけて段階的に対象年齢を75歳まで引き上げることといたしておりまして、新年度では、高齢者がバスを待つ間の休憩スペースを確保するため、町内の必要なバス停留所にベンチを設置してまいりたいと考えております。 また、先ほど申しました第7期介護保険事業計画で明らかとなった介護給付費の伸びなど、高齢者に係る社会保障費の推移等を考慮した結果、毎年約1億円の増額が見込まれることから、持続可能な事業として継続していくために、敬老事業全体のあり方について見直しを行いまして、敬老会や敬老祝い金については、昨年同様の催しや事業を継続いたしますが、70歳以上の方を対象に毎年9月に各戸配送している敬老記念品につきましては、近隣町の実施状況も踏まえた上で、新年度から廃止することといたします。今後も、敬老事業については、持続可能性の視点から施策の優先順位を見きわめまして、効果的な施策の展開を図ってまいりたいと考えております。 次に、まちづくりへの取り組みとして、王寺駅周辺のまちづくり、都市基盤づくりとして、奈良県との包括協定のもと、連携しながら、まちづくり基本構想の取りまとめに取り組んできたところでありまして、29年度内には基本構想を公表することとしております。「西和地域の中核となる拠点機能の強化」をコンセプトに、駅北地区は防災機能強化による魅力向上を、そして駅南地区は民間活力を生かした拠点機能の集約・向上を目指して、30年度は策定した基本構想をもとに具体の事業計画について引き続き県と協働で策定していきたいと考えております。 昨年6月、久度地区で大きな火災が発生した際、出火家屋の前面道路は幅員4メートル未満であったため、消防車は近くまでたどり着けず、消火活動に支障を来しました。木造住宅が密集している地域でもありまして、強風等が吹いていれば、火災の範囲が容易に広がることが想定されまして、その危険性を改めて認識した次第であります。このような課題のもと、久度地区の自治会長の皆さんと駅北側のこれからのまちづくりを考える会を立ち上げ、地域の声を聞きながら基本計画を策定してまいります。 また、町全体のバランスも考慮する中で、地域住民のニーズが高い王寺1丁目地内に、地域の憩いの場、交流の場として、さらに災害時の拠点避難地ともなる街区公園を整備いたします。 次に、美しい景観づくりの取り組みとして、葛下川においては桜の回廊づくりとして桜やスイセンを植栽するとともに、大和川にはゴムチップ舗装によるランニングコースの整備などによりまして、葛下川と大和川の遊歩道をつなぐ親水空間の連続性が確保され、より安全、快適に散策やジョギングができるように整備を進めております。今後も住民の憩いの場、健康増進や体力づくりの場として、水と緑と花の空間整備を進めまして、年4回の水と緑の町づくり町民運動クリーンキャンペーンを初め、町民の皆さんの自主的な活動としてのC.C.C活動など、長年にわたり継続されている王寺町のブランドとして、美しい景観づくりを推進してまいります。 ごみ減量化への取り組みでは、一昨年、モデル地区として天平台自治会のご協力のもと、可燃ごみ減量化実証事業に取り組んでいただきまして、一定の成果を見ることができました。新年度は、このモデル地区をさらに広め、啓発することにより、町全体でごみ減量化に向けての意識高揚につなげていきたいと考えております。また、ごみ集積所における鳥獣によるごみ被害や拡散防止対策として、ごみ飛散防止用ネット、ごみボックス等設置に対する助成を行ってまいります。 香芝市と共同設置している香芝王寺環境施設組合美濃園のごみ処理施設につきましては、老朽化により処理能力が低下していることから、30年度から4カ年をかけて、熱エネルギーが再利用できる最新の設備を完備した新ごみ処理施設への更新を図るべく、事業者の選定手続を進めてまいりました。去る平成30年2月1日に入札、提案書の受付を行いましたが、事前に参加資格が確認された業者より辞退届が提出されまして、入札が不調に終わったところであります。現在、辞退の要因等を組合で精査中でありまして、再入札告示に向けて作業を進めているところであります。当初、平成30年6月に本契約を結び、同年7月から実施設計を行い、工事に着手することで、平成34年4月からの稼働を予定しておりましたが、入札が不調に終わったことにより、事業がおくれることとなりました。今後、できるだけ早い段階での事業者の選定を行いまして、事業を進めてまいりたいと考えております。 次に、移住・定住促進のための取り組みとして、北葛城郡4町による、「すむ・奈良・ほっかつ!」推進協議会によりまして、北葛城郡に移住された方々へインタビューを実施し、北葛城郡での暮らしをリーフレットにまとめ、広報に取り組んできたところでありまして、引き続き4町連携のもとPRに取り組んでまいります。また、王寺町への移住誘引策として、28年度から実施してきました補助制度につきましては、まず、町内に新たに住宅取得される40歳以下の方を対象とした補助につきましては、王寺町総合戦略で掲げている平成27年度から31年度までの5年間の目標値を大幅に上回ったため、これは廃止することとし、高齢社会における親世帯の見守りや多世代の交流を促進するため、30年度からは、目標未達成の3世代での同居等をするためのリフォーム及び住宅取得される方に限定して、20万円の補助を継続することといたしております。 空き家対策につきましては、適正に管理されていない危険な特定空き家についての有効な対策や移住促進に向けた空き家の活用などにつきましては、昨年5月に王寺町空家等対策計画を策定し、その後、地域から寄せられる空き家の管理に対する苦情に対しまして、16件について適正管理に関する助言を実施いたしました。また、空き家の所有者に対しましても、その利活用の意向をアンケートで確認し、利活用の促進に取り組んでまいりました。30年度は、新たに老朽空き家で耐震性が低い家屋に対しまして家屋の除却に対する助成制度を創設するとともに、今後も引き続き空き家の適正管理について啓発活動を継続し、利活用の意向のある方につきましては適切な情報提供が実施できるよう取り組みを進めていきたいと考えております。 雇用促進に向けての取り組みでは、特に女性の就労施策について、王寺町総合戦略の中で、重要業績評価指数、いわゆるKPIとして、25から44歳女性の就業率を掲げておりまして、平成27年国勢調査では、国で72.6%に対して奈良県は67.8%と全国都道府県で最下位となっておりまして、また、王寺町も県同様67.8%と低い状況となっております。生産年齢人口が年々減少する中、労働力を確保するためには、女性の活躍促進が必要となってまいります。 このような中、29年度の実績でも申しましたが、女性の就業支援の場づくりとして、りーべる王寺東館4階に女性活躍支援センターを整備し、柔軟な働き方ができる環境整備として、民間事業者の株式会社ママスクエアを誘致いたしました。同館5階には、「まっち☆ジョブ王寺」ハローワークもありまして、就職相談会や女性のスキルアップとなるようなセミナーの開催など、より多くの母親の就業促進となるよう効果的に連携を図ってまいります。また、保健センター、民間の乳児センターが併設されていることから、女性の就業支援とともに、子育てにおけるさまざまなニーズにワンストップで対応できることが期待されておりまして、王寺駅周辺のにぎわい創出、町の活力向上につなげていきたいと考えております。 次に、人づくりの取り組みとして、29年度は、起業・就業を目指す女性を中心としたワークショップ、王寺のミライをツクル100人会議に参加された方のネットワークを「王寺ミラクル100」事業といたしまして、就業支援サイトの構築を初め王寺マルシェの開催、起業講座など、女性のスキルアップや交流の促進に取り組んでまいりました。30年度は、引き続き王寺ミラクル100を中心に女性のための就職セミナーや相談など、県や国との連携をさらに深めるとともに、起業・就業意欲のある女性のためのステップアップセミナーや核となる人材の発掘や育成を図ってまいります。 次に、にぎわいの創出イベントとして、大和鉄道、これは近鉄田原本線でございますが、本年4月26日に開通100周年を迎えるに当たりまして、近畿日本鉄道株式会社と沿線6町--田原本町、三宅町、川西町、広陵町、河合町、王寺町でございますが--が連携いたしまして、それぞれの町で記念イベントを実施いたします。本町では、夏休み期間中に鉄道関連のイベントを行うとともに、舟戸児童公園に展示いたしております蒸気機関車D51のライトアップを行うなど、「鉄道のまち王寺」を広くPRしてまいります。