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平成21年第3回定例会(第3号) 本文 開催日:2009年06月12日
平成21年第3回定例会(第3号) 名簿 開催日:2009年06月12日

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  1. 生駒市議会 2009-06-12
    平成21年第3回定例会(第3号) 本文 開催日:2009年06月12日


    取得元: 生駒市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前10時0分 再開 ◯議長(中谷尚敬君) ただ今から平成21年生駒市議会第3回定例会を再開いたします。  本日の会議につきましては、報道関係者、関係職員及び事務局職員による写真、映画等の撮影を許可しておりますので、ご了承願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時0分 開議 2 ◯議長(中谷尚敬君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程につきましては、お手元に配布しておりますので、ご了承おき願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第1 一般質問 3 ◯議長(中谷尚敬君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  通告順に従い、順次発言を許可いたします。  まず初めに、2番中浦新悟君。              (2番 中浦新悟君 登壇) 4 ◯2番(中浦新悟君) それでは、議長の許可をいただきまして一般質問を行います。  生駒駅周辺における交通と再開発についてであります。  生駒駅は本市だけでなく、今や奈良県においての玄関口であります。本市の人口も一気に増加し、その利用者も多く、通勤、通学、帰宅の時間帯だけでなく昼間でもかなりの人が乗降しており、そのような生駒駅周辺において昭和58年に南口地区第1種市街地再開発事業を完成し、引き続き駅前北口地区の再開発事業を進めている状況であります。平成9年には、アントレいこま駅前交通広場を中心とした第一地区が、そして平成17年には第四地区における再開発事業も完了し、次いで第二地区の開発計画を進めているところであり、先般、株式会社奥村組の事業協力のもと、組合設立の準備をするといった報告を受けたところであります。  しかしながら、生駒駅前北口再開発整備計画は第四地区まであるものの、第三地区における具体的な進ちょくはなく、社会情勢等を見極めながら事業自粛を考えていくとした一時停止している状態であります。とすれば、現在進めている第二地区が完了すれば、駅前北口再開発整備計画は交通対策においてもひとまず完了となることとなります。生駒駅の乗降車数は1日1万人を超え、周辺には近鉄百貨店を始め、多くの商店や銀行などがあり、正に本市の中心市街地となっております。交通においては、それらを利用するためや家族等の駅への送迎のため、又はただの通過点とする車による往来が多く、時間帯や天候により大きく変化するものの、駐車や停車の影響により道路が狭あいとなり、混雑している状況が見受けられ、交通が乱れているのが現状であります。事故の起こる可能性も高く、かなり危険な状況も時折見かけます。  昨年3月に、これらの対策のため、駅前交通広場における交通の流れを変え、一般車乗降所や駐停車対策として、道路にコーンの設置を行っております。しかしながら、依然として透き間を縫うように駐停車を繰り返したり、見通しが悪く、いつ事故が起こるかというような状態が見受けられます。平成18年3月にけいはんな線が開業し、生駒駅における利便性がより高くなり、生駒市全体の活性化に向け進めている中、市のかなめとなる生駒駅周辺における交通についてどのように考えているのかお伺いしていきます。  まず、生駒駅周辺における交通事情をどのように把握しているのか。そして、公共交通の乗降と通行の現状をどのように把握しているのか。それに対する調査をどのように執り行ってきたのか。今後、開発を進めるに当たり、生駒駅周辺における交通対策をどのように進めようとしているのかについてお伺いしていきます。  次からの質問は自席にて行います。
    5 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。              (都市整備部長兼開発部長 佐和正朗君 登壇) 6 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) おはようございます。それでは、中浦議員さんのご質問にお答えいたします。  生活環境部にもまたがりますが、併せてお答え申し上げます。  まず、1点目の生駒駅周辺における交通事情についてでございますが、生駒駅北口、そして南口の交通広場周辺におきましては、朝昼の一般送迎車両や買物客などの路上への一時駐停車により、バスの運行や車両の通行、歩行者の安全に支障を来していたことから、生駒駅北口では平成19年度に一般車乗降所3カ所の整備やロータリーの一方通行など、交通規制の変更、センターコーンの設置による違法駐車車両の排除などの対策を実施し、一定の改善がなされたものと考えております。しかしながら、一般車乗降所における長時間駐車やセンターコーンを設置していない区間での路上駐車など、主に交通マナーの問題により、現時点においてもなお円滑、安全な通行が確保されにくい状況にあります。路上駐車対策につきましては、違法駐車等防止条例に基づき、生駒駅周辺を違法駐車等防止重点地域として指定し、交通指導員による違法駐車防止活動を警察など関係機関と連携をとり、行っているところでもございます。  2点目の公共交通の乗降と通行の現状についてでございますが、朝夕の時間帯につきましては、マイカーによる駅への送迎車量が多く、北口では松ヶ丘通りを通行して駅前交通広場に出入りする通行台数が他のルートに比べて多くなっている状況でございます。また、市内各所からの主要な交通機関でありますバスの降車場所は南北とも駅の改札に一番近い場所に、そして乗車場所についても駅の南北を結ぶ地下道や歩行者専用デッキからのアクセスが便利な場所にあり、利便性及び安全上適切に配置されていると考えております。  次に、タクシー乗り場ですが、北口では交通広場の中央に位置し、歩行者専用デッキの西側からのみの階段及びエスカレーターによるアクセスとなっており、地上からのアクセスができないこと、また、駅中央口からのアクセスが分かりづらい状況にあることは認識しております。このことについては、今後、誘導サインの増設など改善策を検討の上、対応してまいりたいと考えております。  3点目の調査についてのご質問でございますが、平成19年に生駒駅北口周辺道路の主要な交差点4カ所、具体的に申し上げますと、谷田小明線松ヶ丘通り線駅前北通り線の各交差点、駅前東線と駅前北通り線の交差点及び北口駅前交通広場の西側において、車両、バイク、自転車、歩行者の動向把握を目的とした交通調査を行っております。道路の交通混雑については、主に交差点において生じるため、交差点交通量は重要な指標となります。そこで、交差点における1日のピーク時の交差点交通量を基に、簡易な検証ではございますが、交差点の飽和度を算出しております。その結果、青信号でさばける最大の交通量に比べ、現在の交通量は少なく、道路の混雑が発生するほどの量ではないことを確認しております。また、車両の動向結果を基に、先ほど申し上げましたロータリーの一方通行や交通規制の変更などを行ったところでございます。  4点目の、今後開発を進めるに当たり、生駒駅周辺における交通対策をどのように進めようとしているのかについてでございますが、現在、生駒駅北口では、生駒市を含めた地元地権者で組織される生駒駅前北口第二地区市街地開発準備組合において、市街地再開発事業が進められており、本事業により新たな商業施設を含む建物が建設されることに伴う周辺道路の交通量増加や現在の交通事情の諸問題等に対応するため、交通検証業務の発注準備を進めているところでございます。この検証業務の結果を踏まえて、車両及び歩行者の円滑、安全な通行、さらには駐車需要に対する駐車場や駐輪場の整備など、市民の利便性の向上や安全につながる方策について第二地区の再開発事業計画とも調整しながら必要な対策を講じてまいりたいと考えております。また、交通マナーの一層のレベルアップを図っていく必要があることから、警察等関係機関と連携し、交通指導員による街頭指導や啓発活動についても引き続き行ってまいりたいと考えております。  以上がご質問に対する回答でございます。よろしくお願い申し上げます。 7 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 8 ◯2番(中浦新悟君) ありがとうございます。今、現状の把握ということをお伺いさせてもらったんですけども、具体的に昨年3月の交通対策、平成19年の交通対策を変更してからと今とを比べてどのような変化があったのかというのをもう少し詳細に教えていただけますか。 9 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 10 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 交通対策による変化でございますが、例えばアントレいこま1)と近鉄線との間は路上駐車車両のため、バスの通行や通過交通に支障が生じておりましたが、センターコーン等の設置によりまして、駐車しにくくなったこともございまして、バスの通行への影響は少なくなったと聞き及んでおります。  それからまた、アントレいこま1)の東側の駅前北通り線北行き車線におきましても、アントレ地下駐車場への駐車待ち車両で度々車線がふさがったりしておりましたが、これについても北行きを2車線にすることにより改善されております。以上でございます。 11 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 12 ◯2番(中浦新悟君) その結果なんですけど、基本的に駐停車する車の量というのは減りましたか。 13 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 14 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 道路斜線上などに駐停車していた車につきましては、いったん乗降所の方へ移っておりますので、幾分減ったものと思っております。 15 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 16 ◯2番(中浦新悟君) 先般、4月の委員会で、交通の流れへの変更、一般乗降所を設置したことによって混雑は解消されたという、先ほどの登壇しての内容でもあったんですけども、それは本当に現状で解消されたというふうにお考えなのか。 17 ◯議長(中谷尚敬君) 開発部長。 18 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 先ほども回答させていただきましたとおり、混雑については一定改善されたものと考えております。 19 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 20 ◯2番(中浦新悟君) では、今現在3カ所一般乗降所あると思うんですけど、そこに設置した理由というのを教えていただけますか。 21 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 22 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 北口駅前広場へは松ヶ丘通り線、それから駅前東線、駅前西線それぞれがアクセスルートとなっておりますので、一般乗降所の設置につきましては、できるだけ分散して配置していくと。利便性等を考慮しながら分散して配置するということで、現在の位置、3カ所で設定させてもらっております。 23 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 24 ◯2番(中浦新悟君) 道路交通法では、交差点の側端又は道路の曲がり角から5メートル以内の部分、横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に5メートル以内の部分には停車してはいけない、車を停車してはいけないということになっております。そのことを考えても、今述べたところには危険があるということを示していると思うんですけども、あれらの乗降所、歩行者と自動車の互いの安全対策というのをどのように考えられて設置されたのか、お伺いします。 25 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 26 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 安全対策につきましては、走行車線の幅員、あるいは歩道の幅員を確保しながら、ゼブラゾーンやポストコーンの設置等を行ったものでございます。道路交通法との関係につきましても、既に警察等の協議を行っており、そういう状況のもと、設置しておりますので、問題はないものと考えております。 27 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 28 ◯2番(中浦新悟君) 道交法は当然、先ほども言っていましたけど、警察と協議しているんですから、違法やとは思っていないんです。違法やとは思っていないんですけども、本当に現在、安全というふうに考えていらっしゃるんですか。 29 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 30 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 一般乗降所でのはみ出し駐車、あるいは二重駐停車等も見受けられますので、やはり交通マナーの向上なしには安全とは言えないと思っております。 31 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 32 ◯2番(中浦新悟君) この続きは後にして、乗降所は今現状3カ所、何台止めることができるのか教えていただけますか。 33 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 34 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 普通車を合計で9台程度止めることができます。 35 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 36 ◯2番(中浦新悟君) 最初の登壇しての答弁のときにお伺いしたんですけども、送迎が多い中で、その台数が足りているというふうに認識されているんでしょうか。 37 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 38 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 必要台数につきましては、今後、進入ルート別の需要台数などの調査を行って、適正台数の整備に努めてまいりたいと考えております。 39 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 40 ◯2番(中浦新悟君) 昨年のこの交通対策、交通の変更という案をされたんですけども、そのほか、地下駐車場を利用した考え方があったというふうなことを耳にしたことがあるんですけども、その点、今どうなっているのか教えていただけますか。 41 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 42 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 地下駐車場の利用につきましては、一定時間無料にして、送迎車両を駐車場に誘導しようという考えでございましたが、地下駐車場の稼働率が高く、飽和状態になるだろうということで実現には至っておりません。 43 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 44 ◯2番(中浦新悟君) その乗降所の点の安全等についてもう一回確認しておきたいんですけども、駅とアントレを結ぶ駅前東線とロータリーの交差点と言いますか、そこの部分なんですけども、あそこ、横断歩道もありまして横断する人も多く、駅に近いからか、乗降所を利用する車もかなり多いですよね。それが影響してか、停車している車というのが陰となってあそこをバスの乗り口から東線の方に行く際、左折することとなるんですけども、左折する際、停車している車が陰となって、大変見通しが悪いんですよね。その先に横断歩道があって、人がよく渡っている。答弁でもありましたけども、二重、そして三重というふうに停車していることも見かけたことがあります、一般乗降所。先ほど、安全ですかという質問に対しては、はみ出し、二重、そしてマナーの問題、当然マナーの問題というのはあるとは思うんですけども、その時点における現状というのを把握していらっしゃるのかなというのは、ちょっと疑問には思っています。そこの危険、多少マナーにしても危険があるということを踏まえて、再開発に対してどのような対策というのを講じようとしていらっしゃるのか、教えてください。 45 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 46 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) ご指摘のとおり、利便性の高い場所ということ、あるいはまた、松ヶ丘通り線よりの利用者数が相当数あること等によりまして、混雑している状況は認識しております。再開発第二地区の事業に併せて適切な乗降所の確保に努めてまいりたいと考えております。 47 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 48 ◯2番(中浦新悟君) ほかのところでも聞いていきます。  もう1つ、その東線の先、駅とアントレの間の東線のアントレ側とか、先ほども言っていましたけど、駐車場入り口付近というのはまだ私には駐停車の車、かなり多いというふうに見受けております。その結果、交互通行に影響が出ている、支障が出ているというふうな場面をよく見かけます。後は、周辺でしたらバス乗り場手前中央公民館側、あそこにも駐停車、よくされております。あと、危険と言えば、アントレ1)とアントレ2)の間を結ぶ横断歩道ですね。委員会でもあったんですけども、あそこにはでっかい柱がありまして、それによってか、かなり見通しが悪い状態になっておりますよね。そんな危険な箇所というのがまだ私には多々あると思われるんですけども、今後、再開発に向けてどのような対策を講じていく予定なのか教えてください。 49 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 50 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) ご指摘のとおり、今おっしゃった横断歩道につきましては、歩行者専用デッキの柱が横断歩道付近に存在することから見通しが悪くなっておる状況でございました。これにつきましては、昨年、道路斜線の位置を変更いたしまして、幾分改善されたのではないかということで考えております。それから、今後、第二地区の再開発事業に併せて必要な乗降スペースの確保、あるいは駐車場整備などに努めたまいりたいということで考えております。 51 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 52 ◯2番(中浦新悟君) 同じように乗降スペースの確保など検討していきたいということみたいですけども、平成17年のときに考えられていた第二地区を中央公民館側に拡大してという計画の中で、渋滞の解消を図る計画、図面というのがあったと思うんです。その後、見直されたわけなんですけども、委員会において交通渋滞に対して警察と協議中であると、その結果、昨年の交通対策というのがあったと思うんですけども、現在、先ほどもおっしゃっていた中でどのように協議されていらっしゃるのか、協議の内容というのを教えていただきたい。そして、当時考えられていた交通の流れ、二地区を拡大してあそこに道が通るという計画やったと思うんですけども、そこに道があると、車などの逃げ道というふうな形で一部分散という形になったと思うんですけども、そこに考えていた車の逃げ道というのをどのように消化していくお考えなのか教えてください。 53 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 54 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 当時の答弁につきましては、昨年行った対策工事に関する警察等の協議でございます。それから、また当時の案につきましては、再開発事業区域を拡大して中央公民館の機能を再開発事業に取り入れ、新たな道路の設置等、配置等を行って交通の流れを変えるというプランでございましたが、現在は現区域内での再開発事業に変更されております。今後、先ほどから申しておりますように、交通検証の結果を基にいたしまして、交通規制の変更も含め、対応策については考えていきたいと思っております。 55 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 56 ◯2番(中浦新悟君) 公共交通、バスとかタクシーの運行ルートと乗降所と待機場所に対してどのように考えていらっしゃるのか教えてください。 57 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 58 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) バスの運行ルートでございますが、これにつきましては、ルート変更の可能性についての検討も行いますが、乗降場所については、その利便性、あるいは周囲の道路状況により、変更は現在考えておりません。  次に、タクシーの乗降場所につきましては、先ほども述べましたが、今後、誘導サインの増設などに努め、いろいろと改善策についても検討していきたいということで思っております。 59 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 60 ◯2番(中浦新悟君) バスルートの変更は考えていないということですか。過去、委員会において、バスルートの変更と言いますか、違うルートを考えていたというふうな答弁をいただいたと思うんですけど。 61 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 62 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) バスルートの変更については、その可能性の検討をしております。 63 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 64 ◯2番(中浦新悟君) 委員会のときの話では、松ヶ丘通り線を利用していく。アントレ1)と2)の間ですね。あそこを乗り場から言うと、左折して谷田小明線の方に走っていく。生駒駅に向かってきた車に対しては、東線を、今あるルートを利用して回転させていくのか、又は松ヶ丘通り、先ほどのところを入ってくるのか、そういった説明があったように記憶しているんですけども、どちらにしても、検討を変更しているとなっても、道が増えない。今ある道しかないという現状であったら、今のルートで行くのか、そこを通るのかどっちかしかないわけですよね。今のルートで行くと、どうしても東線などでも余り広い道じゃありませんし、駐停車の問題等もこれからもよっぽどの対策をしないと解消できないと思いますので、今後もまた同じような問題というのは出てくると思うんです。変更した場合でも、松ヶ丘通り線の中でバスが左折するときの安全面、すぐ横断歩道がありますし、地下駐車場の入り口での混雑、バーの上げ下げによってか、駐車場満杯だからか、込んでいるときというのをよく見かけますしね。あと、そこにある一般乗降所の設置の場所、また変更しないと駄目でしょうし、二地区に近いという問題もあるでしょうから。先ほども言った、横断歩道の安全対策というのが課題となると思うんですけども、あとタクシー乗り場にしても多少問題あると私は考えているんですけども。交通すべての問題、先ほど、今までの答弁を振り返ると、すべてこれから対応していくというお考えでよろしいのですね。再開発に向けてきちんと対応していただけるということでよろしいんですね。 65 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 66 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 先ほども申しましたように、交通検証というのをもう間もなく実施してまいりますので、その検証結果をにらみながら、できるだけ実施するような方向では検討していきたいと思っております。 67 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 68 ◯2番(中浦新悟君) 都市計画、平成2年につくられたものなんですけども、今の駅周辺の変更とか再開発していくに当たって、都市計画の変更というのは行うんでしょうか。 69 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 70 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 現在の生駒駅前北口地区第1種市街地再開発事業の都市計画につきましては、第二地区の市街地再開発事業の内容を変更しておりますので、今年度末に都計変更したいということで、今それを目標に作業を進めていくことで考えております。 71 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 72 ◯2番(中浦新悟君) これは私見にもなるんですけども、奥村組さんが出した現計画案であっても、市の考えている今の現状においては、マンションとか商業地の規模を縮小ということを考えていらっしゃいますよね。実際、そういった図面になっていると思います。そういったことを考えると、地権者の事業メリットというのは大変少なくなっていると思うんです。そこに現在の交通状況というのを踏まえた場合、第二地区における公共敷地部分というのを拡大して、開発部分がその分少なくなるわけですけども、そうなるとより採算性が採りやすくなると。結果、開発リスクが軽減できるのではないのかというふうに考えるんですけども、その点、どのようにお考えなのか教えてください。 73 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 74 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 公共施設部分の拡大は、建築敷地面積、これの縮小や、あるいはフロア面積の縮小にもつながってまいって、テナント誘致に制限を与えたり、あるいはそれに伴って事業の成立性に影響が及ぶという場合も考えられますので、慎重な判断が必要であると考えております。 75 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 76 ◯2番(中浦新悟君) でも、先ほどまでの答弁の中で、再開発していく中で交通対策を考えていくというような答弁ばかりだったと思うんですけどね、それをきちんと対応していただけるんであれば、公共敷地としてきちんととるのか、また事業の成立性とかいう問題があるにしても、開発の敷地内で交通の場というのをきちんととるのかという、交通の場というのを広くとると言うのか、そういった方向は考えていただいているというふうに考えてもよろしいんですか。違うんですか。 77 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 78 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 先ほどから申しますように、今後行う交通検証の結果、あるいはそれを受けて第二地区内での交通広場の整備が必要となった場合には、適切な規模の交通広場の設置をすることについて、第二地区再開発準備組合と協議してまいりたいと、このように考えております。 79 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 80 ◯2番(中浦新悟君) 交通検証の結果、適切な規模でと。適切な規模がどの程度のものになるのか、今、多分聞いても答えられないでしょうけども、現状、第二地区の6割近くの土地、たしか市が保有していますよね。であるんだったら、交通の場というのをきちんと確保をしていただきたいということを強く要望しておきます。現状、やはり市の答弁の中では、交通量が余りないと言うのか、余り問題がないような答弁があったと思うんですけども、どうしても危険というのがある場所が多く見られると思いますので、交通の場をきちんと確保して、今の駅前広場又はその周辺における決して広いとは言えないあの道の交通に支障が出ないように、広く対応していっていただけるように要望しておきます。  現在の駐車場整備地区なんですけども、必要と考えている計画駐車台数と、現状、今、何台あって、その地区内における駐車場の利用状況というのを教えていただけますでしょうか。 81 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 82 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 私の方から先の質問について、まずお答えさせてもらいます。  生駒駅周辺地区の駐車場整備計画、これは平成4年に策定されたものでございまして、そのときの整備目標台数は民間によります付置義務駐車施設を含め1,850台でありました。現状といたしましては、848台が整備されております。 83 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 84 ◯2番(中浦新悟君) 利用状況を教えていただけますか。 85 ◯議長(中谷尚敬君) 清家生活環境部長。 86 ◯生活環境部長(清家 衛君) 公共が設置しております駅南及び北の地下自動車駐車場、これの利用状況でございますけれども、平成20年度の統計で南自動車駐車場につきましては、収容台数が199台で、1日当たりにしますと約370台の利用がありました。ただ、現在、施設のうち3割程度がほとんど利用されておらない状況となっております。  一方、北地下自動車駐車場につきましては、収容台数が158台で、1日当たり約790台の利用となっており、時間帯によりましては、先ほども議員さんがおっしゃっていましたけれども、満車となりまして、松ヶ丘通り線まで並んでおるというような状況でございます。以上でございます。 87 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 88 ◯2番(中浦新悟君) 再開発の規模縮小というのを考えた場合、駐車台数というのはまた変更になると思うんですけども、利用状況、今聞いただけでも、台数が何台というだけでなくて、どのような場所に設置していくのかで全然利用される方というのが変わってくると思います。結果、交通というのにも大きな影響が出てくると思うんです。その辺、またいろいろと調査されると思うんですけども、先ほども言っている交通検証、調査というのを今後いつごろからどのような調査というのをしていくのか、具体的に教えていただけますでしょうか。 89 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 90 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 交通検証の発注準備を進めております。主要な調査の内容といたしましては、交通需要現況の把握、それから路上駐停車状況の把握、駐車場の利用状況、バス、タクシーの運転手さんや一般乗降所利用者へのアンケート調査、それから交通量調査などを予定しております。
