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09月30日-05号

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  1. 奈良市議会 2020-09-30
    09月30日-05号


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    令和 2年  9月 定例会令和2年奈良市議会9月定例会会議録(第5号)-----------------------------------   令和2年9月30日(水曜日)午後2時0分開議----------------------------------- 議事日程  日程第1 報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定について       報告第45号 令和元年度奈良住宅新築資金等貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第46号 令和元年度奈良国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第47号 令和元年度奈良土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第48号 令和元年度奈良市市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第49号 令和元年度奈良公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第50号 令和元年度奈良介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第51号 令和元年度奈良母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第52号 令和元年度奈良後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について       報告第53号 令和元年度奈良病院事業会計決算の認定について       報告第54号 令和元年度奈良水道事業会計決算の認定について       報告第55号 令和元年度奈良下水道事業会計決算の認定について       議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算(第5号)       議案第95号 令和2年度奈良国民健康保険特別会計補正予算(第2号)       議案第96号 令和2年度奈良介護保険特別会計補正予算(第1号)       議案第97号 令和2年度奈良病院事業会計補正予算(第1号)       議案第98号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について       議案第99号 奈良市債権管理条例等の一部改正について       議案第100号 奈良市税条例等の一部改正について       議案第101号 奈良市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について       議案第102号 奈良市立保育所設置条例の一部改正について       議案第103号 奈良市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について       議案第104号 奈良市老人軽作業場条例の一部改正について       議案第105号 大和都市計画事業奈良国際文化観光都市建設事業JR奈良南特定土地区画整理事業施行に関する条例及び大和都市計画事業奈良国際文化観光都市建設事業近鉄西大寺南土地区画整理事業施行に関する条例の一部改正について       議案第106号 奈良市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について       議案第107号 奈良市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について       議案第108号 令和元年度奈良水道事業会計処分利益剰余金の処分について       議案第109号 奈良市基本構想の目標年度並びに奈良市第4次総合計画後期基本計画目標年度及び計画期間の変更について       議案第110号 工事請負契約の締結について       議案第111号 工事請負契約の締結について       議案第112号 工事請負契約の締結について       議案第113号 工事請負契約の締結について       議案第114号 工事請負契約の締結について----------------------------------- 本日の会議に付した事件  第1、日程に同じ  第2、動議 土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定等を求める意見書 外1件  第3、報告 議会改革推進特別委員会中間報告書の提出報告  第4、閉会中継続調査申出について----------------------------------- 出席議員(36名)  1番 道端孝治君     2番 塚本 勝君  3番 樋口清二郎君    4番 山出哲史君  5番 林 政行君     6番 松下幸治君  7番 阪本美知子君    8番 山本直子君  9番 白川健太郎君    10番 山本憲宥君  11番 太田晃司君     12番 階戸幸一君  13番 横井雄一君     14番 宮池 明君  15番 早田哲朗君     17番 大西淳文君  18番 柿本元気君     19番 酒井孝江君  20番 山口裕司君     21番 北村拓哉君  22番 八尾俊宏君     23番 東久保耕也君  24番 