また、お盆休みに帰省された家族も含めたくさんの方でにぎわう好評の町民盆踊り大会や王寺町の地域特性である水辺空間と歴史空間を生かした王寺ミルキーウェイ(天の川)につきましても、さらに魅力のあるイベントとして、それぞれ季節の風物詩となるよう引き続き開催をしてまいります。 生涯学習の充実では、生涯学習の拠点である(仮称)泉の広場防災センターにおきまして、音響設備を備えた多目的室やホール、ギャラリースペース、体育館など、文化・芸術・スポーツの振興に資する施設となるように、平成31年1月のオープンを目指して工事を進めてまいります。オープン後は、音楽のあるまちづくりの拠点としてのコンサートや全国で活躍されている王寺にゆかりのある方々による展示会など、こういった企画をしていきたいと考えております。 また、30年度から、りーべる王寺東館5階地域交流センターにおきまして、西和地域で初めて奈良県立大学シニアカレッジを開講いたします。1年間を通じてのカリキュラムとなっておりまして、現役を退いたシニア世代の方々を初め、学ぶ意欲に満ちた方の生涯学習の場となることを期待しております。 都市計画道路元町畠田線の整備に伴いまして、現在の泉の広場テニスコートは、道路敷地内に位置することから、道路工事着手までに解体、撤去することが求められています。本町は、昔からテニスの盛んなまちとして、各中学校の部活動だけではなく、熱心な指導者のもとで、ジュニアのころから練習を重ね、全国的に活躍する選手を輩出するほか、また指導者になるなど生涯にわたってテニスに携われている方も少なくありません。このように町民のスポーツ振興の観点から、泉の広場にかわる新たなテニスコート整備が必要なことから、新年度において候補地を定め、町土地開発公社による用地取得を進めたいと考えております。 次に、町営プールにつきましては、昨年3月に策定した王寺町公共施設等総合管理計画では、「泉の広場町営プールは、泉の広場公民館・体育館を建て替えるに当たり廃止を予定している。それにかわり、学校プールの一般開放や近隣市(町)営プールと提携し、割引制度を用いるなどの検討を行う」としておりました。泉の広場町営プールは、昭和52年建設以来、老朽化が進み、昨年8月には幼児用プール底の表面のFRP(繊維強化プラスチック)が剥がれまして、簡易補修のため一時的に営業を休止いたしました。その後、利用者の安全確保のため、プール槽の塗装等改修を検討いたしましたが、プール槽の塗装やプールサイドの張り替え及びフェンスの改修だけではなく、管理棟の改修も必要となり、結果、多額の改修費用がかかることが判明いたしました。このため、泉の広場町営プールを休止し、代替施設として、新年度から夏季休業中において王寺南小学校のプールを一般開放することといたします。なお、舟戸町営プールにつきましては、これまでどおり利用していただくことができます。 文化・芸術の鑑賞としては、奈良県主催のムジークフェストと連携して、従前より好評を博しております達磨寺本堂でのフルート、王寺駅北側のペデストリアンデッキでの金管五重奏あるいはジャズのコンサートをそれぞれ開催する予定としております。 また、宝くじ文化公演事業といたしまして、南こうせつwithウー・ファン--これは古筝の奏者であります--このコンサートを町内のコーラスグループも参加して開催するとともに、公共ホール音楽活性化支援事業というのがございまして、通称「おんかつ」と言っているようでございますが、この事業を通して、ジャズをテーマにした地域交流プログラムとコンサートを実施いたします。これは、国内外のロック・ジャズフェスティバルに多数出演し、テレビやCM、映画に多くの楽曲提供を行っているブラックボトムブラスバンドによりまして、1日目、2日目は小中学校及び高校でのワークショップを開催し、3日目は文化福祉センターでコンサートを開催するものでございまして、住民の皆さんにも生のジャズバンドの迫力を味わっていただきたいと考えております。 文化財の保存、継承の取り組みでは、文化財は、我が国の歴史や文化の理解に欠くことができない国民共通の財産であり、各地域において長い歴史を経て育まれてきたものであります。しかしながら、近年、少子高齢化に伴う人口減少等、文化財を育み支えてきた地域の変化によりまして、文化財の継承が困難になってきています。このことから、本町においても、文化財保護はもちろんのこと、観光振興など文化財を生かした地域づくりに資するものとして活用を行うため、文化財保護に関するマスタープランであります歴史文化基本構想の策定に向けまして取り組んでまいります。また、策定にあわせまして、地域の文化財に関するシンポジウムを開催し、地域への理解や誇りの向上、地域の魅力増進につなげてまいりたいと考えております。 奈良県指定文化財の達磨寺方丈につきましては、修復に向けて、財源の一部として多くの皆さんからふるさと寄附金をいただきまして、奈良県が主体となって本年2月から本格的な修理に着手しております。30年度は、3カ年で半解体修理する事業の2カ年目に当たりまして、素屋根を設置し、軒桁、小屋ばりを残して解体、軸部の傾斜を補正した上で、部分的に部材を新しいものに取り替えつつ組み立てていくこととしております。また、保存修理工事の過程では、詳細な調査も実施され、改造を受けていない方丈本来の姿がよみがえり、より利活用の図られることが期待されているところであります。 次に、西安寺跡につきましては、遺跡として整備、活用するため、昨年11月から12月の第7次発掘調査では、塔の礎石3個と花崗岩の自然石を2から3段積み上げた乱石積と呼ばれる基壇外装が良好な状態で確認をされまして、法隆寺五重塔と同じような規模であることが判明いたしました。このことから、西安寺跡をまずは町史跡に指定し、今後、県、さらには3年以内の国指定を目指して、新年度においては金堂跡と推定される場所を調査し、金堂であったのかどうか、また、その規模について、確認を行いたいと考えております。今後3カ年にわたり発掘調査を行うことで、寺院の伽藍配置等が明らかになれば、法隆寺等との比較ができます。また、西安寺がどの程度の寺院であったのか、また本町を流れる大和川沿岸の地域的な重要性も見えてくることが期待をされております。 日常生活にも役立つ生涯学習の拠点であります町立図書館では、故西村利子様からいただきました寄附金をもとに設置した王寺町立図書館基金の一部を活用し、今後も子どもと本をつなぐきっかけとなるよう児童書を充実させるとともに、新年度においては、人の言葉を発する雪丸ロボットを図書館カウンターに設置いたします。雪丸ロボットは、子どもたちに挨拶を交わすだけでなく、紙芝居の読み聞かせも行い、幼稚園や保育園にも出張するなど、子どもたちに本の魅力を大いに発信することで、お子様と一緒に図書館を利用される方々の増加も期待されます。一方、日ごろ図書館を利用していただきにくい大阪市内等に通勤されている方の利便性の向上を図るために、第1・第3週の金曜日の閉館時間をこれまでの午後7時から午後8時までに試行的に延長します。新書をできるだけ開架書庫に並べるなど新鮮度を向上させまして、貸出冊数の増加につなげてまいりたいと考えております。 大きな柱の3つ目でございます。「未来を担う人づくり」では、子どもの出生数につきまして、合計特殊出生率、これは15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものでございまして、一人の女性が産まれる子どもの数の平均を示しておりますが、28年におきましては、王寺町は1.56人でございまして、全国の1.44人、奈良県1.36人と国・県を上回っているものの、人口維持に必要とされる2.07人からほど遠い状況となっております。このことから、王寺町人口ビジョンで掲げるとおり、若い世代の婚姻率を高め、子どもを産み育てやすい環境を整え、住民が希望する子どもの数をふやせるように、結婚、妊娠、出産、子育て、教育のそれぞれのステージにおける効果的な政策を進めていきたいと考えております。 妊娠期から出産、子育て期にわたるまで切れ目のない支援を行います王寺町の子育て世代包括支援センターである「すくすく子育て支援センター」を昨年1月20日に開設いたしまして、平成29年度から本格稼動いたしました。平日に加えまして土曜日も開設を行い、新たにチャイルドパートナーと称する専任の保健師による相談日を毎週2日設けるとともに、全妊産婦に対する定期的な電話等による相談支援を開始し、関係機関と連携しながら、個々のニーズに合ったきめ細かい支援を行いました。