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  1. 大和高田市議会 2018-12-01
    平成30年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 大和高田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前10時開議 ◯議長(泉尾安廣君) ただいまより、平成30年12月大和高田市議会定例会を再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 2 ◯議長(泉尾安廣君) これより、本日の会議を開きます。  各常任委員長より議案審査結果報告書の提出がありましたので、お手元に配付しておきましたから、ご清覧おき願います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第1 議第67号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第7号) 外 1 件 3 ◯議長(泉尾安廣君) これより日程に入ります。  日程第1、議第67号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第7号)ほか、議第74号の2議案を一括して議題といたします。  本件2議案は総務財政委員会に付託して審議をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。4番南幾一郎議員。            〔総務財政委員会委員長(南幾一郎君)登壇〕 4 ◯総務財政委員会委員長(南幾一郎君) 去る12月7日の本会議におきまして、総務財政委員会に付託を受けました議第67号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第7号)ほか、議第74号の2議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、全会一致で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告します。  まず、議第67号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第7号)についてであります。  第2表、債務負担行為補正についてであります。  委員より、広報誌等配送業務の業者選定についてただされたのに対し、担当者は、「配送業者の確保が困難になってきており、業務に支障の来すことのないよう、早い時期から業者選定に向けた準備をしていきたい」と答弁されました。  また、委員より、給食廃棄物処理業務について、「各学校への生ごみ処理機の設置は考えていないのか」との問いに、担当者は、「昨年度、中学校給食を開始するに当たり、生ごみ処理機の設置について検討したが、学校敷地内に設置場所を確保できなかった。現在取り組んでいる給食廃棄物の減量をより一層推進していきたい」と答弁されました。  給食廃棄物を堆肥等に資源化し活用できるよう検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、歳出、第2款、総務費の中の総務管理費についてであります。
     委員より、特別職の退職手当についてただされたのに対し、担当者は、「今年度末で教育長の任期が満了となるため、予算計上するものである」と答弁されました。  必要となる予算については十分精査し、当初予算に計上されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  また、委員より、企画費の中のふるさと納税業務委託料について、「ポータルサイトの活用によりどのような効果があったのか。また、寄附額に対する返礼品調達価格の割合はどうなっているのか」との問いに、担当者は、「12月7日現在の受け入れ件数は477件、昨年度の約9.93倍となっている。また、返礼品調達価格の割合は寄附額の3割以下となっている」と答弁されました。  次に、第3款、民生費の中の児童福祉費についてであります。  委員より、保育所費における修繕料についてただされたのに対し、担当者は、「台風の影響により老朽化した部分から雨漏りが発生したため補修するものである」と答弁されました。  次に、第10款、教育費の中の小学校費についてであります。  委員より、「新入学児童生徒学用品費の支給時期を前倒しすることにより、支給対象者の認定はどのように変わるのか」との問いに、担当者は、「支給する年度の課税状況により対象者の認定を行うことになる」と答弁されました。  支給時期に、困窮している世帯への対応についても検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  また、委員より、「支給後、入学する年度の住民税が課税世帯であった場合は返還することになるのか」との問いに、担当者は、「支給する際に基準とした年度以降の所得によって返還を求めることは、現段階では考えていない」と答弁されました。  また、委員より、社会教育費の中の図書購入費について、「ふるさと納税において、使途を図書購入費と限定した募集をしてはどうか」との問いに、担当者は、「寄附された方が選択できる使途の項目に、図書の充実につながる項目を追加できるよう協議している」と答弁されました。  なお、議第74号については、提案の趣旨を了といたしました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げます。 5 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。  9番沢田洋子議員。 7 ◯9番(沢田洋子君) 委員長報告に賛成ですが、意見を述べさせていただきます。  付託されました議第67号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第7号)の第10款、教育費の中の第2項、小学校費、第3項、中学校費でそれぞれ計上されています就学援助費についてですが、これは、平成31年4月に新入学される児童に係る学用品の費用を援助するものです。  これまで所得額の確定時期の問題などがあり、支給は学校に入学した後に行われていました。しかし、入学の準備をするときに必要な援助がなく、人からお金を借りて準備しなければならないなどの声もあり、入学前に支給してほしいとの強い要望が出されていました。  私たち共産党市議団といたしましても、就学前支給の実現へと取り上げてまいりました。今回、入学前に支給されることは大変評価いたしますが、この制度は各家庭の前年度の所得に対し認定されるため、入学前に支給されるためには、申告時期を大幅に早める必要があり、前年の所得を計算することは、入学前の前々年度、今回では平成29年度の所得額を審査することになります。これでは世帯の直近の経済状況が反映されません。  委員長報告にもありましたように、申告時の経済的状況に応じて給付認定される制度へと工夫・改善されますよう強く要望し、賛成とさせていただきます。 8 ◯議長(泉尾安廣君) ほかにありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9 ◯議長(泉尾安廣君) ほかに討論もないようですので、これより本件2議案を一括して採決いたします。  本件2議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。  おはかりいたします。本件2議案は、委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 10 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件2議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第2 議第68号平成30年度大和高田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号) 外 8 件 11 ◯議長(泉尾安廣君) 次に日程第2、議第68号平成30年度大和高田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)ほか、議第69号から議第71号まで、議第73号、議第75号から議第76号まで、及び議第78号から議第79号までの9議案を一括して議題といたします。  本件9議案は民生文教委員会に付託して審議をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。16番西村元秀議員。            〔民生文教委員会委員長(西村元秀君)登壇〕 12 ◯民生文教委員会委員長(西村元秀君) 去る12月7日の本会議におきまして、民生文教委員会に付託を受けました議第68号平成30年度大和高田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)ほか、議第69号から議第71号まで、議第73号、議第75号から議第76号まで、及び議第78号から議第79号までの9議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、全会一致で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告いたします。  まず、議第70号平成30年度大和高田市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)についてであります。  委員より、「地域密着型サービス事業者選定委員会の委員謝礼が計上されているが、どのような人が委員となっているのか」との問いに、担当者は、「専門的な見地から、医師会が推薦する人、福祉に関する識見を有する人、経理や監査等の識見を有する人、建築設計関係者、被保険者の代表者とした」と答弁されました。  同じく委員より、事業者選定のスケジュールについてただされたのに対し、担当者は、「11月22日までに申請のあった事業所について、現在、書類内容の確認を行っている。今後は、1月25日にプレゼンテーションを実施し、事業者を選定することとなる」と答弁されました。  また、委員より、地域支援事業費において一般職員の給料が減額されている理由についてただされたのに対し、担当者は、「年度当初に配置する予定であった保健師など専門職の職員を採用できなかったため減額補正となった」と答弁されました。  職員へ過度の負担とならないよう配慮するとともに、人員の確保に努められたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  次に、議第73号平成30年度大和高田市病院事業会計補正予算(第2号)についてであります。  委員より、「高額がん治療薬使用者の増加により医業費用が大きく増額補正となっているが、使用している患者は何人いるのか」との問いに、担当者は、「ひと月当たりオプジーボが7人程度、キイトルーダが10人程度である」と答弁されました。  同じく委員より、「治療薬を適正に利用するためにどのように取り組まれているのか」との問いに、担当者は、「治療計画に基づき、医師等で構成する化学療法委員会で決定している」と答弁されました。  次に、議第79号損害賠償の額の決定及び和解についてであります。  委員より、「車を後退させる際、運転者以外の職員は確認していなかったのか」との問いに、担当者は、「同乗者が誘導していたが、前後左右の確認に気をとられ、高さを見誤り、損傷させたものである」と答弁されました。  事故のときなど状況把握ができるよう公用車へのドライブレコーダーの取りつけについて検討されたいとの意見がありましたので、申し添えておきます。  なお、議第68号から議第69号まで、議第71号、議第75号から議第76号、及び議第78号については、提案の趣旨を了としました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げます。 13 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 14 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件9議案を一括して採決いたします。  本件9議案に対する委員長の報告はいずれも原案可決であります。  おはかりいたします。本件9議案は、委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 16 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件9議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第3 議第72号平成30年度大和高田市水道事業会計補正予算(第1号) 外 3 件 17 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第3、議第72号平成30年度大和高田市水道事業会計補正予算(第1号)ほか、議第77号及び議第80号から議第81号までの4議案を一括して議題といたします。  本件4議案は環境建設委員会に付託して審議をいたしておりましたので、委員会の審査結果の報告を願います。  委員長の報告を求めます。7番米田昌玄議員。            〔環境建設委員会委員長(米田昌玄君)登壇〕 18 ◯環境建設委員会委員長(米田昌玄君) おはようございます。去る12月7日の本会議におきまして、環境建設委員会に付託を受けました議第72号平成30年度大和高田市水道事業会計補正予算(第1号)ほか、議第77号及び議第80号から議第81号までの4議案について審査いたしましたところ、一括採決の結果、全会一致で原案どおり可決することに決しました。  以下、審査の概要を報告いたします。  まず、議第72号平成30年度大和高田市水道事業会計補正予算(第1号)についてであります。  委員より、退職給付費が減額補正されている理由についてただされたのに対し、担当者は、「予算編成時に2名であった退職予定者が、4月の人事異動により1名となったため減額補正するものである」と答弁されました。  次に、議第77号損害賠償の額の決定及び和解についてであります。  委員より、ガードレールの点検状況についてただされたのに対し、担当者は、「事故の原因となったものと同時期に設置された擬木ガードレールについては、総点検を行い、安全確認したところである」と答弁されました。  同じく委員より、「老朽化したガードレールが市内には多く見受けられるが、どのように対応しているのか」との問いに、担当者は、「日常のパトロールにおいて老朽化により傷んでいる部分を発見した際には、随時補修・補強を行っている」と答弁されました。  なお、議第80号及び議第81号については、提案の趣旨を了といたしました。  以上、議員各位におかれましては、委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げます。 19 ◯議長(泉尾安廣君) 委員長の報告に対し、質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 20 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件4議案を一括して採決いたします。  本件4議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。  おはかりいたします。本件4議案は委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 22 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件4議案は委員長の報告どおり決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第4 議第82号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第8号) 外 8 件 23 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第4、議第82号平成30年度大和高田市一般会計補正予算(第8号)ほか、議第83号から議第90号までの9議案を一括して議題といたします。  議案の朗読を省略して、市長の説明を求めます。吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 24 ◯市長(吉田誠克君) ただいま一括上程になりました議案につきまして、その内容をご説明申し上げます。  本案件は、人事院勧告に基づく職員の給与を改定することに伴い、条例に所要の措置を講じるとともに、各会計において予算の増額補正を行うものでございます。  その内容といたしましては、市議会議員及び常勤の特別職の平成30年12月期の期末手当の支給割合を0.05か月分引き上げる措置を講じるとともに、一般職員の給与につきましては、平均改定率0.2%アップとなる給料表の改定や、平成30年12月期の勤勉手当の支給割合を0.05か月分引き上げるなどの措置を講じたものでございます。  以上、上程となりました議案につきまして、その概要を申し上げた次第でございます。  よろしくご審議をいただき、議決を賜りますようお願い申し上げます。 25 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 26 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件9議案は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    27 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 28 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件9議案を一括して採決いたします。  おはかりいたします。本件9議案は原案どおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件9議案は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第5 発議第8号認知症施策の推進を求める意見書の提出について 30 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第5、発議第8号認知症施策の推進を求める意見書の提出についてを議題といたします。  議案の朗読を省略して、提案者の説明を求めます。議会運営委員会委員長、14番仲本博文議員。            〔議会運営委員会委員長(仲本博文君)登壇〕 31 ◯議会運営委員会委員長(仲本博文君) ただいま上程になりました発議第8号認知症施策の推進を求める意見書の提出につきましては、お手元に配付の文書のとおりでありますので、ご清覧いただくことで説明にかえさせていただきます。  どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 32 ◯議長(泉尾安廣君) これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33 ◯議長(泉尾安廣君) 質疑もないようですので、本件は委員会付託を省略して審議をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、委員会付託は省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35 ◯議長(泉尾安廣君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。  おはかりいたします。本件は原案どおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 36 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第6 一般質問 37 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、日程第6、一般質問を行います。  一般質問は、一問一答方式で行います。  質問の通告のありました者は10人であります。質問時間につきましては、創生高田は3時間30分、絆は2時間、公明党は1時間30分、日本共産党は1時間に制限いたします。  最初に、16番西村元秀議員の発言を許します。16番西村元秀議員。            〔16番(西村元秀君)登壇〕 38 ◯16番(西村元秀君) 創生高田の西村でございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  まずは、昨日、日本漢字能力検定協会の方から今年の漢字は何と、災害の災という、もっともだなという感じがしております。いろいろな自然災害が起こった年でもあった。また、いろいろな人災といいますか、国会での偽造報告書の作成とか、耐震装置のデータの改ざんとかいうような大きな人災があったかなというところでございますので、もっともな漢字かなと感じたところでございます。  さて、一般質問に移らせていただきます。さきの3月定例会におきまして、施政方針に対する代表質問をさせていただきました。そのときに総合計画について質問をさせていただきました。再度質問させていただきたいと思っております。重複する点もありますが、ご容赦のほどをよろしくお願い申し上げます。  第5次総合計画は新庁舎完成後の平成32年度から進めるため、平成30年度は計画の立案に取り組むための調査業務を行う予算計上がされていました。3月定例会の質問では、平成23年8月1日の地方自治法改正により、基本構想の策定を義務化されていた規定が廃止されました。当市も課題の緊急性・重要性を踏まえた重点的な取り組みをしたらどうか、また、市長任期に合わせた4年にしてはどうかという問いかけをさせていただきました。  答弁では、今回の総合計画の策定に当たりましては、今まで以上に市民の皆さん方にもアンケートやワークショップ、パブリックコメント、公募委員など、さまざまな形で当初からかかわっていただく機会をつくり、積極的にご意見に耳を傾け、策定に参加していただける工夫をしていきたいと考えていますと答えられました。  その後、いろいろありますけれども、職員参加による研修方式により調査を進められてきたとお聞きしています。しかし、そのときにお聞きしました調査業務と少し違うのではないかと思うところでございます。  そこで、市長におかれましては、総合計画についての思いや考え方が変わったのか、お尋ね申し上げます。  また、市長任期の4年という方向性に移った方がよいという判断をされたか、お尋ね申し上げます。  最後でございますけども、来年は統一地方選挙の年になっております。市長選挙、市議会議員選挙がございます。私は市議会議員の方に立候補させてもらいたいという思いでございますので、よろしくお願いしたいなと思います。  さて、市長におかれましては、出馬されるのか、出馬しないのかをはっきりするときが今来たと思うわけでございます。市長につきましては、出馬するのかどうか、お考えをお聞かせいただきたいと思うところでございます。また、後継者についてはどのようなお考えを持っているのか、お聞ききしたいなという思いでございますので、よろしくお願い申し上げまして、以上、壇上での質問を終わらせていただきます。 39 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 40 ◯市長(吉田誠克君) 西村議員より、9月議会に引き続き12月議会においても私の5期目の出馬についておただしをいただきました。  平成15年、私は市長選挙、議員は市議会議員選挙、同期生でございます。ご心配をおかけしております。平成15年に高田を変えたいという思いで出馬をさせていただきました。財政の再建、そして、できますれば、その向こうに庁舎の新築、大きな目標のもとで出馬をさせていただき、多くの市民や市議会議員の皆さん方のご協力をいただいて本日を迎えることができております。厚く感謝を申し上げたいと思います。  今、5期目に対して考える中で大きなウエートを占めておりますのは私の健康面であります。体調が安定しない。そういう中において市長という重責を担っていくには、4年という任期の中で非常に不安を感じております。こういう中において、市民に負託を受け、立候補する中で私は大変考えさせていただきました。結論的には、精神的にも健康的にも気力も充実した次の市長にやっていただければなという結論に達しました。  長きにわたりお支えをいただきました市民はじめ議員各位に心から感謝を申し上げますとともに、残されました来年の4月までの任期、精いっぱい務めさせていただく覚悟でございます。さらなるご理解とご協力をお願いいたしまして、次期選挙には出馬しないということで答弁とさせていただきます。ありがとうございます。 41 ◯議長(泉尾安廣君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 42 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) 大和高田市総合計画についてのご質問に私からお答えさせていただきます。  総合計画につきましては、多岐にわたる政策課題を俯瞰し、長期的な方向性を示す指針として、今後も策定していく必要があると考えており、現在、担当課を中心に各部局の若手・中堅職員を集めたワーキングを開催し、委託事業者の支援を受けながら、職員が自ら分析にかかわる研修方式により調査業務を進めているところであります。  当該調査業務では、計画全般にわたる座学研修のほか、本市にかかわるさまざまな分析実践を行っており、年度末には調査報告がまとまる予定です。