奈良市議会 > 2022-09-30 >
09月30日-05号

  • 健康経営(/)
ツイート シェア
  1. 奈良市議会 2022-09-30
    09月30日-05号


    取得元: 奈良市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    令和 4年  9月 定例会令和4年奈良市議会9月定例会会議録(第5号)-----------------------------------   令和4年9月30日(金曜日)午後2時0分開議----------------------------------- 議事日程  日程第1 報告第41号 令和3年度奈良市一般会計歳入歳出決算の認定について       報告第42号 令和3年度奈良市住宅新築資金等貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第43号 令和3年度奈良市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第44号 令和3年度奈良市土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第45号 令和3年度奈良市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第46号 令和3年度奈良市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第47号 令和3年度奈良市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第48号 令和3年度奈良市病院事業会計決算の認定について       報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定について       報告第50号 令和3年度奈良市下水道事業会計決算の認定について       議案第63号 市長専決処分の報告及び承認を求めることについて       議案第64号 令和4年度奈良市一般会計補正予算(第3号)       議案第65号 令和4年度奈良市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)       議案第66号 令和4年度奈良市介護保険特別会計補正予算(第1号)       議案第67号 令和4年度奈良市病院事業会計補正予算(第1号)       議案第68号 令和4年度奈良市水道事業会計補正予算(第1号)       議案第69号 奈良市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について       議案第70号 職員の分限に関する基準、手続及び効果に関する条例の一部改正について       議案第71号 奈良市職員の定年等に関する条例の一部改正について       議案第72号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正について       議案第73号 奈良市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について       議案第74号 奈良市職員の退職手当に関する条例の一部改正について       議案第75号 地方公務員法等の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について       議案第76号 奈良市手数料条例の一部改正について       議案第77号 奈良市障害者歯科診療所条例の制定について       議案第78号 奈良市立応急診療所条例の一部改正について       議案第79号 奈良市立学校設置条例の一部改正について       議案第80号 奈良市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について       議案第81号 奈良市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について       議案第82号 令和3年度奈良市水道事業会計処分利益剰余金の処分について       議案第83号 財産の取得について       議案第84号 財産の取得について       議案第85号 工事請負変更契約の締結について       議案第86号 工事請負契約の一部変更について       議案第87号 和解及び損害賠償の額の決定について       議案第88号 損害賠償の額の決定について       議案第90号 財産の処分について       議案第91号 工事請負契約の締結について       議案第92号 工事請負契約の締結について       議案第94号 令和4年度奈良市一般会計補正予算(第4号)       議案第95号 和解について----------------------------------- 本日の会議に付した事件  第1、報告 答弁書の提出について  第2、日程に同じ  第3、閉会中継続調査申出について----------------------------------- 出席議員(37名)  1番 塚本 勝君      2番 榎本博一君  3番 岡田浩徳君      4番 山岡稔季君  6番 山出哲史君      7番 岡本誠至君  8番 桝井隆志君      9番 白川健太郎君  10番 道端孝治君      11番 太田晃司君  12番 佐野和則君      13番 柳田昌孝君  14番 宮池 明君      15番 早田哲朗君  16番 樋口清二郎君     17番 鍵田美智子君  18番 下村千恵君      19番 阪本美知子君  20番 山口裕司君      21番 山本直子君  22番 八尾俊宏君      23番 山本憲宥君  25番 大西淳文君      26番 藤田幸代君  27番 田畑日佐恵君     28番 九里雄二君  29番 松石聖一君      30番 内藤智司君  31番 酒井孝江君      32番 井上昌弘君  33番 北村拓哉君      34番 森田一成君  35番 土田敏朗君      36番 北 良晃君  37番 中西吉日出君     38番 伊藤 剛君  39番 森岡弘之君 欠席議員(1名)  24番 横井雄一君 欠番  5番----------------------------------- 説明のため出席した者  市長       仲川元庸君   副市長      向井政彦君  副市長      西谷忠雄君   危機管理監    國友 昭君  総合政策部長   真銅正宜君   総務部長     吉村啓信君  市民部長     谷田健次君   福祉部長     小澤美砂君  子ども未来部長  鈴木千恵美君  健康医療部長   増田達男君  環境部長     矢倉靖弘君   観光経済部長   仲西範嘉君  都市整備部長   梅田勝弘君   建設部長     木村康貴君  企業局長     池田 修君   消防局長     東川洋志君  教育長      北谷雅人君   教育部長     竹平理恵君  監査委員     東口喜代一君  総合政策課長   玉置 卓君  財政課長     松本賀史君----------------------------------- 事務局職員出席者  事務局長     中井史栄    事務局次長    児林尚史  議会総務課長   井ノ上寿苗   議事調査課長   秋田良久  議事調査課長補佐 杉野真弥    議事係長     中山辰郎  議事調査課書記  池之内実夏-----------------------------------   午後2時0分 開議 ○議長(北良晃君) 休会前に引き続き、会議を開きます。