平成28年 12月 定例会 平成28年第4回定例会 平成28年12月2日 午前9時30分
開議議事日程日程第1
会議録署名議員の指名日程第2 一般質問
王寺町議会会議録 平成28年第4回定例議会(第2日)開会日時 平成28年12月2日 午前9時30分散会日時 平成28年12月2日 午後4時16分場所
王寺町議会議場出席議員(議席順) 1番 北村達夫 2番 嶋内晴三 3番 小山郁子 4番 大久保一敏 5番 伊藤隆明 6番 沖 優子 7番 松岡成行 8番 鎌倉文枝 9番 中川義弘 10番 楠本 勝 11番 幡野美智子 12番 西本集一欠席議員 なし地方自治法第121条の規定により出席した者 町長 平井康之 副町長 平岡秀隆 教育長 梅野満雄 理事 中野 衛 総務部長 古川義富美
住民福祉部長 浅井克矢
地域整備部長 井関 勇 水道部長 内山清三 教育次長 乾 清
住民福祉部参事 植野善信
地域整備部参事 木村忠男
地域整備部参事 渡邉義明会議に従事した事務局職員
吉川事務局長 山内書記
○議長(楠本) おはようございます。 本日、第4回定例会2日目でございます。 ただ今の出席議員は12名で定足数に達しています。よって、第4回定例会2日目は成立しましたので再開いたします。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。したがって、日程表に従い、順次議事を進めてまいります。 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第121条の規定により、議長において、6番、沖議員、7番、松岡議員を指名いたします。 日程第2、一般質問に入ります。 一般質問の方法について、確認をさせていただきます。 1回目の質問については、ご登壇いただき、議員から一括質問をし、理事者側から一括答弁を行っていただきます。2回目以降の質問は、自席にて制限時間内であれば複数の質問ができます。質問する場合は、理事者側が質問趣旨を理解できるよう簡単明瞭に1問ずつ質問願います。 なお、議員の質問において理事者側が質問趣旨を理解できない場合は、理事者側から論点をわかりやすくするために質問する場合がありますので、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、5番、伊藤議員、登壇の上、質問を願います。
◆5番(伊藤) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) はい、伊藤議員。
◆5番(伊藤) 登壇 それでは、ただ今議長の許可をいただきましたので、私のほうから一般質問を2問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ちょうど昨日、新聞報道によりますと、エチオピアの
首都アディスアベバで、私たちのいわゆる無形文化財というんですか、ユネスコの
無形文化遺産が、山、それから鉾、屋台ということで、何と日本国中33件が認定されたということで、本当に素晴らしいことだと思うわけでございます。そういったことも含めまして、まず1問目でございますが、「
日本遺産太子道」認定に向けての進捗状況と今後の予定についてということでございます。 文化庁が、地域の
歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語る
ストーリーを「日本遺産(ジャパンヘリテージ)」として認定し、現在37件が認定されております。このうち奈良県のほうにおきましては今、明日香村・橿原市・高取町の1件、それとあと吉野のほう、吉野町を含め、たしか2町6村だったと思うんですけれども、認定されておることがございます。 その2件が奈良県ではございますが、今回、後ほど縷々答弁を多分いただけると思いますけれども、日本遺産の認定に向けて今進めていただいていると思います。そのことについてお尋ねをさせていただきます。 日本遺産に認定されますと、認定された当該地域の認知度が高まるとともに、日本遺産を通じた様々な取り組みを行うことにより、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化などに貢献し、ひいては、いわゆる私たち、今取り組んでいただいております地方創生ですね、そのことにも大きく貢献するものと考えます。そこで、以下の3点につきまして、お尋ねをさせていただきます。 まず、1点目、現時点までの進捗状況ということで、これは簡略にお願いをしたいと思います。 そして、今、
太子道日本遺産認定推進協議会ということで、関係10市町村及び4団体ということで、今、王寺町の平井町長が会長をしていただいておりますが、その役割と関係者、地域住民への発信方法など、このことについてお尋ねをいたします。 そして、3番目、一番大事な、来年度、4月までに文化庁の認定をいただくべく種々様々に今行っておられると思いますけれども、いずれにしましてもこのことに関しましてお尋ねを申し上げますので、よろしくお願いをいたします。 2問目、本町の「がん教育」の取り組みについてということで、この件は、私は今まで様々な面でお尋ねをさせていただいておりますが、特に、本当に今、自分自身の周囲を見渡しても、さまざまながんに罹患されておられる方がたくさんおられます。皆さんよく御存じのように、1981年、昭和56年以降、いわゆる私たち日本人は戦後ずっと他の心臓疾患とか肺とかそっちがございましたが、今現在は、もう死亡原因のナンバーワンでございます。そして、国民2人に1人が罹患するという実態になっております。そして、その内3割の方、
死亡原因トップですから、約3人に1人の方が、がんで亡くなるという、本当に厳しい、後ほどまた申し上げますけれども、いわば我が国はがん大国である。しかし、がんの本当に後進国であるということで、皆様よく御存知のように、
がん対策基本法というのが平成18年に制定をされていまして、それから大きく推進をいたしましたが、約10年たった段階で、やはりまだまだ様々な問題がございます。そして、平成24年、
がん対策推進基本計画ということで、その法律を具体的に積み重ねていって進めていこうということが今進んできております。その中でも、特に今、一番の愁眉の点は、女性に対するがんの様々な対策、そして子どもさんに対する教育、これがこれからの我が国にとって一番大切なことではないかということが様々な論点で言われております。 そこで、本日は学校教育について教育長にお尋ねしたいと思います。 2番目といたしまして、本町の「がん教育」の取り組みについてということでございますが、政府が昨年12月に発表いたしました、
がん対策加速化プラン、これは先ほど言いました、
がん対策推進基本計画をさらにスピードを上げてやらなければいけないということで進められておるわけでございますけれども、本年7月、
文部科学省が文科省としまして小学校、中学生、高校生を対象に、がんを正しく知り理解を深めるがん教育につきまして授業の進め方などを示した指導案、これが全国各都道府県に発信をされました。がん教育は、子どもたちが健康で、そして命の大切さを学び、一方、がんに対する正しい知識によりまして、いわゆる患者さんとか、小児がんの子どもさんもおられますので、そういった方たちに対する偏見もなく、生活習慣の改善などを考える重要な機会として、既に全国で実施をされてきております。 4月に完成しました
がん教育教材は、モデル校での実施を踏まえ、来年度に改訂を行い、全国展開の予定であります。指導案のテーマは、小学校では「自分の生命を輝かす」、中学校のがんと健康では、授業目標として「みずからの健康的な生活を実践しようとする態度を身につける」、そして「疾病概念や予防などについて、正しい基礎知識を身につける」などとなっております。 そこで、本町のがん教育の現状と本町としてどのように取り組んでいかれるのかを教育長にお尋ねいたします。 以上、2問でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。
◎番外1番(平井町長) 伊藤議員のほうから、
日本遺産太子道の認定に向けての進捗状況と今後の予定ということでのご質問をいただきました。 日本遺産でございますけれども、これは質問のほうでもお触れいただいたわけでありますけれども、文化庁のほうが、2015年、平成27年に創設をされました。地域の
歴史的魅力とか、あるいは特色を通じて、文化あるいは伝承を語る、そういった
ストーリーを文化庁が認定されるということでございます。 今のところ、2020年までの間に100件の認定が予定されておりまして、27年、2015年の4月に18件、平成28年、2016年に19件、合わせて現段階で37件が認定されています。お述べのとおりでありまして、このうち、奈良県としては、飛鳥が平成27年、明日香村と高取町と橿原市、これが1件と、昨年に、木の文化ということだったと思うんですけれども、吉野以下、吉野郡のほうで認定されて、今、奈良県のほうでは2件認定されている。これが現状でございます。 趣旨でございますけれども、地域にいろいろ点在する遺産というものを面として活用して、あるいは発信することで、地域の活性化を図ろうと。これを目的にしているものと承知しております。 この申請あるいは認可の可否でございますけれども、これもお述べいただいたわけでありますけれども、年に1回、大体2月に文化庁が募集を行います。申請に当たっては、各市町村なり県が単独で行う場合と、複数の市町村が行う、2つのパターンがあるわけですけれども、認定の可否というものは、外部の有識者で構成される
日本遺産審査委員会の審査結果を踏まえて文化庁が認定するというのが流れでございます。 基準でございますけれども、主に3点あるというふうに承知しています。1つは、
ストーリーの内容がその地域の際立った歴史的特徴や、あるいは特色というものを示すものだということと、我が国の魅力を十分に伝えるものになっているということが必要だと。2つ目が、日本遺産という資源を生かした地域づくりについての将来像、ビジョンというものを具体的な方策も含めて示しているということが2点目。それから3つ目が、その
ストーリーの国内外への戦略的あるいは効果的な発信など、日本遺産を通じた地域の活性化の推進が可能となる体制が整備されていること。こういった要件が示されております。 平たく言えば、やはり日本の優れた遺産を観光振興につなげていこう、活用をしようと。今、国のほうで、特に
インバウンドが、去年が2,000万人、史上最高でありますけれども、今後、2020年に4,000万人に倍増させようと、こういう大きな国の取り組みの中での文化庁としての1つの取り組みだというふうに承知をしているところであります。 そして、今、王寺町以下、協議会のほうでは、ご案内のように、太子道を申請するべく、いろいろ働きかけを行っているところですけれども、皆さん方は、太子道、ご案内かと思うんですけれども、筋違道と言われる道と太子葬送の道と言われる2本の道で構成されていまして、沿道には聖徳太子にかかわる伝承でありますとか信仰が色濃く残っている地域であるというふうに承知しています。 1つ目の筋違道というものですけれども、斑鳩から明日香に続く大体24キロの道でありまして、これは、いわゆる聖徳太子が摂政のときに政務のために通われたと言われる道でありまして、名前のとおり、特徴として大体奈良の基本の道というのは南北に普通は作られるものですけれども、この筋違道というのは、明日香と斑鳩を続くべく、ちょうど22度ぐらい斜めになっているというのが特徴のようでございまして、それで筋違道という名前がついているようでございますけれども、これが1つ。 それから、王寺町を通る太子葬送の道でございますけれども、斑鳩から磯長、これは大阪の太子町でありますけれども、これに続く約20キロの道ということで、聖徳太子の亡骸が磯長のお墓のほうに葬送に使われた道だというふうに伝わっておるところであります。 この太子道を辿ることによりまして、まさしく聖徳太子の生まれたところから、葬送、お墓のあるところまで、その生涯を知る、辿る、あるいは実像に迫ると。今、聖徳太子はいなかったとか、いろいろ巷間そういった説もあるわけでありますけれども、厩戸皇子という方がおられたのは、これはもう事実であろうと思いますし、そういった実像に迫っていこうと。あるいは、1400年の長きにわたって地域の人々が太子への敬慕あるいは敬愛の情というものを感じ、それを継承してきたわけでありますけれども、そういったものをもう一度、現在の人間が感得すること。それから、それとあわせて、やはり人を思いやるというのが和の精神の基本だと、あるいは、その尊さということだと承知しておりますので、そういったものを今の時代にもう一度見つめ直す必要があるんじゃないかと。そういったことをもって、今、太子道を日本遺産とすべく認定作業を行っているとことでございます。 つけ加えますと、聖徳太子は622年に亡くなられたということでございますので、今度の2021年、5年後ですね、これがちょうど聖徳太子の1400年の遠忌の年に当たるということでございまして、こういった節目、記念の年を契機に日本遺産に認定すべく、太子道にスポットを当てて、いろんなそういった契機を通じて地域のブランド力の向上にもつなげていきたい、そして活性化につなげていきたいという思いで申請を行っているところでございます。 具体的に、お尋ねの件についての答弁でございますが、1点目、現時点までの進捗状況でございますが、まず地域の
