2ページ目の最後が個別施設計画の適用手法となります。総合プールは「廃止」が妥当とされ、屋根付運動場、硬式野球場、多目的グラウンド、テニスコートは「長寿命化」が妥当とされます。軟式野球場は「機能改修」が妥当とされ、ソフトボール場は「集約化」が妥当と評価されております。しかしながら、あくまでこれは現時点での中間報告となりますので、今後、市民や利用者アンケートの結果なども交えながら、最終的な方向性を定めてまいりたいと考えております。このため、最終の評価欄は空白といたしております。
3ページ目は、一次評価、二次評価、そして、個別施設計画の策定フローや評価基準といった説明資料となりますので、改めてご清覧いただきますようお願い申し上げます。
橿原
市スポーツ施設計画策定業務の進捗説明は以上となります。
5: ●
井ノ上剛委員長 それでは、会議資料が多岐にわたりますので、一旦この資料のみに関して質疑を行いたいと思います。
ただいまの説明について質疑はありませんか。佐藤
委員。
6: ●
佐藤太郎委員 僕、明確に覚えているんですけど、4年前に橿原市公共施設等総合管理計画というものを策定したかと思うんですけど、皆さん、覚えてはりますか。あのときに私は「スポーツ施設を何で抜いているんですか」というふうにそのときの資料の説明のときに質問しているんですね。「それは別々なものやから」というお話なんですけど。要は、向こうのほうでも改修の費用って500億円ぐらいかかると。これを見ましたら、これもまた500億円ぐらいかかりそうな話じゃないですか。これを別々に議論したら結構難しい話になりますし、我々橿原市というのは、施設につきましては20%削減するという目標をそのときの資料で掲げていますよね。これも見せていただいて、プラス、前のときのお話も僕はせなあかんと思います。これは縦割り行政というんですかね、また別々に話をするのか分かりませんけど、僕は、あの資料、4年前の管理計画を見て、全ての橿原市の資産を20%カットするというふうに明記されているんやから、それも踏まえてこれを議論したいなと思っていますけど、これについてはどう思われますか。
7: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
8: ●
スポーツ推進課長 もちろん、こちらのスポーツ施設計画の整理につきましても、ご覧いただいたとおり、廃止なども含めて、集約化なども入っております。こちらは、あくまで、そちらに誘導したわけではなくて、調査の結果がこちらに反映したものではありますけれども、財政難もありますし、ランニングコストもかさみますので、先ほど
委員さんお述べのように、20%を目安に市のランニングコストは下げていきたいという思いは持っております。(「あれを踏襲しているということなんですね」と佐藤
委員呼ぶ)
そういうことになります。(「分かりました」と佐藤
委員呼ぶ)
9: ●
井ノ上剛委員長 この資料について、ほか、質疑ございませんか。森下
委員。
10: ●
森下みや子委員 1ページ目なんですけど、安全性・機能性評価のところでちょっと気になったところがあります。「直線スライダーは着水部の水深不足」というふうに書いてあるんですけど、これ、今まで過去にずっとこれまでも活用されていたんですけど、安全面とかはその当時大丈夫だったのかなというのがすごく心配になります。
昨年と本年と総合プールはお休みされるんですけど、今後、こういった改修はされていくと思うんですけど、また来年、再来年という問題もありますので、そのようなところをどういうふうに考えておられるか、その点についてお尋ねいたします。
11: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
12: ●
スポーツ推進課長 直線スライダーについては、規制が変わったこともございまして、今のものでも安全面という意味では大丈夫ということになっております。もちろん改修につきましては、再度、来年以降、再開することになりましたら必要になるとは考えておりますけれども、安全面という意味では、現時点では大丈夫ということになります。
13: ●
森下みや子委員 分かりました。安全面では心配ないということで今お聞きしました。
今後というか、改修は将来的にはされるんですけれども、今、コロナの中で、多分、今の状態では来年ももしかしたら難しいかなというふうに思うんですけれど、その辺、ちょっと方向性だけ、どういうふうに考えているか。答えられる範囲で結構です。
14: ●
スポーツ推進課長 来年以降というお話ですけども、もちろんコロナの状況も鑑みながら進めてまいりますが、このスポーツ施設計画についても検討していかなければならないことになります。現時点では廃止が妥当というような、中間報告ですけれども、出ておりますので、今後の市民さん方のアンケート調査等も踏まえて、全て含めて考えていく必要があると思います。
15: ●
井ノ上剛委員長 ほか、ございませんか。吉川
委員。
16: ●
吉川ひろお
委員 2枚目の資料で、ソフトボール場の一番下段のところで、集約化が妥当ということで書いてあるんですけども、この集約というのは、名前のとおり集めるんですけど、何と何をというふうなイメージは持っておられますでしょうか。
17: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
18: ●
スポーツ推進課長 具体的にはまだ何と何をということは決まってはおりませんが、例えば硬式野球場であったり、多目的グラウンドであったり、軟式野球場であったり、機能が同じように使えるようなものがあればそれと合わせたいと、そういうような思いを持っております。
19: ●
吉川ひろお
委員 ということは、今までソフトボールをされていた方が何らかの形でまたできる方向で考えているということですね。
20: ●
スポーツ推進課長 おっしゃるとおりでございます。
21: ●
井ノ上剛委員長 谷井
委員。
22: ● 谷井宰
委員 プールの件でまたすみません。プールの、レジャープールは廃止が妥当、競技用のプール、これも廃止が妥当というふうになっているところで、競技用のプールのほうですが、政策優先度のところで、競技用プールで年3~4回程度、大会を開催ということになっています。実は今年、令和2年度末で天理市の天理プールの50メートルプールが廃止になりました。香芝市の50メートルプール、これも2年度末で総合プールが廃止になりました。これは橿原市だけに言えることじゃないんですけども、奈良県で50メートルプールというのがどんどん減っているんですよ。この中で、今回また橿原市もプールを廃止していくという流れになってくると、これは県のほうに言わなければいけない話かも分かりませんけども、奈良県で大会をする場所とかがなくなってくるんです。そこら辺のことも含めてこれを考えていらっしゃるのか、そこだけちょっと1点、すみません。
23: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
24: ●
