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  1. 大和郡山市議会 2020-03-04
    03月04日-02号


    取得元: 大和郡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    令和 2年  3月 定例会(第1回)       ◯令和2年第1回大和郡山市議会定例会会議録(第2号)          令和2年3月4日 (水曜日) 午前10時 開議    ───────────────────────────────────議 事 日 程 日程第1  令和2年度大和郡山施政方針及び令和2年度大和郡山教育行政方針に対する質疑 日程第2  議案第1号から議案第16号までの16議案に対する質疑、各委員会付託 日程第3  議案第17号から議案第25号までの9議案に対する質疑予算特別委員会設置、同委員       会付託    ───────────────────────────────────本日の会議に付した事件 議事日程に同じ    ───────────────────────────────────                   出 席 議 員(20名)                          1番  東 川 勇 夫 君                          2番  西 村 千鶴子 君                          3番  林   浩 史 君                          4番  尾 口 五 三 君                          5番  村 田 俊太郎 君                          6番  河 田 和 美 君                          7番  福 田 浩 実 君                          8番  池 田 篤 美 君                          9番  吉 川 幸 喜 君                          10番  遊 田 直 秋 君                          11番  徳 野  衆  君                          12番  上 田 健 二 君                          13番  丸 谷 利 一 君                          14番  関 本 真 樹 君                          15番  冨 野 孝 之 君                          16番  西 川 貴 雄 君                          17番  堀 川  力  君                          18番  金 銅 成 悟 君                          19番  乾   充 徳 君                          20番  大 垣 良 夫 君    ───────────────────────────────────                   欠 席 議 員(なし)    ───────────────────────────────────               説明のため出席した者                       市   長  上 田  清  君              副市長産業振興部長事務取扱  中 尾 誠 人 君                       教 育 長  谷 垣  康  君                        総務部長  西 尾 卓 哉 君                      市民生活部長  富 田  豊  君                   福祉健康づくり部長  上 田  亮  君                      都市建設部長  北 森 正 一 君                      上下水道部長  勝 又  努  君                        教育部長  八 木 謙 治 君                        財政課長  徳 田 耕 一 君    ───────────────────────────────────                事務局職員出席者                        事務局長  百 嶋 芳 一                       事務局次長  樋 口   登              庶務係長議事係長調査係長  岡 向 修 治    ───────────────────────────────────                  午前10時 開議議長乾充徳君) これより本日の会議を開きます。    ─────────────────────────────────── ○議長乾充徳君) ただいまの出席議員数は20名であります。    ─────────────────────────────────── ○議長乾充徳君) これより日程に入ります。    ─────────────────────────────────── ○議長乾充徳君) 日程第1 令和2年度大和郡山施政方針及び令和2年度大和郡山教育行政方針に対する質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、通告者の発言を許します。 13番 丸谷利一君。         (丸谷利一登壇) ◆13番(丸谷利一君) おはようございます。 私は、令和2年度市長施政方針について、ただいまから質問をさせていただきたいと思います。 まず、私は毎年、市長施政方針が出たときにいろいろ問題化しているのは、人口減の問題と、それから財政の問題です。市長もその2つというのは非常に大きな、市としての課題であるということを度々答弁の中でも言われておるわけでございます。そこで、まず私は市長に対しまして人口減の問題を質問したいと思います。 6ページに、「少子高齢化等による人口減少まち活性化に向けての『まち・ひと・しごと創生総合戦略』の策定を同時に進めていくことで、より実効性のある計画の策定を目指してまいります」というふうに施政方針で述べられているわけでございます。そこで私は、これまで人口減の問題に対しまして、市として転入定住・家族の絆応援助成金制度とか、企業誘致に向けての固定資産税の3年間の優遇措置とか、それなりの行政としての努力をされているということは認めます。しかしながら、上田市政は現在まで19年続いてきているわけでございますけれども、毎年 500名ぐらい減っていると。