    91 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 92 ◯2番(中浦新悟君) 最初に質問させていただいた調査と現在あるパーソントリップであったり、大都市交通センサスなどのデータを見るだけでも、送迎車の数が多い駅、それは生駒駅の市内外のほかの駅に比べてもかなり多い駅だというふうに見受けられるんですけども、今後、交通手段とか内容、エリアに応じた調査と言うんですか、もっと詳細なものとか、あと雨天時のピーク時の調査というのをどのように行うのか教えてください。 93 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 94 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) まず、パーソントリップ等の関係につきまして、交通計画の基礎的なデータでございますので、それを今回交通検証の中では、このデータを含めて、生駒駅前に集中する交通量の交通手段等の把握、これを行ってまいりたい。そして、交通広場の現状の課題であるとか、改善策等につなげていきたいと考えております。  それから、雨天時の調査でございますが、雨天時の調査につきましても、できるだけやっていきたいとは考えております。 95 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 96 ◯2番(中浦新悟君) 雨天時なんですけども、雨天時に生駒駅を利用する方というのは、特に車でされる方というのは、まず生駒駅を基本的に徒歩や自転車で来られている方というのは、車で送迎される方が多いと思います。あと、家からバス停まで距離がある人も多いと思います。さらにですけど、ふだん周辺の別の駅を利用している人、ひょっとしたら東生駒駅であったり、一分や菜畑や、その周辺の駅を利用している方もふだんの最寄りの駅でなくて、いざ車での送迎となったら生駒駅に来られる方というのがかなり多くて、通常の何倍にも膨れ上がっているのではないのかというような状態がよく見受けられます。その点も踏まえてしっかり調査していただけるのかということを再度確認させてください。 97 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 98 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 施設計画上は、特異な事象での対応になると考えておりますが、雨天時の調査につきましては、費用対効果も含めて、その実施について検討していくということでございます。 99 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 100 ◯2番(中浦新悟君) 調査において費用とかかかると思うんですけども、交通対策を考えたら、第二地区というのは最後の手段になると思われますので、調査としても何カ所かにビデオを設置して、後ほど解析するといった、簡易ではありますけども、すぐに実際に目の前のものを確認できるといういい方法もあると思いますので、できるだけ詳細に調査して万全な対策をしていただきたいと思います。  今のところ持っているデータ上、パーソントリップも含めて、建設部の方でも調査もされています。大都市交通センサスとか、何より皆さんの目で見た、現実に走ってみたりしたデータというのも含めた上で、現状の問題と、そして対応策の一つ又は二つ、思い描いているようなものというのはないのでしょうか。 101 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 102 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 谷田小明線を横断する駅北側からの歩行者、これが多いことなどから、現在の歩行者専用デッキを第二地区から第四地区まで延長することや、それから駅北口のバイク等の駐輪場を第二地区内に設置することについても、今現在考えております。 103 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 104 ◯2番(中浦新悟君) すべての調査結果、また今後していく調査結果が出た後、いろんな段取りを進めて行くと思うんですけども、どこが主体的に考えていかれるのか、教えていただけますか。交通対策に対してです。 105 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 106 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 第二地区の市街地再開発事業区域内での対応が必要となった場合におきましては、準備組合と協議しながら調整してまいりたいと思います。そしてまた、事業区域内での対応が必要となった場合には、生駒市において関係機関と協議を行ってまいりたいと考えております。 107 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 108 ◯2番(中浦新悟君) 交通対策、しっかり考えていただけるよう、お願いしておきます。  再開発が完了、又は交通対策の部分だけでも完了していくというのはいつごろなのか、教えていただけますか。 109 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 110 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 第二地区外での交通対策ということでよろしいんですか。 111 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 112 ◯2番(中浦新悟君) 第二地区の再開発の完了、又は第二地区内での交通対策部分だけでの完了と言うんですか、交通部分だけ先にやってしまうとか、そういうお考えがあるんだったら、その部分の完了がいつになるかというのを教えていただけますか。 113 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 114 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) まず、生駒駅前北口第二地区の市街地再開発事業につきましては、現在のところ、平成25年度中、これの工事完了を目標に準備組合において進められているところでございます。  それから、第二地区の区域外の交通対策につきましては、交通検証の結果等によりまして、施設整備について検討を加えて、内容、時期についてはまた考えてまいりたいと思います。 115 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 116 ◯2番(中浦新悟君) 交通部分だけは分からないということですか。 117 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 118 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 今後検討してまいるということでございます。 119 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 120 ◯2番(中浦新悟君) 今、現状、先ほども言いましたように、横断歩道での危険とかいうのは多々確認できていると思うんです。そんな中で、工事が完了するまで対応はしていかないのか。そして、対応できるとしたらどのような対策があるのかということを教えていただけますか。 121 ◯議長(中谷尚敬君) 清家生活環境部長。 122 ◯生活環境部長(清家 衛君) 先ほど来、お話が出ています、昨年3月に一般乗降所の設置など、改修整備工事、こういったものを実施いたしまして、一定の向上は見られたというふうに考えております。しかしながら、一般乗降所でのはみ出し駐停車等がまだまだ見受けられるというような状況でございます。本年度実施されます交通検証業務、こういった結果も踏まえまして、違法駐車等に対し、交通マナーの向上、このための啓発、あるいは取締りの強化、こういったものを警察を始めとします関係機関と共に対策、こういったものを講じてまいりたいというふうに考えております。 123 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 124 ◯2番(中浦新悟君) これ、ちょっと極端な考え方なんですけどね、交通の安全というのをきちんと確保できていない場所、横断歩道があるわけでして、あるから人が渡る。ならば、歩道はすべて2階のデッキ部分で行うといった歩車分離というのを考えて、いっそ横断歩道をなくしてしまうといった考え方もできるとは思うんです。これ、極端な考え方ですけども。その際に生じる問題とか、そもそも横断歩道はどういう人を対象に設置されたのかということを教えていただけますか。 125 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 126 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 駅前の広場周辺道路、これにつきましては、地域の当然生活道路でもございます。地域の方々が百貨店において食料品を購入されたり、駅前を通過して他の地域に行かれたりすることもあり、その利便性あるいは安全性確保のために横断歩道は設けられたものと考えております。 127 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 128 ◯2番(中浦新悟君) 横断歩道をのけてしまうと、生活として大変支障が出るということですか。 129 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 130 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) やはり、一定の支障があるのではないかと考えております。 131 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 132 ◯2番(中浦新悟君) 駐停車を一定マナーの向上とか取締りの強化と取り締まったところで、その瞬間だけくもの子散らしのようにぱっと散るだけのことをよく見かけるのでね、そういった駐停車が制御できないのであったならばというあくまで極端な考え方で、良策というわけでもないと思うんですけども、啓発を促すにしても、現状の危険というのは多々あると思うんです。その中で、やっぱり安全を確保できるように対策を打っていただきたい。  続いてなんですけども、駅前東線を含めて駐車禁止でありますけども、駐停車禁止にしていくことに対してどのように考えているのか教えてください。 133 ◯議長(中谷尚敬君) 清家生活環境部長。 134 ◯生活環境部長(清家 衛君) 駐停車の禁止、これの指定につきましては、その危険性とか、あるいは迷惑性、こういったことを勘案いたしまして、地元の皆様方、あるいは道路管理者、警察等の関係者、この協議を経て、公安委員会が規制区域のこの規制を行う、指定を行うというようになっております。先ほどから議員さんの方でおっしゃられましたように、交差点や横断歩道から5メーター以内、これは駐停車禁止場所というふうになっております。駅前広場の多くはこういった場所に該当をいたしております。周辺道路につきましては、駐車禁止区域となっており、これを駐停車禁止といたしますと、乗降するための停車、これが法令上禁止されることになります。今後、公共交通運行への支障や、あるいは歩行者の安全性、そういったものに大きな支障が出てくる場合は関係機関と協議をしながら検討をする必要があるのではないかというふうに考えております。しかしながら、まずは利用者の意識改革、こういったことを先決というふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 135 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 136 ◯2番(中浦新悟君) 基本的に道交法によって駐停車禁止なんですよね。厳密に何十メーターもある道じゃなくて、せいぜい20メーターやそこらで、端の5メーター、5メーターで更にセンター部にコーンが立っているから、ほんの一部分しかひょっとしたら駐停車禁止じゃない場所があるかもしれないんですけども、そうなってくる場合、その部分だけはいいですよなんていうことははっきり分からないですよね。であるんだったら、僕はもう一定、あそこは駐停車禁止にすべきだというふうには思っております。再開発をした後に、バスのルートとか変わったり、対策によって大きな変更があるかもしれないんですけども、今、東線においても、あそこに車を止めることによって人が出てくるのかもしれない。又は、コーンがあることによって、よりあそこの交通に支障が出て、バスが詰まったり、僕は一度だけですけども、ロータリーから東線の信号に行くまで、信号を3回見送ったこともあります。たまたまというのがあるとは思うんですけども、そんな状況というのがある中で、きっとやはりあそこは厳しく取り締まらないといけないのではないのかなというふうにも考えていますので、警察としっかり協議して最良の対応をしていただきたいなと思います。  あと、駅北側のタクシー乗り場なんですけども、2階部分の遊歩道を通じてしか行くことできませんよね。中州状態になっているんですけども、時折バスの降り口から車道を渡って、植木の透き間を抜けてタクシー乗り場に向かう人というのを見かけます。横断歩道もなくて、交通量も少ないとも決して言えないと思うんです。バスが大きな壁となって、車の運転者からの視界も悪い。そんな状況でタクシーの乗務員さんたちも、いつ事故が起こるのか心配だといった内容の話を聞いたこともあります。このような状態というのを市として把握しているのか、又は何か対策を考えているのか教えてください。 137 ◯議長(中谷尚敬君) 佐和開発部長。 138 ◯都市整備部長兼開発部長(佐和正朗君) 状況については把握しております。対策につきましては、先ほども答弁させていただきましたように、今後、誘導サインの増設であるとか、改善策について検討を行って対策を講じてまいりたいということで考えております。 139 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 140 ◯2番(中浦新悟君) じゃ、目立つように、タクシー乗り場は2階から行くんですよということをしっかり分かるように掲示していただけるよう、お願いします。  あと、バスの降り場にしても、送迎車がほんの一瞬だということで止めるんですよね、降り場に。そのタイミングに運悪くバスがまた来るんですよね。結果、またバスが二重駐車になって、2列目から人を降ろしているようなことも見受けられますけども、そういったことの対策って考えていますか。 141 ◯議長(中谷尚敬君) 清家生活環境部長。 142 ◯生活環境部長(清家 衛君) バスの降り場につきましては、バスの事業者の職員が、朝7時から夕方7時まで停車するその一般車両、これに対する指導を行っておるという格好で対応はされております。また、バスの停留所から10メーター以内というのは駐停車禁止場所、法令上は駐停車禁止場所という形になっておりますことから、マナーの向上、あるいは取締りの強化と言いますか、そういったことにつきまして関係機関と更に指導等を行ってまいりたいというふうに思っております。 143 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 144 ◯2番(中浦新悟君) バスの降り場が一番便利だから、違法と知りつつもみんな止めるんですよね。止めて、人を降ろすほんの一瞬だけだということで止めてしまうんですよね。だから、注意する間もなく止めるというのが現状だと思っていますので、もう少しきちっと取締り、行政の方からでも啓発、何らかの活動をしていただけるようお願いしておきます。  次は駅南の話なんですけど、南側も、商店側ですね、同じように駐停車が多い状態となっています。ここも二重駐車になったり、特に商店街の入り口のところで二重駐車になると、またこれ、通行の妨げになっていることというのは多々ありますけども。基本的には、駅周辺には送迎も含めて一時的な駐停車の需要というのがかなり多いわけですよね。それらの対策に対して何か考えておられますか。 145 ◯議長(中谷尚敬君) 清家生活環境部長。 146 ◯生活環境部長(清家 衛君) 対策の一つといたしまして、昨年4月から、駅前の南側の駐車対策といたしまして、南自動車駐車場、これの利用に際しまして、最初の30分、これは無料にさせていただいております。かなりの活用をしていただいておるんですけれども、まだまだPRというようなものが足らないというふうに思っております。これから広報紙あるいはホームページ等に載せていくとともに、現場での案内表示、こういったことも考えていきたいと思っております。  それと、商店のあるところで幾らか一般の送迎用の車、あるいは荷さばき用の車が止まっておることを見かけますが、その位置に、道路管理者であります郡山土木と協議をいたしまして、駐車禁止の路上標示、そういったこともしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 147 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 148 ◯2番(中浦新悟君) 南側の駐車場の最初の30分無料、これ、しっかり啓発をしていただけたら、一定の効果が出るかもしれないんですけども、基本的に送迎の方が多いんですよね。送迎と言うか、迎えという方が多いと思いますし、ほんの目の前の商店に行く方というのが多くて、ほんの一瞬ということが多かったりすると思います。駐車禁止ということですけども、駐車禁止でしたら、停車に対しては一定効力がないと思うんです。ただ、私自身は何が何でも駄目という気はないんですけども、ただ送迎も踏まえた停車場がないということに問題は感じておりますので、その辺何か考えていただきたいなと思います。  1つ聞きたいんですけども、道路端によくあるコインパーキング、一時的なコインパーキングの設置というものに対してどのように考えているのか、お伺いします。 149 ◯議長(中谷尚敬君) 清家生活環境部長。 150 ◯生活環境部長(清家 衛君) 駅南側の道路、県道でございますが、生駒停車場宝山寺線、これにつきましては、西側が駅前の広場に入る進入路、右折レーン、それと直進、左折レーンという形、それから東行きは1車線という形になっております。また、駅前広場とその道路の間に植栽帯がございますが、80センチ程度しかないということで、かなり狭いものでございます。そういった場所に、そういうスペースのところに路上のコイン駐車場というふうなものを設けますと、やはり駅前広場の方にかなり影響を与えて、バスあるいはタクシー等の公共交通機関、これの運行に支障というようなものも懸念されるということで、現状ではあそこにコインパーキングと言いますか、そういうものを設置するのは少し難しいのかなというふうに思っております。以上でございます。 151 ◯議長(中谷尚敬君) 中浦新悟君。 152 ◯2番(中浦新悟君) 基本的にあの右折レーンは別にしても、左折と直進レーンを真っすぐ走行できたという記憶は過去余りないんですよね。1台でも止まっていたら、基本的に右折レーンに入ってそのまま真っすぐ抜けると、宝山寺さんの方に抜けるというふうな経験しかないものですから、土地の問題、場所の問題というのはあると思うんですけども、できる限り何らかの対応をしていただきたいなというふうにお願いしておきます。  あと、基本的に今、現状においても決して安全な場所ではないなと。本当に急ブレーキで車を止める姿というのを見かけたり、交差点や先ほどの横断歩道なんかでも止めたり、タクシーのところでもそうですし、駐停車に対して、そこから人が、突然扉が開いて、運転手からしたら、ちょっとどきっとするシーンというのがやっぱり多々見受けられることを私自身も経験したこともたくさんありますので、事故の状況がどうなっているのか分からないんですけども、最悪の事態にならないように、まず市民の安全というのに注意を払っていただいて、今後、再開発においても、第二地区が終わってしまうと、交通対策をするというのには最後のタイミングであるというふうにも考えております。生駒駅というのは、一時的な駐停車というのの需要が大変多いわけですから、費用負担というのを少なくすることばっかり考えるというわけでもなくて、安全なまちづくりのために今回しっかり調査して、必要な交通の場、駐停車の場、又は二地区においてもう1つのロータリー的なものを考えるとか、そういったことをしっかり考えていただけるよう、これは要望しておきます。強く要望しておきます。終わります。 153 ◯議長(中谷尚敬君) 次に、4番谷村淳子君。              (4番 谷村淳子君 登壇) 154 ◯4番(谷村淳子君) おはようございます。ただ今より議長の許可を得まして一般質問をさせていただきます。  生駒市における学校教育についてです。  近年、我が国におきましては、少子高齢化や核家族化、都市化に加えて、パソコンや携帯電話の爆発的な普及により、情報化社会が急速に進展しています。時代の変化とともに、忙しい現代社会の中でストレスが蓄積し、経済的コストや効率性を重視する一方で、人間性は軽視されがちになり、地域社会における連帯感や人間関係が希薄になってきました。また、社会全体における遵法意識の低下も憂慮すべき状況になってきています。家庭においても、地域の中で親しく育児に関しての相談できる相手がいないために、母親が悩んだあげくに精神的なストレスが蓄積して、尊い我が子の命を犠牲にしてしまうといった悲惨な事件が起こっています。幼い子どもに対して、まるで物としてしか扱っていないような虐待を行う親や肉親間での殺傷など、世間を震撼させる事件も連日のように報道されています。そして、このような社会状況は当然青少年の健全育成にとって大きな影響を及ぼしています。  青少年が大人と同様、メディアから流れる様々な情報に囲まれて消費社会に暮らし、社会全体と同様、生活の深夜化が進む中で凶悪な犯罪や出会い系サイトを利用した犯罪などに巻き込まれる事件が多発しております。薬物汚染も社会問題となってきました。塾帰りにコンビニやゲームセンターなどに立ち寄って時間を過ごし、深夜遅くまでまちを徘徊するなどの姿も多く見られますし、働く意欲を持てないニートや家に引きこもったりする若者も増加しています。学校においても、国から発表されたデータによりますと、日々の熱心な取組にもかかわらず、いじめや不登校、校内暴力などの教育的な課題は減少しておりません。  私は、これからの社会を託す大切な生駒市の子どもたちが豊かな心とたくましく生きる力を持って健やかに成長してくれることを切に願っています。そして、そのために家庭においては、親が自らの役割と責任を自覚して家庭教育を進める必要がありますし、地域では子どもの成長に関心を持ち、地域ぐるみで学校や子どもたちを支援することが必要です。また、学校では子どもたち一人一人に心を配り、その個性と能力が発揮できるよう、きめ細かい取組が必要といった、家庭、地域、学校の三者がそれぞれの教育力を高めながら、更に連携し合って一体となった取組がなされなければならないと考えています。  改正教育基本法でも、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身共に健康な国民の育成を期して行われる教育の目的を果たすために、新しく第6条で学校教育について明記するとともに、第10条で学校教育について、第13条において学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力についての条文が明記されました。今後は法の趣旨にのっとり、家庭教育の充実を図り、学校、家庭、地域の連携を図るための施策が充実されていくことと思いますが、その中でも私は、特に自主、自立及び協働の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うとともに、知育、徳育、体育の調和のとれた人間を形成する学校教育の果たす役割は大変重要であり、市民の期待も大きいものがあります。本市における学校教育の現状をしっかりと把握しながら、今後も教育環境の整備を行っていく必要があると考えます。  そこで、生駒市の学校教育の現状と地域との連携について、まず6点ほど質問させていただきます。  1点目は、確かな学力の育成やきめ細かい教育の実践を図るため、小学校1年生で30人学級を実施していますが、その後の様子と成果について教えてください。  2点目は、生駒市では市独自の情報科の設置を行っているようですが、伝え合う力の育成事業とはどのような内容でしょうか。  3点目は、地域で子どもの成長に関心を持ち、学校を地域ぐるみで支援する取組として何かしていますか。  4点目は、学びのサポーターについて現状を教えてください。  5点目は、平成19年度に実施された全国学力・学習状況調査において出た結果をどのように今の教育に生かしていますか。  6点目は、学校評価をどのように進めていますか。  以上で登壇しての質問は終わります。2回目からは自席にて質問させていただきます。 155 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。              (教育長 早川英雄君 登壇) 156 ◯教育長(早川英雄君) それでは、谷村議員さんからのご質問に6点ほどございましたけれども、順次お答えをいたします。  まず、1点目の小学校1年生での30人学級編制の成果につきましては、昨年11月に各学校の1年生担任や学校長へのアンケート調査を実施し、その後、学年度末には学校長から具体的な教育効果と課題及び問題点についての報告を受けたところでございます。それらによりますと、「一人一人に目が行き届き、きめ細やかで個に合った指導ができた」「子どもの様子がつかみやすくなった」「個に応じた習熟度別指導への対応がしやすくなった」「子どもとのふれあいが多くなり、子どもの理解がよくできるようになった」「ゆとりを持って、子どもへの対応や保護者への対応ができるようになった」「発言の機会が増えるので、子どもの学習意欲が高まった」など、当初の目的が達せられたのではないかと考えます。また、保護者にも好評だということでございました。  2点目の伝え合う力の育成事業の内容でございますが、本年1月に子どもたちの確かな学力育成のための検討委員会から、今後の教育の方向性について、情報科で培われた伝え合う力を更に発展させ、外国語活動も含んだコミュニケーション能力を育成するとともに、読書活動を活性化させ、子どもたちが自分の思いや考えを様々な手段を使って他の人に伝えようとするための力を育成することが必要であるとの第3次報告をいただいたところでございます。その報告に基づいて、情報科の授業を段階的に、総合的な学習の時間を活用した情報教育に変更するとともに、小学校における外国語活動を支援するため、小学校3年生以上の学年に地域の人材をイングリッシュサポーターとして派遣するわくわくイングリッシュ事業と学校への図書館司書を派遣する図書館司書の派遣事業でございます。いずれも6月からの事業開始でございますので、現時点では具体的な活動の様子や成果は把握できておりませんが、今後の役割に期待しているところでございます。  3点目の地域ぐるみで学校を支援する取組についてでございますが、全市的には地域ぐるみの児童・生徒健全育成事業が行われております。この事業は、中学校区ごとに地域ぐるみ推進委員会が組織され、それぞれの地域の中で子どもたちの健全育成のための活動を行うものでございます。今年で26年目を迎えていますが、当初はすべての推進委員会の代表者には学校長がなっていましたが、現在では、地域住民が代表者に選出される推進委員会が増えるなど、その活動も充実してきているように思います。そのほか、各学校や幼稚園ではスクールボランティアも活躍しておられます。また、今年度は県の指定を受けて、これまでの地域ぐるみ児童・生徒健全育成事業を基盤にした学校支援地域本部事業にも取り組んでいるところでございます。そのほか、地域の民生・児童委員さんや老人会の皆さんが学校を訪問して子どもたちの学習活動をサポートしてくださってもいます。  4点目の学びのサポーターの現状でございますが、昨年度は学びのサポーターとして63名が登録をし、そのうち39名が全小学校と中学校の一部、それに教育支援施設で主に授業での教科指導を補助する活動や特別支援学級での学習活動の補助、放課後などを利用した学力補充指導の補助などを行っております。今年度も現在36名の学生が登録して、それぞれの学校で活躍をしていただいているところでございます。  5点目の全国学力・学習状況調査についてでございますが、これまでの結果を見ますと、本市の学力の実態はおおむね良好であると認識しております。しかしながら、個人別の習熟度に違いがあることや習得した知識を活用する能力等に課題が見られますので、各学校では授業内容や授業方法の見直し、また個に応じた指導の工夫など、学校改善に役立てておりますし、市教委といたしましても、必要な学力補充講師を派遣しているところでございます。生活面では、基本的生活習慣や食育基本意識に課題が見られますので、これまでに行ってきた生活指導や生徒指導を更に充実させる取組を行っていただいております。  最後の6点目、学校評価についてでございますが、学校評価につきましては、平成19年10月に改正されました学校教育法施行規則によって、学校は自己評価並びに関係者評価を行うことが義務付けられたところでございます。それに基づきまして、各学校では児童・生徒や保護者へのアンケート、また学校評議員等の意見を参考にし、自己評価や学校関係者などの外部評価を行い、その結果を学校だよりやホームページ、保護者集会の場などを通じて公表しております。以上でございますので、よろしくご理解賜りますよう、お願い申し上げます。 157 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 158 ◯4番(谷村淳子君) ありがとうございました。
     では、まず1点目の方からですけれども、30人学級についてですけれども、子どもの理解や個々のそれぞれの子どもに応じた教育という部分の指導で、ふれあいの機会が増したとか、そういう大変大きな成果が見られるように、今お答えいただきました。私も保護者の方からいろいろ聞いているんですけれども、保護者についても好評のようです。そこで、今後の見通しについて、例えば実施学年を拡大していくとかという、そういうことについては、どのようにお考えでしょうか。 159 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 160 ◯教育長(早川英雄君) 現在行っている1年生での30人学級制度につきましては、先ほど申しましたように成果が見られておりますので、今後も継続して行っていきたいと、このように考えております。他学年への拡大につきましては、例えば教員の確保とか、それから少人数過ぎる場合の学習集団にいろいろ課題もあると、こういうご意見も伺っているところでございます。また、奈良県でも今年度、少人数指導の検討委員会等も立ち上げると、このようなことも聞き及んでおりますので、そういうことを十分加味しながら今後どのようにしていくか検討をしていきたい、このように考えておるところでございます。 161 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 162 ◯4番(谷村淳子君) 1年生での実施は継続していただけるというようなことですので、保護者も喜びますし、いい形でやっていってもらえたらと思っています。学年拡大については、今言われたように、先生もたくさん要ることですし、何かといろんなまだまだ問題をはらんでいると思うので徐々にということになるかと思うんですけども、今言われたみたいに人数が30人に限るということで、そういうとこで問題がないのかどうかという部分もちょっと考えられているようですけれども、私が以前一般質問させていただいたときに申し上げたんですが、30人というのに限るんじゃなくて、30人程度学級という形で、その程度という部分の重要な意味を考えていただきまして、そういう方法も併せてご検討していただいてやっていっていただけたらというふうに思います。  次ですけれども、伝え合う力の育成事業ですけれども、これまでの情報科が総合的な学習の時間を利用する情報教育に変わったというような答弁だったと思うんですけれども、具体的にどのように変わったのかというとこら辺、ちょっと教えてください。 163 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 164 ◯教育長(早川英雄君) ご承知のように、この度、学習指導要領が改定されたわけでございます。現在、その移行措置を行っているんですけれども、その学習指導要領によりますと、今までの時間数よりも算数や理科等の時間を増やしていくと、こういうことで時間数が増えたわけでございます。そういうことで、各学校年間の授業日数をどのように確保するか、工夫しているわけなんですけれども、私どもも市教委として、今後、増えた時間数をどのように確保していくかということで十分検討をしてきました。その中で、この情報科につきましては、国の構造改革特区の認定を受けまして、週1時間、年間35時間の授業を実施してきたところでございますけれども、その情報科の35時間の授業を段階的に廃止をしていきまして、その代わりに、情報科そのものは大変大切でございますので、総合的な学習の時間において年間10時間程度情報教育として行っていくと、このようになっているところでございます。この総合的な学習の時間に移行した情報教育の中身ですけれども、これまで行ってきた情報科のために市教委が示しております指導指針と言いますか、指導内容に基づいて行っていくと、こういうことになっております。以上でございます。 165 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 166 ◯4番(谷村淳子君) そしたら、情報科の内容が全くなくなるというわけじゃないんですよね、確認のため。 167 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 168 ◯教育長(早川英雄君) そのとおりでございまして、これまで情報科で培ってきました情報活用の実践力、それから情報社会に参画する態度、こういうことを大切に育てていくということで、情報科そのものの役割がなくなったということではなかろうと、このように考えております。 169 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 170 ◯4番(谷村淳子君) 分かりました。先ほども申しましたように、情報化社会の中で今パソコンとか携帯とか、そういうものがたくさん子どもたちの手の中で使われていると思うんですけれども、陰湿ないじめに行われるような問題のきっかけになったり、そういう問題が多発して苦しむ子どもたちがいるということも聞き及んでいますので、発信することをしっかりとちゃんとした形で選択できるという、そういう情報教育は大切な学習だと思いますので、これからきっちりと正しい情報教育の方向性で子どもたちに教えていってあげてほしいと思います。  次に、わくわくイングリッシュ事業という言葉が先ほど出たと思うんですけれども、イングリッシュサポーターとして地域の人材を活用するということをお伺いしました。現在、登録されている人というのは大体何名ぐらいいて、協力していただいているのか教えてください。 171 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 172 ◯教育長(早川英雄君) 現時点で20名でございます。 173 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 174 ◯4番(谷村淳子君) そしたら、その20名の方というのは、外国人の方とか日本人の方とか、年齢層、どういう方がそういうのに協力していただいているか分かりましたら教えてください。 175 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 176 ◯教育長(早川英雄君) 登録名簿によりますと、個人情報もありますので詳しくは申し上げられませんけれども、すべて日本人だと、このように理解しております。ただ、その中で片仮名の名字か名前か持っておられる方が2名おりますので、恐らく国際結婚されておられる方なのかなと、このように考えるんですけれども、一応日本人として登録をしておられる方ばかりです。年齢につきましては、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、67歳という方もおられますけれども、それぞればらばらでこれといった特徴的な配分はないと、このように考えております。経歴でございますけれども、登録をされた方々の履歴を見てみますと、海外から帰国をなさった方、また留学経験のある方、それから以前教師としてお勤めになった方、教育の教師として英語教師の免許を持っておられる方々、そういう方々でございます。以上でございます。 177 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 178 ◯4番(谷村淳子君) 本当に年齢幅もあって、いろんな経験をされている方、特に海外で経験されて、発音なんかも本当に聞いていて外国っぽい感じの発音をできる方とかにまた皆さんの子どもたちを見ていただいたら、本当に実感できる英語教育につながるかと思いますので、本当に有り難い協力の方だと思います。またよろしくお願いします。  次ですけれども、学校の中で図書館司書ということで、今回派遣をされるということですけれども、先ほどの答弁の中で6月に入ってからの事業だということで、今の段階での様子や成果についてはお伝えしていただけないかもしれませんが、教育委員会としてはその図書館司書という初めての取組だと思うんですが、その働きと言いますか、していただく課題についてどのような期待をしていただいているか教えてください。 179 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 180 ◯教育長(早川英雄君) 現在、学校には図書館司書教諭が配置されておられるんですけれども、以前からのご質問にもお答えしたんですけれども、大変学級担任をしておられる方が多くて、授業時間の関係で図書館司書としての役割を十分に果たし切れていないと、こういう実情がございます。そこに専門職として図書館司書が派遣されるわけでございますので、その方には図書館司書教諭と協働していただきながら、子どもたちにとって望ましい、学校図書館になるんですけれども、読書環境をつくっていただく。また、学校図書館の管理運営をしていただく。また、時間的なゆとりがありましたら、子どもたちに直接読書指導や読み聞かせをしていただく、このような活動ができたらいいなと、このように考えております。 181 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 182 ◯4番(谷村淳子君) それでは、その図書館司書の方ですけれども、人数もそんなにたくさんいらっしゃらないかと思うんですが、今後の派遣の予定というものが分かりますか。 183 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 184 ◯教育長(早川英雄君) 先ほど申しましたように、情報化が段階的に廃止をしていきます。それに基づきまして、図書館司書を派遣していきたいと。具体的に申しますと、来年度は3校、再来年度は6校が廃止しますので、来年、再来年にかけては小学校すべて、全校配置と、このようになろうかと考えます。ただ、中学校にもやっぱり学校図書館の役割というのは大切でございますので、中学校への派遣も視野に入れておきたいと、このように考えております。以上です。 185 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 186 ◯4番(谷村淳子君) ありがとうございます。今、我が国では活字離れ、読書離れの子どもたちが多くなっているというふうに言われている部分があると思います。図書館のそういう司書さんがいらっしゃることで、本当に関心を持つこととか、いろんな教えていただくこと、そういうのが広がって、子どもたちのためには本当にいい形の教育の一端を担ってくれると思います。派遣された図書館司書の方には、有効な形でしっかり子どもたちと接してもらって、本の良さとか読むことの楽しさというものを教えていただけるように、またよろしくお願いしたいと思います。  次ですけれども、地域と学校との連携という部分について少しお話、聞かせていただきたいんですけれども。生駒市では、地域ぐるみの取組が大変充実しているというふうに他府県の方でも聞いたりして、生駒は教育についてはすごくいいし、地域に根ざしたそういう取組もすごくいいというふうなことを聞くんですけれども、地域ぐるみの児童・生徒健全育成事業という部分で、具体的に地域の方にどういうふうに協力してもらって、教育委員会としてそういうことをどのように評価されているのかというとこら辺、お願いします。 187 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 188 ◯教育長(早川英雄君) 具体的な仕事としては、多岐にわたっておりますので、いろんなことがあると思うんですけど、一番の大きいのは子どもたちの地域におけるやっぱり安全指導、安全・安心の確保、これが大変有り難い一番大きな取組かなと思います。また、子どもたちの健全育成のためにまちをきれいにしていくと。子どもたちに良くない図書とかいろんな玩具とかありますので、そういうのを点検して、もし見つければそういうのを撤去していくと。また、あいさつ運動を推進して、子どもたちに規範意識を植え付けていくと、そういうふうな取組もしていただいております。また、その中学校区ごとに活動しておりますので、それぞれの中学校区ごとの推進委員会が情報誌等を作りまして、地域住民の方にそれぞれの取組とか、また訴えたい啓発活動なんかもしていただいていると、このように理解をしております。  なお、申し添えますけれども、先ほど、当初はこの代表は学校長が務めたと、学校中心だったわけなんですけれども、現在ではすべて地域住民の方が代表者となってくれております。それだけ、大変有り難くなったなと、このように思っております。以上でございます。 189 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 190 ◯4番(谷村淳子君) 今言っていただいた児童・生徒健全育成事業ということでしたけれども、その地域ぐるみの良さを利用してと言うか、現在、県の指定を受けて学校支援地域本部事業が取り組まれているというふうに言われたんですけれども、こちらの方の事業というのはもう少し詳しく説明していただけますでしょうか。 191 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 192 ◯教育長(早川英雄君) これは文部科学省の委託事業でありまして、教員が子どもと向き合う時間の拡充を図り、地域の教育力を活性化するため、地域全体で学校教育を支援する体制づくりを整備することを目的として、県と実行委員会、この場合には実行委員会は市になります、の間で委託契約を締結し、学校運営を支援する体制を整備した上で学校支援地域コーディネーターを活用して、学習支援活動、部活動支援活動、環境整備支援活動、登下校時の安全確保、合同行事の開催など、学校からの協力依頼に対し、学校ボランティアの派遣を行うものでございまして、本市ではこの学校支援地域コーディネーターには各学校の教頭先生になっていただいております。そこで、議員さんのご質問にもございましたように、現在ある地域ぐるみの健全育成事業、この組織なんかを十分活用して行っている、そういった事業でございます。 193 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 194 ◯4番(谷村淳子君) 大変良い取組をしていただいていると思いますけれども、この事業は今後もずっと続いていく予定なんでしょうか。 195 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 196 ◯教育長(早川英雄君) 一応3年間の事業期間でございますので、22年度にこの事業が終わるわけでございます。しかしながら、市独自の事業として続けていくには大変予算も膨れ上がりますし、この事業が無くなっても、これまでに行われたいわゆる地域ぐるみの健全育成事業、それとかスクールボランティア事業等が十分機能しておるわけでございますので、あえてこの地域本部事業を市独自として引き継ぐと、続けるという気持ちは現在のところございません。 197 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 198 ◯4番(谷村淳子君) 地域が学校に関心を持ってもらって、地域全体で子どもの安全を見守りながら子どもを育てるということはすごく理想的ですし、とても大切ないいことだと思います。地域ぐるみの児童・生徒健全育成事業というのは今後も充実させていただきたいというふうに考えます。  次なんですけれども、学びのサポーターについて保護者から良い評判を聞いているんですけれども、教師の高齢化が全国的に言われている中で、学校に若い力で、若い人たちにたくさんサポートしていただけるということは本当に教育の中でも活気が出てきていいことだと思いますので、そちらの学びのサポーターの方についても、引き続き充実した形でやっていってほしいというふうに思っています。  次に、学力調査についてですけれども、先ほどの回答で的確に分析をしてもらって、学校教育のところに生かしていただいているということが分かったんですけれども、基本的な生活習慣や食育、そして規範意識についてですけれども、家庭が大きな影響を持っているというふうに考えますので、学校だけでなく、家庭との連携した取組が必要というふうに感じる中で、家庭に協力を得るために現在どのようにして家庭の方に協力依頼と言いますか、取組についてされているのか教えてください。 199 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 200 ◯教育長(早川英雄君) 家庭教育の大切さは、先ほど教育基本法を紹介していただきましたけれども、そこに明記されるほどでございます。国でも、県もそうなんですけれども、この家庭教育力の向上というのは大変大きな課題としておりまして、いろんなパンフレットやリーフレットが出ております。今年度も奈良県教育委員会が家庭教育に対するパンフレットを作成して、各学校園を通じて保護者に配布したところでございます。そういったパンフレットやリーフレットを使うとともに、これまでにも取り組んでいたんですけれども、学校だよりや保護者会、それから各幼稚園や、小学校は1校なんですけれども、家庭教育学級も行っておりますし、そういう場でこの基本的な生活習慣や食育、また規範意識の向上、こういう必要性を訴えていっていると、このようなところでございます。 201 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 202 ◯4番(谷村淳子君) ありがとうございます。よく分かりました。  今度は学校評価という部分で、先ほどの答弁で学校評議員の意見などを参考に外部の評価を実施しているというふうにおっしゃっていただいたんですけれども、学校評議員会を設置しているという学校はどれぐらいあるんでしょうか。 203 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 204 ◯教育長(早川英雄君) 昨年度の実績では、市内29校園すべてに設置をしていただいております。今年度は、そのうちの何校かは、現在選出中という報告を受けておりますので、すべてそろっていませんけれども、今年度もすべての校園で設置をすると、このように考えております。 205 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 206 ◯4番(谷村淳子君) 保護者の方から、学校での取組がなかなか保護者の方まで伝わってこないといったような不満とまではいかないんですけれども、少しそういうような声を聞いたことがあるんですけれども、学校では学校の評価の結果や経営方針などをどのようにして保護者に伝えているのかという部分を教えてください。 207 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 208 ◯教育長(早川英雄君) 学校だよりやホームページ、それと学校評議員会、又はPTA集会、総会とか学級懇談があるんですけれども、そういう場。また、学校を総括したまとめを出すんですけれども、その中で紹介をしていくとか、このような取組をしているという報告を受けております。 209 ◯議長(中谷尚敬君) 谷村淳子君。 210 ◯4番(谷村淳子君) 今、聞くと、いろんなところで発信していただいているというふうに私は感じたんですけれども、学校が保護者とか地域から信頼を得るためにも、学校が積極的に保護者とか地域の方の声に耳を傾けてもらっていろんなことを発信してコミュニケーションを図ってもらうという場をたくさんとっていただけるようにしていただくと、もっとより一層相互理解をいただけるんではないかと思いますので、引き続きそういうことにも関心を持っていただいて、しっかりと連携をとっていただきたいと思います。  最後ですけれども、子どもたちの健全育成のために、家庭と地域と学校、それぞれの役割を果たしながら、連携をとった取組が必要だというふうにすごく今回の話を聞いて思いました。現在も学校はボランティアの活用とか地域に開かれた学校づくり、そういうものに対して努力をしていただいていますけれども、地域の持っている大きな力というのは学校教育には本当に大切なものですし、それを生かしていただきながら学校力を高めてもらう、そういう中で未来の社会人の主人公となる子どもたちが健全にすばらしい人間に育っていっていただけると有り難いなというふうに思います。そういう子どもたちのために、地域、学校、保護者も協力していい形で学校教育が進めていかれることをお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 211 ◯議長(中谷尚敬君) 早川教育長。 212 ◯教育長(早川英雄君) ありがとうございます。先ほど、司書の派遣事業で、数字をもう一度確認させていただきますので、今年度はモデル校として3校派遣をしております。来年度以降は3校、その次は6校と、これは間違いないと思いますけど、そういうことで進めていきますので。 213 ◯議長(中谷尚敬君) 次に、11番福中眞美君。              (11番 福中眞美君 登壇) 214 ◯11番(福中眞美君) 議長の許可を得て、市の地域医療に対する基本姿勢について一般質問を行います。  全国で公的医療機関は救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療及び小児医療等、政策医療を数多く担っており、各地域において良質な医療を提供する体制を確保するための重要な役割を果たしています。公的医療機関が地域において必要な医療を安定的かつ継続的に提供していくためには、民間医療機関も含めた地域の医療機関相互の機能分担と連携を図るための体制、地域医療ネットワークを構築することが必要だと言われております。厚生労働省は公的医療機関の果たすべき役割については、端的に言えば、地域において提供されることが必要な医療のうち、採算性の面から、民間医療機関による提供が困難な医療を提供することにあると言われております。日本人の主要死因についての調査では、がん、脳卒中、心筋梗塞で、男女とも約6割を生活習慣病が占めています。生駒市新病院整備専門委員会の中間答申でも、がん治療の一環として緩和ケアのための病棟、病床の設置や高齢者の急性期医療に中心的な役割を果たすことが望ましいとありましたが、市の考えをお聞かせください。  次に、病後児保育、病児保育の取組については従前から質問してきたところですが、今後、病児保育について、市はどのように考えておられますか。  (仮称)生駒市立病院の県への事前協議書にかかわる事業計画書、別紙趣意書、診療方針において市及び(仮称)市立病院の地域医療に対する姿勢、役割等が示されております。別紙1の趣意書にうたわれている新病院のコンセプトには、地域完結型の医療として地域の病院がそれぞれの機能を分担し、かかりつけ医との連携も含めた地域完結型の医療を目指し、また患者を中心とした継続性のある医療を提供するため、前方連携と後方連携を考慮し、周辺の地域医療機関との病診連携や病病連携を積極的に推進する。  2、救急医療の充実として本地域における二次救急医療に対応できる中核病院の必要性から、内科系、外科系、小児科系の二次救急医療の充実を図る。  3、小児科医療の充実として、二次医療までの対応が可能な小児医療の提供の確保を図る。  4、財政的健全な病院経営を行うため、新病院の運営形態については、指定管理者方式を採用することで、市の関与のもと、質の良い医療の提供と民間的経営手法の導入による経営の効率化を図る、とあります。  別紙2の診療方針には、新病院の運営についての理念は、地域医療における市立病院の役割を果たしていくべく、医療法人徳洲会を指定管理者として本市と連携を密にとりながら、地域の医療界及び病院、診療所とも連携し、地域医療の向上に貢献するよう運営しますとうたわれております。救急医療体制では、24時間体制での救急受入れをする。具体的には、毎日、内科系、外科系医師各1名、検査技師、放射線技師、薬剤師各1名が当直体制をとり、北和小児科二次輪番日には、それに加えて小児科医師1名の当直を行うとなっています。地域医療の支援については、在宅支援機能の充実として、地域連携パスや退院支援チーム等の取組により、在宅支援診療所との連携を図りながら、在宅へ移行支援を行う。また、救急性医療の患者を対象とした在宅支援システムを検討、実施します。開放型病床の設置として、地域の開業医と連携することにより、診療の一貫性が実現できることから、医師会と病床数や運営方法を協議の上、開放型病床を設置します。周囲の他の医療機関との連携として、新病院開設後は医師会に加入する。