今後の策定段階におきましては、アンケートやワークショップ、公募委員の調査結果に基づき業務を進めていくことで、新たに策定を目指す総合計画が本市の現状や課題をより一層しっかりととらえた内容となっていくものと考えております。なお、計画期間におきましても、他の計画との関連も踏まえながら、現在、研究・検討を進めております。  以上、よろしくご理解賜りますようにお願い申し上げます。 43 ◯議長(泉尾安廣君) 16番西村元秀議員。 44 ◯16番(西村元秀君) ご答弁ありがとうございました。  まず、最初ですけども、総合計画について、企画政策部長が答えられました。この前の全員協議会のときに大和高田市立地適正化計画ということでご説明をいただきました。これ、ものすごくいい内容だなという感じで受けとめ、また、シビックコアということでご説明いただきました。これについてもコンサル会社が入っているとお聞きしました。私は、こういういろいろな各分野で基本計画を立てている中で初めて総合計画ができるという感じを持っております。せっかくここでコンサルを入れながら、総合計画でもコンサルを入れると何かおかしいかなという感じ。やはりこの積み重ねが総合計画になっていくと思いますので、そこら辺のことも、総合計画でコンサルティングを入れるのであれば、前もって入れているのだから、なしで皆さんのお力でそういう総合計画をつくってほしいなと。それで、また予算が減額されるのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  そして、市長にもう1回だけお聞きしたいんですけども、よろしいですか。先ほど言いましたように、後継者を指名するのかどうかというのだけ、もう1点だけお聞かせ願いたいなと思います。 45 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。 46 ◯市長(吉田誠克君) 再度のおただしでございます。現時点におきまして、自分の決意を述べさせていただいたという段階でございます。今後につきましても、まだまだいろんな局面を迎えていこうかと思います。最終的には市民が判断をする、それに尽きるのではないかと思っております。  以上でございます。 47 ◯議長(泉尾安廣君) 16番西村元秀議員。 48 ◯16番(西村元秀君) ありがとうございました。それでは、出馬しないということですので、体には十分注意されて、4月まで精いっぱい頑張ってほしいなということであります。また、引き継ぎの方もうまくやられますようお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 49 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、5番島田宗彦議員の発言を許します。5番島田宗彦議員。            〔5番(島田宗彦君)登壇〕 50 ◯5番(島田宗彦君) おはようございます。議長より発言の許可をいただきましたので、5番、創生高田、島田宗彦、一般質問をさせていただきます。  市内に建立されております戦没者慰霊碑の維持管理について質問いたします。  さきの戦争で戦死された方々を慰霊するために当時の地域住民などにより建立されました慰霊碑や忠魂碑と呼ばれるものが市内におきまして10か所あり、その中でも墓地などに併設されているものを除き、代表的なものが4か所ございます。材木町にあります忠霊塔は、忠霊塔公園として市に管理していただいておりますが、ほかの陵西幼稚園の敷地内にあるもの、浮孔小学校敷地内にあるもの、また、菅原小学校に隣接している天満神社の境内地内にある碑については、地域住民の方々や遺族会により清掃や周辺樹木の剪定作業を行っていただいておりますが、高齢化などにより年々厳しくなっているのが現状でございます。  戦後73年が経過し、戦争の記憶が薄れていく中で、戦争の惨禍や戦陣に散り、戦禍に倒れた人々の思いを次代に引き継いでいくためには、将来にわたり、これらの慰霊碑を適切に市において維持管理していくことが必要であると思われますが、どのようにお考えでしょうか。お答えください。  以上で質問を終わります。 51 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 52 ◯福祉部長(大中和彦君) 5番島田議員の、市内に建立されている戦没者慰霊碑並びに忠魂碑の維持管理についてのご質問にお答え申し上げます。  市内に建立されている戦没者慰霊碑並びに忠魂碑につきましては、全て民間建立でございますので、現在、遺族会、地域自治会、地域住民の方々などで管理されております。  次に、慰霊碑並びに忠魂碑の維持管理につきましては、終戦後73年が経過した現在では、遺族会が中心に維持管理されているものの、先ほども議員がおっしゃいましたように、遺族の方々も高齢となり、徐々に困難となってきております。  そのため、本市として維持管理の移行も視野に入れ、国や地方自治体による公的支援はできないものかと調査研究しておりますが、現在の国の意向といたしましては、補修を含む民間建立慰霊碑の維持管理は建立者などが行うべきであるということでございますので、残念ながら今すぐに公的支援を行える状況ではございません。  しかし、慰霊碑の維持管理につきましては、本市としても大きな課題としてとらえ、今後も国の動向を注視し、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 53 ◯議長(泉尾安廣君) 5番島田宗彦議員。 54 ◯5番(島田宗彦君) ありがとうございます。民間の建立ということでございますが、陵西小学校・陵西幼稚園の敷地内、浮孔小学校敷地内、いわゆる公有地にございます。天満神社のものにつきましては、民有地といいながら境内地にあるわけですね。ですから、その維持管理に大きな予算がかかるわけではありませんから、ぜひとも担当する部署を明確にして、今後、市できっちりと管理していただくことを要望いたします。  最後になりますが、新しい年を迎えるに当たり、新年度には元号も変わります。新庁舎をはじめごみ広域化など取り組むべき課題は多くあり、また、4月には私たち議員ともども市長も改選を迎え、先ほど次の選挙には行かれないということでご発言がありました。大変お疲れさまでございました。  これからの大和高田市の輝く未来に向けて、暮らしよいまち高田を実現するために2019年がよき年になりますことを願いまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 55 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、4番南幾一郎議員の発言を許します。4番南幾一郎議員。            〔4番(南幾一郎君)登壇〕 56 ◯4番(南幾一郎君) それでは、議長のお許しを得まして、創生高田、南幾一郎が一般質問をさせていただきます。  内容につきましては、発達障がいと言われる子どもたちの支援について、また投薬の問題を取り上げていきたいと思います。  師走となりました。来月はいよいよ新しい年を迎えることとなります。皆さんは正月の風物詩として何を思い浮かべられますでしょうか。初もうで、着物、お年玉、いろいろありますけれども、1つは楽しいのがおせち料理でございます。おせち料理の重の片隅に小さな魚、ごまめというものがございます。カタクチイワシの幼魚を干して、そしていり、しょうゆや砂糖で味つけしたものでございます。  これを食べると私は子どものころを思い出します。私たちの年代では、子どものころは、学校が終わると、近所の子どもたち、小さな小学校前の子どもたちから高学年、5年・6年の子どもたちみんなが集まって一緒に遊んでいました。どうしても、そうなってくると小さな子どもたちは入れないので、ごまめと呼んで特別のルールをつくり、一緒に遊んでいたことを思い出します。例えばドッジボールだと、ごまめの子に当てると反則だとか、鬼ごっこだと、タッチされたら、その子は、ごまめの子は鬼にはならないけれども、新しい鬼が決まるまでは動いてはいけないといったようなルールで、子どもたちみんなが遊べるようにいろんなルールで楽しんでおりました。  そういった中で、小さな子どもたちも、そして高学年の子どもたちも社会性を身につけ、エネルギーを発散し、暗くなるまで遊んでいたように記憶しております。今、そういった風景を見ることはほとんどなくなりました。子どもたちは、虫を捕まえるかわりにカードを集め、けんかをするかわりにバトルゲームをし、探検のかわりにロールプレイングゲームに興じ、楽しくもない塾や習い事に追われる毎日でございます。  また、当時と比べて食べ物はどうでしょうか。私たちが子どものころは、虫が入った果物・野菜というのはよくある風景でした。キャベツを切っていると中から芋虫が出たなんてことはよくありました。もし今そういったことがあれば、大声でクレームになり、ソーシャル・ネットワーク・サービスなどで拡散されてしまうかもしれません。では、なぜ、そういった野菜や果物が消えてしまったのか。これは農薬のおかげでございます。  私たちは、ある意味、虫も食べないものを喜んで食べているわけでございます。至るところで添加物だらけのお弁当や食材が売られ、農薬や添加物における規制は、日本は先進国でも非常に緩く、その結果なのか、多くの人たちが原因のわからない不調を訴えます。特に耐性ができていない子どもでしたら、なおのことではないでしょうか。昨今よく聞くアレルギーやアトピーなども、それらの原因の1つでしょう。子どもたちを取り巻く劇的な環境の変化、特にそういった環境に弱い子どもたち、刺激に敏感な子どもたちにいわゆる発達障がいとして多くの問題があるというのは、一面として事実であろうと思います。  それでは本題に入らせていただきます。  今回は議長のお許しを得て配付しております資料に沿って、まず、質問の趣旨を説明いたします。  まず、論点を申し上げますと、1点目は発達障がいの子どもへの投薬、2点目として公的支援のあり方についてです。  お配りしました表紙をごらんください。  早期発見と称して草の根をかき分け探し出し、早期治療と称して向精神薬を投与する。犠牲となるのは、いわゆる発達障がいと呼ばれる子どもたちです。長期にわたる服薬、いや、服毒と言っていいのかもしれません。その結果は、彼らの未来や希望を奪うものです。この手の薬は、いったん始めるとなかなかやめることができず、結果、延々と続く医療費、また、将来にわたる彼らの生活を維持するための費用は税金で賄うということになります。  子どもたちの未来を奪ったのは誰なのか。一体、働けなくさせたのは誰なのか。この問題を解決し、多くの特性ある個性豊かな子どもたちが未来に羽ばたき、社会を豊かに変えていく輝く大人となれるような支援をしなければならないのではという思いで、今回、一般質問で取り上げました。  まず、余りご存じない方もおられると思いますので、発達障がいについてご説明させていただきます。  資料の2ページをごらんください。  実は、この解説図は少し古いものでございまして、今、医学の分野ではまた新しい分類ができておりますけれども、このあたりが一番わかりやすいので、この図で説明させていただきます。
     発達障がいとは、ADHD、ASD、LDなどと呼ばれておりますけれども、まず、ADHDからご説明させていただきますと、注意欠陥、多動性障がいと言われるものです。これは、英語で説明するとわかりやすいんですけども、ADはAttention deficit。Attentionというのは注意、deficitというのは欠陥です。注意する能力が欠けているということになります。そして、ADHDのHDの方はhyperactivity disorder。hyperactivityというのは、皆さん、言葉のとおり過度な活動をする。そして、disorderは無秩序。秩序なくどんどん動き回るというのが、このHDの言葉の意味でございます。もちろん、これは大人から見た目線でありまして、子どもたちが激しく動き回るのには子どもたちの理由があるということは忘れないでいただきたいと思います。  もう1つ、ASDでございますけども、これは、AがAutism、これは自閉でございます。自閉とは、対人関係の特異性、コミュケーションの問題。続くSはSpectrum、これは連続。Disorderは障がいという意味です。問題のある状態が連続して起こる障害ということです。  もう1つ、最後はLD。LはLearning、勉強ですね。Disabilityは障がい。こういった障がいというのは、文字は書けるけども読めない、もしくは数学や計算が苦手といったものでございます。  私なりに、この発達障がいの子どもたちがどれくらいいるのか、まず全国的な話をさせていただきます。これは次のページをお開きいただきたいと思います。  発達障がいの子どもはどれくらいいるのか。文部科学省が統計したデータを参考にしますと、まず、特別支援学級の子どもたちの推移です。平成16年から右肩上がりで伸びているのがわかります。いわゆる発達障がいの子どもが一部に含まれるという、このあたり、非常に定義が難しいところでございますけれども、自閉症、情緒障がいは平成16年の2万5,800人から平成26年の8万1,600人と約3倍になりました。  続いて、4ページをごらんください。これは通級指導教室での数字です。平成18年の6,800人から平成26年の3万7,500人と約5.5倍にふえています。  では、この通級支援と前ページの特別支援学級の統計で全てがはかれるのかというと、そう簡単ではございません。実は、発達障がいの定義の問題、重複障がいの問題、また、自分の子どもが発達障がいと言われることを嫌って公的支援を拒否する等々がございまして、実際には数万単位でこの数字より多いのではないかと言われております。  そして、もう1つ今問題にしておる投薬はどうなっているのかというと、私たちが調べるすべはございません。ただ、人数がどんどんふえることによって、発達障がいバブルが起きていると言われております。このバブルの意味については後述させていただきますけれども、要するに、今実態が非常につかみにくいということであるけれども、すごくふえているということだけはご理解いただきたいと思います。  では、投薬の問題で1つ。次のページをごらんいただきますと、子どもたちに処方される薬、何が処方されているのか、発達障がいと言われる子どもたちに。まず、ADHDの子どもたちにはコンサータ、インチュニブ、ストラテラが代表的な薬で、ASDの子どもたちにはリスパダール、エビリファイです。もちろん重複して障がいを訴えると、コンサータとリスパダールという2種類の薬が投与されます。はっきり申し上げまして、1つの薬でも大変なんですけど、2種類、3種類処方すると、もっと問題行動や副作用、リスクが高まります。そして、また、薬をやめるためのハードルもどんどん高くなっていきます。  今、現実に小学校の子どもたちにこういった薬が処方され、しかも複数処方されている。私はこの事実だけでも医療による犯罪ではないのかと思う事例もございます。  さらに申し上げますと、これらの薬は、ドーパミン、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。後でもう一度説明させてもらいます。そういった難しい薬です。しかも、はっきりわかっていない。そして、吐き気や頭痛や体調不良を訴えるのを我慢させて飲ませるという現実があります。  今、厚生労働省でパブリックコメントが始まっているビバンセ、この薬は、飲むと体内でアンフェタミン、覚醒剤になります。子どもたちにこの薬を飲ませようということですので、もう何でもあり、薬天国ニッポンと言わざるを得ません。  また、こういった問題の中で、例えば、精神医療の中では抗うつ剤の服用、薬を飲むことによって双極性障がいに陥ったりする可能性が高いのと同様に、子どもたちもこういった薬を飲んでいると将来的に双極性障がい、統合失調などの2次障がいを発症していく可能性が高いと言われております。長期的には投薬によって完治・寛解することはありません。多くは投薬によって2次障がいに苦しんでいるという事実がございます。  せっかくですので、この代表的な薬、コンサータだけご説明したいと思います。コンサータというのは、メチルフェニデート。第1種向精神薬に指定されています。これは、麻薬及び向精神薬取締法に指定されておりますので、許可なく持っていると逮捕されるような薬です。同じ薬にリタリンという薬がございまして、これは依存症による自殺や、また気分がハイになるということで、不正使用、大量に買って大量に売るようなことがありまして、処方制限されました。コンサータは徐放性のもの、そのリタリンという薬の効き目を長くすることによって、また販売が開始されたと。同じように鎮静効果があり、衝動的行動や落ちつきのない行動を制限し、学校生活や他の作業に集中できるようにするという薬です。ドーパミンの再取り込みを行っているドーパミントランスポーターを阻害し、シナプス間隙のドーパミン濃度を上昇させることでドーパミン神経系の興奮性を高めると考えているが、実際には不明。これは、わかりやすく言うと、要するに、今、ドーパミンがどんどん出て、それを回収する仕組みがあるんですけれども、それをブロックしてしまうので、ドーパミン濃度が上がるということなんです。  この問題は何があるのかというと、それを薬でとめた場合に次に何が起こるのかというと、薬でとめている状態の中で、脳が自分の体の本来の指令とは違う結果になっているので、受容体をふやしたりして、その薬でとめた変化を補う行動をするんです、脳の中で。今、薬があるから、どんどんおかしくなってくる。ある意味では正常に戻ってくる。言い方が悪いですけどね。その中で、その薬が効いていると、体の指令とは違うので、どんどん反対の補完的な行動を起こすということなんです。これがどういう意味かというと、薬中毒です。ということになります。  ですので、薬を与えていると、その薬は効かなくなってくる。じゃ、お医者さんはどう言うのかといいますと、「薬の耐性ができましたね。2倍か3倍にふやしていきましょう」ということになるんです。そうすると、どんどん問題が複雑化してきます。今度は薬をやめると、すでに体には薬を飲まされることを前提にした脳内の仕組みができておりますので、問題ある症状がどんどん出てまいります。こういった薬を今、子どもたちに投与している状態であることをまず皆さんにご理解いただきたいと思います。  そして、今、どういう支援をしているのかということになりますと、次の7ページ、めくっていただきますとわかりますけれども、現在の支援というのは、まず、児童があり、保護者がある。頂点に医療があります。医療の中で診察・診断をまずしてもらう。そして、その診察・診断がなければ、次の機能は動かない。  支援の中で問題を申し上げますと、まず教育の分野から申し上げますと、特別支援学級の体制の問題。また、通級指導教室が本市では高田小学校だけに設置されていることです。ここは、実際に私は見学させていただきましたけれど、熱心な先生がしっかりと取り組んでおられました。しかし、市内に1か所だけなので、保護者からの申し込みを受け切れていないという事実がございます。  また、行政側の支援からいきますと、未就学児の児童発達支援、放課後等デイサービスがあります。ただ、これらのサービスについては、行政における許可要件は、人員や資格などの配置要件であり、療育支援の内容を精査しての認可ではございません。そのために、ちょっと前にテレビ報道で批判されたのが、アンパンマンだけ見せてやるようなサービスがあるんじゃないかということで批判を受けた結果がございます。  次のページをごらんいただいてよろしいでしょうか。本当の支援のあるべき姿を考えたいと思います。共生、共生と言うならば、本当に子どもたちの立場に立った支援をしなければならない。よく現場では言うんですよ。学校の先生が「○○ちゃん、薬が合ったようね。よかったね」なんです。頭痛とか吐き気を抑えて、何とかその薬を飲むようになりました。そうなるとどうなったのか。おとなしく授業を聞くことができるようになりました。片づけができるようになりました。宿題を忘れないようになりました。私は言いたいんです。これって何か意味があるんですかと。こんな短期的に、きょう、あした、そういった状況になって、長期的にそういった薬の副作用、リスクでぼろぼろになっていくのがわかっているのに、何でこんなことをしているんですかという問いなんです。  医療側で言うとどうなるのか。薬を使って成功体験をしましょう。片づけができた、勉強ができた、褒めてあげましょう。そうすると成功体験ができるので、自己肯定感が出てきます。「えっ、薬は」と。それが続くのはいいですよ。でも、どんどん体が、脳が悪い方向に変化しているでしょう。薬がふえていくんですよ。それはどうなっていくんですかと聞きますと、こう言います。発達障がいは治らない、本人の症状を緩和して、楽に生活をさせてあげるというのがまず第一義だということを言うんです。私はそこで言いたい。あんたには頼まない。医療の世界には頼まない。  実は教育もそうです。今、薬に頼らない教育をしなければならない。薬でおとなしくなった子どもたちをみんな集めて授業をやっても、それは教育じゃないだろうと。発達障がいというレッテルを張らずに、発達の特性として支援していかなければならないでしょうと。アンガーマネジメント、相手をしっかりと理解する。そして支援をする。それをしっかりとやっていかないとと思うわけでございます。しかし、現場は大変です。じゃ、こんな問題があるからしっかりやれと言ったところで解決はならない。  いよいよ本題に入りたいと思います。次のページをごらんいただいてよろしいでしょうか。  まず、一番大切なことは、児童と保護者の発達特性支援センターをつくっていこうということでございます。今、そういった支援メニューが非常に貧相、プアであります。それで、この図を見ていただいたらわかりますけれども、まず、左回転からいきますと、栄養や食事療法。これ、今、発達障がいに対して非常に効果があるという事例がたくさん出ております。ただ、現実には、こういった成果があるということを知っておられる方は非常に少ないんです。  また、専門的なトレーニングがございます。書いてありますように、フラッシュカード、ビジョントレーニングや、またリトミックなど音楽療法もここに入れていいのかなと思います。  そして、一番上になりますと、これは、今、放課後等デイサービスや児童発達支援の事業者と協力してやっていけばいいのかと思いますけど、感覚統合や理学、作業、言語聴覚教育、心理士、運動や体操、知的ゲームなど、いろんなメニューをそこで用意して支援をしていくということです。  もう1つ右に回りますと、任意団体や事業所による野外活動。また心へのアプローチですね。ヒーリングヨガ。  そして、最終には医療。というのは、急性期の問題行動への対処です。犯罪行為だとか、自死に至るような状況にあるときだけ、医師の診断を受けましょうと。そのときでも、原則として投薬ありきの医者は排除しておかなければなりません。  次、最後のページをごらんいただいてよろしいでしょうか。  今、発達障がいということになったら、親御さんはどうしているのかということになります。親御さんは、まず、自分たちのことがよくわからない。だから、あちらこちらを回って情報を得る。情報を得た上で自分なりにプログラムを決めるわけですね。例えば体操をさせましょう、音楽を聞かせましょうと。ところが、症状によっては、音楽を聞かせたらいけない病気もあります。ASDの子どもたち、音に非常に敏感な子どもたちには音楽を聞かせてはいけないんですね。音がすごく大きく聞こえるから。そういった子どもたちにリトミック療法なんかをすると、非常に大変なわけです。ところが、本人がわがままを言うからだめだ、しっかりさせなければいけないというようなことになると、その症状がどんどん悪くなっていくという現状もございます。  そういった中で、医療の判断が必ず前提となる現状の体制から行政と教育が幅広く支援していく。そして、支援の目的はあくまでも児童の成長を促すためのものであって、線を引いて分類するためのものではないということ。また、支援のためにさまざまな教育や理学、作業、言語聴覚の専門家を配置する。これ、実際には、橿原市の子ども総合支援センターでやっております。ここを私、実は昨日見学させていただきましたけど、未就学児の発達障がいの子どもたちに対する支援でございます。いろんな専門家がプログラムをつくり、支援をしているところでございます。  いろんな問題がありますけれども、発達特性の内容によっては、放っておいても治るようなものまで障がいと呼んで薬漬けにしてしまう。こういった状況を私は恐ろしいなと思うわけです。すでに薬を飲んでいる子どもたちを薬から解放させていかなければならないので、断薬に実績のある医師を紹介するなどもこのセンターでやっていかなければならないのではないかと思う次第でございます。発達特性支援センターなんです。皆さん、障がいじゃないんです。障がいと名づけるから、どんどんおかしな方向に向かっていきます。  先ほど申し上げましたバブルという意味は、このシステムで非常にもうかっている。製薬会社がこの発達障がいの薬で売り上げをどんどん上げて、利益を出しているんです。実は、この問題を取り上げるために私は10月28日に議員セミナーを新大阪で開催させていただきました。多くの議員にも集まっていただきましたし、市長にお声がけをいただきましたので、こちらから行政職、また教育関係職の方にもご参加いただきました。それについては非常にありがたいと思っておりますし、市長に御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  そういった中で、こういった支援をするときに予算が幾らかかるんですか、大変でしょう、いろんな人を集めてということになるんですけれども、じゃ、私に言わせれば、1人の子どもが一生薬漬けになって医療費と生活費を公的に支援したら幾らになるんですか。億単位ですよと。10人ぐらい救ったら、もうそれで合いますよという話なんです。余り予算とか、そういうことではなく、もっともっとこれは理念的にしっかりと考えていただきたいと思います。  では、質問させていただきます。発達障がいの支援について、現在の医療の判断を前提とする方法について、問題点があると考えるか、それともないと考えているのか。行政、教育それぞれの分野でお答えください。  