スポーツ推進課長 こちらの廃止と申し上げますのは、先ほども申し上げましたが、この中間報告による、あくまでも数字的な結果に基づいたものでございます。今後は、利用者アンケートでありましたり、市民アンケートでありましたり、既に各団体さんのヒアリングもさせていただいていますので、その辺も交えて検討していただかねばなりませんが、何分コストのかかる施設になりますので、その辺も併せて検討させていただきたいと思っております。
25: ●
井ノ上剛委員長 佐藤
委員。
26: ●
佐藤太郎委員 総合プールでは、過去、痛ましい事故もありました。ここ10年間の修繕費用とか今後の修繕費用、解体・建替え費用等々、ここに計上されているものを合計しますと、75億円以上になります。市民の皆様が安心・安全でお使いになっていただけるには、これは必要不可欠な費用だと思うんですけど、75億円かかるんですけど、本当に原課といたしましてこの費用をどう考えているのか。費用対効果の話も金曜日の会議でありましたけど、本当にこの75億円使うのが適切なのかと思われているかということも、原課としてどう考えているかというのも教えていただけますか。
27: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
28: ●
スポーツ推進課長 スポーツ推進課だけではこの施設の費用がどうかということにつきましてはなかなか難しいと思っております。ただ、我々、市役所全体として財政難ということもあり、できるだけランニングコストの削減ということを目標に掲げて動いております。その中で、こちらのスポーツ施設計画につきましても、これを1つの材料として今後の財政運営に、できるだけ健全な財政運営ができるように図っていきたいと思っております。
29: ●
佐藤太郎委員 分かりました。
30: ●
井ノ上剛委員長 矢追
委員。
31: ● 矢追もと
委員 すみません、ちょっと細かいところで確認なんですけれども、「解体撤去費用」と「建替え費用」という欄のことなんですけれども、建替え費用の中に解体撤去費用というのは含まれているというふうに思ってよろしいでしょうか。
32: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
33: ●
スポーツ推進課長 この建替え費用の中には撤去費用は含まれておりません。
34: ●
井ノ上剛委員長 ほか、よろしいですか。竹森
委員。
35: ● 竹森衛
委員 まずお聞きしたいんですけど、橿原市は平成27年度から平成36年度までスポーツ推進計画を立てられました、10か年計画ね。その中で、スポーツの活動の礎となる基盤整備に関する施策を掲げていらっしゃいます。既存の運動・スポーツ施設の有効利用の促進。もちろん、その前提としては、施設や機材の適切な改修ということで、それを掲げていらっしゃって、市民アンケートも、1,200名の方で、77%の回収率で、スポーツ施設については、「市立体育館、運動公園などの公共スポーツ施設について、何か望むことが有りますか」ということで、その中で、「身近で利用できるよう、施設の増加」、それから、「初心者向けのスポーツ教室やスポーツ行事の充実」、これが、全体の中で652の回答があるわけですけども、今回の、今、担当課長が説明されましたけれども、これとの整合性でどうしていくのか。これは、私から言えば国体ありきです。もうこれを潰すと。プールを潰すと。廃止するということは、ちょうど、その適当な、国体を10年後、11年後にやるのに、それに邪魔な施設やからです。市民にとって使いやすい施設として、市としてこの10か年計画で立てたスポーツ推進計画、27、28、29、30、31、32、33、もう7年たっています。残りあと3年です。その集約、総括、まとめ、それはどうされるんですか。一体どの程度まで進んでいて、どういうふうにこれから進められようとしているのか。
それからもう1つは、この
特別委員会を設置したのは、これだけじゃないわけです、橿原市内のスポーツ施設は。香久山の運動公園もあれば、曽我川緑地体育館もある。並行して出さないと、こんなん、先に先行しているのは、国体招致のための一体化整備になっているんじゃないですか。その点について答えてください。
36: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
37: ●
スポーツ推進課長 確かにこの施設計画につきましては、いろいろと、廃止であったりとか、どちらかというと追加というようなものがない形で結果が、今の中間結果としては出ております。しかし、最近できたばかりの第4次総合計画でも、スポーツについては「観る」「する」「支える」というものを行政として支えていくというか、つくっていくために、施設の整備についても盛り込まれております。この辺りも鑑みまして、もちろん市民の方々が、今後も利用していきたい、利用しやすい、そういう施設になるように、できる限り最良の方法を検討して進めていければと思っております。
この中間報告は、
委員お述べのとおり、一部のスポーツ施設のみに限定された中間報告となっておりますが、今はまだ中間報告をさせてもらえていませんが、並行してほかの施設も進めております。この
特別委員会に向けて中間報告を一部だけさせていただいておりますが、併せてさせていただいております。これは9月の完成に向けて、報告させていただくことを目標に一緒に進めておりますので、その辺はご理解いただけたらと思います。
38: ●
井ノ上剛委員長 それでは、この資料についての質疑はこれで終了いたします。もう後で戻ってくることはございませんので。
では、追加の資料のご説明をお願いします。
スポーツ推進課長。
39: ●
スポーツ推進課長 続きまして、前回の3月10日に開催されました本
特別委員会以降の橿原運動公園と橿原公苑の一体整備についての進捗状況の報告を申し上げます。
まず、資料が4点ございますので、順にご説明申し上げます。
1つ目が、市スポーツ協会加盟団体の「奈良県の考え方」に対するヒアリング結果です。
市スポーツ協会を通じて、本年1月より加盟団体に「奈良県の考え方」をお知らせし、20団体より頂戴したヒアリング結果を取りまとめたものです。競技団体ごとに個別のご意見を頂戴しておりますが、多くの団体より、国体の主会場とその後のスポーツ振興を牽引する第1種陸上競技場や県立アリーナ等の大規模スポーツ施設の整備に大きな歓迎と期待が寄せられております。また、市武道協議会をはじめ武道関連の競技団体からは、武道館等の新たな武道施設の設置を望まれるお声もいただいております。
一方で、除却が見込まれる施設をご利用の団体からは、競技環境が損なわれることに対する不安やご不満もあり、施設整備中も含めた機能補完や代替施設を求めるご意見が複数寄せられております。また、新たな県立施設であっても、これまでの市民や市競技団体の利便性が損なわれることのないよう、ご要望もございます。
このほか、橿原運動公園が有する防災機能について、県立となることで市民の継続利用を心配されるご意見もございました。