内藤智司君     26番 藤田幸代君  27番 田畑日佐恵君    28番 九里雄二君  29番 三浦教次君     30番 松石聖一君  31番 鍵田美智子君    32番 井上昌弘君  34番 森田一成君     35番 土田敏朗君  36番 北 良晃君     37番 中西吉日出君  38番 伊藤 剛君     39番 森岡弘之君 欠席議員(1名)  16番 三橋和史君 欠番  25番 33番----------------------------------- 説明のため出席した者  市長       仲川元庸君   副市長      向井政彦君  副市長      西谷忠雄君   危機管理監    國友 昭君  総合政策部長   真銅正宣君   総務部長     吉村啓信君  市民部長     深村 浩君   福祉部長     米浪奈美子君  子ども未来部長  鈴木千恵美君  健康医療部長   佐藤敏行君  環境部長     奥田晴久君   観光経済部長   梅森義弘君  都市整備部長   荻田勝人君   建設部長     木村康貴君  企業局長     池田 修君   消防局長     西岡光治君  教育長      北谷雅人君   教育部長     立石堅志君  監査委員     東口喜代一君  総合政策課長   谷田健次君  財政課長     小西啓詞君----------------------------------- 事務局職員出席者  事務局長     梶 正樹    事務局次長    中井史栄  議会総務課長   児林尚史    議事調査課長   秋田良久  議事調査課長補佐 杉野真弥    議事調査課主査  米浪高之  議事係長     中山辰郎-----------------------------------   午後2時0分 開議 ○議長(三浦教次君) 休会前に引き続き、会議を開きます。 控席の理事者の方は、退席願います。----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 私より御報告申し上げます。 お手元に御配付いたしておりますとおり、去る15日の本会議において、予算決算委員会に付託いたしました案件について、委員長から議長宛て、委員会審査報告書が提出されております。----------------------------------- △日程第1 報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定について 外32件 ○議長(三浦教次君) 日程に入ります。 日程第1、報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定についてより報告第55号までの12件及び議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算より議案第114号までの21議案、以上33件を一括して議題といたします。 本件は、去る15日の本会議において、予算決算委員会に付託いたしました案件であります。 お諮りいたします。 予算決算委員会運営手順書にありますように、予算決算委員会に付託いたしました案件につきましては、委員長の報告を省略することといたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。-----------------------------------予算決算委員長の報告について   省略と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) これより討論を行います。 討論は一括して行います。 通告がございますので、発言を許します。 1番道端君。   (1番 道端孝治君 登壇) ◆1番(道端孝治君) 自民党・結の会の道端でございます。 私は、会派を代表いたしまして、ただいま議題にされております報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定について外決算11件、議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算第5号より議案第114号までの21議案に賛成し、以下、討論を行います。 令和元年度一般会計決算について、歳入については前年度に比べて市税の不納欠損は減少しておりますが、市税以外の収入未済額は増加しております。歳出では義務的経費が減少しているものの、その中には人件費の減少が13億円余りあり、前年度の職員の給与カット2%と退職者数の減少要因があり、扶助費は対前年より7億4000万円余り増加しております。今後、コロナ禍の影響や少子高齢化の需要増も考えると、義務的経費の歳出の増加が避けられないと思慮いたします。 令和元年度一般特別会計を合わせた不用額は111億円余りとなり、予算総額が違いますが、平成27年度の不用額より2倍以上に増加しております。これは予算の過大見積りなのか、執行抑制をされたのか分かりませんが、そのまま不用額として計上するのではなく、会計年度内で減額補正するなどの措置を講ずるべきと考えます。 提出された決算事項別明細書では、当初予算から補正予算で増額補正をしておきながら、多額の不用額を計上しているものも見受けられます。 よって、限られた財源を効果的に支出するため慎重な予算見積りをされ、予算編成されるよう要望しておきます。 結果的に令和元年度は黒字決算となりましたが、経常収支比率は99.7%と健全な財政運営とは言えず、依然として経常経費以外に使える財源に余裕がない状態が続いております。財政調整基金残高も中核市で最下位レベルにあり、深刻な状態にあります。このコロナ禍において、想定を超える自然災害などに備えるため、さらに不測の事態に陥らないためにも、財政調整基金の残高を確保していく必要があります。 先日、内閣が発表した今年4月から6月期の国内総生産改定値によりますと、年率28.1%減であります。