王寺町議会 > 2016-12-02 >
12月02日-02号

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  1. 王寺町議会 2016-12-02
    12月02日-02号


    取得元: 王寺町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-20
    平成28年 12月 定例会          平成28年第4回定例会                         平成28年12月2日                         午前9時30分開議議事日程日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問          王寺町議会会議録      平成28年第4回定例議会(第2日)開会日時    平成28年12月2日         午前9時30分散会日時    平成28年12月2日         午後4時16分場所      王寺町議会議場出席議員(議席順)  1番  北村達夫   2番  嶋内晴三  3番  小山郁子   4番  大久保一敏  5番  伊藤隆明   6番  沖 優子  7番  松岡成行   8番  鎌倉文枝  9番  中川義弘  10番  楠本 勝 11番  幡野美智子 12番  西本集一欠席議員 なし地方自治法第121条の規定により出席した者 町長        平井康之     副町長       平岡秀隆 教育長       梅野満雄     理事        中野 衛 総務部長      古川義富美    住民福祉部長    浅井克矢 地域整備部長    井関 勇     水道部長      内山清三 教育次長      乾  清     住民福祉部参事   植野善信 地域整備部参事   木村忠男     地域整備部参事   渡邉義明会議に従事した事務局職員      吉川事務局長        山内書記 ○議長(楠本) おはようございます。 本日、第4回定例会2日目でございます。 ただ今の出席議員は12名で定足数に達しています。よって、第4回定例会2日目は成立しましたので再開いたします。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。したがって、日程表に従い、順次議事を進めてまいります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第121条の規定により、議長において、6番、沖議員、7番、松岡議員を指名いたします。 日程第2、一般質問に入ります。 一般質問の方法について、確認をさせていただきます。 1回目の質問については、ご登壇いただき、議員から一括質問をし、理事者側から一括答弁を行っていただきます。2回目以降の質問は、自席にて制限時間内であれば複数の質問ができます。質問する場合は、理事者側が質問趣旨を理解できるよう簡単明瞭に1問ずつ質問願います。 なお、議員の質問において理事者側が質問趣旨を理解できない場合は、理事者側から論点をわかりやすくするために質問する場合がありますので、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、5番、伊藤議員、登壇の上、質問を願います。 ◆5番(伊藤) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、伊藤議員。 ◆5番(伊藤) 登壇 それでは、ただ今議長の許可をいただきましたので、私のほうから一般質問を2問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ちょうど昨日、新聞報道によりますと、エチオピアの首都アディスアベバで、私たちのいわゆる無形文化財というんですか、ユネスコの無形文化遺産が、山、それから鉾、屋台ということで、何と日本国中33件が認定されたということで、本当に素晴らしいことだと思うわけでございます。そういったことも含めまして、まず1問目でございますが、「日本遺産太子道」認定に向けての進捗状況と今後の予定についてということでございます。 文化庁が、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(ジャパンヘリテージ)」として認定し、現在37件が認定されております。このうち奈良県のほうにおきましては今、明日香村・橿原市・高取町の1件、それとあと吉野のほう、吉野町を含め、たしか2町6村だったと思うんですけれども、認定されておることがございます。 その2件が奈良県ではございますが、今回、後ほど縷々答弁を多分いただけると思いますけれども、日本遺産の認定に向けて今進めていただいていると思います。そのことについてお尋ねをさせていただきます。 日本遺産に認定されますと、認定された当該地域の認知度が高まるとともに、日本遺産を通じた様々な取り組みを行うことにより、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化などに貢献し、ひいては、いわゆる私たち、今取り組んでいただいております地方創生ですね、そのことにも大きく貢献するものと考えます。そこで、以下の3点につきまして、お尋ねをさせていただきます。 まず、1点目、現時点までの進捗状況ということで、これは簡略にお願いをしたいと思います。 そして、今、太子道日本遺産認定推進協議会ということで、関係10市町村及び4団体ということで、今、王寺町の平井町長が会長をしていただいておりますが、その役割と関係者、地域住民への発信方法など、このことについてお尋ねをいたします。 そして、3番目、一番大事な、来年度、4月までに文化庁の認定をいただくべく種々様々に今行っておられると思いますけれども、いずれにしましてもこのことに関しましてお尋ねを申し上げますので、よろしくお願いをいたします。 2問目、本町の「がん教育」の取り組みについてということで、この件は、私は今まで様々な面でお尋ねをさせていただいておりますが、特に、本当に今、自分自身の周囲を見渡しても、さまざまながんに罹患されておられる方がたくさんおられます。皆さんよく御存じのように、1981年、昭和56年以降、いわゆる私たち日本人は戦後ずっと他の心臓疾患とか肺とかそっちがございましたが、今現在は、もう死亡原因のナンバーワンでございます。そして、国民2人に1人が罹患するという実態になっております。そして、その内3割の方、死亡原因トップですから、約3人に1人の方が、がんで亡くなるという、本当に厳しい、後ほどまた申し上げますけれども、いわば我が国はがん大国である。しかし、がんの本当に後進国であるということで、皆様よく御存知のように、がん対策基本法というのが平成18年に制定をされていまして、それから大きく推進をいたしましたが、約10年たった段階で、やはりまだまだ様々な問題がございます。そして、平成24年、がん対策推進基本計画ということで、その法律を具体的に積み重ねていって進めていこうということが今進んできております。その中でも、特に今、一番の愁眉の点は、女性に対するがんの様々な対策、そして子どもさんに対する教育、これがこれからの我が国にとって一番大切なことではないかということが様々な論点で言われております。 そこで、本日は学校教育について教育長にお尋ねしたいと思います。 2番目といたしまして、本町の「がん教育」の取り組みについてということでございますが、政府が昨年12月に発表いたしました、がん対策加速化プラン、これは先ほど言いました、がん対策推進基本計画をさらにスピードを上げてやらなければいけないということで進められておるわけでございますけれども、本年7月、文部科学省が文科省としまして小学校、中学生、高校生を対象に、がんを正しく知り理解を深めるがん教育につきまして授業の進め方などを示した指導案、これが全国各都道府県に発信をされました。がん教育は、子どもたちが健康で、そして命の大切さを学び、一方、がんに対する正しい知識によりまして、いわゆる患者さんとか、小児がんの子どもさんもおられますので、そういった方たちに対する偏見もなく、生活習慣の改善などを考える重要な機会として、既に全国で実施をされてきております。 4月に完成しましたがん教育教材は、モデル校での実施を踏まえ、来年度に改訂を行い、全国展開の予定であります。指導案のテーマは、小学校では「自分の生命を輝かす」、中学校のがんと健康では、授業目標として「みずからの健康的な生活を実践しようとする態度を身につける」、そして「疾病概念や予防などについて、正しい基礎知識を身につける」などとなっております。 そこで、本町のがん教育の現状と本町としてどのように取り組んでいかれるのかを教育長にお尋ねいたします。 以上、2問でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 伊藤議員のほうから、日本遺産太子道の認定に向けての進捗状況と今後の予定ということでのご質問をいただきました。 日本遺産でございますけれども、これは質問のほうでもお触れいただいたわけでありますけれども、文化庁のほうが、2015年、平成27年に創設をされました。地域の歴史的魅力とか、あるいは特色を通じて、文化あるいは伝承を語る、そういったストーリーを文化庁が認定されるということでございます。 今のところ、2020年までの間に100件の認定が予定されておりまして、27年、2015年の4月に18件、平成28年、2016年に19件、合わせて現段階で37件が認定されています。お述べのとおりでありまして、このうち、奈良県としては、飛鳥が平成27年、明日香村と高取町と橿原市、これが1件と、昨年に、木の文化ということだったと思うんですけれども、吉野以下、吉野郡のほうで認定されて、今、奈良県のほうでは2件認定されている。これが現状でございます。 趣旨でございますけれども、地域にいろいろ点在する遺産というものを面として活用して、あるいは発信することで、地域の活性化を図ろうと。これを目的にしているものと承知しております。 この申請あるいは認可の可否でございますけれども、これもお述べいただいたわけでありますけれども、年に1回、大体2月に文化庁が募集を行います。申請に当たっては、各市町村なり県が単独で行う場合と、複数の市町村が行う、2つのパターンがあるわけですけれども、認定の可否というものは、外部の有識者で構成される日本遺産審査委員会の審査結果を踏まえて文化庁が認定するというのが流れでございます。 基準でございますけれども、主に3点あるというふうに承知しています。1つは、ストーリーの内容がその地域の際立った歴史的特徴や、あるいは特色というものを示すものだということと、我が国の魅力を十分に伝えるものになっているということが必要だと。2つ目が、日本遺産という資源を生かした地域づくりについての将来像、ビジョンというものを具体的な方策も含めて示しているということが2点目。それから3つ目が、そのストーリーの国内外への戦略的あるいは効果的な発信など、日本遺産を通じた地域の活性化の推進が可能となる体制が整備されていること。こういった要件が示されております。 平たく言えば、やはり日本の優れた遺産を観光振興につなげていこう、活用をしようと。今、国のほうで、特にインバウンドが、去年が2,000万人、史上最高でありますけれども、今後、2020年に4,000万人に倍増させようと、こういう大きな国の取り組みの中での文化庁としての1つの取り組みだというふうに承知をしているところであります。 そして、今、王寺町以下、協議会のほうでは、ご案内のように、太子道を申請するべく、いろいろ働きかけを行っているところですけれども、皆さん方は、太子道、ご案内かと思うんですけれども、筋違道と言われる道と太子葬送の道と言われる2本の道で構成されていまして、沿道には聖徳太子にかかわる伝承でありますとか信仰が色濃く残っている地域であるというふうに承知しています。 1つ目の筋違道というものですけれども、斑鳩から明日香に続く大体24キロの道でありまして、これは、いわゆる聖徳太子が摂政のときに政務のために通われたと言われる道でありまして、名前のとおり、特徴として大体奈良の基本の道というのは南北に普通は作られるものですけれども、この筋違道というのは、明日香と斑鳩を続くべく、ちょうど22度ぐらい斜めになっているというのが特徴のようでございまして、それで筋違道という名前がついているようでございますけれども、これが1つ。 それから、王寺町を通る太子葬送の道でございますけれども、斑鳩から磯長、これは大阪の太子町でありますけれども、これに続く約20キロの道ということで、聖徳太子の亡骸が磯長のお墓のほうに葬送に使われた道だというふうに伝わっておるところであります。 この太子道を辿ることによりまして、まさしく聖徳太子の生まれたところから、葬送、お墓のあるところまで、その生涯を知る、辿る、あるいは実像に迫ると。今、聖徳太子はいなかったとか、いろいろ巷間そういった説もあるわけでありますけれども、厩戸皇子という方がおられたのは、これはもう事実であろうと思いますし、そういった実像に迫っていこうと。あるいは、1400年の長きにわたって地域の人々が太子への敬慕あるいは敬愛の情というものを感じ、それを継承してきたわけでありますけれども、そういったものをもう一度、現在の人間が感得すること。それから、それとあわせて、やはり人を思いやるというのが和の精神の基本だと、あるいは、その尊さということだと承知しておりますので、そういったものを今の時代にもう一度見つめ直す必要があるんじゃないかと。そういったことをもって、今、太子道を日本遺産とすべく認定作業を行っているとことでございます。 つけ加えますと、聖徳太子は622年に亡くなられたということでございますので、今度の2021年、5年後ですね、これがちょうど聖徳太子の1400年の遠忌の年に当たるということでございまして、こういった節目、記念の年を契機に日本遺産に認定すべく、太子道にスポットを当てて、いろんなそういった契機を通じて地域のブランド力の向上にもつなげていきたい、そして活性化につなげていきたいという思いで申請を行っているところでございます。 具体的に、お尋ねの件についての答弁でございますが、1点目、現時点までの進捗状況でございますが、まず地域の歴史的魅力とか特色を、認定に向けてですけれども、太子道に関係するという沿道10市町村がございます。それに奈良県、それと太子道の発着点に所在します橘寺あるいは法隆寺、あるいは大阪太子町の叡福寺と、この3寺院を加えました計14団体から成ります太子道日本遺産認定推進協議会、これを今年の7月に設立をいたしました。 設立後、王寺町もこの事務局の一翼を担っているわけでありますけれども、認定に向けまして、審査の基準に沿った申請手続のために、さまざまな資料収集でありますとか事務をやりながら、協議会加盟団体の担当者によるワーキンググループといったものを今まで3回開催しています。あるいは、部課長級の皆さんによる幹事会といったものも2回開催しています。そういった結果を踏まえまして、事前の文化庁との協議を既に3回行っているところであります。さらに、この11月16日には、私ども王寺町を含めまして協議会の8町村長が文化庁のほうに出向かせていただきまして、直接認定に向けての要望活動を実施させていただきました。この際、文化庁のほうからストーリーを作成するに当たってのいろんな参考意見もいただいたところであります。 それから、2点目の、この協議会の役割と関係者あるいは地域住民の皆さんへの発信方法ということについてのご質問でございます。 組織につきましては、この協議会を認定いただきました後も将来にわたって継承することによって、観光の振興や、あるいは地域の活性化に具体的に結びつける活動をするための組織でございますので、当然、継続をしていくわけでありますけれども、実は、この会長に私が就任させていただいています。 副会長でございますけれども、斑鳩町の小城町長と、それから、明日香の森川村長に副会長をしていただいています。そして、事務局を王寺町と斑鳩町が担当している。こういう構成でもって今活動しているところです。 役割でございますが、この協議会では、先ほどから申し上げましたように、日本遺産の申請に必要なストーリーを構築する必要があります。それから、認定後の事業計画、どういった事業展開を図るかといった素案をつくりまして、文化庁と協議していくということが主な役割でございます。 次に、関係者より地域住民の皆さんへの発信方法でございますけれども、協議会が設立されまして、このニュースがいろいろ新聞各紙でありますとか、またテレビ等でも報道いただきました。当然、王伸8月号でも、その情報を広報させていただいたわけであります。 さらに、王寺町独自の取り組みといたしまして、太子道が持つ魅力や特色を再認識してもらうために、ご案内のように去る11月3日でございますけれども、記念講演、シンポジウムを開催させていただきました。「聖徳太子のこころ」と題しまして、文化福祉センターに650名も本当にたくさんの皆さんの参加をいただきました。 さらに、明神山でございますけれども、この明神山が上から太子道の全体を俯瞰できる唯一の場所だということでありますので、飛鳥時代の聖徳太子の生涯に思いをはせていただけるよう、景観を含めて整備をいろいろ行わせていただいているということでございます。 今後、今、先ほど申しましたように没後1400年のご遠忌に向けまして、聖徳太子文化資源の活用を図る、これは県中心の事業でございますけれども、聖徳太子プロジェクト推進協議会と、これもまた別途県を中心につくられております。関係の20市町村で構成されておりますけれども、こういった県主導の振興組織と十分連携をさせていただきながら、イベント等いろんな情報発信にも連携して取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 3点目、今後の予定でございますが、重複になりますが、協議会を中心に2月に最終承認をいただくべく申請をする。それから、認定をいただければ、4月に決定がされるという見込みでございます。認定を受けますと、地域活性化の取り組みといたしまして、予算的な面といいますか、国庫補助事業が予定されています。これは定額ですけれども、一応100%の補助が3年間いただけます。この補助金を活用して、広報でありますとか、案内板でありますとか、いろんな整備も図っていくことができるということでございます。 この事業主体となるのが、各市町村の行政機関に、観光協会とか、あるいは商工会とか、こういった民間団体にも入っていただいた活性化協議会というものをつくります。そういう組織の中で具体的な事業を推進していくということになろうかというふうに思います。認定を受けての国庫補助を伴う事業としては、3年間それができるということでございます。集中してやっていければというふうに思っています。 あと、ちょっとこれもつけ足しといいますか、重なる部分があるかもしれませんが、なぜ今、太子道あるいは聖徳太子かということで、重ねてなんですけれども、やはり聖徳太子というものの存在、先ほど言いましたように実在説もあると、いろんなことが言われています。我々王寺町というところは、ご案内のように和の精神を標榜しているまちであります。和の鐘、やわらぎ会館、そういった顕彰にも聖徳太子の精神を引き継いでいる、そういうまちでありますので、積極的にこの太子道にスポットを当てた聖徳太子に日本全体としてもう一度スポットを当てていきたいと。また、この太子道も、いろんな各地域に点在される伝承とかいうものがございますので、これもパワースポットとしてPRをしていければなというふうに思っているところでございます。 そういった意味で、ぜひ王寺町が中心になって太子道の日本遺産認定に向けて頑張っていきたいと思いますので、また皆さん方もぜひご理解の上、ご協力、ご支援を賜りたいというふうにお願いして、答弁とさせていただきます。 以上です。 ○議長(楠本) 梅野教育長。 ◎番外(梅野教育長) それでは、私のほうからは、本町の「がん教育」の取り組みについて答弁させていただきます。 先ほど議員お述べの昨年、平成27年の12月に策定されました、がん対策加速化プランというのは、まず、がんの予防、それから、がんの治療・研究、そして、がんとの共生、これを3つの柱としたもので、このプランの1つ目のがんの予防の中で、学校におけるがん教育として実施すべき具体策が盛り込まれています。内容としては、健康については、子どものころから教育することが重要であり、健康と命の大切さについて学び、みずからの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識とがん患者に対する正しい知識を持つよう教育することが重要であると述べられております。 実施すべき具体策として、がんの教育総合支援事業において、国が発達段階に応じて作成した教材を活用し、がん教育を実施する。また、都道府県において、教育委員会及び衛生主管部局が連携し、関連団体とも協力するなどにより、学校医、がん専門医や、がん患者経験者等の外部講師の活用等、地域の連携体制の構築を図れるよう国は必要な支援を行うとしております。 そして、文部科学省は平成28年4月に、学校において、がん教育を実施するに当たり効果的な指導が行えるよう、補助教材として、がん教育推進のための教材を作成しました。その補助教材というのは、がんとはどのような病気でしょうか。我が国におけるがんの現状、がんの予防、がんの早期発見とがん検診などで構成されております。 なお、本年7月に文部科学省が各都道府県に発信しました授業の進め方を示した指導案、これは県を通じてモデル校に送付され、この補助教材をモデル校で平成28年度において実際に活用した上で、学校現場からの意見を踏まえて、平成29年度に改訂を行う予定であると伺っております。 ご質問の本町のがん教育の現状につきましては、まず、小学校において、6年生の体育科、この体育科の中の保健領域というのがございますが、保健領域で、生活習慣病の予防として、日本の死因の内訳から、がんが29%を占めていることを知り、生活習慣病の種類や原因とその予防について学習しております。がんの予防や喫煙や飲酒、薬物乱用の害についても学習しております。また、これらの学習と関連づけ、6年生を対象に、Get元気21、煙バイバイの方々の協力のもと、喫煙防止教室も実施しております。 中学校においては、3年生の保健体育の授業で、生活習慣病の予防として、日本人の3大死亡原因のがん、心臓病、脳卒中が生活習慣に大きくかかわること、特に喫煙、飲酒の害と影響について学習しております。また、喫煙防止教室として、小学校と同様、Get元気21の煙バイバイの方々に協力いただき、3年生を対象に、たばこに含まれる発がん性物質により、がんにかかりやすくなることを学習しております。 さらに、各校独自の取り組みとして、王寺中学では、医師により、高齢になっても健康な生活を送れるよう、食べ方、食事の仕方に注意することで疾病を防げる内容の健康教育講演会を開催しております。 王寺南中学では、奈良県教育委員会が平成27年2月に発行した、がん教育教材、リーフレットを用いて学習するとともに、がんの正しい知識として、遺伝によるものもあるが、生活習慣によるものが大きいことを指導しております。また、生徒にがんにならないために何ができるのかをレポート課題とし、各自に考えさせ、フォローすることで、認識を深めさせております。 このように、児童生徒が健康と命の大切さについて学び、みずからの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識を持てるよう教育を進めております。 今後については、国においてモデル校等の成果を踏まえたがん教育を平成29年度以降、全国に展開することを目指しており、本町においても、国や県の動きに呼応しながら、改正されるがん教育推進のための教材を活用していきます。 また、各中学独自で行ってきた、生徒自ら考え、レポートを作成し、先生がフォローすることで、認識を深めることや、外部講師による講演会の開催などを2中学でともに取り組むことで、生徒ががんについて正しく理解できる、健康と命の大切さを主体的に考えることができることを目標として、がん教育を実施してまいります。 以上でございます。 ◆5番(伊藤) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 5番、伊藤議員。 ◆5番(伊藤) 5番、伊藤です。 今、まず町長のほうから、本当にいわゆる日本遺産ということで、るるご説明をいただいたんですけれども、1町だけで全て行うことはできないというふうに私も今お話を聞いて思ったんですけれども、先ほどお述べになりました奈良県の中で今進めておられる明日香村とかそっちのほうなんですけれども、これは、いわゆるタイトルとして、「日本国創成のとき~飛鳥を翔た--何か知らんけれども--女性たち」ということで、えらいテーマがなっておるわけですね。 それから、吉野のほうなんですけれども、「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~」ということで、私が理解しておりますのは、今回の特に日本遺産は、単に何百年の歴史を持った建物だけじゃなくて、いわゆる地域のストーリーというんですか、物語、この辺が非常に大切だというふうに理解しておるんです。先ほど町長からお述べいただきました太子道の1つは、聖徳太子が通勤しておられた筋違道ですか、それともう1つ、亡くなられたときの葬送の道なんですけれども、いろいろ資料を見てみますと、筋違道の24キロはいろんな資料があるように思います。ところが、私たちの王寺のほうに絡む亡くなったときに、昔で言う野辺の送りみたいになるんですけれども、大阪府の太子町まで送られた。それに関しては、ちょっと発信が弱いように思うんです。 大阪の太子町は、かなりいろいろ発信されていますけれども、やっぱりその辺のところを、もちろんまず来年の4月に決めていただくことが一番大事なので、残りまだ67件あるんですから、枠はようけあると思うんですけれども、そこら辺に対して、もちろん法隆寺、あっちの筋違道のほうも大事なんですけれども、こっちの我々の太子葬送の道として、もう少し具体的に、全体的にはわかるんですけれども、どのようにアピールされるのか、まずちょっとその点をお聞きしたいと思います。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) それぞれの太子道を構成する2つの道、今おっしゃいましたように筋違道のほうは、実は両方とも、この太子道というのは資料的にきちっと客観的に文化財として認定されるように残っているのかと言われると、実は残っておりません。残っているのは、今我々が聞きますのは、三宅町の一角には当時の道が区域も含めて残っているというふうに承知しています。そういう中で、あえて太子道というものをシンボルに当てようというふうにしているわけですけれども、先ほど、この日本遺産の趣旨にありますように、もともと国宝とか重文とかそういう文化財のよさを、あるいは貴重さを標榜するだけじゃなくて、その地域にあるいろんな伝承も含めて、それを面として、その価値を高めていこうと。でもって、いろんなストーリーをつくろうと。 このストーリーというのが、なかなか実は難しいんです。先ほどお触れいただきましたように、飛鳥の場合は、古代の天皇ということであるんですけれども、天皇だけじゃなくて、例えば額田王であるとか、その時代を構成した女性というものに焦点を当てて、女帝だけじゃなくて、そういうやはり活躍された女性に焦点を当てたと。それが今の時代に非常にマッチしているのかなと、女性活躍ということですね。我々はちょっとそういうふうに推測をしています。 それから、吉野のほうですけれども、木の文化なんですね。森と人、生活、これが今、確かに吉野林業は密植、間伐というか、吉野の植林の仕方というのが、発祥の地でありまして、それは今に伝わっていると。