香芝市議会 > 2013-06-20 >
06月20日-02号

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  1. 香芝市議会 2013-06-20
    06月20日-02号


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    平成25年第3回 6月定例会          平成25年第3回香芝市議会定例会会議録1 招集年月日 平成25年6月20日2 招集場所  本市役所5階議場3 出席議員  (16名)    1番 福 岡 憲 宏 君          2番 上田井 良 二 君    3番 中 井 政 友 君          4番 下 村 佳 史 君    5番 池 田 英 子 君          6番 川 田   裕 君    7番 中 山 武 彦 君          8番 奥 山 隆 俊 君    9番 森 井 常 夫 君          10番 中 村 良 路 君    11番 関   義 秀 君          12番 小 西 高 吉 君    13番 細 井 宏 純 君          14番 中 川 廣 美 君    15番 河 杉 博 之 君          16番 北 川 重 信 君4 欠席議員  な  し5 地方自治法第121条の規定により議長より出席を求められた者は、次のとおりである。   市長     吉 田 弘 明       副市長    鎌 田 裕 康   教育長    廣 瀬 裕 司       危機管理部長 杉 田 明 弘   企画部長   当 麻 俊 弥       総務部長   細 川 家 央   市民経済部長 森 田 庄 一       福祉健康部長 吉 村 宗 章   都市環境部長 藤 岡 優 二       上下水道部長 仲 田 勝 彦   教育部長   平 井 隆 司       企画部次長  森 村 光 延   総務部次長  辻 本 博 一       市民経済部次長坪 内 達 雄   健康局長   井 上 貴 雄       環境局長   堀 本 武 史   教育部次長  村 中 義 男       会計管理者  濱 井   剛6 会議の記録・書記は、次のとおりである。                        議会事務局長 松 原 秀 典                         〃 庶務課長 中 木   正7 会議の事件は、次のとおりである。   一般質問8 議長は、会議録署名議員に次の者を指名した。    3番 中 井 政 友 君          4番 下 村 佳 史 君                                 開議 午前9時02分 ○議長(河杉博之君) それでは、本会議を再開いたします。 ただいま出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程1 会議録署名議員指名 ○議長(河杉博之君) 署名議員ですが、本会議初日に引き続きましてお願いをいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程2 会期・議事の日程の決定 ○議長(河杉博之君) 本日の日程でが、お手元に配付のとおりです。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程3 一般質問 ○議長(河杉博之君) それでは、ただいまより一般質問を行います。 議事を効率的に進めるため、一問一答方式であることを踏まえまして、質問、答弁ともできるだけ簡潔に整理して発言されるようよろしくお願いを申し上げます。また、議会運営委員会でもご指摘がありましたとおり、答弁につきましてはしっかり趣旨また正確性を踏まえて答弁いただきますように重ねてよろしくお願いを申し上げます。同じ内容の質問を繰り返されたり、答弁が質問の趣旨を逸脱するようなときは注意をすることがありますので、ご留意をよろしくお願いを申し上げます。 また、理事者におかれましては、反問権が認められておりますので、積極的に反問権を行使いただき、活発的な政策議論ができますよう、改めてよろしくお願いを申し上げます。 それでは、まず初めに13番細井宏純君の一般質問をお受けいたします。 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) 皆さん、おはようございます。 通告によりまして一般質問をさせていただくわけですけれども、今回は改選後の初の議会ということでして、申し合わせによりまして、在職期間の長い私から1番目ということになっております。新しい議員の方の参考にというか見本を見せよということらしいですけども、全然参考になりませんのでその点申し上げておきます。 まず、今回私を含めて11名の議員が一般質問を行うことになっておりまして、毎回数多くの議員の方が質問されるということが定着いたしております。通告の項目だけを見ますと、必然的にその数というのがふえてくるわけでして、類似した質問というのも見受けられるわけですけれども、ただ項目としては類似していても、内容、中身が違うということもございます。たとえ類似したとしても、議員がそれぞれの視線で一般質問するわけですので、もちろんそれを妨げるわけでもございませんし、問題ないわけですけれども、私はやっぱりほかの議員の方の質問も含めまして、当然自分の質疑も含めて過去の質疑の答弁、あるいはそれらの質疑のなかで継続性、関連性を持って一般質問を続けていきたいとこのように思います。 今回は、大きな項目で2項目になります。 まず、1番目ですけれども、地方公共団体首長トップセールスについて、市長の基本的な考え方なり、今後の方針なりについてお伺いしたいと思います。2番目として、本市の住民アンケート、意識調査についての実施方法や、それが確実に効果があって施策に反映されているか、このような視点で質問させていただきたいと思います。 まず、公共団体首長トップセールスについてですけれども、これは言葉の意味といたしましては、トップセールスは企業の社長や行政府の首長などの組織の首脳がみずから宣伝マンとなって売り込むこと。国の代表や地方自治体の代表などが、国や地方の産物、産業を他の国や地方へ売り込むことと、このように説明されております。当然、行政府の首長、市長の立場での答弁を求めるわけですけれども、通告書にも広義にと書いてあるとおり、1つの製品あるいは特産物を捉えて、それのトップセールスというのではなくて、もちろんそれも含まれますけれども、例えば本市において人口の減少を食いとめるというのが最重要課題とするときに、市内の内部の施策はもちろんですけれども、香芝市の地理的優位性、あるいは良好な住宅環境を外向きに発信していくという、これらもトップセールスに入るのではないかと思います。 また、何らかの案件において国や県へ出向かれて、本市にとって優位な条件なり交渉をしてくる。これも広義のトップセールスと私は捉えておりますので、幅の広いトップセールスという観点からの質問、答弁ということでよろしくお願いいたします。 そして、かねがね市長がおっしゃっている企業誘致も、企業との接触あるいは交渉のなかでトップセールスにも入ります。また、国へ出向く部分については、要望とか陳情とかという部分になるかもわかりませんけれども、これも全部含めて広義のトップセールスということで、幅の広い範囲でよろしくお願いいたします。 まず、市長の基本的な方針なりスタンスについて、首長としてということですけども、市長は民間の職歴もございまして、民間のそういった企業の代表者のトップセールスもごらんになっているかと思います。今こういうふうに市のトップ、首長となられてそのトップセールス、やっぱり民間のトップセールスとは若干違うと思いますけれども、その辺のところも含めまして首長のトップセールス。2回目以降の質問のこともありますので簡単で結構ですけれども、トップセールスの意味、あるいは首長としてのトップセールスのあり方とかということについてごく簡単で結構ですので、何回も言うように次の質問の関係もございますので、簡単で結構ですので、まずその点、壇上での1回目の質問とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(河杉博之君) それでは、首長としてのトップセールス、広義の考え方、方針、スタンスについて、吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 今、細井議員から質問をいただきました。 香芝市のトップセールスと、こういった方針の基本的な考え方ということですけども、私は香芝市の持っている恵まれた交通の利便性や、自然、安心・安全、そして住空間、さらには子育てしやすい環境である。こういった全体の香芝市が持つブランドというか、高いブランディングのところをあらゆる場面で市内外にアピールをしていく、こういうことだと私は基本的には考えています。 ○議長(河杉博之君) それでは、2回目以降の細井宏純君の質問をお受けいたします。 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) そこで、首長のトップセールスということで真っ先に思い浮かぶのが、前宮崎県知事でありました。現在は、衆議院議員東国原英夫氏の知事時代に行ったトップセールスですけれども、東国原氏は平成19年の宮崎県の知事選挙で当選されて、1期4年の任期を満了して、平成24年に衆議院議員に転出されております。 知事選前後に発しました「宮崎をどげんかせんといかん」というフレーズについては、幾度となくマスコミなどで取り上げられまして注目を集めておりました。それまで、いろんな意味でテレビやマスコミをにぎわせていた方なので、それまでの知名度があったということもあって、この言葉は流行語大賞にも選ばれておりました。そして、知事になられてからは積極的にテレビに出演して、宮崎産の完熟マンゴーをPRされてまいりました。さすがに、後半にはその1品目だけではぐあいが悪いと思われたのか、その他の特産物とあわせてPRをされておりました。 当時私は、特別職とはいえ公務員である以上、1製品、1作物をこのような形でPRすることには批判的でして、当然地元から他の業種、あるいは他の品目の関係者からクレームや批判が沸き起こるものと考えておりました。けれども、結果としてこの宮崎の完熟マンゴーでございます太陽のしずくというらしいですけれども、全国区の知名度となり、詳細はわかりかねますが、さしたる批判はなかったようです。また、その他の宮崎産の農作物も相乗効果で売り上げが向上したようで、最近は宮崎に便乗して他の県でも生産量が上がっているようでして、また日南海岸など観光地の観光客も一時相当あがったようです。 いずれにしてもこの宮崎の東国原氏のケースは特殊なものと考えられますけれども、ここで少し横道にそれますけども、本市においても製品、農作物において残念ながらそれらに匹敵するものがないわけですけれども、副市長が都市建設部長のときから米粉を原料、材料とした商品を積極的に展開されて、短期間で有期限でありましたけれども販売されたこともございます。ただ、それが広く認知されたというところにはまだ至っておりませんけれども、しかしこういった取り組み、新しい商品の開発といった分野については、継続してお願いしたいと思います。 そしてまた戻りますけれども、宮崎の知事のトップセールスのことについてある方に言わせますと、知事や市長など自治体の首長のトップセールスとは、単にテレビに出まくって広告塔になったり、企業訪問をするという単純なことではない。首長が企業誘致のために企業を訪問し、名刺とパンフレットを置いて帰ってくる。ほかにも、業界団体の集会に顔を出し、名刺交換をする、またその回数をもってトップセールスの実績とされる。これらは単なる営業活動にすぎないと、このようにおっしゃる方もございます。 私は、担当者ではなく、首長みずからそういった行為をされることについては、これはやっぱりトップセールスと言えるのではないかと思います。担当者が出向いてそういった行動をするのと、トップセールスで首長が行うのとやはり重みが違うわけでして、そういう意味でもトップセールスと位置づけたらいいのではないかと思います。1期4年の任期中、知事本来の実績とは別に、これだけのセールスをしてくれただけで十分とする県民の声も多かったようです。それほどスケールの大きなセールスだったように思います。 私の考え方がずれているのかわかりませんけども、一番冒頭に申し上げましたように、結果がよければそれでよいのか、あるいは法的にも道義的にもそもそも何ら問題がなかったのか。特別職とはいえ公務員ですので、特定のものや場所などをトップセールスで行うということにはいまだに釈然としないものがあります。相乗効果や波及効果を狙ったということで、首長が判断すべきものかもしれませんけれども、いずれ本市においてもそういう場面があるかもしれませんし、あることを願いまして、この考え方について市長はどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) トップセールスの考え方について、吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 先ほど言いましたように、市長というのはトップセールス、いわゆる香芝市の営業マンであると思います。セールスという以上は売り込むものがある、またはなければつくるということになろうかと私は思います。 先ほど、宮崎県のお話をされました。私は、売り込むセールスポイントには大きく5つぐらいの想定をしています。1つは企業立地ということでのセールス、それからもう一つは地場産業、地場の商品、これはプライベートブランドという表現をしますが地場商品、それからもう一つはイベントによってそのまちをセールスしていく、さらには観光によって人を集める。またはセールスにつなげていく、そして施設、そういったものでまちおこしをしていく、こういった考え方があると思います。県とそれから市という意味があると思いますが、立地では有名な亀山市のシャープがありますし、先ほど商品という意味では宮崎マンゴー、また地鶏、これなんかはもともとそういう全国ブランドでないものを、全国ブランドにのしあげていったという範例があります。イベントでは少し有名になりましたが、よさこいソーラン祭りなんかがあります。もともとは数万人が、今や年間200万人が訪れるビッグイベントになっています。それから少しこれも古いですが、熊本の黒川温泉というところも、もともとはひなびた温泉地が今や日本全国区、ミシュランの2つ星に位置づけるほどになりました。 最後に、近くに伊勢のおかげ横丁があります。これも92年には、伊勢ということで32万人の動員があったのですが、今は400万人に上るおかげ横丁のおかげで10倍以上の動員になっている。もともとそこにはなかったものを、市長だけではない、首長だけではないと思いますが、いろいろな地元の企業であったり、そして職員であったり、住民のアイデアだったり、こういったものをあわせ持って、こういったものが達成できたのだろうと。そこには、御用聞き的な積極的な首長の営業活動があったのだろうと思っています。こういったところから香芝市に置きかえていくと、いろいろ香芝市にも規模の大小はありますが、イベント的には冬彩であったり、それから今計画しているスポーツ公園香芝総合公園などのスペースもあります。また、ブランド的には米粉パン、香るみそ、観光ではどんづる峯、ダイヤモンドトレール、二上山、そういった磨けば光るもの、これがあろうかと思いますので、こういったことをあわせて取り組んでいきたいと、このように考えております。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) どうもありがとうございました。 幅の広い施策についてのPRというか、セールスのことについてご答弁いただいたのですけども、あくまでもこれは首長としてのトップセールスということでして、担当者が企画できるというようなことは除かせていただいたつもりですけども、それでも結構ですけども、それでもう一点、先ほど最後で質問という形で取りあげたのですけども、特別職とはいえ公務員が特定の製品なり地域を宣伝することは、一企業に利するようなことをすることについては問題がないという解釈で、もちろんよろしいですね。 ということは、先ほど言ったように、宮崎の場合であれば完熟マンゴー、商品というか一生産物だけですから、ほかの産物についてのPRは当初はされてなかったわけで、1つのものであり、商品なり観光地も含めて営業活動に資するような部分について、首長トップがすることについては問題がないのかと。その辺のところ、吉田市長はどのように判断されているのか、今答弁を聞くと問題がないような意味合いに受け取ったのですけども、だからそれは別に先ほど質問のなかで申し上げたように、宮崎で批判がなかったように、法的にも道義的にも何の問題もないのかもわかりません。ただ、私個人としては少し疑問に思うので、市長の考え方を確認させていただきたいと。その点だけ、もう一度お願いします。 ○議長(河杉博之君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 今の質問ですが、個別の企業のブランドということになるとそれはどうかというふうに思いますが、地域の特産と名産というものであれば、それはまちの活性化、そして地域経済の活性化、そこからまた人が集まる、雇用が生まれる、こういった目的であれば、私は積極的に取り組むべきだという思いを持っております。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。
    ◆13番(細井宏純君) 次に、先ほど市長の答弁のなかにも触れられた三重県の亀山市のことですけど、これも一例として取りあげたいと思うのですけども、これはもう2代前になりますか、元三重県知事の北川正恭氏のトップセールスですけれども、北川知事は平成7年から平成15年まで2期8年務められました。この間皆様もご承知のように、トップセールスによりましてシャープの工場建設を積極的に誘致されました。 企業誘致から今日までの経過を簡単に申し上げますと、亀山市が45億円、それと三重県と合わせまして135億円の補助金を1社に提供し、平成14年にシャープは亀山市に液晶テレビなどを製造する工場を建設しました。クリスタルバレー構想ということらしいのですけれども、しかし平成22年に稼働した堺工場完成後は、液晶テレビの主力工場は亀山工場より堺工場に移り、また中国での液晶製造を発表し、亀山工場の施設の一部を移転するということで、平成21年9月に売却対象のうち補助金で購入した設備に関し、三重県は条例に基づき補助金の一部返還を求める方針を決定したようです。企業の誘致から今日に至るまでの経過はそういうことです。 そしてまた、香芝市議会でも平成18年でしたか、会派でシャープ亀山工場に見学に赴かれたこともあるようでして、その際企業誘致についての経緯から企業誘致による亀山市の現状、今後の取り組みについても説明を受けられて研修された後、クリスタルバレーと言われる亀山・関テクノヒルズ工場敷地面積105ヘクタールのうち33ヘクタールに進出したシャープ亀山工場で、最新のシステムによる液晶パネルの組み立ての様子を見学されたようです。これは、ある議員のブログから引用させていただいております。 平成18年といえば今から7年前でして、亀山が世界の亀山ブランドとして、液晶パネル界においては世界に確固たる地位を築いたと思っていたころでして、亀山市が一番元気だったころではないかと思います。その後の企業業績の凋落には目を覆うものがございました。シャープといえば、県内あるいは本市に隣接する葛城市においてもいろんな面で影響する企業です。企業業績というのは、これは水ものでして、その時点で何の不安、何のリスクもないように見えても、バブルが崩壊したように、土地神話が崩れたように、マイナスの結果が出始めるとそのスピードが一気に加速されてまいります。 今回の一般質問は企業誘致のことではなく、あくまでも首長のトップセールスについての質問です。企業誘致の結果としてはともかく、この北川知事のトップセールスについて取りあげておるわけですけれども、先ほど宮崎県のところでも紹介したある方の言葉を引用しますと、トップセールスとは例えば前三重県知事の北川正恭氏が知事時代に行ったシャープ亀山工場での誘致である。知事みずから数回シャープ本社を訪れ、社長や担当者に対しインセンティブを示し、交渉し、契約にこぎつけた。北川知事は、三重県が15年間にわたって最大総額90億円の補助金を支出することを決定、実行した。だから、知事が企業に出向き、即断即決で交渉に臨むことは極めて重要でかつ効果的であり、それこそがトップセールスなのであると、このように評されています。 しかし、一朝一夕にそういう結果が出されたわけではなく、それまでに事前に相当の協議を重ねられたとは推測いたしますけれども、またその当時、県議会あるいは亀山市議会との調整はどうであったのか。他のメーカーへのトップセールスはあったのかなど、いろいろと興味深いところはありますけれども、それはそれとして私も、この北川知事の首長のトップセールスということにつきましては右に出る者はないのかと、このように思うわけです。 いずれにしても、北川知事のこのようなトップセールスは、よほどの行政経験や人脈がなければなし得なかったと思うわけです。この香芝市でトップセールスができるのは市長だけですけれども、行政規模は大きく異なるわけですけれども、民間の経営者が取締役会に事後報告してトップセールスを行うのと、民間の地方公共団体の首長が、そういった北川知事ほどの規模ではないにしてもそういうことを行うことには、かなりの格差というのか開きがあると思うのです。 市長が民間当時、企業のトップが行われたトップセールスと、北川知事のようにある意味強引にといいますか、強権を発動してこのようなトップセールスを行われるというようなことですけれども、この違い、企業のトップセールスの違い、首長のトップセールスとの違い、それはもちろん目的が大きく異なりますので単純に比較は困難かもわかりませんけれども、この点少し難しいというかややこしい質問ですけれども、答弁いただけたらと思います。 ○議長(河杉博之君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 今の行政経験者と、私のような民間の経験者とのトップセールスの違いみたいなことかというふうに考えます。北川知事の場合は、先ほど議員がおっしゃったように、市と県とを合わせて約135億円ということですから、1つは財政、もう一つは土地規模、それからやはりタイミングという、こういったものをあわせ持っていくという気がいたします。そして、私も就任以来、県ともいろいろお話をさせていただきますが、行政がやっていくのは基本的には工業、産業は、そういった製造業を中心とした立地というところが主ではないかなという気がいたします。実際、奈良県でやっていらっしゃるのも、ほとんどが商品をつくっていく産業のところに重点を置かれるところです。小売的なものについては任せっきりというようなところです。 私ができるのは、もちろんそういった香芝市におきましては、ある程度地理的な制限もあるなかで、今あいているところ、そういったところを、県の力をかりながら一緒に産業の振興であったり、新たな製造業の誘致、こういったものにも力を入れているわけですけれども、私がさらに得意とするところは商業関係であったり、またそれに付随する金融関係の方々といろいろお会いする場面がございます。こういったところでいかに香芝市が、先ほど言いました人口的、それから地理的なところ、それから成長力、こういったところをアピールすると非常に反応がいいわけです。 そして、私が経験したなかでのお話などもあわせてしていくと、香芝市の魅力というのを非常に強く高く感じられるというコメントをいただいています。今、こういった時期ですから、なかなかそういう視点なり、またはその商業的な出店なりということが即座にというわけではありませんが、テーブルにのせていく、またはそれぞれの企業のなかでの経営会議でも議案にあげていけるものであると、こういったお返事をいただいているというところですので、私はそういったところを大きく行政経験者、それから民間経験者の利点を生かして進めていきたいと、このように思っています。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) わかりました。 次の質問で、今後のトップセールスの分野といいますか計画なりをお尋ねしようと思いましたが、先ほど1回目、2回目の答弁のなかでいろいろと個別のことも答弁いただいておりますので、これは重複するということで質問を控えておきます。 最後になりますけれども、トップセールスにつきましては、その内容にもよりますけれども慎重にお願いしたいなと、このように思います。熟慮した後に、その言動にも十分ご注意願いまして、よろしくお願いいたしたいと思います。 次に行きます。 2番目であげております市民アンケート、意識調査についてですけれども、インターネット上にも各地の市町村の多種多岐にわたります市民アンケートや意識調査が実施されておりまして、その資料もネット上にアップされております。その調査方法や結果について一つ一つ見るわけにもいかないし、見ておりませんけれども、近年、香芝市におきましても多種の調査が実施されて、いろんな施策と関連づけされております。また、その種類も、施策立案の優先順位決定のためのアンケートや意識調査、あるいは実施した事業や施策の評価を検証するためのアンケート、また事実検証のための調査、これは例えば、学校現場でいじめなど重大な事象が発生してその調査のために実施するアンケート、これは限られた範囲での調査ですので市民アンケートとは言えないかもわかりませんけれども、必要とする調査の利用目的もさまざまだということでした。 最近の調査の回収率も、無作為抽出で50%前後の回収率となっておりまして、調査の有効度としては十分だとは思うわけですけれども、これらのアンケートや意識調査は、それを必要とした施策にどのように利用され生かされているのか。重要なもの、直近のものでも結構ですので、二、三、その調査の方法なり成果の反映の仕方などをご説明いただきたいわけです。 