◎
市民生活部長(
中島優君) 13番
丸谷議員の再度の御
質問にお答えいたします。
審査会の委員には、
弁護士や
警察関係者などの
学識経験者に御就任をいただく予定でございます。
審査会の開催時期と頻度についてでございますが、まず頻度といたしましては、原則として年1回の開催を想定しており、時期につきましては、例年11月頃に行っております県に対する
債権の
現状報告や
補助金の交付申請の
内容等について御審議いただくため、同時期をめどに開催できればと考えております。 また、
審査会の各委員には、市長の
諮問機関としての役割を十分に御理解いただき、
債権の
処理に関し様々なテーマについて御検討をお願いする予定をしており、過去の経過の検証につきましても、御検討いただくテーマの一つであると考えております。御検討いただいた結果及び経過につきましては、市長への答申という形で御
提言いただく方針でございます。 また、
債権処理の経過につきましては、
個人情報保護条例をはじめ、関係法令、例規等を遵守しながら、できるだけオープンな形で公表してまいりたいとも考えております。 次に、
借受人の相続人や連帯保証人への債務保証についてでございますが、実際に相続人や連帯保証人から御
返済をいただいている事例もございます。また、
組合での
債権回収業務において、相続人や連帯保証人に対しましても、一定の
ルールに基づいて
返済を求める
方法が取られており、
事務の
整合性確保の観点から、
本市におきましても、同様の
方法にて
債権の
回収を進めてまいる方針でございます。よって、
議員御指摘の相続人や連帯保証人に対する債務保証につきましては、当然に履行を求めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○
議長(
東川勇夫君) 13番
丸谷利一君。 (
丸谷利一君
登壇)
◆13番(
丸谷利一君) ただいま2回目の
答弁を
部長のほうからいただきました。
部長の
答弁として、相続人とか連帯保証人に対しても、これは当然履行に努めてまいりたいと力強いお言葉がありました。ぜひともこの
不良債権を1円でも
回収をしていくという特別の努力と
体制、これを強く私は求めていきたい、このように思うわけであります。
最後に、上田市長に
質問をさせていただきたいと思います。 今回の
住宅貸
付けの
不良債権問題、これにつきましては先ほど私申し上げましたように、
昭和44年、今から50年近く前に
同和地区住民の持家
制度-持家を拡大することによって、
地域住民の自立と部落問題の解決を図るために、この
貸付金制度というのが創設されたわけであります。 しかしながら、このような形で、当初からこれは不正貸
付けになる、温床になるであろうというような
窓口一本化の下でやられたことによって、予想されたように、またそれ以上に、そういう不正貸
付け件数が増大し、そして元金でベースと言いますと6億円近い
債権が
不良債権化しているという
現状であります。 問題は、上田市長に本当に理解していただきたいのは、このような
制度の中で、誰が一番犠牲になったのかということです。当然これは
市民です。焦げついた
財産、これに対して損失補填、これを丸々
回収できるということはなかなか不可能な状況であります。したがいまして、その焦げつけされた
財産、これにつきまして損失補填しなければならないわけでありまして、
市民の税金でこれを負担しなければならない、これはもう大きな問題です。 もう一つは、4分の1近い、
貸付債権24億円の中で6億円のそういう
不良債権が発生した。逆に言いますと、ほとんどの人は
地域住民の人は払っているんですよ。きちっと真面目に払った人、そして自立のために頑張ろうということで持家を持って生活されている、こういう
地域住民の方々が最も犠牲になっているんですよ。
同和地区の
住民はこういうことで借りた金も返さないんだと、こういうような風潮がどんどん広まることによって、これは本当に真面目に働き、生活をしている人が最も大きな犠牲になっているということをやはり市長も考えていただきたいと思います。 そこで、私はこの問題の最大の原因は、やはり特定の団体、民間団体、郡山市内でもいろいろな団体があります。自治会とか、社会福祉法人、医療法人、NPO法人、いろいろあります。行政はそういう団体といろいろ連携をしていかなければならないし、その人たちの声を尊重していかなければならない、これは分かります。しかしながら、特別な団体に対して特別の権利、特権を与えてやるということは、こういう非常に不正な状態に行政も追いやられると、こういうことになるわけでございまして、今後、この問題を教訓として、
地域の団体とか、
住民も含めて、そういう
組織と行政の関係について、いかなる行政運営をされようとしているのか、この点について上田市長のお考えをお聞きしまして、私の
質問を終わりたいと思います。
○
議長(
東川勇夫君) 上田市長。 (上田 清君
登壇)
◎市長(上田清君) 13番
丸谷議員の御
質問にお答えをいたします。
昭和50年代後半に、
住宅新築資金等貸付事業に関する、まさしく不適切な
事務処理による不正な貸
付けが行われていたことが表面化したということについては、私も承知をしております。その不祥事が半世紀にも及ぼうとする時を経た今もなお、負の
遺産として
本市の行政にいまだに影を落としていることは厳然たる事実ではないかと思います。 こうした不祥事を二度と起こさないために、それこそ今
組織と行政の在り方ということも御指摘いただきましたけれども、過去の反省の上に立ち、過去の過ちを教訓としながら、しっかりとした
ルールづくりを行い、施策を進めることが行政の責務であるというふうに考えます。あわせて、若い世代の
職員にも、そうした歴史を正しく伝える必要があると考えます。 そうした認識の下、今
議会で提案をさせていただいております。
条例の
規定に基づく様々な債務
処理を通じて、市の主体性とそれから
市民に対する責任を持って、問題の解決に取り組んでいきたいと考えておりますので、
議員各位におかれましても、何とぞ御理解、御協力を賜りますようお願いを申し上げます。 以上でございます。
○
議長(
東川勇夫君) 以上で通告による
質疑を終わります。 ほかに御
質疑ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
東川勇夫君) 御
質疑がないようでありますので、これをもって
質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております
議案第57号、
議案第66号、
議案第68号及び
議案第80号の関係部分については総務常任
委員会に、
議案第54号、
議案第55号、
議案第56号、
議案第61号、
議案第62号、
議案第64号、
議案第65号、
議案第67号、
議案第69号、
議案第70号、
議案第71号、
議案第72号、
議案第73号、
議案第74号、
議案第80号の関係部分及び
議案第81号については産業厚生常任
委員会に、
議案第53号、
議案第58号、
議案第59号、
議案第60号、
議案第63号及び
議案第80号の関係部分については教育福祉常任
委員会に、
議案第75号、
議案第76号、
議案第77号、
議案第78号、
議案第79号及び
議案第80号の関係部分については建設水道常任
委員会に付託いたします。 ───────────────────────────────────
○
議長(
東川勇夫君) 本日はこれをもって散会いたします。 明8日から11日までは休会し、各常任
委員会を開会いたします。 次回は14日午前10時より
会議を開きます。 本日はどうも御苦労さまでした。 午前10時44分 散会...