新年度は、さらなる充実を目的に、子育ての不安が強い、またはマタニティーブルーや産後鬱の疑いがあるなどの子育て中の保護者の方を対象に、経験豊かな看護師に気軽に相談できる心の相談の機会を設けまして、より一層きめ細かい支援を行ってまいりたいと考えております。 本町の母子保健施策の推進に当たりましては、基本的な指針となりますHands-onすこやか親子21(第4次王寺町母子保健計画)を29年度に策定いたしました。30年度からの10カ年の本計画の基本理念は、「地域の愛につつまれて すくすく子育て 親育ち」としておりまして、子育て中の親子が孤立せず、悩みが少しでも軽減し、笑顔で安心して子育てできるような母子保健施策を推進してまいります。 保健センターで開催しているすくすく広場と文化福祉センターで開催している子育てママのおしゃべりCafeどんぐりでは、子どもと保護者の触れ合い、情報交換や仲間づくりの場として多くの皆さんにご利用いただいておりますが、より身近な場所で集えるように、(仮称)泉の広場防災センター内にも子育て広場を開設したいと考えております。 次に、子育て支援の充実の取り組みとして、小学校までの子どもを対象に、病気や病気の回復期で、集団保育が困難であり、保護者が仕事などの都合で家庭での保育が困難なときに、一時的に安心して子どもを預けることができる、いわゆる病児保育事業につきましては、現在、西和7町で連携し、西和医療センター内での開設に向けた協議を行っているところでありまして、早期の開設に向けて取り組んでまいります。また、大和高田市の土庫病院や生駒市の阪奈中央病院のご協力を得ながら、これは引き続き本事業を実施してまいりたいと考えております。 また、西和7町による組合で運営されている三室休日応急診療所における休日及び平日夜間の小児科応急診療体制の整備が急がれることから、引き続き、小児科医師の確保につきまして、近隣町と連携を密にしながら、県、西和医療センターに要望し、実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。 保護者の就労を初めとする子育て支援を目的に実施している学童保育事業でございますが、各小学校の空き教室を利用して実施している公設の学童保育事業の中で、王寺南小学校が校区の児童増加によりまして空き教室がなくなるため、小学校敷地内に新たに学童保育施設を整備いたします。また、町が学童保育事業を委託している片岡の里保育園学童保育所につきましても、児童の増加に対応して施設を増築されるため、負担割合のルールに基づきまして、所要経費の一部を助成することといたしております。 このように、共働き世帯の増加により学童保育のニーズが高まる中、より保護者の就労形態に柔軟に対応できるように、希望される方には午後7時まで公設学童保育所を開設することといたしまして、午後6時までにお迎えが困難な保護者の方を対象とした延長保育を実施いたします。指導員の確保など、できるだけ早期に体制を整えまして、利用者がふえる夏休みまでの実施を目指してまいりたいと考えております。 また、昨年行いました子どもの未来応援アンケート調査の結果におきまして、制度創設へのニーズが高かったことから、安全基準を満たした幼児2人同乗用の自転車の購入に対する一部助成制度を新たに創設し、幼児の安全性を確保するとともに、子育て世帯の経済的な負担軽減を図ってまいります。 また、新年度も引き続き、子ども食堂の開設・運営に取り組む団体に対しまして必要な費用の一部を助成するとともに、町の広報により周知を図ってまいりたいと思っております。 次に、教育のまち王寺を実現するため、その基盤となる義務教育学校の整備を着実に進めてまいりたいと考えております。 現在、老朽化の進んでいる王寺小学校と王寺中学校、王寺北小学校のある義務教育学校(北)を先行して、王寺中学校での施設一体型の整備に向けまして、安全に留意しつつ児童生徒の共用・連携に配慮した校舎や体育館、運動場などのレイアウトも含めました基本計画(案)の策定を進めてまいりました。まずは、新たな学校整備に必要な校地面積を確定するため、王寺中学校敷地の現地測量の成果をもとに、土地形状の変更や境界確定、造成計画、里道・水路の確認等々の検討など、敷地にかかわる法規制の課題整理を行いました。そして、昨年8月から現在まで、王寺町義務教育学校推進委員会、以下「推進委員会」と略称しますが、これを3回開催、また教育課程のPT(プロジェクトチーム)を8回、施設・設備PTを8回、総務PTを5回開催するなど、3つのプロジェクトチームにより調査研究を行いまして、その報告、提案をもとに推進委員会で協議をしてまいりました。基本計画につきましては、この施設・設備PTの意見を参考に素案をまとめたものであります。 基本計画(案)では、学校づくりの基本理念として、王寺っ子の夢と希望をかなえる学校、学校づくりの基本方針として、1つ目に、夢と希望にあふれる学校、2つ目に、安心・安全で過ごしやすい学校、3つ目に、自然の恵みを感じ慈しむ学校、4つ目に、地域とつながる学校と、この4つの基本方針を掲げまして、施設整備に対する考え方や整備の方向性を明確にしております。 施設規模につきましては、普通学級、36学級でございますが、これを基本に必要な諸室などを想定し、将来の児童生徒数の増減等に柔軟に対応できるように合理的かつゆとりのある学校施設の整備を基本とするといたしまして、敷地面積は約4万2,000平方メートル、延べ床面積は、校舎・体育館が約1万6,000平方メートル、給食調理場及び学童保育施設が約1,600平方メートル、グラウンドは大小のほかテニスコートを含みまして約1万4,000平方メートル、大小の体育館、武道場、そして大小プールを整備目標とすること。そして、施設の配置計画につきましては、必要な規模の用地を買収することで校地を拡大し、安全で健康で文化的な教育環境を整える。また、通学路からのアプローチを改善し、北側の校舎、南側グランド、西側体育館の適正配置によりまして、南側採光の明るい教室や見通しのよい広いグランドを確保することといたしまして、こういった考え方に基づいてゾーン図をまとめたものでありまして、義務教育学校として、9年間一貫した系統的・継続的な教育活動と学校運営に適した施設環境を確保すること。また、学校と地域が連携し子どもたちを見守る考え方に立って、地域とつながる学校を目指すこととしております。 この基本計画(案)を2月21日の町議会における義務教育学校の設置検討調査研究特別委員会で報告、ご意見をいただいた後、地域や保護者の皆さん方に説明し、広くご意見をお聞きするためのタウンミーティングを2月25日から27日までの3日間開催いたしまして、206名の方々に参加いただきました。今後、本議会の特別委員会で報告、ご意見をいただいた後、3月28日の町総合教育会議におきまして、義務教育学校(北)建設における基本計画(案)について協議し、承認をいただきたい、こういった予定としております。この基本計画を、保護者の皆さんのご理解を得るため、4月には幼稚園、小学校のPTA総会におきまして説明会を開催いたします。 この基本計画をもとに、新年度においては、施設整備に向けて基本設計及び実施設計費を計上するとともに、必要な用地を町土地開発公社で取得するなど、具体化を図ってまいります。 また、義務教育学校(南)についても、土地利用調査に着手しているところでありまして、これにつきましては、南小学校、南中学校の整備の適性等を調査することといたしまして、自然条件、これは地形・地質でございますが、自然条件による敷地等の分析や、立地条件、環境条件、敷地条件など学校施設建設の課題整理と施設形態の検討、さらには概算工事費を算出いたしまして、早急に整備の基本的な考え(案)をまとめた上で、議会を初め地域や保護者の方々に順次説明を行い、意見を聞きながら整備の方向性を固めていきたいと考えております。 次に、小学校におきましては、児童がICTの情報手段になれ親しみ、基本的な操作を身につけ、活用できるように、タブレット端末を購入いたしまして、学習活動の充実を図るとともに、電子黒板などのICT機器を活用し、デジタル教科書を用いたわかりやすい授業、子どもたちの視覚や聴覚に訴える、あるいは図表の拡大、あるいは動画、音声ガイダンス等の機能を活用でありますが、こういったわかりやすい授業の展開を目指して、昨年度、実証的な研究を王寺南小学校で実施いたしました。