以上がスポーツ協会加盟団体のヒアリング結果となります。今後とも、できる限り幅広くご意見を取り入れられるように努めてまいりたいと考えております。
2つ目に参ります。2つ目が、令和3年3月29日に本市より奈良県へ県の考え方に対する確認事項を提出し、4月30日に奈良県より受領いたしました確認事項の回答です。
主な内容といたしましては、全部交換に伴う資産評価の時期や条件、そして、協定の取扱いについて、また、まちづくり包括協定の適用に対する考えや、施設整備に伴う市有施設の機能代替や橿原公苑の維持管理について、拠点施設へのアクセスや駐車場等の周辺基盤整備、さらには、防災機能の充実や神宮の借地について、最後は国体開催に向けた計画等で、大きく分けて7項目について質問し、それに対する回答を得ております。詳細につきましては資料をご確認願います。
3つ目です。3つ目は、4月28日に本市より奈良県へ提出いたしました県の考え方に対する要望書です。
一体的整備の事業化に向けては様々な課題がございますが、これまで、県・市での協議の進捗も踏まえ、今後、この一体整備を効果的に推進していくために、本市として、奈良県の考え方に対し、お願いしていきたい事項を取りまとめ、要望書を提出しております。詳細につきましては資料をご確認お願い申し上げます。
最後の4つ目になりますが、本日追加配付いたしましたのが、5月31日に奈良県と橿原市において締結いたしましたスポーツ拠点施設整備の推進に関する覚書でございます。この覚書は、県・市が緊密に連携と協力を図り、一体的整備の実現に向けて、議会の了承をいただきながら、一層協議を加速させていくことを改めて確認することを目的としております。
以上がこれまでの進捗報告になります。
そのまま続けて行かせていただきます。市の考え方(案)についてでございます。
それでは、お手元の「橿原運動公園と橿原公苑の一体的整備についての考え方(案)」をご確認ください。
昨年8月に奈良県と交わしました覚書には、協議の進め方として、まずは奈良県が本市に一体的整備に関する奈良県の考え方を示し、これを検討した上で本市の考え方を示し、双方の意見を尊重し、誠実に対応することを定めております。
お手元にお配りいたしました資料は、現段階における本市の考え方の案でございます。本日、市議会の皆様方のご意見をいただきながら、奈良県に対して提示をしてまいりたいと考えております。
それでは、資料をご説明いたします。
まず、表紙をめくっていただきますと、両施設共通の一体的整備に関するコンセプトを設定しております。
本市の考え方(案)のキーワードは「つながる」です。一体的整備により、両施設を有機的につなげ、県・市があらゆる場で手と手を携え連携していくことで、相乗的に効果を高め合うことを意図しております。
そのための取組事項といたしまして、1)から6)までの6つの項目を定めております。この中で、まず、2)大規模競技大会等を開催できるスポーツ拠点施設とございます。こちらは、すみません、飛びますが、6ページの上段に、整備候補(例)にはなりますが、スポーツ拠点施設を
一覧でお示しし、定義づけをいたしております。6ページの詳細は後ほどご説明させていただきます。
それでは、2ページにお戻りください。先ほどの1)から6)のうち、特に6)が市の考え方(案)において要となる事項となります。一体的整備に当たっては、県・市が、7ページにお示しする「事業化に向けた協議事項」を整えながら進めていくことを定めております。この意図でございますが、資産評価による両施設の評価額をはじめ、4月30日に受領いたしました奈良県の確認事項の回答をもってしても、いまだ不明瞭な点が多くございます。このため、本市といたしましては、7ページに定める協議事項を整えながら、スポーツ施設計画の調査結果も交えた最適な事業方法や効果的な施設配置についての検討を進めていきたいと考えております。
再度、2ページをご覧ください。
2ページの中段からは、大項目の1として、橿原運動公園と橿原公苑それぞれの位置づけを定めております。
続く大項目の2は、まちづくりのコンセプトです。本市第4次総合計画における将来ビジョンは「はじまりから未来へ、つながりきらめくまち かしはら」です。これを踏まえ、スポーツからはじまり、子どもたちをはじめ市民の誰もが明るく健康的な未来につなげていける新たなまちづくりをコンセプトといたしました。その取組事項として、「つながる」をキーワードに4つの項目を設定しております。これらは橿原運動公園と橿原公苑の共通のものでございます。畝傍山を中心としたスポーツ拠点施設の整備を起点に、日本国はじまり地である本市の魅力を一層高め、スポーツを核として、あらゆる主体がつながり合い、歴史的な背景を守りながら、地域の発展につなげていくことを目指しております。
2ページの大項目の3は、防災機能につきまして、一体的整備により充実を図り、安全・安心なまちづくりにつなげてまいりたいと考えております。
2ページについては以上となります。
続きまして、3ページです。
3ページは、橿原運動公園のコンセプトです。橿原運動公園は、多くの人が集い、憩い、楽しめるスポーツ・レクリエーション活動の拠点であり、かつ、防災拠点として現在の位置づけをさらに発展させ、他県に比べスポーツ施設が十分にない奈良県において、この一体的整備により、スポーツという新たな魅力や価値を創出し、育んでいくという未来志向の公園を目指しております。スポーツを「する」「観る」「支える」といった市民スポーツの高揚を引き続き確保し、さらなる発展につなげてまいりたいと考えております。また、共生社会の実現を目指し、新たにインクルーシブパークをコンセプトとして設定いたしました。個別の取組事項につきましてはご清覧いただきますようお願いいたします。
3ページにつきましては以上となります。
続きまして、4ページです。
4ページは、橿原公苑のコンセプトです。橿原公苑は、体育施設と文化施設を合わせた総合的な心身の修練道場として設置されました「橿原道場」の歴史や、昭和21年の第1回国体開催地という由緒ある経緯、さらには、荘厳とした神苑の立地特性や緑豊かな環境なども踏まえ、歴史と文化を継承する公園を目指しております。現在の文化・スポーツの総合拠点としての位置づけを継承し、奈良県の考え方と同様に、武道の聖地づくりもコンセプトに含めております。橿原公苑におきましても、個別の取組事項につきましてはご清覧いただきますようお願いいたします。
4ページにつきましては以上となります。
続きまして、5ページです。
5ページは、一体的整備のイメージ図です。両施設の周りを取り囲む写真を例示しておりますが、その配置につきましては、今後、一体的に捉えて検討してまいりたいと考えております。
続きまして、6ページです。
6ページにつきましては、一体的整備による施設整備候補(例)をお示ししております。上段につきましては、スポーツ拠点施設の整備例です。2ページの説明でも申し上げましたとおり、あくまで候補例ですが、奈良県が整備されるスポーツ拠点施設を例示しております。下段は、スポーツ・レクリエーション施設や附帯施設を例示しております。
