次に、高田市を舞台にした郷土映画「天使のいる図書館」、小芝風花さんと香川京子さんの1枚の写真から始まる葛城各地の名所めぐり、香川京子さんと森本レオさんの小説のような人生、葛城山頂での感動的な再会、天神社や大中公園の千本桜、市立病院等の見なれた景色や近所の人も出演されています。
施政方針に、この映画を最大限利用し、葛城地域のよさとともに大和高田市を広くPRしていくとされています。この映画をどう最大限活用し、高田市をPRされますか。
次に、愛媛県鬼北町の取り組みを紹介させていただきます。
人口は1万人余りの、林業、農業が主幹産業の小さなまちです。このまちの職員がまちおこしの一環としてつくった、町名に由来した鬼の
モニュメント2体が話題になっています。高さは5メートル、いずれも道の駅に設置され、利用者は前年比6万人増の30万人、
関連商品売り上げも3,000万円を超えて、絶好調です。1体は筋骨隆々の赤鬼、鬼王丸、2体目は妖えんな雰囲気を醸す鬼女、柚鬼姫。名前は、地名の鬼北町の鬼の字をとっております。そして、柚鬼姫が抱く赤ん坊は幼いときの鬼王丸で、母子鬼誕生の
由来ストーリーが石碑に記されております。
そこで、提案ですが、現在検討されている新庁舎に、高田市ゆかりの静御前と牛若丸こと源義経の
モニュメントを設置してはどうかと思います。静御前は礒禅師の娘で、京で学んだ歌舞の名手、その麗姿は都人の称賛を浴びました。源義経は、数々の名采配、勇気ある戦いぶり、戦の天才として広く知られています。この高田市ゆかりの
モニュメント、高田市のPR、まちおこしのシンボルとして提案しますが、検討いただけますでしょうか。
以上が、1番目の地方創生と大和高田市としての戦略的PRの質問事項であります。
次に、
中学校給食開始に向けて質問させていただきます。
施政方針に、中学校給食が6月開始を目指し、ハード面、ソフト面で最終準備に努め、万全を期しているところであるとされていますが、ハード面、給食棟建設、厨房機器設置、調理器具、
食器類等準備の進捗状況を教えて下さい。また、ソフト面、給食制度を導入するに当たり、生徒や保護者への説明と、給食当番、配膳、片づけの
行動マニュアル作成、教職員への研修は進んでおりますでしょうか。
施政方針に、管理栄養士を
教育委員会事務局に1名、3中学校に各1名配置して、栄養価の高い学校給食を提供し、食育について推進するとありますが、この管理栄養士4名をどう連携させ食育推進しようと考えておられますか。
また、次の質問は
予算特別委員会質問と一部重複いたしますが、再度確認させていただきます。
食材は地場産品が望ましいと思いますが、主食、副食調達はどうされるのですか。一括購入すると安価になりますが、どうされますでしょう。献立は3中学校統一になるのか、お伺いいたします。
次に、
アレルギー対策についてお尋ねいたします。
学校給食導入時、一番気をつけなければいけないことが、
アレルギー対策です。皮膚に出る軽度のものもあれば、血圧低下、呼吸器障害、ショック等で死に至る事例もあります。
そこでお尋ねいたします。
食物アレルギーを有する生徒の実態調査はできていますか。
調理においては、誰が行い、除去食にされるのでしょうか。
万一、誤食が起こり、
アナフィラキシーショックに陥ったとき、その場での
エピペン注射と即座の病院搬送が必要です。全教師に
アレルギー講習と
エピペン注射指導、緊急時
マニュアル作成が必要ですが、行っておられますか。
食物アレルギーを有する生徒には、原因食物を食べさせてはいけない、これが大原則であります。除去食調理、
専用食器盛りつけ、説明カード張りつけ、
手渡し経路遵守、
異物混入監視等、慎重な対応が求められます。マニュアルは準備できていますか。
以上が、
中学校給食開始に向けての心配事項であります。ご答弁、よろしくお願いいたします。
5 ◯議長(沢田洋子君) 吉田市長。
〔市長(吉田誠克君)登壇〕
6 ◯市長(吉田誠克君) 7番米田議員の地方創生と大和高田市の戦略的なPR活動についてのおただしがございました。
質問の中で、行政マンが上手に市民に火つけ役となって、そして、一人一人の市民からしっかりと高田のよさをアピールしていただく、市民が広告塔となっていただくという考えをお聞かせいただきました。私も同じ思い、同じ考えであります。
おただしであります大和高田市の創生につきましては、新しいまちづくりを進め、本市を子や孫、さらには次の世代へと引き継いでいくことができる、すばらしい市を次の世代に確実に引き継いでいくことが、今預かっております私たちの最大の責務であると考えております。
そのためには、大和高田市に今お住まいの市民の皆様に魅力を感じていただく、愛着を持っていただくことができるよう、大和高田市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に基づいて、地域における雇用や本市に新しい人の流れを創出することとともに、結婚、出産、子育てに関する環境の整備、
地域コミュニティの強化など、
人口減少時代に対応した地域社会をつくり出すための取り組みを着実に実践していかなければならないと考えております。
特に、市内における就業の場の確保、そして、起業者や事業後継者の育成、そのような取り組みなどを通じて、地域経済の発展に欠かすことのできない地元中小企業を中心に支援していくことによりまして、安定した雇用の創出を図れるものと考えております。
また、少子化対策の推進に当たりましては、若者の出会いの場を創出するとともに、妊娠、出産、子育てに対する切れ目のない支援を行うことによりまして、親が安心して子育てができ、子どもたちが安心して暮らし、そして学べる環境づくりを行っていきたいと考えております。
さらに、本市のすばらしい特徴であります、行政機能はしっかりと整っておりますし、鉄道網、道路網などの社会的資本も充実しております。そして、県下第1位の人口密度の高さもございますし、市立病院をはじめとする医療機関も充実しております。そして、議員も高田商業の活躍を言っていただきました。強くアピールをしていきたいと考えております。
そして、今年は70周年という節目の年を迎えます。大いに大和高田市をPRするチャンスの年であると考えております。市役所の職員が、
オール高田一丸となってこれらの取り組みを着実に推進し、市民の皆様とともに前へ進めていきたいと考えております。
以上、よろしくご理解を賜りますようお願いをいたします。
その他の質問につきましては、担当からお答えをさせていただきます。よろしくお願いします。
7 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
8
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 7番米田議員の地方創生と大和高田市としての
戦略的PR活動につきまして、あと5点ほどおただしがございました。私の方から一括してお答え申し上げます。
まず、
高田商業高校の甲子園出場という快挙を広報の視点でどう捉えるかとのおただしでございます。
議員ご指摘のように、市制70周年を迎えるという絶妙のタイミングで
高田商業高校の選抜出場が決まり、高田商業の活躍を通して、大和高田市に魅力を感じていただき、愛着を持っていただくことができるように、本市をPRする絶好のチャンスであると捉えております。
次に、選抜終了後の余韻を残す広報活動についてのおただしでございます。
平成29年度は、地域の和、市民の輪を広げ、さらなる市民の一体感と郷土愛を育むため、誰もが親しみやすい70周年記念の愛唱歌をつくる予定にしております。また、奈良県で国民文化祭が行われることから、さ
ざんかホールにおいて合唱の祭典が開催されます。これを機にしまして、かけがえのない市歌も、みくちゃんのテーマも、そして新しく制作します愛唱歌も、より多くの市民に知っていただける機会をつくり、また、歌っていただける場を設けることで、大和高田市をいろんな歌声が聞こえるまちにしていきたいと思っております。
次には、
高田商業高校の
選抜大会出場における成果を継続的なこととする取り組みについてのおただしでございました。
高田商業高等学校では、
ビジネスマナーの習得、上級資格の取得、部活動の充実を基本方針とし、生徒の個性を伸ばし、深い情操と高い教養を持つ人間性豊かな生徒の育成、学力の向上を目標に掲げてまいりました。
今回の
選抜高等学校野球大会への出場につきましては、野球の技能の高さだけではなく、校風や品位が総合的に評価されたとのことでございます。また、これまでの全校生徒の文武両道にわたる努力や、教育活動の中で培われた精神力や行動力、そして指導者の熱意、さらにはPTA、地域の皆様方の学校を支え育てようとする力が高く評価されたものと思っております。
今後も、
高田商業高等学校の教育方針に沿いまして、教職員と生徒が一丸となって、引き続き教育活動に取り組んでいけるようにしてまいりたいと考えております。
次に、郷土映画「天使のいる図書館」についてのおただしでございます。
地方創生加速化交付金を活用した映画「天使のいる図書館」は、2月11日の奈良県先行公開に始まり、2月18日に順次全国公開がなされております。
TOHOシネマズ橿原の初日においては全席完売となり、順調な滑り出しを見せております。
今後は、すでに作製した
観光推進用ビデオや
ロケ地マップを活用し、ロケ地となった高田千本桜、天神社、市立病院、
市民交流センターなどを広くPRするとともに、
ロケ地マップ動画、観光推進用のDVD作成を予定しております。
また、新年度からは、市内はもとより全国の図書館等での上映会や協賛企業との
オリジナル商品の開発などを予定しており、この映画を最大限活用して、大和高田市をはじめとする葛城地域4市1町の魅力を全国にPRしていきたいと考えております。
最後に、新庁舎建設における
モニュメントについてでございます。
新庁舎の建設につきましては、将来にも安心な市庁舎の建設を目指し、現在、新
庁舎建設基本構想から基本計画への策定に進む過程の中で、最初の
基本構想策定に取りかかったばかりでございます。諮問機関としてお願いをしております新
庁舎建設基本構想等策定委員会も、第1回を開催させていただいた旨、議会へも報告させていただいております。
このように、市庁舎の関係はまだまだ白紙の状態でございますが、今後庁舎建設に取り組む中で、市長が目標としております「元気で誇れる高田」にふさわしい庁舎のデザインをするときに、いろいろな方からいろいろな角度の意見を聞きまして、検討していくことになると考えております。
現庁舎に存在する樹木、銅像、花時計等もございます。この移設も含め、研究、検討してまいりたいと考えております。
以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
9 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
