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平成30年第4回定例会(第3号) 名簿 開催日:2018年12月12日
平成30年第4回定例会(第3号) 本文 開催日:2018年12月12日

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  1. 桜井市議会 2018-12-12
    平成30年第4回定例会(第3号) 本文 開催日:2018年12月12日


    取得元: 桜井市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    2018年12月12日:平成30年第4回定例会(第3号) 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 ヒット◯議長札辻輝巳君) ただいまより本日の会議を開きます。  日程第1、これより一般質問を行います。  通告順により質問を許します。───10番吉田忠雄君。 ◯10番(吉田忠雄君)(登壇) 皆さん、おはようございます。日本共産党の吉田でございます。私は、市長に、次の2点についてお尋ねをいたします。  まず1点目は、可燃ごみ収集について、市長お尋ねをいたします。  私は、この問題については、市長にこれまで3回質問に立たせていただいておりますし、また、去る9月議会では大園議員、そして、昨日は工藤議員質問に立っておられます。  現在、桜井市における一般家庭から排出される家庭系ごみは、可燃ごみ不燃ごみ、粗大ごみ資源ごみ、そして期限ごみの区分で分別収集をされていますが、可燃ごみ収集日は、月・木コースと火・金コースの地域に分けて収集をされております。  ところが、環境事業部が出している今年度の桜井クリーンカレンダーでは、月・木コースについては、月曜日が振替休日になることもあり、上半期で火・金コースよりごみ収集が3日間少なくなっています。下半期についても、3日間少なくなっており、収集日が1年間を通じて6日間も少なくなっております。  10月の末から11月の初めにかけて、私たち日本共産党桜井委員会が発行しています「桜井民報」と一緒に、「くらしの市民アンケート」と返信用の封筒1万5,000枚を各家庭に配布させていただきましたが、寄せられたアンケートには、祭日や振替休日についてもごみ収集を行ってほしいと、このような市民の声が複数寄せられています。祭日や振替休日にごみ収集をすることについては、職員の出勤体制や、あるいは財政上の面から課題があると考えますが、桜井市民として同じように税金を納めて、市指定有料ごみ袋を使用しているにもかかわらず、地域によってごみ収集に差が出ることについて、市民の中に不公平感があります。  市として、祭日や振替休日であっても、可燃ごみ収集をすべきと考えますが、市長お尋ねいたします。  そして、2点目は、纒向遺跡ガイダンス施設整備について、市長お尋ねいたします。  この件については、去る9月議会に阪口議員が纒向遺跡ガイダンス施設とその周辺整備について、市長をただされましたが、私は今回はガイダンス施設についてのみ市長お尋ねいたします。  纒向遺跡、この遺跡の持つ価値については、史跡纒遺跡史跡纒古墳群保存活用計画書には、「纒向遺跡は、3世紀初頭から4世紀初めにかけて営まれた、極めて大規模な集落跡である。しかも、本遺跡のような規格性のある建物群は例がなく、当該時期の首長居館の構造を知る上で極めて重要である。また、同時期の居住域や墓域および祭祀遺構、大溝などが広範囲に広がっていることも明らかとなった。出土遺物も豊富で、東海系の土器をはじめとする他地域の土器が多数出土する点も注目される。この遺跡周辺には、史跡纒古墳群箸墓古墳など出現期の古墳が多数存在し、これらの古墳とのかかわり、すなわち大和政権とかかわりのある遺跡とみなされる。このように、纒向遺跡はわが国における古代国家形成期状況を知る上で極めて重要」とあります。  この纒向遺跡重要性を広く発信するために、センターエリア整備の一環として、太田地区史跡指定地に隣接する史跡地外の私有地に「交流館」を設置するとあります。この交流館は、纒向遺跡の見学や活用総合拠点として位置づけ、遺跡の全容や重要性を効果的にわかりやすく案内する、いわゆるガイダンスとともに、来訪者地域住民の交流や憩いの場を提供することを目的として設置するというふうにあります。  このために、交流館にはガイダンス機能体験学習や座学のできる学習機能ボランティア活動拠点地域住民交流拠点機能、纒向遺跡を軸とした「纒向学」の構築に向けた纒向学研究センター機能史跡指定地及び纒向遺跡全体を含めた管理を行う事務室等を設置し、日常的な維持管理を行う管理機能などの機能を持たせるとありますように、今後の纒向遺跡全容解明遺跡重要性を発信する上で、極めて重要な施設であります。  