歴史的魅力とか特色を、認定に向けてですけれども、太子道に関係するという沿道10市町村がございます。それに奈良県、それと太子道の発着点に所在します橘寺あるいは法隆寺、あるいは大阪太子町の叡福寺と、この3寺院を加えました計14団体から成ります
太子道日本遺産認定推進協議会、これを今年の7月に設立をいたしました。 設立後、王寺町もこの事務局の一翼を担っているわけでありますけれども、認定に向けまして、審査の基準に沿った申請手続のために、さまざまな資料収集でありますとか事務をやりながら、
協議会加盟団体の担当者によるワーキンググループといったものを今まで3回開催しています。あるいは、部課長級の皆さんによる幹事会といったものも2回開催しています。そういった結果を踏まえまして、事前の文化庁との協議を既に3回行っているところであります。さらに、この11月16日には、私ども王寺町を含めまして協議会の8町村長が文化庁のほうに出向かせていただきまして、直接認定に向けての要望活動を実施させていただきました。この際、文化庁のほうから
ストーリーを作成するに当たってのいろんな参考意見もいただいたところであります。 それから、2点目の、この協議会の役割と関係者あるいは地域住民の皆さんへの発信方法ということについてのご質問でございます。 組織につきましては、この協議会を認定いただきました後も将来にわたって継承することによって、観光の振興や、あるいは地域の活性化に具体的に結びつける活動をするための組織でございますので、当然、継続をしていくわけでありますけれども、実は、この会長に私が就任させていただいています。 副会長でございますけれども、斑鳩町の小城町長と、それから、明日香の森川村長に副会長をしていただいています。そして、事務局を王寺町と斑鳩町が担当している。こういう構成でもって今活動しているところです。 役割でございますが、この協議会では、先ほどから申し上げましたように、日本遺産の申請に必要な
ストーリーを構築する必要があります。それから、認定後の事業計画、どういった事業展開を図るかといった素案をつくりまして、文化庁と協議していくということが主な役割でございます。 次に、関係者より地域住民の皆さんへの発信方法でございますけれども、協議会が設立されまして、このニュースがいろいろ新聞各紙でありますとか、またテレビ等でも報道いただきました。当然、王伸8月号でも、その情報を広報させていただいたわけであります。 さらに、王寺町独自の取り組みといたしまして、太子道が持つ魅力や特色を再認識してもらうために、ご案内のように去る11月3日でございますけれども、記念講演、シンポジウムを開催させていただきました。「聖徳太子のこころ」と題しまして、
文化福祉センターに650名も本当にたくさんの皆さんの参加をいただきました。 さらに、明神山でございますけれども、この明神山が上から太子道の全体を俯瞰できる唯一の場所だということでありますので、飛鳥時代の聖徳太子の生涯に思いをはせていただけるよう、景観を含めて整備をいろいろ行わせていただいているということでございます。 今後、今、先ほど申しましたように没後1400年のご遠忌に向けまして、
聖徳太子文化資源の活用を図る、これは県中心の事業でございますけれども、
聖徳太子プロジェクト推進協議会と、これもまた別途県を中心につくられております。関係の20市町村で構成されておりますけれども、こういった県主導の振興組織と十分連携をさせていただきながら、イベント等いろんな情報発信にも連携して取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 3点目、今後の予定でございますが、重複になりますが、協議会を中心に2月に最終承認をいただくべく申請をする。それから、認定をいただければ、4月に決定がされるという見込みでございます。認定を受けますと、
地域活性化の取り組みといたしまして、予算的な面といいますか、
国庫補助事業が予定されています。これは定額ですけれども、一応100%の補助が3年間いただけます。この補助金を活用して、広報でありますとか、案内板でありますとか、いろんな整備も図っていくことができるということでございます。 この事業主体となるのが、各市町村の行政機関に、観光協会とか、あるいは商工会とか、こういった民間団体にも入っていただいた
活性化協議会というものをつくります。そういう組織の中で具体的な事業を推進していくということになろうかというふうに思います。認定を受けての国庫補助を伴う事業としては、3年間それができるということでございます。集中してやっていければというふうに思っています。 あと、ちょっとこれもつけ足しといいますか、重なる部分があるかもしれませんが、なぜ今、太子道あるいは聖徳太子かということで、重ねてなんですけれども、やはり聖徳太子というものの存在、先ほど言いましたように実在説もあると、いろんなことが言われています。我々王寺町というところは、ご案内のように和の精神を標榜しているまちであります。和の鐘、やわらぎ会館、そういった顕彰にも聖徳太子の精神を引き継いでいる、そういうまちでありますので、積極的にこの太子道にスポットを当てた聖徳太子に日本全体としてもう一度スポットを当てていきたいと。また、この太子道も、いろんな各地域に点在される伝承とかいうものがございますので、これも
パワースポットとしてPRをしていければなというふうに思っているところでございます。 そういった意味で、ぜひ王寺町が中心になって太子道の
日本遺産認定に向けて頑張っていきたいと思いますので、また皆さん方もぜひご理解の上、ご協力、ご支援を賜りたいというふうにお願いして、答弁とさせていただきます。 以上です。
○議長(楠本)
梅野教育長。
◎番外(
梅野教育長) それでは、私のほうからは、本町の「がん教育」の取り組みについて答弁させていただきます。 先ほど議員お述べの昨年、平成27年の12月に策定されました、
がん対策加速化プランというのは、まず、がんの予防、それから、がんの治療・研究、そして、がんとの共生、これを3つの柱としたもので、このプランの1つ目のがんの予防の中で、学校におけるがん教育として実施すべき具体策が盛り込まれています。内容としては、健康については、子どものころから教育することが重要であり、健康と命の大切さについて学び、みずからの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識とがん患者に対する正しい知識を持つよう教育することが重要であると述べられております。 実施すべき具体策として、がんの
教育総合支援事業において、国が発達段階に応じて作成した教材を活用し、がん教育を実施する。また、都道府県において、
教育委員会及び
衛生主管部局が連携し、関連団体とも協力するなどにより、学校医、がん専門医や、
がん患者経験者等の外部講師の活用等、地域の連携体制の構築を図れるよう国は必要な支援を行うとしております。 そして、
文部科学省は平成28年4月に、学校において、がん教育を実施するに当たり効果的な指導が行えるよう、補助教材として、
がん教育推進のための教材を作成しました。その補助教材というのは、がんとはどのような病気でしょうか。我が国におけるがんの現状、がんの予防、がんの早期発見とがん検診などで構成されております。 なお、本年7月に
文部科学省が各都道府県に発信しました授業の進め方を示した指導案、これは県を通じてモデル校に送付され、この補助教材をモデル校で平成28年度において実際に活用した上で、学校現場からの意見を踏まえて、平成29年度に改訂を行う予定であると伺っております。 ご質問の本町のがん教育の現状につきましては、まず、小学校において、6年生の体育科、この体育科の中の保健領域というのがございますが、保健領域で、
生活習慣病の予防として、日本の死因の内訳から、がんが29%を占めていることを知り、
生活習慣病の種類や原因とその予防について学習しております。がんの予防や喫煙や飲酒、薬物乱用の害についても学習しております。また、これらの学習と関連づけ、6年生を対象に、Get元気21、煙バイバイの方々の協力のもと、
喫煙防止教室も実施しております。 中学校においては、3年生の保健体育の授業で、
生活習慣病の予防として、日本人の3大死亡原因のがん、心臓病、脳卒中が生活習慣に大きくかかわること、特に喫煙、飲酒の害と影響について学習しております。また、
喫煙防止教室として、小学校と同様、Get元気21の煙バイバイの方々に協力いただき、3年生を対象に、たばこに含まれる
発がん性物質により、がんにかかりやすくなることを学習しております。 さらに、各校独自の取り組みとして、王寺中学では、医師により、高齢になっても健康な生活を送れるよう、食べ方、食事の仕方に注意することで疾病を防げる内容の
健康教育講演会を開催しております。 王寺南中学では、奈良県
教育委員会が平成27年2月に発行した、
がん教育教材、リーフレットを用いて学習するとともに、がんの正しい知識として、遺伝によるものもあるが、生活習慣によるものが大きいことを指導しております。また、生徒にがんにならないために何ができるのかを
レポート課題とし、各自に考えさせ、フォローすることで、認識を深めさせております。 このように、児童生徒が健康と命の大切さについて学び、みずからの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識を持てるよう教育を進めております。 今後については、国においてモデル校等の成果を踏まえたがん教育を平成29年度以降、全国に展開することを目指しており、本町においても、国や県の動きに呼応しながら、改正される
がん教育推進のための教材を活用していきます。 また、各中学独自で行ってきた、生徒自ら考え、レポートを作成し、先生がフォローすることで、認識を深めることや、外部講師による講演会の開催などを2中学でともに取り組むことで、生徒ががんについて正しく理解できる、健康と命の大切さを主体的に考えることができることを目標として、がん教育を実施してまいります。 以上でございます。
◆5番(伊藤) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 5番、伊藤議員。
◆5番(伊藤) 5番、伊藤です。 今、まず町長のほうから、本当にいわゆる日本遺産ということで、るるご説明をいただいたんですけれども、1町だけで全て行うことはできないというふうに私も今お話を聞いて思ったんですけれども、先ほどお述べになりました奈良県の中で今進めておられる明日香村とかそっちのほうなんですけれども、これは、いわゆるタイトルとして、「日本国創成のとき~飛鳥を翔た--何か知らんけれども--女性たち」ということで、えらいテーマがなっておるわけですね。 それから、吉野のほうなんですけれども、「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~」ということで、私が理解しておりますのは、今回の特に日本遺産は、単に何百年の歴史を持った建物だけじゃなくて、いわゆる地域の
ストーリーというんですか、物語、この辺が非常に大切だというふうに理解しておるんです。先ほど町長からお述べいただきました太子道の1つは、聖徳太子が通勤しておられた筋違道ですか、それともう1つ、亡くなられたときの葬送の道なんですけれども、いろいろ資料を見てみますと、筋違道の24キロはいろんな資料があるように思います。ところが、私たちの王寺のほうに絡む亡くなったときに、昔で言う野辺の送りみたいになるんですけれども、大阪府の太子町まで送られた。それに関しては、ちょっと発信が弱いように思うんです。 大阪の太子町は、かなりいろいろ発信されていますけれども、やっぱりその辺のところを、もちろんまず来年の4月に決めていただくことが一番大事なので、残りまだ67件あるんですから、枠はようけあると思うんですけれども、そこら辺に対して、もちろん法隆寺、あっちの筋違道のほうも大事なんですけれども、こっちの我々の太子葬送の道として、もう少し具体的に、全体的にはわかるんですけれども、どのようにアピールされるのか、まずちょっとその点をお聞きしたいと思います。
○議長(楠本) 平井町長。
◎番外1番(平井町長) それぞれの太子道を構成する2つの道、今おっしゃいましたように筋違道のほうは、実は両方とも、この太子道というのは資料的にきちっと客観的に文化財として認定されるように残っているのかと言われると、実は残っておりません。残っているのは、今我々が聞きますのは、三宅町の一角には当時の道が区域も含めて残っているというふうに承知しています。そういう中で、あえて太子道というものをシンボルに当てようというふうにしているわけですけれども、先ほど、この日本遺産の趣旨にありますように、もともと国宝とか重文とかそういう文化財のよさを、あるいは貴重さを標榜するだけじゃなくて、その地域にあるいろんな伝承も含めて、それを面として、その価値を高めていこうと。でもって、いろんな
ストーリーをつくろうと。 この