最後に7ページです。
7ページにつきましては、冒頭でご説明いたしましたとおり、事業化に向けた協議事項でございます。スポーツ拠点施設や地域振興拠点の整備、周辺基盤の整備、防災機能の充実など、今後、覚書に基づき、県・市が協議の中でこれらの事項を整えながら、
市スポーツ施設計画の調査結果も交えた最適な事業方法や効果的な施設配置についても検討を進めていきたいと考えております。
以上が現時点での本市の考え方(案)でございます。ご説明は以上となります。
40: ●
井ノ上剛委員長 ただいまの説明について質疑はありませんか。福田
委員。
41: ● 福田倫也
委員 このヒアリング結果のシートなんですけれども、先ほど頂いた資料で橿原運動公園のそれぞれの施設の利用者数というのは大体分かったんですけれども、それ以外の、そこも含めてになるんですけれども、この協会さん、20団体ですかね、回答していただいているんですが、それぞれの規模感を教えていただきたいんですが。年間の利用者数とかを教えていただけますでしょうか。
42: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
43: ●
スポーツ推進課長 施設ごとの利用者数ということでよろしいですか。(「はい」と福田
委員呼ぶ)
それでは、令和元年のご報告をさせていただきます。テニスコートで2万6,806人、軟式野球場で1万5,514人、ソフトボール場で1万944人、硬式野球場で2万3,235人、多目的グラウンドで2万882人、屋根付運動場で1万6,331人、合計で11万3,712人となっております。
44: ● 福田倫也
委員 ごめんなさい、ちょっと質問が悪かったかもしれないです。この協会さんごとのそれぞれの利用者数とかというのは分かりますか。
45: ●
スポーツ推進課長 申し訳ございません。ただいま持ち合わせがございません。後日またお示しさせていただきたいと思います。
46: ● 福田倫也
委員 ありがとうございます。よろしくお願いします。
あと、すみません、1点だけなんですけども、奈良県さんからの回答についてなんですけれども、全体的にご覧になられて、市としての評価というか、十分とお考えになられたでしょうか。その辺りついてお聞かせください。
47: ●
スポーツ推進課長 回答全体のイメージというか、そういうご質問かなと思います。皆さんご確認いただいたとおり、今後協議を進めていきたいという内容に徹している部分が多く、条件であったりとか、評価についても、その辺についてはっきりと明示されていない部分が多いと思います。ですので、その辺につきましても今後引き続き協議を重ねていく必要があると思っております。
48: ● 福田倫也
委員 これは7月までに議会としての意思を示さないといけないということだったと思うんですが、それまでにも再度質問を投げかけるような予定というのはあるんでしょうか。
49: ●
スポーツ推進課長 現時点で橿原市からは要望書をお示しさせていただいているところでございます。こちらについて、まだ県からの回答をいただいておりませんので、その辺も含めて協議を続けていきたいと思っております。
50: ●
井ノ上剛委員長 ほか、質疑はございませんか。竹森
委員。
51: ● 竹森衛
委員 まず6ページ、一体的整備の考え方についてですけども、県が考えている第1種陸上競技場や第3種陸上競技場を含めて、屋外施設、屋内施設の建設に関して、概算でどれぐらいの建設費用を見込んでいますか。なぜかといいますと、全国知事会が2002年(平成14年)に、施設の整備などの財政的負担が大きくなっていることから、過剰な準備や運営を慎む緊急決議を行っています。その後、日本体育協会(体協)が「今後の国体の簡素化に関する基本的方向」を示して、施設整備については既存施設の活用に努めることとしていますという考え方、基本方向を示しているわけですけども、ここ数年、2年、4年後の国体開催に向けては、600億、700億の建設費用が既に見込まれるわけですけれども、これに関して、市としてスポーツ拠点の整備の候補例としてどれぐらいの工事費用を見込んでいるのか。
それから、先ほど、改修するのに幾ら幾らかかると言われましたけども、今日まで橿原運動公園を整備するのに170億使っているわけです。実際のところ、一体化整備と言っているけども、この29.4ヘクタールの土地は県のものになるわけですよね。それはもう一遍言うてくれはりますか。市民のためのグラウンドじゃなくなるわけですよ。「一体化整備」ときれいな言葉を使っているけど、明け渡すわけですよね、「どうぞ、使ってください」と。こっちに換えるのに、橿原公苑とあのぼろい県立陸上競技場。余談になりますけど、1940年、あの場所で楠木正成の役を阪東妻三郎さんがやって、そういうこともやった競技場です。ほったらかしですよ、80年以上も。自分らはそのままにしておいて、今度はいいところだけ取る。いい場所、橿原には30ヘクタール近くの運動公園があるわと。10ヘクタールと30ヘクタールの面積の広さですけども、これは実際にどうなるのかお答えください。
52: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
53: ●
スポーツ推進課長 まず、奈良県のほうが橿原運動公園で考えております拠点施設はどれぐらいかかるかということですけれども、奈良県の候補地等調査検討業務の報告書がございまして、こちらで、第1種の陸上競技場につきましては約100億円、サブトラックにつきましては20億円、投てき練習場は2億4,000万円、アリーナが102億円、硬式野球場の高規格化が16億円となっております。
続いて、全部交換なのかというご質問だと思います。こちらにつきましては、県の考え方で示されております土地・施設の全部交換というものは、事業方法の1つである、有効的な1つとは捉えているものの、奈良県が確認事項の回答をもってしても、先ほども申し上げたとおり不明瞭な部分が多々あります。資産評価でありましたり、附帯条件の整理もまだ整っておりません。そのほか、損失する機能の補完方法であったり、代替があるのかということについても協議を進めていくということになっております。ですので、あくまでも、現時点で全部交換が最適・最良であるというふうにはまだ判断ができない状況であると考えております。
54: ● 竹森衛
委員 そんな曖昧なことでこれを進めていくのですか。こんなん、橿原市にとって市民が集える唯一の運動公園を、29.4ヘクタールの広さで今、橿原市が持っているわけです。それを県がサボタージュして、11年後、2回目が回ってくる国体、そして、10年後に来る国体に向けてばたばたと。私から言えば、サイコロを転がして、「橿原市にええ土地があるやんけ、29.4ヘクタール。そこで市長と話して、そしてまとめたらええやんけ」と、こういう話でしか考えられへんのです。なぜかといったら、やる気があったら鴻ノ池のグラウンドだって改修できるし、30ヘクタールが要るのやったら、35ヘクタールが要るのやったら、土地買収を自分の力でやったらいいわけです。それを、努力もせんと、一体化整備というきれいな名で物事を持ってきて。それも曖昧な形でどうなっていくか分からへんと。