平成25年当時ぐらいから、人口減歯止めをかけるための、先ほど申しましたような転入定住・家族の絆応援助成金制度とかいろいろな施策を講じられているわけでございますけれども、一向に人口減歯止めがかかるという状況ではございません。最近、特にここ一、二年の例で申し上げますと、平成31年、ここでは686名、前年度と比べて人口が減っておるわけでございます。そしてまた、令和2年1月1日現在でいいましても対前年度比 665名減でありまして、ついには8万 6,000を切って8万 5,871名となっております。これは外国人も含めた数でございまして、ますます人口減が加速度的に進みつつあるというふうに、これはもう数字として示されているわけでございます。 そうした状況の中で、今回、令和2年の市長施政方針では、その対策としてシティプロモーション事業を継続実施することとか、ホームページ、これの内容を一新して、広報・広聴・コミュニケーション媒体として、より多くの皆様にとって使いやすく分かりやすいホームページを作成していくと、そういうことで郡山市の情報を発信していくということを述べられております。しかしながら、こういうことも私は全く無駄であるとは言いませんけれども、こういうような小手先だけのことをやって本当に人口減に抑制をかけるということができるのかどうかということは、甚だ私は疑問に感じております。 そこで、市長にお伺いしたいと思います。 上田市政5期19年になります。20年近くなるわけですけれども、このような他市と比べて人口減が非常に著しく進んでいると、こういう状況の中で、これからの人口減歯止めをかけるための戦略的な考え方、こういうことについてどのようにお考えをされているのか、このことについてまず第1回目の質問をしたいと思います。 以上です。 ○議長乾充徳君) 上田市長。         (上田 清君登壇) ◎市長上田清君) おはようございます。 13番丸谷議員の御質問お答えをいたします。 かねてから議員御指摘の人口減少に係る課題については、重要な課題であると強く認識しているところであり、様々な事業に継続して取り組む中で、本市の魅力を総合的に引き上げていく必要があると考えております。シティプロモーション事業をはじめとして、市の魅力をより多くの方々にPRしていく一方で、教育・福祉に関しては認定こども園整備に伴う定員拡充学童保育所の増設、さらには幼稚園への空調設備の設置や小学校トイレ全面改修事業など、子育て環境の充実に努めていきたいと考えております。 また、高齢者福祉施策としましては、地域で高齢者を支える高齢者移動支援事業に新たに取り組むなど、一つ一つ事業を積み重ねながら人口減少及び少子高齢化に対する施策を展開していきたいと考えております。 さらに、工場等設置奨励金等により企業誘致を引き続き努めるとともに、近鉄郡山周辺地区及び近鉄平端周辺地区まちづくりにも取り組むことで、まち活性化につなげていきたいと考えております。 今後も様々な観点から事業を展開しながら、総合的に人口減少という、これはもう全国共通の大きな課題でありますけれども、取り組んでまいりたいと考えております。1つヒントとして、施政方針でも申し上げましたけれども、リノベーションスクール、有料でありましたけれども24名の方がお集まりになって、その中で郡山は7人、奈良県から8人、大阪から5人、京都から2人、そして東京からも2人参加をいただきました。具体的な移住の話も出てきておりました。そういう意味ではこれは1つヒントになるのではないかなと。魅力を感じる方々が県内外にいらっしゃるのも一方では事実でありまして、それを人口増にどうつなげていくのかということをこれからしっかりと考えていきたいと思っております。 以上です。 ○議長乾充徳君) 13番 丸谷利一君。         (丸谷利一登壇) ◆13番(丸谷利一君) ただいま市長の第1回目の答弁をいただきました。 これまで、シティプロモーション事業とかで郡山市の魅力を発信したり、あるいは子育て支援としての保育所整備とか、あるいはまた高齢者移動支援についての新たな事業を展開したりとか、さらにはリノベーションスクール事業充実拡大によって、それを何とか人口の減少にストップをかける一つのきっかけをつくりたいと、こういうような思い、これを今、上田市長言われました。 私は、いつも言っておりますように、郡山市の人口減というのは、全国的な傾向というのはもちろんあります。普通にやっておれば人口減になります。しかしながら、生駒なんかでもつい最近まで人口が増えて、最近はちょっと減少しております。また、香芝、葛城なんかは逆に人口が増えているんですね。隣の斑鳩町でもですよ、駅1つしかないですけれども、若干ではございますけれども人口が増えているんです。なぜこのような、僕も質問郡山市は立地条件がいいんですか、どうですかと言ったら、いいですと市長が言われた経緯もございます。このように、郡山市はいろんな角度から考えても、奈良県におきましても非常に優れた立地条件を持っていると。にもかかわらず、このような人口減になかなかストップをかけられない。私は、こういう実態を見たときに、他市がいろいろ実践をやっているところの施策人口が増えているのはどういうところかということを検証するというのが必要だと思うんです。 去年、山口県へ行きました。ここは人口が増えているんです。それはなぜ増えたのか。これは常任委員会の研修、来年度から廃止ということでございますけれども、私はそこでいろいろ勉強させていただきまして、例えば人口を増やすために企業をどのように誘致していくか、そのための都市計画の見直しをどのようにするかということをちゃんと戦略的に考えているんですね。そしてその上で、その企業に派遣する労働者山口市に集めるための駅前、新幹線の駅でございます新山口駅ですか、それを中心とした駅前まちづくりをやっているんです。このような先進的な大きなスケールでやっているところは、増えているんです、人口が。 そこで私、毎回いろいろ近鉄郡山駅前まちづくりのことについて、県の包括協定絡みでいろいろ市長にもこれまで質問したことがあるんですけれども、上田市長が第1期目、選挙に立候補されたとき、私もそのとき職員でした。このときに、近鉄郡山駅前整備、これを選挙公約として上げられていたわけです。それから19年たっている。近鉄郡山駅前を見てもほとんど進んでおらない。そういう状況の中で平成26年11月19日ですか、県と包括協定を結ばれて、非常にチャンスが巡ってきたわけです。これまで大和郡山市が実行しようとしてきたバスターミナルの整備ということで、駐輪場の一部を解体して、やる計画が、県の、近鉄郡山駅を北進させるという計画の下で一時中断しているということで、現在あのところを見てみますと、解体した駐輪場をまた復活させていると。仮設設備をつくっている。そしてミニ公園ができている。もうその程度なんです。 