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06月27日-06号

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  1. 御所市議会 2016-06-27
    06月27日-06号


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    平成28年  6月 定例会       平成28年御所市議会6月定例会会議録(第6号)---------------------------------------平成28年6月27日(月曜日)午前10時00分開会---------------------------------------議事日程第1号 平成28年6月27日(月曜日)開議宣告 第1 開会の宣告     第2 市長招集の挨拶     第3 開議の宣告     第4 会議録署名議員の指名     第5 会期の決定     第6 市長所信表明---------------------------------------日程第1 報第2号 御所市税条例等の一部を改正する条例の専決処分の報告について     報第3号 御所市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告について     報第4号 平成27年度御所市繰越明許費繰越計算書の報告について     報第5号 平成28年度御所市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)の専決処分の報告について     報第6号 平成28年度御所市学校給食費特別会計補正予算(第1号)の専決処分の報告について     議第28号 御所市ラブホテル及びぱちんこ屋等の建築の規制に関する条例の一部改正について     議第29号 御所市営住宅条例の一部改正について     議第30号 平成28年度御所市一般会計補正予算(第1号)について     議第31号 平成28年度御所市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)について     議第32号 動産の買入れについて     議第33号 御所市公平委員会委員の選任について---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程に同じ---------------------------------------出席議員(15名)         1番  山田秀士        2番  生川真也         3番  池田靖幸        4番  武藤公介         5番  南  満        6番  川田大介         7番  中垣義彦        8番  杉本延博         9番  丸山和豪       10番  米田 準        11番  松浦正一       12番  吉村純治        13番  島田幸子       14番  小松久展        15番  安川 勝---------------------------------------欠席議員        なし---------------------------------------説明のための出席者    市長        東川 裕   副市長       北岡一郎    教育長       桝田行男   総務部長      坂倉敏之    企画部長      三宅 浩   企画部参事     奥田公夫    市民安全部長    楳田充宏   福祉部長      坂本 泉    環境建設部長    崎山富藏   環境建設部参事   琴原照雄    教育委員会事務局長 桑原信治   水道局長      岡本一行    総務課長      野尻 修---------------------------------------事務局職員出席者    事務局長      安井敏朗   事務局次長補佐   木下嘉敏    総務係長      嶋谷直美   速記者       久保田祐子---------------------------------------     午前10時00分開会 ○議長(丸山和豪) ただいまより平成28年6月御所市議会定例会を開会いたします。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) 市長より招集の挨拶があります。東川市長。     〔東川市長登壇〕 ◎市長(東川裕) おはようございます。 6月定例会の開会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。 本日、ここに定例会を招集させていただきましたところ、議員各位には公私何かとご多忙のところご出席をいただき、厚く御礼を申し上げます。