今の生活に生きていてというところが、やはりそのストーリーとして認められたんだろうと。そういったものと比較しますと、今、太子道が、じゃ、今の生活文化にどういった影響を与えているのかという意味でいきますと、やはり実は1400年たっていますので、これという目に見えるような財産、文化財が残っているかというと、3寺は残っていますけれども、そのつなぎが実ははっきり言いまして弱いんです。 今、我々は、そこを何とか理解していただけるようにということでストーリーのためにやっているわけですけれども、長くなりますので、足元の葬送の道、これは確かに太子の亡骸を送られた道なんですけれども、今、我々が聞かされているというか、承知しているところは、もう生前から太子は大阪の磯長のほうに通われたようです。それは、向こうにはお母さんとかお父さんのお墓もありますので、そういうことから生前いろいろもう歩かれておったと。そのうちの1つが、例えば達磨寺に伝わる飢人伝説なんです。太子が磯長とを往復されるときに、片岡の地で飢えた人を見つけて助けられた。それが実は達磨さんだったんじゃないか。そういう説話につながっていると。 籏尾池でありますとか、うちの芦田池とか、こういった池も、芦田池自身も実は聖徳太子が地元の水害に悩む農民たちのために、農民たちがため池を所望された、それを太子が一夜にしてつくられた。あした、朝になってつくられた、芦田池だと、こういった伝承もあるわけでして、籏尾池のほうでは、今でも法隆寺さんのほうに、そういう太子の遺徳を偲ぶいろんなお供えとか、そういったことをされている。数はひょっとしたら少ないかもしれませんが、1400年前のそういった伝承が今に伝わってきていて、今、我々がそれをどう伝えていくかと。生活文化に定着しているかというと、なかなか弱いかもしれません、これは。それはもうやっぱり1400年ということもあると思いますし、目に見えるものはなくても、さっき言いましたように、やっぱり我々、特に王寺が力を入れて、会長にもさせていただいているのは、やはり和の精神の顕彰、そういった取り組みの中で、太子道の中に達磨寺があるわけですので、雪丸をシンボルとした達磨寺の取り組みであるとか、さっき言いましたように太子道を上から見えるところは明神山しかありません。そういう大きなポテンシャルがあると思いますので、今、先ほど言いましたように、聖徳太子をどう見るか。 しかし、もう日本のスーパースターであることは間違いないわけでありまして、仏教の開祖であり、日本の国の仕組みをつくられた方、これはもう皆さんが誰もが知っている。それが今の時代に忘れ去られているんじゃないかと。特に、そういう心の問題も含めて、これは、ある方が実は、この前、テレビで下村元文部大臣もおっしゃっていましたけれども、その考え方のよさは別にしまして、今度は日本国憲法を改正する前文には聖徳太子の和の精神というものを持ってくるべきじゃないかと。ほかにもいろいろ言われていますけれども、そういう日本のアイデンティティーといったものをもう一度見詰め直す。大きく言えば、そういうことかもしれませんが、我々はそれを目に見える形で体感できるように、法隆寺さんも毎年、筋違道も葬送の道も太子の像を担いで「たずねる集い」というのをされています。そういったものをできるだけ広く盛り上げていくことによって、この動きをやはり日本遺産を契機として、先ほど申しましたようなこの地域の価値を何とか活性化につなげていきたいなと、こういうふうに思っています。 いろんなストーリー、長くなって恐縮ですけれども、この前、要望に行ったときも、実は、安堵町長がおっしゃいました。あそこにも飽波神社かな、太子が座られたという石が残っています。単なる休憩の石じゃないかということなんですけれども、安堵町長は、ここへ座って十七条憲法を考えたんじゃないか、そういったことも考えられるんじゃないか、そういったこともおっしゃっていました。 いろいろ知恵を出して、もう一度、聖徳太子あるいは太子道を盛り上げていきたいなと、こういうふうに思っているところです。 以上です。 ○議長(楠本) 5番、伊藤議員。 ◆5番(伊藤) 5番、伊藤です。ありがとうございました。 私たちも本年度の研修で、世界遺産で岐阜県の白川村を訪ねさせていただきましたですけれども、本当に向こうは世界遺産ですから、予想以上に外国の方が本当にたくさん来られていて、実際生活している人は大変だなというふうに思ったんですけれども、少なくとも日本遺産で、まず聖徳太子の先ほども町長がるるお述べになりました和の精神というんですか、それをぜひ体感していただくということからも、まずこの日本遺産の認定に向けてご努力いただきたいなというふうに改めて思うわけでございます。 ちょっとそちらのほうはもうあれさせていただきまして、今、教育長のほうからお述べいただきました本町の小学校、中学校のがん教育なんですけれども、そういったことで、非常に今、具体的に、私が平成26年7月のときは教科書を見させてもろたら、ほんまに4行か5行ぐらいしか書いておられなかったんですけれども、それが今、小学校6年生、そして中学校3年生含めて、様々にやっていただいているということで、本当にすばらしいことだというふうに私は思います。 これはちょっと学校教育と関係ないんですけれども、先般の河合町のフォーラムに出させていただいたときに、何と王寺町の全体のがんの検診受診率が圧倒的に高くて、男性はたしか59.8%でしたかね、検診受診率が。女性が20何%ということで、えらい差があるんですけれども、ともかくやっぱり一番大事なのは、そういう小さな世代に対しての教育を行うことによって、もちろん諸刃の剣としての部分もありますけれども、やはり基本的には、これだけがんというのが今、我が国でも多くなってきていますので、学校の先生が全てやるというのは、副教材ですか、がんの健康教材でやっていただくのはできると思うんですけれども、やはり先ほどお述べになりましたGet元気21とか、そういう民間とか、それから特別なお医者さんとか、いろいろそういうその道の専門家の力をこれからどんどんいただかなければ、なかなか学校としても厳しいと思うんですけれども、その辺については今後どのようにお考えになっておられるのか。文科省の指導の話はわかりましたので、ちょっとそれを教えていただきたいと思います。 ○議長(楠本) 梅野教育長。 ◎番外(梅野教育長) 前回の議会でも答弁させてもらっているように、全てのことが教師でできるかといったら当然限界があります。今おっしゃっていただいたように、例えばということで、Get元気21の方あるいはお医者さんに話をしていただく。もっと言うていったら、それが全てスクール、チーム、学校というような形で、やはり支えてもらうということも必要ではないかなというのは考えております。だから、やはり地域の人材をうまく生かしてやっていかなければいけないなというのは当然考えております。 それから、以前は数行しか書いてなかったという教科書、大きく変わっております。その中で、やはり今、取り組みの中で言いましたように、自分で物を調べるだけではなしに、どうしたらかからなくなるんかなというようなことを考えさせる。要するにアクティブラーニングの視点で事業を展開していく、考えるということが大事になってくるんだろうと思います。それは、今、がん教育だけではなしに、全ての教育において、物事については答えありきじゃなしに、自分でやはり考えていく、そういうような教育を進めたいと考えております。 以上です。 ○議長(楠本) 5番、伊藤議員。 ◆5番(伊藤) ありがとうございます。 以前も申し上げましたけれども、いわゆる十何年前からのがん対策を含めて、いろいろご講演をされている東大の中川恵一准教授のデータも、この前またいろいろお話を聞いて、読ませていただいたんですけれども、その中でやはり一番おっしゃっているのは、もちろん女性の検診受診率を上げていくということも、特に子宮頸がんと乳がんですね、特に女性の場合は、この前の地域フォーラムでもおっしゃっていましたけれども、非常に若年層で罹患される率が多くなってきていると。もちろん本人も忙しいので、行かなきゃいけないと思っていますけれども、やはり諸外国から見たら、本当に欧米ではもう80%以上のところがいっぱいあるんですけれども、日本はまだ20%ぐらいということで、そういった中で、中川教授は、子どもさんに具体的に今、特に中学生、高校生に積極的にされていますけれども、我々が思う以上に理解を本当に子どもさんがして、さっきお述べになりましたように少人数でフリートーキングして、そして自分たちの考え方で、自分の中でがんというものに対して認識をして、どうしたらいいかということを含めて、もちろん喫煙の問題もそうですけれども、すごい後のフォローをされても効果がすごいです。 ただし、やれる範囲の限度というのはもちろんあるわけで、今、教育長がお述べいただきましたように、これからいよいよ実際の学校教育の場でそれをやっていただきますので、ぜひそのことには積極的に、私はやっぱり推進をしていただいて、これはもう今後特にそうだと思うんですけれども、今、王寺町が目指しておられる義務教育学校においても、やっぱり王寺としての特色を出していく中では、何もがん教育だけではないですけれども、例えば防災教育であるとか、それから食育であるとか、いろんな形のジャンルのことを独自に実施されておられる地域が非常に今多くなってきています。 そういった意味で、私は、今、国民病と言われているがん教育に対して、王寺の男性は人間ドックももちろん会社での受診も役所の受診も全部含めて59.8%だと思うんですけれども、すばらしいと思うんです。ところが、女性は、小さな子どもさんなり自分の子どもから、お母さん、がん検診を受けたかということを言われたら、やっぱりそのことをもう1回振り返ってもらえると思うんです。そしたら必然的にそっちのほうも上がってくると思いますので、今回、今、教育長のほうから、今後に対して積極的に推進をしていこうということで、国の動向、県、それももちろんわかるんですけれども、やはりこれはもう、要は命を現実に守る、今や、がんは不治の病じゃなくて早期発見すれば必ず治る、そういった形にまで来ておるわけで、しかし、知識がない、知恵がない、受診しない、これではもう前に進みませんので、ぜひそのことだけ最後に教育委員会に要望させていただきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ありがとうございます。
    ○議長(楠本) これをもちまして、伊藤議員の一般質問を終了します。 次に、1番、北村議員、登壇の上、質問を願います。 ◆1番(北村) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 1番、北村議員。 ◆1番(北村) 登壇 おはようございます。1番議員の北村でございます。議長のお許しを得まして、このように質問の機会を与えていただきましたことを感謝申し上げます。 さて、本年4月に発生いたしました震度7の熊本地震、そして10月には震度6弱の鳥取地震、さらに11月19日には和歌山県の南部を震源とする震度4の地震が発生しました。王寺町も震度3を観測し、いよいよ次は南海・東南海地震ではと危機感を感じる今日このごろであります。一人一人の防災・減災意識の高揚、そして災害時での自分なりの行動や必要なものをすぐ持ち出せるよう備えておきたいと思います。まずは、自分の命は自分で守るというのが基本でございます。 それでは、私からの一般質問1問入らせていただきます。 平井町政第1期目の任期もいよいよ最終を迎えようとしております。そして、今回の平成28年の第4回定例会が最終の議会でございます。町長としての就任以来はや4年が経過し、人とまちがきらめく和らぎのふるさとづくりを目指して、安心・安全のまちづくり、住み続けたいまちづくり、未来を担う人づくり、住民に開かれた自立するまちづくりの4本の柱から成る政策、ふるさと王寺のまちづくりビジョンを公約に掲げ、その実現に向け精力的に邁進して来られました。王寺町のまちも徐々に生き生きとし活気が出てきたと私なりには感じております。 また、時を同じくして、国では、直面する人口減少克服、地方創生といった大きな課題に取り組むため、まち・ひと・しごと創生総合戦略が閣議決定され、それらに関連する予算が地方に補助金としておりてきました。王寺町でも、王寺町総合戦略を策定し、それを基本としながら迅速に対応し、種々の分野で事業を展開されてきました。 ここで、平井町長にお伺いいたします。4年間を振り返ってみて、自分なりにどのように王寺が変化したか。また、今後さらにどのようにこのまちを変えていきたいかを1つの区切りの時期として、考え、思いをお聞かせください。 以上が私からの1回目の質問でございます。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 北村議員のほうから、1期目の終盤を迎えてということで、1つは、4年間を振り返って王寺がどう変わってきたのか、2つ目、今後どのようにまちを変えていこうとしているのか、この2つについて、思い、あるいは考えをというご質問をいただきました。 基本的な考え方、姿勢、この6月議会、6月3日の一般質問のときに、沖副議長のご質問にお答えをさせていただきました。その内容、考えと基本的には同じなわけでありますけれども、その後の状況の変化も踏まえまして、4つの柱に基本的に沿いながら、思いも含めて、お答えを申し上げたいというふうに思います。 まず、1つ目ですけれども、どのように変化したのかということで、なかなか変化というものが目に見えにくいものでありますけれども、目に見える形で変わってきたのかなということで申し上げさせていただきますと、1つは、やはり王寺というまち、美しい景観、これを形成しようと。また、そういう景観形成とあわせて、歩く健康づくりをするための環境をつくっていきたいと。こういった取り組みを熱心にといいますか、重点的にやってまいりました。王寺町という、このまち、ご案内のように、もう長年にわたりまして、クリーンキャンペーンでありますとか、あるいは80団体以上にわたるCCC活動など、住民主体の景観あるいは環境美化に対する取り組み、そういう思いの強い、あるいは定着したまちだというふうに思っております。 こういった基礎基盤に加えまして、県の植栽計画の補助金等を活用させてもらいまして、大和川の遊歩道のゴムチップ舗装、あるいは花街道、葛下川の桜づくり、また雪丸ロードの花沿道景観、また明神山の整備といった、こういう美しい景観あるいは健康づくりを重ねた形での取り組みを実践してきました。 多くの方に、毎日歩き、あるいは風景、景観を楽しみながら健康づくりをしていただいていると。この辺は、ある程度、実績と言っていいのかどうか、形に見える形での変化かなというふうに思っているところです。 なかなか目に見えない形ということになる部分もあると思うんですけれども、最近、多くの方から、町外の方からも含めまして、王寺のまちは活気が出てきたんじゃないかと言っていただく。そういった事柄が、日常のあいさつ+1運動も含めまして、実感として活気が出てきているのかなというふうに私自身感じさせていただいているところであります。 また、次の過去の実績、4年間の実績ということは、6月にお答えさせていただいたこととほぼ重複をしますので、将来、これからの展望とか思いといったものと含めて、今、取り組んでいることも含めましてですけれども、お話をさせていただきたいと思いますが。 昨年、ご案内のように、王寺町は町制が施行されて90周年ということで、いろんなイベントも含めた取り組みをさせていただきました。その中で、いろいろマスコミの方々から聞かれました。90周年なので、次の100周年に向けて、どういう思いで次のステップ、段階に行くことを考えておられますかといった質問も受けさせていただきました。そのことの答えも含めましてですけれども、私は3つないし4つを一番の基本的な施策に据えて取り組んでいきたいというふうに思っております。 1つは、今いろいろタウンミーティングもさせていただいていますけれども、未来を担う人づくりの一番大事な環境整備ということも含めまして、やはり教育のまち王寺というものを実現したいというふうに思っています。多くはといいますか、全体としては、27年12月に策定した教育振興ビジョン、これの具体化ということになるわけでありますけれども、早ければ平成32年に、王小、王中の老朽化といったものを含めまして、何とか義務教育学校を新たに設置したいと。32年には早ければ義務教育学校を開校させていただきたいと、そういうふうに思っています。なかなか並行してということは、いろんな意味で難しい点がありますので、できるだけ急いだ上で、早いうちに2校目の整備にも着手させていただきたいなと、こういうふうに思っております。 やはり子どもたちの学ぶ環境がまずは大事だと。当然、学校の中の教員の皆さん方のカリキュラム、履修、そういった質的な問題もあろうかと思うんですけれども、やはり環境とあわせもって子どもたちの学ぶ環境ができると思いますので、一番大事な学校施設、設備、こういったものについては何とか早いうちに整備を進めさせていただきたいというふうに思っています。それを通じて、例えばビジョンの中で、国際人を養成するんだといったこともうたっておりますけれども、未来を担ってくる人づくりを責任を持って町として果たしていきたいと、こういうふうに思っているところでございます。 それから、1つは、まちづくりでありますけれども、王寺周辺の都市基盤づくりということで、この8月に県とまちづくりの連携協定を締結させていただきました。具体に言いますと、JR王寺駅の中の用地をどういうふうに有効活用できるかということが、王寺駅周辺のまちづくりの一番の根幹でございまして、王寺町が直接JRと用地を取得するわけにはいきませんので、県と連携、タイアップさせていただいて、何とかJRの用地、いわゆる電流線を県のほうで取得していただいて、あるいは、そのうち一部を町のまちづくりに活用すると。こういう方向でのまちづくりを進めていきたいと。西和地域の中核になる場所でございますので、都市機能の集積を図っていきたいというふうに思っております。 これは、具体的には病院の誘致、あるいは大規模な商業施設、それから観光振興に資するホテルなどの誘致、これは南側も駅の北側もそうですけれども、ホテルを誘致したい。それから、地域の特性に応じて、福祉といいますか、サービス付きの高齢者住宅といったものも駅の周辺に配置できたらというふうに思っているところです。そういう王寺駅を中心としたまちづくり、これが2つ目に上げたいと思います。実は、畠田駅前の広場整備もあるわけですが、これは後の道路との関連でも触れさせていただきたいと思います。 3つ目、幹線道路のネットワークの整備であります。いろんなまちづくりをする、あるいは生活、産業全てにわたって、やっぱり道路が基本だと思います。道路の整備が未整備ですと、なかなか渋滞を初め災害時の通路、あるいは緊急の救急車云々かんぬん、生活全てにわたっての支障が出てきますので、地域の幹線道路ネットワークを何とか一刻も早く整備をしたいというふうに思っています。 国道25号ですけれども、三室から王寺の役場の前の1.2キロ。1.2キロしかないわけですけれども、この2車線の道路が常に渋滞します。ご案内のとおりであります。救急車が立ち往生します。三室病院があって、西和消防署があって、恵王病院があると。周囲からも、いろんな救急車、あるいは場合によって消防車が出入りします。この道が2車線で渋滞する。本当はあり得ないことだと実は思います。何とかこれを4車線化を実現したいということで、斑鳩町と三郷町に話をさせていただきまして、この8月に3町の改良促進協議会という組織を立ち上げることができました。 いろいろ要望する中で、国の組織でありますけれども、奈良国道事務所のほうで、渋滞対策の専門部会という、1つはそういう検討の組織づくりをしていただきました。一歩前進だというふうに思っています。完成までには多分10年では足らないかもしれませんが、大和川に橋をかけ、JRをまたぎ、近鉄をまたぎという大工事だと思います。しかし、この実現なしに西和地域の発展はないと私は思っております。これは直轄事業であります。町がする事業ではありません。県の負担はありますけれども、国に何とか直轄事業としてやっていただかなきゃいかんということでありますので、連携をして県にもお願いして精力的にこれは推進していきたいというふうに思っております。 それから、やっぱり大和川の安全・安心が今後の10年の避けて通れない課題だと思っています。今年も結果として水害には見舞われましたけれども、避難準備情報も今年は発令せずに済みました。しかし、去年は初めて避難準備情報発令ということもあったわけであります。大和川につきましては、言うまでもなく、57災害からもう30年たつわけでありますけれども、その後のいろんな国を初めハード的な整備とともに、ソフトでの避難マニュアルとかいろんなことをやっているわけですけれども、やはり根本的な対策は必要だろうというふうに思っています。今、国では、安堵町、川西町、斑鳩町、ここに100万トンの直轄の遊水池をつくるべく、いろいろ地域との交渉に入っていただいています。これを何とか早く整備していただきたいと。これは下流の者として、ひとつお願いするだけしかないわけでありますけれども、何とか、57災害規模でも一応は耐えられるというふうに聞いています。この直轄遊水池の整備を急いでいただきたいと。 王寺町というところは、本当にお願いすることばっかりでありまして、なかなか直接することはできません。これは財政規模も権限も含めてですけれども、しかし、手をこまねいているわけにもいきませんので、お願いするところはしっかりとお願いして、肝心のところは肝心のところにやっていただくよう努力していきたいなというふうに思いますし、大和川については、前回ちょっと夢物語と言いながら言いましたけれども、亀の瀬です。ここが地震で崩れると、大和盆地はもう皆さんご案内のようにダム湖になります。それが破壊というか、ダム湖が破壊しますと、大阪平野に影響を及ぼすことが大であります。そういうことからしますと、何とかやはり、例えば地下河川を掘るとか、こういった抜本的な計画なりビジョンを持って、いろんなところにその提言をしていきたいというふうに思っているところでございます。 10年スパンでの大事なところはそういったところかなというふうに思うわけでありますけれども、もう少し当面重点的に実現したいことをあと触れさせていただきたいと思います。 これは、後ほどまた質問をいただくわけですけれども、(仮称)泉の広場公民館、地域の防災センターとしての整備、何とか、難しいかもしれませんが、急いで急いで29年度中に概成できれば、これが一番ありがたい。財源といいますか、起債の絡みもありますので、急ぐわけでありますけれども、この泉の広場、防災センター機能、これをできるだけ早く実現したいというふうに思っています。 それから、施設、箱物ということでいいますと、特別養護老人ホーム、何とか県のほうで認証いただきまして、畠田地区で50床の特別養護老人ホームに今着手していただいています。民間の福祉法人でこれは整備していただくわけですが、10床のショートステイとあわせて、単に1つの特別養護老人ホームをつくるというだけじゃなくて、県への申請でもお願いしたわけですけれども、1つは、今後の地域包括ケアシステムと言われますけれども、そういう全体の中のシステムの1つの安心拠点として、できるだけ開かれた機能を持たせたいと。例えば、訪問リハビリをやっていただくとか、地域との交流、イベントを開催していただくとか、そういう開かれた機能をぜひ備えていただきたいということで、その前提での認証であったと思いますので、これの具体化を図っていきたいなというふうに思います。 それから、大きくは観光振興対策です。先ほどの日本遺産の取り組みも1つでありますけれども、法隆寺世界遺産の法隆寺と信貴山と、あるいは地元の達磨寺なり、明神山なり、そういった観光資産を生かして、広域の周遊の観光をぜひ整備していきたいというふうに思っているところです。 総合戦略でも書いておりますけれども、産業振興あるいは雇用創出をしていかないと、単に支出ばっかり話をするわけにもいきませんので、しっかりとそういう産業基盤の整備も図っていきたいと。王寺町は、大きな企業を誘致するような立地のところはありません。しかし、周囲も含めて、観光産業という裾野の広い産業でもって、そこで消費を高めるといったことは十分可能性があるというふうに思っておりますので、こちらのほうにも力を入れていきたい。 あと、私の公約の中で、実はまだ緒についていない部分があります。休日、それから平日夜間の小児の救急体制、これは三室、西和医療センターにもお願いしているわけですけれども、これが1つ。それから、まちづくり条例も、これは住民主体の協働のまちづくりの基本となることでありますので、ぜひ議論を重ねて、まちづくり条例を制定していきたいと。防災、あるいは高齢者の見守り、子育て、それから環境も含めて、協働のまちづくりという基本的な考え方が必要だというふうに思っております。 長くなりましたが、100年先を見据えて、これをしっかりとイメージして、住民の皆さんと一緒にこういったビジョンをつくらせていただいて、一丸となって、ぜひ王寺ブランドといったものを構築していきたいと。芦屋に負けないブランドを形成できたらいいのかなと、そういうふうに思っております。 西和の拠点として、小さいまちですけれども、光り輝く地域とするために頑張っていきたいというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(楠本) 1番、北村議員。 ◆1番(北村) 1番、北村です。ご答弁ありがとうございます。 それでは、再質問に入らせていただきます。 ただ今の答弁で、町長が行ってこられました4年間の施策により、我がまちがどのように変わってきたか、自分なりの感触、考えとかを、述べてもらいました。それにあわせて、これから10年先を見据えた事業、ともにやっていくこと。それから、公約で上げながら、いろんな理由によって実現できなかった部分という形で、かなり詳しく説明していただきました。それを頭に置きながら、順次質問させてもらいます。 先ほども申し上げましたように、さまざまな分野での事業展開、ハード・ソフト両面におきながら、王寺町の総合戦略をベースにしながら、国の補助金、その時々の補助金をしっかりと獲得されながら進めてこられました。特に平成27年度の地方創生加速化交付金、この補助金につきましては、県でも第1位という獲得額、そして交付額の最大の8千万円という部分を獲得されて、いろんな分野でそれを利用されてきた。それから、28年度にもそれに続く推進交付金、そういう部分も利用しながら、先ほどちょっと言われました28年度の新規事業、特に観光部門の「1400年をタイムトラベル~太子ゆかりの里広域観光戦略」ということで、明神山の悠久の鐘でありますとか、案内板の設置でありますとか、昨日、点灯式が行われました久度大橋のイルミネーション、または葛下川遊歩道のイルミネーション。それから、観光プロモーションビデオ、これにつきましても、この前ちょうど私は火幡神社で会いました。本当に映画の撮影のように本格的なビデオを作製されておりました。これはすばらしいものができるんかなということで、非常に期待しております。 そこで、お伺いしたいんですけれども、総合戦略を基本としながら、さまざまな事業を展開されているわけなんですけれども、6月議会の質問でもさせていただきましたように、PDCAサイクルによって進行管理を行うと。次年度の施策立案、予算編成、時期的には今が予算編成の時期かなと思いますけれども、進行管理をどのようにされているか。28年度ももう4分の3が過ぎておりますので、その辺をちょっと聞かせていただけますか。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 総合戦略を策定させてもらって、今お示しいただきましたように交付金、やっぱり貴重な財源ですので、加速化というのは10分の10でいただいた。