令和 3年 3月 定例会(第1回) ◯令和3年第1回
大和郡山市議会定例会会議録(第5号) 令和3年3月22日 (月曜日) 午前10時 開議 ───────────────────────────────────議 事 日 程 日程第1 議案第3号から議案第23号までの21議案に対する各
委員長報告について (質疑、討論、表決) 日程第2 請願第1号についての
建設水道常任委員長報告について (質疑、討論、表決) 日程第3
議員提出議案第1号
大和郡山市議会会議規則の一部改正について 日程第4
意見書案第1号 女性の地位向上とジェンダー平等の推進を求める意見書(案)につ いて (日程第3
議員提出議案第1号及び日程第4
意見書案第1号については即決) ───────────────────────────────────本日の会議に付した事件 議事日程に同じ ─────────────────────────────────── 出 席 議 員(20名) 1番 東 川 勇 夫 君 2番 西 村 千鶴子 君 3番 林 浩 史 君 4番 尾 口 五 三 君 5番 村 田 俊太郎 君 6番 河 田 和 美 君 7番 福 田 浩 実 君 8番 池 田 篤 美 君 9番 吉 川 幸 喜 君 10番 遊 田 直 秋 君 11番 徳 野 衆 君 12番 上 田 健 二 君 13番 丸 谷 利 一 君 14番 関 本 真 樹 君 15番 冨 野 孝 之 君 16番 西 川 貴 雄 君 17番 堀 川 力 君 18番 金 銅 成 悟 君 19番 乾 充 徳 君 20番 大 垣 良 夫 君 ─────────────────────────────────── 欠 席 議 員(なし) ─────────────────────────────────── 説明のため出席した者 市 長 上 田 清 君 副 市 長 中 尾 誠 人 君 教 育 長 谷 垣 康 君
総務部長 八 木 謙 治 君
市民生活部長 中 島 優 君
福祉健康づくり部長 富 田 豊 君
産業振興部長 植 田 亮 一 君
都市建設部長 勝 又 努 君
上下水道部長 上 田 亮 君
教育部長 奥 村 雅 彦 君
財政課長 細 田 朋 洋 君 ───────────────────────────────────
事務局職員出席者 事務局長 百 嶋 芳 一
事務局次長 樋 口 登 庶務係長兼
議事係長、
調査係長 岡 向 修 治 ─────────────────────────────────── 午前10時 開議
○議長(
東川勇夫君) これより本日の会議を開きます。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) ただいまの
出席議員数は20名であります。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君)
議会運営委員会の結果を委員長より報告願います。 3番
林議会運営委員会委員長。 (林 浩史君登壇)
◆
議会運営委員会委員長(林浩史君) 皆さん、おはようございます。ただいまから
議会運営会の結果について御報告申し上げます。 本日は、日程第1で議案第3号から議案第23号までの21議案に対する各
委員長報告について質疑、討論、表決を行います。次に、日程第2で請願第1号についての
建設水道常任委員長報告について質疑、討論、表決を行います。続いて、日程第3及び日程第4の
議員提出議案1件、
意見書案1件については即決でお願いします。 以上が本日の日程でございます。
議員各位の御協力をお願いいたしまして、報告を終わります。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) これより日程に入ります。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) 日程第1 議案第3号から議案第23号までの21議案を一括議題といたします。 本件に関し、各委員長の報告を求めます。 15番
冨野総務常任委員長。 (
冨野孝之君登壇)
◆
総務常任委員長(
冨野孝之君) ただいまから
総務常任委員会の審査の経過と結果について御報告申し上げます。 委員会は、去る3月12日午前10時から開会し、本委員会に付託されました5議案について審査をいたしました。結果につきましては、お手元の報告書のとおり、いずれも
原案承認と決しました。 まず、議案第3号
大和郡山市
市民生活支援基金条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りましたが、さしたる質疑なく、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第6号 令和2年度
大和郡山市
一般会計補正予算(第12号)についての
関係部分について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
ふるさと納税の好調の要因はに対し、
楽天ふるさと納税などのポータルサイトの活用により、いろいろな方の目に触れる機会が増えたことや、返礼品としての靴が大変な人気となっていることが要因と考えておりますとの答弁がありました。 続いて、
退職者増の状況は、また
退職理由はに対し、
定年退職者14人分の予算を計上していましたが、
勧奨退職者が1人、
普通退職者が3人の計4人の退職者が増え、増額しようとするものです。
退職理由は一身上の都合となっており、家庭の事情や
転職等個々の理由があり、職場環境が理由ではないと考えておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第12号
大和郡山市
消防団条例及び
大和郡山市
非常勤消防団員に係る
退職報償金の支給に関する条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、勤務先の所在する地区を越えて別の地区の分団に入団することもできるのかに対し、地区の分団に空きがない場合に他の地区の分団に入団していただくことは可能ですとの答弁がありました。 また、市内に勤務する人が入団された場合の
消防団活動と勤務との関係はに対し、勤務先の御理解を得て可能な限りの活動をしていただくことになりますが、入団に当たっての面談の中で、活動を継続的に行えるかどうか、事情を伺っていきたいと考えておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 続いて、議案第13号
大和郡山市の市長等の給与に関する条例及び
大和郡山市
教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、給与等の減額期間の延長についての考えはに対し、
新型コロナウイルス感染拡大の終息が見通せない中、市民と痛みを分かち合うため、市長の任期である7月6日までの間、減額を継続しようとするものですとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 続いて、議案第14号 奈良県
市町村総合事務組合を組織する
地方公共団体の数の減少及び奈良県
市町村総合事務組合規約の変更について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、この変更によって本市の負担金などは変わるのかに対し、
市町村会館維持負担金として年間44万 3,000円を支払っておりますが、今回解散され脱退する
葛城広域行政事務組合は
市町村会館運営事業には加わっておりませんので、本市の
負担金額には影響はありませんとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 以上が審査の概要でございます。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、報告を終わります。
○議長(
東川勇夫君) 11番
徳野産業厚生常任委員長。 (徳野 衆君登壇)
◆
産業厚生常任委員長(徳野衆君) ただいまから
産業厚生常任委員会の審査の経過と結果について御報告申し上げます。 委員会は、去る3月9日午前10時から開会し、本委員会に付託されました1議案について審査をいたしました。 結果につきましては、お手元の報告書のとおり、
原案承認と決しました。 議案第5号
大和郡山市
国民健康保険条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、今回の改正により、
傷病手当金の
支給内容や
支給対象者の範囲は変わらないのかに対し、
国民健康保険加入の被用者で
新型コロナウイルスの感染または感染の疑いのために就労できなくなった者を対象とした給付であり、改正の前後で内容や
支給対象者に変更はありませんとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 以上で審査の概要の報告を終わります。
○議長(
東川勇夫君) 7番
福田教育福祉常任委員長。 (
福田浩実君登壇)
◆
教育福祉常任委員長(
福田浩実君) おはようございます。ただいまから
教育福祉常任委員会の審査の経過と結果について御報告申し上げます。 委員会は、去る3月10日午前10時から開会し、本委員会に付託されました6議案について審査をいたしました。 結果につきましては、お手元の報告書のとおり、いずれも