ストーリーというのが、なかなか実は難しいんです。先ほどお触れいただきましたように、飛鳥の場合は、古代の天皇ということであるんですけれども、天皇だけじゃなくて、例えば額田王であるとか、その時代を構成した女性というものに焦点を当てて、女帝だけじゃなくて、そういうやはり活躍された女性に焦点を当てたと。それが今の時代に非常にマッチしているのかなと、女性活躍ということですね。我々はちょっとそういうふうに推測をしています。 それから、吉野のほうですけれども、木の文化なんですね。森と人、生活、これが今、確かに吉野林業は密植、間伐というか、吉野の植林の仕方というのが、発祥の地でありまして、それは今に伝わっていると。今の生活に生きていてというところが、やはりその
ストーリーとして認められたんだろうと。そういったものと比較しますと、今、太子道が、じゃ、今の生活文化にどういった影響を与えているのかという意味でいきますと、やはり実は1400年たっていますので、これという目に見えるような財産、文化財が残っているかというと、3寺は残っていますけれども、そのつなぎが実ははっきり言いまして弱いんです。 今、我々は、そこを何とか理解していただけるようにということで
ストーリーのためにやっているわけですけれども、長くなりますので、足元の葬送の道、これは確かに太子の亡骸を送られた道なんですけれども、今、我々が聞かされているというか、承知しているところは、もう生前から太子は大阪の磯長のほうに通われたようです。それは、向こうにはお母さんとかお父さんのお墓もありますので、そういうことから生前いろいろもう歩かれておったと。そのうちの1つが、例えば達磨寺に伝わる飢人伝説なんです。太子が磯長とを往復されるときに、片岡の地で飢えた人を見つけて助けられた。それが実は達磨さんだったんじゃないか。そういう説話につながっていると。 籏尾池でありますとか、うちの芦田池とか、こういった池も、芦田池自身も実は聖徳太子が地元の水害に悩む農民たちのために、農民たちがため池を所望された、それを太子が一夜にしてつくられた。あした、朝になってつくられた、芦田池だと、こういった伝承もあるわけでして、籏尾池のほうでは、今でも法隆寺さんのほうに、そういう太子の遺徳を偲ぶいろんなお供えとか、そういったことをされている。数はひょっとしたら少ないかもしれませんが、1400年前のそういった伝承が今に伝わってきていて、今、我々がそれをどう伝えていくかと。生活文化に定着しているかというと、なかなか弱いかもしれません、これは。それはもうやっぱり1400年ということもあると思いますし、目に見えるものはなくても、さっき言いましたように、やっぱり我々、特に王寺が力を入れて、会長にもさせていただいているのは、やはり和の精神の顕彰、そういった取り組みの中で、太子道の中に達磨寺があるわけですので、雪丸をシンボルとした達磨寺の取り組みであるとか、さっき言いましたように太子道を上から見えるところは明神山しかありません。そういう大きなポテンシャルがあると思いますので、今、先ほど言いましたように、聖徳太子をどう見るか。 しかし、もう日本のスーパースターであることは間違いないわけでありまして、仏教の開祖であり、日本の国の仕組みをつくられた方、これはもう皆さんが誰もが知っている。それが今の時代に忘れ去られているんじゃないかと。特に、そういう心の問題も含めて、これは、ある方が実は、この前、テレビで下村元文部大臣もおっしゃっていましたけれども、その考え方のよさは別にしまして、今度は日本国憲法を改正する前文には聖徳太子の和の精神というものを持ってくるべきじゃないかと。ほかにもいろいろ言われていますけれども、そういう日本のアイデンティティーといったものをもう一度見詰め直す。大きく言えば、そういうことかもしれませんが、我々はそれを目に見える形で体感できるように、法隆寺さんも毎年、筋違道も葬送の道も太子の像を担いで「たずねる集い」というのをされています。そういったものをできるだけ広く盛り上げていくことによって、この動きをやはり日本遺産を契機として、先ほど申しましたようなこの地域の価値を何とか活性化につなげていきたいなと、こういうふうに思っています。 いろんな
ストーリー、長くなって恐縮ですけれども、この前、要望に行ったときも、実は、安堵町長がおっしゃいました。あそこにも飽波神社かな、太子が座られたという石が残っています。単なる休憩の石じゃないかということなんですけれども、安堵町長は、ここへ座って十七条憲法を考えたんじゃないか、そういったことも考えられるんじゃないか、そういったこともおっしゃっていました。 いろいろ知恵を出して、もう一度、聖徳太子あるいは太子道を盛り上げていきたいなと、こういうふうに思っているところです。 以上です。
○議長(楠本) 5番、伊藤議員。
◆5番(伊藤) 5番、伊藤です。ありがとうございました。 私たちも本年度の研修で、世界遺産で岐阜県の白川村を訪ねさせていただきましたですけれども、本当に向こうは世界遺産ですから、予想以上に外国の方が本当にたくさん来られていて、実際生活している人は大変だなというふうに思ったんですけれども、少なくとも日本遺産で、まず聖徳太子の先ほども町長がるるお述べになりました和の精神というんですか、それをぜひ体感していただくということからも、まずこの日本遺産の認定に向けてご努力いただきたいなというふうに改めて思うわけでございます。 ちょっとそちらのほうはもうあれさせていただきまして、今、教育長のほうからお述べいただきました本町の小学校、中学校のがん教育なんですけれども、そういったことで、非常に今、具体的に、私が平成26年7月のときは教科書を見させてもろたら、ほんまに4行か5行ぐらいしか書いておられなかったんですけれども、それが今、小学校6年生、そして中学校3年生含めて、様々にやっていただいているということで、本当にすばらしいことだというふうに私は思います。 これはちょっと学校教育と関係ないんですけれども、先般の河合町のフォーラムに出させていただいたときに、何と王寺町の全体のがんの検診受診率が圧倒的に高くて、男性はたしか59.8%でしたかね、検診受診率が。女性が20何%ということで、えらい差があるんですけれども、ともかくやっぱり一番大事なのは、そういう小さな世代に対しての教育を行うことによって、もちろん諸刃の剣としての部分もありますけれども、やはり基本的には、これだけがんというのが今、我が国でも多くなってきていますので、学校の先生が全てやるというのは、副教材ですか、がんの健康教材でやっていただくのはできると思うんですけれども、やはり先ほどお述べになりましたGet元気21とか、そういう民間とか、それから特別なお医者さんとか、いろいろそういうその道の専門家の力をこれからどんどんいただかなければ、なかなか学校としても厳しいと思うんですけれども、その辺については今後どのようにお考えになっておられるのか。文科省の指導の話はわかりましたので、ちょっとそれを教えていただきたいと思います。
○議長(楠本)
梅野教育長。
◎番外(
梅野教育長) 前回の議会でも答弁させてもらっているように、全てのことが教師でできるかといったら当然限界があります。今おっしゃっていただいたように、例えばということで、Get元気21の方あるいはお医者さんに話をしていただく。もっと言うていったら、それが全てスクール、チーム、学校というような形で、やはり支えてもらうということも必要ではないかなというのは考えております。だから、やはり地域の人材をうまく生かしてやっていかなければいけないなというのは当然考えております。 それから、以前は数行しか書いてなかったという教科書、大きく変わっております。その中で、やはり今、取り組みの中で言いましたように、自分で物を調べるだけではなしに、どうしたらかからなくなるんかなというようなことを考えさせる。要するにアクティブラーニングの視点で事業を展開していく、考えるということが大事になってくるんだろうと思います。それは、今、がん教育だけではなしに、全ての教育において、物事については答えありきじゃなしに、自分でやはり考えていく、そういうような教育を進めたいと考えております。 以上です。
○議長(楠本) 5番、伊藤議員。
◆5番(伊藤) ありがとうございます。 以前も申し上げましたけれども、いわゆる十何年前からのがん対策を含めて、いろいろご講演をされている東大の中川恵一准教授のデータも、この前またいろいろお話を聞いて、読ませていただいたんですけれども、その中でやはり一番おっしゃっているのは、もちろん女性の検診受診率を上げていくということも、特に子宮頸がんと乳がんですね、特に女性の場合は、この前の地域フォーラムでもおっしゃっていましたけれども、非常に若年層で罹患される率が多くなってきていると。もちろん本人も忙しいので、行かなきゃいけないと思っていますけれども、やはり諸外国から見たら、本当に欧米ではもう80%以上のところがいっぱいあるんですけれども、日本はまだ20%ぐらいということで、そういった中で、中川教授は、子どもさんに具体的に今、特に中学生、高校生に積極的にされていますけれども、我々が思う以上に理解を本当に子どもさんがして、さっきお述べになりましたように少人数でフリートーキングして、そして自分たちの考え方で、自分の中でがんというものに対して認識をして、どうしたらいいかということを含めて、もちろん喫煙の問題もそうですけれども、すごい後のフォローをされても効果がすごいです。 ただし、やれる範囲の限度というのはもちろんあるわけで、今、教育長がお述べいただきましたように、これからいよいよ実際の学校教育の場でそれをやっていただきますので、ぜひそのことには積極的に、私はやっぱり推進をしていただいて、これはもう今後特にそうだと思うんですけれども、今、王寺町が目指しておられる義務教育学校においても、やっぱり王寺としての特色を出していく中では、何もがん教育だけではないですけれども、例えば防災教育であるとか、それから食育であるとか、いろんな形のジャンルのことを独自に実施されておられる地域が非常に今多くなってきています。 そういった意味で、私は、今、国民病と言われているがん教育に対して、王寺の男性は人間ドックももちろん会社での受診も役所の受診も全部含めて59.8%だと思うんですけれども、すばらしいと思うんです。ところが、女性は、小さな子どもさんなり自分の子どもから、お母さん、がん検診を受けたかということを言われたら、やっぱりそのことをもう1回振り返ってもらえると思うんです。そしたら必然的にそっちのほうも上がってくると思いますので、今回、今、教育長のほうから、今後に対して積極的に推進をしていこうということで、国の動向、県、それももちろんわかるんですけれども、やはりこれはもう、要は命を現実に守る、今や、がんは不治の病じゃなくて早期発見すれば必ず治る、そういった形にまで来ておるわけで、しかし、知識がない、知恵がない、受診しない、これではもう前に進みませんので、ぜひそのことだけ最後に
教育委員会に要望させていただきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ありがとうございます。
○議長(楠本) 11番、幡野議員。
◆11番(幡野) 事業所に説明したということでお聞きをいたしまして、事業所はそれでもうオーケーということになっているんですか。その部分をお尋ねしているんです。そのことを1点まずお願いいたします。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手)
○議長(楠本) はい、植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事)
住民福祉部参事、植野でございます。 事業所の代表の方には、個別で包括のほうと市のほうも含めて打ち合わせをさせていただきまして、根拠等をきちっと説明した上で、今後、事業には協力していくということで、一応納得はいただいていると町のほうは理解いたしております。 以上でございます。
○議長(楠本) はい、11番、幡野議員。
◆11番(幡野) それでは、次の質問ですけれども、新しい総合事業をやっていく中で、介護認定、要介護認定の申請がございます。これと基本チェックリストというのが今回新しく加わりました。この関係につきまして確認をさせていただきたいというふうに思います。 王寺町の場合、65歳以上の全ての方に、まず要介護、要支援の認定を受け付けるというステップをされて、認定結果が出た上で、非該当の方についてはチェックリストという流れになっていくんでしょうか。そこの部分の確認です。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手)
○議長(楠本) 植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事)
住民福祉部参事、植野でございます。 まず、65歳になられましたら、先ほど松岡議員のほうからも保険証というか資格証が届いたということでございますが、まず介護保険のサービスを受ける資格ができるわけでございます。その中で、まず身体的に心配であるということになりましたら、介護の窓口に来ていただきまして、そこで、すぐにサービスを受けたいという場合は、今後、チェックリストで、すぐに緩和したサービスを受けていただくというか、日常新しい総合事業を受けていただくと。 介護認定といいますのは、やはり全ての介護サービスが総合事業に移行するわけではございません。訪問看護であるとか、補装具であるとか、いろんな面について要支援の方。それと、要介護については、基本的には介護認定を受けていただき、認定審査会を経て、医師の判断を仰ぎまして、それで要介護度がつくということでございますので、基本的には65歳で介護保険のサービスを受ける資格ができ、そこから心配な方については、そういう形で要支援、要介護というところでサービスができることで、状態区分を設定していくということでございます。 以上でございます。