それから、今年の補正も含めて、実は2分の1という補助金なんですけれども、できるだけ活用したいということで申請もし、今、触れていただいたようなメニューで認証をいただいています。実は、PDCA、きちっと評価なり、当然していくわけなんですけれども、実は1つは、この総合戦略に登載している事業の具体の認定が、はっきり言いまして非常に内閣府として遅いんです。 第2次の内示も2週間ほど前だったんです。これは、本当は国のほうへ要望したい。この前、実はサミットのときに県の担当部長のほうにも苦言を呈させてもらったんですけれども、基本的に地方創生の事業というのは繰り越しがだめなんですよね。ですから、本当を言えば、十分な工期と検討、あるいは工期、そういったものが前提でないと、なかなか進捗を図っていくことが難しいんですけれども、実は2次の内示がたまたま2週間前だと。じゃ、あと4カ月でどうするねんというようなことも含めて、この前、サミットのときに、もう本当に県の部長に何とか言ってくれと言ったこともあったんですけれども。ただ、泣き言だけ言っているわけにもいきませんので、今、認証して計画をつくってやっている事業については、できるだけ実行するということが具体化するということに今精力をつぎ込んでいます。言葉はちょっとあれかもしれませんけれども、何とか年度末に間に合わせないと、不用で返還ということは避けたいものですから、今、一生懸命そういう意味では言ったら事業の執行に取り組んでいるというのが現実です。 その1つのあらわれとして、ビデオであるとか、あるいはイルミネーションであるとか、そのほかにも実は計画づくりもあります。明神山全体の計画づくり、これも1つの対象になっています。 今、振り返ってというか、なかなかチェックする段階には至っていないわけですけれども、とりあえず、もう今、一生懸命頑張って、内示をいただいたものについては、まずは具体化、消化を図るということに今全精力を傾けているという状況です。 ○議長(楠本) 1番、北村議員。 ◆1番(北村) 1番、北村です。ありがとうございます。 確かに、国の補正予算自体が年度末ということで、それにのっかってということになると、当然もう繰り越し前提という予算どりというわけなんで、1度繰り越しした事業については、それ以上の繰り越しができないのも事実なんです。 一番心配するのは、年度末に出てきた国の補正予算に対して、とにかく限られた期間の中でそれを充てていかないかん。どんな事業を充てていくかということで、前もって検討はされているんだろうと思いますけれども、慌てて事業効果をしっかりと確認しないでのせてしまうということも多々あるんかなと思いますので、その辺十分検討して、優先順位をしかりつけて、つけた事業の内容をしっかりまた町民の方にも説明していただいて、その辺をよろしくお願いします。それと、先ほどのPDCAサイクルも、時期が来たら、きちっと評価してもらうということでお願いします。 続いて質問させてもらいます。 総合戦略で今いろんな補助対象事業ということで展開されていますけれども、どの事業がどの補助金をいただいてされているのか。または、その補助率が先ほどのように100%か2分の1なのか。または、その裏で言う町の持ち出し部分の中で、どれがどれだけの起債の対象になるんか。それから、また、その辺の算入の分だったり、最終的には町費がどれだけであるのかという部分が非常にわかりづらいというのも事実なんです。事業の分野が多岐にわたっているというのもまとめにくいことかもしれませんけれども、できれば、それを一覧表にしまして、例えば加速化交付金については、こういう事業を充てました。それについての町の持ち出しはこれだけでしたというふうな一覧表というようなものは出してもらえますでしょうか。お願いします。 ○議長(楠本) 古川総務部長。 ◎番外(古川総務部長) 古川でございます。 今ご質問のありました補助金、確かにいろいろと名前が微妙に変わりながら補助金の名前がございまして、それを有効に今、活用させていただいているところでございますが、その分につきまして、事業はきちんと判明しておりますし、ちゃんと補正予算とかにも、そのたびに上げさせていただいていますので、簡単に整理させていただいたやつをまた議員のほうに提出させていただきたいと思います。 あと、この場でもわかりますので、簡単に申し上げさせていただきますと、まず先ほど話がありました地方創生加速化交付金ですが、これは去年の後半に国補正がありましたので、全額今年度の繰り越しになっております。これにつきましては、先ほども話がありました、テーマとしましては「1400年をタイムトラベル~太子ゆかりの里広域観光戦略」として、これは予算ベースでございますが、5,820万円。もう1つございまして、「すむ・奈良・ほっかつ!~移住プロジェクト~」としまして、これは2,500万円で、合わせて8,320万円、これは全額国の補助金が充当できます。 あと、今年度に入りまして、これも先ほどお話がありましたが、今年度は、まず地方創生推進交付金というのが新設されまして、これにつきましては補助率は2分の1でございます。1次申請と2次申請をさせていただいたわけでございますが、1次申請で「奈良県西のゲートウェイ~太子ゆかりの里賑わい創出プロジェクト」といたしまして、これが3,500万円。続きまして、2次申請のほうで、今回の補正にも一部上げさせていただいておりますが、「王寺町子育てママ応援プロジェクト」といたしまして160万円、もう1つ、「万葉ロマンの地を巡る観光ルート整備事業」といたしまして、これは大阪府の柏原市も含めまして2市2町で共同で連携してやる事業ですが、これが200万円、合わせて360万円でございます。あと、今年度、さらに途中にハード整備を対象としました地方創生拠点整備交付金という、ハードの事業が主に活用できる部分も新たに創設されまして、これにつきましては補助率2分の1で、さらに残り2分の1は補助予算債、町債を充当できる分で交付税が50%算入できるものです。これにつきましては、事業としまして、今、先ほど申し上げました子育てママ応援プロジェクトの中心メイン事業といたしまして、今回補正でもテレワーク施設整備事業で7千万円上げさせていただいております。 今申し上げたやつを一旦集計いたしますと、今、予算では補助金を活用いたしまして計1億9,180万円でございます。そのうち国の補助金が1億3,750万円、約7割でございます。あと町債が3,500万円、残りの1,930万円が一般財源という形になります。 以上でございます。 ○議長(楠本) 1番、北村議員。 ◆1番(北村) ありがとうございます。大体わかりました。ちょっとまた後でまとめて。 聞かせてもらいますと、全体の7割が補助金、1億9千万の事業のうち、1億3千万幾らかが補助、あと起債と、ほんで1,930万円が町費ということですね。また事業名は詳しく、たくさんあると思いますので、一覧表でぜひとも私だけじゃなくて全議員に示していただきたいと思います。ありがとうございます。 それから、先ほど町長のほうから、今度は町制100周年という部分で大きく4つ思いを聞かせていただきました。その中で、まずは一番に上げられたのは、教育のまち王寺、教育のまちづくり王寺ということで、その辺、今回、義務教育学校のタウンミーティングだったんですけれども、教育づくりという特に強調した形が受け取れましたので、その辺の思いをもう一度ちょっとお願いしたいなと思います。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 重複する部分があるかもしれませんが、動機的なものでいえば、私ら我々はみんなそうかもしれませんが、王寺小学校の卒業生、母校でありますけれども、一番古いのが昭和34年だったと思うんですけれども、私が在学中にできた、あるいは1年生か2年生ぐらいのときにできた校舎が、五十何年たって今まだ使われているということ。先般いろいろ視察もさせていただきましたけれども、本当にいろんなところで壁が落ちていたりとか、それ以外にも当然、水回り、トイレ云々、本当に子どもたちにとって、これははっきり言いまして、申しわけないなという思いをしました。 やはり学ぶ環境をつくるというのが、施設あるいは設備、そういうハード的な面ですけれども、これは我々行政、特に町長部局の一番の責任だというふうに思います。 そういうことがあって、王中自身も50年以上の施設もあって、非常に古いと。もともとさかのぼりますと、耐震というものをやったわけですけれども、希望だけでいえば、本当は耐震をするときに将来の施設のあり方というものを、老朽しているのは目に見えているわけですから、やはり構想すべきであったんだろうなというふうなことも思いました。 しかし、過去は過去として、これを何とか一刻も早く、責任として、このハード、環境整備をまずするべきじゃないかというふうに思っておったわけですが、そういったハード整備に着手するときに、皆さんご案内のように、今年の4月から、いろんな検討結果、検討の経緯を含めて、義務教育学校という9年一貫の制度が、学校教育法の改正とか、そういったことで制度化された。いろいろ勉強させていただきますと、既に先行している例も少なからずあると。100%ということは、決してもちろんあるわけはないわけですけれども、非常にメリットが大きい。 王寺町は、ありがたいことにといいますか、決してゼロではないですけれども、ほかの県あるいは市町村に比べたら、いわゆる中1ギャップと言われる事例が少ないということはあります。しかし、そういう課題をはらんでいるのは間違いないわけでありまして、それから、やはり子どもたちの一人一人まではいきませんけれども、子どもたちの成長に合わせて、それに合ったようなカリキュラム編成、4・3・2だとか、いろんな考え方はありますけれども、弾力的に学年、カリキュラム編成が組めるというメリットとか、そういったことを総合的に見れば、ここを合わせわざというと語弊あるかもしれませんけれども、喫緊の課題としての施設整備、それと将来のことを見越した制度としての義務教育学校の活用といったこと、これはあわせてやることが大事なんだろうということで、今、決して拙速だとは思っておりませんけれども、いろんな方のご意見も聞きながら、できるだけ早く成果を出したいという思いでやっているということでございます。 最近、ちょっとまた新聞なりを拝見していますと、五條高校とか、あるいは実は吉野でも検討されています。これは、こう言うと失礼ですけれども、単に児童生徒の減少に伴って統合するというだけじゃなくて、王寺町はそういう意味では減少に伴う統合ということは念頭に全く置いておりません。 ただし、現状は今後は推移していくのは事実です。ふえません。減るけれども、そんなに減りません。そういう前提の中で、王寺の地域の特性も踏まえた上で、どういう合理的な学区あるいは学校の仕組みが必要かということでもって、今、提案させてもらっている義務教育学校をご理解を得てできるだけ早く具体化したい。こういう思いということでございます。 ○議長(楠本) 1番、北村議員。 ◆1番(北村) 1番、北村です。 ありがとうございます。町長の教育のまちづくりという部分の熱い思いを聞かせていただきました。やはり学校教育の環境整備、それは施設、ハードもソフトも含めまして、きちっと整えることによって、これからの未来を担う子どもたちが育っていくのかなという部分をかなり心に思われているんかなと思いました。 先ほど、10年、20年、30年先の大きな話も中にはございましたけれども、やはり教育づくり、そしてJR王寺駅前、プラス畠田駅前、それから幹線道路のネットワークの整備、そして大和川の治水対策、これにつきましては30キロあるトンネル河川をつくろうという大きな夢もございます。やはり、これから10年、20年、30年、それ以上かかるかもわかりませんけれども、公約である4本の柱となる施策、ふるさと王寺のまちづくりビジョンを基本として、奈良県とのまちづくり連携協定、さらには周辺の町や市との広域連携を図りながら、以前にも言われましたように、小さくともきらりと輝くまち王寺を目指して、今後もまちのために豊かな経験と知識、行動力で我がまち王寺のために頑張っていただきたいと思います。 ただ、つけ加えるとすれば、事業の進捗、私に言わせてみれば、かなり早いスピードでいっていますので、町民の方々に事業の内容、目的、その辺をしっかりと詳しく説明していってほしいなとつけ加えまして、私からの質問を終わらせていただきます。 ありがとうございます。 ○議長(楠本) これをもちまして、北村議員の一般質問を終了します。 次に、2番、嶋内議員、登壇の上、質問を願います。 ◆2番(嶋内) 2番、嶋内です。(発言の挙手) ○議長(楠本) 2番、嶋内議員。 ◆2番(嶋内) 登壇 議長のお許しを得ましたので、私から質問させていただきます。 先ほど北村議員もおっしゃっておられますけれども、先月、奈良県もちょっと体に感じるような地震が起きたということで、これも日本列島、大きな地震が多々起こっております。奈良県のほうもいつ起こるかわからないということで、それに備えてやっていかなあかんのかなと思っておる次第でございます。 それでは、質問に移らせていただきます。本町における災害予防訓練の取り組みと今後の防災フォーラムの予定についてでございます。 2016年の防災フォーラムは、防災システム研究所の山村武彦所長の町民に防災意識を高めてもらうという話は、大変ためになったことと思います。 大切なことは、やはり命を守ることを優先するのが防災の本質であるということです。まずは自助、近助、共助、でつくる防災に強いまちづくりであること。毎年行っている防災訓練は災害後の対処訓練であるということです。災害後の訓練も必要でありますが、火を出さない、閉じ込められない、安全な家に住むなどの災害予防訓練が大切だと思っております。 まず、一番大切なのは、やはり自分の命は自分で守るということであります。今後、住民の皆様の災害予防訓練への取り組みをどのように考えておられるのか。また、今後の防災フォーラムの予定はあるのかどうか、お尋ね申し上げます。よろしくお願いします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 嶋内議員のほうから、本町におけます災害予防訓練の取り組みと今後の防災フォーラムの予定ということでご質問をいただきました。 まず、防災訓練、全体の取り組みということでございます。全体像を先にお話をさせていただきたいんですが、まずは町主催によりまして平成25年度から本格的に防災訓練を実施しております。地域の実情に合わせまして、水害あるいは地震、あるいは土砂災害、こういった災害種別を想定いたしまして、避難行動の違いについて周知を図っているということでございます。 具体的には、25年度には大型地震を想定した総合防災訓練ということで、畠田、美しケ丘地区を対象に南中学校で行いました。26年度には、水害を想定した避難訓練ということで、久度地区を対象に久度の第2雨水貯留池で実施をいたしました。また、27年度は、水害と土砂災害を想定した訓練ということで、舟戸、葛下、王寺地区を対象に王寺北小学校で実施をしました。今年度、28年度につきましては、地震を想定した避難訓練ということで、王寺小学校を避難場所としております本町地区を対象として、これは今度の年明けの3月に実施するべく準備をしているところでございます。 町主催以外でも、自主防災会の皆さん方や、あるいは地域の避難所単位で、自主的な避難所の開設訓練でありますとか、炊き出し訓練等が行われていまして、その際には町のほうからも訓練に出向かせていただいて、防災についての必要な説明等を行っているところでありまして、住民の皆さんの防災意識が非常に向上が図れているんではないかというふうには考えているところでございます。 あわせまして、防災フォーラムですけれども、フォーラムについては26年度から実施しておりまして、2回目は今年3月に先ほどお触れいただきましたように地域交流センターで開催したわけでありますけれども、非常に好評だったということで、内容をもう一度紹介させていただきますと、これについては美しケ丘の自主防災会の事例発表をしていただきました。それと防災講演会という2部構成で行いました。その講演会でありますけれども、これもご紹介いただきましたけれども、防災システム研究所の山村武彦氏の講演でございました。津波による被災現場の実写映像でありますとか、地震の瞬間におけるコンビニ店員さんの行動の映像とか、臨場感あふれる内容であったということもありまして、300名参加いただきましたけれども、大いに防災意識を高めていただいたんではないかというふうに考えているところです。 また、山村氏は講演の中でスマート防災ということを推奨されておりました。命を守ることを優先するスマート防災ということでございますけれども、これも嶋内議員お述べになりましたように災害後の対処訓練といったような、これは決して形式訓練とは言いませんけれども、そういった訓練だけじゃなくて、予防訓練のような現実的かつ実践的な訓練を優先していくことだというふうに述べられております。 このスマート防災の観点からしますと、一般的に行われている防災訓練には大切な訓練が抜けているということでありまして、具体的に申し上げますと、1つ、火を消す訓練の前に火を出さない訓練、これもお述べになりましたが、避難の前に災害から命を守る訓練、例えば地震の揺れがおさまればガスの元栓を切るという習慣、地震後は電気ブレーカーを切って避難するという動き、3つ目、余裕があれば電気器具のコンセントを全て抜いて避難する、こういった具体的な行動であろうというふうに思います。 また、2つ目、閉じ込められた人を助ける訓練の前に閉じ込められないようにする訓練ということで、安全ゾーンといいますか、例えば家の中であれば玄関といったところ、こういったところをきちっと設定しておくこと、それから、いざというときに避難路の確保をちゃんと認識しておくこと等があろうかというふうに思います。 3つ目、警報や避難勧告を待って避難するのではなく、各自が判断して行動するような早期自主避難訓練、こういったような災害予防訓練が実のある予防訓練に該当するんだろうというふうに思います。 ただし、こういった予防訓練は結果として、やっぱり自助といったところで、決して他人から言われてどうのということではなくて、自助の範疇で実施しなければならない訓練でありますので、やはり瞬時に適切な行動をとれるという意識づけといいますか、そういったものが最後は大事なんだろうというふうに思っています。 この予防訓練でありますけれども、県のほうで見させていただきますと、県は26年4月に奈良県地域防災活動推進条例を制定され、7月9日を奈良県地震防災の日というふうに定めておられまして、同日に県内一斉のいわゆるシェイクアウト訓練、すなわち1分間の安全確保行動といったものが実施されております。このときには、行政機関はもとより学校、民間、自治会にも呼びかけが行われて、一斉で取り組みが行われているわけでありますが、これは事前に参加登録を行います。当日に地震防災訓練アプリといったものを活用いたしまして、まずは頭を低く、頭を守って動かない、こういった一連の安全確保運動を一斉にやろうということであるというふうに承知しています。 王寺町役場におきましては、27年度のシェイクアウト訓練には参加をしております。緊急地震速報を庁舎内に放送しまして、緊急時の窓口対応でありますとか個人の身を守る訓練を行ったところであります。 なお、28年度、今年度はどうかということなんですけれども、実は7月9日、地震防災の日が土曜日でございました。そして、7月11日開催となったわけでありますけれども、これがまた参議院議員選挙の翌日でございまして、実はちょっと諸般のいろんな準備とか、そういったことが重なったために、今年は参加することができませんでした。 今後は、王寺町の情報ツールとしての安全安心メールを活用して、住民の皆さんを対象にした独自の災害予防訓練といったものをぜひ盛り込んで、このシェイクアウトも実施していきたいというふうに思っています。 繰り返しになるかもしれませんが、内容をもう少し紹介させていただきますと、災害が突発的に起こると、人間の行動パターンのうちで75%はどうもショック状態になるということのようでございます。落ちついて行動できる人は約1割、10%、取り乱す人が15%、固まる人が75%と、こういうことのようでございます。 自分で走っているつもりでも、結局、足が動いていない、歩いている状態だと。こういったものもこの前の津波の絵で見られたこともあるかもしれません。凍りつき症候群と言われるようでございますけれども、この症候群にならないように、地震で小さな揺れを感じたときとか、あるいは緊急地震速報が鳴った場合に、瞬時に安全ゾーンに身を移す。あるいは、閉じ込められないための避難路を確保する。こういう基本的な行動を瞬時にとれるように、この辺を目的にしまして、ぜひ今後とも住民の皆さんの意識づけを行っていければなというふうに思っているところでございます。 実は今、一番力を入れているのが、今申し上げました情報としての王寺町安全安心メールであります。ご案内のように、今、11月末現在で2,780人の登録人員となっています。将来的に、1世帯1名、9,000人、9,000件の登録を目指しているところであります。広報紙等を通じて周知啓発もやるわけでありますけれども、ぜひ皆さん方にもご理解、ご協力を得て登録数をふやしていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、これらの訓練以外のことで申し上げさせていただきますと、訓練以外の災害予防として、町では27年12月に地震、水害、土砂災害を1冊にまとめました王寺町ハザードマップを全戸配布させていただきました。その中でも事前の備えとして、被害を防ぐポイント、家の中や周囲の安全確認、あるいは地震が起こったらというときの発生時の行動、それから非常時の持ち出し品、備蓄品等の掲載をしております。 内容について、地区自治連合会のほうへ出向きまして説明会も行わせていただいているところでございます。今まで5地区で実施をいたしております。これ以外にも、いろいろご要望がございましたら、出向いて内容の説明をさせていただきたいというふうに思っております。 また、今年、熊本地震がございました。その中で、木造住宅被害ということが、やはりどうしても目につきました。そういったことから、町としまして、28年10月、この10月から、これまでの木造住宅の耐震診断の支援、これは、ただといいますか、自己負担なしでほぼ1軒5万程度でございますが、これは事業者へ委託ということで地震の診断をやってきたわけでありますけれども、これに加えまして、耐震改修工事、実際の工事の補助制度の拡充も図らせていただいています。プラス、4畳半とか、そういう小さな耐震シェルターの設置工事の補助制度も創設したところです。 補助制度をもう少し具体的に言いますと、今まで23%の補助率であったものを3分の1、33%に引き上げるとともに、限度額も50万から、これは3年間だったですかね、期限つきですけれども、倍の100万円まで補助しようと。ぜひ、熊本地震、こういったときに身を守るためのハード整備も進めていただきたいというふうに思っているところでございます。 また、ソフト面といたしましても、この11月5日、大震災に備えて住まいの講演会と相談会と題しまして、ちょっと日がいろいろ講演会とかとダブったということもございますが、そういうフォーラムも開催しました。こういったことも引き続き開催をさせていただければなというふうに思っております。 最後になりましたが、今年度の防災フォーラムですが、今、実はちょっとおった候補との日程調整とか、いろんなことがございまして、今まだ最終決定させていただいておりませんが、年度中には開催を予定しておりますので、今、鋭意人選あるいは日程の調整を進めておりますもので、決まり次第、広報を通じて周知をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。 私からは以上です。 ○議長(楠本) 2番、嶋内議員。 ◆2番(嶋内) 2番、嶋内です。いろいろと訓練を25年から28年にやっていただきましたけれども、先ほども町長がおっしゃっておられましたように、災害は何が起こるか発生時はわからないということで、優先順位というのは助け合いということが肝心であるということ、そのほかいろいろと先ほどおっしゃっておられました。 これから、どのように住民の方々にこういう災害が起きる前のことを伝えていくか、そういうことをやっていただけたらなと思うんですけれども、今まで西和消防の署員さんが、11月9日、防災の日から何日間、お年寄りのひとり暮らしを回って、いろいろなことを見届けるかというか、そういうようなお話をされておられましたけれども。消防委員会のときに消防主任から少し聞かせていただきましたけれども、今後、西和消防は、何か奈良県のあれになっておりますので、来年から回らないというようなことを聞いたということで、そこで、今、女性消防団ですか、あれが今、約2年半ぐらいになっていますかな、そこで女性消防団の方々にそういう活動をやっていただけたら、お年寄りも安心して暮らしていけるんじゃないかと思っております。 そういうことで、女性消防団も今何をされているかというのはちょっと把握できておりませんけれども、そういう面で活躍していただけたら、いろんな面で住民の皆さんも安心して暮らしていけるんじゃないかと思います。 今、各分団で第2日曜日に点検などをされております。そこで、女性消防団のほうも各月にそういうような訪問を、ひとり暮らしじゃなしに、お年寄りが2人暮らしのところも訪問していただいて、いろんな面で、火災が起こらんとか、家具の転倒なんかもそういうときにやっていただけたらなと。転倒の補助をこうしたらいいですよというような形をとっていただいたらありがたいなと思っております。 今後、そのような形で、いろいろと町のほうでは考えていただいていると思いますが、女性消防団のこともなんですけれども、王寺町に防災士の方も結構おられます。そういう方もまたいろんな面で勉強していただいて、一度、昨年ですか、防災士の方に集まっていただいて、いろんな意見交換をしていただきました。それから、防災士のほうでは何もこういう声はかかっておりません。そういうことで、できたら防災士会も設立していただいたらどうかと。今現在、近隣では広陵町と葛城市が防災士会をつくっておられるようでございます。また町長のほうもそういう面でお考えいただけたらなと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(楠本) 答弁要りますか。要望でよろしいの。 ◆2番(嶋内) 女性消防団のやり方ですね、そういうものがありましたら、またよろしくお願いします。 ○議長(楠本) 古川総務部長。 ◎番外(古川総務部長) 古川でございます。女性消防団につきまして、活用ということで、現況を加えまして説明させていただきます。 もう御存じかと思いますが、女性消防団、町内で現在7名の方がおられます。まだまだ増やしていかないといけないと思いますが、年齢でいいますと20歳から47歳まで様々でございまして、職業も、町職員もおりますし、医療従事されている方も2名おられます。また、保育士さんも1名おられます。そういった方々は、特に医療とか保育とかに携わっていただいておりましたら、今後、今、議員お述べの高齢者の家を回るとかというときに、日ごろの経験を生かして説明できたり、いろいろと防災について説明できるかと思いますので、そういったものはちょっと前向きに、今、全然そこまでまだ至っておりませんが、考えさせていただきたいと考えております。 あと、状況でございますと、今年、その7名のうち2名の方が、1月ですが、応急手当の普及員の資格を取得されました。これを取得すると、今後、救命講習の指導員にもなることができますし、今後、この資格を取得したノウハウを生かしていただいて、今も自治会やいろんなところで防災訓練等にも参加はいただいているところでございますが、そういった防災訓練に出向いた際には、応急手当だとかAEDの救命救急の指導とか、そういった具体的な手当をいろいろする分につきましても、ちょっと教えていただくということをしてもらいたいなとは考えております。 