----------------------------------- △報告 答弁書の提出について ○議長(北良晃君) 私より御報告申し上げます。 お手元に御配付いたしておりますとおり、9月15日の鍵田君の質問に対する答弁書が提出されております。----------------------------------- △日程第1 報告第41号 令和3年度奈良市一般会計歳入歳出決算の認定について 外40件 ○議長(北良晃君) 日程に入ります。 日程第1、報告第41号 令和3年度奈良市一般会計歳入歳出決算の認定についてより第50号までの10件、議案第63号 市長専決処分の報告及び承認を求めることについてより第88号までの26議案、議案第90号 財産の処分についてより第92号までの3議案、議案第94号 令和4年度奈良市一般会計補正予算及び議案第95号 和解について、以上41件を一括して議題といたします。 本件は、去る15日の本会議において、予算決算委員会に付託いたしました案件であります。 お手元に御配付いたしておりますとおり、予算決算委員長から議長宛て、委員会審査報告書が提出されております。 お諮りいたします。 予算決算委員会運営手順書にありますように、予算決算委員会に付託いたしました案件につきましては、委員長の報告を省略することといたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。-----------------------------------予算決算委員長の報告について   省略と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) これより討論を行います。 討論は一括して行います。 通告がございますので、発言を許します。 23番山本憲宥君。   (23番 山本憲宥君 登壇) ◆23番(山本憲宥君) 自民党の山本憲宥です。 会派を代表いたしまして、議案第86号 工事請負契約の一部変更について、意見をつけて賛成し、残余の議案には賛成いたします。 以下、理由を述べます。 議案第86号は、請負契約の一部を変更し、9533万4800円を増額措置しようとするものです。13日の代表質問で、増額の理由、主な内容と設計変更に至る経緯は確認しました。私が求めた、工事着手から短い期間でこれほど大きな増額を要する設計変更が生じた理由については、答弁こそありましたが、十分に納得できる内容ではありませんでした。また、複数の他会派及び議員から、シェルターの屋根材変更に関して疑問の声が多くあり、安全・安心の面からも今後の対応に不安を感じております。 屋根材変更に関して一部再検討の考えを確認しましたので、賛成するものであります。しかし、今回の工事着手から短い期間でこれほど大きな増額を要する契約変更手続における意思決定手続に関しては疑念が残ります。今後は、プロセスを記録し、市民に対して説明責任が果たせるよう強く求めておきます。特にここ数年、奈良市では同様事例が散見されます。都度、議会より厳しく指摘しておりますが、一向に改善されません。改めて厳しく指摘しておきます。 加えて申し上げますが、会派議員より、令和3年度主要な施策の成果説明書からクリーンセンター建設計画策定経費について質疑を行ってまいりましたし、代表質問でもクリーンセンター建設事業について伺いました。斑鳩町の離脱を受け、市がこれまで推し進めてきた広域化ではなく単独での建設となれば、国と県の補助金を受けての令和4年度事業が進められなくなることに関しての質疑に対し、市長は、一般論ではあるが、県の補助金分については一般財源で対応することも可能であると答弁されています。 しかし、我々はあくまでも、市長の提案説明にもありましたとおり、広域化を前提とした当初予算として賛成をしています。このことから、今後、議会に諮ることなく財源変更措置されることのないよう求めておきます。 また、候補地について市長は、早期実現のため、これまで取り組んできた七条地区をベースに事業を進めることが現実的であるとの考え方を示されましたが、地元合意など、これまでの取組状況も鑑み、他の候補地選定も必要であると意見しておきます。 以上のように意見させていただき、賛成討論といたします。 ○議長(北良晃君) 39番森岡君。   (39番 森岡弘之君 登壇) ◆39番(森岡弘之君) 公明党奈良市議会議員団の森岡でございます。 会派を代表いたしまして、本定例会に提案されております議案のうち、議案第64号 令和4年度奈良市一般会計補正予算第3号について及び報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定について、賛成の立場で討論を行います。なお、その他の議案につきましては賛成いたします。 まずは、令和4年度一般会計補正予算につきましては、公明党市議団といたしまして以前より強く求めてまいりました子ども医療費助成制度の拡充を目指し、本市といたしましては、中学生までの現物給付の実現に向けた当初予算が既に計上されております。さきの総括質疑において、県内の関係機関における関連予算が可決された旨を確認いたしました。今日までの本市所管課の御努力と、県内の各関係自治体及び関係機関の御理解、御協力に対しまして改めて感謝申し上げます。 今補正予算には、さらに医療費助成を高校生まで拡大するための予算が盛り込まれております。本市におきましても、今後、子育て世帯の皆さんにより安心して医療機関を利用していただける環境づくりを目指し、取り組んでいただくことを強く要望させていただきます。 今補正予算には、そのほか、新型コロナウイルス感染症対策経費関連予算も盛り込まれております。 保健医療の体制強化とともに、保健所や医療機関負担軽減も重要な課題です。国がこの9月26日から、全国一律で感染症法に基づく医師の届出の対象を限定し、保健医療体制の強化、重点化を進める方針を打ち出しました。本市としても、そのことによる業務の負担軽減を市民からの相談業務等のより丁寧な対応につなげていただくとともに、全ての陽性者に対して十分なケアが損なわれることのないよう要望いたします。 また、コロナ患者の方の全数届出の見直しの後における自宅療養サポートパックの支援につきましては、総括質疑におきまして確認いたしましたが、必要とされる方への事前の情報提供を含めて、適切な対応をしていただくことを併せて求めておきます。 次に、本市の水道事業につきましては、長期的に水需要が減少する傾向にある中、施設の更新や職員の技術力の確保等の課題に対して、どのようにして経営を維持していくのかが問われております。そのような状況下におきまして、令和3年度におきましては、経営努力の結果、前年度に比べ純利益が増額した点につきましては評価をするところであります。 今後におきましては、昨年策定された経営戦略に基づく奈良市水道事業中長期計画及び送配水施設整備計画を着実に推進してくださるよう要望しておきます。 県域水道一体化につきましては、一昨日の市長総括において、同僚議員より市長の総括的な所見をお伺いいたしました。 市長は、県とは情報共有に努めてきたが途中から平行線となり、県からは、当初のスケジュールを変更しないことを確認しているとの趣旨の答弁がありました。また、更新投資費用の計画額と執行額の乖離により効果が減少する点について、令和3年度の本市の水道事業の実態に即して、企業局長から、課題があるとの認識を確認いたしました。さらに、垂直補完による料金設定が抜本的な経営改善につながらないとの見解もお伺いいたしました。 市長におかれましては、いよいよ決断のときが迫ってまいりました。