あのリーマンショック後よりも大きく、戦後最悪の落ち込みとなっておりますが、4月から6月期は緊急事態宣言が出された影響もあり、7月から9月期は個人消費や生産、輸出も持ち直しており、実質GDPプラス成長になるとの見方もあります。 先日の我が会派の総括質疑で市長は、次年度の歳入見込みは厳しい状況にあると答弁されました。予測される収支不足への対策はどうされるのですか。再び職員給与独自カットをされるのですか。 新年度予算編成については、財源確保の見通しが立たない以上、ある程度の抑制は必要であり、市民生活の維持と必要最小限の支出での予算編成にするべきと考えます。今後はさらなる自主財源の確保や事業の必要性や効果を十分検証され、歳入の確保と歳出の削減に取り組まれ、健全で持続可能な財政基盤を確立されるよう、強く要望します。 最後に、これは提案というか検討してみる価値があるとは思うのですが、今回、第4次総合計画の1年間の延長ということですから、これを機に次期総合計画の期間は10年、前期5年、後期5年ではなく、首長の任期に合わせた8年、4年、4年にするというのはいかがでしょうか。選挙において自身のマニフェストを上げることが常態化した今、民意に選ばれたマニフェストに裏づけされた計画を策定したほうが、より多くの民意を反映できる可能性があると考えます。一度検討していただくよう要望させていただきます。 以上で賛成討論といたします。 ○議長(三浦教次君) 15番早田君。   (15番 早田哲朗君 登壇) ◆15番(早田哲朗君) 公明党の早田でございます。 私は、公明党奈良市議会議員団を代表し、ただいま議題にされています報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定について及び議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算案について、意見を付して賛成の立場で討論いたします。 なお、残余の議案にも賛成いたします。 以下、意見を述べます。 報告第44号につきましては、清掃施設整備事業における焼却棟建物延命化工事実施設計委託費800万円が令和元年度予算に計上されていたにもかかわらず、全額執行されておらず、さらに令和元年度当初予算に計上されていない積徳橋定期点検業務委託費99万円に流用されていた事実が判明しました。市民の税金である財源に対して、また議会の承認を受けた予算事業に対して、基本的なルールに基づき業務を遂行するという認識が欠落した安易な対応によるものであり、今回財政に対するガバナンスが低下しているのではと、大変危惧するところです。 こうした点については、我が会派の総括質疑での市長の御答弁から、ガバナンスに対する見直しが必要であるとの認識を持っていただいたものであることは理解しました。今後の財政に対する責任と認識を職員全体で深く共有し、ガバナンスが改善されることを強く求めるものであります。 しかしながら、一方で、こういった質疑や討論を繰り返すと、財政的観点では機敏性や弾力性を失いかねないデメリットもあります。 そこで、こういったことを防ぐためにも、事案が発生したならば我々への説明と、それへの理解を得るコミュニケーションが大事であると主張します。我々公明党は、予算決算委員会市民環境分科会では私が主張しましたが、住民福祉の増進を図り市政を前へ進めるため、適切な緊張関係と協調とを両立させる立場を取ることを認識されるよう、意見を申し述べます。 次に、議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算案について、生活困窮者等に対する支援として、生活困窮者相談等の対応強化、また住居確保給付金の充実のための補正予算に関して、その課題点を我が会派で取り上げてまいりました。本市のケースワーカー1人が対応するケース数は、国の基準を大きく上回る状況であります。今後、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、より一層増加してくる対象者を支援していくために、正規のケースワーカーの増員を求めましたが、総括質疑の市長の御答弁に、来年度から新規採用4名の確保と、現在、職務経験者の採用試験が選考中であるということでした。増員する必要性を認識していただいているものと理解いたします。 現在選考されている中からできるだけ多くのよい人材が確保されますよう、またこれからの採用に当たってもより改善されていくよう、強く要望いたします。 以上で私の討論とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(三浦教次君) 8番山本直子君。   (8番 山本直子君 登壇) ◆8番(山本直子君) 日本共産党山本直子です。 私は、日本共産党奈良市会議員団を代表し、ただいま上程されている案件について、討論を行います。 報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定について、報告第46号 令和元年度奈良国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第102号 奈良市立保育所設置条例の一部改正について、議案第103号 奈良市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案第112号 工事請負契約の締結についての5件に反対し、報告第54号 令和元年度奈良水道事業会計決算の認定について、議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算第5号、議案第95号 令和2年度奈良国民健康保険特別会計補正予算第2号、議案第100号 奈良市税条例等の一部改正について、議案第105号 大和都市計画事業奈良国際文化観光都市建設事業JR奈良南特定土地区画整理事業施行に関する条例及び大和都市計画事業奈良国際文化観光都市建設事業近鉄西大寺南土地区画整理事業施行に関する条例の一部改正についての5件については意見を付して賛成し、残余の案件には賛成いたします。 以下、理由を述べます。 