10 ◯7番(米田昌玄君) 私が今回、地方創生と大和高田市のPR戦略というテーマを取り上げさせていただいたのは、市制70周年を迎えるに当たり、あらゆる角度で、あらゆる手段で、あらゆる人を使って、高田市の名前を皆さんに知っていただきたい、
大和高田商業高等学校が甲子園に出場を、偶然といいますか、すごい快挙といいますか、学校関係者、生徒さんの皆さんの努力で、私は大和高田市にプレゼントをしていただいたんじゃないかというふうに捉えております。思いもかけないと言ったら失礼ですけども、23年ぶりなので、これはやっぱりそういう捉え方をしていいんじゃないかと思うんですけども、このチャンスを、やっぱり行政として、絶好のPRの場と活用のときとして捉えていただきたいと思います。
政策的な雇用創出、結婚、出産、子育ての環境整備等も先ほどの答弁でございました。こういう政策面の充実というのは、やっぱり高田の魅力を高めることでありますけども、こういうにぎわいといいますか、市民の皆さんの頑張りで起こってくる、沸き上がってくるようなこういう感覚というのは、これはまた政策とは別の観点で非常に意義深いことだと思っております。
ですから、市制70周年、大和高田市がつくった、創立した高校が甲子園出場した。市長を含め、大和高田市には、
市立商業高校出身の生徒、OBがたくさんおられます。そういう観点からも、あらゆる行事で
高田商業高等学校の校風、教育理念、教職員と生徒さん、PTA、保護者をはじめ、地域の皆様方に最大限PRしていただきたい、最大にたたえていただきたいとお願いしておきます。
それと、郷土映画についてですけども、新年度からは市と全国の図書館での上映を考えているとご答弁いただきました。これはすごくいいことだと思っております。なかなか映画館に足を運べない人もたくさんおられると思います。見たいけども行けないという方ですね。こういう方に、さ
ざんかホールとか学校での上映会等も検討していただければ、これは有効に高田のPRができるんじゃないかと思っております。
地方創生の一環としてつくった映画ですので、興行収入という、こういう商売的な観点ではなく、多くの方に見ていただく、そして、高田の魅力を感じていただくということが大事だと思います。この観点で捉えていただけますでしょうか。
11 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
12
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) ただいまの米田議員の再質問にお答え申し上げます。
せっかくの映画でございますので、あらゆる方法を講じて、本市創生につなげていきたいと思っております。
13 ◯議長(沢田洋子君) 吉田市長。
14 ◯市長(吉田誠克君) 加えてお答えを申し上げます。
映画の作成の1つの条件で、一定の営業といいますか興行期間が済んだら、フィルムといいますかDVDといいますか、原本は市町村にいただけます。そして、市町村は、自分の市町村のエリアの中で自由にその映画を映しても結構ですという契約もさせていただいています。
そして、我々が考えておるのは、大きな会場で見ると大変すばらしい映画です。できるだけ映画の雰囲気を伝えたいなと思って、
プロジェクターを4市1町で購入できたらなということで、今計画を立てています。そして、日にちを決めて、その4市1町でその
プロジェクターを持ち回りして、自分の図書館なり公民館なり、例えば高田市であれば
市民交流センターでも
葛城コミュニティセンターでも映せるような、そういう仕組みをつくっていきたいなと考えております。
以上でございます。
15 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
16 ◯7番(米田昌玄君) これは大変なPR効果があると思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
話は変わるのですが、一昨年、今議会でも問題になりました、大和高田市のイメージダウンにつながる報道が流れ、誇れない高田になっております。
地方創生の最大のポイントは、住んでいる人が住んでいるところに魅力を感じ愛着を持っていただくことということは、施政方針にも書かれております。これでは魅力も愛着も感じられない、地方創生、人口減少と言っても、口先だけのことになってしまいます。
子どもたちが努力して勝ち得た甲子園出場、高田を最大にPRしてくださっております。ところが、私たち行政に携わる大人が、高田のイメージを自らおとしめ、壊してしまうようなことがあってはならない。我々が高田のよさをPRしていく火つけ役ということはテーマにも掲げさせてもらいましたが、これをするためには、かなりの努力が必要だと思います。高田の悪いところを広めるのではなく、いいところをPRしなければなりません。このことをよく考えていただきたいと思います。ご答弁よろしくお願いいたします。
17 ◯議長(沢田洋子君) 吉田市長。
18 ◯市長(吉田誠克君) 広い意味でのご提言であろうかと思っております。高田市のよさ、しっかりとPRをしていく中で、高田市の市民が誇り得ないようなそういうものについては、しっかりとなくしていく努力というのは、私の最大の責任であろうと感じております。
いいことを伸ばし、そして悪いことをといいますか、そういうのをできるだけ減らしていく、そういう努力も重ねてやっていきます。よろしくお願いをいたします。
19 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
20 ◯7番(米田昌玄君) これは高田市の今後のPRにもかかわってきます。
イメージづくりが、やっぱり市町村にとって、地方創生にとって最も重要な部分であると思います。くれぐれもよろしくお願いいたします。
それでは、中学校給食、よろしくお願いいたします。
21 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
22 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 7番米田議員の
中学校給食開始に向けて、6月開始に向けての進捗状況及び
アレルギー対策についてお答え申し上げます。
まずは、
中学校給食開始に向けてのハード面、ソフト面での進捗状況についてでございます。
ハード面の進捗状況につきましては、本年6月からの開始に向け、3中学校の給食棟新築工事は計画どおり2月末に竣工し、厨房器具等設置を終え、ドライ方式、作業区分の分離等、随所に衛生面に配慮した施設となっております。調理器具、食器類につきましても入札を終え、3月中に納品されます。
ソフト面では、給食当番、配膳、後片づけといった給食指導は、小学校の学校給食指導についてのマニュアルを中学校用に作成してまいります。保護者等への説明につきましては、給食費が公会計へ移行するに伴う口座振替等、諸手続の中で説明してまいりました。今後、給食開始までに、給食の内容、献立等についてお知らせする予定でございます。
教職員等への研修につきましては、今後、学校配置の管理栄養士を中心に各中学校の教職員と連携し、研修を進めていく予定でございます。
以上が主な進捗状況でございます。
次に、各中学校及び市
教育委員会事務局に配置を計画しています管理栄養士間の連携と食育の推進についてでございます。
管理栄養士全員が、食育の推進、啓発に向け共通理解を図り、食育目標の作成、給食指導、
アレルギー対策、献立の検討や作成等に取り組んでまいります。
次に、献立、主食、副食の調達、購入についてでございます。
献立は、3中学校統一で進めてまいります。
主食の米飯、パンの調達は、奈良県学校給食会指定工場で加工し、各学校へ配送されます。副食につきましては、小学校、中学校、幼稚園の食材を青果物、加工品等食材別に、原則入札により一括購入する予定でございます。
なお、地場産野菜の5品目、コマツナ、アオネギ、キクナ、シロナ、ホウレンソウにつきましては、JAの方から調達を計画しております。
次に、
アレルギー対策についてのおただしの、アレルギー生徒の実態調査についてでございます。
3中学校には、昨年11月に学校給食におけるアレルギー疾患調査を実施し、この調査結果により、対応が必要な生徒には主治医の診断による学校生活管理指導表の提出を求め、
アレルギー対策を実施してまいります。
次に、調理、除去食についてでございます。
調理業務受託事業者の栄養士及び調理員が除去食の調理をいたします。配膳時に、学校配置の管理栄養士、担任等の複数で確認をいたします。
次に、誤食が起こった場合の対応についてでございます。
市教育委員会では、昨年8月に、市内の幼稚園、小中学校の教職員を対象といたしましたアレルギー対応研修会において、緊急時の現場対応といたしまして、エピペンによるシミュレーションなども組み入れております。緊急時対応のマニュアルにつきましては、奈良県教育委員会が作成しておりますマニュアルを活用しております。今後も、各中学校におきましてアレルギー対応等の研修を積み重ねることで、安心・安全な給食運営に努めてまいります。
最後に、アレルギー生徒への対応マニュアルについてでございます。
日々の対応といたしまして、事前に保護者、栄養士、管理栄養士により献立表のチェックを行い、除去食の対応を決定し、生徒へ提供いたします。その際、小学校と同様、個別の専用容器、名札を使用し、取り違いを防ぐとともに、各教室におきましても確認ができます献立表を準備するなど、誤食が起こらないよう共通理解が図れるマニュアルを作成してまいります。
以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
23 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
24 ◯7番(米田昌玄君) ハード面でも、ソフト面でも、食育の件についても、順調に準備が進んでいることがわかりました。
ただ、給食棟は3中学校とも1階平屋建てで、エレベーターは教育棟に設置されているんですけれども、このエレベーターの使い方を教えてください。
25 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
26 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
エレベーターにつきましては、小学校におきましてはリフトというものがございますが、中学校につきましてはこのエレベーターを使いまして、各階の方に副食等につきまして配膳するという形で利用する予定でございます。
以上でございます。
27 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
28 ◯7番(米田昌玄君) 昨年11月にアレルギー性疾患調査を実施したとご答弁いただきました。
食物アレルギーを有する生徒さんは何人おられましたでしょう。
29 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