原案承認と決しました。 まず、議案第4号
大和郡山市
臨時外来検査センター条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りましたが、さしたる質疑なく、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第6号 令和2年度
大和郡山市
一般会計補正予算(第12号)についての
関係部分について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
小・中学校感染症対策事業で購入する
保健衛生用品の詳細はに対し、使い捨ての舌圧子など
健康診断の準備品のほか、
アルコール消毒液等を購入するものですとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 続いて、議案第8号
大和郡山市
私立幼稚園振興基金条例の廃止について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
私立幼稚園が
認定こども園に移行されることに伴い、補助金はどうなるのかに対し、これまで
私立幼稚園に対し年間 100万円の助成をしていましたが、
認定こども園となることに伴い、国が定める基準により
施設型給付費を給付することとなります。今回
認定こども園となる園に対しては、令和3年度は約1億 4,000万円の給付を見込んでおり、おおむね4分の1を市が負担しますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第9号
大和郡山市
幼保連携型認定こども園条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りましたが、何ら質疑なく、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 続いて、議案第10号
大和郡山市
介護保険条例の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
新型コロナウイルスの影響を考慮して保険料を据え置くことはできなかったのかに対し、令和3年度から令和5年度までの
介護保険給付費を賄うための
保険料改定で、
介護保険制度を維持するために必要と考えております。
新型コロナウイルスの影響で困窮されている方に対しては、随時、窓口で相談を受け、分割納付などの対応をしていきたいと考えておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、討論に入り、1委員より反対討論があり、挙手採決の結果、賛成多数により
原案承認と決しました。 次に、議案第11号
大和郡山市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
感染症対策の強化に関し、
感染予防・
まん延防止の指針の詳細はに対し、国のガイドラインが示されているほか、事業者が提携している
医療機関からの指導や、国・県が
インターネットで実施している研修等を利用していただきたいと考えておりますとの答弁がありました。 また、
人員基準の緩和の経緯はに対し、人員不足を背景に、国の
審議会等で議論され、今回の政令改正に至ったもので、従来どおりの
人員基準を原則としながら、条件が整えば緩和できるとするものですとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 以上が審査の概要であります。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、報告を終わります。
○議長(
東川勇夫君) 9番
吉川建設水道常任委員長。 (
吉川幸喜君登壇)
◆
建設水道常任委員長(
吉川幸喜君) 皆さん、おはようございます。ただいまから
建設水道常任委員会の審査の経過と結果について御報告申し上げます。 委員会は、去る3月11日午前10時から開会し、本委員会に付託されました2議案について審査を行いました。 結果につきましては、お手元の報告書のとおり、いずれも
原案承認と決しました。 まず、議案第6号 令和2年度
大和郡山市
一般会計補正予算(第12号)についての
関係部分について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
市道伊豆七条高野線道路新設事業に伴う
用地取得費の詳細はに対し、延長約1キロメートルの
工事区間で必要となる約2万平方メートルの用地のうち、1万 3,000平方メートルを既に取得しており、今回の
補正予算により、
公共用地先行取得事業特別会計において取得した用地の買戻しをしようとするものですとの答弁がありました。 また、
総合公園施設野球場改修の内容はに対し、1塁側と3塁側にある長椅子の観覧席、観覧席の前後にある
防球フェンス及び野球場に設置している1か所のキュービクルを改修したいと考えておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第7号 令和2年度
大和郡山市
下水道事業会計補正予算(第2号)について、理事者より説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、
マンホール蓋の取替え工事費の内訳はに対し、
県道奈良大和郡山斑鳩線の天理町交差点から新木町の
丸山交差点までの区間において45か所、泉原団地内において15か所の合計60か所の整備を予定しておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認としました。 以上が審査の概要であります。
議員各位の御賛同をお願いしまして、報告を終わります。
○議長(
東川勇夫君) 5番
村田予算特別委員長。 (
村田俊太郎君登壇)
◆
予算特別委員長(
村田俊太郎君) 改めまして、おはようございます。ただいまから
予算特別委員会の審査の経過と結果について御報告申し上げます。 委員会は、去る3月15日午前10時に開会し、本委員会に付託されました議案第15号から議案第23号までの9議案について3日間にわたり審査をいたしました。結果につきましては、お手元の報告書のとおり、いずれも
原案承認と決しました。 初めに、市長より挨拶を受け、審査に入りました。 議案第15号 令和3年度
大和郡山市
一般会計予算について、理事者から
予算案関係資料、
債務負担行為及び
給与費全般についてそれぞれ説明を受け、一括して質疑に入りました。 その主な質疑について、
新型コロナウイルスの影響による減収の国による補填はに対し、市税の減収に加えて、
地方消費税交付金などの
一般財源が軒並み減少すると見込んでおり、
地方交付税及び
臨時財政対策債で補填されますとの答弁がありました。 次に、歳出について各款ごとに説明を受け、審査に入りました。 まず、議会費の主な質疑について、
議会インターネット中継の閲覧状況はに対し、令和2年3月定例会においては、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため傍聴を自粛していただいていた影響からか、閲覧数が 259件と、他の定例会と比較して多くの閲覧がありましたとの答弁がありました。 次に、総務費の主な質疑について、
情報管理費における
システム開発委託料の詳細はに対し、
スマートフォンの
決済アプリを活用して市税などの納付を可能とする
システムの開発に要する経費で、国の
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、市・県民税、
固定資産税、
国民健康保険税といった市税のほか、保育料、
後期高齢者医療保険料、
介護保険料の納付に対応し、令和4年度当初からの運用を目指しておりますとの答弁がありました。 続いて、
庁舎建設事業における
文書管理業務の内容はに対し、新庁舎への移転に向けて、執務室や書庫に保存されている文書の削減・減量や、効率的な
ファイリング方法の検討などの業務を令和元年度より委託しており、令和3年度は、新庁舎の集中書庫での
文書管理に向けた文書の
データ管理、
文書収納計画案の作成、
文書管理ルールの見直しを行い、各課への巡回指導を行ってまいりたいと考えておりますとの答弁がありました。 次に、
マイナンバーカードの
交付状況と今後の取組はに対し、令和3年2月末で2万 6,735枚を交付しており、交付率は31.1%となっております。令和3年度からは、
元気城下町プラザ、
ぷらっとでマイナンバーカードの
受け取り業務を実施し、土日・祝日でも受け取りができるようにすることで、より一層
マイナンバーカードの普及につながるのではないかと考えておりますとの答弁がありました。 続いて、民生費の主な質疑について、
成年後見支援センターの設置の経緯と体制はに対し、平成28年に施行された
成年後見制度の利用の促進に関する法律において、令和3年度までに市町村が設置するよう努めることとされたもので、
社会福祉士の資格を有する専門職2名により業務に当たり、月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時15分までを業務時間とするものですとの答弁がありました。 次に、ふれあい