その辺、ちょっとまだまだ十分、今、現状では活用し切れていないかもわかりませんが、これから町のほうもいろいろできることは考えまして、女性消防団の方と協力してやっていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(楠本) 2番、嶋内議員。 ◆2番(嶋内) 2番、嶋内です。いろいろと考えていただいていることと思います。ありがとうございます。 先ほどちょっと申し忘れましたけれども、今、消防主任が、いろいろなところで、いろんなことを住民の皆様に伝えていっていただいております。 そういう方がだんだん、こんなん言うたらあれですけれども、上に上がって行かれたら、そういう勉強される方、これから職員の方も防災士という、免許証と言うたらあれやけれども、そういうものを若い方が取っていただいて、防災に関して力をつけていただくというような形をまたとっていただきたいと思います。 以上です。ありがとうございます。 ○議長(楠本) これをもちまして、嶋内議員の一般質問を終了します。 休憩します。再開時間は11時35分でございます。よろしくお願いします。     休憩 午前11時28分     再開 午前11時35分 ○議長(楠本) 休憩を閉じて再開いたします。 次に、4番、大久保議員、登壇の上、質問を願います。 ◆4番(大久保) 登壇 4番、大久保です。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、1問質問させていただきます。 (仮称)泉の広場防災センターに「非常用浄化槽」を設置することについて行います。 非常用浄化槽とは、地震発生時、下水道管が破裂しても水洗トイレが安心して使えるという設備です。首都圏の広域防災拠点で採用され、それに続き、平成24年4月に堺泉北港広域防災拠点の近畿圏臨海防災センターに設置されました。 また、平成28年3月に竣工しました近隣の大和高田市市民交流センターでは、近年発生が予測される南海トラフ大地震に備え、トイレと下水道管の間に切り替えますを設け、排水を別の水路に導く非常用浄化槽を設置されました。 大和高田市役所さんに伺ったところ、同センターの総建築費はおよそ13億円で、そのうち浄化槽は約900万円、処理能力は、サイズは書いてありますけれども、60人槽です。これの1日の処理能力は、1人の使用水量を200リットルとして、1日の処理能力は水12トンです。非常用浄化槽を設置することで、汚水がその場で処理され、近くの河川や水路、また側溝に放流でき、しかも放流水量は下水道とほぼ同じで、水環境に与える影響も少なくなります。 トイレ洗浄水は、地下に設けた雨水貯留槽140立米の水を利用するとのことです。 合わせて、おおよそ4,300万でありますが、耐震性の貯水槽約40立米、近隣の避難者の約3日分の水槽も設置されました。 テレビでよく言われています林先生の「今がチャンス」ですということで、そこで町長に非常用浄化槽の設置につき考えをお伺いいたします。ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 大久保議員のほうから、非常用の浄化槽を、仮称でありますけれども、泉の広場防災センターに設置したらどうかというお尋ねでございます。 今お触れいただきましたが、非常用浄化槽の仕組みとしまして、下水道管でありますとか給水管が地震等で被災した場合でも雨水貯留槽の水を使ってトイレを洗浄し、そして公共下水道への排水管の途中で非常用の浄化槽に配管を切り替えて汚水を浄化し、そして側溝とか河川に放流できるシステムということでございます。 今お触れいただきました大和高田市の市民交流センターの建設の経緯といったものを我々のほうでも少し調べさせていただくというか、ちょっと聞かせていただきました。この市民交流センター、旧の高田のニチイですかね、片塩町にあるというふうに思います。この交流センターの建設に当たりまして、市のほうでは土質調査を実施された結果、その地域というのが軟弱地盤であったというのが1つございます。県のほうで公表している第2次奈良県地震被害想定調査報告書の中の液状化危険度の分布図におきましては、分類として、液状化する可能性がある、あるいは液状化の危険度が高い、こういった分類にされる区域であったということから、上下水道管が地震時に破損する危険性があるために、非常用浄化槽と雨水貯留槽、そして耐震性の貯水槽を設置されたものというふうに考えております。あるいは、そういうふうに伺っております。 また、浄化槽の規模でございますけれども、この交流センターは一時避難所として利用されるために、地域住民の避難所として最大3日間に限定され、60人槽とされたということでございまして、それにまた見合う140立米の雨水貯留槽と40立米の耐震性の貯水槽を設置されたということでございます。お述べのとおりかと思います。 こういったことにつきまして、県の防災統括室のほうで、それのいきさつといいますか、状況を確認しました。そうしたところ、県の施設では非常用浄化槽を設置している例は実はございません。それからまた、県下の市町村でも設置は大和高田市のみということでございます。 それで、王寺町の場合でございますけれども、地盤の状況ということで申し上げますと、地盤の状況の分析結果からしますと、先ほど申しました第2次奈良県地震被害想定調査報告書の分類の中で、液状化危険度分布図の中におきましては、泉の広場周辺は、液状化の危険度はかなり低い、あるいは低い地域に分類されています。PLが5以下ということで、かなり低い、または低いという範疇に入っているということを承知しているところでございます。 次に、下水道管についてでございますけれども、王寺町では、平成5年度より、いわゆる塩化ビニル管を使用しています。地震の種類によりまして被害状況は変化するわけでありますけれども、過去の大震災で震度7を記録しました阪神・淡路大震災でありますとか、あるいはまた東日本大震災における下水道管、塩ビ管でございますが、この被害調査の特徴としましては、管体そのものの損傷は少なく、軟弱地盤による勾配不良と呼ばれるもの、これは逆勾配であるとか管が上下にたわむ状態になったということがほとんどであったということのようでございます。 勾配不良が発生している管路でありましても、塩化ビニル管の場合は、ある程度たわむという素材でございますので、接合部の離脱とか損傷は極めて少なかったということのようでございます。 また、奈良県の流域下水道の安全性について、流域下水道ですけれども、これについて確認いたしましたところも、破損するおそれはないというふうに伺っております。 次に、設置費用でございますけれども、町の泉の広場公民館は指定避難所に指定させていただいています。これは、一定期間滞在して避難生活を送る場所でございますので、今、避難者数を1,000人と想定しておりますことから、1,000人槽の非常用浄化槽を仮に設置するといたした場合は、設置費用は約1億余り必要となります。 以上のことから総合的に判断をした場合、王寺町の場合に上下水道管が破損する確率はかなり低い。あわせて、非常用の浄化槽を設置する費用もかなり高額になるということも含めて考えますと、非常用浄化槽は、町の場合、設置しない方向で進めることといたしたいというふうに考えております。 なお、被災直後、王寺町の下水道施設に甚大な被害が発生して下水道管が使用できないといったときには、仮設トイレにより対応することとなりますが、仮設トイレにつきましては、今、町内のマツシタさんと災害協定を締結しておりまして、これで提供を受けるということを予定しているところでございます。 私からは以上です。 ○議長(楠本) 4番、大久保議員。 ◆4番(大久保) 4番、大久保です。 泉の広場の公民館の場所なんですけれども、私も王寺に来て三十数年になりますけれども、昔あそこは池であったということですね。その池の下流のほうの方のところでは、結構水が湧いておるというのを住民の方から伺っております。 そして、東日本大震災の折には、下水道管の仮復旧というのが、もちろん都道府県で違いますけれども、平均34日かかっております。これまでの対策というのは、まず電気、ガス、上水道といったライフラインの復旧が大きなテーマになっております。また、災害時のトイレといえば、仮設トイレが一般的で、これもよくわかります。しかし、仮設トイレは人の集まる場所から離れた暗がりに設置される場合が非常に多いです。被災地では、夜間のトイレを我慢する女性や子ども、また高齢者や障がい者には利用がしにくい。トイレを我慢するということは、健康面、精神衛生面にも負担をかけ、悪い影響が起こります。 そういう意味におきまして、地震というものは本当に想定外で起こっております。熊本においても大きな問題が出ております。それと、今年の平成28年度第2次の国の補正予算なんですけれども、10月11日に参議院本会議で浄化槽分野で約10億円の予算が提示されております。そして、翌日、10月12日に内示された中で、奈良県においては、浄化槽関連では大淀町、また五條市、山添村、御杖村というところが内示を受けております。 そんな中で、大淀町におきましては、私が今提案しておる浄化槽で予算をいただいておるようです。そしてまた、よその県ですけれども、大分県の大分市においても同じくこういう浄化槽を申請して内示を受けておると。そういう意味におきまして、町長のおっしゃっているのもよくわかるんですけれども、地下に埋めるということで大変だし、もちろん60人槽で全部いけるかと。それで、また、私も思ったんですけれども、1日に1人が200リットル、すなわち200キロですよね、これだけ水を使うかなというと、実際はもっと多くの方が使えると思うんですけれども、メーカーさんにもちょっと調べましたら、1,000人が使えるような浄化槽は今現在ないようですね。だから、そういう中で一番大きいのでも150人槽ですか、その程度なんですけれども、やはりこの建設に合わせてなさるか。 ただ、大淀町は、この予算からいきましたら、もうちょっと小さい形の浄化槽のようです。これは金額からいって想像しているんですけれども、そういう意味におきまして、改めて工事をやるというのも大変なことだし、東京の豊洲ではありませんけれども、なってから、あんじゃらこんじゃら今やっておりますが、やはりこういう設備は備えあれば憂いなしで使わないのが一番ですけれども、ぜひともその点再度考え方を変更していただけないだろうかと思うので、町長、いかがなものでしょうか。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 今、先ほど申し上げた情報なり考え方と結果的に繰り返しになります。 確かに今、泉の広場の場所は、過去ため池であったということは承知しておりますけれども、県のほうの第2次液状化危険度分布図からしますと、先ほど言いましたようにPL値で0.5以下ということでございますので、それ以上、特に危険度ということが今のところ予測されることがないものですから、そうしますと、おっしゃるように今しかということは当然よくわかるわけですけれども、この非常用の浄化槽に1億プラスアルファの投資が、本当に合理的というか、費用対効果で合っているのかどうかということからしますと、やはり先ほどの申しましたように塩ビのことでありますとか、あるいは1,000人分に対して、どこかで対処といいますか、マンホールトイレも一応準備はしていますけれども、そういったことの中で今は対応できるというふうに思っているところです。 やはり管路がいかれると結果として浄化できなくなるわけですから、そこで非常用ということになってくると思うんですけれども、管路の安全性が担保される限りは、今1億の投資というのは多少課題になるのかなというのが今の考え方であります。 以上です。 ○議長(楠本) 4番、大久保議員。 ◆4番(大久保) 4番、大久保です。 町長のおっしゃっていることもよくわかりますし、費用対効果も十二分に理解はできますけれども、王寺町の安心・安全という面において、あくまで要望の1つとしてお伝えしたいと思いますので、もし予算が許すならば、1億使わなくても、もうちょっと小さいやつでも結構ですから、つくっていただければ幸いかなと考えております。 以上、ひとつよろしく要望としてお願いいたします。 ○議長(楠本) これをもちまして、大久保議員の一般質問を終了します。 休憩します。再開時間は1時とします。     休憩 午前11時51分     再開 午後1時00分 ○議長(楠本) 休憩を閉じて再開させていただきます。 次に、7番、松岡議員、登壇の上、質問を願います。 ◆7番(松岡) はい、7番、松岡です。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、7番。 ◆7番(松岡) 登壇 ただ今、議長のお許しをいただきまして、一般質問を1問させていただきます。 6月議会、9月議会、今回議会も大和川に関連する質問でございます。固執しているわけではございませんが、大和川に愛着を持っております。これも年齢のせいかなと思っております。 年齢のことでちょっと、先月11月に誕生日を迎えまして、役場のほうから封書で何か送っていただきまして、中を見てみますと黄色いカードが入っておりました。何かなと思ったら介護保険被保険者証でございます。こんなカードをいただくような年齢になったんかなと思っております。まだ厚みがありましたので、見てみますと、おまけに納付書まで入っておりました。納付期限を過ぎたら金融機関で払い込みできないということでございますので、もう即刻払わせていただきました。これは年金から天引きしていただけるものかと思っておりましたが、来年10月から年金から引いてもらえるようでございますので、よろしくお願いいたします。 余談はさておきまして、本題に入りたいと思います。よろしくお願いいたします。 大和川の遊歩道整備や植栽整備などにより、本町の大和川整備はウオーキングやジョギングに適した親水空間となり、またロケーションもよく、人々の癒やしの場所にもなってきております。今後、さらに多くの方々が訪れ、利用者の増加が考えられることから、ジョギングルートだけでなく、その周辺も安全で美しく良好な状態に保つことが望ましいと考えております。 特に、ジョギングルート周辺の河川敷や堤防道路の除草・美化は安全面や景観面で大切と考えております。特に堤防道路は、車両などの往来もあり、雑草が生い茂ってしまうと、道幅が狭くなり、見通しも悪くなることから、利用者にとっては大変危険です。また、ジョギングルート周辺が雑草で繁茂していると景観を損ねます。 今後、利用者の増加が予想される中、周辺の景観美化と利用者の安全確保は管理者の責務であると考えております。そこで、河川敷及び堤防道路の除草計画についてをお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 松岡議員のほうから、大和川の河川敷及び堤防の除草計画についてということでのご質問でございます。 大和川の河川敷及び堤防の除草等に係る管理区分につきましては、まず河川敷は、大和川ふれあい広場として町が占用許可を受けまして遊具とか植栽、遊歩道などを整備している区域内につきましては、王寺町で管理する区分ということとなっております。 また、河川敷における王寺町が占用許可をとっている部分の除草につきましては、毎年シルバー人材センターへ委託して計画的に行うことというふうにしております。大体実績で見ますと、除草作業の日数ですけれども、これはトラクターによる除草ということでございます。27年度、昨年度の場合で延べ83日と、時期によって異なりますけれども、月平均7回ぐらい。今年度、28年度のこれは10月末まででございますけれども、延べ60日、これも月8.5回、こういう回数でもってトラクター除草を行っているということでございます。 また、公園や遊歩道の周囲など町の占用区域外でありましても、公園等の使用に利用を来すことがないように町において除草作業を行っているというのが実情でございます。 次に、堤防の除草につきましては、堤防ののり面部分は国である大和川管理事務所が管理されている箇所であることから、河川事務所が毎年2回、これは不定期ですけれども、大体6月9月ごろ、計画的に上流から下流にかけまして除草作業は行われているというのが実情でございます。 ただ、堤防道路は、これは町道として占用させてもらっている部分ですので、道路肩から両側1メートル部分につきましては管理区分として王寺町が除草することとされております。このため、大和川河川事務所の除草作業に合わせまして、毎年2回、王寺町から同じ業者に発注を行って統合して一緒になって除草しているということでございます。 ところで、本年の9月下旬でございますけれども、台風なり長雨が続いたために河川事務所による除草作業が全体的におくれました。このため、明治橋上流及び下流付近を中心に堤防道路で草が覆いかぶさりまして、車あるいは歩行者の安全と景観を損ねることになったというふうに聞いております。このため、大和川河川事務所に作業計画の変更を依頼いたしまして、河合町、斑鳩町付近の上流部分での作業を一応残したままで、本町での除草作業を優先していただいて、9月末までに除草を完了していたという光景があったというふうに聞いております。 また、このような王寺町や大和川河川事務所による定期的な除草作業に加えまして、河川愛護月間などでの町内一斉のクリーンキャンペーンでありますとか、また住民の皆さんによるCCC活動、あるいは職員のボランティア活動によりまして、こういったもの、官民一体となって、あるいは協力して、付着ごみの撤去でありますとか雑木の伐採を初めとする清掃美化活動に取り組んでいるということは、ご案内のとおりかというふうに思っております。 なお、ゴムチップ舗装を行いました遊歩道についてでありますけれども、台風など豪雨によりまして河川敷が浸水した場合には、土砂の除却を町内の土木業者に発注しております。これは、ホースの水圧の調整でありますとか専門的な技術が必要ということで、専門業者のほうに発注をいたしております。ただし、付着ごみの除却につきましては町の職員によって実施するなど、全体として美しい河川環境の維持管理に努めているところでございます。 さらに、ゴムチップの歩道なんですけれども、この舗装のへり、ふち付近に雑草が生い茂りますと、除草作業に手間がかかるということから、遊歩道としての快適な利用効果を維持するためにも、ここは手刈りで、手でもって除草作業をするということも含めまして、町のほうできめ細かい管理に努めているところでございます。 大和川の水辺空間をお述べのように住民の皆さんの憩いの場として、より安全・安心に利用していただきたいというふうに思っております。除草につきましては、特に現場の状況を常に確認を行いながら、河川事務所と調整を行いまして、できるだけ速やかに対応することによりまして、堤防道路については車とか歩行者の安全確保が第一でありますので、必要に応じ、ここは町独自で除草作業もしてまいりたいというふうに思っているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(楠本) 7番、松岡議員。 ◆7番(松岡) はい、どうもありがとうございます。 るる町長より説明を受けまして、ありがとうございます。 いろいろ今年は天候のせいもございまして、草の繁茂が大変盛んといいますか、道路を生い茂る状態がかなり続きまして、先ほど聞いておりましたら、河合町のほうをちょっとおいといて王寺町のほうから進んでいただいたということで、安全確保ができたかなと思っております。これも状況を見据えて、いつも上流側から下流側に向けてやっていただいておりますが、かわり交代というたら何ですが、6月ぐらいは上流からされて、今度9月ぐらいになったら下流側から上流へ、またそういうことも一応状況を踏まえてお考えいただけたらありがたいかなと思っております。 それから、堤防道路ですが、河川モニターという方がおられまして、御存じかなと思いますが、ちょうど若草橋から西側ですが、道路にかなりの亀裂が入っております。モニターということで大和川河川事務所にもそのことは申し上げておられるようでございますが、依然改善されていない。それで、昨日ちょっとイルミネーションを私も見に、若草橋のほうで点灯しているということで、帰りにそちらのほうを通らせていただきまして、ちょっとまた亀裂の部分で、層な話ですが、私もちょっとくじきかけた箇所がありましたので、そこのところをまた点検していただきたいと思います。かなりの亀裂が入っております。 大和川も歩きやすい、ジョギングなんかにも、癒やしの場所、また憩いの場所にもなってきておりますので、除草のほうをちょっとシルバーの方、今さっき日にちなんかも聞かせていただきましたが、定期的に入っていただいているということで、これからも景観が大切なところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、菜の花畑のところもきれいに今なっております。以前ちょっと菜の花畑が草畑になっておったときもございましたので、重ねてそれもよろしくお願いいたします。 これもちょっと要望になりますが、時期的なものでシルバーさんが入っておられますが、月1回の、我々もしておりますが、CC活動、アクアクリーン活動ですか、余り草が道路付近を生い茂るようでしたら、月1回第2土曜ですか、出ていただいておるときにも、そちらのほうもご検討いただけたらありがたいと思います。 私のほうからは以上でございますので、今後とも良好な環境を保っていただきたいことをお願いいたします。住みよい、住みやすい、王寺町で住んでいてよかったまちづくりの一環として、大和川の良好な整備をよろしくお願い申し上げまして、私からの質問を終了させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(楠本) これをもちまして、松岡議員の一般質問を終了します。 次に、9番、中川議員、登壇の上、質問を願います。 ◆9番(中川) 議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい。 ◆9番(中川) 一般質問を自席でさせてもらってよろしいでしょうか。 ○議長(楠本) はい。中川議員の一般質問については、自席での発言を許可します。 ◆9番(中川) ありがとうございます。 それでは、1点だけ質問させていただきます。 地方創生を進めるための総合戦略の策定を踏まえた「自治体連携」の見通しについて。 王寺町総合戦略では、住んで満足、働いて満足、余暇を満足の3つの基本目標を達成するための諸施策を積極的に取り組み、合計特殊出生率の向上と転出抑制、転入促進を図り、平成72年、2060年時点における人口約2万人を維持することを目指しておられます。 現在、本町では住宅開発の影響もあり、社会増、人口の転出抑制、転入促進の傾向になっているものの、今後は社会減が見込まれています。今後、本町のみならず、近隣自治体においても、ますます人口が減少し、この傾向がさらに続くものと考えます。 そこで、今、地方創生のための重要な取り組みとして、自治体間連携ということが言われております。今年10月には、北葛城郡4町で空き家対策、生産基準意見書などの自治体間連携で取り組まれておられるように、今後の本町における自治体間連携の見通しについてお伺いいたします。 先般、先ほどから皆さんの質問の中にもありますけれども、防災無線における11月19日の和歌山の地震、王寺町は震度4ということでございますが、この問題につきまして、よその市町村では、いろんな形で皆さん方にお知らせできたというようなこともあるんですけれども、王寺町においては、そのときには別に警笛が鳴るわけでもなし、送信メールが入るわけでもなしやったので、そこらあたりが一遍、今、王寺町においても、防災の中で2億2,500万ほどの金額を使って防災無線デジタル化をやっておられますが、こういうものに対して費用対効果が本当にあるものかどうかということも非常に危惧している中において、そこらあたり、できましたらお答えいただきたいなということで、ちょっと質問させていただきました。よろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 はい、平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 中川議員のほうから通告していただいております自治体間連携の件につきましては、私のほうからお答えさせていただきます。 今お述べのように、自治体間連携の推進につきましては、まず国において、人口減少社会が進む中で、全国の地方自治体が持続可能な形で行政サービスを継続して提供していくため、近隣市町村等の有機的な連携による活性化が必要であるといった認識のもとで、平成26年に地方自治法の一部の改正が行われました。 その中で、自治体間連携が広く弾力的に進められるようにということで制度が創設されております。従前は、ご案内のように一部事務組合といった特別地方公共団体といったことがあったのですけれども、この改正によりまして、新たな共同処理の制度として、連携協約制度あるいは事務の代替執行制度といった制度が設けられてところであります。 また、奈良県のほうでは、早くからといいますか、ほぼ平成22年度のころから、県と市町村、これをいわゆる垂直補完と呼んでいます。それから、市町村間の連携・共同、これを水平補完というふうに呼んでおりますけれども、この2つの方式によりまして、県全体の人的資源、あるいはさまざまな公共施設、財政資源を有効に活用して、市町村が自立して質の高い行政サービスを提供していけるような仕組みということで、最近いろんなところで取り上げられていますけれども、奈良モデルと言われる取り組みを検討して推進している。こういった状況にあります。 このように県あるいは国におきまして、自治体間連携の重要性に鑑みまして、いろんな制度あるいは運用の検討がされているわけでありますので、本町におきましても、その趣旨を活用いたしまして、王寺町総合戦略に基づく、いろいろな取り組みの実現はもちろんでございますが、行政全般でそれぞれのテーマに応じて広域的な連携を進めているというのが実情でございます。 具体的な取り組みを申し上げたいと思います。 主な取り組みの1つとして、1つは、国を含めた連携というパターンがあります。国、奈良県、三郷町との連携によりまして、大和川利活用検討懇談会という組織をつくっておりますが、この枠組みの中で、大和川1周4キロのジョギングコースをつくろうといった取り組みを行っておるのが1つございます。 また、同じように大和川の関連で、国及び大和川流域の府県、大阪、奈良ですけれども、あるいは市町村、警察で構成しておりますが、大和川水環境協議会という組織があります。これによりまして、美化清掃活動を従前から推進しているというのがございます。 それから、奈良県との連携事業でございますけれども、これにつきましては、今日既にお話をいろいろさせていただいていますけれども、本年8月に奈良県と王寺町でまちづくりに関する包括協定を締結させていただきました。相互の情報交換あるいは意見交換のもとで、王寺駅周辺の地区のまちづくりに共同して取り組みを進めていくと。こういうことを行っているところであります。 また、従前からの取り組みの例といたしまして、市町村税の税収強化の取り組みとして、北葛城郡4町に加えて磯城郡3町、さらに奈良県で、事例研究を通じた滞納整理の実践によりまして、滞納整理のノウハウあるいは目標を共有することによって、ネットワーク型の共同徴収で徴収率の向上を一緒になって図っているという例がございます。 それから、次のパターンですけれども、質問にもございました北葛城郡同士の連携事業ということで、これはご案内のように北葛4町で移住促進事業に取り組むということで、「すむ・奈良・ほっかつ~移住促進プロジェクト」ということで、今、鋭意イベントとかPR活動を行いまして展開をしております。