平素、皆様方には市政の発展のため積極的なご提言とご尽力を賜り、衷心より感謝を申し上げる次第であります。 まず初めに、私事で恐縮ではございますが、過日の市長選挙におきまして無投票により再選させていただき、3期目の市政を担わせていただくことになりました。これからの4年間は、御所市長として私に課せられた重責を担うに当たりましては、これまでと同様、議員の皆様と建設的な議論を交わし十二分に連携を図りながら今までの経験を生かし、御所市のさらなる飛躍に向け全身全霊を傾け市政運営に取り組む決意でございます。引き続き市政への格別のご理解、温かいご支援、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 さて、平成27年度決算につきましては、5月末に出納閉鎖を行ったところ、一般会計におきましては実質収支で約11億3,000万円の黒字決算となりました。とはいえ、財政状況は依然厳しく、特別交付税等への依存、市税の減収傾向経常収支比率の低位など不安定要素を抱えた中での黒字決算であり、予断を許さない状況に変わりはありません。 これから、数々の大型事業が控えている中で、さらに気を引き締めて財政運営に鋭意取り組んでまいる所存でありますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。 決算の内容につきましては、今後、各種の分析を行い、9月決算議会においてご報告させていただきたいと存じます。 次に、本定例会におきましてご審議いただきます案件は、条例の一部改正を初め、繰越計算書の報告、一般会計補正予算、その他いずれも重要案件であります。ご審議いただく議案につきましては、上程の都度ご説明申し上げますので、何とぞよろしくご審議の上、適切なるご承認、ご議決を賜りますようお願い申し上げ、開会のご挨拶といたします。よろしくお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) これより会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) 会議録署名議員の指名を行います。 会議規則第81条の規定により       15番 安川 勝君        1番 山田秀士君        2番 生川真也君 以上3名の議員を指名いたします。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) 次に、会期についてお諮りいたします。本定例会の会期は本日から7月8日までの12日間といたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(丸山和豪) ご異議なしと認めます。よって本定例会の会期は、本日から7月8日までの12日間に決しました。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) 次に、監査委員より報告書1件が提出され、既に皆様方に配付いたしておりますので、ご清覧おき願います。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) この際、私よりご報告申し上げます。 去る5月31日、東京都で開催されました第92回全国市議会議長会定期総会におきまして、議員在職10年以上のゆえをもって、吉村純治君、松浦正一君、不肖私、丸山和豪、正副議長在職4年以上のゆえをもって、不肖私、丸山和豪全国市議会議長会評議員のゆえをもって、不肖私、丸山和豪がそれぞれ表彰され、受領してまいりました。 既に議長室におきまして表彰状及び感謝状の伝達をさせていただきましたので、ご披露申し上げます。 なお、議員在職10年以上の該当となる米田 準君は表彰を辞退されております。 それでは、議会、理事者を代表いたしまして市長よりお祝いの言葉を受けることにいたします。東川市長。     〔東川市長登壇〕 ◎市長(東川裕) ただいま議長から、全国市議会議長会表彰規程に基づく表彰伝達の報告がありました。はえある3名の方々の受賞に対し、衷心よりお祝いとお喜びを申し上げます。 吉村純治議員松浦正一議員丸山和豪議長におかれましては、10年の長きにわたり市議会議員の要職につかれ、市議会の先輩として温厚誠実な人柄とご見識をもって市政の円滑な運営と市民福祉の向上にご尽力を賜り、その輝かしいご功績に対し深く敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げます。 また、丸山和豪議長には、正副議長4年以上にわたる功績に対しあわせて表彰されたところであり、議会の円滑な運営を図るためご尽力を賜り、そのご功労に対し深く敬意を表する次第であります。加えて、全国市議会議長会の評議員としての要職を歴任され、感謝状を受賞されたとのことであり、あわせて心から敬意を表します。 今回受賞されました3名の方々におかれましては、今後ともご自愛くださいまして、御所市発展のため、より一層のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げお祝いの言葉といたします。