報告第44号についてです。 令和元年度一般会計決算は、実質収支額で11億3669万円の黒字となりましたが、職員給与の2%独自カット市役所業務の民営化などを進めた結果の黒字決算です。職員給与独自カットについては、令和元年度予算審議の中でも、財源確保のための給与カットであり、その影響はあまりに大きく急激で、生活設計にも関わる問題だと指摘をしたところです。 また、今議会の審議を通じて我が党も繰り返し指摘をしましたが、財政調整基金は中核市では最下位のレベルですし、県下の自治体の中でも他市町村に劣っています。財政調整基金については、改めて計画的な積立てを求めます。 同時に、このような財政状況にあっても、市民の暮らしを守ることに何よりも力を入れなくてはなりません。幼稚園、小学校、中学校の教室へのエアコン設置や、子供の医療費の現物給付化、また傷んだ道路、橋梁の維持補修など、市民の願いに沿ったものとしては評価できる点はあるものの、相変わらずリニア中間駅誘致は推進されました。リニアについては、環境破壊、生活が脅かされるなど、沿線住民から大きな反対の声が上がっています。 また、西部出張所の窓口業務や家庭系ごみ収集運搬業務民間事業者の参入のための経費など、業務の民間委託化やICTの活用やRPA--ロボティック・プロセス・オートメーションも導入されました。業務のICT化全てを否定するものではありませんが、そのことによって市民サービスが低下することにつながってはなりません。十分な検証が必要です。 教育分野では、算数嫌いの子供を生んでいる学びなら事業を全学年に拡大しました。公教育のビッグデータ特定民間事業者へ提供され、活用されるなど、慎重な検証なしに導入されたことは問題です。さらに、平城西中学校小中一貫校について、予算審議の際も指摘しましたが、地域住民や関係者への十分な説明がないままに推進されたことは問題です。 次に、報告第46号についてです。 減免制度の拡充が盛り込まれたものの、平成30年度に国保が県単位化されたことにより、一般会計からの法定外繰入れがなくされました。賦課限度額は93万円に引き上げられ、保険料の所得割も引上げになり、払いたくても払えない高過ぎる国保料は、国保世帯の家計を圧迫しており、決算に賛成できません。あわせて、子供のいる世帯への均等割の軽減対策を奈良市独自に講じることや、短期証についてはコロナ禍の中で有効期限が3か月から6か月に延長されましたが、この際短期証、資格証はやめて全世帯に通常の保険証を交付されることを求めます。 次に、議案第102号についてです。 この議案は、富雄保育園を令和3年4月に民間移管し、公私連携型保育所とするために、同条例の項目から同園を削除しようとするものです。また、令和4年4月には富雄第三幼稚園を統合し、公私連携幼保連携型認定こども園に移行する計画となっています。 これまでも述べてきたように、公立の保育園は、特別な配慮を要するお子さんであっても他の子供たちと同様に分け隔てなく預かってもらえる、どこも同じ基準で保育が実施され安心して預けることができるなど、保護者の皆さんからの信頼もあり、公立園として奈良市の保育を支えてきた歴史もあります。一方で、現在の奈良市立保育園では、保育士不足により条例定員まで受入れができていない状況です。この状況を打開するには、正規保育士を大幅に増員する以外にありませんが、今なお解決には至っておらず、奈良市の努力不足を指摘せざるを得ません。 さらに、奈良市は、民間移管になった園に勤務する正規職員が他の園に異動することで受入れの拡大につながると述べるなど、保育士増員という根本的な課題を解決しようという姿勢は見られず、全く理解することができません。また、先行して民間移管された鶴舞こども園右京保育園における総括も行わず、次々と民間移管を進める姿勢は、拙速と言わざるを得ません。さらに、全庁を挙げコロナ対策に取り組んでいるさなかに、さらなる職員への負担増ともなる民間移管は、少なくとも延期すべきではないかという指摘にも背を向けられたままです。 次に、議案第103号についてです。 この議案は、家庭的保育事業所等において連携施設の確保が困難であると市が認めた場合には、確保をしなくてもいいとする内容とともに、保護者が疾病、障害等によって養育を受けることが困難な乳幼児に対しても保育の実施を可能にしようとするものです。保育を受けることができる対象が拡大された点については理解できます。 一方で、連携施設の要件が緩和される点については問題があると考えます。奈良市は市立園が連携施設となっているので、現状は全ての施設で連携施設は確保されているとのことですが、条例上も要件緩和が明記されることで、今後の市政運営において連携施設を持たず開設される事業所が生まれる可能性もあり、奈良市の保育条件を後退させる危険性をはらむものです。 以上の理由から、この議案には賛成できません。 議案第112号についてです。 本議案は、仮称平城西小中学校建設その他工事に関する工事請負契約を締結しようとするものです。建設事業費予算24億6000万円は3月定例会で議決しており、これから工事に入ることに伴い今回の議案が提案されています。 平城西中学校区の新設校の開校準備委員会において、新型コロナウイルス感染症の影響で建設工事の発注が遅れ、校舎の完成が当初予定より3か月ずれ込むと市教委が報告したことを受けて、開校準備委員会として開校時期を令和3年4月から1年ずらし、令和4年4月に変更すべきと満場一致で行政側に強い要請がされたことにより、開校が令和4年4月に延期となりました。 そもそも、右京小学校等を統廃合し、平城西中学校敷地に施設一体型小中一貫校を新設する市の計画によって、保護者や市民の間に不幸な分断と対立が引き起こされた経緯があり、地域住民の中に刻まれた溝は深刻なものがあります。当事者を置き去りにした計画と進め方自体に大きな問題があります。今後において、少なくとも当事者の意見を聞かず強引に進めることは決して行ってはならないと、重ねて意見を述べておきます。 次に、以下の5件については意見を付して賛成するものです。 報告第54号についてです。 