そこで上田市長にお聞きしたいのは、本当に、県との包括協定結んでもう6年たつんですか。一向に進んでいない。しかも、近鉄郡山駅を北進させるとなると現在の駐車場、これを解体せないかんわけです。そうすると、駐車場の確保というのは絶対大事なんですよ。この駐車場の確保が全く進んでおらないというような話も聞くわけです。 そこで、私が2点目に上田市長質問させていただきたいのは、本当に上田市長近鉄郡山周辺まちづくり、開発についてやる気があるのかないのか、この点について。前回上田市長が5期出馬されたときには、近鉄郡山駅のまちづくりについて、市民に呼びかけてワークショップをやっているんだということを選挙前に「つながり」にわざわざチラシまで入れて宣伝されているわけですよ。しかし、それ以後ほとんど進んでおらないということでありますから、本当に上田市長近鉄郡山駅前整備周辺整備まちづくりやる気があるのかないのか。 もう一つ聞きますけれども、やる気が本当はないんだったらないで、それも一つ考え方だと思うんですよ。そんな駅前のところに、どれだけの事業効果があるのか分からんようなものに対し、何十億、何百億かけられるのかと。それよりもっとほかのやり方があるだろうというような考え方があるんだったらあるで、それでいいんですよ。市民に現在の進捗状況問題点課題、これをきっちり報告する義務があるんやないかと、このように思うんです。 それらのことも含めて、近鉄郡山周辺整備について上田市長はどのように考えておられるのかということについて、2点目に質問をしたいと思います。 以上です。 ○議長乾充徳君) 上田市長。         (上田 清君登壇) ◎市長上田清君) 13番丸谷議員の2回目の質問お答えをいたします。 昨年の4月に「近鉄郡山周辺地区まちづくり基本計画」を策定いたしました。2番目の段階に入ったということであります。これまでワークショップを計6回開催いたしまして、地域が抱える課題や将来のまちづくりに向けての要望など様々な御意見をいただき、反映をこの基本計画にしてきたところであります。 現在、奈良県と2件の個別協定を締結し、事業を実施しております。一つは、近鉄郡山駅東側の広場について、駅移転の際に支障となる三の丸駐車場の移設の検討であり、もう一つは、空き家を利活用し町なかにぎわい創出を目指す、これは先ほども申し上げましたが、リノベーションスクールの開催であります。これからも順次、奈良県と個別の協定を締結し、それぞれ事業を実施していく予定でございます。 ただ、包括協定後に大きく状況が変化しました。それは、NTTビルが移転を断念したと、現状を維持するという決断を下されたということでありまして、このために駐車場の移設が大変大きな壁にぶち当たっているところであります。当然のことながら、駐車場を移設することによって工事用のヤードもできるわけでありますし、このことについてはasmoとも協議をしながら、県担当部局は熱意を持って取り組んでいただいております。このことには感謝を申し上げながら、この課題について引き続き総力を挙げていくこと、これはまず一番大きなことであるというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長乾充徳君) 4番 尾口五三君。         (尾口五三登壇) ◆4番(尾口五三君) おはようございます。 私も、同じく大和郡山施政方針について質問いたします。 協働のまちのところで6ページ、シティプロモーション事業についてお聞きいたします。 これは継続事業ということで、「まち魅力を広く発信してまいります」と述べておいでですが、発信だけでは移住定住になかなかつながりにくいのではないかなというふうに思います。どのような成果があって、今後この事業をどのように展開、進展させていくお考えなのか、お聞かせください。 ○議長乾充徳君) 上田市長。         (上田 清君登壇) ◎市長上田清君) 4番尾口議員の御質問お答えをいたします。 シティプロモーションをこれまで2年間実施をし、PR動画シネアド上映では合計70万人以上の方々に本市の動画を御覧いただきました。アンケートを取っているわけですけれども、その結果ではほとんどの方が動画を覚えておられ、半数以上が本市へのイメージはよくなったと回答いただいているところであります。今後、令和2年度につきましても引き続きホームページ、ユーチューブ及び大阪の劇場でのPR動画上映等を実施していきたいと考えております。 一番その中で知っていただきたいのは、大阪からいかに本市が近いかということなんですけれども、なかなかやっぱりそのことが理解をされていないのが現状でありまして、そのことを含めて、本市の幅広い魅力を発信することに努めていきたいと思っています。 ○議長乾充徳君) 4番 尾口五三君。         (尾口五三登壇) ◆4番(尾口五三君) どのように郡山市を知っていただいて、どういうふうに進むのか、これは大変重要な課題だというふうに思います。 先ほども出ましたけれども、昨年、総務常任委員会の視察で山口市を訪れました。ここは、定住プロモーション定住サポート制度空き家バンクなどを、効果的につなげて展開しているんです。プロモーションを見て興味を持ってホームページを見る。そうすると、そこで地元へ行ってみたいなと思うと、ホームページで申込みができて、旅費の補助あるいは市内の案内などもしてもらえるということなんですよ。ですから、大和郡山市も今度、予算でホームページをリニューアルするということなんで、こういうふうに、つなげてシティプロモーション事業を展開できないかなというふうに思っているんですけれども、その点のお考えをお聞かせください。 ○議長乾充徳君) 上田市長。         (上田 清君登壇) ◎市長上田清君) 4番尾口議員の2回目の質問お答えをいたします。 議員お述べのとおり、総合的に展開をするということが非常に大切であるということであります。先ほども出ておりましたけれども、転入定住・家族の絆応援助成金についてはそれなりの成果があったということでありますが、しかしながら、給付中心施策というのは財源の面から永続的に実施することは非常に難しいということで、中止、終了したところであります。平成30年度から、給付中心施策からシティプロモーションへと施策を進展させてまいりました。シティプロモーション事業の一環として、本市への移住定住を実際に希望される方について直接説明する機会として、大阪で実施される移住定住フェア職員を派遣しております。本市に移住を希望される方の主な御要望は、やっぱり家を紹介してくれと、空き家の紹介と、それから就農関係ということでありました。新たな転入定住仕組みづくりとして、今年度創設いたしました空き家バンクというものを活用し、就農関係とも併せ各担当課と連携し、より具体的に移住へのマッチング施策を実施してまいりたいと考えております。やはり空き家というものをどう利活用していくのかというのは、先ほどから申し上げているリノベーションスクール1つのテーマでもありますので、これを中心に移住につなげていきたいと考えております。 以上でございます。