現在も様々な思いが市長の頭の中を駆け巡っているのではないかと推察いたします。その様々な思いの中で御判断いただくために、1点申し上げます。 本討論においてさきに述べました子ども医療費助成の拡充における県下の各自治体と、県域水道一体化の議論に関係する県下の自治体が重なる部分がございます。本市が協力を求めることと、逆に協力を求められる構図が並行して存在いたします。この点、市長におかれましては、事業の内容の重要性を第一義にお考えいただき、御判断を誤ることなきようよろしくお願いいたします。 さて、最後になりますが、総括質疑で我が会派より御提案申し上げました、奈良市を除いた事業体での企業団統合の後に、その経営状況の評価、検討を経た上で、企業団への参加の議論をしてはどうかとの考えに対する市長の御答弁に即して、市長におかれましては、令和7年度には企業団には参加しないが、企業団との広域化の手法については相互にとって有利となるよう検討していくとのお考えを、長らく議論してまいりました県域水道一体化に対する奈良市の最終意思として早期に表明していただくことを強く求めます。 以上、討論といたします。 ○議長(北良晃君) 9番白川君。   (9番 白川健太郎君 登壇) ◆9番(白川健太郎君) 日本共産党の白川です。 私は、日本共産党奈良会議員団を代表し、討論を行います。 ただいま議題にされております議案のうち、報告第41号 令和3年度奈良市一般会計歳入歳出決算の認定について、報告第43号 令和3年度奈良市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、報告第45号 令和3年度奈良市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定について、議案第79号 奈良市立学校設置条例の一部改正について及び議案第86号 工事請負契約の一部変更についての6議案に反対し、また、議案第64号 令和4年度奈良市一般会計補正予算第3号、議案第70号 職員の分限に関する基準、手続及び効果に関する条例の一部改正について、議案第71号 奈良市職員の定年等に関する条例の一部改正について、議案第72号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正について、議案第73号 奈良市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について、議案第74号 奈良市職員の退職手当に関する条例の一部改正について、議案第75号 地方公務員法等の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について、議案第80号 奈良市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について、議案第87号 和解及び損害賠償の額の決定について、議案第94号 令和4年度奈良市一般会計補正予算第4号、そして議案第95号 和解について、以上11議案には意見を付して賛成し、残余の議案には賛成をいたします。 以下、理由を述べます。 まず、反対する議案につきまして、その理由を述べます。 報告第41号のうち、まず環境清美工場維持管理費予算流用についてであります。 令和3年度の環境清美工場における流用額は、清掃費の目を超えたものが4649万3000円、さらに、環境清美工場維持管理費内での流用を合わせますと総額8881万8000円となります。工場の老朽化で毎年、維持管理経費が増えていく点は理解をいたしますが、そのために計画的な維持管理予算編成を行っているはずであります。突発的なこともあるかもしれませんが、令和3年度における維持管理費の流用件数の急増、工事完了日支払い年月日が年度末に集中している点は、異常としか言いようがありません。なぜこのような異常事態が起こったのか検証しなければ、適切に来年度予算を編成することはできません。 また、環境清美工場維持補修運転管理について、外部委託が計画されていましたが、今年度の当初予算や6月、9月の補正予算でも計上をされておりません。予算流用異常事態の背景に、包括外部委託が関係していると考えるほうが自然であります。予算決算委員会での資料からも、工場の老朽化による突発的なことが重なっただけでは説明がつかないと考えます。そのため、決算を認定することはできません。 次に、クリーンセンター建設関連経費についてであります。 2017年に当時の建設候補地とされた中ノ川・東里地区を断念して以降、2018年に広域化の勉強会に参加、七条地区を最終候補地として選定し、今年度を含めると5年間にわたって広域化に向けた予算執行が行われてまいりました。しかし、8月には斑鳩町が広域化からの離脱を表明、奈良市が進めてきた広域化の方針が崩壊するに至りました。候補地の七条地区についても、実質的に周辺地域の奈良市民の皆さん、近隣の大和郡山市民の皆さんの理解は得られておらず、5年前とほとんど進展がありません。 一方で、環境清美工場の老朽化の進行は深刻であります。環境清美工場の老朽化が喫緊の課題と言いながら、最後の最後、断念せざるを得ないところに来るまで広域化ありきだけで数年を費やした仲川市長の危機感のなさを指摘しなければなりません。 先日の策定委員会で委員の中から出された御意見では、どこに建てるかではなく、どんなものを建てるかが重要ではないかという意見もありました。今、生ごみやプラごみも含めて燃やさず減らす、そして地球環境を守ることがごみ問題の流れとなっております。クリーンセンター建設計画は、今、見直さなければならないときに来ています。市民的な議論の場に乗せ得る計画を一刻も早く示すべきだと意見を申し上げます。 リニア中央新幹線中間誘致経費についてであります。 令和3年度の事業費予算額300万円に対して、決算額は52万5767円でありました。新型コロナウイルス感染症の影響で予算の執行が抑制されたということでありますが、コロナ禍から市民の命や暮らしを守る対策と、そのための予算こそ切実に求められております。 リニア事業については、大深度工法による陥没事故が発生し、同工法の安全神話が完全に崩れていることや南アルプスの水がれ問題、残土置場など、問題点や未解決の課題が山積し、事業が行き詰まっていることを繰り返し指摘してまいりました。また、今回の質疑で、リニアトンネル工事が行われている長野県豊丘村で労災事故が連続発生し、膨大なトンネル残土が急斜面の谷に盛土され、現在、村民の中に土砂崩れの不安が広がっている事実を本市が把握していなかったことも明らかとなりました。 リニア工事を強引に進めようとすればするほど被害や問題が深刻化します。問題を正確に判断するためにも、住民の生活や環境を破壊する実態について、本市としてより意識的に把握をすることが必要です。リニア事業の問題点、未解決の課題を冷静に把握、分析し、駅誘致に税金を投入する是非について真剣な総括を行うこと、改めて駅誘致事業は中止し、コロナ対策に注力すべきと意見を申し述べておきます。 一般会計の2021年度、令和3年度決算では、実質収支額で54億9999万7000円の黒字となりました。財務諸表では、例えば経常収支比率は前年度に比べ6.3ポイント改善されました。これらは国によるコロナ対策の影響を受けた結果であるもので、一時的なものであります。また、中核市比較で下位レベルにあった財政調整基金についても、総務分科会で質問をいたしましたが、現状で約68億円の基金残高となり、中核市平均値に近づいたとの認識が示されました。 今回の補正予算では、地域振興基金への繰替運用を解消するために、財政調整基金を財源として40億円を返還する経費が計上されました。繰替運用の解消については評価をするものでありますが、引き続いての計画的な積立てを求めます。 