○議長(楠本) 11番、幡野議員。
◆11番(幡野) そうしましたら、まず介護保険の仕組みなんですけれども、介護保険は、保険料を払っておりまして、そのサービスを受けようということでは、まず認定の権利というのはあるはずなんです。今、説明いただきましたことをお聞きしておりますと、介護保険の担当窓口あるいは地域包括支援センターで、目的や希望するサービスをまず相談として、65歳以上の全ての方が対象でございますけれども、一応相談を受け付けるわけですね。そのときに、まずチェックリストがされるんですか。それとも、要介護・要支援認定をその場で受けられるんですか。従来でしたら、認定を受ける行程があるわけですけれども、それは先に今回の場合は基本チェックリストということが前に来るんですか。そのあたりの確認です。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手)
○議長(楠本) 植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事)
住民福祉部参事、植野でございます。 基本的に介護のサービスを受ける場合は、やはりチェックリストではなくて介護認定が原則でございます。その中で、やはり介護認定の申請を受け、医師の意見書を受け、それと審査会に諮りまして、約1カ月ぐらい介護度の認定には期間がかかります。 それであれば、軽度な方、すぐに生活介助を受けたいとか、すぐにそういうサービス、家事的なものを受けたいということになれば、1カ月待っていただくわけにいきませんので、地域包括支援センターのほうに相談に来られたときに、その様子、それと本人さんの度合いによって、もうチェックリストで先にサービスを受けましょうということで、職員のほうがサービスをすぐに受けられるようにということで、その場でチェックリストを作成いたします。 家族が来られたりして、相当、内容をお聞きして、これはもう要介護になるなということになれば、介護認定の申請を受けていただくということになりますので、まずチェックリストを受けてから介護認定を受けられる方もおられますし、チェックリストのままで、そのまま軽度なサービスを受けられる方もおられますし、すぐに介護認定を受けられる方もおられますので、その辺は役場の窓口で十分相談を受けながら判断をしていっているというのが現状でございますし、今後もそういう形で対応してまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(楠本) 11番、幡野議員。
◆11番(幡野) それで何度も確認なんですけれども、要は65歳以上の全ての方に、基本的に介護認定を受ける権利は窓口で保障されているという理解でよろしいですね。はい。そしたら、それで結構です。 それから、生活援助の問題なんですけれども、専門知識で利用者の生活を支えるのが生活援助です。町の研修の中身、これは、もう今回ちょっと次の質問もありますので、また委員会でお尋ねしたいと思いますけれども、利用者は個々に体の状態や生活環境が違います。ヘルパーの仕事は個別性、専門性の高い職種でありまして、高度なコミュニケーションの労働でもあります。家政学や医学、看護、社会福祉、臨床心理など、さまざまな知識を使って、利用者の生活の質をよくする専門職でありまして、家事代行とは違うんです。ですから、今、緩和のAということで導入されるわけですけれども、やはり生活援助ということで基本考えていかなければならないというふうに私は思います。 ですから、通所サービスは現行どおりでやりますということで、これはこれで結構なんですけれども、訪問サービスもぜひ現行相当の維持をお願いしたい。そして、緩和ということでいえば、しっかりとその研修の中身、介護ヘルパー3級というぐらいの研修ができないかということもありますし、そのあたりを今後やはり改善といいますか、これからやっていくわけでありますので、改悪しないような、そういう制度であってほしいというふうに思っております。 次にいきたいと思います。義務教育学校です。 町長は、文科省の調査で非常に成果があったということで言われておりますが、同時に課題が認められるというのも87%、ここで書かれているとおりでありまして、タウンミーティングには187人の方が来られて、町の説明を一方的に聞かれて、否定的な意見とかそういうことは町からはないわけですので、それはいいことだなと、多分そう思うと思います、あの説明を聞いていれば。ですから、80%とか、賛成が71%とか、そういうことが出てくるというのは、ある意味、当然なのかなというふうに思いますが、果たして、それで本当に論議が尽くされて、住民の方が本当によくわかって、それならこれでやっていこうという認識で、こういうふうに書かれているということでも、あながちないのではないかなというふうに思います。 私は、老朽化の問題で、従来から町長は、早くこれを改善したい、そのためのものなんだというふうにおっしゃいます。統廃合ではないんだと。もちろん、今、統廃合ということで、全国的に小規模のところがどんどん統廃合で小中一貫にやられていっている。こういう事例が非常に多いわけでありますけれども、王寺町は統廃合ではありません、目的は。しかし、北小が廃校になるわけすね。王小、北小がなくなるということになるわけでありますので、統合ということでありますけれども、学校を減らすことが目的ではないといっても、この中身を検討していかなければいけないというふうに思うんです。 今の町長の言っておられることとちょっとずれるかもわかりません。町長は、老朽化を改善するために小中一貫というふうに言われているんですけれども、本当にそれでいいのか、老朽化は早くせなあかんというのはわかるんですけれども、この制度が本当にいいのかどうか。それこそが一番大事な問題でありまして、現状の制度のもと、教育困難を今もたらしているのかということでいいますと、いじめについては重大性はないというように
教育委員会も答えておられますし、この資料におきましても学力の面では県下比較上位でございます。これは、現状の教育制度のもとで、学校制度のもとで、この結果が出ているわけでありまして、無理やりといいますか、老朽化以外に何の問題もないわけです、まあ言えば。 そういう中で、老朽化を一番の問題で一体化ということになるわけであります。建設候補地が王中というふうになっておりまして、これは現在、生徒数322人です。ここに北小、王小、王小は537人、北小は306人、合計843人が、この候補地に来るんですか。このあたり、敷地の問題はどういうふうに考えておられるのか、お尋ねをいたします。
○議長(楠本) はい、乾教育次長。
◎番外(乾教育次長)
教育委員会、乾でございます。 ただ今の幡野議員のご質問ですが、今、一応、王寺中学で小中一貫校をする場合ですが、まず校舎は建て替えを考えております。まず、グラウンドに校舎を建てます。それと、今、生徒数をおっしゃったわけなんですけれども、今の校舎だけでは足りませんので、王中のところは4階建てまで建築が可能でございますので、そういう高さも利用しながら約800、ピークで1,000人ほどですか、それを見込んでの校舎を建てる予定で、なおかつ、グラウンド南側の山の部分、雑木林といいますか、山林といいますか、その部分も一部用地を買いまして、そこに体育館を持っていくという形で、校舎、体育館ができ上がりますと、それぞれ引っ越しをさせてもらって、引っ越し完了後に既設の校舎と体育館を解体して、そこをグラウンドにするという形で現在進めさせていただこうかなと考えております。 以上でございます。
○議長(楠本) 11番、幡野議員。
◆11番(幡野) それで、現在1,165人です。32年ですか、開校したいと。最短とおっしゃっているときには、この1,165人が1,000人になっているのか、ちょっとよくわかりません。人口のこれだけ見れば、北小、王小、王中の人口は、ここにははかられませんので、わかりませんけれども、とにかく大規模校になるということですね。 文科省が27年1月27日に出している文書で、公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引ということがございます。もちろんこれも重々ご検討いただいていることかと思うんですけれども、そこには大規模校及び過大規模校についてということで、25学級以上の学校を大規模校、31学級以上の学校を過大規模校というふうに規定をしておりまして、今現在、そのまま一体化されるとなりますと、小学校が今29クラスあるんですけれども、それが合体しますので23クラスになると思うんです。中学校が10クラスです。そうしますと33クラスになるんです。文科省が言っております過大規模校ということに該当いたします。「過大規模校については速やかにその解消を図るよう設置者に対して促してきており」というふうになっておりまして、一般に大規模校には次のような課題が生じるということで、文科省はここで言っているわけです。 1つは、学校行事等において、係や役割分担のない子どもがあらわる可能性があるなど、一人一人が活躍する場や機会が少なくなる場合がある。これは全部、文科省の通知ですので、そのように。 2つ目は、集団生活においても同学年の結びつきが中心となり、異学年交流の機会が設定しにくくなる場合がある。 3つ目は、同学年でもお互いの顔や名前を知らないなど、児童生徒間の人間関係が希薄化する場合がある。 4点目は、教員集団として、児童生徒一人一人の個性や行動を把握し、きめ細かな指導を行うことが困難であり、問題行動が発生しやすい場合がある。 5番目は、児童生徒1人当たりの校舎面積、運動場面積が著しく狭くなった場合、教育活動の展開に支障が生じる場合がある。これは王中一体化で心配するところでありますが。 6つ目は、特別教室や体育館、プール等の利用に当たって授業の割り当てや調整が難しくなる場合がある。 7つ目は、学校運営全般にわたり、校長が一体的なマネジメントを行ったり、教職員が十分な共通理解を図ったりする上で支障が生じる場合がある。 このような7点につきまして、一般には大規模校にはこういう課題が生じる可能性があるということで指摘をしているわけであります。 同じ文書の中に、小中一貫教育の導入に伴い、既存の小中学校を一体化して新たな校舎を建築したり、小学校または中学校の既存校舎を活用して一体的な教育活動に取り組んだりする事例もふえているところですが、こうした場合にも、全体としての学校規模が過大になることによって、今言いましたような課題が生じないよう、具体的な計画を策定・実施するに当たっては十分な教育的配慮を加えることが必要となるというふうに言われております。 明らかに王寺の場合はこの過大規模校ということになってまいりますし、そうなりますと、先ほども申しましたように、現在の王小と北小のクラスを合計しますと30クラスです。これはもう全部クラス数は2クラスから3クラス、文科省が言っている適正規模なんですね、現在。クラスの人数も20人台半ばから30人台前半ということで、理想的な、国が言っていることと比べましても、学校制度として何ら問題がない。 そういう状況にあるものを統合しまして、23クラスに分けるわけです。小学校部分としては821人になるんです。これは現在のことで申しておりますけれども、現行、今すぐ統合するとしたら、こうなると。すし詰め状態で、各クラスは1学年から6学年まで4クラス、3学年だけ3クラス。ところが、この3クラスですけれども、1クラスの人数が39人ということになりまして、せっかく今まで少人数で何とかきめの細かなといいますか、目の行き届きやすい、そういうクラスを保ってまいりました。いろいろな努力がありましたし、集中すれば、とにかく40人規模に集中するのは当たり前ですので、そうなるわけです、定員が。 ですから、こういうことが子どもの教育に関して一体いいことなのかということです。町長は、保護者に対して説明会を開きますというふうにおっしゃいましたけれども、子どもの状況を一番よく知っているのは現場の教師です。教師に対しては何も説明はないんでしょうか。その点につきましてもお尋ねをしたいと思います。
○議長(楠本) 幡野議員さん、残り7分でございます。よろしくお願いします。
◎番外(
梅野教育長) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) はい。
梅野教育長。
◎番外(