市長もこの施設について、かなり重要視されて、平成28年9月定例議会での私の質問に対する答弁においても、纒向遺跡については非常に広大な遺跡であり、遺跡の中に幾つもの集落があることから、遺跡全体を史跡指定して保存していくことは不可能であるが、遺跡の中でも重要な地域については必ず保存に向けて取り組みを進めていかなければならないと考えていると、このように答弁をされております。  遺跡保存方法については、全面的な保存をしていくのか、あるいは部分的な保存か、この点については、市長と私は意見が分かれるところでもあります。  そして、市長は、纒向遺跡の史跡の整備活用として、史跡指定地を優先し、特に史跡太田地区の旧纒向小学校跡については、JR巻向駅に近接していることから、纒向遺跡の拠点として、国・県の補助を受け、遺跡整備を年次的に計画している。今年度中にトイレ等便益施設の建設を行い、引き続き史跡公園体験学習交流拠点を視野に入れたガイダンス棟の設置を計画的に進めていきたいと思っていると、このように当時答弁されたわけなんですけども、そして、昨年度末までにこれまでのプレハブトイレから、纒向遺跡に見合う立派な便益施設が完成いたしました。そして、4月から使用が開始もできるようになりました。  私は、次はいよいよガイダンス施設の建設かと期待をしておったわけでございますが、市長も平成32年度までの建設に向けて意欲を燃やしているということを聞いておりました。それが、11月20日付の新聞報道で、財政難が理由で、ガイダンス施設建設延期中期財政計画案作成過程で決めたというふうにあります。  この新聞報道が事実であるとすれば、ガイダンス施設の建設の中止をどのような理由で中期財政計画から外されたのか、あるいは、なぜ事業中期財政計画優先順位から外されたのか、延期の詳しい理由と期間についてどのように考えておられるのか、市長お尋ねいたしまして、1回目の質問を終わらせていただきます。
    ◯市長松井正剛君)(登壇) 皆さん、おはようございます。  10番吉田議員の1点目の可燃ごみ収集についてのご質問お答えをいたします。  議員質問の月曜日が休日となる場合、いわゆるハッピーマンデーの収集対応につきましては、燃やせるごみ収集日が月・木コース市民皆さんには、月曜日が祝日、振替休日となり、年度によっては、暦の関係上、今年のように休日がふえておりますことから、可燃ごみ収集回数に不公平が生じ、ご迷惑をおかけしております。  この対応としては、今議会の工藤将之議員一般質問にも答弁をさせていただきましたように、同一週に2日とも収集できないことのないようにということを基本に、休日収集の対応をしており、月・木コースの休日収集としては、本年はこれまで1月8日、4月30日に実施したほか、この後も12月24日、1月14日の休日収集を予定しております。また、年末には大掃除等で出るごみの増加に対応して、12月29日土曜日に月・木コース、30日日曜日に火・金コースの燃えるごみ特別収集を予定するなど、ごみ量の増加や市民ニーズを勘案し、対応をしてきているところでございます。  議員お述べのコースの違いにより不公平感があることは、十分承知をいたしておりますが、全ての祝日や振替休日の収集につきましては、先ほど議員お述べをいただきましたように、職員の出勤体制等の課題があり、収集及び施設全般の業務に波及することから、困難な状況にあります。さらに、来年に限っては天皇陛下の即位に伴い、5月1日が祝日となることで、いわゆるゴールデンウイークが10連休となることもございます。  このような状況ではございますが、このことも含めまして、引き続き、収集日の間隔が開き過ぎるなどして市民サービスに支障を来すことのないよう、また、燃やせるごみ収集において、できるだけコースの違いによる不公平の生じないよう検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いを申し上げます。  次に、2点目のガイダンス施設延期理由とその期間についてのご質問お答えいたします。  纒向遺跡整備につきましては、平成24年に策定しました桜井観光基本計画や、平成28年の纒向遺跡・纒向古墳群保存活用計画書の中で、その進捗目標を短期や中長期などとある程度の期間を設定いたしました。これらの計画に基づき、遺跡見学者利便性を向上させるため、平成28年度には太田地区におきまして便益施設整備を行いました。また、続いて平成29年には市の内外の皆さんにガバメントクラウドファンディングやふるさと寄附金などを活用して資金を募り、辻地区で発見されました建物群跡に列柱の設置を行ってまいりました。今年度も太田地区便益施設西側来訪者の方々に活用していただくよう、広場の造成工事も実施してきたところであり、積極的に整備事業に取り組んできたところであります。  さらに、事業計画の中で第2期と位置づけましたガイダンス施設史跡公園整備事業も今年度より事業に着手していく予定でございました。