生駒市議会 2022-12-02
令和4年第7回定例会(第1号) 本文 開催日:2022年12月02日
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時0分 開会
◯吉村善明議長 おはようございます。ただ今から、令和4年生駒市議会第7回定例会を開会いたします。
本日の会議につきましては、報道関係者と事務局職員による写真等の撮影を許可いたしておりますので、ご了承願います。
会議に先立ちまして、10月27日に逝去されました、中谷尚敬前議長のご冥福を祈り、謹んで黙祷を捧げたいと思います。
ただ今から、故人の議席に対し、黙祷を行います。本会議場におられる全ての方は、恐れ入りますが、ご起立願います。
黙祷。
(黙祷)
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◯吉村善明議長 ありがとうございました。続きまして、中谷尚敬前議長の死を悼み、松本守夫議員から追悼演説を受けます。
9番松本守夫議員。
(9番 松本守夫議員 登壇)
3 ◯9番 松本守夫議員 皆さん、おはようございます。去る10月27日、68歳で逝去されました、故中谷尚敬前議長を悼み、生駒市議会の議員を代表して心より哀悼の意を表したいと思います。
中谷前議長は平成7年の市議会議員選挙で初当選され、7期27年の間、市議会議員を務められました。在職中、議長、副議長、監査委員を務められるなど、要職を歴任され、特に議長を通算12期、平成25年から令和4年までの10期連続で務められ、強いリーダーシップと秀でた指導力を発揮され、市政の発展に尽くされました。
また、この活躍の場は生駒市にとどまらず、
全国市議会議長会の部会長、理事並びに国会対策委員会及び産業経済委員会の副委員長を務められるなど、全国の自治体が抱える共通の課題に対し、地方の声を国政に届ける役割を担われました。さらに、平成28年には111市の市議会で構成される
近畿市議会議長会の会長や、平成21年及び令和3年には奈良県市議会議長会の会長を務められるなど、本市だけではなく、近畿、奈良県各市の発展と地方自治の進展に尽力されました。
中谷前議長は、ご自身が生まれ育った愛する生駒市が市民にとってより快適で住みよいまちであり続けるために、議会として果たすべき責務、役割を認識され、強い信念と情熱を持って常に市政の課題に向き合ってこられました。議会の場では、ときに厳しい言葉で市の姿勢をただし、議会の先頭に立たれた姿を思い出されます。また、議会運営において様々な困難な局面で的確で円滑な議会運営を行われたことは、中谷前議長の豊富な経験と卓越した識見、強いリーダーシップと決断力の賜であると敬服するところであります。
情に厚く、頼りがいがあり、面倒見がよく、正に兄貴肌という言葉がぴったり似合う方でした。また、細やかな心遣いもされる上に、交友関係も非常に幅広く、市内外の様々な方が中谷前議長のもとに訪れていたことから、皆様に慕われた人柄が偲ばれます。これまでの数々のご功績とご苦労に対し、同じ政治の道を歩む同僚として、心から感謝申し上げます。
先の9月定例会には議長席に座られていただけに、あまりに急な出来事で、この場にその姿はなく、力強い声も聞くことができないことが、いまだに信じられません。その存在の大きさを痛感するところであります。今後は中谷前議長のご意志を議員一同が受け継ぎ、更なる市政の発展により一層の努力を注いでまいりますことを固くお約束するとともに、ここに謹んで中谷前議長のご冥福をお祈りし、併せてご親族の前途と限りなきご加護を賜りますことをお祈り申し上げまして、追悼の言葉といたします。以上。
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◯吉村善明議長 以上をもちまして、故人のご冥福を祈り、追悼演説を終わります。
諸般の報告を行います。
まず、閉会中において、所管事項の調査として、議会運営委員会が開催されておりますので、報告を受けるとともに、閉会中の継続審査として、議員定数に関する特別委員会が開催されておりますので、報告を受けます。
議会運営委員会及び議員定数に関する
特別委員会委員長、23番福中眞美議員。
(23番 福中眞美議員 登壇)
5 ◯23番 福中眞美議員 おはようございます。ただ今から議会運営委員会の委員長報告を行います。
当委員会は、議長の諮問に基づき、11月29日に委員会を開催し、調査いたしましたので、その結果について、逐次ご報告いたします。
まず、今期定例会の運営につきまして、今期定例会の会期は本日から12月21日までの20日間とし、会議の開催は会期日程表案のとおり決定しておりますので、ご確認願います。
次に、今期定例会に付議されます、本日、市長が提案されます議案につきまして、議事日程第1号のとおり、まず本日の即決案件として、人事議案1件を質疑を省略し、通告による討論を経て表決するとともに、その他の議案については、人事議案の審議終了後、一括議題に供した上で市長から
議案提案理由説明を受けた後、議案審議を延期し、その後、一般質問を行います。一般質問につきましては、発言通告提出者17名のうち、提出順に本日は4名が、2日目本会議は5名が、3日目本会議も5名が、4日目本会議は3名が行うこととなります。
次に、4日目本会議では、一般質問終了後に、本日質疑を延期いたします議案について、議決あるいは各所管委員会に審査を付託するとともに、議員提出議案第6号については、提出者による
議案提案理由説明の後、所管委員会に審査を付託することに決定しております。
次に、この後の諸般の報告についてでありますが、まず先例に基づき、閉会中に開催された議員定数に関する特別委員会の委員長報告を行います。
次に、閉会中に議長が都市建設委員会にご自身を指名されましたので、ご報告を受けるとともに、閉会中に実施されました都市建設委員会における調査結果について委員長から報告書が提出された報告を議長から受けます。
次に、9月定例会で採択いたしました請願の処理の経過と結果の報告、例月出納検査の結果報告書及び陳状書等が提出された報告を議長から受けます。
次に、発言等の
通告書等提出締切日につきましては、申合せ及び当委員会の調査結果により、会期日程表案のとおりとなります。
最後に、
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた対応につきましては、先の9月定例会及び11月臨時会と同様とすることに決定しております。
以上、議会運営委員会の委員長報告といたします。
続きまして、議員定数に関する特別委員会の委員長報告を行います。
当委員会は、11月17日に委員会を開催し、
パブリックコメントの結果の取りまとめ及び調査報告書の取りまとめについて協議いたしましたので、ご報告いたします。
パブリックコメントの結果の取りまとめについては、正副委員長案のとおり、取りまとめることに決定するとともに、調査報告書についてはこれまでの調査した資料に
パブリックコメントの取りまとめ及び委員会で実施予定の自由討議の会議録を追加したものとすることに決定いたしました。また、留保していた議案提案者への質疑を再開し、質疑を終結するとともに、次回の委員会で実施予定の自由討議の論点案を提示いたしました。
以上、議員定数に関する特別委員会の委員長報告といたします。
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◯吉村善明議長 報告は終わりました。
次に、
都市建設委員会委員の選任については、閉会中において、委員会条例第6条第1項の規定により、私を新たに指名いたしましたので、同条第2項の規定により、ご報告いたします。
次に、都市建設委員会の委員長から提出されております調査報告書につきましては、
委員会所管事務調査報告一覧表のとおりでありますので、ご報告いたします。
次に、9月定例会で採択いたしました請願に対する処理の経過及び結果の報告につきましては、配布いたしております資料のとおり、市長から報告されておりますので、ご清覧おき願います。
次に、監査委員から、令和4年7月分の例月出納検査の結果報告書が提出され、事務局において保管いたしておりますので、ご了承おき願います。
最後に、9月定例会における陳状書等の提出締切り後から今期定例会における陳状書等の提出締切りまでに議長宛てに提出されております陳状書等につきましては、陳状書等一覧表のとおりであります。
以上で諸般の報告を終わります。
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◯吉村善明議長 市長から招集の挨拶を受けます。
小紫雅史市長。
(小紫雅史市長 登壇)
8 ◯小紫雅史市長 それでは、開会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。
まず初めに、多年にわたり、市議会議員として生駒市のご発展に寄与されるとともに、自治の振興に尽くされました、故中谷尚敬前議長に対しまして、そのご逝去を心から悼むとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
私も市長といたしまして、いろいろな市政を左右するような大きな問題を議長に相談をし、温かいお言葉や、ときには厳しいご指導をいただきながら、市政を前に一歩でも進めるために、議長にご指導いただき、またときには議長と共に大きな課題に対応してまいりました。議長がこよなく愛されたこの生駒のまち、このまちの更なる発展を議長が心から祈念をしていた生駒市のこれからの更なる発展をしっかりと具体化、実現するために、全力を尽くすことを心に誓いながら、本当にお世話になったことに対する感謝を申し上げたいと思います。安らかにお眠りいただきたいと思います。本当にありがとうございました。
さて、令和4年生駒市議会第7回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
今定例会では補正予算案件が5件、条例案件が5件、指定管理者の指定案件が2件、市道路線の認定案件が1件、人事案件が1件の合計14件につきましてご審議等をいただくものでございます。内容につきましては改めてご説明申し上げますので、議員各位におかれましては、よろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願いを申し上げます。
以上、定例会招集の挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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◯吉村善明議長 招集の挨拶は終わりました。
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午前10時16分 開議
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◯吉村善明議長 これより本日の会議を開きます。
本日の日程につきましては議事日程のとおりとなりますので、ご了承おき願います。
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日程第1 会期の決定
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◯吉村善明議長 日程第1、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から12月21日までの20日間とすることにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
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◯吉村善明議長 ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から12月21日までの20日間とすることに決定いたしました。
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日程第2 会議録署名議員の指名
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◯吉村善明議長 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第85条の規定により、18番塩見牧子議員、20番吉波伸治議員、22番白本和久議員の以上3名を指名いたします。
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日程第3 議案第89号 生駒市公平委員会委員の選任について
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◯吉村善明議長 日程第3、議案第89号、生駒市公平委員会委員の選任についてを議題といたします。
本案について、市長から議案提案理由の説明を受けます。
小紫雅史市長。
(小紫雅史市長 登壇)
15 ◯小紫雅史市長 ただ今上程されました、議案第89号、生駒市公平委員会委員の選任についてにつきましては、吉田豊彦委員及び八幡満久委員の任期が令和4年12月20日をもって満了することから、引き続き吉田委員を選任するとともに、八幡委員の後任として、新たに福田進氏を選任するため、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。委員の任期は4年でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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◯吉村善明議長 説明は終わりました。
これより討論に入るのでありますが、通告がございません。よって討論なしと認め、これにて討論を終結し、本案を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり同意することにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
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◯吉村善明議長 ご異議なしと認めます。よって、日程第3、議案第89号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
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議案第89号 生駒市公平委員会委員の選任について
原案どおり同意確定
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日程第 4 議案第76号 令和4年度生駒市
一般会計補正予算(第9回)
日程第 5 議案第77号 令和4年度生駒市
介護保険特別会計補正予算(第2回)
日程第 6 議案第78号 令和4年度生駒市
国民健康保険特別会計補正予算(第1回)
日程第 7 議案第79号 令和4年度生駒市
水道事業会計補正予算(第3回)
日程第 8 議案第80号 令和4年度生駒市
病院事業会計補正予算(第3回)
日程第 9 議案第81号 生駒市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定について
日程第10 議案第82号 生駒市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する
条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第11 議案第83号 生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する
条例の制定について
日程第12 議案第84号 生駒市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制
定について
日程第13 議案第85号 生駒市
子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定につ
いて
日程第14 議案第86号 生駒市生涯学習施設の指定管理者の指定について
日程第15 議案第87号
生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定について
日程第16 議案第88号 市道路線の認定について
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◯吉村善明議長 日程第4、議案第76号、令和4年度生駒市
一般会計補正予算(第9回)から、日程第16、議案第88号、市道路線の認定についての以上13議案を一括議題といたします。
13議案について市長から
議案提案理由説明を受けます。
小紫雅史市長。
(小紫雅史市長 登壇)
19 ◯小紫雅史市長 それでは、ただ今上程されました議案第76号から、議案第88号までを順次説明申し上げます。
初めに、議案第76号、令和4年度生駒市
一般会計補正予算(第9回)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ9億6,539万5,000円を追加し、総額455億4,005万9,000円とするものでございます。主な内容は、人事院勧告及び人事異動等による人件費の補正、令和3年度実施の
生活困窮者自立支援金の超過交付分の返還、
成年後見制度利用支援事業に対する
介護保険特別会計への繰出し、障がい福祉サービス費の増加及び報酬改定に伴う福祉、介護職員等のベースアップ等の加算による増額補正、
後期高齢者医療給付費の令和3年度精算による追加支払い、子ども医療費等の一部無償化及び対象拡大に要する経費、市立病院における
新型コロナウイルス感染症拡大防止や、医療提供体制の整備に要する経費に対しての病院事業会計への繰出し、
コミュニティバス運行事業に係る経費、花の
まちづくりセンターふろーらむ管理棟の空調設備の更新に係る経費、
生駒南小中学校周辺警戒調査の業務、
小学校施設修繕費の増額補正、鹿ノ台小学校の大規模改修実施時期の見直しに伴う設計予算の減額、
原油価格物価高騰の長期化に伴う光熱費等の運営経費の負担軽減を図るため、障がい者及び介護保険の
事業所並び医療機関等に対する給付金の増額補正を行うものでございます。なお、これらの事業の財源といたしましては、国費や県費、基金及び一般財源から前年度繰越金を活用するものでございます。また、年度内に完了しない事業について繰越明許費を追加するとともに、債務負担行為の追加を行うものでございます。
続きまして、議案第77号、令和4年度生駒市
介護保険特別会計補正予算(第2回)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ370万2,000円を追加し、総額93億5,371万9,000円とするものであり、主な内容は
成年後見制度利用支援事業において、対象者の要件を拡大して報酬助成を実施するとともに、申立て費用の助成を実施することから増額補正を行うものでございます。
次に、議案第78号、令和4年度生駒市
国民健康保険特別会計補正予算(第1回)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2億6,805万1,000円を追加し、総額117億5,102万7,000円とするものでございます。主な内容は医療費が当初見込みよりも上回る予測から、一般被
保険者療養給付費及び一般被
保険者高額療養費の不足が見込まれること、また
国民健康保険加入のまま社会保険へ移動したことなどによる国民健康保険税の過年度還付が多数発生したことから、増額補正を行うものでございます。
次に、議案第79号、令和4年度生駒市
水道事業会計補正予算(第3回)につきましては、令和4年9月議会にて、燃料価格の高騰に伴う電気料金の値上がりによる動力費の増加分について増額補正をお願いしたところでございますが、電力供給が市場価格に応じて料金を算定する
卸市場価格連動制に移行したことに伴う電気料金の値上がりにより、営業費用に係る予算に不足が生じるため、増額の補正をお願いするものでございます。
次に、議案第80号、令和4年度生駒市
病院事業会計補正予算(第3回)につきましては、生駒市立病院における
新型コロナウイルス感染症への対応として、医療提供体制の整備等について支援するための交付金を支出するものでございます。
続きまして、議案第81号、生駒市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定についてにつきましては、個人情報の保護に関する法律の改正により、国の行政機関、独立行政法人を対象とした個人情報保護の法律を統合するとともに、各地方公共団体が独自に定めていた
個人情報保護制度についても、統合後の法律において全国的な共通ルールを規定することになったことに伴い、本市の
個人情報保護条例を廃止し、改正された個人情報の保護に関する法律の施行に関し必要な事項を定める条例の制定を行うものでございます。
次に、議案第82号、生駒市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、人事院勧告に基づき、期末手当の支給月数を改正するものでございます。
次に、議案第83号、生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、人事院勧告に基づき、勤勉手当等の支給月数給料表を改正するものでございます。
次に、議案第84号、生駒市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、国家公務員の非常勤職員に対する退職手当について支給対象の要件が緩和されたことに伴い、本市においても同様の取扱いとするため、所要の改正を行うものでございます。
次に、議案第85号、生駒市
子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、子育て世代への経済的負担の軽減を図り、子どもの健康保持及び福祉の更なる増進を図るため、子ども医療費の助成対象年齢を15歳から18歳まで拡大するための改正を行うものでございます。
次に、議案第86号及び議案第87号の2件の指定管理者の指定につきましては、いずれも地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
初めに、議案第86号、生駒市生涯学習施設の指定管理者の指定についてにつきましては、
やまびこホール管理組合をやまびこホールの指定管理者として指定するものでございます。指定期間は令和5年4月1日から令和6年3月31日まででございます。
次に、議案第87号、生駒市
ふるさとミュージアムの指定管理者の指定についてにつきましては、
株式会社地域文化財研究所を
生駒ふるさとミュージアムの指定管理者として指定するものでございます。指定期間は令和5年4月1日から令和10年3月31日まででございます。
最後に、議案第88号、市道路線の認定についてにつきましては、開発行為に伴う帰属道路、
土地区画整理事業に伴う換地処分地、国土交通省からの道路移管及び道路用地の寄附に伴う市道路線の認定を行うものでございます。
以上が、ただ今上程された議案の概要でございます。よろしくご審議の上、ご議決いただきますようお願い申し上げます。
20
◯吉村善明議長 説明は終わりました。
お諮りいたします。13議案は議事の都合により、本日の審議はこれまでとし、12月7日に審議することにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
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◯吉村善明議長 ご異議なしと認めます。
よって、13議案は、本日の審議をこれまでとし、12月7日に審議することに決定いたしました。
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日程第17 一般質問
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◯吉村善明議長 日程第17、一般質問を行います。
通告順に従い、順次発言を許可いたします。
まず、4番梶井憲子議員。
(4番 梶井憲子議員 登壇)
23 ◯4番 梶井憲子議員 おはようございます。議長の許可を得まして、一般質問を行います。
本日は、二つのテーマについて質問をいたします。
通告の一つ目、市内バス路線の再編についてお聞きいたします。全国的に路線バス事業の経営悪化による路線の再編や廃止が問題となっております。生駒市においても、北部のバス路線の再編と廃止案が示され、各自治会に周知されて以来、市民の方から不安の声が多数届いております。路線バスは、特に高齢化が進む地域では住民の大切な足であります。免許証を返納された方や、交通弱者にとって減便や廃止は日常生活に支障を来す大きな問題となりかねません。今後も人口減少が進む中、公共交通事業についての将来の見通しが分からないという市民の不安を軽減するため、以下の質問をいたします。
1、生駒市内の各路線バスの利用状況について、市はどのように把握しているか。
2、これからも進む人口減少に対して、公共交通をどのように維持していくのか、市の考えは。
続いて、通告書、二つ目のテーマです。生駒駅周辺の違法駐車についてお聞きいたします。
生駒駅周辺には駅を利用する方のほか、近隣の商業施設などへの送迎等のため、たくさんの一般車両がロータリー近辺に駐停車されています。車での路上待機は本来の走行の妨げになるほか、道路の見通しが悪くなるため、飛び出し等の事故につながることも懸念されます。生駒市では平成8年に違法駐車等防止条例が公布され、現在も生駒駅周辺は違法駐車等防止重点地域に指定されていますが、夕方以降は特にお迎えのために待機をされる車が多く、安全面を考慮すると、何らかの対策が必要と考えます。そこで、以下の質問をいたします。
1、違法駐車等防止条例が公布されてから、生駒駅周辺の交通環境の改善に向けてどのような取組をされましたでしょうか。
2、生駒警察とはどのような連携を取っておられますでしょうか。
登壇しての質問は以上です。2回目からは自席にて行います。
24
◯吉村善明議長 米田建設部長。
(米田尚起建設部長 登壇)
25 ◯米田尚起建設部長 おはようございます。それでは、梶井議員のご質問、一つ目、市内バス路線の再編についてをお答えいたします。
まず、1点目のご質問、生駒市内の各路線バスの利用状況について、市はどのように把握しているのかについてですが、奈良交通株式会社から適宜利用状況等の情報をいただいております。
まず、県内の路線バス輸送人員については、平成2年をピークに下がり、平成27年から令和元年の間、海外からの訪日客の増加により下げ止まったものの、令和元年にはピーク時の半分近くまでに減少しております。また、
新型コロナウイルス感染拡大の影響による市内路線バスの収入状況では、令和元年度を100とすると、令和2年度は71%、令和3年度は76%、令和4年度上半期は82%となっております。また、市内路線バスの収支状況は、経常収益と経常経費の差引きした損益で、令和元年度と令和2年度ともに約1億円余りの損失、令和3年度では約9,000万円の損失となっております。また、生駒ニュータウン線及びひかりが丘住宅線につきましては、けいはんな線開通の前後で比較しますと、平成15年と令和3年では約40%の減少となっている状況と伺っております。