次に、報告第43号についてであります。 令和3年度も、県統一化に向けて国民健康保険料が値上げとなりました。一方で、特別会計決算で示された歳計剰余繰越金から補正予算で計上されている国庫支出金などの返還金を差し引いても2108万4000円が残ります。この残額は、次年度の国保会計に全額使うことができます。また、基金の積立てもあり、市の会計が黒字になるということは、市民にとっては払い過ぎということとなります。 一方、来年度も国保料の奈良県統一化に向けてさらに保険料の値上げがされようとしておりますが、県とも協議を行い、引下げに向けた積極的な取組を強く求めるものであります。 次に、報告第45号についてであります。 令和3年度の決算は8億5677万円の黒字となっております。そのうち4億円を介護給付費準備基金として積み立て、3億9919万3000円の返還金を差し引いても5677万9000円が残ることとなり、介護保険特別会計は大きく黒字となります。また、これにより、基金残高は32億円に達することとなります。令和6年度からは第9期計画に入ります。次期計画を策定するに当たり、30億円を超える基金は、市民に全て還元をすべきであります。これだけの黒字を生みながら、保険料の値上げは認めることができません。 次に、議案第49号、水道事業会計決算についてでありますが、新公営企業会計システムが700万円かけて開発、導入され、1年遅れの今年4月から稼働させたものの、伝票作成時の課題対応が不十分、つまり伝票1枚きちんとしたものができないという理由でわずか3週間で中止となり、今に至るも稼働のめどは立っておりません。新システムの保守委託予算を旧来のシステムに使わなければならないこと自体、問題です。 我が党は、県域水道一体化に奈良市が参加をするかどうか、何の意思決定もしていない段階での開発、導入であること、28市町村が共通して使用することができるクラウドシステムを奈良市企業局単独でやろうとしていること、随意契約であることなどを指摘し、中止を求めてまいりました。新システム導入の破綻は明瞭であり、猛省を促すものであります。 また、上下水道に関わる共通経費について、これまでほとんど水道事業で負担していたものを客観的な基準に基づいて案分し、決算をしたことは評価をするものでありますが、計上の仕方が問題であります。共通経費について、水道事業会計で一旦全額支払いをし、そのうちの下水道事業会計の負担分は水道事業会計で収入する方法を採用しています。この方法だと、水道の費用に下水の費用の一部を含めたまま決算をすることとなり、水道の費用が過大となります。給水原価の正確な把握ができなくなるという問題が生じますので、是正を求めるものであります。 次に、議案第79号について反対の理由を述べます。 本議案は、大宮幼稚園、明治幼稚園及び大安寺西幼稚園の3園については民間移管を行い、登美ヶ丘幼稚園については園児数が減少していることを理由に閉園とするため、条例中から当該の園を削除しようとするものであります。 この間、奈良市は、奈良市幼保再編実施計画を基に、幼保施設の統廃合と民間移管を大きく進めてきました。そして今回、さらに3つの市立幼稚園が民間移管されようとしています。市立幼稚園の単独での民間移管は、今回が奈良市初となります。幼保再編以前には、市立幼稚園は各小学校区ごとに、小学校に隣接して設置されてきました。このことにより、より地域に寄り添った幼児教育が実施でき、小学校への進学にも円滑につなげていくことができるなど、奈良市の特徴の一つでもありました。 幼稚園を選択する保護者が減ってきていることは事実でありますが、その背景には、市立幼稚園は、3年保育のニーズがありながら2年保育しか行ってこなかったということがあります。奈良市は民間移管でサービスがよくなると言いますが、一方で、これまで奈良市が培ってきたノウハウもあるはずであります。民間でサービスがよくなるという発言は、現場で頑張っておられる職員の努力を奈良市自ら否定することにもなり、問題があると考えます。今回の3園についても、当初から民間移管ありきで進められており、市立園としてどのように保護者のニーズに応えることができるのかを議論した形跡は感じられません。 さらに、法人の選定についても、明治幼稚園については、1回目の募集では1法人から応募があったものの、審査において十分な基準を満たさず不選定となり、再公募となりました。大安寺西幼稚園は、1回目の公募では応募する法人がなく、再公募となる経過をたどっております。これは、応募できるだけの体力があり、奈良市の選定基準にかなう法人自体が既に限られている状況にもなっており、奈良市の民間頼みの姿勢が行き詰まりつつある一つの表れである点も併せて指摘をしておきます。 次に、議案第86号であります。 大和西大寺駅北口駅前広場整備工事の契約金額を9500万円追加する議案であります。市長総括質疑を通じて、透明シェルターの日よけ対策を追加することに言及されたことは評価をいたしますが、内容は定かではありません。 一度議決した工事請負契約の一部変更は、想定以上の老朽化、資材の高騰や工事の遅延など、当初の議案提案時には予測できなかった事態が生じたときに出されています。直近のJR奈良駅南特定土地区画整理事業、新斎苑整備事業、本庁舎耐震改修などは、いずれもそうした理由であります。今回のシェルターの材質を透明なものに変更するのは、そのやむを得ない事情に当てはまらないと考えます。 建設企業分科会で、予測できなかった事情として考えられるのは安倍元総理の銃撃事件であり、高所からの警備を容易にするために透明なものに変更しようとするのではないか、決裁の起案日が8月5日、決裁日が8日なのはそのことを裏づけているのではないかと質問いたしましたが、副市長は否定をされ、市長も総括質疑で同様の認識を示され、春頃から考えていたとのことでありました。そうであるなら、最初の議案提案のときになぜ材質のことが検討されず、今になって変更しようとするのか、ますます理由が分からなくなります。 第2に、公共施設として備えるべき絶対的な条件を満たした上での材質変更なら理解はできますが、そうではありません。当初の案なら雨よけ、日よけ両方の役割を果たすことができますが、今回の透明なものにする変更案では日よけの役割を果たすことはできません。気温30度の真夏日が90日にも達する異常気象が常態化しており、日よけ対策をおろそかにすべきではありません。 以上が反対する議案とその理由であります。 次に、意見をつけて賛成する11議案について述べます。 まず、議案第64号についてであります。 本補正予算には、仮称右京コミュニティスポーツ会館整備として1000万円が計上されております。市民環境分科会での質問に対する答弁で、旧右京小学校の跡地活用として、体育館を地域の防災拠点として残すとともにコミュニティスポーツ会館として活用をする、そのためにトイレや更衣室等がある管理棟の建設に向けた設計委託料の予算とのことでありました。 当該地は、長きにわたり小学校があった場所で、地域住民の方にとっても思い入れのある場所でもあります。跡地活用については、今後も十分に地域住民の御意見、御要望をしっかり聞いていただき、整備を進めていただくよう要望をするものであります。 子ども医療費助成の現物給付の対象年齢拡大についてであります。 今年度の当初予算に、市町村一律で未就学児までを現物給付方式としている医療費助成を、奈良市単独で中学校卒業、15歳の年度末まで年齢拡大をするために1840万円の予算措置がされ、今議会の補正予算には、高校生まで対応できるシステム改修の費用637万円が計上もされております。市長より、子ども医療費だけでなく、心身障害者、独り親家庭等のほかの福祉医療と併せて、一旦は中学生までの現物給付を令和5年度のできるだけ早い時期に導入し、時期を見計らって18歳年度末まで現物給付方式の導入ができるよう進める考えが明らかにされました。 