さらに、また今後、4町で空き家バンクを創設いたしまして、広域におけます空き家の情報提供でありますとか、その活用の促進を図っていきたいというふうに思っているところでございます。 また、もう少し広く県域を越えた連携事業のパターンもございます。2市2町、これは大阪の柏原市と、それから香芝市、それから三郷、王寺と、亀の瀬周辺の2市2町でもって連携を行っています。ミュージアムでありますとか、亀の瀬あるいは龍田古道といった地域資源を生かしまして、広域の観光ルートの調査でありますとか、今後また開発に取り組んでいこうと。先ほどありましたように、これについては一部地方創生交付金の採択もいただいているという状況でございます。 また、これも先ほど述べたところでございますが、太子道の日本遺産認定に向けての沿道の市町村あるいは寺院等々14団体で構成されます太子道日本遺産認定推進協議会という組織をつくりまして、来年4月の認定を目指して取り組んでおるということでございます。 こういったいろんなパターンでもって、テーマ、課題に応じまして、それにふさわしい効率的かつ効果的な取り組みを実践しているということでございます。 また、自治会、自治体だけではございませんで、さらに民間等を含めた連携も積極的に行っております。特に、観光振興事業につきましては、自治体だけではなくて民間のノウハウを活用することが非常に大事でございまして、こういった地域の活性化から経済の発展あるいは雇用の確保につなげていくという取り組みも進めていきたいということでございます。 また、先般の例といたしまして、町独自の魅力をつくるために、大学とか金融機関といった専門的なノウハウを生かす必要もあります。こういう意味で、連携協定を大学とか、あるいは金融機関も含めて締結をしていっているというのが実情でございます。 全体として、同じ課題を抱える自治体間の連携、あるいは地域の人的資源といったものを有効に活用することで、それぞれの強みを補って活用しようという自治体間連携、さらには産官学、それから金融の金、こういった多様な主体との連携が今後一層求められております。町としましても、今も精力的に進めているわけでありますけれども、今後ともいろいろ新たに想起する行政課題あるいはテーマに応じまして、今申したように、できるだけ効果的な組み合わせをそれぞれ検討して進めていきたいというふうに考えているところでございます。 質問の中で、今、防災無線の件、もし後でわかりましたら担当のほうから説明をさせていただきます。 ○議長(楠本) 今、町長が少し言われたんですけれども、私、議長のほうで、11月15日、中川議員さんから一般質問を受けているわけでございますが、先ほど本件の質問の中で、通告にないわけでございますが、防災無線の自治体連携があるのかどうかということでございますが、総務の委員会でも言うていただきますようにお願いを申したいわけでございます。 それで、中川議員さん、よろしいですか。 ◆9番(中川) はい、結構でございます。 ○議長(楠本) はい。 それでは、9番、中川議員。 ◆9番(中川) はい、9番、中川です。 町長から細かく連携についての説明がいろいろございました。非常にそういう中身においても、できる限り我々の目にとまるような形の文面とか、そういうものもできたら出していただきたいなと。ばらばらで出したって、なかなか頭に入らないんで、もしかそういうふうな連携をされていくと言われるんであれば、やはり今、町長がやっておられます連携についての今の説明の内容をできる限り皆さん方に知らせていただけるように、みんなに配っていただけたらいいかなと、このように思っております。 以上でございます。ほかにそれ以上のことはございません。あとは総務委員会でまた質問させていただきたいと思いますので、よろしく。 ○議長(楠本) これをもちまして、中川議員の一般質問を終了します。 次に、8番、鎌倉議員、登壇の上、質問を願います。 ◆8番(鎌倉) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 8番、鎌倉議員。 ◆8番(鎌倉) 登壇 はい、8番、鎌倉です。ただ今、議長のお許しを得ましたので、私は今回1問ご質問させていただきます。 先ほど同僚議員が、大和川についても別に固執しているわけではないというお話でした。私は、むしろこの公民館等についてはこだわっております。新しくできるものについては、今度、総務委員会で報告もあるようですので、そちらでまたいろいろお聞きしたいことがたくさんありますので、どうぞよろしくお願いいたします。 今日は、泉の広場公民館・体育館、中央公民館の維持管理についてということを質問させていただきます。 いずれ泉の広場などについては、順調にいけば1年半後ぐらいに新しいものに建て替わるということではございますが、1年半といっても、まだまだ使いながら新しい建物に移行していくということですので、維持管理については、かなり神経を使わないと、古いものだけに何か大丈夫かなというふうに思うことが最近よくあります。建て替えるまでの間に、いろいろ余りお金をかけるというのも問題かもしれませんし、かけたくないという気持ちもわかりますが、基本的な建物の維持管理については少々費用がかかっても維持をしていかなければいけないというふうに考えています。その予定、どの程度の補修を考えておられるのか、お伺いしたいと思います。 具体的に言いますと、現在、泉の広場の体育館の玄関が非常に雨漏りがして、雨が強いと、昔、経験したような、バケツをいっぱい並べて雨を受けておられるという様子を見たり、それから本館のほうに来る渡り廊下の天井が、雨漏りが原因のようですが、ひどいことになっているのを目の当たりにしました。 つい先日、タウンミーティングのときにちょっと見ましたら、ものすごいひどい状況は取り除かれてはいますが、ふたというか、覆いは何もできていなくて、あれでいいのかなというふうに思っています。 特に、雨漏りというのは本体を傷めてしまうのではないかというふうに、私は専門家じゃありませんから、少々のことは大丈夫だよということかもしれないですけれども、今の状況があと1年半なり2年保っていくために最善の方法とは思われません。だから、その辺については私も数回社会教育課のほうにも話はしておりますし、そのときすぐ見に行ってほしいと言ったけれども、すぐは見に行っておられないみたいで、この間のタウンミーティングに合わせて、みっともないところだけは取り除かれたのかなというふうに考えました。 ぜひその辺を、健全な形で使い続けるという観点から、維持管理についてお伺いします。 中央公民館は、細かくは見ておりませんが、もっと古いですから、相当いろいろ問題は出てきているのではないかと思います。その点について、よろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 鎌倉議員のほうから、泉の広場公民館・体育館と中央公民館の限られた期間になるということの中でのそれまでの維持管理のあり方ということでのご質問かというふうに思います。基本的な考え方については、ちょっと時期のこともありますので、私のほうで答えをさせていただきます。 ご案内のとおり、今もお話がありましたように、泉の広場につきましては、できるだけ早くという工期目標の中で、何とか技術的に可能であれば29年度内というふうにも思っておりますが、必要以上に焦ってというか、急いで、後で手戻りがあってはいけませんので、できるだけ頑張っていける範囲内で、それが今、先ほどおっしゃいましたように、30年の上半期ぐらいかなといったことも思っておりますが、今、鋭意設計作業を進めております。 結果として、こちらのほうは移転新築をするものですから、新施設の供用のめどが立った段階で、旧施設の解体に着手するのかなというふうに思っております。 それと、中央公民館につきましても、今ご案内のように、ホテルの誘致の可能性につきまして、鋭意ずっと、実は簡単に進出する業者のほうからもろ手を挙げてオーケーという状況にはないものですから、他の条件とか今後の環境整備も含めて、どういった可能性があるのかということの中で、しかし、時間ばかり徒過するわけにはいきませんので、できるだけもう早急に見きわめを行っていくべき時期かなと。これはそういうふうに思っております。 また、そういう状況の中で整備の方向が固まれば、これもおおむね早ければ1年以内には結論を得て、解体して次の施設の整備にかかりたいというのが本音といったところでございます。そういったところに向けて、両施設については、慎重にも、しかし将来を見据えながら、改築の作業を進めていきたいというのが基本でございます。 そういった状況を踏まえまして、ただし、解体まではできるだけ、今、現に使っていただいているわけですから、両館とも当面は利用の継続を図るということを基本に、今、多少お触れいただきましたけれども、利用する前提で最善の形がいいには当然ですけれども、そこにはやっぱり費用対効果は当然かかわってきます。基本は最小限の経費で運営の管理をしたいというのが本音ですけれども、例えば1年継続して利用するに当たって、最近もあったと思うんですけれども、電気系統でありますとか、いろんなチェックの中で、それは本来基本的なこととしてやるべきだということであれば、これもそれで何千万かかるとなれば、利用の中止もせざるを得ないのかなという場面もあろうかと思いますが、費用対効果の中で、ただし、できるだけ利用を継続するということの中で、個別に見きわめをしていきたいなと。そういうふうに思っているところでございます。 先ほどの雨漏り等々の話もありました。実は、私は基本的には、いろいろ修理の箇所、あるいは町内の修繕あるいは倒木、あるいは道、危険を及ぼすようなことがあれば、住民の方からのいろんな情報提供を受けて、できるだけ早く対処するようにと、これはもう常々職員には徹底しているつもりです。もし今お話がありましたようになかなか動かないといったような事例があれば、今後ぜひ、それはきつく戒めていきたいというふうに思いますし、またいろいろご意見を賜ればというふうに思います。 個別の修繕箇所、今後の予定も含めて、これは次長のほうからお答えをさせていただきます。 ◎番外(乾教育次長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 乾教育次長。 ◎番外(乾教育次長) 町長から、当面の解体するまでの予定というのは、おっしゃっていただいたとおりでございます。ただ、解体するまでの間でございますが、いろんな例を挙げながら説明をさせていただきたいと思います。 まず、多額な経費はできるだけ避けたいという思いはございます。ただし、やっぱり修繕の方法でありますとか、経費あるいは効果は、使用される方々にとってどうなのかということも踏まえまして、費用対効果を見きわめながら管理したいとは考えております。 しかし、日常使用される方々にご不便とならないような形で修繕は現在も行っておりますので、例を挙げて申しますと、例えば泉の広場公民館・体育館の現状で申しますと、平成27年度には2階の調理室の排水管の修理でありますとか、今年度におきましては1階トイレの排水管の詰まりの修理、小便器センサーの修理、あるいは蛍光灯の安定器の修理などを実施しております。 議員ご指摘の体育館玄関や公民館、体育館の渡り廊下の部分の雨漏りについてでございますが、それにつきましては、雨漏り箇所を確認させていただきまして、職員で体育館のひさしあるいは排水部分の清掃、雨漏り箇所の修繕を行わせていただきまして、現在の玄関部分の雨漏りは止まっております。また、渡り廊下の天井の見にくい部分をおっしゃったわけなんですけれども、これの天井の部分についても張り替え等は完了させていただいております。 また、中央公民館で申しますと、昨年の5月でございますが、王寺町社会教育委員兼公民館運営審議会委員さん10名とともに中央公民館の現地視察をさせていただきました。それによって、問題箇所、修繕箇所等確認させていただきまして、例えば小便器センサーの故障でありますとか、流し台の水漏れ、床材の張り替えなどは、計14カ所あったわけなんですけれども、27年度で全て完了させていただいております。 また、今年度におきましても、新たに1階の大ホールの舞台床の修理ですとか、2階和室の畳の張り替え等々、改修は実施させていただいております。 今後、両公民館の建て替えまでの維持管理でございますが、基本的には応急的な修繕にとどまる形になると考えておりますけれども、やはり使用される方々にできるだけご不便をかけないような形で維持管理に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(楠本) 8番、鎌倉議員。 ◆8番(鎌倉) はい、8番、鎌倉です。 いろいろ実行されたこととか、それから、これからの予定とか、聞かせていただきました。 なるだけ早くというのは、裏腹なことを言うようですが、せっかく新しくなる公民館、泉の広場ですが、防災機能も兼ねるということで、慌てずにきっちりしたものを、できあがってから、ああ、こんなんやったんかと、みんなが思わないようなものにしていただきたいと思います。そのことについては、また委員会でもいろいろお聞きしたいと思いますが、地域交流センターができあがりましたときも、できあがってみたら、調理室のシンクが小さ過ぎて、ちょっと大きい鍋は洗えないとか、それで後から付属の流し台をつけられたようですが、何かそういった、せっかく新しくなったのに何これというようなことがないように今度できるものはしていただきたいというふうには私も思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それから、中央公民館については、1年以内ぐらいにいろいろ考えて結論を出すということですが、いずれにしても、まだまだこれから使い続ける施設で、どちらの施設も維持管理は必要になってくると思います。 それで、私は中央公民館のほうはあまりつぶさに見ておりませんので、先ほどお聞きしましたら、27年度に社会教育委員の方が見てくださって、14カ所についてはいろいろ修繕もしましたということですね。今年度に入ってからも必要なところの修繕はしているというふうにお聞きしましたので、それはあまり不備のことも私も聞いておりませんのでいいんですが、泉の広場のほうは、たびたびいろんなことで寄せていただくので、気になっています。 雨漏りも、いろいろ調べた結果、雨漏りがわかったと。その箇所を修繕もしたから今は大丈夫というふうな話ですが、随分前からそういう状況になっていたというふうに思っていますし、聞いています。社会教育課のほうには、ちょっと見に行ってくださいと言ったんですが、行きましたよというのは聞いたんですが、一向に手が加えられていなかったというような状況は確かにございました。 だから、先ほど町長がおっしゃいましたように、迅速に動くようにというふうに職員の方にはおっしゃってくださっているということで、こんなことがありますよということについては、本当に所管の課の方は迅速に動いていただきたいということをここで改めてお願いしたいと思います。それは、お金はあまりかけたくないと。私もそんなお金をめちゃくちゃお金をかけてくださいとは思っていませんし、ただ、使い続ける限りは、先ほどのジョギングコースの話もそうですが、良好な状態で、より使いやすいというか、心配のない安全な状態で使っていきたいというふうに思いますし、使わせていただきたいというふうに考えています。 その1点、泉の広場のほうですが、2回ぐらい行っているんですが、やっと最近ちょっと見ばえもよくなったという状況ですけれども、渡り廊下の張り替えをしましたということですが、3日ぐらい前かな、垂れ下がってひどい状況になっているのは取り除かれてはいたんですけれども、そこの後の保護というのは何もされていなかったように思うんですけれども、どんな程度に補修されているんでしょうか。 ◎番外(乾教育次長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 乾教育次長。 ◎番外(乾教育次長) 教育委員会、乾でございます。 今おっしゃっていただいている渡り廊下の部分ですけれども、確かに雨漏りで、かなり見苦しい状態でございました。まず、それを撤去させていただいて、当初はブルーシートを張っておったんですけれども、やっぱり見ばえ的にもあまりよくないということで、ビニールシートを撤去しまして、コンパネ、板ですね、木の板で穴のあいた部分は張り替えというか、そういう形で今現在修理させていただいております。 以上でございます。 ◆8番(鎌倉) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、8番、鎌倉議員。 ◆8番(鎌倉) 8番、鎌倉です。 私は、そのコンパネを張った状態はちょっと見ておりませんので、張っていただければそれでよかったと思います。ただ、張られる前の話が、あそこはもうふたができないねんというふうなことも聞いていましたので、張ることができるのなら迅速にやっていただけたらいいし、本当に見苦しい状態がずっと続いておりました。だから、今後お金はそんなにかけていきたくないというのもわかりますし、私もそんなにお金をどんどん使って改修をしてくださいとは言わないですが、こんなふうになっているよというような、どんどんこれから出てくると思うんです。 先ほどのお話の中にも、安定器の取り替えとかいうようなこともしていただいているということなんですが、トイレの問題とか、これから、ちょこちょことしたことかもしれないけれども、出てくることはあります。それは、雨漏りも、なぜこれを修繕できるならもっと早くしなかったのというふうに私は今も思っています。だから、こんな状態ですよという情報が入ったら、今後、まめに職員の方が点検をして、これは職員の方ができることと専門家に頼まないといけないということと両方出てくることだと思いますが、最低限の費用ということは誰でも考えることで承知しておりますので、通報というか、知らせがあった場合には、一刻も早く点検をして処理をするということのほうが、建物を長く使うという意味でも大切なことだと思いますので、それを強く強く要望して私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(楠本) これをもちまして、鎌倉議員の一般質問を終了します。 次に、11番、幡野議員、登壇の上、質問を願います。 ◆11番(幡野) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) 登壇 私は、2問につきまして質問をさせていただきます。 1つは、義務教育学校についてでございます。 この間、義務教育学校について住民の意見を聞く機会といたしまして、タウンミーティングが行われてまいりました。町長の行政報告でしたか、この中では、リーベルが102人、文福が49人、泉の広場が36人ということで、合計187人の方がこのタウンミーティングに参加をされたということでございます。これからまたパブリックコメントもやっていくということでございますが、この他により広く議論の場を考えることが必要だというふうに思いますけれども、そういうことは予定されているのかということをお尋ねいたします。 町は、この間、はなから義務教育学校は王寺町にとってよいものだという前提で一貫して提案をされているわけでございます。義務教育学校につきましては、この間やはりさまざまな意見がございます。 昨年、国会審議、これは集中的にやられましたけれども、この中で、参考人から否定的意見が陳述もされております。こういう意見もあるということを御承知いただきたいということで、今回ご紹介させていただくわけでございますけれども、昨年6月11日の参議院文教委員会でございます。藤田英典参考人、共栄大学副学長、東京大学名誉教授でございます、この方は、「一貫校の法制化は、いじめや不登校などへの対応策として適切でも有効でもないだけでなく、事態のさらなる悪化を招きかねない。一貫校になれば、特に大規模校で小5、小6の子どもたちの萎縮、疎外や、いじめ、不登校の増加を招く危険性があると考える。」 また、佐貫浩参考人、法政大学教授でございます。品川区が小中一貫校ということで先行して実施されてまいりましたけれども、ここの例を挙げられまして、先行実施された品川区の一貫校につきましての見解を述べておられるわけでございます。1つは、品川区の実態は何よりも学校の統廃合であったと。そして、2つ目は、小学校5、6年生の活躍の場が失われていったということだと。また、3つ目といたしまして、前倒し、繰り下げカリキュラムが横行していくわけでございますけれども、これは教育学的にも大きな問題がある。そして、4点目といたしまして、6年生から7年生に進む生徒は全体の4分の3であった。新たに外から入ってきた生徒と一貫校の6年生から進学した生徒との比率、これは半々である。この制度の成果があれば、順調に進むはずだと。以上のことから、小中が一貫になる必要性はない、成果が認められないというふうに言われているわけであります。 そしてまた、ある議員の質問でございます。今この時期に制度化する理由は何かという質問に対しまして、藤田参考人は、「これは自民党の教育再生本部、教育再生実行委員会などが制度改革をしたかったからだと思う。政治主導の改革が非常に強くなっているが、予算をつけただけでは余り業績にならないと思う。私は、率直に言えば、余計な制度改革はすべきではないと思う。小中一貫もその類いのものだと考える。」こういうふうに意見を陳述されております。 町長は、本町にふさわしい小中一貫の調査検討を表明されております。そこでは、王寺中学校に王寺小学校、そして王寺北小ということで、北側のほうではそのような計画ということがタウンミーティングでも明らかになっているわけでございます。 そうなれば学校統廃合の問題が出てまいります。学校統廃合は、保護者や地域住民、教職員に対する説明、これを十分に行い、広く議論を尽くして判断すべき問題であります。義務教育学校の是非も含めた十分な合意形成がなされなければならないのではないかと考えます。より広く議論の場を持たれることを求めたいわけでございますが、所見を伺います。 2問目でございます。 介護保険新総合事業の訪問・通所サービスは現行相当の維持をという点でございます。 軽度要支援1、2の介護保険利用者に対する訪問介護とデイサービスで、新方式の介護サービスに参入する事業所数が従来の報酬でサービスを提供しておりました事業所の50%未満にとどまることがわかったというふうに新聞報道がされました。毎日新聞、全国157自治体調査でございます。これは、採算がとれないというのがその事業所の理由でございます。本町の現状ではどうなっているのか。これをまず1点お尋ねいたします。 そして、2つ目といたしまして、軽度者へのサービスを縮小すると、早く重度化が進み、介護費用がかさむ、こういう懸念も強まります。介護の初期段階では、専門的な資格を持った介護福祉士やホームヘルパーによるサービスでこそ、高齢者の状態の維持や改善ができ、悪化の防止につながると考えます。新総合事業の訪問・通所サービス、この通所サービスは、現行相当サービスを実施するというふうに町のほうの説明書ではなっておりまして、そのようにされるようでございますので、通所サービスは現行相当というふうに理解しておりますが、訪問サービスの訪問介護を現行相当サービスということで維持をされたいと思いますけれども、この部分についての回答をお願いいたしたいと思います。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 ◎番外1番(平井町長) 議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 幡野議員のほうから、義務教育学校についての広く議論の場は考えているのかということも含めてのご質問でございます。 ご質問の中で、義務教育学校についての昨年6月の参議院文教科学委員会における参考人の否定的意見ということでの2名の意見の陳述のご紹介がありました。一つ一つそれについて私も細部まで承知をもちろんしておりません。そういう意味で、その一つ一つに評価といいますか、答えをすることはできませんが、このときに実はもう1人の参考人の意見もあったということでございますので、バランス上ということではないんですけれども、紹介をさせていただきたいと思います。 無藤さんという白梅学園大学の教授の参考意見でございます。義務教育の新たな制度化はプラスであると、そういう肯定的な意見を述べられております。詳しい説明というのは省略をさせていただきたいんですけれども、この方は小学校、中学校、校種間のつながりを改善できると。小学校のクラス担任と中学校の教科担任、この指導法の違いが、やはりギャップとして子どもに混乱をもたらす部分があるということの中での指摘、中1ギャップもその原因としてあるんだろうということでの説明がされています。 2つ目に、個別の子ども指導の一貫性が図られるということをこの方はおっしゃっています。一人一人の個人の情報を共有する仕組みとして、1つの学校であればスムーズにいくということも触れられています。 それから、3つ目として、子ども同士の学び合い、あるいは教師同士の学び合いができるということでのご意見の陳述がございました。細部は別にしまして、そういった視点からの参考人の意見もあったということだけ、ご紹介を申し上げたいと思います。 それから、これは6月議会においても既にお答えをさせていただいているところでございますけれども、26年5月の全体の責任所管である文部科学省が実態調査をされた結果というのは、やはり我々としては十分に参考あるいは重く受けとめていいんじゃないかというふうに思っております。 その回答の主な内容でございますけれども、重複になるかもしれませんが、児童生徒にとっては、中学校への進学に不安を覚える児童が減少した、あるいは中1ギャップが緩和されたと。それから、小中共通で実施する各種の行事、例えば文化祭とか運動会とか、そういったものがふえたと。教職員の中であっても、小中学校の教職員間で協力して指導に当たるという意識が高まった。あるいは、小中学校の教職員間で互いのよさを取り入れる意識が強くなったといったこと。全ていいことばかりではないと思いますけれども、そういうメリットは挙げられておるということは事実として受けとめたいと思います。 また、そういった文科省のいろんな実態調査、既に取り組まれているところの実態調査ですので、架空の調査ではもちろんないわけでありまして、その他いろいろ知見を集約されて今年の制度改正に至っているというふうに思います。当然のことながら100%はないと思います。それから、いろんな地域によっての差もあると思います。 そういう意味で、基本的な考え方の方針は、ぜひ我々としてもそれを活用したいという中で、個々の王寺の特殊性にあっては、当然のことながら王寺にふさわしい形というものを模索していく必要があるんだろうというふうに思っています。例えば、今、王寺小・中は北のほうに義務教育学校1つということで、場所としては、この前からいろいろお聞きいただいていると思いますが、王寺中学校の跡地がふさわしいというふうに思っております。ただし、これは一体型の義務教育学校、南のほうについては、王寺南中学校と小学校がもちろんあるわけでありまして、一遍に統合というふうに同じペースで進むことは、なかなかこれは物理的に不可能だというふうに思っています。 ただ、いろんな意見がありまして、これも1つの意見なんですけれども、王寺の南中学、王寺の南小学校の場合は、多少分離型であっても、今までの経緯からすると、必ず一体でないと困る、あるいは支障があるということではないんじゃないかと、実はこういう意見もあります。そういう意味で、意見は意見として、今すぐ即決で必ずこうしなきゃいかんということでもございませんし、当然のことながら、今そういう意味で幡野議員がおっしゃったように、いろんな機会でもって、いろんな方のご意見を受ける中で、全体としての解を、正しい方法を目指していくということが、正しい方法ではないのかなというふうに思っております。 