しかしながら、お述べいただきましたように、本年度策定いたしました中期財政計画におきまして、社会保障関連経費の増加や平成29年10月に発生しました台風21号に対する災害復旧、小中学校のエアコンの整備などの状況の変化や新たな課題を見込んだ結果、昨年度より大幅に見通しが悪化しております。また、今後の財政状況を考えますと、人口減少に伴う地方交付税の減少や市税についても大きな伸びは見込みづらいと想定されます。このような中で、ガイダンス施設史跡公園整備について、今年度策定しました平成30年度から34年度までの中期財政計画において反映させることが困難な状況となり、建設への着手期間を少しずらすこととなりました。  しかしながら、纒向遺跡整備活用事業は、お述べをいただいたとおり、纒向遺跡周辺まちづくりの中でも中核をなすものであり、桜井市における最も重要な課題の1つと私も捉えておりますので、今後は市が抱える多くの課題を早急に解決して、可能な限り早期に整備事業へと着手してまいりたいと考えております。何とぞご理解、ご協力いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 ◯10番(吉田忠雄君) それでは、2回目の質問に入らせていただきます。  まず1点目の可燃ごみ収集についてであるわけなんですけども、今年度の月・木コースごみカレンダーを見てみますと、振替休日であっても、市長がお述べいただきましたけども、週に2日間ともごみ収集がないことのないよう収集をされている日もあります。また、この12月も25日は通常どおり収集を行う。30日も昼から、時間を区切ってですけれども、収集を行っていくということもあるんですけども、このことについては、市民サービスに支障を来さない一定の改善も見られるわけなんですけども、しかし、この月・木コースが火・金コースよりも年間で6日間もごみ収集が少ないことについては、これは繰り返しになりますけども、やはり、市民からすれば市民サービス不公平感、これが拭い切れません。  私、平成27年6月議会で、市長にこの問題について質問させていただいたわけなんですけども、当時市長は、全ての祭日と振替休日の対応には困難な面もあるが、年間を通じて不公平が生じないよう、市民サービスに支障が生じないよう検討したいと、このように答弁をされております。  しかし、この当時の市長答弁から既に3年たったわけなんですけども、余り改善されておりません。職員の出勤体制業務体制の見直し、これは市長もおっしゃられましたけれども、財政的な面においても負担が出てきますが、祭日あるいは振替休日についてもごみ収集業務を行っていただきたい。  桜井市の近隣の橿原市や大和高田市、また宇陀市や香芝市、五條市などでは、これは市の直営あるいは民間委託、そして市と民間の半々で収集を行うなど、ごみ収集の手法というのはそれぞれ市によって違うわけなんですけども、祭日や振替休日であっても、ごみ収集業務を行っております。  年間を通じて不公平が生じないよう、市民サービスに支障が生じないよう、これは検討ではなく、実施していただきたいが、再度市長お尋ねいたします。  次に、2点目の纒向遺跡ガイダンス施設整備についてであります。  先ほど市長から延期の理由と期間、期間については少しずらすというふうにたしか答えられたと思うんですけども、何年ずらすとか、そういう答弁はなかったように思うんですけども、そのような答弁があったわけなんですけども、纒向遺跡センターエリアとしての太田地区においての史跡整備事業というのは、纒向遺跡重要性を発信する上で極めて重要であります。平成28年9月定例議会で、箸墓古墳隣接地周濠部エリアについて、国の指定を受けることについて、当時教育委員会から説明もありました。そのときも私、6月議会でこのことについて一般質問させていただいたわけですけども、ここでの整備事業の方法として、史跡公園などの保存のための管理を適切に行いながら、国にも働きかけて、国の施設を誘致してはどうかというふうに、あの当時は国立博物館と言いましたけども、誘致してはどうかと、このように市長をたださせていただきました。  奈良市に位置する平城宮跡や、あるいは、明日香村に位置する飛鳥地域では国営歴史公園として整備活用がされております。現在、市としてはガイダンス施設については国や県の補助を受けて、市単独整備を進める計画です。市長は去る9月定例議会での阪口議員一般質問に対して、纒向遺跡は単に桜井市民の宝であるという存在ではなく、国の歴史の始まりとして国民全体の宝物である、このように考えていると当時答弁されました。国の宝であるならば、纒向遺跡ガイダンス施設について、国の事業としての働きかけが必要ではないかというふうに私は考えますが、市長お尋ねをいたしまして、2回目の質問を終わらせていただきます。 ◯市長松井正剛君) 着座にて答弁をさせていただくのをお許しいただきたいとともに、ごみ処理の祭日の問題、まずは環境部長から答弁をさせます。 ◯環境部長西川昌秀君) ただいまの質問お答えをさせていただきます。  議員お述べのように、近年は休日収集の対応が近隣の他市町村においてもふえてきている状況であるということにつきましては、私どもも承知しているところでございます。  先ほど市長の答弁、また、議員もおっしゃっていただいたように、本市の職員の休日出勤体制等クリアすべき課題がある中でございますが、ただいまいただきました貴重なご意見とあわせて、また、近隣市町村状況も参考にさせていただきながら、今後のカレンダー作成の際に十分検討してまいりたいというふうに思っております。ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ◯市長松井正剛君) 2点目のガイダンス施設延期理由について、まず申し上げたいと思いますが、先ほども申しましたように、今後は市が抱える多くの課題を早急に解決して、可能な限り早期に整備事業へと着手してまいりたい、そのように考えております。  そして、ただいま再度ご質問をいただきました、国の事業として働きかけることについてのご質問お答えをいたします。  纒向遺跡は、3世紀の遺跡としては国内でも最大とも言われる広大な面積を有することに加え、遺構や遺物の密度が極めて高く、整備すべき重要地点遺跡内のあちこちに散在している状況にあります。発掘調査などにより重要遺構が確認された地点は、史跡公園ガイダンス施設整備に至るまでに、範囲確認調査だけでなく、調査後の遺物や記録の整理、研究にも多くの人員と予算が必要でありまして、ほかにも史跡指定や土地の公有化など、整備事業に至るまでにも多くの資金と時間が必要となってまいります。  桜井市では、国や県の支援をいただきながら、これまでも、お述べをいただきましたように、調査や保存整備活用事業に取り組んでまいりましたが、これらの事業を全て市単独の力で進めていくには、今後も大きな負担が生じることが想定されます。今後予定をしております纒向遺跡における調査や整備への取り組みについては、国に対して遺跡重要性を訴え、平城宮藤原宮のような国の直轄事業として史跡公園ガイダンス整備に取り組んでいただけるように、さまざまな方面への働きかけも検討してまいりたいと考えております。ご理解よろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ◯10番(吉田忠雄君) それでは、3回目の質問を行います。  まず、1点目の可燃ごみ収集ですが、地方自治法第10条2項には、このようにうたわれております。「住民は、法律の定めるところにより、その属する普通地方公共団体の役務の提供をひとしく受ける権利を有し、その負担を分任する義務を負う」というふうにあるわけなんですけども、このことを私なりの理解で言うならば、住民は法律の定めるところにより、その属する普通地方公共団体住民サービスの提供を等しく受ける権利を有し、その負担を住民で分け合う義務を負う、こういうことになると考えるわけなんですけども。  ですので、住んでいる地域によって可燃ごみ収集日数に差があるということは、この住民サービスに差があるということは、桜井市においては地方自治法を大きく逸脱しているということになると私は考えるわけなんですけども、このことについて、市長はどのように思われるのかお尋ねをいたします。  そもそもこの地方自治法第10条2項というのは、これも私流の理解の仕方なんですけども、たとえ山村の僻地のひとり暮らし市民であっても、等しく市民サービスを受ける権利があるということ、こういうことを明記していると思うんですけども。ですので、職員の収集体制がないからとか、財政的な負担があるから、祭日あるいは振替休日のごみ収集ができないというのは、これは、やはり、市民からすれば言いわけにすぎません。  昨日、工藤将之議員が、これは市長もさっきおっしゃいましたけども、来年4月末から5月初めにかけての10連休のごみ収集について、市長をただされたわけですけども、これ、自民党は11日、岸田文雄政調会長首相官邸で開かれた政府与党連絡会議で、来年4月から5月に予定される10連休の際にごみ収集処理などが停滞しないように対応に万全を期すということを求めたわけですけれども、これに対して安倍晋三首相は、しっかりと検討を進めたいと、こういうふうに応じたというふうにあります。  桜井市においても、しっかりとこの点を対応していただきたいわけなんですけども、繰り返しになるわけなんですけども、市民サービスに支障の来すことがないよう、燃やせるごみ収集について、コースの違いに不公平感が生じないよう、これも繰り返しですけども、検討するではなく、直ちに是正をしていただきたいわけなんですけども、これも市長お尋ねいたします。  