次に、2点目のご質問、これからも進む人口減少に対して、公共交通をどのように維持していくのか、市の考えはについてですが、本市の公共交通サービスは、鉄道、路線バス、コミュニティバス、タクシーが整備され、市民の日常生活を支える移動手段として大きな役割を果たしております。しかしながら、早期に開発された郊外住宅地の高齢化が進み、また坂道の多い住環境でもあるため、高齢者にとってはバス停まで歩くことが困難で、市民の誰もが公共交通サービスを気軽に利用できる環境とは言えません。令和3年3月に策定した生駒市地域公共交通計画では、本市の目指すべき将来像として、自動車を保有していなくとも、市内の様々な場所で活動でき、また環境に優しいまちを目指し、自動車での移動に過度な依存をせず、持続可能な公共交通サービスで誰もが円滑に移動でき、市民の活動機会が保障されているまちとしております。その実現に向けては、一つ目として、公共交通サービスの提供による市民の活動機会の保障、二つ目として、まちづくりと連携した公共交通サービスの提供、三つ目として、市民、地元企業、行政等の協働による公共交通サービスの充実という三つの基本方針を定めております。これらの実現に向けては、まず高齢者等の外出機会の保障では、買物や通院、趣味、サークル活動等の活動時間に合わせた既存公共交通サービスの見直しや、デマンド型タクシー、近隣の助け合い輸送等の提供の検討を行うこと。また、市内の様々な場所で目的に応じた活動や交流ができるような公共交通サービス提供に向けて、地域の特性に応じた新たな公共交通サービス提供の検討や、新しい交通システム技術の活用等、より便利な公共交通サービス、地域のにぎわい創出に寄与するような公共交通サービスの充実について検討を行うこと。また、少子高齢化の進展や、生産年齢人口が減少する中、既存の公共交通サービスを持続的に維持するためには、行政や交通事業者だけではなく、市民や地元企業等、生駒市に関係する全ての方が一丸となり取り組むことが必要であり、そのため、市民等に公共交通に関する分かりやすい情報提供や公共交通を利用することのメリット等を発信することで本市の公共交通サービスを自分たちで支える、守る、利用するという意識を醸成し、需要を喚起するための施策を検討すること。また、地元企業等が有する輸送資源の活用や利用促進に向けたタイアップ等を検証することなどを挙げております。
現在、少子高齢化の進展、コロナ禍、物価高騰等、公共交通を維持していく環境は全国的に非常に厳しいと認識しております。市としましては、公共交通事業は市民生活を支えるためになくてはならない重要な事業であることから、必要な助成については財源を踏まえて対応を検討していきたいと考えておりますが、市単独による継続的な支援には限界があることから、国において赤字が続くローカル線なども含めた地域の公共交通を維持するため、新制度の具体化に向けた議論が着手されたとの情報や、令和5年度概算要求では、地域交通の運行確保及び再構築に向けた支援を要求することなどの情報等があることから、今後も国の動向に注視していきたいと考えております。
以上、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
26
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
(澤井宏保危機管理監 登壇)
27 ◯澤井宏保危機管理監 それでは、梶井議員の2問目のご質問、生駒駅周辺の路上駐車についてに関しまして答弁させていただきます。
違法駐車等防止条例が施行されてから、生駒駅周辺の交通環境の改善に向けてどのような取組を行ってきたのかについてですが、多くの市民が利用する生駒駅には、通勤、通学の送迎や駅前施設利用者などの多くの自動車の乗り入れがあります。平成9年の条例施行に伴い、近鉄生駒駅と東生駒駅周辺を違法駐車等防止重点地域に指定し、交通事故につながりかねない路上駐車への対策として、交通指導員による巡回指導を行っています。その後、違法に駐車場所として利用されていた生駒駅北側ロータリー周辺のゼブラゾーンを縮小するとともに、ロータリー内側に一般乗降場を設置し、タクシー乗り場を近鉄百貨店前へ移設したほか、近商ストア前交差点のゼブラゾーンにコーンを設置するなど、違法な駐車がしにくくなるよう、物理的な対策も講じてまいりました。また、これらに合わせて、ホームページやツイッターなどで駅周辺において違法駐車をしないよう地道に啓発を続けています。さらに、家族などの送迎のための比較的短時間の駐車に対応するため、市営自動車駐車場において、入庫から30分間を無料にし、一般車乗降場などで掲示物を用いて利用を呼びかけています。これらの取組により、違法駐車等防止重点地域内での長時間の違法駐車はおおむね解消できているものと考えます。
次に、生駒警察署とはどのような連携を取っているのかについてですが、生駒警察署に市民からの通報や問合せがあった場合には、随時必要な対応を実施していただくとともに、生駒駅と東生駒駅については、違法駐車等防止重点地域として重点的に対策に取り組んでいただいています。また、本市と生駒警察署は共同で生駒市交通対策協議会を設置し、春と秋に行われる交通安全運動期間を中心に、連携して交通安全啓発活動を行う中で生駒駅周辺における違法駐車の防止に関する啓発も実施しています。これ以外にも、市に問合せや要望が寄せられた場合には、生駒警察署に情報の提供を行って連携に努めています。
以上です。よろしくお願いいたします。
28
◯吉村善明議長 梶井議員。
29 ◯4番 梶井憲子議員 それでは、まず先に通告書の2番目の生駒駅周辺の違法駐車についての方から質問を進めさせていただきます。
交通環境改善の取組について先ほどご答弁いただいたんですけども、平成9年に生駒駅周辺が違法駐車等防止重点地域と指定されまして、それをされてから、生駒駅前の違法駐車の状況というのはよくなったのでしょうか、市の見解をお聞かせください。
30
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
31 ◯澤井宏保危機管理監 違法駐車等防止重点地域に指定し、これに加え、生駒市市営自動車駐車場入庫から30分間無料にしたことや、駅前広場から駐車場利用に誘導したことなどで、違法駐車は一定の改善が図られていると認識しています。重点地域指定から20年以上が既に経過しております。駅前の商業施設の増加や送迎の増加などで利用状況は変化していると考えられますが、市営3駐車場を合わせて、毎年約37万台から39万台が無料駐車を利用しており、少なくともその分は違法駐車の改善が図られているものと考えます。
32
◯吉村善明議長 梶井議員。
33 ◯4番 梶井憲子議員 37万から39万台、この全てが違法駐車の対象だったかどうかというのはちょっと疑問には思うんですけども、30分無料にされたことで以前よりも随分改善されたということは一定評価したいと思います。しかし、現状はドライバーが乗っていない違法駐車というのはほぼお見かけしないものの、ドライバーが乗ったまま5分以上駐車している違法駐車がずらりと並んでいるのが目につくんですけども、巡回指導もされているということなんですけど、指導の時間帯や頻度というのはどれくらいで実施されているんでしょうか。
34
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
35 ◯澤井宏保危機管理監 生駒市の交通安全指導員による巡回指導は、午前8時30分から午後5時30分までの間実施しております。令和3年度は巡回139回、指導件数は3,782件となっております。令和4年度は、10月末までの集計なんですが、巡回31回、指導件数537回となっております。
36
◯吉村善明議長 梶井議員。
37 ◯4番 梶井憲子議員 令和3年度に比べて令和4年度、大変数は少ないんですけども、これはなぜでしょうか。
38
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
39 ◯澤井宏保危機管理監 10月までの集計であることに加えまして、令和2年度から3年度については、交通安全指導員が従来実施しておりました、幼保、こども園や学校で実施しております交通安全指導でありますとか、自転車指導がコロナの影響で実施できなかったということがありましたので、巡回指導の回数を増やしてまいりました。そのため、令和4年度については、これらの交通安全教室や自転車指導が逐次再開されておりますので、その分、巡回の回数が減ったという形になっております。
40
◯吉村善明議長 梶井議員。
41 ◯4番 梶井憲子議員 では、令和4年度が従来の数ということですね。分かりました。今は夕方以降の混雑が大変多いようなんですけども、夕方以降の巡回指導というのはしておられないんでしょうか。
42
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
43 ◯澤井宏保危機管理監 生駒市交通安全指導員による巡回のほか、警察署から委託を受けた、駐車監視員が放置車両の確認や確認標章の取付けなどを行っていますが、夜の時間帯の巡回は実施されておりません。
44
◯吉村善明議長 梶井議員。
45 ◯4番 梶井憲子議員 夕方以降の電車の到着に合わせた帰宅のご家族のお迎えとか、あとは塾のお迎えですとか、買物のためにちょい止めするなどが重なると、駅前は大変混雑しているようなんです。それについて対策というのは何か考えておられますでしょうか。
46
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
47 ◯澤井宏保危機管理監 確かにご指摘のような状況になっておりますので、一般乗降場や駐車場への誘導について更に効果的な啓発を模索していきたいと考えております。
48
◯吉村善明議長 梶井議員。
49 ◯4番 梶井憲子議員 その啓発の具体的な内容というのは教えていただけますでしょうか。
50
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
51 ◯澤井宏保危機管理監 交通安全指導員による巡回時には駐車禁止区域であること、人待ちでの停車でも、駐車という形、5分以上は駐車ということになること、直ちに移動をお願いすることなどを広報車で広報しながら巡回しているという状況です。また、停車中のドライバーに向けて、一般車乗降場である、近商ストア前や北側ロータリー内の乗降場付近には、乗車場であることや市営駐車場の入庫から30分が無料であるということを知らせるための標示を設置し、駐車場の利用を促しております。
52
◯吉村善明議長 梶井議員。
53 ◯4番 梶井憲子議員 啓発はされているんですが、そこに停められる方が後を絶たないということなんですけども、その止めておられる方になぜそこに止めるのかというのを何らかの形で聞き取りなどされたことはあるんでしょうか。
54
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
55 ◯澤井宏保危機管理監 従来そういった聞き取りは実施しておりません。
56
◯吉村善明議長 梶井議員。
57 ◯4番 梶井憲子議員 なぜ駐車場に入らずに路上で待つのかというのを聞き取ったこと、今までないとのことなんですが、一度駐車している当事者の方にアンケートでも取ってみたら、本当の意味の、なぜそこに止めちゃうかというのが分かるのではないかと思うんです。やっぱり市民の思っていること、感じていることというのを聞き取る必要はあるのではないかと思うんですが、それを調べてみるというのはいかがでしょうか。
58
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
59 ◯澤井宏保危機管理監 停車中の車の方に移動を求めるというんじゃなくて、そこでアンケートをする、あるいは聞き取りをするとなると、更にその車を引き留めて停車を促してしまうような形になってしまいますので、ちょっと難しいかなと思います。
60
◯吉村善明議長 梶井議員。
61 ◯4番 梶井憲子議員 分かりました。市営駐車場の30分以上の利用者、恐らく人待ちと思われる方の利用なんですけども、その人数とかというのはおおむね把握はできるんでしょうか。
62
◯吉村善明議長 澤井管理監。
63 ◯澤井宏保危機管理監 本年10月までの実績で見ますと、生駒駅北駐車場の利用者のうち、総利用台数の約44%、ベルテラスいこま駐車場の49%、駅南駐車場で約37%の方が30分以内の無料の駐車を利用しておられます。そのうちどれぐらいが実際の人待ちなのかというのはちょっと分かりません。
64
◯吉村善明議長 梶井議員。
65 ◯4番 梶井憲子議員 現在駐車場に止めずに並んでおられる方々を駐車場の方に誘導した場合、その人待ちの方の車が止められる余裕というのは駐車場にはあるんでしょうか。
66
◯吉村善明議長 澤井管理監。
67 ◯澤井宏保危機管理監 利用時間等にもよるんですが、時間ごとの利用台数、入庫、出庫、実際滞在している車両数から見ますと、人待ちで利用することは十分可能な空きがあるという状況です。
68
◯吉村善明議長 梶井議員。
69 ◯4番 梶井憲子議員 駐車場自体には余裕があるということなんですが、お迎えや人待ちの方が地下の駐車場を使われない一因として、やっぱり地下駐車場の一部の電話が使えないということがあると思うんです。今現在、電話の電波の状況というのはどうなって、どういう状況でしょうか。
70
◯吉村善明議長 澤井管理監。
71 ◯澤井宏保危機管理監 生駒駅北地下駐車場について、使用3社のうち1社の電波が通じないという状況になっております。ベルテラスいこま駐車場と生駒駅南駐車場については、各社とも通話可能であります。
72
◯吉村善明議長 梶井議員。
73 ◯4番 梶井憲子議員 大手3社のうち1社の電話がつながらないという、その1社だけつながらない理由というのは何でしょうか。
74
◯吉村善明議長 澤井管理監。
75 ◯澤井宏保危機管理監 この主要3キャリアのうち現在つながっている2社につきまして、1社については事業者側から設置させてほしいという申出があって通信設備が設置されたと。残りの2社について、市側からその後、働きかけて、1社がこれに応じて設備を設置したということであります。
76
◯吉村善明議長 梶井議員。
77 ◯4番 梶井憲子議員 もう1社がそういう呼びかけに応じていただけなかったので、つながらないまま現在に至るということでしょうか。
78
◯吉村善明議長 澤井管理監。
79 ◯澤井宏保危機管理監 そういう状況になっております。
80
◯吉村善明議長 梶井議員。
81 ◯4番 梶井憲子議員 生駒駅の北駐車場、地下駐車場なんですけども、駅から一番近くて利用しやすいんです。やっぱり到着した人を連絡を受けて車で外にお迎えに行くというのもあるんですけども、駐車場で待機している車の方に人が連絡をつけて、人が車の方に向かうケースもあります。いずれにしても、電話が通信可能な状態でないと、そのお迎えというのは使えないんですね。これだけ今どき個人の電話が普及している時代に、この状況ではやっぱり積極的に地下駐車場に誘導するというのには問題があるかと思うんですけども、いかがでしょうか。
82
◯吉村善明議長 澤井管理監。
83 ◯澤井宏保危機管理監 議員が言われますように、それぞれ駐車場で待っているということでしますと、駅からの距離ということで、確かに北地下駐車場が一番近いということであります。ですから、ベルテラス駐車場との差、100メートルも差がないわずか数十メートルという状況です。実際そこから車を出して、駅前で乗降者を拾うとなると、出口の関係で、実はベルテラス側の方が利便性がいいと。両者比較しますと、一長一短あるという状況です。なので、市としても北地下駐車場だけじゃなくて、ベルテラス側の駐車場についても利用を促していきたいと考えております。
84
◯吉村善明議長 梶井議員。
85 ◯4番 梶井憲子議員 ベルテラス側の駐車場も私も最近ちょっと気に入って使い始めたんですけども、決して不便ではないです。でも、おおむねの今の状況では地下駐車場の方が便利だという認識の方が多いと思います。あと、やっぱりその電話が通じないと、緊急通報ができないということについては、市はどのようにお考えでしょうか。
86
◯吉村善明議長 澤井危機管理監。
87 ◯澤井宏保危機管理監 生駒駅の北駐車場には係員が常駐しており、監視カメラと併用して、係員の巡視も実施しております。また、北駐車場には各5カ所の精算機があるんですけど、そこにインターホンがあって、それぞれ係員と連絡ができると。さらに、周辺通路も含めまして9カ所に非常通報ボタンが設置されているということで、構内における非常事態の発生には対応できているものと考えます。
88
◯吉村善明議長 梶井議員。
89 ◯4番 梶井憲子議員 ふだんは地下2階の管理人室のようなところにおられるのかなと推測するんですが、そこでモニター等で監視しておられるのかもしれないですけど、常にモニターをじっと見て見張っておられるか、そこまで分かりませんが、車内で何か起こった場合にも、やっぱり自分から緊急通報できないということは、そこに問題があるかと思うんです。それについてはいかがでしょうか。
90
◯吉村善明議長 澤井管理監。
91 ◯澤井宏保危機管理監 そういったこともありますので、巡回も併用していると。なお、係員については、モニター全面生きておりますので、何か異変があった場合には対応するという形になっております。
92
◯吉村善明議長 梶井議員。
93 ◯4番 梶井憲子議員 生駒市の公共施設において、やっぱり個人の安全が確保できないということは問題じゃないかなと思うんです。後1社だけなんです。どの電話会社でもつながるように、今のこの時代ですから、整備していただくことを要望したいと思います。よろしくお願いします。
続いて、北側のモニュメント広場についてお尋ねしたいんですけども、一般車両の乗降場に入る入口がとても分かりづらくて入りにくいんですね。真ん中の島とロータリーの出口の2カ所にタクシーが待機の場所になっていまして、一見タクシー専用なのかなと思うように見えるのではないかと思うんですけども、市はあのロータリーについてどのような見解をお持ちでしょうか。
94
◯吉村善明議長 澤井管理監。
95 ◯澤井宏保危機管理監 ご指摘ありがとうございます。確かにタクシー待機場所と区別がつきづらく、一般車両の利用が少ないと感じております。現場の利用状況を確認の上、誘導表示の設置等何らかの改善策、利用促進策を考えていきたいと思います。
96
◯吉村善明議長 梶井議員。
97 ◯4番 梶井憲子議員 せっかくいいロータリーがあるのにもかかわらず、利用されないというのはすごくもったいないと思うんです。誘導の表示やロータリー全体の構図の見直しも含めて改善していただけたらなと思うんですが、あと白線が消えかかっていて分かりにくいというのもあるかと思うんですけども、その辺り、どうにか対策していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
98
◯吉村善明議長 米田部長。
99 ◯米田尚起建設部長 白線等、安全性に関わるものについては、すぐさま調査して検討、対応していきたいと思います。
100
◯吉村善明議長 梶井議員。
101 ◯4番 梶井憲子議員 是非とも早い対応をよろしくお願いします。あと、啓発についてなんですが、先ほどツイッターやホームページでの啓発をされているということなんですが、やっぱりツイッターとかホームページより、現場での啓発の方がより効果的ではないかと思っているんです。ベルテラスの北側のT字の交差点のところで、ベルテラス駐車場が30分無料というような案内の大きな看板、設置されているんですけども、文字の数が多過ぎて、その看板1枚に対して情報量が多過ぎて、ドライバーさんから見たら運転してても読めないんですよ。信号待ちで先頭車両になったときだけ最後まで辛うじて読めるという状況なので、2台目からは最後までは読めません。せっかく設置している看板なので、もう少し見やすい看板で考えていただけたらなと思います。あと、ベルテラスの1階の近商前の乗降車場にも案内あるんですけども、やっぱりドライバー目線で気がつきにくいというのもちょっと気になるところなんですが、それとあと30分無料を知らない人もまだまだ多いのではないかと思います。あと、何のために30分を無料にしているのかということがあまり伝わってないかもしれないなと思うんですが、いかがでしょうか。
102
◯吉村善明議長 澤井管理監。
103 ◯澤井宏保危機管理監 看板について1カ所で2カ所の駐車場の案内をしている関係で、確かに読みづらいと、ご指摘のような点はあろうかと思います。ですから、近商前の乗降場のところに貼ってあるもの、あれは正にご指摘のとおり、ここは駐車できませんよと、市営駐車場で30分無料ですよというのは、分かりやすく、ちゃんとドライバー側に、ちょっとわざわざオフセットして、入っていくと、目の前にばっちり入るというような感じでしておりますので、あそこを使われたことのある方については、少なくとも周知はできているものだと考えます。その結果、年間38万台、30分無料が利用されているということで、一定の周知はできているのかなと思います。
104
◯吉村善明議長 梶井議員。
105 ◯4番 梶井憲子議員 今の周知方法が効果的かどうかということを検証しながら、更に周知の方、進めていただきたいと思います。ちなみに、この南側のロータリーにはそのような案内というのはあるんでしょうか。
106
◯吉村善明議長 澤井管理監。
107 ◯澤井宏保危機管理監 生駒駅南側のロータリーの一般車乗降場に違法駐車防止重点地域であることと、市営駐車場を案内する看板を設置しております。
108
◯吉村善明議長 梶井議員。
109 ◯4番 梶井憲子議員 きちんとその乗降車場を利用して、ルールを守っている人に啓発するよりも、やっぱり守ってない方への啓発の方を優先的にお願いしたいと思うんです。人待ちの車が並ぶところに看板を設置するとか、やっぱりドライバーさんに口頭で言うだけじゃなくてチラシをお渡しするなどして、やっぱり駐車場に誘導するということに取り組んでいただきたいんですけど、いかがでしょうか。
110
◯吉村善明議長 澤井管理監。
111 ◯澤井宏保危機管理監 ご指摘ありがとうございます。今後についても、一般乗降車駐車場への誘導について、より効果的な啓発の仕方、ご指摘を受けたような内容も含めまして検討していきたいと思います。
112
◯吉村善明議長 梶井議員。
113 ◯4番 梶井憲子議員 是非ともよろしくお願いいたします。
続いて、2問目の2)の質問で、警察との連携についてなんですけども、市民からの苦情というのは市役所に、生駒駅周辺の駐車についての苦情は市役所にどれくらい寄せられておりますでしょうか。
114
◯吉村善明議長 澤井管理監。
115 ◯澤井宏保危機管理監 今年度は1件、苦情がございました。
116
◯吉村善明議長 梶井議員。
117 ◯4番 梶井憲子議員 では、生駒警察の方にはどれくらいの苦情が寄せられているのか、把握はされておりますでしょうか。
118
◯吉村善明議長 澤井管理監。
119 ◯澤井宏保危機管理監 詳細な数については、その場所ごとに何件というような把握されてないので分かりかねるんですが、警察の担当者に問い合わせたところ、生駒駅周辺の駐車場、特に不法が多いと、そこだけ、生駒駅周辺のみが多いというわけではないというふうに聞いております。
120
◯吉村善明議長 梶井議員。
121 ◯4番 梶井憲子議員 私、実は駅前交番の警察官の方から直接お話、聞いてきたんですけども、やはり直接交番に来られる苦情というのは多くて、その都度、警察が取締りをしても、毎日のことでいたちごっこが現状とのことでした。生駒警察に苦情は少ないのかもしれませんが、交番には頻繁に苦情の電話が入っているそうです。警察の業務だとは思うんですけども、やっぱり駅前の取締りにお巡りさんが日々その業務に追われるということは、警察にとっても、市民にとってもよくないことだと思うんです。やっぱり市ができることというのはきっちりやっていただきたいなと思っております。今は路上で待つのが普通と考えている人が多いと思うんですけども、これからは駐車場で待つというのが当たり前にできるように努力が必要かなと思います。市民の意識の向上が大事です。そのための最低条件として、駐車場の空きがあること、そして電話がつながるというのは条件として最低限必要と考えております。改善が必要と思いますけども、何か計画はありますでしょうか。
122
◯吉村善明議長 澤井管理監。
123 ◯澤井宏保危機管理監 違法駐車をなくす根本的な改善策というのは非常に難しいと考えております。30分無料の駐車場の案内や、地道ではありますが、違法駐車をなくすための啓発等を引き続き進め、ドライバーの意識の変革につなげていきたいと考えております。なお、現状といたしまして、ベルテラスいこま駐車場と南生駒駐車場が満車となることは非常に少なく、十分駐車場で人待ちをしていただくことは可能と考えられます。生駒駅北地下駐車場についても、夕方の送迎が多くなる時間帯の出入り状況から見みても、利用はその時間帯でも十分可能と考えられます。生駒駅周辺の3市営駐車場のうち、1カ所で1社のキャリアの電波が届かないのみであることを考えると、その解消が違法駐車の防止にどこまで効果を発揮するのか疑問であり、これにつきましては今後の検討材料としたいと考えております。以上です。
124
◯吉村善明議長 梶井議員。
125 ◯4番 梶井憲子議員 このテーマの最後なんですけども、警察との連携をしっかりと取りながら、やっぱり引き続き駅前の安全確保の取組をお願いしたいと思います。電話の電波状況を含めたトータル的な改善と効果的な啓発を要望して、駅前の違法駐車についての質問はこれまでとしたいと思います。
続いて、通告一つ目、市内バス路線の再編についての質問に移ってまいりたいと思います。生駒市内の各路線バスの利用状況について市はどのように把握しているかについてご答弁いただいたんですけども、奈良交通とのふだんの情報共有というのはどのようにしておられるんでしょうか。公共交通活性化協議会以外での情報共有の機会というのはあるんでしょうか。
126
◯吉村善明議長 米田部長。
127 ◯米田尚起建設部長 奈良交通とは、公共交通活性化協議会以外では情報共有の機会があるわけではございませんが、例えば、コロナ禍以前から、少子高齢化等の社会状況の変化により、路線バスの利用者の減少や、運転者不足に関する情報、またコロナ禍においては、更なる利用者の減少などの情報は奈良交通からは聞いておりました。
128
◯吉村善明議長 梶井議員。
129 ◯4番 梶井憲子議員 コロナ禍以前から経営状況がよくないということを把握しながら、これまで再編、廃止に向かう兆候というのは、市は読み取れなかったんでしょうか。
130
◯吉村善明議長 米田部長。
131 ◯米田尚起建設部長 コロナ禍におきまして、路線バス利用者の減少とか、経費削減に向けての路線バスのダイヤの効率化を実施するなどの情報は聞いていましたが、今回の再編案については突然の申入れでありまして、再編の情報は事前には聞いておりませんでした。
132
◯吉村善明議長 小紫市長。
