• 殉職(/)
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  1. 天理市議会 2013-03-01
    03月05日-01号


    取得元: 天理市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    平成25年  3月 定例会(第1回)      平成二十五年 第一回天理市議会定例会会議録(第一号)---------------------------------------  平成二十五年三月五日(火曜日) 午前十時零分 開会---------------------------------------議事日程(第一号)一 報告  (一) 平成二十四年十二月例月出納検査の結果について  (二) 平成二十五年一月例月出納検査の結果について  (三) 平成二十四年度第二回定期監査の結果について二 日程  日程第一 報告第一号 損害賠償専決処分の報告について  日程第二 承認案第一号 専決処分の承認を求めることについて  日程第三 議案第一号 平成二十四年度天理市一般会計補正予算(第七号)  〃 〃  議案第二号 平成二十四年度天理市国民健康保険特別会計補正予算(第三号)  〃 〃  議案第三号 平成二十四年度天理市介護保険特別会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第四号 平成二十四年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第一号)  〃 〃  議案第五号 平成二十四年度天理市土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第六号 平成二十四年度天理市立病院事業会計補正予算(第一号)  日程第三 議案第七号 平成二十四年度天理市水道事業会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第八号 平成二十四年度天理市下水道事業会計補正予算(第一号)  〃 〃  議案第九号 平成二十五年度天理市一般会計予算  〃 〃  議案第十号 平成二十五年度天理市国民健康保険特別会計予算  〃 〃  議案第十一号 平成二十五年度天理市介護保険特別会計予算  〃 〃  議案第十二号 平成二十五年度天理市後期高齢者医療特別会計予算  〃 〃  議案第十三号 平成二十五年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計予算  〃 〃  議案第十四号 平成二十五年度天理市土地区画整理事業特別会計予算  〃 〃  議案第十五号 平成二十五年度天理市立病院事業会計予算  〃 〃  議案第十六号 平成二十五年度天理市水道事業会計予算  〃 〃  議案第十七号 平成二十五年度天理市下水道事業会計予算  〃 〃  議案第十八号 天理市総合計画審議会条例及び天理市行政改革推進委員会設置条例の一部改正について  〃 〃  議案第十九号 天理市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十号 天理市実費弁償に関する条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十一号 天理市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正について  日程第三 議案第二十二号 天理市一般職の職員の退職手当に関する条例等の一部改正について  〃 〃  議案第二十三号 天理市学童保育条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十四号 天理市立地域活動支援センター条例及び天理市障害程度区分判定審査会の委員の定数等を定める条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十五号 天理市新型インフルエンザ等対策本部条例の制定について  〃 〃  議案第二十六号 天理市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の全部改正について  〃 〃  議案第二十七号 天理市国民健康保険条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十八号 天理市都市公園条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十九号 天理市防災会議条例の一部改正について  〃 〃  議案第三十号 天理市消防団条例の制定について  〃 〃  議案第三十一号 天理市消防団員等公務災害補償条例の制定について  〃 〃  議案第三十二号 天理市消防賞じゅつ金及び殉職者特別賞じゅつ金条例の制定について  〃 〃  議案第三十三号 天理市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の制定について  〃 〃  議案第三十四号 天理市体育施設条例の制定について  〃 〃  議案第三十五号 天理市水道事業布設工事監督者配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者資格基準に関する条例の制定について  日程第三 議案第三十六号 天理市下水道条例の一部改正について  〃 〃  議案第三十七号 天理市、山添村、川西町、三宅町及び田原本町一般廃棄物処理事務委託に関する規約の変更について  〃 〃  議案第三十八号 天理市道路線の認定について  〃 〃  議案第三十九号 権利の放棄について  〃 〃  議案第四十号 権利の放棄について  〃 〃  議案第四十一号 天理市福祉センター指定管理者の指定について---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(十八名)                  一番   荻原文明議員                  二番   東田匡弘議員                  三番   前島敏男議員                  四番   山本治夫議員                  五番   市本貴志議員                  六番   飯田和男議員                  七番   川口延良議員                  八番   廣井洋司議員                  九番   加藤嘉久次議員                  十番   中西一喜議員                 十一番   堀田佳照議員                 十二番   寺井正則議員                 十三番   三橋保長議員                 十四番   佐々岡典雅議員                 十五番   菅野豊盛議員                 十六番   大橋基之議員                 十七番   今西康世議員                 十八番   岡部哲雄議員---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------説明のための出席者              市長       南 佳策              副市長      