おめでとうございました。(拍手) ○議長(丸山和豪) 受賞されました各位におかれましては、心からお祝いを申し上げますとともに、なお一層のご活躍をお願い申し上げる次第でございます。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) 次に、市長より所信表明があります。東川市長。     〔東川市長登壇〕 ◎市長(東川裕) 本日、ここに6月御所市議会定例会が開会され、3期目の市長就任後、初の本会議におきまして、私の市政運営に対する所信の一端を披歴させていただく機会をいただきましたことはまことに光栄であり、厚く御礼を申し上げます。 これから、4年間の市政に対する私の所信を申し述べ、議員各位、市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存ずる次第であります。 私は、平成20年6月に市長に就任以来、1期目におきましては財政の健全化を最重要課題として取り組み、市税及び公営住宅等使用料徴収強化、人件費の抑制、団体運営補助金の見直しなどを盛り込み、財政健全化計画を策定してまいりました。平成23年度一般会計の決算におきましては、議員各位、市民の皆様並びに関係機関の皆様のご理解、ご協力のもと、昭和45年度以来、41年ぶりに黒字化を成し遂げることができました。 2期目におきましては、財政健全化計画における指標に留意しつつ、まちづくりのための3つの柱「新しい御所の魅力づくり」「誇りと自信をはぐくむ教育のまちづくり」「支え合い思いやりのあるまちづくり」を市政の基本方針として掲げ、葛城98号線の整備、五條市、田原本町及び本市で設立したやまと広域環境衛生事務組合による新ごみ焼却場の建設、郵便名柄館の開設、小・中学校の校舎の耐震補強工事及び市民運動公園人工芝化工事の完了など、「自然と笑顔があふれる 誇れるまち」づくりを目指して邁進してまいりました。 その結果、平成26年度における一般会計実質収支額は約5億7,000万円の黒字となり、実質公債費比率は15.6%となりました。しかし、実質収支額は黒字になったものの依然として特別交付税に依存していることは否めない状況であり、財政の弾力性を示す経常収支比率が104.2%、全国市区町村の中でワースト11位と極めて財政が硬直化しており、今後も市税を初めとした自主財源の確保に努める必要があります。行財政改革に引き続き取り組むとともに、並行して本市の将来のため、地方創生の流れに沿い、人口減少時代、少子・高齢化社会であっても税収増が図れるような施策を行う必要があると考えています。 そこで、私はこの3期目の市政を担うに当たり、「夢と誇りの地方創生」をテーマとし、その中でも特に重要な施策として5つの重点事業への道筋をつけることを目標に掲げ、喫緊の課題に取り組み、あわせて市民が郷土に住んでいることを誇りに感じ、一人一人が夢を抱けるようなまちづくりを目指し尽力してまいりたいと思います。 そのためには、本市独自の魅力あふれる地方都市の創造に努め、山積する課題に対峙し、覚悟を持って決断し、確実に実行に移し、着実な実現が示せるよう取り組んでまいる所存です。 「教育を地方創生の柱に」「新しい魅力で地方創生」「支え合い思いやりのあるまちづくり」の3つのキーワードを念頭に市政運営を行ってまいりたいと思います。 まず、1つ目のキーワード「教育を地方創生の柱に」につきましては、実現させるために4つの取り組みを行います。 1つ目の取り組みである「オール御所市で取り組む全国のモデルとなり得る魅力ある新しい学校づくり」について説明いたします。 本市には、現在7つの小学校と4つの中学校がありますが、児童・生徒数は年々減少傾向にあり、1学年1学級の単学級がふえ、1学級当たりの人数は少人数になり、ますます学校の小規模化が進んでいます。平成27年10月には、御所市学校規模適正化推進会議から、市内の小学校及び中学校をそれぞれ1校とすることが望ましいとの提言が出されました。今後、この提言内容を踏まえて、御所市の歴史上、この大きな課題に対し、子育て世帯のみならず市民全体、すなわちオール御所市で全国のモデルとなるような魅力ある新しい学校づくりを目指して取り組んでまいりたいと考えています。 次に、2つ目の取り組み子供たちが将来、御所市民としての役割を果たせるようなシチズンシップ教育」について説明いたします。 シチズンシップ教育とは、市民としての資質、能力を育成し、他人を尊重すること並びに個人の権利と責任を自覚し、社会の中で円滑な人間関係を維持しつつ、将来の市民としての役割を担うために必要な能力を身につけさせる教育を目指しています。イギリスなどの欧米を中心に実施され、日本には東京都品川区、京都府八幡市で既に実施されています。本市には、全国に誇れるすばらしい歴史や美しい自然が数多く存在していますが、そのことを認識せず過ごしている方が多く、私は子供たちにそのよさを十分伝え切れていないと感じています。伝統行事やお祭りについて教育の場で紹介し、多くの子供たちが参加することはコミュニティの結束にもつながります。