また後で触れさせていただきますが、ただし、私の動機的なものと、これもまた繰り返しになりますけれども、やはり王寺小あるいは王寺中学校の設備、施設の面からすると、一刻も本当はほっておけないという状況にあると私は思っております。それをまずクリアするのが先決、第一番の問題と。ただし、先ほど来ありましたように、あわせてソフト面の数多くの成果が全国的にも認められて、王寺にもそれが多分町の学校の運営として生かせるんだろうということであれば、あわせてそれを両方取り入れることは、決して躊躇すべきじゃないんではないか。あるいは、積極的に課題は課題として解決しながら大きな方向としては進めるほうがいいんではないか。こういうことを思っていることをまず申し上げたいと思います。経年の古さ等は、もうご案内のとおりでございます。 それから、いろんな方法、意見をお聞きする場所ということでございますが、今年になってから検討懇話会のほうでいろいろ議論をしているわけでありますけれども、タウンミーティングを3回開催させていただきました。この結果の概要、直近ですけれども、まとまっておりますので、多少紹介をさせていただきたいと思いますが、タウンミーティングがいかがでしたかという質問で、丸く言います、「大変よかった」が13、それから「よかった」が69、ほぼ82%の方が「よかった」あるいは「大変よかった」という評価、「余りよくなかった」あるいは「よくなかった」とおっしゃる方が9.9、おおむね10%おられたのも事実です。それから、「わからない」も含めまして無回答が8%あったという状況でございます。 それから、肝心の義務教育学校小中一貫教育の制度について、理解が深まりましたかということの中で、「大変深まった」が13.5、それから「深まった」が67.5、合わせて81%、8割を超える方々が理解として「深まった」あるいは「大変深まった」と答えていただいていますし、「余り深まらなかった」が9、「深まらなかった」が6.3ということで、12%程度の方が否定的。それから、「わからない」も含めまして無回答が3.6%あったと。こういうのが前回のタウンミーティングの結果です。 さらに、義務教育学校の設置に賛成ですかと、アンケートですので、この時点でお聞きしたわけでありますけれども、「大いに賛成」が27、「どちらかといえば賛成」が44、合わせて71%の方が肯定的、「どちらかといえば反対」が12、「反対」が5.4、合わせて否定的なものが18%、2割弱あったと。「わからない」も含めて無回答が11%あったと。この前のタウンミーティングのアンケートの結果を報告させていただくと、こういうことになります。 当然のことながら、いろんな危惧、心配点の意見の表明もございまして、特に通学路の安全対策については複数の方々が心配されておりました。こういったご意見とかをさらに含めまして、当然、今回の議会の委員会のほうでもいろいろご意見もいただくわけでありますけれども、その後、総合教育会議、それから校園長の皆さんにも出席してもらっての義務教育学校設置検討懇話会、一番のメインの懇話会ですけれども、これを開かせていただいて、その上で設置に向けての方針をまとめたいというふうに考えております。それでもって、年内にはパブリックコメントに進みたいというふうに思っております。 統廃合という言葉にこだわるわけじゃございませんが、王寺の場合は、学校を減らそうということを決して主目的でやろうとしているわけではございません。県内では、五條とか御所とか、それ以外の地域も、やっぱり児童が減少する、あるいは今後見込まれるために、重複学級であるとか、いろんな支障が出てくる場合があります。そういったことを含めて、この際、統合をという動きがたくさんあるというのは承知していますけれども、王寺としては学校を減らすためにやろうとしていることではありません。それはまず基本的な考えとして申し上げたいと思います。 王寺は、1つは、極端に言いますと、王寺の区域であれば1つの義務教育学校で済むかもしれません。しかし、いろんな検討懇話会の中での議論も含めまして、やはり2つの校区でもって義務教育学校をつくるほうが、児童生徒の教育、あるいは学校間でのいろんな切磋琢磨していただくこととか、そういったことでそちらのほうがふさわしいんじゃないかと。人が固定的でないということもあると思いますし、いろんなご意見も含めて、王寺の場合は2つの義務教育学校にしようということで、今その方向で向いているということでございます。決して数を減らそう、統廃合を目的にしたものじゃないということだけは申し上げたいと思います。 いろんな意味で、これからも時間的余裕があれば、できるだけ時間をとりたいわけでありますけれども、何度も言いますように施設の老朽化は一刻の猶予も許さないというふうに私は思っています。やはり空調でありますとか、あるいはまたトイレでありますとか、学校生活の基本的な生活に及ぶ部分は、できるだけ早く改善するのが我々の務めだろうというふうに思っていますので、そういう流れの中でまたご意見もいただければというふうに思います。 また、広くご意見の場ということで、小学校の保護者の皆さんにも集まっていただく機会を設けたいと思っています。そういう機会をできるだけ設けることによって議論を深めてもらって、その上で最終の方針を決定していきたいというふうに思っているところでございます。 それから、介護事業についてのご質問でございます。特に通所サービス、現行相当の維持をというご指摘であったと思います。 2025年、平成37年には、団塊の世代が75歳以上となります。単身世帯や高齢者のみの世帯、また認知症の高齢者の方々も増加すると見込まれておりまして、介護サービスの必要量というものがますますふえてくるのは避けられないということでございます。また、今後、多様化する在宅介護、あるいは生活支援のニーズに対応していくために、地域の実情に応じたサービスを充実していく必要があるということで、地域での支え合いを強化するとともに、要支援者に対する効果的な体制を構築していく必要があるというふうに思っております。 26年度の介護保険法の改正によりまして、新しい総合事業と言われております介護予防、あるいは日常生活支援事業と言われるもの、これが創設をされまして、全ての市町村で29年4月、来年4月までに実施するということとされております。本町におきましても、これを適切に事業が実施できるようにということで、27年度から広域といいますか、西和7町で新しい総合事業の実施に向けまして、統一的なサービス単価でありますとか、あるいは運用条件について、やはり足並みをそろえた上でやることがいいだろうということで検討を進めてまいっております。平成29年4月から、この事業を開始するということにつきましては、もう既にご報告も申し上げていると思っております。 本町の状況でございますけれども、介護事業所への対応については、去る11月21日と29日に西和7町合同開催で事業所向けの説明会を開催いたしました。7町共通のサービス単価でありますとか実施要領について説明をし、ご理解をいただいているものというふうに思っております。 それから、ご質問の新しい総合事業に参入する総合事業所数でございますけれども、これは事業所数としては現時点でははっきりしておりませんけれども、来年のスタートに向けて鋭意引き続き西和7町で各事業所での協力をお願いしたいというふうに思っております。 それから、訪問通所の中の特にヘルパーですか、新しい総合事業の中で、要支援1、2の方、訪問介護、ヘルパーサービスを利用する方に対しまして、基本的には現行相当のサービスへの移行を考えております。 しかし、訪問介護、ヘルパーサービスにおきましては、本町の利用状況から、排泄の介助であるとか入浴の介助などの身体介助は少ない状況にございます。料理とか掃除などの生活介助を利用されている方が大半という実態にあることを踏まえまして、生活介助のみを行う訪問型サービスAと言われる少し緩和したサービスのパターンを創設することといたしております。 このことから、生活介助を行う支援者の有資格につきましても、介護福祉士等の専門職でなくても介助ができるということでございますので、西和7町が開催する研修を修了した者等が従事できるように資格要件を緩和いたしまして、事業所の人材確保でありますとか、あるいは必要なサービスの早期の対応といったものにつなげていきたいというふうに思っております。 さらに、これはご質問にあったと思うんですが、現行相当サービスの維持ということでございます。現在、サービスを受けている方につきましては、まず当然、現行相当サービスに移行させていただくというのは基本だと思います。今後の対応として、高齢者の状況が悪化することのないように、現状をよく把握し、注意しながら、地域包括支援センターと事業所で協議をいたしまして、生活介助のみの支援のほうに移行するかどうかは個別に判断をしていきたいというふうに思っているところでございます。 いずれにしましても、今後、65歳以上の高齢者を対象とした事業をきめ細かく充実させようという基本は変わりません。介護予防というものの普及啓発も図りまして、できるだけ住みなれた地域での生活というものをキーワードにしまして、誘致が決定いたしました特養を安心拠点の核と位置づけをいたしまして、元気な高齢者から支援が必要な高齢者まで段階に応じて必要なサービスが提供できるような切れ目のないリハビリといったものも構築するなど、医療介護などを包括的に支援していく地域包括ケアシステムといったものの確立を目指していきたいというふうに考えているところでございます。 私からは以上です。 ○議長(楠本) 11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) まず、介護保険のほうから、それでは再質問させていただきます。 この介護保険新総合事業ですけれども、7町で説明会を行ったということで、どれだけ今までどおりの事業所がこれに参画していただけるかどうかということでは、もう1つはっきりとしたお答えはございませんでしたけれども、まあ、大丈夫だろうみたいなことのご認識なのかなというふうに思います。 私は、そのあたり、本年10月27日に厚生労働省老健局振興課地域包括ケア推進係ということで、それぞれの都道府県・指定都市・中核市介護保険主管部(局)御中ということでペーパーが出ております。 これは、介護予防・日常生活支援総合事業の円滑な施行についてということの事務連絡であります。その中で、地域支援事業実施要綱等に定める総合事業のサービス単価の設定のあり方ということで、これは再通知ということでありますけれども、そういうことが通知されておりまして、基準を緩和したサービスの単価設定です。これは、指定事業者が従来より基準を緩和したサービスである訪問型サービスAや通所型サービスAを実施する場合については、市町村はサービス内容や時間、基準を踏まえ、さらにふさわしい単価を定めることが必要であるということが通知をされております。 そして、総合事業のサービス単価の設定における留意事項といたしまして、サービス事業者等との十分な協議などということが言われておりまして、この中では、サービス単価の設定はサービス事業者の採算に対して影響を与えることから、これまで築き上げてきた地域や事業者との関係性を損ねることのないよう、単価や基準の設定の際には、地域のサービス量への影響について考慮するとともに、根拠に基づく説明によりサービス事業者を初めとした関係機関と十分な協議を重ねること等が大切であること。また、市町村は、総合事業について、地域において必要と見込まれる事業量の確保に努めること。 また、2つ目といたしまして、介護専門職以外の担い手の確保の取り組み等というところにおきましては、地域において総合事業を円滑に実施するためには、市町村は地域のニーズとニーズに対するサービスの供給量を踏まえた介護専門職以外の担い手の確保に取り組む必要があることというふうに言われております。また、介護専門職以外の担い手の確保については、生活支援体制整備事業において、地域支援事業交付金の活用が可能であること。また、介護専門職としての資格を持つ職員が引き下げられた単価によるサービスを担う場合、サービス事業所の収入減となり、最終的には、介護専門職の処遇悪化につながることも考えられることに留意すること。 こういうことで、るるそのほかいろいろ、この事業所との協議ということの大切さを連絡しているわけでありますが、80%という基準緩和の価格を設定しておられますけれども、これで応えていくということになっていくのかなというように思いますが、その辺の状況がまだもう1つ今のご回答ではわかりかねましたので、もう一度お尋ねをしたいというふうに思います。 それと、今度から……。 ○議長(楠本) 幡野議員さん。 ◆11番(幡野) はい。 ○議長(楠本) 一問一答ですので、すみません。 ◆11番(幡野) はい。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、住民福祉部参事、植野君。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事、植野でございます。 幡野議員お尋ねの事業所への周知でございますが、先ほど町長のほうも答弁で申しましたように、7町で一堂に会して説明会を実施したところですが、27年から一応単価のほうを29年の実施に向けて協議をする中で、各町でまず事業所にいろんな意見を聞こうというところで、事業所のほうとは十分協議を進めてきた次第でございます。 それといいますのも、単価の設定でございますが、先ほど国のほうの通達もご紹介いただきましたが、介護報酬を、今回、身体介護が中心になるということで、緩和のサービスを80%相当に設定させていただきましたのは、国が示しております介護報酬の単価表、これは訪問介護の中の生活介護が中心である場合の単価を使わせていただいております。これによりまして、7町のほうも生活介護が中心である場合はこの単価を使っていこうということで、いろいろ議論をした中で、この単価を設定させていただきました。 それと、専門職に対する市町村の養成でございますが、これは7町合同で研修カリキュラムを組みまして、事業所のほうと連携をいたしまして、できれば7町主催で介護の今後を担っていただく緩和のAのサービスをしていただく方の養成を行っていこうというところで今準備を進めておりまして、ほぼカリキュラムのほうも骨子ができておりますので、29年度からすぐに実施をしてやっていきたいと考えております。 それと、移行のほうでございますが、先ほど町長の答弁の中にもございましたように、今現在、訪問サービスで受けられている方につきましては、現行のサービスを移行していくということで、これも7町の中でも申し合わせをいたしております。今後、やはり相当軽度な方、チェックリストの中で軽度であるが、調理ができないとか、掃除がちょっとできないというところを包括支援センターのほうで十分判断をさせていただいて、やはり利用される方、事業所に影響のないような移行をしていきたいと考えております。 以上でございます。
    ○議長(楠本) 11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) 事業所に説明したということでお聞きをいたしまして、事業所はそれでもうオーケーということになっているんですか。その部分をお尋ねしているんです。そのことを1点まずお願いいたします。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事、植野でございます。 事業所の代表の方には、個別で包括のほうと市のほうも含めて打ち合わせをさせていただきまして、根拠等をきちっと説明した上で、今後、事業には協力していくということで、一応納得はいただいていると町のほうは理解いたしております。 以上でございます。 ○議長(楠本) はい、11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) それでは、次の質問ですけれども、新しい総合事業をやっていく中で、介護認定、要介護認定の申請がございます。これと基本チェックリストというのが今回新しく加わりました。この関係につきまして確認をさせていただきたいというふうに思います。 王寺町の場合、65歳以上の全ての方に、まず要介護、要支援の認定を受け付けるというステップをされて、認定結果が出た上で、非該当の方についてはチェックリストという流れになっていくんでしょうか。そこの部分の確認です。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事、植野でございます。 まず、65歳になられましたら、先ほど松岡議員のほうからも保険証というか資格証が届いたということでございますが、まず介護保険のサービスを受ける資格ができるわけでございます。その中で、まず身体的に心配であるということになりましたら、介護の窓口に来ていただきまして、そこで、すぐにサービスを受けたいという場合は、今後、チェックリストで、すぐに緩和したサービスを受けていただくというか、日常新しい総合事業を受けていただくと。 介護認定といいますのは、やはり全ての介護サービスが総合事業に移行するわけではございません。訪問看護であるとか、補装具であるとか、いろんな面について要支援の方。それと、要介護については、基本的には介護認定を受けていただき、認定審査会を経て、医師の判断を仰ぎまして、それで要介護度がつくということでございますので、基本的には65歳で介護保険のサービスを受ける資格ができ、そこから心配な方については、そういう形で要支援、要介護というところでサービスができることで、状態区分を設定していくということでございます。 以上でございます。 ○議長(楠本) 11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) そうしましたら、まず介護保険の仕組みなんですけれども、介護保険は、保険料を払っておりまして、そのサービスを受けようということでは、まず認定の権利というのはあるはずなんです。今、説明いただきましたことをお聞きしておりますと、介護保険の担当窓口あるいは地域包括支援センターで、目的や希望するサービスをまず相談として、65歳以上の全ての方が対象でございますけれども、一応相談を受け付けるわけですね。そのときに、まずチェックリストがされるんですか。それとも、要介護・要支援認定をその場で受けられるんですか。従来でしたら、認定を受ける行程があるわけですけれども、それは先に今回の場合は基本チェックリストということが前に来るんですか。そのあたりの確認です。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事、植野でございます。 基本的に介護のサービスを受ける場合は、やはりチェックリストではなくて介護認定が原則でございます。その中で、やはり介護認定の申請を受け、医師の意見書を受け、それと審査会に諮りまして、約1カ月ぐらい介護度の認定には期間がかかります。 それであれば、軽度な方、すぐに生活介助を受けたいとか、すぐにそういうサービス、家事的なものを受けたいということになれば、1カ月待っていただくわけにいきませんので、地域包括支援センターのほうに相談に来られたときに、その様子、それと本人さんの度合いによって、もうチェックリストで先にサービスを受けましょうということで、職員のほうがサービスをすぐに受けられるようにということで、その場でチェックリストを作成いたします。 家族が来られたりして、相当、内容をお聞きして、これはもう要介護になるなということになれば、介護認定の申請を受けていただくということになりますので、まずチェックリストを受けてから介護認定を受けられる方もおられますし、チェックリストのままで、そのまま軽度なサービスを受けられる方もおられますし、すぐに介護認定を受けられる方もおられますので、その辺は役場の窓口で十分相談を受けながら判断をしていっているというのが現状でございますし、今後もそういう形で対応してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(楠本) 11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) それで何度も確認なんですけれども、要は65歳以上の全ての方に、基本的に介護認定を受ける権利は窓口で保障されているという理解でよろしいですね。はい。そしたら、それで結構です。 それから、生活援助の問題なんですけれども、専門知識で利用者の生活を支えるのが生活援助です。町の研修の中身、これは、もう今回ちょっと次の質問もありますので、また委員会でお尋ねしたいと思いますけれども、利用者は個々に体の状態や生活環境が違います。ヘルパーの仕事は個別性、専門性の高い職種でありまして、高度なコミュニケーションの労働でもあります。家政学や医学、看護、社会福祉、臨床心理など、さまざまな知識を使って、利用者の生活の質をよくする専門職でありまして、家事代行とは違うんです。ですから、今、緩和のAということで導入されるわけですけれども、やはり生活援助ということで基本考えていかなければならないというふうに私は思います。 ですから、通所サービスは現行どおりでやりますということで、これはこれで結構なんですけれども、訪問サービスもぜひ現行相当の維持をお願いしたい。そして、緩和ということでいえば、しっかりとその研修の中身、介護ヘルパー3級というぐらいの研修ができないかということもありますし、そのあたりを今後やはり改善といいますか、これからやっていくわけでありますので、改悪しないような、そういう制度であってほしいというふうに思っております。 次にいきたいと思います。義務教育学校です。 町長は、文科省の調査で非常に成果があったということで言われておりますが、同時に課題が認められるというのも87%、ここで書かれているとおりでありまして、タウンミーティングには187人の方が来られて、町の説明を一方的に聞かれて、否定的な意見とかそういうことは町からはないわけですので、それはいいことだなと、多分そう思うと思います、あの説明を聞いていれば。ですから、80%とか、賛成が71%とか、そういうことが出てくるというのは、ある意味、当然なのかなというふうに思いますが、果たして、それで本当に論議が尽くされて、住民の方が本当によくわかって、それならこれでやっていこうという認識で、こういうふうに書かれているということでも、あながちないのではないかなというふうに思います。 私は、老朽化の問題で、従来から町長は、早くこれを改善したい、そのためのものなんだというふうにおっしゃいます。統廃合ではないんだと。もちろん、今、統廃合ということで、全国的に小規模のところがどんどん統廃合で小中一貫にやられていっている。こういう事例が非常に多いわけでありますけれども、王寺町は統廃合ではありません、目的は。しかし、北小が廃校になるわけすね。王小、北小がなくなるということになるわけでありますので、統合ということでありますけれども、学校を減らすことが目的ではないといっても、この中身を検討していかなければいけないというふうに思うんです。 今の町長の言っておられることとちょっとずれるかもわかりません。町長は、老朽化を改善するために小中一貫というふうに言われているんですけれども、本当にそれでいいのか、老朽化は早くせなあかんというのはわかるんですけれども、この制度が本当にいいのかどうか。それこそが一番大事な問題でありまして、現状の制度のもと、教育困難を今もたらしているのかということでいいますと、いじめについては重大性はないというように教育委員会も答えておられますし、この資料におきましても学力の面では県下比較上位でございます。これは、現状の教育制度のもとで、学校制度のもとで、この結果が出ているわけでありまして、無理やりといいますか、老朽化以外に何の問題もないわけです、まあ言えば。 そういう中で、老朽化を一番の問題で一体化ということになるわけであります。建設候補地が王中というふうになっておりまして、これは現在、生徒数322人です。ここに北小、王小、王小は537人、北小は306人、合計843人が、この候補地に来るんですか。このあたり、敷地の問題はどういうふうに考えておられるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(楠本) はい、乾教育次長。 ◎番外(乾教育次長) 教育委員会、乾でございます。 ただ今の幡野議員のご質問ですが、今、一応、王寺中学で小中一貫校をする場合ですが、まず校舎は建て替えを考えております。まず、グラウンドに校舎を建てます。それと、今、生徒数をおっしゃったわけなんですけれども、今の校舎だけでは足りませんので、王中のところは4階建てまで建築が可能でございますので、そういう高さも利用しながら約800、ピークで1,000人ほどですか、それを見込んでの校舎を建てる予定で、なおかつ、グラウンド南側の山の部分、雑木林といいますか、山林といいますか、その部分も一部用地を買いまして、そこに体育館を持っていくという形で、校舎、体育館ができ上がりますと、それぞれ引っ越しをさせてもらって、引っ越し完了後に既設の校舎と体育館を解体して、そこをグラウンドにするという形で現在進めさせていただこうかなと考えております。 以上でございます。 ○議長(楠本) 11番、幡野議員。 ◆11番(幡野) それで、現在1,165人です。32年ですか、開校したいと。最短とおっしゃっているときには、この1,165人が1,000人になっているのか、ちょっとよくわかりません。人口のこれだけ見れば、北小、王小、王中の人口は、ここにははかられませんので、わかりませんけれども、とにかく大規模校になるということですね。 文科省が27年1月27日に出している文書で、公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引ということがございます。もちろんこれも重々ご検討いただいていることかと思うんですけれども、そこには大規模校及び過大規模校についてということで、25学級以上の学校を大規模校、31学級以上の学校を過大規模校というふうに規定をしておりまして、今現在、そのまま一体化されるとなりますと、小学校が今29クラスあるんですけれども、それが合体しますので23クラスになると思うんです。中学校が10クラスです。そうしますと33クラスになるんです。文科省が言っております過大規模校ということに該当いたします。「過大規模校については速やかにその解消を図るよう設置者に対して促してきており」というふうになっておりまして、一般に大規模校には次のような課題が生じるということで、文科省はここで言っているわけです。 1つは、学校行事等において、係や役割分担のない子どもがあらわる可能性があるなど、一人一人が活躍する場や機会が少なくなる場合がある。これは全部、文科省の通知ですので、そのように。 2つ目は、集団生活においても同学年の結びつきが中心となり、異学年交流の機会が設定しにくくなる場合がある。 3つ目は、同学年でもお互いの顔や名前を知らないなど、児童生徒間の人間関係が希薄化する場合がある。 4点目は、教員集団として、児童生徒一人一人の個性や行動を把握し、きめ細かな指導を行うことが困難であり、問題行動が発生しやすい場合がある。 5番目は、児童生徒1人当たりの校舎面積、運動場面積が著しく狭くなった場合、教育活動の展開に支障が生じる場合がある。これは王中一体化で心配するところでありますが。 6つ目は、特別教室や体育館、プール等の利用に当たって授業の割り当てや調整が難しくなる場合がある。 7つ目は、学校運営全般にわたり、校長が一体的なマネジメントを行ったり、教職員が十分な共通理解を図ったりする上で支障が生じる場合がある。 このような7点につきまして、一般には大規模校にはこういう課題が生じる可能性があるということで指摘をしているわけであります。 