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  1. 大和高田市議会 2019-03-01
    平成31年3月定例会(第3号) 本文


    取得元: 大和高田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前10時開議 ◯議長(泉尾安廣君) ただいまより、平成31年3月大和高田市議会定例会を再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 2 ◯議長(泉尾安廣君) これより、本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 3 ◯議長(泉尾安廣君) 各常任委員長及び特別委員長より議案審査報告書及び請願審査報告書の提出がありましたので、お手元に配付しておきましたから、ご清覧おき願います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第1 議第2号平成31年度大和高田市一般会計予算 外 12 件 4 ◯議長(泉尾安廣君) これより、日程に入ります。  次に、日程第1、議第2号平成31年度大和高田市一般会計予算ほか、議第3号から議第10号まで、議第18号、議第19号、議第26号及び議第27号の13議案を一括して議題といたします。  本件13議案は予算特別委員会に付託をして審査をしていただいておりますので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。18番中谷修一議員。            〔予算特別委員会委員長(中谷修一君)登壇〕 5 ◯予算特別委員会委員長(中谷修一君) 去る3月4日の本会議におきまして、予算特別委員会に付託を受けました議第2号平成31年度大和高田市一般会計予算ほか、議第3号から議第10号まで、議第18号から議第19号、議第26号及び議第27号の13議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、賛成多数で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告いたします。  まず、議第2号平成31年度大和高田市一般会計予算についてであります。  歳入、第1款、市税における市民税についてであります。  委員より、個人市民税について、「前年度より増額となっているが、平成30年度の決算見込み額はどれぐらいの増収となっているのか」との問いに、担当者は、「平成31年度の当初予算額26億7,400万円に対し、1月末時点で27億300万円の税収を見込んでいる」と答弁されました。  次に、固定資産税についてであります。  委員より、前年度に比べ増収となっている理由についてただされたのに対し、担当者は、「土地については減額となっているが、家屋については221件の新築があったため、2,000万円の増収を見込んでいる。また、償却資産について、未申告法人や個人経営者に対する申告指導により1,000万円の増収を見込んでいる」と答弁されました。
     次に、軽自動車税についてであります。  委員より、滞納繰越分について昨年度から100万円増額となった理由についてただされたのに対し、担当者は、「現年度分の過去5年の徴収率は97%であることから、すでに滞納繰り越しとなっている税額と平成30年度の現年度の未収分が次年度の滞納繰越分となるため、100万円増額での予算計上となっている」と答弁されました。  同じく委員より、「滞納処分として、軽自動車の差し押さえは行わないのか」との問いに、担当者は、「昨年度1件、タイヤロックをかけ、差し押さえを執行したところであるが、まずは預貯金等換価しやすいものを差し押さえしている」と答弁されました。  次に、森林環境譲与税についてであります。  委員より、「どのような事業に充当されるのか」との問いに、担当者は、「森林整備促進事業に充当することとなっており、森林環境教育体験学習として小学校5・6年生が曽爾村自然公園に行くためのバス代の助成、また、木材の利用促進として、幼稚園6園の木製のソフトエッジ積み木を購入する予定である」と答弁されました。  また、委員より、「森林環境譲与税は今後増加が見込まれるが、本市の役割としてどのような計画を考えているのか」との問いに、担当者は、「平成36年度からの本格的な課税によって、3倍程度の収入が見込まれる。今後は人材育成・木材利用促進など事業を検討していく必要があると考える」と答弁されました。  次に、地方消費税交付金についてであります。  委員より、消費税増額の影響による地方消費税交付金の変化についてただされたのに対し、担当者は、「平成31年10月からの消費税率の引き上げにより、直ちに地方消費税交付金がふえると思われがちであるが、平成30年12月から平成31年11月までに払い込まれた消費税の額が反映されるため、実際に影響を受けるのは2か月分である」と答弁されました。  次に、自動車取得税交付金についてであります。  委員より、「自動車取得税交付金について、消費税引き上げの影響を受けるものか」との問いに、担当者は、「消費税率の引き上げ時に自動車取得税が廃止され、平成31年10月からは新たに環境性能割が創設される。臨時的措置として、平成31年10月1日から平成32年9月30日までの間に取得されたものについては、1%の減税措置がされる。これにより、地方の減収となることから、自動車税減収補填特例交付金で補填されることとなる」と答弁されました。  同じく委員より、「消費税率の引き上げによる影響として、トータルでどういう結果になっているのか」との問いに、担当者は、「地方消費税交付金地方特例交付金自動車税減収補填特例交付金軽自動車税減収補填特例交付金を合わせると1,100万円の減収と見込んでいる」と答弁されました。  次に、第11款、分担金及び負担金における負担金についてであります。  市で実施しているがん検診は、早期発見で完治する「がん」であることから、さらなる受診率の向上に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、第12款、使用料及び手数料における使用料についてであります。  委員より、総務使用料の中の市民交流センター使用料について、昨年度に比べ増額となっている要因についてただされたのに対し、担当者は、「平成29年度及び平成30年度の実績を勘案し、利用者がふえてきていることから増収を見込んだところである」と答弁されました。  また、委員より、教育使用料の中の行政財産使用料について、昨年に比べ増額となっている要因についてただされたのに対し、担当者は、「教育施設への駐車を見直し、目的外使用料を徴収することとしたためである」と答弁されました。  同じく委員より、「安全に配慮した場所への駐車となっているのか」との問いに、担当者は、「教育活動の妨げにならない範囲において駐車することとしている」と答弁されました。  次に、第18款、基金繰入金における財政調整基金繰入金についてであります。  委員より、大きな金額が繰り入れされている理由についてただされたのに対し、担当者は、「平成31年度予算については、経常経費を中心とした骨格予算として予算編成を行ったところである。その中で、財政調整基金の繰り入れにより、収支の均衡を保っているところである。その理由として、歳入については、臨時財政対策債を含める一般財源の総額が昨年度と比較して300万円の減少、また、歳出においては、人件費の増加約1億2,000万円、介護保険事業会計への繰出金約7,000万円が増加しているため、財政調整基金繰入金を充当したところである」と答弁されました。  同じく委員より、今後の財政見通しについてただされたのに対し、担当者は、「経常経費の増加、また、今後、社会保障費が増加していくことも見込まれるが、現時点では国から交付される一般財源が不確定なことから、確定するまでの間、財政調整基金を充当しながら財政運営を行っていきたい」と答弁されました。揺るぎのない財政基盤の確立に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、第19款、諸収入における雑入についてであります。  委員より、文化会館入場料が平成30年度と比べ減額となっている要因についてただされたのに対し、担当者は、「劇団四季や大阪交響楽団による大きな公演等の減少により減額としたところである。ただし、年間の公演運営経費からチケット収入を差し引いた一般財源については、昨年度とほぼ同様である」と答弁されました。  また、委員より、各教室実習費収入が増額となっている理由についてただされたのに対し、担当者は、「保健センターでの2歳児親子歯科健診において、希望者に対し実施しているフッ素塗布の費用であるが、従来の継続的なフォローが必要な子どもへの勧奨に加えて、対象者全員への勧奨により増加を見込んでいる」と答弁されました。虐待の発見や子育ての相談の場にもなり得ることから、受診者の増加に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、歳出、第2款、総務費の中の総務管理費における一般管理費についてであります。  委員より、「職員全体で24人の増加となっているが、増大する行政サービスに対応できるのか」との問いに、担当者は、「退職者の補充や業務量を考慮して採用を行い、対応している。適正な人事配置に努めていきたい」と答弁されました。業務の中核を担う中堅職員が少ない現状をかんがみ、体系的な人材育成に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  また、委員より、「集会場建築事業補助金バリアフリー化も対象となるのか」との問いに、担当者は、「修繕事業として対象となる」と答弁されました。  また、委員より、防犯灯LED化推進事業補助金の減額についてただされたのに対し、担当者は、「平成29年度及び平成30年度に行った助成でLEDへの交換率は約75%となった。平成31年度にLED化を実施する自治会等の調査を行い、計上したものである」と答弁されました。  次に、企画費についてであります。  委員より、「ふるさと納税のポータルサイトを複数にするなど拡充の考えは持っていないのか」との問いに、担当者は、「6月に改正が予定されており、新しい制度が確立した時点で検討していきたい」と答弁されました。  また、委員より、地域づくり補助金の平成30年度の実績についてただされたのに対し、担当者は、「相談は2件あったが、申請には至らなかった」と答弁されました。  次に、消費生活対策費についてであります。  委員より、「巧妙化している振り込め詐欺についてどのように周知しているのか」との問いに、担当者は、「高齢者学級での出前講座や広報誌への掲載により啓発を行っている」と答弁されました。高齢者の目にとまるよう、また、よりわかりやすい内容となるよう工夫されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、地方創生事業費についてであります。  委員より、新しく計上されている小さな拠点づくり委託料の内容についてただされたのに対し、担当者は、「地元大学の参画により、官民学の連携で子どもを中心としたコミュニティづくりを行う。新たな地域活性化への取り組みとして、身近な居場所づくりを創設するものである」と答弁されました。  また、委員より、小さな拠点づくりを行うに当たっては、関連した事業で調整を行い、より質の高いものとされたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  また、委員より、定住促進のための婚活支援事業であるが、出会いの支援とともに結婚後の支援についても検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、市民交流センター運営費についてであります。  委員より、「予算が全体的に減額となっているが、当初の目標である9万人の来館者は達成できるのか」との問いに、担当者は、「今まで委託していた事業を『まち部。』の部員により実施することや、ユウガタLIVEの開催など、市民との協働により来館してもらえるよう進めていく」と答弁されました。  また、委員より、託児室の利用実績についてただされたのに対し、担当者は、「当初の目標には届かないが、平成30年度は前年より4%伸びており、休日の利用者がふえている」と答弁されました。利用者がない日も多くあり、1日に利用できる時間の拡大などニーズに合ったものとなるよう検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、庁舎建設事業費についてであります。  委員より、「文化財発掘調査により工期が遅れるようなことが起こった場合、財政負担はどのようになるのか」との問いに、担当者は、「試掘により住居跡が確認されているが、現時点では工期に影響を及ぼすものではないと考える。また、起債に対する交付税措置は原則として平成32年度までであるが、今般の地方財政計画で経過措置として、平成32年度までに実施設計に着手した事業については平成33年度以降も現行の地方財政措置を講ずるとただし書きで示されているため、工期に遅れが生じても措置されるものと考えている」と答弁されました。  次に、第3款、民生費の中の社会福祉費における年金費についてであります。  委員より、産休時の保険料免除など新制度の啓発についてただされたのに対し、担当者は、「平成31年4月施行の国民年金の産前産後期間の保険料免除については、出生届の際、年金担当において案内している。また、広報誌の2月号へ掲載したところである。年金生活者支援給付金については、平成31年10月開始予定となっており、今後年金機構と連携を図り、情報提供等に努めたい」と答弁されました。  次に、老人福祉対策費についてであります。  委員より、米寿記念品についてただされたのに対し、担当者は、「平成31年度より、個々の好みに応じた記念品を受け取ってもらえるカタログギフトに変更する予定である」と答弁されました。  次に、人権啓発推進費についてであります。  委員より、集会所補修等工事についてただされたのに対し、担当者は、「市が所有する曙第二集会所と市場第一集会所の工事である」と答弁されました。  次に、精神障害者福祉費についてであります。  委員より、精神障害者福祉費が前年度より大きく増額されている要因についてただされたのに対し、担当者は、「医療費を増額して計上しているが、支給の対象となる精神障害者保健福祉手帳の等級が1級と2級の人が平成30年度において前年度から19人増加したことが要因である」と答弁されました。  次に、後期高齢者医療費についてであります。  委員より、「今後も増加する医療費を抑制する対策はとっているのか」との問いに、担当者は、「重複・頻回受診や重複投薬者への訪問指導、またジェネリック医薬品の使用促進などの事業を行っており、今後も継続して医療費の適正化に努めたい」と答弁されました。  次に、児童福祉費における児童福祉総務費についてであります。  委員より、こども食堂補助金の減額理由についてただされたのに対し、担当者は、「食材や傷害保険料に対し補助を行っているが、平成29年度実績及び平成30年度の参加児童数の見込みをもとに算出した額となっている」と答弁されました。  また、委員より、家庭児童相談室の体制及び相談件数についてただされたのに対し、担当者は、「体制は正規職員が保健師1名、社会福祉士1名、臨時職員が社会福祉士1名、保育士2名である。平成30年度の相談件数は1月末時点で、虐待相談受理が226件あり、内訳は虐待が76件、虐待に及ぶリスクのある家庭が150件である」と答弁されました。  同じく委員より、リスクのある家庭への対応についてただされたのに対し、担当者は、「緊急対応の必要がない場合は、関係機関が連携し家庭に寄り添い、虐待を未然に防げるように努めている」と答弁されました。  次に、乳幼児及び子ども医療費についてであります。  委員より、医療費の助成が現物給付となる対象と今後の拡充についてただされたのに対し、担当者は、「自己負担額のみで受診できる、いわゆる現物給付は平成31年8月より就学前の子どもに対して実施する。対象を拡充できるよう、独自助成によって課せられる国民健康保険へのペナルティーの廃止を働きかけていきたい」と答弁されました。  次に、児童館運営費についてであります。  委員より、老朽化が進む児童館の今後についてただされたのに対し、担当者は、「特殊建築物定期調査を行いながら使用しているが、今後については、全庁的な協議の中で検討していきたい」と答弁されました。  次に、生活保護費についてであります。  委員より、ケースワーカー1人当たりの担当件数についてただされたのに対し、担当者は、「平成31年1月末現在、1人当たり106件受け持っている」と答弁されました。適切な相談・支援が行えるよう適正配置に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、第4款、衛生費の中の保健衛生費における保健衛生総務費についてであります。  委員より、葛城地区二次救急の現状についてただされたのに対し、担当者は、「平成30年4月から二次救急輪番の試行により、中和医療圏の救急応需率は約5%向上した。救急車の受け入れがスムーズになってきているものと考える」と答弁されました。  次に、清掃費におけるじん芥焼却場費についてであります。  委員より、循環型社会形成推進地域計画策定業務委託料についてただされたのに対し、担当者は、「循環型社会形成推進交付金の交付要件である地域計画を策定するための委託料で、すでに策定している天理・大和高田・葛城地域計画に本市の新たな施設整備基本計画を盛り込むものである」と答弁されました。  次に、第7款、商工費の中のプレミアム付商品券事業費についてであります。  委員より、プレミアム付商品券を購入できる対象者数と利用できる店舗数についてただされたのに対し、担当者は、「対象者は、市民税非課税者が約1万7,000人、3歳未満児がいる世帯の世帯主が約1,000人の合計約1万8,000人である。店舗は、前回の生活応援プレミアムすこやか子育て商品券事業の364店舗と同程度の確保に努めたい」と答弁されました。  次に、第8款、土木費の中の道路橋りょう費における側溝維持費についてであります。  委員より、委託料の増額の理由についてただされたのに対し、担当者は、「大中地内の道路の拡幅のため、市道に併走する側溝にふたをする工事を予定している。それに伴い、平成31年度は測量及び設計を委託するものである」と答弁されました。  次に、都市計画費における都市計画総務費についてであります。  委員より、緑の基本計画策定業務についてただされたのに対し、担当者は、「緑化の保全、緑化の推進及び都市公園の整備・管理を総合的に推進するための基本計画であり、市町村で策定することとなっている」と答弁されました。  次に、緑化美化推進協力事業費についてであります。  委員より、「幸町地内の伐採等を行った歩道に新たに植栽を予定されているが、安全に通行できるのか」との問いに、担当者は、「ハナミズキを植える予定であるが、小さな植栽ますの設置となり、歩道幅は2メートル程度確保できる。また、低い位置の枝は剪定し、歩行者が安全に通行できるようにしたい」と答弁されました。  また、委員より、調査委託料の内容についてただされたのに対し、担当者は、「寿命が過ぎていると考えられる高田千本桜を樹木医により初期診断を行ってもらい、今後の維持管理について助言等を受けるものである」と答弁されました。  次に、本郷大中線街路事業費についてであります。  委員より、解体撤去工事の軒数についてただされたのに対し、担当者は、「収用案件となっている家屋と隣接の家屋の2軒である」と答弁されました。  次に、第9款、消防費の中の広域消防費についてであります。  委員より、負担金が増加している要因についてただされたのに対し、担当者は、「退職手当を含めた人件費の増加や起債の償還が開始されること、また、南出張所の修繕工事費が含まれているため増額となっている」と答弁されました。  次に、災害対策費についてであります。  委員より、河川監視カメラ設置の目的についてただされたのに対し、担当者は、「蔵之宮町及び池田の雨水貯留施設については、流入する水路の水位を確認するためである。また、クリーンセンター西側のアンダーパスについては、迅速に通行どめ等の対応ができるよう、葛城川の水位を確認するためである。さらに、県が設置している3か所のアンダーパスの監視カメラとも連動する予定である」と答弁されました。  次に、第10款、教育費の中の教育総務費における教育委員会費についてであります。  委員より、自動車借上料が大幅に増加している理由についてただされたのに対し、担当者は、「公用車を各小学校に2台、各中学校に3台、高田商業高校に2台、それぞれ配置する予定である。市の公用車管理規程と作成する学校専用のマニュアルに沿って運用していきたい」と答弁されました。  次に、教育振興費についてであります。  委員より、教職員の支援体制づくりなど勤務負担軽減について検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、小学校費における学校営繕費についてであります。  委員より、PCB廃棄物の処分についてただされたのに対し、担当者は、「平成30年度の調査結果に基づき、小中学校でPCBを使用している全ての照明器具を平成31年度に取りかえ、平成32年度に処分することとなる」と答弁されました。  次に、社会教育費における公民館費についてであります。  委員より、修繕料の内容についてただされたのに対し、担当者は、「中央公民館の西側外壁の修繕工事を行う予定である」と答弁されました。  次に、青少年健全育成推進費についてであります。  委員より、かたらい教室の内容についてただされたのに対し、担当者は、「学校への復帰を目指し、集団になじめない子どもの心理的支援と教育的支援を行っている」と答弁されました。従来の教育にとらわれず、子どもの特性を生かせるさまざまな方法について了知されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  また、委員より、若者と地域をつなぐ交流事業の内容についてただされたのに対し、担当者は、「県のモデル事業として、さまざまな困難を抱える若者に対して、毎週土曜日に青少年センターにおいて相談対応等を行い、支援に取り組んでいくものである」と答弁されました。  次に、文化会館費についてであります。  委員より、文化会館補修工事の内容についてただされたのに対し、担当者は、「レセプションホールの壁の改修と大ホールのサイドスピーカーの更新工事を行う予定である」と答弁されました。  次に、議第3号平成31年度大和高田市国民健康保険事業特別会計予算についてであります。  委員より、特定健診の受診率向上への取り組みについてただされたのに対し、担当者は、「受診しやすくなるよう、平成31年度より特定健診の自己負担額をゼロとし、さらなる受診率向上に取り組みたい」と答弁されました。  同じく委員より、平成36年度の統一保険料に向け、再計算される保険料の見通しについてただされたのに対し、担当者は、「県の国保運営方針に基づき決定していくが、本市の財政状況と奈良県が見込む医療費総額とをかんがみると、現行の保険税から引き下げが可能になると考えている」と答弁されました。  次に、議第5号平成31年度大和高田市駐車場事業特別会計予算についてであります。  委員より、駐車場使用料が年々減収となっており、最大料金の見直しなど、新たな利用につながる方策を検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、議第6号平成31年度大和高田市介護保険事業特別会計予算についてであります。  委員より、介護予防の取り組みについてただされたのに対し、担当者は、「脳トレ教室や転倒予防教室の開催、高齢者の居場所づくりや地域でのいきいき百歳体操の立ち上げ支援を行っている。また、養成したシニアリーダーの活躍の場を提供していきたい」と答弁されました。