小学生から自分たちの住んでいる周囲のことをしっかりと学んでおくことは、御所市を愛し誇りに思う子供の育成にとっても非常に重要なことであり、成長過程にある子供や社会人に必要な人間形成につながると考えています。子供たちが、将来、生まれ育った地域を誇りに思い、そのことをベースに御所市民としての役割を果たせるようなシチズンシップ教育に力を入れ、御所市を愛する子供の育成に努めてまいります。 次に、3つ目の取り組みである「小・中学校と連携した就学前教育の充実による教育力の向上」について説明いたします。 教育のまち御所市と古くから言われているように、本市はかねてより教育に力を入れている地域であると認識されており、教育熱心なご家庭も多くあります。しかし、一方では所得格差が学力の差に影響を及ぼしている現状が見られ、これらを打開するには一つの手段として小・中学校での学力向上に加え、小・中学校の教育と連携した就学前教育に力を入れる必要があると考えています。人格形成の基礎となる乳幼児期から質の高い教育等を受けられるよう環境整備を行い、就学前教育を小・中学校と連携させ充実させることで教育力の向上を図ります。 次に、4つ目の取り組みである「生まれてから就学までの一貫した子育て支援」について説明いたします。 本市における平成27年度出生数は約120人と低迷しています。安心して子どもを産み育てるためには、教育以外の支援も必要であると考えます。妊娠・出産・子育ての不安や悩みに対する相談、支援をするわくわく子育てセンターの開設、子ども医療費助成の拡充、休日診療や小児科の充実の働きかけにも力を注ぎ、子供を産み育てることに安心や喜びを実感できるような環境を整えてまいります。 以上、4つの教育を中心とした取り組みを行うこと、言いかえますと教育を地方創生の柱にすることで、本市の魅力ある地方都市の創生につなげてまいりたいと考えます。 次に、2つ目のキーワード「新しい魅力で地方創生」につきましては、実現させるために9つの取り組みを行います。 まず、1つ目の取り組みである「奈良県南部地域の雇用を生み出す企業誘致」について説明いたします。 現在、御所インターチェンジ付近産業集積地として整備できるよう県と連携して取り組んでいます。来年3月には、京奈和自動車道御所南インターチェンジから五條北インターチェンジまでが4つのトンネルでつながり、関西国際空港から和歌山経由でのアクセスが飛躍的に向上し、本市の産業集積地への企業誘致推進にとって追い風となります。企業誘致が推進されれば、本市の住民はもちろん、県南部にお住まいの方々にとっても本市の産業集積地は通勤の北限と言われていることから、県南部地域の広範囲にわたり新たな雇用が生まれます。一刻も早くアクセス道路上下水道等の整備を行い、人口増、交流人口増を図り、税収アップにつなげてまいりたいと思います。 次に、2つ目の取り組みである「子育て施設をシンボルとした県と共同による近鉄御所周辺整備と一帯のにぎわいづくり」について説明いたします。 昨年8月に、県と御所市とのまちづくりに関する包括協定を締結し、市の玄関口である近鉄・JR御所駅及びその周辺の中心市街地地区を、県の支援を受けながら総合的に整備してまいります。そのため、まずは整備計画をしっかり市議会に説明し、市民にとって最善の計画を模索してまいります。また、子育て支援施設の整備につきましては、長らく市民の皆様に設置場所及び時期などをお示しできていませんが、私は近鉄御所駅に隣接して働く子育て世帯の利便性を図るため、シンボリックな子育て支援施設等を整備したいと考えています。 次に、3つ目の取り組みである「スポーツによる地域振興広域行政でのスポーツ合宿の誘致」について説明いたします。 奈良県、橿原市、五條市、葛城市と本市の5団体により、連携と協力に関する協定を結び、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を好機と捉え、広域行政により協働でスポーツを通じて地域の活性化を目指してまいりたいと思います。また、これらの大会以外にも、ラグビーまち御所市を市内外に広く発信し、高校生や大学生などのスポーツ合宿を初め、観光、教育、芸術、健康・福祉等、幅広い分野で利用できる宿泊施設の整備を県に働きかけ、スポーツによる交流人口の増加につなげてまいりたいと考えています。 次に、4つ目の取り組みである「近隣市町村と連携した広域観光の振興」について説明いたします。 観光スポットスポーツイベントとのコラボレーションにより史跡名所等への関心を高め、体力向上健康増進の相乗効果を図るため、県や広域市町村との連携によるダイヤモンドトレールを活用したイベントを実施します。また、観光雑誌や映画の製作、首都圏での観光PR及び物産展の実施、寺社仏閣での楽器演奏コンサートの共同開催をする予定です。 次に、5つ目の取り組みである「御所南インターチェンジパーキングエリア情報発信」について説明いたします。 御所南インターチェンジパーキングエリア内で観光物産・特産品の販売、PRに向け、地域振興施設の整備を行います。 