センター費における
施設除却工事費の内容はに対し、南井町ふれあい
センター本館の東側にある老人憩の家及び
管理人室が昭和53年建築の木造建物で、耐用年数を過ぎ老朽化が著しいことから、その
解体工事に要する費用ですとの答弁がありました。 続いて、
子育て支援費の
調査業務委託料の詳細はに対し、郡山南第1、第2
学童保育所の
入所児童数が定員を超えて増加し、安全上の理由から受入れを制限されている状態であることから、現
学童保育所の西側に半分程度の広さの第3
学童保育所を整備するもので、
開発申請に必要となる分筆・測量等に要する費用です。合計3年間の事業となる見込みで、完成までの間、
郡山南小学校の
外国語ルームを臨時的に借りて対応したいと考えておりますとの答弁がありました。 次に、衛生費の主な質疑について、予防費の
システム開発委託料の内容はに対し、令和2年10月から定期
予防接種化されたロタウイルスワクチンの
予防接種について、
マイナンバーに対応し、マイナポータルから見ることができるようにするための
システム改修に要する費用ですとの答弁がありました。 続いて、
がん検診委託料において、
乳がん検診委託料の増額理由はに対し、
契約医療機関からの申出により、
検診単価が増額となったものですとの答弁がありました。 次に、ごみの収集・運搬及び
リサイクル作業業務委託料の変更内容はに対し、資源ごみの売却益については、これまで委託料と相殺していましたが、令和3年度からはこれを市の収入とし、それに伴い委託料を増額するものですとの答弁がありました。 続いて、労働費の主な質疑について、労働諸費の
予算編成が令和2年度までと異なるのはなぜかに対し、
雇用対策協議会の発足から約50年が経過し、雇用情勢も年々変化して、協議会の存在意義・目的を見直す必要が生じていた中、会員への
アンケート調査を踏まえて、令和2年の活動をもって協議会を解散することが総会で決定されました。そのときの意見として、市の主催により雇用に関するセミナーや交流会を今後開催してほしいとの要望があったことから、その予算を計上したものですとの答弁がありました。 次に、
農林水産業費の主な質疑について、
農業次世代人材投資資金の
減額理由はに対し、次世代を担う農業者となることを目指して、独立して自営で就農される49歳以下の
認定新規就農者に対し、年間 150万円を5年間支給する制度で、これまでに9人が対象となりましたが、5年を経過した人もおり、令和3年度は4名を対象に給付し、加えて新たな対象者があった場合のために2名分を確保した予算となっておりますとの答弁がありました。 続いて、
土地改良工事費の詳細はに対し、地元の要望により、
北矢田地区で延長約 210メートルの農道整備を行うもので、国から50%、県から5%の補助を受けて、市が20%、地元が25%の費用を負担し、約 1.4メートルの幅員を 2.5メートル程度に拡幅するものですとの答弁がありました。 続いて、
水産業費の
高級品種生産応援事業補助金の内容はに対し、県、市、
金魚組合の3者が一体となって、本市で現在主流となっている和金の一部について、
高級品種への転換を促進し、生産者の
売上げ増加などを目指して、
金魚組合を対象に補助金を交付するものですとの答弁がありました。 次に、商工費の主な質疑について、
元気城下町発・
未来行チケット事業の詳細はに対し、
新型コロナウイルス感染症の影響により
地域経済に深刻な影響を及ぼしていることに鑑み、個人消費を喚起し
地域経済の活性化を促進することを目的に、本市全ての世帯に
クーポン券を配布するもので、 1,000円の支払いごとに1枚 500円の
クーポン券が利用でき、令和3年度は1世帯に対し 6,000円分を配布したいと考えておりますとの答弁がありました。 続いて、工場等設置奨励金及び雇用促進奨励金の内容はに対し、工場等設置奨励金については製造業4社、道路貨物運送業4社の計8件分を、雇用促進奨励金については1社6人分を、それぞれ計上しておりますとの答弁がありました。 次に、土木費の主な質疑について、交通安全施設整備工事費の内訳はに対し、 3,800万円のうち、 2,500万円は市道三の丸今井材木線の歩道整備工事及び通学路安全対策工事として発志院町の歩道整備工事に要する費用で、 1,300万円は市内一円の白線やガードレール、カーブミラーの設置など一般対策に要する費用ですとの答弁がありました。 続いて、無名橋名付け親プロジェクトに係る予算の内容はに対し、市内に 230橋ある無名橋のうち、40橋から50橋を抽出し、市内11小学校の児童に名前をつけてもらおうと考えており、プレートの製作代として消耗品費 200万円を計上しておりますとの答弁がありました。 次に、公園費における
用地取得費の詳細はに対し、郡山高校城内学舎跡地が県立高校としての役目を終え、地権者に返還されるに当たり、その取得に要する費用です。必ず来るであろうコロナ後を見据え、本市が魅力ある城下町として活力を向上させていくために、郡山城跡公園の歴史公園としての整備は不可欠な事業であり、速やかな土地の取得により、宅地開発などで遺構が破壊されるのを防ぐとともに、国史跡の指定を受けることで、見えないところで進んでいる遺構の破壊にブレーキをかけたいとの思いを持っておりますとの答弁がありました。 続いて、住宅管理費における住宅等整備工事費の内訳はに対し、北山住宅の解体整備工事、千日町住宅の外壁等改修工事及び一般の空き家の改修に要する費用ですとの答弁がありました。 また、千日町住宅の外壁等改修工事の詳細はに対し、外壁の塗り替え、屋上防水工事、電気・給水設備の改修、共用部分の改修等を予定しておりますとの答弁がありました。 続いて、消防費の主な質疑について、広域消防組合分担金の今後の見通しはに対し、分担金の算定に当たっては、過去5年間の実績割が9割を占め、広域消防組合全体としても分担金を抑えようという動きがあることから、当分は大きな変動はないと考えておりますとの答弁がありました。 次に、教育費の主な質疑について、教育総務費の測量設計等委託料の内容はに対し、学科指導教室「ASU」の移転に当たり、旧法務局の改修に伴う建築確認申請及び測量設計を行うための費用です。令和5年4月の開校を目指しており、それまでの間は、引き続き城址会館を使用するものですとの答弁がありました。 続いて、中学校費の映像制作委託料の詳細はに対し、各中学校の代表生徒が校区の観光スポットを英語で紹介したものを、25分程度の動画にして市ホームページで配信する「郷育プロジェクト事業」に要する費用で、生徒とALTや英語教員が一緒に作っていくものですとの答弁がありました。 次に、電子書籍使用料において、電子書籍をどの程度増やすのか、また利用状況はに対し、おおむね 1,200点と考えております。運用当初は30歳代から50歳代の方の利用が中心でしたが、1月から市内小・中学校の児童・生徒に学校図書館の利用者番号で使っていただけるようにした結果、特に小学校の利用が増え、3月11日時点で貸出数が1万 1,645点となっておりますとの答弁がありました。 続いて、歳入の主な質疑について、
新型コロナウイルスの影響による減収をどのように見込んだのかに対し、個人市民税については、8割を占める給与所得者における冬のボーナスの大幅カットの影響や、営業所得において
新型コロナウイルスの影響を大きく受けていることなどを考慮して減収を見込んでおり、法人市民税については、税率が12.1%から 8.4%に見直された影響に加えて、
新型コロナウイルスの影響による事業収益の悪化による減収などを見込んでおります。また、
固定資産税においては、3年に1度の評価替えに伴う家屋及び償却資産の減価や郊外の住宅地の地価下落により減収が見込まれることに加え、事業収入が大きく減少している中小企業が所有する事業用家屋及び償却資産について、令和3年度に限り半額または全額を減免することとされていることから、減収を見込んでおりますとの答弁がありました。 以上で全ての質疑を終了し、討論に入り、2名から反対討論が、2名から賛成討論がそれぞれあり、挙手採決の結果、賛成多数で
原案承認と決しました。 次に、各特別会計予算について、それぞれ理事者から歳入歳出一括して説明を受け、審査に入りました。 まず、議案第16号 令和3年度
大和郡山市国民健康保険事業特別会計予算についての主な質疑について、共同事業等負担金の内容はに対し、国民健康保険の県単位化に伴い、県単位で効果的な事業を行う国保事務支援センターにおいて、ジェネリック医薬品利用促進、県単位での広報、収納対策、医療費適正化、医療費通知の送付、保健事業に要する負担金ですとの答弁がありました。 また、本市国民健康保険におけるジェネリック医薬品の利用割合はに対し、国が目標に掲げる80%に対し、本市は79.4%で、共済組合や被用者保険を含んだ県内47保険者の中で5番目に高くなっておりますとの答弁がありました。 次に、特定健診勧奨業務委託料の内容はに対し、特定健診の未受診者について、レセプトの分析などを行い、過去の受診状況から4つのパターンにグループ分けし、より効果のある受診勧奨を行う事業ですとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、討論に入り、1名から反対討論が、1名から賛成討論がそれぞれあり、挙手採決の結果、賛成多数で