最近でいうと、広報「かしば」市民アンケート、公共交通に係るアンケート、地域公共交通説明会のアンケート、広報モニターアンケート、あるいは中学校での給食に関するアンケート等々ございますけれども、わかりやすい施策に反映できた調査を含めて、二、三、どういうふうに生かされたかご紹介いただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) それでは本市の住民アンケート、意識調査等々の状況について、当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) ご質問のアンケートでございます。先ほど言われたいじめについてのアンケートでありますとか、体罰についてのアンケートというのは、直接的なその実態把握という部分で活用させていただいている部分であろうかと思います。 最近の無作為抽出で、市民全体を意識したアンケートということで、平成21年度に総合計画策定に係る市民アンケート調査、地域福祉計画策定の市民意識調査、そしてバリアフリーの基本構想のための市民意識調査、これは平成23年度です。それから、公共交通に関するアンケート調査という形のアンケートを実施しております。これにつきましては、計画策定の基礎資料ということで、参考資料というなかで活用をさせていただいております。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) ありがとうございます。 いろいろな分野で活用されているということですけれども、事業や施策の計画のために明らかにアンケートや調査が必要なものと、その事業や施策に占める調査の重要度が低いもの、極端に言いますと、資料や冊子を作成するように調査はしたけれども、参考までに冊子の後ろに添付しているだけ、極端に例を挙げますと、そういう調査の重要度が低いものはないということで解釈してよろしいですか。一律それぞれの分野で、それぞれの調査が必要であったと。重要度に関して必要であったと、そういうふうに解してよろしいですか。 ○議長(河杉博之君) 当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) もちろんそういう視点で、アンケートというのは実施いたします。アンケートの実施前に想定した結果と、実際の結果が合致することはあるのですけれども、やはり想定とずれることもあると。市民意識調査の結果を、市民や職員、そして計画策定に係る外部委員とかと共有するという意味のなかで、その部分についてアンケートを必要とする状況にあろうかと思います。ただ、おっしゃっているような形で安易にとるというようなところは、慎んでいかなければならないとは考えております。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) 例えば、いじめに関するアンケートですけれども、ふだん問題事象が起こってないときと、問題事象が発生したときに、その事実関係の調査があるわけですけれども、アンケートばかりに頼っておりますと、例えば学校現場のこのことについていいますと、日常研ぎ澄まされていなければならない教職員の目や耳の感覚といいますか感性というのが、おろそかになってしまうことがないのかなと。 取り越し苦労かどうかわかりませんけども、アンケートを重視するばかりに本来あるべき姿が失われるのではないかと、これは学校現場のいじめのアンケートについて申し上げておりますけれども、本末転倒の結果になる可能性はないのかなと、このように危惧するわけでして、これはこれとして、また一般の行政分野におきましても、調査結果を反映させているときに調査結果と反映させる間、中間のところで、行政というか理事者側の主体性のある判断という部分はやっぱりそのなかには含めていただきたいと思うのですけども、その点はどうですか。 ○議長(河杉博之君) 当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) 行政の主体性ということでございます。もちろん、調査において課題や市民の関心のあり方がわかるというところ、そういったところからどういった施策を展開していくのかという、アンケート結果をもって考えていくということで施策を進めていきます。そして、そのアンケートの意識のなかで一般的な大きな意識調査、市民を対象とする意識調査では、そういう意識を持って政策に反映していくと、そして3年ないしは5年というサイクルで、行政が行ったPDCAというところで検証しながら、次の展開を考えていくという形で使っていくというふうに認識いたしております。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) 重ねてということになると思うのですけれども、行政の主体は住民にあるのはもちろんですけれども、住民アンケートや意識調査をしないと行政の施策が成り立たない、計画が成り立たないというようなことでは困るわけです。 以前、10年単位で、以前ということになるのですけど、昔は今ほど市民アンケートや住民意識調査などを実施していなかったと思うわけですけれども、だからといって施策や事業、あるいは優先順位などが市民の意識と大きくかけ離れていたかというと、そうではなかったわけです。それは、やっぱり行政側で、住民意思や要望をはかりつつ施策に反映してきたからではないかと、このように思うわけです。アンケート、住民意識調査がふえればふえるほど、理事者側、行政側の主体性を求めたいわけですけれども、調査によっては無作為抽出となっている調査も一工夫いるのではないかと思います。調査方法や設問の表記の仕方についても一工夫いるのではないかと、具体的にどうあるべきなのかというところまでは、まだ私も明確に申し上げることはできませんけれども、その辺のところもまた考慮いただきたいと思います。 いずれにいたしましても、先ほどから部長から答弁いただいている部分と重複するかもしれませんけれども、調査の結果は結果として、最後なので締めでありますので、調査の結果は結果として、施策の立案、実施にあたりましてその分析、精査あるいは修正といった行政の主体性をどのように位置づけされているのか。過去の調査を踏まえてどういうふうな形で反映されてきたのか。先ほどいくらか当麻部長に答弁いただいた部分に含まれておりますけれども、最後にその点、重なりますけれどもお願いいたします。 ○議長(河杉博之君) 当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) 主体性というところで、まず計画の策定という予定がありまして、そして市民調査を行うということです。市民意識調査によって、市が考えている問題点、市民の意識との重なりやずれを修正していくという、計画に反映するように努めていくというところです。その場合は、検証もきちっとしてその部分を反映させていこう、そしてその調査につきましても、やはり職員みずからが設問を設定するという形で、分析についても研究会というところで職員みずからが、例えば大学と連携したりということで、アンケート分析を実施していったりしております。 そういう形をもって、もちろん行政主体で考えるのですが、市民の意識というところ、ずれを確認するということが、主なアンケートをとるという形と考えております。 ○議長(河杉博之君) 細井宏純君。 ◆13番(細井宏純君) わかりました。アンケートであるとか住民意識調査は、時代が時代ですのでいろいろと聴取されるのは結構ですけれども、基本は住民の意思であるとか要望なのかは、行政側が推しはかって進めていくのが一番というか究極の目的ではないかと。そのための材料として、意識調査とかアンケートを求めるのは結構ですが、それらは行政側が主体性を持って判断するのがあくまでも基本であるということを申し上げて、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(河杉博之君) 以上で、13番細井宏純君の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。              午前9時45分 休憩              午前9時56分 再開 ○副議長(奥山隆俊君) それでは、休憩を解いて再開いたします。 続いて、12番小西高吉君の一般質問をお受けします。 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 改めまして、おはようございます。 改選後初めての一般質問をさせていただくわけですが、改選前の3月議会で一般質問させていただいたときに、ぜひ引き続き一般質問させていただきたいという思いも言わせていただいて、何とか多くの皆さんのおかげで、また改めて一般質問させていただく機会を与えていただいておりますことに、改めて感謝申し上げます。 私自身、議員をやらせていただくにあたりましても、恩師の方からどういうふうにやっていけということで教えていただいているのが、人とともに生き、人とともに働き、人とともに楽しむためにしっかり頑張れよということで、お言葉をいただいております。ここで言う人というのは香芝市民、市民の方とともに生き、市民の方とともに働き、市民の方と本当にともに楽しめるような香芝市にするためにしっかり頑張っていかせていただきたいということで、一般質問に入らせていただきます。 最初の、人とともに生きということで、生きていくためには命を守らなければならないと。そういった点からも、1番目としまして小児科、産科を備えた民間による総合病院についてということで、(1)といたしましては救急指定病院についてということで、1点目お伺いしたいと思います。 この5月1日現在の救急告示病院一覧というのをインターネットで見させていただいたところ、香芝市の東朋香芝病院は、救急告示病院であったはずがこの5月1日現在でこの一覧からなくなっているということです。これについて、実際に救急告示病院から外れたのか、その点本当なのかどうかというところをお聞かせいただきたいと思います。 あとは、質問席にて質問させていただきます。よろしくお願いします。 ○副議長(奥山隆俊君) それでは、小西議員の質問についてご答弁をお願いします。 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) ご指摘のとおり、東朋香芝病院は昨年まで救急告示病院ということで機能しておりました。しかし、ことしの1月から救急告示病院を外れております。ただし、実績としては、平成24年1月1日から12月31日まで、実は3,785件の香芝、広陵管内での搬送件数がございました。そのうち1,001件を東朋香芝病院が受けていたと。その次に三室病院、恵王病院、友紘会病院と続くのですが、数にしたら300件、200件、200件というぐらいの形になっています。 そして、救急指定病院を外れた以後も、実は東朋香芝病院の実績はほとんどさがっておりません。最近はここ一、二カ月で見ますと、むしろ平成24年の実績よりもあがっているような現状があります。現在は救急告示病院ではございませんが、救急病院としてこの辺の体制はできていると考えております。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西議員の2回目以降の質問をお受けいたします。 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 次に、今どうなっているのかというところも聞かせていただこうと思ったのですけど、全て答弁いただきました。現在も救急告示病院からは外れているけども、今までどおり受けていただいているということですね。 それでは今後です。今は受けていただいていると。だけど、実際は告示病院から外れているというところからいうと、救急を断ってもいい理由が実際あるということですね。その点はいかがでしょうか。 ○副議長(奥山隆俊君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 確かにご指摘のとおり救急告示病院に指定されていないと、基本的には救急告示病院が優先されますのでそちらのほうに搬送されます。しかし、実際問題、この香芝市、それから香芝市を取り巻くいわゆる中和医療圏のなかにおきましては、救急医療は切迫しております。そんななかで、告示病院の指定を受けていなくても、現状として指定を受けていない病院の救急の受け入れ態勢として機能しているのが現状です。 今後におきましても、そういった救急医療を維持するために、告示病院でなくても最終的には受け入れの態勢としてそういう病院が機能すると考えております。また、機能していかないと、うちの救急体制にも大きな汚点を残すことになります。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) もちろん、受けていただけるだろうですね、あくまでも。ただ、実際に本当に市民の命、先ほども言われましたが3,000件のうち1,000件は東朋香芝病院に搬送されているというお話もありました。その点は、だろうで進めるわけにはいかないと思うので、市として引き続き救急病院、本当は告示病院として名を連ねていただくのが一番だと思うのですが、そういった点も踏まえたなかでどういうふうに市として働きかけていくのか、体制を整えていくのか、その点をお聞かせいただけますか。 ○副議長(奥山隆俊君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 今後、指定を受けるには、外科医など医療スタッフの確保が大きな課題となります。また、検査機器や入院設備など施設整備も必要で、かなり大きな費用がかかります。即座に対応できるものではございませんが、従来からの市民ニーズを考えますと、救急指定病院の必要性は高く、奈良県の医療政策部のご指導をお願いし、市内病院へのご協力、誘致についてこれからも積極的に打診していきたいと考えております。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 本当に病気等は待ってくれないので、市民の命を守るという大きな役目を果たしておりますので、ぜひ市として本当にしっかり働きかけていただけるようにお願いしたいと思います。 3点目としまして、香芝市民にとって本当にどんな病院が必要なのかと。東朋香芝病院はどちらかというと割と総合的な役割を果たしていただいています。ただ私が毎回一般質問させていただきましたように、小児科、産科がないというところを何とかしていただきたいということで、東朋香芝病院だけではなくいろんな病院にも働きかけもしていただいているわけですが、香芝市民にとって本当にどういう病院が必要なのか、そういう将来像はどのように考えておられるのかお聞かせいただけますか。 ○副議長(奥山隆俊君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 本市につきましては、出生率が奈良県で最も高いです。また乳幼児、学童の人口が多く、年少者率についても奈良県で一番高い数字になっております。そういうことで、小児科、産科医療のニーズは非常に大きく、安心して産み育てられる都市への実現は、重要な課題と認識しております。市民病院への要望も高く、総合病院が市内にあることは誰もが願っているということは承知しております。しかし、近年の医師不足、とりわけ小児科医、産科医が全国的に不足しています。 この奈良県におきましても、県立医科大学の定員増や退職医師の復職支援など数々の対策が講じられておりますが、慢性的医師不足の解消はされていない状況です。また、奈良県保健医療計画におきまして基準病床数の規定があり、香芝市が属する中和2次保健医療圏では常に3,495件満たされており、今以上病床をふやすことはかなり難しいかと考えております。 したがいまして、現状の3つの病院において小児科、産科の診療を追加できるかとの検討は必要と考え、働きかけてまいりたいと思いますが、基準病床数と医師不足との点を考慮しつつ、何とか小児科だけでも追加できればというふうに考え、交渉してまいりたいと考えております。ただ、市内には59カ所の医療機関があり、これは診療所が56カ所、病院が3カ所になっています。このうち、小児科を標榜されているのが15カ所、これは小児科の専門病院が4つと、それから内科とかと併設型が11件、15件の小児科がございます。また、土日も開業されている医療機関も2件ございます。また、ホームドクターとして上手に活用していただければ、ふだんから落ちついて対応できるものと考えています。また、医療機関の上手なかかり方や医療機関の情報を周知して、重症化予防や適正医療の推進を行っていくことにより、そういった緊急の事態をできるだけ生じさせないよう、そういった医療体制をこのなかで構築させていただきたいと考えております。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 市民のニーズをしっかりわかっていただいているなかでずっと進めていただいているのは、十分承知しております。私も、毎回一般質問のたびに小児科、産科を備えた民間による総合病院、何とかならないのかという思いで質問させていただいてきております。 それはなぜかというと、市民の方が本当に困っておられる。特に夜間、休日において遠い病院まで運ばれるというのが現状です。それに加え、私自身の姉が5歳のときに亡くなっております。45年前の話なので、当時の医療自体もそれだけ十分に整備されていない時代でした。それを思えば、今本当にクリニックも多くでき、小児科の病院が4病院あるということもわかっております。ただ、やっぱり5歳というと、小学校入学を控えた前に亡くなったということで、そういうつらい思いを親、家族に遭わせたくないという思いも強く持っているなかでの一般質問を毎回させていただいております。今までそんな話もしなかったのですが、なぜ毎回同じことばっかり言うてという思いも持っておられる方もおられるかもわからないので、あえてここで言わせていただくのですが、ただその姉が5歳で亡くなって1年後に私が生まれております。両親からいうと、寂しい思いのなかで、子供が欲しいということで生まれたのが私ですので、私からいうとその姉が5歳で亡くなった犠牲のうえに生まれさせていただいたということもありますので、私にとってはどちらがよかったのかというところも難しいところもあるのですが、ただやっぱり悲しみというのは、今でも両親にとっては消えていないというのも現実でありますので、その点も踏まえたなかで、また今後も香芝市にとって本当にどういう病院が必要なのかということを考えて進めていただきたいということを、強くお願いしておきます。 続きまして、大きい2番としまして、保育所の今後についてということで、(1)として施設のあり方について、2番として職員のあり方についてということで質問させていただこうかなとは思っていたのですが、今、香芝市職員採用及び人事に関する調査特別委員会において十分ご審議もいただいておるなかですので、あえて答弁は結構ですが、この第4次香芝市総合計画においても、子育てと仕事の調和というところで主な取り組みのところで2番、保育環境の充実というところでも保育所施設整備事業ということもあげられ、老朽化した施設の解消をするとともに、施設の耐震化を図りますということもここに掲げておられるということもあります。 そして、職員のあり方についてというところですが、正職員、臨時職員と、所によっては臨時職員のほうが正職員より多いという現状も聞かせていただいたなかで、子供、保護者からいうと先生は先生なわけですよね。ただ、臨時職員においては、1年ずつかわられるとか2年になってかわるとか、なれたころにかわられるということにおいては、子供たちにとっても環境がまた変わってしまうということもありますので、その点もまた、十分わかっていただいているとは思うのですが、またこの特別委員会でいろいろご審議いただいていますので、答弁は結構です。 次、(3)といたしまして、今後の保育所の将来像についてということで、市民の保育ニーズに応えるための保育所の考えについてということでお聞かせいただきたいのですが、1番としまして、現在の待機児童の現状をお聞かせいただきたいと思うのです。 この総合計画にも待機児童数ということで、平成19年4月1日現在ではゼロ、10月1日現在で22人の待機児童、平成20年では4月1日現在ゼロ、10月1日現在33人、平成21年4月1日現在はゼロ、10月1日現在で53人の待機児童が発生しているということもここに載っているわけですが、年々年度途中での待機児童がふえているという傾向にあるのかなと思うのですけど、現在ことしの待機児童なり昨年度で結構ですので、わかる数字を教えていただけたらと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 待機児童の関係ですが、本市におきましては、今先ほどおっしゃっていただきましたように、年度途中におきまして待機児童が発生しているという現状です。平成24年度ですが、年度当初には待機児童はございませんでした。年度途中におきましては、10月1日現在では36名を数えております。ちなみに、平成25年4月1日につきましては待機児童6名を数えております。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 昨年度でいいますと4月1日現在でゼロということで、年度途中で36名になったということで、引っ越してこられた等あるのだろうなとは思うのですが、ちなみに4月1日現在において、去年でも結構ですが、第1希望の保育所に入所できていない児童数というのは把握されているのでしょうか。第1希望に入れなくて第2希望に行かれたとかというのをもし把握されているなら、お聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 前回の3月の予算特別委員会におきましてもご報告申し上げておるところですけども、第1希望順位に外れた方につきましては81名です。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 第1希望に入れなくて81名の方がおられたということで、これを待機児童と扱うのかというところによっては、待機児童の数が変わってくると思うのですけど、あくまでも保護者のニーズというか子供のことを考えたなかで、やっぱり第1希望を出されておられるということは、そこが一番いいという判断で出されていると思うのです。 第2希望、第3希望に行かざるを得なかったということで、昨年度でいうと4月1日現在がゼロになったというだけであって、本来からいうとこの81名の方が待機児童に近い位置におられるといっても過言ではないのかなと思うのですが、実際第1希望はもちろんですが、ほか保護者のニーズの把握というのは、この総合計画のなかにも待機児童解消事業ということで、保育ニーズを的確に捉え、待機児童の解消に努めますということもここでうたわれておりますが、その点のニーズについてお聞かせいただけますか。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) ニーズ調査についてはいたしておりませんが、他の公立あるいはまた私立、市外に行かれた方が24名おられました。それと、入所を希望していたけどもキャンセルされた方が9名ございました。それから、実質待機待ちと言われて申請をあげられている方が48名となっています。 ただ、保育所はご存じのように、全市内一円でどこへでも通うことができるという形になっていますので、実質ことしの4月1日現在では6名を数えていたという現状です。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) いろんな事情があったということもわかるのですが、先ほど保育ニーズを的確にアンケート調査されてないということですけど、ここに書いてある、総合計画でいう保育ニーズを的確に捉えてというこの部分においては、今言われるアンケートとは全く別のことですか、ここに書かれておられるというのは。これは平成23年、2年前ですよね。3月に作成されたということですけど、その点ここに書いておられることとは違うという意味でいいのでしょうか。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 当然、入所の申し込みにつきましては、いろんな希望事項を書いていただいています。先ほどから申し上げていますように、第1希望順位とかという形にも、これはまた保育のニーズ、需要の範囲かなという形にも捉えさせていただいていますので、今後ともこの辺の申請書等を勘案しながら、ニーズに対応させてまいりたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) できるだけ第1希望に入らせていただけるような体制づくりを、ぜひお願いしたいというように思います。 次に今障害を持っておられる方、子供さんですよね。あと、アレルギーのお子さんも大分ふえてきているように思います。卵が食べられないという子供さんもふえたというようにも聞かせていただいているのですが、そういう障害、アレルギー等そういった児童への対応はどのようにしていかれるのか。 ここで総合計画においては、障害児保育事業として保育士等の体制を整えることにより、障害のある子供に対する保育を推進しますということも書いていただいているわけですが、先ほど言いました障害、アレルギー等をお持ちのお子さんに対しての対応についてどのようにしておられるのか、していかれるのか。今後ふえると思われることを踏まえたなかで、考えをお聞かせいただけますか。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 障害者の職員の配置基準につきましては、種別とかあるいはまた等級別による配置基準は設けておりません。しかしながら、医師等の診断書、あるいはまた保護者との面談によりまして、加配が必要と認められる部分につきましては、職員の加配を1対1から3対1の範囲内で対応を行っているという現状です。 それと、お尋ねのアレルギー体質のお子さんについては保護者と協議しながら、特に給食の関係ですので、これについては精細に対応しているという現状です。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) 今後いろんなニーズ、多様化してきているのが現状だと思うのですが、それに本当に応えていくためには、香芝市の保育所としてはこうあるべき、こういうふうに持っていきたい等ありましたらお聞かせいただけますか。