壇上での質問はこれだけとしますけども、その後のご答弁に引き続いて席上で質問を続けてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上でございます。 57 ◯議長(泉尾安廣君) 教育長。 58 ◯教育長(早川博君) 4番南議員の、発達障がい児童の公的支援についてのご質問にお答えいたします。  医療、すなわち専門医の診断を参考に発達障がいの児童生徒への学校教育における支援については、保護者と十分な教育相談を行っておりますので、現在、問題ないと考えております。しかし、ただいま、いろいろな情報を南議員から教えていただきましたことも、今後、私自身注視していかなければならないなという感想を持たせていただきました。  以上でございます。 59 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 60 ◯福祉部長(大中和彦君) 続きまして、福祉部より、4番南議員の発達障がい児童の公的支援についてのご質問にお答え申し上げます。  発達障がい支援について、医療の判断を前提とする方法といたしましては、医師による投薬治療が考えられます。これにつきましては、患者を診察して薬物治療の要否や処方薬を決めるのは医師法で認められた医師の権限でございますので、問題はないと今のところ考えております。  以上です。 61 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 62 ◯4番(南幾一郎君) じゃ、質問させていただきますけど、医療が絶対ということになりましたら、医療についてADHDでは全く薬を出さないお医者さんもたくさんおられます。そして、ADHDに関しては、極力抑えるという方もおられれば、さっき申し上げました多剤処方の方もおられます。医療の答えは1つじゃないんですけれども、医療を絶対視されるということの根拠についてお伺いしたいと思いますが、いかがでしょう。 63 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 64 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの南議員のおただしでございます。  医療につきましては、精神医の中でも判断が難しいとお聞きはしておりますが、今のところ、私たちといたしましても、患者さんを医師法で認められて医者が診察されているような状況と考えておりますので、その医療の判断を前提として考えなければいけないと思っております。  以上です。 65 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 66 ◯4番(南幾一郎君) 質問の意図を変えたいと思います。現場で働いている教職員の方々、福祉職の方々、こういった方々はこういった薬の危険性、副作用についてどこまでご存じなのでしょうか。まさか、子どもがおとなしくなる魔法の薬などとは思っておられないと思いますが、それぞれ現場の方はどういった認識を持っているのか教えていただきたいと思います。 67 ◯議長(泉尾安廣君) 教育長。 68 ◯教育長(早川博君) ただいまのご質問にお答えいたします。  一人一人の児童生徒が服用していると思われます薬について承知することは大変困難でございます。また、教職員にそれぞれの薬の副作用についても専門的な知識はほとんどないと考えます。したがいまして、個々の児童生徒が服用している薬が、ただいま議員のおっしゃる言葉をおかりするならば、発達障がいの子どもをおとなしくさせる魔法の薬であるというような認識は教職員にはないと思っております。  以上でございます。 69 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 70 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの南議員のおただしでございます。  薬についてでございますが、私におきましても向精神薬に対する認識は薄いのですが、医薬品添付の文書に記されておりますものは見ておりますので、その副作用につきましては存じております。  以上です。 71 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 72 ◯4番(南幾一郎君) 逆に、その答弁にほっとします。学校の先生がもしこういう事態、実例、現実を知って薬を勧めているような事実があれば、もうこの世の終わりではないかと思う次第でございます。  これは教育関係の方ですね。実際に、小中学校の生徒数、その中で発達障がいと言われる子どもは何人おられますか。  その学校の先生が子どもたちに投薬を勧める、もうそろそろおとなしくしてほしいので、あなた薬を飲んだらどうですかといったようなことを暗に求める場合も含めて、そういった事例はあるのかどうか、お伺いしたいと思います。 73 ◯議長(泉尾安廣君) 教育長。 74 ◯教育長(早川博君) ただいまのご質問にお答えいたします。  現在、高田市の小中学校の生徒数は4,074人、これは本年9月10日現在でございますが、その中でいわゆる特別支援学級在籍者数というのは181人でございます。そのうち発達障がいという種別なんですけれども、自閉症・情緒障がい学級という種別に該当しますが、114名でございます。ただ、特別支援学級に在籍はしていませんが、医療機関の判断によりまして支援を必要とする児童生徒がさらに若干名はいると判断すべきだと思っております。  それから、投薬の方ですけれども、教員は一切そういった行為は行っておりませんので、お答えさせていただきました。  以上でございます。 75 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 76 ◯4番(南幾一郎君) 一切ないと言われると反論したくなるんですけれども、そこへ行きますと長くなりますので、やめさせていただきます。  問題を把握するために、投薬の実態について、市内の児童について調査する気があるのかどうか。未就学児については行政の方、小中学校については教育の方でお答えいただきたいと思います。今後検討するという答弁は一切抜きにしておきましょう。やるつもりがあるのかないのかをお伺いしたいと思います。 77 ◯議長(泉尾安廣君) 教育長。 78 ◯教育長(早川博君) ただいまのご質問にお答えいたします。  学校の教員が投薬することは了とされておりませんので、これまでもそういった調査は実施しておりません。調査する予定も今のところはございません。  以上でございます。 79 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 80 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの南議員のおただしです。  投薬の実施、実態を調査する気はあるのかというおただしでございますが、調査するためには医療レセプトの確認が必要となるため、担当課、社会福祉課では現在のところレセの確認ができない状態となっております。ですので、把握が困難でございますので、今のところ予定はございません。  以上です。 81 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 82 ◯4番(南幾一郎君) となりますと、保険医療課ではできるということになるんでしょうか。 83 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 84 ◯保健部長(佐藤博美君) ただいまのご質問でございますが、保険医療課の方におきましては、国民健康保険の被保険者の方々の診療情報についてはレセプトを見ることは可能ではございますが、ただ、これにつきましては目的外利用ということになりますので、当課の方で直接調査をすることはできないというふうに考えております。 85 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 86 ◯4番(南幾一郎君) 質問を変えます。通級指導教室は、現在、高田小学校のステップ教室だけです。これだと、実際には皆さんが高田市内全域からそこまで通わなければいけない。また物理的な問題から保護者の希望にも十分に応えていない事実があります。今後拡張するという計画はあるんでしょうか。 87 ◯議長(泉尾安廣君) 教育長。 88 ◯教育長(早川博君) ただいまのご質問にお答えいたします。  現在のステップ教室、かなり児童数がふえているという認識をしております。したがいまして、拡張を希望しながら、市教委で協議し、奈良県の教育委員会に増設の申請をしていこうと考えておりまして、その結果を見て増設できるという方向に何とか努力してまいりたいと考えております。  以上です。 89 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 90 ◯4番(南幾一郎君) 行政関係の中でもう1つ。今、発達障がいの子どもたちに対するサービスの柱となっております放課後等デイサービスについてお伺いします。  放課後等デイサービスについては、実際の現場で改善のための療育が行われているかどうかを確認しておられるのでしょうか。 91 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 92 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの南議員のおただしです。  現在、放課後等デイサービスの提供形態の多様性をかんがみますと、放課後等デイサービスはこうあるべきということについて、特定の枠にはめるような形で具体性をもって示すことは技術的にも困難でございますので、具体的な把握は今のところできておりません。  以上です。 93 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 94 ◯4番(南幾一郎君) 今の技術的にもという表現だけ、もう少し教えていただけますか。ちょっと内容について。
    95 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 96 ◯福祉部長(大中和彦君) 再度のおただしです。  技術的にというものにつきましては、いろんなサービスを提供する形があると思いますが、その中で技術を要するようなサービスもあると考えております。  以上です。 97 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 98 ◯保健部長(佐藤博美君) 先ほど福祉部長の方からございました技術的というところについて、少し補足させていただきたいと思います。保健センターにおきましては、就学前の子どもたちに関しましての技術的支援を行っているところでございます。というのは、例えば臨床心理士でありますとか、それから特別支援学校の先生方のような発達障がい児に対する療育指導、それから、さまざまな分野でのかかわりが必要になってこようかと思いますので、放課後等デイサービスの中でそういった専門職の人間を配置するというところが困難という、そういう意味でご了解いただけたらと思っております。 99 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 100 ◯4番(南幾一郎君) 私の方で今の支援体制について問題があるという問題提起をさせていただきました。今回、発達特性支援センターと、障がいという言葉を抜いて発達特性支援センターという提案をさせていただきましたけど、この提案についてはどのような評価をされますでしょうか。 101 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 102 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの南議員のおただしです。  発達支援センターの設立等につきましては、現在の子どもたちの状況、社会の状況を勘案する中におきましては必要な施設にはなってくるのかとは今のところ思っております。ただし、今すぐにどうこうしてつくれるようなものではないかというようには考えております。  以上です。 103 ◯議長(泉尾安廣君) 4番南幾一郎議員。 104 ◯4番(南幾一郎君) きょうはこの提案をまずご理解いただくということと、投薬の問題についてしっかりと皆さんも周知していただきたいと。特に行政職におかれましては、社会福祉課もそうですし、保護課、保険医療課全ての課にこの認識をまずしていただいた上で業務について当たっていただきたいという思いがございます。特に教職関係、教職員の方々に子どもたちの周りで起こっている、体内で起こっていることを理解していただきたいと思います。  実際、私は、この問題をいつもテーマにすると、サバンナ、弱肉強食を思い出すわけです。ライオンの群れがシマウマを狙うとしますよね。シマウマの元気な成体を狙わないわけですよ。群れから離れ落ちた小さな子ども、抵抗力の弱い子どもをライオンの群れは狙っていくわけなんですね。そういった弱肉食欲の論理の中で非常におかしなことが起こっているということを申し上げ、このことについてしっかりと行政、また教育の関係で取り組んでいただきたいと思います。  最後になりますけど、今期勇退されるということで、市長におかれましては4期16年、非常にお疲れさまでございました。その間、市政を引っ張ってこられましたこと、特に私は、市長におかれましては、財政問題については本市のためにご活躍されたということをもって敬意を表したいと思います。  実は、この発達障がいの問題、投薬の問題ですね、また医療を頂点にした今の福祉の問題というのは、ある意味、根が深いわけでございます。ぜひとも吉田市長にこの問題をお願いしたいと思っておりましたが、残念ながら次期市長に託さざるを得なくなりました。私としてはこの問題にはしっかりと取り組んでまいりたいと、最大限の協力を公約している新市長であれば、ぜひ応援したいぐらいの気持ちでございます。新しい市長と肩を組んでこの問題に取り組んでいきたいぐらいの旨を申し上げますとともに、市長におかれましては、お疲れさまでございました。非常にご活躍されましたことに感謝申し上げまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 105 ◯議長(泉尾安廣君) 暫時休憩します。11時30分から再開いたします。            午前11時21分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時30分再開 106 ◯議長(泉尾安廣君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。  次に、3番森本尚順議員の発言を許します。3番森本尚順議員。            〔3番(森本尚順君)登壇〕 107 ◯3番(森本尚順君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。日本維新の会、会派絆の森本尚順です。  初めに、部落差別解消推進法、障害者差別解消のための法律、ヘイトスピーチ解消法の人権三法の具体化に向けて質問させていただきます。  部落差別解消推進法について。  2016年12月19日に部落差別の解消の推進に関する法律が施行されました。同法は「部落差別」と明記された初めての法律であり、条文には、地方公共団体の責務として、「部落差別を解消する必要性に対する国民一人一人の理解を深めるよう努めることにより、部落差別のない社会を実現するために、地方公共団体は、国との適切な役割分担を踏まえて、国及び他の地方公共団体との連携を図りつつ、地域の実情に応じた施策を講ずるよう努めるものとする」と定められています。  具体的には、地方公共団体は、部落差別に関する相談に的確に応じるために体制の充実を図るよう努めること、部落差別を解消するため必要な教育及び啓発を行うよう努めることと定めています。  この法律の意義は、これまでも当市においては部落差別を解消するためにさまざまな施策が展開され、一定の成果も見られるところではありますが、今も根深い部落差別が現存していることを社会に明らかにしたことだと思います。同時に、2002年3月末の地域改善対策特別措置法の終了をもって同和問題は解消したという誤った認識を払拭するものだと考えます。  ご承知のとおり、部落差別は、当事者にとって依然として結婚や就職の際に直面する問題です。最近では、不動産購入の際に被差別部落と忌避したい意識が強くあらわれ、県内でも本人やその代理人の不動産業者が行政等に同和地区かどうかを問い合わせる事象が数件発生しています。また、インターネット上の掲示板への差別書き込みも大きな問題となっています。さらに、同和地区名を書き込むだけでなく、実際に同和地区を訪問して撮影した写真を掲載しているサイト、さらには被差別部落出身者の氏名、住所など個人情報を掲載しているサイトもつくられています。このような部落差別は今も根深くあり、さらに陰湿化・悪質化していると言わざるを得ません。  奈良県下においては、市町村人権・同和問題「啓発連協」を中心として、当市も県や他の市町村と連携しながら取り組みを進めているところですが、部落差別を解消するために努力してきた当市としては、部落差別解消推進法が努力義務として地方公共団体に求める相談体制の充実、教育及び啓発を努力だけではなく責務だという自覚を持って施策を図る必要があるのではないかと考えます。  その上で次の点についてお答えください。2016年1月に鳥取ループ・示現舎が全国部落調査復刻版を出版しようとしている事件が発覚しましたが、市長はこの事件や行為者に対する所感をお示しください。  次に、障がい者差別を解消するための具体的な施策について。  障害者差別解消法並びに奈良県障害のある人もない人もともに暮らしやすい社会づくり条例が2016年4月から本格的に施行されました。同法並びに県条例は、障がいのある人に対して、正当な理由なく障がいを理由として差別すること、もしくは不利益な取り扱いをすることを禁止しています。また、障がいのある人の権利・利益を侵害することのないよう、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮を求めています。  法律・条例の施行によって障がい者の視点・立場から社会にある障壁や不当な取り扱いの実態、合理的配慮に欠けた実態が明らかにされています。奈良県が取りまとめた2016年度の1年間で障がい者本人や家族、施設職員ら関係者からの相談件数は53件と報告されています。まだ法律・条例の周知が行き届かず、趣旨が理解されていないケースも見られますが、差別の解消等に当たって、市民、事業所等は努力義務とされ、社会の隅々まで法律・条例の趣旨が理解され、実行されていくために行政の役割は重要です。  県条例は基本理念の中で、個人としての尊厳にふさわしい生活保障、あらゆる分野の活動参加の機会保障、居住の選択の保障、意思疎通と情報の取得・利用の手段の拡大、そして障がいのある人とない人がともに交流し、学び合い、理解を深めることを掲げています。  障がい者差別を解消していく上で、まずは交流と学び合いにより理解を深めることが重要になると考えます。そのためには教育現場の実践が重要であり、障がいがあっても、本人や家族が希望すれば地元地域の学校に通い、地域社会でともに生きる関係づくりが重要となります。  そこで、本市の保育所、小中学校へ入所・入学を希望する障がいのある子どもを受け入れるに当たって、例えば車椅子の対応などの施設の整備が完了しているのか、お答えください。  次に、ヘイトスピーチの対策について。  特定の人種や民族を地域社会から排除することを扇動するヘイトスピーチの解消に向けて、ヘイトスピーチ対策法が2016年6月に施行された。法律は、地方公共団体に対して地域の実情に応じた施策を講ずるよう努めるものとし、不当な差別的言動に関する相談体制の整備と、それを解消するための教育活動の実施に努めるよう求めています。  同法の施行を受けて神奈川県川崎市は、全国の自治体に先駆けて2017年11月に市立公園など公共施設でのヘイトスピーチを事前規制するガイドラインを策定し、申請者がヘイトスピーチをするおそれがある場合、公共の施設の使用を認めないことにしました。同様の動きは、全国の在日外国人が多く集住する自治体でも見られます。  奈良県は、戦前、併合した朝鮮半島から多くの朝鮮人がさまざまな事情で渡ってきた地域であり、現在も朝鮮にルーツを持つ人たちが暮らしています。ヘイトスピーチ被害を受けている住民が全くいない地域ではありません。  現在、行政運営において市民との協働の重要性が叫ばれて久しいですが、住民が行政運営に主体的に参加・参画する環境の整備が必要です。その上で、地域社会でともに暮らす全ての住民の意思が反映される仕組みづくりが不可欠です。そのような仕組みの1つとしてある住民投票制度に一定の要件を満たす在日外国人の参政権を認める自治体も、生駒市をはじめ全国にあります。当市において、今後、住民投票制度を設ける、あるいは実施するに当たって、ヘイトスピーチを繰り広げる排外主義集団が抗議行動を展開し、在日外国人差別を扇動するおそれが考えられます。現に生駒市行政、議会議員、関係者がその被害に遭っています。  これからの全ての住民が参画した自治体運営をしていく上で質問します。外国人差別を堂々と繰り広げるヘイト集団に対して、事前に対応策を設けておく必要があると考えますが、市長のお考えをお聞かせください。  最後に、公用車使用についてお聞きいたします。  大和高田市公用車管理規定第3条、公用車は、市の行政上必要な業務以外の目的で使用してはならないとあります。9月民生文教委員会でもお聞きしましたが、市民A氏を高田市の施設から市役所まで長年にわたり本市の公用車で本市の職員が運転し、送り迎えをしているものであります。この件については、多くの市民の方、多くの職員の方からご相談を受けておりました。  公用車で一市民を送迎するということをどのような法令で認めているのか、お答えいただきたい。  また、いつごろからこのようなことが行われているのか、あわせてお答えください。  壇上からの質問は以上です。ありがとうございました。 108 ◯議長(泉尾安廣君) 暫時休憩します。1時から再開いたします。            午前11時44分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時再開 109 ◯議長(泉尾安廣君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。  吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 110 ◯市長(吉田誠克君) 3番森本議員の部落差別解消推進法についてのおただしにお答え申し上げます。  鳥取ループ・示現舎によります全国部落調査復刻版の出版・販売につきましては、関係機関の尽力によりまして差しとめされましたが、現在もなおインターネット上に全国部落調査復刻版、部落所在地一覧表を掲載し、意図的に差別扇動が行われている状況にございます。  こうした行為は、結婚差別や就職差別を生み出す身元調査を誘発するものであり、部落問題を解決しようとするさまざまな人々の努力や成果を踏みにじるものとして、断じて許せるものではないと考えております。  本市といたしましては、部落差別の解消の推進に関する法律の2016年の施行以降、差別をなくす市民集会、そして地域別の懇談会等、人権啓発のさまざまな機会を通して周知・教育に取り組んでいるところでございます。今後、部落差別の解消を推進する法律を実効あるものとすべく、さらなる取り組みを実行していきたいと考えております。  以上、お答えをさせていただきました。その他の質問につきましては、担当からお答えをいたします。 111 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 112 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 3番森本議員の、地元の保育所、小中学校へ入所・入学を希望する障がいのある子どもを受け入れるに当たって、例えば車椅子への対応など施設の整備が完了していますかとのご質問にお答え申し上げます。  本市では、障がいのある児童生徒が市内の小中学校へ入学を希望される場合には、学校生活を支障なく送れるよう、障がいの状況に応じた施設整備に努めております。  整備内容といたしましては、エレベーター、スロープ、身障者用トイレ等の設置であります。エレベーターは、8小学校のうち、過去に障がいにより車椅子等を利用される児童が入学された4小学校に設置しており、3中学校には全て設置しております。平成28年度には、高田中学校の多目的トイレにオストメイトを設置、また、菅原小学校に来年度入学予定の児童に応じた身障者用トイレを増設する計画を検討しておるところでございます。  今後においても、障がいのある児童生徒が入学等を希望される場合は、学校や関係各課とも情報の共有化を図り、施設整備に努めてまいりたいと考えております。よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 113 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 114 ◯福祉部長(大中和彦君) 3番森本議員の、障がいのある子どもの受け入れについてのご質問にお答え申し上げます。  障がいをお持ちの子どもの保育所への受け入れにつきましては、事前に保護者と施設長、そして看護師との3者で面談を行い、また、子どもの病状把握として、主治医の意見も聴取した上で判断します。その結果、子どもが団体生活を送ることが可能となれば、障がいの状態に応じて受け入れるための対策を検討し、精いっぱい受け入れの準備を行っております。よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 115 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 116 ◯市民部長(吉村保喜君) 3番森本議員のヘイトスピーチ対策法のご質問にお答え申し上げます。  