     また、委員より、地域密着型サービス施設等整備促進補助金についてただされたのに対し、担当者は、「第7期介護保険計画に基づき、地域密着型サービス事業所の整備を進めている。選定した2事業所により、奥田と礒野南町において計画されている」と答弁されました。  また、委員より、新たな緊急通報システムの貸与の対象者についてただされたのに対し、担当者は、「65歳以上の単身世帯及び同居の人が障がい等で緊急対応できないなど単身世帯に準じる世帯が対象となる」と答弁されました。  また、委員より、「認知症初期集中支援チームと医師会との協力体制はどのようになっているのか」との問いに、担当者は、「医師から支援チームに直接つなぐこともあるが、サポート医とかかりつけ医が連携を図っている」と答弁されました。  次に、議第8号平成31年度大和高田市水道事業会計予算についてであります。  委員より、「一定の収入が確保されているが、水道料金の値下げは考えられないのか」との問いに、担当者は、「黒字分は剰余金として老朽管の更新工事に充てている。安定した給水のため、現状の水道料金を維持していきたい」と答弁されました。  次に、議第9号平成31年度大和高田市下水道事業会計予算についてであります。  委員より、「認可区域の整備はいつ終えられるのか」との問いに、担当者は、「平成37年度までに認可区域の8割程度の整備を目指している」と答弁されました。  また、委員より、水洗化率向上の取り組みについてただされたのに対し、担当者は、「県の補助金を受けて雇用する接続推進員の未接続の家庭への訪問により、下水道の接続を促していきたい」と答弁されました。  次に、議第10号平成31年度大和高田市病院事業会計予算についてであります。  委員より、消極的な利益算定の理由についてただされたのに対し、担当者は、「医師・看護師の増員や人事院勧告の影響により人件費がふえたことなど、経費が大きくなったことにより、収益は余り見込めないと考えている」と答弁されました。持続可能な地域の医療提供体制が確立できるよう、経営課題を把握されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  なお、議第4号、議第7号、議第18号から議第19号、議第26号及び議第27号については、提案の趣旨を了といたしました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願いを申し上げます。 6 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 7 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。  9番沢田洋子議員。 8 ◯9番(沢田洋子君) 日本共産党を代表いたしまして、先ほどの委員長報告に対する態度を明らかにしておきます。  議第4号及び議第18号、議第19号、議第26号、議第27号に関しては賛成ですが、その他の議案に対しては反対となります。一括採決ですので委員長報告に反対という立場になります。その理由について説明いたします。  本市の新年度の予算を見ますと、若者と地域をつなぐ交流事業や緊急通報体制の整備などの新設事業に加え、こども食堂の支援、ブロック塀等の改修促進や公共施設のトイレの洋式化事業の継続など、市民から求められている大事な予算が計上されている一方で、市民交流センターの運営の改善や、高齢化が進む中、全国的にも問題になっていますが、超高齢者への支援の強化、働き方改革や女性活用推進と言われる中、男女共同参画の取り組みや教職員の処遇などの改善が必要な点がありました。  また、これまでにも指摘してまいりましたが、生活保護課のケースワーカー1人が担当するケースが法定の80名を超えている点や、保育士の人数は足りていると言われていますが、いまだ正規より非正規が上回る状況が続いています。今年10月から始まる保育・幼児教育の無償化により対象者がふえると予測される中、保育士が充実した環境のもとで保育が行われるのか心配になります。教育の現場におきましても、スクールカウンセラーが各小中学校に配置されていない点も問題だと考えます。  また、市民へのごみ減量大作戦を啓発する一方で、家庭用の生ごみ処理機の補助金の増額や資源ごみ回収の拡充が今回も図られていませんでした。  今年10月から消費税が10%へと増税されます。市民からは不安や懸念の声が広がっています。今、市の財政状況は単年度では11年連続、実質収支でも8年連続の黒字財政が続く中で、市民の暮らしを守り、応援する新たなサービスが見られませんでした。  国民健康保険事業特別会計については、平成30年度より開始された県の広域化事業になって初めての決算見込みが黒字とされながら、基金を使っての国保料引き下げについては検討されていない点や、特定健診の受診率向上に向けた取り組みを重ねていただいていますが、病気の早期発見・早期治療で市民の健康を守るといった本来の市民の健康増進を目的とした取り組みになっておらず、こうした点から賛成することはできません。  駐車場事業特別会計予算についてですが、JR高田駅付近に最大料金の設定を行った駐車場がふえる中で、本市としても料金の見直しや、さざんかホールでの催しがない平日などに市民に使いやすい新たなサービスを設けるなどの改善が必要と考えます。  介護保険事業においては、制度開始以来、保険料の値上げやサービスの低下が問題視されている中、本市としても、総合支援事業のもと、サービスの水準が大きく低下している点は賛成できません。  後期高齢者医療保険事業は国の制度であり、また、運営主体は広域連合で行われていますので、市の裁量というのが小さいということは承知しておりますが、今回この後期高齢者医療保険制度に当たっても、もともと被扶養者であった方の保険料について軽減措置が縮小されるという流れにあります。制度開始以来、この保険料の仕組みそのものに対しては何ら変更が加えられないまま軽減のみを削減していくという点は、結果として被扶養者であり、また自身の収入が少ない高齢者に負担を大きくかけていることになっています。また、この制度は高齢者を扶養している現役世代に対しても負担となっている点についても賛成することはできません。  水道事業におきましては、依然として本市の水道料金は高いと市民から声が上がっています。今後の更新費用の準備も必要ですが、計画に見合った予算へと見直していただき、水道料金の引き下げを求めます。  下水道事業会計予算については、この間、水洗化率向上に向けた助成制度の拡充や市民への説明、広報などの改善を求めてまいりましたが、今年度の予算にもそれが反映されていませんので賛成することができません。  大和高田市病院事業会計予算につきましては、住民税の見通しとして市民の所得がふえているという見通しがありましたが、一方、国民健康保険においては、7割軽減という一番軽減の多い対象の世帯、事実上住民税非課税という世帯が増加をしています。こういった世帯においては、医療費が発生することが家計において大きな負担となり、場合によっては生活の破綻へともつながります。医療を受ける権利を保証する取り組みを公的な医療機関が中心となって行うべきだと考えます。市立病院としても、室料差額の廃止や無料定額診療をはじめとする低所得者対策の医療事業の充実を強く求めます。  以上の理由を述べ、反対討論とさせていただきます。 9 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論はありませんか。  6番藤田精子議員。 10 ◯6番(藤田精子君) 委員長報告に対しまして、公明党市議団といたしまして賛成の立場で討論させていただきます。  一般会計予算は前年度比11.2%の増の総額270億3,000万円で、市民生活重視の政策を優先した予算編成となっております。  歳入では、根幹をなす市税が市民税の増加、また固定資産税の新築家屋分による増収や地方特例交付金の大幅な増加で、本年10月予定の幼児教育無償化に要する初年度による経費が財政措置をされております。  歳出におきましては、教育行政においては、子どもたちの安心・安全に取り組む小中学校の学校施設整備、また洋式トイレの改修にもご配慮をいただいております。  児童福祉費では、乳幼児及び子ども医療費対策費、子ども・子育て支援事業計画策定事業に取り組んでいただいております。  また、個人消費の落ち込みを防ぐ、直接商品に結びつくプレミアム付商品券事業も、いずれも10月から実施の消費税率引き上げによる影響緩和策として予算が盛り込まれております。  増収分につきましては、若い世代を支援する社会保障の前進につながると私どもは考えております。  今後は行政運営でも、社会経済情勢の変化や多様な市民要望に応えるべく、市民サービスや、また満足度のさらなる向上を願い、本予算に賛成の立場とさせていただきます。  以上でございます。 11 ◯議長(泉尾安廣君) ほかにありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論もないようですので、これより本件13議案を一括して採決いたします。  本件13議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。  おはかりいたします。  本件13議案は、委員長の報告どおり決することに賛成の諸君は起立を願います。            〔賛成者起立〕 13 ◯議長(泉尾安廣君) 起立多数と認めます。よって、本件13議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第2 議第11号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第10号) 外 1 件 14 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第2、議第11号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第10号)ほか、議第17号の2議案を一括して議題といたします。  本件2議案は総務財政委員会に付託をして審査をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。4番南幾一郎議員。            〔総務財政委員会委員長(南幾一郎君)登壇〕 15 ◯総務財政委員会委員長(南幾一郎君) 去る3月4日の本会議におきまして、総務財政委員会に付託を受けました議第11号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第10号)ほか、議第17号の2議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、全会一致で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告します。  まず、議第11号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第10号)についてであります。  第3表、繰越明許費についてであります。  委員より、小中学校への空調設備設置に伴い、夏休みの短縮などが検討課題となり得るが、夏の消費電力の多い時期の空調設備の稼働や登下校時の気温にも配慮した上で協議されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、歳出、第3款、民生費の中の社会福祉費についてであります。  委員より、さくら荘運営費及び総合福祉会館運営費ともに指定管理料が増額となった要因についてただされたのに対し、担当者は、「さくら荘については、浴槽やボイラー関係の修繕工事が7件、総合福祉会館については、発電機用蓄電池の交換及び受水槽の配管取りかえを行うなど、どちらも修繕料の増加によるものである」と答弁されました。  また、委員より、老人福祉対策費の中の介護予防ケアマネジメント委託料の増額についてただされたのに対し、担当者は、「要支援者の介護予防ケアプラン作成業務の一部を民間事業者へ委託しており、委託率が全体の70%を超え、1か月分の委託料の不足が生じたため、増額補正するものである」と答弁されました。  次に、児童福祉費についてであります。  委員より、「現在も保育所への途中入所は困難と考えるが、幼児教育の無償化の実施には対応できるのか」との問いに、担当者は、「3歳児から5歳児は、保育士1人が保育できる子どもの数が多いことから対応できるものと考えている」と答弁されました。  また、委員より、臨時雇用賃金の不用額が生じた理由についてただされたのに対し、担当者は、「月額による保育士の雇用形態を想定し予算を計上したが、時給での雇用形態を希望される方が多かったため、不用額が生じたものである」と答弁されました。  次に、第7款、商工費についてであります。  委員より、プレミアム付商品券事業についてただされたのに対し、担当者は、「市民税非課税者及び3歳未満児が属する世帯の世帯主を対象に、2万5,000円分の商品券を2万円で販売するものである」と答弁されました。  同じく委員より、「2万円という販売額は、低所得者にとって購入が困難な金額ではないか」との問いに、担当者は、「低所得者に配慮した販売方法として、最大5回まで5,000円分の商品券を4,000円で購入できる分割販売も実施する予定である」と答弁されました。  次に、第8款、土木費の中の道路橋りょう費についてであります。  委員より、工事請負費が未執行となっている理由についてただされたのに対し、担当者は、「国の社会資本整備総合交付金において、道路補修工事が非重点事業として位置づけられ、国庫補助金の内示額がゼロとなったため、工事の実施を見送ったものである」と答弁されました。  次に、都市計画費についてであります。  委員より、本郷大中線街路事業費及び大和高田当麻線街路事業費が減額補正となった要因についてただされたのに対し、担当者は、「本郷大中線については、収用した土地の建物解体工事が行われていないことが要因である。大和高田当麻線については、国庫負担金の内示額が要望額の20.47%と低く、それに応じた事業の進展となったため、減額するものである」と答弁されました。  次に、第9款、消防費についてであります。  委員より、非常備消防費の中の県負担金の減額についてただされたのに対し、担当者は、「消防ポンプ車の購入に対し、基準額の3分の1を上限に県から補助金が交付される。県下の多くの自治体からの申請に対し、優先順位を設け交付決定されることから、今年度は採択されなかった」と答弁されました。  また、委員より、「全体を通して、国や県による補助金の内示額が低いと感じるが、本市にどういった影響があるのか」との問いに、担当者は、「補助金の内示額が低くなっていることで、市のインフラ整備の進捗状況に大きな影響を及ぼしている。引き続き国に要望するとともに、より財源措置の高い市債を充当し、事業を進めていきたい」と答弁されました。  次に、議第17号職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正についてであります。  委員より、業務内容や事務量を的確に把握し、適正な人員配置に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げます。 16 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 17 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 18 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件2議案を一括して採決いたします。  本件2議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。  おはかりいたします。  本件2議案は、委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 19 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件2議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第3 議第12号平成30年度大和高田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号) 外 6 件 20 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第3、議第12号平成30年度大和高田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)ほか、議第14号、議第16号、議第21号から議第23号まで、及び議第25号の7議案を一括して議題といたします。  本件7議案は民生文教委員会に付託をして審査をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。16番西村元秀議員。            〔民生文教委員会委員長(西村元秀君)登壇〕 21 ◯民生文教委員会委員長(西村元秀君) 去る3月4日の本会議におきまして、民生文教委員会に付託を受けました議第12号平成30年度大和高田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)ほか、議第14号、議第16号、議第21号から議第23号まで、及び議第25号の7議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、全会一致で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告いたします。  まず、議第16号平成30年度大和高田市病院事業会計補正予算(第4号)についてであります。
     委員より、「診察材料費が手術材料代等の不足により、大きく増額となっているが、当初の見込みよりも手術件数が多かったのか」との問いに、担当者は、「前年度の4月から12月までと比較し、整形外科手術が55件、腹腔鏡手術関連が14件、ペースメーカー手術が12件それぞれ増加している」と答弁されました。  同じく委員より、委託料が減額されている理由についてただされたのに対し、担当者は、「血清等検査委託料、医療廃棄物処理委託料、滅菌業務等委託料の3件については入札により、X線CT保守点検委託料については保守内容の見直しにより減額補正となった」と答弁されました。  また、委員より、入院患者数及び外来患者数が当初の見込みより増加している要因についてただされたのに対し、担当者は、「今年度から葛城地区の二次救急輪番を実施しており、救急診療がふえたことにより、入院患者数、外来患者数ともに増加したものである」と答弁されました。  同じく委員より、「近隣に救急受け入れを行う民間病院があるが、その影響はなかったのか」との問いに、担当者は、「大きな影響はなかったものと考える」と答弁されました。  次に、議第21号大和高田市手話言語条例の制定についてであります。  委員より、「窓口業務において手話通訳が必要な方への対応はどうなっているのか」との問いに、担当者は、「庁内においては、手話通訳できる2名の職員により対応を行っている」と答弁されました。  次に、議第22号大和高田市乳幼児医療費助成条例等の一部改正についてであります。  委員より、「制度が変わったことをどのように周知していくのか」との問いに、担当者は、「医師会と協力し、窓口での混乱が起こらないよう周知していく。また、改元に伴う受給資格証の再交付の際に、案内文書を同封する予定をしている」と答弁されました。  なお、議第12号、議第14号、議第23号及び議第25号については、提案の趣旨を了としました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。  また、付託を受けた議案の審査終了後、大和高田市教育大綱について報告を受けましたので、その概要を報告いたします。  平成28年3月に策定されました大和高田市教育大綱の対象期間が平成30年度で終了することに伴い、対象期間を平成31年度から平成33年度の3年間とした第2期の大和高田市教育大綱が策定されました。  第1期に引き続き、一人ひとりが輝き未来にはばたく大和高田市の人づくりを基本理念と位置づけ、教育基本法第17条に規定する基本的な方針を参酌し、第4次大和高田市総合計画にある教育に関する政策目標を踏まえ、本市の基本目標や施策の根本的な方針を定められました。  以上、報告とさせていただきます。 22 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 24 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件7議案を一括して採決いたします。  本件7議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。  おはかりいたします。  本件7議案は、委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 25 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件7議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第4 議第13号平成30年度大和高田市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第2号) 外 6 件 26 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第4、議第13号平成30年度大和高田市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第2号)ほか、議第15号、議第20号、議第24号及び議第28号から議第30号までの7議案を一括して議題といたします。  本件7議案は環境建設委員会に付託をして審査をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。7番米田昌玄議員。            〔環境建設委員会委員長(米田昌玄君)登壇〕 27 ◯環境建設委員会委員長(米田昌玄君) 去る3月4日の本会議におきまして、環境建設委員会に付託を受けました議第13号平成30年度大和高田市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第2号)ほか、議第15号、議第20号、議第24号及び議第28号から議第30号までの7議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、全会一致で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告いたします。  まず、議第13号平成30年度大和高田市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第2号)についてであります。  委員より、「今年度末での特別会計廃止に向け、赤字額の補填として繰入金が計上されているが、残っている債権と債務の状況はどうなっているのか」との問いに、担当者は、「平成30年9月末時点で残っている債権が90件、金額にして2億9,014万1,175円となっている。債務については、今年度末時点で2,162万7,000円となる見込みである」と答弁されました。特別会計廃止に至るまでの経緯について、市民への説明責任を果たされたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、議第15号平成30年度大和高田市下水道事業会計補正予算(第1号)についてであります。  委員より、長寿命化計画策定業務委託料の減額理由についてただされたのに対し、担当者は、「予算と業務請負金額との差を減額補正するものである」と答弁されました。  次に、議第24号訴訟の提起についてであります。  委員より、長期間にわたる滞納とならないよう、早い段階からの家賃回収に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、議第28号市道の認定についてほか、議第29号市道の変更、議第30号市道の廃止についてであります。  委員より、「市道を認定する開発道路が4路線あるが、行きどまり部分に回転帯は設けられているのか」との問いに、担当者は、「開発道路の帰属の条件として、行きどまり部分に自動車転回広場を設けることとなっており、今回市道認定する4路線にも回転帯が設けられている」と答弁されました。  同じく委員より、市道天71号線の路線変更についてただされたのに対し、担当者は、「一部民有地を通った市道認定がなされていたため、土地所有者からの申し出により路線変更するものである」と答弁されました。  なお、議第20号については、議案の趣旨を了といたしました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げます。 28 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 30 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件7議案を一括して採決いたします。  本件7議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。  おはかりいたします。  本件7議案は、委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 31 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件7議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第5 請願第1号留守家庭児童ホームの充実を求める請願書について 32 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第5、請願第1号留守家庭児童ホームの充実を求める請願書についてを議題といたします。  