30 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
3中学校あわせまして、56名ということになっております。
以上でございます。
31 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
32 ◯7番(米田昌玄君) アレルギー反応を起こす生徒さんで、一番怖いのが
アナフィラキシーショックを起こす生徒さんですけども、これに該当する生徒さんはおられましたでしょうか。
33 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
34 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
先ほど申しました56名の中には、中学校に関しましては、1名もおられません。小学校の方に1名おられるということを理解しております。
以上でございます。
35 ◯議長(沢田洋子君) 7番
米田昌玄議員。
36 ◯7番(米田昌玄君) 小学校に1名おられるということで、特にこの方には注意が必要と思います。また、転入される場合も、3年間の中であると思いますので、その辺の対応もきっちり行っていただきたいと思います。
6月に、いよいよ二十数年ぶりの悲願といっていいと思います。この問題が、最初、中学校給食をお母さんの希望でやろうという意見が出だしたのがそのころだと思います。ようやくこの6月に高田市でも実施されます。安心・安全で栄養価の高い中学校給食実施をよろしくお願いいたします。
以上で質問、終了いたします。ありがとうございました。
37 ◯議長(沢田洋子君) 次に、10番向川征秀議員の発言を許します。10番向川征秀議員。
〔10番(向川征秀君)登壇〕
38 ◯10番(向川征秀君) 議長のお許しを得ましたので、一般質問を行います。日本共産党の向川征秀です。
まず、行政の計画策定についての市民参加について質問いたします。
本市においては、今後、市役所の庁舎建設をはじめ、大きなまちづくりの事業が幾つも控えています。それらの事業は、財政的な面からも失敗が許されないものであり、1つ1つ丁寧な検討や検証が求められ、そしてそのためには、市民の参加や意見聴取ということを正しく行うことが欠かせません。
留意すべきは、事業の円滑な進行、これを重視するために、市民の意見を聞くということや、市民参加をアリバイとして行ってしまうのではなく、それを通して市民の関心と意欲を引き出し、事業そのものに対して市民の理解を得るために行っていく、こういったことが必要であるという点です。
今、本市が取り組んでいる各種のまちづくりの計画策定において、市民の参加やアンケートなど、市民の意見聴取、こういったことはどのようになっていますでしょうか。
2点目に、文化財保護の取り組みについて質問いたします。
映画「天使のいる図書館」では、本市をはじめとする葛城地域の文化財が、物語を彩るポイントとして広く取り扱われていました。文化財は、そのものが持つ価値もさることながら、それを守り、そして維持してきた地域の人々の営み、物語、歴史のさまざまな積み重ねを映し出す財産です。郷土への理解と愛着を育み、また、外から人が来るきっかけとなる文化財の保護、活用について、より積極的な取り組みが求められています。
本市において、国、県、市で指定されている文化財はどれほどあるでしょうか。また、それを一覧できる資料など、情報提供や広報はどのようになっていますでしょうか。
3点目に、北保育所跡地について質問いたします。
土庫こども園が開園してはや5年となりました。土庫こども園の前身の1つとなった北保育所は、5年たった今も、園地は保育所当時のまま残っています。この間、市内の幼稚園、保育所の耐震改修に当たって、一時的にそこが園舎として使用されたりもしていましたが、それも終了し、1年以上使用されない状況が続いています。近隣の方々からは、あの保育園の跡地はどうなるのか、再活用はするのか、こういった問い合わせもあります。
以前に、議会において、片塩地域での保育所、幼稚園の改修整備の際に仮園舎として使うことを考えているという答弁がありましたが、それについて変更はないでしょうか。また、現在、片塩での幼稚園、保育所の再編整備がまだ具体化されていない中、この北保育所跡地の園地の活用は考えていますでしょうか。
4点目に、職員の処遇と労務管理について質問いたします。
まず、臨時職員について。我が国において、非正規雇用の割合は、各種統計調査で多少のばらつきはありますが、40%超え、総務省が行った1月調査でも37.5%と、年々増加しています。平成28年は正規雇用が数年ぶりに増加に転じたと言われましたが、非正規雇用もふえ、全体の構成はほとんど変わっていません。日本においては、正規雇用と非正規雇用の間で賃金その他の格差が著しく、同一労働同一賃金の原則に基づく格差是正が求められています。
昨年3月より、厚生労働省において同一労働同一賃金に向けた検討会が開かれ、民間分野でのガイドラインの中間案が年末に出ています。また、公務職場においても、総務省が地方公務員の臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等のあり方に関する検討会をこの間行い、昨年末に報告書を出しています。そこにおいて、自治体における臨時職員の任用と処遇について、その見直しが提起されています。
まず、本市の実情として、臨時職員の数と割合はどういったものでしょうか。また、この報告書で提言されています臨時職員の任用、処遇の見直し、各種の手当支給や、また、経験、責任を反映した給与について、本市の考えはいかがでしょうか。
次に、正規職員の超過勤務や残業について質問いたします。
長時間労働もまた、我が国の労働現場において是正が求められているものです。過労による死亡や自殺、心身に重大な障がいを残す病気など、痛ましい事例は後を絶ちません。平成26年に過労死等防止対策推進基本法が成立し、平成32年度までに年次有給休暇取得率を70%以上とするなどの目標と施策が盛り込まれていますが、これを実効あるものにするためには、労働基準法、労働安全衛生法によって長時間労働そのものの規制が必要です。
先日、労使代表間で働き方改革の一環として労働時間規制についての合意が行われたことが報じられましたが、その内容は、率直に言って余りにも不十分なものとなっています。法定の週40時間を超えて労働可能となる時間外労働の限度を、月45時間かつ年360時間、これを限度とするとしながらも、例外の規定を設けて、必要があれば月100時間、または2か月以上で80時間までといったギリギリまで認めようとするものです。月45時間以上の時間外労働で、過労死や重大な障がいに至るリスクは高まり、一月で100時間、あるいは2か月以上80時間というのは、いわゆる過労死ラインと呼ばれる労災認定の基準です。これでは、過労による健康被害を防ぐ実効性が保たれません。
労働現場においては、危険な薬物への接触や被曝に対しては、健康に被害が出ないとされる許容量が定められ、そしてさらにその半分とか何分の1という数字を1日当たりの接触の限界として規定しているのに、労働時間においてはそういった規制ではなく、ぎりぎりというのは、余りにも矛盾していると思います。
この長時間労働というのは、心身に悪影響をもたらすのはもちろんのこと、長時間労働の常態化は仕事の能率や正確さを低下させ、そして技能、技術向上の機会を失わせるなど、弊害をもたらします。仕事をしているように見えて、質が低下し、生産性も下がる。こういった長時間労働の本市の状況はいかがでしょうか。庁舎全体で見た場合の超過勤務及び夜10時から朝5時までの間の深夜超過勤務、また、休日の出勤はどれくらいあるか質問いたします。
最後に、地域包括ケアについて質問いたします。
第6期介護保険事業計画においては、医療・介護連携の強化が進められており、8項目の内容が定められています。これを各市町村で段階的に取り組むことが求められています。本市においても、平成27年度から医療・介護連携の取り組みが進めらていますが、第6期介護保険事業計画、本市の計画においても、これらの取り組みの連携の相談業務のセンターを担う在宅医療・介護連携センター、これ仮称となっていますが、をこの第6期介護保険事業計画中に設置をすることが打ち出されています。
奈良県下では、この連携センターのモデル事業として宇陀市が先行しているほか、今、天理市や奈良市も開設してきていますが、本市においては、現状はいかがでしょうか。
そして、地域包括ケアに関してもう1点。
人口減少高齢化が進む中で、発作や急な体調変化のリスクを抱えながら地域で暮らす高齢者もふえています。そうした中で、体に異変を感じた際に、それを知らせ、助けを求めることができる緊急通報装置の役割は、大変大きくなっています。
12月、本市内でも、独居の高齢者がおうちで倒れられ、そして昨日まで元気に公園に来ていたのにきょうは来ないと不審に思った友人の方が訪問したところ、まだ存命でしたが立ち上がることができない状況で、救急車で運ばれましたが亡くなられたという、そういった事例もありました。緊急通報装置があり、すぐに助けを求められていれば、結果は変わっていたかもしれません。
現在、本市の高齢者福祉事業である緊急通報装置の貸し出し事業、これを利用している人はどれくらいでしょうか。また、そのうち平成28年度から新規に申し込まれたのは、どれくらいありますでしょうか。
以上、壇上からの質問を終わります。
39 ◯議長(沢田洋子君) 吉田市長。
〔市長(吉田誠克君)登壇〕
40 ◯市長(吉田誠克君) 10番向川議員の計画策定における市民参加のおただしがございました。
議員もご存じのように、今日の行政は、多くの市民のご理解と、そしてご協力をお願いしながら行政を進めていく、その中で、多くの市民に意見を聞きながら進めていっておるというのが現状でございます。
今、本市が最優先で課題としておりますシビックコア周辺地区のまちづくり基本構想、基本計画の策定、そして、新庁舎建設についての基本構想、基本計画の策定につきましては、多くのご意見を聞きながらそれぞれの計画策定を行っていきたいと、しっかりと取り組みを進めていきたいと考えております。進捗状況に応じましては、市民ワークショップの開催やパブリックコメントの実施をしっかりと目標に置きまして、いろんな角度からいろんなご意見を聞いていきたいなと考えております。
市が策定する計画にはいろいろな計画がございます。しかし、施設の建築や設計、市民が直接ご利用いただけるような施設につきましては、やはり市民の意見が最優先、聞かなければならないと、そういう思いを持っております。その中でおきましても、あらゆる立場のあらゆる市民の方から、また多様な、そして多岐にわたるご意見を聞けるような機会をしっかりとつくっていかなければならないと考えております。
その他のご質問には担当からお答えをさせていただきます。
以上でございます。
41 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