133 ◯小紫雅史市長 先ほど部長から、奈良交通と情報共有の機会が公共交通活性化協議会以外であるわけではないというような答弁がありましたけども、これは全くないということではもちろんありません。特にこの具体的な提案が奈良交通から出された後は、もちろん公式に議論するのは公共交通活性化協議会ということになりますけれども、いろんな情報の共有だったり、意見交換というようなものというものは、当然水面下でもやっていかなきゃいけない、いろいろ事務的な調整とか、事実関係の確認とか、そういうものはやっているということでございます。また、その後のご質問に関係をいたしまして、それは部長が答弁したのとほとんど同じでありますけれども、今回やはりコロナで大変だとか、最近であれば燃料費の高騰が大変だとかというようなことで、なかなかこのままだと今の現状の路線というのが相当赤字が出て経営を圧迫しているというようなこととか、いろいろ考えていかなきゃいけないことが出てくるかもしらんというようなそういうレベルのお話は当然これまでも聞いていたというのは事実だと思いますが、具体的にどこの何の路線を何本減便するとか、やめるとか、いつだとか、そういうような話というのが正式に出たのは、それは9月の公共交通活性化協議会というようなことでございますので、そこは整理をしてご理解をいただければと思います。
134
◯吉村善明議長 梶井議員。
135 ◯4番 梶井憲子議員 具体的な案が出たのは9月ということで承知しました。令和2年からコロナで外出の自粛や公共交通の利用を控えるような時期がずっと続いてきたわけなんですけども、コロナ禍に入った令和2年度以降の経営状況の悪化から今回の再編案の提示となっているようなんですけども、本来ならコロナが終息して、コロナ以前の乗降者数に戻れば、再編の必要はないかと思うんですけども、それはいかがでしょうか。
136
◯吉村善明議長 米田部長。
137 ◯米田尚起建設部長 奈良交通からは、かなり以前から、通勤通学利用者数の減少等で路線バスの収支状況は悪化していたと聞いておりました。奈良市や生駒市の路線バスの赤字を外国人観光客、いわゆるインバウンド効果により穴埋めして、北部地域全体で収支均衡を保っていた。しかし、コロナ禍においてインバウンド効果が消滅したため、一気にバランスが崩れ、大きな赤字を計上したと聞いております。また、コロナ終息後においても、新しい生活様式への変容等により、移動ニーズが縮小し、コロナ禍前までの回復は見込めない厳しい状況で推移する見込みであると聞いております。
138
◯吉村善明議長 梶井議員。
139 ◯4番 梶井憲子議員 これは何パーセントぐらいまで戻れば、再編の必要はないとかいうのは、数字があれば、お答えいただきたいです。
140
◯吉村善明議長 米田部長。
141 ◯米田尚起建設部長 数字的に表すのは難しいかと思いますけども、奈良交通から聞いておりますのは、あくまでも収支均衡になることを考えていると聞いております。
142
◯吉村善明議長 小紫市長。
143 ◯小紫雅史市長 その路線を見直す、見直さないという判断はすごく難しくて、当然生駒市内の路線だけじゃなくて、今も部長から答弁したように、いわゆる北和地域だったりとか、もう少し大きな範囲で見たときの収支均衡なり、経営的な観点を見て判断をしていかれるということだというふうに思います。1回目の答弁で部長からもありましたように、やはり生駒市の路線バスの利用客につきましては、平成2年をピークとして減少していて、生駒市の場合はまだインバウンドの観光客もそんなに大きくないということもあると思うんですけど、令和元年、コロナの前の、直前、令和元年とかの数字もやはり赤字を計上していると。ただ、その時期は非常にインバウンドが好調で北和全体で見ると、観光客なんかの収益もあるので、その分を差し引いても、収支がある程度取れていたということだと思いますが、生駒市の路線については、やはりその赤字というものがコロナの前から一定あったというふうな状況だと聞いています。ただ、我々としても、やはりコロナの影響が非常に大きいけれど、今も第8波がかなり感染者、出ておりますけれども、ある程度コロナ落ち着いてきてインバウンドも再開をしたときに、やはり北和全体で観光客も今戻ってきていますし、そういうようなところをしっかり見極めてからご判断いただくということが適切なんじゃないでしょうかというようなことは当然申し上げてもいます。そういうような中で、あまり性急に、具体的な一つの提案は9月に出てきたんですけども、このままだと当然我々、飲めない提案でございますので、内容の見直しもそうですし、時期的なものにつきましても、コロナがある程度落ち着いてきたときの収支がどれだけ戻ってくるのかとか、1回目の答弁にありましたような、いろんな国の施策、そんなものもしっかり見極めて、それを内容も踏まえて、今回、いただいた提案内容を見直していただくようなことだとか、時期をもう少し後ろにずらしていただいたり、丁寧な検討をしていただくようなことはずっと奈良交通に申し入れているというようなことでご理解をください。
最後に一つ付け加えるとすると、新しい生活様式というのがあって、テレワーク等が一定進むことでバスの利用客が減るんじゃないかとか、そういう効果、影響は見ていかなきゃいけないと思っています。ただ、テレワークも今、逆に少しやっていた人がまたやっぱり通常の通勤に戻ったなという影響も結構ありますし、その辺りは継続的にテレワークする方がどのぐらい残り、普通の通勤に戻る人がどのぐらいいるのかというようなことも含めて、コロナがある程度終息してきたときにしっかり分析して、その影響は見極めていくというのは当然奈良交通さんもされるでしょうし、我々もその辺りを見ながら、奈良交通と引き続き意見交換、協議をしていきたいというふうに思っています。
144
◯吉村善明議長 梶井議員。
145 ◯4番 梶井憲子議員 先ほど米田部長の答弁の中に、今回の再編案は突然の申入れだったというような答弁があったんですけども、3月に奈良交通から再編の申入れがあって、6月30日の公共交通活性化協議会を経て、8月27日に自治会役員、奈良交通さんの方から説明会をされたわけなんですけども、それまでの間にどのような動きがあったのかというのを教えていただけますか。
146
◯吉村善明議長 米田部長。
147 ◯米田尚起建設部長 今回、奈良交通から市内路線バスネットワーク維持に向けた協議の申入れで示された路線廃止及び再編案は、令和2年度に策定した生駒市地域公共交通計画の前提となる本市の地域公共交通の位置付けや役割、公共交通ネットワークに大きな影響を与えるものでありますから、奈良交通に対して何とか現状維持できないかと要請を行いました。奈良交通からは、コロナ禍の影響や昨今の利用者数の減少などの社会情勢から、このままの形で市内の路線バスを維持していくことは難しいとの話でありました。これらの状況を踏まえて、市内の公共交通の様々な課題を検討する生駒市地域公共交通活性化協議会において、市民の利便性やまちづくりの影響をできるだけ小さくできるよう、奈良交通の再編案等に対する対応案を検討していくこととしております。
まず、6月30日に開催した第1回生駒市地域公共交通活性化協議会において、協議会の委員でもある奈良交通から今回の申入れに至った経緯等について説明がありました。その中で、他の委員からは、「路線バスは地域にとって必要であり、利用しないと運行がなくなってしまう。利用者自身が路線バスに関心を持つ必要がある」、また「協議会で判断するには対象系統の利用者数とルート図を示した方がよい」などの意見がありました。その後、7月の初めに市から自治連合会長への説明、7月末に富雄庄田線、8月に入って北田原線、高の原高山線、月末にひかりが丘住宅線及び生駒ニュータウン線の沿線の自治会の役員等へ奈良交通から再編案等についての説明がなされたという状況になっております。
148
◯吉村善明議長 梶井議員。
149 ◯4番 梶井憲子議員 何も知らなかったわけではなく、そういう経緯があったということは分かったんですが、地域別にアンケートを行われたんですけども、そのバスの利用状況や市民の意向、意見を再編案に反映させるために実施されたというふうに私は認識しています。一部の方から、アンケートは市のアリバイづくりじゃないのなどと言われているようなことも耳にしているんですけども、8月27日、奈良交通が北部地域の各自治会役員に説明会を行ったときに私も同席させていただいたんですけども、自治会の方から住民に説明会を開催してほしい、アンケートも行ってほしいとの意見もあって、私も市と奈良交通に対して、住民の声をやっぱりしっかりと聞いてほしい、納得できる説明をしてほしいというふうに要望もさせていただきました。そこは早急にお答えをいただいて、10月1日付で各自治会へのアンケートというのをされましたので、そこはもう一定評価したいと思っております。このアンケートについて、市は何のために行ったのか、目的は先ほど言いましたように、市民の意向、意見を再編案に反映させるためということでよろしいでしょうか。
150
◯吉村善明議長 米田部長。
151 ◯米田尚起建設部長 そのとおりでございます。
152
◯吉村善明議長 梶井議員。
153 ◯4番 梶井憲子議員 今、アンケート、集計の途中かと思うんですけども、回収された数やどのような声が多いなど、ざっくりでいいので分かればお聞かせいただきたいですが、いかがでしょうか。
154
◯吉村善明議長 米田部長。
155 ◯米田尚起建設部長 現在作業中ではありますが、速報値といたしまして、約7,300枚を配布して、約4,000枚近くの回答を得ております。回答率としては約53%であります。アンケートの中身の主な自由意見では、通勤通学時間帯は残してほしい、減便してでもいいから残してほしいや、廃止するなら代替手段を考えてほしいなどの意見が多いという状況と聞いております。
156
◯吉村善明議長 梶井議員。
157 ◯4番 梶井憲子議員 せっかく取ったアンケートですので、皆さんの声をしっかりと奈良交通の方にもお伝えいただいて、市民の意見を反映させた結果につながるように取り組んでいただきたいと思います。今後の協議のスケジュールなんですけども、今後はどのようなスケジュールでこの再編の話は進んでいくんでしょうか。
158
◯吉村善明議長 米田部長。
159 ◯米田尚起建設部長 今月の15日に第3回の生駒市地域公共交通活性化協議会の開催を予定しております。その中でアンケートの調査結果の報告や今後の対応方針案等について協議をする予定となっております。
160
◯吉村善明議長 梶井議員。
161 ◯4番 梶井憲子議員 全般的な減便と、特にそのニュータウン線については、減便のほか、朝と夕方、東生駒止めの案が、生駒駅まで行かずに東生駒で止めるというような案も出ているようなんですけども、住民の民意を踏まえた協議を是非とも行っていただきたいと思っています。12月15日の協議会を最終結論、そこで最終結論を出すのではなく、令和5年度からの国の新しい制度、今、策定中ということなんですけども、その制度の活用も視野に入れながら、継続した審議として取り扱うべきだと考えるんですけども、いかがでしょうか。
162
◯吉村善明議長 米田部長。
163 ◯米田尚起建設部長 現在の奈良交通の提案におきましては、令和5年4月から実施予定の路線もあると聞いておりますので、15日の協議会では、対応方針案等について一定の協議を行う必要があると認識しております。しかしながら、奈良交通には国の支援制度等もあることから、再編案等の実施時期は慎重に判断してほしいと要望していくとともに、引き続き協議会において審議していきたいと考えております。
164
◯吉村善明議長 梶井議員。
165 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり現状維持というのを望む声が多数だと思います。今の路線を変更することなく運行してほしいという市民の思いにできるだけ寄り添っていただきたいと思います。バス路線に係る地域の住民へ通達した当初、こういう再編案が出ています。それを市民に知らせた当初なんですが、いきなり路線廃止案の提示に住民の方々は、特にご高齢の方は情報がもう錯綜して大混乱になっていました。案が示されたということについて、イコール再編される、もう廃止が決まると思い込んだ方が非常に多かったように思います。当初は生駒市と奈良交通が一緒になって、このバスを廃止しようとしているかのような印象を持たれた住民が多かったように思います。いまだに、もうなくなるんやねって誤解している市民もたくさんおられます。自治会や市民への説明やお知らせの仕方なんですけども、もう少し丁寧に順序立ててするべきだったのではないかと思うんですが、このような混乱の事態になったことについてはどのようにお考えでしょうか。
166
◯吉村善明議長 米田部長。
167 ◯米田尚起建設部長 奈良交通からの市内バスネットワーク維持に向けた協議の申入れは市民の生活に大きな影響を及ぼすことから、何とか現状維持できないか、奈良交通と協議を行いましたが、このままの形で市内の路線バスを維持していくことは難しいとの回答であったことから、生駒市地域公共交通活性化協議会において、市民の利便性やまちづくりの影響をできるだけ小さくできるよう、奈良交通の再編案等に対する対応案等を検討していくこととしました。そして奈良交通からの沿線自治会役員等への再編案等の説明とともに、この方針についても説明して、アンケート調査実施時においても、文書を配布しましたが、市民にうまく伝わらず、情報が錯綜してしまったと考えております。
168
◯吉村善明議長 小紫市長。
169 ◯小紫雅史市長 情報の発信の仕方が非常に難しかったというのがあります。部長が申し上げたように、それはもうその現状維持でいってくれということを申し入れてたんだけれども、やはり非常に厳しい状況だということで、公共交通活性化協議会に議案としてきちんと提案したいというところを我々、もちろん止めるわけにもいきませんので、それは正式に9月に載せていただいたと。6月には議題にはなっていたようですが、9月に正式に具体的な提案を出していただいたということでございます。その後、先ほども少しありましたけれども、アンケートの取り方もすごく難しくて、これというのはまずは奈良交通さんの話でありますけれども、我々実際にこのままじゃあまりにも厳しいし、無理だということはお伝えもしていますし、時期ももうちょっと見直してくれないのと、今状況が変わっているよねと、コロナも国の動きも変わっているよねという話もしているんですが、それでも提案はするということでしたので、提案は9月にしたということでございますが、当然先ほど申し上げているように、決してアリバイづくりでも何でもありませんし、市としてはこのままでは無理だという意向をちゃんと伝えた上で、ただ市民の皆様のやはりお声をきちんと取った上で、それを奈良交通にお伝えをして、中身をもう一度再考していただくとか、時期を考え直していただくというためにはやはり我々だけではなくて、利用されている方を中心に市民のお声をということで。自治会の方も自治連合会長さんが、この公共交通活性化協議会の委員でもありますので、自治会に広くこれは周知しなきゃいけない問題だということで、そちらの方でのルートでも情報を出すということで強いご意向もありましたし、そういうような形で出したと。ご指摘あったように、当然そうなると、これは何か最終的な
パブリックコメントみたいなもので、ほぼ方向性、決まっているというようなことなのかとか、先ほどのように、我々としては心外ですけれども、アリバイづくりのために市が何かやっているのかというようなご意見があるだろう、ある可能性があるというのは我々も思ったんですが、やはり市民のご意見をきちんと聞いて、それを奈良交通にぶつけていくというプロセスは要るということで、アンケートを取らせていただいています。アンケートの柱上げのところにも、少し丁寧にそういう趣旨はお書きしているつもりではあるんですが、さっきの駐車場の話と一緒かもしれませんが、文字が、文字数があるので、なかなかそこをしっかりと読んでいただけない方には、これはもう何かこういうことでいいですよねというアンケートに勘違いをされてしまったということが結構あるというようなことは、そこは我々も反省をしなきゃいけないというふうに思います。いずれにせよ、大変難しい話で、もう学校の再編とか、いろんな話の中でも、こういう感じで検討していきますみたいなことをしたら、その提案と言うか、検討をこれからしますというのがもうこういう方向でいいですよねというふうに変換されたり、一部あえてそういうふうに勘違いされた方が、また他の人に口コミでお話しするとか、そういうところは非常に情報発信の難しさも感じておりますが、それでもなお今回は市民の皆さんのご意見をきちんといただかなきゃいけないということで、これは市の名前でやっていますけれども、奈良交通と連名でやるとかいろんなやり方があったのかもしれませんが、そういう決まっているんじゃないですよと、皆さんの声をいただいて、これからの議論に供するんですという前提の注意書きを少し添えてアンケートはさせていただいたつもりです。ただ、しっかりその辺りが伝わってないという現状が、これは議員おっしゃるように、ありますので、しっかりと我々もタイミングをうまく捉えまして、私もいろんなところでお話をしたり、ネットで発信したりはしていますけれども、引き続きしっかりその辺りの発信をしていきたいというふうに思います。ありがとうございます。
170
◯吉村善明議長 梶井議員。
171 ◯4番 梶井憲子議員 先月、行った市民懇談会でも、関係する地域の自治会長さんが複数名、来られまして、住民の不安が大きくなって、やっぱりそれが怒りに変わって、その矛先が自治会長さんに行ってしまうと。自治会長に苦情の電話がたくさん入って困っているというようなお話もお聞きしました。やっぱり手続き上、知らせればいいというだけじゃなくて、知らされる側の立場に立って、本当に今、市長もおっしゃっていただいたんですけども、今後はもっと理解しやすく丁寧な対応をしていただきたいと思っています。やっぱり文字、多かったと思うんです。最後まで文字が多過ぎると、最初の見出しで、もう頭がいっぱいで最後まできちんと読めないということも大いにあるかと思いますので、今回のような場合は、事業者の考えと市の考えは別ですよって、市の基本方針をきっちりと示していただけたらよかったのではないかなというふうに思います。今後、市民が不安に陥るような発信の仕方というのは改善していただきたいと思っております。よろしくお願いします。
続いて、二つ目の質問で、これから進む人口減少に対して、公共交通をどのように維持していくのか、市の考えはという質問について進めていきたいと思います。
この度、バスの事業者の経営難から、この再編案というのが出されたわけなんですけども、今後のバス路線の維持の見通しというのはどのようになっていますか。
172
◯吉村善明議長 米田部長。
173 ◯米田尚起建設部長 今回の奈良交通からの路線バスネットワーク維持に向けた協議の申入れによって示された路線の廃止、再編案は本市に限ったものだけではなくて、全国各地で起こっている社会問題であり、一朝一夕で解決できるものではないと考えております。今でも危機的な状況にある市内の公共交通事業者に対して、令和3年には事業継続支援金、令和4年には電力高騰対策支援金などの財政的な支援を行っていますし、これからも奈良交通には市からも財政支援を行うことで提案内容の見直しや時期の延長、また減便になるとしても、一定の維持をしていくことなどを求めていきたいと思っております。現在、市内の公共交通の様々な課題を検討する生駒市地域公共交通活性化協議会において、アンケート調査の実施等利用者の声を丁寧に聞き取りながら、市民の利便性やまちづくりへの影響をできるだけ小さくできるよう、奈良交通の提案に対する対応案を検討しており、引き続き奈良交通に対して提案内容の再検討を要望していきたいと思っております。
174
◯吉村善明議長 梶井議員。
175 ◯4番 梶井憲子議員 是非引き続きお願いしたいんですが、市としてこれまでに住民にバスの利用を促すような取組というのは何かされたことがあるんでしょうか。
176
◯吉村善明議長 米田部長。
177 ◯米田尚起建設部長 コロナ禍の昨年になるんですけども、9月の広報いこまちにおいて、公共交通の役割や必要性について考えてもらい、地域で公共交通を育ててほしいとのメッセージを込めた特集、また10月には公共交通の大切さを理解して、積極的な利用をお願いするアピール文をホームページに掲載しております。また、令和2年度には、いこまちTVにより「徒歩で登れ!暗峠」の中でコミバスの利用促進をユーチューブで発信しております。今後は、例えば公共交通事業者、市民、市の協働によるイベント等などを通して、ふだん公共交通を利用していない市民等に気軽に楽しく公共交通を利用してもらうようなきっかけづくりを行うなど様々な検討をしていきたいと考えております。
178
◯吉村善明議長 梶井議員。
179 ◯4番 梶井憲子議員 是非ともそのような取組も引き続きお願いしたいと思います。生駒市内の各路線の赤字の度合いなんですけども、今の状態を現状維持しようと思ったら、具体的にあと何人ぐらいバスの利用者があれば、採算が合うのかとかそういう具体的な数字というのは示していただくことはできますでしょうか。
180
◯吉村善明議長 米田部長。
181 ◯米田尚起建設部長 奈良交通の3年度の実績では、市内路線バスの損益は約9,000万円程度の赤字だと聞いております。具体的に何人乗れば採算が合うかは奈良交通からの聞き取りをしたところ、今回再編案等の対象路線である富雄庄田線であれば、1便当たり約27人の利用人数で収支均衡となると。現行は約それに対して15人しか乗っていないと。ひかりが丘住宅線及び生駒ニュータウン線であれば1便当たり約26人の利用者数で収支均衡となるが、現行は約18人と聞いております。
182
◯吉村善明議長 梶井議員。
183 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり現状維持というのはかなりハードルが高い数字かなと思うんですけども、ここを何とか、収支均衡と言われると、なかなか無理も言えないところもあるかと思うんですが、減便すれば、あと何人乗れば、このままずっと存続できるよという数字が今後の協議の中でもし分かればお示しいただければ、地域で何らかの取組をして、その数字をクリアできるような努力もできるのかなと思いますので、今後の協議の中でまたそういった数字も、具体な数字が分かればお示しいただければと思います。
あと、あすか野センターのバス停でたくさんの小学生がバスの利用をするのに並んでいるのを見かけるんですけども、通学にバスを利用している小学生がいらっしゃいますが、再編での減便というのをちょっと心配しているんです。現状どれくらいの児童が通学にバスを利用しているのか、分かればお願いします。
184
◯吉村善明議長 奥田教育こども部長。
185 ◯奥田吉伸教育こども部長 まず、西白庭台からあすか野センターにということで、児童が乗っているということでございます。あすか野センターに、子どもさんたちがお待ちいただいているというふうなお話になっておりますね。まず、西白庭台につきましては、指定校変更で本来の学校が生駒台小学校でありますが、調整区域となっておりますので、西白庭台からあすか野小学校に通っていただいているというものが前提となっております。そのお子様につきましては166人、これ5月1日現在の数字ではございますが、166人の方があすか野小学校に行っていただいているということでございます。その中でバスをご利用いただいていると、定期を買っていただいている方が今現在115人、定期を買っていないが、雨のときに乗ったりというお子さんですね、そういった方が20人いらっしゃると。合わせて135人の利用があるということでございます。
186
◯吉村善明議長 梶井議員。
187 ◯4番 梶井憲子議員 非常にたくさんの子どもたちがバスに乗って毎日通学しているんですけども、その通学バスの便数というのは、朝と下校の時間、どれくらい走っているのか、把握できていれば、お願いします。
188
◯吉村善明議長 奥田部長。
189 ◯奥田吉伸教育こども部長 行きしなと帰りしなという言い方で申し訳ないですけども、登校時のバス、西白庭台2丁目の方から乗っていただくような便が7時12分のバス、こちらが出ております。ただ、乗員数、多いということで増便をかけていただいております。いわゆる同じ時間に2台が走るという状況ですね。こういったもので対応していただいています。帰りにつきましては、帰りの下校時間にも関わってまいりますけれども、15時1分と16時1分のバスになっております。そのときも15時、16時、どちらかいずれか多い方、子どもさんの下校時間が多い方に1便増便をしていただいているという状況でございます。
190
◯吉村善明議長 梶井議員。
191 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり減便によって通学に影響が出ないように配慮した調整をいただきたいんですけども、そういったことは奈良交通との交渉の中に含まれているんでしょうか。
192
◯吉村善明議長 米田部長。
193 ◯米田尚起建設部長 減便により通学に影響しないような協議なんですけど、今現在はまだそこまでは達しておりません。
194
◯吉村善明議長 梶井議員。
195 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり今後の協議の中でそういったことも考慮しながら、話合い、進めていただければと思います。あと、バス1本乗り遅れたら、児童が長い道のり1人で歩いて登校しないといけないとか、そういうことがあっては本当にならないと思っております。くれぐれもよろしくお願いいたします。
196
◯吉村善明議長 小紫市長。
197 ◯小紫雅史市長 今、部長、そう申し上げましたけれども、高山の富雄庄田線も同じような問題がありますので、当然その一個一個すごく具体的に議論が進んでいるかというのはありますけど、当然そういう通勤の足としてというのもありますけど、通学の足という、特に小さなお子さんの通学の足というのは、これはある意味、数はそんなに、富雄庄田線はそんな数はないんですけど、やはりその数は少なくてももう不可欠な足だということになりますので、その辺りにつきましてはしっかりと奈良交通の方にお伝えをして、私もそういう視点でメッセージを出していると思いますので、当然そういうことというのは議論していく検討の要素の一つ、大切な要素の一つでございますし、これから一般的な議論は当然していますけども、特にその通学という視点に更に焦点を当てての具体的な議論をこれからしっかりとやっていくというのは当然のことだと思います。
198
◯吉村善明議長 梶井議員。
199 ◯4番 梶井憲子議員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。今後その人口の減少によって路線バスというのは、いずれまた維持困難になるのではないかというのが心配なんですけども、その人口減少に対する何か対策というのは、バス路線の対策、何か考えておられますでしょうか。
200
◯吉村善明議長 米田部長。
201 ◯米田尚起建設部長 少子高齢化の進展や生産年齢人口が減少する中で、既存の公共交通サービスを持続的に維持するためには、行政や交通事業者だけではなく、市民や地元企業等、生駒市に関係する全ての方々が三位一体で取り組むことが必要になってくると考えております。そのために市民等に公共交通に関する分かりやすい情報提供や、公共交通を利用することのメリット等を発信することで、生駒市の公共交通サービスを自分たちで支える、守る、利用するという意識を醸成し、利用を喚起するための施策検討や体制構築を図ることが必要と考えております。
202
◯吉村善明議長 梶井議員。