この結果、例えばデジタル教科書導入等について、教員へのアンケートの結果も踏まえて、新年度は王寺小学校及び北小学校においても、先行導入した王寺南小学校同様、デジタル教科書や電子黒板及びタブレット端末を導入いたしまして、児童の興味関心や理解度が増す、わかりやすい授業の展開へとつなげてまいります。 中学校におきましては、日本サッカー協会の夢の教室を引き続き開催いたします。元トップアスリートら夢先生が生徒たちと触れ合う機会や体験談を通して、生徒たちが夢を抱き、目標に向かって努力していくきっかけとなるはずというふうに考えております。 また、芸術家を学校に招く文化芸術による子どもの育成事業といたしまして、新年度は車椅子ダンスを実施します。ふだん余り見ることのない本格的な文化芸術を身近に体験することで、芸術への関心を高め、また豊かな創造力や思考力、コミュニケーション能力の育成にもつながることを期待しております。 平成28年度から、私が2中学校へ出向きまして、王寺町の魅力と王寺町の行政や財政をお話しさせていただく、いわゆる出前授業を行っております。次代を担う子どもたちがまちづくりへの関心を高める取り組みの1つといたしまして、新年度も継続して実施してまいりたいと考えております。 いつもの挨拶の後に、もう一言添え、地域のコミュニケーションの醸成とともに、子どもたちの見守りを目的として、27年度から実施しております、あいさつ+1(プラスわん)運動につきまして、カードの配布やのぼりの設置などの啓発に加えまして、新年度は運動を実践するモデル地区といたしまして葛下川の達磨橋から出合橋までの周回路を指定しまして、誰もが気兼ねなく挨拶を交わす実践の場としての運動の定着を進めまして、他地区への拡大につなげるような発信を図ってまいりたいと考えております。 4つ目の住民に開かれ自立するまちづくりでございますが、冒頭に申し上げましたように、少子高齢化の進展に対応いたしまして、人口の減少に歯どめをかけるとともに、将来にわたって活力ある社会を維持していくため、国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」に基づきまして、本町においても人口ビジョンや総合戦略を平成28年3月に策定いたしまして、29年度は5年計画の中間年に当たります。計画に掲げた116の項目の取り組みについては、国の地方創生推進交付金を活用しながら進めているところでありますが、計画の達成に向けまして、引き続き各事業の進捗管理やPDCAによる効果検証を行いながら、着実にそれぞれの取り組みを推進してまいりたいと考えております。 王寺町の人口は、平成7年の国勢調査の2万4,574人をピークに減少いたしまして、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の人口推計をもとにしたシミュレーションでは、平成72年、2060年には1万1,718人にほぼ半減するものと見込まれております。昨年度公表されました平成27年の国勢調査結果では、王寺町の人口は2万3,025人となっておりまして、前回、平成22年と比較した増加率が県内市町村トップであったことからも、この人口は社人研の平成27年人口推計2万1,531人を大きく上回る数値となっております。 また、統計上、国勢調査とは異なりますが、毎月、町の広報紙「王伸」の裏表紙に掲載しております住民基本台帳人口につきまして、昨年12月31日現在では人口2万4,000人を超えていることから、この流れをとめることなく、引き続き町のにぎわいの創出や観光振興に資するさまざまな施策の展開によりまして町の魅力を高め、交流人口や、あるいは王寺に関心を持ち、まちづくりに協力していだだけるような方々をふやすことで、定住や移住につなげてまいりたいと考えております。 まちづくりを進めていく上での総合的な指針であります王寺町総合計画につきましては、昨年10月に住民アンケートを行った後、住民の皆さんを初め連携大学の学生など30名が参加のもと、3回にわたりましてワークショップ未来会議を実施いたしました。住民アンケートにつきましては、平成25年12月にも同様のアンケートを行っておりますが、双方の比較分析の中で、特に各施策の満足度、重要度をはかるスコア分類による分析では、各施策の満足度は全体的に向上しているとの好ましい結果が出ております。今後は、住民アンケートの結果やワークショップでの提案された取り組みを基本計画に反映すべく検討を加えまして、総合計画審議会の委員の皆さんのご意見も聞きながら、平成30年12月の策定を目指して進めてまいりたいと考えております。 次に、観光産業の振興による税収の確保に向けての取り組みといたしまして、王寺町では、まちの貴重な資源を磨き上げるとともに、歴史、文化などのまちの魅力を町内外に効果的に発信し、住民の皆さんの地域への誇りと愛着を醸成することを通じて、交流人口の増加と地域経済の活性化を目指すとの方向性に沿って、現在、観光振興による地域づくりを進めております。 中でも、重点観光スポットである明神山につきましては、29年度は、参道の路肩補修による安全確保、あるいは山頂デッキへの解説看板の設置を行ったところでありまして、現在、食事や休憩ができる場所の整備に向けて、東側への桟敷デッキの整備設計業務と周辺の立木の処理を行っているところであります。新年度につきましては、山頂からの360度パノラマ景色を堪能しながらゆっくりと食事や休憩をしていただく東側の桟敷デッキやあずまやの整備、あるいは老朽化によるトイレの改修など、より一層おもてなしの環境整備を図ってまいります。 あわせて、28年度から5カ年計画で進めております王寺町、大阪府柏原市、香芝市、三郷町の2市2町による広域観光ルート整備推進協議会では、現在、エリア内の実施設計を行っているところでありまして、新年度については、エリアマップなどの作成によりましてPRを図るとともに、明神山散策道の整備を行ってまいります。 また、街角でのおもてなし環境の整備として、駅などから徒歩で、または公共交通機関や自家用車を使って、王寺町の観光エリアに来訪される方のために、観光スポットまでの経路を記した多言語表示の観光案内サインを整備してまいりたいと考えております。 昨年8月から本年1月までの募集を前期といたしまして、「明神山の魅力~360度の絶景眺望 1400年の歴史空間~」をテーマにフォトコンテストを開催いたしました。季節ごとに変わる明神山からの風景を切り取った151点の写真を応募していただき、優秀な作品を表彰させていただくこととなっております。壮大な歴史の流れを感じることができる絶景のビュースポットである明神山をテーマに、引き続き後期として2月から7月までの期間で募集を行っておりまして、一年を通じて四季折々の明神山の魅力を今後ポスターやフォトブックとして制作し、展覧会を開催するなど、すばらしい写真を多くの方々に触れていただければと考えております。 平成30年は、いぬ年ということで、地方創生推進交付金を活用してトータル的にプロモーションを行っていきたいと考えております。 まずは、町の歴史をPRするイベントとして、前に述べました大和鉄道(近鉄田原本線)が本年4月26日に開通100周年を迎えるに当たりまして、夏休みに記念イベントとして、近鉄、JRを初め高校や鉄道愛好家の皆さんの協力によります「りーべる鉄フェス」を開催し、「鉄道のまち王寺」をPRいたします。また、第2回首都圏イベントといたしまして、奈良県立橿原考古学研究所所長の菅谷文則氏の講演や川本三栄子さんによる「雪丸の講談」、東西の達磨寺住職の対談など、聖徳太子ゆかりの地として王寺町のさらなる魅力を伝えてまいりたいと考えております。また、平成26年10月から始まった歴史リレー講座「大和の古都はじめ」は、本年11月に第50回を迎えるに当たりまして、帝塚山大学教授の西山厚氏による講演や女優紺野美佐子氏による「聖徳太子と雪丸くん」の朗読やトークショーを文化福祉センターで行いたいと考えております。 そして、締めくくりの12月には、日本各地に残る歴史・伝統文化・民族文化等を広く社会に知らせ、伝承していくことを実践されております「NPO法人歴史の駅」との共催によりまして、東京銀座ブロッサム中央会館におきまして、「聖徳太子の衣・食・住-愛犬・雪丸のまち『王寺町』-」をテーマにシンポジウムを開催し、王寺町の魅力を存分に伝えてまいりたいと考えております。 また、雪丸関連の新たなグッズや土産物の制作、販売促進を図るとともに、犬と関連のある自治体等との連携によります「(仮称)名犬サミット」の開催や、補助犬の育成などの社会貢献に向けての取り組みなど、雪丸を活用したプロモーション活動も引き続き行ってまいります。 