水道事業建設改良工事に関して、予算額に対する決算額は55%にとどまっています。過去5年間の推移を見ると7割台であったものが、ここ2年間の予算執行率は5割程度にとどまっています。設計の変更や交通の制約等、地元住民の協力を得るための調整等に時間を要したことなどと理由を挙げていますが、企業局全体でこの5年間で40人以上職員を削減しており、不測の事態に対応するだけの人員が確保できていないことが考えられます。必要な人員を確保し、議会で決めた予算を確実に執行できる体制を構築することを要望します。 次に、議案第94号及び議案第95号についてです。 今回の補正予算でも新型コロナ感染症に関わる予算が計上されています。感染拡大の防止のため、ドライブスルー検査体制の拡充や市立奈良病院への支援など、いずれも重要なものです。同時に、いつでもどこでも何度でも検査が受けられるようにすることや、とりわけ保健所の人員の増員、医療、介護、障害者福祉、保育など、ケア労働に従事されている方への支援にさらに力を入れていただくよう要望します。 また、今補正予算でも、国の進めるGIGAスクール構想を進めるための関連経費が計上されています。同構想については拙速に進めるべきではないと考えますが、一方でタブレット端末が子供の手元に届き、家庭に持ち帰るケースも出ています。進める上で最低限の条件として、通信費の公費負担、ICT支援員の全校1人配置、ネットや端末の子供への健康被害についての研究と現時点での知見の情報共有、他の教育予算等を圧迫せず全体として教育予算を増額させることなどに取り組み、教育ICT化の目的と手段が逆転することがないよう求めます。そして、学ぶことの意味、公教育の意義を市民的に考え合う機会をつくること、頑張れる環境にある子供だけではなく、全ての子供に学べる環境を提供することが公教育の役割であることを肝に銘じていただくよう求めるものです。 国民健康保険の補正では、手続のデジタル化、オンライン化の予算が計上されていますが、先ほども述べたとおり、短期証、資格証はやめて、全世帯に通常の保険証を交付されることを要望します。 議案第100号 奈良市税条例等の一部改正についてです。 本条例改正は、国の地方税法改正によるものです。その内容として、独り親世帯への個人住民税の非課税措置の適用や寡婦控除の規定の整備、また新型コロナウイルス感染症に対応する改正として徴収猶予の特例に係る手続など、いずれも必要なものと考えます。あわせて、固定資産税についての改正が含まれています。これは調査を尽くしてもなお固定資産の所有者が一人も明らかにならない場合に、事前の通知を行った上で使用者を所有者とみなして台帳に登録し、課税するものです。所有者不明の土地や家屋の増加に伴って、課税の公平性や所有者探索の事務負担を軽減するための措置ですが、運用に当たっては所有者が特定できない場合に限られており、職員不足などからこのような措置が乱用されることのないよう、慎重な運用を求めておきます。 最後に、議案第105号についてです。 この議案は2つの区画整理事業における清算金について、地権者から分割による徴収、もしくは地権者への分割による交付において、これまでの利率6%を法定利率に改めようとする内容であり、当然のことです。その上で、区画整理事業の最後の締めくくりとも言える清算金という仕組みについて、事業の長期化に伴う地権者の代替わりや売買による名義変更などで、当初の説明が行き届いていない事例が散見されることから、十分な周知を図っていただくよう要望しておきます。 以上で討論を終わります。 ○議長(三浦教次君) 19番酒井君。   (19番 酒井孝江君 登壇) ◆19番(酒井孝江君) 無所属の酒井孝江です。よろしくお願いいたします。 議案、補正予算とも賛成の立場から討論します。 奥柳登美ヶ丘線は西部地区で珍しい道路工事ですが、夜間工事と隣接家屋との近接箇所での特殊工法による施工などが困難で、入札手前で業者にキャンセルされたとのことでした。頂いた資料を見ると、確かにのり面の斜面直下での鋼管くい打設など、詳しい方にお聞きすると、「これは確かに打設工事にも重機の設置箇所が要るし、夜間工事でしかも近接住宅にも影響があるおそれが強く、業者責任になると困るので引くだろう」とのことです。また、横の民間地に負担や土圧をかけず、土面からの排水も十分で、垂直に擁壁を立ち上げられたらよくて、下を歩道として利用できたらいいのだろうと、垂直擁壁ポラメッシュ工法を教えていただいたので、担当部署にメール送信しました。私という素人の情報なので御笑覧いただけたら幸いです。 次に、大和中央道敷島工区の工事は、一部未買収のため都市計画道路なのに凸凹です。変形地のままの道路なので、路面店設置やマンションが、北部の同じ道路の延長部分には多いのに、支障になると質問しました。未買収地は4%で対象件数は少数なので、引き続き買収交渉いただけるとのことなので、賛成します。 次に、補正予算のテレワーク移住対応について、総括質疑で質問しました。短期的なものとして捉えられているようですが、そうではなく、東京一極集中と大都市圏を目指してきた日本社会の、コロナ禍をきっかけにした大きな変化なのです。最近の報道では、東京から北海道に引っ越された例もあります。 9月26日の朝日新聞夕刊でも、人材サービス大手のパソナグループが、主な本社機能を淡路島に移すと報道されていました。確かに奈良市は大阪大都市圏の一画ですが、歴史的な地方都市でもあり、風情があり、自然が豊かです。奈良県全体を見ても女性の大学進学率は長年全国一を誇り、教育熱心な土地柄です。奈良市の競争相手は多く、長期的な視点で取り組まねばなりません。十分このことを認識し取り組んでいただきたいと要望して、賛成します。 次に、上記のことにも関係しますが、奈良市に越してこられた方が多く称賛されるのは、歴史文化遺産のほか、市民の文化活動が活発なことです。しかし、コロナ禍で集まることもできず、大きな打撃を受けられています。東部市街地の京終さろんや学園前の個人店の息の長い活動と、その打撃を紹介し、質問しました。補正予算自体はプロアーティストが対象とのことです。