福井常夫              教育長      村井稔正              教育委員会                       藤田多枝              委員長              上下水道                       中谷 博              事業管理者              総務部長     藤田俊史              市民部長     山中達生              健康福祉部長   河北性治              環境経済部長   仲山雅之              環境クリーン                       土井清嗣              センター所長              建設部長     中畑 章              市立病院                       久保善史              事務局長              教育委員会                       山本義廣              事務局長              教育次長     中尾弘隆              教育委員会                       福井庸二              事務局次長              市長公室次長   山中由一              健康福祉部                       西本宣康              次長              環境経済部                       南岡和夫              次長              建設部次長    堀川孝郎              建設部次長    川口昌克              市立病院                       阪原嘉章              事務局次長              会計管理者    岡本 聡              監査委員                       山岡通浩              事務局長              教育総合                       小西和子              センター所長              上下水道局長   小堀 修              上下水道局                       大沢隆男              次長---------------------------------------議会事務局職員ほか出席者              事務局長     奥田隆造              事務局次長    森 和司              書記       河合宏明              書記       出口信行              速記者      田中未佳---------------------------------------                      午前十一時十五分 開議 ○議長(三橋保長議長) ただいまから平成二十五年第一回天理市議会定例会を開会いたします。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 市長より市議会招集についてのごあいさつがあります。 市長。      〔市長 南 佳策 登壇〕 ◎市長(南佳策) 開会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 本日、ここに平成二十五年第一回天理市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては御多用の中、御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。 さて、本議会には、平成二十五年度当初予算案をはじめ、平成二十四年度一般会計補正予算案並びに条例の制定及び改正案等、いずれも重要な案件を提出いたしております。何とぞ慎重御審議を賜りますようお願い申し上げまして、簡単でございますが、開会のごあいさつといたします。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 現在の出席議員は十八名で議会は成立いたしました。 会期の件についてお諮りいたします。 本定例会の会期は、本日より三月二十五日までの二十一日間と決定いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(三橋保長議長) 御異議がないと認めます。よって会期は、本日より三月二十五日までの二十一日間と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 天理市議会会議規則第百二十条の規定により、会議録署名議員を指名いたします。           十六番  大橋基之議員           十七番  今西康世議員           十八番  岡部哲雄議員 以上、三名の方にお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 平成二十四年十二月例月出納検査の結果について、平成二十五年一月例月出納検査の結果について及び平成二十四年度第二回定期監査の結果について監査委員より監査報告があり、それぞれ印刷物を配付しておりますので、御清覧おき願います。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) これより日程に入ります。 日程第一、報告第一号、損害賠償専決処分の報告については、印刷物を配付しておりますので、御了承おき願います。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 日程第二、承認案第一号、専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。 ただいま上程になりました承認案については、朗読を省略して直ちに提案者の説明を求めます。 市長。      〔市長 南 佳策 登壇〕 ◎市長(南佳策) ただいま上程されました承認案第一号、専決処分の承認を求めることについてを説明いたします。 専決第十一号は、平成二十四年十二月二日に発生した火災により被災した市営住宅復旧工事を行うため、平成二十四年度天理市一般会計予算の補正を行う必要が生じましたが、特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認め、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分したものであり、同条第三項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものであります。 よろしく御承認を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(三橋保長議長) ただいま提案者より説明があったとおりであります。 本案に対し、質疑等ございませんか。---別に質疑がなければ、本案を原案どおり承認することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(三橋保長議長) 御異議がないと認めます。よって、本案は、原案どおり承認することに決しました。