次に、6つ目の取り組みである「新婚家庭と3世代同居家庭への住宅支援と市内への移住を促進サポートするシステムの構築」について説明いたします。 既に実施している新婚世帯への家賃補助制度の利用を促進するとともに、新たに本年度から定住促進事業として、本市に定住意思のある若年夫婦の世帯に対し、住宅取得の際に補助する制度を構築いたしております。さらには、3世代同居者に対し、補助等の支援制度の新設及びIターン、Uターン者に対する住宅支援制度を検討するとともに、奥大和移住定住連携協議会と連携しながら移住者の受け入れ体制の整備に取り組んでまいります。 次に、7つ目の取り組みである「耕作放棄地の解消と新しい農業振興、御所産農産品の情報発信」について説明いたします。 耕作放棄地解消に向けた新規営農者や業者の参入促進、規制緩和、農業生産法人の活用などに取り組み、農業の担い手の発掘、募集、育成等を行い、これらの担い手と土地所有者のマッチングをし、耕作放棄地の解消を目指します。 次に、8つ目の取り組みである「全ての公共施設の今後10年のあり方を明示」について説明いたします。 近年、全国的に高度経済成長期に一斉に整備された公共施設等の老朽化が社会問題となっています。一方で、社会構造の変化に伴い、公共施設等更新費用を確保することは困難な状況にあり、投資可能な財源と必要な更新費用の乖離が課題となっています。本市におきましては、特に公共施設に余剰を来すことが想定され、公共施設全体を最適に維持管理し、有効活用することは市民サービス維持向上や安定した財政運営にとって大きな課題となります。今後、保有する施設と再編が可能な施設を洗い出し、再編が可能な施設については統廃合や複合化、民間移管などの量の見直しや、今後も保有する施設については計画的な保全、長寿命化を図り、建物性能の向上や用途変更などの質の見直しを進める必要があります。また、あわせて行政サービスの向上のため、施設の多様化や民間施設の利活用についても検討いたします。以上のように、まずは全ての公共施設について質の見直し、量の見直しを行い、今後10年以内のあり方をお示ししてまいりたいと考えています。 最後に、9つ目の取り組みである「新しい火葬場の整備」について説明いたします。 現在、老朽化による建てかえの市民要望が多い新火葬場についても、今後のあるべき姿をあらゆる角度から模索し、整備を進めてまいります。 以上、9つの取り組みを行い、本市の特徴を生かした新しい魅力を内外に発信し、本市の地方創生につなげるという意味で、「新しい魅力で地方創生」というキーワードを念頭に置き、市政を行ってまいります。 次に、3つ目のキーワード「支え合い思いやりのあるまちづくり」につきましては、実現させるために7つの取り組みを行います。 1つ目の取り組みである「オール御所市で支える福祉の実現」について説明いたします。 現在、御所市では高齢化率が既に37%という状況であり、ひとり暮らし高齢者夫婦のみの世帯も急増しています。このことは全国的な傾向であり、孤独死、認知症による徘徊など、高齢者を取り巻く問題は日々多種多様になっており、行政が行う福祉施策を補完する仕組みが必要です。健康寿命を延ばすためにも、認知症サポーター健康づくり推進員の養成、住みなれた地域で最後まで暮らせるような体制づくり地域包括ケアシステムの構築等、お互いが助け合うシステムづくりが必要不可欠であると考えています。 次に、2つ目の取り組みである「小学校区を意識した新しい地域コミュニティの確立」について説明いたします。 人口減、担い手の高齢化等により、昨今、既存の単一の自治会では満足な自治会活動ができなくなる可能性があります。また、小・中学校学校規模適正化が実現し、新設の学校ができれば、これまで長い年月をかけて結びついた地域コミュニティが弱体化するおそれがあることから、これらを補完するような防犯・防災などの役割を担う自治会単位ではない校区単位住民自治協議会など、地域コミュニティの確立を目指してまいります。 次に、3つ目の取り組みである「地域自主防災組織組織率向上取り組み支援」について説明いたします。 去る4月14日及び16日の2度にわたり震度7を記録した熊本地震は広範囲にわたって長期的に続いており、家屋の損傷が激しく、倒壊も相当数あり、被害は甚大であります。現在、九州新新幹線、九州自動車道を初めとした高速道路等の交通網は応急復旧していますが、地震発生直後は機能せず、ライフラインも寸断され、災害等の緊急時には近隣者による共助が必要不可欠であることを再認識させられました。そのような状況のもと、地域の自主防災の組織は大変貴重な存在であり、本市としても総合計画の目標値である93.0%を目指して、組織率の向上に取り組み、資機材の配備等についても支援を継続してまいります。 次に、4つ目の取り組みである「人権センターを核に人権が息づくまちづくり」について説明いたします。 私たちの周りには、多種多様な差別事象やインターネット掲示板への書き込みなど、今も差別事象は後を絶たない状況です。あらゆる差別撤廃に向け、水平社発祥の地、人権のふるさと御所の名に恥じないよう、人権教育の推進及び啓発活動の充実など、あらゆる人権問題の解決に向けて取り組んでまいります。 