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 障害者等を含めまして、先ほどからお尋ねのニーズ的にも考え方を入れまして、特に保護者の方々との面談を深めて、その辺を確立させたところでの対応という形で、今後とも協議してまいりたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 小西高吉君。 ◆12番(小西高吉君) ぜひ、早い時期にニーズも把握していただいて、進めていただけたらと思います。将来を担う子供たちが、いい環境のもとで育っていただきたいというようにも思います。 今回、一般質問で通告はさせていただいておりませんが、総合プールについても子供から大きな苦情もいただいております。何でやめるのということも聞かせていただいておりますが、そういったことも踏まえながら、将来を担う子供たちが安心・安全で、そして楽しく暮らしていただける、ぜひそんな香芝市にしていただきたいということを思わせていただき、お願いしまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(奥山隆俊君) 以上で、12番小西高吉君の一般質問を終わります。 続いて、11番関義秀君の一般質問をお受けいたします。 関義秀君。 ◆11番(関義秀君) 改めまして、おはようございます。 今、議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問をさせていただきます。改選後の最初の一般質問ですが、理事者側は機構改革で、各答弁者も従来の枠を超える答弁になる場合もあるかと思いますが、それぞれの質問にできるだけ正確、かつわかりやすくお答えをまずお願いいたします。 さて、3月24日の市議会一般選挙で、議員削減の結果16名が当選されました。私も選ばれた議員の一人です。質の高い議論を行い、市民の考えの代弁者として発言したいと思っております。 私は、市民と直接会話や議論を交わし、ご意見を聞かせていただく機会を今までより多くいただきました。しかしながら、なかなか意見が行政に届きにくいとの指摘をいただき、日ごろ思っている身近な問題や、さまざまな情報や、長年期待を持って待ち望んでいた計画など、今やっと動き出した計画について期待や疑問の声、香芝市だけではなく、あらゆる形での諸問題の解決、また他市町との難しい交渉にもなります。その交渉力を試されるかもしれませんが、ぜひ多角的に知恵を絞って、関係機関や各方面に交渉をしていただきたいとそういう思いを持って、今回私は質問させていただきたいと思いますので、ご答弁よろしくお願いいたします。 今回は、私2点を質問いたしますが、まず大きい1番、国道165号香芝柏原区間事業について、そして大きな2番、二上山の市の考え方についてお伺いをいたしますが、いずれも交渉相手は、先ほども言いましたように国土交通省や県、大きな2番の質問では、隣接する葛城市や大阪府の太子町にまたがる問題でもあり、広域的な交渉になります。市長のリーダーシップをもって期待できる回答をお願いして、順次質問をしてまいりたいと思います。 まず、大きい1番の国道165号線香芝柏原区間事業についてであります。 (1)の今後の見通しとスケジュールについてお聞きをいたします。 この事業は、先ほども述べたように、事業主体は国土交通省の直轄事業ですが、香芝市は直接工事に携わる状況ではないが、市道との取りつけや関係者のご意見や要望など、さまざまな事柄の橋渡しをしていただかなければなりません。この事業の早期完成という両面は、市は複雑な立場ではあると思いますが、市民の窓口になっていただかなければなりません。国道165号線は、大阪府と奈良県の中南和の交通のかなめとして、特に香芝市においては念願の国の直轄事業の4車線化です。先般、国土交通省から基本設計が示されました。そのため、関係自治会に概要説明をされたとお聞きします。早期実現するための今後の見通しとスケジュールや、市の取り組みについてお伺いをいたします。 2回目以降は質問席から行いますので、よろしくご答弁お願いいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 今後の見通しとスケジュールについてということでございます。 現在、国道165号香芝柏原改良事業につきましては、近隣自治会への事業概要の説明会を実施させていただいたところです。本事業は、国土交通省により平成23年度事業化され、完成までは事業着手からおおむね10年の期間を要すると聞いておるところです。 今後につきましては、用地を確保するため、各地権者との交渉に入っていくわけですが、事業用地の確保が早期完成の重要な作業となっております。市といたしましても、スムーズに用地交渉が進むようさらなる協力や、また市民の窓口になるよう行っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) 今、藤岡部長からご答弁いただきました。 国土交通省の示された事業内容及び進め方についてご答弁いただきましたが、そこで今般示された計画案では、ただいまの答弁どおり完成までおおむね10年という答えをいただきました。そこで、もう少し、10年を目途の根拠について具体的にお示しいただいたら住民もわかりやすいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 今お尋ねの10年の根拠ですが、事業の計画立案から地元説明及び幅ぐい設置までは約2年間、そして用地測量から用地買収までは約5年、そして工事施工に約3年、合計でおおむね10年というスケジュールです。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) 3点の工程表といいますか、おっしゃっていただきました。この計画は、私の知る限り約半世紀前にさかのぼると思っております。今般の説明会の資料に、この事業の経緯を時系列であらわされております。その内容についてこちらから言わせてもらいます。間違っていたら、間違っているとおっしゃってください。 昭和37年、大阪府側、そして昭和48年、奈良県側がそれぞれ都市計画決定をされました。そして、平成4年、大阪府側、府県境界区間の追加をして、そして平成5年、奈良県側、府県境界付近の変更、平成17年、IP、これは先ほど質問がありましたけどアンケート調査の実施ということです。そして平成22年、都市計画変更の実施、太子地区のほうだと思っております。そして、今般の平成23年、事業が実施されました。そして、当初の予算の総事業費は110億円、ことしの予算は2億4,000万円が国土交通省から箇所づけされたとされております。今回の2億4,000万円の予算がスケジュール的にどのような認識をされているのか、そしてまた今回の予算がこれからの進捗にどのように影響を与えるのかわからないので、お答えいただきたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 本事業の予算スケジュールですが、市として直接関与できる立場にはございませんが、現時点での進捗を見る限りにおいては適正な予算ではないかと考えております。ただし、翌年度以降は市も事業のスピードアップ等を要望しており、国におかれてもその認識は十分に持っておられることから、大幅な増額が期待できるのではと考えているところです。 また、国土交通省、奈良県、香芝市ともに本事業の重要性、緊急性は十分に認識しておりますので、施行主体は国でありますが、県、市ともに協力体制を整えまして、事業の早期完成を目指して努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) 国の直轄事業なので、どうしても香芝市は受け身という形、要望をあげる立場になると思いますので、今の答弁が最大限の答弁だと思っております。 しかし、先ほども言いましたように、50年前から計画をされて今やっと動き出したということがございます。もちろん、国土交通省においても奈良県にも働きかけて、そして早期実現をするという部長の答弁をいただきました。予算的にも当初の110億円の予算が、おおむねこれからふえるかも減るかもわかりませんけども、多分ふえると思います。今年度2億4,000万円の箇所づけの予算ですけども、もっとスピーディーな、そしてもう少し予算をつけていただけるそういった働きかけが、これは先ほども答弁がありましたけども、工場誘致とかそういうのも大事ですけども、市民が望んでいる事業について国からの早期実現をするために、市長はその辺トップセールスをしていただかなければならないと思いますが、その辺はいかがな思いでしょうか。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 関議員に、今回のご質問で問題提起をいただいています。私も同様の問題意識を持っています。特に中和幹線、そして国道165号線、さらには山麓線、西行き4車線が1車線になって、今私も何回も確認しておりますが交通渋滞がひどくなっております。そして、ヘアピンカーブにおいては、雨天のときには危険区域というようなところもございます。私は、この6月にも全国市長会があった際に、国土交通省の梶山副大臣に直接お会いさせていただきまして、この渋滞の状況、そして危険な区域の状況、そして今年度の計画と、さらには香芝市もあわせて、こういった土地の買収も含めて連携させて一緒にやっていきますということで、10年とはいわずより早期に実現するように直接お願いしてきたわけです。 今後とも、こういったところの進捗を見ながら随時申し上げていきたい、陳情していきたい、このように思っています。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) あらゆるチャンネルを通じて、早期実現ということでお願いしたいと思います。 次に行かせてもらってよろしいですか。 ○副議長(奥山隆俊君) はいどうぞ。 ◆11番(関義秀君) 次に、(2)のことについてお尋ねいたします。 先ほども言いましたように、この道路に関して自治会説明をされたと聞いております。まず、沿道の住民、また隣接する自治会、また予定される地権者の意見や道路構造上の問題点について、国土交通省の基本設計から柔軟に対応できるのか。またどのように市は考えているのか、どういう意見を今後おっしゃっていくのかお聞きをいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 説明会ですが、8カ所の自治会に対して説明がなされたところです。そして、その共通の意見といたしましては、議員におっしゃっていただいていますとおり、完成までの期間が長いと、10年は長過ぎるのでないかと、もっと早く、また短期間で事業を完成させてほしいというご意見を頂戴したところです。また、個別の意見ですが、現在国道沿いにお住まいの方から、将来4車線になりますので中央分離帯ができるということで、今までどおりの出入りが困難になるのではと、そのため遠回りを強いられるのではないかというようなご意見も頂戴したところです。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) 今、ご答弁いただきまして、このことについて自治会説明をされたということで、8カ所の自治会に説明された。8カ所の自治会でも直接道路に隣接する自治会もあれば、その道路を利用してそして自分らも生活、その他もろもろの活用をする方の自治会とさまざまございますけども、今ご答弁いただきましたように2つの点をおっしゃいました。 1つは早期に完成してほしいということと、もう一つは今まで対面通行でしたので、どこに行こうと道路を横切って目的地に行けるけども、今回は4車線化ということで中央分離帯が影響して、どこかの交差点で迂回するか、右折れするか左折れするかというような行動に多分なるだろうと、こういうふうに思っております。 そこで、そういった住民の意見の集約、いかに、そういう人たちが便利に今まで生活をされていた方の影響を極力少なくするようなことについて、いろいろ思いもありますのでおっしゃってください。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) それぞれの思いがございます。確かにあると考えているところです。まず、事業期間が長いということ、そのための短縮を考えるべきではないかというご意見であろうかと考えています。そしてまた、その短縮につきましてはおよそ2点の効果というのですか、対応策があろうかと考えているところです。 まず1点目ですが、工事施工において、工法を工夫することで工期短縮を図るという、これがあろうかと考えております。これについては、奈良国道事務所からもそういった形での対応を行っていきたいということで、お伺いしているところです。 次に2点目ですが、このような道路改良事業におきまして、一番時間がかかると申しますのが用地取得です。そのため、用地取得に時間がかかることから、各権利者の方々からの用地買収に対して、スムーズなご協力をできるだけお願いさせていただいて、また協力が得られれば、当然のことながら事業期間を短縮できるのではないかと考えております。 次に個別の案件といいますか中央分離帯の件ですが、現在2車線ですがそれが4車線化されますので、安全上の観点からこれはどうしても中央分離帯が必要と。道路構造令上もそういった形になっているところです。また、警察からも中央分離帯を欠落させないようにという指導もございます。そのため、沿道の皆様には出入りの際回り道となるということは否定できないところですが、できるだけ安全かつスムーズな土地利用ができるよう対応してまいりたいということで、国道事務所からお伺いしておるところです。これについては、市からも強力に申し入れを行っておるところです。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) まだこれから事業の出発点です。さまざまな意見が、おおむね10年という形のなかで短縮していただくのが一番結構ですけども、10年の間に、住民は図面で説明してもわかりにくい、実際でき上がってからこんなことではというようなこともあって、手戻りのないような形での住民との十分な折衝をしていただくことが一番大事だと。これもやっぱり国であっても、貴重な国税を使って工事をされるということと、また香芝市においては、先ほども言ったように取りつけ道路の問題もございます。 もう一つ、先ほども平成22年に奈良県も香芝市も都市計画道路の変更がございましたね。その変更のときに私が気になることは、ほかの道路は比較的平面の工事が多いように思うわけですけども、近鉄大阪線田尻地区の変更によって、近鉄線をまたぐ橋梁といいますか高架橋といいますか、それが少し長くなるような思いをしております。私も昔はこういう仕事をしていましたので、図面を見ておりますとそういう印象を受けております。その辺について恐らく今後近鉄側とも、また市、県、国土交通省、あらゆる機関と綿密な交渉をしていただいて、より安全な高架橋にしていただかなければ、もしものことがあったら重大な結果になる可能性がございますので、その辺について部長、どのような見解をされておりますか。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 今の橋梁の構造、また延長は当然都市計画決定によって延びていることは事実です。そのため構造につきましては、基本設計の段階でびっしりと鋼製桁がございますが、鋼製桁ということで重量的に軽い橋梁構造を考えておるということでお伺いしております。 そして、今おっしゃっていただいたとおり、今後近鉄と詳細にわたって協議をするわけですが、軌道敷内の専有協議のなかで、特に安全性に重点を置いた協議をなされ、それで詳細な設計が行えることとなろうということで、奈良国道事務所からただいまお伺いしているところです。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) これも、先ほども言ったように香芝市が直接するわけではございませんので、要望とか地元の思いを伝えていただくことが一番大きな仕事になろうかと思っております。その場合私が思うのは、橋というのは振動もします、騒音も出ます。そういった面がただ強度的に丈夫な、これは当たり前のことです。振動や騒音の公害の少ない、そして住民から喜ばれる、いろんな意味でぜひ公害の少ない、全般的なことを含めてですけども、道路について市はきっちりと国土交通省、県、皆申し上げてもらわなければ、早く完成したがこんなものは不便で仕方ない、やかましくて仕方ないというような道路であってはいけないと思います。 その辺は環境局もできているということで連携をとっていただいて、今はご答弁もいりませんけども、連携をとっていただいて検証していただくことを切に強く要望して、次に移らせていただいてよろしいですか。 ○副議長(奥山隆俊君) はい、どうぞ。 ◆11番(関義秀君) 少し繰り返しになりますけども、この香芝太子線の合流する複雑な、皆から不評のある穴虫交差点がございますね。そこについてお聞きしたいと思うのですけれども、大阪府側から奈良県側には、生駒の山から奈良県に入ってくるルート、そして葛城、金剛山を越えるルート、複数のルートがございますけども、一般道路として広く利用されているのが、北からいうと、先ほども言ったように国道163号線、阪奈道路、国道25号線、どちらかというと北のほうですね。 我々の市を通過して、165号線の4つの路線がおおむね奈良県に一般道路として進入しています。ほかの地域については、165号線と163号線ですけども、本市の165号線は中南和地区と大阪を結ぶ主要な道路ということになっております。奈良県の一般道路の4つのルートのなかで、一日に約11万台、そして有料道路は西名阪道路とか南阪奈道路とかを含めて11万5,000台が通過されているということで、22万5,000台が通過しております。そのなかで165号線は21%の通過がございます。一般道路の11万台のなかで、1日二万何ぼとそういう調査結果が出ています。 だから、中和幹線の先線だけで、先線というのは165号線の拡幅工事のことですけども、現在165号線に大きく影響するのが中和幹線から逆戻り、香芝市のほうに戻られて香芝太子線に行かれる車も結構ございます。大阪へ行かれる車もございます。穴虫の交差点は、皆さん通られたときには、信号も複雑ですけども道路形態も複雑ですね。 そこで、165号線の拡幅の事業も大切ではありますけども、この穴虫交差点の改良も同時施工でしてもらわないと、先線はよくてもそこでまた停滞する可能性が大いにございます。信号が複雑だということもありまして、そういうのも含めてこれとリンクさせて、ぜひ国土交通省にお願いしていただきたいと私は思っています。その辺、部長いかがお考えでしょうか。 ○副議長(奥山隆俊君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 確かに穴虫の交差点ですが、非常にわかりづらい部分もございます。今おっしゃっていただいたとおり、香芝太子線を太子町に向かおうとした場合、一旦交差点に入りまして、それから直進をして、高田バイパスの高架下をUターンして、その後また再度その交差点に戻って太子方面に向かうと、少し複雑なわかりづらい交差点になろうかと思っております。この問題につきましてはわかりづらいので、通行方法に戸惑いを感じられ交差点内で立ち往生されるといった形の不便もあります。 また、渋滞ということもあろうかと考えているところです。議員ご指摘のとおり、なかなか全部の改良というのは非常に難しいことかもわかりませんが、交通安全に対する対策といたしまして、奈良国道事務所に対しましては、改良もしくは改善の要望を強く申し入れたいと考えております。
    ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) もう一つ答弁としては、私は理解しにくいところでございますけど、この交差点は交通量調査も始終されております。 また、事故で警察の実況検分も何回か、その回数はわかりませんので、危険性というのはたぶん国土交通省も警察も認識があると思います。今もおっしゃったように、香芝太子線に行くのに一方通行のところを逆走されて、それは故意ではないと思うので、わからないで行かれる方が多いです。そこで衝突されて事故を起こされたとか、なぜこんなところに入って車同士のトラブルがあって、大声を出されているというところも私は見聞きしております。 ぜひこの件についても大事なことですので、市長、部長に今答弁いただきましたけども、再度その辺どういうふうに思われているのかお聞きいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 今、関議員がおっしゃった交差点は、私も逆走しているシーンも見受けたこともございますし、また横にあるコンビニを横断してショートカットで行く車も見受けたことがございます。恐らく問題点としては、1つはサインというかそういうのがひょっとしたら少ないのか、またはナビが確認できないのですけども、ドライバーはナビを頼っていくこともありますから、ナビがどうなのかということも必要ですし、また中央ラインに右折ができないようにソフト的なポール、こういった設置なんかも必要になってくるのではないかと思います。こういった具体的な話をもって、国道事務所に申し入れるということを、今議員のほうに申し上げたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) ぜひ、同時にできるだけ改良いただくように、よろしくお願いいたします。 次に大きな2番、二上山の市の考え方について、そして今後の取り組みについてお聞きいたします。まず、(1)の二上山は香芝市のシンボルとして香芝市基本計画においても表紙にも出ておりますし、さまざまな形で二上山が香芝市のあらゆる場面で出てきます。自然環境も含め、地理的、歴史的にもいずれも貴重で重要なこの山は、多くの学者たちにも研究もされ、またいろんな文献にも出てきます。そして、いろんなあいさつのなかでも、四季折々の情景を二上山の景色を踏まえてされております。写真を見ても、夕日の沈む二上山、そして朝日の上る二上山、いろんな写真もやっぱり二上山の景色が出ております。私は、この二上山は日本でもすばらしい秀峰だと思っております。多分、皆さんもご存じです。 そこで、悠久の昔から香芝市民のシンボル二上山、各市内の小学校を調べさせてもらったら、校歌には小・中学校の全てに二上山という歌詞が出てきます。歌詞の一節を紹介させていただきますと、二上山の麓の二上小学校では「緑も深き二上の、けだかきみ山仰ぎつつ」、そして下田小学校では「あしたにあおぐ二上山」、そして五位堂小学校は「空行く雲はかがやいて、二上山の見える窓」、そして志都美小学校では「二上山に開く窓、瞳かがやく顔がある」。いずれも100年の歴史を持つ小学校においても、それぞれ学校から見える二上山をすばらしく表現されております。 そうした情景は、子供たちが小学校で歌うたびに想像されております。そして、私の母校でもあります香芝中学では「仰ぐ二上、日の照るところ」、二上山を見上げていると、ひとしく二上山から含めて太陽が降り注ぐというすばらしい校歌もございます。香芝東中学校においても、香芝西中学校においても新設校でも二上山を校歌に入れられております。特に、香芝西中学校においては「美しきあめのふたかみその山は、われらのしるし」というような強い思いを心のなかに刻んで生徒に訴えております。そういう意味で、校歌だけではなく、自然満ちあふれた二上山を市はどのようにお考えで、二上山をどのように生かしていこうと思われているのかお聞きします。 ○副議長(奥山隆俊君) 当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) ご承知のように、二上山は金剛生駒紀泉国定公園内にあり、古くは万葉集にもうたわれ、そしてご質問でご紹介いただいたとおり、今なお市内小・中学校の全ての校歌に歌われる存在です。また、香芝市のホームページのトップ画面、また香芝音頭などにも多く用いられており、引き継がれた地名や立地的なシンボル的存在は言うに及ばず、まさに悠久の昔から心のふるさととして、香芝市民の心のシンボルとしての意味合いを持っていると考えております。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) みんながそういう思いで、多分市民の方はおられると思います。それをもっとあらゆる方向で、一般市民にももっと強くアピールしていただきたい。学習の場で、先ほども校歌のなかに郷土のシンボルとして校歌にも出てきて、多分いろんな機会に生徒にも教えております。私からの提案ですけども、年に1回ぐらい体験登山といいますか、二上山に自分の足を踏み入れていただくというような計画があればいいのです。それは何も頂上まで登らなくてもいい、麓までの昔あそこでキャンプ場があったあの辺まででもせせらぎがあって、やっぱり強く自然を感じる場所ですので、その辺いかがでしょうか。 ○副議長(奥山隆俊君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) ただいまの年に1度ぐらいの二上山の登山というご質問をいただきましたけれども、香芝市内におきましては、幾つかの小・中学校で二上山の登山を行っております。ある中学校では、博物館と学校との連携、博・学連携の一環といたしまして、総合的な学習の時間において二上山の成り立ちや、そしてまたサヌカイトなどについての学び、さらに最後にそのまとめとして二上山に登っております。また、ある小学校では、冬に1年生から6年生までの全校児童が学年の枠を取り除き、1年生の児童と6年生の児童とが同じ班となり、仲よく助け合いながら山頂まで登っている学校もございます。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) それぞれの学校で、いろんな生徒の指導のなかでされているということは結構ありがたいと思っております。 そこで、二上山を仰ぎ見る香芝市、歌詞にもありましたように歴史としてもすばらしいまちだと思っております。