42 ◯10番(向川征秀君) ご答弁ありがとうございます。
本当に、今後行われるであろうまちづくりの各種の事業というのは、まさに市民の協力なくしては成功し得ないものであり、またそのために、市としては、当然ながら市民の参加や意見聴取、そしてそれを通して、このまちづくりは市民のためのものであるという理解を市民から得られるような努力が必要かと思うんです。
再質問としまして、まず、今実際に行われている新庁舎建設やシビックコアまちづくりに関して、ここでの市民参加、実際に一般市民、公募市民の方が参加されていますけれども、こうした新ワークショップや意見交換会、こういう場で一般市民を何人参加してもらうか、こういったルールというのはどういうふうに決定していますでしょうか。
43 ◯議長(沢田洋子君) 財務部長。
44 ◯財務部長(谷河照美君) 10番向川議員の市民参加の委員会等の人数はどのように決めているのかというご質問にお答えを申し上げます。
まず、ワークショップの関係でございますが、シビックコア周辺地区のまちづくりに対してワークショップを開催しております。このワークショップの人数は、特にこちらで人数を決めたということはございません。できるだけ多くの市民の皆様に参加をいただきたく、市のホームページや地元新聞紙が記事にしてくれたことにより、市民の募集を行いました。
それから、まちづくりの意見交換会ですが、こちらの方には、直接の市民参加の方はおいでにはなりません。ただ、このまちづくりを進める中で、シビックコア周辺地区に関係をする方には参加をいただきたいということで、地元町の総代さん2名、これはこちらからお願いに上がりました。また、各種団体といたしましては、この地区内にあります商工会議所の代表の方が1名、2つの金融機関がございますが、支店長さん2名、また、交通の関係がございますので、奈良交通乗り合い事業部からも1名、参加をお願いしております。それと、その他行政関係といたしましては、国の施設を関係する奈良財務事務所、もしくは高田警察署長さんでありましたり、県のまちづくりを関係される課長さんにお願いをいたしております。
それと、新庁舎の建設の基本構想側でございますが、こちらは条例の制定をお願いいたしまして、庁舎の基本構想、基本計画の策定に必要な事項を調査、審議するためということで、諮問または調査の機関として設置をさせていただいております。こちらの方には、市民参加の方が、公募で来ていただいております方が4名おいでになります。それ以外にも、先ほどのまちづくりと同じ考え方でございますが、市の最大の協力団体であります町総代連合会長さん、あるいは経済界からは商工会議所の副会頭さん、そして障がい者、福祉の関係では大和高田育成福祉会の理事長さんにお願いをしております。災害の関係がございますので高田消防署長、また、本市の都市計画の審議会の会長さん、地域婦人会の会長さん、スカウト育成協会の事務局の方、そして、若い方といたしまして葛城のJCの理事長さん、そして、社会教育委員会議の委員さんにもお願いをしております。
少し回答が長くなりましたが、市長がお答えいたしましたように、それぞれの委員会などでは、あらゆる立場の皆様の多様なご意見をお聞きしたいということで委員構成を検討させていただいて、実際もうスタートをしているところでございます。よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
45 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
46 ◯10番(向川征秀君) 答弁ありがとうございました。
さまざまな形で市民参加を進めていただいているということですけれども、そういった方たちが一堂に会して話し合いをするワークショップであったり、また会議の場において、行政の担当者や専門家の方が発言されると、なかなかそれ以外の一般の方、いわゆる素人の方が発言をしにくいということが一方では発生したりします。
ただ、まちづくりという観点では、そういった方の意見こそ、やっぱり酌み取る必要があると思うんですけれども、ワークショップやこういった議論の場において、参加されている一般市民の方が発言や意見表明をしやすいような工夫というのはされていますでしょうか。
47 ◯議長(沢田洋子君) 財務部長。
48 ◯財務部長(谷河照美君) 再度のご質問にお答えを申し上げます。
発言しやすい工夫はということでございますが、例えばワークショップを例に申し上げますと、このワークショップ、もうすでに全3回の開催を終えております。毎回約30名から40名の参加をいただいているわけですが、その進め方といたしましては、各回とも10名ずつ、約10名の4グループほどに分かれまして、そちらにコンサルが1名、進行役としてついております。そして、最初の取り決めといたしまして、人がしゃべっているときには聞きましょうというような形で、うまくグループ全員の意見を引き出してくれているというぐあいに感じているところでございます。
また、実際にその意見を吸い上げるために、色の違う大きな附箋紙などを用意いたしまして、全員がそちらに自分の意見を書くと。そして、出た意見を、附箋紙を用いてグループ分けを行ったり、あるいは丸形の3色のシールを使って集計をとったりという形で、工夫をしてわかりやすい進行を行えたと考えております。
それと、新庁舎側でございますが、第1回の開催を終えました策定委員会の方にも、特に公募された市民委員さんがおいでになります。こちらの委員会では、その委員長を大学の先生にお願いしておりまして、先生はやはり職業柄、会議の進行にとてもなれておられます。第1回の開催では各委員さんの意見をうまく引き出して、丁寧に委員会を進めていただいたと考えているところでございます。
よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
49 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
50 ◯10番(向川征秀君) このまちづくりのワークショップであったり検討会であったり、引き続いて一般市民の方が発言しやすい、そして参加しやすい雰囲気づくりということをぜひ考えていただきたいと思います。
学生さんも非常に活発に発言されたと聞いています。学生さんもやっぱり専門家の卵ではありますので、なかなかそういった活発な意見を聞いた後、発言しにくいというふうなこともちょっと聞いていますので、いろいろその辺の工夫をぜひ要望いたします。
こういったワークショップで、今、畿央大学の学生さんも参加されていますけども、こういったワークショップや今後検討会などするに当たって、例えば、このシビックコアの地域を実際に歩いて見てもらうフィールドワークなども実施してはいかがでしょうか。これは学生さんにとっても学ぶ点が多くなりますし、また、市民の方も自分の生活に則して考えたり発言をしやすいと、こういうメリットがあるかと思うんですが、そうしたフィールドワーク等は検討されていますでしょうか。
51 ◯議長(沢田洋子君) 財務部長。
52 ◯財務部長(谷河照美君) 再度のご質問でございます。
ワークショップでフィールドワークを取り入れてはどうかというご質問でございますが、昨年の11月26日に、第1回のシビックコア周辺地区のまちづくりワークショップを開催させていただきました。その前、8月9日ですが、お昼から畿央大学の教授と助手さん、そして市内居住の学生2名を含む学生達、約30名がシビックコア周辺地区を実際に訪れております。そして、周辺地区全体を直接見ていただいて、議員のおっしゃっているフィールドワークといいますか、現地での聞き取りやアンケート調査までは多分できていないと思うんですが、実際に見てくれております。
このフィールドワーク、現地を直接見ていただいたこの視察が、やはり後の3回行いましたワークショップでかなり有効であったというぐあいに理解をしております。よろしくお願いいいたします。
53 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
54 ◯10番(向川征秀君) また、学生さんもこれから入れかわりもあると思いますし、今後の議論において、学生さんにまた来てもらうとともに、一般市民の方もやっぱり参加してもらって、意見交換、アンケート調査、こういったことも取り組んでいったら、より深みのあるものではないかと思います。
市民参加ということでもう1つ、アンケート調査、この間さまざまな形で取り組まれているんですけども、このアンケートというのは、設問構成や調査票のつくり方に本当に神経を使うものであると思うんです。また、誰を対象にするかによっても、ちゃんとした答えが返ってくるかどうか、こういったことも変わってきます。答えやすくするために説明を長々とすると、かえって答える人の予断を引き起こしてしまう場合もありますし、また、無作為のアンケートというのは、無難な答えに皆さん固まっていくという傾向があるんですね。逆に、関係者にアンケートを聞いたら、自分の興味関心のところだけがすごく正確になるといった傾向もあって、全体がつかめなくなるということもあります。
新庁舎に関する市民アンケートの調査票も見させていただいたんですけども、ちょっとひっかかったのは、基本的な機能としてこれこれはどうですか、附属的な機能としてこれこれはどうですかというふうな設問があって、ちょっとこれは一般の方には答えにくいかなと。むしろ、例えば、市役所についでにあった方がいいようなものはどんなんですかとか、そういうやわらかい聞き方の方がよかったんじゃないかなと。こういった設問1つ1つもやっぱり工夫がいるかと思うんですけども、こういった形で調査の規模、どれくらいの人数に調査するか、設問の内容、また対象者をどう設定するかというこういったことは、このアンケート調査をするに当たってどういうふうに検討していますでしょうか。
55 ◯議長(沢田洋子君) 財務部長。
56 ◯財務部長(谷河照美君) 10番向川議員のアンケートについてのご質問にお答えを申し上げます。
まず、このアンケートの考え方といたしましては、市民皆様の意見を聞きたいということで、議員もご存じいただいております推測統計学に基づく無作為抽出の方法で、まずやらせていただきました。6万7,000人の市民の中から、18歳以上の方、約5万7,400人を対象に無作為に抽出をいたしまして、その3,000人の方にアンケートを送付いたしました。速報値でございますが、1,284名の方にご回答をいただけました。42.8%の回答率というか、回収率というか、そのような形で、アンケートはもう終えております。
この設問の内容につきましては、今議員がおっしゃっていただきましたように、庁舎の付加的な機能、スペースとしてあればよいと思うものは何ですかという設問がございました。確かに、「付加的」というのはちょっと行政的な言葉かなということで、ご意見として拝聴しておきます。