203 ◯4番 梶井憲子議員 最初に答弁もあったんですけども、令和5年度に全国のローカルバスを始めとする支援をする国の新しい制度が検討されているとのことで、大いにそちらに期待をしたいんですけども、市としても事業者への助成だけでなく、住民が乗りたくなるような、バスに乗って出かけたいなとか、バスに乗りたいと思うような取組を進めてほしいと思っています。それは要望しております。地域ごとに状況は違うので一律にというわけにもいかないかもしれないんですけども、自治会や地域ごとに回数券を発行するなどの取組というのは可能なんでしょうか。独自に取り組もうとする自治会に対して、市が相談に乗ったり、何かしらの支援をしたりすることというのを検討していただきたいんですが、その辺りはいかがでしょうか。
204
◯吉村善明議長 米田部長。
205 ◯米田尚起建設部長 現在奈良交通からは回数券の発行はしていないとは聞いておりますけども、利用促進に向けて奈良交通に相談や要望をしていくことは可能だと思います。それと市も利用促進に向けて地域とともに取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
206
◯吉村善明議長 梶井議員。
207 ◯4番 梶井憲子議員 市に頼ってばかりではなく、やっぱり地域の住民も何らかの取組をしていかないといけないのではないかと私は考えています。1人でも多くの人が乗ろうかなという気になるように取り組んでいきたいと思いますので、市もご協力をお願いします。
あと、奈良県の方から奈良交通に対して多額の補助金が出されているというようなことなんですけども、奈良県が奈良交通に出している補助金のうち、そのうち生駒市には幾らか充てられているんでしょうか。
208
◯吉村善明議長 米田部長。
209 ◯米田尚起建設部長 現在生駒市内を運行している奈良交通の路線バスにおいては、県の補助金というのは採択要件に合致しないことから、補助金は一切出ておりません。
210
◯吉村善明議長 梶井議員。
211 ◯4番 梶井憲子議員 大変残念と言うか、市が頑張るしかないのかなというところで、ちょっと残念に思います。県に対しては、今後は日本維新の会奈良県議団を通じて要望の方を続けてまいりたいと思っています。
生駒市は、交通弱者や市民の足をなくして見捨てるというようなことは絶対ないと信じております。しかし、財源には限りがありますので、地域住民がまずバスに乗るという協力が必要かと思います。バスに乗るきっかけづくりの仕掛けが必要と思いますので、そこは担当の部署だけではなくて、まちづくりに関わる様々な部署を巻き込んで施策の方を打ち出していただきたいなと、これは要望でございます。また、住民の人数が少なくなって、やっぱり存続が難しくなっていく路線というのはあろうかと思うんですが、冒頭の答弁にありましたように、市民の活動の機会の保障ということで、活動機会の保障ということで公共交通サービスの提供による市民の活動機会の保障、まちづくりと連携した公共交通サービスの提供、そして市民、地元企業、行政等の協働による公共交通サービスの充実と定めている三つの基本方針に従って、今後も市民の生活の足がなくなるなんていうことはないということをお約束いただきたいんですけども、市長、いかがでしょうか。
212
◯吉村善明議長 小紫市長。
213 ◯小紫雅史市長 今、梶井議員おっしゃったように、先ほどの三つの活動、市民の活動機会の保障でありましたり、まちづくりと連携した公共交通サービスの提供、あとは正に三位一体、市民、地元企業、行政、そしてバス会社そのものもそうですけども、連携をしたサービスの充実、これにつきましては、正に基本方針としてしっかりとやっていきたいと。その結果として、市民が通学、通勤で使う、こういうバスといった移動手段がなくなるということがないようにしっかりと取り組んでいくということはここで約束をさせていただきたいと思います。あすか野の地域におかれましては、この話が出たときに非常にいろんな不安もおありだったと思いますけれども、私は非常に感動したのは、やはりその地元のバス停のところに、こういう話あるけど、公共交通、しっかり僕らも乗ろうよみたいな、ちょっと私、詳細な文言、分からないけど、そういう趣旨のことを掲示していただいて、やっていただいたということは我々大変心強かったというふうに思います。市も今回予算の中に燃料高騰分を補填するための公共交通事業者に対するそういう予算をかなり大きな額を入れております。これによってこういう話も含めて、交通事業者、奈良交通も含めて前向きに今出している提案ではなくて、もう少し中身をしっかりと見直そうということであったり、時期をもう少ししっかり考えてからというような議論に今、前向きに乗っていただいているということだけはお伝えをしたいと思いますけれども、生駒市だけが汗をかいたりお金を出したりしても、一時しのぎにはなっても、やはり持続可能なこういう公共交通という話にはつながらないと私は思っていますので、市も本気で汗をかくと同時に、事業者にもしっかりと企業経営の努力をやっていただいたり、様々な乗客が増えるためのサービスの改善、こういうものもやっていただきたいということ。そして何より先ほど申し上げたように、地域の住民の方がどういうふうにしたらバスに乗るのか、例えば自治会で回数券みたいな具体的なお話もいただきましたけれども、何か出かけたくなるような機会とかイベントづくりみたいなところのご要望もありましたけど、それも市でも考えますが、逆に地元の皆様にも、こんなんやったら、バス乗るかもしらんなというようなお話もいただいて、いい形でこの大変大きな課題と言うか、ピンチと言えばピンチの状況でありますけれども、今後の持続可能な公共交通の発展に向けて事業者と行政と、そして地元の市民、地元企業の皆さんが三位一体で取り組んでいくということで、市も全力で対応していくことをお約束させていただきたいと思います。ありがとうございました。
214
◯吉村善明議長 梶井議員。
215 ◯4番 梶井憲子議員 最後になるんですけども、今日もたくさんの方々が傍聴に来られております。やっぱり市民が安心して暮らせるように、この公共交通についても、今後しっかりと協議を進めて取り組んでいただきますようにお願いしたいと思います。皆さんの思いがしっかりと届いた結論が出るように期待しております。
これで一般質問を終わります。
216
◯吉村善明議長 次に、12番山田耕三議員。
(12番 山田耕三議員 登壇)
217 ◯12番 山田耕三議員 議長のお許しを得まして、一般質問を行います。
生駒市立小中学校児童・生徒の問題行動、不登校等についてであります。
本年10月27日、文部科学省は生徒指導上の課題に関する令和3年度分の実態調査の結果を公表いたしました。調査結果は小中学校での暴力行為、いじめ、不登校では件数、人数ともに令和2年度を上回り、不登校の小中学生の人数は過去最多となりました。さらに、小中学生の不登校者数は9年連続で増加しております。また、小学校児童の暴力行為の発生率は中学校を上回っています。コロナ禍で学校や家庭での生活や環境が大きく変化した結果、子どもたちの心や行動等にも大きな影響を与えていることがうかがえます。11月16日、生駒市教育委員会より、令和3年度児童・生徒の問題行動、不登校等生徒指導上の家庭に関する調査結果の概要の報告がありました。調査結果を見ますと、本市全小学校児童の暴力件数はコロナ前の令和元年度4件であったものが、令和3年度は6倍の24件に増加しております。不登校件数では、小学生は令和元年度56件に比べ、令和3年度は2倍の104件となっており、このような急激な増加は保護者にとっても不安な部分があります。そこで、本市の現状や取組等について質問をいたします。
1、令和4年度の問題行動、不登校等は現在どの程度把握されていますか。
2、令和2年より急増する問題行動、不登校等、生徒指導上の課題に関する取組はどのように行われておりますか。
3、生駒市教育相談室など、相談機関への相談件数等の現状を教えてください。
4、問題行動、不登校等に係る保護者への支援はどのように行われておりますでしょうか。
登壇しての質問は以上で、2回目からは自席にて行います。
218
◯吉村善明議長 原井教育長。
(原井葉子教育長 登壇)
219 ◯原井葉子教育長 それでは、山田議員のご質問、生駒市立小中学校児童・生徒の問題行動、不登校等についてにつきまして、お答えいたします。
まず、1点目の令和4年度の問題行動、不登校等はどの程度把握しているのかとのご質問ですが、問題行動及び不登校等については、市内小中学校から2カ月に一度、月例報告を受け、この報告を3月末に集約し、国へ報告しております。とりわけ問題行動につきましては、事象発生時には学校から報告を受け、その報告を基に詳細について聞き取りを行い、学校と連携を取りながら対応しているところでございます。
次に、2点目の令和2年度より急増する問題行動、不登校等生徒指導上の課題に関する取組はどのように行われているかとのご質問ですが、令和3年度はスクールカウンセラーの配置を中学校で月2回から月3.5回、小学校では月1回から月1.5回に増やし、相談体制の強化を図っております。また、こちらの対策といたしまして、令和3年度4月には養護教諭対象に講師先生によるSOSの出し方教育に関する研修を実施し、その後、市内小中学校19校にて講師を招き、同様の研修を先生方向けにしたところです。令和4年度は、児童・生徒向けに各学校でSOSの出し方についての研修をスクールカウンセラー等と相談しながら取り組んでいるところです。
さらに、全ての子どもたちの居場所づくりを行うために、教育支援施設にあるいきいきほっとルームに加え、生駒南第2小学校内にのびのびほっとルームを令和4年6月に開設し、その中でオンラインによる相談室、どこでもほっとルームも開設しております。このほか、放課後の子どもたちの居場所づくりのため、放課後子ども教室を地域の方にお力添えをいただき、進めているところでございます。
次に、3点目の生駒市教育相談室など、相談機関への相談件数等の状況についてのご質問でございますが、令和3年度の相談機関への相談件数は2,323件で、令和4年度も令和3年度と同様のペースで相談を受けているところです。
次に、4点目の問題行動、不登校等に係る保護者への支援についてのご質問ですが、小中学校では、まずは学級の担任の先生始め、学年の先生や養護教諭、さらに学校長や教頭が相談を受けて助言や対応を行っています。その後、学校からの報告や依頼等状況に応じて、市教育委員会の指導主事がコーディネートをしまして関係機関につなぎます。例えば、
専門的知見が必要であれば、スクールカウンセラーとの面談を進め、児童・生徒の発達的課題に悩んでおられるときには、通級指導教室の指導員や教育支援施設内に在籍している特別支援教育に関する発達相談員につないで連携を取っております。また、相談を受けた者が家庭環境の中に課題があると判断したり、保護者自身から他の支援機関についての相談を受けたりしたときには、市のサポートセンターやスクールソーシャルワーカーにつないで相談できるように対応しております。そして、保護者とサポートセンターやスクールソーシャルワーカーとの面談や学校も交えた会議や話合いの場を設けるなど、保護者の思いに寄り添いながら支援機関の紹介や課題解決に向けての手だてを一緒に考えているところでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
220
◯吉村善明議長 暫時休憩いたします。
午前11時55分 休憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午後1時0分 再開
221
◯吉村善明議長 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。
山田議員。
222 ◯12番 山田耕三議員 それでは、随時質問させていただきます。
政務活動費で購入しております、日本教育新聞の11月7日には次のように書いております。小中の不登校、過去最多、コロナ禍の影響かとなっております。また、文部科学省が出した資料、多分教育長も読まれていると思いますけども、その報告書の中にも、令和3年度は
新型コロナウイルス感染症の影響が続きとあります。生駒では同様の見解かどうか、まず先にそちらの方を教えていただけますでしょうか。
223
◯吉村善明議長 原井教育長。
224 ◯原井葉子教育長 生駒市の調査によりますと、小学校、中学校とともに、不登校のきっかけとなった主な要因で最も多かったのが、無気力、不安という本人に係る状況によるものでした。学校に行けない理由が、何が原因かはっきり分からないという傾向が現れたものであると受け取っております。やはりその背景には、コロナ禍で生活や環境が大きく変化したことによる生活の乱れや人との関わりの希薄化、また学校生活が様々な制限で楽しくない、登校意欲がわかないというそういうことが子どもたちに影響したものではないかと考えております。
225
◯吉村善明議長 山田議員。
226 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。令和2年度、3年度と、本当に子どもたちにとっては相当ストレスがたまっておるというのが、ここに無気力とか不安とかいうところで出てきていると思います。
次に、生駒市がこちらの方に出されました、この令和3年度の調査結果の概要の中で、特にちょっと僕が気になったのは、暴力行為。全国的にも暴力行為は中学生よりも比率では小学生の方が増えておるということになっておりますけども、その点、見解、いかがでしょうか。
227
◯吉村善明議長 原井教育長。
228 ◯原井葉子教育長 令和2年度から3年度の発生件数の推移を見ますと、小学校が本市で9件から24、奈良県が186から364とともに増加しております。県、市とともに小学校の暴力行為が中学校を大きく上回っているというところが特徴であると感じております。これはやはり学級崩壊や指導が入りにくい児童の増加など、昨今の小学校が抱えている問題が数値として現れている結果であると考えております。ただ、一方で、1,000人当たりの比較で見ると、生駒市は2.7、全国の6.0、奈良県の4.2と比較しますと低い状況が続いております。これは本市の教育が学校、家庭、地域の高い教育力に支えられて子どもたちが育まれている結果であると捉えております。
229
◯吉村善明議長 山田議員。
230 ◯12番 山田耕三議員 今の答弁で私もこれを見て令和元年度は1,000人当たり1件しかなかったのが、本当に2.7件に増えていると。件数で言えば、4件が24件になっているというところを全国的には低いというふうに回答されたと思うんですけど、引き続き各学校においてしっかりと調査をしていただいて、何が原因でこれだけ急激に増えたのかというところを引き続き調査していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
231
◯吉村善明議長 原井教育長。
232 ◯原井葉子教育長 暴力行為の事案につきましては、その都度、先ほどの登壇の回答にもお話ししましたが、その都度学校の方から報告を受け、市教委としましても、ともに相談、また対応ということでしておりますので、その辺りはしっかりと受け止めながら、どうすればそのような子どもたちの心の荒れと言いますか、そういう起こすきっかけになることの原因も含めて、市教委としてしっかりと捉えて考えていきたいと思っております。
233
◯吉村善明議長 山田議員。
234 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。続いて、いじめについてなんですけど、国の方の調査結果では、令和3年度は
新型コロナウイルスの影響が続きとありまして、学校の中の活動が部活動とか、学校行事とか、様々な活動が徐々に再開されたことにより、接触機会が増加するとともに、いじめ防止対策推進法におけるいじめの積極的な認知に対する理解が広がったことでいじめの認知件数が増加したという書き方、されておると思うんですね。私が実際肌で感じるのには、確かにいじめの件数は増えているんであろうというふうには思っておるんですけども、本市の場合は、特にこの1,000人当たりで見ると、相当数、令和元年度もそうですし、その前の28年、29年もそうなんですけど、全国的にちょっと比べますと、特に元年度からは若干多くなっていると思うんです。これ、多分、統計の取り方を変えはったか何かと思うんですけど、その点はいかがなんでしょうか。
235 ◯吉村善明議長 原井教育長。
236 ◯原井葉子教育長 本市では、とにかく軽微な状況も見逃さないという姿勢で各学校には調査に当たっていただいております。例えば、低学年の中での些細なけんかであったり、悪口であったりというところも見逃さずにそれをいじめとして認識することで、中学年、高学年のいじめの早期解決、早期発見につないでいくという姿勢で取り組んでおりますので、その結果がこのような数になっていると認識しております。
237 ◯吉村善明議長 山田議員。
238 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。ただ、特にこの令和3年度においては、令和2年、3年と続いて、やっぱり実際に数的にも増えております。令和2年度、特に721件という小学校、特に小学校は相当数増えていますので、引き続き子どもたちの様子をしっかりと、教委だけじゃなくて学校と共に見ていってもらいたいなと思っております。1回目の答弁で、令和3年度から、先ほどスクールカウンセラーを小中学校に増員したというふうにおっしゃっていたと思うんですね。ただ、1回目の答弁の中で令和4年度の問題行動等にも報告があったと思うんですけども、令和3年、4年度ともに多分業務、相当増えているんじゃないかなというふうに、そういう感じがするんですね。ある保護者からも、学校によってですけども、僕も一部の学校しか聞いてないので分からないんですけど、ある小学校ですけど、来月でないと受けることができないという保護者の訴えもあるんですね。その点、滞りなく相談に応じられているかどうか、答弁いただけますか。
239 ◯吉村善明議長 原井教育長。
240 ◯原井葉子教育長 令和3年度にスクールカウンセリングのカウンセラーの回数を増やした分、相談件数も増加しており、今年度も現時点で昨年度同様のペースの相談件数となっております。それだけ相談ニーズが高いという現状でございます。相談ができる時間、枠が決まっておりますので、できる限りニーズに応えられるように、学校間で、また相談施設の方で調整をしていただいているところですが、議員がおっしゃられていましたように、なかなか予約が取りにくいという声も届いております。
241 ◯吉村善明議長 山田議員。
242 ◯12番 山田耕三議員 ありがとうございます。特にスクールカウンセラーは一対一でお話を聞かれると、しかも案件によってはやっぱり1時間以上は必ずかかってくるであろうと。そのまま保護者のカウンセリング、入りたいとかすると。特に30分で切れてそのまま次の方に行くということは多分されてないと思っております。ただ、このスクールカウンセラー、この人数でいけるかどうかって、これちょっと不安があります。先ほど、1回目の答弁の中に、そのSOSの出し方を子どもたちに研修を行った、しかも小学校、中学校全部に行ったというふうに答弁、あったと思うんですけども、具体的にはどのような形で子どもたちが出して、それを誰がキャッチするのかというところをちょっと教えていただけますでしょうか。
243 ◯吉村善明議長 原井教育長。
244 ◯原井葉子教育長 今年度、今実施をしている最中なのでございますが、多くの学校でその講師の先生はその学校に入っていただいているスクールカウンセラーの先生にお願いをしております。ある学校の内容を聞きますと、心をリラックスさせるためのストレッチなども取り入れながら、とにかく誰でも悩むということは当たり前なんだと、その悩みが自分にあるときにはどんどん周りの人に相談をすること、誰かそうする中できっと助けてくれる人がいるからという、本当に相談することが当たり前なんだというような話をしていただいているということです。その後、早速子どもがそのスクールカウンセラーに相談をお願いに行ったという事例も聞いております。なので、スクールカウンセラーという存在を子どもたちにも知ってもらう機会になっているのではないかと考えています。
245 ◯吉村善明議長 山田議員。
246 ◯12番 山田耕三議員 子どもたちにとっては初めてのそういった研修で、これも多分継続的に行うべきかなというふうに私は思います。なぜならば、今年受けたからといって、それをずっと子どもたちの場合、特に低学年とか、自分にはそういった声の出し方って必要ないねと思っていた場合、やっぱり中学生であったとしても忘れてしまうんであろうというふうに思っておりますので、是非できましたら継続的に受けてもらいたいと思っております。そして、先ほどこれも1回目の答弁で教育長が強調されたと思うんですけどね、居場所づくりを何度もちょっと言葉で言われたと思うんですね。なぜ教育長は今回の私が質問する不登校とか、いじめとか、学校内での暴力行為等に関して居場所づくりが必要であると思われてるんでしょうか。
247 ◯吉村善明議長 原井教育長。
248 ◯原井葉子教育長 やはり子どもたちが安心して安全に、そして自分らしく過ごせる場所というのが私は必要だと思っています。それがもちろん学校や家庭というところであることもあるのですが、必ずしもそれは学校の教室だけにとどまらず、そのために学校に行きにくい子にとって、いきいきほっとルームやのびのびほっとルームという場所があったり、また悩みを抱えている子どもたちにとって、そういう相談できる場所であったりということも含めて子どもたちが、自分が安心して過ごせる居場所づくりをつくっていきたいなというふうに考えております。
249 ◯吉村善明議長 山田議員。
250 ◯12番 山田耕三議員 今のお話、私も賛成ですけども、ただその子どもたちの悩みをしっかりと受け止められるような体制が例えば整っているのかどうか。先ほどおっしゃったようなのびのびほっとルームとかであるならば、低学年の子どもたちに対しても、前回補正予算で増額しましたから人を配置できていますよね。だから、そこで聞き取りができるであろうというふうには思うんですよね。ただ、例えば学童保育とか、若しくは民間の機関とかであるならば、子どもたち同士がその場で何らかの解決ができるような話、例えば低学年のお友達が高学年のお友達と遊びました。そこで、いや実はこうこうこんなことがというとこにあったときに、いや、どうしたのと聞いてくれるような、そういったところももう是非何らかの研修で行っていただきたいなというふうに思っております。
そして、のびのびほっとルームの方なんですけどね、9月に多分補正予算で人員の確保はできたんですか。
251 ◯吉村善明議長 原井教育長。
252 ◯原井葉子教育長 ほっとルームに相談、入室している児童は、当初20名足らずだったのが、現在40名ほどになりました。今議員がおっしゃってくださったように、9月補正で承認いただきまして10月1日より1名増員し、また部屋の方も教室をもう1部屋増やしているところでございます。
253 ◯吉村善明議長 山田議員。
254 ◯12番 山田耕三議員 そのときに答弁されてた中で、相談業務を請け負っていると、子どもだけを見るんじゃなくて、個別の相談業務、若しくは子どもにとっても個別に、別室で相談なり、カウンセリングのような形を取ったりというふうにおっしゃったと思うんですけどね、これだけ人数増えて可能なんですか。
255 ◯吉村善明議長 原井教育長。
256 ◯原井葉子教育長 今カウンセリング、スクールカウンセラーであったり、また学生のサポーターであったりということで、決して十分足りているかということでは、状況に応じて、その曜日に応じて内容も考えながらやってもらっているところです。なので、集団で活動する時間であったり、個別に予約を取ってもらって、個別指導、個別相談をするということで時間の割り振りを考えながら、今進めてもらっているところでございます。
257 ◯吉村善明議長 山田議員。
258 ◯12番 山田耕三議員 ただ、今当初の予定より、前回僕40名かどうか、もうちょっと少なかったような記憶なんですけどね、40名に今なっているというふうにおっしゃっているということは、もうこのままいけば、そういった心に何らかの形でわだかまりがあって学校が行けないだけでなくて、学校は行けてるけども、本当にぎりぎりの線でやっているようなお子さんの方も見えてないけど、たくさんいると思うんですよね。でも、こういったのびのびほっとルームというところに通うことによって他のお友達とか、そういった専門の先生方とともに心をもう一度しっかりやっていくという思いを持っていけると思うんですね。でも、これ以上増えていった場合、どうされる予定ですか。もし、子どもたちが、いやいや、もっと、なぜ、言いましたら、やっぱり小学生1学年12校で大体1,000人ほどいるわけですよね。約6,000人の子どもさんがいらっしゃるとなった場合、ほんの一部だと思うんですね、これね。これ、どうされますか。
259 ◯吉村善明議長 原井教育長。
260 ◯原井葉子教育長 このいきいきほっとルームも、のびのびほっとルームも居場所づくりの一つであります。当然それぞれの学校においても、別室登校、学校に行きにくい子どもたちがいつ来ても受け入れてもらえる先生がいて対応できるという部屋をつくってもらったり、またオンラインによる学校とのつながり、ほっとルームとのつながりというようなこともしておりますので、この二つのほっとルームだけではなく、どうすればその子どもたちが、全ての子どもたちが安心して自分の学びたいことを学ぶ、生き方を見つけられる居場所ができるかということを、今後も市教育委員会としましても、引き続き検討しながら、また新しい場所、新しい方法も考えていきたいというふうに思っております。
261 ◯吉村善明議長 山田議員。
262 ◯12番 山田耕三議員 そのときは是非人員の増員もやっぱり視野に入れてもらいたいと。なぜならば、次3点目でお答えくださいました数ですよね。これ二千何人という形でおっしゃってたと思うんですよね。生駒市の教育相談室の方で令和3年度のみでそれぐらいの数が来ているというふうにおっしゃってたと思うんですよね。これ、数え方なんですけども、1人の方が一度相談されたということなんでしょうか、それとも延べの数なんですか、どちらなんですかね。
263 ◯吉村善明議長 原井教育長。
264 ◯原井葉子教育長 この数は延べ人数をカウントしたものでございます。
265 ◯吉村善明議長 山田議員。
266 ◯12番 山田耕三議員 それで、相談員、ちょっと市のホームページに書いてますよね。教育相談員が5名、常駐なんでしょうかね。非常勤で言えば、カウンセラー、スクールソーシャルワーカーが入ってくださって、これ非常勤ですから、週に本当に少ない数、若しくは時間が限られたというのでと思うんですけどね、この人数でしっかりと回せていますか。
267 ◯吉村善明議長 原井教育長。
268 ◯原井葉子教育長 この二千数人というこの数は、学校におけるスクールカウンセラーの相談件数も含んでいる数でございます。
269 ◯吉村善明議長 山田議員。
270 ◯12番 山田耕三議員 学校の方からも保護者を通じて聞こえてくる声は、例えばいじめに遭っていますという事例で学校、なかなか行きにくいんですという相談をした場合、その保護者にとっては初めての相談ですから、2カ月かかるとか、夏休みを超えちゃってしまうということがあると。もっとすぐにできないのかという相談もあるわけですよね。ということは、実際に先ほどのご説明、教育長がおっしゃっていましたように、指導主事の方に行って、しっかりとそういった形で回る余裕があるのかないのかって見ましたらね、やっぱり数的に考えたら、見えない数をもっと含めてしまいますと、相談件数、多分、そして学校の先生自身が抱えている数、特にここの学校で多いとか、平均的にあるとかでないと思うんですよね。やっぱり今子どもたちはどこで自分のしんどい思いを出せたらいいですけど、出せないような状況で心折れちゃうというところしか見えてないと思うんですけども、その心折れる前に何らかの形で手を差し伸べられるような形は取られてますか。