また、地域医療連携推進室を設置し、専任職員を配置。その専任職員の方が地元開業医を訪問され、開業医のニーズにこたえて相互の紹介を始め、診療情報等の提供を行います。病院の活動、運営については、市民、患者と意見を交換し、市医師会等と協議する場を継続的に設置するとなっております。この趣意書や診療方針の具体化のための方策として、どのような取組をされているのか、あるいは今後されるのかお聞かせください。  (仮称)市立病院にかかわる活動、運営における市民、地域医療機関、団体の参加をどのように保障していく考えなのかお聞かせください。  市として、現在の医療状況をどう認識し、今後どのような地域医療体制を構築していくお考えなのかお聞かせください。  以上で登壇しての質問は終わります。次からは自席にて行います。 215 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。              (市長 山下 真君 登壇) 216 ◯市長(山下 真君) それでは、福中議員の一般質問にお答えさせていただきます。  まず、1点目でございますけれども、公的医療機関の果たすべき役割は端的に言えば、地域において提供されることが必要な医療のうち、採算性の面から民間医療機関による提供が困難な医療を提供することにありますが、市の考えをお聞かせくださいとのご質問でございますが、基本的にはそのとおりかと思われます。ただ、しかしながら内科、外科の二次医療に対応できるような施設、内科、外科の二次救急に対応できるような設備等を設けながら、夜間、休日しか診療しないとか、あるいは小児科しかしないとか、そういうことであれば当然宝の持ち腐れにもなりますし、採算性もとれませんので、平日の日中も診療をするということになるわけで、そうした意味で多少既存の医療機関が提供している医療とそれはかぶる部分もあろうかとは思いますけれども、それは旧生駒総合病院のときも同じだったのではないかと思っております。  それから、病後児保育、病児保育の取組についてでございますけれども、まず病児保育でございますけれども、これも生駒市立病院の運営主体を公募する際に、選考する際に医療法人徳洲会に要望しておりまして、徳洲会としては開院時すぐに実施するのは困難だけれども、将来的には前向きに考えていきたいという回答をいただいております。  実施に当たりましては、小児科医、看護師、保育士といった人的な資源とそれから物的なスペースですね、これは隔離されている保育スペースが必要になってきますので、その人的資源と物的なスペースというものを確保しなければならないわけでございまして、いろいろな課題もあろうかと考えております。現在、ハートフルプラン委員会の中の専門委員、ハートフルプラン委員会の中にワーキンググループを設けまして、次世代育成支援行動計画というものを作成中でございますけれども、この病児保育については、22年度から5年間の事業目標として、今、課題として取り上げておるところでございます。  病後児保育でございますけれども、いこま保育園で実施をしておるわけでございますけれども、実は余り利用実績がないという状況がございまして、今後、利用状況を確認しつつ、必要に応じて拡充をしていきたいと考えております。  それから、事業計画書、別紙の趣意書、診療方針に記載されている市の地域医療に対する姿勢、役割、この具体化のための方策としてどのような取組をされているのかということでございますけれども、現在のところはまだ病院設置条例が可決していない段階でございますので、当然のことながら、具体的な取組というのはしていないわけでございます。今後におきましては、市と指定管理者との間で締結いたします基本協定書の中で詳細な取決めをしていくということになろうかと思います。その協定書におきましては、当然のことながら中間答申を遵守するといった旨をそこに盛り込むとともに、違約があった場合についても条項を設けるつもりでございます。市としましては、指定管理者の病院経営に対するチェック機能を十分に働かせ、市や市民の思いと指定管理者の運営実態がかい離してしまわないように細心の留意をしていく所存でございます。  それから、(仮称)市立病院にかかわる活動、運営における市民、地域医療機関、団体の参加をどのように保障していく考えかということでございますけれども、病院の運営について、継続的に協議をする場としましては、市、市民、医師会、それから指定管理者等から成る運営協議会を設置主体と考えております。これにつきましては、中間答申においても必須機能ということで取り上げておるわけでございまして、これは平成20年2月15日の医師会からの要望書でもその旨、設置を要望するということが記載されておったわけでございます。指定管理者の公募をした段階でも、当然のことながら、この公募に応じていただく条件といたしまして、この運営協議会の設置というものを項目として挙げておりますので、徳洲会の方でもその必要性は十分認識しておるというふうに考えております。それから、先般の委員会でも申し上げたとおり、この協議会の開設前の前倒し設置ということも検討してまいりたいと考えております。  最後に、市として現在の医療状況をどう認識し、今後どのような地域医療体制を構築していくお考えなのかお聞かせくださいとのお尋ねでございます。現在の医療の状況でございますけれども、17年3月末に旧生駒総合病院が閉院して3年半たっております。その間、近大病院の増床、それから白庭病院及び奈良西部病院の開院、それから市内の診療所の増加といった形で医療状況に一定の変化はあるというふうに考えております。救急医療につきましては、ご承知のとおり、旧生駒総合病院があったときは市内の二次救急輪番病院が5病院あったわけでございますけれども、現在は阪奈中央病院、白庭病院、倉病院の3病院でございまして、市外の2病院、西奈良中央病院と奈良西部病院の参加協力を得まして、何とか救急輪番の空白日がない状況を保っておるわけでございます。空白日がないという形で二次輪番制度は構築されておるわけでございますけれども、先般の救急搬送の事件で、実態としては必ずしも十分機能していないということが分かったというふうに認識をしております。現在、メディカルセンター、消防本部、各輪番病院、それから市の健康課、そうしたところで改善に向けて協議を開始したところでございますけれども、抜本的な解決という意味では、市立病院の開設が必要であると、このように考えております。  小児二次救急につきましては、これもご承知のとおり、県の北和地域の二次救急輪番から旧生駒総合病院が離脱し、その後18年4月に近大奈良病院が離脱いたしまして、今、当該輪番体制に入っている市内の病院はないということでございます。  こうしたことから、依然といたしまして小児二次医療、それから小児科、内科、外科等々の二次救急医療を担う地域医療の拠点となります中核的な病院は不在の状態にあると、このように認識をしておりまして、早期に市立病院を開設し、地域医療の中核を担うとともに、他の医療機関との連携も深めてまいりたいと、このように考えております。以上です。 217 ◯議長(中谷尚敬君) 暫時休憩いたします。              午前11時49分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時0分 再開 218 ◯議長(中谷尚敬君) 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。  福中眞美君。 219 ◯11番(福中眞美君) 今、お答えの方、いただいた中でまず病児保育についてから言わせていただこうと思うんですけれども、先ほど市長のご答弁では、看護師、保育士、また保育スペースなどの確保が難しいということで、今すぐにはできないというような回答だったというふうに思うんですけれども、ちょっと理解ができないんですね、その部分。もう少し詳しく教えていただけますか。 220 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 221 ◯市長(山下 真君) 要するに、開院当初の小児科医や看護師の数というのは既にお示しさせていただいておりますけれども、開院当初、どれだけの患者さんが来て、その看護師で足りるのか足りないのか、あるいはその小児科医で足りるのか足りないのか、その辺がやってみないとある程度分からないということで、だんだん運営が進んできて、大体これぐらいだったら、看護師さんをちょっとそっちの病後児保育の方に割けるかなとか、その辺の感覚がつかめた段階で考えると、そういうことと認識しております。 222 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 223 ◯11番(福中眞美君) その分は感覚がつかめると言うか、やってみないとこれからのことだということなんですけれども、保育スペースの方なんですけど、逆に先に場所をとっておいた方がスムーズにいくというふうに思うんですけれど、確保しておいた方が。枚方なんかでは3病院が病児保育を実施しているということはこの間の特別委員会の方でもちょっとお伝えしたかとは思うんですけれども、1階の一番いいところに、今もありますし、今度建て替えを計画されておりますけれども、そこにも1階でスペースを確保されています。奈良市の市立病院の方も病児保育、あると思うんですけれど、病院の中に保育スペースがあるというふうに思います。その点、やっぱりスペースの部分でも、1回目の答弁でいただいたんですけど、もう少しスペースのことについて教えていただけますか。
    224 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 225 ◯市長(山下 真君) スペースにつきましては、現在の設計で病後児保育室というのをとっているわけではございません。ただ、266床から210床に減ったということで、先般、委員会でもお答えさせていただいたとおり、震災、災害対応とか地域医療機関との連携に向けた、そうしたスペースを一定ベッド数が減った分では確保しておるわけでございます。将来的にそうしたスペース、あるいはそれ以外のスペース等を考えて転用できるスペースがあるのであれば、そうしたことも可能になると、そういうふうに考えております。 226 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 227 ◯11番(福中眞美君) 今、転用できるスペースがあればということなんですけれども、是非そのスペースは確保していただけるようにお願いしておきたいというふうに思います。市は、病児保育はハートフルプラン委員会の中で今検討中だという、目的も設定してということなので、それをめどということで考えておいてよろしいでしょうか。 228 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 229 ◯市長(山下 真君) これ、病院の開院時期自体が今平成24年度でございますので、当然、病児保育自体は21年度が満了期間となるこの次世代育成支援行動計画には今のところ入っていないわけでございます。22年度から5年間の事業目標として、今この次世代育成支援行動計画を作成中なんですけれども、ここに盛り込まれれば当然市の正式な計画として位置付けられるわけで、それを受けて新病院の中でも本格的に、ここの場所をそれに転用してとか、あるいはスタッフをこういうふうに割いてとか、そういった形で検討していくことになろうかと考えております。  市としては、指定管理者に対しましてはこの病後児保育の設置というのは要望しておりますので、そうしたことを踏まえて、この次世代育成行動支援計画もつくられていくというふうに考えておるところでございます。 230 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 231 ◯11番(福中眞美君) 指定管理者の機関に対して、最初からその部分は盛り込んでいたということなので。この間、私もいろんな市立病院、調べたんですけれども、公的病院ということで、大概、市立病院であれば、病児保育をしているところが多いというふうに思いましたので、是非、生駒市の方でも病児保育をしていただきたいというふうに思っているんですけれども、今までに病院や診療所に対して、そのような働きかけ、既存の病院ですね、されたことはあるんでしょうか。枚方市の方では診療所の方でも開設されておりますので、ちょっとその辺、お伺いできますか。 232 ◯議長(中谷尚敬君) 池田福祉健康部長。 233 ◯福祉健康部長(池田勝彦君) 病児保育については、回ったことはございません。参考でございますが、平成18年1月にいこま保育園で病後児の保育を実施させていただいたときに、医師会、それと小児科医の先生方、この方と協議させていただいて病後児を始めさせていただいたということでございます。以上です。 234 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 235 ◯11番(福中眞美君) 市立病院での病児保育の開設を是非お願いしたいというふうに思うんですけれども、この件に関して、市は最初から病児保育のこともお願いしていたということなので、できれば保障するという意味で、今後、契約書とか協定書とか交わされると思うんですけれども、その中に設置するということを盛り込むということも可能なんでしょうか。 236 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 237 ◯市長(山下 真君) 指定管理者側の回答は中長期的な課題として考えるということでございまして、そうであれば、その基本協定書の中にそれをいついつまでに設置するとか、そういった形で盛り込むのはちょっと難しいかとは思っておりますけれども、いずれにいたしましても、いわゆる院内保育というのは設ける予定でございますので、それはそのスタッフのための保育でございます。ただ、病後児保育室というのはそれとは分離した形で造っていく必要があろうかと考えておりますので、指定管理者側の回答も別にそれほど否定的なニュアンスではなかったので、将来的にはそういったものを設けていただく方向で、市としてもその基本協定書には盛り込まれずともお願いはしていくし、指定管理者としてもそういう方向で考えていただけるのではないかと思っております。 238 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 239 ◯11番(福中眞美君) できれば、時間がありますので開設時からお願いしたいということで要望しておきます。  次なんですけれども、前に県からの指摘で小児科医2名ということで、医療審でもこれが問題になり、県の事前協議書の中で生駒メディカルセンター休日夜間応急診療所での対応は困難なものについて、まず最初は対応するということになっていましたけれども、それをやめるということで回答されていたと思うんです、特別委員会の中で。それは県の方にはもうそのことは伝えられているんでしょうか。 240 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 241 ◯市長(山下 真君) メディカルセンターで対応困難なものについて市立病院で対応することをやめるということは言ってないと思いますけれども。 242 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 243 ◯11番(福中眞美君) 稲葉課長が答弁されていたというふうに記憶しているんですけれども、小児科医2名ということは少なくないですかということで、輪番制の体制のときと、あと生駒メディカルセンターの休日夜間応急診療で足りないときに対応するということを明記していたけれども、その部分はやめるという、それで確認をしたと私は記憶しているんですけれど、いかがですか。 244 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 245 ◯市長(山下 真君) それはやめるということではなくて、そのメディカルセンターのバックアップの月10日については、小児科医若しくは内科医、必ずその小児科医が対応できるとは限りませんので、内科医で対応すると。内科医の医師であっても、徳洲会の医師は離島やへき地等での勤務経験が豊富で様々な症例に対応できることから、それでも一定の役割は果たせるというふうに考えております。  小児科医2名というのが医療審で批判が出たというようなことで、確かにそういった意見もあったんですけれども、先般の特別委員会でも申し上げましたが、現在、県立奈良病院は小児科病床35床、小児科医5名でございます。小児科医1人当たりで言いますと7床ということになります。ご承知のとおり、阪奈中央病院も15床で非常勤も入ると思いますが、常勤換算で2名と、これも約1人当たり7.5床ということになろうかと思います。生駒市立病院、現在、小児科病床20床で2名ということではあるんですけれども、これはあくまで開院当初の数字でございまして、先般の委員会でも申し上げさせていただいたとおり、開院当初は23人の医師ではありますが、5年後には37名というのを予定しておるわけでございます。当然、開院当初から小児科20床がフル稼働するといったことはないだろうと思いますので、開院当初は2名で対応して、小児科病床の稼働率が高くなれば、5年間で14人増やすという計画ですので、その中には当然小児科医の増員ということも含まれるであろうし、先般申し上げたとおり、今、増員の方もお願いしておるわけでございますので、そうしますと20床に対して3人ということになれば、大体小児科医1人当たり7ベッドということで、県立奈良病院と同レベルになりますので、必ずしも20床で2人というのが非常識な数字だとか、ちょっとどなたが言ったか記憶していませんが、1人は住み込まなきゃいけないとか、そんな実態ではないというふうに認識しております。 246 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 247 ◯11番(福中眞美君) 分かりました。先生が疲弊しないように十分配慮してやっていただきたいというふうには思うんですけれども。  後もう1点、県からの指摘で、産婦人科、二次救急についても実施するということになっておりましたが、産婦人科はしないのですか、実施してくださいというようなことを、取組を実施するようということで指摘されていたというふうに書いていたんですけれども、その件はどうなっているんでしょうか。 248 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 249 ◯市長(山下 真君) ご承知のとおり、今、北和地域で産科の一次救急の輪番というのを組んでおります。これについては、市立病院も入る予定でございます。産科については、今、一次、二次、三次というような形ではなくて、もう一次で対応できないのは、いわゆる周産期の医療センター、北和で言えば県立奈良病院ということになろうかと思いますけれども、そちらで対応するということでございますので、その産婦人科の二次という話はちょっと私は聞いておりません。 250 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 251 ◯11番(福中眞美君) ちょっと心配になったのは、徳洲会病院は年中無休で一次、二次の救急を受け入れるという病院だというふうに聞いておりますので、小児科と産婦人科の医師が夜当直がいないということで、受け入れて大丈夫なのかなというのがちょっと心配だったので、その点について、もし何か聞いていらっしゃったらお答えいただけますか。 252 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 253 ◯市長(山下 真君) 先ほどのご質問の中でもありましたとおり、市立病院においては、内科系、外科系の医師が各1名、合計2名当直と。検査技師、放射線技師、薬剤師がそれぞれ1名当直をとって、北和小児の二次輪番の日にはそれに加えて小児科1名の当直をするということでございますので、産科の入院患者等が急に分娩が必要になったとか、そういった場合には、ちょっと私も詳しく分かりませんが、いわゆるオンコールといった形で産科の先生が自宅から呼ばれて、内科医等で対応できない場合はそういった対応になるんではないかと考えております。 254 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 255 ◯11番(福中眞美君) 今の回答では、詳しく分からないけれども、そういうことじゃないかということだったので、またその件についても徳洲会さんの方と詳しく調整と言うか、聞いておいていただきたいというふうに思います。  政策医療についてなんですけれども、本市は、開設する病院は公的な病院であり、不足している医療、不採算な医療分野については担っていくということで言われていたというふうに思うんですけれど、これ、確認なんですけど、そのとおり認識してよろしいですか。 256 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 257 ◯市長(山下 真君) そういうことでございます。 258 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 259 ◯11番(福中眞美君) 中間答申の方でも、整備専門委員会の中間答申の中なんですけれども、市の財政的支援については、市として運営主体に条件を付して財政的支援を行うことは必要であると書いてありますけれども、市の考えはどのようなお考えでしょうか。 260 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 261 ◯市長(山下 真君) それにつきましては、この前の宮内議員のご質問への答弁で申し上げたと思いますけれども、内科、外科の二次輪番、それから北和で構成している小児の二次輪番、それから北和で同じく構成している産科の一次輪番、これらについては補助金や委託金等が国や県や本市から出ますので、それらを指定管理者側にそのままお渡しするという形で市として政策医療に対する公費補助をすると、そういう考えでおります。 262 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 263 ◯11番(福中眞美君) 補助金として、県、国、市が補助金を出す部分は補助していくということだったと思うんですけれども、そうしましたら、市が支援する政策医療というのを具体的にお考えなのはどういう政策医療でしょうか。 264 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 265 ◯市長(山下 真君) 主なもので言いますと、先ほど来申しておる救急、それから小児の二次救急、小児科は二次に限らず日中の分もそうだと思いますけども、簡単に言いますと、小児科と産婦人科と救急と、そういうふうに認識をしております。 266 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 267 ◯11番(福中眞美君) 国で言われる政策医療とはちょっと違うなというふうに認識しているんですけれども、この政策医療ということは、じゃ、市が考える政策に沿っている医療ということでよろしいですか。 268 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 269 ◯市長(山下 真君) ご質問の中だったら、この病院でがんとか高度な医療の研究とか、そういったことまでは政策医療として市がお願いするものではないだろうと思っており、それはもっと国とかそういうレベルで対応すべき課題だろうというふうに認識しております。 270 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 271 ◯11番(福中眞美君) そうしましたら、先ほど病児保育の件でお伺いしたんですけれども、枚方市の方では3病院、診療所で病児保育をされているんですけど、補助金は出されているというふうに聞いております。そういう市のこの政策医療というふうに病児保育をされる場合、考えてよろしいんでしょうか。 272 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 273 ◯市長(山下 真君) 病児保育は政策医療と言うより、市の保育事業ということになって、基本的には市がやるべきことを、市が市立病院で指定管理者に委託をして実施するということになりますから、病児保育に係る諸経費用というのは、先ほど言った救急とか小児、産科、それに係る補助金や委託金とは別個に委託料といった形でお渡しをしてやっていただくと、こういうことになろうかと思います。ですから、実施に当たっての課題は、先ほど申しましたとおり、スペースとか人員を割けるかということになろうかと思いますので、開院してしばらくたって、一定そのスペースとか人員をそういうものに割けるということになった段階でやっていただけるようにお願いしていきたいと思っております。 274 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 275 ◯11番(福中眞美君) ありがとうございます。公的医療機関ではかなりの部分でやられていますので、研究等もしていっていただきたいというふうに思います。  次に、地域完結型医療ということで、これからは医療と介護の連携が必要だというふうに思うんですけれども、具体的に市が考えていることがあればお聞かせいただけますか。 276 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 277 ◯市長(山下 真君) それは市立病院に関してということでしょうか。 278 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 279 ◯11番(福中眞美君) 取りあえず市立病院に対してお答えいただけますか。 280 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 281 ◯市長(山下 真君) ご承知のとおり、療養病床と言いますのは、医療型の療養病床と介護型の療養病床というのが2種類ございまして、国の方では介護型療養病床、全国に13万床ございますが、この介護型療養病床は全廃をすると。一方で、医療型療養病床を25万床から15万床に削減するという方針を国では打ち出していたんですけれども、その医療型療養病床の10万床削減が現実にそぐわないということで、これについては10万床削減するというのを今のところもう断念しているような状態というふうに認識をしております。そういった中で、市といたしましても、中間答申におきまして、必須機能として医療型療養病床の設置といったことを指定管理者に対してお願いをしておったわけでございますけれども、これについては国の政策、つまり医療型療養病床を今後もずっと減らしていくのか、それとも現状の25万床程度で維持していくのか、そういった国の政策の推移を見極めながら考えていきたいと、そういった回答をいただいておりまして、これについては、もし国の方で医療型療養病床を一定維持していくという方向になれば、市立病院においての医療型療養病床というものの設置が可能になろうかと考えております。  一方、純粋な介護につきましては、市内には他の病院で療養病床をお持ちの病院がございますので、当然、急性期が済んで療養病床で診る必要があるといった段階で市内の二次医療機関のそうした療養病床との連携ということもあるでしょうし、市内には介護老人保健施設や特別養護老人ホーム等がございますので、そういったところとの連携といったことも当然考えて対応していくと、こういうことになろうかと思います。 282 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 283 ◯11番(福中眞美君) 国の方針ということも確かにありますので、そのことについてはよく分かりますけれども、私もこの2月に父が倒れまして、脳出血で倒れたんですけれども、救急車で運ばれまして、手術後、今リハビリを中心とする病院に入院しております。その中で、やっぱり急性期後のリハビリがものすごく大事だということも、今すごく痛感しておりますので、それでも7月になったらまた出なければなりません。老健に移る。それを探さなければいけない。本当に間が空かないような対応ができるように、これはよくお願いしておきたいというふうに思います。  次に行きます。  病院構想についてなんですけれども、整備専門の委員会の中間答申が病院構想のようなものであるというような回答を特別委員会の中でされていたように思うんですけど、もう少し詳しく教えていただけますか、市の病院構想について。 284 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 285 ◯市長(山下 真君) それは、例えば何か施設を造るような場合に、新しく施設を造るような場合、その施設の基本的な構造とか、設置の目的とか、規模とか、施設の内容とかそうしたものを書いた基本計画があって、基本設計があって実施計画があると。