ヘイトスピーチによる不当な差別言動は、人々に不安感や嫌悪感を与えるだけでなく、人としての尊厳を傷つけたり差別意識を生じさせる許しがたい行為であります。  しかし、その行為を行う公の施設は住民の福祉を増進する目的で設けられており、住民利用は不当な理由がない限り拒むことがあってはならないと定められておりますが、平成28年6月施行のヘイトスピーチ対策法で「地方公共団体は、本邦外国人に対する不当な差別的言動の解消に向けた取り組みに関し、国との適切な役割分担を踏まえ、当該地域の実情に応じた施策を講じるよう努めるものとする」と定められました。本市といたしましても、施設管理を適切に行使し、公の施設において不当な差別言動が行われないよう防止することが必要であると考えております。  現在、大阪市では条例の制定、また神奈川県川崎市では利用許可のガイドラインを策定し、ヘイトスピーチの抑制に努められています。本市でも、今後、他の市町村の動向に注視しながら、調査研究に努めてまいりたいと考えています。よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 117 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 118 ◯3番(森本尚順君) まず、部落差別解消法についてご答弁いただきましたが、次に、教育及び啓発、相談体制の充実を図る上で財政的な措置を図っていただきたいと思うのですが、担当部長、どうでしょうか。 119 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 120 ◯市民部長(吉村保喜君) 今、本市で行っておりますのが、差別をなくす市民集会(7月)、それと地区別懇談会(10月~11月)、さまざまな機会に応じて勉強会を開催させていただいております。  そして、市長が答弁いたしましたさらなる取り組みですけれど、その中で今後については、講師の選定も含めて、よりよい教育に努めていきたいと考えております。  以上です。 121 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 122 ◯3番(森本尚順君) いろんな取り組みをしていただいているのはわかるんですけども、今なお全国的に部落差別というのはなくなっていませんし、本市においても、先日、10月でしたか、市役所の方へ同和地区はどこですかというような電話もいまだに、不動産会社か何かわかりませんけども、そういったことがありますので、市役所の職員さんに対しても、そういった電話があったときにはどういうふうに対応するかというマニュアル等もきっちりつくっていただきたいと思います。  次に、障害者差別を解消する法律のことなんですけども、障がい者差別を解消していく上で、今以上の実施設計並びに市民・事業者等への啓発活動等を今後どのようにしていこうとお考えでしょうか。 123 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 124 ◯福祉部長(大中和彦君) ただいまの森本議員のおただしです。  福祉部といたしましては、現行の障がい者の方へのサービスの提供、また、さらなる障がい者の方へのサービスの提供の構築を考え、今年度より第5期障害福祉計画を作成し、取り組んでいる状況でございます。それに伴い、計画を今後3年間において構築していくわけですが、中にはできるもの、できないもの等々いろいろあるとは思いますが、今、しっかり構築している状況です。  あと、啓発につきましては、事業所などへは第5期障害福祉計画書を配布するなどして、計画の実施に向けて啓発しているところです。また、市民に方におきましての啓発につきましては、今のところはいろんな支援があるということにつきましては、市広報誌などに載せて市民の方にわかっていただいている状況でございます。  以上です。 125 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 126 ◯3番(森本尚順君) 障がい者の計画を今言っていただきましたけども、十分ではないと思われる点も多いですので、その辺よろしくお願いいたします。  次に、ヘイトスピーチのことです。市民部長、答弁いただいたんですけども、答弁の中で、大阪市ですとかほかで条例等もあるということですから、大和高田市ではヘイトスピーチに関連した条例をつくるに当たって前向きに検討に入っているのか、これから検討するのか、その辺どうなんでしょうか。 127 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 128 ◯市民部長(吉村保喜君) 再度のご質問ですけど、今後につきましては、調査研究をさせていただきまして、近隣市町村の動向も注視しながら考えていきたいと思っております。 129 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 130 ◯3番(森本尚順君) よろしくお願いします。  ヘイトスピーチ、最後の質問なんですけども、今後の在日外国人に対する不当な差別的言動を解消するための取り組みの計画があれば、お聞かせください。 131 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 132 ◯市民部長(吉村保喜君) 再度のご質問ですけど、今のところ計画はございません。 133 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。
    134 ◯3番(森本尚順君) きょう質問させていただきました部落差別の問題ですとか障がい者差別、またヘイトスピーチの問題とか、やはりその時代に応じて刻々と変化していくわけですから、その計画がないと、それはもうわかっているんです、計画されてないのは。だから質問しているんですけども、ちゃんとまず一歩を踏み出して。こういう問題もたくさん起きてきているということを質問させてもらいましたから、今後は前向きにちゃんと1個ずつ進めていっていただきたいと思います。  そうしましたら、次の公用車についてお願いします。 135 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 136 ◯市民部長(吉村保喜君) 3番森本議員の公用車使用についてのご質問にお答え申し上げます。  議員おただしの件につきましては、本年9月議会、民生文教委員会の場におきまして、公用車の使用につきましてのご指摘がありましたので、人権施策課長が所管する公共施設の館長に対し、近くにおられる地元町総代を公用車に同乗させたかどうかの確認をとりました。  地元町総代が高齢で、本年4月に運転免許証の自主返納をされていた状況にあって、公共施設のある地元町総代が市役所に用務があり、公共施設の館長が市役所に公務があった折、一緒に乗せて向かったものであります。  本年9月議会でご指摘のあった以降は、公用車に同乗してもらっていることはございません。  市民の皆様に誤解を招くようなことがないよう、認識を新たにし、また、公用車の管理規定にかんがみて適正に公用車の使用に当たりたいと思いますので、ご理解賜りますようよろしくお願いします。 137 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 138 ◯3番(森本尚順君) 今の答弁では、総代さんですか、私、質問ではAさんと言ったんですけども、その方は4月に免許を返納したから、公務。そしたら、これ、たしか高田市では136名ほどの総代さんがおられますけど、同じ条件だったら、全部、これ、公用とみなして送ってもいいと。どこに書いているんですか。これ、先ほど読みましたけど、第3条は、「公用車は、市の行政上必要な業務以外の目的で使用してはならない」と書いてあるんです。それが市の行政上必要な業務であったのか、なかったのかということになってきますけども、その辺どうなんですか。 139 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 140 ◯市民部長(吉村保喜君) 町総代さんが公務ではなく用務のときに、職員が公務で一緒に乗せたということで答弁させていただきました。その件については、職員も含めまして認識の甘さがあったということで、大変申しわけないと思っております。 141 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 142 ◯3番(森本尚順君) 私、この館長さんに聞き取りをさせていただいたんです。そうしますと、この職員さんが今年定年されると思うんですけども、3年前にこの会館に行かれたとき、上司の方から、Aさんともめないようにしてねと、言うことを聞いてねと言われたので、逆らえずに長年こういうことをやってきたと。その前の職員さんも同じことをされていて、困っておられたと。ほかの職員さん、関係のない職員さんも皆それは知っていたと。でも言えないと言われているんです。先ほどの答弁だったら、4月に免許を返してから送った人が公務があったときに乗せてきたという答弁ですけど、食い違いがあるのでね。これ、どうなんですか。 143 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 144 ◯市民部長(吉村保喜君) 聞くところによりますと、町総代として用務を含めて認識の甘さがあって、以前からも送ったことはあるとは聞いております。私が思っておりましたのは、この総代さんについては、単車でいつも来られておるように受けていましたので、再度聞き取りをさせていただいたら、そういうふうに以前からもあったことはあると、だから認識がちょっと甘かったということで反省はしております。 145 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 146 ◯3番(森本尚順君) 知らなくて単車で来られていたということですけども、多分、これ、知っておられたんじゃないんですかね。そこをずっと言うても押し問答になりますから。ただ、私が思うのは、一市民を大和高田市と書いた公用車で送り迎えしていたら、それを見ている市民からすると、なぜあの人だけとなるわけですよ。それと、この人は国会ではやっている忖度をしたというわけですね。だから、やっぱり上の人が、あんばいしたってや、機嫌損なわんようにしてねって、最初に就任当時から言われているからということがあるわけですよ。その上司というのは誰か知りませんけど。送ってくる自体の行為もだめですし、その公用車は市民の税金だと思うんですよね。余り監査の立場からお金のことは言えませんので。その辺をきっちりしていただきたい。  ほかにこういう方はおられるんですかね。全部の課を含めて、こういう市民の人を公用車で特別扱いして、例えば家から市役所であるとか、家から公共施設であるとか、ほかにもあるんでしょうか。もしあるのであれば今の間に言っていただいて、そして、全部が不公平さのないように。これ、また言ったら、私、結構嫌われます。でも、いいんです。若い職員さんたちはそういうことをしに役所に来ているわけじゃないんですよ。しかも、いろんな課では欠員が出て、しわ寄せが職員さんにも来ています。だから、そういう特別扱いをして、東雲町から市役所へ来て、そうしてここで2時間も3時間もその方の用が済むまで待機していると。この人も、はっきり言って嫌だったと言ってるんですよ。それを見ている職員もあんなのしたくない。それは当たり前の話ですよ。職員の定数を満たしていない課というのがたくさんあるわけだから、皆さんも部長級の方がここにお集まりですから、そういったところをやはり目配り、気配りを職員さんに対してやってあげてほしいと思うんです。  部長、どうでしょうか。ほかにあるのであれば言ってもらえますか。 147 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 148 ◯市民部長(吉村保喜君) うちの部についてはございません。公用車の管理規定に外れたことはございません、今の1件以外は。今後につきましては、適正に対処してまいりたいと考えております。 149 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 150 ◯3番(森本尚順君) もう1つ、こちらから指摘して、この方が施設を自分の部屋のように使っていたということもあるわけですけども、その辺は本当なんでしょうか。知っておられたら全て答弁で言っていただけますか。何をされていたのか。 151 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 152 ◯市民部長(吉村保喜君) この人が土庫地区の総代会長とか行政委員とかありまして、土庫校区の総代さんとかが館に来られて、そこで会議をされたとかいうのは聞いております。そして、10月、ご指摘もありまして確認をとりまして、賞状とかもそのときかかっていたみたいですけど、それについても全部撤去していただきましたので、今のところ何もございません。 153 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 154 ◯3番(森本尚順君) 賞状等とか意味がわからないんですけど、土庫校区の総代さんが集まって会議するのは、それは別にいいことじゃないですか。公共施設で会議を開く、これはいいんですよ。私が言っているのは、そこに賞状ですとか私物を置いて長年にわたり自分の部屋のように使用していたということですよ。東雲総合会館というのは、執務室、皆さん、パソコンを置いたり、電話もあって、イメージ的には執務するところですよ。その横に、畳でいいますと8畳から10畳ぐらいの部屋に応接セットがあって、そこを自分の部屋のように長年使っておられたということなんですけども、それで間違いないですか。 155 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 156 ◯市民部長(吉村保喜君) 日本語学級とかいろいろありまして、そういうときに来られたり、総代さんのものとか、いろんな面で実際にそこを使われていた形跡がございましたので、今、注意をいたしまして、出ていってもらいました。 157 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 158 ◯3番(森本尚順君) 日本語学級とかは、多分、2階とか3階でされているわけで、その応接室を使っているわけじゃないんですよ。私が言ってるの、わかりませんか。そこを私物化しているでしょうということなんですよ、長年にわたり。だから、公共施設を私物化するというのはよくないということなんです。それを昨日きょうに部長が知ったわけではないと私は思います。今後は、やはり、そういう一市民が一公共施設の部屋を占有するということはやめていただきたい。これは当たり前なんですよ。思いませんか。  とにかく、一市民が公用車を使う、そして、施設を占有して使う、こういうことは今後やめていただきたいと思います。市長もきょう午前中に言われたように来年は勇退されるということですから、市長の答弁は聞くわけにはいきませんけども、最後に形的に副市長、ちょっと答弁いただけますか、この件について。 159 ◯議長(泉尾安廣君) 松田副市長。 160 ◯副市長(松田秀雄君) 森本議員からおただしいただいていますように、市民の皆さんから疑念を持たれないように、また、公用車につきましては、公務ということが最も大事ですので、それに即して使うという形を徹底していきたいと思います。  また、部屋についても、そのような疑念を持たれない使い方をしっかり本市の管理上やっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 161 ◯議長(泉尾安廣君) 3番森本尚順議員。 162 ◯3番(森本尚順君) 最後に、市長も午前中、先ほども言いましたけども、勇退されるということで、3年7か月ぐらいになるんですかね。私も1年生で議会へ入らせていただいて、市長に対して、目上の方ですけども、時にはきつい言動をしたこともあります。それもやはり市長も私も高田市をよくしようというところからの部分もあります。生意気なことを言って申しわけございませんでした。やめられて、また健康にはお気をつけいただいて、やめられてもいろいろご相談に行くこともあるかとは思いますけども、またよろしくお願いいたします。  そして、市長がやめられるということで、4期16年頑張ってこられて、本当に高田市の財政は健全化しました。でも、いろんなところでまだまだ不備な点もあるかと思います。私も市長がやめられるというのを聞いてびっくりしております。でも、議会で4月チャレンジするのか、また市長選に行くのか。笑うところと違うでしょう、みんな。やっぱり議員たち、また後援会と相談させていただいて、前向きに市長選の方を考えさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。 163 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、12番戸谷仁史議員の発言を許します。12番戸谷仁史議員。            〔12番(戸谷仁史君)登壇〕 164 ◯12番(戸谷仁史君) 議長のお許しを得ましたので、会派絆を代表いたしまして戸谷仁史が一般質問させていただきます。非常にセンセーショナルな発言の後、非常にやりにくいかと思いますけど、またよろしくお願いします。  最近、いろいろとイベントに出させてもらって、本物であることというのは本当に大切だなと実感することが幾つもありました。皆さんはこの本物に触れる、本物を実体験する、どのようにお考えでしょうか。私は12月8日に産業会館で行われました宇宙探査ロボットをつくろうに参加して、本物であること、本物を体験することの大切さというのを実感させていただきました。このイベントは、火星探査ができる機能を持ったコンピュータを内蔵しているガジェットを使って子どもたちがロボットづくりを体験する、そして、ロボットのプログラミングをするという体験型のイベントでした。  このイベントに参加させてもらって、本物を使うことによるリアリティ、それに対して子どもたちがどのように感じるかということに本当に感銘を受けました。そのときに、私自身、もう1つ感じたことは、大和高田市においても本物を体験する機会はたくさんあったということに気づかせていただきました。  先日、笠岡市が視察に来られた土曜塾がありますけども、これもそうなのではないでしょうか。実際、絵画教室では本物の画家の方が子どもたちを指導しておられます。そして、陶芸イベントに関しましては、実際に子どもたちが陶器をつくります。そして、太鼓のセミナーに関しましては、本当の太鼓を使って演奏します。こういう本物を子どもたちが体験できるというのは非常にすばらしいことではないでしょうか。  そして、秋といえばやはり芸術の秋なんですけども、先日、コーラスのつどいが行われました。このときには市長も教育長も来られて、実際の演奏というのを体験されております。そして、市の展覧会に関しましては、たまたま私が見にいったときには副市長が来られていまして、実際の作品を見られております。こうやって本物を実体験する、本当にすばらしいことだと思います。  このように本市でも子どもたちに本物を体験させる機会があるということに非常に感謝しております。今期で勇退される市長もそういう本物の場に来られているからこそ、こういうことをいろいろ企画されて、そのことを推進されたのかなと思います。できましたら、次の市長の方にもその部分はしっかりと引き継いでもらえたらと思います。笠岡市が視察に来るのも、こういう本物を体験できるからこそ視察に来ているんだなと感じました。  こういう本物を体験するということの大切さ、それは、市政におきましては現場を大切にするということだと思うんです。そういう市政をしっかりと考えながら、今回また2点ですが、質問させていただきます。  では、問題の中身に入らせていただきます。  まず、1つ目、少子高齢化社会と大和高田市について質問させていただきます。  まず、1番、統合医療について。統合医療とは、現行の医療制度とともに、漢方や鍼灸などの伝統医療、食の安全と食育、健康増進のための住環境、社会環境の整備など、健康増進のためのあらゆる活動を統合する医療とそれに関係する活動をいいます。また、統合医療には、医療モデルと社会モデルがあり、互いに補い合って健康長寿社会の実現を目指すことを基本理念としています。  この考え方に関しましては、自由民主党の中に統合医療推進議員連盟というのがありまして、現在276名の議員方が加入されております。平成29年度にはこの統合医療の推進のために約1.1億円の予算が計上されております。また、平成29年3月17日には、この自民党統合医療推進議員連盟より「統合医療推進のために」という報告書も上がっております。  この報告書の中に、まず、医療モデルにつきましては、内閣官房、厚生労働省、消費者庁、文部科学省、農林水産省、経済産業省、総務省へ要望を上げられております。また、社会モデルに関しましては、内閣官房、厚生労働省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、総務省、スポーツ庁にそれぞれ要望が上げられております。こうして見ますと、省庁の垣根を越えて統合医療を推進していく必要があると考えていらっしゃるように見えます。  では、大和高田市においても、市の部局を超えて市民のさらなる健康の促進のために統合医療の考え方を導入していくべきだと私は考えますが、本市においてはどのようにお考えでしょうか。  次に、2番、介護保険制度と地域包括ケアシステムについて質問させていただきます。  平成30年8月から施行された改正介護保険法により、自己負担額が増加し、また介護医療院が創設され、平成36年3月までに現在あります介護療養病床が廃止されます。また、自立支援、重度化防止を見据えたインセンティブの導入もされることになりました。  このような現状におきまして、地域包括ケアシステムの構築がなされなければ高齢者の生活が成り立たなくなるのではないでしょうか。では、我がまち大和高田市の地域包括ケアシステムに最も必要なこととは何でしょうか。私は、住民ニーズと医療・介護の連携の実態を調査すること、そして、その課題を認識することが必要だと考えておりますが、本市ではどのように行われているでしょうか。  3番、認知症の社会参加による予防の可能性について質問させていただきます。  まず、認知症というのは認知機能の障がいが起こることで、病名ではなく、あくまで症候群、シンドロームであります。認知症になる原因で一番多いのがアルツハイマー病であると言われております。では、先ほどの統合医療でも述べました医療モデルによる認知症予防は可能でしょうか。2002年から2012年、この10年間で413のアルツハイマー病を対象とした治験が実施されましたが、ほぼ全ての治験が失敗に終わっています。こう考えますと、医療モデルでの認知症予防は非常に困難だという結論になると思います。  では、社会モデルによる認知症予防が必要ではないでしょうか。東京におきまして2010年に「絵本を読んで脳を活性化 絵本の読み聞かせプログラム」が行われました。これは、高齢者に絵本の読み聞かせボランティアになってもらい、幼稚園、保育園、小学校、中学校などで読み聞かせを実施してもらうものです。すなわち、世代間交流を通して高齢者の社会貢献に関するモデル研究ということです。このことでわかったことは、認知機能の維持には新しい学習が効果的であること、そして、社会活動、社会的つながりは認知機能低下を抑制することです。  では、本市では認知症予防という観点でどのような試みがなされているでしょうか。  次に、空き家対策の現状と今後について質問させていただきます。  本市におきましては、平成29年度に682万6,680円を投入いたしまして空き家等対策計画策定が行われました。本市においては、この計画により具体的にどのような空き家対策を行っておられるのでしょうか、お聞かせください。  以上で壇上の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 165 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 166 ◯保健部長(佐藤博美君) 12番戸谷議員の統合医療についてのご質問に私の方からお答え申し上げます。  まず、統合医療の考え方につきましては承知しておりまして、さまざまな視点からの健康づくり、それから地域づくりを考えております。地域コミュニティの中で生活の質(QOL)の向上を目的とする統合医療の社会モデルにもあるように、高齢者の居場所づくり、趣味、生きがい活動など、高齢者の多様な社会参加を促進し、健康で長生きできるよう健康寿命を延伸することが重要となっております。このことにつきましては、現在、部局を超えまして、生涯学習課をはじめ市民協働推進課、健康増進課その他関係各課が集まり、11月に第1回の検討会を持ったところでございます。  次に、介護保険制度と地域包括ケアシステムについてのご質問にお答え申し上げます。  平成30年3月に「高齢者が健康で自分の力を最大限に“まち”や“ひと”のために発揮することのできる“わがまち”大和高田の実現」を基本理念として第7期介護保険事業計画を策定いたしました。計画を策定するに当たり、住民ニーズにつきましては、平成28年度に介護予防・日常生活圏域ニーズ調査を実施いたしました。「体が不自由になったとき、どこで生活したいですか」「認知症になったとき、どこで生活したいですか」等の質問を行い、第7期介護保険事業計画に盛り込んだところでございます。  在宅医療介護連携につきましては、地域包括ケアシステム構築の重要な要素であり、今年度4月から近隣の香芝市、葛城市、広陵町、大和高田市の3市1町で入退院調整ルールづくりを実施しているところです。病院の地域医療連携室、それから介護支援専門員に対しまして調査を行い、医師会の医師の先生の意見も聞きながら協議する中で、今年度末には病院と介護支援専門員の入退院調整ルールが完成する予定でございます。