同じ文書の中に、小中一貫教育の導入に伴い、既存の小中学校を一体化して新たな校舎を建築したり、小学校または中学校の既存校舎を活用して一体的な教育活動に取り組んだりする事例もふえているところですが、こうした場合にも、全体としての学校規模が過大になることによって、今言いましたような課題が生じないよう、具体的な計画を策定・実施するに当たっては十分な教育的配慮を加えることが必要となるというふうに言われております。 明らかに王寺の場合はこの過大規模校ということになってまいりますし、そうなりますと、先ほども申しましたように、現在の王小と北小のクラスを合計しますと30クラスです。これはもう全部クラス数は2クラスから3クラス、文科省が言っている適正規模なんですね、現在。クラスの人数も20人台半ばから30人台前半ということで、理想的な、国が言っていることと比べましても、学校制度として何ら問題がない。 そういう状況にあるものを統合しまして、23クラスに分けるわけです。小学校部分としては821人になるんです。これは現在のことで申しておりますけれども、現行、今すぐ統合するとしたら、こうなると。すし詰め状態で、各クラスは1学年から6学年まで4クラス、3学年だけ3クラス。ところが、この3クラスですけれども、1クラスの人数が39人ということになりまして、せっかく今まで少人数で何とかきめの細かなといいますか、目の行き届きやすい、そういうクラスを保ってまいりました。いろいろな努力がありましたし、集中すれば、とにかく40人規模に集中するのは当たり前ですので、そうなるわけです、定員が。 ですから、こういうことが子どもの教育に関して一体いいことなのかということです。町長は、保護者に対して説明会を開きますというふうにおっしゃいましたけれども、子どもの状況を一番よく知っているのは現場の教師です。教師に対しては何も説明はないんでしょうか。その点につきましてもお尋ねをしたいと思います。 ○議長(楠本) 幡野議員さん、残り7分でございます。よろしくお願いします。 ◎番外(梅野教育長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい。梅野教育長。 ◎番外(梅野教育長) まず、町長が申されたように、老朽化というのは、この議会でも変な話、トイレのこと等を取り上げていただいております。それから、また生の声として、やはり私自身、小学校あるいは中学校へ行かせていただいたときに、子どもから困っていることということで聞かせていただいております。やはり学校へ行ってトイレを我慢するというのは、集中力も薄れてくるというのは当然です。そのためには当然改善するべきものだろうとは思っておりますし、それは早急にしなければかわいそうです。 それから、義務教育学校をつくるということが当然目的ではございませんので、やはり質のいい教育をしたい。だから、9年間、先生方が1人の生徒を見られるような形、それからまた指導方法についても、それは小学校の先生の教え方の上手なところはたくさんあります。だけど、中学校の先生は中学校の先生で専門性を持っておられて、やはりうまい教科はあります。だから、そういうのを見ながら、それぞれの先生方が研修することによって、自分自身の指導力の向上にもなるし、また、これも変な話ですが、小学校の先生が中学校の教科書を見るということは恐らくないと思います。それから、中学校の先生が小学校の教科書を見るというのもないと思います。 これは、私自身が高校の教師をしていたときにも、最初のころは、中学校、イメージ的にはわかります、小学校のイメージもわかりますが、どんなふうなことを習っているかというのは正直わからなかったです。仕事の関係で小学校も中学校も見る機会があったからこそ、縦にどんなことをするかというのはわかってきます。だから、指導内容についても、今、中学校でこんなことをするけれども、実は小学校でももう少し先を見据えた形で指導していただいたら、子どもらにもよくわかるんじゃないかなというのは、指導力の向上になるんだろうと思います。 それから、子どもらの役割分担に関しては、特に、先進校の視察を実はさせていただきました。そのときには、やはりブロックごとに、例えば行かせていただいた学校は、4、3、2という学年の区分でされていました。だから、それぞれの区分ごとにリーダーを決めて、そして、その上の子がサブにして、一番最年長の子どもらが、例えば集団登校のときには見守り役という、要するに大人の方にやっていただいていることをその子らに担わすということもやっておられました。それから、やはり縦の関係が薄れるということで、縦割りに給食を一緒の部屋で食べるということも当然やっておられました。運動会で、例えば、今、南中でやられている取り組み、小学校の子あるいは幼稚園の子が行って、お兄ちゃん、お姉ちゃん方が手を引っ張って競技をするということも、当然これは縦のつながりも出てきているかと思います。 そういう意味で、やはり義務教育学校は新しい制度です。だから、まだまだわからないところもあるかもわからないです。先生方に対しても、当然、こんな学校ですよということで、例えばタウンミーティングの折にも、小学校の先生方も来られていました。やはり自分ら自身ももっと勉強せんなんということで来られていました。今年の夏、もう既に、小中一貫校という形になりますが、奈良市の富雄第三小中学校の今年退職された校長先生に、どんな形で進められたかということの研修、それから明日香村の担当されていた指導主事の方に来ていただいて研修等もやっておりますので、徐々に保護者だけではなしに先生方にも、もう少しきめ細かく義務教育学校について、これはもう当然、教育委員会としてやっていこうと考えております。 以上でございます。 ○議長(楠本) はい、11番、幡野議員。あと2分でございます。 ◆11番(幡野) はい。私が心配しております1クラスの人数について、お答えがございませんでした。これはもう全く決定的な問題だというふうに私は思います。老朽化の問題が大きいんであれば、今の状況で本当にできないのか、そのあたりをぜひ考えていただきたい。一体化せずに改修はできないのかということです。北小におきましても、今40年ですので、不可能ということはないというふうに思いますし、王小はちょっと研究が必要なのかもわかりませんが、ぜひ今の学校制度の中でやっていただきたいというふうに思うんです。 小中一貫が非常にメリットがあるんだというふうに思われるんでしたら、分離型でもいいですから、そういうことで研究されたらどうでしょうか。一体校になれば、いろいろ弊害が出てきます。先生の人数にしても、今の先生の人数から9人減るんです、これは小学校部分で。そういうことでは非常なダメージがあります。富雄のこともおっしゃいましたけれども、富雄の第三小中学校は600人程度のところですので、王寺と比較にはちょっとなり得ません。そのあたりで、ぜひ、この学校の1クラスの人数が40人に限りなく近づくという弊害、これをもう一度テーブルにのせていただきまして、お考え直しいただきたいというふうに思います。 ○議長(楠本) 要望でよろしいですか。ちょうど時間でございますので。 ◆11番(幡野) 結構です。 ○議長(楠本) これをもちまして、幡野議員の一般質問を終了します。 休憩します。再開時間は15時5分とします。     休憩 午後2時49分     再開 午後3時05分 ○議長(楠本) 休憩を閉じて再開させていただきます。 次に、3番、小山議員、登壇の上、質問を願います。 ◆3番(小山) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 登壇 3番、小山です。 それでは、私は一般質問を2問させていただきます。 まず、本町の交通事故の状況と通学路の安全対策についてでございます。 最近、集団登校の通学列に車が突っ込む交通事故が多発しております。 10月21日には、新潟県上越市大学前の山麓線の交差点において、横断歩道を渡っていた小学生5人の列に乗用車が突っ込み、小学1年生の男児2名が顔などに軽傷を負いました。 10月28日には、横浜市港南区の道路において、小学生の列に軽トラックが突っ込み、小学1年生の男子が死亡し、小学生4人を含む7名がけがをする事故が発生しております。 また、11月2日には、千葉県の国道409号線において、集団登校をしていた小学生の列に2トントラックが後方から突っ込む事故が発生いたしました。小学3年生の男児が頭蓋骨骨折の重傷を負い、2年生から5年生の男女3人が軽傷を負いました。 この一般質問の通告書を出しました前日にも、宮崎県で集団登校の列に車が突っ込む事故がありました。また、昨日、これは子どもの列じゃないんですけれども、大阪府で、大阪府警本部の前で、男女2人のところに20歳の男の子が運転している車が突っ込むという事故が発生しております。 以上の事故に加えまして、今年に入って全国で10件余りの事故が発生しております。 そこで、本町における今年1月以降の交通事故の件数及び王寺町内の通学路の危険箇所の確認、そして、その対策がなされているのかをお尋ねいたします。 2問目ですが、子どもの貧困の解決をということでございます。 最近、子どもの貧困が深刻な問題として取り上げられています。6人に1人が貧困の中で育っている子どもたち、その心身への影響は深刻です。 日本は、OECD34カ国中11番目と、高い貧困率となっています。国内の県別の子どもの貧困率で、奈良県は2012年、11.7%と、全国47都道府県中26位です。1992年、3.6%だったのが、20年間で8.1%も上昇しています。このデータは山形大学の戸室健作准教授の調べでございます。 王寺町の子どもの貧困の把握、そして、その対策を講じられているのかをお尋ねいたします。 以上、2問、よろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 ◎番外(梅野教育長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 梅野教育長。 ◎番外(梅野教育長) 私のほうからは、本町の交通事故の状況と通学路の安全対策についてお答えいたします。 まず、通学路の安全対策については、平成24年4月に京都府亀岡市で発生した交通事故以降、全国で登下校中の児童等の列に自動車が突入し死傷者が多数発生する事故が相次いで起こりました。このことから、奈良県においても各小学校の通学路の緊急合同点検を実施し、以後、平成25年1月に奈良県通学路安全対策推進会議を設置し、関係機関と連携した通学路の安全確保に向けた取り組みを継続して進めております。 本町においても、平成24年8月に緊急合同点検により現地調査等を実施し、危険箇所16カ所を抽出しました。この16カ所の対策については、通学路の状況や危険の内容等に応じ、カラー舗装化、横断のための路面表示、外側線の設置、交差点表示看板の設置など、平成24年度に全て完了し、平成25年3月の点検にて対策を検証しました。 平成26年1月に県から、各市町村における通学路の安全確保に向けた推進体制を構築し、その位置づけを明確にするため、通学路交通安全プログラムの作成依頼がありました。このことから、本町においても平成27年1月に王寺町通学路交通安全プログラムを策定し、このプログラムに基づき、関係機関が連携して児童生徒が安全に通学できるように通学路の安全確保を図っていくこととしております。 安全点検については、小学校では毎学期、始業式と終業式に教師が児童と一緒に下校し、通学路の危険箇所がないかを確認しており、新規の危険箇所について教育委員会へ報告することとしております。また、子ども会やPTA役員が各地域内の危険箇所を確認し、学校へ報告するとともに、飛び出し小僧の設置や注意を喚起するマーキングを行っております。 中学校においても、定期テストの8日前に教師が生徒と一緒に下校し、小学生と同様に安全確認を行っております。 また、道路管理者においても、通学路の安全対策について、ハード面では、町が自治会要望等を受け、町道について計画的に改善を行っております。国道、県道についても、通学路の安全確保を図るため、国道168号線及び都市計画道路元町畠田線の整備は重要であり、県に整備促進を要望し、進めてもらっているところでございます。 ソフト面でも、警察、交通安全団体と連携し、春秋の交通安全運動や毎月1日と15日を中心に啓発活動や交通安全教室等さまざまな活動を行っております。 また、最近増加している高齢者の交通事故を減少させるための高齢者運転免許自主返納支援制度を促進するとともに、外出を支援するため、やわらぎの手帳のバスカード利用の際の一部負担金を無料とする助成制度を平成27年度から開始しております。 以上のように、ハード面、ソフト面にわたり、関係機関、団体と連携して、さまざまな交通安全対策を実施しております。 ご質問の本町における今年1月以降の交通事故件数については、西和警察署によれば、交通事故件数は、9月までですが、68件発生し、そのうち1名の方が亡くなられております。この68件のうち、子どもの事故、子どもという定義はゼロ歳から中学3年生までですが、3件発生し、3件とも軽傷であったと聞いております。 本町においては、通学途中の交通事故は発生していないものの、ご質問の最近の全国の重大事故を受け、本年11月9日に合同点検を道路管理者、警察署、学校、教育委員会が実施し、危険箇所5カ所の現地調査を行い、対策について協議を行いました。例えば、横断歩道の狭いところであれば、通学時間をずらしたり、あるいは児童の列が広がらないように学校において指導を行うというようなことも徹底していただいております。 今後も通学路の安全を確保するため、関係機関・団体と連携して合同点検を行うとともに、安全対策実施後の効果把握も行うなど、PDCAサイクルとして繰り返し実施し、通学路の安全性の向上に努めてまいります。 以上で私のほうの回答を終わらせていただきます。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 小山議員の質問のうち、2つ目でございます。 子どもの貧困の解決についてのご質問について、私のほうからお答えをさせていただきます。 子どもの将来が、その生まれ育った環境によりまして左右され、経済的困難な状況が世代を超えて連鎖することがないようということで、必要な環境整備と教育の機会均等を図り、全ての子どもがその将来に夢や希望を持って成長していける社会を実現していくことが、極めて重要であるというふうに認識をいたしております。 我が国の子どもの貧困率でございますが、国民生活基礎調査によりますと、これは平成24年の時点でございますが、16.3%、6人に1人。ひとり親家庭の子どもにありましては54.6%、5割を超えるということでございまして、平均的な所得の半分以下の世帯で暮らしている子どもが過去最高の割合になったということは承知しているところでございます。 このため、国におきましては、子どもの貧困対策を総合的に推進するということで、子どもの貧困対策の推進に関する法律が平成26年1月に施行されまして、また、法律第8条の規定によりまして、子どもの貧困対策に関する大綱が平成26年8月に策定がなされております。 こういった動きを受けまして、県におきましても、経済的困難等を抱える子どもとその家庭の生きづらさに寄り添い、子どもの健やかな育ちを支援する総合的な施策を維持するため、法律第9条の規定に基づきまして、経済的困難及び社会生活上の困難を抱える子どもを支援する奈良県計画が、この平成28年3月に策定されたところでございます。 生活の困窮は、決して特別な世帯に起こるものではなく、介護あるいは失業、ひとり親になるといった状況の変化などに伴いまして、誰にでも起こる課題であるというふうに思っております。 経済的困難を抱える子どもが、その才能や希望を実現できないままとなってしまうことは、社会にとっても大きな損失でありますので、子どもへの支援は、まさに未来への投資だというふうに考えているところでございます。 また、子どもの貧困を放置すれば、子どもの学力の未定着や、虐待、非行などといった困難な状況の発生とか、いわゆる貧困の連鎖が生じまして、この連鎖は、子どもの将来が閉ざされるだけでなく、人材の減少であるとか社会保障費の増大といった少子高齢化の負の影響にさらに拍車がかかるというふうに捉えられているところでございます。 本町の子どもの貧困の把握でございますが、生活保護世帯は全体の1.7%相当、172世帯、ひとり親世帯におきましては約2%、200世帯となっているというところでございます。 しかし、本町におきましては、そういった詳しい貧困というものについての実態調査は行っておりませんで、詳しい実態はつかんでいないというのが実情であります。そういうことからして、貧困の把握をまずする必要があるということで、実態を把握するために、来年度、29年度に、これは必要なアンケート調査を実施したいというふうに考えております。当初予算に盛り込むことで予定をしているところでございます。 このアンケート調査では、子育て世帯の状況を詳細に把握し、子どもの貧困の実態あるいは背景、子どもへの影響、さらには、例えば生活保護あるいは児童扶養手当、それから就学援助等でございますが、こういう行政支援の利用状況、さらに支援のニーズ等について分析したいと考えておりまして、具体的な調査方法については今後検討を重ねていきたいというふうに思っておりますし、その経過については、また議会のほうにも報告をさせていただく予定でございます。 ちなみに、県内でそういう実態調査をされているのは、奈良市と今のところ平群町のみというふうに承知をしております。 貧困への対策ということでの本町の取り組みでございますが、貧困対策そのものを直接の目的としたものではないわけでありますけれども、いろんな総合的に取り組んでいる施策の中で、それに資するものというものは当然あるというふうに思っています。まず、健康面では、子どもの任意接種費用の助成ということで、補助率2分の1ということで既に行っておりますし、特に学習面では、雪丸サポートスクールの低負担での学習機会の提供というものをもともと行っているわけでありますけれども、小学生が月2千円、中学生が月1,500円でございますが、かつ要保護・準要保護家庭につきましては利用料の減免ということを行っております。今、18人の方が減免措置をしているというふうに伺っております。 また、広く家庭への支援という意味では、幼稚園あるいは保育所の在園第2子目以降の保育料の減免、これは県内でもかなり進んだ支援かなというふうには思っておりますが。就学援助制度につきましても、これは通常の制度ですけれども、これも行っていると。さらに学童保育の低負担での利用ということで、これは月3千円でございますが、要保護・準要保護家庭につきましては、これも利用料の減免をしていると。これについては67人の方が該当するということを承知しています。 いずれにしましても、将来社会の担い手となる子どもたちの未来を応援するということは、我が町、王寺の未来を明るくする、あるいは活力あるものにするために不可欠なものでございます。アンケート調査を実施することによりまして、きめ細かく、そのニーズにも対応していきたい。数量的な把握をすることから始めたいというふうに思っております。 当然のことですけれども、重要な効果的な施策に取り組むためには、そういったデータに基づきまして、地域、学校あるいは行政が連携し、協働して動くということを念頭に、体制整備に努めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 3番、小山です。 まず、通学路の問題ですが、本町の交通事故の状況を西和警察の調べで9月末までのことを今お話しいただいたんですが、68件あって1名が亡くなられているということなんですが、どういう事故なのかわかりますでしょうか。 ◎番外(井関地域整備部長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、井関地域整備部長。 ◎番外(井関地域整備部長) 地域整備部、井関でございます。 死亡事故1件につきましてご説明させていただきます。 これは、本年9月上旬だったと思いますけれども、葛下川にかかっております鎌窪橋の北側に交差点がございます。事故の場所は、その交差点内でございます。事故の内容につきましては、鎌窪橋の下流側から上流に向かって、堤防からその交差点におりてくる緩やかな坂がございます。その坂をおり切って、左側に向けば交差点があるという、ちょうどニチアスの東南ぐらいのところになるんですが、自転車がその坂を西から東に向かっておりてきて、停まったかどうかちょっとわかりませんけれども、そのまま交差点に進入して、走ってきた乗用車と衝突して自転車の方が亡くなられたという事故でございます。 本年9月までの死亡事故は、町内でこの1件ということになっております。 以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) ありがとうございます。 自転車に乗っていられた方が亡くなられたということですが。ありがとうございました。 今回、この通学路の質問をするに当たりまして、午前7時30分から9時まで、場所によっては8時半まで、車の進入が禁止されたり通行できないところがあります。ちょっとその辺、どれぐらい違反車があるかと言うたら変なんですが、車が通るかなと思って、ちょっと実態調査してみました。 畠田郵便局のところですね。あそこは進入禁止なんです、7時半から。1日だけだったんですが、7時半から調べさせてもらいました。子どもたちが通学する時間帯で、8時までということで、30分間なんですが。ここは優秀で違反車は3台でした。もうちょっとあるかなとか、ちょっと意地悪なことも思っていたんですが、3台で、意外と運転手のマナーがいいなと思ったんです。 ただ、この道は、畠田郵便局の前は通学路じゃないんですが、緑ヶ丘からおりてくる道とか、送迎からおりてくる道から町長のおうちの前の道が通学路になっております。そこは、町長も御存じだと思いますが、狭くて大変危険です。違反で入ってくる車は3台ですが、緑ヶ丘からおりてくる車がかなり多いんです。それで、やっぱりかなりここは危険だなというふうに思いますので、引き続き学校等、緑のおじさんなんかに言っておいていただきたいなと思います。幸い今まで事故とかはないので、いいんですが。 それと、通行できないところですね、7時半から。JR和歌山線の踏切を越えて、道ですね。あそこは7時半から8時半まで車が通れない歩行者優先道路になっております。ここも同じように、1日だけですが、調査いたしました。ここは15台もの車が通って行きました。ただ、さすが、児童が通る時間、8時前後には、違反車は2台だけでした。 緑のおじさんに聞きますと、やっぱり毎日同じ車だそうです。それは当然ですわね。通勤で多分使われて、抜け道になっておりますので、通勤の方が通られるので、毎日同じ車だと思います。さすが、15台違反はありましたが、児童が通る時間帯は2台だけでした。毎日同じ車だということです。緑のおじさんが、その違反の車に、ちょっとここは車が通れないところですよと注意すると、素直に聞いてくれる人と逆ギレする方があるそうです。警察官でもないのに何を言うんやという感じで逆ギレされるそうです。 どちらも1日しか立っていなかったんですが、今言っていますJR和歌山線のところは、もちろん通行止めになっているということは迂回路もあるわけですから。     (どこの踏切ですかの声) ◆3番(小山) JR和歌山線の舟戸に入るところの踏切です。はい、そうです。北小の通学路のところです。申しわけありません。 迂回路もあるわけですから、そんなに時間もかからないので、児童のことを考えたら迂回路を回ってもらったらなと思います。 それと、今言うています舟戸に入ってきてから、田原本線の土手沿いにずっと通学路があるんです。白線は引かれているんですが、通学路の目印といいますか、緑のペインティングがされていないんですが、これは緑のペインティングをされる計画はあるのでしょうか。ちょっとお願いします。 ◎番外(井関地域整備部長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、井関地域整備部長。 ◎番外(井関地域整備部長) 地域整備部、井関でございます。 今おっしゃっていただいているところ、踏切を渡っていただいて高架下をくぐって右側へ線路沿いでというところですね。水路、近鉄の。最近、転落防止柵はさせていただいているところだと思います。 町内、その通学路を中心に、グリーンラインと申しておりますけれども、ここ26年ぐらいから、そういった整備もさせていただいてきております。 こういう部分の整備につきましては、従来から王寺町の場合は、自治会の要望として、自治会と協議をしながら、そういう整備をさせていだいております。今のところ、舟戸2丁目の自治会からは、そこのグリーンラインについてのお話は伺っていないかと思いますけれども、そういうものがあれば、より安全を確保できるということであれば、現場も確認をさせていただきながら自治会長とも相談をさせていただきたいというふうに考えさせていただきます。 以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 3番、小山です。 よろしくお願いいたします。 王寺町内の通学路で、全てグリーンラインが引かれているとは思いませんので、順次予算もつけてもらって、より安全なようにグリーンラインをしていっていただきたいと思います。 通学路の問題ですが、登校時は緑のおじさんも一緒に歩いてくださいますし、集団で登校しますので、危険なところも、おじさんがいらっしゃるので、上級生もいるので、大丈夫かなと思うんですが、下校時ですね。土曜日は集団で帰っていることが多いと思うんですが、それ以外の曜日は、各学年で下校の時間が違いますので、それぞれ帰っています。帰るころになると、気が緩むのか、大きく広がって歩いたり、いろいろしていますが、もちろん下校時の指導もされていると思うんですが、特に下校時の指導をどのようにされているか、ちょっとお聞きしたいなと思うんですが。 ○議長(楠本) 乾教育次長。 ◎番外(乾教育次長) 教育委員会、乾でございます。 下校時につきましては、学年によって帰る時間帯がちょっとずつずれておりますが、例えば低学年については、先生がついて帰っていただくという指導はさせていただいております。中学年、高学年につきましては、先生の付き添いはない日もあるんですけれども、やっぱり登下校の安全、確かに先ほど議員さんもおっしゃったように、広がって歩かないでありますとか、道草をせずに真っすぐ家へ帰るとか、車に気をつけて帰るという指導はさせていただいておるのが現状でございます。 以上でございます。 ◆3番(小山) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) はい、3番、小山議員。 ◆3番(小山) 3番、小山です。 さらに安全な通学路を目指して、例えば、通学路の集団登校に車が突っ込むという事故が多発したときにテレビで実験をしていたんですが、何もないところよりも、もちろんガードレールがあるのが望ましいんですが、ガードレールでなくても、もう少し、そんなに頑丈なものでなくても何か柵があるとかポールがあるだけで、車はそこに行きにくい。当たったとしても、一旦そこで衝撃が吸収されるということで、直接子どもに車がぶつかる前に衝撃が吸収されるということで、大きな事故になりにくいということですので、また再度、点検、合同点検をしていただきまして、もし危険なところがありましたら、ガードレールの設置またはポールの設置などをしていただけるように要望いたしたいと思います。 それでは、次に、子どもの貧困の問題ですが、生活保護者とかひとり親とか言っていただいたんですが、就学援助を受けている世帯はどれぐらいあるんでしょうか。ちょっとお願いいたします。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事、植野でございます。 就学援助を受けられているご家庭ですが、要保護につきましては小学校、中学校合わせて19名、準要保護につきましては中学校、小学校合わせて156名でございます。 