本請願は民生文教委員会に付託をして審査をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を求めます。  委員長の報告を求めます。16番西村元秀議員。            〔民生文教委員会委員長(西村元秀君)登壇〕 33 ◯民生文教委員会委員長(西村元秀君) 去る3月1日の本会議におきまして、民生文教委員会に付託を受けました請願第1号留守家庭児童ホームの充実を求める請願書について審査いたしましたので、概要を報告いたします。  市立保育所の開閉所時間の午前7時30分から午後7時に比べ、留守家庭児童ホームは午前8時30分から午後6時と朝夕それぞれ1時間もの差があります。そのため、子どもが小学校入学と同時に勤務変更や退職を余儀なくされるなどの状況が多くあることから、今回、児童ホームの開設時間を、小学校の授業または行事がある日は放課後から午後7時まで、小学校の授業または行事がない日は午前7時30分から午後7時まで延長することを求めて請願が提出されたものです。  委員からは、「指導員の確保など課題はあるが、多くの保護者から寄せられる声であり、働き方改革の観点からも開設時間の延長を進めていくべきである」との意見がありました。  また、委員からは、「開設時間の延長にかかる経費については、利用者が限定されるため、受益者負担も検討されたい」との意見がありました。  採決の結果、全会一致で採択することに決しました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げます。 34 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 36 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は委員長の報告どおり採択することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件は委員長の報告どおり採択することに決しました。  暫時休憩いたします。11時30分から再開いたします。            午前11時13分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時30分再開 38 ◯議長(泉尾安廣君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第6 議第32号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第11号)について 39 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第6、議第32号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第11号)についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、市長の説明を求めます。吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 40 ◯市長(吉田誠克君) ただいま上程になりました議案につきまして、その内容をご説明申し上げます。  議第32号につきましては、一般会計補正予算についてであります。8月10日付で専決処分をいたしました池田地内における雨水貯留施設整備工事につきましては、平成31年3月末の竣工を目指して取り組んでまいりましたが、鋼矢板の製造期間や進入路の補強・補修、清掃に不測の日数を要し、年度内の竣工ができない見通しとなったため、工事請負費1,500万円を翌年度へ繰り越すための予算措置を講じるものでございます。どうかよろしくお願いをいたします。 41 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 42 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 43 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 44 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。
     本件は原案どおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 45 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第7 議第33号市内小学校空調設備設置工事にかかる請負契約の締結について 46 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第7、議第33号市内各小学校空調設備設置工事にかかる請負契約の締結についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、市長の説明を求めます。吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 47 ◯市長(吉田誠克君) ただいま上程になりました議案につきまして、その内容をご説明申し上げます。  議第33号につきましては、市内各小学校空調設備設置工事にかかる請負契約の締結についてであります。工事請負契約の締結に当たり、条例の規定に基づきまして議決を求めるものでございます。よろしくご審議の上、議決を賜りますようお願いをいたします。 48 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。  3番森本尚順議員。 49 ◯3番(森本尚順君) ただいま議題になりました議第33号について質疑をさせていただきます。  1月臨時会で「完了につきましては6月末を計画しております。稼働につきましては7月、できるだけ早い時期、できましたら7月1日稼働を目指します」と、私の質問に対して巽局長がこのように述べられました。しかし、今回、一般競争入札、条件つきで結果が出ておるんですけども、この工期を見ますと、議会可決日から平成31年7月31日となっております。これで契約を求める議案が出ておるわけなんですけども、そうした場合、もともと6月から小中学校、末でできると言われたにもかかわらず、こういう工期になっておるということは、そうした場合、小学校の子どもたちは約20日間、中学校よりは遅れてつくわけです。この場合の暑さ対策をどのように考えられるのか。  やはり議会での答弁は重いものであります。議事録にもちゃんと載っております。その点、どうお考えなのか。そして、今回の入札、1回不調と聞いております。2回目でこういう結果になったということで、この入札方法が正しいものであったのか、また、正しくなかったと思うのか、その辺2点についてお聞かせ願えますか。 50 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 51 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 3番森本議員のご質問にお答え申し上げます。  まず、普通教室に空調設備が整備されるまでの期間につきまして、中学校よりも小学校の方が、ただいまご質問いただいたとおり、遅れる形になります。その場合、教育委員会といたしましても、すでに空調設備が設置済みの特別教室等を使用するなど調整を行い、暑さ対策等に取り組んでまいりたいと考えております。慎重にしっかりとやっていきたいと考えております。  以上でございます。 52 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 53 ◯環境建設部長(杉本勝正君) 森本議員のおただしにお答えさせていただきます。  本入札が正しかったかというご質問でございますが、今回、この小学校の空調工事におきましては、議員ご指摘のとおり、1回目不調と終わっております。その要件といたしまして、まず建築一式工事の業者さんを対象に経審点1,100点以上という要件をつけさせていただいた中で、奈良県に本店もしくは支店を有する者という条件をつけさせていただいて発注したものでございます。  工期におきましては、6月30日までとさせていただいて、2月4日まで参加募集を行いました。その結果、参加者がおられなかったということで、急遽、次の翌日、2月5日の日に再度審査会を開いていただきました。その中で参加要件といたしまして、管工事の経審点1,000点以上、また電気工事の経審点1,000以上、いずれも奈良県内に本店もしくは営業所を持っておる者としながら、その業者さんを対象に条件をつけさせていただきました。  ただ、工期といたしましては、一月延ばさせていただいております。それにおきましては、審査会の中でも、1回目の入札が不調に終わった原因としては、やはり工期の問題が大きな要因ではないかと審議をしたところでございまして、その結果、一月延ばさせていただいて発注したものでございます。  その中で結果といたしましては、1者さんが参加していただき、落札率は100%でございましたが、契約候補者として出てきたわけでございます。今、正しいか、正しくないかという点におきましては、正しくやれたものであると思うところでございます。  以上でございます。よろしくお願いします。 54 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 55 ◯3番(森本尚順君) ありがとうございます。  まず、教育委員会の巽局長の答弁で暑さ対策、特別教室ですとか、またはそういったところで考えていただいているということはありがたいことなんですけども。  次に、6月までで完工していますと、プールの授業が夏にあります。7月に入りますと、プール授業が多く回数がふえてきます。そういったところで、小学校はほとんどの学校では教室で着がえるというふうに聞いております。そういったときに、現場の職人さんですとか、そういった方が授業中も工事をすると聞いております。やはり思春期の子どもさんも出てきます。そういったところでの着がえさせる場所とか、そういう安全面、防犯面を考えていただいているのか。そしてまた、現場車両等、今回から行政財産の目的外使用で先生から駐車場代として3,000円取っているわけですから、そういった安全面もお考えいただいているのか、その辺をちょっとお聞きできますでしょうか。 56 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 57 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。  まず、学校現場とも協議の上、子どもたちの登下校時を含めた学校生活に極力支障がないよう努めてまいりたいと考えております。また、エアコン設置工事につきましては、主に春休み、平日の放課後、土曜日曜、ゴールデンウィーク等を予定しております。また、資材等の搬入時には、搬入経路等にはガードマンを配置し、安全面についても配慮してまいりたいと考えております。  以上でございます。 58 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 59 ◯3番(森本尚順君) 最後の質問になります。  今、巽局長が言っていただいたように、子どもさんたちの安心・安全で、そして7月末にはちゃんとクーラーがつけるということでよろしくお願いいたします。  最後の質問になるんですけども、私が思うのは、今回、7月31日で終わる工期を組むより、それであったら8月31日までにして、そして夏休みに集中するやり方もあったのじゃないかなと思います。最近の事業を見ていますと、日程ありきで、ばたばた進めていく入札工事が非常に多い。そんな中、今後はしっかりと余裕を持った計画で、どたばた入札はもうやめていただきたい。最後に要望して終わります。ありがとうございました。 60 ◯議長(泉尾安廣君) ほかにありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 61 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 62 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 63 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は原案どおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 64 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第8 発議第1号大和高田市議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について 65 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第8、発議第1号大和高田市議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、議案の説明を求めます。議会改革定数等特別委員会委員長、16番西村元秀議員。            〔議会改革定数等特別委員会委員長(西村元秀君)登壇〕 66 ◯議会改革定数等特別委員会委員長(西村元秀君) 発議第1号大和高田市議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について、提案の理由を説明いたします。  昨年12月に設置いたしました議会改革定数等特別委員会において、委員会視察のあり方について協議をいたしました。その結果、本年4月より、これまで実施してきた委員会視察を廃止し、視察の実施が必要な場合は、より見識を深めていく視察となるよう、視察目的や視察の時期を柔軟に決定することができる政務活動費にて実施することといたしました。そのための費用として政務活動費の交付額を議員1人当たり年額6万円増額し、年額18万円から年額24万円に改めようとするものです。  なお、これまで全ての委員会の行政視察経費を予算措置していたところですが、政務活動費で実施することから、財政面での削減に寄与するものであります。  議員皆様方には、どうぞご賛同くださいますようよろしくお願い申し上げます。 67 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 68 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 69 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 70 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は原案どおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 71 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第9 発議第2号大和高田市議会の議員の定数を定める条例の一部改正について 72 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第9、発議第2号大和高田市議会の議員の定数を定める条例の一部改正についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、提案者の説明を求めます。16番西村元秀議員。            〔16番(西村元秀君)登壇〕 73 ◯16番(西村元秀君) 発議第2号大和高田市議会の議員の定数を定める条例の一部改正について、提案の理由を説明いたします。  この条例改正は、次の一般選挙から本市議会議員の定数を18名から17名に改めようとするものです。平成19年条例改正により議員定数を20人から18人に削減し、財政健全化に寄与するとともに、地域福祉の向上に全力で取り組んできたところでございます。多様化する市民ニーズに応えるためには一定の議員数を確保する必要がありますが、急速に進む人口減少や本市の財政状況、また類似団体等の状況をかんがみると、さらなる行財政改革への取り組みとして、議員定数の削減が必要であると考えたものであります。  議員皆様方にはどうぞご賛同くださるようお願いいたします。 74 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 75 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 76 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。  10番向川征秀議員。 77 ◯10番(向川征秀君) ただいまの提案に対しまして反対の立場で討論いたします。  今、市民の方々から議会に対してさまざまなご意見、ご要望があり、また、厳しい視線があることも事実であり、そして、人口減少の中で議会のあり方も問われているのは確かです。しかし、議員の定数というのは議員だけのものではなく、市民の参政権にもかかわる重大問題であり、これを12月から3か月間の議論で十分な議論が尽くされたとは言えません。そして、選挙を1か月後に控えた現段階において議員の定数を減らすということは、新しく議会に参入し、市政に対して働きかけたい人のハードルを高くする現職議員による利己的な振る舞いではないかと、このような疑いを市民から持たれるおそれがあります。議員の定数の問題については、改選後の議会で改めて時間をかけて審議をすべきと考えます。  以上の理由から反対いたします。 78 ◯議長(泉尾安廣君) ほかにありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 79 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は原案どおり可決することに賛成の諸君は起立を願います。
               〔賛成者起立〕 80 ◯議長(泉尾安廣君) 起立多数と認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第10 発議第3号妊婦が安心できる医療提供体制の充実と健康管理の推進を求める意見書の提出につい て 81 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第10、発議第3号妊婦が安心できる医療提供体制の充実と健康管理の推進を求める意見書の提出についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、提案者の説明を求めます。議会運営委員会委員長、14番仲本博文議員。            〔議会運営委員会委員長(仲本博文君)登壇〕 82 ◯議会運営委員会委員長(仲本博文君) ただいま上程になりました発議第3号妊婦が安心できる医療提供体制の充実と健康管理の推進を求める意見書の提出につきましては、お手元に配付の文書のとおりでありますので、ご清覧いただくことで説明にかえさせていただきます。  どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 83 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 84 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 85 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 86 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は原案どおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 87 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第11 発議第4号全国知事会「米軍基地負担に関する提言」の推進を求める意見書の提出について 88 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第11、発議第4号全国知事会「米軍基地負担に関する提言」の推進を求める意見書の提出についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、提案者の説明を求めます。議会運営委員会委員長、14番仲本博文議員。            〔議会運営委員会委員長(仲本博文君)登壇〕 89 ◯議会運営委員会委員長(仲本博文君) ただいま上程になりました発議第4号全国知事会「米軍基地負担に関する提言」の推進を求める意見書の提出につきましては、お手元に配付の文書のとおりでありますので、ご清覧いただくことで説明にかえさせていただきます。  どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 90 ◯議長(泉尾安廣君) 暫時休憩します。            午前11時55分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午後0時6分再開 91 ◯議長(泉尾安廣君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 92 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 93 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。  6番藤田精子議員。 94 ◯6番(藤田精子君) 公明党の立場として、日米地位協定に関するこの提言の推進を求める意見については反対をさせていただきます。  我が党ではアメリカ政府、また日本政府に基づきまして、公明党のスタンスとして、この協定の内容を精査いたしまして提出をさせていただいております。この中で全てを反対するわけではございません。公明党の私どもの意見と一致するところもたくさんございますが、党としてのスタンスとして、国、またアメリカ政府に申し入れをさせていただいたということで、この意見書に対しては反対という立場をとらせていただきます。  以上でございます。 95 ◯議長(泉尾安廣君) 10番向川征秀議員。 96 ◯10番(向川征秀君) 賛成の立場で討論いたします。  米軍基地に関しては、立場上、さまざまな見解があると思いますが、今回のこの知事会の提言は住民の暮らしを守る地方自治の立場から国に対して求めるべき内容を提起したものであり、政治的な立場を超えて、これは推進すべき問題であると考えます。  以上で賛成討論とします。 97 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 98 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は原案どおり可決することに賛成の諸君は起立を願います。            〔賛成者起立〕 99 ◯議長(泉尾安廣君) 起立多数と認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第12 発議第5号2019年10月の消費税増税中止を求める意見書の提出について 100 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第12、発議第5号2019年10月の消費税増税中止を求める意見書の提出についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、提案者の説明を求めます。9番沢田洋子議員。            〔9番(沢田洋子君)登壇〕 101 ◯9番(沢田洋子君) ただいま上程になりました発議第5号2019年10月の消費税増税中止を求める意見書の提出につきましては、お手元に配付の文書のとおりでありますので、ご清覧いただくことで説明にかえさせていただきます。  どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 102 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 103 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 104 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。  6番藤田精子議員。 105 ◯6番(藤田精子君) 2019年10月の消費税増税中止を求める意見書について、公明党の立場を明らかにさせていただきます。反対の立場で討論させていただきます。  