原案承認と決しました。 続いて、議案第17号 令和3年度
大和郡山市後期高齢者医療事業特別会計予算については、何ら質疑なく、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第18号 令和3年度
大和郡山市介護保険事業特別会計予算についての主な質疑について、保険者機能強化推進交付金が増額となっているが、内容はに対し、高齢者の自立支援、介護予防、重度化防止などを推進するために、市町村の取組に対して客観的な指標が設定され、その達成度合いにより国から財政的インセンティブとして交付金が交付されるもので、令和2年度は、 1,575点満点中、県平均が 704点のところ本市は 892点となり、 1,454万 3,000円の交付決定を受けたものです。なお、本市においては、ケアマネジャーや事業所に対して要介護度の改善等を指標とする交付金制度は設けておらず、導入する予定もありませんとの答弁がありました。 続いて、高齢者移動支援事業に係る予算の内容はに対し、高齢者移動支援事業委託料において事務諸経費、ガソリン代、ボランティアの謝礼などを、自動車借上料において車両1台分の賃借料をそれぞれ計上しており、運転者の保険料については車両の賃借料に含んでおりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、討論に入り、1名から反対討論が、1名から賛成討論がそれぞれあり、挙手採決の結果、賛成多数で
原案承認と決しました。 次に、議案第19号 令和3年度
大和郡山市介護サービス事業特別会計予算について、さしたる質疑なく、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 続いて、議案第20号 令和3年度
大和郡山市公園墓地事業特別会計予算については、何ら質疑なく、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 次に、議案第21号 令和3年度
大和郡山市
公共用地先行取得事業特別会計予算についての主な質疑について、
用地取得費の内訳はに対し、建設課所管分が2億 9,979万円で、都市計画課所管分が11億 6,243万 4,000円となっておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、討論に入り、1名から反対討論があり、挙手採決の結果、賛成多数で
原案承認と決しました。 次に、各企業会計予算について、それぞれ理事者から収入支出一括して説明を受け、審査に入りました。 まず、議案第22号 令和3年度
大和郡山市水道事業会計予算についての主な質疑について、給水収益の見込みには
新型コロナウイルスの影響を含んでいるのかに対し、口径13ミリから25ミリの一般使用者分については 5,900万円の増収を見込んでいますが、一般以外の大口の使用料については、自己水を使用されることになった事業所の分が 5,500万円程度の減収となることを含めて、約1億 1,500万円の減収と見込んでおりますとの答弁がありました。 次に、榁木地区における未普及地域解消事業の予定はに対し、令和3年度に工事を発注し、令和4年4月に給水を開始する予定です。これにより、本市の水道普及率は 100%になりますとの答弁がありました。 続いて、滞納整理業務の内容と実施効果はに対し、2期以上または1期で10万円以上を滞納されている方を対象に、給水停止の予告、事前通知を順に行い、それでも入金がない場合には給水停止を行うものです。給水停止の予告は毎月 100件程度を送付していますが、給水停止に至るものは無断転居の場合などの10件程度となっており、効果があると考えておりますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 最後に、議案第23号 令和3年度
大和郡山市下水道事業会計予算についての主な質疑について、未接続世帯の状況はに対し、 2,000世帯程度の未接続世帯があると思われ、令和2年度は、職員が 253軒の家庭を訪問し、24軒が接続に至りましたとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく
原案承認と決しました。 以上が本委員会における審査の概要であります。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、報告を終わります。
○議長(
東川勇夫君) ただいまの各
委員長報告に対する質疑に入ります。 御質疑ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、通告者の発言を許します。 4番 尾口五三君。 (尾口五三君登壇)
◆4番(尾口五三君) 議案第10号
大和郡山市
介護保険条例の一部改正について、議案第15号 令和3年度
大和郡山市
一般会計予算について、議案第16号 令和3年度
大和郡山市国民健康保険事業特別会計予算について、議案第18号 令和3年度
大和郡山市介護保険事業特別会計予算について、議案第21号 令和3年度
大和郡山市
公共用地先行取得事業特別会計予算について、以上5議案に対して、日本共産党市議団を代表して反対討論をさせていただきます。 まず初めに、議案第15号についてです。 2021年度の政府予算案は、2020年12月21日概算閣議決定され、その後予算書が作成され、年明け1月18日に国会に提出されました。この予算案は、一般会計の総額が 106兆 6,097億円で、前年度を4兆円近く上回り過去最大の規模となりました。ただし、この予算案には前年度にはなかった
新型コロナウイルス感染症対策予備費5兆円が含まれていて、これを除いて比較すれば、前年度より1兆円以上も少なくなります。 一方で、2020年度予算には消費税増税に関連した対策予算として臨時特別の措置1兆 7,788億円が入っていましたが、2021年度はなくなっています。この臨時特別の措置を除いて比較すれば、2021年度のほうが 7,305億円多いことになります。しかし、既に成立した第3次
補正予算は歳出純増で15兆 4,271億円と超大型
補正予算になっています。2020年度予算も前年度
補正予算が一緒に提出されましたが、その規模は歳出純増で3兆 1,946億円でしたから、今回とは比べものになりません。政府は、第3次
補正予算と2021年度予算を合わせて15か月予算と位置づけています。その全体の規模から見れば、昨年よりはるかに大きなものになっています。 このような中、
大和郡山市の一般会計は 370億 5,000万円で、その多くは市民生活向上や福祉、教育に充てられています。新たに新設される住宅新築資金等返還事務審査会、高齢者外出支援事業、矢田地域への地域包括支援センター窓口設置、小・中学校の防災用品購入、未来行チケット2回目の生活支援、郡山南学童の拡張、学校事務職員加配の継続、各種の
予防接種や健診など多くの事業は評価し、賛成できますが、一部賛成できないものがあります。 1つ目は、城内学舎跡地の購入です。本当に今買わなければならないのですか。令和3年度はコロナ対策と
地域経済の活性化にもっと予算を使うべきではなかったのか、疑義の残るところです。 2つ目は、奈良県広域消防組合分担金です。内容が全く分からずブラックボックスでは、審議をすることさえできません。簡単な予算案でも資料として出すべきと考え、指摘をしておきます。 3つ目は、リニア新幹線の誘致費用と新駅の場所選定費用です。リニア新幹線の工事は静岡で止まっている状況です。できるかどうかも分からない状況です。そのリニア新幹線を誘致する費用です。必要でしょうか。また、新駅が
大和郡山市に決まってもいないのにどこに新駅を造るか調査する。決まってからでいいのではないでしょうか。無駄遣いと言われても仕方がありません。 臨時外来検査センターでコロナ感染症が疑われる市民に対しPCR検査を実施していますが、12月までで終了と聞きました。打ち切るのではなく、病院関係者、高齢者施設、教育・保育現場で社会的検査を積極的に行い、感染症拡大を防ぐべきです。 また、個人番号カード交付事業は、個人情報漏えいのニュースが後を絶ちません。本当に個人情報が守れるのか、疑問が残ります。 以上のような理由から、一括採決ですので反対といたします。 次に、議案第16号です。 予算審査の中で、何らかの減免を受けている世帯が 7,377世帯、全体の62.1%の世帯が減免を受けていて、滞納世帯は 9.8%に上ります。資格証28世帯、短期証 598世帯、留め置き99世帯など、実に78%の人が保険税が高くて払えない状況にあると言わなければなりません。もともと国が費用の半分を負担してきたものを3分の1程度に引き下げたのが原因と言えます。それを被保険者に負担させるのではなく、市が負担すべきだと考えます。県単位化で
大和郡山市が行えることは限定されたとしても、市民の暮らしや命を守らなければならない行政として、一般会計からの繰入れをして払える国保税にすべきと考え、反対いたします。 次に、議案第10号と第18号です。 共に、第8期介護保険事業計画に基づき、保険料の基準額を 400円引上げ 6,200円にしようとするものです。この改定で、所得段階全てで保険料が引き上げられます。2000年に