次に、5つ目の取り組みである「生涯にわたって元気に暮らせる健康づくり支援」について説明いたします。 がん検診や特定健康診査の受診率向上に向けた取り組みや、地域による健康づくり活動への支援並びに生活習慣病の予防、健康管理に関する新たな仕組みづくりとして、国民健康保険データヘルス計画を策定し、実施することにより、市民が生涯にわたって健康に暮らしていける環境を整備してまいります。 次に、6つ目の取り組みである「さらなる地域コミュニティが芽生えるイベントの開催」について説明いたします。 既に、市民の皆様の手づくりの市民ふれあい体育祭、高齢者ふれあいの集いを初め、地域の祭りや伝統行事を実施していただいております。今年度は、みんなの夢事業として流しそうめんでギネス世界記録に挑戦されます。これまでに類を見ないような市民の総力が必要となってまいります。このようなイベントを通じてコミュニティの力がより強く結束し、人と人がつながるイベントとなるよう支援してまいります。 最後に、7つ目の取り組みである「庁舎の建てかえと市民ホールの整備」について説明いたします。 熊本地震の発生直後にも5つの市町で庁舎が倒壊したり使用不能となり、災害対策本部が屋外に設置され、役所の機能が麻痺していました。このように大災害時に災害対策本部が設置できなければ、被害状況の把握、応急復旧の指示等も十分できなくなり、そのことが初動体制をおくらせる原因になりかねません。本市におきましても、奈良盆地東縁断層帯、中央構造線等の活断層のずれによって生じる地震については大きな被害が想定され、耐震基準を満たしていない本庁舎本館につきましては早期の建てかえが必要と考えています。また、長らくの休館により市民の皆様にご迷惑をおかけいたしております市民会館につきましても、耐震基準を満たしておらず、老朽化が進んでおり、建てかえが必要であると考えています。本庁舎本館及び市民会館を新たな複合施設として建てかえすることを検討してまいります。 以上、7つの取り組みを行い、市民同士がつながり合い、支え合い、日々思いやりが感じられるようなまちづくり、すなわち支え合い思いやりのあるまちづくりにつなげてまいります。 ここまで、3つのキーワード、20の取り組み項目について説明させていただきました。 この20の取り組み項目のうち、さきに説明した特に重要な施策として、魅力ある新しい学校づくり近鉄御所駅周辺の整備とにぎわいづくり、駅前のシンボリックな子育て施設の整備、火葬場の整備、庁舎の建てかえと市民ホールの整備につきましては、手をつけない、議論を後回しすることができない5つの重点事業と捉えています。あらゆる財源を探求し、収支のバランスを念頭に置きつつ、これらの事業を着実に実行できるスケジュールを完成させ、議会と議論しながらそれぞれ具体的にブラッシュアップして市民の皆様にお示しすることが、3期目を迎えるに当たり、私に課せられた大きな仕事であると位置づけています。 県内の市で最も人口減少のスピードが速く、少子・高齢化が顕著な市の大きなチャレンジです。夢と誇りの地方創生を目指し、山積する課題にしっかりと対峙し、覚悟を持って決断し、確実に実行に移し、着実な実現が示されるかの正念場であると考えています。 御所市を愛する人間として、またこれからの4年間、市長として重責を担います限りは、精いっぱい任期を全うしたいと考えております。真に自立した自治体を目指す意味からも、御所市にとって重要な意味を持つこれからの4年間、力の限り精いっぱい務めさせていただく所存であります。 議員各位、市民の皆様方に多くのご意見やご指導を賜り、重要課題に一つ一つ取り組み、新たなステージに向かって惜しみない努力を傾注していく決意であります。何とぞ、議員各位並びに市民の皆様におかれましては、今後の市政運営に格段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、市長就任所信表明とさせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) 日程に入ります。 日程第1、報第2号、御所市税条例等の一部を改正する条例の専決処分の報告についてから議第33号、御所市公平委員会委員の選任についてまでの11議案を一括議題といたします。 ただいま議題といたしました11議案については、審議の都度、提案者の説明を受けることにいたします。--------------------------------------- ○議長(丸山和豪) お諮りいたします。議案熟読のため、本日はこれにて会議を閉じ、明28日、本会議を休会し、29日、本会議を再開したいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(丸山和豪) ご異議なしと認めます。よって、明28日、本会議を休会し、29日、本会議を再開することに決しました。 本日はこれにて散会いたします。     午前10時34分散会---------------------------------------...