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 日程第三、議案第一号、平成二十四年度天理市一般会計補正予算(第七号)ほか議案第二号から議案第四十一号までの四十一議案を一括議題といたします。 ただいま上程になりました議案については、朗読を省略して直ちに提案者の説明を求めます。 市長。      〔市長 南 佳策 登壇〕 ◎市長(南佳策) ただいま一括上程されました四十一議案について、順次説明をいたします。 まず、議案第一号、平成二十四年度天理市一般会計補正予算(第七号)について説明をいたします。 今回の補正は、歳入歳出それぞれ五億六千四百六十九万五千円を追加し、予算の総額を二百五十九億五千六百八十四万三千円にしようとするものであります。 歳出の主な内容といたしましては、国の東日本大震災復興特別会計予備費を活用し、小学校・中学校の耐震化事業を実施するための追加補正、「日本経済再生に向けた緊急経済対策」に基づいた国の第一次補正予算を活用した道路ストック点検事業公営住宅ストック改善事業等を実施するための追加補正、その他、職員の早期退職に伴う退職手当の増額、各特別会計等への繰出金の調整、各種事業費の確定等による補正を行いたいと考えています。 一方、歳入の主な内容といたしましては、市税の収入見込みに伴う調整、また、各種交付金・補助金及び繰越金の確定などであります。 また、今回補正予算計上いたしました小学校・中学校の耐震化事業を含め、年度内に完了が見込めない十四事業について、それぞれ繰越明許費を設定しようと考えています。 さらに、山の辺小学校屋内運動場耐震改修工事について、事業の進捗状況を考慮し、既に設定している債務負担行為を廃止しようとするものでございます。 次に、議案第二号、平成二十四年度天理市国民健康保険特別会計補正予算(第三号)について説明をいたします。 今回の補正は、一般会計繰入金及び繰越金の確定に伴い、国民健康保険財政調整基金繰入金を減額し、歳入予算の調整を行おうとするものであります。 次に、議案第三号、平成二十四年度天理市介護保険特別会計補正予算(第二号)についてを説明いたします。 今回の補正は、介護サービス給付費及び地域支援事業費見込み額の精査等による歳出予算の調整並びに一般会計繰入金の確定及び介護給付費準備基金繰入金の増額による歳入予算の調整を行おうとするものであります。 次に、議案第四号、平成二十四年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第一号)について説明をいたします。 今回の補正は、住宅新築資金等貸付金の借受人からの繰上償還に伴う償還額の調整等により、歳入歳出ともに五百三十万七千円を追加しようとするものであります。 次に、議案第五号、平成二十四年度天理市土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)について説明をいたします。 今回の補正は、国庫補助金の確定等による事業費の調整により、歳入歳出ともに一億三百十五万八千円を減額しようと考えています。 また、年度内に完了が見込めない事業について、繰越明許費を設定することとしております。 次に、議案第六号、平成二十四年度天理市立病院事業会計補正予算(第一号)について説明をいたします。 今回の補正は、業務の予定量において、入院患者数の減少に伴い、年間患者数のうち、入院延べ人数を二万七千二百三十七人に、一日平均患者数を七十五人に補正しようとするものであります。 収益的収入及び支出においては、病院事業収益において、入院収益の減少及び一般会計からの追加繰入により、三千二万一千円の増額を行う一方、病院事業費用について、退職給与金の増加等により、収益と同額の補正を行おうとするものであります。 次に、議案第七号、平成二十四年度天理市水道事業会計補正予算(第二号)について説明をいたします。 今回の補正は、業務の予定量において、年間総有収水量及び一日平均有収水量を補正し、工事費の増加に伴い、建設改良事業費を増額したいと考えています。 収益的収入及び支出においては、給水収益の減額より、収入で六千九百八十四万二千円を減額し、減価償却費の精査及び消費税等の納税額の減少により、支出で一千五百七十三万一千円を減額することといたしました。 資本的収入及び支出においては、建設改良事業の増加に伴い、支出で二千八十八万九千円を増額しようとするものであります。 次に、議案第八号、平成二十四年度天理市下水道事業会計補正予算(第一号)について説明をいたします。 今回の補正は、業務の予定量において、年間総排水量を補正し、工事費の減少に伴い、建設改良事業費を減額したいと考えています。 収益的収入及び支出においては、下水道使用料の減少等により、収入で三千五百五十七万三千円を減額し、流域下水道汚水処理費用及び消費税等の納税額の減少により、支出で一千八百十八万四千円を減額することとしております。 資本的収入及び支出においては、企業債及び一般会計負担金の減少により、収入で七千八百五十一万三千円を減額し、工事費の減少に伴い、支出で四百七十六万二千円を減額しようとするものであります。 続きまして、平成二十五年度当初予算案の提案に先立ち、新年度における市政の展望と基本姿勢についての所信を述べ、議員各位及び市民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと考えております。 平成十三年十月の市長就任以来、私は、天理市を「市民の皆様方にとって、生きてきてよかった、誇れるまち」にするため、常に全力で市政運営に当たってまいりました。是々非々の下で、あわせて「凛」の一文字も胸に、スリムで効果的な行政の実現を目指し、公平で公正な市民本位市政推進に誠心誠意取り組んでまいりました。 二年前、未曾有の大災害となった東日本大震災が発生いたしました。一日も早い被災地の復旧・復興を心から願うものであると共に、防災への備えに心を新たにしております。本市では、現在、職員一名を宮城県東松島市へ長期派遣しておりますが、平成二十五年度におきましても、できる限り、被災地支援を続けてまいりたいと考えております。 さて、今日、我が国の経済は、東日本大震災からの復興需要や政策効果の一端とも考えられる回復に向けた動きが見られ、景気は一部に弱さが残るものの、下げ止まっております。しかしながら、海外景気の下振れ、雇用・所得環境の先行き不安など、我が国の景気が下押しされるリスクは各所に存在するとされています。 国においては、平成二十四年度予備費の活用をはじめ、強い経済を取り戻すことに全力で取り組むこととして、日本経済再生に向けた緊急経済対策を策定し、東日本大震災からの復興や経済成長を促す政策に重点を置いた平成二十四年度補正予算の編成を行い、平成二十五年度当初予算をあわせた、いわゆる「十五カ月予算」によって、景気の下支えと切れ目のない経済対策を実行するとしています。 本市におきましても、国の平成二十四年度予備費及び今回の緊急経済対策を踏まえた補正予算に呼応して、平成二十五年度に予定しておりました事業の一部を前倒しして、平成二十四年度補正予算に計上することで、切れ目のない予算編成に努めたところでございます。 平成二十五年度予算編成を終えましたが、本市の財政状況は引き続き非常に厳しいものとなっております。市税等の一般財源が大きく減収する中、増嵩する福祉関係経費や懸案の事業への予算の重点配分を行うため、大幅な基金の取り崩しを行ったところでございます。 