やっぱり、県立の陸上競技場でも、かつて8時までしかランニングというか、ジョギングできなかったわけですよ。それを9時まで延ばしても。それは利用者の声があったからこそ、8時から9時まで1時間延長しているわけです。生駒から来はる、大淀から来はる、それでジョギングをして、自分の健康管理をすると。それでも、それぞれの市町村の住民が声を上げないと、ようやくそのときの公苑長が、私は知っていますけれども、後に添上高等学校の校長先生をやられましたけども、「1時間延びます。それでようやく利用してもらえます」「照明代はどうですか」「照明代は大したことありません」と。そういう一つ一つ、1時間延ばすだけでも、やっとこさですよ、利用者が何回も言うて。
これ、市民のグラウンドが、国体の後、こういう陸上競技場が建物として残るわけですけども、市民が暮らしやすいスポーツ施設にするという前提が、そこがしっかり言うてるかどうかというのは明らかに疑問なんですよ。突っぱねることだってできるわけです。何で土地を持っている者が遠慮せなあきませんの。きちんと言うてくださいよ、こんな曖昧な。
55: ●
井ノ上剛委員長 文化・スポーツ局長。
56: ● 文化・スポーツ局長 このたび、課長から説明しておりますが、少し説明不足のところがございました。といいますのが、先ほど来、奈良県の考え方に示されている内容の中で、この7月に当たって意思決定を行うと。それで協定をということになっておりますが、先ほど資料のほうでご確認いただいたように、現段階での市の考え方の中でも依然と様々な課題がございます。その課題を、まずは覚書に基づいて事業化に向けた協議事項というのを整理しながら、ととのえながら進めていく必要があるということで、本当に最近でございますが、奈良県との協議の中で、まずは段階的に進めていこうと。5月に締結した覚書に基づいて、これらの様々な課題、事業化に向けた協議事項を一つ一つクリアにしていきながら、意思決定を段階的に進めていくというようなことで奈良県と調整したという状況でございます。先ほど来、議員の皆様も、市民の皆様もと思いますが、大変不明瞭な、不安を感じておられるような状況ではございますが、それを払拭するためにも、今後、段階的に協議しながら、またお示ししたいなというふうに考えているところでございます。
57: ●
井ノ上剛委員長 谷井
委員。
58: ● 谷井宰
委員 今、一体整備の考え方のような
委員さんの質問があって、それを聞いていたんですけども、一体整備するに当たって、やっぱりこれは1つの、奈良県と橿原市がこの地域、地区に対して目を向けて、そして整備を行っていくというすごくいい機会だと僕は捉えているんです。
1つあるのが、橿原市の消防署から南へ抜ける、今、橿原運動公園線ですかね。もともと事業に上がっていた近鉄南大阪線の線路を高架化していくというものなんですけども、これはなかなか橿原市単体で事業が前に進んでいない状態で、今回その近くで一体整備が行われると。この協議内容の中にも「スポーツ拠点施設へのアクセス向上のための基幹道路の整備に対する財政的支援に加えて」ということが載っています。やっぱり僕は、こういった周りの整備を県とともにやる1つのきっかけにしていただきたいんです。
特に今申し上げました橿原運動公園線についてなんですけども……(「もともと県の事業だった」と呼ぶ者あり)
そうですね。すみません。県の事業で、橿原市の事業になったんですよね。このことなんですけども……(何事か呼ぶ者あり)
まず、取りあえず1回聞いてください。一体整備が行われた場合に、今、慈明寺町・四条町線を造っています。そこで、あの道路ができると一体整備が行われたときに、車が絶対そっちに流れるわけなんですよ。そうすると、今後、京奈和道に乗るとき、みんなその後にどこへ行くか。四条の交差点なんですよね。僕は前に別の
委員会でも言わせてもらいましたけども、四条の交差点はすごい渋滞しているじゃないですか。そこにさらに車が流れていくということは絶対よくないことなんです。そのためにこそ、そのバイパス道路的な役割で、橿原市が、今、事業予定になっています橿原運動公園線、近鉄の高架を越えてするその事業を、このチャンスに県と一緒にどんどん前に進めていく、そんな状況にしていったらいいじゃないですか。今回のこのことをきっかけに、市民が使いやすい整備というものをどんどん行っていったらいいと僕は思うんですよね。
なので、要望書をいろいろ上げられていると思うんですけども、ぜひとも、その中にもこういったことを入れていただいて、どんどんと橿原市にプラスになる、そういった整備を行っていけるように交渉していっていただきたいと思います。これは要望で結構です。
59: ●
井ノ上剛委員長 文化・スポーツ局長に
委員長から進行上の確認ですけれども、先ほどの覚書を前提に協議を進めていく、そして7月に市としての考え方を示すというこのスケジュール感、非常に重要なところなので、もう一度確認。(「私が確認します」と細川副
委員長呼ぶ)
よろしいですか。そしたら、細川副
委員長。
60: ● 細川佳秀副
委員長 今日の
委員会の中で、橿原市からの基本的な考え方が示された。去年の12月ですか、県から、橿原運動公園と橿原公苑の一体整備の中で県の考え方を示されて、要は、7月上旬をめどに、「この県のプランで橿原市さんはどうですか」ということの返答をくださいということでしたね。
その間で、今、局長から言われたように、覚書に沿って、今現在、橿原市は基本的な考え方ができて、これから県と協議をしていく中で、県からの返事を少し延ばすというか、そういうふうな懸案の中で進めていきたいということを今、県と協議している。その中で、我々、
委員会としても、一応、基本的な考え方はこうやって出ていますけども、もっと具体的に、橿原市が全体をどのように考えているのか。特に運動公園を中心として、橿原公苑も中心として、県と市のスポーツ施設がどのような配置の下で、どのように市として考えておられるのか。その点も踏まえながら、今後、その辺はいつ頃をめどに出てきますか。
現在、今、7月上旬に返答しなければいけないということは、今の時点では延期ということでよろしいですか。
61: ●
井ノ上剛委員長 文化・スポーツ局長。
62: ● 文化・スポーツ局長 まず、7月の意思決定の延期という内容でございますが、そちらにつきましては、7月の段階での意思表示といたしましては、市の考え方というものをお示しはいたします。ただ、その中での決定的な意思決定という段階には、まだそのような段階ではございませんので、一つ一つクリアした段階で、今後、協議の内容に応じて協定を締結するといったようなことも、今後、奈良県とも協議をした上で進めていくということになりますが、7月の段階で意思決定という形のものではなく、市の考え方を提出させていただくというような形になります。
63: ● 細川佳秀副