梅野教育長) まず、町長が申されたように、老朽化というのは、この議会でも変な話、トイレのこと等を取り上げていただいております。それから、また生の声として、やはり私自身、小学校あるいは中学校へ行かせていただいたときに、子どもから困っていることということで聞かせていただいております。やはり学校へ行ってトイレを我慢するというのは、集中力も薄れてくるというのは当然です。そのためには当然改善するべきものだろうとは思っておりますし、それは早急にしなければかわいそうです。 それから、義務教育学校をつくるということが当然目的ではございませんので、やはり質のいい教育をしたい。だから、9年間、先生方が1人の生徒を見られるような形、それからまた指導方法についても、それは小学校の先生の教え方の上手なところはたくさんあります。だけど、中学校の先生は中学校の先生で専門性を持っておられて、やはりうまい教科はあります。だから、そういうのを見ながら、それぞれの先生方が研修することによって、自分自身の指導力の向上にもなるし、また、これも変な話ですが、小学校の先生が中学校の教科書を見るということは恐らくないと思います。それから、中学校の先生が小学校の教科書を見るというのもないと思います。 これは、私自身が高校の教師をしていたときにも、最初のころは、中学校、イメージ的にはわかります、小学校のイメージもわかりますが、どんなふうなことを習っているかというのは正直わからなかったです。仕事の関係で小学校も中学校も見る機会があったからこそ、縦にどんなことをするかというのはわかってきます。だから、指導内容についても、今、中学校でこんなことをするけれども、実は小学校でももう少し先を見据えた形で指導していただいたら、子どもらにもよくわかるんじゃないかなというのは、指導力の向上になるんだろうと思います。 それから、子どもらの役割分担に関しては、特に、先進校の視察を実はさせていただきました。そのときには、やはりブロックごとに、例えば行かせていただいた学校は、4、3、2という学年の区分でされていました。だから、それぞれの区分ごとにリーダーを決めて、そして、その上の子がサブにして、一番最年長の子どもらが、例えば集団登校のときには見守り役という、要するに大人の方にやっていただいていることをその子らに担わすということもやっておられました。それから、やはり縦の関係が薄れるということで、縦割りに給食を一緒の部屋で食べるということも当然やっておられました。運動会で、例えば、今、南中でやられている取り組み、小学校の子あるいは幼稚園の子が行って、お兄ちゃん、お姉ちゃん方が手を引っ張って競技をするということも、当然これは縦のつながりも出てきているかと思います。 そういう意味で、やはり義務教育学校は新しい制度です。だから、まだまだわからないところもあるかもわからないです。先生方に対しても、当然、こんな学校ですよということで、例えばタウンミーティングの折にも、小学校の先生方も来られていました。やはり自分ら自身ももっと勉強せんなんということで来られていました。今年の夏、もう既に、小中一貫校という形になりますが、奈良市の富雄第三小中学校の今年退職された校長先生に、どんな形で進められたかということの研修、それから明日香村の担当されていた指導主事の方に来ていただいて研修等もやっておりますので、徐々に保護者だけではなしに先生方にも、もう少しきめ細かく義務教育学校について、これはもう当然、
教育委員会としてやっていこうと考えております。 以上でございます。
○議長(楠本) はい、11番、幡野議員。あと2分でございます。
◆11番(幡野) はい。私が心配しております1クラスの人数について、お答えがございませんでした。これはもう全く決定的な問題だというふうに私は思います。老朽化の問題が大きいんであれば、今の状況で本当にできないのか、そのあたりをぜひ考えていただきたい。一体化せずに改修はできないのかということです。北小におきましても、今40年ですので、不可能ということはないというふうに思いますし、王小はちょっと研究が必要なのかもわかりませんが、ぜひ今の学校制度の中でやっていただきたいというふうに思うんです。 小中一貫が非常にメリットがあるんだというふうに思われるんでしたら、分離型でもいいですから、そういうことで研究されたらどうでしょうか。一体校になれば、いろいろ弊害が出てきます。先生の人数にしても、今の先生の人数から9人減るんです、これは小学校部分で。そういうことでは非常なダメージがあります。富雄のこともおっしゃいましたけれども、富雄の第三小中学校は600人程度のところですので、王寺と比較にはちょっとなり得ません。そのあたりで、ぜひ、この学校の1クラスの人数が40人に限りなく近づくという弊害、これをもう一度テーブルにのせていただきまして、お考え直しいただきたいというふうに思います。
○議長(楠本) 要望でよろしいですか。ちょうど時間でございますので。
◆11番(幡野) 結構です。
○議長(楠本) これをもちまして、幡野議員の一般質問を終了します。 休憩します。再開時間は15時5分とします。 休憩 午後2時49分 再開 午後3時05分
○議長(楠本) 休憩を閉じて再開させていただきます。 次に、3番、小山議員、登壇の上、質問を願います。
◆3番(小山) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 登壇 3番、小山です。 それでは、私は一般質問を2問させていただきます。 まず、本町の交通事故の状況と通学路の安全対策についてでございます。 最近、集団登校の通学列に車が突っ込む交通事故が多発しております。 10月21日には、新潟県上越市大学前の山麓線の交差点において、横断歩道を渡っていた小学生5人の列に乗用車が突っ込み、小学1年生の男児2名が顔などに軽傷を負いました。 10月28日には、横浜市港南区の道路において、小学生の列に軽トラックが突っ込み、小学1年生の男子が死亡し、小学生4人を含む7名がけがをする事故が発生しております。 また、11月2日には、千葉県の国道409号線において、集団登校をしていた小学生の列に2トントラックが後方から突っ込む事故が発生いたしました。小学3年生の男児が頭蓋骨骨折の重傷を負い、2年生から5年生の男女3人が軽傷を負いました。 この一般質問の通告書を出しました前日にも、宮崎県で集団登校の列に車が突っ込む事故がありました。また、昨日、これは子どもの列じゃないんですけれども、大阪府で、大阪府警本部の前で、男女2人のところに20歳の男の子が運転している車が突っ込むという事故が発生しております。 以上の事故に加えまして、今年に入って全国で10件余りの事故が発生しております。 そこで、本町における今年1月以降の交通事故の件数及び王寺町内の通学路の危険箇所の確認、そして、その対策がなされているのかをお尋ねいたします。 2問目ですが、子どもの貧困の解決をということでございます。 最近、子どもの貧困が深刻な問題として取り上げられています。6人に1人が貧困の中で育っている子どもたち、その心身への影響は深刻です。 日本は、OECD34カ国中11番目と、高い貧困率となっています。国内の県別の子どもの貧困率で、奈良県は2012年、11.7%と、全国47都道府県中26位です。1992年、3.6%だったのが、20年間で8.1%も上昇しています。このデータは山形大学の戸室健作准教授の調べでございます。 王寺町の子どもの貧困の把握、そして、その対策を講じられているのかをお尋ねいたします。 以上、2問、よろしくお願いいたします。
○議長(楠本) 理事者、答弁願います。
◎番外(
梅野教育長) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本)
梅野教育長。
◎番外(
梅野教育長) 私のほうからは、本町の交通事故の状況と通学路の安全対策についてお答えいたします。 まず、通学路の安全対策については、平成24年4月に京都府亀岡市で発生した交通事故以降、全国で登下校中の児童等の列に自動車が突入し死傷者が多数発生する事故が相次いで起こりました。このことから、奈良県においても各小学校の通学路の緊急合同点検を実施し、以後、平成25年1月に奈良県通学路安全対策推進会議を設置し、関係機関と連携した通学路の安全確保に向けた取り組みを継続して進めております。 本町においても、平成24年8月に緊急合同点検により現地調査等を実施し、危険箇所16カ所を抽出しました。この16カ所の対策については、通学路の状況や危険の内容等に応じ、カラー舗装化、横断のための路面表示、外側線の設置、交差点表示看板の設置など、平成24年度に全て完了し、平成25年3月の点検にて対策を検証しました。 平成26年1月に県から、各市町村における通学路の安全確保に向けた推進体制を構築し、その位置づけを明確にするため、通学路交通安全プログラムの作成依頼がありました。このことから、本町においても平成27年1月に王寺町通学路交通安全プログラムを策定し、このプログラムに基づき、関係機関が連携して児童生徒が安全に通学できるように通学路の安全確保を図っていくこととしております。 安全点検については、小学校では毎学期、始業式と終業式に教師が児童と一緒に下校し、通学路の危険箇所がないかを確認しており、新規の危険箇所について
教育委員会へ報告することとしております。また、子ども会やPTA役員が各地域内の危険箇所を確認し、学校へ報告するとともに、飛び出し小僧の設置や注意を喚起するマーキングを行っております。 中学校においても、定期テストの8日前に教師が生徒と一緒に下校し、小学生と同様に安全確認を行っております。 また、道路管理者においても、通学路の安全対策について、ハード面では、町が自治会要望等を受け、町道について計画的に改善を行っております。国道、県道についても、通学路の安全確保を図るため、国道168号線及び都市計画道路元町畠田線の整備は重要であり、県に整備促進を要望し、進めてもらっているところでございます。 ソフト面でも、警察、交通安全団体と連携し、春秋の交通安全運動や毎月1日と15日を中心に啓発活動や交通安全教室等さまざまな活動を行っております。 また、最近増加している高齢者の交通事故を減少させるための高齢者運転免許自主返納支援制度を促進するとともに、外出を支援するため、やわらぎの手帳のバスカード利用の際の一部負担金を無料とする助成制度を平成27年度から開始しております。 以上のように、ハード面、ソフト面にわたり、関係機関、団体と連携して、さまざまな交通安全対策を実施しております。 ご質問の本町における今年1月以降の交通事故件数については、西和警察署によれば、交通事故件数は、9月までですが、68件発生し、そのうち1名の方が亡くなられております。この68件のうち、子どもの事故、子どもという定義はゼロ歳から中学3年生までですが、3件発生し、3件とも軽傷であったと聞いております。 本町においては、通学途中の交通事故は発生していないものの、ご質問の最近の全国の重大事故を受け、本年11月9日に合同点検を道路管理者、警察署、学校、
教育委員会が実施し、危険箇所5カ所の現地調査を行い、対策について協議を行いました。例えば、横断歩道の狭いところであれば、通学時間をずらしたり、あるいは児童の列が広がらないように学校において指導を行うというようなことも徹底していただいております。 今後も通学路の安全を確保するため、関係機関・団体と連携して合同点検を行うとともに、安全対策実施後の効果把握も行うなど、PDCAサイクルとして繰り返し実施し、通学路の安全性の向上に努めてまいります。 以上で私のほうの回答を終わらせていただきます。
○議長(楠本) 平井町長。
◎番外1番(平井町長) 小山議員の質問のうち、2つ目でございます。 子どもの貧困の解決についてのご質問について、私のほうからお答えをさせていただきます。 子どもの将来が、その生まれ育った環境によりまして左右され、経済的困難な状況が世代を超えて連鎖することがないようということで、必要な環境整備と教育の機会均等を図り、全ての子どもがその将来に夢や希望を持って成長していける社会を実現していくことが、極めて重要であるというふうに認識をいたしております。 我が国の子どもの貧困率でございますが、国民生活基礎調査によりますと、これは平成24年の時点でございますが、16.3%、6人に1人。ひとり親家庭の子どもにありましては54.6%、5割を超えるということでございまして、平均的な所得の半分以下の世帯で暮らしている子どもが過去最高の割合になったということは承知しているところでございます。 このため、国におきましては、子どもの貧困対策を総合的に推進するということで、子どもの貧困対策の推進に関する法律が平成26年1月に施行されまして、また、法律第8条の規定によりまして、子どもの貧困対策に関する大綱が平成26年8月に策定がなされております。 こういった動きを受けまして、県におきましても、経済的困難等を抱える子どもとその家庭の生きづらさに寄り添い、子どもの健やかな育ちを支援する総合的な施策を維持するため、法律第9条の規定に基づきまして、経済的困難及び社会生活上の困難を抱える子どもを支援する奈良県計画が、この平成28年3月に策定されたところでございます。 生活の困窮は、決して特別な世帯に起こるものではなく、介護あるいは失業、ひとり親になるといった状況の変化などに伴いまして、誰にでも起こる課題であるというふうに思っております。 経済的困難を抱える子どもが、その才能や希望を実現できないままとなってしまうことは、社会にとっても大きな損失でありますので、子どもへの支援は、まさに未来への投資だというふうに考えているところでございます。 また、子どもの貧困を放置すれば、子どもの学力の未定着や、虐待、非行などといった困難な状況の発生とか、いわゆる貧困の連鎖が生じまして、この連鎖は、子どもの将来が閉ざされるだけでなく、人材の減少であるとか社会保障費の増大といった少子高齢化の負の影響にさらに拍車がかかるというふうに捉えられているところでございます。 本町の子どもの貧困の把握でございますが、生活保護世帯は全体の1.7%相当、172世帯、ひとり親世帯におきましては約2%、200世帯となっているというところでございます。 