市民の活動は奈良市の宝で、ぜひ奈良市としても助力いただきたいと要望して、賛成します。 次に、議案第108号、水道会計剰余金9億円の資本金繰入れについて質問しましたが、令和元年度に減債積立金を取り崩したことにより生じたものを繰り入れるということでした。県水道への一本化で、大和郡山市は積立金を一般会計に繰り入れるなど対処されているようです。ぜひ奈良市も運営資金と積立金との峻別などをしっかりとされるよう要望して、賛成します。 最後に、並松老人軽作業場の廃止は、地元の声などの資料もいただきましたが、都祁地区の中心地だった並松の自らの力を出していただかないと、奈良市の行政では助力が難しいと感じました。やむを得ず賛成します。 以上です。 ○議長(三浦教次君) 他に討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。 採決は分割して行います。 まず、報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書は認定であります。 報告書のとおり、認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、報告第44号は、報告書のとおり、認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第44号 令和元年度奈良一般会計歳入歳出決算の認定について   委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第102号 奈良市立保育所設置条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案可決であります。 報告書のとおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立)
    ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、議案第102号は、報告書のとおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第102号 奈良市立保育所設置条例の一部改正について   委員会審査報告書どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、報告第46号 令和元年度奈良国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書は認定であります。 報告書のとおり、認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、報告第46号は、報告書のとおり、認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第46号 令和元年度奈良国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について   委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第103号 奈良市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案可決であります。 報告書のとおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、議案第103号は、報告書のとおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第103号 奈良市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について   委員会審査報告書どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第112号 工事請負契約の締結についてを採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案同意であります。 報告書のとおり、原案に同意することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、議案第112号は、報告書のとおり、原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第112号 工事請負契約の締結について   委員会審査報告書どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、報告第55号 令和元年度奈良下水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書は認定であります。 報告書のとおり、認定することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、報告第55号は、報告書のとおり、認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第55号 令和元年度奈良下水道事業会計決算の認定について   委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算を採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案可決であります。 報告書のとおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、議案第94号は、報告書のとおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第94号 令和2年度奈良一般会計補正予算(第5号)   委員会審査報告書どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第110号 工事請負契約の締結についてを採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書は原案同意であります。 