こうした状況の中で、財政運営につきましても、これまで推し進めてきたスリムで効率的な運営を一層推進すると共に、議員各位並びに市民の皆様方の御理解と御協力をいただきながら、英知を結集し、この難局を乗り切りたいと考えております。 折しも、平成二十六年度は市制施行六十周年の節目に当たります。新年度には、その事前準備として、これまでの歩みを振り返り、次の十年を見据え、今後の市政を展望しておかなければなりません。先人たちが築いてこられた天理市を望ましい形で次世代に引き継ぐため、いま私たちにできることは何かを皆で考えていく、意義ある一年にしたいと考えております。 総合計画で示された将来都市像のキーワードの一つは、「未来」であります。未来に希望が持てるまちづくりのため、過去の負の遺産を整理し、未来に残せる財産を築いていくことが私たちの果たすべき役割であると考えています。 そのためには、やらなければならないことがたくさんあります。老朽化が進む公共施設やインフラの更新問題もその一つであります。いま手がけておかないと、未来に負の遺産を引き継ぐことになりかねません。また、多額の支出を伴う事業も、新年度を含め、向こう数年間に集中してきております。単に事業を先送りし、急場をしのぐというやり方ではなく、中期的視点をもち、優先順位をつけて、合理的に年次配分していくという戦略的なやり方で対処していくことが肝心だと考えております。新年度は、未来を見据えた戦略的な市政運営を開始させる年にしたいと実感しております。 さて、新年度の基本姿勢は、引き続き、効率的・効果的な市政運営のもと、総合計画で定めた施策目標への取り組みを着実に推進していくことであります。市民の負託にしっかりとこたえていくために、行政における無駄をなくした効率的運営を徹底し、「何が本当に市民のためになるのか」という原点に立ち返り、真に必要とされる事業に対して財源配分を行い、市民の命と暮らしを守る市政を進めてまいりたいと考えております。 具体的には、「いきいき百歳天理プラン」を軸に、全ての市民が生きてきてよかったと実感できるまちづくりと「市民の命・暮らしが一番」の市民への約束の実現に向けて、引き続き、次の八項目を重点施策に掲げ、取り組んでいきたいと考えております。 まず、行財政改革の推進であります。これは、スリムで効率的な行財政運営、言いかえれば市政運営の背骨になるものと考えております。新年度は、これまで以上に大胆な改革を実行していかなければなりません。 次に、教育文化の充実と教育施設の整備があります。未来を担う人づくりであり、天理っ子が夢や希望を持ち、学び合い、学び続けることを目指そうとするものであります。 次に、健康の増進・福祉の向上があります。これは、市民の健康と福祉を守るものであり、一人ひとりのニーズに応じた取り組みを進めていこうというものであります。 その次は、安全・安心のまちづくりであります。市民の命を守る取り組みも大切です。 次に、環境保全と人権尊重のまちづくりであります。これは、環境と人への思いやりのまちづくりを進めるものであり、互いに個性を尊重し、支え合う社会の実現に向けた取り組みであります。 生活基盤の整備も欠かせないものであります。ハード面での未来の天理市を創造していきたいと考えています。 また、産業・観光・交流の振興であります。にぎわいと活力のあるまちづくりを進めるものであり、昨年度に続き、力を入れていきたい分野であります。 最後は、地方分権の推進であります。これは、市民参画と協働のまちづくりを進めるものであり、市民の力を発揮していただけるよう支援していきたいと考えています。 以上、申し上げました基本姿勢のもと、新年度の主な施策について、重点八項目に沿って説明を申し上げたいと思います。 重点項目の一番目は、「行財政改革の推進」であります。 これは私に課せられた大きな使命であり、これまでも最優先に取り組んでまいりました。新年度も引き続き、議員各位並びに市民の皆様の御理解を求め、御協力をいただきながら、「行政改革実施プログラム二〇一一」を着実に実行していきたいと考えています。 また、行政評価を活用した行財政運営を行っておりますが、新年度は、これまでの積み上げをもとに、マネジメントシステム構築に向けた取り組みへと発展させていきたいと考えています。なお、機構改革により、本年四月から企画課を企画政策課と行政改革推進課に分割し、行財政改革のさらなる推進と市政の喫緊の課題に向けて対応していきたいと考えております。 二番目は、「教育文化の充実と教育施設の整備」であります。 幼児・児童・生徒を取り巻く社会環境が厳しさを増す中、相次ぐいじめ事象や体罰問題など、教育にかかわるさまざまな問題が社会問題化しております。このような状況の中、家庭と学校と地域とがそれぞれの役割と責任を自覚し、社会全体で教育に取り組む必要があります。未来を担う人づくりこそが天理市の将来のまちづくりのために最も大きな課題であり、引き続き、「生きる力の育成」に努めてまいります。 まず、小中学校におきましては、従来から実施しております各種事業を充実させ、よりきめ細かな教育を推進したいと考えています。地域との連携を深めるため、新たに「学校・地域パートナーシップ事業」を実施してまいります。教職員・保護者・地域住民による学校コミュニティ協議会を組織し、保護者・地域住民が学校運営に参画・協働して課題解決に取り組んでいこうというものであります。 また、教育総合センターにおきましては、教育相談の実施、特別支援教育の充実を図ると共に、教職員に対する研修により、その資質の向上を図りたいと考えています。引き続き、不登校児童生徒への支援に力を入れ、不登校生徒への学科指導教室を継続実施すると共に、新たに専門相談員による子ども・若者総合サポートのための相談窓口を設置し、不登校・ニート・引きこもりの子どもたち・若者たちの社会的自立を支援していくこととしております。 幼稚園におきましては、魅力ある園推進事業や預かり保育支援事業などに継続して取り組んでいきたいと考えております。また、預かり保育へのニーズの高まりを受けて、早朝・延長・長期休業中を含めた長時間の預かり保育をモデル的に櫟本幼稚園において実施することにしています。 次に、教育施設の整備といたしましては、前栽小学校整備事業の基本・実施設計に引き続き取り組んでいくと共に、校内遊具等の移設工事を実施してまいりたいと考えています。山の辺小学校屋内運動場・プール改築事業につきましては、基本・実施設計に着手し、新年度は基本設計の完了を目指しております。このほか、施設改修事業として、屋上防水補修等、小中学校・幼稚園の改修工事を行うと共に、学校トイレを使いやすくするため、洋式便器への入れ替えも進めていこうとしています。 公民館につきましては、利便性の向上を図るため、朝和公民館の音響設備改修を行います。また、櫟本公民館については、公民館移転に向け、県北部農林振興事務所跡地をその移転用地として取得していきたいと考えています。 図書館におきましては、利用者からニーズの高い文庫本について、その充実を図るため、書架を増設いたします。また、文化センターにつきましては、屋上塔屋の防水工事を実施すると共に、文化ホールに車いす用の昇降機を設置することとしています。 スポーツのまち天理への取り組みとして、グランドゴルフ場の開場日を祝日にも拡大すると共に、老朽化している総合体育館の放送設備の改修を行います。さらに、今年で四回目となる奈良マラソンの開催に対する支援も継続していくこととしております。 三番目は、「健康の増進・福祉の向上」であります。 少子高齢化が一層進展する中にあって、乳幼児から高齢者まで、全ての市民が健康で安心して暮らすことができるまち、生きてきてよかったと実感できるまちづくりのため、健康の増進・福祉の向上に引き続き取り組んでまいります。 