しかし、本町におきましては、そういった詳しい貧困というものについての実態調査は行っておりませんで、詳しい実態はつかんでいないというのが実情であります。そういうことからして、貧困の把握をまずする必要があるということで、実態を把握するために、来年度、29年度に、これは必要なアンケート調査を実施したいというふうに考えております。当初予算に盛り込むことで予定をしているところでございます。 このアンケート調査では、子育て世帯の状況を詳細に把握し、子どもの貧困の実態あるいは背景、子どもへの影響、さらには、例えば生活保護あるいは児童扶養手当、それから就学援助等でございますが、こういう行政支援の利用状況、さらに支援のニーズ等について分析したいと考えておりまして、具体的な調査方法については今後検討を重ねていきたいというふうに思っておりますし、その経過については、また議会のほうにも報告をさせていただく予定でございます。 ちなみに、県内でそういう実態調査をされているのは、奈良市と今のところ平群町のみというふうに承知をしております。 貧困への対策ということでの本町の取り組みでございますが、貧困対策そのものを直接の目的としたものではないわけでありますけれども、いろんな総合的に取り組んでいる施策の中で、それに資するものというものは当然あるというふうに思っています。まず、健康面では、子どもの任意接種費用の助成ということで、補助率2分の1ということで既に行っておりますし、特に学習面では、雪丸サポートスクールの低負担での学習機会の提供というものをもともと行っているわけでありますけれども、小学生が月2千円、中学生が月1,500円でございますが、かつ要保護・準要保護家庭につきましては利用料の減免ということを行っております。今、18人の方が減免措置をしているというふうに伺っております。 また、広く家庭への支援という意味では、幼稚園あるいは保育所の在園第2子目以降の保育料の減免、これは県内でもかなり進んだ支援かなというふうには思っておりますが。就学援助制度につきましても、これは通常の制度ですけれども、これも行っていると。さらに学童保育の低負担での利用ということで、これは月3千円でございますが、要保護・準要保護家庭につきましては、これも利用料の減免をしていると。これについては67人の方が該当するということを承知しています。 いずれにしましても、将来社会の担い手となる子どもたちの未来を応援するということは、我が町、王寺の未来を明るくする、あるいは活力あるものにするために不可欠なものでございます。アンケート調査を実施することによりまして、きめ細かく、そのニーズにも対応していきたい。数量的な把握をすることから始めたいというふうに思っております。 当然のことですけれども、重要な効果的な施策に取り組むためには、そういったデータに基づきまして、地域、学校あるいは行政が連携し、協働して動くということを念頭に、体制整備に努めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 私からは以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 3番、小山です。 まず、通学路の問題ですが、本町の交通事故の状況を西和警察の調べで9月末までのことを今お話しいただいたんですが、68件あって1名が亡くなられているということなんですが、どういう事故なのかわかりますでしょうか。
◎番外(井関
地域整備部長) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) はい、井関
地域整備部長。
◎番外(井関
地域整備部長) 地域整備部、井関でございます。 死亡事故1件につきましてご説明させていただきます。 これは、本年9月上旬だったと思いますけれども、葛下川にかかっております鎌窪橋の北側に交差点がございます。事故の場所は、その交差点内でございます。事故の内容につきましては、鎌窪橋の下流側から上流に向かって、堤防からその交差点におりてくる緩やかな坂がございます。その坂をおり切って、左側に向けば交差点があるという、ちょうどニチアスの東南ぐらいのところになるんですが、自転車がその坂を西から東に向かっておりてきて、停まったかどうかちょっとわかりませんけれども、そのまま交差点に進入して、走ってきた乗用車と衝突して自転車の方が亡くなられたという事故でございます。 本年9月までの死亡事故は、町内でこの1件ということになっております。 以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) ありがとうございます。 自転車に乗っていられた方が亡くなられたということですが。ありがとうございました。 今回、この通学路の質問をするに当たりまして、午前7時30分から9時まで、場所によっては8時半まで、車の進入が禁止されたり通行できないところがあります。ちょっとその辺、どれぐらい違反車があるかと言うたら変なんですが、車が通るかなと思って、ちょっと実態調査してみました。 畠田郵便局のところですね。あそこは進入禁止なんです、7時半から。1日だけだったんですが、7時半から調べさせてもらいました。子どもたちが通学する時間帯で、8時までということで、30分間なんですが。ここは優秀で違反車は3台でした。もうちょっとあるかなとか、ちょっと意地悪なことも思っていたんですが、3台で、意外と運転手のマナーがいいなと思ったんです。 ただ、この道は、畠田郵便局の前は通学路じゃないんですが、緑ヶ丘からおりてくる道とか、送迎からおりてくる道から町長のおうちの前の道が通学路になっております。そこは、町長も御存じだと思いますが、狭くて大変危険です。違反で入ってくる車は3台ですが、緑ヶ丘からおりてくる車がかなり多いんです。それで、やっぱりかなりここは危険だなというふうに思いますので、引き続き学校等、緑のおじさんなんかに言っておいていただきたいなと思います。幸い今まで事故とかはないので、いいんですが。 それと、通行できないところですね、7時半から。JR和歌山線の踏切を越えて、道ですね。あそこは7時半から8時半まで車が通れない歩行者優先道路になっております。ここも同じように、1日だけですが、調査いたしました。ここは15台もの車が通って行きました。ただ、さすが、児童が通る時間、8時前後には、違反車は2台だけでした。 緑のおじさんに聞きますと、やっぱり毎日同じ車だそうです。それは当然ですわね。通勤で多分使われて、抜け道になっておりますので、通勤の方が通られるので、毎日同じ車だと思います。さすが、15台違反はありましたが、児童が通る時間帯は2台だけでした。毎日同じ車だということです。緑のおじさんが、その違反の車に、ちょっとここは車が通れないところですよと注意すると、素直に聞いてくれる人と逆ギレする方があるそうです。警察官でもないのに何を言うんやという感じで逆ギレされるそうです。 どちらも1日しか立っていなかったんですが、今言っていますJR和歌山線のところは、もちろん通行止めになっているということは迂回路もあるわけですから。 (どこの踏切ですかの声)
◆3番(小山) JR和歌山線の舟戸に入るところの踏切です。はい、そうです。北小の通学路のところです。申しわけありません。 迂回路もあるわけですから、そんなに時間もかからないので、児童のことを考えたら迂回路を回ってもらったらなと思います。 それと、今言うています舟戸に入ってきてから、田原本線の土手沿いにずっと通学路があるんです。白線は引かれているんですが、通学路の目印といいますか、緑のペインティングがされていないんですが、これは緑のペインティングをされる計画はあるのでしょうか。ちょっとお願いします。
◎番外(井関
地域整備部長) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) はい、井関
地域整備部長。
◎番外(井関
地域整備部長) 地域整備部、井関でございます。 今おっしゃっていただいているところ、踏切を渡っていただいて高架下をくぐって右側へ線路沿いでというところですね。水路、近鉄の。最近、転落防止柵はさせていただいているところだと思います。 町内、その通学路を中心に、グリーンラインと申しておりますけれども、ここ26年ぐらいから、そういった整備もさせていただいてきております。 こういう部分の整備につきましては、従来から王寺町の場合は、自治会の要望として、自治会と協議をしながら、そういう整備をさせていだいております。今のところ、舟戸2丁目の自治会からは、そこのグリーンラインについてのお話は伺っていないかと思いますけれども、そういうものがあれば、より安全を確保できるということであれば、現場も確認をさせていただきながら自治会長とも相談をさせていただきたいというふうに考えさせていただきます。 以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 3番、小山です。 よろしくお願いいたします。 王寺町内の通学路で、全てグリーンラインが引かれているとは思いませんので、順次予算もつけてもらって、より安全なようにグリーンラインをしていっていただきたいと思います。 通学路の問題ですが、登校時は緑のおじさんも一緒に歩いてくださいますし、集団で登校しますので、危険なところも、おじさんがいらっしゃるので、上級生もいるので、大丈夫かなと思うんですが、下校時ですね。土曜日は集団で帰っていることが多いと思うんですが、それ以外の曜日は、各学年で下校の時間が違いますので、それぞれ帰っています。帰るころになると、気が緩むのか、大きく広がって歩いたり、いろいろしていますが、もちろん下校時の指導もされていると思うんですが、特に下校時の指導をどのようにされているか、ちょっとお聞きしたいなと思うんですが。
○議長(楠本) 乾教育次長。
◎番外(乾教育次長)
教育委員会、乾でございます。 下校時につきましては、学年によって帰る時間帯がちょっとずつずれておりますが、例えば低学年については、先生がついて帰っていただくという指導はさせていただいております。中学年、高学年につきましては、先生の付き添いはない日もあるんですけれども、やっぱり登下校の安全、確かに先ほど議員さんもおっしゃったように、広がって歩かないでありますとか、道草をせずに真っすぐ家へ帰るとか、車に気をつけて帰るという指導はさせていただいておるのが現状でございます。 以上でございます。
◆3番(小山) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) はい、3番、小山議員。
◆3番(小山) 3番、小山です。 さらに安全な通学路を目指して、例えば、通学路の集団登校に車が突っ込むという事故が多発したときにテレビで実験をしていたんですが、何もないところよりも、もちろんガードレールがあるのが望ましいんですが、ガードレールでなくても、もう少し、そんなに頑丈なものでなくても何か柵があるとかポールがあるだけで、車はそこに行きにくい。当たったとしても、一旦そこで衝撃が吸収されるということで、直接子どもに車がぶつかる前に衝撃が吸収されるということで、大きな事故になりにくいということですので、また再度、点検、合同点検をしていただきまして、もし危険なところがありましたら、ガードレールの設置またはポールの設置などをしていただけるように要望いたしたいと思います。 それでは、次に、子どもの貧困の問題ですが、生活保護者とかひとり親とか言っていただいたんですが、就学援助を受けている世帯はどれぐらいあるんでしょうか。ちょっとお願いいたします。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手)
○議長(楠本) 植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事)
住民福祉部参事、植野でございます。 就学援助を受けられているご家庭ですが、要保護につきましては小学校、中学校合わせて19名、準要保護につきましては中学校、小学校合わせて156名でございます。 以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 3番、小山です。 この数字は、年々増えているんでしょうか、どうなんでしょうか。
◎番外(乾教育次長) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 乾教育次長。
◎番外(乾教育次長)