要介護状態になっても認知症になっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで住み続けられるよう、第7期介護保険事業計画に基づき、地域包括ケアシステムの深化・推進に取り組んでまいりたいと思っております。  次に、認知症予防と社会参加についてのご質問にお答え申し上げます。  本市も参加いたしました全国的な調査におきましても、認知症と社会参加について、ボランティアグループ等の地域組織への参加割合が高い地域ほど認知症になるリスクが低いという相関関係が認められております。また、閉じこもりを予防し、社会活動や社会的つながりを持って生きがいを持つことは、認知症予防の効果があることも立証されています。  そこで、本市では平成18年度から介護予防教室、平成21年度から認知症予防教室、居場所づくり、平成27年度からいきいき百歳体操などを展開し、高齢者が外出する場の提供をしております。また、高齢者の社会参加として、シニアリーダー、生活介護支援サポーター、認知症サポーターの養成をしており、多くの高齢者の方に参加していただいております。  高齢者が支えられる側ではなく、支える側にもなっていただけるよう、地域での活動の充実を図っているところです。これからも認知症予防を意識した生活習慣や生きがいづくりに高齢者一人一人が早期から取り組んでいただけるようにするとともに、認知症になっても助けたり助けられたりする関係を築いていけるような地域づくりに取り組んでまいります。  以上、ご理解賜りますようお願いいたします。 167 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 168 ◯12番(戸谷仁史君) 答弁ありがとうございました。  まず、1つずついきますね。統合医療というところなんですけども、地域包括ケアシステムもこの部分でありますし、以前取り上げました花育とかもこの部分に入ってくると思うんです。統合医療推進議員連盟の会長代行の橋本聖子議員は、スポーツ界のドーピング問題は、薬物に頼らない統合医療の必要性を改めて浮き彫りしにしているとおっしゃっております。  また、予防医療に徹していけば医療費を抑えられるという考え方もあります。今年11月17日に東京で統合医療についての「これからの医療とまちづくりシンポジウム」も行われております。これは、後援に厚生労働省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、総務省、東京都が挙がっております。この中で千葉大学の近藤克則教授が健康なまちづくりということで社会モデルの可能性についてシンポジウムを行われております。また、これと同じようなことを東京都多摩市の阿部裕行市長が、「健幸都市・多摩の実現に向けて」と題しまして多摩市版の地域包括ケアシステムの構築についても講演されております。  多分、本市におきましても、この統合医療という考え方、統合医療という言葉を使うかどうかは別にしまして、こういう全市的な対応が必要だと考えておられると思いますが、これに関しては、具体的にこういうところで進めていこうとか、こういう考えがありますとかいうところまではありますでしょうか。 169 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 170 ◯保健部長(佐藤博美君) 本市におきましての統合医療、予防医療、それから地域包括ケアシステムというところでございますけれども、現在、本市で考えておりますのは、まず地域包括ケアシステムにおきましては、国が示しております図がございますけれども、ほとんどの要素が今、大和高田市では第6期中に整ったところでございます。その6期で整いましたものをさらに深化・推進していくというのがこの7期中の3年間の課題であると思っております。住まいでありますとか、医療・介護の連携、それから介護予防や自主組織の育成等、それ全てのものが有機的に連携していくような推進をと考えております。その中には行政主導ではなく住民主体となりますような活動を中心とした展開というものを考えているところでございます。 171 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 172 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。では、この統合医療に関しまして、医療モデルの中心となる部分は市立病院だと思うんですけども、そのように考えてよろしいでしょうか。 173 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 174 ◯保健部長(佐藤博美君) 本市は、ありがたいことに公立病院を有しておりますので、もちろん高田市立病院が中心となりまして、現在、本市には市立病院を含めまして4病院ございます。その病院とそれ以外の近隣の病院も含めましたうまい連携を、市立病院の院長をはじめといたしまして、現在、会議を定期的に持った形でしていただいております。そういった意味では市立病院を中心といたしました医療体制が着実に進んでいるものだと思っております。 175 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 176 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。市立病院が中心になるというのであれば、一昨日、昨日とテレビでも放映されております市立病院の耐震化の問題については、市としてはどのように対応されるのでしょうか。 177 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 178 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) ただいまのおただしでございます。  一昨日からテレビ、新聞等で報道されましたことにつきましては、議員皆様に大変ご心配をおかけいたしまして申しわけございません。内容につきましては、報道されたとおりでございます。  改修・建替え等につきましては、以前にもご報告をさせていただいておりますとおりで、平成29年3月に高田市立病院基本構想を作成させていただいております。また、病院では、別途、平成29年度から平成32年度までの改革プランもあわせて作成しておるところでございます。経営の健全化に向けた取り組みを行っているところであり、累積欠損金等の解消など経営体制の整備を図り、改革プランの最終となります平成32年度には何とか次の段階へ進んでまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 179 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 180 ◯12番(戸谷仁史君) 実施計画についてはまだ何もされていないと思うんですけども、この実施計画についての検討はもう始められておるんでしょうか。 181 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 182 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) ただいまご説明させていただきましたとおり、改革プランの最終の平成32年度に次のステップにというところでございます。現在、基本構想を策定した段階でございますので、その次の基本計画なりの策定に平成32年度あたりにできましたら進んでまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 183 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 184 ◯12番(戸谷仁史君) 検討に入るのが平成32年度ですよね。もう20年前からわかっていたという報道だったと思うんですけども、これ、検討に入るのであれば、すぐにできると思うんですよね。それまで検討にも入らずに、平成32年度から検討していたのでは、いつになったらできるんですかという話なんですよ。と考えますと、すぐにでも検討に入ることはできると思うんです。  市長、もうやめられるのに申しわけないんですけども、検討に入るだけだと市長在任中でも何とかできると思うんですね。検討に入るというお考えはございませんでしょうか。 185 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。
    186 ◯市長(吉田誠克君) 戸谷議員のご質問でございます。  病院というのは1つの経営団体として自主・自立で経営をやっております。その中で将来的に体質的に赤字体質のままで次のステージに移っていくというのは、議員もご存じであろうと思いますが、経営的に大変危ない手法であります。しっかりとこの3年間で経営体質をハードなものに切りかえる、そういう中で次のステージへ移っていく、これが本来の経営という考え方ではないかなと思います。 187 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 188 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  経営面を考えればそうなんですけどね、実際に建てるのを進めてくださいという話じゃないんですよ。少しでも早く検討に入らないと、実際できるようになってから検討していたのではさらに遅れるでしょうという話なので、一日も早い検討を要望いたします。  次に、地域包括ケアシステムに関しまして質問させていただきます。  市長は、医師会とか多分歯科医師会とか専門団体とコミュニケーションをとられていると思うんですけども、医療・介護連携、非常に大事だと思うんです。どのように連携をとられているか、お教え願えますか。 189 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 190 ◯保健部長(佐藤博美君) 医療・介護連携といたしましては、先ほどもお話しさせていただきましたように、まず、病院と介護支援専門員との間での入退院調整ルールというものを定期的に行い、毎月1度は何らかの形でのそれに関しての話し合いを持たせていただいているところでございます。  その中には、先日も市医師会の方から理事の先生にお越しいただきまして、直接その会議の場で発言していただいたり、助言をいただいたりというような形で、医師会・歯科医師会との間ではうまく協議をさせていただいているところでございますし、また、さまざまな介護医療に関します委員会の中には、医師会・歯科医師会の方から委員を選出していただきまして直接ご意見をいただいているという形でございます。  以上でございます。 191 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 192 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  医師会とかとこういうコミュニケーションがとれているというのは、多分、市長がちゃんと医師会とコミュニケーションをとっておられるからだと思うんですね。だからこそ現場の方できちんとコミュニケーションをとりながら連携がとれるようにやっていけると思っていますので、その点は、できれば次の市長に申し送りしていってもらえたらと思います。  では、第7期介護保険事業計画について。まず1つ目、多職種の連携については、どのように具体的に行っていかれるのか、お願いします。 193 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 194 ◯保健部長(佐藤博美君) 第7期介護保険事業計画におきまして多職種連携につきましてですが、まず、地域支援事業全般にわたりまして事例検討会や個別ケア会議というものを実施しておりまして、その中には医師、看護師、保健師、歯科衛生士、メディカルソーシャルワーカー、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、介護支援専門員、訪問ヘルパー、それから民生委員さん、弁護士等、本当に多職種にわたりまして出席していただき、専門的な見地から、また住民の立場からご意見をいただく場を設けているところでございます。  以上です。 195 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 196 ◯12番(戸谷仁史君) 本当に介護保険事業って、単純に市だけでもできないし、民間の方の力をかりなければいけないところだと思います。その点でいろんな方と会議を持って、しっかりコミュニケーションをとってもらっているというのはいいことだと思いますし、第7期介護保険事業計画、非常にいろんなことが盛り込まれて大変なことだと思いますけど、その辺もしっかりやっていただきたいと思います。  では、この点について、あともう2点、3点ですかね。まず、2つ目が在宅医療の体制についてはどのように整えていくのか、お願いします。 197 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 198 ◯保健部長(佐藤博美君) まず在宅医療に関しまして、医師会の先生方が在宅での診療をどのように行っておられるのかというところは、市と医師会の方で統一様式をもちまして往診が可能な医療機関、それから新患を受けていただける医療機関、そういった調査を進めているところでございます。それは1冊の冊子になって、医師会と市の方で共有をさせていただいております。  そして、当然、医療だけでは進みませんので、医療をサポートしていく、それからまた介護医療にサポートしていただく意味で、介護医療連携の一環といたしまして入退院調整ルールの中で行っているのと、それから、病院と主治医をつなぐ役割を現在、地域包括の方でも果たしていくように考えているところでございます。  さらに、在宅での限界点を高めるという意味に関しましては、看護小規模多機能ホーム、定期巡回型の訪問看護・介護など、それから地域密着型サービスの充実を現在図っているところでございます。  以上でございます。 199 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 200 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  在宅医療に関しましては、現実に高齢者の望みとしては在宅で最期、亡くなりたい、ただ、現実はやっぱり病院で亡くなる方がほとんどであるというところで、在宅医療というのはまだまだ充実していないと思います。国の方でも在宅医療の点数を上げるという改正も行われていますので、その部分も含めて、どうやって在宅医療をもっと充実させるのか、実際に在宅医療を行っておられる先生方としっかりコミュニケーションをとって、そしてまた、今まだされていない先生方にもできるだけ協力いただいて、在宅医療の充実に努めてもらいたいと思います。  次に、市立病院と在宅支援の診療所、どのように連携していくのか、具体的に今やっておられることがあれば、お答え願えますか。 201 ◯議長(泉尾安廣君) 市立病院事務局長。 202 ◯市立病院事務局長(植島佳成君) 市立病院と在宅医療をやっておられる先生方との連携でございますが、現在、市内に在宅療養支援診療所という支援を受けておられる診療所医院が3か所ございます。本院では、その一医院と試験的にでございますが、できるだけ早い時期にその医院の在宅患者さんの入院部分の後方支援をしようというところで現在調整中でございまして、書類等調整がつき次第、その辺は試験的に実施していこうという取り組みをやっておるところでございます。よろしくお願いいたします。 203 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 204 ◯12番(戸谷仁史君) 在宅療養支援診療所と連携していかないと、市立病院の方もキャパに限界がありますので、しっかりと連携を進めていっていただきたいと思います。早急に進めていかないと、パンクする日はもうすぐ目の前にあるのではないかという気もしておりますので、よろしくお願いします。  では、介護予防のために地域支援事業についてはどのような方向で考えていかれるのか、具体的に答弁をお願いします。 205 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 206 ◯保健部長(佐藤博美君) まず、介護予防につきましては、その原因となりますさまざまな要因を分析いたしまして、保険事業と一体化していくという方針案が先ごろ示されたところでございます。そこで、通いの場を活用いたしまして、保健師等によります生活習慣予防、それからフレイルの対策などに取り組んでいく予定にしております。  以上でございます。 207 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 208 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  では、国の施策である介護離職ゼロについてはどのような対応をされるのでしょうか。 209 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 210 ◯保健部長(佐藤博美君) 介護離職ゼロにつきましてですが、まず、介護者の方々の声に耳を傾けるところが大変重要だと思っております。先ごろの第7期計画の前にも介護者の方々のアンケートをとらせていただいたという状況でございます。  そういった中で、介護者支援を行うこと、それから、その中で出てきましたのが、まだまだ介護保険制度の情報が不足しているというところが見られましたので、そういった意味では介護保険制度の情報を市民の方々により具体的に提供していくことで家族に対します負担軽減が図れるように支援してまいります。  また、介護時間や介護休暇といった制度が活用できるということもご存じでない方がいらっしゃいます。そういったことが会社に存在するのかどうか、そういったことも含めまして情報提供に努めてまいりたいと思っております。  また、24時間対応型の介護サービスの充実は、市の方の行政施策としてしていく予定にしております。  以上です。 211 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 212 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  介護離職ゼロのために介護施設を今後増設する予定、もしくは前倒しで増設するという予定はありますでしょうか。 213 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 214 ◯保健部長(佐藤博美君) 今お話のありました施設というところで、介護保険の施設の増設は今のところは考えておりません。むしろ、そちらではなく、地域密着型の住まいとしてのグループホームでありますとか、小規模多機能とか看護小規模多機能といった、そういった在宅をより進めるための施策の方をまず充実させていきたいと考えているところです。 215 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 216 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  最初に質問した部分も含めてニーズの把握というのは、実際に現場へ出て非常に細かく行ってもらっているのかなと感じました。介護の世界は本当に厳しい世界だと思います。実際、2025年には団塊の世代が全て後期高齢者になるという事態、もう目の前に迫っております。このような状況で市ができること、市民が望んでいることをしっかり考えながら進めていただかないと、正直、高齢者が生きていけない状況になりかねないと考えております。しっかりニーズを把握してもらって、その問題点解消にこれからも進んでいってもらいたいと思います。  では、次に、認知症予防に関してなんですけども、本市において認知症予防、いろいろやってもらっているんですけども、私が一番感じているのは、いろんな場に出ていくと元気な高齢者が非常に多いと。認知症予防もそうなんですけども、大和高田市、非常に文化レベルが高いと思うんですよね。そういうところに出ていくと、かなり高齢な方、いっぱいいらっしゃるんですけど、めちゃめちゃ元気なんですよね。こういうところを使っていけばいいんじゃないかと感じるんです。  先日、さざんかホールで文化協会の反省会が行われました。今年は美術協会の60周年イベントも行われました。やっぱりコーラスのまちとして音楽活動も非常に盛んです。そこへ出てみますと、元気ですね。こういう人たちが元気でおれるまち大和高田市というのは本当にすばらしいなと感じております。  この点に関しまして、1つの部署で全部を統括してやるというのは非常に難しいと思うんです。先ほど答弁でもいただいていますけども、生涯学習課等々と連携しながら社会参加を進めていくということを市としてやっていくべきだと思っております。  一番問題になるのは、男性の参加が少ないという点なんですよね。やっぱり公民館とかで活動されているのを見ても、いきいき百歳体操とかでもそうなんですけど、女性の方は非常にたくさん参加されているんですけども、男性の参加が少ないと。でも、生涯学習の部分では、例えば写真とかになるとほぼほぼ男性なんですよ。その点どのように現在コミュニケーションをとってやっておられるのか。何か施策やっておられることがあれば、お教え願えますか。 217 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 218 ◯保健部長(佐藤博美君) 男性の方の参加が少ないというご指摘でございますけれども、確かに議員ご指摘のように、市の方で行います事業に関しましては、圧倒的に女性の方が元気でいらっしゃいます。ただ、本市が行っております生活支援サポーターという事業がございますけれども、そこには最近、大変男性の方がご興味を示していただきまして、参加していただく割合が少しずつふえてきているように思っております。やはり退職後の男性の方々がさらに力を発揮していただける場であるということをまず皆様に提供していき、実践例を市民の皆様方にお示しするところから始めさせていただければいいかなというふうには考えております。  以上です。 219 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 220 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  じゃ、生涯学習課の方の立場からして、特に認知症対策という考え方でなくてもいいんですけども、そういう市民のための参加を呼びかけるような施策というのは、実際行われているでしょうか。 221 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 222 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 戸谷議員の再度のおただしでございます。  生涯学習課といたしましては、生涯学習課そのものが主催という形で実施している講座等につきましては、現在のところないように聞いております。  以上でございます。 223 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 224 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  実際、特に施策を行っているわけではなくても、生涯学習課のいろいろなイベントに関しましては、かなりの参加はいただいていると思っております。  市としてやれることというのは、まず場所の提供ができると思うんです。公民館であったり、市民交流センターだったり、場所を提供すること。そして、あともう1つできることは、裾野を広げるために情報共有をすること、情報発信すること。この2点は市としては非常にやりやすい部分であると思います。大和高田市は文化レベルが非常に高いですので、そこをやろうとすると、かなり難しい面は市民に任せてしまってもいいと思うんですよ。市民にその部分は任せて、場所の提供と、今、公民館は無償で貸していただけるという状況にあります。市民交流センターも場所としては提供できると思います。場所の提供と情報発信の方、やっていけると思いますので、その辺はしっかり今後やっていただきたいと要望しておきます。  では、次、空き家対策の方、お願いします。 225 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 226 ◯環境建設部長(杉本勝正君) 12番戸谷議員の、空き家対策の現状と今後についてのご質問にお答え申し上げます。  空き家問題は、人口が減少する一方、空き家は増加し、全国的な問題であり、本市におきましても重要な課題であるととらえております。  本市では、平成29年度に空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施することを目的として、大和高田市空家等対策計画を策定いたしました。この中で次の3つの基本的な方針が打ち出されております。1つ目、空き家等の予防・抑制・適正管理の推進。2つ目が、本市の特性に応じた空き家等の利活用や流通による地域の活性化。3つ目でございますが、危険な空き家をなくすことによる住民の安全・安心の確保。この3点でございます。  まず、空き家等の予防・抑制・適正管理の推進については、相談体制の整備、管理体制の整備、全国版空き家バンクなどによるマッチング体制の整備により、危険空き家になることを抑制するものとしておるところでございます。現在、営繕住宅課において窓口相談、電話相談の対応を行っており、空き家等の予防・抑制・適正管理の推進に努めておるところでございます。  次に、2番目ですが、本市の特性に応じた空き家等の利活用や流通による地域の活性化についてでございます。これは、空き家等及び除却した空き家等に係る跡地の活用を進めるため、利活用が可能な空き家等につきましては、所有者等や入居希望者等に対し利活用を促すための施策を講じるとともに、本市においてその跡地を含めた空き家等を地域資源として利活用するものでございます。