報告書のとおり、原案に同意することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(三浦教次君) 起立多数であります。 よって、議案第110号は、報告書のとおり、原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第110号 工事請負契約の締結について   委員会審査報告書どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、報告第45号及び第47号より第54号までの8件、以上、決算9件を一括して採決いたします。 本決算に対する委員会審査報告書はいずれも認定であります。 報告書のとおり、いずれも認定することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、報告第45号及び第47号より第54号までの8件、以上、決算9件は、報告書のとおり、いずれも認定することに決定いたしました。----------------------------------- △報告第45号 令和元年度奈良住宅新築資金等貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について 外8件   委員会審査報告書どおり認定と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第95号より第101号までの7議案及び第104号より第109号までの6議案、以上13議案を一括して採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書はいずれも原案可決であります。 報告書のとおり、いずれも原案を可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、議案第95号より第101号までの7議案及び第104号より第109号までの6議案、以上13議案は、報告書のとおり、いずれも原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第95号 令和2年度奈良国民健康保険特別会計補正予算(第2号) 外12件   委員会審査報告書どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 次に、議案第111号、第113号及び第114号、以上3議案を一括して採決いたします。 本案に対する委員会審査報告書はいずれも原案同意であります。 報告書のとおり、いずれも原案に同意することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、議案第111号、第113号及び第114号、以上3議案は、報告書のとおり、いずれも原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第111号 工事請負契約の締結について 外2件   委員会審査報告書どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 以上で日程は終了いたしました。----------------------------------- △動議 土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定等を求める意見書 外1件 ○議長(三浦教次君) お諮りいたします。 14番宮池君より、土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定等を求める意見書及び新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書について動議提出の申出がありますが、発言を許すことにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 14番宮池君。   (14番 宮池 明君 登壇) ◆14番(宮池明君) 私より、土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定等を求める意見書外1件について、提案の趣旨を御説明申し上げます。 まず、土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定等を求める意見書についてであります。 土砂等の無秩序な埋立て等により、災害の発生防止及び生活環境の保全上の観点から支障が生じている事案が奈良市内を含む奈良県内で相次いでいます。 土砂等の埋立て等を規制する法令及び例規による規制対象は、一定の指定された区域に限定されており、奈良県における地域事情に照らすと、それ以外の区域における災害の発生の防止及び生活環境の保全上の観点からは不十分なものであります。また、奈良県により規制対象とされている行為についても、その罰則の程度は軽いものと考えられます。 よって、奈良県においては、土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定及び関係法令に基づく例規の見直し等の措置を講じるよう要望するものであります。 次に、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書についてであります。 本意見書は、全国市議会議長会から新型コロナウイルス感染症の影響による地方財政の悪化に伴い、議長宛てに提出の要請があったものであります。 新型コロナウイルス感染症による地域経済への影響は大きく、本年度はもとより来年度においても地方税、地方交付税などの一般財源の激減が避け難くなっており、地方財政は巨額の財政不足を生じ、これまでにない厳しい状況に陥ることが予想されます。 