以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 3番、小山です。 この数字は、年々増えているんでしょうか、どうなんでしょうか。 ◎番外(乾教育次長) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 乾教育次長。 ◎番外(乾教育次長) 教育委員会、乾でございます。 就学援助の家庭というのは、若干ですが、増えている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) ありがとうございます。 社会状況がそんなによくないので、そういうことが反映されているのかなと思います。 子どもの貧困対策には、4つの処方箋があると言われています。労働生活への連結、学習権・進学権の保障、経済的保障、食の保障。この中で一番大切かなと思われるのが、食の保障かなと思います。今、まともな食事は給食だけという子どもたちが、かなりふえています。しかし、それさえ給食費未納の子どもには食べさせない自治体も出ているということです。とんでもないことだと思うんですが。子どもが育つために必要な栄養バランスのよい食事を提供することは、貧困対策の1番目に位置することです。 今、各地で広がっております子ども食堂の取り組みは、素晴らしいものです。王寺町近隣でも斑鳩町、上牧町、香芝市で子ども食堂が実施されております。香芝市では今年の8月から、JR香芝駅からすぐの庭カフェぼちぼっちというお店があるんですが、そこで毎月1回、第1日曜日午前11時から午後2時まで開いています。とんかつ、御飯、切り干し大根のみそ汁、おでん、サラダ、リンゴ、スイートポテト、この日はすごく豪華なメニューだったんですが、あっという間に参加者のおなかに消えていったそうです。 この子ども食堂の看板には「地域感謝デー」と書かれていまして、子どもだけじゃなく、来たい人が来て交流できる場所になればいいなと思っていますと、これはこのぼちぼっちのお店のオーナーさんのお話です。料金は、高校生までが無料で、大人300円です。 以前、同僚議員も子ども食堂について質問があったかと思うんですが、王寺町の子ども食堂のお考えをちょっとお聞かせいただきたいんです。お願いします。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事でございます。 ただ今の子ども食堂のご質問でございますが、以前ご質問いただきまして、今現在、子ども食堂の町において援助できるものはないか、あと開設していただける団体の方がおられないかということで、今、社協事業といたしまして、やはり社会福祉協議会が地域の居場所づくりを目的に子ども食堂の支援をしていくのが一番いいかということで、まだちょっと具体的には、先ほどおっしゃっていただいたように、料金設定であるとか、どこまで支援できるかというのを今検討している最中でございますが、前回の一般質問でも町長が答弁させていただいたとおり、どういう形で実施するのがいいかというところで、実施する方向で今進めております。 やはりニーズであったり、地域であったり、いろんな人のご意見も聞かなあかんというところで、今のところ他市町村の情報も得ながら、要綱づくりであったり、町として支援できる部分を社協とどう連携できるかというところで、町の部局としては福祉のほうが社協と今協議をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 3番、小山です。 社協のほうで進めていただけるということなので、ぜひとも実現していただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。 先ほど申し上げました貧困対策の処方箋の2つ目ですが、学習権・進学権の保障です。 今、東京などでは、低所得の家庭の子どもの学習塾費用を補助する制度ができているところがあるそうです。王寺町は放課後の寺子屋があるので、この学習権・進学権の保障はされているのではないでしょうか。先ほど町長のご答弁にもありましたように、2人目の減免などもありますし、そういう点ではすごく王寺町は学習権・進学権の保障はされているのではないかなと考えているところであります。 3つ目の経済的保障です。 貧困とは、お金のない状態のことですから、その対策で重要なのは現金給付です。王寺町独自の返さなくてもいい給付制奨学金制度などはお考えではないでしょうか。お願いいたします。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい、議長。(発言の挙手) ○議長(楠本) 植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 金銭的援助というご質問でございますが、先ほど町長の答弁にもありましたように、29年度において王寺町のまず実態を把握させていただきたいと思っております。生活保護家庭であったり、公的に児童扶養手当を支給していたり、いろんな補助なり援助している方については把握できるんですが、実態的に王寺町の全児童をお持ちの家庭に全て調査をさせていただいて、どういうところでお困りか、どういうことが王寺町の子どもたちに必要かということ見きわめた上で、きちっとした政策を推進していきたいと今のところは考えておりますので、十分29年度で準備をして取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆3番(小山) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 3番、小山です。 よろしくお願いいたします。 貧困対策の処方箋の4つ目ですが、労働生活への連結です。 現在、若者の半分が非正規雇用です。正規でもブラックな働かせ方をして体を壊す人や、最悪の場合、自殺者も出ております。一度、仕事をやめると、低賃金の非正規雇用に流入し、そこからはなかなかはい上がれない。これでは、結婚や子育てもできず、もし子どもを持っても貧困の連鎖につながることになってしまいます。若者が働き続けられる労働現場、労働環境をどうつくっていくかは大きな問題です。 王寺町では、ハローワークの誘致やテレワークセンターの開設をされるわけですが、今後、貧困家庭についての具体的施策があれば、お聞かせください。お願いします。 ◎番外(植野住民福祉部参事) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 植野住民福祉部参事。 ◎番外(植野住民福祉部参事) 住民福祉部参事、植野でございます。 就労支援でございますが、先ほどから申していますように、まずアンケート調査をして、やはり就労に困っている方がどういう面で困っているかというのも十分調査をさせていただきたいと思うんですが、まず、やはり国の役割、県の役割、町の役割というのがございます。何分、町がハローワーク的な仕事をするというのは、やはり国の仕組みの中でできるものではございませんので、王寺町としてまず何ができるかというのをきちっと洗い出した上で、国・県にもきちっとした形で要望していくというのが、これから町で取り組まなければならないことというのは認識をしておりますので、まずアンケート調査の結果を踏まえて検討させていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(楠本) 3番、小山議員。 ◆3番(小山) 今回、貧困の問題を取り上げさせてもらいまして、来年度に貧困の問題に対してのアンケート調査を実施するということをお聞きしまして、本当によかったなと思います。 このアンケート調査をもとにいたしまして、さらに子どもの貧困問題に取り組んでいっていただけるよう提案いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 以上です。 ○議長(楠本) これをもちまして、小山議員の一般質問を終了します。 次に、12番、西本議員、登壇の上、質問を願います。 ◆12番(西本) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 12番、西本議員。 ◆12番(西本) 登壇 12番、西本です。議長のお許しを得ましたので、1問だけ質問させていただきます。 達磨寺の良さをより多くの方々に知っていただくための企画についてをお尋ねいたしたいと思います。 達磨寺を訪れてみますと、まず入り口の橋を渡るところの前に、達磨寺は592年から628年、推古天皇の発願により建てられたものと伝えられております。 建物につきましては、後に恐らく建てられて、大体鎌倉時代だろうと思うんです。中学校の教科書あたりには1192年から1333年の間だろうという具合に言われております。 そういう中、先般、皆さんの手元に、こんなチラシがあったと思うんです。これは何かといいますと、奈良県の美術館におきまして、ユニークなコレクションとして奈良、京都のいろいろな作品が出たわけでして、「中世の美と伝統の広がり」というような題で、いわゆる王寺の達磨大師の仏像がここへ出張しまして、この期間、10月15日から11月27日の間、ここに達磨大師がおられたわけでございます。 そういう中で、奈良の中世文化に目を向けるためということで、先ほど申しましたように奈良県立美術館において開催されました企画展で、王寺町の達磨大師像が出展され、企画展の中で、特に王寺町のイベントの日という日がございまして、日本の禅の聖地、大和達磨寺の魅力について、平井町長を初めとしまして、王寺町観光広報大使の川本さんの浪曲とか、また日野達磨寺住職と王寺町教育委員会の岡島学芸員によります対談等が紹介されまして、その内容につきましては参加の方々から高い評価を受けておりました。このように、達磨寺の良さを町民を初め町外の皆さんにも知って楽しんでいただきたいと考えていきたいと思います。 達磨寺には、聖徳太子の愛犬の雪丸君、また片岡八郎公の顕彰碑、松永弾正久秀の墓、そしてまた聖徳太子と達磨大師が問答したと言われる問答石などがあります。 そこで、王寺町の達磨寺のよさを町内の方々だけではなくて町外県外の方にも多くに知っていただくために、いろいろなことが必要じゃないかと思うわけでございます。その中で、今後におきまして、これらの計画につきまして町のほうでどのように思っておられるかということをお聞きいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(楠本) 理事者、答弁願います。 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 西本議員のほうから、達磨寺の良さをより多くの方々に知っていただくための企画ということについてのご質問をいただきました。いっぱい実は言いたいんですけれども、余りしゃべり過ぎますと時間がなくなりますので、できるだけポイントを絞って答えたいと思います。 と申しますのは、まず達磨寺という存在を本当に、あるいはそのすごさと言っていいと思うんですけれども、我々がなかなか実は気がついていなかった部分がありまして、私自身もあの隣の保育園に通っていた、あるいは近くを通っていながら、本当に雪丸像があったのを私自身が実は知りませんでした。役場に来て、いろんな商工会の取り組みであるとか、そういったことを聞いて初めて実は知ったということでございます。まだまだ、いろいろ知名度は上がってきているものの、その良さといいますか、私はすごさだと思うんですけれども、この前、実は東野先生の講義をリレー講座を聞いていますと、達磨寺は1つの見方によると日本仏教の源流だというふうにおっしゃっていました。 達磨大師と聖徳太子の出会いというもの自身が、東アジアレベルで、中国で、日本へ行って、東の国へ行って仏教の教えを広めようという約束の生まれ変わりが達磨大師であり、聖徳太子であったとか、想像だけじゃなくて、いろんな中国の根拠も示して、この前、東野先生に教えていただきました。本当に達磨寺というところは、日本全国、古いお寺もたくさんあるわけでありますけれども、そういう意味では仏教の源流だというふうに言ってもいいというふうにおっしゃっていましたが、これでまた意を強くしたわけであります。 そういったことを置きまして、達磨寺には多くの文化財があるわけでありまして、国指定の重要文化財が4つあるわけであります。これも平安時代の絹本著色涅槃図、それから鎌倉時代のご案内の木造聖徳太子坐像、それから室町時代の達磨坐像と達磨寺の中興記の石幢と、時代区分も鎌倉から平安、室町という、それぞれの時代でもって貴重な文化財があるということも本当にすごいなと実は思うところであります。 ほかにも県指定の文化財が3件、町指定文化財も雪丸像を含めて4件、多くの文化財を保有するわけですが、これを保存とあわせてどういうふうに活用していくか。それでもって達磨寺に足を運んでいただく方をどういうふうに確保していくか。多くの方に知ってもらいたいという意味で、いろんな企画、イベントを今までも実施してまいりましたし、今後とも観光振興につなげるための取り組みということで進めていきたいと。そういうふうに思っているわけでありますが、ひとつ幾つかの例をご紹介したいと思います。 この3月に町指定の文化財として指定しました3つがございます。聖徳太子の御絵指示と言われるもの、それから先ほど言いました石造雪丸像、それから達磨寺旧本堂の瓦製露盤、瓦でできた露盤、お寺の屋根の上に飾ってあったもののようでございますけれども、この3件をこの3月に新しく王寺町の指定文化財に指定したということでございますが、この露盤につきましては、境内に展示して見学できるように、現在、修復作業を実施しているところでございます。 また、聖徳太子御絵指示につきましては、実は鎌倉時代のものというふうに伺っております。聖徳太子の伝記の写本であることから、これは今後とも慎重に調査あるいは研究を続けまして、実は町指定にとどまることはないというふうにも思っておりますし、こういった文化財的価値も明らかにしていきたいというふうに思っています。 さらに、重要文化財の絹本著色涅槃図の活用の例といたしまして、重文でございます。しかし、ふだんは奈良国立博物館に寄託・収蔵されておりまして、なかなか地元の方も含めて見学できる機会がないということでございました。昨年の90周年を記念して里帰り展も達磨寺のほうでさせていただいたわけですが、5日間で820名の方にお越しをいただきました。この文化財の価値を存在を含めて多くの方に知っていただいたところでございます。 こういった涅槃図、これも薄くなっておりまして、なかなか裸眼で見ても実際のところはよくわからなくなってきております。そこはいろんな先進的な手法でもって調査研究して、本来の図柄がどうであったのかとか、そういった文化財としての重要性を広く発信して、これも達磨寺の魅力につなげていきたいというふうに思っております。 それから、今取り組んでいることとして、方丈の修復工事でございます。棟札によりますと、江戸時代の1667年ですので、来年がちょうど350年に当たるということでございます。県指定でございまして、見ていただきますと柱の傾斜も著しくなっておりますし、倒壊の危険性があるということで、29年度、来年度から3カ年計画で修復工事を実施する予定で、県の教育委員会といろいろ協議を進めているところでございます。 この方丈でございますが、将来に向けて確実に修復保存し、また安全に活用していただけるようにということで、まずは修復工事に取り組むわけでございますけれども、この修復工事、今、県から聞いておりますところでは、概算ですが、約2億円かかるということでございます。 この2億円、県の指定文化財でありますので、一応6割程度は県のほうで補助があると。残りの8千万、あるいはプラスアルファになるかもしれませんが、おおむね5千万程度を町で負担する。あるいはまた、社会福祉法人である達磨寺で負担されるという区分になるわけであります。 この費用を賄うために、ご案内のように王寺町へのふるさと寄附金を幅広く呼びかけております。王寺町のふるさと寄附金は全てこの方丈の修復費用に充てるということを明示させていただいております。そういうこともありまして、ふるさと納税ですので、実は返礼品が大分王寺町の場合は負けるわけでありますけれども、食材がなく、ほかに肉とか魚とかいっぱい提供できるところから比べると、非常にそういう意味では食材は少ないものですから、なかなかそれだけでふるさと納税をふやすことは難しいんですけれども、趣旨をよく理解していただいて、幅広く全国から何とかふるさと納税をお願いしたいなというふうに思っているところです。 これにつきましては、住民の皆さんとか、あるいは家族の方、それから全国的にいろんな方に知っていただいて、ぜひ修復費用に充当するということでのふるさと納税を呼びかけていただけたらというふうに改めて思っているところでございます。また、今後、来年度以降は、企業版のふるさと納税にも何とかつなげたいなというふうに思っているところでございます。 次に、観光振興への取り組みということで幾つかご紹介をさせていただきます。 これもご案内のように、ボランティアガイド協会の皆さんには27年度から土曜と日曜の定点ガイドを実施していただいています。境内あるいは本堂の見学に詳しい解説をしていただいて、見学を有意義にしていただくということでの取り組みをしていただいています。年間、土日だけでも4,000名近い入場者があったというのが27年度の実績です。これは大きな成果につながっているんじゃないかと。 その後、先月からですけれども、達磨寺のほうの理解、協力もあって、現在は平日の本堂の開扉も行っております。祝日も含めましてですけれども、これは10時から3時までだったと思いますけれども、こういったことを我々も広くPR、広報をしたいと思っておりますが、これもぜひまた皆さん方のお力も得て、そういった取り組みを広めていきたいなというふうに思っているところでございます。 次に、イベントでございます。 多くの人に足を運んでいただく機会として、本来のお寺の行事とあわせて、いろいろイベントもしているわけですけれども、年末年始の除夜の鐘の鐘つき、あるいは節分の豆まき、それから新たに行っておりますけれども、松永弾正久秀の墓前の法要、こういったイベントあるいは行事につきましては、観光協会と達磨寺によりまして26年度からスタートし、それとあわせまして、メインでありますけれども、明治24年から行われています4月の達磨会式、これにつきましても第2土曜というふうにして、できるだけ多くの人に来ていただきたいなということでの取り組みを行っているところであります。観光協会あるいは商工会の協力も得て、ここ2年、本当にかなりの人数の方に来ていただいているというふうに承知をしております。 また、ミルキーウェイでは、ご案内のように境内で今年は5,000個の燈火会ということで会場を盛り上げていただきました。これも達磨寺の魅力の1つかなというふうに思っているところであります。 それから、県内でのイベントを先ほど議員のほうからご紹介いただきましたが、もっと全国規模で何とかイベントも展開できないかなという構想を持っております。昨年は90周年ということもございましたので、群馬県高崎市の達磨寺の住職においでいただきまして、東京で王寺町の日野住職との対談を東京の県のまほろば館で2日間やらせていただいたわけでありますけれども、続いて今年の10月の県立美術館での催しということが町外での今までの取り組みであったわけでありますけれども、来年はぜひ首都圏でのもう少し拡大したイベントをやれればなと思っているところです。 実は、まほろば館でも、王寺町の日という催しでの展示は実はできておりません。2階の50人のところで両住職の対談と川本三栄子さんの講談をやったわけでありますけれども、もう少し拡大版でもってイベントを実施したいなというふうに思っています。もう少し大きなホールでもって、講演会あるいはシンポジウム、それに加えて雪丸の同じく川本さんの講談、あるいは桂九雀さんにオリジナルの雪丸の落語もつくっていただいておりますので、そういったものを組み合わせて、ぜひ東京、首都圏で、聖徳太子と達磨大師の出会いというのはこのお寺しかないものですから、そういった魅力を広く発信していきたいというふうに思っているところでございます。 さらに、今日、朝も伊藤議員のほうからご披露いただきましたように、日本遺産の太子道の認定によって、まさしく達磨寺は太子道の上での大きな魅力のポイントでありますので、これも日本遺産の認定を契機に達磨寺をPRしていきたいというふうに思っております。 さらに、日本遺産になれば、今、法隆寺さんのほうで行っておられる2月22日の太子道をたずねる集い、こういう催しもさらにバージョンアップしてできるんじゃないかというふうに思っていますので、日本遺産の認定を契機に、次にできる協議会とともに、そういったイベントの拡大を図っていきたいというふうに思っているところでございます。 この魅力を発信することによって、法隆寺には勝てませんけれども、信貴山並みの、そう言うたら信貴山に怒られるかもしれませんが、何とか魅力を知っていただいて、王寺あるいはこの地域への来場者の増につなげていきたいというふうに思っているところでございます。 私からは以上でございます。 ◆12番(西本) はい。(発言の挙手) ○議長(楠本) 12番、西本議員。 ◆12番(西本) 西本でございます。 町長のほうから、現在のやっておられること、そしてまた今後の企画について、縷々細かくお伝え願ったわけでございます。 そういう中で、この間もあそこの方丈の建て替えのときに、達磨の住職に「2億かかって、あんたとこ20%負担やで。いけんのかい」と言いましたら、「いけます」という具合に力強い言葉をいただきましたので、着々と進んでおるかなということを感じたわけです。 先ほども町長のほうから、高崎の達磨寺の話が出ました。高崎というところは、だるま市というのが年に行われたら数万の人が参拝に来るんですってね。この間もテレビでやっていました。 ここには、あの大きな赤のだるまはんをおめでたいこととかいろんなことにやっぱり使うわけです。そのために町を挙げて、だるまはんをつくる産業というんですか、そういうものが発達しているわけです。だから、ただ観光だけじゃなくて、そういう面でもつながっているということを聞きまして、やっぱり何かなと。 後から申し上げようと思っていたんやけれども、王寺へ行った、達磨寺へ行った、何か土産はないんかなといって、お寺の隅のほうに土産物が置いてある。だけど、買おうと思ってもいつも閉まったあると。だから、その場合に、やはり1つの工夫として、お土産が欲しい方は王寺町の図書館へ行ってくれ、リーベルの雪丸コーナーへ行ってくれという言葉があれば、買う人もあるんやろうなと。私は何でそんなことを申し上げるかというと、時々行きましたら、これはどこで買うたらよろしおまんねんというようなことを聞きますから、いろいろと行き届いていると思うけれども、やっぱり手がけていくところはいろいろあるやろうなというようなことも感じました。 そういう中で、先ほど冒頭に達磨寺には幾つかのいろんなものがあるというようなことを申しました。もちろん達磨寺は禅寺でもありますから、そういう面でのこと、それから片岡八郎公の顕彰碑もあるということ。 片岡八郎公の顕彰碑というのがありますけれども、これにつきまして、いつも王寺町から片岡八郎公が最後に亡くなられたという十津川の花折塚へ参拝するわけです。約四十数名の方が会員としておられます。私たちは、そこが片岡公の最後の土地やなと思っておったんですけれども、最近また田辺市の鮎川ですか、あそこで勝軍地蔵さんというものが名乗りを上げられて、そしてまた、これが観光協会の、町長の計らいだと思うんですけれども、達磨寺のほうへお持ちさせてもらったというようなことを聞きまして、今後、この建物というんですか、勝軍地蔵さんについても、達磨寺の1つの遺産というたらあれですけれども、どういうぐあいに取り扱っていこうと思っておられるのか。そこらについてもちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(楠本) 平井町長。 ◎番外1番(平井町長) 私のほうからお答えをさせていただきます。 今、西本議員のほうから、達磨寺がなかなか平日あいていない、土産を買えないというご指摘があって、先ほどちょっと触れましたが、先月から達磨寺のほうで平日の10時から3時まで、昼間の5時間ですけれども、例の土産を売っておられるところで常駐をしていただいて、なおかつ方丈のほうの扉もあけて、そういう意味で本堂のほうに平日も入っていただけるように、やっと実はなったということでございますので、土産物もあそこで購入していただけるようになっているというふうに認識しています。いろいろ朱印所についても今練習中だというふうに聞いております。 それと、実は今おっしゃっていただいた田辺市のほうにある地蔵さんの中に八郎公の木造の像が入っていたという、いろんな経緯はわからないわけでありますけれども、いろいろそういう紹介があって、所有者の方が、今後、高齢化でもって維持できないというふうなことが、玉置神社のほうから間接的に伝わってまいりまして、それをどういうふうに対処するかということで、これはもう住職の理解で達磨寺のほうで引き取るということで、結果、向こうから魂を抜いてお祈りをしてこっちへ持ってこられて、今は達磨寺のほうでそれを管理していただいていると。今後どういうような形でそれを表に展示なり活用するか。これはちょっと達磨寺のほうで、こちらから、ああせい、こうせいと、なかなかそこは言えるところではございませんので、住職のほうでちゃんと管理し、また祀っていただくというふうなことは伺っております。 以上です。 ○議長(楠本) 12番、西本議員。 ◆12番(西本) 12番、西本です。 ありがとうございました。 私が達磨寺にお邪魔したときは、たまたま閉まっている時だったのかもわかりませんけれども、判子を押すやつはぽんと置いてあります。よう人にとられへんなと思いますけれども、それは冗談としまして、いずれにしましても、先ほどから聞いておりまして、ふと、その時代に、聖徳太子が黒馬に乗って飛鳥まで往復しておられる。その後、雪丸がちょろちょろと走っておる。そういうようなことを想像したときに、何かやっぱり昔のロマンを感じるわけです。そういう中で、やはりもう1つロマンをたどる中で、あそこに問答石というのがあるんです。達磨大師と、それから聖徳太子が問答されたという石があると。これは案外知ってて何か忘れがちなんです。あるとき、今の建物の横に置いてある問答石も、あれももう少しゆったりと場所をとられたらよかったなと思うんですけれども、片方の問答石は松の木の下にあります。これも木が茂って隠れていた時もありますけれども、これは切ってやということで切ってもらったこともあるんですけれども、あれを使って問答石で何かまちおこしができないやろうかということを私は常々思っておるんです。これは、やり方はお任せするとしましても、そういう中で、今後やっぱり王寺町は、達磨さんあってのまちおこしというのか、これがやっぱりメインになってくるだろうと思いますので、今後ともどもそういう面でいろいろと気のつかれたことにつきましては随時取り組んでいただきますことをお願い申し上げまして、私の質問をこのぐらいで終えさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(楠本) これをもちまして、西本議員の一般質問を終了します。 以上をもって一般質問を打ち切ります。 お諮りします。以上で本日の日程は終了しました。 本日はこれをもって散会したいと思います。ご異議ございませんか。     (異議なしの声) ○議長(楠本) 異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって散会いたします。     散会 午後4時16分 上記会議の次第は、書記の記載したものであるが、内容が正当であることを証するために署名する。          議会議長          署名議員          署名議員...