安倍首相は昨年10月15日の臨時閣議で本年10月の消費税10%への引き上げを予定どおり実施することを表明しております。これは2012年度に自民、公明、民主の3党が合意した社会保障と税の一体改革がベースにあり、少子高齢化が急速に進む中で、社会保障費の安定財源を何としても確保しなければならないという認識からの決断であり、このことは多くの国民の理解を得ているのではないでしょうか。  この消費税率の引き上げによって、2025年を念頭に進められてきた社会保障と税の一体改革が一区切りとなります。一方、人口構造の推移は2025年以降、高齢者の急増から現役世代の急減に局面する変化が見込まれるものであり、2040年を展望すると、現役世代の減少が最大の課題となっております。そのため、政府内に2040年を展望した社会保障・働き方改革本部が設置され、全ての世代が安心できる社会保障制度の構築に向けて、高齢者をはじめとした多様な就労、また社会参加の健康寿命の延伸、生産性向上などについて検討が開始をされております。  こうした中にあって、現在、国においても、地方においても、企業・事業者・経済界においても、さまざまな準備が進められております。消費税引き上げの中止を求めるのであれば、どのように安定財源を捻出して、ふえ続ける社会保障を確保していくのか、どのように国民的な合意形成を図り、安定財源にしていくのか、具体的な代案をお示しいただきたいです。  これからいかにして税率引き上げになる国民納税者の痛みを和らげ、また、経済の腰折りを防いでソフトランディングを図っていくかです。  まず、軽減税率の導入です。軽減税率は政党の中では唯一、私ども公明党が主張してきたものでございます。対象費目は酒類や外食を除く飲食料全般と、また定期購読の新聞が8%に抑えられることとなりました。事実、海外でも消費税の軽減税率は多くの国で導入されており、当たり前の制度として事実上、世界標準の制度となっております。消費税は所得の少ない人ほど負担感が重いという逆進性があり、10%に引き上げる際には、その負担感を緩和するために、どうしても必要な制度が軽減税率でありました。低所得者のうち、所得税などの納税者には減税し、また、減税し切れない納税者には現金を給付するという給付付き税額控除を主張する声もありましたけれども、痛税感の緩和を実感できるかどうか、また、減税や給付はかなり後になってしまい、日々の買い物の際には負担が軽減をされない。また、さらに、対象となる低所得者を絞り込む基準となる所得や資産を正確に把握するのは現状では困難であって、制度を公正・公平に運営するのが極めて難しいことが採用されなかった理由であるとお聞きをいたしております。  大きな課題として、消費税10%引き上げにより景気が冷え込むのをどのように防ぐのかということでございます。言いかえるならば、税率引き上げに伴う駆け込み需要と、その結果としての反動減をいかに抑えるかでございます。需要の標準化への対策をどのように打つか、大きな課題となっております。特に高額な住宅や自動車は的確な駆け込み需要対策や、また反動減対策を打たなければならないと考えます。  また、キャッシュレス決済によるポイント還元、また低所得者を中心とした支援措置としてのプレミアム付商品券などの検討がこれまでなされてまいりました。いずれにしても、過去の引き上げ時、3%から5%へ、また5%から8%への引き上げ時の教訓を生かして、あらゆる政策を総動員しなければならないと、このように考えております。  一方で、今回の引き上げが家計や経済全体に与える影響は、より小さくなるとの試算が出ております。日銀の試算でございますが、消費税率引き上げ時の家計負担は前回の4分の1になるというものでございます。10月に予定をされている消費税に伴う家計負担が約2兆2,000億円になり、前回、前々回の増税時と比べて大きく抑えられる見込みとなっております。  これまでの増税時の家計負担について、消費税率3%から5%に引き上げられた1997年が8兆5,000億円、5%から8%になった2014年度が8兆円だったと、それぞれ試算をされているところでございます。これに対しまして、10月の10%への引き上げは2兆2,000億円と、前回、前々回の約4分の1の負担になると見ております。  今年10月に消費税率が8%から10%への引き上げる影響で1年間の家計負担は約5兆6,000億円ふえると予測をされております。しかし、軽減税率の導入により1兆円、教育無償化で1兆4,000億円、低年金者への加算である支給給付金で5,000億円など負担額が縮小し、実質的な家計への影響は2兆2,000億円にとどまるとの分析結果でございます。さらに、これからの負担軽減措置が恒久的であることも、その効果を大きくするともつけ加えております。  また、一方で、軽減税率に伴う中小企業側の準備が遅れているという現実もございます。食品などを扱う小売事業者にとっては8%と10%の税率の違う費目ごとに売上高や、また仕入れ代金を仕分けして計算し、納税する必要がございます。そのため複数の税率に対したレジの導入や、受発注システムの改修といった準備が欠かせないところでございますが、さらに軽減税率の導入に伴いまして、標準税率10%と軽減税率8%に分けた納税事務が必要になります。事業所の事務負担に配慮いたしまして、経理方式を段階的に移行するとしており、当初の4年間は現行方式をもとにしました簡素な経理方式を採用するという方向でございます。2023年度10月から事業者が商品ごとに消費税率を記載するインボイスが導入されることになっております。  10月の消費税10%への引き上げによる財源をどのように使うのか、また、引き上げる影響をどのように緩和するのか、そして幼児教育の無償化など、教育負担の軽減は消費税の使い道を大きく変更したものであり、その変更自体が消費税引き上げによる子育て世代への影響を緩和するものでもあります。社会保障の機能が全世帯に広がり、強化される意義はまことに大きいと申し上げ、反対討論といたします。 106 ◯議長(泉尾安廣君) ほかにありませんか。  10番向川征秀議員。 107 ◯10番(向川征秀君) 意見書案に対して賛成の立場で討論します。  少子高齢化の進行という国難に対処し、将来の成長の展望を切り開くためにも、子どもから高齢者まで全世代を包括した社会保障の充実が必要なのは言うまでもありません。しかし、そのための財源として消費税の引き上げが不可欠であると言えるでしょうか。3つの点を指摘して、当意見書案への賛成討論としたいと思います。  第一に、財源として消費税を上げるべきなのかという問題です。世界には消費税率が10%を超える国が少なくなく、また、それらの国々は日本よりも社会保障が充実しているとされるのはよく知られているところです。しかし、税収の構成を見てみますと、国税と地方税を合わせて、日本で消費税が占めている割合は8%の現時点で税収の約23%を占めています。一方、標準税率25%のスウェーデンでは、消費税の税収に占める割合は27%、標準税率20%のフランスは24%、標準税率25%のデンマークは20%となっています。日本で10%になると26.8%になり、これは標準税率が20%のフランスやイギリスに比べても高くなります。  日本では税率が低目であるにもかかわらず、消費税収の割合が高いのは、ほかの国は広範な軽減制度を持っているのもありますが、消費税以外の税金、特に直接税をきちんと取っているかどうかという違いがあります。それらの国々では税収に対する個人所得課税が占める割合は日本に比べても高いですし、また、法人税の対GDP比も日本より高い国が多いです。  日本だけで見ても、30年前の平成元年に比べると、個人所得課税、法人所得課税の比率がそれぞれ6ポイントと9ポイント低下し、特に法人税は額面でも約7兆円減少しています。所得税も配当に対する分離課税見直しで約1兆円の増収効果があると見られています。社会保障の財源を考えるに当たっては、これらの税金こそ見直すべきではないでしょうか。  第二に、消費税が持つ逆進性、生活への影響の深刻さです。消費税は広く浅くかける税と言われていますが、それゆえに消費性向の高い低所得層ほど負担が重くなります。収入に占める消費税負担は、年収が200万円台で、現行の8%の基準で収入に対する6%、800万円以上で約3%と半分になり、年収2,000万円以上では1.5%と4分の1になります。そして10%に上がれば、年収200万円の世帯では2ポイント上昇、800万円台では0.8ポイントの上昇、200万円台の世帯で年間約4万円の負担増が見込まれています。  軽減税率の適用も、この逆進性を緩和するには不十分で、財務省の試算ではむしろ高所得者ほど軽減税率の恩恵が大きくなるとしています。影響を緩和するためのその他の経済対策も、低所得者対策としては疑問なプレミアム付商品券発行をはじめ、消費者と小売業者に負担と混乱をもたらすポイント還元、それらを機能させるための零細事業者に荷重なインボイス導入など、矛盾を含むものが多くなっており、また、各種の減税施策についても、低所得者に対しては恩恵が少ないものになっています。こうした状況のもとで消費税を上げることは、生活と消費への圧迫を強め、格差と貧困の拡大をもたらします。  第三に、今、消費税を上げることの妥当性です。日本の国内消費、特に家計消費は、いまだ8%への増税前の2013年の平均を回復できていません。統計によってはそれを上回っているものもありますが、それらは帰属家賃という持ち家の家賃を計算した架空の消費を含んでいます。そしてまた、今年に入って賃金の統計の不正が発覚し、昨年度の実質賃金のマイナスが示唆され、景況感の悪化を示す統計も出てきています。このような状況で消費税増税を行うことは、日本経済に致命的な影響をもたらしかねません。消費税増税を中止し、税と社会保障の財源について再考すべきであると考えます。社会保障の財源として消費税ありきを見直すべきです。  以上の理由により、意見書に賛成といたします。 108 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。
    109 ◯4番(南幾一郎君) 消費税のアップに反対に賛成の立場から討論します。  現在の日本の状況は少しでもGDPを押し上げていくというのが至上命題でございます。特にこの20年近く、日本のGDPは全く伸びておりません。欧米諸国が1.5倍から2倍近く伸びており、そうなっておれば日本の税収60兆円は90兆円になっていた可能性があります。そうなっていれば、もちろん多くの財政問題は露見していなかったと考えます。  税制とは何か、財政の大きな枠組みの中でいくと、その大きなGDPというパイを切り分ける仕事です。財政上の非常に不思議なことは、この切り方によって、このパイが大きくなったり小さくなったりするということでございます。消費税の増税によって、またこのパイが小さくなってしまうのが一番の問題です。消費税率を上げれば財政再建に結びつき、また、福祉サービスがふえていくのは余りに短絡的な考え方であり、前回の3%の消費税アップで大きく消費が冷え込み、景気の停滞を招いたことは皆さんもご承知のことと存じます。本当の課題はパイを大きくするにはどうするかということです。つまりデフレ要因を徹底的に消し去り、GDPを上げていくことが求められております。  以上の論点により、消費税の値上げに反対します。以上です。 110 ◯議長(泉尾安廣君) 17番朝井啓祐議員。 111 ◯17番(朝井啓祐君) 議会で発言するのもこれが最後と思いますので、一言申し上げます。  議員の立場として、今回、この消費税の意見書の提出についてでありますけども、我々、今までこの予算、それから議案に対して、プレミアム付商品券、また3歳児以上の幼保無償化についても、私らは賛成したんですけども、これが根本なんです。意見書を最終的に可決してしまえば、さきの案件については皆否決しなければならんというような考え方でありますし。  それから8%から10%に消費税をアップすれば景気が悪くなる。そしたら8%を6%にしたら、もっと景気がよくなるのか、私はその点もよく考えていただきたいというふうに思います。  終わります。 112 ◯議長(泉尾安廣君) ほかにございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 113 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。  本件は原案どおり可決することに賛成の諸君は起立を願います。            〔賛成者起立〕 114 ◯議長(泉尾安廣君) 起立少数と認めます。よって、本件は否決することに決しました。  暫時休憩いたします。13時30分に再開いたします。            午後0時26分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時30分再開 115 ◯副議長(島田宗彦君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第13 一般質問 116 ◯副議長(島田宗彦君) 次に、日程第13、一般質問を行います。  一般質問は一問一答方式で行います。質問の通告のありました者は6人であります。質問時間につきましては、創生高田は3時間30分、絆は2時間、公明党は1時間30分、日本共産党は1時間に制限いたします。  最初に、4番南幾一郎議員の発言を許します。4番南幾一郎議員。            〔4番(南幾一郎君)登壇〕 117 ◯4番(南幾一郎君) 議長のお許しを得まして、今任期最後の一般質問となります創生高田、南幾一郎でございます。最後の質問でございますので、少し格調高くまいりたいと思います。  三十一文字短歌、石川啄木からご紹介させていただきます。皆さんもご存じかと思いますけれども、「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」、こういった短歌でしたら皆さんもご存じかもしれません。また、教科書の中でしたら、「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」。私が個人的に好きな短歌は「高きより飛び降りるごとき心もてこの一生終わるすべなきか」というのもございます。  本日は石川啄木の短歌で貧困を詠んだ短歌がございます。「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」という短歌で、貧困の中で手をじっと見つめるという何事も言えぬ情感があるように思います。今回はこの問題におきまして、官製ワーキングプアの問題について取り上げたいと思います。  官製ワーキングプアとは、皆様に資料をお配りしておりますけれども、3ページに概略をお示ししてございます。収入や待遇などの面で不遇な状況にある国や地方自治体などの公的機関で働く非正規雇用の労働者のことです。当然ながら非正規公務員と、現在アウトソーシングしている民間委託先の被雇用者に大きく分けられます。低い給料や雇いどめに甘んじざるを得ず、正規雇用とはほぼ同等の労働であるにもかかわらず、賃金に格差があるなど、民間企業の非正規雇用に似た問題を抱えていると。また、労働契約やパート労働法が適用されない場合もあり、法の規制から抜け落ちた存在であることも問題視されております。  現在の官製ワーキングプアの実態として、公務員の中の非正規雇用の実態がどうなっているのかと申し上げますと、2016年度において正規職員274万人に対して、非正規職員が64万人という統計が発表されております。減り続ける正規職員を補う形で非正規職員が増加していると。さらに業務の外部委託が進み、委託先でも非正規雇用の問題があります。  ちなみに本市の外部委託業務として図書館に関する業務、総合公園施設指定管理、本庁電話交換業務、給食委託、建物清掃、市民交流センター総合管理等々がありますけれども、ここで働く方にもワーキングプアの問題はあるんだろうと推察されますけれども、現実的にはこういった方々の時給を調べるというのは、今、私に対しては調査権がないというのが現状でございますので、今回は本市役所において働く非正規雇用の実態についてお知らせしたいと思います。  本市の非正規職員雇用数ですけれども、次の5ページになります。一般行政職は正規職員471人に対して非正規職員は216人。なお、うち保育士に限ると、正規職員が87人に対して非正規職員が113人と非正規職員の方が人数が多いということになります。教育委員会に関して言いますと、正規職員111名に対して非正規職員55人、割合にして一般行政職で31%、保育士職に限ると55%、教育委員会では33%、およそ目安として3人に1人が非正規雇用であるという実態があります。  具体的に保育士さんが非常に人数も多く、また、長くお働きになっているケースもございますので、今回は非正規保育士の待遇についてを特に取り上げて、皆さんにお知らせさせていただきます。  まず、本市の非正規保育士さんの給料はということになりますけれども、これは別に添付した縦書きの資料の1から2、保育士給料、正規と非正規の違いについてということで一覧で示してございます。  まず、基本的な契約の内容について申し上げますと、6か月の更新となります。6か月ごとに契約を巻き直し、契約を巻き直し、契約を巻き直しということで、今、現状に至っているというのは、これは全ての非正規保育士さんに共通することでございます。有休は6か月ごとに10日支給されます。昨年の消化日数は年間11.4日、20日に対して約6割弱程度の有休が消化されているという状況でございます。  1つは、年齢・経験に関係なく月額給は19万8,000円でございます。期末手当は年間で0.5か月、他職種は2.3か月です。これを合わせますと年収247万5,000円、多分、手取りで、これは扶養の関係とか、そういった状況でがらりと変わりますので申し上げませんけれども、おおよその目安としては200万円程度になるのではないかと思います。  問題としては、当然ながら、今この一覧表で見ていただくとおりに、昇給がありません。退職手当もありません。契約が打ち切られれば、それで終了です。6か月ごとの契約ですので、次回、更新しないと宣言してしまえば、それで大丈夫。単純に言って、6か月たつ1か月前に「もうあなた、次の契約は更新しませんよ」と言ったときでおとがめなしというような状況でございます。  では、正規職員の給与を逆に比較したらどうなりますかということなんですけれども、次の7ページになります。20歳で年収265万3,000円。役職とほかの手当を一切考慮せずに計算しても、45歳で年収531万1,705円となります。その時点で退職金は、45歳の自己都合退職金が948万6,382円。45歳の時点で退職した場合の給与総額、正規職員の場合は1億1,321万6,792円になる。仮に非正規雇用で同じように25年間働くと、単純に掛ける25で6,435万円ということになります。  現在、保育士さんの非正規で一番長く働かれている方は13年でございますので、25年という方は実際にはおられませんけれども、二十四、五年ぐらい、実際にはいろんな手当を一切省いておりますので、もっと早いのかもしれませんけれども、とりあえず25年たつと年収ベースで約2倍、退職するときでの総所得で1.8倍の差が生まれるという現状がございます。  年収も総額所得においても、これだけの差が認容されるのかどうか、また、現在の非正規雇用の雇用の契約等々に問題があるのかないのか、そういったことを今回は質問させていただきたいと思います。  特に保育士さんに関しましては、募集が困難だというような状況の中、また、無償化も始まるという現実もある中で、待遇をしっかりと見直しておかなければ、この問題はいつまでも引きずってしまうのではないか。また、非正規職員の方については、若干名ではないんですね。もう3分の1の方が非正規労働でこのような不安定な状況にあるという現実がございます。  そういった中で、まず、同一労働、同一賃金が唱えられる中で、この問題をどう捉えているのかということを最初の質問とさせていただきます。残りの質問につきましては、答弁を聞きながら、席上の方でお伺いさせていただきたいと思います。  以上で壇上での質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 118 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。            〔副市長(松田秀雄君)登壇〕 119 ◯副市長(松田秀雄君) 4番南議員の、同一労働、同一賃金の趣旨が守られているかのご質問にお答え申し上げます。  保育士現場のことを提起していただいておりますので、保育士現場におきましては、まず業務の観点から少し申し上げさせていただきますが、例えば提供している保育内容に関しましては、一般的な例えでございますが、正規職員は保育の熟練度や精通度が臨時職員さんより、やはり高いものということで捉えております。また、保育所の業務責任や管理責任をはじめ、保護者対応や時差出勤など、そこに業務の差があり、臨時職員に比べ正規職員の負担はやはり重いものと思われます。こうした状況の中で、ご指摘のように、給与と賃金の平均的な収入の差はございます。  ただ、これから、このような状況も含めまして、臨時職員さんの処遇等につきましては、地方公務員法及び地方自治法の一部改正がなされ、平成30年4月から会計年度任用職員制度が施行されるに当たりまして、例えば不合理と思慮されるような待遇等の改善、解消に向けまして、本市といたしましても、より一層詳細な任用や勤務条件等の検討をしていきたいと、こう考えております。  よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 120 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 121 ◯4番(南幾一郎君) 会計任用の制度なんですが、今、平成30年4月とおっしゃった、平成32年4月の間違いじゃないですか。 122 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 123 ◯副市長(松田秀雄君) 大変失礼しました。平成32年4月からの施行でございます。訂正させていただきます。 124 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 125 ◯4番(南幾一郎君) 総括的な議題がたくさんありますので、質問を進めさせていただきます。  同一労働、同一賃金といった趣旨の中で、これだけの差異があるということと、もう1つは、今、昇給が全くない。つまり13年間働いても何ら給料が一切変わることがないという現状についてはどうお考えでしょうか。 126 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 127 ◯副市長(松田秀雄君) 臨時雇用職員さんの報酬単価等は、年代に合わせまして、年々推移させていただいておりますが、おっしゃるように、基本的に勤務年数等を加味して賃金を決定されているわけではございません。ただ、これは制度上、臨時雇用職員さんということで、こういう形で捉えさせていただいております。  といいますのは、議員ご案内のとおりだと思うんですが、地方公務員法、地方自治法等々で市職員という捉え方は、給与体系等があらかじめ法律で決められ、また担保され、それにのっとって本市で運用させていただいているところでございます。ただ、地方公務員法の第22条あたり、臨時雇用ということについて、特に法的なそのような規制等、基準等がございません。本市でよくその時点時点、状況を把握させていただいて、臨時雇用の皆さんの賃金を決めさせていただいていると、こういう状況でございます。 128 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 129 ◯4番(南幾一郎君) 今、副市長の答弁の中では臨時という形になります。私は、臨時職員というのが現在の要綱等で呼ばれている名前でございましたけど、非正規雇用という形で用いさせていただきました。なぜかというと、臨時の方が5年も6年も10年も13年も働いている状態はすでに臨時ではないだろうと。要するに単なるバッファーの埋め合わせといったような形で雇用しておるのであれば、臨時という形での表現はいいのかもしれませんけれども、保育士さんにおいては、もう13年以上働いている方がおられます。  特に昇給に関して申し上げますと、同一労働、同一賃金の中で厚生労働省がこういった指針を発表しております。「期間の定めのある労働契約を更新している有期雇用労働者であるXに対して、当初の労働契約の開始時から通算して勤続年数を評価せず、その時点での労働契約の期間のみにより勤続年数を評価した上で支給している」という部分がございます。  これはどういうことかというと、6か月の契約だから、6か月ごとに給与を支給していると、基本給を見直していないと。なぜなら、6か月の短期契約の更新だからという言い方になります。でも、実際にはこの更新のまま、ずっと13年働く方がおられた場合、この厚生労働省の指針からいくと、反する問題があるのではないかと考えますけど、いかがでしょうか。 