子供たちにとって、自分たちの住んでいるまちをしっかり知って、そのまちを愛し、誇りを持ってもらえるのも、二上山のシンボルとしての気持ちが前面に出てくることがうれしいなと思っております。だから、そういう意味において、この二上山をもっと別の意味でどのように教育されているのかお聞きいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 市内の先生方と教育委員会が協力をいたしまして作成しております小学校3年、4年生の社会科副読本「わたしたちの郷土香芝市」がございますけれども、そちらのほうに二上山について記載をされておりまして、社会科の学習以外にも自分たちのまちをよく知り、よりよい郷土をつくるための学習に生かされております。 また、郷土のシンボル的存在である二上山は、市内全ての校歌の歌詞に入っていることから、その二上山のことを題材に、道徳の時間に郷土を愛する心を育む学習も進めております。特に、3年生の道徳の奈良県版の副読本ですけれども、こちらのほうには「岳登り」についての読み物がございまして、本市の児童にとってはとても身近に感じ、郷土愛や自然愛についての学習をしておりまして、今後もご質問いただいております郷土教育というものについては、各学校へ指導、助言をしながらしっかりと取り組んでまいりたいと考えるものです。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) ぜひ、今おっしゃったようなことを教育の一つの考え方として、できれば先生方にも浸透できるようによろしくお願いしたいと思います。 次に、よろしいですか。 ○副議長(奥山隆俊君) はい、どうぞ。 ◆11番(関義秀君) 次に、(2)の香芝市側の登山ルートの整備について、まずお聞きいたします。 近鉄二上山駅、近鉄二上駅、近鉄関屋駅からハイキングコースがございまして、どんづる峯から二上山、ダイヤモンドトレール等々も含めて、登山されるルートですね。まず、そのルートについて結構私も道を聞かれることがあるけれども、私もさほどルートは知りませんので、ルートの案内板、そしてハイキングをする人たちにわかりやすく道を案内して、その道の両脇というのか、少し横道にそれたら香芝市の名所旧跡、寺社仏閣も有名なものがございますので、その辺について登山者やハイカーに優しい取り組みをどのようにされているのか教えてください。 ○副議長(奥山隆俊君) 坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) お尋ねの近鉄の各駅における表示看板につきましては、駅最寄りの社寺等の名刹や観光のスポット、そして議員お尋ねの二上山やどんづる峯への表示も行っております。登山ルートの整備ですが、香芝市からの登山口である畑にあります上の池横登山口には、登山ルートの表示看板を設置いたしております。また、今から450年ほど前の戦国時代、このあたりを支配しておりました大和国人である岡周防守の山城跡が登山口の右手にあることから、一昨年にこの岡城跡の案内表示板を設置しているのが現状です。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) 今答弁いただいたのは、市内の大体あるところをおっしゃっただけです。今後のことを聞いているわけですので、今すぐに答えられないと思いますので、また次回のときには必ず質問しますので、ぜひ的確な答えをいただけるようにお願いするということで、答弁がございましたらよろしく。 ○副議長(奥山隆俊君) 坪内市民経済次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) 本年度の整備計画におきましては、葛城広域行政事務組合の観光関連整備補助金の活用をいたしまして、まずはどんづる峯への駅からの誘導看板の設置事業を本年度に計画しております。二上山につきましては現状、先ほど触れてはおりませんが、二上山駅からは畑の村のなかを通りまして、どなたが設置したかわからないような看板が民地のなかにあるというのが現状ですので、この整備も計画的に進めていきたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) ありがとうございます。そこでもう一つ、1番冒頭に葛城市、太子町との連携ということも私言いましたけども、二上山に登る方、先ほど言いました畑から登って、あの三十何度かその辺の急なところを登って、昔は6合目というところ、あそこまで登ると胸突き八丁ではないですけれど、あの場所で誰もが一度は休憩されます。そして腰をおろすなりお茶を飲むなりして、あそこから見える範囲は二上地区から、もう少し大和高田市ぐらいまで見えるかもわかりませんけども、昔はあそこまで行ったらすばらしい景色が見えました。 だから、登山者はあそこでまず二上山の魅力の第一を味わうわけです。だから、頂上に登るという元気がまた出てきます。しかし、今は草木が、草は生えていませんけど雑木林で景色が見えないというような状況でもございます。 そして、ここで一服して尾根伝いに二上山に登っていくと、左手側に御所市、そして橿原方面の見える景観の場所がございます。その辺ももう見えない、ただ足元を見てしんどいなあと登るだけでは、登山者も体力的なそういう面においてそれは確かに魅力ないかもわかりません。景色を見るというのは少し欠けていると思います。そして、苦労して頂上まで登って、大津の御陵ぐらいのところ、正月は夜中の1時、2時からでも登って、日の出のスポットとなっているようなところも、木々の間からしか撮影できないような状況になっております。 そういう事柄において、二上山に登って、登山者たちにご褒美というのか景色を見ていただく、それが奈良県側にしたら大和平野全域、大阪府側は遠く淡路島、神戸までも見えるときがございます。そういう事柄について、葛城市や太子町にもまたがると思うので、その辺の交渉とか今後の取り組みについてどのように思っておられるのか。 ○副議長(奥山隆俊君) 坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) 二上山登山ルート6合目の眺望が、現在雑木等によって大和三山や奈良盆地の風景が望みにくくなっている、ご指摘のとおりです。それはこちらでも確認できております。そして、雄岳、雌岳、それぞれの山頂からの眺望も、同じく雑木によって見えづらい状況になっております。 そのことから、おっしゃるように葛城市、それから太子町にまたがります、特に6合目のところは香芝市域ではありませんで、葛城市のなかにあります。ただ、この葛城市、香芝市、太子町で組んでおります二上山美化促進協議会というのがございまして、それぞれの2市1町のシンボルである二上山の美しい自然環境や、それから登山者が親しめる二上山、そして登っていく過程においてすばらしい眺望が見える環境をつくるのが、この協議会の役目と思っております。この協議会に諮りながら、3つの自治体の共同事業として、6合目、雄岳、雌岳、それ以外にもご指摘の部分があると思いますので、それぞれの整備を強く、強く働きかけていきたい。 これはもう既に今年の4月23日の岳登りにおいて、眺望が悪いという確認がとれておりますので、葛城市が事務局をしておりますから、そちらのほうには申し入れは既に行っておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) ぜひお願いしたいと思います。私も旅行したときに、人の話で高岡市にも二上山、読み方は「ふたかみざん」というところがあるらしいです。そこに香芝市の二上山も、どこかホテルに写真を張っていたというお話も聞いております。そういう形で、全国に二上山のよさを写真なり、パンフレットなり、ポスターに張られるということは、市長が仮に、先ほどの話ではないですがトップセールスに行かれたときに、ああ、二上山の香芝市の方ですかと言ってもらっただけでも、そこから物の始まり、物のきっかけになると私は思うのです。 だから、すばらしい二上山を人的なPR、これは一つ大事なことですけども、香芝市としてのすばらしい二上山、どんづる峯も含めてですけど、それを香芝市のトップセールスにしてもらわなければなりません。それが香芝市を知っていただく、それが何事においてもスムーズに行ける大事なことだと私は思っております。その辺も含めて、また後に戻りますけども、今の眺望の見えるものは、必ず来年の4月23日の「岳登り」には、ああ、さすがやっぱり香芝市は努力してくれたということを切にお願いします。 市長については、二上山やどんづる峯トップセールスにしていただいて、香芝市のよさ、魅力、自然の豊かさ、人間味の温かさ、それについてトップセールスするのは、私は一番近道のトップセールスと考えております。その辺市長、どの辺に重きを置いた考え方を持っておられるのか、再度お聞きいたします。 ○副議長(奥山隆俊君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 二上山ということでございます。先ほど冒頭の細井議員のトップセールスのときもお話ししましたが、やはり自然環境、歴史、こういったものはもちろん、観光も含めて香芝市がもっともっとアピールしていかなければならないことだと思っています。 そういう意味でいうと、二上山自体が教育、学習、歴史、文化、環境、そしていわゆるシンボル、象徴ということは今までの話、また答弁のなかで十分理解しております。今後とも、香芝市を紹介するにあたって、二上山を含めた歴史環境をさらにアピールして、香芝市のイメージをあげていくべく努力していきたいと思います。 ○副議長(奥山隆俊君) 関議員。 ◆11番(関義秀君) 私は旧の二上村に生まれ育って、地元に対する思いはかなり強いと思っております。そして、雨が降らなかったら昔は二上山で雨乞いもされたということもございます。そういういろんな意味での深い、市民の生活に密着した山でもございます。どうかここにおられる全ての理事者の方々、その思いを強く持っていただいて、そして香芝市のすばらしい山を、市長初めトップセールス、子供たちにそれを教える第一歩、教育長、私はそのように思っております。多分、教育長も人一倍そういう思いが強いと思います。 ぜひ、強い思いを持って、来年の「岳登り」には登られる方全てがすばらしい大和平野、大阪平野を望める環境にしていただきたいと強い要望をさせていただきまして、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○副議長(奥山隆俊君) 以上で、11番関義秀君の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。              午前11時19分 休憩              午後1時15分 再開 ○議長(河杉博之君) それでは、休憩を解いて再開いたします。 続きまして、10番中村良路君の一般質問をお受けいたします。 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) それでは、議長のお許しを得ましたので、私の一般質問を行わせていただきます。 昼で少し皆さん方眠たいかもわかりませんが、よろしくおつき合いをお願いいたします。 最近ここ2カ月ほど声の調子がこんな感じで、少し何を言っているかわかりにくいかもわかりませんが、理事者のほうまたよろしくご答弁のほどお願いを申し上げます。なかなか喉のところのえへん虫がとれなくて、ずっとこの調子で美声が台なしです。そういうことでよろしくお願いします。 それと、私は昨年7月には富士山に登ってきて、登ってよかったなあと。やはり、あの山は登った結果、見る山だなというふうな感想を得ました。それで、ことし富士山が世界遺産に認定をされるということで、ああ、あの時期に登っておいてさらによかったなと今実感をしているところでございます。 ということで、余談になりましたが、ただいまより私の一般質問を行わせていただきます。 今回、私の一般質問ですが、まず大きな項目といたしましては、奈良西幹線の北今市地区についてと、それと大きな2番につきましては中学校給食について、この2点を質問をさせていただきます。 まず初めに、奈良西幹線の北今市地区についての1番、信号設置について。 信号設置が要望されたが実現していない。これまで北今市地区との協議についてどのような協議がされたのかということをひとまず壇上から質問させていただき、質問席に移らせて順次質問をさせていただきます。 ○議長(河杉博之君) 奈良西幹線の北今市地区の信号設置について、藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 信号設置の件でございます。 信号設置が要望されておりますが実現していない。これまでの北今市の協議についてということですが、奈良西幹線の信号設置につきましては、北今市自治会と事業主体であります奈良県高田土木事務所、そして警察かつ香芝市が参加して協議を実施させていただいたところです。結果として、自治会から3カ所の信号機設置要望に対しまして、御陵南側の1カ所が点滅信号として設置されたところです。平成24年3月28日の供用開始後も、引き続き2カ所の信号機設置や交通安全対策の拡充については協議を重ねているところです。 ○議長(河杉博之君) それでは、2回目以降の質問をお受けいたします。 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 今のご答弁で1カ所だけはつけていただけたと、そういうことでゼロよりもいいかなという思いがございます。私もこの質問をさせていただいて、その当時、今は副市長、前の都市建設部長の鎌田部長の時代のときでしたが、答弁で、3基全ては難しいにしてもせめて1つはということで私どもは思っておりますということで、再度、県また県警なりに働きかけて、何とか形を出していきたいと考えているところですという答弁をいただき、北今市の中心部に1基のみを設置していただいたということだったと思います。何とか1基だけついたということに対しては、感謝をいたします。 しかしながら、このご時世、やはりあと2基というのがどうしても北今市地区では必要かなと、そのように私は思うわけです。特に、2基のうち必要な1基というのは、昔よく地元の方が言われている墓道という通りになります。今、新しくコンビニができました。そのコンビニの交差点ですが、そこには1基が必要ではないかなと、そのように思います。この場所は車の往来が東西南北とも多いということで、また人もよく横断をされるということで、やはりあの場所には必要ではないかと、そのように思います。朝夕ともなれば奈良西幹線は、車が数珠つなぎとなって、西東と横断をするのにもままならないことがたびたびあり、そういったことを含めて危ないということでお願いをしているわけです。 そこで、なぜあそこに信号機が設置をされないのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 質問者、答弁者ともにマイクの位置をしっかり確認していただいて、マイクをちゃんと通していただくようにお願いを申し上げます。 それでは、信号機についてなぜ設置ができないのか、藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) なぜ、信号機が設置されていないのかということですが、なぜ設置されているのかということにもなろうかと思います。奈良県の警察本部からは、奈良西幹線の交通量や車線数、そして交差する取りつけ道路の交通量や幅員、また信号間距離等から総合的に判断してただいまの結果となったということで聞いているところです。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) いろいろ交通量やそれらを見合わせてということですが、当初まだ道路ができていないときには、通行量が1日に1万3,000台という予測をされていたと、そのように思っております。 そういうことで、それでは今答弁されましたが、信号機を設置する要件についてはあるのかどうかというのをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 信号機を設置する要件ですが、設置するための基準と申しますか、つまり道路幅員とか滞留場所の確保といった設置の条件というものがございます。しかしながら、信号機が必ず設置されるというような必置されるような要件というのはないと聞いております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 声、通りますか、こんな声で大変申しわけございません。 今、ご答弁で特に明確な要件はないということでございました。私がほかの道を通っていても、なぜこんなところに信号があるのかなという場合もあるというのを、たまに目にするわけです。特に要件がないということは、県や県警に対して絶えずお願いや陳情に行かなければならないということにもなるかなと、そのように思います。中和幹線が平成23年度末に供用され、奈良西幹線も平成24年度に供用を開始されたということですが、そうすれば奈良西幹線が供用されてまだ1年ぐらいしかたっていないのに、事故が多発している。 また、あの場所にあそこで事故があったと、また危なかったといった声をよく私は耳にするわけです。自分の思うところで、あれだけ危ないとかいろいろ声を聞く割には、信号がなぜ設置できないのかということですが、これも雑談的な、地元の人たちと話をしているときですが、信号というのは大きな事故が起きたり、また誰かが犠牲になって死んで初めてあそこに信号がつくのではないかと。また、死んだ人の数によって信号が早くつくのではないかと、そういったこともよく言われております。 一日でも早くこういうばかなことを言わなくてもよいようにしたいと、そのように思うわけですが、あそこに信号機が設置できないとなれば一体どうなるのか。その辺をお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 設置できないとなればどうなのかということですが、信号設置にかえてと申しますか、それの代案といいますか、その対応策といたしましては、市としては継続的に信号設置の要望はもちろん行うところですが、並行してできる施策といたしましては、奈良西幹線の法定速度を引き下げていただくとかという要望も行っております。また、ほかにも交通安全の向上に関連する対策を講じてもらえるよう、県に対しても要望してまいりたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) ありがとうございます。ただいまのご答弁でも、並行してできる施策として奈良西幹線の法定速度を下げる。またほかにも交通の向上に関する対策を講じていきたいという答弁ですが、それでは香芝市が交通安全の向上に関連する対策とはどのようなことを奈良県に要望されていくのか。答弁していただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 先ほども申しましたが、種々もろもろあるとは思いますが、対症療法的な施策になるかと考えますが、交差点付近に注意を喚起する看板の設置も県に対して要望させていただいておるところです。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 信号がつかないとなったら、県に対しても県道としての交差点のところに看板の表示もあわせてお願いをしていきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 次に5番になりますが、地元からさらなる信号要望に対して、各方面への働きかけについてはどのようにしていただけるのか。その辺をご答弁していただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 継続的に県もしくは警察に対して要望しているところですが、さらに強力に自治会からこれほどの要望があるという旨のことを関係機関に対してお伝えさせていただいて、市としても要望を重ねてまいりたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) しつこく要望を重ねて各関係団体に行っていただきたいと、そのように思います。 私が平成23年の6月定例会にも質問させていただいたときには、一基もつかない状況のなかで、現在コンビニの交差点の市道部分の両方の道路に待避するための拡幅がされたことについて、質問させていただいたと思います。当時、これも今副市長ですが都市建設部長、当時の鎌田部長ですが答弁をしていただいて、施工面におきまして設計とか企画の段階で土木サイドが地元要望を受けまして、当然、信号とかそういうことももくろんだなかで当初計画をいたしますということで、現実面、先ほど申し上げましたように、通行量において北今市の信号設置は難しいという警察の協議のなかでの未設置という状況です。 そこら辺その必要性を説いて取り組んでいきたいと思いますというこのような、その当時、今副市長である鎌田副市長が、部長時代のときのご答弁をいただいたということですが、結果、先ほども申し上げましたように、何とか1基だけ真ん中につけていただいた。やはり、これは行政の意気込みやご努力で、先ほども御礼を申し上げましたが、1基が設置されたことには本当に喜んでいる次第です。 そこで、今副市長となられておりますが、鎌田副市長、信号設置に対して取り組む強い意気込みが今もございましたらその辺、あの当時と同じような気持ちかと思います。その辺の今の気持ちをお聞かせ願えたらと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(河杉博之君) 鎌田副市長。 ◎副市長(鎌田裕康君) 当時、北今市自治会の方々と公民館でさまざまな協議をさせていただきました。信号に限らず、逢坂方向の接続部分での進入禁止とか規制がかかった部分についてはさまざまなご意見を賜ってきたことを覚えております。その後において、通行量とか信号の利用状況等に応じて、さらにまた県警本部において対応してくださいということは地元のご意向を伝えておりますけれど、また後任の部長に対しまして関係を保ちつつ、注視、注力していただくように働きかけてまいりたいと考えているところです。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 今、副市長が言われたように、再度事務方に対してもご配慮をよろしくお願いしたいと思います。 次、市長に少し聞いてみたいのですが、同じく自治会の要望を受け、市の責任として各関係機関へ継続的に協議、要望していきたいということですが、市長と県会議員のなかでどのような連携を、市長はこういったことにおいてはされるのか、その辺をお答えください。 ○議長(河杉博之君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) まず、中和幹線、そして奈良西幹線が開通してから香芝市内の交通量またそのルートというのは、劇的に変化しているのはご存じのとおりです。そして少し話は変わりますが、ことしに入って死亡事故も3件あるということで、1つは交通をする側のマナー、運転するマナー、意識の啓発というのは非常に大切なことと思っています。そんななかでも、信号というのは交通ルールを守る一つのツールでもあるわけですけども、これも大切なものだと思っています。もちろん、そういった状況を見て、実際県、また県会とも連携をして、現実に実現している箇所もございますので、今後ともそういったことを含めて、しっかり取り組んでまいりたいとこのように思います。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) こういった県道、信号に関してはやはり県会議員の力も当然必要だし、市長自身も県会議員の方もご存じだと思いまして、少しその辺の連携を組んでしっかりと地元の要望を聞いていただきたい、そのように思いましてお願いをしたいわけです。 それでは次に2番目、事故発生状況についてということですが、先ほども信号機がせめてあと一基要望するなら、今できているコンビニ付近の交差点のところが一番必要ではないかと先ほども言っておりますが、このコンビニの付近の交差点では本当に事故が多発するというところです。これまで開通してから、奈良西幹線の北今市地区内で最近までで結構ですが、事故のそういった状況について開通してから何件ぐらい事故が発生したのか、その辺をお答えください。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 事故発生件数ですが、平成24年3月28日の供用開始より現在までに、17件の交通事故が北今市地区間で発生しているとお伺いしております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) そうですか。まだ1年と少したったぐらいで17件という事故が発生している、これは結構多いのではないかと思います。 それでは、その事故でも一体どんな事故が発生したのか。その辺をお答えください。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 事故の内訳ですが、人身事故が4件、物損事故が13件です。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) ただいまの内容についても、実際に事故処理をされた件数がそういう件数で、物損事故とか人身事故4件というふうなことだと思います。 それにあわせて、データといえばおかしいけれども事故として残った結果がそれですが、そういったことも踏まえて、事故にならなかった、危なかったなという件数も踏まえたらやはり相当な数にのぼるかなと、そのように私は思います。部長として今の事故の件数プラス危なかった、危険だったということを含めればかなりある、そういったことについてどのように思われるかお答えください。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 具体的な件数としましたら17件ですが、私も車を運転いたしますが、やっぱりひやっとしたり、事故の一歩手前ということもないことはございません。ですので17件以上の、どれぐらいの数字になるかわかりませんが、事故につながるような一歩手前というような形での件数もかなりあるのではないかと、私個人としては思います。