271 ◯吉村善明議長 原井教育長。
272 ◯原井葉子教育長 この相談件数の約4割が不登校に関する相談になっておりまして、不登校の傾向がこれほど増加しているということは、今後更に相談のニーズは高まっていくものだと思われます。また、その暴力行為であったり、それからヤングケアラーなど学校だけでは解決なかなかできない、他の機関と連携することが必要なケースもやはりこのスクールソーシャルワーカーという存在がとても重要になってまいりまして、今後ますますスクールカウンセラー、またスクールソーシャルワーカー等の必要性というのは高まってくると考えております。
273 ◯吉村善明議長 山田議員。
274 ◯12番 山田耕三議員 先ほどスクールカウンセラー、臨床心理士とか公認心理師の方が多分中心になってやってはると思うんですよね。今出てきましたスクールソーシャルワーカー、これは福祉の分野になってくると思うんですよね。人と人としっかりとつなげていきながら行うのがスクールソーシャルワーカー、全く別の仕事やと思うんですよね。でも、これらの方々が本当に資格があるから言うて、多分雇ってはらへんと思います。それ、どこの市町村もそうですけど、ある一定のレベル以上の方ばっかりを雇ってはると思うんですよね。多分、増員をしようという形を取るとしても、なかなか増員は難しいんじゃないかなというふうに思うんですよね。私、今、今回のこの答弁をお聞きしましたら、学校の先生も疲弊していると。それは市の職員から確認したら、教育相談室の方も、いや頑張れますよとか、多分そういう答えしか返ってこないと思うんですよね。でも、現実に保護者のところでは1カ月やら2カ月、手を差し伸べてもらいたいにもかかわらず手を差し伸べてもらえないような状況が続いている可能性があるんじゃないかなというふうに私、思うわけですよ。人の増員はお考えじゃないですか。
275 ◯吉村善明議長 原井教育長。
276 ◯原井葉子教育長 委員がおっしゃるように、本当にこの相談体制というところは今後ますます必要になってくると思われます。なので、市教育委員会としましても、そういう専門的な知見を持つスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー始め、教育相談室の連携を強化するためにも、教育相談体制の充実、人の増員も含めてより一層進めていきたいというふうに考えております。
277 ◯吉村善明議長 山田議員。
278 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。予算があることだと思います。ただし、コロナ禍で大変な思いをされている子どもたち、目に見えない部分があるかもしれないけど、現場の先生方は全部存じてはると思いますよ。しっかりと現場に寄り添って、人材が必要であるならば、それなりの人を雇うと思うならば、やはりそれなりの報酬は出さないといけないというふうに、私そう思うんですね。ですので、しっかりとした人材を確保するためにはこういったところにこそ予算を充てるべきであるというふうに指摘しまして一般質問を終わらせてもらいます。以上です。
279 ◯吉村善明議長 次に、3番中尾節子議員。
(3番 中尾節子議員 登壇)
280 ◯3番 中尾節子議員 議長の許可を得まして一般質問をします。テーマは、子育て支援についてです。
子どもが車内に置き去りになった事案のニュースが続き、胸が痛みます。11月に起きた大阪府での事案では、小倉こども政策担当相は、保育園で登園管理をしていたら救えた命だと思う、ただ保育所などの現状にかなり人繰りが大変で苦労されているという認識だ、ただ少しでも現場の負担が軽減できるよう努力を続けたいと述べています。また、大阪府の吉村知事は二度とこのような痛ましい事案が起きないようにICTやデジタルを使った仕組みを検討していきたいと話しています。生駒市は子育てに関する講座やサポートが充実しており、子育てしやすいまちとして定評がありますが、第1希望の保育園に預けることができず苦労している家庭がある、また場所はあっても保育士が足りないので受入れできない園があるなどの現状もあります。保護者が幼い我が子を安心して預けられるように、そして預かる側も安心して保育を担えるように、更なる保育環境の整備が必要と考えます。本市においては、安心して子どもを育てることができる環境づくりを推進し、及び本市の未来を担う子どもたちの健やかな成長に資するための教育環境を整備する事業の資金に充てるため、生駒市こども未来基金条例を制定し、併せて9月議会で議決した8億円の基金の使い道に期待するところです。
そこで以下の質問をします。
1、本市の幼稚園、保育園における送迎方法についてどのように把握していますか。
2、本市の待機児童の3年間の推移についてお聞かせください。
3、今後、未就学児がおられる世帯に対して、どのような支援をしていこうとお考えですか。
以上、登壇しての質問を終え、2回目からの質問は自席にて行います。
281 ◯吉村善明議長 奥田教育こども部長。
(奥田吉伸教育こども部長 登壇)
282 ◯奥田吉伸教育こども部長 それでは、中尾議員のご質問、子育て支援についてにつきまして、お答えをさせていただきます。
初めに、1点目の本市の幼稚園、保育園における送迎方法についてどのように把握しているかとのご質問ですが、公立幼稚園では入園当初に園のバスを利用しての登園か、徒歩や自転車での登園かを確認いたしております。公立保育園でも、入園当初に自家用車による登園か、徒歩や自転車での登園かを確認し、自家用車のご家庭は駐車証をお渡しいたしております。その後、変更があれば、都度ご家庭からご連絡をいただき対応をいたしております。
なお、公立幼稚園では園のバスを利用している園児は全園児の約25%、公立保育園では自家用車で登園している園児は園児全体の75%となっております。私立園におかれましては、園の規模にもよりますが、同様に把握をされているところでございます。
次に、2点目の本市の待機児童の3年間の推移についてのご質問ですが、実質待機児童数は令和2年10月時点で16人、令和3年10月時点で13人、令和4年10月時点で5人となってございます。
最後に、3点目の今後未就学児がおられる世帯に対してどのような支援をしていくかとのご質問ですが、現在本市では一人一人の子どもが健やかに成長することができる社会の実現を目指して、子どもや家庭を支援する取組といたしまして制定されました、子ども・子育て支援法に基づき、教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保など、この法律に基づく業務の円滑な実施に関する事項を定める計画といたしまして、第2期生駒市子ども・子育て支援事業計画を策定し、事業を遂行いたしているところでございます。来年、令和5年度につきましては、引き続き待機児童解消に向けた取組を行い、またコロナ禍で縮小傾向にありました、みっきランドを始め、市内の私立保育所内等で開設をいただいております、地域子育て支援拠点事業や子育て講座につきましては、市民の方々から定員の緩和や保護者の方々が交流し合える場の創出などを求める声が多くありますことから、コロナの感染拡大状況を勘案しながらも、乳幼児及びその保護者が交流し、子育てについての相談や情報の提供、学び合える機会づくりに努めてまいりたいと考えております。
なお、第2期子ども・子育て支援事業計画の計画期間が令和6年度で終了しますことから、来年、令和5年度には第3期生駒市子ども・子育て支援事業計画策定に向け、市民ニーズ調査も行う予定をいたしております。今後も子育て世代のニーズを把握し、事業を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
283 ◯吉村善明議長 中尾議員。
284 ◯3番 中尾節子議員 それでは、一つ目の質問、園への送迎方法に関しての追加質問をします。送迎方法についてはそれぞれ園で把握されているということで、公立保育園では車での送迎が約75%と多いですよね。園では預かる子どものきょうだい関係というのは把握されているでしょうか。
285 ◯吉村善明議長 奥田部長。
286 ◯奥田吉伸教育こども部長 各園で、きょうだい園児については把握をされている状況でございます。
287 ◯吉村善明議長 中尾議員。
288 ◯3番 中尾節子議員 それでは、車での送迎について、保護者の車通勤のついでか、それかそうでないかの把握というのはされているでしょうか。
289 ◯吉村善明議長 奥田部長。
290 ◯奥田吉伸教育こども部長 保護者の方とのとやり取りの中で把握することがございますけれども、そこまでの調査はいたしておりません。
291 ◯吉村善明議長 中尾議員。
292 ◯3番 中尾節子議員 なぜ私がこんなこと聞くかというと、1人の子どもを1人でもたくさんの大人とか人に知っておいてもらった方がいいと思うんですね。徒歩とか自転車だったら、たくさんの目に触れるんですけれども、車って見えにくいじゃないですか。やっぱりたくさんの目に触れることで子どもを危険から守ることというのができると思うんですね。それというのと、あとは後ほどの質問にも関わることなのでちょっと今の質問をさせていただきました。
次に、最近の車内置き去りの事案発生を受けて、生駒市として何か対応はされたでしょうか。
293 ◯吉村善明議長 奥田部長。
294 ◯奥田吉伸教育こども部長 昨年の7月、福岡県の中間市の方でありました、認定保育園の園児が送迎のバスに置き去りになったという痛ましい事件が起こりました。その際に、この事件を受けまして、翌日になりますが、本市の市内の保育事業者、そういった方々に、こちらが構成する生駒市保育会というところがございます。そちらの方に依頼をかけまして招集をかけました。その中で注意喚起、また意見交換を行いまして、こういった事案のないような取組を進めていくということをお話しさせていただいたところでございます。また、昨年以外に今年も9月に静岡県の牧之原市、こちらでも子ども園の園児がバスの方で置き去り事故があったということがございました。このときも注意喚起を行うとともに、まず公立園でもバスの運用の仕方、こういったものを改めて確認するということで進めてまいりました。こういった中では改善点、こういったものを職員同士が共有していって、こういった事故がないような取組というふうなことを進めるよう研修等も進めておるところでございます。
295 ◯吉村善明議長 中尾議員。
296 ◯3番 中尾節子議員 すぐに対応されたということなんですけれども、保育会や園長会の意見交換の際に、危なかった、これ危なかったというようなヒヤリ・ハットの事案というのはあったでしょうか。
297 ◯吉村善明議長 奥田部長。
298 ◯奥田吉伸教育こども部長 ヒヤリ・ハットにつきましてはございませんでした。以上です。
299 ◯吉村善明議長 中尾議員。
300 ◯3番 中尾節子議員 そういう意見ってなかなか出しにくいから、もしかして出てないのかもしれないですけど、生駒市内の送迎バスについてはどのような取組をしてるというそういう意見というのは出たんですかね。
301 ◯吉村善明議長 奥田部長。
302 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、取組についての意見交換というのはたくさんしていただいたと思っております。中では、やはり自分の園でやっているマニュアルというのがございます。そういったものをお互いに交換することによって、漏れ落ちがないかどうかというところにやはり焦点が当たってくるかと思っています。中では、やっぱりバスの中に子どもさんが残っていないかという何重のチェックをかけるんだということ、まずは当然二重チェックなんて当たり前になっていきます。こういった事案を受けながら、三重のチェックを進めると、どういったことがいいのかということ。運転手の方が最後にお掃除をされる、消毒をされる際にチェックをするなど、チェックの方法は幾つもあるということです。まず、乗った子どもさんの数を数える、それは当然のことかと思います。ただ、やはり寝ていたということも中ではあったというふうに聞いていますし、こういったことのないようにということで、二重、三重のチェックというものを進めていくようにということでございました。
303 ◯吉村善明議長 中尾議員。
304 ◯3番 中尾節子議員 国では来年度の4月から子どもが送迎バスを乗るときとか、降りるときの所在確認とあと置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務付けるとしているんですけれども、何か本市独自で対策というのは検討されているでしょうか。
305 ◯吉村善明議長 奥田部長。
306 ◯奥田吉伸教育こども部長 これまで各園におきましては、いわゆる園児のマニュアルというふうなもの、いろんなもののマニュアルというのを作成いたしております。その中で職員がこのマニュアルに沿って対応してきたということでございます。今回、国が申しておりますバスの送迎安全徹底マニュアルというものが示されるということでございましたし、今、案も出ております。これを機会にやはりこの各園のマニュアルの見直しをかけていかなければならないというふうに私どもも思っておりますので、こういったマニュアルの見落としがないか、今後進めていきたいと思っております。
307 ◯吉村善明議長 中尾議員。
308 ◯3番 中尾節子議員 この安全装置の設置というのは全国でおよそ4万4,000台の送迎バスが対象になっているんですけれども、本市の対象バスというのは何台になるでしょうか。
309 ◯吉村善明議長 奥田部長。
310 ◯奥田吉伸教育こども部長 市内公立、私立ございますけれども、対象になっておりますのが、私立保育園で8台、それから公立の幼稚園のバスが8台ということで、16台が対象になってございます。
311 ◯吉村善明議長 中尾議員。
312 ◯3番 中尾節子議員 国では送迎バスのみが対象に緊急対策というのを講じるんですけれども、市としての、車での送迎って75%って割と高いんですけど、車での送迎についての対策というのは何か検討されているでしょうか。
313 ◯吉村善明議長 奥田部長。
314 ◯奥田吉伸教育こども部長 まず、自家用車の送迎ということでございますので、個人の車というふうになってございます。保護者の方には注意喚起というものについて、まず進めていくということが大事かとは思っております。機会を設けて、いろんなそういう注意喚起のお手紙を出したりとか、そういう学級懇談会とかでもそういった議題を出しながら注意喚起を進めていくということを考えております。
315 ◯吉村善明議長 中尾議員。
316 ◯3番 中尾節子議員 それは個人の車だからということなんでしょうけれども、やっぱり注意喚起だけじゃなくて置き去り防止のブザーのレンタルとかね、あとは買ったら補助金、詐欺の電話防止の電話の何か補助金とかあるじゃないですか。そんな感じでやっぱり子どもの命を守る、それは車というのは個人の持ち物だから、個人でとおっしゃるかもしれないですけど、やっぱりそれは公でもちょっとそういう補助というのはしてあげたら、助けられることがあったら、助けていただけたらと思いますので検討はお願いします。
次に、岸和田の事案というのは、3人の子どものうち置き去りになった1人が違う保育園だったためにちょっとこのような悲惨な事件が起こってしまったんですけれども、この方はどのような事情で違う園に通ってたかは、それは分からないんですけれども、本来ならば、きょうだいというのは一緒の保育園に預けるのが筋だと思うんですね、一般的だと思うんです。生駒市において、きょうだいが別の保育園に通っているという家庭はあるんでしょうか。
317 ◯吉村善明議長 奥田部長。
318 ◯奥田吉伸教育こども部長 たくさんいらっしゃいます。
319 ◯吉村善明議長 中尾議員。
320 ◯3番 中尾節子議員 たくさんということは何世帯ぐらいあるんですかね。
321 ◯吉村善明議長 奥田部長。
322 ◯奥田吉伸教育こども部長 この4月1日の入所を見てみますと、61世帯127人のお子さんが入っておられるということです。ただ、小規模保育園ということで0歳から2歳の保育園もあるということ、そこから連携園ということで3歳から5歳までの保育園もあるということでございますので、一概に今議員がおっしゃっているような別々が、致し方なく別々になっているということじゃなくして、そういった園もあるということでご理解いただきたいと思います。
323 ◯吉村善明議長 中尾議員。
324 ◯3番 中尾節子議員 ということは、預けるきょうだいで別々の園に預けるというのは、別に空きがないからというのでなくて、乳児、年齢で分けてというのもあるという解釈でよろしいんですね。
325 ◯吉村善明議長 奥田部長。
326 ◯奥田吉伸教育こども部長 そのとおりでございます。
327 ◯吉村善明議長 中尾議員。
328 ◯3番 中尾節子議員 そしたら、そうじゃなくて、その年齢ごとでというんじゃなくて、仕方なくやっぱり本当に空きがなくて別々の園に預けている家庭へのフォローというのは何かしていらっしゃるでしょうか。
329 ◯吉村善明議長 奥田部長。
330 ◯奥田吉伸教育こども部長 兄弟、姉妹の方が他の園になってしまうということでございますけれども、年度途中でも、もし空きがあれば転園の可能性は十分ございます。それですので、そういった働きかけ、実際分かっているわけですので、そういった働きかけも進めていきたいというふうに思っております。
331 ◯吉村善明議長 中尾議員。
332 ◯3番 中尾節子議員 実際にそしたら年度の途中からきょうだいが同じ園に預けることができたという実績はあるんでしょうか。
333 ◯吉村善明議長 奥田部長。
334 ◯奥田吉伸教育こども部長 ございます。4月当初、兄弟、姉妹と別園になられた方というのは、先ほど申し上げた61世帯いらっしゃるんですけども、転園を希望された方、中には転園を希望される方がいらっしゃるということで、20人おられました。その方の中で8人の方が同一園ということで転園していただいたという経緯がございます。
335 ◯吉村善明議長 中尾議員。
336 ◯3番 中尾節子議員 先ほどもお答えいただいたきょうだい別々の園に預けている家庭が61世帯で、うち同じ園に転園したいという人は20人で、そのうちの8人が年度内に同じ園に通うことができた。あと残りの希望して駄目だった人以外の40近い世帯の人というのは、結局別々の園のまんまということですよね。例えばこの別々の園に預けるメリットというのはあるんでしょうか。
337 ◯吉村善明議長 奥田部長。
338 ◯奥田吉伸教育こども部長 先ほども少し触れさせていただきましたけれども、保護者の方がまず乳児の場合、先ほど申し上げた0歳から2歳、こういったものの対象としている小規模保育園というのが幾つかございます。やはり小さなところで子どもを預けたいという保護者のご意見もあるということでございます。
339 ◯吉村善明議長 中尾議員。
340 ◯3番 中尾節子議員 だから親の希望でそうやってこぢんまりとして、その限られた何歳って0から2歳とかそういうところに預けたいという親の希望で別々というのもあるということで、それは理解したんですけれども、逆に別々の園に預けるデメリット、これはもう想像ももちろんできますし、話も聞いていますけど、市としてデメリットは何とお考えでしょうか。
341 ◯吉村善明議長 奥田部長。
342 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり小学校、中学校でも同じなんですけれども、保護者の方が別々の園にいろんな相談事もそうでしょうし、参観のときもそうなりますけれども、別々になるということの負担、そういったものがデメリットと思っております。また、持ち物も各園によって違うということで、上のお子さんの物を下のお子さんに使うということもできないというような状況がデメリットかと考えております。
343 ◯吉村善明議長 中尾議員。
344 ◯3番 中尾節子議員 もう私からしたら、私は保育園には預けたことはないんですけれども、いろんな話を聞いてたら、もう本当にきょうだい別々って、もうデメリットしか考えられないんですね。やっぱりきょうだいについては、申込み当初から優遇措置をすべきと考えるんですけれども、いかがでしょうか。
345
◯吉村善明議長 奥田部長。
346 ◯奥田吉伸教育こども部長 私どももきょうだい園児が同一園に入っていただけるようなことを望んでおります。しかしながら、非常に今保育事情が需要の方が高まっているという状況もありまして、他の園に行っていただくというような状況が進んでおります。優遇措置ということでございますけれども、その点は入所の全国基準の中でそういったものを考えながら進めていきたいと、状況に応じて進めていかなければならないということで、この基準については都度見直しをかけているということでございます。そういった中で対応していきたいと思っております。
347
◯吉村善明議長 中尾議員。
348 ◯3番 中尾節子議員 私、いろいろお話を聞いた保護者の中で、実際にきょうだい別々の園に預けてて、3人目の子どもが欲しいと。だけど、また同じように3人とも別々の園に預けなきゃいけないことになるかもしれないと。そうなったら、やっぱりもう大変過ぎて、3人目を産むのをどうしようかというふうに躊躇されている人の話を私、聞いたんですね。これってすごく少子化に拍車をかけていることになりますし、女性の社会進出を阻んでいるすごく大きな問題だと思うんです。ですので、そこは是非重く受け止めていただきたいと思います。
次に、朝の忙しい時間の送迎はやっぱり保護者にとって大変なこと。しかも別々だったらもっと大変じゃないですか。先ほども75%が車で送迎していらっしゃるということで、これは車通勤の途中だったらまだ負担感はそんなに少ないでしょうけれども、やっぱりわざわざ車で送って戻ってきてまた自分が歩いてとか自転車とかで駅に行くってすごく大変なことだと思うんですね。園が保護者の通勤に利用する駅の近くにあれば、そんなに大変じゃないかもしれないんですけれども、生駒市において、駅から近い徒歩10分以内の園って幾つぐらいあるんでしょうか。
349
◯吉村善明議長 奥田部長。
350 ◯奥田吉伸教育こども部長 徒歩10分圏内というと、まず生駒駅、東生駒駅の駅周辺ということでいいますと、9園ございます。それから、白庭駅、学研北生駒駅、そして学研登美ヶ丘駅、こちらの方になりますと、6園、それから一分駅、南生駒駅、萩の台駅、こちらの南地区になりますと、3園ということになってございます。
351
◯吉村善明議長 中尾議員。
352 ◯3番 中尾節子議員 全部の園の中の3分の2近くが駅の近くにあるということなんですけれども、ほとんどの人がこの駅に近い保育園を第1希望として挙げていらっしゃるんでしょうか。
353
◯吉村善明議長 奥田部長。
354 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、やはり生駒駅、東生駒駅に関しましては第1希望とされていることが多くございます。
355
◯吉村善明議長 中尾議員。
356 ◯3番 中尾節子議員 もちろん想像にあれなんですけど、駅が近い保育園の入所状況というのはやっぱりどこもいっぱいなんですかね。
357
◯吉村善明議長 奥田部長。
358 ◯奥田吉伸教育こども部長 待機児童が0歳から2歳児までが多くなってございますので、中地区、生駒駅周辺等そういったところに関しましては、ほぼ募集がないという状況、いっぱいであるということでございます。ただ、北地区の方ではまだ募集がある園もございますので、やはり大阪の方に、今回コロナの状況でいろんな調査をした中で、大阪にお勤めいただいている方が約7割近くいらっしゃるというふうな状況、小中学校の方でも把握いたしております。保育園、幼稚園に関しても同じような状況であると考えたときには、そういった形のやはり駅周辺という保育園を選ばれるということが多いかと思っております。
359
◯吉村善明議長 中尾議員。
360 ◯3番 中尾節子議員 逆に、これね、じゃ、駅から離れている園で満員のとこってあるんですかね。
361
◯吉村善明議長 奥田部長。
362 ◯奥田吉伸教育こども部長 駅から離れていてもということでございますけども、当然満員の園もございます。
363
◯吉村善明議長 中尾議員。
364 ◯3番 中尾節子議員 駅から離れていても、いっぱいって、つまり人気がある園って何で人気あるんでしょうか。
365
◯吉村善明議長 奥田部長。
366 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり子育て世帯が多く住まわれている地区、また住宅地内にあるような保育園ということが、やはり住宅地から近いとかいうふうな形で希望が多く出ているということでございます。
367
◯吉村善明議長 中尾議員。
368 ◯3番 中尾節子議員 それにしても、やっぱり駅近くの園というのが人気でニーズが高まっているというのは事実ですし、このニーズに今後、どう対応していこうとお考えでしょうか。
369
◯吉村善明議長 奥田部長。
370 ◯奥田吉伸教育こども部長 このニーズをどうしていくかということですね、これまでも公立保育園の方につきましては、中保育園、東保育園、リズム室を改修いたしまして募集人数を増やしているということでございます。待機児童、先ほどから申し上げております0歳から2歳児、非常に多くなっております。そういった受入れを進めるために、今現在は小規模保育園の募集をここ数年させていただいています。今年もプロポーザルで1園を決定いたしました。昨年度も1園増やしたということでございます。そういった形で、駅の近くでこの小規模保育園を実施できるようにということでの取組を今現在進めているところでございます。
371
◯吉村善明議長 中尾議員。
372 ◯3番 中尾節子議員 確かに駅に近いニーズの高い、駅が近いところに新しく小規模保育園とかを誘致するというのはすごくいいことですしありがたいことだと思うんですけれども、既存の空きがある園にも預けてもらえるように、駅前に送迎ステーションを整備するのも一つの方法だと思うんです。千葉県の流山市が駅前送迎ステーションを整備して送迎バスを運行しているということはご存じでしょうか。
373
◯吉村善明議長 奥田部長。
374 ◯奥田吉伸教育こども部長 各自治体の取組でということで流山市の取組についても承知いたしております。
375
◯吉村善明議長 中尾議員。
376 ◯3番 中尾節子議員 電車通勤している保護者のほとんどがやっぱり生駒駅を通ると思うんですね。生駒駅周辺に送迎ステーションが整備されたら、すごく、要は今まで車で保育所に送って、それでまた戻ってきて電車に乗っていく人たち、親、保護者たちにとってはすごく助かると思うんですね。送迎ステーションを整備するということを検討したらどうかと思うんですが、いかがでしょう。
377
◯吉村善明議長 奥田部長。