そして、2点目の纒向遺跡ガイダンス施設整備についてですが、中期財政計画は、平成30年度から平成34年度までの5年間であるわけなんですけども、この計画を見てみますと、市の財政状況社会経済情勢の変化や地方財政制度動向等によって大きく左右されるというふうに書いてあるわけなんですけども、これ、5年後、市の財政状況、あるいは国や地方の経済情勢がどうなっているかというのは、非常に不透明であるわけなんですけども、こういう中で、市民の中にはガイダンス施設整備について、規模を縮小しても整備を急ぐべきではないのかと、こういう声もあるわけです。  市長は、新聞社の取材に対して、少ない予算で中途半端なものはつくりたくないと、こういうふうに話したとあるわけなんですけども、少ない予算で中途半端なものはつくりたくない、こういうことについては、私も同感であります。ガイダンス施設は、何遍も述べていますけども、纒向遺跡の見学や活用総合拠点としての位置づけから言えば、中途半端な施設では、施設の役割を果たせません。  先ほど市長は、国の事業としての働きかけを行っていくということで答弁されましたけども、そして、この遺跡整備事業を急ぐことが本当に大事です。財政状況が好転すれば、これはなかなか難しいと考えるわけなんですけども、中期財政計画の途中であっても、施設整備を行っていただきたい。遅くとも次の財政計画では、1番か2番かわかりませんけども、優先順位をつけてガイダンス施設整備を行っていただきたい。それまでは、他団体の類似の施設などを研究されるなど、万全の準備をされたいが、市長お尋ねして、私の質問を終わらせていただきます。 ◯市長松井正剛君) 吉田議員の再度の質問お答えをさせていただきます。  ごみ収集につきましては、先ほど来何回もお述べをいただいておりますが、コースの違いによる不公平感があることは、私も十分承知をいたしております。そして、環境部長からも答弁させていただきましたように、職員の出勤体制等の課題があり、全ての休日の対応については、現状困難な状況でございますが、4月から5月にかけて10連休となりますことも踏まえて、同一週に2日も収集できないことのないようにということを基本に、収集日の間隔が開き過ぎるなどして市民サービスに支障の来すことのないように、燃やせるごみ収集についてできるだけコースの違いによる不公平の生じないように、検討するだけではなく、しっかりと取り組んでまいりたい。そして、できるだけ早く市民皆さんにお示しできるようにしてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いをいたします。  そして、2点目のガイダンス施設整備を早急に実施することについての再度の質問お答えします。  纒向遺跡は、我が国の国家形成を知る上で極めて重要な遺跡であり、国民全体の宝物として未来に継承すべき重要な歴史遺産であると私も考えています。  また、纒向遺跡が持つ邪馬台国の有力候補地ヤマト王権成立の地としてのブランド力は大きなもので、地域づくりはもちろんのこと、観光業や商業における資産としても大変有用なものと捉えておりますので、財政状況の好転を待って早期に建設に取りかかれるよう万全を期していきたい、そのように考えておりますので、ご理解よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 ◯議長札辻輝巳君) 本件に関する発言は既に3回に及びましたが、会議規則第53条ただし書きの規定により、特に発言を許します。 ◯10番(吉田忠雄君) 議長に4回目の発言の許可をいただきました。私も3回目でこの質問を終わる予定やったんですけども、1点だけ再度お聞きいたします。  この1点目の可燃ごみ収集なんですけども、地方自治法第10条2項について私述べたんですけども、このことに対する見解というのを答弁していただいておりませんので、この点、再度答弁を求めます。 ◯市長松井正剛君) 今、吉田議員がお述べいただきましたことも踏まえて、踏まえる中で、不公平感があることを十分に承知をいたしておりますので、しっかりと取り組んでまいりたい、そのように考えております。 ◯議長札辻輝巳君) 引き続き一般質問を行います。  通告順により質問を許します。───14番工藤行義君。 ◯14番(工藤行義君)(登壇) 14番工藤行義でございます。人と動物が共生できるまちづくりについて、一般質問をいたしますので、何とぞ市長におかれましては、ご理解ある答弁をお願いいたしたいと思います。  今回は、人と動物が共生できるまちづくり、殺処分ゼロの取り組みについて、この1点について質問させていただきます。  この1年間に各自治体の保健所や動物愛護センターなどに引き取られている犬や猫は約17万6,000頭、また、そのうち殺処分されている数は毎年12万頭にも上ると言われております。  奈良県におきましても、平成27年度には1,699頭の動物が引き取られ、実に1,578頭が殺処分されています。