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) そうですね、個人の感覚でというのは申しわけない話でございまして、確かにそれ以上の事故が発生する可能性もあったということは確かだと思います。そんななかで、そういった事故をどうすれば未然に防ぐことができるのかということで、その辺をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 事故をどうすれば防げるのかということですが、奈良西幹線、北今市地区につきましては、新しい道路形状への戸惑いから、供用開始直後から交通事故の発生が伝えられたところです。事故を減少させる手段としては、先ほど申しましたが、注意看板等の設置を道路管理者である奈良県に要望させていただいております。また、歩道が途切れている市道の横断部につきましては、近々に横断歩道を設置していただく予定です。 今後は、付近の交通事故を未然に防ぐことができるよう、市といたしましても交通安全対策を順次講じていきたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) ありがとうございます。今お答えいただいたように、北今市、全体で見れば新しい道路の形状になってから、やはり私もその当時は戸惑ったこともありました。なかなかなれない道路で事故ということは当然あり得ることだろうと思います。 今後、そういったことで県には、事故を減少させる手段として注意喚起の看板とかの設置を要望していただき、また先ほども言われましたように、途切れているところに横断歩道の設置を近々していただくということで、それはよろしくお願いをしたいと思います。 それでは、県に対してということです。横断歩道以外のことで、市として奈良西幹線の市道と交差するところで市道側の交通事故を未然に防ぐ対策としては、あとどのような策が考えられているのかお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 市道に対する交通安全対策ですが、今考えておりますのは路面標示でございます。路面に「前方道路あり」とか、前面道路に対する注意という意味合いで「注意」とか、そういった路面標示を今後対応させていただくことで、未然に防ぐことの一助になるのではないかと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 少しでも減るような手段として、市としてもこういった路面標示やら前面道路という表示を早急によろしくお願いをしたいと思います。 それでは、3番の通学路についてということでご質問をさせていただきます。 今では奈良西幹線、西側を通る歩道の通学路には、市道が接していたり、民家があるということぐらいでしたが、今まで通っているなかでここは危ないというところが本当になかったように思います。それで、今回お願いさせていただいているのは、既にコンビニもできており、また新たにもう一軒の店舗も開店されるということで、今も半分以上建設が終わっている状況です。そのために、車が歩道部分を横断する出入り口が以前よりもかなり多くなり、さらに子供たちが通るためにも危険が多いということで、私自身も見守り活動をしているなか、心配をしているところです。 そこで、質問させていただきますが、奈良西幹線の両側の歩道が通学路となっているが、奈良西幹線西側を通る歩道は現在コンビニがあり、今後も、先ほど申し上げましたように、コーヒー店もできるなどの、車の出入り口が多くなり歩道の通行が危険と私は考えますが、理事者としてはどのようにお考えになるのかご答弁願います。 ○議長(河杉博之君) 歩道が通学路ということで、村中教育部次長。 ◎教育部次長(村中義男君) 奈良西幹線におけます通学路の安全確保につきまして、ご答弁を申し上げます。 現在、下田小学校へ通う児童の通学路につきましては、一部奈良西幹線の東西両側の歩道を使用しておりますが、ご指摘の奈良西幹線西側には既にコンビニエンスストアが開業し、そして近く飲食店も開業する予定です。 両店は道路にも面しておりますので、店舗に進入する車と通学する児童とが接触する危険性も十分考えられるわけですけれども、店舗事業主には、開発申請時に注意喚起の看板等を設置するように要望しておりまして、既に対応もしていただいております。また、平素より登下校時において立哨指導をいただいている地域のボランティアの皆様方のご協力をいただきながら、安全確保に努めているところです。 教育委員会といたしましても、今後、より一層安全教育の徹底を図るとともに、学校、PTAなどの関係機関との連携を図りまして、登下校時の安全確保に努めてまいります。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) さらなる安全を確保していただきたいと、そのように思います。 それで、先ほども答弁にありましたように、現在もコンビニのところには通学路注意という、そういった表示の看板を立てていただいております。また、平素より下校時において立哨指導をいただいている地域のボランティアの皆様方のご協力もいただきながら、安全確保に努めているところでございますと言っていただきましたが、地域のボランティアの皆さん方というのは交通安全をするためにあそこへ立っているのではなしに、以前にも平群町でありましたように、不審者に対しての見守り活動ということであそこに立っておられる。 たまたま、あの場所が以前からの北今市の拠点であったということで、あそこで皆さん方が立って見守りをしていただいているということで、決して交通安全の目的でやっているわけではないということだけ誤解をなさらないように、その辺だけよろしくお願いをします。今、新たにコンビニができて出入りする車も多い、また児童がそこを通るということで、今はコンビニの出入りするところにも立っていただいておるということです。 それと、それに合わせまして奈良西幹線と歩道との間にはブロックが立てられて、歩道として仕切りをされておりますが、コンビニの駐車場と歩道に関しては一応切りかえというのがありますが、何か一体になってしまって駐車場か歩道かわからないという、そういった一体になっているような感じがして、その辺も結構通ることに関しては危ないのではないかなと、そういった思いを持っております。決して、私はその店の邪魔をするためにそういったことを発言しているわけではございません。ただ、そういったことで歩道という部分に対しては、安全ブロックを敷いていなければならないのではと思いますが、その辺をお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 店舗駐車場と歩道の境について、藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) ご指摘のとおり、その地区のコンビニにつきましては、歩道とコンビニの駐車場を使用しておられる土地の境界についてはフラットな状態となっておりまして、双方に行き来が、乗り入れできるような形になっておりまして、駐車された車が歩道部分へはみ出した形での進入も実際のところ可能となっております。 そのため、歩行者の安全性の担保がきっちりされておるかというと、そこまでには至っていないというふうにも思われますので、この分につきましては奈良西幹線の管理者である県に対しまして、歩行者の安全性確保という観点から、歩道にバリカーですとか、あるいは交通安全のための防護柵等の設置を要望していきたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) そうですね、あの辺も少し今後店舗が建つにつれても、そういったことも十分考えていただければとそのように思います。 それと、先ほど村中次長もご答弁いただきましたように、決して交通安全を守っていないという、再度それだけお願いをして、あくまでも見守り活動、不審者の活動であるという観点にあってということだけ言っておきますので、よろしくお願いをいたします。 それでは次4番、中和幹線と交差する場所に階段の設置についてを、大項目として質問をさせていただきます。 以前から今要望している委員の方々からは、地域のコミュニティーが悪くなるとか、近所づき合いが悪くなるなどの苦情を聞いていましたが、道路をつくるときの協議はどうか私はわかりませんが、新設道路ができて市道がなくなっていざ生活をしてみると、今までみたいに墓参りをしたり、近所へ回覧板を持っていったりするのが不便だということもよく私は聞いております。 また、先ほども言いましたように、奈良西幹線の西側と東側を通る歩道は通学路であり、西側を通る子供たちや東側を通る子供たちにも非常に危険が多いのが現状です。したがって、中和幹線との交差点で分断された市道に今階段ができれば、全ての児童の安全とは言いませんが、一人でも多くの児童が安心して安全で通学路に登下校ができるのではないかと私は思います。それに対して下田小学校から北に行く市道で、中和幹線との交差点で分断された市道に、地域等最短で結ぶ階段を設置することができないのかということに対して、お答えをしていただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長
    都市環境部長(藤岡優二君) ご指摘の場所につきましては、中和幹線との交差点でして、その交差点の南東歩道部分であるかと考えます。その場所については、現在奈良西幹線の管理区分となっておりますので、そのため階段の設置につきましては県で対応していただくということになりますので、香芝市から県に対しまして要望を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) それは、県にも要望をお願いしたいと思います。 それでは、違った角度から教育委員会にご質問させていただきますが、一人でも多くの児童が安全な通学路を確保するという観点から、教育委員会からお考えをご答弁していただきたいと、そのように思います。先ほどの階段の設置についてです。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 先ほどの質問答弁に関連して、教育委員会からご答弁申し上げたいと思うのですが、まず教育委員会といたしましては、常日ごろから児童の通学路の安全確保について最善をどのように尽くすかということが最大の課題です。そうしたなかで、先ほどからの提案、そしてまた県のほうへの要望、そうした内容が今後実現していくことを想定した検証は、今のところできないところですけれども、一人でも多くの児童が今以上に安全が確保できるということについては、大いに期待もしてまいりたいなと、このように考えます。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 確かに、今教育部長が言われるように、そうだと私もそれは思います。では本題に戻りまして、都市環境部にまた質問させていただきますが、県に要望されるときどのような理由で要望されるのかその辺を、県に対する要望をどのようにされるかお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 藤岡都市環境部長。 ◎都市環境部長(藤岡優二君) 要望の手段ですが、もちろん自治会等の要望があるということが前提になろうかと考えております。自治会の要望のなかでそれなりの理由等の位置づけ、意味づけがなされておるということが当初から前提ですが、それをいただいたうえで、都市環境部といたしまして、高田土木事務所に要望をあげてまいりたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) それでは、また自治会からの要望とあわせて、そういったことも含めて出れば、よろしく対応をお願いしたいと思います。 それでは、この大きな1番は終わらせていただき、大きな2番に移らせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。 2番、中学校給食について質問をさせていただきます。 中学校給食ですが、現在の進捗状況について、どの程度進めておられるのかお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 村中教育部次長。 ◎教育部次長(村中義男君) 中学校給食に向けた現在の進捗状況につきまして、ご答弁を申し上げます。 本市におきましては、中学校給食の完全実施に向け、学識経験者や学校関係者またPTA代表、公募市民などから構成されました香芝市中学校給食実施検討委員会を発足いたしまして、平成24年7月から平成25年1月まで7回にわたり会議を重ねていただきました。そのなかでは、保護者、児童・生徒、教職員に対するアンケート調査や4中学校の現地調査、また他市の給食センターの視察を行っていただきながら、中学校給食の円滑な実施に向けまして、給食の実施方式、また学校運営上の課題などについてさまざまな視点から審議をしていただいたところです。そして、最終の報告書をいただきました。 これを受けまして教育委員会では、現在、香芝市立中学校給食実施計画策定会議を設置いたしまして、その報告書をもとに、さまざまな実施方式につきましてコスト面などを再検証しながら、中学校給食の計画的な実施に向けて検討を行っているところです。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) ありがとうございます。 私もまちを歩いていますと、いろいろと保護者の方からいつになるのかというご意見もいただいておりますので、中学校の生徒を持たれる保護者の方からは結構期待をされているという、そういうことなのでよろしくお願いをしたいと思います。 次に2番、それにあわせて保護者や生徒に対しての説明については、どのようにされているのかお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 村中教育部次長。 ◎教育部次長(村中義男君) 中学校給食の導入にあたりまして、保護者や生徒に対しては、先ほども申し上げましたアンケート調査を実施し、広くご意見をいただきまして、それぞれの思いを受けとめさせていただいております。先ほども申し上げましたとおり、現在は実施計画の策定会議において検討を行っているところで、その実施方法や実施時期などいまだ不確定な要素がありますので、直接の説明会というのは実施いたしておりません。しかしながら、よりよい中学校給食の実施につなげていくためにも、その実施計画の策定後には説明会を行っていく必要があると考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 今計画中ということで、余り早々とお話をして混乱するようなことではこれもまたご迷惑がかかるかなと思いますので、その辺も避けていきたいというふうに、私もそのように思います。 しかし、実施が具体的にはっきりとすれば、保護者に対しても説明会を行ってほしいと思います。また、中学校の先生についても、給食をすることによって時間的なスケジュールの変更等についても考えていかなければならないのかとそのように思います。その辺もあわせてよろしくお願いをし、また中学3年生ともなれば、受験についても当然敏感な時期ともなっております。それこそ、昼食を食べるのも惜しんで勉学に励むと、受験勉強に励むという生徒もなかにはいるように以前聞いておりました。このようなことからも、十分にそういったことをご説明をしていただきたいと、そのように要望させていただきます。 次に2番目、調理の方法についてということで自校方式かセンター方式か、またセンター方式となればどの場所になるのかという、その辺をわかる範囲で結構ですがご答弁願いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 村中教育部次長。 ◎教育部次長(村中義男君) 検討委員会におきましては、衛生面やアレルギー対応においての安全性、経費面、教育環境への影響、また施設等ハード面などさまざまな角度から検討いただきまして、長期的な視点で安定的に、安全・安心で質の高い中学校給食を提供していくことができるよう、総合的に判断していただきました結果、自校方式の理念、メリットを堅持したなかでの、公設や民設によるセンター方式にて実施することが望ましいとの一定の方向性を出していただいております。 また、給食センターを設置するとなればどこの場所になるかというご質問ですけれども、特に公設の場合は、給食センターと市内4中学校との位置関係及び敷地の規模など総合的に判断する必要があると認識しておりますが、選択肢のなかには公設民営、また民設民営といった方法もあることから、現在は候補地の選定までには至っておりません。ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) やり方とか候補地ということについても、時期的には平成27年度ということで余りないように思いますので、その辺も慎重に早く進んでいっていただきたい、そのように思います。 先ほどのご答弁のなかで、検討委員会で既にさまざまな角度から議論され、最終的には自校方式の理念とかメリットを堅持したなかでの公設民営によるセンター方式が望ましいという検討委員会のご報告の答弁でございました。 平成24年の6月定例会で、吉田市長が就任されたときに答弁をしていただきましたが、吉田市長の答弁ですが、時期的なものも方法が決まればなるべく早くということですけども、やはり1つはセンター方式というのがいろんなところで言われておりますけども、私は親子方式にこだわりたいと思っております。全体的なコストを見ましても、やはり親子方式でいくと多少改造等がかかっても、ランニングコストにおいては人件費も含めて抑えられるということもあります。もちろん、そのキャパシティーの問題があるのですが、やはりそこに現場と現実をもう少し見させていただいてから、センター方式か、また親子方式かというような判断もしてまいりたいと思っておりますという答弁をいただいたのはご存じだと思います。 そのなかで私があくまでも親子方式にこだわりたいと思っておりますという答弁を私はいただきましたが、その親子方式についてのこだわりは一体どうなったのか。先ほどの検討委員会の発表のなかで、どうなられたかというのを市長にお聞きしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 吉田市長。 ◎市長(吉田弘明君) 中村議員のおっしゃっていることは、私も本当に記憶しています。あの後、検討委員会が立ち上がる前に、既に部局とこの現場を見て、現実を見てというところをスタートさせました。 そんななかでまず考えたのは、現状の小学校の給食設備に例えば釜の増設、それから十分に余裕のあるところで最大限、まず何食つくれるかというところをシミュレーションいたしました。そういったところ、何とか現在の学生数のところには対応できるという、可能であるか可能でないかというところでは可能だというような一定の答えが出たのですけども、さらにいろいろ課題が出てきたのは、幼稚園から中学3年生までの成長期までのメニュー、調理を合同でつくるというところの困難さ、それから一つの館から運送して屋外に出して運んでいくというなかで、今のなかではまだ法的な縛りがあるという現実というところ、こういったところをやはり調査、シミュレーションのなかで理解、わかってきたわけです。 決して白旗をあげたわけではないのですけども、一方で検討委員会が立ちあがったなかで、私もその現場での見学、またはそのほかのところのメニューの試食も含めていろんな形で参加させていただいたなかで、私が部局とある程度一定の答えを把握したところと同様な答えが検討委員会からも実際出てきたというところです。明らかに、親子方式のほうがコスト的には確かに安いということで、こういったことも望ましいということは思うのですけども、現在のところセンター方式というのは、やむを得ないという表現は悪いのですけども、こういう形で進めていきたいなと、このように考えているところです。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) 先ほどご答弁いただいて、こだわりはまだ捨てていないということですが、それはそれで結構でございます。 私も以前からも申し上げていましたように、やはり親子方式が一番コスト面についても安くつくのではないかと、それは同じ意見ですが、今後どちらにしても最良の手段を選んでいただければ結構だと思いますので、あわせましてよろしくお願いをいたしたいと思います。 次に3番ですが、先ほど私も平成27年度と言っておりますが、改めて実施時期はいつごろに予定をしているのかお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 村中教育部次長。 ◎教育部次長(村中義男君) 実施時期につきましては、中村議員がおっしゃっていただきましたように、これまでも議会の答弁のなかで、平成27年度を目標年度として取り組んでいきたいというふうに答えをさせていただいております。 今年度は、中学校の配膳室の設計を計画いたしております。来年度以降は、施設の設計施工などハード面の整備のほか、円滑な実施に向けまして学校現場との調整を行うなど、ソフト面の整備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) わかりました。実施時期については、平成27年度というふうに今もお答えをしていただきました。確かに平成27年度という目標を持っておられますが、本当にそれが実施できるのかという思いで、あともうわずかな日程しかないので、改めて、その日程がずれることも予想しておられるのか、その辺のことも再度答弁をしていただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 村中教育部次長。 ◎教育部次長(村中義男君) 基本的には、先ほどの答弁と重複いたしますけれども、目標設定を平成27年度といたしましたのは、アンケートから早期に実施を望む保護者の声が多くありました。でき得る限りその目標年度に向けて鋭意努力を行ってまいりたいと、このように考えているところです。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) それでは、ぜひともその日程には間に合うように、よろしくお願いをしたいと思います。 私もこれまで中学校給食につきましては、平成17年6月の定例会、また平成19年3月の定例会、また平成21年6月の定例会、さらには平成24年6月の定例会というふうに質問をさせていただき、中学校給食の実施の要望と、また食育についてと、また地元のものを地元で食べる地産地消、さらには旬にとれたものを旬の時期に食べる旬採旬食といったことにも質問をさせていただいております。 それではこれを最後に、中学校給食についての食育という観点から、教育長としてどうあるべきであるかということをお聞かせいただきたいと、そのように思います。 ○議長(河杉博之君) 廣瀬教育長。 ◎教育長(廣瀬裕司君) 朝食事をとってこない子供、夕食を一人で食べている子供、あるいは肥満、痩身、好き嫌い、栄養のバランスの偏り、あるいは生活習慣病の増加等々、中学生の食をめぐっての問題が非常に多くあると認識しております。 こうした状況を踏まえまして、平成17年に食育基本法が制定され、また平成20年には学校給食法の一部が改正されました。そのなかで、今議員ご指摘のように食育という文言ができたのですけれども、食育とは生きるうえでの基本であって、知育、徳育、体育の基礎をなすものであると。また、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる、そうした人間を育てる。このことが食育であるというように規定されております。そして、学校給食の普及充実を推し進めるとともに、生きた教材として学校給食を活用した食の指導の充実、これが盛り込まれております。 また、学校給食の目標につきましては、健康の保持増進や望ましい食習慣や実践力の育成ということ以外に、社交性、協同の精神あるいは生命、自然を尊重する精神、あるいは伝統的な食文化、あるいは食料生産、流通、消費、あるいは地産地消の問題等々の理解など、まさに食育ということを重点に置いた学校給食法の改正になっております。 本市におきましては、社会情勢の変化とともに、中学校給食の実施に対する保護者のニーズが非常に高まってまいっております。また、あわせて、この食育の充実も求められているのも事実です。教育委員会におきましては、本年度の市の学校教育の指導方針も今日的な課題といたしまして、家庭、地域と連携した食育を取り上げております。そして、指導の充実を図っていくとともに、安心で安全な中学校給食の実施に向けて、先ほど申し上げましたように計画の策定を行っているところです。 成長期の子供たち、とりわけ中学生にとりましては、食というのは非常に大きな重要な問題です。今後中学校給食実施に向けまして、生徒あるいは保護者、教職員などからいろんな意見を聞き、生徒にとっても保護者にとっても教職員にとっても、有意義なものにしていきたいというように考えております。ぜひ、今後とも議員の皆様、ご理解、ご支援を賜って、いい給食になりますようによろしくお願いいたします。 ○議長(河杉博之君) 中村良路君。 ◆10番(中村良路君) ありがとうございます。 今、教育長言われたような理念を持って、本当に早急に進めていただきたいと、そのように思っております。 もともと給食というものは、岩手県のある学校から、戦後子供にも栄養が足らないということで始まったというのが、学校給食の発足となっております。それまでさまざまに私も質問をさせていただき、中学校給食を求めてきたわけですが、そのなかでも、弁当給食というのも、親子に対するきずなをつなぐということにも問題だと思いますが、食べる栄養、熱々ということに関しては、やはり栄養価のあるきちっとしたものを1日1回でも食べるということが、最大のそういう人を育てる一番いいこと、教材かなとそのように私は思いますので、ぜひとも教育長主導で、よろしく実施が早急にできるようにお願いを申し上げて、これで私の一般質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(河杉博之君) 以上で、10番中村良路君の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。              