378 ◯奥田吉伸教育こども部長 送迎ステーションの方式が流山市で実際されているということでございます。このステーション方式については、やはり待機児童をなくすという一つの手段になっています。生駒市でも以前にこの送迎ステーションが子育て支援センターでできないかという検討、実施をいたしました。検討の結果、今現在できていないということなんですが、できていないという理由についてですけれども、やはりそこに保育士がまずいないといけないということで、一番の大前提だと思っています。その保育士が今現在保育士不足というふうになっております。非常に保育士の採用に苦慮いたしております。これは私立保育園、公立保育園、全ての保育園でということになっております。生駒市内がそういった保育士不足の解消をどうしていくかという問題は別にこれはあるんですが、そういった中で受入れができないという状況がありまして、このステーション方式については、一旦保留ということをいたしております。今後やはり子どもさんを受け入れるについては、まず保育士の確保、そういったものが必要になると考えております。
379
◯吉村善明議長 中尾議員。
380 ◯3番 中尾節子議員 おっしゃることは分かるんですけど、ただ行政だけでそういうことをやろうとすると限界があるんですけど、やっぱり民間に関わってもらうことで実現可能なことってあると思うんですね。例えば近鉄さんとかと事業連携したらいいと思うんですけれども、いかがでしょう。
381
◯吉村善明議長 奥田部長。
382 ◯奥田吉伸教育こども部長 議員おっしゃるように、私ども、公立保育園だけとか、市内の保育園だけとかということを考えているわけではございません。以前にも、近鉄百貨店さんと協議を2回進めてまいりました。1回目につきましては、平成27年から28年にかけて、これは事業所内保育所の設置についてということで、いわゆるテナントの空いたスペースを事業所内保育所に活用していただくとか、そういった協議を進めてきました。これが、話がまとまらなかったということもございます。それ以降も令和元年から2年にかけまして、次には小規模保育所、こういったお話をさせていただいて協議をさせていただきました。なかなかこの協議の中では、近鉄百貨店さんもいわゆる合意と言いますか、決断に至らなかったという経緯がございますが、これまでやはり民間の方ともこういったお話をさせていただいているという状況でございます。
383
◯吉村善明議長 中尾議員。
384 ◯3番 中尾節子議員 今までもそうやっていろいろと検討されてきたということなんですけど、百貨店さんだけじゃなくて、鉄道とか不動産とかね、他でもしかしたら条件が合うところがあるかもしれないので、やっぱりこの送迎ステーションについては是非今後も前向きに検討していただきたいと思います。
次に、二つ目の質問の待機児童についてお聞きしていきます。
待機児童は先ほどもあったように年々減ってきていますけれども、どのような要因が考えられるでしょうか。
385
◯吉村善明議長 奥田部長。
386 ◯奥田吉伸教育こども部長 先ほども公立保育園の定員の増というふうなお話もさせていただいておりましたけれども、これまで取組といたしまして、私立園の新設、増設というものを進めてまいりました。特に待機児童の多い年代、0歳から2歳、先ほどから何度も申し上げておりますけれども、そういった方々の受入れをする小規模保育園、また事業所内保育所、そういったものの開設を促してきたということでございます。定員に増加がしていっているということでございますが、やはりまだそれよりもまだ保育需要も並行して高くなっているというような状況になっております。また、もう一つの取組といたしましては、令和元年に保育コンシェルジュを設置いたしました。今現在2名おります。このコンシェルジュが窓口の受付等の中できめ細やかなご案内をさせていただいて、そしてここしか駄目だという保育園を選ばれている方もいらっしゃいますけれども、そういった偏りがちになるようなところを、こういった園もありますよというふうなご紹介をかけさせていただきながら、希望園というものの均衡というものを図っているというところでございます。
387
◯吉村善明議長 中尾議員。
388 ◯3番 中尾節子議員 保育園の定員をまず増やす努力をされたということで待機児童が減っているということで、ここ3年間の実績というのはどのようになっているでしょうか。
389
◯吉村善明議長 奥田部長。
390 ◯奥田吉伸教育こども部長 この3年間ということで、令和2年度に開園します保育園がございますので、201人が増になっています。そして令和3年については新設もなかったということでございますので0件、令和4年度につきましては21人の定員を増にしたということです。この3年間では222人定員が増えているというところでございます。
391
◯吉村善明議長 中尾議員。
392 ◯3番 中尾節子議員 これで定員が増えて、待機児童がゼロになるといいんですけれども、この待機児童が今もいる、待機児童が多い年齢というのを教えてください。
393
◯吉村善明議長 奥田部長。
394 ◯奥田吉伸教育こども部長 先ほどから何度も申し上げておるんですけれども、待機児童の多いのはやっぱり0歳から2歳ということでございます。多い順に言っていきますと、1歳児が6人、0歳児が1人、それから3歳になりますけれども、1人いらっしゃるということで、8人が待機児童というふうになっております。
395
◯吉村善明議長 中尾議員。
396 ◯3番 中尾節子議員 先ほど、駅近い保育園でも保育士不足のためにせっかく定員を増やしたのに、定員どおりの受入れができてない現状があるというふうにお聞きしました。本市においては保育士の確保にいろいろ尽力いただいているというのは分かるんですけれども、例えばどのような取組をされているでしょうか。
397
◯吉村善明議長 奥田部長。
398 ◯奥田吉伸教育こども部長 保育士確保の取組といたしましては、潜在保育士がいらっしゃるということで、その確保について事業を進めてまいっております。一つは「資格を生かそう!相談会」、平成29年から実施をいたしております。令和元年からは本市の方が調整役となりまして、公私立の保育園やこども園を見学するツアー、そういったものの実施、またインターンシップを令和元年度から実施しているというところでございます。
399
◯吉村善明議長 中尾議員。
400 ◯3番 中尾節子議員 ちょっともう少し詳しくその中身について聞かせていただきたいんですけれども、まずそれぞれの参加者数を教えてください。
401
◯吉村善明議長 奥田部長。
402 ◯奥田吉伸教育こども部長 これまでの延べ人数で申し上げさせていただきます。「資格を生かそう!相談会」につきましては216人、それから見学ツアーは延べ55人、それからインターンシップについては延べ3人となってございます。
403
◯吉村善明議長 中尾議員。
404 ◯3番 中尾節子議員 インターンシップってすごいグッドアイデアだと思うんですけれども、これは参加する人が自分が行きたいという園にもちろん行けるんですかね。
405
◯吉村善明議長 奥田部長。
406 ◯奥田吉伸教育こども部長 インターンシップにつきましては、やはり事前に自分の行きたい保育園というものを調査もされていますし、例えばそこを卒園しておられる方というような方もいらっしゃると思います。ですので、3人の方がこれまでいらっしゃったわけなんですが、いわゆる希望の園にということでなってございます。
407
◯吉村善明議長 中尾議員。
408 ◯3番 中尾節子議員 このようないろいろ今までおっしゃった三つの取組で潜在保育士の確保に頑張っていらっしゃったんですけど、実際これの取組の成果というのはあったでしょうか。
409
◯吉村善明議長 奥田部長。
410 ◯奥田吉伸教育こども部長 インターンシップ3人の方は、そのまま希望の園に採用されたということでございます。ただ、これはやはり「資格を生かそう!相談会」の中でいろんな各園の方々に来ていただきまして、そこの園の特徴なり、いいところ、そういったものを職場としてのそういったところのこともお話をいただいたということでございました。公私立の中でフルタイムやパート、合わせまして、潜在保育士46人の雇用につながったという実績がございます。
411
◯吉村善明議長 中尾議員。
412 ◯3番 中尾節子議員 46人ってすごいたくさんだとは思うんですけれども、ただもっとたくさん潜在保育士っていらっしゃると思うんです。というのは、私の周り、知っている人だけでも、割といらっしゃるんですね、保育士の資格を持っている人が。是非やってよって、私も声かけているんですけど、その人たちいわく、やっぱり資格だけ昔に取っただけだしとか、あとブランクがすごくあるしという方ばかりなんです。週3日とか短時間だったらという人たちってたくさんいらっしゃると思うんです。これね、相談会とかでそのような声はなかったでしょうか。やっぱり多様な働き方ができれば、雇用の創出にもなると思うんですが、いかがでしょう。
413
◯吉村善明議長 奥田部長。
414 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり議員おっしゃっていただいているようにだと思っております。働き方改革ということもございます。今現在、その潜在保育士として資格をお持ちの方がどういった状況でお仕事をお望みになっているか、このマッチングを「資格を生かそう!相談会」でお話しさせていただいた内容でございます。ですので、46人の採用に至ったということです。やはり資格を持っていても長期間のブランクがある、そういった中ではやはり今回もコロナ禍の中で看護師さんの確保というようなことで、一旦臨床を離れてた方が練習するとか、そういう機会もございます。そういった研修も含めて、まずそういった方がいらっしゃるんであれば、登録を生駒市の方にしていただく、履歴書を提出していただいて登録をしていただいて、そして採用までにはどういったことを進めていったらいいかとかいうことをできればいいとは思っていますし、現在もその登録制については実施をしておりますが、いかんせん、まだ登録が非常に少なくなってきている、登録していただいても、採用につなげているということもございますので、こういった広報も進めながら、こういった潜在保育士の確保に努めてまいりたいと思っております。
415
◯吉村善明議長 中尾議員。
416 ◯3番 中尾節子議員 是非今後も潜在保育士の確保に頑張っていただきたいですし、もう私も知り合いも、皆さんそうですけど、お知り合いとかいらっしゃったら声かけしていっていただきたいと思います。
次に、保育園の入所申込みについてお聞きします。申込書には、第6希望まで記入というふうになっているんですけれども、通勤の都合など、預けたいと思う園が一つとか二つしかなくて、六つは書かなかったという場合はどういう扱いになるんでしょうか。
417
◯吉村善明議長 奥田部長。
418 ◯奥田吉伸教育こども部長 申込みの段階では1園しか書いておられない方もありますし、どうしても入らないといけないということで7園書いていただいている方もいらっしゃいます。受付の際に、1園が常時入所希望の多い保育園であったという場合につきましては、複数園を書いていただくように、どこかでも入れれるような形を考えていきたいということで、親御さんたちの負担にはなるかもしれませんけれども、就業の方に就いていただけるような形で保育園の方のご案内をさせていただいているところでございます。
419
◯吉村善明議長 中尾議員。
420 ◯3番 中尾節子議員 そしたら、待機児童にカウントされているのは第6希望までちゃんと書いた人、書いたけど駄目だった場合、一つとか二つしか書いてなくて、入れなかった人というのは、待機児童としてはカウントされてないということでよろしいですか。
421
◯吉村善明議長 奥田部長。
422 ◯奥田吉伸教育こども部長 今の待機に関しましては、一つだけを書いていただいている方については、実質待機というふうな形ではカウントはいたしておりません。しかしながら、待機には当然違いございませんので、待機児童としての取扱い、対応を取っていってご案内等もさせていただいているところでございます。
423
◯吉村善明議長 中尾議員。
424 ◯3番 中尾節子議員 やっぱり皆さん全ての人が希望の園に入れるというのが理想なんですけれども、本来希望する園でなくて仕方なく他の園に預けているという声をちょこちょこ聞くんですね。やっぱりこのような現状をどのようにお考えでしょうか。
425
◯吉村善明議長 奥田部長。
426 ◯奥田吉伸教育こども部長 議員おっしゃっていただいているように、本当に私どもも全ての方が希望の園に入っていただけることが一番望ましいことであるということは十分に理解をしております。しかしながら、この定員の問題、そして保育士不足の問題というものがこれだけ社会現象というふうになっております。これは生駒市だけの問題ではございません。全国的な、ですので国がこういった形で処遇改善等を進めていったりということで、保育士の処遇を改善しながら、潜在保育士の方も保育に携わっていただこうという日本全体が動いているというようなことでございます。ですので、私どもこういった条件的には厳しい場合についても、今保育コンシェルジュのお話を先ほどもさせていただきました。保育コンシェルジュの方がどういった形でご家庭に添えるかということ、ご家庭の内容を聞きながら保育園のご案内をさせていただいているという、そういった手だてを行っているところでございます。
427
◯吉村善明議長 中尾議員。
428 ◯3番 中尾節子議員 保育コンシェルジュについてちょっとお聞きしたいんですけど、これの利用状況をお聞かせください。
429
◯吉村善明議長 奥田部長。
430 ◯奥田吉伸教育こども部長 保育コンシェルジュ、先ほども申し上げました、2名、配置をかけております。令和3年の実績によりますと、374件のご相談を受けているというところでございます。
431
◯吉村善明議長 中尾議員。
432 ◯3番 中尾節子議員 この相談内容というのはどのような相談が多いんでしょうか。
433
◯吉村善明議長 奥田部長。
434 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、相談内容につきましては、やはり育児休業の最中の方が非常に多くご相談をされています。育児休業終わった時点でどういった保育園があるか、必ず入れるのかとかということ、また発達にご不安を持たれているような親御様が窓口で保育所のお話をということで、この保育コンシェルジュが対応しているというところが保育コンシェルジュの相談の内容になってございます。
435
◯吉村善明議長 中尾議員。
436 ◯3番 中尾節子議員 この保育コンシェルジュって相談は予約制なんですか。あと、市役所にやっぱり来て相談しないといけないんでしょうか。
437
◯吉村善明議長 奥田部長。
438 ◯奥田吉伸教育こども部長 市役所の方に保育コンシェルジュの方がおりますので、申込みには、これは予約制ではございませんので、窓口に来ていただいてお話をさせていただいています。ただ、出張の方で年にここ数年で二、三回、出先の方でさせていただいております。これにつきましては予約制を取らせていただいておりますけれども、今年につきましては図書会館、北コミュニティセンター、それから子育て支援総合センター、こちらの方で3回実施いたしております。あと、もう一回は南コミュニティセンターの方で、これは3月に実施予定と考えてございます。
439
◯吉村善明議長 中尾議員。
440 ◯3番 中尾節子議員 この保育コンシェルジュの配置によってよりきめ細やかな対応に努めておられるというのはよく分かりました。
次に、入所選考についてなんですけれども、入所選考基準というのはどのように決めているんでしょうか。
441
◯吉村善明議長 奥田部長。
442 ◯奥田吉伸教育こども部長 入所選考基準でございますけれども、平成27年に先ほど答弁させていただいていました、子ども・子育て支援、これ新制度が立ち上がりました。この保育園を利用するに当たりましては、利用定員を上回る場合、保育の必要性の高い順に受け付けることがこの制度上では求められております。ですので、児童福祉法に基づきまして、全ての市町村がこの利用調整を行うということになっております。本市におきましては、この新制度が以前から、新制度以前からですけれども、この待機児童があったというところでございました。ちょうど平成18年、この面接を行っていってた、それによって入所していただいたというものをこのいわゆる点数制と言われるものに変更し、この内容につきましては他の自治体の方を参考にしながら、生駒市が作成しているというところでございます。
443
◯吉村善明議長 中尾議員。
444 ◯3番 中尾節子議員 入所選考基準というのは、生駒市のオリジナルでつくっているということで、この入所選考基準というのは定期的に見直しとかってしているんですか。
445
◯吉村善明議長 奥田部長。
446 ◯奥田吉伸教育こども部長 これにつきましては、いろんな状況が変わってまいります。育児休業制度のやはり制度が変わったりというようなときにも、いわゆる社会情勢の変化があったときには、この入所の基準についても当然変えていくということでございます。最近にも、修正と言うか、改正をしたというところがあるんですけれども、ご紹介をさせていただきますと、児童の兄弟、姉妹に障がい等がありまして、保護者がそのお子さんの介護、又は看護をしている場合についてということで、そういったところにつきましては加算点を設けているというような形で、都度そういった入所基準については改正をかけていくということでございます。
447
◯吉村善明議長 中尾議員。
448 ◯3番 中尾節子議員 是非今後も利用者に寄り添った見直しというのをしていっていただきたいと思います。
次に、入所申込みの際に、育児休業の延長を望む人がその手続きに必要となる許可の不承諾通知を受け取るために入所申請するケースもあると聞いたんですけれども、そのような実態というのは把握されているでしょうか。
449
◯吉村善明議長 奥田部長。
450 ◯奥田吉伸教育こども部長 不承諾通知についても承諾はいたしております。
451
◯吉村善明議長 中尾議員。
452 ◯3番 中尾節子議員 そのような人ってどのぐらいいらっしゃるか、お分かりですか。
453
◯吉村善明議長 奥田部長。
454 ◯奥田吉伸教育こども部長 非常に不承諾通知の方も中には多くございます。やはり育児休業制度が充実してきたというような指標がここでうかがわれると思っております。これにつきましては、12月現在の人数でございますけれども、75人の方がいらっしゃるということでございます。
455
◯吉村善明議長 中尾議員。
456 ◯3番 中尾節子議員 75人って多いと思うんですけれども、このような人たちってもちろん入所申請出しても待機児童としてはカウントされないですよね、確認ですけど。
457
◯吉村善明議長 奥田部長。
458 ◯奥田吉伸教育こども部長 議員おっしゃるように、カウントはされません。
459
◯吉村善明議長 中尾議員。
460 ◯3番 中尾節子議員 キャリア積んで働き続けたいとか、あと生活のために本当働かなきゃいけないから、どうしても預けたいって、それこそ六つしかないのに七つまで書いちゃう人もいれば、育休の延長のために入所申請する人もいて、いろんな対応とか処理しなきゃならなくて担当課も大変だと思うんですけれども、やっぱり子育て中の市民の皆さんが安心して子育てできるように尽力していただきたいと思います、今後も。
次に、保育園が適切に運営されているか、年に1回以上、自治体職員が現場を確認することが義務付けられている実地調査について、朝日新聞のアンケートではコロナ禍の2020年度以降実施できなかった民間保育園の数が急増したとあるんですけれども、本市の実地調査の実施状況というのはいかがでしょうか。
461
◯吉村善明議長 奥田部長。
462 ◯奥田吉伸教育こども部長 認可保育園の自主検査というものは都道府県の管轄というふうになっております。市が実地検査をいたしますのは、家庭的保育事業をされているところ、具体的に申しますと、小規模保育事業をしておられるところ、居宅訪問型の保育事業をされているところ、それから事業所内保育所事業をされているところというところが実地調査の対象となっております。この対象につきましては、9園ございます。いわゆる確かにこのコロナの状況の中で、2年、3年については、この実地調査というのがなかなかできなかったという実態がございますけれども、今年度に入りまして、実施を進めているというところでございます。今現在につきましては、もう5園が実施済みということになっております。以上です。
463
◯吉村善明議長 中尾議員。
464 ◯3番 中尾節子議員 この実地調査の具体的な方法とか内容をお聞かせください。
465
◯吉村善明議長 奥田部長。
466 ◯奥田吉伸教育こども部長 この実地調査の内容ですけども、実地調査をする職員というものを保育係の職員、そして管理者として保育園の指導主事、それから検査の内容等もございますので、管理栄養士、そういったものが園に出向きまして検査、いわゆる実地の検査を進めているというものでございます。
467
◯吉村善明議長 中尾議員。
468 ◯3番 中尾節子議員 これ、実地調査で問題が見つかった園に示される文書指摘というのはどのくらいあるでしょうか。
469
◯吉村善明議長 奥田部長。
470 ◯奥田吉伸教育こども部長 文書指摘までに至ったケースは今のところございません。
471
◯吉村善明議長 中尾議員。
472 ◯3番 中尾節子議員 県が県の管轄で、県で実施している実地調査の報告というのはどうなんでしょうか。
473
◯吉村善明議長 奥田部長。
474 ◯奥田吉伸教育こども部長 県からの報告というものはないんですけれども、特段市町村が知っておかなければならないということであれば、そういったものについてはご報告をいただきながら、改善に進めていくというようなことを進めております。
475
◯吉村善明議長 中尾議員。
476 ◯3番 中尾節子議員 全国的には子どもの安全に関わる保育士の配置不足の指摘というのが多くて、1人の保育士が何人の子どもを見るかも結局配置基準を満たさないケースというのが問題視されているんですね。この保育士の配置基準なんですけれども、国では0歳児3人に対して保育士が1人ってなっているんですけれども、例えば、0歳児7人の場合、2.33人ってなるんですけども、生駒市では、保育士は2人か3人、どちらになりますか。
477
◯吉村善明議長 奥田部長。
478 ◯奥田吉伸教育こども部長 この保育士の対数というのは非常に重いものです。0歳につきましては、3対1の保育士がついていくということでございますので、7人の場合につきましては、当然3人、保育士がついていくということでございますので、国の基準どおり3対1を守っております。
479
◯吉村善明議長 中尾議員。
480 ◯3番 中尾節子議員 これね待機児童対策で全国的に保育園が急増して、認可施設の整備がされた一方で、やっぱり質の確保の難しさが指摘されているんです。給食が少なかったりとか、その法人のちょっと経営が悪いと言うか、法人の方がちょっといろいろ何て言うの、文書を何かしたとかというのがいろいろ質が指摘されているんですね。その点、生駒市の保育園は安心して預けられるということで、引き続き質の高い保育をお願いしたいと思います。
次に、三つ目の今後の子育て支援についてお聞きします。
令和5年度に実施予定、子ども・子育て支援事業に向けた市民ニーズ調査について、この調査の方法と内容を教えてください。
481
◯吉村善明議長 奥田部長。
482 ◯奥田吉伸教育こども部長 市民ニーズの調査についてのご質問でございます。子ども・子育て支援法に基づきまして、5年に一度、これを1期といたしまして、市町村において子ども・子育て支援事業計画を作成しなければならないということになってございます。この計画の中では、各事業の量の見込み並びにその対応に対する提供体制の確保の内容、そして実施時期について定められるということになってございます。継続の作成に当たっては、現在の利用状況、それから基本的には国が示しております設問項目というものを活用しながら、こういったアンケートの調査を実施することになってございます。調査方法は無作為抽出を考えておりまして、就学前の児童、そして小学生がおられる子育ての最中である世帯、こういった方々へ送付する予定をいたしております。
483
◯吉村善明議長 中尾議員。
484 ◯3番 中尾節子議員 サービスの利用状況を把握するためのもので、調査対象というのは子育て世帯ということなんですけれども、もう子どもが既にいる人ということなんですけど、やっぱり子ども・子育て支援事業の策定の計画に向けて、出産予定、これから子どもを産もうとする人にもニーズを聞くなどした方がいいと思うんですね。だから、別にその国の基準って国の参考に設問とおっしゃっていますけど、やっぱり市の独自の質問項目を増やしたらどうかとは思うんですけれども、いかがでしょうか。
485
◯吉村善明議長 奥田部長。
486 ◯奥田吉伸教育こども部長 この調査、実際サービスの利用を受けておられる方の子育て世代というのが対象となってございます。今のところ考えておりますのは、独自のものは想定いたしておりませんでしたけれども、具体的にそのアンケートに向けた作業を進める中で必要事項が生じてくるのであれば、こういったものを設問と言うか、対象者の変更とか、設問の内容というものも考えていきたいと思っております。
487
◯吉村善明議長 中尾議員。
488 ◯3番 中尾節子議員 是非ニーズをしっかりと聞き取れるような調査、実のある調査にしていただきたいと思います。
次に、壱分幼稚園をこども園化する方向で検討されているんですけれども、待機児童が多い、さっきからずっと0歳から2歳、待機児童が多いとおっしゃっているんですけれども、この0歳から2歳児も預けられるようにお考えなんでしょうか。
489
◯吉村善明議長 奥田部長。
490 ◯奥田吉伸教育こども部長 議員おっしゃっていただいてるように、0歳から2歳の受入れができます幼保連携型のこども園を想定いたしております。
491
◯吉村善明議長 中尾議員。
492 ◯3番 中尾節子議員 幼稚園はどこも定員割れが多くなってきてて、公立幼稚園だけでなくて、私立幼稚園、私立の幼稚園のこども園化もやっぱり促進、積極的に支援していくべきだと考えるんですけれども、市としてはどうお考えでしょうか。
493
◯吉村善明議長 奥田部長。
494 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり私立の幼稚園に対しましても、この子ども・子育て支援新制度の移行ということについては、お話を都度させていただいております。予算のときであるとか、事業のいわゆる変えられるとき、定員を増やすときとか、そういったときのことにそういう機会を設けながらこの新制度の移行についても、都度お話をさせていただいているという状況でございます。
495
◯吉村善明議長 中尾議員。
496 ◯3番 中尾節子議員 それで私立幼稚園の反応、こども園化、どうですかという話をされているときの私立幼稚園の反応というのはどんな感じでしょうか。
497
◯吉村善明議長 奥田部長。
498 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり私立の方がこの幼保連携型になるということになりますと、まず一番大きな変更点というのが、給食の提供ということになります。この給食の提供に際しましては施設の確保、場所もそうです、自園調理を行っていただかなければならないというのが大前提となっております。そこの改修費につきましては、国、県の補助もあるんですけれども、そういったところの改修費用の捻出というものが非常にハードルが高いというふうにもお伺いをいたしております。
499
◯吉村善明議長 中尾議員。