委員長 違うやん。覚書に書いているのは、あくまでも、最終的に市の方針も決まりながら、要は、両議会の了承も得ることということが条件に載っておるわけやんか。それやったら、市としての考え方が、要は、この
委員会として了承するか、しないかという話にもなってくるわけやんか。そやけど、今はそこの段階まで行けませんということやろ。
64: ● 文化・スポーツ局長 あくまでも、意思決定と言われています7月上旬の意思決定との段階には行きませんが、市の考え方を提示するという意思、ある意味、意思決定になるとは思うんですけど、意思の確認をさせていただく、意思を申し出るという形にはなります。ただ、その後、協定というものではなくて、5月の段階での覚書に基づいてということで今後進めていくという状況です。
65: ● 細川佳秀副
委員長 局長が言うてるのは、あくまでも、今、市が示したプランが意思決定されましたということやんか。我々が言うてるのは、県から示されたプランを受けるか受けないかの意思決定はどうなりますかと言うてるのや。
それと同時に、市の意思決定の中には、議会も含めて、地元の自治会、そして、やっぱり関係スポーツ団体等の市民の了解も得るということになっているわけやんか。そういう手続も踏まんことには、いろいろ事業展開するに当たっては、やっぱり丁寧な事業の進め方をせんと、というのが我々の気持ちです。今の段階では、市の意思決定はしますという話や。ただし、県から言われていることは、今、何もないやろう。それ、返事するのですか。
66: ● 文化・スポーツ局長 今後、先ほども申しましたように、奈良県と事業化に向けたいろんな協議事項がございます。それを1つずつクリアしていった中で、最終的に市の考え方を決定していく。先ほど
委員がお述べであったような、どういった施設で、どういったゾーニングをするのかということにつきましても、今後協議を進めていく資産評価であったりとか、代替施設のことであったりとかというのは、段階的に進めた上で、一つ一つ市の考え方を示させていただいて、また議会のほうにもお示しさせていただきたい。段階的に進めていきたいと、そういった状況でございます。
67: ● 細川佳秀副
委員長 県から最初に12月時点で「約半年後の7月上旬までに市としての考え方をまとめてくださいよ」ということを向こうから投げかけられたわけやろう。それに基づいて市としての返答というのは出さなあかんわけやんか。今の返答の仕方は、市としていろいろ手続を踏みながら、市はこういうふうに考えていますよということやんか。それを、県と市の競技場ではどうなりますかと聞いているわけや。今のままやったら県には返事せんでもいいわけやろ。という話やんか。
68: ●
井ノ上剛委員長 市長。
69: ● 市長 局長も今、答弁をさせていただきましたけれども、もう1回整理させていただくと、去年の12月18日に県からの考え方が示されて、あのときも、3月議会のときでしたか、答弁させていただきましたが、基本的には県が示された考え方に基づいて、当然これからも協議を進めていきたいという意思の表示は私自身はしながら、協議を約半年間続けてきました。この7月に橿原市としての考え方をしっかりとまとめるという作業が、今、皆さん方にご提示させていただいている一体整備についての橿原市としての考え方の案というのをつくらせていただいておると。基本的にはこの方向で、県の考え方を示された、市の考え方を示した状態で、分からないことがまだまだたくさんあると。これからのその辺りの詰めの作業は、一部予算が関わってきたりするので、これ以上事務方レベルだけで進めていくのが難しい。この時点での県の考え方、市の考え方をこの7月の時点でしっかりと共有しながら、次のステップに進ませていただいて、最終的には、当然、費用のことであったりとか、いろいろとご質問がありましたような懸念材料、あるいは不明瞭な部分をしっかりと示しできるようなものをつくっていったときに、当然またステップがいろいろとあるわけで、議会の了解というか、議決を得ないといけないところが。今、私が求められているものは、県と市と今まで協議、考え方、進め方を打合せしてきたけれども、一旦、県の考え方、市の考え方がまとまりましたと。この方向でさらに詰めの作業に入るためには、次のステップに移らないといけないということの意思確認、意思決定をして次のステップに進ませていただきたいということをご説明させていただいている認識でおるんですけれども、ちょっと何かおかしかったですかね。
ちょっと何かこれが全て、この段階での意思決定が、県の考え方、市の考え方におけるものを全て了解したものだという認識じゃなくて、これからやっぱりかなりの詰めの作業を行っていかないといけないという認識で私はおります。
70: ●
井ノ上剛委員長 細川副
委員長。
71: ● 細川佳秀副
委員長 市長さんが言われるのはよく分かります。ただ、我々が懸念しているのは、県の知事さんがあまりにも一方的に橿原市のほうに投げかけているわけです。変な話か分かりませんけども、橿原市と磯城郡をてんびんにかけて、要は、「早いこと準備したほうがうちは乗りますよ」と、そんな言い方もされているわけですよね。そやから、12月のときに県が出された案というのは、「橿原市さん、どうですか」ということでしたから、我々もそれについてはやっぱり返答せなあかんのと違うかな。
ただ、今聞いたら、要は、橿原市の考え方が初めて基本的にまとまった。そういうことを踏まえて、これから県と協議したい。それは県が応じてくれるということでよろしいのやな。(「求めていく」と市長呼ぶ)
求めていくということやけど、それでいいわけやな。それで県はオーケーと言うてるわけですか。これからですか。
せっかくやから、特命参与が来てはるのやから、一番分かりやすいのやから、やっぱり。
72: ●
井ノ上剛委員長 プロジェクト推進局特命参与。
73: ● プロジェクト推進局特命参与 協議につきましては、去る5月31日に覚書を交わしておりますけれども、その覚書の中で、これは今、お配りしているとは思うんですけれども、3の条件のところに、「取組事項を具体的に進めるにあたり」と。「具体的に進める」と。これを具体的に進めようと思いますと、先ほど皆さんがおっしゃるように、いろんな条件が関わってきます。例えば、周辺道路の整備に対する財政的支援とか、いろいろ関わってきます。この項目等を整理しないと、議会では判断していただけないかなと私は思っております。
県と市と協議した結果、双方対等で協議した結果、今の段階ではこの協議を進めていこうと。恐らく土地の評価等につきましては、県は、先ほどの確認事項の中にもありましたように、9月議会に補正予算を組むはずです。そこから始めたとしましても、3年から4年になっておりますので、多分3年度中には結果は出てこない。となりますと、そこで、その前に市が判断するというよりも、条件等が出た段階で、再度、議会に諮らせていただくというふうに考えております。
74: ●
井ノ上剛委員長 細川副
委員長。
75: ● 細川佳秀副