これにおきましては、流通体制の整備として、全国版空き家バンクの運用に向けて準備を進めております。全国版空き家バンクの運用により、空き家の需要が促進されることを期待しておるところでございます。  最後に、危険な空き家をなくすことによる住民の安全・安心の確保についてでございますが、所有者等による空き家等の適切な管理を促進するため、これらの者に対し情報提供、助言などの援助を行ったり、特定空き家等を認定することにより、法に基づく措置を講じ、安全の確保を維持するものであります。これに関しましては、危険空き家の認定基準の策定や緊急安全措置を盛り込んだ条例の策定を急いでおるところでございます。また、住民からの通報により所有者等を特定し、通報内容の提供及び助言などを行っておるところでございます。  この3つの基本的な方針を軸に大和高田市空家等対策計画を推進し、本市の空き家対策を講じていく所存でございます。よろしくお願いします。 227 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 228 ◯12番(戸谷仁史君) 答弁ありがとうございます。  まず、空き家対策のことなんですけども、大和高田市の現状に沿った実際の事業というのが行われているようには、今聞けなかったです。あくまで計画は立ててこういう方針でやっていきたいという状況に聞こえるんですけども、実際、具体的には今現場でどういう事業を進められているでしょうか。 229 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 230 ◯環境建設部長(杉本勝正君) 戸谷議員の再質問にお答えいたします。  実際、今行われていることに関しましては、窓口で空き家に対する相談を受けておるというところでございます。それに関しまして、所有者の方等に注意・勧告をしながら、所有者の方にご理解いただいて改善をなしていっているようなところでございます。  ほかに関しましては、まだ実際的にはご指摘のとおり動いておるところではございません。ただ、今年度に策定を目指しております判定基準、また緊急安全措置を盛り込んだ条例の制定に急いでおるところでございます。よろしくお願いします。 231 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 232 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  窓口業務で大体何件くらい年間されているか、私も聞いていないんですけども、多分お一方でやられているような気がするんです。これで今後進めていけるのか、それとも人的対応を考えておられるのかというのと、あと、他市におきましては本格的に空き家対策専門の課をつくられているところもあると思うんです。今すぐではないですよ、将来的にそういうことも視野に入れておられるのかどうかだけ、お答えいただければ。 233 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 234 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。  戸谷議員ご指摘のとおり、現在、空き家に対する業務は1人でやっているのが現実でございます。それも、ほかの業務に従事しながらやっておるのが現状です。  今後におきましては、昨年度に策定いたしました大和高田市空家等対策計画を推進するに当たり、空き家対策業務の多様性、また各部署との連携の重要さを勘案した中、専門部署の組織編成等を検討していきたいと思っておるところでございます。よろしくお願いします。 235 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 236 ◯12番(戸谷仁史君) 答弁ありがとうございます。  現実的に問題がかなり大きくなってきていますので、しっかりと今後考えていってもらいたいと思います。近隣の市町村では、生駒市さんがかなり空き家対策を頑張っておられまして、空き家対策に一般企業の方を入れて協働して当たっております。これは、空き家対策、特に特定空き家になる寸前の建物を流通させるというのは、行政だけでは無理だという判断だと思うんですけども、このような一般企業、一般の方々との協働というのは、今のところ考えておられますでしょうか。 237 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。
    238 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのところは考えておりません。ただ、今後におきまして、そういう他市町村の状況を研究した中、また空家等対策協議会等を通じて検討していきたいと思っておる次第でございます。よろしくお願いします。 239 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 240 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  本当に早くやらないと、どんどん空き家は老朽化していきますので、早急な対応をお願いします。  先ほど答弁でもいただきましたけども、全国版空き家バンクに登録して進めておられるということなんですけども、どのように具体的に今活用されていますでしょうか。 241 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 242 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのところ、まだ実際には運用なされてはおりません。全国版空き家バンクの運用に向けて準備を進めておる次第でございます。申しわけございません。 243 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 244 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  他市では空き家バンクを独自につくっているところが多くて、それを全国版空き家バンクにそのまま載せるというパターンが多いと聞いています。本市はまだ空き家バンクの部分ができていないもので、実際上げるのにはまだ時間がかかるかなということだと思います。  ただ、全国版空き家バンクの方は、空き家に付加価値をつけて流通させるということを言っているんですね。そうなってくると、本市が空き家バンクに載せるときも付加価値をつけて上げなければいけないというところもあると思うんです。まだ登録されていないのであれば、今後本市としてはどういう付加価値をつけて上げていく予定なのか、多分まだなかったらなかったで構わないんですけど、もしあれば、どういうふうに考えておられるか教えていただけますか。 245 ◯議長(泉尾安廣君) 環境建設部長。 246 ◯環境建設部長(杉本勝正君) ただいまのご質問にお答えいたします。  実際まだ考えておりません。今後、周りのサイトを研究した中で考えていきたいと思っておる次第でございます。よろしくお願いします。 247 ◯議長(泉尾安廣君) 12番戸谷仁史議員。 248 ◯12番(戸谷仁史君) ありがとうございます。  空き家問題、非常に深刻な問題なんですけど、なかなか大和高田市は進んでいないという現状だと思います。やっぱり空き家対策を進めていかないと、先日、同僚議員から防災に関しても問題があるんじゃないかという話も出ていました。そういうのも含めまして空き家対策、非常に重要だと思います。そう考えますと、現状では研究していくことも多分不可能ではないかなというふうに感じます。できましたら、先ほど聞いたように、空き家対策の専門の課をつくって専従で空き家対策をやっていただければなと要望しておきます。  空き家対策に関しましても、単に環境建設部だけの問題ではなくて、他の部署ともしっかり連携をとりながら、連携をとろうと思うと、結局、どこかが主になってやらなあかんわけですよ。なら、専門の課をつくっていただければ、その課が中心になってやるということもできると思いますので、そういう方向で考えていただきたいと思います。  今回、2つですけども、一般質問をさせていただきました。なかなか本市は進んでいない部分もたくさんあるし、進んでいる部分もたくさんあります。いろいろ問題点、しっかりニーズを把握してもらって、少しでも住みよいまちになるように、私自身も今すぐに、ひたすらに、真っすぐに頑張ってまいりたいと思いますので、行政側の皆さんもしっかり市民ニーズに応えられるようにしっかり研究していっていただきたいと思います。  以上で一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 249 ◯議長(泉尾安廣君) 暫時休憩します。2時30分に再開いたします。            午後2時16分休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時30分再開 250 ◯議長(泉尾安廣君) 休憩を解いて、会議を再開いたします。  次に、6番藤田精子議員の発言を許します。6番藤田精子議員。            〔6番(藤田精子君)登壇〕 251 ◯6番(藤田精子君) 皆様、こんにちは。ただいま議長のお許しをいただきましたので、公明党の藤田精子が一般質問をさせていただきます。  吉田市長におかれましては、4期16年、大変にお世話になり、またお疲れさまでございました。ありがとうございました。  まず最初に、幼児教育・保育無償化についてお伺いいたします。  教育費の心配をせずに安心して子どもを産み育てることができ、希望すれば誰もが必要な教育を受けられる社会を築くことが大変重要です。私ども公明党は、国づくりの基本は人づくりであり、人への投資が未来を開くとの考え方から、幼児教育から大学を含む高等教育までの大胆な教育の無償化の実現を目指してまいりました。  教育費の負担は、少子化を招く最大の原因の1つとなっており、国立社会保障人口問題研究所が全国の18歳以上50歳未満の既婚女性を対象に2015年度に実施いたしました調査によりますと、子どもの数が理想を下回る理由として、「子育てや教育にお金がかかり過ぎる」が56.3%と、最も多いと示されております。  また、私どもはこのほど100万人アンケート調査を行い、子育てについて皆様のお声を聞かせていただきました。子育てに関するアンケート調査からは、教育負担の軽減の必要性が改めて浮き彫りになるなど、またさまざまなニーズが明らかになったところでございます。  そこで、2018年6月15日に閣議決定されました経済財政運営と改革の基本方針に来年の10月から幼児教育の無償化の全面実施を目指すことが明記されたわけでございます。来年10月の消費税率10%への引き上げによる影響の緩和策につきましては、増収分の使い道の変更や、また軽減税率の実施、需要の平準化という3つの対策を講じて消費税のマイナス効果をなくしていく方向でございます。  これまでとは違い、今回の税率の引き上げに何をやるのかについては相当議論し、結論を出した政策もあると聞いております。その1つが消費税収の使い道の変更でございます。公明党は、かねて主張してまいりました幼児教育の無償化などの教育費負担の軽減に思い切って税収の一部を充てる方針に大転換されました。  そこでご質問をさせていただきますが、まず1つ目といたしまして、幼児教育、そして保育無償化に対します本市の受けとめ方についてお聞きいたします。  2つ目といたしまして、幼児教育・保育無償化の開始予定時期はいつごろになるでしょうか。  3つ目、本市の対象者と本市の負担金はどれぐらいになるのか、お聞きいたします。  4つ目といたしまして、保育料無償化によりまして保育需要の増加が予想されますが、その見通しと対策についてお伺いいたします。  次に、風疹の感染対策についてお伺いいたします。  ウイルス性の感染症である風疹の患者が千葉県や東京都など首都圏を中心に急増しております。国立感染症研究所は今年8月21日に国内流行が発生し始めている可能性が高いとの緊急情報を発表しており、十分な警戒が必要です。日本産婦人科学会によりますと、1万4,000人を超す患者が確認されました2013年度の大流行の前兆に類似した状況にとの、この指摘も見逃せません。また、インフルエンザの2倍から4倍も感染力が高いとされます風疹は、咳やくしゃみなどの飛沫を介して移ります。症状は、発熱や発疹、またリンパ節の腫れなどがありますが、自覚がない人も15%から30%ほどいて、気づかないまま感染が広がるケースもあるそうでございます。  そこで、風疹患者数の今年の全国的広がり状況について、具体的に本市はどのように把握しているのか、お伺いいたします。  また、過去の予防接種施策の変遷により、特に30代から50代の男性は、ワクチン接種を受けていなかったり、自然に感染する機会が少なく、抗体の保有率が低いとされております。そこで、予防接種施策の変遷はどのようなことなのか、また、その世代について具体的にお伺いいたします。  風疹で注意したいのが、妊婦や妊娠を希望する女性のいる家庭でございます。妊娠初期の女性に感染すると、赤ちゃんが難聴や白内障、また心臓病などを伴う先天性風疹症候群になるおそれがあると聞いております。予防はマスクや手洗いだけでは不十分とされ、ワクチン接種が最も有効な予防方法です。ただ、妊婦自身はワクチン接種が受けられません。妊娠初期に受けた風疹に対する免疫の有無を調べる抗体検査で抗体が少ないとわかった場合に、家族を含め周囲の人が早目に接種するなど、予防に努める必要が出てまいります。また、これら妊娠の可能性のある女性は、あらかじめ抗体検査を受け、ワクチン接種の必要があれば、確実に済ませておく必要があります。  そこで、妊娠を望む女性やパートナー、そして同居する家族、またワクチン接種率が低い患者の大多数を占めます30代から50代、特に男性への対応が必要でございます。  先日、この2日前に国では2次補正で対策を講じることが決定したところでございますが、予防のための啓発活動と、また抗体検査、そしてワクチン接種の助成についても、本市のお考えをお伺いしたいと思います。  以上で、壇上での私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 252 ◯議長(泉尾安廣君) 福祉部長。 253 ◯福祉部長(大中和彦君) 6番藤田議員の、幼児教育・保育無償化についてのご質問にお答え申し上げます。  幼児教育・保育無償化に対する本市の受けとめ方につきましては、子ども・子育て支援新制度のもと、現在事業を行っており、無償化はその新制度に基づく国の施策でありますので、決定になれば順次実施していく考えでございます。  次に、無償化の開始予定時期につきましては、国の動向を注視し、確実に実施したいと考えております。  本市の対象者と負担金でございますが、幼児教育・保育無償化に伴う利用者負担の減による影響額を平成29年度決算ベースの金額をもとに試算いたしますと、平年ベースになる予定の平成32年度におきましては約1億1,000万円、対象予定者は約1,200名と見込んでおります。  次に、保育需要の見通しと対策につきましては、予定されている無償化により、保育所へ入所を希望される家庭が増加すると考えております。しかしながら、保育所・こども園の現在の施設及び体制で全てのご希望にお応えできるかと心配しているところでございます。  ゼロ歳から2歳の住民税非課税世帯につきましては、利用料を一部上限つきで無償化されると報道もされておりますが、2歳以下のお子さんの保育には多くの保育士が必要となります。また、無償化により私立を希望される家庭がふえることも考えられます。このようなことから、保育行政を取り巻く状況を注視し、これからの保育ニーズに合った保育サービスに努めてまいります。よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 254 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 255 ◯6番(藤田精子君) ご答弁ありがとうございました。  本市では、予定どおり国に準じてこの無償化については進めていただけるということで確認、また認識をさせていただきました。来年10月ということで日にちもどんどん迫ってきております。そうなると、私が少し心配しておりましたのは、システム改修であったり、さまざまな準備に時間が相当かかるということで、市町村によりましてはその次の年の4月からと、そんなこともちらちらと聞いておりましたものですから、国に準じて消費税率10%に上がる段階で本市も進めていただけるものなのか、これを1点確認させていただきたかったということで質問させていただいたところでございます。  それで安心して、また市民、多くの皆様にこのことを周知していく、その中でさまざまな課題が持ち上がってくるかもしれませんけれども、まずもって住民の方にはお知らせをしていきたいなと思っております。  そのような中で、4つについて部長に質問させていただきました。その中で、費用についてお示しをいただきました。1億1,000万円という本市の負担金というか、減収分に当たるんでしょうか、これだけの費用が保育無償化について負担金がかかってまいりますということで今教えていただきました。  このことにつきましては、現在、各市町村会で国に対してこの負担割合でさまざま議論が述べられていることは、皆さんも新聞紙上、またニュースの中でご承知のとおりのことかと思っておりますし、私自身もこれが果たしてどうなるのかなという心配もずっとしておりました。  そんな中で、初年度につきましては、この半年間は費用の全額を国費で賄うというニュースが流れてきております。また、平成32年度以降につきましては地方自治体に一定の負担をということで、決定していないところがたくさんありまして、今回この質問をさせていただくに当たり、理事者の皆さんも回答にお困りになったのかなと思ったりもするんですけれども、ある一定のところで今見えていないところも先々は負担がかかってくるのかなというところで質問させていただいたんです。  ここで1点質問をさせていただきたいと思います。消費税10%に伴う税収の増加分を1億1,000万円減収、負担金がかかるということでございます。金額だけ聞くと、ああ、すごい金額がかかってくるなと。本市におきましても、この減収分大変やなと考えておりましたけれども、この10%に伴います減収の増加分というのが地方に配分されてまいります。その分を考えてみますと、減収に対して増収というのが見込まれますけれども、この差額についてはどのぐらいになるのか、お聞きしたいと思います。 256 ◯議長(泉尾安廣君) 財務部長。 257 ◯財務部長(谷河照美君) 6番藤田議員からのご質問でございます。  地方消費税交付金、これが消費税増税に伴って増額になってくるであろうということで、平成29年度の実績に置きかえて試算を持っております。その結果は約2億8,000万円増収になるだろうということで、あくまでも平成29年度の実績に置きかえた数字でございますが、そのように考えております。  それと、先ほど福祉部長からありました約1億1,000万円ほど、無償化に伴って幼稚園の保育料でありましたり保育所の保育料でありましたり、この辺の負担がふえるだろうということでした。これも同じく、財政課と保育課とで調整をいたしまして平成29年度の決算をベースに試算したものでございます。今申し上げました2億8,000万円の地方消費税の交付金の増収と1億1,000万円の無償化による保育料の減収と、この差額が約1億7,000万円ほど増収になるのではないかということで、平成29年度の決算をベースに置きかえた数字で今考えております。  以上でございます。 258 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 259 ◯6番(藤田精子君) ご答弁ありがとうございました。  非常にわかりやすく数字でお示しをいただきました。私の心配しているところには及ばずということで、1億7,000万円という増収ということでほっとしているところでございます。  今後こうして生み出されますこの財源ですけれども、子育て支援に活用していただきたいと思うんですけども、本市はどのようにお考えでございますか。 260 ◯議長(泉尾安廣君) 財務部長。 261 ◯財務部長(谷河照美君) 再度のご質問でございます。  安心しましたというようなご質問でございますが、私たち予算を預かる者といたしましては、やはり無償化によりまして保育事業の需要が高まってくることも予想されます。先ほど福祉部から答弁がありましたように、保育所の人員配置もかなり必要になってくるのではないかなということも考えております。  また、それ以外にも子育て支援の充実、これは今議員がおっしゃっていただいたとおりでございますが、それ以外の社会保障費の全般に充当させていただくことになるんだろうと考えております。  以上でございます。 262 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 263 ◯6番(藤田精子君) ありがとうございました。  今、部長言っていただきましたように、確かに、今後、子どもが保育園に入園ということで需要がふえてくるということも考えますと、ちょっと観点を変えまして、この需要について大和高田市で3歳児保育というのを全ての幼稚園では取り組んではいらっしゃいません。そうなると、その需要がふえるということが予測される中に、全ての子どもさんがどういうふうに親御さんがお考えになって振り分けられていくのかというのは、今は予測はつきませんけれども、3歳児保育を全ての幼稚園で進めていけるような。そうなると、確かに今おっしゃいましたような施設の整備という、また保育士の不足とか、さまざまな課題があるかと思います。  そういう意味で、幼児教育の無償化に関連するさまざまな振り分けといいますか、一番必要なところに必要な分を投資していくと、そういう考えのもと、市長に1点だけお伺いしたいんですけれども、3歳児の幼稚園の保育ということで全面実施という形でお考えはどうでしょうか。 264 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。 265 ◯市長(吉田誠克君) 再度のおただしでございます。  現在、認定こども園の高田と土庫と、そして浮孔西幼稚園、菅原幼稚園、陸西幼稚園で3歳児を実施させていただいております。そういう中で若干の空きスペースもある状況にございます。無償化になりましたら、事前にしっかりと調べていって受け入れ体制を的確に対応していかなければ大変なことになるのではないかな、そして、一番難しいのは、ゼロ、1、2がふえたときに保育士さんの手配が間に合うのかとか、いろんな問題をはらんでおります。施設、そして教室、保育士さんの確保、そういう問題を総合的に判断して進めなければならない重要な問題と理解しております。  以上でございます。 266 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 267 ◯6番(藤田精子君) ありがとうございます。  来年10月というところで、ここに時期を合わせていただくということで、さまざまな準備を整えていただかなければならないかと思います。大和高田市では、待機児童が今現状はないということで、でも、実際には第1希望には入れず第2希望に入っていらっしゃる方についてはある種待機であると、こういう考え方の保護者の方もたくさんいらっしゃいます。そういう観点から、今後、保育の需要がふえてくるということで、約1年を切っておりますけれども、そこまでに準備をしていただき、また、できるだけ市民の皆様のニーズにお応えしていただけるようにという思いで今回の質問をさせていただきました。大変な準備になるかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問、よろしくお願いいたします。 268 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 269 ◯保健部長(佐藤博美君) 6番藤田議員の風疹の感染対策についてのご質問にお答え申し上げます。  風疹の定期予防接種は、先天性風疹症候群の発生を減少させることを目的といたしまして、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日に生まれた女性を対象に、中学生のときに1回の接種が実施されました。その後、昭和54年4月2日以降に生まれた人からは、男女ともに対象となりましたが、昭和62年10月1日以降生まれの幼児を対象とする制度に変わるまで接種率が低くなっておりました。また、平成2年4月1日生まれまでの幼児には個別接種1回の時期があったため、免疫が十分でない人も多い現状でございます。  風疹の罹患状況につきましては都道府県別の集計になっており、全国では12月2日現在、2,454名の罹患、奈良県では7人と発表されております。関東から東海、近畿、九州へと風疹の届出数が増加している状況でございます。今回の風疹の流行の多くをワクチン接種率の低い30歳代から50歳代の男性が占めていることから、風疹予防対策が急がれるところでございます。  現在の予防対策といたしましては、奈良県が実施主体となりまして、妊娠を希望いたします女性とその配偶者、及び風疹抗体価が低い妊婦の配偶者を対象に風疹の無料抗体検査を行っております。本市では、市広報誌やホームページに掲載、周知するとともに、その問い合わせ等に対応している状況でございます。昨年は、県全体で196名、うち本市は12名が抗体検査を受けられまして、平成30年度につきましては、昨年の2倍程度の抗体検査を受けられているという状況でございます。ただ、現在、各市町村の人数はまだ県で集計されていない状況でございます。またわかりましたら、お知らせさせていただきます。  このような経緯によりまして、12月11日、厚生労働省から風疹に関する追加的対策案が出され、2019年度から2021年度の3か年集中的に取り組むという通知が出たところでございます。これにより、定期接種の機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日に生まれた現在39歳から56歳の男性が今回の定期接種の対象として拡大される予定でございます。  また、妊娠を希望される女性で抗体価が低い方からの要望があることも理解しております。現在、市ホームページや広報にて周知しておりますが、まずは現行の抗体価検査を受けていただきますよう啓発してまいります。  また、議員ご指摘の妊娠を希望される女性の年代におきましては就業率が75%を超えておりますし、今回定期接種の対象となります男性に至っては93%以上の就業率となっております。そこで、職場での健診の活用が有効と思われます。事業所での職員健診の項目に風疹抗体価検査を加えていただけるよう要望するとともに、国保において行っております特定健診や人間ドックにおきましても、抗体価検査を行っていただけるように、早速医師会とも協議をしてまいりたいと思っております。  今後の風疹の定期接種につきまして、国や県の通知を注視しながら、接種機会を失うことがないように、市民への情報提供を迅速に行い、より多くの人が安全に接種していただけるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 270 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 271 ◯6番(藤田精子君) ご答弁ありがとうございました。  今、部長からさまざまご説明をいただきました。私、今回、再度の質問で、接種率をいかにアップするかということと、また周知の方法、その徹底ということでお聞かせいただきたいと思っておりましたが、今ご説明もいただきました。