130 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 131 ◯副市長(松田秀雄君) 議員ご指摘いただいているところ、国におきましても、地方公務員法第22条で、そこでは臨時的任用というような言葉であらわれていると思うんですが、それが、おっしゃるとおり、あくまでも臨時的な職であるとか、正規雇用の臨時的な補完であるとかといった地方公務員法上の本来的な意味を、多くの、国も含めた行政団体の方で、それを守られないような状態、ずるずる来ているような状態、これは法の根本にだんだん乖離している状況にかんがみて、国においても、先ほど平成32年4月から施行するところの会計年度任用というところへ大きく、今後の目標といいますか、処遇改善も含めた目標、それと同時に本来の臨時的なあり方は本来の臨時的な捉え方をもっと厳密にしろという1つの法体系といいますか、そういう形で今後、我々も含めて運用していくところになります。  だから、おっしゃるとおり、会計年度任用職員の範囲というのは、逆に臨時的な職場でもない、ある種常態化していながら、職員数等の不足に対応するという形で臨時雇用をとっていく場面での法的な担保になるものだと、こう捉えております。そういう制度趣旨をよく把握しながら考えていきたいと思います。 132 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 133 ◯4番(南幾一郎君) 表現のどうのこうのというものではなく、まず13年間働いても昇給がない。だから、臨時はこういう意味だとか、非正規はこういう意味だということを言っているわけではなくて、13年間働いても一切昇給がないまま、昨日働いた人と一緒ではないかということの問題を言っているわけでございます。会計年度任用職員につきましての問題については最後でもう一遍やらせていただきたいと思います。  少し質問を変えさせていただきまして、保育所ごとに有休の消化率が変わるという問題がございます。これは別添資料5につけてございますけれども、それはどういった問題があるんでしょうか。 134 ◯副議長(島田宗彦君) 暫時休憩します。            午後1時49分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時10分再開 135 ◯副議長(島田宗彦君) 休憩を解いて、会議を再開します。  福祉部長。 136 ◯福祉部長(大中和彦君) 4番南議員の、保育所での有休のことについてのご質問にお答え申し上げます。  保育所によって年次休暇の取得のしやすさが違うのではとのご指摘でありますが、年度当初におきましては、各保育所・こども園につきまして、児童の割合により園ごとに保育士の人員配置を行っております。  しかしながら、年度の途中で児童の診断書が提出され、障がい児加配を担当する保育士が必要となったり、急な保育士の退職など、保育士の数に変動が生じます。そのため、年次有給休暇の消化率に影響を及ぼしていると考えております。  今後につきましては、保育所ごとの差をなくしていくためにも、年次有給休暇の取得しやすい職場環境づくりに努めてまいります。  よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 137 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 138 ◯4番(南幾一郎君) では、それはしっかりお願いしておきます。特に倍以上、差があるというのは、全部一律に押しなべて全く同じ数字というのは、物理的に私は不可能だと思うんです。ただし現実、中では倍以上の差があるというのは、やはりいろんな問題があると思いますので、それについてはご検討いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、期末手当ですね。別添資料の3ページになります。  実際にここに2つの疑問がございまして、まず1つ目でございます。平成23年から平成26年はずっと208万円で月給とボーナス1か月分ということになりました。平成27年に値上げをしまして、同じように12か月18万円と1か月18万円になりました。平成30年度に値上げしたときに、ボーナスの年間支給額を0.5か月に減らしておるんですけど、これは何か理由があるんでしょうか。 139 ◯副議長(島田宗彦君) 福祉部長。 140 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの南議員のおただしです。  平成30年度にボーナスを下げた理由につきましては、さきの予算特別委員会で担当課長が申しておりましたとおり、保育士の確保をするために他市より有利な立場に置けるよう、月額の給料を重視した次第でございます。  以上です。 141 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 142 ◯4番(南幾一郎君) 余りにも正直過ぎてコメントしづらいところもあるんですけども、同じように聞きます。では、別添資料の9ページになりますけれども、ここに報酬月額の規定がございます。ほとんど余りないんですけど、ほかの職種は6月に1.075、12月に1.225で2.3か月分の賞与支給となるんですね。ところがこの括弧のただし書きで、保育士及び保育教諭の場合は報酬月額0.25ですね。12月も同じように、保育士及び保育教諭の場合は報酬月額0.25と、わざわざただし書きで報酬等月額が1.075を0.25に圧縮しているんです。これは多分0.5、0.5だったのを、また0.25、0.25に圧縮しているということなんですけれども、要するにほかの職種とこれだけの差をつけるという何か理由はあるんでしょうか。 143 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 144 ◯副市長(松田秀雄君) 先ほど大中部長の答弁にもありましたように、保育士さんの臨時雇用の確保というようなベースがあって、それで年間、今現状では247万5,000円、こういう年収額が妥当なところということにおいて、ボーナス割合をそんなふうに案分するといいますか、させてもらって、その対応をしているところでございます。そういう意味では、きっちり体系的な中でそういうことが生まれているというよりか、雇用の確保ということに合わせた勤務条件の中で考えさせていただいたところでございます。 145 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 146 ◯4番(南幾一郎君) 私は実は、例えば職安に募集をする際に、ある意味では最初に見る給与を上げて、実際に賞与を減らして、そこでつり合いをとったというのは余り品がよくないと。公でございますので、もしそういうことをするのであれば、しっかりとした理由に基づいて説明ができるような形でないとだめだと思います。今の説明では少し言い方が悪いので、これは、たちまち違法かというと違法にならないのかもしれませんけど、ちょっと品がないといったような印象があるということを申し上げたいと思います。  実際には今、非正規雇用の方が50%を超えているという状況でございますけれども、非正規雇用の割合については、今後どのように考えておられますでしょうか。 147 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 148 ◯副市長(松田秀雄君) できるだけ50%を超えない割合で、均衡というのか、一概には言えませんが、50%を超えないような形をとっていきたいなというふうに思っております。 149 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。
    150 ◯4番(南幾一郎君) 同時に、壇上でも触れましたけれども、退職手当が一切ないという状況についてはどうお考えでしょうか。 151 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 152 ◯副市長(松田秀雄君) これは制度的に、まず制度のしからしむところだというふうに捉えております。冒頭のご質問のところでお話しさせていただきましたように、地方公務員法の一般職員としての捉え方がされる職種と、そうでないところの制度的な上での、今現状においてはやや必然的な結果かなというふうには捉えております。 153 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 154 ◯4番(南幾一郎君) 要するに、今たちまち保育士さんをやめてもらうということはあり得ないだろうと思います、需給の逼迫だけを見ますとね。ところが、これからいろんなことがあった場合に、6か月更新にしているというのは、基本的にやめさせられるようにしているわけですよ、現実はね。だから6か月更新にしているわけですよ、単純に言うてしまうとね。ですので、やめるときに、例えば10年働いた、13年働いた、15年働いても、「はい、お疲れさん」ということで何もないというような状況になるといったことに対しては、やはりもうちょっと何らかの配慮は必ず必要になると思います。多分現場でそれを言う人間が一番必要とすると思いますので、申し伝えておきます。  財政課の絡みでお伺いしたいんですけれども、こういった場合に、例えば非正規雇用から正規雇用に切りかえをしていった場合、当然、財政負担はふえてくるということになりますけれども、これが交付税算定の中ではどういった影響があるのかどうか、教えてください。 155 ◯副議長(島田宗彦君) 財務部長。 156 ◯財務部長(谷河照美君) 4番南議員の、保育士の雇用形態、これの非正規と正規の関係で交付税にどういう影響があるんだということでございますが、保育所経費の普通交付税の算定ですが、保育所に関するこの経費の額、基準財政需要額の算定には、保育所の入所児童の年齢別の単価、これが積算の基礎になってございます。ご質問にありました、雇用形態が変わったからといって普通交付税に影響するものではございません。  以上でございます。 157 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 158 ◯4番(南幾一郎君) では、その中で、例えば平成32年度に会計年度任用の職員のいろんな条件をアップさせなさいという指針が発表されたとして、そのときは向こうがちゃんと言ってきたんだから、交付税に対しては何らかの影響があるだろうという考え方をするんでしょうか、しないんでしょうか。 159 ◯副議長(島田宗彦君) 財務部長。 160 ◯財務部長(谷河照美君) 再度のご質問でございます。  先で会計年度任用職員という扱いになったときにどうなのだということでございますが、今の段階ではそれに対しての情報は、すいません、持っておりません。 161 ◯副議長(島田宗彦君) 4番南幾一郎議員。 162 ◯4番(南幾一郎君) 私は今までの考え方をしてみると、何らかの指針が発表されるというのは事実だろうと思うんですけど、では、それでたちまち交付税手当てに算入されないだろうと思っているわけです。そういった指針は幾らでもあって、そのたびに交付税をわざわざ幾らか調整してくれるのかというと、これはあくまでも、財務部長がおっしゃったとおりに、わかりませんので言いませんけれども、基本的には、そういった指針が発表されても最終的な決断は自治体でやってくださいよと。自治体でやってください、そのためのどんな交付税手当てをするといったような事態にはならないんじゃないかなというところで、私は平成32年の会計年度の任用職員については少し疑問を感じているわけなんです。  ですから、それよりももっと市自体で、今何が必要かということですよね。それをしっかりと見据えてやっていただきたいということなんです。国からこういう制度が来るから、そのときまで待っていましょうといっても、多分その制度というのは、そんなに大したことはないだろうと私は思うわけです。そして、交付税手当てをされるんならいいけど、されないかどうかは、今、財務部長の答弁どおりになっていますけれども、職員の給与をどんどん上げていきましたから、こうなりました、ああなりましたというのは、交付税手当てのそういうイメージはないので、そうなると思います。  私が一番、今回申し上げたいことは、まず今回、予算書の中、幹部職員の方の給料が上がると。実際には引き下げ額を戻す作業ということで給料が上がったという事実があると思います。これは別に私は構わないと思うわけですよ。幹部の方がしっかりと仕事をしていただいて、いい給料をもらって、極端に言えば、日本一の給料をとって日本一の仕事をしていただければいいなというぐらいに思っております。ただ、やはりその中でいろんなところにスポットを当てていただきたいと思います。  今回、多分対象人員が200人ぐらいで2,040万円ぐらいの給与ベースのアップでしたので、1人平均約10万円ぐらいかなと思います。もし私がここでボーナスを1か月にした場合、113人ですので約1,000万円の財源処置をしなければならないというようなことなんですけども、こういった問題も同等に扱っていただいて、見えないというと変ですけど、臨時職員と書いてあって、彼らはその採用で来ているんだから、それでいいだろうということではないと思うんです。  これが官製ワーキングプアの一番の大きな考え方の問題だろうと思います。その人の立場に立って、その人の家計はどうなのか、その人の生活はどうなっているのかということを考えた場合、当然ながら、ある一定の年数を過ぎていたら昇給をしてあげなければならない。そして、極端に言えば、15年、20年働いても、ある日突然切ったときに、公の場合は、とりあえず条例なり決まりがしっかりなければ一銭も払えないということになります。ある意味ではそこで放り出すわけですね。職員の方だったら1,000万円か1,500万円の例えば退職金を出すことがあったとしても、臨時職員の場合は全くそうはならないと。今そうはならないということが非常に私は問題があるだろうということで申し上げております。  平成32年の会計年度任用職員については、今申し上げたとおりに、そんなにそこに集中して、それが来たからがらっと変わるというものじゃないんであれば、今から、例えばまずボーナスの0.5か月は戻してあげる。そして、もう1つは、もう少しなだらかでもいいから昇給の制度をつくっていきましょうと。15年たった人がやめるときには、最低このぐらいの金額を渡しましょうといったようなシステムをしっかりと構築していただいて、やっぱり働く人にとって安心できる制度をつくっていただかないと、この官製ワーキングプアの問題というのは大和高田市だけではありません。全国的に今やっています。国会でも今議論されております。その議論の中から、今言うてる、平成32年の会計年度任用職員の問題も出てくるということを私は理解しておるんですけれども、みんながみんな、しっかりとこの問題を取り組んでいただきたいと思うところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 163 ◯副議長(島田宗彦君) 次に、12番戸谷仁史議員の発言を許します。12番戸谷仁史議員。            〔12番(戸谷仁史君)登壇〕 164 ◯12番(戸谷仁史君) 議長のお許しを得ましたので、絆を代表いたしまして戸谷仁史が一般質問させていただきます。  議員として登庁させていただいてもうすぐ4年がたちます。今回で16回目の一般質問となりますが、どうぞよろしくお願いします。  先日、3月11日、東日本大震災が起こってから8年という月日がたちました。私自身もコーラスのまち大和高田市にふさわしい形で、この震災の日に立ち会わせていただきました。3月10日の日には市民交流センターにおきまして震災復興コンサート、そして3月11日当日に関しましては、市役所の1階ロビーをお借りいたしまして震災復興コンサートをさせていただきまして、一歌い手として参加させていただきました。この市役所でのコンサートで、市長をはじめ多くの職員さん、そして同僚の議員、そしてたくさんの市民の皆さん方に聞いていただきました。この場をおかりいたしましてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。  では、本題に入らせていただきます。  まず1つ目、猫による地域トラブルゼロを目指して、持ち込みゼロ、殺処分ゼロにつなげるために、と題しまして質問させていただきます。  現在、大和高田市においても猫による地域トラブルが起こっております。猫の大繁殖、糞尿被害、庭木がだめになった、餌が置きっ放しで不潔、繁殖期の不快な鳴き声など、猫好き以外では我慢できなくて当然の生活環境の被害が発生しております。昨年度はこういう苦情が20件来ていると聞きましたが、今年度はどうだったんでしょうか。  また、他市でも起こっておりますが、多頭崩壊の問題も起きていると聞いております。これはテレビでも放映されていますので、現場の状況を見たことがあるという方はいらっしゃると思います。実際に見に行ってみると、本当にすごい現場になっております。本市におきましても、昨年、81匹の猫を1軒で飼っておられたという多頭飼育の問題がありました。幸いにもボランティアの方々が3か月の時間を使い、50万円自己負担して不妊手術を行ってくださいました。また、腸重積や心臓病の子猫たちの手術費や入院費も30万円、これも個人負担していただいたと聞いております。  そして、多頭飼育の場合、大人猫が多くて譲渡も非常に困難な状況です。私もお手伝いしておりますが、大和高田市の譲渡会だけではさばき切れなくて、他市の譲渡会にも参加させていただいたと聞いております。ボランティアさんの努力と協力のおかげで、現在は44匹が譲渡されたと聞いております。  また、高田高校周辺でも14匹、野良猫の問題が出てきましたけども、これもボランティアさんが不妊手術、10万円の個人負担で行ってくださいました。この猫たちに関しましては、白血病のキャリアであったために譲渡はできていませんけれども、その後のケアにもお手伝いいただいていると聞いております。  そして、昨年は奈良県も橿原市でTNRのモデル事業が行われました。このような現状を踏まえて、本市においては今後どのような対応をとられるのでしょうか。猫による地域トラブルがゼロになるように、どのような対応をとってくださるのでしょうか、お答え願えますか。  次に、みんなが保育園に入れるように、保育士確保について、と題しまして質問させていただきます。  現在、大和高田市には、他市に比べてもより大きな少子高齢化の波が押し寄せてきております。周辺の市に比べて人口が減少し、子どもの人数も減っております。にもかかわらず、平成28年度にはゼロ歳児の入所不可児童は39名、平成29年度も同じく39名、そして平成30年度は43名の入所不可児童。そして1歳児に関しましては、平成28年度は11名、平成29年度は4名に減っておりますが、平成30年に関しましては23名入所不可児童がおります。2歳児に関しましては、平成28年度は6名、平成29年度は11名、平成30年度が8名。3歳児に関しましては、平成28年が4名、平成29年が2名、平成30年が4名となっております。このように入所不可児童数はふえております。平成28年度は全体で60名、平成29年度は57名、しかし平成30年度に関しましては78名の入所不可児童がおります。  本市は他市のように非常に人口がふえて、子どもがふえて保育所を建てるのが間に合っていない、こういう状況ではないと思うんですね。では、なぜかと考えますと、ゼロ歳児は3人に1人、1・2歳児は6人に1人、3歳児は20人に1人、4・5歳児は30人に1人の保育士が必要である。児童福祉法第45条の規定に基づき、児童福祉施設最低基準として定められております。この基準を守ることが必要でありますので、特にゼロ歳児、1歳児の入所不可児童が多いことと照らし合わせますと、保育士の確保に問題があるのではないかと感じておりますが、この問題に関してはどのように分析されているのでしょうか。  また、少子高齢化対策の1つとしても、本市において全ての入所希望者が保育園に入れるようにすることが必要と考えますが、このことに関しましても、どのようにお考えでしょうか。  今回もできるだけ具体的に端的な答弁をお願いして、以上で壇上の質問を終わります。ありがとうございました。 165 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 166 ◯環境建設部長(杉本勝正君) 12番戸谷議員の、猫による地域トラブルゼロを目指してについてのご質問にお答え申し上げます。  本市におきましても、議員ご指摘のように、猫トラブルは発生しております。猫による苦情状況といたしましては、現在も昨年と同様の地域を中心に、所有者不明猫による糞尿による悪臭や鳴き声、また家庭ごみや畑の作物を荒らすなどの生活環境の被害が苦情として寄せられておる次第でございます。また、長期的に被害に遭っている近隣住民とのトラブルも発生している状況でもございます。  苦情件数におきましても、数か所の同地域での苦情がほとんどでございますが、平成31年2月末現在におきまして20件と、昨年と比較いたしましても減少には至っておらない状況でございます。  しかし、すでにボランティアの団体の皆様のご協力のもと、改善されました地域も数か所ございます。環境衛生課といたしましても、市民からの苦情や相談が寄せられた際には、聞き取り、不適切な飼育の是正を求めておりますが、根本的に被害の軽減をするためには、繁殖力を抑え、地域に生息する猫の頭数をコントロールすることが必要と考えております。  奈良県におきましては、平成27年度に猫の殺処分率が全国でワーストとなりました。この改善策として、奈良県は所有者不明猫TNR、捕獲・不妊去勢手術・もとのテリトリーに戻すというモデル事業を来年度より本格的に実施される予定でございます。  今後の本市の対応につきましては、地域住民の生活環境が所有者不明猫により損なわれる事態を削減するため、現在のところ、内示をいただいた段階ではございますが、当モデル拡大事業に参加し、長期的に被害に遭っている地域を最優先順位とし、地域住民を主体として、ボランティア団体のご協力を得ながら実施する計画でございます。どうぞよろしくご理解お願い申し上げます。 167 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 168 ◯12番(戸谷仁史君) 答弁ありがとうございました。  日本の殺処分というのは、犯罪率、自殺率も関連しまして、子どもへの影響も大きな社会問題になっていると言われております。そういうことも踏まえまして、本市におきましては、きちんと命のとうとさという教育もしていただいていると聞いております。今、答弁にもありましたけれども、猫のトラブルを減らすためには、TNR、Trap、不明猫に餌をやっていただいている猫ボランティアさんと一緒に協力して捕まえて、Neuter、不妊去勢手術を協力獣医師さんにお願いし、そしてReturn、もとの場所へ戻すと、こういうことが必要だと県も認識していただいていると、その事業に大和高田市も参加していくということで、TNRの重要性というのは理解していただいていると感じております。  本当にTNRというのは重要なやり方だと思うし、まず何が問題かといいますと、猫がふえることが問題なんですよね。野良猫に関しましては、寿命は大体5年ぐらいだと言われております。やはり食生活の環境も悪い、そして交通事故にも遭う、そういう苛酷な状況で猫たちは生きております。そういう状況ですので、ふえさえしなければ5年、皆さんで見守っていただければ、その地域から所有者不明猫、野良猫はいなくなるという状況なんですね。きちんとTNRを行えば、わざわざ殺処分をしなくても、子猫は生まれていかないわけですから、自然に減少していきます。  そして、猫たちには不妊去勢手術をしたときには、耳先をカットしております。この耳先カットは命のとうとさと「この猫の後ろには世話する優しい人がいる」という印になっております。地域の中で生きていく「さくらねこ」たちが現実社会の人の心に温かさをともしているのではないでしょうか。このように殺処分するよりもTNRする方が有効であると、その辺は県も市も理解していただいていると、そのように感じております。  では、ここでこの猫の問題を対処する、解決する、この主体はどこだとお考えでしょうか。市が主体的に解決するものでしょうか、それともボランティアさんが解決するものであるでしょうか。それとも問題が起こった地域が解決すべきものだと、どのようにお考えでしょうか。 169 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 170 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまの戸谷議員のご質問にお答えいたします。  まず一番大事なのは、やはり地域ぐるみで、この方向に向かって、皆さんの意識が一番大事だと私は考えておるところでございます。それに行政が援助しながら、また、ボランティアさんのお力をおかりしながら進めていく、それがこのTNRを進めていく中で一番大事なことだと思っておる次第でございます。行政は後押しをさせていただく。とりあえず地域住民さんの動きというのが一番大事かと思う次第でございます。また、ボランティアさんのご協力ももちろん必要なところでございます。