500 ◯3番 中尾節子議員 なかなか私立は思い切って一歩が踏み出せないという形なんですけど、是非今後もフォローしていってあげてと思います。
次に、公立幼稚園やこども園での預かり保育がすごく充実してきてもう助かっている人いっぱいいると思うんですけれども、ただ18時半まで預けられるのがこども園、南こども園と生駒こども園だけ。あとの公立幼稚園は16時半までとなっています。この16時半をもうちょっと延長してほしいという声を聞くんですけれども、検討はされているでしょうか。
501
◯吉村善明議長 奥田部長。
502 ◯奥田吉伸教育こども部長 検討はいたしております。しかしながら、今現在幼稚園の勤務時間というものが8時15分から16時45分の8時間というふうになってございます。8時半から子どもさんを受けるために8時15分というふうになっておりますので、16時45分が終業時間というふうになっております。これを延長保育をかけてまいりますと、当然ながら保育園と同じような形で、幼稚園教諭なり保育士なりが必要になってくるということでございます。現段階の例えば中保育園でも、朝夕の保育士さんを含めていくと七十数名の保育士が登録、当然ながら、入れ替わり、保育を進めていくということになります。ですので、幼稚園の方にもこの数分、いわゆる30分なりとか1時間を延ばしていきますと、この教諭を増やしていかなければならないというような状況がございます。
503
◯吉村善明議長 中尾議員。
504 ◯3番 中尾節子議員 ただ、実際に通う人たちが利用する人のニーズがすごく多かったら、やっぱりその職員、それでもやっぱりニーズがあるからそれに応えなきゃいけないから増やしたりということは検討されますよね。
505
◯吉村善明議長 奥田部長。
506 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、やはり行政需要、いわゆる市民のニーズが高まってきているということであれば、そういったものを考えていかなければならないということでございます。全園で幼稚園ができるかと言いますと、まず以前に出しましたこのあり方検討委員会、この中では、こども園化というものが提言に出されております。こども園化するところについては、やはり長時間保育という部分が出てくると思います。また、公立幼稚園の今までの既存の形で残していかなければならないというところも対応しておりますので、こういった問題につきましては、やはりこども園化の移行に際して考えていきたいというふうに思っております。
507
◯吉村善明議長 中尾議員。
508 ◯3番 中尾節子議員 分かりました。次に、定員に空きがある保育園の中には、入所の要件を満たしてない子どもを定期的に預かるなど、地域の特性に応じた保育サービスの提供を模索する動きが出ています。定員割れとなっている保育園というのは経営が厳しくなると考えられますので、園が独自の収入を増やして安定して運営していけるような支援というのは何か市としてされてるんでしょうか。
509
◯吉村善明議長 奥田部長。
510 ◯奥田吉伸教育こども部長 私立への支援ということでございますけれども、まず国、県の補助金以外に市の単独の補助をいたしております。こちらはいずれにいたしましても、この保育事業に直結する補助金ということでございますので、入っていただいているお子さんの人数に応じた形の基準となっておりますので、法人さんの直接的な補助というものでは行っておりません。
511
◯吉村善明議長 中尾議員。
512 ◯3番 中尾節子議員 実際に入っている園児に対する補助ということで、市の単独メニューというのはどんなものがあるんでしょうか。
513
◯吉村善明議長 奥田部長。
514 ◯奥田吉伸教育こども部長 補助のメニューといたしまして、給与改善費の補助金、それから施設の運営費の補助、もう一つにつきましては備品、いわゆる公立保育園と私立保育園の均衡を図るためにこの備品の補助を出させていただいております。また、施設の修繕費、それから事業にかかってまいります雇い上げの強化補助というもの、また一時預かりの補助、そして心身障がい児の保育実施事業に対する補助、最後に地域子育て支援拠点事業をしていただいている部分についても補助を出しているというところでございます。
515
◯吉村善明議長 中尾議員。
516 ◯3番 中尾節子議員 経営が厳しくて保育の質が下がってしまわないようにしっかりとフォローしていただきたいと思います。今までいろんな質問をしてきたんですけれども、働きながら子育てする人にとって、生駒市って本当に子育てしやすいまちなのかなって、行政は保育コンシェルジュとか預かり保育とかいろんなメニュー、独自のメニューを出して努力してくださっているのはすごく分かるんですけれども、それにしてもちょっときらきらしたイメージが先行しすぎてないかなって、ちょっと疑問に思いました。ある不動産屋さんから、うちの地域に転入したいという家族がいたけれども、保育園に空きがなくて他の地域を紹介したという話を聞いたんです。保育園の問題で子育て世帯の転入に支障が出ている実例であって、せっかくすてきなイメージの生駒市で子育てしたいって、このまちを選んで転入しようとしてくださったのに、結局違うところに行かれて、これってすごく残念なことだと思うんですね。今年創設されたこども未来基金の活用については、基金条例の設置目的の一つである、安心して子どもを育てることができる環境づくりを推進するための事業を検討するに当たって、子ども未来会議だけじゃなくて、現実の保育の実態に即した予算編成をしていただきたい。決して
一般会計補正予算の不足、足らずを補うものにならないように活用していただきたい。例えば、私、さっき話した、駅前送迎ステーションの立ち上げとかにも活用できるのではないかなと思うんです。是非検討いただきたいんです。実質の待機児童は少ないとは言え、本当に納得して満足して預けている人ばかりではないということ、その現状、そしてやっぱり女性が子育てしながら、いつまでも輝いていられるためには、やっぱり実態に即した更なる子育ての支援体制が必要と考えます。いろいろと議会、議員の中では見解がある、この市長肝いりのこども未来基金の活用について、子育てしやすいまちの旗振り役の市長としてはどのように活用をお考えでしょうか。
517
◯吉村善明議長 小紫市長。
518 ◯小紫雅史市長 いろいろご質問いただきました。まず、中尾議員にお願いしたいというのは、不動産屋さんがこうおっしゃっているというのを、いやいやそんなことないでと、生駒市は待機児童がほぼ、今まだ完全には解消されていませんけど、非常に解消に近づいてきているということで、保育園につきましても、以前と比べると大分状況が改善しているということをきちんと不動産屋さんにも伝えていただきたいというのがまずございます。いろんなその第1希望に入れないだとか、特に兄弟、姉妹の話なんかは改善の余地もあるかなというふうに思ってお聞きをしてましたけれども、事実としてありますのは、100人以上待機児童があった状況から、数年間で数百人の定員を増やして、保育士も確保して、それでもどんどん増えていく保育ニーズに対応しながら、今1桁になるぐらい待機児童を減らしてきているということをまずきちんとご理解をいただきたいというふうに思います。よくきらきらしたイメージとかいうふうに揶揄するようにおっしゃる方おられますけれども、きっちりそういう部分も見せていただきながら、地に足のついたこういう待機児童の取組ということをやってきた成果が、先ほどから説明をしております、いろんな潜在保育士の話とか、そういうことをきちんとやりながら、待機児童ゼロに近づけてきている、小規模保育もかなり早い段階で本当に担当の職員も頑張ってくれて、設置ができておるというようなことをまずきちんとご理解をいただきたいというふうに思います。その上で、先ほどの兄弟、姉妹、これも兄弟、姉妹がいらっしゃらないご家庭からすると、何で兄弟がおるというだけでそれだけ優遇されるのみたいなご意見もやっぱりあるので、なかなかその辺りの調整も取りながらだと思いますけれども、先ほどお答えがありました61組かな、ちょっとばらばらに入っているんですということで、すごく困っているという声を私も聞いておりますので、その辺りの運用の改善というものができないかということは真摯にやっていきたいというふうに思っています。
具体的なお話としてあったこの流山の送迎ステーションですけど、これも我々五、六年前にいろいろ検討しました。そのときは、待機児童が非常に多かった。でも例えば小平尾の保育園なんかは、まだまだというほどじゃないけど、空きがまあまああって、そういうところに行くけれど、みっきランドみたいなところに、例えば送迎をするようなことが考えられないかというようなことはいろいろ考えた経緯もあります。ありますが、今待機児童がこれだけ減ってきているということと、あとは先ほどもありましたように、保育士を確保することがかなり難しくなっている中で、この送迎ステーションというものを1から立ち上げるよりも、しっかりと各園で、場所はあるけど、先生が足りないという園もまだあります。なので、そちらの方できちんと保育士を確保して待機児を減らしていくというようなことがまず重要だろうと。そして先ほどありましたように、なるべくどうしても第2希望、第3希望に入る人はいますが、なるべく第1希望に入っていただくような環境づくりとか、兄弟、姉妹がなるべく一緒に入れるような環境づくり、そういうものはしっかりとやっていくということだと思います。送迎ステーション、なかなか他の市に広がってないと思います。非常にハードルが高い難しいということもあって、幾つかの自治体では多分やっていますけど、そんなに爆発的に増えていないというふうに思っていて、流山市の方も、ここはうまくいった部分もあれば、非常に苦労している部分もあってということで、単純に流山の事例をそのまま取り入れれば、全部ハッピーかということでは私はないと、かなり検討した結果、そういうふうに考えております。
最後になりますけれども、いずれにせよ、待機児は減ってきてはいますが、第1希望に入れない、きょうだい等の問題とか、その辺りもございますので、しっかりといろいろと検討していって、この待機児童の課題、そして子どもたちの保育園、よりいい環境で時間を過ごして成長してもらえるようなことは、今日のご意見も踏まえてしっかりと考えていきたいというふうに思っております。以上です。
519
◯吉村善明議長 中尾議員。
520 ◯3番 中尾節子議員 すいません、私ね未来基金の活用についてちょっとやっぱりここをどういうふうに考えていらっしゃるかお聞きしたかったんですけれども。
521
◯吉村善明議長 小紫市長。
522 ◯小紫雅史市長 未来基金の活用というのも、今の待機児童の発言でもつながってきますので、それにお答えしたわけでございますけども、いろんなご意見があるというのはどんなご意見があるのか、ちょっと僕よく分かりませんけども、未来基金というのは今8億円あります。また、黒字が、決算黒字が出れば、その一部を充てていくという方式を取っていこうと思っていますけれども、それの活用につきましては、当然この待機児童の完全な解消というものも入ってくるでしょうし、先ほどからご提案いただいた、一部は何か形にできることもあるかもしれません。それ以外はいろんな新しい施策というものを当然、前の委員会のときにも、幾つかの事例はお答えしていると思いますけれども、今の当初予算の中で、また必要なタイミングがあれば、補正予算等の中で基金も活用して、新しい取組をやっていくということでございます。何か具体的な例示みたいなことが必要という、そういうご質問ですか。
523
◯吉村善明議長 中尾議員。
524 ◯3番 中尾節子議員 もうちょっと具体的にお聞きしたかったんですけれども、私が提案した送迎ステーションはちょっと無理なのかなというお答えで感じとって、是非前向きに今後もそういう必要性が出てくるかもしれないし、声がたくさん出てくるかもしれないし、あとはやっぱりさっき待機児童が減ってる、減ってるってすごいおっしゃるんですけれども、それはあくまでも実質待機児童なんです。全国的に問題になっていて、実質待機児童を減らすためにいっぱい保育園を建てたりというのもあるんですけれども、やっぱりそこだけの数字を見てちゃいけないと思うんですね。やっぱり実際に本当に子育て、働きながら子育てしている人たちの声というのをやっぱりちゃんと聞く必要があるし、ここの市役所では保育コンシェルジュというのをちゃんと配置して、更にきめ細やかな対応をしていらっしゃるというのもよく分かります。でも、やっぱり、そこを本当にそういう支援が子育てしている人の、それはね100%、みんながみんなに満足というのは無理だと思うんですけれども、その満足度につながってこそが本当の子育てしやすいまちにつながるのではないかと思いますので、以上で私の質問を終わります。
525
◯吉村善明議長 小紫市長。
526 ◯小紫雅史市長 なので、送迎ステーションという例をおっしゃっていたので、先ほど私は保育と、あと送迎ステーションの話をしたということなんですが、送迎ステーションを今の段階で何かこども基金でやるということは考えていません。もう一つ、実質待機というお話をされましたけれども、これは横浜市とかが急にすごい待機児童がいたのに、急に0とか激減して、これ何という話になって、非常にその待機児童の定義を緩くと言うか、取ったというところからスタートしていて、それの問題もあってそんな一体何が待機児童なのかというのはある程度国の方で整理していったと。生駒市の場合、それを甘く取っているということはなくて、先ほど申し上げた、第1希望だけ書いているようなときはなかなか待機児童というのは難しいところありますけれども、きちんとそこのいわゆる実質待機というような方も含めて、それは先ほども申し上げたように、中尾議員おっしゃっているように、第1希望に入れてないようなとことか、きょうだいの問題とか、そこはきちっと対応していきますというの、私、答弁したはずですので、その辺りにつきましては、ご趣旨はご理解をいたしましたので、しっかりこれから考えていきたい。当然これまでも考えているんですけど、そうできてない理由というのがあります。ありますが、しっかりとどういうふうに改善できるのかというのはやっていくということでお答えをしておきたいと思います。
527
◯吉村善明議長 暫時休憩いたします。
午後2時45分 休憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午後3時0分 再開
528
◯吉村善明議長 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。
最後に、14番成田智樹議員。
(14番 成田智樹議員 登壇)
529 ◯14番 成田智樹議員 それでは、議長のお許しを得まして、一般質問を行います。
今回は重層的支援体制整備事業について質問をいたします。令和3年4月から改正社会福祉法が施行し、重層的支援体制整備事業が始まりました。同事業は区市町村の手挙げによる任意事業ですが、厚労省によりますと、既に全国で移行準備事業を含み360を超える自治体により取組が進められています。この事業は、市町村において全ての地域住民を対象とする包括的支援の体制整備を行う事業と定義されています。包括的相談支援事業、地域包括支援センターの運営、障がい者相談支援事業、生活困窮者自立相談支援事業などと地域づくり事業、地域介護予防活動支援事業、生活支援体制整備事業、地域子育て支援拠点事業など及び参加支援事業、アウトリーチ等を通じた継続的支援事業、多機関協働事業の新たな機能として位置付けられる3事業を一体的に実施することによって、1、属性を問わない断らない相談支援、2、地域につなぎ戻していくための参加支援、3、地域づくりに向けた支援の三つを地域で重層的に展開する事業であります。事業実施により、制度の縦割りを打破し、制度に人を合わせるのではなく、困り事を抱える本人と家族を中心とした支援へと転換するもので、誰ひとり置き去りにしない社会実現のための基盤となるものと期待されます。そして、長期にわたるコロナ禍を経た今、事業実施の要請は更に高まっているものと認識をしております。
この事業について、私は令和2年9月議会において質問いたしまして、その際、本市においては令和5年度、つまり来年度からの実施に向け、取り組むとの答弁がございました。このことを踏まえ、以下のとおり質問をいたします。
1、重層的支援体制整備事業は予定どおり来年度から実施されるのでしょうか。
2、断らない相談支援、参加支援及び地域づくりに向けた支援が一体的に実施できる体制は整備されますのでしょうか。多機関協働事業ほか新たな機能として位置付けられる事業はどのように実施されるのでしょうか。また、一番の課題と認識されていた人材確保育成についてはどうでしょうか、お聞かせください。
3、生駒市としての重点的な取組や独自の取組などは想定しておられますでしょうか。
登壇しての質問は以上です。2回目からは自席にて行います。
530
◯吉村善明議長 鍬田福祉健康部次長。
(鍬田明年福祉健康部次長 登壇)
531 ◯鍬田明年福祉健康部次長 それでは、成田議員のご質問、重層的支援体制整備事業についてにつきましてお答えをいたします。近年、一つの世帯に複数の課題が存在している状態や世帯全体が孤立している状態など、住民が抱える課題が複雑化、複合化する中で、従来の支援体制ではケアし切れないケースが発生してまいりました。そのような中、生まれた地域共生社会という概念に基づいて、市町村が創意工夫をもって包括的な支援体制を円滑に構築、実践できる仕組みをつくるため、社会福祉法に基づき実施されることとなった新たな事業が重層的支援体制整備事業となります。重層的支援体制整備事業は、市町村における既存の相談支援等の取組を生かしつつ、地域住民の複雑化、複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するため、相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施する事業を創設するものでございます。
それでは、1点目の重層的支援体制整備事業は予定どおり来年度から実施されるのかについてですが、現時点においても、包括的相談支援事業につきましては複雑、複合化したケースに応じ、関係課及び関係機関等を招集し、個別のケース会議を開催し、対応している状況ですが、既存の支援機関等の機能や専門性を生かし、相互に連携を強めながら、市民力を生かして市全体の支援体制の構築を目指し、令和5年度の実施に向け、関係課及び関係機関等が集まり、状況把握や各相談業務の課題等、また制度設計に係る意見交換、情報収集を行うための重層推進会議を開催している状況です。
次に、2点目の断らない相談支援、参加支援及び地域づくりに向けた支援が一体的に実施できる体制は整備されるのか、多機関協働事業のほか、新たな機能として位置付けられている事業はどのように実施されるのか、一番の課題として認識されていた人材確保、育成についてはどうかについてですが、重層的支援体制整備事業につきましては、相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施する必要がございますので、先ほど申し上げましたとおり、既存の支援機関等の機能や地域資源を生かし、連携の強化、情報共有に関するシステム化を推進し、体制整備を進めていく予定でございます。また、新たな機能として位置付けられる事業の実施の中の多機関協働事業につきましては、福祉政策課が中心となり、包括的相談支援事業で対応し切れないケースについて、重層的支援会議において対応するか検討した上で、その必要があるとなった場合に主担当や関係機関等を招集し、重層的支援会議を実施いたします。この会議での意見等を踏まえ、各担当者と情報を共有しながら支援プランを作成していく予定でございます。
次に、参加支援につきましては、地域資源をデータベース化し、各関係事業者への見える化を図り、情報不足の解消に努め、適切な参加支援につなげられるよう取り組んでまいりたいと考えております。
次に、地域づくりに向けた支援につきましては、専門職を配置させていただきたいと考えており、地域の人材や制度、サービス、住民の支援などを組み合わせたり、新しい仕組みづくりのための調整やコーディネートを行っていく予定をしております。住民同士の支え合いの活動支援やセーフティーネットの体制づくりなど、地域福祉の計画的な推進を図るため、関係機関、団体等に働きかけ、地域資源の拡充に努めてまいりたいと考えております。
次に、人材確保、育成につきましても、現在も適切な人材確保に向け検討しているところでございます。人材育成に関しましては、庁内全体で重層の理念を共有し、支援の漏れ落ちを防ぐため、職員向けの研修、勉強会の実施を今年度予定しており、関係課や包括的相談支援事業者等についても、スキルアップを目的としたワークショップや交流会等を実施していく予定をしています。
最後に、3点目の生駒市として重点的な取組や独自の取組などは想定しているかとのご質問につきましては、漏れ落ちのない支援体制整備を構築するためには全庁的な理念の共有と意識の変革が重要であり、重層的支援体制整備事業の周知と関係機関との顔の見える関係を築くためのネットワークづくりが重要であると考えております。また、現在想定しております独自の取組といたしましては、ICTを活用し、地域資源や支援状況等の情報共有連携の充実を図っていきたいと考えております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
532
◯吉村善明議長 成田議員。
533 ◯14番 成田智樹議員 重層的支援体制整備事業、以下、重層事業ということで呼びたいと思いますけれども、重層事業につきまして、来年度から事業実施に向け、取組を進められているということで、本日の質問は大半済んでおります。しっかりと進めていただきたいと思いますけれどもね、若干質問、引き続き質問させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
令和2年9月の一般質問の際に、その当時令和元年度の相談機関の受付対応状況というのを確認させていただきました。その際の答弁では、相談件数は延べ件数として3万を超えているというような答弁があったと思いますけども、現在どのような状況となっておりますでしょうか。
534
◯吉村善明議長 鍬田次長。
535 ◯鍬田明年福祉健康部次長 本市におけます令和3年度の相談状況につきましては、委託している支援センターを含め、それぞれの相談機関における延べ相談件数が3万8,720件となっており、2年前に、前回一般質問でお答えをさせていただいたときに比べまして7,312件増加しております。内訳につきましては、令和3年度の数字となんぼどれだけ増減があったかということだけ申し上げますと、地域包括支援センターにつきましては、令和3年度1万211件、その差が2,406件増加しております。3、生活支援センターにつきましては2万4,529件、4,566件増加しております。くらしとしごと支援センターにつきましては442件、311件が増加しております。子育て支援総合センターにつきましては2,309件、57件増加しております。ユースネットいこま、961件、これは57件減少しております。マタニティコンシェルジュにつきましては268件、29件が増加しております。合計いたしまして、先ほどと重複するのですが、令和3年度といたしましては3万8,720件、7,312件が相談件数として増加しております。以上です。
536
◯吉村善明議長 成田議員。
537 ◯14番 成田智樹議員 今のお話で大体元年と3年と比べると、20%以上増加しているというようなお話だったと思います。そのうち、複雑化、複合化したと、複合化しているという事例と言えるものが、前回お聞きしたときは130件ということでしたが、そちらの方はどのような状況でございましょうか。
538
◯吉村善明議長 鍬田次長。
539 ◯鍬田明年福祉健康部次長 直ちにその複合化しているというものだけを挙げているわけではございませんが、センターから市への相談とか助言等の求められた、複雑化した件数として、それぞれのセンターや警察等からの相談があり、市が把握した件数といたしましては、令和3年度におきましては262件となっておりまして、約127件増加しております。先ほどと同様、内訳につきましては、地域包括支援センターが令和3年度が146件で129件の増、生活支援センターが約30件で、これは約20件の減、くらしとしごと支援センターが10件で、これは3件の減、子育て支援総合センターが56件で28件の増、ユースネットいこまにつきましては、1件で6件の減、マタニティコンシェルジュにつきましては19件で1件の減となっております。全体的には先ほども申し上げましたけども、令和3年度につきましては262件となっており、その差は127件が増加しているという状態でございます。
540
◯吉村善明議長 成田議員。
541 ◯14番 成田智樹議員 比べると倍増しているというようなことだと思いますけれども、その上で、これは何らかの支援が必要だと把握されている世帯の数等をお分かりになりますか。
542
◯吉村善明議長 鍬田次長。
543 ◯鍬田明年福祉健康部次長 社会経済情勢の様々な変化に伴い、多様化とか複雑化したケースというのは非常に増加していると思われますが、現時点で要支援の世帯数を正確には把握できておりません。例えばで申し上げますと、8050問題の50の方ですね。この方は令和4年8月に40代、50代で非課税かつ配偶者控除、配偶者特別控除を受けてない方を抽出させたところ、4,468人、該当しました。ただ、これは単純に抽出しただけの数字でございますので、全ての方に支援が必要というわけではなく、この中に例えばひきこもりの疑いのある可能性がある方も含まれているのではないかと考えております。ただ、全体的に申せば、何らか支援、先ほどの数字から考えても、何らかの支援が必要な世帯、市民は相談件数の推移も鑑みますと、着実と言いますか、確実に増加しているというふうな形で認識をしております。
544
◯吉村善明議長 成田議員。
545 ◯14番 成田智樹議員 8050について、そういった形で数字が取られているということはよく分かりました。またの機会に8050については、詳しく質問させていただきたいと思いますけれども。その8050、重層的支援、重層事業については、それについて様々な取り上げ方がされております。また、令和3年度の全国の児童相談所の児童虐待相談対応件数が過去最高であるとか、同じく3年度のいじめ認知件数が過去最多となると、深刻な状況も報じられているというようなことでございまして、一方でコロナ禍の影響により、様々な困難状況が隠れてしまっている、分かりにくくなっているのではないかというような懸念も相当示されているところでございますけども、これらのことにつきまして、今どのように捉えておられるか、お教えいただけますでしょうか。
546
◯吉村善明議長 鍬田次長。
547 ◯鍬田明年福祉健康部次長 子どもさんの例えばいじめの件数であったりとかということ、それから様々な問題については、先の一般質問でもございました。コロナ禍の影響いかんに関わらず、制度のはざまに落ちて顕著化しない隠れた困難事例というのがこれから今後増えていくというふうな形で想定しておりますので、先ほど議員がおっしゃったようなご指摘も認知しておりますので、様々なアプローチにより、積極的に把握していく必要がこれからもあるというふうに考えております。
548
◯吉村善明議長 成田議員。