     就労関係の中でこれを周知していくということで、働いている方が大多数という中で、そこできっちりと受けていただけるという意味で、一般の方に周知するより就労関係の中から周知していただくということで、そこに外れた市民の方にはどのような対応をしていただけるのか、この1点だけ教えてください。 272 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 273 ◯保健部長(佐藤博美君) 今回の案を受けまして、さらにまた、この世代はインターネット等での周知というのが大変有効かと思っておりますので、ホームページに早速この情報を掲載していくということと、それから、ちょうど今インフルエンザの予防接種ですとか、医療機関を受診される機会が多いかと思っておりますので、早速医師会とも協議いたしまして、そのあたりを周知徹底していけたらいいとは思っております。  以上です。 274 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 275 ◯6番(藤田精子君) ありがとうございます。さまざまな方向から周知をしていただき、漏れのないようにということで取り組んでいただけるのはありがたいなと思っております。  最後に1点だけお聞きしたいんですけれども、そのようなさまざまな網の中にもかかってこない方、こうなるとコール・リコールの制度を取り入れられるお考えはあるかどうか、それだけ教えていただけますでしょうか。 276 ◯議長(泉尾安廣君) 保健部長。 277 ◯保健部長(佐藤博美君) さまざまな対策を講じましても、本当に漏れというものが生じてまいります。ただ、今回、この風疹というのは、過去の先天性の風疹症候群が昭和52年と先ごろ平成24年、5年あたりの時点で大変重篤な問題として起こってきているところでございますので、私どもといたしましても、よりよい対策を講じていきたいとは思っているところでございます。 278 ◯議長(泉尾安廣君) 6番藤田精子議員。 279 ◯6番(藤田精子君) ありがとうございます。  今回、こう質問させていただきましたのは、社会全体で風疹の保有率をアップさせていくという、そして罹患者の増加を収束させるという。もちろん妊娠されているお母さん方を守っていくのは当然のことながら、未接種の年代が30歳から50歳の間の職員さんの中にもたくさんいらっしゃるかと思いますけれども、そういう方が受ける機会が全くなかったということで、国も2次補正をしたと考えております。  しっかりと1人も漏れなくと言いたいところですけれども、対策をしていただく中に漏れてくる人はいらっしゃるのかもしれません。こういう思いで保有率をしっかりアップさせていただいて、風疹の罹患者を徹底的に収束させるという思いで本市も取り組んでいただきたいと思いますので、さまざま取り組んでいただいているところはあるんですけれども、これもよろしくお願い申し上げて、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 280 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、7番米田昌玄議員の発言を許します。7番米田昌玄議員。            〔7番(米田昌玄君)登壇〕 281 ◯7番(米田昌玄君) 議席番号7番、公明党の米田昌玄でございます。議長のお許しをいただきましたので、当市議団を代表し一般質問させていただきます。  今回の質問は市役所職員の勤務実態と働き方についてお尋ねいたします。  2018年6月29日、働き方改革関連法が成立いたしました。発端は、大手広告会社に勤めていた24歳女性社員が過重労働により2015年12月に投身自殺されたことによるものであります。総務省がまとめた地方公務員の時間外勤務に関する初の実態調査によると、2015年度の都道府県と主要市の常勤職員1人当たりの時間外労働時間は、1年間で158時間、過労死のリスクが高まる1つの目安とされる月80時間超の職員も1.1%、全国で約5万人おられます。  そこでお尋ねいたします。当市職員の時間外勤務はどうなっていますでしょうか。  また、休日出勤されたときの手当と代休は規定どおり与えられていますか。  有給休暇取得日数を教えてください。  次に、過重労働による健康障がいについてお尋ねいたします。  12月の市政だより「市人事行政の運営等の状況」の中で、職員の分限処分の状況が報告されています。分限処分とは、公務の能率維持と適正な運営確保のために行う処分とあります。平成29年度報告では、処分事由が心身の故障の場合で、降任が1名、休職が23名、合計24名であります。  そこでお尋ねいたします。心身の故障者24名で心的故障者、身体的故障者の内訳を教えてください。  また、心的故障者と業務の量的・質的な相関性について、どう考えておられますか。  よりよい行政サービスを提供するためには、職員が健康で生き生きと働き、健康維持、健康増進を図ることは非常に重要なことであります。各部課の職員の皆さんが使命感を持って業務に従事され、市民の期待に応えゆく中で過重労働に陥っている労働環境であれば是正しなければなりません。また、時には人員補充や配置転換が必要なときがあります。業務の質と量どちらを考えても、有効な人員補充策は経験と知識をあわせ持った退職職員の再雇用が有効な方法の1つと考えます。  この退職職員の再任用制度を最大限活用した人員不足対策と後継者育成、過重労働による健康障がい対策をすべきだと考えますが、いかが思われますか。  最後に、市長にお伺いいたします。  職員人件費抑制については、数回にわたる行財政改革や財政健全化プログラムにより職員数の削減と人件費抑制を行ってこられました。平成15年度と平成29年度対比で見ると、年間人件費を57億8,000万円から38億4,000万円まで減らし、削減額は19億4,000万円に上ります。職員数も671名から524名へ減らし、147名の減員となっています。人件費削減は財政健全化を進め、一般会計における地方債残高は、平成15年度が291億円に対し、平成29年度には101億円まで減らすことができました。圧縮額は180億円です。これは大きな成果であると考えます。  職員数については、平成15年度が671名で、段階的に削減され、平成24年度が445名で最も少なく、平成25年度以降は徐々にふやし、平成29年度は524名になっています。市長は、現在の高田市の行政規模と職員数は適合していると考えられますでしょうか。  以上が壇上での質問です。ご答弁よろしくお願いいたします。 282 ◯議長(泉尾安廣君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 283 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) 7番米田議員の、市役所職員の働き方についてのご質問にお答え申し上げます。  時間外勤務と休日出勤に伴う代休、有給休暇についてのおただしでございます。  本市職員の時間外勤務につきましては、時間外勤務の取り扱い指針に基づき、月40時間、年間360時間の上限や、ノー残業デーを水曜日と金曜日に設け、残業する場合には担当課長から人事課への報告書提出など、その削減に取り組んでいるところでございます。  平成29年度に時間外勤務を月80時間超した職員は延べ6名で、時期的な業務の繁忙期があったためでした。  また、休日出勤をした場合は、代休と時間外勤務手当100分の25を付与しております。平成29年1月から平成29年12月までの年次有給休暇の平均取得日数は8.6日です。今後とも有給休暇をとりやすい職場環境づくりに努めてまいりたいと思います。  次に、過重労働による健康障がいについてのおただしでございます。  平成29年度の心身の故障者24名中、メンタルヘルスの不調は16名、病気やけがなどの身体的な不調は8名です。安全衛生委員会での問題点改善、臨時職員の配置、各課内でのシステム化の業務改善、定期健康診断、奈良県市町村共済組合のサイトを使ったストレスチェック・メンタルヘルス相談事業などにより、時間外・休日労働時間の削減や過重労働による健康障がいを招くことのないよう予防に努めております。  メンタルヘルスの不調には職場要因や私的要因があると言われています。職場要因としては、職場での人間関係、個人のスキル、業務量など、私的要因としては、家庭内での環境の変化、個人の考え方や性格、病気やトラブルなどが考えられます。予防の対応に加え、周りの人の変化の気づきが何よりも重要であると思われます。また、病気休暇後の復帰対応にも配慮していく必要があると考えております。職場全体で取り組んでいく必要性を現在感じております。  次に、退職職員による再任用につきましては、今後も、これまで働いてこられた職務経験を生かし、若手職員の人材育成や業務の充実に実力が発揮できるよう配置していきたいと考えております。  最後に、こちらも私どもからお返事させていただきたいと思いますが、現在の大和高田市の行政規模と職員数は適合しているかというおただしでございます。  行財政改革によりまして業務内容を見直し、公の施設の指定管理者制度の導入や業務の民間委託、臨時職員の配置など、実情に合った手法を選択しながら現在の職員数に至ってまいりました。総務省による定員管理調査における定員管理診断表によりますと、同規模自治体と職員数を比較いたしますと、保育所、清掃部門では多く、他の部署では若干不足となっております。  今後も本市の業務量や施設運営等を勘案し、適材適所への配置、職員数の定数管理に取り組んでいきたいと考えております。以上、よろしくご理解賜りますようにお願いいたします。 284 ◯議長(泉尾安廣君) 7番米田昌玄議員。 285 ◯7番(米田昌玄君) 平成29年度の時間外勤務が80時間を超えた職員は延べ6人。理由は時期的な業務の繁忙期であったという答弁を頂戴いたしました。厚生労働省が労使協定を定める1か月の時間外労働の基準は45時間であり、この基準で見ますと35時間オーバーしているということになります。  業務の繁忙期という理由でしたが、翌月での時間調整はされていますか。 286 ◯議長(泉尾安廣君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 287 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) この6名の職務内容を見せていただきましたら、1か月に偏っておりまして、翌月からは引き続いているということはございません。ただ、平成29年度、70周年の記念イベントと台風が続いたこと、あと、11月に元気ウイークのイベントが続いたことで2か月続いてしまった職員が約1名おりました。  以上でございます。 288 ◯議長(泉尾安廣君) 7番米田昌玄議員。 289 ◯7番(米田昌玄君) 長時間勤務の原因が繁忙期の短期的なものであるとすれば、業務の趣旨に合わせて市民サービスの上からもこれは必要なことだと考えます。ただ、慣例的に長時間勤務になっているのであれば、これはやっぱり是正していかなければいけない。  各部課におきまして、時間外勤務や休日出勤が多い部課はございますでしょうか。 290 ◯議長(泉尾安廣君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 291 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) 国の制度などが変わりましたり、職員が入れかわったときに若い職員が異動になった場合などには長くなってしまう係などがありまして、その中では私どもも気づきましたら、みんなで手分けして業務をこなせないのかとか、システム化できないのかとかというアドバイスというか相談をしながら、現在も注視しながら軽減に努めているところでございます。 292 ◯議長(泉尾安廣君) 7番米田昌玄議員。 293 ◯7番(米田昌玄君) 年間を通して残業や休日勤務が多い部課があるとすれば、部内や課内で効率化ということは必要になってくると思います。また、どうしてもしなくてはいけないということで量的な不足があるならば、人事課に人員補充要請をする必要もあると思います。  職員に過度の負担がかからないようにしなければいけません。どのような対策をされているでしょうか。 294 ◯議長(泉尾安廣君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 295 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) やはり管理職、課員からの声に人事課が素直に耳を傾けるということがすごく大事だと思っておりますので、なるべく私どもも気がつきましたら、その課に出向いて現状などを聞いているということです。全てに人事課が目を配るのは困難な部分もありますので、担当課長が現状を把握して人事課に素早く連絡してくださることを私どもはとても希望しておりますし、そのように声かけをさせていただいております。 296 ◯議長(泉尾安廣君) 7番米田昌玄議員。 297 ◯7番(米田昌玄君) 人事課で一括して職員全員の状況を見るのは不可能、これはそのとおりです。一番ここで見ていただきたいのは、直属の課長であるとか部長の方、こういう方々が自分の課内・部内で働いておられる方の労務管理というのをやっていただかないと、これはやっぱり改善しないことだと思います。よろしくお願いいたします。  2番目の質問の答弁ですけども、心身の不調者24名のうち、メンタルヘルス不調が16名で、原因が職場要因と私的要因とのことでした。社会人のメンタルヘルス不調の原因で多いのが職場要因であります。本人の能力を超える業務負荷がかかっていたり、いろいろな職場内ハラスメントであったり、職場の人間関係等が最たる例でございますが、行政として気をつけなければいけないことはメンタルヘルス疾患が労災に認定される場合があるということです。  職場要因解決のためにどのような対策をされていますか。 298 ◯議長(泉尾安廣君) 企画政策部長兼改革推進局理事。 299 ◯企画政策部長兼改革推進局理事(山口容視子君) 毎年1回必ず職員に受けていただくようにお声がけさせていただいている定期健康診断の折にメンタルヘルスチェックも同時にしていただけるように、パソコンを置いてコーナーをつくっております。また、それ以外にも奈良県市町村共済組合のサイトの中で個人的にチェックして、もしも何か問題があるならば、その個人に連絡が来るようなシステムもありますので、そういうものを告知しています。あと、管理職の方が自分の課員でちょっと調子が悪いという方にお声がけいただけましたら、その方に気をとめて見ていくようにはしております。 300 ◯議長(泉尾安廣君) 7番米田昌玄議員。 301 ◯7番(米田昌玄君) いろいろなチェックをしながら、こういうことになるのを防いでいただきたいと思います。ただ、メンタル不調に陥ると回復されるのに非常に時間がかかります。長期にわたり当事者の業務を代行する人も必要となってきます。管理職の方は、自らの健康維持ももちろんでございますが、部内・課内の職員の健康管理を見るという責務も負われております。異変を感じたときは早い段階での対処をお願いして、長期休暇にならないようによろしくお願いいたします。  次に、3番目の質問です。  再任用制度についてでありますが、これは国の施策としての高齢化に伴う共済年金の支給開始年齢引き上げに関する制度改正に伴うものであります。また、健康な高齢者の雇用対策としても有効な施策であります。行政にとっては、長年務められた経験と知識豊富な元職員の雇用は大きな戦力になることであります。時間外勤務の多い課であったり、休職者が発生していたりしている課では、特にこの制度を使っていただきたいと思います。  最後の質問、4番目でございますが、高田市の行政規模と職員数についてであります。  働き方改革関連法のもと、民間では厳しい経済状況のもと、残業を減らすための努力をされ、上司が部下の勤務計画を掌握しながら健康管理に努められ、時間外勤務・休日出勤に歯どめをかけて、業務の見直しや効率化に取り組んでおられます。市役所も見習うべきであると感じます。  しかし、一方、住民ニーズは多様化し、地方分権や行財政改革の進展により、職員に求められる役割や責任はより一層高まっております。このような中、職員にかかるストレスは増大し、心身に不調を来した職員が今回の調査で24名、そのうち心的不調を訴えられる方が16名おられました。  平成29年度職員数524名に対し24名は4.5%に当たりますが、この数字、市長はどのように思われますでしょうか。 302 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。 303 ◯市長(吉田誠克君) 米田議員の質問にお答え申し上げます。  数字を並べていただいて比較対照をしていただいた。結果として、大きな差になっておるということを実感しております。しかし、これは16年間の長い市長としての在任期間の中で、行財政改革の中で組織変更とか、民間委託とか、給食調理員の外部発注とか、いろんな手法を取り入れた最終的な数字でございます。全て減ったという理解ではなく、正規職員から賃金職員に変わった部分もございますし、いろんな総合的な中で現在に至っております。  そして、人員の適正化というのは、あくまでもその年、その翌年、毎年需要が変わってきますし、新たな行政施策が国から求められる、また市民からの要望でつくっていかなければならない、いろんな点がございます。これが最終形であるというような数字は持ち合わせておりませんし、それにこだわる必要はなく、精いっぱい、そのときそのときの努力をしていく、それが高田市がこれから進んでいく道ではないかなという理解をしております。  以上でございます。 304 ◯議長(泉尾安廣君) 7番米田昌玄議員。 305 ◯7番(米田昌玄君) 市民にとってよりよい行政サービスを提供するためには、職員が健康であるということが大前提になると思います。職員が過重労働に陥っていないか、また、疲弊されていたのでは市民の方にとって良好な住民サービスはできないと考えます。  職員が健康で疲弊していないか、過重労働に陥っていないか、これを監督する責任は使う側にあると考えております。市長は職員を使う側のトップであります。職員が健康で持てる能力を最大に発揮できる労働環境を整えていただくことを要望し、一般質問を終了させていただきます。 306 ◯議長(泉尾安廣君) 次に、8番砂原弘治議員の発言を許します。8番砂原弘治議員。            〔8番(砂原弘治君)登壇〕 307 ◯8番(砂原弘治君) 皆さん、こんにちは。議長のお許しをいただきましたので、引き続き、公明党、砂原弘治が質問させていただきます。  もう12月となり、慌ただしい月であります。どうかくれぐれも交通事故や火事などないように気をつけていきたいものでございます。  さて、通告どおり5つの質問をさせていただきます。  まず、1つ目であります。水道事業県単一化についてであります。  先日閉会いたしました臨時国会で、市町村が経営する水道事業の基礎を強化する改正水道法が11月6日に成立いたしました。人口減少に伴う水の需要減や老朽化が進む水道管の更新、災害に備えた耐震化対策などの課題に対応するため、改正法では市町村を超えた事業の広域連携を推進、水道事業者に対し施設の維持・修繕の基礎となる施設台帳の作成・保管も義務づけているそうであります。そして、民間のノウハウを活用する官民連携では、自治体の水道事業者としての位置づけを維持したまま、民間業者が運営できる仕組みを取り入れられている。ただ、導入は各自治体の判断であり、導入する場合も厚生労働大臣の許可が要ることになっているそうであります。  私は、本市の水道料金が高いと言われているので、何とか料金引き下げができないかと、上下水道の基礎がテーマの研修会にこの夏参加させていただきました。しかし、今後、急速に進んでいる人口減少の中で水道事業の継続も危ぶまれるものではと講師の先生もおっしゃっていました。  本市は県単一化事業として話し合いをしているとお聞きしておりますが、そこで、単一化事業の内容及び事業スケジュールと、そして県単一化に本市が参加した場合のメリット・デメリットをまず教えていただきたいと思います。  次に、2番目の質問であります。小中学校体育館への冷暖房設備設置についてであります。  この夏は非常に気温が高く、殺人的な暑さとなりました。秋の運動会の練習では、野外から帰ってきたとき、クーラーがある教室で児童の体を冷やし、普通教室に戻るという工夫などをして熱中症対策に取り組んでいただいた学校もありました。小中学校の空調設備設置を決め、来夏を目指して取り組んでいただいていることに、まず市長はじめ関係部署の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。  さて、小中学校は災害時に避難所となります。教室は冷暖房完備となりますが、体育館にはありません。長く学校が避難所になれば、学校生活の再開をしたとき、体育館に避難所が残る場合もあります。人数により、体育館だけ避難所になる場合もあると思います。また、避難所機能だけでなく通常時の冷暖房があれば、各行事やクラブ活動など快適に過ごせます。  引き続き、小中学校体育館への冷暖房設備設置についての見解をお答えください。  3つ目の質問であります。避難所などの発電設備についてであります。  今年台風が起こったときに生命維持装置をつけているお子さんをお持ちのお母さんから、停電が長く続いたら非常に困りますと、停電時に装置のバッテリーを充電するところはありますかとお問い合わせがありました。もちろん医療機器のバッテリーの予備もあるようですが、非常に不安を感じられております。現に本年の台風21号発生においては、10日間以上も停電が続いた地域もあったようであります。大規模な災害があれば、ここ本市でも長時間の停電も予測されております。  そこで、本市の避難所や公共施設での発電設備はどうなっていますか。  また、避難所となる施設では簡易な発電機しかないと聞いておりますが、空調機器も使える施設全体の電源が賄えるような発電施設整備についてのお考えをお聞かせください。  次に、4番目であります。監視・防犯カメラの設置についてであります。