介護保険制度が始まってから3年ごとに引き上げられ、約2倍の保険料になってしまいました。引き下げられた年金から天引きで問答無用に払わされています。現在のコロナ禍において経済状況が厳しい今、これ以上の負担を市民に押しつけるべきではありません。他市では、こうした状況に配慮して、保険料の引下げや据置きをしているところもあります。コロナ禍で日本社会の脆弱さが露呈する今こそ、被保険者に負担を押しつけるのではなく、国や市が保険料の補填を行うべきです。介護をする人、受ける人が安心できる環境をつくるのは国や市の責任です。これ以上市民に負担増を行うべきでないと考え、反対といたします。 次に、議案第21号です。 これは、城内学舎跡地と伊豆七条高野線の道路用地を先行して買うものです。伊豆七条高野線の道路用地は、地元の皆さんが長年望んでいたものなので大賛成であります。しかし、城内学舎跡地が入っているため、一括採決ですので残念ながら反対といたします。 以上が反対討論です。
○議長(
東川勇夫君) 3番 林 浩史君。 (林 浩史君登壇)
◆3番(林浩史君) 私からは、議案第16号 令和3年度
大和郡山市国民健康保険事業特別会計予算並びに議案第18号 令和3年度
大和郡山市介護保険事業特別会計予算、2議案に対し賛成討論をさせていただきます。 まずは、議案第16号 令和3年度
大和郡山市国民健康保険事業特別会計予算であります。令和3年度の事業計画、予算では、健康づくりと疾病予防対策、医療費の抑制政策、規制緩和による弊害の再チェック等の内容を目的とした予算化であり、医療費抑制におきましては、ジェネリック医薬品推奨での成果並びにレセプト点検、疾病予防対策としての特定健診の勧奨、特定健診受診後の方々のさらなる健康増進の取組、口腔健診の実施ではあらゆる疾病の発見・予防につながるものとして大いに期待するところであります。そして積極的な収納対策と。本年度の予算は、今後の国保会計の適正化あるいは医療費抑制と同時に市民の健康づくりと疾病予防に対して大いに期待するところであります。 以上を述べ、賛成とさせていただきます。 続いて、議案第18号 令和3年度
大和郡山市介護保険事業特別会計予算では、令和22年には高齢者の人口がピークを迎えると言われ、今後を見据えますと医療・介護ニーズが高い85歳以上人口が急速に増加します。当市の高齢化率は全国、奈良県を上回って推移しており、令和22年には高齢化率が40%を超える見込みです。 要支援・要介護認定者についても年々増加することが予想され、そんな中、高齢者福祉と介護サービスの必要性はますます高まります。その中で地域包括ケア
システムのさらなる推進が必要な中、地域包括支援センター各所においてのきめ細かなサービスの提供、各種相談対応、介護予防マネジメント事業の推進、介護予防事業においては予防教室の開催等、あるいは高齢者移動支援事業の推進、また
成年後見制度に伴う弁護士対応、認知症については予防事業と認知症になっても安心して生活できるための取組として徘回対策、GPS機器の利用助成等、本年度の事業、予算は様々な介護ニーズへの対処と将来に向けての投資、予防政策等の内容が見られ、期待するところであります。 全ての高齢者が住み慣れた地域において安心して暮らし続けることを実現するために、各事業の推進をお願いし、私の賛成討論とさせていただきます。
議員各位の賛同をお願いいたしまして、討論を終わります。御清聴ありがとうございました。
○議長(
東川勇夫君) 13番 丸谷利一君。 (丸谷利一君登壇)
◆13番(丸谷利一君) 私は、議案第15号 令和3年度
大和郡山市
一般会計予算及び議案第21号 令和3年度
大和郡山市
公共用地先行取得事業特別会計予算、この2議案に対しまして、反対という立場で討論をさせていただきたいと思うわけであります。 まず、第1点目の令和3年度
大和郡山市
一般会計予算についてでございます。 予算の内容につきましては、先ほど尾口議員のほうからも説明をされましたけれども、総額 370億 5,000万円、対前年度比18%増というような内容でありまして、その内容の多くはまちづくりあるいは教育や子育て、福祉、様々なコロナ対策も含めてでございますけれども、そういう配慮をして予算を計上されているということはよく分かっております。したがいまして、私は反対をいたしますけれども、今年度の予算案について全て否定するものではありません。 私は、絶えず言っていますように、誰が予算を編成しても、 100%正しい予算もないし、また 100%ゼロ点の予算もないと。60点ぐらいが予算を了承するかどうかの基準になるだろうということを言っておりました。この60点の点数は個人のいろいろな判断によりますから、個人の判断が正しいかどうか、これは市民が決めることであるというふうに私は思っておるわけでございます。 今回、いろいろ見てきました。本当に私自身も、率直に言いまして賛成するかどうか悩みました。けれども、最終的に反対するという決断をするに至った理由についてでございます。 様々な形で、担当者、財政のほうも配慮して予算の原案をつくられたと思うのですけれども、一口で言いますと、いろいろな形のまちづくりやあるいは福祉の問題等々、
予算編成されておりますけれども、中身がないと。予算は計上されて、いろいろこういうことをしたいということを発表されておりますけれども、中身がないというふうに思いました。 その一つは、近鉄郡山駅周辺のまちづくりの問題であります。近鉄郡山駅舎移転費用算定業務委託料として 1,564万 2,000円というのを計上されておりますけれども、私は、3月8日の議会再開日におきまして議案に対して3点の質問をいたしました。その中にこの業務委託費用があります。私は上田市長にも、近鉄郡山駅前の開発といいますか整備の問題につきましては、平成26年11月19日の県との包括協定に基づいていろいろ進められているという前提に立って、しかしながら、この算定業務委託の結果、それが過大な財政支出になった場合に、今後、費用対効果との関係で本当に郡山市にとって不利な状況が出れば再検討するということも含めて、これからの近鉄郡山駅前のまちづくりを考えるべきではないかと言いました。 そして、特に三の丸の駐車場、これは三百数十台駐車できるわけですが、近鉄郡山駅、これを北進することによって、当然それを解体して、そこに駅を移転するということになりますから、当然地下駐車場という問題が出てくるわけでございます。そうすると莫大な費用がかかるから、その辺も含めていろいろ検討していただきたいということを私は言っておりましたけれども、しかし、それに対しては何ら答えがなかったわけであります。 そして、3月18日の一般質問、乾議員の質問の中で理事者側が発表されたことは、駐車場は解体するけれども、地下駐車場は造らないということをおっしゃっておりました。そうしますと三百数十台、 400台近い駐車場がなくなりまして、asmoの経営、そして柳町商店街のこれからの商業の問題等々、非常に大きな問題が発生してくるんです。そういうことについて、私の質問に対して全く経過の説明もなかったということで、この予算、 1,564万 2,000円の算定業務委託料、これは単なる見せかけかというような、これは失礼な言い方ですけれども、そのように思いました。 そして、福祉に関しても2つ私は言いました。認知症対策という問題について、
成年後見制度の問題について、今日、
成年後見制度として問題があるのは、弁護士とか司法書士とかが後見人として選任された場合でも、後の財産管理、これにいろいろな問題があった場合に誰がチェックをするのか、行政しかないのではないかと、そのことについてどのように考えていくのかということについて問いただしました。 市側として、来年度、令和3年度から
成年後見支援センターを2名体制でつくりますというような答弁をされておりました。しかし、2名体制でやるというふうに聞きましたけれども、2名を新たに増やして新しい組織としてつくるのかどうか、こういうことについては全くそうではなくて、これまで社会福祉協議会でやっていた権利擁護事業、それを延長するというだけのものでありまして、これも形の上だけの話かということになります。 さらには高齢者の外出支援の問題でありまして、令和元年9月議会におきまして、それこそ郡山市議会としては珍しいことに、全会一致でですね、これからの超高齢社会の中での外出支援、これは行政としても積極的に取り組むべきであると、そしてデマンドタクシー等々新しい制度と施策を実施していくということが大事であるということを、全員一致で決議したわけであります。 この点について私が質問したときに、これは矢田地区社会福祉協議会等々と連携してこれからやりますと、そして、介護保険の総合事業という新たな制度を活用して、運転していただく方にも謝礼等をちゃんと支給する制度をつくりますというようなことを答弁されておりました。私は大きな期待を持ったわけでございますが、後の市長の答弁で、実は矢田地区で行われている具体的な支援策、城ヶ丘自治会等といろいろ話合いを持っておるという話ですけれども、これも高専のバス停までと。矢田山団地で話をしていることも矢田山団地の前のバス停までのピストンで外出支援をするというようなことが、だんだん市長の答弁の中でも明らかになりました。この程度の外出支援で、果たして今の高齢者が抱えている交通難民の問題を解決することができるのかどうかということを強い疑問を持ちました。 このように、予算はいろいろ計上され、それなりの苦労もあると思いますけれども、掲げられた予算に対し具体的な内容が伴っておらないということで、私は反対をしたいと思うわけであります。 さらには、議案第21号の