549 ◯14番 成田智樹議員 相当この事業に、実施するに当たっては、今そういった状況であるということをしっかりと認識していただいた上で、この重層事業に取り組むということで大変期待もしております。奈良県下においては、来年度の実施状況については公表できないというようなことでしたけれども、県内として、今現在移行準備事業をされているのが奈良市、桜井市、宇陀市と、12市の中ではこの3市が入っているというところで、4市目ということになるかもしれませんけども、しっかり生駒市としての取組を進めていただきたいと思います。今回事業に取り組むということですが、まずはその移行準備事業を実施するということかと思いますけれども、それで間違いないですね。
550
◯吉村善明議長 鍬田次長。
551 ◯鍬田明年福祉健康部次長 重層事業というふうな形で申し上げていますのが、重層的支援体制整備事業でございまして、もう一つ議員ご質問の分が、重層的支援体制の移行準備事業ということで、議員ご指摘のとおり、移行準備から始めてまいりたいと考えております。
552
◯吉村善明議長 成田議員。
553 ◯14番 成田智樹議員 重層事業と移行準備事業と違いを教えていただけますか。
554
◯吉村善明議長 鍬田次長。
555 ◯鍬田明年福祉健康部次長 重層的支援体制整備事業、いわゆる重層事業と申し上げますが、重層事業は相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施することによって、地域住民の複雑化、複合した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を整備する事業となっておりますが、移行準備事業につきましては、その実施に向けた準備を行う事業といたしまして、庁内連携体制の構築の取組、多機関協働の取組、アウトリーチ等を通じた継続的支援、参加支援の取組につきまして、移行準備状況に応じて実施できることとなっております。ただし、何度も申し上げますが、本事業に移行する際には全ての事業を一体的に実施することが求められるというわけでございます。
556
◯吉村善明議長 成田議員。
557 ◯14番 成田智樹議員 分かりました。移行準備事業は国において最長3年間と聞いておりますけれども、これ重層事業、本格開始まで何年を見込んでおられますでしょうか。
558
◯吉村善明議長 鍬田次長。
559 ◯鍬田明年福祉健康部次長 現時点におきまして、移行準備事業の補助期間は、モデル事業の補助期間は定めず、議員おっしゃったように、最長3年間の補助期間となっております。そこで本市におきましては、現在のところ、2年間を移行準備期間と想定しておりまして、本事業の開始は令和7年度を見込んでおります。
560
◯吉村善明議長 成田議員。
561 ◯14番 成田智樹議員 令和7年度から重層事業が開始されるということで進められるということと認識しました。重層事業開始まで、ハードルが高いのか低いのか、どういったところをクリアしていかなければならないとお考えでしょうか。
562
◯吉村善明議長 鍬田次長。
563 ◯鍬田明年福祉健康部次長 やっぱり、壮大なお話と言いますか、事業でございますので、様々な想像もできないようなハードルは今後あるとは思います。今のところはアウトリーチ等による支援を行う上での専門職の人材の確保、また参加支援や地域づくりにおける地縁団体とか、市民団体との関係構築というのが現時点での大きなハードルになるかと考えております。
564
◯吉村善明議長 成田議員。
565 ◯14番 成田智樹議員 分かりました。質問の2番目に移らせていただきますけども、これは重層事業を実施することによって、本市において最も期待される効果というのはどういったものだと、今現状お考えになっておられますでしょうか。現在の包括相談支援体制とどのように違うのか、お教えいただけますか。
566
◯吉村善明議長 鍬田次長。
567 ◯鍬田明年福祉健康部次長 まず、最も期待される効果でございますが、重層的支援体制整備事業が構築されることによりまして、まず1点目といたしまして、チームで支援する体制がより強化されるものと考えております。もう一つ大きな効果といたしまして、複合化、複雑化したケースの情報とか、支援方法のノウハウ、これの蓄積というものが福祉政策課でできることになりますので、類似の案件が出てきたときに、効率的に対応するということができるのではないかというふうに考えております。もう一つのご質問の、現在の包括相談支援体制との違いはという点につきましては、現在の相談支援体制においても、複合化、複雑化したケースにおいては、主担当が関係機関を招集いたしまして、個別のケース会議を開いて、ケースに応じた支援を各相談支援機関が対応しております。しかし、その中で支援の対象から外れてしまう場合等につきましては、主に支援業務を担う主担当課的なところの機関が見守りを継続しているというところが多い状況ではございます。重層事業では、属性を問わず、住民の相談を受け止めることが求められておりますので、制度のはざまで支援対象から外れてしまう方につきましては、多機関協働事業による支援調整を実施しながら、地域の関係機関全体で協働し適切な支援を提供していけるものというふうに考えております。
568
◯吉村善明議長 成田議員。
569 ◯14番 成田智樹議員 既存の事業をしっかりと組み合わせていくと、それを多機関共同事業が担うと。多機関協働事業というのは、新しい機能だということだと思いますけれども、今現状、生駒市においての参加支援事業であるとか地域づくりに向けた支援事業というのは、具体的にはどのようなものがあるんでしょうかね。
570
◯吉村善明議長 鍬田次長。
571 ◯鍬田明年福祉健康部次長 まず、参加支援事業につきましては、既存の社会生活に向けた事業では対応できないご本人のため、本人やその世帯のニーズを抱える課題などを丁寧に把握いたしまして、地域の社会資源や支援メニューとのコーディネートを行い、マッチングを行うものです。また、既存の社会資源に働きかけたり、既存の社会資源の拡充を図り、本人やその世帯の支援ニーズや状態に応じた支援メニューをつくることを目的としております。本市の今現状の既存の取組で申し上げれば、自治会とか老人クラブとか、シルバー人材センター、こういった既存の昔からある団体、そのほか100コミとか、子ども食堂、障がい者で言えば、就労支援事業所など、こういった各種の集いと言いますか、場所にご本人の希望に基づき、つなぐことが参加支援事業というふうな形で認識していただければと思います。
もう一つ、ちょっと長くなりますが、地域づくりに向けた支援事業は介護、障がい、子育て、生活困窮の分野ごとに既に実施している地域づくりに向けた支援の取組を重層事業において一体的に実施するものです。一体的に実施することで、それぞれの事業が属性にかかわらず地域住民を広く対象とした多世代、多属性の居場所や交流の場が生まれやすい環境を整備できる効果が期待されるものとなっております。本市の既存の取組で申し上げれば、例えば生活支援体制整備事業というのがございます。生活支援体制整備事業といたしまして、生活支援コーディネーターを各地方、各地域包括支援センターに配置いたしまして、いきいき100歳体操やサロン、認知症カフェなど、主に高齢者に向けた地域づくりを行っていることなどがこれに当たります。以上でございます。
572
◯吉村善明議長 成田議員。
573 ◯14番 成田智樹議員 今のお話をお聞きしていまして、参加支援、地域づくりに向けた支援、いわゆる地域型の事業については、これは地域活力創生部の地域コミュニティ推進課はもちろんのこと、様々な資料を見ていますと、生駒市で言うと、農林課さんや商工観光課さんとの連携も大変重要になってくると思いますけども、それについてはどのようにお考えでしょうか。
574
◯吉村善明議長 鍬田次長。
575 ◯鍬田明年福祉健康部次長 ご指摘の地域コミュニティ推進課、農林課、商工観光課はもちろん連携は必要だと思っております。それ以外にも、相談支援に限らず、参加支援や地域づくりに関係する課を集めて、庁内会議、36課が参加するんですが、を開催いたしまして、相談支援やアウトリーチ等の中で出てきた課題を解決するための連携を図っていく予定をしております。
576
◯吉村善明議長 成田議員。
577 ◯14番 成田智樹議員 連携は図っていただきたいと思いますが、実際のところは地域活力創生部が所管する様々な課が自分事として、この取組、重層事業の取組を行っていくということが非常に重要だと思いますし、期待するところでございますけれども、いかがでしょうか。
578
◯吉村善明議長 領家地域活力創生部長。
579 ◯領家誠地域活力創生部長 今、議論になっていますように、重層事業と同じように、少子化、高齢化が進む中で、地域コミュニティにおいても、人間関係の希薄化とか、社会的孤立とか、地縁組織の担い手不足とか、あるいは農商工業についても、事業や農地の継承の課題といったものがありまして、こういった課題は今、地域福祉を取り巻く課題と通底するもの、根っこでは共通するような背景があるというふうに認識しております。したがいまして、我が部の方におきましても、このような課題に対応するべく、先ほどから出ております複合型コミュニティづくりの中では、高齢者や子育て世代向けの活動、多世代交流や居場所づくり、農作業を通じた交流と農地の保全といった、地域それぞれの課題に応じた取組に対して支援を行っているところです。今後は市の各課の持つ様々な事業、とりわけこれからニーズが高くなる福祉領域の活動との連携強化について複合型コミュニティがそのアウトリーチの受皿となり、相互に通底する課題解決の一助になるというふうに考えております。また、創業支援の一環として、ソーシャルビジネスやコミュニティビジネスを含むローカルビジネスへの支援を打ち出しておりまして、地域課題をビジネスで解決する取組にも支援を行っております。
以上のことから、本部におきましても、農商工の関係や、とりわけ複合型コミュニティづくりが目指す、誰もが居場所と役割を持つ地域づくりと、この重層事業との関係については、かなり大きなものがあるというふうに思っておりますので、しっかり地域活力創生部としても連携してやっていきたいというふうに考えております。
580
◯吉村善明議長 成田議員。
581 ◯14番 成田智樹議員 今出てきました答弁の中にございました、せっかくですから、農福連携ですとかそのユニバーサル農業や農村RMOにつきまして、研究とか検討というのは進んでおりますでしょうか。
582
◯吉村善明議長 鍬田次長。
583 ◯鍬田明年福祉健康部次長 農福連携とか、ユニバーサル農業というのは自然の中で作業をすることを通じまして、心身の回復とか自己有用感、就労意欲の向上につながるだけではなくて、地域社会との接点となり、社会参加を促すものであり、対象者の参加支援において効果的な役割を果たすことが期待できます。相談支援等でそうした個別ニーズが出てきた際に、具体的な支援が即座にできるよう、農林部局と連携を常に図ってまいりたいと考えております。
なお、ユニバーサル農業の一つの形態である農福連携に関しましては、議員もご承知だと思いますが、現在のところ、特に社会福祉法人いこま福祉会が北部地域で行っている農福連携の取組がございますが、これは障がい福祉部門と農業部門が連携して取組に対する支援をしている状況でございます。
584
◯吉村善明議長 成田議員。
585 ◯14番 成田智樹議員 分かりました。あと本年10月1日に労働者協同組合という法人格を認める法律が施行されております。介護福祉関連、これは訪問介護など、また子育て関連、学童保育など、地域づくり関連、農産物加工品販売所などの拠点整備等、などなど地域における多様な需要に応じた事業実施ができるというものと聞いております。これは参加支援事業等の受皿、地域づくりに向けた支援事業の拠点として活用できるのではないかと思いますし、期待もされているということでございます。重層事業の受皿として、本市においても十分に活用できるものではないかと思いますが、これについての研究等、またお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
586
◯吉村善明議長 鍬田次長。
587 ◯鍬田明年福祉健康部次長 ご質問の労働者協同組合は組合員が出資いたしまして、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、組合員自らが事業に従事することを基本原則としている新しい組織の形態と認識しております。地域福祉の担い手として有用な手段であるのか、また就労の受皿としてなれるものなのかどうなのか、相談者の多岐にわたる支援ニーズに対応するための手段の一つとして活用できるのか、この辺りは制度が10月1日に始まったばかりですので、注視してまいりたいと考えております。
588
◯吉村善明議長 成田議員。
589 ◯14番 成田智樹議員 法律は施行されたばかりと言って、元々様々なものがあって、それを後づけで法律をつくったというような形だと思いますので、様々神戸新聞を見ていましても、沖縄の宮古島や尼崎市の方で様々な形の協同組合の活動も報じられておりますので、またご研究いただいて、十分に受皿になり得るものだと思いますので、そういったところの動きというのもしっかりと見ていただきたいと思います。また、アウトリーチについてちょっとお聞きしたいんですけども、アウトリーチ等を通じた継続的支援事業ということで、既に様々な相談支援体制においてアウトリーチ、訪問が行われていると思いますが、重層事業におけるアウトリーチ等を通じた継続的支援事業というのは具体的にどういったものか、お教えいただけますでしょうか。
590
◯吉村善明議長 鍬田次長。
591 ◯鍬田明年福祉健康部次長 重層事業におけますアウトリーチを通じた継続支援事業とはということのご質問なんですが、地域の情報を基に、これは困難を抱えながら支援の必要性を自覚されていない、また相談意欲がない、支援拠点に足を運ばない方々に対する支援を行うものというふうに解釈をしております。実施に当たりましては、民生委員、児童委員さんや自治会の方々、市内活動団体などが日々活動されている中で得られた情報を積極的に担当各課や主任推進員に共有していただける体制をつくれるよう、連携を図りたいと考えております。また、ひきこもりの疑いのある方などを抽出して、相談窓口の紹介資料やアンケート調査を直接郵送するなどといった具体的なアプローチも今後検討してまいりたいと思います。いずれにいたしましても、今後こういった問題につきましては、多様化、複雑化し、課題はますます発見しにくくなる傾向にあると思われることから、市民の困り事を1人で抱え込まない、誰ひとり取り残さない体制、事業開始においても、アウトリーチの方法を常に模索してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。
592
◯吉村善明議長 成田議員。
593 ◯14番 成田智樹議員 困難が隠れてしまっているのではないかという懸念があるということを最初申し上げましたけども、そういったところ、非常に重要なことだと思いますので、しっかりこの重層事業におけるアウトリーチというのを確立していただきたいと思います。様々なその事業を組み合わせるに当たって、この事業を円滑に進めるために、この多機関協働事業というのが今回新しい機能として、この重層事業に必要な機能であるということでございます。このことについて、先ほど福祉政策課がこの多機関協働事業を担うということで答弁がありましたが、福祉政策課は他の業務と兼ねて他機関協働事業というのを行うということだと思いますけれども、それで間違いないですか。
594
◯吉村善明議長 鍬田次長。
595 ◯鍬田明年福祉健康部次長 そのとおりでございます。まず、専任の職員を相談支援包括化主任推進員というような名称で福祉政策課に配置することを予定いたしております。その役割は重層的支援会議の実施とか、支援プランの作成などが主な業務と想定しております。先ほどお問合せの分につきましては、相談支援包括化主任推進員を除いて最低1名は考えておりますが、その他の職員につきましては、他の業務と兼ねて重層事業を担当していく予定をしております。
596
◯吉村善明議長 成田議員。
597 ◯14番 成田智樹議員 相談支援包括化主任推進員が非常に重要な役割を担うということだと思います。この方、生駒市の状況を熟知して、関係先に協力を求め、支援プランを作成できる専門的知識と、重層的支援会議をしっかりとし切れる調整能力とを併せ持つスーパーな方、相当なスキルの高い方だということではないかと、そういった方じゃないと務まらないんじゃないかと思いますけれども、どのような方を充てる予定をされておられますか。
598
◯吉村善明議長 鍬田次長。
599 ◯鍬田明年福祉健康部次長 相談支援包括化主任推進員には、社会福祉士や保健師のように福祉専門職を想定しております。相談業務に従事した経験があり、かつ生駒市の社会支援に精通している人材が望ましいと考えております。
600
◯吉村善明議長 成田議員。
601 ◯14番 成田智樹議員 しっかりと人選と言いますか、していただきたい、人材確保していただきたいと思います。お願いしておきます。これはそのスタッフの上に課長ほか管理職がいらっしゃるというような、きっと体制になるんでしょうね。管理職は専門スタッフの仕事を決裁する立場であります。これも重責かと思います。この事業、それこそ厚労省の手引によると、前例にとらわれることなく、創意工夫や新しい視点が大いに求められるものということだと思いますが、その点については、その辺の調整と言うか、バランスと言うか、どのように考えておられますか。
602
◯吉村善明議長 鍬田次長。
603 ◯鍬田明年福祉健康部次長 個々の支援プランにつきましては、福祉専門職が起案いたしまして、原案を作成いたしまして、重層的支援会議を経て多数の関係課、関係事業者との意見を集約することを予定しております。その中で複眼的な視点やアイデアが反映されていくものと考えております。特にその管理職なんですが、管理職につきましては、最終的に市の支援方針として適当であるかなどを確認した上で決裁することになると思いますけども、その判断の上で、先ほどおっしゃられた創意工夫とか、新しい視点というのはやはり不可欠ではないかなというふうに考えております。
604
◯吉村善明議長 成田議員。
605 ◯14番 成田智樹議員 前例にとらわれずに、それとこの重層事業、支える側と支えられる側という関係から脱却して、住民が主体的に身近な場所で悩みを聞いたり、一緒に社会参加のための活動をしたりするなど、これまでと違う事業の枠組みを超えた多様な活動が展開されることが期待されているということでございますので、その辺のところ、重々前例がないとか、前例がなければやらないとか、できないとかということじゃなくて、しっかりとそういったところの取組を期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
最後、人材確保について、1回目の答弁では、現在も適切な人材確保に向けて検討しているということでしたけれども、先ほどの話ともちょっと関係しますけれども、具体的にどのような方、どのような人材確保策を今実際行われているのか、お教えいただけますか。
606
◯吉村善明議長 鍬田次長。
607 ◯鍬田明年福祉健康部次長 今、正に動いている最中というような形ではございますが、特に相談支援包括化主任推進員については、担っていただく具体的な業務内容を想定した上で、その業務を行うための必要な資格や資質、経験等を求める人物像を精査した上で、求人をしてまいりたいと、今現段階は考えております。
608
◯吉村善明議長 成田議員。
609 ◯14番 成田智樹議員 求人も大事でしょうけども、中から見つけることも考えることが大事なのかなと思ったりしますので、その辺のところはよろしくお願いしたいと思います。県に確認しますと、県がコミュニティソーシャルワーカーの養成研修というのを実施しているということで、平成28年からですか、実施しているというようなことでお聞きしましたけども、これについて参加状況をお教えいただけますでしょうか。
610
◯吉村善明議長 鍬田次長。
611 ◯鍬田明年福祉健康部次長 今年度、福祉政策課の職員1名が市内の包括支援センターの職員4名とチームを組んで参加している状況でございます。
612
◯吉村善明議長 成田議員。
613 ◯14番 成田智樹議員 当然そういったところも活用しながら、内部の人材の育成にも取り組んでいただきたいと思います。この事業を実施していく上で、内部、外部を問わず、優秀な人材の確保ができて、育成できる仕組みの構築をお願いしたいと思います。また、前回も申し上げましたけども、一部のスタッフに過度な負担がのしかかるようなことがないように、重々配慮をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
3番の生駒市としての特色について伺います。先ほどの答弁では、理念の共有と意識の変革が重要と考えると述べられました。このことについて、課題としてどんなふうに捉えておられるのか、ありましたらお教えいただけますか。
614
◯吉村善明議長 鍬田次長。
615 ◯鍬田明年福祉健康部次長 課題と申し上げますか、現状におきましても、各担当課の窓口、福祉の関係の窓口の職員、相談者に対して真摯に向き合い、対応しているものと私自身認識をしております。重層事業の開始を契機にいたしまして、さらに地域福祉の課題をより意識していただきまして、横のつながりを持ちやすく、チームで支援を行う体制づくりが円滑に進むことを今現在は期待し、取り組んでおります。
616
◯吉村善明議長 成田議員。
617 ◯14番 成田智樹議員 分かりました。あと、同じくICTの活用ということで答弁ございましたけれども、具体的にどのようなことを考えておられるのか、お教えいただけますでしょうか。
618
◯吉村善明議長 鍬田次長。
619 ◯鍬田明年福祉健康部次長 大きく2点ございまして、1点目は適切な参加支援につなげるために地域の社会資源の集約と見える化、これを行いたいということが一つ、もう一つなんですが、個人情報の取扱い等クリアすべき課題は多々あると思われますが、相談者の支援状況とか、情報、支援記録につきまして庁内各課と相談支援事業所等が共有するような方法を検討してまいりたいと考えております。
620
◯吉村善明議長 成田議員。
621 ◯14番 成田智樹議員 是非、様々ICTも私の想像を超えるところへ進んでいるようでございますし、最終的に人が判断することを機械が、AIが判断するような時代が来るかもしれませんけれども、もう少し先かと思いますので、その点しっかりと取組も進めていただきたいと思います。
最後になりますけども、断らない、属性にとらわれない相談支援事業をこれから進めていくということで、毎回と言いますか、この話になると、他の自治体でそんなにたくさんではないかもしれないですけども、ワンストップの相談窓口を設置しているというところもありますし、設置すべきではないかというような意見も様々お聞きするところでございますけども、今現状生駒市において、本市においてこのワンストップ相談窓口の設置について、どのような考えがあるか、お聞かせいただけますでしょうか。
622
◯吉村善明議長 鍬田次長。
623 ◯鍬田明年福祉健康部次長 今現状重層事業におきまして、単独の相談支援総合窓口を設置する予定というのはございませんが、複合的な課題を抱える相談窓口があった場合は既存の高齢者、障がい者、生活困窮者、こども部局など、既存の窓口や相談支援事業所がそのお悩み事を受け止め、責任を持って多機関協働事業や適切な相談窓口につなぐといった形のワンストップの支援体制を構築しようと考えております。
624
◯吉村善明議長 成田議員。
625 ◯14番 成田智樹議員 今現状承っておきます。今次長がお話しされたそういった体制を構築しようと、来年度から重層事業にしっかり取り組んでいこうということで、今鋭意進められているということで理解させていただきました。この重層事業、当初はこの移行準備事業ということだと思いますけれども、是非今まで様々な質問もさせていただきましたし、本当に困っている方にしっかりと手を差し伸べていただきたいという話もさせていただきました。この事業開始を機に、是非生駒市役所はどんな相談でも断らない、そして市民を誰ひとり置き去りにしないという宣言を市民の皆様に、また職員皆様に分かるように宣言をしていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。
626
◯吉村善明議長 小紫市長。
627 ◯小紫雅史市長 重層的支援事業を来年度からやっていくという以上は、もちろん今成田議員がおっしゃったようなことをしっかりと具体化、実現するために取り組んでいくと。生駒市役所は全ての相談を断らないと、市民をたらい回しもしないと、当然これまでもそのようなつもりでやってきたところもございますけれども、一層しっかりと宣言をすると言うか、そういう気持ちで覚悟を決めて覚悟を持って取り組んでいくということは当然だと思います。一つだけ言うとすると、先ほど来からございますように、成田議員もおっしゃっていただいていましたけれども、これというのは、聞けば聞くほど、相談を受ければ受けるほど、実際に悩みごと、課題、深刻ないろんな問題が出てくるのを、それをどういうふうに対応していくのかというところ、これはもう常にワンセットの話です。それを行政資源だけで、市役所だけでできるはずはなくて、個人情報等の関係もありますけれども、もちろん社協とかシルバーとか、さっき言った他の課、そして場合によっては地域の自治会だったり、いろんな市民団体さんだったりのお力をいただくようなケースも出てくるやもしれませんしということで、助ける人と助けられる人を完全に固定化をしない、全ての人に役割を持っていただくということも含めて、これはSDGsの17番目の正にそういう理念だと思いますけれども、そういうまちづくり、今まで進めてまいりましたけど、それと併せて、今成田議員がおっしゃった全ての相談をしっかりお聞きをして、市民をたらい回しにせず、課題にオール生駒シティー、市役所だけじゃなくて、まち全体で、もちろん行政がしっかりリードしますけれども、対応していく、そういう覚悟を持ってやっていきたいと思います。
628
◯吉村善明議長 成田議員。
629 ◯14番 成田智樹議員 市長の覚悟をお聞きしましたので、生駒市はということで進めていただきたいと思います。厚労省はこの重層的支援体制整備事業、重層事業に取り組むに当たっての留意点として、これは繰り返しになりますけれども、既にある地域のつながりや、支え合う関係性を十分理解し、地域住民の主体性を最も尊重し、関わる住民の意見を聞いた上で、行政から必要な範囲で活動を応援するというボトムアップの視点を重視していただきたい。また、地域住民や関係機関等々振り返りや議論を繰り返し行うことで事業の実施状況等を定期的に分析評価し、必要な見直しを行うだけでなく、事業を実施してみて初めて生まれた価値にも着目していただくことが重要と述べています。言うのは簡単ですけど、非常に難しい話だと思います。これをしっかり念頭に置いて、属性を問わない、断らない包括的な相談として、誰も置き去りにしない支援体制の構築を生駒市として創意工夫をもって円滑に実施できる仕組みとすることを期待いたしまして、質問を終わります。
630
◯吉村善明議長 以上で本日の一般質問を終わります。
以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議については、5日午前10時から再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後3時55分 散会
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