本市におきましても、高齢化率は年々増加しており、福祉サービスや各種の支援を必要とされる高齢者も増加傾向にあります。高齢者施策として、高齢者福祉計画・第五期介護保険事業計画の基本理念「地域で支え合いながら、安心して輝いた生活がおくれるまち」に向かって施策を展開してまいりたいと考えています。これまで行ってきた緊急通報装置の設置やお元気コールの実施、軽度生活援助など、地域支え合い事業は引き続き実施してまいります。また、地域密着型サービスの整備を進めるため、認知症対応型共同生活介護及び小規模多機能型居宅介護施設の整備に補助をしていきたいと考えています。 長寿会など、お元気な高齢者の方々のさまざまな活動を支援する一方で、登下校時の児童の安全確保のための地域安全ボランティア活動など、高齢者の方々の御協力もお願いすることとしています。 また、福祉センターでは、本年四月から一部運営内容を見直し、経費節減に努めながら、平成二十六年度まで二年間、運営を延長することとしています。 次に、障害者支援につきましては、第三期障害福祉計画に掲げております「共に生きる社会の実現」「自立と社会参加の促進」の基本理念のもと、引き続き障害福祉サービスの提供、更生医療の給付、補装具・日常生活用具の給付等を行い、障害のある方が生活しやすい環境づくりを支援していきたいと考えています。天理市立障害者ふれあいセンターや地域活動支援センターの運営、精神障害者の支援拠点としての地域活動支援センターの運営委託を引き続き行うことにしています。また、第二次一括法により、これまで県が行っていた育成医療費の支給事務は、本年四月から市がこれを行うことになりました。 児童福祉施策では、子どもを安心して育てられる環境づくりを進めるため、療育教室、子育て支援、保育サービスの充実を図ります。また、社会問題となっております児童虐待の早期発見・防止のための相談業務に加え、新年度から、保健師・助産師など、専門職による養育支援訪問事業も実施することにしています。また、昨年八月に成立した子ども・子育て支援法に基づく市町村子ども・子育て支援事業計画の策定に取り組むこととし、新年度は基礎調査を実施することになっています。 次に、母子福祉施策では、安心して妊娠・出産ができる環境づくりのため、妊婦健康診査助成、産婦人科一次救急医療体制維持のための県への協力負担、また、非課税世帯の方への妊娠判定受診費用の助成、不妊でお困りの方に子宝支援助成も引き続き継続して実施することとしております。また、県歯科医師会との連携により、妊婦歯科検診を新年度はモデル事業として実施します。さらに、新年度から未熟児養育医療事務が県から権限移譲されることに伴い、医療給付事務を行うことに加え、在宅医療等保護者の育児不安への対応として、未熟児訪問指導事業を実施することになりました。 健康増進対策といたしましては、がん疾患の早期発見と予防に向け、予防ワクチンの接種や検診の受診率向上に取り組みます。子宮頸がんワクチン、肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの接種助成や、子宮体部がん検診、骨粗しょう症検診も継続実施していきます。さらに、前立腺がんの早期発見のため、新たに前立腺がん検査事業を開始します。従来の特定健診、がん検診とセットにすることで、双方の受診率向上にも努めていきたいと考えています。 食育普及のための啓発や生活習慣病予防などへの取り組みも継続実施し、毎月十日の「健康づくりの日」を核として、各種健康づくり事業を進めていくことにしています。また、本市の健康推進施策を計画的に進めていくために、これまでの保健計画と食育推進計画を統合した「健康・食育計画」も策定することにしています。 四番目は、「安全・安心のまちづくり」であります。 東日本大震災の教訓も踏まえながら、市民の命を守るための取り組みである安全・安心のまちづくりを不断の課題として充実させていきたいと考えています。 防災対策といたしましては、自助・共助・公助の考えの中で、地域住民による自発的な防災組織である自主防災組織の結成率の向上と防災活動のさらなる充実に取り組みます。引き続き、防災士育成事業として、市民の防災士資格取得を推進すると共に、防災フェアー・防災研修会の開催、避難所の充実に向けた防災備蓄物資の確保・防災倉庫の設置を行います。 さらに、木造住宅の耐震補強に対する助成を継続すると共に、自主防災組織の運営や資機材の整備に対する支援も引き続き進めてまいることとしています。防災訓練につきましては、新年度から避難所訓練及び情報伝達訓練を中心に、小学校区単位で実施することとしています。また、災害時には孤立のおそれのある集落に引き続き衛星携帯電話を配備するなど、地域の安全向上にも力を向けたいと考えています。 次に、防犯対策では、安全・安心のまちづくり事業として、地域安全パトロールによる通学路の安全対策、各町での防犯灯の設置助成事業、防犯情報を市民の携帯電話等にメール配信する安全安心メール事業も引き続き実施したいと考えています。 高齢者や交通弱者対策として取り組んできましたコミュニティバス「いちょう号」については、現行ルートを基本に継続してまいりたいと考えています。また、平成二十四年度から取り組んでおりますデマンド型乗合タクシー「ぎんなん号」については、一日五便でこれを引き続き運行していきたいと考えています。また、乗合バス路線「天理都祁線」を存続維持させるための助成も行い、沿線住民の交通手段を確保しようと考えています。 また、これまで山辺広域行政事務組合で行っておりました消防団事務が新年度から各構成市町村に移管されます。これに伴い、今後、本市におきましては、天理市消防団及び市内の消防水利に関する事務を行うことになります。消防団は身近で非常に重要な存在であり、団員の確保、また設備のさらなる充実に努めていこうと考えています。 五番目は、「環境保全と人権尊重のまちづくり」であります。 環境施策を総合的かつ計画的に推進していくために、平成二十四年度から取り組んでおります環境基本計画の策定に引き続き取り組んでまいります。また、地球温暖化防止対策として社会的関心が高まっている再生エネルギーの活用として、住宅用の太陽光発電システム設置経費についても、助成件数を拡大してまいります。 環境クリーンセンターにつきましては、既存施設の有効利用のため、長寿命化計画を策定し、基幹改修を行う計画であります。国の補助を受けて、ごみ焼却処理施設長寿命化計画を策定しようと考えています。また、家庭ごみの有料化については、市民の皆様方に御理解を得られるよう、十分な説明も行うことにしています。 次に、人権尊重のまちづくりについても、景気の低迷と就労の厳しい現実や各種格差の進行は、児童虐待、高齢者虐待、DV等の増加となってあらわれています。いまの時代にこそ人のぬくもりや優しさを改めて思い起こし、市民の命を守り人権を尊重するための取り組みが必要であると考えます。人権センターを起点として、学校等とも連携し、人権への取り組みをさらに進めようとしています。 六番目は、「生活基盤の整備」であります。 市民が便利で快適な生活を営むためには、生活基盤の整備が重要であります。現在本市では、これまでに都市計画道路の見直しに着手してきましたが、見直し素案が固まり、新年度から二年かけて、都市計画道路の見直しに向けた住民説明会あるいは都市計画決定に必要な図書の作成を行うこととしています。また、本市の貴重な歴史環境との調和や良好な市街地の環境保全の観点から、本市においても建築物の高さ制限を行う必要があり、新年度から高度地区指定業務に着手しようと考えています。 