    議長乾充徳君) 4番 尾口五三君。         (尾口五三登壇) ◆4番(尾口五三君) 総合的にやはりやっていかなければ駄目だというのは御理解いただいているというふうに思いました。本当にプロモーション事業だけを見ると成果が見えにくくて、無駄遣いしているんじゃないかなと、つい言われてしまいますけれども、総合的に展開をしていただきたいなというふうに私は思っています。 郡山を見ますと、東側に農地が連なって、北に城下町があり、南に工業団地、西に住宅街と、特色あるまちコンパクトシティ一つになるんではないかなと、これがこれからの施策によってどういうふうに変化をしていくのかなというふうに思っています。私も移住定住の一人であります。43年になります。いいところだなと思っておりますので、今後ともひとつ郡山のために御尽力していただきますようにお願いして、終わります。 ○議長乾充徳君) 5番 村田俊太郎君。         (村田俊太郎登壇) ◆5番(村田俊太郎君) おはようございます。 それでは、令和2年度大和郡山施政方針についての質問を行わせていただきます。 私たち公明党会派は、市民の皆様から忌憚のない御意見、御要望をいただき、それらを定例会、また常任委員会で取り上げ、安心・安全な大和郡山市、住んでよかった大和郡山市と思っていただけるように、市民の皆様の御意見、御要望の実現に向けて取り組ませていただいています。上田市長におかれましても、限られた財源の中で子育て支援、また高齢者対策など、バランスを考え総合的な大局に立って様々な手を打っていただいているものと確信しています。 そんな中、私たち公明党会派市民の声を集めた2020年度予算要望書の中で、このたびの施政方針の中には、令和2年度中の稼働を目指し、公立幼稚園空調設備を設置されることや、小学校トイレ全面改修工事においても、国の補助金を活用し予定を上回る5校分の改修工事の実施を行う、また、高齢者外出支援仕組みづくりを行うこと、さらには平成26年3月議会で提案させていただきました市のホームページスマートフォン仕様になることなど、数多く盛り込まれたことには評価をさせていただきます。 しかし、子育て教育施策において、子育て支援の充実について、矢田認定こども園や、やまとこども園mimiの開園、さらに今年4月から郡山西保育園の開園、令和3年4月からは(仮称)平和認定こども園カトリック幼稚園いずみ保育園の3園が同時開園され、さらに昭和保育園民間運営による認定こども園への転換が完了すると、保育定員は約 200名の増員となるとのことですが、これに見合う保育士を確保することができるのかが心配です。今後どのように保育士を確保されていくのか、その方策をお聞かせください。 次に、学童保育の運営について、変化する社会情勢による多様なニーズに柔軟に対応し、将来を見据えた仕組みづくりに取り組むとのことですが、昨年の12月議会では、生駒市のように市、保護者、支援員の3者で運営する、市が関わるので会計事務支援員の雇用などを市が行い、煩雑な仕事から保護者を解放させる方式や、橿原市のように各学童の保護者運営を残し、その取りまとめとして協議会を設置し煩雑な仕事を協議会が行う方式、さらに天理市のように全て一般社団法人に委託する方式などがあり、将来を見据え学童保育の運営方針の在り方を検討していただきたいと要望させていただきましたが、具体的には将来どのような形を想定されているのかをお聞かせください。 最後に、上田市長は、安倍総理が昨年の施政方針演説において、平成の30年間の出生率や今年の安倍総理の施政方針演説での希望出生率を取り上げられ、全国的に幼児教育・保育の無償化の実施が進められる中、本市といたしましてもこの期を逃すことなく子供を産み、育てやすい生活環境づくりを推進するとのことですが、現状の子供を産み、育てやすい施策以外に令和2年度はさらなる対策をどのように講じられるのか、お聞かせください。 以上3点についてお答えいただきますよう、よろしくお願いします。 ○議長乾充徳君) 上田市長。         (上田 清君登壇) ◎市長上田清君) 5番村田議員の御質問お答えをいたします。 まず、1点目ですけれども、保育士の確保ですが、従来から実施しております保育士募集のポスター、これの掲示について引き続き市内の商業施設にお願いしたり、あるいは市のイベントでのチラシの配布を通じて市民の皆様にも現状を御理解いただくとともに、お知り合いへの声かけなど御協力いただくことで、潜在保育士の掘り起こしに、より積極的に取り組んでいきたいと考えております。ぜひ議員各位にも御協力をいただければと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 また、2年間県内の保育園で勤務すれば返済が免除されるという奈良県社会福祉協議会実施の保育士準備金貸付事業、こういった制度を市広報紙「つながり」にも掲載し、より広く啓発を図っていくことによって、保育士の確保につなげたいと考えているところでございます。さらなる処遇の改善ということも当然課題であると考えております。 2点目、学童保育であります。 学童保育については、大阪などの大都会では民間が行うようなケースも出てきているようでありますけれども、本市の運営については、現在はそれぞれの保護者会による運営ということでありますが、今後、保護者会の代表で構成される協議会方式での運営を検討し、進めているところであります。この協議会においては、会計事務や支援員の雇用など各学童保育における共通した事務を一元的に管理していくということで、保護者の御負担を少しでも解消したいと考えております。また、手狭となっている施設につきましては、引き続き小学校の余裕教室を積極的に活用するなど、適切な運営に努めてまいりたいと思います。 3点目、子供を産み、育てやすい生活環境づくりについてですが、現在、出産前における一般不妊治療への助成やママパパクラスを実施する一方で、出産後のこんにちは赤ちゃん訪問を通じた保健師や助産師による相談体制の整備や産後ケア事業、これを実施するなど、産前産後の各種施策を展開しているところであります。特に一般不妊治療の助成に関しましては、これまでの不妊治療に加えて不育治療にも対象を拡大し、予算の増額を図ったところでございます。さらに、来年度は小児医療充実事業を新たに創設し、子供に対する医療環境の充実にも取り組んでまいります。 本市においては、これからもソフト面、ハード面の双方から、子育て世代へのより強固なサポート体制を整備していくことで、子供・子育て環境の充実を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長乾充徳君) 5番 村田俊太郎君。         (村田俊太郎登壇) ◆5番(村田俊太郎君) 3点質問させていただき、御答弁いただきました。 保育士の確保は全国的に喫緊の課題であります。いかに早く大和郡山市に人材を確保するかとなれば、国からの施策を待つのではなく、国への働きかけが必要にもなってまいります。また、同時に他市とは違う採用も検討していかなければならないと考えています。昨年の9月議会でも提案させていただきましたが、採用試験には多くの方が大和郡山市を選択してくれています。講師登録も行っていると思いますが、他市にないプラスアルファの付加価値が必要だと考えます。また、このとき提案させていただいた、民立保育園などの民間企業に就職したときの奨学金返還制度が利用できるように、引き続き調査、研究を強く要望いたします。 学童保育の運営については、それぞれの保護者会の代表で構成される協議会方式での運営を検討されているとのことでした。そして、会計事務や支援員の雇用など、各学童保育における煩雑な仕事をこの協議会が一手に引き受けて行うものと理解しました。現場から大金を預かり、処理するなど非常に神経を使うので、お金だけでも市で管理運営してほしいなどの声をお聞きしています。また、支援員を採用するに当たっても神経がすり減るなどの声や、学童による支援員の給料の差でなかなか支援員が来てくれないなどの声もありますが、協議会で一元的に管理運営を行っていただければ解消されるものと考えます。 3点目の子供を産み、育てる施策として、これまでも出産前の一般不妊治療への助成制度、また出産後の保健師、助産師の産後ケア事業等、様々なきめ細かな施策を行っていただいてきました。そんな中、今回、不妊治療に加え新たに不育治療も助成制度の対象とする予算を確保され、さらには大和郡山市で小児科が減る中、新たに小児医療充実事業を創設され、子供に対する医療環境の充実に取り組まれるとの御答弁をいただき、大いに評価したいと思います。 ともあれ、大和郡山市も人口が減少していることは否めません。企業誘致による雇用拡大かつ人口の流入、様々なイベントによる出会いの場、自然現象が駄目なら人工的な出会いの場、昭和工業団地協議会による交流の場などなど、子育て教育施策を充実することが、人口減少のカーブを緩やかにさせる手だての一つと考えています。今後ともソフト面、ハード面においての環境の充実に御尽力いただきますようお願いし、質問を終わります。 ○議長乾充徳君) 14番 関本真樹君。         (関本真樹君登壇) ◆14番(関本真樹君) それでは、通告に従いまして、教育行政方針について教育長にお尋ねいたします。 3月2日の開会日に初めて教育行政方針を拝聴し、目まぐるしく移り変わっていく社会で生き抜いていくためには様々なことを学ばなければならない、そして、幾つになっても学ぶ姿勢を持ち続けることは大切だということを改めて認識させられました。教育は国家百年の計と言われています。人を教え、育てるということは大変なことですが、一年一年これが最善だと思うことを信じてやっていく、それを積み重ねていくしかありません。 さて、それでは4点お聞きさせていただきたいと思います。 1つ目は、新学習指導要領についてです。 来年度2020年度から、小学校において新学習指導要領が完全実施となり、プログラミング教育が必修化されます。国からは具体的に授業時間数やカリキュラム内容が示されていないかと思いますが、どのように実施していこうと考えておられるのか、お聞かせください。 次に、通学路の安全確保についてです。 毎年、各学校から通学路の安全性の確保、危険箇所の解消に向けての要望が出されているかと思いますが、なかなか要望が通らないという声も耳にします。要望を 100%かなえるということは難しいかと思いますが、現在の進捗状況や解消が難しい理由、それが回答として十分に届いていないのではないかといった懸念も感じます。現状、通学路の危険箇所の解消の取組がどのように進められているのか、学校等への周知方法も含めてお聞かせください。 続いて、教職員の働き方改革の推進についてです。 本年1月27日付で、谷垣教育長のお名前で市内の小・中学校の保護者宛てに「教職員の時間外業務の改善に向けて」という書面を出されています。教職員の長時間労働についての社会的認識が広がってきている昨今、それを改善できるよう学校の働き方改革をぜひとも推し進めていっていただきたいと思います。 さて、教育行政方針の中で、中学校の部活動について、指導員の導入を検討するとの記載がありました。これについては、教員の資格を持たない外部指導員に部活動を見てもらい、その分、先生方の負担を減らそうということかと思います。これも進めていただく必要がありますが、それと同時に、適切な時間数にしていくことも必要です。国から部活動の時間を制限するガイドラインが出ていますが、現状、本市としてはどのように規定しているのか、生徒の健全な成長と学校の働き方改革をどのように両立しようとされているのか、お聞かせください。 また、学校の働き方改革には、働きやすい環境づくりも必要です。昨年、パワー・ハラスメント、セクシュアル・ハラスメントの防止に関する指針を策定されていますが、ハラスメントのない職場環境づくりのために、どのようにしていくかというお考えをお聞かせください。 以上4点です。よろしくお願いいたします。 ○議長乾充徳君) 谷垣教育長。         (谷垣 康君登壇) ◎教育長(谷垣康君) おはようございます。 14番関本議員の御質問お答えをいたします。 1点目、プログラミング教育についてでございますが、市内では、既に総合的な学習の時間を用いて、マインドストームというロボット、レゴロボットですが、あるいはクロッチというロボットを用いて先駆的にプログラミング教育に取り組んでいる学校が幾つかございます。また、市内での指導者研修にも取り組んでいるところでございます。 マインドストームというロボットというのは、レゴで組み立てたロボット、自動車型をしているというのが多いんですが、それにセンサーとかモーターとかが組み込まれていて、コンピューターからそこに指示を送ることで、黒い線の上を例えばずっと動いていく、そしてゴールにたどり着く、そのためのプログラミングを子供たちが考えてコンピューターから指示を与える。そのロボットがそのとおり動いたら成功だと。ところが、なかなかうまく動かないんですね。そのとおり動いてくれない。それを試行錯誤しながら目的を達成する、そういうことを幾つかの学校でやっております。ですから、実際にもう既に、移行期間ではありましたので、プログラミング学習に取り組んでいる学校は幾つかございますけれども、4月からは完全実施ということで、全ての学校でそれぞれにプログラミング学習に取り組んでいくことになります。 