よろしくご理解のほどお願いします。 171 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 172 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当にこれは問題の主体は、私も地域がまず一義的には問題解決をしていかなければならないと考えております。しかしながら、その地域の方々がこの解決方法を知っておられるかというところが問題だと思うんですね。「猫がいるから何とかしてくれ」と言われたところで、「それは自分たちで何とかしてください」と言っているのであれば、何も解決していかないと思うんですね。そういうときに、どういう方法がありますよというところは市が地域の方々にお教えする。そこで協力する。そのときに、まだまだ方法とか、やり方について十分でなければ、そのところはボランティアさんに協力を願う。そういう形がそもそもの形だと思うんですけども、今年度の状況だけを見させていただきますと、実質動いておられるのはボランティアさんだけという状況に見えるんですね。今の状況は多分ボランティアさんに丸投げしている状況だと感じております。しかし、来年度、奈良県でTNR事業に大和高田市も参画していくということで、その状況が緩和されると感じておりますけども、そのような理解でよろしいでしょうか。 173 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 174 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えいたします。  今年度におきましては、奈良県の事業でございますが、それが動き出してはおるところでございます。私自身も環境衛生課長とともに地元の総代、もしくは餌をやるご本人さん、餌やりさんともお話は直接させていただいております。その中、また今後におきましてですが、ボランティアさんにはまたお力添えをいただくところではございます。今まで同様、またこの事業にアドバイス等いただくところもあるかと思いますので、ご協力をいただかなければならないところでございます。市といたしましては、今後におきまして、奈良県の事業に拡大参加させていただくところでございます。よろしくお願いします。 175 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 176 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当に今ボランティアさんがこうやって頑張ってくださっている間に、潰れる前にしっかりとやっていただかないと、今一緒にやれば1からスタートですけども、ボランティアさんが潰れてしまうと、スタートはゼロからになります。そうなる前にきちんとやっていただきたいと思います。  この地域猫活動というのは、もともと行政の獣医師さんであった黒澤さんという方が行っておられた、1997年横浜市の磯子区ホームレス猫防止対策事業が始まりだと言われております。この黒澤氏が著書の『地域猫のすすめ』で、猫をめぐる地域トラブルを解決するため、「地域の中でよく話し合うこと、そして猫の問題は人間の問題であることを認識してもらうことこそ最も重要である」と書いておられます。また、新宿区の「人と猫との調和のとれたまちづくり」連絡協議会顧問の高木優治氏は、「地域猫活動は住民自治である。住民を置き去りにした対策をしても、人と猫が共生する地域社会はできない」とおっしゃっております。  では、このような地域猫活動に関しましては、市はどのように理解しておられるでしょうか。 177 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 178 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えいたします。  もともと飼い猫が捨てられたことで繁殖し、市民に生活環境被害が発生しておるものが今のトラブルのもとでございます。まずこれ以上ふやさないためにも、屋内での飼育、不妊去勢手術の実施を徹底することが一番大事なことであり、飼い主が責任ある飼い方をするということに理解を進めていくのが一番大事なことであるかなと思う次第でございます。よろしくお願いします。 179 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 180 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  そう考えますと、行政の役割というのは、何なのかということなんですね。私自身は、行政の役割は活動の公共性、これを保証するものだと考えております。行政の信用力を実際、活動していただいている活動者にかすことだと考えます。また、よりよい市民生活のために野良猫対策をする。猫好き、猫被害者、どちらにも住みよいまちづくりをすることが必要だと考えておりますが、野良猫トラブルのない住みよいまちが市民生活の向上につながると、このために行政が地域猫活動にかかわる意味、公共性があると感じておりますけれども、市の方はそのようには感じておられるでしょうか。 181 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 182 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えします。  やはり一番肝心なのは、当初申し上げましたとおり、地域の意識だと思います。これは1人や2人ではできるものではございません。その地域の方々を支援といいますか、バックアップしていくのが行政の役割だと思っておる次第でございます。 183 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 184 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当に公共性という意味では、市が後ろにつくかつかないか、市が理解しているかしていないかで大きく差がつくと思います。市ができることの1つとして、まず広報活動があると思うんですね。広報活動に関しましては、桜井市の方で広報誌で地域猫のことが取り上げられております。真っ向から地域猫について3ページを使って書いてあるんですね。その中に、先ほど部長もおっしゃってくださったTNRのことも書いてあるんです。本市におきましては広報誌を使って、こういう活動について、どのようなことをお手伝いいただいているのか、お聞かせ願えますか。 185 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 186 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えします。  本市におきまして、ボランティア団体さんが中心となって行っていただいております子猫の譲渡会等のお知らせを本市広報誌に載せさせていただいてPRしておるところでございます。また、環境衛生課におきましては、張り紙等でこの件に関して広報させていただいているところでございます。  以上です。 187 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 188 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当に広報誌に載せてもらうということの意義というのは非常に大きいんですね。3月も広報誌に載せていただいていると聞いております。それを見て譲渡会に来てくださった方もいらっしゃいましたので、広報誌の必要性というのは非常に高いものだと思います。だからこそ、今のところは県もミルクボランティアの募集とか、市もボランティア募集の部分であったりとか、譲渡会の情報公開であったりとか、そういうところでお手伝いいただいておりますけれども、もう一歩先へ進めて、今度は地域猫であったり、TNRであったりというものの周知のところまで、もうちょっと頑張っていただけたらと思います。  実際に問題は自治会に持ち込まれることも結構多いと思うんですね。では、自治会に持ち込まれたときに、自治会の、例えば総代さんがこの解決方法を知っておられるかというと、多分知っておられないことが多いと思うんですね。そう考えますと、自治会の総会等でこの問題解決の方法をレクチャーするなど、ボランティアさんにお願いしてはどうかと思いますけれども、これに関してはどのようにお考えでしょうか。 189 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 190 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えいたします。  自治会の方で、もちろん周知をしていただくことはありがたいことでございます。それをまたしていかなければならないかもしれません。ただいまにおきましては、ただ問題の発生しておる地区において、私もお話しに行っておるところでございますが、今後におきましても、地域でやっていただくに当たりまして、私らがバックアップをしながら、またボランティアさんのお力も、アドバイスもいただきながらやらせていただくのが本来かなと思うところでございます。  以上です。 191 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 192 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  現在、結構特定の地域から問題が上がってきておりますので、今、部長が答弁いただいたような対応でやってくださっていると感じております。ただ、潜在的には問題はいっぱいあると思うので、ある程度めどがつきましたときには、今年はTNR事業をやって、ある程度の結果も出ると思うんですね。その結果を踏まえて次の段階として、そういう周知のやり方もあるということを理解していただいて、環境建設部だけではなくて、市民部の方にも協力いただいて、やっていっていただけたらと感じております。  次に、動物の適正な飼育法の指導とか、動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的とする公益社団法人があります。これが動物基金という公益社団法人なんですけども、こういうのを活用することも必要だと思うんですね。現在、ボランティアさんたちが避妊去勢手術をするときには、この動物基金のチケットをいただいて、協力していただいている獣医師さんと協力してやっておられるという状況ではあるんですけども、こういう場合、協力病院の方ではボランティアで手術費用は無料となっております。このときボランティアさんは野良猫たちに術後のケアとして抗生剤の注射、ノミ・ダニ駆除の薬を負担して、これが大体1匹5,000円ぐらいかかっているという状況なんですね。  ただ、このボランティアさんが使うチケットに関しましても、非常に一般の個人さんでは枠が小さいという状況なんですね。これはよくできたもので、行政枠というのがあって、行政の方からチケット申請をしていただければ、もっと多くの野良猫の不妊去勢手術ができるようになっておりますけれども、これに関してはどのようにお考えでしょうか。 193 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 194 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えいたします。  現在のところ、来年度から実施されます奈良県のTNR事業に参加させていただき、その結果を見ながら考えさせていただきたいと思う次第でございます。  以上です。 195 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。
    196 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  現在では県のTNR事業をやるということで、すぐにということは考えていらっしゃらないということだと思うんですけども、この結果が出てくれば、また次の分が必要だと思うんですね。そのときにこの行政枠を使うことであったり、他市でも生駒市、橿原市、大和郡山市では避妊去勢手術に対する助成金を創設されております。そういう助成金の創設であったりとかということもしっかり考えていただきたいと思います。  他市の状況を見ますと、奈良市に関しましては、市長が市長選の公約で殺処分ゼロを掲げておられまして、現在、市とボランティアさんの協力体制が非常に整っていると聞いております。また、生駒市においては、殺処分ゼロを目指すためのふるさと納税を始められたと聞いております。私も多分昨年、ふるさと納税で猫の殺処分であったり、図書館の本であったりというのを創設してはどうかというのを言わせてもらったと思うんですけども、それの結果かどうかわからないんですけども、生駒市に関しましては、来年度、不妊去勢手術費用全額を市が負担するという予算案が提出されております。多分ですけども、ふるさと納税でかなりの税額が集まったのではないかと。もともと助成金制度というのは年間50万円程度のものだったんですけども、多分それだけでは絶対、避妊去勢手術全額を持つことはできないという状況だと思うんですね。にもかかわらず、そういう予算案が提出されたということは、これは多分効果があったんだと思うんですね。もしこれが効果があったんだとすれば、本市でもそのまねをすることができると思うんですけども、それに関してはどのようにお考えでしょうか。 197 ◯副議長(島田宗彦君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 198 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) ふるさと納税につきましては、今年1年、サイトを使った運用を始めたところでございまして、そのふるさと納税の使い方の目的も総合計画のテーマに沿って、今、分類したりしておりますが、その中も今後見直していく予定をしておりますので、その中で考えさせていただけたらと思います。  以上でございます。 199 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 200 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  いろんなやり方があると思います。税収というのは、ある程度限られているんですけども、ふるさと納税のやり方もいろいろありますので、そういうところでしっかり他市の状況も勉強していただいて、何が有効か、そのために市民がどうやったら協力してくれるのかもしっかり考えていただけたらと思います。  殺処分ゼロに関しましては、大阪の松井知事も子猫育成サポーター制度への登録を呼びかけられたりして、大阪の方でも協力体制が整ってきていると感じております。今こういう、人間の命だけではなく、全ての命というものに対する問題に向き合う時期が来ていると思うんですけども、本市におきましては、この命の問題に関してどのようにお考えでしょうか。きちんと向き合う時期に来ているという私の考えに賛同できるかどうかだけでいいので、ちょっとお考えを聞かせていただけたらと思います。 201 ◯副議長(島田宗彦君) 環境建設部長。 202 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えいたします。  やはり子猫、所有者不明猫におきましても小さな命でございます。大事にしなければならないとは思うところでございます。今後この問題にも前向きに捉えていきたいと思っておる次第でございます。よろしくお願いします。 203 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 204 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  最後に提案なんですけども、私は地域猫活動というのをきっかけに地域力アップというのに取り組めると考えております。地域ぐるみで猫の問題、こういう問題に地域としてしっかりと前向きに課題に取り組んで、そういうことをすることによって、今、地域のつながりというのは非常に希薄になっていると思うんですけども、みんなで1つの課題に取り組むということは知り合うきっかけになると思うんですね。  現在の状況は多分猫が好きな方が餌をやって、猫が嫌いな方が反対にいるという対立状況だと思うんですね。これをきちんと話し合い、きちんとルールづくりすることによって、これが融和の方向に行ければ、地域力は必ずアップすると思うんですね。そうなると地域自体も明るい地域になりますし、野良猫は迷惑動物ではなくて、住民共通の話題になるのではないでしょうか。このように住みよいまちづくりの一環としても地域猫活動というのは有効な方法だと思いますので、しっかり考えていただいて、地域の皆さんと市とボランティアさんと三位一体で解決の方向に向かっていけたらなと思いますので、これを要望しておきます。  以上です。  次、お願いします。 205 ◯副議長(島田宗彦君) 福祉部長。 206 ◯福祉部長(大中和彦君) 12番戸谷議員の保育所関係のご質問にお答え申し上げます。  保育所・こども園では平成31年2月1日現在、正規職員の保育士が88名、月額雇用の臨時保育士が95名、時給雇用の臨時保育士が15名の合計198名の保育士が在籍をしております。  保育所入所につきましては、毎年10月の入所申込期間中に申請があった児童につきましては、全て入所できている状況でございます。しかしながら、入所申込期間後に申し込まれた場合は、さまざまな事情により要望に応えられない場合が発生しております。  今まで子育て支援の充実を図るために本市におきましても、毎年、正規職員(保育士)の採用を行い、人数も少しずつふやしておりますが、募集定員に満たない状況となっております。  このようなことから、保育士の安定的な確保につきましては、重要な課題と捉え、今後も引き続き必要な保育士の確保に努めてまいります。  よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 207 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 208 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  ここで特に臨時職員、非正規職員の予算の残額を見ますと、平成28年度は116万円、平成29年度は1,192万円、平成30年度に関しましては2,924万円と大幅に増加しております。特に正規職員はそうでもないんですけど、非正規に関してはかなり多くなっているということは、市としては非正規ではあっても、保育士の人数は必要だと考えていると思いますけども、それはその理解でよろしいでしょうか。 209 ◯副議長(島田宗彦君) 福祉部長。 210 ◯福祉部長(大中和彦君) 議員おただしのとおりでございます。 211 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 212 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  では、この2,000万円以上のお金をどう使えばいいのかという話ですよね。だから、現在は非正規で多分募集されていて、その人数に満たない応募しか来ていないと思うんですね。これを何とかするためには、先ほど南議員もおっしゃられたように、ワーキングプアの問題とかの解決というところも必要だとは思うんですけども、何とか人数を確保するために、このお金を、現在の状況では非正規を勝手に正規の方につけかえるということはできないと思うんですけども、その人数割合をもうちょっと考えれば、有効に使えるんじゃないかと思いますけども、どのようにお考えでしょうか。 213 ◯副議長(島田宗彦君) 福祉部長。 214 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの戸谷議員のおただしです。  まず、保育士の現状で、先ほども申しましたように、約半分半分というような状況で現在にも至っておるような状況です。ただ、今の状況につきまして、議員もご存じのように、保育士の確保が大変難しくなっているような状況に至っております。予算に2,000万円ほどの残額が生じているのではないか、それを有効にというようなおただしではございますが、予算的にもそのことをほかに流用するというようには今は考えてはおらない状況です。今後そういうふうなことを考える必要性があるとするのかもわかりませんが、どうしても役所の予算の考え上では、今のところ流用するということはできないように私は考えております。  以上です。 215 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 216 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当に保育士が必要であると思われるのであれば、どうやったら採れるかというのを真剣に考えていただきたいと。非正規の雇用では嫌だという保育士さんが多いのであれば、正規職員を採る。また、正規職員の状況が十分な報酬の状況でないならば、その報酬を増額するなど、本当にいろんなやり方はあると思います。現状のことを踏まえると、ある程度お金はまだ余裕があるのであれば、そういう方向で考えていただきたいと。本当に子育て世代にとって必要だということは多分担当課の方も考えていただいていると、実感していただいていると思うんですね。そうであれば、きちっと予算を上げてもらって、きちんと正規職員を増やすなり、非正規でも状況を考えるなりしていただきたいと要望しておきます。  これで保育士さえ十分に確保できれば、ほかの面でもいろいろと市にとってプラスだと思うんですね。現在、大和高田市は非常に空き家もふえていると聞いております。そういう状況のときに、保育士さんに余裕があれば、保育所の近辺の空き家に関しては付加価値がつけられると思うんですね。今ここに入っていただければ、すぐに子どもを近くの保育所に預けて、すぐに働きに行けますよという、そういう付加価値がつけられると思うんですね。  多分空き家対策に関しましては、全国の空き家バンクも使われるという話を聞いておりますので、全国空き家バンクに登録するときに、何もなしで、ただ登録しても、なかなか来てもらえないと思うんですね。そういうときに、こういう付加価値をつければ、より若い人の流入ということに寄与できるのではないかと思いますけども、それに関してはどのようにお考えでしょうか。 217 ◯副議長(島田宗彦君) 松田副市長。 218 ◯副市長(松田秀雄君) 今、空き家対策的なことも絡めて言っていただきました。常にニーズがあれば保育所に入れるというのは理想的なことだと思いますので、定期募集と定期の対応プラス、そのような実態がつくれるように考えていきたいと思います。 219 ◯副議長(島田宗彦君) 12番戸谷仁史議員。 220 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当に大和高田市は少子高齢化対策が遅れていると思います。実際に人口流失がかなり進んでおります。このような状況で今何ができるのかというのを1つのやり方として提案させていただきました。子育て世代が今ほぼほぼ共働きだと思うんですね。家で子どもを見られる家庭というのは非常に少なくなってきていると思います。だからこそ保育所、保育園の需要というのは非常に重要な位置を占めていると思いますので、この部分をしっかり拡充していただいて、ほかの行政の行動に対しましても、よりよい効果が得られると思いますので、しっかりと考えていただきたいと思います。  今回は住みよいまちづくりという観点から2つ質問させていただきました。現在、大和高田市において、住みよいまちづくり、そして少子高齢化対策、これは急務だと考えております。それが他市に対して遅れをとっているからこそ、今の人口動態だと感じております。私自身も大和高田市が少しでも住みよいまちになるように、「今すぐに、ひたすらに、まっすぐに」進んでいきたいと思いますので、またどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 221 ◯副議長(島田宗彦君) 暫時休憩します。15時20分より再開します。            午後3時5分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午後3時20分再開 222 ◯議長(泉尾安廣君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。  次に、14番仲本博文議員の発言を許します。14番仲本博文議員。            〔14番(仲本博文君)登壇〕 223 ◯14番(仲本博文君) 議長のお許しを得ましたので、会派絆の仲本博文が一般質問をいたします。  今年は統一選ということで、私自身も4年に一度の審判を受けることになります。