この設問を検討するに当たりましては、議員もおっしゃっていただきましたように、できるだけ回答しやすいもの、そして我々が情報としてとりたいものということを最優先に、設問内容を決定させていただきました。その中には、庁舎に必要な基本的な機能、役割、特に重要なものはどういったことでしょうかという設問から、今申し上げました付加的な機能、スペースとしてあればよいと思うもの、そして、庁舎のあり方について特に重要と思われる項目、建設場所に関しても特に重要と思われることはということで、問題を用意させていただいて、回答をしていただいたところでございます。
新庁舎の建設につきましては、利用される市民の方を第一に、回答いただきましたアンケートの結果を十分参考に取り組んでいきたいと考えております。よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
57 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
58 ◯10番(向川征秀君) アンケートに関しては、3,000人の市民を抽出して行う無作為のアンケート、そして、この間庁舎内でもアンケートをとられていましたけども、回答数としては19で、まだまだ足りないということも聞いています。
例えば、この新庁舎に関して言えば、高田市に転入されてきた方は、絶対に市役所に来られて主なところを必ず回りますので、その方についでにアンケートに答えてもらうようにすると。実際に初めて市役所に来てどうでしたかと。利用しやすかったですか、利用しにくかったですか、どんなことを感じましたかということを聞くという、こういうふうな対象者を絞った調査の工夫というのも、また検討していただきたいと思います。
今後、またシビックコア以外の包括的まちづくり協定に基づくまちづくり構想の具体化、そして、まだ先ですけども、次の総合計画策定と、こういった計画策定において、やはりより正確な市民の意見を反映していただくとともに、場合によってはより大規模な手間がかかる調査もやって、本当に市民が市に何を求めておられるか、どういうまちを望んでおられるか、そういったことの調査を取り組んでいただきますように要望いたします。
それでは、2点目の答弁をお願いいたします。
59 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
60 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 10番向川議員の文化財保護の取り組みについてのおただしにお答え申し上げます。
本市においての指定文化財は、国指定重要文化財2件、県指定文化財12件、本市指定文化財6件の計20件でございます。
市民の皆様への情報提供や広報といたしましては、文化財講座、歴史文化セミナー、奥田の蓮とり行事、文化財ボランティアガイドの会の案内による文化財めぐり等の開催についてなど、市広報誌及び本
市ホームページにおいて掲載するなどしております。
また、ふるさとへの愛着とふるさとの再発見を目的といたしました大和高田市八景作品展を、広く公募により毎年実施しております。
平成28年度は、市美術展覧会にあわせて、高田の民具展と題した収蔵資料の展示をさ
ざんかホールで行いました。埋蔵文化財の一部を郷土資料室や中央公民館でも展示させていただいております。
リストの作成につきましては、「大和高田市史跡案内」に由来、経緯等示されております。これからも広く市民の皆様に周知、啓発に努めてまいりたいと考えております。
以上、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。
61 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
62 ◯10番(向川征秀君) 答弁ありがとうございます。
この文化財の値打ちというのは、意外と知られていない点も多いかと思います。そういった点で、この文化財に関して、やはり1つは、子どもたちにちゃんと語り伝えていく、教育での活用というのが非常に大きな意義があるかと思います。市内の西部に点在する古墳群、また、中心部にあります寺社仏閣、奥田の蓮池、そして土庫の弥勒寺など、郷土史をあらわすこういった文化財について、これを学校で郷土教育に役立てる取り組みというのはどういうふうになっていますでしょうか。
63 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
64 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
市内学校におきまして、社会科の授業で、市民の方がゲストティーチャーとして民具を使った授業や、昔のまち並み探検などと銘打って市内を見学する等の授業を行っております。
以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
65 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
66 ◯10番(向川征秀君) 教育での活用ということで、文化財の多くは個人や団体の所有物であったりもするので、なかなか難しいところもあるかと思うんですけれども、ぜひこの高田の歴史というのを子どもたちにどんどんと伝えていく、また、子どもたちからさらにその親にも啓発していくと、そういったことから郷土への愛着、理解というのを育んでいただけたらと思います。
この文化財に関してなんですけども、継承したり保存したりすることが困難になっている文化財も全国的には存在すると聞いていますけども、本市の現状はいかがでしょうか。
67 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
68 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
現時点におきましては、保存、継承が困難な指定文化財はないと考えております。
69 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
70 ◯10番(向川征秀君) もう1つなんですけども、指定文化財としては、ちゃんと継承や保存が行われていると。一方で、まだ文化財に指定されていないもので文化的価値があるもの、本市の郷土史を考えた場合、お寺や寺内町としての歴史があったり、また古墳があったり、中世の遺構があったりというものがありますが、また一方で、明治以降いち早く近代化を進めた産業のまちであるという側面も本市の歴史にはあります。その中で、近代建築、本町通りにあります古い建築物であったり、また、かつての日紡の遺構であったり、こういった近代建築や産業遺産など、本市の明治以降にあります文化遺産の扱いはどうなっていますでしょうか。
71 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
72 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
現在、市内の郷土史家の方と連携いたしまして、研究調査を進めているところでございます。
以上でございます。
73 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
74 ◯10番(向川征秀君) 近代の文化遺産に関しては国等での取り組みもまだ歴史が浅い中で、一方で、今急速に対象の指定とか保存の取り組みが広がっている分野でもあります。ぜひ、本市でもこれを取り入れていただいて、歴史を、そして文化を残すように取り組んでいただきますように要望いたします。
そして、この文化財の保存に関してなんですけれども、さまざまな遺構や、また
遺品、またさまざまな石碑等あるんですけども、それぞれがどういうものであるか、由来であったり、誰がこれをつくったか、こういったことを記録してある文書、紙の文章であったり、あるいは石に彫られたものであったり、文化財に関連して附属する文書記録の保存というのはどいうふうになっていますでしょうか。
75 ◯議長(沢田洋子君)
教育委員会事務局長。
76 ◯
教育委員会事務局長(巽正也君) 再度のおただしでございます。
市内の石造物の所在地や写真、法量等は記録保存をしております。
また、先ほど答弁させていただきました中に、「大和高田市史跡案内」というものがございます。そういった中に、由来、経緯等が示されております。これにつきましても、平成29年度、来年度、新年度でございますが、これをまた新たなものにつくりかえていく計画を立てているところでございます。
以上でございます。
77 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
78 ◯10番(向川征秀君) ありがとうございます。
例えば、石碑の裏面に、その由来や、また当時の人たちの参加者の名前であったり、そういった思いが記録されている方が、なかなかこれが消えかかったりということも発生したり、予算特別委員会でも少し発言させていただきましたけれども、中には市の方でつくられた説明の文章が消えかかっているものがあったりと、そういった点についての十分な対応を求めます。
あわせて、これは郷土への愛着を育むとともに、映画もありましたけども、今後高田にやってこられる方をふやす、また高田を楽しんでもらうという材料としても、この文化財の活用はぜひとも必要と考えます。今後の対応を要望いたします。
3点目の答弁をお願いします。
79 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
80 ◯福祉部長(安川盛久君) 10番向川議員の北保育所跡地の活用についてのご質問にお答え申し上げます。
旧北保育所は、議員の説明にもありましたように、平成24年4月に開園しました土庫認定こども園を構成する保育所として、平成24年3月まで稼働しておりました。その後、市内保育所の耐震補強工事を実施するに当たり、その工事期間中の園児の受け入れのための仮園舎として、平成24年7月から10月までは浮孔保育所、平成24年11月から平成25年2月までは磐園保育所、平成26年7月から10月末までは高田西保育所の工事期間中における仮園舎として使用してきました経緯がございます。
それ以降につきましては施設の利用はしておりませんが、安全管理を含め、保育課の管理のもとで、園庭の除草作業や園舎内の整備を行っております。
以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
81 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
82 ◯10番(向川征秀君) 答弁ありがとうございます。
再度確認ですけれども、現在、この北保育所の園舎に関しては、具体的な活用の予定というのは現時点では立っていないということでよろしいでしょうか。
83 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