市独自に現物給付の対象年齢を拡大すると、国から国保の交付金がカットされるペナルティーがかかります。それ自体が不当であり、撤廃を国に求めることが必要であります。しかし、今の状況下ではペナルティーへの対応が求められ、本市が減額相当額の全額を負担することで県との協議がこれまでに調ったこと、国保連合会のシステム改修費も本市が負担をすることで調整がついたことが答弁で明確となりました。 また、子ども医療費助成の対象年齢を18歳年度末まで拡大した場合、医療費助成の追加額は約1億1000万円の見込みであること、さらに、一部負担金を撤廃し完全無償化すれば、ゼロ歳から中学生までで2億1000万円、高校生分は3300万円分の医療費助成の増加が見込まれ、その際にはペナルティー額も増えるので、その分の対応も必要になると答弁がありました。 現物給付の年齢拡大に奈良市が踏み出すと、近隣自治体の市民にも影響がすぐに及ぶと考えられますので、他の市町村とできるだけ一致して拡大に踏み出すことも追求するとともに、県支出の財政負担を増やすなど、県の前向きな姿勢を引き出すことも重要になると考えます。我が党も、引き続き制度拡充に力を尽くしたいと思います。 また、オミクロン株対応のワクチン接種に関わる予算も計上されました。 これまでのワクチン接種でも、予約窓口が大変混み合い、予約がなかなか取れないという事態が繰り返されてまいりました。今回は、初回接種を終えた12歳以上の市民28万人が対象となっており、対象者も多い上、10月以降のワクチンの配分が国からも示されておらず、予約の問合せが集中することが十分に考えられます。まずは体制を十分に確保すること、そして情報をきめ細かく発信していただくことを求めます。また、特に高齢者の方の予約につきましては、若い人との情報格差にも十分配慮し、より丁寧な対応を要望いたします。 次に、議案第70号から第75号、そして議案第80号についてであります。 これらは職員の定年延長に関する関係条例の改正などで、職員の定年を60歳から段階的に65歳まで延長し、役職定年制の導入、定年前再任用短時間勤務制の導入、情報提供や勤務意思確認の新設、給与や退職に係る条例整備などであります。これらの改正により、60歳以降も正規職員として勤務できる期間が延長され、生活関連諸手当が支給されるという点で現行より改善されることとなります。 一方で、役職定年制の導入で管理職の職員は降任をさせることとなります。若手職員の育成という点からのバランスや今後の定員管理も含め、課題もあります。定年延長の対象となる職員の長年培われてきた経験やノウハウが生かされ、市役所の仕事が市民サービスの向上につながることになるように要望をいたします。 次に、議案第87号についてであります。 これは、鳥見町でカーブミラーが腐食によって倒れ、家屋の壁を損傷させた事故に対する賠償であり、当然の措置であります。事後対応をきちんとすることは当然でありますが、奈良市管理のカーブミラーがどれぐらいあるのか、いつ設置されたのかなど、基本的な情報が集約されていないと聞いており、今後は、台帳の整備や定期的なパトロールなど、予防保全に向け取り組んでいただきたいと要望をしておきます。 最後に、議案第94号及び第95号についてであります。 この2議案は、継続していた針テラス訴訟に関し、相手方会社との和解に関わる議案であります。質疑の中で、裁判所から提案された和解案は、北館の所有権を実質的に奈良市へ移転登記するという本市の主張に沿う内容との市の基本認識が示されました。 裁判で本市は、相手方に対して、株式会社三興から相手方に北館の移転登記がされた平成30年11月22日以降の賃料相当の損害金について、奈良市への所有権移転が完了する、もしくは土地の明渡しが完了するまでの分を支払えと求めておりますが、その賃料相当額は令和4年8月までで約1億3000万円になると答弁があり、また、本市がこれまで負担してきた管理費等は4750万円になることも明らかとなりました。 和解案を受け入れずに判決となった場合、所有権について本市の主張が裁判所に認められることは難しく、所有権が相手方にあるとなった場合に本市の予備的請求が認められ、北館の建物収去命令が下されたとしても、その解決がつくまでにはさらなる時間を要することが見込まれるとの市の認識も述べられました。 和解案に関して、実質的に本市の主張に沿うものとなっており、受け入れることでこれ以上時間をかけることなく解決が図れ、針テラス事業の新たな展開に道が開けるということは理解いたします。同時に、今回の和解案は、北館のテナントが供託した供託金--今年8月時点で2億2750万円--これの還付請求を本市が行い、受け取る一方で、相手方に対し本市が解決金4800万円を支払う義務があることも受け入れることになりますが、この点について、テナント供託金の還付を本市が受けることで、解決金を支払ったり賃料相当損害金や市の負担してきた管理費等を差し引いても、金額的に本市が損をするものではないと明確な答弁があったことも確認をするものであります。 針テラス事業の北館、南館等は、旧都祁村から引き継いだPFI的事業ということでしたが、結果的に両館とも直営になることとなります。今後の事業手法については、十分に慎重な検討が必要であり、同様の事態を決して繰り返すことのないように求めておきます。 以上で討論を終わります。 ○議長(北良晃君) 12番佐野君。   (12番 佐野和則君 登壇) ◆12番(佐野和則君) 皆さん、こんにちは。日本維新の会奈良市議団の佐野でございます。 会派を代表して、報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定について、報告第50号 令和3年度奈良市下水道事業会計決算の認定について、この2議案に反対し、議案第86号 工事請負契約の一部変更についてには意見を付して賛成いたします。残余については賛成いたします。 以下、理由を述べさせていただきます。 まず、報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定についてですが、水道事業会計の営業費用の執行において、新公営企業会計システム導入委託契約を締結し、委託料249万9200円が支払われています。新公営企業会計システムについては、令和2年度から同じ相手方と随意契約により委託契約を繰り返し締結し、システム開発を委託してきたものであります。令和2年度においては、委託料として547万2500円が支払われています。令和3年度の委託契約については、令和2年度に開発を完了したシステムに利便性を高めるための機能を追加させることが契約書の特記仕様書に記載されています。 先日の予算決算委員会建設企業分科会において、機能を追加すべきシステムが全く稼働していないことが確認されています。委託の目的は、システムの稼働を成果としていることと令和2年度、令和3年度の契約書に明確に記載されていますが、その目的が達成されずに委託料が支払われています。このことは、地方自治法第234条の2、契約の履行の確保に違背している。 以上のことから、本会計の執行において適法かつ正当に行われたとは判断できないので、報告第49号については不認定とするものであります。 なお、地方自治法第98条第2項により、議会は監査委員に対し監査を求めることができますが、監査委員におかれましては、不適法と思料する執行を看過せず、地方自治法第199条第5項に基づき監査を実施されるよう申し添えます。 次に、報告第50号、令和3年度奈良市下水道事業会計決算についてですが、下水道事業会計の営業費用の執行において、流域下水道管理費として20億261万1169円が支払われています。これは、本市域から排出された汚水が奈良県流域下水道第一処理区により処理されるための経費として負担したものであります。