次に、広域での観光振興に向けた取り組みとして、奈良県ウォーキング協会、斑鳩町、三郷町、安堵町との連携のもと、聖徳太子ゆかりの地をめぐる「いにしえ浪漫街道ツーデーウォーク」を11月に開催いたします。また、歴史遺産などをチェックポイントとして設定し、地域のPRも兼ねて今月11日に行いますフォトロゲイニングの継続的な開催や観光プロモーション動画の作成によりまして、地域が一体となった広域観光を一層推進してまいりたいと考えております。 冒頭でも触れましたが、本格的な王寺町観光PR動画「雪丸散歩」の中で、町の案内役として製作されました雪丸ドローンでございますが、一躍話題となりまして、昨年7月、初めて大々的に開催した東京でのイベントを初め、さまざまなイベントで活用することにより、多くのメディアに登場させていただきまして、町のPRに絶大なる効果を発揮しております。 昨年末から新年にかけて、名鉄観光新春初詣ツアーといたしまして、本年1月5日から24日までのうちの14日間、バス120台、計4,750人の方が王寺町にお越しになりまして、片岡神社や達磨寺を参拝されました。初詣にお越しになった多くの方々に王寺町へのリピーターになってもらえるように、引き続き町の魅力を高め、発信していかなければならないと考えているところであります。 このように、トータル的、広域的に観光振興を推進するためには、そのかじ取り役として、官民など多様な関係者の幅広い連携によって、地域観光を積極的に推進、マネジメントする組織として、日本版DMOが重要かつ必要でありまして、その設立についても今後検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、産業振興の取り組みとして、国の地方創生推進交付金を活用して進めております王寺駅周辺商業活性化・起業家支援事業につきましては、引き続き、王寺駅北エリアで活用できる遊休不動産の選定を行いまして、新たな事業者の新規出店につなげていきたいと考えています。今週日曜日11日には、駅北エリアでの創業支援に向けた実証実験として、既存店舗と連携したグルメラリーや模擬店が行われます。また、同日開催されるフォトロゲイニングや地域交流センターで行われます王寺マルシェとのタイアップによりまして、イベントの魅力を高めていきたいと考えています。また、3月中旬から2カ月間の予定で、王寺駅北エリアの空き店舗を活用したチャレンジショップといたしまして、「王寺らーめんトライアル」を開店いたします。このようなモデル事業の実施によりまして、駅周辺の活性化に向けての課題を整理いたし、エリアとしての魅力発信力の強化を図ってまいります。 王寺駅周辺の宿泊施設の誘致についてですが、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2021年の聖徳太子1400年の御遠忌、関西ワールドマスターズゲームズといった多くの人々が訪れるイベントまでに、タイムリーに開業できるよう、現在、宿泊施設の誘致に向けた取り組みを進めております。 交通の面からも、2019年春には、おおさか東線が新大阪から久宝寺まで全線開通となり、新大阪から王寺までの大幅な時間短縮が期待されるところであります。また、リニア中央新幹線につきましては、現在、東京・名古屋間の2027年開通が予定されており、さらに名古屋・大阪間の中間駅につきましては、奈良市付近を主要な経過地とする整備が進められる予定であり、2037年の東京・大阪間の開業が見込まれているところであります。これによりまして、1時間少々で東京・奈良間を移動できるようになり、奈良県全体はもとより、王寺町においても鉄道網、道路網等の公共交通を中心とした地域活性化の波及効果が期待されるところであります。地域の消費や雇用を生み出し、地域経済の活性化を図るには、宿泊滞在型の観光を推進することが不可欠であることから、今後も宿泊施設誘致を積極的に推進してまいります。 次に、町民の皆さんに行政情報をお知らせするとともに、皆さんのお声をお聞かせいただき、政策へ反映する広報広聴への取り組みにつきましては、住民自治によるまちづくりを進める上での基盤をなすものと考えております。 まず、広報については、行政が担う情報発信として、地域のイベント情報を初め災害時の避難情報など、種類も量も多い情報を住民の皆さんに確実に届けて、また有効に利用してもらわなければならないことは言うまでもなく、また、さまざまな年齢層の興味関心が異なる方々へ、必要な情報を正確にくまなく伝わるような工夫が求められております。さらに、自治体を経営するという視点から、王寺町への来訪、移住につなげるための町外に向けた情報発信を初め、住民の皆さんの郷土愛や誇りの醸成も大切となってまいります。昨年度は、テレビ、新聞などで王寺町のさまざまな取り組みを扱っていただきましたが、引き続き多くのマスメディアで情報を扱ってもらうための工夫が必要でありまして、情報の魅力をできるだけ高める取り組みも継続してまいります。 紙媒体として、昨年5月からフルカラー化を行いました広報「王伸」につきましては、お知らせ版としての「かわら版」と区別しながら、さまざまな情報をお伝えしておりますが、さらに見やすく、より多くの方が手にとって読んでいただけるように、新年度5月号からこの2つを統合し、リニューアルを行ってまいります。また、紙ではなく、スマートフォンで情報を得たいといった方々には、現在「マチイロ」というアプリをダウンロードしていただくことで、毎月の王伸やかわら版を見ることができます。王寺町のさまざまな取り組みをお知らせする町の公式フェイスブック、「雪丸おさんぽタイムfrom王寺町」については、現在約3,400人の方々に登録をいただいておりまして、好評をいただいております。町の魅力やイベント情報をタイムリーに発信するとともに、町民皆さんへの情報伝達手段の充実に向けて、ラインやツイッターなどSNSのさらなる効果的な活用についても検討してまいりたいと考えております。 次に、広聴においては、特に広報面での町民皆さん方のご意見をいただく仕組みづくりとして、29年度に広報モニター制度を創設し、公募により4名の方からさまざまなご意見をいただきながら進めているところであります。新年度も広報モニターを公募し、引き続き住民参加型の広報活動を推進してまいりたいと思っております。また、インターネットによる「町長への手紙」や、庁舎に投函箱がある「あなたの声」によりまして、随時町民の皆さんからのご意見やご要望を受け付けておりますが、より多くの皆さんの声を聞き、ニーズに即した施策を実施できるよう、ご意見等への速やかな回答を心がけるとともに、情報共有や新たな計画づくりなど、必要に応じた住民ワークショップの開催やパブリックコメントの実施による意見の反映など、広聴の工夫や充実を図ってまいりたいと考えております。 行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平公正な社会の実現を目的にスタートいたしましたマイナンバー制度につきましては、住民の利便性向上に向けて、昨年6月からマイナンバーカード(個人番号カード)でコンビニエンスストアに設置している端末から住民票の写しや所得証明等が取得可能なコンビニ交付サービスを実施しております。制度の普及に向けて、さらなる付加サービスの導入が求められている中、町独自の行政サービスを検討していく必要がありまして、商業の活性化など民間事業者と連携した効果的なサービスや、王寺町ポイント制度の仕組みづくりを研究しまして、マイナンバーカードの普及促進を図ってまいりたいと考えております。 また、職員の人材育成について、職員の能力開発を効果的に推進するため、人事評価制度等の見直しを行いまして、職員個々の能力開発と組織業績目標の達成につなげてまいりたいと考えております。 自主財源の確保については、公平公正な税の確保に向けて、町税の徴収率を高く維持する取り組みを引き続き進めることとしております。また、社会教育施設の使用料につきましては、(仮称)泉の広場防災センターのオープンに合わせまして、適切な受益者負担の観点からの見直しを図ってまいりたいと考えております。 奈良県指定文化財である達磨寺方丈の保存修復工事が30年度で2年目を迎えることから、王寺町のふるさと寄附金事業として、町内を初め全国の皆さんからのご寄附を町の貴重な文化・観光資源である達磨寺方丈の修復事業に充当するため、さらに返礼品を充実するなど、あらゆる場面でPRを行ってまいりたいと考えております。 