市長におかれましては、12月議会で西村議員からの質問の答弁で「次期選挙には出馬しない」とのことでした。吉田市長との質問のやりとりは、きょうが最後になるのかと思いますと寂しくなる思いであります。  少し思い出してみると、私自身、議員になって初めての一般質問の内容は中学校の給食についてでした。そのとき市長からいただいた答弁は「検討に入ります」との言葉で、市民の方からすごく評価されたことを思い出します。また、反対したことでは、市民交流センターの土地の購入から建設についてが一番思い出に残っておるところでございます。  私自身もそうですけれども、市民皆様の言われることは、やはり吉田市長の一番の功績は赤字市政から黒字市政に転換されたことを皆さん、言っておられます。私もそう思っております。4期16年、本当にご苦労さまでした。これからはゆっくりしていただいて、一番苦労をおかけした奥さんと末永くお幸せに暮らしてもらうことをお祈りいたします。  それでは、通告どおり質問に入らせていただきます。  まず、水害対策について質問いたします。  本市は山もなく平坦な土地柄、土砂災害もなく、皆様もよくご存じのとおり、川より低い地形となっております。当然、川の水位が上がれば自然と水があふれ、家屋は浸水となります。台風のように徐々に近づいてくるのであれば、わかりやすく、それなりに準備はできるのですが、最近急にふえた短時間に降る一部に集中するゲリラ豪雨には皆さん、苦労しておられるのではないでしょうか。上流で豪雨があれば、下流は雨が降っていなくても、川の水位は上がり、気がつけば床下まで水が来ていたということもよくあるのではないでしょうか。  昭和58年、国土交通省と奈良県では大和川流域総合治水対策協議会が設置されております。平成30年5月に開催された協議会では、本市は4か所の貯留施設をつくる予定をしていると説明しておられます。今は蔵之宮貯留施設が完成し、池田貯留施設の工事が進められているところです。そこで質問ですが、蔵之宮の貯留施設は単純なため池に見えるのですが、やはり何年間後には土もたまって残土処分の工事もしなくてはならないと思われます。また、見た感じも余りよく見えません。  そこで、きょう提出させてもらっております資料1を見てください。これは埋設式プラスチック雨水貯留槽工法と言われるもので、ため池ができた、その上に、例えばですけど、公園や駐車場をつくることができるというような有効活用ができる工法です。また、工事の面におきましても、コストも約40%削減できると説明をされておりますので、今後、あと2施設つくられると思うんですけれども、その施設の検討の1つに入れていただいたらと思います。  次に、雨水浸透ますについて質問いたします。資料2を配付しておりますので、見ていただいたらと思います。  これも雨水対策ですが、といからの雨水を直接会所に流すのではなく、いったん地下水に浸透させ、浸透ができなくなった時点で会所に流す方法です。これをすることによって、少しでも雨水が水路に流れ込む時間を遅くすることができます。そこで、これから新築される家屋に設置されるように指導してはどうかと思うのです。当然、費用もかかることですので、補助金も踏まえての検討をしていただけたらと思います。本市の考えを教えてください。  次に、市立病院の建替え計画についてお聞きします。  現在、市立病院は奈良県災害拠点病院として指定されており、災害時には率先して患者の受け入れをする立場の病院ですが、耐震基準が満たされていない病院でも災害拠点病院としていけるのか、教えてください。  先日ですけども、マスコミでも取り上げられた、耐震基準が下回る西館についてですが、このマスコミの報道が正しかったのか、間違っていたのかも教えていただけたらと思います。  それから全体の建替え計画の説明をされたのは知っておりますが、いつごろの時期になるかとの説明はなかったと思います。慌ててしなくてもいいのか、しなければいけないのかということで、今後の予定をお聞かせください。  以上で壇上での質問は終わります。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 224 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 225 ◯市長(吉田誠克君) 14番仲本議員の質問にお答えをさせていただきます。  まず最初に、今期で私は立候補いたしませんということで、最後の議会になろうかと思いますが、議員にはお褒めをいただいたということで率直に受けとめさせていただきました。ありがとうございます。懐かしい学校給食の話が出ました。3年かかってやりますのでということで、3年待ってくださいと言うたのを覚えておりますし、その後、委員会を立ち上げて、方式を考えて、集中的な施設を建てて持っていくというのが一般的でしたけども、おいしいのはおいしいときに、熱いうちに食べたいという子どもたちの要望が出てきましたので、各自、中学校に1個ずつ建てるという、財政的には少し高かったんですけども、そういう方式をとらせていただいたということも思い出してきました。財政的にもある程度頑張れたかなと、そういう思いをしておりますが、それは議員各位のお力添え、そして職員の皆さん方のお力添え、そして市民の理解があって初めてでき上がったことでございます。心にうれしさとしてとめておきたいと思います。  早速です。議員のおただしの質問にお答えをしていきたいと思います。  議員も高田市の地形、頭の中に入っていただいていると思いますが、真っ平らな平坦な4キロ四方のまちでございますし、土砂災害が起こるとか、大きな谷があって危険な場所、そういうのは一切ない4キロ四方の平らなまちでございます。しかし、市内を流れる高田川とか葛城川は全て天井川でありまして、いざ雨が降りますと水路があふれ、そして浸水をする地域が出てき、内水の氾濫で大変長らく苦しんできたまちでございます。治水対策にはしっかりと取り組んできたつもりですが、やはり自然の地形というのがございまして、努力はしてきましたけども、なかなか追いつかない状況にございます。  職員さんにも雨が降る前に土のうを持っていってくれと、雨が降ってから、要請が来てからトラックに積んで運んでいくのは、あんたらもしんどいやろうし、待っている方もいらいらしはる。それやったら、同じ場所で同じところで毎回水があふれるということは、みんなが知っているはずやさかいに、先に、あした雨やとなったら、きょう中に持っていってくれというような形で職員さんに無理を言うて早い目に運んでいただいた、そういう思いもたくさんございました。  議員もご存じのように、貯留施設の建設という1つの方法にヒントを得まして、実験的に小さなものをつくって、そして寄附をいただいた建て売りの1軒の中にもつくりましたし、そういうので少しずつ実績を積んでいって、蔵之宮町に大きなものを1つつくっていこうということで、しっかりと取り組ませていただいて、昨年から稼働しております。昨年は、道の方には行ったらしいですけども、幸いにもいつもあふれ出ていた人家に被害が出るということはなかったと聞き及んでおります。  そして今、新たに池田地内で同じように貯留施設の建設を進めております。有井も、議員もよくご存じと思いますが、道にあふれて、周りの田んぼにずっと入っていって、その辺一体が水浸しになる、そういう状況の中にあります。どこまで貯留施設が受ける能力があるかは、しっかりと大き目でつくって、県の指導も仰ぎながらつくらせていただいたつもりですが、また稼働していく中で、どういう形で出したり入れたり、それの繰り返しで効果がより大きくなっていくか、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。  今、新たに監視カメラの設置につきましても予算で通していただきましたが、その中におきましても、水路や河川に監視カメラを置き、そして高田土木事務所とも連携をとりながら、実は県が先に中央道路のアンダーパスのところに監視カメラをつけて高田土木事務所で監視できるという、そういうシステムをつくられております。高田市においても同じようなシステムをつくって、情報として高田土木事務所に提供させてもらうけども、高田土木事務所の情報も本市に提供していただけないかというような話し合いを今進めていって、具体的に前へ進んでいるところでございます。高田市役所の中で中央道路の3か所、そして新たに設置する3か所、しっかりと対策本部の中でリアルタイムで監視をしながら、情報をいち早くとって行動に移していける、そういうシステムをつくり上げていきたいと考えております。  何にいたしましても、最近の災害や台風は大きな、予想を超える被害が多くございます。そんな中におきまして、私はいつも担当の方に言っております。大きく構えて、消防や警察や、そして消防団のお力をしっかりと連携しながら、最終的には最小の被害にとどめる努力をしっかりとやっていく、これが一番大事だと考えております。そして、的確に情報をつかんで、いかに市民の方に安全を確保してもらえるか、しっかりと発信をしていく、そういう広報や周知に努めていく、これが被害を小さくしていく最大の要因ではないかと考えております。  議員おただしの件もございますが、それはまた担当の方からお答えをさせていただきますが、高田市は災害に弱いまちというのは十分理解をしておりますので、しっかりと取り組んでまいりたいと思いますので、今後におきましてもよろしくお願いをいたします。  以上でございます。 226 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 227 ◯環境建設部長(杉本勝正君) 14番仲本議員の雨水浸透施設についてのご質問にお答え申し上げます。  議員お示しの雨水浸透施設は、敷地内の雨水を貯留する役目を果たしながら、上部の土地利用ができ、有意義なものと思われます。しかし、市の防災上の貯留施設におきましてはオープン式であり、上部のふたはございません。水路から直接雨水を受け入れますので、土砂・ごみも大量に含まれております。維持管理上、定期的にこれらの排出作業をしなければならないため、地下貯留でありますと、この作業が困難となります。このことから、基本的に地下貯留の貯留施設は避けておるところでございます。  また、公共施設では現在、交流センター施設内の雨水を地下貯水槽にためて雨水の流失を抑制するとともに、雨水を散水等に有効利用しております。また、新庁舎におきましても、地下貯水槽を設ける予定としてございます。  次に、雨水浸透ますについてのお答えを申し上げます。  雨水浸透ますを各戸で設置することで、雨水が地中に浸透し、一時的な豪雨による雨水の水路への流入を抑制するものであると認識はしております。雨水浸透ますの設置に伴う補助金制度等につきましては、先進事例を調査・研究してまいりたいと考えておる次第でございます。  以上でございます。 228 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 229 ◯14番(仲本博文君) 答弁ありがとうございます。市長もどうもありがとうございます。  まず最初に、埋設式プラスチック貯水槽工法という方法ですけど、今のところは、あのところに対して、それを入れることによって中で受ける水の量が減るということで、いろいろ補助金の関係もあるし、多分そこは無理だと思うんですけれども、次、あと2つつくると、多分、治水対策協議会で、そのとき市長が言ったのか、部長が言ったのか知らないんですけど、知事の方には出ておるということがインターネットで調べたら、そういうふうになっておったので質問しておるんです。その中で一応そういうことも取り入れるような形であれば、高田市は面積も少ないし、その分をどういうふうに有効利用するのか。やはり池をつくるということで、今年ぐらいには市民の方が言ってくるんかなと思うんですけれども、ため池の下には絶対、水はゼロにはなりませんわね。ならないということは、そこにボウフラが湧いてくると、においもしてくるとなってきたときに、必ず私ら議員、近くの議員に「においするで」とか言われる。そうやったら、定期的にしようかなという掃除、中にたまっている汚泥の掃除をもっと早くせないかんようになってしまうのではないかなと思うんですよ。そのため、防ぐのであれば、上にこういう駐車場とか、ふたをするような形にすれば大分と違うのかなと。  それと、これは大型貯留だけじゃなしに、今年か去年からだと思うんですけど、県の開発のところで500平米以上でしたかね、定かでないんですけど、貯留施設をつくりなさいという、これも大和高田市の治水対策の中で決まっておると思うんですけれども、そこを今まではもっと大きい平米数のところで、高田市はもっと早うからしておったはずですねん。それを今、実際に見たら、土がたまって、土も掃除、全然してないんですね。草刈りだけやっています、実際。そういうふうになって、子どもも遊べない、フェンスしてね。そういうふうにしていくんであれば、この方法も少しは考えて取り入れていったらどうかなと思うんですけど。大型施設も兼ねて小さい開発の土地に関しても考えたらどうかと思うんですけれども、その辺はどうお考えでしょうか。 230 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 231 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまの仲本議員の、今後の大型施設でのというところで、まずはお答えさせていただきます。  大型施設におきまして、築造させていただいておる今の貯水槽におきましては、河川から直接流入させます。それによって、かなりの土砂を体積させるわけでございます。これを地下式にしてしまいますと、重機等も入らないというところで、土砂上げ等にかなりの困難な作業となるという観点からオープン式とさせていただいておるところでございます。先ほどの最初の答弁とはかぶるところではございますが、そういう観点からオープン式でやらせていただいておる次第で、今後もこれは維持管理上、この形でやっていきたいなというところがございます。  それと、開発におけます貯水池のことでございますが、これにおきましては、先ほどと同様、今、仲本議員がご指摘いただいたとおり、開発によってつくられた貯水池、土砂がたまっておるよというところでございますが、これは自主的に管理者、自治会であろうとか、それと市で持っているところもございます。それは定期的に土砂を上げて管理していかなければならないもので、やはりその開発等、私のところ、また大型施設とおっしゃいますが、そういう池に関しましては、オープン型で土砂を速やかに排出できる機能を持ちたいと思っておるところでございます。
     ただ、雨水だけをためる、先ほども申し上げましたが、今度の新庁舎の駐車場におきましても、透水舗装の透水貯水槽を設けるというような予定をしておられると、私も図面を見たところでございますが、そういう雨水だけをくみ入れるところにおきましては、余り土砂等も入ってこないところであるので有効なのかなとは思うところでございます。  以上でございます。 232 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 233 ◯14番(仲本博文君) 先ほど大型の資料を出しておるんですけど、またこれ、ほかの資料も出してください。掃除の仕方も土砂の入らん仕方もしていますので。それはまた見ていただいたら結構と思います。掃除の仕方もきっちり、こういう形でできるということを皆、いろいろなメーカーがあるので、しておりますので。  それと、今の開発の分ですけど、開発の分に関しましては、本当にこれは雨水だけのことをしておると思うので、これはすぐ検討に入れると思うんですけれど、入れるという答弁でよかったかなと思うんです。それは周りの川からの水を受けるんじゃなしに、開発の中のといから来た分をそこに入れておるような今、状態の指導をしておられると思うんですけど、それは間違いないですか。 234 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 235 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまの仲本議員のご質問にお答えいたします。  開発におきましては、おっしゃるとおり川からの分は入れ込むことはございません。私もちょっと言い間違えたと思います。その中におきましても、ただ、維持管理上、雨水、要するに上からの水だけであるということでございますので、考えていきたいとは思うところでございます。維持管理も比較しながら考えていきたいというところでございます。  以上です。 236 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 237 ◯14番(仲本博文君) 雨水の方はそういう形でいけると思うんですよ。  それと、開発のときに、周りを全部擁壁にしてコンクリを打たなあかんというような形になっておると思うんですけど、この工法を使うことで、先ほど言ったように、40%工事が削減できるということは、開発業者も大分楽になるわけですよ。開発したとき、その分、市に帰属するので何かせないかんけども、その分が安くなるということは、やはりこれから住宅を開発するのにかけて、需要がたくさん生まれるのではないかなと。奈良県では多分してないと思うので、高田市が一番先にやって、こういうやり方もやっていますよということを示していただけたらなと要望しておきます。  次に、雨水浸透ますについてですけれども、この工法は別に大層にかかるものでもなく、1つの会所の値段を見ても、2万円、3万円ということなので、これを全額とは言いませんけれども、少しは指導もしながら、助成の予算もつけていただいたらと思います。というのは、今、開発をしたときに、雨水の池をつくるからいいんじゃなしに、それに対して、まだもう1つ、2つ、3つという感じで、川に流れる、水路に流れるまでの時間を長くすることで大和川に流れ込む水の量を減らせることと時間を稼げるわけですよ。その辺はどうですか。そんな難しい問題じゃないと思うんですけど、検討の方は。 238 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 239 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。  この浸透ますでございますが、これに当たりましては、水をためるという意味で、放流に至るまでの時間を稼ぐという意味ではいいかと思うところでございます。ただ、これはまた周りの地盤も緩める可能性、また、この穴から、周りに植樹をされておった庭とかに適用された場合には目詰まり等して、家庭の管理負担となってくる可能性が多いにあるかとは思います。そういう観点もありながら、補助金に関しましては、また先進地のところを調査研究していきたいと考えておる次第でございます。  以上です。 240 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 241 ◯14番(仲本博文君) 何市かしておるところがあるので、そこら辺、また検討の1つにしてください。先ほど市長も言っておられましたけど、高田市は災害ということなく、ほんまに水害だけでいつも苦労しておる市ですので、それぐらい考えていただけたらと思います。  それと、この中で、さっき貯留施設というか、貯留のタンクがあると言っておりましたけれども、名古屋の方は、比べたら少しだめかと思うんですけど、50メートルほど地下まで掘って、それからトンネルをつくって、その中に貯留施設をつくっておるというところがあるんですけどね。そこまではしなくてもいいのかなと思うんですけれども、実際、高田市、これから貯留施設を田んぼのあいておるところに買いにいこうと思っても、市内はほとんどそんな場所がないと思うんですよ。その辺はどういうふうに今後考えていかれるのかと思うんですけれども。そういうところもあるということで、そういうことも考えていただいて、市内に関しては特に栄町とか春日町とか、よく床上まで浸水するところがあるんですけれども、その辺の対処の仕方といったら、川が氾濫したらしょうがないです。でも、場所がない、土地がないとなってきたら、やはりそういう工法もこれから考えていかなければいけないのかと思うので、これは要望で検討課題としてしていただいたらと思います。また名古屋の方の、今、大きい工事をしておるというようなことで、見学も行けるようなことを書いておりましたので、また一緒にでも見学に行っていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。  次、お願いします。 242 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 243 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) 14番仲本議員の市立病院の建替えの計画につきましてのご質問、いつ取りかかるのか、それと、昨年来の耐震性についての報道について事実なのかというご質問にお答えいたします。  平成29年3月に建替えに向け、基本構想を作成させていただいております。建替えにつきましては、巨額の建設費用を必要とするため、建替え工事を行うには、それに耐え得る経営基盤の確立が必要であり、現在、抱えております累積欠損金の解消は最低限必要であると考えております。  基本構想作成時にも説明をさせていただきましたように、現在進捗中の改革プランの最終年となります平成32年度までに累積欠損金を解消した上で、建替えに向け、基本計画や基本設計等の次の段階へ移れるよう経営改革に取り組むとともに、院内におきましては、再度基本構想等についての検証を行うなどの準備にすでに取りかかっておるところでございます。  もう1点、昨年末来の耐震性に関する報道についてでございますが、耐震不足という報道でございました。これにつきましては事実でございます。よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 244 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 245 ◯14番(仲本博文君) ありがとうございます。  平成32年度に計画は終わるということでよかったかなと思うんですけど。それで今言われた、マスコミで言われたことは正しかったというところですけれども、これが正しかったからということで、先ほど少し地震がありましたけれども、地震とかが例えば揺ったときに、先ほどはまだあれぐらいでよかったんですけども、震度どれぐらいで倒壊されるのかという、そこら辺の検証はしておられるんですか。 246 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 247 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) 国交省が出しております耐震基準だったと記憶しておりますが、0.3未満の場合は震度6強で倒壊の危険性があるというような基準を出しておられたのではないかと記憶しております。 248 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 249 ◯14番(仲本博文君) それでは、正しかったということですけども、先ほどマスコミの報道は。今、市立病院はIs値、どれぐらいなんですか。 250 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 251 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) 建物全体としてはIs値0.28という数字でございます。 252 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 253 ◯14番(仲本博文君) それでは、国交省の言うたことが正しいんかどうかということは私はわかりませんけれども、Is値0.28ということは、ちょっと下回っておるということだと思うんです。そのことを踏まえて計画をつくっておられるのかなと思うんですけど、やはりもうちょっとスピードを上げていかないといけないのかなと思うんです。また、これがわかっていながら、公共の施設でありながら、もし営業しておって、これやったら震度5.5か5で倒壊するのかわからないんですけど、Is値0.3やったら震度6ということなので、倒壊することのないことを願っておかなあかんのですけれども、なった場合に、例えば保険もあるだろうし、罪というか、業務上過失致死傷という罪があると思うんですけれども、そこら辺には抵触しないのかと思うんですけれども、その辺はどうですか。 254 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 255 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) ただいまのおただしでございます。  被害の状況等にもよるとは思いますが、最終的には司法の判断がございますので、私がこの場で簡単に申し上げられるべきことではないかなと考えております。よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 256 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 257 ◯14番(仲本博文君) それは当然だと思うんですけれども、例えば家族さんが、そこの中で入院しておられて、建物が倒壊して潰れまして亡くなりましたとなった場合、必ず、Is値0.3以上であれば、これはしょうがないのかなと思うんですけど、それ以下でありながら放っておったと、何も計画していない、例えば耐震をしなさいよ、どうしようかというところ、でも、できたんじゃないのかなというところで裁判がかかってきますわね。そのとき、それは当然司法に任せなあかんと思うんですけれども、ちょっと無責任過ぎるんじゃないのかなと思うんですよ。今すぐとは言いませんけど、これ、計画を前倒しにするとかという気持ちはないんですか。 258 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 259 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) ただいまのおただしでございます。  十分その辺も担当者としては理解して認識しておるところでございます。市立病院、何分にも企業会計でございます。独自の採算のもとに全ての診療行為を行っておるところでございますので、その中で巨額の費用を投じるという事業を行っていくに当たりましては、それに耐え得る経営基盤、経営体制を整えていくというのも必要かなというところで日々いろいろ努力をしておるところでございます。  ただし、議員のおっしゃるように、先ほど答弁させていただきました、平成32年度の改革プランの終わりに合わせてというようなところでございますが、できるだけ早い時期に取りかかれるように進んでまいりたいと思っておりますので、どうかご理解よろしくお願いいたします。 260 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 261 ◯14番(仲本博文君) できるだけ早くしていただけたらと思うんです。そこで今、局長の答弁の中で気になるところがありまして、企業会計と、別会計というような形を言ったんですけれども、本当にこれは、市立病院に関しては、高田市は全然関与しなくて、完全に別個でやっていけるのか、やっていこうと思っているのか。であれば、別に市長に聞くこともない、市長には一応聞かなあかんのかな、こうしますよということで、何か建てたいですよと聞かなあかんと思うんですけど。やっていけるんやったら、別に議会にも大層に言うことなしに別会計でいって、経営さえちゃんといけるんであれば、やっていったらと思うんですけども。もしそれができなかったら、全然しない、というような感触になるんですけど。これは公的の病院なので、やはりそれはどうかなと思うんですけれども、次のことにステップしていきたいときに、企業会計なのでお金がないからできませんでは、私らとして、市立病院を持っておる市の議員としての立場というのがないんですよ。言うた意味、わかってくれますか。そこはそんな考えで本当におられるのか。おられるのであれば、おられるようにしっかりしていただきたい。別に事務局長にいかんと、そこの施設長がおるんかな、どういう形になるかわかりませんけど、そういう形でいったらどうかなと思うんですけど、そこら辺はどうですか。 262 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 263 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) ただいまのおただしでございます。  私、先ほど答弁をさせていただきました、企業会計で基本的には市立病院、独立採算に近い形で診療行為を行っております。今回の答弁の内容につきましても、巨額の費用が要するものでございますので、例えば赤字を抱えたまま、赤字体質のまま、そういう事業に移っていけないという趣旨で申し上げました。  ただ、早急に必要な対応でございますので、その辺はきっちりと経営基盤を建て直しながら、黒字体質をつくって、病院としては最低限対応できるような形で早急にやらせていただきたいと思っております。また、実際に始める分につきましては、市当局にもご協力もいただく必要があるかとは思いますが、できるだけ本来の独立採算というところの趣旨もございますので、その辺が病院としてできますように、その辺は経営的にも病院として精いっぱい努力をしながら、早急に対応していきたいというふうに思っております。よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 264 ◯議長(泉尾安廣君) 14番仲本博文議員。 265 ◯14番(仲本博文君) ちょっとわかって、わからんような感じですけど、企業会計ということで、市立病院は独立であって独立でないと、お金がなくなったら補正を組みに来ると、勝手な病院かなと思ってしまうんですけどね。その辺は別にして、私は今回耐震のことを少しでも早くしていただきたいと。  あと、本当に何かあったときに誰が責任を負うかとなったときに、そこですねん、私が言いたいのは。そこで独立するねやったら、長が責任をとったらいいんですよ。わかりますか、独立と言うなら。それをそっちがとろとろして、金がないとか、勝手な意見を言いながら、責任だけ高田市の市長に負わせるというのは、これはいかがなものかなと思うので、これは市と病院と、うまいこと考えを照らし合わせながら進めていかなければいけないことは、しっかり進めていってもらえるように要望だけして私の質問を終わります。ありがとうございました。 266 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、6番藤田精子議員の発言を許します。6番藤田精子議員。            〔6番(藤田精子君)登壇〕 267 ◯6番(藤田精子君) 皆様、こんにちは。一般質問をさせていただく前に、議長のご理解をいただきまして、この場をおかりいたしまして一言ご挨拶をさせていただきたいと思います。  私事でございますが、2期8年間をもって、このたび1つの区切りをつけさせていただき、引退させていただくことになりました。市長をはじめ職員の皆様、また議長をはじめ議員団の皆様には大変にお世話になりありがとうございました。また、同僚議員の皆様には本当に8年間支えていただきました。女性議員が少ない中で、私も皆様のお支えの中で、こうして議員としてやってこられました。今後は一市民となって、また立場は変わりますけれども、市民の目線で、また大和高田市政を見守っていきたいなと、このように思っておりますので、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。  それでは、議長のお許しをいただきましたので、藤田精子、最後の一般質問をさせていただきます。  児童虐待防止対策についての新たなルール設定についてお伺いをいたします。  今回、千葉県野田市の小学4年生女児虐待致死事件は本当に痛ましい事件でございました。皆さんご存じのとおり、父親に暴行されるだけでなく、真夜中に立たされ、また、真冬に冷水を浴びせられ、最期は父親に激しい暴行を受けて亡くなったということでございます。誰にも助けられることも、救われることもなく、多くの方が無念な思いを募らせております。  母親、また学校や児童相談所をはじめ、周囲の何人もの大人が事態を把握していたにもかからわず、誰も助けてくれないという絶望の中での死でございます。人は愛されることで痛みから救われる生き物ですが、愛を感じられずに逝くことになった苦しみは想像を絶します。こんな事件は二度と起こってほしくないと、このように考えております。  また、母親はなぜ父親の暴力をとめられなかったのかということでございますが、今回のこの事件は多くの謎があると、このように思います。まず、母親が父親をとめられなかったのが、母親は学習性無力感、そしてストックホルム症候群に陥っていたようにという声があります。学習性無力感とは、何をやってもどうにもならない体験を繰り返すことで、状況を変える気力を失って何もしなくなることだそうです。この状況では「何もしない」が唯一のできることだと思い込んでしまうそうでございます。実際、父親の暴力をとめてもどうにもならないと周囲に漏らしていたそうです。ストックホルム症候群とは、自分に危害を加える可能性を持つ対象に協力的になるという、このような症状でございます。加害者と長期間生活をともにする中で陥りやすく、立てこもりの銀行強盗に人質として監禁されていた人たちが多く陥っていたことで知られていることでございます。恐怖によるマインドコントロールとも言えます。  母親は虐待に加担したと疑われているわけですが、本当に加担していたのなら、父親にマインドコントロールされていたと言われています。児童虐待が起きている家庭では、漏れなく両親の間にDVがあるとも言われております。今回の事件でもDVを受けていた母親が、この子さえいなければと追い詰められた負の連鎖があったと報道でもなされております。本市におきましての連携はどのように取り組まれているのかお聞きをいたします。また、今後、連携強化についての対策をお聞きしたいと思います。  国が虐待の可能性がある児童情報の扱いに関する新たなルールや、児童相談所と学校などの関係機関の連携強化を協議するとしておりますが、本市はこれを受けて、どのような対応を検討されているのか、また、具体化された方針についてお聞きをいたします。  まず、要保護児童対策地域協議会の調整機関として新たな強化に向けての取り組みとして、どのような調整を行なわれていますか。保護者に虐待を告知する際の対策は本市はどのようにされているでしょうか、お聞きいたします。  また、今回の事件を振り返ると、児童は当時通っていた野田市の小学校で「父から暴力を受けている」とアンケートに回答していたにもかかわらず、12月に保護は解除されております。また、父親は1月に「訴訟を起こすぞ」と迫り、児童が回答したアンケートのコピーの要求をした経緯がございます。その中で父親は黒ずくめの格好であらわれ、ボイスレコーダーを手元に置き、威圧的な態度で教育委員会に要求したとありますが、情報元に関する開示の求めがあった場合の本市の強化へ向けた対応をお聞きいたします。  また、児童から直接SOSを出せるような方法については、教育委員会・学校においてはどのように考えておられますでしょうか、お伺いいたします。  そして、学齢期以降の子どもには関係機関の連絡先を伝えておくとありますが、大きく心身ともに傷を負った子どもはどこに連絡するのかお聞きいたします。  今回、児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策のさらなる徹底・強化がなされております。しかし、事件が起きてから対策を講じていては遅過ぎます。常日ごろから状況把握がいかに大切かをしみじみ感じております。児童虐待は暴力だけではありません。さまざまな観点から判断をしていかなければなりません。  最後に、本市関係部局、教育委員会では、何の抵抗もできない幼い命が奪われる相次ぐ児童虐待問題について、そして今回の事件をどのように受けとめておられるのか、お聞きいたします。  以上で壇上での質問を終わらせていただきます。ご答弁よろしくお願い申し上げます。 268 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 269 ◯市長(吉田誠克君) 6番藤田議員の虐待防止対策についての質問にお答えを申し上げます。  まず最初に、8年間大変ご苦労さまでした。私も今期をもって引退させていただきます。本当に大変お世話になりました。心から厚く御礼申し上げたいと思います。  早速でございます。議員も大変憂いておられます。年間約80人というような数も出ております。とうとい子どもが虐待ということで命をなくしている実例がございます。議員もご指摘になりましたように、今年の1月に大変な事件が起こりました。その後におきましても、命にかかわるような事件が次から次へと報道されている現状でございます。大変深刻な問題と捉えております。  日本ユニセフ協会におきます子どもの権利条約におきましては、全ての子どもは命が守られ、そして健全に成長し、あらゆる暴力から守られる権利があるとされております。  これにもかかわりませず、今回の事件は児童相談所や学校、そして市の関係機関との情報の共有不足や、また、あってはならないことではありますが、子どもの虐待に関する秘匿情報までもが守られていないという大変悲しむべき実態がございます。私自身も怒りや悲しみや、そういう思いが突き上げてまいります。  虐待防止のための行政における関係機関との連携は大変重要な問題であり、重要な責任でもございます。国におきましても、厳しく捉えていただいて、児童福祉法の改正に向けて今、検討をしていただいていると聞いております。  本市といたしましても、これまで以上に虐待防止ネットワーク全機関が一丸となって虐待防止に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜り、さらなるご協力もお願いをしたいと思います。  詳細につきましては担当からお答えを申し上げます。よろしくお願いいたします。 270 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 271 ◯福祉部長(大中和彦君) 6番藤田議員の児童虐待についてのご質問にお答え申し上げます。  まず、1つ目の本市においての連携の取り組みといたしましては、子どもの安全確保を最優先とし、虐待防止ネットワークのあらゆる機関と連携しながら、必要な場合はちゅうちょなく、高田警察署や高田こども家庭相談センターなどの緊急対応機関へ安全確認要請を行い、また潜在的なリスクのある家庭におきましては、関係機関と連携し、早い段階から家庭に寄り添い支援を行うなど、虐待の未然防止に取り組んでおります。  2つ目といたしまして、今後の連携強化及び要保護児童対策地域協議会の調整機関として新たな強化に向けての取り組みにつきましては、今年度より虐待防止ネットワークに加え、新たに見守りネットワークを立ち上げまして支援体制の強化に取り組むとともに、年3回開催しております大和高田市ケース進行管理実務者会議におきましては、平成30年度より高田警察署の出席を要請し、児童虐待が疑われるケースの進行管理について共有・連携しており、また、迅速な対応を行えるように、リスクのある家庭につきましては早くからのケース会議を実施するなど、緊急時に備えた体制強化に努めております。  次に、3つ目につきましては、保護者に虐待を告知する際の対策といたしまして、本市では保護者への虐待の告知につきましては、告知することにより、児童のリスクが上がる場合と虐待の抑止につながる場合があります。虐待が起こった原因や児童の心理状態などを酌みながら、学校などの関係機関と協議の上、児童の身の安全を最優先に考え対応しております。  続きまして、4つ目の情報源に関する開示の求めがあった場合の本市の対応につきましては、児童虐待防止法には虐待通報を受けたことについては守秘義務が課せられております。つまり個人情報保護条例の観点ではなく、児童虐待防止法に基づき、虐待に関する情報を虐待者には絶対に漏らしてはいけないと関係機関には周知しておる状況でございます。  最後になりますが、今回の事件をどのように受けとめているのかというご質問でございますが、私自身、この事件に接し、大変遺憾に感じているところではございます。そして今回の事件を受けて、政府は児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策を打ち出し、国・自治体・関係機関が一体となって子どもの命を守り、子どもが亡くなる痛ましい事件が繰り返されないよう、児童虐待防止対策の強化に向け総合的に取り組む道筋を示しております。  また、本市におきましても、絶対に子どものとうとい命を守るという強い気持ちで職務に当たり、児相・警察・市町村のあらゆる機関との連携や情報共有はもちろん、虐待対応機関だけではなく、子どもにかかわる全機関の職員が「子どもを虐待から守る」という共通認識を持ち、未然防止・早期対応に努めてまいりたいと考えております。よろしくご理解賜りますようお願いします。 272 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 273 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 6番藤田議員の、児童から直接SOSを出せるような方法についてお答え申し上げます。  市内学校におきましては、奈良県統一様式によるいじめに関するアンケートを毎年6月に実施しております。このほかにも各校の実態に応じて学期ごとにアンケートの実施、アンケートとあわせて個人面談を行うなど、全ての児童生徒の心の声を聞き取ることに努めております。また、確認した事案については、学校内はもちろん、必要に応じて市教育委員会とも連携し、組織的に対応を進めております。このように全件組織的対応を目指した取り組みを進めておりますが、危機意識を常に持ち、児童生徒のサインを見逃がさないよう、見守りを継続的に進めることが重要であると考えます。  なお、先ほど福祉部長からもありましたように、アンケート等で聞き取った内容について開示することはございません。  以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 274 ◯議長(泉尾安廣君) 教育長。 275 ◯教育長(早川博君) ただいまの藤田議員の、教育委員会として、この事件を、こういった問題をどのように受けとめているかというご質問にお答えをしたいと思います。  教育委員会といたしましても、このような形で幼いとうとい命が奪われるというのは怒りと悲しみが入りまじってまいりまして、決してあってはならないことというふうに受けとめております。その意味におきまして、虐待の発見及び対応にかかわる組織については、PDCAサイクルを念頭に常に点検整備を行わなければならないと考えます。  その中で、一般的にということですけれども、学校、つまり担任を中心にした学校というのは、こういった虐待等の情報を最もキャッチしやすい位置にあるというふうに認識をしております。したがいまして、子どものふだんの言動の変化や子どもの保護者・家族を含めた生活背景・環境をしっかり把握するために、ふだんからの家庭訪問を今まで以上に推し進め、アンテナを高く張る必要があると考えます。そのことを各校・園・所に周知徹底してまいりたいと思います。そして、虐待の可能性を少しでも感じたときには、よりスピード感を持って警察や児相等、関係機関と情報共有し、さらには、その確認のための行動ができるように取り組みを考えてまいりたいと、そのように思っています。
     以上でございます。 276 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 277 ◯6番(藤田精子君) さまざま細かいご答弁、本当にありがとうございます。  本当に本市におきましても、新たなルールのもと、さまざま、このようなことを本市から出してはいけないという強い思いを、ご答弁を聞いていて感じさせていただきました。しかしながら、これが後を絶たないというのが現実でございます。もうこんなことは起こらないと思いつつ、またテレビをつけると、その後でも、死には至らなかったけれども虐待が発生していた、また自殺が起きていたという、さまざまな問題が全国の中では起きております。  私、考えたんですけれども、私も子育てをして、孫も育ててまいりました。そんな中で、やっぱり相談体制というのが、予算特別委員会の中でも相談体制ということを聞かせていただきました。まずやっぱり育てているのは、お父さんもともに育てるんですけれども、やはり直接子どもを育てる、抱き上げるというのは、中心となってやるのが母親ではないかなというふうに、このように思っております。そこにお父さんがサポートして、ともに子育てをするというのは当然のことなんですけれども、その段階で何か夫婦間の中、また家庭の中で問題があったときに、女性相談をしっかりしていく。でもご本人から相談に来られない方をどう見つけて、どう相談していくんやというところにはなってくるんですけれども、そこを、お母さんのすさんだ気持ち、心をどう埋めてあげることができるのか。そして、その相談体制の中で1人で思い詰めることなく、いろんな道が開けているんだよと、こんなことを悩んでいるお母さんに教えてあげられる、こんな体制がとれないのかなというふうに。全てがそれであるとは、そんなふうに思っておりません。でも、やはり言えないというところで、誰にも相談できないという、そういうところから、こういうところに陥っていくのかなというのも1つあるのかな。  自ら虐待をするお母さんも、先だってはニュースで流れておりました。でも、それにおきましても、相談する、身を寄せるところの相手がいないのかなと思ったり、それは男性の方にはわかりづらいところで、私も母親ですので、子どもの声をしっかり聞きたいなと、今どう思っているのか、どこをしんどいと思っているのか、何を相談したいのかなという、そういうところで、やっぱり子育てというのは非常に大変です。24時間という思いの中で子育てをしてまいります。そんな中で支えてくれるサポーターがいれば、困ったときはすぐ相談できる、こういう体制をつくっておく中に、児童虐待が減っていくのかなというふうに、さまざま試行錯誤を凝らせてみますが、何が一番いいのか、私にもわからないんですけれども、今言えることは、行政の皆さんが今できることを一生懸命、本当に強く感じていただいているということは非常にありがたいことだなというふうに考えております。  ただ、1点だけお聞きをさせていただきたいんですけれども、先ほど情報開示の請求があったときにというところでご答弁をいただきました。決して被害を与えている相手方には見せないと。これは野田市でもそういうふうにこれまで取り組んでこられたと思うんです、教育委員会の方では。でも、やはり威圧的な態度で両親が来られる、また、お父さんがそういうふうな態度で来られたときに、いたし方なく渡してしまったというところではあったのかなというふうに感じているんですけれども、そこのところの職員さんの研修というのは考えていらっしゃいますでしょうか。 278 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 279 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの藤田議員のおただしです。  職員に関しての虐待につきましての研修のご質問だと思いますが、今のところ、虐待はこういうものだということを、やはりここまで来ますと、対策のとり方、また周知の仕方、そして個人情報ではなく、虐待防止法に基づいたものの秘匿の情報を漏らさないというような研修は、これからは必要にはなってくるかとは思いますので、その点につきましては今後考えていきたいと考えます。  以上です。 280 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 281 ◯6番(藤田精子君) ありがとうございます。  しっかりと自分自身が、対応していただく職員さんが中身をしっかり熟知していただいて、もちろん虐待防止法、法律に基づいて行動していただくんですけれども、どんな思わぬハプニングが起きるやらもわかりません。ですので、そのようなときのイレギュラーにも対応できるような職員さんの研修というのは非常に大事なのかなというふうに思いますので、これは要望でございますが、どんなことにもお応えできる、逆に研修を受けておかないと、職員さんもそんな場面に遭遇したときに大変な思いをされるのではないかな、しっかりとした1本の線が引かれている中では確としたものがある中で対応していけるのかなというふうに思いますので。さまざまな問題があります。ここをこうやって、これが解決するという問題ではないかというふうに思いますけれども、本市において、児童虐待を根絶するんだという、このような思いで、現在もリスクの高まっている子どもさんは現実にいらっしゃいます。引き続き、見守っていただき、子どもの大切な命を守っていただく行政マンになっていただきたいなというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いをしたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。本当にありがとうございました。 282 ◯議長(泉尾安廣君) おはかりいたします。  本日の会議はこれで打ち切り、あす14日に再開いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 283 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  本日は、これをもって延会いたします。            午後4時24分延会 Copyright © Yamatotakada City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...