委員長 ということは、今は協議をする段階であって、議会の意思というのはまだ先やということですね。特に、今言われたように、3年ほどかかる。ひょっとしたら、こんなん、言い方が悪いか分かりませんけれども、知事さんが続投されるのか、されないのか分かりませんよね。そういった関係の中で、やっぱり県の行政と市の行政が対等に協議できる場を持ってくださいよ。今、ずっと並べる、並べるというか、僕自身の感じから言いましたら、あまりにも県から、上から「こうしなさいよ」「こうしますよ」という話しか聞こえてきていないような感じを受けますので、その辺はやっぱり市としての考え方も踏まえて、市も県もよくなるような一体整備。言われているように、ある人は「これは県からの一体的整備と違うやん。一方的整備やん」というふうなことも言われます。そういったことのないようにね。我々が懸念しているのはそこですよ。
76: ● プロジェクト推進局特命参与 まず、地方自治法第237条第2項に、公有財産は議会の議決による場合でなければ交換できないと。これは皆さんご存じのとおりだと思います。
対等の立場で今後協議を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、いろんな財政支援をしていただかないと、市の場合もやっていけないというところもございますので、そこはしっかりと担当部局とやっていきたいなというふうに考えております。
77: ● 細川佳秀副
委員長 道路の問題が出ましたけど、再度、奈良県の事業として戻してくださいよ。
78: ● プロジェクト推進局特命参与 道路自身は、今、市が道路を開始しておりますので、基本的には裏負担の財政支援、市が出すお金を助けてほしいという形になろうかと思います。今、市の担当部局も、鋭意、用地交渉、事業化を進めていただいております。そういうふうな形で進めてまいりたいというふうに考えております。
79: ●
井ノ上剛委員長 松尾
委員。
80: ● 松尾高英
委員 ちょっと続きなんですけど、僕は谷井
委員の
発言を否定するものじゃなくて、今までの流れを私も一般質問でも言わせてもらったと思うんです。もともとあそこの隣接する南北道、あれは市道でしたよね。その市道を、これは県で整備するのでと言って、たしか平成7年ぐらいに、県が「県でするわ」と言って市道から県道に変更されて。ほんで、いつやってくれはるのかなとみんな期待していたら、平成27年か28年頃でしたかね、ちょっと忘れましたけども、県のほうが「この道路は必要ないと判断しました」ということで、県道のあれを外されたという経緯がありますよね。
だから、早くしていただくために、県の協力というよりも、そもそも、県がすると言うてたやろうということを多分ほかの議員さんも思われていると思います。あれがやっぱりつながらへんから、例えば白橿町のほうで火事があったときに、消防にも確認しましたけども、本来なら南に下りてすっと行ったら一番近いけども、わざわざ四条の交差点まで行って、橿原神宮の参道を下りて、白橿の火事を消しに行く、そんな状況も僕は一般質問でも言わせてもらっていたと思います。これらのことも含めて、やっぱりしっかりと県と交渉してもらって、責任を持って整備していただきたいなと思います。
それと、先ほど来、市の考え方、市の考え方ということで、今、「考えがまとまりました。これが市の考え方です」というのを出されていると思うんですけども、2月にスポーツ団体からのヒアリング結果を受けられていますけども、これ以降にそのスポーツ団体の方々とどういうふうな話合いをされて、どういう形でそのご意見を取りまとめてこられたのかというのを教えていただきたいです。
81: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
82: ●
スポーツ推進課長 今後の進捗に応じて、スポーツ協会等関係団体と地元等にも説明を行い、できる限り幅広く説明、意見を取り入れていきたいと思っておりまして、今のところ、このヒアリング以降ではご意見をいただいていない状況です。
83: ● 松尾高英
委員 それなんですよね。市の意見、市の考え方、市の声とおっしゃいますけども、やはり一番の市の声というのは、利用者であり、市民であり、競技団体である。そこの声をもっと早い段階で集約というか、拾い集めておかなあかんと我々はずっと思ってきました。3月のこの
委員会のときにも別の
委員さんが「やっぱり行政にとって市民の声というのは一番必要な部分やから、スポーツ団体、スポーツ協会の方々と意見交換をしたらどうですか」というご提案もされていました。5月31日に我々は厚生常任
委員会で意見交換をさせていただきました。ここにいらっしゃる今井さん、細川さん、矢追さん、竹森さん、森前さん、この
委員の方々全員が出席いただいて、スポーツ協会の方々は4役、会長さん、副会長さん、専務さん、常務さん、局長さんを含めて来られました。その方々は「もちろん国体そのものは別に否定するものじゃありません。賛成なんです。ただし、時間がたてばたつほど不安が増してきます」ということを率直に述べられました。ここではなかなか言えないぐらいの不安の声の
発言もあったかなと思います。我々にとっては、そういった現場の不安な声がある限り、なかなか議会としても了承できないというのは皆様方も分かっていただいていると思うんですけども、その辺の市民の声をしっかりと酌み取っていただかなければならないということをお伝えしたいと思います。それは多分分かってはると思うので、答弁は結構です。
それと、あと、これも確認だけでお願いしたいんですけども、12月18日に県の考え方が示された以降に、市長さんと知事さんと直接会ってこのお話をされた回数、何回あったのかな。あと、どなたが同席されているのか。それが分かったら教えていただきたいです。もし、今分からなかったらまた一般質問で聞かせてもらいます。
84: ●
井ノ上剛委員長 文化・スポーツ局長。
85: ● 文化・スポーツ局長 12月18日以降、本市から奈良県のほうへ要望書を提出した4月28日と覚書の5月31日と把握しております。
86: ● 松尾高英
委員 また詳細につきましては、私も一般質問で通告していますので、そちらでも聞かせていただきたいと思います。
それと、これは手続上の確認なんですけど、よく庁舎の建設とかやったら、庁舎の構想をつくって、整備の基本構想をつくって、計画をつくって、そして設計、発注という流れになるじゃないですか、市というのはね。これは県も同じくそういった流れになっているのかなと私は思っているんですけども、そういう意味で言いましたら、2020年の3月に県がスポーツ施設の拠点整備の構想をつくられました。これは市長さんが県議会議員時代の2019年6月の県議会の補正予算に上がって、それで、2020年の3月に構想ができたと。そして、この後は、計画をつくって、設計にと、そういう流れを県としても考えてはるのか、ちょっと一般論として教えていただきたいと思います。
87: ●
井ノ上剛委員長 スポーツ推進課長。
88: ●
スポーツ推進課長 奈良県の今後の動きということでよろしいですか。