殺処分率としては93%、これは全国ワーストワンというのが奈良県の現状であります。  こうした状況を改善すべく、県では、平成30年3月に奈良県動物愛護管理推進計画(第2次計画)を策定されたところであります。  また、全国的にもこういった動きが活発になる中、私もこれからは人と動物が共生できる社会の実現に向けて、動物の命を大切にし、動物の殺処分ゼロを目指した取り組みが必要と考えます。  さらには、飼い主、事業者、ボランティア、NPOと行政が一体となった積極的な取り組みが必要と考えますが、市長の考えをお聞きいたしまして、1回目の質問を終わります。 ◯市長松井正剛君)(登壇) 14番工藤行義議員の人と動物が共生できるまちづくりについてのご質問お答えをいたします。  家族の形態の変化や近年のペットブームの影響もあり、犬や猫と生活をする人がふえてまいりました。また、その一方で、動物の虐待や遺棄、飼育放棄といった生命倫理にかかわるような問題も浮き彫りになってきています。  国では、平成26年9月に動物の愛護及び管理に関する法律が改正をされ、飼い主に対して終生飼養の責任を明記し、動物取扱業者に対しては販売困難時の譲渡先の確保の必要性や、販売の際の対面説明及び現物確認等が義務化されたところでございます。  市といたしましては、毎年5月には狂犬病予防接種法に基づき市内各地区での集団接種を実施しております。この法律では、飼い主を自治体に登録することが義務づけられていることから、予防接種の広報の際には未登録犬の登録の案内もあわせて行っています。登録犬には鑑札が交付され首輪につけていただくことも、個体識別のほか、もし飼い犬が迷子になっても、装着している鑑札から着実に飼い主のもとへ帰ることができるといった利点もございます。また、不定期ではございますが、広報紙には飼い主に向けた飼育マナー等も掲載をいたしております。  しかしながら、動物愛護の観点から見た取り組みにつきましては、少々おくれているのではないかと感じているところでございます。  今後は、議員お述べのとおり、飼い主、事業者、ボランティア、自治会などを初めとする地域住民、行政が一体となった取り組みが必要であると考えております。  環境省が提唱する人と動物が幸せに暮らせる社会の実現プロジェクトアクションプランなどを参考に、関係機関と連携しながら、動物の殺処分ゼロを目指す取り組みを検討してまいりたいと思いますので、ご理解のほど、よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 ◯14番(工藤行義君) ありがとうございます。  動物のかけがえのない命を人間の身勝手な都合で殺処分することについては、どの動物であっても非常に胸が痛むものですが、今回は特にペット、愛玩動物である猫に絞ってお話をさせていただきます。  市長の答弁にもありましたように、犬に関しましては法律により飼い犬の登録が必要なこと、また、狂犬病の予防接種が必要なことなど、飼養に一定のルールがあります。また、散歩の際にも飼い主が一緒ということがほとんどです。  しかしながら、猫に関しましては、飼い猫の場合、首輪をしていることはありますが、外飼いといいまして自由に家の中と外を行き来していることが多くあります。また、場所や時期によっては、鳴き声やにおいなどにより、中には不快な思いをされている方もいらっしゃるのではないかと思います。  そこで、桜井市における野良猫等の苦情の状況についてお尋ねいたします。また、そういった苦情に対して、どのように対処されているのかもお尋ねいたします。 ◯すこやか暮らし部長(小畑雅義君) ただいまのご質問お答えいたします。  猫による苦情につきましては、この一、二年では数件ございました。あわせて、苦情ではありませんが、野良猫の避妊手術に対する補助のお問い合わせが数件ございました。  苦情の内容といたしましては、鳴き声がうるさい、庭先でのふん尿のにおいといったことでございました。  行政では、感染症の蔓延や保健衛生の確保が難しい状況にあるといった特例を除きまして、猫を捕獲することができないことから、対応といたしましては、奈良県中和保健所から捕獲おりをお借りし、餌の仕掛け方などを説明し、地域住民による対応をお願いいたしたところでございます。  しかしながら、猫は簡単に捕獲できるものではなく、また、個体の識別につきましても困難なことがわかってまいりました。結果的には、地域で野良猫に餌を与えます、いわゆる「餌やりさん」と言われる方に対しまして、餌やりの際には後片づけまでやっていただく、プランターなどでトイレをつくって、決まった場所で排せつをしていただくといったマナーを守っていただくことを説明し、相談者の方にも地域で見守っていただくことを説明して、そういう方法をとらせていただきました。  また、市では、避妊手術に対する補助につきまして実施はしておりません。