それに相当するような基本計画はないのかというお尋ねだったので、いわゆる基本計画という名称のものは策定してはいないけれども、強いてその基本計画に相当するものがあるとすれば、それが新病院整備専門委員会の中間答申であり、なおかつそれをより具体化したのが事前協議書であると、こういったことで位置付けをさせていただいたと、こういうことでございます。 286 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 287 ◯11番(福中眞美君) 分かりました。事前協議書なんですけれども、すごくすばらしいことがたくさん書かれていたんですけど、これは徳洲会さんの方の意見ではないかというようなことも言われていたと思うんですけど、その辺もちょっと教えていただけますか。 288 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 289 ◯市長(山下 真君) 徳洲会の意見とか市の意見とかそういうことではなくて、中間答申というものを医師会にも入っていただいてつくっていただいて、それに対して指定管理者候補の方で、これはできる、これはできないと。これは今すぐはできないけど、中長期的な課題として対応すると、そういった形で分類して回答していただいて、開院当初から実施するものについて、医療の内容と、それから診療方針でそもそも病院設立のねらいといったことを書いた趣意書といったものを、これはこれまでの議論の積み上げ、新病院整備専門委員会や徳洲会とのやり取り、そういった中での議論の積み上げを本市として文書にまとめて県の方に出していると、こういうものでございます。 290 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 291 ◯11番(福中眞美君) 議論の積み上げの中で、市も入って考えてきたということだろうというふうに思うんですけれども、その中に、他市を見ますと、病院構想というのがつくられています。その中で、市として市民の意見を入れるということは考えられないんでしょうか。  基本構想をつくられる予定はありますか。もし、つくられるんであれば、市民の意見を入れられるというようなこともお考えでしょうか。 292 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 293 ◯市長(山下 真君) 先ほども申し上げましたとおり、中間答申や事前協議書に記載してあることがいわゆる基本計画に相当するものだろうと思っております。これをつくる過程におきまして、ご承知のとおり、前市長の時代に、生駒総合病院の閉院後の医療に関する検討委員会、個々には公募市民や団体代表の方も委員として入っておられたというふうに思います。それから、私が市長になって後、新病院整備専門委員会というものを立ち上げました。ここは大半が医師資格を持っておられる方ですけれども、民間の病院にお勤めされている生駒の市民の方にもここに入っていただいておりますし、患者代表といった形で、これは生駒の方ではないですけれども、娘さんだったか息子さんだったかちょっと忘れたましたけど、子どもさんを医療事故で亡くされまして、その後カルテ開示とかの運動を実践してこられた方で、著作もあり、かつ国の厚生労働省のやっている正式な審議会の委員もされている方なんですけれども、その方に患者としての立場ということで入っていただいて、その方は患者としての立場から医者や病院を相手、あるいは厚労省に対していろんなカルテ開示とかそうした活動をされてきた方なので、患者の立場ということでその人に入っていただいたりしています。  ですから、そういった形で一定市民の立場の意見も入っておりますし、この中間答申をまとめ上げるに当たって、新病院整備専門委員会においては、市内の医療機関とあと市民に対するアンケートというのを実施いたしまして、その結果を踏まえまして、当然この中間答申というのを策定してきた。それ以外におきましても、ご承知のとおり、病院問題をテーマとするタウンミーティングを開催したり、私自身が市民団体主催のシンポジウムに行って説明をし、その会場で質問を受けるといったこともこれまでしてきましたし、この病院問題を考える市民団体等が結成されていましたので、そことの意見交換会に私自ら行って、意見を交換したりと、そうした形で利用者側の声はできる限り反映しておりますし、そもそも市が開設する病院でございますので、当然のことながら市民の利益というものを最優先にしてつくっておるところでございますので、現時点での計画において十分市民、住民、利用者の意向も反映されているものと、このように認識しております。 294 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 295 ◯11番(福中眞美君) それでしたら、1回目の質問のときに回答がいただけてなかった部分があるんですけれども、日本人の主要な死因の原因で一番多いのががんだというふうに言われております。一番多いです。がん医療については、政策医療でも高度だということで先ほど言われていたような記憶があるんですけど、市長が。がんの緩和ケアについてなんですけれども、これは整備専門委員会の方で中間答申でも言われていましたけど、市民の方の声で、昔ホスピスですね、これが欲しい、病棟、病床が欲しいというような声は聞かれてないんでしょうか。 296 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 297 ◯市長(山下 真君) まず、がんを全く取り扱わないということではないと思います、この病院においても。ただ、本来、三次医療機関で対応すべきようなものについては対応しないということでございまして、そのがん患者のうちどこまで市立病院で扱って、どこから先を三次病院に送るのか、その辺、私も分からないんですけれど、がんといったことにも一定対応していくものというふうに認識しております。  それで、緩和ケア病棟についてなんですけれども、これは中間答申におきましても、必須の要望機能ではないけれども、できればこういったものも設けていただきたいという項目として、緩和ケア病棟の設置といったものが要望項目に挙がっております。それに対しまして、指定管理者側の回答は、開設当初からの設置は困難だけれども、中期的な課題として取り組みたいといった回答をいただいておるところでございますので、中長期的な課題としてこれも検討していくというふうに考えております。 298 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 299 ◯11番(福中眞美君) 開設当初は難しいけれども、中長期的ということで考えていくということなんですけれども、私、この間、いろいろ先ほども言いましたけど、調べたんですけど、枚方の市民病院の方にも行きましたけれども、緩和ケア病棟ということで新しく20床、奈良市の市民病院の方もたまたまこれ奈良新聞なんですけど、院長先生が載っていまして、そこに書いていたのを見て、あれというふうに思ったんです。新しく50床増やされるのかな。300床から350床、50床増やされるときに、緩和ケア病床をこちらの方は6床、奈良市の方はされるということで書いてあるので、市民の方といろいろお話をされているということだったので、その中で出ていないのかなということがあったんですけれども、ほかに市民の方でこういう病床が欲しいとか、こういう医療に困っているなんていう声は、じゃ、聞かれていることはありますでしょうか。 300 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 301 ◯市長(山下 真君) 具体的な形でのご要望はいただいておりません。 302 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 303 ◯11番(福中眞美君) そうしましたら、私の方は市民の方から聞いている声があるんですけれども、今回インフルエンザがはやりまして、インフルエンザを経験した神戸などの病院の事例からの教訓なんですということでメールをいただいたんですけれども、そこでは発熱外来や感染症の病室を一般と切り離して確保しなければならなくなったが、神戸の方ではうまくできなかったと報道されていましたと。これから新しく建設する病院なら、そのことを織り込んだ建設設計にすべきではないですかということで、これは一例ですけれども、病院建設計画には医師の意見や建築専門家の意見、患者、市民の目線から意見を反映させることが是非とも必要ですというふうに言われております。そういうようなことをちょっと私も聞いたんですけれど、これで言いますと、感染症病棟と言うんですか、こちらの方はお考えはありますでしょうか。 304 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 305 ◯市長(山下 真君) それにつきましては、有村議員の一般質問でお答えさせていただいたとおり、現時点で開院時には2類感染症の患者を受け入れる入院ベッドというのは予定していないんですけれども、これについても、今回の新型インフルエンザの経験上、そうしたものが市内にあった方がやはり市民としても安心であるということについては、私も認識をいたしましたので、先般、徳洲会側にそのお願いをいたしまして、中長期的な課題としてこれも対応していきたい、検討していきたいといった回答をいただいております。 306 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 307 ◯11番(福中眞美君) 中長期的ということなんですけれども、これもまた調べたら、奈良市の市民病院も4床、枚方の市民病院でも8床予定されているということなので、いろいろ中長期的に計画ということなんですけれども、考えていく、前向きにはやっていただいているとは思うんですけどね、やっぱりそういうことを建設当初から入れていただくようなお考えというのは、もうちょっと要望すると言うか、そういうお考えはないんでしょうか。 308 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 309 ◯市長(山下 真君) 多分、市立奈良病院も枚方市民病院もベッド数が300以上はあるんじゃないかと思います。ご承知のとおり、生駒市立病院は210床でございますので、やはりベッド数の制約から、緩和ケア病棟とか今おっしゃった感染症対応のものが困難な理由はそういったこともあるんだろうというふうに思っております。今後、将来、増床ということがあり得るとすれば、そういったことも考えていく余地が出てくるのではないかと思っております。 310 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 311 ◯11番(福中眞美君) 病床数の関係ということで、今お答えだったんですけれども、前向きに話し合いながら、市民にとって何が必要なのかということを入れていっていただきたいというふうに思います。
     次に、救急医療について質問をしたいというふうに思います。  救急医療は県の指導ということもあったかどうか分かりませんけれども、生駒総合病院閉院後、市内の3病院に対してなんですけれども、お願いや積極的な働きかけはしてこられなかったというふうに思います。市民が安心して暮らせるまちづくりを進めるためには、市が中心になって各関係機関と協議し、連携体制をつくっていくということが重要だというふうに、私、思うんですけれど、その件についていかがでしょうか。 312 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 313 ◯市長(山下 真君) これまで関係医療機関に働きかけをしてこなかったというのが、阪奈中央病院の方が言われていたんだろうと思うんですけれども、小児科の二次医療、二次救急をやってほしいということで、この前も申し上げましたとおり、東生駒病院さん、それから近大奈良病院さんの方にはお願いに行っておるところでございます。阪奈中央病院さん、倉病院さんに行かなかったのは、そもそも小児科という診療科目がなかったので、新たに一から医師も看護師も採用して小児二次をするというのはかなり困難だろうというふうに考えたのでそこは外したということでございます。それと、この前も申し上げたとおり、医師会の方からは既存の病院の増床ではなく、やはり新しいもう1つ病院を造る必要があるんだということを当時の医師会からは強く言われておりましたので、私といたしましては、既存の病院に増床を働きかけるといったことは念頭になかったわけでございます。  ただ、今後につきましては、当然のことながら、市立病院が開設されれば、地域の診療所との連携、それから地域の病院、既存医療機関との連携と、こういったことが必要になりますので、それは今後は働きかけと言うか、協議をしていくべきだと考えておりますし、この前も申し上げましたとおり、既に二次救急輪番の在り方等については、メディカルセンター、輪番病院、消防本部、それから本市といった形で協議も進めておるところでございまして、こうしたことの積み重ねで地域の医療機関との信頼関係を構築しながら、よりスムーズな病診連携、病病連携ができるような形で発展させていきたいと、このように考えております。 314 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 315 ◯11番(福中眞美君) 今の回答はすごく私は前向きでうれしかったんですけれども、本当にそういう積み重ねがあって、民間の3病院との役割分担もできてくるんだろうというふうに思いますし、その積み重ねの中でどういうふうな連携ができるか、協力体制が持てるかということも話し合っていかれるのじゃないかなというふうに私も思います。  以前に市長は、医師会と折り合う余地がないというふうにも答弁でされていたことがあるんですけれども、これ、新病院のことでだということなんですけれども、この件に関して、医師会と話し合うということをこれからも働きかけをされていくのかどうか。あのとき、伊木さんの質問に対してだったというふうに思うんですけれども、整備専門委員会を開いて議論をしていくというふうに、医師会の方とは新病院のことについては、徳洲会が来られるということでは折り合いがつかないので、病院の先生方の入っている新病院整備専門委員会を開いて議論していただくということを考えているということも言われていたことがあるんですけれども、その件については今もそういうお考えなのかどうか、ちょっとお聞かせいただけますか。 316 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 317 ◯市長(山下 真君) 医師会と話し合う余地がないというのは、徳洲会が指定管理者である限りは協議に応ずる用意はないということを先方から言われたので、私としては断念したと、こういう経緯でございます。今後につきましては、どういった枠組みで話をしていくのかということについては、まだ具体的にこうと決めているわけではないんですが、指定管理者、市、それから医師会の幹部といった形での非公式の話合いといった方法もあるでしょうし、あるいは先ほど申しました運営協議会を前倒しして実施するといった方法もあるでしょうし、具体的な協議の枠組みはまだ決めていないんですけれども、いずれにしても何らかの形で、それ、医師会が協議に応じていただけるのであればですけれども、何らかの枠組みで協議はしていく必要があろうかと考えております。 318 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 319 ◯11番(福中眞美君) 先ほどその前の質問で、3病院に対しても、これから救急医療の件について協議する場があり、そこから積み重ねるということでしたので、医師会に対しても是非働きかけを続けていっていただきたい。あきらめることなく続けていっていただきたいということを、これは要望しておきます。  市民参画の運営協議会について質問していきたいんですけれども、市立病院の運営協議会は病院開設前に設置する必要性についてなんですけれども、先ほど市長は、開設前に前倒しすることを検討中であるということで、前々から検討中という答弁だったというふうに思うんですけれど、何が問題、課題と言いますか、あって検討中ということでずっと続いているのか、具体的な理由がもしあればお聞かせいただけますか。 320 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 321 ◯市長(山下 真君) 支障があるかないかということではなくて、そもそも病院設置条例とか、病院事業特別会計予算とか、あるいは指定管理者の指定議案とか、そうしたものが通らなければ病院は設置できないので、それが通った段階でどうするかを考えていきたいというふうに思っております。具体的な支障というのは、今現時点で特に何か支障があるというふうには、あるかないかも含めてまだそこまで考えていないんですけれども、いずれにしても開院時期というのはまだ3年ほどありますので、その条例が通り次第、医師会等との協議の手法、運営協議会の前倒し開催、こうしたものについて具体的に考えていきたいと考えております。 322 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 323 ◯11番(福中眞美君) 病院の設置条例等が通れば、今後考えていくということだったというふうに思うんですけれどもね。先日の特別委員会の中で樋口議員の方も言っておりましたけれども、病院の建設計画について専門家や市民を入れて検討していかなければならないということも言われておりました。また、その中でオペ室が多過ぎるのではないかという疑問もあって、そういうのは一例ですけれども、これらのような疑問について、設置条例ができてからつくるのか、どういう病院を造りたいという市民の声を聞きながら、建設計画はこうすべきだという市民の声を入れながら専門家にも入っていただいて検討していくということも考えられると思うんですけど、卵が先か、鶏が先かじゃないんですけれど、こういうことなら、病院は必要やなというふうにも考えられると思うんです。確かに新病院だけのことを考えて運営協議会をつくるのがいいのか、地域医療全般、もちろん新病院を念頭に置きながらですけれども、連携というのがすごくいろんなところに出てくるわけなんですけれども、そこがすごく難しい。地域の医療機関同士の連携、病病連携、病診連携を含めてですけれども、今後どうしていくんだということも含めて、そういう地域医療について、介護、福祉も入れた地域医療について、そういうことも含めて運営協議会で話し合っていくというお考えはないでしょうか。 324 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 325 ◯市長(山下 真君) まず、ハード面とソフト面に分けて考えたいんですけれども、ハード面については現在ご承知のとおり基本設計が出来上がっている段階であるということでございます。これについては、医師会の方に既にお示しをしているのと同時に市民の代表である議会の方にもお示しさせていただいて、それぞれのご意見をいただきながら、これについて確定をし、その後、実施設計に移っていくというふうに考えております。ただでさえ、これについてはかなり道草を食ってきましたので、これについては、そういった形で早急に進めていきたいと考えております。  あと、ソフト面でございますけれども、ソフト面については、病院の開設時期は先ほど来申しておりますとおり後3年後ということになろうかと思いますので、そういった中でその地域の医療機関との連携の在り方、それから医療と介護の連携の在り方、そういったことについて運営協議会などの場を利用して話し合っていくことは十分可能だと認識しております。 326 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 327 ◯11番(福中眞美君) ハード面の方なんです。ちょっと気になったんですけれども、基本設計ができているということで、今回、災害時の防災の件で指摘があったというふうに思うんですけど、特別委員会の方で。そのような、今後、設計についての変更等はもう全く考えていないというふうに考えたらいいんですか。 328 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 329 ◯市長(山下 真君) そういう意味ではございませんで、この前のご質問については、今度16日の市民福祉委員会で回答させていただく予定でございます。医師会の方からご意見があればお伺いするし、議会の方のご意見もお伺いした上で基本設計を確定して実施設計に移っていくと、こういう段取りで考えておりまして、変更の余地がないということではございません。ただ、設計内容について、一から何か市民参加の協議会を立ち上げて、一から議論していくと、そういう段階ではないだろうと。それだけでもう半年、1年たってしまうので、今はそういう段階ではないだろうという、そういう趣旨で申し上げさせていただきました。 330 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 331 ◯11番(福中眞美君) 分かりました。  市民の意見をもう1点言わせていただきたいんですけれども、これ、新病院設置等の特別委員会で、条例が通れば医師会と話し合う機会を設けたいと市長は答弁されていましたが、運営協議会をつくるとは言われませんでした。地域医療と新病院についての正式な運営協議会をつくれば、医師会の方も参加しやすくなるのではないでしょうかという、これは意見ですけれども、市民の方からの意見だったので、ちょっとお伝えしておきたいというふうに思います。  今、全国各地で地域の医療崩壊とも呼ばれる事態が進行しております。病院から医者がいなくなり、診療科が休診ということが相次いでおります。そのような中で、市民が開設前から地域医療を考え、病院建設に参画することは、自分たちの地域の医療は自分たち自らが守り育てていくものという考え方をし、地域医療をつくるのは、医療者だけではなく、住民も行政も皆一人一人が自らの問題として現実を受け止め、知恵を絞り、自らは何ができるのかを考える、地域が自前で解決していく力を育てる絶好の機会でもあるというふうに私も思っております。  今日、傍聴にお越しいただいている市民の方は、市政への関心や参加、協力等の意識は高い方々だと思いますけれども、地域医療に対し1人でも多くの市民に関心を持っていただき、自らの問題として参画する意識を育てることにつなげていくということが重要だというふうに思うんですけれども、市長はそのことについてどう思われますでしょうか。 332 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 333 ◯市長(山下 真君) そのとおりだと思います。 334 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 335 ◯11番(福中眞美君) そうしましたら、そのとおりだということで言っていただいたんですけれども、市が主催するのがいいのか、運営協議会を立ち上げていただけるということなので、運営協議会を立ち上げて、その中でそういう地域医療の勉強会、そういうことを開催するというようなお考えはどうでしょうか。 336 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 337 ◯市長(山下 真君) 勉強会って、住民対象のですか。それを市が主催する。 338 ◯11番(福中眞美君) 市若しくは運営協議会が主催して、地域医療の勉強会。 339 ◯議長(中谷尚敬君) 議長の許可を得てから発言してください。 340 ◯市長(山下 真君) 市として地域医療の勉強会を主催するといった考え方はないと思います。今のところないんですけれども、市内にはこの病院問題を契機といたしまして幾つかの市民グループができました。そうした市民グループが勉強会とか、あるいはシンポジウムなんかをされる際に、市がそれを後援させていただくと。それによって会場使用料等を無償にすると、そういった形での対応は考えられると思います。 341 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 342 ◯11番(福中眞美君) 市民の方がやっていただいているということは理解しております。ただ、やっぱりこの件に関しては市主催でした方が市民が集まるのではないか、いろんな市民が集まってくるのではないかという思いが私は今はしております。市民参加型の先進的な事例を学ぶということで、コンビニ受診を控えたり、病院勤務医の負担を減らそうとしている兵庫県丹波地域の取組や、若手医師の育成に市民が参加する千葉県山武地域での取組など、こういうことを学んでいくことによって市民のそういう意識も変わってくるんじゃないかなというふうに思ったので提案をさせていただきました。  最後の質問なんですけれども、指定管理者との契約と言うか、協定の件なんですけれど、先日の特別委員会の中で、中浦議員から小児科医の確保について協定書や何かの形で盛り込めないかということも提起されておりました。契約書や協定書の形の内容を本当に吟味して、中身を吟味していかなければならない。これは市民の方からも市の考えの案を早く提示してほしいという声を聞いております。いつごろ、そういう案と言いますか、協定書の案、できる予定でしょうか。 343 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 344 ◯市長(山下 真君) いろんな他の地域での基本協定書の例なんかは集めて、市として検討は進めておるんですけれども、当然、時期としては、指定管理者の指定議案についてご議決をいただいた後で具体的な締結手続きに入っていくんだろうと思います。どの段階でお示しできるのかは、今のところははっきり決めておりませんし、まだ今のところ言える段階ではありません。 345 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 346 ◯11番(福中眞美君) 相手方と言いますか、徳洲会さんの方と締結される前に市民は見たいというふうに思っていると思うんです、意見を言いたいと。その件についてはどうですか。締結されてから出すんじゃなくて、市民も市の案に対して何か言える、意見を言えるようなことはできないんでしょうか。 347 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 348 ◯市長(山下 真君) それについては、まだそこまで考えておりませんので、今日のご意見も踏まえまして今後の課題とさせていただきたいと思います。 349 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 350 ◯11番(福中眞美君) ただ単に民間病院的なものが増えるんであれば、市民の方ももうそんな病院やったら要らないというふうに言われております。中身が大事じゃないかということで、そのためにも早く市が考える協定書と言いますか、その中身、重要な中身となりますので、それを見せていただきたい、示していただきたい、意見も言いたいというのが市民の声ですので、伝えておきたいと思います。本当に市民が地域で安心して安全に暮らすことのできる生駒市にしていただきたいというふうに思いますので、これ、よろしくお願いしておきます。  以上で、私の一般質問を終わります。 351 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 352 ◯市長(山下 真君) ただ、基本協定書につきましては、要するに、これ、どういう形で今までの経緯があるかと言うと、こういうのが公募の条件ですよと。その公募の条件というのは、中間答申を前提としてつくったわけですね。それに対して応募をいただいて、その回答をいただいて、その回答内容が指定管理者としてふさわしいかどうかということをまず市内部で吟味して、その結果を既に医師会にも、全員参加の説明会、医師会員がだれでも参加できる説明会でお示しして、19年12月だったと思いますけれども、既に新病院設置等に関する特別委員会でもお示しさせていただいて、法律的に言いますと、契約の基本的なものがそこで出来上がっているわけですね。こういう条件で来てくれますかと。分かりました、応募しますで、こういう条件なら我々は受けますということで、そこで基本的な合意ができているわけでございますので、基本協定の内容については、まずそれが基本になるだろうというふうに考えております。  市として、先ほど来申しておりますとおり、新型インフルエンザの問題を踏まえた入院患者の受入れとか、あるいは小児科の医者の増とか、そういったことはもちろんお願いしておって、それについては前向きにご検討いただいてはいるんですけれども、例えばそれを盛り込まないと契約しないということであれば、指定管理者側からすると、後出しじゃんけんみたいな形になるわけでございまして、そこは一定先方との信頼関係ということもありますので、後になってからあれもこれもというような形でどんどん追加していくということでは、そもそも市として管理者との信頼関係も失われてしまいますので、その辺、できる限り市民や議会、あるいは医師会の声を受けまして、私どもとしても強くお願いはしているんですけれども、それがすべて盛り込まれないと協定書を締結しないとか、できないとか、そういうこととは直結しないのかなと思っておりますので、ちょっと念のため、最後に申し上げさせていただきます。 