教育委員会、乾でございます。 就学援助の家庭というのは、若干ですが、増えている状況でございます。 以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) ありがとうございます。 社会状況がそんなによくないので、そういうことが反映されているのかなと思います。 子どもの貧困対策には、4つの処方箋があると言われています。労働生活への連結、学習権・進学権の保障、経済的保障、食の保障。この中で一番大切かなと思われるのが、食の保障かなと思います。今、まともな食事は給食だけという子どもたちが、かなりふえています。しかし、それさえ給食費未納の子どもには食べさせない自治体も出ているということです。とんでもないことだと思うんですが。子どもが育つために必要な栄養バランスのよい食事を提供することは、貧困対策の1番目に位置することです。 今、各地で広がっております子ども食堂の取り組みは、素晴らしいものです。王寺町近隣でも斑鳩町、上牧町、香芝市で子ども食堂が実施されております。香芝市では今年の8月から、JR香芝駅からすぐの庭カフェぼちぼっちというお店があるんですが、そこで毎月1回、第1日曜日午前11時から午後2時まで開いています。とんかつ、御飯、切り干し大根のみそ汁、おでん、サラダ、リンゴ、スイートポテト、この日はすごく豪華なメニューだったんですが、あっという間に参加者のおなかに消えていったそうです。 この子ども食堂の看板には「地域感謝デー」と書かれていまして、子どもだけじゃなく、来たい人が来て交流できる場所になればいいなと思っていますと、これはこのぼちぼっちのお店のオーナーさんのお話です。料金は、高校生までが無料で、大人300円です。 以前、同僚議員も子ども食堂について質問があったかと思うんですが、王寺町の子ども食堂のお考えをちょっとお聞かせいただきたいんです。お願いします。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手)
○議長(楠本) 植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事)
住民福祉部参事でございます。 ただ今の子ども食堂のご質問でございますが、以前ご質問いただきまして、今現在、子ども食堂の町において援助できるものはないか、あと開設していただける団体の方がおられないかということで、今、社協事業といたしまして、やはり社会福祉協議会が地域の居場所づくりを目的に子ども食堂の支援をしていくのが一番いいかということで、まだちょっと具体的には、先ほどおっしゃっていただいたように、料金設定であるとか、どこまで支援できるかというのを今検討している最中でございますが、前回の一般質問でも町長が答弁させていただいたとおり、どういう形で実施するのがいいかというところで、実施する方向で今進めております。 やはりニーズであったり、地域であったり、いろんな人のご意見も聞かなあかんというところで、今のところ他市町村の情報も得ながら、要綱づくりであったり、町として支援できる部分を社協とどう連携できるかというところで、町の部局としては福祉のほうが社協と今協議をしているところでございます。 以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 3番、小山です。 社協のほうで進めていただけるということなので、ぜひとも実現していただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。 先ほど申し上げました貧困対策の処方箋の2つ目ですが、学習権・進学権の保障です。 今、東京などでは、低所得の家庭の子どもの学習塾費用を補助する制度ができているところがあるそうです。王寺町は放課後の寺子屋があるので、この学習権・進学権の保障はされているのではないでしょうか。先ほど町長のご答弁にもありましたように、2人目の減免などもありますし、そういう点ではすごく王寺町は学習権・進学権の保障はされているのではないかなと考えているところであります。 3つ目の経済的保障です。 貧困とは、お金のない状態のことですから、その対策で重要なのは現金給付です。王寺町独自の返さなくてもいい給付制奨学金制度などはお考えではないでしょうか。お願いいたします。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手)
○議長(楠本) 植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事) 金銭的援助というご質問でございますが、先ほど町長の答弁にもありましたように、29年度において王寺町のまず実態を把握させていただきたいと思っております。生活保護家庭であったり、公的に児童扶養手当を支給していたり、いろんな補助なり援助している方については把握できるんですが、実態的に王寺町の全児童をお持ちの家庭に全て調査をさせていただいて、どういうところでお困りか、どういうことが王寺町の子どもたちに必要かということ見きわめた上で、きちっとした政策を推進していきたいと今のところは考えておりますので、十分29年度で準備をして取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆3番(小山) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 3番、小山です。 よろしくお願いいたします。 貧困対策の処方箋の4つ目ですが、労働生活への連結です。 現在、若者の半分が非正規雇用です。正規でもブラックな働かせ方をして体を壊す人や、最悪の場合、自殺者も出ております。一度、仕事をやめると、低賃金の非正規雇用に流入し、そこからはなかなかはい上がれない。これでは、結婚や子育てもできず、もし子どもを持っても貧困の連鎖につながることになってしまいます。若者が働き続けられる労働現場、労働環境をどうつくっていくかは大きな問題です。 王寺町では、ハローワークの誘致やテレワークセンターの開設をされるわけですが、今後、貧困家庭についての具体的施策があれば、お聞かせください。お願いします。
◎番外(植野
住民福祉部参事) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 植野
住民福祉部参事。
◎番外(植野
住民福祉部参事)
住民福祉部参事、植野でございます。 就労支援でございますが、先ほどから申していますように、まずアンケート調査をして、やはり就労に困っている方がどういう面で困っているかというのも十分調査をさせていただきたいと思うんですが、まず、やはり国の役割、県の役割、町の役割というのがございます。何分、町がハローワーク的な仕事をするというのは、やはり国の仕組みの中でできるものではございませんので、王寺町としてまず何ができるかというのをきちっと洗い出した上で、国・県にもきちっとした形で要望していくというのが、これから町で取り組まなければならないことというのは認識をしておりますので、まずアンケート調査の結果を踏まえて検討させていただきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(楠本) 3番、小山議員。
◆3番(小山) 今回、貧困の問題を取り上げさせてもらいまして、来年度に貧困の問題に対してのアンケート調査を実施するということをお聞きしまして、本当によかったなと思います。 このアンケート調査をもとにいたしまして、さらに子どもの貧困問題に取り組んでいっていただけるよう提案いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 以上です。
○議長(楠本) これをもちまして、小山議員の一般質問を終了します。 次に、12番、西本議員、登壇の上、質問を願います。
◆12番(西本) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 12番、西本議員。
◆12番(西本) 登壇 12番、西本です。議長のお許しを得ましたので、1問だけ質問させていただきます。 達磨寺の良さをより多くの方々に知っていただくための企画についてをお尋ねいたしたいと思います。 達磨寺を訪れてみますと、まず入り口の橋を渡るところの前に、達磨寺は592年から628年、推古天皇の発願により建てられたものと伝えられております。 建物につきましては、後に恐らく建てられて、大体鎌倉時代だろうと思うんです。中学校の教科書あたりには1192年から1333年の間だろうという具合に言われております。 そういう中、先般、皆さんの手元に、こんなチラシがあったと思うんです。これは何かといいますと、奈良県の美術館におきまして、ユニークなコレクションとして奈良、京都のいろいろな作品が出たわけでして、「中世の美と伝統の広がり」というような題で、いわゆる王寺の達磨大師の仏像がここへ出張しまして、この期間、10月15日から11月27日の間、ここに達磨大師がおられたわけでございます。 そういう中で、奈良の中世文化に目を向けるためということで、先ほど申しましたように奈良県立美術館において開催されました企画展で、王寺町の達磨大師像が出展され、企画展の中で、特に王寺町のイベントの日という日がございまして、日本の禅の聖地、大和達磨寺の魅力について、平井町長を初めとしまして、王寺町観光広報大使の川本さんの浪曲とか、また日野達磨寺住職と王寺町
教育委員会の岡島学芸員によります対談等が紹介されまして、その内容につきましては参加の方々から高い評価を受けておりました。このように、達磨寺の良さを町民を初め町外の皆さんにも知って楽しんでいただきたいと考えていきたいと思います。 達磨寺には、聖徳太子の愛犬の雪丸君、また片岡八郎公の顕彰碑、松永弾正久秀の墓、そしてまた聖徳太子と達磨大師が問答したと言われる問答石などがあります。 そこで、王寺町の達磨寺のよさを町内の方々だけではなくて町外県外の方にも多くに知っていただくために、いろいろなことが必要じゃないかと思うわけでございます。その中で、今後におきまして、これらの計画につきまして町のほうでどのように思っておられるかということをお聞きいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。
◎番外1番(平井町長) 西本議員のほうから、達磨寺の良さをより多くの方々に知っていただくための企画ということについてのご質問をいただきました。いっぱい実は言いたいんですけれども、余りしゃべり過ぎますと時間がなくなりますので、できるだけポイントを絞って答えたいと思います。 と申しますのは、まず達磨寺という存在を本当に、あるいはそのすごさと言っていいと思うんですけれども、我々がなかなか実は気がついていなかった部分がありまして、私自身もあの隣の保育園に通っていた、あるいは近くを通っていながら、本当に雪丸像があったのを私自身が実は知りませんでした。役場に来て、いろんな商工会の取り組みであるとか、そういったことを聞いて初めて実は知ったということでございます。まだまだ、いろいろ知名度は上がってきているものの、その良さといいますか、私はすごさだと思うんですけれども、この前、実は東野先生の講義をリレー講座を聞いていますと、達磨寺は1つの見方によると日本仏教の源流だというふうにおっしゃっていました。 達磨大師と聖徳太子の出会いというもの自身が、東アジアレベルで、中国で、日本へ行って、東の国へ行って仏教の教えを広めようという約束の生まれ変わりが達磨大師であり、聖徳太子であったとか、想像だけじゃなくて、いろんな中国の根拠も示して、この前、東野先生に教えていただきました。本当に達磨寺というところは、日本全国、古いお寺もたくさんあるわけでありますけれども、そういう意味では仏教の源流だというふうに言ってもいいというふうにおっしゃっていましたが、これでまた意を強くしたわけであります。 そういったことを置きまして、達磨寺には多くの文化財があるわけでありまして、国指定の重要文化財が4つあるわけであります。これも平安時代の絹本著色涅槃図、それから鎌倉時代のご案内の木造聖徳太子坐像、それから室町時代の達磨坐像と達磨寺の中興記の石幢と、時代区分も鎌倉から平安、室町という、それぞれの時代でもって貴重な文化財があるということも本当にすごいなと実は思うところであります。 ほかにも県指定の文化財が3件、町指定文化財も雪丸像を含めて4件、多くの文化財を保有するわけですが、これを保存とあわせてどういうふうに活用していくか。それでもって達磨寺に足を運んでいただく方をどういうふうに確保していくか。多くの方に知ってもらいたいという意味で、いろんな企画、イベントを今までも実施してまいりましたし、今後とも観光振興につなげるための取り組みということで進めていきたいと。そういうふうに思っているわけでありますが、ひとつ幾つかの例をご紹介したいと思います。 この3月に町指定の文化財として指定しました3つがございます。聖徳太子の御絵指示と言われるもの、それから先ほど言いました石造雪丸像、それから達磨寺旧本堂の瓦製露盤、瓦でできた露盤、お寺の屋根の上に飾ってあったもののようでございますけれども、この3件をこの3月に新しく王寺町の指定文化財に指定したということでございますが、この露盤につきましては、境内に展示して見学できるように、現在、修復作業を実施しているところでございます。 また、聖徳太子御絵指示につきましては、実は鎌倉時代のものというふうに伺っております。聖徳太子の伝記の写本であることから、これは今後とも慎重に調査あるいは研究を続けまして、実は町指定にとどまることはないというふうにも思っておりますし、こういった文化財的価値も明らかにしていきたいというふうに思っています。 さらに、重要文化財の絹本著色涅槃図の活用の例といたしまして、重文でございます。しかし、ふだんは奈良国立博物館に寄託・収蔵されておりまして、なかなか地元の方も含めて見学できる機会がないということでございました。昨年の90周年を記念して里帰り展も達磨寺のほうでさせていただいたわけですが、5日間で820名の方にお越しをいただきました。この文化財の価値を存在を含めて多くの方に知っていただいたところでございます。 こういった涅槃図、これも薄くなっておりまして、なかなか裸眼で見ても実際のところはよくわからなくなってきております。そこはいろんな先進的な手法でもって調査研究して、本来の図柄がどうであったのかとか、そういった文化財としての重要性を広く発信して、これも達磨寺の魅力につなげていきたいというふうに思っております。 それから、今取り組んでいることとして、方丈の修復工事でございます。棟札によりますと、江戸時代の1667年ですので、来年がちょうど350年に当たるということでございます。県指定でございまして、見ていただきますと柱の傾斜も著しくなっておりますし、倒壊の危険性があるということで、29年度、来年度から3カ年計画で修復工事を実施する予定で、県の