84 ◯福祉部長(安川盛久君) 現時点におきましては、今後新たに予定される認定こども園の園児を預かる仮園舎の施設の1つとして考えております。
85 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
86 ◯10番(向川征秀君) それは以前答弁いただいたことではあるんですが、その事業そのものがいつかというのはまだ具体化、日程が定まっていない中、やはり北保育所の跡地をそのままにしておいていいかというのが、地域の方からも疑問が上がっているところです。
以前、北保育所の卒園児の記念品が園の壁とかフェンスに野ざらしになっていて、雨で汚れたり、また風で落ちたりして、これはかわいそうやという連絡がありまして、その際は保育課に連絡したところすぐに対応していただいて、いったん撤去したということがあります。
また、先ほど答弁ありましたけども、夏場の草に関して苦情が出たりしますし、建物というのは使用しなければ劣化がどんどん加速します。当面予定が具体化していないということであれば、例えばこども食堂や、また学習支援など、保育所であったことを生かした形で市民活動で目的外使用をしてもらうと、そういったことは検討されていますでしょうか。
87 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
88 ◯福祉部長(安川盛久君) 北保育所の施設の目的外使用につきましては、今のところ検討はしておらない状況でございます。
何分、議員のおっしゃられましたように老朽化も進んでおる状況ですので、仮にその園舎をどうぞ使ってくださいといったときに、事故があっては大変なことになりますので、今のところ保育課の方が管理しておる状況です。
以上でございます。
89 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
90 ◯10番(向川征秀君) 実際、そもそもが園舎の老朽化というのがこども園設立の1つのきっかけでもあったと聞いていますので、難しい面もあるかと思うんですけども、やはりあの建物、あの土地を、できれば地域で、そしてできれば子どもたちのために生かしてもらいたいというのが要望として強く上がっています。今後検討いただけたらと思います。
あわせて、地域の方からは、将来あの土地はどうなるんでしょうかと、こういう問い合わせも結構来ています。地域の方からは、近隣に今住宅がふえてきている一方で、近くには街区公園がないということで、例えば、園庭の部分を遊具を残して公園にしてほしいというふうな要望も上がっています。この土地の将来的な活用について検討はされていますでしょうか。
91 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
92 ◯福祉部長(安川盛久君) 再度のご質問でございます。
将来的な活用につきましては、工事期間中の仮園舎としての役目が終えた時点で、普通財産に切りかえてまいりたいと考えております。
以上でございます。
93 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
94 ◯10番(向川征秀君) 北保育所は、長い間あの地域の人たちに親しまれて、あの保育所で育った人たちも今社会人となって住んでいらっしゃる方もおられます。地域住民の意向や意見を十分に聞いた活用を要望いたします。
次、4点目の答弁をお願いいたします。
95 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
96
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 10番向川議員の市職員の処遇、労務管理についてのご質問にお答え申し上げます。
一般職における臨時職員の人数と割合でございますが、平成28年度実績で、市立病院の臨時職員を除きまして、312人おります。割合といたしましては、正規職員が544人でございますので、約36%でございます。
また、臨時職員の手当についての考え方とのご質問がございました。
本市におきましては、臨時職員は半年更新の1年雇用が原則であることから、経験給は支給しておりませんが、月額雇用の臨時職員に対しましては期末手当、または、保育士におきましてはクラスリーダー手当などを支給しております。今後も、手当の支給に関しまして、国の動向や近隣市町村などを参考に考えていきたいと思っております。
次に、職員の超過勤務及び深夜にまたがる超過勤務、休日出勤についての状況でございます。
平成27年度の市立病院を除いた職員の超過勤務時間数は、1人当たり142時間、平成28年度におきましては、まだ見込みでありますけども、1人当たり約156時間となっております。27年度に比べまして、約10%の増となっております。
また、深夜にまたがる超過勤務時間、つまり、当日の22時から翌日の5時にまたがる時間帯の超過勤務につきましては、市立病院を除いた職員1人当たり、平成27年度が4.3時間、平成28年度が、見込みが約5.6時間となっております。
また、休日出勤の状況でございますけども、これも市立病院を除いた職員1人当たりで、平成27年度が2.9日、平成28年度の見込みで3.3日でございます。
以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
97 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
98 ◯10番(向川征秀君) 答弁ありがとうございました。
まず、1点目、臨時職員に関してなんですけども、現在手当支給については、月額の臨時職の期末手当、また、保育士のリーダー手当などがあるということなんですけれども、国の方の提言においては、例えば休暇等についてのルールも、勤務実態や勤務時間に見合った均等待遇を求めています。
現在、市の臨時職員に関しては、正規職員との間で忌引の日数に違いがありますが、この点についての改善というのは検討されていますでしょうか。
99 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
100
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問にお答え申し上げます。
忌引についてでございますけども、確かに正規職員との間で忌引に差があります。年々改善していく方向で、組合とも協議しながら検討してまいりたいと思っております。
101 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
102 ◯10番(向川征秀君) ありがとうございます。前向きな対応を要望いたします。
そして、国の地方公務員の臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等のあり方に関する研究会の報告書において、地方自治体の臨時職員の扱いについてさまざまな角度から検討がされていまして、その中で、本市の臨時職員は全て地方公務員法第22条に基づく臨時職員となっています。それに関して、この提言では、勤務実態等を踏まえた上で、地方公務員法17条に基づく一般職非常勤職員という枠組みを整備すべきである、あるいは、任期付の常勤職員、こういったものを検討すべきであると、こういったことがされていますけども、こういった形で、臨時職員の法的な扱いについて、特に17条に基づく非常勤職員について、検討はなさっているのでしょうか。
103 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
104
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問でございます。
地方公務員法第17条に基づく非常勤職員の採用の検討につきましては、本市におきましては、臨時的に雇用する職員に関しましては、地公法22条5項の規定により、今のところ任用しております。現在のところ、法17条に基づく任期付一般非常勤職員は、採用している者はおりません。今後につきましては、おっしゃいました国の報告書などを参考にしまして考えていきたいと思っております。
以上でございます。
105 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
106 ◯10番(向川征秀君) これについても、また国の政策動向を見ていただきたいと思うんですけども、特にこの報告書の中で言われているのは、臨時職員の処遇について、1例1例ちゃんとその趣旨に即しているものか、また、処遇が適切であるかどうかを検討し、そして整理して基準を整えるべきであると、こういう趣旨のことが書いてあるんですけども、例えば本市でいいますと、臨時職員に関しては月給制の方、日給制の方、時給制の方がおられます。職種によっては、初めから月給制という枠がない臨時職員もおられるんですけども、実態として、正規職員の3分の2以上、あるいは4分の3以上の勤務時間を働いていらっしゃるような、そういう事例も存在します。そういう場合において、時給制ということでそのままにしておくのがよいのかどうかと。全体として、やはり勤務時間が長い方、あるいは一定期間連続して勤務をされる方、そういったケースについては、月給制とすべきところですけれども、こういった点で処遇にばらつきがあると。先ほどの答弁にもありましたけれども、月給制の方には期末手当支給があり、時給制の方はないと。同じように長時間一定の割合で働いていても、そういった処遇の違いあると。こういったばらつきの整理や見直しということも検討されるべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
107 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
108
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 再度のご質問でございます。
現在、議員もおっしゃいましたように、時給制と日額制、月額制の3種類で雇用を行っておりまして、時給制については短時間勤務の者、日給制につきましてはフルタイムでの勤務者、そして保育士、指導員等資格を必要とする職種については月額制で雇用しております。
今後も近隣市町村などの状況を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
109 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
110 ◯10番(向川征秀君) ぜひそれは周辺自治体、また国の政策動向も考えて、均等待遇、できるだけやっぱり均等な待遇となるということを趣旨として、検討していただきたいと思います。