353 ◯議長(中谷尚敬君) 福中眞美君。 354 ◯11番(福中眞美君) 今、回答をいただいたので、市長の言われていることも分かるんですけれども。(発言する者あり) 355 ◯議長(中谷尚敬君) 次に、9番浜田佳資君。              (9番 浜田佳資君 登壇) 356 ◯9番(浜田佳資君) 今回は生駒駅前再開発を中心に市民のまちづくりへの参画についてと、食を軸に体験型も加味した生駒の観光と農業の振興についての2つのテーマで一般質問を行います。  生駒駅北の駅前再開発第二地区の開発は、事業協力者の決定や今日の状況に対応した商業スペースの大幅削減などの案の大幅見直しが進められているとの報告を受けています。駅前再開発では今年の2月、宝塚市の阪急逆瀬川駅前の商業施設であるアピア1と2を管理運営していた宝塚まちづくり株式会社の破たんがありました。キーテナント撤退後の対策に行き詰まった結果とのことです。宝塚市は鉄道の敷設を契機に、自然環境に恵まれ、交通利便性が高いことを魅力に住宅都市へ発展し、高度経済成長期に転入した市民の高齢化が進む一方での人口の横ばい、市民の買物先が大阪、神戸など市外へ流出している点など、生駒市とよく似通ったまちです。この失敗を人ごとと見ず、生駒駅前再開発に生かすことが必要だと考えます。  ただ、生駒の場合は、幸か不幸か、昨年のリーマンショックなどから来る不景気の影響を考慮し、商業スペースを当初計画から大幅に縮小した計画に変更しており、破たんしにくくはなったかと思います。しかし、だからと言って成功を約束するものではありません。近くには大型商業施設もあり、商店街もありますし、そもそも魅力がなければ人は集まりません。この点については、以前より計画段階から市民の参画を行うべきと述べてきました。それは、この再開発が生駒市のまちづくりにとって重要なスペースの開発であり、また多額の税金の投入がなされる事業であると同時に、再開発を成功させるためには市民の参画が必要不可欠と考えることからも来ています。つまり、市民にとって魅力のある再開発でこそ人は集まり、にぎわいをつくれることができますが、市民にとっての魅力が何か、それは市民に聞くのが一番と考えるからです。結局、市民にとって良いものは、地権者にとっても良いし、市にとっても良い。そういうことになると考えます。この点、以前に駅前再開発特別委員会で提案したこのテーマでのタウンミーティングが6月21日に開催されるなど、一歩前進したと感じてはいます。しかし、これで十分か。市民の皆さん自らのまちづくりと実感できるまでとなるかが課題とも思います。この駅前再開発での市民の参画の経験は、まだまだこれから行われる生駒のいろんなところでのまちづくりでの市民参画の実践にとって重要な経験になると考えます。  そこで、以下の点についてお聞きします。  1、生駒駅前再開発の現状と今後の取組はどうか。  2、市民のまちづくりへの参画の基本的考え方、市民の参画のとらえ方はどうか。つまり、法に定められたものや、それに若干の上乗せをする程度に市民の参画を制限的にとらえて行うのか、それとも、でき得る限り可能な方法を取り入れるという拡大的とらえ方で行うのかということです。  3、上記2の考え方を生駒駅前再開発へ適用、当てはめるとどうなるのか。  4、生駒駅前再開発をおらがまちづくりとの実感を市民の皆さんに持っていただくために何を行うのか。  次に、食を軸に体験型も加味した生駒の観光と農業の振興について質問します。  今、食の安全が大きな問題となり、食に大きな関心が集まっています。また、食は人間にとって最も基本的なもので、無くなることはあり得ないものです。それゆえ景気に左右されにくいという面も持っています。そういったこともあり、今、全国各地で農産物の直売所が大盛況です。例えば、去年の売上げ26億円の和歌山県紀の川市めっけもん広場、都市部では伊丹市のスマイル阪神、近くではお隣平群町の道の駅などです。また、食を軸にした体験型観光も伊賀の里モクモクファームなどのように活況を呈しています。これは一次産業である農業、二次産業である加工業、三次産業である販売、観光を統合し、1足す2足す3は6次産業と言われている新たな産業としています。今や年間50万人が訪れ、全国からの年間380件の視察があり、年間売上げ約40億円、10名の応募枠に今年は350人が申し込むという平均年齢30歳の農業体験型テーマパークです。ここは、始めは見向きもされなかったということです。それがここまで大きくなるきっかけは、近所の幼稚園のPTAの方から、体験でウインナーを作らせてもらえませんかという一本の電話が入り、それをするとみんながすごく喜んで、口コミで評判となって今日の盛況を生んだということです。体験型が人を呼べる、これがポイントではないでしょうか。多くの人を呼び込んでこそ、観光の振興につながるわけです。また、稼げるということが農業の振興にも寄与します。稼げないのでは、後継者が育つということは困難ではないでしょうか。  そこでお聞きします。  1、これらの各地での取組は、大阪という大都市を背景に持つ生駒市の観光と農業の振興に生かせるものと考えるが、どうか。  2、高山町などへの道の駅の設立は検討しないか。  以上で登壇しての質問は終わり、2回目以降は自席にて行います。 357 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。              (理事 坂本好司君 登壇) 358 ◯理事(坂本好司君) それでは、浜田議員さんのご質問の生駒駅前再開発における市民まちづくりへの参画について、お答えをいたします。  まず、1つ目の生駒駅前再開発の現状と今後の取組についてでございますが、生駒駅前北口再開発事業は平成2年に第一地区から第四地区まで区域を拡大する都市計画決定の変更を行い、平成9年に市施行による第一地区が完成し、平成17年には組合施行による第四地区が完成いたしました。2つの地区の完成によりまして、大型店舗を核とする商業施設が整備され、商業の活性化など、活気と魅力あふれる生駒の顔づくりや、密集木造低層住宅から都市型住宅への更新により不燃化され、安全で快適な生活環境が確保されつつあります。また、駅前交通広場都市計画街路及び公共駐車場の整備によりまして、交通機能の充実を図るなど、生駒市の玄関口としての都市整備を進めてまいりました。  第二地区におきましては、平成20年6月1日に準備組合が設立され、本年4月に奥村組関西支店を事業協力者として決定し、5月11日には事業協力に関する基本協定書が準備組合との間で締結をされました。今後、準備組合では事業協力者と資金貸付けや人員派遣などの協力体制を決定し、今年度の都市計画変更原案の作成を目標に、地権者の意向確認のためのヒアリングや都市計画変更に必要な土地利用計画、施設計画、資金計画などの作成を行うとともに、土地建物の現況調査、権利関係にかかわる調査などの準備作業を行い、来年度の事業計画決定に向けた準備作業を行っていく予定でございます。  次に、2つ目の市民のまちづくりへの参画の基本的な考え方、市民参画のとらえ方はどうか、法に定められたものや、それに若干の上乗せをする程度に市民参加を限定的にとらえて行うのか、あるいは、でき得る限り可能な方法を取り入れるという拡大的なとらえ方で行うのかとのご質問でございますが、本市におきましては、平成20年4月施行の生駒市パブリックコメント手続条例に基づきまして、市が施策等を策定する過程において、市民に説明する責務を果たすとともに、市民の市政参画を促進しているところでございます。  また、都市計画事業では、法定手続きの中で住民の意見陳述の機会の確保のための公聴会等の開催や、意見反映のための公告、縦覧、意見書の提出等の住民参加の機会が定められております。しかしながら、近年、市民の意識やニーズは複雑多様化、高度化してきており、それに応じた施策を展開するには、的確に市民の意識やニーズを把握し、施策に反映する必要がございます。  このような背景から、今議会に上程されております生駒市自治基本条例案においては、市民と市は参画と協働によるまちづくりを推進するとともに、市民はまちづくりの主体であり、まちづくりに参画する権利を有すると規定されているところでもございます。市民の生活に関係する重要なまちづくりなどを行う場合、計画策定段階から市民が参画することは市民ニーズに対応した計画策定を可能にし、早い段階から市民が事業の目標や内容等について理解でき、計画策定後の事業実施の円滑な推進が可能となります。また、まちづくりへの市民参加は、市民にまちづくりの主体者としての自覚が生まれ、自立的、自発的な行動を促すきっかけになり、これまで以上に住みよいまちに発展させようとする意識の高まりがやや期待できるところでもございます。  以上の理由から、市民のまちづくりへの参画は不可欠なものと考えております。  3つ目のその考え方を生駒駅前再開発へ当てはめるとどうなるかとのご質問でございますが、第二地区の駅前再開発事業は施行区域内の権利者による組合施行の手法で行われるため、第一義的には権利者が自分たちの住んでいる地区の在り方を考え、手作りのまちづくりを実現するものでございます。また、事業推進には採算性が必須条件となり、事業施行のリスクも権利者が負っていかなければなりません。そのため、権利者の意向を十分把握するとともに、事業に対する理解と協力が不可欠と考えております。しかしながら、本市は区域内の土地を約60%所有し、本市の中心的な都市拠点である生駒駅周辺をどのように整備していくかは、まちづくりを進めていく上で重要な行政課題であると認識をしております。  このような観点から、本市は、公共性の高い市街地再開発事業に対しまして補助金交付や技術的援助を積極的に行うとともに、第二地区再開発事業に対するアンケート調査の実施や市長へのメールでの対応、またタウンミーティングの開催などを行ってきたところでございます。今後は、事業の進ちょくに合わせまして、都市計画決定変更手続きの中で住民の意見陳述の機会の確保のための公聴会等の開催や意見反映のための公告、縦覧、意見書提出等、法定上の意見の聴取を行ってまいります。また、必要に応じて景観に配慮しながら、ゆとりのある空間とにぎわいのある施設機能を確保するために、市がストック予定の公益施設や街路、デッキ広場等の公共施設の有効な活用方法及び管理運営を含め、有効な利用形態を市民参画により広く市民の方々の意見、要望、提案を募り、市民が望む広場の街路やイメージを具体化し、基本設計に反映させる方法等を検討していく必要があると考えております。  最後に、生駒駅前再開発をおらがまちづくりとの実感を市民に持っていただくために何を行うのかとのご質問でございますが、広く市民の方々の意見等の反映の方法といたしまして、まずパブリックコメントの実施を検討しているところではございますが、市が取得する権利床における公益施設の整備や公共施設の整備の在り方につきましては、ワークショップやオープンハウスを開催することも検討しているところでございます。ワークショップにおきましては、市民が利用する広場の利便性、安全性の向上のために必要な機能とその配置やデザイン、植栽の配置と樹種の選定、広場や街路内の配置とデザイン、バリアフリー施設の在り方、施設建築物との景観的な調和の検討など、住民にそれぞれの立場で意見を出し合っていただき、その意見を具体的な計画内容、設計に反映していきたいと考えております。  また、施設利用方法などのソフト面につきましても、例えば現在、本市で定期的に開催をされております青空市場、環境フリーマーケットといったイベントを開催するなど、様々な工夫やアイデアを市民と共に考えることにより、継続的な集客につながり、生駒駅前の活性化、魅力の向上など、まちのにぎわいの創出につながっていくものと期待をしております。  オープンハウスでは、ワークショップを開催する場合と同様の検討事項について、不特定多数の市民から意見や提案をいただくことができるため、より多くの市民の意向を客観的に判断した上で、市民ニーズに沿った形での施設整備や施設の利用が可能となります。これらの方法、方策を実施することにより、生駒駅前再開発をおらがまちづくりとの実感を持っていただけると考えておりますので、ご理解を賜りますよう、お願いいたします。以上でございます。 359 ◯議長(中谷尚敬君) 今井市民部長。              (市民部長 今井正徳君 登壇) 360 ◯市民部長(今井正徳君) それでは、浜田議員さんの2点目の生駒の観光と農業の振興についてお答えさせていただきます。  まず、ご質問の1つ目の各地での取組を生駒市の観光と農業の振興に生かせるものと考えるかどうかとのお尋ねについてでございます。議員さんが例に出されておられますような伊賀の里モクモクファームのような施設については、本市の農業が耕作面積が少なく、少量多品目の自家消費型の兼業農業であり、安定的に大量の農産物の出荷が困難であり、また広い土地も必要となることから、現時点では難しいと考えております。しかし、規模は違いますが、西畑の棚田や暗峠などの観光資源と棚田にそばや大豆を作付けし、それを加工し、そばやそば粉、またみそ等を販売されており、農業と観光を併せ持った取組であると考えております。  本市では、本市の農業の特徴を生かし、青空市場や市内農産物直売所において、市民が安心・安全な野菜を継続的に提供したり、生駒の特産物化を図るべく、黒大豆の作付けの推進や新規事業であります市民参加による景観保持や生活環境の改善を目的とした遊休農地活用事業の実施等に取り組むとともに、農業グループでは子どもたちの農作業の体験学習など、子どもたちとの交流活動に取り組まれておられます。本市におきましては、現在このような取組を通じ農業振興を図っているところでございます。  次に、2点目の高山町などへの道の駅の設立は検討しないのかとのお尋ねでございます。道の駅は、主要な幹線道路のうち、夜間運転、過労運転による交通事故が多発、若しくは多発するおそれがある路線において、他に休憩のための駐車施設が相当区間にわたって整備されていない区間に道路管理者が簡易パーキングエリアを整備する場合を採択の基準としています。また、昨今の道の駅の特徴といたしましては、これらの休憩施設が個性豊かなにぎわいのある空間となることにより、地域の核が形成され、活力のある地域づくりや道を介した地域連携が促進されるなど、効果も期待されています。近隣では、平群町に道の駅大和路へぐり・くまがしがございまして、農業構造改善事業、道の駅整備事業及び青空市場会場整備事業を運営されておられます。本市の場合におきましても、国道163号線や国道168号線などの主要な幹線道路はあるものの、農業施策として設置するには、出荷する農産物が乏しい状況にございます。このことは、本市では専業農家がごく少数であり、ほとんどが兼業農家でございまして、また、現在、市内に地元農産物を購入できる農産物直売所においても恒常的に品不足でございます。このことから、特に農産物の販売などを主にした道の駅の設置については難しい状況にあると考えております。  本市では、先ほども申し上げましたが、黒大豆の特産化などの都市型近郊農業への取組を図るとともに、地産地消を図るため青空市場の開催や学校給食への活用を実施し、今後は遊休農地対策にも取り組んでいきたいと考えております。以上でございます。よろしくご理解賜りますよう、お願いいたします。 361 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 362 ◯9番(浜田佳資君) ご答弁ありがとうございます。  まず、1問目についてなんですけど、理事の方からなかなか積極的な取組を考えておられるようなので、私の質問の基準でいくと、でき得る限り市民参加を行うという拡大的とらえ方だというふうに考えます。是非ともその方向でやってほしいと思いますが、そこで具体的な点について質問していきます。  まず、ワークショップ、これ1つ例として出されましたが、具体的に構成、また時期の問題、それを含めてどういうふうなものになるでしょうか。 363 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 364 ◯理事(坂本好司君) このワークショップにつきましては、先ほどの説明でもさせていただいたんですけども、公共施設の部分につきまして、広場とかあるいは今予定しておりますのは図書室、市民コーナー等の公共施設でございますが、それを市民の方々のいろいろな視点から見ていただいて意見を出し合って、それを計画等に反映していきたいなというのが一つの考え方でございます。その中で、このワークショップをいつ立ち上がるかということなんですけども、できればこの秋ごろにはワークショップが立ち上がって、都市計画の決定の案ができるまでの間、来年の1月ぐらいまでの間に提案をいただいて、それを都市計画の中に反映できるものから反映していきたいと、そういうふうな考えをしております。 365 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 366 ◯9番(浜田佳資君) 時期的に割と早目にやられるということで、そうでないと市民の声が反映されませんので、計画の意味はありませんので、秋ごろから立ち上がるということは非常に有り難いというふうに思います。
     そこで、まずこの内容が公共施設についての意見を出し合ってということなんですが、それだけに限定するのが適当なんでしょうか。つまり、全体についても意見を聞くというふうにして、ただ商業的な面に関してもどういったのがほんまにいいのかと。要するに、そうやって市民の皆さんが望むものがないと、当然人は来ない。もちろん、決定するのはそこで決定するわけじゃないんですけどね。それは、決定の構造は組合施行でやっていますから、その枠内で行くというのは変わらないですが、それをうまくやっていくためにも、余り限定せずに、どうしても出してもらわんといかんことは明確にしておかないと意見が分散するのであきませんけど、ただ対象は余り限定しない方が全体にとってプラスになるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 367 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 368 ◯理事(坂本好司君) 1つは、全体になれば、第二地区の開発事業のすべてにわたれば、非常な期間がかかるだろうと思いますし、やはりこちらで考えておりますのは、ある程度テーマを絞りながら、そこに市民の方々の意見をもらう方が、この事業の都市計画変更の時期もある程度迫っておりますので、余り時間をかければ、基本的なものから崩れてしまうようなことにもなりかねませんので、公共施設の部分を中心にして、今考えておりますあのビルの商業床と公共広場、そういう連携等についての活用方法とか、どういった商業施設がいいかとか、そういう意見は出していただくようなことは考えておりますけども、基本になるような面積とか、あるいはその事業の中で今考えております商業床、あるいはマンション、公益施設、それから駐車場、こういう基本的な分については余りそういうところまでは触れないように考えております。 369 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 370 ◯9番(浜田佳資君) 一番最初の説明で、2回目の答弁で公共施設についてというふうに限定されていたので、商業スペース等についても広げるべきだと思って意見を言わせていただいたわけなので、まずそこまで商業スペースや広場の活用について、少なくとも広げられるということは非常に大事なことだと思っていますし、その点に関しては私も是非お願いしたいというふうに思っています。  ただ、全体のことについても、意見は聞いて、別にそれは否定することはないと思うんですよね。それをどこまで組み込んでいくのかとうのはまた別問題だと思います。その上で、もう1つオープンハウスということが言われまして、不特定多数の市民の方がというふうに説明されましたが、具体的にこれはどういった形でやるんでしょうか。 371 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 372 ◯理事(坂本好司君) これは、事業協力者と事務組合の中で事務所をあの周辺で確保いたしまして、その事務所の中で今現在検討している項目についてオープンにしていくと。そこでいろいろな方々が来ていただいて、第二地区のどういった今検討して、どこまでの進ちょく状況やとか、中身とか、そういうことを担当者からも説明もさせていただきますし、市民からの意見も意見箱を用意しますので、そういう意見もちょうだいしていきたいというふうに考えております。 373 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 374 ◯9番(浜田佳資君) と言うことは、第二地区のところにそういったものが今の計画の状況とかいうことはすべて分かるような状況にしておいて、そこを通る市民の皆さんに意見をどんどん言っていただくということになるんですね。となると、それを分かりやすくするためには、例えば環境問題ではよく言われている見える化プロジェクトというのがあって、目で見て分かると。実感して分かるということがないと、なかなかしんどいと思うんですが、そこら辺はどのように考えられていますでしょうか。 375 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 376 ◯理事(坂本好司君) 事業協力者の協力も得てなんですけど、ある程度ペーパーだけじゃなしに、パースとかあるいはできたら模型、第二地区のそういうのを作ってもらえるようでしたらそういうこともお願いして、市民の人が見たら、大体北口の駅周辺がざっとこういうふうになるなと、それが実感できるような形でやっていきたいなと思っておりますが、まだこれは事業協力者との間でまた詰めていくことですが、今、市としてはそういう方向で進めていきたいなと考えているところでございます。 377 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 378 ◯9番(浜田佳資君) それで、市民のニーズを問われるというのが、そういったことをやっていくための目的になると思うんですが、ほかにはどういった方法を考えられていますでしょうか。 379 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 380 ◯理事(坂本好司君) こういうワークショップだけじゃなしに、北口でございますので、周辺の自治会、以前も4自治会から第二地区の再開発事業については要望書も出てまいっておりますし、4自治会につきましては、この事業概要等についても説明をし、それから意見も聞いてまいりたいと考えておりますし、もう1点は駅周辺の商店業者の方々の意見も聞いていきたいと考えているところでございます。 381 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 382 ◯9番(浜田佳資君) なるほど。それでは、それ以外に駅周辺、実際は使われる、利用される方は駅周辺の方が多いと思うんですよ。バスがありますので、少々離れているとこからも来る人は多いと思いますが、そういった駅周辺の市民の皆さんに直接聞くとか、またよくこういったまちをつくって、一番どういった方が利用されるかどうかによって、人のにぎわいができるかどうかというのが大分変わると思うんですけど、そこをターゲットと言いますか、対象がちゃんととらえられてないと、ぼんやりしたものになってうまくいかないと思うんです。その中で、1つは、一般的な市民の皆さんと共にこれからの高齢者、また高齢者に近々なられるであろう人と、団塊の世代の人が今非常に生駒は多いので、そういった人たちや、また子育て世代の人たち、この人たちがこの施設を利用してもらうかどうかによって大分変わると思うんですが、そこら辺に絞ったニーズを把握する取組とかいうのは考えられていますでしょうか。 383 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 384 ◯理事(坂本好司君) そこまでそれぞれの世代ごとのニーズを絞って、それを直接聞くというような考えまではまだ至ってないんですけども、ワークショップの中である程度世代区分で人数を限定しまして、いろいろな階層の方々からのワークショップにしていきたいなとは考えております。今現在考えておりますのが、約20名程度の市民の方々で編成したワークショップにしていきたいなと考えているところでございます。 385 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 386 ◯9番(浜田佳資君) 分かりました。できたら、周辺の皆さんに対してアンケートをとられてはどうかというふうに思います。このアンケートというのは、1つはマーケティングの機能、もう1つは宣伝、3点目は自分が意見を書いたら、そのまちづくりは自分が参加しているという実感が持てるという1つがあります。こういった機能も持っていますので、できたら取り組んでいってほしいと思います。ただ、アンケートというのは第一歩であって、言わばドッジボールみたいなもので、意見を言ったきりと、相手にぶつけて終わりというとこがありますので、ワークショップのようにお互いのキャッチボールというので、そのニーズを更に掘り下げると。アンケートなんか、いろんな形で出たやつを更に掘り下げるということをどんどん取り組んでいってほしいと思います。  現時点におきまして、駅前再開発の市民の認知度はどの程度だと思っておられますか。 387 ◯議長(中谷尚敬君) 坂本理事。 388 ◯理事(坂本好司君) 実際に把握はしたことはないんですけども、度々タウンミーティング等でも市民の方々からご意見等もございますし、第二地区の再開発事業が計画されていると、そういう程度には市民の方々の認知はあるだろうと考えております。 389 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 390 ◯9番(浜田佳資君) 私も多分それが実際だろうと思います。それは今の段階では仕方がないことで、必要なのはまだまだだということを認識して、どうするかということをちゃんとやらんといかんなという自覚があればもう十分だというふうに思います。  後は、やっていく中で、ワークショップにしてもオープンハウスにしても、またほかの取組にしても、またタウンミーティングを今度やりますが、1回だけに終わるかどうかという問題もあります。再度やる必要もあるんじゃないかと思いますが、そういったことをやっていく中で具体的な中身がどんどん出てくるというふうに思います。是非とも積極的に取組を進めていってほしいというふうに思います。  問2の方に行かせていただきたいと思います。  2番目の方に関しては、モクモクファームなどの紹介につきましては、生駒市は兼業農業が多い等々で、なかなかこれは当てはまらないというようなことをおっしゃられておりましたが、ただ問題は丸々これをやれと言っているわけじゃなくて、こういったのを参考にして、また言われました西畑や暗峠での例、これもそれにつながるものだと思います。規模の大小は、それは当然あることであって、モクモクファームは始めは小さかったわけですからね。ただ、それをどう生かすかということを考えないと、昨日の白本議員の質問でもありましたが、後継者不足はどうするのかということで、後10年したらどうなるのだろうという非常な不安も、全国的にもそうですが、生駒でもあると思うんです。そういったことも含めて、もっと積極的に何か生かせるものはないのかというようなことで発想が要るんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。 391 ◯議長(中谷尚敬君) 今井市民部長。 392 ◯市民部長(今井正徳君) 我々と言いますか、農家の方々もやはりおっしゃっていただいていますような食の安全、農業を通じて自然や土にふれあいたいと、そういったお気持ちもございます。本市としては、生駒の農業の特性、少量多品目とかそういったことも加味しながら、現在、青空市場や、あるいは市内の小売店でも出荷していただいているというような状況で、できる範囲ではございますが、そういった形で地産地消にも取り組んでいるというところでございます。以上です。 393 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 394 ◯9番(浜田佳資君) 是非ともそういった方向をもっと強めていってほしいと思います。と言いますのも、そうでないと遊休農地、今、生駒では25%で100ヘクタールということを3月にお伺いしましたが、それを対策として今年度の目標が1ヘクタールをどうするかというレベルなんですよ、残念ながらね。と言いますと、農業をしっかり支えるということができなかったら、増えていく遊休農地に追っつかないという状況になるんです。それが全国的な問題に今大きくなって、国も取り組んでいるということなんですけどね。