大和郡山市公共用地先行取得事業の問題で、伊豆七条高野線の道路の用地買収、これは懸案の課題でございますからこの用地買収は当然としても、あとの城内学舎の問題につきましては、先ほども私言いましたように、近鉄駅前開発と城内高校跡地の土地利用、城址公園、国史公園としてこれを整備していくんだということでございますが、近鉄郡山駅前整備事業のきちっとした
大和郡山市としての方針がない、そして城内高校跡地の開発についてもそれと連携してやるということではないので、議案第21号、公共用地先行取得事業の予算についても反対をしたいと思います。 以上、反対理由とさせていただきたいと思います。皆さん方の御賛同を心からお願い申し上げまして、私の討論を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(
東川勇夫君) 2番 西村千鶴子君。 (西村千鶴子君登壇)
◆2番(西村千鶴子君) 改めまして、おはようございます。私は、議案第15号 令和3年度
大和郡山市
一般会計予算について、賛成の立場で討論させていただきます。 まず、令和3年度予算は、先ほどから何回も述べられていますように、昨年度に比べて18.4%増の 370億 5,000万円で、
新型コロナウイルス感染症の影響で税収が減っていることは懸念いたしますが、国の
地方交付税や国庫支出金を積極的に活用し、市民の生活と安全を守るための予算になっていることを評価いたします。 まず、市民生活を脅かす
新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時外来検査センター事業や地域交通感染拡大防止事業、市税を自宅で決済できる
スマートフォン決済導入事業、経済活性を応援する
元気城下町発・未来行チケットの全戸配布事業など例年にはない事業の予算も多く見られますが、市民にとって今必要な事業に迅速に対応されるためのもので、不可欠のものと考えます。 次に、高齢者の生活の安心のため、新しく
成年後見支援センター設置事業や高齢者外出支援事業、地域包括支援センター相談窓口を矢田地区に設置するなどの予算が盛り込まれています。反対意見にはいろいろありましたが、まず始めなければ何事も前に進みません。その第一歩の予算が、この令和3年度に盛り込まれていると考えております。 子育て支援については、カトリック幼稚園やいずみ保育園のこども園への移行を支援し定員増を図り、郡山南学童、あすなら学童などの施設整備を補助するなど、保育園、
学童保育所の待機児童解消のための事業が予算化され、多くの子育て世代の保護者のニーズに応えるものとなっています。 教育分野では、小・中学校の英語教育を充実させるためのALTの増員、GIGAスクール構想早期実現に向けICT支援員の配置、中学校運動部指導員の配置や学校図書館司書の増員など、未来を担う子供たちの教育充実を考えられています。子供たちだけでなく全ての市民の生涯学習に対応すべく、城ホールの設備改修や南部公民館駐車場拡張、図書館に行かなくても本が借りられる電子図書の充実や図書消毒機購入など、時代の要請に応じた予算は特に評価すべきものです。 また、市内一円の道路や橋梁の維持補修はもちろんのこと、伊豆七条高野線道路新設事業や満願寺線道路改良など、市民生活の安全や利便性向上に配慮した内容も重視されている点も評価できます。 そして、将来を見据えた事業として、住民サービスの中枢であり防災拠点でもある
庁舎建設事業は、令和3年度で建物の大部分が完成するので、さらなる将来に向けて、市民の憩いの場でもあり市の顔ともなる城址公園の整備事業を進めるための予算や、名前のない橋に小学生が名前をつけるという夢のある事業も盛り込まれています。 このように、限られた財源の中、必須性、緊急性、将来性を考慮した結果、多くの新規事業にも取り組み、将来を見据えた積極的な
予算編成になっていますことを、私も
予算特別委員会の委員の一人として3日間かけて審議させていただき確認しました。 以上の理由で、私は議案第15号 令和3年度
大和郡山市
一般会計予算に賛成いたします。 最後に、今後におきましても厳しい財政状況が懸念されますが、
予算特別委員会で各委員から出された提案も考慮していただいて、最小限の投資で最大の効果を上げて事業目的を達成していただき、市民サービスのより一層の向上を図るため、財政健全化に取り組みながら持続可能な行財政運営をお願いしておきます。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、賛成討論を終了させていただきます。御清聴ありがとうございました。
○議長(
東川勇夫君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 議事の都合により、議案第10号、議案第15号、議案第16号、議案第18号及び議案第21号については、後ほど取扱いいたします。 議案第3号から議案第9号まで、議案第11号から議案第14号まで、議案第17号、議案第19号、議案第20号、議案第22号及び議案第23号について一括採決いたします。 ただいまの各
委員長報告は、いずれも原案を可とするものであります。 議案第3号
大和郡山市
市民生活支援基金条例の一部改正について、議案第4号
大和郡山市
臨時外来検査センター条例の一部改正について、議案第5号
大和郡山市
国民健康保険条例の一部改正について、議案第6号 令和2年度
大和郡山市
一般会計補正予算(第12号)について、議案第7号 令和2年度
大和郡山市
下水道事業会計補正予算(第2号)について、議案第8号
大和郡山市
私立幼稚園振興基金条例の廃止について、議案第9号
大和郡山市
幼保連携型認定こども園条例の一部改正について、議案第11号
大和郡山市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について、議案第12号
大和郡山市
消防団条例及び
大和郡山市
非常勤消防団員に係る
退職報償金の支給に関する条例の一部改正について、議案第13号
大和郡山市の市長等の給与に関する条例及び
大和郡山市
教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正について、議案第14号 奈良県
市町村総合事務組合を組織する
地方公共団体の数の減少及び奈良県
市町村総合事務組合規約の変更について、議案第17号 令和3年度
大和郡山市後期高齢者医療事業特別会計予算について、議案第19号 令和3年度
大和郡山市介護サービス事業特別会計予算について、議案第20号 令和3年度
大和郡山市公園墓地事業特別会計予算について、議案第22号 令和3年度
大和郡山市水道事業会計予算について、議案第23号 令和3年度
大和郡山市下水道事業会計予算について、以上16議案を
委員長報告どおりに決するに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御異議なしと認めます。 よって議案第3号から議案第9号まで、議案第11号から議案第14号まで、議案第17号、議案第19号、議案第20号、議案第22号及び議案第23号の16議案は原案どおり可決されました。 次に、議案第10号
大和郡山市
介護保険条例の一部改正についてを挙手により採決いたします。
委員長報告は原案を可とするものであります。
委員長報告どおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(
東川勇夫君) 挙手多数であります。 よって議案第10号は原案どおり可決されました。 次に、議案第15号 令和3年度
大和郡山市
一般会計予算についてを挙手により採決いたします。
委員長報告は原案を可とするものであります。
委員長報告どおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(
東川勇夫君) 挙手多数であります。 よって議案第15号は原案どおり可決されました。 次に、議案第16号 令和3年度
大和郡山市国民健康保険事業特別会計予算についてを挙手により採決いたします。
委員長報告は原案を可とするものであります。
委員長報告どおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(
東川勇夫君) 挙手多数であります。 よって議案第16号は原案どおり可決されました。 次に、議案第18号 令和3年度
大和郡山市介護保険事業特別会計予算についてを挙手により採決いたします。
委員長報告は原案を可とするものであります。
委員長報告どおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(
東川勇夫君) 挙手多数であります。 よって議案第18号は原案どおり可決されました。 次に、議案第21号 令和3年度
大和郡山市
公共用地先行取得事業特別会計予算についてを挙手により採決いたします。
委員長報告は原案を可とするものであります。
委員長報告どおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(