次に、公営企業などの特別会計についてでございますが、王寺町水道事業は、昭和31年11月に事業創設、昭和35年3月に第1浄水場からの給水開始以来、58年近くの長きにわたり、安全・安心な水の供給に努めてまいりました。一方、地方公営企業としての上水道事業の今後のあり方を検討する中で、特に耐震化されていない第1浄水場施設の耐震補強工事費でありますとか維持管理経費などを抑制することで、将来にわたって健全な水道事業経営を維持することができると判断したことから、第1浄水場による自己水を廃止し、本年1月、県営水道100%への切り替えを行ったところであります。 本町の水需要は、ここ数年、人口の増加はあるものの、節水意識の定着などによりまして、使用水量はほぼ横ばいの傾向にあることから、さらに企業会計として、より一層経費の削減を初め経営の効率化を図り、水道事業の健全運営に努めてまいります。 下水道事業では、本町の公共下水道事業は、平成元年度より計画的な汚水管整備を進めておりまして、新年度におきましては、さらに公共下水道未普及地域における生活環境の向上を目指すため、舟戸3丁目地内、王寺北幼稚園東側の住宅地におきまして、汚水管の敷設整備を実施してまいります。 次に、国民健康保険におきましては、年齢構成と医療費水準が高く所得水準が低いといった構造的な課題を抱えておりまして、高齢化の進展や医療の高度化によりまして医療費が年々増加しております。また、将来的に国保財政が急激に悪化するおそれがあることから、全国的に小規模な保険者(市町村)が多いため、少子高齢化の進展による保険運営が一層不安定になることが予想されております。そのため、平成30年度から都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の運営の確保等、国保運営の中心的な役割を担い、制度の安定化を図ることとして、国保制度が都道府県単位化されます。一方、市町村は、地域住民と身近な関係の中、これまでどおり国保の資格管理や、あるいは保険税の賦課徴収、また保健事業を引き続き担うこととなりますが、各市町村が運営を続けてきました国保制度は大きく変わることとなります。 今後は、被保険者の負担の公平化を図るため、同じ所得・世帯構成であれば県内どこに住んでも保険税が同じとなる2024(平成36)年度の保険税率の統一化に向けまして、資産割と介護分の平等割の廃止などの保険料体系の見直しを含めまして、被保険者にとって急激な負担にならないよう、国保の財政調整基金を活用しながら、可能な限り激変緩和を図りつつ、運営を行ってまいりたいと考えております。 また、重要な課題であります医療費の適正化につきましても、27年度に策定いたしましたデータヘルス計画に基づいて実施しております特定健診・特定保健指導の受診率向上事業や糖尿病性腎症重症化予防事業あるいは健診異常値放置者受診勧奨事業の結果や効果を検証いたしまして、新たなデータヘルス計画を策定することで、被保険者の健康保持増進を図るとともに医療費の抑制も行ってまいりたいと考えております。さらに、より一層の健康の保持増進を図っていただくために、人間ドックについても検診費用の一部助成を引き続き実施してまいります。 後期高齢者医療につきましては、その運営主体であります奈良県後期高齢者医療広域連合で、平成30年度及び31年度の医療費等の給付に要する費用などに対応するため、保険料率の改定が行われますが、広域連合と連携して、その周知に努め、被保険者の皆様が安心して医療サービスを受けていただくことができるよう、制度の円滑な運営を続けてまいります。また、より一層の健康の保持増進を図っていただくための人間ドックにつきましても、検診費用の一部助成を引き続き実施してまいります。 以上、平成30年度予算の基本的な考えと主な施策の概要について申し上げてまいりました。 就任以来、満5年を経過し、町政の各分野における構想がいよいよ具体化のステージに入ってきたものと考えております。生まれ育ったこのふるさと王寺のまちづくりを地域の皆様とともに考え、ともに行動し、着実に歩みを進めることで、ふるさと王寺、私たちが暮らすこのまちを「くらし満足度県内トップの生活空間」とするため、引き続き全力を尽くして取り組んでまいりますので、議員の皆様を初め住民の皆様のより一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(楠本) 以上をもちまして、平成30年度施政方針についてを終わります。 休憩いたします。午後2時から再開させていただきます。     休憩 午後0時55分     再開 午後2時00分 ○議長(楠本) 休憩を閉じて再開させていただきます。 日程第4、報第1号、議会の委任による専決処分事項の報告について(王寺町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について)を議題とします。 理事者、提案説明を願います。 ◎番外2番(平岡副町長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 平岡副町長。 ◎番外2番(平岡副町長) 報第1号の議会の委任による専決処分事項の報告につきましては、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律により、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正が行われ、同法について条項ずれが生じることから、本条例中の該当条項の引用箇所について整理するため、所要の改正を行ったものでございます。 以上、本件につきましては、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、2月23日に専決処分をさせていただいておりますので、ご報告申し上げます。 ○議長(楠本) これより質疑に入ります。質疑のある方、ご発言願います。     (なしの声) ○議長(楠本) ないようですので、質疑を打ち切ります。 報第1号につきましては、報告を受理いたします。 日程第5、議第1号、王寺町教育委員会教育長の任命同意についてを議題とします。 一身上に関することで、中野衛氏におかれましては、退場をお願いいたします。     (中野衛氏、退場) ○議長(楠本) それでは、理事者、提案説明を願います。 ◎番外1番(平井町長) 議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 王寺町教育委員会教育長の任命につきまして、ご同意を賜りたく、提案の説明を申し上げます。 梅野満雄現王寺町教育長の任期が平成30年3月31日をもって満了するため、平成30年4月1日付で新教育長に現王寺町理事の中野衛氏を任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条の規定に基づき、議会の同意を得ようとするものでございます。 中野衛氏は、昭和55年に王寺町に採用され、これまで総務部長や理事として卓越した行動力を発揮し、町行政の発展に尽力、寄与されてきました。 また、平成28年3月に策定しました王寺町総合戦略に基づく教育分野も含めた諸施策の推進にも力を発揮されているところであります。 社会が大きく変化する中、次代を担う子どもたちが力強く未来を切り拓いていくとともに、地域や社会を支える人づくりを進める教育の振興が求められています。そのような中、新教育長として豊かな識見と手腕を大いに発揮され、義務教育学校の設置をはじめ、教育のまち王寺の実現に向けて、大いに奮闘され、寄与していただけるものと確信をいたしております。 以上、よろしくご審議いただき、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(楠本) お諮りします。ただ今議案となっております議第1号については、これに同意することにご異議ありませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、議第1号については、同意することに決定しました。 中野衛氏入場願います。     (中野衛氏、入場) ○議長(楠本) 中野衛氏にご報告を申し上げます。 議第1号については、中野衛氏を任命同意することに決しましたので、ご報告申し上げます。 ◎番外(中野理事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、中野教育長。 ただ今任意同意されました中野氏が発言を求められておりますので、登壇の上、ご発言を願います。 ◎番外(中野理事) 登壇 ただ今議長のお許しを得ましたので、一言御礼の言葉を申し述べます。 ただ今、町長の提案により、教育長の任命につきまして、ご同意をいただきまして、まことにありがとうございます。 私は、この王寺町に生まれて61年、そしてまた、この王寺町役場に奉職いたしまして39年、その間、本当にたくさんの人々にご指導をいただき、今の自分があると感謝いたしております。 今、王寺町は、平井町長が将来の王寺町の姿を考え、本当に義務教育学校を初めとするさまざまな事業に取り組んでいただいています。そのような中で、このような重責を賜りましたことに、自分自身、身の引き締まる思いであります。皆さんも御存じのとおり、私自身、本当に微力ではありますが、全身全霊、全力をもって、この職務を全うしてまいりたいと考えております。また、皆様方におかれましては、今後ともどうかご指導、ご鞭撻をお願い申し上げまして、お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(楠本) 日程第6、議第2号、王寺町固定資産評価審査委員会の委員の選任同意についてを議題とします。 理事者、提案説明を願います。 ◎番外1番(平井町長) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 王寺町固定資産評価審査委員会委員の土谷正孝氏の任期が平成30年3月14日をもって満了となるため、引き続き同氏を委員として選任いたしたく、同意を求めるものでございます。 固定資産の評価に関しましては、納税者が固定資産評価に求める精度は一段と高く、厳しいものとなっております。 このような状況の中、過去からの業績と豊かな経験を有する土谷正孝氏に引き続いて固定資産評価審査委員会の委員をお願いするものでございます。 以上、よろしくご審議いただき、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(楠本) お諮りします。ただ今議題となっています議第2号については、これに同意することにご異議ありませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、議第2号については、これに同意することに決定いたしました。 日程第7、発議第1号、平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の設置についてを議題とします。 本案については、平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会を設置し、平成30年度当初予算の審査をこれに付託したいと思います。 お諮りします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、発議第1号については、原案のとおり可決されました。 日程第8、発議第2号、平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の委員の選任についてを議題とします。 本案につきましては、さきに可決されました当初予算審査特別委員会の委員の選任を行うものです。 お諮りします。委員の選任については、委員会条例の第5条の規定に基づき、議長を除く6名を委員に選任したいと思います。ご異議ございませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、議長を除く6名を平成30年度王寺町当初予算審査特別委員に選任することに決しました。 それでは、事務局より委員の発表を願います。 ◎番外(吉川事務局長) それでは、発表させていただきます。 王寺町当初予算審査特別委員会の委員の発表をいたします。議席番号、名前を順に申し上げます。 議席番号2番、嶋内晴三議員、4番、大久保一敏議員、7番、松岡成行議員、8番、鎌倉文枝議員、11番、幡野美智子議員、12番、西本集一議員。 以上でございます。 ○議長(楠本) ただ今発表されました6名を平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の委員に選任することにご異議ございませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、ただ今発表されました6名を平成30年度王寺町当初予算審査特別委員会の委員に選任することに決しました。 日程第9、議第3号、平成30年度王寺町一般会計予算についてから、日程第31、議第25号、王寺町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例についてまでを一括議題とします。 理事者、一括して提案説明を願います。 ◎番外2番(平岡副町長) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平岡副町長。 ◎番外2番(平岡副町長) 議第3号、平成30年度王寺町一般会計予算についてから、議第25号、王寺町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例についてまでを一括してご説明させていただきます。 まず、議第3号、平成30年度王寺町一般会計予算につきましては、歳入歳出それぞれ86億7千万円とし、対前年度比7.7%の減、金額で7億2千万円の減額とするものでございます。 続きまして、議第4号、平成30年度王寺町国民健康保険特別会計予算につきましては、歳入歳出それぞれ25億3千万円とし、対前年度比14.6%の減、金額で4億3,100万円の減額とするものでございます。 続きまして、議第5号、平成30年度王寺町後期高齢者医療特別会計予算につきましては、歳入歳出それぞれ3億4,320万円とし、対前年度比6.6%の増、金額で2,120万円の増額とするものでございます。 続きまして、議第6号、平成30年度王寺町下水道事業特別会計予算につきましては、歳入歳出それぞれ8億8,870万円とし、対前年度比24.7%の減、金額で2億9,130万円の減額とするものでございます。 続きまして、議第7号、平成30年度王寺町介護保険特別会計予算につきましては、まず、介護保険事業において、歳入歳出それぞれ19億4千万円とし、対前年度比5.3%の増、金額で9,700万円の増額とするものでございます。 次に、介護サービス事業につきましては、歳入歳出それぞれ314万5千円とし、対前年度比18.5%の増、金額で49万1千円の増額とするものでございます。 続きまして、議第8号、平成30年度王寺町水道事業会計予算につきましては、まず、収益的収支の収入では、総額5億8,896万5千円とし、対前年度比23.2%減、金額で1億7,760万9千円の減額、また、支出では、総額5億8,423万2千円とし、対前年度比34.1%の減、金額で3億222万円の減額とするものでございます。 次に、資本的収支の収入では、総額3,682万6千円とし、対前年度比9.3%の減、金額で378万6千円の減額、また、支出では、総額3億3,925万6千円とし、対前年度比16.4%の減、金額で6,640万5千円の減額とするものでございます。 続きまして、議第9号、平成29年度王寺町一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出予算の総額からそれぞれ1,562万円を減額し、総額を99億3,312万7千円とするものでございます。 続きまして、議第10号、平成29年度王寺町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ5,298万7千円を減額し、歳入歳出それぞれ29億2,393万2千円とするものでございます。 続きまして、議第11号、平成29年度王寺町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ505万3千円を増額し、歳入歳出それぞれ3億3,167万6千円とするものでございます。 続きまして、議第12号、平成29年度王寺町下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ1,281万8千円を減額し、歳入歳出それぞれ11億912万1千円とするものでございます。 