継続中の都市計画街路事業については、別所丹波市線では、豊田地区での道路築造工事等を行い、早期の事業完成を目指します。勾田櫟本線では、道路改良工事を進めると共に、未買収地については、引き続き交渉を行うこととしております。 道路新設改良事業につきましては、北大路線などの整備を行います。河川整備につきましては、各河川の改修事業を実施すると共に、懸案である二階堂地区浸水対策として、二階堂駅北側での貯留施設整備に向けた用地の購入と貯留槽設置工事を実施したいと考えています。 市営住宅整備では、各住宅の老朽化に伴い、引き続き改修を進めると共に、再募集をしない木造住宅については、順次、解体整理していきたいと考えています。 山の辺土地区画整理事業につきましては、第一工区A工区の早期の工事完了に向けて、事業の進捗を図っているところであります。また、B工区及び第二工区について、見直し検討の作業をさらに進めていこうと考えています。 地籍調査については、山田町及び三島町において実施いたします。 七番目は、「産業・観光・交流の振興」であります。 にぎわいと活力あるまちづくりのため、産業の振興と観光交流の推進に取り組みたいと考えています。まちづくりにおいて、農・商・工業などの産業と観光が密接に連携し、人・物・情報等が活発に交流することがにぎわいと活力を生み出す源泉になると考えています。その中核となる施設、観光物産センター「ナビ天理」の運営をさらに充実させるため、緊急雇用創出事業を活用して市内の店舗情報を集約すると共に、同センターの魅力創出の充実を図っていくことにしています。 厳しい経済情勢の中、中小企業者の金融の円滑化と経営の安定化のため、企業融資の利下げ補給と信用保証協会への保証料負担も行います。意欲ある中小事業者が経営の専門家の診断を受ける費用への助成、また、中小企業振興のための商工会及び商店街活性化補助を継続すると共に、「天理な祭り」「光の祭典」も、これを引き続き開催することとしております。 また、商工会をはじめ、地域の人たちが魅力あるまちづくり、地域の活性化策について学び実践していく地域魅力創出支援事業を継続実施する一方、新たに緊急雇用創出事業を活用し、市内製造業者について、製品や技術、抱えている課題などの実態調査を行い、今後の販路開拓等につなげていきたいと思っております。 農業振興につきましては、これまで推進品目として数品目を指定し、作付の奨励をしてきましたが、新年度からは、国内市場の9割が外国産である「かんぴょう」に着目し、かんぴょう一品目に絞り込んで推進することとしています。地域農産物のブランド化の推進として、市の特産品である果実や野菜の加工商品の開発と新規の販路開拓に引き続き取り組むと共に、緊急雇用創出事業を活用して、農業振興地域整備計画の見直しに取り組みます。 耕作放棄地対策では、これまで行ってきた担い手の育成・確保、鳥獣被害対策を継続して実施すると共に、新規就農者や担い手への農地集積を図るため、地域の中心となる経営体を核とした地域農業のあり方を記した「人・農地プラン」の作成・実行に対して支援し、農業の体質強化を図っていくこととしています。 また、農地・水環境保全向上対策事業により農村の環境保全等に取り組むと共に、小規模な土地改良事業への補助も実施したいと考えています。 次に、観光振興におきましては、「てくてくてんりウォーキングフェスタ」、「文化遺産プロジェクト 天理ぐるぐる」を軸に、年間を通した多様なテーマの魅力発信となるイベントを開催したいと思っています。さらに、市の観光イベントに特化したホームページの開設と携帯情報端末用地図のアプリの作成、ソーシャル・ネットワーク・サービスを活用し、旬の情報をいち早く発信していくなど、観光情報発信力の強化も大切と考えています。なお、県の「記紀万葉プロジェクト」や「巡る奈良事業」と連携してこれを進めることで、より高い効果を目指していくべきと考えています。 また、引き続き昨年スタートした「観光ふるさと語りスト」により、市の観光資源などの本市の魅力を広く紹介していただくことにしています。加えて、多くの人々に天理をもっと知ってもらうため、山の辺の道の四季、記紀万葉の舞台、産業等をテーマに、天理の魅力を伝えるDVDについて、日本語のほか英語、韓国語、中国語で作成し、観光プロモーションの強化を図っていきたいと考えています。 八番目は、「地方分権の推進」であります。 多様化する市民ニーズに沿った行政サービスの提供や地域の課題解決を効果的に進めるためには、市民と行政とがそれぞれの役割を担いながら、一緒になってまちづくりを推進していくことが何よりも大切と考えています。そのためには、行政が持っているさまざまな情報をタイミングよく市民の皆様にお伝えすることが重要となっています。 現在、市の広報誌「町から町へ」とホームページを中心に情報発信をしておりますが、新年度は、ホームページをさらに見やすく、迅速に情報更新ができるよう、緊急雇用創出事業を活用して、ホームページの充実にも取り組んでいこうと考えています。 市民ボランティア活動への支援につきましては、ボランティアセンターを軸に取り組みをさらに進めてきたいと考えています。引き続き、ボランティア講座の充実やボランティア情報の発信強化に努めると共に、市内の市民活動・ボランティア団体等で構成される「天理市民活動ネットワーク」との連携も深め、ボランティアセンターが市民活動の拠点としての機能を果たせるよう努めていきたいと考えています。 以上、新年度の施政方針及び重点項目の概要を申し上げました。 それでは、引き続きまして、議案第九号、平成二十五年度天理市一般会計予算について説明をいたします。 予算の総額は二百三十五億八千万円で、前年度当初予算と比較して三・八%の増となっています。 歳出予算の性質別概要を申し上げますと、人件費、扶助費、公債費の義務的経費が百三十四億三千五百三十万二千円で、予算全体の五七・〇%を占め、予算額では前年度と比較して四・八%の増となっています。内訳では、人件費が時間外手当の縮減に取り組むものの、退職手当が増加した関係で、一・六%の増、扶助費は、障害者福祉関係費の増加等により、六・一%の増、公債費は、第三セクター等改革推進債の元利償還金の影響等により、九・九%の増となっています。 投資的経費につきましては、十四億九千二百七十一万二千円で、予算全体の六・三%で、前年度と比較して四二・六%の増となっています。要因は、街路事業、河川改修事業、あるいは小学校整備事業等による普通建設事業費の増加によるものであります。 その他の経費につきましては、八十六億五千百九十八万六千円で、予算全体の三六・七%を占め、前年度と比べ、二・三%の減となっています。要因といたしましては、予防接種関係経費等の増加、それから、介護保険特別会計などへの繰出金の増加はあったものの、山辺広域行政事務組合分担金の減少、あるいは土地開発公社利子補給金の廃止等による補助費等の減少などによるものであります。 これらの歳出に見合う財源といたしましては、国・県支出金などの特定財源、市税、地方交付税、寄附金、繰越金等の一般財源及び財源不足への対応として、基金からの繰り入れも行い、収支の均衡を図ったところであります。 次に、議案第十号、平成二十五年度天理市国民健康保険特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は六十七億四千七百万円で、前年度当初予算と比較して五・六%の減となっています。 国民健康保険事業につきましては、引き続き事業の安定と運営の健全化を図ると共に、後発医薬品の普及啓発や特定健康診査、特定保健指導の普及により、医療費抑制に努めることとしています。 