教育委員会といろいろ協議を進めているところでございます。 この方丈でございますが、将来に向けて確実に修復保存し、また安全に活用していただけるようにということで、まずは修復工事に取り組むわけでございますけれども、この修復工事、今、県から聞いておりますところでは、概算ですが、約2億円かかるということでございます。 この2億円、県の指定文化財でありますので、一応6割程度は県のほうで補助があると。残りの8千万、あるいはプラスアルファになるかもしれませんが、おおむね5千万程度を町で負担する。あるいはまた、社会福祉法人である達磨寺で負担されるという区分になるわけであります。 この費用を賄うために、ご案内のように王寺町へのふるさと寄附金を幅広く呼びかけております。王寺町のふるさと寄附金は全てこの方丈の修復費用に充てるということを明示させていただいております。そういうこともありまして、ふるさと納税ですので、実は返礼品が大分王寺町の場合は負けるわけでありますけれども、食材がなく、ほかに肉とか魚とかいっぱい提供できるところから比べると、非常にそういう意味では食材は少ないものですから、なかなかそれだけでふるさと納税をふやすことは難しいんですけれども、趣旨をよく理解していただいて、幅広く全国から何とかふるさと納税をお願いしたいなというふうに思っているところです。 これにつきましては、住民の皆さんとか、あるいは家族の方、それから全国的にいろんな方に知っていただいて、ぜひ修復費用に充当するということでのふるさと納税を呼びかけていただけたらというふうに改めて思っているところでございます。また、今後、来年度以降は、企業版のふるさと納税にも何とかつなげたいなというふうに思っているところでございます。 次に、観光振興への取り組みということで幾つかご紹介をさせていただきます。 これもご案内のように、ボランティアガイド協会の皆さんには27年度から土曜と日曜の定点ガイドを実施していただいています。境内あるいは本堂の見学に詳しい解説をしていただいて、見学を有意義にしていただくということでの取り組みをしていただいています。年間、土日だけでも4,000名近い入場者があったというのが27年度の実績です。これは大きな成果につながっているんじゃないかと。 その後、先月からですけれども、達磨寺のほうの理解、協力もあって、現在は平日の本堂の開扉も行っております。祝日も含めましてですけれども、これは10時から3時までだったと思いますけれども、こういったことを我々も広くPR、広報をしたいと思っておりますが、これもぜひまた皆さん方のお力も得て、そういった取り組みを広めていきたいなというふうに思っているところでございます。 次に、イベントでございます。 多くの人に足を運んでいただく機会として、本来のお寺の行事とあわせて、いろいろイベントもしているわけですけれども、年末年始の除夜の鐘の鐘つき、あるいは節分の豆まき、それから新たに行っておりますけれども、松永弾正久秀の墓前の法要、こういったイベントあるいは行事につきましては、観光協会と達磨寺によりまして26年度からスタートし、それとあわせまして、メインでありますけれども、明治24年から行われています4月の達磨会式、これにつきましても第2土曜というふうにして、できるだけ多くの人に来ていただきたいなということでの取り組みを行っているところであります。観光協会あるいは商工会の協力も得て、ここ2年、本当にかなりの人数の方に来ていただいているというふうに承知をしております。 また、ミルキーウェイでは、ご案内のように境内で今年は5,000個の燈火会ということで会場を盛り上げていただきました。これも達磨寺の魅力の1つかなというふうに思っているところであります。 それから、県内でのイベントを先ほど議員のほうからご紹介いただきましたが、もっと全国規模で何とかイベントも展開できないかなという構想を持っております。昨年は90周年ということもございましたので、群馬県高崎市の達磨寺の住職においでいただきまして、東京で王寺町の日野住職との対談を東京の県のまほろば館で2日間やらせていただいたわけでありますけれども、続いて今年の10月の県立美術館での催しということが町外での今までの取り組みであったわけでありますけれども、来年はぜひ首都圏でのもう少し拡大したイベントをやれればなと思っているところです。 実は、まほろば館でも、王寺町の日という催しでの展示は実はできておりません。2階の50人のところで両住職の対談と川本三栄子さんの講談をやったわけでありますけれども、もう少し拡大版でもってイベントを実施したいなというふうに思っています。もう少し大きなホールでもって、講演会あるいはシンポジウム、それに加えて雪丸の同じく川本さんの講談、あるいは桂九雀さんにオリジナルの雪丸の落語もつくっていただいておりますので、そういったものを組み合わせて、ぜひ東京、首都圏で、聖徳太子と達磨大師の出会いというのはこのお寺しかないものですから、そういった魅力を広く発信していきたいというふうに思っているところでございます。 さらに、今日、朝も伊藤議員のほうからご披露いただきましたように、日本遺産の太子道の認定によって、まさしく達磨寺は太子道の上での大きな魅力のポイントでありますので、これも日本遺産の認定を契機に達磨寺をPRしていきたいというふうに思っております。 さらに、日本遺産になれば、今、法隆寺さんのほうで行っておられる2月22日の太子道をたずねる集い、こういう催しもさらにバージョンアップしてできるんじゃないかというふうに思っていますので、日本遺産の認定を契機に、次にできる協議会とともに、そういったイベントの拡大を図っていきたいというふうに思っているところでございます。 この魅力を発信することによって、法隆寺には勝てませんけれども、信貴山並みの、そう言うたら信貴山に怒られるかもしれませんが、何とか魅力を知っていただいて、王寺あるいはこの地域への来場者の増につなげていきたいというふうに思っているところでございます。 私からは以上でございます。
◆12番(西本) はい。(発言の挙手)
○議長(楠本) 12番、西本議員。
◆12番(西本) 西本でございます。 町長のほうから、現在のやっておられること、そしてまた今後の企画について、縷々細かくお伝え願ったわけでございます。 そういう中で、この間もあそこの方丈の建て替えのときに、達磨の住職に「2億かかって、あんたとこ20%負担やで。いけんのかい」と言いましたら、「いけます」という具合に力強い言葉をいただきましたので、着々と進んでおるかなということを感じたわけです。 先ほども町長のほうから、高崎の達磨寺の話が出ました。高崎というところは、だるま市というのが年に行われたら数万の人が参拝に来るんですってね。この間もテレビでやっていました。 ここには、あの大きな赤のだるまはんをおめでたいこととかいろんなことにやっぱり使うわけです。そのために町を挙げて、だるまはんをつくる産業というんですか、そういうものが発達しているわけです。だから、ただ観光だけじゃなくて、そういう面でもつながっているということを聞きまして、やっぱり何かなと。 後から申し上げようと思っていたんやけれども、王寺へ行った、達磨寺へ行った、何か土産はないんかなといって、お寺の隅のほうに土産物が置いてある。だけど、買おうと思ってもいつも閉まったあると。だから、その場合に、やはり1つの工夫として、お土産が欲しい方は王寺町の図書館へ行ってくれ、リーベルの雪丸コーナーへ行ってくれという言葉があれば、買う人もあるんやろうなと。私は何でそんなことを申し上げるかというと、時々行きましたら、これはどこで買うたらよろしおまんねんというようなことを聞きますから、いろいろと行き届いていると思うけれども、やっぱり手がけていくところはいろいろあるやろうなというようなことも感じました。 そういう中で、先ほど冒頭に達磨寺には幾つかのいろんなものがあるというようなことを申しました。もちろん達磨寺は禅寺でもありますから、そういう面でのこと、それから片岡八郎公の顕彰碑もあるということ。 片岡八郎公の顕彰碑というのがありますけれども、これにつきまして、いつも王寺町から片岡八郎公が最後に亡くなられたという十津川の花折塚へ参拝するわけです。約四十数名の方が会員としておられます。私たちは、そこが片岡公の最後の土地やなと思っておったんですけれども、最近また田辺市の鮎川ですか、あそこで勝軍地蔵さんというものが名乗りを上げられて、そしてまた、これが観光協会の、町長の計らいだと思うんですけれども、達磨寺のほうへお持ちさせてもらったというようなことを聞きまして、今後、この建物というんですか、勝軍地蔵さんについても、達磨寺の1つの遺産というたらあれですけれども、どういうぐあいに取り扱っていこうと思っておられるのか。そこらについてもちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(楠本) 平井町長。
◎番外1番(平井町長) 私のほうからお答えをさせていただきます。 今、西本議員のほうから、達磨寺がなかなか平日あいていない、土産を買えないというご指摘があって、先ほどちょっと触れましたが、先月から達磨寺のほうで平日の10時から3時まで、昼間の5時間ですけれども、例の土産を売っておられるところで常駐をしていただいて、なおかつ方丈のほうの扉もあけて、そういう意味で本堂のほうに平日も入っていただけるように、やっと実はなったということでございますので、土産物もあそこで購入していただけるようになっているというふうに認識しています。いろいろ朱印所についても今練習中だというふうに聞いております。 それと、実は今おっしゃっていただいた田辺市のほうにある地蔵さんの中に八郎公の木造の像が入っていたという、いろんな経緯はわからないわけでありますけれども、いろいろそういう紹介があって、所有者の方が、今後、高齢化でもって維持できないというふうなことが、玉置神社のほうから間接的に伝わってまいりまして、それをどういうふうに対処するかということで、これはもう住職の理解で達磨寺のほうで引き取るということで、結果、向こうから魂を抜いてお祈りをしてこっちへ持ってこられて、今は達磨寺のほうでそれを管理していただいていると。今後どういうような形でそれを表に展示なり活用するか。これはちょっと達磨寺のほうで、こちらから、ああせい、こうせいと、なかなかそこは言えるところではございませんので、住職のほうでちゃんと管理し、また祀っていただくというふうなことは伺っております。 以上です。
○議長(楠本) 12番、西本議員。
◆12番(西本) 12番、西本です。 ありがとうございました。 私が達磨寺にお邪魔したときは、たまたま閉まっている時だったのかもわかりませんけれども、判子を押すやつはぽんと置いてあります。よう人にとられへんなと思いますけれども、それは冗談としまして、いずれにしましても、先ほどから聞いておりまして、ふと、その時代に、聖徳太子が黒馬に乗って飛鳥まで往復しておられる。その後、雪丸がちょろちょろと走っておる。そういうようなことを想像したときに、何かやっぱり昔のロマンを感じるわけです。そういう中で、やはりもう1つロマンをたどる中で、あそこに問答石というのがあるんです。達磨大師と、それから聖徳太子が問答されたという石があると。これは案外知ってて何か忘れがちなんです。あるとき、今の建物の横に置いてある問答石も、あれももう少しゆったりと場所をとられたらよかったなと思うんですけれども、片方の問答石は松の木の下にあります。これも木が茂って隠れていた時もありますけれども、これは切ってやということで切ってもらったこともあるんですけれども、あれを使って問答石で何かまちおこしができないやろうかということを私は常々思っておるんです。これは、やり方はお任せするとしましても、そういう中で、今後やっぱり王寺町は、達磨さんあってのまちおこしというのか、これがやっぱりメインになってくるだろうと思いますので、今後ともどもそういう面でいろいろと気のつかれたことにつきましては随時取り組んでいただきますことをお願い申し上げまして、私の質問をこのぐらいで終えさせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(楠本) これをもちまして、西本議員の一般質問を終了します。 以上をもって一般質問を打ち切ります。 お諮りします。以上で本日の日程は終了しました。 本日はこれをもって散会したいと思います。ご異議ございませんか。 (異議なしの声)
○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって散会いたします。 散会 午後4時16分 上記会議の次第は、書記の記載したものであるが、内容が正当であることを証するために署名する。 議会議長 署名議員 署名議員...