よって、国においては、地方の安定的な財政運営に必要な一般財源総額を確保することなど6項目について、確実に実現することを強く要望するものであります。 以上、簡単ではございますが、提案の趣旨説明といたします。 各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(三浦教次君) 13番横井君。 ◆13番(横井雄一君) ただいまの動議に賛成いたします。 ○議長(三浦教次君) ただいま14番宮池君より意見書について動議が提出され、賛成者もあり、動議は成立いたしました。 よって、本動議を直ちに議題といたします。 質疑、討論を省略して、直ちに採決いたします。 採決は意見書案2件を一括して行います。 いずれも意見書案のとおり可決して、提出することにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、いずれも意見書案を可決し、提出することに決定いたしました。 なお、ただいま可決されました2件の意見書の提出先、方法等は議長に御一任願います。----------------------------------- △動議 土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の制定等を求める意見書 外1件   意見書案のとおり可決と決定----------------------------------- △報告 議会改革推進特別委員会中間報告書の提出報告 ○議長(三浦教次君) 私より御報告申し上げます。 お手元に御配付いたしておりますとおり、議会改革推進特別委員長から議長宛て、中間報告書が提出されております。 本報告は承りおき願います。----------------------------------- △監査報告 ○議長(三浦教次君) 監査委員より報告書1件が提出されておりますが、既に皆様のお手元に御送付申し上げております。----------------------------------- △閉会中継続調査申出について ○議長(三浦教次君) お諮りいたします。 お手元に御配付いたしております閉会中継続調査申出一覧表のとおり、各委員長より閉会中の継続調査申出書が提出されております。 申出どおり、閉会中の継続調査とすることにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦教次君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。----------------------------------- △閉会中継続調査申出について    申出どおり閉会中継続調査と決定----------------------------------- ○議長(三浦教次君) 以上で9月定例会に提出されました案件は、全て議了いたしましたので、本定例会はこれで閉じることにいたします。 市長より挨拶がございます。 市長。   (市長 仲川元庸君 登壇) ◎市長(仲川元庸君) 9月定例市議会の閉会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。 本日をもちまして9月定例市議会が終了いたしたところでございますが、議員の皆様方には、今議会に御提案申し上げました案件につきまして、慎重なる御審議を賜り、原案どおり御同意並びに御議決を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。 議員の皆様方から頂戴をいたしました様々な御意見、御提案につきましては真摯に受け止め、今後の市政運営に反映させてまいりたいと存じております。 さて、先日9月19日からの4連休におきましては、全国各地の観光地で観光客数が大幅に増加したとの報道がございました。NTTドコモの調べによりますと、近鉄奈良駅周辺の人口増加率につきましても、前年9月の休日の平均値と比較して9月19日はプラス0.2%、9月20日はプラス11.1%、9月21日はプラス4.8%と、最終日を除きますと3日間に及びまして前年を上回る人出となった次第でございます。奈良公園などにおきましても、多くの観光客で久しぶりににぎわいを見た感がいたします。 新型コロナウイルス感染症の患者数につきましては、市内、県内ともここしばらくは落ち着きを見せているところでございますが、明日からはGo Toトラベルキャンペーンの対象に東京が追加されると聞いております。観光客の増加が期待される一方で、都市間での移動が活発になればなるほど感染リスクが高まるというおそれもございます。また、政府におきましては、10月以降、海外への渡航中止勧告を段階的に解除する方針も示されております。感染症対策と社会経済活動の両立を目指すという考えについては十分理解ができるものであるものの、保健所を持つ中核市といたしましては引き続き警戒を緩めることなく、監視体制を継続してまいる所存であります。 これからさらに気温が下がり、空気が乾燥いたしてまいりますと、インフルエンザの流行にも注意をしながら、第3波への備え、対応が必要であると考えております。そのため、PCR検査、またドライブスルー検査の体制をさらに拡充し、医療提供体制を強化するとともに、学校・園や公共施設での感染症対策をさらに進め、感染症から市民の皆様を守っていくとともに、アフターコロナ時代の行政サービスや社会経済活動の構築に向け、全力で取り組んでいく所存でございます。 以上、9月定例市議会の閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(三浦教次君) 以上で奈良市議会9月定例会を閉会いたします。   午後2時54分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。             奈良市議会議長   三浦教次             奈良市議会議員   山出哲史             奈良市議会議員   酒井孝江             奈良市議会議員   井上昌弘...