続きまして、議第13号、王寺町宿泊施設の誘致に関する条例の制定につきましては、観光の振興、にぎわい及び雇用の創出を図り、もって地域経済の活性化及び住民生活の向上に資するため、宿泊施設の新設を促進するに際し、宿泊施設を新設する事業者に対し講じる奨励措置を規定するため、新たに条例を制定するものでございます。 続きまして、議第14号、王寺町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定につきましては、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律による介護保険法の一部改正により、居宅介護支援事業所の指定権限が都道府県から市町村へ移管されることから、本町において、その基準条例を定める必要があるため、新たに条例を制定するものでございます。 続きまして、議第15号、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定につきましては、指定地域密着型サービス等の運営基準等については、厚生労働省令に定められた基準を準拠して、市町村の条例で定められているところから、このたび条例の基準となっている関係省令の一部改正が行われることに伴い、本町において関係する条例の一部を改正するものでございます。 続きまして、議第16号、王寺町印鑑条例及び王寺町手数料徴収条例の一部を改正する条例につきましては、平成30年3月31日をもって住民票の写し及び印鑑登録証明書の自動交付機を廃止することに伴う関係条例の整備を行うとともに、国から示されている印鑑の登録証明に関する全国統一基準との整合性を図るため、所要の整備を行うものでございます。 続きまして、議第17号、王寺町附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例につきましては、地域に存在する文化財を的確に把握し、文化財をその周辺環境まで含め保存・活用するための構想を策定する王寺町歴史文化基本構想策定委員会を設置するため、関係する例規について所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第18号、一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、現・級別職務分類表に定められている職務について、補職の明確化を図るため、主査を廃止することに伴い、本条例について所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第19号、王寺町税条例の一部を改正する条例につきましては、地方税法及び航空機燃料譲与税法の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、本条例の一部を改正させていただくもので、主な内容といたしましては、地方税法において、配偶者控除の適用要件が変更されたことに伴い、条例で規定する町民税所得割の非課税の範囲について、これまでと同様になるよう条文中の「控除対象配偶者」の文言を「同一生計配偶者」に変更するものでございます。 続きまして、議第20号、王寺町学童保育所条例の一部を改正する条例につきましては、保護者の多様な働き方のニーズに対応するため、希望する者について延長保育を実施することから、本条例について所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第21号、王寺町介護保険条例の一部を改正する条例につきましては、第7期事業計画の策定に伴い、介護保険条例の一部を改正するものでございます。また、介護保険法の改正により、市町村の質問検査権が拡大されたことに伴う所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第22号、王寺町国民健康保険条例の一部を改正する条例につきましては、国民健康保険法施行令の一部が改正されたことにより、国民健康保険運営協議会の名称及び委員の任期を変更するため、本条例において所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第23号、王寺町国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、国民健康保険法の一部改正により新設される国民健康保険事業費納付金の算定方法に係る規定を設けるほか、納付金算定に係る税率の改正、資産割と介護分の平等割の廃止を行うため、本条例において所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第24号、王寺町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例につきましては、高齢者の医療の確保に関する法律の一部改正により、後期高齢者医療被保険者の住所地特例の取り扱いが見直しされたことに伴い、本条例において所要の改正を行うものでございます。 続きまして、議第25号、王寺町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例につきましては、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、政令で定められた損害補償の算定の基礎となる額の扶養親族加算額及び加算対象区分が改定されたことから、政令に準じる本条例においても、これに対応するため、所要の改正を行うものでございます。 以上、議第3号から議第25号までを一括してご説明申し上げました。よろしくご審議いただき、議決賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(楠本) お諮りします。ただ今議題となっております議第3号から議第25号までについては、会議規則第36条第1項の規定により、お手元に配付しております議案付託表のとおり、当初予算審査特別委員会及びそれぞれ所管の常任委員会に付託したいと思います。ご異議ありませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、議第3号から議第25号までについては、当初予算審査特別委員会及び各常任委員会に付託することに決定しました。 日程第32、議第26号、王寺町墓地取得特別会計条例の廃止についてを議題とします。 理事者、提案説明を願います。 ◎番外2番(平岡副町長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、平岡副町長。 ◎番外2番(平岡副町長) 議第26号、王寺町墓地取得特別会計条例の廃止につきましては、近年、墓を取得する方が少なくなってきており、今後、王寺町では新たに墓地を取得する考えがなく、所有分を売却するのみとなることから、平成29年度末をもって王寺町墓地取得特別会計を廃止し、平成30年度から墓地取得に係る予算を一般会計に繰り入れることとするため、本条例を廃止するものでございます。 以上、よろしくご審議いただき、議決賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(楠本) これより質疑に入ります。質疑のある方、ご発言願います。     (ございませんの声) ○議長(楠本) ないようですので、質疑を打ち切ります。 これより討論に入ります。討論のある方、ご発言願います。     (なしの声) ○議長(楠本) ないようですので、討論を打ち切ります。 これより議第26号についてを採決します。 本案は原案のとおり可決することにご異議ございませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定しました。 お諮りします。以上をもって本日の日程は全部終了しました。本日はこれをもって散会したいと思います。ご異議ありませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。本日はこれをもって散会することに決定しました。 散会します。     散会 午後2時27分 上記会議の次第は、書記の記載したものであるが、内容が正当であることを証するために署名する。          議会議長          署名議員          署名議員...