ただ、プログラミング教育はパソコンを使うスキルを身につけるということだけが目的ではなく、順序立てて考え、試行錯誤し、物事を解決する、そういう論理的思考力を育てることに目的がございます。したがいまして、プログラミングという新たな教科ができるわけではなく、全ての教科の中で実施でき、時間数も決まっているわけではありませんので、各学校において年間指導計画内にしっかりと位置づけし、プログラミング的思考が育つように指導してまいりたいと考えております。 2点目、通学路の安全性の確保につきましては、令和元年6月には内閣府、文部科学省、厚生労働省の連名による、「未就学児が日常的に集団で移動する経路の交通安全の確保の徹底について」に基づきまして、保育園、幼稚園、障害福祉施設の散歩経路に対して、福祉健康づくり部と協議、調整の上、合同で安全点検を実施しております。 学校・園の周知につきましては、合同点検の際に実施区域の学校・園に対して点検立会いや対策内容について協議を行っており、点検実施後の対策内容については市のホームページにて公表を行っております。なお、令和元年分は今後公表する予定でございます。 今後につきましては、安全点検箇所の対策状況についてフォローアップ確認を行ってまいります。今後とも、道路管理者及び警察等と協力の上、対策の実施、対策効果の把握、改善、充実に努めてまいりたいと考えております。 3点目、教職員の働き方改革に関連する中学校の部活動についての御質問でございますが、平成31年4月に「大和郡山市部活動ガイドライン」を作成し、練習時間は平日2時間程度、土日休日、長期休業中は3時間程度とし、休養日を平日は少なくとも1日、週休日は少なくとも1日以上としているところでございます。早朝練習について具体的な規定はしておりませんが、大会前の休養日を練習日として変更した場合は、翌週には必ずその分の休養日を取ることというように規定しております。今年度、各中学校に4月から9月の実態調査を行いました結果、おおむねこのガイドラインは遵守されているということでございます。 部活動は、生徒がスポーツや文化に親しむことで自らの適正や興味、関心等をより深め、責任感、連帯感の涵養、好ましい人間関係の形成等に資することができる貴重な機会であると考えております。一方で、生徒にとっても教員にとっても過度な活動にはならないよう、今後ともガイドラインに沿った部活動となるよう指導するとともに、部活動指導員等を活用し、部活動がより充実したものとなるよう支援をしてまいりたいと考えております。 4点目、パワハラやセクハラ防止策といたしましては、今年度作成しました指針をこれからも周知に努め、職員の意識の向上を図りたいと考えておりますが、何よりも、良好な職場環境の確保、維持が防止の基本であります。そのためには、校長や教頭が日々教職員とのコミュニケーションを積極的に図りつつ、職場の雰囲気を感じ取りながら、定期的に個人面談を実施するなどして校内の人間関係を良好に保つことが大切であると考えております。 以上でございます。 ○議長乾充徳君) 14番 関本真樹君。         (関本真樹君登壇) ◆14番(関本真樹君) 御答弁ありがとうございました。子供たちのために、そして先生方のために、引き続き御尽力いただきますようお願いいたします。 では、最後に1つお聞きします。 これからの社会は目まぐるしく変化していくことが予想されています。グローバル化や情報化、AIなどの技術が進むことで、今ある仕事の幾つかがなくなり、子供たちの中には、今はない新たな職業に就く子もいることでしょう。そのような将来を見据え、今の子供たちが社会に出るときにどういったスキルが必要で、それをどのように身につけさせるのか、どういった思いが今回の教育行政方針に込められているのか、ということについてお考えをお聞きして、私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長乾充徳君) 谷垣教育長。         (谷垣 康君登壇) ◎教育長(谷垣康君) 14番関本議員の2回目の御質問お答えします。 教育行政方針の中で、私は「『Society5.0』と言われる、これからの社会を生きる子どもたちに必要な力を培い」と申し上げました。「Society 5.0」とは、狩猟社会、農耕社会、機械社会、情報社会に続く5番目の社会として、超スマート社会と呼ばれています。時代は、それだけ大きな社会の変革期を迎えていることだろうというふうに考えております。そんな時代を生きる子供たちには、まず、ますます高度化する情報社会の中で多くの情報に翻弄されるのではなく、情報を使いこなし、有効に活用できるスキルとモラルを身につけさせることが必要だと考えております。子供1人1台の端末を整備するGIGAスクール構想は、将来的にはパソコンが文房具の一つとなる、そのような考え方に基づいております。その中で子供たちは、自然に情報を使いこなすスキルを身につけていくことになるというふうに思います。 また、議員御指摘のAIの進展も予想されますが、そのAIをつくり出し操作をするのはあくまでも人間です。人間にしかできないこと、例えばイメージするという意味での想像力とか、クリエートするという意味での創造力、さらには豊かな発想とか他人に共感する力とか、喜怒哀楽を感じる感性とか、人と協働する力とか、いわゆる人間力というものがますます重要な時代になってくるんではないかなと考えております。 新学習指導要領には3つの柱がございまして、一つは知識・技能、もう一つは思考力・判断力・表現力等、3つ目が学びに向かう力・人間性などとあります。知識・技能とは、これまでも言われてきたことでありますが、何を知っているか、何ができるかということ、思考力・判断力・表現力等とは、理解していること、できることをどのように使うのかという能力、そして最後の学びに向き合う力・人間性などは、どのように社会、世界と関わり、よりよい人生を送るかということと説明されております。特に、3点目の学びに向き合う力・人間性というものを重視しながら、その基礎には子供自身が学ぼうとする意欲が必ず必要でありまして、そういうものをバランスよく一体的に育てていくことに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長乾充徳君) 12番 上田健二君。         (上田健二君登壇) ◆12番(上田健二君) 私からも、令和2年度大和郡山教育行政方針の中で教育長は、「少子化の進展に伴って生じる学校の様々な課題に取り組むべく、平成30年6月、『大和郡山市学校規模適正化等審議会』を設置し、去る2月4日、市立小・中学校の学校規模・学校配置の適正化についての答申を受けたところです。今後は、この答申の趣旨を尊重し、子どもたちの教育環境向上や活力ある学校づくりに向けた計画策定のために、調査・研究を行ってまいります」としております。