奈良県が5月17日にスポーツ拠点施設整備基本計画策定業務というものを公募型プロポーザル方式で発注されております。6月中には業者が定まる予定となっております。予算規模につきましては約3,000万円程度を上限として、履行期間は令和4年3月25日とされております。主な業務内容につきましては、候補地2か所におけるスポーツ拠点施設の基本計画として、主会場整備の基本計画策定に加えて、健康増進のまちづくりの核となるスポーツ拠点施設整備の基本方針の提案やその比較検証などとなっております。
89: ●
井ノ上剛委員長 松尾
委員。
90: ● 松尾高英
委員 これで最後です。5月31日に覚書が交わされていますけども、覚書の効力というのは、例えば、どちらかの首長がまた新たな首長になったら覚書の効力というのはどうなるのかというのを一般論として教えていただきたいんです。要は、市と県との約束やねんから、たとえ首長が替わろうが、変わらへんやったら変わらんで結構なんですけど、その辺、一般論として教えてもらえますか。
91: ●
スポーツ推進課長 覚書の効力は首長さんが替わられた場合も有効かというご質問だと思います。
有効であるというふうに考えております。
92: ●
井ノ上剛委員長 その他ございませんか。(「ちょっとだけごめんなさい。協議会にしてください」と原山議長呼ぶ)
では、議長から
発言がありますので、協議会にいたします。
午前11時27分 協議会
───────────────
午前11時31分 再 開
93: ●
井ノ上剛委員長 それでは、
委員会に戻します。
今後の県との協議計画につきまして
発言を求めます。プロジェクト推進局特命参与。
94: ● プロジェクト推進局特命参与 まず、12月18日に示された県の計画の中、この中身を見ましても、いろいろ廃止される等の施設も含まれております。先ほど局から説明しました7ページ目の1番の4つ目のポツですけれども、「既存施設を有効活用するとともに、スポーツ拠点施設の整備により損なわれる施設機能の補完・代替すること」、これも協議に含めております。ですから、12月18日の計画が全てではございません。
今、皆さんがおっしゃるように、一方的に県がスケジュールを押しつけてやっているというものではなしに、その後、いろいろ協議している中で、対等の立場で協議している中で、具体的に進めるに当たっては、いろんな条件があるでしょうと。その条件が出てこないことには双方判断できないでしょうという場に立って引き続き協議をしていきましょうという形になりましたので、そこはご理解いただきたいなというふうに思います。
95: ●
井ノ上剛委員長 松尾
委員。
96: ● 松尾高英
委員 私、これは個別に嫌みでも何でもないんですけど、スポーツ行政の一番の責任者というのは、文化・スポーツ局長やと私は認識しているんです。その中で、担当の
スポーツ推進課長もいらっしゃるわけなんですけど。先ほど来、参与さんが答弁いただくのは、もちろん県とのパイプでいろんなことをされているのかも分からないですけど、その辺が我々議会のほうはよく分からなくなるんです。局長がいらっしゃって、参与はどういう役割で、どこまでの責任を持たれているのかとかという部分がちょっとこんがらがるんです。確かに昨年の4月から医大の周辺整備の中で特定任期付職員として来ていただいていることはみんな分かっておるんですけども、その後、スポーツのこととか、どこまでの辞令が出ているのか我々は分からないんですけど、責任の所在みたいなことを改めてちょっと、これは企画部長になるんですか、教えておいていただけますか。
97: ●
井ノ上剛委員長 企画部長。
98: ● 企画部長 特命参与の立場ということでお聞きになられたかというふうに思っておりますが、もともと特定任期付職員ということで昨年の4月より橿原市のほうに着任をいただいているという状況です。当初、医大及びその周辺のまちづくりをご担当いただくということ、課のほうがもう1つ所掌しております市街地整備に関連するようなことと、この2項目についてご担当いただいていたということでございますが、何分、奈良県さんとのパイプも太いというふうなこともございますので、スポーツ施設の一体整備についてもご担当いただくべくということで、年明けからその分の担当を加えていただいたという形になっております。
それと、もう1つ、契約、検査に関連することについても、奈良県の技術管理課、そういったことをご経験されておりましたので、そういった分野においても、その項目を追加してこの1月からご担当いただいているというふうな状況になっておりますので、今現在、少し多岐にわたる、危機管理部、魅力創造部の文化・スポーツ局、企画部の担当というふうな形で、今、業務に務めていただいているという状況でございます。
それから、それぞれの部・局につきましては、それぞれの部局長がおりますので、そういった部局長の関わりとも当然連携してまいりますので。ただ、奈良県さんとの交渉等につきましても、部局それぞれそういった長と共に務めに当たっていただいているというふうに認識いたしております。
99: ● 松尾高英
委員 これは最後にしておきますけど、県とのパイプを発揮いただいてご活躍いただけているということは非常にうれしく思います。ただし、特定任期付職員さんというのは、たしか3年の任期でお雇いになっていて、今年2年目じゃないですか。その中でどこまでお力を発揮いただけるのか、また、責任を発揮いただけるのかということがちょっと不明確やなと感じるところもありますので、しっかりと仕事をいただくからには、やっぱりそれなりの責任を持っていただいて、また、お立場ももっと明確にいただけるように要望させていただきたいと思います。
100: ●
井ノ上剛委員長 その他、質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
101: ●
井ノ上剛委員長 ないようでしたら、本日配付されております「橿原運動公園と橿原公苑の一体的整備についての考え方(案)」につきましては、この「(案)」の部分が取れるということになりますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
(「「(案)」が何で取れるのですか。私は反対です」と竹森
委員呼ぶ。)
102: ●
井ノ上剛委員長 これをもって質疑を終わります。(「多数決を採ってください」と竹森
委員呼ぶ)(「採決と違うから。考え方については」と呼ぶ者あり)(「考え方も反対です」と竹森
委員呼ぶ)
以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
なお、
委員会の報告につきましては、全文
委員会録とし、
委員長にご一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
103: ●
井ノ上剛委員長 ご異議なしと認め、そのように決しました。
これをもって本日の
委員会を閉会いたします。
午前11時38分 閉 会
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