     豪雨や台風で河川の氾濫、道路冠水など被害が起こる場所が市内には多くあります。私も議会で何度か質問をさせていただきました。一部改善できているところもありますが、市民の皆様の不安はまだまだ拭えていません。  そこで、常態化している大雨による被害が想定されるところは市内に何か所ありますか。  また、その場所に監視カメラの設置についてのお考えをお教えください。  最後の5番目の質問であります。ドライブレコーダー導入補助金制度についてであります。  最近、あおり運転などで痛ましい事故が多発しております。また、あおり運転をして高速道路上で自動車を停止させ、その一部始終をドライブレコーダーで撮影されているのが証拠となり、検挙された事例もあります。  五條市では一般車両にドライブレコーダーを普及させることにより、運転者の安全意識の高揚を図るとともに、副次的効果として走行中の記録映像が犯罪被疑者の検挙率向上につながることから、ドライブレコーダー購入費用の一部を上限1万円、2分の1の補助制度が平成27年度から実施されていると聞いております。ドライブレコーダー装着車はすでに1,000台にも上るそうであります。また、神奈川県湯河原町でも同じような購入補助制度があります。  本市として、この制度についてのお考えをお聞かせください。  また、本市の公用車のドライブレコーダー設置率と今後の計画があれば、お教えください。  以上、壇上での質問は終わります。ご答弁のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 308 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。            〔市長(吉田誠克君)登壇〕 309 ◯市長(吉田誠克君) 8番砂原議員の水道事業の県単一化についての質問にお答え申し上げます。  昨年の10月に奈良県地域政策課と奈良県水道局によります「県域水道一体化の目指す姿と方向性」という構想を提示されたところでございます。  本市といたしましては、その構想に先駆けまして、営業業務の一部共同化として橿原市の水道と窓口業務の共同委託に取り組んでまいったところでございます。先般、共同委託仕様書の提示によりまして、見積書において共同委託によりますスケールメリットを図ることができる見込みとなりましたので、他市に先駆けまして平成31年10月から窓口業務の共同委託を橿原市と大和高田市で開始する予定でございます。  また、県域の水道一体化の詳細な内容やスケジュールにつきましては、後ほど担当部長から説明をさせていただきますが、平成38年度に県内の上水道事業を経営統合し一体化するもので、このことにより配水施設の効率化や水資源の確保、そして組織の統合などを行い、経費の削減を図り、なおかつ市町村域を超えた人材や技術力の確保を期待できるものでございます。  このことから、本市の県域水道の一体化に対する方針といたしましては、本市水道事業の将来をかんがみまして、積極的に参加する方針を堅持しながら、その前提といたしまして平成32年度に予定されております県域水道一体化の覚書締結に向けて、メリット・デメリットや一体化の有効性などをしっかりと見きわめ、市民の方に安心安全でなおかつおいしくて安い水道水を提供できるように、また水道事業の継続が見込めるよう適切な判断をしてまいりたいと考えております。よろしくご理解を賜りますようにお願いいたします。  その他の質問については、担当からお答えいたします。 310 ◯議長(泉尾安廣君) 上下水道部長。 311 ◯上下水道部長(勝山孝君) 8番砂原議員の、まずは県単一化事業内容及び事業スケジュールについてのご質問にお答え申し上げます。  昨年の10月に奈良県地域政策課と奈良県水道局により、「県域水道一体化の目指す姿と方向性」ということで説明会が開催され、事業内容や今後のスケジュールについて説明がございました。  事業内容といたしましては、水道事業が抱える課題として、人口減少などによる水需要の減少、老朽化した施設の更新費用の増加などに各市単独での対応が厳しいため、統合により業務の効率化や施設投資の最適化を図るため、県域水道一体化を推進するとのことでございます。  一体化までのスケジュールは、平成30年度から31年度において総務財政と施設管理の2つから成る専門部会を設置して現状把握と課題の抽出を行いながら、平成31年度に県域水道一体化に係る協議会を設置、平成32年度に39市町村プラス県水道局で一体化に関する覚書を締結、平成37年度に県域水道一体化に係る基本協定を締結し、平成38年度に県内28の上水道を経営統合し、その後の10年以内のできるだけ早い時期に事業統合を行う予定でございます。  進捗状況につきましては、県説明会が3回、総務財政部会が1回、施設管理部会が3回、それぞれ開催されておりますが、県からの情報提示や市町村からの情報提示にとどまっており、具体的な進捗には至っておりません。  次に、本市が参加した場合のメリット・デメリットでございますが、先ほど申し上げましたように、現時点では専門部会において現状の把握や課題の抽出、情報の相互提供を行っている段階でございますので、メリットやデメリットを明確に申し上げる段階には至っておりませんが、想定するメリットとしては、料金の改定や事業運営の安定、人材確保、災害時の体制強化などがございます。また、デメリットとしては、各種の財政状況や企業債残高、管路の更新率などが異なることから、統合時に平準化するための負担金支払いや住民サービスの公平性が担保されるかなどでございます。  以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 312 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 313 ◯8番(砂原弘治君) ご答弁ありがとうございました。  再度質問させていただきます。これは県統一事業として市としてはやっていくということで決定して進んでいると理解したらよろしいでしょうか。 314 ◯議長(泉尾安廣君) 上下水道部長。 315 ◯上下水道部長(勝山孝君) そのようでございます。 316 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 317 ◯8番(砂原弘治君) まだ具体的にメリット・デメリットが詳細に明らかではないということでありますけれども、そこで少しお聞きしたいのは、料金改定ということで、県から買っているから非常に高いということで、これはやっぱり安くなる方向で行くのではないかなと私は思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 318 ◯議長(泉尾安廣君) 上下水道部長。 319 ◯上下水道部長(勝山孝君) 県内のほとんどの自治体が人口減少等により料金収入の減少が見込まれ、経営が厳しい状況になるため、県営水道の受水協議会から県営水道に対し受水料金の軽減を検討してもらうように本年の9月に要望書を提出されております。そして、その回答としまして、平成25年度に改定した現行の水道料金は平成32年度までとしており、平成32年度以降の料金については、本年度に策定する県域水道ビジョンとの整合を図りながら県営水道の長期的収支や財政見通しを作成した上で検討するとされております。  水道料金につきましては、本市におきましても重要な課題であるととらえております。今後の新県域水道ビジョンと県域一体化を見定めながらやっていきたいと思いますので、どうぞご理解のほどよろしくお願いします。 320 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 321 ◯8番(砂原弘治君) いずれにしても、具体的に今後進んでいくと思いますけれど、このことは市民の方に余り知られていないんじゃないかなと思います。議会でもほとんど報告されていないような気もしますので、今後、そういう具体的な流れ、詳細に報告をいただきたいと思うわけであります。よろしくお願いいたします。要望といたします。  それから、冒頭に壇上で申しましたように、法律的には改正して民営化できるということでありますけれども、これ、県に移行してすぐ民営化というような、一部報道では民営化はしないという報道がありましたけど、その辺はどういうふうに言われておりますか。 322 ◯議長(泉尾安廣君) 上下水道部長。 323 ◯上下水道部長(勝山孝君) さきの水道法の一部改正の内容は、先ほど砂原議員がおっしゃったように、広域連携の推進や民営化と言われている官民連携の推進などでございます。そして、今の奈良県や県内の市町村としましては、広域連携の推進による県域一体化に向けて取り組んでおりますので、民営化については考えておりません。どうぞよろしくお願いします。 324 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 325 ◯8番(砂原弘治君) ありがとうございます。  今、そういったことは懸念されておりますけども、民営化が必ずしも間違っているということではないと思うわけです。今後いろんな形で提示される部分については、まずは市民目線で、市民の方がどういった形で利益をこうむるかという視点で今後考えていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  次の答弁よろしくお願いいたします。 326 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 327 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 8番砂原議員の、小中学校体育館への冷暖房(エアコン)設備設置についてのご質問にお答え申し上げます。  議員ご承知のとおり、現在、本市では来年の夏を目標に小中学校の普通教室、特別教室等、計300室以上にエアコンを設置する事業を進めているところでございます。  ご質問の小中学校の体育館へのエアコンの設置につきましては、防災面ではとても重要なことであると理解しております。また、学校教育における各行事、クラブ活動等にも有効に使えると考えますが、現在の本市の施策といたしましては、まずは普通教室、特別教室等を優先しておりますので、小中学校の体育館へのエアコンの設置につきましては、今後の課題として位置づけております。  なお、避難者の受け入れ時には、避難生活を行う上で特に配慮が必要な方を優先的に空調が整いました教室等を含めて活用し、対応してまいりたいと考えております。  以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 328 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 329 ◯8番(砂原弘治君) ご答弁ありがとうございました。  300室以上に上る教室のエアコン設置、先ほども申しましたが、今までも要望というか、子どもたちの健康を守るといったことで本当にありがたいなと感じております。これはかなり大きなお金でありまして、国から1億5,000万円、内定でおりてくるということも聞いております。市長は単費でもやるという強い決意でやっていただきましたので、本当に感謝しております。  その次はやっぱり体育館への設置を強く要望したいと思います。補助金の名前は忘れたんですけど、教育施設整備、体育館のエアコンを設置するのに使える補助金があったと思うんですが、それを活用してさらに進めていただきたいなと思うんですけど、そういう補助金がございますよね。すいません、ちょっと確認。 330 ◯議長(泉尾安廣君) 教育委員会事務局長。 331 ◯教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。  国におきましては、学校改善整備補助金という交付金がございます。  以上でございます。 332 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 333 ◯8番(砂原弘治君) ぜひともそれを活用して、同時というのはなかなかできないかもしれませんけれども、これのエアコンが終わった後すぐにでも体育館へのクーラーの設置をお願いしたいと思うわけです。本当に、先ほども申しましたように、どんな時期にどんな災害が起こるとも限らない。避難所で、先ほど局長も言われましたけど、普通教室にクーラーついているんだから、そっちへ行っていいただいたらということでありますけど、授業が再開すると、どうしても子どもたちの勉強の場でありますので、やはり体育館の方につけていただければどうかと。普通の行事でも、卒業式、入学式等に呼ばれるときにも、1回風邪を引いた思いもありますので、そういったときにも。避難所のためのというのでもなくて考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  3番目のご答弁をお願いします。 334 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 335 ◯市民部長(吉村保喜君) 8番砂原議員の、避難所などの電源設備についてのご質問にお答え申し上げます。  現在、市内の避難所には、残念ながら発電設備は備わっておりません。総合福祉会館につきましては、太陽光発電の設備がございますが、これも停電時には使用できないのが現状であります。  災害等による停電時の電源供給ですが、議員からもご指摘がありましたが、各避難所に設置の防災倉庫内に大小2基の発電機を設置しております。燃料を常時入れたまま放置すると、いざというときに使用ができなくなるおそれがあるため、必要時に市役所より燃料を持っていく体制をとっておりますが、出水期には頻繁に避難所として開設する4か所の施設(菅原校区公民館、武道館、葛城コミュニティセンター、総合福祉会館)につきましては、その期間、小型の発電機に燃料を充填しておき、最低限の照明装置等の稼働は瞬時に行えるよう対応しております。  次に、発電設備がある公共施設ですが、市立病院を除く一般公共施設としては、市役所庁舎、総合体育館、さざんかホールと市民交流センターとなります。  最後に、各避難所への電源施設の設置についてですが、電源の確保につきましては重要な課題であると認識しております。避難所各施設の状況等を把握しながら慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 336 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 337 ◯8番(砂原弘治君) ありがとうございます。  もう1回同じようなことを聞くかもしれないですけど、4か所の施設、菅原など、すぐ開設する避難所については、燃料も備えつけてあって、すぐに稼働できるということですかね。 338 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 339 ◯市民部長(吉村保喜君) 大小2つの発電機がありまして、そのうちのこの4か所、警報が出たら頻繁にあけていますので、小型の方については燃料を充填しております。 340 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 341 ◯8番(砂原弘治君) わかりました。すいません。  あと、市役所、総合体育館、さざんかホール、市民交流センターに発電設備があるということですけど、どれぐらいの電源を確保できているのか。空調等にも使えるぐらいの電源を確保されているのか、ちょっとお聞かせください。 342 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 343 ◯市民部長(吉村保喜君) 空調系統までの確保となれば、市役所と市民交流センターのみとなります。市民交流センターは最大備蓄量が5,950リットルありまして、地下タンク5,000リットルの屋上で950リットルで5,950リットルです。今のところ、市民交流センターについては2,200リットル入っておりますので、45時間は稼働できます。それと、市役所につきましては24時間稼働します。  体育館につきましては、照明器具と消防設備で四、五時間稼働と。それと、さざんかホールにつきましては、非常灯の点灯用及び消防設備で2時間程度の稼働ということになっております。  以上です。 344 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 345 ◯8番(砂原弘治君) やはり、市民を賄うには非常に少ない電源かなと思います。一気にはできないかもしれませんけれども、徐々にこういった設備を整えていただきたいと思います。最初に壇上で述べたように、その方1人だけしか私は聞いておりませんけれども、いろんな形でそういうふうに電源が必要な方もいらっしゃいます。  昨年、私、熊本地震で益城町というところに個人ボランティアで行きました。避難所の清掃のボランティアをさせていただいたんですけど、すでに数か月たっているので、電源の方は全然問題はないんです。そこは福祉センターだったんですけど、建って2年ということで、そういう設備も十分整えられていて、私が行ったときには夏場ですし、クーラーもかかっておって、避難に快適ということはないんですけど、そういった気候的にはクーラーでいけたわけなんです。  先ほどのことも含めて、やはり長期間になると、どうしても夏場だったら避難所で生活もできないというところも関連してきますので、そういったことがありますので、ぜひとも。少しずつかもしれないですけど、ただ、市民の安全の観点から進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、4番目、よろしくお願いいたします。 346 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 347 ◯市民部長(吉村保喜君) 8番砂原議員の監視・防犯カメラ設置についてのご質問にお答えいたします。  今年度も2度の台風直撃を含め、多数の気象警報が発令されました。このような中、警察、消防署、消防団をはじめ市の職員も市内の河川や水路を中心に巡視活動を行っているところであります。  議員おただしのとおり、本市内には内水氾濫が頻繁に発生する地域が複数ございます。浸水しやすい地域や浸水等発生した箇所につきましては、地図上に落とし込みを行い把握しておりますが、雨の降り方などにより同一の地域での浸水箇所については異なることもあります。一概に特定することは非常に難しいとも考えております。  そういった浸水地域へのカメラの設置場所の詳細や設置時期につきましては、市内を流れる県管理河川の維持管理をしている高田土木事務所や本市、水防担当の土木管理課、防災担当の危機管理課が連携して検討してまいりたいと考えています。  以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 348 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 349 ◯8番(砂原弘治君) 浸水箇所、これ、常態化していると言いました。これ、認識されているというのは聞いておりますし、また、消防団も、毎回大雨になったらそういう箇所にいち早く行って確認をして対処していただいているという現状があります。そういう現状はありますけど、本来ならカメラを設置しなくても、そういう場所、浸水をなくせばいい話なんですけど、なかなか私も8年間議員をさせていただいて、一般質問をさせていただいて、提案もさせていただく中、さらに雨量が増加していて、ふえているような状況でもあります。いち早くそういったところを発見しながら、またそういう映像を通して改善できる、そういう施策にもなるんじゃないかなというふうに感じます。  私も雨が降ったときは、慌ててすぐ見にいって状況を伝えますけど、刻一刻とその状態が変わっているんですね。もう済んだ、行ったときは大雨だったけども、10分ほどしたらもう浸水が終わっているとか、さまざまな状態がある。そういったことをまたその映像を通して見て、対策も深くとれていくんじゃないかなとひとつ思います。  そういうカメラを設置しているところは皆さん住まれているところですので、防犯カメラとしても役に立つんじゃないかなと感じております。ここで各課連携して検討してまいりたいということで、これは前向きに検討していかれるということで認識していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  最後の答弁をお願いします。 350 ◯議長(泉尾安廣君) 市民部長。 351 ◯市民部長(吉村保喜君) 8番砂原議員のドライブレコーダー導入補助制度についてのご質問にお答えいたします。  現在、本市で使用しております公用車は167台ございます。そのうち25台にドライブレコーダーを搭載しております。搭載率は約15%となっております。また、今年度中に入れかえ予定の4台についても搭載を予定しており、平成30年度末での搭載率は17%を超える予定であります。  今後も公用車の入れかえのタイミングでドライブレコーダーを搭載していき、最終的には全車両に搭載する方向で考えているところでございます。
     次に、ドライブレコーダー導入補助金制度についてのご質問にお答え申し上げます。  昨今、あおり運転と呼ばれる前車に対し極端に車間距離を詰めたり、強引な割り込み等による交通事故の発生が増加している報道を目にしています。そんな中、ドライブレコーダーについては、動く防犯カメラとして真実が記録でき、運転者の交通安全意識を高め、交通事故防止につながる等、注目度の高まりは承知しております。  議員おただしのとおり、現在ドライブレコーダー購入等の補助金制度を設置しているのは、県内では平成27年度から五條市が設置し、その他では神奈川県湯河原町が設置しております。  ドライブレコーダーについては、あくまでも運転者自身を守る自己防衛のためのものであり、また、個人が比較的安価で購入できることから、現在のところ導入については考えておりません。よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 352 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 353 ◯8番(砂原弘治君) ご答弁ありがとうございました。  まず、ドライブレコーダー、公用車について。全車に搭載ということになれば、どれぐらいかかりますか。 354 ◯議長(泉尾安廣君) 財務部長。 355 ◯財務部長(谷河照美君) 全車にドライブレコーダーを導入したときに幾らぐらいのコストがかかるのかというご質問ですので、財務部の方からお答え申し上げます。  先ほどの市民部長の答弁にありましたように、現在167台あるうちの25台、今年度末には29台になるわけでございますから、残りの約140台ほどに対して。今は大手のインターネットショッピングでもドライブレコーダーの売れ筋商品というのは1万円弱ぐらいで出ていると思います。したがいまして、約140万円ぐらいかなというぐあいに考えてございます。 356 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 357 ◯8番(砂原弘治君) ちょっと質問が違うんです。全車搭載するとしたら、いつごろになりますかですわ。すいません。  今ご答弁いただいて、平成30年度だったら17%ですわ。だから、これ、全車搭載するとあと何年かかるかということですね。 358 ◯議長(泉尾安廣君) 財務部長。 359 ◯財務部長(谷河照美君) 失礼いたしました。  市民部長の答弁にもありましたように、多くの車をリースでお願いしていることもありまして、リースの期間が5年ということで入れかえを進めております。ただ、その中の特殊な車両につきましては、リースより購入の方が有利であろうということで、購入する予定の車もございます。やはりリースの入れかえのタイミングでとなると、多くは5年以内には入れかわるということでございますので、そのタイミングではリース車両物件の中にそれを入れまして用意をさせていただきたいなというぐあいには考えております。  それ以外の特殊車両については、すいません、ただいま資料を持っておりませんので、具体的に何年後ぐらいに入れかえの需要があるのかというところまでは把握はできていないと思います。  以上でございます。 360 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 361 ◯8番(砂原弘治君) 金額も示して言われたんですけど、公用車について平成30年末で17%、現在は15%だから、5年後更新して、おおまかにできるのはあと5年というふうなことにもなるんですかね。聞いてたらそんな感じかなと思います。  実際、公用車についていることも含めて、こういったドライブレコーダーがついているということで交通事故の抑制がなされるというところなんですね。五條市に確認させていただいたら、五條市では平成27年の途中から5年計画で市の保有台数の5%を目標にやってきたと。年間300万円、1万円として300万円の300台、金額によってはもっと下がるということで台数がもっとふえるということで、先ほども言いましたようにすでに1,000台を超えていると。効果はどうでしたかとお聞きすると、効果的にはっきりとは言えないですけど、警察管内ですので、五條警察からは一応事故件数が減ったという報告が入っていると。必ずしもドライブレコーダーをつけたから事故件数が減ったとは証明できていないとは言っていらっしゃいましたけれども、やはり意識向上、こういったことがついているということで、あおり運転という形では、ちょっとそういうことがあれば、余り無茶なことはできないなと、人間の心理でありますので、多くつけているということで非常に有効じゃないかなと。いざとなったときにこれが1つの証拠となって、犯罪として検挙されるというようなこともあります。  高田市は、正直、地域的には道も非常に狭いですし、密集して、小さなところですから、今まで報道でされているようなあおり運転は高田市では少ないのかなと思うんです。しかし、乗っている人が高田市民ですので、高田市民がどこへ行こうが、あっちへ行こうが、その生命は守っていくというのが我々議員や市長の責任かなと1つは思うので、1つの安全運転、市民のためになるということですね。実際、五條市は募集を出したらすぐになくなったということで、今は募集を切っている。来年度、再来年度と続いていくということを言ってはりましたけど。  つけたいなと思うけれども、補助金があればすっとつけれるかなというのが実際だと思います。先ほど部長言われたけど、いろんなパターンがあって、1万円ほどでつくというのもあるでしょうし、上下につけないとならないとか、いろんな記録の画像の長いとか短いとかさまざまにあるので、大分安くはなってきていますけど、こういったことがあれば、本当に市民の皆さん、すっとつけていただけるのかなと思うので、ちょっと市長、協議してご回答いただいていますけど、私のを聞いてどのように感じますか。一言お願いします。 362 ◯議長(泉尾安廣君) 吉田市長。 363 ◯市長(吉田誠克君) 市役所庁舎のドライブレコーダーから市民の車まで幅広いご提案をいただきました。しっかりと検証していきたいと思います。  以上でございます。 364 ◯議長(泉尾安廣君) 8番砂原弘治議員。 365 ◯8番(砂原弘治君) ありがとうございます。私の質問で本当にすっと、よしやったろうというような答えをいただいていないんですけど、担当課では検討するというお言葉をいただいております。しっかりと検討していただいて、安心・安全、また高田市民を守るという観点からしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  一般質問はこれで終わります。ありがとうございました。 366 ◯議長(泉尾安廣君) おはかりいたします。本日の会議はこれで打ち切り、明日14日に再開いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 367 ◯議長(泉尾安廣君) ご異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  本日はこれをもって延会いたします。            午後4時5分延会 Copyright © Yamatotakada City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...