審議会の答申については教育福祉常任委員会にて御報告していただけるそうですが、その内容について事前に熟読し、委員会に臨みたいと思います。ゆえに資料を事前に公開することも可能だと思いますが、そのお考えをお答えください。 また、審議会の中でも統廃合ありきの議論はほとんど見受けられなかったと思いますが、答申を受け統廃合はしないのかどうか、お考えをお聞かせください。よろしくお願いします。 ○議長乾充徳君) 谷垣教育長。         (谷垣 康君登壇) ◎教育長(谷垣康君) 12番上田議員の御質問お答えいたします。 学校規模適正化等審議会につきましては、その設置条例について、平成29年12月の第4回定例市議会にて御承認をいただき審議を進めてきたところであり、審議会の答申につきましては、本市議会の教育福祉常任委員会へ報告した後に公開させていただきたいと考えております。 本答申においては、学校配置の適正化に関する基本的な考え方として、通学区域の変更と学校の統合の2つの方法が提言されております。また、適正化に伴い留意すべき事項として、代替交通手段や小中一貫校等の導入など、様々な点に留意しなければならないと述べられております。 教育委員会といたしましては、この答申を重く受け止めながら学校規模及び学校配置の適正化に取り組んでいかなければならないと考えており、今後十分時間をかけて調査、研究を進めた上で、計画案を作成してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長乾充徳君) 12番 上田健二君。         (上田健二君登壇) ◆12番(上田健二君) 答申の公開については、常任委員会への報告の後、公開だという答弁でした。しかし、これまで約2年間に及ぶ慎重な審議を経ての答申がつくられ、それを基に今後、小・中学校の在り方について具体的に進められる重要な資料だと考えます。今回は委員会報告の後、公開だということですが、今後、報告案件であっても重要なものと思われるものは事前の資料提出を求めます。 また、学校統廃合についても、今後十分に時間をかけ調査、研究を進めていき、その上で計画案の策定に取り組んでまいるとの答弁でした。市長施政方針にもあるように、前回、小・中学校への全普通教室のエアコン設置に続いて、今回は市内5校分のトイレ改修が盛り込まれました。地域の防災拠点としての学校の重要性が高まっています。一般質問でも通告しておりますので詳しくは述べませんが、慎重に議論を進めていただくよう要望して、私の質問を終わります。 ○議長乾充徳君) 6番 河田和美君。         (河田和美君登壇) ◆6番(河田和美君) 改めまして、私のほうからも令和2年度教育行政方針について質問させていただきます。 昨年12月、文部科学省はGIGAスクール構想として、学校ICT環境の抜本的な改善と、ICTを効果的に活用した、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びの実現を目指していくことを打ち出しました。特に、子供たち1人1台のコンピューター端末と学校の高速大容量の通信ネットワークについては、特別なものではなく、令和の時代における学校のスタンダードとして、当たり前のものとして整備していくこととされています。 これからの時代を生きていく子供たちにとって、ICTは切っても切り離せないものであることは論をまちません。 そこで、1点目、質問させていただきます。文部科学省が提唱しています令和5年度までに生徒1人に1台の端末を整備するGIGAスクール構想実現に向けてのICT環境について、今後の整備計画をお聞かせください。 次に、大容量の通信ネットワークや児童1人に1台の端末という、これらのハード面を整備することは、あくまで手段だと思います。それをいかに効果的に使い、子供たちの学びを豊かにしていくかが大切になろうかと思います。 そこで、2点目、質問いたします。ICT環境の整備を進めるに当たり、ソフト面での教員の方への研修をどのように進めていこうと考えておられるか、お聞かせください。 次に、教育長は教育行政方針の中で、園・学校教育の充実の中の7つ目に「教職員の資質向上と働き方改革の推進」を上げられています。学校における働き方改革の目的は、教師のこれまでの働き方を見直し、教師が、我が国の学校教育の蓄積と向かい合って自らの授業を磨くとともに、日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで自らの人間性や創造性を高め、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになることとされています。 そこで、3点目の質問です。本市における教職員の今後の働き方の具体策についてお聞かせください。 また、園・学校教育の充実に当たり、4月からの小学校新学習指導要領の完全実施、中学校においては令和3年度から新学習指導要領が実施に移される中、幼稚園では既に新教育要領による教育活動が行われているとされています。その中で、本市独自の「子どもの学び」アイデアサポート事業を引き続き実施し、創意工夫による子供たちの多様な学びを支援し、令和2年度は対象を幼稚園にも広げられます。 そこで、最後の質問です。アイデアサポート事業幼稚園にも広げるに当たり、具体的にどのようなことを考えておられるか、お聞かせください。 以上、御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長乾充徳君) 谷垣教育長。         (谷垣 康君登壇) ◎教育長(谷垣康君) 6番河田議員の御質問お答えをいたします。 1点目、ICT環境の整備、特にGIGAスクール構想についてでございますが、国の補正予算を活用いたしまして、令和2年度には各小・中学校に高速の情報通信ネットワークをまず整備をいたします。その後、国の示しているスキームに沿いまして、令和3年度から令和5年度までの間に児童・生徒1人1台の端末整備が完了するよう段階的に進めてまいりたい、このように考えております。 また、2点目として、その環境整備に伴う教員の研修についてでございますが、議員御指摘のとおり、子供たちにICTをしっかり教えていくためには、質の高い、そういう教育活動を実践できる教員をまず育てることが大事かと思っております。県が実施いたしますSTEAM教育エバンジェリスト育成研修というのがございます。難しいあれですけれども、STEAMというのは、Sというのがサイエンスです。Tはテクノロジー、技術です。Eはエンジニアリング、工学でございます。Aはアート、芸術。それから、Mはマセマティクス、数学でございます。この頭文字を取ってSTEAMといっているんですが、エバンジェリストというのは、もともとは伝道師という意味でございます。