例えば、週30時間働いておられる臨時職の方でも時給制で、実態として何年も働いているけれども給与は一定であり、また期末手当も出ないと。そういったことで、これは果たして処遇として妥当なのかという疑問の声もやはりありますので、そういった点でのぜひ詳細な検討をされますように要望いたします。
次に、正規職員の超勤、残業についてなんですけども、今、部長、答弁いただきましたように、全体として時間外労働、深夜超過勤務、そして休日出勤、平成27年、28年の間に増加の傾向にあるということで、ただ、これもかなり職場によるばらつきも多いかと思うんですけども、最もこれが多い職場において、1人当たりの深夜超過勤務、また、1人当たりの休日出勤というのはどういったものになっていますでしょうか。
111 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
112
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問にお答え申し上げます。
一番多い職場での1人当たりの年間休日出勤につきましては、年間でございますが、平成27年度で約24.3日、平成28年度で27.2日でございます。超過勤務につきましては、一番多いところで、平成27年度が1人当たり554時間、平成28年度が626時間でございます。
以上でございます。
113 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
114 ◯10番(向川征秀君) 休日出勤が年間で24日から27日ということは、つまり、1か月に最低でも2日以上は休日に出勤をしなければならない状況にある、そして、1人当たりの時間外労働が554時間、626時間、これは、いわゆる過労死ラインにかなり近い数字であるばかりか、過労死や健康障害のリスクが発生するといわれる年間360時間というラインも大幅に超えている数字であると思います。これは、もう早急な是正が必要と思いますけれども、さらにこういった職場で、深夜超過勤務の実態はいかがでしょうか。
115 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
116
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問にお答え申し上げます。
一番多い職場での1人当たりの深夜勤務時間は、平成27年度では計36時間、平成28年度は48.2時間でございます。
以上でございます。
117 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
118 ◯10番(向川征秀君) これは、夜の10時以降ということですので、数字としては大きくないかもしれませんけれども、当然ながらその前の時間から超過勤務をされているわけですね。
深夜残業というのは、特に人間の生活リズム上、大きな悪影響が生じます。実は、昨年の秋ごろに、10月と聞いていますけども、深夜、もう日付が変わってからの時間と聞いています、残業していた市の職員が、庁舎内で体調を崩して救急車で運ばれたという、そういうことをちょっと近隣の方から聞きました。とりわけこの深夜残業というのは、一番多い職場以外の別の職場の方からも、実はその職員の家族から非常に心配する声が上がっています。これから子どもを持つことを考えておられる女性職員が、そういう形で深夜残業がふえてきていると。子どもを持ちながら働けるかどうか、そういったことで非常に心配する声も上がっています。
深夜残業については、これもやはり早急なる是正が必要かと思うんですけれども、この深夜残業や休日出勤が発生した場合において、職場で、例えば代休をちゃんととってもらう、あるいは、やむを得ず深夜まで働いた方に、例えば翌日半休とするなど、配慮はされていますでしょうか。
119 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
120
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問でございます。
深夜時間や休日出勤発生時に、代休取得や休みなどの配慮につきましては、本市で定めております時間外勤務の取り扱い指針というのがございます。それにおきまして、事後に必ず代休を取得されるよう規定しております。一部の部署を除いては、おおむね取得していただいているものと認識しております。
以上でございます。
121 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
122 ◯10番(向川征秀君) 今、一部の部署を除いてとおっしゃいましたけども、やっぱり特に時間外労働が多い職場というのは、当然ながら業務そのものが多くなっている中で、なかなか代休を、あなた、休日出勤したからいついつ休んでくださいと、その間、業務はほかの人で回しますというふうにはなかなか行かない実情があるかと思うんです。
その中でも、特に多い職場というのは、私は非常にこれは危険な状況にあるかと思うんですが、まず、労働安全衛生法では、月100時間以上の時間外労働、または2か月連続して80時間以上、先ほど申し上げました過労死水準の労働が発生した場合には、産業医の面談を義務づけています。市役所の本庁の職員に関しては、労働安全衛生法については一部適用されていないところがあって、義務ではないんですが、それをするように一応なっていますけれども、こういった産業医面談の対象となるような超過勤務は、平成28年度においてどれくらい発生していますでしょうか。また、一番多い職場で、そのうちどれくらいでしょうか。
123 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
124
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問でございます。
安全衛生法で定めておりますそのようなケースにつきましては、平成28年度は15件相当となっております。一番多い職場におきまして、五、六ケースと考えております。
以上でございます。
125 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
126 ◯10番(向川征秀君) やはりその職場、ここではちょっとあえて名前は上げませんけれども、非常に労働安全衛生上の問題がある職場であると思います。
長時間労働というのは、一面では、仕事に対する満足感が高まるというような調査も実は存在します。これはランナーズハイとかと同じようなワーカーズハイと呼ばれるんですけれども、長時間労働が続けば、脳内での反応が発生して、何かそれによる達成感や満足感、幸福感というのが高まってくる、それがさらなる長時間労働を誘導する、こういうケースがありまして、いわゆるブラック企業と呼ばれる会社は、その部分を悪用して長時間労働にどんどん誘導していると。しかしながら、自分は疲れていない、自分は仕事に満足しているというふうな感覚があっても、実際の体はそうではないと。仕事の能率は明確に下がります。そして、体の機能、疲れはたまっていって、いつかこれが破綻を迎えると。こういう危険性を持っているのが、そうした連続長時間勤務なんです。
公務職場がやっぱりそうあっては絶対にならないと思います。そういう点で、この深夜の超過勤務や休日出勤を減らすための市の対応としては、どう考えていますでしょうか。
127 ◯議長(沢田洋子君)
企画政策部長兼
改革推進局理事。
128
◯企画政策部長兼
改革推進局理事(村上裕君) 向川議員の再度のご質問でございます。深夜超過勤務、休日出勤を減らす取り組みについてのおただしでございます。
今後とも適正な人員配置に努めまして、時間外勤務の取り扱い指針を守り、職員の意識改革を図るとともに、各月の時間外勤務上限時間やノー残業デーなどを徹底してまいりたいと思っております。
また、超過勤務がほかに比べ極端に多い職場につきましては、職員の増員を図るとともに、業務の見直しを行って、改善を図ってまいりたいと思っております。
以上、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
129 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
130 ◯10番(向川征秀君) この間、やはり国の制度変更に対応する業務がふえている職場、ここが特に長時間残業がふえる傾向にあります。また、あわせて、市として特に今力を入れている分野についても、やはり長時間残業、休日出勤がふえる傾向にあります。そういったところに対しては、人員の増加であったり、また、一番多い職場などに対しては、より抜本的な、その担当部課が持つ仕事そのものについての見直し、部署の再編であったり分割、こういったことも含めた全体的な計画を、理事者にはぜひとも取り組んでいただきたいと要望いたします。
今後とも職員が安心して働き続けられる場所であること、そして、過労やまた体調を崩すような職員がいないところで、職員のアイディアとか創意工夫、また意欲というのを生かしていってこそ、市役所が本当に市民から信頼を得られ、またこれから市が取り組む課題への力が出てくるものと思います。そういった点での見直しをぜひ要望いたします。
それでは、次の答弁をお願いします。
131 ◯議長(沢田洋子君) 保健部長。
132 ◯保健部長(笹岡貞宏君) 10番向川議員の地域包括ケアについてのご質問にお答え申し上げます。
本市におきましては、在宅医療・介護連携を立ち上げるための取り組みを、医師会と共同開催しております市民公開講座という形で平成24年度から継続して行ってまいりました。平成25年度には、地域包括支援課主催で多職種連携会議、また、市立病院主催で在宅医療推進のための多職種連携研修会を開催してまいりました。次に、平成26年度には、医療分野からは医師会、歯科医師会、薬剤師会、訪問看護ステーション、病院の地域医療連携室、そして、介護分野からは介護支援専門員、サービス事業所、行政による在宅医療・介護連携推進協議会を立ち上げ、平成27年度からの在宅医療・介護連携推進事業に対応を始めました。
平成27年度には大和高田市医療・介護連携シートを医師会と共同で作成しまして、病院、医院、歯科医院の情報を掲載した在宅医療・介護連携ハンドブックを作成、さらに、平成28年度には薬局、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所の情報も追加したところでございます。
現在、国が示す事業8項目につきましては、すでに着手しまして、協議会では活発な議論がなされているところでございます。
また、議員おただしの在宅医療・介護連携センターの設置につきましては、センター機能を在宅医療・介護連携推進協議会が担っていくことを考えております。そして、来年度、具体的な運用については協議会にはかってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