午後2時12分 休憩              午後2時25分 再開 ○議長(河杉博之君) では、休憩を解いて再開いたします。 続きまして、8番奥山隆俊君の一般質問をお受けいたします。 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 皆さんこんにちは。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行わせていただきます。 今回通告しています内容は、大項目1としまして香芝市まちづくり提案活動支援事業についてと、大項目2つ目としまして小学校、中学校における道徳教育についての2点です。 まず、1つ目の香芝市まちづくり提案活動支援事業につきましては、本市におきまして公益的な市民活動を行っている団体や公益性のある事業に対する支援の一環として、事業に要する経費の一部を補助する制度を新たに創設されたものと解釈しております。 また、長年の慣例化によって硬直した、またしつつあった補助金制度の改善と、市民の皆さんの活動を今以上に活性化させていくという目的のもとでこの制度が創設されたというふうに理解しているわけですが、適正化への取り組みについての一番の主眼となる背景と経緯についてお尋ねをしまして、壇上での質問を終わらせていただきます。あとは、質問席から行わせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(河杉博之君) それでは、補助金の適正化について。 当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) 補助金の適正化ということのお尋ねでございます。 適正化への取り組みといたしましては、平成21年度に補助金の支出根拠等を明らかにすべく交付基準の抜本的な見直しを行ったものでありまして、従前の補助金制度におきましては、補助金交付を受ける団体が既得権益化してしまうおそれなどがありましたところ、まず運営補助を見直し、事業補助への転換を図ってまいりました。 また、その方向性の一つとして公募型補助金制度の創設を掲げておりました。また、3年後の見直しということで、平成24年度の補助金見直しの際には、これまでどおりの扱いが必要な補助金と提案による補助金獲得が可能な補助金の整理を行い、市民協働の推進を図るため、また地域課題等に向けた取り組みを進めることを目的に、まちづくりに関する提案事業を行う団体に対して事業経費の一部を補助する香芝市まちづくり提案活動支援事業補助金制度を創設したものです。 ○議長(河杉博之君) それでは、奥山隆俊君の2回目以降の質問をお受けいたします。 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) ありがとうございます。 今説明していただきました内容で、私もそういう方向で、これを新たに創設されたものだということは、そういう背景と経緯があったということについては私も理解しております。 このまちづくりの提案活動の支援という公共性を持ったなかでの事業ですけども、ただこういう事業をやりました。こういう事業を希望しています、提案しますということだけでは、ただやっただけで終わってしまうというなかでは全く意味がないことだと私は考えております。 そのなかで、やったことに対して伴う実効性という部分が、実際に効果があったのかどうかという部分が、そこが重要だと考えております。その部分につきましても自己満足、ああ、うまくいけたという自己満足だけで終わる事業では何の意味もないと、また必要性がないと言うとまた語弊があるかもわかりませんけども、本当に実効性を考えたなかでのこの施策についての考え方、取り組み方についてお答えをお願いしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 当麻企画部長。 ◎企画部長(当麻俊弥君) 今回のまちづくり提案活動支援事業補助金制度によりまして、市内のまちづくりのために活動する全ての団体が、平等に補助金の交付を受ける機会を得るということができるようになったと、これも一義であると考えています。 また、ご指摘のように、活動団体の自己満足のみで生まれる事業では何の意味もないと、そこは当然であると考えます。その活用方法については、公平性、透明性を高めていく必要があり、基本的には市内の公益的な事業について補助金申請の機会があるもので、公募及び審査により交付団体を決定する仕組みをつくることで、適正かつ公平な補助金の交付が行えるようになると考えております。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) ありがとうございます。 この事業の4月号の広報で、そんな大きな枠取りではなかったですけども、広報で今年度からのスタートの新制度ですというインフォメーションがされていまして、これはもちろん締め切られているわけだと思いますけども、応募状況はどういう状況になっているのでしょうか。 ○議長(河杉博之君) 応募状況について、森田市民経済部長。 ◎市民経済部長(森田庄一君) お尋ねの応募状況について、お答えを申し上げたいと思います。 本制度の提案内容、種類などをおっしゃっていただきましたように、本市のホームページあるいは4月号の広報お知らせ版でも周知を行ってまいりました。募集期間といたしましては、市民提案型事業につきましては4月12日から5月31日まで、行政提案型事業といたしましては5月1日から5月31日までといたしました。 応募状況といたしましては、本市で長年活動をされております団体など24団体から、それぞれ創意工夫がされた提案の応募がございました。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 次の質問でその種類にも、これはホームページから引っ張ってきたものですけども、行政提案型事業と市民提案型事業、森田部長がおっしゃったその2種類があるということで、内訳はそういう感じだというのはわかりました。この2つの事業の違いを、簡単で結構ですから、わかりやすく的確にお答えください。 ○議長(河杉博之君) 森田市民経済部長。 ◎市民経済部長(森田庄一君) 行政提案型事業が2団体の応募、そして市民提案型事業が22団体ございました。 それぞれの事業の違いについてですが、行政提案型事業につきましては、行政が抱える課題や実施している事業などを市民活動団体等のノウハウを生かし、ともに課題解決を図る事業でして、行政からテーマを投げかけまして市民活動団体等からの事業提案をいただく事業です。 もう一つは、市民提案型事業ですけれども、市民活動団体等がみずから持つ問題意識などを背景に地域の課題等を見つけ、行政と協働または市民活動団体等が取り組む事業でして、市民活動団体等がみずから企画し、提案するものです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 今説明ありましたように、行政が投げかけるテーマに対する応募と市民団体みずからが企画して立案してやる2つの種類がある。どちらもそれぞれ意味があると思います。そのなかで応募が締め切られたということで、そのおっしゃられた両方の団体に対しまして当然審査をされたうえでの決定だと思うのですけども、タイムスケジュール的にどういう感じでその審査をやっていかれるのか。その辺についてよろしくお願いします。 ○議長(河杉博之君) 森田市民経済部長。 ◎市民経済部長(森田庄一君) 応募団体に対しての審査ですけれども、1次審査といたしまして、提出された書類の提案内容の確認。そして2次審査として、香芝市附属機関設置条例に基づいて設置しております香芝市まちづくり提案活動支援事業審査委員会の5名による委員によりまして、審査をヒアリング形式で行います。審査の視点としましては、公益性や事業効果など9項目の審査項目について評価を行います。 なお、ヒアリング審査につきましては、去る6月16日及び6月18日の2日間にわたり実施をしたところです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) ありがとうございます。 5名の審査委員で構成されているということで、ヒアリング、これは1団体ずつ5名の審査委員が審査されるわけですね。各事業に対しての成果報告、また評価等についてどのような考えを持たれているのか。その点についてお尋ねします。 ○議長(河杉博之君) 森田市民経済部長。 ◎市民経済部長(森田庄一君) 採択した事業に対しての成果報告あるいは評価等についてですけれども、近年、福祉や環境、あるいはまちづくりといったさまざまな分野におきまして、市民ニーズが多様化してきております。 そしてまた、社会情勢の変化に伴いまして、住民サービスの新たな提供や改善の必要性が高まっております。この多様化、複雑化する地域社会におけるさまざまな課題を解決していくために、市民活動団体等が持つ地域や、あるいは生活に密着した活動を本市の施策に生かしていくことは、意義があるものと考えているところです。 こうした背景から、採択された事業につきましては成果報告を受け、評価を行い、市民の自主的、自発的な市民公益活動の活性化を図るとともに、市民みずからが地域の課題を考え、みずから解決をしていく意識の向上につなげることによりまして、市民参加と協働のまちづくりを積極的に推進してまいりたいと考えておるところです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) ありがとうございます。 市民からのいろんなアイデア、企画、また行政からのテーマ、それを的確に判断するというのは、ヒアリングされたなかでも、現実的にはいろいろ難しい面が多々あると思います。けれども、この香芝市まちづくり提案活動支援事業のなかの一部にも、資料にも載っていたのですけども、補助金適正化区分一覧表に適正化の方向性という区分で、廃止、継続、事業費補助化、拡大、直接経費化、公募型化と、こういう分類がされている資料がございました。 先ほど部長から説明がありました成果報告、また評価について、今後実施ごとに重要な公益性、またその事業の持つ発展性、それがもたらす波及性、効果、普及性、先ほど私が申しました本当にその事業の実効性があるのか、必要性があるのかという有無を的確に判断していただいて、こういういい制度が設けられたわけですから、当然、市民参加型の協働を求めたなかでの事業展開をしていくという趣旨、それと補助金の適正化、そういう2つの大きな目的のもとにこれが設けられたと私は理解しています。 大変その成果報告、評価等については、その後に審査の方がされるわけですけども、参加された方も、それを主催してやられた方も、本当にやってよかったな、また逆に本当に参加してよかったなと言われる。そういういろんな意味での効果がある事業に反映していただけるように、十二分に精査していただきたいと思います。 大項目の1番は、これでいいのですけど、このまま、議長続けてよろしいですか。 ○議長(河杉博之君) はい。 ◆8番(奥山隆俊君) 以前にも私はこの問題について、教育改正法のときに、その法令に関連する質問をさせていただいたと思うのですけども、大項目2の小学校、中学校における道徳教育についてお尋ねしていきたいと思います。 文部科学省も、学校教育における道徳教育の意義及び位置づけで、改正教育基本法に道徳心を培うことが明記されました。教育の目標、第2条に、教育はその目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとするとしまして、幅広い知識と教養を身につけ、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこととあります。 小学校、中学校においては、道徳の時間、年間35単位時間をかなめとして、各科目、英語、数学、理科、社会、そのいろいろ教科あるわけですけども、外国語、総合的な学習の時間、また特別活動のそれぞれの学校のなかで行われる教育の特質に応じて、学校全体の教育活動全体を通して道徳教育というものを行う、そういうふうな位置づけがなされていると私自身は理解しているのですけども、その考え方に相違はないでしょうか。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) そのとおりでありまして、学習指導要領の総則のなかに記述がございます。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 前の政権下のときに、事業仕分けで配布が取りやめになった道徳の副教材「心のノート」というのが、今回、全面改訂されまして復活することになったわけです。教育再生の鍵は、道徳教育の充実だとされていますし、私自身もそのように考えております。 社会を生きていくうえでの基本的な心構えを身につけさせることは、教育の原点でなければなりませんし、個性尊重という言葉のもとで善悪をわきまえない子供たちに、自由と権利ばかりを強調し、規範やしつけを後回しにしたのが現在の道徳教育及び学校教育の弊害を生み出した要因の、全てとは言いませんが、そのなかの大きな要因の一つであると私自身は考えておりますが、その点についてのご見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 道徳教育を教育活動全体を通じて行うことにつきましては、道徳の時間が特設されて以来、一貫して進められてきたことであります。 しかし、今日のさまざまな現象、具体的には社会全体のモラルの低下、社会性や規範意識の低下、そしてまたキレる子供やいじめの問題などがあらわれていることを考えますと、道徳教育や道徳の時間が十分な成果をあげていなかったと指摘されても、いたし方ないことだと考えるものです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 今、平井部長からお答えをいただきました。ある意味その部分が、欠落とまでは言いませんけど、その部分に力点が置かれなさ過ぎていた部分がある。それを踏まえたなかで、道徳教育の重要性というものについてどうお考えになっているか。考え方で結構ですので、お願いしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) この道徳教育は、児童・生徒一人一人が人間としてのあり方を自覚し、人生をよりよく生きるために、その基盤となる道徳性を育成しようとするものです。児童・生徒が生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断などの規範意識などの道徳性を身につけることは、とても重要であると考えます。今求められておりますのは、まさにこの道徳教育の一層の充実であると、このように考えているところです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 本当に道徳教育の重要性が求められていると思います。 ある雑誌ではっきりと、きょう資料として持ってきませんでしたが、道徳教育を行うということに対して、上のほうから一律的な考え方を押しつける教育で、それは個々の個性を損なうという意見を述べられた有名な大学の先生の言葉が、ある専門誌に載っておりました。私自身は、その方の考えには全く反対で、それがあって、そのベースがあってそこから生まれるのが個性だと思っておりますので、一番最低限ベースになる部分をまずたたき込まないと、それなしでいきなり個性化というのは本末転倒だと私は思います。 次に、各学校におきまして道徳の時間の年間指導計画というものがあると思うのですけども、その年間道徳教育ですね。道徳の時間の年間指導計画というものは、本市において具体的にどのような項目によって指導計画が構成されているのか。その点についてお聞かせください。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 道徳教育の全体計画と道徳の時間の年間指導計画の作成につきましては、学習指導要領に明記されております。それに従いまして、市内全ての小・中学校で作成をいたしております。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) ありがとうございます。 それは個々で作成されているわけですか。全体で、個々の学校で作成されている、そういうことですね。 冒頭で教材として、これは副教材だと思うのですけども、心のノートというのを言わせていただきました。「心のノート」私全部、学校へ行って見せていただいたらよかったのですけども、ホームページでプリントアウトしたものを、きょうこれを読ませていただきました。資料としてもきょう持ってきているのですけども、「心のノート」のこれは正式の教材、道徳教育を行うための一つのツールだと思うのですけども、そのほか本市で使用されている教材等が、独自でつくられているものとか市販の教材、教科書の会社が発行しているものとか、「心のノート」以外で使用されているものがあれば、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 市の予算から道徳の副読本を、全ての児童・生徒に配布いたしております。ご承知のとおり、各教科では教科書が用いられておりますけれども、道徳は教科ではなく、教科書はございません。したがいまして、道徳の時間では、主たる教材となる道徳用副読本や各種資料を用いられております。副読本のほかには、県が作成いたしました視聴覚教材、そしてまたスポーツなどの子供たちが感動を覚えるような教材のほか、魅力的な教材の開発に現在努めておるというところです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) この「心のノート」は、当然、全生徒が持っているわけですね。そのほかに、今部長からありました副読本も小・中全生徒に配布されて、それも併用されて道徳の時間に使われているということですね。 今部長のご回答のなかにもありましたけども、道徳教育というのはほかの科目より、先ほども言いましたけども、英語、数学、国語、社会、理科、中学校になれば化学とか分かれてくるのでしたか、その辺も記憶定かではないのですけども、国語の先生の資格を持っています、英語の先生の資格を持っていますという方が授業をやられるわけですけども、道徳教育は、教育大学なり一般大学でもいいのですけども、道徳の先生の資格を持っていますという先生がやられるわけではない。部長の答弁にもありましたように科目ではない。 そういう部分として、大変、生徒を指導する現場におられる先生については、道徳教育はすごくカバーする部分が大変広いと思うので、いろんな苦労があると思います。副読本、こういうのをベースにして当然授業をされていると思うのですけども、ほかの学科の先生のように、やっぱりそこにはその先生個人の考え方とか人となりとか、その信念とか、そういう道徳教育に対する情熱などが入ってきて、それと物理的にいろんな苦労があると私自身考えているのですけども、実際にその現場から何かその道徳教育をするにあたって、これが課題というものが、そういう意見があればお答え願いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 道徳は、先ほどご案内ありましたように国語などの教科ではありませんので、道徳だけを専門に教える教師はおりません。学級の子供のことを一番理解している、それぞれの学級担任の教師が主になりまして指導にあたっておるところですけれども、先ほども申しましたように教科ではないため、指導方法などの道徳授業に対する教師の指導力の向上を今以上に図っていく必要がある、これが現在の課題であるように考えております。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 今部長がおっしゃっていただいた、そういう声が現場の先生からも、一番の大変だなというふうな意見としてあがっているということですね。 すごく大変だと思うのですよ、あの道徳教育をしていくというのは。逆に自分の経験からいうと、道徳の時間は休憩の時間やみたいな捉え方をしている子供というか、自分も小学校、中学校のときは、ほかの嫌いな学科を受けるよりも気分的にも楽だし、この1時間はすごくゆっくりできるなという部分のなかで、本来一番必要な部分の教育を、専門的な課程というか免許を持っていない先生方、担任の先生方が自分の受け持ちの生徒に教えていくという点からすると、指導法についても個々の差は当然出てくると思います。その辺についても課題というのは、現実問題としては、今部長がおっしゃった以上にいろんな問題があると私は思っています。 だから、その辺のとこは、最近新聞とかテレビニュースでいじめ、体罰等のニュースが多く出ていますけども、マスコミ、新聞とかニュースで表面に出ているのは、私自身は、本当に氷山の一角だと思っているのです。当然、もみ消すというのはおかしいですけども、そのなかで決着がついたとか、そこまで大ごとにならなかった、自殺には至らなかったとか、すごいけがにならなかったとか、そういう部分では、マスコミで表面に出てきている分は、ほんの氷山の一角だと私は感じているのです。 体罰ですけども、これを一直線に道徳教育と結びつけるというのは、ある意味リンクするとこも多々あると思いますし、ある意味、かなり無理やりひっつけていかなければならないというか、リンクさせてはならない部分もあると思うのですけども、これはいろんな見方で、体罰については賛否両論があります。 一つの体罰についても、その論評というのは分かれるのは当然仕方がないと、それは私も感じているのですけども、昔からよく言われております「愛のむち」。これは愛のむちですという言葉も、私も中学校、高校のクラブ活動で耳にしましたけども、基本的に指導者が生徒を、また生徒同士が、体罰というのは指導者が生徒に与える場合によく使われるというか、そういう意味だと思うのですけども、殴るとか蹴るとか、また暴言を吐く、そのほかもろもろで、その指導者、言っている側と言われている側の2つのお互いの間に、本当の意味での信頼関係が築かれていない状態でそのような行為が行われているのであれば、それはもう体罰ではないというふうに思います。単なるその指導者の感情に任せた暴力にすぎないという認識を私自身は思っています。 その指導者の方もそうではないよという、当然その指導者なりの考え方はあると思いますけども、これは強引な結びつけではないのと思われる方も多々おられると思いますけども、そういう部分でもその指導者は、本来のその人間のベースになる道徳教育というものを受けてはきたのでしょうけども、どこかの部分のバランスがとれていなかった。そういうふうな本人は愛のむち、信頼関係は築けていると本人は思っていても、やられる側にしたら、全然そんな関係は築けていない。そういう部分にも道徳教育というのは、子供に対する道徳教育だけではなしに、私これ読みましたけども、50歳を超えて読んでも、ああ、もう一度原点にというか、ああ、そうだなというふうなことが、多々この「心のノート」には書かれています。これは、今私見を述べさせていただいたわけですけども、次の質問ですけども、議長、そのままでよろしいですか。 ○議長(河杉博之君) はい。 ◆8番(奥山隆俊君) 道徳教育を徹底してやることは、今世間でいろいろと問題になっています、いじめ問題の対策の一つの大きなキーポイントになると思われますか。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) このいじめ問題の解決に向けての底辺には、やはり道徳教育の充実が必要不可欠であると、このように考えております。子供が命のとうとさを知り、自己肯定感を高め、他の者への理解や思いやり、また規範意識や自主性、そして責任感などの人間性、社会性を育むよう、この道徳教育を充実することは本当に真に大切なものであると、このように考えているところです。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 私も全くそのとおりだと思います。この「心のノート」のなかに、これはテレビでやっていた部分もあるのですけども、たまたまこれは初めから「心のノート」のなかに、会津藩主として心構えを定めた10のおきての抜粋文が掲載されております。いろいろ書かれているのですけども、弱い者をいじめてはなりませぬという一文があります。弱い者いじめを戒めるなど、どんな時代にも共通の規範に違いないと考えますが、その点についてはいかがお考えですか。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) ただいまのご質問ですけれども、規範意識を培う道徳教育については、豊かな人間性の育成を柱に掲げまして、各学校、正しく判断し、行動する力を育んでいきたいと考えております。
    ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 質問が抽象的過ぎたかなということもありますけども、この10のおきて、うそを言うことはなりませぬ、ひきょうな振る舞いをしてはなりませぬ、弱い者をいじめてはなりませぬ、そのようなことが書かれております。これは会津藩主としての、基本的にこれを守っていきなさいよという言葉ですけども、全ての社会、時代、世界に通用する言葉だと私は思っております。そのままいいですか。 ○議長(河杉博之君) はい。 ◆8番(奥山隆俊君) いじめの問題、何でもっと早くわからなかったのとか、そのニュース、マスコミによると、ほんとうはわかっていたと、だけど知らないふりしていたのだと、ニュースを見ていて思うことも多々あるのですけども、そういう早期発見をされれば自殺することもなかったというふうなケースというのは結構あると思うのです。そういういじめの問題等々で、各学校に対して意見交換とか情報収集というものをされていますか。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) いじめにつきましては、どの学校、どの学級、そしてどの子にも起こり得るということを念頭に置きまして、各学校では毎日の学校生活のなかでの子供との会話、子供が書く生活ノートのなかの一文、そして子供のその日の表情や態度、また持ち物など、さまざまな方面から多くの教師がかかわることにより、子供たちの変化、サインに気づくようにいたしております。 またご承知のように、毎年、市内全ての小・中学校でいじめに関するアンケートを行っておりまして、その結果、各学校で気になる内容がありましたときには、子供との面談を通しまして心の状態を把握してすぐに対応し、解決に向けた取り組みを行っております。そして、教育委員会でも、そのアンケート結果を収集、分析いたしまして実態把握に努めておりますが、いじめと確認される事案が生じた場合には、学校から教育委員会へ報告を義務づけておりまして、問題の早期解決に向け、必要に応じて学校と教育委員会が連携をとり、対応いたしているのが現状です。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) 自分自身も小学校、中学校で、周りでそういうふうないじめ、今ほど陰湿ではありませんでしたけども、もっとからっとしたものと思うのですけども、それはどの時代でもあると思うのですけども、今のいじめの事件に発展するというのは、最悪の状態、結局自分で自分の命を断ってしまうというふうなことが多々あります。 後でいろいろやっていくと、そうではなかった、もっと早いこと手を打っていれば、それは未然に防げたという事例も私はあると思うのです。だから、今そうおっしゃっていただいた各学校で行っているそういう活動、それと教育部、教育委員会でやっていただいていることを今後とも全力で、ますます重要な部分だと思いますので、それは継続して、より一層の力を入れてやっていただきたいと思います。 続けていいですか。 ○議長(河杉博之君) はい。 ◆8番(奥山隆俊君) 学校内の教育活動、授業の教育活動、クラブ活動、特別活動、学校のなかで行われている教育活動の全体のなかで道徳教育、全ての部分で道徳教育を取り組む必要があるというのは私の考えですけども、いじめ問題とか、その問題に道徳教育をやったから全てなくなると、そんな甘いものではないと私も、それは皆さんもそういうふうに考えておられると思います。子供は、朝から夕方、クラブがあると、クラブをやっておられる児童・生徒、生徒さんですよね、朝練に始まって学校授業をして、その通常の授業が終わってからもまたクラブがあって、学校にいる時間が長いのですけども、学校だけで子供は当然育ちませんね。育ちませんねというよりも育てられるものではないので、最終的には親の責任というのも、かなりの部分がそこに発生すると思います。 どんな子に育てていくのか、育てていきたいのか、どういうふうな人間になっていきたいのか、それはその人それぞれで十人十色、そんなのはその人の個性に任せていればいいというふうな意見もあると思うのですけども、先ほどから再三再四申していますけども、個性が出てくるまでに、人間としての基本的な、これだけは最低限身につけておいてくださいよという一番基本になるものが、学校教育だけでは当然無理だと私は考えています。 家のなかで道徳教育をしなさいというのは、もう道徳教育という捉え方をするのか、家のなかではしつけ教育になっていくと思うのですけども、そういうふうな家庭教育にまで道徳教育の大切さ、道徳教育というのは大事ですよ。学校でもやっていますけども、家でもいろんな意味の最低限のしつけとか、そういうのは大事ですよという認識を各ご家庭、また各保護者の方に意識づけるというか、持ってもらう努力も必要なのではないかなと思うのです。 また、逆の言い方をすると、なぜでそんなとこまで保護者に言わないといけないのかという部分も、確かに私のなかでは正直にあるのですけども、だけどもうこういう時代になっているので、そういう教育も大事ですよという部分を、その認識とか意識を家庭のほうに持っていただく、その点についてはどういうふうなお考えをお持ちか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) しつけや信頼関係、基本的な生活習慣など、人間形成の第一歩は、やはり家庭教育です。道徳教育は、子供の日常生活の全ての機会や場面で行われるものであり、子供たちの豊かな人間性は学校だけではなく、また家庭だけでもなく、学校、家庭、そして地域がそれぞれの役割を果たし、一貫した方針のもとで進められなければならないと考えます。そのため、学校通信への掲載やホームページでの紹介など、さまざまな機会を通しまして、学校として道徳教育についてどのように考えているのか、そしてまた何を重点としているのか、さらには現在どのような学習に取り組んでいるのかなどについて、学校から情報提供を行いまして、理解と協力を求めることが非常に必要であるのではないかと、このように考えます。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) そのような活動といいますか、意識づけって上から目線になるかもしれないのですけども、これは学校と家庭が一体となってやっていくというそういう感覚で、当然必要だと私は思います。 最後になるのですけども、教育に対する価値観が本当にいろんな意味で多様化しています。親の子供に対する要求も多様化していますし、学校に対する要求も、すごく多様化していると思います。 そのなかで、一番その真ん中にいる児童・生徒も、いろんな情報が、学校の先生からこんな話聞くし、家へ帰って親からこんな話聞くし、テレビからこんなこと言っているみたいな感じで、一体何が正しいのという部分も当然あるのかなというのは、自分も子供3人ほど成人しましたけども、そういう小学校、中学校、高校のときにはいろいろ困ったことも経験しております。 学校も親も、これが100%正解という答えは、誰も出すことができないと思うのです。かといって責任のなすりつけ合いがあるということに、それもまた一つ何かセンターピン外れた議論しているなという部分も感じることが多々あるのですけども。 今、政権がかわって経済再生、経済再生と言っています。もう一回日本を取り戻す。日本は、もう一回日本の誇りというか、それは絶対取り戻さないとだめだと思うのですけども、経済再生がうまくいっても、結局それを行っているのは人間であり、動かしているのは人間であり、生産活動をしているのは人間である。大きく言えば国も、香芝市のように各自治体も、また民間の私企業も何が一番大変かというと、やっぱり全ては人にかかっていますというような回答がいろんなとこで、人が財産です、そういうふうな言葉も多々聞かれます。人が財産ですというのは、すごく私も当たっていると思います。 私は今回のこの一般質問に際して、道徳教育、道徳心というのはすごく大ざっぱな質問で、ピンポイントで、これがこうだからこうですよっていうふうな質問には合致しない質問で大変難しい。ある意味難しい、お互いに難しいなというのはよくわかっているのですけども、世のなか、全体のいろんな起こっている問題とかを見ても、何かそういうふうなもともとの一番根底になっているものが欠如しているのが発端になって、それが大きくなったのではないかというような、私自身感じるとこがあります。TPOといいますけども、時と場所と場合を考えた行動をしっかりとその辺のベースを身につけたうえで、やっぱり社会に出ていってもらいたい。 礼儀知らずは恥知らず、私たちの日常の言葉遣いや態度を私たちはしっかりできているだろうかという言葉も、この「心のノート」のなかにありました。私は読んで、自分自身で、先ほども言いましたけども、はっとさせられる文章が多々あります。 最後に、教育長にお尋ねしたいのですけども、学校の教育活動全体で取り組む道徳教育の最終的な目標とは、一体何でしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(河杉博之君) 廣瀬教育長。 ◎教育長(廣瀬裕司君) 今議員ご指摘のように、現在は非常に価値観の多様化している、揺れ動いている時代だと思います。ただ、そんななかで、先ほどご紹介いただきましたように「心のノート」にあります、うそを言うことはなりませぬ、ひきょうな振る舞いをしてはなりませぬ、弱い者をいじめてはなりませぬ、成らぬことは成らぬものです。まさに10のおきてですけれども、こういったことは、いわゆる不易と流行ということを言いますが、まさに不易な部分だと。時代がどのように変わろうとも、これは人間として身につけなければならない、まさにこれは道徳教育だと思います。 そこで、今ご質問にございましたように、道徳教育の目標ということですが、先ほど部長からもお話しさせてもらいましたように、学習指導要領にはこのように書かれてあります。人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他の社会における具体的な生活のなかで生かし、豊かな心を持ち、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図るとともに、公共の精神をとうとび、民主的な社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し、未来を開く主体性のある日本人を育成するため、その基盤としての道徳性を養うと書かれてあります。 その道徳性ということですが、先ほどいじめの問題が提起されておりますので、いじめということを例にとりましたら、いじめを見抜き、あるいはいじめを行うことは悪いことであるという善悪の判断ができる、いわゆる道徳的な判断力、また人を苦しめたりいじめたりすること、そういったことは人間として間違っている行いである、悪だという憎む心を持つ道徳的な心情、さらにはいじめをしない、させない、見逃さない、自分の命も他人の命も大切にする、そのための道徳的な意欲とか態度、このような道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度、これらのものを道徳性というふうに言うのですけども、これらを学校教育全体で子供たちの発達段階に応じて身につけさせる、このことが道徳教育の目標だというふうに思います。 それで、本市におきましては、市内全ての学校、園におきまして、全ての子供たちにこうした道徳性を身につけさせ、豊かな心を持ち、人間としてよりよい生き方をするために道徳の授業はもちろんですが、全教科領域において豊かな体験活動等を生かした教育活動の推進を図っております。 また、ご承知かと思うのですが、規範意識の向上を目指して、本年度から毎月25日を「にこにこあいさつの日」というようにして、人と人とのつながりを大切にするあいさつ運動を展開しております。子供たちの「おはようございます」、「さようなら」、「ありがとうございました」との元気な声がまち中に響き、我々大人もその声に笑顔で応えられる、そんなまち香芝が、あいさつ日本一のまちになればというように考えております。 これからも、道徳教育の目標達成のために、教職員の研修をより一層深め指導力の向上を図るとともに、家庭、また地域との連携をより一層密にして学校教育を進めていく所存です。今後ともよろしくお願いいたします。 ○議長(河杉博之君) 奥山隆俊君。 ◆8番(奥山隆俊君) ありがとうございます。これで私の一般質問を終わります。 ○議長(河杉博之君) 以上で、8番奥山隆俊君の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。              午後3時21分 休憩              午後3時40分 再開 ○議長(河杉博之君) それでは、休憩を解いて再開いたします。 続きまして、7番中山武彦君の一般質問をお受けいたします。 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 皆さんこんにちは。 それでは、きょう最後です。議長のお許しを得ましたので、私の一般質問をさせていただきます。 3月24日から3カ月ほどたちました。大変に激戦のなか、皆さんとまたお会いできまして、また質問をさせていただけることに感謝を申し上げたいと思います。きょうは、2項目です。1つはひとりの人を大切にする社会について、これには消費者行政と生活困窮者の自立ということでくくらせていただきました。また2つ目に、高齢者介護サービスの充実について伺います。 まず、1番目の一人ひとりを大切にする社会につきまして、1項目としまして、消費者行政の充実についてお伺いいたします。先月、地域のなかで、安全に関する会議を行いました。皆さんからさまざまな相談がありまして、まとめてお受けし、また考えるというものです。民生委員や地域安全推進員、また防犯の見守りのボランティアの方に参加いただきました。市の出前講座等を利用いたしまして、香芝署の警察からも来ていただき、お話もいただきました。通学路の安全対策や香芝市の犯罪状況等についてもお話を伺いました。 今回、香芝署の話では、平成24年度は刑法犯認知件数1万2,170件で、若干前年比よりも下がっているというようなこともございました。これは県内の話です。また、香芝署管内でも1,000件ほどで、前年よりも少し下がっているとのお話でございました。ただ、ことしに入って車上部品狙いというのが、非常に悪質なものがあるということを伺っております。依然として増加しているという話もございました。空っぽ宣言、車のなかには何もものを置かないでくださいと、このようなことをおっしゃっておりました。空っぽ宣言、何か変な感じですが、これを広めていきたいと思いまして、地域でも一生懸命お話をさせていただいております。 そして相談もあり、また警察からも注意をされたことが、高齢者を狙った詐欺の被害でございます。特に、劇場型の投資勧誘の被害であります。具体的に申し上げれば、債券、社債とか未公開株を勧誘する電話がかかってくると。ある会社から、これを買い取りたいという話がありますと。断りましたら、また後日、別のところからパンフレットが来て、家にパンフレット来たかと、あなたしか権利がございませんので、そのあなたがかわりに買ってくださいと、債券なりを買ってください。そして、それをかわりに買い取らせていただきます。こういったことで信用してお金を振り込みますと、そのままもう所在がわからなくなって逃げられてしまうと、こういったことが今ふえているそうです。そこで、お金を振り込む際には、やはり第三者に相談をしていれば、被害が少ないという話もございました。 また、最近名前が変わった「お母さん助けて詐欺」、いわゆるおれおれ詐欺、振り込め詐欺ですけども、これも香芝署管内でも、どんどん予兆電話がかかっているということでございました。今は、犯人が直接自宅に来ることもあるという怖い話もございまして、日ごろから警戒心を持って、怪しいと思ったら自分ひとりでは判断せずに、しっかりと家族や第三者に相談し、また警察にも通報しなければいけないと、このようなことでございました。ことし1月から4月の振り込め詐欺の被害、依然として多いということで、総額約71億円、昨年同期比の85%増ということです。 このように市民生活は、常に危険と隣り合わせです。この劇場型の投資勧誘詐欺、また高価な貴金属などを家に来て売ってくる押し買いと言われる訪問購入、そして最近はプロバイダー勧誘のトラブルというのが発生しております。国民生活センターの情報では、電話でこの契約ができるということで、電気通信事業者は何かクーリングオフはできないということで、電話で契約したつもりではないのに遠隔操作をされて契約になってしまったということ、そういった相談もふえているということです。インターネットを利用した不当請求、また主として高齢者や若年層を狙った悪質な商法というものがますますふえてきております。 2009年に消費者庁が発足いたしました。それまでばらばらだったこの消費者行政の一元化、指令塔ができました。この消費者の事故を再発防止するための法律も整備されております。 こうしたことで、香芝市でも窓口相談の業務ということが行われております。一層、この相談体制の強化というものを図る必要があるのではないかと考えております。情報の発信、またさらなる充実の余地がございますが、まず伺いますが、香芝市の今の相談業務の実情につきましてお答えください。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(河杉博之君) それでは、相談業務の実情につきまして坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) お尋ねの現在の相談業務の現状ですが、平成23年10月からお隣の広陵町と広域化を図りまして、香芝市で消費生活専門相談員を2名、広陵町で1名を配置いたしまして、双方の住民を対象に相談業務を行っております。香芝市においては毎週の火曜、金曜、広陵町においては毎週木曜に相談窓口を開設しているというのが現状です。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君の2回目以降の質問をお受けいたします。 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 先月5月号の広報「かしば」に、賢い消費者、私はもうだまされないぞという記事が載せられております。それによりますと、昨年市の実施で消費者相談の件数133件と、一昨年よりも63件増加ということでございますけども、最近の傾向として60歳以上の家庭を狙った手口がふえておりまして、60歳代が19%、70歳代以上が29%、合わせて48%ということでありました。 奈良県の発行の消費者行政の概要によりましても、香芝市の平成23年度の相談件数は70件ということで、この数字は合っているのです。ただし、香芝の市民から奈良県に寄せられた相談は、平成23年度は何と367件ということで、70件が香芝市に来ていますけど、県には367件行っていたということで、この香芝市の窓口が週2回しかあいてないということで、これが非常に少ないのではないかと、このよう思うわけです。 それで、高齢者が多く相談に来られるということですので、便宜を図るためにもっと窓口を開いてはどうかと思うわけですが、この点について、近隣の王寺町と葛城市は少ないのですけど、大和高田市でも香芝市の倍ぐらいは開いています。週4日以上、窓口をあけてはどうかと思いますけど、この点はどう考えますか。 ○議長(河杉博之君) 坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) ご指摘のとおり、香芝市の開設日数は他市に比べて少ないと、半分以下というのもあります。これはやはりふやしていかないといけないということで、一気に倍増とはいきませんけれども、今考えておりますのはあと一回の増、それから隣の広陵町にもあと一回の増を求めまして、回数をふやしていきたいというふうには考えております。 それから、高齢者がターゲットになっているということがございますので、もう一つ相談窓口以外にも、市民グループのなかで消費生活相談の出前講座のサポートをしてくれている団体がありますので、今年度からそちらとタイアップいたしまして、今の予定でもう1回は済んでいるのですけど、全部で6回の出前講座を、老人クラブを対象に開催の予定をしております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) できるだけ早く1回ずつふやしたら、今2回と1回で、3回と2回になるわけですね。5回というカウントになるということで、ぜひとも早急にやっていただきたいと思います。 消費者の官庁ができて一元化されまして、複雑な事案もあるのですけども、やはり全国共通のネットワークとか、さまざまなシステムを使った相談が必要だと思います。 また、最近は、消費者団体の団体訴訟制度というのも整備されましたし、事前に差し止め請求ができるようになって、非常に整備が進んでいます。消費者安全調査委員会というのもできて、被害の再発防止もされるということになっております。 そこで今の手口、いろいろとどんどん新しくなったりして、非常にわかりにくいのですけども、端末を見たらすぐに対応ができるということですけど、香芝市にはこの消費者の情報ネットワークシステム、いわゆるPIO-NETというものが入れられていないという現状ですけど、香芝市ではつなげることができるかどうか。この点を伺いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) 今ご指摘のありましたPIO-NETですが、これはいわゆる全国消費生活情報ネットワークシステムへのオンライン接続ということです。この要件には、週4回の相談日が必須となっております。県にも照会はかけているのですけれども、香芝市だけで4回なのか、広域化して4回なのかというところで、今回答を求めているところです。いずれにいたしましても、現在の開設日数ではPIO-NETへの接続ができないというのが現状でして、一日も早くPIO-NETへ接続して、リアルタイムで今起こっている新たな手口の確認ができるようにしたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 要するに4回にならないとできないということですけど、ただいろいろ工夫されてやっているとこも、1日や2日の日数でもなぜかつながっているとこもあるようですので、その点、今の3回でも何か工夫次第でできるのではないかと、こう思うのですけど、その点は難しいですか。 ○議長(河杉博之君) 坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) 確かに、従前そういうふうな形で、PIO-NETがまだ利用実態が少ないときには優先的にあったわけですが、今は最低ハードルが4回というのははっきりしていますので、工夫次第の3回の現状でPIO-NETへの接続というのはできないものと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 4回以上、とにかく早急にやっていただかないと、PIO-NETを使わずに今相談をやっているということは非常に無駄があるというか、また確実性とか、解決にも支障があると思いますので、ぜひともお願いをしたいと思います。 それから、続いて消費者教育という観点から伺いたいと思います。 昨年6月に、消費者教育の推進法ができました。また、先ほどから述べておりますが、お母さん助けて詐欺とか、架空・不当請求、マルチまがいの商法等、いろいろと巧妙化しているのですけども、みずから身を守ると、また合理的に行動できるような知識、能力が必要であると思うのですが、この点、この消費者教育について国や自治体で、また学校現場でするというふうなことで、今回期待をされております。そして、高齢者、障害者への対策ということで、そちらのほうも伝わるような教育が必要だと思うのですけど、香芝市ではこの消費者教育の推進についてどう進めていくのか。お伺いしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 坪内市民経済部次長。 ◎市民経済部次長[産業振興課長・農業委員会事務取扱](坪内達雄君) 今ありました消費者教育の推進に関する法律第5条で、地方公共団体が消費者教育の推進施策を実施する責務を有するとされていることから、これが努力義務規定であっても、本市の社会的、経済的状況に応じて、その実施の責務を負うものと考えております。 消費者相談の窓口であります私どもの産業振興課から働きかけまして、教育委員会、それから福祉のほうと協調をとっていきたいと考えております。昨年12月の施行ですので、準備にはまだ手をつけておらない状況です。このなかで、先ほども申し上げました高齢者に対する情報提供であるとかという形は、今年度から行っている市民協働型の出前講座で、幾らかはサポートできているのではないかなと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 改めて教育委員会に伺いたいと思いますが、現行の指導要領でも、そういった消費者の権利、責任とか金融の仕組みといったものは、あるというふうに教えてもらっているのですが、ただ教材とかが難しくてなかなかされてないと思うのですけども、教育現場での消費者教育は今後進めていかれますか。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 学校教育におけます消費者教育についての現状ですけれども、主に小学校におきましては、家庭科のほうで金銭の有効な使い方を実践的な場面で考えさせまして、主体的な消費者としての日常生活ができるような学習をいたしておりまして、また中学校では技術家庭科の家庭分野のほうで、特にトラブルの解決や消費者の権利、消費者としての責任ある行動などについて、現在学習をいたしております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 技術家庭等、小・中学校でやっていらっしゃいますけど、いわゆるお金のこととか、年金とは言いませんが、金融のこととか税金のこととか、日常生活のそうしたトラブルということに関しては、教育するようなことはありませんか。 ○議長(河杉博之君) 平井教育部長。 ◎教育部長(平井隆司君) 1つには、少しさかのぼるのですが、数年前にある小学校で金銭教育という研究指定を受けまして、その金銭教育の実践について子供たちの学習研究を行ってきたというのがまず1つあるのですけれども、特にこれからの学校教育現場における消費者教育という視点で申し上げますと、先ほど質疑のなかにもございました悪徳商法といった被害に遭わない、そうした消費者教育というものについて非常に重要であるのかと、このように考えております。 ご承知のように近年子供たちにも浸透して、なくてはならないものになっているのがパソコンであり携帯電話、最近ではスマートフォンといったものがございます。こうした新しい活用といったことで、先ほど答弁いたしました家庭科等で、授業以外におきましてもその悪徳商法などで被害に遭わないための消費者教育、これは非常に重要ですので、それについては、例えば警察の方をお呼びいたしましてそうした非行被害防止教室、また携帯電話の正しい使い方等については、そういう携帯電話会社の方をお招きして、その正しい使い方等について教室を開いているという取り組みもいたしておりますので、これから消費者教育の重要性についても、さらに各小学校、中学校に特に指導助言をしていく必要があると考えております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) これからはそういったインターネット、今おっしゃいましたけども確かにふえていくと思いますし、またお金のことにつきましても金銭教育、非常に重要な、まとまって中学を卒業してからやはり勉強する機会がないということもあるかもしれませんので、お願いしたいと思います。 