生駒もそういうふうになるんじゃないかという気がしているんですよね。現状を打開するために、できるだけこういったほかで成功している例を是非ともやってほしいということなんですが。  この体験型というのは、意外なところでも受けていまして、今マンションが売れないということで、大阪なんかでも付加価値を付けるということがはやっていますが、あるところで、敷地内で田植え作業ができると、田植えの経験ができるというマンションが売り出されて、かなりの人気を博しているということもあります。こういったものをかなり生駒でも発想として使えるんじゃないかと思います。そこで、先ほど部長の方から、農業を通じての問題で、生駒の少量多品目を作っているということを生かして青空市場等に取り組んでいると言われました。これをもっと広げることが必要だと思いますが、現在の青空市場の現状はどういう状況でしょうか。 395 ◯議長(中谷尚敬君) 今井市民部長。 396 ◯市民部長(今井正徳君) 昨年までは年4回やらせていただいていたんですけれども、今年度は5回ということで、特にスカイウオークのときに南コミュニティセンターでさせていただきました。そのときは、非常にやっぱりハイカーと言いますか、来られた方が多くて、また初めての取組だったんですけれども、生駒の米を出荷させていただいて、もうすぐに売り切れというふうな状況で、やはり出荷、それを求められる消費者の方も生駒でとれた農作物については興味を持たれているというふうな印象を持っております。以上です。 397 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 398 ◯9番(浜田佳資君) 私もそのスカイウオークの後の取材のところには参加して話をお伺いさせていただいたら、毎週はちょっと堪忍してほしいと。月1回ぐらいだったら何とか頑張ってみたいかなということもおっしゃられておりました。かなり人が来ていましたし、やはりこういった食の問題に関しては市民の皆さんの関心が高いということを表していると思うんですよ。これをもっと何とか広げられないかということで、要するに農産物を作ったとしても、確実に売れるというような展望とか販路とかいうものがないと、作ろうと思っても、それは早々作れませんし、作っても捨てるだけになりかねませんので、そういうなかなか農業をもっと振興しようと言っても、どだい無理な話なんですね。そういったことを含めて、この青空市場をいきなり大きくとか、しょっちゅうやれとかいうのは言いません。駅前の今度の計画どおりいったらできる広場の上で毎週日曜市をやれとか、今すぐやれというのは言いません。それは無理なのは分かっています。分かっていますが、それを少しずつ広げていくということをやっていくことが必要じゃないかと思うんです。それをやっていく上で、すぐできるというわけでないんですけど、道の駅というものを将来的な一つの具体像として、それに向けてどういった段取りでやっていくのかということを考えていくことが必要じゃないかと思って今回質問させていただいたんですが、まず道の駅が将来的に生駒にとってプラスになると考えておられますでしょうか、それとも意味がないと考えておられますでしょうか。 399 ◯議長(中谷尚敬君) 今井市民部長。 400 ◯市民部長(今井正徳君) もちろん意味がないとか、そういったことは当然思ってないんですけれども、今現在、先ほども申し上げましたけれども、小売店等でコーナーを設けていただいて、市内の農家の方々が出荷していただいているという状況もございます。道の駅のような形で1カ所でまとめるというのもいいでしょうけれども、小売店、スーパーとかで一つのコーナーを設けていただいて、ほかのものを買っていただきながら、また地元の野菜とかも買っていただくと、そういった取組を通じながら、今後、需要とかを見ながら、また今、議員さん、おっしゃっていただいているような道の駅につながる可能性もあるかとは思っております。以上です。 401 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 402 ◯9番(浜田佳資君) 私も基本的にそういった流れになるだろうと思います。道の駅にしても、予算の問題もありますし、段取りの問題もあります。一朝一夕にできるものじゃないというのはもう重々承知しております。ほかでやっている農産物の直売所にしても、でかいのだけじゃなくて、今おっしゃられているのだったら、生駒でやられているような、スーパーの中にだんだん入れていって広げていくということも非常に重要なことだと思います。そういった中で需要と供給、これはどんどん両方とも広がっていけば、いろんな展望が開けてくる。その開けてくる中の一つに、体験型のものであるとか、道の駅のようなものであるとかいうことも展望できませんかという話なんですが、いかがでしょうか。 403 ◯議長(中谷尚敬君) 今井市民部長。 404 ◯市民部長(今井正徳君) 将来的にはそういったことも考えられるかもしれないんですけれども、今、現状況では、先ほども申し上げましたように、そういった特売場におきましても、なかなか農家の方が出していただく農産物がやっぱりなかなかない、あるいはすぐ売り切れるというような状況でございます。ですから、大分先の事柄ですけれども、今すぐにどうこうというのは、道の駅までは難しいかなと思っております。 405 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 406 ◯9番(浜田佳資君) 私も今すぐにやれとは言っておりません。将来的に展望できるかできないかという質問でございます。 407 ◯議長(中谷尚敬君) 今井市民部長。 408 ◯市民部長(今井正徳君) もちろん、いろんな条件がクリアされるとなれば、将来的にも可能かとは思っておりますけれども、かなり、将来と言っても、二、三年後ということでもなかなか難しいと思いますので、ここでかなり先の将来ですのでお答えしづらいと思います。 409 ◯議長(中谷尚敬君) 浜田佳資君。 410 ◯9番(浜田佳資君) 私も二、三年後に造れとは言っておりません。それは難しいのは分かっております。私も一応生まれは農家ですので。  ただ、そういった中でも、そうは言っても、昨日の白本議員の質問であったように、先ほども言いました、後継者不足の問題をどうするかというのはやはり考えなきゃいけないので、そのために、例えばこういったのはどうですかということで、農協さんや農家の方々といろいろお話をするという場をどんどん持っていっていただくと有り難いなというふうに思います。  そういった中で、例えば滋賀県のある農家の方々の取組では、高齢化して自分たちではなかなかやるのもしんどいと。かと言って、息子もやってくれへんと。どうするかということで、その農家の人たちが集まって、自分たちで組合をつくって、若い人を雇って、それで自分たちも含めて一緒に農業をやって何とか自分とこの田畑を維持するというような取組も始まっております。そういった全国にいろんなうまくいっているとこも、失敗しているとこもあると思いますが、そういった全国のいろんな経験をよく活用して、生かして、生駒の今の現状からいったら、どこが、何を生かしていったらいいのかというのは見極めがもちろん必要ですが、そういったことをよく考えて、積極的に取り組んでいってほしいというふうに要望いたしまして、私の質問を終わります。 411 ◯議長(中谷尚敬君) 暫時休憩いたします。              午後2時44分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後2時55分 再開 412 ◯議長(中谷尚敬君) 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。  最後に、6番伊木まり子君。              (6番 伊木まり子君 登壇) 413 ◯6番(伊木まり子君) 今回も地域医療や市立病院について質問いたします。  前回の3月議会は、待ち望んでいた県からの病床配分直後の議会、私は、市立病院開設への動きが加速する、ようやく地域医療の充実へと進むと期待して臨みました。一般質問では、市立病院ができると、保健福祉施策、教育、子育て、生涯学習などの様々な行政施策にプラスになる可能性や近隣東生駒地区の協力を始めとした住民参加による新しい形の公立病院づくりは、新たなまちづくりにつながることに言及しました。しかし、3月議会では病院設置条例は継続審査となり、平成20年度中の開設申請は見送られました。一方、3月末に救急搬送に関連した死亡事例があり、生駒市の地域医療の不足による悲しい現実に直面することになりました。その後、市民の間には生駒の医療は安心なのだろうかという不安が広がっています。そのような中、先日、医師会の参考人招致が実現し、地元で医療を提供され、また市立病院必要論から不要論へと180度主張を転換された先生方から、生駒の地域医療の現状や問題点につきお考えを聞かせていただきました。これらの状況を踏まえ、生駒の地域医療を充実させるためにはどうしたらよいかという観点から質問を考えましたが、6月9日の病院特別委員会での4時間に及ぶ審査、宮内議員、福中議員の一般質問の結果、私がお尋ねしたいと考えていたかなりの部分について既に回答されました。そのため、通告ではたくさんの項目を挙げましたが、市から答弁のありました部分は省略しますので、以下を中心にお答えください。  まず、生駒市の地域医療の現状と課題についてでは、通告書で6として取り上げました地域完結型医療について。県医師会長から地域完結型医療は絵に描いた餅であるという発言がありましたが、地域完結型医療の実現性について市はどのようにお考えでしょうか。  次に、医師会から指摘のあった(仮称)生駒市立病院計画の問題点についてでは、2の病院運営の問題について、医師会は公的な医療機関が指定管理者になるはずであり、民間医療機関は誘致方式の場合だけであるという誤解をされていたように思いますが、市の運営主体選定の経緯をご説明ください。  さらに、4の徳洲会や徳洲会の提供する医療について、5月28日、医師会は信頼できない医療機関、質の悪い医療と非難されました。徳洲会を運営主体事業者に決定した市は、この発言についてどのようにお考えでしょうか。  そして、6の医師会が指定管理者になる可能性について。医師会は医師会が新病院を指定管理者となる覚悟があったと答弁されていましたが、そのような考えを聞かれていたのでしょうか。  通告書で3として挙げました地域医療を充実させるための方策についてでは、1の小児科医療の充実について、奈良県での地域小児科医療センターの整備の実現性や、生駒市での母子保健センター設置の可能性についてなど、お考えをお聞かせください。  4の医師の確保について、昨今の全国的な医師不足の現状から、大学病院だけに頼らず、行政や住民が協力して医師を確保していこうという試みが始まっています。生駒での医師確保について、どのような方策をお持ちでしょうか。  5の公的医療機関の設置について。インフルエンザの流行、国内や中国などでの大地震の発生などから、公的医療機関の必要性が見直されてきています。地域医療を充実するための方策としての公的医療機関設置の意義等について、お考えがあればお聞かせください。  6の住民参加について。地域医療を充実するための方策として望ましいと思われる住民参加について、お考えがありましたらお聞かせください。  登壇しての質問は以上です。次からは自席にて行います。 414 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。              (市長 山下 真君 登壇) 415 ◯市長(山下 真君) それでは、伊木議員のご質問にご回答させていただきます。  まず、地域完結型医療についてでございますが、その実現可能性についてお尋ねでございます。  もちろん、すべての疾病に関して、市内と言いますか、一定の地域内ですべて対応するということは現実的にはなかなか難しいとは思いますけれども、地域の医療機関が一次、二次、三次、それぞれのレベルで対応し、できる限り自分の住んでいるところの近くで必要な医療が受けられると、そういった体制を努力していくということは必要でしょうし、絵に描いた餅というのはどういうご趣旨でおっしゃっておられるのか分かりませんけれども、仮に市内だけですべて充足することは不可能でも、西和医療圏、あるいは北和、そうしたレベルで地域といったものをとらえれば、一定、地域完結型医療というのは不可能ではないだろうと、このように考えております。  それから、次、公的な医療機関が指定管理者になるはずであり、民間医療機関は誘致方式の場合だけであるという誤解を医師会がされていたようですがという、そのお尋ねでございますけれども、平成19年7月に開催いたしました新病院整備専門委員会、それから同月の議会の特別委員会、ここで今後の進め方ということで、今後の対処の仕方について整備専門委員や各議員にご説明させていただいております。それには何と書いてあるかと申しますと、新病院の建設予定地である東生駒会社寮跡地の周辺土地の地権者と交渉し、土地の購入若しくは賃借、それから敷地面積を拡張する。これにつきましては、このときの整備専門委員会の議論だったと思いますけれども、東生駒駅前を借地でといった提案が委員からありまして、そこも含めて考えるわけになったわけでございますけれども。  それから、さらに2)、その上で病床規模を拡大した案を作成し、再度3医療機関及び民間医療機関に対し、指定管理者若しくは誘致のいずれかの方法で病院経営を担ってもらうよう依頼するというふうにご説明させていただいて、公的な医療機関及び民間医療機関に対して、指定管理者若しくは誘致のいずれかの方法で募集をしていくといったことをご説明させていただいて、非常に、当時から3医療機関との交渉が非常に困難であった状況にかんがみまして、このことについては一定のご理解を得たものと認識しておるところでございます。  これを受けまして運営主体の公募におきましては、指定管理者方式若しくは誘致方式のどちらかを選んでいただくと。それから、病院の建設候補地につきましても、東生駒の会社寮跡地と東生駒駅前というその2つのいずれかを選択して、応募者側で選んで応募できるような形で条件設定をした次第でございます。  それから、徳洲会の提供する医療に対する批判でございますけれども、小児科につきましては、先ほど福中議員のご質問についてもお答えさせていただいたわけですけれども、そこでお答えさせていただいたとおり、1人は住み込みで働かないとやっていけないといったような批判は当たらないのではないかと考えております。  それから、病室がなければ廊下で診るとか、手術中でも対応するということに対する批判についてでございますけれども、これは徳洲会としては、断らない医療ということをその医療法人としてのスローガンに掲げているところから来ることだろうと考えております。手術中と言っても、ちょっと手を離せる時間というのがあるんだろうと思いますし、廊下でも心肺の蘇生措置といったことは可能なんだろうと思いますので、今いる患者さんを優先してほかの患者はどうなってもいいというスタンスなのか、多少今当たっている診療、治療等に、もちろんできる限り影響は少ないようにするにせよ、多少影響があっても別の患者さんを救うのかと、そういった医療法人としての考え方の違いだろうということであって、必ずしも徳洲会の考え方が悪いということではないだろうと私は考えております。そもそも質の悪い医療を提供するとか信頼できない医療機関であるならば、全国に65の病院を展開して、なおかつ医療法人として黒字も出すといったことは不可能だったに違いないと、このように考えておるところでございます。  それから、医師会が指定管理者になる可能性についてでございますけれども、そういった話は聞いたことはございません。  続きまして、小児医療の充実についてでございますけれども、阪奈中央病院の小児科医療の実現性につきましては、民間医療法人の計画でございますので、市としてそれについて特段コメントすべき立場にはないと考えております。もちろん、市といたしましても阪奈中央病院の方で小児科をやっていただくこと自体は大いに歓迎しております。ただ、それだけで市内の小児医療が充足するとは限りませんので、市立病院にも小児科を設けまして、阪奈中央病院の小児科と連携して、共に小児科医療を充実してまいりたいと、このように考えておるところでございます。  それから、医師の確保に関しての医大との連携が欠かせないという医師会側の発言についてでございますけれども、これも特別委員会でも申し上げたと記憶しておりますけれども、医師の確保については、指定管理者候補者であります徳洲会のスケールメリットというのを生かしまして、全国から医者を集めるというふうに聞いております。医師の定着、それから看護師の定着のために、病院建設計画では従業員向けの院内託児室なども整備する予定であると聞いております。  こうした形でグループ内で医師確保に努力して、それでも必要な医師数に足りない場合には、その際には当然、市としても奈良医大や、あるいはその他の近隣の大学に医師確保を働きかけていく必要はあるだろうというふうには考えておりますけれども、一義的には、指定管理者候補者の方でしていただくものというふうに理解をしております。  それから、インフルエンザの流行、それから国内や中国などでの大地震の発生などから、公的医療機関の必要性が見直されてきています。地域医療を充実するための方策として、公的医療機関の意義等についてお考えがあればお聞かせくださいとのことでございますけれども、公的医療機関である市立病院ができることによりまして、災害時において迅速かつ確実な災害対応が可能になると、このように考えておりまして、災害時の対応としても市立病院建設の意義は大きいというふうに考えております。具体的には、特別委員会でも申し上げましたけれども、8階に災害時のときの備蓄倉庫を設け、1階のエントランス、それから2階のリハビリ室や特別診察室、8階の地域医療センターなどを災害時に転用するよう計画するとともに、現在、新型インフルエンザ等の2類感染症患者の受入れについても徳洲会の方へ検討を依頼しておるところでございます。  それから、最後、住民参加についてでございます。住民参加の主要な形として考えているのは新病院の運営協議会でございまして、現在、他の事例等の調査に着手しておるところでございます。その具体的な形については、今後、関係者と協議してまいりたいというふうに考えております。住民参加につきましては、先ほどもご質問があったわけでございますけれども、この住民参加の意味なんですけれども、ただ単に要望だけを医療機関側にぶつけるといった一方的な意味での住民参加であっては私はいけないだろうというふうに思います。住民の側も協議会の場を通じて、運営サイドの事情というのも理解していただく、そうした双方向の場にしていく必要があるんじゃなかろうかと思っております。生駒ではこういうことはないとは思いますけれども、ご承知のとおり、コンビニ受診の問題であるとか、市立病院であることから無理難題を病院側に押し付けるといった患者さん、その上、医療費も踏み倒すといった、そうした患者さんも他市ではいるというふうに聞いております。市民病院だから何でも市民の言うことを聞かなきゃいけないというような、そういうスタイルで市民が臨むんであれば、むしろお医者さんの方は嫌気が差してしまうだろうというふうに私は思いますので、双方が双方の事情を理解して、相互理解を深めると、そういった意味での住民参加でなければ意味はないだろうというふうに思っておるところでございます。  こうした意味から、現在、市内にも兵庫県立柏原病院の例にならって、市民にそうしたコンビニ受診の抑制とか、そうしたことを啓発していこうという活動を市民のグループがしていただいておりまして、これは本当に大変すばらしいことというふうに私も認識しておりまして、市としても是非ともこうした活動を応援してまいりたいと、このように考えておるところでございます。以上です。 416 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 417 ◯6番(伊木まり子君) ありがとうございました。追加質問、させていただきます。  地域完結型医療のところですけども、塩見会長のお考えはちょっと別に置いておいて、市長は生駒でだけというのは難しいけども、地域を広げたら可能であるというふうなお考えということでよろしいでしょうか。 418 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 419 ◯市長(山下 真君) そのとおりでございます。 420 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 421 ◯6番(伊木まり子君) 地域完結型医療というのは、施設完結型とか医療機関完結型という言葉に対比したものだということはご存じでしょうか。 422 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 423 ◯市長(山下 真君) はい、理解しておるつもりでございます。 424 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 425 ◯6番(伊木まり子君) 塩見先生は、恐らく医師不足を理由に地域完結型医療は難しいと考えられて、絵に描いた餅と言われたのではないかと推測するんですけども、地域完結型医療というのは少し説明させていただきたいんですけども、医師不足の時代の対応策であって、実現のかぎは病病連携、病診連携といった医療機関の連携ができているかどうかということなんです。地域完結型医療を提唱された信友先生のお考えを私はかなり理解しているつもりなんですけども、以前は何でも診てもらえる大きな病院があって、その病院で大抵の病気は治療できました。つまり、治療はその施設で完結していたんです。これを施設完結型と言うんですけども、時代とともに医師が不足してきて、施設完結型若しくは医療完結型医療は難しくなってきた。もう1つの側面は、以前は難しい病気とか専門外の病気は、自分が卒業した大学とか、自分の親しい先輩、医局の先輩のところへ紹介をしていたと。そうなると、生駒市内でなくてほかのまちに紹介すると。でも、先生同士、医局、出身学校とかそういうの関係なしに、よく知り合ってみると、実は紹介せずに隣の先生が同じ治療をしていたんだということが分かってきた。患者さんにとっては、家の近くの病院で診てもらえたら有り難い。こんなふうに医師が出身大学の隔たりを超えて連携し合うと、地域全体で総合病院機能が果たせるということが分かってきたということなんです。地域完結型医療は、患者さんの視点に立って考える医療ということなんですけども、昨年の厚生労働省が示したこの「安心と希望の医療確保ビジョン」は地域完結型の推進が挙げられていまして、どの範囲でという地域はともかく、地域完結型医療を目指していこうという姿勢は決して崩してはいけない、堅持すべきと考えています。  ところで、塩見先生は絵に描いた餅ということに続けて、救急医療について、ドクターヘリを使い、広域で考えていかないといけないというようなことを言われたんですけども、確かに広域での協力は必要ですけども、3月に死亡されました患者さんの場合は、一次、二次を問わずに心停止という一刻を争う、その場で対応しないといけないことが、医師が1人しかいないという二次輪番の体制、今の体制では対応できないという現実をあらわにしたと私は考えているんですけども、医師会の参考人招致の翌日、生駒市では二次輪番病院や消防隊員などと共に、市が救急医療について協議されたと聞いたんですけども、3月に亡くなられた方の対応について何か改善策等は示されたのでしょうか。お聞きになっていることがあったら教えてください。
    426 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 427 ◯市長(山下 真君) 宮内議員の質問に対しても若干お答えさせていただいたんですけれども、当直医師というのは大体1カ月前ぐらいには分かると。その当直医師があらかじめ分かった段階で、当直医師の専門とするような診療科目というものの情報を市内の3病院及び市外の2病院ですね、二次輪番の5病院とがその情報を共有して、当該二次輪番の担当病院、例えば3月3日なら3月3日、担当病院がその患者を受け入れられない場合に、じゃ、その患者さんの病気を診られる医者が当直している病院は市内にほかにないだろうかということをリストで調べて、それは消防機関もそういったところにお願いをするし、当該二次輪番病院同士もその情報を共有することで、うちでは今それを診れる先生が当直していないけど、B病院に行けば、今日はその先生が当直しているはずだから、あそこで診てもらえるんじゃないのといったようなことを可能にしようということで、今、作業が進められ始めているというふうに認識しております。 428 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 429 ◯6番(伊木まり子君) それは伺ったんですけども、例えば1人の先生が当直だったから対応できなかったんだと今回思っているんですけども。2人にするには無理だけども、例えばオンコールの先生を置くとかそういう話はなかったんでしょうか。 430 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 431 ◯市長(山下 真君) メディカルの方から二次輪番の当番日には最低2人の当直体制はできないかという申し出がなされたのに対して、ふだんは受入れ件数も少なく、2人体制はしんどいと。ただ、オンコールでは対応していると、そういった説明があったというふうに承っております。 432 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 433 ◯6番(伊木まり子君) 私は、3月のようなことが起きないようにするには適切に対応できる病院を増やすことが必要だと思っていまして、市長が先日言われたように、一日でも早く4番目の病院、第4の病院、市立病院ができてほしいと思っております。  次に行かせていただきますけども、公的医療機関が指定管理者になるはずだということを言われていたことについて、市長の方から丁寧にご説明をいただきました。運営主体選定の経緯はよく分かりましたので、誤解されていたんだろうと思います。これはもうよく分かりましたので次に行きます。  徳洲会についての非難なんですけども、私も、ちょっと非難に当たらないんじゃないか、確かに私なんかも生駒総合病院で隣が脳外科でしたので、廊下で脳外科の患者さんを、私も手伝って傷口を縫ったりしたようなことがありましたので、えらいことを言わはるなと思って聞いていたんですけども、生駒市が徳洲会を選定されました。この経過をもう一度確認したいんですけども、徳洲会が応募された後、ヒアリングを行われましたね。こういうのを私たちは持っておりますけども、これは議員とか医師会にも配られたんだったでしょうか。ちょっと確認させてください。 434 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 435 ◯市長(山下 真君) 担当課長に聞いて、確認した上で答弁させていただきます。 436 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 437 ◯6番(伊木まり子君) たしか12月にヒアリングされたと思うんですけども、どなたがどれぐらいの時間をかけてされたのか教えてください。 438 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 439 ◯市長(山下 真君) 整備専門委員会の方には出しているけど、議会に配布しているかどうかは覚えていないということでございます。  そのヒアリングですけど、ちょっと記憶がおぼろげなんですけども、私と部長と課長と、あと市民病院整備専門委員会の長瀬委員長がいたと思います、市側として。徳洲会側からは、東京本部の事務局長の中川さんと、それから担当の小村さんと、あとだれかいたような気もするんですけど、ちょっと覚えておりません。 440 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 441 ◯6番(伊木まり子君) 宮内議員が確かにお聞きになりまして、そういうヒアリングも経て、それで医師会の方に徳洲会と2回懇談の機会を持ってもらってというような経過を説明されたと思うんです。私、徳洲会がこのような文書でこういう医療をしたいというようなことをちゃんと出している。こういう状況を考えれば、どうも医師会の先生が信用できないと言われたようなことが、非常にけげんに思った次第なんですけども。こういう回答書、これ、12月10日となっています。それから、12月末に医師会の、たしか理事だったと思います、その方と会われて、その後、医師会員と徳洲会が会う機会があって、その後2月15日に中間答申の完全かつ具体的な実施案、医師会や地域代表の入った運営協議会の設置を求められた要望書、それを医師会が持って来られたということで間違いなかったですね。 442 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 443 ◯市長(山下 真君) そのとおりでございます。 