次に、議案第十一号、平成二十五年度天理市介護保険特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は四十二億七千六百万円で、介護サービス給付費等の増により、前年度当初予算と比べて二・七%の増となっています。 介護保険事業につきましては、高齢化が急速に進む中にあって、第五期介護保険事業計画のもと、さらに運営の健全化と介護サービスの充実に努めていきたいと考えています。 次に、議案第十二号、平成二十五年度天理市後期高齢者医療特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は六億三千三百万円で、後期高齢者医療広域連合負担金の減少等により、前年度当初予算と比較して一・八%の減となっております。 次に、議案第十三号、平成二十五年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計予算について説明いたします。 予算の総額は二千百九十万円で、住宅新築資金等貸付事業債の元利償還金の減少により、前年度当初予算と比較して一四・一%の減となっております。 次に、議案第十四号、平成二十五年度天理市土地区画整理事業特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は六億六千二百九十万円で、前年度当初予算と比較して二一・三%の増であります。 山の辺第一工区A工区につきましては、地権者、関係機関との協議を進め、早期の完成を目指して事業の推進に努めているところであります。 次に、議案第十五号、平成二十五年度天理市立病院事業会計予算について説明をいたします。 本市立病院は、これまで地域に根差した病院として、市民の健康保持に必要な医療サービスを提供し、市民に信頼され親しまれる病院を目指し、経営の健全化にも努めてきたところであります。しかしながら、診療報酬の改定、医師不足による医療機能の低下等、医療をめぐる環境は大きく変化し、病院経営は非常に厳しい状況となっています。 これまで、医療圏での公立病院の役割を果たすために、また、市立病院存続を希望する市民の声にこたえるため、経営改善に努めながら市立病院を維持してまいりました。しかしながら、常勤医師の確保問題、一般会計からの多額の赤字補てんなど、大きな課題を抱えながら、これ以上病院を続けることは既に限界に達していると判断し、今般、抜本的改革を決断したところであります。 現在、市議会の市立病院改革特別委員会で、市立病院のあり方が、経営形態の変更も含め、審議されています。その審議経過も踏まえながら、病院改革を着実に進めていきたいと考えています。 さて、新年度の病院事業につきましては、業務の年間予定量を入院患者数延べ二万八千三百四十三人、外来患者数延べ七万三千百五十六人とし、これらに見合う収益的収入及び支出については、収入総額を十七億六千七百二十九万四千円、支出総額を十七億九千八百九十二万八千円に定めようとするものであります。 支出の主な内容につきましては、職員給与費及び医療活動に伴う薬品の材料費並びに企業債利息等であります。一方、これに見合う収入といたしまして、入院及び外来等に係る医業収益及び一般会計補助金等の医業外収益であります。 また、資本的収入及び支出につきましては、支出総額は六千九百八十五万円で、その主な内容は企業債償還金であり、一方、収入総額は四千百二十九万五千円で、その主な内容といたしましては一般会計補助金等となっています。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額二千八百五十五万五千円は、当年度分損益勘定留保資金で補てんしようとするものであります。 次に、議案第十六号、平成二十五年度天理市水道事業会計予算について説明をいたします。 本会計予算は、業務の予定量として、給水戸数二万三千三百戸、年間総有収水量八百五十一万七千百二十五立方メートルを見込み、収益的収入及び支出では、収入総額を二十二億七千九百七十七万八千円、支出総額を二十二億四千五百九十万八千円と見込んでいます。 支出の主な内容は、職員給与費、受水費、減価償却費及び企業債利息であります。 また、資本的収入及び支出では、収入総額を四億八千四百九十一万七千円としています。その主な内容は、配水管布設工事負担金、分担金及び国債償還金であります。 一方、支出総額は十五億三千百六十四万四千円とし、その主な内容は、配水管改良工事費、企業債償還金及び国債購入費となっています。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額十億四千六百七十二万七千円は、過年度分損益勘定留保資金等で補てんしております。 次に、議案第十七号、平成二十五年度天理市下水道事業会計予算について説明を行います。 本会計予算は、業務の予定量として、排水戸数一万九千六百戸、年間総排水量八百二十七万一千六百十六立方メートルを見込み、収益的収入及び支出では、収入総額を二十六億九千四百二万三千円、支出総額を二十七億四百八十六万一千円を計上しております。 支出の主な内容は、流域下水道維持管理負担金、職員給与費、減価償却費及び企業債利息であります。 また、資本的収入及び支出では、収入総額を四億五千七百二十万八千円としています。その主な内容は、負担金及び補助金であります。 一方、支出総額は、十七億三千八百十一万八千円を見込み、その主な内容は、管渠整備費、企業債償還金であります。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額十二億八千九十一万円は、過年度分損益勘定留保資金等で補てんすることとしています。 以上、新年度の各会計の予算について説明をいたしました。 次に、議案第十八号から議案第三十六号までの十九議案について説明をいたします。 これらはいずれも条例の制定及び改正に関するものであります。 まず、議案第十八号、天理市総合計画審議会条例及び天理市行政改革推進委員会設置条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、行政組織の改編に伴い、課の名称変更等を行うため、関係条例を改正しようとするものであります。 次に、議案第十九号、天理市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、消防団事務の移管に伴い、新たに消防団員等に関する公務災害補償条例を制定することから、本条例の適用から消防団員等を除外するよう改めるほか、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第二十号、天理市実費弁償に関する条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、実費弁償の対象者に、消防団員等に関する公務災害補償条例の規定により、出頭した者を追加しようとするものであります。 次に、議案第二十一号、天理市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正についてを説明いたします。 本案は、市長、副市長、教育長及び上下水道事業管理者の給与について、現行の減額措置を延長するため、それを改正しようとするものであります。 次に、議案第二十二号、天理市一般職の職員の退職手当に関する条例等の一部改正について説明を行います。 