それから、福祉健康部長にも伺いたいのですが、高齢者、障害者の被害に遭いやすい方に対する教育というと少しおこがましいですが、お知らせとか啓発とかは、その点をどうしていくのかお答えいただけますか。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) お尋ねのように高齢者、また障害者の方々の被害の救済あるいはまた未然防止というところでは、喫緊の課題というところで捉えております。高齢者や障害者の方々には、消費者が集う機会に合わせまして、そういう悪徳商法に気をつけるように啓発を行ってまいりたいと。もちろん窓口での啓発、それから当然関係部局と連携を図りながら、高齢者や障害者の皆さんの支援に携わる方々に対しましても、効果的な研修等を行って情報の提供ができるように努めたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) そうですね、支援に携わる方、民生委員や社会福祉関係の皆さんにぜひとも知っていただきたいと思いますけども、その点をもう一歩深めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 先ほど本当に3回を5回にという答弁がありましたので、それをとにかく早急にやっていただくことが一番望むことだということでありますので、ぜひともよろしくお願いをしたいと思います。 それから、出前講座もさっきお話がありましたけども、そういったこともしっかりと使って、消費者の方が暮らしやすいということが一番大事だと思います。市のレベル、住みやすさのレベルを上げていくことが大事だと思いますので、ぜひとも消費者行政、よろしくお願いをいたします。 続いて、生活困窮について質問いたします。 生活困窮者の支援ということですが、2年前の2011年3月、生活保護の受給者数200万人を超えまして、その年の7月に過去最高ということで205万ということになりました。また、現在も過去最高を更新中であるということです。ことし3月の時点の受給者は216万1,053人ということで、ずっと右肩上がりでふえてきているわけですが、内訳として、やはり高齢者、障害者が、また傷病の方が大半ですが、最近は働くことができる世帯のその他という区分の方がふえております。その割合も17%ということでして、非常に生活保護のなかでもウエートが高くなってきております。また、リーマン・ショック以降は、生活保護を受給せずとも年収200万円以下の勤労者、そういった方もふえておりまして、非常に生活困窮がふえているというのが、今の実態になっております。働いても貧困から脱せないという、なかなかそういった今大変な時代になっております。 そこで、こういったことを何とか脱却できるようなことができないかということでして、生活保護法の改正とともに自立支援の関係の法律、また子供の貧困の解消という法律も3本提出されておりますけども、まず生活保護のほうから改正案が出ていますので伺っていきたいと思います。 この生活保護の改正案、不正受給対策の強化というのが今盛り込まれております。生活保護に至る前に生活困窮者を支援する法律案と一緒に成立の見通しとなっておりますけども、香芝市でもこうした受給者保護から脱却できるような取り組みというものを大変重要だと思っているのですけども、まずは生活保護の世帯の実態、どう動いているかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 本市におきます生活保護世帯の実態でございます。 高齢になり、年金受給権がない方や、あるいはまた失業で収入源、あるいはまた病気で働けないなど、いろいろな実情がございますけども、本年3月末の本市の受給世帯数につきましては、230世帯を数えております。昨年が210世帯ですので、20世帯の増という形です。それから、被保護人員につきましては347人、昨年が334人ですので、これもふえているという現状でして、保護率につきましては、これは千分率パーミルという形になりますけども4.47人、1,000人に対しまして4.47人という実情になっていまして、年々増加を見ているという状況です。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) ふえているということですね。230世帯ということで昨年よりも20世帯ふえているということですけども、今の生活保護法改正案が成立すれば、一般低所得の世帯との比較検証から、また主に物価の下落から、ことし8月から生活扶助費が下がりますと。扶助費カットによる香芝市の影響ということがどうなるのかということを伺いたいのですけども、生活費が苦しくなるということもあるかと思いますけど、市の認識について、この扶助費カットにつきましてどのような影響があるかということも含めて伺いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 国においても審議をされている最中でして、会期末には保護法の改正が整ってまいるというところです。 この改正の内容につきましては、先ほどからもお話しいただいておりますように、生活保護の受給者の就労の自立の促進と、それから不正、不適切な受給対策の強化、それから3番目には医療扶助の適正化あるいは後発薬品などの促進という3点の部分で、改正の内容となっています。 お尋ねの生活扶助の基準のあり方ですが、今年の8月になりますと、単身世帯におきましては、今年4月ですけども10万4,330円になるところが10万3,116円となる見込みでして、これが平成27年4月まで段階的な措置として引き下げられるという現状です。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 今単身世帯でおっしゃっていただきまして、1,200円ほどですか。下がっていくということで、これは3年かけてこれだけ下がるという理解ですか。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 先ほど申し上げましたのは平成25年8月で、10万3,000円ということで、これは若干900円、800円ぐらい下がるという状況ですので、3年間かけて最終的には4,000円近くの金額が下がってくるという見込みです。減額率につきましては、先ほどお話しさせていただいている単身、母子世帯等で平均が1.4%の減という形で、高齢世帯になりますと平均で0.4%という見込みを立てております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 高齢者は少ないですが、現役は検証どおり1.4%ということですけども、これについて不正受給対策も強化されて、過去の不正ということについても権限が及ぶようなものもされましたし、これは慎重に扱うべきものですけど、扶養義務者の聞き取りとか、そういったこともふえているということで、この扶養義務者は受給の要件ではないですから、非常にDVの場合とかもありますし慎重にやっていただきたいと思うのです。 1つ気になるのが、保護申請の提出書類が厳格化されたのではないかということですね。これについて、手続自体に今抵抗感があって、いわゆる水際作戦ということで抑制するような効果があれば、本来必要な人がもらえないということになるのですけども、こうしたことについて不利益にならないようにされますか。その点はどうですか。今までよりも何か変わらずに運用をしていただければと思うのです。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 改正案の内容ですが、当然、厳格化を図っていくというのは変わりないわけですけども、特別な事情があるときはこの限りでないということですので、それであれば口頭での申請も認められるなど例外規定が設けられる予定となっています。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 今おっしゃったように、要するに運用は変わりませんと、水際作戦はしませんという理解でいいかと思うのですけど、そのような予定ということでなくて、そういった法律の解釈になっていると思うのです。それで、ぜひともそれをお願いしたいのですけども、その点もう一度、部長としては理解していただいているのですか。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 先ほど申し上げましたように例外規定が設けられる予定となっていますので、この辺の確認についてはさせていただきたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 例外規定を確認していただいて、そういった趣旨だと思いますけど、ぜひともそういったことで水際にならないように、必要な方に渡るようにお願いをしたいと思います。 続いて、生活保護を受ける状況になる前に、困窮から脱出する支援ということで、新たな生活困窮者自立支援法というのが成立すれば2015年からスタートいたしますが、この点、先ほども申しましたけど若い世代、稼働層といいますか、その他世代の保護者がふえております。この点について、例えば生活保護に入ってしまうと、大変に精神的にもつらい状況になっていると、貯蓄とか資産とか、いわゆる全て取り払ったのですね。全て使い果たした状態になっているわけです。ですから、失業されて雇用保険を受けても、仕事になかなかつけないとか、そういった段階を踏んでいって、結局受給ということになると、精神的にも大変つらい状況になっていると、このようなことが言われていますので、そうなる前のタイミングが大事ということで、この新しい法律ができました。失業した時点で、例えば支援をするとかそうしたことが、今初期の段階での支援が求められているわけです。 そこでお伺いいたしますけども、自治体でこの法律に準備ということですね、相談窓口を開いて個別のプランというか、そういったことが行き渡るわけですけども、この点どのように今、市として福祉の総合化がされていると思うのですけども、準備を進められていくかという市の認識とあわせて伺いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) 先ほど申し上げられましたように、生活困窮者の自立支援法案が現在審議中だという現状です。この法案の概要ですけども、必須事業と任意事業がございまして、必須事業につきましては就労と、その他の自立に関する相談支援などを自立支援、相談支援事業と、あるいはまた居住支援ということでやっていくということです。 今までにも就労支援の相談と充実というところでは、これまでにも取り組んでまいっております。今後は住宅支援給付事業等として、これは法の制度の改正を求めまして対応してまいりたいと思いますが、その法の改正を見守ってまいりたいと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 今までは生活保護を受けてから就労支援をしていたから、タイミングが非常に遅かったのです。ですから早い時点からできるようなことを、法律が通ったら、ぜひともまたお願いをしたいと思います。今も当然やられていると思いますので、法律が明確になればまたお願いをしたいと思います。 1つは保護のときに、ほかにも支援策がなされていると思うのです。例えば、第2のセーフティーネットと言われている生活福祉資金の貸し付けとか、またその他早い段階での個別の支援というものがほかにも、現在やっていらっしゃるものはございますか。 ○議長(河杉博之君) 吉村福祉健康部長。 ◎福祉健康部長(吉村宗章君) お尋ねの生活保護に陥る前の段階の生活支援ということです。これにつきましては、社会福祉協議会で実施させていただいております事業で対応させていただきたいと思っております。ちなみに、社会福祉協議会では、この生活福祉資金の貸付事業というところで対応しておりますので、当分の間、活用の方向で進めたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) わかりました。いろんなものを総動員して、福祉計画が香芝市にはつくっていただいていますので、福祉の総合化ということで重ねていろんなことができますように、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。 それから、次の質問に移ってよろしいですか。 ○議長(河杉博之君) はい。 ◆7番(中山武彦君) 2つ目の介護保険につきまして、引き続き質問をさせていただきます。高齢介護ということですけど、14年目というのですか、2000年からですので、平成23年10月の時点で65歳以上の高齢者2,975万人ということで、23.3%、高齢化率が進んでいます。ピークとなる2020年、また40年なりずっといくわけですけども、2025年に向けて、とにかく地域包括ケアをやっていこうということで、法律を進めております。 最近ですけど、そんななかでも3年前、100歳を超える高齢者の所在がわからないという事件が各地で起こって、どうなったという話がありました。3年前の夏です。こうした高齢者の世帯形態が核家族化されて、介護する方もだんだんいなくなっているということが、今後世帯構成から考えられるわけです。ですから、孤独死対策、また見守りということが重要だと思います。 ただ一方、30代前の生涯未婚率がふえていますので、今は高齢者夫婦とその子供とかという世帯もふえているそうです。ですから、今後こういったことを見渡しますと、やはり単身者がどんどんふえていきますので、地域でのケアということをしっかりとやっていかなければいけないと思うわけです。 そこで伺いたいのですけども、5期計画の今中間年になっておりますが、この計画の方針、地域包括ケアの実現ですけど、今の進捗状況について伺いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 今はとにかく介護予防という形を重点に置きまして、健康づくりや介護予防の推進につきまして、予防効果がある転倒予防教室や水中運動教室など、また筋力トレーニングなどの取り組みを福祉センター等において実施しております。当該事業において、平成24年度では、延べ1万34人の参加がございました。また、高齢者が住みなれた地域のなかで暮らせる環境づくりといたしまして、ひとり暮らしの65歳の方を対象に、本市の緊急通報システムというのを利用していただいております。平成24年度では270名となっています。 また、単身世帯の把握といたしまして、要支援、介護認定を受けておられない65歳以上の方を対象に基本チェックリスト、この基本チェックリストにはひとり暮らしのチェック項目がございますが、それによってひとり暮らしを把握して、ひとり暮らしの方については民生委員や地域包括支援センターの職員が見守りを兼ねて、うちわの配布などを行っております。平成24年度には、合わせて603件の見守り訪問を行っています。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 見守りもやっていらっしゃいますし、緊急警報、ペンダントとか電話ですね、それもたくさんやっていらっしゃるということで、孤独死対策も進むと思うのです。 この計画のなかでも地域密着型サービスということで拠点が設けられておりますけど、待機の軽減ということも効果としては出ておりますか。老人福祉施設ですか、1つできていると思うのです。この点はどうですか。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) ご指摘のように、第5期の平成26年4月に地域密着型介護老人福祉施設ということで、いわゆるミニ特養ですね、これを設置する予定です。ミニ特養といいますのは、香芝市内の方が率先するというよりは基本的には香芝市内の方が入所できる施設で、香芝市でいろんな在宅サービスとか受けておられて、ボランティアにも非常になじみのある方がそのまま香芝市内の特養に入れる、そういうことで入所者は非常に安心されます。 やはり広域の特養になりましたら、いろんな地域から来られていますので、その意味でなかなかこの在宅、いろんなボランティアとコラボがしにくいのですが、地域密着型というのはもともと香芝市に住んでおられた方が入られますので、その意味においては非常に利便性が高い施設だと考えております。これを平成26年4月に設置の予定です。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 平成26年4月ですね。それなら待機も解消が進むし、地域密着ということですね、一つの5期計画のなかの効果が出るかと思います。 今のお話にもありましたけども、いつまでも地域で暮らせる環境づくりということでしたが、言葉でいくと地域包括ケアはやっぱり包み込むようなケアということだと思うのです。ですから、医療とか介護、福祉の連携ということですけど、この地域包括ケアの課題というのは、今ざっと見てどんなものがあるかというのはございますか。先ほどは進捗というのを伺いましたけども、この点はどうですか。中間年のなかであれば教えてください。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) これは介護保険制度が抱えている問題といいますか、やはり必要以上にサービスを受けられる方が非常に多くなっています。その意味で、地域包括センターでは要支援1、要支援2のケアプラン、いわゆる介護計画は、できるだけ本市の職員によって立てるような形にしています。 やはり介護を予防するためには、自分でできることは自分で、家族でできることは家族でというようなものを基本に考えておりますので、そういった意味で過剰な介護給付を受けない。つまり、過剰な介護給付は介護保険料の増大を招きますので、そういう意味で適正化に努めております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) そういった過剰なものにならないように、各中学校区にありますよね。地域包括支援センターを中心にやっていっているということで、いろいろ課題もあると思いますけども、その点で私が今一番思っているのが、医療と介護という問題です。 先ほど緊急通報システムということで、少しぐあいが悪かったりしたときに押せば誰かが来てくれるということですけども、倒れていたときにやっぱり何か既往症とか、そういったものがわかるようなものが必要だと思うのです。例えば緊急医療のための、今グッズというものがあちこちで配られていますけど、香芝市ではこういったこともやっておりますか。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 今ご指摘の救急医療キット、この円柱形のところにいろんなかかりつけ医とか既往症とか、本人の家族状況とか書いたものを、それを救急隊が持っていってその状況をすぐ把握して搬送するとこういうことです。それを平成25年度に社会福祉協議会がある団体から支援を受けて、モデル事業として実施する予定です。それでうまくいけば、また全市に広げていきたいとそういうことを聞いております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) ぜひとも全域に進めるようにということでお願いしたいのです。 香芝市には24時間循環型サービスがないという、奈良県内でも少ないと思うのですけども、こういったことが今必要だと思うのですけど、香芝市ではなかなか需要がないのですか。この点はどうでしょうか。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。
    ◎健康局長(井上貴雄君) 市内には、五位堂にハローケア訪問看護ステーションというのがございまして、こことあと一カ所、24時間体制の訪問看護体制をとっております。ただ、言われるように余り実績としては利用されていないのが現状です。ただ、24時間体制は香芝市だけではなくて、近隣で七、八カ所やっておりますので、24時間の必要な方についてはそういう業者を選んでいただいて、また介護計画を立ててもらうとそういったことが重要になると思います。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) わかりました。そういったものが今香芝市にあるということですね。非常に在宅で使い勝手が出ていると思います。 いよいよ最後ですけども、医療との連携ということで在宅介護がこれからふえていくなかで、特に認知症の方とか、病気がちな高齢者にとっては、やはり医療との連携が不可欠だと思うわけです。かかりつけ医とか訪問看護の方とか、また訪問介護の方と、こういったことの連携ということが必要ですけども、こうした香芝市では認知症などの介護を受けている方を往診していただけるお医者さん、先ほども五十数カ所ですか、診療所、病院があるということですけど、この往診ということにつきましては、どのような状況でしょうか。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 59カ所の医療機関のうち、20のお医者さんが、いわゆる訪問をしていただけるというふうに聞いております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 20カ所あるということで以前も聞きましたけども、例えば往診をしていただくときに、看護師と介護士の専門性が異なりますので連携がうまくいくかとか。その辺、一つのチームとしてケアができるような、在宅介護者にとってそういったものが今必要だと思うのですけど、その点についてはどうでしょう。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 介護保険で要介護認定を受けられて介護サービスを受けるには、必ずケアマネジャーというものを選択していただくことになります。ケアマネジャーといいますのは、主治医の意見書、また認定の調査のためにかかわる認定調査員が行った調査項目、それと家族構成、それらを全て把握したうえで必要なサービスをコーディネートしております。介護プランに立てております。その面で必要な看護師、またヘルパー、そういった看護、医療とか介護とか、そういったものは、そのケアマネジャーにおいてしっかりとしているようにしています。 また、そういうところができていない部分を、地域包括支援センターがその状況、ケアプランの内容を確認して適正なケアプランができるよう、地域包括センターでは指導しているところです。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) そのあたりでケアマネジャーの職責がありますけども、お医者さんといわゆる介護のセクション、専門職の方とかまた看護師と介護の方とか、専門性が全然違いますし、病院ではお医者さんが思慮をすればまとまるでしょうが、介護になるとなかなかそういったことができるのか疑問というか、どうかと思うのです。その点は、何か聞いたことはございませんか。そのあたりの連携ということについて、しっかりできているというふうに見ていいのでしょうか。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 介護保険におきましては、かかりつけ医、主治医という方はたくさんおられます。ただ、大きな奈良県立医科大学病院の主治医、そういった大きな病院に主治医がおられるのですが、私たちは常に近くのかかりつけ医を持ちましょうというふうな形に、いつも指導しています。 かかりつけ医を持つことによって、その人の日ごろの医療の状態、それでまたこのごろの先生は介護の状況もよくご存じですので、そういった先生のアドバイスをもらうことによって、そういったいろんなトラブルが少しでも防げるのではないかと考えております。 ○議長(河杉博之君) 中山武彦君。 ◆7番(中山武彦君) 実態について、また調べていただくというか、地域包括ケアの重要な在宅の部分でありますので、うまくいっているかどうかまた検証していただきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。 最後に、先ほども小西議員から救急医療の話がございまして、私も最近相談を受けたのは、在宅介護をされて救急車を呼ぶ事態になったときに、病院の受け入れがスムーズにいかなかったということで、大変に憤りを感じていらっしゃった方がいらっしゃいました。 それで、この地域包括ケアのお話を伺いましたけども、こういった日常的な連携で、例えば防げるものと防げないものがあると思うのです。例えば医療機関のそういった受け入れということについてですが。そういったものは、今後かかりつけ医でとおっしゃいましたけども、うまくそれがつなげられるかどうかという点について、最後にもう一度伺いたいと思います。 ○議長(河杉博之君) 井上健康局長。 ◎健康局長(井上貴雄君) 本当に重篤な症状のときには、基本的には救急車を呼ぶしかございません。ただし、救急搬送、香芝市、広陵町で平成24年1月1日から24年12月31日まで3,785件の救急搬送があったのです。実はそのうちの1,990が軽症、本当に入院の必要もないという方がおられます。ですので、かかりつけ医さんにワンテンポ相談することによって、そういう不要な方が救急医療に使うことがなくなる、そのことによって今の救急体制の混乱が少しでも改善できるのではないかなと考えています。 ◆7番(中山武彦君) 以上で、終わります。 ○議長(河杉博之君) 以上で、7番中山武彦君の一般質問を終わります。 お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、あす21日に再開したいと思いますが、ご異議ございませんか。              〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(河杉博之君) ご異議がないようですので、そのように決します。 本日はこれをもって散会いたします。 ご苦労さまでした。                                 閉議 午後4時35分...