444 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 445 ◯6番(伊木まり子君) 少し、私も同じ医者として、医師会の先生方が言われた言葉には納得しかねます。市長も同じだろうと思いますけども、よく分かりましたので次の方へ行かせてもらいます。  医師会が指定管理者となる覚悟があったというようなことを答弁されていたんですけど、お聞きになっていないというようなことだったと思うんですけども。何かそんな雰囲気自体も全くそういうことはなかったんでしょうか。雰囲気と言うか、ほかのまちでは、医師会病院なんていうのを造ろうというようなところもあって、実際に医師会がやっておられるところもあるんですけども、今まで、去年だけじゃなくてこれまでに医師会からそんな働きかけとか、何かあったとか、そういうことは聞いておられませんか。 446 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 447 ◯市長(山下 真君) 医師会が指定管理者になるというような話は聞いておりませんけれども、医師会の態度が変わった後で、既に市が交渉に行って断られた大阪医科大学の方に医師会の方がお願いに行っているんだといったことは聞いておりました。 448 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 449 ◯6番(伊木まり子君) よく分かりました。ありがとうございました。  次に、小児医療の充実のところで、市長の方からは阪奈さんだけじゃなくて、市立病院も小児科をつくって連携して充実させていくのがいいだろうということだったんですけども、先日の医師会の参考人招致のところで、生駒市がもしやるとしたら、母子保健センターを設置するというようなことならば、市がやる意味があるというようなことを、たしか大塚先生だったと思うんですけども、おっしゃっていたんですけども、そういう母子保健センターの設置の可能性と言うか、どのようにお考えでしょうか。 450 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 451 ◯市長(山下 真君) 私、母子保健センターというものがどういうものなのか、ちょっとイメージできにくいんですけども、今、セラビーいこまで健康課がやっているようなこととどう違うのか、もし教えていただけたら。 452 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 453 ◯6番(伊木まり子君) 直接お聞きしたわけじゃないですけども、産科と小児科があって、NICUなんかがある、周産期を巡る、それ専門の病院のようなことだろうと思いますが、いかがですか。 454 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 455 ◯市長(山下 真君) それだけやるとすれば、多分それは、なかなかそれだけ引き受けるという医療法人は、公的医療機関でも民間医療法人もないだろうと思うんですね。そうすると、じゃ、それを市がするのかというと、当然、市にはそんなノウハウがないわけでございまして。現時点で、いわゆる周産期医療センターに近いのかなというような、今、イメージを持ったんですけども、それは今、県の方が中心になって、県立奈良病院と県立医大附属病院の方で整備を進めていると。附属病院の方ではできているけど、県奈良ではまだだというようなことを聞いておりますので、それを生駒市が市直営でやるといったようなことは全く想定外の話と思っております。  先ほどのヒアリング項目に対する回答書の配布なんですけれども、今確認いたしましたところ、平成19年12月20日の市議会の新病院設置等に関する特別委員会で配布させていただいておるとのことでございます。 456 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 457 ◯6番(伊木まり子君) 母子保健センターについては、私も、市がやることじゃなくて、これこそ県がやるものだろうというふうに思った次第です。この間の参考人招致のときに阪奈さんのお話を聞かせていただいて、やろうという意欲はお見受けしたんですけども、やはり医師や看護師の確保がかなり難しいんじゃないか、将来にわたってずっとやっていただくというのは難しいんじゃないかと思いました。議員、議会、それから医師会の方から、市立病院計画では常勤医2人では難しいんじゃないかというようなことの指摘がありました。非常勤の人に診察や当直に入ってもらったら、できる可能性もあるとは私は考えていますけども、阪奈さんもそんなんで難しいと思うので、やはり生駒市には市立病院を造って小児科をちゃんとやっていかないといけないというのを医師会の参考人招致で改めて私は確信したんですけども、是非、市長には今後、徳洲会との交渉の中で、大変な労働環境にならないように医師確保に努めていただくように重ねてお願いしていただきたいと思います。  次の方へ行かせてもらいます。医師確保についてなんですけども、市長は徳洲会のスケールメリットを生かして、徳洲会が主に医師を確保してくれると。もし、それが駄目ならば、駄目だと言うか、奈良医大や大阪医大にも派遣の要請に行ってくださると。以前私が言ったときに、私、前にも言ったことがあるんですけども、行ってくださっていなかったようで、条例も可決していない、やるかやらんか分かんないのに行ってくださるというのも無理やったんかなと今から思っているんですけども、ほかの大学にも行かれるということで安心したんですけどもね。私は、それだけでは医師確保は不安なんですね。これも言ったと思うんですけど、地域で医者を確保する、市立病院が中心となって医師の確保を試みていただけないかなと提案したいと思うんです。どういうことかと言いますと、私、自分のことを言うのもあれですけども、私の時代はすぐ卒業して医局に入りました。皮膚科の医局に入って、皮膚科はできるようになったんですけども、やはり内科を勉強しておかないといけないということで、私は教授に無理やりお願いして、1年間、生駒総合病院の内科の方に勉強に出させてもらいました。そのまま生駒で内科をやってもよかったんです。内科の方が面白いかなと実は思って。でも、生駒総合病院の内科では一人前の内科医になれないなと私は思ったので、やっぱり大学に戻って皮膚科の勉強をしたんですけども。もしも、この生駒のまちで内科医として、近大さんもある、市立病院もある、それから阪奈中央病院さん、白庭病院さんの内科の先生もいろいろ専門分野を持ってかなり実力を持っておられると思うので、そういうまち全体で医者を育てていくことができるんじゃないかというようなことを思うわけです。  私、実は娘がいるんですけども、新しい研修医制度で2年間研修しました。私の時代と違って、娘はもう3年目になると、救急当直を月に五、六回やっているんですよ。そういう娘なんかもいずれは結婚したりして、生駒のまちに帰って来ようかというようなことになった場合に、生駒だったら、やっぱり実力下がっていくなあと思うような場合であれば帰ってこないと思うんです。でも、市立病院があって、市立病院、民間病院、それで生駒は幸い大学病院、近大さんまであります。そういうところで協力して、その医師の実力を保っていけるような状況をつくっていけば、今、全国で医師不足で公立病院がつぶれていく、公立病院だけじゃなくて民間病院も閉鎖していく、そんなような時代なんですけども、生駒の場合は地域で医者を確保していけるんじゃないかと、私は最近そう思っています。  それで、先ほど福中議員の質問の中で協定書の話が出ました。もちろん徳洲会に公募でこういう条件でということでお出しになったんだから、それの範囲内ということはよく分かりますけども、でも、例えば経営が安定し、診療も充実していけば、連携をして医師を育てるようなことも取り組んでいくというような、そういう協定書の中に文言を入れるとか。無理やりお願いするというのは無理だろうと思いますけども、市立病院ができたらそういうことも可能になるんじゃないかと私は期待するんですけども、市長は、そういう生駒市全体で医者を育てよう、医者を定着させようと、そんなふうなお考え、お持ちですか。急に言いましたけども、もしご意見を聞かせていただけましたらお願いします。 458 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 459 ◯市長(山下 真君) 今すぐにはお答えできるだけの知見は有しておらないわけでございますけれども、今、臨床研修の指定病院というのがあって、人気のある病院とそうでない病院とかなりばらつきがあるというふうに聞いております。奈良県内では、天理よろづだけが定員を満たしているといったような話も聞いております。市内では近大病院ぐらいでしょうかね、臨床研修の指定病院は。今後、市立病院が臨床研修の指定病院になっていくのかどうなのか、そこは今私の方では答えられないんですけれども、地域の医療機関と協力して研修医を育てていくようなそういうシステム、それが生駒市で構築できれば、それは大変すばらしいことではないかなとは認識しておるところでございます。  現時点で市立病院の方で計画しておりますのは、これは地域の医療機関との連携ということですけれども、医療機器の相互利用、それから医療法人徳洲会のグループの専門医を呼んでの研究会、それから合同カンファレンス、そうしたものを開催をしていって、希望される地域の診療所の先生方と一緒にそうした研究にも取り組んでいくと、そういう用意があるというふうな報告を受けておりますので、そういった取組が地域全体で研修医を育てていくような、そんな仕組みづくりにつながっていけばなとも思っておるところでございます。 460 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 461 ◯6番(伊木まり子君) 説明が悪かったかと思います。研修医を育てる指定病院じゃなくて、ある程度もう研修も終わった医者ですとか、それから出産とか子育てでいったん医者を辞めているような女医さんたちが、そういうのを活用するために、例えば市立病院にできる内科の先生が循環器が得意だとか、阪奈さんの先生は糖尿病が得意とか、倉さんの先生は整形のこんなんが得意とか、そういう皆さん得意分野がおありであれば、いったん研修は受けて、でも実力を維持するためにはみんないろいろ勉強していかないといけない。女医さんも一遍辞めて家庭に入ってしまうと、すごくまた復帰するのは不安なんですけども、市立病院では循環器を教えてもらえる、あっちへ行ったら糖尿病のことがしっかり勉強できる、だから持ち回りで勉強ができたりして、医者としての技術がずっと確保されていけば、医者が生駒のまちでずっと働いていこうというふうなことになっていくと思うんですね。幸い近大さんもありますから、かなり高度なことも勉強できるし、それから市立病院も勉強会をやりましょうとかいうのが中間答申の中に盛り込まれていました。ですから、そういう医者というのは、別に市立病院のためだけじゃなくて、阪奈さんの近くにおうちがあったら阪奈さんに勤めはったらいいし、倉病院が近かったらそこに勤めはったらいいですし、徳洲会もそんなに医者が十分というわけじゃないですから、徳洲会さんにとっても地域で医者を確保していくということは有り難いことじゃないのかなと思って、一度、今後、考えていただきたい。今はまだ生駒市は民間病院もあって、割と医師、スタッフ、いてると思うんですけど、今後これからどうなっていくか、将来にわたって医者が確保できるかどうか分からないと思います。だから、そういうためにも市立病院が、市立病院でなければ、民間さんでそんなことをお願いするわけにいきませんけども、市立病院が中心となれば地域で医者を確保できるんじゃないか、そんなふうに思っていますので、またご検討いただきたいと思います。  次、行きますけども、公的医療機関の設置のところでは、災害時の対応とかいうことで、市長も、それから福中議員とか有村議員の質問のところで2類の感染症に対する病床というようなことも徳洲会に要望されているということで、聞いていて非常にうれしく思いました。公的医療機関というのは、公的医療機関でないと災害時とか何かのときに動けない。つまり、医療法31条で都道府県とかの命じるところによって公的医療機関は動かないといけないとされていますので、民間ではできない、緊急時に対応できるのは公的医療機関だろうと思いますので、是非もっとそういう生駒は市立病院を造るんだという思いをしっかり持ってもらって進めていただけたらなと思います。  住民参加のところですけども、市長のおっしゃるのはよく分かりました。双方の関係、片一方だけが要望していても困ると。住民側も理解をして参加をしていてもらわないといけないというのはよく分かったんですけども、実はこの間から病院特別委員会とかありまして、いろんな議員さんの話も聞いていました。その指摘を聞いていますと、何か市の担当課と徳洲会との交渉では、市側に専門知識を持った人が加わっていないので、非常に不安を感じておられるように思ったんです。手術室が7つもあるのはどういうことやというような指摘があったんですけど、私は、生駒総合病院のときに5室ありました。5室プラス、私なんかは皮膚科の外来で小さな手術なんかはやっていたんですけども、本来ならオペ室の無菌の状態のところでやるのがベストなんですけども、そうなると、いついつやります、器械、何を持ってきて、あれあれと手続きが大変なので、これぐらいなら外来でというようなのはやっていたわけで、私は7室あっても多いとは実は思わなかったんですけども、それに対して担当課からはちゃんと答えが出ない。つまり、専門家ではないから答えが出てこないんですね。そうなると、議員が聞いていても不安になってきます。医師会がまして徳洲会は信頼できないなんて言われたら、やっぱり非常に慎重な議員ほど、本当にこの計画、大丈夫なんだろうかということで不安になるわけです。それで、私、お願いしたいことがあるんですけども、整備専門委員会、私、前から開いてくれと実は言っていたんですけど、医師会の参考人招致での医師会の先生の話を聞いたら、これはあの会を開いても前に進まない、ちょっと偏った考え方してはるなと思って、私はもう開いてくださいとは言いません。その代わりに、もし条例案が可決して病院を設置しようということになれば、担当課に医療の専門家を顧問として置いて、徳洲会との交渉に当たってもらうとかいうようなことは、そんなことをやっていくようなお考えはないんでしょうか、ちょっとお聞かせください。 462 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 463 ◯市長(山下 真君) まず、我々、十分答えられない点があるのは大変申し訳なく思うんですけれども、そうであればこそ、徳洲会の関係者を、まだまだこれから指定管理者の指定議案等が条例に係るわけですから、そういった段階でも遅くないので参考人として呼んでいただいて、疑問に思う点は直接ぶつけていただくということを議会としてされたらどうかなと思っております。既に、市民は市民レベルで中央公民館に寄ってやっているわけでございます。ですから、もちろん我々が勉強して全部答えられるようにしておけばいいんですけれども、あらゆる質問にすべて答えるというのはなかなか難しいので、そういったことも十分今後ご検討いただければいいんじゃないかなと思っております。  それから、医療の分かる人を顧問にということなんですけれども、それができたらいいと思うんです。じゃ、その医療の分かる人というのは医者なのか、あるいは病院の医療事務をやってこられた人なのか、恐らくはそういった感じの人になるんだろうと思うんですね。現役の医者にアドバイザー契約を結んで、必要に応じて来てもらうというようなことは、以前は、ご承知のとおり、長瀬委員長の方に市が専門委員という形で委嘱をしてそういったアドバイザー的にいろいろ分からないことを教えていただくと、メールでも聞いたら教えていただくということでやっておりました。今は、新病院整備専門委員会の中間答申が出ましたので、そのアドバイザリー契約といったものは今はしておりませんので、それは今はちょっと聞くことができないんですけれども、今後そうした必要があれば、そうしたこともまた検討していきたいと思うんですけども。なかなかお医者さんに常勤で来てもらうといったらかなりの人件費がかかりますし、そんなお医者さんが果たしているのかというような問題もございますので、それは病院の事務長さんレベルの人であっても、期間雇用になると思うんですよね。ずっとということにならないと思いますので、そんな短期間雇用で今の仕事を辞めてまで来てもらえるのかといったこともありますので、人材の確保という点でまた難しい問題があろうかと思いますけれども、専門家とのアドバイザリー契約といったことであれば、検討の余地はあろうかと考えております。 464 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 465 ◯6番(伊木まり子君) そういうアドバイザリー契約というようなことを考えていただいて、別に徳洲会が信用できないとか、そう言っているわけじゃなくて、やはり医療って特殊です。建築についても、建物についてもある程度余裕のスペースも持っておかないといけないだろうし、手術室の数とか、手術室、無菌状態を保たないかんし、滅菌部分、不潔の部分とか分けないといけないとか、入り口が1つだとか、建築1つとってもいろいろあると思いますので、だから市側の担当者が相談する意味でもそういう方を置いていただくとか、場合によったら、運営協議会を前倒しして、その中に公認会計士、それから医療事務の専門家とかそういうことを入れて、市民の声も入れながら、まだ3年ほど先ですので、出来上がるには。計画していっていただけたらなと思います。検討していただきたいと思います。 466 ◯議長(中谷尚敬君) 山下市長。 467 ◯市長(山下 真君) ただ、私どもとしては、当然、一定の指定管理者との信頼関係の中でこの設計の作業というのは進めておりますので、今回、病床数が56床減ったわけですけれども、その代わり、地域医療機関と連携する地域医療センターとか、災害時の備蓄倉庫等々のそうした地域医療との連携、それから災害対応の諸施設を設けたわけでございますけれども、これ、そのことによって、建設費が高くなれば、当然その分は減価償却費相当額ということで徳洲会にそれをお支払していただくわけでございます。ですから、徳洲会としても、そんなに無駄なものを、これ、市が建てると言っても、後で返してもらうわけですので、徳洲会さんとしても自分が後で返す以上、そんな必要以上に無駄なものを要求するといったようなことはないだろうといった、一定の信頼関係に基づいてやってはおりますけれども、第三者的な目で見ていただく人がいた方がいいことはいいとは思いますので、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 468 ◯議長(中谷尚敬君) 伊木まり子君。 469 ◯6番(伊木まり子君) 是非検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。  最後に、1つ紹介しておきたいことがあるんですけども、島根県益田市で地域医療を守る取組があるんですけども、これは市議会が中心になってやっているんですけども、市議会で地域医療対策特別委員会というのが設置されまして1年たちます。現在、市民が安心して医療を受けることができ、安心して生活できる環境整備に向けて、市民、行政が一体となって推進していくために地域医療推進条例の策定に取り組んでおられるんです。益田市で熱心に取り組んでおられる議員は、医療こそまちづくりの原点というふうに話されていました。生駒市は子育て、教育に力を入れています。議員の皆さんにお願いしたいんですけど、これはこの場では筋違いですので、非常にお願いしておきたいんです。今まで196床の留保がいつまでだとか、医療審議会が間近だとか、開設申請がいつまでだとかいうことで、期限に追われて、本当は手続上もっと慎重に進めていただきたかった。私も、市長、ほんまにやる気あるんですかと、怒ったようなこともあったかと思うんですけども、何とか県から210床病床配分を受けまして、ここまでやってきたという思いがしています。もし病院設置条例が可決したら、さっき言いましたけども、考えておきますという医療の専門家なんかの意見を取り入れて、指定管理者の議案を出されるときには、指定管理者との協定書の骨格、議会にこんなことを盛り込みたいですよというぐらいのところは示していただいて、将来を見据えた地域医療の充実に向けて、魂のこもった協定書をつくるんだというような、そんな骨子を是非議会に示していただきたいということをお願いしておきます。以上です。 470 ◯議長(中谷尚敬君) 以上で一般質問を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第2 議案第54号 生駒市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条               例の制定について 471 ◯議長(中谷尚敬君) 日程第2、議案第54号、生駒市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  本案につきましては、過日、市長の議案提案理由説明を受けたとおりでございます。  本案について、これより質疑に入るのでありますが、通告がございません。よって、質疑なしと認め、これにて質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただ今議題となっております議案については、会議規則第39条第3項の規定により、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 472 ◯議長(中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本案については、委員会への付託を省略いたすことに決しました。  これより討論に入るのでありますが、通告がございません。よって、討論なしと認め、これにて討論を終結し、本案を採決いたします。  お諮りいたします。  本案は、原案のとおりいずれも可決することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 473 ◯議長(中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、日程第2、議案第54号については原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第54号 生駒市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定に          ついて    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第3 議案第57号 市道路線の認定について        議案第58号 市道路線の廃止について 474 ◯議長(中谷尚敬君) 日程第3、議案第57号、市道路線の認定について及び議案第58号、市道路線の廃止についての以上2議案を一括議題といたします。  2議案につきましても、過日、市長の議案提案理由説明を受けたとおりでございます。  2議案について、これより質疑に入るのでありますが、通告がございません。よって、質疑なしと認め、これにて質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただ今議題となっております2議案については、会議規則第39条第3項の規定により、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 475 ◯議長(中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、2議案については委員会への付託を省略することに決しました。  これより討論に入るのでありますが、通告がございません。よって、討論なしと認め、これにて討論を終結し、2議案を一括採決いたします。  お諮りいたします。  2議案は、原案のとおりいずれも可決することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 476 ◯議長(中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、日程第3、議案第57号及び議案第58号の以上2議案は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第57号 市道路線の認定について    議案第58号 市道路線の廃止について    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第4 議案第46号 専決処分につき承認を求めることについて               (平成21年度生駒市一般会計補正予算(第2回))
           議案第47号 専決処分につき承認を求めることについて               (平成21年度生駒市健康保険特別会計補正予算(第1回))        議案第50号 第5次生駒市総合計画基本構想を定めることについて        議案第51号 平成21年度生駒市一般会計補正予算(第3回)        議案第52号 平成21年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第1回)        議案第53号 生駒市自治基本条例の制定について        議案第55号 生駒市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例の制               定について        議案第56号 生駒市農業委員会の選挙による委員の定数条例の一部を改正する               条例の制定について        議案第59号 (仮称)井出山屋内温水プール設置工事請負契約の締結について 477 ◯議長(中谷尚敬君) 日程第4、議案第46号、専決処分につき承認を求めることについて(平成21年度生駒市一般会計補正予算(第2回))から議案第59号、(仮称)井出山屋内温水プール設置工事の請負契約についてまでの以上9議案を一括議題といたします。  9議案につきましても、過日、市長の議案提案理由説明を受けたとおりでございます。  9議案について、これより質疑に入るのでありますが、通告がございません。よって、質疑なしと認め、これにて質疑を終結いたします。  ただ今議題となっております9議案については、お手元に配布しております議案審査付託表のとおり、それぞれの所管の委員会に審査を付託いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第5 意見書 細菌性髄膜炎から子どもたちを守るワクチンの早期定期接種化を求める            意見書(案) 478 ◯議長(中谷尚敬君) 日程第5、意見書、細菌性髄膜炎から子どもたちを守るワクチンの早期定期接種化を求める意見書(案)を議題といたします。  本意見書の案文については、過日の全員協議会で協議いたしましたとおりであります。  お諮りいたします。  ただ今、お手元に配布しております案文のとおり、これを提出したいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 479 ◯議長(中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本意見書案は、お手元に配布しております案文のとおり、これを提出いたすことに決しました。  なお、意見書の提出先については議長にご一任願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第6 意見書 気候保護法の制定を求める意見書(案) 480 ◯議長(中谷尚敬君) 日程第6、意見書、気候保護法の制定を求める意見書(案)を議題といたします。  本意見書の案文については、過日の全員協議会で協議いたしましたとおりであります。  お諮りいたします。  ただ今、お手元に配布しております案文のとおり、これを提出したいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 481 ◯議長(中谷尚敬君) ご異議なしと認めます。よって、本意見書案は、お手元に配布しております案文のとおり、これを提出いたすことに決しました。  なお、意見書の提出先については議長にご一任願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~ 482 ◯議長(中谷尚敬君) 以上をもちまして本日の日程は全部終了いたしました。  明13日から22日までは委員会審査のため休会いたし、6月23日午前10時から再開いたします。  本日はこれにて散会いたします。              午後3時55分 散会 ▲このページの先頭へ Copyright 2004 by Ikoma Municipal Assembly. All rights reserved....