本案は、国家公務員の退職給付の給付水準の見直し等のための国家公務員退職手当法等の一部改正に伴い、本市の一般職の職員の退職手当の支給水準を引き下げるため、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第二十三号、天理市学童保育条例の一部改正について説明をいたします。 本案は、学童保育所の次期指定管理者の選定に当たり、新たに利用料金制を導入するため、所要の規定を整備しようとするものであります。 次に、議案第二十四号、天理市立地域活動支援センター条例及び天理市障害程度区分判定審査会の委員の定数等を定める条例の一部改正について説明をいたします。 本案は、障害者自立支援法の一部が改正され、法律名が改められたことに伴い、関係条例を改正しようとするものであります。 次に、議案第二十五号、天理市新型インフルエンザ等対策本部条例の制定について説明をいたします。 本案は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、天理市新型インフルエンザ等対策本部に関し必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第二十六号、天理市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の全部改正について説明をいたします。 本案は、廃棄物の発生を抑制し、再利用を促進すること等により廃棄物の減量を推進すると共に、廃棄物を適正に処理し、生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全等、資源が循環して利用されるまちづくりを目指すため、本条例の全部を改正しようとするものであります。 次に、議案第二十七号、天理市国民健康保険条例の一部改正について説明いたします。 本案は、国民健康保険施行令の一部改正に伴い、保険料の減免総額を基礎賦課総額に含めて算定することができるよう定めるほか、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第二十八号、天理市都市公園条例の一部改正について説明をいたします。 本案は、長柄運動公園内の有料公園施設について、平成二十六年四月から指定管理者制度を導入することに伴い、所要の規定を整備しようとするものであります。 続いて、議案第二十九号から議案第三十三号までの議案は、いずれも山辺広域行政事務組合からの消防団事務の移管に伴い、条例の制定及び改正をしようとするものであります。 まず、議案第二十九号、天理市防災会議条例の一部改正については、防災会議の委員である天理消防団長の名称が、天理市消防団長となることに伴い、改正しようとするものであります。 次に、議案第三十号、天理市消防団条例の制定につきましては、消防組織法の規定に基づき、消防団の設置に関する必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第三十一号、天理市消防団員等公務災害補償条例の制定については、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準に関し必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第三十二号、天理市消防賞じゅつ金及び殉職者特別賞じゅつ金条例の制定については、消防団員がその職務の遂行上において負傷または殉職した場合に支払われる「賞じゅつ金」に関し必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第三十三号、天理市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の制定については、消防団員の退職報償金に関し必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものであります。 続いて、議案第三十四号、天理市体育施設条例の制定について説明をいたします。 本案は、健民運動場、市民運動場、市立体育館及びグランドゴルフ場の体育施設について、平成二十六年四月から指定管理者制度を導入し、一体的な管理と利用の効率化を図るため、新たに条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第三十五号、天理市水道事業布設工事監督者配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者資格基準に関する条例の制定について説明いたします。 本案は、いわゆる地域主権一括法により水道法の一部が改正されたことに伴い、水道事業における布設工事監督者配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者資格基準等を定めるため、条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第三十六号、天理市下水道条例の一部改正について説明いたします。 本案は、第三十五号議案と同様に、地域主権一括法により下水道法の一部が改正されたことに伴い、公共下水道の構造の基準等について必要な事項を定めようとするものであります。 続きまして、議案第三十七号、天理市、山添村、川西町、三宅町及び田原本町一般廃棄物処理事務委託に関する規約の変更であります。 本案は、天理市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の全部改正等により、所要の変更をしようとするものであります。 次に、議案第三十八号、天理市道路線の認定について説明いたします。 本案は、道路法第八条第二項の規定に基づき、二路線を認定したいので、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第三十九号、権利の放棄についてを説明いたします。 本案は、山辺広域行政事務組合消防庁舎建設事業の財源に充当するため、山辺広域振興基金に対する出資金のうち、一億四千三百四十万四千九百九十円の権利を放棄したいので、地方自治法第九六条第一項第十号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第四十号、権利の放棄について説明をいたします。 本案は、天理市土地開発公社の解散に伴い、同公社に係る債務の代位弁済により取得する債権の一部を放棄することについて、債権発生後の議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第四十一号、天理市福祉センター指定管理者の指定について説明をいたします。 本案は、天理市福祉センターについて指定管理者の指定を行うため、地方自治法第二百四十四条の二第六項の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 以上、意を尽くしていない部分もあろうかと思いますが、提案の説明とさせていただきます。 何とぞ慎重御審議を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。--------------------------------------- ○議長(三橋保長議長) 以上で本日の日程は終了いたしました。 なお、議案熟読のため明日は休会し、七日午前十時より再開いたします。 本日の会議はこれをもって散会いたします。                      午後零時二十五分 散会...