東川勇夫君) 挙手多数であります。 よって議案第21号は原案どおり可決されました。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) 日程第2 請願第1号 ルールなき県域水道一体化に反対する請願についてを議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。 9番
吉川建設水道常任委員長。 (
吉川幸喜君登壇)
◆
建設水道常任委員長(
吉川幸喜君) それでは、ただいまから
建設水道常任委員会に付託されました請願第1号に対する審査の経過と結果について御報告申し上げます。 委員会は、去る3月11日午前10時から開会し、本委員会に付託されました請願第1号 ルールなき県域水道一体化に反対する請願について審査をいたしました。 結果につきましては、お手元の報告書のとおり、採択すべきものと決しました。 まず、紹介議員から提案の趣旨説明を受け、審査に入りました。 その主な質疑については、県域水道一体化に対する市の考え方として、資産は市民の財産であり、持ち寄る資産等に一定のルールを定めて統合すべきであるとの考えが示されている中、この請願を改めて出された思いはに対し、市民の代表である議会において、請願を採択することにより、市民の利益を守るという立場で発信をしてほしいとの思いで、この請願を出されたと考えておりますとの答弁がありました。 次に、議会で議決して基金に移した28億円も含めて、ルールを決めて企業団に引き継ぐべきだと考えているのかに対し、全ての資産を市民のために使うべきであると考えており、内部留保資金を企業団に引き継ぐことを全て反対するわけではないが、奈良県下の水道事業体を平準化して資産を引き継ぐようなルールをつくることのないままに一体化に参加することについては、反対の思いを持っておられると考えておりますとの答弁がありました。 また、ルールをつくって守るべき市民の財産としての浄水場の存続についての考えはに対し、地下水源は渇水や災害に強く、
大和郡山市の貴重な地下水源を守らなければならないとの立場に立っておられますとの答弁がありました。 以上で質疑を終了し、採決に入り、
全員異議なく採択すべきものと決しました。 以上が、本委員会に付託されました請願第1号の審査の概要であります。
議員各位の御賛同をお願いしまして、報告を終わります。
○議長(
東川勇夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。 御質疑ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御質疑がないようでありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 討論を省略し、直ちに採決に入るに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御異議なしと認めます。 これより採決に入ります。 ただいまの
委員長報告は採択であります。 請願第1号 ルールなき県域水道一体化に反対する請願について、
委員長報告どおり決するに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御異議なしと認めます。 よって請願第1号は採択することに決しました。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) 日程第3
議員提出議案第1号
大和郡山市議会会議規則の一部改正についてを議題といたします。 朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。 15番
冨野孝之君。 (
冨野孝之君登壇)
◆15番(
冨野孝之君) それでは、日程第3
議員提出議案第1号
大和郡山市議会会議規則の一部改正について御説明を申し上げます。 今回の改正につきましては、まず、1点目としまして、多様な人材の市議会への参画を促進する環境整備を図る観点から、本会議や委員会への欠席事由として育児、看護、介護等を明文化し、出産について産前・産後期間にも配慮した規定の整備を行おうとするものです。 次に、2点目としまして、行政手続等において原則として押印を廃止する政府の政策動向を踏まえ、市議会に対する請願に係る署名押印の見直しを行おうとするものです。 最後に、3点目としまして、一般質問につきましては、令和元年12月議会から一括方式と一問一答方式の選択制ということで試行的に実施してまいりましたが、1年間の試行期間を経て、次回の定例会から全議員について統一的に回数制限を撤廃することが
議会運営委員会で決定されました。これに伴いまして、会議規則中、質疑の回数について「3回を超えることができない。」とする規定が一般質問に準用されていますが、この準用規定を改正しようとするものです。 なお、この規則は、公布の日から施行するものでございます。
議員各位におかれましては、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げまして、提案説明を終わります。
○議長(
東川勇夫君) ただいま提案理由の説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 御質疑ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 討論を省略し、直ちに採決に入るに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御異議なしと認めます。 これより採決に入ります。
議員提出議案第1号
大和郡山市議会会議規則の一部改正について、原案どおり決するに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御異議なしと認めます。 よって
議員提出議案第1号は原案どおり可決されました。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) 日程第4
意見書案第1号 女性の地位向上とジェンダー平等の推進を求める意見書(案)を議題といたします。 朗読を省略し、提出者の説明を求めます。 11番 徳野 衆君。 (徳野 衆君登壇)
◆11番(徳野衆君) それでは、女性の地位向上とジェンダー平等の推進を求める意見書(案)について、朗読をもって提案理由とさせていただきます。 「ジェンダー平等」の実現はSDGsの一つとしても掲げられ、あらゆる差別を撤廃しようという世界的な情勢にあります。しかし、2019年に世界経済フォーラムが公表したジェンダー平等指数において、日本は 153か国中 121位、中でも政治分野では 144位のワースト10に位置づけられ、世界の水準から大きく遅れています。 日本国憲法第14条は性別による差別を禁じ、男女共同参画社会基本法・女性活躍推進法も定められ、男女共同参画を実現して多様性ある社会を目指す取組が、我が国でも行われてきました。しかし、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長であった森喜朗氏による女性差別発言が大きな問題となり、日本社会におけるジェンダー平等に対する意識の遅れが、国内外から厳しく指摘されたことは周知の事実です。 2020年12月、政府の第5次男女共同参画基本計画では、日本がジェンダー平等の取り組みで諸外国と大きな差がある認識を示し、「まずは諸外国の水準に追いつけるよう、これまでの延長線上にとどまらない強力な取り組みを進め、法制度・慣行を含め、見直す必要がある」とされたところです。 よって、国に対し、下記のとおり改善を求めるものです。 記 1.国連・先進国と同様に、政策・意思決定の場に「男女半々」の目標を掲げること。 2.均等待遇原則、同一価値労働同一賃金、ハラスメント禁止などを、ILO条約をはじめとする国際基準で法制化すること。 3.女性の社会進出をより一層支えるため、医療、介護、保育の分野における抜本的な人員の増員と賃上げを行うこと。 4.ひとり親の生活困窮を救うため、児童手当・児童扶養手当の増額、教育の無償化、生活保護制度の拡充など、総合的な支援を強化すること。 5.コロナ禍で増える女性のDV相談・自殺防止に目を向け、ワンストップ支援センターに対する予算の抜本的な拡充など、性暴力、DV・虐待被害者支援を緊急に強めること。 6.災害時の避難所生活においても性の多様性を尊重し、人権を守るため、ジェンダー平等の視点を盛込んだガイドラインを作成すること。 7.LGBT差別の解消を法制化し、社会のあらゆる場面で権利保障と理解促進を図ること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、法務大臣です。
議員各位の御賛同をお願いしまして、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(
東川勇夫君) ただいま説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 御質疑ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 御質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論ありませんか。 13番 丸谷利一君。 (丸谷利一君登壇)