133 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
134 ◯10番(向川征秀君) ありがとうございます。
この在宅医療・介護連携センターについては、例えば、宇陀市は市立病院を軸にしてシステムをつくっています。また、ほかの地域はそれぞれ事情に合わせたシステムをつくっています。
高田市においては、この間、市立病院が病病連携、病診連携といったことで地域連携に取り組んでいまして、そういった医療分野をうまく介護の連携と連動させていくことが必要と思います。今そのための協議体が発足していて、センター機能もそこに持っていくというふうに考えているということなんですけども、一方で、市立病院が非常に地域連携に今力を入れていますけれども、この市立病院の地域連携の取り組みと医療・介護連携の取り組み、これは連動するようになっていますでしょうか。
135 ◯議長(沢田洋子君) 保健部長。
136 ◯保健部長(笹岡貞宏君) 再度の議員のおただしにお答え申し上げます。
市立病院の地域医療連携につきましては、地域医療連携室において市立病院の入退院時の連携、そして、在宅医療支援科においてメディカルショートステイを行っておりまして、地域包括ケアを進める上で、市立病院との連携は現在不可欠であると考えております。
また、現在、在宅医療・介護連携推進協議会の委員に市立病院地域医療連携室の看護師長に入っていただいておりまして、お互いの企画する研修等にも参加するほか、入退院時のカンファレンスにも参加しまして、ケースを通じての連携を図っておるところでございます。
今後、市立病院が、在宅療養者の急変時の受け入れ病院として市内の3病院、いわゆる土庫病院、中井記念病院、吉本病院とも連携できるよう協力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
137 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
138 ◯10番(向川征秀君) ありがとうございます。
あわせまして、今回、歯と口腔の健康づくり推進ということも条例がつくられましたので、歯科の分野もこの連携にどう位置づけるか、これもぜひ検討していただきたいと思います。
それでは、次に、緊急通報装置についての答弁をお願いします。
139 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
140 ◯福祉部長(安川盛久君) 10番向川議員の平成28年度の緊急通報装置の設置状況についてのご質問にお答え申し上げます。
本市におけます緊急通報装置の利用状況につきましては、現時点で43件でございます。また、平成28年度の新規申し込み件数は6件となっております。
よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
141 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
142 ◯10番(向川征秀君) 現在43件と新規6件ということなんですけども、緊急通報装置はその必要性がやはり今高まっている中で、本市の独居の高齢者の数に比べてなかなかこれは伸び悩んでいるなというふうなところが印象ではあるんですけども、この緊急通報装置に関して、ホームページ等の説明では、対象者はおひとり暮らしの高齢者、または重い障がいを持っておられる方というふうになっているんですけれども、緊急通報装置対応事業の要綱では、おおむね65歳以上の単身世帯及びこれに準ずる世帯という表現がされています。この「準ずる」というのはどういったことを指しているのでしょうか。
143 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
144 ◯福祉部長(安川盛久君) 再度のご質問でございます。
議員おただしの「準ずる世帯」とは、基本的に単身者世帯でございますが、家族全員が65才以上で、身体上緊急を要する発作等の疾患がある場合であると考えております。
ただし、ケースによりましては、家族等からの聞き取りや相談等によりまして対応しておる状況でございます。
145 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
146 ◯10番(向川征秀君) そうなると、ホームページ等での書き方もちょっと考えていただきたいかと思うんです。
私、代表質問でも取り上げましたけれども、今、高田市内では独居の高齢者もふえておられますし、80代、90代の高齢者のみの世帯、そしてその中のおひとり、あるいは両方が要支援、要介護になっている老老介護の世帯、また、病気の方が高齢者を介護している、その逆もありということで、リスクのある世帯というのが独居ということに限らなくなってきている、そういう状況があるかと思います。
そして、その「準ずる」ということに関してなんですけれども、昨年、70代のお父さん、そして40代の子どもさんの世帯で、子どもさんは知的障がいと精神障がいを持っておられて、お父さんが成年後見人になっておられる、こういう世帯で、お父さんの方が心臓血管の病気を患い、発作を起こして倒れてしまったり亡くなるリスクがあるという状況になりまして、総代さんや民生委員さん、ケアマネジャーさん等を通じて、連絡先を整えて市の緊急通報装置を申し込んだんですけれども、子どもと同居しているということを理由にして申請が認められなかったという事例がありました。こういうケースというのは、この「準ずる」というのに当てはまらないということでしょうか。
147 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
148 ◯福祉部長(安川盛久君) 再度のご質問でございます。
議員よりご説明がありましたケースにつきましては、「準ずる」に当てはまらないケースでございます。基本的に、単身、1人、独居ということが今の状況でなっております。
ただし、先ほども申し上げましたように、その家族の方からいろんな相談を受けまして、市としましてはほかの手だてがある場合を相談し、そしてそういうケースがあった場合には、申請されてもお断りする場合がございます。
今回のケースにつきましては、障がいをお持ちのお子様が、自分で通報することができるということをおっしゃられたことに基づきまして、残念ながら申請を却下させていただいた経緯がございます。
よろしくお願いします。
149 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
150 ◯10番(向川征秀君) このケースに関しまして言いますと、確かに子どもさんは障がいを持っておられるとはいえ、ある程度は電話も自分で使えますし、また作業所にも通所されるなどの一定の自立があります。しかしながら、イレギュラーな事態、例えば、助けを求めに行ったお隣さんが留守でいない、こういう場合に、どうしたらいいかわからなくなってしまったり、また、強いストレスにさらされた場合にパニックを起こしてしまうという障がいを持っておられます。そういうケースで、本当に緊急通報装置にかわるほかの手だてがあるという判断が妥当であったか、これについてはちょっと改めて疑問を感じるものでありますが、根本的には、やはりこの緊急通報装置貸与の制度そのものについての改善や検討をぜひ要望したいと思うんです。
近隣都市の状況を見ますと、葛城市や橿原市等では高齢者のみの世帯、老老介護の世帯も明確に対象としていて、一方が急変した際にその家族が対応できないような、こういう危険がある場合も適用しております。ほかの市町村でも、今回のように高齢者と障がい者の世帯に対して適用している事例も存在します。
また、本市のシステムは、装置の置いてある部屋から離れているときに急にぐあいが悪くなった場合は対応できない可能性がありますし、そして連絡をしても、連絡先の人がそれを受け取ってくれたかどうか、それが認識できないという面で、制度上遅れをとっているところがあるかと思います。近隣の市町村等の状況を踏まえて、この緊急通報装置、事業の見直しが必要と思いますけれども、検討はされていますでしょうか。
151 ◯議長(沢田洋子君) 福祉部長。
152 ◯福祉部長(安川盛久君) 再度のご質問でございます。
緊急通報装置につきましては、私ども社会福祉課、そして介護保険課、そして地域包括支援課と、かねてより協議をしてまいっております。議員おただしのように、本市の通報装置のシステムがちょっと古いということも理解しております。近隣の市町村では、新しいシステムの方に切りかえをされておる状況でございます。それの実施方法、利用状況、そして利用される方々の状況を研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
153 ◯議長(沢田洋子君) 10番向川征秀議員。
154 ◯10番(向川征秀君) ありがとうございます。
この例として挙げていただいた世帯の方の場合は、お父さんが、障がいを持つ子どもさんの先のことを本当に非常に心配されているんです。年齢的に言ったら当然自分が先に逝くことになるけれども、一日でも長く生きて子どものことをちゃんと見てあげたいと。そして、そのためにも何としても体を守っていきたいと、そういうふうに考えて、今近隣の方にも相談してあらゆる手を打って取り組んでおられる方なんです。こういった方に対して手を差し伸べるというのが、福祉の役割ではないかと思います。
そして、この緊急通報装置の事業の見直しもそういう角度で、本当にごく限られた人に例外的に行う施策というよりかは、重大なリスクを抱えた人に対して広く行う、そういう制度としての改善をぜひ図っていただきたいと思います。
今、老老介護は本当に大変大きな問題です。毎年のようにこの老老介護をめぐっての痛ましい事件も発生しています。そういった痛ましい事件が起こらない、本当に人に温かい、とりわけ長い間働いてこられた高齢者の方が安心して老後を過ごせるような、そういうまちづくりにしていただきたいと思います。
以上、要望を申し上げまして、一般質問を終わります。
155 ◯議長(沢田洋子君) 以上で、一般質問を終わります。
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156 ◯議長(沢田洋子君) 次に、この3月末で退職される皆さんに、議会を代表いたしまして御礼の言葉を申し上げます。
村上
企画政策部長兼
改革推進局理事、吉岡市民部長兼まちづくり振興室長、笹岡保健部長、赤土議会事務局長、橋本環境建設部次長兼契約監理室長、志野会計管理者をはじめ、20名の職員の皆さん、本当にご苦労さまでございました。退職後は、健康に留意され、大和高田市の今後の発展を見守っていただきたいと存じます。
また、再任用制度により引き続き勤務される方には、今まで積み上げてこられた知識や経験を生かし、気持ちも新たに取り組んでいただくとともに、残された後輩の方々にご指導いただきたいと思います。