この負担金については、県議会の議決を経て定められた単価により算出されたものですが、処理経費より毎年過大に支払われており、令和3年度においても何ら改善されず、県から請求されるがままに支払われていることが先日の予算決算委員会建設企業分科会で確認されております。 下水道法第31条の2には、流域下水道により利益を受ける市町村に対し、その利益を受ける限度において、要する費用の全部または一部を負担させることができると規定されています。このことから、本市の受益とは、本市域から排出された汚水の処理に要する費用であると解することができるにもかかわらず、県議会の議決を正当理由として支払われているものです。 新斎苑の裁判では、行為の違法性が議会の議決を得たことにより治癒し、また阻却されるとは解せないと判示されていることを鑑みれば、県議会の議決を経ていることでの正当性には当てはまるものではありません。以上のことから、本会計の執行においても適法かつ正当に行われたとは判断できないので、報告第50号についても不認定とするものであります。 本定例会でも議論された県域水道一体化への参加の有無については、県や協議会が提示している原案は、多額の税金を投入するにもかかわらず、将来世代に引き継ぐべき資金を減らし、軽減すべき負債を増やしています。企業団となって、水道料金を安くするために本来徴収すべき水道料金を徴収せず、それによって将来世代に負担を先送りしている。このことは、本市にメリットがあるなしを議論する以前の問題として容認できるものではありません。よって、将来世代に負担を強いる一体化案には反対いたします。 このことについては以前より表明していますが、9月21日に論点検討部会から最終提案があったことを踏まえて、改めて表明するものでございます。 次に、議案第86号 工事請負契約の一部変更についてですが、これは、大和西大寺駅北口駅前広場整備工事の契約金額をシェルターの階段、エスカレーター接続部の延長及び素材の変更により9533万4800円増額するというものですが、このうちの階段、エスカレーター接続部の延長については賛成いたしますが、明るさや意匠、開放感を重視するという観点から、白の布製からブルーのフィルム製素材に変更するということに対しては、先日の予算決算委員会総括質疑において、我が会派の委員や他会派の委員から、変更後の素材では可視光線や紫外線の数値が高く、バス待ちやタクシー待ちの方への暑さ、熱中症といった健康面への配慮が欠けているのではないかと、また、同素材でもプリントやホワイトはブルーより日射や紫外線のカットは優れており、明るさも確保できるのではないかと指摘させていただきました。結果、暑さ、熱中症といった健康面への配慮については、市長自らが責任を持って対処するとの答弁をいただきましたので、必ず実施していただくよう意見を付して賛成といたします。 以上、討論を終わります。 ○議長(北良晃君) 31番酒井君。   (31番 酒井孝江君 登壇) ◆31番(酒井孝江君) 無所属の酒井孝江です。よろしくお願いいたします。 議案第64号、第68号、第70号から第75号、第86号、第94号、第95号に意見をつけて賛成し、その他の報告と議案にも賛成します。 以下、理由を述べます。 まず、議案第94号、第95号、針テラス和解についてです。 4800万円を和解金として相手方に支払います。そして、針テラスが、伊賀から奈良までの唯一のサービスエリアとして展開する計画です。しかし、担当課と話していても、北館の建物の老朽化が早くて雨漏りで営業できないと、引き取った奈良市側がテナントに補償しなければならないのを分かっておられないなど、テナントの入った建物の引取りの難しさを理解されていませんでした。もちろん修理も、テナントに対して補正予算が通ってからとは言えず、予備費で市の任意の業者となります。この急速な対応が求められるということも含めて、針テラスのテナント業の広範な展開をしていただくように要望して、賛成します。 次に、再任用元職給与7割支給についてです。 再任用元職給与7割支給は、答弁されたように、もっと管理職の職務内容と活用を工夫しないと、一般職員に大きな不満をもたらし、職務意欲にも影響して低下させることになります。十分検討の上、運用されるように要望して、賛成します。 次に、議案第86号、大和西大寺駅前北側の広場についてです。 大和西大寺駅北口広場ですが、通路シェルターの透過率が9月13日の報道では90%超えでしたが、先日の答弁では、可視光80.6%、日射が87.3%に改善されています。JR奈良駅の現シェルターは、観光地として閉塞性の高さが問題だと考えますが、通行人の日差しによる暑さの問題をもう少し工夫して改善していただきたいと要望して、賛成します。 関連して、北口広場前の交差点西北の右折車線を削り、歩道を拡張するのは、警察が関わり、以前から計画されていたと答弁されましたが、疑念が強いです。さらに、市では碑の建立などできず、NPO等でと聞いていますが、碑が建つと事実上の慰霊場のようになるおそれもあります。しかも、野党議員が知り合いの講演に参加したら、知らないうちに28日、統一教会団体だったと分かり、話題になっています。碑が建つと宗教団体の会場のようになりかねません。慰霊場化は、市に批判が集まるのは必至です。歩道拡張と碑の許可などは、慎重に取り扱われるようお願いしておきます。 最後に、県域水道一体化についてです。 総括質疑で、県域水道一体化は、県が民営化を言い出した場合、離脱できるのかとの質問に、企業団議会の議決に委ねられ、離脱できないと答弁されました。この面からも県域水道一体化については反対ですので、慎重な御対応を求めます。 以上です。 ○議長(北良晃君) 他に討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。 採決は分割して行います。 まず、報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書は認定であります。 報告書のとおり、認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立)
    ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、報告第49号は、報告書のとおり、認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第49号 令和3年度奈良市水道事業会計決算の認定について  委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、報告第41号 令和3年度奈良市一般会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書は認定であります。 報告書のとおり、認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、報告第41号は、報告書のとおり、認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第41号 令和3年度奈良市一般会計歳入歳出決算の認定について  委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第86号 工事請負契約の一部変更についてを採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案同意であります。 