◆13番(丸谷利一君) 私は、今回提出されました女性の地位向上とジェンダー平等の推進を求める意見書(案)に反対する立場で討論をさせていただきたいと思います。 まず、冒頭に申し上げたいのは、女性の地位向上あるいはジェンダー平等の推進等々については、その理念、これについては賛同するものであります。しかし、今回の意見書については、以下の理由により反対せざるを得ないわけであります。 まず第1に、この意見書を出すに至った経緯について書かれておりますが、次のような文言があります。「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長であった森喜朗氏による女性差別発言が大きな問題となり」という箇所でございます。人によって受け止め方が違いますからいろいろな考え方があると思いますが、私は、この森氏の発言というのは差別発言ではないというふうに思っております。森氏のこの発言の前、後ろを総合的に考えるならば、舌足らずではあったけれども決して差別発言ではないというふうに私は考えております。 そうした意味におきまして、この文言で差別発言ということで指摘をされておりますけれども、この意見書に対して賛成するということになりますと、森発言が差別発言であるということを本議会が認定するということになります。それが今回の意見書に反対する第1点の理由であります。 この森発言につきましては、先頃いろいろなマスコミや政治家の中で批判されたわけでございますが、残念ながら日本の政治家、国会議員の中で、森氏の発言、これは差別ではないんだということをはっきり表明する政治家や政党がいなかったと、これは本当に日本の国民にとっても不幸なことだったと、私はそのように思っております。 2つ目に反対する理由でございます。それは、この意見書で改善措置として7点挙げられておるわけでございます。 まず、第1項目に、「国連・先進国と同様に、政策・意思決定の場に『男女半々』の目標を掲げること」とされております。女性の地位向上のための判断指標として、議員の数を女性を半分にせえとかいろいろな声もありますし、また管理職も女性職員を半数にしろというような考え方もあります。しかしながら、こうした政策あるいは意思決定というのはあくまでも市民が決めるものでありまして、初めから法律で枠をつくって数の上だけの平等を求めることが本当の意味で女性の地位向上やあるいは自由に活躍できる制度とは、私は到底思えないわけであります。女性が本来持っている豊かな感性あるいは才能、これを伸ばすことができる職場の環境、そういうことこそが重要であって、そういうことからも、この改善項目というのは女性の地位向上とかジェンダー平等の推進とかの趣旨、理念とは若干違うんじゃないかと思います。 また、改善項目2項では、均等待遇原則、そして同一価値労働同一賃金などの法制をうたっております。しかし、これは働く労働者の共通の課題の問題でありまして、女性の地位向上とかジェンダーの平等の推進とかとこれを絡めてくるということ自体も、私は問題があるんじゃないかと思います。 さらには、第3改善項目の「女性の社会進出をより一層支えるため、医療、介護、保育の分野における抜本的な人員の増員と賃上げ」は、介護の働き手として女性を対象としているわけです。そして、介護の職場には女性だけではなく男性もおられるわけですから、医療、介護、また保育とかそういうところに女性がどんどん進出されることが女性の地位向上と必ずしもつながるものではないという点で、これは私は大きな違和感を持っておるわけでございます。 今回の意見書に提示された項目というのは、意見書の言う女性の地位向上、ジェンダー平等との関係というのは非常に私は乏しいものであるというふうに思います。 以上が第2の反対の理由でございます。 最後になりますけれども、昨今の社会的な風潮と傾向というのは、今から約50年前、半世紀以上前、1969年に
同和対策特別措置法という法律ができまして、1969年に大阪地区の矢田小学校というところで、学校の先生が組合の選挙に立候補するときに、
同和の問題ということでいろいろ地域に入っているけれども、そういうことを我慢しなければならないのでしょうかというような、そういう役員に立候補するに当たっての挨拶状がありまして、それが差別だと認定されて、それを踏み絵にして学校の教育現場あるいは行政に対して非常に介入していったという歴史があります。 我が
大和郡山市におきましても、こうした影響が行政にも影響され、解放同盟の窓口一本化の名の下で、差別と言えば何でも通るというような時代が50年前にあったわけであります。そのことが、例えば住宅新築資金の貸付けで5億 7,000万円の不良債権が生じ、いまだにその後遺症に
大和郡山市が悩んでいるという現状があるわけであります。 したがいまして、今回のこの意見書は、差別と言えば、あるいは人権と言えばもう何でも通ると、そして、それに異を唱えたり違う考え方を持っておれば差別としてレッテルを貼り、そして謝罪を求め、謝罪を聞けなければそれを抹殺するというような非常に危険な社会風潮にこれは連動していくのではないかと私は強い危惧を持っております。 以上の理由で、私は今回の女性の地位向上とジェンダー平等の推進を求める意見書に、郡山市民の利益を守る立場から、歴史の教訓から、この意見書に反対をしたいと思っております。
○議長(
東川勇夫君) ほかにありませんか。 12番 上田健二君。 (上田健二君登壇)
◆12番(上田健二君) 私からは、この意見書に賛成の立場で討論させていただきます。 先ほども森組織委員長の発言のことが取り上げられていましたけれども、森会長のわきまえている女性という発言と、女性の話は長いということで、わきまえているということはどういうことかということで、森会長の発言が世界的に批判を受けて、本人も責任を取って今やめられているということなので、そのことを見ていただければ、これがどういうことだったかということをやっぱり責任者として感じるべきだというふうに思います。 あと、女性の地位向上ということで、今現在コロナ禍で女性がどうなっているかといいますと、サービス業とか、また医療や介護の事業とかでやっぱり女性が被害を被っている、今の失業とかに特に女性の割合が多いということも、私、議会で取上げさせていただきましたし、皆さんも身にしみて感じられているというふうに思います。そういう中で、女性が実際に声を上げようと思えば、署名とか今回の請願のように議会に訴えるということはありますけれども、そういった中でも、やっぱり我々男性陣も含めてそれに謙虚に耳を傾けなければならないというふうに思います。 郡山市議会においても、今、女性は残念ながら2人しかいません。そういった中で、今回の意見書を通じてそういう女性の地位向上を訴えて、それを男性がやはり謙虚に受け止め、その地位向上に向けて一緒に力を合わせていくということは当然のように思いますので、皆さんの御理解をよろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(
東川勇夫君) ほかにありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
東川勇夫君) 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。 これより採決に入ります。
意見書案第1号 女性の地位向上とジェンダー平等の推進を求める意見書(案)を原案どおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(
東川勇夫君) 挙手多数であります。 よって
意見書案第1号は原案どおり可決されました。 本意見書を直ちに国会及び関係行政庁へ送付いたします。 ───────────────────────────────────
○議長(
東川勇夫君) 以上で、今期定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
議員各位には、連日慎重に御審議願い、御苦労さまでした。これにて閉会いたしたいと存じます。 市長より閉会の挨拶がございます。 上田市長。 (上田 清君登壇)
◎市長(上田清君) 令和3年第1回
大和郡山市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 去る3月4日から本日までの19日間にわたりまして開催いたしました定例市議会は、本日をもちまして全ての日程が終了することになりました。この間、皆様方には本会議並びに各委員会を通じて慎重な御審議をいただき、心から感謝の意を表する次第でございます。その結果、令和3年度予算案並びに関係議案につきましてそれぞれ御議決を賜りましたことに、厚く御礼を申し上げます。また、今議会で御審議いただきました内容及び御意見、御提言に十分留意をしながら、今後の市政運営に努めてまいりたいと存じます。
議員各位におかれましては、今後とも市政発展により一層のお力添えを賜りますようお願いを申し上げ、令和3年第1回
大和郡山市議会定例会閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
東川勇夫君) これをもって令和3年第1回
大和郡山市議会定例会を閉会いたします。 午前11時42分 閉会地方自治法第123条第2項及び会議規則第81条の規定により署名する。
大和郡山市議会 議 長 東 川 勇 夫(印) 副 議 長 堀 川 力(印) 署名議員 西 村 千鶴子(印) 署名議員 徳 野 衆(印)...