あるいは先駆者と言ってもいいか分かりませんが、要は、これはそういう幅広い教育の分野に関してICT機器を使った教育を展開していく、まず技術や考え方を身につけてそういう教員を育てて、その教員がそれぞれの学校に戻ってほかの教員にそれを伝えていく、そういうようなシステムですけれども、それを県教育委員会が実施いたしますので、本市からも各校から基本的には1名は参加をさせていきたいというふうに考えております。 また、市の教育委員会の学校教育課にICT教育担当者を置いて、各学校でのICTを活用した効果的な授業が展開できるように、実践的な研修を進めてまいりたいと考えております。 3点目、教職員の働き方改革についての御質問ですが、1月に校長、教頭、教務主任、生徒指導主任、部活動指導者、養護教諭、事務職員及びPTAの代表から成る「大和郡山市立学校における働き方改革推進委員会」を立ち上げました。既に2回の会議を行い、3月中にもう一度委員会を開催する予定ですが、そこで学校における働き方改革の方針の作成に取り組んでいるところでございます。来年度からタイムカードを導入し、客観的に教職員の在校時間を把握するとともに、夜間の留守番電話の設置とか学校行事の見直し、あるいは事務作業や会議の軽減等、具体的な取組を進めてまいりたいと、このように考えております。 4点目でございますが、幼稚園のアイデアサポート事業につきましては、御承知のように少子化あるいは幼児教育・保育の無償化等の影響もあり、幼稚園への入園児が年々減少しているという状況がございます。そのため、各園の特色ある取組を促したいという思いもありまして、それを支援するために対象を広げたところでございます。体育遊具を活用した子供の体力づくりや、英語の絵本とかCDなどによる学びの環境づくり等々考えられますが、基本的には各園から様々なアイデアが出てくる、そのことを今、楽しみにしているところでございます。 以上でございます。 ○議長乾充徳君) 6番 河田和美君。         (河田和美君登壇) ◆6番(河田和美君) 教育長に御答弁いただきました。ありがとうございます。 GIGAスクール構想につきましては、多少の差はあれども県下一斉にスタートを切る形となり、同じスタートラインに立っています。しかしながら、現状は黒板とチョークによる教師が中心となった授業が通常で、ICT化という点では遅れを取っています。ICTを効果的に使い、学びの中心が子供たちになっていくよう、さらに取組を進めていただけるよう要望いたします。 また、子供と直接関わる教師の働き方を改革することにより、子供たちによりよい学習環境を提供できるよう、また幼稚園に関しても、幼児教育という今まで以上に新たな視点に立って子供たちを育んでいけるよう、教育の質の向上を強く願います。 それぞれの細かい内容につきましては一般質問でさらにお聞かせいただきたく、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長乾充徳君) 以上で通告による質疑を終わります。 ほかに御質疑ございませんか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長乾充徳君) 御質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。    ─────────────────────────────────── ○議長乾充徳君) 日程第2 議案第1号から議案第16号までの16議案を一括議題とし、これより質疑に入ります。 御質疑ございませんか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長乾充徳君) 御質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第2号、議案第7号の関係部分、議案第9号及び議案第10号については総務常任委員会に、議案第1号、議案第3号、議案第7号の関係部分、議案第8号、議案第11号及び議案第12号については産業厚生常任委員会に、議案第4号、議案第7号の関係部分及び議案第13号については教育福祉常任委員会に、議案第5号、議案第6号、議案第7号の関係部分、議案第14号、議案第15号及び議案第16号については建設水道常任委員会に付託いたします。    ─────────────────────────────────── ○議長乾充徳君) 日程第3 議案第17号から議案第25号までの9議案を一括議題とし、これより質疑に入ります。 御質疑ありませんか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長乾充徳君) 御質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 議案第17号から議案第25号までの9議案については、9人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長乾充徳君) 御異議なしと認めます。 よってさよう決しました。 お諮りいたします。 ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により             2番  西 村 千鶴子 君             7番  福 田 浩 実 君             9番  吉 川 幸 喜 君             11番  徳 野   衆 君             12番  上 田 健 二 君             13番  丸 谷 利 一 君             15番  冨 野 孝 之 君             17番  堀 川   力 君             18番  金 銅 成 悟 君 以上9人を指名したいと思います。 これに御異議ございませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長乾充徳君) 御異議なしと認めます。 よってただいま指名いたしました9人を予算特別委員委員に選任することに決しました。 予算特別委員会の正副委員長が決まりましたので、報告いたします。 予算特別委員委員長に             2番  西 村 千鶴子 君 同副委員長に             15番  冨 野 孝 之 君 以上であります。    ─────────────────────────────────── ○議長乾充徳君) 本日はこれをもって散会いたします。 明5日から13日までは休会し、各常任委員会及び特別委員会を開会いたします。 次回は16日午前10時より会議を開きます。 本日はどうも御苦労さまでした。                  午前11時10分 散会...