報告書のとおり、原案に同意することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第86号は、報告書のとおり、原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第86号 工事請負契約の一部変更について  委員会審査報告書どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、報告第43号 令和3年度奈良市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について及び報告第45号 令和3年度奈良市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての決算2件を一括して採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書はいずれも認定であります。 報告書のとおり、いずれも認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、報告第43号及び第45号の決算2件は、報告書のとおり、いずれも認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第43号 令和3年度奈良市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について 外1件  委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第79号 奈良市立学校設置条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案可決であります。 報告書のとおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第79号は、報告書のとおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第79号 奈良市立学校設置条例の一部改正について  委員会審査報告書どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、報告第50号 令和3年度奈良市下水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書は認定であります。 報告書のとおり、認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、報告第50号は、報告書のとおり、認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第50号 令和3年度奈良市下水道事業会計決算の認定について  委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、報告第42号、報告第44号及び報告第46号より第48号までの3件、以上、決算5件を一括して採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書はいずれも認定であります。 報告書のとおり、いずれも認定することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、報告第42号、報告第44号及び報告第46号より第48号までの3件、以上、決算5件は、報告書のとおり、いずれも認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第42号 令和3年度奈良市住宅新築資金等貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について 外4件  委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第64号より第78号までの15議案、議案第80号より第82号までの3議案、議案第87号、議案第88号、議案第94号及び議案第95号、以上22議案を一括して採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書はいずれも原案可決であります。 報告書のとおり、いずれも原案を可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議案第64号より第78号までの15議案、議案第80号より第82号までの3議案、議案第87号、議案第88号、議案第94号及び議案第95号、以上22議案は、報告書のとおり、いずれも原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第64号 令和4年度奈良市一般会計補正予算(第3号) 外21件  委員会審査報告書どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第63号を採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案承認であります。 報告書のとおり、原案を承認することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議案第63号は、報告書のとおり、原案を承認することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第63号 市長専決処分の報告及び承認を求めることについて  委員会審査報告書どおり原案承認と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第83号より第85号までの3議案及び議案第90号より第92号までの3議案、以上6議案を一括して採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書はいずれも原案同意であります。 報告書のとおり、いずれも原案に同意することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議案第83号より第85号までの3議案及び議案第90号より第92号までの3議案、以上6議案は、報告書のとおり、いずれも原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第83号 財産の取得について 外5件  委員会審査報告書どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 以上で日程は終了いたしました。----------------------------------- △監査報告 ○議長(北良晃君) 監査委員より報告書1件が提出されておりますが、既に皆様のお手元に御送付申し上げております。----------------------------------- △閉会中継続調査申出について ○議長(北良晃君) お諮りいたします。 お手元に御配付いたしております閉会中継続調査申出一覧表のとおり、各委員長より閉会中の継続調査申出書が提出されております。 申出どおり、閉会中の継続調査とすることにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。----------------------------------- △閉会中継続調査申出について   申出どおり閉会中継続調査と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 以上で9月定例会に提出されました案件は、全て議了いたしました。 ここで、本日、任期満了に伴い退任される西谷副市長より挨拶がございます。 西谷副市長。 ◎副市長(西谷忠雄君) 退任に際しまして、このような発言の機会を頂戴いたしましたことに、議長をはじめ議員の皆様に御礼を申し上げます。