避妊手術につきましては、個体識別が難しいことから、野良猫の特定がなかなかできないといった現状にあります。また、手術後の管理、見守りについて、地域の理解が重要であるということも考えます。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 ◯14番(工藤行義君) 市としてのできる範囲で努力していただいていることは、一定理解できますが、先般、少し前になりますが、近所の猫がうるさいといって、野良猫を虐待しているところを下校中の児童が目撃いたしまして、非常にショックを受けていると、保護者から私に通報がありました。こういったことを防ぐためにも、早急な対応をお願いいたします。  また、一方で、子どものころから小さな命と触れ合うことや、自分より弱い者を守るといったことは、情操教育にとっても非常に大切なことであるとも考えます。教育現場では、小さな命の大切さ、動物愛護についてどのような学習を進めているのかを教育長にお尋ねいたします。 ◯教育長(上田陽一君) 教育現場における動物愛護の学習につきまして、お答えをいたします。  本市では、子どもたちの豊かな人間性や社会性を育むため、さまざまな学習プログラムや、それから体験活動等を通して、命の大切さを考えさせる「いのちの教育」に取り組んでおります。  その取り組みとして、例えば幼稚園においては、全ての園でウサギの飼育を行っております。子どもたちは餌やりなどの当番活動を通して、日常的に動物と触れ合う機会を持っております。さらに身近におります昆虫やザリガニ、カエルなどをクラスで飼育、また、観察をする活動を通しまして、生き物への親しみの感情が芽生え、大切にしていこうというような気持ちが生まれてくるという取り組みでございます。  小学校におきましては、うだ・アニマルパークで実施をしております「いのちの教育」プログラムというのがございます。これを活用をさせていただいたり、また、このアニマルパークに遠足等で訪れたりしております。ここでは、ヤギや羊の餌やりや、牛の乳搾り体験を通して、子どもたちは人と動物とのかかわりに気づき、そして、動物にも感情や要求があるというようなことや、動物の命が私たち人間と同じというようなことなどを感じ取っております。  また、本年度から教科となりました道徳におきましては、「いのちの教育」が全学年の重点テーマに据えられておりました。例えばハムスターの赤ちゃん、目の見えない犬、ウミガメの生命など、動物愛護に関します教材が教科書の中に掲載をされており、学習をしております。  動物とのかかわりを入り口として、命の重みを感じ、私たちがどのような責任を負い、果たしていかなければならないのかというようなことについて、みずから考え、行動できるような児童生徒の育成を目指して、取り組みを進めているところでございます。ご理解をいただけますよう、よろしくお願いいたします。 ◯14番(工藤行義君) 今、教育長の答弁にありましたが、近くには県立のうだ・アニマルパークといったような施設もありますので、どんどんこういった施設を有効に活用しながら、子どもたちに動物と触れ合う楽しさや終生飼養の義務、命の大切さをしっかりと学んでもらえればと思います。  私は、野良猫、野良猫さん等と言っていますが、皆さんは地域猫というのをご存じでしょうか。TNR活動というのがありまして、捕まえて、これはトラップですね。避妊手術、これはニューターですね。地域に戻す、これはリターンです。そういう活動として、手術をして、もといた場所に返し、地域で見守る猫を地域猫といいまして、こういった活動が全国的に今広がっていっております。近隣では、奈良県がモデル地域に指定した橿原市が取り組みを始めていますが、今後、各市町村においてもふえてくるのではないかと考えております。  そこで、桜井市でもこういったことを実施するお考えはないのか、お考えをお尋ねいたします。 ◯市長松井正剛君) 着座にて答弁をさせていただくのをお許しいただきたいと思います。  工藤行義議員の再度の質問お答えをいたします。  議員お述べをいただきましたように、TNR活動といいまして、Tはトラップ、捕獲、Nはニューター、手術、Rはリターン、もとのテリトリーに戻すということをご説明いただきました。これらの頭文字をとって名づけられたものでございます。手術を受けた猫は、耳の先をカットして、その形が桜の花が見えることから「さくら耳猫」と呼ばれたりしています。  飼い主のいない猫の繁殖を抑え、すみなれたテリトリーで一代限りの命を全うさせ、自然淘汰で数を減らしていくことを目的としていると聞いております。さらには、手術をすることで、先ほど申されたような鳴き声の抑制や、マーキングのためのふん尿のにおいが緩和されるといったこともございます。  また、確かにこの活動は5年程度で成果があらわれると言われており、実際、長野県松本市では、初年度31頭いた猫が、3年後には5頭にまで減少したという例もございます。  