あわせまして、本会議などにおきまして、私に対してねぎらいの言葉を頂戴したことにつきましても御礼を申し上げます。 この4年間を振り返りますと、まず思い浮かぶのは、この本庁舎の耐震化、それと長寿命化の工事についてでございます。 この建物自体を耐震化、長寿命化する工事、それと現地で建て替える工事、それと移転建て替えする工事、この案につきまして比較検討し、議会からも厳しい意見をいただき議論をさせていただきました。そして、庁舎の工事に着手後も本庁舎のあり方検討特別委員会などで様々な議論をいただき、意見もいただいた中で、我々も工事を進めて、今、ようやくこの新しく改築、改修された中で事務をさせていただいているということでございます。進め方におきましてはもう少し改善するべきところがあったんではないかなというふうに反省するところもありますけれども、その辺は今後の私の将来にも役立ったものであるというふうには考えております。 それと、その後、コロナ感染症が拡大いたしまして、今まで行政が進めているやり方が一変したというふうな感じを受けております。そんな中でも、コロナ感染症に対する対策と、それから市民に対する生活支援、それと事業に対する支援など、いろいろな施策を職員には頑張ってやってもらえたというふうに思っております。その点については感謝をしております。 財政的なことで申しますと、財政状況は依然として厳しい状況ではありますけれども、一つは、長年にわたって解消できなかった住宅新築資金等貸付金特別会計の累積赤字を解消したということと、地域振興基金の繰替運用も解消できたということにおいては、成果があったというふうには感じております。 一方で、行財政改革の新しい案につきましては、現時点でお示しできていないということについては、私も悔やまれるところではありますけれども、今後におきまして、しっかり実効性のあるものをお示しできるんではないかというふうに考えております。 最後に、私自身の4年間に対する自己評価というものにつきましては、自分としては厳しく評価をしているところでございます。できたものもございますけれども、やはりできなかったもの、取り残したものがあると思いますので、今後におきまして、職員にしっかり成果を出していただけるものというふうに期待をしております。 終わりになりますけれども、これまで議員の皆様方からいただきました御指導、御鞭撻につきましては感謝を申し上げ、今後ますます御活躍をされること、そして御健勝を祈念いたしまして、退任の挨拶とさせていただきます。どうも長い間ありがとうございました。(拍手) ○議長(北良晃君) 本定例会はこれで閉じることにいたします。 市長より挨拶がございます。 市長。   (市長 仲川元庸君 登壇) ◎市長(仲川元庸君) 9月定例市議会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 本議会におきまして御提案申し上げておりました案件につきましては、慎重なる御審議を賜り、原案どおり御議決並びに御同意を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。 さて、例年9月は台風が多いシーズンとなっておりますが、一昨日にも台風18号が発生したところでございまして、今月は7つの台風が発生したことになります。そのうち4つの台風が日本に接近または上陸をし、大雨や暴風による被害が全国各地に及んでおります。 本市におきましては、台風14号の接近に伴い災害対策本部を設置し、各部局での情報共有を図るとともに、自主避難のための避難所8か所の開設、また宿泊施設への避難利用支援制度の適用を決定いたしました。幸い、本市における大きな被害はございませんでしたが、九州を中心に甚大な被害が発生をしたところでございます。 また、続いて接近をいたしました台風15号につきましては、線状降水帯が発生し、東海から関東にかけまして記録的な大雨となり、静岡県では大規模な浸水被害が起こっております。改めて、被災されました皆様に対しまして心よりお見舞いを申し上げる次第であります。 本市では、日頃より災害に備えた計画やマニュアルなどの整備、また自主防災・防犯組織や関係機関等との連携の強化、また防災通信インフラや災害備蓄の充実などに努め、市の災害対応能力の向上を目指しております。そうした中で、来る10月30日には、大規模地震の発生を想定いたしました総合防災訓練を3年ぶりに実施いたす予定でございます。新型コロナウイルス感染症の拡大により開催を見送ってきたここ数年でございましたが、今年度は奈良市全域で避難所を開設し、市民一斉避難を実践的に行う予定であります。市民の皆様には、訓練開始と同時に身を守る行動を取っていただき、その後、避難所に実際に避難をしていただいた上で、各地域で実施される避難訓練への参加をお願いしたいと考えております。 避難所の開設につきましては、自主防災・防犯組織など地域の皆様と市の避難所配備職員が協働して行い、また訓練に当たりましては、防災関係機関や団体、また民間事業者の皆様にも御協力いただく予定をいたしております。 このように、自助・共助・公助が一体となった訓練を市内全域で一斉に実施することにより、防災関係機関や団体だけではなく、市民の皆様、また市の職員の災害対応能力が高まり、災害に強いまちづくりにつながるものと考えております。今回の訓練を通して得られる教訓や課題を踏まえながら、さらなる防災力の向上に向けた取組を進めてまいる所存であります。 また、次に、新型コロナウイルス感染症につきましては、第7波も落ち着きを見せる中、政府からは、10月11日から入国者数の上限の撤廃や外国人観光客の個人旅行の解禁など、入国規制緩和が発表されたところであります。現在、本市はウズベキスタンのサマルカンド市との姉妹都市提携の締結に向けて進めているところであり、今後の交流を加速させていくよいタイミングでもあると感じております。 サマルカンド市につきましては、東西の文化をつなぐシルクロードの中継地として栄え、14世紀末から15世紀にかけてのティムール朝の時代に青いタイルで装飾されたモスクや廟が多く建設され、青の都とも呼ばれる大変美しい都市でございます。シルクロードの終着点である本市とも関わりが深く、また両市ともに世界遺産を有するなどの共通点もあり、姉妹都市提携の締結により、文化、教育、観光などの面での連携が期待されます。 また、9月11日にはスペイン・トレド市との姉妹都市提携50周年を迎えたところでもございますが、両市の子供たちが絵手紙交換による交流を行ったほか、市立図書館での関連図書の展示や市役所でのパネル展示、観光や食など身近なテーマで、改めてトレド市の魅力を市民の皆様に知っていただくための取組を行っております。 このように、世界各地の本市と深いつながりのある都市との交流を通して互いの文化や魅力などについて理解を深めることは、都市同士の友好関係を築くことだけでなく、市民の国際理解にもつながっていくものと期待をいたしております。また、双方に魅力を発信し合うことで、これから期待されているインバウンドの回復にもつなげてまいりたいと考えております。 以上、簡単でございますが、9月定例市議会の閉会に当たりましての挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(北良晃君) 以上で奈良市議会9月定例会を閉会いたします。   午後3時10分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。             奈良市議会議長   北 良晃             奈良市議会議員   桝井隆志             奈良市議会議員   山口裕司             奈良市議会議員   北村拓哉...