ただし、この活動は、あくまで地域の問題を地域で解決するため実施をするものであると言われています。基本的には、地域住民が中心となっていただきますが、地域で飼い主のない猫を見守る地域猫活動を行っているボランティアや行政が協働して行うことが、このTNR活動を成功させるポイントであると言われています。市でも後方支援として、モデルケース的ではありますが、この活動を支援すべくボランティア団体と調整を進めてまいりたいと考えているところであります。  橿原市が、お述べいただいたように、今年度実施されておりますのは、奈良県の補助を受けたモデル事業でございます。来年度も県において同様の事業がありましたならば、本市といたしましても積極的に活用してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、地域の理解とボランティアの活動なしには成り立たない事業でありますので、関係機関と連携を密にしながら進めてまいりたいと存じます。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◯14番(工藤行義君) 久しぶりに市長の前向きなご答弁をいただきまして、心強く感じております。  そこで、少し取り組みとはかけ離れた質問になりますが、先ほど積極的に取り組みを進めるということでありましたが、県内12市を見ましても、こういった業務を子育て支援で担当をしているところはないと思います。他市は、全て環境部で担当しておりますし、また、国の担当は環境省でございますし、桜井市もそこら辺で環境部で取り組んでいただいたらと思いますが、また、地域猫、TNR活動など、住民による地域活動から見れば、市民協働課ということも考えられます。  いずれにいたしましても、業務がスムーズに進むようなシステムを整えていただきたいと思いますが、このことについて、市長にお聞きいたします。 ◯市長松井正剛君) 再度の質問お答えします。TNR活動等を取り扱う部署についてのご質問であります。
     中和地域における動物愛護の取り組みにつきましては、中和保健所に動物愛護センターが設置をされ、これまでもけんこう増進課が連携して行ってまいりました。TNR活動につきましては、この動物愛護の取り組みの一環として行われております。  このようなことから、TNR活動の担当部署といたしましては、桜井市としては、引き続きけんこう増進課で担当させていただきたいと考えております。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 ◯14番(工藤行義君) 市長、これ、最後に要望なんですけども、人間の勝手な都合で小動物、ペットたちが命を落とすことがないように、殺処分ゼロを目指して、小さな命を守れる桜井市、ひいては小さな子どもや全ての人が住みやすい桜井市となるよう、ぜひともTNR活動を桜井市に根づかせていただきたいと思います。  余談になりますが、奈良県の担当部局は、県内唯一、桜井市だけが今までこの取り組みの連絡を入れても返事が返ってこないと言うて怒っておりました。窓口を子育て支援だということでつながせていただきますと、桜井市の担当部局、部長、課長、担当職員、積極的に県のくらし創造部長以下、関係者と話し合って、短期間で県と市民ボランティアの窓口等の取り組みを開設していただきました。行政の取り組みもスキルの高い職員が取り組むと、スピーディーに対応できるものだと感心いたしております。  あとは、松井市長が具体的な取り組みをしていただいて、冒頭にも言いましたように、今年は橿原市が地域猫、TNR活動等の県のモデル市に指定されております。ぜひとも桜井市も松井市長のお力で地域猫、TNR活動の県のモデル市になれるようにお願いいたしますが、なかなかこれまでの桜井市の組織のあり方ということもあり、すぐにということは難しいかもしれません。組織の見直しにつきましては、ぜひとも前向きに検討していただくことを強く要望いたしまして、私の今回の質問を終わらせていただきます。 ◯議長札辻輝巳君) 以上で、通告による質問は終わりました。  本日の日程は全部終了いたしましたので、会議を閉じることにいたします。  以後の日程について申し上げます。明日13日午前10時より再開して、議案審議を行いますから、念のため申し上げておきます。  本日は、これをもって散会いたします。 ○午前10時54分散会 ─────────────────────────────────────── このサイトの全ての著作権は桜井市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) SAKURAI CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....